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令和 2年第 1回定例会(第4日 3月 6日)

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  1. 伊賀市議会 2020-03-06
    令和 2年第 1回定例会(第4日 3月 6日)


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    令和 2年第 1回定例会(第4日 3月 6日)         令和2年第1回伊賀市議会(定例会)会議録          令和2年3月6日(金曜日)(第4日)          ─────────────────────────     令和2年3月6日(金)午前10時開議   日程第 1 市政に対する一般質問(続行)          ───────────────────────── 〇会議に付した事件   議事日程のとおり          ───────────────────────── 〇出席議員(23名)   議席番号    氏   名     議席番号    氏   名     1番  川 上 善 幸 君    13番  福 田 香 織 君     2番  北 森   徹 君    14番  森 川   徹 君     3番  信 田 利 樹 君    15番  生 中 正 嗣 君     4番  西 口 和 成 君    16番  上 田 宗 久 君     5番  福 村 教 親 君    17番  近 森 正 利 君     6番  宮 ア 栄 樹 君    18番  中 谷 一 彦 君     7番  桃 井 弘 子 君    19番  百 上 真 奈 君     8番  山 下 典 子 君    21番  空 森 栄 幸 君
        9番  市 川 岳 人 君    22番  岩 田 佐 俊 君    10番  赤 堀 久 実 君    23番  安 本 美栄子 君    11番  嶋 岡 壯 吉 君    24番  中 岡 久 徳 君    12番  田 中   覚 君          ───────────────────────── 〇欠席議員(1名)    20番  北 出 忠 良 君          ───────────────────────── 〇説明のため出席した者  職   名            氏     名   市長             岡 本   栄 君   副市長            大 森 秀 俊 君   危機管理監          前 川 浩 也 君   総務部長           稲 森 洋 幸 君   総務部理事[秘書、調整担当]  山 本 幸一郎 君   総務部法務統括監       石 田 美奈子 君   企画振興部長         宮 崎   寿 君   財務部長           百 田 光 礼 君   人権生活環境部長       田 中 克 典 君   健康福祉部長         田 中   満 君   産業振興部長         東   弘 久 君   建設部長           山 本   昇 君   消防長            中 森 宏 悟 君   市民病院副院長[事務部門]   (兼健診センター副センター長)    松 田 克 彦 君   会計管理者          松 本 浩 典 君   上下水道事業管理者      北 山 太加視 君   上下水道部長         清 水 仁 敏 君   教育長            谷 口 修 一 君   教育委員会事務局長      中 林 靖 裕 君   監査委員事務局長       松 本 成 隆 君   上野支所長   (兼地域振興総括監事務取扱兼   振興課長事務取扱)      加 藤   敦 君   伊賀支所長   (兼地域振興総括監事務取扱) 居 附 秀 樹 君   島ヶ原支所長   (兼地域振興総括監事務取扱、   住民福祉課長事務取扱)    池 本 洋 人 君   阿山支所長   (兼地域振興総括監事務取扱) 川 瀬 正 司 君   大山田支所長   (兼地域振興総括監事務取扱) 狩 野 守 正 君   青山支所長   (兼地域振興総括監事務取扱) 澤 田 之 伸 君   農業委員会事務局長      高 木 忠 幸 君          ───────────────────────── 〇出席事務局職員  職   名            氏     名   議会事務局長         川   孝 子 君   議事課長           籔 中 英 行 君   議事課主幹議事調査係長   中 川 眞 吾 君   議事課主任          谷 岡 範 政 君          ─────────────────────────                (午前10時00分 開議) ○議長(中谷一彦君)  おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日、ただいままでの出席議員数は23名、会議は成立しました。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより、議事に入ります。  日程第1 市政に対する一般質問についてを議題とします。昨日に引き続き続行します。  質問順位第11番 岩田佐俊議員の質問を許可します。  岩田議員。               (22番 岩田佐俊君登壇) ○22番(岩田佐俊君)  おはようございます。  議長より発言許可がでましたので、これより順次、通告に従いまして質問をしたいと思いますが、ところで短期間のうちに突然、この新型コロナウイルスが蔓延してしまいました。マスク不足に始まってトイレットペーパー、お米、缶詰、ティッシュペーパーまでがSNS等による誤報の発信により品不足となった事態に陥っておりますが、1人の方が誤報を報じたということで判明いたしましたが、間違ったことを報じることに迷惑では済ませられない大変な事態となっております。一刻も早く収拾されることを願いたいと思います。  それでは、まず最初に、行政設置の参声広場への投稿について、お尋ねをします。  この参声広場とは一体何ですか、この設置の目的といつごろから設置されたのですか、まず、この点について伺います。  ここでの質問はこれまでとし、後の質問は自席にて行います。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。             (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  おはようございます。企画振興部、宮崎でございます。  今、参声広場の設置目的といつから設置されているか、こういうことについてお問い合わせをいただきました。参声広場につきましては、市民の皆さんから市政に関する意見や提案、相談などの市民の声を広く頂戴して、市政運営の透明性や公平性を確保するとともに、市民との相互理解を図る、こうした目的で市のホームページに掲載して運用しております。  このシステムの運用の根拠となっていますのは、平成16年の訓令第12号でございまして、伊賀市市民の声データベースシステム運営要領となっておりまして、伊賀市合併以降、このシステムを運用させていただいているところでございます。 ○議長(中谷一彦君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  投稿されたものに対するその後の処理というのは、どのような格好でされてるんですか。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  事務処理の流れということでございますが、事務手続は、市民の皆さんが一定担当課を指定して投稿をされる場合は、各担当課で回答、作成をいたしまして、基本的には市長決裁を受けた後、原則1週間以内に市民の皆様に、投稿された方に回答することとしております。  なお、事務手続問い合わせる、こういった内容の場合は、簡単な、簡易な問い合わせにつきましては、内容によりまして、部長または課長決裁の後、回答をさせていただいております。  また、直接市長に投稿されるものもございますが、こうした場合は、一旦担当課に転送いたしまして、担当課にて回答を作成した後、市長決裁を受けて回答をしているというような運用の流れになっております。  ただ、回答は市政に関する内容に限っておりまして、個人や団体を誹謗中傷する内容、あるいは営業メールなどについては、回答は行っておらない、こういうことでございます。 ○議長(中谷一彦君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  詳しくは、行政サイドとしては申し上げにくいこともあると思うんですけども、主に平成16年からの投稿で、どういったもんが多く投稿されてるんですかね。具体的には申し上げよとは言いませんけども、大まかにでも一番多いベスト3ぐらいというのはどんなもんですか。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  内容的には、やはり市政の御意見、御提案、御質問、こういった内容が中心に投稿をされております。事務手続に係る内容も一部あります。それで、さらには、誹謗中傷、そういう内容もございますけれども、そういうものはおおむね1割程度というような形で、先ほど言いましたように多くは市政の意見、提案、質問、事務手続に係る問い合わせ、こういう内容が主になっております。 ○議長(中谷一彦君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)
     受理される場合に、行政に対するほとんどが質問が多いということでございますけども、部長おっしゃるように、誹謗中傷、捏造、あげくの果ては相手を犯罪者に仕立て上げるといった悪質きわまりないそういった投稿もあるのではと思われますが、こういった類いに対しては、どうしたような処理をされてるんですか。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  一般の投稿に際しては、一般的には氏名の入力ということが必須になっておりますけれども、そういう悪質な、みずから回答不要を選ばれたり市への不満・苦情、先ほど言いました誹謗中傷、こういったような部分については、匿名でのメールが必要に多くなっております。そして、こういうようなメールには、市としては回答をしておらないというようなことでございます。ただ、こういった内容が届きますと、関係部署には転送はさせていただいて、情報としては知らせているというようなことでございます。 ○議長(中谷一彦君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  地元の新聞社が発行してる投稿方法というような記事が載っておりまして、ちょっとその記者さんにお伺いさせていただきました。氏名や電話番号の記載がない場合や署名を希望する場合でも、きちっとした相手がわからない場合は、絶対に載せないということでございまして、この投稿してきたやつ、各部署のほうへ振り分けるというか、検討はするわけですね、部長。それって、情報漏れということに関しては、きちっとセキュリティーとってます。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  参声広場に投稿されて対応する場合は、公務として対応しておりますので、もちろん守秘義務がそれぞれの職場でかかりますので、必要以外に対外的にそういう情報を漏らすとか、そういうことはないというような形になっております。 ○議長(中谷一彦君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  過去に、私どもの手元に住所、氏名はもちろん全然わからない無記名のそうしたような、いわば怪文書というもんが流れてまいりました。全く根も葉もないような内容でございまして、これを拡散して他の者に発信せよと言わんばかりの記事でございましたけども、行政がこうしたことで、仮にその部署の誰かが、こんなおもしろい記事が載ってきましたよなんて発信されたときには、これは大変なことになると思うんですよね。ですから、私が伺いたいのは、そうしたまともではない、そうした陥れるためのそんな記事を発信することがあってはならないと思うんです。  ですから、私、申し上げたいのは、こういった気配が、実はあるんです。あるからこそ、私、これ質問してるんですけど、今、そういったことでどうした対応をとったらいいかということで、ある方に専門の方に御相談申し上げたら、もはやこれが事実確認がとれたら、もうこんなん議会で論議する場合やないと、もう司法当局でもって人権侵害とか名誉毀損といったようなことで、それは判断は上げなしゃあないやないかということで申されておりましたけども、市長さん、こんなこと流したことございませんわね。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  何のことをおっしゃってるのか、私よくわかりませんのですが、公務員というのは守秘義務がございまして、そのようなことは一切ないというふうに思っておりますし、事案については適正に処理されてるというふうに思っております。 ○議長(中谷一彦君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  おもしろおかしく相手を陥れるためのこうした怪文書といいますか、こんなことが発信されまして、行政はその片棒を担いで市民に知らしめるというようなことがあるとすれば、これは大変なことでございまして、今後、そうしたことが起こらないということを、私は確信をさせていただいてますけれども、行政の役割なんてのは、市民を大事に重んじるというようなことが、私第一やと思ってるんですけど、そうした人の片棒を担いで発信するというようなことがあると大変なことですので、今後、こうした取り扱いには十分注意していただいて、迷惑のかからないように一つよろしくお願いしたいと思いますが、今、捜査中ということもございまして、今後、また6月議会ぐらいでは、またこの話もできるんではないかと思っています。  そんなことで、市長はないということ、何のことかわからんということでございますので、この件は今回はこれぐらいにさせていただきまして、次の質問に参らせていただきます。  次は、国・県への要望、陳情について、お尋ねをしたいと思います。  これまで、このようなことが行政の仕事であって、私ども議員がのこのことやって行ってどうこうというようなことは思ってなかったわけでございますけども、過去に私、1回だけ行政の要請に応じまして、川上ダムの早期実現に向けての要望を行かせていただきました。もちろん行政からのダム議連の関係でございますので、拒否することはできませんので、行かせていただきましたけども、昨年の同僚議員の一連の質問で、市民の人から問い合わせがございました。これ一体どういうことやということでしてんけども、私もそのことに関しては詳しいことはわからないので、今回質問させていただいたわけでございます。  伊賀市や他の自治体等は、どのような方法でこうした要望、陳情というようなことがされてるんですか、ちょっとお聞きさせていただきます。 ○議長(中谷一彦君)  建設部長。 ○建設部長(山本 昇君)  建設部の山本です。よろしくお願いします。  御質問の国・県に要望する際に、どのようにして相手方と調整をしているかということかと思います。  特段、国・県への要望につきましては、主に建設部、多数占めておりますので、私どものほうでお答えさせていただきます。  建設部は、主に道路や治水関係の要望を行っておりまして、道路につきましては、甲賀市、東近江市、日野町など8市町で構成します名神名阪連絡道路整備促進期成同盟会とか、亀山市、山添村と構成しております名阪国道及び国道25整備促進期成同盟会、また、関係する広域町村で結んでおります同盟会が6つございます。368号、163号、422号というような形で、主に国道の関係市町で整備促進期成同盟会っていろいろあるわけなんですけども、また、河川はどうかということですけども、河川が名張市など7つの市町村で構成しております木津川上流直轄改修促進期成同盟会ほか5つ、都合6つ、道路と川を合わせまして12のいろいろと期成同盟会ございまして、特に、国とか県とか陳情要望活動を毎年のようにしとるわけですけども、このような同盟会につきましては、持ち回りでそれぞれの同盟会の会長がございまして、会長の市町が事務局を担当しております。要望活動の実施につきまして、その事務局が構成市町村の首長さんの御都合等ございますので、先に日程調整を行いまして、次に、三重県及び地元の建設事務所と直接調整を行っております。国土交通省、本省及び地方整備局においては、北勢国道事務所木津川上流河川事務所を通しまして日程調整を行っているという状況でございます。  今年度の場合につきましては、三重県知事県議会議長中部地方整備局長近畿地方整備局長のほか、国土交通省の幹部や財務省の幹部に面談いただき要望をしております。  また、市単独で要望する場合はどうかということですけども、市単独で要望する場合につきましても、私、先ほど申し上げた三重県とか地元建設事務所であれば、直接日程調整しておりますし、国交省等であれば、そういった国道事務所とか河川事務所を通して日程調整を行っているというのが現状でございます。 ○議長(中谷一彦君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  この要望・陳情に対しまして、県へは県会議員さん、また国へは国会議員さんなど、同行していかれる場合も往々にしてあるんですか。 ○議長(中谷一彦君)  建設部長。 ○建設部長(山本 昇君)  それぞれ道路とか河川の要望の要望先とか日程調整、日程が合えば、例えば中部地方整備局に要望に行く場合に、県庁職員とか伊賀建設事務所の職員さん同伴で要望行くこともございます。 ○議長(中谷一彦君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  その方々の他に同行するという場合もあるんですか。 ○議長(中谷一彦君)  ちょっと聞き取りにくかったんですけど。 ○22番(岩田佐俊君)  国・県の議員さん以外に同行されるというようなこともあるんですか。 ○議長(中谷一彦君)  建設部長。 ○建設部長(山本 昇君)  いろんな要望の形ございますんで、先ほど、例えば川上ダムの要望であれば、伊賀市の今日おみえの産建委員長さんとかいろいろそういった関係議員さんも含めて、個別そういった場合場合で、そういう陳情要望はいろいろ活動はさせていただいてます。 ○議長(中谷一彦君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  要望に対する、陳情に対する回答といいますか、返答といいますか、それは、やっぱり回ってるんですかね。 ○議長(中谷一彦君)  もう一度、済みません。 ○22番(岩田佐俊君)  えらい済みませんな。  回答っていただいてますか、陳情に対する、要望に対する、回答などは速やかに返ってきてるわけですか。 ○議長(中谷一彦君)  建設部長。 ○建設部長(山本 昇君)  それぞれ要望・陳情活動に行かせていただきまして、相手さん面談しておりますけども、書類でもって要望しましたときに、じかにそういった直接面談のときにそれぞれ回答は口頭でいただいております。 ○議長(中谷一彦君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  こういったもんに対する、何というか、いうこと聞いてもらえるというか、わかりましたということで速やかに工事なり事業なりやってもらえるという確率は大体どれぐらいあるんですか。 ○議長(中谷一彦君)  建設部長。 ○建設部長(山本 昇君)  確率と申しましても、やはり、何というんですか、首長がやっぱり出向いていくとなりますと、相手方もやはりそれだけの熱意といいますか、回数ではないと思うんですけども、そういったやはり熱意を感じていただいて、少しでも陳情・要望活動の成果が出たらありがたいなというふうに私は考えてます。 ○議長(中谷一彦君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  国にしたって全くお金がないわけじゃないんです。あるお金をどこへ持っていくか、伊賀市へ持っていくか、よその自治体へ持っていくかというのが問題やと思います。ですから、1円でも1銭でもやっぱり伊賀市へ持ってきていただけるように行政の努力を願いたいと思いますが、ところで、12月議会で山神橋の早期完成に向けて市長得意である忍者ルートを駆使していただきたいと申し上げたんでございますけれども、この件では使えないということで、大変残念な回答をいただきました。この橋を利用する市民の皆さん方も市長の話を聞いて大変残念がっておりまして、使える案件とか使えない案件とはどのような案件ですか。市長ちょっとお答え願います。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  いろんな方にお目にかかっていろんなお願いをするわけでありますけれども、そういうことでいくと陳情に行って、即どなたの言うことを聞いていただくってことはありませんので、陳情といいますか、要望に行く意味は何かと、何回も何回も行って、そして名刺をお渡しして、その名刺がある意味、僕も最初は名刺を渡したってそんなものどういう意味があるんかなと思いましたが、やっぱり何回か行くうちに、あなた昨年もおととしも来ていただきましたねといってファイルを出してきて、見せていただく、つまり彼ら国の省庁の方たちというのは、どれだけ足を運んだかということを名刺の数で見ておられるんだなというふうでありますので、そういう地道な積み重ねが必要なことを基本において、そしてまた、そんな大きな金額のものについて、1回や2回でお話を聞いていただけるということはなかろうというようなことでありますので、いろんなチャンネルといいますか、いろんな方と長年の間には顔見知りになり、いろいろお話もさせていただく中でいくわけですけど、我々のお話しする範囲で最終的に結論を出せるような方というのは、もっと上におられるわけですから、そういうことを申し上げたわけであります。 ○議長(中谷一彦君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  ところで成功した事例ってどんな事例ですか、この忍者ルートを使われて。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  成功といいますか、これはどの話が成功したとか、この話が成功したとかではなくて、毎年いただくような交付税の額であるとか、特別交付税の額であるとか、去年より減らなかったなとか、少しふえたかなというようなことで、判断を、判断といいますか、結果を喜ばせていただくということしかしようがないのではないかなというふうに思っております。 ○議長(中谷一彦君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  全国の市といえる自治体は、約800近くあるんです。しかしながら、この市長おっしゃる忍者ルートなんてのは伊賀市だけでございまして、この際、いかなる要望・陳情も、こうした忍者ルートをフル活用していただければ、伊賀市としても独自の手法であり、他自治体のまねができないことです。ぜひ、この手法を発揮していただきまして、新しい新忍法お願いの術として活用していただきたく思います。
     市長どうですか。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  こういう要望活動といいますのは、いかにたくさんの方に自分の持てる築いてきた交流関係の中で、例えば県で行く、あるいは団体で行くというときに、あわせてそのコースが終わったら、それぞれの持つ交友関係の中で、面識のある方たちを省庁でお尋ねして、そしてお願いをしていくということですから、これはどの団体の方たちの首長さんもおやりになっていて、きょうは午前中ちょっと寄るところがありますのでとか、僕はこれで失礼いたしますとか、いろんなことでそれぞれの皆さん要望先をお持ちですし、我々もそういうことをしっかりと頑張って、市民のため地域のために少しでも役に立てるような活動をしていきたいなというふうに思いますので、御趣旨は承っておきます。 ○議長(中谷一彦君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  この山神橋のことに関しても、市民の皆さん方、私のほうに早く完成させるためには、もう忍者ルートなんてことを言わんとこに、あんたも受けの悪い議員の一人やけども、何でも市長のいうとおりはいはい言うてたら何とかなるん違うかというようなことを言ってくれる人もいるんです。テレビ見てる人は多いんですよね。案外これ言ってくれるんですよね。しかし、私はなかなかそれには、はいとは言えませんけども、以前に聞いたこれは話でございますけども、そんなことで、市長、一日も早く9年と言わずに7年ぐらいで何とかできるように頑張っていただきたいなという気持ちでおります。  そうしたことをお願いさせていただきまして、私の質問はこれで終わります。 ○議長(中谷一彦君)  これをもって、岩田佐俊議員の質問を終了します。  続いて、質問順位第12番 生中正嗣議員の質問を許可します。  生中議員。               (15番 生中正嗣君登壇) ○15番(生中正嗣君)  おはようございます。新政クラブの生中でございます。  議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。  その前に、発生から瞬く間に広がりました新型コロナウイルスの感染によりまして、我が国はもとより世界中で不安と混乱が続いております。早期の終息を心から願うところでございます。そして、今年度最後の議会でございます。毎年申し上げておりますけれども、この3月末をもって御退職並びに御勇退をされます職員の皆様におかれましては、長年にわたりまして市政のために御尽力されましたことに対しまして、心から感謝と敬意を申し上げますとともに、今後の御活躍をお祈りを申し上げます。大変御苦労さまでございました。  さて、今回通告をさせていただきました質問でございますが、1つ目が岡本市長の出馬表明につきまして、2つ目がスポーツの振興について、お尋ねをさせていただきます。  最近の議会におきましては、登壇されての市長さんの御答弁が非常に少ないように感じられますし、今議会におきましては、特にマスクを着用ということで、時には穏やかな、時には厳しい顔を見せていただけないというのが非常に残念でございますけれども、どうぞよろしくお願い申し上げます。  まず、1つ目の11月に行われます市長選への出馬についてでございますが、私は、昨年6月にも市長さんにお考えをお尋ねさせていただきました。市民の大きな関心事でもございますので、またかと思われずにお許しをいただきたいと存じます。  昨年の御答弁では、出馬するかどうかは2つの話がある。1つは、自分が手がけたことを完成されるまで見届けるという責任、2つ目が、市民がもう少し気張れと言われるかどうかによって出馬表明をしなければならない、来年9月をお楽しみにと申されたわけであります。そして、先日の新年度予算案と同時に市長選への出馬についての新聞報道がございました。その記事によりますと、間違いなく市長の出馬表明と私は受けとめさせていただいたわけでございますが、確認をさせていただくという意味で、再度、市長のお考えをお伺いをいたしまして、登壇での質問といたします。  後は、自席にて行いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(中谷一彦君)  市長。               (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  毎回、私の去就に関心をお持ちいただいてることを大変感謝を申し上げたいと、まずは思います。  以前に私が申し上げましたのは、今、御指摘いただいたように、自分がやらなければいけないと思って、そのやらなければいけないということがどのくらいできているのか、喫緊の課題をどのように解決していくことができるのか、また、そのほかのこともどんなことをどれくらいの成就の率になるかということと、それから、市民の皆さん、最近いろんな方がやるんやろうとか、頑張れよとかおっしゃっていただくことが大変ふえてきたように思いますけれども、それはそれとして、この前に出馬表明ではないかとおっしゃる事案についてでありますけど、あれは、新聞社さんがどうするのとおっしゃったので、これは私としては、もうやり残したことがあったとしても、それは4期目にわたってまでは、もうそれは申しわけありませんけども、いたしませんと、私も立派な前期高齢者でありますので、みずからのことも終活にもかかわっていきたいなというふうに思いますし、そんなことで4期はいたしませんと、ただ、現行そうした皆さんの思われること、市民の皆さんの思われること、あるいはそうした事業についての状況等々を勘案して、これは、やるとも言うわけにはまだありませんし、しかし、やらないというふうにも言えないということであります。  目下、御指摘があったように、急速に広がってきたコロナの話がございますし、目下のところは、そうした現下の喫緊の課題に対応していきたいというふうに思っております。 ○議長(中谷一彦君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  ただいま市長さんのほうから所信の一端を述べていただいて、まさしく私の感じたことと同じではないかと思いますけれども、先ほどちょっと触れていただきました、こんなことも申し出てるんですね。残りの任期9カ月で、これは旧庁舎の予算を計上されなかったことに触れられてだと思うんですけれども、残りの任期9カ月でリノベーションができるとは思っていない。4期目は出ないが3期目はやらないとは言わないという内容でございました。やらないとは言わないということは、やはり3選目を目指すということを断言されたと、私は解釈できるんですけど、もうこの際、やりますと言っていただいたらいかがですか。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  また、時期が参りましたら慎重に審議を重ねまして、御報告をまず第一にさせていただきます。 ○議長(中谷一彦君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  予想どおりの御答弁でございますが、さらに、今も言っていただきましたように、私も申し上げたように、9月ごろに表明するということを上げられているわけでありますけれども、さらに、ほかに任せられる人がなかなかいない、多くの人から頑張れと声をかけられるとも述べられたそうであります。この任せられる人がいないということは、恐らく旧庁舎のリノベーション、つまり保存について任す方がおられない、私しかいない、こんな思いであったかなと、そのように思わせていただいております。  そして、旧庁舎が昨年3月に市の指定文化財に指定をされました。私は、非常に不可解な疑問の残る文化財指定であったということで、その経緯を前教育長にお尋ねすべく、昨年6月に通告をさせていただきましたけど、一度もお聞きすることなく御退職をされてしまいました。  市長、2年前の新聞報道でもこうですけれども、旧庁舎のテープカットまで続けるというコメントの記事も載っておりました。そんなことで、私が思うに、市旧庁舎のリノベーションに全てをかけているように思われるわけでありますけれども、決してあれは、市長の個人財産でもなく、あれはあくまでも市民の財産であります。今年度の施政方針の中でも市民目線、市民感覚を基本に市政運営に努めると述べられておられるわけであります。市民が多額の税を投入して、あの庁舎を保存、本当に望んでいるかどうか、生の声をお聞きいただきたいと思います。要望しておきます。  次に、2つ目のスポーツ振興について、お尋ねをさせていただきます。  スポーツ振興に関する質問につきましては、岡本市政になりましてから2度、お尋ねをさせていただいております。  1度目は、平成28年6月議会におきまして、生涯スポーツ都市宣言制定の要望を申し上げ、平成29年3月8日に市長の御英断によりまして、実現をいたしました。宣言にもございますように、スポーツは心と体を育むとともに、人と人との交流を深め、明るく活力に満ちた生きがいのある生活を送る上で、重要な役割を果たしている。市民一人一人が生涯にわたりスポーツに親しみ、健康で明るいまちづくりを推進するとうたわれております。  そして、その後の2回目でございますが、一般質問で、制定後の施策についてお尋ねをさせていただきました。そのとき、担当部長さんだったと思いますけれども、答弁では、三重県においては、平成30年にインターハイ、32年に国民体育大会、そして全国障害者スポーツ大会と大きなスポーツイベントが継続をしており、スポーツ元年と言われている。伊賀市も開催について、それぞれにかかわっており、スポーツを市民に定着させるための大きな機会であると述べられました。  また、今回の市長の施政方針でも、生涯スポーツ都市宣言推進の好機と捉え、する・見る・支える機運を醸成し、健康で明るいまちづくりを推進すると述べられました。  そこで、お尋ねをさせていただきますが、する・見る・支える機運の醸成も含めまして、どのようにスポーツ振興施策を進められようとしてるのか、まず、市長の御所見をお伺いをいたします。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  伊賀市では、東京2020オリンピックの聖火リレーで、沿道におよそ1,500名の応援スタッフ、それからまた、国民大会での大勢のボランティアスタッフ、観戦市民の集まる予定でございます。コロナが終息することをひたすら願うところでもありますけれども、このように1つのイベントや1つの大会を支える・見るために多くの市民の方々に参画をいただくわけであります。こうした市民の心を合わせた取り組みが人と人とのつながりを育み、この私どもの伊賀市をつくる原動力になるというふうに期待しております。  それから、とこわか国体、サッカー、軟式野球、ハンドボール、剣道、クレー射撃の正規種目のほかに、この私たちのまちのデモンストレーションスポーツでありますキンボールスポーツ、キンボールですね。それから、これは、当地独特でありますけども、伊賀流手裏剣打ちが行われるということなっております。  こうした種目を間近で見ることは、若い方たちにとって大いにスポーツをする意欲を高めていただけるんじゃないかなというふうに思っております。特に、伊賀流手裏剣打ちスポーツなどは、スポーツ推進員の地域活動や情報発信などを通じて、どなたもが身近に楽しめるスポーツとして普及を図り、伊賀の特色を生かしたスポーツとして市民スポーツフェスティバルへの導入なども今後考えられるというところであろうかと思います。  国体の関連施設整備としましては、令和2年度の当初予算には、およそ5,300万円を計上していますけれども、こうした施設整備は、結果的に市民のスポーツ活動環境の場として還元されるということになります。人は、スポーツをすることで楽しみ、喜び、スポーツを見ることで感動し、スポーツを支えることで共感するものであります。市民に、する・見る・支える、その動機づけができるオリンピック、国体というイベントは、健康で明るいまちづくりに資するものと確信をしているところであります。 ○議長(中谷一彦君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  ありがとうございます。  まさしく、市長さんの言われるとおりでございまして、特に、東京オリンピック・パラリンピックにつきましては、直接伊賀市がかかわるということは少ないと思うんですけども、特にとこわか国体につきましては、いろんな種目もこちらで開催されるということです。これも一つの大きな契機といいますか、になるんではないかと思うわけであります。  いろんな伊賀市にも都市宣言がございます。ややもすれば宣言倒れといいますか、絵に描いた餅にならないように願うところでございます。先ほど申し上げていただいたように、するとは、やはりみずからスポーツをしたり体験をして心と体を鍛える。見るとは、興味を持って応援や情報によってともに楽しむ。そして、支えるとは、スポーツ活動を支える指導者の育成やスポーツ施設の整備の充実という意味ではないかと、これは私なりに解釈をさせていただいております。今議会にもサッカースタジアムの整備についての請願もございます。審議されるわけでありますけれど、その支えるという意味での施設整備であります。市長さんも今言われました、施設整備の重要性も言われました。  そこで、私1つ聞きたいのは、ゆめが丘にございますゆめドームうえのについて、少しお尋ねをさせていただきたい。  このゆめドームうえのは、御承知のように産学住をテーマとして開発されましたゆめが丘地区のシンボル的存在として平成9年の12月に県営の多目的施設として建設をされたのは御承知のとおりであります。主にスポーツ施設として御活用をされておりまして、私も幾度となく活用させていただいておりますけれども、23年間利用されてまいりました。聞くところによりますと、我が市も同じでございますけれども、県の公共施設の見直しということの中で、見直しの施設の中に、このゆめドームも入っておるとお聞きをいたしております。将来県としては、このドームを将来譲渡をする、もしくは民間への譲渡も含めて考えているということもお聞きをさせていただいておりますけれども、県から伊賀市に対して、そんなお話、打診があったのかどうか、もしあればお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  今、お尋ねの県営ゆめドームの件でございますけれども、県営ゆめドームうえのにつきまして、県の見直し対象施設として、実は、昨年の11月に伊賀市への移譲というようなことでお問い合わせがございました。ゆめドームうえのは、御承知のとおり、観客席を有する大規模施設としまして、稼働率も非常に高く、伊賀市民にとりましては、さまざまな競技やスポーツ大会等を行える身近な屋内スポーツ施設、あるいはスポーツ以外のイベントも開催されるような施設というふうになっておりまして、非常に有用性の高い施設であると、これはもう皆さんが御承知いただいてるところだと思います。  ただ、先ほど議員から話もありましたように、維持管理経費として年間約4,000万円、それから建築後22年以上が経過いたしまして、ぼちぼち大規模な修繕等が必要な時期を迎えているところでございます。伊賀市が、直接これを譲り受けまして運営することは、非常に財政的負担を伴いますので、非常に困難なことです。市としましては、今後も県営のスポーツ施設として継続して運営いただきたいと、こういうようなことで回答させていただき、また継続した運営を強く要望させていただいているところでございます。 ○議長(中谷一彦君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  ありがとうございます。  本当に、今部長が言われましたように、県営であろうがなかろうが、やはりスポーツ施設として、伊賀市として、あれはやっぱり誇れる、私は施設ではないかと思っております。今も維持管理に4,000万でしたか、そして大規模改修も必要やと、それも必要やなと思います。今現在、伊賀市には、昔の上野商業高校、白鳳高校の後の体育館、伊賀市民体育館と今現在呼んでいるわけでありますけど、私は、胸を張ってあれが伊賀市の市民体育館であるとは言われないんですよね。前も申し上げたかどうかわかりませんが、ギャラリーはない、御飯の食べるとこない、着がえるところがない、そんな体育館は伊賀市民体育館といえるのかどうか、私は、非常に納得がいかないというのが本音でございまして、何を言いたいかというと、要は、ドーム、やっぱり県であれ市であれ、あれを残していただく。うわさによりますと、とこわか国体が終わったら伊賀市に言うて、あかなんだら壊してしまうんやと、そんな過激な意見も、これはあったかなかったかは別といたしましても、そんな話も聞かせていただきました。  どうぞ、ぜひとも伊賀市として、あのドーム、何とか多目的ですけれども、スポーツ施設として末永く残すように、よろしくお願いを申し上げたい、そのように思わせていただいております。  それと、もう一つ、先ほど申し上げた伊賀市民体育館の横のグラウンドですね。これも高校の当時のグラウンドであったわけですけれども、確か県から市が譲り受けたと思うんですけど、無償譲渡であったと思うんですけれども、確か2年前の議員全員協議会におきまして、公的不動産の有効活用として、スポーツ施設及び健康増進施設等の用地としての活用を条件にして、一般公募として生涯スポーツ都市としての当市の政策との整合を図り、普通財産として民間業者に貸し付けるという説明を私たちいただきました。報告をいただきました。確か、公募によって借り受けの方も決定されたと聞き及んでおりますし、何か県との目的外使用ということで3,000万近くでしたが、何かお支払いさせていただいたということも聞いておりますので、現状を見させていただきますと、全く進んでないように思われるんですけれども、今後の進捗状況ですね、わかれば教えていただきたいと思います。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  今、旧の伊賀市民多目的広場用地の利活用ということで、お尋ねをいただいておりますけれども、この用地につきましては、議員さんおっしゃいますように、プロポーザル方式で貸し付けの業者さんを選定いたしまして、民間会社と昨年の3月20日に賃貸借契約を締結をいたしました。そして、契約保証金等も既に受領しているところでございます。  そして、プロポーザル審査時に提案のありました事業スケジュールという部分では、契約後、設計期間、着工準備期間を経まして、本年、ことしの10月から具体的な事業に着手、工事着工というようなことで聞いておりまして、進捗状況をこの民間企業さんに確認させていただいておりますところでは、予定より少しおくれているものの今年の1月には、設計を終えておりまして、現在10月の着工に向けて準備を進めているというふうに聞かせていただいているところでございます。 ○議長(中谷一彦君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  よくわかりました。  今、部長からの説明で、この10月着工をめどにやっていただくということでございます。民間の方にそうやってやっていただく、大変ありがたいことでございます。ただ、不景気によって多少おくれるということも十分、これは私も理解するところでございますが、やはり、今、小田町にありました市営プールももうほとんど影形もなく解体、今現在進んでいるわけでありますけれども、やっぱり今まで代替でB&Gを使わせていただいたり、東小学校のプールを使わせていただくということでございますけど、やはり市民の皆さんも身近なそういう泳ぐところ、プールを早期の実現を待っていると思いますし、確か、聞かせてもらうところによりますと、もしも災害時にはプールの水を何かお使いをいただくようなことも締結をされたということも聞かせていただいておりますので、どうぞ、行政としてもやっぱりお貸しするわけですから、積極的な働きかけをぜひともお願いをいたしたい、そのように思っております。  もうあと少しで、先ほど言われましたスポーツの祭典、東京オリンピック・パラリンピックが開催をされます。コロナウイルスによって何かテレビでよく危ぶまれるというようなことも言われておりますけれども、IOCの会長さんがやるんやというようなことも、そんな話はないということも言っておられるんで、ぜひとも実現に向けて早期終息を願うところでありますけれども、今から56年前、私ちょうど高校2年でございまして、第18回の東京オリンピックが開催をされました。そこで、入場行進局、それと日本選手団の入場を赤のブレザーに白の確かスラックスでしたか、女子はスカートやったと思うんですけど、そんな記憶が目の当たりに覚えているわけであります。ただ、赤と白のスーツ、これ私白黒テレビやったもんで余りわかりませんが、そんな記憶があります。そして、これは私の直接、今の関係ですけれども、東洋の魔女と言われた女子バレー部が何と金メダルを初めてとったということで、それがブームの火つけになったと、契機となって、特にママさんバレーの普及に大きな影響があったということは言うまでもないわけであります。  そのオリンピックを契機として、子供たちの育成のためのスポーツ少年団という組織づくりが始まって、日本最大の子供たちのスポーツ組織に発展をいたしました。当然、スポーツ活動を通じての健全育成を行政が主体となって、今もその育成に寄与されておられるわけであります。しかし、伊賀市のスポーツ振興に大きな役目を持って担っていただいてました伊賀市体育協会、スポーツ協会でございますけれども、本年4月から指定管理として民間に委ねられることになっております。今後、この伊賀市スポーツ少年団も行政から離れるのではないかというような危惧をするわけでありますけれども、現在のお考えをお尋ねをさせていただきます。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  伊賀市体育協会、4月から規約で名称を変更いたしまして伊賀市スポーツ協会になりますけれども、このスポーツ協会とスポーツ少年団は、公共的団体ではありますものの独自の規約に基づき設立されております任意団体という位置づけになってまいります。任意団体としまして、本来自主的、自発的に行うべき活動を今まで市職員が事務局として関与をしている状況が、その団体の自主性や発展の可能性を阻害しているほか、他の民間団体との間に不公平を生じさせたり、また、公務員としての任意団体事務への従事にかかわる適正性といいますか、そういったとこへの疑義、こういったことも以前より指摘されていたところでございまして、平成24年11月に伊賀市公的関与のあり方に関する点検指針というものが策定されておりますけれども、この中で市が行っている事務事業につきましての公的関与の必要性、あるいは妥当性、こういう見直し方針が示されているところでございます。  この指針によりますと、伊賀市スポーツ協会及びスポーツ少年団は、市の関与を必要最小限とすべき団体に位置づけられることから、まずは、体育協会、スポーツ協会ですけど、の自立運営に向けた取り組みを支援をしてまいりました。そして、その結果、来年度の4月からどうにか自立運営の必要性、こういうところをスポーツ協会の皆さん方に御理解をいただいて、協会の組織決定を経まして、この4月から自主運営組織への転換を図っていただく、こういうふうになったところでございます。  それで、スポーツ少年団でございますけれども、やはり体育協会に引き続きまして、自主運営組織として自立いただく必要はある組織というふうには思っております。三重県内でも多くのスポーツ少年団がそういう体育協会、スポーツ協会等との内部組織などとして、自主運営を行っているところでございます。  議員、御指摘いただきました青少年育成とか、そこの指摘、視点でございますけれども、移行に係る具体的準備というのは、やはりこれからいろいろと関係者の皆さん方と移行協議、そういったことを行っていく必要がある、十分協議を行っていく必要があるとは思っております。今までスポーツ少年団が社会教育、あるいは学校教育との関係の中で培ってきたものもございますので、こういうところを尊重しながら、自立によって少年団活動が衰退することのないような取り組みを考えながら、自主自立に向けた支援を行っていきたい、こういうふうに思っているところでございます。 ○議長(中谷一彦君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)
     詳細にありがとうございます、あれですね、本年4月からでしたかね、今部長来年とおっしゃった。本年ですね。わかりました。  今いろいろ任意団体であるということから市の考え方を今聞かせていただきました。そこで、最近子供たちの体力の低下ということがよく新聞報道でもなされているわけですけれども、毎年、教育委員会で小中学校対象で体力テストですか、そういうことも何か実施されておられるようでありますけれども、その伊賀市の状況、子供たちの状況というのを、もし県なり国に比べてどの辺のレベルにおられるのか、ちょっとわかれば教えていただけますか。 ○議長(中谷一彦君)  教育長。 ○教育長(谷口修一君)  今、伊賀市の小中学生の体力の状況について、お聞きをいただきました。  全国でも全ての小中学校で小学校5年生、それから中学校2年生の男女を対象に、全国体力運動能力、それから運動習慣等の調査を国がやっております。その伊賀市の状況でございますけれども、昨年、平成30年度の伊賀市の児童生徒の体力の平均でございますが、これはほぼ全国と比較して、これ全国平均でございました。ところが、本年度、令和元年度は、およそ1から3ポイント下回ってやや低いというような状況でございます。学年によって少し、年によって違うということでございますけれども、各学校の調査データを把握し、今後の取り組みをみえ子どもの元気アップシートということで、そこに書きまして、子供たちの体力が上がるようにというようなことも学校やっておりますので、子供たいの運動にかかわる機会もふやしながら、子供の体力の向上に努めていきたいというふうに思ってるとこでございます。 ○議長(中谷一彦君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  ありがとうございます。  全国平均であると、全国平均ということは真ん中ぐらいやと、そういうことで理解させていただくわけですけど、今年度は何か少し1から3ポイント下がったということでございます。  ある方によりますと、学力と体力は比例するんやという方も実はおられるわけでございまして、例えば学力テストの公表もされておられますけれども、全国見ますと学力と体力、ほとんどトップクラスやという県も実は聞かせてもうてるところでございますけれども、それは、私、参考のために聞かせていただきました。  つまり、私が何を申し上げたいかと申しますと、今もスポーツ少年団のことについて、部長からいろいろ考え方をお聞かせをいただきました。先ほども申し上げましたように、東京オリンピックを契機として、スポーツ少年団の組織をつくっていただいたと、そういう経緯があるわけなんですね。つまり、国を挙げてのイベント、国・世界を挙げてのイベントを日本がやった中で、1人でも多くの青少年にスポーツの喜びとスポーツを通して青少年の心と体を育てる組織を地域社会の中につくるということで始まったわけであります。文明病、成人病、生活習慣病と呼ばれる疾病には、日常生活における運動不足と過剰なストレスが深くかかわってると言われておりまして、乳幼児期から高齢期に至るまでの生涯スポーツの必要性が叫ばれておるわけであります。ですから、今、私、教育長にお伺いをしましたけれども、やはり伊賀市としても下がっておるわけであります。ですから、僕は事務局はスポーツ少年団、任意団体やから将来民間にというお考えも私は理解をさせていただきますけれども、要は、スポーツはやっぱり健康、前にも私申し上げました。  あるスポーツ指導者の研修会の中で、例えば市が2,000万、3,000万をスポーツ活動に、子供たちに投資をする、そしたら、丈夫な体をつくる、丈夫な心をつくる、それについては、またそれ以上の経済効果が生まれるから、わずかな投資でも惜しみなくやるべきやというような指導者も、勝手な解釈ですけどもおります。だから、さまざま病院に打ち勝つ体力、免疫力増進にもスポーツの大きな効能があると言われておりますし、私も信じているわけであります。ですから、別にスポーツ振興課にスポーツ少年団の事務所がなくても、健康推進といえば、またそういった観点からも別に健康推進課にあってもいいと私は思うんですね。  ですから、何を申し上げたいか、さっきも言いましたように、原点は子供たちなんですよ。だから先ほど言うた体育協会、これはそれぞれの種目協会なんですね。バレー協会、野球協会、サッカー協会、いろんな協会の中の組織全体が体育協会、スポーツ協会なんですよね。ですから、それは、私は今回の4月からですけれども、指定管理によって運営される、これもいたし方ないかなと、私はそのように思っております。  ですから、そういったスポーツの底辺をそうやって拡大、広げていただく、その一番の原点が日本ではスポーツ少年団なんですよ。ドイツでは、スポーツユーゲントと申しますけれども、そういうことなんです。  そして、今回、こんなこともありました。例えば、今回のコロナウイルスで活動自粛、我々スポーツ少年団にも連絡がありました。これこそ、まさしく行政が事務局を担っているから、すぐさま我々に対してそういう要請があったわけであります。私は、その前に学校に言いました。学校の施設を借りるのに、私たちは許可をいただいてます。校長先生に許可をいただいてます。学校は休校になりましたけれども、学校施設はお借りできますかといったら、まだそのときは判断をしていただけなかったですけれども、最終的に施設も開放しないということなんですけれど、そういうことを私、申し上げました。そこで、私言いました、そうやって行政がお持ちいただいてる効能もあるわけですので、ぜひとも、やはり少なからず数年はやはり行政で事務局を持っていただいて、これからさらに育成、子供も減ってきてます。少年団そのものも減ってきてます。だから、それを育てるためにも、やっぱりあんたら勝手にせいじゃなしに、行政が強くかかわってあげて、イベントや大会を消化するだけが、私はスポーツ振興の仕事じゃないと思うんです。そういったことで、私は、このスポーツ少年団の必要性を強く訴えたいんですけれども、市長さん、御所見をお伺いいたします。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  いろんな観点から適切に対応していきたいと思いますけれども、大事なことは議員が指摘されるように、伊賀の子供たちを、少年をしっかりと健全に育てていくということを根底にしなければならないということでありますから、それは形のいかに問わず、やっていくべきことであるというふうに思っております。 ○議長(中谷一彦君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  どうもありがとうございます。  本当に市長さんから直接お伺いいたしまして、これ今後また訴える材料にしていきたいなと思ってるんですけれども、やっぱりスポーツ人口をふやして、健康で明るいまちづくりの実現に、施設整備への投資も含めて、やっぱり進めていただきたい、思うんですね。  私、5年前、ちょっとこれは別の話ですけれども、市長さんに実はスポーツ合宿についての取り組みについて御提案申し上げました。そのとき、市長何とおっしゃいましたか、そのときの御答弁は大変いいお話である。私が、このポジションにいる限り、決して忘れることなく進めていきたい、これスポーツ合宿っていうのは、別にスポーツしに来ていただきたいじゃなしに、やっぱりスポーツ合宿を奨励するならば、施設も充実してなければできないわけであります。確かに、忍者観光も結構でございますけれども、やはりそういうスポーツ合宿によってどこかの、私、そのときは熊野市の例を挙げさせていただいたと思いますけれども、また次回に議論させていただきますけれども、そういうことについても、する・見る・支えるの支えるの部分でそういったことが、施設整備も必要ではないかと、そして特に、先ほど申し上げたスポーツの原点、スタートである子供たちの育成というのは大事であるかということを、私は申し上げさせていただきました。  もともと、文化振興、スポーツ振興は教育委員会だったんです、そうでしたね。それが、市挙げての重要な施策であるということから、まず平成14年に文化振興は市長部局になったんです、今の多分企画であったかなと思うんです。私そのときに、その後ですね、それやったらスポーツも市挙げての行政なんやから、ぜひ市長部局で持っていただいたら、県も知事部局になりました。津市も市長部局になっておりました、そのとき。そしたら、そのときの3代目ぐらい前の教育長は、議員さん、それは私らは教育委員会になるということは、何もしてへんということかというて、お叱りを受けた記憶もあるんです。皆さん方も誰かわかると思いますけれども、そんなことで、確かにもうスポーツも文化も大事な大事な施策であります。ですから、せっかく生涯スポーツ都市宣言をされました。ですから、宣言都市にふさわしい、ぜひとも他市に誇れるスポーツ振興施策をぜひとも進められますように心から御要望申し上げ、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(中谷一彦君)  これをもって、生中正嗣議員の質問を終了します。  続いて、質問順位第13番 赤堀久実議員ですが、質問に際しモニターによる資料提示の申し出があり、議長において許可しておりますので、御了承願います。  それでは、赤堀久実議員の質問を許可します。  赤堀議員。               (10番 赤堀久実君登壇) ○10番(赤堀久実君)  皆様こんにちは。公明党の赤堀久実でございます。  議長に質問の許可をいただきましたので、通告に従って質問させていただきます。まず、ひきこもりに対する支援と8050問題について、そして障害者支援についてを質問させていただきます。  初めに、ちょっと資料1をお願いしたいと思います。  これは、国のひきこもりの実態をあらわしたものなんですけれども、2018年に内閣府が調査・発表したものであります。右側に中高年層、40歳から64歳が61万3,000人おられ、若年層、15歳から39歳が54万1,000人ということで、合計、全国のひきこもり人口は100万人を超えているということになります。そのうち、男性が76.6%、女性が23.4%であります。伊賀市では、約800人ですかね、おられるというふうに推計もされております。  国のひきこもり支援の法的根拠は、主に39歳までを支援対象にしてきた内閣府の子ども・若者育成支援推進法から2015年4月に施行されました生活困窮者自立支援法に変わったことで、自治体に設置されている生活困窮者向けの相談窓口の中に、ひきこもり相談が含まれることになりました。これによって、ひきこもり状態にある人に対して、年齢や状態などで線引きすることなく相談できるようになりました。伊賀市も2019年度からひきこもりサポート事業として、社協さんですね、nestですね、に委託されて、そして2020年度より自立相談支援事業として、また新たに相談窓口をふやされるということで、市の生活支援課と2カ所になるそうでありますが、どういった体制強化になるのか、内容を教えていただきたいと思います。  後は、自席にて質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中谷一彦君)  健康福祉部長。             (健康福祉部長 田中 満君登壇) ○健康福祉部長(田中 満君)  健康福祉部の田中でございます。よろしくお願いいたします。  議員のほうから御質問をいただきました、ひきこもりに関する相談窓口でございますけども、まず、ひきこもりに関する国の定義というのを、少しお話をさせていただきたいと思います。  国のガイドラインでは、ひきこもりとは、さまざまな要因の結果として、社会参加を回避し、原則的に6カ月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態を指す現象概念であるということで定義をされております。先ほど、議員さんおっしゃっていただきましたように全国では100万人以上、それを伊賀市に直すと800人ぐらいはひきこもり状態にあるのではないかと推測をしております。このような状態から、ひきこもりというのは、一部の人の特別な問題ではなく、どのような人や家庭にも起こり得る地域全体で支えていく課題であると、このように考えております。  おっしゃっていただきましたように、相談の窓口でございますけども、私ども健康福祉部の生活支援課が生活困窮者自立支援制度におきまして、自立相談支援機関としてさまざまな相談に対応をさせていただいております。それで、今年度から社会福祉協議会さんのほうにもお願いをさせていただきまして、同じく生活困窮者自立支援制度によります自立相談支援機関、相談の窓口を私ども健康福祉部生活支援課と社会福祉協議会さんのほう2カ所とさせていただく予定でございます。この社協さんでしていただく相談場所なんですけども、愛称も決まっておりまして、暮らしサポートセンターおあいこという愛称をつけさせていただく予定でございます。  こういった幅広い相談に対応する2つの拠点を設置をさせていただくことで、より相談しやすい体制としまして、あとひきこもりサポート支援事業、そして就労準備支援事業、この事業と連携した支援が提供しやすい体制となるということで、利用者の方により包括的な伴奏型の支援が提供できるものと考えております。 ○議長(中谷一彦君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  ありがとうございます。  すばらしいネーミングですね、おあいこ、暮らしサポートセンターおあいこということで、その中で本当に包括的に支援を今後充実していただけるということなんですけれども、今回、特に私、中高年層のことを質問させていただきたいというふうに思っております。  次の資料2のほうをお願いします。  これは、中高年のひきこもりの実態でありまして、左側がひきこもり年代別になっております。見ていただいたら、50代と60歳から64歳で60%を超えております。その中で、この60から64歳なんですけれども、その年代からひきこもり状態になられた方がこのうち17%おられるということで、定年退職後、不安に思いひきこもりになるケースも多いというふうにも伺いました。そして、右側が引きこもっている期間です。見ていただきますと、5年以上がもう半分以上、50%以上になっておる状況の中で、中でも20年以上の方が19.1%おられるという状況であります。  これは、全国的なデータではあるんですけれども、伊賀市でも例外ではないと思います。ひきこもりにきっかけは、さまざま、先ほど部長のほうからも言っていただきましたけど、さまざまな要因があるということで、誰しもがひきこもりになるという状況もあるということで、先ほど言わせていただいたように、退職後不安に思った方、また人間関係がうまくいかなくなったとか、病気が原因、職場になじめなかった、就職活動がうまくいかなかったなど、これはアンケートで答えられた上位5つになります。  ひきこもりといっても、一律の状態ではなく、その背景も状況も違います。そして、年数が長くなれば、その方々の環境もやっぱり変わっていきます。まさに今、よく聞かれる方も多いと思うんですけど8050問題と言われる問題でありまして、80代の親が収入のない50代の子供さんの生活を支え、行き詰まっている世帯が孤立しているというケースは多く聞かれます。そうならないためにも、ひきこもりの当事者もそうですけれども、御家族の支援も必要になってきます。そういった方々の居場所づくりといいますか、御家族の方も含め、何でも聞いていただける、こういった取り組みを教えていただきたいと思います。 ○議長(中谷一彦君)  健康福祉部長。 ○健康福祉部長(田中 満君)  ひきこもりの方の居場所について、お尋ねをいただきました。  ひきこもりの方の居場所につきましては、生活困窮者自立支援法に基づくひきこもりサポート事業として、伊賀市から伊賀市社会福祉協議会に事業を委託をしまして、愛称nestとしてひきこもりの方を対象とした居場所を提供させていただいております。  このnestでの居場所は、週に2回、水曜日と金曜日の午後なんですけども、ひきこもり状態の本人さんたちが家を離れて自由に過ごすフリースペースとなっております。ことしの1月末で15名の方が利用登録をしていただいておりまして、延べ利用回数は330回となっております。利用者の皆さんからは、ここへ来てみんなと話せて元気になれますであるとか、nestに来ると気分が違います、居心地がいいです、などの評価をいただいております。そして、この利用者の方の中から就労準備支援事業の利用につながる方もおられるということから、事業の効果が出始めていると私どもは考えております。  先ほど申し上げました来年度から社会福祉協議会に委託する自立相談支援事業、この相談事業とあわせてひきこもりに悩む本人や御家族を支える支援体制を引き続き充実させていきたいと考えております。 ○議長(中谷一彦君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  ありがとうございます。  本当に私も先日nestさんのほうに現地へ行かせていただいて皆さんが本当にゆっくり家にいるような感じの環境づくりというのをつくっておられました。すばらしいことだなというふうにも思いながら、ただ大事なことをそういう相談窓口であったり居場所の部分なんですけれど、気軽に来てくださいという、やはり多くの方々に知っていただくというのが大事だと思うんですけれど、そういった周知はどのようにされていますか。 ○議長(中谷一彦君)  健康福祉部長。 ○健康福祉部長(田中 満君)  このひきこもりの方の居場所nestの周知の方法、状況でございますけども、社会福祉協議会におきまして、ポスター、チラシ、カードなどをつくりまして、自治会さんなどでチラシの回覧をお願いをさせていただくとともに、金融機関や書店、大型スーパーなど、50カ所以上に掲示・配布をさせていただいております。  また、社協が発行します広報紙「あいしあおう」なんですけども、そちらのほうにnestの紹介記事も掲載をしておりまして、報道機関さんからの取材がこれまで23回ございました。そして、フェイスブックやツイッターなどSNSを活用した周知にも力を入れております。加えまして、年に1度ひきこもりについての正しい理解の普及・啓発を図る市民の方向けのイベントを開催しておりまして、昨年は82名、ことしの2月8日にも開催したんですけども、そのときには128名の方が参加をいただいております。  このように、さまざまな手段を活用しまして、引き続きひきこもり状態にある本人や家族に居場所や相談窓口の情報が届くように周知を進めていきたいと考えております。 ○議長(中谷一彦君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  ありがとうございます。  ポスター、チラシ、カードという形で50カ所に配布もしていただきながら、また講演、1回のそういう地域の皆さんに対してもひきこもりへの理解していただくためにも、さまざまな形での周知というのがすごく大事ですし、引き続きそれはしていただきたいなと思うんですが、ひきこもりの方というか、そういう方々って夜間によく出られると、コンビニだけは行けるというのがすごく多いということで、今現在、コンビニとかにチラシやカードとかというのは置いておられるのかどうか教えていただきたいと思います。 ○議長(中谷一彦君)  健康福祉部長。 ○健康福祉部長(田中 満君)  コンビニへのチラシなどの配布でございますけども、現在、幾つかの店舗を回らせていただいて、ポスターとかチラシ、カードなどの配布の協力依頼を行っております。  ただ、依頼を行った店舗は一部でございます。それと、1回お願いに行っただけで、その次というのをまだお願いをさせていただいてございません。今、議員さんのほうからも御提案をいただきましたこのことを踏まえまして、今後、コンビニエンスストアなど、おっしゃっていただくように本人さんや家族の目につきやすいような場所での継続した周知を進めていきたいと思います。 ○議長(中谷一彦君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  ぜひともよろしくお願いいたします。  先ほど居場所づくりも質問させていただきましたが、すごくやっぱりその場所というのはほっとする場所で、今現在取り組みとして当事者さんの意見を入れるボックスつくったり、自分たちでnest新聞というのを作成したりということで、一人一人が本当にそれぞれ尊重しながら居場所づくりやイベントなどを取り組まれているというのをすごく感じました。  これからさらに充実していくためには、やっぱりサポートする側の人材が必要だというふうに思います。岡山県総社市では、ひきこもりサポーター養成講座というのを実施をされて、ひきこもりサポーターの方々がボランティアをしてくださっております。それに当事者みずから居場所づくりを開設された市もあります。当事者の方々が、ピアサポーターというふうになりまして、同じ経験をされて寄り添う支援ができているそうであります。伊賀市もこういったひきこもりサポーターやピアサポーターというボランティアの皆さんに協力していただくというお考えはありますか。 ○議長(中谷一彦君)  健康福祉部長。 ○健康福祉部長(田中 満君)  今、お話をいただきましたひきこもりサポーターでございますけども、私、先ほどこのひきこもりの問題は地域全体で支えていく問題であるというふうなこともお話をさせていただきました。  現在のところサポーターの養成というのは、まだ実施をさせておりませんですけども、ひきこもりサポート事業の一環としまして、今後、伊賀市社会福祉協議会が中心となりまして、まず来年度、令和2年度は準備期間としまして、それで次の年度、令和3年度からサポーター養成講座を開始をさせていただきたいと考えております。 ○議長(中谷一彦君)
     赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  そういう、今居場所づくりでそういうサポーターの方にしっかり入っていただいて運営をしていただいて、やはり支援員の方がどんどんやっぱり外へ出ていくという仕組みがすごく大事ですし、あと、やっぱり当事者さんであったり、その御家族のピアサポーターという部分も含めて、ちょっとお考えいただけたらなというふうに思います。  やっぱり経験したからこそならではの、さっきも触れさせていただきました寄り添った支援というのが、すごくやっぱり大事なんかなということも感じますし、自分の気持ちわかってくれへんのにボランティアでいろいろおっしゃることが傷ついたりという方もやっぱり中にはおられるということもありますので、そういうことも含めて考えていただけたらというふうに思っております。  今、nestのほうでもいろいろ包装作業ってあったりとか、少しされているということもお聞きしました。居場所から就労に、またボランティアから就労につなげていけるという、そういった中間就労がなかなかできないということも課題ではあるそうであります。もちろん先ほどちょっと部長から触れていただきました就労準備の事業でつながったという方も中にはおられるということもお聞きもしておりますが、実は、静岡県富士市ではユニバーサル就労の推進に関する条例というのを制定し施行されて、支援つき就労の取り組みというのをされております。これちょっと説明長くなるんですが、すばらしい取り組みなんでお聞きいただきたいと思います。  この条例は、年齢や障害者手帳の有無など関係なく就労ブランクが長い、また引きこもり状態にある、コミュニケーションが苦手といった問題にもこだわらず、働きたいという意思がある人なら働くことができる地域づくりにしようという趣旨から始められました。市の担当者の職員さんいわく、若者支援また障害者支援などの従来の法律の枠組みでは当てはまらない。グレーゾーンの人たちは、既存の福祉、就労サービスが使えない、そうしたグレー層も含め、本当は働きたいのに困っている人に何かできないだろうかとの思いから、誰もが生きがいを持ち働くことのできる仕組みづくりをスタートされたそうです。  条例の基本理念、すごくここが大事なんですけど、ユニバーサル就労は、さまざまな理由により働きたくても働くことができない状態にある全ての人が、その個性や意欲に応じて能力を発揮し、社会を構成する一員として社会経済活動に参加することを基本とし、市、市民、事業者及び事業者団体の協働により推進されなければならないとうたわれております。条例には、事業者さんの責務として、雇用の創出や拡大、また一人一人の個性に配慮しながら働きやすい職場環境を整備し、市の施策に協力していただくよう定めております。ですので、条例があることによって企業や事業者さんに対して市から協力を求めやすくなるというふうになっております。  富士市の支援つき就労は、それぞれの働きづらさを一人ずつ聞いて、特性や働きづらさをアセスメントして企業に伝え、段階的に就労してもらうというオーダーメイドの支援です。  ここでちょっと資料3をお願いしたいと思います。  その取り組みをちょっと私、表につくらせていただきました。例えば、当事者の方が表にあるように、それぞれの窓口ですね、若者就労であったりひきこもり支援センター、これ富士市独自のセンター、伊賀市にもこれはありませんね。障害者総合支援センター、こういう窓口に来たときに、行かれたとき、既存の制度を利用できない場合は、真ん中のユニバーサル就労センター、これも富士市独自でつくられたセンターです。よろず窓口とも言われてますけれども、そういった機関をつくって、そこで一人一人の強みや弱み特性などをアセスメントして協力企業への職場見学に同行して面接して、企業と当事者がお互い気に入れば、一、二回就労体験に入る場合もその場であるそうなんです。  特徴なのは、採用前にコミューター期間というのを設けていることで、ボランティアとは区別して職場で期間と、いついつまでという期間と時間、何時というのを決めて、継続的に通う人という意味のコミューター制度というのを使われております。期間は長くても1週間から10日程度で費用はかからない、これは企業さんが費用がかからない。雇用契約が発生しないので、労働基準監督署と相談してコミューター確認書を作成して、貧困ビジネスにならないよう配慮をされています。  コミューターには、無償と有償があり、有償コミューターは最低賃金基準には満たないものの多少の費用が支給されます。また、無償でも企業によっては交通費を支給される場合もあるということであります。当事者と企業がお互い合意が得られればこういうコミューター期間がスタートをして、その後、雇用契約を結び雇用へとつながるという仕組みであります。これは企業のほうもいきなりの採用ではなく、コミューター期間にお互いが知り合うことができるのでありがたいと大変好評で、昨年までに協力企業は116社までになったそうであります。  ちょっと説明が長くなりましたが、nestさんのやっぱり行かせていただいて話聞かせていただいたら、協力企業者さんがやっぱり少ないので、それに当事者さんのそれぞれの状況も違う中で、やはり仕事に結びつくというのがマッチングの難しさというのを感じておられるようであります。こういった条例を施行することによって、事業者さんの役割も明確になりますし、制度のはざまで就労へと結ばれなかった市民の方などの受け皿になって、何よりこのコミューター制度によって、その人の働ける期間や時間をまず決めて通ってみるというお試し期間みたいなものがあるというのは大変よいことだと思うんですけれども、市の考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(中谷一彦君)  健康福祉部長。 ○健康福祉部長(田中 満君)  ただいま議員さんから先進的な取り組みをされております富士市さんのお話をいただきました。富士市さんの取り組みというのは、本当にすばらしい取り組みをされておるということで、私も聞かせてもいただいておりますし、私ども伊賀市のほうでも参考にさせていただくとこというのはたくさんあるのかなと思っております。  それで、現在、就労に向けての企業さんへの協力をお願いに私ども伊賀市のほうでも行っております。担当しております生活支援課であるとか、あと産業振興部の商工労働課、そして、伊賀公共職業安定所さん、この3者で共同で事業所さんを訪問をさせていただいております。  平成28年度以降、およそ70回程度訪問をさせていただいておりまして、現在、伊賀市には条例等はないんですけども、訪問をさせていただいた先での企業さんの反応なんですけども、そんな人雇えませんわという企業さんはおられません。皆さん、企業さん御理解を示していただいて、なかなか議員さんおっしゃっていただくようにマッチングというところでは、御本人さんの力、能力を最大限発揮していただける職種、業種であるかどうかというところは、確かに難しい部分もあるんですけども、企業さんは協力的でございます。  今後、このような形、企業さんへの協力というのも進めながら、一般の企業さん、本当に県の認定を受けておる法に基づく就労訓練事業所という、そういう県の認定を受けている事業所は市内に6カ所あるんですけども、いずれも障害福祉サービス事業所でございます。今後、生活困窮者自立支援法に基づく就労準備事業所として県の認定を一般の事業所さんにも受けていただきたいなと、そのような啓発、お願いにも回らせていただきたいなと、このように考えております。 ○議長(中谷一彦君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  ありがとうございます。  今現在も市として、そうやって商工労働課であったり生活支援課、また職業安定所と連携もしながら取り組んでくださっていると、だけど本当にマッチングの難しさということもあるということもおっしゃっていただきましたが、本当に実際、一人一人に合った職業というか、すごくやっぱり難しいというのがあると思うんです。  以前もちょっと私もある講演に行かせていただいたら、滋賀県の日野町の取り組みも聞かせていただきました。そこでは、まず、草刈りというのをボランティアでされたそうなんです。それは、ひきこもりの方々がそれに至るまでもちろん10年通ってという状況の中で、ようやくちょっと草刈りもしてみようかという体験的なことをして、それがやっぱり汗を流してやることがすごくやっぱり楽しいという言い方あれですけども、生きがいという部分ですごくやっぱり感じて、それを委託として受けやっていってるという取り組みであったりとか、企業さんの朝のお掃除ですね、仕事始まる前のお掃除を委託受けてやってるとか、やはりひきこもり状態に長年ある方というのは、人と接することがやっぱり苦手な部分でもあるので、就労前の誰もいない状況の中で仕事をする、掃除をするというのが、やっぱり1つ、その人たちにとってもほっとするというか、何か人とのかかわりの煩わしさがないという部分でいいということもお聞きもしました。それは一人一人に合った仕事、職種というのはあると思いますので、どれだけ多くの仕事の数をふやして、マッチングできるかということも本当に大事になってくるんかなと思います。  ですが、本当に今就労という部分をお話聞かせていただきながら質問もさせていただきましたが、窓口にやはり相談来てくださる方は、本当にそういったさまざまなサービスにつなげていけるからいいのですけれども、やはり外出をされない方、親も隠しているという御家庭も多いと思います。そういう方々が、やっぱり専門医の方がおうちを訪問するアウトリーチの支援が大事になってきますけれども、今現在、市の取り組みを教えていただきたいと思います。 ○議長(中谷一彦君)  健康福祉部長。 ○健康福祉部長(田中 満君)  今現在、いろんなところで議員さんもおっしゃっていただきましたように、私どもの相談の窓口に相談に来られる方というのは、本当にごくわずかでございます。いかにして、いろんなところからそういった方々の情報を得ていくかということにつきましては、さまざまな機関、民生委員、児童委員さんであるとかいろんな方にその都度いろんな機会を捉えまして話もさせていただいてるところでございます。  そして、私どもの行政機関、健康福祉部であるとか産業振興部、あと教育委員会や、それと三重県の教育委員会や三重県の心の健康センターなど、さまざまな機関の方ともネットワークミーティングという機会を持ちまして、お話し合いをさせていただいてるところでございます。  いろんなところ、アンテナを高くして、いろんなところからいろんな情報を得ていくというふうなところを基本にしておるんですけども、あと、議員さん最初におっしゃっていただきました8050問題、80歳の高齢の方、その子供さんが50歳でひきこもり状態にあるというふうな御家庭も市内にもたくさんみえます。80歳の高齢の方にヘルパーさんに介護保険サービスを利用されておるということで、ヘルパーさんとかケアマネさんが、このお宅にお邪魔をさせていただいたときに、どうも50歳前後の子供さんと思われる方が家にずっといるみたいやわというふうな状況がございましたら、子供さんのことについてもいろんな関係機関にきちっと連絡、お知らせをしてくださいよという、そういう社会福祉法にそういうことが明記をされました。そんなこともございまして、以前からもいろいろな情報は聞かせていただいておったんですけども、ケアマネさんなどからのいろんなお話を聞かせていただくこともございます。 ○議長(中谷一彦君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  ありがとうございます。  さまざまなアンテナを高く上げて情報を収集するという言い方あれですけど、入ってくる状況をとっていただき、また今おっしゃってくださってましたように、ヘルパーさんやケアマネジャーさんからの情報もということで、これ次の質問にしようかなと思ったんですけど、もう全部言っていただいたので、そういった連携がしっかりとってくださってるということで、ありがとうございます。  ひきこもり支援は、本当にそれぞれ個人の状況が違うし、アウトリーチの支援も10年以上訪問してようやくお会いできたといった方もおられるということも聞かせていただきます。支援員の皆様の御活躍に本当に感謝を申し上げますとともに、先ほど、就労の話を聞かせていただきましたが、就労が最終目的ではないと思います。誰もがその人らしく生きがいを持って生活できることが本当に大事でありますし、部長が先ほど何回もおっしゃられました民生委員や地域の皆さんの見守りとか、またそういった助け合いですね、非常にやっぱり大事だと思います。そういう助け合いのまちづくりにしていくことが、本当に大事だなということも私も痛感いたします。  この質問の最後に、ちょっと市長に、この福祉関係全般なんですけれど、人材不足というのも課題であります。市のOBさんに福祉関係への仕事についていただくとか、また今、市長が観光に力を入れていただいています。空き家も利活用をして考えてくださっておりますが、それも本当に大事だと思います。そういう空き家を利用して、市として補助を出しますので、伊賀市に移住して福祉の仕事をしてみませんかというアピールなどされてはいかがですか。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  今、いろんな御指摘をいただいたところありますけれども、大事なことは、いろんな人が本当に自分らしく、そして居場所があるまちというのが、社会というものが望まれるところでありますので、そうしたユニバーサルなまちづくりというのをしっかりとやっていかなければいけないんだろうな。そういうためにも、やっぱりきのう同僚議員から明石のお話をいただきました。明石のやり方がどこでも適用できるわけではなくて、ないんだろうなと思います。やっぱりそれぞれのまちには、そうしたことをやっていくだけのポテンシャルがあるものを生かしていくということ大事ですので、例えば、私たちのまちでしたら、今おっしゃっていただいたような観光であるとか空き家であるであるとか、そういうものをしっかりと活用し、そして財源を得て、そしてまた財源を福祉のほうに使っていくというようなことを、どちらということではなくて、やっていくということ、大事なことは、やっぱりいろんな方がいろんな困難を抱えてる方が自分らしく生きる、これは伊賀市も第4次地域総合福祉計画立ててるところでありますけども、自分らしく生きられる、居場所がある、そんなことが一番大事かなというふうに思ってます。 ○議長(中谷一彦君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  ありがとうございます。  まさしくそのとおりだと思います。本当に人に光を当てるという部分だと思いますので、今後、本当に8050問題が9060問題にもなりつつありますので、また、60になると、また介護サービスというか、子供さんにまたそういったことをかかってくると、今後じゃあどうしていくのという課題というのが、多様な支援が必要になってくると思いますので、引き続き、誰でもSOSをやっぱり出せる環境づくりをまたお願いしたいと思います。  続きまして、障害者支援について移ります。  今回は、視覚障害者の方々への支援について、質問させていただきます。  その中でも、夜盲症の方々への支援でありますが、夜盲症は進行性の国指定の難病である網膜色素変性症のほとんどの患者さんに初期症状としてあらわれ、明るい場所では普通に見える景色が、暗闇では極端に暗く見えます。ですので、夜間の外出や車の運転、映画鑑賞など不便が生じ、日常行動が制限されます。伊賀市では、視覚障害者手帳所有の方は272名、そのうち網膜色素変性症の方は41名おられます。その他、両視野狭窄の方は40名近くおられるとお聞きしました。そういった夜間や暗い場所で見えにくくなる夜盲症や狭窄症の方々を補助する特殊な眼鏡があります。  ここで、資料4をお願いします。  この眼鏡です。これは、暗所視支援眼鏡といいまして、私もかけたことあるんですけれども、目の前にディスプレーが鮮明にカラーとして画像が映し出される仕組みになってます。  次、5お願いします。  これ左下がそういう状況なんですね。左の上側がふだん夜盲症の方が見える状況で、眼鏡をかけたら下のように明るく見えると、右もそうですけれども、そういう状況に見えるということです。  ある小学校3年生の女の子の作文なんですけれど、この眼鏡を着用したときの作文なんですが、夏休みにプラネタリウムに行きました。今までは、星が見えなかったけど、眼鏡をかけるとさそり座が見えました。初めて見たので星がきれいでした。次に、家の裏の公園で、初めて1人で歩きました。真っ暗なのに眼鏡をかけると明るく見えておもしろかったです。このお父さんの言葉なんですけど、今までやはり、星空の観察、学校の宿題で出されてたそうなんです。そのときは、タブレットのアプリを使って観察していたが、本物の星を見せてあげたかったと思っていたので、こういった新しい技術で娘をサポートできるのは、本当にありがたいというお声で、満月も生まれて初めて満月を観察して、夜空を見てうれしそうに眺めていたという、こういったエピソードを新聞に載ってましたので、紹介させていただきました。  本当に、網膜色素変性症は年齢を重ねるとだんだん視野が狭くなって、将来的に失明する確率が高いというふうに言われております。今、手帳を取得せずに社会で頑張っている方々もおられます。それは、会社でやはりいろんな形でいじめに遭うのが怖いであったりとか、自立して頑張っていきたいと思って頑張っておられる方がたくさんいらっしゃいます。  次、資料6のほうお願いします。  この眼鏡は、読み上げ機なんです。眼鏡の横についてるんですけれど、これは事前に登録しておくと顔や物の認識ができる、またお札の識別や色の識別ができ、知りたい物に指を指すだけで認識するというすぐれ物なんですけれども、この2つの先ほど紹介した眼鏡と2つの眼鏡は、視覚障害者にとっては日常生活や災害時の避難など、やはり自立支援に非常に役に立つのは間違いないと思います。ただ、約40万円という高額なために、やっぱり個人で購入するのは本当に負担が大きいのが現状であります。  そこで、松阪市は、この令和2年度から日常生活用具給付事業の対象として追加をされることを決定されました。伊賀市では、こういったお考えはあるかどうかをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(中谷一彦君)  健康福祉部長。 ○健康福祉部長(田中 満君)  今、議員さんのほうから御紹介をしていただきました、この2つの眼鏡でございますけども、この用具自体発売されてから2年程度、まだ、期間が短いということであるとか、松阪市さんのほうでは議員さんおっしゃっていただいてますように、ことしの7月から給付の対象とする予定であるということも聞かせていただいております。  ただ、全国的には、まだ日常生活用具給付事業の対象としている自治体が少ないということや、現段階で全ての対象者の方に対して、どの程度の効果があるのかという検証が十分に得られていないのではないかという状況もございます。  伊賀市としましても、松阪市さんの状況等も参考にさせていただきながら、今後、給付の対象の検討を行っていきたいと考えております。 ○議長(中谷一彦君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  松阪市さんは、三重県というより中部で初になると思うんですね。松阪市さんの動向を見てというよりは、やはり実際、何でこれ私今回取り上げさせていただいたかというと、実際、それでお困りの方からお声があって、調べさせていただき、こういう形でお話をさせていただいて、最初は熊本県の天草市が最初に全国初で給付というか、される事業の中に盛り込まれたということもお聞きしております。やはり一人一人に合った施策と思ったときに、私、本当にいろんなそういう方々のお声を生で聞かせていただいて、この見えるもの、これが私たちが当たり前として見てるものが、夕方になっていきなり真っ暗になるという状況の中で、たちまち帰りが仕事してて遅くなったら、いきなりぱんと暗くなったらどうなるやろうと思ったときに、やはり自立支援、一生懸命されている方々へのサポートとして、一つやっぱり市としてお考えをこれから前向きに考えていただきたいなということを要望して、次に移りたいと思います。  次は、香川県さぬき市、または高松市で身体障害者手帳の再認定申請、また、精神障害者保健福祉手帳の更新申請、自立支援医療受給者証の再認定の申請時に必要な診断書の作成費用に対して市の助成を行っています。こういった取り組みというのは、伊賀市として今後、助成されるお考えはあるのか聞かせてください。 ○議長(中谷一彦君)  健康福祉部長。 ○健康福祉部長(田中 満君)  今お尋ねをいただきました診断書料の助成ということでございますけども、伊賀市では、障害者手帳をお持ちの方などで、更新や新規の発行も含めまして年間約650人程度の方が診断書が必要とされる方ということでおられます。  私どもは、例えば精神障害者保健福祉手帳の新申請でありますと、障害者年金を受給されている方であれば、その証書をコピーさせていただいて診断書のかわりにさせていただくというふうなことも実際行っております。  今のところ診断書料の助成ということまでは考えておらないんですけども、今後、国の動向などを注視していきたいと考えております。 ○議長(中谷一彦君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  ありがとうございます。  今、本当に部長が言ってくださったように、伊賀市としては、なるべく市民の皆さんに負担をかけないように一応御配慮いただいてやってますということでありました。今、私もひきこもり支援、また障害者支援もそうですけれども、昨日もありましたSDGsの観点から誰一人残さない支援、これからも伊賀市としてお考えいただけることを期待して、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(中谷一彦君)  これをもって、赤堀久実議員の質問を終了します。  会議の途中ですが、休憩といたします。再開は、午後1時といたします。               (午前11時48分 休憩)              ―――――――――――――――               (午後 1時00分 再開) ○議長(中谷一彦君)  休憩前に引き続き会議を再開します。  質問順位第14番 山下典子議員ですが、質問に際しモニターによる資料提示及び資料配付の申し出があり、議長において許可しておりますので、御了承願います。  それでは、山下典子議員の質問を許可します。  山下議員。               (8番 山下典子君登壇) ○8番(山下典子君)  山下典子です。あらかじめ通告した内容に沿って質問させていただきます。  まずは、伊賀市総合福祉会館についてです。  この会館は、旧消防庁舎を改修し、地域福祉及び勤労者の福利の増進を図ることを目的に、この4月に開館されます。この会館の使用する団体数及び延べ何人が使用する予定かお聞かせください。  後は、自分の席で質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
    ○議長(中谷一彦君)  健康福祉部長。             (健康福祉部長 田中 満君登壇) ○健康福祉部長(田中 満君)  健康福祉部、田中でございます。  ただいま御質問をいただきました、この4月にオープンします伊賀市総合福祉会館の利用団体と人数でございますけども、ことしの2月から令和2年度の貸し室の利用申請の受け付けを開始しておりまして、現在のところ団体数としましては28、28の団体の方からお申し込みをいただいておりまして、御利用される人数でございますけれども、月間おおよそ736名の方から利用申請をいただいております。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  28団体、およそ736人の方が、この伊賀市総合福祉会館を利用される予定ということですが、伊賀市総合福祉会館に行くのに公共交通を使った場合ですが、最も近いのが小田口のバス停だと思います。  では、資料1をごらんください。  小田口のバス停から伊賀市総合福祉会館に向かって撮影した写真です。かすかに茶色の建物が見えますが、余りに遠くて見えにくいです。バス停から北に100メートル以上坂道をくだらないと行くことができません。  次に、資料2をごらんください。  これは2月12日に撮影したものなので改修中ですが、この茶色の建物が伊賀市総合福祉会館です。横断歩道はあるのですが、車の往来が激しくてなかなか横断することができません。また、南北にも横断歩道があるのですが、白線がほとんど消えています。  次に、資料3をごらんください。  東から来た場合ですね、白鳳通りとか東から来た場合もこのような急な坂道を上っていかなければいけません。伊賀市総合福祉会館は、登録団体以外でも多くの方が利用します。特に、高齢者、障害者、交通弱者の方が利用できるようにバス停や信号、白線整備等の周辺整備をするべきではないでしょうか、お答えください。 ○議長(中谷一彦君)  健康福祉部長。 ○健康福祉部長(田中 満君)  御質問いただきました交通手段ということでございますけども、昨年、平成30年の5月に社会福祉協議会が上野ふれあいプラザを利用いただいてる方に対して交通手段について調査を行っていただいております。その結果では、52%が自動車でプラザまで来ておる。12%がバイク、19%が自転車、17%が歩きか公共交通機関を利用しているという結果でございました。  この上野ふれあいプラザは、現在、駐車場が狭いということもございまして、多くの方が利用される自動車での来館のために、広い駐車スペースを確保できるということで、現在、改修を進めております旧消防庁舎を移転先と決定をさせていただいたところでございます。  ただ、今後、伊賀市総合福祉会館の利用が開始されましたら、指定管理者がサービス向上のため、利用者の皆さんからアンケート調査をさせていただこうと思っております。来館方法に対する項目も設けまして、利用者のニーズを把握をさせていただきまして、周辺整備も含めてニーズが高い意見に対しては、必要に応じて庁内外の関係部署で連携して対応をしていきたいと、そのように考えております。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  今、52%が自動車でということですけど、私の知ってる方でバイクとか自転車の方で上野ふれあいプラザに行ってた方、もうこの坂道怖いから、もう伊賀市総合福祉会館になったら、もう行かないわという方の声を聞いております。  ある自治体では、新しい建物ができたとき、職員が車椅子に乗って段差解消のスロープはあるか、自動ドアの溝に車椅子の対応がとられないか、視覚障害者用誘導ブロックはあるか、車道と歩道の境界線は明確になっているか等を検証するそうです。ユニバーサルデザインというのは、誰もが無理なく行きやすい、使いやすいものでなければなりません。  健康福祉部長、これが今後、伊賀市総合福祉会館が福祉の拠点となるならば、障害者の方とか高齢者の方と一緒に、この伊賀市総合福祉会館に行ってもらって、何が必要か聞き取っていただきたいと思います。そして、白線のほうを建設部長、答弁をお願いいたします。 ○議長(中谷一彦君)  健康福祉部長。 ○健康福祉部長(田中 満君)  議員さんおっしゃっていただきますように、御利用いただく方が利用しやすい施設でなければならない、これは大前提やと思っておりますので、また、日時を設定しまして、障害のある方や高齢者の皆さんと現場のほうも一緒に確認をさせていただきたいなと思います。 ○議長(中谷一彦君)  建設部長。 ○建設部長(山本 昇君)  総合福祉会館の周辺道路の区画線、外側線がちょっと消えてるじゃないかということでございます。  市道の舗装の状況や外側線、区画線の状況については、また改めて現地調査しまして、必要であれば早急に対応してまいりたいと考えてます。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  実際、上野ふれあいプラザを利用していた団体で、行くのが不便だからといってもう伊賀市総合福祉会館を利用しない団体も聞いております。これから、公共施設最適化計画というのがあって、なくなったり統合したりすると思いますが、そのときに、その施設を使用していた方々が次の施設に移るときに、もう行きやすい環境を整えておくべきだと思います。それは、もう1つの課だけではなくて、縦割りではなくて、本当に連携してお願いしたいと思います。そうしたことを要望して次の質問にいきたいと思います。  次に、公用車の有効使用について、質問いたします。  資料4をごらんください。  公用車の台数が左側に示されています。本庁80台、支所など115台、廃棄物関係の車35台、市民センター37台、消防44台、消防団119台、上下水道部34台、市民病院12台の合計476台です。面積や人口規模が似た類似自治体の公用車の台数を調べたところ、新潟県柏崎市が451台、京都府福知山市が250台ということで、伊賀市の476台という数字は多いと思います。  続いて、右側の資料をごらんください。  本庁の公用車80台のうち、更新車両3台とパトロールランプ積載車など7台を除いた70台の内訳です。管財課が所管している52台中、普通自動車が23台で軽自動車が29台、介護高齢福祉課は12台、全て軽自動車、地域包括支援センターも6台全てが軽自動車です。そして、平均稼働率はいずれも高い数字で合計89.95%となっています。そして、問題なのが、平均1人乗車率です。軽自動車でも4人は乗車できると思うんですけれども、管財課の所管する平均1人乗車率が56.46%、介護高齢福祉課が91.54%、地域包括支援センターが83.79%となっています。管財課所管の普通自動車23台を軽自動車に変更できない理由、そして、1人乗車率がこれだけ高い現状について、所見をお伺いいたします。 ○議長(中谷一彦君)  財務部長。 ○財務部長(百田光礼君)  財務部の百田です。どうぞよろしくお願いいたします。  まず、他市との比較、類似団体との比較なんですけども、面積はよく似た市なんですけども、職員の数であるとか、それから出先の機関の数ですね、あと消防団の数、その辺が一緒でないと単純に比較というのは、ちょっとなかなか難しいとは思いますが、なるべく公用車を削減していかなあかんということは、経費を抑えるためにも必要だと考えております。  それで、1人乗車率の関係でございますが、こちらのほうは、市でも課題だと思ってまして、できたら原付バイクや自転車等の活用を考えていきたいと思っております。今、障害者支援センターでは、原付バイクを1台、電動自転車を3台使用しておりまして、市内の病院であるとか、町なかの駐車場がないところへの訪問などに利用しております。原付バイクや電動自転車を導入することによりまして、整備コストや環境負荷の軽減等につながるものと考えることから、庁内の総合政策会議におきましても、これらを広く活用できるよう検討が必要だとされています。雨天時の走行などの課題もあるところですが、今後、各所属に向けて原付バイクや電動付自転車の利用意向調査を行いまして、これらの移動手段の導入について進めてまいりたいと考えております。  それと、普通自動車を軽自動車に全部かえられないかということなんですけども、市内を回る分についてはいいんですけども、例えば荷物を積んだりとか、それから高速道路を利用するとき、少し遠方へ行くときなどにETCのついた普通自動車、そういうのを使ってますので、ある程度の数は必要だと考えております。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  そしたら、遠方へ行くときはなるべく公共交通を使ってると聞いたので、やっぱり今管財課が所有してる普通自動車も軽自動車、また原付バイクのほうに移行したほうがいいと思います。やっぱり原付バイクに変えますと、やっぱり車両購入代の軽減化、そして燃料代の節約もできますので、今、公共施設最適化計画というのがありますから、やっぱりまずは公用車の最適化計画、更新時にお願いしたいと思います。  市長、答弁を求めます。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  御指摘のように、全部が全部軽になるということはなかろうというふうに思います。やはり用途によって、つまり公用車はどういう用途に誰が使うのかということの洗い出しをしっかりやらなければいけないということだと思いますし、特に、稼働率よりも乗車質といいますか、1人運用をしている軽自動車がありますけれども、これはそれだけの必然性があるのかどうなのかということをしっかり早急に洗い出して、必然性のあるものであれば、それはそれでよろしいですけども、そうでなければ、いろんな条件も勘案した上でありますけれども、それこそ、市内の金融関係の方たちが、あるいは郵便関係の方たちが運用しているような形で、よろしいのでないかというふうに私は前から申し上げてるところでありますので、議員の御指摘をしっかりと受けとめて、至急関係の部では管財と一緒になって、質の検証をしていただくというふうに思います。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  原付バイクを利用することによりまして、車両代と燃料代の節約のほかにも、車検代、定期点検代、修理代等の経費も節減できます。そして、駐車違反も回避できますので、どうか今後の計画に期待して、次の質問に移りたいと思います。  次に、残土問題に係る市の条例についてですが、これは、既に同僚議員が4月1日から施行される三重県の条例と違いを話されていますので、ここでは簡単にさせていただきます。  伊賀市は、届け出制で三重県は許可制、対象となる事業も異なります。そして、三重県には罰則がきちんと明記されています。伊賀市の土砂条例制定に対して、平成30年3月23日に総務常任委員会から附帯決議が出されています。そこには、本条例は、土壌汚染等の未然防止を図り、土砂等の流出等による災害を防止し、もって市民の安全と良好な生活環境を確保することを目的としている。目的達成に係る検証及び必要な見直しの検討を施行日から3年以内に専門家を含めた第三者機関を設置し行うことを求めるとあります。この附帯決議への対応も含めて、三重県との条例の制定を図るべきではないでしょうか。お答えください。 ○議長(中谷一彦君)  人権生活環境部長。 ○人権生活環境部長(田中克典君)  人権生活環境部、田中でございます。  今お尋ねいただきました土砂条例、県条例と市条例の2つがありまして、おっしゃるとおり、附帯決議で先ほど申されたようなことになっております。  例えば、県の条例と市の条例との差異については、既に説明させていただいたとおりですけども、3,000平方メートル以上かつ高さ1メートル以上の埋め立てにつきましては、市条例と県条例の適用がダブってしまいますので、市条例におきまして、施行規則において県条例の適用を受ける部分について、市条例の適用除外とするという形の改正を行っていきたいと考えております。  それと、附帯決議への対応ということで、間もなく市の条例がつくられて2年が経過するとこでございます。その間、実際に大きな問題は起こっておりません。それと、届け出については、昨年の8月に1件ございましたのみでございます。これは、約7,000平方メートルの土砂の埋め立てを行うという案件でございました。  それと、あと、見直しの方針なんですけども、この市の条例ができた当時ではちょっと想定していなかったんですけれども、県の条例がことしの4月から施行されるという状況が新たに生まれてきました。それですので、まずは、県の条例が施行された後の状況、施行状況といいますか、事業者の動向であったり届け出の状況であったりというのをしっかりと注視させていただいて、その中で、必要性を十分鑑みて改正、検討を行っていくというふうに考えております。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  では、今後の動向に期待いたしまして、続いての質問に移らせていただきます。  続いて、校歌の伝承について、質問させていただきます。  1月26日に前田教育会館蕉門ホールで、こちらパンフレットなんですが、懐かしい校歌を訪ねてという催しがありまして、私も行かせていただきました。この日は、旧上野編その1ということで、旧上野市で閉校になった小田小学校、三田小学校、花之木小学校、桃青中学校の校歌が歌われました。特に、小田小学校の校歌というのは、明治45年2月に当時の小田村が県知事から自治模範村として表彰されたのを記念してつくられた村の歌、小田村歌で、当時小田小学校に校歌がなかったので小田村歌を校歌として歌っていたのです。この日、まだそのころは楽譜というのが残っていなかったものですから、現在、70歳代の方が記憶に残っていたこの歌を歌って、伊賀・赤まんまの会という市民団体の皆さんが、聞き取った音を楽譜にしてこの日歌われました。この3月にも長田小学校と新居小学校が閉校しますが、どんどん学校が消えていく中で、小田小学校のように楽譜が残っていない場合、歌える人が生きている間にどこかで記録をとらないと、校歌も消えてしまいます。  また、この催し物に御来場された方も懐かしい校歌を歌われていました。卒業して何十年たっても校歌というのは歌えるものだし、誰にでも懐かしいものです。そして、こちら、今、閉校しました長田小学校の歩みという冊子なんですが、長田地区住民自治協議会がつくったものです。いろいろたくさん写真が、本当にこれつくられた方努力されたなと思うんですが、写真がちりばめていまして、この表紙の1枚めくったら、長田小学校の校歌が載っています。これの作詞は百上富美子さんといって、百上議員の義理のお母さんになりますが、このように、地元の方が作詞・作曲したものもありますし、また、有名な方がつくられたのもあります。例えば、柘植小学校と柘植中学校の校歌は赤とんぼやこの道などを作曲しました山田耕作さんが作曲されています。そして、教育長が校長されてた上野西小学校は、世界的に有名な作曲家の武満徹さんが作曲されています。いわば、伊賀の宝といえます。  さて、ではこの校歌を記録するためにCDを作成してはいかがでしょうか、お答えください。 ○議長(中谷一彦君)  教育長。 ○教育長(谷口修一君)  今、校歌を伝承していくためにCDをということでございます。その件につきまして、お答えをさせていただきます。  今も御紹介ございましたように、伊賀市内の小中学校の校歌の中には、山田耕作さん、それから武満徹さんなど、著名な作曲家が作曲していただいたというものもございますし、地域の方につくっていただいたということもございます。また、学校統合によりそれが歌われなくなったというようなこともございます。学校では、校歌の歌詞については、それぞれ学校で指導しておりまして、その歌詞の意味を考えたり作曲者のことについて学んだりするということは、教育的な指導の中でやらせていただいておりますけれども、また、子供たちが校歌を大切に歌えるように指導もしてるというようなとこでございます。  子供たちは、旧の学校の校歌を歌うということはほとんどございません。卒業生の中には母校の歌を懐かしむというような声もあるというふうに聞かせていただいてございます。全てではありませんが、歌われなくなった校歌を含めて、各学校の校歌が楽譜を持っておりますので、その楽譜を現時点で教育委員会でCDをする予定というのはないんですけれども、今後、その校歌をどういうふうに生かしていくかということについて検討もしていきたいというふうに思ってるとこでございます。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  CDにする予定は今はないということなんですけど、もし予算がないというならクラウドファンディングという方法もあるんじゃないかなと思います。クラウドファンディングもAll−or−Nothingという方法もありますし、交通政策課のしたラッピングバスのように集まったお金に市が補填する、そうした方法もあります。そうしたクラウドファンディングはいかがでしょうか。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  今御提案のCDの作成というようなことには、いろんな手法が考えられるのかなとは思います。  ただ、今提案のCDは我々行政がつくるというようなことだけではなくて、やはり同窓会とかこうしたことに関心をお持ちの団体や合唱グループ、こういったところでも検討いただくことが大事なんではないのかなというふうに思います。  費用ですけれども、先ほど提案いただいたようにするということであれば、民間、公共かかわらず、どちらでもクラウドファンディングというような手法を利用して、資金を集めていただくことも可能です。
     また、地元の同窓会なんかを中心に横にネットワークを組んでいただけると、地域の中で支援をいただくというようなことも可能になってくるのかなというふうに思います。  いずれにしましても御提案いただいてる時代の流れとともに、昔のよいものがなくなっていく、忘れられていく、こういうことにつきましては残念でございますので、後世に伝えていくという意味では、いろんな手法を考えてやっていくことが大切かなというふうには思います。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  本当にいろんな手法が考えられます。例えば、どういう形にしろ、例えば、この伊賀赤まんまの会の方、こうやってもう楽譜のないものを復活させてやってる一生懸命伊賀のためにやってくださってるわけですよね。そういう、もしCDができたならば、最近伊賀市の市歌もじわじわと売り上げが伸びてるというのを聞きました。「風爽やかなこの街に」ってあのCDですけども、校歌のCDももしつくったら伊賀市で売れるんじゃないかな、そしてふるさと納税の返礼品にでもいいのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  おっしゃるとおりCDがふるさと納税の返礼品というふうな形に位置づけるということは可能であります。それをきっかけに、例えば寄附いただいた方が、市内の学校の卒業生で、そこから現在の児童や生徒あるいはひいては地域と交流するようなことができたりますと、関係人口の創出、こうとこへもつながっていくのかなとはいうふうに思います。  ただ、これを市が必ずつくって返礼品にしなければならないということではございませんので、違う団体、同窓会、こういうとこがつくっていただいたものでもふるさと納税の返礼品として登録いただければ、採用していくことが可能だということでございます。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  やはり、この校歌というのはやっぱりアイデンティティだと思うんですね。ふるさと納税、例えば自分のふるさとで都会の方が、自分の学校ってもしかしてもうなくなってたというのをこういうところで知るかもしれません。ですので、どうか前向きに考えていただけたらと思うんですが。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  何度も少し言わせていただいてますけれども、行政が取り組むべきことだけではなくて、本当はそういう民間の皆さん方が同窓会でありますとか、積極的に取り組んでいただくほうが、よりマッチングしているのかなというような気はしております。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  では、最後に、今も出ました関係人口創出の取り組みについて、質問させていただきます。  関係人口とは、一般的に首都圏などの都市部に住む地域外の人材であって、一過性の観光人口、交流人口でもなく、定着する移住定住人口でもなく、その中間に位置して特定の地域や地域の人々に関心を持ち、継続的に多様な形でかかわる観光以上移住未満の幅広い層の人たちを指し、第3の人口とも呼ばれています。国の第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略でも関係人口の創出拡大は、新たな取り組みの中核と位置づけられています。  伊賀市は、関係人口創出するのにどのような取り組みをされていますか。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  今、お尋ねいただきました本市における関係人口の取り組みということでございます。  まず、代表的なものとしましては、先ほどからも話題に出ておりますふるさと納税、これがございます。本市では、ふるさと納税を単なる財源確保の手段としてだけではなくて、市の特産品のPRや販路開拓の機会、また市のファンづくりの一環として取り組んでおります。本年度は、過去最高の実績を見込んでおりますので、引き続きこうした寄附拡大にも努めてまいりたいというふうに思っております。  それから、本市の魅力あるまちづくりということに御支援、御協力いただける方をふるさとサポーターとして登録する制度がございます。現在の登録者は約80名おりますけれども、全国で今伊賀市に係る情報発信に協力をいただいております。現在、この制度を見直しておりまして、今後は、登録した人がそれぞれ自分の持っておられるスキルを生かして、伊賀市のために活躍できる行動できる、こういうような仕組みにしていきたい、こういうふうに考えているところです。  また、こうした従前の取り組みに加えまして、さらなる関係人口の創出拡大に取り組むべく、昨年11月には、東京で首都圏在住の伊賀市にゆかりのある若者と伊賀市若者会議のメンバーが交流イベントを実施いたしました。参加された方の感想は、おおむね好評で、ワークショップにおいても積極的な意見、御提案をいただいております。  少し話は変わるんですけれども、先月22日忍者の日に、伊賀市若者会議の発信でツイッター上でハッシュタグ忍者の日というものをトレンド入りさせようという取り組みを行ったところ、多くの人に賛同いただきまして、約2万5,000ツイートを獲得いたしまして、伊賀市が忍者市宣言を行った平成29年以来3年ぶりにトレンド入りを果たしたところでございます。実は、この取り組みを提案したのは、この東京のイベントに参加いただいた伊賀市出身、要するに伊賀市の関係人口の方であったということでございまして、東京でのイベント後にSNSで御提案をいただきまして若者会議で具体化して、この2万5,000ツイートの獲得に至ったわけでございます。いずれにしましても、今後とも関係人口の創出や拡大に積極的に努めてまいりたい、このように思っております。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  ふるさとサポーター80名ってちょっと少ないなというふうに思うんですが、例えば三重県が度会県というのやってますよね。ああいうのいかがですか。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  新たなふるさとサポーターのあり方については、少し検討はしていきたいというふうには思っております。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  三重県のやってる度会県は、これは関係人口の創出取り組みですが、そういうのもしてみてはいかがですか。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  参考とさせていただきまして、うちも検討をしてみたいというふうに思います。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  では、伊賀市、今出ましたふるさと納税の話なんですが、伊賀市の今年度のふるさと応援寄附金、ふるさと納税が1月6日までに6,084件、2億29万7,000円で、昨年度から倍増する勢いだと発表されましたが、これ1月6日時点で、もっともっと今ふえてるかと思いますけれども、その理由として、ふるさと納税の返礼品を昨年度より70品目ふやしたことが挙げられています。ですが、返礼品に体験型が少ないと思います。ほかの市町村を見てみますと、山形県真室川町では1日町長体験、これ本当にされた方いらっしゃるんですよ。100万以上でされた方いらっしゃいます。ほかにも陶芸体験、農家での民泊とか染色体験などがあります。伊賀市には、誇るべき、伊賀焼の体験はもう既にあるかと思いますけれども、伊賀組みひもがあります。そして、自然も豊かです。そうした体験型の返礼品をもっともっとふやすべきではないでしょうか。それがやはり、関係人口創出の第一歩になるのではないかと思うんですが。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  体験型の返礼品ということで、実際に寄附した自治体を訪れていただく、こういう体験型の返礼品でございますけども、シティプロモーションの観点から全国的に導入が進んでいるというところでございます。  本市におきましても、宿泊施設の利用券のほかに、平成29年11月からは、名古屋から出発する高速路線バスの乗車券と伊賀流忍者博物館の入館券や忍者衣装レンタルなどをセットにしたプランを追加しております。さらに、本年度からゴルフ場のプレー券を追加いたしましたところ、大変、これも好評いただいているところでございます。  ただ、課題もございまして、体験型の返礼品につきましては、過去、この事業所さんからいただいたのは、いつ体験に来てくれるのかわからない、それから寄附者とちょっと連絡がつかない、それから返礼品としてお金をもらってます関係で、出品者側の取り消せない、先にお金をもらってるので、その体験がなかなか来てくれなくてもいつ来てくれるんやろうとずっと心配してやなあかんとか、そういったような出品者側の不安についての相談というものも寄せられているところです。  しかし、こういう体験型の寄附につきましては、寄附者のほうに対しまして、事前に返礼品の情報、体験、いつまでにという期限とか、そういうものを加えまして、確認いただくように案内するなどして対応を行っているところではございますが、おっしゃるとおり、ふるさと納税をきっかけに伊賀市に来ていただくことによって、さらにそこから違う場所への誘導や買い物、食事、そういった方向に展開していくことができると思いますので、体験型の返礼品を提供いただく事業者の皆さん方と協力しながら、積極的に取り入れてはいきたい、こういうふうに考えております。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  1日市長体験、市長いかがですか。ふるさと納税の返礼品で、こんなに伊賀市のことをよくわかる返礼品ないかなと思うんですが、御答弁お願いします。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  それで私の休暇がふえれば、・・・が推進していただけるのかなという思いです。  どういうものかというのは、体験していくことは重要ですけれども、いろんな体験型というものが観光もそういう体験型というのが随分主流になってきておりますので、いろんな体験を伊賀でしていただくということは、そうした交流人口、ふるさと納税にも資するかなというふうに思います。  今でも見学したいという方入っていただいております、どうぞお申し込みいただいたらと思います。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  では、関係人口創出の取り組みの一つにワーケーションが挙げられます。ワーケーションとは、ワーク、仕事とバケーション、休暇を合わせた造語なんですけども、休暇をとりながら働くという2000年ごろにアメリカで生まれたワークスタイルと言われています。具体的には、休暇をとりながら一部の時間をテレワークなどを活用してリモートワークを行います。今、コロナウイルスでテレワークがすごく進められていますけれども、これらの取り組みは、都市部から地方への人や仕事の流れを創出します。中長期的な滞在が可能となるワーケーションは、魅力的な文化資源や地域資源を通して、その地域のよさを体感してもらえる機会が創出されます。豊かな自然や観光資源などに加えまして、良好な情報通信環境を有する伊賀市で、こうしたワーケーションができるような環境を整えてみてはいかがでしょうか。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  議員さんから御提案いただきましたワーケーションでございますけども、休暇をとりながら働くというようなことで、働き方改革の一環としてテレワークが導入されるというような中では、非常に今後注目されてくる取り組みかなというふうには思います。  実は、昨年7月にワーケーション全国自治体協議会というものが設立されております。そして、県内では三重県や志摩市もそこに加入されたというようなことも聞いております。伊賀市におきましても、伊賀市の豊かな自然、あるいは歴史や文化が薫る町並み、おいしい食べ物、こういったものを伊賀市の特産品を活用してすれば、必ずここへワーケーションで来ていただいた方を引きつける魅力を持っている、こういうふうには思っておりますので、一定、やっぱり情報通信環境、ここらの整備は必要だと思われますけれども、観光誘客、移住促進とあわせまして、今後そういった新しい働き方に対するアプローチを行っていく必要もあるのかなというふうには思っております。そこからも、伊賀市のファンになってもらって関係人口までもつなげていけるのかなというふうにも思っております。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  このワーケーション、もう既に全国ではワーケーションにすごく力を入れている自治体もあります。市長、いかがですか、ワーケーションに力を入れる。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  いろんな体験ができる場所であるということは大事なことなんだろうなというふうに思います。  現段階においては、そうした形での働き方、休み方ができる方というのは、どれくらいあるのかなというところを思います。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  やはり、関係人口創出の取り組みって、本当にこれから大事になってくる、やっぱり観光というのは今のコロナウイルスでもちょっと不安な面があります。でもこの関係人口でしたら、本当に移住につながるかもしれない、移住となるとちょっとハードルが高いけれども、関係人口にはなりやすいかもしれない。どんどん取り組んでいくべきではないですかね。部長お願いします。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  もちろん関係人口の取り組みを拡大させる取り組みは、非常に重要なもの、移住交流とあわせて大事なものというふうに認識をしてますので、しっかり取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(中谷一彦君)  副市長。 ○副市長(大森秀俊君)  次の地方創生の取り組みなどでいろいろ議論されてるんですけども、中でやっぱりキーワードは関係人口だというふうなことだろうと思います。今、交流人口でも定住人口でもない、第三者の地方に思いいただく人の集まりというふうなことで、実は、いろいろ部長も申し上げていますけども、我々ども若者会議というのをずっとやってまして、それがまさに関係人口かなというふうに思ってます。若者会議の取り組みがいろいろ広がっていって、関係人口も広がってるということで、実は、伊賀市が先駆的に取り組んでおった。先ほど度会県等の話がありましたけど、あれは、昔は三重県できる前に安濃津県と度会県があって、度会県って三重県南部地域の県ですけども、南部地域の振興のために県が取り組む制度なんですけど、我々はそうじゃなしに、もっと周密な集まり、若者会議等を含めた取り組みをもっと発展したいということとあわせて、ことし地域絆づくりという補助金もつくりました。それはまさに関係人口の創出を狙うというふうにしておりますんで、そういった中でいろんな取り組みも、いろんな取り組みを全国でやってますので、そういった取り組みに負けないような形でもっとやる必要があるかなと思っておりますけど、そういうことでぜひ御理解を賜ればというふうに思ってます。
    ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  やはり若者会議というのがある程度の成果があるということで、やっぱり若者、特に今ワーケーションありましたけど、働ける世代の人たちにこちらに来てもらう、そういう施策をどんどんどんどん打ち出していきたいと思うんですが、部長お願いします。 ○議長(中谷一彦君)  企画振興部長。 ○企画振興部長(宮崎 寿君)  確かに、ワーケーションもそうでしょうし、ふるさと納税で体験型を持ってくるというのもそうでしょうし、できるだけ多くの方が伊賀市を訪れていただける、また関係を持っていただける、伊賀市のことを常に思っていただける、また情報を発信していただける、こういう環境をいろんな形からつくっていけたらというふうには思っております。 ○議長(中谷一彦君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  やはり地域にかかわる人をふやし、新しい人の流れをつくる。それを支えていく取り組みに期待して、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(中谷一彦君)  これをもって、山下典子議員の質問を終了します。  続いて、質問順位第15番 市川岳人議員の質問を許可します。  市川議員。               (9番 市川岳人君登壇) ○9番(市川岳人君)  こんにちは。15番市川でございます。どうぞ午後、一番最後になりますけれども、よろしくお願いいたします。  通告に従いまして質問をさせていただくわけですけれども、まず、新型コロナウイルス対策ということで、本当に日々変わる状況の中、伊賀市政担当の方におかれましては、対応いただいてるところではございますけれども、市民の皆さん、本当に不安に思われてる方、たくさんいらっしゃいます。私自身も日々の活動の中でたくさんの声をいただいておりますので、通告をした時点とは、もう大分状況も変わってきておりまして、もしかしたら通告外のことではないのかというようなことも聞かせてもらうかもしれないんですけれども、こういった状況ですので、明確な御答弁をいただけたらなというふうに思います。  まず、初日から同僚議員が質問していただいておりますコロナウイルスの対応ということで、イベントの中止や延期、休校措置、そして市民病院の影響というようなことで、既に質問を行われ対応いただいております。私の質問に関しましては、もしもこの伊賀市の中で感染者が出たら、どのような対応をこれから考えているのか、そういったところをまず聞かせていただきまして、以上の質問につきましては、自席からさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(中谷一彦君)  危機管理監。              (危機管理監 前川浩也君登壇) ○危機管理監(前川浩也君)  失礼いたします。危機管理監の前川です。よろしくお願いをいたします。  ただいま御質問をいただきました。もし市の中で感染者等が発生した場合には、どういう対応になるかということの御質問でございます。  市では、新型コロナウイルスの感染者が発生したときには、必要最小限の行政サービスを維持するとともに、発生直後に迅速かつ円滑な対応を行いができるよう、国及び県との情報共有を密にいたしまして、対応状況を踏まえた上で新型インフルエンザ等の対応行動計画また伊賀市新型インフルエンザ等業務継続計画というのを10年前というか、前回新型インフルエンザのときにつくっております。これらを参考にいたしまして、対応を行うこととしております。  今後、感染者が発生した場合には、三重県保健所等の対応が非常に多くなろうかと思いますけども、情報を密にいたしまして、まずは、市民の皆さんに正確な情報をお伝えするとともに、不要不急の外出を避けていただくなど、行動の自粛要請など市としてできる限りの対応をとらせていただきたいと考えております。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  新型インフルエンザのときの状況を踏まえて対応していただくということで、国のほうでも法改正を見据えて、その後の対応というのはまた変わってくるのかなと思いますので、そこについては、臨機応変に機動的に対応していただきたいと思います。  そして、市民病院ですね、やはり伊賀市民が万一そのような状況になったとき、医療機関にかかるわけでありますけれども、市民病院で感染者が出た場合は、どのような状況になるでしょうか。 ○議長(中谷一彦君)  市民病院副院長。 ○市民病院副院長〔事務部門〕(兼健診センター副センター長)(松田克彦君)  上野総合市民病院の松田でございます。  まず、当医院、感染症の疑いのある患者さんを診察する場合、これまでもございます。そういった場合の対応をどのようにしてるのかを、まず御説明させていただきたいと思います。  疑いある患者さんにつきましては、やっぱり他の患者さんとの接触を避ける必要がございますので、特別診察室、これを私どもで設けまして、そこで診察をしております。特別診察室といいますのは、通常の受付を通らずに、他の患者さんとは全く違う入り口から入ることができまして、そこに医療スタッフが、私どものスタッフが出向きまして、感染予防対策を徹底した上で診察を行うと、こういう形をとっております。  診察の結果、自宅療養が可能であれば、会計も特別診察室で済ませてお帰りをいただいているということです。もし、入院が必要となった場合は、特に結核とか空気感染をするような感染症もございます。こういった場合は、陰圧室といいまして、室内の空気が外に漏れないようにした構造の陰圧室ですね。こういった部屋を優先しておりますが、少なくとも個室に入っていただいております。検査の結果、例えば結核など感染症に罹患されてるということが判明すれば、感染症指定医療機関というのが知事が幾つか指定しておりますので、そういったところへ搬送させていただくと、こういう形をとっております。  したがいまして、新型コロナウイルスへの感染が疑われる患者さんにつきましても、同様の対応とさせていただきたいと考えております。  新型コロナウイルス感染症につきましては、今後も正しい情報収集に努めまして、保健所の指導に従いながら、できる限りの対応をしたいと、このように考えております。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  どうしても今までの発生から行政の、特に国の対応を含めて、未知のウイルスとの闘いということで、後手後手になっているふうに受けとめられますので、やはり事前からシミュレーション、ある程度していただいて、できるだけ対応できるような形をとっていただきたいと思います。  また、このコロナウイルスの対応によって休校措置はもちろんですけれども、イベントの自粛、また人々の動きの制限ということで、経済に大きな影響があるのかなというふうに思っております。これは、市内でどのような状況になっているのか、現時点でなかなか答えにくい部分もあるかもしれないですけれども、そういった、例えば事業所の方がお困りになっているとか、そういったお声はありますか。部長、いかがでしょうか。 ○議長(中谷一彦君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(東 弘久君)  私ども2月の末に、市内の企業の方にいろいろな業種の方に、今どんな状況でございますかというような聞き取り調査をさせていただいている中では、やはりいろんなイベント等が中止になって予定していたキャンセルがふえているとか、旅行業の方については、特にバスツアーが軒並みキャンセル、そして、出張・宿泊等のキャンセルというのも親会社との関係であるとかイベントの中止はもちろんですが、そういったこともいろいろございます。そして、特に売り上げ減というのが、一番大きな問題となっておりまして、これにつきましては、商工会議所、商工会等でも窓口を設置いただいて、今対応をさせていただいてるところでございます。  主には、セーフティーネットの保証制度またセーフティーネットの貸付制度、それと衛生環境激変特別貸し付け、また、中小企業融資貸し付け、いろんな融資とか保証とかそういったもんにつきましても、通常3カ月の動向、昨年の3カ月と今現状の直近の3カ月の対比というのがあるんですけれども、このコロナウイルスに対しましては、1カ月間の変化といいますか、短縮しまして、そういった昨年との変化で融資対象になるとか、そういった特例措置も設けておりまして、私どもの窓口に相談に来られる方、証明を求められる方も数件ございます。  それとまた、金融機関へ直接行かれる貸付制度のほうもございますので、これについては、今どの程度来られているのかというのを集計していただくように要請しているところでございます。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  この状況、今は短期ですけれども、より長期化してくると、やはり中小零細の事業者の方ほど資金繰りが悪化して、経済が停滞するということも考えられますので、やはり行政として直接窓口は設けていないかもしれないですけれども、既に開設している関係機関、そういったところと密に連携してつなげていくような形をお願いしたいと思います。  そして、もうこれ通告させていただいてないですけども、やはり休校措置に伴いまして、給食も取りやめになっているような状況です。もちろん、そういったものも物品の納入業者さんへの影響であったり、あるいは給食費、本来ならば、子供さんがいただいたものに関しては食材費を頂戴してるわけですけれども、そういった部分について、既に発注していた部分のキャンセルであったり、あるいは廃棄していた部分なんかもある、そういった部分の経費について、どのように考えていくかということについては、この場ではなかなか整理、まだし切れてなくて答えにくいところもあるかもしれませんので、この状況、日々変わる状況の中で、時間がない中ではありますけれども、いろんなことを想定して対応していただきたいと思います。  それで、続いての質問に移らせていただきます。  続きましては、文化・観光振興についてということでございます。  今のコロナウイルス対策もそうなんですけれども、やはり人の動きが制限されているということで、伊賀市、忍者の日、2月22日ということでやっておりますけれども、そのさなかも新型コロナウイルスということでなかなか人の動きが国内、そしてインバウンドの方でも制限されているような状況です。やはり、ここに力を入れていく伊賀市にとって、どういったことを日々の中でしていくかということも大事なのかなと思っております。  文化・観光振興、かなり大きいくくりになっております。文化と観光は別のふうに考えることもできるんですけれども、昨今、やはり文化財を活用した形で観光業を盛り上げる、あるいはまた逆の考え方ですね、観光に来てもらった方に文化に親しんでもらうと、そういったことが取り組みとして、国を挙げて行われております。文化に造詣の深い市長が、伊賀市にとっては文化財に関してかなり予算を割いていただいている部分もあるわけなんですけれども、改めて今回聞かせていただくのは、まずは、忍者の施設ですね。観光の拠点、次の伊賀市の観光の拠点ということで、整備を計画している状況であるということで、1月の全員協議会で忍者体験施設の整備ということで、その位置についての説明をいただきました。その中で、場所につきましては、成瀬平馬家屋敷跡ですね、そちらのほうで整備することが妥当であるというふうな説明をいただきました。その説明の候補地は4つですね。だんじり会館の場所、桃青中学校の場所、そして成瀬平馬家の場所、そしてふれあいプラザの場所ですね、そういった4候補地の中から、ここが最適かなということで御提案をいただいたわけですけれども、それをもって今から議会も議論に入ろう、検討しようというふうな状況であるというふうに思っております。  その中で、私が感じたことは、また来週、全員協議会が行われるということで、本日、資料をいただきました。忍者体験施設事業の検討状況についてということで、本日いただきましたので、ちょっと全て目を通してるわけではないので、詳細についてはこちらでまた議論を深めたいなというふうに思っているんですけれども、大きく聞かせていただきますけれども、この成瀬の場所が最適だというふうにお考えの理由と、これからの何というんですかね、スケジュール感についてお伺いできればと思います。 ○議長(中谷一彦君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(東 弘久君)  忍者体験施設の立地検討の状況につきましては、先ほど議員もおっしゃいましたように1月の21日の議員全員協議会におきまして、最適な候補地として成瀬平馬家屋敷跡を選定したことについて、その選定経緯や今後の課題などを交えて説明させていただいたところでございます。これにつきましても、その際に、御質問・御意見等をいただきまして、その御意見・御質問に対しまして、3月9日に再度、議員全員協議会の席で説明させていただく予定でございますので、ここでは、選定した経緯についての概要を簡単に説明をさせていただきたいと思います。  今回の選定では、まず第一段階としまして、土地の面積や観光拠点からの距離を条件に、だんじり会館、旧桃青中学校跡地、成瀬平馬家屋敷跡、ふれあいプラザの4カ所、先ほど議員おっしゃったようにこの4カ所をピックアップいたしました。次に、この4カ所につきまして、地元住民の方も御参加いただいた市民ワークショップ、また民営を視野に入れた企業からのサウンディング、また市が委託するコンサルティング事業者による調査など、多方面からの調査・意見を総合的に検討した結果に加えまして、令和4年度中の開業を目指したスケジュールを踏まえ、最も適した候補地として成瀬平馬家屋敷跡を選定させていただいたところでございまして、今後、地元との協議を進めてまいりたいと、このように考えているところでございます。  なお、令和4年度中の開業をなぜ目指すのかということでございますが、これにつきましては、当初は令和2年の来年、東京オリンピック・パラリンピックの前の開業を目標に旧上野市庁舎のほうで設置を重ねてきたところでございますけども、議会様の御理解をいただけなかった経緯がございます。このため、今回の候補地での検討に入らせていただいておりまして、新たな目標としまして、令和7年の大阪関西万博までに開業をしたいと、そして、財源とする国の地方創生推進交付金の事業期間、そして、今般の忍者ブームに乗るためにスピード感を持って取り組む必要があるなどを踏まえ設定したものでございまして、できるだけ早くこの施設を整備し、開業に向けて取り組みたいと、このように考えております。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  スピードを速くというのは、もう誰もが考えるところだと思います。ただ、一番大切なことは、この忍者の拠点体験施設というのは、今後のここ10年、20年ぐらい考えた上で、伊賀の観光を考える上で非常に重要な施設となってきます。ということは、やはり来ていただいた方に満足していただけるような施設にならないわけでありまして、それを考えたときに、この場所が適地かどうかということは、よくよく考えなければいけないのかなと、これから次の全協もありますけれども、そういったことを踏まえまして、議論・検討に入りたいと思いますけれども、そういったことも含めて議会からのまた意見がいろいろ出てくる、議論が出てくると思います。そういった意見を踏まえながら、再考していただくような形、議会と足並みをそろえるわけではないですけれども、やはり深めながら最終的に選定するといった、そういう状況を考えていくということでよろしいでしょうか。 ○議長(中谷一彦君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(東 弘久君)  市民ワークショップ等とかもいろいろさせていただいた中で、この位置が最適であろうというような御意見も頂戴しておりまして、これにつきまして、また議会の皆様の御意見もお聞かせいただいて、その中で判断をして進めたいと、このように考えております。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  それについてなんですけれども、ちょっと予算に係る部分でありますので、内容については深く掘り下げるつもりはないんですけれども、当初予算のほうでも成瀬平馬家の測量地質調査という形で入っておりまして、きょういただいた全員協議会の資料の中でも、忍者体験施設の事業スケジュールの中で埋蔵文化財調査と地質測量調査が事業スケジュールの中に入っておりましたので、ちょっとそこの部分、それが、例えばその予算を認めると、その事業を、忍者体験施設全体を認めたものになるのか、あるいは、いやこれはあくまでここの地質調査ですので、今後の活用の前提としてというだけなのかというところだけ確認させていただきたいんですけれども。 ○議長(中谷一彦君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(東 弘久君)  文化財成瀬平馬家屋敷門の文化財調査につきましては、令和2年度の予算のほうに計上させていただいてございますが、今のところといいますか、現在では、やはり成瀬平馬門の跡地に忍者体験施設をつくりたいということで調査をするのでございますけども、万が一そちらで忍者施設がだめということであっても、今後、その場所というのは、まちめぐり拠点というものに必要な場所でございますので、今後、別のものを建てる場合にも役に立つというのは御理解を賜りたいと、このように思います。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  必ずしても位置を固定化するものではないという、そういった理解をさせていただきたいと思います。  ちょっともう次の質問というか、文化に関係してなんですけれども、成瀬平馬家もそうなんですけれども、歴史的風致維持向上計画ということで、平成28年より伊賀市でも策定して計画を進めているわけです。伊賀市の中にあるいろんな文化財ですね、史跡含めて活用して、地域を盛り上げていこう、そういった計画になっているんですけれども、そういった計画の進捗状況を教えていただきたいと思います。 ○議長(中谷一彦君)  教育委員会事務局長。 ○教育委員会事務局長(中林靖裕君)  教育委員会の中林でございます。よろしくお願いいたします。  ただいま歴まち計画について、御質問ございました。皆様御存じのとおり、歴まち計画は平成28年度から令和7年度までの10カ年の計画といたしまして、上野城下町、大村神社と初瀬街道阿保宿、観菩提寺と大和街道島ヶ原宿の3カ所を重点区域に指定し、当初18事業を計画し、計画書に掲載して取り組んでまいりました。事業の進捗状況ですが、俳聖殿等の防御施設等整備事業など、3事業が完了しています。また、成瀬平馬家屋敷門活用事業など、12事業について、現在進めています。3事業につきましては、未着手ですが、地元と協議・調整を行っているところです。  また、この計画につきましては、毎年法定協議会を開催いたしまして、進捗状況を報告するとともに、事業内容の精査も行っています。これまでの地元住民、自治協議会との協議や庁内協議を経まして、島ヶ原地区や阿保地区の宿場街道案内板等の整備などを位置づけまして、今後はそれらについても取り組んでいきたいと考えておるところでございます。  その次に、計画書に掲載されていますかんこ踊りなど、市内の民俗行事に対する市の支援についてですが、市では平成22年度から26年度にかけまして、地域の協力を得るとともに、国の補助を受けまして、かんこ踊りの映像記録や総合調査などを行いました。その結果、平成30年に山畑の勝手神社の神事踊が国の重要無形民俗文化財の指定を受けまして、平成31年には日置神社の神事踊大江の鞨鼓踊、比自岐神社の祇園踊が県の無形民俗文化財の指定を受けたところです。さらに、先日、勝手神社の神事踊が全国37カ所の風流踊りの一つといたしまして、ユネスコ無形文化遺産への提案候補に選定されました。  今後も国・県と連携いたしまして、地域の協力を得まして民俗行事の継承とその保護に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(中谷一彦君)
     市川議員。 ○9番(市川岳人君)  勝手神社さんの神事踊りですね、私のほうからも言わせていただこうと思っておりましたけれども、そういった形でいろんなところから認められてユネスコ遺産登録候補にということは、伊賀市にとって、そしてやはりそれをずっと支えてこられた地域の方々にとっては、本当に誇らしいことですし、それを中心にまた地域の再生というか、コミュニティーをもう少し盛り上げていく、そういった活動になるのかなというふうに考えております。やはり、そういった意味で、この歴史的風致、いわゆる歴まち計画の進捗を進めるということはすごく大切なことだと考えているんですけれども、4年たって現在未着手3件ということですけど、その場所についてはどこなんでしょうか。 ○議長(中谷一彦君)  教育委員会事務局長。 ○教育委員会事務局長(中林靖裕君)  着手、まだできていないところにつきましては、特に、先ほど申し上げました島ヶ原地区とか阿保地区につきましては、まだ計画のほうを今現在進めているところでございます。先ほど、一部事業を御説明させていただきましたが、その事業につきましても、予算を勘案しながら事業を進めたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  島ヶ原地区、阿保地区ということで、私ももちろん島ヶ原に住んでおりますので、そこについては重々承知しているんですけども、やはり今まで歴まちの事業の中で進捗が進んでいるところというと、どうしても旧の上野の市街地を中心とした事業が多くなっております。こういったことについて、やはり市民の皆さんからは、何かやはり中心地ばっかりに寄ってるんじゃないのかなというふうに御批判をいただく部分もあります。やはり全体を盛り上げていくということが大切なことだと思うんですけれども、市長いかがでしょうか。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  おっしゃるとおりだと思いますけれども、やはりこの歴まち事業というのは、地域に住んでらっしゃる方々の絶大な御指示、協力がなくてはできないものですので、ぜひ議員も御助力賜りたいというふうに思います。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  絶大なる指示ということです。それがあれば、やはり事業が進捗していくということをいただいたというふうに思っております。  いろんな行事があります。島ヶ原のほうでも観菩提寺ということで、それを中心としたということで、2月には伝統の正月堂、観菩提寺の会式ということで、たくさんの方に来られて千数百年の歴史がある事業ということで、やはり地域に脈々と受け継いできた事業を盛り上げていく、それに関係人口の話出ましたけれども、それに関係していく人が伊賀に住んでいなくても、地域に住んでいなくても、そこに参画していただくというような取り組みも、やはり市としてもやっていかなければいけないというふうに考えております。  済みません、そこで、これ市長にもう一度お伺いしたんですけども、そういった文化財、文化財というとやはりどうしても建物であったり絵であったり、そういった形として見えるもののほうにどうしても意識がいきがちなんですけれども、こういった地域に根づいている伝統行事であったり、そういった本当に人々が紡ぎ上げてきた、積み重ねてきた祭りやイベントに対しての、そういった文化に対しての考え方、市長の考え方をお伺いしたいと思います。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  簡単に言いますと、有形文化財、これは建造物等々、それから無形文化財、これは行事であったりそのようなもの、それから最近はフランスなんかにおきましては、例えば日本でもそういう声が出たりするんですが、朝から鶏が泣いてうるさい、近所に牛舎ができて異臭がするというようなことで、随分ひんしゅくを受けたりなんかするわけですけれども、フランス政府は、最近そうしたことも文化であると、これは感性における文化、そういう考え方もいろいろ出てきておりますので、いろんな私たちの伊賀地域についての有形・無形、それ以外のものについてもしっかりと先人が守り伝え、そして、私たちの生活に根づき、これからの未来の人たちにも伝えていく豊かな社会をつくっていくかてにするものが文化であろうなというふうに思っております。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  そういったことに対して、今の御答弁は、恐らくそういったものに対してしっかりと前向きに考えていくというふうに受けとめさせていただきました。  先ほどの山下議員の質問の中でもありました、ふるさと応援基金ですね、ふるさと納税の充当先ですけれども、体験型が少ないということです。済みません、これは通告はさせていただいてないですけども、市長に考え方としてお伺いするんですけれども、例えば、そういった地域に根差している行事であったりいろんな文化に対して祭りに参加することに対しての体験プログラムとか、そういったことも一つ考えられるのかなと、そういった部分について、地域からそういった声ですね、熱烈な声が上がってきたときに、前向きに考えていただけるかどうかだけお願いいたします。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  文化というのは、やっぱり私たちの体をつくっているものが、この地域の人間はこの地域の文化が私たちの体をつくっていくということであり、私たちのまた分身が未来につながっていくということであれば、そうしたことにしっかりと注力をしていかなければならないというふうに思います。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  ぜひお願いしたいと思います。  続いてですけれども、最後の質問をさせていただきます。  成人式ということで通告をさせていただいております。  さきの議会の一般質問において、市長が答弁で、2022年、18歳民法改正後の18歳の成人年齢引き下げに伴って、以降の成人式については18歳で開催することを表明されました。そういったことを12月に表明されたわけですけれども、現時点でもそのお考えについてはお変わりはないでしょうか。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  令和元年12月議会におきまして、一般質問に対しての答弁ということで、成年年齢の引き下げ後は18歳を成人式の対象とする方針で進めたいと申しました。これには間違いございません。既に選挙権年齢18歳と定められまして、国政上の重要な事項の判断に関しまして18歳、19歳の人を大人として扱うという政策が進められ、民法において成年年齢を18歳に引き下げることを内容とする民法の一部を改正する法律が2022年の4月1日から施行されることになりました。これは、すなわち18歳、19歳の若者の自己決定権を尊重するものであり、その積極的な社会参加を促すことになります。  成人式というものがどういうものかということでありますけれども、これは新成人本人が、これからの社会的な責任を持つ成人になることを自覚する1つの節目でありますし、また社会からも成人と取り扱うことを確認し祝う機会であるということであります。18歳で成人式を挙行することについては、初年度3年齢が対象となる、あるいは開催場所、進路を決定する時期と重なる、関係する業界のキャパシティーの不足など、いろいろな課題があろうかと思いますけれども、それらを整理するとともに、現行の状況にとらわれず、式の形式、開催の場所や時期などを含め、検討を進めているところであります。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  18歳で開催するということで、たくさん課題があると思います。会場の問題、そして参加していただく人に対しての問題でありますけれども、そういったことに対して、今検討中というところですけれども、課題に対して現時点で整理されていることについて教えていただきたいと思います。 ○議長(中谷一彦君)  教育委員会事務局長。 ○教育委員会事務局長(中林靖裕君)  その件につきましては、教育委員会のほうから回答させていただきます。  先ほど市長が説明いたしました中にもありましたが、まず、進路を決定する時期と重なるということ、これは18歳を成人の対象にした場合のことでございます。それから、業界のキャパシティーが不足する、これはちょっと趣旨は違うんですけども、それから3年齢を収容できる場所がなかなかないというような課題がございます。これにつきましては、教育委員会といたしましても課題を把握いたしまして、どういうふうな解決方法があるかということをただいま検討に入ってございます。  例えば、開催の時期を変更するとか、それから時間をずらして18歳と19歳と20歳と同じ場所でも時間をずらして行うであるとか、その辺につきまして、可能かどうかの検討を開始しております。  それから、式のやり方等でございますが、教育委員会といたしましても、できるだけ早いうちに市民の皆様にお知らせさせていただきたいというふうに考えているところです。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  課題の中で、会場であったり業界に対しての影響とかということを考えていただいて整理していただいているところだと思いますけど、やはり一番大切なことは、成人式に参加していただく人ですね。現時点では成人していない学生になりますけれども、そういった方が、本当に成人式に参加して、ああよかった、そのときはもちろんですけれども、やはり数年たってからでもそれが思い出として残ってよかったなと、一堂に会する機会を市がサポートしてくれてよかったなと、そういったものであらなければいけないというふうに思っております。  その上で、本当に進路の問題が出ました。やはり、18歳というと、高校3年生で進学、受験シーズン真っ最中、成人の日に開催するならばということですけれども、あるいは就職の先がまだ決まっていない、そういった就職の活動中であったり、本当に落ちついた気持ちで臨めない状況が容易に想定されるわけなんです。実際、私もこの12月市長がそういった考えをお示しになってから、この市内の中でたくさんの方から18歳成人式になるらしいなということで、何てことするんだというふうなことを御批判の声をたくさんいただくわけなんです。  やはり、一番のその中の意見で集約されてるのが、大変なときに開催して、やはり参加する人の気持ち考えてないんじゃないのと、余り、やはり寄り添って、そこは、市長が表明されるところに至るまでに、やはりいろんな課題を整理して、もちろん参加される方の意見も全部聞けるかどうか、いやあるいは全部聞いて、聞ける学生の段階ですから、聞ける状態なのかなと思うんですけれども、そういったことを踏まえて表明されるべきだったではないのかなと思っておりますけれども、市長いかがでしょうか。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  そういった意見もあろうかと思いますけれども、これは、国の法律が変わるわけでありますから、これは私どもはそれに従っていくということが法治国家の人間のすることでございますし、それからいろんな課題があるということですけども、それは今の成人式の時期に必ずしもやらなければならないということはないわけでありますので、それはそれぞれにとって動きやすい落ちついた時間というのがあろうかなというふうに思っております。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  法改正ということですけれども、法務省のページにも記載されております。18歳民法改正ということですけれども、成人式についての考え方というのも記載されておりまして、その中では、必ずしも18歳で開催することを要請するものではないと、かつ自治体の判断に委ねるものとなりますということでありますし、今、私のほうから、あるいは教育委員会のほうから出していただいた課題でもそうですけれども、そういったことを踏まえて、やはり全国のほとんど自治体、表明されている自治体は20歳の成人式というか成人の集いという表現が正しいのかわからないですけど、そういった形で開催を既に表明されてるところもありますので、そういったこと、最終的に判断はするべきかなと思うんですけれども、今、こういった課題がいろいろ考えられている中で、当事者、一番参加される方の声であったり、あるいはいろんな関係者の方、そういった方々の意見を改めて聞くべきじゃないのかなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(中谷一彦君)  教育長。 ○教育長(谷口修一君)  18歳で成人式を行うという、今の形がいいのか、それとも時期も変えていかなきゃいけないのかと、今いうように、時期については、大学受験があったり進路を決めていく時期であるというふうなこともありますので、私どものほうとしては、先日も各高校の校長先生にも話を聞かせていただいて、それぞれの状況についても聞かせていただいたところでございます。なかなか大学受験のある場合は、センター試験が、名前も変わりますけれども、ある時期ですので、なかなかその時期について参加する、今のままだったら難しいということもありますけれども、就職についてはある一定、もう既に決まっているので、それは参加しやすい、ただ、学校によって多少差がございますし、たくさんの方が何より式を行うためには出てきていただかなきゃいけないということもありますので、さまざまな方から今意見を聞かせていただいて、課題についてまとめて、早急に決めていきたいというふうに思ってるとこでございます。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  繰り返しになりますけれども、今の時期に今のような形でするということになれば、それはいろいろと課題があろうというふうに思いますので、またどのような時期にすればどんな課題が消えるのか、どんな時期にすればどういうふうなメリットがあるのかということを、教育委員会さんともしっかりと相談しながら、また皆さんにも御報告をしていきたいというふうに思います。  ともかく、私が思うのは、18歳で国のほうで大人になったんだよと言われれば、やっぱり私たち社会として、それを大人として向かい受ける、そして18歳になって大人になった、その日までは子供ですけれども、これからは大人だ社会の一員だという自覚を持っていただくということは、しっかりとしていかなければならない。じゃあ20歳、そのままであるとすれば、その2年間はモラトリアム成年ということになりますけれども、そういうモラトリアム成年が社会に出現して責任感もしっかりと持っていただかないといけない中で、そういうことはどうなのかなということであります。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  時期についてはわかりますけれども、改めて、校長先生の意見をということはありましたけれども、当事者の側の声を聞く、アンケートするというふうな考え方はありませんか。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  いつの時期にやるのがいいのかということについては、お伺いをしたいかなというふうに思います。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  18歳なのか19歳なのか20歳なのか、ちょっとそこについても含めて聞いていただきたいと思いますけど、いかがですか。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  それを18歳が成人であります、選挙権も持つんですから、当然、大人でありますから、成人というのは18歳であります。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  礼節を持った大人であれば、そういったことについても、やはり参加していただく方が喜び、そしてもちろん大人としての自覚、成人としての自覚を持っていただける式典、式で、集いであるべきだというふうに考えております。
     もちろん今の成人式も生年月日によってはまだ成人されていない方、あるいは成人既にされている方いらっしゃいますけれども、そういった時期のずれもありますけれども、それについては何とも思わないんですかね。 ○議長(中谷一彦君)  市長。 ○市長(岡本 栄君)  ですから、いつすればいいのかということをこれから考えて皆さんに御提言しようというわけでありますから、鼻からこれだめよというのはいかがと思います。 ○議長(中谷一彦君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  そうなんです。やはり、決め打ちでやるのではなくて、やはりいろんな意見を広く聞いていただいた上で、物事を決めていく、やはりこれが本当に礼節のある大人の対応だというふうに考えておりますので、そういったことを求めまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中谷一彦君)  これをもって市川岳人議員の質問を終了します。  お諮りします。  市政一般質問は、本日はこの程度にとどめ、来週3月9日に延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中谷一彦君)  御異議なしと認めます。  よって、そのように取り扱います。  なお、来週3月9日の本会議の開議時刻は午前10時とします。  本日は、これをもって延会します。御苦労さまでした。               (午後 2時27分 延会)              ―――――――――――――――...