伊賀市議会 2019-04-15
平成31年第 2回臨時会(第1日 4月15日)
そもそも
議員の務めとは何でしょうか。
市民の声を
議会に届け、施策に反映させることが
議員の務めです。
議員の数を減らすことは、
市民の多様な声が
議会に届かなくなるということです。
議会に
市民の声を届けていない
議員は要らないという御批判は、真摯に受けとめ、みずからが反省し
市民の声を市政に反映するという
議員の務めを果たして、やっぱり
議員は必要だと思ってもらわなければなりません。
市民の声に迎合することは、
議員の役割を自覚していないことだと考えます。
さらに、
議員を減らすことは、主婦や若者、
会社員など多様な
市民が立候補するハードルを高めることになり、
議員の
多様性を狭めることにもなると考えます。
議員を減らすことは、
地方分権が進み、権限と仕事がふえる行政をチェックするという
議会の機能を弱めます。
議員の数を減らして0.7%の
議会費を削るよりも、99.3%のお金の使い方をチェックして、
無駄遣いをなくすことこそが
議員の務めではないでしょうか。税金の
無駄遣いを許さないためにも
議会の機能を縮小させないことこそ必要です。もちろん、0.7%の
議会費の使途についても議論すべきだと思います。
合併後の厳しい
財政状況の中での
行政課題、それから支所の
あり方や
住民自治の
あり方など、これからますます
重要課題が山積している中で、
議員を
議会みずから減らすことは
議会の
自殺行為です。
議員みずからが存在を否定し役割と責務を放棄する行為です。
議員定数を削減するよりも行政への
チェック機能を果たし、
市民の声を
議会や行政で反映するという
市民の期待に応えるためにどうするかを議論し、具体化することこそすべきであると考えます。
以上の理由により、
議員定数削減に反対するものです。
議員の皆様の御賛同を心から
お願いいたしまして、討論を終わります。
○
議長(
岩田佐俊君)
他に御意見ございますか。
安本さん。
○23番(
安本美栄子君)
ただいま、議題となっております
発議第7号、
伊賀市議会議員定数条例の一部
改正について、22人に反対をし、
発議第8号、
伊賀市議会議員定数条例の一部
改正について、18人に賛成の立場から意見を申し述べたいと思います。
議員定数につきましては、
議会制度の
自由度を高め、
議会機能を充実・強化させる見地から、みずからが決めるということになっておりますが、明確な基準がなく、ともすれば住民の中には、知識や情報を持たないまま
定数を論じる現状があると一般的に言われています。適切な
議員定数を考えるに当たっては、市の実情や課題を知った上で、
議員みずからが決することに
説明責任が果たせるよう行政政治学的にも検討を行う必要があります。
また、
合議制の
議決機関としての役割を果たすためには、その求められていることを十分考慮することが重要であります。つまり、十分議論できる人数とは、であります。
伊賀市政の現状を見ますと、最も考慮すべき事項として
住民自治協議会の位置づけがあります。市の
最高規範である
自治基本条例第26条により
住民自治協議会には、諮問・提案・同意・受託決定の4つの権限が付与されております。このことを考えたときに、それぞれ地域における課題は、この4つの権限を持ってそれぞれの
住民自治協議会が課題解決に向かっていただく、そして、さらなる成熟を図っていただき自治自立をしていただくことがとても重要であります。その
市民の代表機関である
議会議員は、
伊賀市全体の
議員ですので、その視点で問題解決に向けての
議員活動、
議会活動を行っていく必要があります。
これらのことから、必要最小限の
議員がいればいいという観点もとても重要です。
活性化会議で検討された資料では、5年先の
人口及び
財政規模による将来推計を根拠に算出された数値は20.2人と伺っておりますが、
伊賀市議会基本条例の第20条では、
議員定数の決め方について市政の現状と課題、将来の予測と展望を十分に考慮するものとすると明文化しており、5年先のデータを根拠とすることは、この
条例の趣旨を満たさないとも考えられます。将来予測も含めた
議員1人当たりの
人口という視点で考えますと、お隣の名張さんと比較をしてみたとき、現在、
伊賀市が
議員1人当たりの
人口が3,820人、そして名張市が18名ですので、
議員1人当たり4,364人という数字で、現状では名張市のほうが効率的な
議会運営かなとも思えます。
国立社会保障
人口問題研究所が示している5年ごとの将来推計では、
伊賀市と名張市が最も
人口が接近するのが、今から11年後の2030年です。
伊賀市が7万883人、名張市が6万9,929人と、その差はわずか954人、
伊賀市のほうが多いという状況であります。さらに、その5年後の2035年には、
伊賀市と名張市の
人口が逆転するという推計となっております。11年後の
伊賀市の推計
人口7万883人を現在の
伊賀市の
議員1人当たりの
人口3,820で割りますと18人という数値が得られ、将来を見据えた
定数を18人としておけば、将来の改選時においても
市民説明し得る数値であると考えます。
次に、
常任委員会数方式の視点から述べます。
地方
議会において、
議員全員が
会議する本
会議中心というのが原則ですが、能率的かつ効率的な運営を期するため、また、より専門性の高い審査を求められる中では、
委員会を中心とした
議会運営がなされていることは、御承知のとおりです。そうしたことから、
常任委員会の委員数を一つの視点として考えたときに、適正な委員数は地方
議会総合研究所の調査によりますと、合議体である
委員会としての機能を十分発揮するためには、少なくとも6人以上の構成が望ましいとされております。これは、逆の見方をすれば、6人いれば十分な審査ができると考えることもできます。したがいまして、
常任委員会の委員数という視点からすれば、
議会全体の
定数は18人という数字を導き出せるものだと思います。
以上、申し上げました視点から、望ましい
議員定数は18人と考え、
発議第7号に反対し
発議第8号に賛成をいたしたいと思います。御賛同よろしく
お願いいたします。
○
議長(
岩田佐俊君)
他に御意見ございませんか。
山下君。
○8番(山下典子君)
私は、
発議第7号、
伊賀市議会議員定数条例の一部
改正について、22人という
定数に反対しまして、
発議第8号の
定数18人に賛成の立場で意見を言わせていただきます。
発議第7号では、将来
人口の予測10年、20年後ですが、減少ですが、将来その都度
見直しをすればよいということですが、今、やはり10年、20年後を見据えて
定数を大幅に削減しなければいけないと思っています。財政の厳しい中、
市民の皆さんには、行政サービスで我慢していただいている部分もあります。そういった部分で、私たち
議員がです、みずからが必要最小限の観点から18人にすべきだと思います。
やはり、10年、20年先の将来の
人口推計を
見直して、見据えて、私たちは18人にすべきだと思います。
以上です。
○
議長(
岩田佐俊君)
他に御意見ございませんか。
ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
岩田佐俊君)
御意見なしと認めます。
よって、採決に入ります。
採決は
発議第8号、
発議第7号の順に
議案ごとに行います。
まず、
発議第8号、これは、
定数を24名から18名にする
議案です。お間違いのないように
お願いします。
お賛成の方の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○
議長(
岩田佐俊君)
賛成少数であります。
よって、
発議第8号は否決されました。
次に、
発議第7号、これは、
定数を24名から22名にする
議案です。に、賛成の方の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○
議長(
岩田佐俊君)
賛成多数であります。
よって、
発議第7号は可決されました。
暫時休憩します。
(午前10時30分 休憩)
―――――――――――――――
(午前10時31分 再開)
○副
議長(生中正嗣君)
休憩前に引き、
会議を再開します
ただいま
議長の
岩田佐俊君から
議長の辞職願が提出されました。
お諮りします。
この際、
議長辞職の件を日程に追加し、議題とすることに御
異議ありませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○副
議長(生中正嗣君)
御
異議なしと認めます。
よって、
議長辞職の件を日程に追加し、議題といたします。
地方自治法第117条の規定により、
岩田佐俊君は除斥の対象となります。
岩田佐俊君の退場を求めます。
(22番
岩田佐俊君退場)
○副
議長(生中正嗣君)
辞職願を朗読させます。
○
議会事務局
議事課長(籔中英行君)
辞職願。今般、申し合わせ任期満了により、
議長を辞職したいから許可されるよう願い出ます。
平成31年4月15日。
伊賀市議会議長、
岩田佐俊。
伊賀市議会副
議長、生中正嗣様。以上でございます。
○副
議長(生中正嗣君)
お諮りします。
岩田佐俊君の
議長の辞職を許可することに御
異議ありませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○副
議長(生中正嗣君)
御
異議なしと認めます。
よって、
岩田佐俊君の
議長の辞職を許可することに決しました。
ここで、
岩田佐俊君の除斥については、これを解除いたします。
岩田佐俊君の入場を許可します。
(22番
岩田佐俊君入場)
○副
議長(生中正嗣君)
この際、
岩田佐俊君から発言を求められておりますので、許可します。
○22番(
岩田佐俊君)
失礼します。約1年間、皆さん方の熱烈な御支持を得まして、職責を終えることができました。心より感謝を申し上げまして、ありがとうございました。
終わります。ありがとうございました。
○副
議長(生中正嗣君)
ただいま
議長が欠員となりました。
お諮りします。
この際、
議長の選挙を日程に追加し、選挙を行いたいと思いますが、これに御
異議ありませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○副
議長(生中正嗣君)
御
異議なしと認めます。
よって、
議長の選挙を日程に追加し、選挙を行います。
議長候補者の所信表明会の間、暫時休憩いたします。
(午前10時33分 休憩)
―――――――――――――――
(午前10時39分 再開)
○副
議長(生中正嗣君)
休憩前に引き続き
会議を再開いたします。
議長の選挙は、申し合わせにより、
地方自治法第118条第2項の規定に基づく指名推選によりたいと思いますが、御
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○副
議長(生中正嗣君)
御
異議なしと認め、指名推選によることといたします。
副
議長において指名したいと思いますが、御
異議ありませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○副
議長(生中正嗣君)
御
異議なしと認め、副
議長において指名をすることとします。
議長に、
中谷一彦君を指名します。
ただいま指名しました
中谷一彦君を
議長の当選人と定めることに御
異議ありませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○副
議長(生中正嗣君)
御
異議なしと認めます。
よって、ただいま指名しました
中谷一彦君が
議長に当選されました。
ただいま当選されました
中谷一彦君が議場におられますので、
会議規則第33条第2項の規定により、当選の告知をします。
この際、
中谷一彦君の発言を許可します。
○18番(
中谷一彦君)
改めまして、
議長にならせていただきました中谷でございます。これより精進いたしまして、皆さんと一緒に
伊賀市議会が、これからも発展しますように、また、
伊賀市が発展するように頑張っていきたいと思いますので、よろしく御指導、御鞭撻のほど、よろしく
お願いいたします。
以上でございます。ありがとうございました。
○副
議長(生中正嗣君)
議長と交代いたしますので、暫時休憩します。
(午前10時41分 休憩)
―――――――――――――――
(午前10時41分 再開)
○
議長(
中谷一彦君)
休憩前に引き続き
会議を再開します。
ただいま副
議長の生中正嗣
議員より副
議長の辞職願が提出されました。
お諮りします。
この際、副
議長辞職の件を日程に追加し、議題にすることに御
異議ありませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中谷一彦君)
御
異議なしと認めます。
よって、副
議長辞職の件を日程に追加し、議題とします。
地方自治法第117条の規定により、生中正嗣
議員は除斥の対象となります。生中
議員の退場を求めます。
(15番 生中正嗣君退場)
○
議長(
中谷一彦君)
辞職願を朗読させます。
○
議会事務局
議事課長(籔中英行君)
辞職願。今般、申し合わせ任期満了により、副
議長を辞職したいから許可されるよう願い出ます。
平成31年4月15日。
伊賀市議会副
議長、生中正嗣。
伊賀市議会議長、
中谷一彦様。以上でございます。
○
議長(
中谷一彦君)
生中正嗣君の副
議長の辞職を許可することに御
異議ありませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中谷一彦君)
御
異議なしと認めます。
よって、生中正嗣君の副
議長の辞職を許可することを決しました。
ここで、生中正嗣君の除斥については、これを解除いたします。生中
議員、入場を許可します。
(15番 生中正嗣君入場)
○
議長(
中谷一彦君)
この際、生中
議員から発言を求められておりますので、許可します。
○15番(生中正嗣君)
おかげをもちまして、岩田
議長のもと副
議長という大役を務めることができました。これもひとえに行政の皆様方並びに同僚
議員の皆様方のおかげと心からお礼を申し上げ、退任の御挨拶とさせていただきます。
本当にありがとうございました。
○
議長(
中谷一彦君)
お諮りします。
この際、副
議長の選挙を日程に追加し、選挙を行いたいと思いますが、これに御
異議ありませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中谷一彦君)
御
異議なしと認めます。
よって、副
議長の選挙を日程に追加し、選挙を行います。
副
議長候補者の所信表明の間、暫時休憩します。
(午前10時44分 休憩)
―――――――――――――――
(午前10時47分 再開)
○
議長(
中谷一彦君)
休憩前に引き続き
会議を再開いたします。
副
議長の選挙は、申し合わせにより、
地方自治法第118条第2項の規定に基づく指名推選によりたいと思いますが、御
異議ありませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中谷一彦君)
御異議なしと認め、指名推選によることとします。
本職において指名したいと思いますが、御
異議ありませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中谷一彦君)
御
異議なしと認め、
議長において指名することとします。
副
議長に、福田香織
議員を指名します。
ただいま指名しました福田香織
議員を副
議長の当選人と定めることに御
異議ありませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中谷一彦君)
よりまして、ただいま指名しました福田香織
議員が副
議長に当選されました。
ただいま当選されました福田
議員が議場におられますので、
会議規則第33条第2項の規定により、当選の告知をします。
この際、福田
議員の発言を許可します。
○13番(福田香織君)
どうもありがとうございます。1年間中谷
議長を補佐し、全力で頑張ってまいりますので、今後とも御指導、御鞭撻よろしく
お願い申し上げます。ありがとうございます。
○
議長(
中谷一彦君)
暫時休憩します。
(午前10時48分 休憩)
―――――――――――――――
(午前11時10分 再開)
○
議長(
中谷一彦君)
休憩前に引き続き
会議を再開します。
ただいま、当局から
議案第59号、
監査委員の選任が提出されました。
ついては、これを日程に追加し、議題としたいと思いますが、これに
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中谷一彦君)
御
異議なしと認めます。
よって、
議案第59号、
監査委員の選任を日程に追加し、議題とすることに決しました。
地方自治法第117条の規定により、信田利樹君の退席を求めます。
(3番 信田利樹君退場)
○
議長(
中谷一彦君)
当局の
説明を求めます。
市長。
(市長 岡本 栄君登壇)
○市長(岡本 栄君)
ただいま上程の
議案第59号、
監査委員の選任についてですが、
議員のうちから選任される
監査委員に信田利樹氏を選任したいと思います。
地方自治法第196条第1項の規定に基づき、
議会の同意をいただきますよう
お願いをいたします。
○
議長(
中谷一彦君)
説明に対し、御
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中谷一彦君)
御
質疑なしと認めます。
平成31年第2回
伊賀市議会臨時会は、これをもって閉会いたします。
長らくの慎重審議、ありがとうございました。
(午前11時50分 閉会)
―――――――――――――――
地方自治法第123条第2項の規定により次に署名する。
議 長 中 谷 一 彦
議 員 川 上 善 幸
議 員 北 森 徹...