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  1. 伊賀市議会 2018-03-07
    平成30年第 1回定例会(第4日 3月 7日)


    取得元: 伊賀市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-02
    平成30年第 1回定例会(第4日 3月 7日)         平成30年第1回伊賀市議会(定例会)会議録          平成30年3月7日(水曜日)(第4日)          ─────────────────────────    平成30年3月7日(水)午前10時開議  日程第 1 市政に対する一般質問          ───────────────────────── 〇会議に付した事件   議事日程のとおり          ───────────────────────── 〇出席議員(24名)   議席番号    氏   名     議席番号    氏   名     1番  川 上 善 幸 君    14番  森 川   徹 君     2番  北 森   徹 君    15番  生 中 正 嗣 君     3番  信 田 利 樹 君    16番  上 田 宗 久 君     4番  西 口 和 成 君    17番  近 森 正 利 君     5番  福 村 教 親 君    18番  中 谷 一 彦 君     6番  宮 﨑 栄 樹 君    19番  百 上 真 奈 君     8番  山 下 典 子 君    20番  北 出 忠 良 君     9番  市 川 岳 人 君    21番  空 森 栄 幸 君
       10番  赤 堀 久 実 君    22番  岩 田 佐 俊 君    11番  嶋 岡 壯 吉 君    23番  安 本 美栄子 君    12番  田 中   覚 君    24番  中 岡 久 徳 君    13番  福 田 香 織 君          ───────────────────────── 〇欠席議員(なし)     7番  桃 井 弘 子 君          ───────────────────────── 〇欠  員(なし)          ───────────────────────── 〇説明のため出席した者  職   名            氏     名   市長             岡 本   栄 君   副市長            大 森 秀 俊 君   参与             西 堀   薫 君   危機管理監兼総合危機管理課長 加 藤   敦 君   総務部長           藤 岡 淳 次 君   総務部次長兼人事課長     入 本   理 君   企画振興部長         宮 崎   寿 君   企画振興部次長        前 川 浩 也 君   財務部長           田 槙 公 博 君   財務部次長          中 林 靖 裕 君   人権生活環境部長       大 橋 久 和 君   人権生活環境部人権生活調整監兼   市民生活課長         田 中 克 典 君   健康福祉部長         稲 森 洋 幸 君   健康福祉部次長        田 中   満 君   産業振興部長         尾 登   誠 君   産業振興部次長兼   営業本部事務局長       東   弘 久 君   建設部長           清 水 仁 敏 君   建設部理事[産業集積開発担当]兼   建設部次長          中 井 秀 幸 君   消防長            久 保 安 治 君   消防次長〔総務担当〕     城 戸 直 人 君   市民病院副院長[事務部門]兼   健診センター副センター長       松 田 克 彦 君   会計管理者          前 山 恭 子 君   上下水道事業管理者      北 山 太加視 君   上下水道部長         谷 口 昌 平 君   教育長            笹 原 秀 夫 君   教育委員会事務局教育次長   児 玉 泰 清 君   教育委員会事務局学校教育推進監                  谷 口 修 一 君   監査委員事務局長       松 本 成 隆 君   農業委員会事務局長兼   産業振興部理事        服 部 智 秀 君          ───────────────────────── 〇出席事務局職員  職   名            氏     名   局長             百 田 光 礼 君   議事課主査[議会改革担当]   森 本 一 生 君   議事課長           籔 中 英 行 君          ─────────────────────────                (午前10時00分 開議) ○議長(空森栄幸君)  おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日、ただいままでの出席議員数は23名、会議は成立しました。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。なお、本日の会議において説明員等の欠席届が提出された者の役職と氏名はお手元の配付のとおりであります。  これより、議事に入ります。  日程第1 市政に対する一般質問についてを議題とし、きのうに引き続き続行いたします。  質問順位第12番 西口和成君の質問を許可します。  西口和成君。               (4番 西口和成君登壇) ○4番(西口和成君)  皆さん、おはようございます。議長から発言の許可をいただきましたので、通告どおり質問させていただきます。  早いもので、たくさんの方々にお世話になり、市議として当選させていただいてから1年を迎えさせていただきます。この1年間はさまざまな意味で勉強させていただきました。さて、掃除したてのサッシの窓にほこりの渦を踊らせた春一番が過ぎ去り、めっきり暖かくなってまいりました。春が一気に加速してきたと思います。卒業式がとり行われ始め、恩師や保護者の方に報恩を感謝する学生が散見されます。  前日、母校の桔梗丘高校の閉校式へ伺いました。母校がなくなるのは残念ですが、これからの未来を信じて、感慨ひとしおでございました。また、長年にわたり行政の中で御尽力いただき、惜しまれながら退職される職員の方々に敬意を表しますとともに、ぜひとも地域の中でこれまで培われてこられた経験を生かしていただき、市や地域の発展に寄与していただければと念じております。鮎の子の白魚送る別れ哉、芭蕉が詠まれた句を添えさせていただきたいと存じます。皆様、いかがでお過ごしでしょうか。自民青鵬の西口和成でございます。  私の最初の質問は、道路整備についてでございます。  伊賀市は観光立市を標榜し、安心・安全・住みやすい選ばれるまちづくりを目指していますね。先般三田坂バイパスの供用開始や、国道368号線と422号線を結ぶ古山-神戸間のアクセス道の開通といった喜ばしいこともありました。ここでは、新庁舎への向けてのアクセス道の交通安全対策や、渋滞の緩和対策についてお伺いします。道路の安全対策については、先日信田議員が尋ねられましたので、重複する箇所もあろうかと思います。御容赦願えればと思います。  平成31年、新庁舎の開庁が近づいてまいりました。朝晩の市街地における渋滞状況はいかがでしょうか。市街地を通る車がさらに多くなることが予想されます。道路行政の中で渋滞は緊急車両の通行や通勤といった市民生活、観光客の泳動の影響に及ぼし、またトラック運送の方々にも大変御迷惑をおかけすると思います。  しかし、ここでですね、私渋滞というふうに申し上げておりますが、渋滞には定義がございまして、一般道では10キロ以下が渋滞と言われる。また10キロか20キロが混雑と言われており、市街地における渋滞をここでは混雑というふうにかえさせていただければと思います。  特に朝晩の銀座通りやですね、ここの丸之内の交差点、小田地区の交差点付近、農人町の交差点付近や友生インター付近が混雑しております。一度混雑にはまると、信号機等々やまた踏み切りなども含めて、一度はまると長くて5分も待つこともあります。混雑の緩和のためにどのような対策をとられているのでしょうか。以降は自席から質問いたします。お願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。              (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  おはようございます、清水です。どうぞよろしくお願いいたします。  ただいま御質問ありました市内の交通渋滞についてということでございますが、議員おっしゃられますように、渋滞の定義というのが10キロ、1キロ10分とかそういった定義がございます。ですので、市内で発生している渋滞っていうのも、おっしゃられましたようにほとんどが混雑であるというふうに考えております。しかしながら、国道163号とか友生インターチェンジ付近、また368号の一部では限られた時間帯において渋滞が発生しているということは承知しております。しかしながら、その混雑も限られた時間帯ということですので、極めて限定的なものであるかと考えております。また368号につきましては、伊賀市と名張市を結ぶ幹線道路であることから、現在三重県では4車線化の工事を行っておりまして、これが完成いたしますと、大幅に通勤時間帯の渋滞は解消されるものと考えております。しかしながら、国道163号の渋滞発生箇所とか友生インターチェンジ付近におきましては、渋滞の時間帯はここも極めて限定的なものであります。また、この路線につきましては、人家が連担しておりますので、現状では道路拡幅などを行うことは不可能である箇所となっております。また信号機などの時間調整による対策も警察署において現状の交通量等を十分検討した上で設定されておりますので、これ以上の調整は不可能であると、こういったことも聞かせていただいております。  渋滞によるそういった経済的損失と、そういったところは試算もしておりませんが、限定的な渋滞であるということから、御辛抱いただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  今の清水部長さんのほうからなかなか限定的な混雑であるということで、朝晩の混雑については市民の皆さんについては御辛抱いただきたいという話だと思います。  ただしですね、限定的とはいえ、通勤通学の時間に重なりますし、例えばですね、銀座通りであれば、混雑時車が渋滞し、その中をですね、横断歩道の上で車がとまったりしてます。その横をですね、歩行者の方が横切られたりしましてね、結構危ない状況等々も散見されます。ぜひともですね、混雑してるところについては、安全対策に配慮していただきながらですね、例えば難しいと思いますけれども、右折専用のレーンとかですね、またそこの伊賀鉄道でしたらダイヤ改正もありますけども、少々道路行政とですね、鉄道行政との間を調整していただくとか、何かしら方策はあると思いますので、そのあたりを一度勘案していただければと思います。伊賀市内の道路ですので、少しでも混雑の緩和に向けた交通政策をとられることをお願いしたいと思います。  先ほど答弁の中で経済的損失という話を出されましたけども、ちなみに今の答弁でしたらないということだと思いますが、ちょっと今先の質問だったと思うんですけども、経済的損失の話出されましたのでちょっと申し上げますとですね、平成28年5月に国土交通省の生産性革命プロジェクトというところがですね、レポートを出されてます。日本全国で発生した交通渋滞や混雑による損失は年間約50億人時間分、約280万人分の労働力と推定され、貨幣価値換算すると約12兆円になると言われています。1人当たり約10万円の損失であり、どのようなことかと申しますと、予定よりも1時間渋滞や混雑でおくれてしまった場合、その1時間で使われるはずの金額というのが約3,600円というふうに言われています。それを計算していくと、年間で12兆円の損失になるというふうに言われています。伊賀市の労働人口がですね、大体約4万6,000人前後で推定していると思いますが、単純計算でいきますと1億6,560万円分の経済的損失というふうに計算できます。1時間で3,600円ということですから、例えば先ほど10分で600円、5分で約300円、これを合わせますと1,380万円の経済的損失が伊賀市管内では見込まれるのかなというふうに、単純計算ですけども言われております。  そのほかにもですね、渋滞で速度が4分の1になるだけで燃費の消費量が2.5倍にもなり、排気ガスで環境への負荷もあると。その中で日本各地において渋滞や混雑を解消するためのさまざまな対策がとられており、ほとんどは大都市圏かというふうに思われますが、例えばですね、栃木県では渋滞が発生しやすいエリアを行政側が選定するとともに、住民の方々にですね、渋滞箇所に関するアンケートを行い、データを公開する渋滞見える化プランというものを実施しています。伊賀市もこのような政策を実施してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。              (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  渋滞のアンケート等とるかということかと思います。アンケートのとり方等もあります。また交通センサスちゅう関係もございますので、アンケートとる方策等ただいますぐに思いつきませんので、すぐに実施ということはできませんが、研究として調べて勉強していきたいと思います。  以上です。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  経済的損失っていう話ですので、本来は建設部長さんがお答えになるのか、企画振興部さんかどうかわからないです、産業振興部さんかどうかもわからないですけども、一度そのあたりも住民の方々と意見をいただきましてですね、勘案していただければと思います。  伊賀市はですね、多くの工業団地を抱えておりまして、製品出荷額が約7,000億円に上り、トラックの運転手さんや通勤の方がですね、会社や運送先に5分でも早く到着できれば何ができるのかといったこともなってきます。交通政策は経済活動に直結するというように御理解いただけたと思えば幸いでございます。
     次の質問に移ります。さきの質問に関連しまして、交通安全対策についてお伺いします。  特に市街地からゆめが丘工業団地やこれからまた新庁舎ができます。また消防署や大型スーパーへの道路としても利用されるなど、どうしても多用される朝晩の交通量が多い市道愛宕町緑ヶ丘南線や大型車が通る市道農人町緑ヶ丘東町線について伺います。  先日東小学校から農人町交差点まで歩いてみました。やはりですね、交通量が時間帯限らずひっきりなしに通っております。また電柱も張り出しているため、危険な箇所がありました。車道や歩道、また暗渠のふたといったものが損傷が激しくてですね、外側線や停止線などがまた不明瞭、また歩道が確保されていない箇所もありました。いろんな住民の方からお話伺ったんですけども、歩道が確保されていないところではまた溝の中を歩いて通らないとなかなか危ないということも伺っておりますので、またこのあたりは小学校や中学校もあります。交通安全対策が急務だと思いますが、このような状況をどのようにお考えでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。              (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  ただいま御質問の愛宕町緑ヶ丘南線、また農人町緑ヶ丘東町線交通安全対策ということでございますが、まず愛宕町緑ヶ丘南線っていうのは緑ヶ丘クリニックから南へ友生インターのほうへ通じている市道でございます。それと、農人町緑ヶ丘東町線緑ヶ丘クリニックから北側へ御旅まで延びている市道でございます。この2線につきましては、以前は県道でございまして、今都市計画道路の関係から整備の関係からこれは市道になったということでございます。またその安全対策についてでございますが、愛宕町緑ヶ丘南線につきましては、舗装の改修計画はただいまございません。しかし、通行に支障となる箇所がありましたら、部分補修等で対応していきたいと考えております。また北側へ通じている農人町緑ヶ丘東町線につきましては、歩道の新設計画っていうのはございません。先ほどの愛宕町緑ヶ丘南線も同様でございますが、両側、人家連担地でもございますし、道路用地に今ある幅を広げるということも不可能でもございます。  ですので、道路位置に制限があるということから、車坂方面ではことしの1月なんですけれども、警察と協議立ち会いもいたしまして、その通行車両の速度抑制につながるということから、今までありました区画線を若干狭めたっちゅうんか、区画線と区画線の幅を若干狭くしまして、通行する車両が速度を出しにくいように見えるように改修っていうか、書き直しをさせていただきました。これについては、片側30センチほど車道が狭くなっただけなんですけれども、運転してみると確かにちょっと狭く感じる面もございまして、自動的にアクセル踏む力も緩むんかなと思っております。  そういったことで歩行者の方が安全に歩けるように、またそうすることによって路肩部分も若干ではございますが幅ができてまいりますので、そういった対策等も今後も引き続きしていきたいと思っております。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  なかなか車幅というのが限定されておりますので、なかなか早期の改善といったようなのは難しいと思いますが、どうしてもこのあたりを歩かれる方もおられますし、特に自転車等々も結構通られます。どうしても接触事故が起こらないか冷や冷やする場面というのも伺っております。住民の方もなかなか歩きづらいと。どうしてもここが今着手中ですけども、都市計画道路がまだ進んでないという状況もありまして、特に中瀬方面からとかですね、服部から平野かけて車坂、農人町を通って友生インターへ向かわれると、そういった方々が多くおられます。本来でしたら都市計画道路が早期実現を受けて、そちらのほうに車が振り向けられれば、旧県道ですかね、そこのあたりの道路状況というのも緩和されると思いますけども、なかなか状況っていうのが緩和されないと。そういった中ではどうしてもあの道が友生インターへ向かう最良の道というふうに市民の方々は考えておられますので、今できることをですね、地元の方と御相談いただきながら交通安全対策に御留意いただければと思いますので、お願いいたします。  先ほど区画線を狭めていただくということもありましたので、ぜひともですね、そういったことも考えていただき、またラバーポールとかグレーチングで暗渠をしていただくとか、そういった対策もあると思います。東の御旅所の前に横断歩道も新設されたというふうに伺っておりますので、ぜひともですね、そのあたりを検討していただければと思います。  また、これはですね、本来道路管理者の方に申し上げることじゃないと思いますが、このあたりは夜になりますと大変暗いです。ぜひともですね、小学校・中学校・高等学校の近辺等々についての街路灯等々についてもですね、ぜひ御協議いただければということを要望させていただいて、次の質問に行きます。  信田議員の質問にもありましたが、新庁舎へのアクセス道周辺等々については割愛させていただきますが、1点だけお伺いさせていただければと思います。  今、県庁舎ございますが、南側に市道四十九下友生線が走っております。四十九町方面のアクセス道はありますが、友生方面についてのアクセス道が整備されておりません。このあたりはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。              (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  新庁舎南側の市道四十九下友生線、これの計画についてということでございますが、この市道につきましては、有効幅員が4メートルでございます。また、下友生の在所のほうを向いた下友生橋下のボックス部分あるんですが、このボックスも幅員が4メートルしかないということもございます。それと、この道路につきましては、下友生地区の生活道路という面もございますので、あの道路を下友生方向へ2車にするという拡幅計画はございません。友生方面から新庁舎へのアクセスにつきましては、県道の上野大山田線、また市道の卸商業団地線が2車で整備されておりますので、こちらを使っていただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  幅員の関係もありまして、なかなか難しいという御答弁いただきましたが、どうしても交通量はふえると思いますので、ぜひともですね、下友生また友生住民自治協の方々と御協議いただきましてですね、交通安全対策に留意されていただければと思っております。  るる新庁舎に向けて道路行政を伺いました。混雑の緩和や新庁舎に至るための道路行政はとても重要だと思っております。これらを解決する一助が先ほど部長の答弁にもありました着手している都市計画道路だと思っております。ぜひともですね、速やかな進捗と最大限の効果を発揮できるように、市としてですね、強く県へ最大限御要望いただくことをお願いしまして、この質問をさせていただきます。  続きまして、共同住宅などの空き家についてお伺いいたします。  空家対策の推進に関する特別措置法が施行され、地方自治体もその対応に苦慮されていると思っております。人口減少が叫ばれる中、空き家の利活用は移住、定住、安心・安全まちづくりのための急務だと考えております。  伊賀市は特定空家の選定や伊賀流空き家バンクと称し、移住・定住に向け空き家、のリノベーションやマッチングに取り組んでいただいていることは周知の事実であります。一戸建てが注目されがちでございますが、共同住宅なども特別措置法の建築物に含まれるというふうに伺っております。伊賀市内における一戸建て以外の空き家となった、例えば長屋やアパート、テナントビルについてどのくらいの数があるか、把握していればお教えください。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。            (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  失礼します。人権生活環境部大橋でございます。  ただいま共同住宅等の空き家について御質問をいただきました。  市内に戸建て以外の空き家となった長屋、アパートについてどの程度数があるのかというお尋ねでございますが、先ほど議員おっしゃられましたとおり、今第1次計画の中では空き家の利活用ということで、移住・定住に主眼を置いておりますことから、現在までに行った空き家調査はですね、戸建ての住宅を対象としておりまして、基本的には集合住宅であるとかビルテナントについては、法律の中では対象となっているんですけども、調査の対象外としております。ただですね、長屋につきましては、これまでの調査で52棟確認しておりまして、そのうち空家法に基づき、空家等と認定した空き家は17棟、残りの35棟の長屋については、連続する住居の中で住んでおられる方がおりますので、これは対象外ということになっております。また、アパートについてはですね、空き家対策計画の中では対象施設と今のところはしておりませんので、調査を行っていないということで、数については把握できてないということです。ただ平成32年度から第2次の計画ということで、その計画策定時にですね、空き家となった店舗であるとか集合住宅についても31年度中に調査を行いたいとそういう予定をしております。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  先ほどこれから把握されて32年度の計画のほうへ盛り込んでいただくという御答弁いただきました。なかなか一戸建ての利活用というのはそこそこ方策はあると思うんですけども、集合住宅、長屋となりますとですね、なかなか今の若い方々はお住みになられないのかなと。ましてやなぜこういうことを申し上げるといいますとですね、昭和何十年ですかね、一度コーポっていうんですか、アパートっていうんですか、空き家になっておりましてですね、そこがぼろぼろで雨がふれば嵐がふればトタンが隣の家に飛んでいってですね、なかなか対処してもらえないと。高校生がたむろして、中で何しているかわからない、たばこ吸うて火事になったらどないしてくれんねやと、こういったことがありまして質問させていただきました。ぜひともですね、防犯の観点からもですね、こういった集合住宅の空き家等々については、やはり景観のこともあり、防犯のこともありますので、速やかに調査をしていただき対策をとっていただければと思います。  それに関連しましてですね、そういった一戸建て以外の空き家についてはどのようなまた御指導されていくのでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。            (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  戸建て以外の空き家についてどのように指導なり対策をしているのかということでございますけれども、基本的に市民や通行人により通報を受けた物件については、現地にて空き家の判定調査を行い、判定の結果、特定空家等と判定した空き家については、措置や指導を行う必要があるため、所有者調査をしまして、改善・撤去の指導を行っております。  また現在市ではですね、空き家バンクによる空き家の利活用の促進を図っていますが、周辺にですね、特に悪影響を及ぼしていない、つまり利活用可能で比較的程度のいいそういった物件についてはですね、不動産業者が管理または所有をしているということで、対象とはしておりません。  しかし、今企業のほうからですね、社宅として利用したいという声も聞いておりますので、こういった需要があるということで今後はそういった対策も検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  今、部長さんのほうから社宅として需要があるというふうに御答弁いただきましたけども、社宅の需要があるということは、もう少しお教えいただけませんか。例えばですね、これ企業誘致の観点から申し上げますと、社宅にですね、市がリノベーションしちゃうのかという話にもなってくるかと思うんですよね。そういう話になりますと、例えばですね、マンスリーマンション等々もありますので、民業圧迫にはなりかねないのかっていう心配も生まれてくると思いますが、そのあたりいかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。            (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  現在のところまだそこまでですね、考えておりませんが、そういう民業圧迫とかそういう懸念も含めてですね、今後そのあたり調査研究をさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  ぜひともですね、集合住宅というのはなかなか厄介な空き家になってくるかと思いますので、ぜひとも利用できる間にですね、調査していただき、仮に社宅等々で使いたいっていう企業さんがあれば、積極的にですね、企業誘致の観点からアピールしていただければと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。  これに付随しまして、この持ち物がですね、例えば所有者不明であったりとか、相続放棄をした物件等々について、どのように対応されているのでしょうか、お教えください。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。            (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  所有者がわからないとか、あるいは所有者が相続放棄した物件への対応ということでございますけれども、実はこれが一番空き家対策で課題となっているところでございます。  現在所有者が不存在の物件であるとか、相続人がいない物件につきましては、行政において不在者財産管理制度や相続財産管理制度を利用して、空き家を売却処分し、債権者への弁済を行った後、その残余財産を国庫へ帰属する仕組みづくりというのをですね、今東海財務局とも協議をしながらですね、そういった仕組みづくりを考えているところでございます。何分ですね、全国的にも前例がないことですので、何とかこのあたりをクリアしてですね、そういった物件への対処ができるように努めてまいりたいというふうに努力をしているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  全国的な課題になってくるかと思いますが、伊賀市さんとしては東海財務局のほうに単独で行かれてるということですか。それとも三重県下の各市町村と連携して上げられてるんですか、そのあたりお教えいただけますか。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。            (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  現在のところですね、市としても例えば国交省の先駆的空き家の事業とかの採択も受けておりましてですね、そういった中で今のところはですね、単独でやらせていただいているということでございます。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  単独っていうふうにおっしゃられましたけども、全国的な問題やと思います。特に三重県下でもそういった問題が出てきていると思います。総務省から出されましたですね、統計局の中で共同住宅の空き家についての分析っていうようなレポートも出されてますのでですね、ぜひとも各市町村とですね、連携していただきながら国へ働きかけていただき、こういった問題を解決できる諸制度の取り組みにですね、ぜひとも声を上げていただければと思いますので、よろしくお願いさせていただきます。  これから急速に一戸建て以外にもさまざまな空き家、物件がふえてきます。特定空き家化してきてなかなか危険な住宅等々も出てくると思います。人口減少の中ではこういった問題は喫緊の課題だと認識しております。ぜひともですね、この美しい景観の維持や防犯、交流人口の増加に資するこの空き家対策をもっともっと市長さんがね、率先して前面に政策を打ち出していただきながら、この美しい伊賀をですね、次世代に引き継いでいただきたいと思っております。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって、西口和成君の質問を終了します。  続いて、質問順位第13番 赤堀久実君の質問を許可します。  赤堀久実君。               (10番 赤堀久実君登壇) ○10番(赤堀久実君)  おはようございます。公明党の赤堀久実です。議長の許可をいただきましたので、通告に従って質問させていただきます。  まず、高齢者支援について質問させていただきます。  近年、高齢者のドライバーによる事故が多く発生をしております。政府と各自治体ではさまざま対策を進めていますが、その中でも高齢者ドライバーの安全を社会全体でどう支えるかという視点に関心が集まっています。ちょうど本日、11時から三重県と警察また安全協会、また津市の合同で交通死亡事故多発に伴う合同啓発運動行われるようであります。警視庁の分析によると、少し前のデータですが、2015年に起きた75歳以上のドライバーによる死亡事故のうち、アクセルとブレーキの踏み間違いやハンドル操作の誤りなど、操作ミスが原因となった事故の割合は75歳未満の2倍に上るそうであります。これは身体機能の低下が原因と見られています。2月16日にも伊賀市の方が同様の事故になってしまったという報道がありました。昨年1月から12月までの伊賀警察署管内での高齢者の事故は76件で、そのうち死亡事故は4件だと伺っております。  それでは、伊賀警察署管内で運転免許証の自主返納はどれぐらいあって、自主返納した方へのフォローを市としてどのような取り組みをされているか聞かせてください。  あとは自席にて質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  答弁願います。  人権生活環境部長。            (人権生活環境部長 大橋久和君登壇)
    人権生活環境部長(大橋久和君)  失礼します。ただいま議員のほうから高齢者ドライバーの安全対策ということで、65歳以上の運転免許証の自主返納、どのぐらいあるのかということですけれども、65歳以上の免許の保有者数が平成29年12月末現在で1万7,635人で、平成29年の自主返納数は260人ということになっております。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。             (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  失礼します。企画振興部宮崎でございます。  交通政策の部分からの支援といいますか、自主返納者の支援の関係でございます。  三重交通のほうではですね、昨年の3月から運転免許証自主返納者に対しまして2種類のサービスを開始をいたしております。1つはセーフティーパスというような形でございまして、1月5,000円負担いたしますと、三重交通グループの乗り合いバスが乗り放題になるというような形でございます。3カ月とかのフリーパスもありまして、もう少し割引率が1月5,000円ていう形の割引率が高くなるわけでございますけども。もう一つは、免許返納者とそれからその同伴者1名の運賃を半額にするというようなサービスでございます。伊賀市内にもですね、廃止代替バス、これ7路線走っておりますけれども、この経常経費と経常収入の差額、この部分はですね、本市が負担しているわけでございまして、その意味では本市もこのサービス提供に財政的な支援という部分では参画をさせていただいているというような形になります。  営業路線バス、あるいは廃止代替バスのように、対距離制の運賃の場合はですね、非常に半額というのは一定免許返納促進の効果も期待できるのかなというふうには思っております。行政バスのように、各地域の生活圏内の移動を担いまして、均一料金、200円というような安価な均一運賃でございますけど、こういうのにしている場合につきましてはですね、これらを半額にするというようなことによる免許返納に対する促進効果っていう期待はですね、余り持てないのかなというふうなことも思っているところでいます。  対距離制の運賃である伊賀鉄道のほうにつきましてはですね、今後検討すべき課題というふうに認識しておりまして、ほかの鉄道事業者の取り組み事例や仕組みについて今現在情報収集に努めているところでございまして、利用者増加への効果、それから返納促進の効果、こういうことも含めて前向きに調査・研究していきたい、こういうふうに思っているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  はい、ありがとうございます。民間の交通会社さんとのタイアップというか、市も出しているので、市としての取り組みとしてもしてますという話でありました。  先日、高齢者の老人の方から御相談といいますか、お話がありました。今、御主人が80代でありまして、今御主人の車の運転で買い物や病院、またお墓参りとか遠出するときは御主人の運転で出かけておられるそうであります。だけども、さまざまやっぱり事故とかのニュースを聞くとですね、そろそろうちも免許証を返納しないといけないかなって思っているけれども、返納したらバス停まで歩くのが本当に遠いし、2人とも今は介護認定も受けていないので、頑張って歩くことはできるんかなって思うんやけども、やっぱり年々それも不安になってくると。そしてやっぱりタクシーも高い。そうなると出かけるのがだんだん減ってくるよねっていうお話もありました。だけど、やっぱりそこはしっかりと運動のためにも歩いていただいてっていう思いもあるんですけれど、やっぱりそういう不安に思われている方っていうのは少なくはないと思うんです。  数々、今回の一般質問においてもこういう自主返納っていうか、公共交通の取り組みの中で質問もほかの議員の方からもありましたし、提案もありました。私も島根県の浜田市の事例をですね、ちょっと見させていただいたら、路線バスやタクシーで使える年間3万円の乗車券を1万5,000円で購入できる制度を創設して、それに加えて自主返納された方に1万5,000円分の乗車券を1回限りですが無料交付されていると。この財源っていうのはふるさと納税の寄附金を補っているということでありました。  こういった、市としてほかにも、今まで亀山市さんでもタクシーの割引乗車券であったりとかそういったサービスっていうのは行われています。こういう交通手段を失う高齢者の方の救済として、こういう部分で伊賀市としては今の企画部長の答弁ではなかなかそこまでは効果として返納に結びつくというのは難しいということなんですかね、もう一度確認をお願いしたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。             (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  今までですね、実は免許を持って運転されていたという方につきましてですね、車の維持費、そういった部分で相当な御負担をいただいているのかなとも思います。免許返納をすることによってですね、一番やはり何が問題になるかといいますと自分の生活の手段でありました通院でありますとか買い物でありますとか、そういう交通の部分でですね、非常に不便になってくる。結局はですね、金額的なサービスの問題よりもやはり交通ネットワークといいますか、自分が使いたい時間、使いたいニーズに応じた交通をどのようにして暮らしの足としてですね、どういうふうに構築していくかということのほうがですね、財政的な支援よりもまずそこの部分が非常に大切ではないかというように思っておりまして、使いやすい、そういう交通網を形成していく、そういうところに力を入れていく必要があるんだろうというふうに思っているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  確かにそのとおりだと思います。交通ネットワークというか、やっぱり便利な交通網を形成していただくっていうのが一番だと思うんですけれども、昨年3月に施行されました改正道路交通法では、認知症と診断された人に対する免許取り消しなど、高齢者ドライバーだけに特別の制限や負担をかける方法にはどうしても私も限界があるのではないかというふうに思います。それは、仕事や生活の必要に迫られて自動車を手放せない人も多いですし、免許証の更新時に行われる認知症機能検査では、認知症の人が全てわかるわけではないからであります。それに、誰もが自分が大丈夫というものでありまして、こういった中で免許証を更新時だけでなく、ドライバーの方、認知症の手前でやっぱりあなたは認知症、自分は大丈夫かというそこを認識をしてまた返納につながっていく、また市がそれを自主返納を促すというのは違うと思うんですが、そういった認識をできるようなドライバーの方が運転大丈夫かというような確認ができる講習会等々伊賀市が独自でされているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。            (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  高齢者に対してはですね、市独自の、高齢者に限定しているわけではないですけども、交通安全教室についてですけれども、警察の協力をいただいてですね、住民自治協議会を対象として、出前講座を実施をさせていただいております。これとあわせてですね、平成29年度から三重県交通安全研修センターにおいて、運転シミュレーターや能力診断機器などを使用したパークアンドバスライドシニアラーニングという、実践・体験型の交通安全教室が実施されることとなりまして、県からの参加要請もございまして市では参加者の募集と送迎を担う形で県と協力して今、事業進めていくこととしております。  平成29年度は伊賀地区の交通安全協会に御協力をいただいて、地域で交通安全の指導的役割を担っている方に参加をいただいたところでございますが、平成30年度以降は広報等で参加者を募りまして本格的に実施をしていきたいと、このように考えております。 ○議長(空森栄幸君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  ありがとうございます。30年度から本格的にもうそういった実質シミュレーションできるようなそういう体制をとっていくということですけど、やっぱりどんどん一般の方に啓発をしていただいて、不安に思う、また御家族の中でもうちのお父さん大丈夫かなと不安に思うような方もあると思いますので、そういう場が市として提供していただければもっと自分の運転を確認しながらですね、やっていけるのかなというふうに思います。  ますます高齢化社会になってきてやっぱり考えていかないといけないのは、高齢者が利用しやすい先ほどの公共交通の移動手段の確保、また技術革新による安全な自動車の普及、さらに住宅地ではスピードを出しにくい道路を整備するといった安全なまちづくりの推進を視野に入れた総合的な対策が求められると思います。  そのためには社会全体の理解が欠かせません。先ほど言わせていただいたように、自動車運転、一番不安というか心配されるのは御家族の方がすごく心配されるわけなんです。うちのお父さん、本当に最近物忘れひどいけれども、運転していて大丈夫なのかと、そういってそろそろ返納したほうがいいのではないか、だけども本人はわしはまだまだ大丈夫や、運転は大丈夫やっておっしゃるやっぱり御家族というのは非常に多いわけであります。  その点もちょっと次の質問につながっていくんですが、こういった御家族が、うちのお父さん認知症になっていないか、このまま運転させていていいのかという心配をしてくださっている方には、そういう相談窓口はないのかなって思ったときに、地域包括支援センターで今認知症の初期支援チームが取り組みをしてくださっています。そういったところに相談すればいいのか、また支援チームの取り組みと現状含めてお答えいただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。             (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。健康福祉部稲森でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  認知症初期集中支援チーム、こういうものでございまして、実績とそれから相談という話でお尋ねをいただきました。  伊賀市ではですね、平成27年10月におっしゃっていただいた地域包括支援センターに設置をさせていただきました。このチームですけども、早期診断、早期対応の体制整備ということで、平成29年度末、この3月ですね、までに全ての市町村で設置が義務づけられていると、こういうものでございます。認知症が疑われる人、及び認知症の人で医療や介護サービスを受けていない人などを対象としております。相談を受けるとですね、チーム員による家庭訪問で実態を把握し、課題分析を行いまして、専門の医師を含めたチーム員会議で支援方針を決定をいたしまして、支援計画を策定します。おおむね6カ月間支援を行いますけども、設立から平成29年12月、この年末までなんですけども、までの実績でですね、実支援件数が56件で延べ訪問回数っていうのが463回ということでございます。多く課題を抱えながらですね、みずからの現状に気づいていなかったりですね、あるいは支援を拒否されるという方もかなりおみえですので、信頼関係っていうのをね、築くまでに数十回家庭訪問を必要とする方というのもおみえと。こんな状況でございます。  相談につきましてはですね、家族からのものっていうのが一番多いわけでございます。車の運転に関するものっていうのがですね、3番目に多いというような状況でございます。そのことに関して申し上げますと、車の運転がですね、その方の生きがいであったりあるいは車の運転をやめることでですね、活動範囲が狭まったり、そのためにですね、認知症が進行すると、こういった可能性もございます。車を安全に運転することができる状態がどうかですね、見きわめるためにも認知症の専門医を受診する必要というのがあるということでございます。専門医の受診につなげるということもですね、認知症初期集中支援チームの重要な役割ということでございます。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  ありがとうございます。実際本当に今部長がおっしゃってくださったように、御家族の方も非常にやっぱり心配なので、無理無理車のキーを取り上げてですね、運転したらあかん言うて、もちろん危険度を伴う場合はそういうのも必要な場合もあるかもしれません。だけど、私の身近な方もお母さんがおひとり暮らしで運転をしてた、それで離れた息子さんがもうそろそろあかんよ言うて取り上げようとしたら、やっぱりどうしても気持ちが沈んでしまってそこからなかなか外に出なくなってひきこもり状態になってしまったって。でも1年間かけてそれを上手にやっていったらだんだんとお元気になられたという事例も身近に聞かせていただきました。その中でやっぱり今部長がおっしゃられたように専門医の方がしっかりとサポートしていただいて、丁寧に本当に御家族の方へのアドバイスも含めてですね、していただけるというのは非常に安心できると思います。これから本当にますますそういった問題が多くなってくると思いますので、なお一層本当に丁寧なまたかかわり、寄り添った支援をよろしくお願いしたいと思います。  高齢者の方々が自分らしく生き生きと生活をしていただきたい、そのために今介護予防等々市でもしてくださっております。その中で以前介護予防リーダーの養成講座というのをされていたと思います。今現在各地域で101名のリーダーさんが中心となってしてくださったというのも伺っていますが、その現状の課題を教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。             (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。介護予防リーダーのことにつきましてお尋ねをいただきました。  介護予防を進めるためにはですね、お1人お1人が健康維持できる生活を送る必要というのがあります。また、その個人をですね、地域や市が支援する仕組みというのが必要でございます。こんなこと言ってはあれですけども、伊賀市ではですね、介護予防に資するための社会資源というのがまだまだ十分ではないのかなというふうにも思っておりますけども、個人の健康づくりや、介護予防の取り組みを後押ししてですね、一緒に取り組んでいく仲間の存在が身近なところにあるということがですね、有益な社会資源の一つということが言えるというふうに思っております。そういった仕組みをつくるというようなことでですね、介護予防リーダーの養成というのをですね、平成26年度から進めているところでございます。  本年度の養成講座でございますけども、ここのパンフレットに書いてある部分では、いつまでも元気でいるために、運動したいけれど何をしていいのかわからない。1人ではおっくう、続かない、こういった高齢者の方をですね、住民主体の取り組みによって元気にするということが目的ですよと、こんな形で募集をさせていただいております。延べ13回、8月から12月までですけども、おおむね4カ月間で実施をさせていただきました。今年度参加者でございますけども、参加者といいますか養成されたのが32名修了されました。各地域で活動を開始していただくというような方向でですね、準備を進めていただいております。平成26年度からと申し上げました。昨年度28年度までの3年間で養成講座の修了者っていうのが71名でございます。現在28カ所の地区でですね、介護予防のグループを組織していただきまして、取り組んでいただいているというところでございます。それから、いきいきサロン等とですね、積極的に運動や認知症予防に取り組む活動をしているリーダーの方というのもおられる。もう一つはですね、介護予防リーダーとしてのモチベーションを維持してですね、スキルアップをしていただくということを目的にしまして、年に4回のフォローアップ研修会というのを開催しておりまして、リーダーの方同士の交流の機会というふうにさせていただいております。  それから、課題でございますけども、介護リーダーというのはやはりふえていかなきゃいかんというふうに思っておりまして、やはり啓発が一番大事なのかなというふうに思うんですけども、さまざまの機会を捉えてやっていきたいということ。それからもう一つは今まだリーダーがいないという地域ですね、こういうところをですね、重点的に住民自治協議会の皆さんのお力もかりながらですね、来年度以降介護予防リーダーの養成に努めてまいりたいと、こんなふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  はい、ありがとうございます。本当にますます高齢化が急速に進む中、お元気な高齢者の方は要介護にならないために生きがいづくりや社会参画の推進が本当に介護予防につながると思いますので、そういった各地域でリーダーさんがしっかりと自分の周りの方々に集える場所というか、先ほど部長が言われたように仲間の存在っていうのが大事やということもおっしゃっておりましたが、そういうグループづくりをどんどん進めていただきたいと思うのとともにですね、もう一つ本当に私も3年半前に提案をさせていただきました介護予防の取り組みの中でですね、ある自治体では、高齢者の方が地域でボランティア活動を通して高齢者の社会参画や地域貢献を促すとともに、高齢者自身の介護予防につながっている取り組みっていうのが、松阪市、3年半前は紹介させていただきました。これ、北九州市のほうでもされているというふうにも伺いましたが、これは65歳以上の方がボランティア活動をして、自身の健康増進とまた介護予防を図る、また生き生きと暮らすことのできる安心な地域社会づくりを目指すということで平成25年度からスタートされております。これはどういったことかといったら、65歳以上の方がある施設に、これも施設側も登録必要なんですけれども、そこにボランティア、レクリエーション活動であったりお茶出しであったり、散歩とかの補助であったり、そういうことをしたり、話し相手になったりということでボランティアをされて。同じ世代の方々なので話し相手にとてもいろんな盛り上がるそうなんですね、共通話題があって。お互いにやっぱりお元気になって相乗効果が生まれるというふうにも聞きました。それを30分間の活動につき、1つのスタンプ、1ポイントいただけまして、1ポイントは実は介護保険の負担軽減につなげるということで、1ポイント50円相当にしましてですね、活動するたびに活動手帳にスタンプを押していくわけなんですけど、これが1日に取得できるスタンプが4つまでなので、200円までですね。これを年間20ポイント以上ためた方はポイント還元ということで保険料の負担軽減になるということです。  これは本当に私も行くとこ行くとこ、介護保険かけてても自分はサービス受けてないし、かけ損やいうておっしゃる方がね、すごくよく聞くんです。でもこれかけ損やってそういう方々がね、おられるから社会は社会保障ね、もらえるわけで、全員がこれサービス受けたらえらいことになるわけなんですけれども、だけどそういう方へのちょっとおいしいよねということをやっぱりあることによって、このボランティアもどんどんとやろうかなというふうにもなるんじゃないかというふうに思うわけです。こういった本当に活動を通じてやっぱり医療費の削減にもつながります。また介護現場の人手不足の解消にもつながると思いますが、こういったことを伊賀市では取り組みはいかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。             (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。介護ボランティアのポイント制度というようなことで、3年半前にお尋ねいただいたというようなことで、実はですね、昨年の3月にも別の議員の方にお尋ねをいただきました。そのときにですね、県内では3市程度あるというようなことも申し上げました。よく似た制度ですので、議員おっしゃっていただいたような形のことをされているところが多いというようなところでございますけども、その当時から一番最初はどうだったかちょっとわかりませんけども申し上げてますのがね、行政がそのボランティア制度に介入といいますかね、入っていって評価をするということになるのかなという。インセンティブということはそれはよくわかるんですけども、それは今の制度の中でね、個人のインセンティブというのがですね、それがなじむのかどうかというのがですね、ボランティアであるわけですから、本来純粋な活動というのがそういう姿ではないのかなということで、お金にかわっていくということはよくわかる話ではありますけども、その辺がどうなのかなというのが根本的にはございます。やってるところがあるというのはよくわかってますけども、もっとふえてくる部分というのがなぜないのかなというようなことは少し考えておりまして、私ども全く検討してないわけではなくて考えてはおるんですけども、最終的にはですね、この3つの市でやられているのはおっしゃっていただいたように、事業所でですね、というような話です。  そうしますと、事業所のほうでですね、結構やっぱり、そんなことおっしゃっていただいているわけではないんですけども、やはり負担というのはふえるだろうと思うんですね。来られる方がもちろん無事で帰っていただかなきゃいけませんし、入所されてる方、通所される方に対してですね、何かあったら困るわけでございますので、そんな作業というか仕事はさせてないんだろうという話なんですけども、例えば散歩に同行という部分はですね、かなりリスクが私はあるんじゃないのかなというふうにも思いますし、お茶出してちょっとかかっちゃったとかですね、そういうリスクってそうすると、どうしていくかというたら保険とかかけていかなきゃいかんのかなというふうに思いますし、たまったポイントをですね、誰がどんなふうに集約していくんだという話でですね。松阪市さんはどうかわかりませんけども、多分そういうものを社協で取りまとめるとか、そういうような経費とかいう部分がですね、やはりかかってくるのかなというふうには思ってます。そういうようなこともですね、法人連絡会あたりでですね、社会貢献とかこんなふうな議論が出てくればいいわけなんですけども、まだなかなかそこまでですね、お話もできてないと思いますしですね、きのうも小規模な事業所さんが多いという中で声を受け入れてくださいというのはなかなか難しいのかなというふうに思っています。  結果から申し上げますと余りいい答えにはならないんですけども、そんなことでですね、私どもとしたら総合事業の中で社会参加、あるいは個人的な部分ではですね、やすらぎ支援員ですとか見守り支援員ですとかいう制度がありますので、そういうようなことで高齢者の方に社会参加進めていただけたらと、こんなふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  ありがとうございます。部長の長々っちゃ失礼ですけど、丁寧なお答えをいただいて、結果的にはいい返事がっていう、がくっとする感じなんですけど。これは本当にお金にかえるっていう、北九州市はね、それを寄附としてされているところもあるんですね。そういったいろんな他市の事例をもう一度ちょっと研究をしていただいてですね、簡単にちょっと厳しいですっていうのではなくてですね、もうちょっと研究をしていただけたらと思います。  時間もないので、ちょっと次に行きます。  先日、少年野球をしている保護者の方からお電話いただきまして、週末練習するグラウンドがないので困っているとのことでした。まずグラウンドの使用状況、済みません、時間がないので端的にちょっと状況を教えていただきたいというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。             (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  端的にということでございました。体育施設、伊賀市が抱えてます、そのグラウンドにつきまして、平成28年度の利用状況という中では、最大の利用はですね、いがまちスポーツセンターのグラウンドで年間206日利用しております。最小では大山田東グラウンドで71日間の利用というふうになっております。簡単ですけど。 ○議長(空森栄幸君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  済みません、数字の意味じゃなかったんです。大変非常に使用状況っていうのが実はですね、今学校開放のほうでもね、各学校で教頭先生が管理をされているということで、あいているであろう学校に私も聞かせていただいたんですけれど、現状はやっぱりなかなか中学校だと、クラブ活動もありますし、学校開放は年間を通して行事があるということで、また一応地元の少年野球やサッカーの方、まず地域のスポーツ団体が拠点となる場所を登録しているというふうにもお伺いしました。だけども、土日両方使えるわけではないので、どちらかが別のグラウンドを探さないといけないという状況がありまして、また野球は特にですね、バックネット、またマウンドが必要ということで場所も限られてくるという状況であります。だけど、上野公園では1カ月前から申し込みが始まるので、1日の前夜からですね、市外県外の方が徹夜で申し込みをね、とるというので並んでいるという状況も聞かせていただきました。  だけども、人口減少に伴っていろんな場所というのはね、あいてきているのではないかと私はね、個人的には思うんですが、そういったグラウンドがどこあいてるかって一々聞いて確認をしないといけない。ここ詰まってたら次、みたいな感じでやらないといけないので、グラウンドの使用の申し込みの状況ね、一目でわかるような管理システムを導入していただける、見える化をしていただくっていうことができれば、予約状況が一目でわかるし、しやすいと思うんですけども、この点いかがですか。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。             (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  議員さんおっしゃいますようにですね、グラウンドによりましては2カ月前の月の初日から受け付けが始まりますので、そのときに一部の施設で朝から並んでたのかな、ちょっと何時から並んでいるのかわからないですけど、並んでおられる状況だということは聞かせていただいております。ただ空き状況については各施設で指定管理者のほうで電話による空き施設の情報ということはすぐに確認提供はさせていただいているところです。  また、インターネット等を用いました空き状況、あるいは予約システム、こういう部分の導入についてなんですけれども、導入に向けてどれぐらい経費がかかるのかということで検討したこともあるということで、その中ではですね、初期費用としては約2,000万円、それからシステム導入後のですね、年間のランニングコストがおよそ100万円、こういうような経費の試算が出てきております。それにですね、もし仮にシステムを導入したとしましても、システムを利用できないっていうような方もみえますので、どのみち窓口対応というようなことで職員を残す必要も出てまいりまして、一概にそういう管理費を削減してそちらのほうに振りかえていくということも困難な状況でございます。しかしながらですね、そういう声があることも十分承知しておりますので、導入に当たって指定管理者とも協議をしながら検討してまいりたいというふうには思っております。 ○議長(空森栄幸君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  済みません、大変ちょっと費用のかかることっていうことなので、だけど本当に伊賀市の子供たちが何の心配もなくですね、夢を追いかけながらスポーツに励んでいけるようなやっぱり環境づくりっていうのをしていただきたいと思います。こういうシステム導入っていうのはなかなかやっぱり費用もかかるかと思いますけれども、ほかのやっぱり他市、さっきも同じことなんですけども、他市はどうしているのかということもまた聞きながらまた検討していただきたいというふうに思います。
     今、国は学校における働き方改革のために、環境整備で教員以外の専門スタッフ、外部人材の活用として、中学校における部活動の指導員を配置する方針を進めております。これは伊賀市としてこれから外部指導員の配置は考えておられますか。 ○議長(空森栄幸君)  学校教育推進監。             (学校教育推進監 谷口修一君登壇) ○学校教育推進監(谷口修一君)  学校教育推進監の谷口です。どうぞよろしくお願いします。  今ですね、市内の中学校の部活動でございますが、外部指導員の方に来ていただいて指導していただいている学校が10校のうちですね、6校以上ございましてですね、外部の方にですね、ボランティア、それから来ていただいたり少しですね、謝礼を払っていただいて来ていただいたりしながらですね、助けていただいている状況でございます。例えば吹奏楽部、バレーボール部、テニス部、卓球部などですね、ございましてですね、大変ですね、助けていただいているおかげでですね、子供たちが有効に活動的になったとかいう声も聞かせていただいている状況でございます。  来年度からですね、国が働き方の改革もありまして、それから地域の方も入れていくということで、今議員さんからおっしゃっていただいたように、国の事業で中学校により部活動の指導員の配置事業をということでございますが、三重県内でですね、その事業は10名というようなことで、経費としては国・県・市がですね、それぞれ3分の1ずつというような状況の中で来ております。ところがですね、一方三重県の中ではですね、運動部活動サポート派遣事業というものがございまして、これはですね、100%県が負担していただいているというように、これもまだ残っておりますものですから、伊賀市はですね、ここ数年このような100%県の事業に参加をしておるような状況でございます。国の事業がですね、依頼があったのが2月23日でですね、まだ次年度予算にも入れておりませんので、伊賀市としてはですね、100%の補助金がある県のですね、運動部活動サポート派遣事業というものにですね、来年も応募しまして、このような外部の方に来ていただくというようなことをとっていきたいというふうな状況でございます。 ○議長(空森栄幸君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  ありがとうございます。運動部活動サポート派遣事業、引き続きやっていただくということです。専門的な方の指導によって子供たちの意欲というのもすごくやっぱり変わってくると思います。私も中学校のときはソフトボールをオリンピック競技にと夢を抱きながら汗を流していた1人でもあります。これから東京オリンピックや国体もありますので、伊賀市のスポーツ人口がふえることを期待しながら、市としてもさらに力を入れていただきたいというふうに思います。  次の、学校でAEDを活用されているかというのをちょっと質問させていただきましたが、今現在学校授業のほうでもされているというふうに聞き取りの中で聞かせていただきましたので、済みません、時間もないのでちょっと飛ばさせていただきたいと思います。  ワンストップ事業のサービスであります。今回政府が運営するオンラインサービスのマイナポータルというのがありまして、これは子育てのワンストップサービス、ぴったりサービスというそうなんですけれども、これはマイナンバーカードを活用して、子育てに関する児童手当などの申請、また署名つき電子申請をワンストップでできたり、行政からのお知らせが自動的にスマホに届くというふうにもお聞きしました。どういうものなのか、時間がないんですけど、時間のある限り、ちょっと市としての取り組み含め、どういうものなのか教えていただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。             (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  今お尋ねいただいた子育てワンストップサービスでございますけれども、国が進めますデジタルガバメントの一環としまして、子育てワンストップサービスというのは国が運営するオンラインサービスということで、自治体ごとに子育てに関するサービス検索あるいは電子申請、こういうことができることとなっております。先ほどおっしゃっていただいたとおり電子申請におきましては、マイナンバーカードの電子署名を用いましてカードリーダーを利用して申請をいただきます。市民が享受するメリットとしましては、個々の状況に合わせまして必要なサービスが検索できること、またいつでも各種手続の電子申請ができること、また仕事や子育てに忙しくて市役所に行くことができない、こういった子育て世代に対して有効なサービスになっているというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  ありがとうございます。今、部長が説明してくださいましたように、行政、市役所のほうに来なくてもいろんな申請が手続ができるということですが、これはセキュリティーは問題ないんですかね。一番皆さんが心配されることなんですけれども。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。             (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  済みません、システムのセキュリティーということでございますけれども、これ国が開発・運営しておりますオンラインシステムでございまして、市民が子育てワンストップサービスで申請した内容といいますのは、行政機関のみが利用できます専用回線を通じまして市の端末のほうに送信されてまいります。当該内容が漏えいすることはないというふうにされております。さらにまた市の端末をですね、それを利用できる市のほうの端末を限定することによりまして、電子申請のまた内容を見る職員を端末を限定して、その端末を見ることが職員も限定して利用できるようにする、そういうようなことでセキュリティーを確保しているというところです。 ○議長(空森栄幸君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  ありがとうございます。これから国としては引っ越しやさまざま多岐にわたってできるような仕組みをしていくということですので、先日の議員さんのお話の中でもやっぱり書類だけじゃなくて、その人の後ろのね、奥の声まで聞いてくださいというお声もありましたけども、やっぱり便利にはいいんですけども、そのやっぱり便利さがゆえにいろんな人それぞれの声というのが聞こえにくくなるかなと思いますので、その点も含めて市としての取り組みをお願いしたいと思います。  ちょっと時間ありますので、さっきの済みません、AED戻ってもいいでしょうか、申しわけないです。今、学校でですね、AEDの勉強というか、生徒また教員に対してですね、学校としてされているかどうか、ちょっと現状教えてください、済みません。 ○議長(空森栄幸君)  学校教育推進監。             (学校教育推進監 谷口修一君登壇) ○学校教育推進監(谷口修一君)  AEDの御質問いただきました。全ての学校にですね、AEDを設置していただいてございます。AEDを使うときにはですね、いざというときにですね、どこにあってということが、そしてまた研修というのはとても大事ですので、使い方を研修していくというのは大事ですので、学校によってですね、救急講習会、それから児童生徒が参加する中で実際にAEDがここにあるよという形で見たりですね、体験したりすることもございますし、PTAの方にはですね、特に夏によく使いますので、救急法もしながらAEDの使い方の研修を行っています。  それからですね、みんなの保健って5・6年生の小学校の中身ですけど、ここにもですね、AEDのここにあると、大事ですよと。中学校においてはもう使い方まで教えておりますが、そういう中でですね、子供たちにもAEDの救急手当としてですね、必要に応じてAEDに触れるというようなこともしておりますので、そういう指導も現在行っているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  赤堀議員。 ○10番(赤堀久実君)  済みません。実際本当に授業の中で行っていた中学生がですね、外で目の前で倒れた方にふだんからAEDそこにあるってわかってて持ってきて、救急隊員が来たときにすぐ使えて命を取りとめたという事例があります。どんどんそういうことも授業としてやっていただきたいと思います。  以上です。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって、赤堀久実君の質問を終了します。  続いて、質問順位 第14番、中谷一彦君ですが、質問に際し、資料配付の申し出がありましたので、議長において許可しておりますので、御了承願います。  それでは、中谷一彦君の質問を許可します。  中谷一彦君。               (18番 中谷一彦君登壇) ○18番(中谷一彦君)  こんにちは、公明党の中谷でございます。本日は議長の許可をいただきましたので、3つの質問をさせていただきます。  まず1つ目、同僚議員が質問されておりますので、その辺を配慮しまして答弁のほうよろしくお願いします。上野総合市民病院における経営と医療体制の構築について。  医師不足の原因は、新臨床研究制度で医局制度の崩壊、また医師の高度専門化、そして女性医師の増加、そして劣悪な労働条件が挙げられています。そのような中、伊賀市は医師確保など、どのような方法で進めているのか、また医師の待遇は他市に比べて条件がよいのか悪いのか教えてください。  以下の質問については自席から質問させていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。             (市民病院副院長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長(松田克彦君)  市民病院副院長の松田でございます。  医師確保の施策につきまして御説明申し上げます。  当院におけます医師確保の主な手段といたしましては、まずは三重大学の各医局を回りまして医師の派遣をお願いしてございます。ただ、入局医師の減少がございまして派遣いただくことが年々難しくなってきていることがございます。このため、当院におきましては滋賀医科大学や関西医科大学に対しまして、救急当番日におけます非常勤医師の派遣でございますとか、寄附講座による常勤員の派遣をお願いしてございます。なお、これはこれまでのさまざまな機関との関係づくりの成果の一つと思っておりますけれども、滋賀医科大学がですね、この4月から初めて常勤の医師、これは脳神経外科医でございますけれども、派遣いただくことが決まっております。また、伊賀地域出身者などですね、当院で働いていただける可能性のある医師を探しまして積極的にアプローチをしております。それ以外にも議員おっしゃいましたように待遇面非常に重要と考えてございまして、給与面におきましては医師確保手当、それから緊急手当や職務手当など、こういったもので充実を図ってございまして、決して他の病院に劣るものではないと思っております。また、医師住宅の借り上げ等も行ってございます。  あと、勤務面におきましては医師がより働きやすい環境を提供すると、先ほど議員劣悪な環境とおっしゃいましたけども、そういったことでは当然負のスパイラルが起こりましてどんどん医師が減ってくちゅうことになりますので、医師看護師負担軽減委員会というような委員会も院内に設けまして、救急当番日におけます応援医師の配置によりまして休日の確保と、そういったことなども努めております。  また、意欲ある医師のキャリア形成を支援するというのも非常に大事かと思っておりまして、学会への参加でございますとか、各種研修会の参加に際しては助成なども行っております。こういった形で、今後も医師一人一人の声を大事にしまして待遇改善も図りながら確保に努めていきたいと考えております。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  ありがとうございます。  それでは、寄附講座についてお聞きします。  関西医科大学その他の大学の実績とですね、今後の対応について教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。             (市民病院副院長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長(松田克彦君)  寄附講座について申し上げます。  寄附講座といいますと、なかなか市民の方わかりにくい言葉かもしれませんので、少しだけ内容触れさせていただきます。大学でありますとか研究機関がですね、行政とかあるいは民間企業から研究等のための資金を寄附いただいて、それを活用して研究教育を行うと。県内では複数の公立病院がですね、大学の医学部に寄附講座を設けまして、かわりにその大学がその病院の中に常勤医とか置きまして診療活動とか研究を行うと。結果的に常勤医として診療を行っていただけるということになります。当院におきましては平成26年度から三重大学との間で先進医療外科学講座、そして平成27年度からは関西医科大学との間で消化器肝臓内科学講座を設置しております。その成果といたしまして、現在三重大学から消化器外科医6名、また関西医科大学から消化器内科医4名が常勤医として診療を行っていただいております。特に関西医科大学から消化器内科医の派遣をいただくようになりまして、以前から消化器外科医がありましたが、それに加えまして消化器肝臓内科という外来を設置することができましたので、当院にとりましては伊賀地域におきまして、消化器疾患に最も強い病院という状況ができたと思っておりますし、二次救急においても対応能力が大きく向上したところでございます。さらに平成28年度でございますが、胃の内視鏡検査が3,005件、大腸の内視鏡検査が1,330件というようになっておりまして消化器系疾患からのがんの早期発見とか治療にもつながっていると思っております。  このように、寄附講座の設置によりまして大きな成果が出ております。今後も大学、そして担当教師との関係を大切にしながら継続して設置していきたいと考えてございます。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  先日ですね、ホスピタル広報伊賀が手元に届きました。裏面に外来診療者の医師名が載ってました。17名になっているんですね。市長の施政方針で2月1日現在医師20名とありましたが、どのような理由で減っているのか、病院にどんな影響があるのか教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。             (市民病院副院長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長(松田克彦君)  ホスピタル広報伊賀、今月に入りまして配付をさせていただいております。その一番裏に外来診療表いつもつけておるんですけれども、確かにおっしゃりますように常勤医につきましては17名の名前だけが挙がっております。それはですね、外来診療の表でございますので、外来診療を行っておりません放射線科医1名、それから初期研修医1名につきましては従前から掲載をしておりません。それと、泌尿器科の医師1名がこの3月末に退職するということになりましたので、3月から外来を外れておりまして掲載してございません。理由はこういうものでございます。  なお、今後におけます当院の常勤医の動きでございますけれども、この3月末で先ほどの泌尿器科の医師1名、それから放射線科の医師合わせて2名が退職予定となってございます。逆に4月からは先ほど御説明しました滋賀医大からの脳神経外科医1名が派遣されますのと、加えまして当院に所属しまして当院と三重大学で2年間初期研修を行ってきました研修医1名おるんですが、4月以降も当院に残っていただいて内科や救急科で診療を行う予定となっております。泌尿器科に関しましては、従前から非常勤の医師もお願いしておるところでございまして、非常勤の医師でやっていく形かなと思ってございます。放射線科医についても確保が必要と考えております。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  放射線科の常勤医がいなくなるとですね、PETの治療どうなるんですか。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。             (市民病院副院長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長(松田克彦君)  当院に設置しておりますPETでございます。  陽電子放出断層撮影の装置でございます。レントゲンとかCT、それからMRI、こういったものにつきましては非常勤の放射線科の医師が、撮影者のほうが読影する、あるいはほかの病院もよくやってますが、他の病院へ送りまして遠隔画像診断をやってる。こういった形で対応できるんですけれども、PETに関しましては、常勤の放射線科医が稼働の必要条件ということになってございますので、常勤医確保までの間、休止せざるを得ません。三重大学のほうへ当然依頼をしたんですけれども、後任医師の派遣は無理ということでございましたので、現在県外のですね、医科大学で勤務をしております伊賀市出身の放射線科のドクター、医師の方に当院での勤務をしていただきたいと。あるいはそれが無理であれば他の放射線科医を紹介していただきたいというようなお願いをしてございまして、もしこの3月末までにですね、やはり常勤医が確保できないということになりますと、その伊賀出身の医師がですね、毎週1回は当院に来ていただけるというような約束もいただいておるところでございます。PETに関しましてはそういうことで、市民の皆さんに大変御迷惑をおかけするわけなんですが、常勤の放射線科医確保に全力を挙げて取り組んでまいりますので、御理解を賜りますようどうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)
     資料ちょっとお配りしました。同僚議員がですね、一般質問で使われた内容です。これを読みますとですね、繰り入れ、我々の基準内繰り入れと基準外繰り入れが出ております。上の段がそういうふうな実績になっています。下の段に細かい数字が載っています。  ここでお聞きしたいのは、特にですね、基準外、基準内と両方に載っています医師確保対策補助金、これはどういうことなんでしょうかということをお聞きしたい。  もう一つは救急の先生ですね、救急医療の先生の補助金はどこに入っているのか。そして特に基準外繰り入れゼロにしようというふうなお話がありました。それについてはどのような方策でですね、具体的にできるのかどうか教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。             (市民病院副院長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長(松田克彦君)  まず基準内、基準外の繰り出しというのもちょっとわかりにくいかと思うんですけれども、一般会計のほうから地方公営企業に対しまして総務省が定めるところの繰り出しの基準に基づいて出されるのが基準内と。その基準に基づかないものが基準外の繰り出しとなりまして、私どもから見れば繰り入れという形になりまして基準外繰り入れ、基準内繰り入れということを使ってございます。病院事業に関しましては建設改良費とか企業債、元利償還金でありますとか救急医療、あるいは災害医療、それから高度医療に要する経費などが基準内とされてございます。当院の基準外繰り入れ金につきましては、その資料見ていただきますと、一番大きいのが医師確保対策補助金、この網かけになっておりますのが基準外でございまして、額が1億五千万何がしという、それだけで95%占めておるんですが、これが内容としましては主に外来や手術等のために非常勤で来ていただいている医師に対する賃金となってございます。先ほど議員おっしゃられました医師確保の関係が基準内と基準外が、網かけの医師確保対策補助金基準外分、これは今申し上げましたように、通常の診療を行うための非常勤医師の来ていただくための賃金でございます。そして、一番上の網かけかかっておりません救急医療確保負担金、29予算でいいますと1億8,755万九千何がし、こちらが救急医療確保のために非常勤医を呼んだりとかそういった資金でございます。  病院経営につきましては、国の医療費削減策とかそういったことで年々厳しくなってきておりまして、全国的には経営破綻してしまう病院等もふえておると。公立病院につきましては、不採算部門、救急でございますとか災害医療でございますとか高度医療、そういったものがございますので、繰り入れ金をいただけるわけですから、基本的には基準内繰り入れというのが決まっておりますので、私どもは基準外をいただかずに、自立した運営をして医療を提供し続けるということが必要と考え、ゼロを目指そうということで現在取り組んできまして、年々縮小を図ってきております。大幅な削減はこれまでは可能だったんですが、年々それはやっぱり縮小されてきておりまして、一度に大きく減らすというのは確かに難しいという状況になってきております。そこで、その方策ということでございますけれども、基本的にはまずは私ども求められる医療をきちっと提供していくというのは大前提でございます。その中で高度な医療、質の高い医療を提供すれば診療報酬が高いという制度になってございますので、例えば今回の地域包括ケア病棟とかそういったものもやはり高い評価がされますし、DPCの適用につきましても、きちんとした運用をしていけばですね、これまでの他病院の状況を見ますと、診療収入は少しふえているというようなこともございますので、そういった収入確保をしっかりと経営感覚を研ぎ澄ましましてですね、していく。もう1つ逆にコストの部分につきましては、やはりこれも職員の意識をしっかり共有しましてコスト削減を図ると、そういうような形で着実にやっていくと、こういう考えでございます。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  そしたら地域包括ケア病棟についてお聞きします。  急性期治療を終え、症状が安定した患者さんに対して、在宅医療への復帰支援に向けた医療や看護、支援を行う病棟です。入院期間は60日以内ですと期待されています。これも今度ね、ホスピタルには載ってます。その中でですね、伊賀市内の4病院の病床1,078あります。上野市民病院が一般病棟241、療養病棟40、合計281。岡波が一般病棟249、障がい者36、リハビリ50、合計330。そして森川病院の50人。そして上野信貴山病院、精神410診療所、このような形で病棟があります。名張については、一般で235、療養病棟80、診療病床数30とこのような現状で療養病棟を廃止して、十分在宅医療ができる環境が起こるんですかね。その点についてちょっと説明してください。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。             (市民病院副院長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長(松田克彦君)  失礼いたします。先ほど名張に関しまして235床という御説明があったと思うんですが、これは名張に関しては病院名ではなくて名張市ということだと思います。他は病院名が出ておりました。  地域包括ケア病棟設置の考え方を御説明させていただきたいと思います。地域包括ケア病棟2025年を見据えまして、国におきましては地域包括ケアを支える急性期医療と在宅の中間に位置して間をつなぐ病床ということで、平成26年度の診療報酬改定で新設された病床でございます。当院といたしましては、これまで療養病棟で受け入れてきました急性期後の患者さん、これは従来同様に受け入れることができます。またさらに今度は開業医さんがふだん見ておられます在宅患者や施設の入所者、こういった方、ふだんはよくても急変する場合がございますので、そういった場合。あるいはレスパイト入院ですね、こういったものも受け入れることができるということで、受けれる患者の対象範囲が非常に広いということで、患者さんにとってメリットが大きくて、地域包括ケアシステムの構築にも資するものと考えてございます。  実際の何々病棟と言いますけれども、きちっと同じような患者さんばかりではなくて、やはりさまざまな急性期とか慢性期とか病期、病の期間と期ですか、さまざまな病期の患者さんが混在するというのが一般的な病棟でございまして、慢性期の患者さんが療養病棟しか入れないかというと、そういうことではございません。特に先ほど申し上げましたように、地域包括ケア病棟につきましては、受け入れられる患者さんの幅が非常に広うございますので、慢性期の患者さんも一定受け入れることはできると思います。そういったことで私どもとしては今回の転換は地域医療に資するものと考えてのことでございます。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  地域包括支援病棟は2014年超高齢化社会を迎えるに当たって、総合診療専門医が求められています。回復期のリハビリ病棟と同じ機能にはしないんだと。診療レベルの向上、データ提出加算の算定が義務づけられています。そういう中でDPCの導入が必須になってきます。そういう中、点数が上がっていくということですよね。そういう方向に向かっていくというのは正しいと思います。上野総合市民病院が行き着く先ですよね、それはどういう方向に向いていくんかと、今経営の話をさせてもらいました。この繰り入れの金額等々、この金額を見てますとね、今ここに出てます外来診療表、これは載ってるわけですけど、特に今お話が出ました三重大学さんから来ていただいているいろんな診療科があります。その派遣の部分については、今おっしゃった基準外のお金でですね、来ていただいてるわけですね。そういうことはこういう診療科は採算が合うか合わないか非常に厳しい。しかしながら総合病院としては開設したほうがいいのかどうか、これもやっぱり市民の方に十分理解してもらってですね。また救急についてもこんだけのお金がかかると。しかしながらこれは大事だねということをしっかりですね、説明責任を果たしていかないと僕はいけないと思っています。それが市民に応援してもらう市民病院にならないとだめだなということで今回質問させてもらいました。  特にですね、医師の問題、今1人特に放射線科が常勤医がなくなるとか、そしたらPETが使用できない、こういう情報はですね、やはり速やかに出していかないと、やっぱり隠蔽っていうたらおかしいけど、悪い情報も含めてですね、やっぱり市民の方に理解してもらう病院になってほしいなと。  経営努力はもう十分されています。僕らいろんなデータを見せていただきました。すごい分析をされておって、今なっているのは事実でございます。あとはですね、市民の方々にどう理解を求めて、市民が応援できる病院、明石の市民病院が医師がどんどん減っていく中でどういうことをやったか。市民の人が感謝の気持ちで、ありがとうという言葉をドクターに語っていこうと、そういう運動をしてですね、明石の市民病院はちょっとでもお医者さんがですね、ここの病院で助けていこうという思いになったという報告を聞かさせていただきました。そういうような病院にですね、ぜひともなっていただきたい。我々の市民病院はそうあるべきやと思います。また、岡波市民病院さんとこれからの連携をしていくということで、いろんな質問させてもらってるんですけど、中身はよく聞かさせていただいています。連携していただいて、ただ1点ですね、やっぱり遠くに離れていくよねという話があって、交通計画っていうのは開設されるまでですね、しっかりとですね、計画をしていただいてですね、遠いところに行ったところであってもしっかりした市民に利用できる病院になることをお願いしてですね、次の質問に行きたいと思います。  続きまして、伊賀市の景観計画の趣旨と進捗状況を教えてください。お願いします。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。              (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  ただいま伊賀市の景観計画の趣旨と進捗状況ということでございます。  伊賀市の景観計画は、平成20年に策定されたのものでございます。この計画の趣旨でございますが、伊賀市の城下町の歴史を色濃く残す旧城下町地域の町並みを重点区域といたしました。また、だんじりが通る三筋町、上野農人町、上野車坂町や上野寺町につきましては、さらに景観形成基準を高度なものとして、重点風景地区として指定をしております。この計画の中で景観重要構造物として明覚寺の1件を指定いたしました。また景観形成対象物として、成瀬平馬屋敷門、北泉邸など、33件を指定しております。こうして重点風景区域における建築物また景観形成対象物の新築、または改築行為に対しましてはふるさと風景づくり助成金の交付要綱によりまして、一定の助成を行ってきております。その助成の過去3年間の交付状況についてでございますが、平成27年度が景観重要建造物である明覚寺の修繕に対する1件300万円、平成28年度が景観形成対象物である土塀の修繕等3件ございまして、116万7,000円、平成29年度が2月末現在で予定分も含めまして景観形成地区の建築物の新築等5件で470万3,000円となっております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  ありがとうございます。ふるさと風景づくり助成金交付要綱というのがあって、それに基づいて支給されているようでございます。  そしてですね、この申請等々についてですね、ちょっと御確認させてください。  景観審議会等々開かれてですね、どういう順序でいくのか。そこにね、伊賀市景観アドバイザー設置要綱もあるそうでございます。それも含めてですね、どのような流れで交付申請ができるのか教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。              (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  まず、届け出っていうのは、重点風景区域等で建築物改修する場合、行為の届け出が出てまいります。その届け出の中で、景観の形成基準に対する適合があれば、行為に着手できるんですけれども、ちょっと不適合がございますと、その景観審議会の意見を聴取して、指導をした上で変えていただければ行為に着手していただけるということになっております。  それで、景観アドバイザーなどについてなんですけれども、この事前相談があった際にその景観アドバイザーのアドバイスを受けまして、その景観形成基準に適合するように届け出で、今使用されている部材を変更するなどをしていただいて変更に応じていただいたらその届け出を受理すると、そういった方向になっております。  また、先ほどの補助金、助成金に対してですが、一定のこういった助成は1件上限を200万とするとか、100万とすると。その内容等々で上限額が定められております。  以上です。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  届け出の内容、これが伊賀市景観計画書の手引きの中に今言われたものが載ってます。行為の計画をしますと。事前相談を伊賀市でします。そのときに景観審議会のアドバイスの聴取しますと。これって誰がやっておられるんですか。設置されていて何人の方がやっているんですか、教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。              (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  アドバイザーの方、ちょっとすぐに私思い起こせないんですけれども、市内の建築に携わっている建築士の方、また三重大の教授等にお願いをいたしましてアドバイザーをしていただいてます。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  お二人ですよね。三重大学の教授と伊賀市文化財保護審議会の会長さんですよ。お二人ですよね、お二人の人が事前に審査されて届け出を受けていくと。これがですね、速やかにできているかどうかということが、やっぱりセットバックとかいろんな条件があるようで、なかなか景観がなくなってきていますよねというのもお書きになっています。そのような中、やっぱりしっかりしたですね、対応ができていかないと、この計画つくってですね、実績が今言われてたように、もともとあった33からですね、1つはやめられて、1つは審議されて、ふえてないんですね。実際進んでないなというのは事実ですけど、そういうのは今後どのようにされていくんですか。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。              (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  景観形成対象物については、今おっしゃられましたように当初33件で1件がなくなって、またさらに1件を追加して現在33件ということになっておるんですけれども、今後計画どうするかという点についてなんですけれども、景観計画自体は伊賀市全域を対象としております。また先ほど申しました重点風景地区につきましては、上野市街地の伊賀街道、大和街道沿線及び寺町地区ですので、今後はその重点風景地区をふやしていこうということで、島ヶ原の観菩提寺と大和街道島ヶ原宿、青山の大村神社と初瀬街道阿保宿、この2点につきましては、歴史的風致維持向上計画の中でも重点区域に指定されておりますので、この2地区を景観計画における新たな重点区域の指定に向けて地域住民の皆さんに御理解いただこうと推進してまいりたいと考えております。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  ありがとうございます。今、お話が出ました伊賀市歴史的風致維持向上計画っていうのができてます。その中でちょっと142ページですね、文化財の活用と機会の提供に関する現状というのがありまして、市内には市の発達過程において残された多くの文化財があるが、建造物や史跡などのふだんから観覧できる資源を除き、書籍、典籍、仏像等美術工芸品など貴重な文物など広く一般公開して周知収容する施設がなく、歴史民俗資料館はあっても手狭であることや所蔵する民具などの歴史的資料の調査、研究に従事するために必要となる学芸員の専門職員が不足しているというふうに載っています。  これっていうのは大きなことなんですよね。建物がない、美術館。これちょっとね、まず市立の美術館計画ってあるんですか、教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。             (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  具体的な美術館の計画というのがございませんけれども、文化振興基本計画、これをですね、30年度に着手してつくりたい、こういうふうなことで今取り組みを進めておりまして、その文化振興基本計画の中で美術館に関する計画についても位置づけていきたい、こういうふうに考えているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  芭蕉記念館のときも議論させてもらったときにですね、学芸員不足しているよねっていうお話がありました。そういうのを含めてですね、やっぱり土壌としてのですね、学芸員、しっかり擁立、また育成できるような仕組みをまず検討しないとですね、いろんなもの集めてきてですよ、僕はこれ何で質問しているかというかですね、初瀬街道まつりに岡本市長が来賓としておみえになりました。そのときにですね、せっかく来ていただいてリップサービスかもわかりませんけども、穐月さんのところをですね、市内の美術館第1号にしたいというようなお話をいただきましてですね、びっくりして、地域としては感謝せないかんのか、しかしそんな計画議員として承ったことないよなということで質問させてもらいました。  特にですね、この穐月さんの件についてちょっとお聞きします。穐月さんのもらった資料はまず寄贈された財産管理に必要な経費、教えてください。遺品作品92点、蔵書約2万点、古美術約850点の評価、そしてそのようなもの、どのように鑑定されてですね、評価されているのか教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。             (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  このたび穐月さんのほうから寄贈いただきました建物及び美術品につきまして、評価という部分ではさきの全員協議会のほうでもお示しをさせていただいたと思うんですけれども、作品それから古美術合わせておおよそ2億5,000万円程度。これの評価につきましてはですね、相続のするときの評価をもとにして出したというようなことで聞いているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  維持管理費を教えてくださいと、答弁漏れがありました。お願いします。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。             (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  失礼いたしました。現在はいただいてから普通財産として維持管理を行っております。警備あるいは光熱水費、保険、総額およそ年間80万円の管理費ということで見込んでおります。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  今、この部分を相続税の評価で持ってきたということですね。誰も伊賀市の人が誰かが学芸員の方が評価された金額じゃないんですよね。でしょうね。何もしてない。向こうが相続税評価として受け取ったよというふうな認識にさせていただきます。
     そしてですね、この学芸員の方はどのように考えておられるんですか。これは蔵書なんかは製本とかいろんなことを分類していかなあきませんよね。それっていうのは、もらっただけではどうしようもないですよね。またどっかへ片付けはるんですか。教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。          (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  教育次長の児玉でございます。よろしくお願いいたします。  ただいま蔵書の話が出ましたので、蔵書についてでございますけれども、図書館を利用する図書として装備をする必要はございます。今、1冊当たりですね、通常の本ですと600円程度かかっております。ただ穐月さんの書籍につきましては、非常に学術的に高度なものがたくさんございまして、特に四庫全書と申しまして1,700冊ぐらいで巻のそういう全書がございます。そういったものも大学の図書館以上の図書館でしか置いてないようなものがございます。こういったものについても大変貴重な扱い方をせないかんということを考えております。当然図書館の場合ですと司書がそれを管理するわけでございますけれども、その司書のほうでですね、整理をさせていきたいなというふうに考えております。ただ、今申し上げましたように非常に貴重な本もたくさんございますので、そういったものを整理をして市民の方にも活用していただくいう中で全部登録をしてですね、司書登録というんですけども、細かい情報まで登録をしていきますとかなりの経費がかかってまいります。現在のところ、図書館といたしましては活用できる、いわゆる子供、児童書ですとか、そういったものをまず選び出した中で活用していきたい、そして貴重な本についてはですね、市民の方に見ていただけるような形で、貸し出しという形じゃなくてですね、活用していただけるような形を考えていきたいということで、経費をなるべく少なくしていきたいと思っております。なお、児童書といいますか、童話とかそういうのですけども、約1,000冊ほどございますので、それの費用については、データのあるものについては大体600円ぐらいですので60万から70万ぐらいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  蔵書は2万冊あるんですよね。2万冊。1,700冊とちゃいますよね。2万冊。物すごい金額ですね。  同僚議員に市長との先日、きのうですか、バトルをされていましたけど、もらう。もらうということは、こんだけの維持管理がかかるということなんですよね、いろんなもの。それが税金で使うんですよね。やっぱりその分についてもね、しっかり説明してもらわないとですね、もらいました、どのように使っていくんかいうのも含めてですね、しっかりしたあり方検討委員会とかかけられてですね、やられたらいいのだろうと思っています。  ただね、このYOUに載ってました。市長が65万で図書費から、地域の宝やと。これなんかちょっとびっくりしますよね。誰が指示したんですかというのは、市長がされてますよね。実際に誰が見に来たんですか。誰も我々見てませんよね、買うたのは。隠しておられたんです。研究用の資料です、これ、正直言うてね。大学の先生が来て見はる資料ですよ。それでそういう人しか見せない資料。そういうもんをね、税金で買うっていうね、僕はわからない。  市長、手挙げてはるんで教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  市長。               (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  地元に宝物ができたというふうに理解していただくのが私にとってはありがたいなというふうに思うんですが、地元阿保地区の議員さんとしてはなかなか御不満があるというふうなことのようでございます。  おっしゃるのは、税金でケアしていかなければならないものを何でもっとしっかりと対費用効果というようなものを検証しないのかということがありますが、文化というのは、きょう100円出したからあした200円になるというものではございません。これはわかっていただかないといけません。これは昨日同僚議員にもるる申し上げたところでございますけれども、私たちの地域の将来を担う子供たち、あるいは人を育てる、そんなための投資というのはこれは文化行政であります。それは、ですから、これだけのものをいただいて、これだけもかかるじゃないかというような尺度ではかるものではない、私は確信をしておりますし、その辺は御理解をいただきたいというふうに思います。  したがいまして、今回いただいたものというのは大変貴重なものであります。書籍にいたしましても、あるいは画伯がお描きになったものについても。この画伯についてお描きになったものについて、世俗的な参考に申し上げておきますと、伊賀地域における所得者番付の中でですね、10年近くトップクラスを張ってこられたということでありますから、どれだけ社会の方々に受け入れられ、好まれ、そして評価されたかということでありますので、それはある意味世俗的な評価ができるかというふうに思います。  それから、残されたそうした作品を見ることになりました古美術品についてもですね、これは龍谷ミュージアム、先般からも西本願寺の前にある浄土真宗西本願寺派の本派本願寺の美術品、龍谷大学の美術館、博物館でありますけども、そこで穐月コレクション35点、重要な展示をされておりました。  したがいまして、私たちのまちはですね、以前この議会で美術館がないね、ぜひつくってくださいねっていう請願をですね、通されておりますし、そうしたものはやはりつくっていかなければいけない、これは私たちの豊かな感性とそれからしっかりとした人材を育成するという意味ではなくてはならないというふうに思っておりますので、きょうの100円があした200円になる、そのために10円、20円、50円使わなければいけない、税金でということは、これは当然そのために必要な経費だというふうに私は思ってますし、市民の皆さんも御理解いただけるというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  時間がなくなりました。これについてはですね、本当にあり方検討委員会とかね、評価されたものがね、市長の話はもうよくわかります。しかし一般の人がわかるかどうかっていうのをまず説明責任を果たすべきやと僕は本当に言って次に質問。  本当に時間がないんですけども、伊賀市の企業誘致について、今の現状を教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。もう時間がないから手短に。              (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  企業誘致についてということですが、ゆめが丘南部の開発に関する企業誘致についてかと思います。  現状でございますが、まず民間の開発事業者によって造成等していただく事業でして、民間のその開発事業者さんがこの事業に進出するについて一番懸念されていることは何かといいますと、団地造成後の用地の完売ができるかどうかと、こういったことでございます。ですので、商工労働課のほうで県外の企業に対しても進出希望のアンケート調査等行っていただきました。その結果、進出希望があるところへの訪問調査をしたりということもしていただいていることと、またこの計画に興味を示されている複数の事業者の方、この方からもその完売の見込みを社内でも十分検討する必要があると、こういった声も聞かせていただいておりまして、その興味を示されている事業者と調整を行っているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。             (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  済みません、アプローチの中身のちょっと御報告をさせていただきます。  企業につきまして28年度におきまして、関西圏の製造業を中心に約2,000社へアンケート調査を実施し、132件の回答をいただいております。そのうち、移転等の意思があるとの有意回答が7件ございました。また、平成29年度におきましては、同じく関西圏の製造業と運輸業を加えて約2,500社へアンケートを実施し、172件の回答がございました。そのうち移転等の意思があるという有意回答がふえまして17件ございました。有意回答いただいた企業に対し、当市への立地につなげるということで、電話及び実際に企業を訪問してるということでございます。この中にはですね、当然製造業もございますし、運輸業もふえてきているという状況でございます。 ○議長(空森栄幸君)  中谷議員。 ○18番(中谷一彦君)  伊賀市のですね、土地利用計画が4月1日から施行されますよね、そういうのを含めてね、やっぱり特定のところでなかなか難しい、今みたいなお話が来てるんであればね、やっぱり使い勝手のいい土地利用計画していただいてですよ、誘致していただくように進めていっていただきたいなと思ってます。このがちがちになってディベロッパーね、ディベロッパーを見つけるよりもやっぱり直接的な話を聞いていくっていうのはやっぱり今せっかく伊賀市、土地利用計画を発表してですね、その中で進めていくということでありますから、今からの具体的なものがなかなか、その利用計画があるけどもそっからの相談がやっぱり窓口相談になると思うんです。しっかりサポートしてほしいと思います。  そうするとですね、時間がないんでですね、本当に税金の無駄遣いにならないように、これ27年12月からやってですね、29年の3月まで。金額、莫大な金使うてますやん、人件費だけでも。意識してくださいね。これまた今度お金を聞きますんでよろしくお願いします。  以上で終わります。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって、中谷一彦君の質問を終了します。  会議の途中ですが、休憩といたします。  再開は、午後1時10分といたします。               (午後 0時04分 休憩)              ―――――――――――――――               (午後 1時10分 再開) ○議長(空森栄幸君)  休憩前に引き続き会議を再開します。  続いて、質問順位第15番 山下典子君ですが、質問に際しパネルの使用の申し出がありましたので、議長において許可しておりますので、御了承願います。  それでは山下典子君の質問を許可します。  山下典子君。               (8番 山下典子君登壇) ○8番(山下典子君)  草の根運動いがの山下典子です。議長の許可を得ましたので、通告に従い質問させていただきます。  まず、ICOMOS国内委員会日本の20世紀遺産20選の選定を受けてのまちづくりについてです。これについては既に同僚議員が質問していますが、私は違った角度から質問させていただきます。  既に述べられましたように、ICOMOS国内委員会とは、ユネスコ世界遺産の諮問機関である国際記念物遺跡会議のことで、この委員会が昨年初めて国内の20カ所を日本の20世紀遺産に認定しました。その選定の評価基準は、世界遺産の判定基準に準じています。そして、直ちに世界遺産になるわけではないが、将来的な可能性を示唆し、保護意識を醸成するとともに、改修の際に価値を損なわないよう留意することを目的としています。  そして、その20世紀遺産にほかにどんなところが選ばれたかといいますと、広島平和記念資料館及び平和記念公園、現に世界遺産である原爆ドームも含まれています。そして東京にある国立代々木屋内総合競技場、同じく東京の上野恩賜公園と文化施設群、公園内には世界遺産に登録されているル・コルビュジエが設計した国立西洋美術館があり、伊賀市役所を設計した坂倉準三は、ル・コルビュジエのまな弟子に当たります。そして鶴岡八幡宮境内の旧神奈川県立近代美術館、伊賀市役所と同じ設計者の坂倉準三による設計で、日本で初めてできた公立の近代美術館です。  こうした場所とともに、伊賀上野城下町の文化的景観が旧城下町の都市景観にあわせた近代建築群の代表例として選ばれました。そして2月10日には、この選定を記念してシンポジウムが開かれました。同僚議員の質問にもありましたように、このシンポジウムは市民団体が主催しました。市民団体が主催したということは、その市民の皆さんの熱い思いがあるということです。そしてこのシンポジウムには、およそ100人が参加しました。その中にはですね、私が通っていた西小学校と市役所が同じような雰囲気をした建物だったので、おうちの人に聞いたら、それは偉い人がつくったんだよと知らされ、そして大人になってからそれが坂倉準三の建物だったということを聞いてとてもうれしく思った。そしてスクラップアンドビルドをすることによって失われる文化、観光資源がたくさんある、どうか残してほしいという市民の多くの声を聞きました。  こうした機運を生かした施策を講じるべきと考えます。例えば、観光の点でも同じ20世紀遺産20選に選ばれました広島県や岡山県、東京都などと自治体間連携をすべきと思いますが、その点についてもお答えください。  あとの質問は自席で伺います。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。             (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  産業振興部の尾登でございます。よろしくお願いします。  自治体間連携ということで、今回のICOMOSの選定に絡んでということでございます。  具体的にはちょっと詳細はお聞きしてなかったので、私の考えということでお聞きいただきたいと思います。大変すばらしいものに認定いただいたということでございます。これを生かすも殺すもやっぱり我々伊賀市、市民そのものがどう考えていくかというようなことだと思います。そんな中でですね、現在はですね、いがぶらであったり、ほかの今ひなぶらちゅうのもやってますけども、そういう単独のものであったのが、20選の自治体が恐らくつながっていくんだろうなっていう気もしてます。逆につなぐことで当市では持ってないものをよそから吸収する、また当市のこういうこと伝える。やっぱりそういう全国的な広がりが出たら非常にすばらしいなというふうに思ってるところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  こうやってこれからつながっていくということを期待したいと思います。  国の登録有形文化財建造物は、原則として建設後50年を経過したもののうち、国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものという基準がありますが、この伊賀市役所南庁舎はその基準を満たしていてると思います。国の登録有形文化財の申請をするべきと考えますが、市の考えをお聞かせください。  そして、国登録有形文化財になった場合の財政上のメリットをお聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。          (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  ただいまの国の登録文化財になった場合ということでお尋ねございますけれども、まず登録につきましては、所有管理をしております市のほうから教育委員会、私どものほうに申し出をいただいてですね、文化財の保護審議会のほうにお諮りをさせていただきます。その後、国のほうに申請を上げていくわけでございますけども、それが登録をされますと、いろんな形での補助を受けることができます。例えば、観光資源としての魅力向上のための事業として、美しい日本探訪のための文化財建造物魅力向上事業というのがございます。これに対しましては美装化等に要する経費の2分の1が補助されます。また、登録文化財の公開活用に資する目的ということで、設備の改修とか、それから公開活用のための安全確保、それから防災の設備の整備、こういったものですね。それから耐震工事、そういうものにまた2分の1ということで、国からは2分の1の補助が受けることができるようになると考えております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  2分の1の補助が受けられるということは、何かしようするときに市の税金はもう2分の1で済むということですよね。これから申請するお考えはいかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  どっち。市のほうで。  市長。               (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  2分の1補助ということでありまして、よく議員の皆さん方からは経費がかかるのをどういうふうに考えるかということがしばしばお尋ねありますので、そうしたことで受けられるのであれば、これは今後の方向性としては大いに考えていかなければならないのかなというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  ありがとうございます。  続いて、1月26日に伊賀市中心市街地活性化協議会の石橋会長から岡本市長と空森市議会議長に要望書が手渡されました。その内容を一部紹介しますと、日本の20世紀遺産20選に伊賀上野城下町の文化的景観が選ばれ、旧城下町の都市景観と南庁舎などの近代建築群が伝統と現代が対比、融合していると高く評価されたことは大変誇りに思っております。現在南庁舎活用を御検討いただいておりますが、観光客が公園・南庁舎で完結するのではなく、まちなかへの誘導をお考えいただく魅力ある施設となるよう御検討ください。伊賀市庁舎が現在建設中の四十九町に移転後もまちなかが衰退することのないよう、南市庁舎活用及び芭蕉翁記念館を含めた上野天神宮周辺再生について早急に方向性を決め、実現に向けた取り組みをお願い申し上げますということです。
     伊賀市中心市街地活性化協議会は、上野商工会議所、まちづくり伊賀上野住民団体などにより法律に基づいて結成された団体です。その団体が旧城下町の都市景観とこの南庁舎などの近代建築群を活用して、まちなかへ人を誘導する施策を一刻も早く進めてほしいと言っているのです。この要望をどのように受けとめていらっしゃるのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。             (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  先ほど委員から御紹介いただいた要望の内容はおっしゃっていただいたとおりでございます。この要望はですね、先ほどICOMOSの評価がございましたけども、外からいただいたものとは違ってですね、内部、中心市街地協議会からいただいたということで、大変ありがたく、私どもと施策とマッチして大変うれしく思っているところです。  この要望に基づいてですね、いち早く進めるように議会の皆様の御理解もいただき、また市民の皆様の御理解をいただいてですね、誇りとして進められるようにしていきたいと、このように考えております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  ありがとうございます。観光立国になるためには、気候、自然、文化、食事という4つの条件が不可欠だと言われています。そして、歴史建造物に理解を示す観光客はそこで多くの時間を費やし、多くのお金を消費するはずです。ことしの1月2日、イタリア船籍のクルーズ船、コスタ・ネオロマンチカが四日市港に初寄港しました。この船には1,600人が乗船し、そのうちおよそ350人が外国人で、伊賀市にも46人が立ち寄り、伊賀上野城、伊賀流忍者博物館、ヒルホテルサンピア伊賀を訪れました。今後もこうした大型客船が四日市港に寄港する予定だということですが、アンテナを高くして情報収集いただけたらと思うんですが、この点についていかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。             (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  今、御紹介いただいたことは既に承知しておりまして、県等の観光戦略課を通じまして情報もいただいているところで、そんな中で当然やっぱりこの外国船籍の船なんですけども、実は日本人の方のほうが多分多く乗っていらっしゃると思います。しかしながら、欧米の方も乗っていらっしゃるということで、特にやっぱり忍者は興味あるということで、例えば県の観光の担当課であったり、例えば四日市なんかと連携してさらに情報収集したいとは考えております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  伊賀市にはずっと積み上げられてきた歴史や文化があります。それを掘り出していって今の時代に合うものを見つけて、光を当てていく。私はそんなPRがこれから大切だと思います。そして、日本の20世紀遺産20選に選ばれた伊賀市がこれをチャンスと捉え、一日も早くまちづくりをスタートさせ、多くの人が訪れる伊賀市となるよう期待したいと思います。  では続きまして、3月17日に雪解のつどいが行われ、ことし生誕120年の節目の年を迎える横光利一の顕彰についてお伺いします。  横光利一は大正から昭和にかけて日本の代表的な作家として活躍し、昭和の文豪、文学の神様とまで呼ばれました。伊賀市とのゆかりが深く、横光利一の母親は伊賀市野村の人で、父、横光梅次郎さんが関西鉄道の工事にかかわったことが縁で結婚されました。横光利一の小学生の4年間は野村地区から東柘植尋常高等小学校、現在の柘植小学校へ徒歩で通学し、友人に宛てた手紙には、故郷といえば柘植より頭に浮かんできませんと、柘植のことを書いています。また、三重県第三中学校、現在の上野高校に在学し、上野市街地で下宿をしました。4年前に亡くなられ、遺産を市に寄贈された作家の岸宏子さんの祖母は、おばあちゃんですね、母小菊さんの一番上の姉に当たります。横光利一の作品には、日輪、上海、機械、旅愁のほかに数多くありますが、特に幼少期柘植での農村体験をベースにした火、南北、村の活動、笑われた子、三つの記憶や、絶筆となった洋燈ら、こうした作品があります。また、第三中学校時代の淡い体験を描いた雪解など、伊賀市のかかわりは大変深いものでした。  伊賀市にゆかりの深い先人の作家、横光利一を伊賀市として顕彰すべきだと思いますが、お考えをお聞きします。  また、岸宏子さんから頂戴した遺産はどのように使うおつもりでしょうか。市長、あわせてお答えください。 ○議長(空森栄幸君)  市長。               (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  御指摘の横光利一の顕彰ということであります。横光利一、この伊賀市が生んだ偉大な文学者ということに間違いはございません。そうしたDNAを私たち市民がしっかりと受け継いでいくようにしなければならないということにおいては、議員がおっしゃるようにですね、顕彰していかなければいけないというふうに思っております。現に地元の皆さんもですね、しっかりと関心を持っていただいているということもありがたく思っております。  上野高校の中にも横光利一の顕彰コーナーがございます。これは申し出をいただければ拝見できるということであります。そんなことも含めてでありますが、市としてできることといいますと、例えば今旧伊賀町のふるさと会館についてですね、司書の再編成といいますか、司書の再構築というんでしょうか、何というんでしょうか、リニューアルをやろうという計画の中でこうした柘植地域の偉人たちの展示コーナーというのもですね、つくっていければなというふうに思っております。大事なことは、展示をするということも大事ではありますけれども、やはり最初申し上げたように、この先人のDNAを私たちがどう受け継ぎどう生かして次に実を結ばせるかということであります。そういう意味では岸宏子先生でありますけれども、頂戴いたしましたその遺産をですね、しっかりとそうした、彼女も伊賀における文学の振興に使ってほしいということで頂戴をしたものでございますので、できるだけ早くこの伊賀文学振興の市民グループが組織が構成していただいて、そうしたNPOでしょうか、に対してですね、岸先生のその基金を使わせていただいて、そうした横光利一もあわせ文学振興をしていくということがこれからの課題ではないかなというふうに思ってます。一番大事なことはやはりそういう受け皿団体をですね、しっかりとつくっていただければ、私どももそうしたところにお願いをして、有効に基金を生かしていただけるんじゃないかなというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  今、お話しいただきましたように、現在作家横光利一に関する資料は上野高校明治校舎の一室や柘植公民館の2階に併設展示されています。今後伊賀市として新しく資料館の設置が必要と思いますが、市長の考えをお聞きします。 ○議長(空森栄幸君)  市長。               (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  今申し上げましたように、あちらこちらにあるということでもいかがかなというふうに思いますので、しっかりとその辺のところの整理をしてですね、いくということ大事だろうと思います。それから、申し上げたように司書のリニューアル計画の中で、そうした展示コーナーをつくるというようなこと、ほかの偉人たちとともに転換できる場所をつくるということもですね、一つのプランとして考えているところでもございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  次に、教育長にお尋ねします。  作家横光利一を伊賀市の教育現場ではどのように取り扱われているのでしょうか。現状と顕彰することについてのお考えをお聞きします。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。               (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  教育長笹原でございます。よろしくお願いいたします。  横光利一の作品に関しましては、私も、済みません、読ませていただいております。なかなか描写がすばらしい。すごく、本当に日本の文学を代表される方だという認識をしております。その他今の御質問に関しまして細かいところがございますので、それは推進監のほうからお話をさせていただくことに。よろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  学校教育推進監。             (学校教育推進監 谷口修一君登壇) ○学校教育推進監(谷口修一君)  教育の指導についてお答えをさせていただきます。  伊賀市の全ての小学校3・4年生の社会科の授業において、教科書とともにですね、このような副読本を使っております。わたしたちの伊賀市というようなものでございますが、その中でですね、郷土の先人として俳句を芸術に高めた松尾芭蕉、それから医学の発展に尽くした橋本策とともに、文豪横光利一について取り上げております。このようにですね、見開きの1ページで取り上げているところでございます。この中に、今議員さんから御紹介いただきましたように、母親の実家がある柘植で小学校時代を過ごしたこと、さらにはですね、上野高校の前身である三重県立第三中学校での学生時代のエピソード、スポーツがよくできたとかですね、それからここにはですね、上野城の石垣で逆立ちしたということも書かれておりましてですね、そのようなこともエピソードとして書かれております。さらにはですね、大正から昭和にかけて日本の代表的な作家として活躍したことなどが紹介されており、このような学習を通して子供たちに伊賀市に対する誇りと愛情を育てていくというようなことで指導させていただいているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  では、続いて企画振興部長にお尋ねいたします。  ことしの3月17日で横光利一が生まれて120年になります。生誕120年の節目の年に伊賀市が独自で行う顕彰事業がありますか。あればその内容をお答えください。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。             (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  生誕120周年というようなことでございまして、今回ですね、節目の年というようなことでございますけれども、それぞれの学校にですね、雪解の資料をですね、配付をさせていただきまして、中学校に52冊をそれぞれ中学校に配付をさせていただいたところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  この横光利一の顕彰なんですけれども、全国的に見ますと、本籍のあります大分県宇佐市は毎年市の事業として顕彰事業を行っております。そして、奥さんの出身地の山形県鶴岡市も市の中心部で企画展をするなどの顕彰事業を行っております。大分県宇佐市というのは本籍あるんですけども、横光利一は実際には墓参りとかで、住んだことはないんです。でも住んだことなくてもそうした顕彰事業行っております。そしてこの山形県鶴岡市も御自身じゃなくて奥さんの出身地というだけでですね、そうした顕彰事業行っていて、横光利一は生まれてから何度もお父さんの仕事で転々としてずっとふるさとを追い求めていました。最初にも言ったように、この伊賀がですね、自分のふるさとだというふうに思っていました。その点からですね、顕彰事業について市長はどのようなお考えでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  市長。               (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  一番大事なことは、市民の皆さんがどれだけ彼を敬愛し、そして大事に思うかということであろうというふうに思っております。私たちは少なくともそのためにですね、バックアップをする覚悟はございますが、まずは市民の皆さんにそうしたことを実践していただける動きをつくっていただくということが大事かなというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  伊賀市が誇れるもの、胸を張ってすばらしいと紹介できるものを多く持つことは市の豊かさを示すものと思います。伊賀市にゆかりの深い横光利一はその1人であると思います。生誕100年の年には旧上野市で生誕100年記念事業が伊賀市文化会館で開催されました。旧伊賀町においても野村地内に横光公園が建設されました。そしてその翌年から市民の有志が横光利一を顕彰しようと雪解のつどいが毎年開かれるようになりました。そしてその第1回は岸宏子さんの講演でした。  顕彰が記念の年だけでなく、常に伊賀市が伊賀市の先人としてほかの場所に紹介すべき人が作家横光利一であると思います。俳聖松尾芭蕉、作家横光利一、橋本病の発見者、医学博士の橋本策など、伊賀市にはゆかりの深い先人・偉人がいます。伊賀市民が誇りに思う先人がいます。伊賀市の行政や学校で偉人の顕彰にしっかり取り組まれることを期待します。  では、続いて最後の質問に移らせていただきます。  最後に魅力ある仕事づくりの推進について質問させていただきます。  本社機能や研究開発機能などを誘致することは、意思決定にかかわるこうした機能が加わることはその地域におけるその産業の重要性に大きな影響を与えます。企業の本社機能の地方移転を促す国の施策として、現在は地方拠点強化税制が措置されていますが、それはどういう内容なんでしょうか。また伊賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中に、本社機能等移転の促進がありますが、本社機能や研究開発機能の誘致について現状をお教えください。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。             (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  済みません、ちょっと税制のほうは調べておりませんので、また後ほど調べさせていただきたいと思いますけども、まず伊賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略に記載のある本社機能移転ということで、どのような状況でしょうかという御質問やと思います。  まち・ひと・しごと総合戦略に取り組みの中で、本社機能移転の促進というふうに記載をさせていただいております。今のちょっと現状御報告させていただきたいと思います。  28年度、29年度に特にゆめが丘南東部の産業用地に絡めてですね、アンケート調査を実施させていただきました。その項目の中で、本社機能、調査部門であったり企画部門であったり情報処理であったり研究開発等の部門について、移転分散可能の可能性について聞かせていただいておりました。可能性のある企業につきましては、実は何社かそういうチェックが入っておりました。私も確認させてもらってます。  しかしながらですね、まだ現実的にじゃ、誘致しますということには至ってないわけでございますけども、本社機能誘致はですね、何が大事かといいますと、やはり伊賀市として税制上のことももちろんでございますし、特に大卒者の雇用の場の確保ということですね。今多分若者が移転しているというのは、大卒者が圧倒的にふえていて、都市部へ行ってもう帰ってこないという状況が多分一番の要因やと僕は考えてます。そんな中で定住化につながる可能性があるということでございます。  それからもう一つはですね、本社を一応こういう地方都市に置いていただくということは、ネットワークにおいても人的交流においても多分ここは中心地になる、いろんな人が来られるという意味で重要かなというふうに思っております。  以上、現状でございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  今後の戦略的企業誘致のあり方を考えますと、大事なポイント3点ほど指摘できるかと思います。第1に自治体は誘致計画を立てるに当たり、地域の既存の産業集積や労働力といった地域資源の特性をしっかりと把握する必要があります。第2に、誘致した企業による地域経済への貢献を期待するならば、既存の地域資源を有効活用するという観点から地場産業との連携を生むような産業分野や機能を誘致ターゲットとして設定することが大切です。そして第3に、誘致した後も自治体は進出する企業に対するきめ細かなフォローを行うなど、その競争力の継続的な向上を支援することが重要だと思います。  そこで、ターゲットを絞るという点で、例えば伊賀市出身のリーダーがいる企業であるとかそういった県人会のようなところを当たってみてはいかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長
                (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  今、御指摘いただきましたことについてはですね、実は毎年実施をさせていただいております。例えば関東ではですね、東京三重県人会であったり、例えば上野高等学校の同窓会であったり開催しております。大阪ではですね、関西三重県人の集いということで、伊賀市出身また三重県出身の経営者等がたくさん大勢お集まりになられます。そこにですね、機会を見つけて市長のほう、また私どもともどもトップセールスということでお邪魔させてもらって交流をさせていただいているところです。その中ではですね、産業用地もしかり、観光もしかり、物産もしかりということで、目いっぱいですね、伊賀のPRを企業のトップにさせてもらおうかと、このように認識しているところでございます。今後もですね、三重県の東京事務所や関西事務所と連携をさらに強化してですね、やはりネットワークというのは非常に大事やと思いますので、今後とも積極的に努めさせていただきたいと、このように思っております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  それからですね、体制づくりを強化する必要もあると思います。例えば三重県には公益財団法人三重県産業支援センターがあり、また松阪市は独自で松阪市産業振興センターがありますが、この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。             (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  済みません、伊賀市独自の組織でそういう産業支援に特化した組織は現在のところないわけでございます。現在の状況でいきますと、先ほどにも関連しまして、例えばですね、企業誘致からしますと、県の企業誘致推進課であったり、同じく県の関西事務所であったり、また県人会と、こういうつながりが一番重要やなというふうに考えております。で、確かに組織をつくって人材もそこに分けてちゅうのは非常に大事ですけども、やっぱりトップセールスって申しますが、やっぱりそこでの人的交流ちゅうのが僕は一番大事かなというふうに思っておりますので、可能性としてはないのかっちゅうようなことやと思いますけど、現在のところはちょっとそこまで想定してないというのが現状でございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  そしてですね、もっとですね、伊賀市の強みをPRしてはいかがでしょうか。例えば伊賀市には地震による津波がないという震災リスクがないということも挙げられます。また現在はワークライフバランスからワークアズライフの時代になったと言われています。つまり睡眠以外の全ての時間が仕事であり、趣味であるという概念です。確かに伸びている企業は共通しているのは、福利厚生に力を入れているということなんです。伊賀市には伊賀の国大山田温泉さるびの、島ヶ原温泉やぶっちゃの湯を初めとする温泉が市内6カ所にあり、それぞれ泉質が違い、特徴があります。今はストレス社会ですから、そうした心も体も癒やされる温泉は伊賀市の大きな強みと言えます。そして伊賀焼や伊賀くみひもなどの伝統工芸を楽しむ場所もある、そして自然も豊か、ことし特Aを受賞しました米を初めとする食べ物もおいしい。そうしたことをPRして誘致につなげたらと思いますが、お聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。             (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  先ほどの県人会にも関係するんですけども、昨年の12月にですね、大阪で開催されました三重県企業ネットワークセミナー、これは県主催なんですけども、関西圏に本社を持つ企業の代表者約140名、そういう催しがございました。我々のこういうお誘いがですね、県からありましたときは積極的に参加をさせていただいています。産業用地の説明とあわせてですね、伊賀焼であったり伊賀のお酒であったり、また御発言いただきましたように温泉とか食材であったりですね、目いっぱい伊賀中の観光資源も含めてPRをさせていただいているところでございます。なかなか市長申しますように、伊賀市はポテンシャルが高いということを皆さん御存じない方が多いものですから、伊賀ってこんなもんもあんねやね、ここまで伊賀なのねっていうような話もたくさんございまして、目いっぱい魅力をPRさせていただいているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  平成27年の国勢調査で伊賀市の20歳から39歳の女性の割合が9.29%と、この伊賀市が三重県で最低となりました。三重県の平均が10.07%、名張市が10.26%、亀山市が10.88%、伊賀市の20歳から39歳の女性、若年女性がいかに少ないかがうかがえます。  そうした若い人たちを流出させないためには、魅力ある仕事が必要です。私も先日上野高校のみらい学最終発表会を見に行きました。本当に高校生の皆さんが人口減少を食いとめるにはどうしたらいいかとか、本当に真剣に考えていただいていました。この体育館にいる上野高校の生徒がですね、一度外に大学などで出られてももう一回みんな帰ってきてくれたらなというふうに切に思いました。  現在ですね、伊賀市はIGABITO育成をされていますが、もう少し進化させて、例えばあけぼの学園高校の高校生美容室であるとか、伊賀白鳳高校の白鳳cafeを常設するであるとか、そうした高校生がですね、働く楽しさを学びながらこの郷土愛を育むことをされてはいかがでしょうか。お聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。             (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  議員さん少し紹介をいただいたわけですけれども、本市では地域の担い手となりますよりよい伊賀をつくる若者を育てるということで、IGABITO育成ビジョンというのを作成いたしまして、高校卒業時に転出する若者のUターンを視野に入れまして、郷土教育あるいはビジネスを見据えたキャリア教育を小中高において段階的に実施することに取り組んでいるところでございます。このIGABITO育成ビジョンの2年目である本年度は上野高校の地域プロデュースをテーマとした総合学習であります、先ほど紹介いただきました上高みらい学や、伊賀白鳳高校パティシエコースと市内協力事業者による新しい伊賀のお土産となるお菓子の制作、それからあけぼの学園高校におきましてはシチズンシップ教育の実施について支援を行いまして、各学校とも非常に熱心に取り組んでいただいております。また昨年11月には第1回まちづくりラウンドテーブル、ここに高校生が約30名参加いただきまして、伊賀市の未来につきまして積極的な御意見も頂戴したところでございます。また第2回のラウンドテーブルにつきましても、今月31日に千代の国関をお招きして開催をする予定としております。こうした事業をですね、今後も継続していくことが郷土愛、それからシビックプライドの醸成につながりまして、高校卒業時に転出いたしました若者が1人でも多くUターンしてくれる、こういうことを期待して取り組んでいるところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  高校生美容室とかですね、白鳳cafeを常設したらどうかっていうことについてのお答えを聞かせていただきたいんですが。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。             (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  高校生美容室の設置につきましても、検討はしているところでございますけれども、やはりそういう他の業界との調整、いわゆる理容組合でありますとかそういったところの調整もございます。できましたらですね、そういった方向性を持って前へ向いて取り組んでいきたいというふうには思っております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  そのほかですね、定住自立圏構想の自治体ありますよね、この自治体が事業者さん同士が連携して広く雇用できる場所をつくるとか、そういうのはいかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。             (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  定住自立圏構想の中で、雇用促進をというようなことやと思います。  現実的にですね、定住自立圏に今参画してもらっている市町村の方はこちらのほうへ大半お勤めの方が大変多いと、このように認識しております。逆にですね、町の役場へ、村の役場へこちらのほうの方も行かれている方もいらっしゃるというふうに聞かせてもらってます。現実的にですね、そこの今現在の協定の市町の中では、やっぱり圧倒的に伊賀の声ちゅうのは多いわけでございまして、町やら村のほうはもう圧倒的に少ないという状況ですので、ちょっとトーンの違いがあるのかなというふうには認識しております。 ○議長(空森栄幸君)  市長。               (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  ただ私ども伊賀市とそれから隣接する京都府南山城村、それから笠置町というところはですね、その先の和束も含めてですね、それこそ日本遺産に認定されたお茶の産地であります。ですから、伊賀もお茶というところはですね、鎌倉時代から有名な産地でありました。今はなかなか頑張っていただいている方もおりますけれども、なかなか難しい部分があります。そんなこともあわせてですね、産業の弱み強みを持ち寄ってですね、一丸となっていくということも可能性として大いにあるというふうに思っておりますし、それが自立定住圏の人をふやす、またもとになっていくというふうに思いますので、その辺のところもしっかりと担当のほうで調整をするというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  この定住自立圏構想なんですが、本当にこれからの人口減少の社会の中でとても大切なものだなと思います。そしてソフト面ですので、いろんなことを考えられると思うんですよね。例えば伊賀市から出てほかの連携した自治体で働いている人が、例えば伊賀市で保育園に預けるよりもこちらで預けたほうが仕事場から近いからいいだとか、そういういろんな施策が考えられると思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  市長。               (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  どういうことをやっていくかについてですね、今一生懸命その事業を洗い出したり、あるいは実際に走り出すというようなことをする作業をやっております。例えば子育てということについてもですね、国のほうでもエリアを超えて融通するようなことも言ってますので、そんなことも含めてですね、子育てがしやすい、そして経済的にも安定した、そんな基本的なことが担保され、もちろん教育もそうですけども、担保されるような地域を一丸となってつくっていくということであろうというふうに思いますし、その協定書の中にはそうしたことが述べられておりますし、それを実践していく年度にこれからはなっていくんだろうなというふうに思ってますので、また何かと御助力賜りますようお願いをいたします。 ○議長(空森栄幸君)  副市長、何か。  副市長。               (副市長 大森秀俊君登壇) ○副市長(大森秀俊君)  失礼します。定住自立圏構想まだこれからだというふうに思っておりますので、具体的なソフトイメージ、今一生懸命つくっております。そういった中で今3つの市・町・村がですね、やっているんですけど、この拡大も含めてですね、ソフト施策について展開してまいりたいと思っておりますので、今後に期待をいただきたいというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  若い世代はこれからますます貴重になるであろう納税者であり、社会保障の担い手にほかならず、社会や地域を経済的に支える人材です。そうした人たちが住みたい、住み続けたい伊賀市となるよう期待して、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって山下典子君の質問を終了します。  続いて、質問順位第16番 森川 徹君ですが、質問に際しパネル使用及び資料配付の申し出がありましたので、議長において許可しておりますので御了承願います。  それでは、森川 徹くんの質問を許可します。  森川 徹君。               (14番 森川 徹君登壇) ○14番(森川 徹君)  失礼します。皆さん、お疲れさまでございます。本日最後ということで、あと45分少々おつき合いをいただきたいと思います。  ただいま議長から発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして順次質問させていただきます。自民爽風の森川徹でございます。  本日は、救急の受け入れと転院搬送についてと、それから保育の環境についてという2点を通告をさせていただきました。病院改革、そして子育て支援、まさに市長が市長選挙の際に公約に掲げた2本柱だろうと思います。これがどういうふうに進んでいるのか、いわば岡本流医療改革もしくは岡本流子育て支援の術と、これがどういうふうに進んでいるのかなという観点からも質問させていただこうかなと思います。  まず1点目でございますけれども、少し意地悪な質問になるかもしれませんけれども、今の市民病院の救急の受け入れ率、これを登壇から質問させていただき、次項の質問からは自席でさせていただきますので、よろしくお答えをいただきますようお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。             (市民病院副院長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長(松田克彦君)  市民病院副院長松田でございます。  当院の救急当番時間帯に依頼が入った場合の当院の受け入れ率ということでございます。データとしましては伊賀市消防本部からの受け入れですけれども、平成28年の実績で約97.2%の受け入れ率となっておりまして、このあたりは救急輪番、あと岡波総合病院、名張市立、3病院でやっておりますけれども、この3つの平均値とほぼ同じ値となってございます。なお、救急当番時間帯におけます救急輪番の3病院の全受け入れ件数っていうのは2,756件ございまして、このうち当院への依頼が997件、さらにこの997のうち28件、率にしますと約2.8%が受け入れられなかった、受け入れ不能となったということでございます。その主な理由といたしましては、患者対応中、処置困難、専門外といった3つの項目が多くて21件ございまして、ほかはベッド満床とか手術中などとなっている状態でございます。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  皆さんにですね、ちょっと資料をお配りをさせていただきました。テレビをごらんの方にはちょっとパネルを、ちょっとカメラさん寄っていただきたいんですけれども、これ先ほど副院長が答えていただいた28年の実績が97%ということで、岡波総合病院さん、それから市民病院さんの数も出ております。97%、岡波さん95%、そして市民病院さんが98%、非常に高い率を誇ってるなと、上野の市民病院さん頑張ってくれてるなと、この数字を見るとそんなふうに映るんです。しかしながら、これ実は、先ほど意地悪な質問を言わせてもらったんですけど、からくりがちょっとありまして、資料の2をごらんください。  資料2、ごめんなさい、パネルもあります。資料2の平成27年から29年の総数いうことで、転院した数が224、年度で換算しますとこれ下に3年間の転院した数を書いてあるんですけれども、実はわかりやすいのでいうと、平成27年の岡波さんのところ資料2、42、総数、わかりますか。資料1に戻っていただいて27年。岡波総合病院さんの不能件数27年42、これ一致してます。じゃ、資料2に戻っていただいて、市民病院はどうなのか、真ん中の欄ですね。総数、27年でいうと149件不能があったということなんです。じゃ、この資料1に戻っていただきますと、27年不能27件、これどういうことなんやと。不思議に思うんですよね。  これ、よその病院に転院搬送された数がこの資料2,149件なんですよ。岡波総合病院さんはその横42件なんです。これを岡波総合病院さんの場合は、これは受け入れなかったということにカウントされて資料1に戻っていただいて27年95%やったと。ほかに転院搬送したのも、自分ところでは受け入れませんでしたよということで95%になっています。じゃ、市民病院さん、これ149件、転院搬送しているのに受け入れたことになったんじゃないのか、してるんじゃないのかと、いうことなんです。その点について副院長、御答弁をお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。
                (市民病院副院長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長(松田克彦君)  当院におけます転院搬送ですね、一旦二次救急、救急車が参りまして受け入れをします。当院での対応が困難な場合がございます。二次救急ですので、三次救急とったケースもありますが、そういったものを含めて当院で対応が不可能な場合、きちんと治療ができるところへ転院搬送する、こういうことだと思います。おおむね私ども、例えば先ほど27年の数値でおっしゃっていただきましたが、28年でいくと大体約6%転院搬送という形になってございます。転送先を見ますと、伊賀地域ですと岡波総合病院、あるいは名張市立病院、この2つに限られておりまして、大体17%、これ28年の数字で率を出しておりますが17%。県内、例えば三重大学などそういったところ、県内が41%。あと県外ですね、滋賀医科大学とかそういったところ42%という形で転送をさせていただいております。  この転院搬送になっております主な疾患を見ますと、循環器疾患と脳神経外科疾患、一般的な言葉で簡単に言いますと心筋梗塞と脳卒中、これが多くございまして。当院で対応が困難なものということになっております。こういった疾患でございましたら、当院でまず初期措置は行います。その上で近隣病院、岡波さんなどとも連携を図りながら治療が可能な病院のほうへ搬送していただいていると、こういう形でございます。そこで三次救急対応が必要であれば、県内では三重大学、救命救急センター、あるいは滋賀の滋賀医科大学、こういったところへ搬送する場合もあります。なおその際、当院ヘリポートもございますので、そこからドクターヘリで搬送するというようなケースもございます。平成28年でドクターヘリ20件ほど転院搬送がございました。そういったことで数が少ないほどいいとは思うんですが、消防本部さんともですね、定期的な事後検証会というのをしまして、この転院搬送の検証というものを続けているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  長いこと答えていただいたんですけど、私が聞きたかったのとはちょっと違うんですよね。岡波病院さんは受け入れられへんかったものは転院搬送したものは受け入れに数えてない、カウントをしてないんですよ。だからすなわちこの27年でいくと149件をこの資料1の総数が、受け入れ件数が787件、これから単純に引くとですよ、引いて割合を出すと78%になるんですよね。だから岡波総合病院のように、市民病院もとりあえず受け入れた、でも転院搬送したやつを受け入れに入れましたよではなくてね、転院搬送した件に関しては、受け入れにカウントせえへんべきやと僕は思うんですよ。だから先ほど午前中の同僚議員の一般質問にありました。何か隠蔽のようにね、見えてしまうんですよ。そこまでは言わないですけれども。  じゃ、何が言いたいのかというと、97%の受け入れ率と78%の受け入れ率、やっぱり市民の方々から見ると97っていうと、物すごく高いな、市民病院さん頑張っていただいているな、もちろん頑張っていただいているのはわかるんですよ。経営面でも一昨日の同僚議員もありました。午前中の同僚議員の質問にもありましたように、経営面では非常に努力していただいていて、こういったところも努力ができるんじゃないのかな。97っていう数字とそれから78っていう数字ならば、78%やったら病院内でもっとこれ受け入れれるような状況をつくっていこうやないか、こういう状況になると思うんですよね。ですからこの数、この受け入れられへんかった数、この転院搬送した数までカウントをしてるっていう事実について、これからどういうふうな対応をしていくのか。見直すのか見直さへんのかっていうことをお伺いをしたかったんですけど、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。             (市民病院副院長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長(松田克彦君)  転院搬送そのものが必ずしもまずいもの、表現どうかはあれですが、とは思っておりません。やはり救急っていうのは初期タッチが早いほどいいわけでございまして、中にはやっぱり三次救急っていう場合もあります。そういった場合、市内で何かあって三次救急でうちに運ばれた場合、先ほど申し上げましたようにドクターヘリで搬送できる、そういったケースであれば患者さんのためには絶対そのほうがいいわけでございまして、だから数値のとり方につきましては、私ども別に隠蔽とかですね、隠し立てするつもりは全くございません。それはもう御指摘いただければデータのとり方は何とでもします。ただ、後に転院搬送したものは入れるべきでないというのは、私はそれはちょっと行き過ぎがないかと考えます。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  別に僕も78%やったら78%でもいいと思うんですよ。だから先ほどおっしゃったように、市民病院では受け入れられへん患者さんというのはもちろんいらっしゃると思うし、岡波病院さんのほうが得意としてる分野というのももちろんあると思うんですよ。だからそういうことを考えて、わざわざ市民病院さんに運んできて、そこで処置をしてから岡波病院さんに運ぶっていうケースも恐らくあると思うんです。だからそれを僕はなくす努力をしてほしいって言ってるんです。だから岡波総合病院さんが得意分野っちゅうたら、我々も知ってます、市民の方々も知ってる循環器系の疾患というたら岡波総合病院さんのほうが得意なのはわかってるんですよ。だからその段階で市民病院さんに運ぶ前に、救急隊員の方々が見て、患者さんの状況だったりバイタルを見た時点でもちろん受け入れるのに市民病院さん電話しますよね。その段階で、これは完全に脳梗塞とか心筋梗塞の疑いがあるよね。そういう場合は、もちろん処置はせなあかんのかもしれへん、そのルールはあるのかもしれないです。だからそれを速やかに岡波総合病院に運べたら、その時間って物すごく短縮できると思うんですよ。それによって助かる命っちゅうのはあるんじゃないのかなというふうなことを言うてるんですけれども、副院長どうですか。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。             (市民病院副院長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長(松田克彦君)  患者さんごとに本当にケース・バイ・ケースと聞いております。千差万別と聞いております。ですからこそ、事後検証を行いましてこれがどうだったのかというのをやってございますので、それは私どもも一番いい方法、最善の方法とるのがベストだと思ってますので、そのあたりは消防本部さんともしっかり検証しながら今後またいい状態にしていきたいと思ってます。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  もちろん救急ですから一刻を争ってると思うんですよね、患者さんっていうのは。ですから、1分1秒争うような疾患っていうのはもちろんありますし、だから今の輪番っていうのがね、輪番の枠にとらわれ過ぎてて、救える命が救えなかったっていうんでは、この輪番が本当にいいのかっていうことにもなってしまうと思うし、輪番制をじゃ、これから見直すのかっていうのもこれからの議論になると思うんです。先ほど言いました、市民病院さんに運んでから岡波総合病院さんに運ぶこともある。それによって例えば30分以上かかりましたということであれば、やっぱり心筋梗塞とか脳梗塞やったらね、30分以内にtPAか、あれを投与すれば助かる命もあると、そういうやっぱり一刻一秒を争うような病気になったときに患者さんにはありがたいのかなとも思うんです。  資料3を見ていただきたい。資料3は総合さんからちょっと提供をいただきました資料なんですけれども、ずっと一番右端、事故種別っていうのがずっと書いてあって、どういう状況のときに救急で搬送されたかというのが載っています。これは2年で28年と29年の実績が載っているんですけれども、そこにその他、下から4番目、合計の上にその他というのがあるんです。その上の急病はもちろんわかるんですけれども、その他って何やろ。まあまあ多いな。交通事故よりも多いなと。その他っていうのは何やっていうのを、今回の転院搬送の件なんですよ。これは実は、これ消防長に答えてもらおと思ったんですけれどももう僕の口から言います。これ転院搬送された人の数なんです。これ全てじゃないんです。内訳全てじゃないと思うんです、その他の中で。これのうちどれぐらいの割合が転院搬送に当てられたのかっていうのを、じゃ、ちょっと答弁いただけますか。 ○議長(空森栄幸君)  消防長。               (消防長 久保安治君登壇) ○消防長(久保安治君)  消防長の久保でございます。よろしくお願いいたします。  先ほどのお尋ねの件でございますけれども、平成29年度中の救急出動件数につきましては4,809件、そのうちのその他につきましては、547件でございます。その中で転院搬送は539件、そしてこのその他の割合につきましては全体の11.2%を占めているところでございます。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  大方転院搬送なんですよね、これ、その他項の。転院搬送っていうのは、先ほどの話と密着しているんですけれども、例えば市民病院さんから要請があって、救急隊員さんが市民病院に行って患者さんを乗せて違う病院に移す、これが転院搬送なんですよね。だからこれをやっていると、やっぱり消防の職員さん、隊員さんたちの手が非常にとられてしまうんですよね。伊賀管内、市民病院から岡波総合病院へ転院搬送する場合やったら伊賀から伊賀ですし、そこそこ近いですので、恐らく30分もあれば行けるのかなと思うんです。しかしながら先ほど副院長もおっしゃってたように三次救急の場合とか熱傷がひどいとかね、そういった場合には。三次救急はそもそも受け入れというのは難しいと思うので、それは置いといてですけどね、二次救急でもここでは見れませんよねっていうときに、例えば三重大へ行く、天理へ行く、滋賀県に行く、こういうこともあると思うんですよ。これをですね、例えば三重病院に行ったとき、三重大学に行ったとき、天理に行ったとき相当な時間がかかると思うんですよね。だからどれぐらいの時間がかかるのかって消防長、おわかりですか。僕聞いた話でいくんですけれども、半日取られることもあると。消防隊員、これ何人乗って行くのか、3人ぐらい乗って行くんですよね、消防長。3人ぐらい乗って行くんですけれども、これが半日手をとられることもあると。半日以上のこともあるということもおっしゃってました。  今、伊賀管内に消防の分署が5つあって、3つの署であるということやったと思うんですけれども、小さい分署、人数の少ない分署、僕が住んでる阿山なんか特にそうやと思うんですけども、例えば阿山の分署から転院搬送の要請が来たというときに、もちろん消防車1台行きます。消防車1台行ってしもたら、人と消防車がなくなっちゃうんですよね、阿山の分署から。すると、もう1件救急の要請があったと、阿山から。人はいやへん、車がないってなると、お隣の伊賀町から来るんですね。そうなったら物すごく効率悪いんですよね。  ですから、これを何とかなくす方法、これをなくさなあかんと思うんですよ。だから効率もそうですし、患者さんの話もそうですし、もちろん先ほど僕が言わせてもらったように、これ救急ですから一刻一秒、これ争ってるわけですよ。ですから、さっきの話に戻りますけれども、この転院搬送がないほうがいいよね。消防の職員さんからしたら、市民病院がもうちょっと頑張ってくれて、転院搬送しやんでよくなったら、その手間が省けるよねっていうことにつながるんですよ。ですから、市民病院さんがね、得手不得手はあると思うんですよ。だから、僕さっき言わせてもらったように、これが明らかわかってるというときに、消防の隊員さんと病院の受け入れる側と連携をとってこっちに運んでくれとか、そういうことができるんであればね、そういうことをやればええと思うんですよ。  私、実は岡波さんにもちょっと聞きに行って、実はそういうことは既にやりかけてんねやということをおっしゃってたんですよ。だからうちは、岡波さんですよ、うちは循環器系はうちでしかもうほぼほぼ入れへんと思ってるから、そういうことがわかってるんであれば、こっち搬送するっていうね、してもうたらええしっていうふうに言うてくれてたんですよ。だからよくよく市民病院と岡波病院と連携をとって伊賀の地域医療を守っていきますっていう話をするんですけど、今の状況ではとても連携をとってるとは思えへんのですよ。  ですから、転院搬送を減らす。もちろん今この数百件ですか、150件ぐらいあるんですけれども、これをもちろん市民病院さんが苦手な分野はわかります。それをちょっとでも1件でも2件でも減らせば、消防の隊員さんたちも動きやすくなると思いますし、そういったことができると思うんですけど、副院長、どうでしょう。これから連携という意味ではね、もうちょっと頑張ってほしいんですけどどうですか。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。             (市民病院副院長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長(松田克彦君)  残念ながら今の伊賀地域におきましては、3つの病院で輪番で二次救急を回していると。一つ一つの病院では対応し切れない、これはもう申しわけないとは思うんですけれども、限界といいましょうか、現時点におきましてはそういう状態にある中でどういう最善の策をとっていくかだと思います。  今、議員おっしゃっていただきましたように、連携できるところは始めております。強み弱み、おっしゃっていただいたとおりです。当院であれば、吐血あるいは下血とかのがん系のですね、救急もかなりたくさんございます。そういったものは岡波総合病院さんも最初から上野市民のほうへとかおっしゃっていただいておりますし、そしてまた発生する時間帯によっても違います。日中であればまだ常勤医がそれぞれ多い。ただ時間外になればもう待機していませんので、通常であれば、そういったこともありますので、もう本当に傷病の程度、発生する時間、そういったものによって本当に千差万別になってくる中で検証を重ねる中で連携を深めていくということかなと思っております。  じゃ、どういう努力をするのかといえば、一つは基本的には強み弱み、弱みを克服していければいいんでしょうけど、今はそれぞれ補い合うしかないと思うんですが、当院であれば脳血管系は非常に弱かったわけですが、先ほど言いましたように滋賀医科大学から4月からは常勤医が1人来てくれますので、そこが絡むものについて対応はできる部分がふえるかなと思いますし、そういった形での受ける能力をふやす部分。それと足りない部分は連携し合うという形で、そういうふうな形の努力は引き続きやっていきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  もうおっしゃっていただいたとおりやと思います。連携できるところはもちろん大いにしてもらわなあかんと思いますし、4月からね、常勤医さんが1人ふえるということですから、この百何件が恐らくちょっとは減るんやろうと思いますし、岡波へ転院搬送する数も恐らく減ると思うんです。ですから、弱いところは弱いでいいと思うんですよ。別に隠す必要もないですし、うちはここ弱いから岡波さん頼むわと、名張さん頼むわと、それで僕は全然ええと思うんです。だからやっぱり市民の皆さんがいかに救急車に乗ったときに安心感が得られるかというのがこの救急の搬送やと思うんですよね。ですからやっぱり何ていうんかな、僕ちょっと前の一般質問でやらせてもらったことがあるんですけど、救急車でもたもたすると、怒りの矛先っていうのは隊員さんに行くんですよね、これ。これ何か物すごく気の毒で、だから隊員さんも少ない人員の中で、厳しい勤務形態の中でやってくれてるんです。ですから、これ議論し出したらね、分署のあり方とかそういうことにつながっていきますけど、これはまた別の機会にやらせてもらうとしてね、今現状でこの5つの分署、やっぱり小さいところは1台しか救急車がなくて、そっから出てしまったらさっき言うたようにもう1台救急車がなかったらよそから来やなあかん、またまた消防さんっていうのはね、消防っていうぐらいですから火も消さなあかんことがありますから、救急で出てしもてたら、いざ火災ってなったときに、その火を消しに行けへんと、そういうことにもつながってきますので。やっぱり岡波総合病院さん、そして市民病院さんが連携をしながらこの転院搬送をなくして、なくしてっていうのはほぼほぼ不可能やと思いますけど、減らしてね。弱い部分、市民病院さんが弱い部分は岡波総合病院が今補ってもらってるわけですから、これは岡波総合病院さんが弱い部分も絶対あると思うんです。そこは今現在も市民病院さんが補ってくれてる部分もあると思うんで、そこはね。輪番制がどうやから、時間外がどうやから。時間帯がどうやから。やっぱり枠にとらわれてしもてたら、やっぱり救える命も救えへんと思いますので、この枠を取っ払ってでもね、できることがあるならばやっていただきたいなと思うんですよ。  だから4月から常勤医が来る、やっぱり体制が整ったらまた違う体制にもなると思うので、その辺もやっぱり逐一改善をしながらね、救急医療の問題っていうのはよりええほうに向けていただきたいなと思います。市長何かありますか。 ○議長(空森栄幸君)  市長。               (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  一言申し上げると、御指摘いろいろありがとうございますということになろうかと思います。細かな現状分析とそして提言も交えながらですね、御質問いただいたということはですね、大いに私も望むところではありますし、私が両病院にお願いしているのはそのようなことでございますので、しっかりと早期に解決するようにさらに叱咤いたしたいというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  皆さん、議員の中にでもね、やっぱり365日24時間救急が安心して受けられる地域にっておっしゃってる議員さんもたくさんいらっしゃいます。私もそうです。もちろん市民病院さんもそうですし、市長もそうやって思ってらっしゃると思うので、それの早期実現に向けてね、それこそチームになってチームで、チーム伊賀で頑張っていただきたいなと思いますので、期待をして次のほうに移らせていただきたいと思います。  続いて、保育の環境についてということで、通告をさせていただいたんですが、先日同僚議員の質問でほぼほぼ出尽くしてしまったので、これはえらいこっちゃなと思ってるんですけれども、資料を見てください、資料4です。これ本来資料1の2、1の3、1の4でこれが資料2にならなあかんところなんですけど、素人感が物すごく出てて資料4になってますけども、これがきのう同僚議員がおっしゃっていただいてた待機児童数と私的待機児童数の数を表にしたものです。きのうの答弁でも待機児童はゼロですよ、この真ん中の欄ですね、待機児童数はゼロですよ。私的待機児童数は43ですよっていう答弁があったので、まさにそのとおりの数字なんです。きのうの同僚議員の優しさでね、私的待機児童数を減らす取り組みはどうですかっていうのを聞かなかったので、それは僕に恐らく残してくれてたんやろなという思いで、この私的児童数、今平成30年は43の見込みやということを示していただいているので、これを減らす努力、減らす取り組み、これについてお伺いをしたいんですけど、健康福祉部長、ゆっくりしゃべってくださいね、お願いします。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。             (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。私的待機児童を減らすための取り組みというようなことでお尋ねをいただきました。  待機児童を減らすための取り組みとですね、私的待機児童を減らすための取り組みということで明らかな差が実はあるわけではございません。きのう申し上げたことなんですけども、いろいろ努力はさせていただいているということで、繰り返し申し上げることがよければですね、もう一度申し上げますんですけども、結局保育所の規模ですね、そういうようなとこをですね、変えれるところについては大山田なんかではですね、広げさせていただいたというようなところもございますし、あとは統廃合によりましてきのうも申し上げましたけども、佐那具と府中の保育所を統合させていただきました。市のほうでは保育士がそれで若干、言葉は悪いですけど、浮いてきたというかですね、余分が出てきたというようなことでございますので、事業協会さんのほうはですね、規模が大きくなったわけですから、そこはちょっと少し必要がふえたかもしれませんけども、市全体として見れば統合することによってスケールメリットといいますかですね、保育士に関しては余裕が出てくるような施策というようなことでございます。  それからあとはですね、募集ですね、いろいろ募集もさせてもいただいてはいるんですけども、きのうも申し上げましたように当然ハローワークに言ってもおりますし、市役所の庁舎の中にも募集しますというようなことも張ってもおります。それから行政チャンネルとかで募集もさせていただいたり、あるいは定年退職の方とかいうようなこともいろいろお声がけもさせてはいただいていますのでですね、そういうことを通じてですね、確保に努めてまいりたいというようなことで、あえて私的待機の方に的を絞った対策というようなことをさせていただいているわけではございません。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  私的児童に対しての待機の取り組みは特にやってないということなんですけど、きのうの答弁でもそうやったんですけれども、ちょっとおさらいになるかもしれないですけどね、私的児童っていうのは、例えば上に2人年中のお子さんがいらっしゃいました、双子さんでもいいです、年長・年中でもいいです。下のお子さんが1歳のお子さんで、上の2人は何とか定員でとれますよと、保育園で受け入れ可能ですよ。でも下のお子さんは待機ですよっていう通知が実際に、これ実際の話なんですけど来た方がいらっしゃるんです。それではお母さん働けへんさかいに、ちょっと待機で待っとくわっていうのがこの私的待機児なんですよね。これが上の子たちがA保育所に行って、下のお子さんがB保育所に行くことが可能やったらそれでお願いしますっていう案内をして、これがお父さんお母さんがそれでオーケーや言うたらこの私的待機にはならないんですよね。なので待機にもならない。  でもね、これよう考えてください。誰でも思うことなんですけど、お母さんが職場に行くときに地元の保育所、家の近くに預けて、A保育所に預けて、違うところのB保育所があいてるからB保育所に預けて、下の子をね。で、また仕事場へ行くという、これ物すごく手間なんですよね。だからもちろんそうなったら私的待機にならざるを得ん人たちなんですよ、これ。だからこれを私的待機児童のなくす取り組みっていうのは現状できてないっていうのはわかるんですけども、この人ら気まま言うて私的待機になっているわけではないんですよね。  保育園に預けたいけれども預かってもらえへん。預かってもらえへんかったら仕事もできひん。やっぱり仕事をしていかへんかったら、生活もしていかなあかんので、やっぱり仕事が最優先やというお母さん方もいらっしゃるんですよね。だからその方々が保育所に預けられへん現状、これってどうなんやろ。子育て対策になってんのかなと僕正直思うんですよね。だから岡本市長が第3子以降無料にした、これ物すごいいい取り組みなんですよね。データでも言うたら如実にあらわれてるんですけど、岡本市長が第3子以降無料化にしてからね、どんどんどんどん私的待機っていうのはふえていってるんですよ。これいい取り組みなんですよ。お父さん、お母さんからしたら3人目無料になるんやったらそれはもう間違いなく預けるよと。預けますよね、それ。僕でも預けます。3人目となるとやっぱりゼロ歳、1歳、2歳の子たちなんですよね。だから第3子目以降無料化になってから何がふえたかというと、ゼロ歳、1歳、2歳の児童たちが急激にふえたと思うんですよ。急激にふえたかどうかちょっとわからへんのですけど。で、岡本市長がね、子育て支援策として第3子無料化にした、これ物すごくええことで、入り口を広げていただいたのは物すごくいいことなんです。  でもね、その入り口から出口に向かって広がってへん、細いままやったらそりゃ詰まってしまいますよ。詰まって弾けてしまいます。だから今保育の現場へ行くと、一番手のかかるゼロ歳、3対1で見やなあかん子たち、1歳の5対1で見やなあかん子たち、2歳の6対1で見やなあかん子たち、この子たちに手をとられて保育の現場、まさに保育士不足っていうのが起こってるんですよ。で、先ほどね、保育士の募集もやってますとおっしゃってて、僕2年前にもこの一般質問させてもらったんですけれども、処遇の改善等々も同僚議員きのうも言われてました。でもね、これなかなか難しいと思うんですよね。2年前から言うて、今現状一緒ですから、だから保育士さんの仕事っていうのはやっぱりそれだけハードやと思いますし、人間関係もあるので、なかなかそれが実になってないのが今の保育の現状やと思うんですよ。  だから岡本市長に言いたいのが、アベノミクス3本の矢っていうじゃないですか。この保育のことで例えるならば、オカモトノミクスね。1本目を放ったわけですよ、第3子無償化。で、2本目3本目がなかったら、これ一緒のままですよね。だから子供を産んだけど、第3人目産んだけど、保育園預けられへんかったらどうしようかなと。せっかく産んだのに、3人目無料やから産んだのに。もしくは3人目産もかなって思てんねんけど、現状そんな状況やったら産めへんな。やっぱりそれは人口減少ね、定住、そういったことにもつながってくると思うんですよね。だからオカモトノミクス2本目の矢、3本目の矢を放つタイミングは今やと思うんですけど、市長どうでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  市長。               (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  ぜひ一緒に弓弦を引いていただくアイデアを提供賜りたいというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  これすり合わせはしてなかったんですけどね、まさに僕今から提案しようと思ってたんですよ。今、市の職員さんたちが育児休暇をとれる期間、女性の方ね。男性もとれると思うんですけど。これ3年あるんですよね、実は。育児休暇3年やって、そのうち1年半は給料が若干出るんですよね。あとの1年半は無料になるけれども、休んでもらっても待遇には変わりませんよ、復帰したときのね、待遇には変わりませんよというものなんですよね。1歳から、僕さっき言うたように、ゼロ歳から1歳、2歳、この期間を過ぎたら保育士さんって20対1、30対1になるので、物すごく負担が減るんですよね。だから1歳2歳の間を何とかお母さん、お父さんの手で育てていただく策をやっぱり講じやなあかんと思います。ですから、職員さん同士でね、御夫婦の方いらっしゃいます。1年間はお母さん見ていただいて、あとの1年はかわってお父さんに見ていただくとかね、こういうことをやれば2歳が過ぎるわけですよね。ほんだら保育園の負担も軽減できる。  これなかなか難しいかもしれません。民間企業こんなことやってませんから、これをやるのはなかなか難しいと思います。もちろん給料の面もありますし、だからそれをこれから議論をしていただいてね、まずは先駆けて市役所がやる。民間さんにもこういうこと市役所はやってるよ、市の職員はやってるよ、民間さんも子育て支援の一環としてね、こういうこと始めてはどうですかっていうのを発信するべきやと思うんですけど、部長どうでしょう。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。             (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。私のほうに当てていただきましたので、お答えさせていただきますけども、職員のことでございますので、当然人事の話でございます。  おっしゃっていただいたお話、よくわかりますんですけども、きのうほかの議員さんが提案されたこととは少し矛盾するのかなという話になりますんでですね、それは市役所の職員に限るんだということであればごもっともな提案なのかなというふうに思いますので、考えさせていただくことはそれは可能だと思います。現実に男性職員で、男性職員っいうといかんのかもしれませんけども、1年間育児休業とってる職員もおりますしですね、そうやってバトンタッチしてとったという職員も私は実態としては存じております。おっしゃっていただいたように、お金の部分でですね、どれだけ手当ができるかというところやというふうに思うんです。男性の職員が育児休業とらないのはやっぱり経済的な不安というのはかなり大きな割合を占めてますので、社会的な部分でね、休んだから昇進が遅くなるとか、仕事が抜けるとかそういうようなことに関しては随分改善はしてると思うんですけども、やっぱり一番心配なのはお金の話だというふうに思うので、その辺に一定理解がいただけるんであればですね、そういうようなことは不可能ではないと私は思います。ただ、くれぐれも人事の担当ではございませんので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  市長。               (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)
     話は少し違いますけど、差別をなくそうという中でですね、差別なくすにはですね、家庭、地域、それから学校、それとともに企業ということが大事なことでですね、人権企業連というのをつくったわけですけど、やっぱり御指摘のようなことというのはですね、市役所ではできるかもしれない、だけど一般、大事なのは民間企業の中でそうした認識が深まってそれこそこの少子化の中でね、日本的な課題としてですよ、コンセンサスを形成していくということがですね、やっぱり小さな町からでもですね、声を上げていくということは大事なことだろうというふうに思うし、どうかするとそれ以外ないんじゃないかなというふうに思えるようなところもありますので、いろいろと考えていきたいというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  これ僕もね、今言うた提案、ちょっと無理があるなと思って2案目も実は用意してあるんです。2案目は、第3子にこだわらずにね、第1子目でも例えば3歳までお母さん、お父さんの手で育てていただいた方は、例えば年中児から入ったら保育料を半額にするとか、第2子も一緒ですよ。そうすれば、3歳まではお父さん、お母さんが育ててくれる。頑張って育てたら年少、年中ぐらいからは保育料が軽減される。逆に軽減されるだけじゃなくてね、例えば奨励金を出すとか。それは育てたっていう証明が欲しいかもしれません。だからこれもなかなか難しいかもしれませんけど、やっぱり保育というのは保育士さんに任せるだけじゃなくて、やっぱり自分の手で、お父さんお母さんの手で育てるということもやっぱり大事ではないかなっていうのも僕の提案の中には入ってるんですよ。だから低年齢で預けてしまう、やっぱりそれは家庭の事情だったりとか、職場の事情だったりとかそういうことが大いにあって、それはもう仕方ないんやっておっしゃるお父さんお母さんいらっしゃいます。でもやっぱりそういうこと、今言うた2つの案をね、ちょっとでも実行していけば、自分の手で2歳3歳までは育てて、大きくなってから集団行動、集団の形成の中で育ててみようかな、そういうお父さんお母さんがひょっとしたら出てくるかもしれません。  だから保育の現場が今大変なこと、これをやっぱり担当もそうですし、市長もわかってくれてるとは思うんですよ。だからさっき僕申し上げましたとおり、入り口だけ広げてやっぱり出口細いままではやっぱり詰まってしまうのは当然なんです。どんな社会でもそうなんです。ですから、保育の現場を何とかする、保育士さんの処遇を改善するのか、もしくは保育の環境を整える。だから民間さんと今公立が混在してて、これを民間さんに一本にお願いしていくというのも手の一つやと思います。だからこういったことも徐々に徐々に変えていくっていう姿勢をやっぱり見せていく必要はあると思うんですよ。だから今保育にかかわってくれてる現場の先生方、職員さんたちは、ほんま現場で悲痛の叫びなんですよね。それに伴って、悲痛の叫びを上げてる先生がいると思ったら、預けたい側のお母さんも悲痛の叫びなんですよ。ですから、よく市長Win-Winって言うんですけど、これWin-Winじゃなくて反対ですよね、Lose-Loseですか、負ける負けるなら、それではやっぱりあかんと思いますので、岡本流子育ての術保育の巻がね、完結するには、やっぱりこれから第2の矢第3の矢をね、投じていく必要もあると思うので、岡本市長がこれから、保育にかける思いというのは物すごく伝わってくるんです。子育てにかける思いというのは物すごく伝わってくるので、それを何とか実行して完結できるようなね、仕組み、取り組み、こういったことに期待をさせていただきながら、今回の私の一般質問を終結をさせていただきます。ありがとうございます。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって、森川 徹君の質問を終了します。  お諮りします。  市政一般質問は、本日はこの程度にとどめ、明後日3月9日に延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(空森栄幸君)  御異議なしと認めます。  よって、そのように取り扱います。  なお、明後日3月9日の本会議の開議時刻は午前10時といたします。  本日は、これをもって延会します。御苦労さまでした。               (午後 2時40分 延会)              ―――――――――――――――...