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平成29年第 5回定例会(第2日 9月11日)

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  1. 伊賀市議会 2017-09-11
    平成29年第 5回定例会(第2日 9月11日)


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    平成29年第 5回定例会(第2日 9月11日)         平成29年第5回伊賀市議会(定例会)会議録          平成29年9月11日(月曜日)(第2日)          ─────────────────────────    平成29年9月11日(月)午前10時開議  日程第 1 市政に対する一般質問       ───────────────────────── 〇会議に付した事件   議事日程のとおり       ───────────────────────── 〇出席議員(24名)   議席番号    氏   名     議席番号    氏   名     1番  川 上 善 幸 君    13番  福 田 香 織 君     2番  北 森   徹 君    14番  森 川   徹 君     3番  信 田 利 樹 君    15番  生 中 正 嗣 君     4番  西 口 和 成 君    16番  上 田 宗 久 君     5番  福 村 教 親 君    17番  近 森 正 利 君     6番  宮 﨑 栄 樹 君    18番  中 谷 一 彦 君     7番  桃 井 弘 子 君    19番  百 上 真 奈 君     8番  山 下 典 子 君    20番  北 出 忠 良 君
        9番  市 川 岳 人 君    21番  空 森 栄 幸 君    10番  赤 堀 久 実 君    22番  岩 田 佐 俊 君    11番  嶋 岡 壯 吉 君    23番  安 本 美栄子 君    12番  田 中   覚 君    24番  中 岡 久 徳 君       ───────────────────────── 〇欠席議員(なし)       ───────────────────────── 〇欠  員(なし)       ───────────────────────── 〇説明のため出席した者  職   名            氏     名   市長             岡 本   栄 君   副市長            大 森 秀 俊 君   参与             西 堀   薫 君   危機管理監兼総合危機管理課長 加 藤   敦 君   総務部長           藤 岡 淳 次 君   総務部次長兼人事課長     入 本   理 君   企画振興部長         宮 崎   寿 君   企画振興部次長        前 川 浩 也 君   財務部長           田 槙 公 博 君   財務部次長          中 林 靖 裕 君   人権生活環境部長       大 橋 久 和 君   人権生活環境部人権生活調整監兼   市民生活課長         田 中 克 典 君   健康福祉部長         稲 森 洋 幸 君   健康福祉部次長        田 中   満 君   産業振興部長         尾 登   誠 君   産業振興部次長兼   営業本部事務局長       東   弘 久 君   建設部長           清 水 仁 敏 君   建設部理事[産業集積開発担当]兼   建設部次長          中 井 秀 幸 君   消防長            久 保 安 治 君   消防次長〔総務担当〕     城 戸 直 人 君   市民病院副院長[事務部門]兼   健診センター副センター長       松 田 克 彦 君   会計管理者          前 山 恭 子 君   上下水道事業管理者      北 山 太加視 君   上下水道部長         谷 口 昌 平 君   教育長            笹 原 秀 夫 君   教育委員会事務局教育次長   児 玉 泰 清 君   教育委員会事務局学校教育推進監                  谷 口 修 一 君   代表監査委員         鈴 木 陽 介 君   監査委員事務局長       松 本 成 隆 君   農業委員会事務局長兼   産業振興部理事        服 部 智 秀 君       ───────────────────────── 〇出席事務局職員  職   名            氏     名   局長             百 田 光 礼 君   議事課主査[議会改革担当]   森 本 一 生 君   議事課長           籔 中 英 行 君       ─────────────────────────             (午前10時00分 開議) ○議長(空森栄幸君)  おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日、ただいままでの出席議員数は24名、会議は成立しました。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより、議事に入ります。  日程第1、市政に対する一般質問についてを議題とします。  市政一般質問については、19名の通告書が提出されており、あらかじめ質問の順位が決まっておりますので、この際、御報告いたします。  質問順位第1番 福村教親君、第2番 市川岳人君、第3番 岩田佐俊君、第4番 田中覚君、第5番 山下典子君、第6番 近森正利君、第7番 福田香織君、第8番 赤堀久実君、第9番 生中正嗣君、第10番 桃井弘子君、第11番 西口和成君、第12番 信田利樹君、第13番 北森徹君、第14番 宮﨑栄樹君、第15番 川上善幸君、第16番 百上真奈君、第17番 上田宗久君、第18番 森川徹君、第19番 中谷一彦君、以上であります。  なお、市議会の申し合わせのとおり、質問者1人当たりの持ち時間は、答弁時間も含め45分以内とします。  同一内容の質問事項につきましては、前の方の質問及び答弁内容をお聞きいただき、質問が重複しないようお願いいたします。  また、関連質問は、一般質問を通じて1回とし、通告者以外の方で、質問内容に直接関連する事項についてのみ、10分以内で許可することといたします。関連質問と同内容と思われる通告が複数ある場合は、最後の通告者が質問を終わってからといたします。  それでは、順次一般質問を許可します。  質問順位第1番 福村教親君の質問を許可します。  福村教親君。             (5番 福村教親君登壇) ○5番(福村教親君)  おはようございます。自民青鵬の福村教親でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。  9月に入りまして、ここ数日また朝夕がぐっと冷え込んでまいりました。市民の皆様方におきましては、季節がわりのころでございますので、体調管理には十分御留意をいただき、お過ごしをいただきたいと存じます。  まず私の1つ目の質問でございます。救急ワークステーションの設置状況についてお聞きをいたします。  救急体制の向上は市民にとって非常に大切と考えておるところでございます。救急ワークステーションとは、救急救命士が医師、看護師から継続的に教育を受け、傷病者に対する初期治療だけではなく、その後の経過も含め救命士の処置技術の向上、レベルの高い救急サービスを市民に提供する、いわゆる救急救命士の教育の拠点オン・ザ・ジョブ・トレーニングでございます。  各県各市の定義にはいろいろ差がございますが、最終的には救急車出動時に医師が同乗することにより、現場滞在時間の短縮を目指し重篤重症患者の初期治療、適切治療、複数傷病者に対するトリアージの実施などをドクターカーの配置と考えております。そこで消防長にお聞きいたします。現在の伊賀市の救急隊員は何人おられ、うち国家試験に合格した救急救命士は何人おられますか。  以降の質問については、自席で行わさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  答弁願います。消防長。            (消防長 久保安治君登壇) ○消防長(久保安治君)  おはようございます。消防長の久保でございます。よろしくお願いいたします。  伊賀市消防本部の救急救命士につきましては、3消防署、5分署合わせて救急車8台に乗車している救命士は39人であります。1台の救急車に交代制勤務体制及び休暇要員などを考慮し救急救命士が6人必要となり、救急車8台で救急救命士48人の養成が必要となります。このため毎年1人を養成しているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  伊賀市の救命士が市民病院の医師、看護師様と教育・講習を受けているような実績はありますか。あれば、実習内容、延べ時間、延べ人数をお聞かせください。また救急車の平均到着時間、現場滞在時間、搬送時間がわかればお教えください。あわせてそれの目標時間等あればお聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  消防長。            (消防長 久保安治君登壇) ○消防長(久保安治君)  救急救命士の教育実績といたしましては、伊賀地域メディカルコントロール協議会において、伊賀保健所、伊賀医師会、名賀医師会、3輪番病院と名張市伊賀市消防本部が連携協力し、救急救命士の病院研修を実施しております。  その内容は、救急救命士再教育ガイドラインにより医師の指導のもと傷病者移動や体位変換などの安全・清潔管理、血圧測定や聴診器による観察など基礎実習、静脈の確保や器具による気道確保などの特定行為、循環や呼吸不全などの生命危機的状況への対応、病院選定のための判断能力など、1日5時間、2年間で48時間以上と定められており、市内救急2病院の協力で救急救命士39名が実施を行っています。また、事後検証会、119番入電時の口頭指導研修、症例検討会や救急練成会を継続的に実施しております。救急隊員の処置技術の向上、レベルの高い救急サービスを市民に提供し、救命率の向上に取り組んでおります。  また、現場到着平均所要時間につきましては、各地事故から現場到着までの所要時間、要しました平均時間は11.1分。現場到着から現場出発までの現場滞在平均所要時間は16.1分で、また医療機関収容平均所要時間は各地事故から医療機関への収容平均所要時間で49分です。全国平均で各地から現場到着までの時間は8.6分で、また各地事故から病院収容までの時間は39.4分です。医療機関への収容時間短縮のため、現場滞在目標を15分以内とし、救急隊員の的確な観察と応急処置を迅速に行い、医療機関への救急搬送に努めているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  ありがとうございます。時間短縮が最大の目標と考えておりますので、よろしくお願いいたします。もう1つ、ドクターヘリの使用、ドクターカーの設置について消防長は個人的にどのようなお考えをお持ちですか、お聞かせください。
    ○議長(空森栄幸君)  消防長。            (消防長 久保安治君登壇) ○消防長(久保安治君)  お尋ねのドクターカー、救急ワークステーションについてでございます。医療機関に救急隊員を派遣し、医師、看護師等の指導のもと傷病者に対する初期の治療だけでなく、その後の経過を含めた総合的な実習を行い、救急隊員の知識や技術を向上させ、救命率の向上につなげることを目的としております。  また、病院実習中、病院付近で重症の救急要請があれば救急出動し、医師が必要と判断したとき、医師または看護師が救急車に同乗し、救急隊の活動に対する指導・助言を行います。県内消防本部で救急ワークステーションの設置状況につきましては、県内15消防本部のうち、5消防本部が運用しております。伊賀市消防本部の今後の取り組みといたしまして、伊賀市内救急2病院及び救急担当医師と協議し、救急ワークステーションの設置について検討いたします。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  四日市、津、伊勢、亀山、名張のほうでもそれぞれちょっと体系は違うんですけども、救急ワークステーションに取り組んでいただいているところでございます。他市の事例でございますが、1歳のお子様が突然のけいれんにより出動要請がありました。医師同乗でドクターカー出動により、的確な処置が行われ一命を取りとめ、後遺症もなく今も過ごされているところでございます。  通常救急車は消防署で待機をいたしまして、119番により現場出動いたします。神奈川県藤沢市を含め多くの自治体では拠点病院の隣接施設を建設し、救命士、医師が24時間待機し、救急措置が必要な場合は医師同乗で出動しているところでございます。総務省、消防庁でも救命士の教育向上には救急ワークステーションは重要な位置づけをしておるところでございます。  現在の伊賀市の救急救命士のレベルは県下でもトップクラスとお聞きし、心強いところでございます。救命士を目指す隊員のスキルアップ、また医師、看護師とのコミュニケーション向上も含め引き続き研さんを積んでいただき、ワンランク上の救急サービスを市民に提供していただく存じます。最終的には、ドクターカー配備による救命率の向上を目指していただきたいと存じます。  また、先日の台風5号上陸により伊賀市におきましても、鈴鹿市は避難勧告が出されました。私の地元消防団の皆様におかれましても深夜まで待機をいただき、私も一緒に待機をさせていただく中、団員さんの動きをつぶさに見せていただきました。東部市民センターへの人員派遣、消防車での市内の見回り等々、活発に活動をいただき、大変御苦労さまでございました。今後も地域の安心安全の確保のため御尽力をいただけますようお願いを申し上げておくところでございます。  続きまして、次の質問でございます。  肺疾患患者への補助についてでございますが、肺疾患と限定いたしましたが、呼吸器疾患患者すなわち日常生活において、携帯用酸素ボンベを必要としチューブによる酸素吸入、在宅酸素療法が必要な方々のことでございます。酸素不足になりますと、息切れ、長くは歩けない、記憶・注意力の低下、頭痛、不眠、心臓への負担等々さまざまな体への影響がございます。換気不足により酸素を吸っていても頭痛、眠気、息切れが出る場合があり、お仕事をされる方々にとっては大変重大な問題と考えております。  その中で換気不足は、肺へ空気の出入りが少なくなる就寝時に起こりがちでございます。換気が不足しているか否かは動脈血液の採血や、パルスオキシメーターで検査をいたします。採血は当然病院で行うわけでございますけども、このパルスオキシメーターというのは、簡易的な指に装着して血液中の酸素濃度が簡単にはかれるという機器でございます。  そこで健康福祉部長にお聞きいたします。現在、在宅酸素治療が必要な患者の人数、おわかりでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。健康福祉部、稲森でございます。  呼吸器の関係の在宅の治療が必要な方の人数というようなことでございますけども、どなたが在宅で療養が必要というというところまでは、実のところ把握はいたしておりません。手帳の対象者でございましたら、今わかるところでございますが、それを申し上げたいというふうに思います。伊賀市におきまして、29年9月5日現在でございますけども、呼吸器機能障害身体障害者手帳の所持者数でございますけども、1級が10人、それからこれ2級がないんです。次が3級が43人、4級が19人、合計72人という状況でございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  そこでパルスオキシメーター、購入に対しての補助金制度等はございますでしょうか。あればその内訳基準、補助対象の基準をお教えください。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。パルスオキシメーターですけども、日本語で言いますと、動脈血中酸素飽和度測定器、こういうものでございます。主に、指に装着するような形で3センチから5センチぐらいのもの、これが一番安いんですけども、この辺に窓があって数字が出てくるってやつ。それから、これぐらいの形のもう少し立派なものといいますか、というのがございまして、それは少し高いということでございます。  国の基準にもございますんですけども、実はそれに関しましては、国の基準としては入っておりません。在宅で療養するための用具といいますか、日常生活用具という部分で、在宅療養等支援用具、こういうのございますんですけども、呼吸器障害の方につきましてはネブライザーという吸入器、あるいは電気式たん吸引器というのが例示をされておりまして、ここにはそれが入っておりません。  ただ、私どもとしましては、法律に基づきまして、伊賀市重度障がい児者等日常生活用具給付事業実施要綱、これを定めております。パルスオキシメーターにつきましても、補助基準ございます。ございますんですけども、内容が、対象が重度身体障がい者かつ医師により必要と認められる者または難病患者で人工呼吸器の装着が必要な者、こんな形にさせていただいておるところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  その障害者手帳による等級別で基準が示されているわけではないちゅうことなんですか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。障害者手帳何級というふうには書いてございません。重度障がい者というような記載でございますので、先ほどの話からすると1級の方ということになると思います。または、難病患者の方で人工呼吸器の装着が必要な方というようなことで、重度1級の方に限らず、そういうようなことが必要とお医者さんに認められるという難病患者であってもということであれば、それは範囲になるということになっております。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  今の答弁でその1級というて、非常に重篤な患者さんというイメージがございますんですけども、ここでちょっと他市の事例を紹介いたしますと、名張市さんです、隣の名張市さんでは3級以上、呼吸器機能障害3級以上の方同等障がいであって人工呼吸器装着必要な方、これ一括4万2,000円の補助が出ております。四日市は等級認めずに、認めてもおりません。既に在宅の器具が必要な場合は15万7,500円、伊勢は3級以上、43万7,125円。鈴鹿は等級を認めず17万100円の一括の補助が出ているわけなんです。これを見てもわかりますが、伊賀市が非常にその分弱者に対しての補助が少ないような気がいたします。  間質性肺炎、肺血高圧症の障がい者等級により補助、等級によりじゃなく、その在宅酸素療法、すなわち酸素ボンベを持ちながらチューブで酸素を挿入する患者様につきましては、等級を問わず補助を出していただければなと。その器具というのも毎日はからなければならないようなものです。ある数値を下回りますと、体への危険信号であるように医者から指導されておるようでございます。月1の通院のときにはかるわけではなく、簡易的な機械でございますんで、患者様にとっては、携帯をしていただいて、寝起きに毎日その数値をはかっていただいて、ある90という数字を下回った場合には病院へ駆け込んでいただくような措置、そのための器具でございますので、できれば補助を出していただきたいなと、そういうふうに思う次第でございます。  次の質問に移らせていただきます。  教職員の働き方、児童生徒の現状についてでございますが、私、保護司という立場でもございまして、先日市内の中学校訪問させていただき、校長先生と教頭先生といろいろお話をさせていただきました。そんな中で、生徒さんの中でも、児童生徒さんの中にも問題を抱えている生徒児童もおられるんですけども、教職員の働き方、労働時間等々でもいろいろな今問題を抱えている状況とお聞きいたしました。  ここで教育長にお聞きいたします。就任後、伊賀市内の小・中学校を全校を回られたとお聞きいたしました。学校の現場を見られまして、どのようなお感じをお持ちになられたか、まずお聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  改めましておはようございます。教育長、笹原でございます。何とぞよろしくお願いいたします。  今御質問いただきました。就任以来、私市内の全ての小学校、中学校、幼稚園を2回訪問する中で、子供たちの様子や学校の現場の現状を把握させていただきました。9月5日には、2学期スタートの状況把握のため、学校教育推進監や学校教育課長とともに、1学期に気になっていた学校を再度訪問し、子供たちの学習の様子を参観した上で、校長とも懇談してきたところでございます。  伊賀市の子供たちは素直で明るい子供が多いと、前回の議会でも答えさせていただきました。その気持ちに変わりはございません。しかし個々に見ていきますと、学習支援が必要な子供や家庭支援が必要な子供、また日本語指導が必要な子供など、さまざまな支援が必要な児童生徒もおり、各学校では関係機関とも連携しながら精いっぱい対応をしている状況もよくわかりました。  さらに、子供たちの中に強い目的意識を持って学習に望む姿勢が弱い児童生徒もいるように感じました。学校を訪問する中で各学校の課題や教職員の働き方についても、校長先生と懇談をさせていただきました。各学校では、登下校の安全の確保について、家庭支援の必要な児童生徒が多くなっていること、不登校児童生徒への対応、生徒指導上の課題、そして学力向上への取り組みなど、個々の学校の課題を共有させていただきました。  その中で、そのさまざまな対応が教職員の困り感や教職員の働き方に大きく影響していることを感じました。今後も学校教育推進監とともに学校教育課を通して学校を指導支援していきたいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  児童生徒の中で不登校、いじめについても校長先生からお話を聞かせていただきました。私の訪問した中学校では現在不登校生は30名前後おられるということでございました。うち、ふれあい教室への出席などによりまして、実質不登校者は17名とお聞きをいたしました。そこで、そのふれあい教室の役割とは何かお聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  学校教育推進監。      (教育委員会事務局学校教育推進監 谷口修一君登壇) ○教育委員会事務局学校教育推進監(谷口修一君)  失礼します。学校教育推進監、谷口でございます。よろしくお願いいたします。  不登校児童生徒についてでございますが、年間30日を越える長期児童生徒を不登校と呼んでおります。その数は、市内全体で年間約100名前後の児童生徒がいるというようなことで推移しております。不登校児童生徒を生まないために、各学校では魅力ある学校づくりを進めるということともに、スクールカウンセラーなど専門機関との連携をして対応しております。  今、伊賀市の教育研究センターに設けたふれあい教室へ不登校の子供たちを支援をしておりますけれども、不登校の子供たちのふれあい教室では、午前中、学習の時間、そして午後は体育館で運動したり、運動場で運動をしたりということで、また創作活動や栽培活動などに取り組んで心身の回復を努めているところでございます。  ふれあい教室に通う子供で、これまでの生活と比べ生活習慣が改善した、学校に少し行けるようになったなど、望ましい姿に回復した児童生徒の割合は約80%が回復しております。そのうち、54%の児童は学校に復帰することができました。昨年度ですが、中学校3年生の8名のふれあい教室に通う生徒は全員高校進学することができております。今後も各学校において、不登校の未然防止に努めるとともに、適切な支援ができるようにまた指導してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  伊賀市全体で100名前後おられるということでございます。ちょっとびっくりするような数字なんですけども、その不登校の生徒児童さんにとっては、いろいろなケースがあるんですよね。1つの原因で、皆が同じ原因で不登校に陥ることはないと思うんですけども、担任の先生方やら教職員の皆様方で細かい配慮をお願いをしておきます。  いじめの問題なんですけども、今の時代を反映するSNSを使ったいじめが目立っております。無視を指示をしてみたり、いたずらな投稿を出してみたり、そういう事例がありましたら内容を、またありましたら、その対策についてお聞かせをください。 ○議長(空森栄幸君)  学校教育推進監。      (教育委員会事務局学校教育推進監 谷口修一君登壇) ○教育委員会事務局学校教育推進監(谷口修一君)  失礼します。インターネット上で行われる交流サイト、SNSでのいじめの報告件数ですが、その件数は現実には縮小して減っております。しかし、現状というものは件数そのものが減少しているのではなく、大人の目に触れる機会が少なくなっているというふうに考えており、課題は存在化しているというように考えております。  各学校では、SNSでのトラブルやいじめの発見にまず力を入れまして、その発見した場合には、本人への指導をもとに、保護者への注意喚起も行っているところでございます。同時に情報機器の使い方についても、子供たちへの指導が必要なことから、各学校の情報モラル、教育年間計画を策定し、情報モラルの向上について計画的に指導したり、三重県教育委員会や携帯電話各社から講師を招いたりして、具体的な学習を進めているところでございます。  スマートフォンなどの携帯の持ち方については、子供たちの指導とともに、保護者の啓発も必要なことから8月21日には市教育委員会主催で伊賀市青少年ネットワークづくり研修会を開催し、保護者や地域の方と学習する機会として約120名が参加し、SNSのトラブルに巻き込まれないように、大人が気をつけることについて学習しました。  また、昨年11月には伊賀市PTA連合会が大人が学ぶスマホの持たせ方について研修会を行い、啓発活動を行っているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  そうなんですね。そのスマートフォン、携帯電話の持ち方、これまた誘拐があったり災害時のときは、GPS機能とかがあって持ち方にはよるんですね。保護者の方々のモラルであったり、子供さん自身の使い方、学校関係者の管理の仕方とか、非常に難しいところであると思うんですけども、できればそういう講習・研修を通しながら、陰湿ないじめ、姿の見えない名前の見えない、一番怖いんですね。できればそういうところをみんなで協力しながら改善していきたいと思います。  また、中学1年生ですね、この春に新入で入られた中学1年生の子供さん方に限りなんですけども、校長先生のイメージなんですけども、非常に幼いと。昔から幼いのは幼いんだけども、幼いなりが違うと。今、小学校のほうでも学級崩壊が問題になったり、落ちつきがないとか、立ち歩きはする、チャイムが鳴ったら教室に入りなさいってそんなとこから、福村さん、教育をし直さなあかんような状況ですというような訴えもお聞きをいたしました。そんな中で、小学生の高学年での教育のあり方もまた見直していかなければならないんかなと思ったりもしております。  そこで、その発達障がい生徒の判断基準とか、今人数、またおられたらその対応要綱などあればお教えください。 ○議長(空森栄幸君)  学校教育推進監。      (教育委員会事務局学校教育推進監 谷口修一君登壇) ○教育委員会事務局学校教育推進監(谷口修一君)  失礼します。生徒指導上の課題を持つ子供の中には、虐待を受けている子供、子供の育ちの中で課題のある子供など、さまざまな背景を持っております。その中で発達障がいが疑われる場合は、まず学校で校内委員会というのを開きます。そして協議をして、専門家の観察、そして意見をいただいて、発達支援センターや教育研究センタースクールカウンセラーなどに相談して、ケースによっては直接観察をしていただいたり、保護者と面接を行ったりして適切なサポートが行われるようにしているところでございます。また、学校だけでは判断が難しい場合などは、児童相談所やこども未来課などの福祉関係機関とも連携を図って対応をしているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  そうなんですね。保護者の方が担任の先生からお宅のお子さんはちょっと落ちつきがないとか、ちょっと発達障がいじゃないですかみたいに、一遍診断受けてみますかとなると、その保護者の方にとっては認めたくない、そういうところもあると思うんですね。でも共同生活の中で落ちつきのない子、中学1年生にしては非常に幼い感じを受けられている校長先生、学校側の事実やと思うんです。
     次に、その教職員の働き方についてお聞きをさせていただきます。  教科担任、また問題のある生徒への家庭訪問対応、またレポートを作成したり、クラブ活動等々、今の教職員方、小・中学校に限らず教職員の皆様方の労働時間の長期化を招くこと多々ございます。学級担任のお持ちの先生方は、愛情を持って担任のお子様一人一人に接してはいただいていると思うんですが、教育長が初め就任されたときにおっしゃっていた、ハートの熱い子供を育てたい。コミュニケーション能力に長けた子供たちを育てたいとおっしゃっておりましたが、今半年就任されて、今現在の取り組みについてお聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  失礼します。2つ、今御質問いただいたというふうに認識をしていますが、まず最初のハートのあったかい子供のほうを答えさせていただきたいと思います。  私はやっぱり子供が大好きでございます。その子供たちは変化の激しい社会を自分の力で生きていかなくてはならないというふうに考えています。さまざまな情報や出来事を受けとめ、自分で判断しながら、周りの人と一緒に社会の一員として生きていく力を義務教育で身につけていくことが必要です。  現在、子供の中では差別用語を使った事象や生徒指導上さまざまな心を痛める事案の報告があります。ほとんどが言葉による事案です。子供たちが他者とともに生きていくために、ハートのあったかく、さらにコミュニケーション能力をつけていくことが必要だというふうに考えております。  それで、その後に、そのようなことから、実は7月の6日の日に上野南中学校の3年生を対象にキャリア教育の一環としてコミュニケーションの大切さについて、私自身が話をさせていただきました。2学期にも市内の小・中学校から私に話をしてほしい旨の依頼があるというふうに聞いております。  現在伊賀市内の各小学校・中学校では、学力、人権、キャリアを中心に学校教育を進めています。特に人権とキャリアの学習では、人権尊重の精神や豊かな感性を養い、人とのかかわり合いについて学び、社会人、職業人として自立できる力を身につけるようにしています。今後も一層、人権同和教育の充実やキャリア教育、それにコミュニケーション能力を推進してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  ありがとうございます。  児童生徒のほうに目が向きがちなんですよね。それも大切なことやと思うんです。でも教職員の方々のストレスなりというのも大変大きな問題が今抱えていると思うんですね。教育長がおっしゃっていた、抜本的な職場の改革をやってみたいというお言葉も頂戴したようには思っております。  私もいろいろ先生方とお話しするんですけど、しっかりした子供もいますし、それでもないという、それはどの時代でもあると思うんですね。教職員の方々にとっては非常に多岐にわたっての対応が迫られているとこと思うんですけども、教職員の方々も生身の人間でございますので、その児童生徒に足しまして、教職員の方々のケアのほうもよろしくお願いしたいと思います。  それと、1つ申しわけないです。先ほどの肺疾患のほうで、1つ私飛ばして、最後にちょっと市長にこれだけお聞きしたいんです。先ほどのパルスオキシメーターの補助のことに関してなんですけども、他市、名張さんに関しては3級からの補助がついていると。伊賀市については今健康福祉部長がおっしゃったようにないと、ある意味。その中で等級にかかわらず在宅酸素療法を余儀なくされている方々に補助をつけていただかなければならないと私は考えておりますが、市長の考えだけ、最後にちょっと済みません。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  今、御質問ありましたことについて言えば、本当に必要な方に必要な手だてを講じるというのが大事なことであります。ですから、順位という言い方は変ですけども、必要な方が、本当に必要とされる方がどのレベルの方なのか、ほかのところも課題で、本当に手助けが必要な方はどんな方がいらっしゃるのか、そんなことを勘案しながら、そうした施策というのを考えていくことが大事ではないかと。このジャンルだけで全てということはなかなか精査をして、これから見ていく必要があるのではないかなというふうに思っていますので、御理解をいただきたいというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  ありがとうございます。ちょっと時間余るんですけど、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって、福村教親君の質問を終了します。  続いて、質問順位 第2番、市川岳人君の質問を許可します。  市川岳人君。             (9番 市川岳人君登壇) ○9番(市川岳人君)  おはようございます。自民青鵬の市川岳人でございます。  通告に従いまして、質問を始めさせていただきます。  本日の質問についてですけれども、1点目、土砂災害対策につきまして、そして2点目、健康寿命延伸の強化につきまして、3点目、子育て・教育につきましてを質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  この9月に入りまして、涼しくなってきた。そしてまた、少しこの稲刈りの時期になってきまして、雨のシーズンがまた来たのかなというふうに考えております。ちょうど6月ぐらいからこの9月ぐらいにおきまして、やはり全国的に、この伊賀市におきましても雨による災害というものが心配される時期でございます。  本日におきましても台風が発生した、日本に向かっていると、そういった情報もありますけれども、台風であったり、前線の停滞に伴っての大雨、集中豪雨によりましての土砂災害の被害、これがやはりこの伊賀市、山に囲まれた自治体としては心配事でございますので、質問させていただきたいというふうに思います。  この1カ月ほど前、8月7日でございますけれども、台風5号がこの伊賀市の上空を通過いたしました。避難勧告、避難準備情報が発令されまして600世帯以上の方、約1,400名余りの方が対象になりました。幸いなことに大きな被害に見舞われることはありませんでしたけれども、やはり土砂災害の対策、どうなってるんだ。市民の方から多くの疑問、質問をいただきます。そしてまた、この7月には九州北部を甚大な災害、集中豪雨が襲いました。  被災地、特に朝倉市には大量の雨、集中豪雨が降りまして、それによりまして山林に大量の流木が見られ、河川になだれ込んだ流木の総量20万トン、36万立米にも上ると推定されております。土砂崩れでなぎ倒された杉などの木が川を流れおり、川の流れをせきとめて氾濫させた。住宅地に押し寄せた流木によりまして、水流だけの場合よりも破壊力が増し、家屋に大きな被害をもたらし、多くの死傷者を出したというふうなことが現実に起きております。  この伊賀市の面積におきましても、林野面積が占める割合は約6割余りも上っております。土砂災害が起きれば流木の被害は甚大となることが想定されます。そこで質問をさせていただきますが、今のこの伊賀市の山林の管理の現状、流木が起きて本当に大丈夫なのか、そういったこの山の管理の現状についてお尋ねをさせていただきます。  以降は自席にて進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。           (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  失礼いたします。産業振興部の尾登でございます。よろしくお願いします。  今現在の森林管理の状況は、現況はという御質問でございます。なかなか木材価格の低迷であったり、これは農業も同じなんですけども、担い手の不足により人工林など民有林の山林の管理というのはなかなか行き届いていないというのは現状でございます。しかしながら、森林管理に対する施策については、みえ森と緑の県民税を財源として、県が平成26年度から災害緩衝林整備事業というのを行っております。  これは、今おっしゃっていただいた台風等豪雨に備えて、渓流沿いの対策ということで御理解いただければいいと思いますが、この事業は崩壊土砂流出危険地区内の渓流を対象に、流木災害等を抑制するため、渓流内の危険木の除去、また流木や土砂の流下を緩衝する渓流沿いの森林整備、それから倒木や土砂の渓流への流入を抑制する山腹斜面での森林整備などを行っています。  平成26年度では上阿波、諏訪、島ヶ原、平成27年度では島ヶ原、西山、西高倉、腰山、柘植町、平成28年度では川上、上阿波の地区で事業を実施しております。3年間で危険木の除去が1,145立米、調整伐の面積が45ヘクタールと、この程度の事業を実施させていただいております。  それから、また市のほうでは災害に強い森林づくりのためのということで、平成28年度から特定水源地域森林整備事業において間伐を行うことにより、土砂流出の防止や水道事業の水源地保全等を行っております。28年度では瀧地区で46.6ヘクタールの間伐の実施、本年度は勝地、妙楽地の地区で45.15ヘクタールの間伐を予定しております。また、市内の財産区におきましても、県の事業などをフルに活用いただいて、本数調整伐などの保安林の管理を実施いただいているところでございます。ほかには適正な森林管理を図るため、森林協会の明確化の事業であったり、また森林計画を作成推進することにより林業経営の集約に努めるということで、管理いただく主体の強化などを図っていただいているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  まず、県がやるべきこと、県がやっていただいていること、そしてまたこの伊賀市がやっていることというところで説明をいただきました。森と緑の県民税を使って渓流の災害対策が行われるということは、非常に価値のあることだというふうに思いますし、これからどんどん進めていくべきことだというふうに思います。そしてまた、市が行っている事業として、間伐と水源保全ということでやっていただいてはおりますけれども、やはりまだまだこの事業が全てに行き届くというのは恐らくなかなか追いついていかないというところが想定されているというふうに思います。  こちらにつきましては、やはり県がやるべきこと、市がやるべきことを鋭意進めていただきたいというふうに思います。そしてまた、この山、特に広葉樹林を中心にナラ枯れというものが今西日本に拡大している、近畿地方に拡大しております。この伊賀市におきましても、京都府、奈良県のほうからナラ枯れの被害が移ってきているというふうに聞いております。このナラ枯れにつきまして、現時点における被害状況であったり、分布ですね、どのように把握しておられるのか、分析しておられるのか教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。           (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  失礼いたします。  ナラ枯れの被害状況ということでございます。ナラ枯れはナラ類のシイであるとか、カシ類が樹木にナラ菌を媒介するということで、カシノナガキクイムシが大量に発生して、せん孔、穴開けていくということで、通水機能が阻害され枯れてしまうと、このような病気でございます。  伊賀地域でのナラ枯れの被害につきましては、一昨年から被害木が目立ってきています。三重県の伊賀農林事務所森林林業室の調査によりますと、27年度には伊賀市の北西部が中心でしたが、昨年は中部や旧大山田村地域にも広がりを見せています。本年度の調査はまだ実施されておりませんが、青山地域や名張市のほうでも枯れた木が見られるようになってきているという報告を受けております。  被害対策でございますけども、虫が媒介する病気であることから、例えば薬剤による燻煙や幹にビニールを巻くなど単木単位でのやっぱり対策が必要であると、このように思いますが、広範囲の森林に対する効果的な対策がないというのがなかなか現状です。状況を見させていただきますと、ナラ枯れの木が山腹一面というよりも、点在しているという状況のように思わせていただいております。ナラ類の特に高齢木、大きな木に被害が集中しているということで、こんな状況を注視しながら、例えば里山近辺では森林の若返りのための里山整備であったり森林資源の活用を図っていかなければいけないとかなというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  県のほうからの情報提供によって現状把握をしておられることだと思います。先ほどの話の中で古木が中心で山の全体ではなくて、局所局所であるということですけれども、やはりこれ同じく県の農林事務所のほうでのお話ですけれども、被害に遭う木が直径45センチ以上の太い木が集中的に枯れているというふうな話もございます。そしてまた、先ほどのお話の中でも北西部だけに集中していた被害が全域に広がりつつあるということで、この対策はやはり土砂災害含めて非常に重要だというふうに考えております。  例えば、生駒市ではナラ枯れを、県と一緒に協議会を設けて進めているというふうな例もございます。薬剤の樹幹注入、燻煙処理といった対策もございますけれども、例えば、ナラ枯れの被害に遭った倒木であったり立ち枯れしている木をペレット化して燃料にするといった事業を行っている自治体もございますので、そういった事例をしっかり研究して対策を進めていただきたいというふうに思います。  そしてまた、この被害によりまして、やはり土砂災害のリスクが高まる可能性があると思うんです。朝倉市の事例でも流木の被害というところでありますので、この危機管理としましても、農林の分野と連携をしていただいて、この部分において持っている情報を共有した上で、さらにそれを市民の皆さんに周知していただく必要があるというふうにも考えますが、御所見はいかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。            (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  建設部の清水です。どうぞよろしくお願いいたします。  議員今おっしゃっていただきました、近年起こっている集中豪雨、また非常に強い台風、こういったものから山地のほうでの土砂災害の防止という面、また流木の流出を防止すると、こういった意味で国土交通省で所管しております砂防ダム、こういったダムにつきましては、下流域への流木、また土砂の流出防止には大変大きな効果があると、こういったことが今までの実績から実証されております。  こういった近年の災害の発生を受けまして、国土交通省の木津川上流河川事務所におきましては、木津川上流部大規模水害土砂災害に関する減災対策協議会を平成28年度国・県・市町村などの関係機関で設立をいたしまして、減災対策の検討を行っております。市といたしましても、今後も砂防事業の推進、また河川に堆積している土砂等の撤去について、事業主体である国また県に強く要望を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  質問とちょっとかみ合ってないのかなと思うんですけれども、今、お答えいただいたこと、やはり砂防ダムの対策も含めて河川の土砂対策、これはいろんな地域地域の自治会のほうからの要望であったり、声が上がっているというふうに思いますので、この声をしっかりと国や県に届ける役割を果たしていただきたいなというふうに思います。時間がありませんので、次の項に移らさせていただきます。  続きまして、健康寿命の延伸強化につきましてを質問させていただきます。  介護保険の改正が平成30年に控えております。超高齢化社会を迎えまして医療介護費が増加していく。これから市の財政負担、国も全体もそうですけども、どんどんどんどん大きくなっていくというふうに考えられております。そこで、要介護状態にならない、なる時期をできるだけ前に先延ばしにしていただくと、そういったことによって、それぞれが健康で健康寿命を延ばしてもらう。健康にどんどん動いて自分がコミュニティに出ていって、そういった中で幸せな暮らしをしていただくというところ、それがひいてはこの実施時の財政負担を軽減させていくというふうにつながっていくというふうに考えております。そういった観点から質問させていただきますけれども、今現在、伊賀市の高齢化率であったり、健康寿命の状態、これが延びていっているのか、そしてまた伊賀市の平均寿命から健康寿命の期間が短くなっているとか、そういった動向についてお答えいただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  高齢化率等のお尋ねというふうに思いますので、全部網羅できるかどうかあれですけども、お答えさせていただきます。  まず高齢化率でございますけども、平成27年3月末で30.24%、同じく28年3月末で30.87%、29年3月末で31.34%となっておりまして、高齢化率というのは上がっていってる。もうこれは御承知のとおりです。  必要かどうかわかりませんけども、65歳以上の方が介護保険で認定されると、認定率というんですけども、これが平成27年3月末で21.65%、それから28年3月末で21.14%、平成29年3月末で20.61%ということで、今お話し申し上げたんですけども、少しずつ下がってきていると、こんな状況でございます。結果としては、要介護認定の必要としない高齢者が少しですけどもふえていると、こんな状況でございます。  健康寿命の関係ですけども、平均寿命は当然上がっていっておるんですけども、健康寿命と申しますのはいろいろ計算の仕方がございますんですけども、私ども地域福祉計画の中で出しておりますのは、65歳からの平均余命、65歳の方が幾つまで生きられるか、そこから介護等が必要な期間を除いた期間と、こんなふうにさせていただいております。介護等が必要な期間というのは要介護2以上の方というのが介護等が必要な期間と、こんな形で算定をさせていただいております。これちょっと資料が若干古くなるんですけども、平成26年度で男性が82.31歳でございます。女性が85.37歳でございます。それから平成27年でございますけども、年度じゃなくて年なんですこれ、男性が82.48歳でございます。女性が85.59歳というようなことで、これも若干延びてきているということでございます。  余談かもしれませんけども、今の平均健康寿命ですけども、再生計画の中のKPIに設定をさせていただいております。それから、高齢者の部分では、要介護認定を受けていない人の割合、これを同じくKPIというのに設定させていただいておりまして、今のから100から引いた数字がそれになっていると、こんな状況でございます。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  今の答弁いただいた内容では、認定率自体は下がっているからいいというふうな受けとめ方もできるかと思うんですけども、決してやっぱりそういうわけではないですよね。私、この質問の視点がやはり財政的な負担がこれからどうなっていくかということをしっかり注視していってほしいということですので、その中でやはり健康でずっといていただくというふうな取り組みをしていただくと。その期間を延ばしていただくという取り組みをしていくべきだというふうに思っております。  この介護保険の改正、法案が通過しておりますけれども、要介護度が改善すれば財政支援を行うと、市町に保険者にインセンティブを与えるというふうな取り組みでございます。つまりは、この自治体の取り組みによって大きな差が出てくるということだというふうに思います。第7期の計画においても、いろんなところが盛り込まれてくると考えられます。いや、そういうふうに期待したいところなんですけれども、現時点でお答えできる範囲で何かありましたらよろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長
              (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  いわゆる目標の部分かなというふうに思っております。給付費そのものはいわゆる認定者数が減ってますので、今は減っています。ですけども、長い目で見ますと、議員おっしゃるように決してそんなこのまま減っていくというふうには私どもも思っておりません。いつかの時期にはふえていくんだろうというふうに思っておりますけども、当然なくす努力というのをしていく必要がございます。  地域福祉計画の中でもそういう具体的な数字の目標ないんですけども、一定記述もしておりますし、当然おっしゃっていただいたように介護保険の事業計画の中でも、そういういわゆるソフトの部分とそれからこれは推計になるんですけども、施設の数であったりサービスの量であったりというようなことを推計ですけども、目標ではございません、推計になるんですけども、一応設定して保険料につなげていくと、こんな話になるかというふうに思ってますので、そんな意味ではじゃあ何していくんだという話だというふうに思っていますので、それも議員おっしゃるとおりで、健康であることが大事とこんなふうに思っております。  高齢になっても元気で自立した生活を送ることのできる人がふえると。こういうことによりまして、介護保険料の伸びを抑制することができるんだと。健康を維持して介護予防を進めるためには、市民一人一人が自分の健康について考え、取り組みを進めていただくというようなことが大事であるというふうに思っております。伊賀市では、各種健診や健康教室あるいは介護予防事業というのを実施させていただいております。  内容につきましては、介護予防事業は65歳以上の全ての高齢者の方を対象にする事業と、65歳以上で介護サービスを利用するほどではないですけども、介護が必要になる恐れの高い方を対象とする事業の2種類がございます。時間頂戴できるようでしたら詳細を申し上げるんですけども、いいですか。65歳以上の方全員を対象にする介護予防事業といたしましては、音楽療法であったあり、はい、じゃあもうこのぐらいにしておきます。  というようなことで、それから可能性の高い方はやっぱり訪問ヘルプサービス、あるいはデイサービスとかいう部分が従来のとおりということなんですけども、新たなものというかこういうものを進めていくということ、それから地域福祉計画の中で書いてます地域の中のサロンとかいうのはやっぱり強化してまいる必要があるなと、こんなふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  済みません。質問の仕方がちょっと悪かったのかなというふうに思いますけども、やはり居場所をつくって出ていただく。それがただ話をしていただくであったり、いろんな介護予防の体を動かすであったりをしてもらうというふうなこと。これからまた議論をさせていただきたいというふうに思います。やはりそのために御高齢の方だけではなくて、私、今30代ですけれども、それぐらい今ちょうど本当に40ぐらいから、やはりどんどんどんどん健康に気を使っていく、そういった意識が高くなってくると思うんですけれども、できるだけやっぱり若い世代から体を動かしてもらう、生活習慣、食生活考えてもらうということが必要なんだというふうに思います。その1つの側面としまして、運動をどれだけしてもらう、運動習慣つけてもらうということが重要だと思うんですけれども、こういったことについて、市としてどのように捉えているのか、運動習慣の把握をされているのかというところについてお答えいただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  これもちょっと数値が古くなるかもしれませんけども、平成26年度に伊賀市健康に関する市民意識調査、こういうのを実施いたしております。どんな結果だったかということですけども、日ごろから運動をしている、あるいは意識的に体を動かしている、こんなふうに答えた方が全体の60.9%でございました。一方、特に意識して体を動かしていないというふうに答えた方が男女とも30代が最も高くなっている、要するにあんまり運動していないというようなことなんですけども、また体を動かす習慣がない人ほどストレスを強く感じていると、こんな結果も出ておりますので、おっしゃっているとおりかなというふうに思っております。  理由は仕事や学業が忙しくて、十分時間が取れないですとか、あるいは場所や機会がないからとか、あるいは自分に合った方法がわからないなど、そういうようなことが出てますので、短時間でできる運動方法であったり、年代や健康状態に合わせた正しい運動知識の普及に努めるということが必要というふうに思っております。  そんなことから市民が自分自身の健康づくりに取り組むきっかけといたしまして、平成28年度途中からなんですけども、健康マイレージ事業というのを実施させていただいております。この事業ですけども、健康診断であったりあるいはがん検診、こういうのを受診していただく。あるいは各種健康教室を受講していただく、あるいは自分の目標として毎日体操をする、あるいは1日6,000歩以上歩くなどの自分自身の取り組みの目標を決めていただいて、ポイントが貯まったら応募をしていただくというようなことで、抽せんで健康グッズが当たるというようなことでございます。  そういうようなことを昨年度からやっておりまして、今年度も広報紙とかケーブルテレビのほか、各種健診であったりあるいは出前講座などの機会に周知をして皆さんに興味を持っていただいて、健康づくりに取り組んでいただけるように啓発をしてまいりたいと、こんなふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  できるだけ体を動かしてもらうと、それは健康だけじゃなくてやっぱり自分の生活を潤わせる活力になるんじゃないのかなというふうに思います。健康マイレージ、まだ始めたところでなかなか総括しにくいところだと思いますけれども、やはり市民の方に話を聞くと、え、そんな制度があるんですかという方非常に多いです。やはりこの普及啓発、どんどんやってもらう必要があるというふうに思います。  それと、やはり今健診、教室、運動、自己申告という形ですけれども、例えばこれからスポーツフェスティバルが行われます。そしてまた、いろんな地域であったり自治会単位でいろんなスポーツのイベントを催されているところもございますので、そういったところと連動して、この健康マイレージしっかり活用していただきたいなというふうに思います。  それとやはり、いろんな健康グッズをいただけるという、ポイントによってということですけれども、例えばこのグッズもらえるところ、市内の事業者さんと連携をしていただいて、健康グッズだけではなくて、この伊賀市の物産品、そういったところを提供できると、そういうことをすれば、より普及啓発にもつながるんじゃないのかなというふうに思います。こういったことのためには、健康福祉の分野なんですけども、やはり庁内の中で横断的に議論していただくと、そういった場を設けるべきなんじゃないのかなというふうに思いますけれども、市長こういった取り組み、またこういう場をつくっていくことに関してはどういうお考えですか。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  いつまでも健康で長生き、そして医療費等々が節減される。介護保険等とも節減されると大変いいことだというふうに思います。スポーツに若いころから親しんでいく。そして時間のある限りそうしたことに頑張っていただく。ただ、大事なことは、やはりスポーツにしろ何にしろ、やはり余暇といいますか、時間がなければできないわけであります。つまり大事なことは働き方の改革ということをしっかりとしていかなければいけない。それと同時に若い方たちも、そして経済的な裏づけがしっかりあるような、そういう経済政策も必要であろうかなというふうに思っています。そういう意味では、おっしゃるように横断的な縦断的な、それこそいろいろな分野のほうからアクセスが必要であろうかなというふうに思っておりますので、議員の御提案はしっかりと受けとめさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  前向きな御答弁をいただいたのかなというふうに思っております。そしてまた働き方をしっかり考えていくと、次の質問でそういったことも質問させていただきたいと思っておりましたので、ちょうどよかったなというふうに思っております。そういうわけで、次の項に移らさせていただきます。  最後の項ですけども、子育て・教育ということについて、大まかに通告させていただいておりますけれども、つまりは女性が、もちろん男性もですけれど、働きやすい環境、男性も仕事と家庭の時間をしっかり持てると、そういった両立できる環境をつくって子育てをしていってもらう。子供の勉強、そしてまた生活習慣についても見てもらうと、そういったことが必要であるというふうに考えております。これは伊賀市だけではなくて、日本全体の問題でありますけれども、ちょうど1年ほど前になりますけれども、働き方応援宣言を伊賀市がしました。仕事と家庭の両立環境整備について、この応援宣言をしてから具体的な取り組みであったり成果、どんなことがあったのかについてお答えいただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。          (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  失礼します。人権生活環境部長、大橋でございます。  ただいま、働き方応援宣言について具体的な取り組みと成果のお尋ねをいただきました。市では昨年7月に市役所が率先して、働き方応援宣言をしました。部下に対して、仕事と家庭を両立できるよう応援しつつ、組織としても成果も上げていくという上司になるという宣言です。  働き方改革の実践者として、男女を問わず育児や介護などに積極的にかかわれるよう、働き方そのものを改革して業績の効率化を図り、また自己実現も視野に入れ、ワークライフバランスの実現を積極的に応援するものです。右肩上がりの経済成長が終わり、共働き家庭が増加し、夫婦が家事育児全般を行うことが当たり前になりつつあります。また育児と介護の両方を担う労働者も増加するということも考えられます。  少子化の進行や労働人口が減少という社会構造の変化の中で、社会全体として経済社会の活力向上が、また企業においては組織の活力を維持発展していくことが求められています。そのため、男女がともに仕事と家事や介護などを両立できる職場環境を整備することが重要であり、人材の確保、事務の効率化、業績の向上につながる従業員が安心して働き続けられる職場づくりを進めるため、制度や仕組みを変える必要性が生じております。  こうした考え方のもとで、市としては長時間労働の改善に努める一方、昨年伊賀市人権学習等企業連絡会や経済団体に向けて働き方応援の必要性を周知をして、市とともにイクボス講座を実施したほか、男性の家事応援としての男性向け料理教室、父親向け育児教室などを開催し、男女を問わず家事や育児介護に積極的にかかわる機会の提供に取り組んできたところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  総務部長。            (総務部長 藤岡淳次君登壇) ○総務部長(藤岡淳次君)  庁内の人事行政面の取り組みあるいは成果についての答弁とさせていただきます。  従来から伊賀市におきましては、職員の子育てと仕事の両立を支援するということから、次世代育成支援対策に関する特定事業主行動計画というのを策定をいたしておりますし、さらに、女性職員が育児や家事をしながら活躍できる環境を整備するということで、女性活躍推進に関する特定事業主行動計画というのも策定をいたしておりました。これらの計画の着実な取り組みによりまして、職員が安心して働き続けられる職場づくりを進めるということで取り組みを進めておるところでございまして、このような職場づくりには部下の仕事と家庭との両立を応援しながら、組織としての成果も上げていく。いわゆる上司あるいは管理職、これを働き方応援人と言うんですけども、の存在が重要となりますことから、イクボス宣言にとどまらず、多様な取り組みとしまして働き方応援宣言としたところでございます。  具体的な成果でありますけれども、毎年度当初に取り組みの推進につきまして文書で啓発を行っておりまして、特に所属長につきましては、部下の働き方改革の積極的な支援をしてくださいと、そして職員一人一人には休暇制度を積極的に活用するように啓発を行っているというところでございまして、育児や介護に対する休暇の取得者も少しずつではありますけれども増加をしているというところです。  それから、特に本年度は長時間勤務の是正というのを推進をしておりまして、時間外勤務の時間数につきましては、ことしの4月は昨年度比でおよそ15%減、それから5月が同じくおよそ20%の減となっておりまして、一定の成果があらわれているというふうに考えているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  いろんな取り組みについて伺った中、成果としましては長時間勤務の短縮が行われたというところだというふうに思います。私が事前に聞かせていただいていた中で、例えば育児休暇特に男性の取得はどうなったのかと、わかりやすいところで聞かせてもらったりもしたんですけれども、それにつきましてはそんなに違いはないのかなというふうに捉えました。こういった取り組み、数字自体に左右されるわけではないですけれども、できるだけやはり庁内で取ってもらいやすいような状況、そしてまた相談できるような雰囲気、そういった取り組みをしていただきたいというふうに思いますし、これ庁内だけで職員さんだけで終わらすのではなくて、やはり公の仕事として民間にどうやって普及させていくかということが重要なんですよね。  お話を伺いますと、会議所さん、商工会さんの関連企業に啓発しているということなんですけども、やはり少し団体任せなのかなというふうな感覚も受けますので、もう1歩踏み込んだ内容をやはり考えていってほしいというふうに思います。そして、全体的な長時間勤務を圧縮しているということなんですけれども、恐らく庁内の中でも部門部署によって本当に過重労働が強いられている部署、一方でそれとは反対の状況というのもあると思いますので、そういったところをしっかり研究していく。  その中でやはり業務の効率化に関係しますけれども、この9月には窓口業務の一部委託が始まります。そういったこと、例えば窓口だったら民間にやってもらったほうが、顧客、市民の方の満足度も上がるとそういった観点もありますので、いろんな自治体進めていっております。伊賀市もやっとかなというふうに思わせていただいておりますけれども、ほかにもいろんなそういった業務委託できる部門があるというふうに考えておりますので、そういったところについて今後の考え方であったり、展望をお聞かせいただければと思います。 ○議長(空森栄幸君)  総務部長。            (総務部長 藤岡淳次君登壇) ○総務部長(藤岡淳次君)  窓口の民間委託につきましてですけれども、10月の2日から住民課の窓口業務の一部につきまして民間委託を開始をいたします。これによりまして繁忙期、閑散期などにあわせた適切な人員配置ができるようになりまして、効率的なサービスを安定的に供給できるというメリットがございます。  それから御質問いただきました、今後の所管業務の拡大でありますけれども、他市事例としまして多く見受けられますのが、福祉分野の窓口業務でございます。これにつきまして、民間委託を行えるように現在調整を進めているところでございます。今後も効率的、効果的なサービスの提供が見込める業務につきましては、窓口業務に加えまして、他の業務につきましても外部委託等を進めていきたいというふうに考えておるところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  平成25年の伊賀市障がい者就労施設優先調達方針、こういったものの中でも障がい者就労施設等の受注機会の確保のために物品及び役務に対する需要の拡大を図る、障がい者の自立の促進に資すると、そういった方針も市のほうでつくっていただいておりますので、やはりこれからどんどんどんどん業務内容を見直す中で、そういうことも取り組んでいただきたいというふうに思います。  時間がございません。学力テストについて質問させていただくつもりでしたけれども、ほかの議員さんがこれから聞いていただけるというふうに伺っておりますので、こちらについては割愛をさせていただきます。  最後、ちょっと時間がございませんけれども、子供の貧困対策としまして、伊賀市としての取り組み、今質問をさせていただかないですけれども、事前のヒアリングの中でも現状ではまだまだ足りてない部分、伊賀市が主体的に行っていくという意味ではまだまだなのかなというふうに受け取りました。  ここで紹介させていただきますけれども、津市の取り組みですね、こちらは児童養護施設で子ども食堂をされております。それともう1点、富山のモデルですね。こちらは地域共生社会のモデルといたしまして、介護保険の指定通所介護事業所を母体として、いろんな人が集まる居場所づくりをされているということです。その中で高齢者だけではなくて、子供さん、赤ちゃん、障がいのある人、もちろんない人も一緒に過ごしてもらうといったことがなされております。その中の一環として子ども食堂であったり、無料塾、寺子屋なんかが行われております。  こういった事例を研究していただいて、居場所づくりをしていただくと。これ2番目の質問でもさせていただきましたけれども、介護保険の改正、これからの財政負担を見据えた中でも必要な取り組みであるというふうに考えております。こういったこと、概括でも結構ですから、この取り組みについての市としての考え方、最後にお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  いろいろ取り組みを教えていただいたというようなことで、十分研究はしてまいりたいというふうに思っております。何度も申し上げておりますけども、例えば子ども食堂であれば、NPOであったり地域の方であったりというところをやっぱり巻き込むというか、言葉は悪いですけど、そういうようなところにお願いしていくというのが1つの方法であろうかというふうに思っていますので、行政でやっているところって余りないと思うんですね。だから、そういう法人さんであったりというようなことも十分考えていく必要もあると思いますし、富山の部分はかなり有名なことですので、また十分研究させていただきたいと思います。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  教育次長の児玉でございます。  教育委員会といたしましては、子供たちの見守りの場、学習の場づくりということで、取り組みをことしから実験的に開始しております。地域未来塾という形で1つの地域で実験的な取り組みをいただいておるのが現状でございます。課題もございますけれども、今後検証しながら進めてまいりたいと思っております。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  子供の教育の観点からの質問だけじゃなくて、地域福祉にもかかわってくることでございます。いろんな人が手を取り合って進めていくことがこれからの居場所づくり、地域づくりにつながっていくというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。  以上で質問を終わります。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって、市川岳人君の質問を終了します。  続いて、質問順位 第3番、岩田佐俊君の質問を許可します。  岩田佐俊君。            (22番 岩田佐俊君登壇) ○22番(岩田佐俊君)
     この時間帯になりますと、おはようございますと言うべきか、こんにちはと言うべきか迷うところでございますけども、有名な文学者によりますと10時半まではおはようございます、10時半以降はこんにちはと言うんだそうでございまして、あえてこんにちはでございます。夜はこんばんはですかというたら、こんばんはは日が暮れるとこんばんはという話でございまして、これ私よりも市長のほうがよく御存じやと思うんですけども、どうでもいい話でございますので、早速議長より発言許可をいただきましたので、順次質問させていただきます。  最初に、またかって言われるか知りませんけども、何度となく質問させていただいている懸案事項についてお尋ねをしたいと思います。  まず道路上の表示の整備についてでございますけども、人命にかかわることでございますので、今までからでも口うるさく当局のほうへお願いして早いとこ整備せえってことで言ってたわけでございますけども、この庁舎周辺は道路整備がなされてますのでうまく鮮明な白線が引かれておりますけども、一歩出ると相変わらずそのまんま、もう消えかかったり、消えてたりして、非常に危険な状態でございます。  ちょっと聞くところによると、県の予算も昨年の3倍ぐらいこのラインのためにつけてくれたと伺ってますけども、3倍つけていただいて、まだ4月からでございますので来年の3月まで、かもすれば伊賀市の道路上も鮮明な白線が引かれると思いますけども、これ一向に今もって進んでおりませんけども、この原因というのは一体どこにあるんでしょうか。お答え願いたいと思います。  後は自席のほうでお伺いさせていただきます。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。          (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  失礼します。  大変危険になっている道路標示の件についてお尋ねをいただきました。  横断歩道や一旦停止などの交通規制表示につきましては、管轄が三重県警ということになっております。市では住民自治協議会等から規制表示の補修の要望がありました際には、伊賀警察署に対して副申を行い、その後、警察署から公安委員会に上申がなされるということになっております。  伊賀市内のどの箇所をいつ補修するとかいったことにつきましては明解な回答はいただいておりませんが、市としては要望箇所の早期対応をいただけるよう強く要望をしているというところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  伊賀市の行政としては、これ以上打つ手がない。物申してるけども、これ以上何もできないということなんですか。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。          (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  必要性については、要望をさせていただいているんですけども事業主体が市ということであれば対応はできるんだろうと思いますけども、なかなか難しいというのは現状でございます。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  県のこういった予算3倍ついているということは、昨年に比べてついていることは当局は御存じないんですか。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。          (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  予算がふえたということは聞いております。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  打つ手はいろんな角度から考えてみるといろいろあると思うんです。ただ、山登りと同じで1カ所から登るんじゃなしに、こっちもあっちもこっちも、あらゆるところから手を尽くしてやっていただきたいと思うんですけど、ちょっと私は余りにも怠慢やないかと思います。  皆さん方、全部車でここへ来られていると思うんですけども、満足なそういうふうな施策になっていると思ってますか。私はそうやないと思うんですね。私らのところなんかひどいもんです。過去に4回ぐらいこれ質問してるかな。いずれも同じような答えばっかしでございまして、ようやく3倍ついたさかいに伊賀のほうにも何とかやっていただけると思って期待はしているんですけども、このままではこの29年度も期待はずれで終わってしまうような気がするんです。  ですから、もうちょっと何と言ったらいいんかな、汗流していろんな手を尽くして、いろんな角度から県会議員さんという方もおいでるんですから、そうした方にもお願いしていただいて、それから県の当局者にも、1回交通安全協会のほうでも一緒に乗っていかれて部長ね、一遍伊賀市中回っていただいたら、本当にひどいなと思うと思うんですけども、そんなことは今までずっと見に回ったことってあるんですか。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。          (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  地域のほうから要望をいただいたときには、現場等を見せていただいていますけども、そういうなかなか対応していただけないところを合わせて見に行くとかそういったことは今のところしておりません。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  センターラインの消えているようなところでしたら、あれ非常に危険ですよね、あのセンターラインなんて生死を分けるラインですよね。鉄の塊が飛んできたら人間なんてひとたまりもございませんので、やはりきちっとしたことでほかの行政もいろいろとお金が使うところあって大変だと思うんですけども、こういったことも国やら県の仕事やて、わしゃ知らんでっていうようなことでは困りますので、何としても市民が困ってますのでお願いしたいと思います。  それから1つだけ通告でお願いしてあったことは、このゼブラマークの横断歩道なんかが消えている場合にはねられた、車乗っている方がそんなところ横断歩道あるのわからなかった。子供はいやいやここに横断歩道があって渡ったっていう話で、これどっちの責任になるんですかって調べてくれるかって私お願いしてあったんけど調べてくれました。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。          (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  例えば道路標示が不鮮明な箇所で発生した交通事故の責任の所在はどうかというお尋ねだと思いますけども、これについては個々の事故との事例によって判断されるもので、こういう場合はこうだってことを一般論としてなかなかお答えは難しいということでございます。個々の状況で判断されるものだというふうに認識しております。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  これ大変重要なことですから、すぐこのときにそういった機関に行って一度調べてくれってことでお願いしてあったんですけども、今の回答では何のために通告したんやろ、私わかりゃしませんので、後で結構ですので、一遍それ警察のほうに行って交通課に行って、こういう場合はどうなんのって、それは消えている場合ですよ。まだ見えている場合はいいですよ。完全に消えている場合なんかやったらどっちの責任になるって1つそれだけはきちっと一遍調べておいてください。お願いします。あくまでもやっぱりこれは人命にかかわることでございますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは次の項に行かせていただきます。  次に、また行政バスのことでお聞きしたいと思います。  この3月議会で空気運ばんと、人を運ぶ最適な施策を考えていただきたいということでお願いをさせていただいて、質問させていただきました。その後対策として何らかの検討をしていただけたと思います。どう対処していかれますか。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  企画振興部、宮崎でございます。よろしくお願いいたします。  確かに、先ほど空気を運んでいるというふうにおっしゃっていただいております。市内バス交通の利用者数は年々減少してきております。現在法定協議会であります伊賀市地域公共交通活性化再生協議会、ここに諮りながら、これらの市内バス交通の対応について検討をいただいているところでございます。今、言える取り組みといたしましては、大きく2つ回答させていただけるかなと思います。  1つは、来年度中の実施を目標としまして、既存バス路線の見直し再編を検討しております。昨年度に実施しました全路線全便の乗り込み乗降調査の結果、あるいは利用者の声、こういうのを反映いたしまして、利用実態や利用者のニーズに応じたダイヤやルート等の見直しなど、運行の効率化を図ることで持続可能な公共交通ネットワークの構築に努めたい。これがまず1点でございます。  2つ目につきましては、今年度内の策定を目標としまして、既存バス路線を補完する乗り合い型の新たな移動の仕組みということで地域が主体となって計画運営する地域運行バスの導入ガイドラインの策定を進めております。  これによりまして、地域におけるさまざまな移動ニーズにも対応していきたい。こういうふうに考えているところでございます。今後地域との連携、これがキーワードになってくるのかなというふうに思っておりますので、こうした運行の改善策をできるだけ早期に進めまして、地域にふさわしい移動手段の確保に努めてまいりたい、こういうふうに思っているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  これまでの要請されての答弁とはかなり違って、今進んだ部長からの答弁いただきましたけども、全国的にこの行政バスというのを走らせたけども結局は空気を運んだだけやというようなことをたくさん耳にさせていただきます。私どもも十何年か前にしらさぎ号が走る前にあちらこちらの行政行かせていただいて、実態を見てきました。ほとんどの行政さんのおっしゃるのには、やめとき。やめとき。こんなん走らせたらもうやめられへんで。私鉄やったらもう採算合わへんだらもうすぐに廃線になるけども、行政バスは住民サービスという観点からすると一度走らすとそう簡単にはやめられへん。よく考えて行動したらどうですかというようなことで言われました。  現に導入して、3カ月ぐらいたったときにやめられた有力な市会議員さんが一言、失敗やったなって言われたの今でもここには残ってるんですけども、私どももあらゆる観点からこのバスのために福島県の小高町の富山大学の先生まで呼んできて、どういったことが一番ええんやということで審議したんですけども、一歩しらさぎ号に先に予算が行きましたので、それがボツとなってしまって今から思ったら、ああしもうたことしたなという気持ちでおります。  まずはいろんなことでこれからまた詳しくやっていただけるそうでございますけども、幹線まで銀座通りのそこの今しらさぎ号が通っているバスが通るところまで出てきて乗っていただけるという方はいいんですけども、大概の方はもう歳、年配の方なんかは御高齢ですので、足が痛い、膝が痛いということでなかなかそこまで出てこられないということで、ちょっと玄関まで来てくれるような施策はしてくれへんのかなという話がございます。そんなことでございまして、同じ金使うんやったら、そうしたとこ、玄関から玄関まで送迎するというようなことも考えていただけたらと思います。そういうことも十分考慮に入れていただきまして、どうぞよろしくお願いしたいと思います。期待してます。  では、次に行かせていただきます。  2番でございますけども、高齢者対策ということでお伺いさせていただきます。  今、老健の施設、特養とか老健の施設たくさんつくっていただきましたけども、残念ながら介護をしていただける方がどんどん減ってみえて、施設の皆さん方も人員の確保にすごく翻弄されているということを聞かせていただきました。  1つは世の中の景気がすごいいいもんですから、おやめになってそうした方面に就職される方もかなりいるそうでございまして、もう1つはやはり介護の現場ですので、介護される方が腰とか肩とか膝をやっぱり痛められて、今、労働保険というんかそういった保険の申請されるのが一番介護職の方が多いそうでございまして、今、どこの施設も弱ってるんですけども、そういったことを行政としては把握をしていただいてますか。昔と違って今お待ちになっているというか、施設に入りたいという方は伊賀管内で大体どれぐらいの方が今お待ちになっているんですか。ちょっと教えてくれます。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  特別養護老人ホームの入所待機者ということでいいかというふうに思っております。今市内のいわゆる特養の入所待機者ですけども、平成29年7月末で401人でございます。ちなみに昨年度が451人。その前が556人ということで、減ってはおるんですけども、まだいるというようなところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  それと、今施設のそうした介護をしていただいている方の状況というんか、介護のほうの施設なんかの状況というのはどのように把握してくれてます。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  確かに人不足ということはおっしゃるとおりでございます。市内の特別養護老人ホームにおきましても、深刻な問題ではございますんですけども、11特別養護老人ホームございますんですけども、そのうちの1つで短期入所サービス、いわゆるショートステイですね、こちらが休止になっている状況だというようなことで、ただその入所する本入所といいますか、その部分については、そういった理由で空床が発生しているという状況ではないというところでございます。  それから労働環境のことをおっしゃっていただいたので、少し一緒に申し上げたいというふうに思うんですけども、伊賀労働基準監督署というのが公表しております労働災害発生状況、こんなんございますんですけども、職種別の発生状況で、管内の社会福祉施設での平成28年度の発生者数が234人中25人というようなことで、うち介護の施設が16人と、こんな状況ということでございます。多いというふうに思っております。  以上です。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  ますます高齢者の方がふえてくる現状でございますので、施設の充実も大事ですけど、国としても在宅介護というようなこともこれから進めていくそうでございますけども、施設があくびしているようなことでございますので、今聞かせていただいたら余り伊賀市のほうでは心配したこともないんですね。わかりました。そんなことで、今後ともこうした分野では、部長もしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
     それから、次の項に行かせていただきます。  認知症の方々の対策についてでございますけども、老老介護なんていう嫌な言葉がまかりとおっておりましたけども、最近では認認介護なんていうことを言われております。忍者の忍じゃないんですよ。認知症のほうの認でございますけども、今後こうした方々の社会での理解が深まるべき若い方の理解が必要となってきますが、全国的に小中学生を対象に認知症サポーターと認める仕組みをつくるべき養成講座を開いている学校がふえてきて、全国で約43万人の方が受講されて好評いただいてるちゅうことでございまして、これはどういった制度で行政としてはどのように把握をされておるんですか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  認知症サポーターでございますけども、このリングをしている者でございまして、いわゆる講座を受けた方でございます。今、全国で6月末の数値なんですけど約900万人ぐらいいるというようなことでございます。お尋ねの小学生、中学生の話かというふうに思うんですけども、そういった統計ないんですけども、10代20代で170万近い数字になっているというところで、10代、20代ですので、小学生、中学生よりももう少し幅は広いわけでございますけども、伊賀市ですけども平成27年度から小中学生を対象とした認知症ジュニアサポーター養成講座というのを、市内の各小中学校の協力を得て実施開催をさせていただいております。平成28年度は小学校4校、中学校2校で養成講座を開催させていただきました。  久米小学校で開催した様子がACジャパン、公共広告機構ですけども、それがテレビで認知症の支援キャンペーンに取り上げられて数カ月間放映されてたというような御案内のとおりかと思いますけども、小学校3年の時点で約8割の子供たちが認知症という言葉を認知をいたしております。またそのうちの約半数の子供が断片的ではございますけども、認知症の症状と知識を持っていると。ただその知識は病気の困難さを強調したものというのが多いところでございまして、正しく理解できているということはまだ言えないのかなというふうに思っております。  そんなこともございまして、養成講座では講義だけではなく、読み聞かせや寸劇等を取り入れまして、子供たちが正しく把握できるように工夫をさせていただいているところでございます。養成講座の受講後の子供たちのアンケートからは、学んだことを自分の生活に引き寄せて、今までの自分の行動を振り返ったり、これからの自分にできることを具体的に考えると、こんな記述がたくさん見られるというようなことで、どんどん続けていきたいと、こんなふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  高齢者の皆さん方がどんどんどんどんふえてくると、こういった認知症の方々も必然的にやっぱりふえてくる傾向でございますので、全伊賀市的にこういったこともやっぱりおいおいに広めていっていただけたらと思います。よろしくお願いしたいと思います。  それでは、これの3番目に行かせていただきます。  認定介護福祉士の養成ということでお聞きしたいと思いますけども、この春から始まった制度だと伺っておりますが、どのような目的で設置をされて伊賀市としての取り組みはどうなっているんですか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  認定介護福祉士でございますけども、多様なニーズに対応いたしまして、より質の高い介護実践であったり、介護サービスのマネジメントに対応するための考え方であったり知識技術等を習得した介護福祉士ということで、少しランクが上の介護福祉士ということになるのかなというふうに思っております。いわゆる国の制度改正でキャリアパスという言葉がございまして、キャリアアップしていくルート、それのうちの1つに位置づけられているというようなことで、当然御利用者の方もですけども、施設としてもそういうような方の必要性というのはだんだん高まっていくんだろうというふうに思っております。  状況でございますけども、三重県では一般社団法人三重県介護福祉士会というところが養成研修というのを実施いたしております。受講の対象要件といたしまして、介護福祉士の資格取得後5年以上従事をされておって、100時間以上の現任研修受講歴があると、こういうようなことが必要ということでございます。現在カリキュラムの一部がもう始まっている状況でございますけども、最終的な認証にまではまだ至っていないという状況でございます。  市といたしまして、各施設に対しまして情報提供をしたり、また資格がある方へ受講の勧奨というのをお願いして、認定介護福祉士の養成に努めてまいりたいと、こんなふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  これの資格を得るために、多額のお金が必要、受講資金が必要と伺っているんですけども、そうしたのはもう行政のほうでいささかの補助金とか助成金というのは出されるつもりでいるんですか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  当面そういったことに対する補助金というのは制度として持っているわけではございませんので、今からも考えているわけではないんですけども、さっきも申し上げましたように、施設の側にも一定メリットのあるところというところもございますし、個人にとってもそういうメリットもあるというところでございますので、そういうのを出して進めていきなさいというようなことにまではまだなっていないというふうに思っております。当然考えていることというのは必要なのかもしれませんけども、現状ではそんなことにはなっておらないという状況でございます。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  やっぱり伊賀市民にとっても、これは必要な制度やと思うんで、1つその辺のことも具体的に考えていただいて、よろしくお願いしたいと思います。  では、次にまいらせていただきます。  3番目でございます。教育行政についてでございますけども、教育長就任後の所見とか書いてあるんですけども、先ほどの同僚議員が全て聞いていただきましたので、この項は飛ばさせていただきますがよろしくお願いします。また次回に角度を変えてまた質問させていただきますのでよろしくお願いします。  それでは教育行政の2番目でございますけども、伊賀市地域とともに学校マニフェスト推進事業についてはちょっとお聞きしたいと思うんですけど、この3月に保護者の方から、えらいことで4月から登下校のおっちゃんがいなくなる。いなくなるってどういうことか言ったら、行政のほうでお金がないので、廃止になるということで困っているんやと。非常に朝夕の通学時間帯には、この方々の協力があってお金はかかるけども、子供の人命にはかえられないから、本当に助かっててんけども、実は困ってますということで、この3月のちょっとでしたか、前の教育長のほう行きまして、これ教育長やっぱりあかんです。何とかこれ、予算つけたってもらえへんかなという話をさせていただいたら、前の教育長からは新たにこういった学校のことに対して新しく事業を立ち上げようと思っているので、しばらくお待ちをということで聞いていたんでございますけども、その教育長さん退任されまして新しい教育長さんおいでになったわけでございますけども、これは一体からどういった制度というか、取り組みですか。ちょっと教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  失礼いたします。  今、お話をいただいた伊賀市地域とともに学校マニフェスト推進事業の件でございますが、昨年度までは各学校において学力向上の推進、人権同和教育の充実、キャリア教育の推進を中心として取り組みを進めてきた、学校マニフェスト推進事業に学校支援地域本部事業を合わせて、本年度から今言いましたような伊賀市地域とともに学校マニフェスト推進事業を推進しているところでございます。  この事業は、これまでの各学校のマニフェストの取り組みに加え、地域の方々の力を借りながら地域とともに地域の子供たちを育てていくものです。学校の応援団として、学校教育を支援サポートしていく学校支援地域本部を市内31小中学校区に設置しています。各学校の課題に応じて登下校安全サポートや学習支援、環境整備、中学校では部活動の支援など、地域の方に御協力をいただいている形でございます。特に登下校の見守り支援が必要な学校区では、地域の方の協力を得ながら今進めているところでございます。  以上です。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  これは各学校単位での取り組みということでいいんですよね。これ全てが今うまく機能というんか、進んでくれております。どうです。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  うまく進んでいるかどうかということでございます。今現在、学校のほうと地域とが協力をしていただく中でいろんな課題を出していただいて、それぞれに対応をしていただいております。先ほど教育長も申し上げましたとおり、サポーターさんの充実ですとか、あるいはクラブ活動への支援いうことでございます。ただ予算には限りがございますので、なかなかその部分で十分なというところまでは今できておりません。今後これも検証して、地域の方の御協力を得るということが一番最大でございますので、教育委員会、そして地域、学校とともに、この事業を充実をさせていきたいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  私の近くにも中学校ございまして、同じ住所でございますので、校区でございますので、私どもの第一線を引かれた70歳前後の方が自発的に剪定に行かれたり、草刈りに出向いてくれてます。校長先生からは非常に感謝をされておりまして、地域の私の学校ですから、やっぱり地域の人頑張ってやらないかんなということで本当にありがたい話やと思ってますけども、お聞きしたらうまく進んでいるところまでは、ちょっと難しくなって悩んでいるところもちょこっとあると聞いてますけども、保護者の皆さん方もやっぱり真剣に取り組んでいきたいということでございますので、どうぞ温度差があっても、それは当然でございますけども、生徒が安心して学校へ通えるように、また学校の整備もできるように今後頑張ってやっていただきたいと思います。よろしくお願いします。  では、次に行きます。  伊賀市の無料相談についてでございますけども、ごめん、トイレのこと忘れてました。済みません。  実は、私の近くの小学校で昨年でしたか、和式トイレを洋式に、低学年用だけですけども、1階のトイレを改修していただきまして、本当に1、2年生の子供たちは喜んでくれましてんども、2階、3階の中高年の皆さんが下までおりてきて用を足しているんやということで校長先生からお聞きしまして、今、この洋式化になっているというんか、まだ和式のままといったらいいんか、どのぐらいの比率であるんですか。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  洋式トイレでございますけれども、洋式トイレにつきましてはゼロというところは今のところないんですけども、洋式化率につきましては小学校で47.9%、そして中学校が50%ということで、これは各学校のトイレの数に対しての平均でございます。学校全体としては48.6%と、大体学校の中で半分ぐらいのところが平均としてなっていると。ただ、学校によりましては、非常に低いところもございます。今、そういったことについても、順次やっていかないかんなということで検討しとるところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  予定としては、大体年間何個ずつぐらいで、どれぐらいで完成できるというんか、そうした予定というのは全く立ててないわけですか。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  今もトイレについては、生活の様式の変化に伴いまして、子供たちが家庭生活とは違うところということで、戸惑うような状況にもなっておりますことから、順次対応をしていきたいというふうに考えております。  今、いろんな整備を行っておる中で、このトイレの整備については重要な対応だと考えておりますので、順次行っていくということで考えております。ただ、これについては、設置率の低いところからやっていきたいというふうに考えておりまして、予算のことがございますので、相談をしながらやっていきたいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  快適な学校生活はまずトイレの洋式からというとこで私は思ってますので、1つ早急に取り組んでやっていただきたいと思います。全部できなくても先ほど言った、私の小学校みたいに1階だけでもしていただいたら、女の子が上からおりてきて用を足すということができますので、全てを一遍にしろと申し上げませんけども、その中の1カ所だけでもやっぱり洋式化していっていただけたらと思いますので、どうかよろしく取り組んでください。お願いします。  それでは最後です。伊賀市の無料相談についてをお聞きしたいと思います。  広報いが市の8月25日号ってちょっと古いですけども、これ持ってきましたけど、一番最後にこれ9月の無料相談なんていうのが載っているんですよね。誰しもが生まれてから亡くなるまで何の苦労もなしに過ごせば一番いいんですけども、そうはいきません。こうした無料相談をやっていただいているおかげで、長年もやもやしてたことがすっとしたわっていう話も実は私の近くでございました。どうしたらええかちゅうかことで、それは私、専門やないさかいに無料法律相談のほうに行って話したらどうやということで行っていただいたら、よかったわ。きちっとした対応してくれたんで、何とか長年のもやもやが晴れましたということで、大変喜んでくれたわけでございますけど、この中で予約制とかあるんですよね。予約優先とかあって。  これいつも思っているんですけども、これは予約制にせんことには相談者がどんどん来たら、1人や2人で対応できんやさかいに、もっとたくさんの相談員を置くための予約制か、それとも予約する人がもう1人しか対応おらへんので、ようけ来てもろたって、順番が回ってこうへんので予約制にしたのか、これどっちなんですか。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。          (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  失礼します。  法律相談であるとか女性法律相談、外国人の相談、交通事故相談等、無料相談を実施をしておりまして、大変好評をいただいておるんですけれども、予約制としている理由はなぜかということでございます。  予約制としている無料相談については、弁護士、司法書士、行政書士などの専門的な知識を持たれている方に相談員としてお願いをしておりまして、年間の開催計画に基づいて無料相談を開催しているもので、限られた時間での相談ということになることから、予約制により市民の皆さんに相談を受けていただいております。  現在、弁護士による法律相談が相談枠の85%の利用、また司法書士相談は相談枠の95%を超える利用があります。どちらの相談も実施日によって相談枠を超える予約問い合わせがありますが、相談を受けられない方については、法テラス三重の無料法律相談や三重県司法書士会の無料司法書士相談などの、他の機関が実施する無料相談等についても案内をさせていただいているというところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)
     この予約優先ですけども、これ漏れた方は次の相談には優先的にしたっていただいているんですか。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。          (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  予約については予約を受け付ける日が決まっておりまして、仮に前回漏れた場合でも、もう一度1から予約をしていただくという形をとらせていただいております。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  悩みなんていつまでもほっといてもいいわけじゃございませんので、切羽詰まって来られている方がほとんどでございますので、そこのところやっぱり漏れた方には優先的にやっぱり次回は先にということにしてあげていただきたいなと思うんです。無理って言われても、やっぱり市長さんに頼んで、うちの区長さんに頼んで、わしのかわりに悩み事相談に行ってくれるかって、そんなことできませんし、やはりそういうことは自分自身がやっぱり行かなきゃならんことですから、やっぱりそういうことで予約の漏れた方は次は優先して受け付けるということでどうですか。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。          (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  法律相談ですと、本庁といいますか、上野管内では毎月実施をしております。そして、各支所も年に2回やらせていただいておりまして、支所の場合、まだ意外と相談枠というのもあいてまして、なかなかその日程に合わせていただく必要があろうかと思いますけども、そういった空きもございますし、どうしてもお急ぎというときには他の機関へつながせていただくとか、可能な限り相談を受けていただけるようなことをさせていただいております。女性法律相談につきましては、同じ方が何回も法律相談に来られるんですけども、初回の方を優先するとか、そういう配慮はさせていただいております。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  最後にお聞きします。高齢者の方の総合相談なんて、ここには書いていただいてあるんですけど、高齢者の方てくてくと歩いてきやれたりできたらいいんですけども、なかなか歩いてくるのが難儀という方もおいでと思うんですけども、高齢者専用のホットラインとか、あとは役所のほうから出向いて行って、ちょっと相談受けたるとか、そういうことは考えられませんか。私はそういうことをぜひお願いしたいと思うんですけど、どうですか。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。          (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  無料相談に限ったことではございませんけれども、高齢者の総合相談を担当する地域包括センターであるとか、障がい者の総合相談を担当する障がい者相談支援センターでは、来所が困難な方への対応として、相談をされる方の御自宅まで職員が訪問する体制をとらせていただいております。 ○議長(空森栄幸君)  岩田議員。 ○22番(岩田佐俊君)  高齢者や障がい者の皆さん方に優しい伊賀市行政であるということをお願いいたしまして、質問を終わります。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって、岩田佐俊君の質問を終了します。  会議の途中ですが、休憩といたします。  再開は、午後1時20分といたします。            (午後 0時06分 休憩)           ―――――――――――――――            (午後 1時20分 再開) ○議長(空森栄幸君)  休憩前に引き続き会議を再開します。  質問順位 第4番、田中 覚君の質問を許可します。  田中覚君。            (12番 田中 覚君登壇) ○12番(田中 覚君)  どうかよろしくお願いを申し上げます。  今回の質問を一言であらわすと、働き方改革についてと、こういうふうなことを通告させていただきました。そうしましたら、職員の労働環境をどういうふうによくしてくれるんですかとか、仕事と家庭どのように時間を配分しとかいって、労働の改善のほうへばっかり話がどうも行ってしまう。いやそうじゃない、そうじゃない。私が申し上げる働き方改革というのは、職員の皆さんもう少し意識を変えてくださいね。公務員としての意識をちゃんと持ってくださいねという働き方改革。皆さん方、毎日お仕事をしていただいている。その成果はどこにあらわれて、住民はどのようにそれを評価し、どのように満足するか。こんなことをこの議会で問わさせてください。  大きく5つに分けてさせてもらいます。  日本遺産の登録、その後について。伊賀鉄道の公有民営化、その後について。下水道計画、その後について。そして線引きの廃止、その後について。最後に、全国学力テスト、その後についてということに絞って、例に挙げて、後は働き方改革、皆さん方の意識をどう変えていくかということを議論させていただきたいと思います。  市長の姿、市長像。いろいろ考えて見たんですよ。もう5年おつき合いさせていただいて、私は首長、いわゆる市長なり知事なり、トップに立つ人の姿というのは、いかに仕事を具現化するか。具体的に実現するかというところに尽きるんではないか。そのために皆さん方、職員の皆さん方がそれをフォローをし、また先導し、みんな一丸となって1つの方向に向かってやっていく。つまり市長だけが具現化するんではなくて、ここにおる幹部の皆さん方がともに具現化する方向性を持っていただく、そんなことに言葉をかえて、働き方改革。こうじゃないのかなと思います。  日本遺産に忍者が登録されました。非常にうれしい。これほど忍者の里、伊賀に生まれてよかったなと思ったことは実はないんです。NINJAフェスティバル、町の中を忍者姿で歩いていただく姿を見ても、何かこちらは少し気恥ずかしい。観光客の皆さんえらい、申しわけないけど、気恥ずかしいところあるんですけれども、日本遺産に登録された。こんなうれしいことは実はなかった。  きょうも日本遺産の登録の記念の記章をつけて登壇させていただきます。その前に、伊賀にとってはユネスコの世界登録があった。そして忍者宣言がことしの2月の22日にあった。そして、日本遺産に忍者が登録され、ことしの6月27日に忍の里伊賀甲賀忍者協議会というのが設立をできて、甲賀市と一緒になってやっていこうかって、ここまでは実は時系列に見えているんですけども、じゃあその後、今の間何をしてくれてるの、こんなことを思うんです。  少し調べて見ましたら、伊賀市と甲賀市が日本遺産、忍の里魅力発信調査業務委託事業というのを公募している。業務の内容、調査研究事業、マーケティング調査、情報発信事業、ホームページをつくりましょう。情報発信事業、パンフレットをつくりましょう。人材の育成事業、ガイドマニュアルをつくりましょうというふうなことなんです。しかしそのマニュアルなりガイド、たかが例えばパンフレットでたかが1万部、子供向けのパンフレットでも1万部、忍者ガイドマニュアル300部とか、忍者ガイドマニュアル20部とか、こんなんをつくる実は業務委託ぐらいしか見えてこない。  しかし実は今この業務委託をしようとしてる、このことは既に伊賀市の観光もしくは、企画振興御経験いただいている、いや、もともとの伊賀の方から見たら、こんなんわかっててこういうところは宝物で、大体こういうマーケティングがあって、今までそういうことを取り組んできて、失敗もし成功もし、大体こういうことで忍者を情報発信できるというのは皆さん方はおわかりのようなんですけれども、忍者市宣言となって、この数カ月間、一体から何をしてたんだろう。こういう働き方でいいんだろうかということを皆さん方に問わせていただいて、どうぞ御答弁をいただきますようお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  大変いろいろな多岐にわたる弁舌を拝聴いたしました。働き方ということをまず第一におっしゃっていただいたので、そのことから総括的に申し上げておきたいと思います。  首長さんというのは何をする仕事やと言われたら、やっぱり率先垂範をせないかん。そしてまたその地域あるいは組織における雰囲気をつくっていかないかんということです。ですから働き方についても、やはり私がそうしたその時代を先取りしたようなことを皆さんに吹聴し、そして実践にも結びつけていかないかんというわけです。職員がしっかりとその働き方改革ができるようにしていくということも私の責任でありますけれども、働き方改革をするについては何をしなければならないか。どうしたらできるのかということでありますけれども、なぜしなければならないかと。  要は、無駄な時間の浪費をやめてしっかりと実のある勤務をしていただくということが1つ。その結果として自己実現であったり、いろんなことが付随してくるんであろうなというふうに思います。もちろん子育てということ、地域との結び合い、あるいは自分との向き合いということが出てくるんだろうなというふうに思います。  私も勤務体制からしますと、これは自由勤務というんだそうであります。自由勤務というのは非常に聞こえがいいんですけども、枠がない、あるいは逆に言うと休みなしということになるわけです。これはいかがなものかなというふうに思います。もっと効率よく抑えるところは抑えるということを、今人事とも相談して、まず市長さんの働き方もその1つのモデルとして提示できればいいなというふうに思ったりもしています。いずれにしても、それはさておいても職員の皆さん、あるいは地域の皆さんにしっかりとした効率的な働き方、その結果余暇ができ、スポーツができ、そんなことをしていっていただきたいなというふうに思っております。  さて、日本遺産、議員もここにこうつけていただいております。皆様方の中にもつけていただいております。大変このデザインがすばらしいと思いますし、また誇らしいというふうに私は思っております。どこへ行くときもこれをつけて行っております。ぜひ皆さん方もそういう意味では、つけてあちこちお出ましをいただきたいなというふうに思うわけであります。  日本遺産に認定されて何をしてきたか。どうなってるんかという、見えにくいというところがあるかと思いますが、一番のメリットというのは、日本遺産に指定された、認定を受けたということの重みが、これがいろんな業界あるいはいろんなところに、伊賀というところが忍者文化において、伊賀甲賀とともに日本遺産に認定されたすごいところなんだなということを思っていただけたということは、まず第一かなというふうに思っています。  その結果、我々先ほど議員おっしゃっていただいた、やれホームページや外国語の案内表示やということは、そんなもん当たり前の話でありますので、そんなことではなくて、波及効果として、例えば県とそれから日航さんが包括協定を結んでおりますけれども、それに加えて伊賀市それから三重大学という4者で忍者のふるさと創生プロジェクトというのができ上がってまいりまして、想定をしていなかったような枠組みで、想定をしなかったような全国規模あるいは世界規模の大きなプロジェクトが私どものところにお声をかけていただけるようになったいうことが大きいのかなというふうに思っております。  まだ発表できる段階ではない事案も、かなり大きなプロジェクトもお話は伺わせていただいてますので、そうしたことをぜひみんなでこれを果実にしていけるようなことをしていきたいなというふうに思っておりますし、この日本文化遺産に認定された。もう少し前はユネスコの無形遺産に天神祭がなったということも合わせて、伊賀ってすごいとこなんやでということを、どんどん発信していきたいというふうに思っておりますし、それを皆さんとともに果実にしてきたいというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  田中議員。 ○12番(田中 覚君)  議員が質問をさせていただく、その大半の思いは理不尽であったり、矛盾があったり、こういうことをどう正していくかというふうなこと。行政側はなかなかそれを理不尽と思わず、また矛盾をしてない。それをその納税者の立場から議員がこうじゃないの、ああじゃないのというふうなことで指摘をさせていただく、こんな姿が一番実は正しくて、未来永劫変わらないんだろうと思います。  市長おっしゃられた働き方改革も実は労働力が少なくなってきた、長時間労働になってきたとか、少子高齢化であるとか、もしくは労働生産性を上げるべきだというふうなこともいろいろ言われている。職場環境を変えて一番やらなくてはならないのは、実は生産性を上げるということ。  これは民間企業であっても、公共であっても同じことだと私は思います。税金で飯を食わしていただいている私たちが率先垂範して納税者に対して働き方改革で時間に余裕持ってと言えるかどうか。それならばもっと主要政策、施策の具現化をしていって、よう仕事してるな、ちょっとは休んでもいいんではないか。こういうふうなところへ私は導いていくのが本来税金で飯を食わせていただいている私たちのあるべき姿ではないか、このように強く思うんです。  そこで日本遺産になったのも、ことし初めて出したら当たった、登録されたということでなくて、過去2年落ちて3年目になるわけですから、私たちは日本遺産に登録されたらこんなことしたい、あんなことしたい。いろんなところと協力してこんなことやってみたい。伊賀市の誇りとなってすごいだろうと言ってみたいという一つ一つの事業もしくは意識の構築がなかったということを私はこの機会に伝えておきます。  2つ目行きます。  伊賀鉄道の公有民営化。先ほど岩田議員のほうからバスについて質問がありました。単純な何の資料もない答弁をあったように気がいたします。私は伊賀鉄道を公有し、民間にまかせて伊賀市の背骨となる伊賀鉄道を守り、そして地域に公共交通の柱をつくった。すばらしい。このように申し上げます。しかし、毎年2億ないし3億の間で当面の間赤字が続くんだろうということがずっと公有民営化の前から言われています。そこに地域住民の方々が高齢化とともに三重交通のバスも少なくなって随分と不便になったという不平不満、矛盾の声を聞いています。  そんなこと集めてみたら、もう死んだ子の年を数えるのは申しわけないけれども、1つの例として聞いていただきたいのは、公有民営化すると同時に実はバスをどのように再編し、住民一人一人の公共交通を守っていくかという議論がトータルであるのが望ましいんだけれども、どうもちぐはぐではないか。私はこのちぐはぐさが伊賀市の全ての行政のマインド、つまり意識、働き方のあるべき姿から遥かに乖離したような姿に見えております。そのあたりについての御所見を聞かせていただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  今、議員さんのほうからバスと鉄道、公有民営化、それに合わせて、バスのほうも一体的に考え、鉄道のあとにバスを考えていては遅いのではないかというような御質問をいただいたのかなというふうに思います。  確かにおっしゃるとおりでして、持続可能な公共交通のネットワーク、これを形成していくということでは鉄道やバスなどの移動モードが互いに連携しまして、有効に機能するということが非常に重要であるということは認識をしております。  伊賀線の公有民営方式への移行とその後の経営改善や利用促進等の取り組みによりまして、ネットワークの中で基幹的な役割を担う鉄道の維持、これが公共交通の基幹となってくるのが一応伊賀の中でも鉄道というようなことでございまして、この活性化にまず努めてきたというところでございます。伊賀線が地域の重要な社会インフラとして機能するためには、これに接続する他の鉄道路線あるいはバス等との連携強化、そのあり方もあわせて検討していくというところでございます。  これらを一体的に推進することをうたいました伊賀市地域公共交通網形成計画、これに基づきまして、地域や公共交通事業者とともに今後も継続してこの一体化に向けた取り組みを進めてまいりたいというふうに思います。鉄道とバスの一体的なネットワーク形成の協議を円滑に進めるというような目的で、市の附属機関としてバス等に係る事項を中心に審議をしてきておりました伊賀市地域公共交通会議を今回伊賀市地域公共交通活性化再生協議会へ機能集約して一体的に考える仕組み、こういうものをつくって進めていきたい、こういうふうに考えているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  田中議員。 ○12番(田中 覚君)  それぞれ今まで経験した中で、例えば宮崎部長は宮崎部長の引き出し、経験値から引き出されるような引き出しがあったり、また副市長は副市長、市長は市長でいろんな引き出しがあるんだろうと思いますが、例えばクロネコヤマトさんでも、佐川さんでも、福山通運さんでも。西濃さんでも構いませんが、集める車があって路線便というのがあって、東京で配達便、配達するのも集めるのも一緒ですので、集配ってこう呼んでいるんですね。これが路線便。今、部長から言ったら幹線という言い方やったかな。  したがって伊賀線を路線便と、いわゆるクロネコヤマトの宅急便や佐川急便に例える幹線便とするならば、地域でやっぱり細かな集配、大変小荷物に例えて申しわけないけども、わかりやすい引き出しを使うならば集配、幹線からまた隣の集配。こういうのが今まで既にいろんなところで構築されてきている仕組みなんですよね。あえて会議する組織を今さらつくるとか、変えるとか、形成計画網を私たちもお伝えいただきました。おそないかというの。そういうスタンスではおそないかということを申し上げ、1日1日大変公共交通網がうまく利用できないという市民の声に対して、あなたはどう答えるんですか。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  確かに、公共交通の利便性というところでいきますと、利用者もどんどん公共交通減ってきている。こういう中で、そういう利便性を高めていくということは多様な交通のニーズを抱えた方々に、どう細かく向き合って対応していけるというような形になってまいります。形で、こちら側から枠を示すだけでは非常に利用者をふやしていくことが難しい。その地域のニーズに合った枠を地域で考えてつくっていただく必要があるだろう。それで今回施策として進めようとしておりますのが、地域公共交通、この施策をぜひとも幹線に結ぶそれぞれの地域にあった、地域で考えて、地域で工夫した路線としてそこに運んでいただく形をぜひ推進していきたいと、こういうふうに考えているところです。 ○議長(空森栄幸君)  田中議員。 ○12番(田中 覚君)  今までの公務員としたら完璧な答えだと思いますが、私が冒頭から申し上げているマインドを変えていきませんかという方向でしたら、ほとんどゼロ点なんだろうと思うんです。  例えば、毎週水曜日だっけかな、みんなで残業しないノー残業デーといってやってますよね。残業は私は必ずしもいいとは思いませんから、すばらしい取り組み。じゃあ一度全市の職員と私たち議員も、一度公共交通機関に乗って職場に行きましょう。例えば、ゆめが丘から8時半にこの場所にどのルートでどうやったら来れるんですか。猿野からどうやったらお越しになれるんですか。依那古から島ヶ原からどうして来れるんですか。ましてや阿山町、波敷野からやったらどうやって来るんやみたいなことを一遍やってみませんかというの。そうしたら、実際にどこが交通網としては粗いか、メッシュが粗いか、どこが十分に住民に対応できてる。ニーズに対応できてる。このことが如実に私たちでわかるんではないか。それをさまざまな計画なり整合性を言って、日1日、1日をおくらせているということは実は怠慢という言葉に置きかえられると思います。  3つ目にまいります。  下水道計画が示されまして、よし、伊賀の旧町内よかった、これで救われたということで、29年から事業を進めていく。事業を進めていくというのは管路が掘られて、またはその処分場ができてと思いましたら、とりあえずはあちらこちらにきちっとやりますので、公共下水としてはやりますねという御説明はいただいたと、このように聞かせていただいて非常にありがたい。  しかし、また示された中期財政見通し、市のホームページにも記載されておりますけれども、普通建設費で約20億の予算が割り当てられてますけれども、この中でその下水道整備をされていくのか、もしくは企業会計として新たに起債を起こし、そして収支を見ながら、また繰り入れも出しながら、繰り出しももらいながらやられていくのか、一体からこの下水道整備、特に伊賀市の旧の上野の旧町内の下水道整備の行く先がここになって見えなくなってきた、1つ。  2つ目がその計画の中で、優先順位の高いところからされるって言うけれども、じゃあ優先順位の高いところはどこだ。  3つ目、例えば市が所有している今の消防署のグラウンド、旧の商業高校のグラウンドなんかは非常に人口の密集地であって、勾配もあることから適地だと思いますけれども、市のお考えをお示しをいただけませんでしょうか。
    ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  失礼します。財務部の田槙と申します。どうぞよろしくお願いいたします。  下水道事業につきましては、地方公営企業ということで独立採算制が基本でございますので、あくまでも工事は下水道事業会計でやっていただくという方針になっております。 ○議長(空森栄幸君)  上下水道事業管理者。         (上下水道事業管理者 北山太加視君登壇) ○上下水道事業管理者(北山太加視君)  上下水道事業管理者の北山です。よろしくお願いいたします。  下水道事業の優先順位ということでございます。まず下水道事業につきましては、現状といたしまして、伊賀市生活排水処理整備計画を昨年5月に策定をさせていただきまして、一定時間軸を入れさせていただきまして、さらには既存の事業の着手できるところ、できないところ、そういったところも整理をさせていただきました中で、つくり上げてまいりました。  その結果、農業集落排水事業については新規の事業というのはなくなりまして、公共下水道事業につきましては、4処理区ということで整理をさせていただくことになりました。機運が高まっております処理区から順次、事業化という運びになりますが、その優先でございますが、上野市街地と桐ヶ丘というふうに視野を入れさせていただいております。  また事業化に当たりましては、まず今進めております事業内容の理解の浸透というものを一層進めていかなくてはならないと、こう考えておりまして、さらに処理場のことですとか、使用料あるいは事業の負担金等々いろんな課題が出てまいっておりますので、これまでのような地元と話し合いを進めているという類のものではなしに、この1年何を説明してどういう成果を上げていくか、そして次の年度にはどういう課題に取り組んでいくか。そのところをしっかり進捗管理を私どもとしてもさせていただきたいと思いますし、担当者にもそれを求めながら再度元へ戻るのようなことのないように、そして1つずつ積み上げられるような事業化に向かった進捗というのを図っていきたいと、こういうふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  田中議員。 ○12番(田中 覚君)  非常に重要な施策、伊賀市の発展には欠くことができない施策なんです。今、管理者がおっしゃっていただきましたそのとおりだろうと思います。どうぞ情報を公開していただいて、優先順位の高いところからつまり、こういう言い方もできるかわかりません。できるところから速やかにやっていく。つまり伊賀市の旧の上野のこの高台や、桐ヶ丘、また桐ヶ丘のほうは中谷議員のほうから改めての質問があるらしいので、議論はいたしませんが、一つ一つここのエリアで話が進んでいます。うちのところは話は進んでいません。こういう処理場の位置でいかがでしょうかということを、住民地域と市が協議していただいている内容なんかは、どんどん出すべきだと私は思うんです。それで一刻も早く点としてそれが線につながり面となるべきだと考えますが、情報の持ち方について管理者の御所見というのはどうなんでしょう。 ○議長(空森栄幸君)  上下水道事業管理者。         (上下水道事業管理者 北山太加視君登壇) ○上下水道事業管理者(北山太加視君)  その前に、1つ答弁漏れがございました。旧上野商業高校グラウンドの処理場の適地という指摘についてでございます。具体的にはやはり人口の重心の多いところから流末方向を定めまして、排水方向を定めまして、適地を選定していくのが一番上等ではないかなと思わせていただきまして、当然その場所も適地になるでしょうし、市街地の西部方面へも適地がないのかな、そういう探し方をさせていただくことになりますので、当然概要の設計なりをさせていただく中で絞り込みについては、また地域の方々と相談をさせていただきながら、させていただけたらなと思っております。  具体的に事業を進めるに際しましての情報ですが、具体的に現段階でさまざまな情報をかき集めているという状況ではございませんので、先ほども申し上げましたように1つずつ積み上げながら、それを受益であります住民の皆様方に情報を出していきながら意見を交換をさせていただく中で進捗をはかりたいと思っております。 ○議長(空森栄幸君)  田中議員。 ○12番(田中 覚君)  総論賛成、各論反対というその袋小路に落ち込まないようにだけお気をつけいただきたい、このように思います。  4番目。線引きの廃止でその後。つまり今、条例の中身につきましては、また常任委員会等で議論させていただきます。この9議会に自主条例が提案されまして、いよいよ来年の4月1日に私たちが示す土地の有効利用、つまり今まで旧の上野を縛っていた線引きというのが廃止されるという大変喜ばしいことになりますけれども、もう既に私のところへは何十人もの方が外れたらここはどうなるの、こういうところで私たちは今まで縛りかけられたけれども、どうなりますか等々の相談が非常にたくさんある。  平成4年に線引きがなされた。私そのときもう平成3年で県のほうに行かせていただいておりますので、そのときもすごい御相談いただいたんです。矛盾してるじゃないか、もしくはおかしいじゃないかと、こんな話。今度はそれをまた今度は戻すという話。いや戻すプラス自主条例で新たな規制、それと新たな都市の町の発展のために方向性示しますということ。これってすごく大混乱を来す、私の平成4年の引き出しから見たら、そんなふうに捉えて仕方がない。  相談がふえるし、ときには、当時の県の開発室どこやったかな、もう大パニックになったことも記憶にあるんです。市民の一人一人の要望、もしくは今までの不平不満も含めて、今度は県の開発指導課なり、県民局に相談よりも伊賀市直接つまり伊賀市の条例ですから伊賀市は直接いろんな相談が来ようかと思います。その体制は取れているんですか。もうそろそろ半年前ですよ。どうなりますか、こうなりますかという相談窓口の体制が人数的に取れているのか、予算的に取れているのか。今から1年間、ちょうどぐるっと回って条例ができてからまだ半年、いや実は二、三年の間大変なことになろうかと思いますが、そのあたりは調整もしくは予算措置なんかは取れているだろうかということをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。            (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  ただいま、議員御質問いただいました。来年度からは、今まで行っていた線引き制度、これの見直しによりまして、自主条例で土地利用を行っていこうということで、今議会への上程もさせていただいております。  この条例、施行始まりますと、議員おっしゃられますように、その運用におきましては、市で用途の事前審査また前さばき等を行っていく必要が生じてまいります。つきましては、今現在行っている業務量に対しまして、かなりな業務量がふえることが想定されております。  また、この条例を策定する際に、その内容を審議もしていただきました伊賀市土地利用管理手法検討委員会、こちらのほうからも市独自の条例の運用に伴いまして、その行政の運用体制の充実を図るようにと、こういった提言もいただいております。  今後施行始まりますと、現在のその都市計画課の体制ではやはりさばいていくことが困難でございます。ですので、適正な指導審査が図られるよう、また人員の充実、またしっかりとした組織体制の充実に向けて整えてまいりたいと考えておるところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  田中議員。 ○12番(田中 覚君)  非常に曖昧な言葉、しっかりとした体制みたいな。一体からそのしっかりとしたというのはじゃあ今しっかりしてないのかという話で、今もしっかりしているけれどももっとしっかりするという意味なのかよくわかりませんが、実は三重県の中でも線引きをしてあるのが市なんかは大半です。  そうすると、例えば三重県から何人か応援来てもらって、線引きを廃止したときにはこういうふうな問題点、課題が山積します。それをこういうふうに解決していかなあかんな。それをノウハウを持って例えば津市なり、鈴鹿なり四日市のほうにも言うてあげよとか。もしくはそれぞれ各市の、例えば津なり四日市なり鈴鹿なりからそれぞれ関係者をこちらに出向いただいて、みんなでその線引き廃止についての対応していって、それぞれノウハウつけてもらうとか。県なりほかの市から、もしくは伊賀市の市役所の中からも増員もらうとか、具体的にしっかりした体制組むというのは部長どういうことなんだろう。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。            (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  議員から大変貴重な御意見いただきました。その県の職員の応援体制ということも今おっしゃられておられましたが、今の現段階では市の職員を都市計画課へ数名増員していただく方向で要望をしているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  田中議員。 ○12番(田中 覚君)  覚悟はわかりました。しかし、現実の話として大変混乱されると私は思います。したがって、その全庁的に取り組む大きな施策の1つ、それも全庁的というか実は三重県で初めてなんですよね。全国でもまずない話なんですよね。そうしましたら、その全国に先駆けて伊賀市が取り組んだ線引き廃止条例で地域がよくなった、地方都市であっても再生を図ってきたということを、実は伊賀市から全国に情報発信しなくちゃならない。そんな責務も担っているということを十分に、建設部長だけの話じゃないんですよ。そういうことをここに置いといてもらって、例えば総務あたりにとか人事、もしくは副市長に県頼んでくれやんかとか、そういうふうなことで建設部長だけの話じゃなくて、全日本的な課題としてお取り組みいただきますよう心から期待をしておきたいと思います。  最後になりましたが、8月の28日に公表されました全国学力テスト。前にも少し触れましたけれども、今回はその公表に至ったという非常に評価をさせていただきたい。三重県はそうして全国よりも低い位置にあった。伊賀市は三重県を比べてやっぱり少し低い位置にあった。こういうことなんです。  ここは、ここからわからんとこなんですが、つまり例えば伊賀市の小学校6年生の基礎の国語は74点。全国は74.8、惜しい、コンマ8やということなんですが、四捨五入してるというんです。74にするのに。だから74.4やったら74なんですよね。74.1なら74.8の全国平均よりも惜しくない。一体からこれを丸めて四捨五入する意味はどこにあるのか。  保護者は、うちの子供はちゃんと学力が伸びているんだろうか。うちの子供が行っている学校はちゃんと勉強を教えてくれているんだろうか。保護者はもしそれで足らなかったら、習いであるとか塾へ行かせなあかんのだろうか。そんなことを子育ての中で非常に悩まれている。したがって、伊賀市の全国学力テストのレベルをお示しいただいたことはいいけれども、まず、そのコンマ何がしで丸めて四捨五入した理由がもうさっぱりわからん。  2つ目、じゃあその後に必ず保護者が期待するのは、学校順の順位をお示しをいただきたい。自分の子供が行っている学校は伊賀市全体のどの位置にいるんだ。自分の孫が行っている学校は伊賀市全体のどの位置にいるんだ。そのことによって、子供たち、孫にもっと勉強せえとか、もっと遊べとか、もっと仲間づくりせえとかいう指導もできるけれども、一体から私たちの子供たち、孫たちはどのレベルで勉強させていただいているんだろう。このことを私は何人かの保護者から聞かせていただいた。ただ、何人かでありますから大方の意見ではありません。本当にまれな意見でありますけれども、口をそろえてこの記事を拝見された親たちはそのようにおっしゃいました。そのあたり2点、教育長の御所見をお尋ねしたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  よろしくお願いいたします。今議員のほうから御質問を受けましたことに関しまして発表させていただきます。  小学校6年生と中学校3年生を対象にした4月の全国学力学習状況調査の結果を今おっしゃったとおり、8月の28日に公表をいたしました。昨年度までは序列化や過度の競争を招くことのないように平均正答率を全国と比べてほぼ同じとかやや高い、低いという表現で公表していましたけれども、今回より数値で公表することにいたしました。一応その結果をここで発表させていただいておきます。教科に関する調査の平均正答率は小学校6年生が国語A74%、国語B57%、算数……(発言する者あり)あ、これはいいですか。  この公表結果の方法を変えた理由は次の2点です。  1つは、今年度から平均正答率の小数点以下を四捨五入した整数値で国から結果を提供されるようになった。この点を含め序列化や過度の競争をこのことから招かないと判断をしたことからです。もう1つでは、県内でも数値を公表している市町が多くなっていますが、この際も整数値、今言いましたように四捨五入した形での発表の仕方がそのほとんどということでございました。そこでの個別に細かいところも発表されているところもありますが、一応判断したのは、国からの整数値での公表ということを支持した形でございます。  調査結果に関しまして、小学校において取り組まれてきた授業改革等の取り組みは、一定成果が出ているというふうに考えております。中学校におきましては、授業改善に一層取り組んでいく必要があると考えています。また各学校から家庭にも呼びかけ、中学生の家庭学習の時間をふやしていく必要があると考えています。  今後、教科に関する調査だけでなく、生活環境や学習環境等に関する質問紙調査の結果も含め詳しく分析を行い、学力向上プロジェクト委員会での検討を経て、詳細な結果の分析と今後の具体的な取り組みを明らかにしていく予定です。なお、各学校での調査結果の数値公表に関しましては、個々の学校の序列を明確にしてしまうことから、過度な競争を招くと考えておりますので、数値公表を行うことは考えておりません。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  田中議員。 ○12番(田中 覚君)  大半の市はコンマ何%まで公表し、十分に反省したり評価している。私、ここで過度の競争性なり、序列化を生むって、それは例えば子供の立場になっておっしゃっている。保護者の立場になっておっしゃっている。それとも学校の先生や教育委員会の立場でおっしゃっている。どっちなんだろう。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  今の御質問に関しましては、子供、児童生徒及び保護者その地域も含めた中で総合的に判断した結果でございます。 ○議長(空森栄幸君)  田中議員。 ○12番(田中 覚君)  全然さっぱりわからん。ある市では5年間の成績の数値をグラフ化し、表にして示している。つまり、努力の成果をちゃんと示し、そして一人一人の子供がもしくは学校が、そして先生が一丸となって、そして地域の学習力、伊賀市全体の学習力を上げていこうというのがその数値で読み取れるんですよね。しかし、過度の序列化、もしくは競争性って、もうさっぱりおっしゃっている意味わからん。だから、どことどこが競争するの。どことどことが序列化になったらだめなの。子供の勉強の成果を示してやることのほうが大事やないの。この価値観の違いあるんですが、もう一度御所見聞かせていただける。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  お答えさせていただきます。今おっしゃっている、今回整数値による国の発表を受けて、四捨五入というそこが個々の捉え方でいろいろ考え方があるとは思いますけれども、実はそこに含まれる四捨五入の中での話だと、個々の学校は発表するつもりがもともとないんですけれども、市町村での比べることによっても、じゃああの地域が強いんだ。あの地域が頭がいいんだ。それに対して、そこで努力をするよりも、今私が考えているのは、今伊賀の子供たちにやはりもう少し競争心を持ってもらいたい。その競争心というのは誰もが高校に行くということが、ある意味よその地域よりも簡単にできる。そのために社会に出たときに競争になかなかこれまで競争してなかって、社会に出ていきなり競争の中に巻き込まれるよりは、徐々に数値を発表することによって、そういう競争が社会にあるんだよということをわかってもらいたいからという形で今回は整数値での発表に基づいたものです。  今おっしゃっている小数点第1位の位まで発表すれば、それが向上心につながるという意味でおっしゃっていただいているとは思うんですけれども、第一段階として、私は整数値での発表を支持したということでございます。  以上です。 ○議長(空森栄幸君)  田中議員。 ○12番(田中 覚君)  子供にもしくは、保護者に、いわゆる納税者の立場で皆さん方が働いていらっしゃるのか、それとも組織を守るために働いていらっしゃるのかというのが明確に今の御答弁ではさわりませんでした。  こんな例を挙げさせていただきます。この市役所に自動販売機がある。一番高いところは88万円余りの入札でその応札した。88万でその場所を貸してということ。職員労働組合の事務所はただで使わせている。どっち向いての仕事なんだろう。本当に働き方改革、皆さん方のマインドをお変えいただくように心から期待して質問を終わります。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって、田中 覚君の質問を終了します。  続いて、質問順位 第5番、山下典子君の質問を許可します。  山下典子君。             (8番 山下典子君登壇) ○8番(山下典子君)  草の根運動いがの山下典子です。今回は子ども・子育て環境の充実、スポーツによるまちづくり、伊賀市消防団のあり方、JR柘植駅の整備の4点について質問させていただきます。
     まず、子ども・子育て環境の充実についてです。市長は昨年の市長選挙の公約の中でも子育て支援のさらなる充実を大きな柱に掲げ、子どもは伊賀の宝として、妊娠、出産、子育てに至るまでの切れ目のない支援を打ち出しています。  そこで、産前産後ケアを中心に伺いますが、伊賀市の主な産前産後ケア、そしてその利用状況、今後の課題など、市の考えを伺います。  後の質問は自席にて行います。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  子ども・子育て支援の中で、主に産前産後ケアというようなことでお尋ねをいただきました。サービスの種類と利用状況ということでいいのかなというふうに思っております。主なものを申し上げたいというふうに思っております。  安心安全な妊娠出産を迎えられるよう、妊娠期から切れ目のない支援というのを実施させていただいております。まず妊娠期ですけども、母子健康手帳を発行時に母子保健事業の御案内、ちょっと今あっちにあるんですけども、こういうような冊子をつくっておりまして、それをお渡しをさせていただいて、御説明もさせていただいております。  妊娠出産に伴う、不安や悩みを聞かせていただいて、支援が必要な妊婦や御家族に対して、電話相談や家庭訪問による支援を実施しているというところでございます。また、14回の妊婦健診費助成に加えまして、平成28年度から新たに母子健康手帳発行時に妊婦の無料歯科検診受診券というのを発行いたしております。受診者数は121名でございました。  それから出産後の支援といたしまして、出生届を出していただいたときに伊賀流未来応援の術という、これはまた別の冊子なんですけども、そういうようなものをお渡しさせていただいております。これにつきましては、保健師が赤ちゃん訪問をするときに内容の説明をさせていただいているというところでございます。  支援の内容でございますけども、平成27年度から産後に育児不安があって、周囲に支援者がいないという保護者の方に対しまして、産科医療機関やあるいは助産師が育児指導を行う産後ケア事業というのを実施させていただいております。利用状況につきましては、少ないんですけども、平成27年度は利用者なしで、平成28年度は1件、今年度は現在までの時点で3件というところでございます。  それからファミリーサポートセンター事業といいまして、育児の援助を受けたい人と援助する人が会員となりまして、その双方の依頼と了承の上で一時的にお子さんをお預かりする事業ということでございます。こちらにつきましては、平成29年4月末現在の会員数が依頼会員、その事業を依頼する方ですけども216人、それから提供会員、引き受けるほうですね、この方が146名、依頼提供会員といいましてどっちもやりますよという方が27名ということで合計389名の登録をいただいているというところでございます。28年度におきましては、634件の利用がございました。  それから、さらに本年度からですけども、子育て支援ヘルパー派遣事業というのを実施いたしております。これは、妊娠期から子どもが満1歳までの児童を養育している方で支援が必要であると思われるんですけども、いわゆる援助してくれる人がいない。こういう方に対しましてヘルパーさんを派遣していただいて、家事等の支援をさせていただく事業ということでございます。本年度からの新規事業でございまして、現在のところは登録者は2名ということでございます。  あと、赤ちゃん訪問ですとか、乳幼児健診ですとか、いろいろございますんですけども、それぞれ数値もございます。必要でしたら申し上げますけども、主なところはこういうところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  利用者がゼロとか、例えば子育て支援ヘルパーもゼロ件でしたけども、これはニーズがないのではなくて、ニーズを掘り起こしていないんじゃないかなと思うんです。2015年に策定されました子ども・子育て支援事業計画のニーズ調査の中でも80%以上の方が子育てに対して何らかの不安を持っているということがわかります。これが名張の子育てガイドなんですけれども、こちらには名張版ネウボラ体系図というのがありまして、一目でその時期に何をしなければいけないか、どんな育児支援があるのかを一目で知ることができるんです。  先ほど電話相談もしていると言ってましたけど、名張市の場合は生後2週間で全戸に保健師が電話をして相談を受けております。今、注目されているネウボラなんですけれども、これはフィンランドの子育て支援のことですけれども、ネウボラが最も大切にしているというのは対話なんです。生まれてすぐにフィンランドではネウボラに行って、そこでネウボラで1人の担当の方ができて、大体その基本的な担当の方がネウボラおばさんと言われて家族の心身のサポートを就学までやるわけです。そういうふうに接点をつくるということがとても大切だと思うんですけれども、注目されている名張市がこういうふうにネウボラとしてやられているわけですけれども、伊賀市としていかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  ネウボラの考え方は国も別に推奨しているわけではなくて、モデル事業をやったときに、それを例にとるところが多かったというふうに思っております。ですので、ネウボラが全ていいということではなくて考え方としては当然それはそれでいいというふうに思っております。  ただ、私ども、今啓発が足りないというような部分は若干あるのかもしれませんけども、事業の中身としましては、そういう事業をされているところとそんなに遜色もないというふうに思っておりますし、保健師の取り組みに関しましても、一定よその市と同程度あるいはそれ以上にできているのかなというふうに思っております。ただ、1人の保健師の方が就学までというそんな制度になっているところというのは余りフィンランドではそうかもしれませんけど、日本の中では余りないのかなというふうに思ってますし、名張市さんも例に出されたのですけども、町の保健室というところがあります。ありますけども、そこが一旦行って、そこの保健師が多分お話もされると思うんですけども、次は違うところへ行かなきゃいかんと思うんです。だからそこでずっと全部来ていただいて終わるということではないというふうに思っておりますので、その点、私どもはハイトピアもございますし、一定そういう拠点的なものというのは整備もできておるというふうに思っております。いわゆるサテライトも、そういう機能、一定保健師を置いて持っておりますので、伊賀市に合った特徴的なものというのが一定できておるのではないかなというふうに思っております。啓発が足りないという部分に関しましては、まだまだやっていかなきゃいかんというふうに思っておりますけども、その点、そんなに悲観的なものではないというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  最後に子育てをしている方から具体的なことなんですけど、1つお伺いしたいんですけれども、例えば第2子、第3子を妊娠した場合、上のお子さんを一時保育所で入所できるという、そういう取り組みありますよね。それなんですが、今伊賀市では、生後2カ月までということなんですけども、名張市の場合は生後6カ月まであります。なぜ生後2カ月がよくないかといいますと、生後2カ月ですと赤ちゃんは表現が、よく泣くんですよね。おなかがすいた。オムツが、全部泣くことで表現します。そしてまだ首がすわっていません。そして生後6カ月になりますと、首がすわってきますので、お母さんはおんぶしながら上の子の面倒を見たり、家事をすることができますので、これを6カ月まで延ばすことはできないんでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  保育所の関係でございますけども、上の子が保育所へ行っていない段階で次の子ができて、産前産後のときに上の子の面倒を見れないと、こういうケースだというふうに思っておるんですけども、それが国の基準というのがございまして、それが基本2カ月ということになっております。  場合によりましては、お母さんに事情があるとかいうケースによりましては、それを少し延ばすというようなことも、当然制度としては可能は可能なんですけども、全部そういうふうにするというのは、やはり国の基準というところから少し外れてもまいりますし、その間にほかで待っておられる方も実はおられます。  誰を優先するのかと、今度はそんな話になっていくのかなというふうに思っております。議員おっしゃることもよくわかるんですけども、市の中でもう少しそういった資源がたくさんあって、人もたくさんおれば全部お受けするということもできるのかわかりませんけども、大変申しわけないんですけれども、この業界もなかなか人がいないというのが現実でございまして、今のところ、そういうようなところに関しましてはよほどの事情がない限りは2カ月で退所をしていただいているというところでございます。申しわけございません。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  子育て環境の充実は子供たちや子育て世代を応援することだけじゃなくて、伊賀市の魅力づくりにもつながりますので、どうか、施策の充実をお願いしたいなと思います。  次に移ります。三重県の子ども医療費助成制度では医療機関の窓口で一旦医療費を支払い、二、三カ月後に口座振り込みされる償還払い方式となっており、子育て中の世帯にとって医療費の窓口での支払いは大きな負担となっています。少子化が進む現在、安心して子供を産み育てることができる環境整備が求められ、全国では既に38都府県で窓口自己負担分を全額負担しなくてもよい、窓口無料制度を実施していますが、東海地方では唯一三重県だけが窓口無料化を実施していません。全ての子供たちにひとしく医療を保障していくために、伊賀市は市独自の取り組みとして、子ども医療費の窓口無料化について実施に向けた準備をしているとのことですが、具体的にいつ、子ども医療費の窓口無料化が実現するのか答弁を求めます。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  市長の公約で出てたものでございまして、子育て支援の一環ということで少しでも早くということで本年10月からというようなことで実施する方向で進めておりました。しかしながら、年度の途中ということもございまして、国民健康保険団体連合会など関係機関と制度の運用について協議を重ねるとともに、システム改修に係る費用を勘案した結果、できるだけ経費をかけずにかつスムーズに実施したいというようなことで、来年4月からということでさせていただきたいと思っております。  なお、お隣の名張市さんも来年の4月から始めるというようなことで伺っております。実施に当たりまして、名賀医師会様の御協力を頂戴しながら、伊賀市の未就学児が名張市で受診した場合にも窓口での負担が要らないという方向で進めてまいりたいというふうに考えております。しかしながら、これは逆に伊賀市の医療機関のほうでも名張市の未就学児を無料になっていくという、そんな方向も考えなければなりませんので、両市の実施時期が異なることで短期間にたびたび運用が変わるといいますか、そういうようなことで、対応をしていただく上で余計な混乱が生じるのではないかというようなこともございまして、そういうことはできるだけ避けたいというようなことでございます。  また国のほうでこの件に関しまして、国民健康保険の国庫補助金ですけども、これが来年4月からは今まで減額されてたんですけども減額されないというような形になってまいりました。したがいまして、そういったこといろいろ総合的に判断をさせていただきまして、4月に実施するメリットが大きいというようなことで来年の4月から実施させていただきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  来年4月からということなんですけども、先ほど部長の答弁にもありましたけども、これまで国は子ども医療費の窓口無料化に踏み切る自治体に対して、国民健康保険療養費等国庫負担金の減額措置というペナルティーを課してきましたが、ようやく平成30年度より未就学児までを対象とする医療費助成についてはペナルティーを廃止することが決定されました。しかしながら、三重県はこのほど市町独自で窓口無料化を実施する自治体に対して償還払いに比べて伸びたと想定される額について、補助金を減らすという新たなペナルティーを市町に対して課そうとしています。国でさえ見直す方向にある中、県の姿勢は子育て世代の期待や市町の努力にブレーキをかけるものです。伊賀市としてそうした県の新たなペナルティーに対する御意見を市長お願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  それについては、先にそのほかの県内の市で首長さんたちが集まったときに、そういう情報が流れました。それについては、我々は団結して県にそうしたことのないように求めていこうということを申し合わせておりますし、またそのようなことがあったとしても、私どもは独自にそれには拘泥せず進めてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  では続いて、スポーツによるまちづくりについて質問させていただきます。  来年には東海地方でインターハイが、2020年には東京オリンピックが、2021年には三重県で国体が、2026年には愛知県でアジア競技大会が開催されます。国はスポーツ市場を拡大し、2020年には10兆円、2025年には15兆円に拡大することを目指しています。さらにスポーツツーリズムの活性化とスポーツによるまちづくりを進め、スポーツ目的の訪日外国人観光客を250万人程度、スポーツツーリズム関連消費額を3,850億円程度に拡大することを目指しています。経済や地域の活性化の観点からスポーツによるまちづくりの推進に積極的に取り組むべきと考えますが、市の考えを伺います。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  今、スポーツツーリズムということでお尋ねをいただきました。  スポーツイベントの参加者、あるいは観戦者、それと周辺地域の観光を融合させるというような形の取り組みだと思います。伊賀市、今でも例年6月に青山つつじクオーターマラソン、それから11月伊賀上野シティマラソンというのを開催をしておりますが、約5,000人、そのうち市外から約3,200人参加をいただいております。  また、ことし11月3日には、市の地域活動支援事業補助金を活用した民間団体が忍者トレイルランということを企画いただいておりまして、これには500人を超える参加者が見込まれるというふうに聞いております。こうした大会はスポーツ関係団体、観光関係団体、及び地域あるいは民間企業と連携しましてスポーツの振興という側面だけではなくて、伊賀市のシティプロモーションに非常に寄与いただいていると思っております。  特にことしの伊賀上野シティマラソンなんですけれども、昨年度参加いただいた方々に対しまして、観光協会が実施しています忍者道場修行ちょい食べ歩きの巻をダイレクトでその去年参加いただいた方に紹介をしていますほか、当日の参加者を町なかに誘導するというような取り組みも計画をしているところでございます。こうしたことで、こういう見るスポーツと観光の観点から競技観戦だけではなく、あるいは競技参加だけではなく、市内を観光いただけるように関係機関と連携した取り組みを努めてまいりたい、こういうふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  部長から積極的に取り組みたいというお気持ちだったかと思うんですけども、運動施設についてなんですけども、市内外で練習場所に困っているスポーツ団体の話をよく聞きます。伊賀市には各種スポーツ施設や廃校になった体育館があります。決してトップクラスの施設とは言えないものの、きちんと整備をすればスポーツ団体や大学のサークルなどの宿泊とか合宿に誘致取り組めないでしょうか。  名張市では競技場と野球場をナイター設備の整った人工芝に改修してから大変人気がありまして、伊賀市のチームでも名張市まで出かけて行って練習しているところもあります。このグラウンドはネーミングライツを使い、改修工事の一部はスポーツ振興くじtotoの助成金を受けて行われました。きちんとした環境整備を進め、市外県外のスポーツ団体の利用促進を図り、伊賀市にある温泉ですとか、おいしい食べ物、そして自然環境、さまざまな魅力と結びつけて誘致するなど、スポーツと産業と観光を結びつけたまちづくりを庁内で横断的に取り組むべきではないでしょうか。市長の考えがありましたら、お伺いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  大変横断的によく勉強いただいたのだなと思って聞かせていただきました。我々もそうしたことの研究はぜひやっていかなければならないと思っております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  研究していただくということなんですけれど、現在のスポーツ施設の環境整備についてお伺いします。  伊賀市には、伊賀フットボールクラブくノ一という女子サッカーのチームがあります。この伊賀フットボールクラブくノ一のホームは上野運動公園競技場がホームなんですけれども、夏場はナイター設備がないということでホームなんですけれども、よそのグラウンドに行って試合が行われます。また、来年のインターハイでは男子サッカー、2021年の国体でも女子サッカーの競技はこの上野運動公園競技場で行われます。  これをチャンスとして捉えて、ナイター設備を設置するなど利活用しやすくする必要があるのではないでしょうか。それからほかの施設でも、例えばゆめが丘多目的広場は少年サッカーの大会とかでよく使われますけど、あれ天然芝と言っていますけど、もうまるで雑草のような状態になっています。どうか皆さん、ちょっとそういった運動施設をきちんと管理していただきたいと思います。例えばテニスコートでもナイター設備が整っているのに、壊れているところもあります。そういう点もよくごらんになっていただきたいと思います。ネーミングライツやtotoの助成金など、知恵を出しながら新たな財源確保に取り組み環境整備を進めていただけないでしょうか。答弁お願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  確かに、御指摘いただいているとおり、体育施設で整備を必要とする部分というのはかなりございます。これといいますのも、実は伊賀市合併をいたしまして伊賀市の今の規模よりも、そのまま合併前の市町村の体育施設を引き継いでおりますので、他市に比べて相当数施設数も多くなっておりまして、それ相応にランニングコストという部分もかかってまいっております。そのランニングコストを指定管理などで賄っているわけですけれども、そこでなかなか老朽化対策等の大規模な修繕に回せる金額が少し不足しているという部分もございます。  今、おっしゃっていただいたように、ネーミングライツでありますとか他の団体の補助金でありますとか、そういったものを十分活用して整備は行っていきたいと思いますけれども、まずは体育施設で公共施設においても公共施設最適化計画ということで、施設の統廃合を進めつつ、存続させる施設についてそういう整備を計画的にしていきたいというふうに思っているところです。 ○議長(空森栄幸君)
     山下議員。 ○8番(山下典子君)  一定の答弁をいただきました。その公共施設最適化計画についてもどこを残すか、どこを残さないかというのを、それをはっきりしてほしいという声を聞くんです。それについてはいかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  本年度スポーツ振興審議会が、ここ委員さんを任命しておりますけれども、そこを中心として体育施設の最適化配置計画、そういったものを検討していく予定としております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  では、次の質問に移らせていただきます。  地域の防災、防火を最前線で担う消防団員の皆さんの活動、女性消防団員の皆さんのきめ細かい啓発活動には敬意を表するところであります。また、昨年の全国消防団操法大会では、三重県代表として全国1位に輝いた伊賀市消防団の皆さんの輝かしい姿は忘れられません。  そこで、伊賀市消防団の皆さんが活動しやすいように、そしてより機動的なこれからの消防団のあり方について質問します。その消防団員の定数ですが、近隣の名張市が500人、鈴鹿市が455人、亀山市が415人、三重県で最も人口の多い四日市市でも620人ですが、伊賀市は1,510人となっています。その根拠と全国の基準から見ると伊賀市の消防団の定数は何人になるのか教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  消防長。            (消防長 久保安治君登壇) ○消防長(久保安治君)  伊賀市消防団の定数につきましては、伊賀市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例によりまして1,510人と定めております。これは伊賀市が合併いたしまして、平成16年に旧市町村の消防団員定数を合算しました団員数となっております。また、国の基準といたしましては、標準的な市町村、人口10万人で交付税算定基準の団員数は570人、伊賀市の交付税算定基準の団員数は563人でございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  つまり、定数が国の基準のおよそ3倍になっているということですよね。防災の日でもある9月1日の毎日新聞インターネット版で、消防団員が退職時に受け取る報償金について、自治体側が団員の定数に応じて共済制度に支払っている掛金の総額と実際の団員数から算出した総額との差額が13億円を超えている実態がわかったと報道されました。この点について伊賀市の実態はどうなんでしょうか。そして災害時に出動したときの伊賀市の出動手当と国の基準の出動手当をお聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  消防長。            (消防長 久保安治君登壇) ○消防長(久保安治君)  伊賀市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例で定めておりまして、消防団員で非常勤の者の退職した場合において退職報償金を支給することとなっております。消防団員退職報償金等共済基金に掛金として条例定数の510人分を支出いたしております。平成29年4月現在の団員数は1,470人で40人の欠員となっております。  伊賀市消防団員の出動手当につきましては、伊賀市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例により団員が水防、火災、警戒、訓練等の職務に従事する場合において1回につき2,700円の費用弁償を支給することと定めております。国の基準といたしましては、標準的な市町村人口10万人で交付税算定額基準の出動手当の1回当たりの金額は7,000円となっております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  ですので、出動手当が基準は7,000円ですのに、2,700円しか支払われないということですよね。やはりこれからは、活動実態の乏しい団員を減員するなど、定数を最適化していくことが求められていると思います。また、定年退職を迎え、地域にいる消防団OBの皆さんにも協力していただくことで、より一層有事の際に機動的な対応がとれるものだと思います。今後の消防団のあり方について、消防長のお考えをお聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  消防長。            (消防長 久保安治君登壇) ○消防長(久保安治君)  全ての活動に参加する基本団員は少子高齢化及びサラリーマン化により確保が困難な社会情勢となっています。消防団員の確保において、災害時特定の活動に限定して地域で活動に参加する団員で消防団活動を補完する支援団員の入団促進を図るとともに、消防団女性部の防火防災啓発活動などにおいても入団促進啓発を推進しております。現在、伊賀市消防団では多様化する災害に対応する消防団の活動を活性化させるための活性化会議を平成27年8月から開催し、団員定数等について、検証、見直しに取り組んでいるところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  伊賀市消防団のあり方について一定の答弁いただきました。  では、最後の質問に移ります。  6月議会でJRの駅のバリアフリー化の質問をしたところ、宮崎部長はバリアフリー化に取り組みたいのはやまやまですが、現在甲南駅で行っているバリアフリー化工事は13億9,500万円の費用がかかります。また柘植駅の1日の乗降客が680人余りだと思うのですが、乗りかえの人数がこれにはカウントされていませんので、その乗りかえの人数をカウントした上でJR西日本にしっかり要望すると答弁されました。  私は甲賀市に問い合わせたところ、13億9,500万円というのは既存の駅舎の解体撤去費と新しい駅舎の工事費全てを含んだ金額で、全て甲賀市が負担しております。そして、その中での15人乗りのエレベーター2基の設置費用は6,300万円と聞きました。この点について市はどのように把握されていますか、そしてあわせて乗りかえの人数などを含めた乗降客数について改めてお答えいただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  当市としましても、そのエレベーター6,300万円というのは聞かせていただいております。議員さんからも6月質問いただいたところなんですけれども、まず、この駅舎の形の違いということが根本的にあるという部分を御理解いただきたいかなという思いなんですけれども、それはエレベーターの設置場所に係る財産帰属の部分の問題です。つまり改札内と改札外という形です。例えば甲南駅さんですと、橋上駅という橋の上にあるところですけど、そこは改札外の整備は市がするということで甲賀市さんが整備をされております。  今回柘植駅の場合考えますと、エレベーターだけで6,300万という話でございますけれども、跨線橋、橋かかっているエレベーターをつける場所にかかっているのが改札内のエリアでございまして、ここはJRさんが管理する敷地内というような形になっております。寺庄駅につきましても、改札外の市が管理する跨線橋にエレベーターを設置しているということでございます。したがって、どうしても柘植駅のエレベーターの整備につきましては、JR西日本さんが主体となって改修及び改修後の保守管理というのを担っていただくというような、駅の現在の構造というふうになっているわけでございます。  前回もお話させていただきましたとおり、国が定めました移動等円滑化の促進に関する基本方針という中では乗降客数の多い駅、つまり1日当たりの平均乗降客数が3,000人以上の駅から優先して整備を行っているという中で、平成28年度1日当たりの乗降客数672人で、この基準に達しておらないJR柘植駅につきましては整備計画が具体化していないという現状にございます。  ただ、今後もJR西日本さんが主体的に取り組みを進めていただけるよう、引き続き要望活動の場等を通じて働きかけは行ってまいりたい、こういうふうに思っております。何といいましても、この整備を行っていくためには、駅利用者数の増加という部分が欠かせないというところでございます。関係地域の御協力また、市民の皆さん方の協力も賜りながら利用促進をまず図っていき、実現に向けて粘り強く取り組んでいくことが大切かなというふうに思ってます。  先ほど最後に乗降者数お尋ねをいただいておりますが、具体的にJR柘植駅、平成28年は672人という数字は言わせていただきました。ただ、駅内の乗りかえの部分の人数は調査ができておりません。JRでもわかりませんし、実際に行って1人ずつ数えるしかカウントの仕方がないというようなことでございます。参考にJR伊賀上野駅は1日当たりの平均乗降客数は1,326人ございます。それに加えて、ここは伊賀鉄道分は乗りかえ分が372人というふうになってますので合わせて1,700人ぐらい乗降客があるというようなところでございます。JR甲賀駅につきましては、1,608人、それから寺庄駅は1,498人、いずれも平成28年の数字でございますが、甲南駅については1,768人、このような数字でございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  伊賀市都市マスタープランの拠点づくりの方向性のまとめとして、柘植駅周辺では次のように書かれています。1、柘植駅周辺の利便性の向上、駐車場の増設、コンビニ等のサービス施設誘導、駅舎のバリアフリー化など、公共交通の利便性向上。また3として、関西本線の電化や草津線の複線化と駅舎のバリアフリー化、バス等との連携強化による公共交通の利便性向上。この計画では駅舎のバリアフリー化は重要だと考えられますが、一向にプランから実行に移されておりません。そもそも柘植駅は伊賀市の東の玄関口として整備していくということが伊賀市合併当初からうたわれていることですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  JRさんが主体的に取り組んでいただけるということになりますと、そこの負担の部分について伊賀市も補助を考えるなどといったような施策は打てると思います。しかし例えば今の計画にのっとって、柘植駅を橋上駅に、もう駅舎から全て含めて全体的に前の広場も含めてどんと改築改造するというような話になりますと、柘植駅さんは、何といいますか南側だけが広場というかになりまして、駅の裏もありますけれども、この駅前のほうの整備というのでは、町なかのほうにくっついているんですけど、現在考えている中で、それほど橋上駅までして整備をして、大変な金額をかけてやるべき事業であるかということは十分な検討が必要な内容だろうというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  移動権という点から見ますと、本当、6月も言わせてもらったのですが伊賀上野駅、柘植駅というのはやはりバリアフリー化というのは必要じゃないかなと思うんですけど、例えば私、柘植駅で車椅子の方がずっと待っていらっしゃる姿を見たことがあります。車椅子の方が柘植駅を利用する場合は、JRの亀山鉄道部に連絡して亀山鉄道部の担当者によって移動いたします。電車の行き違いによっては長時間待たなければならないときもあるんです。その点についていかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  当市が直接整備をすることが困難だということは、先ほどお話をさせていただきました。しかし、補助的な部分というようなことで、実際にバリアフリー化事業をしていただくことになったときに、主体的に当市も協力していくことを検討できるのではないかということはお話をさせていただいたところです。  このバリアフリー化という部分で、例えば跨線橋に上がるのにエレベーターではない違う方法というようなことで、リフターとかもあるわけですけれども、車椅子という部分の利用者に対してはリフターでは危険が伴い常に使っていただくときには、車椅子を運んでいただく、介添えをしていただく人も必要になってくるということで、少し現実的ではないのかなというふうには思っております。  ただ、こういう整備の中でも今まで柘植駅利用者の利便性を向上させる取り組みというようなことでは、トイレの男女別化の改修あるいは観光誘客ための多言語サインの整備、あるいは来年度は30年度の春にはICOCAを初めとした交通系のICカード利用が可能となるなど、関係団体などとの取り組みが成果を生んできた事例もございます。  したがって、すぐにバリアフリー化というのが今厳しい状況ですけれども、最初言わせていただいたとおり、やっぱり利用者、利用者の増、地域とか利用者ともに、そういう取り組みを続けていかなければならない。こういうふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  子供もお年寄りも障がいのある人も自由に移動できなければいけません。それが移動権という権利です。私は今後も粘り強く伊賀の東の玄関口である柘植駅の整備と、そして全ての人が安心できる交通環境を訴えていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  これで私の一般質問を終わります。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって山下典子君の質問を終了します。  お諮りします。  市政一般質問は、本日はこの程度にとどめ、あす9月12日に延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(空森栄幸君)  御異議なしと認めます。  よって、そのように取り扱います。  なお、あす9月12日の本会議の開議時刻は午前10時とします。  本日は、これをもって延会します。御苦労さまでした。            (午後 2時49分 延会)           ―――――――――――――――...