伊賀市議会 2017-09-04
平成29年第 5回定例会(第1日 9月 4日)
消防次長〔
総務担当〕 城 戸 直 人 君
市民病院副院長[
事務部門]兼
健診センター副
センター長 松 田 克 彦 君
会計管理者 前 山 恭 子 君
上下水道事業管理者 北 山 太加視 君
上下水道部長 谷 口 昌 平 君
教育長 笹 原 秀 夫 君
教育委員会事務局教育次長 児 玉 泰 清 君
教育委員会事務局学校教育推進監
谷 口 修 一 君
代表監査委員 鈴 木 陽 介 君
監査委員事務局長 松 本 成 隆 君
大山田支所長兼
地域振興総括監 中 ひとみ 君
─────────────────────────
〇
出席事務局職員
職 名 氏 名
局長 百 田 光 礼 君
議事課主査[議会改革担当] 森 本 一 生 君
議事課長 籔 中 英 行 君
─────────────────────────
(午前10時00分 開会)
○議長(
空森栄幸君)
おはようございます。
ただいまから平成29年第5回
伊賀市議会定例会を開会します。
本日、ただいままでの
出席議員数は24名、会議は成立しました。
本日の
議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
なお、本定例会に説明員として出席していただいておる者の役職と氏名はお手元に配付の名簿のとおりであります。
この際、議事に先立ち、諸般の報告をいたします。
地方自治法第180条第1項の規定による
専決処分事項概要及び伊賀市
債権管理条例第15条第2項の規定による
債権放棄事項については、お手元に配付のとおり報告がありましたので、御了承願います。
それでは、これより議事に入ります。
日程第1
会期決定を議題とします。
本定例会の会期は、本日より9月28日までの25日間と定めたいと思いますが、これに、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
空森栄幸君)
御異議なしと認めます。
よって、会期は25日間と決定しました。
次に、日程第2
会議録署名議員の指名についてを議題とします。
会議規則第90条の規定により、本職において、7番 桃井弘子君、8番 山下典子君の両名を指名します。
次に、日程第3 請願第3号から請願第6号までを一括して議題とします。
今定例会におきまして、本日までに受理した請願は4件で、お手元に配付の
請願文書表のとおりです。請願第3号から請願第6号までの4件については、
教育民生常任委員会へ審査を付託します
次に、日程第4 議案第98号から議案第111号までを一括して議題とします。
当局の説明を求めます。
市長。
(市長 岡本 栄君登壇)
○市長(岡本 栄君)
皆さん、改めておはようございます。きょう、平成29年第5回
伊賀市議会定例会を招集しました。議員の皆さんには、きょうからの25日間、審議をよろしくお願いをいたします。
初めに、先の
新聞報道等で皆さんも御承知のことと思いますが、市の保育士が刑事事件に係る容疑で逮捕された件について報告します。この件については、勤務時間外の事件でありますが、公務員としての品位を失墜させたことは大変遺憾に思うところであります。市では
該当保育園の保護者に対し、事件の概要と今後の
保育体制について説明し、さらに公立の全
保育所長に対し、コンプライアンスの徹底を行うよう指示をいたしました。
今後、
当該保育士には事実関係を確認次第、厳正な処分をすることとし、既に全職員には
職員行動指針の徹底を行いました。
それでは、上程されました議案の説明に先立ち、先の
議会定例会以降の主な施策の状況と当面の市政に対する考え方を、先の定例会での議決第2次
市政再生計画の分野別に主なものを述べます。
健康・福祉の分野についてですが、
上野総合市民病院については、第1次伊賀市
再生計画の
重点プロジェクトに位置づけ、医師の確保や経営の改善に取り組んだ結果、平成27年、28年度と、2年続け、前の年に比べて3億円以上の
経営改善が図られました。引き続き、第2次
再生計画に基づき、事業を進めるとともに、三重県が策定した
地域医療構想に沿った
医療機能や
事業経営など、
公立病院としての役割を見据え、ことし3月に策定した第2次
上野総合市民病院改革プランにより、二次
救急医療を初めとする診療体制の充実と経営の安定に努めています。来年3月に診療報酬と介護報酬の同時改定が行われることから、動向を注視しつつ、市民に安心と信頼できる医療の提供に向け、引き続き努めていきます。
高齢者福祉についてです。平成30年度から32年度までを
計画期間とする第5次
高齢者福祉計画・第7期
介護保険事業計画については、高齢者の
自立支援、
重度化防止に向けた
取り組み内容や目標数値を設定するなど、国から
基本指針が示されています。今、その策定作業を進めているところです。現在、昨年度に実施したアンケート結果をもとに、課題や人口動態、
サービス需要の予測などを行い、
高齢者施策運営委員会で審議いただいています。年明けにまとめ、その後、皆さんにお示ししようと考えています。
こうした中、この7月に
認知症カフェ、
いがオレンジカフェを、
伊賀総合ケアセンターシルバーケア豊寿園内に開設しました。このカフェは、認知症の方が安心して外出できる居場所として、また、認知症の方の家族が情報交換を行うほか、認知症についての正しい知識の普及、
介護負担の軽減を図るなどを目的としたもので、このような施設は今後もより多く必要となると予想されます。
このことから、伊賀市では
認知症カフェ運営事業実施要綱を定め、認知症の方やその家族の方、
地域住民などが、気軽に利用でき集える場所として、今後も開設を進めるなど、認知症になっても、住みなれた地域で安心して生活ができる
まちづくりを進めたいと考えています。
次に、生活・環境の分野、
危機管理についてです。近年、突発的な
集中豪雨などが各地に大きな被害をもたらしています。この7月の九州北部の
集中豪雨でも、多くの被害がありました。先の台風5号でも、西日本から東日本までの広い範囲で断続的に、非常に厳しい雨をもたらしました。
伊賀市でも、状況により、必要な地域に、
避難準備・
高齢者等避難開始や
避難勧告を発令し、最大で計3,096世帯、7,484人に避難を呼びかけたところです。幸いにして伊賀市で大きな被害はありませんでしたが、
新聞報道によると、三重県内では2万人以上に
避難勧告が出されました。この台風では、
災害対策本部長として、人的被害を出さないことを念頭に、全体的な状況を見ながら、早目の
避難情報を出すなど、地域の代表者との連携を図りながら対応をしたところです。今後も市民の安全が確保できるよう、
避難情報の出し方や避難所のあり方などについて、
災害対策本部会議で検討をさらに行っていきたいと考えているところです。
また、
地震災害については、11月5日に三重県と合同で、
直下型地震と
海溝型地震が時間差で発生した想定の
総合防災訓練を行います。伊賀市の防災拠点である、しらさ
ぎ運動公園で、地域での
災害特性に応じた訓練、
住民参加、
関係機関との連携の3つの視点で訓練することとしており、
災害対応力の向上を目的としています。現在、訓練に向けて、
関係機関と調整しているところですが、内容が固まりましたら皆さんに報告します。
仮称、伊賀市
汚泥再生処理センター建設についてですが、先の6月議会で契約の承認がされました。現在、平成31年度末の完成を目指し、受託者と実施設計に向けての協議を重ねながら、
建設予定地の
ボーリング調査等を実施しているところです。
産業・交流の分野です。観光では、8月5日に、伊賀市と三重県、三重大学、
日本航空株式会社の連携による、忍びの里伊賀、
創生プロジェクトの発足式を行いました。伊賀市の持つ
歴史的背景、
環境特性を生かした
地方創生事業を進めようとするもので、伊賀市の歴史・自然・技といった資源とJALの行動力や発信力に加え、三重大学の持つ知と総合力を連携し、伊賀をフィールドとした、忍者の心・技・体を体感できるプログラムを展開しようとするものです。
当面は、
伊賀忍者が駆け抜けたであろう山々を走ることをコンセプトとした
忍者トレイルランを11月に、さるびの温泉を発着地点として開催するほか、忍者が多く住んでいたと言われる
丸柱地域で、当時の風景と変わらない伊賀の
里山生活を体験しながら滞在する、
ほんまもん体験を検討することとしています。
また、ことしで3回目を迎える
着地型観光、いがぶらですが、4月から有料の体験・学習型の
もてなしメニューを公募しましたところ、商業者や農業者、NPO、
自治組織などから、いがぶらり、街歩き・自然を満喫、歴史と文化・伝統工芸を訪ねるほか4つのジャンルに149の
おもてなしメニューができ上がりました。10月から12月初旬まで開催されますので、市民の皆さん初め、多くの参加があることを期待しているところです。
このような新たな
取り組みとともに、従来の
取り組みにも磨きをかけながら、訪れた方が満足できる多様な
観光地づくりを進め、引き続き交流人口の増、
地域経済の活性化を図っていきます。
平成27年度から始めている、
伊賀ブランドの認定については、6月に今年度の募集を行い、7月に
認定委員会で審査をした結果、14事業者、19品目を新たに追加することとなりました。8月31日に
お披露目会を行ったところですが、これで
認定事業者数は計48、認定品も86となりました。引き続き、伊賀の産品の販路拡大に向け、
認定事業者とともに
PR活動等を行っていきます。
生活基盤の分野です。都市政策についてですが、
土地利用については、平成30年度を目標に、
都市計画区域の統合、線引きの見直し、
土地利用条例の運用に向けて、国・県との下協議など、これまで事務を進めてきました。このたび、市民を対象に
地域説明会と
パブリックコメントを実施し意見集約を図り、
自主条例案を取りまとめました。今
議会定例会に、議案として提出しました。
この
自主条例の制定により、人口減少・
少子高齢化社会においても、持続可能な
都市運営をデザインする
都市マスタープランに掲げた多核連携型の都市構成を目指すことができるものと考えています。
住環境整備についてです。
空き家対策について、昨年度に
空き家等対策計画を策定し、計画を進め1年が経過しました。この間、全国で初めてとなる
特定空き家等判断基準を定め、保全上危険な空き家に対し、助言や指導を行い、30戸の
除却解体等を含め、1年で空き家が94戸、3.8%減りました。
また、全国初となる
住宅インスペクションや
住宅性能評価等の
サービスを付加した
伊賀流空き家バンクを昨年10月から運用し、6月末時点で54の物件登録、116の
利用者登録があり、これまで13の物件で売買・賃貸契約が成立しています。
この7月には、
国土交通省の
先駆的空き家対策モデル事業など2つの事業が採択されました。これにより、
所有者不在空き家等の所有者や相続人の調査、
財産管理を進めるとともに、
利活用可能空き家等の現況調査、
流通活性化を図るべく、今
議会定例会に提出した
補正予算に組み込んでいます。これらの
取り組みにより、今後も
空き家所有者や相続人が抱えるニーズにも応えつつ、伊賀市に住みたい、住み続けたい方の
空き家取得を支援し、移住・定住の促進につなげたいと思います。
公共交通についてです。
伊賀鉄道伊賀線の四十九町地内に計画している新駅について、先の6月
議会定例会で
工事委託契約の締結について議決をされました。これまで、
運営会社である
伊賀鉄道株式会社で諸準備を進め、先日、着工の運びとなりましたので報告をいたします。これにより、順調に工事が進みますと、来年3月末までには新駅の整備が完了する見込みです。
また、
バス交通についても、
住民ニーズに適応し、持続可能な
運営方法を構築する必要があることから、その中心を担う
地域運行バスの
導入ガイドライン案をまとめています。今後、導入に向けて
関係機関との協議を行った後、
交通不便地を抱える地域への説明会を行うなど、導入に向けた
取り組みを加速していきたいと思います。
教育・人権の分野です。
学校教育環境の整備についてですが、
長田小学校と
新居小学校の校区再編に伴う
新居小学校の
改修工事を初め、安心、安全な給食を安定して子供たちに提供できるよう、
PFI方式で行う
小学校給食センター整備運営事業についての
実施方針の公表を行うなど、事業の推進に積極的に取り組んでいます。なお、
新居小学校の校舎解体に伴う
大山田給食センターの
施設設備改修工事が完了し、本日より
新居小学校へ給食の提供を開始します。
次に文化・
地域づくりの分野です。
上野天神祭の
ダンジリ行事が、10月20日、金曜日から22日、日曜日まで行われます。
ユネスコ無形文化遺産に記載・登録されて、初めての開催となります。この
文化遺産が将来にわたり維持継続されるためには、祭り町の方たちだけでなく、市民の皆さん初め、企業や各種団体など、全市を挙げて
上野天神祭の
ダンジリ行事を支え、市民の誇りとしていくことも大切です。何より、観光客、地元・伊賀市出身者など、より多くの方にお越しいただくことが、維持継続の原動力となると考えます。そのためにも、行政として行うべきことを整理し、しっかりと支援をしていきたいと考えています。
最後に、計画の推進です。平成16年12月に施行された伊賀市
自治基本条例は、市民、
自治組織、
市民活動団体、企業、行政など、地域を支える多様な主体による協治、ガバナンスによる
まちづくりを推進するための根幹となるものです。平成24年に一部改正された後、4年が経過しています。平成31年度で
新市建設計画が終了することから
見直し検討に着手することとし、本年度中に見直しの
基本方針を定められるよう
取り組みを進めます。
行政サービス機能の充実と
業務改善についてです。その一環として
住民課窓口業務の一部の民間委託を、来月10月から実施します。昨年度に委託業者の選定を終え、現在、業者が
事務従事者を対象に、個人情報の
重要性等の認識を初め、業務内容の研修及び教育を行うなど、適切な対応ができるよう準備を進めています。予定では9月20日から住民課の窓口に立ち、10月2日からスムーズに業務が開始できる運びです。
広域連携事業では、6月に策定した伊賀・
山城南定住自立圏共生ビジョンに基づく事業を進めるべく、
関係職員で構成する各部会で
事業計画を定めました。今後は
事業計画を具体的に進めることにより、
圏域住民の
生活機能、
生活利便性の向上を図り、魅力ある
圏域づくりを進めています。
新
庁舎建設についてです。4月17日の起工式以降、工事は順調に進んでいます。工事の進捗率で申しますと、8月31目現在で、6.8%の工事予定に対しまして、6.8%進捗しています。また、10月14日、土曜日には、新しい庁舎をより身近に感じ、親しみのある庁舎となるよう市民見学会を計画しています。8月に地中基礎工事を行っていますが、見学会当日は、大型クレーンによる免震装置の設置の作業等を見ていただく予定です。詳しくは、9月15日号の市広報で市民の皆さんにお知らせすることとしています。とりあえず、この場をかり御案内とさせていただきます。今後も、施工者、監理者と一体となって、進捗におくれがないように進めていきます。
以上、先の
議会定例会以降の主な施策の状況と当面の市政運営に対する考え方を述べました。
それでは、提出しました議案の概要を説明します。
平成28年度伊賀市
一般会計歳入歳出決算、国民健康保険事業特別会計ほか各特別会計並びに病院事業会計及び水道事業会計の企業会計決算の認定についてであります。今、上程の議案第98号から議案第111号までの平成28年度伊賀市
一般会計歳入歳出決算、国民健康保険事業特別会計ほか各
特別会計歳入歳出決算並びに病院事業会計及び水道事業会計の企業会計決算の認定について説明します。
平成28年度の本市の財政状況は、歳入では、人口減少、税制改正、普通交付税の合併算定替の特例期間の終了などにより、平成27年度と比較しますと、自動車取得交付金、地方特例交付金等は増収となりましたが、市税、地方譲与税、株式等譲渡所得割交付金、地方消費税交付金、地方交付税等は減収となりました。
歳出では、合併算定替の特例期間の終了による一般財源の段階的な減額に対応すべく、総合計画に基づく施策評価を行うことにより、必要性、有効性、効率性などの視点から事務事業の見直しを行うことで、事業の重点化を行い、ムダのない財政運営に努めました。また、重点課題として、医療の再生、観光・農林業の再生に取り組むとともに、防災・減災などの市民生活の安全安心を守るための事業についても引き続き推進をしました。
さて、平成28年度の一般会計及び各
特別会計歳入歳出決算ですが、別冊決算書が
会計管理者から提出され、監査委員の審査を終えていますので、各種決算に係る主要施策の成果報告書及び監査委員の意見書を添え認定に付したいと思います。
決算の概要ですが、一般会計では、歳入が461億4,496万759円、歳出が451億5,347万9,172円で、歳入歳出差引残額は9億9,148万1,587円となります。翌年度へ繰り越すべき財源が9,069万1,000円ですので、当該年度実質収支額は9億79万587円となりました。
歳入では、市税収入済額が、前年度に比べおよそ5,900万円の減、地方消費税交付金がおよそ1億9,800万円の減のほか、地方交付税はおよそ5億9,800万円の減となりました。また、分担金及び負担金では、子育て支援のため、保育料の第3子無料化などによりおよそ2,700万円の減となったほか、市債につきましては、庁舎整備事業の大規模事業などにより、およそ18億8,800万円の増となり、市債元金償還に対するプライマリーバランスはおよそ1億8,900万円の赤字となりました。
歳出ですが、総務費では、庁舎整備事業に係る用地取得費、設計業務委託料や財政調整基金積立金の増加のほか、伊賀線経営安定化等基金の造成などにより、前年度に比べおよそ32億1,300万円の増となりました。民生費では、子育て支援基金積立金、児童手当扶助費の減などにより、前年度に比べおよそ1億5,900万円の減に、衛生費では、病院事業会計繰出金、水道事業会計出資金の減などにより、前年度に比べおよそ4億7,000万円の減に、労働費では、緊急雇用創出事業の皆減などにより、前年度に比べおよそ1,700万円の減になり、農林業費では、畜産施設等整備事業費補助金の皆減のほか、農地集積協力金などの減により、前年度に比べおよそ2億800万円の減になりました。商工費では、地域総合整備資金貸付金などにより、前年度に比べおよそ1億1,300万円の増になりました。また、土木費では、街なみ環境整備事業などの減により前年度に比べおよそ1億2,800万円の減に、消防費では、消防庁舎整備事業や消防救急デジタル無線の整備などの減により、前年度に比べおよそ4億4,400万円の減に、教育費では、成和東小学校、成和西小学校の
改修工事や崇広中学校屋内運動場耐震補強工事の完了などにより、前年度に比べおよそ1億9,900万円の減となりました。公債費では、市債元金償還金で前年度に比べおよそ2億4,800万円の増となり、市債利子ではおよそ9,200万円の減となり、公債費全体ではおよそ1億5,600万円の増となりました。
次に、国民健康保険事業特別会計ほか8特別会計についてですが、歳入合計が252億2,460万5,202円、歳出合計が246億2,571万1,285円で、歳入歳出差引残額は、5億9,889万3,917円となりますが、翌年度に繰り越すべき財源が172万3,000円ですので、当該年度実質収支額は5億9,717万917円となりました。
これら特別会計のうち、国民健康保険事業特別会計直営診療施設勘定診療所費におきましては、歳入が歳出に対しまして、1億2,490万5,570円不足となり、住宅新築資金等貸付特別会計におきましても、8,523万3,450円の不足を生じましたので、それぞれ翌年度歳入から同額の繰り上げ充用を行いました。
次に、財産区特別会計ですが、
島ヶ原財産区、
大山田財産区の2つの特別会計を合わせまして、歳入合計が4,847万1,848円、歳出合計が4,346万6,633円で、歳入歳出差引残額及び当該年度実質収支額は500万5,215円となりました。
続きまして、
病院事業会計決算及び
水道事業会計決算につきましては、別冊決算書のとおりそれぞれ提出され、監査委員の審査を終えていますので、監査委員の決算審査意見書を添え認定に付したいと思います。
まず、病院事業会計ですが、平成28年度では、4階病棟を再開したことにより全病棟が稼働し、また、
救急医療の充実と消化器肝臓内科を中心とした入院収益の増加を軸とした経営の建て直しに取り組むとともに、常勤医5名、看護師8名を新たに採用し、医療スタッフの充実に
取り組みました。
決算の概要ですが、収益的収支につきましては、消費税及び地方消費税を含み、収入決算額が43億6,365万649円、支出決算額45億963万3,645円となりました。資本的収支につきましては、消費税及び地方消費税を含み、収入決算額2億1,895万6,937円、支出決算額3億8,731万9,138円となりました。
また、損益につきましては、消費税及び地方消費税を除き、当年度純損失は1億4,943万578円となり、前年度繰越欠損金の10億108万9,076円と合わせ、当年度未処理欠損金は11億5,051万9,654円となりました。
次に、水道事業会計ですが、平成28年度では、水道広域化促進
事業計画に基づく、佐那具町、西之澤及び上神戸地内で新規給水エリアの拡大事業を、上野丸之内、上野赤坂町、小田町、別府地内等では配水管更新事業を行ったほか、ゆめが丘浄水場の送水ポンプ設備改良工事などを実施しました。
決算の概要ですが、収益的収支につきましては、消費税及び地方消費税を含み、収入決算額が36億1,023万4,983円、支出決算額が31億7,384万2,589円となりました。資本的収支につきましては、消費税及び地方消費税を含み、収入決算額で4億9,328万6,483円、支出決算額16億1,780万49円となりました。
また、損益につきましては、消費税及び地方消費税を除き、当年度純利益は4億1,061万684円となり、当年度未処分利益剰余金は11億1,319万7,769円となりました。以上、平成28年度の各会計の決算の概要について説明をいたしました。
よろしく審議をお願いをいたします。
○議長(
空森栄幸君)
この際、
代表監査委員に出席していただいておりますので、決算審査の概要について説明をお願いします。
代表監査委員。
(監査委員 鈴木 陽介君登壇)
○監査委員(鈴木陽介君)
おはようございます。監査委員の鈴木です。
ただいま上程されています平成28年度伊賀市一般会計及び特別会計の歳入歳出決算について審査の結果を御報告いたします。審査は7月3日から7月24日までの間に実施いたしました。審査に当たりまして、あらかじめ提出を求めた資料を初め、例月出納検査に提出されています資料などと照合を行いながら、各所属の担当職員から業務の執行状況や内容について聞き取りを行うとともに、提示されています歳入歳出決算書及び附属書類について証拠書類のほか関係諸帳簿などを精査しましたが、いずれも計数に誤りがなく、正確に処理され、関係法令に準拠して適正に作成されていると認められます。
決算の概要について、簡単に御説明いたします。
一般会計と特別会計の総計決算額は、歳入額が714億1,800万円、歳出額が698億2,200万円となり、差し引き額から翌年度への繰り越し財源を控除した実質収支額は15億200万円の黒字となっています。これを平成27年度と比較しますと、歳入で1.8%、歳出で1.9%それぞれ拡大した規模となっています。
なお、会計別に見ますと、国民健康保険事業特別会計の直営診療施設勘定診療所費及び住宅新築資金等貸付特別会計は本年度も赤字決算となりましたが、一般会計を初めその他の特別会計はいずれも黒字決算で、地方公共団体財政健全化法に基づく財政健全化判断比率においても、国の定める基準を十分にクリアしており、堅実な財政運営に努めていると認められます。
一般会計の歳出決算額を科目別で比較しますと、新庁舎整備事業などで総務費が大幅に増加しています。また、商工費と公債費も増加していますが、その他のほとんどの科目が前年度より減少しており、歳出の抑制が図られています。一方、歳入決算額で増加した主な科目は、市債、繰入金、諸収入などです。市債の発行は、将来的な債務の負担を増加させますし、基金の取り崩しは有益な財産を減少させることになります。市債発行額の抑制並びに基金取り崩し額の減少を実行しつつ、市債権全般の収納率の向上や、利活用の計画が決まっていない普通財産の売却による土地建物売り払い収入の増加など、歳入の確保に向けて今まで以上に取り組まれることを望みます。
続きまして、平成28年度伊賀市病院事業会計及び水道事業会計の決算についての審査結果を御報告いたします。
まず、病院事業会計ですが、審査に当たりまして、薬品や診療材料などの貯蔵品について棚卸し直後に保管現場に出向き検査を行うとともに、7月3日に提示されました決算書、財務諸表及び附属関係書類について担当職員からその内容について聞き取りを行い、精査しましたが、いずれも計数に誤りがなく、正確に処理され、関係法令に基づいて適正に作成されていると認められます。
決算の概要ですが、事業収益が43億4,300万円に対し、事業費用は44億9,200万円で、1億4,900万円の当年度純損失となっています。しかしながら、本年度は、経常利益が1,300万円となり、特別損失に計上されている退職給付費を考慮すると、実質的にはあとわずかで黒字化するところまで、経営状況は回復しています。
入院収益は3億4,700万円増、外来収益も1億2,700万円増で、室料差額収益などのその他医療収益も前年度を上回ったことにより医業収益全体では5億6,100万円の大幅な増収となっています。一方、患者数の増加に伴い、材料費が1億4,200万円増など、一部費用の増加はいたし方ありませんが、職員給与費を初め、あらゆる科目において削減が図られた結果、医業費用全体では1億9,900万円の増加にまで抑制されています。次年度以降も診療収益のさらなる増収はもちろんのこと、引き続きあらゆる部門における費用の削減、抑制を図り、財政健全化対策補助金を初めとする基準内繰り入れに依存することなく、純利益を発生させるまで、
経営改善が進むことを期待します。
なお、当年度期末における現金預金の残高は前年度と比べ6,900万円減少し、7,900万円となっています。発生主義に基づく損益計算書における経営状況が改善しているとは言えども、現金預金が少ないと、回収されると見込まれていた未収債券の一部が不良債権化した場合や、不足の支払い義務が生じた場合などに、資金ショートし、支払いが滞る恐れがあります。業務活動において、現金預金の回復について早急に改善策を講じてください。
最後に水道事業会計ですが、審査に当たりまして、貯蔵品について、棚卸し直後に保管現場に出向き検査を行うとともに、7月3日に提示されました決算書、財務諸表及び附属関係書類について担当職員からその内容について聞き取りを行い、精査しましたが、いずれも計数に誤りがなく、正確に処理がなされ、関係法令に基づいて適正に作成されていると認められます。
決算の概要ですが、事業収益が34億400万円に対し、事業費用は29億9,300万円で、4億1,000万円の当年度純利益となり、6期連続の黒字決算となっています。
有収水量が増加し、有収率も向上したことにより、前年度と比べ給水収益は4,700万円増と、2期連続の増収となっています。また、基準内繰り入れに係る一般会計繰り入れ金などのその他営業収益も前年度を上回ったことにより、営業収益全体では、4,800万円の増収となっています。一方、減価償却費が減少したことなどにより、営業費用全体では5,700万円の削減が図られた結果、3期ぶりに1,200万円の営業利益に好転しています。漏水箇所については、老朽管の布設がえを継続的に行うことにより、今後とも有収水量の増加、有収率の向上に努め、さらなる給水収益の増収を期待します。
なお、水道部局採用以外の職員の退職金用支給額相当額を本年度から5年にわけて積み立てる退職給付費が特別損失に計上されています。長年にわたり、水道部局以外の部署で勤務していた職員を退職直前に同部局へ配属させ、同部局での勤務期間以外の退職手当金をも水道事業会計から支出させることは大きな負担となります。この点について、人事部局並びに財政部局と協議の上、水道事業会計で負担すべき適正な退職手当金について、早急に一定の基準を設けてください。
以上、審査報告とさせていただきますが、審査の詳細につきましては、別冊の意見書のとおりですので、ごらんいただきたいと存じます。
○議長(
空森栄幸君)
説明が終わりました。
説明に対し、御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
空森栄幸君)
御質疑なしと認めます。
よって、議案第98号から議案第111号までの14議案は、決算常任委員会へ審査を付託します。
次に、日程第5 議案第112号から議案第115号までの4議案を一括して議題とします。
当局の説明を求めます。
市長。
(市長 岡本 栄君登壇)
○市長(岡本 栄君)
ただいま上程の平成29年度伊賀市
一般会計補正予算及び
国民健康保険事業特別会計補正予算並びに病院事業会計及び
水道事業会計補正予算について、その概要を説明します。
まず、議案第112号の
一般会計補正予算第2号については、既定の予算額に歳入歳出それぞれ10億7,531万2,000円を追加し、補正後の予算額を歳入歳出それぞれ440億5,790万7,000円とするものです。
今回の補正は、国・県の補助事業の追加に伴い、
空き家所有者情報提供による空き家利活用促進事業、
先駆的空き家対策モデル事業などの活用による空き家等対策推進事業経費の補正や、訪日外国人旅行者の受け入れ環境を整備するため、だんじり会館及び上野公園内トイレの洋式化
改修工事費などについて、所要額を補正しようとするものです。
また、債務負担行為の補正については、平成30年度納税通知書等封入封緘等業務委託経費及び
小学校給食センター整備運営事業経費につきまして、それぞれ期間及び限度額を設定するものでございます。また、地方債の補正では、それぞれ所要額を見込む補正を行っています。
歳出補正の主な内容ですが、物件費では、全体で9,445万9,000円を増額していますが、主なものとしまして、ごみ燃料化施設運転用機器の消耗品費2,482万1,000円、農業水利施設耐震調査業務委託料2,500万円などを増額するとともに、住民
自治組織の地域福祉ネットワーク会議の立ち上げ支援を行うための地域福祉体制づくり事業委託料990万円、南庁舎耐久性調査業務委託料500万円などを計上しています。
維持補修費では、全体で1,499万円を増額していますが、道路維持経費で、市道阿保青山線の未登記用地測量業務委託料1,350万円及び上野運動公園競技場のトイレの修繕料149万円を計上しています。
補助費等では、全体で1,889万1,000円を増額していますが、主なものとしまして、空き家の活用除却や、リフォーム等に対する空き家再生等推進事業補助金1,118万円などを増額し、本年4月、
伊賀忍者及び甲賀忍者が日本遺産認定を受けたことにより、伊賀・甲賀観光連絡協議会を解散し、忍びの里伊賀甲賀忍者協議会の設立に伴う負担金500万円のほか、地域福祉ネットワーク会議などへの活動支援につなげるための地域福祉拠点づくり事業補助金212万1,000円や
上野天神祭の
ダンジリ行事ユネスコ登録記念事業補助金100万円などを計上しています。
投資的経費では、全体で1億767万1,000円を増額していますが、主な事業としまして、ごみ燃料化施設の老朽箇所の修理等を行うため施設整備工事費8,453万2,000円を増額するほか、市道三田服部寺田線道路の修繕に伴う工事費1,044万7,000円、観光庁の訪日外国人旅行者受け入れ環境整備緊急対策事業を活用し、だんじり会館及び上野公園内トイレの洋式化
改修工事費を合わせて758万2,000円などを計上しています。
積立金では、地方財政法の規定により、平成28年度の決算剰余金の補正額9億9,148万1,000円のうち、2分の1相当額と財源調整のため、合わせて8億3,939万7,000円を財政調整基金に積み立てしています。
これら一般会計の歳出の財源としまして、国県支出金、市債などの特定財源は、それぞれの事業費の変更に伴い、所定の増減を行ったほか、一般財源では普通交付税で3億1,854万4,000円、繰越金では6億9,148万1,000円などを増額する一方、臨時財政対策債では9,798万8,000円を減額しています。
次に、議案第113号の
国民健康保険事業特別会計補正予算第3号では、事業勘定で平成28年度退職者医療療養給付費等交付金の精算に伴う返還金1,006万円を計上するとともに、積立金として決算剰余金1,530万9,000円を国民健康保険給付費支払準備基金に積み立てをしています。また、債務負担行為として、特定保健指導業務委託期間が複数年にわたることから、平成29年度から平成30年度までの設定をしています。
次に、議案第114号の
病院事業会計補正予算第1号では、委託期間が複数年にわたることから、手術室リユースリネン賃貸借経費ほか、5業務の経費については平成29年度から平成32年度まで、白衣類賃貸借経費については平成29年度から平成34年度まで、それぞれ債務負担行為を設定しています。
次に、議案第115号の
水道事業会計補正予算第2号では、債務負担行為として、ゆめが丘浄水場ほか運転管理業務委託経費について、平成29年度から平成34年度までの設定をしています。
以上、今回の補正は、一般会計及び国民健康保険事業特別会計を合わせまして、11億68万1,000円を増額し、補正後の全会計の予算総額を821億3,615万円にしようとするものです。
よろしく審議をお願いします。
○議長(
空森栄幸君)
説明が終わりました。
説明に対し、御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
空森栄幸君)
御質疑なしと認めます。
よって、議案第112号から議案第115号までの4議案は、予算常任委員会へ審査を付託します。
次に、日程第6 議案第116号から議案第123号までを一括して議題とします。
当局の説明を求めます。
市長。
(市長 岡本 栄君登壇)
○市長(岡本 栄君)
ただいま上程の議案第116号から議案第123号までの8議案について説明します。
まず、議案第116号ですが、
芭蕉翁記念館条例を制定したいと思います。
制定の理由ですが、芭蕉翁記念館は、現在指定管理による運営を行っていますが、平成30年度から市の直営による管理運営に見直しすることとしました。これに伴い、これまで芭蕉翁記念館と蓑虫庵の2つの施設を1つの条例で規定していましたが、今後は芭蕉翁記念館は市直営とし、蓑虫庵は引き続き指定管理による運営とすることからそれぞれ個別の条例として整備を行うため、
芭蕉翁記念館条例を制定しようとするものです。
制定の主な内容ですが、設置、位置、開館時間及び休館日、入館料、施設の使用等について規定しています。また、本条例の制定に伴い、芭蕉翁記念館及び蓑虫庵条例から芭蕉翁記念館にかかる規定を削除する必要があるため、附則において改正しています。
なお、この条例は、平成30年4月1日から施行することとしています。
次に、議案第117号ですが、伊賀市の適正な
土地利用に関する条例を制定したいと思います。
制定の理由ですが、伊賀市においては現在も
土地利用管理手法において、合併前の制度が継続されており、複数の制度の混在による課題を解消し、全市統一した制度を構築することにより、伊賀市
都市マスタープランに掲げる多核連携型の都市構成を実現させるため、本条例を制定しようとするものです。
条例の主な内容ですが、新たに行う建築開発事業等について、従来の開発許可や建築確認の申請までに本条例によりその用途を審査するもので、案件によっては
地域説明会を必須とするものや、罰則等も規定しています。
なお、関連する
都市計画区域の統合及び区域区分の見直しに伴う決定権者は三重県であり、今後、本条例施行との調整を図る必要があることから、この条例は一部を除き別途規則で定める日から施行することとしています。
次に、議案第118号ですが、伊賀市
指定管理者選定委員会条例の一部を改正したいと思います。
改正の理由ですが、指定管理者選定委員会の開催に当たっては、応募団体と関係性のある委員は、審査に加わらないこととしており、委員を除斥することが多くなっています。指定管理者の候補者をより適正に選定するために、柔軟な委員の選出及び委員会の運営を可能とするよう今期委員の任期が満了となることを機に、本条例の一部を改正しようとするものです。
改正の主な内容ですが、所掌事項に指定管理施設の検証に関する事務を追加するほか、委員の定数を8人から15人に引き上げ、委員構成の規定を緩和するとともに、委員長が指名する委員により構成する部会について新たに規定し、部会の議決をもって委員会の議決とすることができること等を定めるものです。
なお、この条例は、平成29年11月9日から施行することとしています。
次に、議案第119号ですが、伊賀市職員の
育児休業等に関する条例の一部を改正したいと思います。
改正の理由ですが、子を持つ職員が保育所等に子を預けて勤務しようとするも利用できず退職を余儀なくされる事態を防ぐため、地方公務員の
育児休業等に関する法律の規定により条例で定めることとされている再度の
育児休業等ができる特別の事情として、かかる事情を定めるよう本条例の一部を改正しようとするものです。
改正の主な内容ですが、地方公務員の
育児休業等に関する法律において、原則できないこととされている再度の育児休業、育児休業期間の再延長、1年未経過時の再度の育児短時間勤務をすることができる特別の事情として、保育所等の利用を希望し申し込みを行っているが当面その実施が行われないことを加えることとしています。
なお、この条例は、公布の日から施行することとしています。
次に、議案第120号ですが、上野ふれあいプラザの設置及び管理に関する条例の一部を改正したいと思います。
改正の理由及び内容ですが、上野ふれあいプラザは、本年度で指定管理期間が満了となりますが、公共施設最適化計画に基づき、平成30年度までの使用となっているため、指定管理期間を3年間から1年間に改正しようとするものです。
なお、この条例は、平成30年4月1日から施行することとしています。
次に、議案第121号ですが、伊賀市農業公園の設置及び管理に関する条例の一部を改正したいと思います。
改正の理由及び内容ですが、農業公園内の伊賀市農村ふれあいセンターは、本年度末で指定管理期間が満了しますが、公共施設最適化計画において、譲渡、民営化を検討することとなっており、関係団体と協議し、平成30年度に譲渡する計画としています。これらを踏まえ、条例の規定から伊賀市農村ふれあいセンターにかかる部分を削除するとともに、引き続き指定管理による運営を行う市民ふれあい農園及びふれあい広場については、指定期間を2年間から指定管理の標準的な期間である5年間に改正しようとするものです。
なお、この条例は、平成30年4月1日から施行することとしています。
次に、議案第122号ですが、伊賀市
地域公共交通会議条例を廃止したいと思います。
廃止の理由ですが、本市の地域
公共交通に関する協議組織には、地域
公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく伊賀市地域
公共交通活性化再生協議会と、市長の附属機関としてバス等に係る事項を中心に審議する伊賀市地域
公共交通会議の2つの組織がありますが、双方とも法令上の枠組みは異なるものの、運用上、合同会議とすることができることから、今期委員の任期が8月31日をもって満了となったことを機に、関係者の協働による地域
公共交通の確保という共通の目的達成に向け、鉄道とバス等が一体となった地域
公共交通ネットワークの形成について協議を行う場として、伊賀市地域
公共交通活性化再生協議会に機能を集約するため、本条例を廃止しようとするものです。
なお、この条例は、公布の日から施行することとしています。
次に、議案第123号、財産の無償譲渡についてですが、小規模集会施設は、公共施設最適化計画において、地区へ譲渡を進めることとされ、平成28年3月議会において、伊賀市小規模集会施設設置条例の廃止及び本施設を除く18施設全ての無償譲渡の議決をいただいたところです。本施設についても地区への譲渡の方針で協議を進め、このたび譲渡に係る条件が整ったため、旧伊賀市
大沢小規模集会施設の建物を大沢区に無償譲渡しようとすることにつきまして、
地方自治法第96条第1項第6号の規定に基づき、議会の議決を求めるものです。
以上、よろしく審議をお願いします。
○議長(
空森栄幸君)
説明が終わりました。
以上、8議案について一括して質疑を行います。
なお、質疑は
会議規則第58条の規定により、同一議題につき1人3回まで、また申し合わせにより答弁を含めて20分以内となっておりますので、御了承願います。
また、この後、各常任委員会へ付託を行いますので、質疑に当たっては、それぞれ所属する常任委員会へ付託予定以外の議案についてとし、意見を述べることなく、簡潔・明瞭に行ってください。
それでは、御質疑ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
空森栄幸君)
御質疑なしと認めます。
よって、議案第116号、議案第118号から議案第120号まで、議案第122号及び議案第123号の6議案は総務常任委員会へ、議案第117号及び議案第121号の2議案は産業建設常任委員会へそれぞれ審査を付託します。
次に、日程第7 報告第14号及び報告第15号を議題とします。
当局の説明を求めます。
市長。
(市長 岡本 栄君登壇)
○市長(岡本 栄君)
ただいま上程の報告第14号、平成28年度伊賀市
健全化判断比率等の報告について、及び報告第15号、平成28年度伊賀市
一般会計継続費の精算報告について報告します。
まず、報告第14号ですが、平成28年度の伊賀市一般会計、各特別会計及び企業会計等の決算に伴います健全化判断比率及び資金不足比率につきまして、監査委員の審査を終えていますので、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により、意見書を添え、報告します。
まず、健全化判断比率のうち、実質赤字比率及び連結実質赤字比率につきましては、昨年度と同様に実質収支及び連結実質収支が黒字であるため、報告すべき数値としてはゼロとなります。
次に、実質公債費比率につきましては、早期健全化基準が25.0%、財政再生基準が35.0%のところ、伊賀市におきましては12.5%で、昨年度より0.7%改善しています。
将来負担比率につきましては、早期健全化基準が350.0%のところ、85.3%となっており、昨年度より5.5%改善しています。
また、資金不足比率につきましては、病院事業会計を初め水道事業、農業集落排水事業、公共下水道事業及び浄化槽事業の各会計とも資金不足額は生じておらず、報告すべき数値としてはゼロとなります。
次に、報告第15号ですが、平成28年度伊賀市
一般会計継続費精算報告書を調製しましたので、報告します。
消防本部新庁舎整備事業つきまして、平成26年度から継続で実施してきましたが、平成28年度をもって完了しました。総事業費は17億2,403万268円で、その財源は、国庫支出金が3,132万円、地方債が15億9,870万円、一般財源が9,401万268円となっています。
以上、報告いたします。
○議長(
空森栄幸君)
説明に対し、御質疑並びに御意見はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
空森栄幸君)
御質疑、御意見なしと認めます。
よって、当局の説明どおり御了承願います。
以上で、本日の
議事日程は終了しました。
なお、9月5日から9月10日まで議案精読のため休会とし、9月11日午前10時から、本会議を再開したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
空森栄幸君)
御異議なしと認め、そのように決定しました。
なお、市政一般質問の通告書は明日、9月5日正午までに詳細記入の上、提出願います。
また、内容につきましては、それぞれ議員間において、重複しないよう調整いただきますよう、よろしくお願いいたします。
本日はこれをもって散会します。御苦労さまでした。
(午前10時55分 散会)
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