伊賀市議会 > 2013-02-20 >
平成25年第 2回定例会(第3日 2月20日)

ツイート シェア
  1. 伊賀市議会 2013-02-20
    平成25年第 2回定例会(第3日 2月20日)


    取得元: 伊賀市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-02
    平成25年第 2回定例会(第3日 2月20日)         平成25年第2回伊賀市議会(定例会)会議録          平成25年2月20日(水曜日)(第3日)          ─────────────────────    平成25年2月20日(水)午前10時開議  日程第 1 市政に対する一般質問について          ───────────────────── 〇会議に付した事件  議事日程のとおり          ───────────────────── 〇出席議員(26名)  議席番号    氏   名    議席番号    氏   名    1番  生 中 正 嗣 君   15番  渡久山 カナエ 君    2番  稲 森 稔 尚 君   16番  前 田 孝 也 君    3番  上 田 宗 久 君   17番  松 村 頼 清 君    4番  近 森 正 利 君   18番  今 井 由 輝 君    5番  中 井 洸 一 君   19番    欠  員    6番  中 谷 一 彦 君   20番  中 本 徳 子 君    7番  中 盛   汀 君   21番  岩 田 佐 俊 君    8番  西 澤 民 郎 君   22番    欠  員
       9番  百 上 真 奈 君   23番  桃 井 隆 子 君   10番  田 山 宏 弥 君   24番  安 本 美栄子 君   11番  本 城 善 昭 君   25番  中 岡 久 徳 君   12番  森   正 敏 君   26番  馬 場 登代光 君   13番  北 出 忠 良 君   27番  森 岡 昭 二 君   14番  空 森 栄 幸 君   28番  森 永 勝 二 君          ───────────────────── 〇欠席議員(なし)          ───────────────────── 〇欠  員(2名)          ───────────────────── 〇説明のため出席した者  職   名            氏     名   市長             岡 本   栄 君   副市長            辻 上 浩 司 君   契約監理室契約監理監     谷 口 昌 平 君   総合危機管理室危機管理監   石 橋 勝 美 君   総務部長           橋 本 浩 三 君   企画財政部長         山 下 章 光 君   人権生活環境部長       前 川   清 君   健康福祉部長         増 田 基 生 君   産業振興部長         川 口 正 仁 君   建設部長           澤 井 成 之 君   消防長            山 中 治 紀 君   市民病院事務長兼事務部長・経営企画課長・   健診センター副センター長   花 岡 穣 一 君   会計管理者          奥 永 悦 子 君   水道管理者職務代理者兼水道部長                  坂 本 忠 久 君   教育委員長          勝 本 順 子 君   教育長            野 口 俊 史 君   教育委員会事務局長      前 田 明 伸 君   伊賀支所長          藤 澤 義 彰 君   島ヶ原支所長         土 永 瑞 穂 君   阿山支所長          森 本 勝 美 君   大山田支所長         山 内   敏 君   青山支所長          藤 原 四 郎 君   監査委員           南 出 行 信 君   監査委員事務局長       植 田 美由喜 君   総務部次長兼総務課長     澤 田 洋 子 君   企画財政部次長        西 堀   薫 君   建設部次長兼建設1課長    北 山 太加視 君   産業振興部次長商工労働観光課長                  城   政 彦 君   社会福祉調整監        秋 永 啓 子 君   住民生活調整監        富 岡 通 郎 君          ───────────────────── 〇出席事務局職員  職   名            氏     名   局長             森 本 一 生 君   議事課長           山 本 幸一郎 君   議事調査係長         中 矢 裕 丈 君          ─────────────────────             (午前10時00分 開議) ○議長(北出忠良君)  おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日、ただいままでの出席議員数は26名、会議は成立しました。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより議事に入ります。  日程第1 市政に対する一般質問についてを議題といたします。  市政一般質問については、18名の通告書が提出されており、あらかじめ質問の順位が決まっておりますので、この際御報告いたします。  質問順位第1番 渡久山カナエ君、第2番 稲森稔尚君、第3番 岩田佐俊君、第4番 桃井隆子君、第5番 今井由輝君、第6番 本城善昭君、第7番 中岡久徳君、第8番 前田孝也君、第9番 百上真奈君、第10番 中盛汀君、第11番 空森栄幸君、第12番 森正敏君、第13番 馬場登代光君、第14番 安本美栄子君、第15番 上田宗久君、第16番 松村頼清君、第17番 西澤民郎君、第18番 中谷一彦君、以上であります。  なお、市議会の申し合わせのとおり、質問者1人当たりの持ち時間は、答弁時間も含め45分以内とします。  同一内容の質問事項につきましては、前の方の質問及び答弁内容をお聞きいただき、質問が重複しないようお願いします。  また、関連質問は3日間の一般質問を通じて1回とし、通告者以外の方で質問内容に直接関連する事項についてのみ10分以内で許可することといたしますが、関連質問と同内容と思われる通告が複数ある場合は、最後の通告者が質問を終わってからといたします。  当局におかれましても同様に、答弁内容が重複しないよう、また、質問に対し的確に答弁いただきますようお願いします。  それでは、順次一般質問を許可します。  質問順位第1番 渡久山カナエ君の質問を許可します。  渡久山カナエ君。             (15番 渡久山カナエ君登壇) ○15番(渡久山カナエ君)  公明党の渡久山カナエでございます。1番くじを引かせていただきました。どうかよろしくお願いを申し上げます。  私にとっても今回の一般質問は多分人生で最後の質問になると思いますので、どうか市長のほうも心ある御答弁をよろしくお願いを申し上げます。  まず1点目は、着物で歩こう!城下町でございます。  私は見ていただいたとおり、本日、着物を着てまいりました。この議場に着物で質問をさせていただきますのは2回目でございます。前回は平成20年の12月でございました。そのときも、着物で歩こう!伊賀上野ということで質問をさせていただきました。その翌年ですけれども、上野の天神さんのときですね、10月23、24、25というそのときに合わせていただきまして、城下町和の座という大きなイベントを開催していただきまして、そして、それから続けてはいただいたんですけれども、去年に至りましては実施がされなくなってしまいました。  その城下町和の座というイベントは栄楽館を中心に、その建物の中ではまず伊賀焼、そして伊賀組みひも、そして伊賀傘ですね、商工会議所の伝統産業部会の皆様が御中心になっていただきましてイベントを開催していただいて、そして、着物を着てそこに参加してくださった方々には割引の制度があったり、また町なかでも履物屋さんであったり喫茶店であったり、京都のきものパスポートというのもございまして、そういう感じでさまざまな皆様が、業者の方々とか、また団体の方々とか、いろんな方に御協力をいただいて、そういうイベントを市が中心となってしていただいた経過がございました。  そして、昨年ですけれども、私が、私がというか私たちも実行委員会を立ち上げて、昨年こういった着物で歩こう!城下町、これそのときのポスターなんですけれども、こういったイベントもさせていただくことができました。このときも、この下のほうに細かく書いておりますけれども、本当に多くの方に御協力をいただいて実施することができました。私たちがそのことをさせていただいたのが、思いつきといいますか、ずっと私は着物のことを、特に伊賀組みひもを中心にしていつも皆さんにお話をしていますので、お声がけをいただいたときが実施をする日の2週間前でございまして、わずかな時間だったんですけれども、そういった御賛同をいただけた方が多くおられたおかげで、もう大成功をさせていただいたと思っております。この場をおかりいたしまして、改めてそのときのお礼も申し上げたいところでございます。  私がなぜ着物を着るのか。そして、なぜこのことを広げていきたいのかということ。  それはもちろん着物が大好きだからですし、そして、伊賀に来て私23年になるんですけれども、自分が着物が大好きな上に、伊賀組みひもの存在というのをそのときに初めて知ったんです。伊賀組みひもというのが、手組みですね、それが全国のシェアの9割を占めるという、もうすばらしい伝統産業がこのまちに息づいているんだということを知ったときに、これはもう私のもしかしたら、天職ではありませんけれども、私がこのことを広めさせていただける一人者になれたらいいなっていうふうにも思って今日までも来させていただきました。そして、きょうに至りましては、市長を初め、議員仲間の皆さん方にも、また議長も伊賀組みひものネクタイを締めてくださっております。本当にありがとうございます。お礼申し上げます。そして、私の手持ちの帯締めもほぼ伊賀の組みひもでございます、きょうももちろんこの伊賀の組みひもをしてるんですけれども。この紫色というのは、後ほどまた申し上げますけれども、地元の染め屋さんにお願いをいたしまして、貝紫という幻の染めと言われる、その染めで染めていただいた帯締めなんです。  そのことは後ほどですけれども、そこで伊賀の伝統産業の振興と小京都の一つに数えられております伊賀上野の城下町を着物で歩くということ、特に今この時期、3月3日までは城下町のおひな様めぐりというのをしていただいております。これももう長く地元の皆様が頑張ってくださって、おひな様めぐりをしていただいております。  そして、城下町のお菓子街道っていう、これはもう和菓子屋さんが中心になっていただいて、こういったことも実施をしていただいております。そういうイベントに合わせながら着物でこの城下町を歩くという、そういったことを私は進めていきたいんですけれども、市長、そこで、この城下町に見合った着物ということをコンセプトにしながら、歩くということをどのようにお考えでいらっしゃるか、どうかまずそのことをお答えいただきたいと思います。  後ほどは自席から質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  きょうはすてきな着物姿を拝見できて、とても光栄でございます。  実はけさ、郡上八幡の観光協会の方々が伊賀上野をお訪ねいただきました。朝から表敬をいただきましたので、私、今接遇を終えてきたばかりでございますが、このネクタイ、仰せのとおり伊賀組みひもでございまして、その皆さん方にもこのまちの伝統工芸であるということを身をもってお示しできて、大変感動をしていただきました。  そういうことですので、伝統工芸、組みひも、伊賀上野というのは非常に地元では9割であるとかということをよく言われるんですけども、全国的に京組みひもや江戸組みひもと比べてそのブランド力というのがどのくらいあるのかというのは、まだまだこれからしっかりと発信していかなければならないと思います。それについては、やはり私たち市民がしっかりとそうしたものを身につけ、そして振興していくということが大事である。そのことにおいて着物というのも不即不離のものでございますので、そういうところをしっかりとみんなが実践していくことが大事であろうと思います。  私、きょう、この組みひものネクタイを締めさせていただいておりますけども、議員さんは貝紫の帯締めということで、貝紫でこの色を出してるというのは大変驚きました。大変貴重な染料ということを聞いております。  こうした物産等々を広めていくには、まず私思いますのには、やはりこうしたしっかりした手わざがあるということに加えて、これからはそうした来てくださる方、あるいは売るときに一つのセールスポイントが、あるいはキャッチするものがあるということが大事であろうと思います。1つは、今お教えいただきましたけど、貝紫のようなそんな貴重なものが使われているのかという希少さ、それから大事なことは、多分しっかりしたその手わざの上に、デザイン力、想像力というものが大事になってくるんだろうと思います。私、ネクタイを選ぶときに、何を選ぼうかというときに行って買うものと同時に、今は締めないんだけど、ああ、この柄いいな、このネクタイいいなと思って、ちょっと余分だけど買っておこうかなとふらふらとすることがあります。それと同じように、組みひもというようなことについても、やはりそのデザイン力をしっかりつけておけば、女性というのは、すぐに使わなくても、ああ、ちょっと欲しいなという、そういうところをくすぐられることがあると思います。そういうことをやっぱりそうした手わざに組み込んでいくということは大事であるし、先般、これそのときの、関西ネットワークシステムという会合がありました、伊賀ネットワークシステムというのもあるんですが。これはどういうことかというと、人づくり、物づくりということを通じて地域交流、振興を図ろうという会合で、これは伊賀でもあるわけですけれども、その中でクリエーターとのコラボによる物づくりの新たな可能性ということがテーマといいますか、話題提供になってました。このクリエーターさん、つまりアーティスト、芸術的センスのあるクリエーターさん、そういう方たちにそうした伊賀組みひもなり着物なりのそのコラボをすることによって、よりそのものの発する発信力というか、購買力をかき立てるようなことができていくんだろう。それがこの課題であろうかなと思います。  前置きが長くなりましたけれども、そうしたことで着物を着て、あるいは男性でしたらこういう組みひものネクタイをするなりしてこの城下町を歩いていただいて、そしてその風情を楽しんでいただくということは大変に興味深い、それから発信力のある、波及力のある、訴求力のあることだと思いますので、これからもそうした機会を私たちもしっかりと認識して、続けていけたらなというふうに思います。 ○議長(北出忠良君)  渡久山カナエ君。 ○15番(渡久山カナエ君)  市長にこれほど貝紫のことを言っていただいて、私はもう感動しております。実を言いますと、ちょっとこれは後ほど申し上げるつもりだったんですけれども、先にちょっと申し上げます。この貝紫というのを、伊賀上野のこのまちの中で貝紫に出会われた染め屋さんがこの組みひもを染めてくださったんですね。そういう本当に希少価値と言われるようなすばらしいこの色を出す染めですけれども、そういう、これが着物になりますと、もう何百万もするような価値を生み出すような付加価値を持っている染めなんですね。それが伊賀の組みひもでこういったものが身につけられるというのは、やっぱり着物が好きな者にとってみたら、もう至福のぜいたくでもございます。  そういうことを本当にある意味、体験も通しながら伊賀上野の組みひもを知っていただきたいというふうなことが私の中にはずっとございます。
     そこで、市長の施政方針の中で着地型観光の推進ということをおっしゃっておられます。オンパク手法を取り入れるための調査研究をされるということで今回も予算も上がってまいりましたけれども、2月の10日でしたよね、講演会が開催されました。  市長も出席をされておりまして、私はちょっと別の研修がございましたもので、参加したかったんですけれども、出席できなかったんですけれども、そのオンパク手法というのを先頭を切って進めておられます別府の鶴田さん、この方の話も含めて、市長がそのオンパク手法というものを取り入れながら伊賀でどのような展開をされようとしているのか。少しお話しいただければ、お願いいたします。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  今、伊賀市には芭蕉、忍者初め、先人から受け継いだ歴史と文化、そして豊かな自然、その自然の恵みから生まれました農産物、特産品、これは上げれば切りがないほど、その観光資源というのがあるわけです。資源の乏しいところでしたら、わざわざ新しいものをつくり上げる必要があるわけですけども、幸いこの伊賀市というところは魅力素材がたくさんあります。これらの観光資源を生かすことで、伊賀市は観光で生きていくまち、いわゆる観光立市となれる可能性を大いに秘めているまちというふうにまずは考えております。地元の者にとりまして、ふだん何げないものだったり、あるいは生活にすっかり溶け込んでいまして、意外と日常生活の中に潜んでる宝物に気がつかないということが間々あるわけであります。実はそれこそが観光客にとっては、よそからいらっしゃる方にとっては魅力的なものであったりするわけです。それらを観光関係者のみならず、地域の皆さん、私たち市民がうまくプログラミングすることによって、伊賀のファンをふやしていくことができるのではないか。オンパクというのは、そういう魅力的なプログラムを一定期間に多数用意いたしまして、集中的に提示していくという手法。このオンパクという手法を用いることによって、地域の人が地域の魅力を再発見する、地域資源の発掘、メディアを通じての地域情報の発信、地域の人が主役になって自立する地域人材の育成、そして地域内、もしくはもっと広域的に人と人が協力する関係づくりが進み、ネットワークの構築が図られるのではないかというふうに考えております。それこそが持続的に伊賀市の魅力を育てていける観光のまちづくりになるのではないかと思います。  おっしゃっていただきましたのは、2月の10日、この着地型観光の講演会でございますけれども、この中で発表いただいた明日香のニューツーリズムの下田さん、それからホテルニューツルタの代表でいらっしゃいます鶴田浩一郎さん、この方がこのオンパクの提唱者でいらっしゃって、また成功をおさめているわけですけれども、この例えばちょうだいいたしました明日香ニューツーリズム協議会で出されたこのパンフレットをあけまして見てみますと、この明日香村がこういうことを楽しんでくださいというプレゼンテーションをしているアイテムというのは、これは私たちにとっても特別なことではありません。例えば、この中で書いてあるのはコンニャクづくり体験であるとかキノコづくりと料理の体験であるとか、あるいは和菓子づくりであるとか、あるいは茶がゆづくり体験とか、実にどのページをめくりましても、私たちのこの伊賀地域に、身の回りにあるものばかりでございます。それをいかにして、それをツーリズムといいますか着地型観光の一つの手法、オンパク手段として、こんなものもあります、こんなものもあります、こんなものもありますというふうにコースを設定して提供していくということが大事になってくるわけです。  ですから、伊賀地域におきましても、そういうオンパク手法というのはこのまちの中にも、例えば私たちが何げなく前を通り過ぎてる麹屋さんがよそには全くないものであったり、あるいは和菓子屋さんってどこにでもあるものだと思ったら、よそへ行ったらそんなになかったり、そういうことがいっぱいありますし、それから郡部のほうへ回りましても、それこそヒノナのようなものが私たちは日常のおばんざいですけれども、そんなものがよそから来られた方はこれは何だろうというような、そういうことがあります。  もっとおもしろいと思いましたのは、農家の民泊ということもプレゼンをされておりまして、それは修学旅行とも一緒になっておりまして、修学旅行生を一般の農家の方のおうちにお泊めして、数名ずつに分かれて、そしてその折々の農作業をし、収穫をし、一緒に御飯をつくり、泊まって、そしてまた帰っていくと。そうすると、1泊あるいは2泊ぐらいの短い間だったけれども、帰りにはもう涙涙で別れを惜しむというぐらいにその感性の豊かな時代に来られた方たちは感銘を受けて帰られる。それがまたファンをふやしていくということになります。  この農家民泊ということでいいますと、これはよく課題になりますけれども、農家の後継といいますか、荒廃農地とかいろいろありますけど、問題はありますけども、そうしたことについて、農業に関心を持ってもらう人たちをふやしていくということのきっかけにもなりますし、実際に老齢の御夫婦が住んでいても、そうした若い方たちが訪れてくれることによって、やはり励みにもなっていくというようなことがありますね。ちなみに隣の日野町ではこの農家民泊のプレゼンテーションを昔からやっておりまして、今や修学旅行のリピーターがふえて、年間に3,000人ぐらいの方が訪れると。農家、登録されてる方も300件ぐらいあるということでございます。しかも、受け入れられないのは隣の甲賀市に流しているということですから、この手法は伊賀においても随分勉強しなければならないことだろうなと思います。  オンパク手法からいろいろなことに話は飛びましたけれども、そういうように地元にあるものをしっかりと私たちが、何げないものであっても、こういういろいろなものを提案して、そして地域に親しんでもらう。そういうことによってファンをふやしていく。そして情報を発信し交流につなげていくということが大事なことではないかなというふうに思います。 ○議長(北出忠良君)  渡久山カナエ君。 ○15番(渡久山カナエ君)  ありがとうございます。まさに市民が主体となって、そして地域資源を生かしていくというお話であったと思います。それが持続できれば、本当に伊賀の力となっていってもらえるのではないかなというふうに思いました。  私の友人も旧宮川村、日本一水のきれいなところですけれども、そこで民泊をされております。そこではそば打ち体験ができて、そして地元のおいしいお酒を酌み交わしながら夜を明かすというような、そういうお宿でございます。  私の質問に関しては、きょうは着物を中心にということですので、これを着地型というふうなことで考えてみましたら、まずやっぱり組みひもの体験ですね。その体験を例えば古民家でさせていただくなんていうこともすごくすてきなことだと思いますし、先ほど申し上げました貝紫のプレゼンなんかもしていただけますし、御自身で簡単なスカーフを染めていただくこともできるんです。本当に見事に白から緑色に変わって、そこから紫に変わるという、もうこんな幻想的な染めはないというふうに私は思っておりますし、そんなことも含めて着地型として考えていただきながら、これからも伊賀の発展を私も望んでおりますので、考えていただきたいと思います。  ただ、染め屋さんにしてもひも屋さんにしても、後継者ということを考えますとどんどん少なくなっていって、これから先10年、20年たっていったときに、本当に想像するともういたたまれないというふうにおっしゃってる方もおられます。でも、全国に販路を広げて頑張っておられる業者さんももちろんおられるわけですけれども、いかんせんやっぱり伝統工芸っていいましても、伊賀焼もそうですけれども、皆さん生活がかかっているわけですね。そうしたときに、きれいごとでは済まされないという現状もございます。ですので、時間ありませんからこのまま進みますけれども、そういった着地型観光の中で、もしかしたら、この伊賀のよさを知っていただいた上で、伝統工芸師さんが誕生するということも期待をしたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。  そして、今回またもう一つ予算の中で城下町、きょうは城下町いうこともコンセプトですので、銀座通りの街路樹を八重桜と黒松に植えかえますというふうなお話をいただきました。八重桜、すごくきれいよなあって思います。崇廣堂の前にも、通りにも八重桜咲いておりまして、本当にぼんぼりのようにきれいですけれども、またソメイヨシノとは違うかわいさがあります。黒松なんかだと、成長したときに根張って大丈夫かなというふうなことも考えてしまいます。  そこで、既にもうきのう、市長からは市長御自身のお考えというのを聞かせていただきました。ですけれども、ここで一つ気になるのは、銀座通りを初め、その地域の皆様方との合意形成というのは既にされているのかどうかということをちょっとお尋ねさせてください。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  随分この銀座通りはこれで雰囲気が変わって、そして城下町らしいたたずまいと、そしてまた、NINJAフェスタ等々の時期にはこうした花のもとで皆さんがまちの中へ誘客できるのではないかと。そういう仕組みづくりであるということをまず押さえておきたいと思いますが、地元の方との合意といいますか、お話し合いということにつきましては、銀座通りの商店街組合、あるいは上野西部地区、南部地区の住民自治協議会の皆さんの御理解と御協力、不可欠であるというふうには当然思っておりまして、現在のところ、それぞれのところに私直接出向きまして御説明を申し上げ、そして御協力いただけるようにお願いをしているところでございます。  住民の皆さんにとりましては、いろいろと今おっしゃったような落ち葉であるとか毛虫がついたらどうするとか、根っこが上がってきたらどうするかというようなその管理についての御心配があろうかと思いますけれども、この辺のところも、消毒についても、人体に影響のないようなものを夜するとか、あるいはいろいろその根上がりについても対策を講じていきたいとは思っておりますが、まず大事なことは、これは一人、銀座通りの方たちだけの問題ではなくて、これは私たち市民がこのまちを振興していくんだ、地域づくり、活性化を進めるんだという心構えで守っていきたい、そういう事業であるというふうに思っております。ですから、御協力をお願いしたさくらの会の皆さんでありますとか、またあちこち御説明に回ったときには、私みずから月に1回でも週に1回でも皆さんと一緒に落ち葉掃きをいたしますと。商工会議所の会頭も、ああ、そらいいね、じゃあ僕も行くよとおっしゃっていただいてますんで、そういうことで、要はこのまちをこうした立案、計画をもってどれだけ、たびたび申し上げますけれども、市民が覚悟を持って活性化につなげていくきっかけとできるかということであろうというふうに思います。落ち葉も簡単に掃けて、それから虫もつかなくて、そして観光客がたくさん来てと、そういういい話、うまい話というのは、やはり努力なくしてはできないわけです。ですから、そういう意味で皆さん方にお願いをし、そしてまた、そうしたこのまちを私たちみんなが元気にしていくんだという一つのきっかけとして覚悟を決めていただけるようお願いをしていきたいなというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  渡久山カナエ君。 ○15番(渡久山カナエ君)  いずれにいたしましても、合意形成の中で、皆さんがそうだなっていうことでお客様を迎えていただくための一つの方法だと思いますので、やっぱり来ていただいたお客様に喜んでいただけるような、そういう中で進めていただきたい。また、地元の皆さんも喜んでいただきながらということでお願いをしたいと思います。また私もその仲間に入れてください。一緒に働かせていただきたいと思います。  次ですけれども、時間がございませんので、こども発達支援センターの現状と課題ということで質問をさせていただきます。  これに関しましては、センターが開設されて4年がたちました。大きな成果を出していただいてるということで、現場の皆様からも感謝のお声も私のところまで聞かせていただいておるところでございます。早期発見というのは大変重要でございますけれども、今現在どういう形で進めていただいているのか。そしてまた保護者の方との連携も含めて、今後の課題も教えてください。 ○議長(北出忠良君)  社会福祉調整監。             (健康福祉部社会福祉調整監兼こども家庭課長 秋永啓子君登壇) ○健康福祉部社会福祉調整監兼こども家庭課長(秋永啓子君)  社会福祉調整監の秋永でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  こども発達支援センターの現況と課題ということで、こども発達支援センターにつきましては、子供さんが言葉の出る年齢になっても言葉が出ない、強いこだわりがある、友達とのコミュニケーションがうまくとれない、そういうとき、保護者とか家族とかはとても困ってしまいます。それは家族のせいなのか、それとも本人の発達の過程の問題なのか、そういうところがはっきりわかりたいよねっていう話がございまして、そのために、ここにおいでになる議員の皆さんとか、そして関係者の皆さんとかに御協力をいただきながら、こども発達センターは4年前に立ち上がりました。そして現在は保育所、幼稚園の巡回を中心に、小学校や中学校へも訪問しまして、年間およそ500回、4年間で1,700人を超える子供たちの困り感を見つけてきました。  この4年間の取り組みの中から見えてきたものは、保護者や関係者がなかなか気づくことのできない子供自身の発達の偏りでした。このことをまた保護者の方に説明をしていってもわかってもらえない、そういう方がたくさんおいででございました。けれども、センターではそのような保護者に対しまして一人一人に丁寧に向き合って、こういうことなんですよって説明をさせてもらいながら、そして発達検査を勧めるなど、その特徴を調べて、その子に合った向き合い方をすることによって子供たちの発達は変わってきます。ですので、それに応じまして保育所のほうでは加配の保育士を配置したり、そして小学校、中学校へとつなぎながら、保護者とともに、焦ることなくゆっくりとかかわってもらうように助言等を行ってまいりました。子供たちの成長に応じ、客観的な視点に立って、そして年齢に応じた成長の目安を把握しながら、子供たちの成長は一人一人が皆違うんやっていうことをしっかりと踏まえて、ほかの人と比べず、無理をさせず、否定しないで、ゆっくりとしっかりと支援していく保育がとても今重要となってきておりますので、家族の方にもそのことはお願いさせてもらっております。  また、このような課題としまして、今後どのようにしていったらよいかちゅうことは、やはり就学前保育ということは、勉強を教えるんじゃなくて、子供たちの体をつくる、そのことがとても大事なんです。今、小学校へ行って、その1時間の授業が座って受けられない子供とか、そして子供とお話をしようと思っても、お友達とお話ししようと思っても声が出ない、しゃべることができないという子供さんがたくさんいます。それは原因は何やろかと考えてみたときに、最近の子供たちはテレビゲームとか、そして屋内での遊びが多くて、子供同士で話をする、そして体を動かすということがとても少ないのではないか。それが運動能力の低下になってきて、体を動かすということは脳の発達にもつながってきますので、ですので、保育所や幼稚園では体をつくることを徹底的にすることが小学校で落ちついて授業が受けられるということになってくると考えております。  また、発達の特性のある子供に合ったかかわりをし、情緒の安定を図ることで、青年期の引きこもりも減らし、社会に出ていって働ける人がふえてくるということになってくると思います。これらの見えてきた課題に対して早期発見、早期療養の仕組みを早急に確立するとともに、現場で子供たちと実際に接する人たちが正しく理解できるような研修の場を設けていくことが重要であると考えております。また、それらの機能を持ちました療育センターの検討もこれから考えていきたいと思っております。 ○議長(北出忠良君)  渡久山カナエ君。 ○15番(渡久山カナエ君)  改めてセンター長にお礼を申し上げたいというふうに思っております。現場でなかなかやっぱり見えにくい部分といいますか、そういった子供さんたち、発達の偏りということもおっしゃっていただきました。そしてその子に合った向き合い方をしていただきながら解決に向かっていくという、そしてその子たちの成長を見守っていただいてるということも聞かせていただいて、少し安心をしたところでございます。  療育センターの設置につきましても市長の施政方針の中にも書いていただいておりまして、当事者や保護者等の御意見をいただきながらということで、これからこのことも進めていただけるということですので、それも期待をさせていただきたいと思います。  そして3点目、最後ですけれども、認定こども園の考え方ということで、まずお話を聞かせていただく前に、市長、もう本当に時間ないんですけれども、以前に子育て支援サミットというのに御参加されたと聞かせていただきました。そこで認定こども園という話題が出たかどうかはちょっと別としましても、市長の思われる子育てという部分ですね、少しお話を聞かせていただきたいと思います。少しだけ、3分、お願いします。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  おっしゃっていただいてるのは、この2月の9日に大垣市で行われました子育て支援のまちサミットinおおがきということであろうかと思います。参加されましたのは、磐田市長の渡部さん、可児市長の冨田さん、それから小牧市長の山下さん、鈴鹿市長の末松さん、私、大垣市、ホストの小川市長ということでございます。  感想をざっくりと申し上げますと、それぞれの市の市長さんたちは子育てに対するしっかりとした見識、そして方針、方向性をお持ちであるということを肌で感じさせていただきました。ただ具体的にその施策ということにつきますと、やはりそれぞれの市の経済状況というものが如実に反映してまいりますので、私たちのまちでできるかどうかということもありましたが、簡単にどんなことを申されたかというのを一言ずつ申し上げておきますと、大垣市、大変、合併して、子育て日本一の市を目指すという、こういう推進するための子育て支援部というのを設けられておりますし、それからこれ医療費で、高校生は市単で無料対応をされてるということですね。それから磐田市、こちらのほうは他市のようにお金がないということですが、この市長さん、大変教育に、御自分の体験からも教育を、思う存分勉強ができる環境をつくってあげたいということで、小中一貫教育を本格導入することにしたということでございますし、4月から市長部局に幼稚園を移したというようなこともおっしゃっております。  それから可児市、これは子育ての施策がいろいろあるんでしょうけれども、教育委員会と市長部局に分かれておりまして、いろんなことがありましたので、これについては市長部局がかんでいくことにしたというようなことをおっしゃってましたし、市長公約としていじめをなくすことというふうなことをおっしゃっております。それから、こちらのほうも医療費が高校まで無料化で、小牧市は子育て世代の市長さんでありまして、地域の子育て条例の制定というようなものをなさっているということでございます。鈴鹿のほうはDV、児童虐待防止に頑張っていくというような姿勢を示されております。  3分ということでございますので、この程度にさせていただきますが、それぞれの市はしっかりとトップが認識を持って進められているということを感じてまいりました。 ○議長(北出忠良君)  渡久山カナエ君。 ○15番(渡久山カナエ君)  一番肝心な部分としては、じゃあ伊賀市はどうなんですかということになるわけですけれども、これはもう市長、本当に、昨年11月に就任していただいて、私はこれからの課題であるというふうに感じております。  そこで、認定こども園ですけれども、この制度は平成18年度にスタートをいたしました。学校教育法で規定される幼児教育と、そして児童福祉法で規定される保育、この幼保を一体的に提供する施設が認定こども園でございます。私自身もずっとこの施策の推進をしてまいりました。ですけれども、幼稚園の認可と、そして保育所としての認可というのを別々に受けていかなければならないということは運営される側にとっても大変複雑な制度でしたので、普及しづらかったのではないかなというふうにも感じながらですが、でも、伊賀市の場合は別の事情がございまして進めてこられなかったという事実は、これはもうございます。ですけれども、今、過去のことをどうこうというのではなくて、これから先のことを考えていただきたくて質問をさせていただきます。  昨年8月に子ども・子育て関連3法が成立をいたしました。税と社会保障の一体改革に伴いまして子育て支援の充実が本格的に進められていくという中で、平成27年度からの実施になる予定でございます。その中で重要とされているのが、認定こども園を中核にして幼稚園、保育所・園の一本化を図るということでございます。その中の制度としては、保育の量的拡大を図ることで待機児童を解消して、さらに潜在保育ニーズにも対応するということ、そして質の高い幼児期の学校教育、保育を実現するということ、そして私自身が一番進めてまいりましたことが地域のすべての子供たちと子育てへの支援の取り組みを充実させるということ、このことがその法律の中に組み込まれていると思っております。そういったことで、時間がないんですが、これは強制ということではないんですけれども、伊賀市としてこの認定こども園の取り組みというのをどのように進めようとされているのか、教えてください。 ○議長(北出忠良君)  社会福祉調整監。 ○健康福祉部社会福祉調整監兼こども家庭課長(秋永啓子君)  認定こども園の取り組みにつきましては、現在は具体的には、議員さんおっしゃってくださいましたとおりに、何も考えていないんですけれども、でも、今後考えるとしましたら、留意事項といたしまして保育所と幼稚園、今ある保育所のところに幼稚園がつきますので、その幼稚園と現在の幼稚園との料金の整合性、そして現在ある保育所との料金の整合性、そしてまた保育所自身の、保育所と幼稚園との教育の仕方っていうんか、保育の仕方の整合性とかも考えていかなければならないと思っております。けれども、現在待機児童の解消ちゅうことになりますと、これがまた難しい話でございまして、伊賀市の場合は3、4、5歳については待機児童がおりません。けれども、幼稚園は現在をもっては全員入れます。けれども、今後全員幼稚園を希望したら入れるかどうかといったら、それは未確定でございまして、1つしか幼稚園ございませんので、そこのところに入れるかどうかちゅうことはまだわかりませんけれども、もし保育所のところに幼稚園をつけるとするならば、その幼稚園へ行きたい子供たちは入れることになります。ですので、今後保育所型の幼稚園を形成する際には、やはり認定こども園のことについて、これから国の方針とかにも合わせまして検討はしていかなければならないと考えておりますので、新設を保育所をする場合には保育所型の認定こども園ちゅうことを考えていきたいと思っております。 ○議長(北出忠良君)  渡久山カナエ君。 ○15番(渡久山カナエ君)  市町村の責務としての中に、潜在的なニーズを含めた保育ニーズを正確に把握するように調査をするということになっていると思います。これは前回の質問、市長が違いましたけれども、前回の質問のときにも、たしか25年度で調査をしますということを言っていただいたかと思っております。実際に今現在、伊賀市には認定こども園はありませんから、そうしたときに、じゃあ認定こども園の必要性っていうふうに感じますかっていうことを市民の方に質問したら、目の前にそういう施設がないわけですし、利用されてる方もおられないので、なかなかやっぱり答えづらいということもございます。ですけれども、実際に認定こども園を利用されている保護者へのアンケートをとられた結果、就労状況が変わっても施設を移る必要がないであるとか、また幼稚園利用でも保育所利用でも同じカリキュラムを受けられるということ、そして地域のすべての子供たちが通うことができるといったことの評価というのはとても高いものが出ておりますので、そうしたことも含めて、市長にとりましても、これから子育て支援というのは一つの課題になってくると思いますので、このことも含めまして、ぜひ認定こども園の必要性をこれから先お考えをいただきたいというふうに思っております。  時間もうないんであれなんですけれども、私にとりましても今回最後の質問となりまして、本当にこれから先、伊賀市が輝ける伊賀市になっていってもらいたいっていうふうに、これはもう痛切に期待するところでございます。また日々私もこれから、今まで、この10年間議員としてお世話になりましたこの御恩返しも含めまして、伊賀市の発展に寄与させていただきたいと思っておりますので、どうか今後ともよろしくお願いいたします。皆様の御健康、御多幸をお祈り申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(北出忠良君)  これをもって渡久山カナエ君の質問を終了します。  続いて、質問順位第2番 稲森稔尚君の質問を許可します。  稲森稔尚君。             (2番 稲森稔尚君登壇) ○2番(稲森稔尚君)  皆さん、お疲れさまです。  通告に従いまして一般質問を行いたいと思います。4年前ここへ初めて立たせていただきまして、今回が今期最後ですので、どうぞ前向きな答弁をよろしくお願いいたします。  この本議会の冒頭に市長の施政方針の中におきましても、公共施設白書をつくり、そのことを市民の皆さんに明らかにしていくということを示していただいておりましたので、今回、公共施設のファシリティーマネジメントということにつきまして、まず質問をさせていただきたいと思います。  一般的に地方自治体が持つ資産のおよそ90%が箱物と土地であるというふうに言われています。公共施設で展開される行政サービスは毎年歳出の約60%を占めています。公共施設が経営資源であることを再認識して、これらの資源の有効活用が一層求められているというふうに考えています。右肩上がりの時代に一斉に建設された施設が一斉に耐用年数を迎える時代とはいつどのような時代なのか、思いをめぐらせてみる必要があります。高齢化と人口減少、市民税、そして合併の恩恵とされる地方交付税の減少、一方で扶助費など義務的経費が増加する分、投資的経費を抑制せざるを得なくなります。そうなれば、最低限の改修や更新さえ満足にできなくなるのではないか。市民全体でこの危機感を共有していかなければなりません。きょう質問いたします公共施設のファシリティーマネジメントとは、そのような危機感のもと、一元的、戦略的に公共施設のあり方を考え、1つ、公共施設の再配置は避けてとおれない。2つ目が、大きな箱物の建設は更新を除いて原則的に行うべきではない。3番目が、公共施設は横断的、複合的、弾力的に活用をするという3つの考え方を持って質問をしたいと思います。  まず、施政方針の中にもありました公共施設白書の作成に当たりまして、どのような情報を集めて、どのような目的を持って市民の皆さんと共有をしていくのか、執行部の基本的なお考えをお示しください。  それから、具体的に伊賀市の中でいつ公共施設の更新が最も集中する見通しであるのか。もし何の手だてもしなければ、将来にわたってどの程度の財源が必要になってくるのかお答えください。  以上2点について答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(北出忠良君)  答弁願います。  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  まず、今後の市民への説明というようなことについて申し上げておきたいと思いますけれども、第2次伊賀市行財政改革大綱の重点事項の1に持続可能な財政構造の確立を掲げまして、実施項目1として公共施設の統廃合を規定しております。この大綱に基づきまして、平成23年度に公有財産管理のため、まず土地台帳、施設台帳を整備しました。同時に、未利用地となっている土地について抽出を行い、未利用地カルテの作成を行いまして、遊休資産の売却あるいは貸し付け等の準備を行ってきております。平成24年度にはこの施設台帳をもとに住民利用度、施設管理経費、将来修繕コスト、施設品質等を盛り込んだ各施設別のカルテを作成しております。さらにこの施設カルテをもとに、将来財政負担の課題、施設のあり方等の基本方針を盛り込んだ施設白書の作成を進めております。伊賀市の公共施設、教育施設であったり保健福祉施設であったり市民文化施設であったり住宅施設であったり行政施設など、394の施設の現状は保有面積が三重県は全国平均から比べて多い結果となっております。また、伊賀市の施設の4割が築後30年以上を経過しておりまして、また耐震性が不十分な施設が多くあるために、大規模修繕、建てかえの需要が想定されております。良質な公共サービスの提供を行うためには、将来にわたって持続性のある適正保有量に施設の縮減を図ることが必須のことでございます。  このような状況について、まず市民の皆さんに現状を知っていただくことが重要と考えておりまして、その方法としましては、市のホームページや広報いが市への特集を組んでの掲載を考えております。また、出前講座などございますけれども、市民に直接説明をして理解いただきたいとも考えております。各施設の住民利用度、管理経費、将来修繕コストなどを説明するに当たりましては、その施設から直接利益を受ける受益者の意見のみだけではなくて、納税する負担者である市民の意見を聞くことにより施設の再配置等について方向を生み出していきたいというふうに考えております。  あとは担当の者より説明をさせます。 ○議長(北出忠良君)  企画財政部長。             (企画財政部長 山下章光君登壇) ○企画財政部長(山下章光君)  公共施設を保有し続けるということで、そういった更新に当たるピーク時とかそれに対する財源の不足の御質問をいただいたというふうに思っております。  伊賀市のほうでは、この平成22年度に作成をしました財政見通しから算出しますと、投資的経費については2015年度以降の7割、投資的経費のほうが減をしてくるということの見通しを中で予測をされておりまして、これで約17億円になるという見込みを立てておりまして、道路等のインフラの資産の部分を除きますと、公共施設に充当できるのがおよそ10億円ではないかなというふうに思っております。一方、現在の施設の保有量、伊賀市の場合がおよそ49万平米といった保有量を、これを維持すると仮定をした場合に、耐用年数の経過分、これを単純に更新をしたというふうに考えますと、その更新時のピークは年間およそ約30億円というふうに見込まれるというような状況になっております。したがいまして、その投資的経費から必要な更新費、これを差し引きますと、およそ20億円が不足するんではないかなというふうに見込みをしております。一方、耐用年数を迎える公共施設、2020年ぐらいからあらわれるというふうに今は考えておるんですけれども、そのピークが2025年から2035年、そのあたり、それともう一つは2042年以降、この2つの大きな山の更新がピークというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(北出忠良君)  稲森稔尚君。
    ○2番(稲森稔尚君)  この公共施設の更新については、全国的にも時限爆弾というふうにも言われている本当に深刻な問題でもあります。そして市民の皆さんへの情報共有ということで御答弁ありましたので、まず伺わせていただきたいんですけれども、新たな公共施設をつくるに当たって総事業費は幾らかかりますっていうことはよく市民の皆さんにお知らせをいただいているかと思います。例えば庁舎であれば60億かかりますとか、しらさぎ運動公園であれば17億かかりますということが示されておりますが、これらの毎年の維持管理費が幾らで、何十年先に耐用年数が来たとき、更新費用がこれぐらいかかるということは市民の皆さんに知らされていないというふうに思いますし、議論の対象にもなっていないのが現実だと思っています。こういったコストは市の単独の持ち出しということにもなりますし、まずこのライフサイクルコストを試算して議論の材料にする必要があると思います。まずこのことについて見解を伺いたいと思います。  それから手数料の改正に当たっても、例えば数百円ぐらいの値上げだったら仕方ないだろう、市民の皆さん認めていただけるだろうっていう抽象的な改定の議論というのはこれまで一体なかったんでしょうか。といいますのは、公共施設の維持管理費に加えて、減価償却の相当額ですとか人件費、事業費を含めて、そういう値上げをする場合に、明確な根拠となる部分を示して市民の皆さんにお示しをする必要があると思いますけれども、この2点について答弁をよろしくお願いします。 ○議長(北出忠良君)  企画財政部長。 ○企画財政部長(山下章光君)  今、いわゆる維持管理の部分での各施設のコスト面という部分では、現在、施設のカルテを整備をしておりまして、そうした中で、施設白書の中でそういった部分についても、当然いわゆる利用料の問題、それから人件費の問題、そういった部分も明確に分析をして市民の皆様にもお示しをしていきたいというふうに考えております。  これまでの施設の管理上のそういったそれぞれの分析っていうのは、それぞれの担当課のほうで利用料を算出する際にもそれぞれで検討しておりますけれども、全体的な方針として、今後施設カルテをもとに基本的な方向性を策定していきたいというふうに考えております。 ○議長(北出忠良君)  稲森稔尚君。 ○2番(稲森稔尚君)  それでは、これから庁舎整備やさまざまな、芭蕉翁記念館ですとかいろんな建設事業も進められていくかと思いますので、そういう、市民の皆さんにぜひお伝えして、議論の材料にしていっていただきたいと思います。  それから、学校施設のことについて伺いますけれども、伊賀市の公共施設に占める学校施設の割合についてお聞かせをいただきたいと思います。  それから、廃校や休校になった施設の活用状況、それから、児童数減少に伴う空き教室等の活用状況についてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  企画財政部長。 ○企画財政部長(山下章光君)  公共施設に占める学校施設の割合ということですけれども、ちょっと私どもで認識しておりますのは、全体の中で学校教育関係と公営住宅関係含めまして、これらで全体の55%以上を保有をしているという状況を把握しております。 ○議長(北出忠良君)  教育委員会事務局長。             (教育委員会事務局長 前田明伸君登壇) ○教育委員会事務局長(前田明伸君)  まず、廃校となった学校の管理でございます。  伊賀市に合併になりました後でございますけれども、廃校並びに休校となっております施設につきましては5施設でございます。  管理及び使用状況でございますけれども、まず旧桃青中学校の校舎、グラウンドにつきまして教育委員会、駐車場は管財課が管理をしております。またその使用用途でございますけれども、校舎棟は倉庫並びに学校営繕作業場として、また駐車場及びグラウンドは桃青の丘幼稚園の来園者及び公共用の公用車の駐車場として使用しております。  次に、旧丸山中学校と旧成和中学校につきましては、教育委員会の管理でございます。使用の用途でございますけれども、校舎棟は閉鎖しておりますが、体育館とグラウンドにつきましては、使用したいお申し出があれば使用していただいております。  また、旧府中の小学校につきましては、校舎棟及び体育館、グラウンドとも閉鎖をいたしております。  最後ですが、休校中の比自岐小学校につきましては比自岐地区住民自治協議会に管理をお願いしております。また用途ですが、校舎棟の1階部分は住民自治協議会の活動スペースとして、2階、3階につきましては教育委員会と管財課が倉庫として使用しております。体育館及びグラウンドは地域開放として、またプールは住民自治協議会のほうが使用しておるという状況でございます。  2つ目の質問でございますけれども、現在の学校の空き教室の状況でございます。  以前に普通教室として使用していて、現在は別の用途に使っている教室について御説明を申し上げます。  小学校では37教室、中学校では15教室、合計52教室がございますが、いずれも現在は何らかの形で、目的で使用し、何も使っていないという教室はございません。  その内容でございますけれども、学校教育関係に活用していることは、例えば学習方法、指導方法の多様化に対応するためのスペース、俗に言う多目的スペース、児童生徒の生活交流スペース、学校用具庫などに使用をいたしております。また、学校教育以外の関係でございますけれども、放課後児童クラブの活動のスペース並びに放課後子ども教室の部屋として活用をいたしております。現在の状況でございます。 ○議長(北出忠良君)  企画財政部長。 ○企画財政部長(山下章光君)  先ほど、合わせて55%と申し上げましたけれども、その内訳としましては、学校関係施設が38%、住宅施設が17%でございます。 ○議長(北出忠良君)  稲森稔尚君。 ○2番(稲森稔尚君)  いろいろ廃止後の学校施設見させていただいてるわけなんですけれども、例えばこれだけ巨大な倉庫が必要なんだろうかとかっていうふうなことを思ってたんですけれども、今、教育委員会として、例えば府中小学校、底地が借地になっていて、いろんな治安の面からも問題があるというふうに地域からもお聞かせをいただいていますけれども、そういった現状も踏まえて、どういうふうにしていくことが望ましいとお考えなのか御答弁いただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  教育委員会事務局長。 ○教育委員会事務局長(前田明伸君)  先ほどのお尋ねの件でございます。  廃校になりまして、その施設が使われていないと。また、その土地につきましては、当然市有地もありますが、借地も含まれているということでございます。この学校としての使命を終えたものでございますもので、その後につきましては地域の方々に十分意向をお聞きしまして、地域の実情に応じて、できる限り有効に利用していただくことを望んでおりますが、しかしながら、その使用用途がないということでございましたら、この教育財産とはないということでございますもので、早急にその財産を市長部局に移管し、そしてその後の活用について協議をすると。またその土地につきましても、当然借地でございますもので、借地契約を解きまして、借地をされている方にお戻しするというような考え方でございます。 ○議長(北出忠良君)  稲森稔尚君。 ○2番(稲森稔尚君)  わかりました。  まず、この公共施設の現状についてお聞かせをいただいてますときに、管財課の皆さんからお話をいろいろ伺ってきましたが、この財産を管理するということとこの施設のマネジメントを行うということは違うというふうに思います。先ほどから一元的で戦略的なマネジメント、市長部局か教育委員会かということを問わず、一元的なマネジメントが必要だということをお話をしてまいりました。市長のリーダーシップのもとで市政再生室っていうものを4月から設置するというふうなこともお聞かせいただいてますけれども、この伊賀市の公共施設のファシリティーマネジメントをどこが主導して行っていくのかということ、これは市長から御答弁いただけますでしょうか。             (発言する者あり)  じゃあやめときます。担当の、副市長、じゃあよろしくお願いします。 ○議長(北出忠良君)  どちらですか、はっきり。 ○2番(稲森稔尚君)  副市長、よろしくお願いします。済みません。 ○議長(北出忠良君)  副市長。             (副市長 辻上浩司君登壇) ○副市長(辻上浩司君)  現在、公共施設ファシリティーマネジメントにつきましては、第2次行政改革大綱に掲げまして、管財課のほうで取り組んでおるとこでございます。今後設置されます市政再生室におきましても、行財政改革の一環としまして、しっかりと進行管理は行っていきたいと考えております。 ○議長(北出忠良君)  稲森稔尚君。 ○2番(稲森稔尚君)  地方自治法ですとか地方教育行政法を見てましても、この教育財産に関して、あるいは公有財産に関して長の職務権限、長の総合調整権というものが明記をされておりますので、そのことも踏まえて、やはり市長部局のほうでリーダーシップをとって、イニシアチブをとって行っていっていただきたいと思います。  それから、行革大綱のほうでも施設の統廃合ということが掲げられています。その中で、一方でこのファシリティーマネジメントを先進的に行っている自治体、神奈川県秦野市の事例ですとか、秦野市と伊賀市とを比較したような資料も客員研究員という志村さんという方からいただいてまいりました。その中で、施設の用途の変更ですとか複合化、1つの機能のために1つの施設が必要なんだという発想を転換するということが大事だと思っています。この行革大綱の中には統廃合ということが積極的に掲げられていますけれども、例えばこの神奈川県の秦野市の事例でいえば、福祉センターの中に民間の郵便局を誘致したり、中学校の体育館の中に公民館を設置したりということもやっています。伊賀市の廃校ですとか空き教室活用して、例えば地域のコミュニティービジネスができないもんなのか。あるいは、文化施設の中に福祉センターがあってもいいと思いますし、福祉施設があってもいいと思いますし、そういう横断的な、複合的な活用ということを将来的に行っていく必要もあるのかなというふうに思います。その点について答弁をいただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  総務部長。             (総務部長 橋本浩三君登壇) ○総務部長(橋本浩三君)  施設の複合化ということで御質問をいただきました。  複合化につきましては、先ほどからも出ておりますように、第2次の行政改革大綱の重点事項でも、持続可能な財政構造の確立の中で公共施設の有効活用の推進ということで掲げております。私どもとしても、施設の所管課と連携をしながら、優先度の低い施設の複合化あるいは統廃合を含めまして、広い意味での機能の集約ということで取り組んでおりますので、御理解を賜りたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  稲森稔尚君。 ○2番(稲森稔尚君)  その部局間の横断的な活用というふうなこと、今、複合的に取り組んでるというふうな答弁だったんですけれども、決してそういうふうには僕は認識してないんですけれども、部局的な、横断的な活用というもの、例えば地域や民間のそれぞれのセクターと連携するとかいろんな手法があると思うんですけれども、今後のことでも結構ですので御答弁いただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  おっしゃっていただきますように、市政再生室というのができますと、そうした事柄、一般的な事柄からこれは大事だと思うものを私がピックアップして、その中でみんなで知恵を出し合いながら、そしてまたそれを原局に振り分けていくというようなこともいたしますので、おっしゃっていただいている、御指摘いただいているようなことは大変興味深く、これから大事なことになっていくと思いますので、官と官の複合もさることながら、官と民、いろんなバージョンを考えてこれからいくことが無駄のない、それこそ財政運営ということにとって大事なことではないかなというふうに思わせていただいております。 ○議長(北出忠良君)  稲森稔尚君。 ○2番(稲森稔尚君)  行革大綱を見てましても、やはりこれまでの市政のカラーが強いのかなという気もいたしましたので、ぜひ岡本カラーを打ち出していただくことが市民の願いだと思っていますので、ぜひよろしくお願いいたします。また、資料もお渡ししたいと思いますので、見ていただきたいと思います。  それでは、自殺予防対策ということで質問をしていきたいと思います。  自殺対策基本法が2006年に施行されまして、6年がたちました。自殺は個人の問題ではなく、その多くが社会的な要因によって自殺に追い込まれている。だからこそ、政治の力をもって自殺のない社会を目指していこうということをこの議会の場におきましてもたびたび訴えてまいりました。自殺対策基本法に基づきまして、政府が推進すべき指針となる自殺総合対策大綱が昨年夏に初めて見直されまして、新自殺総合対策大綱、だれもが自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指してが閣議決定されました。新大綱には、1つ、自殺はその多くが追い込まれた末の死である。2、自殺はその多くが防ぐことのできる社会的な問題である。3番目が、自殺に追い込まれる危機はだれにでも起こり得る危機の3つが上げられています。  そこで伺いますが、今年度の伊賀市における自殺対策の取り組み、そして新しい自殺対策大綱の見直しに当たってどのように対応していくのか、答弁をいただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  健康福祉部長。             (健康福祉部長 増田基生君登壇) ○健康福祉部長(増田基生君)  健康福祉部、増田でございます。  ただいま御質問の自殺予防対策事業の実施ということのお尋ね、まず1点目と思っておりますが、ただいま御質問いただいた中で、警視庁の自殺の概要資料によりますと、自殺者が10年以上連続して3万人を超えているという状況の中、伊賀市においては、21年度国の補正予算で措置された地域自殺対策緊急強化交付金で三重県が造成をいたしました自殺対策緊急強化基金を活用して自殺対策事業に取り組んでいるところでございます。自殺予防対策の取り組みは3つの分類がされております。1つは全体的な予防の介入、2つ目は選択的予防の介入、3つ目は個別的な予防の介入という取り組みをされております。  伊賀市の全体的な自殺予防の取り組みといたしましては、まず啓発というようなことで、広報を利用した心の健康特集、これを掲載をさせていただいております。広く市民に情報を提供をいたしております。さらに、広報3月1日号と同時に心の相談窓口一覧を全戸配布を予定をいたしております。さらにホームページも活用させていただいて、内容をより充実したものにということで今現在準備を進めております。また9月の自殺予防週間では懸垂幕の掲示、街頭啓発、3月の予防強化月間では市内のバス運行事業者に自殺予防のマスク、車体の全部に幕をかけていただく、これを掲示を依頼し、市内10台分で1カ月間啓発に努めてまいります。  2つ目の選択できる自殺予防ということでは、心の健康教室、また健康づくり講演会、これらを開催をさせていただくほか、メンタルパートナーの養成事業も一つ、今現在進めているところでございます。  3つ目の個別的な自殺対策というところでは、電話と面接による相談、現在およそ50件の相談がございます。必要があれば、専門機関と連携をいたしまして継続的に依頼者へのフォローに当たっているというようなところでございます。  また、自殺総合対策大綱の見直しによる事業の見直しのほか、全国の市区町村で構成する自殺のない社会づくり市区町村会に加入をいたしまして、全国の先進地の取り組み事例なども参考に、今後の取り組みとして考えていきたいというふうに思っております。  2点目の自殺総合対策要綱の見直しにおける今後の伊賀市の取り組みということですが、先ほど御説明させていただいた継続的な部分も当然していく必要がございます。  今回の改正はより効果的かつ自殺の起因因子を抱えた人たちに安心な、安全なものにしていくということが必要であることから、国が改正を行おうとするものでございます。そのために、大綱に述べられている国の取り組むことと地方公共団体の取り組むことなどのそれぞれの適用範囲を明確にするなど、見解が出されているところでございます。
     自殺の関連要因は複雑でございます。その背景要因として、ほとんどの自殺に精神疾患を含むメンタルヘルスの問題がございます。大綱改正後は、かかわりが可能な精神疾患を含むメンタルヘルスの問題への取り組み、その問題を関係機関が連携する社会的支援こそが自殺予防に貢献して、市民の健康と福祉、また社会の発展に極めて重要であるというふうに認識を思っておりますので、引き続き伊賀市として啓発、またはそういう地域に身近な方がそうして相談を乗れる体制、メンタルヘルスの養成講座を引き続き行っていきたいというふうに考えております。 ○議長(北出忠良君)  稲森稔尚君。 ○2番(稲森稔尚君)  棒読みいただきましてありがとうございます。端的にお願いしたいと思います。  この大綱の変更点を特にお聞かせいただきたかったんですけれども、自殺未遂者に対するケアということが新しい国の自殺対策大綱の中で加えられています。  そこで、救急搬送の実績についてどのような実績、現状になっているのか答弁を求めます。 ○議長(北出忠良君)  消防長。             (消防長 山中治紀君登壇) ○消防長(山中治紀君)  議員お尋ねの自殺という表現ですが、消防の救急では自損行為という表現をしております。伊賀市管内の自損行為の救急件数ですが、平成23年1年間の出動件数は52件、搬送した人員は38名、平成24年1年間の出動件数は53件、搬送した人員は29名、24年の搬送人員の内訳ですが、男性が12名、女性17名となっております。以上でございます。 ○議長(北出忠良君)  稲森稔尚君。 ○2番(稲森稔尚君)  まず、この国の大綱の中に、この救急でいえば自損行為というふうにおっしゃられるようなんですけれども、国の大綱でいえばこの自殺未遂者に対するケアということが盛り込まれたこの理由は、一般的に自殺未遂者の方の自殺率はそうでない方に比べて数十倍高いというふうに言われています。つまり、その部分をケアしていくことが非常に効果的であるということが示されているかと思います。  そこで伺いたいんですけれども、この自損行為をされた方、外科的な治療を行うというだけではなく、例えば精神科への搬送ですとか保健師さんとの連携、つなぐということは今後できないものなんでしょうか。 ○議長(北出忠良君)  健康福祉部長。 ○健康福祉部長(増田基生君)  棒読みで申しわけございませんでした。  今後というよりも、今現在も自傷行為、また服薬、そういう精神疾患の方が外傷、けがされた場合は、当然今、名張市、岡波さん、伊賀総合医療の二次救急医療の中で対応はさせていただいてます。ただ、傷の手当てはできますけども、その後の精神疾患の部分のケアというのは、治療は当然外科医では専門外ですのでできません。実はそういった部分は、救急医療の二次救急医療体制で名張市、岡波さん、上野総合、院長が寄って、3カ月に1回定期的に会議をさせていただく中で、岡波病院の院長さんもそうおっしゃっていただきました。そういう情報は既に私どもは存じております。  それについては伊賀保健所が、精神疾患の救急当番という病院を県下で設けております。そういう部分を今までは病院の先生方が探してくれてたんですけども、なかなか受け入れが、例えば上野病院さんが市内にございますけども、それが救急の場合は受け入れていただけないという過去にも一つ事例がございました。そうした場合困りますというようなこともおっしゃっていただいたんで、上野保健所さんに御連絡させていただいたら、そういう当番日がございますので、ですので、上野保健所さんとそういった部分を連携をさせていただいて、スムーズにそういう後のフォロー、治療をつなげるようにさせていただいてると。これは過去からも、今後もさせていただきます。 ○議長(北出忠良君)  稲森稔尚君。 ○2番(稲森稔尚君)  御自身の言葉で御答弁いただきましてありがとうございました。  まず、伊賀市の自殺予防対策は健康推進課が行ってきたものです。きょう質問の中でも、消防長にも……(発言する者あり)何ですか。きょう、自殺対策についてのは健康推進課がこれまで行ってきたものでありますけれども、今、消防の実績もお聞かせをいただきました。救急病院との連携ですとか、あるいは子供のいじめの問題でしたら教育委員会、多重債務の問題でしたら市民生活課ということとも庁内で連携をしていくことが必要だと思います。  そこで、この庁内での連絡会議の設置について、これはぜひ行うべきだと思うんですけれども、答弁いただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  健康福祉部長。 ○健康福祉部長(増田基生君)  御提案いただきましたので、考えさせていただきます。 ○議長(北出忠良君)  稲森稔尚君。 ○2番(稲森稔尚君)  ありがとうございました。前向きな検討をどうぞよろしくお願いいたします。  これで今期最後の一般質問を終わらせていただきますけれども、4年間皆様にお世話になりました。そしてことし退職をされる方もいらっしゃいますので、本当にお世話になりましたことを感謝したいと思います。これからも頑張ります。これで終わります。ありがとうございました。 ○議長(北出忠良君)  これをもって稲森稔尚君の質問を終了します。  続いて、質問順位第3番 岩田佐俊君の質問を許可します。  岩田佐俊君。             (21番 岩田佐俊君登壇) ○21番(岩田佐俊君)  発言のお許しが出ましたので、順次行わせていただきます。  最初の質問、渡久山議員さんの組みひものお話出ましたけれども、きのう頼まれまして、組みひものネクタイをしてこいちゅうことで、きょうはしてきました。平成元年にいただいたもんです、家内から。それ以外はもらってませんけども、しかし、市長さんの組みひもはなかなか大したもんですなあ。高かったんでしょうね。できたら、私も1本しかないもんですから、余ってるもんございましたら、また処分させていただきますので、どうぞお願いします。  それでは、まず1点目の観光振興と地元業者育成についてですが、上野公園内の施設利用に対してお尋ねをしたいと思います。  あの公園内には伊賀産品を専門として売る売店がございます。営利を目的としたお店ではなく、広く市内外の方々にこの伊賀管内での名産、物産をアピールするための商品を主として販売をしていただいてます。それぞれのお店が出資して、組合組織として、伊賀の業者であればだれでもが加入できる組合でございました。昭和40年から今日まで50年近くあの地で当然家賃を払って今日まで来たわけでございますが、突然行政のほうから契約の見直しを考えてると話があったそうでございます。どうしてこのようないきさつになってきたのかお尋ねをしたいと思います。  ここでの質問はこれにて、あとは自席で行います。よろしくお願いします。 ○議長(北出忠良君)  産業振興部長。             (産業振興部長 川口正仁君登壇) ○産業振興部長(川口正仁君)  ただいま岩田議員のほうから契約の見直しについてのお尋ねをいただきました。  現在、このレストハウスにつきましては市有財産となっております。昭和38年に上野市観光協会が無料休憩所として建築をし、現在、直営の土産売店が併設されておる施設でございます。  今回お尋ねいただきましたその施設につきましては、本来目的を持つ施設ということで、行政財産に本来区分をされなくちゃならないものであるというふうに考えておりまして、現在は普通財産として建物の賃貸借契約手続をさせていただいております。  そんな中で、これらの扱いを借地借家法に基づいて本来処理すべきものであるということでございまして、今回、賃借人であります名産協同組合さんのほうにひとつ合意を得ないわけには、この契約の更新はできないと、そういう判断をさせていただきまして、今お尋ねの件についてひとつ照会の文書を出させていただいたということでございます。 ○議長(北出忠良君)  岩田佐俊君。 ○21番(岩田佐俊君)  この組合さん、利益よりも伊賀産品を広く知っていただくためが主の目的でございますから、これまでにも利益が出た場合、平成じゃなしに昭和の時代ですから、上野市の時代ですけども、年間余剰金として浮いた金、100万円単位でたしか五、六年ぐらい行政のほうへ御寄附をしたと思ってるんです。また、だんじり会館が平成元年にできましたけれども、陳列ケースをつくるのに行政のお金がないちゅうことで、たしか五、六百万、今あの使ってる陳列ケースを御寄附をさせていただいたちゅうことがございまして、何もかもゼロにして、無理して一から事に当たるということは少しちょっと血も涙もないような行政対応ではないかという意見があります。市長がこれから全国に観光をアピールすべきトップセールスで行かれるわけでございますけれども、伊賀産品をアピールして、そして広めていっていただくのはいいですけども、公園のところで売ってる名産、物産が、京都の八つ橋やら大阪のおこしやら伊勢のおまんじゅうとか一般のドライブインと何ら変わらないようなもんでは困るわけでございまして、今までのそうした組合の評価といいますか、行政に対する努力も見ていただいて、それは規約とか規則はございますでしょうけども、人がつくったもんですから、また人がどうなっとできるわけでございますから、市長、何とかこの辺の考えはどうですやろな。市長としては、ちょっとコメントいただけますか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  お尋ねの伊賀上野名産協同組合さん、大変御尽力をいただいて、過去にも大変お世話になっているということでございますし、地元の産物を公園内に置いて、これは一つの情報発信というふうにも考えられますし、その御努力には大変感謝をする次第、これはもう当然のことでございます。ただ、今回問題になっておりますのは、このレストハウスが観光協会から建てられまして、それから市に移管されました、寄贈されました段階において、これを行政財産とするのではなくて一般財産として受け入れてしまっていたということの手続上の問題ということでございます。今からとやかく申し上げてもしようがないことで、これは上野市時代にそうした処置をとっていたということでございます。ただ、現在においてこの借地借家法の賃貸契約というものがそうした公のものにありまして、望ましい形態であるというふうには思えません。私ども公としては公平、公正、透明性を持ったそうした契約が必要であろうし、そうしなければならないという責務を負っているというふうに考えます。ですから、議員がおっしゃいますように、これまでの皆さん方の努力あるいは功績をないがしろにするのかということでは決してございません。そうしたこととは全く違う次元の問題で、これは手続上の問題でございます。ですから、ぜひその辺のところは御理解いただいて、正々堂々そうした契約に持っていけるようにして、そしてまた頑張っていただくと。  これまで名産協同組合の皆さんが、これは地域を、そうした方々を代表する組合として御尽力いただいたということでございますので、またそうしたことでこれからも頑張っていただける、そしてまたそれが堂々としたものであるようにしていきたいということでございますので、ぜひその辺のところは御理解をいただいてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  岩田佐俊君。 ○21番(岩田佐俊君)  くれぐれも追い出すというようなことだけはやめていただきたいと思います。  ところで、あの建物は坂倉準三先生の作ということは、市長さん御存じでしたか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  先般来、たびたび坂倉建築についてのお話が出てまいりますけれども、坂倉準三さんという方は、大変これはすばらしいと思うのは、まずその一つ一つの建物がすばらしい以上に、そうした景観の中において群としての総合設計をされたということでございます。今、市内にいらっしゃいます高齢な建築業を営んでおられる方、若かりしころ、この丸之内の交差点のところに毎日スケッチブックを持って城山の絵をかき、周りの風景を写生する、スケッチする方がいらっしゃったというのを目にされたそうです。最初その方は、これは絵かきさんだなと思っていたそうでありますが、実はそうではなくて、その方こそが坂倉準三さんであって、そうした景観をしっかりとみずからの中に焼きつけるためにスケッチをし、そしてそれに基づいてさまざまな建築物をつくっていった。その中に、表通りからは見えませんが、公園の中にはレストハウスをつくり、マッシュルームのような、ハツタケのような独特の建物をつくり、そしてまたその後ろの食堂も恐らくそうであろうというふうに言われております。ですから、このお土産物を売っていただいてる組合の方も、そうしたことも含めて、誇りを持ってこれからも頑張っていただけるようになればいいなというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  岩田佐俊君。 ○21番(岩田佐俊君)  2点だけお願いがございます。御要望ございます。  大変立派ないい作品でございますけどね。台風で傘が飛んだような感じでこうなってますよね。昨年、葉っぱなんかを、やっぱりどうしたって公園ですから、あの中にたまるわけです。ですから、掃除していただきました。途端に雨が漏ってまいりまして、あの先生の作品はどうも雨が漏るのが何かちょっと難儀やなと思ってるんですけども、それよりも、あの建物がそうした人がこさえたいうか、つくったもんであるちゅう、ちょっといわれみたいなもんですね。あの前にでも書いていただいて、坂倉先生の生い立ちとかいろいろな作品の紹介、また本庁舎も先生の作品やちゅうことをちょっとあそこで展示していただいて、それと同時に雨漏りも直していただきたいということは御要望させていただきます。よろしくお願いします。いいですか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  大変ありがたい御指摘をいただきましたので、その辺のところはやっぱりしていかなければならないことだなというふうに思っております。あの建物管理、どういうふうにすればいいのかというのもこれからまたいろいろと調べて、考えていきたいというふうに思います。 ○議長(北出忠良君)  岩田佐俊君。 ○21番(岩田佐俊君)  よろしくお願いします。  では、2点目に行きます。環境施策についてお尋ねをします。  資源ごみと廃棄ごみの収集についてでございますけども、資源ごみは相変わらず泥棒さんがたくさん暗躍してます。金属類と新聞紙を排出する日は、朝の早朝から他府県ナンバーのトラックが往来をしてまして、見つけたら通報せえなんてこと言ってますけど、なかなか通報をしてくれません。これに関しては収集指定業者にも迷惑になりますし、ひとつ鋭い対応のほどよろしくお願いいたします。  実はその廃棄ごみの中で、不燃物じゃなしに、ごみの収集に関して一つお尋ねしたいと思います。  最近ある地区の区長さんから、生ごみの収集日なのに夕方になってもとりに来ないちゅうことで電話をされました、環境部のほうへ。そしたら担当課の方が、あっ、忘れてましたからすぐにとりに行きますということで来てくれたわけでございますけれども、実はそれ以前にそこの収集のストックヤードが、勝手に他地区の方がごみを入れに来るのでかぎをつくったわけでございまして、たまたまその収集日に当番であった方が、何を勘違いされたのか、入ってるごみがあるのにかかわらず、かぎをして帰られたそうでございまして、後々それがわかったことですけども、夕方になっても来てくれないので、区長さんが見にいったところ、かぎがかかってると。あっ、これはえらいことしたなあということで担当課のほうへお電話して、申しわけない、間違ってかぎかけたんでとりに来てくれないかちゅうことでお願いしたところ、持ってこいと。でも、その区長さん、乗用車しか持ってないし、百四、五十個の個数でございますので、相当な量でございまして、とてもやないけど持ってくる量ではございません。  ですから、何としてもとりに来てくれないかと言ったら、もう持ってきていただかなくていい、おたくのミスやさかいちゅうようなことで話があったそうでございまして、この間からちょっと冷たいやないかと、伊賀市の行政、そういうとこを簡単な、何ちゅう、小さいことやけども、地区で本当にこれは困った問題で、何とかこれ行政のほうへ物を申してくれへんかちゅうことでございましたので、そこの地区だけでございません。恐らく他の地区もそうしたうっかりぼっかりのそういうようなミスがあったかもわかりませんけども、これについて担当部としてはどういうような対応をされてますか。 ○議長(北出忠良君)  人権生活環境部長。             (人権生活環境部長 前川 清君登壇) ○人権生活環境部長(前川 清君)
     ごみ集積所が施錠されていたので当日のごみが収集されず、電話したけども、さくらリサイクルセンターに持ち込まれたということですね。持ち込まれた、持ち込まされたということ……。 ○21番(岩田佐俊君)  いやいや、ちょっとよろしいか。 ○議長(北出忠良君)  岩田佐俊君。 ○21番(岩田佐俊君)  地区のミスやさかいに、かぎかかってとれへんだから、地区のミスやさかいにあんたとこが持ってきたらとってやるさかいちゅうて言ってくれてんけども、持っていく車がないから持っていかれなかったちゅう話です。そんな場合は、行政としては、やっぱしとりに行ったってもろうて、何とかその対応できなかったのかという話なんです。だけど、それはもうしゃあないことや、行政のほうではこれはもう対応できないなら仕方ないですよ。でも、我がとこのミスやったらすぐに来てくれるのに、こっちのミスはすぐに来てくれないちゅうか、もうそのままにしとけちゅうような、持ってこいって、ちょっとそれは余りにも冷たいことないかっていう話なんです。 ○議長(北出忠良君)  人権生活環境部長。 ○人権生活環境部長(前川 清君)  まず、現状と基本的な考え方を申させていただきたいと思います。  可燃ごみ、資源ごみの収集業務につきましては、各自治会等の協力によりまして集積場を運営していただいたというのが、これがもう原則です。それで、それを収集業者が収集に来ると。その中で分別できてないごみ、それから家庭から排出されますが収集日が違うといった場合もこれが起きております。そうした場合はその理由を示したシールを張って、収集できない事例というのもまれに起きております。そうした場合におきましては、やっぱり自治会等で責任を持って対応していただくというのが原則であります。こういった場合ですけども、直接さくらリサイクルセンターに持ち込んでいただくということになっております。今回の事例におきましても、いろんな理由で収集できなかった、かぎがかかってるから当然これ収集できないわけですが、そういう理由があったからということで、地域で対応をお願いしたということであります。  いずれにいたしましても、清掃事業課に御一報いただければ、その対応について協議をさせていただきたいと思います。また、その持ち込みの手数料ですけれども、その場合は減免とさせていただきたい。これはごみの収集のルールでありますので、御理解のほどをお願いいたしたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  岩田佐俊君。 ○21番(岩田佐俊君)  ルールはわかるんです。わかるんです。でも、実際3日、4日、その中で夏の臭いときにほっとかれたちゅうことは、非常に地区の住民としてはもう困ったことなんです。ですから、それルールはあるでしょう。あるですけど、でも、自分とこのミスやったらすぐに来るけども、住民のミスは勝手にせえちゅうのは、そんなルールはちょっとおかしいと思いますけど、市長さん、どうお考えになられますか、こういった意見。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  まず大事なことはうっかりミスをしないということがございますから、地元の方がかぎをしない、するということを管理をしっかりしていただくと。その後は、今、部長が申しましたように、どうフォローアップするかということでございますが、それはしっかりと誠意を持って対応していくべきだろうというふうには思いますが、まずは住民の方がしっかりと管理をしていただくようにお願いをしたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  岩田佐俊君。 ○21番(岩田佐俊君)  農山村部におきましては、高齢化率がもう60%以上のとこも伊賀ではあるんです。  90歳ぐらいの方がごみをほかしに来はるんです。ですから、うっかりミスというのも、これ往々にしてやっぱり出てくると思います、これからは。でも、そういったときでも、やっぱり手厚い行政対応というものをしたっていただかなかったら、あんたとこのミスやさかいに、うちはもうそれはルールにのっとってしてるちゅうようなことでは困るわけで、高齢者社会になってくると、だんだんとそういうようなうっかりのミスも出てくると思いますから、そういうときでも気いようとりに行ったっていただきたい。私はそのように思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  その環境についてですけども、次、2点目に行きます。  RDFの今後の対策ということですけども、平成32年度でもう県の企業庁の引き取りも停止、中止、地区との協定ももうこれで終了になりますけども、もうあと7年しかございません。これ行政としてはどのように今取り組んでられますか。2点目の話です。RDFの話です。今後のやつ。 ○議長(北出忠良君)  質問はよろしいか。答弁願います。  人権生活環境部長。 ○人権生活環境部長(前川 清君)  さくらリサイクルセンター、RDF施設でありますが、議員のおっしゃられますように、32年度末というようなことになっております。これにつきましては、次の施設をどうするかということですね。現在、次の施設のあり方ということを検討する準備に入っております。それで、本年度中におきまして想定されるあらゆる手法を今洗い出しを行っているところでありまして、さまざまな視点から庁内で検討会議を立ち上げると。そしてまた有識者によります検討会を新年度に立ち上げたいと、考えていきたいと考えております。 ○議長(北出忠良君)  岩田佐俊君。 ○21番(岩田佐俊君)  県内のRDFのつくってるとこの市町のとこへ、民間のかなり大きな会社でございますけども、終了と同時に施設の買い取りをしたいということで回っていられると聞いてます。ところが、伊賀にはほかに産廃の処理業者があるので、来てるか来てないかは知りませんけども、他の地域へはその施設を買い取って、同じようにRDF化をして、それはもう企業庁へ持っていきません、もうないんですから。他の施設へそれを販売するということで十分ペイできるちゅうことで話をされに歩いてるんですけども、伊賀市のほうへはそうした業者の方は来てるんですか。 ○議長(北出忠良君)  人権生活環境部長。 ○人権生活環境部長(前川 清君)  そういった企業が事業紹介ということで、こちらのほうへ、施設に参っております。  それで、その今言われてることも想定される一つだと思いますので、またそれも検討材料として考えさせていただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  岩田佐俊君。 ○21番(岩田佐俊君)  地域との協定もございますので、一概に行政だけでは成り立つ話ではございませんけども、市民が納得するよう、市民が損せんように、今後の対策をきっちりと、もう早急にでも進めてください。7年なんてもうあっちゅう間ですからね。ですから、よろしくお願いを申し上げます。  では、次行きます。既に収集した東北地方での焼却灰の地元処理での知事の対応についての見解ちゅうことで、これは市長に聞きたいと思います。  青山の焼却場で燃やす燃やさんの以前の話で、知事が市内の産廃業者のところへ灰の処理をお願いしに行ったということが載ってまいりました。全く地元を無視した話だと私は思います。現に議会報告で行かせていただいたら、その地区の皆さん方がもう立腹されまして、地域にも何もなしに、行政にも何もなし、勝手に頭ごなしに知事が直接その業者のところに頼みに行くとは何事やちゅうようなことでございましたんやけども、これについては市長はどういうような感じ持っておられますか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  震災瓦れきについての処理ということで、三重県知事は被災地をサポートしたいという思いを大変強く持たれていたというふうにいろんな方から伺っております。そうした中で、その熱意の余ったところが、気持ちのほうが先へ進んだというところがあるのではないかなというふうに思っております。ですから、本来ですといろいろ根回しをしたり了解を得て進めなければならないというところで、若干そうした思いのほうが強かったのかなというふうに思っております。ただ、もう御存じのように、国のほうの瓦れきは2,000トン、県内で処理しなくても、東北、秋田のほうで御処理いただけるということで、復興へのめどが一段と進んだわけでございますので、我々としましても、これからどういうふうにサポートをしていけるのか、県としてもどのようなサポートをされるのか、我々個人としてもどういうお手伝いができるのかということが大事ではないかというふうに考えるもうステップではないかというふうに思っております。ちなみにではございますが、伊賀市も引き続きまして2名の職員を多賀城市、それから石巻市のほうに派遣を継続するということも決めておりますので、そうしたことがこれから大事になっていくのではないかと。繰り返しになりますが、その知事の思いが余ったというふうに私は理解しております。 ○議長(北出忠良君)  岩田佐俊君。 ○21番(岩田佐俊君)  今後もこうした事態が起こりかねません。市長として、伊賀市行政、それから伊賀市民をこうした無視をしたような形での知事の対応は非常に困るということをひとつ申していただきたいと思います。はい、終わります。  次、行きます。  道路施策でございますけども、県道680号高倉佐那具線、通称奈良街道の三田地内前田教育会館より府中地内JR関西線東条踏切までのバイパス道についてでございますけども、もう10年近く前から諏訪・・・のトンネル工事に際して、県職員から、出てくる土、排土を何とか近くのほうへ捨てる場所がないかという話がございまして、この議会の中でも私、建設部長にお願いしました。ちょうどええとこがある。関西線の南側にバイパスをつくってくれと。あれの拡張をしようと思ったら、もう立ち退きやらですごい金がかかるけども、今やったらもう線路の南側は何にもない。田畑だけでございますので、そう金がかかるもんやないから、ちょうど一石二鳥でお願いしたいということで、もう3代ぐらい前の部長さんにもお願いして、ここに座ってる西澤さんも部長のときにお願いしたんですけどね。当時の県会議員さん、早速県の職員連れて実地へ行ってくれました。ああ、これからぼちぼち話が進んでいくかなと思ったら、今も何もございません。その後、行政からもそういった話を県のほうへしていただいたんでしょうか。また、県のほうでの対応としたらどのような対応であったのか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  建設部長。             (建設部長 澤井成之君登壇) ○建設部長(澤井成之君)  昨年の3月議会でも岩田議員さんのほうから御質問ございまして、県道680号線ですが、三田・大谷地内から府中東条地内にかけての上野北部地域の幹線道路として生活道路あるいは通勤、物流に御利用をいただいておりますが、幅員が狭小な区間もあって、車両の対向が困難で、通学路区間も含まれる、自転車、歩行者にも大変危険な状況であることから、平成22年8月2日付で上野地区北部活性化懇話会からバイパス整備の要望をいただいて、市からも三重県に対して要望させていただきました。  しかしながら、当該区間の整備は、三重県が平成22年6月に新たに策定した道路整備方針に基づいて今後3カ年に実施していく事業や着手を目指していく事業を示した道路事業計画に計上できませんでした。このため、新たなバイパス整備の見通しは厳しいものがありますが、整備の手法も含め、地域の皆様の要望は引き続き三重県に強く要望してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(北出忠良君)  岩田佐俊君。 ○21番(岩田佐俊君)  トンネルが平成29年にでき上がりまして、竣工されると聞いてますねんけども、予定としてはですよ。今でも一之宮インターから、東条橋から前田教育会館までの道が狭いとこが、朝夕なんか大型のトラックがいっぱい入ってくるんです、どうしても。  もう入ってくると、軽四でどうにか対向できるようなところが随所ありまして、もうあれが入ってくると交通渋滞が起こって、これトンネルが抜けると、やっぱりもっとひどくなるやないかということを懸念されております。地区としても、今、部長がおっしゃったように、通学路でもありますし、そうした意味からも、交通安全の面からも、これは県のほうに強く要望していただいて、何とか一日でも早くできるように行政としては努力をしていただきたいと思います。  以上で質問終わります。ありがとうございました。 ○議長(北出忠良君)  これをもって岩田佐俊君の質問を終了します。  会議の途中ですが、休憩とします。再開は午後1時とします。             (午前11時54分 休憩)             ─────────────             (午後 1時00分 再開) ○議長(北出忠良君)  休憩前に引き続き会議を再開します。  この際申し上げます。一般質問は公人としての発言の場であります。言論の品位の確保に努めていただきますようお願いしておきます。  続いて、質問順位第4番 桃井隆子君の質問を許可します。  桃井隆子君。             (23番 桃井隆子君登壇) ○23番(桃井隆子君)  23番、桃井隆子でございます。  私は、危機管理とその後の取り組みについて伺います。  市長は所信表明で、防災危機管理の関係は全庁を挙げて取り組んでまいりたいと考えておりますと述べておられます。また予算編成方針でも、安心・安全なまちづくりを目標に、自然災害に強い地域づくりを実現するための防災、減災事業、通学路整備事業などの予算も計上いたしておりますというふうに述べております。しっかり取り組まれている姿勢に、市民の方も安心されていると思います。  さて、伊賀市では誕生以来何度か非常招集訓練が行われ、何分で全員が集合したという報告を伺いました。実際、災害発生時にどなたがどこに集合されますか。まずそれを伺いたいと思います。  以後、自席で伺います。 ○議長(北出忠良君)  危機管理監。             (総合危機管理室危機管理監 石橋勝美君登壇) ○総合危機管理室危機管理監(石橋勝美君)  失礼いたします。総合危機管理室、石橋でございます。  ただいまございました人員配置でございますが、職員の配備態勢でございますが、準備態勢、警戒態勢、非常態勢の3形態となっております。また待機場所といたしましては、原則各自の職場となっております。職場に向かうことが困難な場合は、最寄りの支所または地区市民センターとなっております。なお、昨年の9月30日の台風17号によります職員配備状況では、9月28日の夕刻より準備態勢職員の自宅待機態勢をとりました。その後、30日の午前11時33分、伊賀市への暴風警報が発表されたのを受けまして、災害対策本部を設置するとともに、関係管理職員であります警戒態勢職員17名が配備態勢をとり、各持ち場に待機をいたしました。なお、台風の接近により、午後3時に全管理職員及び関係職員199名を招集いたしまして、不測の事態に備えることといたしました。また、午後3時45分、6時、9時の3回の災害対策本部を開催いたしました。その後、台風の通過に伴い、雨、風等がおさまったことから、午後9時20分に全管理職員の配備態勢を解きまして、警戒態勢職員の待機態勢といたしまして、11時52分の警報の解除に伴いまして災害対策本部を解散いたしました。以上でございます。 ○議長(北出忠良君)  桃井隆子君。 ○23番(桃井隆子君)  伊賀市は非常に広うございます。地域の小さな河川名、また小さな橋梁、また市道の名前も自分の各自の職場だったらわからないと思うんですけれどね、はっきりとは。
     警察の場合でしたら自分が住んでいるところ、またはどこかに出かけておりましたら、そこから一番近い警察署、または派出所に集合なさるっていうふうに聞いてるんです。  そうしたほうが地形、施設の名前等がよく十分把握されると思うんですけれど、青山の人がずっと青山にいてて、大山田のことも十分御存じだと思うんですが、職員の配置態勢を考え直されることはいかがでしょうか、警察のようにね。 ○議長(北出忠良君)  危機管理監。 ○総合危機管理室危機管理監(石橋勝美君)  職員の配備ですけども、一応防災計画の中で持ち場が決まっております。ですから、一応警戒態勢などになりますと多くの職員が参集しますので、青山地区であれどもどこであれども、皆おおむね把握はできると思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(北出忠良君)  桃井隆子君。 ○23番(桃井隆子君)  防災計画に書いてあっても、警察ですから見直すことは可能だと思います。たくさん地域を存じている方がその地域に行かれるほうが、私はいいと思います。と申しますのも、昨年、台風17号の被害がありました。市民の方が、川が決壊しそうで床下浸水が起こる、そのような危険な状態でしたので、土のうを積んでらしたんですわ。  そこを市の車が、公用車がぴゅうっと通り過ぎた。一言声をかけることなく、現場を見ることなく、作業している方にねぎらいの労をとることもなくしゅうっと通っていかれたいうことを私は初集会で伺いました。その方たちはおっしゃるんですわ。今までも何にもしてくれへんだと。行政というのはあんなもんかもしらんなと。行政マンは本当に市民の生命や財産を守ろうと思ってるんやろうかな。そやけどな、隆ちゃん、市長かわられたなと。(発言する者あり)言われたさかい言うてる。市長かわらはったなと。今の市長はそんなんほっとかへんやろうなと。やっぱり市民が自分たちの地域を守るために雨の中作業してたら車でぴゅうっと走らんと、どうですか、済みませんな、ねぎらいの声かけてくれるやろなと思います。また、その車をどなたが運転してらっしゃったかは存じませんけれど、地域の顔見知りの人が運転してはったら、あっ、だれだれさん、御苦労さんですなというふうな一声かけることもあったんやないかな。それが市民目線やと思うんですけれど、市長、どう思いますか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  かねがね申しておりますけれども、職員といえども市民であり、地域の住民であるということでございます。ですからまず、それぞれが住民という目線に戻って、スタンスに戻ってそうしたことに対処していくという気構え、心構えを持つことが大事だというふうに思いますし、そうしたことを徹底させていきたいと思います。そうすればそうしたこともおのずと解決されていく問題であろうし、もしそういうことがあったとすればそれは私はいかがなものかというふうに思わざるを得ないということでございます。 ○議長(北出忠良君)  桃井隆子君。 ○23番(桃井隆子君)  私も初集会で謝らせていただいて、今の市長は今答弁いただいたようなことおっしゃるであろうというふうな形で謝らせていただいたんですけれど、やはり市民も地域の人間。ですからできましたら警察のように部長級とか偉いさんは本部に来られても、地域の人は地域の支所等に集合なさって地域を見回っていただいたら、小さい河川の名前も小さな道路のどこが損壊しているか等もわかりますので、早く対応できるんじゃないかと思いますけれど、見直す気はいかがでしょうかな、危機管理監。 ○議長(北出忠良君)  危機管理監。 ○総合危機管理室危機管理監(石橋勝美君)  大災害になればそういうことも考えられますので、一応検討させていただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  桃井隆子君。 ○23番(桃井隆子君)  一応検討していただくということですが、大災害にしても小さな災害にしましても床下浸水等々やはり市民にとったら不安ですので、実行くださいますようお願い申し上げます。  台風、またゲリラ豪雨のため毎年毎年同じ地域で冠水被害が出ている。きのうの答弁で市長がおっしゃいました。そして僕は、県の職員にちゃんとするようにというふうに言ったというふうにおっしゃいました。土木技術が非常に進歩しておりますこの平成の御代に毎年毎年同じ地域で水害被害があるというのは、考えられません。この伊賀市ハザードマップいただいたんですけど、これ洪水のハザードマップなんですけれど、これ本当に伊賀、水害被害が多い。でも毎年毎年ここ水害被害がありますでと。  どのように対処なさってるのかなと思います。古く奈良時代に僧、行基がちゃんと洪水被害を食いとめましたし、武田信玄の信玄堤もまだ健在です。今の時代に何ら手を打っていないというのは、全く考えられません。伊賀市のこの状況を的確に把握して被害をなくす方法はお考えでしょうか、教えていただきます。 ○議長(北出忠良君)  答弁願います。  建設部長。             (建設部長 澤井成之君登壇) ○建設部長(澤井成之君)  一つには、河川の関係で御質問がございました。当然河川には直轄河川、国土交通省が管理する部分、それと県が管理する部分、当然市が管理する部分がございますが、一つは原因の把握と対策ということで分けてお答えさせていただきます。  洪水の原因は、近年の異常と言える局所的な豪雨や山林の手入れが行き届かないことによる保水力の低下、中山間地の水田の荒廃による雨水貯留機能の低下、さらに道路の舗装や農地の宅地化に進んだことで雨が素早く河川へ流れ出ることも要因で洪水を引き起こし、河川がはんらんする悪循環になっております。対策といたしまして、こうしたことから私たちの地域では28年災害や伊勢湾台風を教訓として河川の決壊等を防ぐために河川護岸の保護として堤防の石積みやブロック護岸に改修してきました。さらに屈曲した自然流路を滑らかにしたり極端に蛇行した河道の場合には流路をショートカットしてまいりました。このほかにも一般的な河川の改修の考えとして、川幅の拡大や堤防の強化、河川内の堆積土砂の掘削などに取り組んできております。  また、近年では生き物の生息を回復するため環境保全を考慮した工法や改修工事に心がけているところでございますが、なおさら議員さんのおっしゃるように被害がございます。先ほど申しましたように直轄・・・・、県管理、当然市の管理の部分もございますが、国、県の管理区間につきましては早期の改修について強く要望したいと思います。 ○議長(北出忠良君)  桃井隆子君。 ○23番(桃井隆子君)  洪水が起こらないためにいろんなことをやってる割には、いつもいつも神戸とか三田、被害ありますよね。そして国に言いますと言いますが、じゃあ、いつもいつも甚大な被害、床下浸水等々あるところには今までどのような手を打ってこられたんですか。長いですよなあ。お答え願います。 ○議長(北出忠良君)  建設部長。 ○建設部長(澤井成之君)  一つは、一級河川の木津川、中小河川の部分について御説明しておりますが、中小河川改修事業につきましては大内橋から新羽橋の間、11.4キロに指定されておりまして、依那古地区から上流の築堤整備、橋梁の改築を進めてますが、まだ当然議員さんのおっしゃれるように改修途上でございます。矢田川合流点から県道上野下川原、上郡丸山橋までの間は河川改修は完了しております。このような状態ですが、まだまだ改修も進んでおりますもので、先ほども申し上げましたが、今後も河川管理者に強く要望していきたいと考えています。 ○議長(北出忠良君)  桃井隆子君。 ○23番(桃井隆子君)  やっと動き出したように私には思えるんですけれど、非常に残念ですわ。2年ほど前に島ヶ原の橋のところで雪の日、人が亡くなりまして、そしてどうしたのというふうな形で警察へ尋ねに行きました。そしたら雪氷対策、県も市も後手後手で何ともならんのやわと言われまして、そして、いや、そんなん警察さんが言うてくれたらよろしいやんか言うて、いや、私らが言うても全然話になりませんので、議員さん言うてくださいと言われて、2年前にせんど言いまして、そのときは雪氷対策ができたんですわ。ですから部長、市民はずっと長年雨降ったら怖がってるんですわ。だからもっと早くスピーディーな行政運営を願いたいと思います。すべてにおいて、今災害で、これも災害なんですけれど、雪氷対策一つにとりましても警察の署長が言うても市が動かない。そんなあほなと。国交省や県にずっと何十年来と被害こうむっているからさっさと直してと、やっぱりそれは市として強く要望していただかなければならない市の責務だと思います。ねえ、市長。  先ほど部長の答弁の中で、山林の手入れができていないから雨が素早く河川に流れるというふうにおっしゃいました。確かにそうなんですわ。林道から倒木が流れて、それが鉄砲水となって川の水があふれております。自然災害は、下流域に甚大な被害を与えております。やっぱり林道に倒木が流れるというのは、間伐材等の処理がしていないから。今やっとマルタピアでその処理動いたようで、ほっとしております。伊賀市の場合は、山林の面積が62%あります。その中で本当に豪雨が降ったときどっと倒木が流れて被害が多くなっております。松阪のウッドピアに伊賀地域の竹や間伐材が搬出されている状況を御存じですか。松阪のウッドピアは、国、県の10億円余りの補助金でバイオマスというふうな計画ができてるんです。伊賀市にも伊賀市バイオマスタウン構想というのがあります。これがちゃんとできていたら倒木が川に流れることなく、林道が川となることがなく、今のような災害が起こらなかったと思うんですが、このバイオマスタウン構想というのは絵にかいたもちなんでしょうか。これは平成19年3月に伊賀市がつくられたんですけれど、この進捗状況どうなってますか。そしてウッドピア松阪のような事業も、若干書いてあるんですけれど、どのようにお考えでしょう。 ○議長(北出忠良君)  産業振興部長。             (産業振興部長 川口正仁君登壇) ○産業振興部長(川口正仁君)  ただいまバイオマスのちらっと出ました構想についてのお尋ねをいただきました。  現在この木質バイオマスに関する構想につきましては、大変と材料の供給であったりとか、あるいはペレットを利用するに当たって非常にコストがかかるということの中で多くの課題があるということで、その構想についてはいまだしっかりとしたそういったものは策定はされておりません。  もう1点が木質バイオマスの活用について、松阪のほうでそういった具体的な事例があって取り組まれてるということは知っておるかということでお尋ねをいただきました。松阪木質バイオマス熱利用協同組合という形で、現在民間事業者のほうに対して熱源を供給してるという状況でございます。そしてまた、お尋ねの建設費についてもそういう相当高額な費用で建設されたということも存じております。 ○議長(北出忠良君)  桃井隆子君。 ○23番(桃井隆子君)  災害を引き起こす引き金となっております山林の倒木あるいは間伐材ですね、それを倒したままというふうな形で、そこまでバイオマスのことを研究なさっているんでしたら伊賀市の場合もいろんな引き出しがありますから、国、県の補助をもらって、なかなか産業としたら非常に難しい部分がありますけれど、考えてみる余地はあると思うんですよね。伊賀市の中で指定管理しておりますさるびの温泉、また島ヶ原のやぶっちゃ等今高い重油燃やしてますが、バイオマスで燃やす。そら窯買うのんとバイオマスで燃やすのとどっちがええやろうなというふうな費用対効果というのもありますけれど、一つの企業として新しい産業を起こす要素としてやっぱり十分に取り組んでいただけるものだと思うんですけれど、取り組もうとお考えでしょうか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  先ほど間伐材残材の話もありまして、それが洪水被害に拍車をかけて被害を増大させるという話もありました。毎回、毎年同じところが被害を受けるというようなこともありました。管轄は、一級河川、県なり国ということでございます。しかし、私はあえて申し上げますけれども、毎年毎年、何十年も同じ場所がそうした被害に遭いながら根本的な部分でも対応ができていないということは、これは行政訴訟物であろうと私は思います。こうしたことを県に申し上げたことはございませんけれども、気持ちとしては地元の方としてはそれくらいの怒りの心境であろうというふうに思いますし、私もそのように思っております。  さて、お尋ねのバイオマス利用、伊賀市においてどうかということでございますけれども、21世紀、これまでの大量生産、それから大量消費というそういう産業社会から大きく転換を迫られておりまして、いろいろな資源を有効に活用する資源の再生、社会への転換が求められている、これは事実であります。そうしたこと言いますとこの木質バイオマスというのは、再生可能なエネルギー資源として注目すべきものであろうと思っております。有効利用することが森林資源の高度利用、それから林業活性化に極めて重要であるというふうに思っております。ただ、対費用効果というお話が出ましたけども、これについても今後、県のほうでもそうしたことに使えるような新しい税が設けられますので、そうしたことを森林保全というような意味でこうしたことに使っていくことも可能ではあろうというふうに思っております。三重県では、平成24年に6月、木質バイオマスエネルギー利用促進事業実施要領を策定いたしました。この要領によりまして木質バイオマス利用連絡協議会が設立され、木質チップ原料供給する事業者による県下の森林組合、製材所、素材生産者によって発電の原料となる三重県内の未利用間伐材を発電事業行います三重エネウッド協同組合に供給する体制が構築されております。こうしたことから伊賀市が同じような事業に取り組むとした場合、安定的に未利用間伐材が確保・供給できるかという大きな問題があるわけですけれども、これが解消されない限り事業は成り立たないということになります。  森林資源を有する伊賀市としましては、このバイオマスの新たな利用につながる技術の開発、実証を三重大学、研究拠点など関係機関と連携して進めていき、こうしたことをこれからも取り組んでいきたいというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  桃井隆子君。 ○23番(桃井隆子君)  どうもありがとうございます。やはり資源の有効利用、また市民の生命、財産をいろんな形で守っていただきたいと思っております。  それともう1点、地元のことで非常に悪いんですけれど、せせらぎ運動公園、大水が出ましたらいつもつかるんですわな。ほいで12月の補正予算で1,200万できれいにしていただくというふうに予算つけていただいたんですけれど、あれ伊賀市になって2回目なんですよな。大山田のときにもあんなとこへつくってどうかというふうな意見があったんですけれど、あそこも運動公園でも利用者が非常に多いんですわ。  サッカー、野球、ゲートボール、グラウンドゴルフ等々非常に多いですので、伊賀市全域から来てくださってますので、水がつかないように堤防をちょっと1メートルほど上げるか、私たちが子供のころあの川で泳いだんです。今、川底に土砂が堆積してもう泳ぐこともできない。本当に水が少ししか流れないからあそこに上がると思うんですよね。あのような伊賀市の施設も災害に強い施設にしたら私は利用できると思うんですよね。それで災害のたびに何千万という補正予算を組んでいただくのはありがたいんですけれど、そういうふうなこともなく災害を守るように考えていただきたいと思うんですが、そのような知恵を持っていろんな施設考えていただくお気持ちはございますかしら。 ○議長(北出忠良君)  建設部長。 ○建設部長(澤井成之君)  一つには、今公園のお話がございまして、基本的には河川といいますのは一つの低水護岸、高水護岸というのがありまして、低水敷、高水敷ということで、そういう断面になってるわけなんですけども、基本的には高水敷のとこでつくってあったらいいんですけども、あそこについては低水敷というか、河川の断面の中につくってあるということで、なかなか大変な中、当時大山田の職員さんが御苦労なさってつくられた施設だと思うんですけども、つかんようになかなか低水敷を防御というのは河川管理者との当然お願いというか、協議も必要ですし、まず河川というのは水を流さなければならない。それはもう重要なことですもんで、なかなか難しいことではございますが、当時の大山田のつくった経緯も含めて当然お話はさせていただきますけども、一つ、今の公園につきましては基本的にもう工事発注しまして、5月のゴールデンウイークまでにはさせていただくわけですけども、なかなかそれの低水敷の中での施設ですもんで大変難しいことやと考えております。 ○議長(北出忠良君)  桃井隆子君。 ○23番(桃井隆子君)  私は、いや、するかせえへんかというのを聞いてるだけなんですわ。やっぱり既存の施設で皆さんが有効利用してはるので、それが水をつかない対策を考えるんか考えへんのんか、考えるんやったらあれ国と県の折衝が要るから、それをしてくれるのか、もうそのままほっとくのんかというふうな話なんですよ、単純に。 ○議長(北出忠良君)  建設部長。 ○建設部長(澤井成之君)  当時も県の河川というか、県管理者と御協議もされてると思いますけども、その協議内容を見やなちょっとあれなんですけども、基本的には低水敷、水を流す河川の幅の部分ですから、まずそれが優先だと考えておりますが。 ○議長(北出忠良君)  桃井隆子君。 ○23番(桃井隆子君)  あそこにグラウンドをつくるということは、当時県と話し合ってるわけなんですわ。  だからそのグラウンドを守っていくかどうかということだけなんですけれど、ちゃんと、私の質問の仕方が悪いのかわからないんですけれど、できましたら修復に使うお金、毎回毎回使わずに修復しなくって済むような施設にしていただけたら市民の皆さんは喜ぶんじゃないかということを私はここで御提案申し上げます。  これ大山田管内だけの台風17号の被害、このくらいあるんですわ。被害を確認したこのようなペーパーはあります。でもその後の対応について市民には全く知らされていない。どないすんのやろうなと。あんなん勝手に書いててなと。そのままやしと。  そうやってしょっちゅう水ついてんねやしと。市から今までそんなような返事もろうたことはないわと。そのような市民の不信感はいつまで続くのか。私は一市民として、また一人の議員として非常に恥ずかしく思っております。市民と情報共有、また市民が安心して暮らせるにはどのように対応すべきなんでしょうね。こんな紙だけ集めて、どのようにこの被害に対してどうこうのというふうなことを市民に周知なさるつもりでしょうか。今まで周知なさってませんよね。お答えください。 ○議長(北出忠良君)  危機管理監。 ○総合危機管理室危機管理監(石橋勝美君)  周知をするということでございますが、昨年の9月30日の台風17号の被害状況でございますが、伊賀市全体で家屋の一部損壊が8棟、床上浸水が4棟、床下浸水が38棟、また道路のり面や河川の護岸の崩落など多数の被害を受けました。避難者数も33世帯89人にも及びました。  伊賀市地域防災計画では、市の処理すべき事務または業務として防災のための知識の普及、教育及び訓練がうたわれております。御指摘のとおり、今回のように被害状況などをお知らせすることで災害に備え、また早期の避難などにより減災に結びつくことと考えております。 ○議長(北出忠良君)
     桃井隆子君。 ○23番(桃井隆子君)  私の質問は、例えば個人に例えましたら雨漏りしたわと。大工さんに頼んで直してもらわなあかんねんけど、大工さんにいつ直してくれる。そしたら大工さん返事くれますやん。でもこの大工さんがあかんかったら次の大工さん探して頼みますやんか。  それと一緒で、このような被害があったと。例えば市道東谷線で豪雨のため路肩が崩落したと。これ直してくれてはんのやったらいつ日幾までに直します。でも一級河川服部川右岸やったら護岸崩落、これは県と協議しておりますので、もうしばらくお待ちくださいと、住民にそのような情報を欲しい。住民、そこに住んでる人が知らされへんというのはおかしいと思うんですよ。住民に知らせてもええん違う。いつ日幾直しますと。これはただいま県と協議で市として頑張ってますとか、そのたった一言で市民の人は安心なさるんですけれど、そのようなことは今まで全く市としてなさっていない。お上の仕事、それでは市民は納得しないんですわ。どうするの、こんなん。  これから何ぼでも出てくるんよ。大災害だけが市民にとっての災害じゃないねん。小さい災害にしても市民にとったら不便なんですわ。どうするかというのをやっぱり知らせるべきだと私は思います、一市民として。いかがでしょう。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  大山田の水没グラウンド、通るたんびにこれどうなったのかな、どうするのかと毎回この仕事につく前から思わせていただいております。そうした素直な気持ちというのは、やはり市政の中にどういう形がよいのは別として、生かしていくことは大事だろうと思います。それが市民目線、市民感覚というものであろうと思いますし、今おっしゃっていただいたようなことも全く知らずに行って、ああ、ここ通れへんかったんか、引き返さなあかんわとか、ああ、工事中かというのをその現場に行って多々そういう状況に出くわすこともあります。ですからそういうような情報をどういうふうにして周知するのがいいのかという方法論になっていく話だと思いますので、その辺のところはまた担当の部課知恵を出してそうした情報の集約あるいは周知、そしてそのツール、いろいろ考えさせていただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  桃井隆子君。 ○23番(桃井隆子君)  どうもありがとうございます。本当に市民目線の政治、市民目線の行政、それが市民が長年待ち望んでいたことで、やっぱり平成の御代にはふさわしいと思っております。  続きまして、観光について伺います。  私、これも友達に言われたんですが、息子夫婦がハンブルクへ帰るので伊賀市の絵はがき買いに行ってんけどと。忍者何にもないねんけどと。伊賀市といったら忍者が有名よなと。外国でも忍者のショーしたはずやねんけど、忍者がない。ほんな私これとこれと買いに行ったんですわ、だんじり会館へ。忍者本当にない。伊賀市というたら新聞で波の詩というところに書いてあるんですが、伊賀市の話になり、忍者以外に何があるかと聞かれたと。伊賀牛等々言うてんけど、やっぱり忍者だけやと。私たちは地元の人間ですから、絵はがき買わないので、指摘されるまで忍者の絵はがきがないというのを知らなかったんですが、忍者の絵はがき欲しいとは思いませんか。伊賀市をPRするのに施政方針でも忍者いっぱい書いてあるんですが、どのように思われますか。 ○議長(北出忠良君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(川口正仁君)  ただいま桃井議員のほうから忍者の絵はがきのことについてお尋ねをいただきました。忍者の絵はがきが販売されていなかったということでございます。現在だんじり会館の売店のほうでは、この忍者の絵はがきについては実は販売をいたしております。  たまたま買い求めをいただきました折には恐らく品切れをしていたんだろうというふうに思います。決してそういったはがきがないということではなくて、現在そこには品ぞろえをさせていただいてる状況です。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  問題は、観光客の方が本当に欲しいもの、それが私たちが本当にこたえられているか、何が欲しいのか、何を発信しなければいけないのか、そうしたことをしっかりリサーチし、そしてまたフィードバックすることが大事である。それがこの4月から立ち上げる観光戦略課の中のある種大事な任務であろうと思ってますんで、貴重な御指摘として承っておきたいと。 ○議長(北出忠良君)  桃井隆子君。 ○23番(桃井隆子君)  どうもありがとうございます。たまたま私たちが行ったときはなかったんですよね。  お願いしたいことがあるんですけれど、忍者衣装を着た子供たちがよく歩いてます。  その子供たちが満足するようなお土産がなかなか見当たらない。私、長浜行ったんですわ。本当に安くって子供が喜ぶようなお土産がどこにでも売っている。ですから高尚な方、もう高齢な方も来られますでしょうが、子供が忍者服着て若い御両親と一緒に城下町を歩いている姿がよく目立ちます。ですからお土産も子供も喜ぶようなお土産、やっぱり何点か置いてほしいなと思います。  そして最近は、近年はお正月実家へ帰らんとホテルで家族がゆっくりなさる、そのような状況がまちの人、田舎じゃなくて都会の方が結構ふえているように思います。  そのとき言われたんですが、その方たちは伊賀へ来ても年末年始どこ行ってええかわからへんし、ホテルの中でずっといんのやわと。諸般の事情もあるとは思いますけれど、観光立市伊賀市として売り出すんでしたら年末年始等々人が泊まりに来るとき伊賀市の施設、皆さんに利用されるよう、また伊賀市のお土産物屋さんオープンであることをお願い申し上げまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(北出忠良君)  これをもって桃井隆子君の質問を終了します。  続いて、質問順位第5番 今井由輝君の質問を許可します。  今井由輝君。             (18番 今井由輝君登壇) ○18番(今井由輝君)  ただいま議長の許可をいただきましたので、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。  まず、1番目の教育方針の今後の校区再編の取り組みについてでありますが、岡本新市長さん誕生以来校区再編について考え方を見直すというようなことで北部小学校を建てかえしない、河合小学校としては再検討の末、建てかえをしていただくということになりまして、北部小学校の地域の皆さん方には残念な思いもいたしますけれども、河合小学校の建てかえにつきましては御決意いただきましたことに対しまして心から感謝と敬意を申し上げるところでございます。  そこで阿山地区の小学校の今後、校区再編、10数回再編検討委員会を開かれていろいろ3年がかりでもんでこられた結果がこういうことになるわけなんですが、今後どのようにこの校区再編の方向を持っていくんか。地域としてはみんな仲よく一つのとこでやろうやんかというようなことになってましたけども、最終結果はこういうことで、一つの地区の小学校新しく建てることによってほかの地区、あと2つ、3つあるわけですが、丸柱、玉滝、鞆田、その校区の今後どのようにされていくのかと。今現在もう玉滝、また鞆田で複式、複々式の学年もあると聞いておるわけでございますが、今後についてお伺いしたいと。ちょっと私も見出したくさんしておりますもんで、せいぜい簡単明瞭に簡潔にお答えをいただきたいと思います。  これ登壇での質問といたしまして、あとは自席から質問いたします。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(北出忠良君)  教育長。             (教育長 野口俊史君登壇) ○教育長(野口俊史君)  阿山地区の校区再編についてのお尋ねです。  河合小学校につきましては、来年度から工事にかかりまして、平成27年の3月に完成予定ということで、平成27年4月から子供たちが新しい校舎に入るということになっています。  それに伴いまして丸柱小学校と、それから鞆田小学校、玉滝小学校、少し分けて考えなきゃいけないかと思うんですが、まず丸柱小学校の統合の関係なんですが、これにつきましては昨日の代表質問の中でもありましたが、北部小学校との絡みがありまして、平成29年の北部小学校の開校予定ということがありましたので、その関係で諏訪、丸柱、音羽の地区の子供たちをどうしていくかということがあったんですが、今回27年度から河合小が完成する。それから北部地区小学校についてはもう一度検討していくということになりましたので、北部地区小学校との関係もありますので、その辺の方向ですね、年度も含めてですけれども、十分見きわめながら河合小学校との統合の時期、それから丸柱、音羽と、それから諏訪地区の児童をどうするのかということもありますので、その児童、保護者の皆さんの御意向を早々に聞かせていただきましてこれから統合の方向性確認していきたいというふうに思います。  それから玉滝小学校と鞆田小学校の、別に分けているわけではないんですが、丸柱小学校は北部との関係がありますので、今ちょっと先に言わせていただいたんですが、玉滝小学校と、それから鞆田小学校の今後の方向性ですが、議員さん御指摘のように平成19年、第1回の全体会議が持たれまして、12回にわたって全体会持たれています。その昨年の4月、最後の12回目の阿山地区小学校区再編計画検討協議会の全体会なんですけれども、これが開催されまして、統合性の方向性について協議持たれました。これは河合小学校が新築されるということもありまして、その協議会の意見としては、あくまで4校が統合することが望ましいという意見もありましたし、2校の統合も考えられるという意見も出ています。当面5年間はこの検討協議会を継続をして、そしてその間方向性を考えていくということで一時とまっているという状況です。教育委員会としましては、両校とも先ほど御指摘のように複式学級を抱えていますので、これについては十分配慮していく必要があると思いますので、今後、保護者の皆さんとか地域の皆さんとこちらのほうもその辺の御意向十分聞かせていただきまして今後の方向性を考えていきたいというふうに考えています。 ○議長(北出忠良君)  今井由輝君。 ○18番(今井由輝君)  ただいまの御答弁聞かせていただきました。僕先ほど申しましたように、旧町の4つの小学校皆仲よく、一番いい形は一つになっていくことがいいと僕は思うわけですけども、その辺今、教育長さんおっしゃるようにしっかりと細部も詰めていただいて進めていただくように切にお願いをしておきます。  それと丸柱小学校の場合、僕もちょっと学校の先生に聞いたんですが、諏訪と小学校一緒に今、丸柱、昔の組合立やっとるわけなんですが、今、市立ですけども、その保護者さんによっては、生徒さんによっても、きのう生徒さんの気持ちはどうやという話もございましたけども、できたら離さずに一緒に行くのがいいという話もいろいろ聞いておりますんで、その辺また細かいところきっちりと相談をしていただいて、いろんな数回の会議もしていただいていい方向に行きますようにひとつよろしくお願いをしておきます。これでここの件は終わっときます。  続きまして、2番目の観光行政。  12月にも申し上げましたけども、新しく市長さんが誕生しましてから伊賀市は観光立市で生きていくんだというようなことを申されておりますし、姿勢もみずからの報酬2割カットして課をつくってしっかりやっていくというようなこの意気込みには本当に敬意を表すところでございます。  そこで今、私思いますのは、市長さんがトップセールスでほかの地域からいろんなセールスによる集客をしてきた、していただくと、そしてしてきていろんなところから多方面からいろいろな方に来ていただく。それにしましてはこんなおもてなしの心受ける立場として、セールスしてきたら来ていただいた方にやはり快適な市の観光を味わっていただかないと。また町並みいろんなんありますわ。そこで今現在は本当に夜の7時、8時になったらもう商店街でもシャッターがおりておる、火が消えていっておるというようなことで、非常にまちを歩けば寂しい、このような状態の中でおもてなしの気持ちを持って市長がトップセールスでたくさんの人を集客してくる作戦を打っていただいても来ていただいた方に本当にこれまことに失礼なことになるという心配もいたします。そこで町並みの、例えばまちの商店の閉める時間を、もうこれは商工会議所とかまちづくり会社とか観光協会とかいう中心市街地の皆さん方と幾度にもわたって御相談もいただき、率直な気持ちもいろいろと出し合いしていただいて、せめて10時、11時までは商店の火を消さないとか、そういうふうな方法はないだろうかと、そういうことも思いながら、これは自分の提案ですけども、例えば今はやりのLED電気にかえて節電以上にも3分の1とか4分の1とか電気代が済むということも言われてます。器具はちょっと3倍、4倍しますけども、そうしたことをやるような方向ででもいけば町並みももう少し長い時間つけておれば、例えばお泊まりいただいた、ホテル泊まったお客さんがまちを歩いても明るい、そういうことになるんじゃないかと、こう思うわけでございます。そういったことを僕の提案も含めてなんですが、市長さんはもう既に考えておられるかわかりませんけども、こうしたことも大変大事じゃないかと思うんですけども、市長さんのちょっと思いですか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  御指摘のとおり、この上野のまちは、日が暮れるとシャッターが閉まって、そして真っ暗になってしまうという状況が続いております。私以前思っていたのは、少なくとも天守閣に照明がついている間ぐらいはこのまちに来れば何かしら商店があいていて少し欲しいものが賄えるというようなそうしたまちになってほしいなというふうに思っております。夜になりましてそんなにたくさん物が売れたり観光客が来られるということは考えられませんけれども、やはりそこはたびたび申し上げますけれども、踏ん張りと覚悟というのがあるかないか。このまちをもう少し元気にしたいという皆さんの気持ちが一つに紡ぎ合わされれば改善されていくことでは少しはないかというふうに思っております。ですからそれぞれの商店の皆さん大変でしょうけれども、シャッターを閉める時間を少し変えて、それぞれお隣があいてる間うちもあけとこうかとかというようなことを思っていただくだけで商店街、銀座通りがまた明るくなっていくのではないかなというふうに思います。確かにあけるということの対費用効果ということあるでしょうけども、対費用効果の中には金銭にかえがたいものもあるのではないかと。おもてなしの心を形として出すという意味においてはよいのではないかと思います。その辺のところはまたこれから町なかのにぎわいづくりという中で昼間はこういうふうにするんだ、だけど日が暮れてもこういうふうにしようというような話し合いをいろんなレベルの方とまたじっくりとしっかりと話し合っていきたいなと思います。そうすることによって今までの悪循環が断ち切られていくのではないかなというふうに思います。少しの努力の積み重ねが大きな転換点になっていくのではないかというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  今井由輝君。 ○18番(今井由輝君)  ありがとうございます。本当にそのとおりでございまして、できるだけ早い時期にこういった話し合いをしっかりと持っていただきまして、町なかでは昔、上野市時代には電灯つけとるのに補助金があったとかいうふうな話もちらっと聞いてますけども、そういったことができるかできないかは別の考え方として、みんなでやるんだというそういうふうな形に、先ほど申し上げた組織の皆さん方が市長さんとともにやっていくんだというそういうような意気込みを持っていただけるような方向に行政もしっかり取り組んでいただければ必ずいい方向に行くと、こう思います。  それと昼までの同僚議員の質問の答えにもございましたように、木を植えてもそういった木の守りもやっぱりみんなでするんだというようなことも、市長さん、自分が拾うわと言ってましたけども、そういったこともみんなでやろうやないかというまち、奉仕の中でみんなボランティアしようやないかと、そんなことやれば落ち葉もなくなると、このように思いますんで、ひとつぜひともしっかりこれやっていただきたい。  それからもう一つ提案なんですが、公用車、今、伊賀市に何台あるんかな。何百台と僕あると思うんですが、答えはよろしいですけども、この公用車に例えば観光をアピールするロゴマークを張る、シールを張るとか、ワッペン張るとかいうそういうようなことをやることによって他市へ行ったり他の町行っても、ああ、伊賀市はこういう例えば忍者のまちなんだな、例えば芭蕉のまちなんだなと、こういうこともひとつ売り出せるだろうなと、こう思いますんで、その辺もひとつ取り組んでいただけばと思います。これはもう時間の関係もございますから答えは結構でございますけども、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  次に、3番目行きたいと思います。3番目は、道路行政の中で県道伊賀信楽線、川合地域で今進行中の交通安全対策の工事の進捗状況。今ちょっと入札のいろんな問題があったようで、ここ2年ほど前に、おくれてましたけども、あれがなければもう大方川合から田中までつながってたんじゃないかと思うんですが、これが今の進捗状況、これからの方向というものをちょっと聞きたいのと、もう1点、9月にも言いましたように、県道甲南阿山伊賀線の視距改良、また9月の定例議会で常任委員会の請願の御決議をいただきまして、そしてバイパス道路の対応するという、市単独ですね、県に任せてられないというようなことで市単独でやるという、こういうものも請願は通ったわけでございまして、市長さん、きのう請願の話も庁舎の問題出てました。その中で請願というものはどんだけ重いもんかと。市民の声、地域の気持ち、そうしたものも大事にせないかんと申されておりましたが、この事業につきまして当局の考え方を聞かせていただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  建設部長。             (建設部長 澤井成之君登壇) ○建設部長(澤井成之君)  路線につきましては、2件御質問がございました。  まず、1番目の主要地方道甲南阿山伊賀線の川合−田中間の歩道の進捗について御質問がございました。川合−田中間の歩道工事につきましては、延長が870メーターの歩道整備が計画されております。平成23年度から事業に着手し、今年度は約400メーターの予定でございます。今年度末では450メーターが完成し、延長ベースで約52%の進捗率となります。次年度以降も事業の進捗が図れるよう早期完成に向けて三重県に要望してまいります。  なお、歩道幅員につきましては、2メーターということでございます。  2点目の槇山−磯尾問の進捗状況ということで、まず今現在進めていただいております視距改良の関係の工事の進捗について御説明申し上げます。一つは、近々の整備が必要な延長260メーターの区間で幅員5メーターの拡幅工事計画を立てていただいております。平成25年度からは用地測量に入る予定でございます。今年度は詳細設計を行っております。以上でございます。  続きまして、議員さんおっしゃられる昨年の9月の請願の採択の件でございますが、主要地方道甲南阿山伊賀線に代替する市単独市道の進捗ということで、昨年9月に請願を採択していただきましたが、この路線に代替する市単独市道・・・・線につきましては、平成元年ごろ三重県に改良要望を行い、平成5年に一般県道甲南上野線から主要地方道甲南阿山伊賀線に格上げし、三重県がバイパス計画を検討した路線でございますが、社会情勢の変化により平成17年の三重県と滋賀県の協議の中で現況の道路敷地を活用した拡幅や耐震設計を検討するとの申し合わせがなされました。このため平成22年度に市槇山地区、玉滝地区まちづくり協議会より待避所、視距改良等の早期着手の要望を提出し、三重県におきまして平成23年6月に道路整備方針に基づく道路事業計画において3年以内に事業着手を目指す事業実施検討箇所に位置づけしていただき、平成24年度、本年度より拡幅や視距改良のための測量設計業務に着手していただいております。市といたしましては、既に三重県が要望に基づき道路機能強化に着手いただいておりますことからバイパス計画につきましては現道の拡幅、視距改良の早期の完成が最優先と考えておりますが、請願の議会採択の案件でもございますので、並行して三重県、滋賀県、甲賀市とより一層調整を図ってまいりますので、御理解賜りますようお願いします。 ○議長(北出忠良君)  今井由輝君。 ○18番(今井由輝君)  作文はそういうもんかわかりませんけども、実際にこの間これみんな議長あてに、市長さんのこれは指示によって出たもんとは思うんですが、請願に対する処理の経過、その後の経過についていただきました。これによりますと請願採択はしたけれども、概算、例えばこの金額で13億もかかるこんな大きな大事業、市単独とてもできないというようなことで、県に働きかけても県もできない。ですからいろいろ道路網のそういう両県での協議も行ったと。いつ行ったんか知りませんけど、そう行ったけども、規格道路つくることはとても難しいので、言うたら理解してくれと、こういうことということはだめですよということですね。結局請願を出す、例えばほんなら請願を産業建設常任委員会で出たときに、こんなんもう全然無理やというんなったら、委員長の私なり全みんなの同僚議員にこんなん出してくるけど、槇山地区、また阿山地区の住民自治協議会の連名の全部自治協議会長さん4名から判ももらってこういうのが出とるんですね。市長さんとこも、もちろん原課へも行っとると思うんですが、ほんならこれは何だったんだと。言葉を考えなさいと議長昼一番に言ってましたけども、そんなどうや、これ。議員を愚弄してるんやないかと。この言葉もう一つ悪く言えば詐欺みたいやないかというようなことも言えてきますよ、これ本当に。だめならだめですよともう早く、こんだけの26人の議員がおるわけですから、これはもう実際この地域のことはわかるけど、事情わかるけど、こんなんそらもう実際無理ですから、もう請願通さんようにしてくださいと言うてもうてもよろしいですやんか。それ通ってしまって、みんな地域の人に期待をかけて、夢が膨らんで、こんなに、みんな期待して、この去る12日も市長さんとこわざわざまた熱っこいというんか、毎回これ区長さんや自治協の会長さんやらが寄って、こんなんもうゆっくりしてられへんと、もっと陳情もまだまだ、請願通ったっても陳情もせないかんといって、・・・もまたつけて、新しい市長さんですから、前の市長さんのときに通った問題ですから、理解をしていただくために会長また来てるんですね、区長さんとともにね。原課のこの作文つくった人、これ何なんですか。原課やと思うんですよ。建設、これどうなってるんですか。  お金がなかったらどうしたらお金を生み出すんだろう。市長さんもおっしゃるように、自分らの給料削ってでも、例えば上手な補助金をいただいてきてでも汗をかかないかん。こんな寒い時期でも汗出ますよ。私、汗出てきましたわ。ですから僕もちょっと前からこれはもうずっと僕のかばんの中に8年間入っとるんですわ。辺地対策の事業、伊賀市で私の知ってる限りでは辺地対策事業を使ってやってんのは、道路はあんまり記憶に、この8年間ございません。電話のアンテナ、青山地区、槇山地区とか限られた地区ですから、これ辺地。辺地とあるのは何なんだと、ここで改めて、皆さんの議員さんも知っておいでるけども、くどいですけども、辺地対策というのは、辺地、交通条件及び自然的、経済的、文化的諸条件に恵まれず、他の地域と比較して住民の生活文化水準が著しく低い山間地、離島、その他、こういう云々書いてありますわね。これも国でちゃんとこういう資金もあるんですね。ですから市長さん、選挙のときに私の家の端まで来たと申されました。そのときに通った道、県道伊賀信楽線、こんな道ですね。ところが槇山の県道伊賀信楽の元町道の、今市道ですけども、新田というわずか12戸ある在所へ上がっていく、・・・ある僕らのとこへはこれ辺地対策資金で、これこんなこと言ったらなんですけど、ただで、1円のお金も出さず、土地も工事もただでこれバイパスできたんですよ。もっと市長さん、曲がってたんですよ、あの道、坂道。坂でこんななってました。それがすっと、これ当時の町会議員さんがこれを見つけてきて、辺地対策でこの槇山、新田何とかしようというようなことでやっていただいた。250メーターぐらいあんの違うかな。距離的わずかですけども、そういってやっぱりだれか汗かく、骨折る、これ大事やと思うんですよ。ですから僕も、別にかん立てて言うわけやないですけど、やっぱり地域の皆さんの切望ですわ、もう50年来の。費用対効果とか原課の方おっしゃいますけど、費用対効果ってよくなったら人は皆通るんですよ。家が建てば人が住みますやんか。学校でも住宅についても一緒ですよ。人が寄って集まってくるとこには店もできる。道路ができればそれだけ車も通る。今費用対効果悪いやんかとだけじゃないでしょ。ですからこの本当に上野のまちと考えたら3度ぐらいうちら温度低いですよ。そういうような辺地なとこに住んでおって、こういういい方法もあると。ちょっと財政調整監、この辺地対策のお金は何ぼのあれでいけるんですか、事業やった場合。 ○議長(北出忠良君)  企画財政部次長。             (企画財政部次長 西堀 薫君登壇) ○企画財政部次長(西堀 薫君)  失礼いたします。辺地対策ですけれども、ちょっと先ほどからお話をお伺いしておりますと事業費が、道路ですか、13億ほどかかるということですんで、私どものほうとしてはぜひ社会資本整備交付金とか、そういった補助金をかましていただきたいと。その裏に今おっしゃってくださってます辺地債ですね。これは辺地債というのは、100%充当率で、80%が交付税算入の起債でございます。合併特例債が95%の充当率で70%の交付税算入ですから、それと比べましてももう先ほどからお話があるとおり周りの地域と平準化を進めるために大変有利な起債になっております。ですからやり方としては補助金と、それから辺地債をかますというようなことだと思っております。 ○議長(北出忠良君)  今井由輝君。 ○18番(今井由輝君)  正しいお答えいただいて、ありがとうございます。それなんですわ。ですから今までにもっとこれをやってほしいと、前期の伊賀市合併後のときにも私、議員させていただいてましたから、これも元部長とか言いましたよ。言いましたけども、なかなか前向きにいかないということで、前市長さんも、おやめになられるというようなことは知りませんだけども、のときにひとつこういう方法でいけないかと、辺地対策使ったりそういういろんな上手な引き出しをあけてきて、市長さんおっしゃるように例えば特例債でこの庁舎を新築してもやっぱり皆さんの血税じゃないか。そらそのとおりですよ。おっしゃるとおり。ですけども、辺地で大変だと。学校行くにも人が住むにももうみんな上野へ出てくる。住んでくれない。限界集落になるかもしれない、こないなところ今ここで道をつけて、滋賀県には大きな病院も今度できますね。甲賀病院、百何十億かけて病院建てますわ。そういった滋賀県なんか特に隣の市長さんとももう兄弟のようなつき合いしてますと思うんです。市長さんもこれからしていっていただいて、お互いに助け合い、お医者さんにしても助け合いやれると思うんです。ですからこうしたときに救急にしても何しても近いところへ行く、そういうことも大事。半時間、10分、20分で命が助かる、そういうことがあるわけですから、本当にみんなが待ち望んどるんですよ。ですから夢を膨らんだとこでぱんと風船の空気精いっぱい入れとって苦渋くらわすような殺生なことをせずに、やっぱり温かみのある行政やってほしいと。  今の市長さんは理解していただけると思うんですが、実際原課がしっかりと汗かいて調査もしたと言うてますね。これ1月中ごろに現地見てきた。あの山の中入って松の木何本、細いこんなん生えてましたか、見てきましたか。多分入らずにこっちの県道の道通って言うてるだけ違いますんか。僕はそう思いますよ。行ってきたんやったら写真かあったら見せていただけたらね。ですから市道対応すんのにはお金がかかって大変だというてもできる方法いろいろ考えたけど、あきませんだわというんやったら地域も納得しますよ。実際に汗もかかずにできませんわと、県がすることやんかと、そんなん言うて今まで50年も60年もできなかったから何とかしてほしいと、こういうことで、ちょっとのどが渇き過ぎて物言いにくいですけども、そうなんですよ。  ですから現道拡幅は、これも2本立てでいっとるんですわ。現道拡幅をしてくれんのはただの視距改良だけで、このような七曲がりになってるとこを出ているこぶの部分を取ってちょっと視距をよくして交通安全をしてほしいというのがこの今、県の予算つけていただいとるとこ。県会議員さんにもこれ働きかけいろいろやってる。ですから今度これから市道対応、県道の今の視距改良する中で広い道ができるということであればいいんですけども、頂上まで上がったとこには原野商法でもう魚のうろこのように土地がなっとるんですよ。知っておいでですね。ですからそこは行けない。どうしても行けないから新しい道で行けないかということを申し上げておるわけですから、ひとつしっかりと今後取り組んでもらうということを1回考えてもらいたい。市長さん、今の僕のこの、ちょっとしゃべり過ぎて口渇いて物言いにくいぐらいなってるんですけども、いかがですか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇)
    ○市長(岡本 栄君)  請願というものの重みをまた考えさせられる一件であろうかと思いますが、請願について地元の方々が寄せる思いというものは大変大きかったんだろうと思います。今辺地債の話とかも伺っておりますし、どのような方策が立て得るのか、またどういうふうに進めていったらよいのかということをしっかり検討するように伝えたいというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  今井由輝君。 ○18番(今井由輝君)  もう1点だけお願いをしておきたいと思います。すぐに答え出ない話ですから、これ13億というような請願に対して答え、産業建設委員会ででもこの10億からかかるという話も出ました。ですけど、地域の方これを町に望んでないんですわ。やはり半分の道でもいいから、8メーターも10メーターもある、しかも歩道を4メーターもとってつけてますやんか、今。県の副市長さんよう知ってると思いますけども、そこまでやらんでもいいから車せめても対向して通れる、言い方を変えれば農道のような路面も弱い、盤石、舗装の工事のやり方が違いますから、弱くてもよい。片線だけでもよい。せめて1年に50メーターか100メーターずつでもよいと。1,600メーターあるわけですから、そういうぐらいのしてでもやっていこうやないかと、そういう気持ちが欲しいんですよ、地元の人は。ですからその辺しっかりと、お金の13億にあきれてしもうて何でそんな山奥に十何億の金かけんねん。わかりますよ、それは。こんな今のお金のない時代にね。そやけども実際に文化にしても結局交通の便、住む立地条件非常に悪いもうとこですやんか。限界集落に近いとこ、そのような田舎に住んで恥ずかしいですけども、けれど別に恥ずかしいと思ってませんけど、やっぱりそういうとこで苦労してる人の気持ちも酌んで、都会のこのぎんぎんぎらぎらのとこにいる人も同じように税金払うてるんですよね。ですから同じ市民なんですよ。ですからそういったこともやっぱり558平方キロという市長さんおっしゃるように広いとこですから、市長考えていくというのもこれとは言いませんけども、やはりそこまで考え直していただいて、ぜひこれは地域の住民の声なんやいうことで取り組んでいただけるようにひとつお願いしときます。よろしくお願いします。  これで3番目終わりまして、時間があと9分切りましたんですんで、ひとつ最後のもう一つ、庁舎建設の問題ですね。これはもう代表質問、また一般質問等で同僚議員たくさん申されておりますので、見直す計画の策定も何か策定委員会つくってやるんだというふうなことで、南庁舎の今後の活用を会議所やら進めていくということでございますけども、これは大体わかっておりますんで、もう質問しません。  せっかく答弁あるかと思うんですが、この下の築後六、七年しかたっていない前のきれいな交番をどうするんだと。僕も原課行って聞いたら、議員さん、これもう入札も済んで壊すんやわと。白鳳門駐車場に新しいのがもうできてきてますから、できたらこれもわずか六、七年で壊すんや。滋賀県の嘉田知事やないけど、もったいないなと僕は思うんですよ。何かいい方法ないやろうかと。もう今遅いんかわかりませんけども、ひとつこれ城下町の風情に合ったような形に思えるような交番ですね、多少ちょっと装飾を加えることによってね。ですから例えば僕のこれは思いです。非常にもったいない。県がもう壊すんやったら、土地はうちですから、市ですから、もらえないかと。もらっていただいて、例えば観光ボランティアの語り部、市内の案内人、そういう方々の休憩場所というか、詰所にするとか、それからもう一つは公衆トイレ。  伊賀市にはトイレがない問題で大変悩んでます。お招きしてもトイレもっとつくらないけません。下水が発展してないから大変ですよ。そこでこのままを例えば、2階立派な部屋もあると思うんですが、僕上がったことないですから世話になってませんもんで申しわけないですけど、あこを下、男女のトイレを、伊賀市の上野駅前に立派なトイレありますけども、あんな立派にはかないませんけども、県から払い下げいただいて、今からでもですよ、便所にできないかなと、こう思ったりもするし、観光ボランティアの休憩場所とか案内場所とか、観光客を呼んでこうと思ったら語り部も必要。  これから観光ボランティアでいろんなことやってくれる人も要りますね。こうしたのに何かいかないかなと、こう思うんですわ。これ当局にこんなん言うでと言うてないですからちょっと答弁あれやけども、市長さん、どうですか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  確かにおっしゃるとおり、見るたんびにもったいないなというのは事実でございます。ただ、この丸之内交番については、前任市長の施策として市の庁舎建設に伴いまして市から県に移転のお願いをして、ようやく同意していただいた案件だと承っております。解体、移転の工事予算というのもこれ県議会に上程して承認をして進めてきている事業でございます。私一人がやめと言って済む問題であればすぐにでもやめるわけですけれども、実はこれはそういう単独の責任の範囲内の中での事業ではなくて、そうしたさまざまな手続を経たもので、三重県とのこれまでの信頼関係、経緯を尊重しました上でどのようにすればよいかということで、実は11月の末に知事、副知事と面談をいたしまして、何かよいような方向性はないかということで話もさせていただきましたけれども、結局解体、移転は継続することの中で御無理をお願いできたのは新しい交番の外観でありますとか色彩設計でありますとか、それからデザイン等について私どもの意向を、つまり城下町、しかもあの場所にふさわしいデザイン性に仕様変更していただくということで御無理をようやく県警ともお話ししていただいてできたというようなことでございます。  この丸之内交番解体工事については、既に入札の手続が終わりまして、2月の15日に開札がされております。市としてそういうことの流れの中で北庁舎、中央公民館、丸之内交番という活用方法を検討する中での跡地を検討する中で一体として仮設の駐車場として市民や観光客の利用にお役立てできればなというふうに思っておりますし、将来的には庁舎建設計画の中で一体的にどういうふうにすればよりこの活性化のためのスペースが生かされるかというようなことを含めて考えていかざるを得ないかなというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  今井由輝君。 ○18番(今井由輝君)  ということはもう入札も既に、僕も原課でも聞いたですけども、済んでおるし、今さらもう引き返せないという答えと受けとめなけないけないんですか。もったいないですね、本当に。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  繰り返しになりますが、本当にもったいない話でございまして、そもそもあの交番があそこにあったということがおかしかったのではないかというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  今井由輝君。 ○18番(今井由輝君)  しぶといようですけども、あとまだ知事さんに会われるということでしたら入札終わっておっても例えばうちがある程度の経費を払ってでも、もし市長さんがここ新しく新庁舎を前の市長さんのように建設をしないということであれば利活用できると思うんですよ。1回再考していただければありがたいと思いますけど、ひとつもう最悪いけなかったら仕方ないにしましてもそういう働きかけで何とかとどめることができればひとつお願いしたいなと、このように思ってお願いしときます。  これで私の一般質問終わりますけれども、私も今期で勇退をさせていただきますんで、同僚議員の皆さんには大変お世話になりました。皆さん、今後の新しい市長さんとともに伊賀市のまちづくりに御尽力いただきますこと、御健康に御留意いただきますことを御祈念申し上げまして、私の一般質問終わります。ありがとうございました。 ○議長(北出忠良君)  これをもって今井由輝君の質問を終了します。  会議の途中ですが、休憩とします。再開は午後2時40分とします。             (午後 2時25分 休憩)             ─────────────             (午後 2時40分 再開) ○議長(北出忠良君)  休憩前に引き続き会議を再開します。  お諮りします。会議時間を1時間延長して午後5時までといたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北出忠良君)  御異議なしと認めます。よって、そのように取り扱います。  続いて、質問順位第6番 本城善昭君の質問を許可します。  本城善昭君。             (11番 本城善昭君登壇) ○11番(本城善昭君)  11番、本城善昭でございます。設問は4つございまして、1問目が2つ、これについては登壇の上で質問させていただき、あとは自席から質問させていただきたいと思います。  まず、1問目、高度な行政需要を担うには、政策提案ができる人材養成はということで、過去数度前市長、前々市長に質問をさせてもらってまいりましたんですけれども、なかなか実現はされておりません。今、国、地方を問わず環境エネルギー、福祉、農政、教育、防災など各分野にわたって特区あるいは規制緩和を含めて高度な行政が求められております。それにこたえるべく伊賀市の今後の支えていく人材の養成、育成制度は行われていますか、これが1問目でございまして、これは総務部長にお聞きしたいと思います。  1問目の2番目といたしまして、法務部門の充実をということを質問させていただきたいと思います。  行政行為というのは、個別具体的な一定の法の定立行為、法の執行行為に該当いたしまして、それは法の範囲内、帰属裁量と言いますけれども、一定の範囲内の裁量は行政のほうにゆずねられております。その範囲を逸脱いたしますと、これは違法行為、あるいは脱法行為も違法行為なんですけれども、そういった脱法行為にも該当するかと思います。これは国では会計検査院が、あるいは決算委員会が、あるいは地方自治体では監査制度が、あるいは議会の決算委員会が、あるいは行政訴訟法に基づく行政訴訟が、これは事後的に対処をいたすところであります。しかしながら、事前に法務部門のチェック体制が十分完備されておりますとよりスムーズな事業執行が可能となります。今は顧問の方近くにおられますので、その都度専門家に相談されているそうでもございますし、ちょっと遠隔地の専門家にも相談されてるようにも聞いております。今、行政法規に精通した専門家をお隣の市では雇っておられますけれども、内部で雇用するつもりはないのか、これは副市長さんにお聞きしたいと思います。  再質問等を含めてあとは自席で質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  総務部長。             (総務部長 橋本浩三君登壇) ○総務部長(橋本浩三君)  高度化する行政需要に応じた政策提案ができる人材の育成をされてるか、こういう御質問をいただきました。伊賀市では、地方分権、地域主権の流れを踏まえまして、職員の政策形成能力を高めるためにいろんな研修の機会を設けて人材育成に取り組んでいるところでございます。少し御紹介をさせていただきます。自治大学校のほうへおよそ2カ月間の派遣を行っております。また、市町村中央研修所、通常市町村アカデミーと申しますんですが、これ千葉と滋賀のほうにございますんですけど、こちらのほうへ年間5名前後を、これ1回当たり、科目にもよるんですが、大体10日前後の研修となっております。それから日本経営協会のほうへ年間約30名程度、原課の予算で直接行かれてるところもありますので、詳しい数字は今ちょっと持ち合わせておりませんが、約30人ぐらい。これは賦課事務やとか徴収事務やとか、あるいは生活保護事務やとかいろんなジャンルにわたっておりますんですけれども、大体研修期間は1日ないし2日程度でございます。そういった複数の研修のほか私ども独自の研修といたしまして、法制執務の研修もあわせて行っているところでございます。  また、来年度につきましてですが、政策立案のみならず行政職員として総合的な能力の習得ということを目的にいたしまして、この4月から内閣府のほうへ職員1名を1年間派遣をいたす予定をいたしております。さらには三重県の地域連携部へも職員1名を、これは2年間でございますけれども、派遣をいたす予定をしております。特に内閣府への派遣につきましては、地域活性化統合事務局いうところへ配属をされる予定をいたしております。全国の自治体から申請されてくる構造改革特区あるいは地域再生計画の許認可、またその進行管理に携わるということで全国の先進的な政策事例をいろんな形で吸収できる、学べるということで、帰庁後は伊賀市の政策形成等に関して即戦力として期待できるという期待を込めております。以上でございます。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君、まだ答弁終わってませんけど、よろしいか。 ○11番(本城善昭君)  結構です。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君。 ○11番(本城善昭君)  また後で市長に聞かせてもらいます。  今、一定程度の人材研修、かなり政策提言能力も高められるかのような内容お聞かせ願いました。  今、私ちょっとお聞きするのは、職員個人で自発的に、自主的に大学院へ休暇をとって行っておられるというふうな方もいるというふうに聞いております。それと私もう少し提案させていただきたいと思うんですけれども、今、埼玉大学の中にある政策研究大学院大学というのがございます。これは国とか地方自治体、あるいは民間人を対象にした行政のエキスパート、スペシャリストを養成するような大学院大学ございます。それとあと今の大学院もそうですし、あるいは一般大学も社会人に開放されております。それとあとビジネススクールも大変大事であろうかと思います。やっぱり経営手法を学んでいただいて、伊賀市の今後のそういった経営を経営者としての視点で見ていっていただくというのも大変大事かなというふうに考えます。今対象は係長以下の若手で、やっぱり優秀な人材、一定程度在職しているというふうにも私も聞いておりますし、そういったダイヤの原石を磨かないと伊賀市の今後の、岡本市政も2期、3期と続けていってもらいたいと思いますし、その後の伊賀市を支える、伊賀市を輝くそういった人材をやっぱり育成というの大変重要なこれも課題やと思います。  今の現行予算、私も1期目から今2期目になってかなり削減はされてます。ところがやっぱり1,000万あるいは2,000万ぐらいの増額、これ本当に伊賀市にとって税収も期待でき、いろんな面で向上できると思います、伊賀市のあらゆる面で。だからそういった面での投資というのは私は大変安いというふうに考えますし、今後の伊賀市が輝く伊賀市として成り立っていただくためにもやっぱり高度な人材育成、人材養成というのぜひとも私は必要やと思うんですけれども、市長、いかがお考えですか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  これからの伊賀市をしっかりと支えていく人材の養成、これは論をまたないところでありまして、総務部長も申しましたけども、いろんなチャンスにそうした人材の派遣を行ってるとこでありますし、また議員提案のそうした高等教育機関での研修については現在お述べいただいたように職員個人が大学院等で学びたいというときには研修のための休職あるいは修学のための部分休業というような制度を整備はしております。ただ、それで十分かどうかということについては、まだまだ検討も要るでしょうし、そしてまた逆に、そうした大学へ公費をもって派遣するということについてクリアしなければいけない問題というのも多々あるというふうにも思います。だから基本的にはそうした人材を育成しなければこの伊賀市の将来というものを任せていくということの中ではそうしたことは必要であるんだろうなというふうに思います。人材育成とともにそうした能力を持った人間をまた採用するというような方向性も選択肢の中にあるんでないかなというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君。 ○11番(本城善昭君)  ぜひともそういう高等教育機関での研修制度も次年度以降考えていただきたいというふうに考えますし、また議会もその辺の予算の増額については認めていただけるというふうに確信しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  質問はどうですか。 ○11番(本城善昭君)  それでお願いしたいと。  あと2問目の副市長。 ○議長(北出忠良君)  先ほどの答弁、副市長。             (副市長 辻上浩司君登壇) ○副市長(辻上浩司君)  高等教育機関への派遣……(「そうじゃなく、2問目の法務部門」と呼ぶ者あり)  もう法務のほうよろしいですか。 ○議長(北出忠良君)  質問内容はっきりしてください。  本城善昭君。 ○11番(本城善昭君)  1問目の1番目はこれで結構でございますので、1問目の2番目の法務部門の充実という点について副市長から御答弁お願いしたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  副市長。 ○副市長(辻上浩司君)  法務部門への充実ということでございます。隣の名張市さんのほうで弁護士の任用の例を挙げていただきました。伊賀市におきましても任期つき職員の採用等に関する条例というものは一応整備しておりますので、制度上では弁護士を任用することが可能となっております。しかしながら、当市におきましては訴訟対応、それから業務上の法律相談という点では顧問弁護士の方に委嘱をお願いして対応をしております。幸いにもその事務所がこの近くにあるということもございまして、現在ではそのような対応しておりますけれども、名張市さんのように事務所がちょっと離れてるという状況ではございませんので、なかなか同様にはいかないのかなというふうに思っております。  ただし、現在の当市の行政需要の中から顧問弁護士を雇っていくべきかどうか、これについてはもう少し精査もさせていただきたいと思っております。職員のやはり法制執務の能力の向上というのがベースにあってしかるべきかなと思っておりますので、まずはそのあたりの研修も含めてしっかりとやっていきたいと思っております。仮に弁護士の方を任用という形になりますと、やはり費用面でかなりかかってくるのではないのかなということを心配しております。隣の名張市さんの例も聞いておりますけれども、比較的若い方には来ていただいてるということで、当面の間であれば恐らく来ていただくことは可能かと思うんですが、これが長期間にわたって長年ということになりますとおのずと限界が出てまいります。そういったことも含めて今後しっかりと議論をしていきたいと思っております。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君。
    ○11番(本城善昭君)  私も先日ですか、名張市のほうにお聞きしましたら、そういった手続的な法の遵守ということで行政の事前のチェックというのと、それともう一つ、一番効果があるというのは窓口対応だというふうにも聞いております。例えばやっぱり強要いうんか、窓口でも大変な窓口もございますし、職務強要罪に該当する場合とか、あるいは暴行罪とか、あるいは恐喝に該当するようなケースも多々聞いておるんですけれども、そういった窓口対応についてはそばで即見守ってもらってすぐに対応とかできる面では一番職員で内部でおられたらありがたいというふうにも名張市さんは言っておられました。今例えば民間会社であるとか、あるいは自治体でもふえてきております。三重県でも信用保証協会とか、あるいはJAの共済連とか、厚生連、あと商工会とか各種団体でももう職員として採用して、内部で事務処理というんですか、その辺も当たっておりますし、対外的にもやっぱり折衝する場合はきちっと法の手続に沿った形での、例えば行政でもそういう適正な手続にのっとった形での行政行為というのが可能になりますので、かなりの面で採用が広がっております。  だからそういったことも踏まえて今、副市長は短期の任用というんですか、だからそういう専門家がいて法務部門が研修も踏まえて技量が、知識が、経験もアップしてまいりますとそんなに長く職員弁護士というような形で雇う必要はないかと思います。  だから短期任用で、まずはそういったさまざまなメリットもございます。それと若手でしたら我々議員のように600万、700万、600何万とかそんなに要らないと思います。だからそういったことも踏まえて十分検討していただきたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  おっしゃるように、見ていただける範囲というのは大変広いかと思います。これは議員の皆さんも含めてこれからの課題であろうかなというふうに思わせていただいております。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君。 ○11番(本城善昭君)  よろしくお願いしたいと思います。  次に、2問目に移らせてもらいます。環境に優しいごみの再利用化はということで、生ごみ分別の先進市としてかなり前から有名な山形県の長井市というところに視察研修をさせていただきました。そこで長井市の市のコンセプトと市の実際行われてる業務の実情を研修させていただきました。そのコンセプトというのは、まちの市民の生ごみから有機肥料、土をつくり、この土を村の農家に還元して、そこで米とか野菜、果物をつくっていただく。実際に直売所も見学もさせてもらいました。直売所とかまちのスーパーでそれらの生産物、農産物を売って、またまちの方がそれを買って消費してというふうな循環サイクルをとっておられます。  1問目の今後の課題にもなろうかと思います。先ほどRDFの撤退の時期とも絡めて、これは施設の新増設もかんでくるかと思いますけれども、例えば1番目の生ごみ分別と有機土づくりについては、実際もみ殻等も入れた形で発酵させたら、もう見ました。そしたら油かすのようなそんな状態でございました。だからこれは今民間の事業者の方もそういった有機食物残渣とか売れ残りの弁当とか、あるいはいろんな面でのされてます。だからそういったところに実験的に委託をされるということも一つの私は手法かなというふうに考えます。  それともう一つは、これはもう今後の新しい施設の内容に入ってくるかと思うんですけれども、今プラスチックの包装ごみというのは、分別されてます。それと今度生ごみと燃えるごみ、これも分別されると、本当にごみから燃える資材というふうな形で分別すればこれは資材になるわけです。山形県の長井市でも33%の減量化が図られたというふうに言っておられました。その燃える資材を今度は燃やすところで、例えばボイラーとして、ボイラーの熱源というふうな発想を変えて、そのボイラーから蒸気タービンで火力発電というのも可能になってこようかと思いますし、その発電後の蒸気の温水を利用して、あるいは冬季でしたらその部分をある部分減らして温水のビニールハウスとか園芸栽培に利用したり、あるいはプールというような形に、温水プールというふうな利用の仕方も考えられてこようかと思いますけれども、そういった点で、これも1、2、3を含めてまず担当部長のほうから簡潔にお答えいただいて、また再質問させてもらいたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  人権生活環境部長。             (人権生活環境部長 前川 清君登壇) ○人権生活環境部長(前川 清君)  生ごみの分別と有機土づくりということで御質問いただきました。御質問の有機土づくりにつきましては、伊賀市では合併当初から家庭における生ごみの減量化、それから家庭菜園等における堆肥化を目的といたしまして生ごみの処理容器購入補助金交付事業ということで循環型社会の構築を努めてまいりました。生ごみの資源化につきましては、食品リサイクル法の施行以来食品関連事業者と農業者グループ等が提携いたしまして循環型農業の取り組みとしましてJAを初めとした民間企業等による事例があります。  近隣では、名張市が平成22年度におきまして23地区、約2,000世帯、それから平成23年度、5地区、約1,000世帯でモデル地区を定めまして、それぞれ3カ月実施したという実績がございます。その結果をアンケート調査を行ったということで、においが苦痛。それから分別が面倒。これは食物残渣を自然のものだけに分別するというような中で長続きできそうにないという理由から生ごみの分別収集に消極的な意見が多い。また、収集経費の増大や民間業者において処理する経費など新たな財政支出が見込まれるということで、本格実施に至ってないというのが現状であります。  また、甲賀市では、市内全世帯の4分の1の8,500世帯で実施しております。甲賀市が上げる課題といたしましては、民間業者への処理委託及び収集業務委託等の経費がかなりかかってると。また、ごみ減量としての効果はあるものの、つくられた堆肥は本事業の家庭から排出される生ごみの種堆肥としての利用にとどまっておりまして、肥料としての本格的な実用には至っていないということであります。  伊賀市としてどうしようかということ、どうするかということでありますが、あくまでこの臭気対策、それから分別等で市民に理解が必要という中で、まずは各自治協から選出されたごみ減量リサイクル推進委員会に諮りまして、そして先進事例を考慮しながら堆肥の需要と供給のバランス、また事業の費用対効果考慮しながら関係部署と協議を進めていきたいと考えております。  それから熱エネルギーの利用ということでありますが、午前中も申し上げましたように32年以降のごみ処理をどうしていくかということで、今あらゆる手法の洗い出しを行っているところでございます。議員言われるような熱利用についても御意見として承っておきたいと、このように考えてます。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君。 ○11番(本城善昭君)  今、名張市と、あと甲賀市さんの実例も示されて、なかなか思うように進んでいないというふうななかなかのマイナスいうんですか、意見を伺いました。  ただ、長井市の場合は、民間のNPO等が中に入って、その方たちが積極的に推進していったというふうな経緯もございまして、かなりの面では進んでおります。だから私どももできるだけ減量化と分別による環境に優しい循環サイクルというの念頭に置きながら、やっぱり市民に対しての啓発と、あとモデル地区というんですか、その辺もつくっていただいて進めるのが私は一番大事であろうかなというふうに考えます。  それともう一つは、32年度以降の新しい施設の対応等も見据えて、だからできるだけ燃える生ごみが、今RDFでも問題というのは生ごみの水分がやっぱりメタンガスの発生等の原因にもなって、なかなか燃料化にならないということも原因の一つというふうに言われてますので、やっぱり私は一番は生ごみの分別というのが、これ大変大事な課題やと思います。それを分別ごみとしてじゃなくて、再利用する形で肥料として、土として、有機肥料として農政、農業のほうにも活用を、長井市の場合はかなり活用されております。だからそういったこともより研究されて、循環型の環境に優しいやっぱり伊賀市の行政というのも今後大事になってこようかと思いますので、その辺ひとつよろしくお願いしたいと思いますが、市長、いかがですか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  きょうの同僚議員さんの質問の中にもありましたけれども、これから循環型社会、あるいは資源再生型の社会ということは、もうこれは時代の趨勢でありますので、その中からどのような進め方をしていくかということが仰せのとおり問題であろうと思いますので、その辺のところは大きな課題として取り組んでいくべきであるというふうに認識をしております。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君。 ○11番(本城善昭君)  ぜひとも積極的にそういう循環型社会の実現を目指して頑張っていただきたいというふうに考えます。  3番目の、これは学校給食の食材について。  これは今いがっこの3,000食の大きな工場というんですか、それとあと小学校の学校給食もございます。今私ちょっとお聞きしたいのは、3,000食の中学校の学校給食の規格については大変厳しいようにも聞いております。担当の課長にも事前にお聞きしたところ、やっぱり業務の10時半にもう食べ物を配送しなければならない。  それまでにやっぱり処理するには機械で一定の規格の、例えば大根でしたら、前の味岡さんにもお聞きしたんですけれども、38センチから41センチの真っすぐで、直径が8センチから10センチというふうな本当の秀品の中の一番きれいな大根しか皮むき機使えないというふうなことで、私もそのとき出荷もしてましたので、けっちんを食らいました。今も例えば白菜とかキャベツとか規格あるんですよね。Lとか2L以上と、あともう秀品というふうなことなんですよね。そうなってまいりますとやっぱり市場価格、市場から買い求めますと秀品のそういう規格のいいもんはやっぱり高いですよね。食材費が高くなります。しかしながら、学校給食としたら10時半までに全部仕上げて出さなくてはならないというふうなコストを、時間短縮と、それと機械化によって大変ジレンマというのあるわけですね。食材のコストかけて、そうすると給食費は上がりますよね。調理コストはその反面下がりますよね。機械で全部大半をやってしまえばですね。だからその辺のコストを一方では下げるんだけれども、食材費としたら私は高くついてると思うんですよ。だからその辺をどのように、考えていただいてるとは思います。実情も生産者団体との取り決めでそういうもう規格でしか入れられないというふうにも聞いております。  だからその辺をどのように今後、規格について、食材費と調理コスト。調理コストについてはやっぱり仕様書で入札されるわけですよね。だからそこで調理員を何名か増員をするようなことを仕様書に入れていただいたら、それを見て業者さんのほうで入札をするわけですよね。だからその辺も踏まえてどのように今後されていくのか、学校給食の規格について簡明にお答え願いたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  教育委員会事務局長。             (教育委員会事務局長 前田明伸君登壇) ○教育委員会事務局長(前田明伸君)  失礼いたします。現在伊賀市の小・中学校の給食につきましては、自校での調理21校でございます。また、先ほどからお話が出ております給食センター、これはいがっこ、阿山、大山田、それぞれの給食センターからの提供で小・中学校合わせて14校となっております。その中で食数が一番多いのが先ほどお話が出ましたいがっこ給食センター夢でございます。この夢につきましては、毎日2,750食の給食を調理し、それぞれの学校への配送を行っております。  先ほど言っていただきましたように、時間的に限られたものでございます。その調理時間に下処理、皮むくなり外葉を除く等行う必要がございますもので、現在葉菜、根菜に限らず逸品の規定の大きいものやそろったものいうものを食材と材料としております。このことから供給元である伊賀北部農協と協議を行いまして、規格を決定しているわけでございます。他の野菜登録業者へも同様の規格で搬入することを今現在条件といたしております。地場産物の活用推進のために伊賀北部農協には積極的にかかわってもらい、生産者への働きかけなどもいただいております。また、自校で給食調理をしている学校では、食数が少ないこともあり、食材の規格に条件は現在つけておりません。今後もおいしい給食の提供のため地域の生産者の協力を得ながら地場産物の活用、地産地消を推進し、食の安全に努めたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いします。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君。 ○11番(本城善昭君)  その辺の内容はわかるんですけれども、私今聞かせていただいたのは調理コストを若干機械むきじゃなくて調理員も何人かふやすような入札の仕様書にプラスしていただいたら、だからその辺の若干の秀品の一番いいものでなくても次の優品でもやっぱり可能になってこようかと思うんですけれども、だからその辺を今後の課題としてよく考えていただきたいと思いますが、その辺いかがでしょうか。市長、今度は。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  私まだ余り声を大きくして申し上げておりませんけども、以前から子供たちの食材というのは地産地消の安心・安全のおいしいものを提供しなければいけないというふうに考えております。それは一つには農業の振興ということもありますし、そしてまた申し上げましたように子供たちに地元のものをしっかりと食べていただく、元気になってもらうということもあります。その中で課題となってきましたのが、御指摘いただいたような規格物でないと扱えないというようなところがネックになっているということでございます。それと鳥獣害による食害、安定供給というようなものがまたネックにもなっているというようなこと伺います。しかし、私は思いますのに、例えば一部自校方式のところは地元の野菜を使っていて規格もこだわらないということがありましたけども、議員おっしゃっていただいたように調理の仕様というような思い、あるいは調理員の増員、あるいは10時までにということは何時から始まっているのかということも私はよく知りませんけれども、その辺のところも精査して、要するにいろいろなところのネックをクリアしていけばSであれMであれ地元でとれた野菜を使っていけるのではないかと。そうすることによって例えばおじいさん、おばあさんが孫たちにしっかりしたものを食べさせてあげたいということでつくった野菜を学校教育、それは食育も含めて使っていくことができていくのではないかと。そのことによってまた御老人たちの生きがいということにもつながりますし、いろいろな意味で今御指摘いただいたような地産地消の規格外のそうした野菜を安心・安全に届けるということ、これから工夫をしなければいけないというふうに思っていたところでございます。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君。 ○11番(本城善昭君)  ちょっと誤解をされて、私は高規格な規格じゃなくて、中規格、あるいは標準の規格でもいいという、そういった農産物でも、だからそれから規格外といったらもう完全な規格外になってしまいますので、だから高規格でない、より中程度のものでも使っていただくような方法を今、市長おっしゃいましたんで、教育委員会のほうもその辺は考えていただいてると思いますので、ぜひともそういった方向でまた調整のほうお願いしたいと思います。  4番目に移らせてもらいます。校区の再編に関して。  これはきのう同僚議員からも代表質問でも出ておりましたし、私は西部小学校については教育長も、市長もですか、4から2とか、あるいは4を1にするとか、そういった例を引き合いに出されて適正な規模での学級あるいは学校というふうに答弁されてます。  今例えば先ほど同僚議員からも質問出ました丸柱小学校の諏訪地区はどうするんだというふうなことでも関連いたします。例えば北部小学校でありましたら4から今1というふうな形で統合の計画がございました。これを見直すに当たって、例えば4から2とか、ミニ統合というふうな形もきのう教育委員会の教育長の答弁では示唆されました。例えばこれ長田の市民からこういった提案なんですけども、今、西小学校の人口急増地域というのは、小田地域を分割しなければならないんですけれども、例えば鍵屋の辻以西の住宅地、今かなり人口急増されてます。木津川を挟んで右岸側に小田地区、左岸側に長田地区。長田の小学校というのは、グラウンドもかなり広いですし、建物も新しい。だからそういった校区の再編、小田の分割にもなってなかなか合意は得られないかもわかりませんけれども、例えばそういった方策での統合というんですか、ミニ統合というのも考えられるようにも私も市民の方もおっしゃってましたんで、これは三田も含めて新居も含めて地域の合意形成というのも当然大事になってこようかと思いますけれども、そういった面でのお考えの中に入ってるものかどうかお答えいただいて、私の質問を終了させていただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  教育長。             (教育長 野口俊史君登壇) ○教育長(野口俊史君)  今、校区再編のいろんな方法を御示唆いただいたんですけれども、例えば1点目の諏訪ということになってきますと、これは阿山の校区と、それから北部の校区、先ほど今井議員さんもおっしゃられてましたけども、それが関係してきますので、その辺の北部地区、阿山地区、そして各それぞれの地区の方の御意見を十分伺わなきゃいけませんし、そういう方法は一つとして考えられると思います。  それからもう1点のほうの小田地区の関係になってきますと、これは校区再編は現時点では学校全体で動いているという、今の諏訪、音羽、丸柱も少し違いますけども、学校全体で動いている中での校区再編ずっと進めていますので、これにつきましても一部の地域を校区再編していくというのはまた少し内容が変わってくることは変わってくるんです。そのときにはやはり先ほど言われました小田という自治会が分割されるということにもなりますので、その辺の話は十分御理解いただくというか、気持ちを聞かせていただかなきゃいけませんし、それから中学校ですね、同じ小学校から今のところ中学校へ、上野西はちょっと分かれているんですが、同じ中学校行ってるという中学校区の関係が出てくるということ。それからもう1点は、通学の距離、近いところから遠いところへ移るということも変わってきますので、その辺も十分児童生徒とか保護者の皆さんの御意見を聞かせていただきながら、いろんな意見、これはもちろん西部の地区との関係も出てきますので、その辺全体的に十分見せていただきながら、またそれぞれの思いを聞かせていただいて教育委員会としてある線を出していければなというふうに思っています。いろんな方法を御示唆いただいたのはありがたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。 ○議長(北出忠良君)  これをもって本城善昭君の質問を終了します。  続いて、質問順位第7番 中岡久徳君の質問を許可します。  中岡久徳君。             (25番 中岡久徳君登壇) ○25番(中岡久徳君)  それでは、質問させていただきます。伊賀市の豊かな水と緑を守るのは、農業と林業だと思っております。今回はこの2点について質問したいと思います。  まず、農業でございますけども、中山間地域直接支払い制度でございますけども、中山間地域直接支払い制度を遊休農地や鳥獣害対策に活用できないのか。また、耕作放棄地の発生を防止し、多面的機能の確保を図る制度でございますが、伊賀市の取り組みはどのようになっておりますか。  林業については自席から質問いたします。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(北出忠良君)  産業振興部長。             (産業振興部長 川口正仁君登壇) ○産業振興部長(川口正仁君)  ただいま中岡議員のほうから中山間地域直接支払い制度が遊休農地対策等にどのように今現在活用されているかということでのお尋ねをいただきました。  まず、当市におけます中山間地域直接支払い制度の取り組みは、現在の集落協定数が63集落でございます。協定面積が689ヘクタールとなっております。この取り組みは、三重県下においてもかなり上位な実績を上げております。ちなみに三重県全体の取り組みを申し上げたいと思いますが、現在の集落協定数は230、協定面積が1,699ヘクタールでございます。したがいまして、先ほどの伊賀市の取り組みにつきましては、三重県全体の約4分の1、面積については約3分の1を占めてるという状況でございます。  この中山間地域直接支払い制度の取り組みの内容につきましては、農地や農業用施設の維持管理が実はほとんどの状況でございます。今もって現在の取り組み状況は以上でございます。 ○議長(北出忠良君)  中岡久徳君。 ○25番(中岡久徳君)  今出ておりました協定集落ですか、伊賀市にはたくさんあると。集落の協定が結ばれて、非常にいいことやと思うんでございますが、協定は農地保全、水路、農道の維持管理には一定の成果を上げていると思っておりますが、高齢化で事務処理ができず、組織維持が危ぶまれるといった課題があると思いますが、伊賀市の取り組みどのような組織に指導されてんのか聞かせていただけますか。 ○議長(北出忠良君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(川口正仁君)  現在の取り組みについてのいろいろと地域で困っておられるそういった方々に対してのどういう支援をしてるかというお尋ねであったかというふうに思います。現在の担当しております者では、そういった相談については適切にお答えをさせていただいて、そちらのほうに足を運ぶなりしていろいろと御相談に応じさせてもいただいておりますし、また御案内をいただきましたならば私どものほうでそういったことの具体的な御苦労されてることについて適切に指示を、指導するようにということで内部でも確認をしておりますし、産業振興部の農林振興課のほうに足をお運びいただきました際はしっかりと御説明を、またいろいろと御相談に乗らせていただいてるという状況でございます。 ○議長(北出忠良君)  中岡久徳君。 ○25番(中岡久徳君)  いや、部長の答弁で適切に相談ということでございますけど、適切にいろんな相談してくれて、その関連してそしたら一つ聞きますが、人・農地プランですね、アンケート調査やってくれております。これもいろんな地域からアンケートの調査について文章の記載とか少し不適切な部分があるんと違うかというようなことも指摘されてる地区がございます。それで人・農地プランのアンケート調査も少し聞きたいと思います。どの地区がアンケート調査答えられて、今後まだますます進んでいくんか。
     それから先ほど適切に相談、相談と言うて部長の答弁でございますが、いろんなことがいろんな地区へ回ると話しされております。適切に相談乗ったってくれてるんやったら何も農家の方がいろんなことを私どもに質問されなくってもうまく進むん違うかなと。それが農地を守る一番やと思うんですけど、それ少しちょっとお答えしていただけますか。 ○議長(北出忠良君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(川口正仁君)  現在人・農地プラン策定に当たっては、大変と集落の皆様方には御厄介おかけしているところでございます。地域のさまざまな課題につきまして、なかなか一朝に解決しないという問題も実はございます。一気のプラン策定ということがなかなか難しい現状も実はございまして、私どももそういった相談には乗らせていただいてはおりますけども、なかなか解決が難しいという課題にも直面してるというのは事実でございます。  そこで実施に当たりまして我々のほうからアンケート調査を実施をいたしております。それは人・農地プラン策定に当たっての地域内でのアンケート調査ということで実施をさせていただいております。そのアンケート調査の結果につきましては、それをもとにして独自な案としてアレンジをしていただいた集落もございますし、我々のほうで示させていただいたものを使っていただいて調査をしていただいた集落もございます。  そこでその調査の結果として事前にお示しをさせていただいたひな形といいますか、そういったものを活用して作成、調査をされたとこは今現在幾つあるかというお尋ねであったかと思います。今もっては大変少のうございますが、上野の東高倉地区と大山田の川北地区のこの2地区につきましてアンケート調査をしたことの御報告をいただいている状況でございます。 ○議長(北出忠良君)  中岡久徳君。 ○25番(中岡久徳君)  農家の方に優しく優しくとお願いするのは、この人・農地プランのアンケートについても聞かせてもらっておるのは、市長名で出すのか、伊賀市農業者再生協議会ですか、会長名出すとか、アンケートのやり方についてもいろんな御意見聞かせてもらっておりますが、そこはもう少し各地域に入って、そういう調査するときはもう少し地区の方やらいろんなよく相談乗ってどのようにしたらいいかということをやってほしいと思います。ただ、この広い中で2地区だけと。  人・農地プランは、あと2年ぐらいで、2年間ですか、策定せんなんということ聞かせてもらっておりますが、それ間違いなかったですかね、それ少し。 ○議長(北出忠良君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(川口正仁君)  今、何年間を要して策定することとしているかというお話でございました。伊賀市は、これまで県のほうに対しまして何度もその策定につきましての必要とする年数ですね、これを伺ってまいってきております。国は、原則2カ年ということで打ち出しておるのは事実でございます。これにつきましてはこれに係る事務費等の予算立てが24年、25年と、この2カ年を目途にしておりまして、なかなか以降の国としての予算がめどが立っていないという状況の中で2年間を目標にひとつ立てるべしと、こういう内容でございます。しかしながら、今もって県に確認もしておりますが、この5年という部分につきましては今後、基金が継続されるという情報も得ておりますので、さらにこの5年の中でプランをひとつ樹立していただくことがよりまた、日数もいただきましたので、多くのプランが策定につながるようにということで一生懸命取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  中岡久徳君。 ○25番(中岡久徳君)  ぜひ一生懸命取り組んでいただきたいと思います。  それでは、この農家に優しくという一環で農作業の事故防止、農作業でお一人でトラクターとか乗って事故に遭われた方というのが昨年も聞かせてもらっております。  非常に気の毒な事故やと思うんです。こういう事故防止、ヒヤリ・ハットというんですが、こういう情報の共有をされてどのように農家の方に伝えているのか。もし伝えてなかったら今後そういうことする気あるんかないか、それをちょっと聞かせていただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(川口正仁君)  大変と農機具を運転されておる農業者の方々の甚大な事故が絶えないという状況につきましては、まず農機具を販売をしていただきます事業体は特にその販売に当たって農機具の操作、あるいは危険回避、そういった部分について販売者の側に立ってのしっかりとした指導といいますか、御案内をいただきたいということもかねがね申し上げてきております。市といたしましても今後はより事故ゼロを目指しまして、販売店との連携を図った中で指導をしていきたいというふうに思います。 ○議長(北出忠良君)  中岡久徳君。 ○25番(中岡久徳君)  いや、販売店と連携というより伊賀市には農業委員会ございますね。これ毎月1回は最低会議やってると思うんです。農地部会は毎月やってんのか、ほかの部会もあって、毎月最低やってると思うんですよ。その中でいろんな農地のことも話しされております。そうですね。そやからその中でこういう事故があったと、農業委員の方から農家の方に啓発してくれと、このような行動をされても、販売店は自分とこは商売で売らないかんですわな。ほんなら自分とこのトラクターでこけましたと。機械の農機具の性能が悪いと、このように判断された農機売れませんわな。そやからそれとは別にして農業委員会なんかを活用してやっていただく、そのような方法はないんですか。 ○議長(北出忠良君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(川口正仁君)  ただいま中岡議員のほうからアドバイスをいただきました。そのように取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  中岡久徳君。 ○25番(中岡久徳君)  ありがとうございます。農家の方に事故のないように、お一人の方でも事故に遭われてそういうことがないような日を望んで、このヒヤリ・ハットのことは終わります。  あと最後、鳥獣害防止でございますけども、国が予算つけてもらっております実のなる木、耕作放棄地なんかに実のなる木を植えて鳥獣害の防止のためにやるというような計画はないんですか。国は、そういうというんですか、今防止さくやっております。二、三日前も見せていただきましたら国道のほうで防止さくのさくのしんを何かトンカチトンカチみたいに打って、非常に車がどんどんどんどん通るんですよ、その横でやっておりました。低いやつがやっとんで、こんなんではシカやらイノシシは防止できないん違いますかと聞きましたら、いや、この上もうあと1段乗せるんやと。  非常に危険やなと。女性の方でございましたもんで、事故のないようにやってくださいとお願いしました。そういう対策だけと違うてソフト事業でやはりシカとかイノシシが出てこんように少し実験的にやるというようなことを考えてないんですか。 ○議長(北出忠良君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(川口正仁君)  集落のほうへそういった獣が農作物を荒らさないということで、現在侵入防止さくを積極的にハード事業として推進をしております。ただいま中岡議員の御意見をいただきましたことについては、ある分そういうハード面に近いことかなと思うんですが、集落と山里との間に緩衝帯を設けるであったりとか、また動物たちが好むそういった木の実の類といいますか、そういったものを植栽するというふうなことでの取り組みのことをおっしゃっていただけたかなというふうには思います。国のほうでは、これまでの従来のハード面の侵入防止さくのみならず、そういった農作物荒らされないための一方の緩衝帯設けるような取り組みであったりとか、無線機をつけて移動を察知し、追い払うことであったりとか、先ほど木の実を植えるような取り組みだったりとかいったことについても国、県のほうからそういった事業があるということも先般も議員のほうからもいろいろアドバイスをいただいております。そういったことで我々の内部といたしましてもそういった地域をひとつモデルとして取り組んでいく方法はいいなというような話もしておりますので、また今後そういった取り組みにつきましての御支援をいただきたいというふうに思います。 ○議長(北出忠良君)  中岡久徳君。 ○25番(中岡久徳君)  いろんな国のメニューがたくさんあります。そやからこういうメニューのあるとき、一番最初にこういうメニューができましたよというときにぱっと乗っていただいてやっていただくのが一番最良かなと思います。やはり2年、3年たってしまうとこの事業はもう大方終わりですよということで、なかなか成果が出るまでに事業が終わるということがございますんで、やはり伊賀市の農地を守っていくのは職員の皆さんと農家の方でございます。一体になって頑張っていってほしいと思います。  それでは、もう農地のことについては、農業についてはこの程度で終わりまして、林業について聞かせていただきます。  林業振興については、何か代表質問もほかの同僚議員の質問もございました。バイオマスですね、間伐材の搬出とかいろんなことがございました。先般、2月9日に青山のマルタピアですね、バイオマスの残材を寄せるという事業がございましたけど、このときも新聞には22立米と書いてございましたですが、聞かせてもらうと25立米、3,500円で8万7,500円程度というようなことでございました。  それで聞きたいのは、搬出について少し何か補助金をつけるというようなことを、中本議員やったかね、のときに市長のほうから話あったかなと思うんでございますけども、少し具体的に伊賀市の山が本当に面積の6割がございます。その中で一体何立米ぐらい1年間寄せたいのかなと思うんで、これを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(川口正仁君)  新たに新年度より間伐材の搬出支援事業いうことで取り組ませていただくこととしております。そこで議員のほうからもお尋ねいただきましたが、どれぐらいの出荷量といいますか、立米数を対象としておるのかということでございます。現在市におきましては、間伐材の搬出支援事業というのと、これは国県の補助事業によるものでございますが、これの上乗せ補助ということで今新たに考えております。その事業につきましてでありますが、現在5,000立米をもくろんでおります。この5,000立米を本数に換算いたしますと、約4万本という換算になります。  一方、市単独事業で現在、先般も中本議員よりお尋ねございましたが、緊急間伐支援事業のことについてのお尋ねありました。これにつきましては今までは切り捨てでございました。今回それぞれ林齢に応じて、いわゆる末口に応じて搬出をする、その搬出費用をアップしたいと、上乗せしたいということで考えております。そこで現在その緊急の間伐支援事業と、これにつきましては本数は約8,000本見込んでおります。これ末口20センチのほうです。一方、末口30センチという少し林齢の高い材があるわけですが、これにつきましては2万4,500本という搬出を見込んでおります。 ○議長(北出忠良君)  中岡久徳君。 ○25番(中岡久徳君)  いや、今、部長の答弁で立派なかけ声というんですか、4万本とか20センチが8,000本、30センチが2万4,500本いうような答弁がございました。これ大体末口14センチというんですか、杉ですね、3メーター物、1立米で約20本ぐらいあるらしいです。そやからこの14センチで3メーターの長さですと、もう人力、人の力で2トン車に載せられへんと。この載せんのにやはり重機で載せやな載せられないというようなことです。そうすると今このかけ声は非常によろしい。これ非常にいい話ですけども、実際に山間伐やって、間伐というのは全伐と違いますんで、そこからまた間伐したやつを仮に林道があってもそこへ持ってくるのにも時間かかります。  人力では非常に無理です。小さいミニユンボでワイヤつけて引っ張ってくると、そういうふうな作業見たこともございますが、それとても林道つけやないけません。そやから林道整備とかいろんなもんもできてないのにこのような30センチ、2万4,000というたら、30センチいうたらもう人間が何人おっても車に載せることはできないと思うんですわ。そこらをどんなに考えてくれてんのか。もう何にもただ寄せよ、寄せよというようなことだけでございますんかな。そこらの機械の支援とか、仮に認定事業体が伊賀に3カ所ございます。そこも機械はリースとかで寄せやなあかんと思うんですけども、そういう機械を持っていくのにも林道が、路網が欲しいですね。その路網を整備しよう思ったら言うたら山の境界確定して、ここ道つけやせてほしいと、皆さん理解求めてつけていかないかんと。なかなか、この整備非常にいいんですけども、この5,000立米をもう少し立米数減らして、もう少し単価を高くつける、それは後の話で結構ですけども、ここらの搬出の方法とかも部長、考えてくれてんのか教えてください。 ○議長(北出忠良君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(川口正仁君)  御質問ありましたように、確かに材の搬出は機械作業でないとこれ搬出できないというのは、もうそのとおりでございます。そしてまた、その搬出のためには林道の整備はもう必須でございます。また、林道が十分整備されておらないとこにつきましては、索道という手法でもって山から木をおろすという事業も作業もやっていただいとるのは事実でございます。  しかしながら、林道網を整備するということにつきましては、伊賀市が定めております森林整備計画、この中でもしっかりと林道整備をうたっております。したがいまして、この林道整備につきましては計画的に進めていくということが大事でございますし、そのためにも山の持ち主の方の協力を今後もいただくことで計画に定めた路線、そういったものを引き続き整備をするためにしっかりと取り組んでいかなくてはならないというふうに思っております。  ただいま中岡議員の御質問にありました非常にコストもかかるということの中で、補助の上乗せを考えていただいてるその単価はどうもそれで十分かというお話もそこに含まれておったかというふうに思います。現在許せる財政の範囲の中でデータ的にこの1年、今後のさらなるこの制度の充実に向けてデータをとるということも一つの大きなねらいでございますので、そこのところひとつ御理解いただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  中岡久徳君。 ○25番(中岡久徳君)  いや、この本数を聞かせていただくと、もう人の力では無理やと思うんです。重機、機械を利用してやらなけらなかなかこんだけの本数をマルタピアのほうへ搬出できないと思うんです。そやからその方法は、また後で考えていただいて、きょうは余り責めてもあれでございますんで、なぜこの材を出せということを話しさせていただくのは、8,000本とか4万本、2万4,000と、これはもうすごい量でございます。こんだけ切ったら、なぜというのは杉とヒノキ、今たくさんございますね。伊賀市を囲んでる杉とヒノキの花粉症の減少にもつながるん違うかなと。大都会では、東京のほうは何年か前に300万本杉、ヒノキ切りまして、花粉の飛ばん木を植栽をしております。伊賀のほうはそういうことまだやってないんですけども、これだけのたくさんの木を出して山で放置するというより出してそれをお金にかえて、林家の方の生計の応援、これはもう非常にいいことでございます。こんな新しいメニューつくっていただいた。これ岡本市長が新しくなられて、大成果と違うんかなと思うんでございます。  やっぱり農業と林業に非常に造詣の深い方になっていただいて、これはもう農地と山を守るのに非常にいいことやと思うんで、この項はこの程度で終わらせていただいて、きのう質問が出ました県の森林づくりのための税金でございますけど、これも市長が少しさらっと答弁でしたもんで、県からお出かけの副市長に、出向していただいてる副市長に、昨年これも県の県民局で説明があったと思うんですけども、これについて少し説明をいただけますか。 ○議長(北出忠良君)  質問わかりますか。  副市長。             (副市長 辻上浩司君登壇) ○副市長(辻上浩司君)  森林づくりのための税についてということの御質問かと思います。三重県では、平成23年でございますけれども、秋に三重県南部を襲った台風12号によりまして紀伊半島に大きな水害をもたらしました。そのとき改めまして森林の持つ保水力、それから土砂の流出防止機能等の森林の恵みの重要性というのを再認識をさせていただいております。同じく23年の12月に森林づくりに関する税検討委員会条例というのを制定いたしまして、その後、三重県で委員会の指針等受けまして、森林づくりに関する税の導入を考えてきとる状況でございます。内容につきましては既に県の広報、それからホームページ等々で周知をされておりますけれども、平成26年4月から一応その税制が始まるということで聞いております。  具体的な内容といたしましては、例えば課税の方法でございますけれども、県民税の均等割の超過課税で個人では年額1,000円、法人では年額これが約2,000円から8万円、ちょっと幅がございますけれども、合計初年度といたしましては約8億1,000万円が見込まれております。県と市町との配分につきましては、必要経費など除いた残りの税収をおおむね県と市町で半々に配分する予定でございます。現在の県の制度案でございますと5年間の取り組み期間の事業展開を考えて、初期におきましては災害に強い森づくり、あるいは後期には森林と人のきずなづくりというとこの施策を充当するような内容でございます。  なお、伊賀市への交付金の配分の試算例でいきますと5年間で約1億2,000万円配分される予定でございます。 ○議長(北出忠良君)  中岡久徳君。 ○25番(中岡久徳君)  今の副市長の答弁で伊賀市のほうのたくさんのお金が県のほうからいただけるというようなこと聞かせていただきました。この税金をうまく利用して、今先ほどいろんな質問しましたが、林業の振興ですね、なかなか市単だけでは難しい部分もございます。このような森林づくりのための税金でございますんで、これをうまく活用していただきたいと思います。  それでは、あと農業もそうでございますけども、林業の後継者問題、これ対策、林業の従事者、なかなかもう林業、林家の方が高齢化してだんだんだんだん少ないと、今若者が林業に携わるというのは非常に少ないと思うんです。伊賀市の取り組み、対策ですね、どんななってんのか。 ○議長(北出忠良君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(川口正仁君)  林業従事者の育成・確保ということでお尋ねをいただきました。先ほど申し上げました伊賀市森林整備計画の中で、この林業従事者の育成と確保については明文化をされております。この地域におきましての林業の生産活動を維持発展させていくためには、この林業従事者の養成が不可欠であるということでありまして、現在三重県の林業労働力確保支援センター、こちらのほうでは林業技術の研修を行っております。こういった研修の機会を積極的に活用して技術、技能の習得を図っていただくということでの取り組みも進めていく考えでありますし、また林業事業体にはそういった施設での研修について積極的な参加を促している状況であります。そしてまた、若年層の林業への参入ということにつきましては、これはなかなか一朝にいかない困難な事情が今あります。これらにつきましてはいろいろな知見を有する方々とのひとつ助言もいただきながら、確保に向けた取り組みをこれからも進めてまいりたいと思っております。 ○議長(北出忠良君)  中岡久徳君。 ○25番(中岡久徳君)  本当に農家の後継者も少ない中、林業は本当にもう一段後継者の方がなかなか育たないと。その育たない一因もやはり森林の面積が小さいもんで、この森林の小さい面積だけで生計を維持するということは非常に難しいと思います。そやからやはりいろんな認定事業体がございます。そういう事業体を活用して国の緑の雇用とかそういうもんも含んで、緑の雇用を利用するとまたその方をずっと採用せないかんというような拘束もありますが、それは過疎地対策というんですか、山のあきができたらそこへ住んでいただいて農業とか林業に携わっていただくと、それも一つの案と違うかなと思っております。  いろんなこと聞きましたが、あと聞こうかなと思いましたけど、もうぼちぼち4時でございますんで、いろんな課題がたくさん農業と林業にはございます。市当局はもちろんでございますが、地域一体となって推進していかなければ解決ができない問題がたくさんございます。それで市民全体の財産と豊かな暮らしを守ることに直結しておると思うんでございますが、最後に、いろんな今質問した中のことを踏まえて市長の今後の取り組み方を聞かせていただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  かねてからこの地域の基幹産業というのは観光産業とともに農林畜産業というふうに申し上げておりましたが、その基幹産業の一つであります農業、林業というのがやはり後継者というものであと5年すればどうなるかというような危機的な状況になってる。つまり担い手の課題が大きいということでございます。新規営農についてもいろいろ新規参入ということについてはなかなか難しい面もございますが、林業についてもなかなか新しい参入といいますか、働き手を迎え入れるということも難しいかもしれません。しかし、都会にはこうした緑に大変関心を持って労働意欲を持っていらっしゃる方もいるように聞き及んでおります。ですからそうした若い力をどういうふうにして伊賀に、またその地域に定住し、そして働いていただけるかというところが課題になってこようかと思います。そういう意味ではそれを受け入れる地域の皆さん、あるいは林業者の皆さんのどこまでそうした方々を受け入れることができるか、しなければいけないかという一つの覚悟というようなものも大事になってくるわけでございます。迎え入れてもやはり何らかのことで帰ってしまうということではいけないわけでございます。ですから住むところの手当て、そして皆さんでケアをしながら働いてもらう。そしてまた、林業というのは経営効率、対費用効果ということでいきますと単独ではなかなか成立いたしませんので、先ほどありました26年度から交付されるはずの税金等々をいただきながら、その中でしっかりとした林業の支え手、新しい力を迎えていくことが必要だろうと。これは農業でも同じですし、そのように考えております。 ○議長(北出忠良君)
     中岡久徳君。 ○25番(中岡久徳君)  ありがとうございます。伊賀市と都会の交流のトップセールスを市長にお願いいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(北出忠良君)  これをもって中岡久徳君の質問を終了します。  お諮りします。市政一般質問は本日はこの程度にとどめ、あすに延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北出忠良君)  御異議なしと認めます。よって、そのように取り扱います。  なお、あす2月21日の本会議の開議時刻は午前10時とします。本日は御苦労さまでした。             (午後 4時02分 延会)             ─────────────...