いなべ市議会 > 2021-06-10 >
令和 3年第2回定例会(第2日 6月10日)
令和 3年第2回定例会(第2日 6月10日)

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  1. いなべ市議会 2021-06-10
    令和 3年第2回定例会(第2日 6月10日)


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    最終取得日: 2023-06-15
    令和 3年第2回定例会(第2日 6月10日)                    令和3年               いなべ市議会(第2回)定例会               令和3年6月10日(木曜日)   開議の宣告 日程第 1        一般質問 2 出席議員     1番 西 井 真理子        10番 清 水 隆 弘     2番 篠 原 史 紀        11番 欠 員     3番 片 山 秀 樹        12番 水 谷 治 喜     4番 原 田 敬 司        13番 衣 笠 民 子     5番 神 谷   篤        14番 鈴 木 順 子     6番 新 山 英 洋        15番 岡   英 昭     7番 伊 藤 智 子        16番 位 田 まさ子     8番 小 川 幹 則        17番 林   正 男     9番 岡   恒 和        18番 種 村 正 已 3 欠席議員
       な し 4 地方自治法第121条により出席した者の職氏名 市長          日 沖   靖   副市長         岡   正 光 教育長         小 川 専 哉   企画部長        長 﨑 十九八 総務部長        小 林 治 夫   都市整備部長      梅 山 浩 幸 市民部長        杉 山 義 文   環境部長        二 井 真 作 福祉部長        日紫喜 隆 一   健康こども部長     出 口 美 紀 農林商工部長      杉 本   剛   建設部長        梶   正 弘 水道部長        出 口 日佐男   会計管理者       多 湖 康 子 教育部長        小 寺 道 也   国体推進事務局長    渡 邊 真 澄 監査委員事務局長    太 田 一 秋 5 職務のため出席した者の職氏名 議会事務局長      鈴 木   訓   議事課長        日紫喜 巖 人 議事課課長補佐     寺 園 妙 子               (午前 9時00分 開議) ○議長(水谷治喜君)  おはようございます。  出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  傍聴人の方に申し上げます。傍聴人の方々は、いなべ市議会傍聴規則を厳守くださるようお願い申し上げます。  本日の会議は、お手元に配付の議事日程により進めてまいります。  日程第1、これより一般質問を行います。  一般質問につきましては、8名の方から通告書の提出がありました。  なお、制限時間につきましては、答弁を含めた会派の持ち時間において、1人60分を上限に行います。質問者の質問順位については、申合せに基づきあらかじめ決まっておりますので、報告いたします。  質問順位1番、いなべ未来、岡 英昭君。2番、同じく、鈴木順子君。3番、同じく、原田敬司君。4番、同じく、位田まさ子君。5番、創風会、篠原史紀君。6番、政和会、西井真理子君。7番、日本共産党いなべ市議団、岡 恒和君。8番、同じく、衣笠民子君。以上であります。  それでは、一般質問を許可いたします。  まず、質問順位1番、岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  おはようございます。いなべ未来、岡 英昭でございます。今日、明日と一般質問の僭越ながらトップを務めさせていただきます。マスクを外して質問させていただきます。  1、市内への私立学校進出誘致について、私立学校がいなべ市内への進出に意欲を見せていると仄聞いたします。市内に学校が設立されることは、文教面などから市のイメージアップにもつながり、県内外からの学生等の受入れや教職員、学校勤務者等の地元雇用も生まれ、多くのメリットを生じる可能性があると考えます。  そこで、(1)以前、全協で説明を受けました特別支援学校の設置に向けての進捗状況は。開校の見通し年度をお聞きいたします。  (2)各施設の貸与の方法、形態は。  (3)学校設立に向けて市としての支援策は。  (4)私立(法人)でありますが、担当部局はどこになるのか。  (5)いなべ市内の特別支援学級への影響は考えられるか。  (6)市内に私立学校が設立されることについての所見を教育長から頂ければ幸いでございます。 ○議長(水谷治喜君)  教育部長、小寺道也君。 ○教育部長(小寺道也君)  改めまして、おはようございます。  質問事項1の市内への私立学校進出について答弁させていただきます。私からは(1)から(4)までを答弁させていただきます。  まず、(1)学校の設立に向けて進捗状況と開校の年度についてですが、進捗状況について、時系列をもって説明させていただきます。  令和2年12月に聖母の家学園の理事長、学校長から旧東藤原小学校の施設見学をしていただきました。年が明けて2月に教育長と私と学校教育課長で聖母の家学園の施設を見学させていただきました。その後、5月になりまして、聖母の家学園の理事長から、昨年12月の施設見学の結果、旧東藤原小学校の施設を利用したいとの申出を受けました。  申出の内容は五つありました。四日市にある聖母の家学園が手狭になっているから施設を利用させていただきたい。利用施設については、校舎、体育館、運動場、駐車場をお願いしたい。施設の利用者については現在検討中であるということでした。具体的な対応等の契約については、いなべ市と今後協議を行わせていただきたい。令和3年6月以降、地元自治会長に対し、聖母の家学園関係者から説明を行いますとのことでした。  関係自治会への説明については、自治会長の交代などがあり、時期を見計らって実施する予定でしたが、同学校法人の都合で作業が止まっておりました。5月に入り、同法人の理事長との打合せを再開したところです。  今後は市の教育委員会の職員も同行しながら、自治会への説明を順次行っていこうと考えております。  また、開校の見通しにつきましては、旧東藤原小学校の校舎の利用に係る契約が完了した後に、学校法人聖母の家学園が三重県に申請され、許可が必要であることから、現状では申請時期とか見えないので、開校の見通し時期については未定であるということです。  続きまして、(2)施設の貸与の方法ですが、聖母の家学園の希望について、市として貸与とか譲渡などの方向性を検討しながら、今後、聖母の家学園と協議を進めていきたいと考えております。  (3)学校設立に向けて市としての支援策はですが、地元自治会への説明会について、市教育委員会の職員が同行して各自治会の御理解が得られるようにバックアップをしていきたいと考えております。  担当部局につきましては、旧東藤原小学校及び周辺はいなべ市の普通財産になっているため、この所管は総務部管財課と考えております。  また、許認可につきましては、私立学校の監督権者は三重県環境生活部私学課の所管となりますので、許認可については市の権限はございません。  以上で答弁を終わります。 ○議長(水谷治喜君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  おはようございます。  特別支援学級への影響でございますけれども、市内小中学校の特別支援学級の学級編制の部分につきましては影響はそんなに多くないと考えております。高い専門性と、昭和46年設立以来、50年の歴史と実績を持ちます聖母の家学園のような特別支援学校が、近い将来、市内の学校との連携、交流が可能となれば、小中学校における特別支援教育の充実や向上につながっていくと期待しております。  続きまして、所見でございます。  まずは、児童生徒一人一人に応じたきめ細やかな教育への期待は年々高まりつつあります。よって、児童生徒及び保護者の多様な教育ニーズに応えることができると考えております。  また、聖母の家学園は三重県下の知的の特別支援学校唯一高等部専攻科を設置する学校であります。小学部から高等部専攻科、いわゆる小学校から大学までの16年間の教育課程で運営されている点も大きな特色でございますので、保護者にとっては公立学校か私立学校かの選択も含めて、就学時の選択肢が広まるものと考えております。  なお、将来的に、先ほども申しましたけども、地元の小中学校との交流や学習が可能となれば、市内の児童にとって大変意味のあることだと考えております。  併せて、市内で特別支援学校が設立されることは、障がいのあるなしにかかわらず、お互いにその人らしさを認め合いながら共に生き合う共生社会の実現への理解と協力を深める上でも大きく寄与するものだと捉えております。  以上です。 ○議長(水谷治喜君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  まだ未定の部分が多いということでございますが、学校を誘致することは、最初に述べましたように、市のイメージアップにもなり、市内に活気があふれることとなっていくと思います。ぜひとも早期の開校となるよう、市としても御援助いただくよう期待し、2項目へ入ります。  2、コロナ禍における市議会議員選挙について、首都圏、関西圏や三重県を含む北海道など多くの道府県で3回目の緊急事態宣言及び蔓延防止等重点措置など、コロナ感染症拡大防止の宣言が発出され、現在も継続中であります。  最近は新型コロナに取って代わって、デルタ型(インド型)と言われる変異種の感染者のほうが多くなっており、終息が見通せない状況であります。  このような異常事態下で、いなべ市誕生以来5回目の市議会議員選挙衆議院議員選挙執行の年であります。毎年行ってきた住民への市政報告、国会議員や各界、各層の人たちを招いての講演会、研修会なども今回は開催することができずに、住民との意見交換、意思疎通ができないことなど、これまでに経験したことのない異なった実態があります。  こうした閉塞状況の中、伺いたいと思います。  (1)これまでと異なる市議選の実施状況となるのか。  (2)住民が投票行動を控え、投票率の低下が危惧されるところでありますが、その対応策はいかに。  (3)密を避けるため、投票会場を増やすなど、いろいろな工夫はあるのか。  (4)投票率の向上、住民への関心を高めるために、これまでより早く市議選の日程等の公表を行い、選挙への住民意識の喚起をすべきと思うが。  (5)密を避けるため、集会、説明会等の制限などは行うのか。  (6)掲示板数、広報、周知の方法など、これまでと変化はあるのか。  以上、お聞かせください。 ○議長(水谷治喜君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  おはようございます。  それでは、選挙管理委員会に成り代わりまして、総務部から、2、コロナ禍における市議会議員選挙についての御質問につきまして答弁させていただきます。  まず、(1)これまでと異なった市議選実施状況となるのかの質問につきましては、コロナ禍の選挙はそれ以前の選挙とは投票所及び開票所の運営に違いが出ます。投票所には事務従事者だけでなく、投票管理者、投票立会人も長時間従事するため、三重県選挙管理委員会から提示されている投票所、開票所における新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに準じて、事務従事者、投票管理者、投票立会人の検温や定期的な換気、手や指の消毒アルコールの設置、全員のマスクの着用、飛散防止シートの設置をはじめ、鉛筆や記載台等の定期的な消毒、さらに、必要に応じてフェイスガード、ビニール手袋の使用、投票にお越しいただく選挙人だけでなく、投票管理者、投票立会人及び事務従事者も安心できる感染防止対策を実施していきたいと考えています。  また、投票所において感染防止対策を徹底するため、参観人に対して人数を制限することも検討しています。  次に、(2)住民が投票行動を控え、投票率の低下が危惧されるが、その対応策はの質問についてお答えさせていただきます。  国も緊急事態宣言等における投票行動は不要不急の外出に当たらないとしているので、コロナ禍でも投票所に出向いていただけるよう情報誌Link等で投票所における感染防止対策の情報提供を行うことにより、安心して投票所へお越しいただけるよう取り組んでいきます。  続きまして、(3)密を避けるために投票会場を増やすなどのいろいろな工夫はあるのかの御質問につきましてお答えします。  現状の16投票所及び2か所の期日前投票所は、職員、会計年度任用職員及び派遣業者からの派遣従事者で運営しており、以前から事務従事者の確保には苦慮しているところですが、コロナ禍においてさらに事務従事者の増員が必要となります。このような状況下で投票所を増設すると、さらに事務従事者を増員する必要があり、現状の職員数では対応が難しいと考えております。  また、投票所を増設すれば、必然的により多くの投票管理者、投票立会人を選任する必要があり、推薦依頼をしている自治会にも負担をかけることとなるため、現段階で投票所の増設は考えておりません。  事務従事者の増員をするため、派遣会社数社にも派遣労働者の増員を申し入れているところでありますが、派遣できる人数が不足しているため、現段階では増員できる状況ではありません。  よって、密を避けるために情報誌Linkや投票所入場券で周知したり、事務従事者を増員することで感染防止に努めたいと考えております。  続きまして、(4)投票率の向上、住民への関心を高めるため、これまでより早く市議選挙日程等の公表を行い、選挙への住民意識の喚起をすべきと思うがどうかの質問についてお答えさせていただきます。  これまでより早く選挙期日を決定することにより、選挙への住民意識の喚起ができる効果はあるかもしれませんが、むしろ事前運動やそれに準じた活動の活発化につながることもあり、現状どおりのスケジュールで問題ないと思っております。  今回の市議会選挙は6月1日に開催されました選挙管理委員会で告示日が令和3年11月7日、選挙期日は11月14日と決定しています。  続きまして、(5)密を避けるため、集会、説明会等の制限などを行うかの御質問につきましてお答えします。  選挙管理委員会では集会の制限は行いません。選挙管理委員会には法令により認められている選挙運動を制限する権限は持っていないからです。しかし、個人演説会を開催するに当たっては、三重県の指針に従って開催してもらうようにお願いする予定です。  また、立候補予定者説明会には陣営ごとの人数を制限し、密を避ける形で開催します。  最後に、(6)掲示板数、広報、周知の方法など、これまでと変化はあるのかの御質問につきましてお答えします。  掲示板の設置数、設置箇所につきましては、選挙管理委員会の決定事項ですが、従来どおり135か所に設置する予定です。  また、情報誌Linkへの掲載、市ホームページへの掲載のほか、報道機関への情報提供による新聞等の報道媒体への掲載、さらに福祉バスに選挙啓発のマグネットシートを貼り付け走行してもらうことにより、啓発を行っていきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(水谷治喜君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  コロナ禍の中での選挙ということで、これまでにない難しい対応をしていただいておるんだなということが理解できました。  2か所の期日前投票所と答弁いただいたんですけども、どことどこでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  員弁庁舎とシビックコアを予定しております。 ○議長(水谷治喜君)  岡 英昭君。
    ○15番(岡 英昭君)  員弁庁舎とシビックコアとで2か所ということですが、商業施設での投票所も加えて3か所ということは考えてみえませんでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  期日前投票は2か所を予定しており、商業施設利用は検討の結果、現時点では利用しないこととしました。 ○議長(水谷治喜君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  コロナ禍ということもあって、そうなったんだろうと推測いたします。  個人演説会について、三重県の指針に従って開催すると言われたわけですけども、県の指針とはどんなものを言うんでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた三重県指針です。 ○議長(水谷治喜君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  三重県からそういう指針が出ておるということなんでしょうね。  立候補予定者説明会や開票などについての制限を行うと言われたんですが、具体的にどういうことでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  立候補者説明会等におきまして、いろんな方が見えますので、密になることを避けるために、人数制限及び、開票所についても、同じように密になるという関係がありますので、ある程度、選挙管理委員会において決めていただいております。 ○議長(水谷治喜君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  コロナ禍であって、そういう制限もやむなしだと思います。  様々な啓発活動を考えておられることに敬意を表すとともに、コロナ禍にあっての選挙でありましても、市民に関心を持ってもらい、一人でも多く投票所へ足を運んでいただくことを願って、次の項目に移りたいと思います。  3、東海環状自動車道仮称北勢インターチェンジ」付近の現状について、東海環状自動車道大安インターチェンジから仮称北勢インターチェンジへ延びる架橋工事は活気を帯びて、瀟洒な橋脚が増加して、員弁川をまたぐ橋梁も間もなくかけられようかというところまで来ております。  次、印刷ミスで重複しておりますので、1行飛ばして下へ行きます。  林立する橋脚の建設現場を見るに、まさに発展するいなべ市の将来をかいま見る思いであります。インターチェンジの供用開始が令和6年、養老インターチェンジまでの全線開通が令和8年と予定されている東海環状自動車道及び仮称北勢インターチェンジ付近の市道等の現状を問わせてもらいます。  (1)コロナ禍の中で東海環状自動車道の全線開通や仮称北勢インターチェンジ供用開始計画の前倒しとか、遅れが出るとか、そういった影響は出ていないか。  (2)仮称北勢インターチェンジ付近の道路を支える工法は橋脚によるものであるか、盛土によるものか、各道路の位置関係や市道と関係道路の概略説明をお願いしたいと思います。  (3)橋脚で支える道路下の敷地を市が購入しての利活用の計画はないのか。市への無償譲渡はないのか。この土地はどのようになっていくのか。  (4)市役所への進入道路の路面白線が度々変更となったんですけども、その交差点には信号は設置されるのか。その東に少し向かいますと、市役所北駐車場への入り口もあるんですけども、これも非常に急カーブであって、道路幅も狭く、危険であると思われます。緩やかに進入できるように整備はできないか。  (5)インターチェンジ付近の市道、進入道路の整備状況はどうなっていますか。  (6)地元業者が高速道路及びインターチェンジ関係の工事に携わっている現状はありますか。  (7)向平に設置されるパーキングエリアについて、以前、私の一般質問の中で、トイレ、自販機の設置等を考えているという答弁がありました。さらに、提案した施設内での地元産品の物販については、現在は考えておらんという答弁であったわけですけども、現時点での施設スペースの活用計画は変更がありますか。  (8)向平のパーキングににぎわいの森店舗商品、地元農産物販売や軽トラヒュッテ等の活用はできませんか。  (9)インターチェンジ付近の道路建設で立退き等影響を受ける地元商業施設や工場、事務所等はないのか。  (10)仮称北勢インターチェンジからいなべインターチェンジに名称使用へのNEXCO中日本との協議、交渉の進捗状況はどうなっていますか。  以上、お願いいたします。 ○議長(水谷治喜君)  建設部長、梶 正弘君。 ○建設部長(梶 正弘君)  おはようございます。  それでは、東海環状に関する大きく10項目の御質問を頂きましたが、そのうち建設部からは9項目の答弁をさせていただきます。  まず、(1)コロナ禍での計画への影響についての御質問ですが、コロナ禍の影響による開通の遅れ等については、現時点で国、NEXCO中日本からは聞いておりません。大安インターチェンジから仮称北勢インターチェンジの令和6年度中の開通と北勢インターチェンジから養老インターチェンジの令和8年度中の開通見通しについては変更なく、工事は進められております。  次に、(2)東海環状の道路構造と交差する市道等への影響についてでございますが、仮称北勢インターチェンジは盛土構造になります。また、大安インターチェンジから仮称北勢インターチェンジの区間は、片樋と下陸の一部を除きまして高架式となります。交差する市道等には交通に支障がないように橋脚が配置されます。  また、仮称北勢インターチェンジから県境トンネルまでの区間につきましては、河川を渡る箇所を除きまして、盛土式あるいは切土式となり、交差いたします市道等はボックスカルバートや橋梁が施工される予定となっております。  (3)高架下の土地利用、譲渡に関する御質問ですが、高架下は東海環状自動車道敷きであり、購入、譲受けはできません。市は地方公共団体等として営利目的以外での借地は可能ですが、市が借地する場合、利用に当たって安全上必要な高架橋の剥落防止対策等の追加工事を市に求められることがございます。現状では具体的な計画は持ち合わせておりません。  (4)のうち、1点目の主要地方道北勢多度線と市道阿第107号線の交差点の信号設置についてでございますが、主要地方道北勢多度線は4車線化の工事に伴いまして、度々、区画線の変更があり、通行される皆様には御迷惑をおかけいたしました。北勢多度線と市道阿第107号線の交差点につきましては、警察との交差点協議では、前後の信号機との距離が短いため信号機は設置しないとの回答でございました。  (4)の2点目の北勢多度線から庁舎北側駐車場へ進入する交差点についてでございますが、斎場や市役所北駐車場への進入路となります市道阿第30号線につきまして、北勢多度線との交差点から防災拠点東工区の入り口までの区間は防災拠点東工区整備工事に併せまして拡幅工事が施工中でございます。そのため、バリケード等で交差点の進入口を絞っております。この工事が完成いたしますと、藤原方面からの進入は改善される予定でございます。  (5)インターチェンジ付近の市道進入道路の整備状況でございますが、市道阿第107号線は整備が完了し、主要地方道北勢多度線より北側、市役所北側の庁舎側ですが、こちらは庁舎の開庁に併せまして供用を開始しております。  また、北勢多度線から南側につきましては、工事は完了していますが、高速道路の工事用道路として現在使用しているため、供用開始はインターチェンジの開通時期と同時期になるかと思います。  (6)地元業者が高速道路及びインターチェンジ関係の工事に携わっている現状はでございますが、東海環状自動車道の工事には元請企業及び元請企業の下請として地元業者が携わっていると聞いております。  (7)向平のパーキングに設置される施設とエリア内の活用についてでございますが、パーキング内の施設としてトイレ、自販機を設置する計画には変更はないと聞いています。その他、市でイベント等に活用できるスペースにつきましては、NEXCO中日本と今後調整、協議を進めてまいります。  続きまして、(9)インターチェンジ付近で立退き等の影響を受ける事業所等についてでございますが、東海環状自動車道の北勢インターチェンジ付近における建設に伴います用地取得及び補償につきましては完了していると聞いております。  したがいまして、工事中の交通規制等で不自由をおかけすることはございましても、事業所等への直接の影響はないと思っております。  最後になりますが、(10)インターチェンジの名称に関してでございますが、インターチェンジの名称は地方自治体等関係機関との調整を含め、高速道路株式会社が主体となり立案し、高速道路保有債務返済機構による標識配置等の決定をもって名称も決定されると聞いています。  今後、NEXCO中日本との調整、協議を進めていきたいと思います。  自治体への意向確認は、開通のおおむね1年前と聞いております。  以上で建設部からの答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(水谷治喜君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  それでは、(8)向平パーキングの活用についての御質問ですが、向平パーキングの地域連携スペースにつきましては、いなべ市観光協会、いなべ市商工会、グリーンクリエイティブいなべとパーキングの利用情報を共有するとともに、各団体の関わり方について調整しながら、にぎわいの森各店舗商品や地元農畜産物の販売、モバイルヒュッテの活用を検討しております。  以上です。 ○議長(水谷治喜君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  市役所の駐車場や入り口のところ2か所、それからインターチェンジができるところもあると思うんですけども、信号と信号との間が短いので、信号の設置は無理だと、今、言われたんですけども、どちらかには無理でしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  建設部長、梶 正弘君。 ○建設部長(梶 正弘君)  交差点の信号につきましては、先ほど答弁させてもらいました交差点協議と申しますのは、県が今の4車線化に伴いまして交差点協議をした結果でございます。そのときの回答ではそういう回答でございましたし、今後、国交省、NEXCO中日本が高速道路インターチェンジの入り口になるところの交差点協議もされます。したがいまして、インターチェンジの入り口には当然信号の要望で出されていく形になっていきますので、そういった形で出されることも承知の上で公安委員会、警察も今の判断をされておりますので、県、NEXCO、国と連携しながら、信号のお願いはしていく所存ではございますけども、今の時点ではなかなか難しい状況ではございます。 ○議長(水谷治喜君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  ちょっと難しそうな様子ですけども、入るのは案外入りやすいかなとは思うんですが、出るときに非常に左右危険な面が見受けられますので、ぜひとも、どちらかの入り口には信号設置という方向でお願いしたいと思っております。  向平のパーキングについてでありますが、農林商工部からは答弁があったんですけども、以前、私が質問した中では、単なるパーキングエリアであって、トイレ、自販機だけのものやということだったんですけども、農林商工部も含めて、具体的にどんなふうにしてトイレ、自販機以外に活用していくのか、もうちょっと聞かせてください。 ○議長(水谷治喜君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  高速道路からパーキングエリアについては、一画整備をしていただけて、無償で貸与させていただくというふうに検討しております。その中で、農林商工部としましては、商工会等を通じまして、月に一度以上は縁日みたいな形でいなべ市のアピールに努める催しを考えております。  以上です。 ○議長(水谷治喜君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  せっかく市内に設置されるパーキングエリアですので、有効活用していただいて、そして、通過する全国のドライバーに、今、部長おっしゃられたように、いなべ市をPRしていくことで利活用していただきたいと思いました。  早期のインターチェンジの開設とか県境を越えての全線開通はいなべ市の大いなる発展が期待される道路であります。私も以前出席させていただいたんですけども、早期開通の期成同盟とか隣接関係自治体とも連携して早期開通へのいろんな団体との交渉もあります。ぜひとも早期開通に向けてNEXCO中日本や国に働きかけていただくことを要望して、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(水谷治喜君)  岡 英昭君の一般質問を終了します。  ここで、暫時休憩いたします。                午前  9時43分 休憩                午前 10時00分 再開 ○議長(水谷治喜君)  会議を再開いたします。  CTYから撮影の申込みがありましたので、許可いたしました。  休憩前に続き、一般質問を続けます。  次に、質問順位2番、鈴木順子君。  14番、鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  おはようございます。14番議員、いなべ未来の鈴木順子でございます。マスクを取ってお話をさせていただきたいと思います。  それでは、議長の許可を頂きましたので、一般質問をさせていただきます。  今回は大きく2点について質問をいたします。  質問事項1として、高齢者福祉の拡充について、質問事項2として、女性を守るための施策について、この2点を大きくお聞きしたいと思います。  それでは、質問事項1、高齢者福祉の拡充について、その中で3点お聞きいたします。  (1)孤立を防ぐための施策について、2点お聞きいたします。  昨年より新型コロナウイルス感染症により、私たちの生活はこれまでの生活を一変してしまいました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛生活が長期化し、当然、全ての市民にこれは影響を及ぼしているわけですが、特に高齢者の孤立、孤独、孤立感の深まりが懸念されます。  いなべ市では老人会が実施していたふれあいサロンを変更して、ふれあい訪問として形を変え、高齢者との接触を避けながらも見守りができるようにと工夫をして実施していただいております。  そこで、①ふれあい訪問のこの現状をお聞きいたします。  ②傾聴事業についてお聞きいたします。  高齢者の見守りや孤立を防ぐために、社会福祉協議会において安心電話ボランティアや話し相手ボランティアを実施していただいておりますが、コロナ禍においては話し相手ボランティアの事業はなかなか訪問も難しいのではないかと思います。安心電話ボランティア事業については、私も事業が始まった当初からボランティアに参加しておりますが、傾聴を重視し、昼中、独りで暮らしている高齢者で見守りが必要と社会福祉協議会が判断し、対象者や家族が希望された家庭に対して電話をしている事業です。  しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、出かけることが極力少なくなった高齢者にとって、特に独り暮らしであったり、日中、独りで過ごしている高齢者はますます孤独になり、孤立感を感じておられるのではないでしょうか。  そのような高齢者の不安を取り除いたり、人との会話で安心感を与えたりするための施策として、傾聴は非常に効果的な事業であると考えます。  そこで、この傾聴事業の拡大が必要ではないかと考えるのですが、担当部はどのようにお考えでしょうか。  (2)生きがいづくりについて、2点お聞きいたします。  ①として、公共交通機関の利用についてお聞きしたいと思います。  高齢者がお元気で、地域のためであったり、趣味であったり、様々な活動をされることはますます元気となり、生きがいとなり、その人の人生を豊かにすることだと思っています。専門職の方からも、生きがいが健康につながると言われています。  いなべ市高齢者福祉計画及び第8期介護保険事業計画の第4章の1、高齢者が元気で暮らすまちが記載されていますが、その中に社会参加の推進があるのです。このように記載されています。高齢者のライフスタイルや価値観が多様化する中、高齢者の活動に対するニーズも趣味の活動、スポーツ、ボランティア、就労等、多岐にわたることを踏まえ、関心のある活動を通じて生きがいづくりや健康の保持、介護予防、地域の活性化につながるよう、高齢者の主体的な活動を支援しますとあります。  現在、いなべ市内ではコミュニティバスが無料で利用することができ、大変感謝するところでありますが、行動範囲を広く市外にも広げている高齢者にとって、ほかの公共交通機関の利用がもっとしやすい環境整備が必要ではないでしょうか。高齢者の生きがいづくりとして、市外に出るための公共交通機関を利用するための補助が必要と考えるのですが、当局のお考えをお聞かせください。  ②として、地域協働を推進することの必要性についてお聞きいたします。  現在、いなべ市では民生委員や自治会長、老人会長、福祉委員会などが地域福祉を賄っていただいております。皆さん大変お元気で活躍され、感謝するところであります。重複して担っていただいている方がほとんどだと思います。こういう方たちも高齢化が進んでいますし、活動の維持を考えると、もっと幅広く活動していただける人が必要となります。  そこで、これからは支援される側が支援する側になっていただくことが重要ではないでしょうか。そのことにより、高齢者の生きがいづくりとなり、地域の福祉の向上にさらにつながるのではないかと考えます。当局のお考えをお聞きいたします。  (3)ケアラー支援事業についてお聞きいたします。  ケアラーとは家族など身近な人の介護や看護を無償で行う人のことを言います。老々介護など一時期社会問題になりました。最近では18歳未満のヤングケアラーが問題となっています。家族を介護することは当たり前と思い、ケアラーは誰にも話すことができなく、先行きが見えない不安に押し潰され、心身ともに疲れ果ててしまいます。在宅を推進していくためには、このケアラー支援が必要となります。  そこで、①市内のケアラーの状況はいかがでしょうか。  ②ケアラー支援の必要性についてはどのようにお考えでしょうか。
     よろしくお願いいたします。 ○議長(水谷治喜君)  福祉部長、日紫喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  福祉部からは、1の(1)から(3)について、全て答弁させていただきます。  1の(1)①ふれあい訪問の現状についてですが、高齢者宅訪問として民生委員の方々に高齢者宅を訪問いただく友愛訪問と老人クラブ連合会の方々に高齢者宅を訪問いただく友愛訪問があります。  また、本年1月から新型コロナウイルス感染症の蔓延により開催が難しいふれあいサロンの代替としてふれあい訪問も行っていただいております。引き続き、高齢者が地域で孤立されないよう、活動を支援していきます。  令和2年度の実績についてですが、民生委員の友愛訪問活動2,499件、老人クラブ連合会の友愛訪問活動702件、ふれあい訪問につきましては、本年1月1日から3月31日までで2,286件となっております。  続きまして、②傾聴事業の拡大についてですが、現在、社会福祉協議会においてボランティアの方により、登録していただいた安否確認を必要とする方に架電するあんしん電話事業を展開しております。コロナ禍において在宅者が増加傾向にあることから、社会福祉協議会と連携し、傾聴事業のさらなる充実を図りたいと考えております。  続きまして、(2)生きがいづくりの、①公共交通機関の利用の補助についてですが、生きがいづくり以外にも高齢者の方々には通院、買物など、移動案件は多種多様に存在していると思います。無料で乗車できる福祉バス以外は主に自己負担で行っていただいております。生きがいづくりなどの市内移動を伴う活動をする際には、ぜひ無料の福祉バスの利用をお願いしたいと考えております。  続いて、②地域協働を推進する必要があるのではについてですが、地域協働を推進することは重要と捉え、協働のきっかけは人それぞれであり、料理が好きな人、園芸が好きな人、散策が好きな人など、それぞれの方の趣味趣向が地域やグループでつながっていれば、価値観を共にする仲間づくりにつながり、活動が生きがいに、悩み事の共有につながると考えます。地域とともに協働のきっかけづくりを推進していきたいと思います。  続きまして、(3)ケアラー支援事業について、①家族など介護や看護を無償で行うケアラーの状況についてですが、デイサービスやショートステイ利用者も含め、在宅介護の場合、介護時間の長短はありますが、家族などのケアラーは存在すると認識はしておりますが、現在、ケアラーの実態につきましては把握はしておりません。  なお、参考までに、令和3年3月末現在の何らかの介護が必要となるであろう介護保険認定者1,952名のうち、在宅介護サービス受給者は995人、地域密着型サービスを受けている方が512人となっております。  続きまして、②ケアラー支援の必要性についてですが、ケアラーの支援としてケアマネジャーによるサービス計画に家族の主訴や要望を反映させることとなっております。市内の病院では在宅療養中で、主介護者の方の休養が必要なときに、被介護者が入院できるレスパイト入院の制度があります。  地域包括支援センターでは、介護家族の会が開催される際には同席して支援しており、昨年度は若年性認知症の家族支援を行う目的で家族間交流を行いました。  また、本年4月に認知症の方と家族のためのカフェを基軸とした家族の会が発足しました。この家族の会では、薬剤師や理学療法士と連携し、服薬や介助方法などのセミナーや交流会を企画し、ケアラー支援を行っています。  今後、ますます多様化するケアラー問題について、部門間で連携を取り、支援、対応を行う必要があると考えております。  以上です。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  それでは、再質問させていただきます。  民生委員や老人会の方たちがしている友愛訪問、またはふれあい訪問を、今、実施しているということですが、その事業をしている方たちから何か困っている声は聞いているでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  福祉部長、日紫喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  特に話は入ってきておりません。  以上です。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  今、このコロナの中で、感染を防ぐために、皆さん、マスクをして活動をしていただいていると思うんですけども、民生委員の方が訪問していただいているときとか、また、老人会の方が訪問していただいているとかで、相手の方が訪問を拒否されるとか、そういったことがあるかとは思うんですけども、そのような困った声はないでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  福祉部長、日紫喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  昨年ですが、ふれあい弁当の配布について、弁当の配布が中止になったことで、何か代替はないかという案を頂きまして、クッキー等、物品などを配っていただくなど、相談を受けております。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  現実にどういった形で孤立を防いでいくかということの始まりですので、そういった声がどこまで行政に届いているか聞かせていただきたいと思ったのですけども、分かりました。  それで、傾聴事業として、このコロナ禍にあって不安があったりとか、本当に人と話す機会が少なくなったり、心が冷えがちですが、高齢者がいつでも誰でも気軽にお電話できるような傾聴事業をさらに今回充実を図っていただけるということですので大変うれしいと思いますが、どのような形で、具体的に実施時期とか分かれば教えてください。 ○議長(水谷治喜君)  福祉部長、日紫喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  事業ですが、今後、社会福祉協議会と協議しまして、早急に行いたいと思います。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  傾聴のボランティアはさせていただいているんですけども、ボランティアではこちらから安否確認という意味でさせていただいているので、なかなか長い時間、話をすることもなく、だけど待ってみえる高齢者の方たちは、1週間誰とも話してなかったとか、たった15分のこの時間を待ってくれている方がほとんどでありまして、なかなか自由に話せるところがないので、本当にこの傾聴事業が充実して、高齢者の方が独りにならずに、何でも話せるような事業となっていくことを期待したいと思います。  それから、公共交通機関について、機会づくりのことについて再質問させていただきますが、福祉バスを推進するということなんですが、高齢者のニーズに合わせた社会参加を推進するという意味とはちょっと違うような気がするのですが、いかがでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  福祉バスを利用いただくことと、近鉄や北勢線などの割引をどうしていくかは、ほかの市町村とも関わることでございますし、事業者がありますから、今は自動改札になってますので、そこら辺をクリアしながら進めざるを得ないと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上です。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  ちょっとかみ合わなくてすみません。  都市整備部の梅山部長にお聞きしたいのですが、例えば電車やバスなどでは学生割引とかはあるんですが、高齢者に対して利用しやすい取組はあるのでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  都市整備部長、梅山浩幸君。 ○都市整備部長(梅山浩幸君)  電車、バス等の割引というところで、今、再質問を頂いたと思っています。  少し関係する部分を御説明させていただきたいんですが、お時間を頂きます。  まず、三岐鉄道三岐線及び北勢線ですが、普通運賃10枚の料金で11枚を発行される3か月有効の回数券がございます。これにつきましては、先ほど御質問にあった高齢者のみではなく、全ての方に販売しておるところでございます。  同じく昼間割引回数券がございます。こちらにつきましては、平日の10時から16時の間、土曜日、日曜日、祝日の終日に御乗車される場合に、運賃の5枚分の料金で6枚が発行され、こちらも3か月間の有効期限がございます。  それから、旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄に第1種の表示があります身体障害者手帳もしくは療育手帳をお持ちの方が介護される方とともに乗車をされる場合の普通乗車券、回数券、定期券については、手帳の提示により本人、介護者ともに運賃が半額になっておるようでございます。  それから、三岐鉄道1日乗り放題パスがございまして、大人1,200円、子ども600円で、三岐線、北勢線の両線が当日に限り乗り放題という制度もございます。  また、三岐鉄道の北勢線には阿下喜温泉入浴券つきの往復割引乗車券がございます。  続いて、三重交通バスでございますが、運転免許返納割引制度があるそうです。運転免許証を返納されまして、運転経歴証明書をお持ちの方が対象で、年齢制限はございませんが、セーフティーパスまたはフリー定期券と呼ばれておるそうでございまして、1か月間5,000円、3か月間1万3,000円、6か月間で2万5,000円、1年間を通して4万8,000円で、三重交通グループの路線バスが乗り放題になるということでございます。  同じく運転免許証を返納されまして、運転経歴証明書をお持ちの方及び同伴者1名が対象でございますが、運転経歴証明書を提示することによって普通運賃が半額になるそうでございます。  同じく身体障害者手帳、療育手帳もしくは精神障害者保健福祉手帳の交付を受けておられる方が、手帳の提示により普通の旅客運賃が半額、定期旅客運賃が大人に限り3割引きとお聞きしております。  続いて、八風バスについては、環境定期券制度があるそうでございます。八風バスの定期券をお持ちの方が土曜日、日曜日、祝日に定期券に記載されている以外の区間を利用される場合につきましては、通常運賃が半額になるそうでございます。  続いて、近鉄タクシーにつきましては、身体障害者手帳もしくは療育手帳の交付を受けておられる方が、手帳の提示により運賃が1割引きになるそうでございます。  以上、御説明を申し上げました制度ですが、各社のホームページ等々から情報を得たものでございまして、御利用の際には、各社に対して詳細をお問合せいただいて、有効に活用いただければと思っております。  以上でございます。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  全然知らないいろんなサービスがあることが初めて分かったわけなんですが、高齢者に関しての今回の福祉の充実で質問させていただきましたので、今の梅山部長のお話ですと、例えば昼間の10時から4時の間とか、土日の終日だったりとか、また、返納された方のバスであったりとか、様々使えるメニューがあると思うんですね。こういったもののもっと啓発をしていただきたいと思うんですけども、そのことについてはどうでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  都市整備部長、梅山浩幸君。 ○都市整備部長(梅山浩幸君)  先ほど申しましたのは各企業、会社の制度でございますので、ホームページまたは直接お問合せいただきますと、実は私、電話をさせていただいたこともあるんですが、非常に丁寧に教えていただけます。ですので、そちらはまたお問合せいただければと思います。  三岐鉄道北勢線に関しましては、私ども北勢線事業の運営管理及び利用促進事業を実施することを目的に、北勢線事業の運営協議会を設立、対策室を設けております。今後も利用促進に向けたイベントなりPRに力を入れてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  高齢者の方はそういったサービスがあることすら分かっていないので、サービスが分かれば問合せもするかと思うんですけど、確かに民間の事業者ですので、何かにそれを宣伝するわけにはいかないですけども、こういったサービスもあるので、お問合せをくださいぐらいの啓発事業も高齢者にしていただかないと分からないと思うので、その辺をしっかりとしていただきたいと思うのですが、よろしいでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  都市整備部長、梅山浩幸君。 ○都市整備部長(梅山浩幸君)  なかなか高齢者の方はホームページも苦手といいますか、困難な部分もあろうかと思いますし、確かにおっしゃられますように、まずもって知らないというところになろうかと思いますので、また、お問合せいただければ、こんな制度もございますということをこちらから御説明申し上げて、間違ったことを申しても申し訳ありませんので、詳細については各会社にまたお問合せいただきたいという方向でお導きさせていただければと思っております。  以上でございます。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  高齢者の方はいなべ市内だけではなくて、名古屋まで出かけて講習を受けに行くとか、桑名に研修に行かれるとか、そういった幅広い活動をされている方もみえますので、その方たちの少しでも励みになればということで、今回、質問を上げたんですけども、実際、市長が言われるとおり、自動改札口でどういった支援ができるかと私も考えたんですけど、非常に難しくて、それで、今回、こんなやっている事業があれば、ぜひともその事業を皆さんに公表していただいて、啓発していただきたいと思います。  それから、ケアラー事業についてですけども、アンケート調査などはしたことはありますでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  福祉部長、日紫喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  アンケート調査は行っておりません。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  先ほど部長が話されたケアラー支援をしているというお話は、ケアマネジャーが関わるということは、多分、介護認定を受けている方が対象になっていると思うんですけども、介護認定を受けていない方でも介護している方とかはみえると思うので、一度、市全体でそういう方がみえるのか、それこそヤングケアラーの方がみえるのか、そんな方のお話も含めてアンケート調査をしてはどうかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  福祉部長、日紫喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  少し前に発表されたアンケートにつきましては、ヤングケアラーということで中学生、高校生を対象にやった結果が報道されておったと思います。福祉部で把握しておるのが、介護と障がいに関するケアラーというか、介護している方が対象になってきますので、その他、お父さん、お母さんの就労状況で下の子の面倒を見やなあかんとか、家族の誰かを見とらなあかんとか、その辺についてはちょっとうちでは把握はしかねるので、また、関係部局寄って、ケアラーの調査のアンケートを考えていきたいと思います。  以上です。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  北海道なんかではケアラー支援を条例化してやっているところもありますので、本当に大事な事業だと思います。  ヤングケアラーも含めて、ケアラー支援の必要性は十分に理解していただいていると感じました。ケアラーの人格を尊重するとともに、孤立化させないことが大切ですので、介護する側の人生もしっかり守れるような支援策を実施していただきたいと思います。そのためにはアンケートも必要ならば、ぜひ実施していただきたいと思います。  それでは、質問事項2に移りたいと思います。  女性を守るためにということで、2点お聞きいたします。  まず、(1)子宮頸がんワクチンについてお聞きいたします。  子宮頸がんは年間約1万人の女性が罹患し、約3,000人の方が亡くなるほど重大な疾患となっています。特に最近は20代から30代の若い女性に罹患率が高くなっており、発見が遅れれば、命や子宮を失うことになり、その後の人生に大きな影響を与えることになります。  世界保健機構(WHO)が接種を強く勧奨し、2019年2月現在ですが、92か国がHPVワクチンを公費による予防接種プログラムとして導入しています。  我が国でも、2013年4月に予防接種法に基づく定期接種が開始されましたが、接種後に様々な副反応が報告されたことにより、厚生労働省が2013年6月にワクチン接種の積極的勧奨を差し控えるよう勧告を出し、定期接種という位置づけは変わらないものの、多くの自治体が接種対象者として個別通知などによる周知を行わなくなったことで、約70%あった接種率が1%未満にまで落ち込み、現在でもその低迷率は続いています。  このような状況の中、厚生労働省はHPVワクチンの正しい理解を促すための情報提供用リーフレットを2018年1月に改訂し、翌年8月に各自治体での活用状況などを調査した結果を発表しましたが、約7割の自治体でリーフレットの窓口設置、配布とウェブ掲載の両方とも行っておらず、接種希望者、対象者への情報提供に活用されていなかったことが明らかになりました。  また、国民への調査においても、HPVワクチンのリーフレットを見たことがない、HPVワクチンの接種に対して分からないことが多いため、決めかねているといった情報不足のため接種の可否を判断できない状況も明らかになりました。  そこで、①いなべ市においての現状の取組についてお聞きいたします。  ②さらなる周知についてどのようにお考えなのかお聞きいたします。  (2)生理の貧困についてお尋ねいたします。  今、世界各国で女性の月経に関する生理の貧困が問題になっています。生理の貧困とは、生理用品を買うお金がない、また、利用できない、利用しにくい環境にあることを指し、発展途上国のみならず、格差が広がっている先進国においても問題になっています。  日本においても無関係ではなく、任意団体が行ったオンラインアンケート調査によると、5人に1人の若者が金銭的な理由で生理用品を買うのに苦労した、ほかのもので代用している等との結果が出ています。  また、貧困で購入できないだけでなく、ネグレクトにより親等から生理用品を買ってもらえない子どもたちがいるとの指摘もあります。  そこで、①当局はこの生理の貧困に対しての支援の必要性をどのようにお考えですか。  ②防災備蓄品の中にこの生理用品がありますが、それを活用するお考えはあるのでしょうか、お聞きいたします。 ○議長(水谷治喜君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  それでは、ただいま質問がありました、2、女性を守るために、(1)子宮頸がんワクチンについて、①現在の取組はの質問でございますが、子宮頸がんワクチンについては、国の通達により、現在、積極的な接種勧奨は差し控えています。本市では対象者に対し公費負担の接種について検討を判断するために必要な情報を提供しています。中学1年生女子、高校1年生の年齢の女性に対し、案内文とともに厚生労働省作成のリーフレットを個別通知しています。いなべ市ホームページにも同様の内容で掲載しております。  ②さらなる周知についてですが、厚生労働省、三重県からの通知を基に、今後も必要な情報を接種対象者が接種機会を逃すことがないように留意していきたいと思っております。  続きまして、(2)生理の貧困について、①支援の必要性についてどのように考えているかの御質問でございますが、各種団体等が実施したアンケート結果から、全国的に何らかの理由で生理用品を購入または入手することができない人が一定数いることは分かっており、それらの人に対して何らかの支援が必要だと考えています。  健康こども部家庭児童相談室では、女性を守るという趣旨で女性相談を行っております。現在までに生理の貧困に関する相談はありませんが、今後、家庭児童相談室にて生理の貧困に関する相談を受ける場合には、生理用品を購入または入手できない理由はどこにあるのか、また、経済的な理由なのか、経済的以外の理由があるかなどを丁寧に聞き取り、相談内容に応じた必要な支援をしていきたいと考えております。
     健康こども部としての答弁は以上でございます。 ○議長(水谷治喜君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  それでは、②防災備蓄品の活用について説明させていただきます。  女性の生活に欠かせない物資として、いなべ市では三重県備蓄調達基本方針に基づき生理用品を360枚備蓄しております。生理用品は基本的に使用期限が定められておりませんが、一般的に販売されているものはおよそ3年から5年をめどに交換が必要と考えています。  そのため、現在、いなべ市が備蓄している生理用品が購入後4年を経過するため、今年度、生活貧困者対策として関係部署と協議し、配布していこうと考えております。  以上です。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  子宮頸がんワクチンのことですけども、いなべ市では大体実施数はどれぐらいなんでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  子宮頸がんの接種者数ですけれども、平成23年度から統計を取っておりまして、その頃は1,861人接種者がありました。令和2年度は18人となっております。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  やっぱり当初から格段減っていると思うんですけども、改訂リーフレットも配布していただいていると思うのですが、その改訂リーフレットを配布してからの実施数もこの18人なんでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  今、18人というのが令和2年度なんですけれども、4年遡って平成28年にはたった4人ということがあったんですが、4人から5人、6人で推移しておりまして、令和2年度については18人と増えております。令和3年度も昨年以上の接種者数があるのではないかと考えております。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  ありがとうございます。HPVワクチンの積極的勧奨差し控えから7年が経過して、ワクチンの存在自体を知らない対象者が増えています。子宮頸がんワクチン接種は、御存じのとおり、3回する必要がありますので、1回の接種が大体1万5,000円、3回になると5万円近くかかるわけです。それが小学校6年から高校1年の女子に公費の補助がされるのですから、最後の高校1年の終わるまでの間には、きちっともう一度、リーフレットを配布して、正しい情報を提供し、接種の可否を判断してもらうことが大切だと思いますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。  それでは、次の生理の貧困についてですけども、学校現場ではどのような支援をしていくお考えでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  現時点では児童生徒、保護者からの生理の貧困に関連する御相談はございません。でも以前から学校では生理用品は保健室等に常備して、児童生徒からの相談や申出があったときには無償で提供しているのが現状です。  学校に対しては生理の貧困の問題を認識してから、生理用品を必要としている、でも言い出しにくい児童生徒がいることに配慮しながら、自分で用意できない児童生徒には、鈴木議員もおっしゃっていただいたように、その背景にどんな要因があるのか、貧困の要因なのか、虐待のネグレクトの状況なのか、子どもたちが、今、どんな状況に置かれているかに着目していくこと、そして、保健室等に備えている生理用品を提供した場合には返還を求めないことも含めまして、学校には適切な支援をしていくように周知しているところでございます。  なお、生理の貧困も、先ほどのヤングケアラーの問題に対しても、どんなことでも学校生活の中で子どもたちが安心して助けてください、困ってますという声が上げられる環境づくりに努めることが一番大事だと思いますし、教職員が積極的に子どもたちに声をかけていくこと、そして、声にならない子どもたちの体調とか行動の変化等、心の声も聞き取れる教師になれるように、校長を通して指導も充実させていきたいと考えております。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  教育長の言われるとおり、私も本当に同感です。それで、この生理の貧困については、本当にデリケートな問題ですので、様々な配慮が必要だと思います。子どもたちが声を上げやすい環境と先ほどおっしゃいましたけど、具体的にはどのようなことを考えてみえるのでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  直接的な生理の貧困のことについて提供場所をどこにするかとか、どんな方法かは、先ほど言いましたような個々の生徒がどんな状況に置かれているかという現状把握とともに、設置場所や提供の仕方なども最良の方法を学校で真剣に考えてもらうことが大事だと思いますし、この生理の貧困の問題は社会問題であること、そして福祉の問題でもあることを認識していくことが大事だと考えております。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  生理用品に困っている子どもたちの背景にある問題を、先ほど教育長が言われたように、より早く把握して、子どもたちの支援につなげることが本当に重要だと思います。  今、時の話題みたいになって、生理の貧困が一つの課題として出てますけども、先ほどのヤングケアラーについてもそうですし、子どもたちの背景を早くに判断して、支援をして、将来につなげていくことをしていただきたいなと思いますので、ぜひ教育の現場で相談していただいて、いい方向に持っていけるようにお願いしたいと思います。  それから、防災備蓄品の生理用品を360枚保管しているということですが、この数の根拠をお聞かせください。 ○議長(水谷治喜君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  三重県備蓄調達基本方針に基づき、いなべ市では261枚保管することとなっておりますが、それに100枚追加し、360枚を保管しております。  備蓄枚数の具体的な計算方法としては、南海トラフ地震の避難者数12歳から51歳の女性人口比率、1日当たりの配布枚数、配布日数を計算して261枚となっております。  以上です。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  先ほどの総務部長の答弁ですと、生活困窮者のところにも配布するような形で、今後支援するというお話でしたが、配布する対象者に対しても、先ほどの健康こども部長の答弁の中にもありましたように、女性相談をしている中でも、なかなかそういうお話がないということは、相談しにくいデリケートな問題で、言いづらいということがあると思うんですけども、対象者に配慮していかなきゃいけない問題だと思うので、窓口の対応が例えば男性だと、女性が話しにくかったりすると思うんですけど、そういったところの対応を今後どのように考えていかれるのでしょうか。例えば健康こども部でもその話の持っていき方、相談に見える方にどのようにしていくか配慮も必要だと思うので、その辺の工夫があればお聞かせください。 ○議長(水谷治喜君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  生活困窮者ということで、家庭児童相談室で女性の方からの相談を受けた場合、福祉部やくらしサポートセンター縁に相談に一緒に入っていただいて、話をしていくところになるかと思います。その中で生理の貧困に該当するということであれば、必要な物資ということでお渡しできるように相談していきたいと思っています。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  なかなか言い出しにくい部分があると思いますので、こちらからそういったことは大丈夫なんだろうかという、金銭的に大変だという生活ですと、一番そういったところが削られる部分になってくると思いますので、その辺をどのようにフォローしていくか、支援していくかを念頭に置いてお話をしていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  鈴木議員がおっしゃっていただいたように、今後、面談の中で丁寧な聞き取りで生理用品についても確認していくことを心がけて女性相談を行っていきたいと思っております。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  防災の備蓄品の中で360枚、市の計算でいくと、市の持つべき数よりたくさん持っていただいているという話なんですけども、今後、一般的には消費期限が5年と言われていますので、今、何年目になるんでしょうか。 ○議長(水谷治喜君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  先ほど説明させていただいたとおり、生理用品の購入後4年を経過するということでございますので、それをめどに、生理用品は市が備蓄しなければならない物資であるため、交換時期に合わせて新たに購入し、常時、必要量を備蓄していきます。  以上です。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君。 ○14番(鈴木順子君)  今回、教育長の御答弁をお聞きして、本当に私、すごいうれしいなと思ったんですね。そういった子どもが声を上げやすい環境をつくっていくことがすごく大事で、困ったときに声を上げられることが、大人になっても、困ったときに誰かに助けを求められる人に育っていくと思うので、本当に温かい気持ちになりました。  今回の質問は、生理の貧困については、学校と健康こども部と家庭児童相談室、福祉部など、しっかり連携して、女性の支援をお願いしたいなと思います。  今回、高齢者であったり、女性であったり、このコロナ禍において社会的孤立をいかに防ぐか、重層的支援体制整備を構築していく上で大切な事業ばかりだと思うので、制度とか分野ごととか縦割りを解消して、連携を密にして推進していただくことを希望して質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(水谷治喜君)  鈴木順子君の一般質問を終了いたします。  ここで、暫時休憩いたします。                午前 10時51分 休憩                午後  1時00分 再開 ○副議長(小川幹則君)  会議を再開します。  休憩前に続き、一般質問を行います。  次に、質問順位3番、原田敬司君。  4番、原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  改めまして、よろしくお願い申し上げます。4番議員、いなべ未来、原田敬司でございます。議長の許可を得ましたので、一般質問をさせていただきます。  さて、今回の質問なんですけども、3点お願いしたいと思っております。1点目は新型コロナウイルスワクチン接種についてでございます。そして、2点目は温水プール事業について、最後、3点目は道路整備について伺いたいと思います。  まず、1点目の新型コロナウイルスワクチン接種についてですけども、現状なんですが、残念ながら日本では大変なことになっておりまして、感染者数が昨日現在で約76万人を超えました。そして死亡者数は1万3,000人を超えております。政府は緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置を発出し、何とか感染拡大を抑えようと思ってやっておりますけれども、一番重要なことは、日本の国民にワクチン接種をして、集団免疫を獲得させることが重要であると専門家は指摘しております。  そこで、既に国からワクチン供給が始まり、いなべ市も既にワクチン接種が始まっておりますが、現在、どのような運営がされて、どのような課題があるのか、今後どうなっていくのか不安に思っていらっしゃる市民の方が多いと思いますので、いま一度、ここで立ち止まって質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  それでは、質問事項1、迅速、円滑、安全な新型コロナウイルスワクチン接種について。  (1)65歳以上のワクチン接種について。  ①既に始まっておりますけれども、ワクチン接種の現状と課題は何か。  ②1人で接種に行くことができないような障がい者への対応はどうでしょうか。  ③寝たきりの方など、在宅介護者への接種方法は。  ④副作用への対応は。  ⑤老人会未加入者への送迎対応は。  ⑥ワクチン残液をなくすための取組はいかがでしょうか。  次に行きまして、(2)65歳未満のワクチン接種についてですけども、①ワクチンの接種方法はどうなる予定でしょうか。  ②土日もしくは休診日の接種は可能でしょうか。  (3)緊急医療体制について、第1次医療、第2次医療体制は確保されているのか。  以上、御答弁をよろしくお願い申し上げます。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  それでは、健康こども部より答弁いたします。  1、迅速、円滑、安全な新型コロナウイルスワクチン接種について、(1)65歳以上のワクチン接種について、①ワクチン接種の現状と見えてきた課題はの質問でございますが、新型コロナウイルスワクチンの65歳以上の高齢者の接種は、まず、高齢者施設入所者の接種を4月下旬より実施しました。また、5月24日からいなべ総合病院にて65歳以上の高齢者を対象に集団接種を開始しています。  接種会場においては、関係者で毎日反省会を行い、接種前の待機者やバス利用者の調整、受付から終了までの誘導方法など、日々、試行錯誤を繰り返し、より安全によりスムーズに接種していただけるようになりました。今後も安心・安全なワクチン接種に取り組んでいく所存です。  次に、②障がい者への対応はの質問でございますが、国の接種順位に基づき、高齢者の次に基礎疾患を有する方として、重症心身障がいの方、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳を所持している方等が接種いただけます。  基礎疾患の範囲に該当する障がいをお持ちの方の接種方法や接種場所について、障がい者支援担当の社会福祉課と連携し、対象者が負担なく安心して接種いただける体制を検討しています。  聴覚障がい者の方については、いなべ市聴覚障がい者福祉協会と社会福祉課との協議を重ね、接種日程の変更の方法などを検討しました。ケーブルテレビのいなべ10の放送は文字を多く入れることで分かりやすい画面になるように工夫しました。また、接種当日、希望する方には手話通訳者の派遣を行います。  障がい者で接種を希望する方が未接種となった場合には、障がい者支援担当課である社会福祉課が確認を行い、接種に向けた支援を行っていく予定です。  次に、③在宅介護者の接種方法についての質問でございますが、基本的には国の手引に従っての接種順位となります。介護者自身の年齢が65歳以上の場合でも、基本的には集団接種会場においての接種となります。ただし、在宅への巡回接種でワクチンの余剰がある場合に限り、巡回接種を行う接種医の判断で在宅での接種が可能となります。  次に、④副作用についての対応でございますが、接種会場でアナフィラキシーショックが発生したときに対応できるよう、経過観察のブースには看護師、保健師が2名から4名観察に当たっています。アナフィラキシーが発生した場合の医師や看護師との連絡や対処方法をいなべ総合病院と協議し、マニュアルを作成し、看護師、保健師で共有し、対応しています。  また、接種後の自宅に戻ってからの副反応については、いなべ市独自で副反応専用のコールセンターを設置しました。毎日午前9時から午後6時まで、必ず看護師が対応できるようにしています。土曜日、日曜日も対応しています。  次に、⑤老人会の未加入者への送迎対応はの質問でございますが、老人クラブ単位の送迎バスは老人クラブの要望により社会福祉協議会が老人クラブに依頼して会員を対象として利用者を募っています。老人クラブの未加入者の送迎については、各老人クラブ会長、社会福祉協議会と御相談いただくよう御案内しています。  次に、⑥ワクチン残液をなくすための取組についてでございますが、貴重なワクチンを無駄にしないために、余剰ワクチンが出た場合、高齢者(65歳以上)の方で接種開始日が7月以降となる大安町、員弁町の方を優先して接種します。  また、国の手引に基づき、医療従事者として接種会場の従事者を余剰ワクチンの待機者として登録して対応しています。クラスター発生等感染リスクの高い保育園等にも協力を呼びかけています。  次に、(2)65歳未満のワクチン接種について、①ワクチン接種の方法はの質問でございますが、国の手引に基づき、高齢者の次の接種順位である基礎疾患を有する方、高齢者施設等の従事者、65歳未満から満12歳以上の方の順で準備を進めていきます。  基礎疾患を有する方について、インターネットまたは電話で申込みをした後、高齢者と同様、日時を指定して接種案内を送付し、集団接種する予定です。予約は不用です。  高齢者施設の従事者については、施設で取りまとめて報告いただき、日時を指定して集団接種の予定です。  60から64歳の方については、高齢者同様、日時を指定して接種案内を送付し、集団接種の予定です。こちらも予約不要です。  59歳以下から満12歳の方については、ワクチンの供給量等を勘案しながら、予約方法、接種方法について今後検討していきます。  次に、②土日、休診日の接種は可能かの御質問でございますが、土曜日、日曜日の集団接種となれば、医師、看護師、受付事務職員等、駐車場警備など多くの関係者との調整が必要であり、現在のところ、いなべ市としては実施は困難であると考えます。  このほど、いなべ医師会と個別接種の調整を始めております。個別接種が開始となれば、クリニックによっては、土日、休診日の接種が可能であると思われます。  次に、(3)緊急医療体制について、第1次医療、第2次医療体制は確保されているかの質問でございますが、いなべ総合病院での集団接種での緊急時の医療体制は、接種後の経過観察の看護師といなべ総合病院の医師、看護師との連携を図り、対応できるよう体制を整えています。  高齢者施設を巡回接種していただく際の緊急時の対応方法について検討を重ね、緊急対応用の薬品や輸液などをセットした救急対応セットも準備しております。  以上でございます。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  先ほど、日々、反省会をされていらっしゃるということだったんですけども、病院側は当然共有されていると思うんですけども、当局側はどこの範囲まで日々の問題点、改善点を共有されていらっしゃるんですか。
    ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  関係者と申し上げましたけれども、いなべ総合病院、外の警備をしていただいている警備担当の責任者の方、受付業務をしている派遣会社の責任者の方、看護師、保健師チームの責任者の方、市の職員、以上の者が、毎日、初めと終わりにミーティングをしておりまして、そこで改善を図っておる次第です。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  日々、改善を行い、反省、PDCAを回されているということで安心しました。  先ほどの質問の障がい者、在宅介護の方の確認なんですけども、65歳以上の障がい者の方でいなべ総合病院に来られない方へのフォローは、私が聞き漏らしていればあれなんですけども、されていらっしゃるんですか。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  65歳以上の方で障がいをお持ちの方、障がい者施設に入所していらっしゃる方などについては、施設での接種等も考えております。  在宅の方については、状況を把握次第、社会福祉課と協議を重ねて、接種していただける方法を考えたいと思っております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  多分,そこの方は見えてこないと思うものですから、ちょっと急いでいただけないかなとお願い申し上げたいと思います。  先ほど、副作用があった場合のコールセンターを設けていらっしゃるということだったんですけども、ちょっと確認なんですが、既に受け終わった方に対しては、私は現認してないんですけど、その通知分は渡されているという理解でよろしいんですか。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  接種を終えられた方にチラシを配布しております。コールセンターの連絡先、こういった症状はこういうふうに対応したらいいですよというアドバイスも含めて、接種後に渡しております。1回目、2回目、両方合わせて、接種後にお渡しする予定でおります。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  全体の話ですけども、まず、当日受けられなかった方の場合はどうなるんですか。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  当日、集団接種に来られなかった場合、日程変更も可能ですので、日程変更していただいて、別日に来ていただくことも可能です。かかりつけ医等で接種が可能な市外のところに行っていただける方は、そちらで接種も可能です。  今後、個別接種も進めていくと申し上げたと思うんですけれども、そちらで市内の個別接種を受けていただける医療機関において接種することも可能となってくると考えます。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  そうしますと、受けない限りは、受ける権利はなくならないという理解でよろしいですか。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  接種の決まった日時を逃したとしても、接種券をお持ちであれば、接種していただくことは可能です。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  安心しました。  ちなみにですけども、5月24日から始まって、今までの接種率はどれぐらいあるんでしょうか。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  いなべ総合病院の集団接種、5月24日から昨日6月9日までの13日間、藤原町、北勢町の高齢者の1回目終了しております。いなべ総合病院で接種した方に限るんですけれども、藤原、北勢町の高齢者の接種率は90.4%でした。全体としましては、令和3年2月に接種券を出しておりまして、そのときの数字なんですけれども、高齢者全体で1万3,016人に対し、集団接種での接種者が5,423人、現在のところは41.6%となっております。この中には医療従事者枠で接種された方や高齢者施設で入所して接種された方や市外のかかりつけ医で接種された高齢者の数が含まれておりませんので、実情はさらに高い接種率であると思われます。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  余剰ワクチンについてなんですけども、先ほど保育園の方にも受けてもらっているとおっしゃられましたか。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  保育園の方にも協力を呼びかけて、来ていただける範囲、少しずつ接種をしていただいております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  執行部側も、余人をもって代えがたき判断を下さなきゃいけない市長も打たれるべきだと個人的に思うんですけども、そのあたりはどういうお考えでしょうか。 ○副議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  打っておりませんし、今のところ打つ気もございません。私の一般の年齢、私は62歳ですので、62歳の梅戸の担当が回ってきたときに打たせていただこうと思っております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  バスのことなんですけども、バスは特に問題なく順調に運行されていますか。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  最初は少し到着時間などが重なったりして、人数が多くなったこともありましたけれども、日々、いつここへ来るといったところで到着時間を調整していただくなどして、今のところ、順調に流れていると聞いております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  ちょっと話はそれますけど、バスの件で118ある自治会にバスが回ると思うんですけども、その中でバスの利用された人数が出てくると思うんです。ちょっと論点ずれますけど、それがいなべ市の福祉バス事業にも生かせるんじゃないかと思うんですけど、そういったデータを活用されるお考えはございますでしょうか。 ○副議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  全く別問題ですので、今は検討しておりません。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  65歳未満の話なんですけども、仕事をやられている方がほとんどだと思いますので、確認ですけど、いなべ市は日時指定で、接種方法については集団がベースで個別はあるという理解だと思うんですけども、予約は導入されない。私は65歳未満については仕事をしていらっしゃるので、スマホを利用して予約をするべきだと思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  60歳から64歳の方については、国が優先順位が少し上ということで、同じく日時指定で集団接種というふうに考えております。  ただ、59歳以下の方につきましては、インターネット等で予約をしていただいて、都合のいいときに来ていただくということで考えております。  接種方法については、現状のところはいなべ総合病院での集団接種の午後の時間帯ですけれども、今後、個別接種を進めていきますので、かかりつけ医については、夕方の接種であるとか、土曜日、日曜日の接種といったところで対応可能かと考えております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  行政のワクチンに対する取扱事務の確認なんですけども、今、国が職域接種と言い始めていますけど、いなべ市がやらなきゃいけないのは接種券の発送であり、接種記録の管理であるという理解でよろしいですか。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  おっしゃるとおり、職域接種につきましては国、県で考えてもらっているようで、いなべ市としては接種券を送る、記録を取るところが役割ではないかと思っております。まだまだ情報が日々変わってきたりしておりますが、大丈夫だと思います。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  様々伺いまして、安心しました。  私の周辺では、いなべ市のやり方を評価する声が圧倒的に多くて、誇らしく思っております。特に日時指定であったりとか、あるいは老人会単位での送迎バス、非常に親切だという声を市民から伺っております。今度、65歳未満になってくると、また話は変わってくるかもしれませんけども、先ほどおっしゃられたように、日々のPDCAを回しながら、円滑な接種運営をお願いしたいと思います。  続きまして、2点目の温水プール事業についてでございます。  本年度は温水プールの設計業者を決める年度と伺っております。この温水プール建設事業なんですが、二つの目的があると聞いております。確認の意味を込めますけども、1点目は、子どもたちが水泳授業をする施設を確保すること、そして、2点目は市民の健康増進施設を造ることと聞いております。  私、個人的にも賛成なんですけども、ただし、造る以上はいいものを造ってほしいですし、造る以上は未来永劫維持できる施設であるべきだと考えておりまして、私なりに近隣市町をリサーチしてきましたので御覧ください。  スライドをお願いします。  1点目が東員町民プール、そして、2点目が岐阜県養老郡養老町高田にあるプールで、3点目の施設が三重県鈴鹿市にある三重県営温水プールでございます。  皆さんも御存じだと思いますけども、東員町のプールは野外のプールになっております。そして、岐阜県養老郡養老町のプールにつきましては、室内型の温水プールになっておりまして、25メートルプール、あるいは歩行するプール、ウォータースライダーがあるプールになってます。最後の三つ目の三重県営鈴鹿スポーツガーデンは、今、ネーミングライツで三重交通グループの杜というネーミングになっていますが、私もよく泳ぎに行きますけれども、そこは私が知る限りでは一番立派な施設で、すごく立派なプールで、水深2メートル60センチの50メートルプールが10レーンあったりとか、25メートルプールがあったりします。非常に立派です。  ただし、私が気にしていたのはコストの部分なんですけども、まず結論から申し上げますと、三つのうちの二つが廃止になりました。東員町は廃止で、そこは機械設備が昨年豪雨で壊れて、直す費用対効果を考えて廃止、そして、養老町のプールもランニングコストや大幅修繕工事の費用を見積もると、コストが高いということで廃止です。鈴鹿については現在やっています。  これが東員町のプールです。今、左側に映っているのが養老町のプールで、上にジムがあります。最後が、先ほど申し上げた三重県営の50メートルプール、25メートル、飛び込み台もあったり、トレーニングルームもあります。  市長おっしゃるように、東員町につきましては、これを見てもらうと分かるんですけども、これは東員町の町報ですけども、年々、右肩下がりで利用者が下がっています。これは恐らく温暖化だと思います。  先ほど申し上げたコストなんですが、私、調べましたところ、まず、収支を申し上げますと、東員町営プールは平成30年度は収入が350万円に対して支出が1,700万円で、1,350万円の持ち出しになっています。年間利用者2万人、養老町のプールにつきましては、収入が3,800万円で、支出が1億4,680万円で、プラスマイナスしますと1億880万円の持ち出しになります。年間の利用者が約6万人です。ただ、これは20年に1回の防水工事だったり大規模改修工事の4,880万円を含んでいますので、企業会計上の数字になります。現金ベースじゃなくて、企業会計上の計算をすると1億円強の赤字になります。鈴鹿につきましては5,018万円の収入に対し、支出は1億1,828万円で、6,810万円の持ち出しになっていて、年間21万人の利用者になっています。これは隣接するところにテニスコートがあるんですけども、そちらの水道代と電気代を含んでますので、参考程度になります。  スライドを下げてください。  このように考えますと、収支をにらみながら、一体どれぐらいの規模感で描かれているか心配になるんですけども、収支に絡んだ施設規模とか、今、考えられていることを聞かせてください。お願いします。 ○副議長(小川幹則君)  原田議員に申し上げます。  通告書に沿って質問をしてください。 ○4番(原田敬司君)  失礼しました。  (1)コンセプト、目的、方向性、対象者などはどのようなものか。  (2)事業の運営者はどうなったか。  (3)温水プール以外の施設整備についてお願いします。  すみません、前後しました。 ○副議長(小川幹則君)  教育部長、小寺道也君。 ○教育部長(小寺道也君)  それでは、質問事項2の温水プール建設事業について答弁させていただきます。  まず、(1)コンセプトはどのようなものですか。  全体的なコンセプトといたしましては、学校授業に対応した施設、加えて、一般の人たちに対して令和の時代に建設するプールとして今まである既存のプールとは一線を画した、よく言われている人生100年時代にふさわしいスポーツ施設としての幅広い年齢層の人々の健康の保持、増進に寄与する健康増進に対応した施設と考えております。  また、方向性としましては、コンセプトを主目的としながら、建設後の維持管理費において効率的なランニングコスト、非常時の施設維持に配慮した施設、温室効果ガスの削減に配慮した施設設計として設計を進めております。  対象者は児童生徒及び一般の人と考えております。  続きまして、(2)事業の運営者は、現在、設計業者をプロポーザルにより決定し、5月17日に契約を締結したばかりでございます。よって、運営事業者はまだ決定しておりません。指定管理による運営を予定しておりますので、建設が始まり、供用開始時期が決まりましたら、施設設置条例を上程し、その後、事業者を決定する運びでおります。  (3)温水プール以外の施設整備についての御質問ですが、現在、温水プール以外の施設の予定はありません。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  再度、確認ですけども、目的は子どもの授業が肝で、次に市民の健康増進という理解。こっちじゃなくてはならないマストということで、こっちはできればという感じでよろしいですかね。 ○副議長(小川幹則君)  教育部長、小寺道也君。 ○教育部長(小寺道也君)  今、議員おっしゃられるとおり、小学校のプール授業ができることがマストでございます。
    ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  そうしますと、財源は公共施設等適正管理推進事業債を使われるということでよろしいですか。 ○副議長(小川幹則君)  教育部長、小寺道也君。 ○教育部長(小寺道也君)  そのとおりでございます。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  そうすると、実際、15ある小中学校から温水プールまで送迎できるとかいろんな問題もあると思いますけど、今、ちょっとまだ時期尚早なのでそこはやめておきますけれども、違う側面である健康増進施設という意味で考えるときに、先ほど申し上げた収支の部分にまた戻りますけども、そこの部分が心配になるんですけども、どの辺ぐらいまでのエリアの方を対象に施設を造るイメージなんですか。いなべ市だけをユーザーとして考えていらっしゃるのか、そうでないのか、お願いします。 ○副議長(小川幹則君)  教育部長、小寺道也君。 ○教育部長(小寺道也君)  今、頂いた質問には二つ要素があると思っています。一つは、学校の授業に対していなべ市以外の学校も入れるのかという御質問かなと思うんですが、今のところ、いなべ市内の子どもたちを対象にしています。  ただ、一般の方の利用については、いなべ市にこだわることなく、多方面から利用していただけたらとは考えております。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  先ほどちょっとお見せしたスライドに東員町の会報があったんですけど、すみません、もう一回、スライドをお願いします。  東員町の会報の中で、広域的な連携としていなべ市で建設が予定されている屋内プールの利用について協議を進めていきたいと思いますと書かれていますけども、その辺についてのお考えはいかがでしょうか。  スライドを下げてください。 ○副議長(小川幹則君)  教育部長、小寺道也君。 ○教育部長(小寺道也君)  東員町の広報なんですが、記事が載ったことは承知しております。ただ、その記事が載る前に、こういう記事を載せますという打診は全くありませんでしたので、東員町の思いで書かれたものだと解釈しております。  ただ、いなべ市が計画しているプールは、今、東員町が廃止しようとしている流水プールとはコンセプトも違うし、利用方法が全く違うと考えています。だけど、東員町の学校の授業や健康増進等の利用については、東員町からの求めがあれば、協議の席には着こうかなとは考えております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  ぜひよろしくお願いします。  プール以外の施設についてなんですけども、先ほどお考えはないということだったんですが、私としてはぜひ造っていただきたいなと思っています。具体的に言うと、ジムを造っていただきたいと思いますけども、再度、お伺いしますけど、そのお考えはないでしょうか。 ○副議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  この設計業者を決める際に、実際にプールを経営されておられる民間の業者がアドバイザーに入ってくださいということで、設計プロポーザルの要綱の中に入っています。  なぜそれを入れたかといいますと、議員御懸念の収支、持続可能な施設でないと駄目ですので、持続可能な施設にするために、プールに附帯施設はあったほうがいいのか、運営上、どういったエリアを対象にしたらいいか、どういう対象にしたほうがより有効なのか、そういったノウハウを持っていらっしゃる方をアドバイザーとしておりますので、そういった人の意見を入れながら、できるだけ持続可能な、要件としたら学校の生徒、小学校のプールを廃止してここに集約しますので、授業ができることが私どもの最大の目的でございます。それ以外のニーズを入れることによって、健康増進であったり、できるだけコストがかからない、平準化できるような、コストを分散できるような企画ができればなと思っております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  私がジムを造ったほうがいいというのは、そういった意見をよく耳にすることもありますし、いなべ全体のまちづくりを考えたときに、ゾーニングが大事だと思うんです。例えば、今、企画部も進めていらっしゃいますけども、農林商工部もそうですけど、藤原町であるとか、大安町の山辺については観光、阿下喜については行政、それに付随して商業とか、今、店もでき始めてますけども、そういった考え方で、大安町についてはプールにプラスして、周辺を眺めてみますと、テニスコートであったり、野球場であったり、サッカーもあります。プールができるんであれば、せめてという言い方が適切かどうか分かりませんけども、ジムがあれば、本当にシナジーを起こし、よりよいものになるんじゃないかと思いますので、改めてもう一度見解を聞かせてください。 ○副議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  昔の都市計画ではゾーニングという手法をよく取られました。国のモデルを利用して、コンサルタントがゾーニングという考えで都市計画をしてきたのは過去の話です。我々はできるだけ今の経営を実際にやっていらっしゃる方からアドバイスを頂きながら、持続可能な施設にしていきたいという形でアドバイザーを入れていただいております。  今、コロナでフィットネスセンターは大ダメージを受けています。アフターコロナとしてそれが可能であるという情報が入れば、民間として持続可能な状況にしていただけるのであれば、可能だと思います。  先ほどの施設じゃないですけど、大赤字を垂れ流すような持続可能ではない施設は造りたくありませんので、実際に肌感覚として経営に参加されておられる人の意見を最優先していきたいと思っております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  ぜひ状況を踏まえて検討をお願いします。  いなべ市には元気みらい都市があるんですけども、そちらとの関連性はいかがでしょうか。 ○副議長(小川幹則君)  教育部長、小寺道也君。 ○教育部長(小寺道也君)  元気みらい都市との関係なんですが、元気みらい都市いなべプロジェクトは、いなべ市が目指すべき姿の中に、全世代で年代に合った運動等を実施することで、判断力の向上や運動能力の向上及び健康増進を図り、全ての年代の市民が元気で健全な元気みらい都市を実現させるとあります。先ほどコンセプトで述べさせていただきましたが、このコンセプトはまさしくこの目指すべき姿の中に含まれるものと考えております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  そうしますと、教育委員会だけではなくて、他部署との連携も必要になってくると私は思うんですけども、協議という意味で、その現状と今後はどうされる予定でしょうか。 ○副議長(小川幹則君)  教育部長、小寺道也君。 ○教育部長(小寺道也君)  今、設計業者が決まって、設計を実際にやっている状態になるんですけども、教育委員会事務局だけではなくて、教育支援グループと健康こども部、福祉部の職員も入りまして、一体となって設計を進めている状態でございます。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  分かりました。この議案が上程されてから、さらにコロナ禍が悪化してきていますので難しいと思いますけども、造る以上は、教育という子どもたちから上のアッパーゾーン、お年寄りまで、市民満足度が高い施設にしていただきたいとここで改めてお願いして、次の質問に移らせていただきたいと思います。  最後、3点目ですけども、道路整備についてでございます。  日々、町なかを巡回してますと、すごく道路が傷んでいるところを目にします。例えば、道路が陥没したりしているんですけども、その中で質問に入ります。  経年劣化、通行量の増加などにより、市道の埋没、破損、亀裂、路面標示の欠損などが目立つ。自治会要望による修繕に対し、十分な対応が取れているのかちょっと心配なのでお伺いします。よろしくお願いします。 ○副議長(小川幹則君)  建設部長、梶 正弘君。 ○建設部長(梶 正弘君)  それでは、建設部から道路修繕に関して自治会要望に十分な対応ができているのかとの御質問に対しまして答弁させていただきます。  市道の路面修繕に関する自治会要望は、令和2年度では200件程度ございました。例えば全面の舗装改修の要望でございましても、現地調査をいたしまして、危険度等を判断して、路面に空いた穴をアスファルトでふさぐなど、部分修繕で対応している事例等も多々ございまして、要望に対して十分な対応が取れているとは申せないと思っております。  この路面が劣化した道路が多々ある大きな要因といたしましては、平成10年代に始まりました下水道事業に併せて舗装工事が施工されたわけでございますが、多くの道路が舗装してから20年以上が経過しており、経年劣化が進んでおりますので、舗装改修が必要な時期を迎えておる道路が多々ある現状でございます。  したがいまして、建設部といたしましては、幹線道路では舗装補修の個別計画を立てまして改修を進めているところではございますが、生活道路につきましても個別計画を作成し、継続して舗装の修繕を進めてまいりたいと思っております。  現在、建設課で道路の点検を実施中で、個別計画を計上いたしまして、今年度分につきましては、舗装補修の必要な箇所について、9月議会に向けて補正予算を追加計上できますように準備を進めてまいりたいと考えております。  以上で答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  もしお答えいただけるのであれば、令和2年に約200件要望書が上がっているということだったんですけども、部分補修はできたと仮定して、その200件のうちどれぐらい対応されてできていらっしゃるイメージなんでしょうか。ほとんどできていないのか、ある程度できているのか、お聞かせください。 ○副議長(小川幹則君)  建設部長、梶 正弘君。 ○建設部長(梶 正弘君)  申し訳ございません。数値的なものは、ちょっと把握は現在しておりませんけども、危険度のあるものにつきましては、応急工事等はしており、ある程度の対応はしておりますけども、劣化により経過観察となっておる路線等も多々ある状況でございます。 ○副議長(小川幹則君)  原田議員に申し上げます。発言時間が残り5分少々でございます。  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  その危険度はどのように把握されていらっしゃるんでしょうか。客観的な基準はあるんでしょうか。 ○副議長(小川幹則君)  建設部長、梶 正弘君。 ○建設部長(梶 正弘君)  明確に数値化されておる危険度を示すものは持っておりません。経験値でございますけども、先ほどおっしゃっていただいたように、特に陥没等につきましては、速やかな修繕等をやっております。クラック等が入っている経年劣化に伴うものについては、道路の利用状況等を鑑みまして、優先度を判断しながらの補修を進めておる状況でございます。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  優先度を決める必要は当然あると思うんですけども、一方で、我々市民の代表としては、例えば人口が少ない生活道についても、ぜひお願いしたいと思うんです。その辺についてもケアされたいというお気持ちはあると思うんですけども、再度、見解をお願いします。 ○副議長(小川幹則君)  建設部長、梶 正弘君。 ○建設部長(梶 正弘君)  市道路線は約900キロございます。幹線道路においても多くの路線がございますので、経年劣化は、先ほども申しましたように、下水道工事に伴い、生活道路はそのときに舗装しておるのが市内全域にわたっておりますので、劣化の状況はある程度地域差はない状況で進んでおります。そういったことも踏まえまして、舗装の修繕の計画の中では、危険度はもちろん優先ですけども、地域バランスも考えながらの修繕を進めていく必要はあると思っております。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  確認ですけども、危険度を把握するのは当然職員がやるのもありますし、そこに行くまでのプロセスとしては、自治会から要望が上がってきたというのも当然あるんだけども、一方で、道路パトロールからの情報で危険度を把握されることも日々やられているんでしょうか。 ○副議長(小川幹則君)  建設部長、梶 正弘君。 ○建設部長(梶 正弘君)  おっしゃっていただいたように、自治会要望もございますけども、当然、日々のシルバーに委託しての道路パトロールからの情報もありますし、職員も現場等へ行ったときには、当然、市道を優先して現場へ向かうようにしておって、市内をなるべく点検しながら現場へ行くようにしておりますので、そういったところでの情報も含めまして、トータル的なところで考えております。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君。 ○4番(原田敬司君)  自治会の要望から知るだけじゃなくて、道路安全パトロールであったり、職員も含めて、900キロもあれば、なかなか目に見えてこないと思いますので、ぜひそこをどうやって情報を吸い上げるかをまた改善をよろしくお願いしたいと思います。  それと、やはり優先順位もありますけども、小さな声にも耳を傾けていただいて、いなべ市はこんなところまで見てくれているんだと市民に思ってもらえるような対応もお願いできないかと思います。  道路インフラについては、本当に生活の基盤になっていますので、非常に重要ですし、今後、高速道路もできて、いろんな観光施設もでき、いなべ市への関係人口だったり交流人口とかも増えてくると予想されますので、それに伴って道路の傷みも進んでくるかと推測されますので、既設、新設にとらわれずにメンテナンスをよろしくお願い申し上げて、私の一般質問にしたいと思います。ありがとうございます。 ○副議長(小川幹則君)  原田敬司君の一般質問を終了します。  暫時休憩します。                午後  2時01分 休憩                午後  2時15分 再開 ○副議長(小川幹則君)  会議を再開します。  休憩前に続き、一般質問を行います。  次に、質問順位4番、位田まさ子君。  16番、位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  16番議員、いなべ未来、位田まさ子です。議長の許可を得ましたので、一般質問をします。  質問は2問ありまして、一つは、職員採用時の性別撤廃について。二つ目は、防火水槽の地主に配慮を求めるです。  では、質問事項1、職員採用時の性別撤廃について。  厚生労働省は、4月16日、従来のJIS規格の履歴書様式から性別欄の男女の選択肢を削除し、任意の記入とする新しい履歴書様式例を公表いたしました。性別欄を削除したのには、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人たちから性別の記載を求めること自体が差別に当たり、履歴書記載の性別と外見が異なることを理由に不採用となるケースもあるなどとして、削除を求める要望から実現したと聞いております。  既に企業などでは個人の多様性を積極的に生かすスキル向上に取り組み、優秀な職員採用に結びつけていることなどを鑑み、以下について質問をいたします。  (1)いなべ市職員採用の履歴書には「男・女」の表記を義務づけていますか。  (2)いなべ市役所でも履歴書の「男・女」の欄をなくし、LGBTの人たちにも配慮し、ダイバーシティ(多様性)を強調した職場づくりを進めてはいかがでしょうか。  (3)企業の中には名前や顔写真から性別が分かるのを避ける動きがありますが、いなべ市ではどのような対応を考えておりますか。  以上です。よろしくお願いいたします。 ○副議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  それでは、総務部から、1、職員採用時の性別撤廃についての御質問につきまして答弁させていただきます。  まず、(1)いなべ市職員採用の履歴書に「男・女」の表記をすることは必須かの御質問につきましてお答えさせていただきます。  従来の履歴書の様式には「男・女」欄があることから、表記の義務づけはありませんでしたが、結果として「男・女」どちらかを選択されています。  次に、(2)履歴書の「男・女」の欄をなくし、LGBTの人たちにも配慮し、ダイバーシティを強調した職場づくりの御質問につきましてお答えさせていただきます。  前期試験に関しては、既にホームページ上で従来の履歴書の様式を公表しているので、このまま進めていきたいと思っております。  後期試験からは履歴書の様式を「男・女」選択から任意記載に変更したいと考えます。  最後に、(3)企業の中には名前や顔写真から性別が分かるのを避ける動きがあるが、いなべ市ではどのような対応かの御質問につきましてお答えします。
     採用試験に際し、本人を確認するため顔写真は必要と考えています。選考は本人の能力と適正、意欲に基づき採用の可否を決定しています。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  分かりました。そうしますと、1問目の今までは履歴書表記があったから、やむを得ず書いてもらっていたということで、今年の9月から、2問目に書いてあるんですけど、後期の試験からは任意記載で自由選択で決めますということですね。本当に素早い決断をいただきましてありがとうございます。  今、この件に関する話で、国会の中でも物すごくもめております。それに国の裁判でも、この件については論議がまだこれから始まるかなという問題提起がされております。  (2)の答えなんですけども、ダイバーシティ(多様性)がこれから問題になると思うんですけど、多様性を尊重するいなべ市としての職場づくりはどのように考えてみえますか。 ○副議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  職場の取組については、平成29年度、平成30年度に全職員を対象にLGBTに関する研修を実施しました。LGBTについて正しく理解するとともに、行政事務を運営する上で様々な課題があることを確認しました。  今後はより一層の理解促進を図り、性的少数者の生活における困難や課題の把握に努め、職員一人一人が適切に対応できるように取り組んでいきます。  また、採用活動においても多様性への理解を深めるため、担当者の研修を実施し、一人一人の違いを尊重する組織づくりや職場環境づくりに取り組んでまいります。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  ありがとうございます。今の答弁を聞かせていただきまして、本当によく分かりました。これから課題がたくさん出てくると思いますが、今の答弁はどんな人にも失礼のない職場、誰もが働きやすい職場にするためのいなべ市としての気持ちの表れだと思います。  (3)の顔写真については、本人確認も要るので、このままでという答弁でしたが、それでよろしいですね。変わりなしですね。 ○副議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  そのとおりでございます。 ○副議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  失礼いたしました。  ジェンダーを前提にした区別をなくす動きが企業では相次いでおります。性的少数者にきちんとこれから向き合うのは、今や必須の社会課題でございます。  今回、4月16日の厚生労働省での履歴書様式改正があったことに鑑み、私はこの質問をさせていただきました。簡単な質問なんですけども、いなべ市がすぐに取り組んでいただくという返事をいただきまして、ありがたく思います。今後、あらゆることにこの改正が大きな意味を持つと思い、質問させていただきました。いなべ市の行政にも早速取り入れていただきまして、大きな前進ありと期待いたします。  そして、次の質問に移ります。  質問事項2、防火水槽の地主に配慮を求める。  市内にある防火水槽のほとんどは、合併以前に、個人の土地を自治会がお借りして、各町が設置してまいりました。しかし、時代は変わり、土地の所有者も変わり、様々な家庭事情が湧いてきて、防火水槽の撤去の要望も多くなってきたとお聞きいたします。  自治会長からすると、撤去希望の要望を無視することもできず、地主からすると、地域や行政に協力しているものの、少額の借地料のみで、土地の維持や固定資産税などは地主負担となっております。時代の変化とともに、地域からの感謝の気持ちもだんだんに薄れてきているように思います。防火水槽の役割も地域によって格差がある現状と考えます。  そこで、防火水槽への対応について、以下、質問させていただきます。  (1)防火水槽の現状は(設置数、民地の割合)。分かれば教えてください。  (2)新規に自治会からの防火水槽の設置、今後、撤去などの要望に対する市の対応はどのようなものでしょうか。  (3)既に私有地にある防火水槽への地主に対する配慮はどのように考えてみえますか。  以上です。よろしくお願いいたします。 ○副議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  2、防火水槽の地主に配慮を求めるの御質問につきまして答弁させていただきます。  まず、(1)防火水槽の現状は(設置数、民地の割合)の御質問につきましてお答えします。  いなべ市内には市や自治会が設置した公設の防火水槽は545基、企業が設置した民設の防火水槽は183基あります。合計すると市内には防火水槽が728基あります。  また、設置場所の割合は、公設の防火水槽の545基のうち、民地に設置している防火水槽は520基あります。民地への設置率の割合は95.4%となっております。なお、ここで言う民地には、自治会所有地やその他の団体の所有する土地も含みます。  次に、(2)自治会から防火水槽の設置、撤去等の要望に対する市の対応はの御質問にお答えします。  阪神・淡路大震災の発生時には、被災地域では消火栓が使用不能となり、防火水槽のほかプールや河川、ビルの水槽などを活用して消火活動が行われました。この事例のように、防火水槽は災害時には非常に重要な水利であり、市として必要な施設と考えております。  自治会から防火水槽の設置や撤去等の要望を頂いており、昨年度は3基の耐震性貯水槽を新たに設置しました。また、既存の防火水槽の撤去も1基行いました。  近年、自治会要望において撤去等の依頼が多くあるのですが、災害時に防火水槽は非常に有効な水利であり、その有効性を考えると、安易に撤去することは地域の防災力を弱めることになりますし、また、取り壊すには相当の工事費が必要となります。消防水利としての防火水槽の必要性と予算措置に非常に苦慮しているのが現状です。  最後に、(3)私有地にある防火水槽への対応の御質問につきましてお答えします。  年々、世代交代や地権者の変更に伴い、防火水槽の撤去要望が多くなっています。要望があった場合は、防火水槽の必要性、有効性についてお話をさせていただき、地権者と自治会とで再度協議を行っていただき、それでもなお撤去を要望される場合は、その後、計画的に撤去を進めております。  今後は、防火水槽がある土地の地権者に対し、税負担を軽減するため、その土地の固定資産税の減免措置等を実施する方向で、今後、防災課、資産税課の両課で協議を進めていきたいと考えております。  また、新規に民有地への設置要望があった場合は、地権者から土地を市に帰属していただき、所有権を市に変更してから設置していきたいと考えております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  詳しく説明いただきましてありがとうございます。  では、(2)の新規で設置する場合、設置工事の費用は市の単費で行うんでしょうか。 ○副議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  設置につきましては、総務省消防庁の消防防災施設整備費補助事業や緊急防災・減災事業債を活用しております。  また、撤去について補助はございません。 ○副議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  撤去の場合は市で単独でやるということですね。 ○副議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  はい、そのとおりです。市の持ち出しとなります。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  今の(3)の現在の地権者に対する配慮の答弁に対しまして、土地の減免措置等を実施していくため、固定資産税など、担当の資産税課と協議を進めていきたいと答弁されたんですが、これは地主に固定資産税を減免するということでいいんですね。そのことについての時期はいつ頃できるんでしょうか。 ○副議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  今年度中に調整を行い、令和4年度課税から実施していきたいと考えております。  しかしながら、民地へ設置された防火水槽は520基もあり、年内に全ての現地調査を終えられない場合は、令和5年度での実施となる可能性もございます。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  令和5年でも、令和4年でも、一つずつ解決していただいて、早くやっていただければと切に願います。  今回、いざというときに火災から命を守る大事な防火水槽に目を向けていただきましてありがとうございます。これで地権者の方も、市民の方も、置いてもらっとるこっち側も、少しは安心していただけるのかなと思います。  今回は短い質問でしたけど、十分回答を得られましたので、感謝して私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(小川幹則君)  位田まさ子君の一般質問を終了します。  暫時休憩します。                午後  2時34分 休憩                午後  2時50分 再開 ○副議長(小川幹則君)  会議を再開します。  休憩前に続き、一般質問を行います。  次に、質問順位5番、篠原史紀君。  2番、篠原史紀君。 ○2番(篠原史紀君)  議長の許可を頂きましたので、2番議員、創風会、篠原史紀、一般質問をさせていただきます。  まず、先ほども答弁ありましたが、5月24日より、いなべ総合病院におきまして、新型コロナウイルスの感染に対抗すべきワクチン接種がまず市内の高齢者の方々を対象に始まりました。市民の皆様には接種日程等御理解いただき、心より感謝を申し上げます。加えて、接種体制を整え、連日、会場設営、運営、接種に従事されているいなべ総合病院及びいなべ医師会等の医療従事者の皆様、送迎バスの運行や交通整備をされている三岐鉄道や警備スタッフの皆様、受付や電話対応をされている委託事業者の皆様、そして、市の職員、社会福祉協議会の職員の皆様には、本会議の場で厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。  さて、こうした皆様の御尽力があり、接種のうち予想接種率70%のところ、約95%という驚異的な数字となったとお聞きしました。これは市民の皆様の御理解、御協力、また、オールいなべのたまものの数字であると思います。  実は、5月に県内の自治体のワクチン接種体制に関して、県の関係者よりオンラインでレクチャーを受けまして、いなべ市においては当初より地区別に接種日時を確定し、市民の不安感を軽減したことで、老人会ベースで送迎バスを出し、会場周辺での交通混乱も軽減されたことに関して、県より大変な評価を頂いておりました。  こうした中、気になるのは、高齢者以降の接種体制というふうに思います。多くの自治体が一時電話やインターネットでの予約体制で混乱が生じております。  また、ファイザー社に加えましてモデルナ社製ワクチンの使用の認可を受けて以降、先ほども原田議員が申しておりましたが、政府は企業、団体、大学など職域接種を開始するとして、本日の報道で、昨日、県内の1,000人以上の企業を中心に約1,000社によるオンラインの説明会があったと報じられております。  今後、接種体制はさらに多角的展開となり、それが新しい混乱にならないかと少し懸念はしますが、特に市の担当課の皆さんには、さらなる御苦労が生じる可能性もあるかと思いますが、市民の命を守るため、何とぞ引き続きお願いします。  高齢者接種が終われば、国が示す優先順位から基礎疾患を有する方々、いなべ市では約3,700人が想定されています。また、先日の議会全員協議会では、インターネットによる予約を予定していると担当課から説明がありましたが、さらに公開の場の質問で議論を深化させることによって、市民の皆様に安心を提供したいと思いまして、1問目はワクチン接種に関して質問いたします。  新型コロナウイルス感染の拡大防止及びアフターコロナを含んだ市民生活、市民経済への支援体制についても併せて伺います。  それでは、1、コロナ禍が続く中、暮らしの安全・安心を強化せよ。  (1)安心できるワクチン接種体制を整備、広報すべき。  ①高齢者への接種において、決められた日に接種を受けられなかった場合の対処は。こちらは原田議員の答弁と重複するかと思いますけど、お願いいたします。  ②一般の接種がいなべ総合病院1か所での集団接種となるが、マンパワー不足など、接種体制を構築するに当たり、特に議論された点は。特に多大な負担を背負ういなべ総合病院をはじめ、医師会に属する医療従事者に支給される特殊勤務手当支給の現状は。  次の③、④も原田議員とかぶるんですが、併せてお願いいたします。  ③高齢者接種完了後の接種の優先順位と予約方法は。  ④重度障がい者の接種を優先してほしいとの声があるが、障がい者への接種体制は。  (2)厳しい暮らしを余儀なくされている市民に安心を。  ①第4波と変異株の猛威の中、三重県まん延防止等重点措置が取られ、6月末までいなべ市も特に重点措置が講じられる区域に指定されています。飲食店をはじめ、経済的に大きな影響が出ていると思うが、現状はまた市独自で調査等をしているのか。  ②濃厚接触者を含む家族内感染において、人にも接触できず、買物にも出られず、生活を維持していくことが困難になるが、市や社会福祉協議会はそうした家族をサポートしているか。また、そうした体制はできているか。  ③変異株の感染拡大により、子どもや若い人も感染するというステージとなった。それを受けて、市内の保育園、学校等で何らかの感染防止強化を行っているのか。  ④県は希望があれば高齢者施設、障がい者施設、これは通告では入所者としましたが、ヒアリングのときに、社会的検査に関しては施設従事者と聞きましたので、ここで施設従事者と読み替えさせていただきます。施設従事者の社会的検査を実施するとしたが、市内の施設への周知と現状は。  (3)希望的観測だが、ワクチン接種が完了すれば、停滞した消費意識が一気に回復し、商工観光への追い風となることが予想されます。特に関係人口の強化を軸に地方創生を行う施策において、停滞や中止ではなく、アフターコロナの経済の回復を見据えて強化する具体的施策はあるか。  以上、お願いいたします。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  1、コロナ禍が続く中、暮らしの安全・安心の確保を強化せよ、(1)安心できるワクチン接種体制を整備、広報すべき、①高齢者の接種において、決められた日に接種が受けられなかった場合の対処はで、先ほど原田議員の質問でお答えしたとおりですが、重複するところがありますけれども、それぞれ答弁いたします。  まず、いなべ総合病院での集団接種の実施日であれば、日程を変更して接種いただけます。かかりつけ医が個別接種を実施する医療機関であれば、接種券を持参して接種できます。いなべ市内の医療機関において、個別接種が可能となれば、接種していただけます。  次に、②いなべ総合病院1か所での集団接種について、特に議論された点及び医療従事者等に支給される特殊勤務手当の支給の現状はの質問でございますが、接種方法については、いなべ総合病院を含むいなべ医師会との協議を行う中で、早い段階で地域の基幹病院であるいなべ総合病院が集団接種会場を提供いただけることになりました。病院以外の集団接種会場を設ける場合は、医師や看護師の確保や副反応等緊急対応、ワクチンの保存方法、衛生的な環境の確保等、数々の条件をクリアする必要があります。いなべ総合病院を集団接種会場に提供いただけることにより、市民の方に安心・安全に接種していただける体制を整えることができました。  また、個別接種についていなべ医師会との協議を始めており、今後、個別接種の実施に向けても検討していきます。
     医療従事者の特殊勤務手当については、市としては支給は行っておらず、医療機関での実施状況も把握はできておりません。三重県では、国からの計画(枠組み)が示され次第、検討されるとお聞きしております。  次に、③高齢者接種完了後の接種の優先順位と予約方法はについてでございますが、国の手引に基づき、高齢者の次の接種順位である基礎疾患を有する方、高齢者施設等の従事者、65歳未満から満12歳以上の者の順位で準備を進めていきます。  基礎疾患を有する方について、インターネットまたは電話で申込みをした後、高齢者と同様、日時を指定して接種案内を送付し、集団接種の予定をしております。予約は不要です。  高齢者施設の従事者について、施設で取りまとめて報告いただき、日時を指定して集団接種の予定です。  60から64歳の方については、高齢者と同様、日時を指定して接種案内を送付し、集団接種の予定です。こちらも予約は不要です。  59歳以下から満12歳以上の方については、ワクチンの供給量を勘案しながら接種方法、予約方法について今後検討していきます。  次に、④重度障がい者の接種を優先してほしいという声もあるが、障がい者への接種体制はの質問でございますが、国の接種順位に基づき、高齢者の次に基礎疾患を有する方として重度心身障がいの方、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳を所持している方等に接種いただけます。  基礎疾患の範囲に該当する障がいをお持ちの方の接種方法や接種場所について、障がい者支援担当の社会福祉課と連携し、対象者が負担なく安心して接種いただける体制を検討しています。  まずは障がい者施設や事業所の状況把握を行い、事業所内での接種が可能であるか、受付時間を配慮して集団接種を受けていただくのか、関係する機関で接種可能な方法を検討し、対応します。  続きまして、(2)厳しい暮らしを余儀なくされる市民に安心をの、③変異種の感染拡大により、市内の保育園で感染防止強化を行っているかについて御説明いたします。  改めて新しく始めた対策はございませんが、今まで以上に各保育士、各保育園が従来から行っている感染の予防を徹底しています。万が一、園児や保育士が感染し、臨時休園の判断を行った場合で、どうしても御家庭で子どもを見ることができない場合の代替措置としての保育場所を検討しています。例えば子育て支援センターや保健センターなどです。  健康こども部の答弁は以上でございます。 ○副議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  それでは、(2)の①飲食店をはじめ、経済的に大きな影響が出ていると思うが、現状は。また、市独自での調査をしているかとの御質問ですが、現在、市及び商工会において相談窓口を開設し、対応を行っていますが、飲食店などから市への相談等はほとんどなく、商工会が会員事業者の現状把握と相談支援を併せて、市内全ての事業者に対しても相談支援の窓口として対応していただいております。  商工会では相談内容に応じて経営支援を行いながら、国及び県の融資制度や補助金制度を説明し、申請支援を行っていただいております。市はその関係をホームページで掲載させていただいております。  ちなみに、商工会における相談件数は、令和2年度実績において、巡回支援2,505件、窓口支援3,024件、総合支援36件でございます。  続きまして、(3)アフターコロナ後の具体的施策についての御質問ですが、アフターコロナ後においても、地方創生を担う事業展開を進めるため、GCIや商工会、観光協会などの関係団体と連携を強化し、感染対策を徹底した上で、これまでの事業を広域的に水平展開したいと考えております。  具体的には、にぎわいの森を核とした市内回遊、生業促進のため、日曜マルシェ、モバイルヒュッテ等を活用しながら、市内事業者が主人公となれる活躍の場や出会いの場を提供し、観光交流人口及び関係人口の拡大を図っていく所存でございます。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  福祉部長、日紫喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  福祉部からは、1の(2)の②及び④について答弁をさせていただきます。  ②濃厚接触者を含む家庭内感染等に対する家族のサポート体制についてですが、自宅療養者、濃厚接触者の方については、保健所からのマニュアル「新型コロナウイルス感染症陽性が判明した皆様へ」のとおり対応させていただいております。  しかしながら、全ての感染者、接触者の方々がマニュアルどおりの対応が可能であるとは考えられないことから、生活面などで緊急支援を要する相談があった場合、関係部局間(健康こども部、福祉部、教育委員会、社会福祉協議会等)で調整、協働して、感染者家族へのサポートを迅速に行うよう考えております。  支援実績ですが、コロナが蔓延し出して1年以上経過しますが、本年5月下旬に1件、社会福祉協議会に対して支援の相談がありました。教育委員会、健康こども部、福祉部、社会福祉協議会の4者で状況把握を行い、当日中に社会福祉協議会より食料及び消毒液等の支援を実施しております。  続きまして、④高齢者施設、障がい者施設への社会的検査についてですが、この検査は外部から施設内へのウイルスの持込みを防ぐことを目的とし、施設従事者が対象となっております。  また、社会的検査実施の周知については、三重県及び各加入協会、団体等から直接法人、事務所宛てに行われました。  市町に対しては、社会的検査を実施するに当たっての通知が5月13日付で三重県から届いております。  なお、市内関連施設の申込状況を県の担当部局に確認したところ、5月24日締切り時点で、高齢者施設11事業所、障がい者施設4事業所の申込みがありました。なお、法人名、事業所名を確認したところ、非公表との回答を頂いております。同一法人が経営しているなど、施設数より法人数のほうが少ないんですが、高齢者施設が33施設、障がい者施設が5施設となっております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  教育委員会としては、学校等での何らかの感染防止強化でございますけども、まず、変異株への対応といたしましては、大人と比較して特に子どもは感染しやすいという根拠については現時点では得られておりませんが、従来株と比較すると、感染力が強い可能性があるということで、引き続き、対応を強化していけという連絡があります。  このように感染状況によって、随時、見直しが行われており、文科省からは衛生管理マニュアルや県教育委員会を通じて通知を受け、いなべ市教育委員会としても、適宜、学校に通知文書を発出しまして周知徹底を図っておるところでございます。  また、家庭における取組についても保護者の方々に協力依頼を行っており、感染対策強化に努めているところでございます。 ○副議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○2番(篠原史紀君)  多部にわたった答弁ありがとうございました。  まず、健康こども部にですが、日時変更に関して、市民ニーズに合わせた臨機応変な対応されているということで安心しました。  医療従事者の特殊勤務手当に関しては、昨年、県が応援支給金として3万円、5万円のクオカードを支給しましたが、現在、東京都や奈良県、愛知県とか、愛知県の場合は現在開会されている6月議会の補正で上がっているんですけども、こちらの県が実際つけている特殊勤務手当に関して、昨日、県に問い合わせたんですが、まだ検討中で、現在開会中の6月議会でも補正として上がってきていないということなので、またそういう情報をキャッチして、流布していただくと同時に、予算的には苦しいと思うんですけども、何らかの要望が医師会等々からありましたら、市でも御検討いただけたらと思います。お願いします。  基礎疾患を有する方で60歳未満、そして、国の年齢要件の変更により、当市も、今、御答弁を聞いてますと、16歳から12歳以上となったようですが、この部分の人数が非常にパイが多いんではないかなと思いますが、市民の安心を担保する意味で、例えば申込体制や接種体制、私どもも伝えるように努力しますので、担当部、市からも早めの流布をお願いいたします。  また、障がい者グループの入所者の中には、長く続くコロナ禍で全く外出できない方もいらっしゃると保護者の皆さんからお聞きしました。また、自宅にいらっしゃる障がい者の方も大変なストレスをためて、介助等をされる保護者の方々の疲弊、疲労がかなり限界に達しているというお声を聞いております。また、集団接種だけだとかなり移動負担も想定されますので、そうしたことを念頭に、優先順位に加えて個別接種の体制等の検討も併せてしっかりお願いいたします。  加えまして、最近の傾向としまして、変異株による若者層の感染が拡大しております。学校や保育園関係者、ずっと続いている緊張感と、そういう御対応に本当に頭が下がりますが、状況を注視して、先ほど教育長にも力強い答弁いただきましたけど、市としてでき得る限りの御支援をさらにお願いします。  また、先ほどの代替保育場所の設置に関してもしっかり対応されているということで、そちら感謝します。  それでは、まず、ワクチン接種に関して再質問させていただくことにします。  一般質問のヒアリングのときに、先ほども答弁ありましたが、日々、スタッフが反省をして改善を繰り返していると私もお聞きしました。この点は大変評価しますが、最近、梅雨明けを前に、気候的に大変熱くなってきました。集団接種会場において、受付にまで続く屋外に高齢者が並ばれるんですけど、そこの身体的な負担を軽減するために何らかの工夫を講じるお考えはあるでしょうか。お願いいたします。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  一つ大きなこととしましては、いなべ総合病院の正面玄関横にプレハブを建設いたしました。既に先週から活用しております。厳しい気候となる前に、冷暖房完備の建物を設置して、待避所として使うことで対応しております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○2番(篠原史紀君)  ひとまず安心かなと思いますのと、先日、あまりに早くお越しにならないでくださいというニュアンスのアナウンスメントがまいめるとウェブでホームページで掲載されましたので、我々創風会でも会派広報で早速掲載させていただき、周知するようにしました。  また、今後も企画の広報と連携して、まいめる、いなべ10、いなべエフエム等で、あまり早くお越しにならなくてもいいことを繰り返し周知していただくことをぜひお願いいたします。  続きまして、余ったワクチンの使途について、先ほども原田議員が一部触れましたが、衆議院の文部科学委員会や他市町で事前登録制による小中学校の教職員、保育士等への優先接種の議論が出ていますが、余剰ワクチンに関して、検討段階でよいので、市の計画や方針に関してお尋ねしたいんですけど、よろしくお願いします。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  先ほどの答弁と重複しますけれども、余剰ワクチンの対応については、余剰数が確定してから30分で来ていただくということで対応を求められております。いなべ市では65歳以上の高齢者で未接種の方、国の指針に従って医療従事者の範囲である接種業務に従事する方を事前に登録し、余剰ワクチンの対応を行っております。  このたび、5月31日付で三重県の指針が出まして、クラスターの発生等感染リスクが高い保育園や学校教職員にも余剰ワクチンを接種するようにという通知が来ましたので、その協力も呼びかけている現状です。 ○副議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○2番(篠原史紀君)  細かな対応ありがとうございます。なかなか接種率が高いという部分で、余剰ワクチンもそんなに出ない想定なのかなと思いますけど、引き続き、対応をお願いいたします。  さて、全国的な傾向としまして、外国人の感染も大変多いですが、外国人の接種及び単身赴任者等、国が定めたやむを得ない事情で住民票所在地以外で接種を受ける方々への周知や対応についてはどのようにされているでしょうか。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  まず、外国人への周知としましては、いなべ市のホームページの外国語版で情報発信をしています。  また、外国語版の予診票の記入例を準備しておりまして、必要な方にはお渡しして対応しております。  また、みえ外国人コロナワクチンダイアルという県が設置したダイアルがありますので、そちらも必要に応じて御案内していきます。  次に、住民票所在地以外の接種を希望される方ですが、国が定めたやむを得ない事情で住民票所在地以外において接種を希望される方については、接種前に住所地外接種届を市に提出していただき、その届けにより市が発行した住所地外接種届済証を提示すれば、いなべ市内で接種していただくことが可能です。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○2番(篠原史紀君)  いなべ市内も外国人が多いですし、進出企業等も多いので、どうしても県境を越えることが難しいときなので、そういう対応をしていただけたらと思います。  高齢者の接種以降で、先ほども答弁と議論出ましたけども、電話及びインターネットの申込システムに関して、現在の概要だけでも答弁をお願いできたらと思います。  また、他市町で起きている混乱への予防策が何か考えがあるんであれば、併せてお願いいたします。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  59歳以下の対象の方については、インターネットと電話の予約を検討しております。  混乱につきまして、接種案内の送付数を調整することで、問合せやインターネットの申込みの数が殺到するところを調整する工夫を一つしたいと考えております。  また、委託業者に回線の状況把握をお願いして、綿密に打合せをしながら混乱の予防を行っていきたいと考えております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○2番(篠原史紀君)  本当に接種数を考えて、タイムラグもつくって発送する工夫は非常にいいと思います。あと情報課と併せて、特にインターネットの場合、サーバーダウンしたりするものですから、そこのケースは全国の事例が出てると思いますので、それに対して対応はお願いいたします。  市民の安心感を確保する一環としまして、先ほども出てました副反応が起きた場合に、予防接種健康被害救済制度があります。それは一つの安心の担保という部分で、ホームページ等で周知をしていただきたいんですが、その周知に関して見解を伺いたいんですが、お願いします。 ○副議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  予防接種健康被害救済制度については、接種対象となった方に接種を御案内するときに全員に個別で案内を送付しています。必要な時期に必要な情報が提供できていると考えております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○2番(篠原史紀君)  仮に副反応が起こった場合に、莫大な医療費の部分でのお話になりますので、そういう部分からすると、先に周知をされたということで対応ありがとうございます。  ある意味で、特に健康こども部は所管として、歴史的な部分での対応になっている思います。大変だと思いますけど、引き続きお願いいたします。  次に、教育委員会に一点だけお聞きします。  4月28日に変異種の感染拡大を受けて、先ほど教育長触れましたけども、文科省より学校衛生管理マニュアルが改訂されました。主に6点について追記されたと私は受け取っているんですが、そのうちの4番目、感染症や出席停止等に当たっての配慮事項の追記で、児童生徒の心のケア、教職員のメンタルヘルスの対応、やむを得ず学校に登校できない児童生徒に対するICT活用等による学習指導などが追記となったと、私、見たんですが、今まで児童生徒の感染に関して何か具体的な対応は取られたのか。また、体制は整っているか、それについてお願いします。 ○副議長(小川幹則君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  児童生徒が濃厚接触者となって、PCR検査の結果、陰性となった場合でも、約2週間程度の自宅待機となります。その間の家庭学習においては、保護者とも十分に相談した上、タブレット端末を活用した家庭学習を行っているところです。  そのほかにも、やむを得ず長期間学校に登校できない場合には、タブレットを用いた家庭学習を行っています。  本年度は5月13日の第2回の市の校長会議において、自宅学習でのICT活用を確認するとともに、非常時に向けての準備を学校のほうにしたところでございます。要するに児童生徒の安心につながる、学校と児童生徒が顔を見て連絡を取れるシステムも、ビデオ通話機能の整備を今しているところでございますし、何よりも学校に登校できない子どもたちに対して学習の著しい遅れが出ることがないようにすることと、規則正しい生活習慣を維持する、そして、何よりも学校、担任教師と児童生徒との信頼関係を継続できるように現在努めているところでございます。 ○副議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○2番(篠原史紀君)  この機会といってはなんですけども、いなべの場合、ICT教育のトップランナーを走ってますので、特に非常時の部分の対策をまた強化していただきまして、よく教育長がおっしゃいます、学びを止めない、誰一人取り残さない教育の実践に関して強化をお願いいたします。  続きまして、農林商工部にお伺いいたします。  最近、私にも、商工会に入ってないんだけどもという、最近、GCIの事業が結構成功しまして、若い女性の起業家みたいな方が増えております。そういう方の中には商工会に入会されていない方もいまして、私にこういう支援金は受け取れんだろうみたいな御相談とかが来ています。そういう部分が、今、市のホームページだと、農林商工部のホームページに入っていくと、やっとこんないろんな仕組みがずらずらとなってますんで、できればトップページのコロナの感染の部分で、地域事業所の方でこういう部分で困っている方はここをクリックしてみてくださいみたいな、フロントから入れる仕組みにしていただければいいかなと思うんで、それをちょっと検討ください。  それに関連しまして再質問ですが、アフターコロナでの活気を考えて、新たな業態を整備するために、事業再構築補助金とか、ものづくり補助金というメニューがあるんです。それに関して商工会等の発信をすごく大きく周知する必要があると思うんですけど、それに関して見解を聞かせてください。 ○副議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  先日も商工会等でこの件について事情を確認してまいりました。ものづくり補助金等、事業再構築補助金等においては、下準備が非常に大事なことであって、新しい事業展開をするに当たっては、この補助制度があるからということで、なかなか手を出せないというのがいなべ市内の商工観光事業者の現状でございます。今は特に事業者においては賃貸等で経営されている商店街等がほぼありませんので、何とかセーフティー等の補助金等や融資制度を利用して賄って時期を待っていると。新しい事業展開をするには今現在は至らないという形で、商工会とともに事業者にもそういう説明で現在進行しております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○2番(篠原史紀君)  今、部長がおっしゃったことは大局的な話かなと。実は、私、その案件を一つ知ってまして、ある飲食店が非常に果敢なチャレンジを、今、しようとしています。これは最大1億円まで出る、3分の1出るという補助金なので、次に触れますけど、アフターコロナでDXの時代が来て、恐らくビジネス全体が変わるんですね。そういう部分から言えば、こういう有利な補助を活用して、業態変更をするのも一つ地方経済の活性としては攻めの姿勢になるのかなと思いますので、そちらもまた検討していただければと思います。  今、触れましたが、国もデジタルトランスフォーメーション、通称DXを推奨しまして、アフターコロナを機に地方経済の活性化や都市部人口の分散化を強化する方針を大分示しております。全国的な地方創生事業を展開する予定であるいなべ市において、それらの事業を背景に、ぜひ足腰が強い地場産業の育成と活性化に力点を置くべきだと思いますが、そちらの所見をお伺いします。 ○副議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  SDGs未来都市の実現を図る事業として山辺でのビジネスが可能な場所に通信設備を整備することで、山辺ビジネスが促進されるほか、ワーケーションやリモートワーク、テレワークなど、コロナ禍でも重要となる機能を確保する所存です。  具体的には、現在、農業公園クラインガルデン、にぎわいの森等においてWi-Fi整備を進めております。
     以上です。 ○副議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○2番(篠原史紀君)  ノルディスクとか、またちょっと議会で議論になりますけど、国際的にも有名なスノーピークというとんでもないアウトドアブランドが来ると。予想すると、全国に冠たるアウトドアシティになっていくのかと。ただ、そこで止まってしまうと、地方経済の活性につながらないので、そこら辺をつなげる活動も企画部を含めてお願いいたします。  同時に、この間、情報を持っているので企画部に相談したんですが、実は市内でまだADSL回線しか使えないところがあります。御存じのように、ADSL回線は廃止が予定されていますので、ADSLがなくなった場合にインターネットの空白地帯になってしまうんですね。そういうところに事業所がありますので、それを考えると非常に困っているのがありますので、ぜひ光ケーブルの事業所に働きかけて、有利な補助金がありましたら、それを活用していただいて、全域に光ケーブルを通す。そして、ワーケーションで話がありましたけども、やはり日本では少ないのがフリーWi-Fi、セキュリティーな問題もあるんですけど、非常に足りないので、ワーケーション等を進めていくのであれば、そちらの整備を、国の有利な補助金があるのであれば、それを活用してやっていただきたいと思います。お願いいたします。  福祉部に関して再質問しませんが、先ほども答弁がありましたが、早々にそういう家庭に対しての支援を協議していただいてやっていただいたことというのは、松阪市とか伊賀市では生活支援事業みたいなことが確定してますんで、それでちゃんとしっかり対応していただきありがとうございます。  さっきの社会的検査に関しては、5月24日に一応締め切ってはいるんですけど、もし必要であれば、申し出てくれみたいなことを県が言っていますので、もし事業所から何か問合せがあったら、その対処もお願いいたします。  それでは、2問目に参ります。  私も含めて、創風会の3人の議員が政治倫理審査会の対象議員となりまして、結果として、議長より文書警告の処分を受けることになりました。  審査の結果、処分に関しては真摯に受け止め、今後、議員、議会人として自覚を深め、議会議員活動の糧にしてまいりたいと思います。  また、全員協議会の場で議員の倫理はどうあるべきかという、水谷議長による文書による見解が出されたことは、私とても評価しております。  そういう中で、私も全国的な事例等々をいろいろ調べました。いなべ市議会の場合は政治倫理規程がありまして、それにのっとって、この間、政治倫理審査会が行われたわけですが、果たして市にそういう倫理規定があるのかどうかと。ちょっと調べてみて、あるのかなと疑問が湧きました。そういうのも含めるのと同時に、私も一時携わってましたけども、全国市民オンブズマン協議会が、今、津市議会とか大変なことになってますけども、何か不当要求とかあった場合に、もう一遍、ちゃんと検証できるように、企業、団体からの口利きをちゃんと記録しろと、かなり前から制度化を各自治体に要望してまして、結構、全国の自治体が整備してるんですね。そういう部分を念頭に置きまして2問目を質問します。  2、口利き記録制度を整備して行政のコンプライアンス強化を。  (1)現在、市職員のコンプライアンス及び倫理を規定している条例、規則等は。  (2)議員による口利き記録制度を整備している全国自治体の現状と制度に対する市の見解は。  (3)議員、事業者等との面談記録等の実施状況は。  (4)市長と議員、事業者等との面談の際に、特に市の事業や政策、契約に関する案件に関して、市職員による面談記録が僕は必要じゃないかなと思うんですけど、それに対する市長の見解を伺います。お願いします。 ○副議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  それでは、総務部から、2、口利き記録制度を整備し、行政のコンプライアンス強化について、(1)から(3)まで答弁させていただきます。  まず、(1)コンプライアンス及び倫理を規定している条例、規則等はについては、現在、いなべ市では職員コンプライアンス及び倫理を規定している条例や規則、内部規定の制定はございません。  次に、(2)記録制度を整備している全国自治体の現状と制度に対する市の見解はについては、国家公務員倫理法が施行された平成12年度以降、談合や汚職事件が相次いだことをきっかけに、全国の自治体でも条例整備や職務規程などの導入が始まり、三重県では取扱要綱として、また、近隣の市では職員倫理条例などが制定されておりますが、その中で口利き記録を規定しているケースもあり、各自治体での取扱いは一様なものではありません。  また、議員による口利きを記録する方法についても、全て記録する自治体がある一方、記録に残すべき要件を定め、職員が不当な要求を受けたときに限って記録するとしている自治体もあり、その運用は様々です。  現在、職員の不祥事もなく、職員からの制度化の要望もないため、コンプライアンスに関する条例整備や職務規程などの導入は予定しておりませんが、議員、事業者等の面談等については、今後も各部署で状況に応じて必要な記録を行い、市民、議員及び業者との適切な対応を進めていきたいと思っております。  続きまして、(3)議員、事業者等との面談記録等の実施については、議員との面談に際しては、原則管理職が内容を聞き取り、部長に報告し、情報共有することとしています。面談内容は軽易なものから即答できないことまで内容は様々であり、面談記録の義務づけをしていないものの、必要に応じ内容の確認と報告を行うために記録を残すこともあります。  また、市民や業者の場合も、軽易なものから即答できないものまで様々であるため、状況に応じた対応をしております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  (4)市長と議員、業者との面談の際に、市職員による面談記録が必要だと思うが、私の見解ですが、必要ではないと考えます。  実際、今、様々な面談で職員とも共有したほうがよい情報につきましては、メール等で報告しております。結果として記録が残っていることになります。実際には必要な情報は職員と共有しながらやらせていただいておりますので、働き方改革に逆行するようなことは差し控えたいと思います。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○2番(篠原史紀君)  市長の答弁に関しては後でコメントさせていただきます。  まず、コンプライアンスや倫理を規定している内規すらない状況に正直、私、驚きました。  もう一つ、答弁にありましたけど、これが職員から希望がないとかという理由もどうかなと思います。ちょっと時代の読み違いをしていませんかと一言言わせていただきます。  今回、私の倫理審査会において、一部、教育委員会と面談回数のそごが生じました。これは全て結論が出てから、審査中に僕は面談しないほうがいいと思って、終わってからどんな記録だったかというお話を聞きましたら、篠原議員と面談としか書いてないと。  私、その当時を思い出すと、小寺部長は覚えているかもしれませんけど、ちょうどコロナ禍で学校休業下で、僕、毎日、学校の休業対応に関して結構足を運んでた時期なんで、そこの記録がちゃんと取れてなかったことがどうだったのかなと、僕のほうの記録もそうですけど、ちょっと思った次第です。  そして、最近、特にどこの自治体もそうですけど、直営よりも委託事業が非常に多くなってきたと思うんです。そういう中で、議会でもどのようなプロセスで、どのような過程を経てこの業者に決まったんだみたいなことを市長に問うような質疑が非常に多いんですけど、市長、そこはやっぱりそろそろこういう記録制度が働き方改革に逆行するというのも、それよりはコンプライアンスかなと思いますんで、これはちょっと検討してもいいのかなと、市長の今の答弁を聞いて思いました。そういう部分を感想として念頭に再質問を幾つかさせていただきます。  口利き、不当要求行為の対応等に関して、職員の研修ぐらいはあるのかなと思いますので、研修実績等があればお願いいたします。 ○副議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  職員研修の実績については、平成26年度から令和元年度まで、職位別に分けて全職員にコンプライアンス研修を実施しました。また、本年1月には公正取引委員会からの講師を招き、官製談合防止講習会を実施しました。今後も定期的に職員倫理の高揚を図るため、研修を開催していく予定です。  また、三重県市町総合事務組合が開催する不当要求研修に毎年数名程度参加しております。昨年度は参加希望者が非常に多かったため、出前講座形式でいなべ市職員だけを対象にした不当要求研修を開催していただきました。年々、不当要求に近い対応やクレーム対応が増加していることから、職員の不当要求などの対応スキルの向上が求められています。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○2番(篠原史紀君)  今、答弁ありましたように、研修が増えているのと、全国的に不当要求とかクレームが増えているという部分の現状があるわけなんで、そういうのを受けると、やはり市職員の一つの精神的な柱になる条例とか規則などを設けたほうが周りに毅然とした対応ができるのではないかなと思うんですが、またそこも検討していただきたいと思います。  記録制度を有している自治体の記録の公開、または口利きをした議員名の公開状況に加えまして、三重県の現状はどうかお伺いしたいんですけど、それに関してお願いいたします。 ○副議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  公開状況及び三重県の場合につきましては、行政機関として正式な統計がないため、全国の自治体の正確な状況は把握できておりませんが、記録制度を規定している自治体においては、議員からの口利きに関しては情報公開を原則として、ホームページで公開するのが一般的です。  また、三重県では一定の公職にある者からの要望等に関する取扱要綱を制定しており、ホームページで議員名を除き、その内容を公開しております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○2番(篠原史紀君)  三重県でもそうやって議員名は出さないけども公開していると。あと近県だと、奈良県なんかはばしっとホームページで議員名まで全部公開している状況で、まだまだそういう自治体は少ないんですけども、そういう流れになってきているのかなと思います。  これは最後の質問をしますが、亀山市はうちの自治体とは非常に近いところですけど、亀山市職員コンプライアンス条例が令和元年8月1日に施行されました。それを受けまして、市職員コンプライアンスハンドブックを作成しまして、市職員が常に持っていると亀山でお聞きしました。こうしたハンドブックを職員が有することで意識が向上すると同時に、迷いのない対応ができるんじゃないかと思いますが、いなべ市でも条例のようには難しいかもしれませんけど、作成してみたらどうかと思うんですけど、御見解をお願いします。 ○副議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  先ほどの問われておりますハンドブックの作成については、適正な行政執行を確保するために、不当要求行為等防止対応マニュアルを整備しており、職員の基本姿勢を明示するとともに、組織的な対応を図るとしています。先ほど申し上げましたが、コンプライアンス研修を定期的に開催し、法令遵守、職員倫理、危機管理の徹底を図り、公務の適正な運営を確保していきたいと考えております。  また、議員対応、業者対応、市民対応につきましても、案件ごとではありますが、できるだけ記録を残し、組織で情報共有するとともに、職員のリスク回避に努めていきたいと思っております。  以上です。 ○副議長(小川幹則君)  篠原史紀君に申し上げます。発言時間4分強でございます。 ○2番(篠原史紀君)  ぜひ職員で共有して、孤立することがないようにというのと、最近では結構職員が職務中に危害を加えられる事件も発生しておりますので、市の職員を守る意味でも、もう一遍、各部局が連携して、そういうお話を前に進めていただけたらと思います。  今議会では議員からの発議で議員の欠席事由規定に育児、出産等が盛り込まれることになりました。  また、3月には男女共同参画局から男女共同参画からの視点で、地方自治体及び地方議会におけるパワハラ、セクハラ対策の強化を念頭に事例集が示されて、今後、倫理強化を促進すべしという方向性が示されました。先ほども触れましたが、津市議会では市長や職員を巻き込んだ百条委員会という結論になりまして、刑事事件に発展して、昨日、職員も起訴をされることが報道されています。  こういう時代の中、私も含めてなんですが、何らかの疑義が生じた場合に、市の職員を守ることを念頭に、特に窓口対応が多い課に関して、先ほど言いました記録制度、もしくはその前提となる倫理条例、倫理要綱等を、また、これは今回触れませんでしたけども、全国の自治体では整備されていることが多い不当要求行為等対応条例みたいなものがあるので、そういうものも含めて制定の方向を早急に検討していただきまして、コンプライアンス意識を高める方向にしていただきたいと思います。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(小川幹則君)  篠原史紀君の一般質問を終了します。  本日の一般質問はここまでとし、本日の日程を終了いたします。  次回は明日、6月11日午前9時に再開し、引き続き一般質問を行います。  それでは、本日はこれをもちまして散会といたします。               (午後 3時48分 散会)         地方自治法第123条の規定により、ここに署名する。                いなべ市議会議長                いなべ市議会副議長                いなべ市議会署名議員                いなべ市議会署名議員...