いなべ市議会 > 2018-03-09 >
平成30年第1回定例会(第4日 3月 9日)
平成30年第1回定例会(第4日 3月 9日)

  • 和式トイレ(/)
ツイート シェア
  1. いなべ市議会 2018-03-09
    平成30年第1回定例会(第4日 3月 9日)


    取得元: いなべ市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-15
    平成30年第1回定例会(第4日 3月 9日)                   平成30年               いなべ市議会(第1回)定例会              平成30年3月9日午前9時開会   開会(開議)の宣告 日程第 1        一般質問 2 出席議員     1番 西 井 真理子        10番 清 水 隆 弘     2番 篠 原 史 紀        11番 川 瀬 利 夫     3番 片 山 秀 樹        12番 水 谷 治 喜     4番 近 藤 英 昭        13番 衣 笠 民 子     5番 神 谷   篤        14番 鈴 木 順 子     6番 新 山 英 洋        15番 岡   英 昭     7番 伊 藤 智 子        16番 位 田 まさ子     8番 小 川 幹 則        17番 林   正 男     9番 岡   恒 和        18番 種 村 正 已 3 欠席議員
       な し 4 地方自治法第121条により出席した者の職氏名 市長          日 沖   靖   副市長         吉 田 桂 治 教育長         片 山 富 男   監査委員事務局長    廣 谷 茂 敏 企画部長        岡   正 光   総務部長        瀬 古 忠 光 総合窓口部長      野 口 和 也   都市整備部長      岡   忠 義 市民部長        近 藤 文 子   環境部長        川 﨑 力 弥 福祉部長        小 林 政 俊   健康こども部長     佐 野 謙 二 農林商工部長      川 瀬 清 秀   建設部長        瀬 木 憲 治 水道部長        藤 田   勉   会計管理者       小 川 和 幸 教育部長        岸 本 勝 哉   法務課長        出 口 和 典 5 職務のため出席した者の職氏名 議会事務局長      因   真 人   議会事務局次長議事課長                                   和 波 孝 明 議事課課長補佐     加 藤 貞 夫   議事課主幹       城 野 雅 子                (午前9時00分 開会) ○議長(林 正男君)  改めまして、おはようございます。  ただいまの出席議員数は18名であります。  定足数に達しておりますので、これより会議を開きます。  傍聴人の方に申し上げます。傍聴人の方々は、いなべ市議会傍聴規則を厳守くださるようお願いいたします。  本日の会議は、お手元に配付の議事日程のとおり、昨日に引き続き一般質問を行います。  それでは、一般質問を許可します。  質問順位6番、近藤英昭君。  4番、近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  おはようございます。4番議員、かがやき、近藤英昭でございます。議長の許可をいただきましたので、通告書に沿って質問いたします。  今回、私は何人かの人たちと話し合う機会があり、紙おむつについて相談を受け、聞き取り調査をし、御存じのように、要介護3以上で排せつが困難な人に支給される紙おむつですが、いなべ市では現物支給のみで、好きなおむつが選べないので、東員町、桑名市のように、おむつ券、例えば金券にならないかと相談を受けました。  いなべ市発行の第7期介護保険事業計画の冊子の中で、居住地域により環境が違うため、現物支給のみで支給していますとありますが、自分で好きなおむつが選べる金券の支給や、利用しやすい給付物品の変更等を検討しますとあります。  そこで、お聞きします。  (1)現在の進捗状況は。  (2)高齢者になると、月の始めと終わりではサイズが変わることがありますが、対策はとっているでしょうか。  (3)納入業者が他市からと聞いていますが、市内の業者を使わない理由は。  (4)社会福祉協議会の会長に多忙な市長がなっていることが物事をおくらせている要因ではと思うんですけども、そのことをお聞きします。  よろしく。 ○議長(林 正男君)  福祉部長小林政俊君。 ○福祉部長小林政俊君)  おはようございます。それでは、ただいまの近藤議員の質問に答弁をさせていただきます。  1、紙おむつの支給につきましては、いなべ市高齢者福祉計画及び第7期介護事業計画の位置づけについて、老人福祉法並び介護保険法により策定しており、本市における高齢者の保健、福祉、介護政策の推進、介護保険事業の円滑な運営を図ることを目的とした行政計画でございます。  また、いなべ市総合計画を初めとする上位計画関連計画等に整合性を図っております。  紙おむつ支給事業社会福祉協議会の事業ですが、整合性から今回の計画に記載しております。御質問には社会福祉協議会からの事業報告に基づき答弁をさせていただきます。  (1)現在の進捗状況はでございます。  市内に住所があり、要介護3以上で在宅で常時おむつを必要としている寝たきり状態の方、また、認知症により排せつ行為が困難な方、尿弁の感覚が著しく低い方を対象としています。  給付のおむつは4種類あり、1カ月単位で月初めに自宅に届けております。延べ給付件数は、平成27年度は1,570件、平成28年度は1,655件、人数にして138名でございます。平成29年度もほぼ横ばい状況になっております。  給付費は、平成28年度で870万円を超えています。  現物給付で自宅への配達を行っていますが、利用者ニーズに対応するため、引き続き、社会福祉協議会では給付方法等について検討課題としています。  (2)月の始めと終わりではサイズが変わるが対策をとっているかでございますけども、1カ月単位で給付しており、翌月の給付日前であれば、サイズ変更や種類変更は可能でございます。  (3)納入者が他市からと聞いているが、市内の業者を使わない理由はでございます。  この給付事業は高齢者の利用が多いこと、また、購入の利便性の格差から、自宅への配達としております。業者選定においては、購入単価や種類、市内配達を受けてもらえる業者としており、市内には対象業者がなかったため、市外の業者で行っています。  (4)物事をおくらせている要因はですけども、この給付事業につきましては、さきにも述べましたように、利用件数は横ばいで推移しています。これは給付要件である要介護3以上の認定者数が、介護予防や実態維持のマネジメント等により、いなべ市では微増となっている要因でもあると推測します。必ずしも利用件数が多いことが事業の評価ではなく、いかに健康寿命を延伸させ、また、住みなれた地域で自分らしく暮らし続けることができる地域包括ケアシステムの進化、推進が重要と考えております。  以上でございます。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  第7期を、私、見たんですけども、答弁の中で、第6期からも同じような状態が続いていると。例えば、平成27年度、平成28年度、平成29年度と続いていても、現在の状況が続いているわけですね。結局、ここに検討しますと書いてあるんですけども、平成27年度が続いていて、いつまでたっても検討しますかということです。横ばいだと言われるんですけども、なぜそのようなことを一向に進めないかなと思うんです。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  紙おむつの給付につきましては、ケアマネジャーが御自宅に訪問され、要介護の方の身体的なことなどいろいろ勘案して、御家族と相談しておむつを決めております。その際に、御家族が要望をケアマネジャーに正しく伝えておられないケースがあります。御家族の意向を聞いて紙おむつを選定しているはずなんですけども、よう言わんとか、何かしんしゃくの問題でそごが起きて、不満が一部に出る現象が起きるのかなと想像します。私の母も父の介護でそうでした。ケアマネジャーさんも来ていただかなくて結構ですと母も言い切りました。言いたいけども言い切れない。それで向こうにお任せしておきながら、承諾しておきながら、意図していないものが来て不満になるといった現象かなと。ケアマネジャーは御家族とか、御本人と意思疎通ができるのであれば、意思疎通をして、御希望に沿ったものを御自宅に配送するシステムにしております。ですから、御自宅に要望に沿ったものを多種多様にお届けする業者がいなべ市になかったので、名古屋の業者さんに、入札の結果、お願いしている状況です。  基本的に、家族とケアマネジャー意思疎通がスムーズにいけば、多分、この問題は解決するのかなと思います。御家族が言えないことをケアマネジャーがもう少し酌み取れる状況にすれば、この問題は解決するのだと思います。  逆に言いますと、その問題を解決しない限り、金券にしようが何にしようが全く解決しないことかと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  何かちょっと話がすれ違ったと思うんですけど、私が言いたかったのは、平成27年度からやっている事業が、何でまだ続いてやっているのかなと。検討しますということが、何で一向に物事が進まないのか、それを聞きたかったのに、何でそんな納入業者の話に変わったのかなと思ったんです。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  紙おむつの支給を金券にしなさいという御要望に対してお答えしております。問題の本質は、家族さんとケアマネジャーさんの意思の疎通がうまくいくかどうかという問題で、第6次、第7次の問題ではないと認識しております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  何か一向に話がかみ合っていかないと思うんですけども、それは置いといて、もう仕方ありません、面倒くさいから。  私が言いたかったのは、本当に何で平成27年度から、いつまでもそうやって言われるんですけども、平成27年、平成28年、平成29年度とやっているのに、ケアマネジャーの話もいいんですけども、もっときちんと物事を進めていただきたいと思うんです。ことし、平成30年度に入りますが、一向に物事が進んでなくて、また、第8次、検討しますと出てきますけども、そのようなことがいつまで続くんですかを聞きたいんです。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  これは永遠の課題です。御家族が自分の意思をはっきりとケアマネジャーさんに伝えていただかない限り、問題は解決しないということです。紙おむつが合わない問題は、制度の問題ではなく人の問題です。  以上です。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  ちょっとくどいようですけども、その話は御家族がちゃんと話してますけども、そのときに、いなべ市はやってないと。だからそれを相談に来られたわけなんです。市長は家族とケアマネが話がいってないと言われるんですけども、御家族が話されていて、それが、結局、市に伝わってないものですから、それを言うわけなんです。ここの(4)に書いてあるように、この話は、トップに市長がなっていること自体が、現場の者が物事を言えないことになっているので、一向に物事が変わっていかないんじゃないかと私は思うわけです。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  だから、一月に1回、変更が可能なんです。寝たきりの人は急性期ではなく慢性期なんです。急性期の方であれば病院に見えますので、容体が安定した人で寝たきりの慢性期の方には、一月後には対応できるわけです。その要望がひと月後に反映されてないのが問題ですので、反映できるようにケアマネジャーさんと家族さんの意思の疎通をしっかりする必要があるということです。  以上です。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  (4)社会福祉協議会の会長に超多忙な市長がなっていることが物事をおくらせていると先ほど言いましたように、現場の声が届きにくいと。そのことに関して市長はどう思われますか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  市長と社会福祉協議会の兼務ですので、今はいろいろな大きな事業の中で、介護福祉高齢者福祉ではなくて、いなべ市は児童福祉、障がい福祉も社会福祉協議会として事業を積極的に行っております。社会福祉協議会が全ての障がいに対してケアをさせていただき、事業も持っていることは三重県の中でもいなべ市が物すごく進んでおります。そういう意味で、社会福祉協議会が柔軟に対応できるのは、兼務させていただいているおかげであろうと自負をしております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  兼務されている状態が私たちにとっては逆に物事をおくらせていると思うわけなんですけども、それは市長独断の考えで仕方ないと思います。質問事項を変えます。  2、旧庁舎の有効活用について。  今、私たち市民が一番関心を持っていることは、旧庁舎がどのように生まれ変わっていくかを一番気にしているわけです。  (1)新庁舎の建設により旧庁舎(現4庁舎)をどのように有効活用していくのか。協議から決定までのスケジュールは。  (2)高齢者の方たちが不安に思っていることの一つに、施設に入るにしても高額で入れないという声があります。耐震等で問題のない旧庁舎を活用し、安価で入れる特別養護老人ホームのような施設にする考えは。  よろしくお願いします。 ○議長(林 正男君)  総務部長瀬古忠光君。 ○総務部長瀬古忠光君)  皆さん、おはようございます。  それでは、2、旧庁舎の有効活用についてのうち、(1)について、私から答弁させていただきます。  (1)新庁舎の建設により旧庁舎(現4庁舎)をどのように有効活用していくのか。また、協議から決定までのスケジュールはでございますが、新庁舎への移転後、北勢庁舎以外の庁舎には総合窓口機能をそれぞれ配置いたします。  また、北勢庁舎には水道部を残す方向で進めております。  総合窓口の設置場所については、新庁舎での組織運営施設管理等に関する調査及び検討を行う新庁舎運営委員会の中でワーキンググループを組織して、ただいま検討しておるところでございます。  また、総合窓口の改修につきましては、新庁舎への移転後になる予定でございます。  その他、現庁舎の活用につきまして、現時点では具体的に決まっておりません。  また、協議から決定までのスケジュールについても明確にお示しできるものはございません。  以上でございます。 ○議長(林 正男君)  福祉部長小林政俊君。 ○福祉部長小林政俊君)  福祉部からは、(2)安価で入れる特別養護老人ホームのような施設にする考えはでございます。  現在、いなべ市におきましては、普通財産を活用して介護サービス事業を展開おる事業所は5カ所で運営しております。
     介護施設サービス特別養護老人ホームの設置につきましては、広域型30床以上は県、地域密着型29床以下は市町村において、現状の利用状況入所待機者状況高齢化率介護認定出現率などから今後の利用状況を推計し、1期3年間の県の介護保険事業支援計画や市町村の介護保険事業計画に目標数量を見込むこととされています。  今回、策定いたしました第7期(平成30年から平成32年度まで)の介護保険事業計画では、入居待機者が解消傾向にあることや、市外に広域型(30床以上)の施設が開設されることを見込んで推計しておりますが、いなべ市内での施設開設の計画はありません。  また、御質問にあります安価で入れる特別養護老人ホームとありますが、介護保険法により、介護報酬単価が定められていますので、利用者負担につきましては全国一律となっております。  以上でございます。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  (1)の新庁舎のスケジュール総合窓口と言われるんですけども、北勢の場合、窓口をつくっても、すぐ隣に庁舎があるのに、水道課と言われましたが、水道事業だけがほんの一部におって、他のフロアはどのように活用されるわけなんですか。 ○議長(林 正男君)  総務部長瀬古忠光君。 ○総務部長瀬古忠光君)  ただいまの御質問ですが、まず、答弁の中では、総合窓口機能については北勢庁舎以外で、北勢庁舎には総合窓口機能は置きません。  それから、ほかのあいている部分はどうなのかということですが、その部分についても、現在、具体的な活用方法は決定しておりません。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  以前にもどなたかが質問されたと思うんですけども、一向に具体的に話が決まってないと、そればかりの返答になるんですけども、何かそれらしい進捗状況はないものですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  市役所の組織そのものが微妙に行政事業が変わりつつあり、それによっても一部変わりますから、いろいろ検討させていただいております。水道部だけ残るのは、機器があるのと、下水道も含めて特別会計にしなさい、徐々に本体会計とは切り離しなさいという政府の動きがあります。機器を動かすと多額のお金もかかりますので、当面、そのままで調整をかけております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  例えば、他の庁舎に対しても総合窓口課にという感じですけども、先ほど福祉課の方も言われるように、あいているスペースをどのように活用していくかを聞きたいわけです。今はまだ当面の目標は何もないと言われるんですけども、少しぐらいは考えていこうとか、そういう気持ちはないんですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  大安庁舎につきましては、きのうの議論の中にもありましたが、図書館機能の中で、図書の閲覧や検索、そして借りるなどの機能が本来の図書館業務です。一般的に市民の皆さんは、自習室として、夏休みや放課後、図書館へ行って勉強しておいでと言えるように解放をしてくださいというニーズが結構多いんです。それは本来の図書館機能ではないので、できる限り市役所の中でつくっていこうかと。大安庁舎は一部自習室機能ができるような形にし、シビックコアもそういうふうに提案させていただいております。員弁町の庁舎も自習室的な機能を盛り込んでいこうかと調整をかけております。  図書館司書にお聞きしましたら、自習室は図書館ではないから要らないという話になるわけですけれども、住民のニーズからすると、ある程度、確保する必要がありますので、分離して入れるということで、今、一部議論をしております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  今後、ふえるであろう団塊の世代の高齢化が進みます。そのときの受け皿として、今、ちょうどいい建物がある。それを利用して私は考えていたわけなんです。老人ホームなどを今から考えていく必要はないんですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  空きスペースでしたら、小学校が五つあいておりますので、まずその有効活用の提案を受けております。東藤原小学校につきましては、障がい者と高齢者の施設にできないかと、一部打診を受けております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  おとついの答弁のときに、小学校の活用に対して地元の住民の話と聞いてたんですけども、その話の中には全然出てこなかったのに、きょうになって小学校の活用という話が出てきました。要するに、地元の自治会と話し合いをして使うと。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  昨日かどこで申し上げたのか知りませんけど、五つ小学校があきました。それで西藤原小学校立田小学校については地元からの要請がございます。地元にお貸しするのであれば、公募はいたしませんという話をさせていただいております。  ほかの三つの小学校区につきましては、地元としてはどうしようもないんで、市役所で決めてくださいということで、民間事業者にまず事業から高齢者福祉、障がい者福祉、ひきこもりといったことで提案を受けている状況です。それについては、地元と調整をさせていただくのはもちろん、公募をさせていただきますというお話をさせていただきました。  以上です。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  旧庁舎の使い道において、私たち一般市民を交えて使いやすい希望を取り入れる、そのようなチームづくりはできないもんですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  庁舎ですので、まず行政需要が一番先でございます。行政需要が足りないのであれば、行政需要としてまず使わせていただきたいと思います。それであいたスペースがありましたら、市民の皆さんに使っていただきたい。ニーズの多いところから企画をしていきたいと思いますけど、余りにもコストがかかる提案は、コスト的に受け入れるのは難しくなります。要は、庁舎も含めての空きスペースということですので、小学校につきましては地元が優先で、業者でできる限り100%面倒見ていただけるようにとお願いしております。  旧庁舎については、あくまでも行政需要で、行政として取りまとめて進めていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  小学校なり、いろんな活用面で、これから進んでいくであろう老人に対して優しい心を持っていただけるなら、それでよろしいと思います。  質問事項3に入ります。  たびたび自治会からの要望が出ていると思うんですけども、畑毛東貝野阿下喜線は現状かなり荒れていて、生活道路でありながら、車での通行も危ない。道路上を木が生い茂り、木が落ちてくる始末である。本道路について県への働きかけは行っているか。  よろしくお願いします。 ○議長(林 正男君)  建設部長瀬木憲治君。 ○建設部長瀬木憲治君)  おはようございます。  それでは、近藤議員からの御質問で、表題には県道608号線と書いてあるんですけども、畑毛東貝野阿下喜線となっております。それではお答えさせていただきます。  県道である畑毛東貝野阿下喜線の伐採要望が上がっておりますが、その対応について、桑名建設部に確認したところ、この道路は全長7.6キロメートルで、そのうち幅員狭小である3.6キロメートルの未改良区間につきましては、畑毛地区、小原一色地内になると思うんですけども、そこは山間道路であり、民地の雑木等の枝が道路区域に覆っている状況であります。特に倒木等により、車の走行に支障を来す場合は、緊急措置として道路管理者伐採対応を行っているとのことです。  また、課題といたしましては、ほかの要望路線におきましても、緊急的に伐採対応を行う箇所が多くあり、予算の確保が難しいそうです。  今後も、引き続き、道路パトロールにより状況を監視し、倒木等により車の走行に支障を来す場合は、緊急措置として道路管理者伐採対応し、また、沿道にある雑木等の地権者、所有者を確認し、あらかじめ地権者に通知することにより維持管理のお願いをしていくとのことです。  いなべ市といたしましても、各自治会から寄せられた三重県への要望は、桑名建設事務所長に対応の依頼をしているところであり、毎年の県単要望時には現地の現状を説明し、対応していただくよう強く要望しています。  以上でございます。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  このような要望事項はほかでもたくさんあるわけですか。参考までにお聞きしたいです。 ○議長(林 正男君)  建設部長瀬木憲治君。 ○建設部長瀬木憲治君)  現在、国道、県道の伐採要望につきましては、いなべ市内においては5路線を要望しているところでございます。  市道につきましては、14路線の要望があります。そのうち4件は処理済みでございます。  以上でございます。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  私も先ほど言いました608号線を通行しましたときに、過去にも住民の方が、枝が落ちてきて車に当たったとか、車が谷底に落ちかけたことがあったと聞きました。ガードレールのような防止柵をつくるような考え、手だてはありませんか。 ○議長(林 正男君)  建設部長瀬木憲治君。 ○建設部長瀬木憲治君)  今のお話ですけども、未改良区間のところと思われます。これにつきましては、自治会要望により要望書を市に提出いただきまして、現地を確認し、県に要望していきたいと考えております。  なお、現地の状況が危険で緊急性の高い場合は、建設課のほうへ連絡していただければ、職員が現場にて現地の状況を確認して、早急に対応して県に報告します。  以上でございます。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  確かに予算面から難しいことでありますけども、大きな事故が起きないうちに早く処理をしてほしいなと。地元の要請があったら対応してもらえるわけなんですか。 ○議長(林 正男君)  建設部長瀬木憲治君。 ○建設部長瀬木憲治君)  今のは県道ですので、管理上、県になりますが、要望書より先に自治会長さんからこちらへ連絡していただければ、現状も先に見て、県に対応していきたいと思っております。  どちらにしましても、県も緊急性や予算のこともあると思うんですけども、私どもも要望させていただきたいと思います。  以上でございます。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君。 ○4番(近藤英昭君)  たくさん時間を余すんですけども、誰かの言葉じゃありませんけども、市民ファーストの気持ちで、市民が納得できるまちづくりを期待し、私の一般質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございます。 ○議長(林 正男君)  近藤英昭君の一般質問を終了します。  次に、質問順位7番、神谷 篤君。  5番、神谷 篤君。 ○5番(神谷 篤君)  5番議員、神谷 篤です。12月議会では一人会派としての質問でしたけれども、今回は会派かがやきの一員として質問いたします。  私どもの会派かがやきは、事情があって創風会を脱会された位田議員、そして先ほどの近藤議員と私の3人が結成いたしました。我がいなべ市をさらに輝かせたいと。そのために私ども3人が議員として輝くことをお誓いいたします。  それでは、質問に入らせていただきます。  質問は、次の3点です。  1、さらなるユニバーサルデザインのまちづくりについて。  2、教職員にとってやりがいのある働き方への改革について。  3、屋外拡声子局の有効な活用についてお願いします。  まず、(1)バリアフリーの現状については、12月議会で詳しく報告を受けました。ただ、さらにちょっと確認したいことがあります。  前回の私の質問に対して、議会を傍聴された方や議会だよりを読まれた方から、よう言うてくれたと。大安公民館にエレベーターがないのはおかしいわねといった多くの声を直接、あるいはメールでもいただきました。  そこで、ちょっと質問なんですが、①障がいを理由とする差別の解消の推進のために、市は平成28年2月18日に対応要領を策定していますけれども、この要領の策定以降、どのようにユニバーサルデザインのまちづくりを推進されてきたのかお聞きしたいです。  新設の施設については、当然バリアフリーを前提にしていると思うんですけれども、既存の施設で具体的に改修された事案を教えていただきたいです。  ②前議会で大安公民館のエレベーター設置には多額の費用がかかるということで、今後、施設の改修とかがあってということも答弁いただいたわけですけれども、これにかかわってお話をしていると、高齢者の方から、エレベーターもつけてほしいんやけど、今は普通、家でも洋式トイレやと。苦労しなくてよいのに、大安公民館はほとんど洋式がないと。しゃがむのが大変やわねと話をされていました。トイレの洋式化や階段の手すりなんかはさほど費用もかからないと思いますので、早急に対応していただけないのかなという思いを持っています。  (2)国では平成30年度の予算で、ユニバーサルデザイン化事業として、バリアフリー法に基づく公共施設等のバリアフリー改修事業が上げられています。このことに対して、市として前向きに受けとめられているのかをお聞きしたいです。  (3)さらにその中で、障がい者の移動等円滑化基準に適合させるための改修事業として、具体的な例として、エレベーターの整備も列挙されていると思うんですけれども、これをどう受けとめられていますか。  以上です。 ○議長(林 正男君)  総務部長瀬古忠光君。 ○総務部長瀬古忠光君)  それでは、1、ユニバーサルデザインのさらなるまちづくりについて、①の対応要領策定以降の具体的な改修事案、②についても、対応要領策定以降の実績において議員には御確認させていただいておりますので、あわせて答弁させていただきます。  いなべ市内の主要な公共施設に係る平成28年度及び平成29年度に実施されたバリアフリーに関する改修工事につきましては、員弁老人福祉センターのトイレ9基を全て洋式トイレに改修しております。また、故障しておりましたエレベーターについても改修を行いました。  治田小学校については多機能トイレを1基設置、また、昇降口にスロープを設置しております。  次に、笠間小学校については、校舎と体育館の段差の解消、藤原小学校につきましては、体育館渡り廊下のスロープを設置、桐林館につきましては、東入り口にスロープを設置しております。  また、大安公民館につきましては、女子トイレ和式便器2基を洋式トイレに改修させていただきました。  以上のように、公共施設の各部門において、バリアフリー対応の改修をさせていただいたところでございます。  続きまして、(2)国の平成30年度予算ではバリアフリー法に基づく公共施設等のバリアフリー改修事業が上げられているが、市として前向きに受けとめているのかでございます。  現段階では、市としてはバリアフリー法に基づく公共施設等のバリアフリー改修事業に対応した計画はございません。  今後、公共施設の老朽化対策等を初めとした適正管理を推進する中で、バリアフリーに関する改修工事については、必要に応じて改修時にあわせて計画的に実施するなど、施設を所管する各部署で検討していきたいと考えております。  (3)移動等円滑化基準に適合させるための改修事業として、その例としてエレベーターの整備も列挙されていると思うがどうかでございますが、現状として2階以上の公共施設でエレベーターが設置されていない施設は29施設中、各庁舎、小中学校、大安公民館、北勢福祉センターなどを含め14施設ございます。エレベーターの設置の必要性につきましては、その施設を所管する部署において総合的に判断すべきものと考えております。  以上でございます。
    ○議長(林 正男君)  神谷 篤君。 ○5番(神谷 篤君)  ありがとうございました。私の感想として、この2年間で、先ほど言われた施設の改修をされたということなんですけれども、実際、余り進んでないというのが実感なんですが、そこはどうでしょうか。 ○議長(林 正男君)  総務部長瀬古忠光君。 ○総務部長瀬古忠光君)  先ほど答弁させていただきましたのは、対応要領が策定されて以降ですので、平成28年、平成29年の2カ年での実績を申し上げました。  既に、それ以前に改修時にバリアフリーなどに対応をする工事も実際に行われております。改修時にあわせた形で実施されておりますので、順次、進めていく中でのこの実績になろうかと思います。 ○議長(林 正男君)  神谷 篤君。 ○5番(神谷 篤君)  予算もあって、一遍にはなかなかできないと思うんですけれども、例えば簡単な手すりをつけるなど、私もどれだけの予算がかかるかわからんのですけれども、できる範囲でやっぱり具体的に進めて、例えば平成28年度、平成29年度、平成30年度と、年度別にある程度の具体的な目標は持ってみえるんですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  いなべ市の場合、国費を最大限利用した改修をさせていただいておりますので、国の補助事業にのっとれるように、大改修のときに一緒にするとか、何か違うメニューが出てきたときに、目的を変えることによって改修するなどの事業ですので、単費で計画的にやるのはかみ合ってきませんので、今後もできるだけ国費を導入できる形で改修を積極的にしていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  神谷 篤君。 ○5番(神谷 篤君)  国の動きともかかわりがあることはわかるんですが、必要なものは市でもある程度はやっぱり確保しながら、高齢者とか障がい者など生活弱者への心配りが行政でも日常的にあってほしいなと。そういうところではどうでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  当初の設計と利用が異なってくる場合もあります。大安公民館につきましては、外階段をつけて2階へ上がるということで、萩野禮次郎氏が、当時、設計されたものと思っております。  今はその外階段は使われませんので、2階へ行くのが難しくなっているのかなと思っております。  それと、予想外に2階の大会議室の需要が多くなっておりますが、そこまで想定していなかったのかと思います。2階の大会議室は違う施設の利用を促すことを想定されていたのかなとも思います。今後とも、国費をできるだけ導入した形で進めていきたいなと思います。  以上です。 ○議長(林 正男君)  神谷 篤君。 ○5番(神谷 篤君)  今、答弁になかったんですけれども、とにかく、日ごろから障がい者や高齢者などの生活弱者へ心配りをしてほしいということなんですが、そこらはどうですか、瀬古さん。 ○議長(林 正男君)  総務部長瀬古忠光君。 ○総務部長瀬古忠光君)  公共施設をこれから適正に管理していく中で、各施設の利用目的、要望等も考慮しまして、高齢者や障がい者などの利用に配慮した整備を、改修時にあわせて計画的に実施していければと考えております。 ○議長(林 正男君)  神谷 篤君。 ○5番(神谷 篤君)  ありがとうございます。そういう思いがないと、なかなかそちらの方へ具体的にできないので、そこらあたりお願いしたいと思います。  国の施策として予算措置がされている今回の公共施設のバリアフリー改修事業ということで、お答えとしては、今のところ、ちょっと計画はないということでした。ただ、実際に国がされとる提案の表題を見ると、2020年の東京オリンピックを契機としたユニバーサルデザイン行動計画として予算措置をされておると。要するに、外国からたくさんの人が日本へ来て、なかなかそういうところが進んでないというは、今の時代、恥ずかしいことやということで、国としてもオリンピック、今度、県でも2021年にとこわか国体があるということで、きのうもちょっとそこらも出されていたんですけれども、そういうことからしても、三重県へ来るとか、いなべへ来るとか、そういう人たちが見たときに、やっぱり恥ずかしいような施設状況というのは、私も含めて、みんな、残念なことだと思いますので、そこらあたりどうでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  積極的にトイレの洋式化などについては対応していきたいと思っております。公共施設のバリアフリー、いい御提案をいただきましたので、これが事務量に比べて国費の導入料が高いのであれば、市として物すごくメリットが大きいのであれば、積極的にこの補助事業も導入していきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  神谷 篤君。 ○5番(神谷 篤君)  ありがとうございました。久しぶりにほっとしました。そういう方向でやっぱり頑張っていただきたいなと思います。  それでは、2点目へ入ります。  2、教職員にとってやりがいのある働き方への改革についてお願いします。  今までのこの議会の中で、子どもをめぐって虐待とか、あるいは子どものひきこもりに対していろいろ論議もありました。今国会でも論議されています働き方関連法案が提案されて、それでいろいろ論戦が繰り広げられています。ただ、結果的にはちょっとお粗末な結果になったわけですけれども、この働き方については、教育現場でも非常に重要な課題だと思います。  私も経験上、本当に学校現場というのは多忙を極めています。特に中学校の場合はその最たるもので、私が勤めておったころには、妻から、お父さん、過労死せんといてと、そんなことを言われました。本当に朝の練習から、ずっと部活も結構ありまして、そしてそれが終わって、学年会の打ち合わせとか職員会議とかあって、それが終わってから、今度は授業の準備、教材研究をしたり、実験の段取りをしたりとかで、帰りが9時、10時というのが普通でした。別に変には思わんというか、それが当たり前の環境でした。実際に休みも土曜も日曜もないという状況で、こういう中で私も経験してきて、この1月に県の教育委員会と三教組、組合との間で協働して、教職員の満足度調査の発表がありました。意識調査の結果が新聞に載っておるんです。  余り詳しくはなかったんですけど、これを見させてもらって、満足度が一番高かったのは仕事のやりがいが上がっていました。仕事のやりがいに一番満足しておるのはありがたいことです。これはすごくいいことなんです。  最下位は何やったかというと、総勤務時間です。勤務時間が一番不満だということで、それだけ多いということです。それは2017年度の調査でも出てきております。これは三重県全体の教職員の意識です。基本的にはなかなか変わってない部分があるんですけれども、そこで、①いなべ市内の教職員の満足度の状況は一体どんなのやろなと私は気になりました。もしわかってみえたら教えていただきたいです。  ②県全体では満足度が昨年よりちょっとだけ下がっているんです。ポイントにしたらわずかなんですけれども、余り改善されてない状況なんです。  実際、いなべ市の教育委員会として、学校運営を改革、あるいは職場環境を改善する中で、具体的にどんなことをされたのか。  この調査、実は2010年度からやられていて、年々のデータもあるんですけれども、そういう中で、こういうふうになかなか上がっていかない要因は何でしょうか。  (2)の①市内の学校で過労死した教職員は私も聞いてないんで、多分、おらんだろうとは思うんですけれども、ただ、業務の多忙化で追い詰められて、鬱病、働くのがつらくなった、学校へ行くのが辛くなった教職員も私の時代には何人かみえました。この点について、現状としてはどうなのかお尋ねしたいです。  (2)の②現在、働き方改革という一つの大きな波の中で、他の市町の教育委員会では改革案としていろんなことが提案されています。皆さんも新聞などでごらんになった方もみえると思うんですけれども、例えば長期休暇中(夏休み、冬休み、春休み)、一斉に学校を閉庁にする措置を何日間するのか。岐阜市では2週間と発表もされておりました。  それから、先ほど言いましたように、一番多忙をきわめる部活動について、例えば週何日制とか、4日制で週4日しかしないという取り決めをしているところや、あるいは部活に外部から指導員を入れる。最近、これで事件があり、ニュースになっていました。いろいろ問題もあるんでしょうけれども、そういういろいろな試みがなされております。  多分、いなべ市教育委員会でもいろいろ考えてみえると思うんですけれども、具体的にどういう取り組みをされているのか、ちょっと教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(林 正男君)  教育長、片山富男君。 ○教育長(片山富男君)  それでは、2、教職員にとってやりがいのある働き方への改革についての御質問にお答えいたします。  (1)教職員の満足度調査結果の発表に関しまして、①いなべ市の教職員の満足度はどういう状況であったかとお尋ねいただきました。  今、議員もおっしゃったように、三重県教育委員会と職員団体である三重県教職員組合が調査したもので、県全体の調査結果として出ております。  また、北勢、中勢、南勢という大きな地域別、あるいは教職員の年代別等の分け方で調査結果が出ておりますので、いなべ市の教職員はどうかという調査結果は出ておりません。したがいまして、この集計結果からいなべ市の教職員の満足度調査はどうだったのかは説明することができません。  ②県全体では昨年度を若干下回ったとのことだが、いなべ市教委としての学校運営改革の主な内容と下回った要因は何かとお尋ねいただきました。  県全体では昨年度と比べて0.01下がった結果は報告されておりますが、これはあくまで、今、申し上げましたように県全体の結果であります。  この調査は、各市町別の調査結果は出ておりませんので、いなべ市の取り組みと、三重県の教職員満足度調査の結果との因果関係については説明することはできません。  なお、お尋ねのいなべ市教委としての学校運営改革の主な内容といたしましては、三つの取り組みを進めております。  一つは、小中一貫教育推進に向けまして、市単独で各中学校区の小学校、中学校にそれぞれ非常勤講師等を配置いたしまして、教職員の負担を軽減しております。小中一貫教育を推進していくために、授業時数の負担を軽減するための非常勤講師を小学校、中学校にそれぞれ配置させていただいております。  それから二つ目ですが、平成32年度から、御承知のとおり、小学校で学習指導要領が本格実施いたします。翌平成33年には中学校が学習指導要領本格実施になります。  こういうことから、この学習指導要領に対応するために、本年度から先取りをして英語や道徳の研修を実施しております。このことによって、教職員の精神的な負担が軽減されております。とにかく英語だったら、小学校で英語が入ってくるわけですから、小学校の先生方にしてみれば、英語をせなあかんというすごい精神的な負担があります。研修をすることによって少しでもその負担を軽くさせていただくということです。  三つ目は、学校だけでは解決が困難な事例が本当に多く出てまいりました。地域も変わり、家庭も変わる中で、子どもたちの生徒指導上の問題等々、本当に多くの事例が出てまいりました。これも非常に先生方の時間的、精神的な負担を増加しておる原因になっております。  そのために、教職員が直接対応するんでなく、専門家に対応してもらう形をとっております。今、市で1名のスクールソーシャルワーカーを雇用しております。そして、県からのスクールソーシャルワーカーも活用させていただいてます。  それから、行政の横のつながりが本当に大きな効果があるわけです。今までだったら学校現場で対応していたり、あるいは教育委員会がそれに指導支援させていただく形だったんですが、福祉部や健康こども部との連携で、本当に効果的な取り組みを進めております。これは行政の横のつながり、横の連携があってこそで、教職員の負担軽減に大きな役割を果たしてもらっております。  その他さまざまな問題がございますので、警察、あるいは児童相談所、医療関係、それから弁護士等も入って、それぞれの関係機関、関係者との連携を進めております。学校で解決できないものが本当にふえてまいりました。そういう形から今のような専門的な立場で進めていただく方々との連携を図っておるところです。  次に、(2)教育現場にかかわる働き方改革について、①市内の学校で鬱病などの精神疾患の教職員はいるのか、その現状についてですが、精神疾患を発症している教職員はごくわずかですがおります。ただ、発症の原因は多岐にわたり、複合的な要素、要因がございますので、議員御指摘のように、業務が多忙だから発症したという因果関係を断定することはできません。  次に、②いなべ市教育委員会の取り組みですが、教育委員会としては、学校教職員の時間外労働時間の縮減と教職員の総勤務時間削減に向けまして、五つの方策を講じております。  一つは、教職員が作成いたします文書事務や、あるいは各種調査の事務の効率化を図るために、公務支援システムを導入いたしました。  二つ目に、学校教職員が休暇をとりやすくするために、議員もおっしゃいましたが、学校の業務を停止する学校閉校日を夏休み、冬休みにそれぞれ設定しております。  三つ目に、学校だけでは解決が困難な事例に対応するために、先ほども申し上げましたスクールソーシャルワーカーの派遣や関係機関との連携を図っております。  四つ目に、各学校に依頼している各種調査の精選や簡略化に努めております。  そして五つ目が、市教委が主催の各種会議もなるべく精選していこうと。無駄な会議はないわけですけれども、とにかく精選して、これはちょっと置いておこうということもさせていただいてます。それから時間短縮も進めさせていただいてます。  これらの取り組みを一定の学校と協議を進めながら、さらなる具体策を講じてまいります。  それから、校長会議をたびたび開催させていただき、市内15小中学校の校長と協議しながら、働き方改革ということで定時退校日を設定いたしております。  また、中学校では部活動が非常に多くの時間を割きますので、部活動をしない部活動休養日を設けております。  それから、職員会議や研修会の時間の短縮等も図っております。  校長会議をすることによって、それぞれの校長先生方の意見も聞きながら、今、学校でできることは何かを明らかにしながら、それを改善していく取り組みをしております。  全てがこれによって教職員の働き方が変わるかというと、まだまだ変わっておりませんが、県全体の勤務時間数から見ると、いなべ市は非常に少なくなってきております。  その中でも、やはり月80時間を超える超過勤務時間数の教員もおりますので、このあたりは各学校で取り組みを教育委員会と連携しながら進めておるところです。  以上です。 ○議長(林 正男君)  神谷 篤君。 ○5番(神谷 篤君)  ありがとうございました。いろいろ詳しく報告いただきました。  ただ、この調査は確かに県でやっとるやつやから、そのまま県へ各校からいっとるわけですかね。なかなか把握できないということですけれども、私としてはやはりいなべの先生方がどんな気持ちでみえるか、教育委員会としても、数字的なものになるんですけれども、それを把握していくことも大事じゃないかと思います。毎年というわけにはいかないと思うんですが、そこらあたりはどうなんでしょうか。皆さんの気持ちをつかんでいくということで、お願いします。 ○議長(林 正男君)  教育長、片山富男君。 ○教育長(片山富男君)  いなべ市の15小中学校で、今、申し上げましたように、校長会議を持ちながら、あるいは校長役員懇談会を持ちながら、それぞれの学校の教職員の状況、あるいは働き方の意識等について交流を進めております。  そんな中で、先ほども申し上げましたように、精神疾患を持つ教職員が極めて少ない状態であるとか、あるいは、本当にやりがいを持って務めている先生方がおると。これは私ども申し上げているように、学校力で子どもたちを伸ばし高め、一致した取り組みとして進めていけることが、いなべの教育の本当に大きな特徴なのかなと思っております。そんな意味で、それぞれの小中学校でそうした意識が高く持たれているところでございます。 ○議長(林 正男君)  神谷 篤君。 ○5番(神谷 篤君)  本当にいろいろな取り組みが始まっとるなと。正直言って、私のいた時代とは大分そこらあたりもいいほうへ変えてもらってるんやなというのは実感できます。さらにそういうところで改善していただきたいと思います。  昨年、福井県で中学生が自殺しました。いろいろあちこちで実際あるんで、皆さんの記憶に残っているかどうかわかりませんけれども、そのケースの場合は、職員から強い叱責を受けた、怒られた。それが非常に心が傷ついてということで、それについて、福井県議会でいろいろ分析しとるんです。その中で出されていたのは、皆さんも御存じだと思いますが、福井県は学力でも結構上のほうで、一時、1位に何年前かになったことがあったと思うんですけれども、今、行われている学力テストで好位置をキープしたいと。そのためにとにかく教職員は非常に忙しい。だから子どものそういう悩みとかいろいろなことをなかなかできない状態があって、このときはつい教師は怒ってしまって、子どもの声に耳を傾けることができなかったという不幸なことが起こっております。その分析を県議会の中しております。やはりそれは改めないかんということで、前向きなあれなんですけれども、そういう不幸な子を一人でもなくしていかなければならないと思いますんで、そのためにも、教師がせわし過ぎてへとへとな状態では子どもを見ることはできませんので、ぜひ働き方を変えていけるような具体的な施策をさらにお願いしたいと思います。  今も超過勤務時間が月80時間とよく言われますけど、実際に文部科学省の調査で80時間を超える教職員は現在でも小学校で57.8%、約半数がそうだと。それから中学校では74.1%、4分の3が80時間を超えておる実態がまだあるんです。そこらあたりも私たちも頭に置きながら、いろいろな状況があって一朝一夕にはいきませんけれども、勤務条件の改善にとにかく邁進していただきたいということを最後にお願いしたいと思います。  次の項に移らせてもらいます。  災害時等にかかわって、3、屋外拡声子局などの有効な活用についてお尋ねしたいと思います。  この屋外拡声子局などは、災害時に迅速に対応できる情報網としては非常に有効な設備であると思います。ただ、多額の費用を投じた設備ですので、より有効な活用を願って質問します。  まず、(1)の①一斉放送のとき、時折、放送が何を言っとるのかさっぱりわからんかったという声をお聞きすることもあるんですけれども、設置当初よりはかなり改善されてきていると思います。ただ、現状としてやっぱり聞こえにくいとかわかりにくいといった不具合は実際どうでしょうか。強い風が来たり、自然現象の影響もあって、100%というのは私も難しいなと思うんですけれども、ほとんど解消されているのか質問します。  ②この設備は私も実際見たんですけれども、スピーカーの下にボックスがあるんですけれども、その中に切りかえスイッチがあって、その地区だけ聞こえるというか、スピーカーのところだけ音が出るようにできるわけです。地区単位で個別に放送できる設備になっているということで、実際に個別で放送したときに、やっぱり聞き取れなかったとか、ちょっと聞きにくいということでの苦情なんかはありませんでしたか。  ③ボックス内に切りかえスイッチとマイクがついておって個別放送ができるようになっているんですが、うちの在所では、ある程度、聞こえるようにできるのでいいと思っておったんです。実際、そういうことができる限り放送してもらえるとありがたいなと思っておるんですが、どうでしょうか。  次、(2)災害時の状況把握に、最近、はやっておるドローンの活用などを検討してもらってもいいんじゃないかと。特に土石流で、人の目では把握できない状況を上空から撮影することで、情報を獲得することができるんではないかという声もいただきましたので、ちょっとしたことなんですけれども、お願いしたいということで質問させていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(林 正男君)  総務部長瀬古忠光君。 ○総務部長瀬古忠光君)  それでは、3、屋外拡声子局の有効な活用について、(1)の①一斉放送のとき、聞こえないなどのふぐあいは十分解消されているのかでございます。  屋外拡声子局は屋外への情報伝達を対象としたもので、集落の中心地から集落をカバーできるように調査に基づき設置しておりますが、集落から離れた民家や、また、風向きの影響で言語が明瞭にならない場合があります。  屋内では個別に受信できる防災ラジオを全世帯に配布して、緊急時に自動起動させて緊急情報を伝達しております。  あくまで屋外拡声子局で各家庭に防災情報を確実に伝えることができるものではないため、テレビや防災ラジオ、あるいはエリアメール、またはホームページなど多様なツールから防災情報を取得して、防災対策に努めていただきたいと思います。  続きまして、②個別放送にすると聞き取れないエリアがあるなど、実際に作動した地域からの苦情など出されていないかでございます。  風向きの関係で聞き取れないなどの問い合わせが平成28年まではありました。担当者が現地を確認させていただき、特に問題はございませんでした。  また、自治会から増設の要望もございましたが、設置に当たっては、スピーカーの向や形状、また、音声のテスト、近隣とのハウリングなどの現地調査の上で設置をしたため、増設の考えがない旨を伝えさせていただいております。  集落の密集地を中心に屋外拡声子局を設置しておりますので、集落全てを明瞭にカバーできるものではございません。特に屋内向けの伝達放送ではないため、屋内の方への伝達は難しいものと考えております。  続きまして、③地区の個別放送のためにボックス内に切りかえスイッチとマイクが整備してあるのだから、正しく機能するようにすべきではないかでございますが、屋外拡声子局に附属するマイク機能は、災害時の情報伝達を一部補完できる機能で、サイレンとマイクが使用することができます。ただし、サイレンやマイクを使用して集落全体へ情報伝達機能が果たせるものとして整備はしておりません。自治会で個別に活用される場合、マイク機能で自治体全体へ周知していただく機能を果たすことは難しいものと考えております。
     次に、(2)各災害時の状況把握にドローンの活用などの検討をしてはどうかでございます。  災害時にドローンを活用して被災現場の映像情報から被災状況を迅速かつ的確に把握して素早い対策が実行できると考えます。山間部の土砂災害では、地上からの状況把握が困難であるため、ドローンを有効活用していきたいと考えております。  また、災害時のドローンを活用する動きが全国の自治体でも広がっており、避難の伝達や医薬品の運搬の活用なども検討され、今後は災害現場でドローンの活用が不可欠なものになると考えられます。  こうした状況から、今後、ドローンの活用方法について検討を進めていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(林 正男君)  神谷 篤君。 ○5番(神谷 篤君)  ありがとうございました。特に最後のドローン、早急に検討していただきたいと思います。  拡声子局のスピーカーの件なんですが、確かに災害用に多分設置されているのはよくわかるんですけれども、実はこれも一昨年度でしたが、大安町の自治会長会がありまして、その自治会長会の中で自治会長から個別に切りかえられる設備で、そういうふうになっとるんやから、やっぱり区のいろいろなちょっとした連絡に使えるとありがたいという要望が確かあったと思うんです。そのときに、当局の話では、やっぱり全方向にスピーカーをつけると、一斉放送のときにハウリング現象を起こすということで、ちょっとそれは不具合になるので無理ですねという話をされておったと思うんですけれども、私もそのとき聞いておって、そんなんやったら何で個別のあのボックスつけたんやろなと正直思いました。必要ないわね。個別放送にせんかったら、一斉のあれだけやったら、個別のマイクに金使わんでもええんとちゃうかなと正直思われませんか。結構、それも費用はかかっていると思うんです。  それほど難しい技術かなと思うんです。例えばうちの在所は、東南のほうへはほとんどスピーカーは向いてません。それはわかります。南からのやつで多分聞こえるようになっていると思うので、それはいいんですけれど、例えば個別放送したときだけ、一つだけちょっとスピーカーをつけてもらっておいて、そこへスイッチが入るようにするのは技術的には簡単とちゃうんかなと、私もそのとき聞かせてもらって思っていたんですけれども、そういうのを検討してもらえるとありがたいんですが、だめですか。 ○議長(林 正男君)  総務部長瀬古忠光君。 ○総務部長瀬古忠光君)  今、議員がおっしゃられるように、自治会長会でもそういうお話が出ました。そのときもお答えさせてもらったんですけども、先ほどの答弁でもお話しさせていただきましたように、屋外拡声子局については、あくまで屋外へ情報を伝達するためのもので、市内の居住地をカバーできる形でスピーカーの向き、形状、長さの調整、あるいは音声テストやハウリングの現地調査をきちんとした上で設定しておりまして、そこへ地区の個別放送のための増設することになりますと、調整の関係も非常に困難となってまいりますし、また、経費的な部分もあろうかと思います。  そういったことで、地元で活用されて、情報を伝達されることも大事なことだとは思いますけども、そういったものということで御了解をいただきたいと思います。 ○議長(林 正男君)  神谷 篤君に申し上げます。発言時間はあと4分です。  神谷 篤君。 ○5番(神谷 篤君)  確かに難しいことはわかるんですけれども、例えばうちの地区の場合、獣害対策で、山沿いなので、猿が出てくるんです。特に猿をぼい倒すという作戦を、今、地区でやっておるんですけれども、そのときにそれを使えたら、今、家にござる人ちょっと出てきてというような簡単な放送でいいもんで、そういうふうにすれば、連絡するのにすごく有効やと思うんです。  今、うちの作戦で、ある4カ所にみんな行くようになっておるんです。今のところ、できんもんで、電話で連絡するようになっとるんやけど、それが拡声器で放送できたら、すっと集まれますやん。そういうところで使えるし、もし近くで火事が起こったときに、そのときに区長にでもぱっと行ってもらって、すぐぱっと行ったら、初期の消火活動にも生かされるんとちゃうかなとそこらを思うんです。だから活用の仕方はあると思うんで、せっかくマイクとかつけてあるんやで、それは活用できるように前向きに検討していただけるとありがたいと思います。  一応、そういう気持ちをお伝えして、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(林 正男君)  神谷 篤君の一般質問を終了します。  暫時休憩いたします。                午前 10時36分 休憩                午前 10時50分 再開 ○議長(林 正男君)  会議を再開します。  休憩前に続き、一般質問を続けます。  最後に、質問順位8番、岡 恒和君。  9番、岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  9番議員、日本共産党、岡 恒和です。  初めに、ちょっと訂正があるので、訂正をお願いします。2カ所、通告書に間違いがあります。  質問事項1の3行目、右端ですが、鳥獣害の鳥が超(スーパー)になっていますが、鳥です。  それから、質問事項2の2行目、中どころですが、平成18年度になっていますが、28年度の誤りです。訂正をお願いします。  それから、お手元にお配りしました資料ですが、1枚目はジビエ工房の写真で、3月7日に撮影したものです。  次のページは、長浜市の教育委員会からいただいたもので、パンフレットと補助金の交付規則です。  一番最後のページにあるのは、私が試算をしたものです。正確かどうかちょっと自信がないんですが、試算をしてみました。  以上が資料です。  今回は2項目にわたって質問いたします。  1、魅力ある農林業の振興をどのように進めようとするのか、2、学校給食の無償化を進めるに当たって障がいとなるのは何か、その2点について質問いたします。  初めに、1です。  平成28年3月に策定された第2次いなべ市総合計画では、魅力ある農林業の振興に関して、現状、課題が示されています。その中で鳥獣害について、被害が増加し、農業の生産性が著しく低下しているとともに、高齢者の野菜づくりにおいても、鳥獣害により収穫できない状態がふえており、生きがいの面からも対策が必要と記述しています。  また、今回の施政方針では、ジビエ肉の流通の項が設けられています。獣害を軽減し、有効な対策をどのように進めるかは市民にとって切実な問題となっています。  そこで、いなべ市として課題解決のためどのような施策を進めていったらいいのかをお尋ねしていきたいと思います。  初めに、(1)獣害対策の現状と課題、対策を問う。  ①鹿、イノシシ、猿の捕獲数はどのように推移しているか。  これはきのうの西井議員の質問で答弁がありましたので、平成26年度の分だけちょっと聞き逃したところがあるのでお答えください。平成27年度、平成28年度の分は結構です。  ②それぞれの個体の推定数はどの程度か。  ③補助事業として設置された防護柵の箇所数、面積は。  ④補助事業として製作された捕獲おり数と捕獲数は。  ⑤道路への飛び出しによる自動車事故数と対策は。  (2)ジビエ肉の流通について現状と課題、対策を問う。  ①処理施設の完成時期は。  ②完成後の年間処理頭数は。  ③事業として安定的に運営するため必要な処理頭数は。  以上、よろしくお願いします。 ○議長(林 正男君)  農林商工部長、川瀬清秀君。 ○農林商工部長(川瀬清秀君)  お答えさせていただきます。  (1)獣害対策の現状と課題、対応を問うで、①鹿、イノシシ、猿の捕獲数はどのように推移しているかの御質問でございますが、有害捕獲及び狩猟を合わせた合計数で、平成26年度の鹿は1,480頭、イノシシについては887頭、猿については、環境省の保護動物の指定を受けていることから、有害捕獲のみで狩猟はございませんが、180頭になっております。  次に、②それぞれの個体の推定数はどの程度かでございますが、猿については、獣害パトロール員がほんの一部の群れではございますが、発信機による群れの動向調査、あるいは獣害パトロール員の目視により各地で出没数を数えまして、地図上に落とす方法で集計いたしましたところ、推定数字ではございますが、約1,070個体と把握しております。  イノシシにつきましては有効な調査方法が確立されておりませんので、現時点では個体数の把握はできておりません。  鹿につきましては、三重県が平成29年度に作成いたしました第二種特定鳥獣管理計画によりますと、平成27年度時点で県内全体で6万1,000頭とされておりますが、各市町別の頭数は出ておりません。いなべ市においての生息数も把握はできておりません。  ③補助事業として設置された防護柵の箇所数、面積はの御質問です。  電気柵と金網は、平成26年度、31カ所で1,996アール(約20町)、平成27年度、53カ所で7,240アール(約72町)、平成28年度、35カ所で9,592アール(約96町)となっております。3カ年の合計は119カ所、1万8,828アール(約88町)でございます。  次に、④補助事業として製作された捕獲おり数と捕獲数でございますが、平成26年度は67のおりの製作補助をし、捕獲数は鹿92頭、イノシシ237頭、猿53頭の計382頭でございます。  平成27年度は48補助をいたしまして、鹿233頭、イノシシ216頭、猿48頭の計497頭でございます。  平成28年度は43のおりで、鹿310頭、イノシシ333頭、猿88頭の計731頭でございます。  ⑤につきましては、後ほど、建設部長からお答えさせていただきます。  次の、(2)ジビエ肉の流通について現状と課題を問うで、①処理施設完成時期でございますが、今、資料等もお配りいただきましたように、あんな形で建屋の工事をしており、内装をやっております。雪等も多く降りまして、造成を行っていく過程で思わぬ湧水もあったことから、少しおくれておりますが、3月20日完成を目指して進めておるところでございます。  ②完成後の年間処理頭数はの御質問ですが、300頭から400頭を目標としております。  ③事業として安定的に運営するために必要な処理頭数でございますが、捕獲個体の大小、よしあしもありますが、370頭確保できれば、事業として成り立つものと試算いたしております。  以上でございます。 ○議長(林 正男君)  建設部長瀬木憲治君。 ○建設部長瀬木憲治君)  それでは、⑤道路への飛び出しによる自動車事故数と対策はの質問です。この質問は、昨年6月議会においても答弁させていただいているところです。それでは、お答えさせていただきます。  動物と自動車との衝突事故のほとんどは警察への届け出もなく、ひき逃げのような状態でありますので、事故件数は把握しておりませんが、平成29年度の道路上での動物の死骸処理数を申しますと、国道、県道で81件、市道においては73件ありました。  まず、国道、県道の死骸処理の内訳でございます。鹿が29頭、イノシシ6頭、タヌキ20匹、キツネ3匹、猿2頭、犬2匹、猫14匹、カラス4羽、ハクビシン1匹でございます。  市道におきましては、鹿が1頭、イノシシ2頭、タヌキ20匹、キツネ8匹、猿3頭、犬1匹、猫18匹、カラス4羽、ハクビシン3匹、イタチ10匹、キジ1羽、ハト1羽、カメ1匹。  状況といたしましては、死骸の状態から推測になりますが、ほとんどが車の衝突による死亡と考えられます。動物の出現は予測できないため、現状は運転者の注意義務が最大の防止策と考えますが、道路管理者として今できる対策は、動物の死骸処理数の多い路線につきましては、動物飛び出し注意看板等の設置を行い、対策を講じております。  なお、今年度につきましては、6月議会において、議員から鹿の出没の調査結果をいただきましたので、市道下野尻長尾線の下相場と長尾地内に鹿等の飛び出し注意看板の設置をさせていただきました。  以上でございます。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  質問の構成都合上、道路のほうを先に追加で質問をさせていただきます。  昨年6月に質問させていただきまして、そのときに部長は、私らは死骸処理をするだけで、種類とか日にちだけを記録しております。これからは場所もデータ化して、県にもお願いしてと答弁されているわけですが、その後、その場所もデータ化されているのでしょうか。 ○議長(林 正男君)  建設部長瀬木憲治君。 ○建設部長瀬木憲治君)  お答えさせていただきます。  6月の定例会以降、私ども建設部で地理情報システムがあるんですけれども、そこに処理した場所、種類等を入力し、データ化して記録しております。今後はこのデータを参考にしながら、また地元要望、住民からの情報等を共有し、必要性を勘案しながら交通安全対策に努めたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  その中で、特に国道、県道でたくさんの鹿が先ほどの答弁では死骸処理をされたということなんですが、場所を特定して、多いところはつかんで、その上で県に対して何らかの要望していく手だてをとられているんでしょうか。 ○議長(林 正男君)  建設部長瀬木憲治君。 ○建設部長瀬木憲治君)  確かに国道、県道は鹿等の死亡が多いんですけども、県も一応記録はしております。県は処理を業者に頼んでおりますので、写真を撮っておるんですけども、基本的に多い場所を県には聞いたんですけども、306号の大安から藤原へ行く道が特に多く、2車線道路で夜間にもスピードが出るということで、そういう報告は聞いております。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  場所も特定して地図上に落としているということですので、ぜひその場所のデータも市として提供しながら、対策をしてもらえるように進めていただきたいと思います。  (1)の①に戻りますが、ほぼ横ばいの状態で頭数は推移していると感じております。  ②個体がどれだけいるかの推計については、猿は昼間活動しているので、ある程度、目視できるわけですが、イノシシについては不明、鹿についてもいなべ市としての推計はなかなかできないとのお答えだったと思います。また、これについては後で提案もしていきたいと思っております。  先ほどの防護柵なんですが、水田に係る面積と箇所数はどれだけでしょうか。 ○議長(林 正男君)  農林商工部長、川瀬清秀君。 ○農林商工部長(川瀬清秀君)  防護柵に対する補助をした面積は、合併前から北勢町など行っている町もございましたので、累計面積はちょっと答弁させていただけませんが、少なくとも直近3年間、平成26年度から平成28年度の旧町別の合計面積は、員弁町が11.9ヘクタール、大安町が29.4ヘクタール、藤原町が65.4ヘクタール、北勢町が81.6ヘクタールで、合計188.3ヘクタールとなっております。  これも数字を申し上げておきながら申しわけないんですが、地区によっては大きな団地を例えば3年間に分けて計画的に一つの共(とも)、これ、5ヘクタールあるんですが、そのうちこれだけを囲むという形で申請をもらいますので、複数年、計画的に実施しておって、毎年、申請された農地面積の合計と御理解ください。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  先ほどの個体数の推計なんですが、国で推計する場合は、捕獲数からどれだけいるか推計する手法がとられているようです。  そこで、先ほどのおりや、それから銃もあるわけですが、捕獲場所について記録はされているのでしょうか。 ○議長(林 正男君)  農林商工部長、川瀬清秀君。 ○農林商工部長(川瀬清秀君)  捕獲数の集計ついては、どちらの地区でどれだけとれておるかの数字は持っております。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。
    ○9番(岡 恒和君)  先ほど、補助金を申請する場合には、どこでとったかも報告があると思うんですが、ぜひ場所についても記録を残していき、そのことによって生息数の推定を行い、おりの効果的な配置や群れの移動の情報として使っていくべきだと思うんです。  経験的に言うと、特に鹿なんですが、移動する場合は川筋で移動していくので、地図に落としてデータベース化していくと、今、どの辺に群れがいるか、あるいはここは少なくなったかということもわかると思うんですが、そういうデータベース化をしていく考えはありますか。 ○議長(林 正男君)  農林商工部長、川瀬清秀君。 ○農林商工部長(川瀬清秀君)  実際に確認に行っておるから、わからないという答弁はできないんですけども、とった場所が山のところで、道路がそこら辺へ行ってないということですと、確認をするためにちょっと下へおろしてきてもらって、その場でという形で、必ずとった場所で確認することばかりでもありませんが、今、言われた趣旨は十分にわかりますので、考えていきたいと思います。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  鉄砲の場合は、追われるので、どこでとれたかは余り意味がないと思うんですが、おりやわなの場合は固定しているので、簡単にデータベース化できると思うので、ぜひ進めていただきたいと思います。  次に、猿対策なんですが、先ほど、17群1,070頭という数を確認しているということなんですが、今、この猿対策は特別に重要だと思っています。というのも、猿の活動時間帯と人の時間帯は一致しているので、私らの集落でも屋根から屋根を渡り歩くとか、何かをとっていって、屋根の上で食べるとか、私の聞いた話では、弱っている猫をつかんで持っていったとか、そんなことも聞いています。これは人的な被害が起こる前兆まで来ていると考えています。  そこで、今、市の所有するおりがあると思うんですが、これまでは埋葬場所などを用意した自治会に対してはしかけるけれども、なければできないということだったんですが、今、話させてもらったように、人的被害を未然に防ぐ意味でも、これで報奨金も出るわけですから、各自治会に対しても、要望を聞きながら、埋設場所を用意するかどうかではなくて、市のおりを使って捕獲することを進める時期に来ているのではないかと思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(林 正男君)  農林商工部長、川瀬清秀君。 ○農林商工部長(川瀬清秀君)  おっしゃるように、人的被害が発生してからでは遅いと私も思います。  今、市としましては、平成28年度の実績で大型おりを3カ所、小型おりを6カ所、鹿33頭、イノシシ4頭、猿75頭、市の獣害パトロール員がおりをしかけてとっておる状況です。  今、おっしゃられましたように、人的被害が及ぶほど深刻な猿の頭数と私も思いますが、今のところ、大型おり等で捕獲した場合は、そちらの自治会で何とか埋設場所をお願いしてきておりまして、今後、そういうことに関して検討もしてまいりますが、きょう、答弁をさせていただくのは、そういった形でお願いしたいと思っております。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  イノシシと鹿の対策なんですが、昨年、ことしと、私の上之山田自治会では防除策の設置を市の補助金を活用して進めてきました。総額は300万円程度となりますが、そのうち地元負担は2割、約60万円、多面的機能支払制度も活用していますが、地元負担分には使えないため、四十数戸の自治会でその金額を負担することになります。  ことしの2月は柵の設置に、毎土曜日、4日作業をしてきました。ひとり暮らしの家庭や仕事のある人を除いて、毎回、30人前後の自治会員が共同作業してやっと完成にこぎつけました。しかし、金額の面と労力の面では限界と言っていい状態になっています。こういう取り組みをしている、そしてこういう現状にあることについて、農林商工部長としてどのような感想をお持ちかお聞かせください。 ○議長(林 正男君)  農林商工部長、川瀬清秀君。 ○農林商工部長(川瀬清秀君)  今、岡議員がおっしゃいましたように、地区で難儀していただいておることで感謝申し上げます。市としましても、補助はさせていただくんですが、きのうの答弁でも申し上げましたように、予算的なことも含めて限界もございますので、集落の方にも集落ぐるみで応援していただきたいと私は思っております。  先ほど、神谷議員がおっしゃいましたが、丹生川では呼びかけてみんなで追い払うといったこともしていただいておるということで、市としましては、集落に出向いての出前講座等で集落ぐるみでの追い払い等を行っていただくように啓発も行っておるところでございます。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  神谷議員の場合は猿の追い払いで、イノシシ、鹿ではありませんので、ちょっと違うと思います。  予算が厳しいということなんですが、集落にとっては、お金もですし、人的な面でも本当に苦しいので、そこにどうやって支援をするのかはやっぱり課題で、放っておけばなくなってしまい、できなくなってしまうわけですから、そこはきちっと対策としてお願いしたいと思います。  (2)に入ります。  初めに、ジビエ工房は市長肝いりで、受け入れ自治会の了解を得て事業化されたものです。地元自治会の期待に応えるためにも、きちんと出発して、事業として継続できる状況をつくり出す必要があると考えていますが、どうでしょうか。 ○議長(林 正男君)  農林商工部長、川瀬清秀君。 ○農林商工部長(川瀬清秀君)  答弁させていただく前に、このジビエ工房の建設につきまして、また埋設場所もそうなんですが、新設につきましては、地主様初め、地元自治会様の大変な御理解と御協力によりまして進めることができましたことを、まずもってお礼申し上げます。  ジビエ工房につきましては、今、申しましたように、地権者等の御理解でやれるわけですから、何としても成功させなあきませんし、これが軌道に乗ることによって、最終的に皆さんがとっていただく、獣害を減らすという目的ですので、頑張ってやっていきたいと思います。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  それでは、少し具体的にお尋ねします。  捕獲から処理、精肉までの過程について、検査とか確認は行われるんでしょうか。 ○議長(林 正男君)  農林商工部長、川瀬清秀君。 ○農林商工部長(川瀬清秀君)  ジビエ工房につきましては、今までも答弁させていただいておりますが、地域おこし協力隊員をお世話になっておる方に運営をお願いしていきたいと思っております。地元でもそのように説明させていただきましたが、捕獲、搬入、解体、販売までを一貫して、使っておる器具等の状況も含めて確認していきたいと思います。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  その地域おこし協力隊員との間で事前に契約はされているんでしょうか。賃貸料はとらないと聞いているんですが、契約の期間とか、そのあたりはどうなっているのでしょうか。 ○議長(林 正男君)  農林商工部長、川瀬清秀君。 ○農林商工部長(川瀬清秀君)  地域おこし協力隊員とは、きょうも県のフードイノベーション課へ市の担当と一緒に行っておりますが、絶えず連絡等を密にして、どのようにしたらうまくやっていけるのか相談をしております。  今、申されましたように、市としましては無償貸与の契約を結んでいく方向で考えておるところですが、何年契約かなどについては、今、詰めておるところで、まだできてはおりません。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  きのうも質問でありましたが、起業経費の100万円については特別交付税措置されて、設備、備品や賃貸費などにと規定されていますが、市の事務として事前に請求書とか領収書が必要なのか、それとも資金前渡のような形で渡すことができるのか、それはどうなるのでしょうか。 ○議長(林 正男君)  企画部長、岡 正光君。 ○企画部長(岡 正光君)  その件につきましては、先日もお話しさせていただきましたけども、まず計画を上げていただいて、概算払いという形で出していただければ、最初に補助金を出して、その後、精算をさせていただく状況になると思います。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  わなやおりで捕獲したイノシシ、鹿の実績は年間600頭から800頭ぐらいだと思うんですが、そのうちの半分ぐらいをジビエ工房で処理することになるんですが、その見通しはあるんでしょうか。 ○議長(林 正男君)  農林商工部長、川瀬清秀君。 ○農林商工部長(川瀬清秀君)  地域おこし協力隊としての活動の中に、百何頭かは今の隊員がとっていただいております。全体数として、今、言われたような数字です。このジビエ工房で自分が事業として専念することになれば、確保もできると思います。  県に聞きますと、ジビエ工房の従業員が解体等のお手伝いすることもいいといってますし、また、猟友会会員以外の方でも狩猟免許を持ってみえる方がおり等で捕獲して、生きた個体をみえジビエの認証を取った方がとめ刺し等をすれば、ジビエとして使うことも可能だと聞いておりますので、そういった形でやっていけば、先ほど申し上げました個体数は確保できると思います。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  もう一つ、禁猟期間中に捕獲して、ジビエ工房で処理した場合にも報奨金は支払われるんでしょうか。 ○議長(林 正男君)  農林商工部長、川瀬清秀君。 ○農林商工部長(川瀬清秀君)  それについても、現在、詰めを行っております。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  これは農家から相談を受けたんですが、猟期の間におりをかけてとれたけれども、私はとめ刺しはようせん、何とかしてほしい、でも報奨金が出ないので頼めないという農家の声も聞いています。そういう場合に、ジビエ工房でとめ刺しもして引き取ってもらう、幾らかお金を払うかどうかはわかりませんが、そういうことは可能でしょうか。 ○議長(林 正男君)  農林商工部長、川瀬清秀君。 ○農林商工部長(川瀬清秀君)  捕獲の完了は、おりで捕獲したときには、おりに入った時点で捕獲の完了ですので、おりの免許を持ってみえる方がとったけども、とめ刺しまではようせんといった場合には、先ほど申しましたように、みえジビエの認証を受けたものがとることも可能です。ただ、私が必ずその人に行ってもらえるという約束まではできませんが、かかわってもらうことは可能だと思います。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  いずれにしても、きちっと出発して、継続して経営できる状況をつくる責任はあると思いますので、今のことも含めてきちっとしながら進めていただきたいと思います。  総合計画では、10年後のいなべ市の姿として、森林の持つ多面的な機能が維持されるような適切な管理が行われています。集落ぐるみで支え合いながら営農の継続が目指され、農村環境が守られていますとの記述があります。その観点で獣害対策やジビエ工房をもう一度見直してみると、こんなことを私は考えました。  一つは、地域の能力と限界を勘案した施策、先ほど言いましたが、いっぱいになっているところがありますので、そういった補助制度が必要だと思っています。  それから二つ目は、森林や里山に手を入れることで、鹿やイノシシの生息環境を守るとともに、耕作地や居住地には近寄らないような緩衝地帯を設けること。その上でふえ過ぎた鹿やイノシシを捕獲してジビエ肉として活用する。こんな姿が浮かぶわけですが、農林商工部長の考えはどうでしょうか。 ○議長(林 正男君)  農林商工部長、川瀬清秀君。 ○農林商工部長(川瀬清秀君)  先ほど申されたとおり、山を整備することによって獣が出てきにくい環境をつくることは大切なことだと思います。  山林の環境整備をどのように進めていくかにつきましては、現在、東貝野と市と事業者の三者協定により進めております森林環境創造事業で、東貝野地内で間伐を行い、日が差すことによりひとりばえの雑木とか広葉樹を育てるという整備を行っております。これは獣害に目を向けたというよりも、災害に強い山づくりでございます。  また、民間では藤原町山口地区を中心に、平成29年9月2日にキックオフしました「いなべ木の駅龍華驛」という事業で、手が入れられていない荒れている山の手入れを行っていただいております。  先ほどの東貝野と同じく、直接獣害を減らすことを目的とした活動ではないんですが、この活動により間伐とか下草等の山を整備したことによって、里山のイノシシの住みかをなくすことにもつながったというお声も聞いております。  さらには、山林の環境整備ということで申し上げますと、国が平成31年度から始めることになっております森林環境税を活用しながら、山を整備してまいりたいと考えておるところでございます。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  私も経験的にそういうふうに思っています。隠れ場所をなくすことは非常に大事なことで、それまで木が生い茂っていて、その中に穴を掘ってねぐらにしていたイノシシが、木を切り払ったらいなくなったという経験もあります。ぜひ全体的な視点に立って整備していく、その中で獣害対策を講じていくという大きな考え方を持ちながら進めていただきたいと思います。  それでは、質問事項2へ移ります。  2、学校給食の無償化を進めるに当たって障がいは何か。  学校給食費の無償化を実施する市町村がふえています。全国では2017年度までに実施した自治体は83にのぼり、平成28年度からは滋賀県長浜市でも実施されています。  また、今国会では野党6会派、立憲民主党、希望の党、日本共産党、無所属の会、自由党、社民党が共同提出した予算案組みかえ動議には、小中学校の給食費無償化に向けた負担軽減として2,000億円が含まれています。これは学校給食法が食育の推進を掲げていること、憲法26条が、義務教育はこれを無償とする理念の実現に向けて、給食費の無償化が差し迫った課題、その考え方が大きく広がっていることのあらわれだと思います。  そこで、いなべ市ではこの給食費の無償化を実施するに当たって、何が障がいになっているのか、そのことを問いたいと思います。  (1)学校給食費無償化を進めるに当たって障がいは何か。  (2)文部科学省は学校給食費の無償化についてどのような見解を示しているか。  お願いします。 ○議長(林 正男君)  教育部長、岸本勝哉君。 ○教育部長(岸本勝哉君)  それでは、2、学校給食の無償化を進めるに当たって障がいとなるのは何かで、(1)学校給食費無償化を進めるに当たって障がいは何かについてお答えいたします。  まず、これまでの議会でも御答弁申し上げたとおり、いなべ市において現時点では学校給食を無償化する考えはございませんので、障がい自体存在しないと考えております。  (2)文部科学省は学校給食費の無償化についてどのような見解を示しているかにつきましては、2017年公立小学校の給食の無償化に関する全国調査が行われました。これにより、実態を調べ、成果や課題を把握し、国としての支援策の検討などに生かすとしております。  以上でございます。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  学校給食費の無償化は、今、入り口のところでやりませんと言われたわけですが、子どもをどう捉えるかが問われると思います。  そこでお尋ねしますが、子どもは授かりものという考え方がありますが、この考え方についてどう思いますか。 ○議長(林 正男君)  教育部長、岸本勝哉君。 ○教育部長(岸本勝哉君)  ただいまの御質問ですが、そのとおりだと思いますが。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  私、5人の子どもがいるわけですが、なかなかできなくて、周りで子どもはつくるもんやとかと言われると、すごい違和感があったわけですが、子どもができたときに授かりものかなと思ったんですが、5人いると、それぞれ個性があるというか、いろんな障がいがあったりもしますし、病気になったりもします。  その中で、子どもは授かったものじゃないな。授かるというふうに考えると、子どもが自分の所有物のように思えるから、よその子に比べてどうだこうだという気持ちが出てくるけれども、そうではなくて、預かった命だと考えると、どんな子どもであっても、自分の手元でかわいがって育てて、あるときには社会へ出ていくことができるし、そうでない場合は長く面倒を見て、でも面倒見切れなかったら、社会が面倒を見る、そんなふうに考えるようになりましたが、私のこの考え方についてどう思われますか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  論点がずれているように思います。学校の給食の無償化を求めることについての一般質問でございます。私どももわからないのは、学校給食の無償化は貧困対策なのか栄養対策なのかです。今、いなべ市は就学援助費とかいろいろな方策で貧困対策は講じております。高所得者の給食費もゼロにしろと言う議論には市は応じていけないと答弁をさせていただいておりますので、今後とも、貧困対策であったり栄養の偏りなどを是正するには全力を尽くしていきたいと思います。一つ、病院に入院しておられる方や介護保険を利用して入所されておられる方の食費についても自己負担が原則になっております。そうしますと、学校給食だけ国の法体系からして例外措置になるわけです。そういうことも含めて、市は今のところ全く検討しておりません。  以上です。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  市のトップの方がいろんな施策を進めていく上で、子どもとは何なんやということをきちんと問い詰めること、考えることがまず大事だと思います。  長浜市では、子どもは社会の宝、次代を担う子どもたちの成長を市民全体で支えると考えています。小学校給食費の無償化を実施して、予算額は約2億6,000万円です。人口は12万人、一般会計の規模は600億円です。そして、この小学校給食費無償化にするに当たっての前文、目的として、市民で支える小学校給食費補助事業、資料にもつけましたが、目的は子どもたちが感謝する気持ちと、市民全体で支え合う協働の仕組みを学び理解することで、将来の長浜市を担う人材の育成を図るとともに、子育て世代が抱える経済的負担の軽減により、安心して産み育てることができる環境整備を行うとしています。このほかに、多子世帯保育料負担軽減事業もやられています。第2子は半額、第3子は無料、事業費は2億4,000万円です。こうした事業こそいなべ市で期待される事業だと思いますが、どうですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  繰り返しますけども、就学援助費とか、実質上、貧困家庭についての援助はさせていただいております。給食費についても、所得の低い方については援助をしているという前提に立って、高額所得者に対しても均一に補助をする制度をつくれと言われるのは、少し今のいなべ市の状況からしてかけ離れていると理解しております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  さっきから近日中につくれとは一言も言ってませんし、子どもをどう理解するか、どう捉えるかという質問をさせてもらったのに、入り口のところでも話をされないということでした。  資料にありますように、3ページに、藤井勇治長浜市長は、どうやって給食費の無償化を実現できたのか、担当者にもお話を聞いてきました。  少子化対策に対する審議会が設けられていて、その中でこの話が出てきた。決めたのは、要望したのも議会でもなくて、そこの審議会で出されたものに、市長がそれはいいことやということで始まったそうです。担当者にお伺いしましたら、今は小学校だけですので、2億6,000万円ほどですが、これを中学校の給食費まで広げたらどうなるか見通してますかとお尋ねしましたら、一番最後のページにつけてありますが、市の基礎的財政収支が少ないときは10億円ぐらいプラス、それから多いときは40億円ぐらいになるわけですが、平成28年度では31億円のプライマリーバランスで、やっぱり1割を超えるのはなかなか難しいと考えています。市民アンケートもとりながら、市民のニーズ、その政策に対する信頼度のようなものをきちっとはかりながら進めていますと答えていただきました。
     今すぐにとは私は言いませんが、しかし、その前に子どもをどう捉えるか。貧困家庭であれば、そこにはお金を出す。そうではなくて、いなべ市を支える、次代を担ういなべ市民をどうやって育成していくのか、育てていくのか、そして移住、定住を促進しようというのなら、こういった太い筋を貫くことが一番大事だと思います。そうは思いませんか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  思いません。 ○議長(林 正男君)  岡議員、質問通告書に基づいて発言をお願いします。  岡 恒和君。 ○9番(岡 恒和君)  先ほど部長からも答弁ありましたが、国でも政府でもどの程度の自治体が無償化を進めているのか、そしてこのことが、かつては子ども医療費の無料化も政府は反対していましたが、今、大きな流れになっています。ぜひいなべ市もそうした流れに置いていかれないように、きちんと進めていただきたいことを申し上げまして、一般質問を終わります。 ○議長(林 正男君)  岡 恒和君の一般質問を終了します。  以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。  なお、次回は3月14日午前9時に再開し、総括質疑を行います。  それでは、これにて散会いたします。               (午前11時42分 散会)         地方自治法第123条の規定により、ここに署名する。                いなべ市議会議長                いなべ市議会署名議員                いなべ市議会署名議員...