いなべ市議会 > 2018-03-02 >
平成30年第1回定例会(第2日 3月 2日)
平成30年第1回定例会(第2日 3月 2日)

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  1. いなべ市議会 2018-03-02
    平成30年第1回定例会(第2日 3月 2日)


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    平成30年第1回定例会(第2日 3月 2日)                   平成30年               いなべ市議会(第3回)定例会              平成30年3月2日午前9時開会   開会(開議)の宣告 日程第 1        代表質問 2 出席議員     1番 西 井 真理子        10番 清 水 隆 弘     2番 篠 原 史 紀        11番 川 瀬 利 夫     3番 片 山 秀 樹        12番 水 谷 治 喜     4番 近 藤 英 昭        13番 衣 笠 民 子     5番 神 谷   篤        14番 鈴 木 順 子     6番 新 山 英 洋        15番 岡   英 昭     7番 伊 藤 智 子        16番 位 田 まさ子     8番 小 川 幹 則        17番 林   正 男     9番 岡   恒 和        18番 種 村 正 已 3 欠席議員
       な し 4 地方自治法第121条により出席した者の職氏名 市長          日 沖   靖   副市長         吉 田 桂 治 教育長         片 山 富 男   監査委員事務局長    廣 谷 茂 敏 企画部長        岡   正 光   総務部長        瀬 古 忠 光 総合窓口部長      野 口 和 也   都市整備部長      岡   忠 義 市民部長        近 藤 文 子   環境部長        川 﨑 力 弥 福祉部長        小 林 政 俊   健康こども部長     佐 野 謙 二 農林商工部長      川 瀬 清 秀   建設部長        瀬 木 憲 治 水道部長        藤 田   勉   教育部長        岸 本 勝 哉 法務課長        出 口 和 典 5 職務のため出席した者の職氏名 議会事務局長      因   真 人   議会事務局次長兼議事課長                                   和 波 孝 明 議事課課長補佐     加 藤 貞 夫   議事課主幹       城 野 雅 子                (午前9時00分 開会) ○議長(林 正男君)  おはようございます。  ただいまの出席議員数は18名であります。  定足数に達しておりますので、これより会議を開きます。  本日の会議は、お手元に配付の議事日程により進めてまいります。  日程第1、これより代表質問を行います。  代表質問につきましては、各会派の代表として5名の方から通告書の提出がありました。申し合わせにより質問順位があらかじめ決まっておりますので、この際、報告いたします。  質問順位1番、政和会、川瀬利夫君。2番、いなべ未来、岡 英昭君。3番、創風会、伊藤智子君。4番、かがやき、位田まさ子君。5番、日本共産党いなべ市議団、衣笠民子君。以上であります。  なお、質問は全て質問席で行っていただきます。答弁中においては、質問席横の席に着席くださるようお願いいたします。  質問方法につきましては、一問一答方式で行います。  質問時間は、申し合わせのとおり、各会派における制限時間内において行っていただきます。  それでは、代表質問を許可いたします。  まず、質問順位1番、政和会、川瀬利夫君。  11番、川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  おはようございます。政和会の川瀬利夫でございます。何分、長い間、いろいろ役もさせていただいておったということもありまして、質問もしていなかったということで、議長においても、なかなか順序どおりいってないと注意を受けるかもわかりませんけど、御了承いただきたいと思います。  そして、質問に入る前に、私の質問の中で、ジビエのことについて聞いとるんですけども、ジビエということの中で、加工前のジビエの確保という質問がありますが、これについては、ジビエということを私は個体のことを意味して、捕獲獣ということを意味しているということです。勉強不足ということで、御了承いただきたいと思います。  それでは、質問を始めたいと思います。  今年度の施政方針から見ておりますと、非常に細かく分けられておることは理解するものでありますが、なかなか質問もしにくい、具体性に欠けているところも私は感じたところもあります。この1年の大事な方針であることから、確認も含めまして質問をいたしたいと思います。  まず初めに、施政方針の中の、1、過去からの再出発から。  (1)未解決の土地改良事業について具体的にお伺いしたいと思います。  (2)廃校になった小学校の活用についてもお伺いしたいという思いを持っております。どうかよろしくお願いします。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  皆さん、おはようございます。  (1)未解決の土地改良事業について具体的に言いますと、大安町の土地改良事業梅戸北地区でございます。昭和57年7月に県の認可を受けた事業で、昭和59年に工事は完成をいたしましたけれども、相続の問題等で、30年以上、そのまま最終換地ができない状況にありました。それで頓挫していたわけですけども、近藤勝司課長とか三和朋美さんなど職員の御尽力により、平成26年に県の協議において、相続困難者の相続人が死人を名義として換地処分を進めることを承諾いただきました。その関係で、死人登記という手法でやっと解決のめどがついて、最終的にはこの4月をめどに登記の完了予定になっております。  それともう一点、梅戸の伊勢松で、補助を受けずに杉山砂利が主体となってやられた工事なんですけれども、それも40年近く頓挫していたのが、昨年、解決して、最終的な登記が完了しました。職員の粘り強い取り組みによりまして、一つずつ解決に向かっておることを表現させていただきました。  (2)廃校になった小学校の活用についてです。  藤原町の五つの小学校について見通しを少しお話しさせていただきます。  西藤原小学校につきましては、地元自治会、大貝戸、坂本地区からの御要望により、地元の交流事業も含めて、山小屋的な使い方で、今、進めさせていただいております。地域おこし協力隊を得て旧校舎の管理をしていただこうということで、予算化もさせていただきました。  東藤原小学校につきましては、体育館を引き続き指定避難所として使わせていただきます。その関係で、校舎をどう利用していくかということで、今、介護と障がい者の就労施設で御提案を一部いただいておりますので、それを具体化して、広く提案を公募をしていきたいと思っております。  白瀬小学校につきましては、現在、何の提案も地元からの要望もございません。ここは幹線道路があるため、大型車両の乗り入れが可能であることもPRしながら、企業誘致も含めて広く公募をしていきたいと思っております。  中里小学校についても、地元から御要望はありません。しかし、ひきこもり経験者の生活訓練場所ということで、私どもで提案させていただいてますが、まだ具体化をしておりませんので、ある程度、具体化してきた段階で地元に説明をさせていただいて、その中で地元の御意見をお聞きしながら進めていけたらと思っております。  立田小学校につきましては、地元篠立、立田自治会から要望をいただいております。地元から活性化の拠点として事業化についての申し出がありますので、具体的な形で検討をしております。  立田地区は国の補助事業に乗れないかということで、東京農業大学と連携いたしまして、小学校の活用計画でおかきなど米菓子の試作、加工工場計画の策定をいたしまして、山村活性化支援交付金の申請を行っているところでございます。  以上です。 ○議長(林 正男君)  傍聴人の方に申し上げます。傍聴人の方々は、いなべ市議会傍聴規則を厳守くださるようお願いいたします。  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  小学校の活用、現在のところを細かく説明していただいたところであります。  まず、(1)未解決の土地改良事業について、大安町時代からの懸案であったことは理解したのですが、これが解決したことで、今後、市にとってどのようになっていくのかをお聞きしたいと思います。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  未解決でしたので、最終換地が受けられず、自分の土地でありながら、自分の名義で土地の登記がされていない状況です。耕作されていたり、家が建っているけれども、底地は他人の名義だという問題がありました。ずっと30年、40年、そのままの状況であったのが、やっとめどがついてきました。その報告も含めて、過去の負の遺産を放置せずに解決していくという決意を持って、職員の皆さんに御尽力いただいて、やっとめどがつき出したということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  今のことは、私の聞き方が悪いのかもわかりませんけども、個人の土地の換地が無事終了したことは理解するんですけれども、換地することによって、市にとっては、施政方針の中にも言われとるぐらいですので、市にどのようなメリットがあるのか、答弁できましたらお聞きしたいです。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  いなべ市が旧大安町から引き継いだ町営改良事業でございました。主体となってやった土地改良事業が終結していないということは、裁判を起こされたときに被告になる可能性もあります。それが解決できたことは、非常に市として喜ばしいことで、めどが立ってきたことは画期的なことであります。  皆さん、御存じないかもしれませんが、関係していただいた梅戸北、南金井、門前の地主の方には切実な問題で、以前も小川克己議員から一般質問もあったと思います。御記憶のある方もあると思いますけども、区画整理事業土地改良事業の最終換地ができていないのは重大な問題でございます。そういった重大な問題を解決できることは、市にとって大きなメリットでございます。被告にならずに済むということでございますので、御認識を新たにしていただくとありがたいと思います。  以上です。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  そのことについては非常に強い思いを訴えられておるということであります。私は施政方針にも書かれておることで、市にとって何かあるのかなという思いがあったということであります。  それで、過去からの再出発の中で、施政方針の中にほかにも書かれておったことがあります。私はちょっと気にかかったんですけど、大安町時代から用地の買い取りを始めて25年ということで、借金は他の事業の余剰金で返済したとも書かれております。  皆さんも記憶にあると思いますけど、数年前に物議をかもしました野入溜の件でありますが、野入溜の件については、今年度も門前自治会さんには非常に御協力していただいておるんですけど、門前自治会さんに対しまして、野入溜の土地賃借料として960万円、また、野入溜保守管理委託料は緑地帯の管理の費用であると思うんですけども、これに120万円が予算化されております。両方合わせると年に1,000万円を超えているということです。  そこで、現状、この裁判が終わってから、どのような形で門前自治会との減額、また、買収についても交渉をされたのか、その経緯をあったらお伺いしたいと思います。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  通告書にはございませんけれども、答弁をさせていただきます。  野入溜につきましては、最高裁で結審しておりますので、その正当性は御理解いただいていると思います。平成9年から大安2期工業団地計画でデンソーの603工場と今の敷地になっております安全走行のテストコースの誘致をさせていただきました。  野入溜には希少種があり、自然保護しなければいけない土地がございました。もう一点は、60ヘクタールの大規模な開発には、緑地面積が必要になってまいりました。その自然保護をしなければいけない鳥取神社名義の土地と緑地帯を重ね合わせ、鳥取神社にはそれを売ってくださいということでお願いをしておりましたけど、借地はいいけれども、売却はだめだという強い意志がありましたので、借地という形で変えさせてもらいました。そこを買収するための費用はデンソーさんからいただいておりますので、18億円の利益が土地開発公社に生まれました。  その当時、旧大安町は前林工業団地というゴルフ場の頓挫地を工業団地にするということで20億円の債務負担行為がありましたが、東山工業団地と野入溜を買収せず借地に変えたことで18億円浮き、20億円の債務負担行為を消すことができたと。今、員弁土地開発公社は、資産はあっても、事実上、借金はございません。それはなぜかといいますと、野入溜の収益が土地開発公社の借金を全て消しているためです。その大もとは野入溜にあると御理解いただけるとありがたいと思います。  ちなみに高いのか安いのかでございますけど、60ヘクタールの開発について10ヘクタール規模の緑地が必ず必要で、野入溜の単価は平米当たり年間96円の借地料です。あじさいクリーンセンターの借地料が431円25銭で、阿下喜の斎場が平米当たり550円と桁が違いますので、御理解をいただけるとありがたいと思います。  以上です。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君に申し上げます。通告書に従って質問をするようお願いいたします。  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  今、市長にお話を受けましたが、私は通告書に従っとるという思いを持っております。それについては、大安町の時代から24年ということで、土地問題のことであるということです。私はここで市長に対して追求しようという思いは全然持ってないんですけども、ただ、予算化もされておるということで、少しでも交渉して、門前自治会さんに御理解していただいて、それで買収することができたなら、毎年、1,000万円いっとることが、例えば1億円で買ったとしたら、将来にツケが回っていかんのじゃないかなという思いがある。  先ほども市長も言われました。私もお話もさせていただきますけども、他のところで協力金として借地料が出とるということで言われたんですけど、私はそういう意味で言ったわけでもありませんし、その辺のところも御理解していきたいなと思いますし、やはり担当の部署の方には、根気よく毎年門前さんに行っていただいて、何とか将来のいなべ市のために減額等の交渉をしていただきたいなという思いを持っていたのであります。答弁要りません。  1番については終わりたいと思います。  小学校の利用の件でいろいろ細かく説明もしていただいたのですが、理解するところです。小学校の活用については、いろいろ話も来とるということで、そこでちょっとお聞きしたいのは、いなべ市の外郭団体もあると思うのですが、その団体に利用方法についてもお話にいったというようなことはありますか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  済みません。外郭団体がどこを指されるのかよくわかりませんけれども、私どもは、最終的には自治会にお借りいただくときには、随意契約でさせていただきたいと思います。地元の自治体から借りたいという申し出がありましたら、それは公募をする必要がないと理解しております。  自治会以外の団体からお借りしたいという申し出があったときには、公平性を担保するために皆さんにお諮りする必要がありますので、一旦、公募という形式をとらざるを得ないと考えております。  公募をしたけれどもどこからも提案がなかったということでありますと、私どもはやる意味がございませんので、一つでも公募していただける業者が見つかった段階で、公募をしていきたいと思っております。ですから、今、小学校の現状だけは申させていただきました。ある程度、具体化して、公募に足るようなところが1件でも見つかった後に、公募をしていけたらと思っております。今、外郭団体とおっしゃられましたが、私のお聞きしている情報の中にはございません。  以上です。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  市長のさっきの答弁の中でもあったと思いますが、民間事業者さんにということも言われとったんですけども、民間事業者さんからも、使わせてくれという話は、今のところ、ないということですね。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  先ほど申させていただきましたように、西藤原小学校につきましては、地域おこし協力隊の方でということで、自治会からの要望もございます。  東藤原小学校につきましては、介護事業者、障がい者の就労施設という形で、二つの福祉団体から申し出があります。  中里小学校につきましては、ひきこもりの経験者の生活訓練ということで使いたいという申し出があります。  立田小学校については、自治会そのものが動いておるという現状です。  以上です。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  西藤原小学校については、土石流等の災害によって危険度、そしてあの小学校、私も昨年もお邪魔したわけですが、非常に老朽化も進んでおるというようなことで、このことで市長は、以前、私が記憶しとる部分によると、あそこの学校については、ちょっと先ほど申しましたように、土石流等の関係で危険さもあって、余り使う用途はないかなというふうに言われとったということを私は覚えております。そのことからすると、過去の意見との整合性というを私はちょっと危惧するところがあるもんで、その辺のところをお聞きしたいと思います。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  県の再調査によりまして、西藤原小学校のプールは特別警戒区域に入っておりますので、流路工という形で施工が予定されております。
     その他の校舎、グラウンドにつきましては、見直しにより特別警戒区域から外れましたので、警戒区域ではありますけど、特別警戒区域ではなくなったと御認識いただけるとありがたいと思います。  以上です。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  ちょっとお話しさせてもらうと、合併前、北勢町の折に、分校2校が廃校になったという事例があります。校舎については木造で老朽化しとったということで解体されたんですけれども、地元の要望で、運動場の利用要望があったということで、運動場の管理も含めて認められたということがあります。  それで、今現在、ちょっとお話を聞いたところによりますと、管理、グラウンドの除草も大変ということです。当時はやはり歴史的なものということと、地元の思いもありますもので、そのときはその判断をされたというわけですが、今になって管理が大変ということで、何とか市に返せんかなという話も聞きました。そんなこともあって、地元の方々と十分に話をしていただいて、今後、将来のことも含めていかなければならないのかなと思っております。  小学校の活用については、単なる経費の削減と捉えるのではなく、いなべ市にとって非常に大事な活用資源ということで、将来に有効な利用方法を、今後、検討していただきたいという思いを持っております。  では、次に移ります。  2、にぎわいが広がるまちから、いなべ市は他の市町と比較しても、地形にも恵まれており、建設中の道路、また、計画中の道路も含めて、将来的に道路網が充実していきます。そうした状況の中で、企業誘致は絶対に進めていかなければならない事業であると私は考えております。  そこで、施政方針にもうたわれておるということで質問をしたいと思います。  まず、(1)都市計画と企業誘致から。  ①積極的な企業誘致をどのように進めておられるのかお伺いしたいと思います。  ②新たな工業団地の造成計画や規模、そして場所が、現状の中で少しでもわかっていればお伺いしたいと思います。  次に、(2)ジビエ肉の流通から。  9月議会において、具体的な内容もわからないまま補助金がついているということで、ジビエ肉の食肉加工工房の建設事案が可決されました。そのようなことも含めてお伺いしたいということで、①ジビエ工房食肉加工能力はどれほどか。  ②加工前の捕獲獣の確保はどのように考えているのか。  ③ジビエ工房と猟友会とのかかわりは。  (3)グリーンツーリズムから。  全国的に少子高齢化が進行した市で人口が減少する中、いなべ市でも担い手不足による地域の減退、また、空き家、未利用施設の増加、高齢化や獣害被害による耕作放棄地の増加などが課題となっております。このような課題を解決するためにも、住みたい、住み続けたいと思われるまちづくりを行い、人口流出に歯どめをかける必要があります。このようなことから、過疎地や高齢化が厳しい圏域内の中山間地域において、住民を主体とした体験型、着地型観光として着目した取り組みとして実施をされております。そのことが地域の活性化や振興を図ることを目的としているということです。  そこで、①川原、鼎、篠立、古田での現在の活動状況と今後について。  そして、②この地域での地域おこし協力隊のかかわり方について。  ③現在の地域おこし協力隊は何名か。また、やめられた方は何名いるのかです。よろしくお願いいたします。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  (1)土地計画と企業誘致について答弁させていただきます。  企業誘致につきましては、近隣市の中でも積極的に企業誘致をしております。都市整備部を中心に企業訪問、PRをさせていただいております。近隣市には負けない陣容と訪問を繰り返しております。その成果で、今もヤマザキマザックさんが建設中で、福助工業、豊田合成が工場を建設中で、間もなく竣工予定です。そういったことを引き続き積極的に行っていきたいと思いますし、三重県の企業立地課と連携をとり、いろいろな情報を集めながら推進していきたいと思います。  しかし、造成済みの工業団地はこれでなくなりました。未利用の土地で広い面積を持っているのが、前林工業団地サラダコスモ用地であった福祉センター跡地が2カ所あるのみでございます。  今後、どう造成をしていくかです。オーダーメイド方式でこの地区を開発し、環境アセスメントを含めてやってほしいというような企業立地では、企業はそこまで待たないです。  バブルの時代は、建設業者とか銀行さんなど、いろんな方がリスクを冒して土地を確保され、そして環境アセスメント、砂防などの許認可事項をクリアして造成され、企業の誘致を待つことが可能でしたが、土地の値段は下落傾向にあります。金融機関も建設会社もそこまでのリスクはとらないといったところで、市がリスクをとらなければ、誰もとらない状況にあります。近隣市は土地開発公社という形でリスクをとってきました。それが大幅な赤字となって、土地開発公社の解散を計画され、実行されておられるところがほとんどでございます。  先ほど申しましたように、いなべ市は幸い、過去の土地開発などで余剰金がございましたので、借金なしに資産だけ持っているので、有効活用ができる本当に恵まれた環境にあるということで御理解いただけるとありがたいと思います。土地を確保しているだけであれば、今、黒字ですが、造成工事をしようとすると、新たな借入金を起こして造成工事をする必要があります。債務負担行為で議会の御承認を得て進める必要があります。ですから、新たな土地を開発していくことには大きなリスクが伴うと御認識いただけるとありがたいと思います。  現在、前林工業団地とサラダコスモの用地であった2カ所を、国、県で造成をやっていただいている状況でございます。  具体的に申しますと、前林工業団地については、青川の残土処理場として土を運んでいただいております。開発するには知事権限の許認可事項がありますので、県にお願いすれば、知事権限の中で全てでき、非常にスムーズにいきます。青川のしゅんせつ、残土処理をしていただくことにより、森林を伐採し、低いところに埋めて、平らな土地をつくっていただいている状況でございます。  サラダコスモの土地についても同じでございます。あそこも国、県に、一時、土置き場としてお貸しさせていただいております。造成して、平らな土地としてお返しいただく約束のもとにお貸ししておりますので、最後は真っ平らな土地ができ上がるということですので、その後にゆっくりと企業誘致をしていけたらと思っております。  前林につきましては横に活断層がありますので、企業誘致になかなか結びつかない場合は、太陽光という形で進めていきたいと思っております。  (2)の①ジビエの食肉加工能力でございますが、1日の処理頭数は最大で3頭でございます。  ②加工前のジビエの確保はどのようにするのかでございますけど、地域おこし協力隊お一人で、直近で、8カ月の間に鹿97頭、イノシシ29頭、計126頭を捕獲しておりますので、なりわいとしてやっていただくに当たって、300頭ないし400頭、年間確保できると考えておりますので、心配は御無用かと思っております。  ③ジビエ工房と猟友会のかかわりでございますけれども、ジビエ工房は基本的に衛生管理上、立ち入りは限定せざるを得ませんので、不特定多数の者が出入りすることはできません。ですから、猟友会の皆さんと直接のかかわりはないと考えております。  (3)グリーンツーリズムにつきまして、①平成28年度からメニュー開発と受け入れ態勢の構築を目的に、川原、鼎、古田、篠立、それぞれの地区で地域住民を講師としてウインナーづくりの体験、そして座禅体験、パールトマトの寒天づくり、そして地域の特色を生かした小さなごちそう体験を実施させていただいております。  平成29年度には街歩きマップを作成し、3月17日には全地区のツアーを予定しており、地域の受け入れ態勢を強化するための研修も実施しております。  事業としましては、地域おこし協力隊の皆さんを中心に小さなごちそう体験を今後も定着化し、おもてなし技術、顧客の声を集約し、サポートを行っていきたいと思っております。  ②地域おこし協力隊と地域のかかわり合いでございますけれども、小さなごちそう体験の運営の支援、独自の企画立案、実行、大学や行政との連携調整やPRなどを地域おこし協力隊の皆さんにやっていただいております。  日常的に地域のイベントにも参加し、地域住民とのかかわりやニーズの把握、地域資源の再発掘なども積極的に取り組んでいただいております。  ③現在、地域おこし協力隊は何名か、また、やめられた方は何名かの御質問ですけれども、平成27年度から地域おこし協力隊を導入し、23名を委嘱させていただきました。現在は18名の隊員が活動を行っております。  グリーンツーリズム関係の地域おこし協力隊は4名で、23名委嘱したうち任期の途中で退任した隊員は3年間で5名、うちグリーンツーリズム関係は1名でございます。  以上です。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  2、にぎわいが広がるまちの中の、(1)都市計画と企業誘致から、今の答弁の中でも、急いでやらなければならないということも言われましたし、逆に、要望があってから進めていくということも言われました。どっちなんかなという思いがあったところです。  私は、今の企業は待ったなしということが現状であると思います。企業にとっては1年、2年が勝負ということで、創業を望まれているところがたくさんあることも聞いております。そのことからも、大事な企業誘致でありますので、プロジェクト的なものを組んで、早急に考えていっていただきたいという思いを持っております。そのことについて、市長の考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  先ほども申しましたように、現在、すぐに売れる造成済みの土地がない状況ですから、売りたくても売れません。造成が必要になってまいりますが、相手も決まらないうちに造成しようとすると、多額の資金が必要になってまいりますので、今、確保している土地2件につきましては、国、県に造成を頼んでいる状況でございます。  以上です。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  市長のお考えが大事なことであることは理解しております。このことについては大きく触れるつもりはありませんが、最後に、経済が活性化することで、定住、移住、そして過疎化に対する対策にもつながるということで、次世代の育成、社会福祉、防災対策を確立して進めていけると確信をしております。  以上のことから、都市計画と企業誘致については、絶対に進めていかなければならないという思いを持っておりますので、ぜひとも担当部の職員の方には、全力を挙げて企業誘致に力を入れていただきたいという思いを持っております。  次、(2)ジビエ肉の流通から質問させていただきます。  ジビエ工房では、先ほど1名がどうのこうのと言われたんですけども、何人の方が従事されるのですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  現在、地域おこし協力隊1名でやる予定でございます  以上です。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  私も、以前、他のところで研修で行ってもおります。1名でやられるということですが、1名で本当にこの工房ができるとは思えないんですけど、1名で全てこの仕事ができるということで理解してよろしいんですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  可能と思われます。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  次に、②加工前の捕獲獣の確保でありますけど、これについては、例えば近隣の市町から捕獲獣の持ち込み等の要望等を求められたときにどのような対応をされるのですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  鮮度の問題がありますので、非常に難しいと思います。地域おこし協力隊の方がみずから捕獲して、みずからさばきます。時間の勝負で、1人でできる範囲の施設になっておりますので、御理解いただけるとありがたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  今の話を聞くと、これから建設を進めていくということで、中の内容については、これから委員会等でもいろいろ審議されると思うんですけども、地域おこし協力隊の方1人のために建てたわけでもないし、まず初めにこのきっかけは、獣害対策であったと理解しております。  先ほども示されたように、みえジビエとかいろいろ肉の流通ということで、衛生管理という問題は非常に大事なことではあるんですけども、このことについても、市民全体を巻き込んでいくような形で進めていくべきと思うが、そのような考えはありますか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  解体施設につきましては、場所を決定するのに非常に苦労いたしました。その段階で、小規模でということで限定させていただいております。もしも、解体をして、ジビエをなりわいとしてもいいという方があらわれて、受け入れる地区があるのであれば、市として新たなジビエ工房の建設を検討していきたいと思います。運営される方がいらっしゃること、地元がそれに賛同されること、その二つの条件が整わない限りできないということです、  以上です。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  猟友会とのかかわりについて、猟友会の方は衛生面も含めてこの工房とは余りかかわりがないとおっしゃられておりましたが、私の思いは、猟友会の方には非常に獣害対策等でお世話になっておったということで、以前は猟友会との是非ともそういう施設をというようなことも考えておられたことも聞いております。それから猟友会を大事にしていかなあかんのじゃないのかなという思いを持っております。  猟友会の幹部の方からお話を聞いたところ、我々は獣害の問題では市に貢献をしてきたつもりだと。そんな工房を建てるということは、先ほど関係はないと言われたんですけど、何の話も聞いとらんと言われておりました。  しかし、捕獲と保護は違うからといって、やはり獣害の問題については同じであるということで、私はおかしいんではないかなという思いを持っております。そのことについて、何かありましたら。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  猟友会の方にはいろいろ有害鳥獣の駆除について御協力いただいております。本当にありがたいと思っておりますし、猟友会みずから山小屋なんかで実際にさばいて、お肉を非公式にですけど流通されておられます。それはそれとしてやっていただいたらいいかなと思います。  正式にみえジビエという形で実際に流通に乗せようとしますと、保健所の許認可事項を全部クリアし、衛生管理上、全く問題のないお肉を流通させようとしますと、施設が必要だということでございます。その施設についてが猟友会さんにも事前にお話をさせていただいております。猟友会の皆さんは副業で、それをなりわいとしておられる方は、私の認識ではいなべ市にはいらっしゃらないと思います。副業としてやっておられる方はいっぱいみえるんですけども、地域おこし協力隊の方はなりわいとしてやっていき、正式に流通に乗せていこうという志を持ってみえますので、国の補助金100%を利用して、地域の皆さんにもお願いをして、ジビエ工房という形までできました。これは議員の皆さんからの強い要望があり、市は動いたと認識しており、その要望に従って、我々はジビエ工房までこぎつけてきたと認識しておりますのでよろしくお願いします。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  今、最後に言われたこと、私、気になるんですけど、議員の方が決めたと。私は市民の方以上に、先ほどから言いましたように、猟友会の方には非常にお世話になっとるということで、何遍も言いますけど、捕獲方法も違うし、衛生面ということも理解するんですけども、同じ方向を向いておるということで、このことについては、ジビエ工房の内容、こういうふうにやっていかないかんもんで、なかなか参加もしてもらいにくいという話をされたことがあるのかを、もう一度、お聞きしたいと思います。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  再三、申しますけども、ジビエ工房については、保健所の厳しい管理下に置かれますので、不特定多数のものが出入りすることはできませんし、鮮度が問題ですから、近くで捕獲できたものだけを速やかにさばくことが鉄則でございます。不特定多数の人が出入りして、とったから、おまえさばけというものではないということで御認識いただけるとありがたいと思います。  猟友会の皆さんで、保健所をクリアできるようなものをしたいということであれば、改めて市として補助制度をつくるなり、何かを考えていきたいと思います。現在、猟友会から、我々がなりわいとしてジビエを積極的に流通に乗せていきたいというお声は私の耳には届いておりません。あくまでも副業としてレジャーとして取り組み、有害鳥獣として捕獲まではしますけども、それをなりわいとして精肉までするという方はいらっしゃらないという認識です。よろしくお願いします。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  私はお話をしたのかなという思いがあって、市長も強い勢いで言われておることは、私の言ったこととちょっと違うんですけど、これについては、今後も委員会がありますので終わりたいと思いますけど、最後に、猟友会の方々には、先ほども申しましたように、今後も獣害対策では協力していただく、絶対になくてはならん存在であると理解しております。捕獲方法は違っていても、今の事業のことについてはきちっと事前説明をしていただくことで、工房の方と今後は緊密な関係を続けていただきたいという思いを持っております。そのことについては進めていただきたいと思います。  それでは次に行きます。  (3)グリーンツーリズムの再質問なんですけども、この事業に参加している自治会の住民の方からお話を聞きましたが、いなべ市から、今年度から地元自治会のイベントなどに対しての補助金は出ませんと言われたそうです。始めたときと現在の対応は全然違うと、非常に怒ってもおられました。そのことを踏まえて、補助金については、平成30年度で終了するものと理解をしておりますが、補助金がなくなった後、どのようにこの事業を継続されていくのかをお聞きしたいと思います。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  地方創生交付金の25万円の事業だと思います。特に辺地と言われている二之瀬を除く4地区で、二之瀬にもお声かけさせていただきましたけども、その当時、お声がなかったということで、川原と鼎と立田、篠立の4地区で、辺地に当たる地域に後援させていただいて、地方創生で、今、いろいろな形で地域おこし協力隊の皆さんで活動をさせていただいております。それを違う補助メニューで、地域の皆さんには、東京農工大と一緒になって新たな提案をさせていただいております。  地域としてまとまっていただくことが大切でございますので、地域としてお金があるからやるんだ、補助金がなくなったらやめるんだというんじゃなくて、こういう町にしたい、おらがふるさとをこういうふうに活性化したいんだという熱き思いを持って、それに市役所も政府の補助金も入れてやりましょうかというのが原則でございます。地域の熱が冷めてしまったところについては、冷めた熱を起こすまで市役所がやるのは非常に難しゅうございますので、できる限り地域の活性化については、地元の皆さんが汗を流していただきますようにお願いしたいと思います。  以上です。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  私の質問の仕方が悪いのかもわかりませんが、市長、違うふうに違うふうに答弁されておるように理解をするんですけども、ただ単に補助金で、今現在、活動されておるということで、やはりこれについては、まず初めに、何もなかったところで、言い方は悪いけど、寝た子を起こすような形で始まった事業で、市は関係しておる自治会、中山間の中で過疎化の進んでおる辺地で、自立して活動していってくれということで始まった事業であると理解しております。そんな中で、私のとり方によると、補助金が終わったので、やる気がなくなったら、それはそれでしようがないという言い方では、非常に困る。活動された先には、やはり市民に対して気持ちを新たに持っていただくように持っていっていただくのも市の仕事であると私は思っておりますが、そのことについて、市長。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  全く地域として取り組みを拒否されるところまで市が出向いて、それをたきつけてやる気にさせることは非常に難しゅうございます。少なくとも、地元の皆さんが熱意を持って取り組める環境が整っていない限り、市としては動きにくいということです。自治会として地元を何とか活性化していこうという合意形成だけはしていただく必要があろうと思っております。たきつけて寝た子を起こしたと言われたらそれまでですけど、国の補助金は3年とかいろいろ限定されております。それについては最初から御説明をさせていただいております。熱があれば、新たな補助金を探してこいと言われれば、私どもは探しますし、そういった提案もさせていただいております。その提案を、頭から何もしたくないんだと言われたら、私どももなすすべがございません。私どもが提案をさせていただいて、国の補助金でこういうものがあれば次のめどが立ってきますよという御提案に対しては、真摯に耳を傾けていただけるような自治会であっていただきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君に申し上げます。残時間7分です。  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  市長、最後に、活動に感じておるところについては、ほかの補助のメニューも探してきて継続していくこともいただいたところであります。
     私たちもそのことについては、一度、私の言い方で寝た子をというような言い方があったということで、その辺のところは意味だけを理解していただきたいと思うところであるんですけれども、田舎の人ですもんで、いろいろ話していると、今回、いろいろ協力していただいた京都産業大学、また、四日市大学の学生を含めて、先生方にはいろいろ取り組み、それはそこの学校の実績にもなるというようなことで理解するんですが、その方はその学校へ行っとるんじゃないかなという疑いを持っておられるということも含めて、しっかりと市民の方に、今、継続されているということを理解していただいて、せっかくやってきたのでありますので、自立していけるような形で継続していただきたいなという思いを持っております。  次に、地域おこし協力隊について、地域おこし協力隊の中で移住を望まれている方はみえるんですか。 ○議長(林 正男君)  企画部長、岡 正光君。 ○企画部長(岡 正光君)  平成30年度で任期の最終年度を迎えられる方が、現在、隊員として7名みえます。起業支援という国の補助金がございまして、そこで何か起業をして定住をしていこうという思いの方には、補助金が100万円ございます。その補助金を検討されている方が3名みえまして、残りの方につきましては、私の感触としましては、何らかの形で定住を考えてみえるように感じております。  以上でございます。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  起業について、いなべ市に入って何かなりわいをしたいということについてはどうですか。 ○議長(林 正男君)  企画部長、岡 正光君。 ○企画部長(岡 正光君)  なりわいにつきましては、先ほど話もありましたように、佐藤さんのようにジビエなどで何らかの起業をということも考えてみえますし、活動の中から何かの起業をと思ってみえる方が、今の段階では大半であると考えております。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  地域おこし協力隊の活動に対しては、補助金は3年間支払われ、いろいろ活躍されている方もみえると思うんですけども、事業の終了後、活動実績等を見て、特に大事な移住、いなべ市に住んでいただくということもあって、先ほど言いましたように、起業等を考えてみえる方については、お金というのではなしに、何らかの形で市はかかわっていかなあかんという思いを持っているんですけども、そのことについてはどうですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  お言葉を返すようですけど、地域の皆さんがよそ者を受け入れる歓迎ムードをつくっていただく必要があろうと思います。よそ者を排斥するような雰囲気であれば、地元には定着いたしませんので、そういった啓発も市としてはやっていけたらと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  川瀬利夫君。 ○11番(川瀬利夫君)  私の聞き方が悪かったかもわかりませんが、思いとしては、残っていただける方があったら、お金だけじゃなしに、いなべ市として何らか形で、側面からも協力していくべきではないかなという思いを持って質問させていただいたわけであります。  最後ということで、補助金ありきで進められた事業であったとしても、その事業には各地域の住民、また、真剣に現在も活動されておるのが現実であります。今後、補助事業がなくなったとしても、市はその責任を自覚して進めていかなければならないと思っております。  そして、議会としても、今年度から各事業の検証、評価、そして監視機能の充実を一層図っていくところでございますので、執行部の方々にはこのことに御理解いただきたいということを伝えさせていただいて、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(林 正男君)  政和会、川瀬利夫君の代表質問を終了します。  ここで、暫時休憩します。                午前 10時07分 休憩                午前 10時20分 再開 ○議長(林 正男君)  会議を再開します。  休憩前に続き、代表質問を続けます。  次に、質問順位2番、いなべ未来、岡 英昭君。  15番、岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  15番議員、岡 英昭でございます。いなべ未来を代表して、代表質問をさせていただきます。  市長の施政方針の冒頭に、新たな元号とともに再出発と題して、来年、平成31年5月、新庁舎が完成し、新たな元号とともにいなべ市は再出発しますとありますように、かしこくも、現在の今上陛下が4月30日御譲位あそばされ、いなべ市の新庁舎が完成し、供用開始となる5月1日には、新しい天皇陛下が御即位践祚あそばされます。ことしの年末に発表される新元号とともに、こぞって国民の精神もすがすがしく改まるものと思われます。  その準備、序奏となるべく、残り少ない平成の御代の1年となる重要な平成30年度であります。  そこで、1、いなべ市の新たな取り組みについて。  (1)過去からの再出発ということでお聞きいたします。  未解決の土地改良事業として、いなべ市の懸案事項であった篠立地区の養鶏場跡が篠立きのこ園として農と福祉の拠点となるよう障がい者の就労の場と生まれ変わり、活用されることとなります。障がい者福祉が拡大され、少しでも生きやすいいなべ市となればと望むところでございます  そこで、これからも問題のある土地があれば、このように有効に活用すべきと考えるところでございますが、①市が再出発と捉える事業の詳細は。  ②再出発に当たり、どのような計画を持つのかお示しいただきたいと思います。  (2)ふるさと納税の再出発についてお聞きいたします。  全国ではふるさと納税の高価な返礼品が問題となっておりますが、いなべ市が新しく始めた古い楽器を寄附していただき、その楽器を小中学校で使用するというふるさと納税の形はテレビでも紹介されましたが、すばらしい取り組みとして評価を得ているところでございます。  そこで、①今回、市がふるさと納税の再出発としてクラウドファンディング型のふるさと納税を活用するということでありますが、活用しようとする事業はどんなことでしょうか。  ②この制度の活用の展望についてお答えいただきたいと思います。  (3)都市計画と企業誘致についてでありますが、現在、いなべ市の工業団地の空きがなく、企業誘致を積極的に推進することが難しい状況にあります。  そこで、都市計画区域を見直し、都市計画マスタープランを改定するということでありますが、①新たな工業団地の造成として具体的な計画があるのか。  ②財政負担の見通しについてお聞きいたしたいと思います。  (4)獣害に強い薬用植物の栽培についてでありますが、皆さんも御存じのように、いなべ市内の獣害被害が増大し、農家の皆さんの最大の課題となっております。薬用植物の栽培で被害を食いとめることができれば、そしてさらにそれが収入につながれば、それは大変ありがたいことであります。  そこで、この事業についてでありますが、①どこが中心となって行うのか。  ②獣害被害対策となる植物としてどのような植物を想定しているのか。  ③今後、どのように展開していくのかお聞きいたしたいと思います。  以上、よろしくお願いします。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  ①市が再出発と捉える事業の詳細は、②市が再出発に当たりどのような計画を持っているのかでございますけれども、過去からの再出発ということでは、先ほど説明させていただきましたように、梅戸北の圃場整備が完了し、篠立の養鶏場、40年来、悪臭とハエで本当に悩まされたところが、障がい者の就労施設、そして都市との交流の農園に変わります。そういったことを再出発ということで具体的にはイメージして書かせていただきました。  この詳細は、篠立きのこ園につきましては、障がい者就労支援B型で定員が20名です。現在も18名の障がい者が就労しておりますので、2名多く20名とさせていただきました。  立田農園につきましてはビニールハウス、そして貸農園で都市との交流事業が活発になればと考えております。  学校についても、先ほど説明させていただきましたように、廃校5校を活用していけたらと思っております。  次に、(2)の①クラウドファンディング型ふるさと納税を活用とする事業はでございますけれども、ことし予算計上させていただきましたのは、北勢線の終着駅サミットを100万円の事業予算を計上させていただきました。これは主催者の方に、市外からのボランティアの方が多いものですから、ふるさと納税を利用いただくようにお願いしております。大体100万円近くのめどが立ったということで賜っておりますので、その事業に補助をしていきたいと思っております。  それともう一つは、いなべ総合病院の内科医の確保事業で3,000万円を支出させていただきます。以前から、いなべ総合病院の医師は全員が名古屋市立大学御出身で、医局からの派遣でございました。財政的にいなべ市も支援しておりますので、いなべ市で納税をしていただくことになりますので住民票を移してくださいと、10年来、お願いをさせていただいておりますが、住民票を移すとなると、単身赴任で来られているドクターなどは、家族のいろいろな許認可事項とかが手間だから、住所は名古屋に置いてきたんというご返事でした。ですけど、今回、クラウドファンディング型のふるさと納税を開始するということで御説明しましたら、ふるさと納税であれば、全職員に声をかけられるということしたので、いなべ総合病院として、病院を守る意味でも取り組んでくださいということで、それについては御承諾をいただいております。  とりあえずいなべ総合病院につきましては支出で3,000万円を計上させていただきまして、寄附口座という口座を大学でつくっていただくことにより、医師2名の派遣をお約束いただけるような形で持っていこうと思っております。  今年度につきましては、それは医師の寄附口座の代金ですので、クラウドファンディングが減額になったとしても、3,000万円の支出は必要でございますので、そのまま継続をさせていただきたいと思います。  クラウドファンディングのふるさと納税が満たなかったり、逆に多く集まったときは、次年度の補助金で考えるということで御相談をさせていただいております。平成30年度は、医師確保事業について3,000万円の支出は確定しているということで御理解いただけるとありがたいと思います。  終着駅サミットにつきましては確定しておりませんが、主催者がふるさと納税で集められるという御意向でございますので、必ず集めていただきます。集めていただかなければ、補助額は減額になると御理解いただけるとありがたいと思います。医師の事業とは全く別で、医師の場合は次年度に反映し、ほかのイベントについては当年度に反映するということで御理解いただけるとありがたいと思っております。  それと、さまざまな市民活動をやっていただいております。そういった市民活動にも、きらきら基金のような企業の皆さんからの募金によりまして、少額ではありますけれども、いろんなボランティア団体に資金が回っております。それでボランティアが成り立っているところもございます。そういったところにもこのふるさと納税という仕組みが成り立つような形の制度設計をしていきたいと思っております。市民活動の発展に寄与するようなふるさと納税にしていけたらと思っておりますので、御理解をいただけるとありがたいと思っております。  いなべ市の新たな取り組みについて、(3)都市計画と企業誘致でございますけれども、都市計画の部分につきましては、藤原工業団地で誘致が決まりまして、ほぼ空き地がなくなった状況でございます。藤原地区は都市計画そのものがなく、工業団地といいながら、都市計画上の工業団地にはなっていない状況です。藤原工業団地を名実ともに工業区域として指定できるような改正をマスタープランの中でさせていただきたいと思っております。その改正点が一点でございます。  企業誘致につきましては、先ほども申しましたように、残っている土地が前林とサラダコスモの総合福祉センターの用地で3ヘクタール近くありますけども、そこしかございませんので、それの造成を現在は国、県にお願いをして徐々にやらせていただいております。それを思い切ってするのか、新たな土地を造成するのかは議論の分かれるところでございますので、慎重に検討していきたいと思います。現在のところは、県、国の事業で着々と進んではいますので、御理解いただけるとありがたいと思います。  ②企業誘致に関する財政負担の見通しですけれども、工業団地を造成する場合には債務負担行為やいろいろな形で議会の御承認を得る必要があると思いますけども、今の工業団地としてなっていない土地開発公社の土地か、民間の土地を御紹介することにつきましては、全く財政負担は必要がなく、リスクはございません。リスクのない範囲は精力的に引き続き企業誘致をさせていただきたいと思いますけども、二桁以上の億がかかる莫大な事業につきましては、議会の皆様とも御相談させていただきながら進めていきたいと思っております。  (4)獣害に強い薬用植物の栽培につきましては、具体的に申しますと、平成30年度から平成32年度までの3カ年で、中山間地における薬用植物実証栽培により、栽培技術の習得、安定栽培、供給する体制を確立し、産地化に向けた取り組みを進めたいということです。  ①どこが中心となって行うのかという御質問は、東貝野良質米生産組合という地元の農事組合法人に取り組んでいただきます。  栽培する植物はトウガラシ、ショウガ、ヨモギ、ドクダミを想定させていただいております。東貝野地域の畑地20アールを予定しております。  ③今後の展開ですけれども、三重県など支援機関による栽培技術の確立に向けた指導、助言及び三重銀総研、九鬼産業株式会社による供給先の開拓など、耕作組織、支援機関が協力いたしまして、産地化に向けた取り組みを進めてまいりたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  1点目の土地改良についてでございますけれども、先般、東員町が東員駅周辺の開発を発表したんですけども、いなべ市において東海環状もできてくるもんで、高速道路沿いでの土地改良とか、阿下喜駅周辺の土地改良といったものは、考えとしてテーブルの上にありませんか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  東員町の詳細はちょっと認識しておりませんが、中学校の移転がメーンだとお聞きしております。中学校という大規模なものがあり、それに付随した形で商業施設ないしは住宅開発と一緒にすることによって、農振農用地の解除に旧大臣権限が動いたのかなと思いますけれども、核となる大部分を占めるのは中学校かと思います。  現在、いなべ市には大規模な公共施設の移転はございませんので、なかなか難しい状況にあろうと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  状況が違うということで理解いたしました。  (2)のふるさと納税のことですが、先ほど御説明いただいた、目標を設定して、3,000万円は払うということでございますけれども、クラウドファンディング型のふるさと納税を活用する事業において、それぞれ目標金額があるわけですが、その金額が達成できなかったときには、足りない部分だけを市が補填すると理解してよろしいんでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  病院以外は、集まったものから経費を引いた分がその事業者にわたりますので、補填はいたしません。  病院につきましては、お医者さんの人件費で年度できっちりと担保する必要がありますので、年度は必ずお支払いします。それ以外はボランティア事業とかイベントなどの事業ですので、それについては、集まった分の資金でもってイベントなり事業をやっていただくということですから、それについて補填をすることはありません。よろしくお願いします。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  わかりました。総務省は寄附をしていただいた方と継続的なつながりを持つ取り組みや、使い道を地域の実情に応じて、工夫した事業については財政支援をしていこうという、ふるさと納税のさらなる活用の推進をしておりますが、いなべ市としてどのように展開をしようと考えておみえになりますか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  国としてさまざまな補助メニューがありますので、その補助メニューに合致して国費が入るようであれば、積極的にそういう国費も活用させていただきたいと思っております。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  さまざまなメニューがあると思いますので、研究していただいて、よりよい資金をいただけるようにお願いしたいと思います。  ふるさと納税につきましては、寄附をしていただく方は、少なからずいなべ市に関心を持ってみえる方であろうと思うんですけども、そういう方のために、移住希望者に対して定住対策や移住対策はやってみえるんですけれども、さらにその方たちも含めて展開をされていく考えはあるんですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  移住相談を土地整備部の中に設けております。地域おこし協力隊で移住促進窓口のような形の地域おこしをやりたい方もいらっしゃいますので、そういう方に御協力いただきながら、移住についてのPRをしていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  いろんなPRも重ねていただいて、魅力あるいなべ市だなということを実感していただいて、多く移住していくことが大切だと思っております。  (3)になりますが、前林工業団地につきましては、青川の残土置き場になっておることやら、太陽光発電事業の方向でというお話も聞いておるわけですけども、大安インターの開設も間近に迫っておりまして、その周辺への新たな工業団地の造成ということ、これは先ほど川瀬委員のところで、リスクを伴うことでありますので、オーダーメイド方式ということで答えられておるんですけども、施政方針の中には、この機を逃さずに積極的に取り組むとあるわけですけども、大安インターの開設も間近になっておりますので、その周辺で積極的に造成をやる考えは全くありませんか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  規模によりけりで、小さな規模でありましたら、白瀬小学校であれば、市の土地であり、解体するだけで工業団地にはなるという形ですが、大規模なものであると環境アセスメントが必要になってまいります。前林については、既に遺跡調査などは終わってますので、そういったものを県にお頼みして残土置き場といいながら造成をしております。その中でPRをして、ここに立地したいという企業がいらっしゃれば、急ピッチで予算を投入して造成することも出てこようかと思っております。その間に何も企業誘致がなければ、県のペースで造成をして、太陽光がいけるのであれば、太陽光ということで考えております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  地元としても関心がある工業団地ですので、できるだけ早く方向性が見えてくるといいなと思っております。  先ほどちらっと出ておったかと思うんですけども、大安インター近くの、以前、大安町福祉センター建設用地となっておった広大な土地なんですけども、現在はこれも同じように残土置き場となっておりますが、これをさらに開発なりしていくという考えはないでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  今、インターチェンジの工事中ですので、工事として利用いただいております。来年の春には工事が終了いたしますので、その段階で造成をしていただいて、返していただけましたら、造成済みの土地ができます。横にはインターチェンジが来ますから、PRしやすい土地でございます。いろんな角度でPRして、できましたらもう少し市民が集えるような何かアミューズメントも含めた施設が来ればいいのかなと思います。サラダコスモの場合もそうで、単なるもやしの製造工場ではなくて、レストランとかそういったものをということでしたが、養老のほうに行かれるということで決められたと聞いております。岐阜県庁との戦いに敗れたという認識です。岐阜県が岐阜県から出さなかったという感じかなと思っております。井戸まで掘っていただいたんですけれども、残念な限りです。何かインターチェンジのそばの立地を生かした施設が誘致できればいいかなと思います。余り安易に売却してしまうのではなくて、立地的に非常にいい場所でございますので、しばらくいい相手先をいろいろ探していけたらなと思っております。  以上です。
    ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  サラダコスモの場合はお膳立てをしてあげたのに、結局は残念なことだったということであります。そういうことで、インターチェンジの近くということで大変いい場所で、いなべ市にとっては宝でございますので、本当に一番いい活用をしていただく方向で考えていただきたいと思っております。  (4)の有害鳥獣と絡めた植物のことなんですけども、試行錯誤の段階という説明をお聞きしたんですけども、既に販路的なことも決まりつつあるのかなという気がするんですけども、説明を聞きますと、理化学的にも夢のある取り組みだと私は感じました。ぜひとも実り多く、成功していただくものと期待しております。  次に、2に移らせていただきます。  2、市民の暮らしの安全について、4点お聞きいたします。  (1)身近な公共交通として、北勢線についてお聞きいたします。  先日、新聞報道で、平成29年度旅客収入及び輸送人員が過去最高になったとあったわけでありますが、今年度も赤字がやっぱり予想され、市から7,000万円の補助を続けるとしていますが、将来的な展望をどのように考えておみえになるのでしょうか。  (2)身近な公共交通、福祉バスについてでありますが、これまでさまざまな市民の声を聞いて、利便性を高める努力をしてきてはいただいておりますけれども、①市民のニーズにかなった施策となっていると御認識いただいておりますか。  ②今後、高齢となり、運転免許証の返納者が増大する傾向にあると予想されますが、生活を守るための足の確保が必須です。そこで、どのような対応策を考えているのか。  ③福祉バスの今後の計画についてお聞きいたしたいと思います。  (3)大災害への備えについてお聞きいたします。  大規模災害が発生したときは、被災地への応援や避難場所として支援の受け入れなど、広域的な取り組みになるわけですけども、①広域での取り組みはどこまで進められておりますか。  ②広域で取り組むためには共通情報をどのように伝達するかということですが、市町間の情報伝達手段をどのように考えているかお聞きしたいと思います。  (4)戦没者慰霊碑の整備についてであります。  昨年、2地域の慰霊碑の整備をしていただきましたが、ことしは明治維新から150年を迎える年であります。改修をいただいた石槫の慰霊碑なんですけども、これを、私、見ますと、西南の役から戦没者のお名前が刻まれておりました。建立につきましては、昭和31年とあって、もう62年もたっております。北勢町麻生田野の忠魂碑も含めて、風化しておるのではないかとか、傷みが激しくなっているものと思われます。  そこで、①各地域にあるものの実態と改修計画は。  ②麻生田野の整備と平和記念公園化への詳細を示していただきたいと思います。お願いいたします。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  (1)身近な公共交通、北勢線につきましては、平成28年度で257万人、過去最大の乗車人員になっております。特に通勤の方が多くなっております。通学については若干減ったりしておりますけれども、通勤の方がふえていて本当に喜ばしい限りでございます。過去最高の乗車人員で赤字幅も減ってはきてますけども、平成28年度につきましては2億9,000万円の赤字です。安易に解消できる赤字幅ではございませんので、今後とも、財政支援を続けていく必要はあろうと感じております。  (2)福祉バスについてでございますけれども、自治会の御要望によりまして、定期的に停車場、ルート改正もさせていただいてきました。来年度につきましては、新庁舎便も計画しておりますので、より市民のニーズにかなうようにしていきたいと思っております。  ②運転免許返納者への対応でございますけれども、福祉バスを初めて利用される方の多くが、自家用車で自由な時間に移動していただいていた方でございます。そういった中で、福祉バスといえどもバスでございますので、運行時間は制限され、幾分、不便を感じられるという思いはございますが、ある程度、停車場で待っていただくことも必要になってまいります。予約制のデマンド交通の提唱もありますけれども、物すごく人口が密集しておるとか、面積が狭いところでは有効かなと。それとは逆に、余りにも広大で人口密度が疎でありますと、デマンド交通が効力を発揮する。いなべ市の場合は、どちらも中途半端で、デマンド交通には電子知能を利用しても難しい状況であろうと思っておりますので、しばらくは福祉バスという方向で利便性を高めていきたいと思っております。  次に、③今後の計画ですが、来年度、新庁舎便を増設し、伊勢治田駅から福祉センターへ1日6便を予定させていただいております。  続きまして、(3)大災害への備えについて、①広域での取り組みの推進については、桑員地域はいなべ市、桑名市、東員町、木曽崎町の2市2町で災害応援協定の締結を既にしております。北勢5市5町の枠組みも、現在、企業防災を含めた災害対策、そして緊急輸送路の確保について協議を進めております。広域での防災対策を県が中心となって働きかけをしていただいている状況でございます。  ②市町間の情報伝達手段についてですけども、桑員地域2市2町と県の桑名地域防災事務所につきましては、同じ周波数のデジタル簡易無線を整備しておりますので、既に近隣市町の身近な情報伝達が可能でございますので、よろしくお願いしたいと思います。  (4)戦没者慰霊碑につきましては、市内の個人を除く戦没者慰霊碑は40基ございます。北勢町が6基、員弁町が12基、大安町が16基、藤原町が6基でございます。  その内訳として、旧村が建てたものが6件、自治会が20件、遺族会が14件、計40件でございます。  管理は自治会ないし遺族会でやっていただいておりますが、老朽化が厳しゅうございますので、平成29年4月に、自治会補助金として戦没者慰霊碑整備補助金という制度を創設し、倒壊の危険性が高く、早急に修理が必要な忠魂碑につきましては、補助交付を行っている状況でございます。2分の1の補助で、最高限度額は250万円と決めさせていただき、石槫地区の忠魂碑は本当に立派に変えていただき、ありがとうございます。それと、門前自治会が忠魂碑の改修をされており、2件の実施をされておられます。  麻生田野の員弁郡有地にある慰霊碑は、員弁地区遺族会が管理をいただいておりますけれども、そこにつきましては、土地開発公社の事業により、平成30年度に用地を取得し、2.8ヘクタール公社で購入し、0.5ヘクタールを駐車場に、2.3ヘクタールを昭和電線ケーブルシステム株式会社の工場用地に提供させていただきます。それにより、200台程度の駐車場は確保します。問題はトイレでございます。下水道区域ではございませんので、昭和電線ケーブルの工場の中にトイレをつくっていただいて、遺族会の平和記念式典、年2回、憲法記念日と終戦の日にやっていただいてますけど、そういうイベントのときは、昭和電線のトイレを利用いただけるということで、昭和電線さんとは合意させていただいておりますので、双方がいい形で開発行為ができたと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  (1)の北勢線についてでありますけども、高速道路もインターもできて、そして市内の道路網も拡充してきております。そんな中で、自動車の利用が非常に増してきておると、先ほど市長も言われたんですけども、そういう中で、北勢線は利用したことないという人や、ほんの一部のもののために税金を投入しているというような、北勢線への補助金に否定的な声が私は聞こえてきておるんですけども、当局としてそういう声を把握しておられますか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  今のところ、市民からはそういった無駄だということはお聞きしておりません。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  直接はないかもわかりませんが、そういう利用しない、車中心の人にとっては、北勢線に金を多く投入しておるんじゃないかという声もあるということを理解いただいて、公共の足ですので、うまくバランスをとって、北勢線に対する考え方を進めていただき、補助金のあり方も考えていただきたいなと思っております。  (2)の福祉バスについてであります。  バス停の数をふやすとか、増便ということは考えてみえませんでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  一昨年、大安線については大幅な改定をさせていただきました。それで平塚、中央ヶ丘地域の増便は大分改善されたかなと思っております。  ダイヤ改正とか停留所の改正は非常に困難をきわめ、地元の皆さんのいろいろな利害が絡んできます。余りにも多くした場合は、到達するまでの時間が物すごくかかってしまって、利便性を失うことになりますので、バランスをとりながらさせていただいております。今年度についてはダイヤ改正の計画はございませんけれども、いろんな要望は賜っていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  市民のニーズにかなった福祉バスになっておるかということでありますけども、踏み込んで、さらにアンケートをとって、先ほどの便数についてとかバス停をふやすとかといった、路線を拡大するということ、これは新しい庁舎ができれば1便多くして七つの路線になるんですかね。そういったニーズにかなっておるかどうか、改めてアンケートをとって、福祉バスについて認識を新たにするといった考えはないでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  アンケートをとりますと、期待感が膨れます。今のところ、増便が難しい状況でございますので、しばらくは今の状況でお願いできるとありがたいなと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  わかりました。  ②免許証返納のことでありますけども、警察等も含めて免許証の返納呼びかけがふえております。返納によって移動手段をなくされた人への、福祉バスで、先ほど市長からもお話があった、デマンド方式とか予約制とかいうことについてバスを活用するということは、今のところ考えていないということであります。それではタクシーはどうかということでありますが、先般、NHKで放送されておったんですけども、長野の山間地で乗り合わせをしてタクシーを安く利用でき、買い物等に活用しておるという、タクシーといったものを活用する施策は考えておられませんでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  視覚障がい者に対してはタクシー券を発行させていただいておりますが、健常者につきましては、無料の福祉バスがございますので、できる限りそちらを利用いただけるとありがたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  交通弱者と言われる方々への交通施策は充実していただきたいということを要望して、(3)大災害について、広域での情報についてでありますが、いなべFMを推進していく考え方はないでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  もともと東日本大震災のときにコミュニティエフエムが物すごく防災上役立ったということで、防災利用が広まっております。コミュニティエフエムそのものが防災から発したものでございますので、できる限り利用させていただきたいと思います。現在はいなべFMの中で定期的に市の情報を流していただいておりますので、さらに連携をとっていきたいと思います。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  そのようにお願いしたいと思います。  (4)の遺族会とのことでございますが、遺族会につきましては、東員町も含めての組織だと思っておるんですけども、そういうことでいきますと、いなべ市の平和公園ということで、これ、東員町との協議はよろしいんでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  旧員弁郡の郡有地ですので、桑名市の久米村も入っておりました。桑名市につきましては、数年前に買い取らせていただいて、東員町につきましては、今回の圃場整備で土地の東員町の権利はいなべ市が買い取らせていただくことで既に合意をさせていただいて、東員町長にも東員町の遺族会の皆様にも忠魂碑平和記念構想は全てお伝えして了承をいただいております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  両方の市町で順序よく進めていただきたいと思います。  3、子どもの未来について。  (1)情報新技術(ICT)を活用した教育の推進ということで、①効果をどのように考えてみえますか。②指導するための人材確保は。③費用は。  (2)小中学校の整備について、①状況と、②計画をお聞きしたいと思います。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  ICTにつきましては、未来教室とエドテックという経済産業省の資料をつけさせていただきました。基本的に国の大きな流れがエドテックという未来教室に集約されております。  2ページをごらんいただきますと、世界が第4次革命時代に入ったんだと。世界では創造性とか課題設定、解決力を軸にした人材の開発競争が進んでいるんですよと。だから学びの改革をしなきゃいけませんねということが大きな課題です。  3ページを見ていただきますと、その中で大事なのは、ICTのいろいろ大きな目的の一つが、右の未来教室エドテックの求められるものということで書きました。1番、全ての基礎たる非認知能力の向上。要は、認知能力というのはIQのように、数字、算数であったり、学ぶ力であったり、そういった図れるもの、客観的に認知できるもので、今まではそればかりが学力を言われてました。  ですけど、非認知能力、仲間と一緒にやるとか、好きなことに没頭して、みずから問いを立てて一歩歩みだし、周囲を動かし、諦めずに柔軟に限界を知らず、前例にとらわれず行動する人格形成と、こういった前向きに捉えていくような、そういったはかれないもの、そういったものをもっと向上していきましょう、それを新しいテクノロジーでやりましょうと。  2番は、社会、仕事、趣味と学びの接続強化ということで、社会課題を解決する。要は、教科書にあるものを学ぶという受け身ではなくて、何かものをつくる。要はドーナッツをつくるんだと。そしたらドーナッツはどういう原料でなっているのかを研究する。そしたらドーナッツの栄養はどうなんだと。一つ何か目標がまずあって、その目標達成について学んでいく。目的が先で、その手段たる学びを後でやると。昔はそういう現実と産業が身近でしたが、今はわからない分野が多くなっておりますので、身近じゃなくなり、受け身の姿勢が多くなりますので、社会課題を解決する、チェンジメーカーと国は呼んでますけど、そういった人を育てたいんだと。  3番目は、個別化、効率化。要は、ICTを利用しますと、今までは、皆さん、一斉教室で一斉に先生が一斉に言い、それを生徒が学ぶという姿勢でしたが、電子黒板とかアイパッドとかそういうものを加えることによって、理解度とか興味とか個別に合った教育が別々に可能になってきます。家庭に持ち帰って、予習、復習がクラウドでできるような、インターネット回線を利用して、家で予習、復習ができるような環境が最終的には目標です。そういったことをすることによって、大きな成果が生まれるであろうと。  ICTを導入することはあくまでも手段です。ICTだから計算力が早くなる、英語なら英語力が高くなるというイメージでおられるかもしれませんけど、そうじゃないんですよと。やはりコミュニケーション能力を高める。容易にみずから発表できる機会がふえるわけです。そういった認知能力を高めていこうというのが、このICTの教育の情報技術を利用した教育の推進で、今、十社小学校で実証実験をやって、大きな成果が出ております。その成果が必要であれば、教育長に答弁をいただきます。  私からは以上です。 ○議長(林 正男君)  教育長、片山富男君。 ○教育長(片山富男君)  今、市長が答弁いたしましたように、十社小学校でICT教育の実証実験をさせていただきました。4年間をかけて、電子黒板、タブレット、書画カメラ等、ICT機器を活用しての授業を展開してまいりました。  その中で、子どもたちが学習意欲が非常に高まったということと、子どもたち一人一人が主体的に学ぶ姿があったという効果があります。それともう一つが、確実に学力が向上いたしました。  そういうような非常に教育的効果がある中で、これから全ての小学校にICT機器を導入いたします。電子黒板、タブレットを導入して、全ての小学校でICT機器を活用した効果的な授業に取り組んでまいります。  以上です。 ○議長(林 正男君)  小中学校の整備は答弁されましたか。  教育長、片山富男君。 ○教育長(片山富男君)  申しわけありません。  (2)小中学校の整備でございますが、施政方針にも書いてございますように、間もなく笠間小学校が完成いたします。その完成とともに、4月から新しい校舎で授業が開始いたしますので、そのためにかかわる施設、設備の整備等を進めていきます。  それともう一点は、大安中学校の屋内運動場の照明をLEDにとりかえることによって、照度の確保と耐震補強にもつながるという部分がございます。  もう一つが、藤原中学校のテニスコートでございます。藤原中学校のテニスコートは生徒の利用はもちろんしておりますが、そのほかに一般の市民の方々にも使っていただきます。人工芝が非常に老朽化してまいりましたので、張りかえを計画しております。  その他、個別の施設については、今、具体的な整備計画は持ち合わせておりません。  以上でございます。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君に申し上げます。質問時間、5分弱でございます。  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  新技術、機器については、きのうの参議院予算委員会でも、東京の麹町中学校の例を挙げてみえまして、非常に教育効果が上がるものだと言ってみえました。  しかし、そういう機器を生かす教育も、それを指導する人がないと始まらんわけでございます。そういう面で人材確保が必要だと思うんですけども、新学習指導要領本格実施に向けて、現在、移行期間中でございますが、プログラミング教育も入りますし、英語教育も入ります。そうした新技術を指導する人材確保の面での人事構想は新年度に向けて順調に進んでおるんでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  ICT支援員という形で、学校の先生ではない外部からのICTに特化した支援員を北勢町に3名、員弁町に2名、大安町に4名、藤原町に1名、計10名を増員する予定でございますので、安心していただけたらありがたいと思います。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  非常に教育のあり方を変える画期的な教育改革になるかと思います。そういった面で期待をしておるところでございます。  最後に、わかっておればということで聞かせていただきますが、老朽化している小学校の中で、丹生川小学校の改修については計画はありますか、どうでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  平成9年に大規模改修をしておりますので、現在のところは耐震も大丈夫でございます。いずれ、地域の皆さんと一緒になって、学校のあり方を検討できる機会がありましたら、そういう場で議論をしていきたいと思っております。
     以上です。 ○議長(林 正男君)  岡 英昭君。 ○15番(岡 英昭君)  ありがとうございました。市長が掲げられました平成30年度の施政方針が着実に市民のために福祉向上になっていくことを切望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(林 正男君)  いなべ未来、岡 英昭君の代表質問を終了いたします。  ここで、暫時休憩します。                午前 11時20分 休憩                午後  1時00分 再開 ○議長(林 正男君)  会議を再開します。  休憩前に続き、代表質問を続けます。  質問順位3番、創風会、伊藤智子君。  7番、伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  こんにちは。よろしくお願いいたします。  いなべ市議会議員、創風会所属の伊藤智子でございます。議長の許可を得ましたので、創風会を代表いたしまして代表質問を始めさせていただきます。  一般質問は何度もしてまいりましたが、代表質問は初めてですので、どうぞよろしくお願いいたします。  代表質問は、市長の施政方針からということでございます。会派にて何度も勉強会をし、日沖市長の施政方針を読み、考えてまいりました。そして、先日の開会日では、日沖市長から、いなべ市の再出発に向けての心強い施政方針演説をお聞かせいただきました。  昨年11月の改選により、このたび、私ども、片山秀樹議員と篠原史紀議員を迎え、清水隆弘議員を会派長とし、4名で創風会も再出発し、5回目の代表質問となります。  日沖市長の施政方針の中身ですが、財政状況については、一般会計に過去最高の281億円を計上しました。新庁舎、笠間小学校などの建設事業がふえたためです。そして、235億円という上限額いっぱいの合併特例債の有効活用について述べられました。  また、市税歳入につきましては、引き続き堅調でありますが、地方交付税が合併の特典がなくなり、徐々に減少されること、特別交付税は東員町との定住自立圏構想や地域おこし協力隊の増員により増額ということにも触れられました。  具体的な施策は、広がる暮らしの安心、広がる子どもの未来、広がる支え合い、にぎわいが広がるまちとして、広がるをキーワードに、それぞれの分野ごとに平成30年度に取り組む方向性が述べられました。  二元代表制のもと創風会は市政のチェック機関としてだけでなく、市長、行政との共同経営者としての自覚をし、さまざまな具体的な政策を提案してまいりたいと思っております。  会派の名前のとおり、将来のいなべを市民の皆様とともにつくり、そしていなべの息吹を風にし、4人の議員が互いに切磋琢磨し、行動してまいります。どうぞ皆様、今後もいなべ市議会会派の創風会の活動にぜひ御注目いただき、御支援をよろしくお願いいたします。  それでは、具体的に代表質問に入りたいと思います。  まずは、1、にぎわいの森オープンに向けてです。  私たちの会派創風会は、一貫してこのいなべ市の地方創生への取り組みでありますにぎわいの森構想について賛成の立場でした。単なる新庁舎の統合、建設に終わらせてはいけないとのスタンスです。財政的に非常に有利な合併特例債をこのような形で使うことは、大いに市民にとって有意義であると考えます。もちろん市民の方々にはいろいろな御意見があるのは承知しております。臨時議会も開かれましたし、可決、否決につきましても、議会において拮抗いたしました。しかしながら、議会の総意としては可決でした。ゆえに、あと1年でのオープンです。地方創生の取り組みと申し上げましたが、挑戦するからには成功しなければなりません。  そこで、具体的に四つの事項についてお尋ねいたします。  (1)にぎわいの森の本契約と運営事業者との選定のプロセスは。  (2)にぎわいの森と阿下喜の商店街との連携施策は。  (3)にぎわいの森を地場産業振興にどうつなげていくのか。  (4)にぎわいの森を定住人口増加に向けてどうつなげていくかです。  よろしくお願いいたします。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  (1)にぎわいの森の本契約につきましては、完成後、確定した工事費に基づき使用料を算出することから、その締結時期は平成30年度末ごろを予定しております。完成して、国の補助金ではない市の持ち出し分を償還期限の30年で割った数字を家賃として請求させていただきますので、建設費が確定しないと家賃も確定しないということになります。建設費が確定した後の本契約となります。概算ではわかってはいますけども、実際の契約行為については、建設費がわかった時点でということで御理解いただけるとありがたいと思っております。  続きまして、運営事業者の選定プロセスでございますけれども、にぎわいの森全体の運営につきましては、当初、各店舗が連携をとれるように市役所が直接行ってまいります。  しかし、将来的には公務員がするのではなく、より戦略的で自由な組織運営、国ではDMO(ディスティネーション・マネジメント・オーガニゼーション)といった組織をつくりなさいと。地域にある観光資源に精通して、地域と協力して観光や地域づくりを行う法人を立ち上げていきなさいということがありますので、DMOの設立をし、にぎわいの森だけではなくて、阿下喜の商店街、いなべ市全体を観光資源と捉えてPRできるような組織体をつくっていけたらと思っております。  次に、(3)にぎわいの森と阿下喜の商店街の連携施策でございますけど、にぎわいの森の来訪者が阿下喜の商店街に足を運び、周遊できるよう、暮らしのシューレや上木食堂、岩田商店などに続く空き店舗や空き家の再生の推進をしていきたいと思っております。  現在、あげきのおひなさんなどの地域イベントをやっていただいてますけども、地域めぐりのマップづくりや看板なども、できるだけ統一性のある物で充実したものにしていきたいと考えております。  続きまして、(3)にぎわいの森を地場産業振興にどうつなげていくかでございますけれども、にぎわいの森の出店者の商品企画力やネットワーク、発信力を生かしまして、地元の生産者と連携して、付加価値が高く競争力のある商品を開発して、全国展開を図っていくことで、地場産業の振興につなげていきたいと思っております。  例えばフード生田(八百屋)でございますけども、地元の食材を名古屋のキッチュ・エ・ビオでPRをいただいたり、地元のスイーツを販売いただいたり、既にいろいろやっていただいております。地元の農家の皆さんが、趣味農家と言われるような小規模な農家さんでも、名古屋市場に、今、出展されておりますので、それはイクタフードさんが中に入ることにより実現しております。  それからフランス菓子のメーカーのラヴィルリエさんも、この間、地元の皆さんに菓子教室をやっていただきました。その後でお話をさせていただいたんですけども、和菓子に挑戦をしているんだと。お茶の席で出せるようなフランス菓子に、今、挑戦をされておられます。また、パリにも行かれるらしいので、そちらで和というものをPRできるようにとおっしゃっておりましたので、そういったことを観光資源に結びつけて、フランスの旅行者がいなべを訪問していただければありがたいと思ったりします。いろいろな広がりがにぎわいの森から生まれてくることを期待したいと思っております。  次に、(4)にぎわいの森を定住人口の増加に向けてどのようにつなげていくかということでございます。  総務省は、定住人口でも交流人口でもない関係人口という言葉を最近使い始めました。移住、定住につなげていこうとする関係のあるつながりをどんどん増加させていこうと思っております。そこにはふるさと納税とかいろいろな形もありますし、観光の誘客、そしてにぎわいの森が核となり、先ほど申し上げた地域振興会社のようなものが最終的には核となって、観光振興、地域振興を担っていただけるような組織になってくれたらなと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  本契約の契約書の内容について、建設が終了しないとということでしたけれど、家賃だけの問題ではなくて、ほかに何かありますか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  もともと、料理さんであれば料理教室とか、八百屋さんであれば、地域の食材を名古屋にPRいただく、そしてまた、食材として加工品をしていただくとか、地域振興的な要素も、当然、一番最初から申し上げておりますので、そういった地域の振興に寄与いただけるような項目は載せていきたいと思いますし、出店者の皆さんはそれは認識をしていただいております。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  その点は前と変わりはないですね。  私たち創風会では、1月31日の臨時議会で、にぎわいの森建設が市民にとって楽しみであり、市民にとって役立っていると実感できるよう、市は全職員で全力を尽くして努力していただきたいと討論で申し上げました。  にぎわいの森経営には、行政にはグリーンクリエイティブにぎわいの森推進室のようなものが必要かと思いますし、市長が前回も前々回もおっしゃってたみたいに、例えば株式会社いなべといったものを想定しているとおっしゃいましたね。それが、今、言われたDMOというものに当たるんでしょうか。1月31日から1カ月ほどがたちましたが、今のこういうものが必要だというのはわかったんですけど、実質、そういう会社とか事業者を選定し始めているのか、何か進展はありましたでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  選定するんではなくて、市役所の職員が店舗をコーディネートする役目を最初はしますよと。それが形を変えて、公務員だけではなくて、民間事業者で今後やっていく。それは選定するんじゃなくて、結局、形を変えていくということで認識をいただけるとありがたいと思っております。どういう形になるのか、株主は市になる可能性もあるということは、市が中心となってやっていくという話です。外部に丸投げして委託するものではなく、市が独自にやっていくんですけれども、形態としたら、市役所がいろいろやろうとしますと、支出行為については大きな市役所の会計処理が必要で、非常に身動きがとりにくくなりますので、もう少し小回りの利く株式会社のような組織体に変えていく必要があります。そういったものをDMOといい、政府も地域振興会社のような組織を地域で独自につくっていきなさいと。それに対する補助金もあるということでございますので、全然別の会社に委託するのではないと御理解いただければありがたいと思います。  以上です。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  先日、2月5日に会派で栃木県宇都宮市にある道の駅ロマンチック村という農林公園に視察に行ってまいりました。  昨年、テレビのガイアの夜明けとかカンブリア宮殿で特集されておりましたので、皆さんもごらんになった方がおありになるかもしれません。ファーマーズフォレストという会社が平成6年から第三セクターで経営していて振るわなかったロマンチック村を、平成20年から指定管理者となって、今は年間140万人が訪れるほどにV字回復をさせて、全国でも有名なにぎわいのある道の駅にしました。  そういう業者がありまして、株式会社いなべと言ってみえたのと、今、大分進展したお話をいただいたんですけれど、この会社ですばらしいなと思ったのは、今、にぎわいの森でやろうとしているようなこと、プラス、さっき市長もおっしゃいましたけど、小規模農家が、今のイクタさんも名古屋のほうに出荷できるようにというのを言ってみえましたけれど、こちらもそういうふうにしてみえて、例えばトラックが、小規模農家さんはおじいさんやおばあさんで持ってこれないので出荷できない。出荷場にまで持ってこれないので、トラックがとりに行ったりとか、廃墟のようになっていたところ、採石場なんですけど、それを観光スポットにしたりとか、さっき市長もおっしゃいましたけど、ここは地域商社と言われるところで、今、全国的にこちらでプロデュースしていただいてやっていらっしゃるところがあるんですけれど、そういうところもありますが、初めは行政がしていて、それからそういう事業者と一緒にやっていくのがいいとおっしゃっていますけど、そういうところについては、もうめどを立てて計画をしていらっしゃるんでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  全ての事業は人でございます。それをマネジメントできる人、人材の確保が必要でございます。まだそういうめどは立っておりませんので、しばらくは行政主体でやらせていただきます。  以上です。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  わかりました。全ては人と私も思いますので、いいところを注意深く観察して、勉強して選んでいっていただきたいと思います。  私ども創風会では、にぎわいの森活性化持続のために、にぎわいの森に複合遊具の設置が必要ではないかと考えております。大きなもの一つでも結構ですので、複合遊具がにぎわいの森の近隣にあれば、主に乳幼児とか小学生の子どもさんを育ててみえる御家庭は必ずお出かけになられるんじゃないかなと考えております。この近隣には公園がありませんし、小さな子どもたちがゆっくり気兼ねなく遊べる場所があれば、若い親御さんたちのコミュニケーションの場としても、おじいちゃんやおばあちゃんの孫のお守の場所としても、遊具の設置は有意義と考えられますし、にぎわいの森の店舗でお買い物をする呼び水にもなるんではないかと考えます。遊具に設置について前向きに御検討いただきたいと思いますが、日沖市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  これも前の議会でも御答弁させていただいたと思いますけども、にぎわいの森は景観的に自然に配慮した、阿下喜にもともとあった森を生かすような、木もそのまま生かしております。そこにぱっと見て、不特定多数の人が行ける多目的遊具はカラフルで、事故のないように安全性に配慮したものになります。そうしますと、ちょっと違和感を感じる可能性がありますので、違和感を感じなくてもいい場所に、保健センターが療育も始めますので、できましたら保健センターの方向で、新たな土地が確保できるのであれば、そちらで遊具を設置していきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  ありがとうございます。今、申し上げたとおりの理由ですので、御検討いただいて、ぜひ設置していただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。  やっぱりにぎわいの森の事業はほかの市町村に在住の方々にとっては、まず訪れていただき、いなべ市を知るきっかけとなる事業だと思います。定住人口増加にもつなげるためには、雇用や住宅、そして市民アンケートで一番要望が高い交通インフラの整備などがあります。これらを総合的に考えて、にぎわいの森がにぎわいますよう、始まってからではなく、今が大切と思いますので、市の行政の方たちは心してしっかりとやっていただければと思います。よろしくお願いいたします。  では、次の質問に参ります。  2、野外体験保育の推進についてです。  まず初めに、三重県におきましても、子どもの自己肯定感の向上に効果があるとされる幼児期における自然体験を通して、子どもの生き抜いていく力を育むため、野外体験保育(野外を中心に地域の自然を活用する体験活動を取り入れた保育や幼児教育)の推進を図っています。  実際に、私ども、笠間保育園の野外体験保育に参加させていただいてまいりました。私も幼いころ、春夏秋冬、山や野原や河原で、毎日、1日も欠かさないほど遊んでおりましたので、光蓮寺山の笠間保育園児の遊び場の竹林は何にも人工のものがなく、とても懐かしく感じました。  そこで、手つかずの自然の中で、5歳児の子どもたちが5人ずつほどのグループをつくり、自分たちだけで話し合い、竹や落ち葉で工夫をして遊ぶ姿は、とてもたくましく大きく見えました。どんなにしっかりした小学生になってくれるんだろうととても感心してほほえましく見せていただきました。  三重県の調査では、野外体験保育の実施頻度が高い保育園施設ほど、多くの園児に自分から進んで何でもやる、さまざまな情報から必要なものが選べる、自分に割り当てられた仕事はしっかりとやる、人のために何かをしてあげるのが好きだなどの様子が見られる割合がとても高いということです。  実際に笠間保育園では、地域の方、先生方、保護者の方、行政と力を入れて頑張ってやっていってくださって、この県の調査結果にもぴったりと当てはまるのではないかと感じました。  そういった野外体験保育の実績を鑑みながら、質問事項に入らせていただきます。  (1)野外体験保育を認可外保育施設、無認可団体が行うものも含めて、いなべブランドにしていく考えはあるか。  (2)野外体験保育の浸透、普及には、保育者、保育施設への研修などの働きかけが必要と考えるが、どうか。  野外体験保育には三重県内の48%の保育施設がもっと取り組みたいと考えているが、安全性の確保や職員の負担についての課題が解決されてないことが、三重県健康福祉部子ども家庭局少子化対策課の平成28年3月の野外体験保育有効性調査で明らかになっております。  (3)グリーンクリエイティブとの関連性は。  よろしくお願いいたします。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  野外体験保育は三重県でも言われていることでございますけども、目標に向かって頑張る力、人とかかわる力、感情をコントロールする力、そういった非認知能力を高める効力があるということで、現在、国も、先ほどお見せしました未来の教育エドテック(エドケーションとテクノロジーを一緒にしたもの)の中でも、先ほど申し上げましたように、非認知能力を高めることが大切なんだと。  経済産業省の言う産業育成についても、教育で、4ページの左側の青点の三つめの②も出ておりますが、成長の基礎をつくる幼児教育の確立、これもその対象になってきております。だから、就学前、認知能力を高めるために野外保育、新しい教育の中で取り入れていくべきものだと私どもも認識しておりますので、今、教育改革をしようとしておりますけども、未就学児童についてもエドテックを利用させていただいて、先進事例となって、それがブランド化できればと思っております。  続きまして、(2)野外保育の浸透、普及に安全性の確保や職員の負担はいかがということでございますけども、安全性の確保や職員の負担軽減、フィールドの選定、保護者の地域とのかかわりについても進めていく必要がありますので、昨年度と今年度、三重県の野外保育アドバイザーの派遣を受けまして、笠間保育園で実践させていただきました。  県の評価も、笠間保育園の事例は、今後は自分たちで追及していく段階と評価していただいております。自立可能だと高い評価をいただいておりますので、この笠間保育園の野外体験保育をモデル事例として、市内の10園で展開する方向で準備を進めさせていただいております。笠間保育園の実践の報告会を開催いたしまして、子どもたちの主体性の芽生え、そして主体性を引き出し、育てる保育士のかかわり、保護者の変化、地域の協力について情報の共有を図っていきたいと思っております。  今後、各園の周辺の野外保育に適したフィールドを開拓して、地域の関係者や協力者への働きかけをいたしまして、保護者への説明、そして安全管理マニュアルなどを作成して、安全管理の確保に努めていきたいと考えております。  (3)グリーンクリエイティブとの関係でございますけれども、野外体験保育を通して保護者や地域の皆さんが、身近ないなべの自然の豊かさを再認識していただき、都会から自然を求めて訪れる人々との交流が生まれるものと。したがいまして、グリーンクリエイティブとは密接にかかわってくるものと考えておりますので、推進をしていきたいと思います。  以上です。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  初めに、きょうは自主的に野外体験保育をなさっている方々とか野外体験保育に興味を持ってみえるお母様方が子どもさんと一緒に傍聴に来てみえます。ちょっと後ろには見えませんが、お子さんと一緒なので、モニター室でごらんになっています。よろしくお願いいたします。  さて、野外体験保育は子育て世代の移住・定住促進の有効な施策の一つです。今、おっしゃったみたいに、グリーンクリエイティブにも密接な関係があって、それは来ていただく呼び水になるのではないかと考えます。  実際、長野県安曇野市では、野外体験保育を我が子にさせたいがために移住された方がたくさんいらっしゃいます。本市におきましても、少なくとも2世帯が移住されてきました。野外体験保育を移住・定住の促進の観点から、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  市民の皆様にいなべの特徴はというと、自然が豊富と皆さんおっしゃられます。身近な自然、里山の豊かさを改めて認識いただいて、そして自然に触れていただく機会を小さいころからしていただくのが一番かなと思っております。  今の60代以上の方は兼業農家が多うございました。村役は非常に人手が多くて、草刈り機なども、もっと手なれた方が多うございました。私どもの子どもの世代になりますと、自然と触れてないんです。そうしますと、村役といっても、そんなことはできない、しても鎌だけ持ってこられて、全然歯がきかないとか、昨日、自治会長会があったんですが、もう少し村役を狭めてほしいという要望もありました。そうじゃなくて、この自然を生かそうじゃないかと。それを資源として活用しようじゃないかと。そういった芽生えをする意味でも、やはり野外体験保育は重要かなと思っておりますし、何せ非認知能力が高まりまので教育にはいいというふうに県も国も言っておりますので、教育改革の一環として推進していきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  済みません、今の質問の最後は、移住・定住促進の観点からはいかがですかと言いました。
    ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  そういう前向きな方がいなべに移住をいただけるような呼び水になればと考えております。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  次に行きますが、市内在住者で、自主的に行っているさともり自主保育さんとかおさんぽの会てててさんとのかかわりとしまして、市はどのようなものがおありになるでしょうか。 ○議長(林 正男君)  健康こども部長、佐野謙二君。 ○健康こども部長(佐野謙二君)  議員御質問の野外保育の関係でございますけども、今、おっしゃられたように、市内には私どもが把握しとるのは二つの組織があると理解をしております。  その中で、やっぱり公立の保育園、私立の保育園も含めて、国で縛られておる部分の保育指針の中で公立等々は運営をしていかないけませんし、自主保育というのはそういったものから外れて、自由な発想の中で保育をされておるところが大きな相違点と考えておりますので、大きな保育の中では、市としてもかかわりを持って、どういったことが自主保育さんの中でうまく保育をされていくのか、市の保育の中にも生かせる部分があれば、それを参考に取り入れをさせていただきます。今、笠間保育園が県のモデルとして進めております事業を、平成30年度以降、全園も合わせまして取り組みを進めていこうと考えておるところでございます。  以上です。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  先日もこの方たちと一緒に研修をなさったんですよね。自主保育を行ってみえる方とも関係性を持続していただきまして、いなべの子どもたちが野外体験保育を通してよい方向に進むように、どうぞよろしくお願いいたします。  もう一つ、お願いいたします。  野外体験保育中に、先日、長野県では痛ましい事故が起きましたが、三重県のアンケートでもありますように、保育士さんや保護者にとっても安全性の確保は最重要課題です。この点につきまして、再度、お尋ねしますが、もう少し詳しく、どのように対応されるか教えてください。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  先ほど言った以上のことは今のところ考えておりませんので、安全性には万全を期していきたいと思います。  以上です。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  野外体験には小さなけがとかつきものですし、けがとか痛みなどは成長過程にとっても大切であるという面もあります。私たち大人も野外体験不足という面、先ほど市長がおっしゃられたように、若い方たちには特にだんだん少なくなっているところがありますので、ぜひ教育現場の研修の充実に努めていただきたいと思います。  いなべ市のこの自然の中で、今、市長も部長もおっしゃいましたが、野外体験保育を、さっき、移住・定住の話のところでもありましたけれど、外側にもPRをたくさんしていただいて、いなべブランドとなって、そして子どもたちにとって大きな力に発展していくように、頑張って推進していただきたいと思います。  それでは次に、3、情報通信技術(ICT)を活用した教育の推進についてです。  先ほど岡議員が尋ねられましたが、私たち創風会では、1月にいなべ市のICT教育のモデル校の十社小学校を視察させていただきました。そして、2月にはタブレット教育の先進地、東京都荒川区を視察してまいりました。  そこでは、先進地ならではのさまざまな問題が浮き彫りとなっていました。先進地荒川区から学んだことを土台に質問させていただきます。  (1)故障などのトラブルに対しての事務方のバックアップ体制は万全か。  (2)学校現場では何が負担増になり、何が負担減になるのか。  (3)学力アップに向けてICTをどのように活用するのか。  (4)クラウド化まで考えているのか。  (5)ビッグデータの集約まで視野に入れているのか。  よろしくお願いします。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  (1)故障などトラブルに対しての事務方のバックアップ体制ですけれども、これは先ほどちょっと申しましたように、教員とは別にICT支援員を10名考えておりますので、万全の態勢を整備するとともに、一歩踏み込んだエドテックを推進していきたいと思っております。  (2)は教育長よりお願いしたいと思います。  (3)学力アップに向けてICTをどのように活用するのかですけど、一般的に、先ほど申しましたように、学力アップなんですが、ICTを使ってより効率的に認知能力を高めることができます。それは新しいテクノロジーでできます。それとは別に非認知能力、主体的で対話型の前向きな心も高まるということです。意外と思われるかもしれませんけど、効果が既に上がっております。非認知能力を高めることにより期待を大きくしていきたいと思っております。  (4)クラウド化まで考えているかということですが、当面は全てサーバーを学校に置いての自庁方式になりますが、最終的には広域化という形で提案をしていきたいと思っております。できれば北勢地域5市5町で広域的に、デジタル教科書などソフト事業を一本化して、より効率的に国の補助金を得やすいような形にして展開できればなと思っております。  (5)ビッグデータへの集約まで視野に入れるのかでございますけども、革新的な能力開発技法(エドテック)を創出しまして、実証するに当たって、課題の抽出や効果の検証など、データを分析、検証する必要があると考えておりますので、ビッグデータという形で分析、検証していきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  教育長、片山富男君。 ○教育長(片山富男君)  (2)学校現場では何が負担増になり、何が負担減になるのかの部分についてお答えさせていただきます。  まず、学校現場での実際の負担増では3点ございます。  一つは、ICT機器を使うことへの不安感で、今まで学校現場になかったわけですので、それを使えるように教職員がそれに対する不安、子どもたちというのはやっぱりすごいなと本当に改めて思うんですが、子どもたちは非常に早くやれるわけですが、大人の教師のほうがやや不安があるという、正直なところ、そこがあります。だからこそ、研修していくというところがございます。  二つ目ですが、ICT機器の使い方を学ぶための研修、いわゆる少し不安感があるという教職員に、確実に教育効果のあるICT機器を使っていくことは、確実に子どもたちのためになりますよ、子どもたちの学力向上に役立ちますよということはわかっておりますので、そのためには教職員がそれをきちっと使いこなせて、子どもたちにも指導できる力を養っていかなければいけない、その部分での教職員の不安を取り除くための研修をこちらで準備をいたします。  市長申しましたように、ICT支援員はICT企業から派遣しております。この部分で、学校現場で実際に子どもの教育に当たるものではないノウハウを教えていただきますので、これは大きいなと思っておりますが、そんな不安、負担感がございます。  それから三つ目が、ICT機器を使った授業を工夫するための研究、今まではそういう機器がない中で授業をしておりました。黒板をもとにしてやっておったわけですが、それが電子黒板であったり、タブレットでやっていくわけですから、教育効果は絶対間違いなく上がります。それは十社小学校で実証済みですので、これを進めていくための研究が必要になってまいります。それが負担増の部分になるかと思います。  負担減のほうが非常に大きいなと思うんですが、一つはICT機器を活用することで、教材準備の幅が広がります。今までは本当に教科書の教材でどのように子どもたちにわかるようにという教材研究しかなかったわけですけども、ICT機器という中で、いろんな教材を提供するツールができたということがあります。これは非常に大きいです。子どもたちが本当に視覚的にもわかるという、これは大きいです。  それから、教材によっては準備が容易になります。今までは一つ一つ手作業でつくっていくような教材が多かったわけですけども、これからはICT機器でそれを置きかえることができます。これは完全な負担減になります。  それから三つ目は、ICT機器を活用することで個に応じた指導ができます。子どもたちがタブレットで自分で操作をいたします。それを電子黒板へ送ります。30人の子どもたちがおったら、30人が30通りの、自分はこうやって解いたよとか、こうやって考えたよというのが電子黒板にばっと映ります。そうしますと、その30通りで、A君はこんなふうにして考えたんだな、B君とA君は一緒の考えだねというように類型化もできるし、その子その子のつまずきもそこでわかる。限られた授業時間の中で一人一人の能力、あるいはつまずき、問題点が教師もすぐ把握できますし、子どもたち同士も、僕はここで間違ってる、私はここで間違っているということがわかるというところです。非常に効果があるということは、十社小学校で実践、実証済みでございますので、これを小学校に広げてまいります。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  (1)の問いなんですけれども、支援員を10名を雇われることで大丈夫とおっしゃったんですけど、私が言っているのは、荒川区職員の方が、すごく最後に心を振り絞っておっしゃっていたことがあるんですけれど、それは何かと申しますと、タブレット導入によりバックアップする事務方の方たちが多忙を極めて、そして疲れ果てていらっしゃいました。あそこは数が多いというのもありますし、電波が飛ばないとか、故障したとか、ランケーブルがうまくいかないとかですごく多忙になって、困ってみえて、すごく疲れ果てていらっしゃったんですけれど、市のほうではこれに合わせて、市の情報課の職員は増員される予定でしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  当然、教育委員会は強化いたします。  以上です。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  今、お聞きしようと思っていたことが、教育長が熱弁していただいたのであれなんですが、十社小学校で見せていただいたときに、先ほどおっしゃったみたいに、電子黒板に皆さんが送って、発表されて、一人一人がどう思っているかという考えがはっきりして、それでもって、使わないときはちゃんとふたをして左上に置くと決まっていて、とても整然とやってらっしゃったので感心いたしました。  十社小学校では学力アップになったし、先ほど全体についておっしゃったんですけど、十社小学校に限っての成果と課題をおっしゃっていただけますか。 ○議長(林 正男君)  教育長、片山富男君。 ○教育長(片山富男君)  先ほど教育的効果といたしまして、授業に学習意欲が本当に高まるんやと、このICT機器を取り入れたことによって、子どもたちは本当に意欲的に学習に取り組むという、その部分は十社小学校での姿です。十社小学校で学習意欲が高まったことや、そのことに伴って、先生方も大変授業がやりやすく、効果的にできるようになったということ、それからもう一つ大きいんですけども、今、教職員の勤務時間、非常に膨大になってきておるということで、このICT機器を使うことによって、非常に時間が短縮できるという、教材研究や何かでも、今まではずっとやっとったわけです。だけどもそれがICT機器を使うことによって、非常に短縮できるようになったという効果があって、それが結局子どもたちの学力の向上につながったということです。これはあくまで十社小学校の成果ですので、これを十社小学校だけじゃなくて、全ての11小学校に導入していこうというところでございます。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  ありがとうございます。よくわかりました。本当に先生方の労働時間が短くなるというのはすばらしいことです。それと準備できる質、授業の内容の質もかなり上がると思いますので、これはすばらしいことだなと思います。  全然違うところなんですけど、タブレット破損とか故障させてしまった場合の費用などはどういうふうになるんでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  それは保険でカバーできるものもありますし、故意であれば、その原因者に負担をいただくのか、市で負担するのか、何らかの形で負担せざるを得ないと思います。  以上です。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  保険もありますし、故意のときはその場その場で考えていただくということですね。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  最後なんですけれど、タブレット教育の先進地、荒川区では、図書館司書教諭を常時図書館に配置していらっしゃいました。図書館でタブレットを使って、書籍とインターネットのどちらが調べ物をするのに適しているかなどを考えて、それぞれのよいところを理解するという学習をなさっていたんです。  我が国でも、読み書きそろばんというものがありますけれど、つまりはアナログとデジタルとのバランスが重要かと思われますが、その点についてのお考えを教えてください。 ○議長(林 正男君)  教育長、片山富男君。 ○教育長(片山富男君)  ICT機器は効果的な使い方こそ学習意欲も高まりますし、学力向上にもつながりますので、やはりこの部分でこそICT機器を使うことが非常に効果的なんだということをきちっと吟味した上でやっていきます。タブレットだから何でもそうなんだと、それは全く違います。やっぱりきちんとつけたい力、議員、アナログとデジタルの部分とおっしゃいましたけども、それをきちっと見分けて、ICT機器を必要なところで必要な部分だけ使うので、1時間の授業の中で必要なところは、ごらんいただいたと思いますけれども、非常に集中的な部分でしか使っておりません。  以上です。 ○議長(林 正男君)  伊藤智子君。 ○7番(伊藤智子君)  ありがとうございます。安心いたしました。すごいことだと思います。野外体験保育をした子どもたちが、このICT教育を受けて、そして自主的にやっていく、非認知能力も高まるというのは、本当に人間としてすばらしいことと思いますので、いなべ市はそれに向かって突き進んでいただいて、子どもたちの健全な成長をよろしくお願いいたします。ありがとうございます。  これで伊藤智子の代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(林 正男君)  創風会、伊藤智子君の代表質問を終了します。  ここで、暫時休憩いたします。                午後  1時52分 休憩                午後  2時05分 再開 ○議長(林 正男君)  会議を再開します。  休憩前に続き、代表質問を続けます。  質問順位4番、かがやき、位田まさ子君。  16番、位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  それでは、16番議員、会派名、かがやき代表、位田まさ子です。新たな元号とともに、新しく会派を結成いたしましたので、よろしくお願いいたします。  それでは、議長の許可を得ましたので、代表質問をさせていただきます。  まず、1、広がる子どもの未来について。  いなべ市の子どもに対する数々の施策は、他の市町村の方から大変うらやましがられるほど充実しつつあります。  そこで、さらに子育てしやすい環境の前身となる具体的な取り組みとなるのか、次の事業についてお尋ねいたします。  皆さんが大体質問するであろうという項目をなるべく避けて、この質問なら質問がないだろうなと選びまして質問したところもあります。重複したところがたくさんあるので、本当に残念ですが、よろしく答弁をお願いいたします。  (1)子育てしやすい環境の取り組みについて。  ①「子育てコンシェルジュ事業」、「子ども総合支援センター(仮称)」の役割は。  ②「子育てコンシェルジュ事業」、「子ども総合支援センター(仮称)」設置により、市民のサービスは今までとどのように変わるのか。  ③「子ども総合支援センター(仮称)」が持つ専門的機能はです。  2問目は、今、議員が質問されましたが、私は違う角度で質問をなるべくしたいと思いますが、(2)幼児期の成長過程で必要な野外体験保育推進について。  新聞に2月15日、いなべ老人福祉センターで三重出前トークが開かれました。テーマが三重県子ども条例と野外保育についてであると報道されておりました。内容は、菰野町の森の風ようちえん、嘉成頼子園長が中心に立ち上げた三重北勢野外保育の会が企画し、県の少子化対策課長の報告でございました。  野外体験保育有効性調査での結果、野外体験保育が子どもの育ちにすばらしく有効であるという結果が出ております。室内での保育より野外保育が多いほど、子どもの創造性が生まれ、感受性も高まる。野外には子どもを主体的、主体性を身につけさせる力があると、野外保育の利点をそこで説明されたと報道されておりました。  私、その日は、出前トークには用事があり行けませんでしたが、後日、この新聞を読みまして、菰野町の森の風ようちえんにアポをとり、早速、保育を見学させて体験させていただきました。そして、嘉成頼子園長先生の熱い思いをお聞かせいただき、大変勉強させていただきました。その上で、次の質問をします。  ①野外体験保育による効果、必要性をどのように捉えているか。  今の議員さんの答えに大分あったんですが、もう一度、違うところもありましたら答えてください。  ②一歩踏み込んだ野外体験保育の展開、計画はです。  質問事項は以上です。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  (1)子育てにつきまして、①子育てコンシェルジュとこども総合支援センター(仮称)の役割の違いにつきましては、子育てコンシェルジュ事業につきましては、気軽に相談や問い合わせをできる場所を提供することがメーンテーマでございます。  こども総合支援センター(仮称)は、今度、保健センターのほうにできますけども、より専門的な見地から、支援や療育につなげる必要性があると判断した相談等について対応するものでございますので、より専門度が高いのがこども総合支援センター(仮称)で、一般的な相談業務から、市役所という敷居が高いところではなく、もう少し気軽に敷居が低いところでの相談を目指したのがコンシェルジュ事業だと御認識いただけるとありがたいと思っております。
     ②市民サービスはどのように変わるのかでございますけども、新庁舎ができて、保健センターができ、その中にこども総合支援センター(仮称)ができます。コンシェルジュ事業については相談業務で情報収集だけでございましたけど、保健センターの新設に伴い、新しく療育の分野の機材を充実させていただいて、新たなサービスが可能となるということで御認識いただけるとありがたいと思っております。  今は、相談を受け、情報収集して、チャイルドサポートが目指す途切れのない子どもの支援のワンストップの窓口、そして気楽に相談できる、それは現在も可能ですので、それをより充実させ、保健センターの新設に伴って、療育の分野に入っていくということで御認識いただけるとありがたいと思います。  ③こども総合支援センター(仮称)が持つ専門機能でございますけれども、新庁舎とともにできるこども総合支援センター(仮称)は、臨床心理士、言語聴覚士、作業療法士、発達支援アドバイザーを配置し、引き続き、専門的な相談や療育事業を展開したいと考えております。  次に、(2)の①野外体験保育の効果と必要性でございますけれども、効果、必要性については、非認知事業でございますので、やはり積極的な子どもたちをつくっていくことに尽きるかと思っております。受け身の姿勢ではなく、みずから一歩踏み出すような子どもたちをつくっていけたらと思っております。  野外体験保育を今は笠間保育園をモデルとしておりますけれども、残りの10の保育園に展開をしていきたいと思っております。そのためには安全性も鑑みまして、地元の皆さんと一緒になってフィールドを探し、そして充実した野外体験保育ができるように心がけていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  わかりました。子育てコンシェルジュ事業とこども総合支援センター(仮称)の役割を、今、聞かせていただきまして、子育てコンシェルジュ事業とはつまり子育ての案内人、ただ、こじゃれた言い方でコンシェルジュと言ってますが、案内人の方で、相談窓口になるということと理解しました。子育ての事業や悩みも相談できる窓口ということで、現在、まるさんかくしかくで行っている事業のことで、それは特別に予算がついたり人員が増加するためにこの施政方針に乗せたということではないんですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  現在ある子育てコンシェルジュという相談窓口事業を、引き続き、より充実させる意味で、予算上、組みかえが行われているだけで、予算の増額にはなっておりません。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  施政方針に述べてありましたもんで、これはまた何か新しく事業を始めて、どういうふうな予算がついてということなのかなと思いまして聞かせていただきました。  2番目は、子育てコンシェルジュの内容によって、子どもが調べとる間に支援が必要とわかったときには、最終的には適切な機関につなげますと書いてありました。新庁舎ができれば、保健センターのこども総合支援センター(仮称)につなげるということですね。ならば、新庁舎ができる間はこのまま専門的には何も上へ行ける段階のところはないということなんでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  臨床心理士も言語聴覚士も大安庁舎の中にいるわけではございませんけれども、いていただきますので、そこに相談をしていただけるということです。  今度は総合支援センターの中にいていただけますので、そこでワンストップサービスが可能だということで御理解いただけるとありがたいと思います。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  そうすると、新しく保健センターができまして、支援センターができたときも、大安のまるさんかくしかくではコンシェルジュの事業はそのまま大安に残るということですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  そのとおりでございます。まるさんかくしかくそのものが老朽化しておりますので、一部大安庁舎に移動する可能性もあります。いずれにしても、この近辺で残ると御認識いただけるとありがたいと思います。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  子育てはみんな一緒なんですけども、年いっとっても若いお母さんでも、みんな初めて経験してこうなってくるもんで、1年生でございます。二つの事業の子育て相談で悩みがあって、ちょっと調べとる間に問題があるようなことがわかってきて、相談窓口が一元化することは難しいかもわかりませんが、コンシェルジュと連携を強化するということはすごく必要ではないかと思いますが、そういうお考えはどうでしょう。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  もちろん連携しているわけですけど、市役所という敷居が高いところじゃなくて、一緒に遊んでいながら、何となく相談したいなという方のためのコンシェルジュでございますので、市役所じゃないところじゃないと効果が発揮できません。本体のところに相談に行かれる方は、相談に来ていただいたらいいわけです。そこまではしたくないけれども、何となく相談したい方のための相談窓口ですから、連携はしてますけど、違う場所じゃないと効果を発揮しませんので、御認識いただけるとありがたいと思います。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  わかりました。これらの事業により、より強固な子育て支援体制がいなべ市にできればますます安心です。コンシェルジュとしゃれた名前がついて、どんな事業かなと思って、興味を持ってこの質問をさせていただきました。連携の充実を図ることを切に願います。今までもしているんでしょうけど、さらに生かしていただきたいです。  以前、難聴の幼児を素早く見つけ、医師につなげて訓練をする、難聴の子どもの言語の訓練がこの近辺でできたらいいなということで、一般質問を10年ぐらい前にしたことがありました。  そのときは、市役所の保健機能では専門性が十分でなく、県の相談室へ行っていただくことがベストで、それが望ましいという答弁をいただいたんですが、支援センターが来年新庁舎と一緒にできた場合、今回のこども総合支援センターでは、専門的な機材を云々と書いてありますが、専門的な機材というのは、歩行訓練とか耳、目、言語など、どこまで専門的にできるのか、これは医者と連携しなくてはいけないことですが、そこでまず訓練ができるとありがたいなと思っております。専門性をお聞かせください。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  ドクターに来ていただくのがベストでございます。今、ドクターにお願いしている状況でございますけれども、ちょっとまだわからない状況でございます。そこに書かせていただきましたように、言語聴覚士などには来ていただきますので、そういった訓練ができるようにはしていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  わかりました。昔は本当にそういう子どもたちの大変さを私も見ておりましたので、大変だったことが、少しでも、一歩ずつでも進歩していけるような子どもの支援体制が本当に必要だなと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  では、(2)野外体験保育について。  私も野外体験保育を森の風ようちえんで体験させていただき、見学させていただきました。おにぎり二つ持って、フィールドのある竹やぶの中、森の中なんですが、そこは千草というところなんです。自然に囲まれたところにその幼稚園はあったんですけども、おにぎり二つ持って、子どもと一緒に竹やぶの中を歩いたりして、子どもたちの生き生きとした笑顔が本当に忘れられず、子どもたちの育ちに有効であるという結果がわかります。  今の議員の質問と重なるところがないところだけを聞かせていただきます。  昨年度から力を入れているいなべの笠間保育園は、県の指定5園のうちの一つのモデル園に指定され、本当に頑張ってみえます。県は、今後、各地でふやしたいし、その輪を広げたい。アドバイザーや核となる人材や保育園もふやしたいと頑張っておりますと、県の少子化課長は述べておりました。  そこで、以前から聞かせていただくんですが、員弁町のいなべひまわり保育園も頑張って設立当初から野外保育を取り入れております。施政方針には、一歩踏み込んだ野外体験保育の充実をと書かれておりますが、いなべの保育園の方向性、ひまわり保育園とのかかわりなど、どのような展開を市長は予想されておるんですか。市長の御所見をお願いいたします。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  員弁地区ではひまわり保育園が真っ先に自然保育を取り入れておられます。ゼロ、1、2歳の未満児を対象にやっていただいているんですけども、施設が老朽化していて整備が必要ですので、今回、国の補助事業をいただき整備をいただきます。引き続き、乳幼児の保育という形でしていただきます。  今度、東保育園が新しくできますので、現在の東保育園があいてまいります。そこで3歳、4歳、5歳、別にするかどうかはまた園長と相談しますけども、ひまわり保育園として、5歳までどこかで見ていただけるような体制を相談していきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  これは本当にありがとうございます。そういう方針でいっていただくとありがたいと思います。やはり自然保育も取り入れている特色のある保育園ができておれば、そこも助けてあげたいという考えの市民もたくさんおりますので、実現するとなると、フィールドの確保なんかは、やっぱり活動場所が要ると思うんですけど、周りが自然の中に建っていないところなどは、これから考えていくんでしょうか。フィールドのそういう築山をつくったりとか、具体的にそんなことがこれから実現できるように考えてみえるんでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  近くに大泉の神社がございまして、うっそうとし過ぎておりますので、切らせてくださいということは数年前から自治会長、神社の方にお願いしております。ですけど、なかなか切らせていただけないのが現状でございますけれども、フィールドということでは近くにございますので、できる限り有効活用できるように努力をしていきたいと思います。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  ありがとうございます。わかりました。今後、たくましいいなべの子どもの子育てを大変期待しておりますので、よろしくお願いいたしまして、次の質問に行かせていただきます。  2、広がる支え合いについて。  (1)ふれあいサロンから福祉委員会へと移行する意義は。  (2)いなべ市の持続可能な開発目標SDGs未来都市構想についてお聞きいたします。  この事業は、ここに親切に職員の方が皆様に配付していただいたんですけど、私は家でホームページから冊子をつくって研究させていただきました。それによりますと、この解説を読みますと、この事業は大ざっぱに言えば、地方創生の開発目標SDGsの推進事業を自治体に公募し、ポテンシャルの高いすぐれた取り組みを提供する都市をSDGs未来都市と選定して、自治体の10モデル都市を日本国中あらゆるところから選んで、資金的に援助するという事業です。平成30年度決定額5億円事業と内閣府地方創生推進事務局のインターネットのホームページにこういうふうに出ておりました。  そこで、これは私も含めてまだ説明が施政方針のときになかったものですから、どういう事業かなと思いまして、こうやって調べさせてもらって、質問させていただきますが、質問内容がそんなにも深くできませんけども、これだけ聞きたいなと思いまして、質問事項を書かせていただきました。  ①国へ提案しようとする事業はどのようなものか。  ②推進体制は。  ③取り組みによる効果と展望はです。  以上、よろしくお願いします。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  このSDGsは施政方針の9ページにも書かせていただきました。2015年9月に国連サミットで2030年までの開発目標が採択されて、その内容が貧困対策から健康福祉、教育や人権、環境や産業、全ての分野に対する17項目のゴールです。SDGs(Sustainable Development Goals)ですので、17のゴール(目標)を国連が設定して、きょう提示させていただいたものの表紙に17項目全部が書いてあります。それと169のターゲットが提示されているんですけども、国連に国が約束した目標でございます。それで国が実際にこういうふうにしますよと、ことし、SDGsアクションプランを出します。これが国家目標です。2020年までに全ての市町村の3割がこのSDGsに取り組むことが国家目標になってます。地方創生に向けた自治体SDGs推進事業についてというのが、内閣府が各市町村に対して出しているものでございます。それがゴールです。これは人権から、環境から全てに関して、自治体も各企業も取り組まなきゃいけないもので、さまざまな形で取り組むんですけども、国のアクションプランを見ていただくのが一番わかりやすいものですから、具体的にどうするのか、いろんな事業が例示されております。  例えば、4ページを見ていただきますと、SDGsの国家目標というのは、あらゆる人々の活躍を推進し、女性の活躍を推進しましょうということで、いろいろな目標も書かれております。働き方改革というのは、国家目標として出ております。  5ページを見ていただきますと、健康保険のビッグデータを利用したデータヘルス改革が目標になっております。  6ページを見ていただきますと、地方におけるSDGs推進が、自治体SDGsモデル事業をしますよ、平成30年度は当初予算で5億円ありますよということでございます。  農業の分野でも人材力強化ということで、農業分野で女性の農業経営者を育成するんだと。国家目標にこういったことがうたわれているということは、こういう事業の補助金が出てくるということなんです。ですからヒントになるということです。こういう事業は採択されやすいということなんです。  次の7ページを見ていただきますと、大規模災害に備えた廃棄物処理体制などが出てきます。そういった計画をすることによって、それについては補助金が潤沢に来るということでございます。  8ページは食品廃棄物の削減とか活用が出てまいります。インフラ事業も出てまいりますし、環境事業も全てでてきます。国が国連に約束した事業ですから、やらざるを得ない目標で、市町村も巻き込んだ形じゃないとできませんから、各省庁の補助対象が優先的にここに集約されていると理解をいただけるとありがたいと思います。  ということは、我々がどういったことをしていくと、補助金が得られるかというヒントになるということです。それを理解しながら、地方創生に向けた自治体SDGsの事業、1、2ページを開いていただきますと、事業のイメージ、具体策というのは、経済、社会、環境の3側面における新しい価値観を通して、持続可能な発展を実現するポテンシャルが高い先導的な取り組みを支援する、こういう事業に対して提案すれば、国の予算のトータルで5億円が来ると。ということで、全てを巻き込んでいろんな事業を企画をして提案しておいでと。最初であれば補助金がつきますよと。2020年までに30%の自治体が目標ですから、最初の目標になるような先駆的な自治体に対しては補助金が来るけども、あとは強制的にやらざるを得ない状況になってくるということですので、よそに先駆けて取り組んでいけたらなと思っております。企業とかいろいろないなべの資源を利用して提案をしていきたいと思っておりますので、このSDGsの自治体モデルの趣旨に合致した要件を満たした事業を進めていきたいということです。具体的にはまだまだこういうことで提案したいということはできておりませんので、よろしくお願いしたいと思います。  それと、推進体制はということですけども、これは全市、全庁、各部局を連携をとって推進していくべきものでございますので、きょうはいい機会ですので、各部長の説明を兼ねてさせていただいております。  取り組みの効果と展望については、これを学ぶことによって、国が何をしたいか、国をどういう補助金を出すかということが見えてくるということです。それが見えたら、私どももこういうことを提案していけば補助金がもらえ、それに対して国の支援が全面的に得られる。国もそれをやってほしいので、それを先んじてしていきましょうということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。  福祉委員会につきましては、ふれあいサロンから福祉委員会へということでございますけども、福祉委員会はふれあいサロンの情報を民生委員など地域福祉の中心となる方々が共有できる課題把握のシステムと自治会長会には説明をさせていただいております。したがいまして、ふれあいサロンから福祉委員会に移行することによりまして、地域包括ケアシステムの一翼を担って、国からの支援が受けやすい形に移行するという狙いでございます。基本的に自治会長会でもふれあいサロンと変わっていただく必要はございません説明をさせていただいております。  しかし、民生委員さんが老人会のふれあいサロンに参加していただけない、若年者とか地域が違うとか、そういったことであれば、民生委員さんもその会に誘ってあげていただいて、名前を福祉委員会にしてくださいというお願いをしております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  わかりました。  では、まず(1)ふれあいサロンから福祉委員会についての再質問をさせていただきます。  これは部長でもよろしいんですが、福祉委員会の数、今まで立ち上がっておるところの数がわかれば、それから字名が差し支えなかったら、公表できたら教えてください。 ○議長(林 正男君)  福祉部長、小林政俊君。 ○福祉部長(小林政俊君)  それでは、福祉委員会の設置状況についてお答えさせていただきます。  設置状況ですけども、年度内に新規設置していただく地区につきましては17地区でございます。  内訳としましては、北勢町が一之坂、南中津原、其原、鼓、小原一色、麓村の6地区でございます。  それから、員弁町につきましては、北金井、楚原の2地区でございます。  大安町が、北垣内、片樋、大井田、戸井、小原の5地区でございます。  藤原町が山口、東禅寺、下野尻、古田の4地区でございます。  以前から設置をしていただいておるところ、中央ヶ丘、立田地区、坂本、本郷の4地区と合わせまして21地区となっております。  また、設置を検討していただいておる地区とか問い合わせをいただいておる地区は全部で15地区ございます。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  2番目に聞かせていただきます。  今、ちょっと言いかけたんですが、立ち上がらないというところの、まだ準備ができてない、いろいろ理由があるんですけど、問題点がありますでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  守秘義務を過大に解釈されておられるところについては、戸惑われておられる自治会長さんもみえます。  それと、老人会に入ってらっしゃらない自治会長さんですと、ふれあいサロンを理解されていないので、全て自分が新たな仕事としてやらざるを得ないのはかなわないとおっしゃっておられるところもあります。ですから、ふれあいサロンは現状こういうことをやっておられるということをまず認識していただいて、守秘義務につきましては、極端な話、昨日の員弁町の自治会長会でも申し上げたんですけども、私はほっといてほしいと言われる方は、市役所が直接やりますので、情報提供から外していただいても結構ですと。自治会でいろいろな情報を取り扱うことを物すごく懸念されておられる組員さんがみえるのあれば、あえてそこを踏む込んでくださいというお願いは結構ですという話をさせていただきました。  その地区全てを網羅して、そして全て解決策までという理想的な説明を福祉部が一部説明会でされましたので、それに対する抵抗感があるのかなと。自治会長会では訂正しているんですけども、まだ守秘義務の厚い壁にこだわっておられるような気がいたします。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  わかります。もう一つ聞きたいんですが、生活支援コーディネーターの人材を確保し、進めていくと、前、おっしゃったんですけど、その確保はもうできたんでしょうか。 ○議長(林 正男君)  福祉部長、小林政俊君。
    ○福祉部長(小林政俊君)  市内の全体を担当する第1層の生活支援コーディネーターが1名、それと中学校区を担当する第2層の生活支援コーディネーター3名を配置しております。いずれもいなべ市社会福祉協議会へ委託をしており、また、県主催の生活支援コーディネーター養成研修を受講した者でございます。  市の職員につきましても、コーディネーター養成研修を3名の者が受講しており、第1層、第2層とも生活支援コーディネーターの配置はできております。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  わかりました。そのコーディネーターは福祉委員会が立ち上がったときに、地域にとってどういうかかわり方をするのか、ちょっとわからないところがあるんですけども、教えてください。 ○議長(林 正男君)  福祉部長、小林政俊君。 ○福祉部長(小林政俊君)  生活コーディネーターの役割としましては、福祉委員会の設置を促進しまして、設置される自治会につきまして2カ年計画で支援を行ってまいります。  支援内容につきましては、年2回は福祉委員会への出席をしまして、福祉委員会の運営やマップの作成、また、地域の課題や把握方法について行います。  さらに、生活支援コーディネーターは地域の課題や状況を把握しまして、サービスの担い手の養成ですとか、高齢者等が担い手として活躍する場の確保の資源開発を行い、ネットワークの構築を行ってまいります。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  これはこの意義についての質問なんですけども、市民サービスの増加につながるのか、この質問をさせていただきます。  今、市長が詳しく言ってくださったんですけども、ふれあいサロンなどをやってくださいよという説明のときには、これからは見守りや福祉の仕事というのは、地域の助け合いで、皆さん、大きく立ち上げてしまうと、ちょっと困るなという人が出てくるかもわかりませんから、小さい御近所さんなどで身近に立ち上げてやってくださいねと説明がありました。そして、組織が大きくては見守りが手厚くできなと説明があったんですが、なぜ、今回、その組織を大きくしなくてはならないのか、補助金や助成金の関係で大きく立ち上げて、自治会長さん、民生委員、役員さん、コーディネーターの方たちを入れて、どうして大きくするんだろうかなと思うところがあって、個人の守秘義務で携わってもらいたくない人はいいですよという言い方をされましたが、今までどおりに、自治会長さんを巻き込まなくてもいいんじゃないかなという懸念がありましたので、そういう補助事業の対象でということでしょうか、市長、お尋ねします。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  ふれあいサロンは、現在、老人会単位で行われており、自治会よりも大きな規模です。二つの自治会が一緒になって、一つの老人会というところはございますが、一つの自治会で二つの老人会というところはございません。老人会の数のほうが少ないですから、自治会長に推薦をお願いしたいといいましたら、規模的には老人会イコール、もしくは小さな単位です。自治会長にお願いしたのは、老人会からの要請もございます。老人会は自治会の子分なんだと。だから親分である自治会からの要請があれば、我々は動けるけれども、要請がないと、何でおまえそんなことやっとるんやと言われると。ですから、自治会からお墨つきももらいたいということです。自治会長は老人会長を指名いただいたらいいわけなんですが、老人会のふれあいサロンを知らない自治会長が問題でございまして、何でこんなことやらなあかんのやという話になってくるということでございます。  それで、コーディネーターが入るのは、ふれあいマップという形でふれあいサロンで情報を市役所に提供いただいておりますけども、やはりもう少し突っ込んで地域の事情を行政ないしは社会福祉協議会の地域福祉としても把握したいので、時々はお伺いさせていただいて、もう少し地域の事情を把握したいということで、情報収集のためにお邪魔するだけですので、なにも拡大する必要はありません。自治会長は任命するだけで、参加する必要はないんです。それを自治会長が、おれも行かなあかんのやと勘違いされておられる感じです。責任感の強い自治会長が多うございますので、任命するだけでおまえ何もやらんやんかと言われる批判を免れたいという感じなのかなと思います。出席しなくても、引き続き、老人会を中心にやっていただきますから結構ですという話は自治会長会では御説明させていただいております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  こうやって聞かせていただいてわかることがいっぱいありまして、ふれあいサロンから福祉委員会へというふうに、この演目の題が書いてあったもんで、ふれあいサロンからこのまま移行して、大きな会にするのかなという懸念を抱きましたので、質問させていただきました。  今、説明いただいて、自治会長さんが個人的にそのグループの中へ入ってどうのこうのということではなく、任命していただいたら、その人たちでやる、昔の世話やきおじさん、おばさんたちだけでやれるということで、そのことについて、やっぱり自治会長のなり手がない。今、本当にみんなが困ってみえる。地区でも会社へ行っとる若い人たちは自治会長になりたくない。逃げて逃げて、本当にまた同じ方が2年続けて、3年続けてとやってみえる地区もあるんです。そういうことをきっちりと、福祉委員会を立ち上げることによって、労力がふえるかなという懸念を持っている字がいっぱいあります。それを相談されますので、福祉委員会はこういうことだよと、老人会へ市長が挨拶に行ったときには、総会で説明してあげてください。こんにちはというだけじゃなく、言ったってください。そうすると、みんなもよくわかると思います。  そして、個人情報とかプライバシーが、コーディネーターさんや役員さんも入るということで、守れるのかなと。個人情報とプライバシーは違いますね。個人情報は、地域のここに困った方がいるとかいう情報はいいんですけど、プライバシーの中まで入ってこられると、あそこの子どもがどうのこうのということとはまた違う観点があるので、そこの境目をしっかり教育というか、みんなで学んでいただきたいなと思うんですが、市長、どうでしょう。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  コーディネーター、民生委員、そして市役所の職員、社会福祉協議会の職員は、守秘義務で宣誓をしております。守秘義務違反になれば罰則規定がありますので、それは御安心いただけるとありがたいと思います。  福祉部が懸念しているのは、世話やきおばさんとか老人会の役員の方まで宣誓をしてくださいというお話をしてましたので、いや、そこはやり過ぎじゃないですかと。結局、宣誓書を誰が保管するんだという話もさせていただいて、やめときよしという話は事務レベルではさせていただきました。市役所の事務方は、その地区の全部を把握してほしいんだということで、そしたら守秘義務が守れないじゃないかという方がいらっしゃると、老人会の役員さんも、皆さん、守秘義務を守るという宣誓をされてますからという理由で、そういう宣誓もやってほしいみたいな感じで言ってみえましたけど、私はそれは必要ございませんという説明をさせていただいております。  逆に言いますと、そこまで懸念される方、老人会の方でおれはほっといてほしいと言われる方は、老人会さんとしたらほっといてくださいということです。地域から半端になっている方はほっといてください。それは役人がフォローしますので御安心くださいということです。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  安心して任せます。どうぞよろしくお願いいたします。  質問2に行きます。  これは地方創生事業の仕事の内容をみんなが知ってほしいな、知らなければいけないなと思う質問ですので、今の説明だけで結構ですが、これが施政方針に書いてあったということは、重要なことだと思ったので、やっぱり市長も今の説明を施政方針のところで述べていただければよかったかなと思います。  すぐれた取り組みを提案する都市、地域には資金を援助します。モデル事業1案件2,000万円が二つ重なると4,000万円、そしてことしは5億円と書いてあります。よいアイデアを提案し、頑張って取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次の質問に移ります。  3、にぎわいが広がるまちとは。  少子化の背景となっている東京一極集中を避けるため、政府はまち・ひと・しごと地方創生総合戦略として、地方創生5カ年計画が掲げられましたが、その計画の折り返し地点のことし、総務省の発表した昨年の人口移動報告を見ると、東京圏は前年を上回り、11万9,779人の転入超過で、地方創生、地方創生と幾ら叫んでも、結局は思惑は外れ、東京一極集中の拡大であったと報告されております。  この要因を見ますと、東京には大学が集中しており、優良企業も集中しており、結局、地方は幾ら地方創生でこんな事業をやりますよ、あんな事業をやりますよと叫んでも負けてしまいます。  そこで、いなべに若者に定住してもらうのには、小手先の遊びよりも何よりも、地元に残り、魅力ある働く場所を提供しなくては定住には結びつかないと思います。東京のように大学の提供は無理です。優良企業の誘致なら、インフラも大分整備されつつあるいなべ市には私はできると思います。  そこで、次の質問をさせていただきます。  (1)都市計画と企業誘致について。  これも、午前中の議員に聞いていただいて、大体のことは答弁していただきましたが、もう一遍、言えるところは言ってください。  ①企業誘致を見込む場所は。  ②面積、目標とする企業数は。  ③東海環状自動車道との関連で、企業誘致を有利に働きかけると書いてありました。本当にそういうことができるのかどうか。  ④小規模でも、これが大事で、本社機能を持つ企業を誘致できたらいいと思うんですが、市長のお考えは。これは難しいですけど、頑張ってほしいなと思って書きました。  (2)三重とこわか国体での員弁運動公園駐車場の運動場のトイレの整備が早急に必要ではないかと思い、書かせていただきました。これは次の一般質問でもよかったんですが、国体に向けた駐車場の整備ということで、この機会に聞いておいたほうがいいかなというので書かせていただきました。  (3)獣害対策としての薬用植物の栽培の促進を私は大いに期待します。平成30年度で取り組むことはどんなことか。  以上です。よろしくお願いします。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  ①企業誘致につきましては、先ほど違う議員さんのところでも御答弁させていただきました。既に造成済みのところはございませんので、それをオーダーメイド方式で造成するのか、それともリスクを負って造成するのかという問題になってます。現在は国と県に造成していただいております。積極的に企業誘致をしていきたいと思っております。今のところ、目標とする面積とか企業数はございません。  環状自動車道が年限を切っていただいた目標をはっきりと国のほうで発表いただきましたので、より企業誘致が現実となってまいりました。今がチャンスはチャンスでございますけど、チャンスのときには玉がなくなったということでございます。ですからどう造成をしていくかは大きな課題でございます。  小規模でも本社機能を持つ企業を誘致できたらと思いますけど、これは本当に議員おっしゃられるとおりでございますけれども、藤原工業団地に進出されておられる1企業の方にお願いしたことがございますけども、結局、本社機能というのは、研究開発機能も伴います。そうしますと、学会とかいろいろなドクタークラスの方が住んでこられますので、全体的な都市として、つくば市のような学園都市であれば、研究開発機能も置き、そしたら本社機能も移転しようかという気になられますけれども、そういったことが非常に難しい状況であると。  それと、今はいなべの工場は人手不足です。結局、工場労働者が圧倒的に、特に技術系の方が不足している状況ですから、いなべに行って従業員が確保できますかという質問を受ける状況でございますので、人も一緒に誘致が必要だというのが現状でございます。  (2)三重とこわか国体でいなべ運動公園のトイレの整備が早急に必要ではないかでございますけど、運動場のトイレは洋式化になっていないものがあります。早急に洋式化に向けて計画をしていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  (3)獣害対策として、東貝野に平成30年度から平成32年までの3カ年で、中山間地における薬用作物実証栽培により栽培技術の習得、安定栽培、供給する体制を確立して、産地化に向けた取り組みを進めていきたいと考えております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君に申し上げます。発言時間、あと5分弱でございます。  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  この工業団地跡というか、大安福祉センター跡地は、昔、モンベルのスポーツ洋品店を誘致しようかと、今ならきれいだから、メーンになるから、条件がよければどうかなと思いますか、どうでしょう。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  モンベルの辰野会長に提案させていただいたことがあります。モンベルは登山ウエアの会社で、立山にアミューズメントといいますか、カヤックやカヌーなどの体験ができ、そしてちょっとしたクライミングもできるものを独自でつくられて、集客機能もあります。そういったモンベルヴィレッジをどこかで展開していきたいということでしたので、提案させていただきました。つくってくれるんだったら行くという辰野さんのお返事でした。そのためには20億円ぐらいを予算化してくださいということでしたので、一緒に知事に頼みに行きましょうということで、鈴木知事のところに辰野さんと一緒にお願いに上がりましたが、三重県は今は財政難でノーでございました。  いなべ市としては、インターチェンジの横で企業立地には最適な場所でございますので、単なる工場、単なる物流だけではなくて、プラスアルファの機能があるような商業施設などいろいろなものを少し時間をかけて誘致をしていきたいと思います。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  すばらしいお答えをいただきました。どうぞゆっくり急いで頑張ってやっていただきたいと思います。そういう市長の姿を、報告してくれることを市民は待っていると思いますので、どうぞ頑張ってください。  それから、サッカー場の運動公園ですが、国体と連動して、隣のコミプラも一遍調べていただきたいと思います。何遍もこんなことを言うのはあれなんですけども、中の改修をもししていただければ幸いだと思いますが、報告は受けてますか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  一度、女性の方に点検いただいて、女子トイレの洋式化も検討していきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  ありがとうございます。本当によろしくお願いいたします。最後の獣害対策の作付、四日市の九鬼産業で販売の経路も確保していると。作付が難しいのか何かわかりませんけども、助言者とか指導する方がもう決まっておりますか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  これはもともと三重県からのお話でございますので、三重県の普及員のサポートのもとに作付をしていきたいと思います。  以上です。 ○議長(林 正男君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  本当にこの事業はすばらしい発案だと思います。ことしは予算が400万円出ておりますが、今年度はこれまでということで、今後につながる事業として、私は大変期待いたします。獣害対策を今までいっぱい議論を聞きましたが、新たな手法として、これこそ全国にいなべブランドとしていなべ市が発信できる事業ではないかと思います。いなべ市全体に、来年からも広がるように御尽力願いまして、私の代表質問を終わります。 ○議長(林 正男君)  かがやき、位田まさ子君の代表質問を終了します。  暫時休憩いたします。                午後  3時00分 休憩                午後  3時10分 再開 ○議長(林 正男君)  会議を再開します。  休憩前に続き、代表質問を続けます。  最後に、質問順位5番、日本共産党いなべ市議団、衣笠民子君。  13番、衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  13番議員、日本共産党の衣笠民子でございます。通告書に従って、再出発について、財政状況について、歳出予算について、以上3項目にわたって、日本共産党いなべ市議団を代表して代表質問を行います。  まず、1、再出発について、3点にわたってお聞きいたします。  (1)新たな元号とともに再出発についてお聞きいたします。  ①シビックコアの新設により、市民活動の新たな舞台ができとあります。しかし、平成29年9月議会の答弁では、シビックコアは基本的には行政が中心となる各種会議、研修会場として利用され、市民に開放されるのは、平日夜間、休日に限られるとのことです。平日夜間、休日の閉庁時に市民にもサークル活動やコミュニティーの場として利用を促して有効活用を図ると、市民活動はつけ足しの感がありますが、使い方、機能、役割に、再出発、変更はありますか。  ②大阪や名古屋で人気のパティシエやシェフなどを招いてのにぎわいの森も、市民の皆さんとの交流を活発にし、皆さんがもろ手を挙げてオープンできるよう啓発の再出発を行いますとあります。1月に開かれた臨時議会の提案で、7事業8施設から5事業4施設に変更され、可決をされました。当初、求めていたにぎわい、地方創生の目的は達成されるのでしょうか、お答えください。  次に、(2)過去からの再出発についてお聞きいたします。  ①そのほかにも未解決の土地改良事業や廃校となった小学校の活用など、再出発を進めますとありますが、そうしたことはどこで話し合われ、方向を出していくのでしょうか。  ②総合福祉センター用地の再出発はあるのでしょうか。  次に、(3)未来への再出発についてお聞きいたします。  老朽化した施設の再出発に努めますとあります。平成29年12月議会の答弁で、郷土資料館について、建物の老朽化は顕著だが、国道421号、三岐鉄道三里駅に接する好立地の建物。利用者、特に小学校の校外学習でよく利用されている。利便性を勘案して、当地での施設運営を継続している。今後とも施設整備等にかかわる管理費の歳出を最小限に抑え、当面、現在の運営体制を維持していきたいとありました。郷土資料館の再出発はあるのでしょうか。  1問目は以上です。よろしくお願いします。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  シビックコアの使い方、機能、役割に変更はございません。  にぎわいの森、地方創生の目的は達成されると確信をしております。  そして、特に小学校の跡地利用について、どこで話し合われ、方向を出していくのかでございますが、地元の自治会と協議をさせていただいております。  総合福祉センターの用地につきましては、県桑名建設事務所と国交省の工事用地の残土ストックとして、今、利用いただいており、最終的に造成をしていただく予定でございます。それ以降については、先ほどの答弁と同じように、チャンスを待ちたいと考えております。  続きまして、郷土資料館につきましては、12月答弁と変わりはございません。当面、現在の運営体制を維持していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。
    ○13番(衣笠民子君)  平成30年度の日沖市長のいなべ市のテーマが再出発のようなんですが、これまでの議会での提案は考慮されていないようで、ちょっとがっかりしています。  シビックコアについてですけれども、平成29年9月議会で、市民活動は市民が自発的に集まり、いろんな問題に対して活動していく。市民が生き生きとそうした活動をしていくことによって、いなべ市全体も活力が湧いてくる。市の下請機関ではない。市民活動をするのが、今は夜間とか休みの日とかとは限らない。子どもを連れた方も仕事をリタイアされた人も活動するわけだから、かえって平日の昼間に市民活動をするということも多いのではないか。市民活動の位置づけをもう一度しっかり議論してほしいと、私、提案をさせていただきました。そうやって発言をさせていただきましたけれども、市長の考える市民活動とはどういったものか、もう一度、お聞かせください。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  今、市民活動センターでさまざまな皆さんがボランティア組織として活躍いただいております。自治会組織でもいろいろ活躍をいただいております。老人会もしかりです。全て市民活動と認識しております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  市民活動センターや自治会、そして老人会の活動を市民活動というふうにおっしゃられました。それだったら、シビックコア、夜間とかあいている休日とかに使ってよというので、本当に市民の新しい活動の舞台となるんでしょうか。そのように思われているんですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  普通の他の市の庁舎は会議室群は全て庁舎の中にあります。庁舎の中にありますと、守秘義務の関係上、夜間も土日も使えません。会議室を分離することによって、守秘義務の起こらない夜間、土日が有効活用できる新たなスペースが生まれる。そのために、プラスアルファとして提供できる施設となると考えております。市民活動室は今も員弁町の老人福祉センターの1階で事務所があり、活躍をしていただいております。それプラスアルファの施設が可能になってきます。  例えば、図書館機能には学習室機能、図書の貸し出し、閲覧機能があり、学習室機能はシビックコアで可能になってまいりますので、できる限り市民にプラスアルファとして開放できる空間にしていけたらと思っております。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  そこが根本的に私の提案していることと違うんです。100億円も超えるような新庁舎をせっかく建設するのに、庁舎内には会議室が足りなくて、その分がシビックコアで会議室がつくられる。プラスアルファで市民に使っていただく。やっぱりつけ足しじゃないですか。何でもっと市民の活動を主役とするような、最初の構想は、シビックコアはそういうところだったんじゃないでしょうか。どのようにお考えですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  最初から会議室群でございますので、勘違いのないようにお願いしたいと思います。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  にぎわいの森のことに移りますけれども、臨時議会では7事業8施設から5事業4施設に変更することで、当初予算見積もりの5億円近くに近づくからといって提案されました。7事業8施設から5事業4施設に変更しても、どうして当初求めていたにぎわい、地方創生の目的が達成されると言えるのか。達成されると確信をしているとさっきの答弁ではありましたけれども、市長は確信しているのかもしれませんが、まだまだ私には確信にはなりませんし、多分、議会でも確信にはならなかったから僅差で通ったんじゃないかと思います。どうぞ、もう一度、どうしてにぎわい、地方創生の目的は達成されると言えるのか、わかるように説明してください。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  減らしたのは農業学校とそば屋さんでございます。そばにつきましては、そばの振興で、別の場所でもそばを打てる人ということでやっておりますので、そば屋さんではそば学校にはなり得ません。いなべの中でそば道場的なものがふえることにより、より活性化につながるものと思っております。  農業学校につきましては、農業を志すいなべの皆さんが、東貝野の今度の薬草ではないですけども、新たな事業に取り組むことで広がりができます。場合によっては、マイファームの西辻さんを呼んで講演いただくことも可能です。フィールドがにぎわいの森ではなくて、いなべ市全域をフィールドと考えましたら、同じような効果は出ると確信しております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  にぎわいの森を計画したときには、何としても5事業8施設必要だということで提案されたと思ってるんですが、2事業4施設はなくても、そんなに効果は変わらないということですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  もとどおり7事業8施設に戻していただけるという議会議決をいただきましたら、すぐに私どもは提案をし直します。それがかなわないのであれば、3億円減らせということでございましたので、3億円を減らして、できる限りダメージのないように提案をさせていただきました。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  中には3億円減らせというところで反対された方もいるかと思いますが、それが総意ではありませんし、本当に効果があるのかどうなのか、きょうの場でもせっかくお聞きしているけれども、何か7事業8施設でも5事業4施設でもそんなどっちでもよかったのかなという感じしか今でも受け取れません。  それから、そば屋さんはそば道場をいろんなところで開いてもらうというのもありました。一孝庵さんは阿下喜に誘致するんですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  建屋そのものが借りられるかどうか、そしていなべの旧施設でいいのかどうかいろいろありますので、今後とも、相談をさせていただきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  じゃあ、もし誘致することになった場合、にぎわいの森で来ていただくときには、内装も使う厨房機器も市が税金でしますと言っていたので、それと同じ財政支援を前提とするんですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  多分、指定管理者制度に近い状況になろうと思います。今までのように建物をリースするという手法ではなくて、指定管理という形でのお願いになろうかなと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  では、その次に行きますけれども、未解決土地改良事業や廃校となった小学校の活用など、再出発を進めますということでしたが、小学校については地元と話をしているということでした。やっぱりいなべ市の一番の問題点は、今までいろんな事業が提案されてきたりしたわけですけれども、しっかりと審議会とか会議とかで公として議論をして、計画を立ててすべきだったのではないかと思うんです。そういうことがいなべ市は弱かったんじゃないかと感じています。多くのことが、市長が一部のものとの話し合いで決め、進め、しかもいろいろまた話をしたら変更してきている。その問題点を改める再出発が必要だと私は思っているんですけれども、そうしたやり方の再出発、必要だとは思いませんか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  まず、地元の皆さん、地元の自治会と御相談をさせていただいて、地元の皆さんにお貸しするのであれば、一般公募せずにお貸しさせていただいております。地元の自治会ではない第三者にお渡しするときには公募方式をとらせていただいて、広く皆さんに公募をして、その中で選定をして、自治会さんとも相談をしながら決定をして、そして運営に当たっていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  もちろんそこの場所を今まで使っていたところとか、地元とか、私は優先して使いませんかと言っていくことには異論はありません。  しかし、そういう方向でするということを決める公の会議とか、そうしたものが必要じゃないかと思っているんです。そういうふうになっていれば、誰でも会議録を取り寄せて、話し合いの経過を見ることもできますし、議会としてもチェックをすることができます。でも、今のいなべ市のやり方だと、全然会議録をとろうにも、どこで話し合われたのかわからない。そしてまた、議会ごとに聞かなければ、どのように計画が変わってしまっているのかも定かでないというのが、この間のいなべ市の状態です。だから、そういうふうに改めるつもりはないですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  地元の皆様には事細かく御報告させていただいて、了承を得た後に進めさせていただきますので、今後とも、地元の皆さん優先でお話を進めていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  先ほど私も言ったように、地元優先は否定はしていません。  郷土資料館の話に移りたいと思います。  新庁舎の建設に関して、市長は、各町に総合窓口を残します。コンビニ交付もあるため、これからは市民はそれほど庁舎に来ることはなくなるなどと、これまで発言をしてこられたと思っています。  そうした庁舎建設には、合併特例債もあるわけですけれども、市民の税金100億円を使ってするわけですが、なぜ小学校の校外学習でよく利用されている郷土資料館は旧大安町役場の庁舎、しかも床のピータイルははがれ、お古のざら板を置いているような状態です。そのままでいいと思っているんですか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  郷土資料館は一般で言われる博物館です。博物館というのは、基本的には収蔵庫と展示スペースの二つに大きく分かれます。いなべ市大安町の郷土資料館につきましては、展示室と収蔵庫が同じになっていて、置きっ放しです。本当はテーマごとに期日を分けて、期限を区切って、そのテーマで展示をする。そして期限が終われば次のテーマで展示をするというのが一般的な博物館でございます。今のまま、そのまま施設を何か整備をしようとすると、一般的な博物館と大きく乖離したままの状況になります。体制を整えた後であれば、整備をする必要があろうと思っておりますけど、今は庁舎事業、そして学校事業、いろいろございますので、その後に整備が必要であればしていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  いなべ市は子ども大事にする、教育を大事にするということで、今回の施政方針、今まで代表質問も聞かせていただきました。  郷土資料館は12月議会でも教育部長が答弁しているんです。使われてないところではなく、特に小学校の校外学習でよく利用されていると。まさに小学生が勉強の場として使っているわけです。確かに、ICTを持ったりとか、フィールドも大事でしょう。でも郷土資料館も現に学習の場として使っているんですから、庁舎は100億円かけてぴかぴか、新しい建物なのに、大安町役場のそんなままで、これ、本当に何か恥ずかしくないでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  先ほども申しましたように、博物館という本来のあり方に近づけるのであれば、収蔵スペースと展示スペースが分けられる状況で、できれば体験ができるものが理想かと思います。今はICTを利用しますと、画像で体験できるようなことも可能でございます。もしも必要であれば、ディスプレーなど最新型のもので体験ができる、昔の農作業や機織りなどが体験できるような会館になるのが理想だと思いますので、今の状況で建て直すのはやはり問題が大きいと思います。本来の博物館に近づけられるような構想があるのであればやっていきたいと思いますけれども、現在のところはそこまで手が回らない状況です。庁舎やいろいろな事業がありますので、しかるべき後には、いずれかは必要になってこようかなと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  よかったです。必要性は感じてみえるようで、あのままではいけないと思っているということで安心をいたしました。  それだったら、先ほど来、言いましたように、計画はちゃんとしかるべきところで、いつ構想を話し合っていくのかということを構築していただきながら、郷土資料館について検討を始めていただきたいと思います。  そして、御提案ですけれども、総合福祉センター用地は本当にいいところです。今、郷土資料館も場所としては国道421号、三岐鉄道三里駅に接する好立地の建物で、利用者、特に小学校の校外学習で利用しやすいと教育委員会でも言われているわけです。  そうしたときに、総合福祉センター用地を見ますと、これからインターもできます。そして、いなべ市総合学園と結ぶ橋もできてまいります。三里駅からもちょうど直通のいい道、合併して一番最初につくっていただきました。なので、総合福祉センター用地に郷土資料館構想をこれから検討していただくんといいんじゃないかと提案させていただきます。  それとともに、中央図書館構想、これ、市長が言い始めたことなんですけれども、何だか北勢庁舎は活断層が近いとか、上に重いものは乗せられないからということで、中央図書館構想が頓挫していますので、郷土資料館、中央図書館、そしてシビックコア、市民の活動はつけ足しみたいですので、今、市民活動支援センターも員弁町時代のお古のところを使ってますので、市民活動センター、こうした機能を一体として、総合福祉センター用地に構想を今から多くの方の声を結集してしていただくといいんじゃないかなと提案をさせていただきますが、どうでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  きょう、お見せした未来教室エドテックという新しいテクノロジーを利用して、既存のものは箱ありきというものではなくて、実質の教育を今のテクノロジーでやれば、より効率的に、よりリアリティーに富んだものができるであろう。図書館が今までの図書館ではなくて、新しいテクノロジーに即したものが提案できるのかと。  博物館も、今までの、そこに行けば物があるよという博物館ではなくて、もっと体験もでき、より自分の目的にかなう、そして前向きな心が育成できる、そういった施設になるべきだと私は思います。新しいテクノロジーを使うことによって、土地ありき、建物ありきじゃない教育をこれから実現をまず最初にしていきたいと思いますので、箱ありきには私は賛成しかねます。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  箱ありきではないと、ICTだと。でも、野外保育を大事にしたいという一方では、実体験が必要だということも言いつつ、だから両方だと思うんです。私と市長の教育観は違うんですけど、やはり教室でICTを使って、世界の裏側のことも学べる。でも、そこで実際のものに触れる、見る、これは本当に大事なことだと思うんです。どこまで行っても人間は生き物なので、実体験なしにICTだけでというふうにはならないんじゃないかと思いますので、まだすぐにしろとか、箱物ありきとは言っていません。でも、南のいなべ市の玄関口に、本当にすばらしい教育とか文化を象徴するものになるんじゃないかと思いますので、ぜひ勝手にいろいろせずに、いろんな方の英知を尽くして構想をつくっていっていただきたいと思います。そうした中で、議会もしっかりとチェックをかけていく、提言をしていくということで、車の両輪としてよりよいいなべ市をつくるように頑張っていきたいと思います。  次の質問に移ります。  次に、2、財政状況についてお聞きいたします。  合併特例債の有効活用について、借入金の短期償還を行いとあります。短期で償還できるということは、財政に余裕があるということでしょうか。お答えください。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  いなべ市は決算状況を見ていただいておりますので、財政難にはなっておりません。  そこで、短期償還をする理由につきましては、保育所でありますと、民間運営の保育所には、民営化補助金が国庫から出ております。公立は交付税化されております。民間保育園がなくなりましたので、民間の社会福祉協議会に建物を譲渡して運営いただいているのがいなべ市のやり方でございます。  今回、東保育園を建てますが、できる限り短期で償還することにより、譲渡が可能な状況にしていきたいと思います。それによって、民間保育園の補助金がそこにプラスアルファできるような状況に持っていけたらと思います。十分に短期償還が可能である財政状況で、短期償還は2年のことを言っておりますが、2年で譲渡し切れるだけの体力がそのときにあれば、そうするのが理想だと考えております。  障害福祉施設については、障害福祉法人が障がい者福祉をやっておられて、公立の施設を利用していると、公立減算で3.5%引かれます。当初予算では、あじさいの家、バンブーハウスに対しては一般会計からそれを補填をさせていただいております。しかし、あじさいの家なりバンブーハウスに譲渡できるのであれば、公立減算がなくなり支援費で賄えると。支援費には市費も入ってますが、ほとんどが国費ですので、国の費用で100%いけるということです。障がい福祉、児童福祉施設などについては、できる限り民間に対して譲渡することにより、運営経費の単費からの持ち出しが少なくなりますので、建物を建てるときの起債から短期で償還できる起債をしていけると、非常に有利になろうと思っております。そういう意味で短期償還という言葉を使わせていただきました。  しかし、補助金が全くないものにつきましては、償還年限を長くとって、財政負担をできるだけ長く引っ張るということも手法かなと。バランスにのっとった形で財政運営をしていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  常々、いなべ市のこの財政のやりくり、すばらしいなと感心しているところです。今のお話でわかりましたけれども、力がないと短期償還はできないので、いなべ市は力があると。そして、民間に譲渡を前提として、さらに財政的にも有利にすることができるという、そうした考えからされているというお話でした。  こうして短期償還や民間譲渡でさらに財政的に有利になるようにいなべ市はしていくんですけれども、この有利にしたことで、それをどんな住民の福祉増進として実行していくのか、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  単費が国費になれば、その分、市は助かります。市としていろんな事業が別でできることになりますので、市民にとって大きな利益になります。単純に考えて、市民の大きな利益になっているということでございます。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  余り質問が明確でなかったんですけれども、そのようにさらに市民のための事業ができるという状況をつくり出しているというふうに私も評価しているんです。なので、ぜひとも、私も常々いろんな提案もさせていただいてますので、しっかりと議論をしながら参考に取り入れていただけるといいかなという、そういう面ではいなべ市には市民の願いを実現する財政力はあるという確認で、第2問目は終わらせていただきたいと思います。  3問目に行きます。  3、歳出予算について、2点にわたってお聞きします。  まず、(1)国民健康保険についてお聞きいたします。  ①保険料率(医療分)も据え置く方向で予算を計上しましたとあります。平成29年度の料率はどのようになっているかお聞かせください。  ②平成29年度の国民健康保険料(医療分、介護保険分、後期高齢者支援分を足したもの)は、モデルケースで年額幾らだったのかお聞きいたします。  なお、前提としては、現役40代夫婦と未成年の子ども2人の4人世帯、妻の所得はゼロ、世帯所得とは基礎控除前の金額、保険料は政令軽減がかかった金額としてモデルケースを四つ挙げていますので、お聞かせください。  ア、ケース1、世帯所得100万円の場合。  イ、ケース2、世帯所得200万円の場合。  ウ、ケース3、世帯所得300万円の場合。
     エ、ケース4、世帯所得400万円の場合でお答えください。  次に、(2)持続可能な開発目標SDGs未来都市についてお聞きいたします。  いなべ市は他市町に先駆け、この持続可能な開発目標SDGs未来都市への取り組みを始めますとあります。具体的にはどういったことを始めるのかお聞かせください。  三つ目の質問は以上です。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  ①平成29年度の国民健康保険の料率は、医療分で所得割7.29%、均等割2万1,000円、平等割1万4,500円、最高限度額54万円です。  そして、②平成29年度の国民健康保険料のケース1、世帯所得100万円の場合、合計金額が15万9,200円、ケース2、世帯所得200万円の場合、合計金額が32万8,200円、ケース3、世帯所得300万円の場合、合計が48万1,800円、ケース4、世帯所得400万円の場合、合計で60万4,500円でございます。  (2)SDGsに向けてどういうことをするのかは、地方創生に向けた自治体SDGs推進事業にのっとって、その理念に沿った形で経済、社会、環境の3側面における新しい価値創設を通して、持続可能な発展を実現するポテンシャルの高い先導的な取り組みをいたします。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  国民健康保険についてですけれども、国民健康保険の財政運営が市から県に移行されることで、保険料の値上げにつながらないのかと心配し、これまで議会でも何度か取り上げてまいりました。平成30年度料率は変わらない方向ということでほっとしたところでございます。赤字補填の一般会計からの法定外繰り入れはしないということでしたけれども、いなべ市民の健康を守る社会保障としての国民健康保険運営として、少なくとも保険料を上げることのないよう、これからも努力を求めたいと思っていますが、市長の考えをお聞かせください。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  保険料は使われた実績に基づいてきますので、できる限り市民の皆さんが健康に留意され、健康に過ごしていただくことにより、保険料はおのずと安くなると思いますので、健康啓発により注力をしながら、特に保険事業を注視していきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  健康でいていただくのが一番の住民にとっていいことだと思います。私もそう思います。  しかし、もしちょっとぐあいが悪いときには、やはり安心して医療にかかることができるための国民皆保険制度です。その保険料が高くて、生活もままならなくなるんでは、本末転倒と言わなければなりません。平成30年の料率が変わらないという心意気で、これからも努力していただきたいと思います。  現役40代夫婦と未成年の子ども2人の4人世帯のモデルケースで保険料をお聞きいたしました。国民健康保険料は所得の大体15から16%ということで、やはりなかなか負担率の高いものです。現状でも国民健康保険料の負担は大変重いので、合併当初のように少しでも低く設定できるように、今後も検討を求めたいと思います。  次の持続可能な開発目標SDGs未来都市についてですけれども、先ほどの答弁では、私の質問には、具体的にはどういったことを始めるのでしょうかというのが質問なんですが、ずっときょうの代表質問を聞いていると、具体的にはまだいなべ市にはこれを始めるということはないということでしょうか。 ○議長(林 正男君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  国のアクションプランで載っているように多岐にわたりますので、いなべ市で既に取り組んでいるものもいろいろあります。それを補助事業に乗せていくにはまとめる必要があります。そういったまとめる作業はまだやっておらず、各部長に説明をさせている段階でございます。  今後、取りまとめて、市として補助事業として取り組めるものがあるのであれば、積極的に取り組んでいきたいと思います。このSDGsの背景を理解し、世界に向けて国が目指す方向を理解することによって、市が目指さなきゃいけない方向もおのずとわかってくると思います。物すごくいい教材になろうと思っておりますので、取り組みを進めていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(林 正男君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  開発目標SDGs未来都市はまだこれからということと確認させていただきました。  今回の施政方針で、初めて私も見て、そもそも読み方からどう読むんだというところから入りましたけれども、多分、議会の皆さんも同様だと思います。議会でも、せっかくこうした取り組みをいなべ市は目指しているということですので、議会の委員会などでもしっかりと調査研究をし、議会からもよりよい提案ができるように尽くしていきたいと思います。  本当に17項目、すばらしいことがいっぱいありまして、貧困をなくそうとか、全ての人に健康と福祉をとか、質の高い教育をみんなにとか、ジェンダー平等を実現しようとか、つくる責任、使う責任、平和と公平を全ての人に、パートナーシップで目標を達成しよう、この目標の項目を見るだけでも、本当に夢が広がる、こうしたことが実現していくと、よりよいいなべ市になるなということが感じられる項目です。しっかりと調査研究をして提案をしていきたいと思いますので、行政と議会とともによりよいいなべ市をつくるように努力していきたいと思います。  以上をもちまして、私の代表質問を終わります。 ○議長(林 正男君)  日本共産党いなべ市議団、衣笠民子君の代表質問を終了します。  以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。  なお、次回は3月4日午前9時に再開し、一般質問を行います。  それでは、これにて散会いたします。                (午後3時57分 散会)         地方自治法第123条の規定により、ここに署名する。                いなべ市議会議長                いなべ市議会署名議員                いなべ市議会署名議員...