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平成29年第3回定例会(第3日 9月 7日)
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  1. いなべ市議会 2017-09-07
    平成29年第3回定例会(第3日 9月 7日)


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    平成29年第3回定例会(第3日 9月 7日)                 平成29年            いなべ市議会(第3回)定例会            平成29年9月7日午前9時開会   開会(開議)の宣告 日程第 1        一般質問 2 出席議員     1番 新 山 英 洋        11番 清 水   實     2番 伊 藤 智 子        12番 水 谷 治 喜     3番 小 川 幹 則        13番 衣 笠 民 子     4番 岡   恒 和        14番 鈴 木 順 子     5番 渡 邊 忠比古        15番 岡   英 昭     6番 清 水 隆 弘        16番 位 田 まさ子     7番 多 湖 克 典        17番 林   正 男     8番 川 瀬 幸 子        18番 伊 藤 弘 美     9番 伊 藤 正 俊        19番 種 村 正 已    10番 川 瀬 利 夫        20番 小 川 克 己
    3 欠席議員    な し 4 地方自治法第121条により出席した者の職氏名 市長          日 沖   靖   副市長         吉 田 桂 治 教育長         片 山 富 男   監査委員事務局長    廣 谷 茂 敏 企画部長        岡   正 光   総務部長        瀬 古 忠 光 総合窓口部長      野 口 和 也   都市整備部長      岡   忠 義 市民部長        近 藤 文 子   環境部長        川 﨑 力 弥 福祉部長        小 林 政 俊   健康こども部長     佐 野 謙 二 農林商工部長      川 瀬 清 秀   建設部長        瀬 木 憲 治 水道部長        藤 田   勉   会計管理者       小 川 和 幸 教育部長        岸 本 勝 哉   法務課長        出 口 和 典 5 職務のため出席した者の職氏名 議会事務局長      因   真 人   議会事務局次長兼議事課長                                   和 波 孝 明 議事課課長補佐     加 藤 貞 夫   議事課主幹       城 野 雅 子             (午前9時00分 開会) ○議長(川瀬利夫君)  おはようございます。  ただいまの出席議員数は20名であります。  定足数に達しておりますので、これより会議を開きます。  傍聴人の方に申し上げます。傍聴人の方々は、いなべ市議会傍聴規則を遵守くださるようお願いいたします。  本日の会議は、お手元に配付の議事日程のとおり、昨日に引き続き一般質問を行います。  それでは、一般質問を許可します。  質問順位8番、岡 恒和君。  4番、岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  おはようございます。4番議員、日本共産党の岡 恒和です。  一般質問に入りますが、その前に議長の許可を得て資料を配付いたしましたので、資料の紹介をいたします。  1ページ、2ページ、3ページ目は、藤原鉱山の開発に伴う環境影響評価書からとりました。  それから、4ページ、5ページ目はいなべ市の環境保全条例です。そのまま載せました。  その次から写真になりますが、これは私が直接撮影したものです。  最後の協定書ですが、公文書請求でいただいたものを印影だけ隠して資料としてつけさせてもらいました。  以上が、資料の紹介です。  それでは、1、藤原鉱山新規事業に伴ういなべ市の役割と責任はについて質問を行います。  平成10年以降、西藤原地区では8回の土石流の発生が確認されています。直近では、平成24年9月に大規模な土石流が発生しました。幸い遊砂地や堰堤により被害を免れることができました。  一方、平成28年からは、藤原鉱山新規事業、新たな鉱区、山頂鉱区での採掘が始められました。この採掘計画は50年の長きにわたるものであり、三重県の環境基本条例及び環境影響評価条例に基づき環境影響評価が行われ、住民への説明会、意見の聞き取りなどがなされました。しかし、まだまだ土砂災害を心配する声が絶えません。  今回の質問は、住民の心配、不安に市としてどのように応えるのか、現在、どのような体制でどのような対応をしているのか、それから、今後、どのような対応が必要なのかについて、いなべ市の役割と責任を明らかにしていきたいという思いで行います。  初めに、(1)新規事業の開始に伴い、土砂災害への影響をどのように考えているか。  (2)環境影響評価書及び準備書には市長の意見が記載されているが、土砂災害対策についての意見は述べたか。  (3)環境影響評価書等では発破による周辺への影響、亀裂、落石等についてどのように評価しているか。  (4)新規事業に伴い、いなべ市環境保全条例に基づく協定は締結されているか。  (5)同条例第4条に基づく届け出はなされているか。  (6)同条例に基づく環境への影響をどのように把握する考えかについてお尋ねします。 ○議長(川瀬利夫君)  建設部長瀬木憲治君。 ○建設部長瀬木憲治君)  皆さん、おはようございます。  それでは、岡議員からの御質問で、1、藤原鉱山新規事業に伴ういなべ市の役割と責任はについて、(1)新規事業の開始に伴い、土砂災害への影響をどのように考えているかの御質問についてお答えさせていただきます。  いなべ市における土砂災害砂防堰堤や導流工等の物的施策は、三重県の砂防事業で行っていただいております。いなべ市におきましては、地元の要望を酌み、桑名建設事務所と協議をし、砂防工事の推進に努めておるところでございます。  御質問の、藤原鉱山セメント材料としての鉱物採取につきましては、中部経済産業局に採掘の許可、三重県農林水産部林地開発許可を受けるとともに、いなべ市を経由して三重県県土整備部砂防指定地内の行為等の許可を受けています。調整池の設置、流量の計算による排水計画、掘削跡の処理方法などを適正に精査され、許可をされたものと考えております。  なお、セメント材料の採取と土砂災害の因果関係は不明ではございますが、現に採取されている区域より高い位置で新たに採取が行われますので、その下流である砂川流域の方が心配される気持ちは十分理解しております。その不安を軽減するよう、三重県と地域住民と情報を共有しながら取り組みたいと考えております。  また、いなべ市といたしましても、砂川について砂防堰堤や河床の状況を随時確認し、危険な兆候があれば、しゅんせつ等の対応を三重県に要望していきたいと考えております。  治水上砂防のため、緊急の必要がある場合には、三重県に対して必要な措置をとるように許可を受けた者に対しては措置命令をするように県に要請をしていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  環境部長川﨑力弥君。 ○環境部長川﨑力弥君)  皆さん、おはようございます。  続きまして、環境部としてお答えいたします。  (2)環境影響評価書及び準備書には市長の意見が記載されているが、土砂災害対策についての意見は述べたかですが、平成23年11月28日に、三重県知事に対して天然記念物等希少動植物と遺跡について意見をしましたが、土砂災害対策について意見はしておりません。  (3)環境影響評価書等では、発破による周辺への影響(亀裂、落石等)についてどのように評価しているかですが、発破による周辺への影響について、環境影響評価書では、藤原岳登山口休憩所東禅寺公民館、青川峡キャンピングパークの3カ所を調査地点としています。発破の実施に係る振動の管理値は、社団法人火薬学会の発破振動・騒音・低周波音の規制値に関する提言を用いて、調査地点3カ所の振動における管理値は60デシベル以下となっております。  予測結果は、藤原岳登山口休憩所が54デシベル、東禅寺公民館42デシベル、青川峡キャンピングパーク41デシベルであり、管理値を十分満たしており、ただいまの結果をもとに、社団法人火薬工業会発破事例集にあてはめますと、周辺への被害を与える振動レベルを下回っています。  (4)新規事業に伴い、いなべ市環境保全条例に基づく協定は締結されているかですが、太平洋セメント株式会社とは平成20年4月1日に環境保全協定を締結していますが、新規事業に伴う改定は行っていません。  環境保全附属協定については、新規事業と関係なく、平成29年8月1日に改定いたしました。  (5)同条例第4条に基づく届け出がなされているかにつきましては、平成28年7月11日付で環境保全に係る届け出を提出されております。  (6)同条例に基づく環境への影響はどのように把握する考えかについてですが、環境保全付属協定に基づき、工場の敷地境界において、4カ月に1回、振動を測定し、市に結果報告することになっています。平成28年度の結果は、4月、7月、10月、1月の年4回、石川地区2カ所、東禅寺地区1カ所で振動を測定し、全て40デシベルを下回っていました。  今後も環境保全付属協定に基づき、大気、水質、振動、騒音、悪臭、廃棄物処理について把握していきます。  以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  (1)についてはまた後で問いますが、(2)の市長の意見のところですが、三重県知事は、事業実施区域砂防指定地内にあり、周辺で土石流の発生があることから、事業を実施するに当たり、具体的な土砂災害対策を明らかにすることと意見を述べています。市長はなぜ述べなかったのですか。 ○議長(川瀬利夫君)  副市長、吉田桂治君。 ○副市長(吉田桂治君)  一般的に砂防指定地の管理については県知事が権限を持っておりますので、そのように意見を述べたものと思われます。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  別に市長が住民の心配をして意見を述べることは当然可能だったと思います。  それで、評価書では知事意見が5ページ、15項目にわたりますが、市長意見は1ページ半、7項目になっています。その内容も評価の手法に関するものが4項目で、動植物に関して1項目、生態系については、少なくとも優先種等の再生産過程がどのような影響を受けるか検討し、記載することと触れているのみです。知事意見が具体的詳細にわたっているのと比較すると、明らかに違いがあります。この意見書はどの部署で作成されたのですか。 ○議長(川瀬利夫君)  環境部長川﨑力弥君。 ○環境部長川﨑力弥君)  去年までは環境政策課でございましたが、そちらで各課の関係部署の意見を聞いて、集約した意見を環境から提出いたしました。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  その関係部とはどの部とどの部でしょうか。 ○議長(川瀬利夫君)  環境部長川﨑力弥君。 ○環境部長川﨑力弥君)  環境ということで事業をやっているところ、主に農林商工、土木関係に大概行っておると思います。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  この環境影響評価書では、生活環境とともに自然環境の部分がボリュームの半分以上を占めています。自然環境についての問い合わせはしなかったんですか。 ○議長(川瀬利夫君)  環境部長川﨑力弥君。 ○環境部長川﨑力弥君)  済みませんでした。教育委員会の意見も取り入れていますので、動植物関係の意見は教育委員会からの意見でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  発破に関してですが、この環境影響評価では、先ほど言われましたように、評価書では仕掛ける距離が55メートル、薬量が60キログラムで、6弾の条件でやっています。ところが、実際にやるときは3,000キログラムで20弾で行うのが実際の発破になります。その場合の、先ほどの環境、振動の調査地点は3カ所で、一番近いところでも登山口になっているわけですが、実際に私が知りたいのはそうではなくて、発破をかけるところから50メートルとか100メートルという近傍での影響について評価をされているかを、再度、お尋ねしたいと思います。 ○議長(川瀬利夫君)  環境部長川﨑力弥君。 ○環境部長川﨑力弥君)  済みません、その辺は評価しておりません。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  そのあたりも住民が心配するところだと思います。近傍で発破によってどういう亀裂が生じたり、どういう影響が起こるかというのも、これは環境影響評価では評価項目になっていないことをまず確認しておきたいと思います。  それから、新しく山頂鉱区を採掘するに当たっては、別のところから届け出がなされていると思いますが、太平洋セメント株式会社から届け出はなされていないということですか。 ○議長(川瀬利夫君)  環境部長川﨑力弥君。 ○環境部長川﨑力弥君)  情報公開で資料ももらっていただいておると思うんですが、申請は株式会社イシザキです。鉱山の申請は環境評価とも株式会社イシザキが申請しております。太平洋セメントの申請は一切ございません。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  先ほど、発破による影響などについては、環境影響評価も出されていないということだったんですが、そういうことで言えば、住民の不安を解消する意味で、いなべ市の環境保全条例第11条で、市長は、生活環境及び自然環境保全のため必要があると認めるときは、この条例の施行に必要な限度において、市長が指定する者が現場に立ち入り、必要な調査をさせることができると定めています。市長が指定する者とは、具体的にはどの部署になるんでしょうか。 ○議長(川瀬利夫君)  環境部長川﨑力弥君。 ○環境部長川﨑力弥君)  ちょっとわかりません。済みません、申しわけないです。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  そういうことで、先ほど言いましたが、山頂鉱区で採掘が始められた今、環境影響評価書で対策を求められたことがきちんと行われているか、あるいは、さきの発破のように、ここでは評価されていないものについても大丈夫なのかということで確認する必要があると思うんですけども、こういった立ち入りをすることはお考えにありますか。 ○議長(川瀬利夫君)  環境部長川﨑力弥君。
    環境部長川﨑力弥君)  今のところはございません。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  それでは、資料の写真のところを見ていただきたいんですが、砂川です。河川の地図については3ページ目にありますので、そこでも確認していただけると思いますが、この砂川ですが、西野尻駅から線路を越えたところをずっと上がっていったところです。写真でいくと、下流からずっと上流にさかのぼって写真を撮ってきました。砂川砂防堰堤という右の大きなところを見ていただくとわかるんですが、拡大したところで、土砂が堰堤を乗り越えて下へ落ちていく状態になっています。  また、次、1ページめくっていただくと、砂川4号砂防堰堤が平成22年度につくられていますが、今の状況は大きな岩はとめて、あとは流すという形のものだと思います。その右側、また左下というふうに上流へ上がっていくと、どの砂防堰堤も土砂で埋まっているわけですが、これでは砂防堰堤としての役割は果たせていないと思うんですけども、どうでしょうか。 ○議長(川瀬利夫君)  副市長、吉田桂治君。 ○副市長(吉田桂治君)  議員御指摘のありました砂防堰堤につきましては、さまざまなタイプがございます。その堰堤のタイプによって効果を発揮しておりまして、この写真の3ページ目にある鉄パイプでつくったジャングルジムのような形の堰堤につきましては、土石流をとめるためにこの裏のポケットの部分を常に空にしておく管理型の砂防堰堤と呼ばれてまして、これについては、三重県で、たまったら、順次、とっていく方針を聞いておりますし、一方、前のページにある一般的なコンクリートでできた堰堤については、議員がおっしゃったように、ふだんは小さいのはためて、大きいのが来たときにとめる形で、この高さが普通の高さで、これ以上低くなると両脇から崩れてきますので、三脚固定とよく呼んでますが、三脚を固定する効果を、今、発揮しておりますので、これで通常の状態となって、一般の方がこれを見ると、砂防堰堤が埋まってるじゃないかとおっしゃられますが、これはこれで予定している効果を発揮していることになっております。 ○議長(川瀬利夫君)  建設部長瀬木憲治君。 ○建設部長瀬木憲治君)  ただいま副市長が御説明させていただいたんですけども、そのとおりでございます。この8月、台風があったんですけど、その後、三重県も砂川に確認に行っております。この写真のとおり砂川には4基堰堤がございまして、一番下の2基については、まだ土石流を捕捉できる空間があるということでございます。  上流二つはたまっている状態で、それについては副市長も御説明させていただいたんですけども、一般的には砂防堰堤の背後に土砂が堆積していることで、その上流側の山腹崩壊を抑える機能もあるということで、砂防施設としての機能は発揮しております。三重県としても、今後、監視し続けるということでございます。  以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  私は専門家ではありませんが、見てきましたが、左右から崩れてくるのを防ぐために、少し平らな部分をつくって処理をするという形はありましたが、あそこに流れてくるのはかなり細かいものが多いと思います。そういう点で不安を感じるわけですが、今、三重県でも監視していると言われたんですが、市としてどのような監視、点検をしているのでしょうか。 ○議長(川瀬利夫君)  建設部長瀬木憲治君。 ○建設部長瀬木憲治君)  大雨時、台風時期になりますと、砂防事業というと、西藤原地区は河川がいっぱいあり、砂防事業を進めていただいております。その場合でも、三重県からこちらにずっと待機もしていただいて、全河川を確認に行っております。  以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  新しい事業が始まって、先ほど申し上げましたが、環境影響評価では出ていないものや、それからどんな影響があるかわからないところもあると思うんです。科学的に、あそこで発破したら、ここでこう崩れるとかそんなことは言えなくても、市として、定期的であったり、あるいは不定期でも、先ほど大雨の後ということでしたが、やっぱり監視する体制は必要です。例えば住民からどうだと聞かれたときに、今、県に言ってますとか、県が見てますではなくて、市できちっと確認できる体制をとっていただきたいと思います。  時間の都合で次に行きます。  材木川についてです。材木川上流に設置された調整池の安全性について質問します。  いなべ市は2014年に市内のため池の耐震性について点検し、本年3月にはため池ハザードマップを作成しています。この調整池のすぐそばにある西野尻溜はハザードマップに記載されていますが、調整池には記載がありません。点検調査し、ハザードマップにも記載する措置が必要と思いますが、どうでしょうか。 ○議長(川瀬利夫君)  農林商工部長川瀬清秀君。 ○農林商工部長川瀬清秀君)  私、材木川とか調整池とかための名前もはっきり知りませんでしたが、今回、言われましたこの池につきましては、太平洋セメント株式会社の採掘場にある調整池と思われます。農業用ため池ではございませんので、平成25年度に実施した農業用ため池の一斉点検の中の89カ所には含まれておりません。  この一斉点検は、今後、予想される大震災、あるいは、近年、多発しております局所的な豪雨により多くのため池が被災していることから、ため池の整備を計画的に進めていく必要がありますが、何分にも多くのため池が存在していることから、整備の要否を判断する調査を実施するために、平成25年度に震災対策農業用水利施設整備事業として国費100%で市内全ため池89カ所の目視による外形的な状況を調査し、簡易な土質調査の点検を実施したものであり、冒頭申しましたように、太平洋セメント株式会社の池の点検は、農業用ため池ではないため、農業の事業として調査点検は行うことができません。管理者である太平洋セメント株式会社が行うべきものと考えます。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  調整池と呼ぼうが、ため池と呼ぼうが、実際に地震があって崩れれば、被害は同じことになります。そのことはどうやって太平洋セメント株式会社と相談しながら進めるかという問題であって、うちのではないということではないと思います。  市民の不安に応えるためには、どの部局で対応するのかを整理することと、市としてきちっと対応する必要があると思います。例えば、定期的に関係部署で状況を把握する、評価する、会議を持つなどのことが必要になると思います。  最後に、私、この環境影響評価書を読ませてもらいましたが、特に自然環境については本当に詳細な記述がされています。これだけの調査をしたものはほかではないのじゃないかなと思うぐらい、本当に多くのお金と時間と人の知恵でつくられたものだと思います。  その中で、この環境影響評価書では、イヌワシが治田鉱区に営巣している。そのイヌワシへの影響が避けられないということから、治田鉱区については延期ということで、今、開発をしない状態になっています。それだけ大きな影響を持つ評価書です。  そこでお尋ねしますが、執行部の中でこれまでこの評価書をごらんになった方で、この評価書を読んで、自分の部署でどんな役割や責任を果たすべきと考えられたのか教えてください。 ○議長(川瀬利夫君)  環境部長川﨑力弥君。 ○環境部長川﨑力弥君)  うちの部署では、新規事業についてだけをやっておりません。環境部の関係なんですが、うちでは太平洋地域の騒音を市でダブルでやっております。工場もやっておりますが、市も自分のところの第三者の測量士を入れて、年3回、騒音はやっております。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  今回は生活環境について主に質問しましたが、もし機会がいただけたら、次は自然環境教育委員会の関係についても質問していきたいと思っています。  1項目の質問を終わります。  2項目の質問です。  2、にぎわいの森出店業者との協定書について。  資料の最後にあります。  市民の間でも議会でも疑問の声が多くあったこの事業について、いなべ市は事業者と協定書を結びました。市の財政負担で行われる事業であることから、市や市民に利益があり、万が一にも損失を生ずることは許されないと思います。  この事業については、私たち日本共産党は反対の立場をとりつつ、事業を実施するのであれば、最低この程度のことは必要として二点上げています。  一つは、マーケティング調査が必要、どの程度の客が来店し、どの程度の収益が見込めるか、家賃を安定的に支払うことができるかというのが一点です。  二つ目は、市長は当初の説明では、出店業者はいなべ市外から客を連れてくる。その客が阿下喜の商店街にも及び、好影響が期待できるとしていましたが、来店者のうち市外客と市内客の内訳を調べるなど、事業に対する評価をする必要があると思います。事業の評価をすることはますます必要で、これからも市議団としては求めていきますが、今回の質問は、それとは別に、行政として何が求められるかについて絞って行います。  これは、最初に申し上げた、万が一にも市が損失をこうむってはならないという考えからです。  そこで、(1)立会人に石黒靖敏コンサルティングアソシエイツ事務所を指定したのはなぜか。  (2)第2条の、事業者の「出店業務が円滑に進むよう協力する」とは、具体的にどのような内容を想定しているのか。  (3)第6条で、協定の解除の理由に上げられている不測の事態とはどのようなことか。  (4)第7条の店舗使用に係る契約等は何カ年契約を予定しているか。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  企画部長、岡 正光君。 ○企画部長(岡 正光君)  それでは、2、にぎわいの森出店業者との協定書についての御質問の中の、(1)立会人に石黒靖敏コンサルティングアソシエイツ事務所を指定したのはなぜかでございますが、石黒靖敏コンサルティングアソシエイツ事務所には、にぎわいの森活性化計画の監修やいなべ市のエージェントとして出店業者との調整をお世話になっていることから、立会人とさせていただきました。  次に、(2)出店業務が円滑に進むよう協力するとは具体的にどのような内容を想定しているのかでございますが、にぎわいの森の整備の目的である農業振興や商業振興、なりわい支援等を確実なものとするための地元農業者や地元生産者との交流会の開催や、また、オープンに向けての広報活動やキャンペーン活動などを想定いたしております。  また、(3)第6条で協定の解除の理由に上げられている不測の事態とはどのようなことかでございますが、出店業者が営業について関係行政庁から許可の取り消しを受けたり、事業継続が見込めない事態になったときなどを想定いたしております。  次に、(4)第7条の店舗使用に係る契約等は何カ年を予定しているのかの御質問でございますが、期間については、今後、建物の耐用年数を上限に調整していく予定でございます。  以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  円滑に進むよう協力するというのは、この前、やられた生産者との交流会やキャンペーンとおっしゃられたんですが、今までもこれは質問されていると思うんですが、そのための担当職員の配置とかは考えていますか。交流会を企画したりとか、キャンペーンをするための専門のという意味で、担当の職員を配置する予定はありますか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  それ専用にということは考えておりません。今も政策課と農林商工部と協力しながらやらせていただいておりますので、今後も協力しながらやらせていただきます。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  不測の事態というところでは、行政庁からの許可の取り消しであったりとか、継続が見込めないということなんですが、例えば本社の経営の不振は不測の事態になりますか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  あくまでも不測の事態ですので、想定外のことです。そのところは一般的な文書ということで受け取っていただけるとありがたいと思います。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  これは協定書ですからそういうことなんですが、これから先、いくときに、不測の事態というのはそもそも予定していないことだでは、市民に対する責任は果たせないと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  一部上場企業でも倒産する可能性がありますし、東芝でもああいうことになります。どこまでを担保すればいいのかということになると思いますので、私どもは一般的な契約を結んでいきたいと思います。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  大変心配な答弁だと思います。店舗の設計から全て市の財政負担でする、市民負担でやる。そこで入店した業者が、本店が不振だから撤退します。これに対しても不測の事態として予定もしていないし、そのことも考えていないということであれば、丸々市が負担をしたものが利用されずに、そのまま市の負担になるということが起こってくるのではありませんか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  そのときは新たな事態ということで、市としてまた新たな対策を考えていきたいと思っております。  損失とおっしゃっておられますけども、阿下喜温泉は4,600万円の指定管理料をお支払いしております。実質上、4,600万円赤字の予算を議会の皆さんが御承認を毎年いただいているということでございます。莫大な損失をかけている事業があることも御認識いただけるとありがたいと思います。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  ほかに莫大な損失を受けている事業があるから、ここでも莫大な損失を受けてもいいという答弁だったと思います。  私、これは行政としてどうするかということでお尋ねしているわけです。市長の思いとは別に、例えば市長がそういう思いで、業者との間の関係でそういうふうに言われるにしても、行政としては市に負担を最終的に残すことがあってはならないと思います。  例えば、先ほど言いましたが、「にぎわいの森」の経営不振や本社の経営不振で撤退するとなれば、それこそ、その業者しか入れないような施設をつくっておいて、そこが撤退したら、あとは何ともならない、1円も入らないということでは、それは行政マンとして許されないと思います。  そこで、こういった場合に、行政としてどう対応するのか、担保をとるのか、そのことについてのお考えを教えてください。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  今回、建設するのは一般的な店舗です。中に調理施設とかいろいろございますので、また新たな募集は可能と考えております。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  全く意外な答弁です。店舗の設計も入店業者の希望のままで、ひっくり返して落ちないものは全部市の負担でやるんだとおっしゃっているわけです。それなのに、退店があったら、また新たな業者を求めることが可能だと、それはないと思います。だから行政として責任が持てる、私、学校事務をしていましたが、例えば講師を呼ぶ、そこへ来てもらって、お昼、どうするんや、給食を食べてもらう。校長先生が頼んだから、もらわんでもええにと言われても、やっぱり250円、300円でももらいます。それはなぜか。行政の公平性を欠くことになるから、そういう対応をします。行政としては、市長がどうであれ、きちっとした責任を持てる対応が必要と思います。  例えば違約があったときには、違約金を求める。第三者に対抗できるような債権、権利として確保する、そのことは当然求められることだと思います。そうではありませんか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  例えばパン屋さんに出店いただきます。パン屋さんのパン焼き機、私のこのパン焼き機が、窯が好きだ、それは私の好みじゃないという差はあると思います。今回は名古屋の有名なパン屋さんに来ていただきました。向こうも長期契約をできるだけしたいとおっしゃっておりますし、私どもも望んでおります。不測の事態、想定外のことが起きたときは、窯は残っておりますので、新たな募集は可能だと私は申し上げました。ですけど、そういうことのないように、できるだけ、今、契約をいただいた方にいなべに来ていただいて、いなべの職人さんと一緒になって広げていただいて、いなべを発信いただくのが趣旨でございます。全て微に入り細に入り契約をしますと、結局、出店していただこうという意欲が欠けてしまったら、お断りになりますので、名古屋、大阪からの有名店が来ないことになります。不測の事態はあくまでも不測の事態ですから、今、出店希望がありますので、それを積極的に市民と一緒になって盛り上げていきたいと私は思っております。リスクを全て担保すれば、何も前には進めないと感じていただけるとありがたいと思います。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  市長としてはそういうことがあるかもわかりませんが、何度も申し上げていますが、市の財産を守ることが市の職員として当然のことだと思います。それに対して、ほかの責任のある方で発言はないんですか。 ○議長(川瀬利夫君)  企画部長、岡 正光君。 ○企画部長(岡 正光君)  撤退等につきましては、このようなところでお話しするのはどうかと思いますが、例えば不慮の事故でオーナーが亡くなられたりして、撤退の責任追及しにくいケースもあったりします。その点も踏まえながら、今後、事業継続される調整に努めていこうと思っております。  協定の中では、今回、協定を結んでおる店舗経営が継続できることもうたっております。そういうものは引き継ぎながら、事業自体が継続できる形で進めていければと考えております。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君。 ○4番(岡 恒和君)  市長のポケットマネーでやられるなら構いませんが、市民の大切なお金を使ってやる事業です。市長は今のようなことですが、行政として市民の財産を失うことを避けるために最大限の努力をすることは当然求められることです。これは市長がどういうからということとは関係ありません。行政マンとして市民の財産を守るのは当然のことだと思います。そのことを申し上げて質問を終わります。 ○議長(川瀬利夫君)  岡 恒和君の一般質問を終了します。  次に、質問順位9番、衣笠民子君。  13番、衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  13番議員、日本共産党の衣笠民子でございます。通告書に従って、新庁舎建設について、福祉バスについて、国民健康保険の広域化の対応について、以上、3項目にわたって一般質問を行います。よろしくお願いいたします。  まず、1、新庁舎建設について、3点にわたってお聞きします。
     (1)新庁舎について。  シビックコアの機能、役割はどのように考えているかお聞かせください。  (2)これからのまちの形。  平成26年9月24日の新庁舎建設特別委員会の総務部長の発言にある、阿下喜ゾーン、働く場、文化の場、住む場の統合型とはどういう考えかお聞かせください。  (3)現庁舎の行方について二つお聞きいたします。  ①現時点で四つの庁舎の機能はどうする考えかお聞かせください。  ②上限や期限の関係から、現庁舎の改修、リニューアルに合併特例債は使えないと思いますが、その費用はどれだけになるのか、財源はどう考えているのかお聞かせください。  一番最初の質問は以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  総務部長、瀬古忠光君。 ○総務部長(瀬古忠光君)  それでは、衣笠議員の御質問、1、新庁舎建設について、総務部からは(1)と(3)について答弁させていただきます。  まず、(1)新庁舎について、シビックコアの機能、役割でございますが、シビックコアについては会議室を集約配置しており、施設の共用化や市民開放を図るための活用を目指すものでございます。  具体的には、1階部分にある大会議室は約60席ございますが、行政における会議や研修会場として利用させていただきます。  また、期間限定の確定申告の会場、選挙期日前投票の会場としても利用させていただきたいと思っております。  また、平日夜間、休日については、管理体制を整備して開放していきたいと考えており、ワークショップ会場など交流の場としていきたいと考えております。  また、食堂については、市民や職員、どなたでも利用できる食堂として調理専門業者に運営委託する形で準備の検討に入っているところでございます。この食堂についても、平日夜間、休日については、各種ワークショップの開催場所として利用していただくことを考えております。  次に、2階部分でございますが、小会議室が1室ございます。24席程度の会議室でございます。それから中会議室が3室、36席程度の会議室でございますが、これにつきましては、行政関係が中心となる各種会議、研修会場として利用いたします。  平日夜間や休日の閉庁時につきましては、市民にもサークル活動やコミュニティーの場として利用を促し、有効活用を図ります。  続きまして、(3)現庁舎の行方でございます。  ①四つの庁舎の機能はどうするのかでございますが、新庁舎への移転後、北勢庁舎以外の庁舎には総合窓口機能をそれぞれ配置いたします。それ以外の利用につきましては、現時点では決まっておりません。  続きまして、②上限や期限の関係から、現庁舎の改修、リニューアルに合併特例債は使えないと思うが、その費用はどれだけになるのか、財源はどう考えているのかでございますが、利用計画が決定しておりませんので、その改修費用の積算をしておりません。  また、改修費用に対する特定財源は期待できませんので、庁舎の改修、リニューアルについては小規模修繕程度にとどめ、多額の費用を投入することを避ける方向で考えております。  私からは以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  企画部長、岡 正光君。 ○企画部長(岡 正光君)  それでは、私からは、1、新庁舎建設について、(2)これからのまちの形、阿下喜ゾーン、働く場、文化の場、住む場の統合型とはについて答弁申し上げます。  新庁舎は地域の歴史や文化を生かしながら、いなべに誇りと愛着を持ち、安心して暮らせるまちのかなめであり、単なるオフィスではなく、観光や防災のまちづくりの拠点であると位置づけております。  さらに、新庁舎が建設される阿下喜地区はいなべ市唯一の中心市街地であり、昭和のたたずまいを残す町並みでございます。つまり、暮らしと商業、歴史、文化が凝縮したエリアでございます。このエリアに新庁舎とにぎわいの森を整備することで、市内外から多くの人を呼び込み、さまざまな人が交流しにぎわうコミュニティー空間としてまちづくりを進めていくものでございます。  以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  それでは、シビックコアに市民活動センターを置くのか、置かないのか、お聞かせください。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  まだ決まっておりません。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  でも、先ほどの答弁ですと、市民が使えるのは、基本的に平日の夜と土日などの閉庁しているとき市民に開放というお話でしたが、市民活動センターは置けるんですか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  市民活動室の人との打ち合わせが必要ですので、あくまでも市民活動室の今の意向としますと、今、員弁健康センターの2階を利用いただいてますけども、今が結構便利だと賜っておりますので、しばらくは、市民活動室は員弁にいる可能性があると思います。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  市民活動室の人というのはどういう人ですか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  市民活動室の関係の方々です。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  市民活動室の関係の方々というのは、職員ではなく誰を指すんですか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  正式に協議をしたわけではないんですけども、そういう御意見を関係の皆さんから、今、賜っておりますので、まだ決まっていないとお返事をしたまでです。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  そもそもがそうした個別に市長と協議をして決まっていくということなんですか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  さまざまな意見をお伺いしないと、私どもが提案するにも提案できませんので、現場の皆さんからお話を賜るようにしております。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  そもそもが、シビックコアをつくるときに、市民活動室はそのときにはあるわけですから、どうするのかと議論がなされているのが当たり前だと思うんですが、されてなかったということですか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  概念そのものが違いまして、シビックコアでは庁舎を土日とか夜間、あいているときに、イベントも含めてそこでできるようにと構想しております。事務所機能とはちょっと機能が違います。今の市民活動室は事務所機能ですから、そこでワークショップを開いたり、玄関そのものをイベント会場とするイベントなどは、今の市民活動室の中では想定しておりません。新たな事業ができるように、コンセプトの中で設計そのものができております。今の市民活動室の事務所機能がシビックコアの中にそっくりそのまま入るということではないと御理解いただけるとありがたいと思います。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  新庁舎を建てるに当たって、いろんなものが分散しているとなかなかやりにくいということで建てられると思うんですが、市民活動室の事務所機能は員弁庁舎にありながら、さまざまなイベントとかは新しい北勢町でする。何かよくわからない話だと思ってます。結局、市民の集いの場所と言われてきたシビックコアが、行政棟に足りない会議室になるということなんじゃないですか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  最初から、各部署のアンケートをしますと、自分の執務をする近くに会議室があり、公用車があるのが、職員からすると非常に便利なんです。それを言い出すと、限りなくスペースが大きくなってしまいます。会議室そのものを会議室棟ということで分離しました。それがシビックコアです。そうすることにより、市民への会議室などのスペースの開放が可能になってまいります。個人情報の保護の観点で、庁舎の中の会議室を一般に開放することは非常に難しゅうございます。会議室そのものを分離することによって、より有効活用が可能になってこようかと思っておりますので、会議室そのものが土日、夜間の利用が可能になってくるというコンセプトで設計をさせていただいております。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  新庁舎を建てるわけですから、必要なものはやっぱり行政棟に中に組み入れていくことが必要じゃないかと思います。そうじゃないのならば、別に別棟にしてシビックコアという会議室をする必要はないですし、結局は夜間か土日、市民に開放できますというおかしな話だと思っています。  市民活動を市長はどのように位置づけているわけですか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  昔の村社会は村でほとんどの機能がございました。寺子屋で戸籍をやっていた時代です。つい10年ぐらい前までは葬儀も自治会でほとんど仕切ってみえまして、斎場もありました。ほとんどの行政機能が小さな村社会でされていたわけです。役所がこれを担うことになり、機能がどんどん膨れ上がっております。県から権限移譲という形で事務がどんどん来ており、行政が膨張しつつあります。それを、一部、市民の皆さんの御協力で、市民と一緒になって活動できませんかというのが市民活動室であり、役所を個人情報の保護をしながら、できるだけ解放できないかということで、シビックコアという別棟を考えさせていただいたわけですので、より市民に開放した市役所になると確信しております。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  市民活動は市行政の役割分担を担ってもらう場所じゃないと思うんです。市民活動は、やっぱり市民が自発的に集まり、いろんな問題に対して活動していく。市民が生き生きとそうした活動をすることによって、いなべ市全体の活力が湧いてくる、市の下請機関ではないと私は考えております。  今、市民活動をするのが夜間とか休みの日には限らないわけですよね。子どもを連れた方も、仕事をリタイアされた方も活動するわけですから、かえって平日の昼間、市民活動をすることも多いのではないかと思っています。そこのところ、市民活動の位置づけを、もう一度、しっかりと議論をいただきたいと思っています。  次のところでお聞きしますけれども、これからのまちの形というところの、そもそも阿下喜のゾーン、働く場、文化の場、住む場の統合型とはどこで話し合われ、どこにその位置づけがあるのかお聞かせください。 ○議長(川瀬利夫君)  企画部長、岡 正光君。 ○企画部長(岡 正光君)  これは新庁舎整備の基本方針のときに、ある程度、単なるオフィスだけでなくて、防災とかを含めたまちづくり、観光などもつくっていくというお話もさせてもらっております。また、阿下喜地区においては唯一の中心市街地であるので、歴史ある町並みを残していくというところを含めながら、総合的に考えていき、基本方針ができたころに、関係部署で協議されておると解釈しております。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  今、出ましたいなべ市新庁舎整備基本方針が一番の、住民にも説明された新庁舎建設についての正式文書だと思うんですが、この中にもちょっと阿下喜ゾーンはなかったですし、いなべ市のそのほかの地域の位置づけの構想をお聞かせください。           (「質問がわからない」の声あり) ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  新庁舎建設特別委員会の中で、阿下喜ゾーンといって阿下喜のところを取り出して、働く場、文化の場、住む場の統合型と出てきているもんですから、ほかの場所のまちづくりについては何か位置づけの構想があるのか、新庁舎を中心として変わっていくまちの形の構想があるのかお聞きしたいと思って質問しています。 ○議長(川瀬利夫君)  企画部長、岡 正光君。 ○企画部長(岡 正光君)  現在、「グリーンクリエイティブいなべ」の取り組みとしまして、いなべの農と食、自然などの地域資源を都会の人々を魅了するものなどに磨き上げ、若者とか創業希望者に選ばれるまちを目指しておる状況です。  その中核をなすのが「にぎわいの森」でございまして、地域にもたらす効果としては、以前からお話ししておりますけども、農業振興とか商業振興、観光振興とかが考えられます。そこにはまちづくり、人づくりの拠点として集客、交流機能を持っており、ハブ機能を有しておりますので、そこからいなべ市内に回遊する仕組みづくりを行うことで、いなべ市全体の人の流れをつくって、いなべ市がさらに発展して輝くまちづくりになっていけばという思いがございます。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  次の、(3)現庁舎の行方ということでお聞きいたします。  新庁舎が必要だとしたいなべ市新庁舎整備基本方針には、各庁舎は建設して30年から40年を経過しており、老朽化が進んでいます。庁舎として、近い将来、大規模な改修か建てかえの必要性に迫られています。しかし、今のまま4庁舎を建てかえようとしても国からの補助はありません。合併特例債を使うには統合が必要ですとあります。つまり新庁舎の建設と現4庁舎の行方も含めて、合併特例債を使う統合だったのではないんですか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  そのとおりでございます。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  新庁舎建設が必要だと市民に説明した、さっき出しましたいなべ市新庁舎整備基本方針というのは何だったんでしょうか。そこには、北勢庁舎は中央図書館として整備し、北勢市民会館とあわせて生涯学習環境の充実を図ります。大安庁舎に中央児童センターの機能を移転し、子育て環境の充実を図ります。藤原町地内では、藤原中学校と近接した場所にいなべ市初の小中一貫校を実現することとなる藤原統合小学校の建設が計画されており、庁舎を取り壊してスクールバスの管理センターとして整備していきます。員弁庁舎は総合体育館の整備とあわせてスポーツ・レジャー施設の拠点として総合的に整備していきますとあります。  その後、聞くたびに、現4庁舎の行方は変わっていっているわけですけれども、4庁舎の行方が公式に文書化され、市民に説明されているのは、いなべ市新庁舎基本方針ではなかったんでしょうか。  現4庁舎の行方について、この基本方針から変わっていっている経過は、どこの部署でどの会議で議論がされているんでしょうか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  旧庁舎はできるだけ有効利用させていただきたいと考えております。ですけども、状況が変わってまいりましたので、今、何にということがはっきりまとまって御提示するまでにはいってないということでございます。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  先ほどの答弁では、財源的に言って、現庁舎は小規模な修繕でというお話がありました。でも、いなべ市新庁舎整備基本方針には、大規模な改修か建てかえの必要性に迫られていますとあるんですが、現時点では、小規模な修繕しかできないであろうと変わっているわけです。  100億円を超える新庁舎の建設とあわせて、現4庁舎の整備は一体の事業で、総額どれだけになるのか、結局、わからないわけです。小規模しかしないと言ってるんですけど。新庁舎の建設が言われ出したころから、そうした総合した計画、総額を質問、私もしてきました。先ほど市長も言ったように、一体となった事業だったという話だったので聞いてきたわけですけど、結局、それも頓挫しているというか、そんなふうになっています。市長のそのとき、そのときの思いつきで変わっていくのはおかしいと思うんです。  今、質問しましたけれども、4庁舎の行方について、どの部署でどの会議で議論されたのかといっても、明確にはされない。まさに、市長のそのとき、そのときの思いつきと言わざるを得ないと思うんです。市長のそのとき、そのときの思いつきで進められているのではないんですか。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  例えば、図書館の話をさせていただきます。合併したんだから、施設が多過ぎるから統合しましょうという議論がありまして、図書館も早急に一つにすべきという意見を民間の監査法人から賜りました。それで、今回、新しい庁舎にするに当たって、北勢庁舎を一つに、中央図書館という形で統合しましょうという議論もさせていただきました。実際、利用されておられている方、図書館司書と詳しく御議論させていただきますと、やはり市民が通いやすい、利用しやすい、旧庁舎に一つずつ残してほしいというお声も賜っております。
     それともう一点は、北勢庁舎は下が中2階で重量に耐えられない構造になっております。そういったことも含めまして、図書館を統合する話は、今のところはとまっています。  議員の皆さんが一般的に図書館利用として賜るのに二通りありまして、図書館に行って図書を検索する、その図書で調べたい。   (「思いつきで進められているんですかという質問なんですけど。」の声あり) ○市長(日沖 靖君)  具体的なことが必要なければ、ここでやめますけども、思いつきではありません。皆さんの御意見を賜りながら進めています。一つの例を申し上げたまででございます。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  現在、五つ目の庁舎を建てているわけですけれども、私ども日本共産党議員団が提案してきた、現4庁舎を順番に再整備しながら分庁方式を続けるより、お金がかからないからと、何か数字まで出して説明してきてましたけど、本当に実際にはそうなのかなというのがますますわからなくなっています。  そのとき、そのときにならなければいろんなことがわからないや、これだけの100億円を超える大プロジェクトをするときには、やっぱりそれなりに準備が必要だったのではないかと思いますけれども、その辺も思いつきと言われても仕方がないのか、どういう計画を立ててきたのか、やっぱり疑問の残るところだと思います。  次に行きます。  2、福祉バスについて、3点にわたってお聞きします。  (1)新庁舎の供用が平成31年4月からになると思いますが、そのときに合わせて福祉バスも新庁舎へ行くルート変更、または路線の新設をしなければならないと思いますが、いつを期日に実行する考えかお聞かせください。  (2)福祉バスの現在の担当市職員数をお聞かせください。  (3)新庁舎供用に伴って、福祉バス運行も大きく見直さないとならないと思いますが、対応する職員の体制、配置をどのようにするかお聞かせください。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  都市整備部長、岡 忠義君。 ○都市整備部長(岡 忠義君)  それでは、1、福祉バスについて、(1)新庁舎へ行くルート変更、または路線の新設はいつを期日に実行するのかの御質問でございますが、まず答弁の前に、この新庁舎ルートの変更につきましては、12日の新庁舎建設特別委員会の中で御説明をさせていただこうかと思っております。その中で、新庁舎便は開庁に合わせて運行を開始しようと思っております。平成31年4月から試行運行を開始しようと考えております。現状、北勢、藤原、員弁、大安、合わせて12ルートございます。それに新たなルート一つをふやします。そして、新庁舎便として既存ルートと連携しながら運行させていただこうと考えております。  続きまして、(2)福祉バスの現在の担当市職員数でございますが、課長を含めて4名でございます。北勢のバス管理室も含めております。  (3)新庁舎供用に伴って、福祉バスの運行を大きく見直さないとならないと思うが、対応する職員の体制、配置はの御質問でございますが、現在、運行しております12ルートにつきましては、長年、運行させていただいており、定着しておると思っております。基本的には大きくは変わらないと考えております。  それと、新庁舎便により各バス停留所の時刻は調整が必要と考えておりますが、担当職員の体制につきましては、現在と同数で対応できるのではないかと考えております。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  これから高齢者もふえて、免許を返上する方も多くなることが考えられます。福祉バスのあり方を検討する必要が出てくると思います。  昨日の一般質問でも、何人かの方から、行政の部局を超えた縦割りでない横断的な取り組みが求められました。これは本当に福祉バスの問題でも、まさにそうかなと思っています。福祉バスのあり方を検討する部署が、今、都市整備部がしていて、4人いるという話でしたけれども、必要になるかと思います。福祉部や教育委員会などとの横断的な取り組みが求められることを指摘して、3番目の問題に行きたいと思います。  3、国民健康保険の広域化の対応について、3点にわたってお聞きいたします。  (1)今年の3月議会で答弁があったように、平成29年3月の第3回三重県国民健康保険運営協議会準備会で示されたいなべ市一人当たりの国民健康保険料は14万730円とのことでした。その後、最新の試算では幾らになるのかお聞かせください。  (2)合併直後の平成16年度一人当たり健康保険料は6万9,885円、平成28年度一人当たり国民健康保険料は10万133円とのことでした。平成29年度は幾らでしょうか、お聞かせください。  (3)日本共産党いなべ市議団で議会と市政に関するアンケートを行ってますが、市政に対して優先して取り組んでほしいこと、複数回答可能ですけれども、これにおいて、現時点で回答者の約40%の人が、国民健康保険料の引き下げを選んでいます。この市民の声にどう応える考えかお聞かせください。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  市民部長、近藤文子君。 ○市民部長(近藤文子君)  衣笠議員の質問について答弁申し上げます。  まず、3、国民健康保険の広域化の対応について、(1)最新の試算では幾らになるかについてお答えします。  御質問で示されました数値以降、仮算定したものは現在は示されておりません。御質問にある金額が公表できる最新のものとなります。  (2)平成29年度の一人当たり保険料は幾らかにつきましては、7月5日時点、一般被保険者の一人当たり国民健康保険料は10万700円で、対前年比567円の増です。保険料率は昨年と同じでございます。保険料が昨年より若干ふえているのは、所得の影響と考えております。  続きまして、(3)アンケートの結果、市民が国民健康保険料等の引き下げを選んでいる。市民の声についてどう応えるかにつきましては、議員も御存じのように、国民健康保険は広域化に伴い、平成30年度から県単位化されることになります。いなべ市の国民健康保険の運営は、今後、三重県に支払う国民健康保険事業費納付金から国及び県からの交付金を差し引いた分を保険料で賄うことになります。現時点で、いなべ市は納付金の算定の基礎となる医療費指数の順位は、三重県24市町のうち高いほうから3番目でございます。平均所得は7番目を示しております。三重県に支払う納付金の算定基準も現時点では未確定の部分も多いため、今後のいなべ市の保険料がどのようになるかは、現時点ではわからない状態でございます。  以上で答弁を終わります。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  それでは、部長にお聞きいたします。  国民健康保険はほかの医療保険に比べて加入者の負担率が高いと言われています。各医療保険、国保、後期高齢者医療制度、協会健保、組合健保の加入者一人当たりの平均保険料を加入者一人当たりの平均所得で割った平均保険料負担率はどのように比較するとなるのかお聞かせください。 ○議長(川瀬利夫君)  市民部長、近藤文子君。 ○市民部長(近藤文子君)  ただいまの質問ですが、被保険者の保険料負担率は平成26年度実績でつかんでおるんですけども、所得に対し一人当たりの保険料負担率は、国民健康保険が9.9%、協会健保7.6%、組合健保5.7%、共済組合6.0%、後期高齢者医療制度8.3%となっております。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  やっぱり国保の場合は、所得に対して組合健保の約倍、共済組合に対してでもかなり高いことが今の数字でわかると思います。国保の国庫負担率が下げられてきていると思うんですが、その推移についてお聞かせください。 ○議長(川瀬利夫君)  市民部長、近藤文子君。 ○市民部長(近藤文子君)  ただいまの質問ですが、国庫負担についてはたびたび法改正となっており、制度もかわっております。ですから、負担に関するベースも変わっておりますので、推移を明らかにすることは非常に難しいです。  ただ、現在、確認できる数値といたしましては、給付費等の50%と保険料の軽減等が公費負担となっております。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  国保の総収入に占める国庫支出金の割合が、今のような制度改正によって、もともとは医療費の45%、およそ給付費の60%であったものが、給付費の50%になったこと、それから事務費の国庫負担が廃止されたことで、1980年代は国庫支出金の割合が50%であったものが、大体、2008年度、今は25%ぐらいであると言われています。そういうことで、どうしても保険料として集める負担が多くなっている現状がここから伺えると思います。市民部長の国保の構造的な問題に対する見解をお聞きしたいと思うんです。国保はいろいろほかの医療保険制度と違いがあるので、そこのところの見解をお聞かせください。 ○議長(川瀬利夫君)  市民部長、近藤文子君。 ○市民部長(近藤文子君)  ただいまの質問ですが、国保の構造的な問題ということで、確かに国民健康保険の構造的な問題といたしまして、高齢者の被保険者が多く加入しているため、医療費水準が高く、所得水準が低いため、保険料の負担が重い状態となっております。そのために厳しい財政運営にもなっております。  また、小規模保険者、要するに市町村が多く、財政運営も非常に不安定となりやすい状況にあるかと思います。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君に申し上げます。発言時間、残り5分です。  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  国保は日本の皆保険制度を支える社会保障の一環としてとてもすぐれた制度です。それが、今、国庫負担金が減ってしまったり、加入者が大変所得が厳しくなっている、また、高齢者が多く、医療費がかかっていることで、本当に保険料が高くて払えない、このような問題点を抱えています。そういう問題点を解決するためにも、国も3,400億円入れて、何とか解決したいという姿勢になったんだと思います。  この保険料を抑えるためには、私どもがずっと前から言ってるんですが、もちろん国庫負担を引き上げていただくのが根本的解決だとは思いますが、それがすぐにされない間は、今、住民の一番身近である自治体が何としても住民の暮らしと命を支えなければならないと考えてお聞きするわけですけれども、国保料を抑えるために法定外の繰り入れをやはりするしかないのではないかと思います。現国保運営方針は法令や条例で定められたもの以外は、市町村を法的に縛ったりとか加入者に影響を与えるものではありません。あくまでも技術的助言です。県のほうでもそういうふうになっていただきたいんですが、合併時の約束でも2億円入れてましたので、保険料を抑えるために法定外の繰り入れをするべきだと思います。市長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  ことしの5月31日に三重県の国民健康保険制度の改革説明会がございました。平成30年度から県一本化されます。その中で法定外、一般会計からの繰り入れにつきましては、赤字と明確に言葉を強めまして、赤字の抑制、そして特に2年赤字、一般会計からの繰り入れが続いた市町村につきましては、一般会計からの繰り入れの解消計画を策定するようにということで、一般会計からの繰り入れをしないことを県から強く言明されております。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  今までの確認でわかっていたように、国保は保険料が高くて払えない大変な状態になっています。だからこそ、財政的に力があり、100億円のよくわからない事業も進められる力があるんですから、そういうところから考えても、県国保運営方針策定に積極的にかかわって、住民の実態に合わせた保険料賦課決定権限及び予算決定権は、これまでどおり市町村にあるという立場に立って意見も言っていってほしいですし、そういう運営をしてほしいと思います。  最後にお聞きします。いなべ市独自で低所得者に配慮した保険料率の算定、応能割、応益割をやってますが、応能割60%、応益割40%にしているのは三重県でいなべ市だけです。これを堅持される考えかお聞かせください。 ○議長(川瀬利夫君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  同じく5月31日の説明会で、私、質問させていただきました。そしたら、総額については、納めれば、料率については各市町村の裁量でいいと、そのときは部長の権限でおっしゃられましたので、今のところ、堅持したいと思います。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君。 ○13番(衣笠民子君)  では、法定外の繰り入れ、市町が行うことについても、総額をちゃんと県にお支払すればいいという立場で、ぜひ発言をしていっていただきたいことを申し述べまして、以上で質問を終わります。 ○議長(川瀬利夫君)  衣笠民子君の一般質問を終了します。  ここで、暫時休憩します。              午前10時32分 休憩              午前10時45分 再開 ○議長(川瀬利夫君)  会議を再開します。  休憩前に続き、一般質問を行います。  質問順位10番、清水 實君。  11番、清水 實君。 ○11番(清水 實君)  議長の許可を得ましたので、一般質問を行いたいと思います。  1、いなべ市内に生息する保護動物ツキノワグマの対策は。  生息地である鈴鹿山系の北部に見られる保護動物ツキノワグマの継続的な確認と現在までの聞き取りデータをもとに対策を問う。  市民から寄せられました情報は、これだけあります。答弁を求める副市長には、二、三日前に提出してあります。  (1)市民の安全・安心教育をどのように行っていくか、具体的に示していただきたい。  (2)人家の接近の危機管理の対策は。  この二つのうち一つ目は、副市長にも資料を提案しながら、先般、お話をさせていただきましたが、保護動物のツキノワグマについては、三重県、岐阜県、滋賀県の3県にわたっていることから、来年には保護動物としての生態的管理と保護について3県が協議を重ね、現場の分布図も含めて条例とか規則を作成されるようお願いします。  私も非常に関心が強いので、できるだけ現場へは副市長を案内したいし、滋賀県、岐阜県の人にもいろいろお願いしておりますので、できるだけ副市長は山に非常に関心が強いので、現場へ行っていただきたいと思います。そのことについて、副市長のお答えをいただきたいと思います。 ○議長(川瀬利夫君)  副市長、吉田桂治君。 ○副市長(吉田桂治君)  清水議員からの質問についてお答えします。  (1)市民の安全・安心教育をどのように行っているかですが、今回、(2)人家へ接近した際の危機管理対策はも含めて、二点、お答えいたします。  私が、副市長を本部長と定めた農林商工部、総務部、健康こども部、教育委員会の構成のもと、いなべ市野生鳥獣による人的被害対策本部を設置しております。その役割は、副市長が本部会議の招集、全体の指揮、農林商工部長が農林商工部での捕獲・追い払い人員の選任、農林商工部の指揮。  獣害対策・ブランド室長が現場に初動及び状況の確認、捕獲・追い払い人員の派遣、対策本部会議招集依頼、捕獲実施者の有害鳥獣捕獲登録、捕獲用具の手配、いなべ支部猟友会への協力要請。  総務部長が、やはり捕獲・追い払い人員の選任、総務部の指揮。  危機管理課長が捕獲・追い払い人員の派遣、広報車、広報無線での危機及び注意喚起、いなべ警察署及び桑名市消防本部への協力要請、ホームページ広報活動等。  健康こども部長が健康こども部での対策人員の選任、健康こども部の指揮。  こども家庭課が保育園・幼稚園の連絡、施設周辺への安全確保、通園路の見張りの設置。  教育部長が教育委員会での対策者の人員の選任、教育委員会の指揮。  学校教育課長が小・中学校への連絡、施設周辺への安全確保、通学路の見張りの配置といったことで、情報が入った場合にこのような対策会議を招集しまして、情報共有等を行っております。  最近でも、ことしに入っても、聞いたとか、音がしたとかいう情報をいただきまして、会議を1回実施しております。その後、注意喚起等の対策を行っております。  もう一点、通告にはないことですが、対策についてまた議員といろいろお話ししながら考えていきたいと思います。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  農林商工部長川瀬清秀君。 ○農林商工部長川瀬清秀君)  清水議員の、1、いなべ市内に生息する保護動物ツキノワグマの対策はの中の、(2)人家に接近した際の危機管理対策・体制はについて、今、副市長から、いなべ市野生獣による人的被害対策本部を設置して、それぞれの担当部署が役割分担をしてやっておると答弁していただきましたので、(1)市民の安全・安心教育をどのように行っているかについて答弁をさせていただきます。  まず最初に、いなべ市内におけるツキノワグマにつきましては、平成27年5月に初めて北勢町二之瀬地内において有害駆除中の捕獲おりにて誤捕獲されたのが、唯一、集落付近に出没した事例でございまして、以降、熊を実際に確認した事例はございませんが、熊がいることを否定しておるものではなく、熊はおるものと思っているところでございます。
     集落付近で熊らしきものを見たという目撃情報は、平成28年度に3件、平成29年度8月末現在で2件の計5件でございます。こういった情報をいただいた際には、市の獣害・ブランド対策室及び県の四日市農林事務所職員、必要に応じて猟友会同伴のもとに現地確認により、熊の足跡等痕跡の確認を行うとともに、けもの道等に定点カメラを設置して数日間の観察を行っていますが、一度も熊の出没を疑う痕跡は発見できておりません。  先ほどのは集落付近の話ですが、また、本年5月には、藤原岳坂本谷から登山をした方が、6合目付近で熊を見たという目撃情報が寄せられました。直ちに注意喚起の張り紙を各登山口付近に取りつけたところでございます。  また、平成27年5月に誤捕獲された際に、「熊に注意」のチラシを情報誌Linkに挟み込み、注意喚起を行いました。また、熊の生態等を記したQ&Aを各戸配布いたしました。  その後、目撃情報があった際には、熊の痕跡確認及び注意張り紙や、今回もそうですが、看板を作成し、目撃情報のあった自治会に看板を配布して設置いただいたり、また、定点カメラによる観察により、万一、熊であることが確認できた場合には、直ちに市民に広報し、安全確保に努めることとしております。  また、自治会等から、不安を解消するため、専門家による勉強会の開催要望がございました際には、開催することといたしております。  以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  清水 實君。 ○11番(清水 實君)  今、部長から丁寧な説明をいただきました。市民から情報が得られた場所は、一通り、私も確認に歩きましたし、新町付近にはいろんな看板も丁寧につけていただきましたし、市民も褒めることはできんけど、まあこんなこっちゃなという返事をいただいております。  それと、熊のことについては、私よりも詳しい人がこの会場におります。それは伊藤弘美議員で、私も彼には二、三回、現場へ連れていっていただきましたし、捕獲されたときの周囲には必ず足跡があって、そのときに科学館のほうで、やっぱりこれは標本にすべきやという形で、多賀町の阿部さんなんかにも相談したけれども、なかなか職員さんらがその気になってもらえなんだというのも事実であります。  それともう一つ、部長にお願いしておきたいことは、きのうも高山のほうで熊が木に登っとったのを殺したと。これからは熊はドングリの仲間が好きです。それ以外のブドウの仲間も好きです。人家からちょうど高度で300メートルぐらいのところは、各自の責任でそういうえさになるようなものをとってもらいたい。ただし、それはただではあきません。せっかく市民が自分の山であろうが、他人の山であろうが、これは広報できちっとしてもろて、費用だけちゃんと役所でもってもろて、そういう危険な目に、今後、遭わないような施策の一つとしてぜひやってみたいと提案したいんですが、部長の権限でやれると思うんですが、ちゃんと出た市民には、十分とは言いませんけども、ルールに基づいた代金を払ってもらえるように配慮いただけますかどうか返事をいただきたい。 ○議長(川瀬利夫君)  農林商工部長川瀬清秀君。 ○農林商工部長川瀬清秀君)  また怒らっせると思うんですけど、今、私が出すという返事はようしませんが、今、言われたように、ドングリや何かが好きというのは私も承知しておりますが、熊だけに限ったことではなく、とれた野菜のくずやとかをそこら辺の田んぼにまいといたりといったことも見受けられますので、これは2012年3月に発行した獣害対策マニュアルですが、猿も含めてですけども、人家へ寄ってこないように市民がお互いに注意をして、集落にえさとなるようなものを放置しておかないことも含めてマニュアルをつくらせてもらい、周知もさせていただいておるところで、今、申しました対策を講じていただくような広報等もさせていただきたいと思います。 ○議長(川瀬利夫君)  清水 實君。 ○11番(清水 實君)  部長の答弁で、一つだけ欠けております。傍聴者のことも、自分が金がもらえることもしっかり関心があります。ドングリをとった、何をとったぐらいのことは十分できる人ばっかり来てるの。そしたら、1日、4,000円か5,000円ぐらい、部長の権限で払えるんでしょ。払ったらあかんと書いてあるんなら、払ったらあかんと書いてあるところだけ教えておくんなはれ。部長の権限でそれぐらいのことはできると、ちゃんと事務規定にあると思うんですが、私の読み間違いやろかね、それは。今、どうこういって部長をいじめるんじゃなくて、一回、思い出して、来年の春までには、おっしゃるとおりでしたというふうに、今度も傍聴に来てもらうように私が頼みます。やっぱり部長、確かに納得してくれたなという形で、部長も理解してほしいと思うんです。  次に移ります。次は猿なんです。  私が住んでおる東禅寺は、東禅寺の人口よりも猿の数のほうが多いんやわな。今までの説明では、区長とか農家組合長にいろんな連絡があって、各地区で実施されとる地区と、そうでない地区とあるらしい。成果はどうかということについて、藤原は聞いたんで大体わかったんです。北勢町とか員弁町とか大安町のどこが実施しとるか。それから、そういう例はどうか、成果はどうかを簡単に教えていただきたいと思います。 ○議長(川瀬利夫君)  農林商工部長川瀬清秀君。 ○農林商工部長川瀬清秀君)  それでは、2、ニホンザルの急増と分散の対策はの御質問でございます。  まず最初に、(1)実施地区につきましては、いなべ市全域を対象に、銃器やわな、おりによる有害捕獲駆除事業、二つ目に、サルパトロールによる追い払い事業、自治会、農家組合への追い払い用花火の配布、また、田畑への電気柵設置補助金事業、捕獲用檻補助事業等を行っております。  (2)実施例はの御質問ですが、平成28年度において、猿を対象とした銃器による駆除は猟友会の皆様にお世話になり、市内全域でございます。また、わな、おりによる捕獲駆除は市内で63地区、サルパトロールによる猿駆除は4地区(川原、市場、中山、大辻新田)となっております。  また、獣害パトロールによる猿の行動調査、追い払いについても、市内全域で行っております。  追い払い用花火の配布は各庁舎の総合窓口課において、自治会または農家組合等の要望があれば、その都度、現物を配布しております。  (3)成果でございますが、平成28年度においての銃器による駆除は72頭、おり・わなによる駆除は102頭でございます。市の実施隊によるわな・おりの捕獲駆除は75頭で、パトロールによる猿の行動調査は、平古地区、川原地区、中津原地区で捕獲した猿に発信機を取りつけ調査を行っており、インターネットのサルどこネットにより、猿の群れがどういった範囲で行動しているか、また、その群れが田畑に近づいているなどの情報をパソコン等で追跡できるようにしております。  また、追い払い用花火の配布は、一箱に120本入っておるものを1,869箱配布いたしました。しかし、このような対策をとっているにもかかわらず、獣害被害はなかなか減っていかないのが現状でございます。市としての限界もあることから、無料配布している花火等を活用して、地域住民が追い払い隊等を結成するなど、官民協働での力を合わせた対応をお願いしていきたいと考えております。  今までも行っておりましたが、被害の多い地域の皆さんからの要望で、追い払いの方法や防護柵の張り方等、出前講座、研修を今後も実施してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  清水 實君。 ○11番(清水 實君)  部長に頼みたいんですけども、今、地区と言われましたけども、地区が、例えば東禅寺とか下野尻とか石川という形で、その成果も一覧表で役場で見れるようにしてもらいたい。どこの地区がどれだけとっとるのかという形で、ようけとったところへはそれなりの御褒美を考えていただきたい。というのは、とにかく人的な被害を少なくするには、どうしても個体を減らす以外にないんです。  それともう一つ、そういうことをきちっとして、誰が来ても、あそこの人は力んでやっとるな、東禅寺は割にさぼっとるな、何や3匹しかとれとれへんなというように、誰でもがわかってもらえるように。  それともう一つは、猿専門の職員、猿においては右に出るものがおらんというぐらいの職員を専属に職員の中で置いてほしい。その人は寝て、起きて、猿のことを勉強しとりゃええの。猿と同じように行動をする。朝、8時に役場へ来んならんということじゃなく、猿が朝6時ごろに起きたら、6時ごろに猿がおるところへ行くというぐらい熱心で、猿のことならこの人に聞いたら、学者よりよう知っとると。  それともう一つ、あえてつけ加えるなら、猿のおり、東禅寺では、二つ、新しいのを、今、部長のおかげでつくってます。これが、二、三日前に新しくつけました。えさは食っていくような状態ですが、新町谷の例からいきますと、今まで100頭ほど猿がとれております。そういう形で、東禅寺ので成績がよかったら、そういう猿のおりをPRしていただきたいし、そういうことで、今後、猿の専門的な職員を置いていただけるかどうか、部長の返事をお願いします。 ○議長(川瀬利夫君)  農林商工部長川瀬清秀君。 ○農林商工部長川瀬清秀君)  専属の職員を置いてほしいとのことですが、今のサルパトロールの職員6名おりますが、先ほど答弁させていただきましたように、今、屋敷のはたへ来とるんで、すぐ追い払ってくれという感じで、猿専属のというと、寝ても起きても猿のことばっかり考えておる職員という言い方もなかなかできませんけども、今のイノシシや鹿がとれた場合にも、現物確認にも行っておりますんで、猿だけというわけじゃないですけども、そういった職員を6人置いております。  また、もう一つ、御褒美と言われましたけども、それもまた声が大きくなるかもわかりませんが、私、今、払うというお約束はようさせてもらいません。 ○議長(川瀬利夫君)  清水 實君に申し上げます。質問は一問一答でありますので、簡潔にお願いします。  清水 實君。 ○11番(清水 實君)  そしたら、今と同じような質問で、今が一番大事なんです、猿にしろ、イノシシにしろ、鹿にしろ。地球温暖化と無縁ではないんです。短期間にいろんな関係者にとってもろて、とったら褒美という形での措置をしたほうが、私はより効果があると思うんですが、副市長、よう山へ行かれるが、こういう場合、そうしたほうが、とにかく少しでも市民が喜んでもらわらな、市長も、副市長も、こういうことをやってよかったな、やっぱりいい考えやったなと言えるぐらいのことを、大したものをせえとは言うとらへんのやわな。その点、お答えいただきたい。 ○議長(川瀬利夫君)  副市長、吉田桂治君。 ○副市長(吉田桂治君)  今の御質問ですが、いろいろ皆さん、お考えがあると思います。私もここではできる、できないとはすぐには申せませんが、一つの考えとして内部でまた考えさせていただきます。 ○議長(川瀬利夫君)  清水 實君。 ○11番(清水 實君)  さっき議長が言われたように、簡潔にということを議長も言うとるの。  それとも一つは、サルパト結構。うちの隣の人がサルパトにいろいろ聞いとった。何も答えてくれへんもん。サルパトはサルパトの知識があるわけやろ。爆竹撃つにも撃ち方とか、そういうものでも丁寧に親切に教えるという姿勢はない。  職員でも、なかなか現場へ行っとらん。だからこそ、現場へ行って、しっかり猿、鹿、イノシシのことでも勉強してきて、みんなのために仕事をする、それが職員の仕事やと私は思っとるんやけど、部長はそんなん全然関係ないと思っとるの、返事くれ。 ○議長(川瀬利夫君)  農林商工部長川瀬清秀君。 ○農林商工部長川瀬清秀君)  いつもいつも清水議員の御質問には、部長、現場へ行っとるんかということを、私の前の部長にも、その前の部長にもしょっちゅう言ってみえますんで、先般の新町での熊の目撃情報があったときにも、私、清水議員から怒られるでというわけじゃないんですけども、すぐ飛んでいきました。そしたら、清水議員がすぐその後、見えて、現場で会ったら、おまえみたいな素人が来とって何になると言われたんですけども、私はそういうことがあったらすぐに行くつもりでおります。職員にもそのように言っております。 ○議長(川瀬利夫君)  清水 實君。 ○11番(清水 實君)  今、部長は笑って答弁をしておりましたけれども、やっぱり職員という身分は、我々が頼んで職員になってもらったんやあれへん。あんたら、みんな、勝手に試験を受けてなってったんやわさ。だからもっと職務に忠実に、そういう課でいろんな鹿や猿やイノシシのことを知っとらなあかんわさ、普通の者より。ほんなら、あんた、知っとらんで、給料安うでと言っとらへんで。普通やったら、そんだけの仕事ができな、できんだけは、もっと勉強して人を見返すか、遠慮してほかへかわるかですよ。そんなぐらいの姿勢が職員になけりゃだめですよ。だからこそ、鹿や猿やイノシシを知りたけりゃ、あれらの時間に合わせて勉強せなあかんわさ。それが市民のための仕事なんやで。その分が余分なら、時間外を堂々ともらえばええの。もろたらあかんと俺は一言も言わへんのやで。それぐらい真剣にやりますというてもらわんと、傍聴者に申しわけないですよ、声を大にして言うわけやないけども。その点、御答弁いただきたい。 ○議長(川瀬利夫君)  農林商工部長川瀬清秀君。 ○農林商工部長川瀬清秀君)  今、笑ってというのは、私が笑ったよりも、みんなが笑われたんですけど、私もこの4月から農林商工部長ということで、今の猿、鹿、イノシシ、熊等についても勉強する考えを持っております。ですから、二之瀬で熊が出た当時の本物も見ておりませんし、熊自体がどのような形で現場にも痕跡を残しておるのかということも含めて、自分が勉強するつもりもあって、すぐに現地へ出向いたということでございます。ですから、熊が木につけておるつめ跡とか、あるいは足跡がないのかということも含めて、これであれば、熊がこういう行動をしておるんやなということも含めてすぐに現地へ出向いたということでございます。  職員に対しましても、熊らしきものを見たという確かなことではございませんでしたが、すぐ行って、また、夜行動する、なかなか昼に出くわすことも難しいということも含めて、24時間観察するがための定点カメラをつけて、それについてはSDカードを入れかえながら、そういったものが写っておらないか、24時間体制で観察するなどしておりまして、夜、現地へは行っておりませんけども、そういうことをやっております。 ○議長(川瀬利夫君)  清水 實君。 ○11番(清水 實君)  今、部長言われるように、熊に行ってみたり、猿に行ってみたり、それは知識の多いことで。  それともう一つ、絶えず部長にはいろんな資料を提供しております。  それともう一つ、教育長にもちょっと聞いておきたいことは、学校のプールなんかでも猿がふんをしていく。例を挙げるなら、阿下喜小学校。ほかの学校にもあって、小中学校の臨時職員が藤原町役場の2階におります。そういう人が絶えず猿に関心があるような形で見守ってもろとると思うんですが、そういう人も有効に活用して、少しでも猿の人的な害がないように。  それと、四、五日前の話ですが、下野尻の小学校の橋の上では、53匹、猿がおった。石川の火葬場のねきは15匹、それから石川のところでは8匹、これぐらいいろんな形で太平洋セメント株式会社なんかの協力で伐採をしてもろても、まだ猿が出てきます。  幸いにして、バスで通学やけど、帰ってくる子どもは、自転車であちこち遊びに行きます。そういうことで、今後も人身事故があってはだめなんですけども、できるだけ、猿が人のそばへ行かんように、指導を徹底していただきたいと思いますが、そういうことも含めて、どういう形でやってもらえますか、最後にお答えいただきたい。 ○議長(川瀬利夫君)  教育長、片山富男君。 ○教育長(片山富男君)  小中学校の児童生徒に関しましては、日々、子どもたちの指導に当たっている教職員が、何よりも一番大事なのは児童生徒の安全ですので、そのことについては徹底的に学校が対処させていただいております。今、議員が言われた部分ではなくて、日々、子どもと接し、子どもたちの状況、学校の状況、学校付近の状況をきちっと把握している教職員がそれぞれ対応させていただいておりますので、問題はないと思ってます。  また、登下校におきましても、その部分についての注意喚起も含めながら、学校として対応させていただいてます。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  農林商工部長川瀬清秀君。 ○農林商工部長川瀬清秀君)  農林商工部としましても、先ほど答弁の中でお答えさせていただきましたように、今、学校では先生がという答弁をさせていただきましたが、追い払い用の花火等を活用して、地域住民が、今も清水議員があそこに何頭おったということを言われますが、見かけたときには、追い払い用の花火等を活用して、地域住民が一発ばんと撃ったら、近所の人も出てきてもらうぐらいの追い払い隊等を結成してもらうなど、市は追い払い用の花火も出しますので、住民の方も一緒に出てもらって、みんなで追い払う。  先ほどの言葉の中に、固体を減らすのが一番やと、それは私も十分承知もしておりますが、なかなか難しいことかもわかりません。個体を減らすことも含め、山へ帰ってもらう、追い払うことも大事なことだと思いますので、官民一体となって進めてまいりたい、お願いしたいと思っております。  もう一つ、阿下喜小学校のふんの問題は清水議員から聞いて私も初めて耳にしましたが、ふじわら保育園のプールも確かに猿がたくさん入って、プールでふんをして困っておりまして、健康こども部も何とかして相談に乗ってほしいということで、我々で網の張り方も含めて、実際、網を張るのも私もお手伝いにも行きましたし、こんなふうにしたらいいという話もしまして、実際、やってみたら、その後、ふじわら保育園のプールには全く猿が来ておらんということでした。  農林商工部としましては、横との連携をとりながら、猿の被害に遭わないようなことを今後も考えていきたいと思います。 ○議長(川瀬利夫君)  清水 實君。 ○11番(清水 實君)  獣害についてはこれぐらいで、また、選挙終わったらびゅっとやりますで、お願いします。  次に、3番目なんですが、いなべ総合病院の院長さんらが来て、我々がいろいろ教えてもらったことの質問なんですが、(1)菰野町といなべ市、いなべは幸いにして、市長のおかげでバスがただなんです。菰野は町なので有料ということなんですけども、連絡が非常に悪い。それで、とにかく一発回答で、部長、きのうもこの間も言ったら、部長が答弁するで、ここで答弁できんと課長が言うんやわな。そんなにすくたい課長ならおかしいと、わし、言うたんやわさ。ほんでに、きょうは部長が一発回答で、この時間とこの時間は連絡がつきますで、どうぞと言えるぐらいの答弁はできると思ってますんやけど、それまでに市長にも言うた。きれいな答弁頼みます。  (2)の質問は、先、勉強せなあかんと思って、いなべ総合病院に行った。院長に会わせてくれと言ったら、ちょっと時間がとれんもんで、日を改めてと言われるので、10月になったら、いなべ総合病院の院長やなんかと相談をして、一発回答ではこの問題はいきそうでないので、何十回、いなべ総合病院の院長にかけ合わな解決せんか知らんけれども、それはとにかく宿題として、今、行政として言えることだけ、後で答弁を部長からいただきたいと思います。 ○議長(川瀬利夫君)  発言時間、残り4分です。  都市整備部長、岡 忠義君。 ○都市整備部長(岡 忠義君)  それでは、清水議員の、(1)菰野町、いなべ市間のコミュニティバスの連携をしていく考えはの御質問でございますが、いなべ市の福祉バスも菰野町の福祉バスも、それぞれ市内、町内対象のバスでございます。もともと連携を考えてルート、時刻表を作成していないのが現状でございます。各市町の各バスルートの最も近いバス停は、いなべ市の大安石榑線宇賀東バス停と、菰野町の神森福王山線の日丘バス停が約300メートルで徒歩4分、離れております。それと、大安石榑線宇賀新田公会場東バス停と、菰野町の先ほどの同便の鍋坂口バス停が400メートル離れており、徒歩5分でございます。また、石榑線につきましては往復4便、福王山線については往復2便でございます。時刻が2時間近く離れており、今、全く間に合わず、連携はできておりません。  今のところ、いなべ市では、先ほどの福祉バスの答弁もありましたように、大幅なルート、時刻表の変更は考えておりませんし、また、菰野町ではいなべ市への連携の要望は確認されていないとのことでございます。今のところ、連携はできないと考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(川瀬利夫君)  清水 實君。 ○11番(清水 實君)  部長、今の答弁、市民が喜ぶ。市民が喜んでくれな、何にもならんやないかね。市民のためにおれは質問しとんのやで。ほんなら市民のために答えてくれなあかんわさ。あとどれぐらいの時間がかかるのやね。直接、菰野町長にでも会いに行ってくれ。それぐらいの親切ないんか、おまえには。  いなべ総合病院のほうは、こっちの返事ちょうだい。もうこれで時間がないで、頼みます。 ○議長(川瀬利夫君)  健康こども部長、佐野謙二君。 ○健康こども部長(佐野謙二君)  議員もいなべ総合病院の話をお聞きいただき、いなべ総合病院の現状はよく御承知いただけたことと存じますが、市といたしましても、病院の今後の方向性の会議を持ちたい。実際、先月、いなべ総合病院と厚生連も来ていただき、話し合いを進めたところでございますので、今後、市内のほかの病院とも連携をして、病院としてどういう方針をしていくのか、また、いなべ市はその話を聞いた上で、いなべ市の地域医療構想に沿った計画を検討していきたいと思います。ありがとうございます。 ○議長(川瀬利夫君)  答弁中でございますが、制限時間となりましたので、清水 實君の一般質問を終了します。  ここで、暫時休憩します。              午前11時32分 休憩              午後 1時00分 再開 ○議長(川瀬利夫君)  会議を再開します。  休憩前に続き、一般質問を行います。  質問順位11番、川瀬幸子君。  8番、川瀬幸子君。 ○8番(川瀬幸子君)  8番議員の川瀬幸子でございます。議長の許可をいただきましたので、この4年間の集大成として最後の質問を行います。執行部におかれましては、誠意ある御答弁をお願いいたします。  11年ほど前の一般質問で、学童保育所の要望に、日沖市長は、市民が立ち上げてくれたら、市はついていきますとの力強い答弁に励まされ、住民の要望でいなべ市に初めて学童保育所を立ち上げました。そのときの議員が、私を含め12名この場にいます。11年間、いなべ市の一部の地域ではございますが、家庭でも学校でもない、子どもの第三の居場所になる学童保育所で子どもたちとかかわり、様子を見守ってきました。その経験、体験をもとに、今回、子育て支援、子どもの貧困対策について質問します。  子どもの貧困については、きのうは位田議員の質問、今までにも伊藤弘美議員が子ども食堂についてなどの質問をされていますが、子どもの貧困についての取り組みは消極的です。私が言わずとも、皆様御存じの子どもの貧困対策推進法というのがあります。抜粋ですが、聞いていただきます。  1、目的、第1条、この法律は、子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、貧困の状況にある子どもが健やかに育成される環境を整備するとともに、教育の機会均等を図るため、子どもの貧困対策に関し、基本理念を定め、国等の責務を明らかにし、及び子どもの貧困対策の基本となる事項を定めることにより、子どもの貧困対策を総合的に推進することを目的とする。  基本理念、第2条、子どもの貧困対策は、子ども等に対する教育の支援、生活の支援、就労の支援、経済的支援等の施策を、子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのない社会を実現することを旨として講ずることにより、推進されなければならない。  地方公共団体の責務、第4条、地方公共団体は、基本理念にのっとり、子どもの貧困対策に関し、国と協力しつつ、当該地域の状況に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する。  調査研究、第14条、国及び地方公共団体は、子どもの貧困対策を適正に策定し、及び実施するため、子どもの貧困に関する調査及び研究その他の必要な施策を講ずるものとするとあります。  きのうの質問にもありましたが、今の時点では終わっていなければならない事案です。たとえは悪いのですが、棚からぼた餅という言葉がありますが、ぼた餅が落ちてくるのを待っとるんじゃなくて、落とすために何らかの手段を考えねば、落とす方法を探す、考えるのが仕事ではないのですか。  2016年1月、沖縄県の子どもの貧困率29.9%が示され、同時に行われたアンケート調査の内容からも、生活に困窮する家庭が浮き彫りになり、大きな衝撃を与えました。  いなべ市も放課後児童クラブが市の補助をもらっているところが10カ所とふえました。10カ所の実態はわかりませんので、私の知り得るところの学童保育所での経験から言わせていただきますが、通常月の保育料1万円が支払えない。預けたくても、1万円払うのが無理なところもあります。ひとり親家庭の補助は月5,000円市の補助があります。預けないと働けない。小学校に入学すれば、保護者が迎えに来るまで学童保育所での生活です。宿題を済ませ、友達と遊んでいるときは楽しい。夕方、保護者のお迎えが始まります。薄暗い中、保育所に残る子どもが少なくなります。それでもその子たちは待つしかないんです。ことしの3月、小学校の卒業式に参列しました。6年間、第三の居場所で過ごしたひとり親家庭の児童が、その小学校に在籍していました。同時に、今までにない経験もしました。確かに感動もしました。教育長、いなべ市の小学校では、卒業式には欠かせない呼びかけがありますね。お父さん、ありがとう。お母さん、ありがとうと。今までは私もこれまで無事に成長してくれたと感動していましたが、その子が、お母さん、ありがとうと言った瞬間から、涙がとまりませんでした。これが教育現場なんだ。ほかの子どもたちはお父さん、お母さんと呼びかけていました。その子は、お父さんと言いたくても言えないんです。差別だと思いました。生まれて初めて、意図的に心を傷つけられた、大人の自己満足のために。6年間、心の傷にさわらないように過ごしてきました。この大勢の人の場の中で認識させられるんだ。まだ12年間生きただけなのに。子どもは親を選べないんです。教育長、どう思われますか。  夏休みの子どもカフェのメニューは、お昼の屋台ラーメンでした。副市長も参加していただいたのですが、朝、準備している間に、子どもが私に言ったことが気になりました。私ね、学校のみんなに嫌われてるん。私は嫌われるようなことを何かしたんと言っているのを、近くで聞いていたその小学校の上級生が、そやで、学校で皆に嫌われてるんやわと言いました。こんなこと言わせていいのでしょうか。教育長のきのうの答弁では速やかに対応しているとありました。こんなこと、本人を含め、言っていること自体おかしいと思いますが、いかがですか、教育長、これもいなべの教育ですか。  この案件を鑑み、私の質問ですが、1、子育て支援施策について。  (1)子どもの貧困対策について。  ①子どもの貧困に関する調査は実施されているか。実態の把握、確認はどのように行っているのか。
     ②事象が確認された際の対応は。  ③子どもの貧困に対する施策と方向性は。  日本の貧困率は16.3%、6人に1人が貧困状態にあると言われています。この数字はあくまで国内平均した数字であるため、10人に1人のところもあれば、2人に1人のところもあります。比較的に所得階層が高いコミュニティーで育ってきた方からすれば、6人に1人も貧困状態にある子どもがいる、この統計的な事実は実感がないかもしれませんが、この割合は実際に存在します。  そこで、(2)子どもの居場所づくりについて。  ①公設民営、公設公営で運営する居場所は。  ②民設民営で運営する居場所は。市が把握しているもので結構です。  ③民間助成団体を活用した居場所づくりの考えは。  ④市民活動団体で子どもの居場所づくり活動をする場合、実施に協力する考えは。  (3)子どもの貧困、子どもの居場所など、ニーズを把握する考えは。  きのうの位田議員や鈴木議員の答弁と重なるので、健康こども部長には大変失礼とは思いますが、時間の関係上、再質問でお聞きするところのみの答弁でお願いしたいと思います。勝手言って申しわけありませんが、よろしくお願いいたします。 ○議長(川瀬利夫君)  教育部長、岸本勝哉君。 ○教育部長(岸本勝哉君)  それでは、ただいまの質問、(1)子どもの貧困対策について、①子どもの貧困に関する調査は実施されているか。実態の把握、確認はどのように行っているかについてお答えいたします。  まず、教育委員会といたしましては、児童生徒の貧困状況を把握する調査は行っておりません。  また、実態の把握につきましては、いなべ市の就学援助の数字により各学校で把握しております。  まず、平成28年度のいなべ市の児童生徒数は3,705名、うち就学援助受給者数は200名でございます。就学援助率は5.4%となっております。これを貧困率にかえて申し上げれば、約17人に1人、援助が必要な児童がいることになります。  この把握に関しては、各学校教職員が情報を共有し、その児童の生活態度であるとか、家庭における食事等、聞き取りをして注視をしております。  次に、②事象が確認された際の対応につきましては、子どもの貧困や貧困に係るさまざまな問題が確認された場合は、早期の段階で学校、教育委員会と福祉部門が連携し、生活支援や福祉制度へとつなげていける体制をとっております。  また、今年度から教育委員会に福祉心理の専門性を有するスクールソーシャルワーカーを配置しており、必要に応じて各校に派遣をし、的確に支援を行い、速やかな問題解決が図れておると思っております。  次に、③子どもの貧困に対する施策と方向性に関してですが、教育委員会としましては、先ほども申し上げたとおり、就学援助費制度、福祉関係部局との連携につきましては、児童相談所、警察との連携をしております。  学習支援はいなべ学び舎事業でございまして、現在は阿下喜小学校と三里小学校を学び舎教室に指定をし、放課後や長期休業中に普通教室を利用し、児童に宿題、課題等を中心とした学習支援を行っております。  次に、(2)子どもの居場所づくりについてでございます。  ①公設民営、公設公営で運営する居場所でございますが、教育委員会所管の施策について、そういった施設はございません。  次に、②民設民営で運営する居場所は(市が把握しているもの)、教育委員会として補助金等を交付しているクラブが10クラブございます。そのほかに、休日、夏休み等の長期休暇中に、子どもの居場所として放課後子ども教室ほくせい、いなべこども活動支援センターがございます。  両団体についても、年間を通じて、子どもたちに対して文化芸術活動や地域住民との交流活動などの機会を提供していただいております。  次に、③民間助成団体を活用した居場所づくりの考えはでございますが、市としては、放課後児童クラブ運営委員会に対し、いなべ市放課後児童健全育成事業補助金交付要綱及びいなべ市放課後児童クラブ委託基準にのっとり支援を行っているため、民間助成団体を活用した居場所づくりに関しては、現時点では考えておりません。  しかしながら、民間助成団体として、今、考えられる団体としては、日本財団の助成事業がございます。これにつきましては、地域、各クラブ等の運営を考慮し、また、財団職員との調整も行いながら、必要と認められれば、その助成を活用していく考えでございます。  次に、④市民活動団体で子どもの居場所づくり活動をする場合、実施に協力する考えはでございますが、既にいなべ市内における子どもの居場所づくり活動をする市民活動団体へは協力を進めております。先ほども申しましたが、放課後子ども教室ほくせい、いなべこども活動支援センター、こどもぱれっと、ヴェリタス、ここいくなど、協力しております。  以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  川瀬幸子君。 ○8番(川瀬幸子君)  ありがとうございました。今、部長が答えていただいた中で、私も市からもらった冊子の中で、放課後にやっている団体のところへ何名来ているかとか、そういうのも見させていただきました。市ではそれなりに対応はしていただいてると思うんですけども、ここで健康こども部長に、ひとり親家庭が市内にどのくらいあるのかというのは把握してみえますでしょうか。 ○議長(川瀬利夫君)  健康こども部長、佐野謙二君。 ○健康こども部長(佐野謙二君)  それでは、議員の質問にお答えさせていただきます。  いなべ市におきましては、市の単独事業としてひとり親家庭等の就学金支給条例を設けまして、ひとり親の父、母、また養育者を対象に、それぞれ就学の時期によって2,000円から5,000円の就学金を支給させていただいているところでございます。その中で、その対象となる家庭の数値を申し上げますので、よろしくお願いします。  平成28年度については延べ269人、額として1,458万3,000円の支出をいたしておるところでございます。  平成26年とについては298名、1,611万4,000円、平成27年度につきましては272名、1,528万4,000円で、若干、人数、支給額とも減少傾向になってきております。 ○議長(川瀬利夫君)  川瀬幸子君。 ○8番(川瀬幸子君)  先ほど、岸本部長にお聞きした就学援助の人数200名、健康こども部の佐野部長からお聞きした、平成28年で269名、この69名は、自分のところで申請してみえないところもあるんでしょうけども、例えば低所得でもなかなか声を上げれない地域性のものもあると思います。  先ほど、私が最初、ちょっと泣いてしまいましたが、市内の小学校で、その子にも責任があるかもしれませんが、皆に嫌われてるんと言われとったその子がちょっと気になるんですけど、岸本部長にお願いしたんですけど、そういう事実はありましたでしょうか。 ○議長(川瀬利夫君)  教育部長、岸本勝哉君。 ○教育部長(岸本勝哉君)  議員からお聞きして、小学校校長、それから教職員に確認いたしましたが、本人、家族からそういった事例があるということで相談があったことは確認できておりません。  以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  川瀬幸子君。 ○8番(川瀬幸子君)  本人はそのままいじめられとるというので納得、心の貧困ですかね、これが一生響くことやと思います。  先ほど、呼びかけに対して教育長と私は言いましたけど、私が言ったことに対しての感想、何かいなべの教育で、私は差別と思いましたが、その辺のことについてはどう思われますか。 ○議長(川瀬利夫君)  教育長、片山富男君。 ○教育長(片山富男君)  正直申し上げますが、川瀬議員の今の部分について、教育長として、教育行政を預かる責任ある立場として、本当に強く受けとめさせていただきました。  言いわけになるかもしれませんが、小中学校、本当に、日々、教職員一人一人が子どもたちの状況を把握するために、子どもとの面談、それから保護者との面談、家庭訪問、あるいは児童生徒のいじめアンケート、あらゆる手を使って把握に努めております。とにかく早期発見、未然防止について、本当に一生懸命やっておるつもりです。でも、やはり学校で把握できるところが、今、議員が御指摘いただいたように、ほころびがあるんだというふうに捉えさせていただきました。ありがたい情報提供だと受けとめさせていただきまして、今後、早急に学校に連絡をさせていただきまして、教育委員会とともに対応に当たりたいと思います。  本当にいなべの教育、これまでも何度も言わせていただきましたように、豊かな心、確かな学力、健やかな体を育むこと、これがいなべの教育の取り組みですので、その豊かな心の中に、本当に友達を思いやる心が何よりも大事だと考えております。でも、そういう事実があることを本当に重く受けとめさせていただきまして、対応させていただこうと思っております。ありがとうございました。 ○議長(川瀬利夫君)  川瀬幸子君。 ○8番(川瀬幸子君)  当事者は、親には言えないんです。実際、心を痛めておると思います。  子どもの貧困が与える経済的影響、経済にマイナスの影響があれば、皆様の給料が下がるかもしれません。給料が減れば、支払う税金、保険料も減少するため、市の財政にマイナスの影響を与えることになります。特に子どもの貧困問題においては、家庭の経済格差が子どもの教育格差を生み、将来の所得格差につながる貧困の連鎖が問題になっております。子どもの貧困が日本を滅ぼすことのないようにと危機感を持っています。  個人情報がとか、難しい問題ですとか言ってる場合ではなく、今すぐ取り組むべきです。  法律には責務とありました。私たちへの答弁に、やっていませんという言葉が返ってくること自体おかしくないでしょうか。ノウハウがわからなければ聞いてください。  例えば、私は一つ、沖縄の例はかなり衝撃的だったので、普通のものを出してきましたが、アンケートは、調査対象、小学校1年生の保護者、小学校5年生の児童、保護者、中学校2年生の生徒、保護者、保護者が1,350人、子ども886人、実施期間が平成28年10月27日から11月7日、その後、パブリックコメントで時間をとってみえますが、実施方法が無記名によるアンケート調査で、学校を通じて配布、回収しています。回収率が保護者90.7%、子ども94.7%、ここからいろんなことを分析していかなければならないんですけど、まずこれをしなければならないんです。これは佐賀県武雄市のものですが、こういうものは各県、隣の愛知県でもやってます。いろんなところでやっぱりやってます、責務ですので。だから、こういうことをやってもらわない限り、日本財団が子どものためにベネッセと協力して乗り出してきとることに乗っかることができないんです。まずアンケートをやってもらわないことには、貧困だからとか、それだけではないわけなんです、データが欲しいわけですから。ある程度、こういうことをやることによって、次に今度は全ての子どもの未来の実現に向けてということを策定します。こういうことができるわけです。いなべ市でできないわけがないんです。しようとしないだけなんです、見たくないから。でも、これはやるべきだと思います。子どもの生活実態調査、これ、TTPすればいいんです。TTPというのは、徹底的にぱくるということですけど。  さて、次の質問です。  2、環境対策について。  この4年間、温暖化対策について私のネットワーク、フットワークを駆使し、調査、提案してきました。今のいなべの自然を後世に残すためで、思いは同じかと思います。これまで2人の市民部長にお伺いしてきましたが、今年度から環境部が発足し、環境部長からの答弁がいただけるようになりました。  まず、(1)温暖化対策について取り組みの進捗状況はということですが、これまでの質問の中で不透明なところというか、ちょっとひっかかっているところが一点あります。それもあわせてお聞きしたいと思います。  総合計画の施策として、環境に優しいまちづくりの推進とあります。これは、桑名・員弁広域環境基本計画なんですが、部長、お持ちですよね。その中で、環境対策について、いなべ市の温暖化対策について取り組みの進捗状況は。  (2)ごみ減量化対策について、回収用のごみ袋を活用した啓発の考えは。  先にどういうものかというのを見せたほうがいいと思うので、本当は資料として渡すのがよかったんですけども、ちょっと時間がなくて、これ、京都市のものをいいなと思って私は愛用してます。  例えば、燃やすごみ一袋分のごみの処理に278円がかかってますということが書いてあるんです。これは絶えず家にあるから、意識的にこういうことをするんやとか、市民の意識が上がると思うんです。今のいなべ市のごみ袋は薄くなって、燃やしやすくなったと思うんですけど、値段は一緒です。これは、水を私はよくくんで持ち歩くんです。だから防災のときも使えます。こういったように、ごみ袋に、せっかくですので啓発を印字してもらうといいんじゃないかなということで、これは提案ですので、返事はいいです。後でこれはあげますので、よろしくお願いします。 ○議長(川瀬利夫君)  環境部長川﨑力弥君。 ○環境部長川﨑力弥君)  2、環境対策についてお答えさせていただきます。  (1)いなべ市の温暖化対策について、取り組みの進捗状況はでございますが、6月議会の答弁でもお答えいたしましたが、現在は小学校に60キロワット、中学校に100キロワットの太陽光発電設備を設置して、再生可能エネルギーを導入しています。  今後の予定では、笠間小学校、新庁舎に太陽光発電設備、LED照明の設置を進めています。  今後も公共施設の新築や改築に関しても、再生可能エネルギー設備を導入する方針でございます。  以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  川瀬幸子君。 ○8番(川瀬幸子君)  時間がないので、ちょっと私は投げかけだけになると思うんです。  桑名広域のこの冊子の66ページ、いなべ市の地域新エネルギービジョンの47ページに何があるかというと、前から市民部長にも言ってきました。BDFの取り組みなんです。これが平成26年から平成35年のに載ってるというのがおかしいんです。今、物はないんです。どこへ行ったんですか。環境審議会の人とか、会議があったと思うんですけど、その人たちは知っとるんですか。なくすことで、例えば納得してみえるんですか。簡単にお答えください。 ○議長(川瀬利夫君)  環境部長川﨑力弥君。 ○環境部長川﨑力弥君)  今のBDF施設についてお答えいたします。  3年ほど前に、旧町から使っておった精製機が壊れまして、それを再生するためには何千万円と要ります。  それと、BDFについて、社会状況の中で、ガソリンに何%という形でBDFを国が薦めておりました。しかし、自動車界が燃料が売れないということでそれを嫌って、トラックなんかはほとんどBDFが使えない車種に変更してきまして、現在、3年ほど前に精製していたものも、名前を出して申しわけないんですが、諸岡建設に引き取っていただいております。これも引き取れない状況に追い込まれてきておりますので、廃止しました。 ○議長(川瀬利夫君)  川瀬幸子君。 ○8番(川瀬幸子君)  それは審議会の人も納得された上でのことなんですね。  今、議会だよりを見ていただくとわかるんですけど、名鉄バスがBDF燃料を使って走っている写真が載ってます。知らないということは、議会だよりを見ていただいていないと思います。  四国でその会社があります。今もそのままで市内を走っている状態です。だから認識不足だと思います。これからも環境について、より一層の努力をしていただきますようお願いして、済みません、時間がないので次へ行きます。  これは言っただけで終わってしまうと思うんですけども、鳥獣害がふえた背景には、集落の高齢化や人口減少とともに里山の管理ができなくなり、また、山際を中心に耕作放棄地がふえていったことがあります。動物たちは里山や耕作放棄地におりてきやすくなり、ここが絶好のえさ場や繁殖場になりました。  やがて、そこを拠点に集落の田畑に侵入し、農作物を奪っていくようになった。何度も被害に遭った農家の中には、営農意欲をなくして耕作をやめてしまうケースもある。すると、さらに耕作放棄地がふえ、そこがまた新たな動物たちの生息の拠点となります。まさに悪循環です。  私もこの4年間、獣害対策をやってきて、いなべ市の獣害・ブランド対策室が対応してないとは決して思いません。ある程度の知識を毎年吸収ながらやってくれているんですが、動物の数に勝てないというのが現状です。  昔は里に人がたくさん住んでいたので、動物たちは人間の生活圏には近寄ることができなかったんですが、ある時期を境に、動物より人のほうが弱くなってしまったため、人間はその防御ラインを後退させるのが現状です。  最も有効な鳥獣害対策は、若い移住者が集落にふえること、集落再生と鳥獣害予防、市で取り組んでいる仕事をループさせることが必要と思います。  3、集落再生と鳥獣害予防について。  (1)高齢化、人材不足により、追い払いに関する相談を受けた地域はあるか。  (2)有害鳥獣被害に関する市民からの相談件数は(平成28年度実績)を願います。1分ぐらいでお願いします。 ○議長(川瀬利夫君)  農林商工部長川瀬清秀君。 ○農林商工部長川瀬清秀君)  お答えさせていただきます。  3、集落再生と鳥獣害予防について。  (1)高齢者、人材不足等により、追い払いに関する相談を受けた地区はあるかの御質問でございますが、結論から申しますと、高齢化、人材不足なのかもわかりませんが、直接、高齢化等を理由として、鳥獣被害に対応できていないので困っているといった相談や、自治会からの要望はございません。  個人、または自治会や農家組合の役員さんから、鳥獣被害により困っているので、誰に頼んだらいいんやとか、銃器、あるいは、わな、おりにより捕獲駆除をしてほしいなどの相談やら申請をいただきます。  その際には、その方のお住まいの地区等をお聞きして、狩猟免許をお持ちの方を紹介するなり、また、申請に基づいて駆除の許可を出すなりの対応を行っております。  追い払い事業につきましては、今、猿がいるのですぐ来てほしいといった電話がほとんどで、市の獣害パトロール員が花火等での追い払いに駆けつけるといった対応をしております。このように、すぐ来てほしいという電話が複数同時にかかってくる場合もございまして、人員の限界もあり、先ほどの清水議員の御質問のところでも申し上げましたが、各集落での獣害対策組織づくりを推進していきたいと考えているところでございます。  その際に使用する追い払い用花火は、各庁舎の総合窓口で配布しているところです。  次に、(2)有害鳥獣被害に関する市民からの相談件数はの御質問ですが、平成28年度実績で、有害鳥獣被害などに関する相談は95件、主に追い払いの依頼がほとんどでございます。  二つ目に、電気柵等設置に関する相談が35件、24地区からといった状況でございます。  追い払いについての相談は、先ほど、私、申しましたように、即時、駆けつける対応をしておりますし、電気柵等の設置についての相談は、申請をいただいて、補助といった形で対応させていただいております。  以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  川瀬幸子君に申し上げます。発言時間、残り4分です。
     川瀬幸子君。 ○8番(川瀬幸子君)  私、先ほど言いましたように、移住者が集落にふえること、集落再生と鳥獣害予防ということで質問を出しました。それについては、企画部がやっている「グリーンクリエイティブいなべ」とか、そういうものとマッチさせていくことが重要じゃないかなと思いますが、部長、いかがでしょうか。 ○議長(川瀬利夫君)  企画部長、岡 正光君。 ○企画部長(岡 正光君)  集落再生の意味合いからしますと、現在、取り組んでおりますグリーン・ツーリズムがそれに当たるかと思っております。  今、地域では、小さなごちそう体験とか、イベントとか、本当に積極的に取り組んでいただいており、地域の盛り上がりがございます。このようなことが、今後、地域の中で盛り上がって、要望等が出てきたら、地域づくり支援も検討していくことなってくると思っております。 ○議長(川瀬利夫君)  川瀬幸子君。 ○8番(川瀬幸子君)  市長が、きのう、人材がいないと答弁にありましたが、自治体職員の仕事は、最初の10年は正確な事務、次の10年は人材の育成、その次の10年は未来に備える仕組みづくり、最後の10年、ここにみえる方だと思うんですけど、後輩たちの全力支援、需要より課題がふえる社会において、企業も行政も求められるあり方が同じであると思います。気づいた人が動き出そうとしても、何とか言いわけや難癖をつける自治体職員たちの比率を下げないと、持続可能な地域づくりは進みません。このことを企画部長や瀬古部長、岸本部長に期待し、私の4年間の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(川瀬利夫君)  川瀬幸子君の一般質問を終了します。  次に、質問順位12番、渡邊忠比古君。  5番、渡邊忠比古君。 ○5番(渡邊忠比古君)  5番議員、会派太陽の渡邊忠比古です。議長の許可を得ましたので、一般質問をさせていただきます。  1、員弁川流域河床の上昇について対策は。  全国各地で線状降水帯が発生し、長期滞在の豪雨で甚大な被害が出ています。また、台風5号は18日間という長い勢力でした。私は員弁川、相場川、冷川、青川を見てきました。冷川の整備はされている。上流には土石流の予備軍がありました。員弁川、相場川は土石の堆積で河床上昇になっています。河川の中には大きな木、竹、雑木等が繁茂しています。青川はどうしようもない土石の堆積量です。これらは越流や堤防決壊の原因となります。川の流れを変えるかもしれません。いま一つ、西藤原の5渓流、材木川、西之貝戸川、馬落川、少部原谷川、小滝川があります。これらには砂防ダムがつくられて、集落や住民は現在守られています。  (1)員弁川、相場川、冷川、青川ではどのような対策をされているのか。  (2)5渓流(材木川、西之貝戸川、馬落川、少部原谷川、小滝川)堆積状況と整備状況をお願いします。 ○議長(川瀬利夫君)  建設部長瀬木憲治君。 ○建設部長瀬木憲治君)  それでは、渡邊議員からの御質問、1、員弁川流域河床上昇についての対策は、(1)員弁川、相場川、冷川、青川のどのような対策をされているのかの御質問についてお答えさせていただきます。  員弁川、相場川、冷川、青川の4河川につきましては、三重県管理の河川であり、確認したところ、桑名建設事務所管内における河川管理施設の維持管理として、平成24年度から平成28年度までに員弁川で16万7,000立米、冷川で2万7,400立米、青川で5万5,800立米の堆積土砂の撤去を行っていただきました。  また、相場川につきましては、自治会からしゅんせつ及び竹木等の撤去の要望書が出されており、現在、県に対して要望しているところでございます。  次に、冷川につきましては、農林商工部所管になりますが、上流で三重県による治山事業が進められており、平成27年度から平成31年度までの5年計画で、倒木、堆積土砂の撤去、治山堰堤の新設、かさ上げ工等の施工をする予定と聞いております。本年度は倒木の除去、治山堰堤の谷どめ工を行うそうでございます。  次に、青川につきましては、三重県により通常砂防事業と県単災害復旧事業が計画されており、通常砂防事業で平成35年度までに堰堤を3基と、つけかえ林道工を施工する予定となっております。本年度は用地測量、つけかえ林道の橋梁設計、環境モニタリングを行う予定でございます。  また、県単災害復旧事業では、本年度、青川峡キャンピングパークより下流の新町から中山地区の間で約7万立米の堆積土砂の撤去を行っていただきます。  今後の県河川の堆積土砂の撤去につきましては、自治会からの要望箇所も多くあることから、管内市町と河川堆積土砂撤去推進協議会を開催し、堆積土砂情報を共有していきますが、維持管理予算が厳しい状況にあることから、実施に当たっては、優先度の考え方として、河道の埋塞状況や周辺状況による治水安全度、土砂処分地の確保等による撤去の実現性を踏まえて、いなべ市と調整を図りながら撤去箇所を決定していきたいと三重県より回答をいただいております。  また、異常出水等で発生した土砂につきましては、災害復旧事業も活用しながら取り組んでいきたいと考えております。  続きまして、(2)5渓流(材木川、西之貝戸川、馬落川、少部原谷川、小滝川)の堆積状況と整備状況はの御質問でございます。  まず、材木川でございます。現在の堆積土砂の状況につきましては、土石流を捕捉可能な空間がある状況でございます。  整備状況につきましては、全部で砂防堰堤を3基計画しており、うち1基は完成しております。最下流に位置する1基の砂防堰堤は、本年度の完成を目指しています。残り1基につきましては、既存の砂防堰堤を将来的にかさ上げをする計画でございます。本年度につきましては、砂防堰堤の整備と下流の渓流保全工に係る用地買収を進めております。来年度以降につきましては、渓流保全工の整備に着手する計画でございます。  続きまして、西之貝戸川でございます。現状の堆積土砂の状況は、全ての堰堤で土石流を捕捉可能な空間がある状態でございます。  整備状況につきましては、計画している砂防堰堤8基のうち7基は完成しており、最下流の砂防堰堤の1基のかさ上げが残っております。本年度と来年度にかけて、2年間で管理用道路の舗装をすることで、本事業はおおむね完成となります。  続きまして、馬落川でございます。現状の堆積土砂の状況については、ここも土石流を捕捉可能な空間がある状態でございます。  整備状況につきましては、砂防堰堤を1基計画しており、本年度は砂防堰堤の整備を進めています。来年度は下流の取りつけ護岸工を整備して、全ての工事が完成する計画となっております。  続きまして、少部原谷川でございます。現状の堆積土砂の状況は、ここも同じく、土石流を捕捉可能な空間がある状態でございます。  整備状況につきましては、計画している砂防堰堤1基は完成しております。本年度は渓流保全工の準備のために、必要な砂防指定地に係る事務手続と用地買収を進めております。来年度から渓流保全工の整備に着手する計画でございます。  最後の小滝川でございます。現状の堆積土砂の状況につきましては、一番上の3号堰堤、4号堰堤につきましては、既に満砂状態でございます。下から1号堰堤、2号堰堤、それと遊砂地につきましては、土石流を捕捉可能な空間がある状態でございます。  整備状況につきましては、計画している砂防堰堤4基は全て完成しており、本年度は管理用道路の整備と、4号堰堤の上流の山腹工に係る用地買収を進めております。来年度以降は山腹工事に着手し、その後、満砂状態にある4号堰堤の堆積土砂の撤去を実施する計画となっております。  以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  渡邊忠比古君。 ○5番(渡邊忠比古君)  4河川(員弁川、相場川、冷川、青川)における堆積土砂を排除する自治体からの要望はありますか。また、県への陳情はありますか。それは何件ですか。 ○議長(川瀬利夫君)  建設部長瀬木憲治君。 ○建設部長瀬木憲治君)  今のところ、4河川のうちの青川は、今年度、とっていただきます。相場川につきましては、地元自治会からしゅんせつと竹木等の撤去の要望が出ております。  5渓流ですけれども、坂本と大貝戸の自治会において土石流対策連絡協議会があります。これは、毎年、桑名建設事務所に要望活動を行っていただいております。  それともう一つ、員弁川水系の要望ですが、員弁川に係る関係市町である2市3町(桑名市、いなべ市、東員町、川越町、朝日町)で、員弁川改修事業促進期成同盟会を設立しており、毎年一回、三重県に知事要望を行っております。  以上でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  渡邊忠比古君。 ○5番(渡邊忠比古君)  4河川の員弁川の藤原大橋から野尻橋付近の堆積土砂による河床の上昇、これは川の全体部分にも言えます。阿下喜下の橋の河床の上昇は、橋げたが低いから、そこに近づいています。  相場川では、特に上川原橋の付近では、河川の木はこの橋より上に頭を出しています。通勤の方からも感じられています。無論、建設部の方も承知されていると思います。台風や線状降水帯が襲来したなら、災害を逃れることはできません。川は生きています。越流します。堤防は決壊します。そして、川は道を変えます。  職員は地域住民の生活を守ることです。根気よく陳情をして、この危険を避けることが仕事です。公僕としての使命です。これが生きがいと言える、また、自負してもらっても結構です。対応を期待いたします。  次の質問に参ります。  さきに伊藤正俊議員も藤原小中学校についてお尋ねになりました。私も同じ質問です。  2、藤原小中学校について。  (1)5校閉校になった児童の様子はどのようですか。不登校児童はいないですか。  (2)中学生徒と小学児童とのつながった教育はあるのか。  (3)中学教諭と小学教諭との交流はあるか。  (4)保護者からの意見、問題はありますか。対策はありますか。 ○議長(川瀬利夫君)  教育長、片山富男君。 ○教育長(片山富男君)  2、藤原小中学校について、4点の御質問をいただきました。議員も言っていただきましたように、きのうの伊藤正俊議員の御質問に対する答弁と重複する部分もございますが、御了解いただきましてお答えさせていただきます。  (1)の児童の様子はどのようか、不登校児等はいないかの御質問ですが、4月、5月は、新しい環境、集団になじむのに時間がかかる子もおりましたが、多くの子たちは交流や学びに広がりができて、今までにない刺激や影響を受けて、意欲的に学習や活動に取り組んでいます。  また、児童数が269名と大変大勢になりましたので、大勢の子と協力して一つのことをやり切るすばらしさ、あるいは達成する喜びを実感する子どもたちの姿がございます。  小中学校が一緒になっていることで、中学生は先輩としてよりよい姿を見せたいという気持ちが高まったり、小学生と触れ合うことを楽しみにしていたりする姿もございます  小学生は中学生の姿を見てお手本にしたり、あるいは先輩とのおしゃべりを中庭や廊下で楽しんでいる姿があります。  次に、不登校の児童はいないかとの御質問ですが、旧小学校より不登校となっていた児童が1名おります。現在は学校行事や放課後に時々登校できる状況になっております。  次に、(2)中学生徒と小学児童とのつながった教育はあるのかでございますが、小中一貫教育は、小学校6年間、中学校3年間の教育を一貫性、系統性を持たせながら進めていくところが特徴でございます。そのために、昨年度、小中一貫教育教科別カリキュラムを作成して、各教科それぞれ小中9年間の学習内容を明示し、それに基づいて、小1から中3まで授業を進めるようにしております。  また、小中通した未来いなべ科カリキュラムも作成しましたので、今年度、試行を始めております。  (3)中学教諭と小学教諭との交流はあるかでございますが、藤原小学校はこの4月に誕生したばかりでございます。子どもたちも教職員も何もかもが初めてのこと、新しことばかりですので、学校運営をスムーズに軌道に乗せることがまず第一にやらなければならないことでございました。1学期は学校運営を軌道に乗せることで、正直、精いっぱいでございましたが、本当に忙しい中、真面目で熱心な小中の教職員の努力で、わずかですが、合同会議や合同研修を試みてもらっております。これからがいよいよ小中の教員のつながりをより深めていく形になります。  それから、小学校と中学校の教師が互いの授業参観をする取り組みも始めてもらっておりますので、本当にうれしく思っておるところです。  最後に、(4)保護者からの意見、問題はありますか、対策はありますかのお尋ねでございます。  子どもたちの下校に関する保護者からの御意見をいただきました。どんな御意見だったかと申しますと、市場を除いて全地区がスクールバスを利用しております。その関係もあり、徒歩通学の市場地区の子どもも含めて、防犯、安全対策から、下校は高学年の終了時刻に合わせて一斉下校をしております。スクールバスでもおりた場所から家までは距離がございますので、安全対策の上で一斉下校の形をとっております。そういうことから、低学年は下校までの待ち時間が出てまいりますので、その時間に宿題をさせてほしいと、保護者からの要望がございました。  そこで、学校では教職員が協議いたしまして、下校時刻の関係で待機しなければならない低学年児童の状況に配慮して、希望する児童については、宿題をしながら下校時刻を待つことにいたしました。  本来、宿題は学習の定着と、家庭での学習習慣を身につけるためのもので、こういう保護者からの要望も含め、低学年の子どもたちの思いや、あるいは保護者の思いを重く受けとめさせていただき、理由をきちんと保護者、子どもたちに説明して実施しているところです。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  渡邊忠比古君。 ○5番(渡邊忠比古君)  藤原小中学校になって、先生方の取り組まれる時間はどのようになっておるでしょうか。 ○議長(川瀬利夫君)  教育長、片山富男君。 ○教育長(片山富男君)  先ほど申し上げましたように、小学校、全てがスタートということで、正直なところ、4月、5月は、日が変わるぐらいまで仕事をしなければいけない。日が変わると、校長が、もう帰ってくれと言わなあかんような状態が続きました。だんだん体制が整って、子どもたちもなれてくる中で、少しずつ時間が早くなってきておりますが、その少しずつ早くなっているというのが、実は定時に帰れる状態ではまだまだございません。大変な状況の中で、今、先生方はやっていただいておりますが、やはり先生方は全てそうなんですが、今から私たちで、自分たちの力で学校をつくっていくんだという意欲が出てきております。それでも超過勤務時間が膨大なところは解決していくために、少しでも対策していかなければいけないということで、先ほど答弁もさせていただきましたように、いなべ市教育委員会としてできること、それから県へ要望すること、国へ要望することをあわせて、少しでも教職員ができるだけ早く学校から帰れるような取り組みを進めてまいろうと思っております。  中学校につきましては、昨日も申し上げましたように、部活動もございますので、そういうところでの超過勤務時間が多くとられております。それについて少しでも対策を図っているのが今の状況でございます。 ○議長(川瀬利夫君)  渡邊忠比古君。 ○5番(渡邊忠比古君)  今のことについてですけども、具体的な時間はどれぐらいなんでしょうか。お一人の教諭が当たられる時間はどれぐらいですか。 ○議長(川瀬利夫君)  教育長、片山富男君。 ○教育長(片山富男君)  勤務時間報告を、毎月、一人一人の教員から出してもらっております。最高が112時間の超過勤務時間数で、80時間を超えた教員が3名、それと80時間までがあとの教員ですが、いなべ市としては、80時間を超えた者については、産業医の面談、診断も義務づけております。該当の教員については産業医の診断も受けながら進めておるところでございます。 ○議長(川瀬利夫君)  渡邊忠比古君。 ○5番(渡邊忠比古君)  藤原小中一貫一体型の学校として、県下でも注目されています。生徒児童の健やかな育みを望みます。あわせて、教職の方々の穏やかな姿勢での教育を望みます。  いずれにしましても、この県下でも一体型の成果は注目されるところであります。ぜひ努力してやっていただきたいと思います。  次の質問に参ります。  3、TOJについて。  (1)いなべ市では3年目となったTOJいなべステージが5月23日に開催されました。よかった点、悪かった点は。  (2)今回、コースが一部変更されたが、問題等はなかったか。  (3)今年度決算書は2,286万1,752円、前年度が2,581万7,345円となっています。300万円程度縮減されています。今後、予算縮減が予想されますが、対策はお考えですか。 ○議長(川瀬利夫君)  農林商工部長川瀬清秀君。 ○農林商工部長川瀬清秀君)  お答えさせていただきます。  3、TOJについて。  (1)いなべ市では3年目となったTOJいなべステージが5月23日に開催された。よかった点、悪かった点はの御質問でございます。  このツアー・オブ・ジャパンいなべステージは、関係自治会を初め、コース上にある企業さん、あるいは協賛をいただいた企業、警察署、消防署、各種団体等の皆さんの御協力により開催できており、この場をかりて感謝申し上げるところでございます。  御質問のよかった点、悪かった点につきましては、TOJ終了後に、本大会に携わっていただいた自治会、企業、関係団体、我々市の職員等にアンケートの形で御意見を聞かせていただき、当日、会場でも観戦者の方々にアンケートをとらせていただいており、これらをもとに答弁させていただきますと、ありがたいことに、よかったという御意見が多く寄せられており、最も多かった意見として、今回、コース変更をし、フィニッシュ地点付近の観戦スペースがこれまでよりも数倍ふえ、また、座って観戦ができ、応援もしやすい環境になったことにより、多くの人で大変盛り上がった。  二つ目に、これもコース変更を行ったことにより、レース中も農業公園駐車場への出入りが可能となって、大変利便性が向上した。  三つ目に、梅林公園内の駐車場が大きく確保できたことから、十分駐車できたわけですが、中里ダム、エコ福祉広場の駐車場に合わせて115台の駐車がありました。これらの方々の会場へ来ていただく距離が大幅に短縮できました。  その他、まだまだよかったという御意見はたくさんいただいておるところでございます。  次に、悪かった点としましては、数としては少なかったわけですが、駐車場の案内がわかりにくかったとか、あるいは、写真撮影のためカメラマンが大勢みえたわけですが、コース内に侵入する観客がおり、大変危険を感じたなどの意見をいただきました。改善できるものは、来年度、改善してまいりたいと考えておるところでございます。  その他、要望として、これは実際不可能なんですが、いなべステージを土曜日か日曜日に開催してほしい、あるいは、女性や子どもが楽しめるブースをつくってほしいなどの要望、意見をいただいておるところでございます。  次に、(2)今回、コースが一部変更されたが、問題等はなかったかの御質問でございますが、特に問題となった意見は聞いておりません。(1)の答弁でも申し上げましたように、コース変更をしたことで多くのよい効果を生んだと思っておるところでございます。特に、大会本部の関係者からは、いなべステージのフィニッシュライン付近の盛り上がりを高く評価するとの声をいただきましたが、今後、ますますいなべステージが多くの方に来ていただき、盛り上がるよう、改善すべきものは改善していきたいと考えております。  次に、(3)今年度決算は2,286万1,752円、前年度が2,581万7,345円と、300万円ほど縮減されており、今後、予算縮減が予想されますが、対策はお考えですかの御質問でございます。
     今年度決算書、すなわち平成28年度第19回と、平成27年度第18回の比較により、約300万円の縮減ですが、TOJ開催経費については、削減できるところは何か毎年、検討して取り組んでおります。  平成29年度第20回大会では、次のような経費削減の取り組みを行いました。  一つ目に、交通規制告知看板の複数年利用の取り組み。今までは使い捨ての形で、毎年、作成しておったんですが、それを複数年使っていく取り組みをしました。  二つ目に、交通規制員が着用するユニフォームの複数年利用で、これまではTシャツを作成して支給しておったんですが、この20回大会からはビブスを作成し、返していただいて、翌年も使用することに変えさせていただきました。こういうことをさせていただいたことにより、平成30年度第21回大会以降、200万円前後の削減ができるものと見込んでおるところでございます。  三つ目に、広報予算のより効果的な活用ということで、これまで新聞広告が広報予算の大部分を占めておりましたが、第19回大会に実施したアンケートの結果を踏まえ、インターネット広告に力点を置くことでより効果的なPRを実施し、広報予算を100万円ほど削減できる見込みとなりました。  今後も工夫を重ね、安全面で削減することはできないと思っておるんですが、その他の費用で削減できるところから手をつけていきたいと考えておるところでございます。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  渡邊忠比古君。 ○5番(渡邊忠比古君)  TOJは国内最高峰の自転車レースです。プロの選手を目の当たりに見られる大会です。継続して開催していってほしいと思っておりますが、いつまで実施されますか。具体的な構想がありますか。 ○議長(川瀬利夫君)  農林商工部長川瀬清秀君。 ○農林商工部長川瀬清秀君)  ただいま議員おっしゃいましたように、TOJは国内最高峰の自転車ロードレースで、そうそう近くで見られるものではございません。  また、一度にあれだけのお客様がいなべ市にお越しいただくイベントもございません。いなべ市の知名度向上及び市民の皆さんにも楽しんでいただけるイベントであり、現在のところは、いつまで続けたらやめるという予定は全く持っておりません。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  渡邊忠比古君。 ○5番(渡邊忠比古君)  安心しました。ありがとうございます。  次に、市が取り組むサイクルツーリズムのいろいろな事業やイベント、また、TOJにより自転車のまちとして知名度も上がってまいりました。サイクリストの数も年々ふえている状況です。  TOJについては、観客が第18回に1万8,000人、その次の年は2万人、そしてことしが2万2,000人と、着実に観客もふえてきておる。今までこうしてふえてきたのは、どういうことをして周知されてきたのですか。 ○議長(川瀬利夫君)  農林商工部長川瀬清秀君。 ○農林商工部長川瀬清秀君)  お答えいたします。  先ほどの答弁でも申し上げたところですが、初回の第18回大会及び第19回大会では、主に新聞掲載によるPRを重点に行いました。第19回大会で実施したアンケートで、インターネットを活用したPRがより効果的であるという結果でございましたので、本年の第20回大会では、新聞広告予算を半額以下に削減し、新たにネット広告によるPRに取り組みました。  具体的には、自転車競技ファンが利用する大手サイトを中心にバナー広告を掲載することで、少ない予算で効果的なPRを行うことができたと思います。  また、フェイスブックやいなべステージ公式サイトを小まめに更新し、TOJ本部サイトへの投稿記事を、あと7ステージあるわけですが、他のステージよりも多く掲載するなど、インターネットを活用した無料でのPRにも力を入れるなどの工夫を行いました。  今後も知恵を絞り、多くの皆さんに楽しんでいただけるよう工夫してまいりたいと考えておるところでございます。  以上です。 ○議長(川瀬利夫君)  渡邊忠比古君に申し上げます。発言時間、残り4分です。  渡邊忠比古君。 ○5番(渡邊忠比古君)  このTOJで私が評価したことは、コースを変更して、フィニッシュ会場の途中での車の入退場です。フィニッシュ会場の土手全域が丁寧に草が刈られていました。地区地区のコース沿道も手入れされていました。フィニッシュ地点の大画面テレビも土手から座って安心して見れました。昨年よりブースも多くありました。また、沿道の企業の協力も得られているのもわかりました。これはTOJのスタッフのおかげと感謝いたしております。ありがとうございました。  観客も2万2,000人と増加しています。いなべブランドの一つとして残ることを望んでいます。私はTOJを応援しています。これで質問を終わります。 ○議長(川瀬利夫君)  渡邊忠比古君の一般質問を終了します。  以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。  なお、次回は9月12日午前9時に再開し、総括質疑を行います。  それでは、これにて散会といたします。             (午後2時29分 散会)       地方自治法第123条の規定により、ここに署名する。                いなべ市議会議長                いなべ市議会署名議員                いなべ市議会署名議員...