名張市議会 > 2020-12-09 >
12月09日-03号

  • 同和地区(/)
ツイート シェア
  1. 名張市議会 2020-12-09
    12月09日-03号


    取得元: 名張市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-15
    令和 2年第396回(12月)定例会         令和2年名張市議会第396回定例会会議録 第3号               令和2年12月9日(水曜日)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                  議事日程 第3号           令和2年12月9日(水曜日) 午前10時開議第 1 会議録署名議員の指名第 2 一般質問~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  本日の会議に付した事件    議事日程のとおり~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  出席議員   荊原 広樹      坂本 直司      木平 秀喜      足立 淑絵   阪本 忠幸      山下  登      柏  元三      富田真由美   常俊 朋子      森岡 秀之      幸松孝太郎      森脇 和徳   細矢 一宏      三原 淳子      吉住美智子      永岡  禎   川合  滋      福田 博行~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  欠席議員   なし~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  説明のため出席した者   市長        亀井 利克       副市長       森上 浩伸   教育長       西山 嘉一       監査委員      菅生 治郎   総務部長      我山 博章       総務部理事     田中 浩之   統括監       田中 克広       地域環境部長    宮崎 正秀   市民部長      牧田  優       福祉子ども部長   森嶋 和宏   産業部長      杉本 一徳       都市整備部長    谷本 浩司   上下水道部長    山森  幹       教育次長      手島左千夫   市立病院副院長   飯田 玲子       市立病院事務局長  吉岡 昌行   市立病院経営改革担当監           消防長       中野 博明             中西 優輝   環境衛生担当参事  日置 光昭       監査委員事務局長  石橋  勝   秘書広報室長    内匠 勝也~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  事務局職員出席者   事務局長      黒岩 宏昭       次長        吉岡 恵子   総務係長      川本 千佳       書記        川北 昌治~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時0分開議  (議長常俊朋子議長席に着く) ○議長(常俊朋子) おはようございます。 ただいまから本日の会議を開きます。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1   会議録署名議員の指名 ○議長(常俊朋子) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において阪本忠幸議員、山下 登議員を指名いたします。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2   一般質問 ○議長(常俊朋子) 日程第2、これより昨日に引き続き一般質問を行います。 発言は、議長の指名により順次これを許します。 永岡 禎議員。  (議員永岡 禎登壇) ◆議員(永岡禎) 皆さん、おはようございます。 心風会の永岡です。昨日は心風会より幸松議員が質問をさせていただきました。会派として重ならないように今日質問のほうを進めさせていただきたいと思います。 今議会は、都市振興税の延長の件で頭の中がいっぱいであります。まず、私は条例の提案から議決までの期間が短過ぎると考えております。この議会では審議不十分であり、これ継続審議を提案してもいいのかなと。決断は年越し、それが理想と今は考えております。 しかしながら、今回の皆さんの一般質問では、全ての方がこの都市振興税の関連の質問をされ、答弁、また議論をされる。また、会派においても昨日幸松議員から質問があったように十分話し合い、議論を重ねております。今回のこの議会での皆さんの議論、また執行部の考えをしっかり聞いて判断するのもいいのかなと考えております。また、この後総務企画委員会へ付託され、そこで委員の皆さんの判断も下されます。その経過も見ながら、見落としがないと判断できれば私も最終判断を決めていきたいと考えております。 それでは、通告に従い質問をさせていただきます。 まず市長に、私の祖父の言葉、祖父の字です、を送りたいと思います。いんまやらねばいつできる、俺がやらねば誰がやる。この気持ちで市長職をお願いしたいと思います。 まず1点目は、市長と職員の関係であります。 見ていると私は、市長と職員はあまりうまいこといってないんじゃないかと思ってしまいます。市長は、職員を褒めて守るというのが理想と考えます。私たちは、チェックして職員を怒る、やはり市長は職員を守る、そして協力して施策を進めていくのがいいかと考えております。市長はよく挨拶の中で、名張市が財政難の中住みよいまちなのは、まあ、8割の方が住みよいと言っておりますので、行政、私、職員が頑張っているのではなく、市民の方々が頑張っているからこんな名張市、地域があるんですとよく言われます。あたかも、市長はいいんですけども、職員が何もできない職員のように聞こえてなりません。職員も一所懸命仕事をされていると思います。私ならこう言うんかな、名張市は財政難の中住みよいまちなのは、職員の頑張りと知恵、そして市民の皆さんの協力で本当にいい市となっています。こういう言い方をします。市長は、市長になられてこの間、職員のことをいかにお考えになっているのかまずお聞きしたいと思います。外から見ていると、何かうまくいってないのかなと感じます。 そして、市長は職員を褒められたことはあるんかなと。いきなり初日の何か職員は頑張っていると、何か私の質問に合うように褒められていました。あまり職員を褒めてるのを見たことがない。議場におられる職員の方、褒められたことはありますか。なかなか言いにくいと思うんですけども、形式的に定年前に、3月議会に定年される方に市長から温かいお礼の言葉を言われますが、それ以外あまり褒めてないんちゃうかなと感じております。市長と職員の関係がうまくいってないと、やはり名張市にも影響を及ぼします。職員がよく、ポカって言うたらおかしいんですけども、ミスをして新聞に載ることが多い。そのとき、市長は違うかな、ほかの長は、公務員としてあるまじき行為である、誠に申し訳ございません。市長と職員がうまくいっていれば、ポカ、ミスは少なく、起こらないんじゃないかと私は考えております。職員の皆さんは、公務員法にがんじがらめにされて働いておられます。職員の立場を守るのも市長の器だと考えます。 今の名張市の職員は、仕事をすればするほど報われず、給料もどんどんカットされていく。これでは職員もミスをし、しっかり働けない。働きがいのない職場になるのではないでしょうか。職員の皆さんが市役所へ入られたときは、希望に満ちて入られたはずです。今はどうでしょう。 余談ですが、私も名張市役所に入りたかった口であります。しかしながら、あの方がおられたので、あの、ちょっとね、孫が入るとなったら疑われたらあきませんので諦めた。職員として私も名張市のために働きたいという時期がありました。 市長、職員の方のことをいかに考えているのか、まず1点目にお聞きしたいと思います。 次に、2点目であります。 市長は褒めて、議員は怒る。三重とこわか国体三重とこわか大会を契機とした施設整備はということで質問をさせていただきます。 これは、他市の準備が進む事例であります。これ、四日市第3球場であります。第1、第2ってあって、またこんなきれいな球場を作られ、県という部分もあるんですけども、市の球場もあります。これは亀山市さんの野球場であります。人工芝、整備をされました。これは鳥羽市さん、新しい体育館。どんどん他市では準備が進んでおります。名張市においてもホッケー場ができております。国体に向けての施設整備並びに準備の状況をまずお聞かせ願いたいと思います。 私は、中途半端な整備、投資は将来を駄目にする。いつも言ってるんですけども、体育館、何ぼ直しても雨漏り。これは外なんですけども、中はもっとひどくて、ここで紹介するとちょっと市民にあれなのかなと思って、外を見るだけでもひどい。何回も何回も何千万円というお金を入れているのにこの状態です。前、私は建て直して、前の駐車場にという提案もさせていただきました。今後も同じような繰り返しをしていくと、新しい体育館を建てたほうがきっと安かったんじゃないかと思う時期が来ると思います。こういった体育施設は将来にわたっての投資ということで、これ一番大事な市民の健康を守り、ここで市民が健康であれば、扶助費等を抑えられますよ。そして、若者の定着、定住、増加につながると思うんです。ほんまにぼろい体育施設では、やはり若い方も見向きもしません。お年寄りも同じです。使い勝手のよいところでやればやるほど健康になるわけです。 市長が職に就かれてから武道館がきれいになりました。市長は空手をやられますんで、やはり武道館からということで。武道館ができて、特に柔道、名張高校等柔道が強くなってきました。全国でも活躍されております。次に、陸上競技場を直されました。先日もサッカーでプロに入られると、名張から興國高校へ行ってプロに入られるという方の記事が出ておりました。また、陸上では近大高専の方がオリンピックに出ようかという状況です。やはり、箱物と言うたらおかしいんですけども、そこをきれいにすればどんどんいい選手が育っていく。 しかしながら、野球場、野球場は私も20年以上お願いしているんですけども、一向にきれいにならない。フェンスと言うたらおかしいんですけども、つけていただいたんですけども、あれは多分ターゲットバードが危ないんでつけてくれたんかなと考えております。やはり野球場が本当にどこの市よりも汚くなっている。だから、逆に言うと名張から甲子園へ、全国で活躍するチームが出てない、これは市のせいですよ。甲子園に出れない、多くの球児の夢を奪っているのは、私もですけども、市長、市長が球児の夢を奪ってきたんちゃうんですか、甲子園の夢を。どうでしょう。市長は今の状況を、今後の体育施設をどのようにされるのかお聞かせ願いたいと思います。この国体の折、ここでいんまやらねばいつできるですよ。市長がやらねば誰がやるですよ。今こそ、投資と言うたらおかしいんですけども、こういった部分については市民は文句言いませんよ。将来的に見れば名張市のためになるということですので、よろしくお願いしたいと思います。国体の整備状況についてまずお聞きしたいと思います。 最後に、議員や市民の提案はということで、今まで私もお金の運用施策、少しでも生もうという施策を提案してまいりました。特に市役所の前の大きな広場、この活用を提案してまいりました。しかしながら、何の返答もないと言うたらおかしいんですけども、検討はしていただいていると思うんですけども一向に進まない。財政が厳しい、市の玄関と言うたらおかしいんですけども、めちゃくちゃぜいたくな市やないかと、こんなぜいたくな市、ほんまに厳しいのって思われるような状況ですよ。この検討は進めていただいているのか。やはり市から動かないと全てを相手方に任せてしまうと進まない。その辺のところをお聞きしたいと思います。 次に、ちょっと目先を変えて、ボートピア名張を作っていただきました。これも名張市の貴重な財源となっております。しかしながら、作っていただいてお金だけもらって何も協力していないのではないでしょうか。毎年何千万円というお金が入ってくる、売上げの1%と聞いております。やはり、これを増やす努力も必要ではないかなと。名張総合研究所でしたかね、ボートピアの経営者、名張市、こういったところをしっかり話し合って、できるだけ名張市に落としていただけるお金を増やしていくということを、多分今まで作ってからやられてないんじゃないかと思います。その辺について何かそういった話合いをしたのか。 これは津市の「広報つ!」343号です。ちょっと細かい、議員の皆さんには入ってるんですけども、今までボートレース事業の収益金は小学校の建設や道路工事、公共工事に大きな役割を果たしてきたと。ちょっと前までは売上げは落ちたんやけども、こう書いてありますね。令和2年度は、ボート事業から市本体20億円の繰入れをする、津市ですよ。で、この下に小っちゃく、津、括弧で名張、養老含むって書いてあるんですけども、売上げはね。名張市もやはり協力しているわけですよね。もう少し名張市へも回してもらえないのかという話合いはできないのか。津市は20億円、本体を持ってますんで仕方ないとは思います。コロナ禍で名張のボートピアも減ったと聞いています、売上げが。その代わり電話投票というのがあって、そっちへみんな流れていってしまう。これ電話投票をずっとしていれば名張市は一銭も入ってこないんですね。やはりその売上げも名張市も貢献しているわけですんで、やはり何%か取れないのかというような交渉をやはり今後していくべきじゃないかと考えております。 津市は20億円です。他のボート場、60億円とか、40億円とか、今好調なんですね、何か知らないですけど。どんどん本体に入れて小学校の整備とか、先ほど言われたトイレの整備とかいろんなところに使っているわけですよ。名張市も、ボートピア名張は地域の整備ってなってますんで地域の道を直したりする整備に何千万円というお金は毎年入ってるんですけども、それを上げていくという施策をしてはどうかと思います。 津市へ行けば津市長杯、津議長杯ってありますよ。ボートピア名張名張市長杯名張議長杯というのをやって、少しでも売上げを上げる。一番返ってくるんですよね。その売上げは、名張市が使えるんですよね、自由に。道路を直したり。ちょっと地域の方に我慢してもうて小学校のトイレを直してもいいんですよ。だから、そういったことを考えていってほしい。 コロナ禍になって私もこの市役所近辺で、中央公園の近辺をよく歩くようになりました。本当に中央公園というのはいいところやと思います。でも、子供たちが遊ぶ場所というのが名張市にはない。かぼちゃ公園とかね、いろんなところで遊ばれてるんですけども、他市、宇陀市へ行けばいろんな施策でやはり公園整備をされている。 私は今、この体育館の周り等も、国体も含めてですけども、昔あったんですけども、子供の森構想ってあったんですね。ずっと、ここから上がっていったところ、ずっと子供たちが遊べる場所にしていきましょうということで。その辺の復活というのも考えていっていただきたい。これはもう逆に言うと子供たちのため、プラスお金を生む施策です。これ飛翔ってあるんですけども、こんなん誰も知らないんちゃうかなと。この前、こんなに広いんですよね。ここ何か利用できひんのかと。で、上がっていって、今閉まってるんですけども、駐車場広いんですね。ここでも何かできひんのかと。シルバーさんに管理してもらうんじゃなくて、何かおいしいピザ屋さんとか貸してお金を生む施策ができないのかなと。そういったこともやはり職員の方は考えていってほしいと思います。 最ももったいないなと思っているのが、この体育館の駐車場の半分、ふだんはほとんど止まってないですね。休憩に来る車が止まってるんですけども、この活用もやはり頭に入れといてもらいたい。私はここに新しい体育館を建てて、今の体育館は駐車場という提案を前にさせていただいております。だから、何も使われないんであればやはりお金を生む施策をこの駐車場を使って考えていく。市役所の前もそうです。 次に、高校生からの提案ということで、先日名張青峰高校の生徒さんが、毎年プレゼンしていただいているんですけども、何か名張市のためにということでやられております。市長も、いい案ばっかりやと、一つでもやっていかなあかんなということでした。特に、このベンチコンテスト。ベンチのまち、まちなかに座れる場所が多くあれば人が集まりにぎやかになると。ベンチがあるまちということを提案されました。ぜひとも実現をお願いしたい。私も名張青峰高校同窓会会長をさせていただいておりますので、ぜひとも生徒の皆さんの意見を実現していただきたいと思います。 それプラス、これは言うたらあかんのですけども、ベンチのまちと言うてるのにベンチついてへんやんかと、市役所の前ですよ。私の構想でここはもうだだっ広くして、今度貸していくからもう直さへんのかなと部長は思ってるかもしれないんですけども、市役所の前すらベンチがこんな状態。やはり高校生が提案されたように座れる場所というのは大切ですので、ぜひともお願いしたい。 それともう一つ、こう名張中を回っとって思うこと、ごみ箱がないんですよね。今の基本は、ごみは自分の家に持ち帰りましょうという基本なんですよね。もうそれを通り越してね、それはまあ当たり前のことやと。それでも、市民はごみ箱を置いてもごみ箱をきれいにできるという意識、意識の高い市民づくりというのを進めてはどうかと。ベンチの横にごみ箱。誰が管理するんやっていうんですけど、これベンチの横のごみ箱というの、コンクリートで埋めてあるんですね。左がごみ箱であります。もう使えないようにしている。こっちはたばこですね。たばこはいいですわ、たばこは健康に悪いんで。ごみ箱とベンチをセットにしたまちづくりというのをぜひともお願いしたいと思います。 で、最後に、前も荊原議員から提案あったように、花のまち名張ということで、各住宅にいろんな花の名前がついてるんで、これを利用して名張市をアピールして、移住の部分についてプラスにしていく。きれいですよね。先日、職員の方と花に造詣の深い議員さんと打合せをしていただいて、前に進めていただいているということは聞いております。そこからなかなか、コロナ禍があって進んでない状況です。やはりこういった何かほんの正面にこういった部分、花のまちってあれば、本当に名張に住んでみたいなという気が起こってきますので、ぜひとも職員と議員は徐々に話し合っていると思ってるんですけども、早急な実現のほうをお願いしたいと思います。 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(常俊朋子) 市長。  (市長亀井利克登壇) ◎市長(亀井利克) 今日永岡議員は、名張市の10年後、20年後を見据えてと、大項目を掲げられて何点かご質問いただきました。 導入の部分で、ご祖父であらせられる2代目永岡茂之市長の座右の銘、今やらねばいつできる、俺がやらねば誰がやると、私も尊敬させていただいております方の座右の銘でございまして、日々緊張感を持ってこれを肝に銘じて職務に精励いたしてまいりたいとこのように思ってございます。議員諸公の引き続きのご指導をよろしくお願いをいたしたいと存じます。 この名張市の10年後、20年後を見据えてと。これは、10年後はおろか2年後も市長職にないことも想定される私にとって非常に重いテーマだなと、こんなふうに思わせていただいておりますが、1点目のご質問が、職員との関係についてでございますが、私は市長に就任いたしました平成14年当時、極めて深刻な財政状況にございまして、シミュレーションでは3年後にもう財政破綻を来すと、こういう状況でございました。そんなことから、市政一新プログラムなどを策定して、職員数や職員人件費の削減、事務事業の見直し、廃止など様々な行財政改革に取り組んでまいりました。平成14年度以降、約200人もの職員を減らしながら、これまで市民の皆様に一定ご満足いただけるような行政サービスを維持することができましたのは、議員や市民の皆様はじめ、地域や市民団体などのご理解とご協力のたまものであると感謝をいたしております。 一方で、行政の各分野における職員一人一人の創意工夫や努力、情熱によるところも大きかったのではないかと評価いたしているところでございます。公の場で殊さら部下である職員を褒めるといったことは立場上できないわけでございますが、ふだんの業務において成果を上げたり、頑張っている職員に対して労をねぎらうことなどは行うようにいたしてございます。また、市民のほうから当方の職員に対して高い評価をしていただいていることもございます。さらには、全国の専門者の研修で講師を務める職員もおれば、学会等においてコーディネーターやアドバイザーを務める職員もおるわけでございます。今後ますます複雑多様化する住民ニーズに対応するため、職員それぞれの能力と、市役所としての組織力を高め、質の高い行政サービスを提供できるように、日頃から職員とのコミュニケーションを大切にしながら努力してまいりたいと考えておりますので、一層のご指導を賜りますようお願いを申し上げます。 そして2点目には、三重とこわか国体三重とこわか大会を契機とした施設整備は考えておるのかということでございます。 その中で武道館の話がございまして、これは武道館は私が決定したものではございませんで、下水道の終末処理施設と一体整備の施設であったわけでございます。伊賀地域から甲子園出場チームを輩出させるとの見地から、メイハンスタジアム、これは名張市民野球場でございますが、の施設整備の重要性についてお尋ねをいただきました。 メイハンスタジアムは、令和元年度において6,656名の方がご利用いただく市内唯一の野球場でございます。しかしながら、昭和53年の建築以来40年以上経過している施設であることから、今後も改修を行う際には引き続き名張市野球協会をはじめ、関係団体からのご意見を伺いながら改修箇所の検討に取り組んでまいりたいと考えております。 また、三重とこわか国体の開催に向けた施設整備状況に関するお尋ねをいただきました。マツヤマSSKアリーナ、名張市総合体育館でございますが、につきましては、昨年度シャワールームとトイレの改修を行い、本年度は雨漏り等の補修を予定をいたしております。メイハンスタジアムについては、選手の安全等に配慮し、外野フェンスの高さを上げて防護マットを設置するとともに、ダグアウト前の防球ネットの設置、内野と外野及びファウルゾーンとの段差の解消など、国体開催に向けて必要とされた整備を行っているところでございます。しかしながら、これまで名張市野球協会をはじめ、関係団体よりいただいております外野の人工芝生化や内野の土の入替え等の要望につきましては、引き続き国、県等からの補助などの財源確保に努めながら取り組んでまいりたいとこのように考えております。 次に、三重とこわか国体において、このターゲットバードゴルフの開催会場ですが、これは名張市ターゲットバードゴルフ場は平成13年にメイハンスタジアム外野の外周部分を中心に9ホールを整備した施設でございます。大きな大会で既設の9ホールに加え、メイハンスタジアムの外野部分に9ホールを仮設し、18ホールで開催されている実績がございます。また、これは毎年ターゲットバードゴルフのまちとして全国大会を開催いただいておりまして、近畿圏、中部圏を中心に多くの選手に参加もいただいておるわけでございます。 ちなみに、令和元年度においては県外からの利用者を含めて3,774名の利用がございました。今回の三重とこわか国体では多くの参加者を迎えるため27ホールが必要になることから、ターゲットバードゴルフ協会との協議も踏まえ、開催会場間の選手の動線等を考慮し、実績のあるメイハンスタジアムの外野部分、スタジアム横のサブグラウンド及び名張市ゲートボール場の一部を活用し、大会会場とするよう準備を進めております。 いずれの施設も、全国から本市へお越しになられる選手及び関係者が安全・安心、かつ円滑にご利用いただきますよう、関係団体と協議を重ねながら現在準備を進めているところでございます。 それから、市役所周辺の空間の有効活用であったり、中央公園の有効活用についてのご提案等もいただきました。これは担当部長のほうからご答弁を申し上げたいと、このように思ってございます。 それから、名張青峰高校の生徒によるこの提案ですが、これは本当にユニークですばらしいご提案をいただいたものやとこのように思っておりますが、本年11月に名張青峰高校生徒6名より、名張市を活発にする提案と題しまして様々な提案を頂戴いたしました。この取組は、選択科目の一つとして平成30年度より行っていただいており、高校生の視点から生み出された発想、アイデアを市政に取り入れる機会として、これまで市政に何点か反映もさせていただいてきたところでございます。また、この取組を通じて生徒自身が名張のことを知ることで地元への愛着心を育み、名張に住み続けたいと感じてもらえるきっかけにもなるんではないかとこのように思わせていただいております。 ご質問いただきましたベンチのまちは、今回名張青峰高校生徒より提案いただいたもので、市内の様々な場所にベンチを設置することで、市民が出歩き、まちが元気になるのではないかといったものでございました。本市においても、ベンチを設置することにより健康づくりなど様々な効果が得られると考えられており、現在その手法などについて実現に向けた検討を進めているところです。議員からもご提案いただきましたように、まずは市役所正面玄関の憩いの森等に設置しているベンチの改修から、様々な主体と協働しながら取組を進めたいと考えております。 また、全市域に取組を広げていく中、ごみ箱の設置につきましても、心地よくまちを歩き外出ができる環境づくりに向け、その効果や管理の観点など併せて検討を行っていくことといたしてございます。 花のまち宣言についてでございますが、これ議会との連携協働に向けた今その話合いが行われているわけでございます。これ、統括監のほうからご答弁を申し上げたいと存じます。 それから、ボートピアの売上げを上げるそのためのご提案でございます。これは都市整備部長がお答えさせていただきますけれども、これ例えば名張市週間とかして、この間市なり市内企業がスポンサーとしてのレースを行っていただく、そんなこともいいのではないかと、こんなふうには思わせていただいてますが、これも各方面と相談をさせていただきながら考えていけるようにしたいなと、こんなふうにも思ってございます。 当方からは以上です。 ○議長(常俊朋子) 総務部長。 ◎総務部長(我山博章) 私からは、憩いの森であったり市民広場の利活用について、以前提案をいただいて、その後の検討状況等についてご回答申し上げたいと思います。 現在の市庁舎につきましては、ご承知のとおり名張駅から鴻之台地域に至る新しい市街地の形成に合わせて、徒歩であったり、あるいはバス利用で来庁者を想定した正面玄関となっております。 併せまして、憩いの場としての市民広場、憩いの森などの配置ということで、市民の皆様に親しんでいただけるような、そういった市役所を目指して設計・建設したものでございます。しかしながら、現状としましては来庁者のほとんどの方が自動車を利用され、駐車場のある北玄関から出入りをされているといった状況でございます。また、市民広場につきましても地域の夏祭りであったり、あるいはとれたて!なばりなどのイベント利用というのが中心でございまして、憩いの森も含めて日常的な利用というのは限定的でありますことから、市としましても、これまでも市庁舎敷地の有効活用を重点項目に掲げて、市民の皆様の利便性の向上であったり、あるいは財産収入確保の観点から検討をしてきたところでございます。 そうした中で、平成30年度には市民広場や憩いの森の利活用の可能性につきまして、以前ももしかしたら報告をさせていただいたかも分かりませんけども、金融機関であったり、あるいはそういったことを手がけているコンサルタント、あるいは商業事業者など、複数の民間事業者にどういう利活用ができるのかということについて意見を聞かせていただいたところでございます。 結果といたしまして、市民広場につきましてはドクターヘリの離発着ということが想定をされてる中では、常設の建物を建築することができないということで、事業地の需要としては低いということでございますし、またキッチンカー等による出店、いわゆるマルシェ事業でございますけども、そういった事業で常時行うということからすると採算が取れないということで、なかなか厳しいというご意見をいただきました。 一方で、憩いの森につきましてもこの部分だけ、あそこだけを例えば更地にして活用するということでは、なかなか事業として成り立たないといった意見をいただいたところでございます。また、これとは別に、実は郵便局の前の道路がかなり駐車場もなくて混雑をするということも以前から言われておりましたので、郵便局に会わせていただいたときに、名張郵便局、もしよろしければ市役所のそこの敷地に来て、そちらですと、例えば駐車場ですと今の市の駐車場も使っていただける中で有効ではないかという話も実は持ちかけをさせていただきました。ただ、郵便局としましては、今建った郵便局が比較的新しい中ではなかなか移転というのは今の段階ではできないというふうなことでございまして、それ以降、現在まで市民広場であったり、あるいは憩いの森について具体的にそうしたらどうしていくということのめどが立っていないというのが今の現状でございます。 ただ、市庁舎の顔である正面玄関でございますし、市役所の南側、正面玄関側のゾーンというのは先ほど申し上げましたように市民の方が憩う場、それも3号公園、あるいは中央緑道、あるいはそこから中央公園というところに位置しているということからしますと、やはりここの価値というのを高めていく、またなおかつ財産収入もうちとして入れていくというふうなことを検討していく必要があると思いますので、引き続き検討をさせていただきますのと、もし様々なご意見、知恵をお借りできるのであればおっしゃっていただいて、私どももそのことについて個別に検討を進めさせていただきたいと思っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(常俊朋子) 教育次長。 ◎教育次長(手島左千夫) 私のほうからは、名張中央公園展望台であったり、また名張中央公園内のマツヤマSSKアリーナ前の駐車場の有効活用につきまして、本市の定住促進策も触れていただきながらお尋ねをいただきました。 この有効活用についてですけれども、このマツヤマSSKアリーナ前の駐車場につきましては、公園内の体育施設の利用であったり、また周辺への散策にお越しになられた方々が利用していただいておりまして、普通車で約500台、バス5台の駐車スペースを有しております。土曜日であったり日曜日、また休日におきましては、この周辺のスポーツ施設等で開催される大規模な大会などにおきまして、おおむね8割以上の利用がある場合もございますけれども、ご指摘いただきましたように、例えばSSKアリーナ前の駐車場につきましては、平日においては半分以下の利用であったり、またさらにこの名張中央公園の展望台の駐車場であったり、その周辺というのは十分に活用をされているというのはなかなかそうでないという状況は十分認識をしております。 いずれにいたしましても、この名張中央公園一帯の施設が多くの方にお越しいただけるような魅力的な場所となりますように、このご指摘ありました駐車場の有効活用も含めた方策を名張市体育施設指定管理者をはじめ、それぞれの関係者とも連携をしながら今後もしっかりと検討していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(常俊朋子) 統括監。 ◎統括監(田中克広) それでは、私のほうからは花のまち宣言についてお尋ねをいただきましたのでお答えをさせていただきます。 花のまち宣言につきましては、名張市民のまちへの愛着と親しみと誇りを醸成し、同時に名張を訪れる方々にはおもてなしの気持ちを表現していけるよう、行政だけでなく市民の皆様とともに取り組んでいけるようなものにしていきたいと考えております。 現在、コロナ禍の状況でございますが、今後具体の施策、また手法等につきまして検討させていただき、そして議会の皆様にもご相談、ご意見をいただきながら宣言に向けての準備を進めてまいりたいと考えております。 今年度の取組としまして、本市にある魅力的な資源や活動を総合的に取りまとめたシティプロモーションの一つとして活用していけるように、庁内各部局と連携しながら市内にある魅力的な資源、またそういったものの整理、発掘に努めているところでございます。また、本市の魅力を広く発信していくために、また効果的に観光誘客や関係人口拡大の促進につなげることを目的にしましたインスタグラムを活用した、ハッシュタグ名張感動投稿キャンペーンというのを夏と秋に実施をさせていただきました。こういった投稿をいただいた写真の中に、コスモスであったり、ヒガンバナであったりというような季節を彩る花の作品も多数応募いただいております。今後、花のまち宣言に関わる取組の中でも、こういったものが活用できるようなことを考えながら進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(常俊朋子) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(谷本浩司) 私のほうからは、ボートピアの収益の増等に向けてのご質問をいただきました。 ちょっと前段、ボートピアからの収入につきましてご説明をさせていただきますけども、ボートピアからの収入につきましては、先ほど永岡議員さんからもお示しいただきましたが、津市との協定において環境整備協力費という名目で、津で開催されますレース、それとほかのレース場で開催されますレースのボートピア名張における売上額の1%相当額をいただいてございまして、平成27年度の設置以降おおむね月180万円から200万円、年にしますと2,200万円から2,400万円程度の収入をいただいてございます。ただし、本年度は新型コロナウイルス感染症対策によりまして、2月下旬から6月初旬の約3か月間は臨時休業を余儀なくされておりまして、このため減少となる見込みでございます。 その中で、永岡議員さんのほうから、津市と話合いをしているのかというご質問ございました。正直、この間この件につきましてはお話合いを持たせていただいた経緯はないということでございます。それと、さらに1%のかさ上げはできないのかということのお話も頂戴しましたが、このボートピア設立時に関係者との協議の中で、当時業界の申合せということで1%という数字が全国的にも60%ぐらいの割合であるということで、これ1%が多分かなり高いパーセントやったと当時思うんですけれども、1%ということで決定されておりますので、ちょっとさらにかさ上げをしていくというお話合いは難しいのかなということも考えさせていただいております。 そこで、この環境整備協力費を増やすために、いかにボートピア名張への来場者を増やし、売上げを増やすかが重要となってくるわけですけども、その対策としてレースの開催日数を増やしたり、名張市等が協賛するレースを開催し売上げを上げる、またボートピア名張のPR活動を行う等々の方法が考えられます。ボートピア担当部署であります津市ボートレース事業部に確認をさせていただいたところ、レースの開催日数は例年年間190日前後と決まっておりまして、開催日数を増やすのは困難ということの回答を頂戴しております。 一方、先ほど市長も述べましたが、議員提案の名張市長杯や、市内企業の協賛によるレースの開催につきましては、例年年度末に次年度の未決定レース、これは協賛が決まっていないレースですけども、それに協賛することは可能との回答をいただいてございますので、今後津市と協議をしてまいりたいと、このように考えております。 以上でございます。 ○議長(常俊朋子) 永岡 禎議員。 ◆議員(永岡禎) それぞれの答弁、ありがとうございます。 まず、1点目の市長と職員の関係と。外では言わへんけども中では褒めてんのやと。だから、しっかりしてるんやと言うんですけども、議員の立場で見てると何かぎくしゃくしてるなと。よう問題起こるなと。やっぱり職員に余裕がない。これ、いつも市長に怒られてるのかと。そのために、そういったいろんな小さな問題が起こってくるのかなと思ってしまいます。やはり、市長と職員というのは一体となって名張市をよくしていく。そこに議員の意見、市民の意見を反映して本当にすばらしいまちにしていくという部分です。核の部分です。その辺はしっかりと言うたらおかしいんで、やっていただいているということなんですけども、外から来て見ても、あ、仲ええな、仲ええと言ったらおかしいんですけども、言い合っとっても仲ええやんというような関係を築いていってほしいと思います。とても議員見てると、何か仲が悪いような、市長だけがぽんと上にいて職員が下にいるような、どっかのブラック企業の社長さんみたいではないんですけども、そういった感覚にならないようにお願いしたいと思います。 そのために、逆に言うと職員の方が働きやすい環境という部分をやっぱり作っていかんとあかんのかなと、研修等もありますけども、その辺は総務部長、しっかり見ていただいて、働きやすい環境、この職員は市長に怒られてないんかなとか、市長に怒られたら、大丈夫やでとか声をかけてやる、そういったみんなの助け合いというのをお願いしていきたいと思います。 一つ、前にもちょっと提案したんですけども、消防署の裏に芝生、大きな芝生があるんですよね。あの消防団の出初め式等で使われるんですけど、訓練等で使われるんですけども、何かもったいない。こんだけ厳しい財政の中であんな芝生ほっといて、こんなええ土地、もっとええ使い方ないんかと。特に職員の方の駐車場と言うたらおかしいんですけども、消防職員の方の駐車場というのが、表がこれ市民の駐車場になってますので、少な過ぎるんですよね。だから、逆に言うと体育館の前の駐車場に止めにいったりしてるわけで、ここをちょっと舗装していただいて、何百万円かかるかちょっと分からないんですけども、駐車場として使う。市民の方も使っていただいていいと思いますし、確定申告のときなんてすごい車が来るわけですんで、これあまりにも無駄遣いかなと。職員のためにも働きやすい環境と言うたらおかしいんですけども、名張なんてほとんど車ですよ。交通機関を使うか車かどっちが得かというね、よく職員の駐車場を代金取れと言うんですけども、これ取らんと交通費払っとったらえらい高なるやんということにもなりかねない。だから、その辺の活用、特に市役所の周りの活用というのをしっかりやってほしい。職員が働きやすい環境プラス市民も使いやすい環境。それが先ほど言わせていただいたここですよね。ここ、結構広いんですよ。何か狭いように言われたですけども。もう郵便局なんか来てもろうたら最高ですよね。1階郵便局、2階図書館とかね。もう最高の場所になりますし、周りの土地の価格もやっぱり上がってくる。中央公園と役所付近を一体として考えて名張のまちづくり、顔づくりというのをしていってほしいと思います。今お金ないと言うんですけども、やっぱりこんな無駄遣いのだだっ広いところを残しといてええのかなという市民もいてます。もっとええように使えよと。 先ほど、ベンチ直しますと答えていただいたんで、直さんで結構です。あの石は、逆に言うと3号公園、かぼちゃ公園のほうに持っていって、そこでコンテストをして座る場所、近いですんでやってもらったほうがいいと思います。ここでコンテストをやってしまったらここの有効活用ができなくなってしまいますんでね。その辺ぜひともよろしくお願いしたいと思います。この状態ではちょっと恥ずかしい。前のベンチやったかな。ここに本当はベンチがあるんですよね。このままなんですよね。顔じゃないですよね、名張市のね。だから、その辺も含めてこういったベンチでしたら、作るのが安いんかどうか、持っていって使ってもらうとか、アイデアを出してもらう、そういうことをお願いしときたいと思います。 その辺、特に消防庁舎の裏の芝生活用について何か進展等あればご答弁願いたいと思います。 ○議長(常俊朋子) 消防長。
    ◎消防長(中野博明) 消防の庁舎裏の芝生部分の駐車場化ということについてお答えをさせていただきます。 現在、この芝生部分につきましては屋外訓練スペースということで、消防本部の各訓練、また消防団の夏期訓練、また大規模な催し等々において使用をいたしておりますが、この芝生の駐車場化ということにつきましては、このような訓練等の際に駐車場の使用制限などのご理解をいただく中で大きな支障は来さないものと考えております。消防本部といたしましても、市庁舎敷地における来庁者駐車場や職員駐車場の課題ということはある一定認識をさせていただいておりますので、この芝生の駐車場化も含めました有効活用ということにつきまして、今後関係部局とともに検討させていただきたいと、このように考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(常俊朋子) 永岡 禎議員。 ◆議員(永岡禎) ぜひとも検討していっていただきたい、そして実現していただきたいと思います。ほったらかしですんでね。議員提案してくださいと言っても、提案しても実現しない、特に私の場合は。その辺、よろしくお願いしたいと思います。職員のため、市民のためのということでご検討願いたいと思います。 市長と職員の関係がうまくいくよう、いくよう言ったらあかん、いってるんでしょうけども、いくようお願いしてこの質問は締めたいと思います。 次、体育施設の整備についてであります。 特に野球場、古うなってきたなと。40年、四十何年たってきて古うなってきたなと。もう三重県で一番古い、ぼろい野球場としては有名です。それから、国体があるということで大変期待しました。私も、もう人工芝になってきれいになるんやろうなと思って、ホッケー場を先にやってください、照明もホッケー場先つけてくださいよと。僕はもう30年間照明我慢してますけども、先につけてくださいよということできれいにしていただきました。次は野球場やと思ったらそうでもない。ほんで、野球協会、いろんな関係者の意見を聞くって、全く聞いてないんですよね。私もこの国体の関係のいただきまして、野球の委員に任命させていただいたんですけど、全く言ったことが通ってないんで、通そうということで福田野球協会会長とともに、また野球関係者ともに要望に行きました。特に言われたように、土の問題等、やはり今しとかんとあかん、いんまやらねばということですよ。次やればまたお金がかかるんですよ。高くなるんですよ。今改修している間にやれば迷惑かけないわけですんで。で、知れてますよ。ボートピアからお金もらってきてください、売上げ上げて。だから、絶対国体までにはやるということをお願いしたい。 いつも思うんですけども、野球場はターゲットバードゴルフと仲よくやってるんですよ。何でと思う。この前ちょっと聞かせていただいたら、何で、外野席に穴開けてるんですよね。穴開けてターゲットバードゴルフのコースを作ってるんですよ。すごいなと思って。トリッキーなコースですと担当者の方言ってました。あの、けがしますよ、逆に。けがのないように。あんな外野席、斜めになってるところに、斜めのところ歩いていくわけですんで、けがしますよ。あんな陸上競技場、人工芝になってきれいになったからそこを使うたらええやないかと、マットを引きますんでね、人工芝も別に悪くならない。天然芝でやってるぐらいですんでね。言うたら、市が陸上競技場は貸してくれないということでした。何やこれ、おかしいなと。野球場の天然芝の上でやって、陸上競技場は使えない、こんなおかしなことあるかと。あそこを使えば24ホールなんて簡単言うたらおかしいですけども、すぐできますよ。けがのない大会できますよ。距離フラット、いろんなコースできますよ。その辺どうなのかというまず質問と。 で、なぜ野球場が人工芝にならへんのかなと。人工芝にしといたほうが後の管理費等、かかりませんよと思っていると、人工芝にしてしまうとターゲットバードゴルフができひんからかなと。野球場はグラウンドゴルフ、ターゲットバードゴルフ、何でも使わせて、陸上競技場、サッカー場だけは守ろうと思ってんのかなと。野球場汚いから何でも使うたれと、そんな感覚に取れるんですよ。その辺いかにお考えなのかお聞きしたいと思います。 ○議長(常俊朋子) 教育次長。 ◎教育次長(手島左千夫) 私も体育施設の整備に関わって、再びご質問いただきました。 まずは、野球場の整備に関わってでございますけれども、一般的なお話として、また資料として県内の各施設の様子もご紹介をいただきました。私もスポーツに携わる者として、やはり国体等が開催されるということに当たって、開催市の体育施設が大きく改修をされたり、また新設をされたりということで、この施設を利用される方々であったり、利用団体の方々が大きな期待を持たれるということは非常によく理解をさせていただいています。 ただ、この私どもの財政状況、厳しい財政状況の中で、限られた財源を有効活用しながら、この施設の整備に当たっては、早ければ平成28年の当初からですけれども、県の国体の担当者をはじめ、その県のそれぞれの競技団体の方々とも協議をさせていただきながら、今日の整備の手法について検討をさせていただいておりますので、言わば、今準備を進めさせていただいている状況というのが、私どもができる精いっぱいのことだというふうに教育委員会の事務局としては考えております。 ただ、先ほど来からも強い、内野の土の入替え等のご要請もいただいております。この財政的に、また財源も含めてですけれども、かなり厳しい状況下にありますけれども、さらに財政当局とも協議をしながら、その方策について検討させていただきたいと思います。 また、ターゲットバードゴルフ場のこの芝生の関係で、この会場等の扱いについてもご質問をいただきました。これにつきましても、早くからいろんな総合的な検討を重ねた中で、何もその野球場が古いからとかそういったことではなくて、これまでの実績も踏まえて最終的に今この野球場の外野の一部もコースとして活用させていただくということでコース設定をさせていただいています。ご指摘いただきましたように、そういった経緯については改めて私のほうも十分確認をさせていただいてお答えをさせていただきたいと思いますけれども、何とぞご理解をいただきたいと思います。 先ほど市長もご答弁申し上げましたように、本当に厳しい財政状況の中で、何とかこの来年開催されます三重とこわか国体、とこわか大会に向けて、全国からお越しいただく選手の皆さん、また関係者の方々に、安全に安心してプレーをしていただく、またそれを観覧いただく方々の安全をしっかりと踏まえて、十分に活用いただけるように今全力を傾注をさせていただきますので、その後、この施設の整備については、しっかり計画を持って年次的に進めさせていただきたいとこのように考えています。 以上でございます。 ○議長(常俊朋子) 永岡 禎議員。 ◆議員(永岡禎) 国体があるんですよ。そこに合わすというのは当たり前で、また遅らせたらお金がない。学校の耐震も一緒ですよ。今やる、今やるんですよ。財政当局。これね逆に、市長借金嫌いですけども、借金してやってしまっても、将来的に市民の健康、スポーツの増進、若者の定住を考えればプラスになってくると思うんですよ。その辺を考えてやらないとできない。だから、今やるんですよ、今。ぜひともお願いしたい。今できなかったらずっとできない。そうですよ。教育委員会でしょう。子供たちが安心してスポーツをできる場所なんですよ。当たり前のことですよ。子供たちがスポーツをする、それをおじいちゃん、おばあちゃんが見に来る、元気になる、家族が仲よくなる、住みよいまちやなとなってくるわけですよ。だから、その辺、野球見に行っても蹴つまずいてこけてけがしたわと、そんなことにならないようにしないと。今、見られました、ターゲットバードゴルフの。何で逆にその陸上競技場ターゲットバードゴルフができないのか、そこだけ端的にお答え願いたいと思います。 ○議長(常俊朋子) 教育次長。 ◎教育次長(手島左千夫) このターゲットバードゴルフの会場として陸上競技場でないその理由はということのお尋ねです。 先ほどもお答えを申し上げましたように、これ総合的にいろいろその当時の担当者も含めて検討して、また関係団体の方々とも協議をして決めさせていただいておりますので、そういった経緯については私もう一度しっかりと確認をさせていただいて後刻ご説明をさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(常俊朋子) 永岡 禎議員。 ◆議員(永岡禎) コース的にちょうど野球場の一番裏で終わって、上に階段上っていけばすぐ陸上競技場ですよ。動線としてはすごい、今なんていうたらサブグラウンドに作ってみたり、こんなんでほんまにターゲットバードゴルフできるのかなと思いますし、やはり陸上競技場使えば、安全できれいで気持ちよく帰っていただける、プレーもしていただけると思います。その辺なぜなんかと。市が決めたんや、市でしょう。何で野球場だけターゲットバードゴルフで使うんですか。野球関係者からすると、えっ、何でサッカーのところでしやんと、みんな仲よくすればいい、仲よく。だから、その辺ちょっと考えて施策を進めてほしい。 心配してるのが人員。どうやってやっていくんやと。職員だけでは多分足りないと思うんですよね。国体というのは職員が総出でやるんですけども、なかなかグラウンド整備するにも職員、職員さんが何かかっぱ着てガーッと野球の整備とかされてますわ。やはり野球関係者もね、手伝ってもらうと言うたらおかしいですけども、そういうこともこれから進めていってほしいと思います。市長、こういった体育施設は、やはりこの国体の契機にやるべきですよ、少々。もう期間ないんですけども、そういったことを考えていってほしい。オリンピックもあるんやから。名張からどんどん出てますよ、オリンピック候補。それは、きれいにした陸上競技場であり、サッカーであり、柔道であり。野球は甲子園すら行けない。やはり強いチーム呼んで、いい球場でやれば強くなりますよ。そういうことも考えていってほしい。それが将来の10年後、20年後の名張市のためになっていくと考えますので、よろしくお願いしたいと思います。 市長はあと2年、2年でと言われましたけども、市長、2年でやめても後の人がやっていくわけですよ。その土台と言ったらおかしいですけども、ああ、亀井市長ええことやってくれたなって、俺やりやすいわというような、やはりその2年間の間にしっかり作っておく。市長みたいに、前の市長がえらい身の丈に合わん金を作ってくれたんで困りますわ困りますわって、そんなんじゃなくって、やはりいいものを作ってくれたんだから、そういったこと、名張市民のためにいい物を作ってくれたんだからそれは仕方ないという考えで市政を進めていく、そういう形を取っていってほしいと思います。 最後には、議員、市民の提案ということで、私の提案はほとんど聞き入れられない。ゆりの里の件なんて言うたら、俺ええ提案やなと。保健センターをゆりの里へ持ってきて、夜間診療もあそこへ持ってきて、保健センターを売っちゃえと。いい土地ですから財産収入、入ってきますよ。そういう提案もさせていただきました。しかしながら、いい法人さん決めていただいたんですけども、一銭も名張市には入ってこないわけですよ。お金のない名張市というならば、そこまで思い切ったことをやはりやってほしいと思います。 名張青峰高校の皆さんの提案、ぜひとも実現していってほしいと思います。今回3つかな。過去にもいろんないい提案をいただいてます。やはり、高校生という方の提案というのは、若い頭で考えてますので一番市民が喜ぶことやと思います。やはりベンチのまち、花のまちプラスベンチのまち、プラスごみ箱もつけていただいて、そういったまちづくりというのをしていく。ごみは自宅に持ち帰るという考えは当たり前。それ以上に、ごみ箱を置いてもきれいなまち、市民の意識が高いまちというのを目指していくという考えで、ベンチコンテストの横にごみ箱も一度つけてみたらどうかなと私は思います。多分、高校生が作ったベンチの横のごみ箱を誰も汚さない。汚す人は相当悪い人というたらおかしいですけども、相当悪い人ですよ。市民の方ならきれいに使って、きれいに帰っていただける。楽しんでいただけると思いますので、そういった提案の中で、ぜひともそのベンチのまちについては進めていってほしいと思います。 いろいろ言わせていただいたんですけども、なかなかお金のないときにできないと言うんですけども、いんまやらねば誰がやるですよ。亀井がやらねば誰がやるですよ。市長、ぜひとも思い切った施策にも取り組んでいただきたいと思います。これで質問を終えます。ありがとうございました。 ○議長(常俊朋子) 富田真由美議員の一般質問は午前11時30分からとし、暫時休憩いたします。(休憩午前11時18分) ○議長(常俊朋子) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。(再開午前11時30分) 富田真由美議員。  (議員富田真由美登壇) ◆議員(富田真由美) 皆様、こんにちは。公明党の富田真由美でございます。1年ぶりの一般質問となり、少し緊張しておりますが、どうぞよろしくお願いいたします。 冬場を迎え、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が過去最多になるなど、全国的に増加している状況が続いております。さらなる緊張感を持って感染予防対策、経済回復へ取り組んでいかなければいけないと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、質問をさせていただきます。 1点目の質問は、今後の財政基盤の確立と財政健全化についてでございます。 今議会において、恒常的な財源不足が見込まれ、行政サービスの維持と行財政運営のために都市振興税として固定資産税の超過税率を令和5年までの3年延長することの議案が出されました。都市振興税については昨日も、また本日も詳しく聞かせていただいており、これまでも様々な機会でご説明いただいているところでもございますが、導入前の当初の見通しと現状の比較をお聞かせください。 今回の新型コロナウイルス感染症で様々な事業や行事にも影響を及ぼしていると思いますが、行政において今年度予定、計画していた行事などが中止になってしまい、計上していた予算が余剰金になったものなどはどのくらいあるのでしょうか。新型コロナウイルス感染症は、全国、全世界で脅威を振るい、経済も落ち込み、失業率も増えている状況です。国では、雇用調整助成金の特例措置や休業支援金についても期限延長を発表するなど厳しい雇用情勢が伺えます。人口減少による税収減や高齢化での民生費の増額、当然市民生活にもその影響で保険料の増税となってまいります。 そのことを踏まえ、この5年間の都市振興税行政サービスに反映され、財政健全化が進められたのか、さらに改善策はないかと厳しく点検していかなければいけないと思います。また、それとともに、市民の皆様が安全・安心に暮らしていけるための行政サービスは維持していかなければいけません。社会情勢に左右されない安定した財政基盤の確立も必要だと思いますが、今後の財政基盤の確立と財政健全化について市長のお考えをお聞かせください。 2点目の質問は、3歳6か月児健康診査の視力検査についてでございます。 2017年4月の厚生労働省からの通知に、3歳児健康診査における視力検査の実施について次のようにあります。子供の目の機能は、生まれてから発達を続け6歳までにほぼ完成しますが、3歳児健康診査において強い屈折異常、近視、遠視、乱視や斜視が見逃された場合に治療が遅れ、十分な視力が得られないとの指摘がなされています。また、そのことを周知することとの通達があります。子供の視力が発達する時期は3歳から5歳がピークだと言われています。視力は成長に伴って発達し、6歳で大部分の子供が大人と同じ視力を持つとされていますが、正常な発達が妨げられると弱視になってしまいます。しかし、視力の発達時期に早期治療を開始することで視力の大幅な回復が期待されるそうです。視力異常の早期発見が視力向上につながる大切な機会であること。この機会を逃すことによって治療が遅れ、十分な視力が得られなくなる可能性があるということです。 保護者が異常を察知できた場合や何らかの不安を相談できた場合は早期に対応できますが、日本眼科学会によりますと、弱視の子供はもともと見えにくい状況が当たり前として育っているため、見えないとか見えにくいというように訴えることがほとんどないそうです。また、片目だけ弱視の場合、片方の目が見えているともう一方の異常に子供自身も保護者も気づきにくいということです。視力検査がうまくできなかった場合や異常を見逃す可能性、子供がうまく答えられなかったり、検査を擦り抜けてしまうこともあると思います。だからこそ、この3歳6か月児健診における視力検査の位置づけは、見える力が発達するこの時期に、将来を見据えた上で治療を開始するか否か重要な節目になると思います。本市での視力検査の状況をお伺いいたします。 従来のランドルト環を用いた視力検査では、ランドルト環とは、アルファベットのCのような形の輪の切れ目の向きを、片目を隠しながら右、左や、上、下などと答えていく検査ですが、うまくできないこともあるため、栃木市や高知市では昨年4月より手持ち自動判定機能付フォトスクリーナー装置という機器を導入して行っております。実物の写真がございますが、一眼レフカメラくらいの大きさということで、この手持ち自動判定機能付フォトスクリーナー装置という機器は、持ち運びができる小型サイズで、少し離れたところから両目を映すだけで異常の有無を判定でき、1分ほどで終わるため受診する子供の負担も軽いとされています。カメラを撮影するように子供の目元を映し出し、屈折異常や斜視などの両目の状態を発見するスクリーニングの効果も高く、保護者の膝の上に座ったままでも検査が可能ということです。近視や遠視の早期発見に役立つ機器として、眼科、小児科の医療機器で急速に普及してきているようです。この機器では、6つの弱視危険因子の近視、遠視、乱視、不同視、斜視、瞳孔不同を6か月以降の子供から検知できるとされているそうです。本市でも、3歳6か月児の健康診査において、子供の近視や遠視など目の異常を早期に発見するために、新検査機器を導入し、精度の高い検診を取り入れていただけないでしょうか。また、子供の目の異常を早期に発見することの重要性を保護者に対してどのように周知されているのかをお伺いいたします。 3点目の質問は、「性の多様性を認め合うまち・なばり」宣言の今後の取組についてでございます。 本年9月議会において、「性の多様性を認め合うまち・なばり」宣言を可決し、早速に宣言文を看板に入れていただきました。大変ありがとうございます。このたびの広報なばりにも掲載されていましたが、伊賀市在住の同性カップルの加納さんと嶋田さんによる講演も聞かせていただきました。お二人は、暮らしていく上でパートナーシップ制度を導入していることから伊賀市を選ばれて移住してこられたそうです。三重県におきましても、性の多様性を尊重し、誰もが安心して暮らせる三重県づくり条例(仮称)の制定を進められているところでございます。本人の承諾なしに勝手に暴露するアウティングの禁止が盛り込まれ、パブリックコメントの結果からもパートナーシップ制度も盛り込むことを鈴木知事がテレビのニュースで発表されておられました。これまで様々な取組を見ている中で、現実生活の中で暮らしに関わる問題を解消するためには、パートナーシップ制度の導入が必要だと感じています。 人権週間でもありますが、最近はLGBT、性的少数者に関する記事を目にする機会が増えてきました。LGBTの方の割合は10人から13人に1人と言われ、左利きやAB型の血液型に近い割合と言われています。家族や知人にも明かせず、生きづらさを抱える人は少なくないということで、そのことから考えると、このたび本市として宣言をしていただいたばかりではありますが、このように誰もが暮らしやすい環境づくりのために進めていただきたいと思いますが、本市の今後の取組についてお聞かせください。 4点目の質問は、家族介護支援についてでございます。 病気や障害のある家族の介護を担う若者への支援が課題となっています。ヤングケアラーや若者ケアラーと呼ばれ、日本ケアラー連盟では、大人が担うようなケア責任を引き受ける18歳未満の子供をヤングケアラー、18歳から30歳代を若者ケアラーとしています。イギリスをはじめ諸外国では支援体制が整いつつあるそうですが、日本では実態把握や支援体制の整備が遅れているとのことです。ヤングケアラーが全国にどの程度いるかを示すデータは少ないそうですが、厚生労働省が昨年3月に公表した報告からは、全国の市区町村が虐待児などを支援するため設置している要保護児童対策地域協議会を対象にした調査では、1,741件送った調査表のうち有効回答849件で、その内容では、ヤングケアラーは男性38.7%、女性61%で半数近くは独り親家庭だったそうです。ケアを行っている相手は、兄弟が72.6%で最も高く、母親が46.9%、父親が12.5%だったそうです。また、ケアを行っている相手の状態は精神障害が半数以上を占め、父親は依存症の割合が高く、ケアに費やす時間は、1日平均5.4時間と長時間に及び、夜間のケアを担っている子供もいるそうです。こうした状況は学校生活への影響も深刻で、学校を休みがちな子供が31.2%、授業に集中できなかったり学力が振るわない子も12.3%となっております。研究者の調査では、ヤングケアラーは日常生活や学校生活への満足度が低い傾向があるとの指摘もあり、疲労やストレスを抱えやすい状況にあることが分かっているそうです。 このような背景には、少子・高齢化や共働き世帯の増加など家族環境の変化が指摘されています。これまで家庭内の育児や家事、介護を一手に引き受けていた専業主婦が減る一方で、介護が必要な高齢者は増え続けている。そうした中、母子家庭などで介護を抱える大人がいない世帯では、その役割を子供が果たさざるを得ない実態となっています。本市の状況をお聞かせください。 また、子供が困っている状況を最も発見しやすいのは学校現場ではないかと思います。日本ケアラー連盟の調査では、クラス担任を持つ教諭の約5人に1人が、自身のクラスの中にヤングケアラーと思われる児童・生徒がいると回答しているそうです。こうした子供の状況を把握し、支援につなげる仕組みが必要だと思います。ヤングケアラーは、学校からの情報提供がきっかけで発見されることが多いようで、教員への啓発が非常に重要であると言われています。教育委員会としてこのことについてどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。 また、このようなヤングケアラーが発見されたときの対応、福祉子ども部とも支援の仕組みをお考えいただきたいと思いますが、ご所見をお聞かせください。 以上で第1回目の質問を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(常俊朋子) 市長。  (市長亀井利克登壇) ◎市長(亀井利克) 富田議員のご質問にお答えいたします。4項目についてのご質問をいただきました。 1項目めが、今後の財政基盤の確立と財政健全化について、都市振興税に関する質問でございます。 都市振興税は、平成26年に作成した中期財政見通しにおいて、平成28年度以降、複数年にわたり年間7億円から12億円の財源不足が見込まれましたことから、自主財源の確保を図るため、市民をはじめとする納税者の皆様にご負担をお願いしたものでございます。これにより得られる財源を活用し、名張躍進の土台づくりのために必要となる財政の健全化と将来を見据えた都市の振興を図ってまいりました。 5年間の都市振興税の効果の検証として、土地区画整理事業特別会計の廃止や、土地開発公社の解散に伴う起債の償還を進めながら、行政サービスの維持と、名張躍進の土台づくりを推進してきましたことは大きな成果であったと考えております。一方で、持続可能な財政基盤の確立については課題を残したままであると評価したところでございます。 今議会にご提案申し上げている都市振興税の継続につきましては、令和3年度以降5年間収支不足の発生が見込まれており、特に令和3年度から令和5年度は不足額が大きくなる一方で、令和6年度以降は収支が改善し、令和8年度には収支不足が解消、年度ごとに増減はございますが、同様の状況が続くと見込まれますことから、その間における財源不足対応策としてご提案させていただいたものでございます。 今後の財政基盤の確立に向けた基本的な考え方につきましては、現行の都市振興税を令和3年度から令和5年度までお願いした上で、引き続き行財政改革の取組を進め、人件費の削減や病院事業における経営改革効果により収支不足を解消するとともに、一定額の財政調整基金を積み立て、この積み立てた財政調整基金を活用し令和6年度を乗り切り、単年度での収支不足が解消される令和7年度につなげてまいりたいと、このように考えているところでございます。令和8年度以降につきましても、引き続き市債の発行を抑制するとともに、計画的に財政調整基金を積み立てることにより財政基盤の確立を目指してまいりたいと、このように考えております。 その中で、コロナ禍により中止となった行事はいかほどあるのか。それから、その予算がどれぐらい不執行となっておるのかということなんですが、今担当の部長のほうからご答弁を申し上げたい、このように思っております。 それから、3歳6か月児健康診査の視力検査についてのご提案をいただきました。これ、担当部長がご答弁申し上げますけれども、ご提案の検査機器の導入について前向きに検討してまいりたいと、このように思っています。 それから、「性の多様性を認め合うまち・なばり」の宣言後の取組について。これは担当部長のほうからご答弁申し上げます。 それから、ヤングケアラーでございますが、これは私のほうからご答弁を申し上げたいと存じます。 ヤングケアラーとは、年齢や成長の度合いに見合わない重い責任や負担を負って、本来大人が担うような家族の介護や年下の兄弟の世話などをすることで自らの育ちや教育に影響を及ぼしている18歳未満の子供と定義されております。平成30年度に厚生労働省が実施したヤングケアラーの実態に関する調査研究では、ヤングケアラーの4割以上が1日平均5時間以上介護等を行っており、3割以上が学校にあまり行けていない調査結果があり、学業や進路への影響に加え、家族の介護等による生活への影響から、ネグレクトや、心理的虐待に至っている場合があるということ等についても実態を把握し、適切な支援につなげることが求められております。また、総務省が行った平成29年の就業構造基本調査では、15歳から29歳で家族の介護を担っている若年介護者は全国推計で約21万人となっており、高齢化や核家族化、独り親世帯の増加等が進む中で、ケアラーを支援するための体制整備は喫緊の課題となっております。 こうしたことから、厚生労働省では文部科学省と連携し、教育委員会を通じて広く現状を把握し、相談しやすい環境や負担の軽減といった支援策を検討する方針であり、ヤングケアラーに関し、全国の教育現場や児童・生徒を対象とした実態調査を行う方向で調整が進められているところです。 このような状況を踏まえ、本市におきましては、本年8月に国に先駆けまして、名張市要保護児童対策及びDV対策地域協議会の構成機関や市内小・中学校とともにヤングケアラーの実態調査を行い、エリアディレクターの訪問によるケースの聞き取り等を実施いたしました。その結果、名張市要保護児童対策及びDV対策地域協議会が把握しているケースと学校からの報告を合わせて26件、介護支援専門員が把握していた進行中のケースが2件ありました。当該児童・生徒については、家族介護が要因となる不登校と緊急を要する状況は認められないものの、家事や親族の世話、精神面のケア等を行っているため、学校生活や学習等に影響を及ぼしている可能性もあり、こうした児童・生徒に対しては担任との悩みに関する個別面談、欠席時の家庭訪問など、学校で行う教育相談をはじめ、児童相談所職員や本市の家庭児童相談室の相談員、エリアディレクター等が継続的に情報収集や見守りを行い、状況に応じて本市で行っている各種支援事業へつなぐなどの対応を行っているところです。 名張市子ども条例では、子供の大切な権利の一つとしてその第11条に、育まれる権利と位置づけて、子供は愛情と理解を持って成長にふさわしい環境で生まれ、個性と能力の発達に合わせて適切な指導及び教育を受ける権利を有するとともに、必要な休息、余暇、または遊びの機会を得る権利を有するとうたっております。また、第3条では基本理念として、市、市民及び事業者は子供の権利を尊重し、その保障に努めるとともに、相互に協力し、子供が安全に安心して暮らし、健全に育つまちづくりに努めなければならないとされております。私といたしましては、こうした子ども条例の趣旨を踏まえるとともに、国の実態調査の方向性を注視しながら、引き続き教育委員会や関係機関との連携を十分に図りつつ、情報共有に努め、子供たちの育まれる権利や教育を受ける権利を保障すべく取組を進めてまいります。私どもは、貧困の連鎖を絶つためにも子供たちの学習の機会を絶対奪うことがあってはならないと、このように思っています。この支援については、やはり寄り添い伴走型でなければならないわけです。 さきの国の介護の審議会でも申し上げたわけですが、この国とも今連携してやってるんですが、共生型、相互型、重層型の交付金等の創設、これの今協議を行っているところでございます。さらに、様々な機関とか、あるいは団体とかにつないでいける、そんな人材の養成、これは今、我々はまちの保健室であったり、地域包括支援センターであったり、あるいはまた地域福祉教育総合支援システムのエリアディレクターであったり、そういう役割を担っておるんですが、この人たちの資質の向上とか、そういうことを狙ったこのリンクワーカーの研修、これ今予定をいたしているところでございまして、1月、2月にその研修を県の委託事業としてやらせていただくと、こういうことにいたしているところでございます。 いずれにしても、誰も絶対孤立させない、誰一人取り残さない、強いその覚悟を持って、社会のしんがりは我々に任せろと、そういう不退転の決意で臨んでまいりたいとこのように思っておりますので、一層のご指導、ご支援、ご協力をお願いをいたしたいとこのように思います。 ○議長(常俊朋子) 総務部長。 ◎総務部長(我山博章) 私からは、まず新型コロナウイルスの感染拡大の影響で事業がどの程度見直され、それによって事業費がどの程度減額されていくのかということについてご回答をまず申し上げたいと思います。 現在のところ、まだ見込みでございますけども、見直し対象事業としては36事業を見込んでおります。その事業に係る、今のところ総額としては9,660万円程度ということになります。ただ、その中で最も大きな事業が、実は国体のリハーサル大会でございまして、国体のリハーサル大会の弓道分につきましては9月補正の段階で985万4,000円減額既にさせていただいております。それと、今回ご提案をさせていただいている12月補正のところで、ホッケー競技のリハーサル大会の中止分を見込んでおりまして、これが3,924万6,000円ということで、この国体のリハーサル大会の中止による減額分というのが合わせて4,910万円ということで、ここのところが一番大きな減額ということになります。後のところでも執行しないことが確実な分につきましては、それぞれの補正の中で減額をさせていただいているんですけども、まだ不確実な部分というのもございますので、そのあたりについては一旦予算については保留をしているというところでございます。 続きまして、ご質問の中で都市振興税導入前の中期財政計画と現状の比較ということでお尋ねをいただきましたので、この分につきましても私のほうからご回答を申し上げます。 都市振興税導入前の平成26年に策定した中期財政見通しでは、平成28年度以降、これ先ほど市長のほうからもご答弁申し上げましたように、7億円から12億円の収支不足が見込まれましたことから、これを解消するために都市振興税を導入させていただきました。これと合わせまして、行財政改革に取り組むことで、決算と比較をいたしますと平成28年度以降10億円を超える収支の改善を図れることができました。ですので、このあたり都市振興税の効果としては約8億5,000万円ということからしますと、この10億円を超えるという分の後の残りについては、行財政改革の取組等で捻出をしてきた他の財源ということでございます。 こうしたことを踏まえまして、都市振興税について検証を行った結果でございますけども、恒常的な財源不足が見込まれる中で、行政サービス水準を維持した上で、名張躍進の土台づくりということ、この一つの目的につきましては様々な予期せぬ事業、これはせんだってからも申し上げております空調であったり、あるいはGIGAスクールであったり、あるいは中学校の大規模改良であったり、そういったことに取り組みながら行政サービスの水準の維持向上と合わせて将来実施する事業ということに取り組んでこられたということにつきましては、これは都市振興税の大きなおかげといいますか、成果があったものというふうに捉えているところでございます。 一方で、2つ目の目標であります持続可能な財政基盤の確立という点につきましては、市債残高の抑制、これは少し古いですけども、平成30年度末で約20億円減らして178億円、これは臨時財政対策債を除く市債残高でございますけども、そこを目標にしていたということであったり、あるいは財政調整基金残高を平成30年度末で2億円としていた、この2つの目標を達成できなかったということからしますと、今回のこの5年間の評価としては課題を残した状態であるというふうに私ども検証をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(常俊朋子) 富田真由美議員の一般質問に対する答弁は休憩後とし、暫時休憩いたします。(休憩午後0時1分)  (副議長荊原広樹議長席に着く) ○副議長(荊原広樹) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。(再開午後1時0分) 福祉子ども部長。 ◎福祉子ども部長(森嶋和宏) 私のほうから2つ目の項目、3歳6か月児健康診査の視力検査についてご答弁申し上げます。 子供の目の異常の早期発見、そのための視力検査の周知につきましては、3歳6か月児の健康診査のお知らせの際、保護者の方に周知をさせていただいているところでございます。その内容につきましては、冒頭議員のほうからご紹介いただきました、2017年4月に厚生労働省から通知がありましたように、子供の目の機能につきましては生まれてから発達を続けて6歳までにほぼ完成しますが、この健康診査において近視や遠視、乱視などの強い屈折異常や斜視が見られる、斜視を見逃すと治療が遅れ十分な視力が得られないことがあること、またこのような異常を見つけるためには視力検査は大切な検査であること、こういったことを保護者の皆さんに認識をしていただくということに努めさせていただいているところでございます。 次に、名張市の3歳6か月健診時の視力検査の状況ということへのご質問もいただきました。 今、多くの自治体では3歳児健診の視力検査という形で進められています。まず、保護者の方に、お子さんに関する目のアンケートを郵送をしてございます。その際には、これもご紹介ありましたランドルト環という視力検査に用いる、円の一部が欠けた図ですけれども、これも一緒に送らせていただいて、保護者の方が家庭でまず検査をしていただいております。 しかしながら、子供がこの方法による視力検査を理解できなかったり、どちらが空いているかといったことをうまく理解できなかったり、欠けた部分が見えなかったり、家庭で視力の確認ができなかった子供であったり、アンケートで気になる点があるというふうに記入された子供については健診当日保健師が会場で検査を行い、異常等がある場合は小児科医の診察を受けて、その結果によって精密検査の受診を勧めるということで進められています。 そうした中、名張市におきましては、より正確な検査が可能となるように、このランドルト環を用いた視力検査の実施可能率が95%確保できると言われている3歳6か月児、この3歳6か月児を対象に健診を実施をしているところでございます。また、健診当日には会場で眼科医によります診察も行っております。目の異常や疾病の早期発見、受診勧奨に努めているところでございます。 なお、ご提案いただきました検査機器の導入、これにつきましてはその重要性について十分に理解をさせていただいてもございます。冒頭市長のほうからも導入に向けて前向きに検討させていただくということを既にお答えをさせていただいておりますけども、財源の確保等も含めて検討をさせていただきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○副議長(荊原広樹) 地域環境部長。 ◎地域環境部長(宮崎正秀) 私のほうからは、3番目の項、「性の多様性を認め合うまち・なばり」宣言後の取組についてご答弁のほうを申し上げます。 9月定例会初日に、議員提案による「性の多様性を認め合うまち・なばり」の宣言をご決議いただきました。また、三重県におきましては本年度、(仮称)性の多様性を尊重し誰もが安心して暮らせる三重県づくり条例の制定に向け、現在検討が進められております。 宣言後の本市の取組でございますが、まずは宣言や性の多様性について周知を図るため、市ホームページへの掲載や、議員からもご紹介のほうをいただきましたけれども、市役所駐車場入り口前の宣言のプレートに記載を行うとともに、12月前半号、10日号ですので、もう既に皆さんのお手元にも届いているかと思いますけれども、そちらのほうの1面に宣言全文を含めた性の多様性とともに男女共同参画、それから12月4日から10日まで人権週間となりますので、そういったものを含めて4面の特集を組ませていただいて、幅広く性の多様性について理解を求めていただくため取組を進めているところです。 性の多様性については、従来からも人権同和教育や男女共同参画推進においてパンフレットの作成や講演会、映画上映などの取組を推進しており、今後も周知啓発や人権教育のほうで取り組んでまいりたいと考えております。 また、市が行う行政機関としての手続の中では、現在各部局が取り扱う様式の性別欄の有無について調査を行っており、法令で義務づけられたものや事務上の性質上必要なものなど、それぞれの状況を踏まえて担当部局とも連携、調整を図り、性別欄の廃止など逐次見直しを行っていく予定としております。 続いて、県の性の多様性条例の制定状況でございますが、アウティング、第三者による性的指向の暴露の禁止などを盛り込んだ中間案を10月に取りまとめていただき、パブリックコメントを実施、パートナーシップ制度の導入など350件を超える意見があったと聞いております。また、パートナーシップ制度導入について、県内市町への意見照会においても本市を含め21市町から、県内全域で利用できる統一的な制度となる、各自治体が導入するには時間がかかるなどの理由により、県での導入が望ましいとの意見があり、現在最終案の取りまとめに向けて県で検討が行われている状況です。 本市におけるパートナーシップ制度の導入につきましては、こうした県条例の制定状況を注視するとともに、まずは性の多様性について幅広く市民の皆さんに周知啓発するとともに、そういった中で様々なご意見をいただき、検討してまいりたいと考えております。 当方からは以上です。 ○副議長(荊原広樹) 富田真由美議員。 ◆議員(富田真由美) それぞれにご答弁いただき、ありがとうございます。再質問をさせていただきます。 1点目の財政基盤の確立と財政健全化についてでございますが、冒頭からもありましたが、都市振興税について様々ご回答をいただきました。先ほどご答弁いただいた中にも、検証としては成果として財政健全化が進んだということで、起債の返済というか、そういったところでも効果が見られたということをおっしゃっていただいておりました。また、それとともに社会情勢の影響の中から予期せぬ事業としてそういった学校の耐震化、また異常気象から猛暑が続く中での空調整備、そしてICT教育でのGIGAスクール構想など、様々そういったこともあり、また病院事業の繰入れにおいてもということで厳しい財政状況が続いているということでございます。こういった一つ一つどれを取ったとしても、そのときそのときの判断で必要だということで議会としても議決をしてきたことの事業だなと思っております。このような事業は、たとえ市債が増えることになったとしても、命を守るため、また子供たちの教育のため、名張の未来のためになっていくものであるというふうに思っております。そうした一つ一つ判断しながら取り組んできた結果として、ほかにも様々な事業はありますけれども、まだ財政の改善ができず、財政不足が続くということで、今回都市振興税を3年延長というふうに提案が出されていると捉えております。 そのような考えでありますけれども、こういったことでよろしいでしょうか。ご所見をお伺いしたいと思います。 ○副議長(荊原広樹) 総務部長。 ◎総務部長(我山博章) おっしゃっていただきましたように、都市振興税平成28年度に導入をさせていただいてこの間、予期せぬ事業、これは直接一般財源に関わるものもあれば、起債がたまっていく、残高が積み上がっていくといったこともございます。ただ、これまでもご説明をさせていただいてましたように、実はこの間、起債残高はそんなに多く増えたということではございません。それは、一方で私ども新たな事業というのをできる限り抑制していく、先ほどおっしゃっていただきましたように、学校の空調であったり、あるいは中学校の大規模改修であったり、そういったことに取り組む限りにおいて、総額をそんなに上げないでおく。例えば令和元年度で言いますと、起債の残高といいますか起債額は3億円増えてますけども、全体として空調と大規模改修とで10億円起債を借りています。そうすると、一般事業の中では7億円減らしているということでございまして、この間も様々工夫をしながら財政運営をしてきたところでございます。 今回、都市振興税をお願いをさせていただく中で前回と違うのは、今回につきましては、中期財政見通しを見通していく中で、ある一定改善できる収支が合わせられるという点が見いだせております。その中で令和5年度まで、収支不足は5年間続くんですけども、その中で3年間都市振興税、何とかご協力をいただいて、それを令和6年度、令和7年度につなげていく、で、令和8年度以降については、基本的には先ほどから申し上げてますように、新たな起債をできる限り抑えていくというこの姿勢は変えずに行かせていただきたいと思うんですけども、収支はそこで取れていく。ですので、何とかこういった今の、これから先も予期せぬ投資であったりというのが必要になってこようかと思うんですけども、その際にも全体を膨らまさないということの中で対応していくことで、財政基盤が確立できていくものというふうに考えておりますので、今行っているような、この例えば起債残高の管理であっても、このまま継続をしていく、収支が取れるようになったとしてもそれを継続していくことで、今よりも強い財政基盤が確立できるものというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○副議長(荊原広樹) 富田真由美議員。 ◆議員(富田真由美) これ以上の起債を膨らませないようにということの、そういった姿勢で対応していくということで、これからも予期せぬそういった事業というか、社会情勢の変化の中で対応に迫られるということはある、今後もそういったことはあり得ると思いますし、計画や見通しのとおりにいかないことも確かにあると思います。けれども大事なことは、一番に市民生活を守るということが大事だというふうに思っております。もちろん過剰な行政サービスをというわけではありませんが、行政としての役割としては、そういった果たさなければいけないことだと思います。 私は、市民の方から様々、道をきれいに整備してほしいとか、公共交通を充実してほしいとか、そういった生活の中での行政サービスの要望をよく聞かせていただきます。それでもなかなか優先順位をつけながら待ってもらうことのほうが多いですが、名張はお金がないしと分かっていただいているようでもありますけれども、やはり命を守ることや生活に必要なことは進めていかなければいけないと思っています。それを分かってもらえる、また理解してもらえるように財政の透明化と健全化をさらに進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 私のほうからこの財政健全化、また基盤の確立については、先ほども課題があるということでありますので、さらに進めていただくようお願いしてこの質問は終わらせていただきます。 続いて、2点目の3歳6か月児健康診査の視力検査についてでございます。 一般的に3歳児健診が多い中、本市では3歳6か月児健診ということで、その6か月間期間をずらしていただいている、そういったことで、家庭でランドルト環視力検査が正確にできるようにという配慮をしていただいてということで、視力検査の重要性を考えていただいているということを大変うれしく思っております。ただ、現状は各家庭でランドルト環を用いて、保護者自身視力検査を実施してアンケートに記入する、それを持っていくということで、なかなか見逃してしまうような、先ほどご答弁にもあったように、やり方を子供さんがなかなか理解できないこともあったりということもあると思いますが、これまでそういったことで見逃しというか、そういった問題が起こったりしたことはないでしょうか。 ○副議長(荊原広樹) 福祉子ども部長。 ◎福祉子ども部長(森嶋和宏) 視力検査の段階における見逃しはなかったかといったご質問でございますけれども、私どものほうではそういった健診後に保護者の方から何かこういった目の異常のことで苦情を受けたといったケースはございません。 以上です。 ○副議長(荊原広樹) 富田真由美議員。 ◆議員(富田真由美) 大人も視力検査をしますが、私もちょっとはっきり見えていないときに、勘で右、左とかを指してしまって、それがたまたま運よく正解で視力がいいという判定をされたりすることもあるんですけれども、本当に、もしかしたら子供さんにおいてもこのようなことで検査を擦り抜けてしまう可能性というのもあるということで、昨年4月から導入しました高知市では、4月から6月に3歳児健診を受けた573人の中で、8月6日までに26人が精密検査を受け、治療が必要とされた14人のうち9人がこの機器を使わなければ見つからないケースだったと高知新聞に紹介されていました。 先ほどもご答弁の中で導入を、この視力検査の重要性が大事だということで前向きに導入を検討していただけるというご答弁をいただきましたので、ぜひともこういった正確な機器を使って子供たちの目の異常を早期に発見するために、視力検査のさらなる充実をお願いしたいと思います。ぜひとも導入を期待しております。よろしくお願いいたします。 3点目の質問に行かせていただきます。 「性の多様性を認め合うまち・なばり」宣言後の取組の状況をお伺いさせていただきました。先日の広報なばりも拝見をさせていただいて、本当にそうやって広く市民の皆様にも理解をしていただけるように願っております。 私は、平成30年の12月議会でLGBT、性的少数者への理解促進についてと題し一般質問をさせていただきました。南中学校で行われた文化発表会で、山口颯一さんによるLGBTについての講演会をお聞きし、当事者の悩みやつらさ、偏見や差別、周囲の理解、受け入れる環境の有無で幸不幸が決まってしまい、自殺に至る深刻な問題であるということを知りました。そのときは、小中一貫教育の取組として、つつじが丘小学校の6年生も一緒に参加し、講演を聞いていました。山口さんは子供たちに、13人に1人の割合でいてるからね、この中に悩んでいる子がいても全然おかしくないんだよ、自分らしく生きていこうねというふうに声をかけておられました。 その翌年の小学校の卒業式のことです。ほとんど毎年参加をさせていただいておりますが、つつじが丘小学校は私服なので特に女子はおしゃれをして、ふりふりのスカートやはかま姿など華やかで、男子はスーツの子が多い状況です。けれど、そのときの卒業式では、女子の中にきりっと短髪でネクタイをしたスーツ姿の子が4人ほどいてくれました。堂々と誇らしく、女子だからスカートを履くのが当たり前ではなく、着たいものを選んで着ているんだなと。きっと、山口さんの講演を聞いて、自分らしくしたらいいんだと勇気づけられたのではないかと感じました。服装だけで何も決めつけることではありませんが、晴れ晴れしい姿を見てとてもうれしく思いました。中学校では制服になるので選ぶことができませんが、そういったことも今後検討していく必要があるのではないかと思います。 以前にも紹介をさせていただきましたが、千葉県柏市の中学校では、生徒がスラックスかスカートか、性別に関係なく自由に選べる制服を導入されております。また、先ほども人権学習、人権教育についても今後もさらに進めていかれるというご答弁もございましたが、教育委員会からのご所見もお伺いしたいと思います。 ○副議長(荊原広樹) 教育長。 ◎教育長(西山嘉一) ありがとうございます。性の多様性を認め合う学校での取組についてご質問をいただきました。 学校におきましては、小学校の段階から多様性を認めて個性を尊重する学習を行っているところでございます。先ほどからのお話にもありましたように、性の多様性についての学習につきましても、人権学習や総合的な学習の時間を中心に、例えば小学校の低学年、中学年におきましては、私の好きな色というような教材であったりとか、あるいは高学年におきましては心と体のいろいろというような教材であったりとか、あるいは中学生になりますと性の在り方の多様性について考えるというように、発達段階に応じた学習も積んできているわけでございまして、そのほかにワークシートであったりとか、あるいは自主教材を使ったりとか、あるいは先ほどから議員のほうからもご紹介いただきましたように、中学校におきましては教材だけではなくって、ゲストを招いて話を聞く中で学習を積んできているわけでございます。 また、先ほどからも制服の話がございましたけれども、子供の中にも自分の性に違和感を感じているお子さんもおるわけでございまして、市内の中でも学校がPTAと話合いを持ちまして制服を見直すといったような学校も出てきているところでございます。このような中で、性の多様性を認め合いながら、個性を大切にして、誰もが安心できる学校づくりを進めていくというふうなことは今後も必要であると考えておるところでございますし、教育委員会といたしましても推進のほうを進めてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(荊原広樹) 富田真由美議員。 ◆議員(富田真由美) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。 これまで何度か講演や当事者のお話を聞かせていただく機会がございました。その中で語られていたのは、誰にも打ち明けられず、周囲に合わせて自分自身を偽りながら生きていくことのつらさや苦しさ、一度は自殺を考えたこともあるが、友人や親に話をし、理解してもらい乗り越えられたという体験でした。周りの理解促進に向けてさらなる取組をぜひよろしくお願いいたします。 大阪府では、三重県に先駆けて、大阪府性的指向及び性自認の多様性に関する府民の理解の増進に関する条例を令和元年10月に施行、令和2年1月から開始されました。それを受け、大阪市、堺市、枚方市、交野市、大東市において同様のパートナーシップ宣誓証明制度が実施されております。これにより、パートナーシップ関係にある方の入居申込みが可能になるとしています。生活領域において困難なことが様々あると思いますので、本市としてもぜひできることから進めていただきたいと思います。先ほどご答弁ありましたように、そういった三重県でこういった、条例制定に向けて今進めていただいておりますので、そういった条例制定になった後に本市としてもぜひ本市でできる、そういった対応、対策、制度の導入をぜひよろしくお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(荊原広樹) 挙手をお願いします。 地域環境部長。 ◎地域環境部長(宮崎正秀) 現在、ご紹介をいただきました都道府県としては大阪府さん、それから茨城県さんが条例制定されております。三重県は今議論されておりますので、3月議会に向け準備を進めていただいているという状況を聞いています。 全国的には60地方公共団体がパートナーシップ制度について制度を創設しているということでお伺いをしております。三重県のほうが条例を制定しましたら、県下についてはその制度に基づき、法ではございませんので強制力があったりというものではないですけれども、家を借りていただくときであったり、病院の入院であったりといったところで県が広報していただくと、県下の中では少なくともご理解をいただく企業等はご協力もいただけますしというところで、21市町のほうが県のほうでのぜひ制定をということで今意見も言わせていただいているところです。そういった状況も見た中で、また市としてもそれに、県条例の制定を見て様々な取組、できることについて取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(荊原広樹) 富田真由美議員。 ◆議員(富田真由美) ぜひとも本当に、周囲の理解と、またそういった生活に則した実効性のあるというか、そういった中でのまた支援というか、そういったことも実態を踏まえながらぜひよろしくお願いいたします。 それでは、最後の4点目の家族介護者支援についてのところでございますが、先ほど市長からも壇上から、本当に名張市は先進的にそうやって先駆けて8月から実態調査もしていただきながら対策を取っていただいているということで、本当にうれしく思います。 埼玉県が今年県内の高校2年生4万8,261人を対象に行った調査では、4.1%がヤングケアラーか、過去にそうだったと回答しているそうです。4人に1人は悩みや不満を話せる人がいないと答え、親の手伝いというふうに捉えてなかなか相談できない子供が多いようですが、そういった相談場所、またそういった機会というものは本市としてはあるのでしょうか。どのように対応していただいているのかお聞かせください。 先ほど、すいません、個別相談、学校でのそういった相談も行っていただいているとありました。そういう、ヤングケアラーの当事者の子供たちが、これは親の手伝いだというふうに捉えて、なかなかそれが大変なことなんだというふうに捉えてないという現状としては、やはり子供たちにもそういったことを周知していくというか、相談していいんだよということも言っていかなければいけないと思います。もしかしたら、先ほど言っていただいた実態調査をしていただいたそれ以上に、その隠れというか、実際申請できないでいてる、そういう子たちもいるかもしれないというふうに思います。ですので、やはりそうやって先ほど言っていただいたように、それをつないでいけるアンテナを張っていただける、そういった人材とか、そういう研修をさらに進めていただきたいというふうに思います。 そうした中で、教育委員会とそういう福祉の支援等の連携というのが重要になってくると思いますが、その点はいかがでしょうか。 ○副議長(荊原広樹) 福祉子ども部長。 ◎福祉子ども部長(森嶋和宏) 私のほうから、この本年8月に実施をさせていただきました調査でございますけれども、先ほどの答弁にもございましたように、要保護児童対策及びDV対策地域協議会、こちらのほうには国の機関であったり県ですと児童相談所、そして市、家庭児童相談室、そして教育委員会、また学校、こういった関係機関が連携をいたしまして、ヤングケアラーと呼ばれる対象になっている子供の調査をさせていただきました。 既にこの要保護児童対策及びDV対策地域協議会では、そうした本来大人が担うような業務を子供が担って、学校であったり勉強であったりに支障があるといった子供については早くから把握をさせていただいております。それに加えて、新たに学校のほうでも再度そういった聞き取りをいただいて、合わせて26件があったということでございます。 さらに加えまして、今回私ども介護施設の中でケアマネジャーの方を対象に、アンケートをさせていただきました。ケアマネジャーの方が関わっていただいている家庭状況というのを把握するわけですけれども、その中でそういう状態にある子供の家庭のということで、これについては2件でしたけれどもそういった状況が見られたということで進めさせていただいております。 さらに、こういったことについて見えない部分もあるのではないかといったご指摘もいただきました。また、相談する窓口、こういったこともですけれども、今国のほうでこれは一部対象が限られますけれども、小学校の何年生、中学校の何年生を対象に、子供の貧困対策の実態調査、これを国がモデル的にやっていきますので、それを見ながら名張市についてもそういった方向で進めさせていただきたいなと。 子供の相談の窓口につきましては、家庭児童相談室、さらには子ども相談室というのも私ども準備をさせていただいております。子供の相談についてはなかなか件数的には今現在上がってないわけですけれども、単に電話による相談だけではなくて、新たなそういったSNSを活用したり、また市長の手紙のように子供が郵送で送れるような、そういった新たな方法等も検討させていただいて、できるだけ窓口を広げ、そこで多くの声を聞かせていただき、その中で支援につなげていく方法ということを今後進めていきたいというふうに考えております。  (副議長荊原広樹退席 議長常俊朋子議  長席に着く) ○議長(常俊朋子) 教育長。 ◎教育長(西山嘉一) ヤングケアラーにつきましての学校での取組ということでご質問いただきました。 ヤングケアラーの発見が難しいのは、子供が自分自身がヤングケアラーであるという認識がすごく少ないというふうなことでございまして、啓発とともに、学校での丁寧な教育相談を通しまして、子供のつぶやきに耳を傾けて、そしてまた遅刻や欠席、あるいは学業不振などの小さな変化も見逃さないというような、教育相談の充実というふうなことも大切になってくるわけでございます。その上で早期に発見して、早期に具体的な支援を開始するということが大切になってくるわけでございまして、そのためにも、先般児童虐待防止推進月間の11月にはヤングケアラーの早期の発見のために、児童・生徒の観察を主眼に、学校の管理職を対象に研修を実施したところでございます。学校におきましても、今後も学校と連携を取る中で、ヤングケアラーの早期発見、早期支援に努めるとともに、先ほどからもご所見いただきましたように、福祉部局との連携も踏まえながら、子供の健やかな成長と自立に向けて、自立が図られるように取り組んでまいりたいというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(常俊朋子) 市長。 ◎市長(亀井利克) 今実は、来年度から介護の制度を変えますもんですから、今その審議会、毎週もう3時間ずつやっているわけでございます。そのときに申し上げたのは、この方々というのは施設に入りたくても入れないんですよ。在宅を受けようにも受けられない。そういう方々がほとんどです。そういう方々に対してきっちりしたその支援をしていく必要があるわけです。 なぜかというと、そういう介護をしている方々の学習の機会を奪うことになりますから、それがまた貧困の連鎖がずっと治まらないというか、が起こってきているわけですから、どこかできちっとした、それを絶っていかなければならない、こういうことでございまして、この方々への支援に対して、今度、今ちょっと日程調整しているんですが、厚生労働省子供家庭局とリモートでの会議をやっていこうと、こういうことでもしておりますし、来年度シンポジウムをしようかなというふうにも思っておるところでもございますけれども、いずれにしても、寄り添い伴走型でやっていかなければならない。そういうことができ得るそういう人材、そういう方を養成しなければならない。そういう方々というのは、国家資格ではないわけです。けれども、何らかのコストというか、お礼というか、そんなものを制度化していかなければならないと思ってます。 これは有償ボランティアですから、それをそれじゃあどこから捻出するのか。これは子供家庭局ですか、老健局ですか、社会・援護局ですかとか、こういうその縦割りの中でここから幾ら、ここから幾らという問題ではなくして、やはり包括的に、総合的に、重層的にそういうものをよろしいよというてくる予算でなければならないというふうに思ってまして、今その予算づくりのために我々も頑張らせていただいてますが、今国の担当部局は財務省との交渉を今やられていると、こういうところであるわけでございますけれど、そういうことで何とかそういう人が1人でもなくせるような、そんな社会づくりのために、地域住民の方々のご協力もいただきながらやらせていただければと、こんなふうに思っています。 ○議長(常俊朋子) 富田真由美議員。 ◆議員(富田真由美) ありがとうございます。本当に今おっしゃっていただいたように、このヤングケアラーという状態の子供たちというのも虐待の一つになるという状況だと思います。 昨年10月に認知症の祖母の介護を1人で引き受けていた若者の殺人事件がありました。このような悲しい事件が起きてしまったわけですけれども、先ほどからもおっしゃってくださってたみたいに、本市でもそういった実態調査の中で26件見つかったということで、本当にこれは全国的にもそういった今の社会情勢の中で起こってきている、本当に深刻な問題かと思います。先ほどから市長が壇上でおっしゃっていただいていた、本当に一人も漏れない、漏れなく取り残さないという思いで、本当にそうやって取り組んでいきたいという心強いお言葉をいただいておりますので、本当にそういった地域見守りのそういう市民の皆様の力も借りていきながら、そういった制度の整備にもしっかりと取り組んでいただきながら、また教育委員会やその福祉関係のところとの連携も取っていただきながら、本当にこういった支援体制の早期の整備をお願いしたいと思います。 以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(常俊朋子) 足立淑絵議員の一般質問は午後2時からとし、暫時休憩いたします。(休憩午後1時42分) ○議長(常俊朋子) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。(再開午後2時0分) 足立淑絵議員。  (議員足立淑絵登壇) ◆議員(足立淑絵) 第396回定例会一般質問2日目の3番手で質問させていただきます。市民の皆様の笑顔と幸せのために喜んで働く、会派喜働、足立淑絵です。 今年、2020年も残すところ1か月を切り、間もなく2021年、三重とこわか国体が行われる年を迎えようとしております。年明け間もない頃は、東京オリンピックが56年ぶりに開催される予定で、聖火ランナーが名張市赤目地域を走る記念すべき年になるとわくわくした気持ちで迎えたのもつかの間、思いも寄らぬ災い、新型コロナウイルスが瞬く間に全世界に広がり猛威を振るった想定外の1年でした。生活様式もがらりと変わり、今まで以上に徹底した手洗い、うがいの励行、マスクの常時着用、密閉、密接、密集の3つの密を避けるなど、今の起きている現状を把握し、理解、対応することで精いっぱいの1年、市民の皆様方におかれましても、それぞれの場所で必死に生き抜いてこられた方ばかりであると感じております。 そのような中、名張市として苦渋の決断を迫られる12月議会となりました。思い起こすこと平成27年5月28日の全員協議会の場で、独自課税による自主財源の確保案が上がってまいりました。その後、採決をされ、平成28年度から5年限定で固定資産税の超過課税が導入されることとなりました。いよいよ今年度は5年目となる最終年度、ようやく超過課税が終わるのかと心待ちにしていたところに、3月の予算議会、3か月前の議案85号の提出、恒常的な財源不足が見込まれる中で、引き続き行政サービスを維持し、持続可能な行財政運営を行うことを目的として固定資産税の超過課税をさらに3年継続し適用するための議案。非常に悩ましいとしか言いようのない議案について、これから市民の方の声を交えながらひもといていきたいと思います。 1項目め、財政計画について。 超過課税の在り方。 平成27年5月28日、全員協議会資料として映像の資料が配付をされました。本市は、平成15年に住民投票により合併しないことを選択し、自主自立の道を歩んできました。そのため、合併特例債や交付税などの優遇措置がない中、都市計画税の賦課もせず、住民の皆様への負担をなるべくかけないように運営してきた中で、財政調整基金、いわゆる自治体が緊急の支出や財源不足が生じた場合に備えて貯金として積み立てるお金が底をつき、ついに都市振興税の賦課となりました。 では、名張市以外の県内9市が導入していた都市計画税というものは、都市計画事業または都市区画整備事業に要する費用に充てるもので、一般的には道路事業や公園事業、下水道事業、市街地再生開発事業などに使われます。課税の対象は都市計画区域に所在する土地及び家屋で、固定資産税と異なり償却資産は対象となりません。本市においては市街化区域が設定されておらず、市域全域を都市計画区域としているため全域への課税は法的に可能ですが、その場合、村落部など都市施設が近くに整備されない地域ではその受益を実感することが難しい。また、用途地域指定がされた地域への一部区域課税が考えられますが、その場合、市街地や住宅地の土地所有者に対してのみ大きな負担が発生することとなります。 そのような理由で、都市計画税の課税は適当でないという理由で、平成28年度より5年限定で独自課税として固定資産税に0.3%の上乗せ、実質的には固定資産税2割増の都市振興税の導入となりました。 再度申し上げますが、今年は名張市独自の課税、都市振興税の最終年度、5年目となります。改めて超過課税の在り方についてお尋ねをいたします。 他の税目ではなく、固定資産税に超過課税をして名張市独自の都市振興税を導入した市としての、今回も導入する市としての考え方をお教えください。 続きまして、市立病院経営のための基準内繰入れと基準外繰入れについて。 私は、平成28年度の独自課税導入のときから市立病院の経営について研究し、提案もしてまいりました。民間医療経営、プロの方の起用、地域包括ケア病床への転換など、亀井市長も視察に行かれました島根県雲南市立病院へも会派喜働として一足お先に視察に行かせていただき、同じ公立病院としての研究もさせていただきました。 では、本市の市立病院は、総務省のいう地方公営企業に当たり、地方公営企業は、企業性、経済性の発揮と公共の福祉の増進を経営の基本原則とするものであり、その経営に要する経費は、経営に伴う収入、料金をもって充てる独立採算制が原則とされています。 しかし、地方公営企業法上、その性質上、企業の経営に伴う収入をもって充てることが適当でない経費や、能率的な経営を行ってもなおその経営に伴う収入のみをもって充てることが客観的に困難であると認められる経費などについては、補助金、負担金、出資金、長期貸付けなどの方法により、一般会計などが負担するものとされており、この経費負担区分ルールについては、毎年度繰り出し基準として総務省より各地方公共団体に通知をされています。 では、映像をご覧ください。 こちらは、令和元年度名張市立病院事業会計決算審査意見書の内容で、一般会計からの繰入れの状況が記載されております。 ここでお尋ねをいたします。 国の定める地方公営企業繰出金の基準と、市の一般会計から病院事業会計への繰り出し基準に相違はありますでしょうか。 大きな2項目めに参ります。 駅を中心としたまちづくりについて。 桔梗が丘駅前の活性化。 名張の歴史をひもとくこと1960年代、桔梗が丘団地開発が始まりました。団地開発に伴い1965年、近鉄桔梗が丘駅前に商業施設近商プラザが開店、近商ストアを前身に1990年近鉄プラザ桔梗が丘がオープン。一時期、近鉄百貨店に転換後、2018年3月までにテナントが撤退、近鉄プラザが閉店となりました。その後、建物を所有する近鉄不動産がテナントを誘致し、撤退後半年で同年9月にぎゅーとらとドラッグストアセイムスがオープンいたしましたが、桔梗が丘駅前ににぎわいが戻ったのもつかの間、2年2か月で再び撤退することとなりました。その後、蔵持町里にぎゅーとらラブリー蔵持店がオープンしましたが、当初から蔵持町里にも出店計画があり、2店舗で展開する予定でしたが、採算などを考慮し桔梗が丘店の撤退となったそうです。 とはいうものの、名張市都市総合交通戦略の中でもうたわれているとおり、本市の将来都市像、集約型・連携型都市構造の実現に向け、拠点形成の核となる、こちらの映像にもございますが、名張駅と桔梗が丘駅を中心とした地区まちづくりと連携した総合的かつ戦略的な交通施策を推進する重点地区として位置づけられております。名張市内を走るコミュニティバスは6台ありますが、そのうちの4台、ナッキー号、はたっこ号、コモコモ号、みどり号は、桔梗が丘駅に発着をいたします。公共交通の拠点としても重要な場所である桔梗が丘駅前の活性化を名張市としてどのように取り組まれますか。今までの経緯と都市計画の中の位置づけをお尋ねいたします。 続いて、3項目め。防災について。 LoGoチャットの活用。 今年のコロナ禍での防災訓練は、安否確認訓練及び安否報告に係る訓練を中心として、密を避けた例年よりもかなり縮小した訓練を実施されたことと思います。議会内におきましても、市議会災害対策支援本部との安否確認はZoom、ミーティングをオンラインで行えるウェブ会議アプリを活用して行いました。議員がそれぞれの場所で対応し、報告もでき、オンラインの幅広い活用の可能性を感じました。 それでは、お尋ねをいたします。 今年の総合防災訓練時、消防ではLoGoチャットという、こちらの映像にもございますが、LoGoチャットというツールを試験的に使われたと聞きましたが、使用した結果と今後の効果についてお教えください。 災害時情報掲示板、ふだんと違う事件が起きることを有事と言います。新型コロナウイルスなどの感染症流行、地震災害、風水害、台風被害なども有事と捉えることができます。名張市は災害の少ないまちと言われておりますが、油断は大敵です。有事のときこそ確実に対応するために、確かな情報収集が必要となります。本市の災害対策本部には、情報が各部署や各地域から伝達をされてきますが、地域の災害対策班や各種団体でも近隣の被災状況、市内の被害状況は欲しいのではないでしょうか。そのようなとき活躍するのが、自治体が所有する災害時掲示板だと考えます。 こちらの映像になります。こちらは、熊取町のホームページの災害時掲示板のページとなります。このようなとき活躍するのが自治体が所有する災害時掲示板、こういう掲示板があればいいなという市民の声も届いております。 本市として、現在市民の方へ向けての被災状況を伝える手段は何がありますか。また、今後何かお考えでしたら教えてください。 大きな4項目め、GIGAスクール及び新型コロナウイルスに対応した教育環境についてお尋ねをいたします。 3密を避ける環境整備について。 災害とも災いとも取れる新型コロナウイルス感染症対策として、学校現場においてはGIGAスクール構想が実現に向けて動き始めました。義務教育段階の児童・生徒1人1台端末や、校内通信ネットワーク環境の整備を目的として、文部科学省では総額4,610億円が計上されました。整備された端末が来年4月より一斉に使われる際に、通信環境が原因で端末がフリーズしてしまうことがあっては意味がありません。本市のWi-Fi環境の範囲をいま一度お聞かせください。 第3波が来ていると言われている昨今、教室内の身体的距離の十分な確保も必要になってくると考えます。教室内では、ソーシャルディスタンス、最低1メートルの間隔を取って机の配置をするのがよいとされていますが、こちらの写真、映像のとおりでございますが、市内の教室では、今どのように空間的配慮に取り組まれていますか。現状を教えてください。 以上、最初の質問とさせていただきます。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(常俊朋子) 市長。  (市長亀井利克登壇) ◎市長(亀井利克) 足立議員のご質問にお答えいたします。4項目についてのご質問をいただきました。 1項目めが、財政計画についてのお尋ねでございます。 このたびお示しさせていただきました中期財政見通しは、令和3年度以降5年間収支不足の発生が見込まれ、特に令和3年度から令和5年度は不足額が大きくなる一方で、令和6年度以降は収支が改善し、令和8年度には収支不足は解消していくという見通しとなってございます。年度ごとに多少の増減はございますが、令和8年度以降は収支の均衡が図れる見込みでありますことから、様々な行政改革を行ってもなお財源が不足する令和3年度から3年間について都市振興税の継続をお願いするものでございます。 お尋ねをいただいた対象税目を固定資産税としていることにつきましては、固定資産税が市町村の課税する基幹的な税目であり、十分性、安定性、応益性の観点から、特に景気や人口減少等の社会的影響を受けにくく安定した税収が見込めることや、応益性につきましては特定の目的のために課税するのではなく、社会資本整備や行政サービスの維持向上による受益を広く捉えたときに同じことを根源に課税している固定資産税に超過した税率で課税させていただくのが合理的であると考えているところでございます。 財政計画につきまして、市立病院についてのお尋ねですが、これ病院のほうでご答弁をさせていただきたいと存じます。 2項目めが、駅を中心としたまちづくりでございまして、これは桔梗が丘駅前の活性化ということにつきましてのお尋ねです。 桔梗が丘駅前の活性化につきましては、これまで桔梗が丘駅は郊外住宅地に暮らす人々が通勤、通学で利用する交通結節機能を主に担ってまいりました。しかし、全国的に大きな問題となっている人口減少、高齢化は、桔梗が丘地域においても進展しており、高齢者を中心として利用されているコミュニティバスのネットワークのハブ駅としての役割が増していくものと考えております。 また、都市計画法に基づく用途地域では、現在桔梗が丘駅周辺は近隣商業地域の指定を行い、店舗等が立地可能なにぎわいを創出するエリアとして位置づけております。このことから桔梗が丘駅は、人が集まる結節点としての役割と、桔梗が丘駅とその周辺地域の機能の向上を促進し、住民が駅へ集まり交流する場としての魅力を高めること、また集うためのコミュニティバスによる地域内公共交通ネットワークの充実がより必要となるものと考えております。 そのような中、議員ご所見のとおり、桔梗が丘駅前にあった近鉄プラザ桔梗が丘が平成24年にB館が閉鎖され解体撤去されるとともに、平成30年3月末にはA館も閉鎖されました。その後、1階はスーパーマーケットとドラッグストアに入店いただきましたが、本年10月末をもって撤退され、現在未活用の状態となってございます。また、同じく駅前にありました子供服販売店も閉店となり、地域の皆様からも桔梗が丘駅前の活性化について様々なご意見を頂戴しているところでございます。 本市といたしましても、平成30年1月に桔梗が丘自治連合協議会から、近鉄プラザ桔梗が丘の存続について市の協力に関する要望書も頂戴しており、所有者である近鉄不動産株式会社とも協議をさせていただいています。本件につきましては、本市としても重要課題と認識しており、当該地域の活性化は若者の増加、雇用の創出、経済の活性化などにつながるものと考えており、未利用地の活用はその所有者が主体となって検討していただくものではございますが、商工会議所とも連携しながら可能な限り協力支援を行ってまいりたいと、このように思ってございます。 防災についてのお尋ねです。 LoGoチャットの活用については、消防長のほうからご答弁申し上げます。 それから、災害時の情報掲示板につきましては、統括監からご答弁を申し上げます。 4項目めが、GIGAスクール及び新型コロナウイルス感染症に対応した教育環境についてということでお尋ねをいただきました。これは、教育委員会のほうでご答弁を申し上げます。 当方からは以上になります。 ○議長(常俊朋子) 市立病院副院長。 ◎市立病院副院長(飯田玲子) 失礼します。 それでは、私のほうからは、国が示す市立病院に対しての繰り出し基準と、それから市の繰り出し基準についてご質問がありましたので、お答えをさせていただきます。 足立議員がご案内のとおり、名張市立病院は地方公営企業法の一部適用の病院でございますので、財政運営につきましては地方公営企業法に基づき行っておるところでございます。 これも先ほど足立議員がおっしゃったとおり、地方公営企業は独立採算制の原則がある一方で、法律におきまして一般会計等による経費の負担の原則というものが規定されております。公営企業の経費のうち、一般会計が負担するものといたしましては、看護師養成所事業や救急医療の確保などといった、その性質上経営に伴う収入をもって充てることが適当でない経費と、高度医療に要する経費などの能率的な経営をもっても充てることが客観的に困難であると認められる経費としております。その具体的な項目につきましては、毎年総務省が繰り出し基準として示しておるところでございます。 そして、基準内繰入れというのがその繰り出し基準の項目にございます経費負担でありまして、また基準外繰入れが繰り出し基準に乗っていない、それ以外の経費負担ということでございます。 さて、この繰り出し基準につきましては、一般会計が負担する経費について一定の基準として国が示しているものではございますけれども、その算出方法等を含めて法にきっちりと規定がされているものではございませんので、一般的には当該基準を参考といたしまして、公営企業会計と一般会計がその基準について双方の協議、また合意によりまして取り決めることになっております。本市の最終的な繰入額につきましては、病院事業会計の年度末の資金収支見込みと、それから一般会計の財政状況を総合的に判断して決定しておりますのが近年の実情でございます。 それから、先ほど足立議員がご紹介いただきましたこの表ですね、この表におきまして繰り出し基準外の繰出金というのが、よろしいでしょうか、次のページ、例えば令和元年度で申しますと、次のページの資本的収入のうちの補助金の5,000万円、これが水道事業への返還のための繰入金の5,000万円、それと老人保健施設に要する経費ということで負担金として2,584万円、この2件につきましては繰り出し基準外の繰入れということでございます。 ○議長(常俊朋子) 消防長。 ◎消防長(中野博明) 私のほうからは、LoGoチャットの使用結果と効果ということについてのお答えをさせていただきます。 このLoGoチャットは、先ほど資料でお示しいただきましたとおり、職員が通常業務で使用するLGWAN環境と一般のインターネット環境との両方から情報伝達をすることができる自治体専用のチャットツールで、一般に広く普及をいたしておりますLINEと同じ要領でメッセージや画像を簡単に発信できるといったことから、現在消防団幹部と消防本部との間で試験的に運用をいたしております。 この11月21日に実施されました総合防災訓練においては、消防団幹部と消防本部との情報伝達訓練の中でこのLoGoチャットを使用いたしました。訓練後の消防団幹部の皆さん方からは、災害時でもやはり慌てずに、日常の延長のように操作ができる。また、分団の出動人員とか出動車両の報告が容易となって、その情報が自動的に一覧表で更新されるようになっております。団幹部の全員がリアルタイムで確認できると。さらには、被災状況の画像や位置情報を正確に伝えられることができるという、そういった効果が上げられておりました。 このLoGoチャットにつきましては、半年間の試験運用期間中は費用は発生いたしませんが、その後は1アカウント当たりの月額料金が発生いたしますので、今後消防団幹部の皆さんからのご意見も伺いながら、平時とやはり災害時の活用効果をさらに検証いたしまして、費用対効果を踏まえ導入についての判断をしてまいりたいと、このように考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(常俊朋子) 統括監。 ◎統括監(田中克広) それでは、私のほうからは3番目の防災についてということで、災害時の情報提供の手段についてお尋ねをいただきましたので、ご答弁のほうをさせていただきます。 市では、災害時の情報提供に当たりましては、市民の命を守ると同時に、安全・安心を確保することを第一に全ての市民に漏れなく情報が届くよう、防災ほっとメールをはじめまして、防災ラジオ、市の公式ホームページ、フェイスブック、そしてツイッターなどのSNS、テレビのデータ放送、ケーブルテレビ、FM放送、報道発表などを通じまして様々な媒体の特性を生かしながら、迅速かつ適切に情報発信を行っております。 具体的な情報発信の内容でございますが、平常時につきましては市広報やホームページ、また各地区の市民センターだより等を活用しながら、いざというときに備えましてハザードマップ等の資料であったり、避難場所の確認をいただく内容、そして災害避難情報の収集方法であったり、非常持ち出し品の準備などについて啓発をさせていただいております。 次に、台風など非常時の情報提供でございますが、警報が発令されたり、またそれに伴って災害対策本部を設置した際、さらに避難所を開設、また避難指示や避難勧告を発令する必要が生じました際には、その都度防災ほっとメール、そして防災ラジオ、ホームページ、SNS、そしてテレビ、ケーブルテレビであったりFM放送などを通じまして速やかに情報の発信を行わせていただいております。また、生活上の支障が出るような情報、土砂災害の情報であったり、倒木、かん水によりまして主要な道路が通行止めになったり、そして電車やバスが運休が生じている、そしてライフラインの停止があるなどというような影響が直接市民生活に及ぶような場合につきましては、その災害の内容であったり、発生箇所であったりというようなところにつきまして、情報の集約が出来次第整理し、また現場の確認も行った上で適時マスコミ等報道機関への発表をはじめまして、ホームページ、さらにSNSのほうにも掲載して情報を発信するようにさせていただいております。 さらに、被害発生時におきまして、公共施設であったり、イベントが中止になるとかという、そういった情報につきましても適時掲載のほうをさせていただいているのが現状でございます。 以上でございます。 ○議長(常俊朋子) 教育長。 ◎教育長(西山嘉一) GIGAスクール及び新型コロナウイルス感染症に対応した教育環境についてお尋ねをいただきました。 まず最初に、学校のICT環境の整備についてお尋ねをいただきました。今後、GIGAスクール構想実現事業により整備されます学校のWi-Fi環境の範囲につきましては、普通教室と教科等で活用します一部の特別教室というようなことになります。このことによりまして、タブレットを活用した学習や、リモートで発表を行ったりするなど、密を避けながら効果的に教育活動を進めることが可能となる次第でございます。 次に、新型コロナウイルスの感染防止対策として、空間的配慮についてお尋ねをいただきました。 市内小・中学校では、文部科学省が示しております学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルに沿って感染防止対策を行っておるわけでございますけれども、空間的配慮という意味では、いわゆる3密、密閉、密集、密接を避けるための対策を行っているところでございます。 まず、密閉の回避といたしまして、換気の徹底、密集の回避といたしまして、教室の机と机の間に一定の距離をつくるなどの身体的距離の確保、そして密接の回避といたしまして、マスクの着用や昼食時等におけるマスクを取った際のマナーの指導を徹底しておるところでございます。 議員からご質問ございましたように、座席の間隔が1メートルの確保が取れているかということでございますけれども、学校によっては教室の広さや1学級当たりの児童・生徒数が若干異なりますので一律の対応とはいきませんけれども、市内の教室が一番狭いと思われる学校におきましても、おおむね座席の間隔は1メートル程度は開けられておる状態でございます。文部科学省におきます衛生管理マニュアルにもありますように、それぞれの施設の状況や感染についての状況に応じてマスクの着用はもちろんのこと、定期的な換気と組合せながら、可能な限りの身体的な距離を確保しながら、3密にならないように努めてまいるというふうなことでございます。 以上でございます。 ○議長(常俊朋子) 足立淑絵議員。 ◆議員(足立淑絵) それぞれにご答弁をいただきましてありがとうございました。 市長からのご返答の中で、今回都市振興税のところで十分性、安定性、応益性という観点で決められたということでございますけれども、今回導入するに当たってそのような議論はされましたでしょうか。 ○議長(常俊朋子) 総務部長。 ◎総務部長(我山博章) 今回どの税目を選ぶのかという意味での議論というのは特にしておりません。 ただ、先ほど市長もご答弁申し上げましたように、固定資産税というのはそもそも市町の根幹的な税目であるということ、それと固定資産税、なぜ固定資産を持っている人に課税されるのかということを考えたときに、これは分類としては応益税、要はそのことを持っていることで利益を得る、何らかの利益を得ることに対しての課税という分類にされております。そのことから申しますと、今私どもがこの都市振興税を導入をさせていただいて、これまでもご説明をさせていただいたように行政分野の様々なサービスであったり、あるいは社会資本整備、そういった全ての私どもの活動に対して使わせていただいているという一般財源でございますので、そうした観点からすると、ある何かの目的のために課税をするということであれば都市計画税のように明らかにその受益者というのは絞れるわけでございますけども、そうではなくって、我々の行政運営の中で全ての活動に対して充てさせていただくということからすると、その税金の持つ意味、徴収をさせていただく意味というのは固定資産税の考え方と同様のものというふうに思っておりまして、それともう一つは、これを例えば市民税ということになりますと、当然所得変動がございます。そうすると税収にも当然変動がある。私どもは安定した財源をこの都市振興税で得たいということもございまして、十分性であったり、安定性であったり、応益性という観点で当初この固定資産税という税目に超過して課税をさせていただいているという考え方は今も変わっていないというのが現状でございます。 ○議長(常俊朋子) 足立淑絵議員。 ◆議員(足立淑絵) 今おっしゃったような内容というのは、市全体のいろんな事業に対して、また応益性というところであれば固定資産税というものはそもそもいただいておりますし、しかも固定資産税であれば納税義務者の方には市内の方もいれば市外の方もいらっしゃると思うんですよね。今回名張市の市報のところで、財政が厳しいというところと、今後のことを考えますと扶助費の部分の負担がますます増えてくる、高齢化に伴ってますます増えてくるという説明もございましたし、こちらですよね、高齢化の進行と待機児童対策で扶助費が毎年増加をしていくので、安定した行財政運営をしていくためにもぜひとも協力をしていただきたいという内容とも取れると思うんですけれども、では、お尋ねをいたします。 納税義務者数につきまして、固定資産税であれば何人、市内の方、市外の方、何人いらっしゃるのか。そして市民税の所得割の場合ですと何人の方が納税義務者数となっていますか、お教えください。 ○議長(常俊朋子) 市民部長。 ◎市民部長(牧田優) まず、固定資産税でございます。これは、令和2年度の当初調定額ベースでの件数になります。固定資産税での納税義務者数は3万6,510件でございます。そのうち、市内の件数が2万9,452件、市外の件数が7,058件でございます。 一方、市民税の所得割の件数につきましては3万5,697件となっております。これは、全て市内の方ということでございます。 ○議長(常俊朋子) 足立淑絵議員。 ◆議員(足立淑絵) となりますと、やはりこれからの市の財政運営での課題の中では、貯金が少ないというところももちろん、市内全域の方に対象となるものですけれども、特に高齢化の進行や待機児童の解消のための扶助費が年々増えていくという主張をされるのであれば、課税をする税目としてどうなのかなと、私はどうしても疑問として思われてなりません。 といいますのも、他市でも同じような事例がよくございまして、兵庫県の豊岡市では、こちら都市計画税だったんですけれども、都市計画税を廃止する代わりに市民税の増税を行ったという事例がございます。しかも、しかもですけれども、最初お話ししたとおり、今回議論をする時間が3か月しかないというのはやはりいかがなものかなと私も思わざるを得ません。なぜかと申しますと、その豊岡市の取組のときには、実は1年かけて都市計画税の在り方の見直しについて検討をスタートされ、その後全員協議会で説明があり、このときは全員協議会で説明された資料を6地域の区長協議会でも説明をされたそうです。その後、全世帯に向けて説明チラシを、今回の市報のようなものでしょうね、こちら豊岡市におきましては全員協議会と同趣旨の内容のチラシを全世帯に配布をされた。その後、全員協議会が何度も、五、六回される中で、その間にもその都度議会に提出されたチラシと同じ内容のものを全世帯に配布をし、また地域ごとに説明会をして、説明会をした後にもチラシを配られ、最終的には行政チラシを全世帯に配布をされたという事例がございます。そのときには、1年かけていろんな議論を市民の方ともしていただき、議会の中でも、もともと都市計画税を持ってて、継続するときの話です。だから、うちの今回と同じパターンで、うちも今まで都市振興税を5年間やってて、今回継続するための今議案が上がってきているかと思います。 豊岡市も同じパターンです。あちらは都市計画税をもともと導入をしていて、それを継続するかしないかというときの話なんですけれども、1年かけていろんな議論がされ、最終的には、これはホームページに載っております豊岡市長の臨時記者会見資料なんですけれども、昨年9月の定例会で初めて都市計画税の見直しの意向をお示ししてから1年、当初固定資産税の超過課税のみで代替財源を確保する方針でしたが、定例会や全員協議会、市内6地域での市民説明などでの議論も踏まえ、より広く薄く市民の皆様にご負担をいただく観点から、市民税の超過課税も組み合わせた形で議会に提出をされたと。で、そして1年かけて修正がされ、公平性の確保と財源確保の必要性をお認めいただいた上で市民生活の経営環境の厳しさにも一定の配慮をされた。今回で言うと新型コロナウイルス感染症対策、私たちの場合に当てはめるとコロナ禍で収入が減った方々への配慮もされたということで、1年かけて議論をして修正をして最終的には都市計画税をやめて、またあと事細かにいろいろ実は提案されたものもあるんですけれども、ちょっと説明はするのは大変なので割愛させていただきますけれどもホームページをご覧いただいたら分かるかと思います。 そのような形で、他市ではやはり時間をかけて議論をされているというところがやはり今回名張市でされなかったということが非常に私は残念だと思うのですが、そのあたりいかがでしょうか。 ○議長(常俊朋子) 総務部長。 ◎総務部長(我山博章) まず、この条例の改正案の提案が12月になったことにつきましては、昨日でしたですか、申し上げましたように、これまで新型コロナウイルス感染症の影響がどの程度及ぶのか今も見切れているわけではございません。このコロナ禍がいつまで続いて、それがどの程度影響があるのかというのを見切れているわけではございませんけども、令和2年度は少なくとも法人市民税が2億円ぐらい恐らく減るだろう、来年度はもっと減るだろう、それと令和4年度になるとそのあたりは改善をしていくだろうというふうな見込みの中で、私どもとして提案がぎりぎりになったということについてはご理解を賜りたいというふうに思います。 それと、先ほど豊岡市の議論ということでございますが、申し訳ございませんが豊岡市のホームページは確認をしておりませんが、一方で都市計画税というのは応益税、利益を得る方からその資産に対して税金を取るということ、税金を賦課するということでございます。一方で、所得に応じて市民税に上乗せをするというのは、これは考え方としては応能税、要は税金を納める能力を有する方に対して賦課をするという考え方ですので、税金のそもそもの賦課する考え方、それが例えば均等割に一律1人1万円とか、そういった形で課税をしたんであれば、これは応益税という考え方になろうかと思うんですけども、所得割というところに課税をするということになりますと、税金を払う能力のある方により多く負担をしていただくということになるのかなというふうに思います。ですので、課税の考え方そのものを変えていくということの中で、より長い時間をかけて議論をされたのかなというふうに思います。 広く薄くということであるんですけども、私ども固定資産税というのは基本的にはその広く薄くということに当てはまるのかなというふうに思っています。ですので、行政、先ほども申し上げましたように、扶助費であったり、教育であったり、医療だけではございません。当然インフラの老朽化の修理であったり、新しいインフラを整備するであったり、そういったことにも当然税金は使われます。そういった行政サービス、行政が行う事業の全てを見たときに、固定資産をお持ちの方については一定のそこで受益を受けるという考え方で固定資産税が課税されているとすると、都市振興税というものでお願いをさせていただくのは、その考え方が一番近いのではないかということでこの固定資産税を選ばせていただいて、なおかつその固定資産税というのは私どもの基幹的な税目であります。それは安定しているということでありますので、そこで何とかご協力をお願いしたいということでございます。 以上でございます。 ○議長(常俊朋子) 足立淑絵議員。 ◆議員(足立淑絵) 考え方は、市としての考え方は承知をいたしました。 なお、豊岡市におきましては、都市計画税をやめる代わりに、実はたくさんの超過課税をいろんなものに当てはめて、いろんな項目から実は税金をいただいて、広く、それこそ広く薄く、市内の方というところ、市外の方もいらっしゃるんですけども、固定資産税にも課税をされ、個人市民税所得割、また法人市民税均等割、法人市民税法人税割などなどいろんな形で広く薄く集めていただいておりますので、そのあたりもう少しいろんな形で議論の場があればよかったのかな、また思わせていただいてなりません。 非常にお伝えしたいこともまだまだあるんですけれども、次に移らせていただきたいと思います。 これから3年間課税をされていくと思われますが、その中で一般会計から病院事業会計への繰出金があるかと思います。中期財政見通しの表の中に病院事業会計の繰出金というものがございますが、令和2年度であれば10億円、その後令和3年度、令和4年度、令和5年度と14億円を超える額が一般会計から病院事業会計への繰り出しをされる予定となっておりますが、この金額の増えている根拠をお教えいただきたいと思います。 ○議長(常俊朋子) 市立病院副院長。 ◎市立病院副院長(飯田玲子) それでは、まず令和2年度でございますけれども、この10億円につきましてはこのコロナ禍である中で収入が不安定な中、一定の補助金などを活用してやっていくわけでございますけれども、まだ先が不透明なこともありまして、この10億円というのは当初予算で認められた10億円としております。 あと、令和3年、令和4年、令和5年と増えているという理由でございますけれども、この積算につきましては先ほどの繰り出し基準の項目ごとにある一定合理的な計算方法で算定を毎年しております。その金額になっております。上下している理由でございますけれども、その主な理由は、例えば昨年度でしたら電子カルテの更新という大きなことをしております。それとか、医療機器の購入に伴います企業債の借入れに係る利息と元金の償還、これがちょっと上下する年がございますので、その分が上下しているということでございます。 ○議長(常俊朋子) 足立淑絵議員。 ◆議員(足立淑絵) 国が定めるところでありますと原則は独立採算制、しかし協議をする中で市の財政状況に合わせて、また病院のほうの財政事情に合わせてしていただくのは致し方ないとは思いますけれども、思いますけれども、近いところでありますと、三重県内であれば三重中央医療センターがございますが、こちら国立病院であったところから地方独立行政法人へ変更をされ、3年で黒字化をした。独法化をされたのが平成16年度で、経常収支につきましては平成18年度から平成27年度までは黒字を維持をされたということで、独立行政法人国立病院機構本部の方よりご返答を実はいただいております。 そのような中で、独自課税導入のときに私たち議会のほうから政策調査部会、当時部会長は細矢部会長でしたけれども、病院事業について意見書を提出させていただきました。その中で、中・長期課題のところで、市立病院、介護老人保健施設、看護学校の各経営形態について、地方公営企業法の全部適用、地方独立行政法人化、指定管理者制度、民間譲渡などの導入を検討されたいという項目で意見書を出させていただきました。その後、第2次名張市立病院改革プラン実施計画のところにも経営形態の見直しについて同じような内容で経営形態を見直すというところで取組を上げていただき、本年度が最終年度となっておりますが、この辺のあたり、どのように取り組まれて、成果がありましたらお教えいただきたいと思います。 あと、ゆりの里に関しましてはどれだけの経済効果といいますか、があったのかも併せて分かるようでしたらお教えください。 ○議長(常俊朋子) 市立病院事務局長。 ◎市立病院事務局長(吉岡昌行) 失礼いたします。 第2次病院改革プランの取組事項にあります経営形態の見直しについてご意見を頂戴しました。 このことにつきましては、先ほどおっしゃっていただいたとおり、最終年度の令和2年度、本年度でございますが、それまでにその方向性について検討を行ってきたというところでございます。現状における実績としましては、本年度病院内に地域包括ケア病棟を開設いたしまして、介護老人保健施設ゆりの里の閉所を行いました。病院事業会計のスリム化を図ったというところでございます。閉所後の施設につきましては、ご存じのとおり養護老人ホームとして再活用するということになってございます。 また、令和3年度以降の病院改革につきましては、第3次病院改革プランの策定準備に取りかかっているところではございますが、現在プラン作成の指針となる国のガイドラインの公表がコロナ禍にあるため遅れているところではありますが、引き続き病院事業の経営形態について経営の効率化や病院機能、サービスの向上といった視点に立ち、その在り方について検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。 ゆりの里の減額分というか、どれだけ下がったというものにつきましては、また改めましてお伝えをさせていただきたいと思います。 ○議長(常俊朋子) 足立淑絵議員。 ◆議員(足立淑絵) いろんな形で行政の方といたしましても、また病院の方といたしましても、いろんな行政改革、またスリム化に取り組んでいただいていることは重々承知をいたしております。例えば身近なところであれば道路の維持費につきましても昨年度は8,400万円あったところは今年は1,000万円削減をされて7,400万円の費用しかなく、なかなか市民の方から頼まれるところも、直してほしいという、補修してほしいというお声もなかなか大きな補修ができないような中、どうしても財源の確保というのは必要なことだとは理解をいたしておりますが、やはり何度も申し上げますけれども、コロナ禍という事情があったにせよ、もう少し早めに提案をすることは難しかったのかというところが私の中にはどうしてもまだまだ引っかかるところでございます。同じものを継続するからといって、たった3か月しか、議会まで3か月しかない中で、このタイミングで私たちに提案がされ、また市民の方にも広報でお知らせをされ、それだけで市民の方への説明を終わるのでしょうか。あと時間的な余裕というのは本当にないのでしょうか。 ○議長(常俊朋子) 総務部理事。 ◎総務部理事(田中浩之) 失礼いたします。 このたび作成いたしました中期財政見通しにつきましては、当然今後都市振興税の要否についてご判断いただく重要な資料となる。つきましては、慎重に精査を重ねた上で、夏頃にはほぼ概略は出来上がっておりました。一方で、当然新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いまして様々な影響が出てまいりました。その中で、私どもとしては2点について特に精査を行ってまいりました。 1つは、午前中富田議員からのご質問もございましたように、新型コロナウイルス感染症の関係で中止あるいは廃止することによる事業費の削減、これがまず一つ。それと併せまして、もし、その当時実は夏頃と言いますと、例のGo To キャンペーンが始まる頃で、若干新規感染者の数が落ち着いていた時期があったんです。これがもしこのままうまくいって早期収束が見込まれるのであれば、そうすると当然、現在組み立てております新型コロナウイルス感染症のための対策、それが一過性のものから今後私どもが計画的に取り組んでいかなければならない事業、その中でも新型コロナウイルス感染症の対策として取り組めるような事業、こういったものに事業の組替えを行うことで後年度の経費負担を削減する、また併せまして、先ほど部長からもご答弁申し上げたように、法人市民税につきましても当然経済がV字回復すれば令和3年度以降の税収等につきましても増収を見込むことができます。そういったものを勘案した上で、今回ご提案申し上げた都市振興税につきましては0.3%の上乗せをご提案申し上げておりますけれども、その中で何とか0.1%削減できないか、そういったことを精査に精査を重ねる時間としていただいた関係でこのたびの提案に遅れてさせていただいたと、そのような状況でございます。 以上です。 ○議長(常俊朋子) 足立淑絵議員。 ◆議員(足立淑絵) もし、今おっしゃるように夏頃にはできていたと私も思います。本来であったら9月頃には最低でも上がってくると思っていました。もしそうであれば、ある程度の時点でやはりその情報を提供していただくなり、そこからであれば12月まで3か月あるわけですよね。そういったもう少し、前回もそうだったと思うんですけども、半年前に議案を出していただいて、そこから私たちが議決をして説明をして、その間でもかなりいろんな市民の方のお声として、早急じゃないのかというお声もたくさんあったでしょうし、市民説明が少ないんじゃないかという声もあった中で、今回さらに、さらにですよ、5年で一旦終わりますと言ってたにもかかわらず3年延長というのは、市民の方としては非常に残念というか、憤慨というか、そういった声もやはり届いているわけですよね。致し方ないとは思いますけれども、あまりにもやり方といいますか、進め方がいかがなものかなというのは私は思って仕方がございません。 ですが、まだ12月議会はまだ採決日までございますし、さらにやはり本当に市民の方の声も、コロナ禍ではありますけど聞こうと思えば幾らでも聞く方法はございますし、もう少し寄り添っていただけるような進め方をぜひお願いしたいと強く要望いたしまして、次の質問に行かせていただきたいと思います。 次の質問といたしましては、駅を中心としたまちづくりにつきまして。 市長のご答弁でもございましたように、桔梗が丘駅前はハブともなります。公共交通ネットワークの拠点でありハブでもあり、また駅と周辺の皆様方の機能向上の場所でもあるというふうに私も思わせていただいておりますので、なおさら何とかしたい。今回ぎゅーとら、セイムスが撤退をしたことによって本当に危機感を持って関連する方々、また市長も陰ながらいろいろご活動されていることも重々承知をしている中での質問でございますので、お許しいただければ幸いでございます。 そのような中、近鉄不動産の意向ということで、このたび実はこの一般質問の前に近鉄不動産の所長とお会いをさせていただきまして、やはり近鉄不動産としても、近鉄不動産だけでなく、市行政だけでなく、いろんな方に力を借りながらあそこを何とかしたいということをおっしゃってまして、私は代弁をさせていただくということで今日許可もいただきながら壇上に立たせていただいております。 そのような中で、近鉄不動産の意向といたしましては、まずA館、今建物があるあのA館につきましては、これからかなり空調等、またエレベーターなど改修費に物すごくお金がかかるのはかかる。ただ、あれを丸ごと1棟借りてくれるところ、使っていただけるところがあればぜひ使っていただきたいというご意向が一つあります。で、ない、それでも今までもさんざん探していただいてまして、なかなかいろんな企業を当たっていただいたけれどもないという中で、2つ目の案といたしましては、あそこを更地にして借りていただくなり、買っていただくなりという意向も今お持ちということを聞かせていただいておりますので、今ここでお伝えすることによって、またテレビをご覧いただいている方にもぜひあそこを何とか借りて、やりたい、またはあそこを更地にしたところに何かを建ててやりたいという、そんな心意気のある企業の方はなかなかいらっしゃらないかもしれませんけれども、今だからこそもうかっている企業ももちろんありますので、そういった力を借りながらあそこを活性化したいと思っております。 そのような中で、ある程度所有者主体ではありますけれども、名張市としてももう少し力を貸していただくことというのは難しいのでしょうか。例えば、名張の湯を誘致するときには減税等の対策や受益者負担の軽減などもされたと伺っておりますが、そのようなことを、あの桔梗が丘駅前、近鉄不動産が持っているのはA館だけではなく、近隣の1万坪に当たる広い範囲の土地をお持ちでございます。建物をお持ちでございます。そういったところに誘致をしていただくためにも、名張市がある程度企業が来やすいように力を貸していただくことは難しいのでしょうか。 ○議長(常俊朋子) 産業部長。 ◎産業部長(杉本一徳) そういった企業が進出したいとか、そういったご相談につきましては産業部のほうに市の情報ということでご相談がございます。そんな中ですけれども、今のところあの地域につきましてはそういった具体的なご相談というのはいただいてないということです。 それから、その特別に何かというお話なんですけれども、それにつきましてもそういった先方さんのご事情というのもよく聞かせていただいた上での対応ということになるかなと思いますので、今のところ具体的にこういう提案をしますということについては検討はまだしていないというところです。 以上です。 ○議長(常俊朋子) 足立淑絵議員。 ◆議員(足立淑絵) あそこのA館だけに限らず、B館跡などにも来てもいいかなと。ただ、ただそこだけじゃなく、市内のあちらこちらで何か所か候補地が実はあるんだよというところも実はあると伺っておりますんで、そういったところがあそこに来ることによって、核となる商業施設が来ることによって、またそこを中心としてまちづくりをすることができますので、そういった情報も合わせてお伝えをさせていただきますので、ぜひ次のアクションといいますか、情報収集だけでなく、何かできることをしていただきたいと思っております。 そのような中で、なぜ市の方にもちょっとお伝えをさせていただいたかと申しますと、近鉄津駅のところにはアスト津という建物がございまして、こちらも商業施設も入りながら、ここは県民交流センターが入っている施設になっております。そういったところであったり、こちらの映像は南草津駅なんですけれども、その駅の横、駅前にショッピングセンターがございます。そのショッピングセンターの中には、カルチャーインテリジェンスフロアと申しまして、南草津図書館であったり、市民交流プラザがございます。名張市の図書も図書館に収まり切らないぐらいのたくさんの本があるということでございますし、またこれから高齢化に伴いまして、駅を利用することは増えても、それ以外の、ちょっと離れたところはなかなか行きにくい、例えば市役所も来にくい方の中では、出張所的なものも備えながら商業施設を作れるような、企業と連携して作れるようなPFI事業を活用しながらということもあるかと思いますけれども、そのような中で、産業部の方には今起業家の卵の発掘をしていただいているかと思いますが、今起業家の方はどの程度いらっしゃいますでしょうか。 ○議長(常俊朋子) 産業部長。 ◎産業部長(杉本一徳) 起業家の方がどれぐらいいるというご質問をいただきました。 起業を希望する方に対しての支援として、旧滝之原小学校、それから旧国津小学校の空き教室についてですけれども、安価でオフィスを提供すると。事業所を提供するということでその部分を用意させていただいております。現在、メインにご入居いただいております株式会社松阪電子計算センター、それから商工会議所、株式会社國津果實酒醸造所の2社にもご協力のほうをいただきまして、新規の起業の場ということでそのスペースを提供いただいております。 現在、新規の起業者へ貸出しましたオフィス、店舗も兼ねてますけれども、ですけれども、5件のうち2件が、これが新規創業ということです。あと3件については既存の事業者さんということになります。 それから、それ以外のところにつきましてもいろいろな形で起業の支援をさせていただいてますけれども、大きく言いますと、平成29年度から令和元年度の3か年の実績で、これは相談ですとか関わりを持たせていただいた方、225件です。その中で、新規の起業に至った方、63件です。参考までに、そのうち11件の方につきましては桔梗が丘地内において新規起業されています。 それから、今年度ですけれども、まだ途中なんですけれども、14件起業見込みで今現在準備していただいています。うち桔梗が丘地内で起業された方が3件です。それから、もう少しで操業までたどり着くという方が1件ございます。そのような状況です。 以上です。 ○議長(常俊朋子) 足立淑絵議員。 ◆議員(足立淑絵) 起業をするというのは非常にお金もかかり、時間もかかり、労力もかかるものでございますけれども、そのようなところを名張市としていろんな形でサポートしていただいて非常にありがたいなと思っております。 そのような中で、例えば桔梗が丘駅前に、今の商業施設でもいいですし、もちろん新しい建物でも結構なんですけれども、そういった起業家の方がそれぞれはもちろん頑張っていただくことは当たり前なんですけれど、そのA社とB社が一緒に同じ空間で作業をする中で交流ができて、また新たなものが生み出されていくという、今コワーキングスペースというものが結構全国的にもはやっているかと思います。 こちらの写真は、舞鶴市の赤れんが倉庫の中にございますコワーキングスペースになっております。ここは、たまたま観光地ということもあって、JTBの企業が出資をしていただいて、かなりこだわりのある家具を置いていただいております。すごくおしゃれな空間のようです。このソファーなんですけれども、背もたれが非常に高くなってまして、ここに座ることで実は外からの空間を遮ることができるプライベートスペースとしても使えますし、スペース全体としては壁を設けておりませんので、いろんな方との交流が取りやすくなっているカフェスペースもあるというものになりますので、そういったものを、例えばですけれども駅前に置いていただくなり、例えば今であると子供服販売店の跡地であったり、あそこも今空いておりますし、いろんな形であの駅前を早急に活性化していただきたいなと考えております。 そのような中で、今桔梗が丘駅前のコインパーキングですが、たしか壊れていて使えないところ、コインパーキングとして使えないところのスペースもありましたけれども、これはうちの会派からとしての提案なんですけれども、そのスペースに、今日の午前中の質問でもございましたが、トイレを設置していただくなり、まずできるところから取り組んでいただきたいなと思っております。やはり駅前を利用される方にとりましてもそういった衛生施設というものは非常に必要かなと思っておりますので、まずできるところからやっていただきたいし、桔梗が丘駅前は公共交通の拠点としてもまちの拠点、名張市の拠点としても非常に重要なポイントであると思いますので、早急なご対応をよろしくお願いいたします。 続きまして、3項目めの防災、LoGoチャットにつきまして質問をしていきたいと思います。 こちら消防長より説明をしていただきましたが、LGWANというこちらが全国の自治体が導入をしていますセキュリティーの高いソフトになっております。そのソフトを使ってインターネットを使おうとすると、現時点では、まずパソコン上でインターネットを使える環境にして、メールを受信する環境にして、でようやく外の方とメール受信ができるとか、インターネット環境にするにもいろいろと非常にややこしいということも、セキュリティーの関係上大変だということも聞いております。 そのような中でLoGoチャットというものは、ここにも書かせていただいておりますが、総務省セキュリティーガイドラインに準拠をしている、分かりやすく言うとLINEのようなものになって、チャットで会話ができるというものになっております。これは、今回は防災のときに活用をしていただきましたが、実は非常に活用範囲が広くなっておりまして、庁内の業務改善等と、庁内、課内の連絡はメールよりも今LINEのような、チャットのようなものだと簡単ですし、これ非常に言葉で説明するのが難しいんですけれども、LINE上で例えば今回の防災訓練時であれば、消防団の方と消防署のほうでやり取りをしていまして、消防署のほうはLGWANというセキュリティーのかかった別のソフトを使っておりまして、消防団員の方たちは普通のインターネット上なので、本来であればやり取りができないシステムになっています。ですが、LoGoチャットを使うことによって、これはセキュリティーで庁内のLGWANというソフトも守りながら、情報も守りながらインターネット環境の方と連絡ができるというものになっています。しかも、チャットでやり取りするだけじゃなく、写真とかを送れるだけではなく、さらには、何ていうんですかね、例えば10時に国津消防団が出動した車が1台ですとか、ほかの地域では出動した車が2台ですということが、また別のところで管理もできるような、ソフト管理できるようなものになっているようです。ちょっとなかなか口だけでは説明しにくいんですけれども。要は、LINE上でデータ管理もできて、データ管理といいますか、エクセルのような感じで使えたりとかするんですけれど、ちょっと説明不足ですいません、非常に便利なものと聞いております。 これのさらにいいところは、私が思ういいところは、LoGoチャットを導入しているほかの自治体とも同じようにチャットで会話ができるというものになっています。ということは、これから三重県といたしましても大規模災害が起こると想定をされている中で、ほかの自治体との例えば受援、必要なものが何々ですというものも、本来であれば電話や無線等々、またファクス等とやり取りしているかと思いますけれども、それは非常に言い間違い、聞き間違い、またいろんな間違いが非常に多いけれども、LoGoチャット、チャットにして文字にすることによって、形に残すことによってそういった間違いが減るということにもつながります。 こちらなんですけど、他市でLoGoチャットを使ったときの感想なんですけれども、実際に大規模災害時のときに使われた方からの声ですが、言い間違いであったり聞き間違い、そういったミスが非常に減ったということと、例えば名張市で置き換えますと、各地域から何名避難所に集まりましたという情報もチャットであると間違いがなく、すぐにそのチャット内にいる方が全員が把握をできる。でも、名張市の例えば防災訓練であると、電話を受けた人、またファクスを受けた人が一旦受けて、それをまた本部に伝えてということになって、二度手間、三度手間をこのLoGoチャットを使うことによって減らすことができるというものなんですけれども、そういった非常に活用範囲が広がり、また今お試しで使っているところもトライアル実施自治体というものも443自治体で今トライアルが始まっている、また導入したところもあると伺っております。 これのいいところなんですけれども、実はふるさと納税のふるさとチョイスの会社がこのLoGoチャットを作っているということなんですけれども、ではそのふるさとチョイスのトラストバンクが作っているこのLoGoチャットを、もし仮に将来的に使うとなった場合にそことの協働でできること、また利用するメリットなどがございましたらお教えください。 ○議長(常俊朋子) 統括監。 ◎統括監(田中克広) LoGoチャットの活用につきましてご意見のほうを頂戴いたしました。 LoGoチャットにつきましては、先ほど議員からご紹介いただきましたように、納税サイトのふるさとチョイスを運営しておりますトラストバンクでサービスが提供されております。こちらのほう、ふるさと納税のほうのサイト契約をさせていただいている団体につきましては、1団体当たりで20ユーザー分のアカウントは一応優先的にお願いできるということでは聞いておるんですが、ただそれを超えまして運用していく中では、1アカウントごとに必要な月額料金が発生することになっております。その辺のこともございますが、新型コロナウイルス感染症のこの拡大を機に、ウイズコロナ、これからのデジタル活用を見据えまして、また働き方改革や災害対応に向けてのこういった導入のチャンスというのが他の自治体でも増えているということで聞いておりますので、今回の消防本部での訓練結果、また効果検証をさせていただくのと、他市で導入されております事例のほうも参考にしながら、平時の庁内での業務改善、これらも併せまして、今後の導入について検討をさせていただければと考えております。 以上でございます。 ○議長(常俊朋子) 足立淑絵議員。 ◆議員(足立淑絵) ありがとうございます。ぜひともLoGoチャットを導入することによって、メールでの依頼であればどうしても時間差があったり返答が遅いなどもありますけれども、LoGoチャットを活用することで今までよりも返答時間が短くて済んだり、電話での相談は言った言わないがありますけれども、文字として残すことでそういった間違いも防いだりしている、そういったメリットのほうも重々私よりも詳しいかと思いますので、ぜひともこのようなものを導入していただきまして、ICTの活用をぜひとも進めていただきたいと思います。 では最後に、空間的配慮、あとWi-Fi環境を備えていただきましてありがとうございました。まず、コロナ禍においても教育はしっかり受けれる環境というのを確認をさせていただきましたので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 先日のカンブリア宮殿では、株式会社サラヤがこの地域の会社として紹介をされました。そのような中で、あそこは常に研究をしている、まずは消毒できる手洗い石けんシャボネット、学校にありますあのシャボネットもサラヤが作っていただいております。そのような、これからも今からの時代を乗り切っていける、常に研究し前向きに取り組んでいただける子供たちをぜひとも名張の環境で育てていただきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 以上で終了とさせていただきます。
    ○議長(常俊朋子) 一般質問は明日も引き続き行うこととし、本日はこれにて散会いたします。     午後3時20分散会~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~議長は、この会議録をつくり、署名者とともに署名する。 議 長 副議長 議 員 議 員...