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平成28年 9月定例会(第3日 9月 8日)

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  1. 鈴鹿市議会 2016-09-08
    平成28年 9月定例会(第3日 9月 8日)


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    平成28年 9月定例会(第3日 9月 8日)            鈴鹿市議会定例会会議録(第3日)  平成28年9月8日鈴鹿市議会議場において鈴鹿市議会定例会を開く。   1出席議員      1 番   山 中 智 博      2 番   永 戸 孝 之      3 番   明 石 孝 利      4 番   平 野 泰 治      5 番   橋 詰 圭 一      6 番   森 川 ヤスエ      7 番   石 田 秀 三      8 番   森   喜代造      9 番   宮 木   健     10 番   森   雅 之     11 番   中 西 大 輔     12 番   池 上 茂 樹     13 番   藤 浪 清 司     14 番   船 間 涼 子     15 番   伊 東 良 司     16 番   大 窪   博     17 番   森 田 英 治     18 番   平 畑   武     19 番   宮 本 正 一     20 番   山 口 善 之     21 番   原 田 勝 二     22 番   野 間 芳 実     23 番   矢 野 仁 志     24 番   後 藤 光 雄     25 番   中 村   浩     26 番   大 西 克 美     27 番   市 川 哲 夫     28 番   水 谷   進     29 番   板 倉   操     30 番   薮 田 啓 介     31 番   今 井 俊 郎     32 番   大 杉 吉 包
    1欠席議員     な  し 1説明のため出席した者     市長                末 松 則 子     副市長               亀 井 秀 樹     副市長               宮 﨑   守     教育長               玉 川 登美男     上下水道事業管理者         谷 口   誠     消防長               中 西 貞 徳     危機管理部長            冨 田 佳 宏     政策経営部長            杉 野 浩 二     総務部長              玉 田 一 行     地域振興部長            舘   隆 克     文化スポーツ部長          古 川   滋     環境部長              米 川 重 治     子ども政策部長           渥 美 和 生     健康福祉部長            近 藤 昌 洋     産業振興部長            内 藤 俊 樹     土木部長              河 村   寛     都市整備部長            松 岡 正 朋     子ども政策部次長健康福祉部次長  藤 井 康 彰     産業振興部次長           和 田 康 男     都市整備部次長           小 河 謙 一     上下水道局次長           松 上 昇 司     消防本部次長            森   国 男     危機管理部参事           白塚山 隆 彦     政策経営部参事           矢 田   眞     文化スポーツ部参事         浅 野   浩     産業振興部参事           望 月 広 志     土木部参事             古 澤 忠 士     教育委員会事務局参事        廣 田 隆 延     総務部参事             飯 場 博 之 1職務のため出席した事務局職員     事務局長  田 辺 克 己       議事課長  亀 井 正 俊     書  記  谷 口 雅 子       書  記  美濃部   敬        ―――――――――――――――――――――――― 1会議の事件  日程第 1          一般質問        ――――――――――――――――――――――――           午 前 10 時 00 分 開 議 ○議長(後藤光雄君) 皆さん,おはようございます。きょうは,本会議3日目でございます。よろしくお願いをいたします。  ただいまの出席議員は32名で定足数に達しておりますので,議会は成立いたしました。  これより,本日の会議を開きます。  本日の議事日程及び出席説明員の職・氏名は,お手元に配付いたしましたとおりでございますので,御了承願います。        ―――――――――――――――――――――――― ○議長(後藤光雄君) これより,日程第1,一般質問を行います。  一般質問の通告者は24名でございます。  通告以外の事項を追加しないよう,また,通告時間を厳守していただくようお願いいたします。なお,通告時間は答弁を含めた時間でございますので,時間配分に御配慮いただきますようお願いいたします。  平畑 武議員から,通告順序に従い,順次質問を許します。  平畑 武議員。             〔18番 平畑 武君登壇〕 ○18番(平畑 武君) おはようございます。議席ナンバー18番,平畑 武でございます。3回連続トップバッターをやらせていただきますので,よろしくお願いいたします。  きょうの大きな質問は2つでございまして,1つはオリンピック等々のスポーツに関する質問,それからもう1つは学校現場の施設に関すること,この2つの質問でございます。  まず,スポーツについてなんですけども,ことしの2016年リオデジャネイロオリンピックでは,日本が41個のメダル獲得ということで,史上最高の結果に終わったと。金メダルが12個ということですから,残念ながらドイツの17個に及ばず,順位的には6位ということになりました。これは,順番をよくよく見てみますと,アメリカ,イギリス,中国,ロシア,その後,ドイツ,日本で,フランスが7位ということです。まさに国連安保理事会の常任理事国の中にドイツと日本が入った,こんな形でございまして,まさに,日本として常任理事国を狙うには最高の結果で終わったんじゃないかなと私は思っとるんですが,皆さんはどういうふうに感じておられるかわかりませんが。そういうことで,オリンピックについては今まで当然勝ってしかるべく,例えば,私の出身であります旭化成の柔道の選手は,大野が金メダルをとりました。それから,永瀬と羽賀が銅メダルということで,3人が3人ともメダルをとってくれたんですけども,そういった絶えず勝つ競技以外の部分でことしは目立ちました。例えば,卓球の福原 愛,女性が3位になったというのがあるんですけども,こういった感動の涙も見れましたし,あと卓球男子の水谷 隼,今までのメダルになかったようなことが起こったと。それから,錦織も作戦か何か知りませんけど,変な作戦で結果的には3位になったということですから,これもすばらしいことだなというふうに感じておりますし,バドミントンもそうですね。今までと違う種目でのメダルというのがいっぱいあったということで,オリンピックというのは,しょせん皆さんに感動を与えるものなんだなと痛感したわけでございます。  この鈴鹿市においても,近々に起こる大きなビッグスポーツイベントとしては,当然,2020年のオリンピック,それから2021年の三重とこわか国体というのがあります。それから,高校総体も2018年に控えておりますし,この3つとも鈴鹿市が中心になってやることじゃないというのは重々わかっております。そういう中で,あえて質問をさせていただくんですけども,こういったものに対して国民に感動を与える,まして半世紀に1個しかないようなこういう行事が目の前に来ていて,鈴鹿市としてやはり何らかのことを考えていかなあかんのじゃないかなというふうに思っております。  そういう中で,じゃあ具体的にどうするのということじゃなくて,鈴鹿市のこういうことに対する考え方,ここについてお話を聞かせていただきたいというふうに思います。 ○議長(後藤光雄君) 文化スポーツ部長。           〔文化スポーツ部長 古川 滋君登壇〕 ○文化スポーツ部長(古川 滋君) 皆さん,おはようございます。  それでは,私からは,平畑議員の今後のスポーツイベントについての御質問に答弁をさせていただきます。  まず,1点目の2018年高校総体への取り組みについてでございますが,全国高等学校総合体育大会,いわゆる高校総体につきましては,平成30年7月26日から8月20日までの間,三重県を初めとする愛知県,岐阜県,静岡県を含む,東海ブロックにおきまして29競技32種目が開催されることが決定いたしております。この高校総体の三重県での開催は45年ぶりでございまして,本市におきましても,県内で開催される15競技のうちハンドボール,ソフトテニス,サッカー,水球の4競技が三重交通グループスポーツの杜鈴鹿にて開催され,高校生による熱く長い戦いが繰り広げられることとなります。  高校総体に関するこれまでの動きでございますが,まず,三重県が平成27年5月に三重県知事を会長とし,開催市町の各首長及び各競技団体の会長を委員とした三重県準備委員会を設立されました。また,これに合わせて,各競技団体高校専門部のほかに,開催市町の事務局職員を中心とし,広報,競技,式典,宿泊・衛生,輸送・警備,高校生活動の6つの専門部会も設立されました。この準備委員会は,本年1月に,三重県実行委員会へと名称を変更し,各専門部会も,現在,さまざまな準備を行っております。  本市におきましても先催市への視察や事業概要の説明会に参加し,2年後に迫った大会への準備作業を行っております。また,開催前年に当たる平成29年度には,市長を会長とした鈴鹿市実行委員会を設立し,三重県高等学校体育連盟の各専門部との連携のもと,競技会運営と大会運営の準備業務を進めていく予定でございます。  続きまして,2点目の2020年東京オリンピック対応についてでございますが,去る8月に開催されましたリオデジャネイロオリンピックにおきましては,日本選手の活躍は目覚ましく,人々に勇気や感動を与えていただいたことは記憶に新しいところでございます。  本市におきましても,本市出身または在住の男子フルマラソン出場の石川末廣選手,陸上走り高跳び出場の衛藤 昂選手,7人制ラグビー出場レメキ・ロマノ・ラヴァ選手の3選手が出場されました。本市では,出場決定と同時に,1階ロビーに横断幕を設置するとともに,庁舎東側に懸垂幕を掲げさせていただきました。また,1階ロビーには,選手にちなんだパネルやグッズの展示もさせていただきました。  一方,地元の皆様や出身校の関係者の方々が中心となった,パブリックビューイングも行われ,大変盛り上がった応援をされてみえました。  東京オリンピックにおきましても,本市にゆかりある選手が出場するとなれば,今回以上の盛り上がりになると思われます。その際には,関係団体等と十分に調整をし,市全体でサポートして応援をしていきたいと考えております。  続きまして,3点目の2021年三重とこわか国体対応についてでございますが,本市におきましては,去る5月に他市に先駆けまして,第76回国民体育大会鈴鹿準備委員会設立発起人会を開催し,7月には,第76回国民体育大会鈴鹿準備委員会設立総会を開催いたしました。準備業務につきましては,競技運営と施設整備の2つに分かれ,各競技団体と連携をしながら,運営方法や施設整備計画の策定を行っているところでございます。また,準備業務が広範にわたるため,市準備委員会の中に常任委員会,専門部会といった専門的な分野の方々が集まる組織も設立させていただき,準備作業を進めていく予定でございます。  平成30年度には,第76回国民体育大会の三重県開催が正式に決定されます。また,それに合わせ,会期も決定されますことから,総務企画,宿泊・衛生,競技,市民活動など,さまざまな業務が本格的に始まります。さらに,東京オリンピックが開催される平成32年度には,国体のリハーサル大会も県内各地で開催される予定で,平成30年度以降は,本市のみならず,三重県全体のスポーツ熱が高まることが予想されます。  本市も,全国各地から訪れる選手,監督,役員の皆様や観客の皆様を暖かくお迎えし,大会を成功させるべく,万全の準備を進めてまいりたいと存じますので,皆様の御支援,御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げ,答弁とさせていただきます。 ○議長(後藤光雄君) 平畑 武議員。             〔18番 平畑 武君登壇〕 ○18番(平畑 武君) 御答弁ありがとうございました。こういうものは,やっぱり市長を初めとした行政,庁内全体が盛り上がらないと,多分,スポーツ課長を初め,担当の方は動きにくいと思うんですね。そういう意味で,全体で応援していただきたいなというふうに思いますので,よろしくお願いいたします。  次の質問に移らせていただきます。  小中学校の施設の改善ということで,昨年来,いろいろとお願いしておりますけども,ことしも昨年行きました白子中学校,それから長太小学校,それから桜島小学校に加えて愛宕小学校と神戸小学校,全部で5つを回らせていただきました。その中で,改善がどのようになされたのかということも含めて見させていただきまして,これは女性部長の方も一緒に来ていただいたんですね。  その中で,女性の視点に立ってどういうふうに見ていこうかということでの質問になりますが,白子中学校に関しては,昨年言いましたように,教職員が非常に多いことから,狭いロッカーの中にいっぱい詰め込んである状態,それで男女の区別がされていないような状態,というのはロッカーとロッカーが背中合わせになって男子と女子と,そういった更衣室になっているんですね。それでは,丸々筒抜けでありますし,更衣室らしからぬ部分だと。これは第618条でも言いましたように,これは男女の区別をしたような更衣室,ここをきちっとつくるということになっていますので,そういったことも含めていきますと,全くだめだというふうにお話をさせていただきましたが,今回行きましたら,校長の西先生が頑張られたんだと思うんですけど,きっちり改善されておりました。  というのは,男子のロッカーをちょっとへんぴなところに移していただいて,男性の教職員には申しわけないんですけども,非常に遠いところにつくっていただきました。そのために,もとあったところは女性専用の更衣室に変わっております。そのために長椅子を置いたり,あるスペースを,ちょっとした休憩スペースというんですか,そういうのをつくっていただいたということで,物すごく頑張られたなというのと,教職員の協力があったんだろうなというふうに,この改善については非常にすばらしいというふうに感じました。  一方,桜島小学校長太小学校のほうは全く改善のかの字も感じられない状態で,昨年のままでございます。ずばっと言いますけども,桜島小学校のロッカー,女性の9名のロッカーが資料室の中にあるんですよ。その資料室は絶えず自由に人が入れる,そんな中で,女性がプールのときに更衣する,こういうこと自体があり得ない,そういった状態がいまだに放置されているということですね。  これはもう昨年も酸っぱく言いましたけども,そういった女性を,ある意味無視したような更衣室,こういったものがそのまま放置されているというのと,もう1つは,トイレについても桜島小学校の場合は,洋式と和式がありまして,きちっと洋式は1個ずつ準備されています。ところが,男子の入り口,女子の入り口から入っていって,奥に人が通行できるスペースがあるんですよ。それは言わせてもらったんですけども,トイレの中に人が行ける状態をつくり出しておくというのは非常におかしいということですが,全くそこは改善されておりませんでしたので,もう至急に改善されたらどうかなというふうに感じたものでございます。  長太小学校のほうにおきましても,トイレ自体が外にあるということと,外部の方が自由に入れて,実際に外部の方が入るんですよね。そういったのがいまだに放置されていますし,和式のみというのは,長太小学校だけじゃなくて,庄野小学校もそうだというふうに聞いているんですけども,幾つかの学校が和式のみというのがありまして,今,多分,御家庭の中でウォシュレットかどうかという議論だと思うんですよ。ほとんどの新築はウォシュレットになっていると思うんですね。そういった時代に,和式が主流になっているというのは,やっぱりちょっと時代的におかしいのかなというふうに感じておりますし,そういったことも含めて,やっぱりある程度改善が必要なのかなというふうに思いました。  休養スペースという意味では,長椅子等々が置いてあって,一見,休養スペースを設けてあるように思うんですが,実は暑くて,逆にそこに寝たら熱中症になってしまうということで,余計体調を崩すと。全然,ただ見た目が休養室ということで,そういうふうになされていないということですから,ここもよく見ていただいて,本当に体調不良のときに休めるスペース,また,人がひょいと来れないようなことをやっていただけないかなというふうに思っております。  それから,昨年の中で,私が感じたんですけども,休養室の設置とトイレの男女別区分ということの中で,男女別の更衣室をきちっと区分するというのが非常に大事なんですが,これがやっぱり,さっきも言いましたが,自由に出入りできる,そういった更衣室を女子用の更衣室にするのはおかしいなと感じておりますし,空調も含めて,今回,2年かけて教室のほうは全部空調がききますけども,仮にスポットクーラーでも何でもよろしいので,そういう休養するところには何とか冷やす方法を。冬場は,毛布でもかぶれば何とかなると思うんです。夏場はもう冷やすしかないものですから,そういったことも簡単な予算でできる部分ですから,学校単位できちっと考えていただいて,もうちょっと学校に考えていただけるような指導の仕方というのを,教育委員会のほうでやっていただければいいのかなというふうに感じております。  こういうことで,辛口になりますけども,今までの学校施設に対する考え方,この常識は,私に言わせれば非常識だというふうに思いますので,そこをきちっと捉えていただいて,前向きに改善を考えていただきたいと思いますが,以上のようなつらつらとした中身で,質問になっているかどうかわかりませんが,そこら辺について御回答をお願いしたいと思います。 ○議長(後藤光雄君) 教育長。             〔教育長 玉川登美男君登壇〕 ○教育長(玉川登美男君) おはようございます。  それでは,平畑議員御質問の小中学校施設等の改善についてのうち,昨年度指摘の改善進捗について,まず更衣室のスペース及び設置場所について答弁申し上げます。  本市の小中学校の校舎や屋内運動場などの施設は,昭和40年代から50年代の児童生徒の急増する時期に建設されたものが多いことから,教育委員会事務局といたしましても,これまで耐震補強や増改築事業のほか,神戸中学校,平田野中学校移転改築事業,第二学校給食センター施設整備事業など多くの教育施設の整備に取り組んでまいりました。また昨年度は,児童数が急増し,教室数が不足した稲生小学校の校舎増築事業と,昭和40年代から50年代に建築された屋内運動場の更新事業の1つとして,栄小学校屋内運動場増改築事業を実施いたしました。  これまでの答弁の繰り返しになりますが,近年新しく改築されました旭が丘小学校,神戸中学校及び平田野中学校は,教職員の男女別更衣室,休養室及び洋式トイレ等を計画段階から考慮し,配置しておりますが,議員の御指摘のとおり,ほかの小中学校では,児童生徒の教育環境の充実を優先して施設整備を進めてきていることから,更衣室につきましては,空き部屋の活用またはロッカー等で区切りをして利用していただくなど,教職員用の施設が十分に整備されていない状況にあることは認識しているところでございます。  桜島小学校の場合,現状は,男女別々の更衣室はあるものの,女性職員数分のロッカーを置くには,既存の女性用更衣室だけでは手狭なため,別の場所が必要となります。しかしながら,既存校舎では空き教室もないため,資料室の奥の一部をロッカーとカーテンで仕切り,ソファーを置いて使用されております。同校でも,白子中学校のように,整理整頓やさらなる大胆な発想を学校現場と協議・検討し,更衣室の施錠など,可能な限り改善をいたしたいと考えております。今後,更衣室や休憩スペースの確保については,学校施設の大規模な改修等にて計画的に進めていきたいと考えております。  次に,体調不良時に横になれるスペースがないことですが,既存の校舎では休養スペースを確保するのが困難なため,畳やソファーを置くなど,学校現場で対応していただいております。議員御指摘のとおり,職員が保健室を使用することは,子供の手前,現実的なものでないかもしれませんが,休養スペースの確保ができるまでは,現状の中で創意工夫して改善するよう学校現場と相談してまいります。  続いて,御指摘いただきましたトイレのほうでございますが,トイレの洋式化と設置場所について答弁申し上げます。  学校関係者が利用する職員専用のトイレにつきましては,現状といたしまして,和式トイレが半数以上設置されております。経年劣化による設備の劣化または排水不良などの老朽化が進んでいる状況でございます。とりわけ職員用トイレにつきましては,児童生徒の安全安心にかかわる修繕や改修工事を最優先にして取り組んでいる中,予算の関係もあり,迅速な対応が難しい状況でございます。  このような中,職員用トイレの改修につきましては,議員御指摘のとおり,和式トイレから洋式トイレへの改修が後手に回っている感は否めない状況でございます。特に,一部の学校におきましては,教職員トイレに洋式トイレが全くない学校もございますことから,現場の関係職員の方には大変御不便をおかけしている現状も認識しているところでございます。トイレの改修には,和式トイレから洋式トイレへの取りかえを含めたトイレブースの配置の変更,さらには給排水管の更新等を含め高額な改修費用を要しますことから,費用負担の捻出におきまして大変苦慮している現状でございますが,学校現場で働く関係職員の職場環境の改善に向けて,努力してまいりたいと考えております。  桜島小学校の職員用のトイレにつきましては,改めて担当課で現地を確認いたしまして,議員御指摘のとおり職員用トイレトイレブースと窓の間にすき間等もありますので,プライバシーにおいても問題がありますので,適切な状況ではございませんということで,早急に改修してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 平畑 武議員。             〔18番 平畑 武君登壇〕 ○18番(平畑 武君) 御回答ありがとうございました。  昨年,御回答いただいた中に,労働安全と健康を確保して快適な職場環境をつくるということで,安全衛生審議会教育部会というのを組織して,さまざまな取り組みを推進するというふうに回答がなされておるんですけども,どのような議論がなされたのか,また,審議の内容,差しさわりのない範囲で結構ですから,お教え願いたいと思います。
    ○議長(後藤光雄君) 教育長。 ○教育長(玉川登美男君) それでは,安全衛生審議会の内容でございますが,安全衛生審議会教育部会について,平成27年度の構成員は,教育次長,衛生委員会設置校として教職員50名以上であります白子中学校,神戸中学校,旭が丘小学校の各校長,給食調理衛生委員会議長としての学校教育課長,小中校長会代表,幼稚園長会代表,三重県教職員組合代表2名及び鈴鹿市職員労働組合代表1名の合計10名でございます。同部会の昨年度の内容でございますが,部会活動の報告がございました交通事故発生状況,公務災害,病気休暇などについて協議をしております。  なお,衛生委員会設置校報告といたしましては,時間外勤務,女子更衣室,ストレスによる病休及び給食調理室におけるやけどによる公務災害の件が報告されました。また,衛生委員会設置校以外の学校,幼稚園の活動報告もございました。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 平畑 武議員。             〔18番 平畑 武君登壇〕 ○18番(平畑 武君) それでは,次の質問に移らせていただきます。  養護教諭のパソコンの配置ということで,これは昨年も同様の質問をさせていただいたんですけども,本当に養護教諭の方は困っております。本当に使いたいときに使えない。これも,昨年の回答では,学校現場における校務用パソコンの配備計画,これは市庁舎の事務処理に使用している庁内LAN接続パソコンが学校長,教頭,それから事務職員と栄養教諭等に各1台,それから,学校労務員と養護教諭はあわせて1台というふうになっております。実態は,養護教諭の方が使用できるのは,ほとんど,あいている15時以降にしか使用できないということです。  そういったことで,時間の制限があるというのは,効率的にも非常にまずいですし,もともと養護教諭の方は,いざ何かあったときにすぐ飛んでいかないかん状態になります。そのときに資料をつくっていますと,途中の状態で行かざるを得ないと。そのときにロックしてしまいますと,逆に労務の方が使えないということで,そんなのやったらおまえにはもう貸さんと,こういうふうになっちゃうんですね。貸してももらえないという実態が起こっているというふうに聞いておりますので,やっぱり養護教諭へのパソコンというのは非常に必要だというふうに感じますし,いろんな話を聞いておりますと,これは県費であるとか,市費であるとか,いろんなことが出ます。そういった予算の関係でぐちゃぐちゃしている問題であれば,何とか早く予算化してでもやっていただけないかなというふうに考えておりますし,聞くところによると,平成31年に見直しがあってと。平成31年というのは3年後ですよね。それまで待たせる,今まで再三,7年ぐらいまで待たせといて,10年後につくります,それはおかしな話であります。それだけ養護教諭を大事にしていないというか,重要視していない裏づけになろうかと思いますので,そこも含めて,配備計画についてぜひともお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(後藤光雄君) 教育委員会事務局参事。 ○教育委員会事務局参事(廣田隆延君) それでは,養護教諭へのパソコンの配置について答弁申し上げます。  市内の学校現場におけるパソコンの配備状況でございますが,市庁舎の事務処理に使用している庁内LAN接続パソコンが,先ほども申されましたように,学校長,教頭,事務職員,学校用務員,栄養教諭等に各1台配備されております。しかしながら,養護教諭は,端末が使えるよう登録はされているものの専用のパソコンは配備されておらず,学校にあるパソコンを共有して使用しております。平成27年9月定例会の答弁でも申し上げましたように,養護教諭の職務は,児童生徒等の対応を中心としたものであり,職員室の自席に座して業務を行う時間よりも保健室において過ごす時間が多いことや,庁内LAN接続パソコンの保有台数等の関係から共有という形態で配備しているものでございます。  また,学校現場における教職員への校務用パソコンの配備は課題であると認識しておりまして,養護教諭のパソコンにつきましても,現在,政策経営部情報政策課と教育委員会事務局において策定しております,教育の情報化に係る計画の中で検討してまいりたいと考えております。  当面の対策といたしましては,現在,全教職員数の約7割を配備しております校務用パソコンのうちの1台を養護教諭が優先的に使用できるようにしたり,各学校に設置されている庁内LAN接続パソコンを各使用者が円滑に使用できるよう,担当ごとに優先的に使用できるように時間を設定したりするなどの配慮や工夫を行うよう,校園長会でも話をしております。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 平畑 武議員。             〔18番 平畑 武君登壇〕 ○18番(平畑 武君) 御説明ありがとうございました。今回も教育長を初め,済みません,言い方は悪いですけど,長々と回答をいただきました。こういう長々と回答をしなくてもいいように,改善を進めていただければということで,時間は早いですけども,終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(後藤光雄君) これにて,平畑 武議員の質問を終了いたします。  この際,暫時休憩いたします。再開は10時45分といたします。           午 前 10 時 32 分 休 憩       ―――――――――――――――――――――――――           午 前 10 時 45 分 再 開 ○議長(後藤光雄君) 休憩前に引き続き,会議を開きます。  日程により議事を継続いたします。  藤浪清司議員。             〔13番 藤浪清司君登壇〕 ○13番(藤浪清司君) 皆さん,こんにちは。議席番号13番,公明党の藤浪清司です。  気候の変動,また気温の差が激しい時期となりました。皆様,健康には十分御留意いただきたいと思います。  私も先月,人間ドックに行きましたら,何かの間違いではないかと思うんですが,太り過ぎと言われました。ということで,質問はスマートにいきたいと思います。  今回は大きく1点,SNSを活用した情報発信についての質問をさせていただきます。  SNS──ソーシャル・ネットワーキング・サービス──は,インターネット上で,社会的交流・情報交換のネットワークを構築するサービスのことです。日本のインターネット人口は,平成25年度版の情報通信白書によれば9,652万人,一方,ICT総研の調査では,日本のSNS人口は4,965万人に達しています。  ソーシャル・ネットワーク・サービスには,仕事仲間や友人が中心に交流するフェイスブックや,写真・動画に特化したインスタグラム,リアルタイム,即時性と拡散力にすぐれたつぶやき,ツイッターなどがあります。10代から50代までの各年代で半数以上のユーザーがこれらのソーシャルメディアを利用しています。いずれの年代も,主にフェイスブックやツイッターを中心に活用しています。特徴としては,10代から20代はツイッター,30代以上はフェイスブックをメーンに活用する傾向にあるようです。日本の場合,ツイッター,フェイスブックともに2,000万人以上が利用しており,特に若者の情報源として活用されています。  自治体の取り組みも,従来は公式ホームページによる広報が中心でしたが,ツイッターやフェイスブックなどのメディアを積極的に活用している自治体も増加しております。また,SNSを通じて市民の声を拾い,行政に反映する地方自治体もふえております。  高機能携帯電話──スマートフォン──の普及を背景に,素早く効率的に行政サービスを提供するための情報インフラとして,SNSの活用が加速しており,政府が防災のためにネット利用を自治体に求める動きも手伝って,今後,自治体のSNS活用がさらに広がっていくと予想されます。  そうした状況を踏まえ,SNSを活用した情報発信について質問をいたします。  資料1を映してください。             〔資料をスクリーンに示す〕  向かって左が鈴鹿市公式ツイッター,右が鈴鹿市公式フェイスブックです。  このように,鈴鹿市もホームページのほか,ツイッターやフェイスブックを活用しての情報発信に努めております。しかし,投稿の内容はイベントの結果が中心で,事前告知やアピールに力を入れるなど,改善の必要性も感じます。  初めに,SNSを活用した情報の発信についての基本的な考え,現状,今後の取り組みについて伺います。ツイッターやフェイスブックの発信数,アクセス状況,反応などについてもお答え願います。               〔資料の提示を終了〕 ○議長(後藤光雄君) 政策経営部長。            〔政策経営部長 杉野浩二君登壇〕 ○政策経営部長(杉野浩二君) それでは,藤浪議員の御質問のSNSを活用した情報発信についてのうち,基本的な考え,現状,今後の取り組みについて答弁申し上げます。  現在,本市では,ソーシャルネットワークサービス,いわゆるSNSにおいて,ツイッターとフェイスブックの2つの手段を活用して情報発信を行っております。一般的に,情報を入手しようとする場合,例えば,ホームページは,みずから検索して目的の情報までたどり着いて閲覧をしなければ情報を入手することはできませんが,SNSは,さまざまな情報を配信者から入手でき,また有意義な情報は,みずから再度拡散することができるという機能があることから,利用者にとっても,配信者,すなわち本市にとっても大変便利で効果的な広報手段であると考えております。  本市の公式ツイッター及びフェイスブックは本市の広報媒体の1つとして位置づけており,広く行政情報を発信することを目的に,ツイッターは平成23年4月21日から,またフェイスブックは平成25年3月25日からそれぞれ運用を開始しております。本市のツイッター,フェイスブックは,ともに発信型の情報手段でございまして,災害,防犯情報のほか,イベントや観光情報なども投稿しております。  SNSにおける,今年度8月までの情報発信の状況についてでございますが,ツイッターは57件,月に換算いたしますと約11件,開設以来,延べ1,100件以上,そしてフェイスブックは91件,月に換算いたしますと約18件の情報を投稿いたしております。  なお,ツイッターのフォロワー数は3,291人,フェイスブックの「いいね」の数は1,344人となっております。  また,フェイスブックの個々の投稿に対する反応については,投稿内容によってさまざまでございますが,最近の投稿では,バイクであいたいパレードの様子を動画で発信いたしましたところ,リーチ数が9,054人,再生回数が3,304回,そして,「いいね」とした人は187人でございました。本年7月から取り組み方法を一新いたしましたふるさと納税「すずか応援寄附金」については,本市をPRする動画を専門家が作成し,見ばえのする内容であるため,リーチ数は1万3,999人,再生回数は5,812回,「いいね」とした人は225人で大変良好な反応を示す事例もございます。  一方で,比較的反応が少ないものは,リーチ数が560人,「いいね」とした人は15人という状況でございました。  次に,今後の取り組みについて答弁申し上げます。  SNSでの投稿に対する反応からは,やはり,動画や写真など,視覚的にすぐれている,または話題がタイムリーである,そして鈴鹿らしい内容であること等に興味を示していただいていると考えられます。このため,今後もこれらを念頭に投稿していくことが肝要であると考えております。  また,これまでは,イベント結果などの投稿を多く行っておりましたが,今後は担当課とも連携して,またSNSのメリット等を考慮して,イベントの事前告知も積極的に投稿するなど,SNSならではのタイムリーな情報発信をしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 藤浪清司議員。             〔13番 藤浪清司君登壇〕 ○13番(藤浪清司君) ありがとうございました。  次に,市の魅力やふるさと納税など,市政情報の積極的発信について伺います。  SNSは,観光やイベント,特産品など市の魅力や情報の発信,またふるさと納税など,広く知ってほしい情報の積極的発信に有効であります。市の魅力を発信するツールとして,SUZUKAと・き・め・きファン倶楽部のホームページとフェイスブックがありますが,情報の発信が少なく,ほとんど更新されていないのが現状です。これではときめきません。観光やイベントの情報や,ふるさと納税などの情報は,効果を考えて頻繁に,また積極的に発信する必要があります。SNSを活用した市の魅力やふるさと納税などの発信について,現状と今後の取り組みをお答えください。 ○議長(後藤光雄君) 政策経営部長。 ○政策経営部長(杉野浩二君) それでは,藤浪議員の御質問の本市の魅力やふるさと納税などの情報の積極的発信について,シティセールスの観点から答弁申し上げます。  本市では,今後ますます進展する少子高齢社会において,本市の優位性を確保,維持していくためには,本市の魅力や個性を積極的にアピールし,人,物,財源,情報・技術などの資源を効果的,効率的に獲得する必要があると考え,平成19年度にすずかブランドと・き・め・き戦略を策定して,シティセールスに取り組んでおります。  本戦略においては,ネットワークづくりと鈴鹿ブランドの創造を本市のシティセールスの基本的な方針とし,特にネットワークづくりにおいては,人的ネットワークの形成のほか,積極的な情報発信などを方策として掲げ,市民の皆様を初めとして各分野で幅広く活動している本市の関係者の方々など,本市を愛する皆様方の御協力を仰ぎ,効率のよい手段を講じながら情報を発信していくとしております。  その具体的な取り組みとして,SUZUKAと・き・め・きファン倶楽部の運営やシティセールス特命大使の活用などに取り組んでおりますが,特に,議員御質問のSUZUKAと・き・め・きファン倶楽部については,本市を応援していただける方々に自由に情報発信をいただき,本市の魅力向上につなげていくこととして取り組んでおりますが,発足から8年が経過し,社会環境も変化してきておりますので,今後は,近年の活動状況を検証し,人的ネットワークを通した効果的な情報発信ができるよう,そのあり方について検討していきたいと考えております。  次に,ふるさと納税「すずか応援寄附金」の情報発信についてでございますが,本市では,本年7月から納付環境の拡大や地域資源の活用を図るため,すずか応援寄附金の拡充を図ったところでございますが,その取り組みのPRについても鋭意取り組んでいるところでございます。  具体的には,本市の魅力とすずか応援寄附金を紹介するためプロモーションビデオを作成し,本市ホームページのほか,ふるさと納税申し込みサイトにも動画を掲載し,情報発信に努めております。また,本年7月末には,鈴鹿8時間耐久ロードレースと同時期に首都圏で開催されたパブリックビューイングにおいても,本市のプロモーション動画の放映等により,来場者の方々に対して,本市の魅力とともにすずか応援寄附金に関する情報発信を行っております。  なお,本市公式フェイスブックやツイッターにも同様に,すずか応援寄附金の拡充についての情報や動画を掲載しているところではございますが,SNSを活用したさらなる情報発信については,例えば,すずか応援寄附金の返礼品の紹介やイベントの情報など,継続的にきめ細やかな情報提供を行い,すずか応援寄附金への興味,理解が深まるよう,今後も効果的に取り組んでいきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 藤浪清司議員。             〔13番 藤浪清司君登壇〕 ○13番(藤浪清司君) ありがとうございました。特にツイッターに関しては,即時性があるということと同時に,情報がすぐ埋もれてしまうということがありますので,より知っていただきたい情報については,継続的に発信していただくことが必要だと思います。  SNSを効果的に活用することによって,シティセールスとしての効果,また,ふるさと納税など財源の確保にもつながることを期待いたします。  次に,SNSを活用した防災情報の発信について伺います。  まず,メルモニの活用ですが,防災情報の発信にメルモニは有効な手段の1つであります。メルモニあんしんメールで大雨洪水警報や有害鳥獣,不審者情報,特殊詐欺など,タイムリーな情報を受け取ることができます。しかし,メルモニの登録者数は約7,000人から伸びていないのが現状であります。メルモニの登録者数をふやすことで,情報発信ツールとしての可能性も,また利用価値も広がります。防災や防犯の情報をタイムリーに受け取る市民もふえることになります。  例えば,子育て応援メールなど,情報選択をふやすことで市民サービスも広がりますし,登録者数の増加も期待できます。広報すずかでのメルモニ登録の案内も,現状は年1回程度しかありません。さらに広報に努める必要があります。メルモニの登録状況,登録数をふやすための取り組みについて伺います。 ○議長(後藤光雄君) 政策経営部参事。 ○政策経営部参事(矢田 眞君) それでは,藤浪議員の御質問のSNSを活用した防災情報の発信についてのうち,メルモニの活用について答弁申し上げます。  メルモニシステムは,市民と行政をつなぐ新しいチャンネル,21世紀型の新しいアンケートシステムという2つの目標を掲げ,平成14年1月19日から運用しておりますが,登録者数において伸び悩んでいるのが現状でございます。  8月1日現在での登録者数は,災害メール配信を希望する方が7,048人,防犯メール配信希望者が5,862人,役立ちメール配信希望者が4,500人,モニマガ配信希望者は1,714人となっており,災害メール配信を希望する方が圧倒的に多く,災害時に発信している緊急情報を有益と捉えていただいているものと考えております。この災害メールにおいては,地震,台風,大雨などの防災気象情報を気象情報提供会社と連携し,即時提供しており,また,避難勧告・指示などの緊急情報等や台風の接近により開設した避難所情報等も適宜配信しております。  今後,さらに一人でも多くの方にこの情報を入手していただくためには,メルモニシステムに登録していただくことが前提でございますので,この登録者数をふやすためには,現在,広報すずか等で案内をしておりますが,今後は掲載回数をふやしたり,QRコードで登録しやすくしたりするなど,さらに周知,PRを行ってまいりたいと考えております。  このほか,今ある配信カテゴリーに,例えば,子育てに関する情報等を加えることで,新たな登録者の獲得につながることも考えられますので,今後,担当課とも協議の上,研究,検討していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 藤浪清司議員。             〔13番 藤浪清司君登壇〕 ○13番(藤浪清司君) ありがとうございます。メルモニの登録数をふやすために,さらなる広報に努めること,また,子育て応援メールなど情報選択をふやすこと,このことがまた,登録者数をふやしていくことにつながるものと期待いたします。ぜひ進めていっていただきたいと思います。  SNSの特徴として,速報性とともに地域性,双方向性などがあり,防災への活用が期待されております。さまざまな防災アプリも開発され,自治体でも活用するところがふえています。本市のSNSを活用した防災情報,防災情報アプリ活用の現状と今後の取り組みについて伺います。 ○議長(後藤光雄君) 危機管理部長。 ○危機管理部長(冨田佳宏君) それでは,防災情報の発信,防災アプリの活用についての御質問に危機管理部から答弁申し上げます。  本市では,市民の皆さんがさまざまな情報伝達手段から,気象や災害情報を初め,避難勧告等の緊急情報を入手していただき,その情報を活用して,自分自身や家族の皆さんの安全を確保していただくよう情報伝達手段の整備を進めています。現在,提供しております情報伝達手段は,鈴鹿市のホームページの防災情報を初め,鈴鹿市政メールモニターのメルモニあんしんメールや緊急速報メール,ケーブルテレビのL字型画面による災害情報等の放送,FMラジオを活用したコミュニティ放送による地域情報の放送など,さまざまな方法を活用して情報伝達を行っております。また,屋外向けの情報伝達手段としては,市内93カ所に防災スピーカーを,また,25カ所にモーターサイレンを設置して緊急災害情報を提供しています。  議員御質問の市民と行政とで,また市民相互間で防災情報を共有するSNSの活用につきましては,平成26年度に気象情報の事業者と連携し,災害情報共有サイト「すずか減災プロジェクト」を導入したところでございます。このプロジェクトは,市民の皆さんがデジタルカメラや携帯電話などで撮影した身近な気象状況や被害状況などを鈴鹿市のホームページのウェブサイト上の地図にコメントを添えて投稿し,リアルタイムに反映される鈴鹿市内の状況を地図上で共有することで自助,共助を促進して,災害による被害の軽減を目指すことを目的としています。また,行政側の活用といたしましては,災害時における本市の災害対策本部の情報収集として,市民の皆さんから投稿,提供される情報を確認することで,大雨や浸水の発生地域の特定や被害状況の把握が可能となり,よりきめ細かな情報を入手することができるようになりました。  市民の皆さんからのすずか減災プロジェクトへの投稿件数は,平成27年度は約5,500件に上り,1日に平均して約15件の投稿がなされるまで普及が図れてまいりました。  今後も,すずか減災プロジェクトの認知度を高めるために,地域の防災研修会での説明や広報すずか等を通じて積極的に周知してまいりますので,御理解いただきますようお願いいたします。 ○議長(後藤光雄君) 藤浪清司議員。             〔13番 藤浪清司君登壇〕 ○13番(藤浪清司君) ありがとうございました。すずか減災プロジェクトは非常によい取り組みだと思いますけれども,ただ,まだ認知度がそれほど高くなくて,これはリアルタイムで地域を特定して見れるという,非常にいい情報が速やかにとれるという情報ですので,ぜひ,さらに市民の皆様に知っていただくよう,周知徹底をお願いしたいと思います。  次に,外国人向け防災情報の発信について伺います。  観光などで日本を訪れる外国人の多くが,情報を得る手段としてSNSを活用しております。日本語が堪能ではない外国人に対しての防災情報発信の取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(後藤光雄君) 危機管理部長。 ○危機管理部長(冨田佳宏君) それでは,外国人向け防災情報の発信について,危機管理部から答弁申し上げます。
     災害時の情報は,全ての市民の皆さんに正確かつ迅速に伝えられて,正しく理解されなければなりませんが,日本語が正確にわからない外国人の方々が十分な情報を得られないことから,さまざまな困難を余儀なくされる状況が危惧されます。  本市では,その対策として,三重県が作成している避難所情報伝達キット,いわゆる「つ・た・わ・るキット」を小学校等の基幹避難所に昨年度末から配備を進めております。この「つ・た・わ・るキット」は,英語,中国語,ポルトガル語,スペイン語の4カ国語に対応しており,さらにピクトグラムと呼ばれる絵文字で施設や設備をあらわした視覚記号を組み合わせて作成されています。これは,言語に制約されずに内容を視覚的に伝えることができ,外国人の皆さんにも容易に理解していただく内容になっています。これらを避難所内の総合案内やトイレなど必要な箇所へ掲示し,外国人の方々の不安の軽減につなげてまいります。  また,平常時から,外国人の方々が,災害時に自分が避難する場所や津波浸水予測区域などの防災関連情報について,自身が理解できる言語で入手できる多言語による防災マップも,外国人の皆さんへの重要な啓発方法の1つと考えております。  本市では,今後において,防災マップの改定を検討しており,改定後の防災マップについても,現在と同様に市のホームページにも掲載し,スマートフォンやパソコンからでもその情報が入手可能となるよう考えています。多言語による防災マップの作成に当たっては,さきに申しましたピクトグラム表示も含めて検討してまいりたいと考えておりますので,御理解いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(後藤光雄君) 藤浪清司議員。             〔13番 藤浪清司君登壇〕 ○13番(藤浪清司君) ありがとうございます。ぜひ外国の方にも防災関連情報,また避難所情報が的確に伝わるようピクトグラムの活用,また防災マップの多言語化を速やかに進めていただくようお願いをいたします。  続きまして,SNSを活用した市民サービスについて伺います。  SNSを活用した市民サービスが広がっており,子育て情報の発信に利用している自治体がふえております。例えば,東京都のせたがや子育て応援アプリは,多機能で子育てに関するあらゆる情報が網羅されているすぐれたものです。この中には,アプリを通じて提供されるサービスには,おむつがえ・授乳スペース,公園などの施設を検索できる施設マップ,子育て支援情報や申請手続などの情報を閲覧できる子育て支援ナビ,幼稚園・保育施設を条件に合わせて検索できる保育施設検索ナビ,登録した子供の生年月日や住所などに合わせた健診や予防接種のお知らせを通知するお知らせ配信機能などがあり,妊娠期から小学校就学前の子育て家庭を対象に支援情報を提供しております。  また,これ以外にも大阪府八尾市,神奈川県海老名市,埼玉県本庄市などでは,保護者と子供のニックネーム,生年月日,性別,メールアドレスのみを入力することで,予防接種のスケジュールを自動で作成し,メールで接種日を知らせる情報サービスや,健康診査などの日程や流行している感染症の情報などのほか,妊娠期・育児期に応じたアドバイス情報も配信しております。本名でなく,ニックネームで登録することで,個人情報を保護しております。  資料2を映してください。             〔資料をスクリーンに示す〕  本庄市の子育て応援モバイルサイトです。予防接種スケジュールの配信と,妊娠期と育児期の情報やアドバイスを発信するすくすくメールがあります。このような子育て応援アプリの導入や,メルモニを活用した子育てを応援する情報発信の取り組みについてお伺いいたします。               〔資料の提示を終了〕 ○議長(後藤光雄君) 健康福祉部次長。 ○健康福祉部次長(藤井康彰君) それでは,SNSを活用した市民サービスについてのうち,モバイルを活用した子育て情報の発信について答弁申し上げます。  まず,本市における子育て情報発信の現状につきましては,市のホームページや,平成27年3月に導入いたしました子育て応援サイト「きら鈴」,あるいは広報すずかや子育て情報冊子による情報発信のほかに,各種健康診査などの機会を捉えて個別に情報を提供しております。例えば,出産後の子育て期におきましては,主任児童委員の方に協力いただき実施しております乳児家庭全戸訪問の際に,地域での子育てサロンなどの情報提供を行うなど,地域とのつながりが希薄と言われる中で,直接会って話をすることで支援を必要とされる方を見きわめ,担当の保健師につないでいただくシステムとしており,地域で安心して子育てができるよう取り組んでいるところでございます。  さて,議員御質問の子育て応援モバイルサイトを活用したメールの配信や予防接種スケジュールの自己管理についてでございますが,本市の予防接種の実施方法につきましては,予防接種法に定められた定期予防接種につきましても,それぞれの医療機関で行う個別接種でございまして,その接種率は100%に近い状況でございます。  この要因としては,かかりつけの小児科医は,お子さんの個別状況に応じた予防接種スケジュールを管理しており,その予約につきましても,保護者とメールなどで連絡を密にしている結果であると考えられます。また,近年,1歳未満の乳児期の予防接種は同時接種が一般的となってきており,接種スケジュールが複雑になってきております。こういったことから,モバイルサイトで自己管理ができることは,接種忘れを防ぐ上におきまして便利な機能ではございますが,反面,お子さんの個別状況に応じた予防接種のスケジュール管理が十分に対応できない場合もございますので,導入に関しては,その効果を十分に見きわめる必要があると考えております。  一方,一般的な子育て情報の発信につきましては,近年の情報通信の急速な進歩・普及により発信方法も多様化しております。本市が導入しております子育て応援サイト「きら鈴」は,保育所や幼稚園,NPOなどの登録団体が自由に書き込むことができるもので,イベント情報のほか,育児にかかわる情報,施設の情報などを掲載しており,平成27年4月のアクセス件数は月5,000件程度でございましたが,現在では月8,000件程度まで増加をしております。  今後につきましては,より多くの方が利用していただけるように,子育て応援サイトの充実に取り組むとともに,メルモニを活用した子育て情報の発信や他市の取り組みなどを参考にしながら,より効果的な子育て情報の提供方法について検討してまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと存じます。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 藤浪清司議員。             〔13番 藤浪清司君登壇〕 ○13番(藤浪清司君) ありがとうございます。きら鈴は,いろんな情報が確かに詰まっております。またいろいろと市民の皆さんからの御意見等も聞いていただきながら,改善に努めていただくとともに,子育て応援アプリ,これはいろいろな先進事例もありますので,そちらのほうの研究をしていただく。子育て応援アプリがすぐれているのは,やはり自分で見たいときに見れるのと,あと管理を自分でできるということも大事かなと思います。あと,メルモニを活用した子育て情報の発信,これについてはすぐできることだと思いますので,ぜひ積極的に検討して進めていっていただきたいと思います。  次に,文化,スポーツ施設の予約施設について伺います。  本市では,スポーツ施設は予約状況が指定管理者のホームページに掲載されておりますが,実際に予約する場合には,電話で確認をして申請する方式となっております。  他市では,手軽に予約ができる予約情報システムを導入しております。  資料3を映してください。             〔資料をスクリーンに示す〕  これは,桑名市ホームページの公共施設予約システムです。あき状況の照会や,カレンダーから予約したい日時,期間が選択をできます。本市のスポーツ施設でも,このような予約情報システム導入を検討してはいかがでしょうか。  また,文化施設では予約状況の掲載もありませんが,まずはスポーツ施設と同様に,ホームページに──これはPDFでやっていますけれども──掲載すべきであります。これはすぐにできると思いますので,ぜひやっていただきたいと思います。  文化施設は,市民サービスの観点で指定管理への移行を行い,それと同時に予約情報システムを導入する,このことも検討していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。               〔資料の提示を終了〕 ○議長(後藤光雄君) 文化スポーツ部長。 ○文化スポーツ部長(古川 滋君) それでは,私からは文化,スポーツ施設の予約システムについての御質問に答弁を申し上げます。  本市のスポーツ施設の管理,運営につきましては,指定管理者制度を導入いたしております。平成26年度からは,その大部分を一元的に管理,運営しており,施設の利用に伴うさまざまな情報は,指定管理者におきまして利用者に発信しております。  施設の利用状況を把握する手段といたしましては,広報誌「広報すずか」のほか,指定管理者のホームページから利用したい施設にアクセスすることで,2カ月分のスポーツ施設カレンダーが閲覧できます。また,施設の予約申し込みを行う場合には,申請期間内に,運動施設使用許可申請書を指定管理者に提出していただくこととなってます。しかしながら,あき状況を確認する手段といたしましては,各施設へお問い合わせいただく以外に方法がございません。そこで,現在,公共施設予約システムの導入を検討しているところでございます。  予約システムとは,公共施設の予約状況をインターネットを活用して一元的に管理できるもので,利用者の方が自宅のパソコンやスマートフォンから手軽に施設のあき状況の確認や予約申し込みが可能となります。予約システムの導入により,利用者の利便性の向上や施設の稼働率アップにつながることから,近隣市でも導入をしているところがふえております。  本市におきましても,スポーツ施設に限らず,他の公共施設においても利用可能なインターネット予約システムの導入に向け,今後も利用者や団体のニーズ等を十分に考慮しながら検討していきたいと考えております。  また,市民会館,文化会館の文化施設におきましても,現在,あき状況を確認するには,各施設にお問い合わせいただかなければなりません。今後は,利用者の利便性の向上を図るためにも,施設の利用状況を確認できるよう,ホームページにおいて公開していきたいと考えております。  また,予約システムの導入につきましては,スポーツ施設の予約システムの汎用性を十分,調査,研究し,市民会館の耐震改修工事完了後に,指定管理者制度の導入も含めまして,検討していきたいと考えておりますので,よろしくお願いしたいと思います。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 藤浪清司議員。             〔13番 藤浪清司君登壇〕 ○13番(藤浪清司君) ありがとうございました。文化施設の予約状況のホームページの掲載,また,スポーツ施設を初め,公共施設の予約システム導入,進めていっていただけると理解をいたしました。スポーツ施設,文化施設だけでなく,そのほかの公共施設も広げていけると思いますので,その辺も含めた検討をお願いしたいと思います。  最後に,モバイルを活用した緊急通報についてお伺いいたします。  平成27年3月定例会で,聴覚・言語障害者対応緊急通報システムとして,事前に登録した携帯電話やスマートフォンから,簡単なボタン操作で緊急通報ができるWeb119というシステムの導入について質問をいたしました。この緊急通報システムは,スマホなどから操作ガイドに沿った簡単な操作で,自宅だけでなく,外出先からの緊急通報が可能であり,聴覚や言語に障害がある方だけでなく,音声の聞き取りや発声が困難な方にも有効なシステムであります。当時の消防長からは,保健福祉部門と連携して,対象者等の意向把握なども行って,検討を進めたいとの答弁をいただきましたが,その後の検討状況についてお伺いいたします。 ○議長(後藤光雄君) 消防長。 ○消防長(中西貞徳君) 私からは,SNSを活用した火災,救急等,緊急対応についての御質問に答弁申し上げます。  平成27年3月定例会での一般質問において,藤浪議員からWeb119聴覚障害者用緊急通報システムの導入についての御質問をいただき,他市の導入状況等を確認しながら検討を進めていく旨の答弁をしたところでございます。  他市の導入につきましては,県内主たる消防本部の状況として,四日市市,桑名市,伊勢市の各消防本部が,本市と同様,メール及びファクス併用のシステムとなっております。また,ファクスだけの対応となっている消防本部も数本部ございました。  本市におきましては,昨年度,消防指令システムの更新時期となったことから,現状のメール及びファクス併用の聴覚障害者通報システムを直接登録者から119番ファクス送信ができ,指令卓での受信操作が容易にできるよう改善を図り,継続使用することといたしました。  なお,平成27年9月には,総務省消防庁が音声以外での通報,特に聴覚障害者,言語障害者について,いつでも,全国どこからでも通報できる技術を検討し,その手段を確立することを目的として119番通報の多様化検討委員会を立ち上げ,専門委員による検討が進められており,平成28年3月には,東京消防庁管内での位置情報に基づく実証実験の中間報告がなされたところでございます。  今後,国としては,平成28年度中に共通仕様書を策定し,最終報告として取りまとめ,平成29年度には全国各消防本部への周知期間と位置づけ,最短で平成30年度には,一部の消防本部での運用が開始されることを目標として進めているところでございます。加えて,日本に多く訪れる外国人の方々に対しましても対応ができないかをあわせて検討しているとも聞いております。現時点におきましては,現状のシステムを継続使用し,国の最終報告を踏まえまして,新たな音声以外の緊急通報システムの導入を図ることが得策と考え,今後も国の動向を注視していきたいと考えております。  市民の皆様からの119番通報をいち早く受信し,迅速かつ的確に対応することが消防の使命であり,関係部局とも連携してまいりたいと存じますので,御理解くださいますよう,よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 藤浪清司議員。             〔13番 藤浪清司君登壇〕 ○13番(藤浪清司君) ありがとうございました。私の質問の後に,国として総務省消防庁が,全国どこからでも聴覚,言語に障害のある方が利用できるシステムを検討しているということでお聞きしました。今後,国の取り組みの進捗状況に注視していただいて,聴覚,言語に障害がある方,また外国人にも対応できる緊急通報システム導入を進めていただきたいと思いますので,よろしくお願いをいたします。  SNSは,観光やイベント,特産品など市の魅力の発信,また,ふるさと納税など広く知ってほしい情報,防災減災のための情報発信,子育てなどの情報発信や緊急通報にも活用が広がっております。本市も,効果的な活用をさらに研究して,積極的な情報発信に努めることを期待いたしまして,私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(後藤光雄君) これにて,藤浪清司議員の質問を終了いたします。  この際,暫時休憩いたします。再開は13時といたします。           午 前 11 時 25 分 休 憩       ―――――――――――――――――――――――――           午 後  1 時 00 分 再 開 ○議長(後藤光雄君) 休憩前に引き続き,会議を開きます。  日程により議事を継続いたします。  中西大輔議員。             〔11番 中西大輔君登壇〕 ○11番(中西大輔君) 議席番号11番,鈴鹿の風,中西大輔です。本日は,午前中ちょっと荒れた天気になりまして,昨年も一般質問のときに,同様にちょっと時間がずれたことを思い出して,何か縁でもあるのかなと思っていたんですけれども,本日,テーマを1つに絞って質問させていただきますので,よろしくお願いいたします。  本題に入る前に,ちょっとだけ苦言というか,鈴鹿市の皆さんの一般質問の取り組み,いろいろお聞きしていて,やっぱり行動に移るまで,先進的なものだと3年ぐらい動きが遅いかなというふうな部分があるので,やっぱりそのあたりのところというのは,部長の皆さん,しっかり考えていただきたいところかなと思います。  それでは,今回は中小企業と起業支援についてをテーマに,エコノミックガーデニングをという考えを産業政策のベースにしながら,支援体制について,起業を支援するふるさと投資についてという流れでお聞きしていきたいと思います。  話に入る前に,グローバル社会として,今まで空間的に拡大する中で世の中というのが広がってきました。経済もそのように広がってきたわけですけれども,今,膨らんできた状況というのが反転する時期に入っているのではないかというふうに私は考えております。果たして今後もこのように膨らみ続けることができるのかというふうに考えたときに,非常に疑問が起こるかなと。その動きというのが,例えば,イギリスのEUからの離脱にも関係しているのかもしれないし,今,アメリカの大統領選挙の中で,共和党,民主党それぞれTPP反対という形で話が出ておりますが,それらの動きの底流の中には,行き過ぎたグローバル経済に対する変化というものが見えているのではないかというふうに考えます。  その変化というのは,私たち身近な社会の持続可能性と世界とのつながりのバランスの中でどのようにしていくか,私たちが社会にどうかかわり,暮らしていくかという点が出ているのではないかなと思います。私自身は,成長という考え方を,量的な拡大から,やはり今は質の充実,向上というふうに重点を置いて社会をリサイズしていく,そのような転換点ではないかというふうに考えて思います。  このような中,鈴鹿市が持続可能な行政経営を行うには,当然のことですが,行財政改革で支出を抑制することや,政策の優先順位の精査ということが必要なものであることは間違いのないところです。ですが,やはり足腰の強い地域経済も必要であることは間違いのないところです。そのためにも,鈴鹿市は経済政策の軸を持つべきだというふうに私は考えます。  そこで,経済活性化と聞くと,今,どうしても輸出であるとか,そちらのほうに目が向きがちなんですけれども,実際のところは,いろんな企業さんというのは海外に生産拠点を移すということもあったりして,一概に輸出という切り口ではかれない部分があるのではないでしょうか。  また,もう1つの論点で人口減少ということがありますが,人口が減少していくといっても,急激に突然1億人を割るということではなくて,その坂道の下り方はいろいろあっても,やはり1億人程度のマーケットであるということは間違いのないことではないでしょうか。それなりに購買のあるマーケットが日本にはあるというふうに考えるべきです。  とすれば,今,鈴鹿市が着目すべきは,国内市場に目を向けて,中小企業の経済活動や多様な起業を支援していくことでしょう。それは,経済発展のプロセスに地域の人たちが積極的に参加し,生産面だけでなくて,社会的側面や文化的側面も発展させようとする取り組みである内発的発展だというふうに考えますし,あわせて地域内の連携を強くしていくことだというふうに考えます。  資料1,映写してください。             〔資料をスクリーンに示す〕  こちらの資料,2010年の経済産業省「日本の産業をめぐる現状と課題」からの引用です。資料全体の結論は別に置いといて,ここではドメスティック企業というふうに書かれているんですけれども,ドメスティック企業の付加価値を高めることが鍵だと書いてあります。このドメスティック企業は何かというと,ここでは中小企業のことになっております。この点,押さえていきたいと思います。  それでは,資料2の映写をお願いします。             〔資料をスクリーンに示す〕  その視点で,現在,経済産業省から提供されている経済分析システム,通称リーサスを活用して,津市,四日市市,松阪市,桑名市と鈴鹿市の事業所数を比較すると,2014年のデータですが,鈴鹿市の事業所数が約6,900に対して,津市は約1万1,400,四日市市は約1万3,600,松阪市は約8,100,桑名市は約6,100となっております。これを総人口で割り戻していくと,人口1人当たりの事業所数というのは,鈴鹿市は5市の中で5番目ということになってきます。  資料3,映写してください。             〔資料をスクリーンに示す〕  これを踏まえながら,この資料のほうでは,平成16年から平成26年までの各自治体の決算カードから法人市民税分を抜き出してグラフ化したものです。リーマン・ショック以降に注目していただくと,鈴鹿市は津市や四日市市よりも桑名市,松阪市に近い状況だとわかります。  ちなみに,四日市市は,平成26年の段階で法人市民税が1人当たり1万8,580円,津市が1万3,646円,鈴鹿市が1万153円,桑名市が9,803円,松阪市が8,953円というふうになっております。               〔資料の提示を終了〕  これらのことから,鈴鹿市には足腰の強い地域経済が必要だということははっきりしております。ですから,鈴鹿市は,事業所数をふやすことや事業所当たりの売り上げや雇用人数をふやすことを考えていくべきです。地域の力を上げていくことが必要だということですね。それには,やはり企業誘致ばかりではなく,今市内にある中小企業を育成したり,なりわいとして起業がふえるための政策をとっていく必要があるというふうに考えます。そのための軸となる経済政策の考えを持つべきです。  資料4,映写してください。             〔資料をスクリーンに示す〕  その軸となる考えですが,ここでは拓殖大学の山本尚史教授が提唱され,藤枝市や鳴門市などで取り組まれているエコノミックガーデニングだと私は考えます。今回は,先生の著書を参考に,引用もさせていただきながら話のほうを展開しております。  私も実際,山本先生と少し,いろいろお話をさせていただいたこともあって,やはりこの考え方というのは,これから必要じゃないかなということを感じさせていただきました。  このエコノミックガーデニングというのは何ぞやというふうなところで,例えて表現すると,鈴鹿市の地域経済を畑または庭と考えたとき,そこでの収量を上げたり,魅力的な庭とするにはどうするべきなのか。やはり水や肥料,草取りや耕すなどの手間が必要でしょう。それらの手間,つまり関係する政策が鈴鹿市はどのようなものかということを考えていくということですね。  ちなみに,この「エコノミックガーデニング」という本から引用させていただくと,肥料は,地元企業に必要なサポートを変動に合わせて適切かつ迅速に行うこと,肥料やりのことなんですけども,草取りは,地元企業が生産性を向上させ,効率性を追求できるようにサービスを提供すること,天候変化への用心として,単一企業に大きく依存するのではなく,多様な産業や企業を育成することとされています。  資料5,映写してください。             〔資料をスクリーンに示す〕  これは,もうさらっといきますが,エコノミックガーデニングのためには,ですから,今,方向性の1つとしては行政情報のオープンデータ化であるとか,オープンガバメントの推進,リーサスの活用,各種データベースの利用,行政GISシステムの活用などが考えられ,それらをもとに情報収集と分析を行って,その結果を提供していく,また時流を捉えたアドバイスを行える体制を鈴鹿市はつくるべきだというふうに考えます。
     そこで,鈴鹿市はエコノミックガーデニングの考えを今後の産業政策の中に取り入れられるか,その点をお聞きしたいと思います。               〔資料の提示を終了〕 ○議長(後藤光雄君) 産業振興部長。            〔産業振興部長 内藤俊樹君登壇〕 ○産業振興部長(内藤俊樹君) 中西議員からの中小企業と起業支援についてのうち,エコノミックガーデニングについて答弁申し上げます。  エコノミックガーデニングとは,地域経済を庭に見立て,また,地元の中小企業をその庭にある植物に見立て,地域の中小企業を育てるために,土壌づくりや種まき,水やりなどの環境整備を継続的に進める考え方でございます。具体的には,行政や商工会議所,銀行など,産・学・官・住民・金融機関が連携しながら,地元の中小企業が活動しやすい環境をつくり,中小企業の情報発信への協力,事業継続への支援,中小企業と金融機関の連携など,企業の成長を促す施策を展開するというものです。この政策は,1990年代にアメリカ,コロラド州のリトルトン市が地域の中小企業支援のために取り組んだもので,15年間で,雇用が約2倍,市税収入が約3倍に増加したとの報告が2006年度版のアメリカ中小企業白書で紹介されています。  さて,本市における経済情勢は,現在,リーマン・ショックによる景気の落ち込みから脱却し,緩やかな回復基調となっておりますが,国が実施しております平成24年の経済センサス活動調査及び平成26年の経済センサス基礎調査によりますと,市内の会社数と個人事業所数を合算した企業数が,平成24年では4,823社であったのに対し,平成26年には4,520社に減少しておりますので,雇用の確保という観点から考えますと,現在,好調に推移しております雇用状況は,求人企業の減少により雇用の先細りも考えられ,地域経済の見通しは決して明るいものではありません。  このような現状を踏まえ,地域経済が持続的に発展していくためには,ものづくり産業を中心に,農業,商業,観光など産業全般の活性化が必要と考えております。そのために,本市では,産業集積の基盤整備と企業誘致の推進を中心に取り組んでいるところでございますが,一方で,中小企業の経営基盤強化にも取り組んでおり,それには雇用を生み出す源泉であり,地域経済を下支えする中小企業の振興が重要となってきます。  その中小企業の振興施策として,エコノミックガーデニングの考えを取り入れることができないかという議員の御質問でございますが,現在のところ,静岡県藤枝市や徳島県鳴門市など少数の自治体がエコノミックガーデニングに取り組み始めた状況であり,リトルトン市の事例にもあるように,どのような効果があるのか,長期的な視点で捉える必要があります。また,リトルトン市の事例は,現在,本市の置かれている状況と時代背景や産業構造など参考にできない点も多く,日本での実施に当たっては,日本独自の企業風土や地域の産業特性を考慮した実施方法が必要ではないかと考えております。  既に施策として取り入れている鳴門市を例にとりますと,鳴門市では,ビジネス拠点のようなハード面を整備する前に,まず,企業訪問をして市内中小企業の状況把握やネットワークづくりなどのソフト面の充実を図る形で土台づくりに取り組んでおり,また地域の関係機関で構成する中小企業支援ネットワーク会議を構築して,中小企業支援ネットワークづくりに取り組んでおります。  本市と鳴門市との違いは,本市の産業構造がものづくり産業を基盤としていることから,ものづくり産業を中心とした各産業分野に対する個々の支援体制をとっており,鳴門市のように,各産業を1つの拠点で支援していく体制ではないという点です。また,中小企業支援ネットワークにつきましては,本市では,SUZUKA産学官交流会を中心に産学官で連携した取り組みがなされており,鳴門市では,この枠組みにプラスして,住民,金融機関とも連携したネットワークづくりが行われている点でございます。  このように,本市が取り組んでおります中小企業支援に係る施策とは違いがございますが,エコノミックガーデニングという考え方に基づく施策がどのような効果を生み出すのか,鳴門市や藤枝市など,エコノミックガーデニングに取り組んでおります自治体の動向を注視しながら,中小企業振興に向け,リーサスなど各種データを活用いたしまして効果的な施策の立案に努めてまいりますので,御理解賜りますよう,よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 中西大輔議員。             〔11番 中西大輔君登壇〕 ○11番(中西大輔君) 答弁のほう,いろいろ説明いただきましたが,やはり中小企業の振興という部分は非常に大切だと思うんですけど,やっぱりなりわいを起こしていくという部分ですね,ここのところにもっと目を向けていただくようにしていただくべきかなと。また,冒頭の説明の中で産・学・官・住民・金融機関というふうにありましたが,官の部分にぜひ議会というものを入れていっていただくように考えていただきたいなというふうに思います。  また,この「エコノミックガーデニング」,私も読んでいるんですけど,ずっと言葉だけ読んでもわからないので,できれば山本教授を招いて,行政職員さんを中心にした勉強会を公開で行っていただいたらどうかというふうに思うんですけれども,その点はいかがでしょうか。 ○議長(後藤光雄君) 産業振興部長。 ○産業振興部長(内藤俊樹君) それでは,再度の御質問,中小企業の支援ということだけではなく,起業というところにもっと目を向けるべきではないかという御質問ですが,当然,本市といたしましても中小企業支援にとどまらず,昨年度から市独自の施策といたしまして創業支援,起業支援をさせていただいておりまして,成果として,今年度新しく創業される方も生まれてきております。今後とも,起業支援というところ,非常に重要だと思っておりますので,力を入れていきたいと思っております。  もう一方,産・学・官・住民・金融機関という考え方の中で,官の中に議会が入っていないのではないかということでございますが,本市といたしまして,官の中には当然,議会も入っているという考え方でございますので,よろしくお願いいたします。  御紹介いただきました山本教授のお話を聞くべきではないかというところでございますが,時期を見て,山本教授に一度お話を承りに出向きたいと思っておりますので,御理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 中西大輔議員。             〔11番 中西大輔君登壇〕 ○11番(中西大輔君) 今の答弁のほうで期待させていただきます。  それでは,ここから具体的に2点提案して,鈴鹿市の考え方をお聞きしたいと思います。方向性は,中小企業と起業を支援する拠点の設置と起業支援の充実という点になります。  まず,支援拠点について,ものづくり産業支援センターが今あって,非常に充実した活動をされていることは,私も現場でよくお話も聞かせていただきまして,そちらはわかっているところなんですけれども,この施設が持つ機能を再編,再構成する考えで,「スズビズ」というものを設置してはどうかということをお聞きしたいと思います。  では,「スズビズ」というものはどういうところから来たのかということで,資料6を映写してください。             〔資料をスクリーンに示す〕  今求められているのは,企業がいかに稼ぐかという部分であって,また,新規事業を行う人がどれだけふえるかということだと思います。その中には,当然,これからのビジネスの中にはソーシャルビジネスやコミュニティビジネスのような展開も今後どんどんふえると予想されますし,また,ふえなければいけないのではないかなと思います。それらの支援のためには,市民の皆さんが相談しやすい仕組みづくりが求められています。その先進的な形が現在各地に広がりつつある取り組み,富士市産業支援センター,通称「エフビズ」に始まる動きです。エフビズというのは,国の施策にあるよろず相談所のモデルになっています。  この資料のほうに映写させていただいているのですが,この資料にいくまえに,まずこの7月に,実は岐阜県関市で「セキビズ」というのが立ち上がりました。その立ち上がりフォーラムを聞きに行かせていただいて,同じ週に,愛知県岡崎市で行われている「オカビズ」のほうを視察させていただきました。  資料のほうで,一番右のほうででかく写っているのが私なんですけど,左端に写っているのは所長の秋元さんという方なんですけれども,取り組みや現状をお聞きしているところです。まさに今,ここでお話をさせていただいている状況がオカビズでの相談の場になっているわけなんですけれども,図書館の中にあるような形になっていますが,オカビズでは,1回1時間無料で相談事業をしているということです。実際,この写真に写っている視察の際にも,小さくて見えないんですけど,相談者の方々というのはたくさんいらっしゃって,子供さんを連れた女性の方も相談に訪れていることを見ていると,やはり,オカビズの事業というのが岡崎市の中で広がっているということを実感させていただきました。  ですから,鈴鹿市としては,やはり富士市や岡崎市の動きを捉えて,できれば連携しながら,ビジネス支援拠点としての「スズビズ」を設置すべきではないかというふうに考えますが,見解のほうをお聞きしたいと思います。               〔資料の提示を終了〕 ○議長(後藤光雄君) 産業振興部参事。 ○産業振興部参事(望月広志君) 私からは,中小企業と起業支援についての「スズビズ」設置について答弁申し上げます。  ビズとは,ビジネスの略称で,近年,静岡県富士市における富士市産業支援センター「エフビズ」を皮切りとして,全国各地に設立が続く産業支援拠点の名称として用いられております。  現在,本市の中小製造企業の産業支援の1つといたしましては,鈴鹿市ものづくり産業支援センターを拠点として,企業の課題解決に向けてさまざまな支援策を実施いたしております。本センターの設置の経緯につきましては,地域産業の基盤である中小製造業の技術力や経営力の向上を図り,企業視点に立った相談窓口の設置という観点に立ち,企業からの相談を待つのではなく,こちらから企業に出向いて現場の声を直接聞き,課題の解決を図るという意味を込めて,平成18年4月にものづくり動く支援室を発足し,さらに維持発展させまして,平成22年10月に鈴鹿市ものづくり産業支援センターを設置いたしました。  本センターでは,平成28年8月末現在,38名の企業OBの方々を専門アドバイザーとして委嘱し,市内中小製造企業が抱える技術的や経営上の課題解決,ものづくり人材育成,企業間でのマッチングの仲立ち,他の連携機関への橋渡しなど,企業OBの知識や経験を活用したさまざまな企業支援を行っております。また,本センターの窓口だけではなく,専門アドバイザーが直接企業を訪問し,現場を拝見させていただいた上での課題の聞き取り,各種講演会やセミナー,補助金の情報提供など,フットワークを生かした巡回訪問活動も行っており,平成27年度には295社,773件の企業訪問を行っております。また,中小製造企業が抱える技術的や経営上の課題解決に向けて,企業から支援申請がある場合に専門アドバイザーを派遣する現場支援の件数は,平成27年度は124件であり,課題解決に際して,多くの企業の方に本センターを御活用いただいております。  一方,本センターでは対応が困難な相談,例えば,資金調達や創業支援等につきましては,鈴鹿商工会議所,金融機関,また高度な技術や試験研究等につきましては,鈴鹿工業高等専門学校,公益財団法人三重県産業支援センター,三重県工業研究所などを紹介させていただくなど,他の連携機関と密接に連携することで,企業の課題の解決を図っております。  議員御指摘のとおり,前述の富士市産業支援センター「エフビズ」を初めとして,愛知県岡崎市の「オカビズ」といった産業支援拠点の設立が続いており,先日も岐阜県関市の「セキビズ」が設立されたことにより,関市ビジネスサポートセンター開設記念シンポジウムを聴講し,現地を視察してまいりました。  こういった産業支援拠点は,事業者の相談機会の充実と支援機能の強化を図ることを目的として設置されております。中でも,岡崎市のオカビズにおきましては,中小企業の経営診断の専門家や金融機関,デザインや情報技術の専門家などが無料で相談を受け,課題の解決に向けたアドバイスを行っております。オカビズは図書館の交流プラザを拠点として活動しており,立ち寄りやすい場所であり,気軽に相談ができることから,多くの相談者から高い評価を得ているとお聞きしております。  また,国におきましても,全国に設置する経営相談所として,中小企業,小規模事業者の売り上げ拡大,経営改善などの相談に対応する三重県よろず支援拠点が,前述の公益財団法人三重県産業支援センター内に,平成26年6月より開設され,地域の自治体や商工会議所,金融機関等の組織と連携した支援を行っております。こうした状況を踏まえて,本市の産業支援といたしましては,鈴鹿市ものづくり産業支援センターを拠点として,中小企業者の身近な相談窓口である鈴鹿商工会議所や三重県産業支援センター,三重県よろず支援拠点と連携を図ってまいります。  今後の企業支援のあり方につきましては,企業からの要望が多く,好評である技術的な支援や人材育成支援は,企業の現場に直接出向いて現場の声を聞き,課題の解決を図る手法での企業支援を図ってまいります。  一方,センターでは,現在のところ支援対応が難しい企業の販路拡大,情報発信,新商品・新サービスの開発,創業,資金調達等の企業支援につきましては,気軽に相談しやすい拠点である,いわゆるビズ形式の企業支援のメリットやデメリットについて調査研究してまいりたいと考えておりますので,御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(後藤光雄君) 中西大輔議員。             〔11番 中西大輔君登壇〕 ○11番(中西大輔君) 今,答弁いただいたわけですけれども,やはりそこの中で見えてこない部分というのが,農林水産業というのが鈴鹿市の産業の中で外せない部分で,そのあたりのところをどうビジネスとつなげていくのかという部分が,今の体制では見えないということが聞き取れたかと。もう1つは,やっぱり先ほどの事業所数がありましたが,その中というのは,やはり飲食店などの存在は大きいはずで,その部分も見えてこないので,やはり市内の産業連関,当然,1つの飲食店があれば,そこの内装をつくる会社もあるし,食品を納入する会社もあると。やっぱり1つできれば,そういうふうに産業が連関していく。その点を考えていただくべきかなというふうに思います。  また,よろず支援相談所のことを言っていただきましたが,そもそもよろず支援拠点事業がエフビズをモデルにしているということですので,やはり現地,岡崎市にしても,富士市にしてもそんなに遠いわけじゃないですから,やはり行っていただくべきじゃないかなと思います。  私も岡崎市に視察へ行かせていただいたときに対応いただいた職員さんが言っていたんですけども,ふだんは行政職員さんが対応していて,なかなかセンター長さんの話を聞くことができなくて,自分自身も非常に興味深かったですというふうな言葉もいただいたんですけれども,やはりそのような方々が持っている人的なネットワーク──これはオカビズの報告書なんですけど,ここのセミナーのところを見ていただくと,坪田信貴さん,「ビリギャル」の方であるとか,藻谷さんとか,いろいろこういうふうな人的なネットワークをつないでいくということも,非常に重要な,ビジネスにとっては大事なことかなと思いますので,やはり一番近い岡崎市の取り組み,行っていただいて,現地を見ていただくべきかなと思います。  それでは,ちょっと時間も詰まってきていますので,3つ目の観点のほうに移りたいと思いますが,やはり何か私でも,議員だけなんですけど,ここでやっぱり自分の生活を考えていくと,何か自分で仕事というか,事業を起こすというか,そういうことを考えていくという部分もどうしても意識していくわけですね。そうなってくると,資金調達をどうしようかと。事業を起こすに当たって,いきなり全額集められるわけじゃないので,資金調達をしながらやっていく方法は何だろうかというふうに考えるわけですけれども,その課題にどのような支援があるのかということを鈴鹿市は考えていくべきではないかということが論点になります。  現在,資金調達については,やはりインターネットを通した小口投資であるクラウドファンディングというのが外せない時代に入っているのは間違いのないところだと思います。このクラウドファンディング自体が2014年の金融商品取引法の改正で対象が拡大したことによって,現在,金銭的見返りを求めない寄附型と購入型,金銭的見返りを求める貸付型とファンド型,そして株式型というものが存在することになっております。  鈴鹿市としては,それらに加えて,金融機関と連携した小口投資というものを検討してよいのではないかと思います。  資料7,映写してください。             〔資料をスクリーンに示す〕  そこで,関係するものはないかなというふうに調べたところ,ことしの資料になってくるんですけれども,内閣府のほうで,ふるさと投資という制度が検討されていました。今ちょっと細かいところまで詰めていませんが,このふるさと投資というのは,地域活性化に資する取り組みを支えるさまざまな事業に対するクラウドファンディング等の手法を用いた小口投資とされており,自治体の効果的な取り組みとしてクラウドファンディングサイトの活用と窓口顧客に対しての販売が上げられています。さきに述べたオカビズでも,このクラウドファンディングの支援を行っているということでした。やっぱり一般の方がいきなりクラウドファンディングをやっても難しいので,ここのところをサポートするためにIT関係の方がいたりするということもおっしゃられていました。そういうことをやっていれば,逆にこのようなサイトからも連携の話が持ちかけられているということをお聞きしました。  小口投資ということを考えると,小規模のまちの再開発なども視野に入るかもしれないというふうに考えるところですが,鈴鹿市は,ふるさと投資に取り組み,補助金という形だけではなくて,起業に対してより広い支援を考えるべきではないかというふうに考えますが,見解をお聞きしたいと思います。               〔資料の提示を終了〕 ○議長(後藤光雄君) 産業振興部長。 ○産業振興部長(内藤俊樹君) それでは,ふるさと投資について答弁申し上げます。  ふるさと投資とは,中小企業や起業者が製品・サービスの開発もしくはアイデアの実現などの目的達成のために,インターネットを通じて不特定多数の人から資金の出資や協力を募るクラウドファンディングという手法,及び金融機関での預金,証券などに対する窓口顧客への対面販売により投資金額の少ない小口投資を呼びかけ,地域に根づいた事業,地域を元気にする事業を応援したいと考えている出資者から,事業資金を調達するというものでございます。  クラウドファンディングや対面販売による資金調達を前提としたふるさと投資については,地域に根差し,地域をよく知る行政や金融機関等との連携を重視しており,行政と金融機関が連携して,ふるさと投資の普及促進のための情報発信やサポート等を実施することにより,出資者にとってわかりやすく身近なものにしていくことが求められております。また,ふるさと投資により,各事業者が行います事業を通して地方と都市がつながることによって,潜在的な地域資源を掘り起こし,事業拡大,雇用の拡大,地方への移住といった効果が生まれ,特色ある地域経済が活性化するという好循環が期待されております。  中小企業及び起業者の支援にふるさと投資を活用してはどうかという議員の御提案でございますが,まず,現在の主な支援施策について簡単に御説明申し上げます。  現在,本市における中小企業に対する支援でございますが,鈴鹿商工会議所,日本政策金融公庫,三重県信用保証協会と連携いたしまして,創業支援事業「鈴鹿創造フロンティアサポート」を実施しております。これは,鈴鹿商工会議所が主催する創業塾を受講して,必要単位を取得した起業者に対して,本市が特定創業支援事業として証明書を発行することで,起業者が株式会社を設立する際の登記に係る登録免許税が半額に軽減され,また,創業関連保証の枠が1,000万円から1,500万円に拡充されるものでございます。  また,新製品の開発や販路拡大を目的に,地域資源を活用して起業を考える方については,毎年3月に募集しておりますメイド・インSUZUKA応援補助金の申請が可能となっております。そのほか,本市では,創業・起業者の掘り起こしや創業準備にかかる支援を目的に,昨年度より目指せ起業家応援事業を実施し,創業支援セミナーの開催や個別相談会の開催に取り組んでおります。  このように,さまざまな支援制度がある中で,中小企業及び起業者に対する融資については,融資実行に至るまでのハードルが高いため,インターネットを活用したクラウドファンディングという新たな資金調達方法が注目されております。クラウドファンディングや対面販売といった小口投資を活用したふるさと投資は,中小企業や起業者にとって資金調達の幅が広がり,事業活動や起業することが容易になるという点がございます。  本市といたしましては,ふるさと投資の普及に向けた周知,情報発信などでかかわっていくことにより,制度の認知度が上がるとは考えておりますが,投資というリスクも想定されるものであり,行政としてのかかわり方については,先進市の事例を参考に調査研究してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 中西大輔議員。             〔11番 中西大輔君登壇〕 ○11番(中西大輔君) 説明ありがとうございます。先進で言うと,多分,福井県鯖江市が多分,クラウドファンディングに取り組んでいるんじゃないかなというふうに思いますし,そのあたりのところはやっぱりしっかり取り組んでいっていただく部分かなというふうに思います。  それで,クラウドファンディングに関してなんですけれども,リスクというところは当然あるんですけども,私などでも,例えば,白子のあたりで市内産や県内産の材料にこだわった料理と県内の日本酒や地ビールなどをそろえた飲食店の開業を考えていますというのが,自治体を通したメニューとしてクラウドファンディングがあれば,それに購入型として少額でも投資をして,例えば,5%の割引がもらえるというんだったら,そういうことをやってみたいなと。大きなお金はできませんが,そういうふうなものがまちの中にできれば,まちが活性化するんだったら,それに投資したい,これが多分,これから求められてくるクラウドファンディングじゃないかなと思いますので,しっかり考えていただきたいなというふうに思います。  それと,もう1つ,やっぱり起業する部分で,今たくさんのメニューを言っていただいたんですけども,それをどうやって使っていくかというのは,なかなか一般の方にはわかりにくい。だからこそ入り口で整理してもらえるようなビズみたいな場所があると,よりわかりやすいのかなと。それで,必要であれば商工会議所のメニューを活用してもらう,必要であれば行政のメニューを活用してもらうというふうなことでやっていくことが鈴鹿市の起業をふやしていくことにつながるのかなというふうに思います。  まとめのほうの話に入っていくわけですけれども,地域の活性化,よく言われるように,よそ者,若者,ばか者の活力が重要というふうによく言われるわけですよね。何より今回,鈴鹿の風で,実は雲南市を地域自治のほうで視察させていただいたんですけれども,やっぱりそういう方々を受け入れる下地というのが非常に大事だなというのを実感させていただきました。  例えば,今回の質問で言えば,よそ者の部分はやはりビズの所長さんみたいな立場の人が,鈴鹿ということばかりではなくて,広く情報を集めて,よそ者の視点でアドバイスをしてもらえる。若者の部分は,何よりやっぱり行政のほうからまず率先して,若い職員さんが政策にかかわっていくようにする。突拍子もないようなことを言ったり,発想や行動をしたりする──これ,言葉は悪くなってしまいますが,ばか者と言われる人たちが動きやすい仕組みの整理や整備に取り組むことが鈴鹿市に必要だというふうに考えるわけです。  まとめのほうになってきますが,今までのところで,今回の質問をいろいろやりとりしていますが,末松市長の感想をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(後藤光雄君) 市長。 ○市長(末松則子君) それでは,中西議員の御質問に答弁を申し上げます。  中小企業支援と起業支援についてでございますが,本市が持続的に発展していくためにも,また地域経済の活性化,地域資源の活用というものは大変重要な政策であると考えております。  議員御提案の総合窓口であります「スズビズ」の設置など,エコノミックガーデニングに基づく考え方につきましては,中小企業支援の1つであると理解をしておりまして,その理念は大変大切であると考えております。  今後,先進地で取り組まれている施策の動向に注視してまいりたいと思っておりますので,またいろいろ御提案をいただければというふうに思いますし,そのように取り組んでまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(後藤光雄君) 中西大輔議員。             〔11番 中西大輔君登壇〕 ○11番(中西大輔君) ぜひ接点を持っていただいて,制度じゃなくて,やはりこれは人が動かしている部分が大きいと思いますので,人との接点──何度か言っておりますが,やっぱり実際に行っていただいて,その方と触れ合うことで,多分,そこにいた職員さんも変わることができるかもしれない。逆にお招きして話を聞くことで,職員の皆さんの中で1人でも2人でも違う感覚があるんだということが鈴鹿市政を変えていくことにつながっていくのではないかなと思いますし,ひいては中小企業の活性化,経済の活性化にもなると思います。  残りちょっとだけあるので,もしかしての部分なんですけれども,こういうことをやっていこうと思うと,やはり設置のための理由づけであったりとか,こういうものをなぜやっていくのかという理由づけのためには,条例というものが考えられるわけですね。私自身は,市民として条例づくりにかかわったのと,議員としても条例づくりにかかわったことがあって,必ずしも条例が必要とは思っていません。なぜかというと,今,2期以上の方々は,鈴鹿市の中小企業,地域内の産業をしっかりしようじゃないかという意思を皆さん,お持ちになられている。こういうふうなことをしっかり鈴鹿市の行政の皆さんに持っていただくことで,鈴鹿市の地域経済が活性化していくというふうに考えております。そういう意味で言えば,私は必ず必要とは思わないまでも,行政としてそのようなこと,エコノミックガーデニングの考え方も含めて,しっかり考えていくという部分の検討をしていただけるかどうか,お聞きしたいと思います。お願いします。 ○議長(後藤光雄君) 産業振興部長。 ○産業振興部長(内藤俊樹君) では,再度の御質問で,理念条例としての産業振興条例の制定の考え方というところでお答えさせていただきたいと思います。  振興条例につきましては,昨年の12月定例会において明石議員からも御質問いただいております。その後,先進で条例を制定いたしております18の自治体に対して調査をさせていただきました。その調査結果といたしましては,ほとんどの自治体がやっぱり理念条例というところにとどまっております。その効果ないし内容については,中小企業振興のための審議会の設置や条例に基づく基本計画の策定といったところでございまして,なかなか明確に結果というところがアンケート上では見えてきておりません。  中小企業の活性化のためには,当然ながら中小企業の創業支援というところは重要だと考えております。その考え方に基づいて,条例制定というところで,果たして理念条例だけでいいのかどうかも含めながら,既存の工業振興条例などの振興的な条例もございますので,その見直しで対応できるのかどうかも含めながら,今後,幅広く検討してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(後藤光雄君) 中西大輔議員。             〔11番 中西大輔君登壇〕 ○11番(中西大輔君) 今回の質問の本題としては,やはり「スズビズ」のような,実際に動く,実際に相談ができるというところを一日も早く検討していただきたい,実際に取り組んでいただきたい。3年待つんじゃなくて,今できることは動き出して,1年半,1年ぐらいでできるように頑張っていただきたいということですので,その部分は伝わったというふうに判断させていただいて,私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(後藤光雄君) これにて,中西大輔議員の質問を終了いたします。  この際,暫時休憩いたします。再開は13時55分といたします。           午 後  1 時 42 分 休 憩       ―――――――――――――――――――――――――           午 後  1 時 55 分 再 開 ○議長(後藤光雄君) 休憩前に引き続き,会議を開きます。  日程により議事を継続いたします。  水谷 進議員。
                〔28番 水谷 進君登壇〕 ○28番(水谷 進君) 議席ナンバー28番,リベラル鈴鹿の水谷 進でございます。  中西議員とは変わりまして,皆さん,リラックスして聞いていただいて結構ですので,よろしくお願いします。  先月,お盆前に熊本県へ会派で視察に行ってきまして,県庁で県職員から熊本県全体の熊本地震の話を聞きまして,その後,益城町へ行きまして,町職員さんから説明を聞きまして,まちを見ましたけども,まだまだたくさん倒壊しておりまして,本当に直下型地震というのはあれほど壊れるんだなというまちの様子を見てまいりました。体育館にも多くの方々がまだ避難されております。改めまして,今回被災されました皆様には心よりお見舞い申し上げますとともに,一刻も早く復旧復興をお祈り申し上げたいというふうに思っております。  そして,そのときに熊本城のほうにも行ってまいりました。かなり悲惨で,大変な状態になっておりますけども,それでも多くの市民の方が心配をして見に来ておられました。職員さんも,そのことについては大変感謝をしておりました。再建に25年かかるということで,私も85歳になりますので,次,見に行けたらいいかなと思っておるんですけども,果たしてどうかということで。  城の大きさは大小ありますけども,今回は神戸城の周辺についてということで質問をさせていただきます。  まず,神戸城の歴史のことについて,鈴鹿市として歴史的な価値をどのように認識されておるのかをお答えいただきたいというふうに思います。 ○議長(後藤光雄君) 文化スポーツ部長。           〔文化スポーツ部長 古川 滋君登壇〕 ○文化スポーツ部長(古川 滋君) それでは,私からは水谷議員の神戸城跡の歴史的価値の認識についての御質問に答弁を申し上げます。  神戸城は,伊勢平氏の流れをくむ神戸氏の居城として,もとは飯野寺家町に築かれました沢城から,天文年間,1550年前後でございますが,4代目神戸具盛のときに現在の神戸の地に移されたものと伝わっております。  7代目の友盛は,織田信長軍の北勢侵攻を受け,信長との和睦を結ぶため,信長の三男である11歳の信孝を養子に迎えました。その後,神戸家の当主となった信孝は,商売に関する税の減免を通して経済の活性化を図る楽市令を十日市に発したほか,宿場での荷の取り次ぎの制度を整えるなど,父信長の政策を模した領地経営に力を注ぎ,神戸は,伊勢街道の宿場として大いに栄えました。  天正8年(1580年)には,城郭を拡張するとともに安土城に似せた五層の天守閣を築き,北勢地方に威風を誇りました。しかし,天正10年(1582年),本能寺の変で信長が滅ぶと,その後継者争いに敗れた信孝は自害し,220年余り続いた神戸氏も滅びます。  神戸城の天守閣は,信孝没後の文禄4年(1595年),秀吉によって桑名城に移設され,この地にあることわずか15年,あとは石垣だけが残りました。  以降,神戸城は,城主があわただしく交代する中,徳川時代を迎え,享保17年(1732年)には,本多忠統が近江膳所より神戸藩へ移り,明治維新に至るまでの136年間,7代にわたって本多氏が藩主を務め,神戸城は,本多城とも呼ばれるようになりました。  忠統は,徳川吉宗に重用され,筆頭若年寄を務めるなど功績を上げたことにより,幕府から神戸城の大改修を許され,二重櫓や隅櫓,太鼓櫓や大手門を造営しました。なお,現在の太鼓櫓は,東玉垣町,蓮花寺の鐘楼として,大手門は四日市市西日野町,顕正寺の山門としてそれぞれ残されているほか,二重櫓に上げられていた鯱1基と,隅櫓の鯱1対については,ともに市役所1階ロビーにて展示をいたしております。  この忠統の大改修は,本丸を中心とし,二之丸,三之丸,西曲輪,南曲輪を信孝時代の城郭の構成を踏襲して配置したものとされておりますが,天守閣は築城せず,現在の神戸城の姿はこのときから引き継がれているものでございます。  このように,神戸城をめぐる城主の変遷は目まぐるしく,神戸信孝とともに,本多氏の居城としての歴史的な背景もうかがい知れることから,その価値は高く評価され,昭和12年12月14日には県の史跡にも指定されております。  現在,文化財課では,文化の薫る歴史街道活性化事業の一環として,神戸城下を含む旧伊勢街道のウオーキングマップづくりを進めており,周辺の文化財を含め,広く周知していきたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 水谷 進議員。             〔28番 水谷 進君登壇〕 ○28番(水谷 進君) 細かくありがとうございます。本多信孝は13歳で城主になられたということで,多分,そのときに伊勢上野城にはお江さんが3歳か4歳で,いとこ同士ですけども,おったということも言われております。  大手門は本当に今,西日野町の顕正寺のところに立派にありまして,神戸高校の今の正門あたりにあったということから,かなり大きなお城だったのかなというふうに思いますし,天守閣は桑名の九華公園に神戸櫓として,跡だけですけど残っておる。だから,昔からこの神戸と桑名の中からいくと,私の水谷というのもその辺から来とるのかなというのを思ったり,九華公園というのが「くはな」と読んで,そういうところから来ているんじゃないかというふうにも言われております。  そこで,文化財課では,国の補助金を活用して,市内にある神戸城跡を含めた国,県,市の指定文化財102点を鈴鹿市文化財ガイドとしてホームページ上で公開して,詳しく内容を紹介しています。どこにあるか,今わからんようになっていますけども。現在,住所や地図などをつけ加えるなど改定中とのことでありますけども,完成したら,ぜひとも市のホームページのトップページにボタンをつけていただきたいなというふうに思っております。  そこで,教育委員会としても,同時のこのホームページ上の文化財ガイドを子供たちにもわかりやすい言葉や文章に編集して,そして印刷をして,鈴鹿市の文化財ガイドとして冊子をつくり,「のびゆく鈴鹿市」のように,文化財などの学習時の副読本として利用し,学習を通して文化財により興味を持てるようにつなげていただきたいというふうに思いますけども,文化財課と連携して取り組みをしていただきたいと思いますけども,教育委員会の見解はいかがでしょうか。 ○議長(後藤光雄君) 教育長。 ○教育長(玉川登美男君) 続きまして,子供たちが鈴鹿市内の文化財に興味関心を持って調べられるようにするため,資料の作成及び配布をしていくことについての教育委員会としての見解について答弁申し上げます。  まず,小学校における社会科の学習内容についてでございますが,小学校学習指導要領社会に基づき,副読本「のびゆく鈴鹿市」を市内の第3学年及び第4学年児童に配布し,各小学校において活用を進めております。このことにより,子供たちは本市の文化財について学習し,自分たちも地域の伝統や文化を継承する一人であるという意識と,地域社会の一員としての自覚を持って成長を重ねております。また,第6学年の学習内容の1つ目として,我が国の歴史上の主な事象の記述がございまして,その内容の取り扱いにおきましては,地域の実態を生かし,歴史的事象に対する関心や理解を深める観点から自分たちの住む県や市が指定している重要文化財などを取り上げることも1つの方法であることなどが示されております。  平成9年1月に,当時の教育委員会事務局文化財保護課が各小中学校に配布しました資料冊子「鈴鹿市の文化財」には,神戸城を初めとした,市内における国,県,市の指定する文化財が合計78点掲載されております。この資料冊子を活用することで,社会科の学習活動で日本の歴史における身近な文化財とのかかわりについて知り,その存在価値について理解することにつなげております。そして,平成28年2月には,現在の文化財課が本市の文化振興及び文化財などに関する情報を発信する鈴鹿市文化財ガイドのウェブサイトを本市のホームページ内に立ち上げました。  教育委員会といたしましては小中学校での社会科や総合的な学習の時間において,さきに述べました資料や冊子,ICTを含めました学習教材や教具の活用を促進するとともに,議員御提案の児童生徒一人一人に配布できるような教材のあり方について,関係各課と連携をとりながら方向性を探ってまいりたいと考えますので,御理解くださいますよう,よろしくお願いします。 ○議長(後藤光雄君) 水谷 進議員。             〔28番 水谷 進君登壇〕 ○28番(水谷 進君) わかりました。「鈴鹿市の文化財」という本は,各校1冊,先生が見ておるだけということなもので,また考えていただきたいなというふうに思っております。  それでは,次に景観計画の位置づけについてを質問させていただきます。  神戸城は,先ほど説明がありましたように,大変歴史的な価値や物語もあって,後世に伝えていくために学校を通していろいろとお願いをしてきたところでありますけども,行政として,神戸城跡を生かしたまちづくりをどのように考えているのでしょうか。現在,景観計画の改定作業を進めていますが,その内容も踏まえて,神戸城跡の位置づけについてお尋ねをいたします。 ○議長(後藤光雄君) 都市整備部長。 ○都市整備部長(松岡正朋君) それでは,私からは神戸城跡とその周辺についてのうち,景観計画での位置づけについての御質問に答弁申し上げます。  まず,鈴鹿市景観計画についてでございますが,鈴鹿らしい景観を実現するため,平成23年1月に景観法に基づく鈴鹿市景観計画,鈴鹿市景観づくり条例の運用を開始いたしました。その後5年が経過し,関連計画の改定,社会動向の変化,また景観法,屋外広告物法の運用上の課題が生じてきましたことから,現行の鈴鹿市景観計画の理念及び景観づくりの目標を踏襲しつつ,当該課題等の整合,解決を図るため,現在,鈴鹿市景観計画の改定作業を進めているところでございます。  改定作業中の鈴鹿市景観計画におきましても,本市の景観特性をもとに,景観類型を市の特性により面的に区分するとともに,個性を彩る景観軸,景観拠点を抽出しています。市の特性による面的区分といたしまして,自然的景観特性,都市的景観特性から市域を「鈴鹿山脈及び山麓」,「丘陵地」など7類型に区分しています。また,市の個性を彩る景観軸として,「河川」,「海岸」などの3類型を抽出し,さらに市の個性を彩る景観拠点として,「歴史的・文化的景観資源」,「眺望景観」などの5類型を抽出し,景観類型として設定しております。  その中で,神戸城跡や東海道・伊勢街道沿いの宿場町を中心に残るまちなみ,市内各所に残された史跡,文化財などは歴史的・文化的景観資源に位置づけています。歴史的・文化的景観資源の景観形成方針としては,旧街道沿いに残るまちなみや各地域に分布する史跡などは,その地域特有の個性を代表する景観資源として保全するとともに,それらを尊重した景観づくりを進めるという景観形成の目標を設定しております。  このことを具現化するため,歴史的・文化的景観資源となる文化財や歴史的な建築物などの保全に努めるとともに,古くからのまちなみや文化財などの周辺の建築物などは,その歴史的・文化的景観との調和に配慮したデザインへの誘導を図るという方針を掲げております。  神戸城跡につきましては,歴史的・文化的景観資源の中で,景観上,特に重要と考えられます代表的な景観要素として,今回の改定作業において新たに位置づけをしております。その景観形成方針としては,神戸城跡とその周辺の寺社の保全活用を図りながら,地域の歴史を追想する景観づくりを進めるという景観形成の目標を設定し,このことを具現化するため,周辺住民等との協働による景観形成活動を通じて,神戸公園を桜の名所として魅力を高めていく。神戸城跡の保存を図るとともに,その周辺の歴史的建造物などの保全活用を促すことにより,神戸の歴史を感じられるような景観の演出に努めるという2つの方針を掲げております。これらの方針に沿って景観づくりを進めていきたいと考えていますので,御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(後藤光雄君) 水谷 進議員。             〔28番 水谷 進君登壇〕 ○28番(水谷 進君) 改定作業中の景観計画において,新たに代表的な景観要素として神戸城跡が位置づけられ,その景観形成方針として,神戸城跡とその周辺の寺社の保全活用を図りながら,地域の歴史を追想する景観づくりを進めていくことで,新しく出ておるこの中にも書かれておるわけですけども,景観形成の目標を設定していくという旨,今も説明をお聞きしましたけども,それを踏まえて,神戸城跡とその周辺について,今後どのような景観の施策を行っていくのかということをお尋ねいたします。 ○議長(後藤光雄君) 都市整備部次長。 ○都市整備部次長(小河謙一君) それでは,議員御質問の神戸城跡とその周辺について,今後どのような景観の施策を行っていくのかという再度の御質問に答弁申し上げます。  改定作業中の鈴鹿市景観計画におきまして,地域の身近な景観資源を地域の方々に知っていただき,保全活用を図るため,登録・認定地域景観資産制度を新たに設けています。  神戸城跡の景観形成の目標を実現するため,先ほど申し上げました神戸城跡周辺の歴史的建造物等の保全活用を促すことにより,神戸の歴史を感じられるような景観の演出に努めるため,この登録・認定地域景観資産制度を活用し,地域の方々に御協力をいただきながら,神戸城跡周辺の歴史的建造物や樹姿のすぐれた樹木をまずは登録地域景観資産として登録をさせていただきたいと考えています。このことによって,神戸城跡周辺の景観資源の見える化を図ってまいりたいと考えています。  その中で景観意識の醸成が図られ,地区住民の方々の機運が高まれば,地区住民参加による神戸城跡周辺地区の景観資源マップの作成や,地区住民主体による地区別景観づくり計画策定の支援を図り,その計画がまとまれば,地区別景観づくり計画を指定していくことになります。そして,その計画に沿って,地区住民の皆様とともに,周辺の寺社の保全活用や歴史的町並みと調和した建築物の景観誘導を図ることによって,神戸城跡を代表とする神戸の歴史を追想する景観づくりを進めていきたいと考えていますので,御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(後藤光雄君) 水谷 進議員。             〔28番 水谷 進君登壇〕 ○28番(水谷 進君) わかりました。時間がありませんので,登録地域景観資産とか,登録・認定地域景観資産制度とか,こういったことが今後,重要なポイントになってくると思いますので,またこれは改めてお聞きをしたいなというふうに思っております。  それでは,次の環境整備についてでございますけども,これまで歴史的価値とか学習のこと,そしてこれから神戸城跡を中心としたまちづくりについてをお聞きしましたけども,それでは今,現実,神戸の城というのがどのような状態になっておるのかというのをちょっと見ていただきたいなと思いますので,資料をお願いいたします。             〔資料をスクリーンに示す〕  これは,一番正面側というんですか,そちらの石垣ですけども,結構,草がこの石垣の中に入ってきております。  次,お願いします。             〔資料をスクリーンに示す〕  これはお堀のところですけども,このお堀の石垣にしても,もうクモの巣まるけ,そして草まるけ,この道のほうから中のお堀が見えないぐらい,かなり荒れておる状態になっております。  次,お願いします。             〔資料をスクリーンに示す〕  これは天守の上というか,石垣の上ですけども,結構,こういうふうに火をつけて何かを燃やされている跡とか,かなり荒れておる状態であります。  その次,お願いします。             〔資料をスクリーンに示す〕  これは,この上ですけども,石垣の途中から伸びてきた木や草が上まで伸び切ってきておるというような状態であります。  次,お願いします。             〔資料をスクリーンに示す〕  これは,お城の周りを散策できるように通路がつくってあるんですけども,草が生え過ぎて入っていけない状態ですね。このような状態になっております。そして,この右側は,石垣が見えないほど草ぼうぼうで生え切ってしまっておると,このような状態になっております。               〔資料の提示を終了〕  鈴鹿市には,たくさんの公園があって,フラワーパークや桜の森など,相当力を入れておるようでありますけども,文化財として,神戸城を含めた神戸公園全体の維持管理について,どのような計画を立てて管理をしているのかをお尋ねをいたします。 ○議長(後藤光雄君) 都市整備部長。 ○都市整備部長(松岡正朋君) それでは,私から環境の整備についての御質問に答弁いたします。  神戸城跡を含む神戸公園は,昭和32年に都市計画決定され,昭和43年に近隣公園として2.47ヘクタールの面積で供用開始された,市民の皆様に親しまれる都市公園でございます。  議員御質問の神戸公園の維持管理の状況についてでございますが,年間管理業務といたしましては,草刈りや公園内清掃,トイレ清掃,花壇管理については,鈴鹿市シルバー人材センターに委託しており,また芝生の刈り込みや樹木の剪定,水景施設管理につきましては造園業者などに委託して計画的な維持管理に取り組んでいます。これらに要する維持管理費は,本年度およそ450万円でございます。また,このほかにも施設の修繕や地元からの要望によります軽微な整備につきましても,適宜対応して,適正な管理に努めているところでございます。  議員御指摘の鈴鹿フラワーパークや桜の森公園など,ほかの人気のある公園との維持管理費の比較についてでございますが,鈴鹿フラワーパークは総合公園に位置づけられる公園であり,その規模は9.90ヘクタール,神戸公園の約4倍の広さの公園で,年間の維持管理費はおよそ3,300万円でございます。また,桜の森公園は,地区公園に位置づけられる公園であり,その規模は7.35ヘクタール,神戸公園の約3倍の広さの公園であり,年間の維持管理費はおよそ1,300万円でございます。公園内の施設がそれぞれの公園により異なりますので,一概に比較はできませんが,参考までに,年間の維持管理費を公園の広さで換算いたしますと,鈴鹿フラワーパークは1平方メートル当たりおよそ330円,桜の森公園は1平方メートル当たりおよそ180円,神戸公園は1平方メートル当たりおよそ180円でございます。このことからも,神戸公園もほかの公園と同じように維持管理させていただいているものと考えております。  しかしながら,神戸公園につきまして,神戸城跡の部分,特に石垣の部分などについて,草木などの管理などが行き届いていないのではないかとの御指摘でございます。今後は,史跡所管の担当である文化財課とさらに連携調整を進め,引き続き,皆様に親しまれる公園となるよう,適正管理に努めていきたいと考えておりますので,御理解をいただきますようよろしくお願いいたします。 ○議長(後藤光雄君) 水谷 進議員。             〔28番 水谷 進君登壇〕 ○28番(水谷 進君) 今,金額を並べていただきましたけども,先ほどの写真のとおりでございますので,金額だけではないというふうに思います。  お城の西側のほうの公園については,まだまだ管理もできておるように思いますけども,やはり今,部長がおっしゃられるように,お城の側,こちらが行き届いていないんじゃないかと。地元の自治会長さんもいろいろと行政に相談やお願いもさせていただいておって,その都度,丁寧な対応をしていただいておるということも聞いておりますので,むちゃじゃないとは思うんですけども,それにしては,やはりお城のほうが余りにもひどいと。だから,市民からの苦情が来てからとか,散策ができなくなるほど伸びてから除草するのではなく,やはり先ほど言われますように,もう少し現場を見て,計画性を持って管理をきちっとしていっていただきたいなというふうに思っております。  神戸城跡のほうは文化財的なもので,どうも文化財課と余りお仲がよくないんじゃないかなというふうに思えて仕方ないんですけども,市長は,行政用語で直営というのを知っていますか。私も知らなかったんですけども,お城を見に行ったときに,職員さんが石垣に登って自分たちでぶちぶちと切っとるんです。で,危ないなということを言うとったら,予算がないから直営でやっとるんですわと言うて,自分たちが上がっとるわけです。だから,それは安全具もつけずに,下草やったらともかくとして,石垣なんかに登って,そういうことをさせるというのもどうかなというふうにも思っております。あんな上まで登って,途中まで切っておると,やっぱり根っこが残ってきますので,石垣も悪くするというふうに思っています。市長もあの写真を見て,何じゃこりゃというふうに思われておるということと思います。  そこで,文化財課のほうにもお聞きしたいんですけども,神戸城跡は所有は鈴鹿市ということですけども,文化財にも指定になっていて,やっぱり石垣のほうについては,文化財もきちっと責任を持って維持管理をしていかなければならない。石垣の間に太い木が育つまで放っておくこと自体に,やはり文化財課も責任は大きいというふうに思っております。せめて石垣の周りぐらいは,やはり文化財課が担当して維持管理をしていこうというぐらいのことはないのかなというふうに思いますし,もっと両課が緊密になって管理をしていかなければならんのじゃないかなというふうに思っておりますけども,見解はいかがでしょうか。 ○議長(後藤光雄君) 文化スポーツ部長。 ○文化スポーツ部長(古川 滋君) 再度の御質問に答弁申し上げます。  まず,市街地整備課と文化財課のほうの関係がというお話がございましたが,そういったことは一切ございませんので,非常に協調関係をもって,以前までも一緒に草刈りを行ったりもしておりますので,そこら辺だけはきちっと御理解のほうだけは賜りたいと思います。  指定文化財の日常的な管理につきましては,たとえ県の指定文化財でありましても,所有者が行うことになっております。ですから,土地の所有者は鈴鹿市ですので,どうしても日常管理は,公園を含めて鈴鹿市の財産になっておりますので,鈴鹿市として一体的に管理をさせていただいておるわけでございます。そういう意味合いからも,文化財を所管します文化財課といたしましても,今まで以上に市街地整備課と連携を図りながら,適正な管理に努めさせていただき,文化財の適正な保護を図ってまいりたいと考えておりますので,御理解のほうよろしくお願いいたしたいと思います。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 水谷 進議員。             〔28番 水谷 進君登壇〕 ○28番(水谷 進君) 十分協調してやっていただきたいなというふうに思っておりますので,よろしくお願いします。  市長も知ってみえるように,今,歴史とかお城ブームということが全国的にあって,どこのお城でも人がたくさん行っております。ポケモンGOだけではございませんので。リュックを背負った方々が神戸城跡にも訪れておりますし,以前,バスで伊勢街道へ来て,その帰りにお城へ寄っていくということもあったりとか,結構な方が来てみえます。そのような方のお一人のホームページを見ると,石垣の写真に,かなり草が生えたような写真をホームページにアップして──これ,神戸城です。それで,余り整備がなされとらんということを書かれておるわけですね。だから,そういう書き込みがあって,それが全国のそういうお城マニアの方々の目にとまるということは,大変恥ずかしいことだなというふうにも思いますので,その辺もやはり気をつけて,これからも管理をしていっていただきたいなというふうに思います。  所有者は鈴鹿市ですから,市街地整備課のほうがやるということで,文化財課は言っていますので,その辺,よろしくお願いします。  次に,四季の道の管理についてであります。  写真をお願いいたします。             〔資料をスクリーンに示す〕  これは四季の道の写真でありまして,この歩道は神戸公園から西側に約1.3キロメートルの歩行者専用道路で,愛称として「四季の道」と呼び,歩きながら四季折々の自然を楽しんで親しみ,散策でき,また自転車でも通行できるようになっております。これがそうですね。ここに水路が流れていますけども,これはたまたま雨が降ってたまっておるだけで,合いはかれています。ここのところですね。  また,途中には小川が流れるつくりや休憩のできるベンチなどもあり,多くの市民の皆様も朝,昼,そして夜間でも健康づくりのため,ウオーキングやジョギングを楽しむ方が多く見えます。  また,昭和63年7月には,当時の建設大臣より,やすらぎとうるおいのある歩道30選において,手づくり郷土賞も受賞しております。当時で言うと,これは越智大臣になるんでしょうかね。  そのようなすばらしい「四季の道」ではありますけども,利用されている方々から,途中,歩いていて怖さや圧迫感を感じる場所があるという話を聞きます。樹木の管理もされておりますけども,途中にある照明が切れたり,また大きな樹木の陰になって暗い場所が存在したり,また左右の低木が立派に成長し過ぎて,外から四季の道が見えないところもあり,防犯上にも問題があるように思います。
     ちょっと次の写真にいってもらえますか。             〔資料をスクリーンに示す〕  これが外の道ですけども,この四季の道の中が,全く,人が歩いていても見えないところがずっとあるわけですね。だから,かなり防犯上,危険じゃないかと。  次,お願いします。             〔資料をスクリーンに示す〕  これはその感じですけども,人が歩いているんですけども,低木と言われる木がこれほどまで成長してきておるもので,ずっと行っても,すごく圧迫感とか怖さを感じる,防犯上もよくないというふうに言われておるわけです。               〔資料の提示を終了〕  そこで,四季の道についてどのように認識をして,また管理をされているのでしょうか。特に,先に完成した箇所にいろいろと問題があるように思いますけども,いかがでしょうか。 ○議長(後藤光雄君) 土木部長。 ○土木部長(河村 寛君) それでは,議員御質問の四季の道の管理について答弁を申し上げます。  この道路は,神戸公園西南端より西条七丁目地内までの西条地区を東西にわたる歩行者用道路でございます。議員のほうからも紹介がありましたように,延長約1,330メートル,幅員約10メートルのこの歩道を愛称「四季の道」と呼び,自然と触れ合い楽しんで散策をしていただけるように管理をしております。  この道路には,四季折々の景色を彩る樹木が植えられ,人と人とが触れ合う,憩うことのできるベンチなども設けられております。また,三重県鈴鹿庁舎,文化会館,公園,その他行政機関をつなぐ道路でもあります。  それでは,本市が実施をしております四季の道の管理の概要について説明をいたします。まず,樹木の本数でございますが,クスノキなどの高木が約550本,ツバキなどの中木が約520本でございます。また,ヒラドツツジなどの低木の管理面積につきましては,約6,800平方メートルございます。これらは,市内の造園業者に委託をいたしまして,高木,中木は秋から冬にかけて,低木は6月ごろに年1回,剪定作業を行っております。また,日常管理であります清掃などにつきましては,シルバー人材センターに年間委託をしております。  この四季の道は,昭和の終わりから平成の初めにかけて事業実施されました西条土地区画整理事業と同時期に築造されました。古い部分では,昭和62年に供用開始されており,既に30年近く経過をしております。そのため,樹木も全般的に大きくなってきております。  ここで,議員御指摘の1つ目であります,樹木の枝による照明灯の照度低下についてでございますが,照明灯付近の樹木につきましては,今後,景観にも考慮しつつ,重点的剪定もしくは伐採等も行い,照度の確保に努めてまいります。  また,議員御指摘の2つ目であります,低木が大きく育ち,歩行者などが視認しづらく,不用心であるとのことについてでございますが,次回,低木の剪定作業の際には,交差点周辺の安全確保,視認性の確保や,歩行者が圧迫感を感じることのない安らげる空間の確保に配慮し,できる限り低く刈り込み,管理をしてまいりたいと思っております。  そのほかに,管理施設といたしまして,噴水やベンチ等さまざまな施設がございます。どの施設も老朽化が進んでおりますことから,道路パトロール等を随時行うとともに,利用者の方々のお声なども反映させ,適宜修繕を行っております。  今後,この四季の道を安全かつ快適に利用していただけますように,適切な維持管理に努めてまいりますので,御理解くださいますようよろしくお願いをいたします。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 水谷 進議員。             〔28番 水谷 進君登壇〕 ○28番(水谷 進君) 30年もたっておると,当然大きくなってきますし,景観にも配慮というのが必要になってくると思いますけども,一番はやっぱり安全安心というのを考えていただき,その中でこれからも利用できる,愛される四季の道を維持していっていただきたいなというふうに思っております。  そして,一番初めに写真で見ていただきました水路がずっと流れていなくて,水があるのは雨の降った後ぐらいしか見たことがないような気がして仕方がないんですけども,現在,どのような状態になって,今後どのような見通しがあるのかをお尋ねをいたします。 ○議長(後藤光雄君) 土木部長。 ○土木部長(河村 寛君) 再度の御質問に答弁を申し上げます。  せせらぎ施設の復旧対応についてでございますが,この施設は,御指摘のとおり,漏水を原因として,10年ほど前から停止をしております。  今後につきましては,建設当時と利用状況が異なってきておるというところもございますので,現在の利用状況に即した,せせらぎ施設の廃止をも含めまして,改築等あるいは修繕の検討を進めてまいることといたします。しかしながら,当面は現状のまま保全をしてまいりたいと考えておりますので,御理解くださいますようよろしくお願いをいたします。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 水谷 進議員。             〔28番 水谷 進君登壇〕 ○28番(水谷 進君) わかりました。漏水で10年以上前から使われていないということですけども,結構,お年寄りの人が走ったり歩いたりして,暗がりになったときに落ちることも考えられますので,埋めてしまうということも含めて,今後考えていっていただいてもいいのかなというふうに思いますので,また管理のほうよろしくお願いいたします。  今回は,神戸城の歴史を少し知っていただいて,そしてそういったお城の文化財を含めて,鈴鹿市の文化財を全て,やはり日本の文化財もそうやけども,まずは鈴鹿市の文化財を知ってほしいということで,子供たちに教えていくことはできないのか,伝えていけないのかというのを言わさせていただきました。  そして,そういうような流れの中で,神戸のお城を一つの中心として,神戸のまちづくりをしていくんだというような話を聞かさせていただきました中で,今の城の状態があんなような状態になっとるのはいかがなのものかということを話をさせていただいたわけでございますけども,やはりこれからもたくさんの方が訪れますし,またシティセールスや,いろんな方々も,鈴鹿市を訪れる方もみえます。その中で,やっぱり観光ポイントの1つとして,お城も十分使っていっていただきたいなというふうに思っております。  この神戸の城跡については,私だけではなくして,神戸の議員団,宮木議員も含めて,一緒になって取り組んでおるわけですけども,そういった中で,お城の跡の中に吉川治太夫さんという碑が立っとるんですけども,あれも誰の碑かわからないと。要するに,何の説明文章もないという話も言っておりました。よくよく見ると,大政翼賛会三重県支部によって建てられたとか,そういうふうに書いてありましたけども,そういったものも,もっと来た人にわかりやすいように立て看板もつくっておいていただきたいなという要望も聞いておるみたいです。それも含めて,これからもほかの公園に負けないように,神戸公園も文化財課と市街地整備課が一緒になって管理をしていっていただきたいというふうに思っておりますので,よろしくお願いをいたします。  以上で終わります。 ○議長(後藤光雄君) これにて,水谷 進議員の質問を終了いたします。  この際,暫時休憩いたします。再開は14時45分といたします。           午 後  2 時 35 分 休 憩       ―――――――――――――――――――――――――           午 後  2 時 45 分 再 開 ○議長(後藤光雄君) 休憩前に引き続き,会議を開きます。  日程により議事を継続いたします。  森田英治議員。             〔17番 森田英治君登壇〕 ○17番(森田英治君) 議席番号17番,リベラル鈴鹿の森田英治です。今回の質問は,公立中学校の部活動について質問をさせていただきます。  8月に発行されました雑誌の記事が非常に気になって,先生が忙し過ぎるということで,その中で,世界一長時間勤務というような記事がありまして,手にとってちょっと中身をいろいろ読んでおりました。苦情対応や集金,書類作成など多過ぎる校務が本業の教育指導を圧迫しているというふうな記事で,特にその中で,多くの時間を割いているのが課外活動,部活動の指導で,OECD加盟国の平均で2.1時間なのに対し,日本は3倍以上の7.7時間というふうなことが書かれていました。部活動の指導に時間が多くとられ,その後に本来の授業の準備をするとなれば,どれだけ時間があっても足りなくなると。  学力の向上を図るためには,授業の工夫や授業の準備にしっかりと時間をかける状況が最も必要なことであるというふうに考えます。先生が勤務される時間は限られています。部活度の指導を長時間行い,さらに授業準備もしっかりと行うということは,過度な労働につながるということではないでしょうか。  公立の中学校において,授業準備や工夫にかける時間と課外活動,部活動にかける時間の考え方について,教育委員会がもっと明確な指針を示す必要があるのではないでしょうか。現在,文部科学省は,休養日などのガイドラインを策定する方針のようですが,文部科学省は,部活動について,その位置づけや運用についてどのように考えているのか,お伺いいたします。 ○議長(後藤光雄君) 教育長。             〔教育長 玉川登美男君登壇〕 ○教育長(玉川登美男君) それでは,森田議員御質問の公立中学校の部活動についての文部科学省の考え方につきまして答弁申し上げます。  中学校学習指導要領第1章総則におきましては,中学校における部活動につきまして,生徒の自主的,自発的な参加によりスポーツや文化及び科学等に親しませ,学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵養等に資することを狙いとした教育課程外の活動であり,実施に当たっては部活動の趣旨を踏まえ,学校教育の一環として,教育課程との関連が図られるよう留意することと位置づけられております。  文部科学省では,平成25年5月に「運動部活動での指導のガイドライン」を策定し,その中で,運動部活動の意義を,体力を向上させるとともに,他者を尊重し,他者と協力する精神,公平さと規律を学ぶ態度や克己心を培い,実践的な思考力や判断力を育むなど,人格形成に大きな影響を及ぼすものであり,生涯にわたる健全な心と身体を培い,豊かな人間性を育む基礎となるものと示しております。また,各校の部活動を一層充実させることを狙いとして,運動部活動における指導の改善,充実のために必要となる,または考慮が望まれる基本的な事項,留意点を3つの視点から整理し,7つの具体的な指導改善のポイントを提示しております。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 森田英治議員。             〔17番 森田英治君登壇〕 ○17番(森田英治君) ありがとうございます。参加については,生徒の自主的,自発的であり,部活動の狙いとしては学習意欲の向上,責任感や連帯感を培うということですね。また,実施に当たっては,学校教育の一環として,教育課程との関連が図られるように留意すること,運動部活動の意義は体力を向上させるとともに,ほかの人を尊重し協力する精神や,公平さと規律,思考力や判断力を育むというふうなことだったと思います。  それと,運動部活動をするに当たって考慮が望まれる基本的な事項,留意点について,7つの具体的な指導改善ポイントを示しているというふうなことでしたので,そのポイントについてお伺いいたします。  また,適切で効果的な指導を行うことにより,運動部活動を一層充実させることを趣旨としているということでしたが,一層充実させるという言葉は,指導にかける時間をふやさなければいけないような印象を受けますが,適切で効果的な指導を行うという部分が重要であると理解していいのか,お伺いいたします。 ○議長(後藤光雄君) 教育長。 ○教育長(玉川登美男君) それでは,再度の御質問の「運動部活動での指導のガイドライン」に示された7つの改善のポイント及び部活動の充実の趣旨について説明申し上げます。  同ガイドラインでは,部活動指導の具体的な指導改善・充実に向けて,1,運動部活動での指導を行う際には,学校組織全体で運動部活動の目標,指導のあり方を考えること,2,各運動部で適切な指導体制を整えること,3,指導の目標や内容を明確にした指導計画を策定すること,4,生徒の意欲や自主的,自発的な活動を促すこと,5,生徒の肉体的,精神的な負荷を考慮し,厳しい指導と体罰等の許されない指導とを区別すること,6,最新の科学的な指導内容,方法を取り入れること,そして,7つ目に,継続的に指導者の資質能力の向上を図ることと提言されております。  これらの内容を踏まえまして,各地方公共団体,学校,指導者が運動部活動における具体的な指導のあり方,内容や方法につきまして検討,改善,研究を進めることで休養日なく練習したり,いたずらに長時間練習を行ったりするのではなく,1年間を試合期,充実期,休息期に分けて年間の指導計画を作成する,参加する大会や練習試合を精選する,より効率的な練習方法等を検討,導入するなど,適切で効果的な指導を行うことを趣旨としております。  なお,部活動に関する今後の方向性につきましては,本年6月に文部科学省が通知いたしました「学校現場における業務の適正化に向けて」の中で,教員の部活動における負担を軽減することを示しており,部活動の適正化に向けた具体的な取り組みといたしまして,毎年度実施しております「全国体力・運動能力,運動習慣等調査」を活用し,各中学校における休養日の設定状況の把握・改善の徹底を図ること,国による教員,生徒,保護者等を対象とした部活動に関する総合的な実態調査を実施すること,スポーツ医科学の観点を取り入れ,生徒の発達段階や学校生活への影響を考慮した練習時間の設定に関する調査研究を実施すること等がございます。そして,これらの実態調査及び調査研究を踏まえまして,「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を策定し,教員の勤務負担の軽減のみならず,生徒の多様な体験を充実させ,健全な成長を促す観点からも,休養日の設定の徹底を初めとする部活動の見直し,適正化を推進する方向性を打ち出しております。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 森田英治議員。             〔17番 森田英治君登壇〕 ○17番(森田英治君) わかりました。7つの指導改善のポイントの内容を踏まえ,休養日なく練習したり,長時間練習をするのではなく,効果的な指導を行うように具体的な指導方法を検討するということですね。また,部活動に関する総合的な実態調査を実施し,「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を策定し,休養日の設定の徹底を初め,適正化を推進する方向性を打ち出すということでしたので,期待いたします。  では,次に鈴鹿市の公立中学校の部活動の活動状況についてお伺いいたします。  先ほどの説明で,部活動への参加は自主的,自発的とありましたので,全員加入しなければならないわけではないというふうに理解いたしましたが,鈴鹿市の状況をお伺いいたします。  また,鈴鹿市の公立中学校における部活動の活動状況の実態,休養日の設定状況がどのようになっているのかお教えください。それと,遠征等に行かれている場合も多々あると思いますので,その状況,回数についてもお教えください。 ○議長(後藤光雄君) 教育委員会事務局参事。 ○教育委員会事務局参事(廣田隆延君) それでは,公立中学校の部活動の活動状況把握につきまして答弁申し上げます。  平成28年度体育実態調査によりますと,本市におきましては約92%の生徒が部活動に所属しており,内訳といたしまして,約69%が運動部に,約23%が文化部に所属しております。  次に,本市における部活動への加入規則につきましては,部活動における生徒の自主性,主体性,連帯感等の育成に係る教育的観点から,9校で原則,全員部活動加入制を採用しており,その中では,2・3年生は任意加入と定めている学校もございます。また,近年では,外部団体での活動に参加している生徒も増加しており,そのような生徒に対しましては,外部での活動を所属中学校における部活動とみなし,入部を免除している学校もございます。  部活動の指導に当たりましては,従来から各担当顧問を中心として,学校組織全体での目標や方針の作成,そして,運営を行ってまいりました。しかし,近年,ニュース等で取り上げられております部活動に関するさまざまな事案を,教育委員会事務局といたしましても重く受けとめており,本市におきましては,部活動のさらなる指導改善を趣旨とした鈴鹿市運動部活動指針を平成28年3月に作成し,本年4月の校園長会の場で周知を図り,各校における活動のあり方につきまして見直しを図っているところでございます。  本指針は,先ほど申し上げました,文部科学省作成の「運動部活動での指導のガイドライン」の趣旨を踏まえたものであり,生徒の心と体の発達を大切にする部活動指導となるよう,休養日の設定や練習時間につきましても,一例としての目安時間を示しております。また,生徒の自信や,やる気を引き出すためのコーチングスキルの手法につきましても紹介しており,学校現場で実際に活用できる内容となっております。  次に,実際の活動状況につきまして,平日の練習時間は1時間から3時間程度となっております。このように,活動時間に幅がございますのは,部活動の終了時刻及び最終下校時刻が,季節ごと,また,学校ごとに設定されているためであります。活動終了時刻の目安といたしまして,冬場は17時15分ごろ,夏場は18時30分ごろとなっております。また,早朝練習につきましては,実施する場合は,おおむね7時30分から約30分間となっております。休日の活動状況につきましては,半日及び終日の練習,または市内・市外での練習試合など,活動内容や時間帯につきましては部活動ごとに異なっております。  市外での練習試合等の活動状況につきましては,約48%の部活動が月平均1回以下で,約43%の部活動が月平均2回から4回の頻度で,約9%の部活動が月平均5回以上となっております。  県外への遠征の頻度といたしましては,73%の部活動が年1回以下,27%の部活動が年間2回以上となっております。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 森田英治議員。             〔17番 森田英治君登壇〕 ○17番(森田英治君) ありがとうございました。市外へ出ていく練習試合などの活動についてが,約43%が月平均2回から4回──4回といったら毎週ですよね。2回だったら2週間に1回。9%は月平均5回以上ということは,毎週市外へ出かけているというふうなことになります。そのような学校で,休養日はどのようにとられているかというのが非常に気になります。それと,休養日の設定や練習時間についても,一例としての目安時間を示されているというふうなことでした。  鈴鹿市のホームページから,私も,配られたという鈴鹿市運動部活動方針というのを打ち出して,中を見させていただいて,いろいろ読ませていただいた中で感じたことは,非常に,具体的な時間とか,その辺が書かれている部分がほとんどなくて,唯一,時間とか数字というのが入ってるのが,8ページに書いてある運動部活動における休養日等の設定(例)というふうな内容で,①中学校の運動部活動では,週当たり1日以上の休養日を設定する,②効率的な練習を行い,長くとも平日は2~3時間程度以内とするというふうなことが具体的に書かれてあります。ただ,ここで非常に気になるのが,(例)と書いてあるんです。目安とか基準とかいうことじゃなくて,(例)というふうな文章で,その辺をどこまで意識されるのかなということで,非常に気になりました。  この(例)というのは,教育委員会として,適正として,これを基準に近い考え方でやっていただきたいということで示されているというふうに考えていいんでしょうか。学習意欲の向上,責任感や連帯感を養うことが目的ということを考えると,バランスのとれた活動が大切だと思います。一例を示された休養日の内容と,実際の活動内容の違いは確認をされているのか,お伺いいたします。 ○議長(後藤光雄君) 教育委員会事務局参事。 ○教育委員会事務局参事(廣田隆延君) それでは,再度の御質問,休養日の設定状況について説明申し上げます。  休養日の設定につきましては,成長期にある生徒のスポーツ障害や事故を防ぐためにも,また心理面での疲労回復のためにも適切に位置づける必要があると捉えております。  本市における本年度の休養日の設定回数といたしましては,平日を含め,月平均2回以下の休養日を設定している部活動が約20%,月平均3・4回の部活動が約69%,月平均5回以上の部活動が約11%となっております。また,平日に休養日を設定している部活もございますので,御理解いただきますようにお願いします。 ○議長(後藤光雄君) 森田英治議員。             〔17番 森田英治君登壇〕 ○17番(森田英治君) 今の数字をお聞きすると,こちらの指針で示されている週当たり1日以上の休養日を設けるという内容とはかなり違って,それに合致してるパーセントは非常に低かったというふうな内容になっていることがちょっと確認できたということで,次にいかせていただきます。  では,次に,指導されている先生の勤務時間についてお伺いいたします。  先生は,練習をするときはその場にいなければならないわけですよね。部活動により先生の拘束時間が長くなり,本来の業務である授業の準備や学級指導などの時間が確保するのが大変になっている状況はありませんでしょうか。長時間労働につながり,先生の多忙感や疲弊につながっているのではないでしょうか。例えば,朝練があって,放課後も練習する場合は,また,休日も部活動をするというふうな場合,先生の勤務時間,拘束時間はどれぐらいになるんでしょうか。ことし4月の校園長会で,先ほどの資料を配られたということですけれども,同時に配られた資料の中に,教職員の総勤務時間縮減に向けた取り組みについてというふうな資料も配られております。部活動の指導時間と勤務時間削減というのは密接な関係にあると思います。勤務時間の削減と部活動の指導についての教育委員会の考え方についてお教えください。 ○議長(後藤光雄君) 教育委員会事務局参事。 ○教育委員会事務局参事(廣田隆延君) それでは,教師の状況につきまして答弁申し上げます。  まず,部活動顧問の現状でございますが,担当競技・種目での選手経験及び指導経験がない教員が顧問となる場合もございます。教育委員会事務局の調査では,本市の中学校で部活動を日常的に指導している教員の約24%が選手経験のない競技・種目を担当しております。そのため,指導力向上に向け,自主的に県教育委員会が主催します指導者研修会に参加したり,休日等に市内の当該競技を担当する経験豊富な指導者との交流を行ったりして,日々指導力の向上に努めている現状もございます。  次に,教員の部活動の指導にかかわる時間でございますが,事故防止の観点からも,活動の際には,顧問が活動場所にいることが原則となっておりますので,平日も,放課後は活動場所で指導を行うとともに,放課後の職員会議等で顧問が活動場所に不在の場合は,教員が輪番で見回りを行うなどして,できる限り教員の目が行き届く体制づくりに取り組んでおります。  また,夏場,6月,7月は,先ほども申し上げましたとおり,各校の最終下校時刻が遅くなるとともに,3年生にとりましては最後の大会の直前となるため,練習時間が延びる傾向にございます。顧問は,生徒が練習を終え,帰宅してから教科指導や学級経営に関する業務を行うこととなりますので,このような状況を踏まえますと,議員御指摘のとおり,部活動が教員の総勤務時間増加の一因となり,教員の多忙感,疲弊感につながっているという現状がございます。そのため,教育委員会事務局といたしましても,教員の教材研究の時間確保,疲労回復等,教員の負担軽減の観点からも,学校長のリーダーシップのもと,適切な休養日の設定等を含め,学校組織全体で部活動の運営や指導の目標,方針を検討,作成するなど,各校におきまして,鈴鹿市運動部活動指針を踏まえ,部活動のあり方の見直しを図るよう指示しておりますので,御理解くださいますようお願いいたします。
     以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 森田英治議員。             〔17番 森田英治君登壇〕 ○17番(森田英治君) ありがとうございました。具体的な時間というのが表現がなかったですけども,かなり長時間ということは理解できました。  学校長のリーダーシップのもと,各校において見直しを図るように指示をしているということでしたけれども,学校長の考え方で状況が随分違ってくると思います。午前中に質問された平畑議員のように,言われてすぐ改善される学校長もみえれば,なかなか対応し切れない方もみえると思いますので,学校長によって違うということで本当にいいのかどうか。  鈴鹿市運動部活動指針と言われましたけれども,運動部の指針であって,文化系のクラブでも強豪というか,強いクラブなんかでの活動時間も長くなっていることもあると思いますけれども,文化系のクラブに関係する指針はないのでしょうか。  また,この指針を示したことで,今言ったように,学校によりきちっと指導どおりに活動時間に変化があったのかないのか,大きな違いが少なくなったのかお伺いいたします。 ○議長(後藤光雄君) 教育委員会事務局参事。 ○教育委員会事務局参事(廣田隆延君) それでは,再度の御質問,教員の勤務時間の把握,文化部の指針設定,指針に基づいた活動時間の変化につきまして説明申し上げます。  まず,教員の勤務時間の状況につきましては,本年度1学期における本市中学校教員の部活動業務を含む時間外勤務時間の平均といたしまして,1カ月当たり1人約45時間となっております。  次に,文化部を対象としました活動指針についてでございますが,鈴鹿市運動部活動指針の趣旨は,運動部だけでなく,吹奏楽部等の文化部にも該当する内容であると捉えており,文化部の活動につきましても,本指針に沿った運営を行うよう各中学校へ周知しております。  次に,本指針作成後の活動時間の変化でございますが,休養日を含めた活動時間の実態調査は,今年度より実施しております。そのため,活動時間の変化につきましては,平成28年4月から7月までの月平均の時間外勤務の時間は減少傾向にありますことから,一定の成果が得られたのではないかというふうに考えておりますので,御理解いただきますようによろしくお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 森田英治議員。             〔17番 森田英治君登壇〕 ○17番(森田英治君) ありがとうございます。部活動の活動時間の変化については,今後検証されるというふうなことですので,適正な指導をしていただけるというふうなことで期待をいたします。  少し話が変わりますけれども,部活動について,非常に熱心な先生で,本当に大変な中ですけれども,熱心に指導をしていただいている先生もみえますし,また,部活動に非常に熱心な保護者の方もみえます。先生の負担を軽くしようと保護者の方が部活動を支援されているというふうなこともあると思います。その保護者の協力の1つとして,先ほど市外への練習試合等がかなり多いようでしたが,その遠征の移動に保護者の方が車を出すこともあるのではないでしょうか。もし万が一にも事故というのが起こる可能性もゼロとは言えません。そのような場合のことに対して,教育委員会として何か具体的な取り決めがあるのか,お伺いいたします。 ○議長(後藤光雄君) 教育委員会事務局参事。 ○教育委員会事務局参事(廣田隆延君) それでは,保護者のかかわりにつきまして答弁申し上げます。  部活動の運営に当たりましては,毎年,各部活動におきまして,年度当初や新チームの始動時に保護者会を開催し,活動方針や活動計画等につきまして保護者の皆様に御理解,御協力を得ております。  校外での活動の際の移動手段といたしましては,生徒の社会性を育む観点からも,公共交通機関及び自転車での移動を基本としておりますが,公共交通機関へのアクセスが難しい中学校につきましては,保護者にお子様の送迎の御協力をお願いしている場合もございます。そのような事情により保護者に送迎を依頼する場合は,保護者会で了承の上,基本的には,保護者の責任のもと,御自身のお子様を送迎していただくことになっております。  なお,借り上げバスによる移動も考えられますが,公共交通機関と比較いたしますと,交通費の負担額がふえるため,借り上げバスを移動手段に用いるのは難しい状況ではないかというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 森田英治議員。             〔17番 森田英治君登壇〕 ○17番(森田英治君) ありがとうございます。保護者会での理解,協力を得ているということで,教育委員会としては,特にその部分については考えていないということですが,災害のときもそうだったんですけれども,想定外というか,もしもこうなったらどうするんだということは考える大切さがあるのではないでしょうか。また,市外への練習試合の回数等についても考える必要があるのではないでしょうか。  私たちの中学時代の部活動というのは,自転車でみんなで行けるところへ練習試合に行きました。強い相手と練習したいというふうに感じたときは,高校へ進んだ先輩に教えに来ていただいたり,お願いをしたり,また,高校生相手に練習したりというふうなこともやっておりました。公式の試合等で遠くへ行く場合は,みんなで時間を調べて公共交通機関で行くというふうな手法をとっておりました。遠くへ行かなくても練習はできますし,まさに指針にあるように,考えて練習するということになると思います。ガイドラインで示された,休養日なく練習したり,いたずらに長時間練習を行ったり,回数の多い遠征だけではなくて,適切で効果的な練習を行うことが重要だと思います。  部活動の時間が長過ぎるというふうに考えられている──先生は疲弊していますけども──生徒さん自体や保護者の方もみえます。また,逆に部活動をもっと充実してほしいというふうに思っている生徒や保護者の方もみえます。学校長,先生についても同じだと思います。  今回の質問で,中学校の部活動は,生徒の自主的な参加ということ,学習意欲の向上や責任感,連帯感を培うことが目的であるということを明確にお聞きしました。鈴鹿市は,運動部活動方針を示し,学校長に部活動のあり方の見直しを図るよう指示されているというふうなことですが,先生の授業準備時間の確保,拘束時間の軽減のためにも,部活動の活動時間の目安の徹底した指導や外部指導者の活用など,具体化すべきと考えますが,教育委員会として,部活動の考え方を今後どのように進めていこうと考えているのかお伺いいたします。 ○議長(後藤光雄君) 教育長。 ○教育長(玉川登美男君) それでは,鈴鹿市教育委員会としての考え方につきまして答弁申し上げます。  教育委員会事務局といたしましても,部活動は学校教育の一環として,教育課程と関連づけて取り組まれる重要な教育活動と認識しております。生徒は,学級や学年の枠を離れて,学級内とは異なる人間関係の中で,他の部員や顧問と密に触れ合いながら,自主的,自発的に活動し,自主性,協調性,責任感,連帯感を培うとともに,共通の目標に向かって努力する過程を通して達成感,充実感を感じ取ることができる貴重な学びの場と捉えております。  また,各校におきましては,体罰の根絶は当然のことながら,特に運動部活動におきましては,教育的活動の枠を超えた勝利至上主義に陥ることなく,教員一人一人が,学校教育における部活動の意義,狙いを十分踏まえ,生徒の健全な成長に寄与する取り組みとなるよう,日々,指導の工夫,改善を図る必要がございます。  そこで,教育委員会事務局といたしましては,各校における指導の創意工夫を推進し,本市における部活動がより効果的に行われることを狙いとして,平成28年3月に鈴鹿市運動部活動指針を作成するとともに,鈴鹿市教育振興基本計画の基本事業4-1「体力・運動能力の向上」の取り組み内容に,鈴鹿市運動部活動指針に基づいた部活動を位置づけております。  議員御指摘の外部指導者の活用につきましては,教員の負担軽減及び当該競技・種目の専門的技術指導の観点からも,必要に応じて,地域のすぐれた指導力を有する外部指導者に協力を得ることは効果的なことと捉えており,本市におきましても,ボランティアや外部指導者に係る事業を活用している中学校もございます。部活動の外部指導者に係る事業といたしましては,国の運動部活動指導の工夫・改善支援事業及び県の運動部活動サポーター派遣事業がございますが,今年度,本市では5つの中学校が当該事業により,学校教育に理解をいただいている外部指導者と連携した取り組みを通して部活動指導の工夫・改善に係る実践研究を行っております。  教育委員会事務局といたしましては,継続的に各校の部活動運営状況を把握し,部活動の適正化に向けた支援を行ってまいりますので,今後も部活動への御理解のほどよろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 森田英治議員。             〔17番 森田英治君登壇〕 ○17番(森田英治君) ありがとうございます。外部も活用されるというふうなことで,検討を進めていくと。  最後に,もう1点だけ確認させてください。部活動指針のもとにということですので,これ,例となっていますけれども,唯一,明確に示された数字なんですけど,週1日の休養日の設定,平日は長くとも2~3時間,これは例ではなくて,基準ということで受けとめていいんですね。それだけ確認お願いします。 ○議長(後藤光雄君) 教育委員会事務局参事。 ○教育委員会事務局参事(廣田隆延君) 先ほどの御質問に答弁申し上げます。  運動部活動の指針についての中に,アの④,今,議員も見ていただいとると思いますけども,そこに1週間の中で適切な間隔により活動を休む日や活動を振り返ったり,考えたりする日を設けることというふうに,休む日を設定しておりますので,まず,休みをとるということを指導しているということと,この(例)をある程度基準にしていきたいなということを思っております。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 森田英治議員。             〔17番 森田英治君登壇〕 ○17番(森田英治君) それだと曖昧になるから,ある程度というのはどの程度,何%なんですか。 ○議長(後藤光雄君) 教育長。 ○教育長(玉川登美男君) 当初は,クラブによりましては,1週間に1回ができていないという現状もございました。それに基づきまして,私どもは,4月の初めにこれを例として挙げましたけども,今後につきましては,やはりこの例に沿うような形で,さらに指導のほうを図っていきたいというふうに思っております。これは学校長と私どもが連携しながら,その辺は,そういう形の指導に努めていきたいというふうに思っております。 ○議長(後藤光雄君) 森田英治議員。             〔17番 森田英治君登壇〕 ○17番(森田英治君) 明確には言っていただけませんでした。この数字を一つの目安ということで理解をさせていただきます。  オリンピックの話がいろいろ出ていますので,私も一言だけ言わせてもらいます。  恥ずかしながら,私も走り高跳びの衛藤選手がこれほどすごい選手だというふうなことは知らなかったんですけれども,鈴鹿高専で,学業を優先しながら,自分ひとりで,指導される先生と地道に練習を続けて,強豪と言われるような大学とか企業に行かず,高専で大学の資格を取られて,大学院だけ行かれて,また鈴鹿に戻って,走り高跳びで日本一になってオリンピック出場,適切で効果的な練習と学業をまさに両立したわけです。みんながそんな同じことはできるとは思いませんけれども,公立中学校の課外活動は,学業がしっかりとできる範囲で行うべきであり,上を目指したいということであれば,個人の努力というふうな部分が結構大きいのかなというふうに思います。  先生の平均残業時間が1カ月当たり約45時間,どう考えても多過ぎるというふうに思います。どの時間を削減するのか。部活動の指導は仕事の効率化で対応できない,拘束される時間です。部活動の時間を減らす外部指導者と連携しなければ,減らすことは難しいと考えます。実践研究をされている外部指導者と連携した部活動指導を早急に形にしていただくよう期待して,質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(後藤光雄君) これにて,森田英治議員の質問を終了いたします。  この際,暫時休憩いたします。再開は15時40分といたします。           午 後  3 時 27 分 休 憩       ―――――――――――――――――――――――――           午 後  3 時 40 分 再 開 ○議長(後藤光雄君) 休憩前に引き続き,会議を開きます。  日程により議事を継続いたします。  永戸孝之議員。              〔2番 永戸孝之君登壇〕 ○2番(永戸孝之君) 議席番号2番,鈴鹿の風,永戸孝之でございます。通告に従いまして,きょうは教育委員会制度,家庭教育支援,伊勢国分寺跡整備計画について質問をさせていただきます。きょう最後になりますので,お疲れと思いますがひとつよろしくお願いをいたします。  新教育委員会制度についてでございますが,旧教育委員会制度の課題改善ということで御質問をさせていただきます。  平成27年4月1日から地方教育行政の組織及び運営に関する法律の法改正により,教育委員会制度が抜本的に改革される大きな改正となりました。これは,大津のいじめ問題から端を発して,旧制度の弱点が幾つか見えてきたとのことでありました。旧制度の課題であった項目がどう改善されつつあるのかをお聞きしたいと思います。  重要な旧制度の課題としては,大きく4つあるかと思います。1つ目,地域住民の意向を十分に反映していなかったということでございます。これは,市長との意思疎通や連携,また教育関係者やそのOBを中心に教育委員が構成され閉鎖的であったと。これはみんな全国的なレベルの話でございますが。2つ目,判断,対応の迅速性に欠けるというのがございます。これは,非常勤の教育委員から成る合議制で,会議も月1回,ゆえに迅速な意思決定ができない,そんなことでございます。3つ目は,権限と責任の所在が不明確ということで,これは委員長と教育長,市長と委員会との権限分散みたいなことがあったということでございます。それから,4つ目が教育委員会の審議等が形骸化しているということがございました。1つに,事務局案の追認のみの機関になっているんじゃないかということが言われました。  この重要課題4項目は,鈴鹿市においてもある程度,同様のことが言えるのではないかと思いますが,この旧制度の課題は改善されてきているのでしょうか。  また,こんな事例やデータがちょっと気になりますので,御報告もさせていただいて,問いかけたいと思います。迅速性,機敏性の面では,今般,名古屋市の中1のいじめ自殺,これが昨年11月に発生しましたが,その後,有識者によるいじめ対策検討会議は学校の対応が悪かったとして報告が上がったのが10カ月後の9月2日だったんですね。これ,10カ月かかっております。ですから,これはいろんな状況もあると思いますが,迅速性,機敏性という意味では本当によかったのかなというふうに思ったりもします。まずは教委の段階で,瞬時に事実確認され,報告をされ,再発防止が周知されるという部分がある程度あってもよかったのではないかなと。  それから,もう1つ,教育委員会の審議の形骸化という意味では,ちょっと気になるデータがございます。これは,文科省が平成26年に調査した教育委員会運営上の工夫に関する取り組み状況というのをやりました。8項目あるんですが,その中の1つは,教育委員会会議の課題について,教育委員を対象とした事前勉強会の開催はしていますかということなんですね。これのデータが,都道府県,指定都市では76.1%がやっていますよと答えているんですが,市町村では15.7%,かなり乖離がある内容でございました。  そういうことで,委員会の審議活性化は極めて重要で,こんな視点も踏まえて,この4項目の重要事項,どう改善されているのかちょっとお聞きをしたいと思いますので,よろしくお願いをいたします。             〔教育長 玉川登美男君登壇〕 ○議長(後藤光雄君) 教育長。 ○教育長(玉川登美男君) それでは,永戸議員の御質問に答弁申し上げます。  新教育委員会制度における旧教育委員会制度からの課題改善についてでございますが,もともと教育委員会制度は,首長から独立した合議制の執行機関としまして,戦後一貫して教育の政治的中立性の確保,継続性・安定性の確保,また地域住民の意向の反映のための機能を果たしてまいりました。しかしながら,旧の教育委員会制度におきましては,先ほど議員からの御指摘にもございましたが,文部科学省は大きな4つの課題があると整理しております。  1つ目は,直接選挙で選ばれる首長との意思疎通や連携が制度的に十分ではないため,地域住民の意向を反映していないのではないかという課題。2つ目は,非常勤の委員による合議体であるゆえに,迅速な意思決定を行うことが難しく,教育現場における危機管理対応等に機動的に対応できないのではないかという課題。3つ目は,教育委員会の代表者である教育委員会委員長と事務局の統括者である教育長が存在することから,権限と責任の所在が不明確でないかという課題。4つ目は,教育委員会の定例会などの会議における審議が形骸化していないかという課題でございます。  これらの4つの課題を改善するため,地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正がなされ,教育委員会制度の抜本的な改革が行われることとなりました。議員御承知のとおり,本市におきましても,私が教育長に就任いたしました平成27年7月1日から新しい教育委員会制度にのっとって教育行政を運営しております。  その新制度における教育行政を具体的に申しますと,地域住民の意向を反映していないのではないかという1つ目の課題に対しましては,地域の民意を代表する市長と教育委員会が協議や調整を行い,両者が教育政策の方向性を共有する場として総合教育会議を設置しております。この総合教育会議は,教育に関する予算の編成や執行,条例提案などの権限を有している市長と,教育委員会が十分な意思疎通を図り,地域の教育の課題やあるべき姿を共有して,一層市民の皆様の意見を反映した教育行政の推進を図ることを目的としており,昨年度は,教育大綱の策定協議を中心に3回会議を開催しております。また,今年度は,重点的に講ずべき施策としまして不登校対策を取り上げ,協議をしております。さらに,地域住民の意向を反映するという観点におきましては,その趣旨を反映させるため,多様な分野から教育委員会の委員を選出し,それぞれの委員が専門的な見地と市民目線により,教育委員会の会議と取り組みの充実に努めていただいております。  現在の委員構成としましては,教育関係,芸術文化関係,産業関係,高等教育関係及び保護者から選出いたしました4名でございます。加えて,地域住民の意向を反映するための公開,透明性につきましては,教育委員会の会議は原則公開とされているところでございますが,より多くの傍聴人の方々に傍聴していただく機会を広げるため,傍聴人規則の改正により,受付簿の記入を廃止するとともに,毎回の会議の開催をホームページやフェイスブックなどで周知しております。また,教育行政について知る機会を広げるため,毎回の会議の事項書,資料及び会議録を総務課の情報提供コーナーへ配置し,広く情報提供を行っております。  次に,教育現場における危機管理対応等に機動的に対応できないのではないかという課題に対しましては,常勤の新教育長である私が教育委員会の会議の主宰者となることにより,会議を緊急に招集することができるとともに,総合教育会議においては,いじめ自殺事案のように緊急の場合には,市長と教育委員会が協議,調整を行うことができるとされております。  緊急時の対応につきましては,先ほど議員から,いじめ自殺事案を例に御指摘いただきましたが,本市におきましては,新教育委員会制度への移行に伴い,改正法の趣旨にのっとった十分な体制が整ったと考えており,緊急時には迅速に対応してまいります。  次に,権限と責任の所在が不明確でないかという課題についてでございますが,旧制度では,非常勤である教育委員会委員長が教育委員会を代表する立場であったことに対し,新制度におきましては,教育長が教育委員会の会議と事務の執行の統括責任者となるとともに,教育委員会を代表する立場となったことから,従来の教育委員会委員長と教育長を一本化する教育委員会の責任者という立場が明確になっております。また,新教育長は,市長から直接任命されることから,市長が任命した教育委員会委員の中から教育委員会が教育長を任命するという従来の曖昧さが解消され,市長の任命責任がより明確になっております。  最後に,教育委員会の定例会などの会議における審議が形骸化していないかという課題に対しましては,常勤の新教育長が教育委員会の会議の主宰者となることにより,会議を適時に招集することや教育委員会委員への迅速かつ適切な情報提供が可能となり,教育委員会の活性化に資するものと考えております。  また,本市におきましては,以前から教育委員会活動の活性化に積極的に取り組んでおります。具体例を挙げますと,会議の資料については,必ず事前配付と事前説明を行うとともに,会議の前に各委員の考えをまとめていただいております。このことは,先ほど議員にお示しいただいたデータにおきまして,市町村では,15.7%とございましたが,本市においては,従来から会議の活性化のため取り組んでおります。  また,教育委員会の会議におきましては,議案や報告事項のほかに,教育に関する今日的な課題や委員の要望等に基づくテーマを設定し,適宜,定例会の場で意見交換を実施しております。この意見交換では,特に各委員の住民としての立場を反映された御意見を多く頂戴しており,その後の事業の方向性や実施を考える上で参考とさせていただく場合が多くなってきていると感じております。  さらに,一昨年からは,教育委員会の会議の学校での出張開催を実施しております。これは,市議会からの提言を受け,教育委員会委員みずからが学校を訪問できる体制づくりの一環として,教育委員会の定例会を学校で開催するものでございまして,保護者の方々に傍聴に来ていただいたほか,委員による授業見学,また教職員との意見交換会を実施し,学校の現状や課題,教職員が抱える問題などについて活発な意見交換を実施しております。  加えて,教育委員会委員の皆様におかれましては,毎月の定例会等の会議への出席のみならず,三重県教育委員会や市町教育委員会連絡協議会等が開催する研修会への参加,また,小中学校の研究発表会や公開授業等への参加などにより,広く教育行政や教育施策,住民の意向等に関する理解を深める活動に積極的に取り組んでいただいております。  以上が,本市における新教育委員会制度への移行に伴う課題の改善,教育委員会活動を活性化するための取り組みでございますが,今後も教育行政の最高機関である教育委員会のさらなる活性化に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  説明は以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 永戸孝之議員。              〔2番 永戸孝之君登壇〕 ○2番(永戸孝之君) ありがとうございました。随分と全国的なベースよりは非常に鈴鹿市はいいのかなと,今の答弁を聞かせていただいて感じました。  昔,僕が教育委員会に傍聴に行ったときの印象――最近も行ったんですが――と随分と違っておりまして,確かに本当に意見は活発にしておるような様子はありました。だけど,もう少し人数が多い方がいいのかな,保護者の方もいてもいいのかなというふうな思いをしたところでございます。  あと,緊急性にしましても,この9月1日から自殺が非常にふえるということで,どうだったんですかとお尋ねを教育長にさせてもらったら,5日前,10日ぐらい前から気になる生徒さん,子供さんにはしっかりと対応して臨んでますよというお返事もいただきました。非常にすばらしい形でやっていただいているのかなと。改正の総合教育会議もそうですし,大綱もそうです。この調子で頑張っていただきたいと思いますが,1つ,市長にお伺いをします。  去年から1年半ぐらい,関与が非常に多くなってきて,携わっていただいておるんですが,非常によく改善できているなという部分と,まだ改善の余地があるなという部分を端的に教えていただけるとありがたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(後藤光雄君) 市長。 ○市長(末松則子君) それでは,永戸議員の御質問に答弁申し上げます。  新制度に移行いたしまして,私に関しますことで,大きく改善されたことを申し上げますと,やはり総合教育会議の設置と教育大綱の策定であると感じております。
     私と教育委員会は,以前から教育行政懇談会におきまして意見交換を重ねてまいりましたが,新教育委員会制度への移行に伴いまして設置をいたしました総合教育会議の場で教育長や教育委員会の委員の皆様と協議を重ね,教育施策の方針である教育大綱を策定したことによりまして,さまざまな教育における課題を改めて認識することができたと思っております。このことは,教育へのかかわりが大きくなった私にとりましては,大変有意義でございました。  今後は,教育にかかわる福祉施策や高等教育などのさまざまな教育の課題につきましても,教育委員会との緊密な連携を図ってまいりたいと考えております。そして,鈴鹿市教育大綱のもと,本市の宝でもあり,財産でもあります子供たちの笑顔があふれ,健やか成長の実現のために,リーダーシップを持って,引き続き教育の振興に取り組んでまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(後藤光雄君) 永戸孝之議員。              〔2番 永戸孝之君登壇〕 ○2番(永戸孝之君) 市長,どうもありがとうございます。本当にいい形で動いていると思いますので,より改善が図られるように努力していただきたいなと思います。直接子供たちにかかわる部分でございますので。  次に,家庭教育支援の取り組みについて御質問させていただきます。これ,非常に重要だと思っています。  現在は,子供たちを取り巻く環境の中で,家族のあり方が多様化してきたと一言で言ってしまうには余りにも大きな社会的な課題を内包しておると思います。貧困,虐待,両親の離婚,共働き,介護家庭,保護者の長時間労働,ひとり親家庭などから,読書であったりとか学習習慣に加え,基本的な生活習慣,善悪の判断,社会的マナーが欠如してしまわざるを得ないような状況があり,子供たちのストレスも増大してきておると,そんな状況があるのではないかなと思います。  教育基本法第10条第2項では,国及び地方公共団体の責務として,家庭教育の自主性を尊重しつつ,保護者に対する学習の機会及び情報の提供など,家庭教育を支援するための必要な施策を講じることを規定しております。三重県は,8月10日に,家庭教育の充実を目指して検討委員会を立ち上げました。来年2月をめどに,応援戦略の策定を進めるということでございます。各自治体でも,家庭教育支援推進計画であったり,家庭教育支援条例を制定するなど,各地で条例整備が進んでおり,全国では400近くの自治体が訪問型の家庭教育支援チームを結成し,支援に取り組んでいるところでございます。三重県は,この支援チームがゼロでございます。  国は,家庭教育に関連する4つの事業に取り組んでおります。学びの機会充実,多様な主体のネットワークによる支援,アウトリーチ(訪問)型の家庭教育支援体制の構築,家庭教育支援チーム等による家庭教育支援体制の強化,子供の基本的な生活習慣づくりの推進のための普及啓発,この4つの支援事業については,先進的に取り組む自治体においては,予算,補助金,または人材等の支援もしているということでございます。ぜひ,アウトリーチ型の家庭教育支援を鈴鹿でも取り組んでほしいと思います。  鈴鹿市では,家庭教育支援の必要性,支援の取り組みについてどう考えておられますか。また,国の補助,人材支援は把握され,今後どのように活用されますか。御見解をお聞かせください。 ○議長(後藤光雄君) 教育長。             〔教育長 玉川登美男君登壇〕 ○教育長(玉川登美男君) それでは,家庭教育支援に関しまして,教育委員会の考えを説明いたします。  家庭教育は,教育の原点であり,全ての教育の出発点であります。特に,乳幼児期から思春期にかけての家庭教育は,自立心や自制心,社会とのかかわり方や人生観など,人間形成に大きな影響を与えることから,保護者の役割は極めて重要であると言えます。  しかしながら,議員御指摘のように,家庭教育を支える環境は大きく変化しており,家庭のあり方や子供の育ちに関して心配する声が随所で聞かれるようになってきております。家族構成のあり方が大きく変化してきていること,地域の中で,子供を通じたつき合いが減少している傾向があることなどの状況によりまして,子育てや家庭教育に関する生きた知識を身につけたりする機会が乏しくなってきている状況が見られます。  子育てに関する不安や孤立は,一部の家庭に起きている特別なことではなく,かなりの子育て家庭に起こり得ると考えております。また,子供の貧困率も上昇傾向にあり,不登校等長期欠席児童生徒数や児童虐待の対応件数についても,増加傾向にあります。このように,家庭と子供の育ちをめぐる問題は複雑化しており,子育て家庭を社会全体で支える必要性がますます高くなってきていることから,本市にとりましても家庭教育の支援は,放置できない重要な課題であると考えております。  家庭教育の支援施策につきましては,平成18年の教育基本法の改正により,国と地方公共団体の責務として明記されております。このことから,教育委員会といたしましては,学校現場に対して,家庭訪問を丁寧に行い,保護者と連携し,ともに子供の成長を支えていくという姿勢が重要であることを周知しております。特に,不登校,ひきこもり,非行など,困難な課題を持つ家庭に対しては,スクールカウンセラー等の専門家と連携を図りながら,保護者の支援,家庭の支援を図るよう指導しております。また,経済的な課題を抱えた家庭や,保護者が心身の不調を訴えている家庭については,福祉部局等の支援が得られるよう指導しております。  なお,国の施策,県の動向等についてでございますが,議員が御質問の中で紹介されました家庭教育支援チームは,文部科学省が平成20年度より,地域人材を活用し,孤立しがちな家庭を支援するため活動を促進している取り組みでございます。この家庭教育支援チームは,地域人材を中心とした自主的な集まりであり,地域の課題や実情に応じた組織運営がなされておりますが,チームの立ち上げや拠点確保等につきましては,行政がかかわっているケースが多々見られます。  また,本県の動向でありますが,議員御指摘のように第1回目の「三重県家庭教育の充実に向けた検討委員会」が先月開催されたばかりでございます。本市におきましては,家庭支援に関することや子供に関する施策につきましては,子ども政策部や健康福祉部,教育委員会を中心に,行政の関連部局が相互に連携と調整を図りながら施策を推進しておりますが,今後も県の動向や国の施策等を注視いたしまして,取り組んでまいりたいと考えておりますので,御理解くださいますようお願いいたします。 ○議長(後藤光雄君) 永戸孝之議員。              〔2番 永戸孝之君登壇〕 ○2番(永戸孝之君) ありがとうございました。大阪府大東市では,家庭教育支援チームの組織化で,1年間で1,000人の保護者とつながるという目標をしっかり立てて活動されております。人口10万人以上の自治体では初のアウトリーチ型支援,これ新小学校1年生を対象に,全戸訪問型支援を市内全小学校12校を36人の相談訪問員で実施しているということでございます。また,この費用が,補助金ありきではなくて,自主財源でもって予算化をして,1,200万円ですけれども取り組んでおると。その強い思いが見えてくるのではないのかなと思います。ですから,こんなことで,鈴鹿市もしっかりとアウトリーチ型の家庭支援,ぜひとも早い段階で立ち上げていただきたいと思っておりますので,よろしくお願いをいたします。  次に,史跡伊勢国分寺跡整備基本計画についての質問でございます。  年次計画内容の進捗状況と予算の詳細をお聞きをしたいと思いますが,国分寺は,御存じのように,全国67カ所,奈良時代に聖武天皇によって建立をされました。国分町にあります史跡伊勢国分寺跡は,保存状態も良好であることで,大正11年10月12日に国の史跡指定を受けた貴重な歴史的文化遺産であります。  昭和63年から発掘調査に着手し,保存,整備,活用に向けての条件が整ってきておりました。平成7年から3年間,史跡指定地の公有化により遺構の保存は保証されたものの,有効活用が問われていました。平成10年には考古博物館が開館,平成12年には国分寺跡整備構想を明らかに示す必要から,史跡伊勢国分寺跡及び周辺整備基本計画を策定をしました。その後7年が経過し,発掘調査内容も蓄積をされ,この成果をもとにした考古博物館と一体化した伊勢国分寺跡の整備目標と活用,管理,運用を再度検討するに当たり,平成18年にはアンケートの実施,10人の委員から成る国史跡伊勢国分寺跡保存検討委員会というのを年4回の開催で検討を進め,平成19年1月30日に当時の川岸市長に提言書を提出しております。その後,年2回,平成21年以降は年1回の開催となり,基本計画,基本整備も少しずつ機運が下がりつつあるのではないかなとちょっと懸念をしております。  資料1をお願いいたします。             〔資料をスクリーンに示す〕  手前が考古博物館なんですが,ここが今度計画しております歴史公園計画地になります。かなり広いスペースでございます。  資料2をお願いします。             〔資料をスクリーンに示す〕  これがイメージ図,こういう形の公園ができる予定の計画をしていただいております。  資料3をお願いします。             〔資料をスクリーンに示す〕  これ,各工事工程の詳細,計画なんですが,個々の丸印の年度ごとにやって,平成27年度完成という形になっておるんですが,これが随分とおくれておりまして,平成30年を超えるのではないかという情報をいただいております。このあたりの予算進捗との状況を簡潔にお答えをいただきたいと思います。また,貴重な歴史文化遺産の周辺整備に係る行政の思いもお聞かせをいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。               〔資料の提示を終了〕 ○議長(後藤光雄君) 文化スポーツ部長。           〔文化スポーツ部長 古川 滋君登壇〕 ○文化スポーツ部長(古川 滋君) それでは,私からは史跡伊勢国分寺跡整備基本計画についての御質問に答弁を申し上げます。  平素より,考古博物館の管理運営につきましては,鈴鹿市考古博物館サポート会の皆様や地元国分町ボランティア隊の皆様に御支援,御協力いただいておりますことをこの場をおかりしまして厚く御礼を申し上げます。  さて,年次計画内容の進捗状況と予算の詳細についてでございますが,史跡伊勢国分寺跡の整備に当たりましては,平成18年度に,外部の有識者を初め,地元の自治会長や鈴鹿市考古博物館サポート会会長,地域の歴史遺産を生かした文化活動を実践されている方などを委員とした国史跡伊勢国分寺跡保存整備検討委員会を設置させていただき,さまざまな視点から御意見をいただきながら事業を実施いたしております。  各年度の事業内容と事業費についてでございますが,本事業は,国,県の補助を受けながら進めております。平成20年度は,史跡の内容を確認するための最終的な発掘調査や史跡整備の基盤となる造成工事の実施設計を行い,事業費は1,180万円でございました。平成21年度から平成23年度までは,造成工事を実施するとともに,平成23年度には遺構整備に係る実施設計も行っております。事業費は,平成21年度が3,929万円,平成22年度が4,370万円,平成23年度が5,050万円でございました。平成24年度は,遺構整備として,講堂,金堂,中門など,伊勢国分寺の主要な建物の遺構表示を実施し,事業費は3,000万円でございました。平成25年度には芝張りや土舗装工事,学習施設として説明板や石碑の設置,植栽工事,電気・給水設備工事などを行い,事業費は3,000万円でございました。平成26年度,平成27年度には,遺構整備として築地塀の遺構表示を実施するとともに,引き続き説明板の設置や芝張り,土舗装を行いました。また,平成27年度は,史跡南東部において発掘された掘立柱建物の遺構明示施設を建設するための実施設計も行い,事業費は,平成26年度が4,400万円,平成27年度が3,253万円でございました。  今年度は,掘立柱建物の遺構明示施設を建設します。この施設は,実際に発掘された遺構に基づき,発掘された場所に同じ平面規模で忠実に再現するとともに,休憩施設として利用できるよう屋根やベンチを設け,立体的に表示するものでございます。建物の復元ではないため,屋根は金属製となりますが,想定される奈良時代の建物の材質や構造をイメージできるように木製の丸い柱を用いて建設をいたします。今年度の事業費は,3,700万円でございます。  平成29年度以降は南門や掘立柱建物の遺構表示,説明板の設置,史跡南部の芝張りや土舗装,外周道路の舗装などを実施する予定でございます。  基本計画では,議員がおっしゃられましたように,平成27年度の完成を予定しておりましたが,リーマン・ショックや東日本大震災等の影響により,国の補助が申請どおり採択されず,完成がおくれる結果となっております。  今後につきましては,平成30年度の完成を目指し,予算の確保に積極的に努めていきたいと考えておりますので,御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(後藤光雄君) 永戸孝之議員。              〔2番 永戸孝之君登壇〕 ○2番(永戸孝之君) ありがとうございました。リーマン・ショックであったりとか,震災の影響もあったということでございますので,今後の予算の部分はしっかりと確保していただいて,早急な対応をよろしくお願いしたいと思います。  それから,次は,鈴鹿の歴史的文化遺産と一体化した整備についてということで少し御質問したいと思います。  史跡伊勢国分寺跡整備基本計画の基本目標は,伊勢国分寺跡を歴史公園として整備事業を推し進め,単に文化財の保存にとどまらず,鈴鹿市の文化振興及び観光振興にもつなげようとするものであると明記しております。基本方針では,前提条件の中で,「鈴鹿市には多くの歴史的文化遺産があり,恵まれた環境にある計画地が,歴史や文化をテーマとした学習及びレクリエーション活動のネットワーク拠点として役割を担うことで鈴鹿市の文化振興を図れるように整備する」,「この地域を文化や歴史に誇りを持てるようなシンボル空間として文化的なまちづくりにつながる整備を行う」としています。  伊勢国分寺跡の史跡のある国分町は,ほかにも大鹿山1号古墳──これは50メートルの前方後円墳なんです。狐塚遺跡,大谷古墳,寺田山古墳群──この古墳群の1号墳は80メートルある前方後円墳で,市内最大級の前方後円墳がしっかり形で残っている,そんなところでございます。また,菅原神社の文化歴史遺産と天神公園,梅林,考古博物館,建設予定の歴史公園,古文書の保存など,たくさんの歴史文化遺産を有しています。  国分町を中心とした周辺を,文化・歴史のまちづくりに熱心な人材,ボランティア精神に満ちた住民,まちづくりの会,鈴鹿市全域からの考古博物館サポート会は,ソフト面で力強く支えていただいています。  また,道路網では地区中央部を走る県道四日市鈴鹿環状バイパス,また計画道路として──まだ先になりますが──伊勢国分寺跡西側を南北に走る北勢バイパスがあります。これが開通すれば,この地域を中心とする周辺歴史,文化遺産へのアクセスが良好となり,シンボル地域としての一体化した鈴鹿の文化振興,観光振興のモータースポーツに次ぐブランドを形成できるのではないかと考えておりますが,そういう観点から答弁をいただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ○議長(後藤光雄君) 文化スポーツ部参事。 ○文化スポーツ部参事(浅野 浩) 2点目の鈴鹿の歴史的文化遺産と一体化した整備についての御質問に答弁申し上げます。  伊勢国分寺跡の整備につきましては,伊勢国分寺跡の伽藍配置やその広さを体感することができるよう,考古博物館の屋上に展望デッキを設けるなど,博物館と一体となった整備を進めております。また,伊勢国分寺跡を初めとする歴史的な文化遺産を活用した事業につきましては,そのガイダンス施設としての役割を持つ考古博物館において事業を実施しております。  事業の内容につきましては,鈴鹿市内外の考古資料を中心とする企画展や特別展を実施するとともに,歴史や文化財にかかわる講演会を開催しております。また,夏休み子ども体験博物館やお月見コンサート,春祭りなどのイベントを国分町のボランティア隊や鈴鹿市考古博物館サポート会の皆様の御協力をいただきながら実施しております。  こうしたさまざまな事業を実施することで,歴史や文化財に興味をお持ちの方々だけでなく,幅広い市民の皆様に親しまれるよう取り組んでおります。  また,伊勢国分寺跡の周辺には,富士山1号墳,大鹿山1号墳などの古墳や菅原神社があり,近在を通る東海道沿いには石薬師寺薬師堂,川俣神社のスダジイなどの文化財や,佐佐木信綱記念館,庄野宿資料館などの歴史文化に関連した施設もございます。  平成27年度には,文化の薫る歴史街道活性化事業として,これら旧東海道沿いの文化財や文化施設を掲載した散策マップを作成するとともに,文化財課のホームページに鈴鹿市文化財ガイドを立ち上げ,鈴鹿の歴史的文化遺産等を県内外の方々に訪れていただけるよう発信をしております。  伊勢国分寺は,古代の伊勢国においては文化や学術の中心でした。歴史遺産として引き継がれる現代においても,伊勢国分寺跡及び考古博物館を歴史文化の拠点として考えております。  伊勢国分寺跡の整備後は,考古博物館の展示内容につきましても,そのガイダンス施設としての役割を一層強化し,明確化するため,リニューアルも含め,検討してまいりたいと考えております。  今後も,さまざまな事業を展開する中で,鈴鹿の歴史的文化遺産と一体となった事業を展開し,郷土の歴史に対する誇りと愛着が持てるような文化遺産の中核施設としての役割を果たしていきたいと考えておりますので,御理解くださいますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(後藤光雄君) 永戸孝之議員。              〔2番 永戸孝之君登壇〕 ○2番(永戸孝之君) どうもありがとうございました。伊勢国分寺跡の歴史公園は,「歴史活き活き!史跡等総合活用整備事業」の補助を受けていますが,文化庁,国交省,農水省でもさまざまな補助金が活用されますし,三重県史跡整備市町協議会や全国史跡整備市町村協議会など,あらゆる機会や補助事業を活用,検討してほしいと思います。  また,先日,今年度配属されました鈴鹿市文化振興事業団の事務局長とちょっとお話をさせていただきました。文化,歴史について,鈴鹿市にとどまらない連携,人材のネットワークのお話などを伺いまして,わくわくした思いがふつふつと沸いてまいりました。また,8月23日には国の交付金活用のための今年度の鈴鹿市地方創生会議がございました。ここでも歴史や文化を大切にする取り組みを進めてほしいという意見があったとお聞きをしております。  こんなことも含め,鈴鹿には,先ほどの水谷議員の御質問にもございましたが,神戸城跡も含め,すばらしい文化や,戦争遺跡に含めた歴史遺産が数多くあります。点を面に展開し,歴史文化都市鈴鹿としての一体化した魅力ある都市としての発信を望む市民も多くいることを,今回,この質問をする中で感じました。モータースポーツに次ぐ歴史文化のまちとしてのブランド化をぜひ進めていただきたいと,多くの市民の方の思いも伝えさせていただいて,私の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(後藤光雄君) これにて,永戸孝之議員の質問を終了いたします。        ―――――――――――――――――――――――― ○議長(後藤光雄君) 以上で,本日予定されました一般質問は終了いたしました。  残りの方は,9日,12日及び13日にお願いいたします。  本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでございました。           午 後  4 時 23 分 散 会        ――――――――――――――――――――――――...