鈴鹿市議会 2010-09-28
平成22年 9月定例会(第7日 9月28日)
平成22年 9月定例会(第7日 9月28日)
鈴鹿市議会定例会会議録(第7日)
平成22年9月28日
鈴鹿市議会議場において
鈴鹿市議会定例会を開く。
1
出席議員
1 番 杉 本 信 之 2 番 板 倉 操
3 番 石 田 秀 三 4 番 森 川 ヤスエ
5 番 森 しず子 6 番 伊 藤 寿 一
7 番 池 上 茂 樹 8 番 薮 田 啓 介
9 番 彦 坂 公 之 10 番 小 島 巧 也
11 番 中 村 浩 12 番 市 川 哲 夫
13 番 水 谷 進 14 番 大 杉 吉 包
15 番 今 井 俊 郎 17 番 伊 藤 健 司
18 番 森 喜代造 19 番 矢 野 仁 志
20 番 青 木 啓 文 21 番 森 義 明
22 番 市 川 義 髙 23 番 大 西 克 美
24 番 中 西 大 輔 25 番 南 条 雄 士
26 番 原 田 勝 二 27 番 後 藤 光 雄
28 番 大 谷 徹 29 番 佐久間 浩 治
30 番 森 田 治 已 31 番 野 間 芳 実
32 番 竹 口 眞 睦
○
総務委員会委員長(
青木啓文君) 皆さん,おはようございます。
総務委員会委員長の
青木啓文です。
総務委員会の
議案審査の経過と結果について,御報告を申し上げます。
当委員会に去る9日の本会議において付託されました議案は,議案第54号,議案第56号,議案第57号の3件でございます。
審査に当たりましては,各関係の部長・次長等の出席を求め,慎重に審査をいたしました。
まず,議案第54号 鈴鹿市
市有財産条例の一部改正について,審査の過程では,行政財産の一部貸付が可能になり,今後は
自動販売機の設置に関して,すべて使用料等を徴収するのかとの質疑がございましたが,採決の結果,
全会一致で原案可決すべきものと決しました。
次に,議案第56号 鈴鹿市
火災予防条例の一部改正について,審査の過程では,今回の対象となる燃料電池の市内の設置状況を尋ねる質疑等がございましたが,採決の結果,
全会一致で原案可決すべきものと決しました。
次に,議案第57号 財産の取得について,審査の過程では,今回購入する消防車両は,これまでの車両より狭隘な道路での作業は可能とのことであるが,具体的にどのような幅の道路での作業が可能になるのかとの質疑,これまでのはしご車の利用状況と,今回更新する車両の利用方法や点検方法,旧車両の処分方法を尋ねる質疑等がありましたが,採決の結果,
全会一致で原案可決すべきものと決しました。
以上,当委員会に付託されました議案は,3件とも原案可決すべきものと決定いたしました。
よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げまして,
総務委員会の
議案審査の報告を終わらせていただきます。
○議長(
野間芳実君)
建設水道委員会委員長,
小島巧也議員。
〔
建設水道委員会委員長 小島巧也君登壇〕
○
建設水道委員会委員長(
小島巧也君) おはようございます。
建設水道委員会委員長の小島です。
建設水道委員会における
議案審査の経過と結果について,御報告申し上げます。
当委員会に去る9日の本会議で付託されました議案は,議案第53号,議案第55号,議案第58号及び議案第59号の4件でございます。
審査に当たりましては,土木部長・
都市整備部長を初め,各関係の課長等の出席を求め,慎重に審査いたしました。
議案第53号 鈴鹿市
行政組織条例の一部改正についてでございますが,審査の過程では,別段質疑もなく,採決の結果,
全会一致で原案可決すべきものと決定いたしました。
次に,議案第55号 鈴鹿市
景観づくり条例の一部改正についてでございますが,審査の過程では,樹木の指定とあるが,既存の植えてあるものについてはどうなるのかについてや,市から樹木の指定がされているのかについて,建物の色に規制をするのかについて,樹木の指定をした後のことが条例に記載がないが,どういった方法をするのかについて,鈴鹿市
景観審査会のメンバーについて,
条例改正施行後,山の掘削といった自然風景,景観を崩す行為等は規制されるのかについてを尋ねる質疑がありましたが,採決の結果,
全会一致で原案可決すべきものと決定いたしました。
議案第58号 市道の廃止について及び議案第59号 市道の認定についてでございますが,両議案とも関連しているため,一括して審査いたしました。
審査の過程では,別段質疑もなく,採決の結果,
全会一致で原案可決すべきものと決定いたしました。
当委員会に付託されました議案については,以上でございます。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げて,
建設水道委員会の
議案審査の報告を終わります。
○議長(
野間芳実君)
予算決算委員会委員長,
伊藤寿一議員。
〔
予算決算委員会委員長 伊藤寿一君登壇〕
○
予算決算委員会委員長(
伊藤寿一君)
予算決算委員長の
伊藤寿一でございます。
予算決算委員会の
議案審査の経過と結果について,御報告申し上げます。
去る9月9日の本会議において当委員会に付託されました議案は,議案第52号 平成22年度鈴鹿市
一般会計補正予算(第2号)及び,議案第60号 平成21年度鈴鹿市
一般会計決算の認定についてから議案第70号 平成21年度鈴鹿市
水道事業会計決算の認定についてまでの12議案でございます。
付託同日,当委員会を開き,分科会を設置して,各分科会に付託議案を送付して審査することと決定し,13日に文教福祉と
建設水道の分科会,14日に総務と生活産業の分科会を開いて審査を行い,21日に,松原・角南両副市長を初め,
執行部幹部の出席を求めて当委員会を開き,各
分科会委員長から詳しい
審査報告を受けました。
次に,
審査報告に対する質疑におきましては,議案第52号 平成22年度
一般会計補正予算(第2号)について,
生活産業分科会での
清掃センター焼却灰処理委託料における焼却灰の処理方法,処理場所に関する議論が分科会でなされたのかという質疑がありました。
続く討論では,別段発言もなく,採決の結果,議案第52号並びに,議案第62号から議案第68号までの7議案及び議案第70号の9件は
全会一致で,残りの議案第60号,議案第61号及び議案第69号の3件は賛成多数で,付託されました議案のすべてが原案のとおり可決,認定すべきものと決定いたしました。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げまして,
予算決算委員会の
議案審査の報告を終わります。
○議長(
野間芳実君) 各委員長の報告は終わりました。
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
御質疑があれば,御発言願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
野間芳実君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので,順次,発言を許します。
討論の順序は,中村 浩議員,
杉本信之議員,
石田秀三議員,
中西大輔議員の順にお願いいたします。
中村 浩議員。
〔11番 中村 浩君登壇〕
○11番(中村 浩君) おはようございます。
中村 浩でございます。
よろしくお願いいたします。
私は,議案第61号 平成21年度鈴鹿市
国民健康保険事業特別会計決算の認定について,反対の立場で討論に参加いたします。
この決算は,歳入総額161億9,350万円,歳出総額161億8,888万円,
差し引き残額461万円とするものですが,私なりに多くの疑問点を持ちましたので,ここで特に3カ所について申し上げます。
1点目,歳入で収入済額に対して,
不納欠損額と
収入未済額が多過ぎることであります。保険税の収入済額の44億4,993万円に対して,
不納欠損額が6.5%の2億9,043万円,
収入未済額が55.5%の24億7,171万円でありますが,これらの税額の縮小を図る努力が見受けられない点であり,このままでは正直に納税いただいた方に申しわけなく思うところであります。
2点目,私はさきの
文教福祉分科会で関連して,この決算の県下14市の
保険税額のリストの提出を求めましたが,私には理解できないことですが,まだ,現時点では未整理で資料はないとのことで,参考に,余り変わりがないとして,20年度の県下14市の1人当たりの
保険税額のリストの提出をいただきましたが,
保険税額は,驚くことなかれ,県下で3番目に高く,隣の亀山市の1.18倍になっている現実があり,多く負担いただいている納税者に対し,申しわけなく思う点であります。
3点目,悪循環の環境を見直す必要性について,一考が必要と考えました。
現実に鈴鹿市の保険税が他市に比べて高く,年度を経るごとに,さきの
不納欠損額や
収入未済額が増加し,
収支バランスが崩壊し,税率を上げたとしても,この悪循環から脱皮できない現状がありますが,この決算を見て,川岸市長の英断の必要性を感じました。
以上の点で,この決算には賛成しかねます。
そして,他の議案には異論を唱えません。
○議長(
野間芳実君)
杉本信之議員。
〔1番
杉本信之君登壇〕
○1番(
杉本信之君)
無所属クラブの
杉本信之です。
今回,私は付託されました,今回提案されました議案に対して,すべて賛成という立場で討論に参加いたします。
まず,議案第52号ですが,補正予算の中で,直接支出には関係ありませんでしたが,
債務負担行為ということで,焼却灰の処理委託を3年間で9億4,800万円という高額な金額が出てきました。やはり,これは県の処理施設が,もうどうにもならないということで,九州のほうで処理していただくということになるわけですが,やはりもっともっと,この灰を減らす努力ということを今後やる必要があると私は考えます。
今回,10%割り増しの,今までより10%割り増しの予算を組んであるわけですが,これからやはりごみを出さない,そんな世の中にしていくということで,今回は,これに対して賛成はいたしますが,今後は,やはりごみをもっともっと減らしていく,そして,このごみの多くが生ごみ,いわゆる有機物のごみが多いということであります。やはりそういったものは循環できる,堆肥化したり,飼料化したりできるものであります。やはりそういったことをもっともっと研究して,この灰になるようなごみを減らしていくと,そういう努力が私は必要だと考えます。
もう一つありますが,中央病院のほうにトモセラピーという,がんの
放射線治療の機械に対して補助をするということで,やはりがんを減らすということは,当然大切なことでありますが,私が考えますには,やはりこのがんにならない体をいかにつくっていくかということが,やはりこれからは必要になってくると思います。いわゆる予防ということも含めてですが,今回,意見書のほうで
子宮頸がんに対する公的補助の意見書を鈴鹿市から出すというような予定になっておるようですが,こういったことも含めまして,やはり強い体をつくっていく,やっぱりがんにならない体,1日に毎日がん細胞というのは,だれでもできていると言われていますので,やはりそれをやっつけるための,やはり抵抗力のある体をやはりつくっていく,いろんな生活習慣であったり,食習慣を変えていく,あわせてそういったことをやっていくことによってがんを減らしていく,そんな取り組みが今後は必要になってくると思います。
もう一つ,
健康増進費の中で,自殺対策の講演会もやられるということで,今,1年に40人の方が鈴鹿市で自殺されているという現状があります。交通事故も毎年,以前は20人ずついたわけですが,やはり交通事故,交通安全ということに,今も秋の交通安全の週間をやっている中で,どんどんどんどんやっぱり減ってきたという経緯があります。やはり自殺ということも,個人の問題ではなく,やはり社会の現象として,行政と市民が一体となった取り組みの中で,これを減らしていく努力が必要だと思います。
先日も,私,いろんなシンポジウムに行きましたが,やはり自殺された方の家族の方が,やはり,どんどんどんどんふえているわけです。そういった中で,そういった人たちをやはり減らしていく努力,そのためには,やはり自殺というのは社会の責任だよということをもっともっと啓発していって,市民の皆さんに理解していただく必要はあるかと思います。
そういった形で,こういった講演会を通じて市民の方に知っていただく,そういった予算に対しては賛成したいと思います。
続きまして,55号の
景観づくり条例ですが,これは直接景観とは関係はないわけですが,私の考えの中で,今,携帯電話の基地局というのが至るところで建っています。民家に近いところでも建っていますが,その景観とともに,そこから出る電磁波のようなものが,
子供たちの体に対してよくないというようなことも言われていますので,届け出,相談あったときに,やっぱりその建てる場所が本当に民家に近くて
子供たちに悪影響を及ぼさないか,やっぱりそういったことも含めて助言とか指導ができるような体制に持っていっていただきたい,そのように思います。
60号の
一般会計決算につきましては,市税が前年度より39億円の減という中で,多くの事業もなされています。
大きなものとしましては,やはり
神戸中学校の新築という,移転ということで,21年度は26億円の予算を使っております。ことしの8月にオープンしまして,9月から
子供たちが,そこで学んでいるわけですが,広くてすごく解放感があり,勉強しやすい環境だなということは感じました。そういった中で,
子供たちが本当に伸び伸びと学力,そして含めて人間的に大きくなっていただきたい,そのように思います。
ことし,小学校では一部校庭の芝生化というのも進められているようですが,やはりグラウンドで
子供たちがはだしで走り回れる,やっぱりそんな環境というのも,すごく今大切ですので,今後,小学校,そして中学校も,そういった芝生化の動きもあわせて広めていっていただけたらと思います。
先ほど,中村議員が61号のほうを反対されましたが,実際,これ2億9,000万円の不納欠損が出ているということで,やはり
生活困窮者が毎年毎年増加している現状にあります。国保税も払えない,そういった状況になっているということに対して,これ,仕方ないと言えばそうなんですが,やはりそうならないような施策を今後行政として行う必要があると私は考えています。やはり生活困窮になるのは,やっぱり個人が好きこのんでなったわけでもありませんし,国保税がやっぱり払えない,にっちもさっちもいかない,そんな状況になっているということに対して,やはり市が一丸となって救済して,もとの生活がちゃんとできるようなことをやっぱり支援していく,そういったことも必要だと思いますので,この61号に関しましても,私は賛成したいと思います。
以上で,私の討論を終わります。
皆さんの御賛同,よろしくお願いいたします。
○議長(
野間芳実君)
石田秀三議員。
〔3番 石田秀三君登壇〕
○3番(石田秀三君) 私は,
日本共産党鈴鹿市議団を代表いたしまして,本定例会に提案されました議案についての態度を表明し,討論に参加をいたします。
まず,第1に,反対する議案についてであります。
議案第60号 平成21年度鈴鹿市
一般会計決算の認定について及び議案第69号 平成21年度鈴鹿市
後期高齢者医療特別会計決算の認定についての2議案には反対,そして,第52号から59号,61号から70号の17議案については賛成をいたします。
次に,それぞれの議案について,意見を申し上げます。
まず,議案第60号 平成21年度鈴鹿市
一般会計決算の認定についてであります。
1年の総決算というわけでありますから,非常にたくさんの論点がありますが,そのうち反対の理由となるものを少し挙げさせていただきます。
まず,第1に,鈴鹿医療科学大学薬学部設置への補助金1億円は,必要なかったということであります。
この大学設置への補助金については,当初計画の総事業費46億7,300万円,これの2割の9億円補助するという予定でありましたが,この大学の設置の実際のかかった費用は39億6,595万円ということでありまして,その2割が7億9,000万円と。約1億1,000万円減額をされておりますが,その減額されたうちの1億円を計算どおり支出したものであります。
しかし,もう既に6億円の支出が過年度で行われております。私どもは,当初の計画の時点から,この2割もの助成は出し過ぎである。多くとも三重県が補助をする1割と歩調を合わせる程度で行うべきだというふうに主張をしてまいりました。そうしますと,4億円ほどで済んだものが,既に6億円の支出があり,それに21年度,1億円であります。しかし,21年度は財政悪化の急変の事情というものがあり,こういうものは,その時点でストップをすべきであったと考えます。さらに,本年度,22年度の残り9,000万円の支出もストップをすべきであるというふうに考えます。
次に,第2に,定額給付金1人,1万2,000円のばらまきは,天下の愚策でありました。もう昨年のことでありますが,そんなことがあったかなというようなことでありまして,景気対策にも,福祉対策にもならず,鈴鹿市だけでも30億円,全国で2兆円の無駄遣いになってしまったということであります。
第3に,生活保護不正支給事件のしりぬぐいとして,国庫返還金4,387万円を含む5,849万円を21年度最終補正予算で,とりあえず一般財源で手当てすることとし,これを22年度の早い時期に,職員の寄附等で返済充当することとした。この3月補正には,私どもは条件をつけて賛成をいたしました。
しかし,本日,本会議後に開かれる全員協議会に提出される資料によれば,この約束は全くほごにされ,職員共済組合から4,000万円を引き出して,寄附の集まらない分の穴埋めに使うという,全く筋の通らない責任感の欠落した,うやむやな解決で幕引きを図ろうということになっております。本年3月議会での川岸市長の市民に迷惑をかけない,私の責任でと,この約束はどこへいったのでしょうか。
第4に,経済の低迷,景気回復の見通しも立たない中で雇用不安,あるいは事業の廃業などで苦しむ市民の暮らし向きを反映して市税の滞納,また,保育料や住宅家賃の滞納が増加をしております。適正な納税,支払いを促進するということは必要なことではありますが,一方,市税で8,000万円,国保税でも3,000万円もの延滞金の収入を上げているところを見れば,市民の生活に則した納税方法を親切に相談すべきところを省略し,問答無用の取り立てや滞納処分が行われているのではないかというふうに思われます。このような莫大な延滞金を取るよりも,その金を税そのものに充てて,市民の負担を少しでも減らし,市として税の収納率を少しでも上げる努力をすべきであります。
第5に,安全・安心の重要施策と言いながら,通学路の防犯灯設置を自治会の負担のままにしたり,
教育委員会に押しつけたりする姿勢は問題であります。また,図書館予算を1,000万円削ったままにしてありますが,あるいは義務教育での父母負担の軽減がなかなか図られない,老朽化した保育所の建設計画もなかなか立てていないなど,必要な施策がきちんと行われていないという問題等も指摘したいと思います。
続きまして,議案第69号 平成21年度鈴鹿市
後期高齢者医療特別会計決算の認定についてであります。
75歳以上の高齢者を区別して,別枠の保険制度に囲い込み,1人ずつから保険料を取り立てて,医療のほうはレベルを下げて費用を浮かせようという,要は,うば捨て山政策は,昨年の政権交代により,これは廃止されるはずでありました。この21年度で後期高齢者医療は終わりになると思いきや,4年も結論を先送り,その内容もうば捨て山の年齢を拡大しようというような本末転倒の議論が現政府のもとで行われていくとは,極めて残念であります。一日も早い,高齢者差別制度の廃止を求めるものであります。
続きまして,賛成をする議案についても,意見を申し上げます。
議案第52号 平成22年度鈴鹿市
一般会計補正予算であります。
清掃センター焼却灰処理委託料,
債務負担行為の9億4,800万円は,三重県が強引に進めてきたガス化溶融炉とRDF発電という,この二つとも見事に破綻をいたしました。その巻き添えを食わされた県下の各市・町は,ごみ行政の見直しを進められております。
今回の焼却灰処理の方法は,九州という非常に遠いところまで特別列車を仕立てて,年間7,500トンを清掃センターが今後稼働する限り,毎日のように搬送するというものであります。
しかし,それでも溶融炉での処理よりも安く上がるというのでありますから,県の誤ったごみ政策の重大さを改めて再認識させられます。当面は,この処理委託以外の方法は考えつかないということでありますが,同時に,中・長期的に,これからのごみ行政のあり方の検討を進めていかないと,今回の失敗と同じ轍を踏むことになると肝に銘じるわけであります。
続きまして,議案第61号 平成21年度鈴鹿市
国民健康保険事業特別会計決算の認定についてであります。
この21年度は,当初予算の段階から,この国保会計は赤字が必至だという見通しの中で,リーマンショックによる急激な経済悪化,市民の暮らしの窮迫という事態を受けて,国保税の値上げをこの年は行わず据え置き,赤字については,一般会計からの繰り入れで埋め合わせるとの決断を鈴鹿市は行いました。その決算では,繰入金が約5億円となりました。
しかし,同様に,景気低迷からの回復見通しもない本年,22年度は,前年とは反対に10%の国保税の引き上げが行われました。市民の健康と暮らしを支える重要な施策である国保制度へのスタンスは,極めて場当たり的であり,基本姿勢が定まっておりません。今後も赤字のツケを加入者市民に押しつけるのではなく,一般会計からの繰り入れで支えていくことを基本とする姿勢を求めたいと思います。
最後に,議案第70号 平成21年度鈴鹿市
水道事業会計決算の認定についてであります。
この21年度は,第5期拡張事業計画の大幅な見直し,すなわち長良川導水事業からの取水を日量1万3,000トンも入れるというバブルな計画を変えて,身の丈に合ったものに練り直し,長良川導水は2,200トンと大きく縮小,いわばつき合い程度に見直したという,その第1年度でありました。
決算を見ますと,予定をしていた事業量がおおむね進行していると言いながら,金額で見ると,21億円が10億円と半分程度にとどまっております。今後の全市的な安全で安定した配水計画を進める上で,この事業を前倒しをしていける余地が大いにあるのではないかと考えます。
また,水道事業経営を圧迫する要因となる外部水源からの受水費や,5%を超える高利率の企業債についての負担軽減の方策を検討をすることを求めます。
今後も,水道料金を値上げをせずに,市民の暮らしの基本を支えていける,こういう水道の事業の見通しを持ちながら,事業に当たっていただきたいと思います。
以上,申し上げましたが,以上をもって,私の討論といたします。
皆様方の御賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(
野間芳実君)
中西大輔議員。
〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 議席番号24,すずか倶楽部,中西大輔です。
私は,議案第52号から第70号までの全議案に対して,賛成の立場で討論を行わせていただきます。
まず,議案第52号についてですが,今,先ほど杉本議員の討論でありましたように,この
債務負担行為にあります清掃センター焼却灰処理委託につきましては,杉本議員の論点と同じく,やはりこれをきっかけに,ごみの減量に取り組むということを施策の中に取り入れる,それを市民に広げていくということが重要かと思います。それによって,ごみが減量することができれば,処理費が減るということですから,これは市民にとっても考えるきっかけ,非常に重要な視点ではないかと思います。
また,52号の中で,今後重要になってくるのは何かと言えば,やはり今回いろいろ建設関係も含めて経済状況厳しい中,いかに鈴鹿市の中に,そういうふうなお金を回すかという視点が非常に重要になってくるかと思います。
そのときに,52号の中の10款教育費,補正,学校建設費の施設整備費,平田野中学校のプロポーザルの関係のところですが,この議案を賛成するに当たりましては,やはり神戸中学,先ほど杉本議員のところでも,26億円ということありましたから,かなりの経済効果のある事業ですから,やはりこのプロポーザル等を考える中で,市内の業者がどういうふうに参入できるのか,その枠,それについても,やはりしっかり考えた上で,この次の平田野中学校の建設のほうに取り組むべきと考えます。
それでは,60号のほうに移りますが,60号のほうにつきまして,やはり市民税が今年度,個人市民税のほうで1億5,156万円,法人市民税のほうで37億7,130万円減少しているということを考えますと,やはりこの情勢というのは,今後,劇的に回復する見込みはない,この現状のまま,もしくは最悪の場合は,やはりこれよりも徐々に下がっていく,人口減少社会を迎えて下がっていくという中で政策を考えていかないといけないということがあると思います。
その中で,まず,ただ,この市民税が減少してる中,人件費のほうで,退職手当ということで,約0.9%増というふうになっていることですね。この点について,やはりどういうふうに取り組んでいくのかということをしっかり考えていただきたい。
また,この民間中小企業含めた民間の収入が減っている中,地域手当のほう,据え置いてというふうなこともありますが,民間の給料とあわせて,並べていくというふうなところの発想で行われている地域手当についても,どのようにしていくのかということをやはり改めて考えていく時代ではないかと思います。
また,この市民税が減税してるということは,いかにこれからの施策の中で,経済に対して刺激のある活性化につながる施策を打っていくか,税収増につながる施策,また,これを職員一人一人の方々が日々考えて取り組んでいただくことが重要と思いまして,この点は,市のほうに提言させていただきます。
まず,細かくいきますが,決算の認定に当たって,総務費,第1項総務管理費,第2目人事管理費中,補助金,市職員共済組合,先ほど石田議員の討論の中にもありましたが,職員,この共済組合のお金の中のほうから,生活保護費不適正支給に係る返還金のほうが支出されることが可能だったということ,現状を考えれば,今回の決算の中で,次年度の予算に向けては,この補助金について,減額等提言させていただきますし,その上で,この減額で出てきた金額を,逆に在宅生活支援事業費などのような個別の高齢者の方々の施策のほうに回すということをやはり検討していくべきだと思います。
次に,第7款商工費,第1項商工費の中,C-BUS実証運行委託6,638万6,250円ですが,この中で約4,600万円強が一般財源負担となっているということから考えると,やはり地域公共交通というもののあり方を考えたときに,C-BUSというのは一定の評価を,他の自治体から評価されていたということもありますが,どのような地域公共交通のあり方がよいのかということをやはり改めて考え直すべき,今,地域公共交通計画等も進んでおりますが,その高齢者の方々の足をどうするかという視点も含めて改めて見直したいし,その意味では鈴鹿市の考え方のを修正していただいて,同時に,また,この収入自体が少ないということを考えますと,いかに収入増,広告ではなくて,利用者をどうやってふやしていくのかという観点をしっかり取り入れた上で,既存のC-BUSの運行のほうもしていただきたいと思います。
また,ほかの事業につきましても,市の補助する事業については,やはり事業効果を判定する際,科学的な視点などを取り入れ,客観的評価も取り入れた上で事業内容を精査することが必要ではないかと思います。
その中で,特定のことになってしまいますが,市民活動の動きとしては,私も,それは否定するものではありませんし,意味のあることとは思いますが,EM菌の関係のお金のほうで,投入補助金で,配布事業費のほうで113万7,696円,消防費のほうなんですけども,災害対策費として,白子の漁協のほうに200万円設置したものに対しての補助が出ているということから考えますと,やはり一定の,この効果というふうな部分は認めますし,市民の活動というふうなレベルでも認めるところはありますが,やはりそこのところに,科学的な裏づけというのをやはりきちっと入れていただいて上で,この支出については,考えていただきたい。
というのは,この一つの考え方に対してだけ,補助金を多額に支給するのではなく,これからいろいろな環境対策,環境問題に対する取り組みについては,さまざまな取り組みが出てくると思います。それについてお金を回していくためには,やはりこの厳しい経済情勢の中,精査をして取り組んでいく,また,実験的に取り組むことも必要と思いますので,この公費支給ということを考える上では,そのあたりの精査を行っていただきたいと思います。
次に,61号ですが,この国民健康保険税について,私,質疑のほうで前年比7,794万円,
不納欠損額のほうが増加しているということを質疑させていただきしました。やはり生活困窮の方も含めてふえている。その内訳を聞くと,執行停止から3年で2,300万円,5年未収が続いて約5,951万円というふうな額ということですが,この昨今の経済状況の中,非常にやはり困窮されている方は多くなっている。
しかし,この国民健康保険税につきましても,先ほどの,さきに述べましたごみの減量と同じく,やはりこの国民健康保険税の歳出のうちの,やはり医療費を抑制する,受けなければいけない医療までを受けなくするではなくて,やはりどこまでが必要なのか,この税を設定するに当たっては,やはり一人一人の加入者の方も含めた中で運営されている。国の責任はあるけれども,やはり日々のことについては,やはり一人一人の市民のことですから,そこのところに意識を持っていただくような取り組みをしていただくことが必要かと思います。
これは,石田議員の討論の内容とはちょっと反するんですが,5億円を一般会計のほうから繰り入れをするべきだというふうな御意見ありましたが,私は,それについては賛同しかねます。やはり一般会計から繰り入れを行うということは,その金額については,私たちだけではなくて,次の世代も含めたところのお金を使っていくことになる。ですから,繰り入れではなくて,まず努力をしていく,その中で,本当に困窮している方については,それぞれの対応というふうなことを行うべきとは思います。
ともかく,この61号につきましても,鈴鹿市の収納率の向上,また,医療費の抑制も含めた取り組みを推進した上で,市民の方々に対して,負担のない形での取り組みをしていくことを推進していただくことを提言させていただきます。
以上をもちまして,私の討論を終わらせていただきます。
皆さんの御賛同,よろしくお願いします。
○議長(
野間芳実君) これにて討論を終結いたします。
これより採決をいたします。
まず,議案第52号 平成22年度鈴鹿市
一般会計補正予算(第2号)から議案第59号 市道の認定についてまでの8件を一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立全員であります。
よって,議案第52号から議案第59号までの8件は,原案のとおり可決されました。
次に,議案第60号 平成21年度鈴鹿市
一般会計決算の認定についてを採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
本案を委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立多数であります。
よって,議案第60号は,認定することに決定いたしました。
次に,議案第61号 平成21年度鈴鹿市
国民健康保険事業特別会計決算の認定についてを採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
本案を委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立多数であります。
よって,議案第61号は,認定することに決定いたしました。
次に,議案第62号 平成21年度鈴鹿市
土地取得事業特別会計決算の認定についてから議案第68号 平成21年度鈴鹿市
介護保険事業特別会計決算の認定についてまでの7件を一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
本案を委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立全員であります。
よって,議案第62号から議案第68号までの7件は,認定することに決定をいたしました。
次に,議案第69号 平成21年度鈴鹿市
後期高齢者医療特別会計決算の認定についてを採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
本案を委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立多数であります。
よって,議案第69号は,認定することに決定いたしました。
次に,議案第70号 平成21年度鈴鹿市
水道事業会計決算の認定についてを採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
本案を委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立全員であります。
よって,議案第70号は,認定することに決定いたしました。
この際,暫時休憩をいたします。
再開は11時5分といたします。
午 前 10 時 52 分 休 憩
――
――――――――――――――――――――――
午 前 11 時 05 分 再 開
○議長(
野間芳実君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
日程により議事を継続いたします。
――
――――――――――――――――――――――
○議長(
野間芳実君) 次に,日程第3,請願第11号 「
義務教育費国庫負担制度の存続と
全額国負担」を求める請願書から請願第14号
子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成を求める請願書の4件を一括議題といたします。
本件に関し,委員長の報告を求めます。
文教福祉委員会委員長,佐久間浩治議員。
〔文教福祉委員会委員長 佐久間浩治君登壇〕
○文教福祉委員会委員長(佐久間浩治君) おはようございます。
文教福祉委員会委員長の佐久間浩治でございます。
文教福祉委員会の請願審査の経過と結果について,御報告申し上げます。
当委員会に去る9日の本会議において付託されました請願は,請願第11号,請願第12号,請願第13号,請願第14号の4件でございます。
審査に当たりましては,教育長を初め,各担当の部長・次長等の出席を求め,慎重に審査いたしました。
まず,請願第11号 「
義務教育費国庫負担制度の存続と
全額国負担」を求める請願書につきましては,審査の過程では,国庫負担率が存続はされているが,3分の1にまで減らされ,それが
全額国負担になった場合,どのようになるかと考えられるか,国が義務教育の機会均等を保障するということから,日本は一つの教育課程に従って動いているが,地方独特のカリキュラムの編成が必要な時期に来ているのではないか,すべて国の補助でということになってしまうと,地方色のあるものが出しにくくなってしまうのではないか,教育現場からの声はどうかという質疑や,日本の教育に対する公費の負担が低く底上げをしていくべきであるとの意見や,請願に対して理解はするものの,
全額国負担ということでは財政的に膨大になると思うので反対であるという意見がありましたが,採決の結果,賛成多数で採択すべきものと決定いたしました。
次に,請願第12号 「
保護者負担の軽減と就学・修学支援に関わる制度の拡充」を求める請願書につきましては,審査の過程では,特に質疑はありませんでしたが,討論では,OECD加盟国の中でも教育費の占める割合が低いことや,就学援助費の受給者がふえ,経済状況や奨学金の制度が変わり,返済ができなくなるというような
子供たちの就学と修学に影を落としている実態があり,教育の機会均等を与えるということから賛成であるという意見や,義務教育は完全無償化をうたっており,自立させるために必ず受けさせなければならないもので,負担が少ないほうがよいことは明らかであるが,高校以上の就学については,個々に努力をしていくということが必要であるので,義務教育とは違いがあってもいいのではないかと思うので反対であるとの意見もありましたが,採決の結果,賛成多数で採択すべきものと決定いたしました。
次に,請願第13号 「『新・教職員定数改善計画』(案)のすみやかな実施と
教育予算拡充」を求める請願書につきましては,審査の過程では,特別支援教育の充実を文部科学省が打ち出している割には,そういう配置がないと思っている。新・教職員定数改善計画がきちんと進められれば,具体的な改善をすることができるようになると思うか,昔は40人学級で運営され,30人学級に移行されれば,発言の機会もふえるかもしれないが,それはどうなのか,制度的なものだけでなく,教える側の工夫がもっと大事なのではないのか,数の議論ではなく,もっと本質の議論が必要なのではないかと思うので反対であるとの意見がありましたが,採決の結果,賛成多数で採択すべきものと決定いたしました。
次に,請願第14号
子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成を求める請願書につきましては,審査の過程では,6月定例会,一般質問が出た際に,検診が重要という市当局からの見解が述べられていたが,今定例会では実施に前向きな答弁があった。なぜ,あの時点では,あのような答弁になったのか,財政的な問題か,ワクチンの副作用はどうなのかという質疑や,副作用を考えると慎重に考えていかなければいけないのではないかという考えや,唯一,ワクチン接種で予防できるがんなので,公費助成をすべきであるとの賛成の意見や,集団接種にしなくても,ワクチンに対する理解を得るための啓発をし,接種率を高めるようにすればよいのではないのかとの意見がありました。
討論では,発症する件数の中には自然治癒をする人の人数も含まれていると記憶している。副作用の不安を考えれば,希望者が接種するべきではないか,公費助成の動きがあるので,無料接種ということに関しては賛成できない。発症の要因などを含めた啓発を充実させるべきであるとの意見がありましたが,採決の結果,賛成多数で採択すべきものと決定いたしました。
以上,当委員会に付託されました請願は,4件すべて採択すべきものと決しました。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げまして,文教福祉委員会の請願審査の報告を終わります。
○議長(
野間芳実君) 委員長の報告は終わりました。
ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。
御質疑があれば,御発言願います。
中西大輔議員。
〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 済みません,中西ですが,12号の請願について,
保護者負担の軽減と就学・修学支援に関わる制度の拡充を求める件についてなんですけれども,この議論の中で,この入学料,教材費等の,この補助をしていくということについて,公立・私立,各種学校等,そのあたりはどういうふうに考えているのかという議論があったのかどうかをお聞きしたいんですが,よろしくお願いします。
○議長(
野間芳実君) 佐久間浩治議員。
〔文教福祉委員会委員長 佐久間浩治君登壇〕
○文教福祉委員会委員長(佐久間浩治君) そのような意見はございませんでした。
以上です。
○議長(
野間芳実君)
中西大輔議員。
〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) それでは,14号のほうのことでお聞きしたいんですけれども,こちらのほうの請願のほうは,決して悪いものではなくて,いいものとは思うんですけれども,この議論をされる際に,先進国で,約30カ国でというふうなことがあるんですけれども,この中で日本の税負担率というのは,ほかの国と比較してどうなっているのかというふうな議論があったのか,また,総額としてどれぐらいの金額的な負担になってくるのかという議論があったのかをお聞きしたいと思います。
お願いします。
○議長(
野間芳実君) 佐久間浩治議員。
〔文教福祉委員会委員長 佐久間浩治君登壇〕
○文教福祉委員会委員長(佐久間浩治君) そのような御意見はございませんでございました。
以上でございます。
○24番(中西大輔君) ありがとうございます。
○議長(
野間芳実君) よろしいですかね。
〔なし〕
○議長(
野間芳実君) では,これにて質疑を終結いたします。
討論でございますが,通告がございませんので,これより採決いたします。
請願第11号 「
義務教育費国庫負担制度の存続と
全額国負担」を求める請願書を採決いたします。
本請願に対する委員長の報告は採択であります。
本請願を委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立多数であります。
よって,請願第11号は,採択することに決定いたしました。
次に,請願第12号 「
保護者負担の軽減と就学・修学支援に関わる制度の拡充」を求める請願書を採決いたします。
本請願に対する委員長の報告は採択であります。
本請願を委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立多数であります。
よって,請願第12号は,採択することに決定いたしました。
次に,請願第13号 「『新・教職員定数改善計画』(案)のすみやかな実施と
教育予算拡充」を求める請願書を採決いたします。
本請願に対する委員長の報告は採択であります。
本請願を委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立多数であります。
よって,請願第13号は,採択することに決定いたしました。
次に,請願第14号
子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成を求める請願書を採決いたします。
本請願に対する委員長の報告は採択であります。
本請願を委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立多数であります。
よって,請願第14号は,採択することに決定いたしました。
――
――――――――――――――――――――――
○議長(
野間芳実君) 次に,日程第4,
議員発議案第4号 「
義務教育費国庫負担制度の存続と
全額国負担」を求める意見書から
議員発議案第8号 三重県北部地域の都市建設を推進し,雇用拡充や経済の活性化を求める意見書の5件を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
佐久間浩治議員。
〔29番 佐久間浩治君登壇〕
○29番(佐久間浩治君) 政友会の佐久間浩治でございます。
ただいま議題とされました
議員発議案第4号から
議員発議案第7号まででございますが,提案者は文教福祉委員等でさせていただいておりますので,私が代表いたしまして,提案理由の説明をさせていただきます。
なお,提案理由の説明は,お手元にお配りさせていただいております文案の朗読をもって説明にかえさせていただきます。
議員発議案第4号
「
義務教育費国庫負担制度の存続と
全額国負担」を求める意見書
政府は,「地域主権」の確立にむけて具体化な検討をすすめている。これまでの補助金のあり方を抜本的に見直し,地方が自由に使える「一括交付金」についての議論がされており,義務教育費国庫負担金が議論の対象となっている。6月に閣議決定された「地域主権戦略大綱」には,「一括交付金化の対象外とする」と示されているが,今後も注視していく必要がある。
また,義務教育費国庫負担金の対象外である教材費,旅費,高校教職員の給与費は,地方交付税として一般財源のなかにくみこまれているが,多くの自治体で予算措置されている教育費は,地方交付税で措置されている水準に達しておらず,自治体間の格差が生じている。このようななか,昨年実施された政府の行政刷新会議による「事業仕分け」では,「国が全額負担すべきである」という意見も出されている。
義務教育費国庫負担制度は,義務教育の機会均等とその水準の維持・向上および地方財政安定のため,国が必要な財源を保障するとの趣旨で確立されたものであり,これまで学校教育に大きな役割を果たしてきている。その時々の国や地方の財政状況に影響されることのない,確固とした
義務教育費国庫負担制度によって,未来を担う子どもたちに豊かな学びを保障することは,社会の基盤づくりにとってきわめて重要なことである。
以上の理由から,下記の事項について要請する。
記
1.
義務教育費国庫負担制度の存続および
全額国負担とすること
以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
続きまして,
議員発議案第5号
「
保護者負担の軽減と就学・修学支援に関わる制度の拡充」を求める意見書
経済や雇用情勢の悪化は,子どもたちのくらしや学びに大きな影響を与えている。文科省は6月「文部科学白書(2010年度版)」を公表し,「経済格差が教育格差につながっている」と分析し,「日本は家計の教育費負担が大きく公的支出が少ない」「教育分野に公的支出を増やすべきだ」としている。また,日本は,政府支出に占める教育費の割合が9.5%であり,OECD加盟国の平均を3.8ポイントも下回っている。その分,私費で負担する割合も高く,OECD平均0.8%に対し日本は1.7%となっている。
このようななか,国・県においては「学びたくても学べない」という状況を改善すべく施策として,「高校無償化」「奨学金の改善」等がすすめられている。
しかし,保護者の負担が十分軽減されたわけではない。入学料・教材費等の負担が多いこと,就学援助の受給者が増加し,中途退学や進学の断念を余儀なくされる子どもが増えていること等の課題がある。家庭の所得のちがいによって,子どもたちの学力や進路などに影響がでることのないよう,給付型奨学金制度の確立等,
保護者負担の軽減と就学・修学保障制度のさらなる拡充を求めていく必要がある。
以上の理由から,下記の事項について要請する。
記
1.子どもたちの学びを保障するための
保護者負担の軽減と就学・修学支援に関わる制度の拡充を行うこと
以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
続きまして,
議員発議案第6号
「『新・教職員定数改善計画』(案)のすみやかな実施と
教育予算拡充」を求める意見書
文部科学省は2010年1月,約30年ぶりに学級編制基準の見直しに着手することを表明し,意見募集や教育関係団体,有識者へのヒアリング等をおこなった。その後,中教審初等中等教育分科会で議論がすすめられ,7月には「今後の学級編制及び教職員定数の改善について」(提言)がまとめられた。そして8月,「提言」をふまえ,「小・中学校の少人数学級(35・30人学級)の推進」「公立高等学校等の教職員配置の改善」等が盛りこまれた「新・教職員定数改善計画」(案)が公表された。
三重県では現在,小学校1,2年生の30人学級,中学校1年生の35人学級が実施されている。少人数学級が実施されている学校では,「子どもたちの発言の機会の増などもふくめ,活動の場が増える」「一人ひとりにきめ細かな指導ができる」といった保護者・教職員からの声が多くある。
子ども一人ひとりの豊かな学びの実現にむけ,「新・教職員定数改善計画」(案)のすみやかな実施を求めていかなければならない。
近年,連れ去り事件や通り魔事件など,学校な登下校途中で子どもたちが被害者となるさまざまな事件が発生している。「学校保健安全法」が2009年4月1日から施行されているが,自治体間格差も問題となっているなか,条件整備や人的配置等についての具体的な財政上の措置等,不十分な点がある。新たな立法措置を視野に入れつつ,学校の安全最低基準等,基本的な措置が明記された具体的施策が必要である。
日本の公財政教育支出の対GDP比(2009年)は,OECD加盟国のなかで最低レベルの3.3%となっており,OECD平均4.9%には程遠い実態がある。山積する教育課題の解決をはかり,未来を担う子どもたち一人ひとりを大切にした教育をすすめるためには,学級編制基準の引き下げや教育条件整備のための教育予算の拡充が必要である。
以上の理由から,下記の事項について要請する。
記
1.「新・教職員定数改善計画」(案)のすみやかな実施と
教育予算拡充を行うこと
以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
続きまして,
議員発議案第7号
子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成を求める意見書
子宮頸がんは,日本の20歳代の女性では乳がんを抜いて,発症率が一番高いがんである。年間15,000人以上が発症し,約3,500人が命を落としている。その原因は,HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によるもので,ワクチンで予防できる唯一のがんである。
子宮頸がんを予防するワクチンが日本でも2009年10月に認可され,接種が始まった。しかし皮下注射による3回の接種で4万円~6万円と高額になり,公的援助が不可欠である。
またHPVは性交渉で感染するため,性行動を始める前の10歳代の女性にワクチンを接種することが,最も効果的と考えられている。すでに世界では,100カ国以上でこのワクチンが使われ,先進国約30カ国で公費助成が行われている。日本でも自治体が独自の助成を開始し,日本産科婦人科学会や日本小児科学会も,11~14歳の女子に公費負担で接種するよう求めている。
以上の理由から,下記の事項について要請する。
記
1.
子宮頸がん予防ワクチンを無料で接種できるよう公費助成をおこなうこと
以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
以上でございます。
どうか全員の御賛同を賜りますようお願い申し上げ,提案理由の説明を終わらせていただきます。
○議長(
野間芳実君) 今井俊郎議員。
〔15番 今井俊郎君登壇〕
○15番(今井俊郎君) 政友会の今井俊郎でございます。
ただいま議題とされました
議員発議案第8号でございますが,提案者は各派の代表者等でさせていただいておりますが,私が代表いたしまして,提案理由の説明をさせていただきます。
なお,提案理由の説明は,お手元にお配りさせていただいております文案の朗読をもって説明にかえさせていただきます。
議員発議案第8号
三重県北部地域の都市建設を推進し,雇用拡充や経済の活性化を求める意見書
国内の景気状況は,一昨年のリーマンショック以来,低迷状態でありますが,緊急経済対策の効果を下支えにして,直近の国内総生産は,輸出の伸びに支えられ,3四半期連続のプラス成長にはなっておりました。しかしながら,このところの個人消費の不振を背景に,内需は減速し,加えて急激な円高による外需の先行き不透明感の中,政府においては追加の景気対策も検討され始めております。
現状はまさにデフレスパイラルの如くの状況を呈しており,特にその要因としての公共事業削減の影響は大きく,またエコカー購入補助金等々の終了も今後の先行きに大きな影を落とすことは必定であります。
このような中,国内有数の輸送機器関係の産業が集中する東海地域においては,大きな打撃を受けることが懸念され,この打撃が日本全体の経済活動にも影響を及ぼすことが考えられます。
とりわけ三重県北部地域は,人口や1人あたりの可処分所得からも三重県内で重要な位置を占めており,加えて発展のポテンシャルもまだまだ拡大途上にありますが,河川・海岸・下水道などの環境施設整備や,道路整備などの交通対策,公園整備等の防災安全施設整備など,都市基盤整備等々においてはそれに追いつかず,不十分な状況にあります。
そこで,これらの課題解決に向け,本地域の公共事業への取組みを積極的に推進することで,地域産業の発展と育成,雇用対策,経済の活性化を図り,また,これを契機として,東海地域全体の景気対策とし,このことが日本経済全体に好影響を及ぼすことと確信いたしております。
以上の観点から,三重県北部地域の都市建設を推進し,地域産業の発展につなげ,さらには雇用拡充や経済の活性化を図るため,急ぎ下記事項の実現を強く求めます。
記
1.三重県北部地域での都市基盤整備に関する各種公共事業を積極的に推進すること
2.地域経済を支える地元企業を育成し,地元雇用・地元調達の拡充等による地域経済活性化策を図ること
以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。
以上でございます。
どうか全員の御賛同を賜りますようお願い申し上げ,提案理由の説明を終わらせていただきます。
○議長(
野間芳実君) 説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
御質疑があれば,御発言願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
野間芳実君) 質疑ないものと認めます。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております
議員発議案第4号から
議員発議案第8号の5件については,会議規則第36条第3項の規定により,委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
野間芳実君) 御異議ないものと認めます。
よって,これら5件については,委員会の付託を省略することに決定いたしました。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
野間芳実君) 別段討論もございませんので,これより採決いたします。
まず,
議員発議案第4号 「
義務教育費国庫負担制度の存続と
全額国負担」を求める意見書を採決いたします。
本案を原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立多数であります。
よって,
議員発議案第4号は,原案のとおり可決されました。
次に,
議員発議案第5号 「
保護者負担の軽減と就学・修学支援に関わる制度の拡充」を求める意見書を採決いたします。
本案を原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立多数であります。
よって,
議員発議案第5号は,原案のとおり可決されました。
次に,
議員発議案第6号 「『新・教職員定数改善計画』(案)のすみやかな実施と
教育予算拡充」を求める意見書を採決いたします。
本案を原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立多数であります。
よって,
議員発議案第6号は,原案のとおり可決されました。
次に,
議員発議案第7号
子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成を求める意見書を採決いたします。
本案を原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立多数であります。
よって,
議員発議案第7号は,原案のとおり可決されました。
次に,
議員発議案第8号 三重県北部地域の都市建設を推進し,雇用拡充や経済の活性化を求める意見書を採決いたします。
本案を原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立全員であります。
よって,
議員発議案第8号は,原案のとおり可決されました。
――
――――――――――――――――――――――
○議長(
野間芳実君) 次に,日程第5,議案第71号 鈴鹿市
公平委員会委員の選任同意についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
市長。
〔市長 川岸光男君登壇〕
○市長(川岸光男君) それでは,ただいま議題とされました議案第71号 鈴鹿市
公平委員会委員の選任同意について,御説明申し上げます。
現在,
公平委員会委員をお願いをしております森川翼德氏は,来る9月30日をもって任期満了となります。森川氏には,次期委員として引き続きお願いをしようとするもので,地方公務員法第9条の2第2項の規定により,同意を求めるものでございます。
森川氏の略歴につきましては,別添議案説明資料のとおり,法律の専門家であり,県の各種委員会の委員を歴任されるとともに,裁判所の調停委員を務められるなど,行政にも豊富な識見を有しておられ,本市の
公平委員会委員として適任と存じますので,よろしく御審議をいただき,御同意を賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(
野間芳実君) 説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
御質疑があれば,御発言願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
野間芳実君) 質疑ないものと認めます。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第71号につきましては,会議規則第36条第3項の規定により,委員会の付託を省略したいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
野間芳実君) 御異議がないものと認めます。
よって,議案第71号につきましては,委員会の付託を省略することに決定いたしました。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
野間芳実君) 別段討論もございませんので,これより採決をいたします。
議案第71号 鈴鹿市
公平委員会委員の選任同意について,これに同意することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
○議長(
野間芳実君) 起立全員であります。
よって,議案第71号は,これに同意することに決定いたしました。
――
――――――――――――――――――――――
○議長(
野間芳実君) 次に,日程第6,閉会中の継続調査についてを議題といたします。
常任委員会委員長から,お手元に配付いたしました閉会中継続調査申出一覧のとおり,会議規則第101条の規定により閉会中継続調査の申し出があります。
お諮りいたします。
常任委員会委員長からの申し出のとおり,閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
野間芳実君) 御異議ないものと認めます。
よって,常任委員会委員長からの申し出のとおり,閉会中の継続調査とすることに決定いたしました。
――
――――――――――――――――――――――
○議長(
野間芳実君) 以上で,本日の日程は終了いたしました。
これをもちまして,本日の会議を閉じ,平成22年9月
鈴鹿市議会定例会を閉会といたします。
どうも皆さん,御苦労さまでございました。
午 前 11 時 43 分 閉 会
――
――――――――――――――――――――――
地方自治法第123条の規定によりここに署名する。
鈴鹿市議会議長 野 間 芳 実
鈴鹿市議会議員(4番) 森 川 ヤスエ
鈴鹿市議会議員(29番) 佐久間 浩 治...