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令和2年第4回定例会(第6号) 本文 開催日:2020-12-18
令和2年第4回定例会(第6号) 名簿 開催日:2020-12-18

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  1. 桑名市議会 2020-12-18
    令和2年第4回定例会(第6号) 本文 開催日:2020-12-18


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    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 2020-12-18: 令和2年第4回定例会(第6号) 本文 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 156 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 :  議長南澤幸美選択 2 :  議長南澤幸美選択 3 :  議長南澤幸美選択 4 :  10番(太田 誠) 選択 5 :  議長南澤幸美選択 6 :  総務部長松岡孝幸選択 7 :  議長南澤幸美選択 8 :  10番(太田 誠) 選択 9 :  議長南澤幸美選択 10 :  総務部長松岡孝幸選択 11 :  議長南澤幸美選択 12 :  10番(太田 誠) 選択 13 :  議長南澤幸美選択 14 :  総務部長松岡孝幸選択 15 :  議長南澤幸美選択 16 :  10番(太田 誠) 選択 17 :  議長南澤幸美選択 18 :  都市整備部長西尾英哲選択 19 :  議長南澤幸美選択 20 :  10番(太田 誠) 選択 21 :  議長南澤幸美選択 22 :  理事(防災・危機管理担当)(久保康司) 選択 23 :  議長南澤幸美選択 24 :  10番(太田 誠) 選択 25 :  議長南澤幸美選択 26 :  産業振興部長(高橋 潔) 選択 27 :  議長南澤幸美選択 28 :  10番(太田 誠) 選択 29 :  議長南澤幸美選択 30 :  産業振興部長(高橋 潔) 選択 31 :  議長南澤幸美選択 32 :  10番(太田 誠) 選択 33 :  議長南澤幸美選択 34 :  都市整備部長西尾英哲選択 35 :  議長南澤幸美選択 36 :  上下水道部長(伊藤恒之) 選択 37 :  議長南澤幸美選択 38 :  10番(太田 誠) 選択 39 :  議長南澤幸美選択 40 :  都市整備部長西尾英哲選択 41 :  議長南澤幸美選択 42 :  上下水道部長(伊藤恒之) 選択 43 :  議長南澤幸美選択 44 :  10番(太田 誠) 選択 45 :  議長南澤幸美選択 46 :  上下水道部長(伊藤恒之) 選択 47 :  議長南澤幸美選択 48 :  10番(太田 誠) 選択 49 :  議長南澤幸美選択 50 :  5番(水谷憲治) 選択 51 :  議長南澤幸美選択 52 :  産業振興部長(高橋 潔) 選択 53 :  議長南澤幸美選択 54 :  5番(水谷憲治) 選択 55 :  議長南澤幸美選択 56 :  産業振興部長(高橋 潔) 選択 57 :  議長南澤幸美選択 58 :  5番(水谷憲治) 選択 59 :  議長南澤幸美選択 60 :  都市整備部長西尾英哲選択 61 :  議長南澤幸美選択 62 :  5番(水谷憲治) 選択 63 :  議長南澤幸美選択 64 :  都市整備部長西尾英哲選択 65 :  議長南澤幸美選択 66 :  5番(水谷憲治) 選択 67 :  議長南澤幸美選択 68 :  教育部長(中村江里子) 選択 69 :  議長南澤幸美選択 70 :  5番(水谷憲治) 選択 71 :  議長南澤幸美選択 72 :  教育部長(中村江里子) 選択 73 :  議長南澤幸美選択 74 :  5番(水谷憲治) 選択 75 :  議長南澤幸美選択 76 :  教育長(近藤久郎) 選択 77 :  議長南澤幸美選択 78 :  5番(水谷憲治) 選択 79 :  議長南澤幸美選択 80 :  教育部長(中村江里子) 選択 81 :  議長南澤幸美選択 82 :  5番(水谷憲治) 選択 83 :  議長南澤幸美選択 84 :  議長南澤幸美選択 85 :  産業振興部長(高橋 潔) 選択 86 :  議長南澤幸美選択 87 :  4番(仮屋武人) 選択 88 :  議長南澤幸美選択 89 :  統括監兼市長公室長(加藤眞毅) 選択 90 :  議長南澤幸美選択 91 :  4番(仮屋武人) 選択 92 :  議長南澤幸美選択 93 :  統括監兼市長公室長(加藤眞毅) 選択 94 :  議長南澤幸美選択 95 :  4番(仮屋武人) 選択 96 :  議長南澤幸美選択 97 :  統括監兼市長公室長(加藤眞毅) 選択 98 :  議長南澤幸美選択 99 :  4番(仮屋武人) 選択 100 :  議長南澤幸美選択 101 :  統括監兼市長公室長(加藤眞毅) 選択 102 :  議長南澤幸美選択 103 :  4番(仮屋武人) 選択 104 :  議長南澤幸美選択 105 :  副市長(平野勝弘) 選択 106 :  議長南澤幸美選択 107 :  4番(仮屋武人) 選択 108 :  議長南澤幸美選択 109 :  統括監兼市長公室長(加藤眞毅) 選択 110 :  議長南澤幸美選択 111 :  4番(仮屋武人) 選択 112 :  議長南澤幸美選択 113 :  産業振興部長(高橋 潔) 選択 114 :  議長南澤幸美選択 115 :  4番(仮屋武人) 選択 116 :  議長南澤幸美選択 117 :  都市整備部長西尾英哲選択 118 :  議長南澤幸美選択 119 :  4番(仮屋武人) 選択 120 :  議長南澤幸美選択 121 :  都市整備部長西尾英哲選択 122 :  議長南澤幸美選択 123 :  4番(仮屋武人) 選択 124 :  議長南澤幸美選択 125 :  8番(近藤 浩) 選択 126 :  議長南澤幸美選択 127 :  総務部理事(法務担当)兼総務課長(金子洋三) 選択 128 :  議長南澤幸美選択 129 :  8番(近藤 浩) 選択 130 :  議長南澤幸美選択 131 :  総務部理事(法務担当)兼総務課長(金子洋三) 選択 132 :  議長南澤幸美選択 133 :  8番(近藤 浩) 選択 134 :  議長南澤幸美選択 135 :  副市長(平野勝弘) 選択 136 :  議長南澤幸美選択 137 :  8番(近藤 浩) 選択 138 :  議長南澤幸美選択 139 :  上下水道部長(伊藤恒之) 選択 140 :  議長南澤幸美選択 141 :  8番(近藤 浩) 選択 142 :  議長南澤幸美選択 143 :  都市整備部長西尾英哲選択 144 :  議長南澤幸美選択 145 :  上下水道部長(伊藤恒之) 選択 146 :  議長南澤幸美選択 147 :  8番(近藤 浩) 選択 148 :  議長南澤幸美選択 149 :  都市整備部長西尾英哲選択 150 :  議長南澤幸美選択 151 :  8番(近藤 浩) 選択 152 :  議長南澤幸美選択 153 :  議長南澤幸美選択 154 :  市長(伊藤徳宇) 選択 155 :  議長南澤幸美選択 156 :  議長南澤幸美) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:                                     午前10時00分 開議  ○開議の宣告 議長南澤幸美)  出席議員が定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程及び議事説明員は、お手元に配付のとおりでございますので、御了承願います。  これより日程に従い取り進めます。    ───────────────────────────────────────  ○会議録署名議員の指名 2: 議長南澤幸美)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、石田正子議員及び佐藤 肇議員を指名いたします。    ───────────────────────────────────────  ○一般質問 3: 議長南澤幸美)  次に、日程第2、一般質問を昨日に引き続き行います。  それでは、通告がありますので、発言を許します。  10番 太田 誠議員。 4: 10番(太田 誠)(登壇)  皆さん、おはようございます。会派絆の太田 誠でございます。  議長のお許しをいただきましたので、一般質問を一問一答方式にて始めさせていただきます。
     それでは、大項目1、固定資産税について、(1)市街化区域における路線価の現状についてからさせていただきます。  桑名市の土地の評価は、総務大臣が定めた固定資産評価基準に基づいて、地目別に定められた評価方法により、路線価式評価法と標準地比準方式で行っていただいておると思います。  そこで、路線価式評価法とは、市街地的形態を形成している地域で、路線に面する1平方メートル当たりの価格である路線価を付設しています。  また、標準地比準方式とは、特に村落地区において、宅地に接する道路の状況、家屋の疎密度その他総合的に、おおむね利用状況が類似している地区ごとに標準地を定め、1平方メートル当たりの価格を付設しています。主に、市街化調整区域で用いられる手法であります。  これらの土地の路線化評価は、合併前の旧市町の評価方法を引き継いでいると思いますが、そこで、1)旧市町別付設状況とその割合についてお尋ねをいたします。  次に、国税である相続税路線価は、旧桑名市や旧長島町の市街化区域において、建築基準法第42条第2項、いわゆる2項道路や、法定外公共物である赤道等に至るまで路線価が付設されており、道路ごとに価格差が明確に表示をされています。  一方で、市の固定資産税は、住宅団地などでは路線価式評価法を採用しつつも、旧市街地の、例えば、東方地区や西方地区では、幹線となる道路を中心に路線価が付設されていますが、残りは標準地比準方式でもって、2項道路や赤道であっても道路幅員に関係なく標準地を定めた価格であるため、納税者にとって分かりにくいものとなっています。  多くの市町は平成10年頃の課税明細送付時において、不動産鑑定評価の際に路線価を業務委託して付設されてきています。桑名市においても、財源が確保されれば路線価を行うのではなく、市民の皆さんから税の信頼を確固たるものとするために計画的に路線価を付設していただき、3年に一度行われる固定資産税の評価替えに備えていただきたく思います。  そこで、2)すべての路線価付設に及んでいない理由と今後の見通しについてお尋ねをいたします。よろしくお願いいたします。 5: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  総務部長。 6: 総務部長松岡孝幸)(登壇)  おはようございます。  太田議員の一般質問1、固定資産税について、(1)市街化区域における路線価の現状について、1)旧市町別付設状況とその割合について、2)すべての路線価付設に及んでいない理由と今後の見通しについて、2点御質問をいただいております。順次御答弁申し上げます。  固定資産税の土地の評価は、議員が御案内のとおり、国の固定資産評価基準に基づき、主に市街地的形態を形成する地域では、市街地宅地評価法、いわゆる路線価式評価法によって主要な街路について路線価を付設し、これに比準したその他の街路の路線価を付設し、この路線価を基礎として、各筆の間口、奥行き、形状等を計測する画地計算法を適用して評価額を算出しております。  この路線価式評価法では、路線ごとに評価を行い、画地計算法による計測を行いますので、各筆の状況をより評価額に反映しやすい効果がございます。  路線価の付設状況といたしましては、主に市街地的形態を形成する地域としまして、大山田団地などの団地内では区画も明確であり、路線価を付設しております。  一方、市街化区域でも市街地的形態を形成するに至らない地域では、その他の宅地評価法、いわゆる標準地比準方式により、おおむね地域の状況が類似している地区ごとに分け、標準的な宅地を選定しまして評価を行っており、標準宅地に比べ条件の悪い場合には、固定資産評価基準により所要の補正を行い、適正な評価に努めているところでございます。  そこで、議員御質問の1)旧市町別付設状況とその割合についてでございますが、付設状況につきましては、旧長島町の市街化区域については、おおむね路線価の付設を完了しております。  旧桑名市、旧多度町につきましては、市街化区域であっても、芳ケ崎、額田、桑部地区などや、多度大社前や柚井地区など、路線価を付設していない地区もある状況でございます。  また、割合ですが、筆数を基に算出を試みても、路線に面した土地を抽出して路線価式評価法をしている筆の集計までは、筆数も膨大であり、集計は難しく、また、一つの道路に複数の路線価が付設をしていたり、一部区間のみが付設であるなど、路線数に対する割合についても、算出が非常に難しい状況でございます。  路線価の付設状況につきましては、割合ではなく、地図上で路線価付設状況を管理しておりますので、御理解いただきたいと思います。  次に、2)すべての路線価付設に及んでいない理由と今後の見通しについてでございますが、路線価付設に及んでいない理由といたしましては、市街化区域であっても住宅団地のように区画や境界が明確でないところなど、市街地的形態を形成するに至らない地域では、路線価付設に至っていない状況でございます。  また、今後の見通しといたしましては、市街化区域の路線価付設を増やしていく方向であり、令和3年度の評価替え時にも新規に35の路線価の付設を予定しております。  いずれにいたしましても、固定資産評価において路線価を付設している地区では、その他の地区と比べ、より詳細に評価できることから、今後も新規に路線価の付設を増やしていくことに努めてまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (10番議員挙手) 7: 議長南澤幸美)  太田議員。 8: 10番(太田 誠)  ありがとうございます。  私は固定資産税については、やはり路線価を付設して、納税者にきちっと、最も理解されやすい方法が路線価だと思っておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思いますが、隣の四日市市におきましても、もう随分前から市街化区域路線価率100%ということで伺っております。  そこで、先ほど答弁いただきました来年の評価替えに向けて、35路線を新たに付設するということでございますが、あくまでもこの3年間で35路線でございます。  では、あと何路線あって、あとどのぐらいかかるのか、お尋ねをいたします。よろしくお願いします。 9: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  総務部長。 10: 総務部長松岡孝幸)  太田議員の再質問にお答えいたします。  路線価の付設についてでございますが、あと何年かかるかというよりも、先ほども御答弁いたしましたが、少しでも付設の重要性というものを十分認識しておりますので、早期の付設に向けて、検討を進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。以上でございます。                   (10番議員挙手) 11: 議長南澤幸美)  太田議員。 12: 10番(太田 誠)  ありがとうございます。  税務課の固定資産税を担当していただいておる職員の皆さんの数、本当に限られておりまして、通常の業務、プラス評価替え業務ということで、私自身、とても手が回らない状況ではないかなと、このように思っております。  ぜひとも市長のトップダウンによりまして、固定資産税は基幹財源ですので何とか予算を確保していただいて、毎年、地域を定めて、付設していない地区に路線価の付設、そしてまた画地認定、こういった作業、非常に専門家の存在が不可欠になりますので、何とか不動産鑑定評価を業務委託していただくなりして、お願いしたいなと思っております。これはどこの市町でも業務委託していらっしゃることですので、よろしくお願いをいたしたいと思います。  それでは、次に、(2)過納金返還支払いについて質問します。  固定資産税は自治体が税額を計算して納付書を交付するという賦課課税方式を取っていますが、納税者が送付された納税通知書の明細について税額の正当性を検証しようにも、その方法は極めて限られていて、自治体のミスは長期間放置されるということがほとんどでございます。全国で固定資産税の過徴収が多発しており、納税者を救済するための新たな仕組みが求められています。  それでは、過大に納めた税金の還付に関する時効規定はと申しますと、地方税法第18条の3にありまして、原則的に5年と定められています。そのため、どれだけ長期間にわたる過徴収があったとしても、法的には5年分の返還しか、自治体側には義務づけられていないのです。ただし、5年の時効は、あくまでも通常の還付手続などを念頭に置いた規定となっています。  そして、平成22年に最高裁が一定の条件の下で、固定資産税の過徴収分は国家賠償法の対象となるという判決を下しています。この国家賠償法の時効に従うならば、20年まで遡って返還を求めることができるようになったわけでございます。  もちろん、要綱を定めるかどうか、要綱の適用の可否は自治体側の裁量となっていますし、返還される年数もケース・バイ・ケースであると思います。  近隣では、平成25年11月1日に四日市市が固定資産税等過納金返還支払要綱を定め、瑕疵ある賦課決定に基づき納付された固定資産税等について、20年を超えない期間で返還を規定しています。  そこで、1)返還年数の判断基準と返還根拠について、2)返還支払要綱がない理由と今後の方向性についてお尋ねをいたします。よろしくお願いいたします。 13: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  総務部長。 14: 総務部長松岡孝幸)(登壇)  所管いたします事項1、固定資産税について、(2)過納金返還支払いについて、1)返還年数の判断基準と返還根拠について、2)返還支払要綱がない理由と今後の方向性について御答弁申し上げます。  固定資産税の過納金返還支払いにつきましては、議員から御案内のありましたとおり、地方税法第18条の3の規定により、還付請求の消滅時効は5年であり、それ以前の返還支払いについては、瑕疵ある賦課決定に基づき納付された場合、桑名市固定資産税等過誤納返還金取扱内規により返還を行っております。  また、返還年数につきましては、過去の最高裁判所での判例では、国家賠償法の適用により20年返還もありますことから、本市におきましても最大20年まで遡って、返還をしているところでございます。  そこで、議員御質問の1)返還年数の判断基準と返還根拠についてですが、返還年数の判断基準につきましては、5年より遡っての返還につきましては、瑕疵ある賦課決定であるかどうかにより決定いたします。  瑕疵ある賦課決定である場合、10年返還を行い、領収書等の掲示により返還すべき金額が発生していることを証明できるものは、20年まで遡って返還をしております。  なお、瑕疵ある賦課決定かどうかの判断基準につきましては、各個別の事案により評価する必要がありますことから一概に線引きは難しく、諸条件を総合的に検討し、判断をしているのが現状でございます。  また、返還根拠につきましては、さきに御説明しましたとおり、取扱内規に基づき返還を行っております。  次に、2)返還支払要綱がない理由と今後の方向性についてでございます。  返還支払要綱がない理由としましては、地方税法により税額更正及び還付が5年までしか遡ってできないことから、それより前の返還支払いの規定を条例や規則による制定はできないため、行政機関内部で事務を行う上での取扱内規として定めています。  要綱についても、内規と同様、行政機関内部における内規であって、法規としての性質を持たないものでありますが、内規と違いまして、条例、規則などと同様に告示され、広く周知されるものでございます。  また、今後の方向性につきましては、三重県内の他市の状況といたしまして、11市が要綱を定めており、本市におきましても引き続き、要綱を定める調査検討を行ってまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、過誤納返還支払いが発生した場合には納税者に十分な説明を行い、不利益とならないよう適切な事務処理に努めまして、今後も税務行政に対する信頼確保に取り組んでまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (10番議員挙手) 15: 議長南澤幸美)  太田議員。 16: 10番(太田 誠)  ありがとうございます。  全国的にも、納税者を救済するための新しい仕組みが求められています。来年は、3年に1回の評価替えの年でございます。  そこで、職員だけが知っている固定資産税等過誤納返還金取扱内規、これは、私の思いは、できるだけやめていただいて、県下で14市ございますが、先ほど御答弁いただきましたが、11市がもう既に要綱を定めているということでございます。どうぞ固定資産税等過納金返還支払いの見える化をしていただいて、納税者何人たりとも理解できる要綱を制定し、告示することが私は急務だと思っています。公平公正な課税、そしてまた行政に対する信頼の確保に資することに努めていただきたいと、このように思っているところでございます。  それでは、次に、大項目2、防災体制について、(1)水害リスクの可視化について。  私が今年5月に訪問した菰野町では、今年度、緊急防災・減災事業債を活用して事業費1,700万円で、町内で19か所に河川カメラを設置されておられます。そして、河川カメラの情報を住民が誰でも見ることができるように、CTYアプリを活用して公開されると伺っています。  これまで豪雨時における河川水位状況は現地パトロールで確認していましたが、気象状況によっては確認できない場合や、特に危険を伴うこともあったと思います。こうしたことから、パソコンやスマートフォンにより遠隔で現地状況が把握できるようになることは、状況に応じた災害対策を講じる上で、大変有効な手段であると思いますし、住民の早期避難にも大いに有効であると私は思っています。  また、9月11日、中日新聞の三重版におきまして、国土交通省三重河川国道事務所はインターネット上で情報を保管するクラウドサーバーを利用して、伊勢市の町なかに設置したセンサーで感知した浸水状況などを県、市とリアルタイムで共有する実証実験を始めたと報告しています。  これまで同事務所が浸水被害を確認することは、自治体に電話で確認しなければならず、リアルタイムで情報を共有できない現状がありました。実証実験は土のうを積むなど水防活動の迅速化や、住民の早期避難につなげる狙いがあると伺っています。  桑名市内におきましても、降雨時に浸水や冠水をしやすい場所が多数ございます。そのような場所にカーブミラーなどに深さ5センチと30センチの浸水有無を感知できる冠水センサーとIoT無線ユニットを取り付けるだけで、水位が上がってきたことをメールで情報発信し、スマートフォンなどで受け取ることができます。また、この機器の活用により現場へ出向かずとも、受け取ったメールを関係者への転送や、初動対応を実施できるように指示が可能となります。  冠水センサー2個とIoT無線ユニット、電池式、電池は5年もつそうでございますが、このワンセットでオープン価格、約20万円程度と伺っています。2台の冠水センサーが検出する水位を変えることで、注意水位、危険水位に達したことが分かるシステムの構築をすることもできます。  そこで、1)河川カメラの設置について、2)IoT簡易モニタリングによる浸水や冠水の危険性の把握について、当局の見解をお尋ねいたします。よろしくお願いします。 17: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  都市整備部長。 18: 都市整備部長西尾英哲)(登壇)  おはようございます。  所管いたします事項2、防災体制について、(1)水害リスクの可視化について、2点、御質問をいただいておりますので、順次御答弁申し上げます。  初めに、1)河川カメラの設置についてですが、現在、市の管理する河川には、議員御案内のとおり、カメラは設置されておりませんが、市内にある国が管理する河川につきましては設置されており、災害防止対策等に広く活用されているところでございます。  市の管理河川は流入する国や県の管理河川の水位の状況に大きく左右されますことから、警報時の発令時には、市としましても国や三重県のシステムを利用し、情報収集を行いながら状況を判断し、現地確認を行っているところでございます。  今後、市の管理河川へのカメラの設置の必要性につきましては、議員からも御案内がありました他市町の状況等を勘案し、検討してまいりたいと考えております。  次に、2)IoT簡易モニタリングによる浸水や冠水の危険性の把握についてですが、近年多発している集中豪雨や台風に対して、市内各地で道路冠水等が生じ、市民の皆様には大変御不便をおかけしているところでございます。市内各地におきましても、国道や鉄道の下をくぐるアンダーパスなど、道路の様々な形態によっては、冠水がしやすい箇所が存在しております。  市といたしましても、冠水が生じやすい箇所については、職員の目視による排水施設の点検や日常パトロールを行い、台風等、事前に大雨が予測される場合にはパトロールの強化を図り、浸水被害の軽減に努めているところでございます。  今後につきましては、議員御案内のとおり、水位センサーの設置について、国の実証実験や他市町の動向を見据えつつ、水害リスクの可視化に調査研究してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (10番議員挙手) 19: 議長南澤幸美)  太田議員。
    20: 10番(太田 誠)  ありがとうございます。  これまで災害時には、職員は皆さん、現場へ出ていただいて、パトロールを行っていただいております。河川や道路等の状況を確認していただいておりますが、これからやはり社会のデジタル化ということが叫ばれておりまして、どんどんそういったいろんな機器も、進化のほうが進んでまいっております。  防災分野でのIoTの活用や、水害リスクの可視化、こういったものは本当に必要不可欠だと私は思っております。御検討をよろしくお願いいたしたいと思います。  次に、(2)津波避難誘導デッキの地元建設説明会からお尋ねをいたします。  現在、伊曽島地区の津波避難誘導デッキは公募型プロポーザルの募集中でございますが、私からは、昨年10月に伊曽島まちづくり拠点施設で行われた建設するための説明会において、地元から要望があった津波避難誘導デッキと堤防を結ぶ歩廊の設置について、設計にどのように反映されるおつもりなのか、お尋ねをいたします。  長島地区では昔から、堤防が切れたら切れていない堤防へ逃げよというような言い伝えがございます。これは海抜ゼロメートル地帯という、ゼロメートル地帯、低地帯であるがゆえに堤防が一番高かったので、住民は昔からこの堤防に沿ってうちを建ててきています。  この誘導デッキは、南海トラフの理論上最大クラスの地震を想定したものでございます。また、一方で、三重県の高潮浸水想定も考慮されており、高潮対策には歩廊は有効であると私は思っております。  私は、岐阜県の多治見市民病院においても、既に一級河川庄内川にこの歩廊が設置されているのを存じております。  また、地震動で堤防が沈下することも考えられますが、国土交通省では、有事の際に堤防からじかに国道23号に自動車が入り込めるスロープも既に整備がなされています。  地震動によって水門が壊れて、津波の到達を待たずに浸水が始まることも想定されますが、住民は堤防と歩廊を使って誘導デッキに避難し、地震が収まったら、今度は逆に、誘導デッキから歩廊を使って堤防を出て、津波到達までの時間を利用して、津波浸水想定区域外へ避難することになるのではないでしょうか。  ただし、浸水域に歩廊がないときは、どのように誘導デッキに逃げ込み、どのように誘導デッキから津波浸水想定区域外へ避難誘導されるのか、疑問でもあります。長島では一たび浸水すると、伊勢湾台風のときも、約2か月間にわたって冠水をいたしました。  そこで、1)堤防と津波避難誘導デッキを結ぶ歩廊設置要望に対する市の設置方針及び河川管理者との協議内容について、当局のお考えをお示し願います。よろしくお願いいたします。 21: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  理事。 22: 理事(防災・危機管理担当)(久保康司)(登壇)  おはようございます。  所管いたします事項2、防災体制について、(2)津波避難誘導デッキの地元建設説明会から、1)堤防と津波避難誘導デッキを結ぶ歩廊設置要望に対する市の設置方針及び河川管理者との協議内容について御答弁申し上げます。  今回、津波避難施設を整備しようとする長島地区は海抜ゼロメートル地帯にあり、地震の揺れや津波による堤防の破堤などで一旦浸水しますと、浸水が長期間にわたり継続し、また、軟弱な地盤のため、地区内が液状化し、避難に重大な支障が生じるといったことが想定されております。そこで、津波避難施設の整備につきましては、耐震対策や液状化対策がなされ、地区内においては比較的安全な避難経路と言える、堤防に隣接する場所を選択いたしました。  その上で、初期の構想では、施設と堤防を橋梁等でつなぎ、地上に下りることなく堤防への移動ができるような施設にできないかと考え、堤防を管理する国土交通省木曽川下流河川事務所に相談に伺ったところ、堤防の堤体に影響を与えない独立した構造の橋梁等であれば、設置は可能との見解をいただき、他県には整備事例もあるとの情報をいただいたことから、その実現性について検討を行ってまいりました。  しかしながら、他県の事例は全て平常時の使用を前提とした施設であったため、改めて複数の専門事業者に津波避難施設への導入の可否を打診したところ、大規模地震での堤防沈下量が全く読めない中、つまり堤防が揺れで1メーター下がるのか、3メーター下がるのかといったことが計算できない中で、全く沈下しない津波避難施設と橋梁で結ぶことは技術的に困難である。また、可変階段式の橋梁として、油圧ダンパーを用いて高さを制御することで、堤防の沈下量に合わせることは可能かもしれないが、これまでに例のない施設となるので、開発にどれだけの時間がかかるのか、また、どれだけの経費がかかるのか、想像すらできないとの見解をいただきました。  このような経緯から、初期の構想にあった施設と堤防をつなぐ橋梁等の整備につきましては早々に断念し、その旨を地元自治会役員の皆様にお伝えさせていただき、現在は地上通路で堤防とつながる津波避難施設としての整備計画で、受託事業者の選定に向けた手続を進めているところでございます。  確かに、議員が御心配されるとおり、想定外とされる理論上最大の南海トラフ地震により、例えば、伊曽島漁港の水門が損壊して、地震発生直後から浸水が始まるという可能性もゼロではありません。その場合、津波避難施設に逃げた住民は施設にとどまらざるを得なくなり、救出には救助機関の到達を待つことになります。  堤防の近くに施設を整備したのは、避難のしやすさと同時に、救助もしやすいという意図もあってのことでございます。また、このような最悪の事態も想定し、整備事業者選定に当たっての提案項目に長期避難への対応を求めており、施設にはそうした機能も付加してまいりたいと考えているところでございます。  このように、海抜ゼロメートル地帯における津波避難対策は困難を極めます。施設整備だけで全ての命を救うのは難しいのが現実です。まずは自助と共助によって救える限りの命を救うことが大切であり、この津波避難誘導デッキは目の前の命を救うための最後のとりでだということを今後も繰り返し啓発してまいりたいと考えております。御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (10番議員挙手) 23: 議長南澤幸美)  太田議員。 24: 10番(太田 誠)  ありがとうございます。  今回は長島の昔からのこの言い伝えについて、思いを質問させていただきました。  軟弱な地盤と海抜ゼロメートル地帯ということでございまして、津波避難対策、本当に難しいと思いますが、今後とも市民の命を守るため万全を期していただきたく、また、あわせて、啓発も含めてよろしくお願いしたいと思っております。  次に、(3)豪雨時における千倉排水機場のポンプの運転についてお尋ねをいたします。  私は40年ほど前に団体職員として、長島の千倉排水機場の管理をいたしておりました。千倉排水機場は長良川に排水するポンプでございますが、近年、この排水機場は、豪雨の際でもある一定の水位に達しないとポンプが運転されないということで、地域住民から千倉排水機のポンプが豪雨時に止まっていると度々指摘をされています。  これは、千倉排水機の水位計は下流の大島排水機の水位計とつながっているため、大島排水機場の水位計の排水路の水位が上がって初めて、千倉排水機のポンプが運転されるということになっているからであると思います。  また、千倉排水機の下流には、愛知県企業庁が水道用水を長良川から常時取水している水資源機構の長良導水管理所がありまして、平成10年度から管理を開始しています。それ以降は、豪雨時以外は、千倉排水機場のポンプは点検を除いて、原則、運転されていないと伺っております。  しかしながら、この長島北部の中川地区というところがございまして、非常にトマト栽培の農家が多いところでございますが、豪雨時でトマトハウスに雨水が浸水しますと、土を耕して栽培する土耕トマトは全滅してしまいますので、千倉排水機場の運転は不可欠となります。つまり、有事の際は、千倉排水機場のポンプ運転が最優先であると私は思います。  そこで、1)操作規程等について、有無と実際の操作についてお尋ねをいたします。よろしくお願いいたします。 25: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  産業振興部長。 26: 産業振興部長(高橋 潔)(登壇)  おはようございます。  太田議員の一般質問2、防災体制について、(3)豪雨時における千倉排水機場のポンプの運転について、1)操作規程等について御答弁申し上げます。  御指摘いただきました千倉水系に存在する千倉排水機場は、操作規程に従いまして、隣接する大島水系と協力、連携し、6機場において現場状況に合わせ、段階的に稼働させる排水体制を整えているところでございます。  しかしながら、集中豪雨など、突発的な状況においては、一時的に水路等の水位が上昇する場合もございます。状況に合わせ、全機場の同時稼働、または、大雨が予測できる場合などは、事前排水を行う減災体制も整えているところでございます。  また、議員御案内のとおり、千倉排水機場の放流河川である長良川下流域には、愛知県へ送水するための施設である独立行政法人水資源機構が管理いたします長良導水施設がございます。同施設は、排水機場の下流域に位置することから、稼働状況においては、施設への影響が考えられることもあり、排水開始時には施設との連携が必要となります。  そのため、豪雨時などに内水排除を最優先とし、千倉排水機場を稼働させる協議が整っている状況でございます。千倉水系におきましても、農地の湛水被害の防止とともに、地域住民の皆様方が安心・安全に生活していただくためにも、今後、より早い内水排除が可能な操作研究に努めてまいりたいと考えております。  加えて、昨年3月より、大島水系内の第2新大島排水機場も新たな機場となり、運用を開始しております。  今後も各機場の更新も進めつつ、強制排水が不可欠な地域でございますことから、湛水防除事業により一層の努力を行ってまいりたいと考えております。御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (10番議員挙手) 27: 議長南澤幸美)  太田議員。 28: 10番(太田 誠)  ありがとうございます。  先ほど御答弁いただいた中で、千倉排水機のポンプを動かすときは、施設の連携が何か必要となるということでございますが、その連携とは具体的にどのようなことを指していただいておるのか、お尋ねをいたします。よろしくお願いいたします。 29: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  産業振興部長。 30: 産業振興部長(高橋 潔)  太田議員の再質問に御答弁申し上げます。  千倉排水機場を稼働させて内水を排除いたしますと、その下流にある導水施設で取水する水質管理等に影響が及ぶということもございますので、ポンプを稼働させる前には、必ず長良導水施設のほうへ電話にて稼働させる旨を連絡させていただいておると、そのような状況でございますのでよろしくお願いします。                   (10番議員挙手) 31: 議長南澤幸美)  太田議員。 32: 10番(太田 誠)  よく分かりました。内水排除が最優先であるというふうなことで安心をいたしました。  今後は、豪雨時には少し早めにポンプを運転していただけると、地域の方も安心されると思いますので、その点もひとつよろしくお願いをいたしたいなと思っております。  それでは、次に、(4)一級河川新堀川流域の排水対策についてお尋ねをいたします。  年々増加する記録的短時間大雨に伴う河川氾濫や道路冠水の発生が頻発する中で、新堀川流域である江場、大福、和泉地区、こういったところでは近年、都市開発、そしてまた、都市化の進行に伴う都市用水の流出量の増加が著しいと思いますが、支線排水路の幅員が流域の割に狭く感じるのは私だけでしょうか。私の経験から、田んぼとしての基盤整備時であれば、この水路幅でよかったのかなと、こう思いますが、都市化された現状を見ると、やはり少なくとももう2倍ぐらいの水路幅員があってもいいのではないかというような思いがいたします。実際に水利計算はなされているのでしょうか。  また、新堀川へは江場のポンプ場から毎秒最大約24トンの雨水排水と、新堀川流域からの雨水排水を最下流にある市の城南ポンプ場を使って毎秒最大約8トン、国土交通省木曽川下流河川事務所の城南排水機場から毎秒最大30トン、この二つの機場を合わせて毎秒最大38トンの雨水を揖斐川へくみ出すことになっています。私は既存のポンプの能力より、支線の排水路改修と幹線である新堀川の堆積土砂のしゅんせつが必要と、現地を見て感じております。  そこで、1)新堀川及び支線の排水能力についてお尋ねをいたします。  次に、スーパー江場店がございますが、その南側を流れる排水路の末端に、このフラップゲート、つまり逆流防止弁というようなものが設置されています。これは新堀川からの逆流を防ぐものでございますが、新堀川の水位が上がるとフラップゲートは下がり、逆流はなくなりますが、その反面、雨水排水ができなくなり、土地の低いところに湛水することになります。また、一級河川新堀川には新堀川水門、この付近を中心にかなり土砂が堆積しております。  そこで、2)新堀川上流部のフラップゲートの効果と河道浚渫の必要性についてお尋ねをいたします。  そして、1)と2)を踏まえまして、3)排水路の改修計画や下水ポンプ場の増強計画について、当局の見解をお尋ねいたします。よろしくお願いをいたします。 33: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  都市整備部長。 34: 都市整備部長西尾英哲)(登壇)  所管いたします事項2、防災体制について、(4)一級河川新堀川流域の排水対策について、2点御質問をいただいておりますので、順次御答弁申し上げます。  初めに、1)新堀川及び支線の排水能力についてですが、議員御案内の新堀川への雨水等を排水する江場、大福、和泉地区では近年、宅地化が進み、以前の水田から遊水機能が減少したことにより、頻繁に浸水被害が発生するようになっており、市民の皆さんには御心配をおかけしているところでございます。  このため、浸水対策として、浸水箇所を中心に平成17年度に排水調査・計画検討業務を実施し、平成30年度には現況の計画や条件等により詳細な検討業務を実施しております。このことを踏まえ、翌年度の平成31年度から江場地区の浸水常襲区域のうちネック点を解消することで、早期に浸水被害を軽減する整備を実施しております。  これらの整備は局所の被害軽減であり、抜本的な地区全体の浸水被害の解消につながらないことから、今後、雨水の排除方式について関係部署と連携を図り、検討を進めてまいりたいと考えております。  次に、2)新堀川上流部のフラップゲートの効果と河道浚渫の必要性についてですが、新堀川上流のフラップゲートが設置されている排水路は宅地化が進み、排水路沿いに住宅が連担している箇所であり、河川の水位が上昇して排水路への逆流を防ぐことで、内水氾濫を防止するために設置されたものと思われます。  一定の効果はあると考えておりますが、県の管理河川の新堀川のしゅんせつにつきましては、例年、県への要望を行っているところでございますが、令和2年度の実施予定はないと伺っており、次年度以降も継続して要望してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 35: 議長南澤幸美)  上下水道部長。 36: 上下水道部長(伊藤恒之)(登壇)  おはようございます。  所管いたします事項2、防災体制について、(4)一級河川新堀川流域の排水対策について、3)排水路の改修計画や下水ポンプ場の増強計画について御答弁申し上げます。  まず、排水路の改修計画についてでございますが、先ほど御答弁がありましたように、現在実施しておりますのは、一定地区の早期の浸水被害軽減を図るための整備でありますことから、今後につきましては地区全体の雨水の排除方式について、関係部署と検討を進めてまいりたいと考えております。  次に、下水ポンプ場の増強計画についてでございますが、浸水被害が発生している江場地区につきましては、下水道事業の全体計画には位置づけられておりますが、現在、事業認可区域外となっており、今後、事業認可区域への編入を関係機関と協議を進めながら検討してまいりたいと考えております。  また、放流先となります一級河川新堀川の円滑な排水能力を確保するため、最下流部に設置されております国土交通省の城南排水機場につきまして、排水ポンプの増設を今後も継続して要望していきますとともに、排水ポンプの運転開始水位につきまして可能な限り早期に操作を行い、新堀川の水位の早期低下が図られますよう、操作要領の見直しについて国土交通省と協議してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (10番議員挙手) 37: 議長南澤幸美)  太田議員。 38: 10番(太田 誠)  ありがとうございます。  先ほどの1)と3)の答弁について、再質問をさせていただきたいと思います。
     新堀川及び支線の排水能力について、何か平成30年に詳細な検討業務をされたという報告がございましたが、その結果はどうであったか、どのような報告であったか、お尋ねをいたします。  そしてまた、この地区の支線排水路、過去の雨量からどのくらいの降雨量なら、現在の排水路は対応できるのでしょうか。その点についてもお答えをお願いいたします。  さらに、都市化により、私はこの地域を見させていただいて、用地的に排水路の拡幅が見込めない中で、3)の江場地区の事業認可区域への編入時期の見込みについて、現時点でいつ頃を想定されているのか、お尋ねをいたします。よろしくお願いをいたします。 39: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  都市整備部長。 40: 都市整備部長西尾英哲)  太田議員の再質問に御答弁申し上げます。  初めに、平成30年度の検討結果でございます。  平成17年度の排水調査計画業務の条件等を比較検討ではなくて、平成28年9月に星川観測所での時間雨量25ミリで浸水した経験を基に、浸水被害路線での被害軽減を目的に対策方法を検討したものでございます。  そこで、平成31年度から実施しました整備につきましては、路線におけるネック点の解消や、道路排水施設の改良を行っております。一定の効果があるものと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 41: 議長南澤幸美)  上下水道部長。 42: 上下水道部長(伊藤恒之)  再質問に御答弁いたします。  事業認可区域編入につきましては、現時点では具体的な時期はお示しするのは難しいのですが、現在、桑名駅西地区で取り組んでおります雨水対策事業の進捗を見ながら、また、財政状況等も踏まえて、国・県と協議しながら検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。                   (10番議員挙手) 43: 議長南澤幸美)  太田議員。 44: 10番(太田 誠)  ありがとうございます。  課題は山積いたしておりますが、一日も早く市民の皆様の不安を解消するために、浸水常襲地域からの脱却を目指して、今後ともよろしくお願いしたいと思います。  また、一級河川新堀川の河道しゅんせつ、これは私も非常に重要なことだと思っておりますので、さらなる県要望、よろしくお願いをいたしたいと思っております。  それでは、次に、(5)豪雨時の排水対策について質問をいたします。  私は昨年の6月定例会で、ポンプの排水能力と更新計画について質問をさせていただきました。  下水の長寿命化計画によりまして、こういった整備が行われたり、また、土地改良維持管理適正化事業を実施されて、適正な維持管理に努めているということでお伺いをいたしました。  しかし、昭和50年代に建設された排水機場、もう既に40年以上経過しており、更新時期を迎えていると指摘させていただきました。  また、更新となると、国の補助事業で建設されることになると思いますが、採択申請をしてからおよそ10年ほどかかるということでございますので、非常に時間がかかるということでございます。  昨年の資料をひもといてみましたら、桑名市の昭和50年代以前に建設されたポンプ場は、運転頻度は異なるものの、下水のポンプ場が4機場14ポンプ、農林の排水機場のポンプが9機場13ポンプ、合計すると13機場27ポンプあるということでございます。今年度、湛水防除事業に2機場が採択されると、残りは11機場21ポンプとなるわけでございます。長島では、さきに質問しました千倉排水機場、これは昭和51年度、松陰排水機場は昭和52年度に整備されたものでございます。  また、私は昨年の9月、多度地区の記録的な豪雨により、田んぼの中でコンバインが、これは稲を刈るコンバインでございますが、水没していた大鳥居の野代排水機場の排水能力も大変心配をしております。  そこで、1)昭和50年代以前に建設されたポンプの計画的な更新について、当局の見解を求めます。よろしくお願いをいたします。 45: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  上下水道部長。 46: 上下水道部長(伊藤恒之)(登壇)  所管いたします事項2、防災体制について、(5)豪雨時の排水対策について、1)昭和50年代以前に建設されたポンプの計画的な更新について御答弁申し上げます。  排水機場につきましては、桑名地区の下深谷排水機場に3台、多度地区の大鳥居・野代・戸津・七取排水機場に各1台、長島地区の千倉排水機場に2台、福豊・第2福豊排水機場に3台、松陰排水機場に1台でございます。  日々、日常点検や適正化事業にて老朽化した施設の長寿命化を図り、健全に維持管理に努めているところでございます。本年度より、福豊排水機場と下深谷排水機場の更新計画策定を実施しております。  今後の予定といたしましては、昨年9月の豪雨による多度地区での湛水状況につきましても現状は把握しており、野代排水機場及び松陰東排水機場の計画策定、三重県による肱江排水機場の機能診断を着手したいと考えているところでございます。  議員御指摘のとおり、事業着手から完成までには10年の歳月が必要とされる事業もございますことから、計画的に、三重県土地改良事業団体連合会などの専門技術者等による助言をいただきつつ、維持管理を実施するとともに、排水機場の更新を進捗させる予定でおります。  また、雨水ポンプ場につきましては、桑名地区の江場ポンプ場に3台、福島ポンプ場に4台、下深谷ポンプ場に3台、西別所ポンプ場に4台ございます。  ポンプ設備の計画的な更新につきましては、今後、下水道長寿命化計画から下水道事業におけるストックマネジメント計画に移行し、改築等の整備を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (10番議員挙手) 47: 議長南澤幸美)  太田議員。 48: 10番(太田 誠)  ありがとうございます。本当に前向きな御答弁をいただいて、安堵いたしております。  先ほど野代や松陰東排水機場の計画策定、そしてまた、肱江のポンプ場についても機能診断というような予定をお聞かせいただきました。ありがとうございます。  なお、先ほど、松陰排水機場の件でございますが、排水する一級河川の松川というのは非常に塩分濃度が高いというようなことで、ポンプ本体が鋳鉄でできておるわけでございますが、局部腐食、つまり孔食というのが著しいというふうに私、聞いております。  また、使用頻度から松陰東排水機場になったと思いますが、隣接する松陰排水機場、先ほども申しましたとおり、昭和52年度に建設された特に古いポンプでございます。  また、木曽川へこういう放流する吐き出し水槽というのがございますが、これは松陰東排水機場と同じものを使っております関係で、県営事業への一括採択、二つの機場を合わせて一括採択も視野にお願いしたいなと、このように思っています。  実際に、これらのポンプ場の更新をこれからしていただくについても、更新されるのは10年程度先の話でございます。どうか今後とも適切な維持管理に努めていただいて、ポンプが何よりも壊れる前に更新計画を立てていただきまして、さらなる防災力の強化に努めていただきたいと思います。  以上で、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 49: 議長南澤幸美)  次に、通告により5番 水谷憲治議員。 50: 5番(水谷憲治)(登壇)  皆様、おはようございます。桑風クラブ、水谷憲治でございます。  通告に従いまして、一問一答式で質問をさせていただきます。  まず、大項目1番、人口減少対策について。  いまだ衰えず、猛威を振るっているコロナ禍におきまして、働き方に対する考え方が変わりつつあります。その一つとして、ワーケーションがあります。皆さんもよく御存じかと思いますが、ワーク、労働と、バケーション、休暇を組み合わせた造語です。  国や県から外出自粛が発令された春先から、不要不急の外出を控えることはもちろんですが、それに伴い、多くの方が在宅勤務となりました。私の友人も愛知県内に勤務しておりますが、週に1、2回の出勤となりました。そのほかにも、月1、2回の出勤という方もいらっしゃいます。一時期、メディア等で毎日のように取り上げられていましたが、これを機に、コロナ禍が終息した後も、この就業スタイルを続けていくという企業が多いとのことです。  県内でも、ある町が6月の県議会において計上された補正予算を利用し、最長3泊4日の体験型ツアーを実施いたしました。参加費は食費を除き実質ゼロ円で、町内の空き家に泊まり、仕事以外の時間は、農業や漁業など、ふだんできない体験をしたそうです。県としましては、土地の魅力を知ってもらい、将来は移住による人口増加やビジネスチャンスにつなげたいという考えもあるのではないかと思います。  菅首相も官房長官時代に、新しい働き方としてワーケーションの普及を掲げられており、休暇取得の促進や観光地の活性化といった面で期待が高まっています。  名古屋等の大都市にも近く、観光地も充実し、自然豊かな土地が広がる桑名こそ、ワーケーションに適したまちだと思います。  また、別の例ですが、名古屋にお住まいの私の知人で、この方は御夫婦ともに県南部の御出身なんですが、通勤が楽なため、桑名市内の賃貸の物件にお住まいでした。そして、この地に定住するために昨年から物件を探しておられましたが、コロナ禍により状況が一変いたしました。いわゆるリモートワークによる勤務体系の変化です。  その方のお勤めの会社は、コロナ禍が終息しても生産性の観点から在宅勤務を続けていくこととなり、通勤の苦労もなくなるということから、これを機に、生まれ育った地元に戻られました。結果、お子さんも含め4人も桑名市民が減ってしまいました。  この御家族以外、市内にお住まいの方で、このように地元に戻ることを考えている方が、私が知る限り、数家族いらっしゃいます。それは桑名市民が十数名減ってしまうということです。  ちなみに東京の例を挙げますと、この数か月間、転出が転入を上回り、その差は数千人にも上ります。  そこで、逆のパターンとして、このように勤務体系が変わったことにより、現在、仕事の都合で市外、県外に住んでいらっしゃる多くの桑名出身の方を呼び戻すことができないでしょうか。  先日、鈴木英敬知事も御自身のSNSで、県内での就職や移住、定住につなげていくため、ワーケーションとともに、テレワーク等の在宅勤務を推進する取組を進めていくとありました。  また、私自身、公私ともにお世話になり、議員として目標としているある方が以前、地元の学校等を卒業し、就職や進学のため地方に移り住み、そのままその地に定住することによる人口の流出を危惧されていました。  桑名を活気づけ、地域経済を盛り上げ、雇用を確保することができれば、それを防ぎ、Uターン、Iターンによる人口増加が期待できるのではないでしょうか。  現在、桑名市は企業の誘致等も進めておりますが、コロナ禍において全国的に、企業側も新たに社屋や工場等の新設や移転は、以前と比べ、控えぎみの傾向のようでございます。現在、この苦境を乗り越えることが最も重要なことですが、終息後の景気回復を見据えた施策として、市はどのようにお考えでしょうか。  そこで、大項目1番、人口減少対策、(1)移住促進について、1)ワーケーションの受入について、2)「新しい働き方」の定着に伴う移住促進について、御答弁よろしくお願いいたします。 51: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  産業振興部長。 52: 産業振興部長(高橋 潔)(登壇)  水谷議員の一般質問1、人口減少対策、(1)移住促進について、1)ワーケーションの受入についてと、2)「新しい働き方」の定着に伴う移住促進について、2点御質問をいただきましたので、順次御答弁申し上げます。  本市の人口も平成20年をピークに、年によって増減はあるものの、全体的に人口が減少している傾向にあります。その要因として、少子化の影響のほか、議員御案内のような、就職や進学を契機に大都市に転出し、そのまま定住されることによる人口の流出といったこともあり、地方都市にとっては非常に大きな課題となっております。  こうした状況の中、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、大都市を中心に働き方が大きく変わるだけでなく、移住をする人も増加するなど、私たちの生活スタイルも大きくさま変わりをすることになってきております。  そこで、議員御質問の1)ワーケーションの受入についてでございますが、観光庁においては、従業員の働き方を考える企業とコロナ禍で需要が落ち込んだ宿泊事業者等をマッチングさせ、企業の働き方の課題解決と経済活動の回復との両立を図る目的で、ワーケーションの導入を推進しております。  そこで、本市においても検討を進めているところでございますが、課題としては、本市は名古屋市に近く、交通の利便性が非常に高いことが、少し距離が離れたところに旅行するといった目的地までの気持ちの高揚感を欠くということがございます。  そのほか、例えば温泉街等のように、一定のバケーション的な要素の集合体としてのまちの雰囲気が存在しないことなどが、県内で実際に進めている伊勢志摩地域と比べても少し弱いといったこともあるように感じられます。  しかしながら、本市には全国的にも有名なレジャー施設等の観光施設もございます。これらの非日常が感じられる施設を使ってのワーケーションについては、引き続き研究をしてまいりたいと思っております。  そのほか、コロナ禍における働き方として、ワーケーションと同様に、テレワーク等の働く場所を探している方もいるように伺っています。テレワーク等については、自宅近くで交通の利便性の高いところが望まれることから、現在、ワークスペースの提供ができる店舗などを可視化するウェブサイトの構築を進めているところであります。  こうしたワークスペースを有効に活用し、コロナ禍において新たな働く場所を提供することで、これまで市内にいなかった人が新たに桑名に滞在することになり、交流人口の増加や地域経済の活性化につながるものと考えております。  いずれにいたしましても、コロナ禍における働き方の変化の中でワーケーション等の取組を推進することで本市が活気づき、行ってみたい、住んでみたいと選ばれるまちにつながるような施策を進めてまいりたいと思います。  次に、2)「新しい働き方」の定着に伴う移住促進についてでございますが、三重県まち・ひと・しごと創生総合戦略及び桑名市まち・ひと・しごと創生総合戦略等に基づき三重県が実施する移住・就業マッチング支援事業と連携し、東京圏から桑名市内における移住、定住し、就業をされた方に補助金を支給することにより経済的な負担の軽減を図り、本市へのUIJターンを促進するため、令和2年度に桑名市移住支援補助金を創設しております。  この補助金は、桑名市内における定住の促進、中小企業等における労働力不足の解消を目的としておりますので、就業先が桑名市内であることなどの要件がございます。議員がおっしゃられるようなリモートワークなど、勤務体系の変化による移住の支援制度は、現在のところ桑名市にはございません。  しかし、東京都の人口は今年の5月と、7月以降4か月間連続で転出超過となっていることや、20代、30代を中心に都会から地方への移住の関心が高まってきていることなどから、こういった社会情勢、人の流れの変化に柔軟に対応し、市内の労働力の確保、定住人口の確保につなげていき、地域の活性化を図っていきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (5番議員挙手) 53: 議長南澤幸美)  水谷議員。 54: 5番(水谷憲治)  ありがとうございました。  労働力の確保、定住人口の確保につなげていき、地域の活性を図っていきたいということですので、全て市の財政のためでございますので、何とぞよろしくお願いいたします。  次、大項目2、アイスパークみぞのについてでございます。  現在、多度町御衣野にあるアイリスパークに芝生を敷き詰めた広場がございます。皆さんもよく御存じかと思いますが、季節を問わず、日頃、市内の方が多く利用されております。  週末は、スポーツ少年団のサッカーの皆さんや、御家族連れが多く見られます。
     平日でも、早い時間から健康のため様々な運動をされている方々がたくさんいらっしゃいます。特に多いのがグラウンドゴルフをされている方です。  先日、そのグループの方から、芝生広場の今後の存続を心配するお問合せがありました。近い将来、閉鎖されるのではないかとの心配をされています。なぜなら、そこ以外ではプレーをする場所がなく、新たに近場で場所を探すのが困難なためです。その方いわく、我々年配者は家にじっといて、テレビのお守りをしていろということなのか。我々から集いの場所と健康や生きがいの場を奪うのかでした。  市が平成27年から50年間で公共施設の33%を削減するという計画をお耳にされて出たお話だと思います。現在は年間100万円を超える地代を地主に支払っていると伺っておりますが、返却するにしても原状復帰が基本となり、その費用はかなりな額になると思います。  また、一方、気になることとして、市外の方々の御利用でございます。春や秋の行楽シーズンは市外、県外からの利用者も多く、中には幼稚園や保育園等の園児たちが遠足で訪れています。それによって、市内の方が利用できないこともあります。管理、維持等は税金で賄われており、市民としては納得のいかない部分ではないでしょうか。市外の方は有料となれば、納得もしていただけるのではないかと思います。  ただし、料金の徴収等を行うには人材も不足している現在、業務をどこかに委託する必要があり、一定の経費がさらにかかるということは、財政が厳しい折、懸念されている部分ではありますが、これは、市民の皆様の心と体の健康のための必要な経費だと思います。  余談ではございますが、名古屋市の東山動植物園は、市内の中学生以下と65歳以上の方々の入園は無料ですし、一般入園の場合も、市民は通常料金の5分の1程度です。  少しでもよいので利用料を徴収し、委託料や管理費の一部に充てることはできないでしょうか。  そこで、アイリスパークみぞのについて、(1)芝生広場について、1)今後の予定は、2)利用料の徴収について、御答弁お願いいたします。 55: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  産業振興部長。 56: 産業振興部長(高橋 潔)(登壇)  水谷議員の一般質問2、アイリスパークみぞのについて、(1)芝生広場について、1)今後の予定は、2)利用料の徴収についての2点につきまして、相関連いたしますことから、一括して御答弁申し上げます。  行政には、社会環境の変化に伴う新たなニーズ、課題へ対応していくため、行政が持つ経営資源を効率的、効果的に活用することが求められております。  そこで、本市では、一つ一つの施設を捉えれば、それぞれに特色があり、有意義な施設もございますが、その施設だけを見るのではなく、桑名市公共施設等総合管理計画の方針に基づき全体を把握し、長期的視点を持って、総合的、計画的に公共施設の見直しを行っております。  御質問いただきました芝生広場がありますアイリスパークみぞのは、平成10年及び11年に旧多度町が国の補助事業を活用して、農を通して都市住民との交流を推進することで、活気あるまちづくりを行うという目的で、公園として整備いたしております。  以来、20年以上が経過し、周辺状況等の変化により、その役割も変わってきております。  したがいまして、芝生広場の今後につきましては、広場の土地を地権者からお借りしているという状況も踏まえまして、これまでと同様の運営、維持を前提とするのではなく、その在り方について何らかの見直しが必要であると考えております。  なお、議員御提案の一部利用者の利用料徴収につきましては、先ほど申し上げましたとおり、施設そのものの今後の方向性について整理中でありますので、その検討の中で考えてまいりたいと思います。現時点での導入は考えておりませんので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (5番議員挙手) 57: 議長南澤幸美)  水谷議員。 58: 5番(水谷憲治)  ありがとうございます。  何らかの見直しが必要ということでございますが、行政目線でなく、市民目線での、市民のための在り方の見直しを何とぞよろしくお願いいたします。  次に移ります。  地理的優位性を活かした元気なまちについて。  現在構想されている大山田パーキングエリアスマートインターチェンジに関して、今回の議会において多くの議員が関心を持たれ、質問をされておりますが、御答弁では現状、多度南地区の工業団地へのアクセス網の改善や、企業誘致の促進、周辺地区の利便性の向上が主であると受け取りました。せっかくそのような便利なインターチェンジを造るのであれば、付近一帯の土地を有効活用する施策についてのお考えはおありでしょうか。  一例を挙げますと、東海北陸道沿線の岐阜県各務原市の川島には、一般道からもアクセスできるレジャー施設がございます。皆さんも1度は訪れたことがあるかと思いますが、遊びはもちろん、食事、買物の施設が充実しており、連日にぎわっております。  現在、東名阪大山田パーキングエリアは、名古屋高速を経由しての東名高速や東海北陸道へ向かう場合、最終のパーキングエリアとなり、次のサービスエリアやパーキングエリアまで4、50分ほどかかります。このルートにおける最後の休憩地であり、逆方向で言えば、最初の休憩地となります。伊勢湾岸道であれば、刈谷パーキングに隣接するハイウェイオアシスが同様な機能を備えた成功例だと思います。  さきに述べたように、大山田は好立地であり、そのような施設を造れば、さらににぎわいを創出できるのではないでしょうか。また、ほかにも、付近一帯の地域、特に北西部の播磨地域においては、多度南地区のような工業団地のみならず、様々な目的での開発も可能ではないでしょうか。  それらの有効な活用のため、そして、市長が言われる「地理的優位性を活かした企業誘致の推進は、産業活性化、確固たる財政基盤の確立につながる最重要施策の一つ」、そして、「稼ぐ力も備わった力強い財政」というものへの一助になると思います。  様々なアクセス網もしっかりと確保し、利便性を確保することで、企業のみならず、より多くの方に選んでいただくまちづくりのため、そこで、大項目3番でございます。地理的優位性を活かした元気なまち、(1)大山田PAスマートIC構想における周辺地域の土地有効活用について、1)開発計画について、御答弁、よろしくお願いいたします。 59: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  都市整備部長。 60: 都市整備部長西尾英哲)(登壇)  所管いたします事項3、地理的優位性を活かした元気なまち、(1)大山田PAスマートIC構想における周辺地域の土地有効活用について、1)開発計画について御答弁申し上げます。  東名阪自動車道大山田パーキングエリアスマートインターチェンジ構想は、アクセス道路網の改善による企業誘致の促進に加え、大山田、陽だまりの丘等、周辺地区からの高速道路アクセスによる市民の通勤・通学の利便性の向上を図るとともに、揖斐川や嘉例川周辺地区で想定されている津波や洪水の浸水区域を回避する、災害発生時の緊急輸送路の確保などの防災機能の向上を期待するところでございます。  議員からは、スマートインターチェンジ整備後の付近一帯の有効活用について御質問をいただき、一例としまして、川島パーキングエリア、刈谷パーキングエリアのハイウェイオアシスを御紹介いただきました。  ハイウェイオアシスは、サービスエリアやパーキングエリアに接続し、高速道路を出ることなく、また、一般道からも利用できる公園などの潤いスペースを利用できる施設であり、施設は地元市町村や第三セクター企業などにより運営される手法でございますが、パーキングエリアにスマートインターチェンジを設置するには、国による新規事業化の許可が必要になります。  本市としましては、現在、国土交通省及び三重県との事前相談の中で設置の必要性について協議しているところでございますが、ハイウェイオアシスを整備する開発計画ではなく、先ほども申し上げました企業誘致の促進、利便性の向上、防災機能の向上を期待しており、その中でパーキングエリアやスマートインター付近の魅力がさらに増し、地権者等関係者や企業等による土地の有効利用の機運も高まるなどの相乗効果等を見据えながら、当該地区周辺の土地利用につきましては法的整備等を行ってまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (5番議員挙手) 61: 議長南澤幸美)  水谷議員。 62: 5番(水谷憲治)  ありがとうございました。  スマートインターチェンジ構想についてはよく分かりました。  企業誘致の促進と、利便性の向上、防災機能の向上を期待されているということでございますけれども、この中で私が一番期待しているのは、企業誘致の促進でございます。さきの質問でも取り上げさせていただきましたが、働く場所、会社、企業があり、雇用を確保できれば、若い世代の市外転出も軽減できると思います。  具体的にとは言いませんので、構想的なものは何かおありでしょうか。お願いいたします。 63: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  都市整備部長。 64: 都市整備部長西尾英哲)  水谷憲治議員の再質問に御答弁申し上げます。  市といたしましては、まず、都市計画マスタープランに位置づけております多度南部エリアの産業誘導ゾーンへの企業誘致を促進するため、スマートインターチェンジの設置の実現に向け、取り組んでまいりたいと考えております。  スマートインターチェンジの設置の取組には、やはり企業進出など、スマートインターチェンジ付近での民間の土地有効活用の声も高まってくるのではなかろうかと思いますが、法令等に準じて、そのような御相談等がございましたら、必要に応じて対応、技術的な支援をしてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (5番議員挙手) 65: 議長南澤幸美)  水谷議員。 66: 5番(水谷憲治)  ありがとうございました。  次に移ります。  小中一貫校についてでございます。  昨年12月議会で初めて質問をさせていただいてから、毎議会、質問し、今回で5回目となります。市民の皆さん、特に多度の皆さん、そして私にとっても大きなウエートを占めていることであり、大切な問題、事業でありますので、今回も質問をさせていただきます。  多くの方がこの件に関心を持たれており、毎回、議会動画や議事録を見ておられます。そして、その都度、御意見や御感想を伺います。小・中一貫校の建設を心待ちにしている方、理解をしているし、反対とまで言わないものの、いまだ建設の心配をしている方、小学校の統合のみを希望している方、御意見は様々です。  しかしながら、建設や開校時期が決定され、様々な協議が進められている現在、いかにして皆さんの心配事を解消、解決していくかが、今後の事業、計画を円滑に進めるため、大切なことの一つになるのではないでしょうか。  そこで、9月議会での質問でいただいた教育部長からの御答弁の中で、9年間の学びを支える枠組みの一つとして、4・3・2の学年段階の区切りのカリキュラムも選択肢の一つであるとございました。現在の6・3制をベースに、4・3・2の学年段階の区切りの長所を取り入れたカリキュラムであろうと想像しております。  今後、協議会等で話し合われて決定されると思いますが、一般的に、4・3・2の学年段階の区切りの場合、最初の4年間は児童教育と言われる基礎学年、次の3年間は思春期教育の発展学年、最後の2年間は前青年期教育という締めくくりの学年とされているようです。  6・3制に比べ、発達段階に合わせた9年間の学びと育ちをつなぐことができるとされ、いわゆる10歳の壁や中1ギャップという諸問題を軽減できるとされておりますが、中には、それらは成長の段階で重要な壁、段差であり、必要なものであると考えておられる方もいらっしゃいます。  また、多度地区のみ学ぶペースが他の地域と異なり、転居等により多度以外の学校へ移った際、対応するのが難しいのではないかと心配される声もあります。高校へ進学した際も、他校の生徒と比べペースをつかむのに時間がかかり、取り残されてしまわないでしょうか。この件は、現場の先生方はどのようにお考えなのでしょうか。  私自身、さらにより多くの皆様の声、御意見を伺うため、過去4回の地域協議会を全て傍聴させていただきました。毎回、各団体の代表である皆様から様々な意見や御希望があり、関心の高さがうかがえます。  各代表者がそれぞれの立場での意見を集約して、話合いの場である協議会に参加されております。様々な意見があり、全てを取り入れ、反映していくことは困難であるとは思いますが、それらを踏まえた上で、今後も話し合い、検討を進められていくことと思います。  そこで、大項目4番、小中一貫校について、(1)多度地区小中一貫校について、1)学年の区切りについて、2)小中一貫教育をどのように捉え進めるのか?御答弁よろしくお願いいたします。 67: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育部長。 68: 教育部長(中村江里子)(登壇)  所管いたします事項4、小中一貫校について、(1)多度地区小中一貫校について、1)学年の区切りについて、2)小中一貫教育をどのように捉え進めるのか?については、相関連いたしますので一括して御答弁申し上げます。  本市では、子供たちの9年間の学びと育ちを支えていくため、小・中一貫教育を今年度より実施しております。  昨今、子供たちの成長がおよそ2年早まっていると言われており、成長に合わせた学年段階の区切りは、次世代に生き抜く子供たちの育成にとっては重要な課題と捉えております。  現在、多度地区では、令和7年4月の開校を目標に小中一貫校整備事業を進めており、今年度、基本計画策定に向け、地域協議会等において協議を進めております。議員御指摘の4・3・2の学年段階の区切りについても地域協議会において、4・3・2の学年段階の区切りなど、特徴を出していってはどうかという御提案をいただいたところでございます。  議員御案内のとおり、4・3・2の学年段階の区切りは子供たちの実態を鑑み、基礎学力、基本的生活習慣を育成する児童期の4年間、学習内容が高度化する時期に学力・学習意欲の向上を図る思春期の3年間、個性を伸長し、自分の課題を自ら解決できる力を育成する前青年期の2年間に分けた区切りで、特に思春期の3年間を小中の円滑な接続を図る重要な時期と捉え、子供たちの成長に合わせた9年間の学びと育ちをつなぐのには適した学年段階の区切りであると考えております。  議員からは、4・3・2の学年段階の区切りを取り入れることで、学ぶペースが他の地域と異なり、対応が難しいのではという御意見をいただいております。子供たちの学習は、国が定める学習指導要領に基づき指導を行いますので、子供たちの学習進度、学習内容に違いが生じるものではございません。  いずれにいたしましても、4・3・2などの学年段階の区切りは教育課程の指導上において有意義なものであり、小中の円滑な接続において子供たちを9年間通して育成していく一つの有効なシステムでございますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (5番議員挙手) 69: 議長南澤幸美)  水谷議員。 70: 5番(水谷憲治)  ありがとうございました。  ちょっと再質問をさせていただきます。  学年段階の区切りが学習速度や学習内容に違いが生じるものではないということはよく分かりました。ちょっと私、勘違いしている部分もありましたので、こんな質問になったんですけれども。  1点、確認というか、質問させていただくに当たりまして、質問中に10歳の壁や中1ギャップというものを発達段階での必要な段差と捉えていらっしゃる方もあると申し上げましたけれども、私自身もそういう壁というのは、あるよりないにこしたことがないと思うんですけれども、中には必要な壁もあるのではないかと思います。その辺りはどのようにお考えでしょうか。お願いします。 71: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育部長。 72: 教育部長(中村江里子)  水谷議員の再質問に御答弁申し上げます。  議員御指摘のように、確かに必要な壁というか、段差というのもあると思います。例えば心の面から考えますと、小・中学校間において精神的とか身体的に負担を感じたり、それから、自分のこの周り、御家族とかお友達から認められているのかということなどの不安な時期があると思います。  この状況は一人一人違うというふうに思っておりますけれども、9年間のスパンで、子供たち一人一人の成長の度合いに合わせて、必要な段差、不必要な段差というのを見極めまして、それぞれの段差を調節したりすることが重要というふうに考えております。御理解賜りますようお願いいたします。
                      (5番議員挙手) 73: 議長南澤幸美)  水谷議員。 74: 5番(水谷憲治)  ありがとうございました。今もこれ、ネットで流れています。たくさんの方が見ていただいていますので。  ですけれども、ありがとうございました。当面、私、ハード面よりも、こういったソフト面のほうを注視してまいりたいと思います。  ここで次に移ろうかと思ったんですが、ちょっと時間がありますので。  今までの御答弁、事務方のトップである教育部長からの御答弁ですけれども、この件に関しまして、長年教壇に立たれておりまして、教育者として経験も実績もおありの、また、市内多くの先生方の代表というか、トップの教育長、現在のこの件に関してどのように思っていらっしゃるか、お言葉、いただけますか。お願いします。 75: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育長。 76: 教育長(近藤久郎)  水谷憲治議員の再質問にお答えいたします。  先ほど教育部長がお答えしましたように、私も壁といいますか、この段差というのは、必要な壁もあるというふうには考えております。議員も御経験がおありだと思うんですけれども、思春期には訳もなく腹が立ってしまったり、あるいは自分が嫌いになる、あるいは何となく親に当たりたくなると、そんなような、いわゆる自尊感情が下がる時期というのがあるんだと私自身は捉えております。  最近ではその時期が、先ほど教育部長も申し上げましたが、2年ほど早まっているんじゃないかなという気がします。そして、この状況は子供たち一人一人によって、かなり違うんだというふうにも思っております。また、世の中がかなり複雑になっておりますので、そうした子供たちの割合もかなり増えてくるというように肌身で、私としては捉えておるところでございます。  小・中一貫校では9年間で見ていきますので、そうした一人一人の成長の度合いに合わせやすく、また、段差を調整しやすいシステムじゃないかなというふうに私は考えております。この子供に合わせて段差を調整することができると、これが非常に私としては小・中一貫校の利点ではないかなと、そんな捉え方をしておりますので、よろしく御理解いただきたいと思います。                   (5番議員挙手) 77: 議長南澤幸美)  水谷議員。 78: 5番(水谷憲治)  ありがとうございました。  よく分かりました。また今後ともよろしくお願いします。  次に移ります。  全市的に小・中一貫教育が行われている現在でございますが、多度のみならず、今後は他の地域での小・中一貫校の建設の計画も出てくるかと思います。さきの議員も質問されておりますが、再度、確認の意味で質問をさせていただきたいと思いますが、いずれにしましても、子供たちにとってベストな環境を整えてあげるのが我々の使命だと思います。  そこで、(2)今後の市内他地域での小中一貫校の予定は?お聞かせください。お願いいたします。 79: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育部長。 80: 教育部長(中村江里子)(登壇)  所管いたします事項4、小中一貫校について、(2)今後の市内他地域での小中一貫校の予定は?について御答弁申し上げます。  さきの議員にも御答弁申し上げましたとおり、平成29年4月に教育委員会の外部諮問機関として設置した桑名市学校教育あり方検討委員会から、小・中一貫教育を推進する施設形態としては、各中学校区を基本として、施設一体型小・中一貫校の設置が望まれるとの答申をいただいております。  議員御案内のとおり、現在、多度地区での施設一体型小・中一貫校の整備につきましては、令和7年4月の開校を目指し、事業を進めているところでございます。  今後も小・中一貫教育をより効果的に推進できる施設一体型小・中一貫校の整備を全市的に目指してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (5番議員挙手) 81: 議長南澤幸美)  水谷議員。 82: 5番(水谷憲治)  ありがとうございました。  多度に関してはもちろんですけれども、他の地域に関してはまだまだ長い道のりだと思います。今まで以上に多くの声を聞いて、皆さんが納得する学校づくりに反映していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 83: 議長南澤幸美)  ここで暫時休憩いたします。                                     午前11時46分 休憩                                     午後1時00分 再開 84: 議長南澤幸美)  休憩前に引き続き会議を開きます。  午前中の10番 太田 誠議員の一般質問の答弁について、産業振興部長より発言の訂正を求められておりますので、これを許可します。  産業振興部長。 85: 産業振興部長(高橋 潔)(登壇)  午前中の太田 誠議員の一般質問2、防災体制についての(3)豪雨時における千倉排水機場のポンプの運転についての私からの御答弁の中で、第2新大島排水機場の運用開始時期につきまして昨年3月と申し上げましたが、正しくは本年3月でございました。訂正しておわび申し上げます。大変失礼いたしました。 86: 議長南澤幸美)  次に、通告により4番 仮屋武人議員。 87: 4番(仮屋武人)(登壇)  皆さん、こんにちは。4番 桑風クラブ、仮屋武人でございます。  まずは先日行われました市長選挙について触れたいと思います。新たな投票所や投票方法を実施していただき、投票率が伸びたこと、特に若者の投票率が増え、大きな成果が出たことはさきの議員の答弁の中でお聞きしたとおりでございます。  その中で、私の地元の城南地区では二つある投票所の場所が変更されました。一つは、城南小学校が城南まちづくり拠点施設に変更、ここは場所も近く、日頃よりなじみのある場所への変更ですので、問題は起きにくく心配はしていませんでしたが、もう一個の投票所が国道23号の和泉交差点から海にちょっと入ったところにあるんですけど、城南漁業組合ですね。ここから立田町にあります城南河川防災センターに変更になりました。  空調の問題やバリアフリーの問題から移動が望ましかったのですが、慣れ親しんだ場所から結構離れた場所への変更でしたので、各地区自治会長の中でもいろいろ意見が分かれまして、かんかんがくがくの会議を数回重ねました。その中、金子総務理事が数回にわたり足を運んでいただき、粘り強く丁寧に説明していただきました。結果、投票におきましても大きな問題も出ず、心配されました投票率も前回以上の結果となりました。金子理事、ありがとうございました。  議長のお許しをいただきましたので、一問一答にて質問に移りたいと思います。  大項目1、桑名城再建についてですが、この題目は私が商店連合会青年部にいた頃に桑名の歴史の経緯と併せましてその当時いろいろ調べました。議員になったら1度は取り上げてみたい題目でございましたので、今回させていただこうと思います。  まずは御存じの方も見えると思いますが、桑名の歴史をひもときながら質問に移ってまいりたいと思いますので、お付き合いをよろしくお願いしたいと思います。  今回議長にもまたお許しをいただきまして、数点パネルとか写真とかを持ってまいりました、市民の皆さんにも目でも見てもらえる一般質問を目指したいと思っております。  現在は市民の皆さんの憩いの場であります九華公園、その周辺には昔4層6階建ての桑名城が存在しました。今でこそ堀や石垣しか面影はないんですけど、これはよく見る城の城跡図というんですかね。これですと本丸があってここに天守があって、ここに船着場があってみたいな、昔を想像して目に浮かんでくるような感じになるんですけど。  そして、皆さんも御存じのとおり、桑名藩初代藩主は本多忠勝なのですが、実は本多忠勝が藩主になる前より桑名城は存在していました。本多忠勝が桑名に入る前、伊藤武左衛門という方が建てられた城が桑名城の起源とされているようです。この当時は樋口氏の西城、矢部氏の三崎城を合わせて桑名三城とも呼ばれていたそうです。  それから、今から450年前に起こった長島一向一揆を制圧した織田信長がこの地を支配し、滝川一益にこの地域を治めさせます。豊臣時代は目まぐるしく支配者が入れ替わったみたいで、最後は関ヶ原の戦いで覇者になりました徳川家康が慶長6年(1601年)に徳川四天王であります本多忠勝をここ桑名10万石に封じました。その本多忠勝が4層6階の天守を建設し、同時に城下町を整備、初代桑名藩主となりました。  これが会派で買ってもらった、桑名博物館でも販売しているみたいなんですけど、広げると畳むのが大変ですのでもう広げませんけど、城下町図、博物館の階段の途中に貼ってあるみたいですので、またよかったら皆さん見に行ってもらったらいいかなと思うんですけど、今の職人町通りとか鍛冶町とか、今の名前がそのまま出てきていまして、個人の名前もちょっと入っていますので、割と見ていると楽しい資料になるんですけど。  あとはこれが非常によく見る絵図で、歌川広重さん、東海道五十三次桑名七里渡口という絵になるんですけど、桑名城は海に面して扇のように開いたその姿から扇城とも言われ、非常に美しい城だったと聞いています。本多忠勝は市民の皆さんにも広く知られていますけど、織田信長、滝川一益という有名な戦国武将もここ桑名に関わりました。  築城された桑名城の天守は1701年の大きな火災によって僅か100年で焼失、その後再建はされませんでした。そして、時代は大きく進み、江戸時代最後の藩主であります京都所司代、松平定敬は鳥羽伏見の戦いで敗れまして各地を転戦としていきます。そして、残されました桑名藩は新政府軍に対して無血開城、そのときに開城のあかしに辰巳櫓を焼き払いました。  その後、度々桑名城再建の計画が持ち上がったと聞いていますが、実際に実現には至っていないのが現状です。平成25年に桑名城再建プロジェクトと称し、桑名城の資料が集められました。まずはそのときどの程度資料とか写真とかが集まったのか。そして、再現するために必要な書物はあったのかお尋ねします。  大項目1、桑名城再建について、(1)「桑名城再建プロジェクト」について御答弁お願いいたします。 88: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 89: 統括監兼市長公室長(加藤眞毅)(登壇)  所管いたします事項1、桑名城再建について、(1)「桑名城再建プロジェクト」について御答弁申し上げます。  議員御案内のとおり、現在九華公園として市民の皆様の憩いの場となっている桑名城跡に、江戸時代海道の名城とたたえられる本多忠勝が築いた天守閣があったことは皆さん御承知のとおりでございます。  平成25年度から桑名城再建プロジェクトとして、桑名城に関わる資料を市民の方への提供も呼びかけ、また、全国の大学や研究機関に所蔵する資料の調査を行いました。残念ながら市内から新たな発見はありませんでしたが、全国に散らばる城や城下町を描いた絵図を確認し、その結果として平成28年3月から4月にかけて「徳川四天王の城-桑名城絵図展-」を開催し、その結果を図録といたしております。ただ、桑名城を再建するために必要な建物の構造が分かる図などは今もって見つかっておりません。  来年は本多忠勝が桑名に入府して420年という節目の年でもございます。今後も資料収集に努め、本多忠勝と桑名について多くの人に知ってもらえるよう情報発信に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (4番議員挙手) 90: 議長南澤幸美)  仮屋議員。 91: 4番(仮屋武人)  御答弁ありがとうございます。一つだけ再質問させてください。  御答弁の中に本多忠勝が入府、桑名に入ってから420年の節目の年で情報発信していきたいということがございましたが、具体的に何か情報発信する施策等があれば教えてください。 92: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 93: 統括監兼市長公室長(加藤眞毅)  仮屋議員の再質問に御答弁申し上げます。  実際には今年度からこの420年に向けた事業ということを予定しておりましたが、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響で全て中止というふうになっております。開催しておれば講演会やコンサートなどを行う予定をしておりまして、また桑名商工会議所のほうでも関連したイベントのほうを行うということでお伺いしておりました。  来年度新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら、同様な行事が開催できればというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。                   (4番議員挙手) 94: 議長南澤幸美)  仮屋議員。 95: 4番(仮屋武人)  ありがとうございます。楽しみにしております。  やっぱり桑名城を再建するために必要な詳細な資料は、全国を見ても大変少ない状況であることが分かりました。一番の問題は詳しい設計図がなく、法律的にも復元できないところであると聞いています。  そこで、2番目の質問に移っていきたいのですが、私も先ほどから再建や復元という言葉を使っていますが、城を建て直すには大きく2通り方法があると考えます。まずは現実にあった場所、規模をそのまま再現する建て直しの方法、これは歴史的建造物の再建というのに当たりまして、近辺では名古屋城の再建などが当てはまります。  もう一方で、あまり資料がなかったが建て直した清洲城や、そもそもそこには城などなかったが、建てました墨俣の一夜城などは再建とか復元ではなくてモニュメント的要素が多いと考えられます。  また、兵庫県にある尼崎城などは本来の天守があった場所には近代建築物が残されていることもあり、300メートルほど離れた公園内に2018年11月、2年前にコンクリートづくりの天守が再建されています。これなんですね。白いきれいな、コンクリートなんですね。もともとはもちろん木造で、コンクリートで再建されています。5階建ての建物は外観の再現が中心ということで、この城は地元出身の電気量販店の創業者が約12億円を尼崎市に寄附して建築したそうです。桑名にもこれくらいぽんと出しくれる人がいるといいんですけど、なかなか。  どの建物にも一様に地域の思いがあるんですけど、今回の質問は前者の歴史的建築物としての再建を行う場合の基準が新しくなりましたので、それに対しての質問です。本年令和2年4月17日に史跡等における歴史的建造物の復元等に関する基準というのが新しく文化庁にて決定されました。
     これはあまり目にしない参考資料で、月刊文化財という本なんですけど、こちらに書かれてあるんですけど、この基準は国の史跡、国内の城跡とか古墳などで歴史的建造物などを復元する際、本来の意匠──外観とかデザインのことを指すらしいんですけど──構造が正確には分からなくても文化庁の許可を得やすくする新基準であり、石垣しか残らない城跡での天守復元などを想定、これはまさしく桑名のことかなと僕は思いながら調べたんですけど、観光資源としての活用につながる狙いがあるとされています。  簡単に説明いたしますと、以前は当時の規模、構造、形式等より遺跡の真上に再現しなくてはいけないとあり、設計図やせめて写真等がなければ難しい状況でしたが、今回の新基準では復元等とされる行為を復元と復元的整備に区分し、史資料(歴史的資料)が十分にそろわない場合という状況において多角的に検証して再現する手段もあるということが示されました。ちょっと難しい言い方ばかりしましたけど、つまり詳しい設計図がなくても歴史的に自然な形であれば再建してもよいと私的には認識でき、法的に歴史的建造物として再建できるのではないかと考えます。  2017年に静岡にあります掛川城が全国で初めて木造にて、歴史的建築物として天守閣を本格復元させました。これは隣の森下議員に紹介してもらって行ってきました。掛川城。天気がいい日に行ったので、非常にいい絵が撮れましたけど、高台の上にありまして、ちょっと登ってみると非常に上からの景色がいいお城でして、きれいな見事な天守が再現されていました。  特に大きな問題は、設計図もそうなんですけど、やっぱり建設費用というのも大きな問題になってきます。市でつくってもらおうとすると難しいもんで、これも寄附金でやられているんですけど、今ですとクラウドファンディング等、一般寄附金を集める手段も増えてきております。掛川城も100%寄附です。尼崎城も寄附でやられていますので。  また、熊本城の復興時は1万円以上の寄附を行った方に市より城主証明が発行され、熊本市内の観光施設や協力店などで特典を受けれる城主手形というのを発行しました。そのようなことを行いながら市のふるさと納税等に組み入れるなどの手法もあると考えます。  そこで、(2)桑名城再建の実現について、1)「史跡等における歴史的建造物の復元等に関する基準」の決定を受けて当局の見解をお願いいたします。 96: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 97: 統括監兼市長公室長(加藤眞毅)(登壇)  所管いたします事項1、桑名城再建について、(2)桑名城再建の実現について、1)「史跡等における歴史的建造物の復元等に関する基準」の決定を受けて御答弁申し上げます。  桑名城再建の現状につきましては先ほど御答弁申し上げましたが、議員御案内のとおり令和2年4月に文化庁が新たに史跡等における歴史的建造物の復元等に関する基準を定めております。この基準は文化財の積極的な活用に資するための復元的建造物の復元の在り方を示すためにつくられたものです。  この中で、議員御指摘のようにこれまでなかった復元的整備という項目が新たに設けられております。この復元的整備では、学術的な調査を尽くしても史資料がそろわない場合において、建造物を復元するための方法についても記載をされております。  しかし、条件が大幅に緩和されたわけではなく、この場合においても保存活用計画または整備基本計画を定め、復元的整備の目的及び効果が合理的かつ史跡全体の保存・活用の推進に寄与するものであること、遺跡の保存に十分配慮したものであること、また、各分野の専門家による多角的な検証が必要であることが明記をされております。  また、再建するに当たっては、多額の費用がかかることが想定されます。費用を集める手段といたしまして、先ほど議員おっしゃられましたクラウドファンディングなど新しい手法も考えられますが、実物を建てる場合のほかにもデジタル技術の進歩によりバーチャルで城を見せるなど様々な方法が生まれてきております。  今後は様々な方法を模索し、どういった手段がより市の魅力を高めることにつながるのか検討を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (4番議員挙手) 98: 議長南澤幸美)  仮屋議員。 99: 4番(仮屋武人)  ありがとうございます。丁寧に詳しく御説明ありがとうございました。しかしながら、さっきのこの文化財という本もそうなんですけど、御答弁もそうなってしまうのは仕方ないんですが、文章が学術的で文化的かつ役所的な言い回しでしたので、恐らく聞いている方は何を言っておるのかなという感じの答弁になってしまっておると思うんですけど、もう少しかみ砕いて具体的に問題点をまとめてお伝えいただけると助かるんですが、いいですかね。 100: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 101: 統括監兼市長公室長(加藤眞毅)  仮屋議員の再質問に御答弁申し上げます。  実際に少し法律的解釈とはずれていく部分があるかも分からないんですけれども、分かりやすく申し上げますと、まず先ほど申し上げました資金面、これが一つ問題点にあります。あとやはり建物の構造が分かる図面というものが見つかっていないこと。今ある天守台は後の時代につくられたもので、本来天守閣があった位置や規模が特定できていないこと。天守閣があったとされる場所が現在公有地でない、市の土地でないという部分もございまして、なかなかその辺りが問題点になってくるかと考えられます。以上です。                   (4番議員挙手) 102: 議長南澤幸美)  仮屋議員。 103: 4番(仮屋武人)  ありがとうございます。以上で再質問はございませんが、桑名城を再建することは地域のシンボルを生むことにもなり、住んでいる人が桑名市民であることを誇りに思えるまちづくりへとつながっていくことはもとより、その周辺、ひいてはまちの発展も期待できると考えています。  先ほどの掛川城もですが、彦根城の城下町であったり、犬山城などは城はもとより、周りの飲食店が食べ歩きの名所で活発になっていると聞いています。市民の中にも再建を熱望されている方が多数見えます。歴史的建造物としての再建ができれば最高なんでしょうが、先ほどの尼崎城のような再建でも市民がみんなでつくり、誇れるものであればよいのかなとも考えます。もし相談等があれば前向きに相談に乗っていただき、それから資料の提供だけは呼び続けていただいて、埋もれている資料の発見に努めていただけたらうれしく思います。よろしくお願いいたします。  続きまして、先ほどの質問と相関連しますが、住吉エリア及び九華公園の活用について質問いたします。  9月定例会でも新たな観光を構築していくと提案説明がございました。観光地の開発には目を向けるべきだと思います。市外の人にも名前が通っています東海道五十三次唯一の海路、七里の渡、映画やドラマで登場します国の重要文化財六華苑、桑名の公園の代表格であります九華公園などがある住吉エリアの開発、活用は観光都市には必須になると考えます。  七里の渡、六華苑、これは両方とも一つ一つは非常に魅力的なんですが、イベント等がないと両方見ても午前中で見て終わってしまうぐらいの規模感だと思います。九華公園のお祭りやイベントも人口衰退の中で衰退傾向にあると感じております。住吉エリアに、より魅力的な観光資源がなければ、新しくなった桑名駅からわざわざ八間通を通って人が訪れるとは考えにくいです。  すごい余談になりますけど、桑名には桑名電軌という路面電車が走っていました。僕もこれは議員になって調べて初めて知ったんですけど、こんな写真なんですけど、これを子供に見せましたら桑名に路面電車があったんやって割と話題になりまして盛り上がりました。大正から昭和の初期頃、今の桑名駅から本町までの1キロだけ、これは今の地図でつくってみたんですけど、桑名駅から本町まで一応7か所停留所があったようです。  計画では、四日市の富田辺りまで延ばす計画みたいでしたが、太平洋戦争で17年という短い歴史が閉じました。さすがにこの電車を復活させるのは難しいですが、今桑名でも研究が進んでいる自動運転バスを同じルートで走らせ、復活みたいなので話題にならないかななどなど、とにかく終着点の住吉エリアに魅力がある目的地が必要であると考えます。  そこで、大項目2、観光の魅力向上について、(1)六華苑や九華公園などを有する住吉エリアの魅力向上施策について御答弁をお願いします。 104: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  平野副市長。 105: 副市長(平野勝弘)(登壇)  仮屋議員の一般質問2、観光の魅力向上について、(1)六華苑や九華公園などを有する住吉エリアの魅力向上施策について御答弁を申し上げます。  議員御案内のとおり、住吉地区においては国の重要文化財である六華苑をはじめとして、伊勢の国への玄関口となる七里の渡跡や一の鳥居、桑名城の城壁が残る九華公園など、文化的、歴史的資源が集積されており、揖斐川河川敷からの開放的な水辺の景観を楽しむことができるエリアであります。  また、国土交通省木曽川下流河川事務所においても、三之丸公園付近について歴史文化的な要素を取り入れた地域の力を生かした整備事業が検討をされております。この住吉地区一帯の風景は市民にとっては当たり前の日常ですが、実は市外に住む人々にとっては感動的な情景であり、貴重な観光資源であります。この地域の歴史、文化に思いをはせ、様々な資源が有効に活用されることは市民の多くが望むところであろうと思います。  そこで、議員御案内の住吉エリアの魅力向上施策についてでございますが、現在市内の事業者の方などとともにワークショップを開き、様々な御意見を頂戴する中で、公と民が連携して住吉地区におけるにぎわいを創出する事業を進めております。その中で、柿安コミュニティパークにおいては市民の方が自ら参加し、イベントを企画することで、公園の利活用におけるルールを明確にし、市民が使える公園とする実証事業を考えております。  そのほかにも、住吉浦休憩施設においてもコロナ禍で飲食店が厳しい状況にございますが、土曜日や日曜日、またイベント時の観光の多いときなどを中心に物販等を実施いただける事業所などに声がけをして、施設の有効活用とにぎわいづくりの両面での運営について検討を進めているところであります。  また、議員からも御案内いただきましたような新しい観光の顔である桑名駅と桑名の観光の代名詞である住吉エリアを自動運転等のMaaSでつなぎ、観光をベースに接続させていくことは次世代に向けた観光として画期的であると考えています。  さらには、桑名城のVRやプロジェクションマッピングといったバーチャルな企画とVR等を兼ね合わせた新しい観光資源が創出されれば、魅力的な非日常を感じることができ、注目を集めるものと思います。その先には地域の方々が主役となり、にぎわいのあるまちとなれば、観光客だけでなく市民にとっても誇れるまちとなるように思います。  本市といたしましては、そうした持続的なにぎわいと活力に満ちあふれる活動を支援できるような観光施策を新たに考えてまいりたいと考えております。加えて、今回の市長選挙の動向からも改めて感じましたことは、市民の皆様の良識と将来を見据えた行財政運営の願いであります。そのためにも、サステーナブルなまちとして、稼ぐ観光の視点もしっかりと持ち合わせて考えていく必要があります。地元の皆様や関係者が主体性を持って関わり、地域にお金が落ちる持続可能な観光施策となるよう取り組んでまいりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (4番議員挙手) 106: 議長南澤幸美)  仮屋議員。 107: 4番(仮屋武人)  ありがとうございます。2点ほど再質問がございますので、1点ずつ行きます。  まず、御答弁の中に桑名城のVRやプロジェクションマッピングといったバーチャルな企画とリアルを兼ね合わせた新しい観光資源、わくわくするようなのが並んでいますけど、VRということは見るやつですよね。目にはめて。これが出てきましたが、具体的な中身とか、あと他市町とかでの実績等があれば教えていただきたい。 108: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 109: 統括監兼市長公室長(加藤眞毅)  仮屋議員の再質問に御答弁申し上げます。  先ほど答弁にありましたVRのほかにも、AR、これはちょっと聞き慣れない部分はあるんですが、実際の現実の映像にバーチャルでつくられた映像も重ね合わせる。簡単に言えばポケモンGOみたいなゲームソフトが今ありますけれども、ああいうイメージのものが手法としてはいろいろございます。  桑名城の魅力を高められるように他市町の事例の検討を行っているところではございますが、スマートフォンにアプリをダウンロードしてあるポイントからどうやって当時の天守閣や城の建物が見えていたのかを再現したり、お城周辺の名所、旧跡を回るルートが表示されたりするような事例もございますので、その辺りも含めまして検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。                   (4番議員挙手) 110: 議長南澤幸美)  仮屋議員。 111: 4番(仮屋武人)  ありがとうございます。ぜひ進めていただきたいなと。  もう一つ、御答弁で将来を見据えた行財政運営の願い、稼ぐ観光の視点もしっかり持ち合わせていくとございました。伊藤市長が2期8年我慢の行財政改革を行っていただき、大きな成果を出していただきました。この3期目、桑名を新たなステージへ導いていただけると期待する中、先ほどの稼ぐ観光の視点、稼ぐ観光というのは初めて聞くような感じの言い回しかなと思うんですけど、この稼ぐ観光の視点というものについて具体的な施策等があればお教えいただきたい。 112: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  産業振興部長。 113: 産業振興部長(高橋 潔)  仮屋議員の再質問に御答弁申し上げます。  稼ぐ観光とはどういうものを指すのかということかと思うんですが、これまでの桑名の取り組んできた観光の特徴として、花火大会であるとかさくらまつりというようなイベント中心の観光というのがあったかと思うんですが、そういう桑名のPRの面であるとか、そのイベントのときにはある程度消費活動が生まれるというか、ある程度お金を使っていただけるというような、そういう効果がありますので、イベントがいけないということではないんですが。  今後目指す稼ぐ観光というのは、恒常的なにぎわいというか、観光に訪れた方が市内でいかにお金を使っていただけるか、経済活動につなげるかというような意味合いで稼ぐ観光というふうに申し上げております。宿泊であるとか、飲食であるとか、お土産の買物であるとか、体験消費であるとか、観光に来られた方がいかにこの地域にお金を落としていただいて経済活動につなげるか。それによって好循環が生まれることによって新たな投資をしていただける事業者が現れれば、よりいい好循環が生まれて稼ぐ観光というような形になってくるかという、そういうことを申し上げているというところです。                   (4番議員挙手) 114: 議長南澤幸美)  仮屋議員。 115: 4番(仮屋武人)  理解しました。なるべく人にこの桑名に足をとどめていただくことが一つの目的、目標になるのかなという気がします。  市民の中には住吉エリアや公園を活用する方法を熱っぽく語っていただける、若者が中心なんですけど、僕の周りも結構見えます。前回の定例会でも、今回でも少し触れましたけど、九華公園のトイレなんかも、女子トイレが男子トイレの後ろを通っていかなくちゃいけないようなトイレですとトイレを利用する人もしにくいですし、公園を使って何かイベントをしようかなと思っている方も、ちょっとあのトイレじゃなと使いづらくなっちゃうというのも聞いたことがございます。  市も公民連携を進める中、市民の方が何かしたいとか使いたい、やりたいというときがありましたら、ぜひやりやすい基準であったり対応をしていただいて盛り上げていただきたいなと思います。  続きまして、新しい桑名駅ができ、駅前開発が進もうとしておりますが、その中より喫煙所について質問します。  現在、構内、そして西口には喫煙所はなく、東口改札口を出て階段を降り、駐輪場のところまで行かなくてはいけません。私はたばこを吸いませんもので、知らなくてちょっと行ってきたんですけど、これはたばこを吸わない方は見るのが初めてかもしれません。桑名駅前の喫煙所です。屋根もありませんでした。雨が降ると傘を差してたばこを吸われている方も前に見えましたので。  改札口から私の足で歩いて7分ほどかかりました。結構かかります。私はたばこを吸いませんけど、公共の場や乗り物などは禁煙、最近は飲食店まで順次禁煙の波がうかがえます。たばこを吸わない者からは特に飲食店などの禁煙はありがたい話ですが、たばこを好んで吸われる愛煙家の皆さんもある一定数見えるのも事実であります。  2020年、三重県では女性の方が約10%、男性の方が約30%喫煙されると統計が出ています。駅というのは市民が利用するだけでなく、市外、県外、また海外よりの方が初めて桑名に足を踏み入れる場所にもなります。それを考えますと電車を降りて目がつく場所に喫煙所がなく、離れたこのさっきの喫煙所では桑名の玄関口としていかがなものかなとも感じます。駅前開発の中で飲食店が出店される場合、またバス停も隣接することを考えると、喫煙所は駅構内近くに必要になると考えます。  最新技術ではエアカーテンにより喫煙所を区切り、一切外に煙が出ない喫煙所が開発されています。ちょっと絵が粗いんですけど、これはオフィス用なんですけど、この距離でしゃべってもたばこの煙が届かないという技術らしいです。もちろん外にも排出していきます。ですから、しゃべりながらたばこを吸えるという、これはJTのオフィスに置いてあるらしいんですけど、もちろん屋外用の箱型もございます。  桑名市の路上喫煙の防止条例、国が進める受動喫煙対策及び健康増進法などから見ても、喫煙自体が敬遠される風潮になりつつあるのも理解しておりますが、たばこの値段の中には税金も含まれており、市税として毎年8億円から9億円納められています。市民の愛煙家はもとより、観光や開発の観点からも喫煙所設置を模索する方向性はないでしょうか。  そこで、大項目3、桑名駅及び駅周辺について、(1)喫煙所の設置について御答弁をお願いします。 116: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  都市整備部長。 117: 都市整備部長西尾英哲)(登壇)  仮屋議員の一般質問3、桑名駅及び駅周辺について、(1)喫煙所の設置について御答弁申し上げます。  桑名駅周辺の喫煙所の設置状況でございますが、先ほど御紹介がありました東側につきましては桑名市路上喫煙の防止に関する条例の目的に即し、議員御案内のとおり桑名駅北自転車駐車場南側の桑名市の所有地の路上喫煙禁止区域以外のところに喫煙所を設置しているところでございます。  喫煙所の設置につきましては、望まない受動喫煙を生じさせることがないよう周囲の状況に配慮する必要がございます。これからも引き続き現在の喫煙所の御利用をいただくよう御理解賜りたいと思います。  次に、桑名駅西側の喫煙所についてですが、桑名駅西側地区は桑名駅西土地区画整理事業を施行中の地区であり、現在の桑名駅西口駅前広場は桑名駅自由通路の供用開始に合わせて整備した暫定の広場となっております。また、駅周辺も今後整備を進めていく箇所となっておりますことから、現状での喫煙所の設置場所の確保は困難な状況にあります。  今後につきましては、路上規制の防止と都市環境の維持の観点から、桑名駅西口における喫煙所の設置の有用性は認識しつつも、駅前として景観や望まない受動喫煙の防止、周辺住民の住みよい環境の保全などを考慮して、設置の必要性についても検討してまいりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。
                      (4番議員挙手) 118: 議長南澤幸美)  仮屋議員。 119: 4番(仮屋武人)  ありがとうございます。一つだけお聞かせください。まずは御答弁の中に受動喫煙という言葉が数回出てきましたが、質問のときにもお伝えしましたけど、現在は煙が一切外に出ない喫煙所がございます。受動喫煙はしないという前提での提案ですので、まずそこを一つよろしくお願いしたいのと、御答弁の中で駅周辺の整備が進められている、駅前開発が進もうとしているということですけど、その開発事業者との話合いの中で喫煙所の話なんかは今のところ出ていらっしゃいますか。教えてください。 120: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  都市整備部長。 121: 都市整備部長西尾英哲)  仮屋議員の再質問に御答弁を申し上げます。  桑名駅東側の喫煙所につきましてはさきの答弁のとおりですけれども、現在喫煙所の御利用につきましては桑名駅北駐輪場のほうを御案内しているところでございます。今、駅周辺整備事業での協議の中におきましては事業者の考えもあると思いますので、その部分について積極的に協議をしている状況ではございません。                   (4番議員挙手) 122: 議長南澤幸美)  仮屋議員。 123: 4番(仮屋武人)  ありがとうございます。そうですね、行政目線でいきますと、答弁書のお答えどおりかなとも思いますが、民間の商売目線でいきますと喫煙所設置というのはありな話というのも一つあると思うんです。  四日市の飲み屋街なんかは、市では喫煙所をつくってもらえなかったので、近くの数軒が集まって自分たちで屋外の喫煙所をつくったという話も、話というか、実際あるんですけど、あります。喫煙所だけじゃないんですけど、これから開発を行っていく中で柔軟な対応をお願いいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。以上です。ありがとうございます。 124: 議長南澤幸美)  次に、通告により8番 近藤 浩議員。 125: 8番(近藤 浩)(登壇)  皆さん、こんにちは。8番、桑風クラブの近藤 浩でございます。  早速ですが、議長のお許しをいただきましたので、一問一答にて質問をさせていただきます。  大項目1の投票率向上への取組みについて、中項目(1)投票率向上施策の検証についてですが、さきの議員と重なる部分がありますが、自分の考えの下3点質問させていただきます。  今回の市長選挙の投票率は既に発表されているとおり45.43%で、平成28年11月の前回選挙が37.97%でしたので、7.46ポイントの上昇となりました。コロナ禍の厳しい状況の中で執行されたことを考えると様々な取組の効果があったものと思います。  私は今回公募による投票立会人として従事させてもらいましたので、従事する中で感じたことについて質問いたしたいと思います。  1点目の移動バスや商業施設での期日前投票についてでございます。  移動バスや商業施設で期日前投票された方の数も既に公表されており、桑名駅東口の移動バスが5日間で869人、商業施設のサンシティでは3日間で2,470人、Aコープ長島では3日間で505人、五つの高等学校の移動バスが合計193人でした。私も桑名駅東口のバス投票所で投票をしましたが、会場前では選挙担当の理事自らがハンドマイクを片手に、もう1人の職員の方とともに一生懸命呼び込みをされておりまして、その姿を見てこの施策に対する意気込みを感じた次第であります。  いずれも開設時間等の関係がありますので、どこが多かったのかなどの評価は難しいと思いますが、商業施設での投票が多かったということは買物と投票がうまくマッチした結果で、今後の施策の参考になるのではないかと思います。以上の状況を踏まえ、今回の取組の主な狙いの一つである20歳台から40歳台の投票率アップについて、どれぐらいの効果が得られたのかお聞きします。  そして、受け身ではなくこちらから出向く施策に取り組まれたことはよかったと思いますし、商業施設の投票者数が多かったことを考えると、ほかの商業施設での投票所を増やしてもよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。また、職員提案だけでなく、民間の知恵を借りる公民連携の手法を取り入れることは可能でしょうか。お伺いします。  続いて、2点目の変更された投票所についてでございますが、今回の市長選挙では8か所の投票所が変更、1か所が統合されました。変更された多くの投票所が小学校の体育館の広い会場からまちづくり拠点施設などの狭い会場に変更されました。コロナ禍の中で密を避ける意味からすると会場を狭くするというのはどうなのかなという思いもありましたが、今回の変更の狙いは何だったのかをお聞きします。  また、会場の大きさから、複数の選挙の設営というのは非常に難しいのではないかなというふうにも感じました。来年にも予定されている衆議院議員選挙では投票箱が三つ、もし補欠選挙があるようであればもう少し増えると思いますが、どう対応されるのかお聞きします。  次に、3点目の投票所受付事務の効率化等についてでございます。  現在行われている期日前投票では、デジタル化された選挙人名簿を用いて入場券に記載されているバーコードを読むことでスピーディーな受付がなされていますが、投票日当日の各投票所では紙でつくられました名簿が使われておりまして照合に時間がかかってしまいます。また、受付の人数も期日前方式を取り入れれば省力化できると思いますが、今後の選挙で受付にそのような方式を取るような予定はございますでしょうか。  また、例えば投票当日についても期日前方式を採用して、あらかじめ投票所を指定せずにいつでもどこでも投票することができるようにすれば、より投票率向上に役立つのではないかと思いますが、技術的に可能なのかどうかお伺いします。  以上3点、御答弁をよろしくお願いいたします。 126: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  総務部理事。 127: 総務部理事(法務担当)兼総務課長(金子洋三)(登壇)  近藤議員の一般質問1、投票率向上への取組みについて、(1)投票率向上施策の検証について、3点御質問をいただいておりますので、順次御答弁申し上げます。  まず、1)移動バスや商業施設での期日前投票について御答弁申し上げます。  昨年10月に、投票率の向上や時代の変化に合った選挙の在り方を調査研究するため、若手職員を中心にした選挙プロジェクトチームを発足させました。このプロジェクトチームでは、普及啓発、投票所、開票所の三つのテーマで議論を重ね、選挙管理委員会に対し様々な提案をいただきましたが、今回の桑名市長選挙においていただいた提案の中でできるものから可能な限り実施したところでございます。  このことにより前回の桑名市長選挙と比較しますと、議員御紹介のとおり全体の投票率が7.46%上昇し、特に期日前投票については商業施設やバスを利用した移動式期日前投票所を設置したことなどにより、前回の倍近い合計1万2,614人の方に期日前投票をしていただきました。  期日前投票の全体に占める割合では15.96%から24.35%と8.4%上昇し、実に4人に1人の方が期日前投票をされたことになります。特に商業施設などを利用した期日前投票は買物ついでに投票ができることから連日多くの人に投票をいただき、大きな成果がございました。  議員御指摘のとおり、今回の取組については特に若年層の投票率を向上させることに力を入れたものでございました。20代の投票率については現在集計中でございますが、18歳、19歳の投票率については前回の推計値20.66%から37.45%と倍近くに上昇し、相当程度の効果があったものと捉えております。今後も詳しい検証を行っていきたいと考えておりますが、中学生による啓発活動や市内各高校での期日前投票の実施により、若年層への選挙に対する関心は高められたものと考えております。  また、議員御提案のとおり、特に効果のあった商業施設を投票所としてますます活用するとともに、公民連携についてはどのような手法が可能なのかを研究し、さらなる投票率の向上につなげていきたいと考えております。  次に、2)変更された投票所について御答弁申し上げます。  昨今の記録的な異常気象により特に真夏は酷暑となり、熱中症で毎年多くの方が命を落とされております。従来の投票所の多くが冷暖房のない小・中学校の体育館であり、安全な投票環境の確保が喫緊の課題となっておりました。そこで、今回の市長選挙では、8か所の投票所をバリアフリーでかつ冷暖房設備の完備した公共施設へ変更しました。  課題といたしましては、議員御指摘のとおり、投票所としてのスペースが従来よりも狭くなった投票所が多くあり、選挙によっては投票所としての機能が果たせるかどうか疑問を持たれるのも当然のことと思います。今回の投票所の変更は、投票箱が少なくとも三つとなる総選挙も見据え、投票箱が増えても受付を廊下にするなど、投票所のレイアウトを工夫することにより運営は可能と判断したものでございます。  もっとも議員御指摘のとおり、補欠選挙が同時執行されるようになると物理的に難しい投票所が存在することは事実でございます。そのような特別な事情が発生した場合であっても、投票所の再度の変更は投票者の方に大きな混乱をもたらすことから、基本的には創意工夫を重ねて変更後の投票所を維持していきたいと考えております。  次に、3)投票所受付事務の効率化等についてでございますが、議員御指摘のとおり、当日投票所での紙で作成された選挙人名簿による受付では時間がかかり、人的ミスが起こり得る可能性もございます。期日前投票の際と同様に、バーコードの読み込みで受付を行えば、受付担当者を3人で行っているところを1人に削減することができ、受付時間も短縮できるなど、多くのメリットがございます。  また、議員御提案の投票所を指定しない共通投票所は、投票者が分散でき、またいつでもどこでも投票できることから、投票率向上にもつなげることができる制度であると考えております。その一方で、共通投票所を導入するに当たっては、二重投票防止対策のため、各投票所を結ぶインターネット環境の整備が必要であり、その工事に多額の費用がかかることなど、クリアすべき課題がございますので、直ちに導入することは簡単ではない状況にあります。  そこで、まずはインターネット環境が整備されている投票所からバーコードによる受付に変更することができるかを検討し、共通投票所の導入についても引き続き調査研究してまいりたいと考えております。今後も引き続き投票率の向上に向け、様々な施策を積極的に講じてまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (8番議員挙手) 128: 議長南澤幸美)  近藤議員。 129: 8番(近藤 浩)  御答弁どうもありがとうございました。それでは、1点だけ再質問をお願いしたいと思います。  先ほど御答弁いただいたんですが、今回の投票所の変更、それの主な理由というのは冷暖房、またバリアフリーというのもありました。冷暖房を完備していない施設というのもほかにもあると思うんですけれども、今後ほかの会場の冷暖房対策というのはどのように進めていかれるのか。その点だけちょっと教えていただきたいと思います。 130: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  総務部理事。 131: 総務部理事(法務担当)兼総務課長(金子洋三)  近藤議員の再質問に御答弁申し上げます。  今回の投票所の変更は第1弾であり、今後も引き続き投票所に適した公共施設を投票所として活用していくことを検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。                   (8番議員挙手) 132: 議長南澤幸美)  近藤議員。 133: 8番(近藤 浩)  御答弁どうもありがとうございました。今後も様々な角度から施策を検討していただければと思います。また、投票率向上については、私たち議員にもできることがあると思いますので、自分なりにまた調査研究をしてまいりたいというふうに思っています。  それでは、次の質問に移ります。  大項目2のこれからの交通施策について、中項目(1)次世代交通の先進地をめざす取組みについてですが、このほど国においては2050年までに温室効果ガス実質ゼロの目標を、ガソリン車の販売を2030年半ばまでに禁止する目標が設定されました。桑名市においてもスマート・エネルギー構想の中で次世代自動車の導入推進が計画されています。  そのような状況を踏まえまして、今後桑名市には持続可能な次世代交通施策の先進地を目指してもらいたいなと、そのような思いがございますものですから今回質問をさせていただきます。  そこで、1点目の自動運転バス導入への今後の方向性についてです。  次世代交通施策の一つである自動運転バスの実証実験については、昨年6月に市役所と桑名駅を結ぶルートで、今年9月には大山田地区で実施されました。私も昨年と今年乗車をいたしましたが、今年のバスは昨年に比べはるかに進歩していることを実感し、1年間の進化の具合に正直驚いたことを記憶しています。  先日、四日市や愛知県西尾市でも、普通自動車の自動運転の走行実験が実施されるとの報道もなされていました。桑名市でも引き続き自動運転バスの実証実験を進めてもらいたいと思いますが、今後の事業展開についてお伺いいたします。  続きまして、2点目の電気バスの導入についてでございます。  昨年実施された2回目の実証実験時に小型電気バスの試乗会が同時開催されていましたので、乗らせていただきました。そのバスは意外と快適で、窓がない仕様だったので、例えが合っているかどうかは分かりませんが、ハワイで走っている観光用のバスのようなそんな開放感がありました。  例えばこのような電気バスを桑名駅、六華苑、博物館などを結ぶ周遊バスとして利用できないかなと、そのように感じました。環境に優しい次世代の車両である電気バスを積極的に活用することで先進地の取組の一つとしてはどうかと思いますが、導入の可能性についてお聞きします。  次に、3点目の電気自動車等の購入補助制度についてでございます。  このことについては既に国や多くの自治体で実施されていますが、三重県及び県内の自治体では未実施となっておりますことから補助制度を創設したらどうかと思いますが、お考えをお伺いします。  続いて、4点目の公用車の電気自動車導入促進についてですが、現在市役所で活用されている電気自動車は市長車など3台となっています。市の地球温暖化防止実行計画にも電気自動車の購入に努めるとされていますので、市が率先して導入を図ることで次世代交通施策に取り組む先進地となるのではないかと考えますが、今後の導入計画についてお聞かせください。  以上4点、よろしくお願いいたします。 134: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  平野副市長。 135: 副市長(平野勝弘)(登壇)  近藤議員の一般質問2、これからの交通政策について、(1)次世代交通の先進地をめざす取組みについて、4点御質問をいただいておりますので、順次御答弁を申し上げます。  初めに、1)自動運転バス導入への今後の方向性についてでございます。  まず、本市の次世代交通への取組状況でございますが、議員御案内がありましたとおり、本市ではこれまで少子高齢化に伴う社会構造の変化やコロナ禍における新しい生活スタイルの対応が求められる中、移動手段の確保が特に高齢社会において大きな課題であるとの認識の下、持続可能な交通手段の確保と従来のバスシステムに代わる新たな交通ネットワークの可能性を検討してまいりました。  こうした中、昨年6月には自動運転バスの実証実験を三重県では初めて実施をいたしております。今年度においては既存のバス路線を活用し、実際のバス停での乗降シミュレーション、地域のバス運転手による運行、坂道での運行など、より実際のバス運行に近い形での自動運転バスの実証実験を9月に3日間大山田地域で実施をいたしております。  大山田地域は現在バス利用者が多い地域でありますが、自動車の利用者も多く、今後の高齢化の進展に伴う運転免許証返納者の増加によるバスの利用度はさらに高まることが予想されます。また、バス業界においては、運転士の高齢化や成り手不足など、バスの運転手不足という課題が深刻化しております。  そこで、今回は将来に向けた持続可能な公共交通ネットワークの維持確保に向け、その代替手段となり得る自動運転バスの可能性やその導入に当たっての課題の整理も行ってまいりました。また、今回の実証実験では、導入への市民の受入れ意識を確認、把握することも大きな目的でありました。  コロナ禍の中、密を避けるため、乗車人数を昨年より減らし、約190名の方に乗車体験をいただきました。体験乗車いただいた方の約4割が大山田地域の方で、実証実験の参加理由の約7割が自動運転バスを体験してみたかったということから市民の関心の高さを感じました。  また、乗車後に自動運転バスに対する受容性などを尋ねるアンケートを実施し、その中で自動運転技術に対する信頼度を尋ねるアンケートを取ったところ、乗車前に信頼できると答えた人の割合は約58%でしたが、乗車後は約82%と大きく上昇をいたしました。さらに、自動運転車両が導入された場合の利用希望を尋ねるアンケートにおいても、乗車前の約76%から乗車後に約89%に上昇いたしました。  アンケート結果や体験いただいた方の様子を見ていると、地域の方の受容性や期待の高まりを感じることができました。自動運転を桑名の地域で受け入れられるような体制づくりに一歩近づけたのではないかと感じております。一方で、課題として、実際に無人運転になった際に高齢者や要介助の方への対応、女性の方へのケア、事故した際の対応など、心配する声もいただいております。  また、実際に運転した運転士からは、運転士の負担が軽減すれば成り手不足の解消への期待がある一方で、急な飛び出し、路上駐車、歩行者や信号の感知など、技術的な課題に対しての不安はまだあるという声もいただいております。  そこで、今後の方向性についてですが、住民の方、交通事業者、民間企業、また関係団体などの方に参加をいただいている桑名市次世代モビリティ社会実装研究会などを通じて、2回の実証実験を通して得られたアンケート結果や技術的な課題などの分析を行うとともに、将来を見据え地域の実情や特性に合った交通施策の導入について、人の流れや移動に対するニーズ、社会における新たな移動手段に対する受容性や適応性などを引き続きしっかり研究してまいりたいと考えております。  次に、2)電気バスの導入についてでございます。  電気バスについては、今問題となっております地球温暖化に対する対策として有効な施策と考えられます。環境問題はアメリカ大統領選挙後流れが大きく変わり、世界的なテーマとなっております。国内においても菅政権での大きな柱となり、脱炭素社会の実現が掲げられております。昨日三重県においても脱炭素宣言を出され、推進チームを立ち上げられました、今後特に国や交通事業者の動向、市場性にも注視してまいりたいと考えております。
     桑名市においての電気バスについては、先ほどの社会的動向、議員の御意見も参考に、観光用の周遊バスやその他バス停までのラストワンマイルでの移動手段など、様々な場面において活用が考えられますことから、導入の可能性についても検討をしてまいりたいと考えております。  次に、3)電気自動車等の購入補助制度についてでございます。  先ほど申し上げましたとおり、世界的動向の中、国においては2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルが宣言されました。この目標の実現のためには自動車の電動化が不可欠として、ガソリン車の新車販売を2030年代半ばまでに禁止する方向で、現在経済産業省、自動車メーカーなどが調整を進めているとの報道がされているところでございます。このようなことから、今後は電気自動車の普及促進に向けた議論が急速に進むものと思われます。  議員からは、電気自動車の購入補助制度の創設について御提案をいただきました。電気自動車や燃料電池自動車につきましては、現在県内では全ての自治体において補助制度はありませんが、普及促進に関しましては今後急速に議論が進むことが予想されることから、国・県・近隣市町の施策や動向を注視してまいりたいと考えておるところでございます。  次に、4)公用車の電気自動車導入促進についてでございます。  近年排気ガスが少なく、燃費のよいハイブリッド車の普及は目覚ましいものがありますが、今後はさらにCO2の排出がなく、地球に優しい電気自動車やプラグインハイブリッド車などが広く普及することが想定されます。さらに温室効果ガスの排出の抑制等のために、政府の公用車については2030年までに代替可能なものはほぼ全てを次世代自動車とすることに向けて努めるとの方針が出されております。これにつきましても今後は全国的に次世代自動車の普及について注力されるものと思われます。  本市では現在公用車は133台保有しておりますが、その中で電気自動車が3台、ハイブリッド車が6台の保有状況となっております。参考までに近隣の市町を確認いたしますと、四日市では420台の公用車のうちハイブリッド車が3台、鈴鹿においては220台のうち電気自動車が1台、ハイブリッド車が1台、燃料電池車が1台というような状況であり、台数だけを見れば本市よりも導入が進んでいない状況であります。  本市ではさきの防災協定において、市長車をはじめ災害時のEV車の活用も取り入れておりますので、今後はこれを契機に災害時での停電対策など、幅広く活用できる次世代自動車の導入に関して引き続き検討をしてまいりたいと考えております。よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げます。                   (8番議員挙手) 136: 議長南澤幸美)  近藤議員。 137: 8番(近藤 浩)  どうもありがとうございました。先進技術の導入には一定の先行投資、これは必要だと私は思います。ぜひ先進地を目指して、実証実験を含めて継続した取組をしてもらいたいなというふうにも思います。また、より先を見据えてバス自体も電気バスにしてもらえるといいのかなというふうにも思いますので、今後また検討をしていただければと思います。  それでは、次の質問に移ります。大項目3の下水道事業について、中項目(1)下水道整備の加速化についてでございます。  この質問につきましてはこれまでも議会で取り上げられておりますが、私もいつになったら整備されるのかといった声を多数お伺いしておりますので、今回取り上げさせていただきました。  それでは、1点目の大規模発注についてですが、公開されている下水道の整備計画図では令和5年度以降についての整備予定が示されていませんが、事業完了予定期間の10年が過ぎる令和8年以降の実施場所など、今後の計画についてお聞かせください。  次に、2点目の西部地区(在良・桑部・久米・城南)の施工予定について質問いたします。  同じく公開されている下水道整備計画図によりますと、全体計画区域の中で在良、桑部、久米、城南については残念ながら色づけがされておりません。特に桑部地区や在良地区の方からは早くしてほしいというような声をいただいております。やはり図面上に努力目標として工期を明示していただくと安心感であったりとか納得感を得られるのではないかと思いますが、可能なのかお伺いします。  続きまして、3点目の整備の優先順位についてですが、工事箇所の優先順位のつけ方や手順についてお聞きします。また、市全体の認可区域の見直しについては数年ごとに行われると思いますが、そちらについてもどのような方法で決定されるのかお伺いします。  以上3点、御答弁をよろしくお願いいたします。 138: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  上下水道部長。 139: 上下水道部長(伊藤恒之)(登壇)  所管いたします事項3、下水道事業について、(1)下水道整備の加速化について、1)大規模発注について、2)西部地区(在良・桑部・久米・城南)の施工予定について、3)整備の優先順位については相関連いたしますので、一括して御答弁申し上げます。  当市における下水道未普及地域の早期概成に向けた整備につきましては、平成26年度から国土交通省、三重県及び日本下水道事業団とともに整備手法や事業費、整備地域、施工手順等について検討を重ねた結果、従来の市の直接発注による整備と日本下水道事業団による大規模発注の整備を分担して取り組むことで下水道整備の加速化を図っていくこととなりました。  平成28年2月に日本下水道事業団と環境整備の支援に関する合意書を締結し、事業着手の平成29年度から10年後の令和8年度における下水道普及率をおおむね90%に向上することを目指し、日本下水道事業団による大規模発注エリアが355ヘクタール、市の直接発注によるエリアが約83.6ヘクタール、合わせまして438.6ヘクタールの整備を行う計画で事業に着手しております。事業の進捗につきましては下水道普及率は令和元年度末現在で77.6%となっており、工事着手前の平成28年度末の75.2%から2.4%の向上が図られました。  かねてから議員よりお尋ねの大規模発注によるメリットでございますが、工事期間を2年間から3年間の複数年単位とすることにより、年間を通じた切れ目のない施工期間を確保できるため、事業のスピードアップが図られますとともに、工事の発注規模を大きくすることで工事施工に係る諸経費の削減が図られるところでございます。  このことにより大規模発注エリア以外の市の直接発注による整備エリアでの施工も柔軟に進めることが可能となっており、桑名駅西土地区画整理事業区域内や深谷地区、大成地区、城南地区などで整備を実施しており、また、新たに久米地区の島田第三団地におきまして工事の詳細設計を行うことができました。引き続き事業認可区域内における整備計画については、可能な範囲で年次計画をお示ししながら一年でも早く整備が完了できるよう努めてまいります。  また、事業完了予定期間の10年が過ぎる令和9年度以降の下水道整備に関しましては、事業認可区域の見直しにつきまして今後の事業の進捗や財政状況、社会情勢等を踏まえ、一定の期間で効率的な整備ができる区域を選定し、国土交通省及び三重県と協議して決定してまいりたいと考えておりますので、現状におきましては今後の見通しをお示しするのは非常に困難でありますが、先ほども申し上げましたけれども、既に認可区域となっている区域の早期の整備完了に努め、できる限り多くの区域を新規編入できるよう努めてまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (8番議員挙手) 140: 議長南澤幸美)  近藤議員。 141: 8番(近藤 浩)  御答弁ありがとうございました。いずれにいたしましても、下水道の整備を待ちわびている地域も地区もございますので、予算に制約はありますけれども、整備の加速化をお願いいたします。  それでは、最後の大項目4、雨水対策について、中項目(1)浸水地の状況改善についてに移ります。  このことについては昨年9月4日、5日の集中降雨により在良地区で浸水被害が発生しましたので、昨年の9月議会で一般質問をいたしましたが、今年9月10日の集中豪雨でも昨年と同様の状況となり、今後も同様の状況となるおそれがありますので、再度質問をいたしたいと思います。  まず、1点目の原因分析調査の実施についてでございます。  今年9月10日の集中豪雨時には、在良地区同様、桑部地区でも道路等が浸水しましたことから、同地区の方からも改めてなぜ浸水するのかを調査してほしいとのお声をいただいております。いま一度解決のための原因分析調査の実施を望みたいと思いますが、お考えをお聞かせください。  次に、2点目の調整池の機能強化についてですが、在良地区の調整池への雨水流入量を調整する方法は現在人の手によって木製の板を差し込んで分水する形を取っています。この方式だと雨量に合わせてリアルタイムに流入量を調整できないので、より細やかな管理が可能となる機械式の装置のようなものを設置してもらえないかと思います。  続いて、3点目、より確かな雨水対策についてでございます。  現在の雨水対策としては、農業用水なら経済環境部、下水道事業としてなら上下水道部、一般水路なら都市整備部がそれぞれ担当として取り組んでもらっています。以前にも同様のお話があったと思いますけれども、浸水被害を解決するには横の連携、連絡が重要だと私も感じています。  また、調査結果を基にした地域別の浸水シミュレーションの作成や、過去の答弁にありました雨水対策の総合的な計画の策定の進捗、昨年9月議会で御答弁いただいた国の国土強靱化対策として事業化できるか検証するということでございましたけれども、その後の検証内容をお聞かせください。  以上、3点よろしくお願いいたします。 142: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  都市整備部長。 143: 都市整備部長西尾英哲)(登壇)  所管いたします事項4、雨水対策について、(1)浸水地の状況改善について、2点御質問をいただいておりますので、順次御答弁申し上げます。  議員御承知のとおり、在良地区の浸水箇所につきましては年々宅地化が進み、遊水機能が減少したことにより頻繁に浸水被害が発生するようになっております。平成28年度に浸水被害軽減のため上流部に調整池を整備し、試行錯誤を重ねながら運用してまいりましたが、本年9月10日未明に発生した集中豪雨で議員御指摘の桑部地区や在良地区をはじめ市内各地で道路冠水等が生じ、市民の皆様には大変御心配をおかけしているところでございます。  初めに、1)、原因分析の実施についてですが、これまで改良してきました浸水箇所の調整池や排水施設につきましては想定雨量を基に整備してまいりましたが、近年気象変動等により多発する台風や集中豪雨により想定を超える雨量を観測しており、対応にも苦慮しているところでございます。  議員御指摘の桑部地区や在良地区を含む市内の浸水箇所の被害をより小さくするためにも、今年度より関係部署が参集して組織的に検討を行う庁内会議を開催し、市内の雨水浸水対策を進める準備をしているところでございます。その会議の中でも、蓮華寺地区の浸水箇所の対策につきましても調査検討していきたいと考えております。  次に、2)の調整池の機能強化についてですが、議員御案内のとおり現在調整池への分水は木製の角落としの設置枚数により雨水量を調整し、運用しているところでございます。角落としでの運用は設置費用が安価でありますが、出水時での調整が困難で、議員御案内の簡易水門、ゲート式の設置や監視カメラの設置などにつきましても費用対効果も考慮して今後の参考として検討してまいりたいと思いますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 144: 議長南澤幸美)  上下水道部長。 145: 上下水道部長(伊藤恒之)(登壇)  所管いたします事項4、雨水対策について、(1)浸水地の状況改善について、3)より確かな雨水対策について御答弁申し上げます。  本市における雨水対策につきましては、議員より御紹介のとおり下水排水、一般水路、農業排水の各施設の所管により個別に対策を行っておりますが、現在もなお集中豪雨による浸水被害が市内各所で発生しており、これを解消していくためには、より一層の効果的な対策を講じていく必要があると認識しているところでございます。  議員御指摘のように、これまで関係所管が個別に行ってきた雨水対策をより効果的に進めるためには庁内での横の連携が重要であると考えており、これまでのハード対策に加え、さらには市民の皆様自らがリスクを察知し、主体的な自助・共助を促進するソフト対策も組み合わせた総合的な雨水対策を全庁的に推進していく必要があると考えております。  そこで、先ほども都市整備部長より御答弁申し上げましたが、ハード部門の下水排水、一般水路、農業排水の各事業部局とソフト部門の防災・危機管理課の構成により雨水浸水対策庁内会議を組織し、この10月に初回会議を開催し、市内浸水常襲地区の抽出、被害発生状況の把握など、今後の取組内容について確認をしたところです。  議員御質問の雨水対策の総合的な計画の策定につきましては、今後この庁内会議におきまして各所管との連携の下、ハード、ソフト両面での対策を講じるための総合的な雨水対策計画の策定に取り組んでまいりたいと考えております。  また、昨年9月議会にて議員に御答弁いたしました土木課所管における浸水対策の国の国土強靱化対策としての事業化の検証につきましては、現段階におきまして国の交付金及び起債の制度利用は難しい状況であり、今後その他の方策も含め引き続き検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (8番議員挙手) 146: 議長南澤幸美)  近藤議員。 147: 8番(近藤 浩)  それぞれ御答弁どうもありがとうございました。それでは、再質問を1点だけお願いしたいと思います。先ほど都市整備部長の御答弁で、私の認識と同じなんですけれども、調整池の流入量というのは木の板の設置枚数で調整していると、そのような御答弁をいただきました。今までその調整というのはどのようにしていただいておったのかという点を教えていただけませんでしょうか。 148: 議長南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  都市整備部長。 149: 都市整備部長西尾英哲)  近藤議員の再質問に御答弁申し上げます。  当該地区の調整池周辺は豪雨のときに重点的にパトロールする箇所としております。調整池の雨水の流入量等を確認しながら、現地で角落としの設置枚数を加減し、対応しているというのが現状でございます。御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (8番議員挙手) 150: 議長南澤幸美)  近藤議員。 151: 8番(近藤 浩)  御答弁どうもありがとうございました。近年は全国各地で想定外の雨量を記録するようになってきております。幸いにもこの地方では大規模な災害は発生しておりませんけれども、桑名市もいつ大きな風水害に見舞われるかもしれません。市民の大切な命を守るために、想定外を想定した雨水対策に取り組んでいただきたいと思います。  この世で命以上に大切なものはありません。災害によって大切な命が失われることのないよう対策をお願いいたします。以上で質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 152: 議長南澤幸美)  これをもって、一般質問を終結いたします。  なお、各常任委員会の開催につきましては、21日午前10時から総務安全委員会が第1会議室、教育福祉委員会が第2会議室で、また、22日午前10時から都市経済委員会が第1会議室で、それぞれ開催されますので、念のため申し上げます。    ───────────────────────────────────────  ○議案第135号 153: 議長南澤幸美)  次に、日程第3、議案第135号 令和2年度桑名市一般会計補正予算(第13号)を議題といたします。  市長より提案理由の説明を求めます。  市長。 154: 市長(伊藤徳宇)(登壇)  それでは、ただいま上程となりました議案第135号 令和2年度桑名市一般会計補正予算(第13号)につきまして御説明申し上げます。  今回の一般会計補正予算(第13号)は、総務費及び民生費について増額をお願いするものでございます。  まず、総務費では、さきの9月定例会でふるさと納税による寄附額を2億円増額し、全体で6億円の寄附額を見込んだところでございますが、ここに来てさらなる新型コロナウイルス感染症の影響に伴う巣籠もり消費の影響によりふるさと納税が予想を超えさらに増えてまいりましたので、急遽補正予算にて増額計上いたしました。  9月定例会での6億円にさらに2.5億円を加え、全体で8.5億円の寄附額を見込みますことから、ふるさと応援基金に2.5億円を積み増しするとともに、これに対します記念品及び事務に係る費用の増額分を計上いたしました。  次に、民生費では12月11日の政府の閣議決定を受け、新型コロナウイルス感染症の影響による子育て負担の増加や収入の減少に対する支援を行うため、児童扶養手当を受給する独り親世帯等に対し、臨時特別給付金を年内に再支給するための費用を計上いたしました。  さきの6月定例会で補正予算にて計上いたしました臨時特別給付金の基本給付を受給した世帯に対し1世帯につき5万円、さらに第2子以降1人につき3万円を年内に再支給するもので、対象児童としては1,499人を見込んでおります。  続きまして、歳入の主なものについて申し上げます。  国庫支出金につきましては独り親世帯への臨時特別給付金に係るもので、これに要する費用は国が全額を負担いたします。  寄附金につきましては、さきに申し上げたとおり、ふるさと納税について2.5億円の増収を見込みました。  繰入金につきましては、地域振興基金から必要な額を取り崩し、繰入れを行っております。  繰越金につきましては、この補正予算の収支の均衡を図るため、令和元年の決算を踏まえ、所要の額を計上いたしました。
     よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 155: 議長南澤幸美)  以上をもって提案理由の説明は終了いたしました。  これより上程議案に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  ただいま議題となっております議案第135号につきましては、所管の常任委員会に付託いたします。    ───────────────────────────────────────  ○散会の宣告 156: 議長南澤幸美)  以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  次回は、来る12月28日午後1時に会議を開きます。  本日は、これをもって散会いたします。                                     午後2時32分 散会  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。        議     長       南 澤 幸 美        署 名 議 員       石 田 正 子        署 名 議 員       佐 藤   肇 発言が指定されていません。 Copyright (c) KUWANA CITY ASSEMBLY MINUTES All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...