伊勢市議会 > 2021-12-20 >
12月20日-05号

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  1. 伊勢市議会 2021-12-20
    12月20日-05号


    取得元: 伊勢市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-14
    伊勢市 令和 3年 12月 定例会       令和3年12月伊勢市議会定例会会議録議事日程               令和3年12月20日(月)午前10時開議日程第1 議案第92号 令和3年度伊勢市一般会計補正予算(第10号)外5件一括日程第2 議案第98号 伊勢市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準に関する条例の一部改正について日程第3 議案第99号 小俣北部公民館の指定管理者の指定について外7件一括日程第4 議案第107号 電子黒板一式の取得について日程第5 議案第108号 市道の路線の認定について日程第6 一般質問     ①20番 品川幸久君          ●駅前B地区について          ●子育て世帯臨時特別給付金について          ●学校教育に於ける今後のタブレット活用について聞きたい     ② 5番 久保 真君          ●交通弱者の外出支援について     ③24番 宿 典泰君          ●伊勢市駅前B地区への保健福祉拠点施設の入居について     ④10番 楠木宏彦君          ●コロナ対策にかかわる市職員の勤務状況と健康管理について          ●ごみ減量について          ●総選挙、市議選における選挙管理行政について          ●市立小中学校の学校給食無償化について     ⑤ 2番 川口 浩君          ●新型コロナ感染症対策について          ●伊勢市駅前B地区市街地再開発事業と保健福祉拠点の入居について          ●子育て世代臨時特別給付金について     ⑥ 6番 中村 功君          ●ウォーキングを中心とした健康づくりについて          ●がん検診について     ⑦12番 野崎隆太君          ●12月議会市長提案説明における今後の市政運営の考え方について日程第7 議案第109号 伊勢市副市長の選任につき同意を求めることについて日程第8 議案第111号 伊勢市公平委員会委員の選任につき同意を求めることについて日程第9 議案第112号 伊勢市教育委員会委員の任命につき同意を求めることについて本日の会議に付した事件 1.令和3年度伊勢市一般会計補正予算(第10号)外5件一括 1.伊勢市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準に関する条例の一部改正について 1.小俣北部公民館の指定管理者の指定について外7件一括 1.電子黒板一式の取得について 1.市道の路線の認定について 1.一般質問出席議員(24名)      1番  三野泰嗣君      2番  川口 浩君      3番  大西要一君      4番  宮崎 誠君      5番  久保 真君      6番  中村 功君      7番  井村貴志君      8番  上村和生君      9番  北村 勝君     10番  楠木宏彦君     11番  鈴木豊司君     12番  野崎隆太君     13番  吉井詩子君     14番  世古 明君     15番  野口佳子君     16番  岡田善行君     17番  福井輝夫君     18番  辻 孝記君     19番  吉岡勝裕君     20番  品川幸久君     21番  藤原清史君     22番  西山則夫君     23番  浜口和久君     24番  宿 典泰君欠席議員(0名)      なし職務のため議場に出席した事務局職員  事務局長       中村昌弘君   事務局次長      中居 渉君  議事係長       奥野進司君   調査係長       倉井伸也君  議事係        森田晃司君説明のため出席した者  市長         鈴木健一君   副市長        藤本 亨君  副市長        福井敏人君   病院事業管理者    佐々木昭人君  会計管理者      北村勇二君   総務部長       西山正裕君  危機管理部長     宮本 晃君   情報戦略局長     須崎充博君  資産経営部長     東浦 弘君   環境生活部長     藤本 宏君  健康福祉部長     江原博喜君   産業観光部長     佐々木一晃君  国体推進局長     岡 康弘君   都市整備部長     森田一成君  上下水道部長     前村俊和君   病院経営推進部長   浦井 出君  消防長        中芝育史君   健康福祉部理事    鳥堂昌洋君  健康福祉部次長    大井戸清人君  都市整備部次長    荒木一彦君  総務部参事      中川雅日君   健康福祉部参事    小林記子君  都市整備部参事    小林和生君   環境生活部参事    出口昌司君  総務課長       中世古克規君  教育長        北村 陽君  事務部長       鈴木光代君   学校教育部長     籠谷芳行君  監査委員       畑 芳嗣君   選挙管理委員会委員長 竜田節夫君 △開議 午前9時59分 △開議の宣告 ○議長(世古明君) ただいまから市議会定例会の継続会議を開きます。 本日の出席者は全員でありますので、会議は成立いたしております。 本日の会議録署名者及び議案等説明者は、前回決定あるいは御報告申し上げたとおりです。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。 会議に入ります前に、去る12月16日の本会議におきまして議長に一任されました議案第92号及び議案第113号の計数整理につきまして、お手元に配付の計数整理表のとおり行いましたので、御報告いたします。 それでは、会議に入ります。----------------------------------- △議案第92号外5件一括の上程、質疑、委員会付託 ○議長(世古明君) 日程第1、「議案第92号 令和3年度伊勢市一般会計補正予算(第10号)外5件一括」を議題といたします。 質疑に入ります。 本件につきましては、質疑の通告はありません。 よって、これをもって質疑を終わります。 お諮りいたします。 議案第92号外5件一括につきましては、さらに詳細に審査を願うため、関係常任委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(世古明君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。----------------------------------- △議案第98号の上程、質疑、委員会付託 ○議長(世古明君) 次に、日程第2、「議案第98号 伊勢市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準に関する条例の一部改正について」を議題といたします。 質疑に入ります。 本件につきましては、質疑の通告はありません。 よって、これをもって質疑を終わります。 お諮りいたします。 議案第98号につきましては、さらに詳細に審査を願うため、教育民生委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(世古明君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。----------------------------------- △議案第99号外7件一括の上程、質疑、委員会付託 ○議長(世古明君) 次に、日程第3、「議案第99号 小俣北部公民館の指定管理者の指定について外7件一括」を議題といたします。 質疑に入ります。 本件につきましては、質疑の通告はありません。 よって、これをもって質疑を終わります。 お諮りいたします。 議案第99号外7件一括につきましては、さらに詳細に審査を願うため、所管の常任委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(世古明君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。----------------------------------- △議案第107号の上程、質疑、委員会付託 ○議長(世古明君) 次に、日程第4、「議案第107号 電子黒板一式の取得について」を議題といたします。 質疑に入ります。 本件につきましては、質疑の通告はありません。 よって、これをもって質疑を終わります。 お諮りいたします。 議案第107号につきましては、さらに詳細に審査を願うため、教育民生委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(世古明君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。----------------------------------- △議案第108号の上程、質疑、委員会付託 ○議長(世古明君) 次に、日程第5、「議案第108号 市道の路線の認定について」を議題といたします。 質疑に入ります。 本件につきましては、質疑の通告はありません。 よって、これをもって質疑を終わります。 お諮りいたします。 議案第108号につきましては、さらに詳細に審査を願うため、産業建設委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(世古明君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。----------------------------------- △一般質問
    ○議長(世古明君) 次に、日程第6、一般質問を行います。 発言通告が参っておりますので、順次許可することにいたします。----------------------------------- △品川幸久君 ○議長(世古明君) 始めに、20番・品川議員。 ◆20番(品川幸久君) 議長の許可をいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。 今回、選挙において信任を頂戴し、再び登壇をさせていただき、二元代表制の下、市長をはじめ行政の皆さんと議論をさせていただく機会を与えていただきました。皆さんに感謝をしたいと思います。 選挙が終わり10日もたたないうちに、産業建設委員会教育民生委員会連合審査会が招集され、まちなかから資料が出たとのことでありました。旧議員の任期が11月26日まででありましたが、11月14日のことであります。次の日には商工会議所から再度要望があり、そして、11月24日には市長の方針が決まっていないうちに参考人招致をし、10分間の休憩があり、市長が交渉再開の決断をしたわけであります。 私たちもこの進め方は、と思ったのですから、市民から見ると非常に分かりにくい話だったと思います。はっきり補助金の方向性については1月半ばが最終リミットであるということを伝えた上で議論すべきだったと思います。 昨年12月に私は反対をしましたが、賛成討論もあり可決されたもので、私も議会は多数決の世界であるので結果を真摯に受け止め、今後厳しく見守っていくと市民の皆さんに報告をしていました。 しかし、1月、まちなかから基本協定締結の際に理不尽な請求をされ、市長も、12万人の命と財産を守る立場から交渉断念と判断をされました。昨年12月には、この問題でもう質問をすることはないなと思っておりましたが、新たな展開を見せ、今後どんな方法が取られるのか、ひょっとして来年1月早々に臨時議会が開かれるかも分かりませんし、旧の議員任期中も総務政策委員で連合審査会に参加できず、発言の機会もありませんでした。今日質問をしないと機会がないかもしれませんので、よろしくお願いしたいと思います。 私も今回の選挙においていろいろな人からお話がありました。「駅前はどうなっているのか」との声が一番多く、「コロナで大変だった経済を活性してください」、「福祉を進めてほしい」、「水害対策はどうなるのか」、「教育は大丈夫か」、たくさんの声をいただきました。駅前については私も地元ですから、「活性化は大賛成だが、福祉の拠点となると考えが違う」と話をしました。特に経済界の方や、また商売をされている人からは、「真面目に税金を納めているのに」と反対の声が多かったと思います。やはり駅前は観光、商工との声が多くありました。 私は1フロアだけでも、今の観光文化会館では大き過ぎるので、ピアノの発表会であったり書道、絵、写真の個展、今陶器を焼いている若い人たちがたくさんいるので展示即売会ができたらいいなと、こんな話もしました。そこに家賃だけで年間1億2,000万円も入れるのであれば、法律のはざまの中でなかなか手が入りにくいところや伊勢市ならではの福祉の展開ができるのではないかと思います。 そこで、数点お聞きをいたしたいと思います。 この間の連合審査会で、世古議長をはじめ他の議員から、信用を取り戻すことが大事との意見が出ましたが、10分の休憩の後、交渉再開の決断をされたが、いかがか。 次に、家賃の問題がたくさん出ていましたが、どう対処するのか。 次に、入居率の話を中村議員がしていました。私は大事なことと思っていますが、どう考えているのかお聞かせください。 次に、悩み相談は、1フロアの大きさが中学校の体育館の大きさであることから非常に不効率と考えますが、いかがかお聞きしたいと思います。 次に、子育て世帯臨時特別給付金支給事業については、今回の衆議院選挙において、子育て世帯支援臨時特別給付金として、所得制限付きで10万円配られることになりました。説明によると、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中で、児童を養育する世帯に対し子育て世帯臨時特別給付金の支給を行う。現金5万円は迅速に支給し、クーポンにおいては貯蓄に回らないようにとの思いがあったと考えます。 今回の補正第8号専決で5万円、9億292万1,000円出され、定例会初日に可決をされました。次の時期にクーポン券として5万円となっております。クーポンの使える内容について教えてくださいとのくだりで質問をし、店舗商品については限定が難しいぐらいの答弁を聞いて、時間もお金もかかることから現金給付できないかとの再質問をするつもりでおりましたが、私が質問通告をしたのが12月9日、質問ができていたのはもっと前ですから、通告後、静岡県島田市、群馬県太田市、大阪市などが現金給付であったり一括給付を表明しました。しかし、先行立替えの財源補償に問題があったことから一時ストップしました。私も財政課と話をしましたが、そのことがネックになるとのことでありました。 しかし、国の方針が変わり、財源補償をすることになりました。既に三重県では名張市、津市、大台町が手を挙げ、鳥羽市、松阪市も補正を出すそうです。 伊勢市の場合、給付日がこの21日、つまり明日だったので、一括給付するには非常に日程的に難しいと思っておりましたが、ピンポイントで先週の木曜日に日程変更していただき、本会議を開催し、補正予算を通したわけであります。市長も英断をしていただき感謝しておりますし、またこれに携わった職員の皆さん、議会の手続をスムーズに運営していただいた議長、議会事務局の皆さんにも感謝申し上げます。 よって、この通告による質問は取り下げたいと思います。 次に、学校教育における今後のタブレット活用について伺います。 コロナ禍の中、休校時におけるタブレットによる授業が行われました。このことにも私は仕方がないと思っておりますし、学校の先生たちが頑張っていただいたと思っております。ただ、対面授業とオンライン授業では、年齢が低くなればなるほど大きな差が出るのではないかと思います。授業も、よく分かっている子はいいが、分からない子には少し問題があると思います。どう理解をされておりますか。 平常授業に戻った今、今後のタブレットの扱いについてどうされるか、教えていただきたいと思います。 以上、数点にわたり質問をいたしますが、答弁を聞き、再質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(世古明君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) それでは、品川議員の御質問にお答えをいたします。 御質問のうち、駅前のB地区については私からお答えをし、学校教育における今後のタブレット活用については教育長からお答えをいたします。 駅前B地区につきましては、去る11月2日に施行者から、事業完了に向けた取組と入居に向けた協議再開をお願いしたい旨の文書、資料が提出をされ、これに基づき収支計画、管理運営会社の経営体制、これまで指摘のあった会社の信頼性につきましても確認をいたしました。 施行者は信頼回復のため、社長の変更、株主の持ち株割合の変更など、これまでの体制を刷新した上で、基本協定締結断念に至った要因となる3条件を撤回し、賃料の引下げを行いました。市といたしましても、福祉における重層的支援体制の整備を進めている現状や子育て支援体制強化の必要性、またハローワーク伊勢の移転による福祉と就労が連携して支援体制を整備することができると考えております。 これらのことから、市内のどこからでもアクセスをしやすい駅前に拠点施設を整備したいとの思いで、施行者と入居に向けた協議を再開していくことといたしました。 次に、賃料等につきましては、これまでの経過では、令和元年12月に坪当たり8,000円プラス共益費、管理費が20%となり、合計9,600円、昨年の12月時点では賃料8,400円プラス10%、合計9,240円としておりましたが、今回は7,980円プラス10%、合計8,778円とする提案がありました。現在、この提案を受け、少しでも市民負担の軽減を図れるよう交渉を進めているところでございます。 次に、入居率につきましては、施行者からは、付近の類似をした賃貸住宅の入居率が95%以上あり、不動産仲介業者への聞き取り調査におきましても、退去してもすぐに入居が決まる状況であると伺っております。 また、駐車場につきましても、共同住宅の入居者の安定した利用や、施設利用者以外にも鉄道利用者、また近隣ホテルの宿泊客等の利用も見込め、屋根付き駐車場であることから十分な需要があるとのことでございます。 入居率につきましては、収支計画について金融系コンサルタントへの確認も行い、県の精査も受けていることから適切であると考えております。 次に、総合相談センターにつきましては、本年4月、本庁に福祉生活相談センターを設置し、包括的な相談支援を実施しているところですが、相談スペースや緊急事案への対応、関係機関との支援のための会議室の確保に苦慮をしております。 福祉拠点を整備することにより、十分な相談スペースや会議スペースの確保が可能となります。また、施設には保健福祉の専門職を配置して、横断的に対応できる総合相談体制を整備するとともに、関係機関にもセンター内に職員を配置していただき、より効率的、効果的な支援体制を構築するため、相当数の職員配置及び一定程度の事務所スペースの確保が必要と考えております。 また、これらに加え、地域福祉を進めるため様々な活用をしてまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(世古明君) 教育長。 ◎教育長(北村陽君) まず、対面授業とオンライン授業の学力の差についてお答えいたします。 新型コロナウイルス感染症対策により、夏季休業終了から9月24日までの間、市内小中学校では臨時休業としましたが、小学校第1学年から第3学年までの児童については午前中、学校で授業を行い、小学校第4学年から中学校第3学年までの児童生徒については原則、午前4時間のオンライン授業、午後はタブレット端末を活用したドリル学習を2時間程度実施いたしました。 伊勢市では、令和元年度から小学校第5学年の児童全員にタブレット端末を配付し、学力向上に向けた実証検証を実施したり、令和元年度から令和2年度の2年間、全ての小中学校において、新型コロナウイルス感染症の拡大を想定し、臨時休業中にタブレット端末を活用したオンライン授業やドリル学習が実施できるよう、教員研修の充実を図ったりしてきたところです。このことから、今回のオンライン授業では、タブレット端末を活用することで子供たちの学びを止めることなくスムーズに学習を進めることができたと考えています。 また、各学校では、学校再開後にテストを行い、子供たちの学力の定着状況を確認したところ、オンライン授業は対面授業と比べても遜色なく学力の定着を図ることができたと考えています。 次に、今後のタブレット端末の扱いについてお答えします。 現在各学校では、タブレット端末の活用により、個別最適な学びや子供たちが教え合い学び合う協働的な学習の効果的な実施が可能となり、さらには特別な支援が必要な子供たちや学校を様々な理由で欠席している児童生徒に対してオンライン授業を活用することは極めて有効であると考えています。 また、ドリル学習ソフトのドリルパークの活用においては、AIなどが子供たち一人一人のつまずきを判定し、次にどの問題をすれば有効に学力の定着が図れるかなどを示すことが可能となり、学習支援ソフトのロイロノートを活用して課題に応じた資料の活用や自己の考えを表現することなど、タブレット端末を活用することで子供たちの学習の可能性は広がっています。 今後も、タブレット端末を活用した個別最適な学びと協働的な学びを進めるとともに、全ての子供たちの可能性を引き出す教育の充実に取り組んでまいります。 以上、品川議員の御質問にお答えいたしました。何とぞよろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) 御答弁をいただきましたので、若干の再質問をさせていただきます。 まず最初にお尋ねをした、なぜ10分後に決断をしたのかの答弁はなかったように思います。議員からも信用を取り戻すことが大事と言っておられたのに、また、先に市長の表明があれば違った角度から参考人に質問ができたかもしれません。 今回、まちなかとの交渉については、市長も断念に至るに非常に悔しい思いをされたと思います。交渉においては、多分机を蹴り飛ばすぐらいの思いであったかなと察します。議会もせっかく認めたのに、1か月もたたないうちに破談となったわけでありますから、苦渋の選択をした議員は住民に説明するのが大変であったと思います。議会のメンツも丸潰れとなりました。私も市民の皆さんにお話をさせていただいたわけでありますが、「そんな大事な話がぎりぎりで出てくるのはおかしい」、「逆に前から分かっていたのではないのか」、そんな声もありました。また、「わざと破談にして、違うところと約束ができていたのではないか」との声も聞きました。 今回、まちなかさんが公の場所で理不尽であったと陳謝をされましたので、市長も議会も少しはメンツが保てたのかなと思います。しかし、信用は簡単に取り戻せることはないと思います。これについては、市長の気持ちの問題ですから私がどうこう言う話ではないので、市長もこれから市民の皆さんに説明に入るわけでありますので、しっかりと説明をしていただきたいと思います。 家賃の問題については、11月24日に開かれた連合審査会においてもたくさんの議員から、「もう少し安くならないか」との意見がありました。今回示されていたのは坪7,980円、それに共益費と消費税でありましたので、坪9,655.8円、掛けることの900坪でありますので、月869万9,220円、年間で1億439万640円となるわけであります。 銀行と交渉し、金利が下がったとの話が参考人からありました。その上で、これがぎりぎりであるとのことでしたが、しかし最初まちなかさんが示した金額は8,000円、それが交渉するたびに金額が上がり、最終8,400円となったわけで、最初の提示額からは20円しか下がっておりません。どんな計画を立てて臨んできたのか、私は不思議でなりません。いかがでしょうか。 ○議長(世古明君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 入居の家賃の関係でございます。 以前から、先ほども市長が申し上げましたが、入居につきましては、市民の負担を求めるということでございますので、1円でも安くというようなことでいろいろ交渉も続けてまいりました。それで、ちょっと繰り返しになりますけれども、先ほど市長が御答弁申し上げましたように当初、令和元年12月には8,000円プラス共益費、管理費が20%ということで、合計で9,600円で、昨年12月の議決をいただいたときには賃料8,400円プラス10%の9,240円ということでございます。今回につきましては、賃料が7,980円プラス10%、合計8,778円ということでございます。ですので、これまでの交渉の結果であるというふうに考えております。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) 何回聞いても、そうなってしまうんでしょうね。でも、金利が下がってということで今回下げられたのが、8,400円から約400円幾らか下がったわけなんですけれども、本来なら8,000円で提示があったのやったら7,600円ぐらいにはなるのが普通なのかなと私は思うんですけれども、これについては、収支の合計から上のほうで家賃の数字を、これを何%にしたらこうこうというので、結果的には数字的には変わっていない、上のほうで数字のマジックを使っておるだけで、私としてはあんまり納得ができません。 多分、市長が今度補正予算を提案されたら9分9厘通っていくんでしょう、議会は8,400円でも通したわけなので。ただ、状況が変わった以上、徹底的に交渉はしてほしいと思います。先ほど答弁ございましたように1円でも安く、市民の負担を軽減できるように図るというようなことなので、市民の血税になりますので、しっかりとお願いしたいと思います。 入居率の答弁で、駐車場の話がありました。でありますので、あえて聞かせてもらいます。 金額については1時間100円から30分100円になって、議論の途中で12月採決となりました。5分でも100円、10分でも100円、31分なら200円。私は、車を止めておる総時間で計算していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(世古明君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 駐車場につきましては、12月の附帯決議をいただいたことから、一定台数の確保について、また駐車料金について現在交渉中でございます。これにつきましても、できる限り市民の方が御不便にならないように、また負担が増えないように、このような観点で現在も交渉を続けておるというところでございます。以上でございます。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) この駐車料の問題については、今までいろいろと質問があったと思います。福祉健康センターが来たら駐車場の台数が足りないのではという意見もあったと思います。まさかとは思いますけれども、周りに駐車場を借りて無料開放にはならないんでしょうね。お聞かせください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 駐車場につきましても、現在一定台数と申し上げましたが、それぞれあらかじめ、例えばイベントといいますか、駐車台数を確保しなければならない、こういったときにつきましては、その運用の方法につきまして施行者と協議を進めながら、できる限りの駐車台数の確保をしてまいりたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) イベントのときはよく分かるのでありますが、「普段のときどうなのかな、足らなくなるんでしょうかね」という話は今までたくさん出ておったと思います。 先ほどの答弁の中で、屋根付きのというような、金額の点で屋根付きの駐車場がということがあったので、あえてお聞きをしたんですけれども、ビルの中の駐車場がいっぱいで、雨の中お子さんを抱えて傘を差してお母さんが、また障がいをお持ちの方が車椅子で、そんなことはないと思いますが、いかがですか。 ○議長(世古明君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) おっしゃられることも含めまして、今後交渉してまいりたい、駐車場の確保をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) この駐車場はシェア方式ということで、止めた分だけというところになろうと思うんですけれども、前もってそういう方々、また雨を想定したとか、いろいろなことで駐車場を確保しておくとその分お金がかかるので、これは非常に私は難しい問題だと思います。ですから、今後頑張って委員会でもんでいただきたいと、そのように思います。 最初の答弁では1階については触れられていません。最初、お医者さん、薬局などが入るというわけで言っておったわけなので、どうなっているのか分からないので教えてください。 ○議長(世古明君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) 1階についてですけれども、用途の予定としては商業、それから医療の関係ということで、現在のところなっております。 ただ、この市の入居であったりハローワークの入居であったり、それから、その上に予定しておる施設、それによって柔軟に対応も考えていきたいと、そのように伺っているところでございます。現時点では、明確にどの施設というところはございません。以上です。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) 最初のときに、医療薬局というようなお話があったときに、私も知人が入居に興味があって値段を聞いてまいりました。市が入るところは坪8,000円と言ったら、全然無理と言っておりました。その知人は東京にも店を持っておりますが、採算性が取れないということなんでしょう。そこら辺は、今までの話でも出ていましたけれども、家賃が高いというところが非常にネックになって、そこら辺をしっかりと、逆に値段を下げられたらうちはどうなるんやと、いろいろなこともあるので、今後しっかりと見ていっていただきたいな、そんなふうに思います。 今回、相手の計画が甘かったことにより12億円の資金不足が発生し、都市開発資金の貸付けに関する法律に基づく貸付金制度により相手の保留床を公募売却し、不足分の半分を国が、残り半分は市が貸すことができる、これは20年で返済、10年据置きでありますが、保留床が売れずに12億円貸し付けるわけになるわけでありますが、返済できない場合は国のお金はどこが払うのか教えていただきたいと思います。 ○議長(世古明君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) まず、返済については滞らないように、当然、市のほうも注視していきますし、また、制度的に毎年、その報告もするようになってございます。ですので、そこは滞らないようにということですけれども、今おっしゃられたように万一というところの想定の中では、仕組み的に申し上げますと、12億円の貸付け、施行者への貸付けについては市から12億円を貸し付けるということになります。国の6億円は、市のほうへ同じ条件で貸し付けるということで、実質は6億円ですけれども、お金の流れとしては、国から市へ6億円、市から施行者へ12億円ということになりますので、国に返すという部分については市から返すというふうに仕組み的にはなります。以上です。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) 分かりました。国に返すお金は市が返すということでよろしいわけですね。 岡山県津山市、ここで中心市街地の開発事業が失敗したことは、皆さん御存じのとおりであります。その後、津山市議会が百条委員会を開き、延べ60人の証人喚問を行っております。その中で、許認可権、指導権は県、市は側面的に援助をするとなっている。よって、補助金を執行する立場で責任論を追及したが、許認可権の責任転嫁の答弁しかなかった。補助金を執行している立場からも重大な指導責任があると指摘をしております。 伊勢市も、「県が精査した」、「県が」との答弁が多いと思います。また、コンサル任せで地権者も内容が分からず、行政の方も民間任せになっていることが大きな問題であったと指摘をされております。私たちも今まで、「入居の具合は」と聞いても、「民間のこと」との答弁が多かったと思います。しっかりと監視をしていただきたい。特に伊勢市は、そのビルに入居が前提で進められてきたので、他の入居に関してはあまり関わらずにきたと思います。他の事例では思ったより入居が進まず、再度公費投入しなくてはならないこともあったことから、そういうことはないとしっかりと答弁をしていただきたいと思います。 ○議長(世古明君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) 入居につきましては今、計画がされて、それでそれぞれその計画について、金融であったり県であったり市であったりというところがいろいろ精査した中で、特に問題はない、無理な計画ではないという判断をしたところでございます。 ただ、絶対にあり得ないかという御心配いただいているところでございますけれども、それについては、まずは仮に入居が計画どおりいかない状況に陥り始めたと、陥るであろうというようなところになれば、今回、矢作建設のほうがそういったネットワークの中で新たな入居を模索するというところであったり、また資金の面については金融も協議していくというようなところをいただいておるところでございます。 今後の新たな公費投入というところについては、今そのような考えは持っておりません。以上です。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) 非常になかなか進まなかった、いろいろな問題があって進まなかった事業なので、できれば進めるのであればそういうことがないというようなこと、または公費投入はしないというような決意をいただければ。再度もう一回お答えください。 ○議長(世古明君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) 民間事業と言いながら、市も深くかかわっている補助金の問題であったり、今議論している福祉の問題であったりということですので、絶対にそのようなことのないようにきっちり監視もしながら、またそういう不測の事態に陥らないように全力で私どももこの事業の健全な運営に向けて取り組んでいきたいと、そのように考えております。以上です。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) 頑張ってください。 次に、悩み相談については、半年間で700人と報告をされております。1日平均6人ぐらいになると思います。前から、悩みを持つ方を駅前に呼んでどうするのかと一般質問をしております。最後の答えとして、別に来てもらわなくていい、これからアウトリーチしていくとのことでしたが、いかがですか。 ○議長(世古明君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 総合相談センター、これは仮称でございますけれども、これにつきましては、お越しいただく、それと先ほどおっしゃられたように、アウトリーチをかけていく、それと関係機関との協議であったりとかいうふうなところも、諸々含めて考えておるというところでございます。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) この施策には、前から申しておりますけれども、大きな問題があると思います。悩みを持った人が増えれば増えるほど駅前に来るが、それは伊勢市が何をしているんだと市長の手腕が問われることになり、市長が頑張って悩みを抱えている人を少なくすれば、努力をすればするほど駅前のビルには人が来なくなるという相反するものを持っているということです。 今でも平均6人でありますから、アウトリーチが進み、市も努力して1日一人、二人になれば、そんな大きなところを借りて一体何をしているんだということにもなりかねません。この議場が四つも五つも入る大きさであります。そのときには目的変更もしてもらわなくてはなりません。その辺の考え方はいかがですか。 ○議長(世古明君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) この施設につきましては、御承知のとおり賃借でございます。ですので、例えば20年後、そのときの福祉に関する行政の需要、こういったところも含めて、そのときそのときに必要な面積の確保であったりというふうなところで、機動的な運営ができるというようなところで、賃借というようなところで進めさせていただいておりますので、そのようにできるのではないかというふうに考えております。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) 私は下の階のほうは何とかできるかなと思うんですけれども、この上の悩み相談室については、早くて4、5年の間に結果が出るのではないかなと思っております。 一度借りたら70年間は借り続けることになると思います。少子高齢化が進み、人口構造も大きく変わっていくとのことですから、しっかりと将来を見据えて進めていただきたいなと、このように思います。 次に、教育の再質問に入ります。 対面授業と遜色がないという答弁をいただきましたが、私はにわかには信じられません。タブレットは学校教育においても、これからの時代の流れなのか、もうそこまで来ているのか、早いうちからICT機器に触れ、活用することは子供たちには必要と考えますが、今回は1か月弱のことでしたので、長期になれば格差は出るものと考えておりますが、再度お答えをいただきたいと思います。 ○議長(世古明君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) やはりオンライン授業、今回実施したわけですけれども、オンライン授業のメリット、それからやはり今までやっている対面授業のメリット、双方がメリット、デメリットはあったように思います。 そこで、オンライン授業を続けることで対面授業のよさが失われていくというのが今回の課題であったかと思っております。そのため、分散登校を行うなど今後考えながら、長期間オンライン授業を実施しなくてもいいように研究していきたいと考えております。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) やはり学校で対面授業と、友達も隣におりながら、それを見ながら学校で人間形成をされるということは非常に私は大事なことだと思っております。 オンライン授業で格差と聞いたのがいけなかったのかも分かりませんが、このコロナ禍の中で自宅授業となりましたが、教育現場としてはどんな危機感を持ったのか、問題点や心配なところはなかったのか、教えていただきたいと思います。 ○議長(世古明君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) やはりオンライン授業の中で、画面越しの指導では子供一人一人の学習や生活に対する心の不安をきめ細かく把握することはやはり困難でございました。それが一番の課題であると考えております。 そのため、今回につきましては後半部分、担任が子供一人一人の定期的な個人面談を設けるなどの工夫も行っております。以上でございます。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) 私らもいろいろなところからお話を聞くと、タブレットの故障、破損がたくさんあったように聞いております。件数と内容と、そして対応状況を教えていただきたいと思います。 ○議長(世古明君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) 11月末現在、今年度におきまして、iPadの起動ができなかった起動不可が5件、液晶不良というのが1件ございました。これにつきましては初期不良でございますので、メーカー保証で対応しております。 その他の故障につきましては、落下等による画面破損が61件、かばん等の中で水筒がこぼれたとかいうところで、水に触れてしまったために故障したケース6件ということになっております。この画面破損であったり、水没であったり、そういうところは保証の対象にならないことになっておりますので、そのことにつきましては市のほうで修理をしております。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) 破損が61件、水に浸かったのが6件という御答弁がありましたが、私はコロナ感染症が収束したらタブレットを回収して学校で保管し、授業のときに使用するのではないかと思っておりました。自宅で持ち続けるなら宿題になるんでしょう。通学時に壊す可能性が非常に高いと思います。その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(世古明君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) タブレット端末におきましては学校の授業、それから家庭学習でも活用しております。そのため、今後もタブレット端末につきましては、一般の学習用具と同様に、必要に応じて家庭に持ち帰っております。家庭と学校の両面で使いたいと思っております。 ○議長(世古明君) 品川議員。 ◆20番(品川幸久君) 分かりました。導入時のときは国がお金を出してくれたわけでありますが、買換えの時期になったらどうするのか、小学校の低学年は要らないのではないか等々話してまいりました。先生の仕事も増えることになろうかと思います。また、コロナ禍で自宅授業となったところで不登校児が出なかったとか、習熟度はどう進んでいるのか、通告もしておりませんので、ここではお聞きをいたしません。 予算決算委員会、教育民生委員会で大いに議論をしてくれることを期待いたしまして質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(世古明君) 一般質問の途中ですが、11時まで休憩いたします。 △休憩 午前10時49分 △再開 午前10時58分 ○議長(世古明君) 休憩前に引き続き一般質問を続けます。----------------------------------- △久保真君 ○議長(世古明君) 次に、5番・久保議員。 ◆5番(久保真君) おはようございます。勢風会の久保真でございます。議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 まず最初に、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために最前線でコロナ対応をしていただいておる医療従事者、そして看護師、そして保健師、またそれぞれの窓口の業務を担っていただいている職員の皆さん、休むことなく新型コロナウイルス対応で市民生活を支えていただき、本当にありがとうございます。心より感謝を申し上げる次第であります。 本年は、非常に厳しい状況でありますけれども、皆さんの御努力の中で市民生活が守られてきたのではないかというふうに感じております。誰もが経験したことのないこの新型コロナウイルス感染症から市民の命と暮らしを守るために各部署が連携し、かつてない規模の感染拡大の防止と経済活動の両立に取り組んでいただきました。 このコロナウイルス感染症を克服するためには、治療薬とワクチンの開発が不可欠でありますし、次の感染拡大を見据えた3回目の接種も既に始まっていると聞いております。 コロナ以前の生活に戻るまでの間は、市民や事業者の皆様には御負担をかけることもありますが、経済活動と感染症対策をしっかり行いながら市民生活を守っていかなければなりません。独り暮らしのお年寄りの自粛や閉じこもり、そして、免許証の返納や運動機能の低下による外出控えの中にある高齢者や体の不自由な方々の健康や暮らしを我々が守らなくてはなりません。市民生活全般を守るためにも、このような外出困難な交通弱者の方々への行政による外出支援が必要と感じております。 そこで今回、交通弱者の方への外出支援について、何点かお聞きします。 最初に、高齢者外出支援事業について。 高齢者や交通弱者の方々への支援はいろいろ検討されてきております。外出支援のモデル事業についてどのように取組されたのか、各事業の検証と結果についてどのように評価されているのかお聞きしたいと思います。 次に、交通空白地解消の取組について。 地域公共交通を充実されるために再編を行ったおかげバスデマンド、そしておかげバス、市内へつなげる環状バスや地域のデマンドタクシー事業についても利用者の利便性を考慮し、路線や運行時間などのさらなる再編も必要と考えるが、当局のお考えをお聞きしたいと思います。 また、民間事業者の買物支援サービスも様々な事業者の判断で行われてきております。民間の事業者を活用するために可能な支援策はあるのか、それについてお聞かせ願いたいと思います。 最後に、交通弱者の方々の外出自粛による健康への影響について、コロナ禍で高齢者や障がいのある方々への感染予防とともに、健康二次被害の軽減についてどのように対処するのか、取組を聞きたいと思います。よろしくお願いいたします。 また、御答弁のいかんによっては再度質問させていただきますのでお願いいたします。 ○議長(世古明君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) それでは、久保議員の御質問にお答えいたします。 まず、今年度実施をいたしました伊勢市高齢者外出支援モデル事業についてお答えいたします。 本モデル事業につきましては、後期高齢者の社会参加の促進、介護予防の推進を図ることを目的に、土地に高低差がある場所を含んだ早修地区及び修道地区の2か所を対象に実施をいたしました。 早修地区では、自宅と指定施設間の送迎方式、修道地区では自宅とバス停の送迎方式で、3か月間タクシー料金の補助を行いました。 実施に先立ちまして、地元自治会やまちづくり協議会への事前説明を行い、対象地区にお住まいの方へは自治会の協力を得てチラシの全戸配布などの周知を行い、事業の利用希望者を募集したところでございます。 結果、早修地区では8名、修道地区では5名の利用登録があり、利用については早修地区は延べ11回、修道地区では利用がありませんでした。 事業終了後に利用登録者と実施地区の全世帯を対象にアンケート調査を実施し、検証、評価を行っております。アンケートの結果では、坂道の上り下りに支障があり、外出が難しくなっている状況が見られ、本事業により外出がしやすくなったという回答があった一方、行き先を指定施設やバス停に限ったことで使いづらさを指摘する意見もいただいたところでございます。 なお、新たな外出支援策として今年度開始をした65歳以上の方への電動アシスト自転車の購入補助事業につきましては、令和3年12月時点で194人の方に補助を行っており、当初の見込みより多くの方に御利用いただいているところでございます。 今後も、高齢者の日常生活にとって必要な外出につながる外出支援策を検討し続けていきたいと考えております。 次に、交通空白地解消のための取組についてお答えをいたします。 公共交通の再編については、おかげバス環状線の社会実験として平成31年1月からスタートをし、コロナ禍で全国の公共交通利用者が激減している中、令和3年7月には開始時の2倍以上となる4,296人の方に御利用いただき、環状線が多くの方々にとって大切な移動手段となっております。 おかげバスやおかげバスデマンドの路線の再編につきましては昨年8月に実施をし、沼木バスや進修おでかけタクシーにつきましても沼木、進修まちづくり協議会の皆様に御協力をいただいているところでございます。 また、おかげバスへのバスロケーションシステムやICカードの導入といったデジタル化も積極的に行い、利便性の向上を図っております。 再編後もダイヤやバス停の改善要望がありますが、早期に解決できる案件については見直しを行っており、来年4月におきましても一部ダイヤや路線の変更を予定しております。 今後も、いただく要望の中で解決可能なものにつきましては迅速に対応するとともに、市全体を見渡した大きな改変については今後の高齢化の進展、利用実態を見ながら、改めて議会、公共交通会議で議論をしながら検討していきたいと考えております。 次に、民間事業者の買物支援サービスについてお答えします。 現在、市内におきましては、民間事業者による店舗への送迎や地域を巡回する移動販売、インターネットを通じての宅配及び地域の団体、まちづくり協議会による買物支援など、交通弱者の外出支援を含めた買物支援サービスが実施をされているところでございます。 市におきましては、このような取組に対し、事業者等の相談に応じ、地域包括支援センターや社会福祉協議会の協力を得ながら、連携、調整を行っております。 今後も引き続き連携をしながら、高齢者の方が買物できる環境づくりに取り組んでまいります。 最後に、外出自粛による健康被害でございます。 新型コロナウイルス感染症の影響で外出を控えた結果、運動不足になったり、人との交流、社会参加が減ることにより身体や心の衰えが現れると言われております。その中で懸念されておりますのが健康二次被害で、免疫力の低下、肥満などの生活習慣病の悪化、ストレスによる心の病、筋力低下による転倒骨折、認知機能の低下などに注意が必要となってまいります。 そのため、新型コロナウイルス感染症に負けない生活、生活不活発病を予防しようと題し、広報やリーフレットで周知啓発等を行ってまいりました。 第6波の感染拡大が懸念され、油断ができない状況でありますが、市民の皆様におかれましてはマスクや手洗い、換気などの感染症予防対策の徹底のお願いをするとともに、健康にも目を向けていただきたいので、今後も周知、啓発に努めてまいります。 以上、久保議員の御質問にお答えしました。御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) 市長、御答弁ありがとうございました。 それでは、何点かについてお聞きしたいと思います。 まず、一つ目の高齢者外出支援事業についてお聞きします。その中でも、早修すぐそこタクシーについて伺いたいと思います。 これは対象地域として、常磐西世古町内会、浦口3丁目地区ということになっております。事業の目的として、日常生活で外出支援をすることで高齢者の社会参加を促進し、心身の健康、介護予防を図り、そしてモデル事業の結果から今後の外出支援策を検討するというふうにしております。モデル事業の利用登録者は8名で、利用回数は3か月間で11回であったということも分かりました。利用があったのであれば、どこの施設で需要が高いのか検証されておりますか、地域の対象人数や年齢の構成など、分かっていればここで教えてください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 早修地区の利用回数としましては、食品スーパーへの利用が最も多く、次に病院となっております。また、対象地域の75歳以上の人口は約250人となり、当地域を含む旧宮川中学校地域は、高齢化率が40.6%、後期高齢化率が22.5%と、市内の平均に比べ高めとなっているような年齢構成となっております。以上でございます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) 分かりました。高齢者が比較的多くて、高低差のある地域をまずは選んでいただいたということだと思いますけれども、利用が少ないのは募集エリアの周知に問題があったのではないですか。それちょっとお聞かせください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 事業の実施に当たりましては、該当の自治会など地域に事前説明を行い、広報紙と一緒に案内チラシを全戸配布していただきました。また、地域の全ての燃えるごみ集積所にも看板を設置し、周知を図ったところでございます。しかしながら、結果として取組を知らない市民がいたことについては今後の課題と考えております。以上でございます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) そういうことなんだと思います。今後の課題であり、これは非常に大きな問題であります。皆さん、職員の皆さんも、人ごとというふうに考えずに自分ごととして考えてください。その点についてはこちらからまたよろしくお願いします。 では、利用のできるタクシーの事業者さんというのはどこであったのか、ちょっと教えてください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 市内のタクシー事業所のほうに説明をさせていただきまして、結果、3事業所のタクシー会社のほうが利用できる状況となっておりました。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) 3事業者さんということなんですけれども、この3事業者さんを迎えて、例えばお送りしました施設で待機してもらえるのか。また、買物した後の荷物運びなどのサービスもしてもらえるのか。また、運転手さんの送迎時の介助スキル等々、この辺はどのようにあるんですか、教えてください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 今回のモデル事業では、自宅と指定施設間のみの運行で、待機時間の利用は設けておりません。また、通常のタクシーの運行と同様に、荷物の運搬とかそういうのはお願いはしておりません。あと、高齢者へのそのスキルの問題なんですけれども、もう通常のタクシーと同じように各運転手さんの判断で可能な支援を実施していただいているという状況で、今後はまた高齢者支援の現状を確認することの必要性は感じております。以上でございます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) タクシーの事業者さんにそこまでのサービスを求めることはできないとは思うんですけれども、今後高齢者支援の現状をよく把握し、確認していただいて、タクシーの事業者さんの選定についてもしっかりと行っていただければいいんじゃないかと思いますし、それが必要ではないかというふうに思います。 次にもう一つ、修道地区にあります修道つなぐタクシーについても伺いたいと思います。 これは、勢田町の船江山、そして自由ケ丘、桜木町ということであります。このモデル事業の利用登録者は5名で、モデル事業の利用回数は3か月間で、なかったということ。全世帯でアンケート調査をされましたけれども、使いづらさを指摘された理由は何か。必要な外出につながるように支援策を検討するとあるが、聞かせてください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 修道つなぐタクシーについては需要がなかったという状況でございました。アンケートなどで聞かせていただいたところ、行きたいところにやはり直接行くことができないところが不便だと感じられたようでございます。今後は、利用者の希望する外出につなげられる支援策が必要と感じております。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) 本当にモデル事業であるといいながら、使いづらさが回答でも分かったように、この利用者の方、希望するのはスーパーとか病院へただ行く手段がなくて、そこへ行きたいというだけなんです。そこを分かっていただきたいというふうに思います。 モデル事業ならではこそ、土地の高度差があるような、今まさに困っている地域での検証がなぜされなかったのか、これ、不思議ではあります。ちょっとお答えをいただけますか。 ○議長(世古明君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 実施地区につきましては、今回モデル事業であるため、対象地区をあまり広げず実施できる方法を検討してきたところでございます。 その中で、以前から地域における外出支援の必要性が取り沙汰されてきた地区を対象地域とさせていただきました。ただ、周辺地区にも同様の要望があることが分かってきましたので、今後はより丁寧に地域の実情をお聞きしながら、支援のあり方を検討していきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(世古明君) 久保議員。
    ◆5番(久保真君) そうなんですね。この船江山とか桜木町、自由ケ丘という地区以外に、隣に修道地区には高低差のある地域がたくさんあります。周辺にも困っている地域がありますので、この自治会の聞き取りをしっかりしていただきたかったと思うんですけれども、なぜ聞き取りが行われなかったのか、もう一度お答えください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 先ほども申し上げましたとおり地域における外出支援の必要性が取り沙汰されているところに先立ち、対象となる自治会やまちづくり協議会へは行わせていただきましたけれども、今回のモデル事業という性質から全自治会には聞き取りは行っておりませんでした。今後はより丁寧に地域の実情をお聞きし、支援のあり方を検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) モデル事業とはいえ、対象にならなかった地域の皆さん、非常に疎外感、これ持たれています。この事業、本格運用していく中で、高低差のあるなしにとらわれなく、住民に寄り添ったサービスをお願いしたいと思うんですけれども、もう一度聞かせてください。このモデル事業、結果の評価ということについては、これ厳しい言い方、失策、失敗、不成功、皆さんどういうふうに感じますか。 ○議長(世古明君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) モデル事業につきましては、利用者のほうが少なかった、なかったということで、そういう結果ではありましたけれども、本当にこの事業をさせていただいたことにより、高齢者の方が実際にどのようなことでお困りかということをモデル事業を通じて多くのことを知ることができましたので、その結果を今後の外出支援の検討につなげていきたいと考えております。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) しっかりこの結果を踏まえて、次に生かせていただくようにお願いしたいと思います。 それでは次に、外出支援の電動アシスト付き自転車購入費補助事業について、これもまた、実績、評価と購入者への安全講習についてお聞きしたいと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(世古明君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 電動アシスト付き自転車購入費補助事業につきましては、令和3年12月7日時点で194件、計579万1,000円の補助を決定しております。補助を決定した方へのアンケート調査によると、これまで自家用車を運転して外出していた方が電動アシスト付き自転車に変えたことも含め、4割超えの方が外出機会が増えたと回答されております。以上でございます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) 安全運転講習がこの補助事業の必須条件であることから、たくさんの方が補助を利用していただけました。これは高齢者の外出支援に効果があったんだと私も思います。どうもありがとうございます。 では、障がいのある方への外出支援と経済的負担の軽減にどのように取組をされたのかお聞きします。 ○議長(世古明君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 障がいのある方への経済的負担の軽減を含めた外出支援策としましては、リフト付きタクシーや通常の乗用タクシー料金の一部助成をさせていただいております。また、身体障がい者用の車両の購入及び改造に対する費用の一部も助成しており、障がいをお持ちの方の自らの外出についても支援を行わせていただいております。以上でございます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) 障がいがあって、ハンデがある方々の外出支援は当然であります。リフト付きタクシーも町中で大変多く見かけるようになってまいりました。タクシー料金の助成なども活用していただき、社会進出や心身の健康に役立てていただけたのであれば、一定の効果があったのではないかなというふうに思っています。 次に、交通空白地解消のための取組についてお聞きしたいと思います。 交通会議でも提唱されている地域住民、交通事業者、行政が一体となり、まちづくりや地域住民の生活を支える身近で使いやすい地域公共交通を目指すというふうにあります。新型コロナウイルス感染症の影響は、日常生活における重要なインフラである公共交通に大きなダメージを与えてしまいました。昨年、おかげバスなどの利用状況や改善要望等を基に再編を実施していただきました。さらなる再編について、見直し可能なものは迅速に対応すると市民目線のお言葉をいただきました。 そこで、環状バスについて伺います。利便性の向上のため、三つほど運行ルートを変更できないのかお聞かせください。 一つ目が、修道地区の中之町と勢田町間を自動車道の側道を通っておりますけれども、これを牛谷坂を通り、御木本道路に出るルートへ変更できないのかお聞きしたいと思います。 ○議長(世古明君) 都市整備部参事。 ◎都市整備部参事(小林和生君) 環状線のルート選定に当たりましては、交通事業者も交えまして議論をしております。議員提案のルート検討に入っておりましたが、このルート上には路線バスが走っておりまして、民間事業者の営業への圧迫となりかねませんでしたので、このルートは運行しておりません。以上でございます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) その圧迫しかねるということで運行していないということなんですけれども、ではその場合、路線バスから環状線に乗り換えたときに、優遇措置というのはどんなものがあるんですか。 ○議長(世古明君) 都市整備部参事。 ◎都市整備部参事(小林和生君) 御質問の路線バスを利用された後の環状線の利用についての優遇措置でございますが、路線バスの代金は必要になりますが、環状バスの運賃は100円の割引となります。また、65歳以上の方につきましては、環状線の運賃が100円となりますので、割引後は無料となります。以上でございます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) ありがとうございます。実質無料で乗せていただけるということです。 この優遇措置というのは、地域の皆さんには周知されていますか。あまり御存じないように思いますけれども、これどうですか。 ○議長(世古明君) 都市整備部参事。 ◎都市整備部参事(小林和生君) このことにつきましては、広報等で啓発をしておるということでございます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) ありがとうございます。 二つ目、山商を通るルートで運行されておりますけれども、社会実験で運行された浜郷小学校前を通るルートに戻せないのか、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(世古明君) 都市整備部参事。 ◎都市整備部参事(小林和生君) この環状ルートにつきましては、社会実験を平成31年1月から令和元年8月、8か月間ほど行っております。その検証結果でございます。この場所につきましては乗降者数が少なく、また通インターにつきまして、渋滞が発生し遅延が発生しましたことから、本格運行では行政施設のありますいせトピアを経由しました現在のルートに変更しております。 なお、昨年8月のおかげバス再編に当たりましては、浜郷小学校周辺の利用者もカバーできるように、おかげバス二見線の一部を浜郷小学校前バス停、黒瀬町バス停の2か所を通行するルートに変更しておりまして、そのようにして対応しております。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) 分かりました。確かにあそこは渋滞も頻繁に起こるところでもありますけれども、そのおかげバス再編後の二見線からの路線に乗り継ぐということなんですけれども、環状線に接続する場合、何か不便というのはないんですか。 ○議長(世古明君) 都市整備部参事。 ◎都市整備部参事(小林和生君) 二見線と環状線の乗り継ぎバス停、接続バス停につきましては、山商口、いせトピア、河口外科前、松尾観音、伊勢病院、またイオン伊勢店でございます。また、近鉄の五十鈴川駅前にも接続しております。乗換えは必要となりますが、環状線であれば割引もさせていただいておりますので、そのようなことで対応しております。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) 環状バスでスーパーとかは行けないけれども、乗換えは必要だけれども、そこでたくさんのところで接続するということです。分かりました。 三つ目、伊勢市駅前B地区に保健拠点施設入居に向けて話が今進もうとしておりますけれども、この施設の前に環状線のバス停は設置できないんでしょうか。 ○議長(世古明君) 都市整備部参事。 ◎都市整備部参事(小林和生君) 駅前のB地区につきましては、市内のどこからでもアクセスしやすい駅前の拠点施設でございます。 現在、B地区直近の環状バスのバス停は、伊勢市駅前のバス停になりますが、ここは鉄道、バス、またおかげバスも含めまして、公共交通機関が集中している交通結束点でございます。御質問の環状バスのバス停をB地区の前に設置できないかということでございますが、この場合、追加ということになろうかと思います。そうした場合、環状線のルート変更が出てまいります。ルート変更で考えられる課題としましては、停留できなくなるバス停が出てくると思われます。また、反対車線に停留できるかどうかも課題になってまいります。さらに、運行時間の見直しも出てまいります。このため、環状線のバス停の新設につきましては、施設の入居状況や利用状況を見ながら考えてまいりたいと思っております。以上でございます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) なんか難しいような答弁でしたけれども、少子高齢化のまちへ切れ目ない福祉サービスをうたい、ようやく駅前のB地区に保健福祉拠点施設の入居に向けて話が少し進展してきています。予定施設前に直結したバス停がないのは不合理な話じゃないかなというふうに私は思っているんですけれども、市民や利用者のことを考えた場合、何よりも先に検討していただかなくてはならないんじゃないかなというふうに私思います。いろいろ課題があると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(世古明君) 都市整備部参事。 ◎都市整備部参事(小林和生君) 伊勢市駅前からB地区に回ることで、B地区を利用されない方の利便性も考慮する必要がございます。このため、B地区に新たなバス停を設置することにつきましては、先ほども申しましたが、施設の入居状況などを見ながら、公共交通会議の中でも議論してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(世古明君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) 失礼いたします。 駅前のB地区への入居のことについては、現在交渉段階ですので明確な答弁は控えさせていただきたいと思いますけれども、現在我々考えておりますのは、市内のいろいろなところからお越しをいただくためにどのように利便性を上げていくかということが一つ大きなポイントになってこようかというふうに思っております。 今回、その鉄道であったり、またバスも入り組んでいる状況がありますけれども、市民の皆さんの動線をどのように確保して、どういった部分が障害になっていくか、そういったこともしっかり検証しながら、様々な手段を講じてまいりたいと思います。 ただ、参事が申し上げたとおり、あそこの駅前のバス停の配置については、非常にちょうど一番の結節点になっていることから、北へ向くものもあれば、西へ向くものもあったり、非常に複雑になっている部分がありますので、そういったところも加味しながら検証をできればというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) ありがとうございます。非常に複雑な土地ということで分かるんですけれども、先ほど御答弁ありましたけれども、進路変更で停留できなくなるバス停が出るとか、対面に停留所ができるかどうかとか、伊勢市駅前にバス停があるからとか、現状では非常に長い横断歩道を渡らなくてはなりません。全くこの利用者のほうを向いていないように感じるんですけれども、利用される方は、先ほどからも市長も答弁ありましたけれども、市民の方々なんです。ちょっと英断していただいて、例えば中央分離帯を壊してでも、また埋めてしまった地下道をまた掘り起こしてでも、利用しやすい施設へつながるように改善をぜひお願いしたいと思います。もう一度お答えください。 ○議長(世古明君) 都市整備部参事。 ◎都市整備部参事(小林和生君) この横断歩道の設置につきましては、警察のほうとも相談しておおります。その中で、現在の位置になっておりますので、御理解賜りたいと思います。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) ありがとうございます。もう市民の皆さんのためですから、しっかりとやっていただきたいと思います。 次に、進修まちづくりの会で、進修おでかけタクシーを運行されておりますけれども、これが修道地区のほうにも回れるようにならないのか、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(世古明君) 都市整備部参事。 ◎都市整備部参事(小林和生君) 修道まちづくり協議会のほうにも、地域住民が主体となった進修おでかけタクシーのような乗合タクシーを運行されないか、お話をしましたが、現在は予定されていないということでございます。 また、進修おでかけタクシーの修道地区への乗入れにつきましては、それぞれのまちづくり協議会で話合いをされ、その結果、両者がよければ、市といたしましてはタクシーの運行経費の一部を補助することは可能でございます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) 分かりました。隣接する協議会同士が協力し合うことができればすばらしいことだと思います。そのときは両者の仲介もよろしくお願いしたいと思います。 また、おでかけタクシーの停留場も今後増やしていくことになると思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 次に、民間事業者の買物サービスについてお聞きしたいと思いますが、民間への支援策は行政としてなかなか踏み込みにくいところだとは思っておりますけれども、民間を活用するために、そのための支援についてはぜひお願いしたいと思っております。 現在、地域のニーズに合った形で事業者さんがサービスを行っていただいています。市長答弁にもありましたけれども、インターネットを活用した宅配や外出支援の買物サービスなど様々であります。市が把握しているところでは、ほかにどのようなサービスが行われているのか、把握しているのかちょっとお聞かせください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 現在私どもが把握しておりますのが、食品スーパーが車両運行し、自宅から店舗への送迎することによる買物支援、また食品スーパーや卸売事業者が食品を車両に乗せ、自宅周辺の施設などを訪問する移動販売や、あとまちづくり協議会などが買物支援、代行支援を行ったりとか、あと地域の団体が買物支援を行ったりなどを把握させていただいております。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) 民間事業者の皆さん、様々な営業形態で事業を行ってもらっています。このような民間のサービスを福祉とのマッチアップというのはできないんでしょうか。福祉と買物の融合サービスをすることによって、買物支援だけでなく、運動や健康寿命の延伸にも寄与するというふうに私は考えます。 買物に行って、自分の足で歩いて、売場へ行き、手を伸ばして品物を選んで、頭を使って計算もして、支払いも済ませて、頭も使い、運動も行う。このようなサービスが展開されるのであれば、妨げる障害はなく、行政も必要に応じて連携をしていただけるものと私は思うんですけれども、いかがですか。 ○議長(世古明君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 市民の皆様の日常生活を支援する取組につきましては、伊勢市自ら実施するものに限らず、多様な団体が実施する様々な活動を支援させていただいております。御指摘の福祉と買物をつなげたサービスなど新たな取組につきましても同様に、いろいろな形での支援をしていく所存でございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) これを機にまちづくり協議会や社会福祉協議会、地域の包括センターさんと協力しながら、全市的なサービスが展開できるように検討していただきたいと思います。ちょっとなかなかお答え難しいかも分かりませんけれども、お答え願えますでしょうか。 ○議長(世古明君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 地域の課題や実情を考えながら相談し、高齢者が買物ができる環境づくりを進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) ありがとうございます。ぜひお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 最後に、交通弱者の方々の外出自粛による健康被害についてお聞きします。 健康二次被害という新しいフレーズが出てまいりましたけれども、感染予防とともに、健康に及ぼす被害について、先ほど市長も関心をされていることに安心をいたしました。 ステイホームや座り過ぎによって体に及ぼす影響は、運動量の減少で、生活機能の低下だけにとどまらず、免疫不全や肥満などの生活習慣病にも影響してくると思いますけれども、外出自粛による受診控えが原因で見過ごしがちな病気もあると伺っておりますけれども、教えてください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(大井戸清人君) 受診控えが原因で発見が遅れる病気についての御質問でございます。 それぞれの方の状態や状況によって一概に言えないとは思いますが、例えば薬の服薬が途切れることによりまして、病状が悪化するといった場合でありますとか、自覚症状がない病気全般、これが診断されないことでありますとか、定期健診やがん検診を受診しないことによって初期症状の発見が遅れることなど、これらのことが考えられます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) そうなんですね。このいろいろな症状あると思います。2020年、例えば2019年と比べて、がんと診断されたのにもかかわらず治療を受けなかった患者さん、これ全国なんですけれども、6万人以上、6万409人あったというふうに報告ありました。厚生労働省は、必要な受診は不要不急の外出には当たらないというふうにしております。コロナ禍だからこそしっかりと受診し、治療に向き合ってほしいと思います。 市の取組としては、生活不活発病を予防しようとありますけれども、生活不活発病とはどのようなものなのか、ちょっと教えてください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(大井戸清人君) 生活不活発病といいますのは、市長答弁にもございましたが、感染予防のために外出の自粛が長引いたことによって家の中であまり動かずに過ごすことによりまして、心身への悪影響のことでございます。転倒や骨折、寝たきり、それから持病の悪化、認知症の発症などが考えられます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) ありがとうございます。引き続き広報などで周知をお願いしたいと思います。 市民の方が適切な運動と人とのつながりや外出、スポーツに取り組むことで健康の保持、ストレス解消、免疫力の向上に期待できるとし、新たに取り組んでいる施策はどのようなものがあるか、今は何を行っているのか、ちょっと教えてください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(大井戸清人君) 生活不活発病対策として取り組んでいるものでございますが、コロナ禍でありますことから、これまで市民の皆さんに取組をお願いしてまいりましたいせし健康体操やウオーキングなどの普及に継続的に取り組んでいるところでございます。 今後も感染症対策を徹底していただきながら、健康を維持していただけるよう、周知啓発に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) このコロナ禍だからこそできる施策というのもまたあると思いますし、アイティービーを活用するなど、市のお知らせ、伊勢市テレビ広報などを活用していただければ、本当に皆さん見ていただけるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、その辺についてはお考えはありますか。お聞かせください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(大井戸清人君) 周知につきましては、例えばいせし健康体操につきましては、ケーブルテレビなど伊勢市の行政チャンネルで1日3回ほど放映をしております。そのほかホームページで動画や資料がいつでも確認できるようにしてございます。 今後も、自宅や地域の活動で活用できるようにさらなる周知に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) ありがとうございます。その広報を私もよく見させていただいています。健康課の皆さん、一生懸命やってもらっているのが分かりますので、これからもよろしくお願いしたいと思いますけれども、障がい者の方への健康二次被害防止策、これは外出支援とともに何か施策や支援というのはあるのか、ちょっと最後のほうになりますけれども、教えてください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(大井戸清人君) 障がい者の方への健康二次被害防止策といいますか、伊勢市健康福祉センターの身体障害者福祉センターにおきましては、社会参加の支援を行っております。内容でございますが、パソコン、茶華道、絵手紙、筆ペン、セルフトレーニングなどの教室を開催しているところでございます。令和2年度は延べ540名、3年度は上半期で241名の参加がございました。以上でございます。 ○議長(世古明君) 久保議員。 ◆5番(久保真君) いろいろありがとうございました。 今回、外出を支援するサービス、いろいろあるんです。行動援護とか同行援護とか移動支援とか、いろいろあるんですけれども、福祉のサービス、それこそ今、当市が取り組む福祉生活センターの役割そのものだと思います。これからも一生懸命、市民のためですから、取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 質問はこれで終わります。ありがとうございました。 ○議長(世古明君) 一般質問の途中ですが、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時44分 △再開 午後0時59分 ○議長(世古明君) 休憩前に引き続き一般質問を続けます。----------------------------------- △宿典泰君 ○議長(世古明君) 次に、24番・宿議員。 ◆24番(宿典泰君) 議長の許可をいただきましたので、通告に基づいて一般質問をお願いしたいと思います。政友会の宿典泰と申します。よろしくお願いします。 伊勢市駅前のB地区への保健福祉拠点施設の入居についてということで、4点ばかりお願いをしたいと思います。 1点目は、私は市長に9月定例会の時点で質問を申し上げました。それは、現時点での市長の今のB地区での考え方であったり、また選挙前でありましたので、選挙後の市長の態度といいますか、保健福祉拠点施設の入居についての態度について御質問を申し上げたところであります。 今回も、9月定例会で質問に対して市長は、市として慎重に対応していくというような答弁でありまして、選挙後の11月24日に、最終的には連合審査会で、入居協議を再開をするということで明らかになりました。 あまりはしょって分からないと思いますので、もう少し経過を説明させていただきたいと思うんですが、9月議会の時点では、先ほど申したように市長の考え方ということにつきましても、市として慎重に対応していくということでありましたけれども、11月2日に伊勢まちなか開発から様々な収支計算も含めて提案がされて、それを受けて議会としては11月15日に連合審査会を開き、伊勢まちなか開発から提出された事業計画書というものを収支も含めて議会に提出するということになったわけであります。この時点でも、実はこれはまだ協議、打合せもしてないと、ただ11月2日に伊勢まちなか開発から出されたものを議員の皆さんにお見せしただけやというようなことで答弁があり、詳しい内容についての質疑等々はなかなか難しい状況でありました。 11月24日になって連合審査会が開かれました。一つは、参考人として伊勢まちなか開発を招致して直接質問をしてということでありましたけれども、これは午前中の品川議員の質問にもありましたように、伊勢市がその態度表明をしていない以上、我々からそれを超えていろいろな内容についての質問をするということは全然できないわけであります。そんな中で、私が1点質問をしたというのは、今回のこの収支計算書が、20年で我々が議会として議論をしておったものが、40年というような長い期間の中で提出された。その点については、また後日質問もさせていただこうとは思っておったんですけれども、実際には伊勢まちなか開発としては、伊勢市と共に、いわゆる駅前のまちづくりとして共に歩んでいきたいというような態度であったとは思うんですけれども、実際、40年先の人口はどれくらいか分かっていますかということに対しては全然分かっていなかった。それも非常に私は残念でした。ただ単に収支計算のシミュレーションとして出されただけで、20年先、30年先というものを伊勢市と共に歩んでいくということについては、ちょっと考えられないような状況ではなかったかなと、こんなことを思っております。 その参考人招致の後に、市長からは態度表明があったわけでありますけれども、協議の再開を出されたということであります。この間、非常に短い期間でありましたけれども、そのように変わったということに対してどのように判断をしたのかということをお伺いをしたいと思います。 市長は、こうした多額の費用がかかる事業、つまり伊勢市にとっては大きな政策であります。20年という長期にわたり、そしてなおかつそれに投資する金額も33億円以上になるんだろうと。これはまだ現時点、賃貸借契約等々が結ばれていませんから、多分それ以上のことになるのではないかなと、こんなことを思います。 こういったときに、やはり市民に対しての責任というのは必要ではないかなと。これは午前中に品川議員からもありましたけれども、答弁がなかったように思っておりますので、その点はもう一度お答えいただきたい、こんなことを思います。 それと、3点目が、伊勢まちなか開発から再提出された収支計画書という事業計画書全体でありますけれども、賃借期間が40年ということで全体が出てきました。これについて、どのように精査をされて市議会の我々の目に触れるようにしたのかというようなことをお聞かせ願いたいと思います。 次、4点目でありますけれども、今度新たな基本協定締結ということで、多分このままいくと進んでいくんでしょう。そんな中で、いろいろと駐車場の問題、賃借料の問題等々はこれから協議をしていくということで話は聞いておりますけれども、こうした問題に対して今後どのようなスケジュールの中で進んでいくのか、そういったこともお聞かせを願いたいと思います。 以上、4点にわたり質問を申し上げました。御答弁のいかんによりましての再質問をお許しいただきたいと思います。 ○議長(世古明君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) それでは、宿議員の御質問にお答えをいたします。 始めに、協議の再開についてでございますが、まず経緯といたしましては、本年8月5日に伊勢まちなか開発の社長及び役員の方々が来庁され、まちなか開発側から過度の要求を行ってきたことへの謝罪、そして市の入居に向け、何とか協議を再開していただきたいとの申出がありましたが、これまでの経緯もございましたので、9月定例会の時点では慎重に対応していく必要があると御報告をさせていただいたところでございます。 その後、11月2日に施行者から、事業完了に向けた取組と入居に向けた協議再開をお願いしたい旨の文書、資料が提出をされ、これに基づき収支計画、管理運営会社の経営体制、これまで指摘のあった会社の信頼性についても確認をいたしました。 施行者は、信頼回復のため、社長の変更、株主の持ち株割合の変更など、これまでの体制を刷新した上で基本協定締結断念に至った要因となる3条件を撤回し、賃料の引下げを行いました。 市といたしましても、福祉における重層的支援体制整備を進めている現状や子育て支援体制の強化の必要性、またハローワーク伊勢の移転による福祉と就労の連携した支援体制を整備することができると考え、市内のどこからでもアクセスをしやすい駅前に拠点施設を整備したいとの思いで施行者と入居に向けた協議を再開していくことといたしました。 次に、市民への説明責任についてお答えいたします。 施設の機能を最大限有効に活用できるよう、現在、福祉サービスを提供する機関の方々などに施設整備について説明をし、御意見を伺っております。 また、保健福祉拠点施設整備の目的、実施する事業や事業実施に係る費用などの情報について、様々な手段を用いて市民の皆様にお知らせをしてまいりたいと考えております。 次に、事業計画の精査についてお答えをします。 まず、提出された事業計画は、返済期間も含め40年の計画が記載をされておりますが、市の賃借期間につきましては、入居をするとした場合、現時点で20年間と考えております。 また、施行者からは、20年後には借入金の3分の2程度を返済できる計画であり、追加投資を行い、新たなテナントを探すことも可能と伺っております。 事業計画の内容につきましては県においても精査されており、市といたしましても金融系のコンサルタントに収支計画の確認業務を委託し、精査した結果、適切であると回答を得ており、妥当であると判断をしております。 最後に基本協定のスケジュールについてお答えをいたします。 B地区につきましては、去る11月24日の連合審査会におきまして、保健福祉拠点施設の入居に関する協議を再開する旨を御報告申し上げたところでございます。 現在、施行者である伊勢まちなか開発と賃料や駐車場などについて協議を重ねており、保健福祉拠点施設の入居についての方針が定まり次第、速やかにお示しさせていただきたいと考えております。 再開発事業につきましては、3月末の完了に向け引き続き取り組んでまいります。 以上、宿議員の御質問にお答えしました。御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) 今いただいた答弁でありますけれども、1番のやはり9月の定例会以後、どのように市長の心の中で揺れ動いたものが変わってきたかなというようなことを確認をするのに、私は非常に残念なことが1点あります。それは、やはりこの本会議場というのが、市長と我々議会が議論を交わして、そのことが市政の反映につながるということを信じてやみません。 そういった中で、市長はこの24日時点の協議再開に向けての話の中から、新聞社の囲み取材ではあったとは思うんですけれども、何か本音というのか、そういったものが書かれていたので、ちょっと再度、私、新聞を持ってきたので、読ませていただきたいと思うんですけれども、鈴木市長は取材に、交渉断念の決断以降も条件さえ整えば入居の意向はあったことを明かしたと。断念したことで物すごく悔しい思いをした。ようやくテーブルに着くことができると。それも信頼が一番大事、数字だけの話ではないと。一度壊れたものを再構築するのはすごく難しいと。刷新された体制は100%信頼できるかというと、まだそういう状況ではないと。 どう読み込んだらいいのかなということであって、やはりこういったものを本会議場のほかでお話をし、それが新聞紙上ですから、正確には載せてもらっておると思いますけれども、こういったことが市民に説明されていくと。非常にこういったことについて、やはり我々に真っ向と自分の思い、考え方を示していくということが、やはり誠意ある市議会に対してのことではないかなと、こんなことを思っております。 市長はその点、もう一度お答えを願えませんでしょうか。 ○議長(世古明君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) これまで、この駅前の再開発の質疑、答弁以外の全てのものに対して、私といたしましては真摯に受け止め、お答えをさせていただいている、そういった気持ちでございます。 新聞のことにつきましては、取材があったことに対しまして、我々の考え方というのはお話をさせていただいておりますけれども、その点で、もし何か議会の皆様方に不信と思われることがあったのであれば、それはおわびをしなければならないと思いますけれども、先ほど申し上げましたとおりこれまでこの議場において御質疑、御意見いただいたことに関しましては真摯に対応していると考えております。以上でございます。
    ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) 誠意ある回答をいただいたということで了承したいと思いますけれども、今までにも、やはりこの本会議場から離れたところで、新聞紙上でいろいろな内容が示されたりということがありますから、これについては改めてそういったことのないようにしていただきたいなと、こんなことを思います。 交渉断念の結果、条件さえ整えば入居ということであります。午前中からの質疑質問等で大体その状況というのが読めてきたとは思うんですけれども、その中で、やはりこれから賃料のこと、駐車場使用のこと、駐車場の料金のこと、いろいろと示されたものに対して答えを出していくんだろうと、これも午前中のやり取りで確認をさせていただきました。 ただ、今回の答弁の中で、会社の信頼性について確認をいたしましたということでありますけれども、先ほどの新聞を読ませていただいたように、まだ信頼性については確認できていないというようなことであります。これはどのように私が読み解いたらいいのか教えてください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 会社の信頼性につきましては、これは11月24日の連合審査会の際にも御報告させていただきました。まず、社長の交代であるとか株式の取得、それからあと収支計画、それから、例えば新しい会社に移行した場合に矢作建設の関与であるとか、様々なところを我々で確認いたしまして、これらが妥当であるというふうなところの判断に至ったところでございます。以上でございます。 ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) 大事なことは、信頼性を持って進んでいく話ではない、これから協議の中でやっていくわけでありますけれども、収支計算書の中で、明らかにこれであれば満足が得られるかどうかというようなことが今後必要になってこようと思うんです。いわゆる、伊勢市ではなかなかそういったことがやっておりませんけれども、リスク管理というのが非常に今後言われる話だと思うんです。保健福祉施設として運用される、それが費用対効果が本当にあるのか。万一、いろいろな状況の中でリスクを伴うようなことであれば、その管理をどうしていくのかと。そういったことも仮の話だけではなくて、そういったことも庁内できちんと議論をしていただいて、そのことがあって、いろいろな担保が生まれてくるんだと思うんですけれども、その扱いについてはどのように考えておりますか。 ○議長(世古明君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 議員仰せのこと、ごもっともでございます。 市といたしましても、12億円の貸付けということも前提にいたしておるところでございますので、その辺の会社の運営管理、ここら辺についてはしっかりとその辺をつかみながら、リスクを極限に減らしていくというふうなことで臨んでまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) 答弁にはありませんでしたけれども、やはりこの伊勢市というところの進むべき方向にはいいんですけれども、やはりリスク管理をどうやってしていくかと。万一というようなことがあって、市民に負担を覆いかぶすというようなことにならないようにしていく。それは我々議会にも言える話であります。慎重に慎重を期して、いろいろな議論をするわけでありますから、その辺りのことは十分精査をしながらやっていただきたい。 あと、答弁の中で、駅前のことをアクセスしやすいから駅前に拠点整備をしたんだということを言い続けてみえますけれども、私の知る限りでは、その公共交通というのが、若干御質問もありましたけれども、公共交通があってそれで伊勢市の市民は満足をしておるかというと、ほとんどが車社会で、ただ高齢の方が車の免許証を返納するというような事態が最近になって起こってきておりますから、そういう意味では公共交通、非常に大事でありますけれども、そんなにアクセスがいいかというとそんな状況ではない。それに対して何かアクセスをしやすい駅前やということについて、どのようにもう一度考えてみえるのか、もう少しお聞かせをください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 我々、バスの路線図とか系統図を見ておりますと、やはり伊勢市駅前にそれが集中しておると。また電車、JR、近鉄等の駅でもあり、交通の市内における結束点というようなことでございます。ですので、駅前というふうなところで進めてまいったところでございます。 また、いろいろ関係する福祉の団体さん等にお聞きしておりますと、やはり駅前というのは市民の多くの方が認知されたところであると。しかも交通の結束点というようなところで、駅前ですることについては、みんなが行きやすくていいのではないかというようなお声もいただいております。以上のようなことから、駅前で実施していきたいというふうな考え方に至ったところでございます。以上でございます。 ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) やはり、市民の方々の情報をもっともっと集めていただきたいと思います。要件は保健福祉施設ということでありますから、健康な方はそれ以上に公共交通を使っていただいたらいいんじゃないですか。でも、そうではない方々というのは、やはり車社会ということが伊勢市では言えるのではないかなと、こんなことを思いますので、きちんとした調査の上でアクセスという駅前の問題について整備をしていただきたいなと、こんなことを思います。 次に移ります。 私は市民への説明責任ということで、選挙期間中にいろいろと市民の方とお話しする機会があったので、お聞きをすると、「駅前に大きなビルが建ったな」と、「あれはどうなっていくんや」ということから始まって、「保健福祉施設が入るんだ」と、「20年間借りて33億円以上のお金がかかるということを今、示されていますよ」というようなことも説明すると、皆さん驚きます。そういった保健福祉の中身としては、全然市民に納得いくような説明をされていないと思うんです。 施設を構えるということは、市民に対してすごく納得をしていただいて、それなら活用をどんどん進めていこうというような立場でなければなりません。ところがそういう状況ではありません。本来は、我々もそうでありますけれども、市長も選挙がありましたから、選挙期間中にやはりこういった駅前の問題についても触れて、市民の方に、20年という長きにわたって借りてこういうことをやるんだけれどもということで説明をしなければならん。その説明の機会というのはもうほとんどなかったのではないかなと、こんなことを思うんです。午前中の話の中にも、説明責任についてそれほどきちんとした答弁がなかったので、もう一度お聞かせを願いますけれども、市民への説明責任というのは十分私はこういう大きな政策ですからあると思うんですけれども、その辺りはどのようにされていくのかお聞かせをください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) ただいま申し上げましたけれども、福祉関係の方々にちょっと説明をさせていただいて、御意見を伺わせていただいておるところでございます。なぜかと申しますと、福祉関係の方々ですと、その後ろには支援をしてみえる方がたくさんお見えになると、そういった観点で福祉の観点で、御意見をいただかせていただいておるということでございます。 駅前については、先ほど申し上げましたように、車に乗らない人も行きやすい場所であると。市民の多くの方が認知された場所である。で、しかも相談支援については、どこへ聞きに行ったらいいか分からないというようなこともありますので、そういった相談支援の一元化ということもぜひ進めていただきたいというような声をいただいております。 ただ、先ほど宿議員言われたように、市民への周知という声もいただいておりますので、今後、保健福祉拠点施設の整備がかなうような状況になりましたら、このような事業をやっていますとかいろいろな手段を講じまして、市民の方々に親しんで使っていただけるような施設となるように周知をしていきたいなというふうに考えておるところでございますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) お答えの中に、福祉サービスを実施している事業者の方との説明であったり意見を伺っている。それはどちらの方なんでしょうね。教えてください。 ○議長(世古明君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 子供から障がいの関係、それから高齢の関係、現在のところ10か所程度ぐらいの事業者さん等にお伺いしております。それでまた、先ほど申しませんでしたが、伊勢商工会議所様からも要望書というような形で、駅前の包括的な相談支援というふうなところで整備について要望をいただいておるようなことでございます。以上でございます。 ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) 私も今回の一般質問の中には、その福祉サービスを提供する機関の方からの意見というのをどのように調査し、列挙してもらっているかということが分かりません。このことについては事後いただきたいなと、こんなことを思っております。 やはり、様々な手段を用いて市民の皆さんにお知らせをするということ、すごく大事なことであります。こんなことは、やはり我々も、以前にも申し上げましたけれども、長期にわたる20年という期間の中でこの事業が展開されるわけでありますから、5年たってやっと分かったわということでは困る話であります。やはりスタート時点で、費用対効果はどうであるかということをきちんと説明していただいて、市民の方に納得していただくということが一番ではないかなと、こんなことを思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 次に、事業計画についてでありますけれども、今まで我々が議会として伊勢まちなかから出されておったものというのが、20年という計画でありました。これが40年というような収支計画の中で出されてきました。非常に驚いたわけでありますけれども、この件について精査されたということで伺いました。どのような精査をされたかということをもう一度お答えをください。 ○議長(世古明君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) 収支計画についてでございますけれども、20年といいますのは福祉拠点施設の入居の期間ということで想定してお話をさせていただいておりまして、今回といいますか、収支計画全体としては、返済の完了ということで40年で整理しております。これは、融資を受けるようなとこら辺との協議も必要ですもので、そこまで計画を立ててやっていく必要があるということで提出されておるようなところでございます。 これの精査というところについては、当然融資をする機関は当然のことながらその精査をしておりますし、加えまして、三重県さんのほうでも他の施設のところとの比較、それから聞き取り等を行って確認をしていただいておるところでございます。 また、市としましても、専門的な視点というところで金融系のコンサルタントのほうからそれぞれ40年の収支計画を無理があるかとかいうような視点で、きちんと40年で返せるような計画になっていくのか、運営できていくのかというような専門的な目で精査をしていただいたという、その結果、その後それぞれの機関において、計画については妥当であろうというような回答を得たところでございます。以上でございます。 ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) 今の説明では全然納得しませんね。というのは、今まで20年賃借ということで、お借りするということで進めてきたものを40年のものになってきたら、一般的には、もう一遍出し直ししてくれということで突っ返すんですよね。民間ではそういうことだと思います。40年というのは何も一言も議論をしていませんから。だから、20年でもう一度作り直してこいということを指示したらいいだけじゃないですか。それをやらずに、何か全部丸のみしたような状況で物事が進んでいくというようなことになると、そういったことで納得するということはできないんじゃないんですか。もう一度お答え願えませんか。 ○議長(世古明君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) 先ほども少し申し上げましたが、やはり収支計画をきちんとしたものであるかどうかを見るに当たりましては、やはり返済を終わる期間というところを見る必要がございます。そういったところで40年という整理をして収支計画が出されておるところでございます。20年といいますのは、今見込んでおるのが市の福祉拠点施設が20年ということで収支を見込んで整理しておるというところでございますので、それ以降の3フロアについては、別の新たな投資もしながら、別の入居者を想定することも可能やというところで、これについてはまだ先の話ですけれども、そういう今の現時点では、そういうことが見込めるというところでございます。そういう整理をしたものでございますので、御理解いただきますようによろしくお願いします。 ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) なかなかお答えできないところやと思うんですけれども、結果的に20年までで33億円要るということ、あと20年延ばすと、また27億円から賃貸料が要るということです。 つまり、この収支計算書では収支計算書というのがもう機能しないわけです。何らかで途中、矢作さんが持つのか、またまちなかさんが持つのか知らないですけれども、融資を受けるか何かということを次にやっていかないと、それに代わるものというのが何も書いてありませんから、このまま進んでしまうということは、やはり20年以降も伊勢市に借りてもらうんやなということを多分、金融機関もそういうふうに読んだと思うんですよ。 先ほど申したように、なかなか伊勢市の人口減少があって、この令和2年度ですか、結果として人口統計が出ましたよね。それでいくと、本来は12万4,000人ぐらいの人口になるということが12万2,000人ということになりました。ですから、予想しておった以上に人口が減っておるというような結果なんです。このことって収支のすごく大きい話じゃないですか。午前中からもあって、ここへ半年で700人ですか。1日6人というような状況の中で、外へ出ていくという人もいるというような状況からすると、この20年間を40年間にすることによって、それは延ばせば延ばすほど収支というのがありますよね。入るから入らんか分からんものをずっと延ばすわけですから、その辺りはきちんとした形で収支計算をしてもらわないと、我々議論の中にはなかなか入れられないではないかなと。こんなことは民間では常識の話です。20年の賃貸借契約であれば20年間できちんと進めていただきたいと。それをまちなか開発に申し上げることは、それは不可能ですか。 ○議長(世古明君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 現在のところ、保健福祉拠点施設につきましては、20年で一区切りということで考えておるところでございます。20年後に、宿議員おっしゃられるようにどのような状況になっておるかというふうなところもございます。ですので、現在のところ、20年一区切りというふうに考えておるところでございます。 ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) やはりこの対応については、きちんとしないと入口部分から違うような賃貸借になってしまうということが非常に困ると思うので、それも含めてリスクとして管理をしていく必要があると思うので、再三また申し上げていきたいと思います。 賃料収入の中で稼働率というのが出ています。この説明によると95%以上、また100%近いところもあるというようなことで、近隣のということがありますけれども、大体地代、家賃の比較をするときに、同じ条件で8階、9階、12階みたいなところはないですから、多分3階建て、4階建てのところで、それで地代が幾らになるんやと。幾らのところと比較をしたら、大体これぐらいで収まっておるとか、稼働率がこうやというようなことがあると思うんですけれども、その辺りは何かしら部屋の広さやら地代が幾らかということも出されずに、この収支計算の中には95%とか100%が出てきています。先ほども言ったように人口がだんだん減っていく中で、ここを借りる人が、もう本当に駐車をしないと入れへんのやというような状況なら別ですけれども、そのような状況に僕はなるということは大方ないと思うんですけれども、そこら辺の比較について、まちなかから出ておる情報ですから、ちょっと確認をしたいと思います。 ○議長(世古明君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) B地区の施設と同じような施設というので、なかなかいろいろな規模であったりとか場所であったりとかというので、全く同じというものはございませんが、市内の2か所、近い建物の例えば共同住宅の稼働率であったりとか、そういったものを参考にしております。また、そのほかのフロアについても、例えば津の駅前のビルであったりとか、そういったいろいろな類似する要素のあるところを聞きながら、賃料であったり稼働率ということを設定しておるところでございます。 その設定については、全く同じというような施設はございませんので、その辺を専門家、融資であるところであるとか金融系のコンサルタントであるとか、そういったところで無理がないかという、そういう専門的な見地をもってその答えをいただいて、これで特に支障はないであろうというようなお答えをもらっておるというところでございます。以上です。 ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) その辺りはやはり具体的に私申し上げているように、平米数これぐらいで、何階建てのどの部屋が地代、家賃が幾らやというようなこと、それと比較したらどうやということが本来はあるべき話で、空想したような話ということにはならない。もう一度それはきちんと庁内で確認をしていただいて、できる限りまた私のほうにも提出をしていただきたいなと、こんなことを思います。 よく当局のほうから、三重県なり金融コンサルの関係で、適切やというような話が出ます。でも、この人たちは決して後の負担を背負うわけではありません。背負わない。ただペーパーに載っておる収支計算計画というのが、言葉は非常に乱暴ですけれども、他人ごとですから、計算上合っておればこれはもう間違いないということに言うんじゃないですか。それをまるっと信用してこれから進んでいくということになると、どこでそういう評価をしていくんだとか、どこでそういう監査をしていくんだとかいうようなことは抜けてしまいますよね。 あくまでやはり向こうがつくったペーパーですから、皆さんが市民目線で考えるならば、やはり、その辺りのことというのが、もっともっとこれでは市民が納得できないとか、これでは議会が納得できないというようなことをお伝えして、もっと具体的なものをつくってもらうということにならないと、それ最終的にこの収支計算書ができましたということなら僕も理解します。でも、そういう状況では全然なくて、何か向こうが出してきたものを本当に、何度も言いますけれども、丸のみして、それを金融機関や三重県に見せたらオーケーだと。いや、それはもうペーパーとしてオーケーなだけで、本当に運用したときにどれだけ伊勢市にリスクが生じるんだろうというようなことをすごく心配するわけであります。その辺りのことをもう一度、適切ということには非常に私こだわりますけれども、もう一度お答えをください。 ○議長(世古明君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) 今御指摘いただきました丸のみ、ペーパーというような話もございました。現実的にはまだ当然運用もしていない中でございますので、ペーパー、机上でしかございません。ただ、その机上を単に丸のみというよりは、直接私どもでは専門的な部分で足らないところございますので、専門的なところへ確認をしてということで、現時点でのリスクをどうやって見るかというところで、いろいろな視点、金融であったりコンサルであったりというところで確認しておるというようなところでございます。 ただ、いざ運用したらという御心配も当然のことながらありますけれども、これについては、ほかに運用するということで、12億円の貸付けの話がございますけれども、そういったところで毎年、事業報告書の提出というところもございますので、そういったところでもずっとその状況を確認しながら、万が一のことがないようにやっていきたいと、そんなふうに考えております。 ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) 再三になりますけれども、やはり何かあった場合の負担というのは市民負担になります、これは全部。そして我々も、議会も、非常にそれの責任がある話なんです。残念ながら、20年先というのは我々のほとんどおられません。そんな状況の中で、確かなものをやはり後世に伝えていきたいというのか、次の状況に伝えていきたいというのが我々議会の本当に責任だと思うんです。 そのことを含めて言うならば、やはりもっともっと、一担当ではなくて市民の目線で、これが本当に市民の方に説明したときに納得してくれるだろうか、投資と効果が合っておるかどうかと、そんなことをやはりきちんとした形で議論しておかないと、保健福祉ということだけでいいんだいいんだというわけにはいきません。その辺りのことを再三申し上げておきます。 最後になりますけれども、新たな基本協定締結ということで、今後のスケジュールを示されたいということで申し上げました。 市長からは、再開発事業としては3月末の完了ということであります。あともうこれ12月24日で議会も終わるということの中で、あと3か月ということまでになりました。本来この中で駐車場の問題、また地代、家賃の問題ということがありますけれども、少し聞いておきたいのは、不動産鑑定を改めてするということをお聞きをしております。今どのような状況で、どのような金額になっておられますか。 ○議長(世古明君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) もう不動産鑑定の成果品が出てくる時期でございます。我々、12月1日時点、速報値で聞いておるのが、坪当たり8,400円。以前、去年12月に取ったときと変わらないということで聞いておるところでございます。以上でございます。 ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) 不動産鑑定をどこで取られているのかということは、もうこちらから示す話ではないですけれども、安く鑑定をしたところにやってほしいなぐらいのことなんですけれども、このことについても多額の費用と長期にわたるということになりますから、少しでも安く長期でお借りをするということが前提ではないかなと、こんなことを思うわけでありますけれども、最後にいろいろと聞かせていただきたいんですけれども、今までもこういった保健福祉施設を中心市街地へ持ってきて、それで活性化につながるというようなことが1点。2点目は、にぎわいを創出するんだというようなこともありました。こういったことというのが、今はまだそのような状況のことで庁内では確認をされておるんでしょうか。 私は決してこのような状況の中で、本当に中心市街地活性化としていけるのかと。もう一つ、そのにぎわいを創出するというようなことになるのかということが非常に疑っております。その点、今もそういうことを当局として持ち続けておるのか、ちょっと確認をしたいと思います。 ○議長(世古明君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) 福祉拠点施設がにぎわいにつながるのかどうかというようなお話かと思います。 福祉拠点施設そのものでは経済活動は行われるというような場所ではないかなとは思いますが、にぎわいといいますと、やはりそこへ人が訪れていただくというのがまずあるかなというところで、その来ていただいたときに周辺の商店街等を利用していただいたりとか、そういったことにも機会にもつながるかなというふうなことを考えています。 それから、まちづくりの計画という視点で申し上げますと、まず伊勢市駅の周辺地区については、伊勢市都市マスタープランにおいて、医療、福祉、それから商業といった都市機能を誘導すると、そして市民の生活の利便性の向上を図るというような位置づけをしております。駅前の再開発につきましては、立地適正化計画であったり中心市街地活性化基本計画であったりと、そういったところにも位置付けておりますし、市街地再開発の基本計画では、まちのにぎわい、観光、交流機能創出と、それから住民生活環境の向上ということを目的として、ABCそれぞれ施設に目的をもって計画がされております。 A地区については広域的な誘客、それからB地区については子育て世代から高齢者などの居住を推進する施設、そしてC地区には人口の定住を図る施設ということで、それぞれ目的を持ったABC全体でにぎわいの創出、活性化につなげるというような整備をしておりまして、それらが全てなされることで、一過性なにぎわいということではなくて、持続的な、継続的なにぎわいが創出されると、そんなように計画でも位置づけ、それを進めておるというようなことでございます。以上です。 ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) 今お聞きをすると、都市計画に伴う様々なものを全部出してもらったのかなと思います。 でも、立地適正化計画一つ取っても、これで住民が動いたというようなことは私、一回も聞いたこともないし、住民がそれほど中心市街地に向けて移動されたというようなことも一回もなかったと思います。 ですので、やはりそういう計画は計画として、国の方向性も含めて持つべきものだろうとは思いますけれども、それを理由にして、こういう伊勢市駅前の活性化なりにぎわいをというのは非常に乱暴なやり方だと、そんなことを思います。 ましてや今回、コロナ禍で様々な事業がもう停滞しています。観光をはじめ商業、工業含めて、もういろいろなものが影響があります。そういったときに、万万が一、コロナ禍でこの1、2年は運営してみたら駄目だったというようなことになりませんよね。これは今はもうコロナ禍ということは分かっておりますから、それらの対応、対策というのはもう十分取ってもらっておるとは思うんですけれども、その辺り、間違いないか確認したいと思います。 ○議長(世古明君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) コロナの完全な収束というのはまだ分からないところでございますけれども、この事業収支計画の中では、その収入の主な部分では、令和5年以降で収入を主な計上しておるというようなところで、それまでにどれだけ収束するかというところでございます。 そうはいいながらも、ウィズコロナというところもございまして、そういう環境の中であっても、この運営が継続的にできるようなことを、施行者が中心になりますけれども、市としても連携も取りながら、健全な運営ができるようにと、そのように取り組んでいきたいと思います。以上です。 ○議長(世古明君) 宿議員。 ◆24番(宿典泰君) コロナ禍の状況のことについては、もう誰しもがいろいろな形で悩み、苦しんでおるということを確認できればそれはそれでいいんですけれども、そのことがやはりこの事業の失敗につながらないかというようなことのリスクというのは、もう今から皆さんに確認をしてもらいたいので、その点よろしくお願いしたいと思います。 本日は、駅前の保健福祉拠点施設の入居した場合のことについて、大変心配なことが多いし、多額の費用、そして長期にわたる状況ということで、またそれに加えて人口減少というようなことも含めて御質問を申し上げました。当然、やはりコロナ禍ということも身に置きながら考えていかなければならんと。ぜひそれは、市民の負担をいかに軽減するかということの一つに尽きるし、投資と効果というのはどのように出していくかということもきちんとまた精査をしていただきたい、そんなことを思います。また事後、そういったことについても御質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 本日はありがとうございました。 ○議長(世古明君) 一般質問の途中ですが、2時5分まで休憩いたします。 △休憩 午後1時52分 △再開 午後2時04分 ○議長(世古明君) 休憩前に引き続き一般質問を続けます。----------------------------------- △楠木宏彦君 ○議長(世古明君) 次に、10番・楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) 日本共産党の楠木宏彦です。どうぞよろしくお願いいたします。 今日は、四つの項目にわたって御質問をさせていただきます。 まず一つ目は、コロナ対策にかかわる市職員の勤務状況と健康管理についてであります。 今回このコロナ感染症に対応して、市職員さんには特別な体制を取っていただいていたと思います。ワクチン接種体制についても、そして緊急経済対策についても、大変なことだったと思いますけれども、どのような体制を取っていただいて、どんな規模で編成をしたのか明らかにしていただきたいと思います。 次に、ワクチン接種に関わって、職員の皆さん方の時間外勤務時間の実態について明らかにしてください。 そんなような中で、職員さんのメンタル面でのケア、健康面でのケア、これは非常に大切だったと思うんですけれども、これについてどのようにしていただいたのか御説明ください。 次に、保健所への市からの職員の派遣もあったと思います。その内容について説明をしてください。 今後、感染状況について予断を許しません。また3回目のワクチン接種も予定をされております。今後の職員の体制、健康管理などの方針についてお示しをいただきたいと思います。 次に、二つ目のテーマ、これはごみの減量であります。 まず三重県下の市町のごみの排出量を調べてみますと、1日一人当たり最も多いのは鳥羽市であります。そして伊勢市は3番目になるんですけれども、鳥羽市も伊勢市も、その中でも事業系のごみが多いというふうな統計が出ております。鳥羽市の場合は観光業から排出されるごみが多いんだろうと思うんですけれども、伊勢市の場合どのようになっているのか、そこをお示しください。 次に、来年度からプラスチック資源循環促進法が施行されます。ごみの減量という課題の中で、プラスチックごみを減らす、そしてリサイクルする、これは重要な位置を占めます。伊勢市の家庭系ごみの中に、容器包装プラスチック、これは基本的にはリサイクルするものなんですけれども、この容器系のプラスチックを含むプラスチックごみが1割程度混入しております。このような現状をどのように分析していただいているのか。そしてまた、今後のプラスチックごみの減量についてどのような対策を考えているのかお聞かせください。 次に、三つ目のテーマは、選挙管理委員会の問題です。この10月31日に市議選をはじめ四つの選挙がありました。この選挙について、投票率についてどのように評価をしているのかお聞かせください。 次に、選挙公報の配布の問題であります。近年、期日前投票が増えています。今回の市議選では、期日前投票に行っている方の割合が全投票者の41%から42%に上ります。平成15年にこの期日前投票制度が創立されたわけですけれども、その頃は10数%でしたけれども、どんどん増えております。 そのような中で、投票日前日までに選挙公報を配布すればいいというルールは、これだけ期日前投票が増えていることに鑑みて合理性がないのではないかと考えます。そしてまた、今回、これまでに比べて届くのが遅かった、このような声も市民の間から聞かれます。選挙公報の印刷と配布の体制についてお聞かせください。 選挙につきましての三つ目に、施設入所者の投票権です。障がいのある方、要介護の方、施設入所者の選挙権についてどのようになっているのか、現状をお示しください。 4番目に、先ほど申し上げた四つの選挙が重なって、おまけにコロナ禍という問題もあって、選管の体制、投票所の人員配置など、多くの困難があったと思われます。どのように体制を整えたのか、そして今後の課題などについてお聞かせいただきたいと思います。 最後のテーマは、学校給食の無償化についてです。私、これまで学校給食の無償化について、この場で2度ほど取り上げております。5年前に一度、そしてまた2年前には、憲法の義務教育費はこれを無償とすると、その憲法の規定に照らしてどうなのかというようなことを質問させていただきました。 文部科学省の平成30年度子供の学習費調査によりますと、学校教育費と学校給食費、合わせて年間で公立小学校では約10万7,000円、公立中学校では18万2,000円に上ります。このうち年間給食費4万5,000円を補助していただければ、小学校ならほぼ半分に減らせるわけです。県内でも無償化や一部補助が実施されている市町があります。またコロナ対応でということで期間を定めて実施しているところもあります。 現段階で市の教育委員会としては、学校給食無償化について何らかの検討は続けていただいているのか、どのような中身で検討していただいているのか、そういったことについてお聞かせを願いたいと思います。 以上、4項目ですけれども、御答弁をお願いいたします。この後、また再質問もさせていただくことになると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(世古明君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) それでは、楠木議員の御質問にお答えをいたします。 御質問のうち、選挙管理行政につきましては選挙管理委員会委員長から、学校給食の無償化につきましては教育長からお答えをし、ほかの御質問について私からお答えをいたします。 始めに、新型コロナウイルスワクチン接種の実施体制につきましては、令和3年1月に健康課内にワクチン接種担当職員を6名配置し、4月には健康課内にコロナワクチン係を新設し、合計15名の職員体制を整えるとともに、各接種会場での業務におきましては事務職等の動員を組織全体で行い、職員が一丸となって円滑に業務を行ったところでございます。 またその他、特別定額給付金や持続化給付金を担当する部署を設置するなど、感染状況に応じたコロナ緊急経済対策にも対応をしているところでございます。 次に、コロナワクチン係の時間外勤務時間数につきましては、ワクチン接種の本格実施に伴い、5月、6月には一人当たりの月平均が100時間を超える状況にありましたが、職員を増員することにより、8月以降は半減をしております。また、感染防止対策をしながらの長時間労働や未経験業務への従事による心身の健康障がいのリスクを減らすため、産業医による面接指導、臨床心理士による面談を実施、メンタルヘルスケアに取り組んでまいりました。 次に、保健所への支援につきましては、三重県が定めた保健師等職員派遣の協定書に基づき、派遣を行っております。市では、新型コロナウイルス感染拡大期を含む8月18日から9月14日までの間、2名の保健師を交代で派遣し、積極的疫学調査や自宅療養者の健康観察などの支援を行いました。今後の感染状況が見通せない中ではございますが、3回目のワクチン接種、感染防止対策、経済活動や生活を支えるための支援に対応できるよう、引き続き体制の整備、職員の健康管理に努めてまいりたいと考えております。 次に、一人1日当たりのごみの排出量でございますが、この算出方法につきましては、家庭から出る家庭系のごみと、飲食店等から出る事業系のごみを合わせた総量を本市の人口と年間日数で割って出すものでございます。 御承知のように、本市は三重県を代表する観光地であることから、本市が3番目となった令和元年度においては約940万人の観光客の方に訪れていただいております。このように観光地であることの特徴として、事業系のごみが多くなっておることから総量も多くなっていると認識をしております。 次に、プラスチックごみの現状につきましては、惣菜のトレーや弁当の容器など、洗っても汚れが落ちないなど、どうしてもリサイクルができないものもありますが、分別されずに燃えるゴミに混入されている状況もあります。このため、これまでのプラスチックごみにおいては、広報やSNS等の活用、自治会、小学校等への出前講座など、様々な取組を行っているところですが、市民や事業所に一層の働きかけを行い、分別の徹底を推進してまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(世古明君) 選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(竜田節夫君) それでは、続きまして私から、総選挙、市議会議員選挙における選挙管理行政についてお答えいたします。 4点の御質問をいただきましたので、まず市議選の今回の投票率に関係してでございますが、10月31日に執行いたしました市議会議員選挙につきましては、当日の有権者数は10万4,242人、そのうち投票者数は6万2,241人となっており、投票率は59.71%となりました。前々回の投票率が61.19%、前回の投票率が51.1%となっておりまして、合併後投票率の低下が続いておりましたが、前々回の投票率には及びませんが、前回を8.58ポイント上回る結果となりました。これは、期日前投票の浸透も大きいものと考えております。 今後も選挙啓発を行い、投票率向上に努めてまいります。 次に、市議選の選挙公報が届くのが遅延したことについてでございます。 選挙公報につきましては、市長及び市議会議員では公選法に基づき投票日の前日までに配布することになりますが、立候補者確定後の6日間と非常に短い期間の中で印刷及び配布をしなければなりません。他市におきましては新聞の折込みで対応しているところもございますが、新聞の購読率が全世帯の6割程度と言われる中で、本市におきましてはより多くの世帯に届ける手段として、令和元年の参議院選挙まで郵便局による配達地域指定郵便、いわゆるポスティングで対応しておりました。 一方で、去年の秋から郵便法の改正で、翌日及び土曜日の配達がなくなり、郵便局による配達が困難となりましたことから、業者委託によるポスティングで配布することといたしました。 今回、一部地域で配布の遅れに関しまして地域住民の方からも御指摘をいただきましたことから、今後の対策といたしましては、ホームページ上に掲載されている旨の周知啓発や公共施設等への選挙公報の配置を充実させるとともに、委託業者と連携を強化し対応していきたいと考えております。 次に、施設入所者の投票の確保でございますが、都道府県選挙管理委員会が不在者投票施設として指定した病院や老人ホームなどに入院、または入所している方は、その施設で不在者投票を行うことができます。また、一定の要件に該当する方で、あらかじめ郵便等投票証明書の交付を受けられた方は、郵便による不在者投票もできます。選挙権の行使は、投票所での投票のほかに期日前投票や不在者投票がありますが、現在の公職選挙法では自ら投票所に行き投票を行う投票所投票主義が原則となります。投票施設以外で入院、入所されている方や障がいの程度によって郵便等による不在者投票が認められない方は、期日前投票所または当日の投票所へお越しいただくことでしか投票ができませんので、御理解を賜りたいと存じます。 最後に、複数の選挙が重なり、選管の人員配置などに多くの困難があったと言われる件ですが、今回市長選が無投票となりましたが、議員仰せのように三つの選挙と最高裁判所裁判官の国民審査が重なることとなり、伊勢市での選挙において、近年になく4枚の投票用紙が配られることになりました。 選挙管理委員会の人員配置では、会計年度任用職員とともに、他部署から16人の併任職員の配置で選挙事務を行いました。また各投票所におきましても、コロナ禍での投票となりましたことから、感染予防対策も行い、必要な人員を人材派遣からも取り入れ、対応したところでございます。 一方、開票所におきましても、四つの開票作業となりましたことから開票作業の遅れが心配されましたが、事務従事者の迅速な対応で乗り切ることができました。 選挙は有権者の意思を政治に反映させるものであり、失敗が許されない事務であります。このことから、今後も選挙事務の適正なノウハウの継承を図っていくとともに、公明かつ適正に執行できるよう体制を整えながら進めてまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。何とぞ御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(世古明君) 教育長。 ◎教育長(北村陽君) 続きまして私から、小中学校の学校給食無償化の検討状況と今後の方向性についてお答えいたします。 現在、伊勢市では、経済的な支援を必要とする家庭に支給している就学援助費の中で給食費の支援を行っています。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響により経済的に困窮した家庭への給食費に対する支援も行っています。 学校給食の無償化については、県内含め全国において無償化や一部の補助を実施していることは認識しており、伊勢市教育委員会においても研究を続けているところでございます。 今後も引き続き、学校給食の無償化について県内他市町の状況や国・県の動向などを注視し、本件の状況も踏まえ、実態に即して研究してまいりたいと考えています。 以上、楠木議員の御質問にお答えしました。何とぞよろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) どうもありがとうございました。それでは、再質問をさせていただきます。 まず職員課のほうですけれども、時間外勤務で5月、6月の2か月間において、一人当たりの月平均が100時間を超えるとの答弁がありましたけれども、もう少し詳しく実態を御説明していただきたいと思います。 ○議長(世古明君) 総務部長。 ◎総務部長(西山正裕君) 時間外の詳しい状況ということでございますけれども、5月、6月、ワクチン本格実施が始まりまして、かなり逼迫した業務多忙な状態でございました。 そのような中で、5月におきましては、正規職員14名中12名が100時間を超える状況となっております。6月につきましては、正規職員16名中11名が100時間を超えるというふうな状況になっておりました。以上でございます。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) ありがとうございます。 時間外勤務は平均で100時間、この最高はどの程度だったのか分かりますでしょうか。 ○議長(世古明君) 総務部長。 ◎総務部長(西山正裕君) 最高時間でございますけれども、この2か月間でいきますと、186時間、時間外をした職員がおります。最少は43時間というふうな状況でございました。以上です。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) どうもありがとうございます。 平均で時間外勤務は100時間、最高が186時間、とても尋常でない数字だと思います。コロナ禍というものが尋常ではない災害級の災いですから、職員の皆さん本当に御苦労さまでしたと言うしかないと思います。このような緊急事態の前に、市としてはどのような対策を講じていただいたのでしょうか。 ○議長(世古明君) 総務部長。 ◎総務部長(西山正裕君) 先ほどの答弁にもございましたように、未経験業務であったりとか、国・県との調整、そういった部分も含めて非常に不慣れな状態での勤務となっておりました。当然、これは市役所挙げて職員の体制を、御答弁では当初15名というふうな職員を配置させていただいておると言いましたけれども、早急に職員の採用であったりとか兼務、庁内異動、そういったものを含めて最大30名までの体制に増員をして体制を整えたところでございます。 業務が安定してきたというふうなこともありますが、それ以降、8月以降については100時間を時間外超える職員はいないというふうな状況にもなっております。以上でございます。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) どうもありがとうございます。体制整えていただいて、何とか100時間ぐらいまでに抑えられるようになったということなんですけれども、100時間でもやはり多いんですよね。本当に先ほど申したように、これはやむを得ないことだと思うんですけれども、この中で、職員さんの中に、疲れとか精神的な不安があったと思うんですけれども、そういう面で大きな健康被害というのはあったのかなかったのか、どのような状況だったんでしょうか。 ○議長(世古明君) 総務部長。 ◎総務部長(西山正裕君) 当然100時間以上の時間外をする中で、疲れであったりとか先の見えない不安感、そういったところでの若干の精神的な負担はあったというふうには聞いておりますが、そういった職員に対して、ちょっと申し上げますと、産業医であったり臨床心理士の方の面談を受けていただきまして、いろいろと苦しい状況もカウンセリングをしていただいたというふうな状況がございます。また職場の中での助け合いが非常になされておったと、そういうふうな評価も産業医のほうからいただいております。 おかげをもちまして、大きな健康被害というふうなところは生じずに何とか乗り越えられたというふうな状況でございます。以上でございます。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) 機敏な対応で、また特にこの専門家のカウンセリングを受けながらコントロールできたということだと思います。 次に、保健所に職員さんを派遣したということですけれども、ここで保健所に職員を派遣しなければならないという状況は、保健所の体制に大きな問題があるのではないかというふうに感じております。 保健所はもともとコレラや、あるいは結核に対応してできた制度だと思うんですけれども、その保健所が昭和40年以降は800か所、全国にキープをしておりました。一番多い平成4年には852か所ありました。それ以降減らされて、令和3年470程度にまで減らされております。最も多かった時期に比べて55%になってしまっている。 これは、この間に国の改正もあったりして保健所の根拠法も変わりましたけれども、その中で、二次医療圏と概ね一致するところに保健所を置くという、こういった基準があってそのようになったんだと思うんですけれども、それで結局、伊勢保健所というのが玉城町から大紀町まで3市4町に管轄地域が分かれています。このような状況の中で、一旦感染症がはやり出したらこれはもうほとんど対応できない状態になっていたんじゃないか、そこを随分頑張っていただいて、そして伊勢市からも応援を出していただいたということなんですけれども、このような状況につきまして、伊勢市としてどのような感想といいますか、考えをお持ちでしょうか。そして、また何かありましたら県のほうにも何らかの意見は申し上げたんでしょうか。その辺について伺います。 ○議長(世古明君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 保健所の関係でございます。 以前、私が役所に就職した頃ですと、市の保健師自体がそんなに多くありませんでした。それから、先ほど議員仰せのように、法の改正であったりとか権限移譲というふうなところで、市で担う部分というふうなところがだんだんと追加されまして、市におきましても、保健師を徐々に増やしてまいりまして今のような体制になってきておるんであるというふうに考えております。 今般のコロナ感染症を受けまして、保健所職員の体制強化に向けまして、国におきましては、地域保健対策の推進に関する基本的な指針というのを改定する予定でございまして、これによりまして保健所体制の整備に向けた検討を行っておるというようなところでございます。これを受けて、三重県についても体制の検討がなされておるんであろうかと思います。 市といたしましては、県とともに地域の公衆衛生であったり地域医療の確保に努めてまいりたいというふうに考えています。また、今後につきましても、協定に基づきまして職員の派遣を行ってまいりたいと、このように考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) この問題につきましては、国のほうでも対策を取っていただいているというようなことですけれども、やはり、この保健所が減らされてしまったと、これは一つの行政改革なんですけれども、それはやはり基本的には上から行われるので、どうしてもやはり下、現場からこの体制はおかしいよ、この制度はどうなのかなというようなことはしっかりと研究していただいて、その辺についてはもし何かあれば政府なり県なりに意見を申し上げるような、そういう体制が絶対に必要だと思います。どうぞまたよろしくお願いします。 また、職員さんの問題につきましてですけれども、新型コロナ感染症対策への対応について、本当に献身的にやっていただいたと思います。今後もコロナ対策に人員がますます必要になってくると思いますので、継続的に市民サービスを提供するためにも、先ほど言われたような柔軟な人員配置、そして職員さんの健康管理、こういった面でのサポートをしっかりとよろしくお願いしたいと思います。職員さんの問題については以上です。 次に、ごみの問題ですけれども、先ほど県下で3番目に一人当たりのごみの量が多いということで質問させてもらいましたけれども、それに対して、観光地であるということから事業系ごみが多いと、このような答弁をいただきました。つまり、この中には食品ロスなんかも随分含まれているんだと思います。その点での対策、これは絶対必要だと思うんですけれども、旅館や飲食店などのごみを減らすということに対して協力を求めるということはどうしても欠かせないと思うんですけれども、この点について市としてはどのような努力をしていただいているんでしょうか。 ○議長(世古明君) 環境生活部参事。 ◎環境生活部参事(出口昌司君) まず、取組といたしまして、全国にそういう組織がございまして、協議会に参画をしまして、飲食店やホテルについては全国のほうで協力要請をいただいておるところでございます。また、共同キャンペーンとしまして、SNSやLINEを活用して情報発信もしているところでございます。 市内では、商工会議所の働きかけや小盛りメニューの情報提供や持ち帰りなどを実施していただく、食べきり応援制度というのを設置しまして、昨年度、宇治山田商業の生徒さんと一緒に飲食店へ出向き、協力依頼をお願いさせていただいて、現在46店舗の状況でございます。食品ロスを含めたごみ減量に向けて取り組んでいるところでございます。以上でございます。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) これは、やはり市民あるいは観光客の皆さん方も御協力が非常に大事だと思うので、そういった面で旅館や飲食店などへも働きかけをしていただければなと思います。 次に、プラスチックごみの問題なんですけれども、容器包装プラスチック、これは御答弁でも触れておられましたけれども、食品の汚れがついていてリサイクルがしにくいと、こういった問題があると思います。その食品の汚れを落とすのに、例えば油汚れなんかですと非常に落ちにくい、洗剤がどうしても必要だというふうなことで、かえってその洗剤を使って洗うということのほうが環境に対する負荷が大きくなってしまうんじゃないか、そのような微妙な問題もあるんだと思うんです。 結局、食品の汚れなどがついたごみに混入した容器包装プラスチック、これはそのまま燃やすしかないのが現状なのかなと思うんですけれども、そのあたりの状況はどうなんでしょうか。 ○議長(世古明君) 環境生活部参事。 ◎環境生活部参事(出口昌司君) 伊勢市が年1回ごみの調査をさせてもらっているんですけれども、直近としては、プラスチックごみの割合が約4%ぐらいございます。 ただ、市民の方一人一人がこれを資源物として理解していただいて、正しく分別されるよう今後も啓発を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) プラスチックというのはいろいろな種類があって、いわゆる容器包装だけではないプラスチックなんかもあるんだと思うんです。 ただ、市民の間では、同じように全部、分別して捨てていただいているんだと思うんですけれども、そのことについて市民の間から、私ら全部こうやって分別しているけれども結局のところ燃やしているんじゃないのみたいな意見があったりするんですけれども、その辺りの事情についてはどのようになっているんでしょうか。 ○議長(世古明君) 環境生活部参事。 ◎環境生活部参事(出口昌司君) いわゆる市民の方に適正に分別をしていただいたプラスチックにつきましては焼却することなく資源化をしております。それは、ちゃんとした資源化ルートに基づいて資源化をして、材料として出荷をしてリサイクルをさせてもらっているということでございます。 ○議長(世古明君) 楠木議員。
    ◆10番(楠木宏彦君) 私、今申し上げたのは、容器包装プラスチックリサイクル法、これに示されているプラスチックは焼却をすることはなくリサイクルしているけれども、それ以外のビニールなどのプラスチックはリサイクルはできていない、焼却しているんだと、そういう解釈でよろしいんでしょうか。 ○議長(世古明君) 環境生活部参事。 ◎環境生活部参事(出口昌司君) ペットボトルとかプラスチック容器包装につきましては容器包装リサイクル法に基づいて分別させてもらったりリサイクルさせていただいています。いわゆるこれ以外のプラスチックにつきましては、今の現状としましては焼却せざるを得ない状況であるということで考えております。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) そうなんですよね。そして、このプラスチックごみの場合には、いろいろな種類のプラスチックがあるわけで、そういったものが混じってしまうと非常にリサイクルがしにくい。で、一つのものでリサイクルをしたとしても、いわゆるダウンサイクルという問題があるようなんです。ダウングレードリサイクル、つまりリサイクルするたびにグレードが下がってしまう。食品トレーなんかですと、1回しかもうリサイクルができないというようなことなんかもお聞きをしたりするわけですけれども、このプラスチックごみの処理について、今後どのような考えを持っていただいていますでしょうか。 ○議長(世古明君) 環境生活部参事。 ◎環境生活部参事(出口昌司君) 先ほど議員のほうからも仰せがございました、来年4月からプラスチック資源循環促進法という新しい法律ができます。4月から施行という形になっておりますけれども、それらにつきまして、国の動向などを注視しながら、関係市町と協議して進めてまいりたいと考えております。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) これは国の方針が出てくるのを待つのではなくて、やはり市としてもどのようにしていったらいいのか研究をしていっていただければと思います。 このような形で、食品を入れていたトレーなんかは、先ほども申し上げたように、なかなかリサイクルしにくい、燃やすしかないという例があります。この中の一つの問題として、やはり食品のプラスチックトレーとか過剰包装、これが問題で、ここはやはり抑制するということが非常に大事なんだと思います。 スーパーなどに、あるいはメーカーなどに、過剰包装を見直す、こういったことも促すこともとても大切だと思うんですけれども、なかなか掛け声だけでは進まない。何らかの実効的な施策はあるんでしょうか。 ○議長(世古明君) 環境生活部参事。 ◎環境生活部参事(出口昌司君) 令和元年度から、市内のスーパーなんですけれども、食品ロスの協議会というものを立ち上げておりまして、食品ロスの削減で取り組んでおる中で、そういうことですけれども、その中で議員仰せのとおりそういうスーパーのほうにも働きかけをしていきたいと考えております。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) 本当にこれ市民ぐるみ、あるいは企業の皆さん方にも協力してもらって、しっかり取り組んでいかないといけない問題で、本当にプラスチックの問題、確かにリサイクルができない、焼却するのも問題だというようなことで、非常に難しいんだと思います。こういったことについても、伊勢市としても対策をつくっていっていただければと思います。 これで、ごみにつきましては終わらせていただきます。 次に、選挙のほうの問題ですけれども、この公報が非常に遅配していたというふうなことがあるんですけれども、この面について、印刷の体制というのはどのようにしていたのか、そしてまた、その選挙公報が選管に納入されたのはいつだったのか、そのことについて教えてください。 ○議長(世古明君) 選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(竜田節夫君) それでは、選挙公報の印刷体制についての御質問ですので、お答えさせてもらいます。 選挙公報は立候補の締切り後、直ちに選挙管理委員会で公報掲載の順番を決定し、選挙公報の印刷を請け負った業者が立候補の受付をした翌日の月曜日までに印刷を完了し、その日のうちに直接、配布委託業者に納入をいたしました。以上です。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) そうしますと、月曜日にはできているんですかね。その後、配布が非常に今回遅くなってしまって、金曜日になっても届かないことなんかもありました。もちろんそれはルールの上からは、金曜日になって届かない、しようがない面はあるんですけれども、ちょっとそれは問題かなと思います。 この郵便局に代わって、新しい業者にポスティングを委託したということなんですけれども、その委託の内容について教えてください。 ○議長(世古明君) 選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(竜田節夫君) ポスティングの委託の内容についてでございますが、一般競争入札によりまして配布業者が落札し、委託契約を締結しました。配布の期間は、投票日前日までに配布完了するものとし、公報の受領後速やかに配布準備をし、配布することとなっております。以上です。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) その中で、非常に疑問に思う部分はあるんですけれども、それで、またさらに投票日当日までにも配布されなかった地域もあるというふうに聞いております。どういった地域でそういうことになったのか。委託先との調整をしっかりしていく必要があると思うんですけれども、今後どのような方法を考えていただいておりますか。 ○議長(世古明君) 選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(竜田節夫君) 選挙公報の遅れについてでございますが、議員仰せのとおり小俣町元町の一部などで配布がなされていない状況が判明いたしました。大変申し訳ございませんでした。今後におきましては、計画的な配布や配布済みの箇所を把握するなど、配布漏れや配布の遅れがないように契約業者と連携してまいりますので、御理解賜りますようによろしくお願いします。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) そこのところ、いつまでにどの場所などとしっかりと確認をしてやっていただければと思います。 次に、高齢者施設などでの投票の件なんですけれども、私、ある方から、お母さんが介護施設に入所しているんだけれども、投票したいと言ったんだけれどもさせてもらえなかったと、一体どういうことなのかというふうな問合せがありました。先ほどの御答弁では、県の選管が不在者投票施設として指定しているということなんですけれども、そのようなところが市内では病院、そして施設が22か所指定されていると思います。この指定には市が関与できるのか、施設長の意思によって申請するのか、県の何らかの基準があるのか、その辺はどうなっているんでしょうか。 ○議長(世古明君) 選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(竜田節夫君) 不在者投票施設の認定についてでございますが、これは施設長の申請に基づいて、伊勢市の選管を経由して県選管へ申請をいたします。県選管が不在者投票施設として指定することになります。指定基準としましては、概ね50人以上の患者とか入院者、病院の老人ホーム、身体障害者支援施設等が該当となります。以上です。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) 市内でそのような、例えば50人以上ということですよね、その基準に達しているけれども申請していないというところなどは調べていただいていますか。 ○議長(世古明君) 選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(竜田節夫君) 特に50人以上ではないと把握しております。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) それで、先ほど障がい者や高齢者の社会参加が進められるべきこの多様性という時代に、投票所投票主義、いつまでもこれにこだわるのは果たしてどうなのかなというふうに感じる。もちろん不正だとか、そういったこともおそれもあるものですから、こういったことは決められているんだと思うんですけれども、その辺もクリアしながら、投票所投票主義、これを考え直していく必要があるんだと思います。 これはもちろん、国のほうでの制度設計の問題ですので、そのような方向で国が対応していただければいいなというふうに申し上げておきます。 次、4番目の問題ですけれども、学校給食費の無償化の問題であります。 就学援助について教育長が触れられましたけれども、伊勢市ではどの程度の生活水準にある家庭の子供たちが援助の対象になっていますか。 ○議長(世古明君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) 世帯の合計所得金額が生活保護基準の1.5倍以内の御家庭を援助の対象としております。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) 伊勢市は若干基準がいいような形だと思いますけれども、援助の対象となっている小学生と中学生の実数、何人いらっしゃいますか。 ○議長(世古明君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) 令和3年12月現在、小学生は788人、中学生は447人です。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) 今、コロナ禍にあって、恐らくこれ、これまで以上に増えているような気がするんですけれども、この間の経年変化はどのようになっておりますでしょうか。 ○議長(世古明君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) 令和元年12月時点では、小学生は684人、中学生は373人、合わせて1,057人でしたので、2年前の同時期と比較いたしますと、人数では178人増加している状況でございます。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) やはりそういう状況なんですよね。コロナ対応の給食費に対する支援というふうな御答弁がありましたけれども、この内容についてもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。 ○議長(世古明君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) 給食費については、就学援助制度の中で、全額を市が負担しておりますが、新型コロナウイルス感染症の影響により、学校が臨時休業等となった場合、令和2年3月から5月、また令和3年9月におきましては御家庭で昼食を用意していただく必要があったということから、その間の給食費相当分を昼食費支援として支給したものでございます。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) 給食で本来ならば食べる部分を昼食費支援ということで支給していただいたと、そういうことですね。 それで、この学校給食無償化について、私、先ほど申し上げたように何度かお願いしているんですけれども、先ほど研究をするというふうに御答弁があったんですけれども、どういう中身をどういうふうに研究していただいているのかお聞かせください。 ○議長(世古明君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) 一部の学年等におきまして補助を行う、または他市町の状況を踏まえて持続的に可能な補助というのはどういうものかということで、その方法について研究をしてまいりました。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) 確かにこの学校給食費を無償化する、一旦してしまうと、その後、継続的にやらなくてはいけないというようなこともあって、その辺は恐らく慎重になっているんだと思うんですけれども、しかし、先ほどお聞きした就学援助を受け取る方が増えている、ということはその周りでも、そこに達しないけれども非常に大変な家庭が随分あるんだということなんです。 そういう今の目の前の子供たちの姿を見て、その子供たちを持つ家庭の状況、こういったものをしっかりと調べて把握して、どのような補助、援助の内容が必要なのか、こういうことを研究していただかなければならないと思うんです。 それから、そういうふうに実際に直接的に現実に困窮しているという家庭だけではなくて、市が給食費を援助してくれることは、子育て世帯にとってどれだけの励ましになるか、どれだけの安心感につながるか。そこのところに思いをいたして、義務教育は無償とするというこの憲法の理念に向かってしっかりと進んでいただきたいと思いますが、この辺りについて、教育委員会の見解をお願いしたいと思うんです。 ○議長(世古明君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) 議員仰せのとおり今、支援を必要としている子供たちのためにどのような支援が最善であるか、またどのような支援の方法は公平であるのかということも考えながら、今後も研究を続けていきたいと思っております。以上でございます。 ○議長(世古明君) 楠木議員。 ◆10番(楠木宏彦君) 直接的支援が必要であるということだけではなくて、もう少し一般的な広がりをもった支援のやり方が必要なんだろうなと思います。 実際、三重県内でも幾つかの市町で進めておられますし、こういったところでも部分的に、まずは中学3年生から、その次に2年生まで拡大なんかもやっておったり、あるいはコロナに対応してこの9月から3月までとか、そういった支援の仕方をしている市町もあるんです。そういったところなんか、部分的な補助なことも考えていただいて、何とか一歩前に踏み出していただければなと思います。 どうもありがとうございました。では、失礼いたします。ありがとうございます。----------------------------------- △散会の宣告 ○議長(世古明君) お諮りいたします。 議事日程はいまだ残っておりますが、本日はこの程度で散会し、明21日午前10時から継続会議を開くことに決定いたしまして、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(世古明君) 御異議なしと認めます。 そのように決定をいたしました。 それでは、本日は散会をいたします。 なお、本日御出席の皆様には開議通知を差し上げませんから、御了承をお願いいたします。 どうもありがとうございました。 △散会 午後2時54分 会議の顛末を録し、ここに署名する。   令和3年12月20日        伊勢市議会議長     世古 明        伊勢市議会議員     三野泰嗣        伊勢市議会議員     川口 浩...