伊勢市議会 > 2021-06-28 >
06月28日-02号

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  1. 伊勢市議会 2021-06-28
    06月28日-02号


    取得元: 伊勢市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-14
    伊勢市 令和 3年  6月 定例会       令和3年6月伊勢市議会定例会会議録議事日程                令和3年6月28日(月)午前10時開議日程第1 議案第52号 令和3年度伊勢市一般会計補正予算(第4号)日程第2 議案第53号 伊勢市個人情報保護条例及び伊勢市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正について外5件一括日程第3 議案第61号 二見浦小学校・二見中学校建設工事(校舎棟 建築工事)の請負契約について外4件一括日程第4 議案第66号 市道の路線の認定について日程第5 一般質問     ①21番 小山 敏君          ●伊勢市高齢者外出支援モデル事業について          ●新型コロナウイルスワクチン接種について     ②12番 野口佳子君          ●第2期障がい者計画及び第6期障がい福祉計画・第2期障がい児福祉計画について     ③17番 品川幸久君          ●まん延防止等重点措置が終わり、伊勢市は、今後をどう予想し、どう経済立て直しを進めていくのか聞きたい。          ●コロナ禍の中、昨年12月に第2期(「まち・ひと・しごと創生総合戦略」について~感染症の影響を踏まえた今後の地方創生~)が出された。1期も含め今までと現在の進捗状況を聞きたい。     ④10番 吉井詩子君          ●デジタルデバイド(情報格差)の解消について、どのように取り組むのか          ●「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」について     ⑤ 3番 中村 功君          ●新型コロナウイルスのワクチン接種について          ●空き家対策について          ●通称「御木本道路」の整備について     ⑥ 1番 宮崎 誠君          ●無料公衆無線LAN(Wi-Fi)環境の整備促進について          ●小児・AYA世代の若年がん患者への支援について     ⑦ 7番 楠木宏彦君          ●伊勢市のごみ処理について          ●新型コロナワクチン接種の状況について          ●中学校歴史教科書採択替えについて          ●校則の見直しについて     ⑧18番 藤原清史君          ●伊勢市中心市街地活性化基本計画について          ●無電柱化事業について          ●高向小俣線の新宮川橋について     ⑨ 9番 野崎隆太君          ●宮川左岸、汁谷川流域の防災・水害対策について本日の会議に付した事件 1.令和3年度伊勢市一般会計補正予算(第4号) 1.伊勢市個人情報保護条例及び伊勢市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正について外5件一括 1.二見浦小学校・二見中学校建設工事(校舎棟 建築工事)の請負契約について外4件一括 1.市道の路線の認定について 1.一般質問出席議員(24名)      1番  宮崎 誠君      2番  久保 真君      3番  中村 功君      4番  井村貴志君      5番  上村和生君      6番  北村 勝君      7番  楠木宏彦君      8番  鈴木豊司君      9番  野崎隆太君     10番  吉井詩子君     11番  世古 明君     12番  野口佳子君     13番  岡田善行君     14番  福井輝夫君     15番  辻 孝記君     16番  吉岡勝裕君     17番  品川幸久君     18番  藤原清史君     20番  西山則夫君     21番  小山 敏君     22番  浜口和久君     23番  山本正一君     24番  宿 典泰君     25番  世古口新吾君欠席議員(0名)      なし職務のため議場に出席した事務局職員  事務局長       中村昌弘君   事務局次長      中居 渉君  議事係長       奥野進司君   調査係長       倉井伸也君  書記         森田晃司君説明のため出席した者  市長         鈴木健一君   副市長        藤本 亨君  副市長        福井敏人君   病院事業管理者    佐々木昭人君  会計管理者      北村勇二君   総務部長       西山正裕君  危機管理部長     宮本 晃君   情報戦略局長     須崎充博君  資産経営部長     東浦 弘君   環境生活部長     藤本 宏君  健康福祉部長     江原博喜君   産業観光部長     佐々木一晃君  国体推進局長     岡 康弘君   都市整備部長     森田一成君  上下水道部長     前村俊和君   病院経営推進部長   浦井 出君  消防長        中芝育史君   健康福祉部理事    鳥堂昌洋君  情報戦略局次長    大西 隆君   健康福祉部次長    大井戸清人君  都市整備部次長    荒木一彦君   総務部参事      中川雅日君  環境生活部参事    水谷 誠君   健康福祉部参事    小林記子君  総務課長       中世古克規君  教育長        北村 陽君  事務部長       鈴木光代君   学校教育部長     籠谷芳行君  監査委員       畑 芳嗣君 △開議 午前9時59分 △開議の宣告 ○議長(浜口和久君) ただいまから市議会定例会の継続会議を開きます。 本日の出席者は全員でありますので、会議は成立いたしております。 本日の議事録署名者及び議案等説明者は、開会当初決定あるいは御報告申し上げたとおりであります。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 それでは、会議に入ります。----------------------------------- △議案第52号の上程、質疑、委員会付託 ○議長(浜口和久君) 日程第1、「議案第52号 令和3年度伊勢市一般会計補正予算(第4号)」を議題といたします。 質疑に入ります。 本件につきましては、質疑の通告はございません。 よって、これをもちまして質疑を終わります。 お諮りいたします。 議案第52号につきましては、さらに詳細に審査を願うため、関係常任委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(浜口和久君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。----------------------------------- △議案第53号外5件一括の上程、質疑、委員会付託 ○議長(浜口和久君) 次に、日程第2、「議案第53号 伊勢市個人情報保護条例及び伊勢市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正について外5件一括」を議題といたします。 質疑に入ります。 本件につきましては、質疑の通告はございません。 よって、これをもちまして質疑を終わります。 お諮りいたします。 議案第53号外5件一括につきましては、さらに詳細に審査を願うため、所管常任委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(浜口和久君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。----------------------------------- △議案第61号外4件一括の上程、質疑、委員会付託 ○議長(浜口和久君) 次に、日程第3、「議案第61号 二見浦小学校・二見中学校建設工事(校舎棟 建築工事)の請負契約について外4件一括」を議題といたします。 質疑に入ります。 本件につきましては、質疑の通告はございません。 よって、これをもちまして質疑を終わります。 お諮りいたします。 議案第61号外4件一括につきましては、さらに詳細に審査を願うため、教育民生委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(浜口和久君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。----------------------------------- △議案第66号の上程、質疑、委員会付託 ○議長(浜口和久君) 次に、日程第4、「議案第66号 市道の路線の認定について」を議題といたします。 質疑に入ります。 本件につきましては、質疑の通告はございません。 よって、これをもちまして質疑を終わります。 お諮りいたします。 議案第66号につきましては、さらに詳細に審査を願うため、産業建設委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(浜口和久君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。----------------------------------- △一般質問 ○議長(浜口和久君) 次に、日程第5、一般質問を行います。 発言通告が参っておりますので、順次許可することにいたします。----------------------------------- △小山敏君 ○議長(浜口和久君) 始めに、21番・小山議員。
    ◆21番(小山敏君) おはようございます。 それでは、議長のお許しをいただきましたので、質問通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。 まず最初に、伊勢市高齢者外出支援モデル事業についてですが、これは私が平成29年から提言してまいりました、バス停まで歩いていくのが困難な人の外出支援策としてのドア・ツー・ドア型のデマンドタクシーを具現化するための実証実験であると認識しております。 このテーマでは、3月定例会でも質問をさせていただいておりますので、前置きは省略して端的に質問させていただきます。 1点目の自宅・指定施設間送迎方式の市が目的地として指定する施設ですが、地域内の高齢者がよく利用する施設には、日常の買物をするスーパー等の店舗や年金を引き出す金融機関、かかりつけの医療機関が考えられますが、6月8日に開催されました教育民生委員協議会において示された指定施設は僅か11か所だけで、その中には高齢者のかかりつけの内科や眼科、歯科、整骨院が含まれておりません。 せっかく自宅の前まで迎えに来てくれる外出支援事業が、これでは利用者のニーズを満たしておらず、利用者数も伸びないと思われます。どうしてこの11か所だけに限定したのかお尋ねいたします。 次に、この事業のモデル地区である常磐西世古町内会及び浦口3丁目地内での説明会ではどのような反応だったでしょうか。また、どのような意見や要望があったのかお尋ねいたします。 3点目の自宅・バス停間送迎方式ですが、目的地がバス停だけでは利用価値が全くなく、実証実験をするまでもなくほとんど利用する人がいないのは明らかです。それでもこの内容で実証実験をしようとする目的は何なのでしょうか、お尋ねいたします。 最後に、このモデル事業及び本格運行に向けての今後のタイムスケジュールはどのようになっているのかお尋ねいたします。 次に、新型コロナウイルスワクチン接種についてお伺いいたします。 この新型コロナウイルス感染症がいつまでも収束の兆しが見えない中、休日返上で献身的に御尽力いただいております市の職員及び医療従事者の皆様方には、改めて心より敬意と感謝を申し上げます。 新型コロナウイルスワクチン接種については、全国的には本年2月から優先接種として医療従事者への接種が開始されました。 本市では、4月19日から高齢者入所施設で入居者への接種に続き、5月9日に65歳以上の高齢者に対して接種が始まりました。 市は、当初から集団接種を想定し、準備を進めてきたと認識しています。高齢者へのワクチン接種は、公共施設5か所、病院4か所での集団接種に加え、市内37診療所での個別接種が実施され、報道を見る限りでは順調に進んでいるように思われます。7月中には、高齢者接種が終了する見込みであるとも伺っております。 また、64歳以下の方のワクチン接種に関しましても、本市は東海地方のどの市よりも早く接種が受けられるように準備を整えていただいたことは高く評価するものであります。 高齢者接種開始から2か月余りが経過した今、うまく行っている点もたくさんあるかと思われますが、様々な問題点や今後の課題なども浮き彫りになってきたのではないかと思います。 そこで、何点か質問をさせていただきます。 まず、全般的な事項といたしまして、1点目は高齢者接種を通じて見えてきた課題として何かあるのでしょうか。 2点目として、それらを基にこれからの一般接種をスムーズに進めるための方策として何かあるのかお伺いいたします。 次に、市立伊勢総合病院におけるワクチン接種に関することについてお尋ねいたします。 伊勢病院でも、先月の10日から接種が始まっておりますが、仮設建物での接種で準備も大変ではなかったかと思います。 私も、先月の27日に1回目のワクチンを接種していただいて、今月の17日に2回目の接種をしていただいたところです。 1回目の接種のときのことですが、会場内で履いてきた靴を脱いでスリッパに履き替えて、その靴をビニール袋に入れて、そのビニール袋をぶら下げながら受付、書類チェック、ドクターによる問診、接種、待機席へと進んでいきます。高齢者にとっては、この靴を脱いだり履いたりするのは一苦労で、転倒のおそれもあります。それで、転倒しないように現場のスタッフが介助していましたが、ただでさえ忙しく大変なのに、さらに余計な仕事を課せられていました。 市内の病院や特設会場ではどこもやっていないのに、どうして伊勢病院だけ会場で靴を脱がせてスリッパに履き替えさせていたのかお伺いいたします。 次に、このことで現場のスタッフがどれだけ大変な思いをしていたのか、市民も大変な迷惑を受けていたことを当局は認識していたのでしょうか、お伺いいたします。 また、誰がこのような指示をしたのかお伺いいたします。 最後に、改めてお伺いいたしますが、市立伊勢総合病院の組織上のトップはどなたなんでしょうか。 以上で通告による質問を終わりますが、御答弁のいかんによりましては再質問をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(浜口和久君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) それでは、小山議員の御質問にお答えをいたします。 まず、新型コロナウイルスのワクチン接種に際しては、伊勢地区医師会や集団接種会場となっている市内4病院などの医療従事者の方々が献身的に取り組んでいただいていることに心より感謝申し上げます。 御質問のうち、市立伊勢総合病院における新型コロナウイルスのワクチン接種につきましては病院事業管理者からお答えをし、ほかの御質問については私からお答えをいたします。 まず、伊勢市高齢者外出支援モデル事業についてでございます。 今回、実施をする高齢者外出支援モデル事業につきましては、後期高齢者の社会参加の促進、介護予防の推進を図るためタクシーの利用補助を行い、その結果の検証を行うことを目的としております。 本事業は、虚弱な高齢者が外出しにくい高低差のある地域において、自宅と指定施設間の送迎方式、また自宅とバス停間の送迎方式の二つの方式で行うものでございます まず、議員御質問の自宅と指定施設間の送迎方式における指定施設の箇所数でございますが、高齢者の方が通常の生活を送る日常生活圏域の拠点となる11施設を選定し、そこを拠点として周辺施設へのアクセスに考慮したところでございます。 なお、事業実施後アンケートを行い、どのような指定施設が必要かなど調査してまいりたいと考えております。 次に、地域の意見や関係者からの要望等ですが、このような制度があるといいと思う、また需要があるかどうか心配である、こういった声を伺っております。 こういったことから、事業のネーミング、案内チラシの作成に配慮を行ったところでございます。 次に、自宅とバス停間の送迎方式ですが、タクシーの利用を通じて公共交通機関の利用や外出範囲の拡大を図ることができるのか検証するため、モデル的に事業を実施するものでございます。 最後に、今後のタイムスケジュールですが、自宅と指定施設間の送迎方式については地域への説明を終了し、7月から実施をいたします。 また、次いで自宅とバス停間の送迎方式につきましては、今後、対象地域での説明会を経て実施をする予定でございます。実施後は、タクシー事業者からの利用実績や運行記録を把握するとともに、利用の有無にかかわらず対象となる方の意見をお聞きし、検証を行います。 モデル事業を通じ、今後の高齢者の外出支援、介護予防の推進に向け取り組んでまいりたいと考えております。 次に、新型コロナウイルスのワクチン接種についてでございます。 接種を通じて見えてきた課題といたしましては、会場の確保・運営、予約の取り方、ワクチンの取扱いなどそれぞれの場面で課題が見えてまいりました。 会場に関しては、施設の利用者であるサークル活動の皆さまの御協力をいただいたことで接種期間を通しての会場設置が可能となり、効率的に実施することができております。 予約に関しては、電話がつながらないとのお声もいただきましたため、電話回線を増やすとともに、5月20日以降、窓口でのウェブでの、インターネットでの予約入力の支援を行い対応したところでございます。 会場運営につきましては日々改善に取り組んでおり、今後もワクチンの安定確保と円滑な接種を行っていきたいと考えております。 次に、一般接種を進めるための方策でございます。 まずは、重症化リスクが高いとされる61歳から64歳までの方とし、次に、59歳以下の基礎疾患を有する方として優先順位づけをしたところでございます。 接種券につきましては、12歳から59歳までの方に本日、一括して送付をいたしますが、優先予約枠の設定をし、国から供給をされるワクチン量を考慮しながら年齢階層別に接種するとともに、職種による優先接種を行いたいと考えております。 なお、ワクチンの接種に当たっては、効率性を高める特設会場、病院における集団接種や接種を受けられる方の特性、意向に合わせた個別接種を行うほか、企業などが取り組む職域接種への協力を通じ促進をしてまいります。 今後も高齢者接種に引き続き、伊勢地区医師会や市内4病院など関係者と十分調整を行いながら、希望される市民の皆さんが1日でも早く接種を終えることができるように取り組んでまいります。 私からは以上でございます。何とぞよろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(浜口和久君) 消毒のため、暫時休憩いたします。 △休憩 午前10時15分 △再開 午前10時15分 ○議長(浜口和久君) 休憩を解き、会議を再開いたします。 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(佐々木昭人君) 続きまして、私から市立伊勢総合病院ワクチン接種会場についての御質問にお答えいたします。 当院におきましては、市民の皆様に1日でも早く新型コロナウイルスのワクチンを接種していただけるよう公立病院としての役割を果たすべく、病院敷地内の一角、国道23号線沿いにプレハブを設置し、月曜日から金曜日までの平日、毎日通常診療と並行してワクチン接種業務を実施しておりまして、4月19日から伊勢地区医師会などの医療従事者へ、5月10日からは高齢者の皆様へワクチンを接種しております。 このプレハブという限られたスペースでの集団接種を行うに当たりましては、安全第一を優先したことから、接種者の皆様には御不便をおかけしたことは承知いたしておりますが、安全第一ということで取り組んでおります。 しかしながら、雨天などでぬれた靴のまま入室した際に滑って転倒する危険性及び多くの方が入室する上での衛生面の確保をプレハブで集団接種を実施する上での課題として認識し、その検証と解決に至るまでの間は、接種者の方には御不便をおかけすることとなりますが、スリッパに履き替えていただくことといたしました。 運用開始後、履き替え時の腰かけ用の椅子の配置やスリッパ履き替えに代わるシューズカバーでの運用を試行しながら、悪天候におけるプレハブ入口への雨水のしけ込み防止柵の取付けを行うとともに、靴底の汚れ取り、除菌及び吸水を行うためのマットを通路に敷く対策を講じまして、現在は靴のままでの入室に変更をいたしております。 今後も接種いただく方の安全と快適を意識しながら改善に努め、市民の皆様へのワクチン接種業務に取り組んでまいる所存でございます。 最後に、病院の運営体制につきましては、地方公営企業法第7条により地方公営企業としての病院事業を執行するに当たっての経営責任者として事業管理者を設置し、また医療法第10条により医療機関として医療を行う上での管理責任者として医師が院長を務めております。 以上、小山議員の御質問にお答えしました。何とぞよろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(浜口和久君) 消毒のため、暫時休憩いたします。 △休憩 午前10時18分 △再開 午前10時19分 ○議長(浜口和久君) 休憩を解き、会議を再開いたします。 小山議員。 ◆21番(小山敏君) それでは、改めて再質問させていただきます。 まず、1点目の伊勢市高齢者外出支援モデル事業についてなんですが、先ほど御答弁いただいたんですが、前提条件が違っているのではないかというふうに思います。 この教民の資料なんですが、これによりますと伊勢市の高齢者の外出支援の状況といたしまして、元気な高齢者には寿バスの券の発行、それからおかげバスを半額にするというような支援事業がありまして、また、介護を必要とする高齢者には重度障がい者タクシー料金助成事業、あともっと重い方には高齢者リフト付タクシー利用支援事業がございますが、この制度のはざまにあってどちらも利用できない虚弱な高齢者を対象としており、介助を受けるほどではないがバス停まで歩いていくのが困難な高齢者を自宅まで迎えに行ってタクシーで目的地まで送る外出支援事業でございます。 それなのに、その指定施設から目的地まで歩いて行ってもらうとは、これはどういうことなんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 議員の質問にお答えさせていただきます。 今回は、11か所を拠点として、全く歩けないという方を事業の対象とはさせていただいておりませんので、近くまで、周辺施設へのアクセスと考えて選定をさせていただいております。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 全く歩けないわけじゃないんですが、そのバス停まで歩いていくのが困難な人を対象とするわけです。歩けるぐらいなら最初からバスに乗るじゃないですか。その発想が理解できないんですけれども、もう一度お願いします。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 指定させていただいた地域は高低差があったりとかそういう部分で、やはり歩くことが少し難しい地域を選定させていただいております。 タクシーに乗っていただいて指定の施設へ行っていただいて、少しでも歩いていただけるということを考えて行っております。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 高齢者がふだん利用している開業医を指定施設に加えてもコストは変わらないじゃないですか。目的地が違っても距離が同じなら料金一緒でしょう。11か所が20か所になっても30か所になっても同じじゃないですか。どうして11か所に限定したんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 医療機関とかそういうところは、高齢者が利用する施設であるということは認識させていただいておりますが、外出する目的は様々ということもありまして、今回は11か所を拠点とさせていただきました。 今後の事業実施後の聞き取りにおいてこの点については検証し、不足する部分など、また事業の今後の方策につなげていきたいと考えております。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) どうせモデル事業を行うのなら最初からもっと便利にしていただきたいというふうに思います。 この11か所の指定施設ですけれども、エリア外の伊勢市役所が入っておりますが、市役所を入れるなら日赤や伊勢病院を入れてもよかったのではないかというふうに思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) すみません、御意見として聞かせていただいて、今後の事業構築の参考にさせていただきたいと思いますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 分かりました。市役所より日赤や伊勢病院のほうが高齢者には需要があるというふうに思っております。 それと、ぎゅーとらさんが自宅まで迎えに来てくれて、また送ってくれるサービスを無料でやっております。ぎゅーとらに行くんだったこのタクシーに乗る必要ないじゃないんですか。どうしてぎゅーとら二俣店が指定施設に入っているんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) この地域において商業施設の一つということで、ぎゅーとらのタクシーもございますが、ある程度申込みをしたりとか時間の指定もございますので、このモデル事業に入れることによって自分の必要な時間に行っていただくということもできるかと思いまして商業施設も入れさせていただきました。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) よく分かりませんけれども、入れなくてもいいような施設を入れて必要な施設を入れないという、何か目的地として指定する施設を意図的に少なくして利用価値がないようにして、利用者が少なくなるようにして、実証実験をしたけれどもやっぱり利用者が少なかった、したがって本格運行する価値がないというようなストーリーが透けて見えるんです。こういうことは私一人じゃなくて、このモデル地区の方も同じようなことをおっしゃっておりました。そうではないですか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) そのようなことは一切ございません。今後の検証においては、利用されなかった方にも意見を聞かせていただきまして、何が問題で不足している点であったかということを確認しながら、今後の事業構築に考えていきたいと思っております。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 分かりました。 じゃあ次の、自治会での説明会なんですが、どういう人が対象だったんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 自治会での説明会につきましては、コロナ禍の状況であったため住民の方を集めての説明会は実施しておらず、自治会の役員様のほうに説明をさせていただきました。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 大勢の方が集まる場ならもっと意見も出たかと思うんですが、コロナ禍の中では仕方がないというふうに思います。せっかくのモデル事業ですので、しっかりと周知をお願いしたいと思います。 次に、自宅・バス停間送迎方式についてなんですが、これも前提条件が違うように思うんです。 先ほどの御答弁では、タクシー利用を通じて公共交通機関の利用を図ることができないか検証する、検証を行いたいと、こういうふうな御答弁いただいたんですが、そもそも公共交通機関の利用が難しい人を対象としているんではないんですか。おかしいんじゃないですか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) すみません、この外出支援については、どのような方法が有効であるか、複数の、幾つかの手段をモデル的に行うことで検証していきたいと考え、このようなバス停間方式も取らせていただいたということでございます。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) これも虚弱な高齢者が対象ですよね。虚弱な高齢者が雨の日に300円払ってタクシーでバス停まで送ってもらって、そこで雨にぬれながらバスを待って、またバス代払って乗って、そのバスが目的地までダイレクトに行ってくれたらいいですけれども、そうでない場合また乗換えとかありますよね。利用する人いると思いますか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) これにつきましては、全くいないとはやっぱり私も思っておりませんので、モデル事業をすることで検証していきたいと考えております。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) ちょっとよく聞き取れなかったので、すみません、もう一度お願いします。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) すみません。モデル事業を行うことで利用の状況については検証していきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) この方法、自宅とバス停間の送迎方式、これは実証実験をするまでもなく、利用する人はほとんどいないと思うんです。あなたには想像できませんか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 実証実験を通じて、やはり確認していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 市長か副市長にちょっとお伺いしたいんですが、あなたなら利用されますか。 ○議長(浜口和久君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) 小山議員からは、高齢者の方の外出支援についてこれまで様々な御提言、御指導もいただいてまいったところでございます。 当市におきましても、御高齢の方の外出支援につきましては、これは大きな課題でありまして、また都市計画上の課題といたしましても、なかなか一つの方法で全ての高齢者が移動できる環境にはないように感じておりまして、様々な例えば公共交通の充実であったり、また今回のようなタクシーを利用したものであったり、こういった事業における、外出支援における需要と供給の関係もつぶさに見ていくことが非常に大事であるというふうに考えております。 例えば、公共交通の課題を見てみますと、地域における高低差の話であったり、例えば今、おかげバスが走っているところについては路線バスの乗降客数が減っていたがゆえにおかげバスを走らせなければならなかったりとか、そういう需要と供給の関係性もしっかりと見極めていくために、様々な事業を実施をしながら高齢者の移動支援に努めてまいりたいと思っております。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) このほとんど利用する人がいないこの方法での実証実験でどんなデータがほしいんですか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 利用が全くなかった場合は、その本当に原因が何かということをきちんと把握させていただきたいと考えております。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 複数の地区で実証実験を行う、これはいいと思うんです。いろんなエリア変えて。ただ、目的地はお店や金融機関や医療機関と同じ条件で行うべきだと思うんですけれども、どうですか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) すみません、何度も申すようで申し訳ないんですが、幾つかの方法で行うことにより、公共交通機関の利用につながって外出範囲が広がるかどうかということも検証していきたいと考え、設定をさせていただきました。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) このモデル事業、この二つ目の、開始までまだ時間ありますので、それまでに考え直すことを期待しております。 最後の今後のタイムスケジュールなんですが、先ほどの御答弁では本格運行に向けての取組について何も触れていませんでした。本格運行については、今後どのように進めていくんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 高齢者の外出支援について、最適な方法がどのような方法があるのかということをこのモデル事業で確認し、検証を行い、今後の高齢者の外出支援の施策につなげていく形で進めていきたいと考えております。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 最後に市長にまたお尋ねしたいんですが、この高齢者外出支援事業は、担当課からのボトムアップではなく市長からのトップダウンによるものと認識しております。この事業に対する市長の熱い思いをちょっと聞かしていただきたいんですが。 ○議長(浜口和久君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) 先ほどのお話と少しかぶる部分があろうかと思いますけれども、高齢者の外出支援は、伊勢市はもちろんのこと各地方都市ですごく大事な課題となってきておりますので、この点につきましては様々な事業を実施しながら、より移動しやすい環境づくりに努めてまいりたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) じゃあ次に、新型コロナウイルスワクチン接種について再質問させていただきます。 ワクチン接種につきましては、関係各位の御尽力によりましておおむね順調に進んでいるように思いますが、一つ気になる点がございます。 二見老人福祉センターでの出来事でございますが、94歳のおばあさんにお孫さんが付き添って行ったわけなんですが、接種後、1回目は15分間、2回目は30分間待機したわけなんですけれども、この待機席の椅子は被接種者の分しか用意されていなかった。あまり広いところじゃないので接種者の分しか用意していない、これは分かるんですけれども、ですから混んでいたら当然座れないのは当たり前なんですが、席はがらがらであったというふうに聞いております。それなのに、付添人は座ることを制止されたということなんですが、どうして座ってはいけないんでしょうか。 ちなみに、スタッフは廊下で椅子を置いて座っていたということです。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部理事。 ◎健康福祉部理事(鳥堂昌洋君) ただいまの御質問にお答えをさせていただきます。 申し訳ございません、不快な思いをさせてしまったことにまずおわびを申し上げたいと思います。 担当者が不慣れな担当者であったのかなというところで、しゃくし定規な解釈をいたしまして、もう被接種者のための席を用意してあります。ですので、こちらについてはほかの人は御遠慮くださいということを申し上げてしまっていたのではないかというふうに思っております。 御指摘をいただきまして以降、その場の状況を確認する中で、より柔軟な対応、臨機応変な対応をするようにということで指示をし、改善に努めておるところでございますので、御理解くださいますようよろしくお願いいたします。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 分かりました。了解しました。市民の皆さんから不満が出ないように臨機応変な対応をしていただきたいと思います。 次の一般接種についてなんですが、本日より12歳から59歳の方に接種券を送付しておりますけれども、特に中学生、高校生の接種はどのように考えておられますか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部理事。 ◎健康福祉部理事(鳥堂昌洋君) お答えいたします。 中学、高校、そういったところの年代、若年層への接種につきましては、高年齢者に比べ接種後の痛みでありますとか発熱、倦怠感などが多く見られるということが指摘されておるところでございます。 また、日本小児科学会のほうからは、子供へのワクチン接種は、先行する成人への接種状況を踏まえ慎重に実施されることが望ましいというふうにされております。また、メリット、デメリットが本人といわゆる保護者、保護者が十分理解できるようきめ細かな対応を行うことが求められている状況にもございます。 このため、このワクチン接種につきましては、ワクチンの有用性を発揮するためにも、医師会等と十分な調整を行って情報提供に努め、円滑に実施してまいりたいと、そのように考えておるところでございます。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 分かりました。 それでは、文部科学省とか厚生労働省が学校での集団接種を推奨しないとしておりますけれども、本市ではどのように考えておられますか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部理事。 ◎健康福祉部理事(鳥堂昌洋君) 文科省、厚労省、また日本小児科学会等が接種に対する考え方を示しております。その中に、保護者や本人への丁寧な対応が可能な個別接種を基本とし、集団接種を行う場合にはリスクをできる限り軽減するための対策と対応を十分に整理した上で実施すべきであるというふうにされておるところでもございます。 それらを参考にいたしまして、今、医師会等と十分な調整を行いまして方向性を固めてまいりたいと、そのように考えておるところでございます。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 効率がいいのは学校での集団接種だと思うんですけれども、打たない生徒へのいじめとか差別が起こらないように配慮することが必要だと思いますので、医師会とか教育委員会とも十分な協議をお願いしたいと思います。 では次に、中学3年生、高校3年生のその受験生の希望者への優先接種は考えているんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部理事。 ◎健康福祉部理事(鳥堂昌洋君) こちらにつきましては、現時点においてはまだ決めておらんというふうな状況でございます。 繰り返しになりますけれども、この年少者、若年層の接種につきましては、メリット、デメリットを本人と保護者が十分理解できるようにきめ細かな対応を行う、こういうことが求められております。 今後は、国の動向等を注視しながら、保護者や本人が受験を控えていることなどそれぞれの状況も十分に勘案した上で接種を検討できるように情報提供に努めてまいりたい。このためには、やっぱりまた繰り返しになりますが、医師会等との十分な調整を行って方向性を固めてまいりたい、そのように考えておるところでございます。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 分かりました。希望する市民が1日も早くワクチン接種を終えて安心できるようにしていただきたいと思います。 次に、市立伊勢総合病院のワクチン接種会場のことで再質問をさせていただきたいと思います。 私が1回目の接種を受けたときは、靴からスリッパに履き替えさせていましたけれども、私の指摘によりまして現在では既に改善されて、スリッパに履き替える必要がなくなっておりますが、会場の運営体制に関しまして少し疑問がありますので、あえてお尋ねさせていただきます。 先ほどの御答弁の中で、安全第一を優先したのでスリッパに履き替えてもらっていたと、このような御答弁があったかと思うんですが、靴からスリッパに履き替えるほうがかえって危険だということを知らないんですか。 靴は爪先からかかとまですっぽり包んでおりますので歩きやすいわけなんですが、スリッパは爪先だけで引っかけて歩いていますのでつまずいたり転んだりしやすいわけなんですけれども、この2014年に東京都が公表した報告書があるんです。高齢者3,000人を対象に調査した結果なんですが、転倒者1,234人のうち70%はスリッパかサンダルを着用していたと、こういうふうな報告がありますが、このことは御存じでしたか。 ○議長(浜口和久君) 病院経営推進部長。 ◎病院経営推進部長(浦井出君) 今、議員のほうから御紹介いただきました点につきましては、私は承知はしておりません。 ただ、今回のプレハブ会場の運営に当たりましては、先ほど事業管理者から説明させていただきましたとおり縦が7メートル、横が26メートルの限られたプレハブ内で初めての集団接種を行うに当たりましては、やはり安全を第一に考えるべきだというふうなところがまずございました。 それと、プレハブ会場につきましては、入り口に入るためのスロープを設けておりますけれども、屋根はつけておるものの雨がしけた際の雨水を防止するための横の柵というものがついておりませんでした。そういったことからいたしますと、ぬれた靴のまま会場に入ることにつきましては、滑って転ぶということをまずは危険な点だというふうに捉えたところでございます。 それと、このプレハブ内には従事者として運営に当たる者が30人程度、それから1日に200人を超える方がその中に入っていただくということから考えましても、衛生面という点で靴で入った場合の土や砂、それと雨水があの中に入ってしまうということを危険だというふうに考えまして、我々としましては安全第一ということで、課題が解消されるまでの間は御不便をおかけしたところですけれども、スリッパに履き替えていただいたところでございます。以上です。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 今では靴のままでいいようになっているわけなんですけれども、やれるじゃないですか。今まで時間がかかったのはスリッパに履き替えさせるという大前提があったからではないんですか。 ○議長(浜口和久君) 病院経営推進部長。 ◎病院経営推進部長(浦井出君) スリッパに履き替えていただくという方法をまずは第一に考えたところでございますので、そのような運営をさせていただきました。 ただ、スリッパにつきましては、履き替える際、面倒やなという声は1日に1回程度聞いておったかというようなところもございますし、それから現状としましては、生活が洋式化してきておりますので、スリッパを履いて歩いていただくというふうな生活も日常化しておるというふうなところもございました。 いずれにいたしましても、雨でぬれて、会場がぬれてしまったときの滑りというふうなものを一番の危険というふうに考えましたので、まずはスタートする段階におきましてはスリッパに履き替えていただくというふうな方法でスタートしたところでございます。 その後、2週間ほどたってからは、先ほど申し上げた柵をつけるための改修の発注のほうもしておりますし、その後はスリッパに履き替えていただくための椅子を置いたりもしながら、マットの新しい方法というものも検証しながら、皆様の安全第一を努めてきたところでございますので、御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。
    ◆21番(小山敏君) 冒頭の事業管理者の御答弁の中で答弁漏れがございました。改めてお尋ねしますけれども、靴を脱がしたりスリッパに履き替えさせるというのは誰の指示だったんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 病院経営推進部長。 ◎病院経営推進部長(浦井出君) 誰の指示というよりも、病院としての課題として捉えたところでございます。以上です。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) もう一度聞きます。誰の指示ですか。 ○議長(浜口和久君) 病院経営推進部長。 ◎病院経営推進部長(浦井出君) 誰の指示というよりも、病院として課題として捉えましたので、その点におきましては誰というよりも病院全体で安全確認いたしたところでございまして、安全が確認できない以上はスリッパに履き替えていただこうというふうな判断を取ったところでございます。以上です。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) では、言い方を変えます。誰かが言い出さないとこんな議論はなかったはずなんですが、誰の提案だったんですか。 ○議長(浜口和久君) 病院経営推進部長。 ◎病院経営推進部長(浦井出君) 誰の提案であったかは覚えておりません。以上です。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) そうですか。誰の提案か分かりませんけれども、その提案に誰も異論はなかったんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 病院経営推進部長。 ◎病院経営推進部長(浦井出君) 特にみんなで考える中で、水でぬれてしまうというふうなことからすると、スリッパに履き替えることがその時点におきましては一番の安全策だというふうに考えたところでございます。 ただ、最終的にはというといかんですけれども、ワクチン接種は医療法に基づく医療でございますので、そういう点におきましても医療法上の管理責任者というのは院長ということになります。以上です。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) その提案に、事業管理者も同じ考えだったんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(佐々木昭人君) 今、お問合せですけれども、病院全体で考えたということについては部長がお答えをさせていただいたとおりですし、私どももその課題、私自身もその課題については同じように共有をさせていただいております。以上です。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) このプレハブで接種を開始をしましてから私が指摘するまで、スリッパに履き替えさせることはやめようとしませんでした。改善するまでに5週間以上かかっておりますけれども、現場の悲痛な声は事業管理者には届いていなかったんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(佐々木昭人君) 時間がかかったことについてはおわびを申し上げたいと思います。利用者の方についてもスリッパを履いていただくということが長くかかったのは事実でございます。 ただ、先ほどから部長も申し上げておりますように、やはり安全を第一にしたい。そのための課題を解決するための方策、これをいろいろ考えながら施行してきた。特に、いわゆる雨水を防ぐための柵の設置、これにはどうしても工事が必要ですので時間がかかりましたのでこのような結果になりましたけれども、私どもとしては安全を第一に考えて、できる限り最大の努力をしたというふうに考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 病院の運営体制ですけれども、先ほど御答弁ございましたけれども、地方公営企業法上の経営責任者は事業管理者であると、医療法上の管理責任者は院長というふうなことだったんですが、ではこの接種会場の責任者はどなたですか。 ○議長(浜口和久君) 病院経営推進部長。 ◎病院経営推進部長(浦井出君) ワクチン接種でございますので、責任者は院長になります。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) では、事業管理者は院長に物は言えないんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(佐々木昭人君) 当然のことながら、職員でございますので、病院事業管理者、院長の間ではふだんからいろいろなお話をさせていただいていますし、このことについても課題として共有をさせていただいたところでございます。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 事を表沙汰にしないと改善できないような体質は、いかがなものかというふうに思います。 これまでに、職員や市民がどれだけ不信感を募らせていたか、事業管理者の自覚ございますか。 ○議長(浜口和久君) 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(佐々木昭人君) 私ども伊勢病院としては、新病院開院に当たって本当に市民の生活、命を守る、生活の質を守るということを第一に考えてきておりまして、これは私もちろんですが、院長をはじめ全職員が一丸となって行っておることでございます。 もし、そういうようなところの中で至らぬ点があれば、御指摘もいただきながら改善をさせていただきたいと思っております。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) 現場の声が聞こえていない、聞かない、言っても無駄、だからもう言わない。市民の声を反映できないような市民病院は存在意義が問われている事態だというふうに思いますけれども、市長は病院設置者として現在の伊勢病院の状況をどのように捉えているんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) まず、今回の新型コロナウイルスワクチンの接種の状況でございますけれども、この前も答弁させていただきましたとおり何せ初めてのことでありまして、それぞれの会場において非常に国からの要請のこともありながら、どのようにどこまで、いつまでにどこまでやっていけるのかということに関して非常に悩ましい課題を解決をしながら、ある意味走りながら会場の運営までたどり着いて、現状のワクチン接種を進めさせていただいているということを認識をしております。 そういった中でも、特に医療従事者の方であったり、特に4病院の先生方、院長先生方におきましては、オール伊勢でこのワクチン接種を進めていくことが今の伊勢にとって必要であろう、そういった思いで、思いを一つにして進めていただいているところでございます。 伊勢病院、市民病院のワクチン接種につきましても、院長をはじめ事務方も一日でも早く御希望される方がワクチンを接種できる環境のために全身全霊で取り組んでいこう、そういった意味を持って我々は取組をさせていただいております。 当然、各会場においては、スタート時点からいろんな課題は当然やっぱりあったと思います。私も行って、当然このワクチン接種におけるオペレーションについては、我々も当然初めてのことでありますし、受託業者も初めてのことでもある、そんな状況の中でみんながそれぞれの課題をぶつけ合いながら一つ一つ解決につなげている、そんな状況かというふうに認識をしております。 それでも、全て100%の方が100点満点をいただけることはなかなか難しいかもしれませんけれども、皆さんからいただいた御意見を一つずつ改善につなげていくべきだというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 小山議員。 ◆21番(小山敏君) この伊勢病院が、理念として掲げている人間性豊かな市民病院として市民に信頼される病院であることを願って質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(浜口和久君) 一般質問の途中ですが、11時まで休憩いたします。 △休憩 午前10時51分 △再開 午前11時00分 ○議長(浜口和久君) 休憩前に引き続き一般質問を開きます。----------------------------------- △野口佳子君 ○議長(浜口和久君) 次に、12番・野口議員。 ◆12番(野口佳子君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。志誠会の野口佳子です。よろしくお願いいたします。 本日は、令和3年3月に策定されました第2期障がい者計画及び第6期障がい福祉計画・第2期障がい児福祉計画について御質問申し上げます。 伊勢市の人口は、近年、減少傾向にありますが、計画書に記載のとおり障害者手帳所持者数は若干ではありますが増加いたしております。令和元年度末時点におきましては、身体障害者手帳所持者数が5,144人、療育手帳所持者数が972名、精神障害者保健福祉手帳所持者数が996人、全体で伊勢市人口の5.7%を占めており、伊勢市民の約18人に一人は障害者手帳保持者となっております。 現在、障がいのある人やその家族の高齢化はさらに伸展し、高齢の親が障がいのあるお子さんを介護する状況や、障がいのある人本人が要介護状態にある親などを介護しなければならない状況など、深刻な状況にある家庭が増加しております。したがって、地域社会全体で支えていくことがこれまでにも増して重要となっております。 国におきましては、障害者基本法の一部改正や障害者差別解消法の制定など、障害者権利条約の批准に向けた法の整備が行われました。 障がい者が困難に直面するのは、その人に障がいがあるからではなく社会こそが障壁をつくっており、それを取り除くのは社会の責務であります。いわゆる社会モデルでの考え方や合理的配慮の概念が取り入れられました。 このように、国の法律や制度などが大きく変わり、障がいのある人を取り巻く環境が転換期を迎える中、本市におきましては、手話は言語であるという認識に基づき、手話の理解に努め、手話を使って安心して暮らすことができ、全ての人々が心豊かに共生することができるまちを目指す伊勢市手話言語条例を制定しました。 また、障害者差別解消法の施行に合わせ、障がいの特性や必要な配慮などを理解するため創設した障がい者サポーター制度など先進的な取組を進め、障がい者施策を推進していただいております。 このような中、令和3年3月には障害者基本法に基づく第2期障がい者計画と障害者総合支援法や児童福祉法に基づく第6期障がい福祉計画・第2期障がい児福祉計画を一体的に策定されたところであり、今後はこの計画に基づき、誰もが自分らしく暮らせる自立と共生のまち伊勢の実現を目指して取組を進められると考えています。 そこで、令和3年度から新たな計画がスタートするというこのタイミングにおきまして、これまでの障がい者施策の取組状況を確認させていただくとともに、新たな計画をどのように進めていくのかについてお聞きしたいと思います。 まず1点目は、今回の計画策定に当たり、障がいのある人や支援者の声などをどのように反映されるのかお聞かせください。 2点目としましては、第2期障がい者計画に掲げる五つの基本目標について、これまでの取組状況と今後の方向性についてお伺いします。 3点目としましては、第6期障がい福祉計画・第2期障がい児福祉計画における重点的な取組として、障がいの理解促進と障がい者差別の解消、各種サービスの適切かつ柔軟な提供の2点を挙げられていますが、具体的にはどのように取り組んでいかれるのかお聞かせください。 最後に、計画の推進に当たっては、行政はもとより障がい者団体、事業者、企業、地域、市民との協働・連携が必要不可欠でありますと記載されていますが、具体的にはどのようにされるのか、また計画の進行管理はどのようにしていかれるのかお聞かせください。 以上で通告による質問は終わりますが、御答弁のいかんによりましては再質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(浜口和久君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) それでは、野口議員の御質問にお答えをいたします。 まず、計画の策定に当たりましては、皆様の声を反映するため、障害者手帳をお持ちの方や障がい者団体、障がい福祉サービス事業所へのアンケートを実施いたしました。 また、障がいのある方やその御家族、障がい福祉等サービス事業者、学校、民生委員、商工会議所、医師会などで構成する伊勢市障害者施策推進協議会での御意見も踏まえながら策定したものでございます。 次に、五つの基本目標のこれまでの取組状況と今後の方向性についてお答えをいたします。 まず、一つ目の「日常の自立した暮らしへの支援」としましては、二見デイサービスセンターの高齢者施設から障がい者施設への転用、伊勢市重度身体障害者デイサービスセンターくじらへの短期入所サービスの整備など、重度障がいのある人へのサービス提供体制の拡充を進めてまいりました。 今後も、障がいのある人が住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、サービス提供体制の確保に努めてまいります。 また、伊勢市手話言語条例に基づく施策につきましても推進をしてまいります。 次に、二つ目の「相談支援と権利擁護の推進」といたしましては、市内3か所の障がい者相談支援センターの充実を図るとともに、令和元年7月には成年後見サポートセンターを開設いたしました。また、本年4月からは福祉生活相談センターを設置し、複合的な悩み事に対応する包括的な支援体制を整備したところでございます。 福祉に関する様々な相談を受け止め、寄り添い、継続的に関わる相談支援体制をより一層進めてまいります。 次に、三つ目の「就労や社会参加への支援」といたしましては、ハローワークと連携した事業所訪問など障がい者雇用の促進を図り、伊勢所管内の民間企業における障がい者雇用率は改善をしております。 また、障がい者就労施設等からの物品等の市の調達実績につきましては、平成25年度が240万円、これから令和2年度には4,600万円余りとなり、就労機会の拡大を図っております。 引き続き、多様な就労機会の確保に努めてまいりたいと考えております。 次に、四つ目の「こどもの育ちと家庭の安心への支援」といたしましては、こども発達支援室を中心とした支援体制の強化のほか、本年1月に中核的な療育施設として児童発達支援センターおおぞら児童園を新設いたしました。 今後も、発達や障がいに関する相談支援の充実とともに、早期発見・早期支援の体制強化及び療育体制の充実を図ってまいります。 次に、五つ目の「ひとにやさしいまちづくりの推進」として、障がい者サポーター制度の推進など障がいへの理解促進を図ってまいりました。 また、開設50年となる五十鈴川駅のエレベーター設置などのバリアフリー化も進めてまいりました。 障がいの有無にかかわらず、誰もが住み慣れた地域で安全に安心して暮らしていくことができるよう、生活環境の整備を推進してまいります。 次に、障がい福祉計画等における重点取組の進め方についてお答えをいたします。 まず、「障がいの理解促進と障がい者差別の解消」として、引き続き障がい者サポーター制度の推進を図り、キッズサポーターの養成、サポーター登録者のステップアップに向けた取組などを進めてまいります。 また、「各種サービスの適切かつ柔軟な提供」として、障がいのある人の重度化や親亡き後を見据えた地域生活支援拠点事業を推進してまいりたいと考えております。 最後に、計画の推進体制につきましては、全庁的な連携とともに伊勢市障害者施策推進協議会の構成団体との連携も図りながら推進をしてまいります。 進行管理につきましても、同協議会での意見を踏まえ、点検、評価を行ってまいります。 以上、野口議員の御質問にお答えいたしました。御理解賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(浜口和久君) 消毒のため、暫時休憩いたします。 △休憩 午前11時12分 △再開 午前11時13分 ○議長(浜口和久君) 休憩を解き、会議を再開いたします。 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) 市長、御答弁ありがとうございました。 それでは、再質問をさせていただきます。 これまでの取組といたしまして御答弁いただきました、伊勢市手話言語条例に基づく施策として進められていることについて、もう少し詳しく教えてください。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 手話言語条例に基づく施策でございますが、大きく2点ございまして、まずは普及促進を図るという点が1点、それと手話通訳者などの方の人材の確保、この2点の視点で事業を進めております。 まず、普及につきましては、障がい者サポーター研修におきまして簡単な手話を学ぶ機会を設けております。 もう1点でございますが、希望のある小学校へ聞こえない方、聾者の方でございますが、職員と共に出向きまして、手話体験教室を開催しております。 もう1点につきましては、市の職員向けの手話教室を実施しております。これが普及を図るための施策でございまして、次に、人材確保につきましては、手話奉仕員の養成講座を実施しております。 また、全国手話検定の受講料、これを令和元年度から半額助成をする制度を設けております。 引き続き、聞こえない方、手話通訳者の方などのお声を聞きながら、施策の推進に向けて努力してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) 御答弁ありがとうございました。そうしましたら、小学校の教室にその出向いて手話教室をされたと聞いて、今おっしゃっていただきましたんですけれども、まず何校ぐらいで何人ぐらいの人に教えていただきましたのでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 学校へ出向いての教室でございますが、平成29年度から実施をいたしておりまして、延べで18校、52学級、それと人数につきましては1,556名の児童の方に参加をいただいておるところでございます。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) 今、1,500人からの人たちに教えていただいたと、教えられたと言われましたけれども、その手話ですけれども、私もちょっと言いましたけれども、どのぐらいの程度のところを教えていただいているんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 小学生ということでございまして、初めてということでございますので、初級程度ということでございます。早い段階から手話に慣れていただくのを目的といたしまして、「おはよう」であるとか「こんにちは」というような簡単な挨拶程度で、お互いに挨拶していただく練習もしていただくようなことでやっておるところでございます。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) ありがとうございます。本当に、小学生のときからこの手話に慣れていただいて、伊勢市の皆さん方がこのように本当にすばらしいなというのをしていただけたら大変ありがたいなと思っております。 そうしましたら、市の職員向けの手話教室にも参加させていただいたことあるんですけれども、どのぐらいの人たちが見えまして、それでまたそれは初級とかいろいろあると聞かせていただきましたんですけれども、どのぐらいの程度までしていただいているんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 実績でございますが、令和2年度末で60名の職員が受講しています。その中には、市議会議員さんもお見えになります。 これは、平成30年度から実施しておりまして、初級、中級、ステップアップというふうな段階がございます。ステップアップまで行っていただきますと、簡単な日常的な挨拶とか会話ができる程度というふうなところで考えておるところでございます。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) ありがとうございます。本当に、職員さんが一生懸命頑張っていらっしゃるので大変ありがたいなと思うんですけれども、先ほども言われました全国の手話検定ですけれども、これにつきましても受講料の半額は補充すると言っていただきましたんですけれども、どの程度なんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 試験につきましては1級から5級ということで段階がございます。受講料につきましても、一番高いので8,800円から3,850円というようなことで幅がございまして、その半額を補助させていただいておる。これまで、34件で8万4,745円というようなことで実績がございます。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) ありがとうございます。本当に、手話ができるというのは大変ありがたいなと思うんですけれども、なかなか覚えるのが大変ですけれども、職員の皆さんが4回の講習ですか、もう4回ぐらい行かれますと、もうほとんどの方がもう対話で話ができるようになっておりまして、すばらしいなと思うんですけれども、そうしましたときに市役所に見える方々が大変な方もいらっしゃると思うので、その方々に案内をしてというのはやっていらっしゃるんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) なかなか、市民の方で会話ができるというふうなところまではいかないというふうなところもあると思いますけれども、できる限りそういういろんな方と接する場合に、そういったところも活用していくようにできればなというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたしたいと思います。 それでは、次に質問させていただくんですけれども、障がい者就労施設等から物品等の優先調達の取組につきましては、毎年発注を増やしていただき、評価させていただきたいと思います。 最近、新たに業務として市から発注していただいたものがあれば教えてください。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 最近でございますと、このコロナ禍におけます県外に在住する学生さんなどに、応援の物資として伊勢市の特産品を学生応援便ということでお届けする事業を実施しておりますが、この箱詰め作業などを市内の社会的事業所、こちらへ業務委託をさせていただいておるというようなところでございます。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) そうしましたら、この産品なんですけれども、どのような種類のものがあるんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) この産品につきましては3種類ございまして、一つは伊勢のお菓子セット、それと2点目がお米やみそなどの伊勢のお料理セット、それと三つ目が伊勢うどんであるとか海産物などの伊勢のまんぷくセット、こういった3種類のものでございます。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) そうしましたら、その応援便なんですけれども、全部で何便ぐらい行くんですか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) この5月の末で申込みの締切りが終わっておりますが、全部で1,207便ということでございます。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) ありがとうございます。その1,207便も送っていただいて、いただいてくださる皆さんは本当に大変ありがたいと思っておりますので、ぜひこのようなことはまたやっていただきたいと思いますので、頑張っていただきたいと思います。以上です。 次の質問なんですけれども、コロナ対策として新たな事業におきましても積極的に障がい者就労施設への業務発注をしていただいているということで、ありがとうございます。 コロナ禍の課題としまして、イベントが延期されたり中止となったり、障がい者施設の自主製品を販売する機会が減っているとお聞きしました。その減っているにつきましても、何か対策はやっているんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) この何か減っておるということでございます、市でできることということでございますので、この市役所の本館の1階の市民ホールにおきまして販売する場所を提供させていただいております。令和2年度で5事業者、延べ28回の販売の実績がございます。 また、市のホームページにおきましても、企業さんであるとか団体さんへの協力の呼びかけもさせていただいておるところでございます。 また、今月24日でございますけれども、@伊勢アクションということで、市の地下の食堂で販売していただく、コロナ禍における事業者さんの支援ということでしておりますが、そこでも参加していただくというような実績がございます。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) ありがとうございます。その5事業者と言われましたんですけれども、5事業者ぐらいしかないんですか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) その他、自主製品を製作されておられる事業者につきましては、38事業者ほどお見えになります。この中で、周知をさせていただいて意向がありました事業者様に販売をしていただいておるということでございますので、今後も機会を捉まえまして周知をさせていただいて、販売の機会の促進を図ってまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) 本当に、このように大変困っていらっしゃる方がいらっしゃる中で、買いに来てくださる皆さんもたくさんいらっしゃるんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。
    ◎健康福祉部長(江原博喜君) 市役所での販売に関しましては、私も昼休みとか機会があればちょっと購入させていただいたりしているんですが、結構職員の皆さん、気にかけていただきまして、購入していただいておるというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) ありがとうございます。そうしたら、その販売するものなんですけれども、どんなものがよく売れるんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 販売しておる品物ということでございますけれども、焼き菓子であるとか、うどんであるとか、ポップコーンであるとか、またマスクが不足しているような時期にはマスクの販売等もしていただいておるというようなことでございました。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) ありがとうございます。頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 そうしましたら、日常生活を支援するサービスについては、重度障がいのある人や御家族の声に対し、高齢者施設、重度身体障がい者デイサービスセンターで短期入所を、入所サービスを新たに実施したり充実していただいていると思いますが、しかしながら重度障がいのある人が利用できる生活介護事業所やグループホームなどを求める声を聞かれると思います。このことについて、どのように取り組んでいらっしゃるのか教えてください。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) ただいまおっしゃられました生活介護であるとかグループホーム、こういったことについて計画的に取り組んでいく必要があろうかと考えております。 今期の計画におきましても、サービスの利用見込量を確保できますように、施設の補助制度も活用しながら、民間事業者によります施設整備に取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) ありがとうございます。そうしたら、この件でさせていただいておりますけれども、頑張っていただいてあれしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次なんですけれども、たんの吸引や人工呼吸器など医療的なケアが必要な子供やその御家族を支援するため、国や自治体に必要な対応を求める法律、いわゆる医療的ケア児支援法が先日、公布されました。これは、日本の歴史上初めて国や地方自治体が医療的ケア児の支援を行う責務を負うことを明文化した法律です。このことにつきましても、どのように取り組んでいかれるのか教えてください。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) ただいまの御質問でございますが、大きく3点ございまして、事例研究とか研修会を行っておりますみえる輪ネット、これは松阪以南の地域の医療的ケア児であるとか医療的ケアの人が在宅での生活を送ることを支えるためにやっておるものでございます。これへの参加をしておること。 それと、本市におきましては施策推進協議会、この自立支援部会におきましてプロジェクトチームを創設いたしまして、具体的な課題解決に向けまして協議・検討を進めていこうというふうに考えておるところでございます。 もう一点が、この今期の計画におきまして、医療的ケア児などの重度の、重症の心身障がい児を支援する事業所を1か所以上確保するということを計画に位置づけておりまして、これを環境整備ということで実施していきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) ありがとうございました。このことにつきましても、本当に大変なところの皆さんが頑張っていただけるということですので、どうぞよろしくお願いいたしたいと思います。 それでは、次に移らせていただきまして、障がいのある方やその御家族から、家庭内において家族では体力的にも精神的にも対応し切れない大変な状況だという切迫した相談があると聞かせてもらっておりますが、障がいのある人の高齢化、重度化、さらには親亡き後を見据え、地域の中で安心して暮らしていただけるような取組の推進が最重要課題と考えますが、このことについてどのようにお考えであるか教えてください。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 重度の方の体制であるとか、親亡き後というふうなところは非常に重要なことでございます。これにつきましても2点ございまして、先ほど市長の答弁でもございましたが、地域生活支援拠点、この整備を進めていくということで、これにつきましては緊急時の迅速、確実な相談支援の実施、短期入所の活用、こういったところを進めてまいりたいというふうに考えております。 もう一点が、施設や親元から、これはグループホームであるとか独り暮らしの施設等への生活の場を移行していく、これを移行しやすくするような支援体制の整備、こういったことを取り組んでいくということで考えておるところでございます。 もう一点が、親亡き後を見据えてグループホームであるとか居住の場、こういったところの確保についても、施設整備補助の制度を活用いたしまして民間事業者による整備を進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) ありがとうございました。今、お答えいただきました中で、民間事業者のところに整備の促進をお願いしたいというのを言われましたんですけれども、民間事業者にお願いするときにはどのような体制になるんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 民間事業者による整備ということでございますが、施設整備を実施しようといたしますと多額の費用がかかってまいります。このために、国・県・市の補助の制度を活用し、していただくことが重要であると考えておりまして、この制度の周知であるとか、あと応募される事業者さんへのサポート、こういったところを行っていきたいと、このように考えておるところでございます。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) ありがとうございます。そうしたら、民間事業者にもお願いしてということですので、頑張っていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 最後なんですけれども、計画の推進については伊勢市障害者施策推進協議会の構成団体との連携も図りながら進めていくとお伺いしましたが、具体的にはどのように取り組んでいくのか、もう少し詳しく教えてください。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) 先ほど、伊勢市障害者施策推進協議会ということで市長のほうから御案内させていただきました。 この協議会につきましては、答弁のとおり地域の多様な団体の代表の方、こういった方々で構成されておるところでございます。地域におけます支援体制の整備、課題、ニーズの把握、検討を行います。その下部組織と言うとあれなんですけれども、その中に自立支援部会というものを設置しております。この部会につきましては、現場でいろいろ支援とかサービスに従事されておる方々、こういった方々で構成されておりまして、こういった方々から現場の生の声もいただきながら、有意義な協議をしていていると思っております。 今後も、このような場で協議を継続していきながら計画の推進を図ってまいりたいと、こういうふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) ありがとうございます。まだまだ今後ともどんどんと障がい者の人たちとか障がい児の皆さんとか、いろんな人たちが大変な思いをしながら生活する中で、本当に伊勢市はこのようにいろんなところでサービスをしていただきましたりお世話になったりするということは大変ありがたいと思います。 私も、脳性小児麻痺になった子供を抱えておりますので、本当にこの今、言っていただきましたいろんな形で皆さんを支援していただくというのは、今後ますますひどくなっていくと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 最後に、市長の御答弁をひとつお願いしたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) 野口議員さんからの障がい者福祉の在り方についての御質問をいただきました。 最初御質問いただいたとおりこれまでの障がい者福祉の考え方として、個別の特性、障がいのある方の特性から考えていく医療モデルから、それではなくて社会がやはりその障壁をなくしていくということの社会モデルに変わっていく、非常に今、節目のタイミングにあろうかというふうに捉まえております。 御指摘いただきました合理的配慮のことであったり、バリアフリー化のこと、まだまだ道半ばではございますけれども、障がい者の方の当事者や、また御家族にとって、その方の暮らしの中の優先順位がどのようにあるのかということをやはりしっかりと受け止めながら、皆さんと協力をして対応の充実を図ってまいりたいと思います。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 野口議員。 ◆12番(野口佳子君) ありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。 終わります。 ○議長(浜口和久君) 消毒のため、暫時休憩いたします。 △休憩 午前11時35分 △再開 午前11時36分 ○議長(浜口和久君) 休憩を解き、会議を再開いたします。----------------------------------- △品川幸久君 ○議長(浜口和久君) 次に、17番・品川議員。 ◆17番(品川幸久君) 議長の許可をいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。 今回の質問は、コロナ禍からの伊勢市の立て直しとまち・ひと・しごと創生総合戦略についてであります。 まず、コロナ禍に対し、先頭に立って戦っておられる医療関係の皆さん、ワクチン接種に御尽力いただいている方々に敬意を表するとともに、心から厚く御礼を申し上げます。 定例会冒頭、市長から出馬される意向がありましたので、質問もやりやすくなったのかなと思います。 コロナ禍については昨年3月定例会で質問をいたしました。1年4か月前でありますが、そのときは関東の知人が検疫関係にいて、今の日本は2か月前の中国ですという情報をいただき、伊勢市も危機感を持って対処に当たってほしいことを伝えさせていただきました。 しかしその後、世界中でコロナが感染し、日本においても感染者が増え、全国でマスクがなくなり、緊急事態宣言が発せられました。ゴールデンウイークまででありましたが、5月25日まで延長をされました。そして、国民全員に給付金が配られました。 昨年、自粛の解除がされ、GoToキャンペーンでこれからというときに、1月8日から緊急事態宣言が出されました。今年の初詣もさんざんで、観光関係をなりわいとする方々は大きな影響を受けたわけであります。 この自粛期間も、2月7日までであったのが3月21日まで延長されました。そして、4月25日からの3回目の宣言が出されたわけであります。 三重県からは、まん延防止等重点措置を発せられ、伊勢市は特に重点措置を講じる区域外でありますが、県全体を実施区域に縛られたので飲食店への時短要請、カラオケ設備の利用に自粛要請がかかりました。また、都道府県間の移動、不要不急の外出にも要請が出ました。ワクチン接種も始まり、感染者も減少してきました。しかし、変異株も出ており、まだまだ安心はできません。 三重県知事から、5月28日にコロナ対策本部会議において県全体を対象としたまん延防止等重点措置の期限を20日まで延長することが決まりました。そして、6月11日に、特に重点的に措置を講じる地域を四日市市とし、あとは解除とする旨の報告がされました。 この日を待ちに待った関係者の方々は、今まで大変であったと思います。2回目の緊急事態宣言が出され、自粛を余儀なくされたときは仕方がないと苦笑いをしていた方々も、今回はさすがに厳しいという声をよく聞きます。国からの補助はあるものの、従業員を雇っていたところは泣く泣く辞めていただいたところもある、このようなことです。 1年半前は、誰もここまで大きな影響を及ぼすとは考えていなかったと思います。行政の方も、日に日に変わっていく日本を、伊勢市を、私どももそうでありますが、初めての経験で戸惑うことばかりであったと思います。 しかし、伊勢市としてこれから経済の立て直しにさらに力を入れなくてはいけないと思います。今後どうなるか予測し、そしてどうして行くかが非常に大事と考えますが、いかがでしょうか。 次に、まち・ひと・しごと創生総合戦略について伺います。 地方で稼ぐ力を引き戻すとの思いで、2014年、15年にスタートされ、2017年にはライフステージに応じた地方創生の充実・強化ということで見直しがかけられ、KPIの総点検を踏まえて、KPIとは目標を達成するための過程を計測・評価する指標のことでありますが、地方・東京圏転出入均衡という基本目標をはじめとする各種、各基本計画の目標を達成することを目指し改定をされました。 内容的には、地方に仕事をつくり安心して働けるようにする、地方へ新しい人の流れをつくる、東京圏から地方への転出を4万人増やし、地方から東京への転入を6万人減らす、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる、時代に合った地域をつくり安心な暮らしを守るとともに、地域と地域が連携をすると、このようなことであります。 その後、コロナが全国的に広がる中、昨年12月に「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略について~感染症の影響を踏まえた今後の地方創生~」が出されたのは皆さんも御存じのとおりであります。伊勢市の取組を教えてください。 以上、大きく2点質問しますが、細部については再質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。 ○議長(浜口和久君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) それでは、品川議員の御質問にお答えをいたします。 まず、コロナ禍の経済支援につきましては、コロナ禍による事業者への影響は非常に大きなものであり、これまでに国・県、そして市により事業者に向けた支援金などの支援を行ってまいりました。 そして、6月20日をもって三重県のまん延防止等重点措置が終了となり、飲食店への営業時間の短縮の要請が解かれたところでございますけれども、6月21日から6月30日までの間、リバウンド阻止重点期間として、県境を越える移動は引き続き三重県より自粛を求められております。 そういった中、まちのにぎわいや観光客の来訪はコロナ禍以前の状態に直ちに戻るものとも考えにくいところではございますが、他方でワクチンの接種も進んでおります。新しい生活様式そのものが少しずつ形を変え、社会経済活動の活性化に伴い、まちのにぎわいの創出や観光客をお迎えする、そういった局面に入っていくものと考えております。 経済の立て直しについては、現時点においては中小企業の支援を目的とした商品券の発行事業、新たな業態展開を支援するためのオンラインツアー造成事業などを実施をしております。 コロナウイルスの蔓延状況を見極めつつ、国・県の支援策に加え、市独自の支援策につきましても、関係団体と連携をし積極的に検討してまいりたいと考えております。 次に、まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づくこれまでの取組について、主なものを御説明をいたします。 平成27年度から令和元年度を計画期間とする伊勢市まち・ひと・しごと創生総合戦略においては、四つの基本目標を掲げ、取組を進めてまいりました。 安定した雇用を創出する目標については、創業・移転促進補助金の創設、新規認定農業者の認定、女性を対象としたセミナーの開催などを実施をしました。 新しい人の流れをつくる目標では、伊勢志摩サミットを契機とした海外へのプロモーション、移住希望者への情報発信などを行いました。また、伊勢まちづくり株式会社が、平成30年には県内では第1号となる日本版DMOに登録をされました。 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる目標においては、いせ出会い支援センターによる情報発信や相談受付、また子育て世代の包括支援センターの設置などを進めてまいりました。 暮らしやすい生活圏をつくる目標においては、おかげバスデマンドの運行、空き家バンクの設置、ふるさと未来づくりの取組などを進めました。 令和2年3月には、国の総合戦略と対応する四つの基本目標を維持しながら、SDGsを原動力とした地方創生、Society5.0の実現に向けた技術の活用など新たな視点を取り入れ、第2期の総合戦略を策定いたしました。 主な取組としては、第1期の内容を継続することを基本としておりますが、新たに市民サービス・行政運営へのICTの活用を追加しております。 具体的には、AIやRPAを活用した業務改善、LINE等を活用した行政手続サービス、AIを活用した交通の円滑化、保育業務のICT化によるスマート保育、タブレットパソコンを活用した教育などに取り組んでおります。 今後につきましても、新型コロナウイルス感染症による社会環境変化を踏まえながら、人口減少の克服と持続可能な地域づくりを実現するための取組を進めてまいります。 以上、品川議員の御質問にお答えしました。御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(浜口和久君) 一般質問の途中ですが、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時47分 △再開 午後0時59分 ○議長(浜口和久君) 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。 品川議員。 ◆17番(品川幸久君) 答弁をいただきましたので、若干の再質問をさせていただきます。 コロナ禍の後の経済再生でありますが、まず観光についてお伺いしたいと思います。 急に県をまたぐ人の流れが一気に戻ってくるとは思いません。国のほうも新たにGoToキャンペーン、GoToEatなどを展開をされると思います。 この23日には、三重県から国の新型コロナウイルスに関連する交付金を活用し、県内対象の観光産業支援としてみえ旅プレミアムキャンペーン、仮称ですが、ということで37億7,800万円の補正予算が上げられていました。 これは想定内ではありましたが、それとは別に、伊勢としてどのような観光施策、戦略を持っているか教えてください。 ○議長(浜口和久君) 産業観光部長。 ◎産業観光部長(佐々木一晃君) 誘客の取組でございますが、議員おっしゃっていただいたように、遠方からの宿泊を伴う移動につきましては急激な回復はないものと私どもも予想しております。 まずは関西圏、それから中部圏からのリピーターに対しまして、安全を考慮した上で誘客を促進していきたいというふうに考えています。 また、長距離の移動が許容される状況になったときのために、遠方に対しても引き続き効果的な事業、支援、それらをしっかりとアピール、PRしていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 品川議員。 ◆17番(品川幸久君) 関西圏から入るという御答弁やと思います。 特に、伊勢市は今まで頑張っていただきまして、マスメディアの登場機会が非常に多かった。当然、それに伴って観光客も増えてきたわけであります。今まで積み上げてきたものを無駄にしないように、戦略を練って進めていっていただきたいと思うんですが、再度いかがでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 産業観光部長。 ◎産業観光部長(佐々木一晃君) 今後の観光におきましては、観光地が安全安心であるということが観光客に選ばれるための重要な要素だというふうに考えておりますので、その辺の取組も含めながら伊勢の魅力をPRしていきたいというふうに考えております。 ○議長(浜口和久君) 品川議員。 ◆17番(品川幸久君) 私、マスメディアの話をしたのは、これから攻めていくときのタイミングやと思います。この1週間ぐらい前かな、新聞1面で浜島の温泉のところが出しておったわけなんですけれども、こういうメディア発信とかは、観光施策を打つときはやっぱりタイミング、みんなが打ってきた後で打ったところであまり興味湧かないんです。かといって、非常にまだえらいときに出してしまうと何なんやという、ここら辺は本当にタイミングなので、しっかりとやっていただきたいなと思います。 次に行きます。次に、夜の飲食店のお話を少ししたいと思います。 皆さんも、夜の飲食店が非常に苦しかったことはよく知っておられると思います。8時までということで、お客さんが来るかどうか分からないけれども、お客さんが来たときのために魚や肉、野菜をそろえておかなくてはなりません。食品ロスは非常に痛いというふうな話をよく聞きます。 今まで、市長も頑張っていただいて、氷屋さんであったりおしぼり、フロアマットなどを扱っている方に補助を出していただきましたが、今、定例会で決意表明をされたわけですが、何か考えておられるものがあったら教えてください。 ○議長(浜口和久君) 産業観光部長。 ◎産業観光部長(佐々木一晃君) 今、おっしゃっていただいたように、コロナ禍で人流が抑制される中での観光客の激減、それから飲食店の方々、そういったところの事業者の方に非常に厳しい状況だというふうに認識しております。 今後、状況把握、これを迅速に行いまして、コロナの状況も見極めながら、効果的な施策を打っていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(浜口和久君) 品川議員。 ◆17番(品川幸久君) そうですね、県は2日続けて17人感染者が出たら自粛をまた要請するというようなことで、先ほど市長からの話でも、30日までですか、やるということやったと思いますけれども、21日に解除をされて、感染者が20日は4件、21日5件、22日2件と、私もこれからゼロに向かっていくなと思っておったんですけれども、23日に13件、24日に11件、そして25日には22件出ました。このとき、明日はどうなるんやろうなと思いましたが、何とか26日は5件、昨日は2件というようなところでありますが、万が一再度自粛要請がされたら、もう精神的に非常につらいことになろうかと思っておるんですけれども、危機感は持っておられますでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 産業観光部長。 ◎産業観光部長(佐々木一晃君) 最近、おっしゃられるようにコロナの感染者、少なくはなってきております。ただ、危機感を持って対応していく必要は当然あると考えております。 ワクチン接種についても進んできております。状況が少しずつ変わっていく中で、状況を見極めながら、適確・迅速に支援策を考えていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(浜口和久君) 品川議員。 ◆17番(品川幸久君) おとといですけれども、市外の方から私のところへ電話がありました。議会のホームページの質問通告を見て電話をしたと、このように言っておられました。なかなか議会のホームページも見ていただいているんやなと思いました。 内容は、三重県新型コロナウイルス感染症感染防止対策強化推進補助金と、みえ安心おもてなし施設認証制度でありました。 感染症については、さらなる感染防止を行うための物品を購入する支援として3分の2、最高額が10万円以内ということで、これは申込みが5月31日から7月30日、特に書いてあるのが先着順というようなことが書いてあったんですけれども、6月25日にはもう終わってしまったと。今、これが4月20日以降に購入したものがということで、なかなかそこのほうにたどり着くまでに時間がかかった人はもう終わってしまってありませんというようなことがあったんです。そういう話だったので、それは県のほうでつけた予算が足らんものでそうなったやなと言っていろいろ話しました。またつけてくれるんと違うかなと、それぐらいしか私どもも言える力がないので。 あともう一つは、三重のおもてなし施設認証ですね、これについては三重県のほうからここの店は安心ですよということで、何かステッカーか何かが多分いただけるのかなと思うんですけれども、ここら辺のほうもどうなんやということで、たくさんの方が申し込んでいますかということで、今後の推移をぜひとも伊勢市議会さんも見ていてくださいというようなことを言われました。 内容を見てみると、制度が一定浸透した後の対応として、次回以降の時短要請協力やGoToEat事業の支給条件に入れるというようなことが示されておるので、全く知らん人もお見えになるので、そこら辺も含めてやっていただきたい。 今後については、当然、商工会議所さんと共に知恵も出し合いながら進めていってほしいと思うんですけれども、やっぱり光の当たらないところもしっかりと見ていただいて取り組んでいただきたいと、こういうふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 産業観光部長。 ◎産業観光部長(佐々木一晃君) やはり、そういった声を集約させていただき、現状把握に努めさせていただきまして、効果的な取組を考えていきたいと。やはり、いろいろ声が届かないというところもあると思いますので、しっかりとそれは確認を、商工会議所とそれから観光協会、関係団体と共にしっかりと取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ○議長(浜口和久君) 品川議員。 ◆17番(品川幸久君) 分かりました。次に行きます。 次に、まち・ひと・しごと創生総合戦略に入りたいと思います。 新型コロナウイルス感染で、テレワークの認識が最重要視されて拡大されました。都心では、緊急事態宣言の中、企業に7割テレワークをしてくれと要請されています。 まち・ひと・しごと創生総合戦略の中でも、東京圏への一極集中是正、地方分散型の活力のある地域社会の実現を図る、とあります。ここのところはどう考えておられますか。 ○議長(浜口和久君) 情報戦略局次長。 ◎情報戦略局次長(大西隆君) テレワークについてのお尋ねかと思います。 このまち・ひと・しごと創生総合戦略の中で、地方創生、テレワークの推進というものが掲げられております。特に、議員御紹介いただきましたが、東京都内ではテレワークを実際している方の割合も非常に高い状況でございます。 今、テレワークが新しい移住のスタイルになるのではないかというふうに、転職なき移住、仕事を変えることなく移住ができるというふうに評価をされているというふうに承知をしておるところでございまして、現在、移住については当市でも取組を進めておりますが、移住を取り組んでいく上では一つの選択肢になるのかなというふうに認識をしてございます。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 品川議員。 ◆17番(品川幸久君) ありがとうございます。転職なき移住という、ちょっと初めて言葉を聞かせていただいたんですけれども、そういうふうな言葉で今、進められておるのかなと思います。 この7月18日に、伊勢志摩キャンペーンで三重県地域連携部地域支援課がええとこやんか三重移住セミナー、伊勢志摩セミナーが行われるとありました。対象は、伊勢市、鳥羽市、志摩市、度会町、南伊勢町です。私も、いい結果が出るといいなと思っております。 それはそれとして、私は特に観光でも申し上げておりますけれども、広域でやることと市単独でやることの2本立てをしっかり取り組むことが大事というふうに常に申し上げてきました。 現在、課題となっている空き家対策、特に先ほど言われた転職なき移住なんかは非常にそれに値してくることだと思います。 特に、自然環境も踏まえて伊勢市は非常に魅力のあるいいところだと私はずっと思っているので、しっかりと進めていただきたいということは、結局、情報戦略局を離れても、やっぱり協力して臨んでいただかんと、片やそこだけを言うておってもいかんしということなので、その点についてどう思っておるのかお聞かせください。 ○議長(浜口和久君) 情報戦略局次長。 ◎情報戦略局次長(大西隆君) 移住の取組に空き家という課題を結びつけて取り組めばどうかといった、そういった御意見かと思います。 非常に現在、空き家バンク等々も市でもさせていただいておりまして、引き合いといいますか、お問合せも多少なりともいただいているような状況もございますが、今後一層関係部署とは連携をしながら、移住と空き家というものをしっかり結びつけながら取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ○議長(浜口和久君) 品川議員。 ◆17番(品川幸久君) 分かりました。 次に行きます。次に、キラリと光る地方大学づくりということで、東京23区の大学の定数抑制が上げられております。 コロナの感染によって、大学に入ったもののほとんど登校もできず、オンラインによる授業が続いていたのは、もう皆さんもよく御存じのとおりやと思います。それによって、より地方への分散化ということが進められる、これは十分に考えられますし、現に動き出しておると思います。そのことについてどう思っているのか教えてください。 ○議長(浜口和久君) 情報戦略部次長。 ◎情報戦略局次長(大西隆君) 魅力ある地方大学の実現ということも国の総合戦略の中で掲げられております。 地方へサテライトキャンパスを設置することを推進するという、そういった取組も一部なされているということも承知をしております。 簡単ではない取組かとは思いますが、しっかりと国の状況を見ることはもちろんではございますが、研究のほうをさせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(浜口和久君) 品川議員。 ◆17番(品川幸久君) また、松阪市さんは、大学誘致に向けて調査を行ったと出ておりました。県の中南部の31校の高校2年生1,950人、県外の東海・関西2府7県の高校生を300人、県内は調査票で、県外はウェブ調査で、結果は進学希望は東海50%、県内41%、関西40%、関東17%であり、就職希望は県内50%とのことで、この大学誘致に「興味・関心がある」と答えた人は18%、「やや興味・関心がある」を含めると50%、また理由は「自宅から通学できる」これが58%、「経済的に負担が少なそう」、「県内、地元にある学校に進学したいから」が34%でした。 県内では過去平均、5年平均で大学進学者が8,000人、そのうちの8割が県外に流出しておるとありました。三重県知事も、松阪市長との対談で、県立大学設置に前向きな話をされておりましたし、昨年9月17日の県議会の本会議でも、感染症の影響で人々の関心が地方に向きかけているこの機会に、県立大学設置の是非の検討に着手したいと発言をされています。 松阪市長は大学誘致を公約に、またこの前の鳥羽の市長選においても対抗馬の方が企業、大学の誘致を公約に戦っておられました。 私も、伊勢にとって大学誘致は大事なことと思っておりますが、どうでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 情報戦略局次長。 ◎情報戦略局次長(大西隆君) 国の方向性とも合致する話にはなろうかと思います。 ただ、非常に難易度の高い取組でも一方、あろうかと思いますので、しっかりと研究、情報収集はさせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(浜口和久君) 品川議員。 ◆17番(品川幸久君) 私も議員になってすぐに、今の議長と山根議員と3人で、今のアリーナのところでスポーツ施設を全部持ってきて、一番上にスポーツ科学研究所、筑波大学のようなことができたらいいなというような構想もあったわけなんですけれども、ただ大学を全部持ってくるんじゃなくて一つの学部だけでもいいんです。何かのところのほうにちょっとやっていただければというふうな思いがあります。それについては答弁は結構です。 次に、スーパーシティ構想についてどう考えているのか教えてください。 ○議長(浜口和久君) 情報戦略部次長。 ◎情報戦略局次長(大西隆君) スーパーシティ構想につきましても、国の総合戦略の中で掲げられている施策の方向性の一つであると認識しております。 概要を申し上げますと、デジタル等の先端技術等を活用して生活全般にまたがる様々な分野、行政の手続であったりとか、あと人の移動、ものの移動、交通であったり輸送、あるいは医療、教育、そういった様々な複数の分野をそういったデジタル、先端的な技術でサービスを提供して利便性を向上していこうと。その中には制度的な壁も出てくるということが想定されますので、規制改革というのを併せてやっていくことができるという、そういった制度設計になっているものであるというふうに認識しております。 ○議長(浜口和久君) 品川議員。 ◆17番(品川幸久君) 私たち議員もこの間、開業前に見学をさせていただきました。そこは、多気町のVISONであります。 4月29日に、第1期目の開業をされました。それに先立って、多気町、大台町、明和町、度会町、大紀町、紀北町の6町が共同で、三重県広域連携スーパーシティ構想として、国の特区認定を目指して4月16日に内閣府地方創生推進事務局に提案書を提出したことは、皆さんも御存じのとおりであります。 内容は、少子化や過疎化により地域やまちの衰退、人口減、若者の流出が進む中、行政運営はさらなる人材不足で財政難が予測される。これらの大きな課題を解決する手段としてスーパーシティ構想が政府において検討され、進められてきた。6町は、VISONを拠点に課題解決のため、自治体と企業が一体となってAI、ビックデータなど最先端技術を活用して、地域医療、モビリティー、観光振興、エネルギー等の地域の社会課題の解決を目指し、三重県広域連携スーパーシティ構想の実現に向けて挑戦を続けると、このようなことでありました。 私は、よく頑張っているなと思いながら、伊勢市も何か取り組めないかなというふうに少し残念な気がしたわけでありますが、いかがでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 情報戦略局次長。 ◎情報戦略局次長(大西隆君) 地方創生の取組におきましては、国のほうから様々なメニューを提示されていることについては承知をしております。 人口減少対策として様々な取組、市長御答弁申し上げましたが、取組はこれまでもさせてはいただいてはおりますが、このスーパーシティ構想のようないわゆる大きなプロジェクト、こちらにつきましては、現時点におきましては実施するには至っていない状況でございます。 ○議長(浜口和久君) 品川議員。 ◆17番(品川幸久君) 分かりました。今は取り組んでおられないということなので、例えば今、伊勢市が取り組んでおられるおかげバス、先ほども質問ありました。乗りたいけれどもバス停まで行けない人のためにデマンドは実験されておると思います。 また、先ほどの小山議員の質問の中でも、伊勢市高齢者外出支援モデル事業について質問がされていました。これも小山議員も何回もやっています。 私は、何とかまちづくり協議会さんで力を借りて、仕事を退職された方に有償ボランティアをお願いをして送迎できないかとずっと思ってきました。これが伊勢市中でできれば日本一のまちになると今でも思っています。しかし、この話をすると、道路運送法の問題が壁になりますと鼻で吹かれます。 ここに、スーパーシティ解説の中から事例を引っ張ってきましたので、紹介をしたいと思います。 高齢者の通院対策に悩むA市の例、データ連携の例についてA市の事例を紹介させていただきます。これは、実際に要望があったまちの事例です。 人口が6万人程度、免許を返納する後期高齢者が急増している中で、アンケートを取ると、これから高齢者が1日に使える現金が1,000円から2,000円とのこと。これでタクシーを利用するとなると、病院に行くことはできても帰ってこられません。 また、タクシー事業のほうも、3社合計で10数台まで車両保有台数が減少し、ドライバーも高齢化、そもそも十分なタクシーサービスの供給が危ぶまれています。そこで、タクシー事業者3社が自ら市民の車を活用したボランティアタクシー事業を提案をされました。 利用料金の支払いも協力してくれたドライバーへの支払いもボランティアポイント、市役所から各種助成もボランティアポイントを利用して、ポイント制度自体を広く普及されつつ、さらには病院の通院予約と連動による配車の最適化や遠隔診療の対象拡大による通院需要自体のオンラインへの置き換えを進めていくことで、後期高齢者の通院問題を解決しようという提案です。 これに対して、その実現には、技術的には配車システムと通院システムや遠隔診療システムの連携、各種支払いサービスのボランティアポイントシステムの連動が必要になります。 また、規制改革的には、ボランティアタクシー事業の自家用有償事業として、これ自家用有償事業としてですね、適切性の確認、もしくは必要であれば規制緩和、遠隔診療の対象の拡大、ボランティアポイント制度自身の金融関連諸制度の整備が必要となっています。 この提案自体は、高齢者の通院問題の解決という比較的絞られた生活上の課題で設計されたスーパーシティ事業の提案ですが、これがさらに大きな社会的課題の設定に応えるものになればなるほど、様々なサービスがより大規模に連携、稼働していくことになろうかと思います、と締められております。ということは、やる気になったらできますよということやと思います。 特にこれは、国家戦略特区でわざわざ実例として紹介されておるということは、やり方によっては特区になればできるというようなことやと思います。わざわざできないことを例題としては紹介しませんから、これはやる可能性があると思います。 今回の質問は、何も今議論をしたことをやってくれという話ではない、ありません。特に私、職員さんにはいろいろなところでチャレンジをしてほしい、私はそういう思いで今回ちょっと質問をしました。 今回の質問は、何も一つの課に係ることではなくて、幾つもの課にもまたがっている質問であります。特に各課の職員の皆さんが、自分のところはこんな問題を抱えておるんやけれども、こうしようと思うのやけれどもどうやろうと、何かええ方法はないかなと、力、知恵も貸してくれへん、そういう中で、私ここの質問するだけでもこれだけのこと引っ張ってこられるのやったら、職員さんやったらこういうふうな施策もあるよ、ああいうこともあるよというふうなことで、解決できるものがたくさんあると思います。 特に、課として共通問題としているのであれば、一緒に取り組もう、でも私はいいと思います。特に、月に一遍ぐらいは部課長さんがみんな集まって話をする機会をつくることもいいことやと思います。今の経営戦略会議は、出されたものを後で評価するんじゃなくて、やっぱりお互い部課長さんらがみんな頑張って、この問題はこうやなという話するという、これは非常に大事なことやと思います。 そこの中で、ええ方法が見つけ出されて、それが伊勢独特の施策で展開して、私はすばらしい伊勢市にしてほしい、そのように思ってやみません。 定例会の初日に、市長が「市民の暮らしと健康を第一に考え、伊勢神宮の門前町として発展させ、次世代に引き継ぐことが私の使命」、4選目にかける思いを述べられました。 今回の私の質問を受けて、最後に市長の思いを聞かせていただいて終わりたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) ただいま品川議員さんから、多岐にわたっての御質問をいただいたところでございます。 様々な社会課題を解決していくためにイノベーションをしていく、その中でスーパーシティ構想の話も聞かせていただいたところでございます。 様々な社会課題を解決をしていくことが、いろんなイノベーションのきっかけになっていくんだろうなということを強く感じているところでございます。 あと、風通しのよい組織風土であったり、若い職員が挑戦できる意識の向上、こういったこともしっかりと胸に刻んでいきたいというふうに思っております。 特に、これから伊勢のまちづくり、コロナ禍の、コロナの後にどうしていくかというのは非常に大きなところでございまして、特にこれまで平成25年の御遷宮を機会に、伊勢は非常に恵まれた上り調子の時代でありましたけれども、その中でできなかったこともあるのではないかということで見直しをしておりまして、例えばこれから10年後、20年後のまちづくりを担っていく人材育成、こういったことも必要であろうかというふうに思っておりますし、また特に伊勢の伝統的な歴史、文化、こういったことをしっかりと将来、20年後の若い方々が背負っていける、こういった環境の支援、こういったことも仕上げていきたいと思っておりますので、これは各皆様方の御指導があってのものですので、ぜひとも今後ともよろしくお願いしたいと思います。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 消毒のため、暫時休憩いたします。 △休憩 午後1時30分 △再開 午後1時31分 ○議長(浜口和久君) 休憩を解き、会議を再開いたします。----------------------------------- △吉井詩子君 ○議長(浜口和久君) 次に、10番・吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 公明党の吉井詩子でございます。議長の許可をいただきましたので、通告に従いまして一般質問をいたします。 本日、質問いたしますのは、デジタルデバイドと言われます情報格差の解消についての取組と、性犯罪・性暴力対策の強化の方針についての2項目です。 1項目め、デジタルデバイドの解消についてお聞きします。 9月1日にデジタル庁が発足されます。行政手続のオンライン化など社会全体のデジタル化が進められていきますが、デジタル技術を使いこなし、すぐに理解できる方とそうでない方、難しそうと拒否感を示す方に分かれます。 内閣府の調査によれば、70歳以上の約6割がスマートフォンなどの情報通信機器を利用していないと回答しております。 国のデジタル活用支援の方針としては、社会のデジタル化が急速に進む中で、助けを必要とする人に十分な支援が行き渡ることが急務であり、誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化が掲げられています。 伊勢市においては、コロナワクチン接種の予約時に電話がつながらない、ウェブによる予約方法が分からない、家族や近所の人にしてもらった等のお声をよく私も聞きました。入力支援の窓口も用意され、たくさんの方が来られたとお聞きしていまして、デジタルデバイド支援の必要性ということを感じました。 このようなことも踏まえまして、1点目に、伊勢市においてはデジタルデバイドの現状をどのように認識されているのかお聞かせください。 次に2点目、先日、総務政策委員会でデジタルデバイド解消に関する質問に、スマホ教室を開催していくとの答弁がありました。これは、講習会を全国で開始する総務省のデジタル活用支援推進事業という補助事業を活用するのでしょうか、お聞かせください。 次に3点目、スマホ教室を開催するためにデジタル活用支援員を市で育成していくのかお聞かせください。 次、4点目、高齢者の中にはスマートフォンを持っていながら十分に使いこなせていない層がいると聞きます。私もその一人です。アカウントだとかアップデートだの特有の言葉にいつまでも慣れません。また、何かにつけパスワードが要ることも嫌気が差してきます。 私の場合は、家ではすぐに家族に聞き、役所ではタブレット操作に行き詰まると職員さんや他の議員の方に教えてもらっています。1回では覚えないので迷惑をかけています。コロナワクチンの予約で困っている方を見てつくづく実感しました。アプリの操作、エラー発生時、エラーでなく勘違いのときもありますが、わけの分からない表示やメールが来たというような日常的な困り事に相談できる体制があればどんなに助かるかと思いますが、お考えをお聞かせください。 次に5点目、スマホ教室をするということですが、その教室に行くのに一人で新しいところに行くのは勇気がいるという方もあると思います。介護予防や健康増進といった福祉のサービス、例えば高齢者の地域サロンや生活支援サポーターが開く地域の集いの場であれば、いつもの仲間、お友達がいます。そういう場でスマホ教室などがあればフレイル予防、認知症予防にもつながると思います。福祉施策と連携したスマホ教室ができないか、お考えをお聞かせください。 次に、大きな2項目め、性犯罪・性暴力対策の強化の方針についてお尋ねをいたします。 6月22日の中日新聞三重版の記事によりますと、性暴力に関する相談が全国的に増えている、県内でも2020年のみえ性暴力被害者支援センターよりこへの相談件数は前年度からほぼ倍増した、コロナ禍による生活不安など影響したと見られるケースが目立つ、10代、20代からの相談の増加が顕著で前年度から4倍を超えている、警察や病院への同行などの支援も増えている、被害の低年齢化、深刻化の傾向も見られる、とあります。 性犯罪・性暴力の根絶は待ったなしの課題であります。社会全体でこの問題に取り組む必要があることをまずは自覚しなければなりません。 性犯罪・性暴力対策の強化の方針は、令和2年6月11日に政府により決定されました。この方針は、令和2年度から令和4年度までの3年間を性犯罪・性暴力対策の集中強化月間として、刑事法の在り方の検討はもとより、被害者等支援の充実、加害者対策、教育、啓発の強化等の実効性ある取組を速やかに進めていくための第一歩という位置づけの方針であります。 性暴力の問題は、非常に根が深いものです。様々な観点から取り組むべきであります。法律の改正やワンストップ支援の相談センターのそういう充実などは県や国などがすることではありますが、市として何ができるのかと考えたとき、私は社会全体でこの問題に取り組み、性暴力のない社会をつくるために基本となるのは教育と、そして相談体制、また啓発を中心にしたことだと思いますので、伊勢市の認識を伺いたいと思います。 性暴力や性被害の予防や対処に関する教育については、諸外国における取組や刑法の性交同意年齢が13歳であることの関係を踏まえると不十分との指摘があります。スプリングという性被害当事者の団体のアンケートでも、被害の相談や警察への届出を行いやすい社会にするにはどのような変化が必要かとの問いに、幼児からの性教育という答えが、被害者を責めない、性犯罪・性暴力の厳罰化に次ぎ3番目でした。 かつて、行き過ぎた性教育についての議論もありました。私自身もこのことは何となく触れないでいたいというか、タブー視していたところがあったような気がいたします。しかし、性犯罪に巻き込まれる18歳未満の子供が増加傾向にあることから、文部科学省と内閣府は年代別の性被害防止教材を用意しました。 文部科学省からは、子供たちが性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないように、生命の安全教育として推進し、発達状態に応じた教材や啓発資料、指導の手引きを用意しました。これらの積極的な活用を促す通知が令和3年4月16日付で発出されています。 そこで、お尋ねをいたします。学校における生命の安全教育推進事業として、令和5年度には全国の小中高の各学校において教育の開始がされるとのことですが、伊勢市においてはどのように取り組むのかお聞かせください。 次に2点目、被害の低年齢化も言われていますが、幼い頃の被害を誰にも相談することができず、ずっと一人で抱えていて、または幼いときに被害に遭い、何があったのか分からなかったが、やがて分かるようになり苦しみ、大人になってからワンストップ支援センターなどに相談する方がいるということを聞きます。 いじめ問題についても同様ですが、性被害については特に繊細な問題ですので、SOSの出しやすい相談体制の構築が学校でも必要かと考えますが、どのようにお考えかお聞かせください。 最後に、社会全体の啓発について伺います。学校での啓発をより効果的なものにするには、保護者、職員、そして地域への啓発が欠かせないと思います。社会全体が被害の深刻さについて知ること、真剣に考えることが性暴力被害のない社会をつくるスタートであります。 性被害の話を聞いたときに、被害者にも隙、油断があったのではないかと被害者にも原因があるように捉えてしまうこと、心ない言動をしてしまう、そのような無知、誤解、言動が被害者にとっての二次被害となり、相談できない状況となります。 誰一人取り残さない社会の実現を目指す伊勢市としてどのように啓発していくのか、お考えをお聞かせください。 以上でこの場での質問を終わりますが、答弁のいかんによりましては再質問いたしますのでお許しください。 ○議長(浜口和久君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) それでは、吉井議員の御質問にお答えをいたします。 御質問のうち、デジタルデバイドの解消及び性犯罪・性暴力対策に関する社会全体への啓発について私からお答えをし、そのほかの御質問については教育長からお答えをいたします。 始めに、デジタルデバイドの現状でございます。 新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種予約におきましては、予約開始直後の4日間で1万件以上のウェブ予約を受け付けることができました。これは、電話予約を含めた受付全体の80%以上となっておりまして、御家族や御近所の方に予約をお手伝いいただいたおかげかと感じております。 また、これらを御利用になれない方に対して電話での予約方法を用意していたものの、当初、電話がつながりにくい、こういった状況が発生いたしました。このことから、市役所の本庁舎、各総合支所、福祉健康センターに予約受付の支援窓口を設置したところ、2日間で400人以上の方に御利用いただきました。改めてデジタルにおける格差の解消に取り組んでいく必要性を認識したところでございます。 情報の格差を解消するためには、インターネットなどを御利用になれない方に対して代替手段、代わりの手段を用意すること、また、それに加えて将来的に御利用いただけるような支援策を講じていくことが必要であると考えております。 次に、デジタル活用支援推進事業への取組でございます。 この事業につきましては総務省の事業で、スマートフォンの利用に不安のある方を対象として、自治体と民間事業者が協働でスマートフォンの使い方教室を開催するものでございます。スマートフォンを利用できる人を増やすことは市の取組の方向性と合致することから、民間事業者と連携して同事業に応募をしております。採択され次第、今年度はまちづくり協議会などを対象としてスマートフォンの取扱いを初歩から学べる教室を開催したいと考えております。 次に、デジタル活用支援員の育成でございます。 デジタル活用支援員は、国が定める研修を修了した方で、スマートフォンの教室の講師を担っていただきます。令和3年度におきましては支援員を育成するのではなく、支援員を確保できる民間事業者と連携して教室を開催したいと考えております。 次に、スマートフォンの日常的な困り事を相談できる体制につきましては、高齢者にとってどのような方法で行うことが相談しやすく効果的に支援できるのか、今年度、スマホ教室の開催をする中で、参加者の困り事を把握しながら研究をしてまいりたいと思います。 次に、福祉のサービスと連携したスマホ教室についてでございます。 現在、高齢者の方が地域で集う場、まちづくり協議会などにおいてワクチン接種の予約のお手伝いや、タブレットを利用して介護予防に取り組んでいるところもございます。今後、集いの場の運営者にスマホ教室に参加していただくよう働きかけるなど、デジタルに慣れ親しんでいただく機会が広がるよう取組を進めていきたいと考えております。 次に、性犯罪・性暴力対策に関する社会全体への啓発でございます。 性犯罪・性暴力は、被害者の尊厳を著しく踏みにじる行為であり、その心身に長期にわたり重大な悪影響を及ぼすものであることから、その根絶に向けた取組を強化していく必要がございます。中でも、女性に対する暴力の根底には女性の人権の軽視があると言われております。現在、女性に対する暴力根絶に向けた取組について市のホームページに掲載をし、性暴力被害等に関する相談窓口を周知しております。 また、毎年11月の女性に対する暴力をなくす運動において、市民ホールでのパネル展示をはじめ広報紙及びホームページで意識啓発を行っております。 誰もが、性犯罪・性暴力の加害者にも、被害者にも、傍観者にもならないよう、関係部署と連携をし、広報啓発活動を強化してまいります。 私からは以上でございます。御理解賜りますようお願い申し上げます。
    ○議長(浜口和久君) 消毒のため、暫時休憩いたします。 △休憩 午後1時45分 △再開 午後1時46分 ○議長(浜口和久君) 休憩を解き、会議を再開いたします。 教育長。 ◎教育長(北村陽君) 続きまして、私から「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」のうち、子供が性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないための「生命(いのち)の安全教育」推進の取組と学校での相談体制の構築についてお答えします。 まず、「生命(いのち)の安全教育」の推進についてお答えします。 性暴力の加害者や被害者、傍観者のいずれにもならないように、学校教育は大きな役割を果たすものであります。そのため、道徳教育や特別活動を中心として、生命の尊さや生命を大切にする教育、自分や相手、一人一人を尊重する教育をさらに進めるなど、性被害・性加害を未然に防ぐ取組が重要であると考えています。各学校においては、不審者等への対応など、性犯罪を含む犯罪被害に遭わないための防犯教育やSNS等の危険性、被害に遭った場合の対応などの安全教育を進めているところです。 次に、学校での相談体制の構築についてお答えいたします。 教育委員会では、市内公立小中学校の全教職員を対象に、相談を受けた場合等に適切な対応ができるようカウンセリング研修を実施し、学校で児童生徒がSOSを出しやすい環境を整えるとともに、被害に遭った場合のために県の相談機関等の周知を行っています。 以上、吉井議員の御質問にお答えしました。何とぞよろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(浜口和久君) 一般質問の途中ですが、午後2時まで休憩いたします。 △休憩 午後1時48分 △再開 午後1時59分 ○議長(浜口和久君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 市長、教育長に御答弁いただきました。ありがとうございます。 それでは、若干再質問を申し上げます。 デジタルデバイドの現状について、コロナワクチンの予約で顕在化したということが分かりました。 それで、デジタル活用推進事業についてなんですが、民間事業と連携して国の事業に応募したということをお聞きいたしました。いち早く応募されたということで、新しい課ができたということの結果が出たのかなというふうに思います。 まちづくり協議会などを対象に、事業者などが公民館などで出前講座をするのか、それともその事業者の方の事業所において行われるのか、少し教えてください。 ○議長(浜口和久君) 情報戦略局長。 ◎情報戦略局長(須崎充博君) 今のところ事業者の方、7月に国のほうから採択の返答が来ると想定していますので、それがあり次第、事業者の方が各地域の公民館等に出向きましてするというふうなことになっております。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 分かりました。それで、その教室の内容なんですが、興味を持たれる内容としては、やはりLINEでありますとかカメラ撮影、またいろいろなマイナンバーカードでありますとかそういう行政手続とか、いろいろやはりあると思うんですが、またあと、変な詐欺メールが来るとかSNSの危険性とか、そういうデジタル技術が普及することで弊害というのもあると思うんですが、そこら辺もやっていくのか、内容について教えてください。 ○議長(浜口和久君) 情報戦略局長。 ◎情報戦略局長(須崎充博君) まず、高齢者の方を対象として、一番簡単にデジタルに接触できるスマートフォンの講座を考えていますので、まずは写真、メール、アプリへの対応、そのような簡単なものからやっていく予定をしております。なかなか、いろんないたずらメールというふうなところの複雑なものになってきますと非常に難しいということもございますので、まずは初歩的なところでデジタルに触れていただく講座を予定しております。 それとあと、国のほうからのメニューとしましては、一つがマイナンバーの申請サポート、これが条件づけになっていますので、そちらを併せて研修するようになっています。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 分かりました。そのようにやっていただきたいと思います。 デジタル活用支援事業の総務省の資料を見ていきますと、このデジタル活用支援を国民運動としてしていくというふうなことが書いてあります。デジタルを親しみやすいものにしていくために、令和3年は10月10日と11日をデジタルのみんなでデジタル活用を学ぶ日とされるとあります。1とゼロだけで二進法ですか、何かそこから来ておるみたいなんですが、コロナの関係の難しさもあって、イベントとかいうことはなかなか難しいかとは思うんですが、広報による周知など何か考えておられますでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 情報戦略局長。 ◎情報戦略局長(須崎充博君) 一般的な周知は広報とかインターネット等ではさせていただく予定なんですけれども、今、三重県のほうでデジタルの日に合わせて伊勢市内でもモバイルデータサービスの取組をしようということで、ショーケースギグ様という企業なんですけれども、それ企業名なんですけれども、先駆者と言われておる企業さんと連携をしまして、飲食店などの予約システム、そちらを市内業者さんと連携して進めていく予定をしております。それに私どものデジタル政策課のほうも一緒に入っていく予定ですので、それのタイミングがうまく合えば、この10月11日のデジタルの日にこれと、それと先ほどのスマートフォン教室を併せて周知していきたいなという希望を持っておるんですけれども、何分間に合うかどうか分かりませんので、前向きには対応したいというふうに考えております。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 一部飲食店さんで、若い人がよくちゃんと予約しておいて、後でまた取りに行ったら並んでおる人を尻目にぱっともらえるというようなことがあると思うんですが、そういうお店を増やしていくという理解でよろしいですか。 ○議長(浜口和久君) 情報戦略局長。 ◎情報戦略局長(須崎充博君) おっしゃるとおりでございます。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 分かりました。ぜひ、そういうことを進めていただきたいんですが、やはりそれをしっかり学べるようにしていかないと、悔しい思いする人が増えてもなんですので、そのスマホ教室を同時に進めていただきたいと思います。 それと、デジタルが進んで、やはり市民に喜んでもらえる、先ほどのモバイルデータサービスもそうだと思いますが、以前に私、お悔やみコーナー設置を提案したんですが、やはりこれを実現する方向で、デジタルの日にちなんでそれも周知してもらったらどうかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 環境生活部長。 ◎環境生活部長(藤本宏君) 昨年、御質問をいただきまして、手続の簡素化ということでお伺いしました。 その時点では、なるべく共通した様式を持った中で一つの書類で故人の諸手続を移動せずにというか、そういう形で進められれば進めていきたいというお答えのほうをさせてもらったと思うんですけれども、ただ、今の時点でそのデジタルという形では大変難しい、システムのこともございますものですから、そういうことも含めた形で、今はまだちょっとデジタルという形でのその10月11日ですか、のデジタルの日に合わせた形というのは大変難しいと考えております。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 市民にとって一番喜んでもらえるとか分かりやすい、また身近な例としてお悔やみコーナーというのはちょっと示させてもらったんですが、やはりデジタル化は難しいと今もおっしゃったんですが、そこはやっぱり市民にとって必要なデジタル化ということになりますので、その辺を進めていただかないかんなというふうに思います。それはまたよろしくお願いいたします。 それから、デジタル支援員についてなんですが、令和3年度においては特に育成する考えはないとお聞きをいたしました。市長が、人材育成をしやないかんということを、それに力を入れたいと、それはいろいろな分野においてだと思うんですが、そういうことを表明されておられます。 例えば、女性活躍・男女共同参画の重点方針2021に、地域女性活躍推進交付金を使っての女性デジタル人材育成というのがあるんですが、今後このデジタル活用推進事業とはまたちょっと別にはなりますが、やはりこのデジタルデバイドの解消ということで、こういういろいろな、各省からいろんなメニューがどんどん出てくると思いますので、その辺もいろいろ見ていただいて活用していくべきだと考えますが、まずはこの女性デジタル人材活用ということで、このことについて何か研究をされておられますでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江原博喜君) ただいま御指摘のことについても進めてまいるというようなことで、現在、取組を進めているところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 男女共同参画の重点方針に出ているこれについて、まだ具体的には分からないですが、進めていただくと。あとそれから、独り親の高等職業訓練の支援のほうの職域の拡大、最初の頃から比べたらかなりたくさんの職域の方に補助が出ておりますが、デジタル関係の職業も国のほうで示されているので、積極的なそういうデジタル人材の育成を取り組むべきだと思いますので、その辺のところよろしくお願いいたしたいと思います。 デジタルの日常的な困り事を相談できる体制につきましては、もうこれは本当に理想的というか、なかなか難しいなと思うんですが、私のように家で聞ける人はたとえ迷惑がられても聞くということができます。とにかくもう分からんようになったときに聞ける、気楽に聞けるようなところが欲しいなと思います。 そういう体制づくりというのは、どんなやり方がいいのかというのは分からないんですが、やはりスマホ教室を今回されるということで、まずはそのスマホ教室にたくさんの方に参加していただくということが大事だと思うんですが、そのスマホ教室というのは、大体やっていくのはいいんですけれども、目標とかそういうのも決めていらっしゃるんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 情報戦略局長。 ◎情報戦略局長(須崎充博君) 今のところ、今年度は一応24回で77回の講座をやる予定でおります。 まちづくり協議会のほうからは全てから申し込まれても実施できる想定はしておるんですけれども、もしまちづくり協議会からの御希望が少ない場合は、その議員仰せの福祉団体とかそういったところでのことも可能となります。 ただ、今年につきましては回数が限られておりますので、その24回、ただそれで1回の講座につきましても、これは国の制度に乗っかりまして、大体ベストとされているのが4人程度ということになっていますので、1まち協で4人程度しか受けられないということがありますので、その受けられた方がまた中心になって、できるだけお知り合いの方にしていただけるような講座にしたいというふうに考えております。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 分かりました。4人程度ということの小規模な教室のほうが分からんことがあっても恥ずかしくなく聞けて、また丁寧に教えてもらえていいのかなと思います。そういう教室に参加された高齢者の方が、また高齢者の方に教えていくということができると思います。 また、若い人の力、コミュニケーションとかは苦手やけれども、そういうデジタルのことは得意やというような人の力もお借りして、今後このモデル、じゃなくてこの活用事業以降のことでも進めて行っていただきたい。そのためには、デジタル部門と福祉部門の連携について期待したいと思います。 この項の最後に、デジタルと言っていますけれども、このデジタルにおけるバリアフリーとかユニバーサルデザインということをお聞きしたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 情報戦略局長。 ◎情報戦略局長(須崎充博君) 非常に難しい御質問ですけれども、デジタルにおけるユニバーサルデザインということになりますと、非常にこれから、今まではデジタルというとすぐインターネットとかそういったものを想定して、自分から情報を取りに行くというスタイルであったと思います。 これからは、ユニバーサルデザインがそうなんですけれども、自然に自分の手元の方へ情報が入ってくる時代に突入しているんじゃないかと。 人工知能等が発展してまいりますと、当然、障がい者の方とかお年寄りに優しい、自動解読とか自動読み上げ機もそうなんですけれども、自然に入手できるシステム、それでバリアフリー化を行っていく、そういった形に持って行くのがデジタルのユニバーサルデザインというふうに理解をしております。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 市としてこういう事業をするに当たって、そういう大きな考え方を持ってやっていただくということを期待したいと思います。 午前中、市長から、障がいに関する質問に対して、医学モデル、社会モデル、社会的障壁ということに関しての御答弁があったんですが、デジタルにおいても、使えない人が悪いんやというようなことにならないようにしていかないかんなというふうに思います。 そもそも、もともと機械をつくる段階でこのユニバーサルデザインという考え方が取り入れてもらっていないといかんことなんですが、やはり日本にはそういうような法律もないということもお聞きしましたので、ぜひそういうことに対応できるような、誰も取り残さないという考えで進めていっていただきたいなと思います。 それでは続きまして、生命の安全教育の性暴力・性犯罪についてお聞きをいたしたいと思います。 御答弁いただきました、被害に遭った場合の対応などの安全教育を今も進めていっているということ、性被害も含めてということなんですが、具体的にどのようにされているのでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) まず、子供たちが被害に遭わないようにということで、未然防止の対応といたしましては、啓発が重要になってくるかと思います。子供たちが、何がその性被害であるのかということも含めまして、子供たちが気づけるような教育を文部科学省の資料等を活用しながら進めているところでございます。以上でございます。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 今、どういうふうにされているんですかとお聞きしたのですが、今どういうふうに、どういう教材を使ってどういうふうに気づくようにされているんですか。 ○議長(浜口和久君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) 一つ目は、今年度、生命の学習ということもやっておりまして、まず子供たちが命を大切にするという中で、講師等による講話を活用いたしまして、医師、助産師、保健師による講話等を実施しております。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 分かりました。それで、1回目の質問で述べました文部科学省と内閣府の作成した分かりやすい教材についてですが、令和3年度から令和4年度にかけて段階的に取り入れるようにと積極的な活用についての通知が来ておりますが、これらの教材を活用するおつもりですか。 ○議長(浜口和久君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) 通知をもう出してありますので、積極的に活用していきたいと思っております。以上です。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 分かりました。この通知の中で、ダウンロード可能だということで、もう既に教材については共有、研究もされているかと思いますが、どのような認識をお持ちでしょうか。低学年向けと中学生向けとか段階によってあるんですが、その両方の認識を教えていただきたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) 一つ目の低学年向けに関しましては、やっぱり被害に気づき予防できるようということと、自分の身を守ることができるよう性差による違いを認識するという部分、それを大切にし、まず気づかせることを目的としてある教材だと思っております。 二つ目、小学生、中学年に関しましては、その実際の被害に遭う不審者等が予想されます。不審者等に出会ったときにという部分も含めまして、犯罪被害に遭わないための防犯指導というのをするための教材だと思っております。 あと三つ目、小学校高学年から中学校に関しましては、やはり現在、SNS等での出会いというのが想定されます。それによって、出会ったことに対して次、性的な部分での被害に遭う可能性があるよということの啓発もしていきたいというふうな内容を含んだ教材であると考えております。以上です。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 分かりました。私も、これを実際ダウンロードして見てみました。あそこへ映すような形にできたらよかったんですが、やはり性教育の教材というと何かすごく強烈なものがあるのかなと、まだまだ世間の方が思ってみえると思うんです。かつてそういう行き過ぎた性教育ということに対する抵抗感というようなものもあったと思うんですが、現在の伊勢市においてはそういうふうな抵抗感、行き過ぎた教育とは言われるのとは今回、性被害に関して取り組もうとしていることに関してはまた違うものだというような御認識をお持ちでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) 普通の性教育というよりも、当然命を大切にするという意味では適切な教育をしていくつもりでございますので、違和感はないと考えております。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 分かりました。それで、私も教材を見たんです。水着で隠れるところは自分の大事なところやと。自分の体も相手の体も大切。自分の大切なところに誰かが触ってきたらどうするのかと問いかけたり、分かりやすく自分も相手も大事だということ、嫌なことは嫌やと言えるコミュニケーションの取り方も教えていると思います。 やはり、被害に遭わないように遭わないようにというふうに教えていくと、被害に遭うほうが何かちょっと失敗があったのかなというふうに思うと思うんですが、その辺についてはどのようにされますか。 ○議長(浜口和久君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) やはり、その加害者にならない、被害者にならないということなんですけれども、被害者を辱めるものであってはいけませんし、加害者を責めるだけではいけないと思います。両方がお互いに自己肯定感を持つよう、自己有用感を持つような教育を進めていきたいと思っております。以上です。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) ありがとうございます。自己肯定感ということ、やはり加害をされる方のそれが低いというような話も聞いたことがあります。また、被害に遭ってからそういう自己肯定感がすごく低くなってしまって苦しんでしまうという話も聞いております。 先ほども言われたように、高学年の方にとっては、もう本当に具体的にデートDVであったり、こういうふうに彼氏が言ってきたらどうするとか女友達がこうなっているときどうするとかいうようなこと、またSNSについてのようなことも考える教材となっていますので、ぜひこれを使っていただくということですので、こういう教材を保護者の方や、それと全教員の方にもお示し願いたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) 議員おっしゃるとおり有効に活用していきたいと思っております。以上です。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) ありがとうございます。それから、学校でSOSを出しやすい環境を整えるというふうな御答弁いただいたんですが、具体的にどのようにされるのか、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置の拡充でありますとか、また相談しやすい部屋を考えるとか、具体的にちょっと教えてください。 ○議長(浜口和久君) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(籠谷芳行君) スクールカウンセラーの拡充につきましては、県のほうも含めまして市のほうとしても本年度増員、増時間というのを図っております。まずそこで一つは対応が拡充いたしております。 あと、部屋につきましても、カウンセリングルームという名前ではございませんけれども、各部屋に相談をできる個室を準備しておりますので、そこでの相談体制の確立、拡充を目指していきたいと思っております。以上です。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 分かりました。この問題については本当に非常に相談しにくいことであると思いますので、誰でもいいで信頼できる先生に相談してもらう、そして多くの先生らが聞くようなことなく、そういうガイドラインも出ていますので、またしっかりとその辺取り組んでいただきたい。学校現場はやることがいっぱいあって本当に大変だとは思いますが、これは命に関する根本的なことでありますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。 それでも、学校だけでやはり解決できない場合というのがかなりあると思いますが、福祉部門ではどのように認識しておられますでしょうか。 福祉のそういう取り組んでおられる方でも県のワンストップの相談支援センターよりこを知らんだという方もいらっしゃいますが、やはり福祉生活相談センターで断らない相談の取組も始まりました。いろいろ悩みというか課題や相談とか、相談をしに来てくれる方はいいんですが、やはり困っていることの奥に、実はこういう性暴力の課題が潜んでいるというようなこともあると思います。福祉部門の方が全てやはりこの性被害に関する正しい認識を持っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 健康福祉部参事。 ◎健康福祉部参事(小林記子君) 福祉の相談窓口におきましても、7月1日からLINE相談も始めさせていただきます。本当に、この問題はデリケートな相談でもございますので、敏感に反応、アンテナを立てながら反応しながら、対応する者は正しい知識を持ち真摯に対応し、また先ほどのよりこなど専門の相談部署にきちんとつないでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) それで、LINEの相談もしていただけるというふうにお聞きいたしました。 県のほうのワンストップの支援のこのよりこなんですが、やはり性被害というのはそんなあまり、いろいろだと思うんですが、夜に起こることがあると思います。そういうときに、ぱっと相談に行かれないという場合もあるということで、24時間の相談体制ということも国のほうでも進めているとは思うんですが、このよりこにおいてもLINEを始めたことによって、そういうちょっと相談支援センターが休んでおったもので相談できなかったわということのないようにされるということですので、そのようなまた周知についても市役所の方全体でまたそういう捉えていっていただきたいなと思います。 実は、私自身も最初の質問で申し上げましたが、今がそういう性犯罪・性暴力の集中強化月間、期間であるということを最近まで知りませんでした。最近、何かよくテレビで、新聞もそうですが、こういう性被害・性暴力の特集が組まれていたり、何かすごく多いなと思います。 また、報道もたくさん見るんですが、2017年施行の改正刑法でこの刑法もかなり様々、本来変えていかなければならないことがあるというふうに被害者の方にもお聞きしております。時効の問題であったりとかいろいろとあるんですが、やはり男性がこの2017年に性被害者に含まれることになったということが大きな変化です。 先日のテレビの報道で男性被害者の声を聞きまして大変ショックを受けました。見られた方もいらっしゃると思います。男性は女性よりももっと相談しにくいと思います。私自身の中にも、加害者は男性で被害者は女性という、そういう刷り込みというのがあると思います。市長の御答弁の中でも、女性暴力に関してというような、啓発をしているという、そういうあったんですが、やはりこの性被害に関しては男性も女性も両方ある、またそういうLGBTの方やそういう方もある、様々な方がみんながあるのでみんなの問題になると思いますが、自分自身がそういう偏見がありました。そういう全ての偏見というのは、これを是正するには地道な啓発の取組しかないと思います。 男女共同参画の部門で今まで性暴力についてどのように取り組まれていたのか、また今後どうしていきたいのかお聞かせください。 ○議長(浜口和久君) 環境生活部参事。 ◎環境生活部参事(水谷誠君) 今までの啓発ですけれども、女性の暴力、性暴力の被害に関しましては、先ほど市長が答弁申し上げましたようにホームページ等で周知はさせていただきました。 ただ、男性の被害者に関しましては私も認識不足で、一般的に性被害者になるのは若い女性やというふうな思い込みがありまして、その辺のとこは少し弱かったと思いますので、これから性被害に関しては男性女性、男女問わず、老若男女、若い女性だけじゃなくて子供からお年寄りまでみんなが性被害に遭い得るというようなことも周知していかないかんのかと思っています。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) 子供から高齢者までということですね。本当に、女性だけでなく男性もこういう被害に遭うということもあります。これは、本当に大きな人権に関わる、生命に関わる問題でありますので、この偏見の是正について地道な啓発をしていただきたいと思います。 そこで具体的に、例えば今後、セミナーをしていくのか、どういうことをしていくのかについて考えられることがあれば教えてください。 ○議長(浜口和久君) 環境生活部参事。 ◎環境生活部参事(水谷誠君) これから、先ほど周知のほうが遅れておったということで、ホームページでの啓発はもちろん、あとは研修会、講演会等のほうもひとつ考えていかないかんなというふうに考えております。 ○議長(浜口和久君) 吉井議員。 ◆10番(吉井詩子君) ぜひ、この問題に関しても様々、法律のことから様々な、またいろいろな方面から勉強を私もまだまだこれからしていかないといけないなと、そしてまた、被害者の方の声、また加害者の家族の方で苦しんでいる方もいらっしゃいます。いろいろな方のお声を聞いていく、そういう市であってほしいなと思いますので、最後に市長の御意見をお聞きいたしまして私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) 特にこの新型コロナウイルスというこういった混乱期であったり大きな大災害が発生したときには、どうしても人心の心理に大きな影響を来して、比較的立場の弱いところほど影響を与えやすいということは、これまでの歴史の中で繰り返されてきております。 我々の使命としましては、市民の皆さんの生命・財産を守ることが第一の使命でございますので、防犯体制の強化から啓発、また福祉相談の体制、こういったあらゆる機会を通じて市民の皆さんが安心して暮らしていける環境整備に努め続けてまいりたいと思います。以上でございます。 ◆10番(吉井詩子君) ありがとうございました。 ○議長(浜口和久君) 消毒のため、暫時休憩いたします。 △休憩 午後2時29分 △再開 午後2時30分 ○議長(浜口和久君) 休憩を解き、会議を再開いたします。----------------------------------- △中村功君 ○議長(浜口和久君) 次に、3番・中村議員。 ◆3番(中村功君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。 質問させていただく項目は、一つ目に新型コロナウイルスのワクチン接種について、二つ目に空き家対策について、三つ目に通称「御木本道路」の整備についてであります。よろしくお願いいたします。 まず始めに、新型コロナウイルスのワクチン接種についてお尋ねいたします。 新型コロナウイルス感染症は、2019年、令和元年に当たりますが、11月に中国の武漢で初めて確認され、その後、世界的流行、いわゆるパンデミックとなり、日本においても昨年1月に初めて発症が確認されたところであります。 以来、いまだに収まることなく、県内においても6月27日、昨日の公表では5,238名が確認され、110名もの尊い命が亡くなっています。伊勢市においても220名と、多くの方が発症されており、お見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方につきましては謹んでお悔やみ申し上げます。 また、医療スタッフ関係者の皆様の御苦労に対しましても心より感謝申し上げる次第です。 さて、いまだに猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症については、ワクチン接種が感染防止や命を守る決め手となっています。ワクチン接種については毎日のように報道がなされ、ようやく日本においても進み出してきたと感じているところであります。医療従事者をはじめ高齢者の接種が進み、64歳以下の方にも接種が始まってきたようであります。 去る6月21日からは多くの大企業で新型コロナウイルスワクチンの職域接種が本格的に始まったところです。また、伊勢市においても県営サンアリーナで大規模集団接種が実施され、大いに接種が進んできたなと感じております。関係者の皆さんの御努力により接種が進められていますが、一日も早く安心できる日が来るよう頑張っていただきたいと思います。 そこで、まずお尋ねしたいのは、現在の伊勢市においての接種状況はどのようなものかお聞きしたいと思います。 次に、職域接種については、1,000人以上の企業が前提であると聞いておりますが、伊勢市内において職域接種の実施の状況についてお聞きしたいと思います。 次に、市長自身の接種についてのお考えをお聞きします。 市長におかれましては、通常の公務に加え、コロナウイルス感染症の対策など昼夜問わず市民の先頭に立ち公務をこなされていることについて敬意を表したいと思います。そのような重責を担う行政のトップである市長がワクチンをいまだ接種していないのは、どのようなお考えがあって接種していないのか。市長は、早い機会に接種すべきだと考えますがいかがでしょうか。この際、お考えをお聞かせ願いたいと思います。 次に、市役所職員の接種についてお聞きいたします。 市役所の職員については、通常の業務において不特定多数の市民と接触する機会が多い上に、また今回、多くの職員が接種会場に出向き接種業務に携わっているとお聞きしています。その中で、医療関係職員以外のほとんどの職員が接種していないのが現状だと思います。市役所の職員の接種についても市長同様、早い機会に接種すべきと考えますが、どのようなお考えなのかお聞きしたいと思います。 次に、二つ目の項目、空き家対策についてお尋ねしたいと思います。 現在、全国各地の自治体は、空き家に起因する様々な問題の対応に迫られています。適切な管理に欠ける空き家は月日とともに劣化を進め、ついには周囲に迷惑を及ぼす厄介な存在になります。環境問題や防犯上の問題など、市民にとって身近なところで悩みの種になっている空き家問題は、解決策もそれぞれに違い、日々深刻さを増していると言っても過言ではなく、その解決はまさに急務であると考えます。 そこでまず、現在の空き家対策の状況についてお尋ねしたいと思います。 伊勢市においても既に伊勢市空家等対策計画を策定し、令和2年度には空き家実態調査を実施され、2,513軒の空き家を確認し、また危険度の高い管理状態の悪い空き家が188軒とお聞きしているところであります。5年前の調査からは、全体の空き家数としては378軒減ったとのことでありますが、危険度の高い管理状態の悪い空き家においては逆に106軒増えたという結果になっております。 平成27年に空家対策特別措置法が全面施行されてから6年がたちますが、空き家の増加に歯止めがかからず、所有者不明の増加も解決を難しくしているようであります。所有者不明の解消に向けた登記の義務化、国への帰属の法改正が成立したとも聞いておりますが、空き家の解決にはまだまだ時間がかかるのではなかろうかと感じています。 各自治体におかれましても試行錯誤を続けているようでありますが、伊勢市としてこれまでの取組の中、課題は何かお聞かせ願いたいと思います。 次に、空き家問題は一般的に防災、防犯、衛生、景観、生活環境などの面で問題を引き起こすと言われていますが、状況は個々に大きく異なると思います。例えば観光においては、空き家が景観問題を発生させることで地域のイメージが著しく損なわれ、客足を遠ざけてしまうおそれがあります。また、空き家を放置すると、家屋の倒壊の危険性だけでなく敷地内の樹木や雑草が茂るなど、隣接地に迷惑がかかるなどの生活環境が著しく損なわれます。このような空き家が与える影響をどのように認識しているのかお聞きしたいと思います。 次に、総務省の2018年、平成30年発行の住宅・土地統計調査から、三重県の住宅数が85万3,700軒、空き家数が12万9,600軒となっておりますが、空き家率15.2%と、全国の空き家率13.6%を上回っていることが分かります。今や住宅の8戸に1戸が空き家になる状況であります。さらには、高齢者単身の持ち家や高齢者夫婦のみの持ち家も多くあると思われる現状から、近い将来の空き家予備軍となっていることを自覚しなければならないと感じております。 このように、今後さらに空き家が増加していくと思われる中、どのようなまちづくりに取り組まれるのかお聞きしたいと思います。 次に、三つ目の項目となる通称「御木本道路」の整備についてお尋ねいたします。 御木本道路と呼ばれるこの道路は、神宮外宮前と内宮鳥居前町を結ぶ由緒ある道路で、その名の由来は真珠王と言われた御木本幸吉氏にあると言われております。昭和21年、88歳の米寿を迎えた御木本幸吉氏が外宮から内宮への近道として整備する資金を提供し、昭和26年に造られた道路であります。この道路は、県道伊勢磯部線、都市計画道路豊川浦田線として、延長1,760メートル、幅員22メートルとして昭和25年に都市計画決定されております。計画されてから実に70年もの年数がたっております。この道路は、市内の中でも数少ない片道2車線で、交通量も多く、市内の重要な幹線道路となっております。 しかしながら、車が走る車線幅が狭いところや、歩道においては極端に歩道幅が狭く擦れ違いができないところがあります。高速道路の伊勢西インターの前後は高速道路建設と同時に整備された記憶がありますが、その後特に整備されたことはないように思っております。どこまでが完成しているのか、どこがまだ未整備なのか、現在の御木本道路の整備状況についてお聞きしたいと思います。 次に、近年この道路では死亡事故をはじめとした交通事故が多発しております。道路管理者である三重県ではその都度安全対策を実施していただいておりますが、根本的には解消されていないように感じております。片側2車線ですが、先ほど申し上げましたように車線幅が狭いのか、大型ダンプトラックや観光バスが並列して走る場合がありますが、結構恐怖感を感じることがあります。 また、歩道においては、遷宮以降、外宮から内宮へと歩く観光客を目にすることも多くなりました。道路整備の効果は、道路交通の円滑化だけでなく、市街地の形成や災害時の避難路としての防災上の効果など多岐にわたります。現状のこの道路についてどのように認識しているのかお聞きしたいと思います。 次に、この道路は県道でありますので、当然管理者の三重県が整備しなければなりません。幾ら市長が整備しようと言っても三重県にお願いする立場であります。平成24年3月に作成されました道路整備プログラムの中では、この御木本道路は整備重要度が高いとして評価されている路線であります。いまだ整備着手されていないようでありますが、御木本道路の整備に対して市として現在どのように県に働きかけているのかお聞きしたいと思います。 以上、通告による質問を終わりますが、詳細については再度質問することをお許し願いたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(浜口和久君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) それでは、中村議員の御質問にお答えをします。 始めに、新型コロナウイルスのワクチン接種についてお答えをします。 接種状況につきましては、現在65歳以上の高齢者の方の接種を7月末までに終えるよう実施をしており、6月22日時点で1回目の接種率が62.6%、2回目は20.3%で、全国及び三重県の平均を上回っている状況でございます。 現在60歳から64歳までの方に6月14日に接種券を送付、16日から予約を開始し、接種を始めているところでございます。引き続き12歳から59歳までの方の一般接種を進めてまいります。 接種券につきましては一括して送付いたしますが、まずは基礎疾患を有する方の接種を優先し、以降、職種や年齢階層別に優先順位を決めて進めてまいりたいと考えております。 次に、伊勢市内の職域接種の実施状況ですが、シンフォニアテクノロジー株式会社様、横浜ゴム株式会社様、パナソニック株式会社様、皇學館大学様が三重県に申請されたと伺っております。今後、職域接種の実施に向け、実施主体と情報共有し、できる限りの支援を行い、接種を進めたいと思います。 次に、私自身の接種でございますが、市民の皆さんの生活を守るためには、市長としてあらゆるリスク管理が必要と考えております。ワクチン接種につきましても、接種券が届きましたら、どのタイミングで接種するのがよいかを判断し、また報告もさせていただければと思います。 次に、市役所職員の接種でございますが、蔓延防止に鑑み、高齢者、子供、不特定多数の住民に接する機会が多くなる職員への優先接種を考えております。具体的には、保健師やケースワーカーをはじめ、避難所の運営に従事をする職員を優先接種の対象と考えておりますが、接種に当たっては国から供給をされるワクチン量を考慮しながら判断したいと思います。 続きまして、空き家対策についてお答えします。 まず、取組状況でございます。伊勢市では伊勢市空家等対策計画を策定し、平成29年度から令和3年度までの5年間を第1期目として推進をしており、これまでに管理状態が悪い空き家の近隣住民などから寄せられた御相談等に応じ、空き家の所有者に対して適切な管理を依頼し、約300件で問題の解消を図ることができております。 また、耐震性のない木造の空き家や老朽化した危険な空き家など、空き家の解体費用の一部を補助させていただいたほか、利活用の促進のため、平成29年度には空家バンク制度を立ち上げ、これまでに22件が成約をしているところでございます。 さらに、令和3年2月には特定空家等に関する行政代執行の指針を策定し、管理状態が非常に悪く危険性の高い特定空家等への措置の手順について定めたところでございます。 次に、空き家対策に取り組む上での課題でございます。 これまで空き家の解消に取り組んでまいりましたが、市内には管理状態が悪い空き家がまだまだ存在しております。空き家問題の解決には、まずは所有者自身が空き家の適正管理に関する意識を強く認識いただくことが必要であることから、今後もその意識を高めていただけるように努めてまいります。 また、状態のよい空き家につきましては地域の資源でもあることから、空家バンクへの登録を促すなど利活用を促進していく必要もあると考えております。 次に、空き家が与える影響でございます。 管理状態が悪い空き家につきましては、樹木や雑草が生い茂ることによって隣地や道路へのはみ出し、動物の住み着きなど、建物自体の劣化が進むことで瓦の落下や部材の飛散等、通行人を含めた周辺住民の住環境に悪影響を与えております。 次に、空き家の増加とまちづくりへの取組でございます。 居住人口が減少することは空き家の増加につながりますので、その地域の活力低下に直接影響を及ぼす重要な問題でございます。伊勢市では立地適正化計画を策定し、コンパクトなまちづくりを目指しているところでございます。管理状態が悪い空き家を減少させて周辺の住環境の改善を図ることにより居住を誘導し、コンパクトで少子高齢化に対応したまちづくりにつなげてまいります。 続きまして、通称「御木本道路」の整備についてお答えをします。 まず、現在の御木本道路の整備状況ですが、都市計画道路である当該道路につきましては、昭和21年に両宮連絡道路として都市計画決定がされました。現在は、豊川浦田線と名称を変更して、岡本1丁目の外宮前から宇治浦田1丁目の浦田橋までの約3キロの区間を標準の幅員22メートルの道路として都市計画決定をされております。その都市計画決定区間のうち、整備済みとなっておりますのが、外宮前から明倫小学校南側の楓橋付近までの約520メートル、伊勢西インターチェンジの前後約350メートル、牛谷坂から浦田橋までの約410メートルの区間でございます。また、その他の区間については、用地確保ができていないなどから未整備となっております。 次に、道路の現状の認識ですが、御木本道路は、生活道路としてはもちろん、外宮内宮間を結ぶ観光交通としても大変重要な道路であり、子供たちの通学路にも指定をしております。 また、平日においても交通量が多く、休日や観光シーズンには交通渋滞が発生し、歩行者、自転車の交通需要も高まっております。そのような交通需要がある中、交通事故の発生や一部歩道では通行に支障を来すなど、安全で円滑な交通や歩行者空間の確保が問題であると認識をしております。 最後に、県への働きかけにつきましては、これまでも私から知事へ、御木本道路の良好な歩行者空間の創出について直接要望させていただいております。今後、生活者や来訪者にとって利便性・安全性の高い道路を目指し、三重県や伊勢市、警察など関係機関が検討する場を設置できるよう働きかけ、御木本道路の整備に取り組んでいきたいと考えております。 以上、中村議員の御質問にお答えしました。御理解賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(浜口和久君) 一般質問の途中ですが、午後3時まで休憩いたします。 △休憩 午後2時50分
    △再開 午後2時59分 ○議長(浜口和久君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続けます。 中村議員。 ◆3番(中村功君) 御答弁ありがとうございました。何点か再質問させていただきたいと思います。 まず、新型コロナウイルスのワクチン接種についてお聞きしたいと思います。 ワクチン接種については、目まぐるしく状況が変わる中で、市長以下職員の皆さんも毎日毎日が大変な思いで対応なさっていることについては敬意を表したいと思います。 接種状況については、順調に進んでいるのではないかと聞かせていただき、本当に安心いたしました。 また、12歳から59歳までの方についても接種券の配付が始まった、一般接種を進めていくとのことでありました。 職域接種については、この質問通告の後、当初予定のワクチンを上回るとのことで、6月25日には企業や大学を対象とする職域接種については一時中止という発表があり、今後は国の対応や状況を見てのこととなりましたので、この程度としたいと思います。 今後もあらゆる機会を捉え、希望する人が1日も早い接種ができるような迅速な対応をお願いいたします。 市長自身の接種については、接種券が届きましたらどこかのタイミングでとのことでありました。ここで、両副市長に確認させていただきたいんですが、両副市長におかれましては、年齢から判断させてもらうと既に接種券が届いているかと、こう思います。御予約はされたのでしょうか。差支えがない範囲でお答えいただけませんでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 福井副市長。 ◎副市長(福井敏人君) 特に差支えございませんのでお答えをさせていただきますと、私も…… ○議長(浜口和久君) すみません、マイク通してください。 ◎副市長(福井敏人君) 実はこの60歳から64歳という枠でございますので、私自身は7月に接種をしようということで申込みさせていただきました。藤本さんも、同様に聞いております。 ○議長(浜口和久君) 中村議員。 ◆3番(中村功君) ありがとうございました。既に予約をされたと、こういうことであります。 市長、この副市長がもう既に予約をされている、打つ予定だというタイミングにどのように思われますか。もう一度市長、お願いしたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) 新型コロナウイルスワクチンの接種については、重症化が心配される年代層から優先をされているということでございますので、今後のワクチンの配送状況を含めながら検討させていただきたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 中村議員。 ◆3番(中村功君) ありがとうございます。市長は、重症化されないわけでもないと思いますので、いろんな意味でリスク管理の上からも1日も早い判断、早く接種していただきたいと、このように思います。 また、市職員の接種については、接種会場に動員される職員についても優先接種の対象となるような御検討もお願いし、1日も早く市長に引き続き接種されることを要望申し上げ、次の空き家対策に移らさせていただきます。 空き家対策の取組については、伊勢市空家等対策計画を策定され、問題解決に向け、あるいはいろいろな施策にも取り組まれているとのことについては評価したいと思います。 空き家対策に取り組む上での課題として、所有者自身が空き家の適正管理に関する意識を高めていくという御答弁でありましたが、具体的に所有者の意識を高めていく方策というのはどういうものかお尋ねしたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) 空き家の問題に関しましては、現に存在する空き家はもちろんでございますけれども、建物が空き家化する前から所有者の方が今後の管理について意識をしていただくということが大変重要かと考えております。 そういったことから、年度当初に課税課が送付する全ての固定資産税の納付通知書がございますけれども、それに空き家の適正管理の啓発するチラシを同封しております。そのチラシについては、建物管理であるとか、あるいは相続、税、それから利活用、それから補助金など記載してございます。そういったことを、日頃なかなか建物に関して意識がないところを意識、気づきをしてもらうことで管理不全の空き家を未然に防ぐと、そういったことにつなげていきたいということで啓発に努めておるところでございます。以上です。 ○議長(浜口和久君) 中村議員。 ◆3番(中村功君) ありがとうございます。対策していく上ではいろんな工夫やアイデアが必要になってくると思います。そこで、先進事例に学ぶことは大変参考になると思うんですが、私は先進事例というのはあまりよく分かりませんが、近くでは四日市市が先進的に取り組まれているのではないかなというふうに感じています。 一例を申し上げますと、各地区別にとか団地別に人口増加率とか高齢化率をつかんだりして、そのまちの状況を個別につかんでいる状況、あるいは自治会とも空き家対策で連携を取ったりして取り組まれているみたいです。 四日市市は、伊勢市よりも空き家率、高齢化率も空き家率も低いのでありますけれども、このこういう取組については少し進んでいるようでありますので、ぜひ見習ってできることは学んでいってほしいなと思います。 空き家の対策をする中で大事なのは、やはり5年後、10年後がどうなるかを予測して取り組んでいかなければならないのかなと、もうすぐに駆け足のようにやってくると、そのような感じがしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、空き家の増えている原因の一つに宅地の税制上の優遇も要因になっていると言われています。住んでいなくても家屋があれば、200平方メートル以下の小規模住宅用地は固定資産税が6分の1、都市計画税が3分の1になります。住宅を解体して更地にすれば減免措置がなくなるので解体をしないということになります。こうした税制優遇のほか、撤去費用や土地維持費の負担が大きいことも空き家の放置を助長していると言われております。 これまでの対応策ではなかなか十分な対応ができないと思いますが、逆に空き家撤去後の土地に対して固定資産税の優遇措置だとか空き家税の導入だとか、独自の施策を取り入れる考えがないかお尋ねしたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) 議員仰せのとおり税や撤去費等の問題が空き家増の要因の一つとあると思われます。 市では、空き家の除去や活用に関する補助制度を設けておりますが、それだけで空き家の問題が解決するというものではございませんし、こういった問題については全国的にも、全国の自治体も同じような悩みでございます。 独自の施策に関してでございますけれども、事例として空き家などの非居住住宅への新たな法定外税の導入、あるいは管理不全の空き家に対する固定資産税の特例、軽減の除外や、それから解体した際の固定資産税の上昇を軽減するといった、そういう施策を検討していたり、あるいは実施していたりというような自治体がございます。こういった事例については国のほうからも取組事例ということで情報提供もいただいておるところでございます。市としましては、こういった情報も見ながら、この事例についても、やはりその効果もあれば課題もあると思いますので、そういったことも参考にして研究してまいりたいと、そのように考えております。以上です。 ○議長(浜口和久君) 中村議員。 ◆3番(中村功君) ありがとうございます。独自の取組については十分検討して、効果のある施策を考えていっていただきたいと、そのように思います。 次に、管理状態が非常に悪く危険性の高いとされる特定空家に対してはどのような対応をしているのかお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) これまでに特定空家は11軒を認定しております。この特定空家に関しましては、建物の状態、危険性を随時確認しながら所有者、あるいは相続人の方に対して面談であったり、それから文書などで状況報告しながら、除去等適切に管理していただきますよう指導をさせていただいておるところでございます。 結果として11軒認定をしておりまして、現在のところ6軒を除却できたというような状況でございます。以上です。 ○議長(浜口和久君) 中村議員。 ◆3番(中村功君) ありがとうございます。管理状態が非常に悪く、危険性も高いとされる特定空家をこれまで11軒認定し、そのうち6軒を除去したということでありました。職員をはじめとする関係者の皆さんへの、その御努力に対し感謝申し上げます。残る5軒についても早く処理ができるよう頑張っていただきたいと、このように思います。 次に、相続人がいない場合や所有者不明の空き家が近隣に悪影響を及ぼしていると聞きますが、その場合は管理状態が非常に悪く危険性の高いとされる特定空家になるまで放置されるのか、どのような対応になるのかお尋ねしたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) 空き家には、特定空家にまでは至っていないけれども近隣に悪影響を及ぼしておるというような建物で相続人がいないなど、そういった場合もございます。 市では、こういった建物に対しまして、建物状態が悪化して危険性が高まるというか、そういった状態を見ながら、特定空家等に認定して対応していく必要があるかというようなことを経過観測しておるところでございます。 考える対応としましては、このような空き家について、特定空家に認定されていなくても、その空き家が周囲に及ぼす悪影響の内容とかその度合いとか、例えば通行人に被害が及ぶおそれが十分にあるといったような場合などは、家庭裁判所の判断によりまして周辺住民、あるいは市が利害関係人となって相続財産管理人の選任を認められて解決するというような手法、つまりは、例えば市が利害関係人として裁判所に申し立てて、それから弁護士さんなどの財産管理人を選任していただいて、その財産管理人が裁判所の許可を得て建物や土地を処分すると、こういったケースもあるということで国からの情報もございます。こういった情報も、いろんなケースございますけれども、確認しながら研究してまいりたいと、そのように考えております。 ○議長(浜口和久君) 中村議員。 ◆3番(中村功君) ありがとうございます。しっかりと観察していっていただきたいなと思います。 空き家対策を難しくしている問題の一つとして、相続登記の問題が一つはあります。相続登記をせずに放置され、所有者不明の土地や建物が増加していると言われていますが、いろんなところでの妨げになっているようであります。 相続登記を怠ると、時間がたつほど相続人の数が増え、所有者調査の多くの労力や費用がかかってしまう。登記申請の手続費用も高くなるということが予測されます。 さきの通常国会でも、相続登記を義務化した相続土地国庫帰属法が成立して、令和5年から施行することになったとのことであります。法律ができたからといってすぐに相続登記が進む、スムーズになるとも思えませんが、今後の対応に期待したいと思います。 さて、市長答弁では、令和3年2月には、管理状態が非常に悪く危険性の高いとされる特定空家等に関する行政代執行の指針を策定して手順を定めたとのことでありました。管理状態が非常に悪く危険性の高いとされる特定空家の対応について、具体的に代執行する考えはあるのかお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) 特定空家が周辺の住環境に危険を及ぼすというものについては、厳正な対応が必要であると考えております。 そのような事例に関しましては、特定空家等に関する行政代執行の指針というのがございまして、これは特定空家に対して助言、指導、勧告、命令、行政代執行などの措置に対して手順等を定めておるものでございますが、それに基づいて対応してまいりたいと考えております。ということで、状況によりましては、最終的に行政代執行にまで至ることもあり得るかと考えております。 また、実施に当たりましては法務、不動産、建築等の専門家の方で構成しております伊勢市空家等対策協議会にお諮りし、専門的見地から御意見をいただきながら進めてまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(浜口和久君) 中村議員。 ◆3番(中村功君) ありがとうございます。 国土交通省と総務省発行の空家等対策の推進に関する特別措置法の施行状況等についてというのがあるんですが、それを拝見させてもらうと、三重県内においてももう既に7市町が行政代執行や略式代執行を実施しているのが分かります。当然、伊勢市はまだ実施はしておりません。 ただ、行政代執行した場合の大きな問題の一つとして、行政が一旦撤去に係る費用を立て替えることになると思うんですが、その費用を請求しても回収ができないようなこともあるのでちゅうちょをしてしまうのではないかとも聞きます。 私は、万が一回収できなくても、その周囲にもたらす環境のことを考えたら、まちづくりの面から見てもやむを得ない場合もあるのかなと、そんなような気もいたします。特に、市長からの答弁でもありましたが、コンパクトなまちづくりを目指しているのなら、むしろまちづくりへの投資と考えてもいいような気もします。ぜひとも、そのような視点でも御検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(浜口和久君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) 議員御指摘のとおり、非常に状態が悪い空き家が周辺にもたらす影響への対応、それから市が進めていきますコンパクトなまちづくり、それをやっていく上で行政代執行などの対応も考えると思っています。 周辺に悪影響を及ぼす建物を除却して、そこに居住を誘導するといったようなことは、まちづくりとしての意義のあることであると思われます。一方で、空き家等に対する個人の管理責任や財産としての権利などの問題もあります。特に、生命・財産に危険を及ぼすものについては、費用の回収の見込みが低くとも厳正に対応してまいる必要があるということは認識しておりますので、代執行についてその効果と問題点も踏まえて、また伊勢市空家等対策協議会の専門的な意見も、御助言もいただきながら検討してまいりたいと思います。以上です。 ○議長(浜口和久君) 中村議員。 ◆3番(中村功君) ありがとうございます。空き家対策については、空き家といえども個人財産という顔があり、まちづくりや環境保全といった公共性とも板挟みというのか、なかなか進まないのも承知しております。いろんな方策を考え対応することは大切なことでありますが、やはり空き家の隣に住む人の身になって考える、自分が空き家の隣に住んだ気持ちになって考える、寄り添うことがとても大事なことだと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次の質問、御木本道路の整備についてお願いしたいと思います。 さて、御木本道路の整備については用地確保ができていないため未整備とのことでした。しかしながら、交通事故の発生や一部歩道が通行に支障を来しているとの認識はあり、市長自ら知事にも直接要望も申し上げ、働きかけているとのことでした。市の要望に対し、県はどのような反応であるのかお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) 三重県さんにおかれましても御木本道路の重要性と課題について認識をされていただておりまして、市の御木本道路の整備の要望についても前向きに捉えていただいております。 整備につきましては、まずは御木本道路の実態調査など現状を把握して、それを踏まえて道路の在り方を検討していきたいということを伺っております。以上です。 ○議長(浜口和久君) 中村議員。 ◆3番(中村功君) ありがとうございます。 県も前向きに捉えていただいているような、みたいですので安心しました。 道路の在り方についても検討していくことでありますが、それに対して市として今後どのように取り組んでいくのかお尋ねしたいと思います。 ○議長(浜口和久君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(荒木一彦君) 市としましても、道路の実態調査をはじめ三重県さんが実施する取組、それについて連携・協力して、少しでも早くまた地域にとってよりよい道路が整備されるよう一緒に取り組んでまいりたいと、そのように考えています。 ○議長(浜口和久君) 中村議員。 ◆3番(中村功君) ありがとうございました。積極的に取り組んでいただき、建設的な議論ができる場をつくっていただくよう期待したいと思います。 ただ、用地の確保ができないことから未整備であるとの市長答弁がありました。それであれば、用地買収の協力もしたら進んでいくのではないかとも感じています。 県だけの問題でも用地担当者だけの問題でもありません。過去にも、まつり博覧会のときには県に職員が出向したり、高速道路建設においては県職員と一緒に建設に向け交渉したとの記憶もあります。県道といっても、市民の財産でもあります。地元自治体として汗をどこでどのようにかくのかということだと思います。ぜひ、そのようなことも検討していただき、一日も早く整備着手ができるよう、県と共に頑張っていただきたいと思います。 今日は、伊勢にとってのいろいろな課題の中から、新型コロナウイルスの接種について、また空き家対策について、そして御木本道路の整備について、3点にわたり御質問させていただきました。いずれも市長のやる気、職員がやる気を持つことによって目標が達成できると期待するものであります。 市長には、コロナ禍の大変なとき、市政運営においてもこれまでの対応では考えられないことも多々あると察しますが、今後ますます伊勢が魅力ある都市となるようさらに御尽力いただき、コロナに負けない、空き家のない、快適な道路の元気なまちをつくっていただき、後世に引き継がれるよう期待し、質問を終わります。ありがとうございました。----------------------------------- △散会の宣告 ○議長(浜口和久君) お諮りいたします。 議事日程はいまだ残っておりますが、本日はこの程度で散会し、明29日午前10時から継続会議を開くことに決定いたしまして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(浜口和久君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。 それでは、本日は散会をいたします。 なお、本日御出席の皆様には開議通知を差し上げませんから、御了承をお願いいたします。 どうも御苦労さまでした。 △散会 午後3時23分 会議の顛末を録し、ここに署名する。   令和3年6月28日        伊勢市議会議長     浜口和久        伊勢市議会議員     宮崎 誠        伊勢市議会議員     久保 真...