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  1. 四日市市議会 2022-08-05
    令和4年8月定例月議会(第5日) 本文


    取得元: 四日市市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-09
    検索結果へ戻る 検索をやり直す (このウィンドウを閉じます) 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 令和4年8月定例月議会(第5日) 本文 2022-09-28 文書・発言の移動 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 158 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : 午前10時開議 選択 2 : ◯議長(森 康哲議員選択 3 : ◯議長(森 康哲議員選択 4 : ◯村山繁生議員 選択 5 : ◯議長(森 康哲議員選択 6 : ◯健康福祉部長太田義幸君) 選択 7 : ◯議長(森 康哲議員選択 8 : ◯村山繁生議員 選択 9 : ◯議長(森 康哲議員選択 10 : ◯健康福祉部長太田義幸君) 選択 11 : ◯議長(森 康哲議員選択 12 : ◯村山繁生議員 選択 13 : ◯議長(森 康哲議員選択 14 : ◯健康福祉部長太田義幸君) 選択 15 : ◯議長(森 康哲議員選択 16 : ◯村山繁生議員 選択 17 : ◯議長(森 康哲議員選択 18 : ◯健康福祉部長太田義幸君) 選択 19 : ◯議長(森 康哲議員選択 20 : ◯村山繁生議員 選択 21 : ◯議長(森 康哲議員選択 22 : ◯シティプロモーション部長小松威仁君) 選択 23 : ◯議長(森 康哲議員選択 24 : ◯村山繁生議員 選択 25 : ◯議長(森 康哲議員選択 26 : ◯シティプロモーション部長小松威仁君) 選択 27 : ◯議長(森 康哲議員選択 28 : ◯村山繁生議員 選択 29 : ◯議長(森 康哲議員選択 30 : ◯シティプロモーション部長小松威仁君) 選択 31 : ◯議長(森 康哲議員選択 32 : ◯村山繁生議員 選択 33 : ◯議長(森 康哲議員選択 34 : ◯こども未来部長(伊藤佳代君) 選択 35 : ◯議長(森 康哲議員選択 36 : ◯村山繁生議員 選択 37 : ◯議長(森 康哲議員選択 38 : ◯こども未来部長(伊藤佳代君) 選択 39 : ◯議長(森 康哲議員選択 40 : ◯村山繁生議員 選択 41 : ◯議長(森 康哲議員選択 42 : ◯こども未来部長(伊藤佳代君) 選択 43 : ◯議長(森 康哲議員選択 44 : ◯村山繁生議員 選択 45 : ◯議長(森 康哲議員選択 46 : ◯こども未来部長(伊藤佳代君) 選択 47 : ◯議長(森 康哲議員選択 48 : ◯村山繁生議員 選択 49 : ◯議長(森 康哲議員選択 50 : ◯こども未来部長(伊藤佳代君) 選択 51 : ◯議長(森 康哲議員選択 52 : ◯村山繁生議員 選択 53 : ◯議長(森 康哲議員選択 54 : 午前10時43分休憩 選択 55 : 午前10時52分再開 選択 56 : ◯議長(森 康哲議員選択 57 : ◯竹野兼主議員 選択 58 : ◯議長(森 康哲議員選択 59 : ◯教育長(廣瀬琢也君) 選択 60 : ◯議長(森 康哲議員選択 61 : ◯竹野兼主議員 選択 62 : ◯議長(森 康哲議員選択 63 : ◯財政経営部長(松浦伸吾君) 選択 64 : ◯議長(森 康哲議員選択 65 : ◯竹野兼主議員 選択 66 : ◯議長(森 康哲議員選択 67 : ◯環境部長(川口純史君) 選択 68 : ◯議長(森 康哲議員選択 69 : ◯竹野兼主議員 選択 70 : ◯議長(森 康哲議員選択 71 : ◯環境部長(川口純史君) 選択 72 : ◯議長(森 康哲議員選択 73 : ◯竹野兼主議員 選択 74 : ◯議長(森 康哲議員選択 75 : ◯都市整備部長(伴 光君) 選択 76 : ◯議長(森 康哲議員選択 77 : ◯竹野兼主議員 選択 78 : ◯議長(森 康哲議員) 選択 79 : 午前11時38分休憩 選択 80 : 午後1時再開 選択 81 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 82 : ◯伊藤昌志議員 選択 83 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 84 : ◯危機管理統括部長(中根敏夫君) 選択 85 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 86 : ◯伊藤昌志議員 選択 87 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 88 : ◯上下水道事業管理者(山本勝久君) 選択 89 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 90 : ◯伊藤昌志議員 選択 91 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 92 : ◯危機管理統括部長(中根敏夫君) 選択 93 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 94 : ◯伊藤昌志議員 選択 95 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 96 : ◯商工農水部長(石田宗孝君) 選択 97 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 98 : ◯伊藤昌志議員 選択 99 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 100 : ◯商工農水部長(石田宗孝君) 選択 101 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 102 : ◯伊藤昌志議員 選択 103 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 104 : ◯土井数馬議員 選択 105 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 106 : ◯政策推進部長(荒木秀訓君) 選択 107 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 108 : ◯副市長(舘 英次君) 選択 109 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 110 : ◯土井数馬議員 選択 111 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 112 : ◯副市長(舘 英次君) 選択 113 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 114 : ◯土井数馬議員 選択 115 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 116 : 午後2時休憩 選択 117 : 午後2時14分再開 選択 118 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 119 : ◯小林博次議員 選択 120 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 121 : ◯政策推進部長(荒木秀訓君) 選択 122 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 123 : ◯小林博次議員 選択 124 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 125 : ◯政策推進部長(荒木秀訓君) 選択 126 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 127 : ◯小林博次議員 選択 128 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 129 : ◯政策推進部長(荒木秀訓君) 選択 130 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 131 : ◯小林博次議員 選択 132 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 133 : ◯都市整備部長(伴 光君) 選択 134 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 135 : ◯小林博次議員 選択 136 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 137 : ◯都市整備部長(伴 光君) 選択 138 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 139 : ◯小林博次議員 選択 140 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 141 : ◯小林博次議員 選択 142 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 143 : ◯都市整備部長(伴 光君) 選択 144 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 145 : ◯小林博次議員 選択 146 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 147 : 午後2時45分休憩 選択 148 : 午後3時再開 選択 149 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 150 : ◯日置記平議員 選択 151 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 152 : ◯商工農水部長(石田宗孝君) 選択 153 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 154 : ◯上下水道事業管理者(山本勝久君) 選択 155 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 156 : ◯日置記平議員 選択 157 : ◯副議長(石川善己議員) 選択 158 : 午後3時49分散会 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:                           午前10時開議 2: ◯議長(森 康哲議員) これより本日の会議を開きます。  ただいまの出席議員数は34名であります。  本日の議事は、一般質問であります。    ─────────────────────────── 3:  日程第1 一般質問 ◯議長(森 康哲議員) 日程第1、これより一般質問を昨日に引き続き行います。  順次、発言を許します。  村山繁生議員。 4: ◯村山繁生議員 皆さん、おはようございます。フューチャー四日市、村山繁生でございます。本日、45分3本勝負で、3本とも提案型の質問をしたいと思います。  先日、町内の組長さんが私の自宅にお見えになっていました。これ、自治会から敬老の日のお祝いの記念品ですわって持ってこられたんですね。いや、うち、おばあちゃん、去年亡くなったんやけどと言うたら、何言うておるの、あんたの分やでって。もう私も、そんなものをもらうような年にいつの間にかなってしまったんやなと思って。もちろん健康でいられることは本当にありがたいんですけれども、何か敬老会入りというと、ちょっと複雑な気持ちもするところです。  それから、そんなことを超越したもう一つうれしいニュースもあるんですけど、これも私事なんですけれども、私の伯母が──母親の姉さんですけれども──このたび四日市市の最高齢者となりまして、先般、敬老の日を前に、市長をはじめ、高齢福祉課の方が伯母の元にお祝いに駆けつけていただきまして、賞状と記念品も頂きました。市長、その節は、どうもありがとうございました。来月で、もうすぐ107歳になるんですわ。まだ背筋もぴしっと伸びてしっかりしております。もうどんどん記録を伸ばしてもらいたいなというふうに思っております。  それで、この話をどういうふうに質問と関連させていこうかなと考えると、やっぱりキーワードは、健康なんですね。健康で長生き、もう本当にこれに勝るものはないんじゃないかなというふうに思っております。その健康を脅かす一つの病気が帯状疱疹なんですね。  そこで、一つ目の帯状疱疹ワクチン接種補助についての質問でございます。  帯状疱疹は、50歳以上80歳までに3人に1人が発症すると言われております。症状は個人差はありますが、いずれも強い痛みを伴って大変苦しい思いを余儀なくされているのが現状だと思います。そして、最近では、いろんな予防ワクチンが開発されていると聞いておりますけれども、行政においては、この帯状疱疹やワクチンについて、どのように認識をされているのかお聞かせください。 5: ◯議長(森 康哲議員) 太田健康福祉部長。   〔健康福祉部長(太田義幸君)登壇〕 6: ◯健康福祉部長太田義幸君) 皆さん、おはようございます。  私事で恐縮なんですが、実は私も先週帯状疱疹にかかって、帯状疱疹、こんな病気というこのリーフレットもクリニックのほうで頂きました。ちょっとこちらのほうに症状が出ていまして、今でもちょっとぴりぴりしているんですけれども、ということで答弁させていただきます。  帯状疱疹とは、発症すると体の片側に水疱を伴う発疹が帯状に広がり、痛みを伴うことが多く、3週間から4週間ほど続くなどの症状が出る疾病です。
     帯状疱疹の原因は、子供の頃に感染した水痘、いわゆる水ぼうそうが治癒した後、その水痘ウイルスが生涯にわたり潜伏して感染、加齢、免疫抑制その他の原因により免疫が何らかの原因で低下した場合に水痘ウイルスが再び活性化するためと言われています。  帯状疱疹を発症した場合、周囲の人に対して帯状疱疹として感染することはありませんが、これまで水痘にかかったことのない小児などには水痘を発症させる可能性があると言われています。  一般的な治療は、抗ヘルペスウイルス薬を早期に使用することが有効とされていますが、症状によっては点滴や入院しての治療が必要となることがあります。  また、発疹などの症状がなくなった後も神経が損傷されることで長期間にわたる痛みが続くなど、帯状疱疹後神経痛と呼ばれる後遺症が残ることがあります。  帯状疱疹後神経痛は、何か月、時には何年も痛みが続くことがあり、50歳以上では、帯状疱疹を発症した人のうち、約2割が帯状疱疹後神経痛に移行すると言われています。  また、1.5%から4%と低いものの、角膜炎などによる視力低下や失明、顔面神経麻痺、難聴といった合併症が発症するとも言われています。  国の報告では、生涯で50歳以上の人の3人に1人がかかると言われ、年間の帯状疱疹の発症率は60歳以上で年1%程度、入院治療が必要な割合は、発症者中3.4%程度とされています。  帯状疱疹の予防としましては、現在、2種類のワクチンが国から薬事承認されています。  一つは、乾燥弱毒生水痘ワクチンで、いわゆる生ワクチンと呼ばれ、小児の水痘ワクチン予防接種に使用されていたものを大人にも適用したワクチンです。  もう一種類は、乾燥組替え帯状疱疹ワクチンで、いわゆる不活化ワクチンと呼ばれ、大人の帯状疱疹への対応ワクチンとして開発され、2020年1月から使用が開始されております。  いずれのワクチンも50歳以上の成人に予防効果があるとされ任意接種として使用できますが、生ワクチンは皮下注射を1回、不活化ワクチンは2か月間隔で筋肉内注射を2回接種することが必要です。  この任意接種にかかる費用につきましては、生ワクチンでは1回8000円から1万円程度、不活化ワクチンは1回2万円から2万5000円程度となっています。  これらのワクチンにつきましては、現在、国の施策として公衆衛生の見地から予防接種を実施する定期接種化の必要性について検討されており、疾病による致命率や身体への負荷状況、また、ワクチンの持続効果などが審議されております。  本年8月の国の審議会におきましても、様々なワクチンにつきまして定期接種化すべきワクチンかどうか、対象疾患の重要性、感染力などについて審議がされました。その中で、帯状疱疹ワクチンにつきましては、ワクチンの効果はある程度明らかになったものの、期待される効果や導入年齢についての検討が継続して必要であるとされ、国におきましても検討中であるものと認識しております。  以上です。 7: ◯議長(森 康哲議員) 村山繁生議員。 8: ◯村山繁生議員 ありがとうございます。部長、お大事にしてくださいね。本当に人の痛みは分からないと言いますけど、これは本当に、なった者にしかこの痛みは本当に分からないと思いますね。もうよくお分かりでしょう、その部分はね。  私の場合は顔に発症したんですけれども、もう本当に常に針でちくちくちくちくと刺されているような激しい痛みで、夜も本当に寝れない状況が続きました。  思い出すと、今でこそ、コロナで議場でマスクは当たり前のようになっておりますけれども、私が発症したのはコロナの1年前の2月定例月議会のときです。そのとき、まだ誰もマスクしていませんから、マスクして、もう顔が本当にお岩さんみたいな状態で、とてもテレビに映れるような状態じゃなかったものですから、マスクして質問してもいいですかって事務局に聞いて、本当に痛みに耐えて質問したことを覚えておりますけれども。多分、恐らくマスクをして質問したのは私が初めてじゃないかなというふうに、そんなことはどうでもいいんですけど。  その年は、帯状疱疹の当たり年だったのかな、私の身内だとか、友人だとか、地域の方々から、私もなった、私もなったって、本当によくそんな話を聞きました。  先ほど部長が言われたように治療薬もありますけれども、発症してから48時間以内に投薬しないと効果も薄れてしまうと。私もちょっと土日を挟んだものですから、本当にもう効果も何もありませんでした。  そして、体のどの部分にもできるというのが、厄介なこの帯状疱疹なんですね。顔や胸回りや、腰回りや、そんなのはもちろん、たまに目に入って失明された方もおりますし、耳に入って耳が聞こえなくなった方も見えますし、また、まれに脳に入って手術を余儀なくされたということも、命に関わる場合もございます。  そこで、先ほど紹介いただいた向こう8年から10年間有効なワクチンが出てきたわけです。治療薬もかなり高額ですけれども、この不活化ワクチンは2回接種しなければならず、約4万円ほどかかるということで、そう簡単に接種できない金額であります。もちろん、不活化ワクチンに比べて生ワクチンというのは数千円から1万円までで、不活化ワクチンに比べれば安価ですけれども、その有効期限が1年とかしかなければ、かえって割高になってしまいます。ですから、この不活化ワクチンを何とか肺炎球菌ワクチン接種のように一部でも市のほうで補助していただけないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 9: ◯議長(森 康哲議員) 太田健康福祉部長。 10: ◯健康福祉部長太田義幸君) 帯状疱疹は、中高年以上の人では誰もが発症する可能性があり、場合によっては後遺症が出る疾病です。一方、医療の進展により、この疾病に対するワクチンが開発され予防できる可能性が高まっています。  今、議員からご提案いただきましたワクチンの公費助成につきましては、市民の健康づくりを支援する観点から貴重なご意見であると考えます。  ただ、一方、このワクチンは、近年、薬事承認されたばかりであり、臨床の場では効果が認められているものの、国の定期接種化の検討は現在も継続中となっております。  本市としましては、今後も本市におけます発生数や重症化の状況の把握に努めるとともに、公費助成の効果などの研究を行い、事業の必要性について検討してまいります。  また、国や県に対しましては、副反応などの健康被害時の補償や、より少ない自己負担となり、安心して接種できる定期接種化についても機会を捉え要請してまいります。  帯状疱疹は、免疫力低下により発症することから、適度な運動や睡眠、バランスの取れた食事などの周知や啓発につきましても、帯状疱疹の予防といった視点を取り入れ、健康づくり事業として取り組んでまいります。  以上です。 11: ◯議長(森 康哲議員) 村山繁生議員。 12: ◯村山繁生議員 確かに、国のほうの予防接種の指定にはまだなっていないということは分かりますけれども、補助の仕方は様々ですけれども、もう既に幾つかの自治体では独自で行っているわけです。ですから、別に四日市でできないわけがないんですね。昨日も谷口議員がおっしゃったように、できない理由をもう言わないで、四日市でできるように、四日市でできないはずはないんですから。不活化ワクチンは2回打たなきゃならないということで、1回目を実費で打って、例えば2回目を補助するとか、そういったことが理想かなというふうに思うんですけれども、すぐにはなかなか難しいとは思います。ですが、それは私も理解いたしますけれども、がん検診補助も本当に重要ですけれども、これだけ発症率が高くて激しい痛みを伴い本当につらい症状の帯状疱疹、そのワクチンがあるんです。もしこれをやっていただければ、三重県で初というインパクトもあります。何とか前向きに一遍本当に検討していただきたいと思うんですけれども、もう一度お願いできませんか。 13: ◯議長(森 康哲議員) 太田健康福祉部長。 14: ◯健康福祉部長太田義幸君) 他市町の状況につきまして、今、ご紹介いただきましたが、三重県内の市町では現時点で助成を実施している自治体はございませんが、近隣では愛知県の名古屋市が令和2年3月から、刈谷市が令和3年8月から開始しております。  各市に公費助成の利用状況を確認いたしましたところ、年間、対象者の1%から1.5%の利用率でありまして、当初見込んでいた利用率より低い状況であるとのことでした。  ただ、繰り返しとなりますが、本市としましては、まずは帯状疱疹の発生状況や重症化の状況などの把握に努め、事業の必要性や費用対効果について、これは検討してまいりたいと思います。  以上です。 15: ◯議長(森 康哲議員) 村山繁生議員。 16: ◯村山繁生議員 あまり期待できるような答弁じゃなかったですけれども、もう少し考えてほしいなと思うんですけどね。  先ほど申しましたけれども、この治療薬も高額なんです、結構ね。もちろんワクチンも高額ですけれどもね、同じ高額、高いお金を払うなら、痛い思いをしないほうがいいに決まっているわけですね。  最近では、またテレビでも帯状疱疹のワクチンのコマーシャルも流れ始めましたね。それだけ必然性があるということですよ。何とか市民のためにもう少し突っ込んでちょっと考えていただけませんか。 17: ◯議長(森 康哲議員) 太田健康福祉部長。 18: ◯健康福祉部長太田義幸君) まず、最初、私のことをご心配いただいたお話、ありがとうございました。  当然、これについて、必要性、発症率、いろんなことも含めて、これを検討させていただきたいと思います。 19: ◯議長(森 康哲議員) 村山繁生議員。 20: ◯村山繁生議員 今日、これ、1回目ですので、すぐにはなかなかうんとは言えないと思いますけれども、しっかりと本当に前向きに検討していただきたいというふうに思います。  それでは、2番目の質問に入ります。  四日市花火大会はどうなるのというテーマであります。  ちょうど1か月前の8月28日、3年ぶりに開催された四日市花火大会は、大盛況のうちに終わりました。皆さん、本当に待ちかねておられたのではないでしょうか。  ただ、港の岸壁工事のため、霞埠頭での開催は最後ということであります。だからといって、せっかくここまで育ててきていただいたものを縮小したり終わってはいけないというふうに思っております。市民の方も、場所をどこかに移動して実施されるんだろうなという声もよく聞こえてくるところであります。  そこで、まず、これまでの花火大会の総括と今後の方向性。方向性については、2月定例月議会の私の代表質問でも取り上げさせていただきましたけれども、あれから半年以上経過しておりますので、改めてお聞かせください。 21: ◯議長(森 康哲議員) 小松シティプロモーション部長。   〔シティプロモーション部長(小松威仁君)登壇〕 22: ◯シティプロモーション部長小松威仁君) 議員からは、これまでの四日市花火大会の総括及び今後の考え方につきましてご質問をいただきました。  本市の花火大会は、昭和61年から現在に至るまで霞ヶ浦地区において開催がされまして、過去には、ナイアガラ、仕掛花火といった今では見られない種類の花火が打ち上げられるなど、長きにわたって市民の皆様に親しまれてきました。  また、ご参考までに先ほどご紹介をいただきました今年度の花火大会の実施状況について触れさせていただきますと、去る8月28日に天候にも非常に恵まれて、3年ぶりとなる花火大会を無事に開催することができました。心地よい潮風の下、ミュージックスターマインや超特大スターマインなど、3台の台船から4000発の花火が真夏の夜空に打ち上げられまして、多くの方々に喜んでいただけるイベントになったと感じております。  今回の花火大会につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けました三重県指針のイベント開催等における必要な感染防止対策の各項目を着実に実施するため、感染防止安全計画を策定し、県による確認を受けた上で実施のほうをいたした次第でございます。  具体的な感染対策といたしましては、マスクの着用であるとか手指消毒などの新しい生活様式に基づいた感染対策はもちろんのこと、飲食物のテイクアウトを呼びかけるなどの取組も併せて実施をいたしました。  また、当日会場にお越しいただけない方もいらっしゃることから、会場以外でも楽しんでいただけるよう、ユーチューブライブ、こちらを活用いたしました生配信も新たに実施のほうをいたしました。  今回の花火大会は、密となることを極力避けるべく45分間という短時間での打ち上げではございましたが、花火の発数を減らすことなく台船からの打ち上げ方法を工夫するなどフィナーレとしての演出に加え、新型コロナウイルス感染症の感染対策を両立させた花火大会が開催できたのではないかと考えてございます。このように様々な取組を実施した結果、コロナ禍の状況ではありましたが、約4万1000人の方々にお越しをいただきました。  さらに、新たな取組として実施しました先ほどご紹介させていただきましたユーチューブライブでの生配信におきましては、打ち上げ日当日深夜の時点で再生回数が2万2000回を超え、多くの方々にご視聴いただいたというところとなってございます。  このように、四日市花火大会におきましては、本市の夏の風物詩として30年以上もの長きにわたり皆さんに親しまれ多くの方々に楽しんでいただくなど、一定の成果を得られたというふうに感じてございます。  そのような中、議員からもご紹介ございましたが、打ち上げ場所であります霞ヶ浦地区におきまして国際物流ターミナル整備事業が進むとともに、四日市地区のモータープールが霞ヶ浦地区に移転するなど、物流の中心が霞ヶ浦地区にシフトしていくということがございますため、港湾事業の運営に支障を来すことのないよう、誠に残念ではございますが、霞ヶ浦地区での実施は本年度で最後というようにご案内をしてまいりました。  令和5年度以降、来年度以降の花火大会につきましては、もちろん四日市花火大会実行委員会で協議を進めていく必要がございますが、新たな会場で実施するということになりましたら、まずは、打ち上げ場所の安全性、公共交通機関の利便性、数千台に及ぶ来場者駐車場の確保、数万人の観客エリアの確保、交通渋滞などの運営上の問題点など様々な課題をクリアしていく必要がございますとともに、四日市港管理組合や四日市海上保安部、港湾関係者や所管警察など、関係機関との綿密な調整が必要となってまいります。  過去を振り返りますと、平成14年から平成15年にかけまして霞ヶ浦地区の大規模工事などが行われた際にも先ほど申し上げましたような課題をクリアすることができないといたしまして、他に適切な会場を見いだすことができず花火大会を中止した経緯がございます。  また、このたびにつきましても、先ほど触れましたとおり物流機能の集積がさらに進むことから、同等規模の花火大会が実施できる代替地についていろいろと検討してまいりましたが、安全かつ安心して楽しんでいただける開催場所の選定につきましては、現状、困難を極めている状況というふうになってございます。 23: ◯議長(森 康哲議員) 村山繁生議員。 24: ◯村山繁生議員 いろんな方向から考えてもらっているということで、現状ではまだ決まっていないということは分かります。そして、あらゆる方向から検討するということであれば、代替場所として吉崎海岸を提案したいと思います。  その理由といたしましては、我が会派の竹野議員から聞いたところによりますと、平成2年に楠の商工会青年部主体で楠の町制50周年記念として、そのときに開催されているんですね。場所としては、先日、竹野議員に現場を案内していただいたんですけれども。  資料の映写をお願いします。  鈴鹿川の派川のこの打ち上げ地点と書いてある、ここで平成2年はやっているんですね。ここでも可能だと思いますし、伊勢湾のこっちの海岸ですね、この吉崎海岸、ここでも可能じゃないかというふうに思います。  ここの海岸のところは、以前はノリの種つけをされていたそうですけれども、もう今はそれもありません。  そして、また、近鉄の駅は左のほうですけれども、楠駅とか北楠駅から徒歩25分で行けること、それから、また、車の場合でも、この堤防沿いを一方通行にして、1台ずつずっと縦列駐車をさせて、1台まだ通れる幅がありますから、一方通行なら、かなりの台数止めれますし、また、近隣の公共施設とか民間企業の協力を得られれば、相当な駐車も可能だというふうに思います。  資料、ありがとうございました。  そして、何よりも、こちらであればコンビナートとか伊勢湾内の消防法の規制も受けることがなくなりますから、これまで霞だと5号玉が一番大きかったんですけれども、ここでしたら尺玉も打ち上げ可能だというふうに私は思っております。こういった観点から吉崎海岸を提案したいと思いますが、理事者のご見解を伺います。 25: ◯議長(森 康哲議員) 小松シティプロモーション部長。 26: ◯シティプロモーション部長小松威仁君) 続きまして、議員からは、候補地の一つとして、今、ご紹介いただきました吉崎海岸での花火大会の実施についてのご提案をいただきました。  議員からご紹介の吉崎海岸での花火大会は、先ほどお話にありましたとおり、合併前の楠町におきまして平成2年に楠町商工会青年部さんが中心となりまして町制施行50周年、商工会法施行30周年を記念して開催されました。この花火大会は、楠町内でも二十数年ぶりに開催されたということから、鈴鹿川派川の堤防には約8000人の来場者があり、1時間で400発ほどの花火が打ち上げられたというふうに伺ってございます。  議員ご提案の吉崎海岸を花火大会会場に選定しようとする場合、公共交通機関であります北楠駅及び楠駅から海岸までの距離や駅自体のキャパシティー、楠地区及び周辺地域の道路状況の課題整理や障害者駐車場の確保、あるいは、四日市の規模で行きますと、約4万人に上る規模の観客エリアの確保など様々な課題があるというふうに考えてございます。  また、吉崎海岸におきましては、市内では貴重な砂浜が残る海岸といたしまして、春には海浜植物のハマダイコン、ハマヒルガオなどの花が咲き、絶滅が危惧をされておりますハマニガナの花やシロチドリの営巣地としても知られているところとなっております。  さらに、毎年、アカウミガメが繁殖のため伊勢湾にやってきて沿岸の各地に上陸し産卵しており、本市においても、鈴鹿川派川の左岸や吉崎海岸で、2010年、2013年、2014年にアカウミガメの産卵が確認されているような状況もございます。  このような貴重な動植物を保護するために、市民や団体と協働しながら継続的な保全活動が行われている現状も一方でございます。  したがいまして、議員ご提案の吉崎海岸を新たな花火大会の会場とする場合、先ほど申し上げました安全面、環境面において安心して開催できる場所であるかどうかといった調査をすることも考えられますが、先ほどもお話しをさせていただいたように、霞ヶ浦地区と同等、あるいは、同等規模以上の花火大会を開催するとなると、クリアすべき様々な課題があるというところから、非常に困難を極めておる状況ではないかなという認識でございます。  いずれにいたしましても、本市といたしましては、これまでの花火大会のように多くの方々に感動を与え喜ばれるようなシティプロモーションに資するイベントの開催を企画するなど、家族や友人、グループで楽しめる花火に代わる新たな事業の開催も含めて、総合的に検討してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 27: ◯議長(森 康哲議員) 村山繁生議員。 28: ◯村山繁生議員 考えは大体分かりましたけれども、でも、まだ、吉崎海岸で考えてみるという考えもあるということですから、いろんな課題は確かにあると思いますけれども、創意工夫すればクリアできることも十分考えられると思うんです。ですから、代替場所の候補の一つとして、もう一度真剣に調査をしていただくと、そのぐらいはやっていただけますよね。 29: ◯議長(森 康哲議員) 小松シティプロモーション部長。 30: ◯シティプロモーション部長小松威仁君) 先ほども申し上げました吉崎海岸につきましては、動植物の営巣地になっている貴重な砂浜がございますもので、花火大会を開催することで、こういった自然環境が破壊されないかを十分まずは見極める必要があるかというふうに考えてございます。  そして、短時間の集中型のイベントに4万人もの方々が集まられると。その方々が安全にお越しいただき、安全にご帰宅についていただくということが大前提で必要になってきておる状況となりますもので、そういった交通渋滞であるとか、これは2001年、明石市の花火大会で起こったような群衆雪崩、こういったことの事故が発生する危険性もございますもので、こういったことを、実際に現地を歩いて回って実施可能かどうかという確認は行いたいなというふうに考えてございます。  以上です。 31: ◯議長(森 康哲議員) 村山繁生議員。 32: ◯村山繁生議員 ぜひ候補の一つとして考えていただきたいというふうに思います。  先ほども申しましたけれども、せっかくここまで育ててきてもらった四日市の花火大会、一つの名物になっているものです。ですから、縮小とかそんなことを考えずに、逆に拡大する意気込みを持ってやってほしいと思います。それが四日市の新しい名物になるぐらいのことを考えていただきたい。それこそが元気もりもり四日市ですよね、市長。ひとつよろしくお願いしたいと思います。  それでは、最後、3番目のおむつのサブスク、手ぶら登園についてでございます。  最近、乗用車においても、このサブスクという言葉をよく耳にいたします。つまり、月額定額サービスであります。そして、今回は、おむつのサブスクであります。  おむつと言えば思い起こすに、使用済みおむつの一括回収では私も3回ほど質問して、一時は、おむつの村山という異名も頂きましたけれども、石川議員ともいろいろ議論を交わしました。でも、その一括回収については、きちっと軌道に乗ってしっかりやっていってもらっているということでありますが、今回は保育園においておむつを一括管理するもので、登園時に一々名前を書いて持っていく必要がない、また、保護者の時間短縮や荷物の負担が軽減されて、また、保育士にとってもおむつの個別管理がなくなるなど、双方にメリットがあると言われております。  本市の子育て行政において、このおむつの定額サービスについてどのように把握されているのかお答えください。 33: ◯議長(森 康哲議員) 伊藤こども未来部長。
      〔こども未来部長(伊藤佳代君)登壇〕 34: ◯こども未来部長(伊藤佳代君) 議員からは、おむつ購入における定額サービス、いわゆるおむつのサブスクに関する市の認識についてご質問をいただきました。  本市では、令和2年10月から、保育園、こども園で使用した紙おむつの回収事業を実施させていただいております。  そもそも園で使用する紙おむつは、先ほど議員からもご紹介がありましたように、現在、保護者がご家庭からご持参をいただいていると。その際には、保育士が別のお子さんのおむつと間違えないように、お子さんのお名前を記入いただいた上でお持ちいただいているというような状況でございます。  議員からご紹介いただきましたおむつのサブスクについてでございますが、保護者がサブスクのサービスを行う事業者に利用を申し込み、月額の定額利用料、これを支払うことで事業者が施設、園のほうにおむつを納品し、園児がそのおむつを使っていくというものでございます。毎月、定額料金を支払うことで、枚数を気にせず必要なだけ利用できるものとなっているというふうに聞いております。  本市の公立園では、現在、このサービスは利用してございませんが、私立園においては利用している園もあるというふうに伺っております。  また、こうしたサービスを提供する事業者も複数ございまして、用意される紙おむつの種類や料金については、事業者によって様々であるということでございます。  保護者にとっては、家庭から紙おむつに名前を書いてご持参いただく必要がなくなりますので、また、枚数を気にしなくて済むということから、おむつの持参に負担感を持っておられる方に向けたサービスであるというふうに認識しております。 35: ◯議長(森 康哲議員) 村山繁生議員。 36: ◯村山繁生議員 ありがとうございます。  そこで、東京都の渋谷区では、このサービスをテスト導入した結果、9割以上の保護者に好評だったため、区立の全保育園で本格導入されましたし、また、先日、お邪魔しました奈良市でも、テスト導入を経て、公立全保育園で本格導入をされました。  ただ、奈良市さんの場合は、利用率がちょっと40%にも満たないところから、保育士さんにとって、利用している園児と利用していない園児の把握は課題があるということでございましたけれども、これは、利用者からの口コミによって今後増えるだろうと思われますし、創意工夫されれば、そういった課題もクリアされるものと思います。  そうなれば、本当に名実ともに双方の負担軽減につながり、有効な支援策だなというふうに思います。ぜひ本市でも一遍前向きに検討していただきたいと思いますが、お考えをお聞かせください。 37: ◯議長(森 康哲議員) 伊藤こども未来部長。 38: ◯こども未来部長(伊藤佳代君) 次に、議員のほうから保護者の負担軽減につながる有効な支援策ではないかということでお話をいただきました。  このサービスは、議員からご指摘がありましたように、保護者がご家庭から紙おむつを持参していただく必要がなくなるために登園時のおむつの準備が必要なくなります。また、保育園へ持参する荷物も減るというような点で保護者の負担軽減につながるものと考えております。  その一方で、議員から先ほど奈良市さんのほうの事例をご紹介いただきましたが、このサービスを利用する保護者がある程度以上いないとサービスを利用する園児とそうでない園児が混在するということで、園でのおむつ管理が煩雑になってしまうということが生じるということもございます。  また、おうちで使われるおむつについては、それぞれのご家庭で好みのメーカーのものをその値段も考慮しながらそれぞれのご家庭でご購入をいただいているというところでございますが、それとは別に園で使う分を定額サービスで購入することになりますので、保護者としては、この月々の定額料金を支払ってでもこのサービスの利便性を享受したいと感じられなければ一般化しないというふうに思われます。  また、保育現場においても事業者から届くおむつをサイズ別に管理し、利用している園児を把握して運用することになります。そのため、まずは、保育現場においてもこのサービスのメリット、デメリットをきちんと整理し理解する必要があるものと思っております。  そういったことなどから、このサービスについては、保護者の負担軽減という意味で一定の有効性はあるものと認識してございますが、その一方で現状では課題もあるものと捉えておるところでございます。 39: ◯議長(森 康哲議員) 村山繁生議員。 40: ◯村山繁生議員 その課題は十分理解します。  でも、先日、この手ぶら登園を既に導入していらっしゃる四日市市のある私立保育園の現場で話を伺ってまいりました。四日市の3園が、もう既に、このサービスを導入しているんですね。90%以上の利用がされていて、保護者も現場の保育士さんも、双方本当に現実的に喜ばれている声を聞いていたところであります。  保護者としては、先ほどもお話ししたように1枚ずつ名前を書いて持っていく必要がないし、園としても、個人のおむつが足りなくなったときに貸したり、また、返却してもらったりとかそんなことを気にすることがなくなって、そして、おむつとお尻拭きが使い放題ということで気にすることなく交換できて肌荒れの心配もないと、そういった個別管理がなくなったということで、本当に現場でも喜ばれておりました。  ですから、私も、すぐに来年度からやれよと、そんなことは言いませんけれども、せっかくこういったいいものがあるんですから、アンケートを取るとか、また、モデル園でテスト導入するとか、そういったことはやってみる必要があると思うんですけれども、どうですか。 41: ◯議長(森 康哲議員) 伊藤こども未来部長。 42: ◯こども未来部長(伊藤佳代君) 次に、議員からは、前向きに進めるための取組のご提案をいただきました。  本市といたしましては、先ほど申し上げましたように、当該サービスの導入について検討するに当たっては、保護者と保育現場の両方の側面からメリットとデメリットについて整理をする必要があるというふうに考えております。  また、このサービスは、有料の民間のサービスであることから、行政としては、利用をあっせんするというのではなく、あくまでも保護者の皆さんが自由な選択の下、利用されるかどうかを判断していただくということが大前提であることも認識しておく必要があると思っております。  そのため、議員ご提案の件につきましては、先行して実施している自治体の事例や導入経緯、それから、実証実験に取り組んでいる自治体などの状況の把握に努めながら、保育現場の意見を十分考慮した上で検討していく必要があると考えているところでございます。 43: ◯議長(森 康哲議員) 村山繁生議員。 44: ◯村山繁生議員 ですから、メリット、デメリットがあることは分かるんですが、それをまだ知らない方もたくさんみえると思うんです。ですから、そういうのをきちっと周知して、アンケートを取るなりしてテスト導入に進んだり、それは絶対必要だと思うんですよ。そこだけでも、まずは進めてもらえませんかね。 45: ◯議長(森 康哲議員) 伊藤こども未来部長。 46: ◯こども未来部長(伊藤佳代君) まずは、保育園、こども園の現場の意見を聞き取ることから始めて、そこで、まず、メリット、デメリットというところを整理するところから始めさせていただきたいというふうに考えているところです。 47: ◯議長(森 康哲議員) 村山繁生議員。 48: ◯村山繁生議員 そうすると、現場の意見を聞いて、そして、また、保護者の意見も聞いて進めていただけるということでよろしいですね、確認です。 49: ◯議長(森 康哲議員) 伊藤こども未来部長。 50: ◯こども未来部長(伊藤佳代君) 現場の意見を聞かせていただいて、そのメリット、デメリットの整理の中で進めたほうがいいというような意見であれば、その方向に向かって進めていくということになろうかと思います。 51: ◯議長(森 康哲議員) 村山繁生議員。 52: ◯村山繁生議員 ありがとうございます。ぜひ、せっかくいいことはやっぱりやったほうがいいと思うんですよね。これでいろいろアンケートとかを取って、また、テスト導入もしたりやってもらって、ほとんど保護者の方の賛同を得られなければ私もそれで諦めますけど、きちっとやることはやっぱりまずやってほしいということで、やっていただくということのお答えをいただきましたので、ぜひよろしくお願いをいたします。  これで一般質問を終わります。ありがとうございました。 53: ◯議長(森 康哲議員) 暫時、休憩いたします。休憩時間は10分程度といたします。 54:                         午前10時43分休憩    ─────────────────────────── 55:                         午前10時52分再開 56: ◯議長(森 康哲議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  竹野兼主議員。 57: ◯竹野兼主議員 フューチャー四日市、竹野兼主でございます。フューチャー四日市、ラストを務めさせていただきます。  昨日は、安倍元総理の国葬のニュースばかりで、賛成、反対の意見が、それぞれ考え方があるとは思うんですが、私にとっては、地元楠地区で連合自治会長を務めておられた四日市市自治会連合会の会長、中村克義さんが急逝されたことのほうが大きなショックでした。四日市市と合併した後の連合自治会長として、地域づくりに1年半、尽力された、志の半ばで亡くなられた。きっと、まだまだ思いはあったのではないかなというふうに思っております。改めまして、お悔やみを申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたしたいと思います。  それでは、通告に従いまして、質問を始めさせていただきます。  まず最初に、デジタル対応が進む公立小中学校の現状と今後の方向性についてをお尋ねさせていただきます。  8月18日の中日新聞の一面に、半数が休憩ゼロ、苛酷さ増す教員の見出しが私の目に飛び込んできました。少子化が進んでいるにもかかわらず、プログラミング教育などのICT教育のためのデジタル対応業務が拡大しているため、教員の勤務状況が苛酷を極めており、精神疾患による休職者が全国で約5000人の高止まり状況が続いているという記事でありました。研究者の調査で判明したという記事でありましたが、この記事を見て、これまで四日市市内の公立小中学校の状況はどうなのか、教職員の負担軽減につながる学校業務アシスタントを提案してきた議員として心配になったのは当然のことであります。  そこでお尋ねいたします。  本市のICT教育を進めるための教員の負担状況について、理事者の答弁を求めます。また、負担が大きいのであれば、軽減するためのICT教育サポート体制が必要だと考えますが、現在の体制についてお尋ねいたします。  さらに、GIGAスクール構想で導入しました児童生徒1人1台のタブレットが無償貸与されて2年目を迎えております。私には、現在、四日市市立の小中学校に通っている孫がおります。タブレットをどういう形で利用しているのかなという話を、現場の話を聞く機会がしっかりとあるわけですが、授業や宿題などに有効活用されている話を聞くと、今後、子供たちにとって必要不可欠な教育道具としてのタブレットの位置づけがあるんだということが分かりました。  ただ、これらのタブレットのような電子機器の耐用年数は5年程度と聞いており、国から提案されたGIGAスクール構想による本市でのICT教育を継続していくためには、無償貸与しているタブレットも3年後には更新が必要となると考えます。  そこでお尋ねしますが、次回更新時において、国からの補助メニューなどを想定した予算措置について、行政はどのように考えているのか、理事者のご所見をお尋ねいたします。 58: ◯議長(森 康哲議員) 廣瀬教育長。   〔教育長(廣瀬琢也君)登壇〕 59: ◯教育長(廣瀬琢也君) 議員からは、タブレット等のICTの教育活用が教員の負担増加につながっているのではないかというご質問をいただきました。  新学習指導要領への対応や同時期に生じました新型コロナウイルス感染症防止対策など、学校に求められる業務が増加する中、急遽、国のGIGAスクール構想が前倒しされまして、令和3年4月には、児童生徒1人1台タブレットの導入が完了をいたしました。導入当初、授業におけるタブレット等のICT機器の活用については、教員も児童生徒も今まで経験がなかったことから、授業に取り入れるための研修や研究、個々の生徒へのアカウントの配布や保護者への周知作業など、教員への負担が確かに生じたところでございます。  そのため、令和3年度は、全小中学校にICT支援員を派遣し、授業での活用方法の提案や児童生徒の操作のスタート支援を行ってまいりました。  さらに、教育委員会指導主事が全小中学校に出向き、授業での活用イメージを持っていただくための研修を実施してきたところです。これらのサポートに加えまして、令和3年度は、コロナ禍におけるオンライン授業などを実施したことから、教員も児童生徒もICT機器の操作には一定慣れ、学習の道具として活用できるようになってまいったところでございます。  また、令和4年度には、学校のデジタル化を進めるため、児童生徒用タブレットにおけるクラウドの活用や個別学習ソフトウエアの導入、保護者との連絡手段をデジタル化する連絡システムの導入などを実施いたしました。こういった新システムの導入準備や設定作業が同時に重なったことから、特に本年度当初は、学校のシステム担当への負担が増加したことは否めません。  一方で、授業におけるタブレットの活用が今後一層進めば、デジタル化した教材を共有したり、再利用したりすることができ、授業準備の負担軽減が図れると考えてございます。  また、個別学習ソフトウエアの自動採点機能を活用したり、オンライン上で子供の学習進度が把握できたりするなど、様々な業務の効率化が期待されるところでございます。  さらに、保護者連絡システムや校務支援システムによる事務作業のデジタル化により業務改善が進み、結果的には、教員の負担軽減ができるものと考えております。  今後も必要となる年度更新等の作業や日常の保守業務につきましては、学校への負担ができる限り軽減できるよう、丁寧な情報提供とサポート業務を委託した専門業者による迅速な修理対応等を行うなど、引き続き教育活動に支障が出ないよう努めてまいります。  教員のスキルアップにつきましては、ICT操作が苦手な教員向けや初めて本市のシステムを活用する新任、転入の教員向けなど、研修内容をジャンル分けし、ターゲットを絞った出前研修を実施することで、今後とも各校のICT活用支援を続けてまいります。  次に、議員から、児童生徒用1人1台タブレットの次回更新についてのご質問をいただきました。  現在使用しております児童生徒用タブレット約2万3000台については、これまで複数年に分けて導入してきた経緯がございます。まず、令和元年9月に全小学校に各40台ずつ、計1480台を導入いたしました。令和2年9月には全小中学校に計3690台導入をいたしました。続きまして、令和2年11月には国のGIGAスクール構想の補助を受けて2796台導入し、当初の目標であった3人に1台ですが、小学校5、6年生、中学校1年生の人数分の台数を整備いたしました。  その後、新型コロナウイルス感染症の拡大により、国がGIGAスクール構想の前倒しを行ったことから、国の補助を受け、令和3年4月に残りの1万5611台を導入いたしまして、合計2万3577台となり、児童生徒1人1台として使えるようになりました。これらのタブレットについては、いずれも5年間のリースで導入いたしております。早いものは令和6年8月末にリースが終了となり、令和8年3月末には全てのタブレットのリースが終了となります。急激な技術革新が進む中、機器の長期使用は困難であることから、令和元年及び令和2年導入機器のリースを令和8年3月末まで延長いたしまして、令和8年3月をめどに全てのタブレットを一斉更新することが理想的であると思っております。  ただし、現在の半導体の不足や材料不足等が継続すれば、2万台以上のタブレットの一斉調達が可能かどうかという懸念もございます。また、費用面について申し上げますと、現在と同等の機器を導入するには、買取りであればおよそ12億円、5年リースとした場合は、年間4億円ほどの経費が必要となってまいります。次期更新のための財源につきましては、現在のところ文部科学省もまだ方向性を示していないことから明快な方針を示すことができませんが、これらの種々の課題があることを把握した上で、あらゆる方法を検討してまいりたいと考えてございます。  なお、三重県立高等学校では、本年度から保護者負担で端末を購入しておりますが、市立小中学校におきましては、議員のご意見のとおり、義務教育であることも考慮し、可能な限り、保護者負担のかからない方策を今後検討してまいりたいと考えております。 60: ◯議長(森 康哲議員) 竹野兼主議員。 61: ◯竹野兼主議員 ご答弁ありがとうございました。  今回、今答弁いただいた部分のところで言えば、システムを構築するに当たっては非常に大変な状況ではあったけど、今後の学校のデータ化を進めるための導入準備だとかが重なって、担当者の負担は増加したけど、設定が完了したことによって、ここからは、今後の授業に対して非常に効果がある形をつくれるようになったというふうに考えるというふうな答弁をいただきました。  ICTに関する特別なサポート体制については、なかなか大変だとは思いますが、四日市市には、ICT戦略課が設置されておりますので、この課も縦割り行政ではなくて連携をすることによって、さらに使いやすい、そして、子供たちの教育環境が整えられるようにお願いをしておきたいと思います。  大変だなというのを改めて感じるんですが、子供たちが喜ぶ姿、本当に頑張って、この行政、教育委員会、お願いしたいと思っております。  また、タブレットに係る費用について答弁をいただきました。  2万3000台、令和8年3月にということ、それで、今、コロナ禍の中で大きな問題、購入したくても購入できないという可能性もあるという答弁もいただいております。  ただ、この今の状況、教育の中では、本当に格差が広がっている状況が今も続いている。さらに、格差が広がっているのではないかなというふうに思うところであります。高校については、県立高校はタブレットを自前で購入をする必要があるという、今、答弁をいただいたわけですけど、教育するなら四日市というふうに森市長も言っておられるのであれば、四日市市の義務教育である全小中学校の生徒のタブレットについて、更新時期には、もし国の補助メニューがなかったとしても、市単独予算を確保して、保護者に負担のかからない、そういう教育環境が必要だと思いますが、そこのところについては、教育長ではなく、当然財政を預かる財政経営部長、いかがでしょうか、お尋ねしたいと思います。 62: ◯議長(森 康哲議員) 松浦財政経営部長。 63: ◯財政経営部長(松浦伸吾君) 議員からは、予算の確保についてお尋ねをいただきました。  個別の事業に関する将来の予算措置については、現時点でのお答えは差し控えたいと思いますが、先ほど教育長からも答弁させていただいたように、児童生徒1人1台のタブレットを更新するには、多額の経費が必要となってまいります。次回更新に向けては、費用負担の在り方について庁内で十分議論するとともに、国への要望活動も行いながら、財源確保に努めてまいりたいと考えております。 64: ◯議長(森 康哲議員) 竹野兼主議員。 65: ◯竹野兼主議員 しっかりと検討していっていただくと。今後、今ここで即答というわけではないけど、令和8年に向かってしっかりと検討していただくというお言葉をいただきました。  本市の子供たちの教育環境を進めるための財源確保を強く要望して、次の質問に移りたいと思います。  それでは、吉崎海岸の保全と将来についてという項目で質問を行います。  先ほど村山繁生議員が花火に関する一般質問で指摘された吉崎海岸でありますが、合併によって、四日市市内で唯一の自然海岸であると。そして、先ほど小松シティプロモーション部長も言っておられた海浜植物ハマヒルガオの群生やシロチドリなどの動植物の生息地であって、これらの豊かな自然環境をしっかりと保全していかねばならないと思っています。  また、吉崎海岸は、アカウミガメの産地でもあって、10年以上前から、楠地区まちづくり検討委員会と四日市ウミガメ保存会が中心となり、吉崎海岸の清掃活動を行っていただいております。この活動に賛同して、市内企業等の団体が協力をいただいているなど、活動状況についてどのような状況か、理事者の答弁を求めます。  また、環境省が自然共生サイト(仮称)として吉崎海岸を認定の候補に挙げていると聞きましたが、どのような取組であるのかをお尋ねしたいと思います。併せて答弁を求めます。 66: ◯議長(森 康哲議員) 川口環境部長。   〔環境部長(川口純史君)登壇〕 67: ◯環境部長(川口純史君) 議員からは、吉崎海岸の保全活動につきまして、まず、ご質問をいただきました。  この活動につきましては、豊かな自然環境の保全を行うことで、自然共生社会の実現を目指すものとしまして、エコパートナーとしても活動いただいております楠地区まちづくり検討委員会さんや四日市ウミガメ保存会さん、こちらのほうが中心となって取り組んでいただいておるものでございます。  現行体制での活動につきましては、平成21年度から続いているものでございまして、現在は、毎月第1日曜日に定期的に実施をいたしておりまして、参加者からも不定期ではなく、定期的にあることで参加が予定しやすいとの声もある環境保全活動のフィールドでございます。具体的な活動内容をご紹介させていただきますと、当日、朝8時に海岸に集まっていただいた参加者の皆さんにつきましては、受付をしていただいた後、海岸ごみの清掃活動班と吉崎海岸に植生いたします希少海浜植物保全のための外来植物などの除去作業班、この二つに分かれていただきまして、作業を行っていただいております。その後、本市から楠地区まちづくり検討委員会に委託しております環境学習講座、いわゆる海の勉強会を海岸清掃の参加者を対象に開催しているところでございます。この勉強会は、自然環境保全のための人材づくりを目的に行っているものでございまして、この保全活動で守られております伊勢湾の生物について学んだり、ごみ拾いで回収される砂浜に打ち上げられたプラスチック、いわゆる海洋プラスチックを活用しましたものづくりを行ったりしまして、環境意識の醸成を図ってございます。  参加者につきましては、一般市民の方に加えまして、積極的にご参加いただいている企業もあり、平成30年度は1040名、令和元年度は1243名、令和2年度は1444名、令和3年度は1541名、そして、今年度は9月までで既に1194名と、コロナ禍に関わりましても右肩上がりの参加者数となっておりまして、非常に多くの方にご参加していただいております。  本市といたしましても、このように多くの方が参画をいただける環境保全活動のフィールドといたしまして、平成30年度、令和元年度の2か年をかけまして、散策路やあずまや、駐車スペースの整備などを行ってきておりまして、官民が連携した環境保全活動のモデル的な場所と認識してございます。  議員からは、自然共生サイトについてもご質問いただきました。
     まず、国際的な背景といたしまして、生物多様性の損失を止め、人と自然との結びつきを取り戻すため、2030年までに陸と海の30%以上を保全する目標、いわゆる30by30と呼んでございますが、近年、国際目標として提唱されておりまして、今年開催予定のCOP15の中で、30by30を含みます生物多様性条約が採択される見込みとなってございます。  それに先立ちまして、昨年6月のG7サミットにおきまして、日本を含めましたG7各国は、国の状況等に応じて、2030年までに自国の陸域と海域、こちらの両方の少なくとも30%を保全することを約束しております。これを受けまして、環境省では、先ほど説明いたしました国際目標、いわゆる30by30でございますが、こちらの国内達成に向けまして、企業、自治体、団体などが管理する土地を議員ご紹介の自然共生サイトとして認定する仕組みを来年度から導入することを検討してございまして、初年度に100か所以上認定することを目標としてございます。  本年度におきましては、来年度からの本格導入に向けまして、趣旨に賛同する団体を募る30by30アライアンスを立ち上げたほか、認定制度の構築を進めてございまして、認定制度の運用面での課題掘り起こしのための調査事業を行っております。今回、この調査事業に吉崎海岸が選ばれたわけでございますが、議員からご質問いただきました環境省の認定の候補に上がっているというところはこちらにつながってございます。  環境省では、従来から、住民などと協働により環境保全活動が行われているフィールドをこの調査事業の対象として選定してございまして、久米島のサンゴ礁などを含めました全国33か所のうちの一つとしまして、吉崎海岸が県内で唯一選ばれたところでございます。これは先ほども述べました長期間、定期的に住民と協働した保全活動が行われていることやウミガメという海のシンボリックな生物を守るという目的のメッセージ性も考慮され、選ばれたものと考えております。  いずれにいたしましても、住民が中心となって取り組んでいる環境保全活動が国の目に留まり、地球を守るための国際約束に資するフィールドとして選ばれたことは大変喜ばしいことでございまして、本市としても、楠地区まちづくり検討委員会をはじめとする各団体と一緒に課題を整理し、来年度から始まる制度の認定を目指していく方針でございます。  吉崎海岸は、本市の誇る魅力的な自然環境が体感できる場所の一つといたしまして、多くの方が訪れ、気持ちよく過ごすことができるよう環境保全活動を継続するとともに、シティプロモーション部とも連携しまして、その活動を含めた魅力をPRしてまいりたいと考えております。  以上です。 68: ◯議長(森 康哲議員) 竹野兼主議員。 69: ◯竹野兼主議員 ありがとうございます。  今、吉崎海岸で行われている取組をご答弁いただきました。1年ごとにボランティアの方の人数が増えていっているという状況、そういう形での取組を聞かせていただくと、その中では、地域から多くの人が来ていただくことによって、駐車場の問題というのはあるんですけど、そこの部分のところについても今後検討するような話がありましたが、実は私、このボランティアの部分のところについては、これまでなかなか参加しておりませんでした。それはなぜかというと、消防団の活動を行っている第1日曜日と重なるということで、38年間務めさせてもらい、今、退団した。だから、行ける状況ではあるんですが、その中で今年、キオクシアさん等の企業が、ボランティアで社員の皆さんに来てもらったときに、そこに参加させていただいたところです。ぜひとも、このボランティアがよりこれからもまだまだ増えていく可能性があれば、そこに来ていただく方の受入れ体制というのは重要だと思います。その点について、今後の対応について改めていかがでしょうか。答弁を求めたいと思います。 70: ◯議長(森 康哲議員) 川口環境部長。 71: ◯環境部長(川口純史君) 吉崎海岸の駐車場につきまして、ご質問のほうをいただきました。  海岸清掃への参加者数につきましては、先ほどご紹介をさせていただきましたとおり、協力いただいている方々の地道な活動や企業からの応援の効果もございまして、年々増加のほうをしてございます。環境保全活動の輪が広がり、大変喜ばしいことである一方、議員ご指摘のとおり、車で来場した際に駐車スペースが不足するといった問題もございます。吉崎海岸につきましては、県と市で管理しているエリアでございまして、海岸の北側部分は、市が管理する磯津漁港の区域内の海岸となってございます。  そのため、来場者が多い際に駐車している場所も、本来は網の干し場でございまして、干し場としての利用がない際に駐車場として使用しておるといったところでございます。  平成30年度、令和元年度に行いました散策路などの整備につきましても、本来の漁港としての機能に配慮しつつ、整備を進めてきた経緯がございます。駐車スペースの確保につきましては、漁港としての本来目的を損なわない形で、例えば団体で参加する企業などには乗り合わせや公共交通機関の活用をお願いすること、また、釣り目的での利用者も一定数いらっしゃるというところから、海岸清掃実施日には占用許可を取るなど対応策を検討してまいりたいと考えております。  以上です。 72: ◯議長(森 康哲議員) 竹野兼主議員。 73: ◯竹野兼主議員 ぜひとも早急な対応をお願いしたいと思います。  それでは、資料の映写をお願いいたします。  上の部分を少し拡大してください。  ここが、先ほどお話があったハマヒルガオの群生地、そして、ボランティアの方、ここに車が止まっておりますけど、磯津漁港の部分のところに駐車をする。多くの方が来られると、駐車場がいっぱいになっているというところですので、漁港と商工の関係も含めて、地域と合わせて何とか早急な対応をお願いしたいと思います。  これがずっと海岸ですが、これから少し下へ下がっていくと、見てください。これ、一体何でしょう。これ、実は、ここに太陽光パネルがあるわけです。吉崎海岸全体を見ても、3分の1以上がこのような状況のパネルになっているのではないかなと。これはキオクシアのボランティアの方と一緒に清掃活動をさせてもらったとき、たまたま知り合いのほうがドローンで撮影をしたら、このような形になっているのを、実は地元の人間でありながら、私も初めてで驚いたところであります。  このソーラーパネルの部分には、角長水産というハマグリの畜養を行うための会社が実はありました。その後、倒産したもので、この土地、建物は担保として他企業に所有権が移り、今の姿になったというわけですが、本来、海岸というものについては国有地であり、なぜ吉崎海岸の一部が民間に売却されたか。そこが大きな問題だと私は思っています。昭和40年代の後半から昭和50年代にかけてハマグリの畜養ということで経営されたわけですが、所有することになったいきさつというのは、これはあくまでうわさですが、有力国会議員の関与で購入ができたというふうにうわさでは聞いております。何の根拠もありませんので、その点、どうこうとは言えるところではないかもしれませんが、ぜひとも行政として、国有地が民間に売却されたという理由については、一度、確認をしていただく必要があるのではないかと思っております。  2枚目の写真を写してください。  これ、この部分のところが残りの海岸です。この海岸でソーラーパネルを見てみると、海の中にまで張り出しているのがよく分かります。潮の満ち引きということがあるので、売却された面積内に設置されているんだろうとは思いますが、このような状況を見ると、本当に土地の面積以上にパネルが設置されているのではないかというふうについ疑いたくもなるので、ぜひとも、このソーラーパネルの部分については、検証していただく必要があるのではないかと思いますので、一度、よろしくお願いしたいと思います。  今の状況を見ると、今までに多くの人に、こんな状況でいいんかなという話をさせてもらうと、これはびっくりしたねと、海岸をやっぱり元に戻したいねというふうに、私、いろいろな方と話をさせていただきましたが、そういう状況を皆さんにしっかりと報告させていただきたいと思っています。  じゃ、ここをどうするのと、自然海岸に戻すためにはどうすることができるのか。これについても今は何の方策もありませんが、実は、市が買い取っていただければ、ひょっとすると、自然海岸に戻せるのではないかなというふうに思っています。幾らかかるか分かりません。そして、このソーラーパネルをつけたことによって、普通20年の耐用年数ということを考えると、20年先になるのかもしれません。  ただ、先ほど村山議員が一般質問の中で花火をということで、小松シティプロモーション部長が答弁されましたけど、決して叱るつもりではないんですが、平成26年にアカウミガメが来て、それ以来、まだ来てないということで、毎年来ているということは間違っているので、そういう認識は困るなというのを思って聞いていました。その辺、しっかりとしたことを答弁してもらわないといけないなと思いますし、例えばこれを市が購入できれば、有料観覧席という形でもひょっとしたら使えるかもしれません。これはあくまで、今の状況を市民が見て、そして、多分市民だけではなくて、ボランティアに来られる方がこの状況を見たら、もう一度海岸に戻った吉崎海岸を見てみたい、そして、その環境によって、アカウミガメの産卵地という形の部分により大きなプラスになるのではないかなと私は思っています。  それと、このソーラーの部分については、海のところですので、台風などの大きな自然災害的なものというのは、ほかのソーラーパネルの設置場所に比べれば格段に問題が起きるのではないかと思いますので、ぜひ長期的な計画を持って購入していただくぐらいの気持ちを持って、この状況を知っていただき、そして、改めて吉崎海岸をしっかりと保全していっていただくことをお願いしまして、次の質問に移りたいと思います。  それでは、最後、バスタ整備による将来の四日市の都市像について質問を行います。  近鉄四日市駅周辺等整備事業については、現在3か所に分散しているバス乗り場を集約して、利用者が分かりやすく、将来の経済効果が期待できるバスタ事業が、近鉄四日市駅から国道1号までの間、2027年完成を目指して計画が進められているのは、皆さん、ご承知のところだと思います。  それに併せて、中央通り再編計画、ニワミチよっかいちが計画され、中央通りでのにぎわいづくりの社会実験であるはじまりのいちが9月22日から10月16日まで実施されているところです。  商工会議所前には、議員説明会において議員から提案があったスケボーパークというのが設置されており、今回、25日の日曜日、多くの若者がスケートボードを楽しむ姿がありました。近鉄四日市駅からJR四日市駅までの自動運転車両の走行実験、試乗してもらう市民、にぎわいづくりに興味を持ってもらえるのではないかと期待するところであります。また、スターアイランド跡地に懸案であった市立図書館も建設のめどが立ったようですが、これらの事業は、四日市市民向けのアピールというふうに感じているのは私だけでしょうか。バスタ事業を整備し、効果を高めるためには、市民だけではなく、より多くの移動人口を確保する必要があると考えます。バスタが完成すれば高速バスのネットワークを充実させることもできる。そして、それにより市民だけでなく、近隣住民が利用しやすくなる環境を整えることが重要であると考えますが、理事者のご所見をお尋ねいたします。  また、近鉄四日市駅東側に計画されている円形デッキのデザインが新聞に写真つきで報道されておりました。近鉄四日市駅、あすなろう鉄道、バスターミナル、バスタを結び、四日市港が一望できるこの施設は、市内外から多くの人々が行き交う四日市市の新たなるシンボルになると考えます。  そこで提案ですが、新たなシンボルとなる円形デッキが、市民に親しまれ愛される名称とかロゴマークなどを大々的に公募してはどうでしょうか。あわせて、理事者の答弁を求めます。 74: ◯議長(森 康哲議員) 伴都市整備部長。   〔都市整備部長(伴 光君)登壇〕 75: ◯都市整備部長(伴 光君) 議員からは、バスタ整備による将来の四日市の都市像についてのご質問と、近鉄四日市駅東側に計画しています円形デッキに対するご提案をいただきました。  まず初めに、バスタプロジェクトについてご説明をさせていただきます。  バスタプロジェクトは、鉄道やバス、タクシーなど、多様な交通モードがつながる集約型の公共交通ターミナルを官民連携で整備し、これを全国展開することで、バスタ間のネットワーク構築を目指す国のプロジェクトであります。  国土交通省では、広域道路ネットワークが構築されていく中で、平成28年にバスタ新宿を開業した後、バスタプロジェクトの全国展開を一層推進することとしており、バスタ整備が進むことで、地域の活性化や災害対応の強化、さらには、他の交通拠点や新たなモビリティー等の新技術との連携強化といった効果が期待されています。  本市では、今年3月に策定した「ニワミチよっかいち」中央通り再編基本計画中間取りまとめの中で、目標の一つとして、広域連携強化による交流人口の増加を掲げており、バスタ間の連携による広域ネットワークの充実や周辺都市へのアクセス性向上、都市の魅力向上による来訪者、観光客の増加などを目指しております。  現在、近鉄四日市駅周辺における高速バス乗り場は、駅の西側と南側、市民公園前の3か所に分かれており、これらの場所から5社の交通事業者が、セントレアや東京、大阪方面などに高速バスを運行しております。本市にバスタが整備されることで、乗り場の集約に加え、今後、全国に展開される他都市のバスタや主要な鉄道駅、高速道路のサービスエリアなどの交通拠点とのネットワークが形成され、より利便性が向上します。また、セントレアから最も近いバスタとして、空港へのアクセス強化としての増便も期待できます。  これまでの新名神高速道路などの整備に加え、今後、東海環状自動車道が全線開通することにより、本市における広域道路ネットワークが飛躍的に向上します。そのため、高速バス事業者からは、充実した広域道路ネットワークを生かし、近鉄四日市駅から、現在運行している関東、関西、四国方面だけではなく、新たに北陸方面などへの路線の導入も視野に入れている旨、声を聞いております。  さらに、バスタ内やバスタ周辺におけるにぎわい空間の確保や民間事業者によるイベントの実施などにより、来訪者、観光客の増加が見込めます。  このようにバスタの事業が進む中で、その周辺において、民間事業者により、ホテルやマンション、オフィスビルの建設や計画が進められています。また、本市が、中央通りを含む中心市街地の再編や新図書館の整備、JR四日市駅周辺の再整備などに取り組むことで、民間事業者によるさらなる開発の誘導を図り、これらの相乗効果により、中部圏域の一翼を担う都市としての新たな魅力づくりにつなげてまいります。  次に、近鉄四日市駅東に設置する円形デッキについて提案をいただきましたので、まず、そのデッキの概要からご説明させていただきます。  この円形デッキにつきましては、これまで中央通り再編関係者調整会議やデザインワーキングにおいて検討を進め、8月30日にデザインを公表したところです。  資料1の投映をお願いします。  画面には円形デッキのイメージ図を示しています。上の図は、ちょうど近鉄四日市駅から円形デッキを海側に向けて眺めたカットになります。現在、中央通りでは、ニワミチよっかいちをキーワードとして整備を進めているところであり、そのエントランスとなる円形デッキについては、新たな四日市のシンボルとなるようデザインの検討を進めてまいりました。中央通りの上空から海側へ開けた眺望を生かして、円形デッキ東側にまちを眺める上空の庭を配置しています。そして、円形デッキの床と屋根の二つの円をずらしたような構造としており、これにより、屋根に覆われた歩行スペースと開放的で緑化されたオープンスペースを共存させております。画面下のイメージ図は、デッキの東側を拡大したものですが、円をずらすことで生まれた開放的なスペースに、まちを眺める上空の庭が配置されている様子がご覧いただけるかと思います。また、屋根の柱のデザインに四日市の伝統工芸品である日永うちわの扇と柄をつなぐ部分の構造をモチーフに取り入れ、四日市らしいデザインとしております。  映写を終了してください。  議員からは、市民に親しまれるように円形デッキの名称を公募してはどうかというご提案をいただきました。この円形デッキは、近鉄四日市駅とあすなろう四日市駅、バスタ四日市や新図書館、そして、まちを結ぶものとなり、働き、学び、楽しみ、時には旅行に出かけるなど、多くの人々の暮らしが交わる空間となります。単なる通過点ではなく、友人や恋人と待ち合わせる場所であったり、時には夕涼みをしながら、新しく生まれ変わった四日市の町並みを眺めたりといったように、市民の皆さんにとって、特別な場所になってもらいたいと考えております。  そのためには、市民の皆さんに親しまれる名前が大切となりますので、今後、中央通り全体の計画の進捗に合わせて、円形デッキの名称を公募していきたいと考えております。来年度から円形デッキの製作に着手し、現場の工事にも順次取りかかってまいりますので、その姿が皆様にご覧いただける状況になったときに合わせて、円形デッキの名称を公募してまいります。 76: ◯議長(森 康哲議員) 竹野兼主議員。 77: ◯竹野兼主議員 ありがとうございます。  バスタ事業の成功に向けて様々な取組にすごく期待をするという、できるというような状況の答弁をいただいたと思います。この成功こそが四日市市が発展するために大きな意味を持つと考えております。市民だけでなく、バスタを利用する近隣住民の皆さん、その環境もしっかりと考えていくという答弁いただきましたので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  セントレアとか、様々な大きな空港、そういう意味合いのところで指摘をしていただいておりました、それが視点に入っているということですが、セントレア、今コロナで観光客というのは、なかなか海外からの観光客は少ないとは思いますが、今後は、そういう国内外の旅行者を四日市市に呼び込むことができるよう模索する必要があると私は思っています。バスタから国内の観光地に送り出す、先ほども言ったプロパーを使った様々な発信、セントレアも含めて、大きな視点でバスタがしっかりとした機能を発揮するために、ぜひとも様々な情報を得ながら、利点を考えていっていただきたいと思います。ぜひバスタを含む中央通りの再編の検討に当たっては、中央通り再編関係者調整会議において、四日市商工会議所をはじめとした民間事業者と連携して検討を進めていくというところもありますので、バスタ整備の効果をより高めていくためには、こうした民間事業者との連携をよろしくお願いします。  将来の四日市の都市像に期待して、私の質問を終わります。ありがとうございました。 78: ◯議長(森 康哲議員) 暫時、休憩いたします。再開は午後1時からといたします。 79:                         午前11時38分休憩    ─────────────────────────── 80:                           午後1時再開 81: ◯副議長(石川善己議員) 森議長に代わりまして議長の職務を行いますので、よろしくお願いいたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。  伊藤昌志議員。 82: ◯伊藤昌志議員 皆さん、こんにちは。市民eyesの伊藤昌志です。市民eyes、最初、トップバッターを務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。  今回は30分で2点質問します。  1点目は、子どもたちを守ろう、富田地区を事例に雨水対策の課題についてと題し、市民目線で気になる点を質問いたします。  本市では、昨年、上下水道局が雨水管理総合計画を策定しました。その中で、重点対策エリアとして、鵜の森二丁目及び城東町エリアが指定されています。富田地区はというと、富田・富洲原排水地区、富田・富洲原雨水2号準幹線、富田・富洲原雨水4号幹線など、平成12年度以降に実施した雨水排水対策が実施され、雨水整備は完了している状況です。  しかし、私は、まだ安心できない状況にあると考えています。なぜなら、先々月7月19日の大雨で、セブンイレブン富田三丁目店とJRの踏切間の道路で冠水をしたからです。近隣の方からは、この付近はよく冠水すると聞いており、自宅倉庫をかさ上げして対策を講じているお宅もあります。また、そこが冠水すると、雨水の流れてくる上流で、直進で700m離れた東海道の近鉄線高架下付近の道路、また、さらに300m離れた大矢知地区の西富田町でも冠水をしています。  今回の富田三丁目の道路冠水について、市ではどのように現状把握していますでしょうか。 83: ◯副議長(石川善己議員) 中根危機管理統括部長。   〔危機管理統括部長(中根敏夫君)登壇〕 84: ◯危機管理統括部長(中根敏夫君) 議員からは、富田地区における大雨に関する道路冠水等の状況把握についてご質問をいただきました。  まず、当日の降雨の状況でございますが、四日市市では、お昼の12時7分に大雨注意報が発表され、富田二丁目にございます北消防署に設置しております雨量計では、12時からの1時間に38mm、うち12時30分から20分間におきまして24mmの降雨が観測されております。通常、道路冠水や浸水等の情報につきましては、事象発生の後、住民の方からの電話やメールで通報いただく場合や、道路や水路など施設を管理する部局からの報告により把握をしているところでございます。  今回ご指摘いただきました7月19日の事象につきましては、さきに申しました住民からの通報や、道路や水路など施設を管理する部局からの報告はなく、当日の状況については把握に至っておりません。しかしながら、当該箇所付近につきましては、これまでに道路冠水や浸水があったエリア、こういった地域であるということは認識をしているところでございます。  以上です。 85: ◯副議長(石川善己議員) 伊藤昌志議員。 86: ◯伊藤昌志議員 ありがとうございます。なるほど。情報を、私は地元のちょうど自治会長さんからも直接連絡をいただきまして、地区市民センターのほうには館長さんにも伝えたということで、地元ではそこは度々起こる場所ですので、かなり情報は地区市民センターには行っておったという状況でした。  そこで、そのとき私は2時間ほどですか、近隣の方々にヒアリングで回りまして、そうすると、本当にそこはよく冠水すると。基準はもちろん満たしていて、通常の災害の想定内の冠水ではあるんですけれども、一番そこが線路も近いので、冠水する場所になっているということでした。  その近くの、まさに富田三丁目内のご自宅の1軒が、しょっちゅうするので、自宅倉庫があるんですが、そこをかさ上げして対策を講じていらっしゃいました。すみません、失礼しました。それは伝えましたね、今。  それと今の38mmでよかったですか。38mmというと、今、本市では被害想定の最大雨量75mmを一つ基準にして対策を取っておられると思いますが、ちょうど約半分です。半分ででも道路冠水は起きていると。そしてこれが、富田四丁目、西富田町につながる道路まで冠水があって、実はこの日、膝上まで冠水した箇所がございました。それは、私も3年間全然知らなかったんですけど、今回聞いて回りましたら、そんな場所がありまして、ちょうど大矢知地区と絡む、本当に境になるところで、なかなかあまり人が通らないところなんですけれども、きちっとした公道です。そんなような場所がございました。  富田地区における水路のハード整備は終わっているという状況だと思うんですが、こういう状況が起こっていますので、当然、近隣の住民の方は不安があります。現状について、まだまだ改善できる点があるのではないかと思うんですが、この現状に対し、今後の対応について水路管理者である上下水道事業管理者の見解をお聞かせください。 87: ◯副議長(石川善己議員) 山本上下水道事業管理者。 88: ◯上下水道事業管理者(山本勝久君) 議員のほうから、7月の注意報レベルの雨における状況を伺いました。  議員のほうからお話もありましたが、残念なことにこの雨に関して私のほうに情報が入っていないという状況下にはあります。最近で申しますと、やはりお勤めの関係もあって、平日昼間の雨というのは、なかなか情報が集まりにくくなっているのは、40年ばかりこの仕事をさせていただいておりますので、ちょっと寄りにくくなったかなというところはあります。  私が仕事を始めた頃というのは、基本的に時間何mm降るかというような仕事の仕方をしておりましたけど、防災対策課に行った以降、やはり10分雨量というのを目にしていないと最近の雨は対応できないなと。富田地区も雨水計画のほうの64mmの排水ができるエリアにはなっておるんですが、やはり地形的な要素もあってなかなか難しいところがあります。  ですから、最近では、雨量計のほうのデータを見ながら、10分当たりで10mmを超える、今回の場合ですと、20分間で24mm降っていますので12mmですので、74mm相当が降っていたという格好になりますので、そういうような感じから市内の様子を確認しているというところがあります。  こういうのが現状の私どもがやっている認識で、通報が入らなくても雨量データからすると、これは道路冠水していたな、危ない箇所があったなというのを感知して、その後で必要な箇所には職員を向けて状況を確認するというようなところをしております。  それですので、基本的なところはそういうような形をしておりますが、私どもの対応として、これまでの本市の雨水排水対策というのは、市民の生命と財産を守ることを目的に効果的な整備を行うため、浸水被害の状況や原因、整備効果や事業効果などを考慮して、優先度をつけて整備を行ってきたところでございます。  さらに、排水の支障となっているところを改良することにより、浸水被害を軽減できる箇所の局部改良と呼んでおるものですが、行う。もしくは、既存水路の排水能力を最大限に発揮できるよう、水路清掃などの維持管理をやっているところでございます。この辺りを雨水対策の基本といたしております。  冒頭でも申しましたように、最近の雨というのは取扱いが難しくなってきた。もちろん、それは、田畑の減少などの都市化の進展、雨水貯留機能が減ってきたというところがあろうかと思います。富田じゃなくして、隣の西富田辺りでもというのは、やはり、宅地化が進んだところやろうと思います。  そして、最近の典型例ですけど、局地的に連続的に雨が降る線状降水帯、集中豪雨などの浸水被害が多発していることから、国からは、限られた財源の中でストックを活用しつつ、浸水対策を実施すべき区域を明確化して、選択と集中の観点から、期間を定めて集中的に実施するための雨水管理総合計画策定マニュアル、議員がご紹介いただきました、私どもが作成した管理計画、これは、ご紹介のように令和3年度に作成させていただきました。ご紹介があったように、昨今の降雨や最新の浸水状況や土地利用、そして地域の特性を踏まえて、目標とする整備水準、施設整備の方針などの基本的な事項を定めたものでございます。  あわせて、今後は大規模な既存施設の更新事業もあることから、費用対効果やストックマネジメント計画の考え方などを総合的に勘案して、優先度をつけながら今後の整備箇所を短期、中期、長期に分けて計画いたしております。  議員からもご紹介がありましたように、富田地区につきましては、昭和52年から雨水整備に着手しておりまして、これまでに富田・富洲原雨水1号幹線、富田・富洲原雨水2号幹線の整備を進めてまいりました。富田地区は、10年に1度の雨、時間雨量64mmの雨に対して対応できる基本的な整備はおおむね完了したところでございます。  しかしながら、議員からもご紹介がありましたように、富田三丁目付近は鉄道や幹線道路の影響など、そして、周囲よりも基本的に少し土地が低くなっているという地形条件もありまして、排水が悪くなっている現状がございます。議員が例に挙げられた富田地区は、当面の整備は完了しているので、中長期的なところでの整備とした区域にはさせていただいています。それですが、引き続き、局部改良や適切な維持管理を行うとともに、関連部局などと連携しながらソフト対策も組み合わせて、効果的な組合せとした計画とし、それを実行していきたいと考えております。  ここで言います局部改良というのは、浸水が発生した箇所において、水の流れを改善することが可能な箇所はないかという着眼点で現地を調査し、道路冠水などが早期に解消できるなどの効果が見込める側溝や排水ますの改良、小型ポンプの整備、排水水路の取り込み口の増強や改良というのを考えているものでございます。  維持管理においては、既存水路の能力を最大限発揮できるよう、水路清掃を実施しております。また、水路が暗渠になる手前に、人が暗渠に流されたりを防ぐために、また、暗渠内にごみが流入するのを防ぐために設置されたスクリーンについても日々点検するとともに、大雨洪水警報などの発令時、台風が接近したときなどにおいて点検をし、場合によっては、ごみなどがある場合には、撤去をするなどの適正な管理に努めているところでございます。  最近では、富田地区において道路冠水が起こる箇所付近の既存スクリーンについて、スクリーンを設置するための基礎構造物が原因で水路幅が狭くなっており、水の流れに障害が起こっていたところがございました。その水路を調べて人が進入できないような対策が実施されていることが確認できましたので、スクリーンを撤去し水路幅を広げるという対策を実施したところでございます。  今後も地域にご相談を申し上げながら、声を聞きながら、適正な維持管理及び実施可能な局部改良について対応していきたい、そのように考えております。
    89: ◯副議長(石川善己議員) 伊藤昌志議員。 90: ◯伊藤昌志議員 詳しくありがとうございます。お答えいただいたことに対して、少し意見させていただきます。  まず、スクリーン、今回事例に挙げさせていただいた箇所、ちょうど外していただきました。事前でも伺ったんですけれども、そのスクリーン、当然ごみを止めるためと人が入らないようにということになっているんですが、これが、聞くところによりますと東海豪雨、22年前、このときにかなりスクリーンが設置されたということで、今回、調べたところ、その周りに柵がしっかりしてあるので人が入ることもないだろうということで取られました。  というと、今回の事例を考えても、じゃ、取っておいてよかった場所だったんだなということを私は感じたわけですね。そのように一つ一つ、やはり調べていくと、まだまだ改善できることはたくさんあるのかなと思いますので、今後もそういうふうにチェックしていただけたらなと思っております。  また、局所局所一つ一つの調査というか、現場の調査は日々の活動の中でしていただけるというようなことはおっしゃっていただけたかなと思っております。ぜひお願いしたいなと思っています。  そして、10分の観測って、今、私、初めてお聞きしまして、10分で12mmということで、今回においても、注意報ではあったというものの、最大が時間でいくと74mm換算ですので、かなりぎりぎりのところ、結構な被害の雨量であったということが分かりました。  その状態で、富田がちょうど近鉄とJRが近くにありますので、線路の近くというのは、専門の方はもちろんご存じのように、近くのところは道路のほうが逆にちょっと低いということになっております。やはりたまりやすい場所なんだなと改めて分かりました。  そんな中で、目の前の一つ一つの調査だけでなく、雨水管理総合計画の中では、もう計画的に違うところへという状況にあるので、抜本的な大きな対策はまだできないのかなというふうに今のお答えで感じました。  そうすると、命を守るためには、計画で順番にやっていっても、やっぱりそれぞれ心配なところはいろいろ対策を打っていくべきだと思いますので、それこそ今、市長、ぜひ今、財政に全然余裕がないというところではない本市でありますので、例えば、調査を抜本的に本市の北側のところ、水路が多いところがありますので、その辺りを調査していただくとか、そんなふうにしてお金を活用するべきではないかなと私は考えております。  そして、今、富田駅は本市の北の玄関口になります。近鉄富田駅から名古屋駅までは30分で行けます。近鉄富田駅、JR富田駅周辺は今、さらに大型マンションが新築されております。今、建築中で、そして、ご存じだと思いますが、大きなテニスコートの跡地も住宅化されます。通学路を利用する子供が増えるということは容易に予想ができる状況になります。  市内全域で俯瞰してみても、この場所というのはかなり特別な地域ではないかなと思っております。ぜひ、この現状を、予測を踏まえた上での対策を講じていただきたいと思っております。  そんなふうに市内を俯瞰した状態での質問をさせていただきます。  今、上下水道局さんに絞って質問させていただきましたけれども、冠水する通学路って考えますと、当然、これは道路の管理のほうでも考えなければなりません。  例えば、今回話したところの通学路では、水路へ落ちないような転落防止柵が整備されている箇所があります。しかし、ポストコーンのみの箇所があります。結構大きな水路なんですよ。その水路に対して、ポストコーンしか置いてないところがあります。大変危険であると私は感じています。  つまり、水路の改善が全てではなく、道路を管理する都市整備部、また、教育委員会さんでいけば通学路の見直しや通学時の注意喚起によるソフト対策など、命を守る方法は様々あります。まさに今回、市議会の提言シートを出させていただきましたが、その中にもありました危機管理統括部さんの出番だと思っています。雨水整備済みと、今、長期的な計画の中では一定の工事が済んだ状態の場所であっても、危険な箇所は様々あります。この現状の危機に対して、危機管理統括部としてどのように考えていらっしゃいますか。所見を伺います。 91: ◯副議長(石川善己議員) 中根危機管理統括部長。 92: ◯危機管理統括部長(中根敏夫君) 議員からは、雨水対策済み箇所の現状につきまして、危機管理統括部が横断的な調整を行ってイニシアチブを取って、改善等に向けた取組をすべき、そういう旨のご質問かと思います。  さきに上下水道事業管理者より、雨水対策につきましては、令和3年度に作成しました雨水管理総合計画に基づき局部改良や適切な維持管理を行うとともに、関係部局とも連携を図りながら、ソフト対策なども含め進めており、今後も地域の声を聞きながら対応していくと、こういった旨の答弁をさせていただいております。  また、通学路におけます危険箇所につきましては、教育委員会におきまして、地域の方の協力を得ながら点検を行い、道路や水路など施設を管理する部局において対策を実施しているところでございます。  議員から水路や道路の冠水状況等を危機という視点で捉え、危機管理統括部としてイニシアチブを取って取り組んでいくべきというご意見につきましては、議員からもご紹介をいただきましたが、先日、決算常任委員会の全体会、ここにおきましても、降雨、治水を含め起こるべき災害、危機に対し、総合的、全庁的な対策について危機管理統括部が関わってまとめていくべきではないかというご意見をいただいておるところでございます。  危機管理統括部といたしましては、地域における災害に結びつくような危険、こういった危険につきましては、これまで以上に地域の声を聞かせていただくことや、道路や水路など施設を管理する部局からの情報提供にこれまで以上に把握に努めながら、その声を治水対策等に関わる各部局の対策などに生かせるような、そういった関わりを持っていきたいと考えておるところでございます。 93: ◯副議長(石川善己議員) 伊藤昌志議員。 94: ◯伊藤昌志議員 ありがとうございます。まさに委員会でお答えいただいたようなことではあるんですけれども、そのことを今回確認させていただいたと思っております。  特に今回のこの事例でいきますと、富田地区でちょうど東海道、県道、市道と両方ありますけれども、ちょうど都市整備部さんのご尽力で市道と県道と両方、今新たに歩道側、道路の横にカラー舗装していただいていたり、いろいろ進んでおります。考えますと、ほかには通学路の話で、保護者の方からのご意見、教育委員会さんや学校は当然保護者さんやPTAさんから情報をもらうと思うんですが、しかし、私は日常、富田におりますと、一般の方々から、お子さんのいらっしゃらない方も当然、ここは危ないやないかと言われて、そこはまた、今回の舗装がありましたね、子供注意。あれのないところに、ここも要るんじゃないかとやっぱり言われる方も見えると。  やはり俯瞰して全体を統括する方がいらっしゃることで安全が守れるのではないかなと感じておりますので、ぜひぜひ、この事例で申し上げましたが、そこにたくさん問題がありますので、また、ぜひ見ていただけたらと思っております。よろしくお願いします。  膝上までつかっている場所は、本当に私もびっくりしました。しかも、皆さん、把握していたけど、通らないんですね、ほとんどの方が。なので、ちょっと隠れていたのかなと思っております。よろしくお願いいたします。  次に、もう一つの質問です。  先を見据えた経済対策を、よんデジ券を事例に今後の見通しについてと題して質問をします。  時間もなくなってまいりましたので、ちょっと割愛して、私もいろいろ現場での感想を拾い集めています。皆さん同じ感覚ではないかなと思うんですが、おおむね、参加店の方からは大好評ですね。しかし、多くの問題点もいろいろお聞きしています。もちろん、これは本市にとって初めてのことですので、様々な点が出てくるのは当然です。しかし、それを改善していかないと始まりませんので、現状どのように把握しているか、お聞かせください。 95: ◯副議長(石川善己議員) 石田商工農水部長。   〔商工農水部長(石田宗孝君)登壇〕 96: ◯商工農水部長(石田宗孝君) よんデジ券の現状についてお問合せをいただきました。  事業の進捗状況ですけれども、現在発行総額の70億円は既に完売しております。購入の件数としましては10万4000件で、市内の方が約83%を占めております。それから、利用実績ですけれども、9月26日時点で約62億円、89%が利用されており、登録店舗は本日時点で2779店舗となっております。  これまで事業を進めてきた中で様々な声をお聞きしておりますが、事業者の方からは、始まった当初は、利用者が操作に不慣れでレジがスムーズに流れないと、あるいは利用者が金額を打ち間違えたといったような相談を受けておりました。一方で、今回のデジタル商品券は事業者の換金作業がないために、負担が少なくてよいというようなお声も聞いております。  それから利用者の方の声としましては、スマートフォンをお持ちでない方からは、やはり紙で発行してほしいという声や、利用された方からは、よんデジ券が使えることからふだん行かない店に買物に行ったというような声も聞かれておりました。また、スマートフォンに不慣れな方、こちらから、やはり操作方法についてたくさんのお問合せをいただいております。  今回デジタル商品券とした背景は、国のウイズコロナ禍での一日も早い通常に近い社会経済活動の再開を図るという方針の下で打ち出したものでありまして、市としては、これらの動向を踏まえて、即効性があり、かつ効果的な事業者支援策として、プレミアム付商品券の事業を計画いたしました。計画策定の中では、当時の感染状況から判断して、感染対策がよりしっかりと取れること、それから、事業者への負担が少ないことということからデジタルを活用するほうが合理的であるというふうに判断しました。  一方、デジタルに不慣れな方へは、地区市民センターなどを活用して、全ての地区での説明会の開催、それから携帯ショップの協力など、サポート体制の構築にも努めてまいりました。事業終了後には、事業者側、それから利用者側双方の声を聞いて、今回の事業を通じて、デジタルの活用の在り方、それから今後のキャッシュレスの課題、行政へ期待することなどをしっかりと確認してまいりたいと考えております。  以上です。 97: ◯副議長(石川善己議員) 伊藤昌志議員。 98: ◯伊藤昌志議員 ありがとうございます。  デジタル商品券の継続や地域デジタル通貨の発行は、将来当たり前になると想像ができます。今まだ──先ほども答弁でいただきましたが──デジタルについて行けない人々のためのアナログ対応というのも、今はまだ必要な状況ではないかなと考えます。特に、今回よんデジ券を利用したくても利用できなかった方々を目的が違うからといって見逃すことはできません。みんな同じ市民です。よんデジ券の今後、そして、アナログ対応について考えているところがありましたら、所見を伺います。 99: ◯副議長(石川善己議員) 石田商工農水部長。 100: ◯商工農水部長(石田宗孝君) 今回よんデジ券につきましては、先ほど申し上げましたように、新型コロナウイルス感染対策によって落ち込んだ地域経済の回復ということで、事業者のキャッシュレス化、これを目的として実施しております。  ただ、今回、よんデジ券を実施したところ、事業者の方が、この環境でより早くキャッシュレス化とかデジタル化に対応していくということは、今後のインバウンドが戻ってくるということとか経済活動が上向いている中では、非常に重要な要素というふうに考えております。まずは、今回事業が終了した後に、利用者、それから事業者のアンケートを実施して、今回の利用実績のデータの分析を行いたいと思います。この結果から、今後、事業者支援につながる有効な利用策を検討してまいりたいというふうに考えております。  それから、議員がおっしゃったように、デジタルに不慣れな方、こちらに対する、いわゆるデジタルデバイド対応、こういうことは非常に重要な課題というふうに認識しておりますので、こちらについては、また、別に、しっかりと対応していく必要があるというふうに認識しております。 101: ◯副議長(石川善己議員) 伊藤昌志議員。 102: ◯伊藤昌志議員 ありがとうございます。私の中では、すごくいい答弁をいただけたと思っております。まだ何も決まってない状況ですが、やはり必要性を感じていただいていると、アナログ対応、そしてデジタル化の将来に向けて、どちらも必要であるというようなお答えをいただけたのではないかなと思います。  現状のいろいろ私が回っていた中での話も入れたかったんですが、1分少々しかないので、ちょっと割愛させていただきます。その中で、頑張って私も回りまして、多分200件を超えました、この5か月間で。よんデジ券は使えていないですけれども、回って買物して、本当にいろんなお声を聞いて、これはやっていただいてよかったなと思っています。  1個だけ申し上げると、一番よかったのは、やはりよんデジ券に入って、それを見て初めてのお客さんが来たと。そういう方が来てもらってすごくうれしいという声、これが一番、お店の方の喜びを感じたところですね。まさに四日市を盛り上げていただくいい方策だったなと思っております。今後のデジタル対応、そして、今のアナログ対応のほうも、ぜひお願いしたいなと思います。ありがとうございます。  以上で質問を終わります。 103: ◯副議長(石川善己議員) 引き続き一般質問を行います。  土井数馬議員。  なお、土井数馬議員は登壇による発言であります。   〔土井数馬議員登壇〕 104: ◯土井数馬議員 それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。  前回の6月定例月議会におきまして、中心市街地拠点施設整備として新図書館構想について、憂慮と期待、そういうことでそれぞれの点について伺ったことはご記憶いただいていることと思います。6月定例月議会では、新図書館というインテリジェンスな響きに期待をして、一つ一つの真意をそれぞれ確認しながらお伺いして、答えを言っていただいたところでございます。  さて、今回お伺いいたします現在進めている幾つかのプランや構想につきまして、6月定例月議会と同様に一つ一つ確認をしながら伺ってまいりますのは、そういうことが必要かと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  特に今回は、通告いたしましたように、いろいろな政策を実現させていく場合には、市民と行政が抱いているそれぞれの価値観を共有していくことが欠かすことのできないお互いの作業、責務ではないかと思うところから尋ねてまいりますので、よろしくお願いをいたします。  さて、行政において、政策立案における過程から主権者である市民との間には、その政策の実現に向けて、さきに申し上げましたように、お互いの価値観の共有を図っていくことが重要かつ必要であるというふうに私は考えております。  それには、行政としては、日頃より市民が実施してほしいものは何かと常に考え、政策的に施策や事業を進めていく必要があることは言うまでもありません。  同様に、市民におきましては、このまちに住み続ける上において、具体的にこんなことをしてほしい、あるいは、あんなことをしてほしい、このように行政に分かるように伝えていく大切さがあるというふうに思っております。  そして、また、行政側より提案された施策、事業について、私ども市民が今実施してほしいものとして満足できるものか、十分であるのか、そういったことを検討し、意見を述べる義務があるんじゃないかというふうに考えております。  その場合には、行政側としては、提案した施策、事業を──近頃よく耳にする言葉ですが──丁寧な説明、これが市民に対して必要であることは言うまでもないことであります。そして、事業の方針やビジョンが期待する効果、何のために整備をするのか、これが主権者である市民と提案者である行政との間で価値観の共有がなされていなければならないというふうに考えております。  現状では、私どもの──昔から言いますね──腹にすとんと落ちるような、そんな市民が本当に必要としている意味での丁寧な説明というものがなされていないように思えるのであります。行政サイドが考えているこの丁寧な説明とは一体どのようなものであるのか、分かりやすく教えていただきたいと思います。  私どもの考えでは、簡単に言いますと、まず、なぜこういうことをするのか、する必要があるのかを分かりやすく説明していただいた後で、具体的な内容、規模、時期、予算などの説明をしていくものと思っておりますが、市民の腑に落ちる丁寧な説明とは、どこに説明のポイントを置くことが大事であると思っているのか、ぜひ聞かせていただきたいと思います。  また、市民に夢や希望を抱かせるようなプラン、そういったものが提案できているかどうかにおいて、その事業への期待感などの受け取り方も随分と違ってくると思うわけですが、ぜひその辺りの意見も聞かせていただきたいと思います。  現状におきまして、行政におきましては、市民アンケート、パブリックコメント、市長地区懇談会、議会におきましては、議会報告会、シティ・ミーティング、議会モニター制度など、地域事業を含む各種政策立案や施策実施に向けて、市民、住民がそれぞれ課題や問題、疑問のある点について意見や要望を見いだす機会や議論の場が設けられています。  しかしながら、政策実現に向けて市民と行政の価値観の共有が十分になされているかというと、いささか私には疑問が残っております。それは、市民と行政が価値観を共有できるほど課題や問題についての検討、議論が活発に行われているとは言い難いと思うところからではないかと思っております。  少し見方が変わりますが、議員が一般質問において、現在行われようとしている事業が何を目的として行われようとしているのか、あるいは、その事業を行うことによりどんな効果があるのか、こういうことをこの場で聞かなくてはならないということはどういうことなのか、行政サイドとしてよくよくこれは考えていただきたいと思います。  また、これまでの質問や要望において、地域の生活道路や交通弱者への安心、安全を保障するためのバス等公共交通の整備など、市民生活に直結するような事業と、中央通り、近鉄四日市駅周辺など、整備に何百億円もかける構想や大規模な事業においての市民への説明で、先ほどから申し上げております、なぜこういうことをするのか、する必要があるのかについて、市民に夢や希望を抱かせるようなプランが提案され、十分に理解が得られていると行政側としては思っているのではないか、そんなふうに勘違いしているのではないかと、そういうふうに思っております。  ですから、そもそも、それぞれの事業の意味合いが違うのだから、比べること自体がおかしい、本当は心の中で腹の中で行政のほうは思っているんじゃないか、そんなような気がしております。  しかし、私ども市民側からすれば、近鉄四日市駅前の町なかがにぎわって、人口が増えるかどうかは知りませんけど、そんな金があるならバスを走らせてくれよ、信号をつけてくれよと、ちょっと言いたくなるんじゃないかと、そんなことがよく分かるんじゃないでしょうか。  やはり私どもが思うように、腹にすっと落ちるような、腑に落ちる丁寧な説明ができていないので、何度も申し上げていますように、行おうとする事業のなぜこういうことをするのか、する必要があるのかについて、主権者である市民と提案者である行政との間で価値観の共有がなされていないのではないかというふうに思うところであります。  現状で行おうとしているそれぞれの事業に対する腑に落ちる丁寧な説明と説明責任にどういうふうに対応してみえるのか。例えば、昨日でも出ているような地域の市民生活に直結する事業や、急を要する安心、安全、命に関わる事業と、人の心を揺さぶるような将来に夢のあるまちづくり、これを整備していく事業などでは、当然説明の仕方が違うと思いますが、果たして、どのように市民と行政においての価値観の共有を促していくのかをお聞きしたいと思います。  ちょっと話は変わりますが、次に、丁寧な説明についてですけれども、それに関係すると思う議員説明会について少しお伺いしていきます。  ちょっと前によく耳にしたフレーズですが、見える化──トヨタ自動車が使い始めたんじゃないかと思いますが──ということを含めて少し伺っておきます。  まず、議員説明会は、全ての事業において開催されているものではありませんが、どういう基準で開催していただいているのかをまずお聞きいたします。  事業によっては、何度も議員説明会を開催されることがありますが、開催頻度というか程度の違いがあるのか、わけがあるのか、お聞きします。  また、うがった見方をしますと、何か狙いがあるのか。事業説明自体より、説明会をすること、説明しましたよ、こういったこと自体が目的となっていないかとも思ったりをしています。そういった正直なところをぜひ聞かせていただきたいと思います。  また、毎回大変な作業において、タブレットと紙資料の両方の準備をしていただいております。しかしながら、事業内容説明での見える化におきまして、ただ説明書やイメージ図を作っただけでは見える化に至っていないこと、実行したはずの見える化が実は見せるだけにとどまっているという事象が行われております。  見える化とは、可視化されたものが無意識に目に入り、腹に落ちる、腑に落ちるような仕組みをつくることで、結局、意識的に説明書やイメージ図を見て理解しようとする人以外には、情報が共有されず、業務、事業の見える化は、効果を発揮することなく失敗に終わってしまうことが多いというふうに言われております。  例えば、広報よっかいちにどんなきれいな写真やすてきな完成図を掲載したとしても、こんなことをやりますよとか、見せるというよりも紙面に載せている、掲載しているだけ、そんなふうになっているのではないかと思います。恐らく行政側の感覚としては、ちゃんと全戸配布で全市民の皆さんに知らせていますよ、こんなふうに思っているのではないでしょうか。  政策実現に向けて、市民と行政における価値観の共有の在り方において、私どもをはじめ行政側にも気づかないうちに市民とのそごが出てきているのではないかと、これもまた憂慮と危惧を感じております。  まず、市民との価値観の共有についての忌憚のない考えを聞かせていただきたいと思います。  これで、壇上での質問を終わります。 105: ◯副議長(石川善己議員) 荒木政策推進部長。   〔政策推進部長(荒木秀訓君)登壇〕 106: ◯政策推進部長(荒木秀訓君) 私からは、政策や事業を進める上での市民の方々と行政との価値観の共有のため、市民の方々への丁寧な説明をどのように行っていくのかということにつきまして、まずもってお答えさせていただきます。  市民ニーズに応じた政策、施策を進めていくためには、市民の皆さんが行政に何を期待しているのかを的確に把握した上で、各種施策や事業の構築を行うことは市政運営における基本的な姿勢というふうに考えてございます。  その過程におきましては、市民の皆さんのご意見やご要望を伺いながら、その声を施策や事業に反映していく、こういったことが大変重要であり、市民の皆さんと日頃からコミュニケーションを密にしておくことのほか、様々な場面におきまして市民意見の聴取の機会を設けることが重要というふうに考えてございます。  議員からは、こうした市政運営を行う上で、行政が提案する施策、事業の目的、方針、ビジョン、効果といったものを丁寧に説明しないと、市民の方々にとっては、行政の施策や事業が自らの意見や要望とはかけ離れたものというふうに映ってしまいがちで、そんなことに経費をかけるよりは、別の事業を行うほうが重要ではないかという不満を抱くことになりかねないというご示唆をいただいたというふうに認識してございます。  確かに、市の様々な施策や事業を進める上では、事業の内容や規模、スケジュールや経費などを説明することも大切でございますが、それに先立ちまして、この事業を何のために行うのか、どういった四日市にしたいのか、この事業を行うことで市民生活がどのように変わっていくのかといった視点からの説明を行い、それを市民の皆さんに理解していただくことが重要であり、そのことがまさに議員の言われます行政と市民の方々との価値観の共有につながるというふうに考えてございます。  このような認識の下で、例えば現行の四日市市総合計画、こちらにおきましては、計画に掲げます都市像や基本目標を実現することによって、10年後の四日市をどのような姿にしたいのかという目指す姿を人口、社会、都市、生活、産業の五つの項目に分けて明記しているところでございます。  施策や事業の推進におきましても、同様に目指す姿を明確に示すことで、市民の皆さんがその事業に関心を持ち、理解し、その上で意見を述べていただくという、行政と市民の方々との関係の好循環につながるというふうに考えてございまして、今後も、市民の皆さんに説明を行う際にはこうした認識を念頭に置いてまいりたいというふうに考えてございます。  また、市民生活に直結する事業と全市的な事業とでは、説明の方法に違いがあるのではないかということにつきましてご答弁させていただきます。  まずは、市民生活に直結する事業に関しての説明の方法でございますが、一般的には、その事業と最も関わりの深い地域の連合自治会に事業について説明させていただき、必要に応じまして各自治会や地域の団体への説明、さらには、住民説明会を実施することに加えまして、広報での周知や地域の回覧等でも周知を行わせていただいてございます。  そして、自治会や各種団体への説明、住民説明会等にご参加いただきました方々のご意見やご要望を踏まえた修正案の作成を行い、いただいたご意見、ご要望に対する回答と併せまして、修正案を提示するなど対応させていただいているところでございます。場合によりましては、こうしたやり取りを複数回繰り返した上で、最終的な事業構築を図っているところでございます。  一方、全市的な事業の市民への説明方法につきましてでございますが、全市的な事業につきましては、市内全域に影響を及ぼしたり、多額の投資が必要となることが予想されることから、市として、施策や事業の目的、方針、手法や経費についての検討を行いまして、推進計画、こちらに位置づけるとともに、毎年の予算についても十分ご議論いただいた上で進める必要がございます。  そのため、市議会の皆様には議員説明会や所管の委員会等で事業の進捗に応じまして説明させていただくとともに、説明会やワークショップ、パブリックコメント等を通じて、市民の皆さんにも市が実施しようとしている事業について全市的にご意見、ご要望をいただく機会を設けているということでございます。  そして、市議会や市民の皆さんからいただいたご意見、ご要望を踏まえ、事業の大枠を示す基本計画等を作成いたしまして、ワーキングや検討会で議論を重ねながら、より具体的な実行計画を策定しまして、事業の目標達成に向けて取り組むといった手順を踏んでおるというのが基本的な手順でございます。
     このような中で、近年の社会情勢の急激な変化等によりまして市民の皆さんに及ぼす影響が出てくる場合、こちらにおきましては、現状分析や状況把握に努めながら変化に対応できるよう柔軟に対応していくことも必要であるというふうに考えてございます。  市民の皆さんへの説明につきましては、事業の重要度や規模、市民生活との関わりの深さ等によって違いはございますが、いずれの事業におきましても、市民の皆さんの生活がどのように変わっていくのかと、どうよくなるのかといった効果の点をしっかりと訴え、市民の皆さんが事業への理解を深め、ご協力いただける説明となるよう努めていきたいというふうに考えてございます。  また、新型コロナウイルス感染症の蔓延や、食料、燃料をはじめとした様々な原材料の高騰による物価上昇、デジタル技術の加速度的な進展など、近年、社会情勢や経済状況が日々刻々と変化する中で、行政の施策、事業も、その時々の最適な手法を見極め、最小の経費で最大の効果を目指すべきということは言うまでもなく、市の財政状況や得られる事業効果などを踏まえながら、必要に応じまして事業手法の見直しを図ってまいりたいというふうに考えてございます。  次に、議員説明会の開催目的についてご答弁させていただきます。  議員説明会は、市が進めようとする事業のうち、特に重要なものや市民生活に大きな影響をもたらすと考えられるものにつきまして、市議会議員の皆様にその方向性や考え方を説明させていただき、市の考え方をご理解いただくことを目的といたしてございます。加えまして、様々な視点からのご意見をいただくことで、事業をよりよいものにしていくための貴重な場であるというふうに考えてございます。  実施しようとする施策、事業のどの時点で議員説明会を開催しているのかということにつきましては、明確にその規定、こちらがあるわけではございません。  例えば、議員からも例に挙げていただきましたように、現在市が進める大きなプロジェクトの一つでございます近鉄四日市駅周辺等整備事業につきましては、事業の進捗に応じて細かい頻度で市議会議員の皆様にご意見をいただくとともに、市民の皆様にもご説明することで、まさに市民と行政とがこの事業への価値観を共有しながら進めていく必要があるものというふうに認識しておりますので、丁寧な説明に努めているところでございます。  一方で、部局をまたぐ大きな組織機構の改編や各種計画策定に係る案件などにつきましては、議案として提出させていただく前に議員説明会でご説明するなど、それぞれの案件に応じて対応しているところでございます。  また、議員からは、見える化と可視化という言葉を用いまして説明の手法についてもご指摘をいただきました。一般的に見える化や可視化という言葉は、どちらも実際には見えないものを見える状態にするという意味では同じでございますが、見える化とは、自らの意思に関係なく、いや応なしに目に入る仕組みをつくることを示すというふうにされてございます。  説明の際に、単に説明書やイメージ図を作って満足するのではなく、真に市民の皆さんの腑に落ちるような見える化された手法で訴えるべきというふうなご指摘と認識してございます。事業の進捗段階により説明できる情報の多寡はございますが、その表現の手法を工夫することで、情報が受け手に伝わりやすいものとすることは、議員説明会に限らず、市政情報の発信のあらゆる場面で必要となってまいります。  今後とも事業説明を行う際には、議員からいただきましたご指摘も踏まえ、説明の際に説明書やイメージ図を作成する可視化を行うだけではなくて、この事業を何のために行うのか、どういった四日市にしたいのか、この事業を行うことで市民生活がどのように変わるのかといった視点を意識し、その事業の目的や方針、ビジョン、効果といった内容が市民の皆さんの目に留まり、納得していただけるような表現方法で発信していけるよう努めてまいりたいというふうに考えてございます。 107: ◯副議長(石川善己議員) 舘副市長。   〔副市長(舘 英次君)登壇〕 108: ◯副市長(舘 英次君) 私からは、市民が望む施策を実現していくに当たっての丁寧な説明につきまして、全市的な市の説明責任といった観点からご答弁をさせていただきます。  行政が様々な公共サービスを提供しようとする際に、そのサービスの受け手である市民や事業者の皆さんに説明をする必要があることは言うまでもございません。今回の議員のご質問におきましては、その説明内容について真に市民が理解できるものとなっているのかというご質問であったと認識をしております。  もとより、行政の説明責任とは、行政が進めようとする事業の方向性を市民や事業者の皆さんと共有し、共に議論を交わすことによって、一体となってよりよいまちづくりを進めていくための言わばまちづくりの出発点とも言えるものと捉えてございます。  行政が進める事業はあらゆる行政分野にわたっており、その内容や規模、事業期間も様々であり、また、対象となる地域事情も様々でございます。このため、市民や事業者の皆さんへの説明を一様に同じ手順で進めることが難しい部分はございます。  しかしながら、どのような事業を実施するに当たっても、事業の目的、方針、ビジョン、事業を実施したことによる市民の皆さんに波及する効果、これを明確にすることで、まずはどのようなまちを目指しているのか、行政と市民の皆さんとで共有しなければ、そこからの議論や協議が空虚なものとなってしまい、結果的に、行政への理解が得られず、市民の皆さんに不満や不安を抱かせることにつながりかねません。  市としましても、今回改めて議員からご質問いただきました内容を肝に銘じまして、議員の皆様とも共に議論させていただきながら、市民への説明責任を的確に果たしていかなければならないと考えております。  このため、それぞれの事業や施策に応じた手法やタイミングにつきましても十分に検討した上で、行政と市民の価値観の共有に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願いをいたします。  以上でございます。 109: ◯副議長(石川善己議員) 土井数馬議員。 110: ◯土井数馬議員 ありがとうございました。  部長と副市長の答弁を聞きますと、私はちゃんと行っているのかどうかとまず問うたわけですので、半分はそういうつもりでやっている、しかし、これからはもう少しきちんとやっていきたいということは、やはり少し物足らなかったんじゃないかというふうに感じるわけで、これは、当然市民の皆さんがやっぱり分かりづらかったことはもう明白だと思うんですよ。  ですから、さっき質問中にも述べましたけれども、いろんな議員の方がやっぱり比べてしまいますよね。地元のことと駅前のことはどうするのやというふうなことが出てくるわけで。さっきはちょっと失礼な言い方をしましたけれども、本当は腹の中で思っているんじゃないかという、うがった見方をしてしまうわけで、いや、そうじゃないと。きちんともう少し説明責任をはっきりして、市民と同じ方向を向いて、どういうまちにしていこうかというのをお互いに考えていこうと。そういう機会の場をつくると、そういうふうな答弁をいただいたわけです。  ただ、議員説明会だったですか、この間、中央老人福祉センターのことにしても、10回以上説明会とか地域への説明とかをしているんですよ。あのときにも言いましたけれども、1回で済むことかも分からないですよね、きちんとしたポイントを押さえていれば。それを何遍もやって、よく最近言われますね、低姿勢で同じ説明を何度も繰り返すことは丁寧な説明とは違うんだと、新聞のコラムなんかにも出てくるわけですよ。  だから、そういうことをやっぱり肝に銘じていただいて、今日の答弁なんか、前半のあれも聞いていても、詳しい説明やなと思いました。都市整備部長の答弁にしましても、バスタはそういうふうに使うんやなと思って、竹野議員は頭がいいので分かっていたみたいですけどね。私は分からないものですから、何百億円も使ってと、そういうふうな言い方をしましたけど。  だから、そういうことをまず最初に地域の皆さん、市民の皆さんにやっぱり述べていただきたいなと思いますし、よく関係者とか専門家というふうなことを使われるんですけれども、そうじゃないですよ、やっぱり。一般市民の方に分かってもらうように説明するのが丁寧な説明じゃないかなというふうに思っております。  今日、さっきの答弁を聞いて思っておったんですけれども、バスタの円形は日永うちわを模した構造やと。名前の愛称だって日永うちわとつけるようなものを候補に入れておいてください。そうすれば、地域の方もああいうのが入っているんやなと思ったら200億円を出してもいいじゃないかと言うかもしれません。  だから、そういう説明が私は大事じゃないかなと思いますので、もう一回、この辺りだけ感想を聞かせてください。 111: ◯副議長(石川善己議員) 舘副市長。 112: ◯副市長(舘 英次君) 私が思うのは、同じ言葉を発していても、本当に気持ちを込めて言っているのか、それとも単に読んでいるのかで、全然相手方との受け取り方が違うと、昨日の菅さんのお話なんかもそうだと思うんですけれども、やはり我々行政マンが自分の腑に落ちるというか、本当にそうしたい、あるいはそう思っているということをきちんと説明できれば、それは相手に伝わっていくと思います。  ですから、そこら辺りを我々行政マンが気をつけることとして、単に説明を読むだけではなくて、市民と対峙するときに、いろいろ考え方はそれぞれあるかもしれませんが、自分がきちっと持っておる内容を自分が腹に収めてそれで説明していく、そういうふうにきちっと気をつけていかなきゃいけないかなというふうに思うところでございます。 113: ◯副議長(石川善己議員) 土井数馬議員。 114: ◯土井数馬議員 そうですね。私もそのように思います。  最近、事前の説明がやっぱり足りないんじゃないかと、実際私は思っております。  最近、市長はよく新聞で感想を述べられているんですけれども、四日市の中心を象徴するようないい施設になるから、今からもうわくわくしているというふうなことが出ておりましたけど、市長がわくわくしてもらうのは結構なんですけれども、その前にやっぱり市民をわくわくさせるような説明をまずして、そこから施設整備を始めていただきたいなと。  それで、伝統工芸の日永うちわを作ったものは結構ですので、ぜひそういった点も含めて、事業の目的とは、それが伝わるような、ストレートに伝わるような説明をしていただくことをお願いしまして、今回の質問とさせていただきます。ありがとうございました。 115: ◯副議長(石川善己議員) 暫時、休憩いたします。休憩時間は15分程度といたします。 116:                           午後2時休憩    ─────────────────────────── 117:                         午後2時14分再開 118: ◯副議長(石川善己議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  小林博次議員。 119: ◯小林博次議員 それでは、通告をしました2問について質問させていただきます。  1問目はJR四日市駅周辺の再整備、この再整備で駅前に設置される大学、それから、都市の機能、それから、自由通路、これについて、それから、2点目に、みどりの食料システムへの取組のうちリンの回収について、この2点について質問させていただきます。  まず、JR四日市駅前設置予定の大学についてお尋ねいたします。  つい先般、本年の8月ですが、文部科学省はデジタルや脱炭素といった成長分野の人材育成のため、既存学部を再編し、理工系学部を新設、拡充する大学を財政的に支援する基金制度を決めたと報道されています。今度開かれる臨時国会で予算措置が取られる、こんなふうに理解をしています。デジタルとか脱炭素という教科は、実は文系でも理系でもありません。新しい分野ですから、四日市としても取り組めば国が呼応してくれる可能性が非常に強いと、こう思っています。  ということですから、四日市の考えておられる大学について、例えば四日市大学の移転なのか、県立大学をつくろうとしているのか、どういうふうに考えておられるのか、その辺りの考え方と、それから、つくろうとしている学部が何なのか、これについてお聞かせをいただきたいと思います。  ちなみに、例えばデジタルとか、脱炭素とか、技術学部というのは全国的に今非常に人気のある学部で、こういう大学は満杯だけど、四日市大学を放っておくと風船がしぼむみたいにやがて消える。こんな感じをしていますので、特に心配をしています。ということで、ここでひとつ考え方をお聞かせいただきたいと思います。 120: ◯副議長(石川善己議員) 荒木政策推進部長。   〔政策推進部長(荒木秀訓君)登壇〕 121: ◯政策推進部長(荒木秀訓君) 議員からは、JR四日市駅周辺への大学誘致に関しましてご質問いただきましたので、ご答弁させていただきます。  まず、現在の検討状況でございますが、さきの議員説明会でも申し上げましたとおり、設立形態といたしましては、県立、市立大学の設置や国立大学、私立大学の移転拡充など、幅広に検討を進めている段階でございます。  具体的に申し上げますと、三重県に対しましては県立大学の誘致の要望を行いました。三重大学及び私立大学である暁学園や名古屋市内の大学に本市の方針について、こちらも説明を行ったところでございます。  また、議員説明会でいただいた様々なご意見も含めて、本年度の調査といたしまして、近年設置された公立大学の事例や大学の設置基準における校舎、校地面積や必要施設、また、運営に係るランニングコストなどの基本的な調査、こちらを行わせていただいているところでございます。  今後は県立大学についての三重県の動向に注視するとともに、三重大学や私立大学について年内を目途にその意向について確認していきたいというふうに考えます。  また、議員からは、新設予定の学部についてお尋ねいただきました。  まず、本市の大学の設置の大きな目的といたしまして、地域で活躍できる人材の育成がございます。6月定例月議会における一般質問におきましても、産業都市である本市の特性を踏まえ、理工系の学部も視野に検討するということで答弁させていただいてございます。  また、商工会議所からは、本市の様々な産業が集積する特性や地域の人材ニーズに基づいた大学、進展が著しい情報通信分野の人材育成ができる大学、産学連携拠点としてイノベーションを創出する大学など、多岐にわたる要望をいただいてございます。  あわせまして、議員からもご紹介いただきましたように、国におきましても、デジタル、グリーンなどの成長分野を牽引する大学の機能強化に向けた継続的な支援策について令和5年度以降に創設が予定されているところでございます。  育成すべき人材の具体像や学部は、このような要望や国の動きを捉えた上で学生や民間事業者へのニーズ調査、多くの製造業が立地しているという本市の特性、また、議会におけるご意見なども踏まえまして総合的に検討してまいります。 122: ◯副議長(石川善己議員) 小林博次議員。 123: ◯小林博次議員 答弁ありがとうございます。  大学の設置については、県なり、様々な動きがあることは理解をしました。学部についても、理工系の学部、それから、地域が必要とする、ここのところが一番聞きたいところですけど、地域が必要とするのは、特に市役所が必要とするのは、ITを軸にしたデジタル改革ができる、デジタルに供する、そういう子供たちを育ててくれる大学が一番必要ではないのかなと、そんなふうに理解をしているんですが、そんな理解でよろしいですか。 124: ◯副議長(石川善己議員) 荒木政策推進部長。 125: ◯政策推進部長(荒木秀訓君) 議員おっしゃられますように、今現在につきましては、デジタル化の進展、こちらにおきましてその分野で人材が不足しておるという声も伺ってございます。今後につきましては、そういった産業界の声とかニーズ調査、こちらを踏まえまして総合的に検討してまいりたいと、かように考えてございます。 126: ◯副議長(石川善己議員) 小林博次議員。 127: ◯小林博次議員 ありがとうございます。  大体の中身は理解をできました。かなり汗をかかないと大学誘致は無理だろうなというふうに思いますので、コンサルなり、大学づくりに精通された方に助っ人として協力を求めていくということが大事かと思うので、その辺りについてはどうですか。 128: ◯副議長(石川善己議員) 荒木政策推進部長。 129: ◯政策推進部長(荒木秀訓君) 先ほどご答弁申し上げました本年度の基礎的な調査、こちらにつきましては、過去に大学設置に係る基礎調査業務でございますとか、施設、設備の調査の業務の受託実績がございます大学設置に精通している民間事業者に委託しておるというような状況でございます。  また、大学設置に関しましては、国や県からの情報提供、また、運営実績があり、先進的な取組をしている大学や自治体などからのアドバイス、さらに企業など関係機関からの意見や協力をいただきながら取組を進め、今後の調査の進捗状況に応じまして、大学設置に関して精通する民間事業者の方の協力も積極的に受けていく必要があるものというふうに考えてございます。 130: ◯副議長(石川善己議員) 小林博次議員。 131: ◯小林博次議員 民間の方々に協力をいただいて大学が設置できるようにぜひ頑張っていただくことをお願いしておきます。  それから、大学が例えば理工系もしくはデジタルか二酸化炭素関連の学部ができたとすると、駅前ですから便利がいいから子供たちが寄りやすい。この大学ができたとすると、住むところが近くにある。そうすると、そこからまた需要が生まれる。それから、学ぶだけではなしに、遊びの中からも実は学びができる。ですから、遊び場が近くにある。それから、アルバイト先が近くにある。こういうことで非常に便利な場所にできることになりますから、結構、地理的な条件で学生が集まってくるのではないのかな。学部によってはまた閑古鳥が鳴くということがありますから、その辺りはきちっと全国的な流れも調査いただいて取り組んでほしいと。  ここから大事なところですけれども、例えば学生が来て遊びたいと。そうすると、遊ぶところは民間企業の人たちが場所を提供したり、つくってくれる。今ないわけですから、新たにそういうまちづくりが始まる。あるいは、住むところも、例えば駅の東側はだんだん寂れていますが、ここに例えば学生寮なり、あるいはそれ以外のものができてもやっぱり若い世代を中心に活気が出てくる。  それから、アルバイト先も、理工系のさっき言ったようなデジタル関連のもし学部ができたとすると、そこから広がっていく。大学発のベンチャー企業ができたり、それから、大学発のスタートアップ企業が誕生してくる可能性がある。実はここが大事なんですけど、駅前につくる大学をまちづくりの基本に据えると、そこに行けば何かができる。何かというのは、企業ができるとか、そこに行けば遊び場を経営できるとか、そういう夢のある話に結びついていくということがあるので、大学をつくりたいがと頭の中でもやもやと物を考えるのと違って、具体的にこんなことで大学ができたらこういうことにしますから、民間の人、協力してくださいと、こういう呼びかけを併せてやっていくことが発展速度を速めていくことになる。これが実は四日市のまちづくりの特徴、単に道路を整備するだけにとどまらずに、そこにつくる大学を軸に発展させていく、こういうことがあるんではないか。  例えば一例で言うとバスターミナル、バスタを国がやってくれるということになったときに三重県内の民間企業がこの近くにビルを建てて貸しオフィス、こういうことを始めたいということで既に企業が建設を始めた。こんなことがありますから、それと同じような現象がずっと起こってくる。これが狙い目のまちづくりではないのかなと、こんなふうに思っています。  ここで一例を紹介しようと思ったんですが、ちょっと時間がないので、四日市はFIXERというデジタル関連企業と令和元年6月に高度IT人材に係る連携協定を結んだわけですが、その企業は津から四日市に拠点を移して、5人でスタートして今は106人、実に21倍になったということで、四日市の中を見てみるとまだデジタル改革なんて全然進んでいないやないのと、こんなふうに思いますけれども、そんなふうに必要とされるものが来ると発展速度が速い、こういうことがあるので、どうぞひとつまちづくりにその辺りを軸に考えていっていただきたいなと、こんなふうに思っていますので、よろしくお願いをしたいと思います。  次に、資料の映写をお願いします。  2点目に、JR四日市駅から空色で緑と緑を結んだその短い区間に270mの自由通路が予定されています。多分、桑名市の自由通路並みの道幅が6mになるのかなと思うんですが、その辺りと、それから、高齢者が多いですから、エレベーター対応でないとこの道を使うことができやんということがありますので、その辺りについてお聞かせをいただきたいと思います。 132: ◯副議長(石川善己議員) 伴都市整備部長。 133: ◯都市整備部長(伴 光君) 議員からは、計画しております自由通路の幅員とかバリアフリー対応のご質問をいただきましたので、位置関係と併せてご説明をさせていただきます。  この自由通路につきましては、令和3年3月に公表いたしました近鉄四日市駅周辺等整備基本計画中間取りまとめの中でJR四日市駅から港までのエリアを駅やまちと港を結ぶハーバーエリアとし、JR四日市駅の駅前広場の整備とともに港と連携する歩行者動線の確保を位置づけており、JR四日市駅から港方面へ、JR関西本線、JR貨物、さらに国道23号を越えた自由通路を計画してございます。  これまでは既存の駅の改札ですとかホームへの連絡通路等、駅機能に支障とならないよう駅舎の南側を想定しておりました。現在、駅周辺に大学等の拠点施設の立地を検討しておりますが、まだ建物の規模、位置等は定まっておりません。その規模によっては既存の駅舎を取り込んだ整備案についても検討する必要があると認識しております。  また、中央通りの再編の中で取り組む駅前広場の整備に合わせた駅舎周辺の整備について、土地所有者であるJR東海やJR貨物と協議に向けた打合せを行っているところであります。先月には、JR貨物立会いの下、鉄道施設の位置や貨物ヤードの利用状況など、現地の状況も確認しております。  現時点で自由通路の具体的な設置位置は決まっておりませんが、拠点施設の規模などが定まっていない状況にありましても、現地状況の調査なども踏まえて様々な検討を行っていく必要があると認識しております。  今後の検討に当たっては、中央通りから港への動線の連続性を重視し、駅等の利用者や周辺住民の方の動線にも配慮した計画となるよう、JR東海、JR貨物との協議を重ねてまいりたいと考えております。  続きまして、自由通路の幅員につきましては、高齢者の方や障害のある方などを含む全ての歩行者や自転車利用者の方が安全に利用できる空間を確保するとともに、例えば電動キックボードなどの次世代モビリティーの利用も視野に入れながら、必要な幅員の確保に努めてまいります。  また、地上から自由通路への昇降につきましては、誰もが快適に移動がしやすい空間となるよう、階段のほかにエレベーター等によるバリアフリー動線、これを確保してまいります。 134: ◯副議長(石川善己議員) 小林博次議員。 135: ◯小林博次議員 ありがとうございます。  ちょっと寂しい答弁だったんですが、JR貨物と協議するのは結構ですけれども、その前にやっぱり地域住民とか、議会にこうしたいという中身を出してこないと話が進まんのではないのかなと。JR東海は貨物駅ですから、JR四日市駅が汚くても関係ないんです。四日市がやっぱり力を入れて住民の人たちの意見も踏まえてJR東海と交渉していかないとうまく答えが出ないのではないのかなと、こんなふうに思っているので、その辺り、もう少し考えていただきたいなと、こんなふうに思います。  それから、高齢社会ですから、ない袖は振れやんということになると、せっかくつくったのに宝の持ち腐れ、誰が使うのということになりますから、やっぱりきちっとした要衝にはどれぐらいの金が要るとかいうのはあらかじめはじいて案として示さないと──さっきの絵、もう一回出してくれる──オーバーで橋が架かる、歩道橋が架かるということにしかならん。  特にここで気になるのが南納屋の緑地からJR四日市駅までの270mを結ぶと、こう説明されています。でも、南納屋のあの近辺はあまり住宅はありませんが、この辺りからこの通路を使ってJRを利用する人なんてほとんどおりません。これから出てくるかも分かりません。そうすると、せっかく金をかけたのに無駄と違うのということになりかねやんので、例えば桑名駅は、線路で分断されたまちを東西にデッキで結んだわけやね。非常に使い勝手もいいし、市民にも好感触で歓迎された。こんなことがあったわけですけれども、ですから、南納屋の緑地からJR四日市駅を通り越して中央通りの中にこのデッキを、費用で言えば2割かそこら余分にかかるけれども、JR四日市駅を使わない人も使える、こういう通路にしていただくと市民がもっと使ってくれるようなことになるのと違うかなと。今、四日市市が計画しています市役所からJR四日市駅までの間、今始まっていますけれども、イベントエリアとか、カルチャー&チャレンジエリア、この辺りに接続していただけるとこのデッキの利用価値というのはずっと上がってくる。  実はこの前もある人にこんな計画があるんやわと言ったら怒られた。そんなもの車社会でどうやって歩くんやと。車で階段を上がれるのかと怒られた。そんなものは要らんと怒られたですけれども、変なやり方をするとやっぱりそういう答えになるので、せっかく今まで投資をして、ここから先もまた投資があるわけですから、生きたようなお金の使い方をしようとすると、この絵のようにJR四日市駅も結んで西まで自由通路を延長させていくのが一番いいのかなと、こんなふうに思っています。その辺りもちょっと答えをいただけますか。 136: ◯副議長(石川善己議員) 伴都市整備部長。 137: ◯都市整備部長(伴 光君) 議員からは、自由通路の駅西側につきましては市道高浜昌栄線、この道路を越えて中央通りと結ぶべきではないかとのご提案をいただきました。  現在、駅と中央通りを行き来する際には市道高浜昌栄線を横断することとなりますが、この交差点につきましては、中央通りの車線数を減らし、併せて車線を南側に寄せることで現状の交差点よりコンパクトな形状とし、歩行者の方に平面上の移動でより安全に横断歩道を渡っていただく計画としてございます。
     一方、大学等の拠点施設につきましては今後検討を行っていくこととなりますので、その施設への動線などについても検討が必要となってまいります。その際には、議員からご提案いただきました市道高浜昌栄線を横断するこの趣旨も踏まえて検討してまいります。 138: ◯副議長(石川善己議員) 小林博次議員。 139: ◯小林博次議員 よろしく検討して答えを出してください。  それと、このデッキなんですが、今あるJR四日市駅の南なのか、絵を見てみると南に見えるんですが、北側につけていただくと周辺の商店街とこのデッキを結ぶことができるので価値が上がってくる。例えば南納屋のほうに行ってみても、デッキから住宅があるのは北側、ですから、この横断デッキはJR四日市駅の北側に東西につけていただく、このほうが地形的にもいいのではないのかなというふうに思います。それでも位置はまだはっきり決めていないということのようですから、やっぱり住民の意見も聞かれて、そういうふうに決めていただけるとありがたいかなと思っています。  この質問についてはここまでなんですが、あと、まちづくりで、その後、四日市港に当然開発が進んでいきますが、やっぱりどれぐらいのことをやるかという輪郭は、小学生の絵で結構ですから、やっぱり示していただいて、こういうことになるんやなということの中で市民から意見を求めてもらうともっとしゃべりやすい。市民の意見を聞いて、右と左といろいろ意見が違うかも分かりませんが、そこは皆さん方が思うように説得されて、あるべき姿に持っていかれたらいいのではないのかなと、こんなふうに思いますので、その辺りだけ付け加えさせていただきます。 140: ◯副議長(石川善己議員) 小林議員に申し上げます。申し訳ありません、マスクをちょっと整えていただくようお願いします。 141: ◯小林博次議員 その次に、JR四日市駅、現状は薄暗い、そして、物騒なんです。交番がなくなったということで、JRを利用する人は物陰に隠れてしか駅を利用できていない、こういうことがありますので、少し照明とか、大きな話の手前で恐縮ですけれども、地道な努力、対応をしていただきたいなと思います。  それから、旧の三和商店街は今ありません。ですが、それに隣接するみなと商店街、これはぼろぼろで残ったまま、いつ壊してくれるのか何の話もない。これではまずいので、やっぱり全部きれいにしてもらうような、そういう話を市の指導でやっても失敗すると思うのでやめてもらいたいんですが、あの地域に住んでいる人たちから代表を選んでいただいて、そこに行政が入って、どうしたらいいのという答えを出していくと、三和商店街を壊した後、駐車場になってそのまま全然動かんと、そんなことにはつながっていかないというふうに思うので、そういうことで一遍取り組んでもらったらどうかということの答えをいただきたい。 142: ◯副議長(石川善己議員) 伴都市整備部長。 143: ◯都市整備部長(伴 光君) 三和商店街に隣接するみなと商店街の現状のところについてご質問いただいております。  こちらにつきましては、まだ空き家という状態にもなっていない部分もございますので、なかなか行政が入って取壊しの指導とか、そういうところに入れる段階ではございません。ただ、JR四日市駅周辺につきましては、ご説明もいただいていますように、今後、中央通りの整備に合わせて周辺の再開発等、いろいろ事業も考えておるところでございます。そういう事業を進めていく中で、駅周辺のまちづくり、このビジョンを描いて、それをお示しすることで建物の解体ですとか再開発、こういう機運の醸成を図っていきたいと、そういうふうに考えてございます。 144: ◯副議長(石川善己議員) 小林博次議員。 145: ◯小林博次議員 ありがとうございます。よろしくお願いします。  それから、その次に、JR四日市駅の駅舎なり大学、それから、図書館もそうですが、空飛ぶ乗り物の時代が間もなく来ます。ところが、既存の建物の上に離発着できませんので、新しく造る建物には、離発着というのは、そこに下りて、下へ人が下りてきたら鍵がかかっておったというのでは建物になりませんから、きちっと使えるようなという意味を含めて、そういう建物の対応だけはしておいていただきたいと、これは要望しておきます。  それから、その次の質問に移ります。  時間がありませんからあれですが、みどりの食料システム、これで実は幾つかの自治体でこの問題に取り組んでいます。特にここで紹介したいのは神戸市が取り組んでいる事例ですけれども、し尿汚泥からこうべ再生リンというのを取り出して1kg45円で販売をしている。最初、リンが安かったですからなかなかうまくいかなかったんです。今はリンの値段が高騰しておりますので十分採算ベースになる。このリンというのは肥料の3大要素で、窒素、リン、カリ、この三つのうちの一つ、リンを取り出して売ると、こういうことです。あと、取り出したやつはまたセメントに使ったり、同じことになりますが、SDGsという持続可能な社会づくりからしてもこういうことができるのかなと、こんなふうに思っています。  それから、福岡市では、バイオガスから水素も作り出して対応しているということがありましたから、これからみどりの食料システムに対して取組をしていただきたいなと思うので、その辺り、時間がありませんが、一言ご答弁いただければありがたいと。 146: ◯副議長(石川善己議員) 時間が参りましたので、小林議員の一般質問はこの程度にとどめさせていただきます。  暫時、休憩いたします。休憩時間は15分といたします。 147:                         午後2時45分休憩    ─────────────────────────── 148:                           午後3時再開 149: ◯副議長(石川善己議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  日置記平議員。 150: ◯日置記平議員 それでは、本日の最後となりましたが、よろしくお願いします。  政友クラブの日置から2点お尋ねをいたします。  1点は幅の広いエネルギー問題です。  それから、もう一点は水問題です。  エネルギー問題は、私がこの質問をさせていただこうというその起点は、ロシアのプーチンさんが小さな国を攻めたことから思いが始まりました。  いつかこれはおらが日本にとっても大きな影響を受けるだろうということからその思いに立ったわけですが、それはなぜかと言えばロシアは地下資源の大変豊富な国です。日本は資源が何一つありません。  油にしても、ガスにしても、多くの資源は海外の保有国から輸入に頼らなければ日本は、経済も我々の生活も成り立ちません。  そんなことを思うと私の心配はずばり当たりまして、ロシアがウクライナを攻めたその期間は1週間で恐らくあのプーチンさんは終息するだろうと、そんなもくろみは見事に外れまして、いまだに整理がつきません。  あの大きな国がなぜ小さい国を攻めなきゃならないか、いろいろとそれには事情があったかと思います。  でも、アメリカは黙っていなくて、ロシアに忠告を発しました。続いて、EUもロシアにいろいろと忠告を発しました。日本も追従しました。  ロシアはそれでやめるどころか全然やめなくて、いまだにウクライナを攻め続けています。  それでどうなのかということなんですが、ロシアは資源が大変豊富です。重油にしても、ガスにしても、それから、原子力のエネルギーにしても、全てロシアは自国で生産ができます。  プーチンさんはアメリカがロシアに忠告をして、EUがしたときに何と言ったといったら、我が国はパイプでヨーロッパにガスや油を送っている、バルブを閉めますよと、こういう警告を発したわけです。  これは非常に重要な問題でありまして、これがロシアの最後の手段だったんだな、ここが問題です。  あの大きな国でも、こういう政策を打ち出してくるわけです。  ヨーロッパが一番困る。当然日本も困ります。  そんな世界的な経済戦争の中であるいは政治的な戦いの中で、日本にもぼつぼつとボディーブローが効いてまいりました。  産業界は今景気先行きについて大変不安を感じています。ましてや四日市、日本列島の中でも石油化学の3大地帯として四日市市は存在するわけです。  この企業が衰退することによって、まず、危険なのは四日市の財政問題とその企業群で働く労働者の皆さん方が影響を受けます。  なら四日市はどうするのか。全国800数十市の中で、そのうちのいち四日市だけが声を出して国に上げて、国が資源の産出国にいろいろと日本的な要望を出すにしても、でも、四日市はそれなりに影響を受けるわけですから、これを真摯に受け止めて必要な手段を適当な時期に国に上げていかなきゃいけないというふうに思います。  過日、三重県は国に、ロシアに対してそれなりの制裁を発するような要望を出してもらいました。  全国的に見てどこの市がそれに同調したのかどうかは数字は分かりませんけど、いずれにしても今後このエネルギー問題、この資源については大変不安です。  そんなことから、これから四日市が方向転換をするということは急にハンドルは切れないでしょうけど、国に委ねて安全なエネルギーが定期的に、長期的に安定した方向で四日市港で輸入できる状況においてもらうことは極めて重要であります。  そんなことから、四日市がこれからどう取り組んでいくのかについて、お尋ねをしたいと思います。  それから、二つ目は水問題です。  この水に目を向けましたのは、皆さんもご存じのとおり、愛知県の矢作川水系で予想外の穴が開いて、これがあの周辺の名古屋の工業地帯の水供給に大きな影響を与えたというニュースは、これは極めてショッキングでした。  人為的ではありませんけど、自然の全然分からない思わぬトラブルが産業について大きな障害をもたらしたわけです。  そこですぐ私は思いました。三重県も大丈夫だろうか。特にこの北勢のほうは、木曽三川から水の供給を受けています。  そして、三重県側では員弁川、朝明川、海蔵川、そして、南の方向へ行って内部川、さらに鈴鹿川、この河川からいろいろと恩恵を受けているわけです。  この矢作川トラブルにおいて、三重県はそれなりに調査をしたという情報は得ていますが、どこまでかは分かりません。  しかし、三重県だけに頼っていてはいけませんので、四日市は四日市で独自に恩恵を受けている河川の調査はすべきだというふうに思っていますので、その辺のところ市民、産業界に十分な、安全な水供給体制は確立できたかどうか、この2点についてお尋ねします。  以下、よろしくお願いします。 151: ◯副議長(石川善己議員) 石田商工農水部長。   〔商工農水部長(石田宗孝君)登壇〕 152: ◯商工農水部長(石田宗孝君) 議員からはエネルギー問題と本市コンビナートの関連、それから、矢作川の頭首工での事故を受けての用水等の影響についてご質問いただきました。  順次お答えさせていただきます。  まず、原油価格の高騰がもたらす本市コンビナートへの影響、それと本市コンビナート企業との連携についてのご質問についてお答えいたします。  議員からもご紹介いただきましたけれども、コロナ禍からの世界経済の回復に伴う原油の需要増や一部産油国の生産停滞などにより原油価格は高騰し、さらにロシアによるウクライナへの侵攻などの地政学的な変化の影響によって世界規模で不確実性が高まっており、原油や穀物等の国際価格は変動を伴いつつ高い水準で推移しております。  こうした状況の中、国におきましては令和3年11月にコロナ克服・新時代開拓のための経済対策を閣議決定しており、原油等のエネルギー価格の上昇基調といった景気の下振れリスクにも十分配慮が必要であるということから、国民生活や経済活動への影響を注視し、国際エネルギー機関等との連携や主要産油国への増産の働きかけを行っているところです。  また、令和4年4月に原油価格・物価高騰等に関する関係閣僚会議におきまして、コロナ禍における「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」を策定し、第1の柱として原油価格高騰対策を掲げ、原油価格がさらに高騰し続けた場合に備えて燃油価格の激変緩和策について価格高騰に対応するとともに、漁業、農林業、運輸業、クリーニング店や銭湯などといった生活衛生関連営業、こういった大きな影響を受ける業種への支援を行っております。  さらに9月には内閣に設置されている物価・賃金・生活総合対策本部において、足元の物価高騰に対する追加策等について検討を行っており、その中でエネルギー価格高騰への対応としてガソリン等の燃料油元売りに補助金を支出して急激な価格上昇を抑制する燃料油価格の激変緩和事業を今年末まで継続することを検討しているところです。  それから、電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金を創設し、エネルギー、食料品価格等の物価高騰の影響を受けた生活者や事業者に対して、地域の実情に合わせて必要な支援をきめ細やかに実施する自治体の取組により重点的、効果的に活用される仕組みへと見直しを図っており、対策を一層強化することを検討されているところです。  このような国の施策に対する原油価格の動向やコンビナート企業の状況について注視しておりましたところ、石油元売り大手企業の2022年度の第1四半期決算の発表があり、原油価格の上昇や円安の影響により総じて各社とも前年同期と比較して増益となっており、現在のところ業績は好調ですけれども、今後の国際情勢、円安の進行や脱炭素社会への流れなど先行きの見通せない状況が続いていることから、一時的なものと見ることもできます。  また、原油の輸入に関してはロシアからの輸入はそれほど多くないということから、原油量の確保という観点からは影響は限定的なものと考えています。  一方で、コンビナート企業においては石油精製の過程やナフサの熱分解あるいは自家発電やボイラーなどで大量のエネルギーを使うことから、そのエネルギー源となるLNGや石油、石炭などの価格高騰については製造コストを押し上げることになり業績への影響が懸念されるところです。  なお、当コンビナートではLNGや石炭はオーストラリアや東南アジアなどから輸入しており、現在のところ輸入量への影響は小さいものと考えております。  四日市のコンビナートでは石油タンカーで輸入された原油が四日市港にある二つのシーバースからパイプラインで2社の石油精製企業に送られており、原油からガソリンや灯油、重油などの石油製品が製造されております。  この石油精製により得られたナフサを原料として、コンビナートの各企業が様々な製品の原料となる化学製品を製造しており、自動車の部材やタイヤに使用される合成ゴム、パイプや床材などの原料となる塩化ビニール樹脂、化粧品や塗料の原料や半導体等の最先端材料など製品は多岐にわたっております。  また、四日市コンビナートエリアはこうした素材供給の拠点としての機能に加えて、輸入したLNGから都市ガスを製造し、一般家庭にも供給するなどエネルギー供給拠点でもあります。  こうした素材供給、エネルギー供給拠点としての役割は、今後も引き続き企業活動や市民生活などにおいて必要不可欠なものと考えています。  いずれにしましても、現状においてコンビナートは石油由来の石油製品や化学製品を製造するという事業形態であることから、今後の原油価格の動向がコンビナート企業に及ぼす影響につきましては、引き続き注視していく必要があると考えております。  さらにこうしたエネルギー価格の高騰は原油に代わる代替エネルギーの必要性の高まり、これを加速させると考えられます。  国においては8月24日に開かれたGX実行会議で、既に再稼働済みの原子力発電所10基に加えて追加で7基の再稼働を目指すとともに、次世代の原子炉の開発や建設を検討する方針を示しております。  また、第6次エネルギー基本計画では、水力や地熱を含む再生可能エネルギーの電源構成割合を2019年度には18%から24%であったものを2030年度には36%から38%にするとの見通しを立てるとともに、水素やアンモニアによる発電を新たな電源として位置づけております。  既に国際的な背景として京都議定書に代わる2020年以降の温室効果ガス排出削減等のための新たな国際枠組みであるパリ協定が2016年に発効し、世界の平均気温上昇を産業革命以前と比較して2度を下回るものとすることが世界共通の目標となり、そのためのカーボンニュートラルに向けた取組が世界各国で進められております。そこで、温室効果ガスを発生させる化石燃料に代わるエネルギーが求められていることになります。  我が国においてもカーボンニュートラル社会の実現に向けて2030年度に温室効果ガスを2013年度と比較して46%削減することや2050年度までにはカーボンニュートラルを達成することを目標として掲げております。  一方、温室効果ガスの現状を見てみますと2020年の我が国の産業部門における業種別の二酸化炭素排出量、これは鉄鋼に続いて化学工業が2番目に多く産業部門の15.3%を占めており、石油化学産業が集積するコンビナートにおいてはカーボンニュートラルの観点からは事業構造の大幅な転換が必要だと考えられます。  そのため、国内の他のコンビナートにおいてはカーボンニュートラルに向けて進めている取組として、例えば川崎市では水素を軸としたカーボンニュートラルなエネルギー供給拠点として川崎カーボンニュートラルコンビナート構想を策定して取り組んでおります。  また、山口県の周南市では公益社団法人化学工学会と連携した周南コンビナート脱炭素推進協議会において議論を進めており、カーボンニュートラルコンビナートに向けた具体的方策の一つとして、アンモニアサプライチェーンの構築に必要な共用インフラ整備の検討をコンビナート企業4社で共同で提案し、経済産業省、資源エネルギー庁の公募するコンビナートの水素、燃料アンモニア等供給拠点化に向けた支援事業である非化石エネルギー等導入促進対策費補助金、こちらに採択をされております。  本市におきましても、四日市コンビナートの特性や特徴を生かしつつ、かつ時勢に沿った取組を着実に進めていく必要があると考えております。  そのため、四日市コンビナートが本市の産業基盤として今後永続的に維持、発展していくためにカーボンニュートラル社会の実現に貢献するコンビナートを目指すとともに、これから発生する諸課題の解決に向けて想定される投資を呼び込んで、新エネルギーの利活用、カーボンニュートラル社会に貢献する素材供給等新たな産業の芽吹きを生み出すことを目的として、今年3月に四日市コンビナートのカーボンニュートラル化に向けた検討委員会を企業や国、三重県と共に設置して検討を始めたところです。  現在検討委員会の中では生産プロセス部会及び副生ガス利活用検討部会、この二つの部会を設置して具体的な議論を深めているところです。  生産プロセス部会におきましては、2030年に国内の航空燃料における持続可能な燃料、いわゆるSAFの割合を10%にすることを国が目標に掲げておりますので、今後の需要の高まりに対応できるように四日市コンビナートでの製造の可能性を検討するとともに、製造の副生物としてナフサや軽油が生成されることから、バイオ原料を起点としたバリューチェーンの構築について検討を行っているところです。  それから、副生ガス利活用検討部会では、ナフサを熱分解するエチレンプラントにおいて二酸化炭素を排出するメタンから、燃焼しても二酸化炭素を排出しないアンモニアへと燃料を切り替えた場合に副生するメタンが余剰となることから、その有効利用について検討を行っているところです。  7月には第2回目の検討委員会を開催して、二つの部会での検討内容をもとに企業との活発な意見交換を行って、四日市コンビナートの目指す方向性について検討を進めております。  今後、四日市コンビナートのカーボンニュートラルに向けた検討委員会においては、コンビナート企業と共に四日市コンビナートの強みを生かした2030年、2050年のあるべき姿や方向性を官民一体となって打ち出してまいりたいと考えております。  今後も引き続きコンビナート企業や国、県と連携し、本市の基幹産業である四日市コンビナートの永続的な維持、発展に向けて企業とともに取り組んでまいりたいと考えております。  次に、議員からは愛知県豊田市の矢作川にある取水施設で発生した漏水事故、これを教訓として本市の工業用水や農業用水、それから、家庭用の水に対しての安全対策、施設管理についてご質問をいただきました。  まず、工業用水についてお答えをいたします。  議員からもご紹介がありましたが、今年5月17日に愛知県豊田市にございます明治用水頭首工で大規模な漏水が発生し、西三河工業用水を供給している安城浄水場向けの取水が停止されたことから、翌日の18日に受水事業者への給水が停止されました。  その翌日の19日には給水は再開されましたが、通常の3割程度の受水となり、その後段階的に工業用水の受水量削減の緩和がなされ、8月時点で通常の85%の受水となったものの、引き続き受水事業者は工業用水の使用量の削減を呼びかけられている状況が続いております。  この漏水事故の影響を受けた西三河工業用水は、豊田市の一部をはじめとする愛知県内9市3町を給水区域としており、給水対象は主に自動車関連企業等、131事業所となっております。  愛知県企業庁が行った聞き取り調査によりますと、通常の3割程度の受水状況では受水事業者の約3分の1が操業に支障を来す等の影響を受けており、受水停止期間中においては井戸や上水道の代替水を利用して対応していたというふうに公表されております。  工業用水は製造業や電気供給業、ガス供給業及び熱供給を行う事業において使用されることから、製造業の盛んな愛知県豊田市を含む近隣市町の事業者への影響は大きかったものと推察されるところであります。  では、本市の工業用水はどのような状況であるかということについてですが、本市の事業者に対しましては、三重県企業庁が行っている北伊勢工業用水道事業により工業用水が給水されております。  北伊勢工業用水道は、本市のほかに桑名市、鈴鹿市、津市、朝日町及び川越町を合わせた4市2町の事業者70社、81工場に工業用水を供給しており、1日当たり8万4000m3の給水能力を備えております。
     この北伊勢工業用水道の水源は四つあり、長良川、員弁川、三重用水、そして、木曽川総合用水であり、このうち三重用水と木曽川総合用水は独立行政法人水資源機構が管理している水源となります。  工業用水となる水は、この水源から取水されて浄水場まで導水管を通して運ばれていきます。  市内には伊坂浄水場と山村浄水場があり、これらの浄水場で沈殿処理や薬品の注入などが行われた後、原水中の微粒子が除かれた工業用水に適した水へと処理をされていきます。  処理を終えた水は浄水場から配水管を通って各工場に給水されて、冷却・温調用水や製品処理・洗浄用水、ボイラー用水、それから、原料用水として使用されております。  本市に工業用水を給水している北伊勢工業用水道について、事業を行っている三重県企業庁に確認したところ、明治用水頭首工の漏水事故の翌日である5月18日に北伊勢工業用水に関連する取水堰3施設の点検を目視により実施し、異常がないことを確認したと聞いております。  また、北伊勢工業用水の四つの水源に関係する堰でもし異常があった場合は配水ルートの切替え作業を行うことで必要な配水量を確保できる体制になっているというふうに確認しております。  こうした今回の点検に加えて、三重県企業庁においては定期的に管路や取水施設、電気設備等について巡視を行っており、夜間、休日も含め24時間365日運転監視を行っているということです。  このような日常的な現場対応と別に三重県企業庁では、事業開始から長期間を経過した施設の更新需要の増加が見込まれる中、将来にわたって経済、産業の発展に貢献するため、平成29年度に策定した三重県企業庁経営計画を令和4年3月に改定しており、その計画の中で工業用水道事業については強靭な工業用水道の構築、これを経営目標の一つと定めています。  具体的には、古い配水管路の老朽化対策や耐震化、損傷が軽微である早期の段階での予防的な修繕などを実施する予防保全型維持管理による施設の長寿命化、風水害対策などを掲げて、浄水場や主要施設の耐震化率や設備の更新率、これの令和8年度までの目標値を設定して取り組んでいるというところです。  本市におきましても、工業用水に関しましては、直接の事業者ではないものの、工業用水が本市の製造業にとってはなくてはならない極めて重要なものであると認識しており、事業主体である三重県企業庁をはじめ関係機関の動向を把握して必要な協力をしていきたいと考えております。  続きまして、農業用水についてお答えいたします。  稲作や畑作、畜産など、農業生産に使用される水は全て農業用水と言われており、通常農業は降雨を有効に利用して不足分を農業用水で補うという形で利用されています。  毎年、国土交通省が発表している日本の水資源の現況の令和3年版によりますと平成30年における全国の水使用量は、1年当たり約800億m3で、そのうち農業用水は3分の2に当たる約535億m3を占めていますけれども、農地転用などによる水田面積の減少によって使用量は減少傾向にあります。  農業用水は上流で使用された後、大部分が河川や地下水に還元され下流域で再び農業用水として反復利用されるほか、親水空間の提供や水生生物の生育環境の確保など、多面的な機能を有して果たしているという特徴があって、先ほどご説明した工業用水とは少し性格が異なります。  本市の場合、農業用水の水源はほとんどが河川水に依存していますが、市の西部、南部につきましては水量が乏しく、安定して取水できる水源が当時なかったことから、昭和40年代後半から昭和50年代にかけて、当時の水資源開発公団が実施した国営三重用水事業によって、いなべ市藤原町につくられた中里貯水池を主な水源とする三重用水を利用している地域もあります。  農業用水を河川から取水するためには、河川をせき止めて水位を上昇させて水路へ流し込むための水門や堰堤等が必要となります。  いわゆる頭首工というのは、この水門や堰堤の総称のことであり、用水路の頭の部分に当たることから、頭首工と呼ばれているゆえんであります。  頭首工は取水施設として河川に設置され、下流域で水害被害が生じないよう河川水を安全に流すことが求められることから、安全性や信頼性を十分に確保する必要があります。  市内には大小様々な頭首工が設置されており、その所有、管理は農家組合や水利組合などの地元農業関係者が行っているところです。  幾つかの管理者に日常点検方法について聞き取りを行ったところ、農繁期はほぼ毎日、目視による点検を行っており、農閑期においては大雨後に頭首工に損傷がないかを確認しているということでした。  市としましては、頭首工が起因する水害を防止するため、大雨や洪水などに備えるべく適切な頭首工の操作に要する経費を支援しているほか、水利施設の修繕要望があった際には地元関係者と協議の上、補修工事を年間50件程度行っているところです。  また、令和元年度と令和2年度には主な頭首工91か所を対象に簡易な機能診断を実施し、その結果に基づいた維持管理を行うよう令和3年度に各管理者へ要請を行いました。  さらに明治用水頭首工の漏水事故を受けて、改めて施設管理者に対し同様の事故が起こらないよう具体的に四つの目視点検項目を示して日常点検の実施について周知を図り、今のところ異常等の報告は受けておりません。  また、県が過去に土地改良事業により造成した頭首工が市内2か所に存在しており、いずれの施設も地元農業関係者が管理を行っておりますが、漏水事故を防止する観点から県が緊急点検を実施したところ、異常がないことが確認できています。  さらに本市のほかにいなべ市、桑名市、鈴鹿市、菰野町及び東員町を合わせた4市2町の農地3700haに農業用水を供給している三重用水については、事業を行っている独立行政法人水資源機構に確認したところ、主要な施設である貯水池や調整池等は、1週間に1度、目視による点検を実施しており、明治用水頭首工の漏水事故、その後には臨時の一斉点検を行って明治用水と同様に川底から漏水がないかという視点で施設の底部を重点的に点検して、異常がないことを確認したというふうに伺っております。  また、今後は事故発生を想定して必要な対応策について関係機関と定期的に協議を行っていくという旨も併せて確認しております。  農業用水は農業生産にとって必要不可欠なものであり、持続可能な農業の実現のためにも安定的な確保が強く求められる中、農家の高齢化や担い手農家への農地集積が進むことで、地域の共同活動である頭首工の維持管理が今難しい状況になりつつあります。  そのため、本市としましては、市単独事業として地域ぐるみ型農業推進事業費補助金において地域の農業者が共同で行う頭首工等の維持管理に関する設備導入経費を対象に加えているほか、農家や非農家を含めた地域ぐるみで維持管理する活動を支援する国の補助事業、多面的機能支払交付金も活用しながら、適正な日常管理が行われるよう引き続き地域の農業者団体を支援するとともに、各施設の予防保全の実施に向けて働きかけを行っていきたいと考えています。  また、三重用水については事業主体である水資源機構や三重用水土地改良の動向を把握し、安定供給に向けて適宜調整を図ってまいります。  以上です。 153: ◯副議長(石川善己議員) 山本上下水道事業管理者。   〔上下水道事業管理者(山本勝久君)登壇〕 154: ◯上下水道事業管理者(山本勝久君) 議員からは愛知県明治用水の頭首工の大規模な漏水に関して、家庭用水、上水道は大丈夫かというご質問をいただきましたのでお答えいたしたいと思います。  上水道事業、これ、どちらかというと水道一家とよく言われることがあるんですが、いざとなると近隣が助けに行くというような構造になっております。  私が管理者になりました平成31年3月に三重県企業庁さんの事故によりまして、四日市の北部が断水する恐れがあるというときに三重県内からたくさんの給水車をもって集まってきてくれました。  直近でも昨年の和歌山市での水管橋の落橋事故、これについても本当に多くのところが駆けつけて、給水活動に当たったというところでございます。  そして、この土曜日でございますが、台風15号が静岡県を襲いまして、静岡市のほうから給水車の派遣要請をいただきましたので、この日曜日、9月25日に第1陣を出させていただいたところでございます。  今日第2陣を出発させまして、今のところ10月2日ぐらいまでを一つのミッションとして対応させていただくことになっております。  そのような状況の中、やはり何が起こっても不思議ではありませんので、私どもの上水道の現状について、ちょっとご説明させていただきたいと思います。  水道事業における、まず、取水施設の安全対策についてお答えしたいと思います。  本市の水道水源は、地下水からなる自己水と三重県企業庁から受水する県水で構成されており、おおむね自己水60%、県水40%の割合となっております。  本市の水道水源の60%を占める自己水は、市域を流れる朝明川、三滝川、内部川、東員町を流れる員弁川周辺の豊富で豊かな水質を保った地下水を水道水源として取水井、井戸から水をくみ上げております。  今救援活動をしている静岡市の場合は、浄水場への取水口が流木で詰まったというところでございますが、今日のお昼のニュースでも除去できたというところでございますが、四日市はこの施設がないだけでも少し楽かなというふうに思っております。  井戸からくみ上げた水を水源地にある接合井に集めまして、そこで塩素消毒などの処理を行い、高台にある配水池に送ってから、自然流下で各家庭に給水を行っております。  自己水の取水施設である取水井の安全対策についてですが、巡視点検を毎日実施し、水源やその周辺に異常がないかなどの確認を行っております。  また、取水井の老朽化対策では、目詰まりなどによって取水能力が低下している取水井について取水能力を確認し、必要な施設に対して更新を進めております。  令和元年度に朝明1号井の更新を完了し、今後小牧1号井、小牧3号井について順次更新を実施していきたいと考えております。  そのほかに水源地、配水池についても、点検を毎日実施しており、電気・機械設備の機器の状態を把握し、適宜修繕を加えているところでございます。  また、機器の更新につきましても、点検結果などをもとに状態を把握し、長寿命化を図りながら計画的に更新を実施いたしております。  さらに取水井、水源地の管理棟、ポンプ室など建築物、配水池は大規模地震が発生した場合の復旧に時間を要するなどの影響が大きいことから、令和2年度までに耐震化を完了いたしております。  次に、水管橋の安全点検についてご説明いたします。  本市では令和元年9月に厚生労働省により作成された水道施設の点検を含む維持・修繕の実施に関するガイドラインに基づき、令和2年度に水管橋全617橋の現況調査を実施したところでございます。  その結果、緊急に修繕が必要と判断される箇所について4橋確認され、令和2年度、令和3年度において修繕を実施いたしました。  引き続き、一級河川、二級河川に架かる重要な基幹管路水管橋については2年ごとの定期点検を実施し、それ以外の水管橋については5年に1度の頻度で定期点検を実施していきます。  次に、水道管路の安全についてご説明いたします。  水道管路の維持管理については、取水施設や水管橋などと異なり、道路下に埋設されていることや下水管と異なりまして管内が水で充填されているため、テレビカメラ調査などによる状態監視ができないことから、事後保全型の維持管理を実施いたしております。  特に重要な基幹管路などについては巡視点検を実施するとともに、全ての水道管路について市民の皆さんからの通報、漏水調査業務委託、郵便局員さんからの情報提供などにより漏水箇所を把握し修繕を実施しているところでございます。  漏水調査業務については、専門業者に委託いたしまして3年間で市内全域を1回以上調査できるよう実施いたしております。  郵便局員の皆さんからの情報提供につきましては、四日市郵便局、四日市西郵便局と水道管路における漏水の情報提供に関する覚書を締結し運用しているところでございます。  また、三重県企業庁とも漏水情報の提供などについて相互協力に関する協定を締結しているところでございます。  次に、本市の水道水源の4割を占める県水の安全対策についてご説明いたします。  県水は独立行政法人水資源機構の木曽川大堰、菰野調整池などの取水施設から取水し、三重県企業庁の播磨浄水場や水沢浄水場で浄水処理した水を本市の配水池で受水しています。  議員ご指摘の令和4年度の農林水産省東海農政局が管理する明治用水頭首工での大規模な漏水事故を受け、独立行政法人水資源機構及び三重県企業庁に問い合わせたところ、取水施設や浄水場の施設について異常がないことを確認いたしております。  また、日常管理について、適宜点検整備を実施しており、機器の更新については状況の把握により長寿命化を図りながら計画的に更新を実施していることを確認いたしております。  このように引き続き独立行政法人水資源機構や三重県企業庁と連携を取りながら水道事業の安全対策に努めてまいりたい、そのように考えております。 155: ◯副議長(石川善己議員) 日置記平議員。 156: ◯日置記平議員 それぞれ、両氏から綿密なる報告を受けました。ありがとうございました。  特にエネルギー問題については、やっぱり四日市単独の事業ではなくて、しっかりと県とも連係プレーを取りながら、必要なときに必要なことを国に積極的に上げてもらいたい、それが産業界に役立つことでありますので、現況を、世界情勢を見てみると今の資源の輸入については、これからますます細くなっていくということも考えられますので、十分ひとつ配慮していただきたい。  それから、説明を受けておりながら、実はこれは市長にお願いしておきます。四日市港です。  四日市はこれだけ多く地下資源を四日市港で受けているわけでありますので、今まで以上に四日市港の陸揚げについては中部管区のどの港よりもスムーズに、短期間で陸揚げできるような体制を取っていくことは、四日市港の発展と、そして、四日市がいろんな産業について重要な機能を持つということもありますので、四日市港の管理者として頑張って取り組んでほしいと思います。強く要望しておきます。  それから、上下水道局のほうですが、静岡市に応援を送っていただいたようでありがとうございます。  実は私の友人が静岡で事業をしておりまして、ついせんだって水を送ろうかという電話をしたところでありました。  四日市に感謝するという言葉はありませんでしたけど、それは情報が見たてだったんだと思いますが、こうやって四日市は配慮したよということを、また、後日電話しておきます。これからもよろしくお願いします。  エネルギーについて、ちょっとメディアの情報を少し紹介したいと思います。  これは日経新聞の核心という記事の中で、エネルギー確保に全力を、安定電源に原発が不可欠という記事です。  国を挙げてこのエネルギー確保に一生懸命取り組んでいくという考え方の表れです。  これはイギリスのトラス首相がエネルギー危機に対して重要な政策を打ちながら、この人はまだ就任して間もないですけど、就任当初の施政方針でエネルギーについてはこれだけの関心を持っておられるということであります。  イギリスも日本と同じくして無資源国ですから、周辺の資源国にいろいろと供給を受けなきゃいけないので、さすが新しい首相、頑張って取り組んでということであります。  これは電力供給12月不安消えずということです。  冬季に入りますと寒波でこういうふうな不足もあって、火力再稼働は1月からとありますが、現況の発電のいろんな機能から見るとここにも出ていますように老朽設備に故障リスク、全国的にこういう状況が東京電力、中部電力、関西電力、九州電力共々にやっぱりここのところの問題は今既に抱えているわけです。  それから、こういう記事がありました。  資源開発合弁の株取引禁止、ロシアは非友好国に輸出についてはコントロールしますよと、こういう我々にとっては意地の悪い発信をしております。さっき説明しましたが、これはロシアはその方向で来ているわけですから、日本も上手に付き合っていかなきゃいけません。  これは原発、国主導で再構築をということです。再生エネルギー7割目標にしながら、エネルギー、環境ということで原発についてはこれから国民の安心、安全のためには欠くことのできないエネルギーの一つだと思います。それは何かと言うと電力確保するためにそういう方法です。  脱炭素への選択、今日も何人かの議員さんからの質問がありました。カーボンニュートラルということを大きく掲げている以上、これはやはり首相は原発の稼働を7基追加ということを言っている。30基の中で、これから少しずつ全国に分布する原子力発電の稼働を考えていくという決意を表しておられるようです。  これはエネルギー危機を乗り越えるためにと言って、省エネルギーグループマネージャーの土井さんが攻めの省エネということで記事がありました。  これはもう一つ原発に対する記事ですが、原発開発・建設を検討、これもさっきのと同じですけど、こういうふうにしています。  これは私の会派で取っている週刊東洋経済の佐々木先生による日本のエネルギー危機が顕在化へという記事であります。  あと、いろいろ記事はありますが、今エネルギー問題はやはり単に四日市だけの問題ではありません。  世界中がこれから血眼になってエネルギーのもとの資源の獲得の競争に入っていきます。入れば入るほど資源エネルギー不足になります。  これから日本の取るべき力の貢献度は大きいと思いますが、我々もいつ深夜電力の節約、1日2時間停電に入りますよという時期が来ないとも限らない。そんなことの準備をしておかなきゃいけませんが、四日市としてもそろそろそんな発信をしなければいけないのではありませんか。  四日市にはエネルギーについていろいろと企業として貢献してくださっているのが昭和四日市石油、コスモ石油、この2社が私たちに大きく貢献をしてくれています。長く、これからもいろいろとこの2社に頼ることが大きいと思います。  こんな言い方は大変不謹慎かもしれませんが、四日市だけは火が消えないようにこの2社にしっかりとふだんから市長、情報交流をしていただいて、四日市を頼んだよというふうなことは必要かと思います。  あわせて、商工会議所の皆さんも今日来ていただいていましたが、商工会議所、四日市市、そしてエネルギーを供給してくれる企業の皆さん方と共に、手を携えて安全な電力確保に頑張ってもらいたい。  一つ、私、農業を忘れたけど、農業、あなた、言ってくれていましたけど、これは水問題ですけど、これも含めて、これから頑張っていかなきゃいけません。  数々のいろんな形で、お二人とも今日比較的多く、幅の広い説明を加えていただきましたので、ありがとうございました。これからの四日市の産業と、それから、市民の安全のために積極的に取り組んでいっていただくことをお願いして私の質問を終わります。    ─────────────────────────── 157: ◯副議長(石川善己議員) 本日はこの程度にとどめることといたします。  次回は、明日午前10時から会議を開きます。  本日は、これをもって散会いたします。 158:                         午後3時49分散会
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