四日市市議会 2019-06-04
令和元年6月定例月議会(第4日) 本文
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令和元年6月定
例月議会(第4日) 本文 2019-06-19 文書・発言の移動 発言 前へ 次へ
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発言者一覧 選択 1 : 午前10時開議 選択 2 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 3 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 4 :
◯小林博次議員 選択 5 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 6 :
◯こども未来部長(
川北高実君) 選択 7 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 8 :
◯小林博次議員 選択 9 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 10 :
◯こども未来部長(
川北高実君) 選択 11 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 12 :
◯小林博次議員 選択 13 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 14 :
◯こども未来部長(
川北高実君) 選択 15 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 16 :
◯小林博次議員 選択 17 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 18 :
◯こども未来部長(
川北高実君) 選択 19 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 20 :
◯小林博次議員 選択 21 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 22 :
◯こども未来部長(
川北高実君) 選択 23 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 24 :
◯小林博次議員 選択 25 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 26 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 27 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 28 :
◯小林博次議員 選択 29 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 30 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 31 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 32 :
◯小林博次議員 選択 33 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 34 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 35 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 36 :
◯小林博次議員 選択 37 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 38 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 39 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 40 :
◯小林博次議員 選択 41 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 42 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 43 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 44 :
◯小林博次議員 選択 45 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 46 : ◯中村久雄議員 選択 47 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 48 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 49 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 50 : ◯中村久雄議員 選択 51 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 52 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 53 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 54 : ◯中村久雄議員 選択 55 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 56 : ◯健康福祉部長(辻 和治君) 選択 57 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 58 : ◯中村久雄議員 選択 59 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 60 : ◯市長(森 智広君) 選択 61 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 62 : ◯中村久雄議員 選択 63 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 64 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 65 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 66 : ◯中村久雄議員 選択 67 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 68 : 午前11時1分休憩 選択 69 : 午前11時10分再開 選択 70 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 71 : ◯笹井絹予議員 選択 72 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 73 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 74 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 75 : ◯笹井絹予議員 選択 76 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 77 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 78 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 79 : ◯笹井絹予議員 選択 80 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 81 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 82 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 83 : ◯笹井絹予議員 選択 84 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 85 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 86 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 87 : ◯笹井絹予議員 選択 88 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 89 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 90 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 91 : ◯笹井絹予議員 選択 92 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 93 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 94 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 95 : ◯笹井絹予議員 選択 96 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 97 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 98 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 99 : ◯笹井絹予議員 選択 100 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 101 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 102 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 103 : ◯笹井絹予議員 選択 104 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 105 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 106 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 107 : ◯笹井絹予議員 選択 108 : ◯議長(諸岡 覚議員) 選択 109 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 110 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 111 : ◯笹井絹予議員 選択 112 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 113 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 114 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 115 : ◯笹井絹予議員 選択 116 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 117 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 118 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 119 : ◯笹井絹予議員 選択 120 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 121 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 122 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 123 : ◯笹井絹予議員 選択 124 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 125 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 126 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 127 : ◯笹井絹予議員 選択 128 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 129 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 130 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 131 : ◯笹井絹予議員 選択 132 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 133 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 134 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 135 : ◯笹井絹予議員 選択 136 :
◯議長(諸岡 覚議員) 選択 137 : 午後0時4分休憩 選択 138 : 午後1時再開 選択 139 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 140 : ◯荻須智之議員 選択 141 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 142 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 143 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 144 : ◯荻須智之議員 選択 145 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 146 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 147 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 148 : ◯荻須智之議員 選択 149 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 150 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 151 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 152 : ◯荻須智之議員 選択 153 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 154 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 155 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 156 : ◯荻須智之議員 選択 157 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 158 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 159 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 160 : ◯荻須智之議員 選択 161 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 162 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 163 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 164 : ◯荻須智之議員 選択 165 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 166 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 167 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 168 : ◯荻須智之議員 選択 169 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 170 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 171 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 172 : ◯荻須智之議員 選択 173 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 174 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 175 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 176 : ◯荻須智之議員 選択 177 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 178 : 午後1時59分休憩 選択 179 : 午後2時15分再開 選択 180 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 181 : ◯伊藤嗣也議員 選択 182 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 183 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 184 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 185 : ◯伊藤嗣也議員 選択 186 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 187 : ◯健康福祉部長(辻 和治君) 選択 188 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 189 : ◯伊藤嗣也議員 選択 190 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 191 : ◯市民文化部長(山下二三夫君) 選択 192 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 193 : ◯伊藤嗣也議員 選択 194 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 195 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 196 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 197 : ◯伊藤嗣也議員 選択 198 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 199 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 200 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 201 : ◯伊藤嗣也議員 選択 202 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 203 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 204 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 205 : ◯伊藤嗣也議員 選択 206 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 207 :
◯こども未来部長(
川北高実君) 選択 208 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 209 : ◯伊藤嗣也議員 選択 210 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 211 :
◯こども未来部長(
川北高実君) 選択 212 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 213 : ◯伊藤嗣也議員 選択 214 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 215 : ◯健康福祉部長(辻 和治君) 選択 216 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 217 : ◯伊藤嗣也議員 選択 218 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 219 : ◯健康福祉部長(辻 和治君) 選択 220 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 221 : ◯伊藤嗣也議員 選択 222 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 223 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 224 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 225 : ◯市長(森 智広君) 選択 226 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 227 : ◯伊藤嗣也議員 選択 228 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 229 : ◯副市長(市川典子君) 選択 230 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 231 : ◯伊藤嗣也議員 選択 232 : ◯副議長(中川雅晶議員) 選択 233 : 午後3時9分散会 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 午前10時開議
2:
◯議長(諸岡 覚議員) これより本日の会議を開きます。
ただいまの出席議員数は34名であります。
本日の議事は、一般質問であります。
───────────────────────────
3: 日程第1 一般質問
◯議長(諸岡 覚議員) 日程第1、これより一般質問を昨日に引き続き行います。
順次、発言を許します。
小林博次議員。
4:
◯小林博次議員 おはようございます。
きょうの一般質問は、2点させていただきます。
まず1点目は、私立保育園での宗教上の制約がある園児に対する給食問題です。それから、2点目が三和商店街のその後の対応についてという2点で質問させていただきますので、よろしくお願いをいたします。
それでは、1点目の私立保育園での宗教上の制約がある園児に対する給食問題についてを質問させていただきます。
問題発生時の保育園及びこども未来部の対応についてお聞かせをいただきたいと思います。
平成31年4月25日、市内の私立保育園で、宗教上の理由から豚肉を食べられない女児5歳に豚肉入りの焼きそばを食べさせたり、育ち盛りの園児に代替食としてバナナ半分とスープという食事が出されていたとして、親が保育園に猛抗議をしたという事案について質問をさせていただきます。
この事案は、保護者から保育園に対して、イスラム教徒であり、イスラム教の戒律に従ってハラール料理しか食べられない旨を申し出て、理解を求めた。しかしながら、なかなか理解がいただけないので、弁当の持ち込みをお願いしたが、弁当の持ち込みも認められなかったとのことです。
弁当の持ち込みやハラール対応の食事について、保育幼稚園課が保育園をどのように指導しているのか、保護者は、入園時にイスラム教徒は豚肉は食べられないので、給食に豚肉を出さないでほしいと園にお願いした、確認したと思っていた。実際には無視され、豚肉入りの焼きそばを食べさせられていたということです。
中日新聞の報道によりますと、ことし1月以降、豚肉入り焼きそばが出されるようになった。園によると、園長が両親に子供は何でも食べさせたほうがよいと両親に伝え、その際、両親は笑顔で応じてもらったとして合意がとれたと思ったと報道されていましたが、実際のところはどうなんでしょうか。保育園はハラール料理について理解していなかったんではないかと思います。
平成31年4月25日、保護者が保育園へ行ってみると、娘にバナナ半分とスープを食べさせていた。育ち盛りの子供に余りにひどい食事メニューに愕然となったとのことでした。
令和元年6月14日付、こども未来部保育幼稚園課作成の資料によりますと、平成30年秋ごろ、保護者から、信仰上、豚肉除去が必要であるが、園が対応してくれないと相談があった。保育幼稚園課では、信仰は尊重すべきとして保育園での対応を指導した。これに対して、園からは、豚肉除去を行うとの回答あり。平成31年1月、再度保護者から豚肉の除去について相談があり、課から園に対して再度指導を行う。平成31年4月25日、当該児童が園で豚肉の除去について対応してもらえず、困っているようなので調べてほしいという依頼があった。保育幼稚園課から保育園への確認では、豚肉は食べさせていないとの回答がありと記載されたメモをいただきました。
平成31年4月26日、保護者から電話があり、バナナ半分とスープでは、育ち盛りの子供の給食として不十分であり、これ以上、園と話し合っても仕方がないので、退園届を提出したということでした。
令和元年5月、保護者と児童が来課、保育幼稚園課に来られて、別の保育園への入園手続を行った。
令和元年5月23日、保護者、当該児童、園長、調理員、栄養士で6月の給食内容について面談を実施し、給食内容について合意したので、6月から通園に至るということの報告を聞きました。これは新しい園とこういう話をしたということです。
今こう申し上げた一連の流れについて確認をさせていただきたいので、ご答弁をいただきたいと思います。
5:
◯議長(諸岡 覚議員) 川北こども未来部長。
〔こども未来部長(
川北高実君)登壇〕
6:
◯こども未来部長(
川北高実君) 議員のほうからは、市内の私立保育園での宗教上の制約がある園児に対する給食に関してのご質問をいただきました。
議員のほうからもご発言いただきましたが、6月6日付の新聞報道にあったところでございますが、経緯についてご説明を申し上げます。
まず、平成30年秋ごろに、保護者から、宗教上、豚肉の除去が必要であるが、園が対応してくれないとの相談があり、市として園に対し、信仰上の問題であり、当人にとって重要なことであることなどを説明して、その後、豚肉除去の対応を行ったと園から報告を受けました。
平成31年1月にも保護者から同様の相談がありまして、園に対し指導を行いましたが、平成31年4月に再度当該児童の給食の件で調査依頼を受けまして、改めて園に確認を行ったところ、児童には豚肉は食べさせていないとの回答でありました。
その翌日には保護者から市に電話があり、園での給食対応が不十分であり、退園届を提出したとの報告を受けましたが、その日の園長からの話では、豚肉除去を行うに当たっては、メニューによって提供できる量が少なくなることは保護者も了承していたとの報告でありました。
その後、保護者から退園への希望があって手続を行い、入所調整の結果、新たな園が決定しましたが、その入園前には、先ほど議員もおっしゃっていただきましたが、保護者、園、市の栄養士で面談を行いまして、豚肉除去の対応を確認した上で6月から入園し、現在に至っておるといういところでございます。
以上でございます。
7:
◯議長(諸岡 覚議員) 小林博次議員。
8:
◯小林博次議員 ありがとうございます。
という確認で再確認しますが、園のほうでは、子供は何でも食べたほうがよいと両親に伝え、その際、両親は笑顔で応じてもらったということで合意がとれたと思うということで理解をしていくと、豚肉を食べさせてもいいということで、園は食べさせていたという感じで理解をするわけです。
そして、市のほうと園のやりとりを聞いていると、豚肉を抜いて食事をつくるようにという指導をして合意に達したということですけれども、最初に私が申し上げたようなこういうことが前提にあるとすると、対応されていなかったということがあって、2回、3回、園に連絡をしたが、対応してもらえなかったというのが現状かなと、こういうふうに理解をします。
これ、園名が出ていませんが、実はこの後、ほかにもイスラム教徒の方で4歳、5歳児がおみえになりますから、またほかで問題が起きるとあきませんから、この園の名前を明らかにしていただきたい。
9:
◯議長(諸岡 覚議員) 川北こども未来部長。
10:
◯こども未来部長(
川北高実君) 具体的な園名をこの場で申し上げることにつきましては、ご勘弁いただきたいというふうに考えておるところでございます。
11:
◯議長(諸岡 覚議員) 小林博次議員。
12:
◯小林博次議員 指導は聞いてくれない、園名は明かせない、なおかつ指導ができるというふうに考えると、少しつじつまが合わないことになりはしませんか。このあたりはもう一回、保育幼稚園課できちっと打ち合わせいただいて、指導が徹底できるような、そんなことで話を前に進めていただきたいということをここでまず要望しておきます。
それから、その次に、この保育園の園長が、私の園は神社系の園であり、これ以上、対応はできないと本人に告げています。ということになると、指導を聞かなかっただけではなくて、別の考え方があって、これ、対応しているというふうにしか思えないわけですけれども、果たしてそれで、そういうところに子供を預けていいのかどうか、このあたりご答弁いただきたいと思います。
13:
◯議長(諸岡 覚議員) 川北こども未来部長。
14:
◯こども未来部長(
川北高実君) 私どもといたしましても、保育園側の法人としての背景がいかなるものであったとしても、入園するというのは、子供たち、あるいは信仰上の問題というのは最優先にすべきであるというふうに考えておるところでありますので、これまでの指導が至らなかった点については反省し、今後についてはしっかりと指導してまいりたいと、かように考えるところでございます。
15:
◯議長(諸岡 覚議員) 小林博次議員。
16:
◯小林博次議員 今後に期待をとりあえずしておきます。
これ、今申し上げたように、かなり大きな問題を含んでいますから、問題の経過とか事のてんまつを正確に把握していただいて、ほかの園でこういうような問題が起きないように改めて対応していただきたいと思います。ここでは、改めて報告書を提出していただくよう、お願いしておきます。
それから、この問題については、例えばアレルギーに対する対応マニュアルが実はあります。宗教上の理由による対応マニュアル、これは実はありません。ですから、保育幼稚園課の歯切れの悪さがこのあたりから出てくると思うんですが、きちっとマニュアルをつくって、どこの園でもきちっと対応できる、これは公立であろうと私立であろうとできるような、そういう条件整備をすべきだと思いますが、ここではマニュアルをつくっていただけるかどうか、これについてご答弁いただきたいと思います。
17:
◯議長(諸岡 覚議員) 川北こども未来部長。
18:
◯こども未来部長(
川北高実君) 先ほど議員もおっしゃっていただきましたが、今後も新たな外国の方々が日本に多く入国されてみえるというふうなことが予想されます。そういったことから、今後、宗教上の配慮が必要な子供たちもふえてくるのではないかというふうに考えておるところでございまして、宗教上での給食対応に関して、アレルギーとは今の時点で複雑さが違うかもわかりませんが、統一したものができるようなマニュアルを作成してまいりたいというふうに考えております。
19:
◯議長(諸岡 覚議員) 小林博次議員。
20:
◯小林博次議員 よろしくつくってください。
アレルギーで豚肉を食べるなというと、出しません。宗教上、豚肉を食べられない人に出すというのは、これは大変な問題ですから、きちっとマニュアルをつくって、ご指導いただくようにお願いいたします。
それから、その次に、この問題について考えてみると、底流に外国人に対する偏見がかいま見られるというふうに私は思います。
そこで、平成9年8月1日施行の四日市市条例第26号では、こういうことを確認しています。
四日市市部落差別をはじめとするあらゆる差別を無くすことを目指す条例が制定されたわけですが、第1条には、日本国憲法及びあらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約その他の人権に関する条約の理念にのっとり、すべての市民に基本的人権を保障し、部落差別をはじめ、女性差別、障害者差別、外国人差別など、あらゆる差別を無くすための市及び市民の責務並びに市の施策について必要な基本的事項を定めることにより、すべての市民が人として尊重され、明るく住みよい人権尊重都市四日市市の実現に寄与することを目的とすると定めています。
この考え方からしても、今回の対応は若干問題があるんではないのかなと。ですから、人権問題ということで考えていくと、1人の人権が尊重されていないということで理解できるわけですが、このあたりはどう考えられるんでしょうか、一言ご答弁いただきたいと思います。
21:
◯議長(諸岡 覚議員) 川北こども未来部長。
22:
◯こども未来部長(
川北高実君) 人権問題ではないかということでご質問いただきました。
人権問題ということで、宗教上の問題というのは、確かに一つの大きな人権でございます。そういったことについては、一つは、イスラム教に対しての理解が不足していたことも重要な要素であるというふうに考えております。
そういったことから、今後、宗教上の配慮が必要な子供は、先ほど申し上げましたが、ふえてまいりますので、しっかりと私立保育園も含めまして、あるいは幼稚園も含めて研修をしてまいりたいと、かように考えておるところでございます。
23:
◯議長(諸岡 覚議員) 小林博次議員。
24:
◯小林博次議員 それと、最近四日市には外国の方がたくさん来て、居住しておられます。現在世界の70カ国、それから、9690人の方が四日市で生活をしておられます。一番多いのはブラジル人2264人、中国人1534人、韓国、朝鮮1628人、ベトナム1017人、フィリピン844人、ネパール647人、ペルー485人、タイ260人、ボリビア231人、インドネシア172人、スリランカ118人、以上、100人以上の居住されておられる方の国を紹介しました。
宗教も多様でございます。ですから、もう既に四日市は国際都市になっているという認識を持つ必要があるんではないかと、こんなふうに思っています。
そして、国のほうで、たまたま観光庁研修テキストでこういうのがありますから紹介します。
外国人ごとの生活文化への対応について、イスラム教では戒律によるさまざまな食事制限がある。一方で、食事は信徒に対する神からの報酬と考えられており、食事を楽しむことが重視されていると説明されている。この点からも、今回の事案は問題が多かったんでしょうねと、こんなふうに観光庁の研修テキストを読ませていただいても問題が浮かび上がりましたので、くれぐれも数が1人とか2人とかということで軽視することのないようにお願いをしておきます。
それでは、2点目に移ります。
2点目に、三和商店街のその後の対応についてお聞かせください。
これが建物と言えるかどうかわかりませんが、映像をよろしくお願いします。
今、ただいま映像で見ていただきました。これ、何回も同じものを見ていただいていますが、崩落寸前の建物、これはいつ除却、除去されるんでしょうか。
三和商店街のことについては、ニュースなりSNSなどで日本全国に拡散しています。冒険に来られる方もおみえになります。お客さんがふえたということで、万が一のことを考えると、背筋が寒くなります。
平成30年3月27日、台風で崩落した西側棟アーケードの一部を含む所有者に除却勧告が実施されました。平成31年2月20日付で、売買により1名の地権者の所有権の移転がありました。
この構造物に対して、平成31年4月24日付で建築第48号の1の勧告書が出されました。勧告書には、あなたが所有または管理している下記の建築物は、保安上著しく危険な状態と認められます。このまま放置した場合、重大な事故を生じるおそれがありますことから、速やかに下記の措置をとるよう勧告します、ということで、5名の方に勧告書が出されています。
あわせまして、勧告書と合わせて改善実施計画書、これの提出が求められています。それによりますと、本年9月から12月までの間に建物は除去されるということになると思いますが、本当に除去されるのかどうか、崩落寸前の建物が何で6カ月も先まで待たないと撤去されないのか、このあたりご答弁いただきたいと思います。
25:
◯議長(諸岡 覚議員) 稲垣都市整備部長。
〔都市整備部長(稲垣圭二君)登壇〕
26: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 議員からは、三和商店街の除却についてご質問いただきました。
議員からもいろいろと経緯をご紹介いただきました。現在、所有者全員が解体に同意するとともに、代表のほうから12月末までに解体を行うと、こういう計画書が出ております。こういった状況でございますので、年内には解体されるということで、市としても考えております。期日までに建物の除却が行われない場合、この場合には除却命令などの法的措置、これを市としてもやっていくという形で考えてございます。
なお、4月24日の勧告ですけれども、議員からもご紹介がありましたが、一部所有権が移転したということで、前回の除却の勧告の効力が及んでいないということで、再度手続的にそういった必要が出てきたということでございます。
そうしたことから、解体まで日数を要するということになるわけですけれども、定期的に現場の状況を確認しまして、危険な箇所につきましては、所有者に対して対策を求めるなど安全確保に努めてまいりたい、かように考えております。
27:
◯議長(諸岡 覚議員) 小林博次議員。
28:
◯小林博次議員 あなた方が話をして、地権者は、中に入った不動産屋が次に売ってしまうと、次の不動産屋は事を聞いていません。多分聞いていると思いますけれども、聞いていないということで、改めて通知をするということになると、その分ずれる。また、今度の人が次に転売すると、その人もまた聞いていませんから、そうすると、また同じことを繰り返すということになると、本当にいつできるのかというのは、この近辺の人の不安なんです。
ご答弁はいただけませんでしたけれども、どうしてすぐに撤去せえということが言えないのか。法律がどうあれ、人の命とか、この建物による次の被害が危惧される以上、やっぱり当然適当な措置がとられてしかるべきやと。
都市整備部のほうに申し上げましたら、その中に入る人たちがおみえになるとまずいからということでテープを張っていただき、テープなんかすぐにどけて中へ入ることができますから、付近住民は本当に不安でしようがないわけですが、そのあたり、どうしてすぐに撤去ということができないのかということについて、再度ご答弁いただきたい。
29:
◯議長(諸岡 覚議員) 稲垣都市整備部長。
30: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) まず、先ほど申しましたように、この件については建築基準法に基づく手続ということで勧告を行い、勧告を聞かなければ命令、それができなければ、市が直接壊していくと、こういった中で手続を進めているところでございます。
そうしたことから、一定の時間、どうしてもそれはかかるという形になるわけですけれども、安全確保につきまして、いろいろご指摘をいただきました。これにつきましては、中に入ると危険にならないように、安全確保の手法については少し検討していきたいというふうに考えます。
31:
◯議長(諸岡 覚議員) 小林博次議員。
32:
◯小林博次議員 法律があって難しいということですけれども、法律があろうとなかろうと、人の命を守るというのが第一義で対応すべきではないかということで、強く、12月までというとろくさいことでなくて、直ちに解体できるような、そういう段取りも考えていただきたいなということを要望しておきます。
実は、三和商店街、これで全部ではないわけです。あと、あの辺一帯へ行くと、まだ半分以上が残っているということになりますから、残りの半分は一体いつになるのか、お考えをお聞かせください。
33:
◯議長(諸岡 覚議員) 稲垣都市整備部長。
34: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 三和商店街ですけれども、南側3棟、これが除却されたとしても残るという形でございます。
この3棟の一部は現在も居宅、店舗として利用されているところがございます。これらの建物ですけれども、個人の財産ということで、原則その建物の扱いについては個人の判断によるという形になります。
しかしながら、南側3棟のうち2棟、こちらは屋根の一部が崩落するなど、老朽化が激しいということで、このまま利用することは非常に難しいというふうに私どもも考えてございます。
そのため、権利者間で三和商店街全体の今後について十分に議論していただけるように、市としても働きかけてまいりたいというふうに考えてございます。
35:
◯議長(諸岡 覚議員) 小林博次議員。
36:
◯小林博次議員 ありがとうございます。
半分については、最悪でも12月までにいけそうなという気がします、また転売されるとわかりませんが。そうすると、残りの半分、これ、大きな面積の建物ではありませんから、一帯としてどうするのかというのを話をしていただかないと、今少し営業している店があるからということだけで放置されると、問題がなかなか解決していかないというふうに思うんです。
ですから、今半分の人たちはもう既に撤去することに同意して対応していますから、この人たちを入れて残りの半分をという話にはなりませんが、残っている人たちが集まって、どうするのというのを具体的にタイムスケジュールでも示していただかないと、本当に市のほう、やる気があるのということをここで言わざるを得ないので、そのあたりについて、いま一度ご答弁いただきたいと思います。
37:
◯議長(諸岡 覚議員) 稲垣都市整備部長。
38: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) まず、この三和商店街、全体のということで、過去にはまちづくり会議といったことで働きかけをやっていたと、そういったことがございます。
それが老朽化が激しくて、まずは壊れてきたところの対応ということで、今、建築基準法のような手続をやっているという、そういった経緯がございます。
そうした中で、再度市としても、全体のまちづくりの観点から働きかけていくということにかかっていきたいというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいというふうに思います。
39:
◯議長(諸岡 覚議員) 小林博次議員。
40:
◯小林博次議員 できるだけ急いで対応してください。
その次に、撤去された後、どういうふうにまちづくりをしようとしているのか、このあたりをお聞かせいただきたいと思います。
過日の答弁では、立地適正化計画を立案して、それに沿って再開発すると、こういう趣旨の答弁をいただいていますが、答弁内容は漠然としていますから、そのあたり、少しお聞かせをいただきたいと思います。
41:
◯議長(諸岡 覚議員) 稲垣都市整備部長、完結に。
42: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) まず、三和商店街を含むこういったところの再開発といった形になっていくわけですけれども、まず、立地適正化計画、これは、この区域自体は、都市機能誘導区域の中に入るといった形の場所でございます。そうしますと、民間の再開発等でも国の支援が得られるという、そういった場合もございます。
そうした中で、そうした具体的なメニュー、こういったものをお示ししながら、どういう利用を考えていただけるのかといったところを地域と話し合っていくという形で詰めてまいりたいというふうに考えています。
なお、立地適正化計画につきましては、今年度中の策定を目指してございます。そうした中で、具体的な方向性が見えてくれば、位置づけも考えられますし、それに間に合わないということであれば、改めて追加で変更していくようなことも含めて進めてまいりたいというふうに考えております。
43:
◯議長(諸岡 覚議員) 小林博次議員。
44:
◯小林博次議員 市のほうがとりあえずどんなまちにするのかというのを住民を入れて方向を出す、そこに気のある人たちに集まっていただいて、まちづくりをするという手法でないと、これ、このままいくとそこにマンションが建つ、そうすると、また周辺がスラムになるか、それについて小さいマンションが建つ、いつまでたってもまちづくりにはつながっていかないと、こういうふうに思うので、そのあたり一遍きちっと考えていただいて、誘導政策を打ってまちの再開発、再編につなげていただきたいなということをしないと、その周辺にある歯抜けのまちがうまく機能しないだろうなと、こんなことを思いますから、そのあたり強く要望して、質問を終わります。
ありがとうございます。
45:
◯議長(諸岡 覚議員) 引き続き一般質問を行います。
発言を許します。
中村久雄議員。
46: ◯中村久雄議員 おはようございます。政友クラブの中村久雄です。
昨夜、また大きな地震が起きました。新潟県では震度6強ということで、1週間ほど余震が心配されるということで、また、週末には天気も悪くなるというところでございます。十分気をつけてほしいと思います。
また、本当に災害はいつ起こってくるかわからんということで、我々四日市は、僕も全然気づかずにおったわけですけれども、いつ起こっても、自分がちゃんと動けるようなイメージのシミュレーションは必要かなということを改めて感じさせていただきました。
また、昨今のニュースは、毎日、連日のように高齢者の痛ましい交通事故が、それによって被害に遭われた小さいお子さん、また、親子連れと、本当にご冥福を祈るばかりでございますけれども、また、その事故を起こされた高齢者の方の思い、そのときにパニックになっているときの一瞬に堂々めぐりされているのだなというふうに思います。また、その家族の方、本当にお父さん、もういいかげんに免許証を返して、車に乗るのをやめたらどうやということを家族でも話し合いながら、なかなか進まない。マスコミの報道では、芸能人が免許を返納したと盛んに報道されていますけれども、やっぱり都会と地方と車の必要性は全く違いますから、なかなかそれは返せないというのがあるかなというふうに思います。
きょうの中日新聞にも大きなニュースが、高齢者の踏み間違い事故減へということで、後づけ安全装置搭載加速ということで、トヨタ自動車は年内に12車種に対応するというニュースがありました。
国の調査によると、75歳以上の運転手が第一当事者になった死亡事故の発生割合は、75歳未満の年代に比べて約2.4倍、80歳以上に限ると約3.3倍にふえる。身体能力や認知力の低下が原因と見られ、ペダルの踏み間違いや車線逸脱などが目立つというようなこと、この辺はもう皆さんご承知おきということで、また、22面のほうでは、保育施設周辺にキッズゾーン、交通安全ということで政府が緊急対策すると。交通安全対策に関する関係閣僚会議を首相官邸で開き、保育施設周辺のキッズゾーンを新設、高齢者による事故の対策として、アクセルとブレーキの踏み間違いを防ぐため、急加速を抑制する装置の性能認定制度を導入する検討を急ぐこととキッズゾーンをつくるということで、最後の結びで、幼稚園や保育園周辺の歩行経路の安全性を緊急点検し、防護柵の設置などを確認、高齢者がみずから運転せず暮らせるようにするため、公共交通機関の利便性向上を図るというところも国の大きな方針であります。
今回の私の質問も、安心して免許返納ができる社会を目指してというところで質問させていただきます。
昨年も8月定
例月議会でやったんですけど、時間配分のまずさから、養父市のやぶくるの所見をいただいてなかったことと、いろいろ質問できていなかったことがありますので、質問することにしました。
また、平成31年2月1日から平成31年の3月31日まで、小山田・水沢・桜地区で実施したデマンド交通社会実験の結果も踏まえて、人口減少時代、少子高齢化時代の公共交通を考えていきたいと思います。
まず1点目の質問として、前回1回目、タクシーによるデマンド交通の実験、平成29年度の社会実験では、市内南西部への対応が難しく、利用できるタクシー台数、従業員不足という課題が明らかになっていますが、この平成30年度の社会実験では、その課題の解消はできたのか、また、新たな課題は出てきたのか、お答えいただきたいと思います。
47: ◯議長(諸岡 覚議員) 稲垣都市整備部長。
〔都市整備部長(稲垣圭二君)登壇〕
48: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 議員からは、2点のご質問をいただきましたので、順次お答えをさせていただきます。
まず、平成30年度の社会実験の概要ですけれども、平成29年度の実験に比べまして、移動範囲を発着地が市内のいずれかでよい、市外も認めるということですけれども、利用券を1乗車につき2枚まで使えるようにするといったことで、利用状況の若干緩和をするといったことで行っております。
小山田・水沢・桜地区の公共交通不便地域を対象に実験をしておりますが、タクシー会社はやはり朝夕に企業の送迎が多いということで、迎えに行くのは難しい時間帯がある、そういうことで、やはり市の南西部、こちらに迎えに行くのは難しいということで、これは、指摘された課題については同様でございまして、解決はできてございません。
新たに出てきた課題ということですけれども、一つは、対象の年代、これを拡大したんですけれども、実際に利用したのは高齢者に偏っていたということで、今後、サービスの対象者、これをどこに考えていくのかというのを改めて検証していく必要があるということでございます。
さらに、行き先の制約をなくしたりという緩和を行ったということで、行動のパターンが少し変わりました。
平成29年度は買い物が利用の約半数であったものが、平成30年度は通院、病院に行くのが半数以上を占めるということで、行き先が大きく異なりました。これは利用条件によって移動の特性も変わるという形でございますので、そういったところについて課題が出てきたということでございます。
一方で、移動の実態ですけれども、目的地に直接向かうということで、これは定時定路線のバスのようなものではなかなか応えられないということで、デマンド型の仕様が有効であるというふうには考えてございます。
引き続き、成立の可能性を粘り強く探っていきたいというふうに考えております。
以上です。
49: ◯議長(諸岡 覚議員) 中村久雄議員。
50: ◯中村久雄議員 答弁いただきました。
社会実験、今回は2カ月という長い期間でやったわけですけれども、長い短いかは、これ、ちょっと、実験ですから、そこで課題を探るということですけれども、やはり75歳以下の年齢を拡大したのにかかわらず、対象者がいなかったということをどう考えるかということと、デマンドは有効だろうということが確認できているかなというふうに思います。
また今後の社会実験につなげていってほしいと思うんですけど、この社会実験について確認したいことが2点あります。
まず1点目、公共交通不便地域という言葉があるんですけれども、この不便はどの程度の不便なのか。1日数便でもバス路線が走っていれば、公共交通網があると考えているのか、行政における不便の定義を示していただきたいと思います。
51: ◯議長(諸岡 覚議員) 稲垣都市整備部長。
52: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 議員からは、公共交通不便地域という言葉の定義、こちらをご質問いただきました。
まず、本市の公共交通の環境を見てみますと、市内全域で鉄道、バス、タクシー、こういった公共交通のいずれかは利用可能ということで、まず、公共交通の空白地はないというのが四日市でございます。都市によっては公共交通空白地対策をやっているわけですけれども、本市は空白地はないという中で、鉄道駅やバス停の近傍にお住まいの方々、こういった方々は定時定路線型の公共交通機関を容易に使えるということで、一応一定の利便性があると、そういう評価をしてございます。
一方、駅やバス停から離れている場所にお住まいの方、具体的には鉄道駅から800m、バス停から300m以上離れた地域を、鉄道や路線バスを利用するには少し遠いということで公共交通不便地域という形で呼んでいるということでございます。
そういうことでございますので、公共交通自体の便数などを含めた利便性を評価した言葉ではございませんので、ご理解を賜りたいというふうに思います。
53: ◯議長(諸岡 覚議員) 中村久雄議員。
54: ◯中村久雄議員 その辺が市民の方が求めている便利な公共交通というのと、行政が交通網があるというふうなところのギャップが大きくあるのかなというふうに思います。
それと、もう一点、目的として、社会実験を通じて公共交通不便地域の住民の移動確保を目的とするタクシーを利用したデマンド交通で、どの程度のサービスが提供できるかについて検討するとあります。
特に高齢者サービスというところに特化したものではないというのは、これ、前年の8月、三木議員の答弁で答えられているということですけれども、特に高齢者サービスというところに特化したものではないと言われますが、多くの市民は公共交通、ニアリーイコール、交通弱者対策と捉えているのではないでしょうか。
福祉という観点から健康福祉部としても移動サービスがあると聞いています。どういうサービスが今どういうふうにあるのか、お聞かせください。
55:
◯議長(諸岡 覚議員) 辻健康福祉部長。
56: ◯健康福祉部長(辻 和治君) 福祉の観点からどういうものがあるのかというお尋ねでございました。
ご案内のとおり、団塊の世代が後期高齢者、75歳以上となる2025年以降、高齢者を持続的に支える仕組みとして、本市におきましては、平成29年度から、介護予防・日常生活支援総合事業、いわゆる総合事業を導入してございます。
総合事業におきましては、地域全体で高齢者を支えるという地域包括ケアシステム、この視点から、住民組織やボランティア団体、また、NPO法人など住民主体による多様なサービスの提供が行われているところでございます。
こうした住民主体の訪問型サービスの中には、住民ボランティアによる高齢者の通院や買い物など、外出付き添いサービスというものが開始されておりまして、5月末現在、市内には9団体が総合事業における実施団体として活動をしていただいてございます。
しかしながら、現時点では、実施団体、9団体と申しましたが、実施地区が限られているということがございます。そうしたことから、市といたしましては、地域における担い手の発掘や養成を行うとともに、住民主体サービスを現に実施していただいておる団体の方々ともお話し合いの機会を持っていただき、実際の運営の実態を確認させていただく中で、例えば補助事業などの支援の拡充に努めているところでございます。
今後についてでございますけれども、高齢者の地域での生活を支える必要性がさらに増加していくものと認識しておりまして、総合事業における住民主体サービスの育成、これに力を入れて進めていきたい、そのような考えでございます。
以上でございます。
57:
◯議長(諸岡 覚議員) 中村久雄議員。
58: ◯中村久雄議員 ありがとうございます。
9団体が実施団体であるということで、非常にありがたいことだというふうに思います。
しかしながら、まちづくりの担い手不足が叫ばれている中で、そういう篤志のある方を求めていくという事業に行き詰まりを感じるというのは、私が思うところでございますけれども、公共交通というのが、広い意味で住民福祉と考えて、行政サービスの根幹であるかなと思います。
ビジネスとして成り立たない公共交通は福祉と捉えて、行政が主体的に取り組む必要があると考えます。市民が生き生きと住みなれたこのまちで暮らし続けるためには、交通弱者への移動の確保について、所管する都市整備部と福祉の面で考えて、健康福祉部が連携して総合的に取り組む、持続的にこういうシステムが成り立つにはどうしたらいいのかということを考える必要があると思いますけど、この辺は市長の見解をちょっと求めたいと思います。
59:
◯議長(諸岡 覚議員) 森市長。
60: ◯市長(森 智広君) 先ほど健康福祉部長の答弁にもありましたように、総合事業、住民主体型サービスとして買い物や通院などの送迎サービスをしていただける地域が今ふえてきております。そういった意味では、公共交通をなかなか利用できない方に対しては、非常にサービスは、その点では向上していると考えています。
ただ、まだ全市的ではないので、いかに住民主体型サービスを市内全域で実施していけるかというところは大きな課題であると考えております。
一方で、公共交通に関しましても、バスの社会実験であるとか、デマンド交通の社会実験であるとか、さまざまな方策を模索しながら今進めてきております。課題も上がってきているんですけれども、着実に本当の住民ニーズとは何かというところを今探っているところではありますので、こういった福祉の部分と、今公共交通で行っている施策を密接に絡ませながら、本当に多くの方が交通手段を確保できるような、そういったまちにしていく必要があると考えておりますので、中村議員と考えは一緒ということでお話をさせていただきます。
61:
◯議長(諸岡 覚議員) 中村久雄議員。
62: ◯中村久雄議員 ありがとうございます。私の考えと一緒ということで、ありがとうございます。
そういうことで、どういう新たな公共交通をどう考えているかということで、やぶくるというのを紹介したいと思います。
それでは、資料のほう、お願いします。
平成30年の5月26日から運行開始ということで、1年たちました。兵庫県の養父市というところです。乗ってうれしい、乗せてもうれしい、みんなのマイカー運送ということで始まっております。
次の資料をお願いします。
イメージが、まず、利用する方が電話でタクシー会社に依頼します。タクシー会社から登録ドライバーに連絡して、登録ドライバーがお迎えに行って、移動すると。料金の支払いをして、その徴収料金は、養父市の運送ネットワークというNPOがあるんですけど、そこへ出して、その分から報酬をいただいて、タクシー会社に連絡の手数料という形で行くという形で、市はどこに介在するかといえば、このネットワーク協議の中で補助金の一部を出している、大体年間100万円ぐらいと言っていましたけれども。そして、ここに事務員さんがおるんですけれども、これは委託で、タクシー会社の方が事務員として入っていました。
次の資料をお願いします。
大体こういうイメージです。
養父市の概要ですけど、本当に過疎地です。特産品が、いろいろ出ていますけれども、兵庫県の本当に山奥、日本海に近いところです。人口は2万3000人ほど、世帯は9000世帯と、こういうところでございます。
次の資料をお願いします。
養父市が抱える交通課題ということで、養父市の全域ですけれども、今回のやぶくるはタクシーの空白地、ここだけに動くという形でございます。ここが空白地であって、タクシー会社も非常にここの方のニーズに応えるのは難しいということで課題として持っていましたということです。
次の資料をお願いします。
この課題解決に向けての養父市の取り組みです。交通手段の充実が求められるということで、既存の体制では、タクシー、バスの充実は困難ということで、市民ドライバーが活躍できる仕組みを構築したというのがこのやぶくるのことです。
ここの時点で、平成27年に国家戦略特区、この養父市というのは、国家戦略特区が非常に盛んでありまして、主に農業なんですけど、農業関係の特区が非常に盛んであります。この国家戦略特区を活用して市長が提案した。そのときには養父市全域だったんです。全域の交通網を市民ドライバーがそこへできないかということを提案した、平成27年。
ただ、そうしたら、タクシー会社、バス会社から猛反対を食らったというところで、2年の歳月をかけて、平成29年の6月に養父市新たな自家用有償旅客運送事業準備検討会議というのをやっと設置したというところで、事業実施が平成30年5月26日というところで、次の資料をお願いします。
最初の平成27年のときの市長提案は、全域だったんですけれども、このグレーのエリア、ここだけに限られて、この事業を実施したというところで、本当に公共交通の難しさを感じたところでございます。
全域でしたら非常に便利というのは本当にわかると思うんですけれども、この青い線がバス路線でございます。こっちの例えば下のほうから上のほうに市民ドライバーのやぶくるを利用していっても、こっちには一気には行けない。道はここですから、ここで、この白い地点ですね、ここはやぶくるが運行できない地域なので、ここで乗りかえる必要があるというのが今の規則で、非常に不便なところで、現状どうなっているかと言ったら、余り利用者が少ないというところがあります。
次の資料をお願いします。
ただ、事業のスキームは非常にすばらしいものがあると思います。これが利用者がいます。市民ドライバー、今、16名登録されているということで、この市民ドライバー、どういう要件かといいましたら、二種免許を持っている──これはタクシー運行できますから──及び一種免許、プラス、講習を受けたら市民ドライバーとして登録できる。
それと、スマートフォンを持っていること、この車には料金メーターはありませんから、料金は地区ごと、行政区ごとで料金が変わるという、大体そういう形です。料金はといいましたら、初乗りが2kmまでが600円、加算が750mごとに100円、大体タクシー料金の6割程度という料金になります。
ここで、タクシー会社と養父市マイカー運送ネットワークと市民ドライバー、この料金の取り分ですけど、市民ドライバーが7割。7割を市民ドライバーに還元する。そして、ネットワークの事務として2割5分、タクシー会社には手数料として5分というふうな割合で行っているというところでございます。
ここでは、運送依頼をかけたら、スマートフォンを利用して、アルコールチェックと健康状態もチェックして、実際の運行ができるというふうな形でございます。
次の資料をお願いします。
というところで、この事業スキームとしたら、地域のあいている車両を活用して市民ドライバーが活躍できる仕組みをつくるということで、外出のきっかけになる、そして、うちでも課題になってくると思います、ボランティア活動による運送が行われる実態がありますが、今の健康福祉部の答弁であったように、それもやはり事故が起こったときというふうな課題に対しての安全性の向上ということを解決できるというふうなところのスキームでございます。
次の資料をお願いします。
目標として、これからの養父市、新しい地域、公共の形として、30代のママさんドライバーも、例えば同乗している赤ちゃんに会うことで地域を元気にしたい、ママさんでもできる、あいている時間を使ってできると。定年退職者のドライバーも、地域に安心感を与えたい、観光客に関しても、自分の持っている知識を地域の魅力を伝えたいということで、非常に三方よしという形で、5年後、10年後まで健康で安心して暮らしていける社会の実現というところでございます。
次の資料をお願いします。
これは事業の概要ですけど、今私が説明した内容が書いてあるところでございます。
運行時間は、年末年始を除いて8時から17時という形になっていますけれども、実際のところ、最初の目標が1日6件はあるだろうという見込みがあったんですけど、これ、実際には月20件ということで、内容は、住民サービスが3分の2、観光が3分の1と、大体それぐらいですけれども、16名の登録ドライバーさんも自分のあいている時間を使って困っている方を助けて、自分もある程度そこで収入が得られたらいいなというところが、なかなか小遣いにもならないというような状況が今のところでございます。
資料、ありがとうございます。
ただし、これからの時代、本当に人口減少時代に入ります。多くの事業が今までの延長線では立ち行かなくなるという指摘もあります。四日市には交通空白地域はないとおっしゃいますが、マイカーの便利さになれた現代人は、1時間、2時間に1本のバスを待てないのではないでしょうか。
よって、なかなか自家用車を手放せずに、運転に不安を感じながらも運転免許証の返納に踏み込めない。自己負担額は少々高くつきますが、マイカー同様の移動が安心してできるサービスの提供が必要なのではと考えます。
また、交通事業者におかれましても、地域住民サービスは事業の大きな目的です。不足するところをマイカー運送でカバーできれば、タクシーはぜいたく品だと考えている人も身近なものとして相乗効果が生まれてくるのではないでしょうか。
便利な公共サービスを受けることができれば、運転に不安が出てきたときに安心して運転免許証の返納の決断ができ、悲惨な高齢者の事故を未然に防ぐことになります。
今は国家戦略特区制度での規制緩和を受けての事業ですが、政府も地方創生の中で規制緩和を広げる動きも見せております。四日市も四日市市都市総合交通戦略協議会があります。これに情報提供し、しっかり事業者の皆さんにもこれからの公共交通を一緒に考えていっていただきたい。ぜひ情報提供して、提案をしていただきたいと思います。ご所見をお聞かせください。
63:
◯議長(諸岡 覚議員) 稲垣都市整備部長。
64: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 議員から、やぶくるについて詳しくご紹介をいただきました。
同様の制度といたしましては、京都府京丹後市、こちらも空白地対策ということで、スマートフォンアプリを活用して車両の配車をし、住民が自家用車を使って運送を行うというささえ合い交通というものがございまして、これも自家用有償旅客運送ということで実施をされてございます。
こうした民間による自家用有償旅客運送ですけれども、過疎地において地元住民を含む関係者からの合意が得られれば実施できるというふうになってございます。いずれの事例においても、過疎地対策ということで国から許可がおりたということでございます。
本市ですけれども、名古屋大都市圏内に位置しまして、市域の大半が鉄道、バスのサービス圏域、さらにタクシーの運行は市全域に及ぶ状況にある本市でございますので、やぶくるやささえ合い交通、こういった中山間地域を対象とした対策と同様の仕組みを取り入れるということは、現段階で認められていないということがございます。
ちなみに、本市では、鉄道駅から800m、バス停から300m、これを公共交通の利用圏域としますと、人口ベースで87.7%がカバーされているということで、これは大都市圏域としても遜色のないサービスレベルではございます。
一方で、バス利用の減少、運転手不足に伴い、郊外部ではバス路線の廃線や減便が行われており、高齢化が進む中で、その移動手段の確保、これは重要な課題であるというふうに認識しております。
そうした中で、議員から、詳しく事業のスキーム、こういった仕組みもご紹介いただいたわけですけれども、こういった仕組みは、一つの対応策につながっていくようなものであるというふうに考えております。
全国的なさまざまな事例については十分調査、研究を進めまして、交通事業者を含む関係者とも情報の共有に努めてまいりたいというふうに考えてございます。今後、検討の参考にしていきたいというふうに考えております。
以上です。
65:
◯議長(諸岡 覚議員) 中村久雄議員。
66: ◯中村久雄議員 冒頭、新聞記事をご紹介しましたが、やっぱり昨今の事故を受けて、政府も本気に取り組んでいくと思います。規制緩和が広がる動きもあります。
答弁でもありましたし、私も説明したように、事業者の協力が不可欠というところでございます。その辺のところもしっかり住民サービス、利用者にとっての会社の使命というものを考えていって、これからの日本を一緒につくっていくんだというふうな意気込みでぜひ取り組んでほしいなというふうに思います。
非常にハードルは高いもんがあるかなというふうには思っていますけれども、やはり担い手不足、これから働き方改革で、皆さん、やっぱり長いこと、75歳まで働かないかんというので、本当に持続的な流れになるようなことを考えていってください。よろしくお願いします。
以上で、私の一般質問を終わります。
67:
◯議長(諸岡 覚議員) 暫時、休憩いたします。休憩時間は10分程度といたします。
68: 午前11時1分休憩
───────────────────────────
69: 午前11時10分再開
70:
◯議長(諸岡 覚議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
発言を許します。
笹井絹予議員。
71: ◯笹井絹予議員 おはようございます。政友クラブの笹井絹予でございます。
今回、初当選をさせていただきました。きょうは、新人議員として初めての一般質問をさせていただきます。四日市が活気あふれる、誰もが住みやすいまちを目指していきたいと思います。また、諸先輩からご指導を賜っております。先輩議員についていけるよう頑張ってまいりたいと思います。
きょうは、市長を初め、理事者の皆様、一生懸命やっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
では、通告に従いまして質問をさせていただきます。
2020年度プログラミング教育必修化に向けて、お伺いをさせていただきます。
プログラミング教育の来年度に向けての進捗状況についてご質問をさせていただきます。
2020年度から全ての小学校においてプログラミング教育が必修化されます。私は、ITの分野で携わってきた角度から関心を持っております。
我が国の競争力を左右するのは何か、それはIT力です。ヨーロッパでは、IT力が、若者が労働市場に入るために必要不可欠な要素であると認識されています。現に、90%の職業が少なくとも基礎的なITスキルが必要と言われております。
多くの国や地域が学校教育のカリキュラムの一環としてプログラミングを導入しています。一方、日本では、2020年までに37万人ものIT人材が不足すると言われております。
今後、国際社会において、IT力をめぐる競争が激化することが予測され、子供のころからIT力を育成して裾野を広げておかなければ、勝ち抜くことはできません。そのような思いから、小学校におけるプログラミング教育の必修化となりました。
コンピューターは、人々の生活のさまざまな場面で活用されています。家電や自動車を初め、身近なものの多くにもコンピューターが内蔵され、人々の生活を便利で豊かなものにしています。誰にとっても、職業生活を初め、学校での学習や生涯学習、家庭生活や余暇生活など、あらゆる活動においてコンピューターなどの情報機器やサービスと、それによってもたらされる情報とを適切に選択、活用して問題を解決していくことが不可欠な社会が到来しつつあります。
コンピューターをより適切、効果的に活用していくためには、その仕組みを知ることが重要です。コンピューターは、人が命令を与えることによって動作します。この命令がプログラムであり、命令を与えることがプログラミングです。
プログラミング教育は、子供たちの可能性を広げることにもつながります。プログラミングの能力を開花させ、想像力を発揮して起業する若者や特許を取得する子供もあらわれています。子供が秘めている可能性を発掘し、将来の社会で活躍できるきっかけとなることも期待できます。
このようにコンピューターを理解し、うまく活用していく力を身につけることは、あらゆる活動においてコンピューターを活用することが求められるこれからの社会を生きていく子供たちにとって、将来どのような職業につくとしても極めて重要なこととなっています。
諸外国において、初等教育の段階からプログラミング教育を導入する動きが見られます。こうしたことから、2020年度から小学校においてもプログラミング教育を導入することとなりました。
資料の1をお願いします。
まず、2020年以降は、技術革新の急速な進展が予測されております。まず、人体とコンピューターの融合であったり、これは血管内を移動する微妙な医療ロボが発達してきたり、また、ロボットの社会進出、いたわりや手かげんのできるロボットは、介護や調理、掃除などで活躍することが予測されております。また、人と機械が共存、協調する社会が予測されております。着るだけで体調がわかる衣服が普及したり、空飛ぶタクシーが増加してくるとの予測がされております。AIのさらなる進化が予測されております。
続きまして、資料2をお願いします。
これまでの社会、これからの社会ということですけれども、進化した人工知能がさまざまな判断を行ったり、身近なものの働きがインターネット経由で最適化したりする時代の到来、第4次産業革命が社会や生活を大きく変えるとの予測がされております。
こちらの資料、図のところになるんですけれども、全ての人と物がつながり、さまざまな知識や情報が共有され、新たな価値が生まれる社会であったり、あと、AIによって多くの情報を分析したりするなど、面倒な作業から解放されていく社会、そして、ロボットや自動運転などの支援によって人の可能性が広がる社会、また、少子高齢化、地方の過疎化などによっての課題をイノベーションにより克服する社会が到来されると予測されております。
資料の3をお願いいたします。
我が国の総人口は、長期の人口減少過程に入っており、2029年に人口1億2000万人を下回った後も減少を続けて、2053年には1億人を割って9924万人となり、2065年には8808万人になると推測されております。
また、総人口が減少する中で、65歳以上の者が増加することによって高齢化率は上昇を続け、2036年には3人に1人の割合となってきます。2042年以降は、65歳以上人口が減少に転じても、高齢化率は上昇を続け、2065年には38%に達して、国民の2.6人に1人が65歳以上の者となる社会が到来すると推計されております。総人口に占める75歳以上の割合は、2065年には25%となり、約3.9人に1人が75歳以上の者となると推計されております。
また、現役世代1.3人で1人の65歳以上の者を支える社会が到来すると予測されております。65歳以上の人口と15歳から64歳の人口比率を見てみると、昭和25年には、1人の65歳以上の者に対してこちらのように12人の現役世代がいたのに対して、平成27年には65歳以上の1人に対して現役世代2.3人で支えることとなっております。
今後、高齢化率は上昇し、現役世代の割合は低下し、2065年、こちらになるんですけれども、これは65歳以上の者1人に対して約1.3人の現役世代という比率となってくると予測されております。
また、年少人口、出生数とも現在の半分程度に、生産年齢人口、こちらなんですけれども、こちらは4529万人になると予測されております。2065年には出生人口も56万人になると推計されております。
資料の4を写してください。
こちらになるんですけれども、出生率は2065年には56万人になると推計されております。この減少により、年少人口は2056年に1000万人を割り、2065年には898万人と、現在の半分程度になると推計されております。
そして、来年度からプログラミング教育が始まるんですけれども、資料の5をお願いいたします。
小学校プログラミング教育の円滑な実施に向けた工程なんですけれども、2018年度、去年は各自治体の特定の学校で先行的に模擬授業を実施しております。
資料6をお願いします。
内部東小学校で去年の10月にプログラミング教育が実施されました。これは、去年の10月4日、5日に5年生を対象にプログラミング教育のため三重大学の教授にお越しいただき、プログラミングの授業を実施していただきました。
プログラミング教育の狙いは、コンピューターに意図した処理を行うように指示することを体験しながら、普遍的に求められる力としてのプログラミング的思考などを育むこととしています。授業を終えた子供たちは、楽しかった、またやってみたいなどの感想がありましたと書いてあります。
再度、資料5のほうに戻してください。
今年度2019年度は、全学校の特定の教師が模擬授業を実施し、全ての教師が模擬授業に参加してプログラミング教育を体験することとなっています。
そして、そこで、ちょっとご質問なんですけれども、小学校プログラミング教育の円滑な実施に向けた工程において、2019年度は全小学校の特定の教師が模擬授業を実施し、全ての教師が模擬授業に参加してプログラミング教育を体験という例が出ておりますが、本市のプログラミング教育実施に向けての取り組み状況はいかがでしょうか、ご答弁よろしくお願いいたします。
72:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
〔教育長(葛西文雄君)登壇〕
73: ◯教育長(葛西文雄君) 笹井議員からは、小学校プログラミング教育の円滑な実施に向けた工程表の例を挙げられて、本市の取り組み状況についてご質問いただきました。
本市では、2020年度から始まる小学校でのプログラミング教育をどのように進めていくかということについて、2017年度から検討を重ねてまいりました。
そこで、まず、プログラミング教育必修化に向けたICT環境の整備としまして、小学校のコンピューター室のコンピューター40台にプログラミングソフトの一つであるスクラッチを導入し、その環境を整えてきました。加えて、本年度の夏季休業中にスクラッチを導入した学習者用タブレット端末を1校当たり40台配備して、プログラミング教育等においても活用していくこととしています。
それらの整備と合わせて、昨年度から先行的に全小学校で足並みをそろえた取り組みがスタートできるよう、小学校におけるプログラミング教育四日市版カリキュラムを作成し、教員向けの研修会やICT担当者を集めた研修会を通して各校に周知してきました。
カリキュラムの作成に当たっては、小学校プログラミング教育の手引等の文部科学省から出される文書等から情報収集を行ったり、他市のプログラミング教育の実践例や授業資料を調査、研究したりすることにより、本市の指導計画を立案してきました。
本カリキュラムでは、プログラミング教育を系統的に進めることができるように各学年における指導内容を示しています。まずは、1、2年生で、学習・授業支援ソフト、ジャストスマイルを用いたマウスやキーボードの操作練習を通してコンピューター操作になれておきます。3、4年生では、スクラッチの基本操作の習得やデジタル作品づくりを行い、プログラミングの基礎を学びます。5年生の算数では、スクラッチを用いて正多角形を書くことを学びます。6年生の理科では、ジャストスマイルを用いて電気の効率的な利用について学びます。
本カリキュラムに沿ってプログラミング教育を行うことで、児童がコンピューターやスクラッチの操作に戸惑うことなく、それぞれの教科でのプログラミング学習に取り組むことができると考えております。
このように、ハードとソフトの両面から計画的に整備を行うことで、本市におけるプログラム教育を確実に推進することができると考えております。
また、各小学校において、本カリキュラムに基づき総合的な学習の時間の年間指導計画にプログラミング学習を位置づけ、指導を行ったり、教科での学習を行ったりするなど計画的に実施していくこととし、教育委員会では、それに必要な研修、理論研修であったり、模擬授業であったり、示範授業を一昨年度から継続的に行ってまいりました。
そして、そこで研修を受けた教員が各学校でOJTとして学んできたことを他の教員に伝えるという、そういうふうな取り組みを行っております。今後もこれら一連の取り組みを一層充実してまいります。
74:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
75: ◯笹井絹予議員 ご答弁ありがとうございます。
今のカリキュラムの中のジャストスマイルというのを、1年生、2年生、6年生で取り上げていると思うんですけど、このジャストスマイルを選んだ理由というのを、もしあればお聞かせ願いたいんですけれども。
76:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
77: ◯教育長(葛西文雄君) 私ども、さまざまな先進的な資料、それから、ソフト等を検討してまいりました。その中で、やはり教師にとって教えやすい、それから、子供にとってもわかりやすいという、そういう観点で選んでまいりました。
このジャストスマイルは、後ほどお話もしますけれども、20ほどソフトが入っております。小学校1年生から6年生まで、音楽、体育等も入っております。それらには学習指導案、そして指導資料、そういうものも入っております。また、ワークシートも入っております。そういうことから総合的にこのジャストスマイルを選んだということでございます。
78:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
79: ◯笹井絹予議員 このスクラッチなんですけれども、世界的に使われていると思うんですけれども、無料ソフトなんですけれども、このスクラッチは、基本的には3年生から導入するという形なんでしょうか、ご答弁をお願いいたします。
80:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
81: ◯教育長(葛西文雄君) 1年生、2年生では、ジャストスマイルを用いて、それこそ入門という、そういうことになります。スクラッチにつきましては、3年生、4年生、あるいは5年生ということになろうかなと思います。
先ほど申し上げましたように、スクラッチと、それから、このジャストスマイルを用いて、さまざまなソフトがございますので、それらを使っていくということになります。
82:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
83: ◯笹井絹予議員 ご答弁ありがとうございました。
続きまして、二つ目のご質問をさせていただきたいと思います。
プログラミング教育指導者養成についてなんですけれども、プログラミング教育の実施に関する課題として、平成30年度小学校プログラミング教育の取り組み状況の調査からなんですけれども、資料の7をお願いいたします。
小学校プログラミング教育の実施に関する教育委員会、管内小学校、教員が抱える課題について回答を求めたところ、最も大きい課題というのが8番のICT支援員の不足であり、80.6%の自治体が挙げております。また、6番のように指導方法の
情報不足が75.4%、また、予算不足が10番のように73.8%というような形が挙げられております。
プログラミング教育の教材が課題であるとの回答が70%を超えております。
また、それ以外にもいろいろなことがございまして、そもそもわからないが41%、どのような支援が必要かわからないというのが47%となっております。
これをまとめた結果、資料の8をお願いします。
わからない、
情報不足、人材不足、予算不足が挙げられます。プログラミング教育推進のための人材不足、最も大きい課題がプログラミング教育推進のための人材不足であり、90.3%が人材不足と言われております。
資料9をお願いします。
こちらの資料から見ていただきますと、一番下のCのところ、これは児童生徒のICT活用を指導する能力に不安を感じているというのが67.1%になるんですけれども、授業中にICTを活用して指導する力とか、児童のICT活用を指導する力に自信を持っていない教員が多いということなんですけれども、次の質問なんですけれども、プログラミング教育の実施に関する抱えている課題の回答割合を見ると、ICT支援員の不足を80.6%の自治体が挙げておりますけれども、本市はいかがでしょうか。もう一つは、地域人材の協力を得ることも必要か。
もう一つ、ICT活用について自信を持っていない教員が多いとの回答もございますけれども、本市は、教員が自信を持てるようにする方策としてどのようなことを考えているか、ご答弁をよろしくお願いいたします。
84:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
85: ◯教育長(葛西文雄君) 議員からは、プログラミング教育実施に向けたICT支援員の不足や教員が自信を持てるようにする方策についてご質問いただきました。
プログラミング教育を推進していく上で、ICT支援員の活用も有効な手法の一つであると捉えております。現在は本市はICT支援員という形ではありませんが、本年度から業務アシスタントを各校1名配置しております。電子黒板、プロジェクターの準備、そして、タブレット端末の充電などをこのアシスタントが行うことで、教員がスムーズに授業を行うことができるものと考えております。機器のトラブルが発生した場合には、業者を派遣する体制をとっております。
また、地域の人材の活用についてご質問をいただきました。
現在、小学校のパソコンクラブの活動の時間において、地域の方を講師として招き、スクラッチを使ったプログラミング学習をしている学校があります。このような取り組みを事例として紹介し、教科としての学習だけでなく、クラブ活動などの特別活動においても、児童がプログラミング体験をできるように各校に働きかけてまいります。
プログラミング教育の実施に向けた、教員が自信を持てるようにする方策についてですが、議員からご指摘いただきましたとおり、プログラミング教育を推進していくに当たり、それを教える指導者の育成は急務であります。
本市教職員のICT活用指導力につきましては、先ほどお示しいただいた国の調査より高い回答を得ています。しかし、教員が指導に当たって不安を感じているのも事実です。
そこで、小中学校の教員に対して一昨年から研修を行ってまいりました。一昨年度は、市内小中学校の教員が三重県教育委員会が実施するプログラミング指導者育成研修を受講しました。この研修の目的は、プログラミング教育を推進していく指導者の育成を図ったものです。受講者は、本市でのプログラミング教育の普及推進のリーダー的役割としてプログラミング教育の概要やソフトウエアを活用した授業の進め方について学んだことを各校に還元する形で研修を行いました。
昨年度は夏季休業中、大学教授を招いてプログラミング教育についての理論を学ぶ研修を行い、さらに、本市独自の研修として、先ほどご紹介いたしました四日市版カリキュラムをもとにスクラッチを実際に操作する体験的、実践的な研修を行いました。これは、本カリキュラムの3年生のスクラッチの基本操作やプログラミングの基礎を学ぶ内容や、5年生の算数でプログラミングによる正多角形の作図の方法を学ぶものです。この研修会には市内全ての小学校から複数の教員が参加しております。
続いて、昨年10月には、先ほど笹井議員から紹介していただきましたように、内部東小学校で示範授業を三重大学の教授に行っていただきました。これらの研修に参加した教員が今度は自分の学校で講師となり、学んだことをフィードバックする形で研修を行っているところです。
今年度は、昨年度に引き続き、体験的、実践的な研修を夏季休業中に実施します。内容としましては、四日市版カリキュラムの4年生や6年生についての研修を行う予定です。
資料1、水族館を映写してください。
例えば4年生では、スクラッチを用いて子供たち一人一人が自由な発想により海の生き物の動きをプログラミングすることで、サメ、クラゲ、カニなどのキャラクターにさまざまな動きをつけ、オリジナルの水族館をつくります。これは静止画像ですが、キャラクターがさまざまな動きをします。
映写資料2、コンビニエンスストアに変えてください。
これは、6年生の理科の電気の利用について学ぶ内容です。
ジャストスマイルを用いて、センサーを使ったプログラミングの学習を行います。画面上でコンビニエンスストアでのセンサーの情報をもとに、光や人に反応して照明の明るさや自動ドアをコントロールするプログラミングを作成し、電気を効率よく使うことを学びます。
左側が昼間、右側が夜間のコンビニエンスストアの図となっております。それぞれの図の左側にある看板の照明を調節したり、手前にある自動ドアの開閉をコントロールするプログラムを組むこととなります。
このようなことを教員が実際に体験をしてみて、教員が児童の立場に立って模擬授業形式でプログラミングを学ぶことで、自身の学校での授業実践に活用できると考えております。
また、今年度も三重大学の教授による示範授業を市内小学校で行う予定です。市内の教員向けの公開研修会にすることで、児童がプログラミング教育を通してどのようなことを学んでいくのか、どこで思考を深める場面となるか、授業を参観しながら教員が学ぶことができる機会としていきます。
映写を終了してください。
なお、このプログラミング教育については、三重大学との連携会議の場において議題として取り上げました。本市のプログラミング教育推進のために三重大学と連携しながら有効な指導法や効果検証のあり方について指導、助言をいただき、取り組みを進めてまいります。
一方、現在もプログラミング教育に苦手意識や不安を持っている教員はおりますが、実際にプログラミングの模擬授業を体験したり、授業を受ける児童の様子を参観したりすることによって、こうした苦手意識や不安を取り除くことができると考えております。あわせて、教員を集める研修講座だけでなく、指導主事が学校へ出向く出前研修を行い、教員の指導力向上に努めてまいります。
86:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
87: ◯笹井絹予議員 ありがとうございました。
今年度も模擬授業はあるとお聞きしたんですけれども、これは1回だけでしょうか、それとも、何回か行う予定でしょうか。例えば夏にあるとしたら、始まるのが来年の4月になるんですけど、結構期間があると思うんですけれども、1回のみでしょうか、ご答弁をお願いいたします。
88:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
89: ◯教育長(葛西文雄君) これは模擬授業は夏季の研修会で1回予定しています。そこに全小学校の担当者、あるいは、これは4年生、6年生のプログラミングの学習になりますから、4年生、6年生の教員がやって来て、ここで実際にやってみると。そして、それを夏休み以降にジャストスマイルのソフトが入りますので、各学校でそれで一緒に研修をしていただくということになります。
90:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
91: ◯笹井絹予議員 ありがとうございます。
そして、スクラッチなんですけれども、主に、タブレット端末は今入っているんでしょうか、ちょっとお願いいたします。
92:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
93: ◯教育長(葛西文雄君) 夏季休業中にタブレット端末を40台入れます。40台入れましたら、そこにスクラッチ、これは、それぞれの学校のコンピューター室のパソコン40台にはもうスクラッチは入れてございます。新しくタブレットを40台各学校にそろえますので、そこにはスクラッチと、そしてジャストスマイル、これを入れていきます。もちろんコンピューター室のパソコン40台にもジャストスマイルを入れていきます。
94:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
95: ◯笹井絹予議員 ありがとうございました。
続きまして、三つ目のご質問として、教育教材や指導計画についてですけれども、再度資料7をお願いいたします。
5番の適切な教材不足が72.4%であり、プログラミング教育の教材が課題であるとの回答が70%を超えております。もう一つ、それから、6番の指導方法の
情報不足も75.4%となっております。
資料の11をお願いします。
学習指導要領改訂スケジュールによりますと、小学校の2018年から2019年にかけて移行措置、そして、2020年度にかけて全面実施となっているんですけれども、三つ目のご質問をさせていただきます。
調査では、プログラミング教育の教材が課題であるとの回答が70%を超えておりますけれども、本市では、教材や学習指導案、授業を行うに当たり必要なものは教育委員会から提供されるんでしょうか。また、全体的な指導計画は準備されるのでしょうか、ご答弁よろしくお願いいたします。
96:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
97: ◯教育長(葛西文雄君) ご質問のあった教材や学習指導案については、先ほどご答弁申し上げました模擬授業形式の研修会の内容を指導案として作成、配付しております。また、その際に具体的な研修用の説明がある映像教材や指導案が掲載されているホームページもあわせて紹介しています。それらをもとに各学校での授業実践を行っていきます。
また、先ほど申し上げましたこの夏に導入するジャストスマイルでは、6年生の理科以外にもプログラミング的思考をするための授業例が20ほど紹介されております。例えば学級での給食の準備や掃除の手順など、より衛生的、効率的に行うにはどうすればよいかについて、タブレット端末の画面上でフローチャートを並びかえて考えることができます。
このフローチャートで自分たちの考えを可視化する学習は、プログラミング的思考を育成する上で有効な手段であり、他の教科にも応用ができるものと考えております。
ほかにも算数、音楽、体育などの具体的な活用例が学習指導案やワークシートとともに紹介されており、それらについても研修会等を通じて紹介し、児童の実態に合わせて活用してまいります。
ほかに、本市教育委員会としましては、JAXAとの連携の一環として、スクラッチを用いた画面上の人工衛星を動かすプログラミングの授業を各校に紹介しております。四日市ならではのプログラミング教育として、本年度は10校実施する予定です。
さらに、県教育委員会から紹介があったNPOによるプログラミング出前授業を市内3校で実施する予定となっております。内容としては、料理をテーマにプログラミングの考え方を学ぶ学習となっております。
加えて、本市教育委員会の取り組みとして研修員が行っている課題研究がございます。これは1年間かけてテーマを設定して研究し、そして、それを学校に還元していくという、そういうふうなものでございます。本年度はプログラミング教育をテーマに研究を進めており、その研究成果を来年度の研修会で発表を行います。研究の成果を市内の教員に還元することで、本市のプログラミング教育の取り組みをより進めてまいります。
今後も引き続き以上の取り組みを進め、学校向けに使いやすい魅力ある教材を提供してまいります。
ご指摘いただきました指導計画については、さきにご説明させていただいた四日市版カリキュラム、これを着実に進めるとともに、さらにその内容の充実を図ってまいります。
98:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
99: ◯笹井絹予議員 ご答弁ありがとうございました。
このプログラミング教育についての、例えば科目的にどこに重点を置くとか、そういったことはあるんでしょうか。例えば算数に重点を置くとか、理科に重点を置くとか、ちょっとその辺をご答弁お願いいたします。
100:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
101: ◯教育長(葛西文雄君) 学習指導要領では必須ということで算数と理科、これで取り扱うようにと、理科は6年生、算数は5年生というふうなことになっております。
私どもとしましては、総合的な学習の時間でもこれらを取り扱っていくというふうなことで、総合的な学習時間、3、4年生、5年生は算数、6年生は理科と、それを各学校どこでもするようにします。もちろん1、2年生はジャストスマイルを使って初歩的なことを学んでいきます。
ただ、それに加えて理科、それから算数、これらいいソフトがございますので、これらをさらに紹介していくというふうな、そういうふうなことになろうかなと思います。
102:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
103: ◯笹井絹予議員 ご答弁ありがとうございました。
プログラミングの教材についてなんですけれども、これは、例えばある既定の一般の算数とか社会とか理科とか、そういう教材に内容を盛り込んでいくのか、それか、できたらプログラミング教材というのがあったほうがいいかなと思うんですけど、その辺の本市の意見をお聞かせ願いたいんですけれども。
104:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
105: ◯教育長(葛西文雄君) それを少し調べてみたんですけれども、やはり学校の単元を進めていくと、その進めていく中で、ある一部分についてプログラミング学習を行っていくという、そういうふうな展開をする例が多うございました。ですから、私どもは、教科の学習の中で単元を学習すると、その中で合わせてプログラム的思考を養っていくという、そういうふうなことになろうかと思います。
106:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
107: ◯笹井絹予議員 ご答弁ありがとうございました。
続きまして、四つ目のご質問をさせていただきたいと思うんですけれども、タブレットとパソコンの授業での活用についてということですけれども、新学習指導要領の総則において、ICT環境を整備する必要性が規定されるとともに、学習の基盤となる資質能力の一つとして情報活用能力が位置づけられました。四日市市では、児童生徒の情報活用能力の育成を目指して、小学校に各校40台のタブレット端末の導入を行い、中学校での導入も進めていきますということが書いてあります。
資料の14をお願いします。
こちらは、私、地元が日永でございますので、日永小学校でのパソコン室での授業風景とか、泊山小学校でのコンピューター室の授業風景をこちらに出させていただきました。
こういった形でコンピューター室で今作業をしていると思うんですけれども、まず、四つ目のご質問といたしまして、今年度、先ほどご説明ありましたように、小学校に各校40台のタブレット端末の導入ということが書いてあるんですけれども、タブレット端末を1人1台使えるよう、全小学校へ40台配備するとのことですけれども、パソコンの操作を学ぶこともやはり必要だと考えます。
一般の民間企業では、今、パソコンのエクセルであるとかワードであるとかを使うことが結構多いと思うんですけれども、タブレットとパソコンのそれぞれの特性を生かした活用はどのように考えておられますでしょうか、ご答弁お願いいたします。
108:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
109: ◯教育長(葛西文雄君) 議員からは、タブレット、パソコンのそれぞれの特性を生かした活用についてお尋ねがありました。
タブレット端末と、それから、コンピューター室のコンピューターにはそれぞれの特性、よさがあり、目的に応じて使い分けていくべきものと考えております。
まず、タブレット端末についてですが、容易に持ち運びができ、授業の中の使いたい場面で使うことができるといった利便性があります。例えばわからない事柄をインターネット検索で調べる、理科の実験の様子や音楽、体育の実技を動画で撮影し、後で再生する、校外の学習に持ち出して撮影し、写真をもとに資料を作成するといった使い方が考えられます。また、タブレット端末の画面をお互いに見せ合って話し合い活動を行ったり、協働して意見を整理したりすることもできます。
一方、コンピューターには、画面が大きい、キーボードとマウスが附属しているなどの特性があります。小学校の新学習指導要領では、児童がコンピューターで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動を計画的に実施することが求められており、小学校低学年におけるキーボード入力やマウスのクリック、ドラッグ等の基本操作の習得はコンピューターを利用したほうがよいと考えられています。加えて、ワープロソフトやプレゼンテーションソフトを使って発表資料等を作成する際には、大きな画面と文字入力のしやすいキーボードを持つコンピューターが適していると考えます。
また、タブレット端末とコンピューターを別々に捉えるのではなくて、例えばタブレット端末を用いて写真を撮ったり、資料を集めたりした後、コンピューターで発表用のスライドやレポートを作成する学習活動も考えられます。
このように、タブレット端末とコンピューターが持つそれぞれの特性、よさを見きわめた上で、各学校において適材適所の活用ができるよう、実践事例の紹介や研修講座の実施を進めていきたいと考えております。
110:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
111: ◯笹井絹予議員 ご答弁ありがとうございました。
タブレット端末を使うに当たっては、配置する場所とか、普通教室での実施になるんでしょうか。それと、移動する場合も結構面倒なことになってくると思うんですけど、配置場所と普通教室での使うことが多いのか、お聞かせいただけたらと思います。
112:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
113: ◯教育長(葛西文雄君) タブレット端末ですけれども、これは、まず、これをきちっと保管するという必要がありますので、そういう保管できるところに置く必要があるかと思います。
それから、これは他市の事例を見ていますと、10台あるいは20台、それらがセットになって入っていると、それらで充電もそれぞれしていくというふうな、そういうふうな形になろうかなと思います。
114:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
115: ◯笹井絹予議員 ご答弁ありがとうございました。
続きまして、5番目の質問に入らせていただきたいと思います。
タブレット端末のWi─Fi環境なんですけれども、資料16を出してください。
これ、来年度に予定している取り組みとして、プログラミング教育を実施するためのICT環境に関する取り組みが38%となっております。タブレット端末を教室で活用するとなると、そのための環境は重要であると考えますけれども、Wi─Fi環境はどのように整備されるのでしょうか、ご答弁よろしくお願いいたします。
116:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
117: ◯教育長(葛西文雄君) 議員からは、タブレット端末のWi─Fi環境についてご質問がありました。
今回小学校にタブレット端末を導入するに当たり、Wi─Fiの機器を整備することで、タブレット端末のネットワークへの接続を可能にしました。具体的には、タブレット端末の導入と同時に行う各小学校のコンピューター室等のICT機器の更新に際し、学校規模に合わせて各校に3台から10台導入するプロジェクターとコンピューターのセット、これをプロジェクターセットといいますが、このプロジェクターセットに無線LANルーターを導入しました。
資料3、プロジェクターセットを映写してください。
このプロジェクターセットは、ワゴンの上、一番奥に電子黒板機能がついたプロジェクター、真ん中にコンピューター、そして、手前に無線LANルーターを取りつけました。
今回導入するタブレット端末をこの無線LANルーターに接続し、さらに、無線LANルーターを各教室に設けてある有線の校内LANに接続することで、インターネットや学校内のネットワークを利用することができるようになりました。これによって普通教室や特別教室においてインターネットを利用した調べ学習を行ったり、プロジェクターセット等の大型提示装置にタブレット端末の画面を投影して、児童が発表を行ったりすることが可能になります。
資料3の映写を終了してください。
また、来年度から小学校で使用される新しい教科書にはQRコードが載っているものが多くあり、それをタブレット端末のカメラで読み取ることで、インターネット上に別途用意された資料をタブレット端末の画面上に表示させることができるようになります。
無線LANの導入に当たっては、データや情報の漏えいや不正なアクセスを防ぐために通信の暗号化を行うとともに、指定した以外の機器が接続できないようにするなど、セキュリティー面の対策も行ってまいります。
118:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
119: ◯笹井絹予議員 ご答弁ありがとうございました。
今の写真に出していただいた無線LANの導入の器具なんですけれども、これは結構重たいと思うんですけど、移動させる、例えば1階とか2階とか3階とか、どういうような移動方法になるんでしょうか、ご答弁お願いいたします。
120:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
121: ◯教育長(葛西文雄君) これはワゴンに乗せます。そのワゴンには移動できるような、そういう仕組みになっていまして、各階それぞれに置くというふうなことになってまいります。それらを使って、使うときには運んできて、そして、教室で使うという、そういうふうなことになります。
122:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
123: ◯笹井絹予議員 ありがとうございました。
続きまして、6番目の質問に入らせていただきたいと思います。
普通教室で行う場合、エアコン設置環境の進捗状況についてなんですけれども、
令和元年度中に小中学校59校の普通教室に空調設備を整備し、令和2年度から全校一斉に供用開始とのことですけれども、現在の状況はいかがでしょうか、ご答弁よろしくお願いいたします。
124:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
125: ◯教育長(葛西文雄君) 議員からは、普通教室のエアコン設置の進捗状況についてお尋ねいただきました。
私どもは、PFI事業方式にて各小中学校59校一斉に整備するため、昨年度においては、平成30年7月に事業者を決めるための入札公告を行い、平成30年12月には落札者を決定しました。その後、その落札者が設立した特別目的会社と平成31年1月に仮契約を行い、2月の定
例月議会でご承認をいただいた後に本契約をいたしております。
整備の進捗状況といたしましては、現在特別目的会社が各校の敷地の形状に応じて工事車両の進入経路、資材置き場、室外機の位置などの施工計画を作成し、また、既設の配管経路やキュービクル内容の容量の調査を行い、教室数や配置に応じた機種選定のための設計を行っております。
今後の施工につきましては、各学校と打ち合わせを行い、夏休みや冬休みを中心とした児童生徒への影響が少ない工程を調整し、着実に進めてまいります。
このような状況ではありますが、本市においては、当初の計画どおりに小中学校59校へのエアコン設置を行い、令和2年度からの供用開始に向けて取り組んでいるところでございます。
126:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
127: ◯笹井絹予議員 ご答弁ありがとうございました。
去年のように酷暑でかなり暑いと、機器を使うことが結構大変だと思うんですけれども、ことしの夏はちょっとまだわからないところなんですけれども、当分の間は、じゃ、パソコン教室で使うことが主ということになるんでしょうか、ご答弁よろしくお願いいたします。
128:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
129: ◯教育長(葛西文雄君) まず、私どもが今回購入するタブレットでございますけれども、これは防じん型で、5度から35度の温度環境において動作可能な仕様であるというふうなことでございます。ですから、タブレットが導入されるのは夏と、それから、秋以降に使うわけですけれども、まずは教室でも使うことは可能かなというふうなことを思っています。もちろん暑ければパソコン室で使うというふうな、そういうふうなことになろうかなと思います。
130:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
131: ◯笹井絹予議員 ご答弁ありがとうございました。
続きまして、七つ目の質問に入りたいと思います。
パソコン教室を今後どのように活用していくかということなんですけれども、タブレット端末の活用が進んでくると、コンピューター室でパソコンは使われなくなるのではないかなと思うんですけれども、子供の将来を考えると、パソコンが使えることが不可欠と考えますけれども、コンピューター室の活用についてどのように考えておりますでしょうか、ご答弁よろしくお願いいたします。
132:
◯議長(諸岡 覚議員) 葛西教育長。
133: ◯教育長(葛西文雄君) 議員からは、コンピューター室の活用についてご質問をいただきました。
小学校における主なコンピューター室の活用内容は、生活科等でのキーボード入力やタッチペン、マウス操作の練習、中高学年では、インターネットを用いた調べ学習、修学旅行や総合的な学習の時間のまとめの発表資料や新聞づくり、プログラミング学習、それから、インターネットの正しい使い方等の情報モラル学習等があります。
また、中学校では、技術科でのワード、エクセル、パワーポイント等を使った作品づくりやプログラミング学習、情報モラル学習、そして、先ほど申し上げましたような調べ学習やさまざまな表現活動のための資料づくり、そういうふうなものが行われます。
先ほどのタブレット端末、パソコンを要はどうやって使っていくかというふうなご質問にもお答えしましたように、コンピューター室のコンピューターには、画面が大きく、文字入力が容易であり、資料作成等に適しているといった、タブレット端末にはない特性、よさがあります。これらの特性を踏まえ、キーボード入力やマウス操作等の基本操作の練習、インターネットを用いた調べ学習、修学旅行や総合的な学習の時間のまとめの発表資料や新聞づくり、プログラミング学習等を中心にコンピューター室の活用を進めていきたいと考えています。そのために各校への実践事例の紹介や研修講座の実施を進めていきたいと考えております。
今後もタブレット端末やコンピューター等の整備を進め、一人一人が主体となってプログラミング等を体験的に学べる学習環境を維持拡充してまいりたいと考えております。
以上でございます。
134:
◯議長(諸岡 覚議員) 笹井絹予議員。
135: ◯笹井絹予議員 ご答弁ありがとうございました。
来年度からプログラミング教育が始まるんですけれども、プログラミング教育によって、例えば成功したときに得られる達成感であったりとか、子供の自信とか自己肯定感につながることを私は願っているんですけれども、そういったことを期待して、今後進めていただきたいと思います。
以上をもちまして、ご質問を終了させていただきます。ありがとうございました。
136:
◯議長(諸岡 覚議員) 暫時、休憩いたします。再開は午後1時といたします。
137: 午後0時4分休憩
───────────────────────────
138: 午後1時再開
139: ◯副議長(中川雅晶議員) 諸岡議長にかわりまして、議長の職を行いますので、よろしくお願いいたします。
休憩前に引き続き会議を開きます。
荻須智之議員。
140: ◯荻須智之議員 こんにちは。
昨夜は東北地方で大きな地震もありましたが、震度6でも朝の時点では死亡者も出ていないような感じで、日本の建築基準法の基準が厳しくなってきたのが効果が出ているのかなと思いつつ、やはり本市の防災も気を引き締めてかからないといけないなという思いを強くしました。
午前の終わりの政友クラブ2番手、笹井さんが1期目の初めての質問にしてはうまくこなされました。2期目として、また尻切れとんぼにならないように頑張ろうと思いますが、ご協力をお願いします。よろしくお願いします。
では、まず、通告に従いまして、小学校への英語科導入に伴う本市の対応について伺います。
当市の小中学校の英語教育の現状についてお尋ねします。
当市では、独自に英語が小学校の教科になる準備をしてきたとうかがいますが、これまでの取り組みと成果にはどのようなものがありますか、お尋ねします。
141: ◯副議長(中川雅晶議員) 葛西教育長。
〔教育長(葛西文雄君)登壇〕
142: ◯教育長(葛西文雄君) 荻須議員から、本市の小中学校の英語教育の現状についてご質問いただきました。
来年度の新学習指導要領全面実施に向けて、本市独自に本年度から小学校3、4年生では35単位時間、5、6年生では70単位時間の授業を1年前倒しで実施しております。
市内全小学校に英語専科教員を配置し、5、6年生の授業では、専科教員と学級担任によるティーム・ティーチングを行っています。英語の専門性を持った専科教員とふだんから児童を十分に理解している学級担任とのティーム・ティーチングによって児童の能力を引き出しながら英語を指導していく体制をとっております。
昨年度は2月に全国小学校英語教育実践研究三重大会が開催され、全国各地から1000名近い教職員が参加しました。本市では、常磐小学校と日永小学校が公開授業を、笹川東小学校が研究発表を行い、国の小学校英語あるいは中学校英語の教科調査官や大学教授などから直接指導を受けました。本市全小学校の英語専科教員が参加し、国の新教材を活用した授業づくりや学級担任と英語専科教員の役割についてなど、学ぶことができました。
公開授業では、指導者と児童、児童同士が一つのテーマに沿って英語でやりとりを行うスモールトークを通して、児童が自分の考えや思いを英語で自由に伝える活動を取り入れた授業を提案しました。
また、笹川東小学校では、中学年外国語活動のあり方と実践をテーマに、取り組み内容や子供の変容について報告しました。全国から来た参加者からも新学習指導要領を先取りした内容で、他に例のない実践として評価をいただきました。
また、教員の英語力や授業力の向上を図るために、小学校教員の実践的な研修にも取り組んでおります。例えば、小学校教員向け英会話教室YEFイングリッシュ・ラボを実施しています。これは、本市のネーティブの英語指導員が二、三名の小学校教員のグループに対して直接に英語を指導する英会話教室です。教員の英語力を向上させ、教員自身が英語を使うモデルとなり、児童にとって楽しく英語を学ぶ喜びが湧くような授業ができることを目指しております。今年度は年間5回実施する予定です。
また、本市の小学校教員向けの夏季研修会では、ネーティブの英語指導員が指導者となってスモールトークの練習、絵本の読み聞かせ、授業で教師が使う英語での指示、これをクラスルームイングリッシュといいますが、これらの実践的な研修を行っています。
さらに、各小学校では、小学校に派遣しているネーティブの英語指導員を活用した教員研修会を夏休みや放課後に実施しています。教科化に向けて効果的なティーム・ティーチングの研修や教員の英語力向上に向けた英会話の練習など、積極的に取り組む学校がふえてきております。
次に、中学校の英語教育の現状についてお答えします。
平成30年度の文部科学省の英語教育実施状況調査の結果によると、本市の中学3年生で英検3級程度以上の英語力を有すると思われる生徒の割合は43.2%となっており、全国平均の42.6%を0.6ポイント上回っております。5年前の平成26年度の28.7%と比較すると、13.9ポイント上がっています。
また、実際に英検3級程度以上を取得している生徒の割合は20.5%となっており、5年前の10.7%と比較すると約2倍となっております。この結果から、本市の中学生の英語力が向上していることがうかがえます。その英語力向上の原因となりました本市の取り組みについてご紹介いたします。
一つは、ネーティブの英語指導員の配置です。平成30年度から1名ふやし、13名体制としました。英語指導員の数がふえたことにより、市全体で教員とのチームティーチングの回数がふえ、生徒がネーティブの英語に触れる機会が多くなり、生徒のコミュニケーション能力の育成を進めることができました。今年度はさらに1名増員し14名体制とし、来年度にはさらに2名増員して16名体制とします。
各校では、ネーティブの英語指導員を活用したスピーチやスピーキングテスト等の取り組みや放課後におけるスピーチコンテスト等の指導を積極的に行っています。平成30年度は、即興で話す力の育成を目指し、3学期には、1、2年生を対象に、全中学校で共通のパフォーマンステストを実施しました。質問されたテーマに対して瞬時に自分の考えをまとめ、英語で表現するテストです。今年度も実施します。
平成29年度は、英検IBAを3年生を対象に11月に実施しました。英検IBAとは、日本英語検定協会が開発した、読む、聞くの2技能を判定するテストです。平成30年度は、対象を2、3年生に拡充し、6月に実施しました。今年度も6月に2、3年生を対象に実施します。英検IBAを受けることにより、生徒自身が自分の英語力を判断することができ、生徒自身が自分の目標を設定し、英語学習の意欲を高めることができます。また、指導者にとっては、客観的データによって生徒の成果や課題を把握し、授業改善につなげていきます。
143: ◯副議長(中川雅晶議員) 荻須智之議員。
144: ◯荻須智之議員 ありがとうございます。
びっくりするぐらいのいい数字が並びましたので、驚いております。
過去5年間の伸びがすごいようですね。特に英検3級を取得している子供が1割から2割にふえたというのは、相当なもんですが、底上げがされているのかなと、こういうことはなかなか英語に関しては起きにくいことだと思うんですけれども、やはりそういう効果が出ているというのはよくわかりました。
それと、YEFという独自に加配されているネーティブの教員なんですが、約半数の中学校に常駐ということは、非常にぜいたくな状態かな、できれば全校なんでしょうけれども、子供たちが聞くところによりますと、休み時間とか給食の時間なんかにも触れて、それですごく英語力がついて、その道に進まれたというお話も伺います。
我々のころは外国人コンプレックスということで、わっと固まって、もうそれっきりだったんですけれども、今の子供たちは本当に遊び感覚でネーティブの方と触れ合う中で、英語がそういうコミュニケーションのツールであるということを実感していくのかなということがわかりました。
それと、スピーキングのテストというのは意外でしたが、こういう即興でとかと言われましたけれども、そういう形で会話に近い状態での英語で言うプラクティス、練習ができるというのは非常に子供たちにとって有益な活動もされているのかなということがわかりましたので、安心しました。
ですが、以前、加配の上限はということで教育委員会の方とお話ししたときに、上限はないんだそうで、じゃ、お金のある市は、子育てするなら四日市ということで、どんどん加配できるんですが、そういう余裕のないまちはどうかなと思うと、ちょっと悲しい面もあるんですが、日本が今後子供たちにどれだけ投資をしていけるのかなというのを四日市が先陣を切ってやっている、そういう取り組みというふうにうかがわせていただきました。
その次に心配なことが、時間割りの変更や既存の教科の授業時間が当然減るんではないかということを父兄の方からよく質問されます。新しく英語の授業がふえることで、授業数が減るのかなということでお伺いします。いかがでしょうか。
145: ◯副議長(中川雅晶議員) 葛西教育長。
146: ◯教育長(葛西文雄君) 議員には、小学校で新しく英語の授業がふえることで、他の教科の授業が減りはしないかというご心配をいただきました。
このことについては、既存の教科の授業数が減るということはございません。これまでどおりの教科の時間数となっております。
1週間の授業時数につきましては、1時間増になりますが、時間割りに関しては、各校で自校の実態に合わせ工夫して進めておるところでございます。
147: ◯副議長(中川雅晶議員) 荻須智之議員。
148: ◯荻須智之議員 ありがとうございます。
私の住まいしている大矢知町の大矢知興譲小学校も今年度から1、2時間目の間の授業時間の休み時間が5分になったりとか、かわりに2、3時間目を25分にしたりとか、一律なのかなと思ってお尋ねしたら、各小学校で個別に対応したりしている。それぞれの状況に応じてということで、時間割りは全部一律でないなということを最近知りました。
そういうことで、うまく対応されるということですが、プラス1時間とはいうものの、先ほどの笹井議員の質問のプログラミングは入ってくる、英語は、小学校の先生と話していたら、私、英語の専科、当たってしまったんですよというので大騒ぎされている先生もいらっしゃるということで、本当に先生方のご負担は大きくなる一方だなというふうに感じました。
そういう中で、保護者が心配するのは、ほかの国語や算数の授業時間が減りはしないかということでした。そもそも外国語として英語を習得するには、母国語である日本語をしっかり身につける必要があります。論理的な思考を習得するためには数学が必要で、この導入に当たる算数も当然重要です。他の教科もしかりで、理科、社会、音楽、美術、体育ともに全ての教科が重要である点では変わりません。
先ほどのプログラミングもふえた中で、実際の授業時間の中身として本当に減ることがないのかというのが実際には疑問なんですが、減らないと。じゃ、時間割りを工夫するということなんですが、そうなってきますと、次に心配なのは、児童の負担ということで、下校時間をちょっと繰り上げた時間割りに先ほどの大矢知興譲小学校もなっています。ということで、児童の負担がふえることに対する対策、少なくとも二つの教科が専科でふえているわけですから、その辺がどうか、伺います。
149: ◯副議長(中川雅晶議員) 葛西教育長。
150: ◯教育長(葛西文雄君) 次に、授業時間が1時間ふえることによる児童の負担がふえることへの対策についてお尋ねいただきました。
授業時数への対応については、45分授業のこまを週1時間ふやすパターンと、15分程度の短時間の授業を設定して対応するパターンなどを教育委員会として例示をしました。また、本市が指定する英語推進校の取り組みを市内小学校にも周知しました。小中学校長の代表も入った教育課程検討会議においても検討したところです。
授業数がふえるということで、子供たちの在校時間が著しくふえるということがないよう、1週間の子供の学校生活の中でバランスをとり、各学校で教育課程を工夫しているところです。確かに1時間ふえたわけですので、子供たちの在校時間は延長します。しかし、それが過度の負担にならないように、各校がいろいろ工夫して週時程を組んでいるという、そういうことでございます。
小学校段階で英語を導入することで、子供たちは英語の楽しさを体感しながら、自分の英語が通じたという経験をたくさん積み重ね、学校生活がより楽しく豊かなものとなるよう努めてまいりたいと考えております。
151: ◯副議長(中川雅晶議員) 荻須智之議員。
152: ◯荻須智之議員 ありがとうございます。
子供たちの負担という点を、やはり保護者も、子供たち自身も心配はしておるようなんですが、プログラミングも英語も楽しく勉強できれば本当に興味深い、いい科目だと思いますので、じっくり取り組んでいっていただきたいなと思います。
本当に子供が嫌々という点は、私も水泳の授業を手伝っていて、この梅雨どきに始まるんですが、雨が降った後で冷たいところへ入るという時点でもうやる気喪失という中ですることを考えれば、いかに楽しくさせるかということに昨今の教員の方は配慮されているというのはよくわかっております。
そんな中で、英語の重要性という点でお話ししたいんですが、名古屋大学の益川敏英教授が2008年にノーベル賞を受賞した際の記念講演は、歴史上初めて英語でなく、日本語で行われました。このときまでは英語で行われることが慣例となっていましたが、益川教授は英語が話せるんですけど苦手で、アイム・ソーリー・アイ・キャント・スピーク・イングリッシュとだけ話して、あとは日本語で講義をされて、通訳者が英語に通訳しました。
このとき日本では、優秀な学者なのに英語が話せないとは情けないとか、否定的な論評が多かったのですが、海外では逆で、英語が話せないのにどうして学問をまた研究をきわめられたのかという感嘆、称賛の声が多かったそうです。
ノーベル賞級の研究となれば、多分に研究者はアメリカやイギリスの有名大学に留学して、そこで研究して有益な論文を多く発表して、引用されて初めて候補に上がるもので、日本国内で物理学をきわめられたことに外国の各社メディアは驚いたわけなんです。
益川教授の論文も当然英語に翻訳されて、たくさん引用されたからこそ、ノーベル賞の対象になり得たのですが、それは日本国内の研究のレベルが高かったからこそ可能だったわけです。昨今このレベルが下がっている、国家的な研究予算が少ないということを危惧されている。ノーベル賞受賞者も多い中でです。
逆に言うと、日本で研究するなら英語が要らないということも言えるんですが、実際は違って、海外の論文を読み、研究することは当然不可欠ですので、このように日本人がなかなか英語をマスターできない理由の一つとしては、英語ができなくても生活に困らないということが挙げられます。
一方で、開発途上国では、母国語では高校の教科書をあらわせない国もあると聞きます。その母国語の語彙、言葉の数が少ないからです。英語で出版された本が翻訳不可能だからです。仕方なく英語で学ぶ必要があり、小学校、中学校では英語を学ばなければなりません。英語を使わざるを得ないのです。ここに、いかに日本が教育的環境に恵まれているかが理解できます。世界中の出版物が日本語に翻訳されており、優秀な論文等を集めた雑誌も1カ月程度で日本語訳が出ます。
であれば、我々日本人は日本語をしっかりと学べば、相当な知識を得ることができるんです。この肝心の日本語教育がおろそかになっては、何のための英語教育かわかりません。
これは、今回の質問に際し、保護者の方々からいただいたご意見の主たるものです。かといって、世界はグローバル化の時代であり、海外とのつながりなしでは日本人も生き残っていくことはできませんし、ますます共通語、すなわち英語、スペイン語、中国語の需要は高まっています。
この外国人と理解し合う力、コミュニケーション能力を磨くことも、これからの日本人には、当然ですが、大いに求められるので、子供たちがひとしく平等にこの学習の機会を持てるようにすることが行政の責務と言えます。
幼少時の英語教育は確か効果があります。高額な英語教室の授業料を負担できる裕福な家庭の子供さんは英語の能力を高めることができます。しかし、全員にとなると、これは義務教育の範疇となり、小中学校でひとしく学習機会を与える必要があります。責任は重大ですね。
何かと評判の悪いNHKですが、ラジオ講座には優秀なものが多く、基礎英語とか、これは、昔、1、2、3だったんですが、0からあります。それから、ラジオ英会話、ビジネス英語と、安いテキストだけで、ラジオはただで聞けますから、通信教育ですね、活用すべきです。これで聞く力や話す力も含めて確実に養えます。
書画カメラをお願いします。
これが今のNHKのラインナップなんですが、ラジオ英会話というのは、これは古い番組で、昔、大杉正明さんとか、すごくいいパーソナリティーがみえて、これで英語を物にされた方も多いです。遠山顕さんという──これ、けんと読みますが──新しい先生のタイムトライアルとか実践ビジネス英語、これ、かなりレベルは高いです。あと、いろんなジャンル、レベルに合わせて、これ、テキストはたしか500円ぐらいだったと思うんですが、たくさんございます。
その中で、きょうのテーマに則したものといえば、基礎英語0というのがあります。
私は中学時代、私立の中学校でしたが、基礎英語1、2、3が教材になっていました。宿題が出るんです。この基礎英語0というのは、小学生から中学生に向けてということで、週1回15分間、再放送も2回あります。内容はといえば、英語のお得意な小田さんを後ろにしてちょっとやりにくいんですが、こんな会話にもう6月に入っているんです。6月、既に入っているんです。ワット・サブジェクト・ドゥー・ユー・ライクとか、これは非常に使えるなという感じで、こういうのも活用されたらいいんじゃないかなというふうに感じております。
書画カメラ、ありがとうございました。
ご答弁にありましたIBA、聞く力、書く力を試すテストやTOEICと俗に言われていますが、これは大学入試でも申し込み時にこの点数をつけて、英語のテストのかわりになりつつありますが、この点数で英語の能力をはかる傾向がありますが、これは主に聞く力をテストしてまいりました。話す力はようやく対象になりつつありますが、本当のコミュニケーション能力を把握するのはそう簡単ではありません。英語で話す力、伝える力はテストしにくいからなんです。
テストすべきは、翻訳とか通訳、インタビュー、交渉、ネゴシエーション、ディベートの能力ですが、これは採点が大変なんですね。そういうためになかなかテストされていないのが現状です。
ですので、TOEICで満点を取っている人とディベートしたときに、英語が聞き取れているのに話せないというのでびっくりしたことがあるんですが、話す力は、単語、熟語、文法の知識を総動員しまして、高速で英作文して発音する、このプロセスの流暢さで評価されていきます。
外国語として英語を学ぶ子供たちが無意識にこの高速作文をこなして話すようになるには大変な努力が必要でして、まずは、中学校で習う英語の基礎──文法を含めた──が土台になります。文法がしっかりしていないと、買い物はできても、日本の神さんの道の神道と仏教の違いを説明するとか、抽象的な物事を表現することはできません。英語の勉強には、王道はありません。
英語に触れる時期が中学生から小学生、現在は幼稚園まで公立でも早まってきているということは、耳を英語にならし、発音をよくする上でもメリットは大きいんですが、反面、先ほどのプールと一緒ですね。水泳、嫌やという子も、ようけみえるんですね。ですから、英語嫌いをつくり出さないかなという心配もあります。
ですので、義務教育では、先ほど申し上げましたように、外国の方たちと話し合い、意思の疎通ができることがどれだけすばらしいものか、その能力を自分も身につけたいという意欲と目的意識を持って楽しく学んでいっていただきたいものです。
今後の教育委員会と学校の取り組みに期待して、1問目を終わらせていただきます。
続きまして、またかということなんですが、朝明中学校、大矢知興譲小学校の教育課題解決の進捗状況について伺います。
一昨日、石川議員のご質問で通学路の安全対策に対する市のチェック項目とかを紹介していただきました。きちっとやっていただいているんですが、以前から指摘しております朝明中学校の自転車通学路の危険箇所の解消についての対策の進捗状況について伺うんですが、その前に資料の映写をお願いします。
これ、6月に入ってから雨の日なんですが、例の八風街道の危険箇所というところでございます。こういう形で右側を走っているんですが、右側から来て左側へ渡らなあかんのですが、こういう状況でだらだらと。機会があると子供たちには指導するんですが、どうしても。ヘルメットをかぶっていないのは高校生です。高校生も桑名西、暁の高校生が自転車通学していますので、たくさん通られます。これ、ほんの20分ぐらいの間で、こういう状況です。
ここは教育委員会も動いていただいていまして、当該中学校の生徒、PTAの方にもこの現況を見ていただいて、親御さん、知らないんですね、子供がこういう状況で走っている。この時間はもう保護者の方は仕事に行っていますので、それで、こういう危ない状況で毎日通学しているということが余り理解されていなかったということで、先般の危険箇所にもここは含まれていません。これ、別の日で晴れた日ですが、こういう状態で、暁の高校生もまじってすごい人数なんです。
この右手側、これは1年生の子なんですが、小さい男の子が右側ですれ違っています。ここに1本道があって、この手前が大矢知新川という川です。後で言うので、画面があるので説明します。
ここに1本、橋が渡せないかなということで、自転車だけが通れるような。そうすると、この右側へ行きますと、八風街道を通らずに八郷小学校まで行けるということで、ここは現在はカーナビが連れてくるらしいんですが、車がよく抜け道で使います。非常に危ないです。これもちょっと危なかったんですが、ここら辺は時間規制をもしすることが地区の方のご了解が得られれば、非常に安全になるのかなと、こういう状況なんですね。自動車の前を横切りつつ、車も大変で、3方向から車が流れてくるという状況でございます。
これを何度か取り上げていますので、もう皆さん、よくご存じだとは思いますので、ここら辺にしておきますが。資料、ありがとうございます。
その対策の中にこれが含まれているかどうかわからないんですが、進捗状況を伺います。お願いします。
153: ◯副議長(中川雅晶議員) 葛西教育長。
〔教育長(葛西文雄君)登壇〕
154: ◯教育長(葛西文雄君) 荻須議員からは、朝明中学校の自転車通学路の安全対策の進捗状況についてご質問いただきました。
先ほどご紹介いただきましたとおり、県道26号、通称八風街道を通行する箇所については、道路が狭い上に車の交通量が多く、生徒が通行する際には、安全上の課題があることは重々承知しているところでございます。
学校では、生徒が交通安全教室において自転車の乗り方の指導を受けたり、生徒会安全委員会の生徒が登校指導を行ったりするなど、積極的に交通安全の取り組みを進めております。
教育委員会におきましては、現地にて生徒への登校指導を行い、保護者や地域の方に意見を聞いたり、PTAの役員会や指導部会において課題を共有したりするなど、通学路の危険性及び安全対策について協議を行ってまいりました。
通学路の安全対策についての協議を行っていく中で、具体的な対策として、交通規制をかけて自動車の通行量を減らすこと、通学路を変更することの2点について検討を行ってきました。
交通規制をかけることにつきましては、通勤時間帯にさらなる渋滞が考えられ、交通への影響が懸念されます。
通学路を変更することにつきましては、代替ルートを提案し、関係自治会の方々と協議や現場の確認を行いました。代替ルート案では、300人以上の生徒が通行するとなると、道幅などが狭く、スムーズに通行できなかったり、ルートによっては、小学生との通学路が重なったりするなど、さらに危険が増すなどの課題もあります。
このように二つの方法で検討を行ってきましたが、現段階では改善策は見つかっておりません。
引き続き、危険箇所における安全対策について、PTAや地域の皆様、学校と協議を行ってまいりますが、まずは学校と教育委員会が連携して生徒の自転車通学における安全指導をしっかりと行っていきたいと考えております。
さらに、警察、道路関係部局、教育委員会で構成する通学路交通安全推進会議において、通学路の危険箇所に対する安全対策の要望についての協議を進めていく中で、関係部局との連携を深めてまいりたいと考えております。
155: ◯副議長(中川雅晶議員) 荻須智之議員。
156: ◯荻須智之議員 済みません、資料をお願いします。
これは教育委員会が危険箇所を調べていただいたときの地図なんですが、先ほどの場所です。これが橋をかけたらばというところなんですが、ここを川が流れているんですね。この矢印のように来て、本来はこのまま左上方へずっと走っていくんですけれども、走っております、今は。ですが、ここから平賀撚網さんと書いてありますが、こちらの倉庫からここを上へ上ると八郷小学校の信号まで上がっていけるルートがあるんです。その道路は結構道幅も広く、先ほど小学生と重なるという点では、右側を小学生が歩行して、左側を自転車が走れば、車の交通規制さえ可能であれば、非常に安全な道になるのかなというふうに考えております。
ということで、進捗がないということを承りました。
資料、ありがとうございました。
なんですが、4年前にはヘルメットが割れるような事故も起こしております。当然1年生の男の子で、通い出してすぐと。今の子供たちは自転車に乗るの、下手なんですね、昔に比べて。その中でますます交通量がふえて、この中では交通規制をかけるのも難しいと、今、教育長も言われたように、非常に本当に八方塞がりの状態かなと思うんですが、事故が起きてからでは遅いので、何とか朝明川の堤防にそのまま橋をかけるとか、大胆な施策が望まれます。それか、信号機等で渡すようにするということを考えていただければなというふうには思っております。
ですが、こうなりますと、教育委員会だけでは荷が重いですね。他の部局の助けが必要かなと思いますので、ハード面の対策として、先ほど申し上げましたように、自転車専用の橋をちょっとかけてみるとか、こういうことを考えていただければなと思います。これは要望です。
引き続き、朝明中学校に戻りますが、1日置き隔日の部活の卓球部、狭い運動場で、かなり前から陸上部がないんですね。今回の改修ではそこら辺は変わらないというふうには伺っておるんですけど、いかがでしょうか、伺います。
157: ◯副議長(中川雅晶議員) 葛西教育長。
158: ◯教育長(葛西文雄君) 荻須議員からは、朝明中学校における部活動の活動場所の状況についてご質問をいただきました。
部活動は、学習指導要領においては、教育課程外の学校教育活動として位置づけられていますが、心身ともに大きく成長する中学生の時期において、スポーツや文化的活動で仲間とともに一つの目標に向かって取り組むことができることから、困難に打ち勝とうとする強い精神力を養ったり、体力を向上させたりするなど、部活動が担う役割は大きいと考えております。
一方、全国的に見ていくと、部活動における過度な練習時間により顧問教員の勤務時間がふえ、子供と向き合う時間の確保が難しくなること、また、適切な休養や休憩を伴わない活動が、先生、生徒の心身にさまざまな無理や弊害を生み出し、健康に影響を与えるなどの課題も報告をされています。
議員からは、朝明中学校の卓球部の活動が柔道部と共用の武道場、それで、十分な活動ができないと、また、陸上部が設置されていないというご指摘をいただきました。
現在、市内18校の中学校において卓球部が設置されておりますが、その多くの学校において、他の部活動と体育館や武道場などを共用して活動を行っております。また、陸上競技部については、6校で設置されており、卓球部と同じく他の部活動と運動場などを共有して活動を行っております。陸上競技部のない学校では、社会体育において陸上競技を行い、中体連の大会には参加している生徒も多数おります。
市内中学校では、朝明中学校と同様に活動できる時間や場所について工夫しながら効果的な部活動となるよう取り組んでいただいているのが現状でございます。
159: ◯副議長(中川雅晶議員) 荻須智之議員。
160: ◯荻須智之議員 ありがとうございます。
確かに陸上部が6校しかない。球技はほとんどチームスポーツで、テニスとかは別なんですけれども、ですが、バスケで5人とか、6人制バレーですと6人、大規模校ではレギュラーになれる人間の数が限られていると、私のように身長のない者は、もうはなから諦めて水泳ということでございましたので、水泳とか陸上はそういう個人競技ということで、誰でもがほぼ競技には参加できます。ということですので、重要性という点で、私は義務教育では必要なんだろうなとは思うんですけれども、陸上部が6校ということで非常に厳しい状況になってきているのかなということを感じました。
何はともあれ、中学校の中体連の先生方のブラックぶりはもう目に余るものがありまして、このままでは本当に続かないんじゃないかなというふうに危惧しております。
先ほどの卓球部も、やはりよそも共用だということであれば、朝明中学校だけというわけにはいかないのかなと。それと、陸上に戻るんですが、社会体育ということは、恐らくランニングクラブだと思うんですね。川越町は非常に強かったりとか、私も大矢知町なんですが、子供を保々ランニングクラブに入れていただいて、葛西先生も頑張っていただいた地区なんですが、あのクラブで頑張った水泳選手が後に北島康介のライバルになったというような、そういうスイマーも出ております。子供のころのランニングというのは非常に有用です。
ということで、今回の大規模改修では、トイレの整備、体育館への渡り廊下や自転車置き場の改修は、確かに安全と便利さの確保にはありがたいです。ですが、根本的には狭い体育館の床面積とか、運動場も狭いことは狭いんですね。卓球部も体育館が広ければもうちょっと活動が楽にできるかなとは思うんですけれども、部活自体、今の状況ではもう本当にやれるのかという状況なんですが、果たして市は今後どのようにサポートしていかれるのか、伺います。
161: ◯副議長(中川雅晶議員) 葛西教育長。
162: ◯教育長(葛西文雄君) 本市におきましては、平成30年度の初めに適切な休憩時間の設定あるいは休養日や活動時間の設定などを定めた部活動ガイドラインを作成し、指針として示したところです。
部活動については、効果や課題もありますが、子供たちが楽しみにしている学校教育活動であります。
平成30年3月にスポーツ庁が示した運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン、これには生徒のニーズを踏まえたスポーツ環境の整備というふうなことで提案されております。内容としましては、競技力の向上以外にも、友達と楽しめる、適度な頻度で行えるなど、多様なニーズに応じた活動を行うことができる運動部の設置、あるいは学校と地域が協働した形でのスポーツ環境と、これらが提言されております。
私どもの部活動につきましても、検討会議を持っております。その検討会議の中で、先ほど申し上げましたこのようなことについても、検討もしてまいりたいと思っております。
163: ◯副議長(中川雅晶議員) 荻須智之議員。
164: ◯荻須智之議員 ありがとうございます。
このスポーツ庁のガイドラインにある競技力向上だけではないというところが一番中学校の部活のポイントだと思うんですね。
先ほどランニングクラブ等、民間のクラブの場合ですと、どうしても競技力主体で、レベルの上の子でないと、実際活動としてはおもしろくないんです。これは球技についても言えます。
そんな中でも、北部ブロックの中ではヴィアティン三重のハンドボールの小学生男女があるんですが、女子は特に全国大会へ出ていますし、非常にレベルは高いです。そこの中でも、やはり競技を実際本番でできる子供は数が限られるということで、こういう競技主体でない子供たちを何とか部活で楽しく体づくり、体力づくりと精神面を鍛えるような活動として支えていただければなと思います。
そういう中で、今までの市側の見解としては、朝明中学校は校有地の面積を広げる対応を今回の大規模改修ではしないと答弁されていますが、人口分布や生徒数の変化で地区ごとのニーズも変わってきております。今回のような機会に学校の面積を広げない理由が何なのかなと思って伺うんですが、この中学校の南側は山林でしたけれども、開発されて今駐車場になっています。東側の隣接地は水田が広がっていますが、この農地を将来的に購入して学校用地にするような対策というのは考えられないんでしょうか、伺います。
165: ◯副議長(中川雅晶議員) 葛西教育長。
166: ◯教育長(葛西文雄君) 議員からは、大規模改修などの機会を捉えて校有地を広げたらどうかと、広げない理由は何かとのご質問をいただきました。
本市が行っている小中学校の大規模改修は、老朽化した施設の良好な学習環境の確保と長寿命化を図るための工事を計画的に行っているものであり、学校敷地の大きさにかかわる施設課題を優先的に解決するということは行ってきておりません。
朝明中学校の施設課題については、平成29年1月緊急議会での所信表明や代表質問において、市内の他の中学校の状況を比較すると、朝明中学校よりも環境改善が求められる中学校は複数存在すると、市長から答弁も申し上げております。朝明中学校の運動場の広さは1万1825m2あり、文部科学省の設置基準である6860m2を上回っているという、そういう現状でもあります。
このようなことから、朝明中学校においては、生徒の安全性の確保など、一定の課題解決を解決するための施設整備を大規模改修に合わせて行うということでご理解賜りたいと思います。
167: ◯副議長(中川雅晶議員) 荻須智之議員。
168: ◯荻須智之議員 ありがとうございます。
確かに広いんですね。狭いところはほかに幾らでもあるんです。ただ、せっかくそういう周りに土地が求められるチャンスを生かさないというのは、あと20年たったら全部家が建っていたというのではもったいないかなという感じはします。ですが、朝明中学校ばっかりよくしてくれというのは申しません。
そういう中でも、ちょっと感じるのは、いつも児童数は減っていくんだと、朝明中学校は、私たちの世代では9クラスぐらいあったと思うんですが、そういう時期を過ぎてきているという前提で、常に施設等を整備していくような雰囲気があるんですね。これは機能向上がもう永久に望めないと、広さについては、諦めなければならないということなんですが、ソフトボール部はいつも、朝明中学校のソフトボール部は内部中学校で練習するんですが、2面とれるんです。ですから、そういう学校もあるという中では、市内では格差があるということは指摘させていただきます。かといって、内部中学校を狭くしろなんていうことは絶対申し上げられませんので、機会を捉えて広くしていただけたらなと思います。
引き続き、小学校の課題に移ります。
大矢知興譲小学校の下水道接続──もう近々なんですが──をした後、浄化槽があるんですね、プールぐらいの大きさの。この利用方法について伺います。
169: ◯副議長(中川雅晶議員) 葛西教育長。
170: ◯教育長(葛西文雄君) 議員からは、下水道接続後の浄化槽跡地で利用方法をどう考えているのかということについてご質問いただきました。
校舎西側の浄化槽周辺敷地を有効に利用するには、浄化槽で処理をしている排水を公共下水道に接続し、浄化槽を撤去すると、まず、これが必要となってくると。現在この浄化槽跡地の利用方法は、教育委員会において検討を行っているところでございます。
171: ◯副議長(中川雅晶議員) 荻須智之議員。
172: ◯荻須智之議員 ありがとうございます。
まだ利用方法が決まっていないということなんですが、この浄化槽は、当初下水道接続の予定はありました。もう既に本当につながっていたかもわからないんです。ただ、その過程で小学校の移転とか大規模改修、5階建て校舎の案とかで二転三転しまして、平成27年度から近隣の下水管の埋設工事を意識的にとめてというか、とまっておりました。
しかし、5階建て校舎用に既に校庭南門の県道沿い入ったすぐ、東側に下水幹線のマンホールが設置されています。一応校有地内には下水道本管が来ておるということなんです。ここへ浄化槽付近から配管を伸ばすのにはかなり距離がありますので、高低差1.3mで難しいというふうにはうかがいますが、流れないでもない。
しかし、聞くところによりますと、県立四郷高校とか四日市西高校ではポンプアップ、ポンプで圧送して下水道へ接続しているということをうかがいます。
ここの浄化槽の跡地に何とか特別教室ないし教室を建てられないのかなということを去年の2月の定
例月議会の一般質問でもお願いし、その後、昨年住民からの監査請求の中でもどうかと。当初は段差がある等で建たないということだったんですけれども、そのやりとりの中で、建たないでもないというご返事もいただいております。前後して住民への説明会でも何度か住民からここへ増築すればいいのではないかという希望が出されておりますが、そういう対話をしっかりされる前に校舎南側への3階建ての増築が決められてまいりました。
住民は木造の2階建てというのを望んだわけなんですが、現在のプレハブ校舎がある場所に2階建て校舎を建設可能ですということも以前示しました。3階建てだと、北校舎1階の日当たりが悪くなるということであれば、それを2階建てにして、今プレハブ校舎があるところを2階建てにするとか、いろんな案ができると思うんですが、また今後とも、住民、保護者との闊達な意見交換をお願いしたいと思います。
その後、ここの今3階建ての予定になっている地区がどういうのかということも示していますが、もう一回、書画カメラをお願いします。
小学校の付近までは下水道は来ておりますが、浄化槽がここですので、南門、ここにマンホールがあるということで、ちょっと距離があるということです。高低差もきちっとこういうふうに図面になっておりました。
その中で、直近の改修計画ではここに教室を増築、これもよく見ると、南校舎にくっついていたのが南方向へずれて、車が通れるようにということで、南校舎とのつながりは2階の渡り廊下ということですので、これも将来を考えると使い勝手が悪いということで、何とかならないのかなということも考えます。
それでいきますと、先ほど来、言っています浄化槽の跡地というのはこれぐらいの面積があります。これが3階建てですと、北校舎の1階の日当たりが悪くなる。採光というのは規定があるらしいので、難しいそうなんですが、このあたりを工夫していただければ、ここへ建てなくても済む。
それと、今プレハブが1階建てで2教室あります。日当たりは悪いです。ここも2階建てにできるということは、1月に教育委員会からは返答が出ております。
ということで、そうしましたらタブレットの資料に切りかえてください。
これが毎年5月に行われます市民体育祭なんですが、3500種目ぐらいということで、これが建設予定地の駐車場が招集場所なんですね。この奥に見えていますこの建物が社協のトイレ、備品倉庫ということになっておりますが、こういう状況です。ここのちょうど入場門と書いてあるところから向こうに校舎が建つ予定なんですが、これはアスファルトにはなっているんですが、いろいろと使い勝手がありまして、日曜日にはサッカー、野球の子供たちが練習したり、試合したりということです。それ以外に、体育祭にかかわらず、グランドゴルフ等、いろんな行事をやるときに、この場所は非常に重要なスペースであるということをお伝えしておきます。
こういう体育祭をやっている中で、何とか校庭を狭くせずに済む方法はないのかということを住民は願ったり、考えたりしております。そんな中で、住民とのコミュニケーションがしっかりとれていないうちに進んでいる感がありますので、どうかなということを危惧しております。
結局下水道に接続した後に、デッドスペースになるんですね。それをどういうふうに活用していくかということがまだはっきり決まっていないというふうにお答えをいただきました。
もう一回資料の映写をお願いします。
これが浄化槽でございまして、これが評判が悪い体育館への渡り廊下なんですが、これ、私のおやじがPTA会長をやっていたときに難儀してつくったんですが、大人が通ると狭いんですけれども、子供にはそんなに狭いことはないんですね。上履きのまま行けるということでは非常によくできた渡り廊下なんですが、こういう状況で、もう見るからに、この後、使い勝手が悪い。ただ、西側にちゃんと吐き出しの通路はもうできているんです。プレハブの教室等でしたらすぐにでも、この浄化槽がなくなればですけど、建てることができる。
これが、逆に東側の校長室と北校舎の間の、今、花壇になっている部分なんですが、ここへもプレハブが2教室はもう楽にできます。今この部分が校長室なんですが、この横もちゃんと吐き出しの出入り口があって、ここにエレベーターを予定していただいたらしいので、ありがたいなとは思っておりますが、これが先ほど来、言っています、10年以上前に買い取ったプレハブの教室です。北校舎とは渡り廊下でつながっていて、この中に二つ教室があって──これは給食室ですね──なかよしさん、支援学級の子供たちが1クラス、もう一つは多目的室ということで、少人数編成学級のときに使用したりしております。
こういう形で、浄化槽の周りがデッドスペースになるということと、それと、プレハブの中途半端な建物が残っているということですから、このプレハブを2階建て、先ほど示した浄化槽の跡地を2階建てということも考えていただいてもいいんじゃないかなと思うんですが、常に教育委員会の担当者の方のご返事は、もう時間がないですが、ここで、令和4年に教室が足りなくなるというのであれば、プレハブのリースででも、先ほどの校長室の横へエレベーターを建てる前に教室を建てて、じっくり検討して対応していただくのも手じゃないかなと、それに対してお金がかかると言われれば、それまでなんですけれども。70年使うような建物を建てるのに、余りにも拙速にやってしまってはもったいないんじゃないかなということを危惧します。
この春に車椅子のお子さんが1人入学されまして、今の計画では、校長室の横のエレベーターというのは非常にありがたいんですが、1階と2階は北校舎、南校舎が渡り廊下でつながっていますが、3階はございません。ですので、南校舎の中はどこでも行けるんですが、そのお子さんが北校舎の3階にもしクラスがあるようなことになると、エレベーターの意味が余りないということで、確かにこういう点では、市側が進められた5階建ての一括して新築する建物というのは理があったのかなとは思うんですけれども、この辺に対してもいろいろとお願いしたいというか、改造していただきたい点はございます。
小学校は小学校なんですけれども、中学校のほうでエレベーターについて設置をどういうふうに考えていらっしゃるのかなということをお伺いしたいんですけれども、バリアフリーとかユニバーサルデザインの観点からしますと、教育施設はこういう改修の機会を捉えて、生徒が常に車椅子の子供さんも在籍するという前提で施設の整備が行われるべきかなと思います。それは結局避難所として利用する場合にも有意義です。エレベーターについては、いかがでしょうか、伺います。
173: ◯副議長(中川雅晶議員) 葛西教育長。
174: ◯教育長(葛西文雄君) 議員からは、小中学校におけるエレベーターの設置計画についてご質問いただきました。
本市においては、改築、増築の機会を捉えて、新たに昇降機が必要な校舎にはエレベーターを設置する計画としております。
令和5年4月からの導入を目指している中学校給食開始に合わせ、給食用の昇降機が必要な校舎については、令和4年度までに順次中学校にはエレベーターを整備していく計画です。
今回、給食用リフトがない既存校舎へ特別教室棟を増築することから、普通教室がふえることとなる大矢知興譲小学校の南校舎と、それから、給食の受け入れを整備する朝明中学校にはエレベーターを整備していくという、そういう予定としています。
175: ◯副議長(中川雅晶議員) 荻須智之議員。
176: ◯荻須智之議員 済みません、伺っておりませんでした。
朝明中学校も給食用エレベーターかと思っていたんですが、人も乗れる、俗に言うエレベーターということであれば、非常にありがたいと思います。
となると、今さら給食用だけの物を運ぶエレベーターだけ整備するのも何か無駄なような気もしますので、これはほかの学校全体も一緒に考えていただければなと思います。
子供たちの英語の成績が余りにもよくて、うれしくなってしゃべりすぎました。二つしか進みませんでしたが、残りは8月定
例月議会で質問させていただこうと思います。理事者の方、申しわけありませんでした。お世話になりました。
ありがとうございます。
177: ◯副議長(中川雅晶議員) 暫時、休憩いたします。休憩時間は15分程度といたします。
178: 午後1時59分休憩
───────────────────────────
179: 午後2時15分再開
180: ◯副議長(中川雅晶議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
伊藤嗣也議員。
181: ◯伊藤嗣也議員 本日のラストバッターでございます。政友クラブ、伊藤嗣也でございます。1時間どうかよろしくお願いをいたします。
命を守る道づくりでございます。
誰もが通る道をつくるのに、これは県道、自転車道、歩道、三つあるわけでございますが、きょうはその中でも歩道に特化した形で質問をさせていただきたいと思っております。
昨今いろんな事故が多うございます。高齢者の事故に関しましては、ブレーキやアクセルの制御をするようなパーツと申しますか、装置が販売されておるのが現状かなと思っております。命を守る道をつくるのに、後ろ向きの答弁はまずないだろうと、前向きの答弁がいただけることを信じて進めていきたいと思っております。
皆様のお手元には資料を配付させていただきましたので、前のほうのスライドのほうはカラーで出ますので、どうかよろしくお願いいたします。
大津市の交差点で、5月8日に車が歩道に突っ込むという大変痛ましい事故がありました。園児2名が亡くなり、保育士14名がけがをするという大変痛ましい大きな事故でございました。
その事故現場は、広い歩道がついておったわけでございます。その広い歩道の車道とは反対側で待っていた子供たちや先生が車にひかれたわけでございます。そのことを思い出して、今でも子供たちは夜になったら思い出して泣いてしまったり、保育所の先生方も大変つらい思いもいまだにしておるという、心や体の傷はまだ癒やされていないというふうに聞いております。
歩道と車道の間に頑丈な防護柵が必要だと報道はされておりますが、そもそも四日市市には事故現場のような広い歩道がほとんどありません。歩道と防護柵がないと、子供たちの命は守れないと言われておりますが、そもそも四日市には多くの道に歩道すらないのが現状でございます。
これでどうやって子供たちに対して自分自身で命を守れというのか、歩道が必要なら、地区において土木要望で上げろと言われますが、土木要望の予算では、十分な対応ができないのが現状であります。道路を広げて歩道をつけるなんて、土木要望の予算ではとんでもない話でございます。
今回の質問では、命を守る道づくりと題して質問し、道路に関係するさまざまな部署が安全な道づくりのためにどれだけ汗をかいているのかを確認し、もし足らない部分がありましたら姿勢を改めていただき、四日市市の道路がより安全になる礎としたいと思っております。
なお、本日の質問を進めさせていただくに当たり、一昨日の石川善己議員の質問並びに本日の荻須議員、また、以前の加納議員の質問と関連するものが出てまいりますので、よろしくお願いいたします。
また、質問の順番ですが、(1)から(7)までありますが、議長、ちょっと順番を入れかえてさせてもらう場合が出てくるかと思いますが、ご配慮いただきますようよろしくお願いいたします。
それでは、きょうの質問をするに至った経緯でございますが、質問に入っていく前に、皆様にお知らせをしたいと思います。
5月に、先ほど申し上げましたように、大津市で大変悲惨な事故が起こったわけでございますが、この近くの各務原市でございますが、それを機に、大変すばらしい、速やかに調査をされた。交差点、通学路や園児の散歩のコースなどを調査して、防護柵がないところがたくさんあったという調査結果が出た。それで、各務原市は今年度の9月末をめどに、こうした市道の27カ所に防護柵を設置する方針で、本年度の当初予算に計上している道路維持補修予算のうちの3300万円をその費用に充てることを発表されました。
このほかにも防護柵の設置が必要と判断した82カ所については、来年度中に設置する方針であると。園児の散歩のコースになっている県道の交差点8カ所については、今後道路を管理する岐阜県に防護柵の設置について要望していくという強い意思を示されておられます。それも、会見で各務原市の浅野市長がみずから、子供の命が奪われるのは、加害者、被害者にとっても痛ましいことなので、緊急の安全対策として取り組んでいきたいと、市長みずからが話しておられるということでございます。
また、田原市でございます。田原市においては、調査をした結果、各務原市と同様に危険な箇所がたくさんあるということで、この6月の補正予算において800万円を組まれました。それも、調査したのは、四日市ではよくこども未来部であったり教育委員会でございますが、こちらはその専門の道路を管理する部署であるところが調査をいたしまして、県道、市道合わせて32カ所に上がっていると、それも、調査したのは、5月8日の事故の翌日から調査に入っておるということでございます。補正予算800万円を織り込んだと。同様の事故に少しでも対応できるようにいち早く動いたというのが、建設企画課の主任の方の発言があります。9月にも設置したいと、補正予算が通ればすぐに設計に入るということが発表されております。大変すばらしい、速やかな対応をとっておるなということで、非常にうらやましく感じておる次第でございます。
また、三重県議会の6月定例月会議において、下野幸助議員より一般質問が行われました。私が驚いたのは、三重県知事が早々に現場に行って視察を行った、これはすばらしい。よって、県、県警が動いたというふうに理解をいたしております。やはり迅速な対応に感謝申し上げるというのが、下野議員から知事に対してお言葉があったと。これやと私、思います。スピード、これが今、四日市に必要ではないかというふうに感じておる次第でございます。
それで、下野議員の質問によりますと、道路区画線の横断歩道の塗り直しで、剥離が極めて進んでいる区間はたくさん、1400kmありますが、区画線の引き直し、剥離の進んだところの引き直し、横断歩道等の引き直しをほぼ約500kmに渡って約2億円をかけて行うというふうな答弁があったわけですが、これもまた四日市だと、教育長の答弁になると思うんですが、県においては県土整備部長が答弁をしておると。
ハード面はきちっと分かれている。本市は何でもかんでも教育委員会だったり、そういうふうになっているところに対して、私は、教育委員会はソフトであって、ハードは道路管理者がすべきだということをこの場で申し上げたいと思います。
それから、500kmは例年の2.5倍です。そこまで県が踏み込んだ通学路等の区画線の引き直しを進めていくということを答弁されておると。
また、県警本部長においても、今年度は横断歩道約2000本を塗りかえるという答弁も県警本部長みずからが行われたと、答弁されたということで、非常に県が速やかな対応をとったと、これも知事がみずから現場へ速やかに視察に行った、これが県、県警を動かした原動力になったんだと思っております。
それでは、質問に入らせてもらいます。
ということで、今からの質問は当然前向きな答弁が期待できる、これをきょう、議場の皆様並びにテレビ等をごらんの市民の皆様もそう期待しておるのは当然かと思っておりますので、質問に入ります。
1番でございますが、都市計画道路の見直し評価結果を受けた道づくりについてでございます。
本市は、都市計画道路のうち、未整備及び暫定供用の29路線、約64kmについて、今後も都市計画に位置づけるのかどうか見直し評価を行い、平成25年3月に公表いたしました。
整備が進まない都市計画道路について、必要性が低ければ、計画の廃止も辞さないという強い姿勢で臨んだが、その結果、見直し評価にした29路線、約64km全てについて、今後も都市計画道路に位置づけて整備していくとの結論に至ったわけでございます。
見直し評価した29路線について、その現状を見ると、ほぼ全ての路線で歩道が全くの未整備であります。ほとんどでございます。未整備及び暫定供用の都市計画道路について、計画廃止も視野に入れて検討した結果、今後も整備すると、市みずからが意思決定したのであります。
そうであるならば、これらの路線の道路整備、とりわけ後回しにされている歩道整備について、強力に進めるべきと考えますが、見直し評価した29路線全てに歩道が整備されるのは何年先か、ご答弁をいただきたい。
ところで、未整備でありながら、見直し評価の対象とならなかった都市計画道路があります。千歳町小生線、いわゆる松本街道を図書館通りから国道1号まで延伸する都市計画道路や、四日市中央線、いわゆる中央通りを図書館通りから中川原通りまで延伸する都市計画道路などは、四日市市道路整備計画に位置づけられており、当然整備するのだから、見直しの作業から除外していたということであります。三重県都市マスタープランに位置づけられた北勢バイパス等も同様であります。
ところが、この四日市市道路整備計画は、平成16年度から平成25年度を目標とする10カ年計画であり、平成25年度に計画の期限が切れた後は改定されず、現在になるまで放置されておるわけでございます。現在は四日市市道路整備計画がない状態であります。
ほとんどの都市計画道路が完成しているならともかく、都市計画道路全体226kmのうち、約半分の109kmが暫定供用や未整備で、整備が終わっていない状態なのであります。夏休みの宿題の半分が終わっていないのに、夏休みの計画をやめてしまった子供のようで、そんな無責任なことを行政が行ってよいのでしょうか。道路整備の計画がないことが近年の道路整備の停滞を招き、市民に大変な不便を与えていると言わざるを得ない。
例えば、四日市市道路整備計画では、平成20年度までに千歳町小生線、いわゆる松本街道の図書館通りから国道1号までの延伸に着手し、平成25年度までに四日市中央線、いわゆる中央通りの図書館通りから中川原通りまでの延伸に着手するとされているのに、どちらの道路整備も全く進む気配がない。四日市市道路整備計画の実行がおくれているため、市民は松本街道や湯の山街道の渋滞に日々悩まされているのが現状であります。
なぜ四日市市道路計画は計画どおりに道路整備ができなかったのか、理由の説明を求めたい。また、なぜ四日市市道路整備計画の期限が切れた後、新たな計画をつくらずに、今まで5年間も放っておいたのか、理由の説明を求めたい。さらに、これらの道路整備計画を一体どうするのか、答弁を求めます。
182: ◯副議長(中川雅晶議員) 稲垣都市整備部長。
〔都市整備部長(稲垣圭二君)登壇〕
183: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 議員から、都市計画道路の見直しの評価、その結果を受けた道づくりということでご質問をいただきました。
全国的に都市計画道路の多くは、高度経済成長期に都市の拡大を前提に計画決定されております。近年の人口減少、低成長等の社会経済情勢の変化を踏まえて、長期間が経過し、その必要性に変化が生じつつある、そういった道路もあるということで、国のほうが都市計画の運用指針、これを改定しまして、都市計画道路の必要性について再検証を行い、その結果を踏まえて、適切な見直しを行う旨、こういったものが記載をされてございます。
これを受けまして、三重県では都市計画道路見直しガイドライン検討小委員会を設置し、市町の意見も踏まえながら、専門的見地から三重県の実情に応じた長期未整備の都市計画道路の見直しのあり方、これを検討し、平成19年に見直しのガイドラインを策定してございます。
このガイドラインが策定されてということで、本市におきましても、このガイドラインに基づいて抽出をされました29路線、ここで検証を行いまして、結果としては、全路線存続ということで、まだまだ四日市においては道路整備が必要であると、こういった状況でございます。
一方で、本市の具体的な都市計画道路などの整備につきましては、平成16年に都市計画道路を含む幹線道路の整備目標を示す道路整備計画を策定し、それに基づく整備を進めてきたところでございます。
この道路整備計画には、9路線の都市計画道路が位置づけられており、その進捗状況を見てみますと、環状1号線などの供用済み路線は2路線、赤堀山城線の一部である小杉新町2号線など、事業中の路線が2路線という形になってございます。
なお、議員からご指摘がありました見直しをこの整備計画に乗っているということで対象にしなかった四日市中央線などの5路線ですけれども、これについては現在も着手に至っておりません。しかしながら、都市計画道路として必要性はこの見直しの中でも必要だというふうになってございますので、引き続きこういった路線については整備をしていく、そういう路線であるという認識をしてございます。
次に、都市計画道路の整備が進まないじゃないかということでお尋ねをいただきました。
道路の整備ですけれども、用地買収、建物の移転、工事施工まで多くの事業費と期間、これが必要となります。整備には、当時、国の交付金等を活用するということを前提としてこの計画を策定しておりました。
その後、東日本大震災や笹子トンネル事故、こういったものが起こりまして、インフラ整備の重点が防災安全や維持修繕、こちらのほうにシフトしました。
そうしたことから、近年、新規の道路整備に係る交付金については、国から満額の内示がいただけない、非常に低い内示となっておりまして、都市計画道路の整備がおくれていると、そういった状況があるわけでございます。
一方、そうした中で、期限切れの平成25年以降に道路整備計画を策定しなかったのはなぜかといったことで質問をいただいております。
これにつきましては、平成25年の6月定
例月議会におきまして、加納議員からの一般質問において、当時の都市整備部長から、道路整備計画は平成25年までの計画期間となっておりましたが、財政上の問題、橋梁を含めた既存施設の維持、修繕費用の増大などによる状況の変化もあり、こうした状況の変化を踏まえると、長期的な財源確保が必要となる10カ年計画を策定することは困難な状況であったため、未着手路線を次期候補路線であることとし、その中から総合計画の推進計画に順次位置づけをしながら対応することとし、計画期間を終了したところですとの答弁をさせていただいているところでございます。
今後の都市計画道路の整備ですけれども、近年新名神高速道路、あるいは国道477号バイパスなど、広域幹線道路の整備が進んできた状況もございます。それによって市内の渋滞状況、こういったものもより厳しくなっているといったこともございます。
そうしたことから、今後取り組んでいく対策、これを検討するということとしており、今年度予算に調査費を計上し、現在検討を行っているところでございます。
市としましては、この調査を踏まえて、今後の整備方針について総合計画の策定の中でしっかりと議論をしてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
184: ◯副議長(中川雅晶議員) 伊藤嗣也議員。
185: ◯伊藤嗣也議員 ありがとうございました。
私も、残念な答弁なんですが、今から言うことは申し上げたくなかったんですが、財政、お金がないとか、非常に残念な言葉ですね。きのう、森川議員が一般質問に立たれましたが、私も監査にいってまして、市にお金がないなんていうのはとても言えない。お金をよう使い切れていないような状況で、お金がないなんて今答弁されたら、私もこれちょっとまいったなと思います。
これは市長のブログからですけれども、四日市市は平成28年度から不交付団体になっております。平成30年度の単年度の財政力指数は平成の最高水準を記録しておると、つまり、3年連続不交付団体で、平成30年度はもうすごい数字なんですよね。
森市政は平成28年12月24日から始まったわけでございます。それまでは2期8年、田中市政でございました。
平成30年4月からは子供の医療費窓口負担無料化であったり、保育料の第3子以降の無料化等、さまざまな施策が打たれております。その中、財政的な余裕がないということが一体どこから言えるのかなということでございます。
市長みずからも、平成30年度は最高数字となりました。1700を超える全国の自治体の中で不交付団体78団体に入り、全体の4%の仲間入りをしたと。三重県下では川越町が最も高く、四日市市は2番目に位置していますと、こういった点から、現在の四日市市の財政力は高い水準にあるといえ、住民サービスに投じれる財源も全国の他の自治体に比べると有していると言えますというように、市長みずからブログでこうやって言っているんですよ。
なのに、財政的な余裕がないからできませんとか、それから、総合計画に乗せるからつくりません、それやったら、他の分野別の行政計画はどうなるんですか。
例えば、これは福祉のやつですけれども、これ、こんな計画つくらんかったら、健康福祉部は成り立ちませんよ。ここに障害者の方のバリアフリーの交通施設とか、歩行者空間の整備充実とか、いろいろ書いてあるんだけれども、何で都市整備部の道路計画だけこういう分野別の行政計画は要らんというのか、これ、何でかわかんないですよね。
健康福祉部長、なしでやれますか、例えば行政計画なしで。これ、今、私、いただいていますけど、こんなんをつくらんと、健康福祉部できますか。
186: ◯副議長(中川雅晶議員) 辻健康福祉部長。
187: ◯健康福祉部長(辻 和治君) 障害者福祉計画、お尋ねをいただきました。
障害者福祉計画は、将来的な方針を定め、計画的に施策を推進したいとして定めておるものでございまして、確実に推進したい、そういうようなものでつくっておるものでございます。
以上でございます。
188: ◯副議長(中川雅晶議員) 伊藤嗣也議員。
189: ◯伊藤嗣也議員 ありがとうございました。
はっきり言いにくいかわかりませんけど、なかったら恐らくできないと思います。
市民文化部長も、こういう行政計画がなくてもできますか。
190: ◯副議長(中川雅晶議員) 市民文化部長。
191: ◯市民文化部長(山下二三夫君) 市民文化部で現在法令とか条例に基づいて策定を男女共同参画プランとか、市民協働促進計画とか、文化振興ビジョンというようなのをつくっておりますので、その計画に基づいて着実にやっていくということでございます。
192: ◯副議長(中川雅晶議員) 伊藤嗣也議員。
193: ◯伊藤嗣也議員 ありがとうございました。
基礎自治体市としては至極真っ当なご答弁をいただいたと思っております。そのとおりだと思います。そうじゃなかったら、市民サービスは当然できないというふうに私は理解しております。
総合計画に載せたらそれでいいって、全くそれ、非常にこれ、なぜ道路計画だけ、四日市、載せていいのか、他の分野別計画とどう違うんか、これ、非常に理解に苦しみます。
整合性のある答弁が、もしできるんでしたら、いただきます。私は整合性のある答弁ってできないと思いますけれども、できるんであれば、答弁を求めますが、いかがでしょう。
194: ◯副議長(中川雅晶議員) 稲垣都市整備部長。
195: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 議員からは、総合計画に位置づけるだけでなく、部門別計画である道路整備計画、これを作成するべきであると、こういったご指摘をいただきました。
まず、さきに述べさせていただきましたとおり、都市計画道路の整備には、用地買収、建物の移転から工事施工まで、多くの時間、これがかかってまいります。このため、整備する道路、これをしっかりと見定めて取り組んでいく、これは非常に重要であるというふうに認識をしております。
こうしたことから、総合計画の策定の中で、議会の皆さんともしっかり議論させていただいて、道路の整備方針を盛り込んでいく、こういったプロセスは極めて重要というふうに考えてございます。
このため、先ほども調査をしているという話をしましたけれども、総合計画の策定と並行して、今後道路整備として取り組んでいく対策の調査検討を行っており、道路整備の方針、あるいは整備の優先順位の考え方、こういったものをしっかりと計画としてつくりながら、総合計画と整合を図って、そうした意味での計画をつくっていくという考え方でございます。
ただ、従来の道路整備計画のように、いつからいつまでにというのは、これはなかなか難しいところもありますので、こういった道路から整備をかかっていくということの中で、残りの部分の実際の整備ということについては予算づけのところにつきまして、推進計画などに位置づけて進めていくと、そういった形で進めさせていただきたいというふうに思っております。
196: ◯副議長(中川雅晶議員) 伊藤嗣也議員。
197: ◯伊藤嗣也議員 まさしく整合性はとれていない答弁で、だからこそ道路計画をつくらなあかんとご自分でおっしゃってみえるんじゃないかなというふうに思います。非常に残念でございます。
ぜひとも道路計画をつくって、用地買収等、日数かかるんなら、そうやってやっていかれたらいいんじゃないでしょうかね。
ちょっと次に行きたいと思います。
ちょっと飛ばさせてもらって、済みません。(4)のほうへお願いをいたします。
児童・生徒が安心して通学できる道づくりを質問させていただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
通学路はできる限り歩道がある道を指定するという市の方針があるのに、実際は歩道のない道が通学路に指定されております。通学路に歩道が早く整備されるように、教育委員会として関係機関にどのような働きかけを行っているのか、答弁を求めたいと思います。
また、今回の質問に先立って通学路一覧の地図を資料要求いたしましたが、各学校で様式がばらばらで、提出されるのも時間がかかった。つまりどの道が通学路で、どの通学路の道の中で危険箇所はどこにあるのかとか、基本的な情報を教育委員会は常日ごろ把握していないことになるんではないかと感じた次第でございます。こんなことで安全な通学路づくりを進めることができるのか、ご答弁を求めたい。
また、教育委員会は、全ての通学路及び危険箇所を把握し、必要な道路整備を関係機関に求めていく取り組みが必要ではないか、もし教育委員会だけの予算だけでは、通学路の安全を高めることができないのならば、教育長と市長との調整の場である総合教育会議で、通学路の安全を確保するために通学路の歩道や防護柵を早急に整備するよう市長に対して強力に求めていく必要があるのではないでしょうか、答弁を求めます。
198: ◯副議長(中川雅晶議員) 葛西教育長。
199: ◯教育長(葛西文雄君) まず、現在通学路における要対策箇所と挙げられている要望には、歩道と車道を分離する対策として道路の拡幅、水路の暗渠化などを求めたものあり、議員のおっしゃる歩道よりも広い意味かもしれませんけれども、歩道の確保を求めるものもございます。
教育委員会におきましても、四日市市通学路交通安全プログラムに基づき、警察や道路管理者等、関係機関と連携して児童生徒が安全に通学できるよう、通学路の安全確保を図っているところです。
また、この取り組みをよりスムーズにするため、今年度に入り、通学路整備に係る各管理者の役割分担について確認をし、各管理者が責任を持って整備すべきであると改めて認識したところです。
横断歩道や信号などの設置、道路のカラー舗装や拡幅工事などのハード面の対策が必要な箇所については、教育委員会から公安委員会、道路管理者へ情報提供し、迅速な対応を行っていただくようお願いしているところです。
今後も四日市市通学路交通安全推進会議においては、関係機関とともに児童生徒が安全に通学できるようにするため、できる限り早期に対応可能な方策を総合的に考え、協議を進めてまいります。
次に、通学路及び通学路に係る危険箇所の把握についてご質問いただきました。
現在、教育委員会に各校から提出いただいている通学路地図は、基本的には各校がどのようなルートで通学路を設定しているのかを知るための内部作業用の資料に当たります。そのため、各学校の通学路におきましては、ある一定の基準を示し、各校の実情に応じた地図を手作業で記しているという、そのような状態です。また、変更が生じた場合は、その都度提出いただいております。
議員からご請求いただいたとき、これは新年度の改定の時期と重なったこともあり、全59校の小中学校分の地図を用意するのに時間を要してしまい、ご迷惑をかけた次第です。
一方、危険箇所の把握につきましては、各校が通学路の安全点検を保護者、地域の方々とともに行い、その結果を要対策箇所として教育委員会に挙げていただいております。通学路の点検結果において確認された要対策箇所に対して、先ほど申し上げました四日市市通学路交通安全プログラムに基づき、ハード面、ソフト面、この対策に取り組んでいるところです。
現在におきましては、通学路地図と要対策箇所を示したものとは、それぞれ目的が異なることから、一元的な管理とはなっておりませんが、今後通学路に係る情報について、関係各課でより早く、より正確に共有できるようにしていくために一元的な情報管理が有効であると考え、その方策を検討してまいります。
最後に、通学路における安全、安心の確保、これにつきましてですが、昨今通学路上での事件、事故が多発しており、社会的な大きな問題であると、教育委員会としても強く認識しております。それは他部局及び関係機関においても同様であると思います。それぞれの関係部局、機関が役割を確認し、また、連携強化することで、さらに取り組みを進めてまいります。
議員からは、教育委員会から市長へ強く申し入れをしてはいかがとご提案をいただきました。総合教育会議を初め、さまざまな機会を捉えて意思疎通を図り、安全、安心の推進を図ってまいります。
200: ◯副議長(中川雅晶議員) 伊藤嗣也議員。
201: ◯伊藤嗣也議員 ありがとうございます。
教育委員会においては、常日ごろ、子供たちの安全のために涙ぐましい努力をされておられるのは私も実際に目にしておるわけでございますが、ただいまの教育長のご答弁でちょっと確認をさせていただきたいと思いますけれども、教育委員会──これ、私の考えも入っておるかもわかりませんが──はソフト面の対応について責任を負うというふうな答弁であったというふうに理解をしております。
ハード面の対応については、道路管理者及び公安委員会等が責任を負うということで確認をとりたいと思いますけど、教育長、いかがでしょうか。
202: ◯副議長(中川雅晶議員) 葛西教育長。
203: ◯教育長(葛西文雄君) 教育委員会及び学校の役割といたしましては、ソフト面の対応であり、児童生徒の通学時の安全、安心を守ることに対して責務を負っております。
一方、道路の整備や管理につきましては、道路管理者、公安委員会それぞれが責任を持って対処していただいており、大変ご尽力もいただいているところであり、今後より一層ご協力をお願いしたいと考えております。
204: ◯副議長(中川雅晶議員) 伊藤嗣也議員。
205: ◯伊藤嗣也議員 まさしく私もほっとしました。やはり役割分担をして、例えば教育長の答弁のように教育委員会はソフト面、ハード面を担う部署は道路管理者なり公安委員会ということで、今後本市においても進んでいっていくんだろうと思います。どうか市長、よろしくお願いいたします。
本当にいろんな部局と連携する、保護者、地域の皆様とか、それも大事なことです。そういうのもぜひ教育委員会としてやっていっていただいて、四日市の子供たちが本当に安全、安心で学校に行き、帰ることができることを願っております。歩道の整備、どうか都市整備部長、よろしくお願いいたします。
それでは、済みません、3番のほうへお願いをいたします。
園児が安心して散歩できる道づくり、
令和元年5月30日付の中日新聞の記事によりますと、先ほど申し上げましたが、愛知県田原市が防護柵を設置するとの記事があったわけでございます。先ほど申し上げましたとおり、田原市においては、6月議会における補正予算において防護柵800万円を充てたということでございますが、
令和元年6月11日付の毎日新聞の記事によりますと、政府は保育園や幼稚園の周辺で車の通行規制を行うキッズゾーンを新設する方針を固めたとの記事がございました。
これまでにもスクールゾーン、ゾーン30等の道路規制があり、新しく制度化されるキッズゾーンとの使い分け等、調査研究が必要であると思いますが、四日市市は保育園、幼稚園の散歩や通園コースにおいて、危険箇所を調査したのか、答弁を求めます。
そして、この6月定
例月議会に危険な道路を改善するための補正予算、これは都市整備部長に聞きたいところですが、こども未来部長、そういう話をハード面の整備を道路管理者である都市整備部のほうに話をされたかどうか、伺います。
206: ◯副議長(中川雅晶議員) 川北こども未来部長。
207:
◯こども未来部長(
川北高実君) 議員のほうからは、園児が安心して散歩できる道づくりということでご質問いただきました。
去る5月8日の大津市の事故につきましては、園外での移動中に保育園児が交通事故に巻き込まれる、大変痛ましい事故が発生いたしました。
さて、本市のほうでは、日ごろ保育活動におきまして、園外保育は子供たちが身近な自然や地域社会の人々の生活に触れ、豊かな体験を得る機会を設ける上で重要な活動でありまして、子供たちの発達には必要な保育であることから、今回の事故を受けまして、公私立保育園、幼稚園、こども園、地域型の保育事業所に対しまして、5月13日付の文書にて安全な対応についてその注意喚起を行ったところであります。
しかし、議員がご質問いただきました本市の調査というのは行っていないような状況でございます。
それから、田原市の例を挙げていただきました。こども未来部といたしましては、先ほど申し上げましたように、園に対しての安全管理の徹底を促す文書を出したものの、まず第1は、危険箇所の抽出が第一であるというふうに考えておったところでございます。
答弁は以上でございます。
208: ◯副議長(中川雅晶議員) 伊藤嗣也議員。
209: ◯伊藤嗣也議員 キッズゾーンについてはどうでしたんですかね、お答えいただきましたか。もう一度お願いします。
210: ◯副議長(中川雅晶議員) 川北こども未来部長。
211:
◯こども未来部長(
川北高実君) 申しわけございません。キッズゾーンにつきましては、答弁漏れでございました。申しわけございませんでした。
キッズゾーンにつきましては、実はけさの新聞にも載っておりましたが、関係閣僚会議でしたか、ちょっと正確な名前はわかりませんが、昨日だと思いますが、決定したばかりであるというふうに考えておるところでございます。
その中で、情報収集をしっかりした上で、国、県、市などの道路管理者あるいは公安委員会と連携しながら、その対応は検討していきたいと、かように考えておるところでございます。
212: ◯副議長(中川雅晶議員) 伊藤嗣也議員。
213: ◯伊藤嗣也議員 ありがとうございます。
どうか部長、スピード感持ってね、閣議決定がきのうされたわけですから、キッズゾーン、それで、四日市が最初にそれを子供たちの安全のために、園児とか散歩とか、とにかくガードパイプ、ガードレール等と含めて閣議決定されたことは速やかな対応をぜひお願いしたい。それはハード面の担当を担っておられる、横にお座りの都市整備部長と至急調整をしていただいて、お願いをしたいというふうに思います。
次、(5)番に行かせてください。
障害者が安心して生活できる道づくりでございます。
視覚障害者にとっては、歩道の点字ブロックが自分の命を守るために必要不可欠でありますが、四日市市には歩道がある道路が少なく、点字ブロックさえ敷設できない状況にあります。点字ブロックが敷設できるよう、健康福祉部から都市整備部に対してもっと強力に歩道整備を求めるべきではないかと私は考えますが、ご答弁をいただきたいと思います。
また、道路のハード整備が一向に進まない中、障害者の安全を守るためにどのような取り組みを行っていくのか、これもやはりハードがないのに、例えば車椅子の方がどうやって外へ出るのか、非常に危険なわけです。いろいろな方が被害を受けている状況です、外に出れない。だけど、健康福祉部さんはこの計画をつくられておる、そこに明確に書いてあるわけですよ。だけど、都市整備部さんは道路計画、つくっていないですよ、総合計画にうたっていくというから。そこで整合性が担保されていないのに、何で道路計画だけつくらんでもいいのか、全くわかりませんけれども、これ、大変なことになっていきますよ。ぜひほかの部の部長さんにお願いしたいんですけれども、厳しくその辺はやっていっていただきたい。
移動という基本的人権です、それを保障したノーマライゼーションを実現するために健康福祉部ができることは一体何だと考えていますか、現状において、よろしくお願いします。
214: ◯副議長(中川雅晶議員) 辻健康福祉部長。
215: ◯健康福祉部長(辻 和治君) まず、点字ブロックのお話を頂戴しました。
点字ブロックは白杖を使っておられる視覚に障害のある方にとって、移動の際、本当にとても大切なものであるというふうな認識をしてございます。移動されることは、就労を初め、あらゆる活動を支える要素でありまして、その障壁、バリアを取り除き、全ての人が安全に安心して暮らせるように、点字ブロックを初め、また、歩道もそうですし、場合によっては、案内標識等の交通安全施設もその一部だと思いますけれども、そういうような整備が必要であると、まずもってそういう認識をしてございます。
一方で、同時に今回の議会でもスクリーンに点字ブロックの上に自転車が置いてあるものをお示しいただきましたけれども、点字ブロックの上に無意識に立たれたり、自転車とか物を置くことで視覚に障害のある方に大きなバリアをつくってしまうことになってしまいます。誰もがともに暮らしていける社会の実現、これを目指しておりますけれども、こうしたバリアを取り除いていくこと、これもまた重要であるというふうに思ってございます。
私どもとしては、当事者の立場に立ちまして行動を起こすこと、いわゆる心のバリアフリーというソフト面も重要かなというふうに思っておりまして、周知啓発に努めておるところでございます。
議員からは、ハードがなければ何もならないではないかという、どういうような働きかけというのをお話を頂戴いたしました。
障害者施策の基本指針、先ほどもご答弁申し上げましたけれども、四日市市障害者計画を策定しておりますが、歩行空間の整備・充実、これも施策体系の重要な位置づけとさせていただいてございます。道路の歩行空間整備において歩行者の安全を確保するとともに、障害のある人や高齢者に配慮した整備を推進すること、これを定めております。
したがいまして、私どもとしましては、障害施策推進協議会等を通じ、当事者の方々、障害のある方を初めさまざまな人からのご意見も伺いながら、きちっと関係部局と連携し、役割分担、これが大切だと私どもも思ってございますので、そういうことで声を上げながら、あるいは汗を私どもとしてかきながら推進してまいりたい、このように考えてございます。
216: ◯副議長(中川雅晶議員) 伊藤嗣也議員。
217: ◯伊藤嗣也議員 ありがとうございました。
ぜひ健康福祉部長、都市整備部長に対して四日市市道路整備計画をつくっていただいて、そこにぜひ織り込んでいただく、そういうことの話し合いを持っていただきたい。四日市市道路整備計画に全部入れていけばいいんですよ、そういうことを。それがないから、各部独自でやっていかないかんということが起こっておるわけですので、よろしくお願いいたします。
次、(6)番に行きます。
高齢者が安心して運転できる道づくり。
高齢者の運転ミスによる事故が多発しておるわけでございます。冒頭にも申し上げましたが、それを防止する装置も取りつけられるものが今たくさん出てきておるわけですが、運転免許証の返納等も含め、高齢者の皆さんの判断がいろいろと今揺れ動いておると申しますか、苦しんでおられるんではなかろうか、地方へ行けば行くほど運転免許証は必要であるという中、本市においても今後どうしていくのかと、大変大事な問題だと思っておる次第でございます。
ただ、多少の運転ミスによる、高齢者の方の少々な事故では、丈夫なガードレールを設置したら、歩行者を守れるようなこともできるんではないかと思っております。
人間のミスが起きることを前提に、それでも安全が確保されるフェイルセーフの考え方を道路づくりや高齢者のサポートに生かすことが、高齢者が加害者にならないというためにも必要ですが、健康福祉部ができることは何だと考えられますか、簡潔で結構でございますので、よろしくお願いします。
218: ◯副議長(中川雅晶議員) 辻健康福祉部長。
219: ◯健康福祉部長(辻 和治君) やはり加齢とともに身体能力、認知機能の低下することはどうしても避けられません。これに伴いまして運転ミスが生じ、場合によっては痛ましい事故、これの発生につながる場合もございます。
議員ご指摘のとおり、やはり事故を、フェイルセーフというご発言がございましたけれども、歩道へのガードレールの設置など、ハード面で防げるものも多くあろうかと思います。あわせて、私どもとしましては、認知機能の低下、運転が不安な状態、ご家族等からご相談をいただいて、在宅介護支援センターなどとともに運転免許証の返納でありますとかその必要性、それもあわせてやっておりまして、高齢者の方への啓発もやっております。
これは先ほどの障害者の部分でご答弁申し上げたのと同じですけれども、そういう部分で私どもとして大いに汗をかき、また、庁内と連携しながらハード面についても、先ほどの障害と恐縮ですけれども同様に、連携なり役割分担を持ってやっていきたい、かように思ってございます。
以上でございます。
220: ◯副議長(中川雅晶議員) 伊藤嗣也議員。
221: ◯伊藤嗣也議員 ありがとうございました。
部長、四日市は決して都会ではないと思うんです。内陸部に住んでみえる方、ご高齢の方はやはり買い物とかお医者さんに行くのは大変なんですね。公共交通もそれほどやはり全市的に難しい状況にある中、やはり十分ご高齢の方のご意見を聞き、話し合いを持って、ぜひとも四日市に合った形に進めていただきたいと思う次第でございます。
市長は朝頻繁に街頭に立たれておられます。演説をしてみえるわけですが、例えば中川原駅で演説されるときは、中川原駅の駅前で歩道のない駅前道路を多くの車が行き交い、行き交う車のすぐ前を歩行者や自転車が横断し、その横には踏切があるという大変危険な状況を目の当たりにされていると思います。
こういったご自身が演説に立たれている場所も含めて危険箇所を自分の目で確認し、政策に反映させるつもりがあるのかどうか、答弁を求めたいわけでございますが、ちなみにあの道は、六地蔵中川原線という都市計画道路であり、歩道のない暫定供用のまま放ったらかしにされている道路であります。
また、子育てするなら四日市、次の総合計画にも反映させるというふうに伺っておりますが、これを実現していくためには、都市計画道路や都市計画道路以外の主な道路、園児の散歩コースや通園路、小学生の通学路など、実に多くの歩道をこれから整備していかなければならないわけでございます。
子供の命を守れない道路が市内のあちらこちらにあり、それを整備するのに何十年もかかるという非常事態にありながら、広い歩道が整備され、舗装のリニューアルも最近行ったばかりの近鉄四日市駅周辺の中央通りについて、また再工事を行う計画を進めるのは、物事の順序としておかしいのではなかと考えます。
子供の命よりも中央通りの化粧直しのほうが優先するんでしょうか。中央通りの化粧直しをしないと、シティプロモーションや人口増加や企業誘致に支障が出るという確たる分析結果はあるのでしょうか。バス乗り場が3カ所に分かれている問題は、乗り場案内の充実で解決できるのではないでしょうか。子供が交通事故でいつ死ぬかわからないのに、お父さんやお母さんは自分の化粧直しや服選びに夢中になっている、そんな育児放棄、ネグレクトの家庭のような道路行政を行い続けていくわけですか。もしご答弁いただけるんでしたら、よろしくお願いをいたします。
222: ◯副議長(中川雅晶議員) 稲垣都市整備部長。
223: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 議員からは、近鉄四日市駅周辺等整備事業に係るところのお尋ねがありましたので、その部分だけ私のほうからご答弁をさせていただこうと思います。
議員からは、都市計画道路などの安全な歩道整備を優先するべきであると、こういった趣旨のご質問をいただきました。
まず、行政運営の中で、市民の命を守るといったことは最も大切な使命であるというふうに認識をしてございます。
さまざまな施策を進めていく際には安全に配慮するということが重要でございます。一方で、四日市市の将来の発展に向けて必要なインフラを整備していくことも重要な役割であるというふうに考えております。
近鉄四日市駅周辺等整備事業につきましては、リニア中央新幹線の東京─名古屋間の開通という大きなインパクトを本市の発展に結びつけていくためにも極めて重要なものであるというふうに考えてございます。
その整備においては、ペデストリアンデッキ等で歩行空間を確保し、利便性の向上とともに、歩行者と車両との動線分離や、バリアフリー化により安全性の向上を図るということにしてございます。あわせて、バスや電車などの乗り継ぎ環境を改善することで、公共交通で安全、安心に移動していただけるような計画をしております。ぜひご理解を賜りたいというふうに考えてございます。
224: ◯副議長(中川雅晶議員) 森市長。
225: ◯市長(森 智広君) 伊藤議員からは、園児、児童、障害者、高齢者等、さまざまな視点からご意見をいただきました。
まずもって、園児に対しては、現在、こども未来部の答弁もありましたように、幼稚園、保育園、こども園の危険箇所の調査をしております。その結果を速やかに市道の管理者として共有して、必要であれば、早急に措置を講じていきたいと考えております。
また、児童に関しては、教育委員会と通学路の安全対策ということで、日々情報共有はしておるつもりでありますけれども、さらに教育委員会との連携を深めていきたいと思っておりますし、総合教育会議におきましても、必要であれば取り上げていきたいと思っております。
また、障害者、高齢者におきましては、健康福祉部と密に連絡をとって、部局横断的な取り組みにしていかなければならないと感じているところであります。
それと、今後の道路整備の方向なんですけれども、現在の財政状況を踏まえて、今年度も道路関係の予算に相当な予算を割いております。積極的な予算措置をしているという状況です。
これまでなかなか財政的な部分で取り組めてこれなかった状況がありましたので、これからの10年間はしっかりとした道路整備、インフラ整備をしていかなければいけないという形で総合計画にも位置づけていきたいと思っております。
そういった中で、今年度、調査費を計上しておりまして、この調査費で、四日市にとってどういった道路が、どういった対策が必要であるかというところを今調査しております。その結果を踏まえて、総合計画、今後10年間のまちづくりと合わせる形で、市民の皆様、議員の皆様方におきましても、都市計画道路を含めて優先順位を明確に定めて、今後10年間の取り組みにつなげていきたいと考えております。
226: ◯副議長(中川雅晶議員) 伊藤嗣也議員。
227: ◯伊藤嗣也議員 どうも市長、答弁ありがとうございました。厳しい質問をさせていただいたかもわかりません。命を守る道をつくるわけでございます。厳しい質問になって仕方ないということはご理解ください。
ただ、道路整備計画だけつくらないというのは、私はいかがなものかと。総合計画、これは大事です。総合計画にうたえば、道路整備計画をつくらない、やっぱり整合性が、他の部が計画をつくっていろいろやっていっている中、市民にはわかりづらいと思います。やはり計画をつくって、きちっと道路整備をやっていくことが、今の四日市に私は必要かというふうに感じております。
うわさではございますが、この当時、平成25年以降つくらなくなったときの市長が道路をつくるのが余り好きな人じゃなかったと、水路をつくるのが好きな人やったというふうなうわさも流れておる次第でございます。
私は今からでも決して遅くはないと思います。総合計画にうたっていただいても十分結構でございますが、本当に市民の命、子供から高齢者まで、障害者を含め健常者、また、自転車道等々、やはりこれ、安全な道、安心な道をつくっていくのが四日市の使命だというふうに思っておる次第でございます。
ぜひ総合計画は本当に立派なものをつくっていただきたい。稲垣部長に申し上げたいんですが、四日市の道路整備計画、あっても邪魔には絶対ならないし、都市整備部だけがこの道路整備計画はなし、他の部、健康福祉部長も、それから、市民文化部長からも行政計画をつくられて事務をやられておるというふうに伺いました。
私はないのが不自然やと思いますけれども、さっきから市川副市長、ずっと目が合っているんですけれども、もしお言葉をいただけるのでしたら、いかがでしょうか。ずっと目が合っていましたもんで、急で申しわけございませんが、済みません。
228: ◯副議長(中川雅晶議員) 市川副市長。
229: ◯副市長(市川典子君) 先ほどから全部長、気持ちは一緒だと思います。市民の安全、安心、そして、この間、起きている痛ましい事故、これを四日市で繰り返さないためにどのような対策がとれるかということについて、先ほど市長も答弁させていただいたところでございます。私も市長と志は一でございます。議員の皆様ときちんと議論をしつつ、計画的な整備を進めていけるように努力をしてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。
230: ◯副議長(中川雅晶議員) 伊藤嗣也議員。
231: ◯伊藤嗣也議員 どうもありがとうございました。
市長、副市長、お二人からご答弁いただきまして、本当に感謝する次第でございます。どうか本当に四日市の市民の命を守る、稲垣部長、よろしくお願いいたします。
私、時間はまだありますが、本日はこれにて私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
───────────────────────────
232: ◯副議長(中川雅晶議員) 本日はこの程度にとどめることといたします。
次回は、あす午前10時から会議を開きます。
本日は、これをもって散会いたします。
233: 午後3時9分散会
発言が指定されていません。 Copyright © Yokkaichi City Assembly, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...