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  1. 四日市市議会 2019-02-03
    平成31年2月定例月議会(第3日) 本文


    取得元: 四日市市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-09
    検索結果へ戻る 検索をやり直す (このウィンドウを閉じます) 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成31年2月定例月議会(第3日) 本文 2019-02-20 文書・発言の移動 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 170 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : 午前10時開議 選択 2 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 3 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 4 : ◯豊田政典議員 選択 5 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 6 : ◯政策推進部長(舘 英次君) 選択 7 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 8 : ◯豊田政典議員 選択 9 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 10 : ◯政策推進部長(舘 英次君) 選択 11 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 12 : ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 選択 13 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 14 : ◯市長(森 智広君) 選択 15 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 16 : ◯豊田政典議員 選択 17 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 18 : ◯政策推進部長(舘 英次君) 選択 19 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 20 : ◯豊田政典議員 選択 21 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 22 : ◯政策推進部長(舘 英次君) 選択 23 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 24 : ◯豊田政典議員 選択 25 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 26 : ◯市長(森 智広君) 選択 27 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 28 : ◯政策推進部長(舘 英次君) 選択 29 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 30 : ◯豊田政典議員 選択 31 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 32 : ◯政策推進部長(舘 英次君) 選択 33 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 34 : ◯豊田政典議員 選択 35 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 36 : 午前11時休憩 選択 37 : 午前11時9分再開 選択 38 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 39 : ◯平野貴之議員 選択 40 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 41 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 42 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 43 : ◯平野貴之議員 選択 44 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 45 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 46 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 47 : ◯平野貴之議員 選択 48 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 49 : ◯教育長(葛西文雄君) 選択 50 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 51 : ◯平野貴之議員 選択 52 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 53 : ◯こども未来部長(川北高実君) 選択 54 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 55 : ◯平野貴之議員 選択 56 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 57 : ◯こども未来部長(川北高実君) 選択 58 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 59 : ◯平野貴之議員 選択 60 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 61 : ◯こども未来部長(川北高実君) 選択 62 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 63 : ◯平野貴之議員 選択 64 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 65 : ◯こども未来部長(川北高実君) 選択 66 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 67 : ◯平野貴之議員 選択 68 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 69 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 70 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 71 : ◯平野貴之議員 選択 72 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 73 : ◯健康福祉部長(辻 和治君) 選択 74 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 75 : ◯平野貴之議員 選択 76 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 77 : ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 選択 78 : ◯議長(竹野兼主議員) 選択 79 : 午後0時10分休憩 選択 80 : 午後1時再開 選択 81 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 82 : ◯谷口周司議員 選択 83 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 84 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 85 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 86 : ◯谷口周司議員 選択 87 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 88 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 89 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 90 : ◯谷口周司議員 選択 91 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 92 : ◯商工農水部長(佐藤恒樹君) 選択 93 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 94 : ◯谷口周司議員 選択 95 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 96 : ◯商工農水部長(佐藤恒樹君) 選択 97 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 98 : ◯谷口周司議員 選択 99 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 100 : ◯商工農水部長(佐藤恒樹君) 選択 101 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 102 : ◯谷口周司議員 選択 103 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 104 : ◯商工農水部長(佐藤恒樹君) 選択 105 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 106 : ◯谷口周司議員 選択 107 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 108 : ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 選択 109 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 110 : ◯谷口周司議員 選択 111 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 112 : ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 選択 113 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 114 : ◯谷口周司議員 選択 115 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 116 : ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 選択 117 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 118 : ◯谷口周司議員 選択 119 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 120 : ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 選択 121 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 122 : ◯谷口周司議員 選択 123 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 124 : 午後1時45分休憩 選択 125 : 午後2時再開 選択 126 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 127 : ◯石川善己議員 選択 128 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 129 : ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 選択 130 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 131 : ◯石川善己議員 選択 132 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 133 : ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 選択 134 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 135 : ◯石川善己議員 選択 136 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 137 : ◯環境部長(田中賢二君) 選択 138 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 139 : ◯石川善己議員 選択 140 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 141 : ◯環境部長(田中賢二君) 選択 142 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 143 : ◯石川善己議員 選択 144 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 145 : ◯環境部長(田中賢二君) 選択 146 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 147 : ◯石川善己議員 選択 148 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 149 : ◯環境部長(田中賢二君) 選択 150 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 151 : ◯石川善己議員 選択 152 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 153 : 午後2時44分休憩 選択 154 : 午後2時59分再開 選択 155 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 156 : ◯土井数馬議員 選択 157 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 158 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 159 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 160 : ◯スポーツ・国体推進部長(森 幸康君) 選択 161 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 162 : ◯市長(森 智広君) 選択 163 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 164 : ◯土井数馬議員 選択 165 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 166 : ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 選択 167 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 168 : ◯土井数馬議員 選択 169 : ◯副議長(加藤清助議員) 選択 170 : 午後3時29分散会 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:                           午前10時開議 2: ◯議長(竹野兼主議員) 皆さん、おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  ただいまの出席議員数は32名であります。  本日の議事は、一般質問であります。    ─────────────────────────── 3:  日程第1 一般質問 ◯議長(竹野兼主議員) 日程第1、これより一般質問を行います。  順次、発言を許します。  豊田政典議員。 4: ◯豊田政典議員 ようやく春の足音が聞こえ出しました。春に嵐を呼び起こす新風創志会、豊田政典でございます。  昨日まで代表質問でございましたが、私のくじ運のおかげで新風創志会の諸岡代表が一番最後になりまして、本日より一般質問でございます。新風創志会シリーズだと思っていただいて、本日はほぼ新風創志会デーでございます、最後に大御所が控えておりますが。  昨日までの代表質問を聞かせていただきました。私の質問は、タイトル、森政権2年間の検証と四日市の未来を問う、都市間競争を勝ち抜くための戦略と都市構想、こういうタイトルですが、昨日の代表質問とかなり重なる部分がございます。例えば、こにゅうどうくんについて、子育て政策の目玉、あるいは存在感という言葉について問うていきます。  なかなかきのうの質問に対する答弁を聞いておりましたが、直接的、具体の答えが私には聞こえなかったかなという感想ではありますが、重ねて問いたいと思っております。  私たちのこの任期の最後の定例月議会でございますので、聞かずにやめられるかという気持ちで森政権、森市長にお聞きしていきますが、内容的には、市長のお考えを問う質問が多うございますけれども、代弁できるところは代弁していただいて結構でございます。  それでは、まず一つ目、都市の力は人口に有り、という共通認識の下にということで、これは、私と理事者の皆さん、市長と同じ認識ではないかという意味でございまして、最初に紹介しますのは、総務大臣主宰の研究会で自治体戦略2040構想研究会というのがあり、高齢者人口が最大となる2040年ごろの自治体が抱える課題と、課題に対する今後の方向性、構想を研究、整理している研究会でありまして、2017年10月にスタートし、昨年の7月に最終の第二次報告を出されました。  内容的には、破壊的技術と最近言われていますが、AIやロボティクス、ブロックチェーン等を徹底的に使いこなすスマート自治体への転換や、いわば、新しい公共の新たな関係を構築すべきであるとか、広域行政の推進、こういったことが報告をされているところです。  その中で、これは研究会に出された資料の一部ですけれども、タイトルは、人口段階別市区町村の変動ということで、2040年に今の人口が、全国各市はどうなっているだろうかとかの推計値でございまして、黄色いマーカーをつけたのが三重県内の各市であります。  四日市市は増加とはいきませんが、この推計ではプラスマイナスゼロからマイナス10%程度だろう。桑名市も同じマイナス20%、10%から20%というのが津市、鈴鹿市。菰野町も四日市と同じところ、亀山市はマイナス20%、名張市はもう少し減るのではないか、こんな推計が研究会の資料として出されております。  私、久しぶりの質問になりますが、2015年11月定例月議会の質問で、消滅可能性都市というデータを紹介したことがありました。これは、消滅可能性都市のときは日本創成会議という、これは民間の推計値でありましたが、今回の先ほど示したのは、総務省が研究会の資料として出しているということで公の資料ですから、民間とは違ってそれなりの説得力があるのかないのか、最近の政府の資料はよくわかりませんけれども、そんなことで、四日市の人口は、推計では2040年にマイナス10%と少なくなっても、これをまず押さえながら質問に入っていきたいと思います。
     お聞きするのは、市長は、毎年仕事始めの日に仕事始めの式というのを行われて、市長訓示というのを幹部職員に対してやっていますよね。その中から気になったキーワードが幾つかありますので、それについて、これを手がかりに、森市長の今後の市政運営の考え方について問うというのが今回の趣旨であります。  資料を映します。これは私なりに市長訓示の内容を整理したものですが、いろいろ言われて、ゆるキャラグランプリの話から始まって、出る杭は打たれる世の中ではありますが、出ていかなければ生き残っていけない、すばらしい言葉だと思います。  青字のところが私なりのキーワードで、現状維持は衰退である、ことしも積極的に挑戦していく、この1年は将来の四日市市の方向性を決める大切な年であると認識している。そして、重要なキーワードとして、存在感、四日市市においても大きな転換期に今後10年間は入るでしょうと。それからリニアの話がありまして、この10年間、攻めていく期間である。そして、名古屋を中心としたトライアングルの話をされております。いろんなところで正月に森市長のトライアングルの話は聞かせていただきました。  最後は、引き続き31万人元気都市を目指して四日市は突き進んでいきますと、こんな内容でございまして、この定例月議会の当初予算案の議案説明の文書もほぼ骨格が同じなので、今のを紹介させていただきました。  まずは、もう二つ目に入っているんですけど、市長訓示を読み解くということで質問していきたいと思います。  まず、森市長がことしの正月からいろんな場面で言われている名古屋圏のトライアングル、このことについて少し聞きたいなと。お聞きします、簡単で結構です。  名古屋を中心とした西の拠点である四日市市という話なんですけれども、このトライアングルの話を盛んにされますけれども、名古屋圏の北、東、西、この三角形の連携の何か具体的な話、具体的な共有はされているのかなと思いましたので、あるかないか、あれば紹介いただきたい。  それから、そもそも名古屋圏と言われますけれども、四日市市は市長の考えは、名古屋市の下に立つのか、そういう考えなのかなという気がしますで、そのあたり、あわせて昨日代表質問でも出ていましたが、リニアモーターカーの話から始まるんですが、これは一回聞きたかったんですけど、加納代表も聞かれましたが、議員時代にリニア議連というのがありまして、森 智広議員が事務局長を務めていただいた。三平議員が会長で、私も一会員で何度か視察も行きましたが、何とか四日市市にリニア四日市駅を誘致するんだ、これがなければ四日市の未来はないぞと意気を上げていましたけれども、この話が全く市長になられてから出てこないので、あれはどうなったのかなというのが非常に気になっていて、一回聞かなあかんなと思っていましたので、この際、あわせてお聞きしたいと思います。  それから、市長訓示で気になるところは、市の方向性とか転換期、存在感、これはどういうことなのか、何によって存在感を示していかれるのか、攻めていく期間、どうやって攻めていくのか、何をどう転換し、どこへ行くのか、四日市が目指すのはどんな都市なのか、これを一番聞きたいんですが、これはちょっと後で詳しく聞きますので、今言った存在感の内容とかその辺は後で詳しくお聞きしますが、その前に名古屋圏の話を一つ。  それから、昨日もそうですけど、中身は新しい総合計画で示したいと思うと言われます。それでは質問と答弁にならないので、後ほど詳しく聞かせていただきたいと思いますが、ここでは、総合計画について今議会でも諸岡委員長のもとに特別委員会をつくって議論を始めようとしておりますが、そもそも総合計画はなぜ10年間の計画なのかというのが私の腹には落ちがたい、谷口議員あたりと話をしていますと、この10年の間にAIを初め、行政のあり方、社会のあり方も随分変わるんじゃないか、10年後のことを見据えて計画をつくるのはかなり難しいのではないか、10年にこだわる必要はあるんだろうか、そんな話をしていますが、私も同じ思いがありますので、10年という理由、根拠、このあたりを最初に答えていただけませんでしょうか。 5: ◯議長(竹野兼主議員) 舘政策推進部長。   〔政策推進部長(舘 英次君)登壇〕 6: ◯政策推進部長(舘 英次君) おはようございます。  豊田議員からのご質問の、まずは名古屋の地位向上というあたりからご答弁をさせていただきます。  名古屋の地位向上ということでございますけれども、政令指定都市である名古屋市を中心とした名古屋大都市圏におきましては、おおむね人口が900万人以上、圏域内の総生産が約42兆円、しかも幹線交通網の結節点に当たる、まさに日本の中心ということでございます。  この圏域の人口シェアは、全国の約1割ぐらいではあるんですけれども、製造品の出荷額は約2割ということのシェアを誇りまして、本市を含めて財政力が高い自治体も多くありまして、我が国の経済を牽引しているエリアでもあるというふうに認識しております。  また、この名古屋圏域内で生活する人々の住宅の面積が広いということ、通勤に要する時間が短いということも特徴でありまして、名古屋大都市圏の魅力は、時間的、空間的、経済的なゆとりを有するクオリティー・オブ・ライフ──QOLとよく言われますが──の高いエリアであるというふうに言えます。  この名古屋大都市圏がリニア中央新幹線の開業により、首都圏と一体となったスーパーメガリージョンとなることで、開発余力がありポテンシャルが高いこのエリア一帯、地域は、飛躍的に地位が向上するというふうに考えておるところでございます。  議員から周辺の、市長が新年からいろいろおっしゃっていただいておるトライアングル、岡崎市とか豊田市と、あるいは一宮市、岐阜市といったようなところとの関係の中で何か連携しているのかというご質問がございましたけれども、現在では、これも20年以上も前からなんですが、名古屋を中心とした、そういった自治体が連携する会議体がございまして、そういったところで企画部門を担当する職員が年に一、二度集まって名古屋を中心としたいろんな諸課題を研究すると、そういった会合がずっと続けられておりまして、そういった職員間でのそのような連携というか情報交換などはやってきておるのが現状でございますが、まだ今回、私どもが提唱しておる西の拠点としてやっていくということに対しての具体的なことを、正式に連携をしているという状況でございません。これからそのような名古屋を中心とした形で、それぞれがどういったことの役割をしていくのかということも含めて、公式に連携していくような場面もつくっていくことはあろうかと思っております。  名古屋の下に立つのかということでございますが、名古屋に四日市市が勝つということはなかなかあり得ないことでございますので、名古屋の地位が全国的に向上する中で、四日市市はその西側で役割を果たしながら一緒になって発展していくと、そういった概念でございますので、よろしくご理解いただきたいと思います。  それから、リニア中央新幹線の開業によりというところで、駅の誘致ということがご質問でございましたけれども、名古屋─大阪間の開業というのは、早くなるとはいうものの、早くとも20年後ということになってまいります。  まずは、名古屋からのアクセスの向上及び乗り継ぎ環境の改善に向けた施策を進めることで、いち早くリニア新幹線の開業の便益を享受していくと、これが重要であろうというふうに考えております。  そのために、近鉄四日市駅とかJR四日市駅の駅前広場、あるいは中央通りを含めた駅周辺整備など、交通結節点の強化に取り組んでいくというところでございます。  また、総合計画の10年間というところでのご質問をいただきました。この10年間は、今非常に劇的に時代が変わっていく、時代の潮流や社会経済環境が変わっていく時代だというふうに私どもは予測をしております。  そういったところで長期展望を見据えた戦略的な計画、時代に即応する機動的な計画、新しい発想に基づく創造的な計画ということをキーワードに、日本の活力を支えるこの圏域の西の中枢都市として発展していくための新しい時代にふさわしい総合計画を策定していきたいということでございますが、この10年間、非常に劇的に環境も変わってまいりますので、今後皆様とご議論させていただきますが、ベースは10年と置きながら、内容の中については、短期的にある程度目標を定めるといったようなこともこれから議論していきたいと思っておりますが、いずれにしましても、これからの議論でございますので、まずは10年を基本に置きながら、その中で短いタームのものも考えていくかというようなことも今議論しているところでございます。  以上でございます。 7: ◯議長(竹野兼主議員) 豊田政典議員。 8: ◯豊田政典議員 リニア四日市の質問に対しては直接答えがありませんでしたが、森市長、リニア議連、まだ解散していないんですよ。三平会長のもとにね。早くやってくれないかなと思いながら。  それから、総合計画のほうですが、10年先の絵を描くと、これは一つ大切なことだと思います。だから、それを置きながら5年ぐらいでまた大きなローテーションを組むとか、そういうことも必要になってくるのかなと思いました。  続いて、先ほど市長訓示の最後に──議案説明もそうですけど──引き続き31万人元気都市を目指すということを言われている。市長訓示もそうですし、市長の所信というか議案説明も、もとになっているのはこの2年前、市民と約束であります、森 智広市長候補が構想された、全く同じタイトル、31万人元気都市宣言、政策集、これがもとになっていると私は思っていますので、この内容を──質問項目の3番目に行っていますけど、もう3番目ですよ──市長選挙マニフェスト、すなわち市民との約束、これを検証することが、2年たちましたから必要ではないかということで、大変各原課の皆さんにはご苦労をかけましたが、私がたくさんある政策の中で、これはまださすがにできていないんじゃないかと思われる項目についての現状を確認させていただきました。  これ、また資料を映しますけど、私、豊田なりにマニフェストのこの2年間でできた、できないを丸、バツ、三角で勝手な評価をさせていただいております。  ちょっと見にくいかもしれませんが、バツやら丸やらありますね。  全部は言いませんけど、待機児童ゼロ、バツ。不登校児童生徒、全国平均を上回る割合を引き下げます、バツ。子育て世代支援の充実、文言ではこれを推進するということになっているので、幾つかのことはやっていただいたなと。子育てするなら四日市、これのイメージ定着に向けてマーケティング部署を設置し、積極的な広報戦略を行い、四日市市のイメージを定着させる。部署は設置しました、広報も積極的にやっている、しかし、後ほどまた質問しますけれども、イメージ定着には至っていないのでバツ。スマートタウン構想の推進は、コンビナート企業に余剰水素がないということがわかって、バツ。地元企業の落札率、これは少しですが上がっております。事業所税の減免措置はできていない。企業誘致、市街化調整区域に企業を誘致、東芝以外はありませんから、バツ。保々工業団地、工業用地の積極活用もできていない。農地の集約、再活用については、遊休農地の解消の傾向はわずかに見られますけれども、同じところに書いてある農地バンクの有効活用というのはできてないので、三角。地域まちづくり構想、実現サポート体制、各地区でまちづくり構想をつくって、それを公の地域・地区別構想に落とし込む作業は進んでいますが、構想実現のための特化予算というのはほとんどないのでバツではないか。団地再生の推進、一部団地、高花平では昨日もありましたが、少しいいというか、団地再生の動きを始めていただいていますが、まだまだ大きな流れはできていないので、まだ三角かなと。公共交通ニーズを把握をするために調査を行う、ニーズ把握はできてないので、バツ。  結局、全部言いますけど、四日市港の観光客誘致、夜景クルーズは確かに森市長になってから観光客がふえているので丸ですが、大型客船も頑張っていただいているけれども、これは2年ぐらい前から仕込みを行って初めて実現すると聞いております。田中前市長時代の、結果が今、ここ2年間出ているのかな。さらに、大型客船については、今後四日市港から離れていくんじゃないか、そんな話を会派でしております。これは、詳しくはこの後の平野議員に託したいと思いますけれども、大型客船が来年度、ことしはそんなにふえるわけじゃない、去年より減ると聞いているので、これはバツとさせていただきます。  障害者雇用率の向上、0.03%だけ向上しているので、三角。胃がん発症率の低下、新しい検診は導入していただいて、丸。ただし、発症率は把握できていないので、低下したかどうかわからないので、三角。  公共交通、これもちょっと言っておきたいので、せっかくの時間ですから言わしていただきますが、公共交通、私はバツとしました。それに関連して、新総合計画調査特別委員会に出てきた資料では、大型設備投資はもう完了した、これからは縮小していくんだ、次の10年間と書いてありますが、これ、附帯決議を議会でつけたんです。内部・八王子線の各駅前整備については、駐輪場、停車場等の十分なスペースを確保するとともに、民間活力の導入、路線バスとの連携等により利用促進を迅速に図ること。当時のことをよく覚えていますが、その当時、予算で示された西日野駅の予算では、バスが転回できない、車も五、六台しかとめれない、これでは拠点駅である西日野駅の活性化には不十分であるということでこういう附帯決議をつけました。  それから、路線バスと連携して、できれば乗りかえてもらうとか、あるいは大きな笹川団地とか高花平が近くありますから、その団地の住民を取りこむような利用促進策を図ってほしい、そんな内容なんですけれども、ふたをあけてみると当時の計画予算よりも縮小されていると。これでは駅の活性化、あすなろう鉄道の再生には結びつかないのかな。これは市長、質問にはかえませんけれども、心にとめておいていただきたいなと思います。  それから、これは市長マニフェストの豊田採点でありますので、後ほど反論があれば簡単にしていただきたいなと、そんな時間もとりたいと思います。  あわせて、昨日もありましたことしの10大ニュースというのを毎年四日市市長が発表されていて、改めて市長就任後、2017年、2018年の10大ニュースを見せていただきましたが、今から言うやつは田中前市長の時代からやっているやつです、10大ニュースの中でね。橋北交流会館、南北消防分署の開署、全国工場夜景サミットin四日市、大型外国客船、いずれも田中時代から続いている内容です。これが10大ニュース。  森市長オリジナルと考えられるやつは、市長のタウンミーティング、田中市長も似たようなことはやっていました。それから、市制施行120周年、三つ目がこにゅうどうくん、4位、3位。あと、子供医療費の窓口負担無料化や保育料第3子以降無償化、これは確かに森市長が決断された内容だと思いますけれども、四日市市オリジナルではない。他市に事例はたくさんあります。  そこで、質問を二つさせていただきますね。  一つは、先ほどから私が一方的に丸、バツ、三角、2年間のマニフェスト、市民との約束の評価を示させていただきましたので、もしも評価に反論があれば少し時間をとりますので、お話を下さい。  それから、こにゅうどうくんも10大ニュースに出ています。昨日も出ていますが、ゆるキャラグランプリ、いろいろ話題になって報道もされました。質問は、ゆるキャラグランプリ、今回のやつ、3位になった年のを通じて何も批判されることはないのかあるのか、これを明言していただきたいなというのが一つ。  最近、私も各議員同様に、それから市民の皆さんの話を聞く機会が多くて、その中で、あれはよくないという意見を複数聞いたので、一度聞いておきたいなということで、ゆるキャラグランプリの総括的な答えを下さい。  それから、私、10大ニュースを見たりして、改めて見ても、森市長の2年間で全国的なニュースになったのはこにゅうどうくんだけじゃないかと。選ばれるまち、出る杭になると言いながら、今のところこにゅうどうくんのみが全国的なニュースで、せいぜい東海エリアのニュースというのでも、改めて新聞記事とか確認してまいりましたが特にないと。四日市が目立って売りになるようなニュースはないんじゃないか、そんなこともあります。  その中のこにゅうどうくん、これは何か狙いがあったのかな、もしかしたら。あれでマスコミに報道されて目立つ、ここに深い深い狙いがあったなら教えていただきたいなと思います。 9: ◯議長(竹野兼主議員) 舘政策推進部長。 10: ◯政策推進部長(舘 英次君) まず、私のほうから豊田政典議員による評価に対する反論ということでございます。反論というわけではございませんけれども、先ほどバツ、丸、三角等で評価をいただきました。  私どもは市長就任以降、市長の政策集に基づき、やれるところを順次どんどんやってきたというつもりでございます。  ただ、成果としてまだまだ上がってきていないところもあるわけでございます。例えば、実際に実施した子供医療費窓口負担ゼロ、これは実現できたわけでございまして、まさに、これからその内容が成果として上がってくるわけでございますけれども、例えば、一番冒頭でご紹介いただいた待機児童ゼロを目指しますというような観点につきましては、これは、新たな保育園を今つくっているところでございますので、これは民間を支援するという形でございますけれども、来年度の早々にはできてまいります。  そういったことで、現時点ではまだバツかもしれませんけれども、来年度には、それは一定解消されるというようなこともございまして、今議員から数えてみますと、バツが11個、丸と三角が11個ということで、11と11ということになってございますけれども、進行状況のものを含めますと、過半数は行っているんじゃないかなというふうで認識をしております。例えば中学校の完全給食であるとか、不登校児童生徒に対するサポート体制、これも今整備を進めつつあるというところでございます。  ただ、議員ご指摘のように、まだまだできていないという部分もございますので、今後市長が掲げる七つの基本方針に基づいて、引き続きスピード感を持って全力で取り組んでまいりたいと思っております。 11: ◯議長(竹野兼主議員) 渡辺シティプロモーション部長。 12: ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 議員からのゆるキャラグランプリに関するご質問をいただきましたのでご答弁させていただきます。  昨年の秋に開催されましたゆるキャラグランプリ2018におきましては、市による大量組織票という報道を新聞やテレビ等のさまざまなメディアに取り上げられまして、連日報道がなされたところでございます。  ただ、投票に関しましては、多くの市民や企業の方々、市の公式のマスコットキャラクターということから、職員に対しましても応援、協力を呼びかけた結果の一票一票であるというふうに認識しておりまして、批判をいただくような組織票という認識はございません。  今回の報道によりまして、四日市市並びにこにゅうどうくんの名前が全国に知れ渡ったことにつきましては、結果として、大きなシティプロモーションにつながったのではないかというふうに考えております。 13: ◯議長(竹野兼主議員) 森市長。 14: ◯市長(森 智広君) 豊田議員からは、私のマニフェストについていろいろご評価をいただいております。  さまざまなご評価があると思うんですけれども、私自身も市長選挙の際に掲げた項目についてはしっかりと精査しながら、やれるところをしっかりとやってくというスタンスで邁進していきたいと、こう思っております。  行政は連続性が大事でして、なかなか過去からの流れというのを踏まえながら、さらにどういうふうにカスタマイズしていくのか、さらに肉づけしていくのかというところの部分もありますので、それは田中前市長の思いが今結実する部分も結構あるわけです。ですから、やはり時間がかかる部分は時間がかかるという部分で認識していただきたいと、こう思っております。  あと、その中でも、例えば子供医療費の窓口負担の無料化は、未就学児までを対象としては県内初めて実施しまして、その後、県内の各市、町も追随する形で、来年度、全市町での実施につながったということ、それは四日市が牽引したからであると私は思っていますし、保育料の第3子以降の無償化も、県内だけをとって見ると14市ありますけれども、実施しているのは四日市含めて2市のみというところであります。  私が、やはり三重県を牽引していくまちでなければならないという思いを持って、市長就任後、さまざまな取り組みを進めてきましたけれども、最近、少し視野を広げて、三重県で一番だけじゃなくて、やっぱり東海圏、名古屋圏で存在感を示していけるようなまちになっていかなければならないと、ここ市長就任後、四日市の現状を踏まえて、そういう認識に変わってきました。  ですから、この名古屋圏での存在感を次は示していかなければならないということで、さまざまなアクション、取り組みをしているところでありますけれども、なかなか日本一をとれるというのは難しいことです。自治体は1700以上ありますから、その中で一番をとっていけるのは何かということを精査しながら、勝負していけるのは何かということを考えながら一つ一つ手を打っていこうと、こうしております。  積極的な挑戦のもとにそれが結実すると私は思っておりますので、ぜひとも応援をしていただきたいと、こう思っております。 15: ◯議長(竹野兼主議員) 豊田政典議員。 16: ◯豊田政典議員 それぞれ答弁ありがとうございました。  まだ2年、もう2年というところで細かい話はこれ以上聞きませんが、大変期待の大きい市長でございますので、森市長はこんなものじゃないぞと僕は思っていますので、今後の2年間にさらに期待しておきたいなと思います。  もう4番目ですが、ここからが私の本論でありまして、都市間競争を勝ち抜くための都市構想、これが必要ではないか、まだまだ具体的に見えていないのではないか。  先ほど、冒頭に人口はそんなに減らないんじゃないかとか、あるいは名古屋圏の中の一角であるとか、そんな話を紹介したり答えていただいたりしましたが、そんな話を聞いておりますと、四日市は果たしてステレオタイプの都市を目指すのか、あるいはとんがった都市、こういう都市をつくる考えはあるのかないのか、ほかの同格都市と似たり寄ったりでいいのか、そんなことを考えてしまうところであります。  最初の市長訓示に戻るんですけれども、質問としては、転換期である、存在感をキーワードに攻めていく期間である、言葉は勇ましいんですけれども、何をどう転換してどこへ行くのかというのはなかなか見えない。  質問の順番が逆になりましたが、四日市市は、重ねて問いますが、平均的なことをやっていれば人口もそんなに減らないから名古屋圏の一角で何とか存続していけるんじゃないかと考えているのか、いやいやそうじゃない、言葉どおり四日市は選ばれる都市になって特徴的な都市になるのかと、そんな考え方を改めて問いたいと思います。  ちょっとiPadで資料を映したいんですが、初めてなので少しお待ちください。  今から示そうとしているのは、先ほどから言っています新総合計画調査特別委員会に示された資料からデータを紹介したいんですけれども、四日市市が資料として出された都市のレーダーチャートというか、五つの指標、安心度、快適性、利便性、成長力、裕福度、これをどこまでできているかできないかというのをレーダーチャートにして、各都市を示した資料を出されました。  例えば豊橋市、ここは成長力というのは大変すぐれている。とんがっているところがすぐれているところ。ところが安心度は低いのではないかとか、ほかにも、豊田市なんかは成長力や裕福度、大変裕福な都市ですけれども、利便性、安心度が少し低い。四日市はどういう形になっているかというと、これです。ほぼ円形ですね。平均点というか合格点はあるけれども特徴がない、とんがっていない。そんな自己分析もされているところなので、そういう質問をいたしたいと思います。  四日市の目指す都市の形、あり方、これを問うておきたいなと思います。 17: ◯議長(竹野兼主議員) 舘政策推進部長。 18: ◯政策推進部長(舘 英次君) それでは、まず、今レーダーチャートをお示しいただきましたが、その前に市の方向性というか、転換期、存在感といったようなところもご質問をいただきましたので、その点からまずご答弁をさせていただきます。  ご承知のように人口減少とそれに伴う財政規模の縮小ということで、これらを克服するために都市間競争がますます激しくなってきているというふうに認識をしております。  その中で本市は、昨年12月に内閣府から中枢中核都市に選定をされました。産業活動の発展のための環境、国際的な投資の受け入れ環境、あるいは都市の集積性・自立性等の条件が備わっていることや、昼夜間人口比率が高いといったことなどが選定条件でございまして、本市のこれまでの取り組みが実を結んでいる結果であると考えております。都市間競争に打ち勝つ基礎体力は十分にあるというふうに考えております。  一方で、先ほど来申しますような2017年のリニアの開業ということで、首都圏との移動時間の大幅な短縮が見込まれる、そういった中で企業活動とか生活スタイルへの影響が多方面で変化が起きると、スーパーメガリージョンが形成されていくということでございます。  このスーパーメガリージョンの中で埋没してしまわないような、それ以外の新たな時代の潮流を見据えた上での圏域の一翼を担い得るような、本市としては存在感を発揮していくことが重要であるということでございます。  全国有数の産業集積を有するエリアである名古屋大都市圏が国内外から人、物、金、情報を呼び込み、世界の中で存在感を発揮できるために圏域の一翼を担う本市の役割は重要であると、人を引きつける地域の魅力を高め、発信していくことが重要となってまいります。  そのため、さまざまな取り組みによって特色ある地域づくりを進めるとともに、その魅力を戦略的に内外に情報発信していくと、シティプロモーションに取り組んでいくということが首都圏や名古屋で働く人々に効果的に伝える施策を継続して実施していきたいというところでございます。  積極的にPRを行う上では、子育て支援とか教育の充実、各種インフラ整備、住宅供給、暮らしへの安心・安全の向上など、暮らしやすいまちづくりへの不断の努力が欠かせません。  次期総合計画におきましては、このような視点を踏まえながら本市の豊かな暮らしや意欲をさらに高めて、多くの人が憧れる、存在感のあるまちづくりを進めていくための総合計画となるよう、議会、市民、事業者の方々のご意見をお伺いしながら策定に注力してまいりたいと思っております。  それから、先ほどお示しいただきましたレーダーチャートの点でございます。  これは、先ほどご紹介いただきましたように、新総合計画調査特別委員会の資料ということでご提出をさせていただきました。ごらんになっていただいたように、本市と名古屋大都市圏の同格都市において、安心度、快適性、利便性、成長力、裕福度、それぞれの項目で比較できるようにレーダーチャートを作成しましたが、これによりますと本市は、全体的に丸の形に近く平均的でありまして、ばらつきのある他都市と比較しますと、総じて住みやすいということであるとは認識をしております。  これまでの本市の政策は、他市と比較して劣っている部分を充足するように努めてまいりました。その結果、ある意味バランスのよい住みやすいまちとなっております。その一方で、議員ご指摘のように特徴がないまちということになるのかもしれません。  今後、先ほど申しましたような都市間競争に勝ち抜くためには、本市として、新たな武器を持つ必要があると考えております。  住みやすい都市になることは必要不可欠でありますけれども、さらに四日市ここにありという存在感を示すことによりまして、都市間競争に勝ち抜くことが市長の大きな方針でありますので、そのための具体的な施策を検討していきたいというふうに考えております。  さらに、産業・経済活動が活況であるという本市の強みを伸ばしていくこと、そこに特徴を出していければというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 19: ◯議長(竹野兼主議員) 豊田政典議員。 20: ◯豊田政典議員 ありがとうございました。  前半部分、ちょっとよくわからなかったところもあるんですが、決して平均的な真ん丸の都市だけじゃないと──世界にと言われました──全国に発信できる存在感ある都市を目指していくという考え方だったと思います。武器を持つ、四日市ここにあり、大変いい言葉だと思いますが、なかなかまだまだ見えていない。  森市長の発言や答弁を聞いていて、2年間走り続けてこられたのはよくわかりますが、まだそんなに自慢できるような成果には至っていないと僕は思いますから、そんなに勢いよく言葉をまだ使わないほうがいいのかなと僕なんかは思っております。  そこで、どういう分野で存在感を示すかということで、森市長のメーンテーマである、教育するなら、子育てするなら四日市、これは一つの大きな目玉であるべきだと思うし、最後に言われたように、産業都市の利点を生かす、この二つかなと思いますが、2017年の1月の市長所信表明では、第一の方針として、人口流出都市からの脱却を図るために、子育てするなら四日市、教育するなら四日市という都市イメージ構築に努めてまいります。つまり、子育て世代に選ばれる四日市となるために、子育て・教育支援に積極的に取り組んでまいります。こういう所信を述べておられる。  先ほどの答弁にもありましたように、新総合計画調査特別委員会でも同じような議論をしていまして、政策推進部長の言葉ですが、これまでの2年間でやってきた事業は四日市のマイナス部分を埋めていく事業をやってきましたと。今後の2年間、10年間の中で、今度は特徴的な武器になるような、存在感のあるような政策はこれからだと、これからに注目せいというふうな答弁もありました。そう言われればそこに期待するんですけれども、なかなか内容が見えていない。  また、特別委員会の議論の中でこんな議論もありました。これは川村議員の言葉ですが、子育てするなら四日市、具体的に示さないといけない。そのためには、個別ではなくてパッケージで、子育て四日市というのをパッケージ事業にして全国、市外にPRすることによって注目されるんじゃないか。まさにそのとおりだなと思って聞いておりました。
     そこで、質問をもう一回重ねて聞きますが、子育て、教育に関して、今後具体的に展開していこうとされている事業、政策のイメージでも結構です。総合計画でと言われると質問をしている意味がありませんので、まだ固まっていない部分でも結構です。未成熟でもいいので、何か具体的な政策、事業があれば教えていただけないかと思います。 21: ◯議長(竹野兼主議員) 舘政策推進部長。 22: ◯政策推進部長(舘 英次君) 子育て、教育に関しまして具体的に展開していく事業、政策があるのかというご質問をいただきました。  現在、次期総合計画の策定に向けて議論をしておりますが、その中では若手、中堅どころの職員を集めて分野別の政策検討会議というもので非常に活発な議論をしております。  その中で、子育てに関する課題ということで議論をしておりますのが、まず一つ目として、高齢化、人口減少時代での多様な働き方に対応した保育サービスの提供ということが一つ。それから、小1の壁。それまで保育園、幼稚園に子供を預けるんですが、小1になると預けるところがないと、いわゆる学童のところになるわけですが、これは小1の壁打破に向けた放課後児童の居場所づくり。それから、3点目としまして、男女がともに輝き、子育てが尊重される職場づくりの推進。それから、妊娠、出産、子育ての不安を解消する人や情報へのつながり支援などの課題が議論をされております。  また、教育に関する課題といたしましては、AIでは補えない人間力を育てる教育。それから、子供目線を重視した学校へ行きたくなる教育環境の確保。それから、いつでも自己表現できる場がある魅力的なまちの創出といったようなこと、これは一旦ではございますけれども、次の総合計画で重点的に考えるべき子育てとか教育のところ、特に若手、中堅どころの職員が考えている課題というふうに今ご紹介をさせていただきました。  このような課題を解決するために、どういった具体的な政策、施策を打っていくかということがこれからの議論にかかっているところでございます。  特に、議員が今パッケージということもご示唆いただきましたけれども、今申したような課題は、例えばこども未来部一つで解決できる問題ではなくて、子育てということに対してあらゆる部局がどういった関与をしていくか、あるいは関与しなければならないか、そういった観点で議論をしながら政策を積み上げていきたいというふうに考えております。  現時点ではこのようなご紹介になりますけれども、今後皆様方からもご意見を頂戴しながら、総合計画の中で新たな子育て、教育といったような部分の施策の議論をしていきたいと思っております。 23: ◯議長(竹野兼主議員) 豊田政典議員。 24: ◯豊田政典議員 政策推進部長から答えをいただきましたが、こういう課題というので挙げていただいて、それに対する事業はこれからだという話ですけれども、この時間というのは、何も私のPR時間でも何でもなくて、会議なわけです、議論なわけ。だから、未成熟なものでも出さないとだめですよ。こういう考えをしているんだ、我々も一緒に考えようとしているんだから、こんな考えがあるけれども、まだかたまっていないけどこんな考え、皆さん、どう思いますか、豊田議員、どう思いますかというような、そういう時間なので、そうじゃないから一般質問はつまらないと言われたりするんですよ。もっと市民の皆さん、市民代表である私たちに途中の考えを示して一緒に考えようよと、これが本当の議会のあり方だと私は思っていますが、なかなか具体の話は、考えておられる中にはお答えはありませんでした。残念でございます。  次に、都市の力は人口に有りと私は最初の項目に書きましたが、転入人口を増加させる、これが市長の言われる都市間競争を勝ち抜いていくための一つの重要な要素であると思います。  1月31日の市長記者会見で数字が示された。8年ぶりでしたっけ、四日市の社会増がふえたということを大きな声で語られます。  中身は、ふえた世代もあれば減っている世代もある。とりわけ35歳から44歳のいわゆる子育て世代については大きくマイナスになっていて、ここは子育て世代にまだまだアピールできていないんじゃないか、これは自己分析でありまして、まさにそうかなと。先ほどから話題にしているように、子育て世代を呼び込みたいけれども、そんなイメージなんていうのは全くできていない、むしろ減っているという結果だと思います。  人口について、あわせて質問していきます。  まず、今の分析は、あくまで数字を見て行政のほうで推測した結果ですよね、子育て世帯どうこうだとか、大学進学で出ていくとか。そうじゃなくて、やっぱり転入出の追いかけ調査ができないものかなということを前も聞きましたけれども、なぜ四日市に引っ越したんですか、なぜ出ていったのか、これを何とか把握することはできないかな、そういう調査はしませんかということ。  それから、声高に市長が言われていますけれども、人口増加がこのまま継続していくという考えなのかどうかというのもあわせて問うておきたいと思います。  もう一つ一緒に、人口獲得競争ですけれども、四日市にとってのライバル都市というと変ですけど、ターゲットとしている、よそから入って来てもらうわけですから、どこから呼び込もうとされているのか、どこの都市なのか、どういったエリアなのか、これをちょっとはっきり聞かせていただきたいなと。あわせてそういった人口増加を機とする際に、一般的に転居の機会とはどういう機会、どこをターゲットにしているのか、この辺の考え方を教えていただいて、私もこれから一緒に考えていきたいなと思いますので、あわせてお答えを下さい。 25: ◯議長(竹野兼主議員) 森市長。 26: ◯市長(森 智広君) 豊田議員からは、人口についての考え方についてご質問をいただきました。  豊田議員がおっしゃるように、都市の力は人口にありというところは私も同じ思いであります。ですから、就任当初、人口にこだわってきたわけでありますけれども、とりわけ人口といっても社会増にこだわっていく必要があるのではないかなと、こう思っております。  平成30年、1年間では8年ぶりに総人口が増加しましたけれども、自然減を社会増が上回ったというところであります。ただ、自然減は年々減少幅が膨れてきておりますので、これを永久に社会増が補い続けることは極めて難しいと、こう考えております。  ただ、社会増を自然減に及ばずともふやしていくという、そういった施策を打っていかなければならないという思いがあります。  そして、人口にこだわっている部分もありまして、実際に分析をしてみると、豊田議員おっしゃったように総人口はふえていると、20代の単身者がふえている一方で、子育て世代が減少しているという傾向があります。これをデータだけでとどめるのではなくて、ここから何が四日市の課題かということを掘り下げていかなければならないと思っております。  さまざまな観点で調査も実施しております。いかに、市から出られた方がどういった思いで四日市から離れていったかというところが、私は一番大きなポイントかなと、こう思っております。この政策をパッケージで示していくのが今回の総合計画になろうかと、こう思っております。  四日市からの人口流出、子育て世代が出ていく傾向を捕まえて、ここの部分をしっかりとカバーしていけるような10年パッケージのプランを提示していきたいと、こう思っております。 27: ◯議長(竹野兼主議員) 舘政策推進部長。 28: ◯政策推進部長(舘 英次君) 先ほど市長が紹介しました調査という件につきましては、今総合計画の中で対象世代に対してウエブアンケートを実施しております。そのウエブアンケートの結果を今取りまとめてございますので、そういった中で、どういった理由で四日市は望まれているのか、あるいは引っ越していくのかとみたいなところを今分析しておりますので、またお示しをしたいと思います。  それから、ライバル都市はどこかというご質問もいただきました。これは、私どもが先ほど来申しておりますように、大名古屋都市圏の中のそれぞれの都市をライバルとして、そういったところから人口を引っ張ってくる。もちろん三重県内の人口流出を抑止する、そういう機能は当然でございますけれども、名古屋都市圏の中で人口を増加するような形で頑張っていきたいというところでございます。 29: ◯議長(竹野兼主議員) 豊田政典議員。 30: ◯豊田政典議員 ありがとうございます。よくわかりました。  最後になりますが、渡辺部長、済みません、質問にかえません。  もう一つ、四日市市のイメージについてシティプロモーション部を中心にPRしていただいていますが、私は四日市のプロモーションする前に、やっぱりイメージ調査、現状把握というのがまだ不十分ではないかと思います。  ナイトクルーズや萬古焼やお茶、そういうのをプロモーションするのはいいんですが、都市イメージというならば、やっぱりどういうイメージを市外、県外の方が持っているだというのを刻々と定期的に把握した上でイメージを向上していく、こういう作業が必要かなと思いますので、また頭に置いてください。  最後に、なかなか具体的な話が出てこないので、私から森市長に秘策を授けたいと思って質問いたします。  人口をふやすための秘策、特に若い世代、これをふやすために四日市市立大学を設置しましょうという提案であります。  公立大学というのは、これ、文部科学省の資料ですけど、公立大学、実は私も知りませんでしたがどんどんどんどんふえておりまして、緑の線が学生数、青が設置大学数だったと思います、公立大学。実は、市立大学、県立大学というのは全国でかなりふえてきている。四日市にも産業都市を生かした四日市市立大学というのをつくって、全国からおもしろい大学があるぞと、こういった大学をつくることによって若い世代、それから、その後のさまざまな波及効果がありますが、今まではなかなか議題になったことがないので、ぜひ私からの秘策ですから、考えていただきたいと思いますが、最後に所感だけを伺っておきたいなと思います。 31: ◯議長(竹野兼主議員) 舘政策推進部長、残り時間がわずかとなっておりますので答弁は簡潔に願います。 32: ◯政策推進部長(舘 英次君) やはり理系の市立大学等を誘致するということは非常に経費がかかる、大学院も必要になってまいりますので非常に経費がかかるということで、非常に難しいなという考えでございます。  ただ、議員がおっしゃるように、学生があふれるまちづくりということは魅力的でございますので、若者を集めるような施策ということは重要だろうと思います。  あと、大学という観点、あるいは研究施設という観点でいきますと、今般、近鉄四日市駅西側のほうに三重大学の北勢サテライト、東京大学のサテライトも設置をされます。そういったところが設置されますので、そういったところと、いわゆる産学官の連携ということは、今後やっていけると思っておりますので、その点については今後やっていけるんじゃないかなというように思っております。 33: ◯議長(竹野兼主議員) 豊田政典議員。 34: ◯豊田政典議員 ありがとうございました。  教育するなら四日市、四日市市立大学、突然の提案なので、また考えてください。  それでは、今期最後の質問でございました。今後の森市長の市政運営に期待をいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 35: ◯議長(竹野兼主議員) 暫時休憩いたします。休憩時間は10分程度といたします。 36:                           午前11時休憩    ─────────────────────────── 37:                         午前11時9分再開 38: ◯議長(竹野兼主議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  平野貴之議員。 39: ◯平野貴之議員 おはようございます。新風創志会、平野貴之でございます。  皆さんは日の丸ポンチョの男という方をご存じでしょうか。本日の中日新聞の朝刊に大きな写真で掲載されておりました。ことしは、ラグビーのワールドカップ日本大会が開かれますが、その前回大会のイングランド大会において、日本代表の初戦、史上最大の番狂わせと言われた南アフリカ大会の際に、私も見ていましたが、前半終了時、まだ日本が2点差で負けていたにもかかわらず、その日の丸ポンチョの男が国際映像に映し出されまして、もう既に泣いていると。それでもう後半戦は、その方が国際映像に映りっ放しでそれを見て全国のラグビーファンの皆さんが涙、誘い泣きをしたと。私も、実はそのときは食あたりになっていたんですが、本当に胃が痛かったんですが、それも忘れて感動を与えられたという、そういう非常にラグビーファンなら誰もが知っているような方なんですが、実はその方が四日市に住んでいるということをこの2カ月ぐらい前に知りました。私はまだその方にお会いしたことはないんですが、私もその方のような熱いハートで今後もまた取り組んでまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。  それでは、通告に従いまして質問に移らせていただきます。  本日はまず、抜け道となっている生活道路の危険とその対策を考えてまいりたいと思います。  これまで議会でも多くの議員が言及してきたように、本市の多くの幹線道路では日常的に渋滞が見られます。このような交通渋滞は、大気汚染や労働生産性の悪化などさまざまな悪影響を社会に及ぼすことになります。これに関しては、私もこれまで一般質問で過度な車への依存からの脱却や、公共交通や自転車の利用促進を訴えてまいりました。  このような交通渋滞に派生して懸念されるのが渋滞を回避しようとする車が脇道に流入してくるという、通り抜けの現象であります。このような脇道は、概して住宅地が多く建ち並んで見通しが悪く、道路幅も狭い生活道路であり、そこをよそから来た車がびゅんびゅんと飛ばしていくわけであります。また、そのような通り抜けの車の中には、通り抜けするからには普通に渋滞の中にいるよりも早く行かなければならないという意識が働くのか、道路幅の狭い割にかなり早いスピードで飛ばしていく者も少なくありません。自分の家の真ん前がそのようなサーキット状態になっているわけですから、住民の方々にとっては毎日が恐怖であり、朝、ごみを捨てに行くのも一大決心を要するような状況なのであります。  さらに、そのような道路では、狭いのに急いで通ろうとする車が双方から突っ込み合い、お互いが進路を譲らず、通り抜けのドライバー同士が口論を始めるということも頻繁に起こっているそうです。概してそのようなドライバーは頭に血が上っているため、口論を終えてすれ違った後も通常よりもさらに高速で通過していくそうです。  このように周辺住民の方々は交通上に加えて、治安上の恐怖も抱えて毎日生活しているわけであります。  ここで、1枚ちょっと写真をお見せしたいので、映写をお願いします。  こちらは通り抜けの道になっていまして、朝夕に限らず昼間もどんどんとよその車が通過しています。これを見るとわかるんですが、軽トラックでも道幅ぎりぎりのような、そんな狭い道なんですが、そこをびゅんびゅんと双方向から、両方から車が入ってくるわけです。奥にはおうちも見えます。家の真ん前がそういう状況で非常に住民の方々は怖い思いをしていらっしゃいます。画像、ありがとうございました。  こういった危険な抜け道では、まさに対策が待ったなしの状況であることがわかります。  そこで、市はこのような通り抜けの対策としてどのような取り組みを進めているのか、また、今後進めようとしているのかお答えください。 40: ◯議長(竹野兼主議員) 稲垣都市整備部長。   〔都市整備部長(稲垣圭二君)登壇〕 41: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 議員からは生活道路の通り抜け対策についてご質問をいただきました。  生活道路の通り抜け対策としては、一般的には時間的な通行規制、あるいは道路上に凸部を設ける──いわゆるハンプと申しますけれども──あるいはポストコーンなどで車線の幅、車の通る幅、これを狭める狭窄、こういった物理的な対策など、そういった速度抑制というものがあります。  本市におきましても、所轄の警察署と調整しながら通学路を中心に時間的な通行規制を実施したり、ポストコーンの設置により車の通れる部分を狭めると、そういった速度抑制を促すということ。さらには、地区の土木要望で、通り抜けご遠慮ください、そういった看板を設置したり、交差点明示のための路面のカラー化、路肩のカラー化、そういったことを実施しております。  平成25年度からですけれども、所轄の警察署主導のもとで、地域の皆さんと連携し、歩行者や自転車などの安全な通行を確保する、これを目的に通学路や生活道路を中心とした一定の区域、これを定めまして、区域内の最高速度を時速30kmに規制する、いわゆるゾーン30の整備、これに取り組んでおります。このゾーン30の区域内ではいろんな対策をやっていくわけですけれども、まず、平成25年度に東富田地区において整備を開始しておりまして、これまで市内15の区域、面積でいいますと300haまで整備が進んでまいりました。この区域内で速度規制にあわせてポストコーンや路肩のカラー化、そういった安全対策を整備するということで速度の抑制やゾーン内を抜け道利用する通過交通の抑制、こういったものを図っております。  また、東富田地区内では、所轄の警察署や地域関係者が中心となりまして、通行していく車両のドライバーにチラシを配る、こういった広報啓発活動も実施されております。対策実施後の車両通過速度は、実施前に比べると最大で時速10km下がったという、そういった結果も出ておりまして、一定の効果がある対策として捉えているところでございます。  来年度には、神前、常磐、四郷地区においてもゾーン30の区域設定が計画されておりますので、引き続き所轄の警察署や地域関係者と連携しながらより一層の安全対策を進めてまいりたい、このように考えております。 42: ◯議長(竹野兼主議員) 平野貴之議員。 43: ◯平野貴之議員 ゾーン30とか、あと、ほかにもいろいろな対策をお答えいただきました。また、チラシを配布していただいたということで、やはりこれは有効なんだなと思います。今までやっぱり行政というと、ハードを整備して、あとは住民の方々に任せますというか、そういったスタイルが多かったんですが、やはりハードを整備して、そして、その後でソフトの活動を続けていくことで、より大きな成果が得られると思いますので、そういった活動をまた今後ともよろしくお願いしたいと思います。  そして、このような抜け道化した生活道路の中には、かつて往来が盛んだった旧街道が多いことがわかります。このような旧道は、現在の幹線道路に並行していることが多く、道沿いには住宅や店舗が建ち並んでいます。自動車を想定した規格ではないため道路幅も狭いことが特徴と言えます。  このような旧道に自転車レーンを徹底して整備し、住民や歩行者、自転車の安全対策を進めているのが、私も過去に何度か紹介している石川県金沢市です。またこちらの資料をごらんください。  金沢市というのはかつての城下町ということで、これ、真ん中は金沢城ですね。ここに兼六園があって、近江町市場があるということで、このお城の周りに細い古い旧道が張りめぐらされております。そこに、現在は学校が点在しているということで、このエリア、結構自転車通学の学生が非常に多いということで、自転車の安全対策が課題となっていました。そこで、このエリアに自転車のネットワークを整備しました。この青と緑は自転車道、自転車の走行空間が整備されているところになります。ここがどのようなものかというと、こういった比較的狭いところにも自転車の走行空間が整備されています。  今、四日市市内で見るのは、青色の矢羽根というものが見られるんですが、そういったガイドラインがまだ出る前に整備されたので、金沢市はこういうピクトグラムという自転車の絵が描かれたものになっています。  すると、その効果として、自転車レーンの整備前から比較して、自転車の事故が半分に減ったということがわかりました。これは路線ごとの自転車事故の数を示したグラフです。青が整備前の事故数で、赤が整備後の事故数ということで、どの路線も半分近く、または半分以上自転車事故が減っているということがわかります。  これは、自転車が車道寄りの左側通行を守るようになったことが主な原因なのですが、それに加えて、ここを走る自動車のスピードが落ちたというデータも出ています。レーンが引いてあると、たとえ自転車が走っていなくても、自転車が出てくるかもしれないとドライバーに意識づけをすることになったということがその一因と思われます。  また、自転車の走行空間を整備することは、道沿いの住民の安全を確保することにもつながります。先ほど申し上げたような自動車を減速させる効果に加えて、自転車を旧道に誘導して、多くの自転車がここを走るようになれば、ドライバーにとっては通り抜けの障害となって、そういった外部からの車の流入自体を思いとどまらせることにもつながります。  さらに、レーン整備は、自転車の危険から住民の皆さんを守ることにもつながるということです。これはどういうことかといいますと、こちらの例えばこの道路を自転車で通るとき、どこを通ると思われますか、皆さん。自転車は左側通行ですから向こう側からこう来るんですが、この線の車道寄りを走るか、外側を走るかなんですが、正解は車道寄りです。ただ、やはりよく見かけるのはこちらですね。こちらは歩行者の方のためのスペースなんですが、ここを走っている自転車をよく見ます。そうすると、おうちから人がぽっと出てきたときに衝突してしまうという危険もあるわけです。  先ほどの金沢市の画像をまた見てみますと、こちらはちゃんと線の車道寄りに自転車が走ることを促しておりますので、そういう意味で住民の方の安全も確保できたというわけになります。  このように、自転車の走行空間を整備することで車のドライバーに意識づけを行って減速させ、また、自転車に正しい乗り方を促し、そして、住民の安全を確保するというふうに、3者に効果をもたらすことになるのです。  そこで、本市の状況を見てみますと、現在は3路線で自転車レーンの整備を行っていただいております。これについては、周辺の住民を中心に少しずつ浸透し始めているところであり、先日は市内の学校にもこれを周知するチラシが配布されております。その一方で、前議会の三木議員の一般質問に対する答弁の中で、市は細い道に自転車の走行空間を整備するつもりはないという発言がありました。市が全国に先駆けて策定した自転車ネットワーク計画というのがあるんですが、こちらに沿って整備していくということです。確かにそちらも大いに進めていただきたいところですが、私は、このような多くの効果を生み出す旧道にレーンなどを整備する価値というのも大きいのではないかと考えます。  このように危険で、市民の命を守るべき対策が急務だという道路に整備を進めていって、その結果ネットワークが将来的に形成されればよいのではないかと思うのです。したがって、抜け道となっている旧道に自転車の走行空間の整備を行うことは、住民、自転車、自動車の3者に効果をもたらす安全対策となると考えますが、いかがでしょうか。 44: ◯議長(竹野兼主議員) 稲垣都市整備部長。 45: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 生活道路の通り抜け対策として、自転車の走行空間の整備を行うことが有効ではないかと、そういった趣旨でご提案をいただきました。  議員からもありましたけれども、現在、市では幹線道路を対象とし、松本街道、堀木日永線、橋北通りの3路線において、自転車レーンの整備を進めております。一方、生活道路ですけれども、地域からやはり路肩のカラー化などによる歩行者の安全対策、その要望は非常に多くあります。そういった中で、市としては、まずは歩行者の通行空間を確保するということで、例えばふたつき側溝を整備して路肩部分を広げ、歩行空間をカラー化するなど、そういった歩車分離の安全対策を進めている、そういったところでございます。  議員からご紹介いただきましたように、生活道路における自転車の走行空間を整備するということについては、外側線の車道側に自転車の走行空間を明示するということですので、歩行者の通行部分と自転車の通行部分が明確になり、自動車に対しても視認性が高まる、注意喚起を促すということで、安全対策に効果があるというふうに考えております。しかしながら、本市におきましては、歩行者と自動車の通行空間を区分する──一番最初に見せていただいた道路なんかもそうなんですけれども──まだ外側線が引かれていない、そういった道路も非常に多くございます。  また、議員からもご紹介いただきました金沢市ですけれども、多くの自転車利用が見込まれている金沢城を中心とした2km圏内の中心市街地、ここを整備エリアとして取り組まれておりますけれども、この計画をつくる際には、市以外の道路管理者、さらには警察にも入っていただきながら計画づくりをされたというふうにお聞きしております。こういった事例、こういったものを参考にしながら、生活道路における自転車走行空間の整備につきましても研究を進めてまいりたいと、このように考えております。  以上でございます。 46: ◯議長(竹野兼主議員) 平野貴之議員。 47: ◯平野貴之議員 ご答弁の中で言っていただいたとおり、金沢市の場合、協議会というものをつくって、そこに市の職員の方、また県の職員の方、公安委員会の方、また大学の研究者の方、いろんな方が集まってネットワーク計画をつくっています。  よくこういう自転車レーンとかを整備する際に立ちはだかるのは、やっぱり公安委員会の方々ということなんですが、金沢市の場合は計画の時点で公安委員会の方々が入っているので、整備するときにはスムーズに行くということなので、またそういったことも参考にしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  続いて、自転車の安全教育について質問をさせていただきます。  これについても過去に何度か質問をさせていただきましたが、今回は同じ自転車の教育でもその人の年齢などライフステージに合わせて内容を変えていくことが効果的ではないか、さらにどのように教育すれば実際の走行に必要なポイントを理解し、事故に遭わない、また起こさないための能力を育んでいくことができるのかという点からお話をさせていただきます。  まず、小学生と中学生に向けた教育について質問をいたします。  小学校の低学年については、日常生活で保護者と一緒に自転車に乗る機会がふえることから、保護者による基本的な交通ルールの教育が重要です。そんな彼らに教育を行う際には、交差点ではとまって車が来ないかどうかを見るとかというような交通ルールの基本とともに、通学路とか近所の道でどのようなところが危険なのかということを認識してもらうことがポイントとされています。  また、高学年については、1人で自転車に乗る場面が多くなって行動範囲も広がることから、必要な技能や知識を習得してもらうとともに、自分自身で危険を察知して、これを回避する能力が求められることになります。教育内容としては、ルールやマナーに加えて、危険予測能力を習得すること、また、実際に自転車に乗って正しい乗り方やどんな場合に自転車事故が多いのかということを習得することもポイントです。  そして、中学生についても、さらに自転車の行動範囲が広がってくるので、引き続き、危険を予測して回避する能力をつける必要があります。また、14歳からは、一定条件下で違反をした場合は自転車運転者講習が義務づけられるようになるので、自転車は車両の仲間で、交通違反した場合は罰則があるという責任を認識してもらうことも必要です。そんな中で、ながら運転の危険性や車道左側通行の必要性などを認識してもらい、さらに車や歩行者から自転車がどのように見られているのかを認識することも重要となってまいります。
     というふうに年代別に分けて自転車教育のポイントを述べてまいりましたが、実はこういったことを実際に行っているのが京都市でございます。また資料をお願いします。  京都市では、京都・新自転車計画というのを策定して、見える化というのをキーワードにいろいろな計画を立てています。きょう見ていくのはルール、マナーの見える化ということで、こちらのあらゆる階層に受講機会を設けた教育プログラムというのがそれに当たります。また、何がどうして危険なのかというのを納得と理解をしてもらうということも、こちらの京都市は重点に挙げています。  こちらは小さくて見えないと思いますが、このように幼稚園児から小学生、中学生、大人、高齢者に至るまで段階別にメニューを考えておると、実施しているということです。  具体的な内容なんですが、例えば中学生にまず自転車事故が身近なものなんだということを教えるために、使う資料も画一的なものではなくて、その学校区に合わせた資料を随時つくって使っていくということです。その講習を行う学校の学校区の地図をこうやって見せて、実際に自転車事故があったポイントをこうやって示していくそうです。そうすると、生徒たちも、ああ、ここをけさ通ってきたとか、うちの近所やというようなことで、その瞬間から聞く姿勢が他人事から自分事に変わっていくという効果があるそうです。そして、実際に一つ一つのポイントを写真つきで挙げていって、ここはどういう事故があったのかと、どういう自転車の走り方をしたらいいのかということを話していくということです。  また、自転車は左側通行ということをいつも皆さん、各自転車講習でも教えてもらっていると思うんですが、それもただ右側を走ると危険だよというので終わるのではなくて、その理由をわかりやすく説明していくのが京都市の特徴です。  例えば、右側通行と左側通行の場合、交差点の出会い頭の事故は右側のほうが事故の数が倍近く多い。これは何でかというと、車が曲がり角から出てきた自転車を初めて発見する瞬間のときのそれぞれの距離が、自転車との距離が、左側のほうが長いでしょうと。だから、右側の場合、車がよけ切れないこともあるよね。だから、危険だよねという形で聞く人たちの納得と理解を促していくと、こういうような教育方法を進めているということです。  また、自動車からどのように見えているのかということを認識することについては、これは関東の話ですが、バスの死角体験というのが民間の団体によって行われています。実際にバスを置いて、これ、ちょっと見にくいですが、自転車をここに置いています。運転手がミラーを通して見える場所かどうかということですね。実際にテープを張って、ここからこっち側はミラーで見えるところ、外側は見えないところというふうに見える化をしています。実際に運転席にも乗ってもらって、鏡を見てごらんと、見えないでしょう、あそこは、だから気をつけるんだよというふうに体感してもらうということが行われています。  実は、私、この現場に実際に勉強しに行ってまいりまして、羽津地区の自転車講習会でちょっとやってみました。パトカーの試乗体験をやるということだったので、これはしめたと思って、急いで自分の自転車──これは僕の自転車ですけど──を置いて、一人一人子供に運転席に乗ってもらって、おまわりさんに鏡であの自転車を見てごらん、見えへんやろうというふうにやってもらいました。即興だったので、こうやって段ボールでここは運転手から見えないと書いてガムテープで張ってやってみました。  そして、このような講習は、特に中学生だと1年生の、入学したばかりの4月に行うということが最も効果的なんだそうです。やはりある程度自転車通学をすると、自己流での運転でも何とかなるという根拠のない自信がついてしまってなれてしまうと。たとえその後に講習したとしても、実際には守ってくれないことが多いということで、やはり入学したての緊張した状態で聞いてもらうことで真剣に内容を聞いてもらえると。そして、そうすると、その内容を実践してもらえるということです。  では、一方で四日市の小中学校はどのような自転車の安全教育が行われているのでしょうか。見てみますと、各校は毎年、学校安全計画をつくっていまして、何月にどのような取り組みを行うのかということの計画を立てています。これを見ると、市内の全ての小学校で何かしらの交通安全教育が行われていることがわかります。しかし、その内容は自転車の乗り方教室であったり、道路の渡り方教室であったりとまちまちで、何をいつどうするかは学校側に委ねられているというのが実情です。また、教室を行う主体も市であったり、警察、自動車学校と学校によって違います。  このような状況で、四日市で育つ子供たちがきちんとみずから危険を予測して回避できる、そんな自転車の乗り方を習得し、自分の命を守っていけるようになるのでしょうか。やはり、そのためには京都市のような体系的な自転車教育をきちんと市が実施、または管理していくことが必要であると考えるのですが、いかがでしょうか。 48: ◯議長(竹野兼主議員) 葛西教育長。 49: ◯教育長(葛西文雄君) ただいま平野議員からは、小中学生に向けた自転車の教育についてご質問をいただきました。  まず初めに、本市の小中学校における自転車を初めとした交通安全教育の現状についてご説明をさせていただきます。  本市小中学校の全てにおいて、交通安全教室などを学校安全計画に位置づけ、学年に応じて自転車の正しい乗り方や道路の渡り方など、交通安全教育の推進を図っております。各校で実施している交通安全教室などは、本市の道路管理課や警察、交通安全協会、公安委員会指定自動車学校などの関係機関との連携を図り、学校の規模や地域の実情に応じて学年や全校で実施しております。  その一例として、四日市市交通安全協議会の交通安全教育指導員、通称とみまつ隊に依頼し、小中学生の年齢に応じた交通安全指導を行っております。具体的には、小学校の低学年では腹話術人形を活用した講話やクイズ形式による交通ルール指導など、低学年の児童が興味を持ち、理解しやすいように工夫、指導しております。  また、小学校の高学年では、運動場に道路や横断歩道を描いた模擬道路における自転車の走行実習指導、自転車シミュレーターを活用した指導など、体験活動を取り入れて指導しております。  さらに、中学生では、自転車で安全に道路を通行するための知識を習得することを狙いとして、小学生への内容にプラスして、自分が加害者となる場合があること、交通事故が発生したときの措置についての指導等をしております。また、昨年12月には、自転車レーンや自転車の通行場所のルールについて学習するためのリーフレットを刷って、中学生に配布し、交通安全指導を行ったところでもございます。  京都市のような体系的な自転車教育については、平野議員のおっしゃるように、ライフステージに応じて指導の仕方を工夫することで効果的に交通安全教育を推進できると考えております。  本市におきましても、小学校低学年、高学年、中学生において、これまで各学校で重点を決めて交通安全教育を実施してきておりますが、その教育内容を改めて整理するとともに、ライフステージに応じた指導内容となっているのか、また、危険予測能力の育成にはどのように指導していくとよいのかなどを関係課や警察、交通安全協会等と意見交換を図りながら、より体系的な交通安全教育となるようにしてまいります。 50: ◯議長(竹野兼主議員) 平野貴之議員。 51: ◯平野貴之議員 またより子供たちがわかりやすく、また実践しやすいような、そんなプランを立てていただきたいと思います。  先ほどのご答弁の中に、例えば高学年だと実際に自転車に乗ってとかシミュレーターを使ってというお話がありましたが、やはりちょっと人数が多いので、多分全員が乗れるわけではないし、全員がシミュレーターをやれるわけではないと思うんです。またそういったところも、難しいところだと思うんですが、工夫をして進めていっていただきたいと思います。僕もまた勉強させていただきます。  では、次に、幼児向けの自転車教育についてお話をいたします。  保育園や幼稚園児というのは自転車に乗らないんじゃないかという方もいらっしゃるかもしれません。確かにこの年齢の子供たちは全員が自転車に乗れるわけではありません。  そこで、京都市を初め関西では、キックバイクを用いた教室が開催されています。これはデンマークで行われているものを取り入れたんだそうです。また資料をお願いします。  デンマークでは45%の子供が自転車通学をしていて、小学校では交通教育が義務化されていますと。そこで、自転車にデビューするときに歩行者や信号機などに対処ができるように、幼児のときからキックバイクを使ったゲームを通して楽しく効果的に、そして段階的に必要な技能を習得するということがこの目的だそうです。デンマーク自転車連盟の国際委員会の方がその指導をしていまして、幼稚園児というのは乗り物が三輪車から自転車に変わっていく、その間ということで、そういう子供が乗りたいというやる気のある時期に技能に応じたプログラムをやっていくことが効果的ということです。また、4歳、5歳というところが神経系統の成長が著しく発達する時期のようでして、この青の線が神経系統の発達のラインなんですが、これが6歳の時点で80%成長すると。この時期にコーディネーション能力というのがすごく発達するんだということです。  コーディネーション能力というのは、要は体を動かす能力ということらしくて、運動神経という言葉にも近いかと思います。このコーディネーション能力の中にも、例えばバランス能力であったり、リズム能力、あと反応というところが分類されるわけなんですが、こういった能力を培っていくことで子供が自転車にいざ乗ったときに、周りの歩行者とか自転車に対応できる力がついていくということでした。  では、実際にどういうふうにして教室を行っているかというと、キックバイク──ペダルがついていない自転車──これを10人ぐらいの円をつくって輪っかになって回っていって、しゃぼん玉を飛ばしてそれをハエたたきでたたいたり、またつかんだりすると、こういうことで反応などが鍛えられるということです。また、さらにはこういうふうにブルーシートで、シートを上下にして、シートが上に行った瞬間にびゅーっと通っていくというようなこととか、あと、ずっとシートを低くしておいて、体をかがませながら通っていくというようなゲームをすることでいろんな識別、バランス、定位能力などが育まれるということでした。画像、ありがとうございます。  このように自然と周りの交通に目が行くようになり、そして、安全運転ができる人へとなっていくということでした。  デンマークでは、学校や保護者が協力して、子供たちが12歳になるまでにきちんと自転車に乗れる人に育てていくという長期的な目線で体系的に教育をしています。本市でも、その最初のステップとして、このようなキックバイクを用いたゲームを幼稚園や保育園の子供たちに体験してもらうことは、自転車の安全教育を進める上で効果的と考えますが、いかがでしょうか。 52: ◯議長(竹野兼主議員) 川北こども未来部長。 53: ◯こども未来部長(川北高実君) 議員のほうからは、幼稚園や保育園など未就学の子供たちへの自転車の安全教育についてご質問いただきました。  市内の公立幼稚園、保育園、そしてこども園におきましては、年間を通しまして、園外保育等の際に横断歩道の渡り方や信号の見方、あるいは歩道のない道路の歩き方などを保育士や幼稚園教諭から、その年齢に応じて指導を行っておるところでございます。  また、年長児を中心に、交通安全協議会による交通安全教室をほとんどの園が実施しているという状況でございます。その教室においては、就学に向けて1人で登下校することを前提に、交通ルールについてわかりやすく話をしていただくことにあわせまして、実際に園庭に横断歩道や信号機を設置していただきまして、子供たちが交通ルールについてより理解が得られるようなご指導をいただいておるというところでございます。  また、各園では、園便りにおきまして、お子さんを自転車に乗せる際のヘルメットの着用であったり、自転車に乗るときは保護者と一緒に行動することなどにつきまして、先ほどの交通安全指導教室の内容も踏まえて掲載し、安全指導を行っておるというところでございます。  今回議員からは、キックバイクを使ったゲームを通して自転車の安全教育を進めてはどうかとのご提案をいただきました。議員おっしゃるように、就学前教育といいますのは、コーディネーション能力という言葉もございましたが、遊びを通しての学びということが前提であり、子供たちは遊びの中でさまざまな力をつけてまいります。例えばコーディネーション能力でいえば、園のほうにおいては、鬼ごっこでは鬼に捕まらないように逃げながら鬼の位置を常に確認し、ほかの友達とぶつからないように進行方向を確認しながら動くなど、複雑な思考やバランス感覚など周辺の動きに目が届くような力も育つように、園のほうでは環境設定や保育内容の工夫を行っておるところでございます。そのようなことから、キックバイクには限りませんが、日々の保育の中での遊びを工夫しながら、さきに申し上げた交通安全教室の実施とあわせ、園での交通安全教育を進めてまいりたいと考えておるところでございます。 54: ◯議長(竹野兼主議員) 平野貴之議員。 55: ◯平野貴之議員 交通安全教育はやっているということでしたが、それは道路の渡り方教室がやはり中心になっているのかなと思います。それはそれで非常に重要なことなのでやっていただきたいのですが、やはりそれに加えて、将来というか、もう早い子では年中さんぐらいで自転車に乗っていくようになっていきますし、やはり保護者にお願いするだけではなくて、こちらでもそういった自転車教育というのをやっていく必要があると思うんです。それで、確かに鬼ごっこでいろんな能力が身についていくんだということでしたが、やはり実際にそうやってキックバイクにまたがってしていく遊びというのも必要だと思うので、そういったことも有効だと思うんですが、もう一度いかがでしょうか。 56: ◯議長(竹野兼主議員) 川北こども未来部長。 57: ◯こども未来部長(川北高実君) まずは、未就学の子供たちにつきましては、近い将来か、近いうちに小学校に入っていくと、そういった中で登下校ということも考えますと、まずは歩いての交通安全というのが第一かなというように考えているところでございます。  その中で、議員のほうからもご指摘がございましたが、当然自転車に乗っていく機会もあるわけでございますので、園としましては、先ほども申し上げたように、鬼ごっこであったりそういったことを通じまして反射能力なんかを鍛えながらそういった対応に努めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 58: ◯議長(竹野兼主議員) 平野貴之議員。 59: ◯平野貴之議員 確かに道路を歩くことが第一に対応すべき課題だとは思うんですが、ただ、その子供たちもいずれは自転車に乗るわけで、やはり道路を歩くのと同じぐらい自転車の教育というのは大事だと思うんです。また、そのことを認識していただきたいんですが。  あと、保護者へのお願いというようなこともされているということでしたが、それは具体的にどのようなことをされていますか。 60: ◯議長(竹野兼主議員) 川北こども未来部長。 61: ◯こども未来部長(川北高実君) 先ほども申し上げましたが、お子さんを自転車に乗せる際のヘルメットの着用であったり、あるいは、保護者へのお願いといいますよりも、未就学の子でございますので、1人で自転車に乗ったりしないようなことということを園便りにおきましてお願いをしているというところでございます。 62: ◯議長(竹野兼主議員) 平野貴之議員。 63: ◯平野貴之議員 先ほどの低学年のところでも申しましたが、やはり小さい子供というのは、基本的に親御さんと一緒に乗るというのが中心になってくるかと思います。そういうときに、自転車教育というのはいかにいい指導、教育を行ったとしても、それは多くて年1回か2回ということで、やはり本当に効果的に進めていくには、そういった学校や園と保護者が協力して1人の子供を一人前に自転車に乗れるようにしていかなければならないと思うんです。そういう点では、保護者というのは日常的にその子供と一緒に自転車に乗るわけですから、保護者が子供に自転車の乗り方を教えるということも大事だと思っていますが、そういったお願いというか指導というのが効果的だと思いますが、いかがですか。 64: ◯議長(竹野兼主議員) 川北こども未来部長。 65: ◯こども未来部長(川北高実君) 議員おっしゃるとおりでございまして、未就学の子、要は4歳、5歳の子供でございますので、お父さん、お母さん、あるいは保護者の方からの指導というのは一番大事だというふうに考えております。繰り返しになりますが、園便り等、あるいは登下校の際にはそういう話を機会を見て、当然登下校の際、毎回毎回ではございませんが、話をさせていただいているところでございますが、そういう観点、例えば下校時なんかでそういう話がお父さん、お母さんから出た場合についてはそういったこともつけ加えるなど、細かいことかもわかりませんが、そういう配慮をさせていただきたいというふうに考えておるところでございます。 66: ◯議長(竹野兼主議員) 平野貴之議員。 67: ◯平野貴之議員 やはりそういう細かいことから始まっていくと思いますので、よろしくお願いします。  では、最後に、大人への自転車教育についてお話をさせていただきます。これは、歩行者に対して自転車が加害者となることを避けるために、自転車運転のルール、マナーを守るという観点からお話をさせていただきます。  昨年、羽津北小学校に集団登校していた子供と、通勤のために駅に向かっていた自転車が歩道上で接触するという事故が発生しました。私も小学生の保護者として通学路で朝、見守りをするんですが、駅に急ぐ自転車には時々冷や冷やさせられます。歩道を歩く子供たちをジグザグによけながら走る、時には子供の列のど真ん中を、スピードを落とさずにすれすれで走っていく自転車、これらを運転しているのは大人なんですね。  子供たちには学校などで教育する機会がありますが、こういった大人にはほとんどこのような機会がないというのが現状です。実際に市内の子供がこのような危険にさらされ、事故も発生している中で、今後どのような対策を行っていくべきと考えますか。 68: ◯議長(竹野兼主議員) 稲垣都市整備部長。 69: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 議員からは大人への自転車教育について、ルール、マナーといった観点でどういった対策をとっていくのがいいのかということでお尋ねいただきました。  まず、四日市市内における自転車の人身事故ですけれども、昨年1年間で131件に上っており、まずは自転車に乗られる方には日ごろから交通ルールを守って安全運転を心がけていただく、これが大切だというふうに考えてございます。  議員からもございましたけれども、自転車は被害者ということだけではなく、対歩行者との接触事故で加害者になることもございます。加害者になってしまったときには、被害者に対する賠償義務が発生することもあり、2年前ですけれども、他県ですが、スマホと飲み物を持ちながら電動アシスト自転車を運転中にスマホの操作に気をとられ、前方不注意で歩行者にぶつかって死亡させたということで、重過失致死罪で執行猶予つきの有罪判決が下された、そういった事故もございました。  自転車の交通違反につきましては罰則の対象となっており、例えば酒酔い運転は5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。また、平成27年に道路交通法が改正され、悪質な違反を繰り返す自転車の運転者には講習が義務化されています。自転車の運転に関して、信号無視、酒酔い運転などの一定の危険行為を行った者がさらに自転車を運転して交通の危険を生じさせるおそれがあると認めるときは、自転車運転者講習の受講を義務づける、こういったことになってございます。受講の命令に従わなかった場合は5万円以下の罰金となりますし、対象者は14歳以上で、一定の違反行為を3年以内に2回以上反復して行った自転車運転者に対して、公安委員会から講習の受講命令が発せられます。  こういった道路交通法違反による取り締まりは警察が行っており、市内におきましては、四日市南、北、西警察署により自転車の2人乗り、並進、イヤホンや携帯電話の使用、指定場所一時不停止などのほか、横断歩道を横断する歩行者を守るための取り締まりや交通ルール遵守の指導などが行われているところでございます。  市といたしましては、自転車事故を減らすべく警察と連携し、交通安全教育や広報啓発により自転車の正しい交通ルールなどの周知に努めているところでございます。  本市では、四日市市交通安全協議会の交通安全教育指導員であるとみまつ隊において、毎年、年間200回の交通安全教室を実施しています。そのうち、正しい自転車の乗り方については、小学生や中学生、老人会などを対象に約100回の講座を行ってございます。先ほど議員からもご指摘がありましたけれども、このうち、夏休みですが、保護者とともに参加していただく交通安全親子教室を行っているほか、小学校で行う教室においても保護者の方が一緒に参加される、こういった場合もございます。このような場で、保護者の方たちにも自転車の基本的な乗り方についての知識を再認識いただいているところでございまして、今後は教育委員会とも連携しながら、より多くの保護者の方にも教室に参加していただけるよう努めてまいります。  また、市のホームページには、自転車の安全な乗り方や自転車の通行ルールに関する注意点をまとめたものを掲載しております。自転車は歩行者の仲間でなく、車両の中の軽車両であるという道路交通法上の位置づけから、原則車道の左端を走行しなければならないこと、自転車が歩道を通行可能な自転車歩行者道であっても歩行者の安全に気をつけねばならないこと、こういった自転車通行ルールのほか、2人乗りや夜間の無灯火運転、運転中の携帯電話の使用といった危険行為の禁止、こういった啓発にも努めているところでございます。  来年度からは、生涯学習いきいき出前講座にとみまつ隊の交通安全教室を追加していく、こういったことにしております。広報よっかいちにも自転車の安全な運転を啓発する準特集、これも予定してございます。引き続き、市民の皆さんに安全に自転車に乗っていただけるよう、積極的に啓発を行ってまいります。  以上です。 70: ◯議長(竹野兼主議員) 平野貴之議員。 71: ◯平野貴之議員 大人への啓発とか教育というのは非常に難しいと思うんですが、そういった保護者を呼んで子供に聞かせるふりをして保護者の人に聞いていただくとか、そういったことも有効だと思います。  また、ほかのデータで、以前聞いたお話で、そういった駅の通勤の時間帯でも周りの学生たちがきちんと左側通行とかルールを守っていたら自然と大人も守っていくようになるという傾向があるということもお話ししていただいたので、やはり全世代が一丸となって教育を進めていくような体系をとっていただきたいと思います。  では、次の質問に移らせていただきます。  次に、病院における災害発生時の対応について質問をさせていただきます。  病院は、災害で負傷した方々にとって、まさに公助の最後のとりでと言えます。市立四日市病院では、災害が発生したときでも病院機能を維持できるように、水や食料、医薬品、材料などを備蓄しており、また、電気やガス、通信に関する備えが行われています。  では、災害発生時に市内で負傷した方々はみんな市立四日市病院に行けばいいのかといいますとそうではありません。当然病院にも受け入れられる限度がありますから、必要以上に多くの方が詰めかけるとパンク状態となり、救えるはずの命も救えないという事態になってしまいます。したがって、規模の大きな病院では一刻を争うような重症患者を治療し、一方で、自分で歩けるような比較的軽症の患者は規模の小さい病院や地域の診療所で診てもらうというような病院の役割分担が必要となってまいります。これについて、市では、そのような病院の規模に合わせた役割分担や情報伝達体制、応急救護所の開設などについて、医師会を通じて要請を行っています。  しかし、そのような漠然とした間接的な要請にとどまっているので、これを受け取る病院の中には、具体的にどのように対応すればいいのか困惑しているところもあるようです。  私は先日、三重県看護連盟主催のポリナビワークショップに参加し、病院の防災事情を勉強してまいりました。その参加者から寄せられた意見を聞いていますと、いざ災害が発生したときに自分たちがどのような動きをとればいいのかわからない、自分たちも被災した場合に家族を優先すべきなのか、患者を優先すべきなのかわからないというように、病院現場に従事する方々の不安の声が数多く寄せられていました。  やはり現状では、市の各病院への発信は間接的で、具体性に欠けていると言わざるを得ません。そこで、医療の現場まで届くような工夫や取り組みが求められているのではないかと思います。  このように、市内の病院の役割分担を徹底して、認識を現場まで広げることで、市立四日市病院としても、発災時にスムーズに治療を必要としている人に施すことができ、災害拠点病院としての機能を発揮できると考えますが、いかがでしょうか。 72: ◯議長(竹野兼主議員) 辻健康福祉部長。   〔健康福祉部長(辻 和治君)登壇〕 73: ◯健康福祉部長(辻 和治君) 平野議員からは、地域医療現場の災害対応ということでご質問を頂戴いたしました。  まず、体制につきまして若干ご案内申し上げたいと思うんですが、災害時の医療体制、これにつきましては、医療法の規定に基づきまして医療計画というものが策定されてございます。災害時に災害医療の中心的な役割を担います災害拠点病院等がここで指定されてございます。県内におきましては、災害拠点病院が15施設──うち1施設が基幹災害拠点病院となっておりますが──それと災害拠点病院の機能を補完、支援を目的とする災害医療支援病院が7施設指定をされてございます。  具体的に本市におきましては、三重県立総合医療センターが基幹災害拠点病院になってございまして、私どもの市立四日市病院が地域災害拠点病院としてこの地域の拠点病院と位置づけられ、四日市羽津医療センターが災害医療支援病院として位置づけられているところでございます。  また、大規模な災害が発生した場合ですけれども、議員ご指摘のとおり、災害拠点病院以外でもやはり治療が必要となります。重症者等を除く傷病者の治療を行うために、四日市医師会、歯科医師会、薬剤師会と災害時における医療救護に関する協定を締結いたしておりまして、医療救護所を設置することといたしております。  さらに、議員からは漠然とした要請というお言葉もございましたけれども、実は診療所、薬局は市内に多数ございますが、発災時にお医者さんでありますとか診療所が診察可能かどうか、これをやはり把握しないといけません。したがいまして、実際に毎年多くの診療所等の協力をいただきまして、情報伝達の訓練を実施しているところでございます。今年度は、去る11月13日に実施をいたしましたところ、289施設の診療所や薬局にご参加いただいたところでございまして、災害発生時に医療機関情報の迅速な収集、これができるよう日ごろから備えているところでございます。  加えまして、これは市民総ぐるみ総合防災訓練でもごらんいただいた方も多いかと存じますけれども、医師、歯科医師、薬剤師等、それぞれの職種に応じた役割で参加をいただいてございます。  このように、本市では平時から訓練を重ねておりますけれども、その状況等につきましては、やはり四日市医師会、歯科医師会、薬剤師会や病院等の医療関係者、また行政機関や警察、消防等で構成いたします四日市地域救急医療対策協議会というものを設置いたしております。ここにおきまして、訓練の結果も当然ながら、災害医療に関する情報の共有や課題の検証を行っております。これらでより一層の連携体制に努めたいと思っております。  今後ともこの訓練、関係機関との連携を強化して、やはり議員ご指摘のおのおのの医療機関が担う役割、これを確認しながら災害発生時の円滑で迅速な診療を行える体制の構築、これに力を注ぎたいと思ってございます。  以上でございます。 74: ◯議長(竹野兼主議員) 平野貴之議員。 75: ◯平野貴之議員 お答えいただいたように、ふだんの備蓄体制とか、また訓練の体制というのは、本当に万全なものがあるなというふうに感じています。ただ、重要なのは、それが現場まで浸透しているかということですので、教えていただいたように、関係者の皆様とまた連携して進めていっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。  では、次に、寄せ来るクルーズの波を見逃すなというテーマで質問させていただきます。  昨年、外国船のクルーズ船が5隻、5回やってまいりまして、四日市港は大いににぎわいを見せていました。そして、当初はそういった大勢の船からおりてきた乗客はバスに乗って一目散に京都とか伊勢神宮に行ってしまうんじゃないかというふうに懸念されていたんですが、ふたをあけてみると、実はその5割、また多いときは7割以上の方が四日市市街地にバスに乗って足を運んでいたということで、これは四日市にとってうれしい誤算だと、こういった方々に四日市の魅力を改めて知ってもらってリピーターになってもらったり、また、インターネットで発信してもらって四日市の知名度を伸ばせるというチャンスだというようなことを感じている方も多いのではないでしょうか。  ただ、その一方で、外国クルーズ船を受け入れるに当たって課題というのもわかってまいりました。本来、四日市港というのはコンテナ業務などの物流で栄えてきた物流の港ということで、そういった業務の方々にとっては、そういった大きな船であったり、それを見に詰めかける大勢の一般の方というのがやはり作業の支障になってしまうという課題でございます。  そんな中で、大型船は、霞ヶ浦には日曜日に限定して受け入れていこうとかということの方針が固められたようであります。実際にことしのダイヤモンド・プリンセスの寄港数というのは、去年は4回だったんですがそれを下回ってしまうということがわかっています。また、もう少し小規模な船は千歳地区で受け入れをしていこうということも方針としてあるようです。  ただ、四日市に寄っていくかどうするかというのを決めるのはクルーズ船の船会社でありまして、やはり四日市本位、自分本位でそういうふうに考えていると船会社にそっぽを向かれかねないという、そういった危機感も私は持っております。  そういった中、このクルーズの課題に対してどのような取り組みを行っていくかというのをお答えいただきたいと思います。ちょっと時間がないので、次の質問も続けてさせていただきますので、まとめてお答えいただければと思います。  まずは、そういうふうにクルーズ船の受け入れ状況というのも変わってまいります。そうすると客層も変わってくると思いますので、また新たな四日市の魅力を発見して乗客の皆さんに提供していくと、そういった作業が必要になってまいります。  そこで提案したいのが、四日市に住んでいる外国人、留学生などの外国人に、そういった四日市の新たな魅力発見というのをお手伝いいただくのはどうかというものです。  私も去年、あるプロジェクトで四日市の高校生と一緒に、そういった魅力を発見するためにその留学生にヒアリングをしてもらって、実際に生活する中で四日市の魅力としてどういうものがあるかというのを探してもらいました。こういう形で外国人の協力のもと、四日市の新たな魅力を発見していくことは、今後変わりゆくクルーズ船の客層にも対応し得る取り組みとして有効と考えますが、いかがでしょうか。
     また、そういった特に欧米系の乗客というのは、地元との交流というのを非常に喜ばれます。今までもばんこの里での陶芸体験とか、また泗翠庵での茶道体験などがあったんですが、それに加えて、四日市の名産である花卉、これを使用した生け花体験なども興味を引くんじゃないか、有効なんじゃないかと思います。  また、そういった乗客へのおもてなし、またガイドなんかを四日市の高校生や大学生などの学生に協力してもらうことで、旅行者の求める地元との交流とか、また、学生にとっても日ごろ学んだ語学力を生かすことができますし、国際感覚を養うことができるということで有効だと思いますが、いかがでしょうか。  三つ、一遍に質問させていただきました。 76: ◯議長(竹野兼主議員) 渡辺シティプロモーション部長。  残り時間がわずかとなっておりますので、答弁は簡潔に願います。   〔シティプロモーション部長(渡辺敏明君)登壇〕 77: ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) まず、客船の誘致活動のほうからご答弁させていただきます。  昨年のコスタ・ネオロマンチカの寄港を初めとしまして、ダイヤモンド・プリンセスが4回寄港、特にダイヤモンド・プリンセスにつきましては、岸壁に9000人の方が駆けつけたというふうなにぎわいがございました。ご紹介にありましたように、岸壁と近鉄四日市駅を結ぶシャトルバス、これは乗船客の方でございますが、1回当たり少なくとも1000人を超える方が四日市に来ていただいたという実績がございます。  一方で、港の関係でございますが、ご指摘のように、四日市港は国際物流港ということで、コンテナ貨物等が多くございます。年々貨物量もふえてございます。乗船客と見学者、あるいは港湾の荷役業者さんとの接触という危険性も指摘されております。  今後の誘致につきましては四日市地区、いわゆる千歳のほうを優先という形にいたしまして、ご指摘がございましたけれども、日曜日の場合には霞ヶ浦を使っていこうというふうな誘致活動を進めていこうということでございます。  ただ、四日市地区、千歳につきましては、霞ヶ浦と違いまして、岸壁の係留能力がちょっと劣るという部分がございます。それにあわせた形での船会社、船の能力のあるようなところを新たに狙いながら誘致活動をやっていこうというつもりでおります。  いずれにしましても、四日市港客船誘致協議会、こちらが中心となって誘致を進めてまいりますので、私どもも参画しながら進めていくということでございます。  次に、外国人の方についてご質問をいただきました。  確かにインバウンド対策としまして、外国人目線で四日市のまちを見ていただくということは重要であるというふうに考えております。ただ、個々のいろんな方によっていろんな思い、興味、関心、こういうのは違ったりすることもございますが、本市には留学生の多い学校もございますので、比較的外国人の方の協力を得やすい状況があるというふうには思っています。そういった強みを生かしながら、本市の新たな魅力を掘り起こす参考にしてまいりたいというふうに考えております。  最後に、市内の学生の方との交流でございます。  確かにご紹介いただいた泗翠庵でありますとかばんこの里会館、こちらのほうでいろんな体験を紹介し、好評をいただいたというのがございます。ただ、ご提案の学生との交流という部分につきましては、私どももまだ実現に至っていないという部分がございます。本市では、平成28年にジュニアサミットを受け入れたということもございます。外国人来訪者と学生との交流実績もありますので、さまざま調整が必要になろうかと思いますけれども、今後学生の力もかりながら、外国人の乗船客が楽しんでいただける、こういう取り組みについて模索をしていきたいというふうに考えてございます。 78: ◯議長(竹野兼主議員) 時間が参りましたので、平野貴之議員の一般質問はこの程度にとどめさせていただきます。  暫時、休憩いたします。再開は午後1時からといたします。 79:                         午後0時10分休憩    ─────────────────────────── 80:                           午後1時再開 81: ◯副議長(加藤清助議員) 竹野議長にかわりまして、議長の職務を行いますので、よろしくお願いいたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。  谷口周司議員。 82: ◯谷口周司議員 皆さん、こんにちは。新風創志会、谷口周司でございます。本日、午後からのトップバッターとして45分間、どうぞよろしくお願いをいたします。  本日は、任期中最後の一般質問となりまして、私も初当選以来、16回目の定例月議会ではありますが、今まで全ての定例月議会において質問の機会をいただいておりますので、今回が16回目の一般質問となります。ただ、何回やってもこの独特の雰囲気にはなれず、毎回緊張しての質問とはなりますが、本日もどうぞよろしくお願いをいたします。  それでは、さあ進もう!新たな時代・新たな四日市へと題しまして、三つの項目に分けて質問をさせていただきます。  まず一つ目、四日市の未来に向けた自動運転について質問をさせていただきます。  平成31年の年が明けてから早くも2カ月が過ぎようとしておりますが、本年の年明け早々には、四日市市が中心市街地にて自動運転バス実用化に向けた実証実験に乗り出すとのテレビ報道、または新聞記事を目にいたしました。また、森市長におかれましても、年始早々の定例会見の中で、自動運転バスの実証実験について触れられていたかと思います。  私自身、昨年のちょうど今ごろ、2月定例月議会において、私も参加をさせていただいた三重県初となる自動運転の実証実験が群馬大学の小木津准教授のもと、本市の笹川団地にて行われた話を例に出し、いち早く本市、四日市市でも実用化に向けた自動運転の実証実験をやるべきだと提案をさせていただきました。  提案をした1人として、今回の自動運転バス実証実験という形で第一歩を踏み出していただいたことは大変喜ばしいことではあります。ただ、余りにも突然のことであり、正直戸惑いや不安さえをも感じております。自動運転バス実証実験、この言葉ばかりが先行している印象を受けているのは私だけではないと思います。  そこで、まずお伺いをさせていただきますが、今回の自動運転バス実証実験について、昨日の笹岡代表の代表質問と少し重複いたしますが、具体的にその目的と今後の方向性、また、スケジュール感や進め方、この実証実験に対する四日市市の意気込みも含めて本市の見解をお聞かせください。 83: ◯副議長(加藤清助議員) 稲垣都市整備部長。   〔都市整備部長(稲垣圭二君)登壇〕 84: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 議員からは、本市におけます自動運転の今後の取り組みと方向性ということでご質問をいただきました。  まず、笹岡議員への答弁とダブるところもありますけど、そこはご容赦ください。  国では、未来投資戦略2018におきまして、次世代モビリティ・システムの構築、こういったものを掲げまして、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催前の実用化を目指すということで、公道での地域限定型の無人自動運転移動サービスを開始するというふうにしてございます。こうした動きを受けまして、全国各地で自動運転システムを活用した実証実験が実施されております。本市においても、自動運転導入に向けておくれることなく取り組んでいく必要があるというふうに考えているところでございます。  そこで、まず市では、平成30年6月7日に開催しました第10回四日市市都市総合交通戦略協議会──この協議会は交通事業者や市民の皆さん、また、国や警察など関係機関、こういった方々も入っておりますけれども──そういった場で戦略の後期5カ年の計画に自動運転導入に向けての実証実験の実施、これを位置づけたところでございます。  その一方で、報道にもありましたけれども、四日市商工会議所を初めとする地元経済界におきましても、自動運転の開発や導入に取り組む動き、これが出てまいりました。さらに、この2月には、近鉄四日市駅西にオープンするユマニテクプラザに三重大学北勢サテライトや東京大学地域未来社会連携研究機構のサテライト拠点、公益財団法人三重県産業支援センターの高度部材イノベーションセンター──AMICですけれども──こういったものが開設するなど、産学官の各部門が連携して取り組んでいく、こういった環境も整ってまいりました。  このような動きを踏まえまして、本市といたしまして、自動運転に前向きな関係者が一堂に会し、その実現に向けて取り組むということで、(仮称)自動運転導入促進協議会といったものを設置して、必要な調査、検討、これを行っていこうというふうにしたところでございます。  自動運転につきましては、近鉄四日市駅とJR四日市駅を結ぶことができるということで、中心市街地における移動手段の一つになって、分散しているにぎわいに流れをつくる、こういったことも期待できます。そのほかにも、バスやタクシーなどの交通事業者が抱える運転手不足の解消、さらには交通空白地での移動手段の確保など、さまざまな可能性があるものというふうに考えてございます。このように自動運転は、交通の環境を劇的に変えるチャンスであり、四日市に適した自動運転技術の導入を図っていく必要があると考えております。  今後、産学官連携のもとで、交通事業者や警察にも参画していただき、しっかりと議論をしていきたいというふうに考えております。  なお、議員からは、自動運転バスというお話でしたけれども、別にバスに限っているということではございませんので、そこはさまざまな可能性を追求していきたいというふうに考えております。  また、実証実験を行うような段階ということになってくれば、改めて必要な予算の上程をさせていただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 85: ◯副議長(加藤清助議員) 谷口周司議員。 86: ◯谷口周司議員 ご答弁、ありがとうございます。促進協議会を立ち上げていただき、そこでいろいろ議論を積み上げながら進めていっていただくということを理解させていただきました。  ぜひ、実証実験で終わらず、実用化までしっかりと視野に入れて取り組んでいただきたいと思っております。ただ単に、時代の流れやはやりに乗ったということではなくて、やはりこれは市民にとって必要だと、この取り組みが将来の四日市を大きく変えると、それぐらいの強い意気込みを持って取り組んでいただきたいと思います。  今回の実証実験は中心市街地における実証実験でありますが、自動運転の社会的意義というのは大きくて、人為的ミスによる事故を防げること、そして、先ほども少しありましたが、ドライバーがいなくても車もしくはバスを利用できる場面がふえることであり、現在、多くの自治体が公共交通における運転手の高齢化や人材不足、免許返納による交通弱者の増加といった課題を抱えており、この自動運転技術を活用した新しい公共交通サービスの導入がこれらの課題の解決策の一つであるともされております。  そこで、ちょっと続いてお伺いをさせていただきますが、私としては、今回の中心市街地における自動運転の実証実験、ここで満足するのではなくて、やはりいずれは、将来的には公共交通の手薄な地域、先ほども少しありましたが、郊外の住宅団地など、やはり高齢者や交通弱者と呼ばれる方の新たな移動手段としての可能性、こういったことを今後やはり検討していく必要があるかと思いますが、本市の見解をお聞かせください。 87: ◯副議長(加藤清助議員) 稲垣都市整備部長。 88: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) 議員からは、高齢者の移動支援、そういったことに自動運転を活用してはというようなことでご質問をいただきました。  まず、市内の移動を支えてきたバス路線ですけれども、高齢社会の進展ということもございまして、通勤、通学、こういった交通需要が減少したこと、それで採算性が低下してきた。さらに近年では運転手の確保も難しくなってきたということで、事業継続が難しくなってきているような路線、こういったものも出てきております。  そうした中で、輸送の需要、これに合わせた交通システムへの転換、これが求められております。鉄道やバスといった従来からの交通手段だけでなく、例えば小型車両の採用など需要に合わせた対応は必要になりますけれども、自動運転が一般化すれば、そうした多くの課題が一気に解決される、そういった可能性があるというふうに捉えております。  この自動運転技術に関して、国では、まず公共交通への導入を目指していくということでございますので、交通不便地域や高齢化が進んでいる地域へ導入することができれば、広い範囲で公共交通を維持することができる、そういった可能性があるということでございます。  議員ご指摘の高齢者の移動支援にもつながるというふうに考えておりますので、市としても積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。  以上です。 89: ◯副議長(加藤清助議員) 谷口周司議員。 90: ◯谷口周司議員 ありがとうございます。積極的に取り組んでいくと力強いご答弁もいただきました。四日市の中心市街地で実施されるこの自動運転の実証実験を将来に向けた第一歩とし、今後もあらゆる可能性を調査していただき、研究を進めていただきたいと思います。ただ、その念頭には、やはり市民の利便性の向上、こういったことをしっかり忘れずに取り組んでいただきたいと思います。  自動運転は本当に多くの可能性を持っておりまして、また、市民をわくわくさせる要素、こういったものも多く詰まっております。ぜひ、森市長が先頭に立って、力強く推進していただくことを大いに期待をいたしまして、次の質問へ移らせていただきます。  続きまして、二つ目の項目、新たな時代の四日市競輪について、幾つか質問をさせていただきます。  これは、次の項目、伊坂ダムサイクルパークにも共通することではありますが、新たな時代を迎えるに当たって、何も新しい施設を建てようとか新たなインフラ整備をしようといった話ではありません。もちろんそういった視点も大事なことかもしれませんが、私は、今ある既存の施設をもっと有効活用してはどうかと考えております。  既存の施設の優位性を知り、少しの知恵を入れることで大きく飛躍することも可能であります。そういったところでは、四日市競輪は現在でもさまざまな画期的な取り組みを行っていただいていることは理解をしております。先日も四日市競輪の新たな取り組みについて新聞報道があったかと思います。  また、過去の決算を見てみましても、平成28年度競輪事業収支額については、4億9000万円余の黒字となっており、年間繰り出し金額についても、当初目標どおり、一般会計へ1億8000万円を繰り出していただいております。また、平成29年度決算においても、競輪事業収支額については、3億9800万円余の黒字であり、年間繰り出し金額についても、当初目標どおり、一般会計へ1億8000万円を繰り出していただいております。  これらを見ても、やはり四日市競輪はここ四日市市にとって、今やなくてはならない重要な事業であり、施設であるのかと考えられます。  そこで、まずお伺いをさせていただきますが、四日市競輪の現状と取り組み、また、市民からのイメージ、こういったことを担当課としてはどのように認識をしているのか、本市の見解をお聞かせください。 91: ◯副議長(加藤清助議員) 佐藤商工農水部長。 92: ◯商工農水部長(佐藤恒樹君) 議員からは、四日市競輪について何年ぶりかのご質問をいただいたのかなというふうに感じておりますけれども、まず、市民のイメージというのはどうか、あるいは競輪の役割はどうなんだといったことについて、少しご紹介をさせていただきながら答弁をさせていただきたいと思ってございます。  四日市競輪でございますけれども、ふだん1日当たりですと約900名ぐらいの方がお越しいただいておりまして、多い日になりますと2000名を超える方にご来場いただいており、健全な娯楽の場所であるとか憩いの場ということで提供をさせていただいているところでございます。  一方、競輪場の存在を知らないといったり、ギャンブルの場という暗いイメージを強くお持ちになってみえる市民の方も多くみえるんじゃないかなと、そういった認識は持ってございます。こうしたことから、より多くの方にご来場いただけるようにと各種のイベントなんかに力を入れて実施を行っているところでございます。  さて、競輪事業の役割でございますけれども、車券売上高に応じまして公益財団法人JKAのほうへ交付金というのを納付してございます。この交付金が自転車とか機械工業の振興、あるいは公益事業の振興に寄与するといった社会貢献に役立てられているところでございます。例えば、以前でございますけれども、四日市市内ですと桜のスポーツランドの自転車格納庫でございますとか、伊坂ダムサイクルパークのモトクロス専用コースの整備、こういったことに交付をいただいた実績がございます。  また、こちらが本来の趣旨、目的でございますけれども、地方財政の健全化を図るということから、一般会計への繰り出しによりまして福祉や教育など市の事業にも多く活用されているところでございます。例えば、平成31年度の予算におきましては、霞ヶ浦南交差点交通安全施設整備事業でございますとか霞ヶ浦新野球場整備などに財源として充当させていただいていると、こういったところでございます。  この繰出金でございますけれども、昭和27年の競輪開設以来、66年間で約172億円を超える金額を繰り出してございます。この繰出金をもとに、多くの市の事業の財源として活用させていただいているというところでございます。  こうした競輪事業の役割や繰出金の活用実績というのが余り市民の方に理解いただいていないと、こういったことも私どもとして認識してございますので、この繰出金の活用状況につきまして、四日市競輪のホームページでございますとか広報よっかいちなどによりまして市民の方により理解や関心を持っていただけますよう、これまで以上にあらゆる機会を捉えまして周知を図ってまいりたいと考えてございます。  さて、全国的に車券売り上げというのは厳しい状況がございます。今後も競輪本来の目的を果たしていくということになりますと、まずは車券売り上げを確保して、健全な経営を行っていく必要というのがございます。四日市競輪というのは、一時経営が苦しい時期もございましたが、平成19年度からは記念競輪なんかの一部を除きまして、1年を通じた全国初の屋外オールナイター場といたしまして、車券売り上げの確保と収益向上に努めてまいりました。その結果、現在では収支の黒字と一般会計への繰り出しを継続させていただくことができておりますし、地方財政の健全化を図るという本来の目的を果たしてきているところでございます。  しかしながら、全国的な傾向でございますけれども、記念競輪等の大きなレースが大幅な売り上げ減少になっている。また、ナイター場のほうも大幅に他場がふえてきたといったことから、開催日程のほうが重複しまして、これまでのように車券売上額を確保できないという状況も見えてきてございます。  こうしたことから、さらなる競輪の経営の安定化ということを図っていこうということで、平成31年度でございますけれども、さきの新聞報道にもございましたように、ナイター施設を所有しており、かつナイターのレースが可能であると、そうした環境にある特性を生かしまして、新たに記念競輪をナイター化していこうと、こういった取り組みを来年度に考えてございまして、ナイターGIIIレースといたしまして、6月と11月に2回の実施をすることとしてございます。  このナイターGIIIにつきましては、制度上、全国43ある競輪場の中から毎年2場しかできないことになってございます。そのため誘致に当たりましては、開催場を選定いたしますJKAを初めとしました関係団体に四日市競輪の特性や強みを強く働きかけまして、何とか実現に至ったものでございます。  この記念競輪のナイター化、これに加えまして、最近、新規顧客が多く、新たなファンの獲得も期待でき、さらに収益率も高いといったミッドナイト競輪ということについても今年度取り組んでまいる予定でございます。  このように、競輪事業に対しまして市民イメージの向上と市民の皆さんの理解、こういったことを進めるとともに、新たに取り組みます収益の確保策とあわせまして、今後も市民にとって有益で、身近に親しまれる四日市競輪を目指していきたい、このように考えておりますのでよろしくお願いいたします。  以上です。 93: ◯副議長(加藤清助議員) 谷口周司議員。 94: ◯谷口周司議員 ありがとうございます。具体的に詳しくご答弁いただきましてありがとうございます。四日市競輪として収益性を高めるためにさまざまな画期的な取り組みを行っていただいておったり、また四日市のさまざまな事業においても貢献をいただいているということを理解させていただきました。  全国的にも珍しい、オールナイター開催に取り組み、先日、新聞報道にもありましたように、夜だったら四日市競輪場というような特色も打ち出して取り組みを進められているということであります。今後とも、ぜひこういった新たな知恵を入れながら、画期的な取り組みを進めていただきたいなと思っております。  ただ、先ほどありましたように、市民からのイメージ、こういったところに目を向けてみますと、やはり好調な事業内容に比べると非常に寂しいのが現状であります。やはり、今後はいかにこの四日市競輪場を市民に身近な施設として、また、市民に親しまれる四日市競輪場として進化していくこと、こういったところも必要ではないかと思っております。  そこで、一つ、本場開催の来場の際に必要な入場料50円、これについて少しお伺いをさせていただきたいと思います。  済みません、資料をお願いいたします。  これは、四日市競輪場入場券売り場の写真であります。これが券売機で、入場券を購入するというシステムになっておりまして、この新500円とか旧500円って、いまだにこういうのもあるのかなというところでもありますが、この券売機は平成6年に設置されたと聞いております。およそ25年がたつわけで、近い将来この券売機もそろそろ耐用年数を迎えて更新時期を迎えるのかなと思っております。  続いての資料なんですが、これは全国の競輪場の入場料一覧であります。先日、議会事務局の方にお世話いただきまして資料をつくっていただきました。全国で43あるうち16場、半分近くが今現在、入場料を無料としております。その中でも、最近では2018年4月から、これは松戸市が無料にしており、2014年4月から、これは取手市が無料にしております。近隣では松阪市が2012年4月から入場料を無料にしております。  このほとんどのところが競輪場を無料にした理由の一つとして、券売機の更新時に多額の費用がかかるということで券売機を廃止し、入場料そのものを廃止しているということであります。  そこで、お伺いをさせていただきますが、これまで以上に多くの市民や競輪ファンに来場していただくためにも、今が絶好のチャンスでもあります。他市同様、券売機の更新時には入場料50円、これを廃止しまして券売機そのものをなくしていく、こういったことも一つの考えかと思いますが、本市の見解をお聞かせください。 95: ◯副議長(加藤清助議員) 佐藤商工農水部長。 96: ◯商工農水部長(佐藤恒樹君) 議員のほうからは、一般入場料の無料化と券売機についてご質問をいただきました。  四日市競輪場におきましては、場外発売日は入場料は無料とさせていただいておりますけれども、四日市市が主催する日は、午後2時半以降の入場料につきましては50円をいただいているといった現状でございます。  先ほどご紹介がございましたけれども、全国43場あります競輪場の状態を見てみますと、検討中の1場を除きまして、本市と同様の50円が18場ございます。100円が8場、それから無料化している場が16場でございます。  平成25年時点では無料化している場はまだ6場であったんですけれども、現在では16場と近年無料化する場がふえているという実態がございます。券売機のほうでございますけれども、平成6年に設置した機械を今9台使用しておりまして、年数も経過していることから、確かに修理に要する部品なんかの確保が難しいといった現状も出ているところでございます。また、券売機の維持管理に関する費用につきましては、用紙等の消耗品代がほとんどでございますので、それほど多くのお金はかかっておりませんけれども、更新となりますと概算でも1台当たり120万円程度が必要かと想定しておりまして、9台全てを更新いたしますと1000万円強の費用がかかることになります。  一方、現在の入場料収入でございますが、平成29年度の決算を見ますと、年間約150万円と一定の収入は確保してございます。入場料で券売機の設置を補っていくという考え方でやりますと、大体六、七年で賄えるといったことにはなってございます。しかしながら、このように現在他場で無料化が進んでいるということでございますので、本市といたしましても、機器更新時については、無料化に移行しました他場の目的、あるいはその効果を十分調査した上で、無料化についても検討してまいりたいなというふうに考えてございます。  以上でございます。 97: ◯副議長(加藤清助議員) 谷口周司議員。 98: ◯谷口周司議員 ありがとうございます。四日市競輪で券売機が9台と、やはり更新時には多額の、1000万円以上の経費もかかるということでありますし、また、この50円で車券が買えるわけではないんですが、やはり50円をなくすことで、さらに50円足せば車券が買えるというところもありますので、ぜひ1人でも多くの市民の方に足を運んでいただいたり、そういったことも考えれば、やはり長期的な費用対効果を考えれば、この券売機更新時に入場料無料化にしていく、これも大きな意義もあろうかと思いますので、ぜひ前向きな検討をお願いしたいと思います。
     引き続きまして、前売り投票所の環境改善についてお伺いをさせていただきます。  現在の前売り投票所は雨をしのぐための屋根はありますが、風を避けるためには簡易的なシートで覆ってあるというだけであります。  済みません、資料をお願いいたします。  これが現在の前売り投票所であります。先日行って撮ってきました。ところどころ、やはりこういうふうに穴があいているところもあったりとかしまして、この写真を見ていただいてもわかるように老朽化が進んでいるというところが見てわかります。  前売り投票所は朝7時より車券を販売しております。多くの競輪ファンは、朝、仕事に行く途中、または昼休みなどに前売り投票所に行き、車券を購入されていると聞きました。今の時期、特に冬場は冷たい風が吹き込む中、車券を購入するといった状況であります。  そこで、お伺いをさせていただきますが、現在、前売り投票所は老朽化が進んでいる状態であります。来場者をおもてなすという視点からも、この前売り投票所の環境改善は喫緊の課題であると考えますが、本市の見解をお聞かせください。 99: ◯副議長(加藤清助議員) 佐藤商工農水部長。 100: ◯商工農水部長(佐藤恒樹君) 前売り投票所の環境改善についてご答弁をさせていただきます。  前売り投票所については、朝、午前8時から最終レースの一つ前の締め切り時間まで発売を行っておりまして、他の競輪場のナイター車券を発売する場合は夕方、午後6時まで発売を行っています。  前売り投票所は競輪場南入場門の東側に設置しておりまして、周囲にはファンバスの降車場、それから老朽化したトイレや駐輪場、駐車場などがございます。前売り投票所のお客様滞留スペースは、ご紹介いただきましたように、テントシートの半屋外の状態でございまして、暑さや寒さ、雨風対策として整備をしてほしいといったご意見もいただいているところでございます。  また、ファンバスにつきましても、降車場と乗車場が離れておりまして、初めて来場されるお客様などにはわかりにくいといったこともございますし、前売り投票所のトイレについても老朽化が進んでおりまして、薄暗い雰囲気から利用しづらいといったご意見もいただいてございます。さらに、駐輪場の老朽化でございますとか、前売り投票所用の駐車場が少ない、こういった意見なんかもいただいてございます。  したがいまして、このような問題を踏まえまして、まずはファンバスの降車場と乗車場の位置、それから駐車場の拡張などについて、今現在、内部で具体的な検討を始めているところでございます。  それから、前売り投票所の建物自体も老朽化が進んでおりまして、売り場の形態や規模、お客様の滞留スペース、それからトイレの改修も含めました抜本的な再編についても検討をしていくことは十分あるというふうには認識をしてございます。しかしながら、先ほど申しましたように、まずは競輪本来の役目を果たしていくということもございまして、経営状況のほうを十分に勘案しながら、そちらも見ながら今の前売り投票所の改善ということには引き続き取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。  以上です。 101: ◯副議長(加藤清助議員) 谷口周司議員。 102: ◯谷口周司議員 ありがとうございます。やはり収益性を高める、これも競輪事業本来のところで、これも大事ということは理解をしておるんですが、やはり先ほどの市民イメージというのもありましたが、四日市競輪では、やはり今以上に市民に親しんでいただく施設になっていただきたいという強い思いもございます。  その上でやはり、現在の競輪ファンのみならず子育て世代にも、また若者にも多くの市民の皆さんに気軽に足を運んでもらう、そういった視点を持った施設運営というのをぜひ目指していただきたいと思っております。  そこで、まずは来場者を促すイベントや取り組み、そういったところも重要になってこようかと思いますが、そこで少しお伺いをさせていただきますが、多くの市民に足を運んでいただく、来場を促すイベントや取り組みについて、本市の見解をお聞かせください。 103: ◯副議長(加藤清助議員) 佐藤商工農水部長。 104: ◯商工農水部長(佐藤恒樹君) 議員からは、来場しやすいファミリー向けイベントや競走路の開放でございますとか、いろいろなイベントについて取り組みのご質問をいただきました。  今、四日市競輪場におきましては、市民に親しみを持ってもらえるようにと三つの視点を持って取り組んでございます。一つ目といたしましては、市民に広く開放された場としての競輪場を目指しまして、イベントや式典の演出などに地元の小中学生に参加をいただきましたり、動物園等のファミリー層向けイベントを毎月1回は実施して、市民が気軽に出かけていただけるようなイベント、ファンサービスを年間通じて実施してございます。  例えば、平成30年8月に実施いたしましたファミリー夏祭りでは約600名の方が、また、9月に実施いたしましたふれあい動物園には約900名の方がご来場いただくなど、毎回多くの方にも楽しんでいただいておるところでございます。  また、自転車持ち込みで競走路を体験できる、四日市けいりんサイクルフェスタ、こちらのほうも年1回開催してございまして、こうしたイベントにおきましては、交通安全教室なんかも実施していければなというふうに考えてございます。  次に、二つ目でございますけれども、競輪場が霞ヶ浦緑地にあるスポーツ公園施設の中の一つであるということから、テニスコートでございますとか野球場などスポーツ施設を利用される方々に対しましても、飲食の提供とかファミリー層向けイベントを通じた憩いの場を提供するといった視点を持って取り組みを進めてございます。  例えばでございますけれども、昨年8月に開催されました全国高等学校総合体育大会、インターハイのときには、テニス会場になりました四日市テニスセンター等にお越しいただいた方々に、気軽に場内で休憩や飲食をとっていただけるようイベントも開催いたしまして、PRを行ってまいりました。その結果、多くの方が競輪場内まで足を運んでいただいたということがございます。  最後に、三つ目でございますけれども、ギャンブルという側面だけではなく、高等学校の自転車競技部のクラブ活動でございますとか、アマチュア自転車競技団体に滑走路を貸し出すといったこともやっておりますし、市が主催しております、桜、水沢地区で実施しております四日市サイクル・スポーツ・フェスティバル全国ジュニア自転車競技大会、こちらのほうにも全面的に協力をするなど、スポーツの振興という視点からも取り組みを進めているところでございます。  こういったイベントなどの取り組みにつきましては、ホームページや新聞折り込みチラシなどでお知らせしているところでございますけれども、より多くの方々に知っていただけるように広く周知をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上です。 105: ◯副議長(加藤清助議員) 谷口周司議員。 106: ◯谷口周司議員 ありがとうございます。私も以前、移動動物園のイベントが開催されておったときに子供を連れてお邪魔をさせていただきました。確かに多くの子育て世代が参加されておりまして大変にぎわっていたことを記憶しております。  車券を購入するしない、これは別としても、やはり市民にとって四日市競輪場をもっと身近に感じてもらえる、そういった施設としてぜひ生まれ変わっていただきたいなと思っております。  新たな時代を迎えるに当たりまして、四日市競輪場が今まで以上に、さらにパワーアップをすることで市民に親しまれる身近な施設となっていくことを期待しております。ぜひ現状に満足することなく、今後も画期的な取り組みを進めていただき、また、市民イメージの回復に向けても積極的に取り組んでいただきますことを強く要望いたしまして、次の項目へ移らせていただきます。  最後に、伊坂ダムサイクルパークについてお伺いをさせていただきます。  伊坂ダムサイクルパークは、私が住んでいるところからも近い場所でありますので、休日には子供たちを連れてウオーキングやバーベキュー、また、変わり種自転車、ああいったものをよく利用させていただいております。  伊坂ダムサイクルパークは、近隣の地域の方はもちろんのこと、他方面からも利用されており、非常に好評な施設であるとの話もよく耳にいたします。確かに休日には駐車場がいっぱいになるほど多くの方が利用されております。  ここ、伊坂ダムサイクルパークは、水沢もみじ谷や宮妻峡、四日市スポーツランドと同じく、四日市市の中でも数少ない観光施設、集客施設として位置づけされております。  そこで、まずお伺いをさせていただきますが、伊坂ダムサイクルパークの現在の施設状況及び利用者数の推移について、本市の見解をお聞かせください。 107: ◯副議長(加藤清助議員) 渡辺シティプロモーション部長。 108: ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 議員からは、伊坂ダムサイクルパークの現状として利用状況についてご質問いただきました。  伊坂ダムは、三重県により北伊勢工業用水の水源といたしまして昭和41年に建設されまして、伊坂ダム周辺を市民の憩いの場として活用することを目的として、三重県企業庁と四日市市との間で締結いたしました協定に基づき、伊坂ダムサイクルパークが昭和53年に整備されたものでございます。  この伊坂ダムサイクルパークにつきましては、手軽な自然観察の場として、また運動の場としてサイクリングやウオーキングなど多くの地域の皆様にご利用いただいておりまして、休日におきましてはご案内のように、市外からもたくさんの方々にご利用いただいているところでございます。  この伊坂ダムサイクルパークには、子供から大人まで家族で楽しめることができる施設といたしまして、自転車でダムを周遊できるサイクリングコースやモトクロスが楽しめるサイクル広場、チビッコカーなどの変わり種自転車などの有料施設がございます。  平成27年度の年間利用者数につきましては6万477人、平成28年度は5万7016人、平成29年度につきましては6万693人の方がご利用いただいております。また、これらの有料施設を利用している方以外につきましても、自然散策であったり学校行事などで多くの方々にお越しいただいているというところでございます。 109: ◯副議長(加藤清助議員) 谷口周司議員。 110: ◯谷口周司議員 ありがとうございます。年間約6万人が訪れていただけるということですので、これはもう本当に四日市市にとっても伊坂ダムサイクルパークは非常に重要な施設であるということを認識させていただきました。  これら集客施設には、利用者の安全かつ快適な利用を促進するため老朽化した施設の修繕または更新、利用者ニーズの変化や現状の課題に対応するための施設整備等を行うとされており、毎年、観光施設整備事業費として予算がつけられているかと思います。  そこで、お伺いさせていただきますが、観光施設整備事業では利用者ニーズの変化や現状の課題に対応するための施設整備等を行うとありますが、伊坂ダムサイクルパークにおいては、この利用者ニーズ、また利用者、地域の声をどのような機会にどういった形で把握をしているのか、利用者に対するアンケート調査等を行っているのかについて、本市の見解をお聞かせください。 111: ◯副議長(加藤清助議員) 渡辺シティプロモーション部長。 112: ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 市民ニーズについてどのように把握しているのかということでご質問いただきました。  伊坂ダムサイクルパークにつきましては、整備してからおよそ40年ほどが経過しているということでございまして、施設の老朽化や社会情勢とともに変化してきた利用者ニーズへの対応が求められているという現状でございます。  そのため、平成28年度に学識経験者や地域代表の方、観光・交通関係者の方などで集まっていただく伊坂ダム周辺整備構想検討会議を設置させていただきました。ご利用いただいている皆さんの満足度を高め、さらに魅力ある施設とするために、伊坂ダムの今後のあり方についてご議論をいただいたというものでございます。その中で、伊坂ダムサイクルパークに来園する目的や利用者ニーズを把握するためのアンケート調査もあわせて行ったということがございます。これらのことを踏まえながら、伊坂ダムサイクルパークにおける利用状況の把握、現状の課題分析を行った上で、平成29年3月に伊坂ダム周辺整備構想を策定したということでございます。  この整備構想策定に当たりましては、安全性、快適性の確保、自然環境や施設の有効利用、周辺地域との連携による活性化、こういった三つの課題を抽出いたしまして、その課題解決に向けた取り組みの方向性を定めております。  実現可能な施策につきましては、三重県企業庁のほか、四日市文化まちづくり財団、あるいは八郷地区を初めとする地域住民の方、観光事業者、交通事業者、そういった方々との連携を図りながらその取り組みを順次、今進めているところということでございます。 113: ◯副議長(加藤清助議員) 谷口周司議員。 114: ◯谷口周司議員 ありがとうございます。  利用者のニーズ、地域のニーズ、これにはしっかりと、できる範囲で応えているということかと思いますが、では、ちょっと改めてお聞きをいたしますが、伊坂ダム周遊コースの西側にトイレを設置してもらいたい、これについては何度も話があったかと思います。以前からも多くの利用者からの要望もあったかと思いますが、以前、一度検討するというような答弁が議事録をちょっとさかのぼってみますとありました。この検討がどうなったのかというところについて、ちょっと私も把握していないところもありますので、ぜひこの伊坂ダム周遊コース西側トイレ設置につきまして、現在の本市の見解をお聞かせいただきたいと思います。 115: ◯副議長(加藤清助議員) 渡辺シティプロモーション部長。 116: ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 伊坂ダムの西側エリアにおけるトイレ対策ということでご質問いただきました。  この西側エリアのトイレにつきましては、先ほどご紹介いたしました伊坂ダム周辺整備構想検討会議においてもさまざまなご議論をいただいたということでございます。その結果といたしましては、伊坂ダムの地形上の問題があるということに加えまして、上下水道などのインフラが整っていない、こういったことから設置が困難ということで結論が一応出されてはおります。また、仮設トイレを置いたらどうかというご議論もございました。ただ、この件につきましても、十分な管理ができないことから生じる環境問題、こういったことから、設置しても利用したくないというご議論をいただいたというふうに聞いております。  これらのことを鑑みまして、西側エリアのトイレの設置については非常に難しい課題であるというふうに理解をしております。ただ、自転車や歩行者双方の利用者の方に対しまして、西側エリアにはトイレがないということをご利用の方に明確に案内をするという対応を今させていただいておりまして、利用者の皆さんにはご理解いただいているということでございます。  一方、伊坂ダムサイクルパークにおけるトイレの施設といいますのは、市民の憩いの場としての魅力向上、さらには広域から集客を促す観光拠点の一つとして必要不可欠な設備というふうにも考えておりまして、既存のトイレはございますので、既存のトイレ施設の改善を計画的に進めていこうというふうな位置づけでおります。具体的には、既存のトイレ施設におきまして、外壁の塗装工事、あるいは温水便座の設置工事、和式トイレから洋式化への変更、こういった整備を順次進めてまいるということでございます。 117: ◯副議長(加藤清助議員) 谷口周司議員。 118: ◯谷口周司議員 ありがとうございます。西側トイレにつきましては、声は聞くんですけど、やはりなかなか設置については難しいということの理解をさせていただきました。  ただ、ダム公園にトイレの設置って、結構全国的にいろいろと先進事例も出てきているかと思います。水がない、電気がないところでも設置ができる環境が整ってきているという技術の革新というところも進んできておりますので、ぜひそういったところも、だめだということで終えるのではなくて、ぜひこれからもいろいろ研究を進めていただきながら何かチャンスがあれば、ぜひ設置に向けた検討というのを進めていただきたいなと思っております。  最後に、伊坂ダムの情報発信についてお伺いをさせていただきます。  正直言って数少ない四日市の観光施設であるにもかかわらず、伊坂ダムサイクルパークの情報発信がかなり手薄ではないかと感じております。最近のシティプロモーション映像、必見四日市にもこの伊坂ダムは残念ながら登場しておりません。ここならあるのかなと思いまして四日市観光協会さんのホームページから伊坂ダムサイクルパークをクリックしますと、何とページが見当たりませんということでありました。ただ、質問通告した際には確かにページが見当たりませんとあったんですが、先ほど昼休みに確認したら既に改善がされておりました。早急なる対応に感謝をしたいなと思っております。しかし、それにしても全体的に情報発信、これが乏しいのではないかということは間違いないかと思います。  そこで、お伺いをさせていただきますが、数少ない四日市市の観光施設である伊坂ダムサイクルパークの情報発信について、本市の見解をお聞かせください。 119: ◯副議長(加藤清助議員) 渡辺シティプロモーション部長。  残り時間が少なくなっておりますので、簡潔に願います。 120: ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 情報発信についてご質問いただきました。  確かに必見四日市の中では伊坂ダムは入ってございませんが、ただ、四日市ユーモアCMいいね!四日市というのがございまして、そちらのほうには伊坂ダムサイクルパークもご紹介をさせていただいております。また、ちゃんねるよっかいちでも取り上げておりまして、そちらのほうについては、あわせてユーチューブでもごらんいただけるという状況はございます。  また、そのほか東名阪自動車道の御在所サービスエリアにおきまして、エリア・コンシェルジュによる近隣施設の観光案内として伊坂ダムサイクルパークをご紹介いただいているということもございます。  今後とも伊坂ダムサイクルパークを貴重な観光施設としまして、利用者の満足度を高めるとともに、施設の整備、それから情報発信を積極的に進めてまいりたいというふうに考えております。 121: ◯副議長(加藤清助議員) 谷口周司議員。 122: ◯谷口周司議員 ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いをいたします。ありがとうございます。 123: ◯副議長(加藤清助議員) 暫時休憩いたします。休憩時間は15分程度といたします。 124:                         午後1時45分休憩    ─────────────────────────── 125:                           午後2時再開 126: ◯副議長(加藤清助議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  石川善己議員。 127: ◯石川善己議員 元気ですか。元気があれば質問もできるというところで、新風創志会の4番手になります。一般質問を行わせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  他の議員の皆さんがどうかはわかりませんが、私は一般質問の日程が決まりますと、時々、今日は何の日という、最近は便利になりまして、スマホのアプリでその日の出来事等を調べて、導入になりそうなものを探したりもするんですが、今回、2月20日につきましては、今日は何の日というアプリを全く使わずに、あっ、もうきょうのネタは決まったなというところで、日にちが決まった時点で導入を浮かばさせていただきました。冒頭、元気ですかと投げかけさせてもらって、先日、体調不良で途中で中座をさせていただいた私が言うのもなんですが、きょうの2月20日という日は、元プロレスラーで現参議院議員のアントニオ猪木さんの誕生日というところになります。元気を持って、燃える闘魂の精神で質問に臨ませていただきたいなというところで、日にちが決まった時点で思った次第であります。  がちがちと──いい議論はさせていただきたいと思いますが──けんか腰でやるつもりはございませんので、いい答弁が出てくることを期待して質問に入らせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。  それでは、事前通告に従いまして、まずはシティプロモーションポスターシールについてというところでお伺いをしていきたいなというふうに思っております。  平成28年11月定例月議会の一般質問におきまして、広島県福山市さんの福山通運さんとの連携でばらのまち福山、あるいは岐阜県大垣市さんの西濃運輸さんとのコラボでシールを張ってみえる子育てするなら大垣などのシティプロモーションポスターの取り組みを紹介させていただき、本市でも四日市市をPRするシティプロモーションポスターシールを作成して、トラック協会さん等にお願いをしてトラックに張っていただき、全国を走ってもらったらどうですかというような趣旨の質問をさせていただきました。  それを受けていただいて、元気で活力のあるまちづくりに向けたシティプロモーション活動の一環として、都市イメージ向上への取り組みで本市のPRステッカーを制作し、一般社団法人三重県トラック協会北勢支部さんの協力のもと、協会加盟の各社の業務用トラックに張りつけていただき、走行してもらう取り組みをスタートしていただいたところで、その旨の報告もいただいておるところでございます。  このポスターにつきましては、A3サイズ、縦のステッカーを200枚作成をしていただき、平成29年7月10日に三重県トラック協会北勢支部さんにお渡しし、三重県トラック協会北勢支部さんより、希望をする会員各社さんへ配布をいただいたと聞いております。そこまでは私もざっと以前に報告をいただいたんですが、もう少し詳しいところでの報告並びに検証をされてみえるのであれば、その検証結果のご報告をいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 128: ◯副議長(加藤清助議員) 渡辺シティプロモーション部長。   〔シティプロモーション部長(渡辺敏明君)登壇〕 129: ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 議員からは、業務用トラックへ張りつけるステッカーについてご質問いただきました。  このステッカーにつきましては、議員からご紹介がありましたとおり、平成28年11月定例月議会におきまして、業務用トラックにPRステッカーを張りつけていただき、全国を走ってもらったらどうかというご提案をいただいたことをきっかけに、翌平成29年度にシティプロモーション活動の一環として、本市の都市イメージ向上に向けたPRステッカーを作成したものでございます。  議員からご紹介がありました広島県福山市、岐阜県大垣市、こちらのステッカーを参考にキャッチコピーやデザインを検討いたしまして、本市の観光資源である工場夜景とこにゅうどうくんをコラボレーションさせたもので、元気都市!四日市のキャッチコピーを載せて制作したものでございます。ちなみに、2月23日は工場夜景の日でございます。  サイズにつきましては、トラックの後部扉に張りつけるということから、その構造にも留意をしながらA3サイズ200枚を作成いたしまして、ご紹介いただいた三重県トラック協会北勢支部にご協力をいただき、配布していただいたというものでございます。  このステッカーにつきましては、運送各社によりまして状況はさまざまではありますが、実際にPRステッカーを張りつけたトラックが全国を走り回っていただいているということでございます。このステッカーを張りつけたトラックが高速道路のサービスエリアなどで停車している際、通りがかりに写真を撮られる方があったり、四日市からですかと運転手の方が声をかけられることもあるなど、一定のプロモーション効果があったのではないかというふうに認識をしているところでございます。 130: ◯副議長(加藤清助議員) 石川善己議員。 131: ◯石川善己議員 ありがとうございました。そういったところで写真を撮っていただいたり、四日市からですかとお声をかけていただいたというようなところは今初めてお伺いをしたわけなんですが、本当にやっていただいて意味があったのかなというふうにひとつうれしく思っております。  以前、ある物流会社の社長さんとお話をさせていただいたんですが、このポスターですが、実はこういったことをお願いして今やっているんですよということを、導入していただいた当初に話をしたんですが、いや、自分たちのところまで回ってきていないんですよというようなお話を聞かせていただきました。いろいろお話をさせていただくとわかってきたのが、トラック協会さんのほうで200枚お受けをいただいたんですが、トラック協会の役員さんの会社レベルで全部はけてしまってなくなってしまったというようなところがあって、一般会員さんの運送会社さんまでポスターが行き渡っていないというようなところをお聞かせいただきました。ありがたいことに、その物流会社の社長さんにおかれては、うちのトラックにも張りたかったんやけどなというようなことも言っていただいて、本当に感謝をしております。  ポスターが行き渡り、各運送会社さんのトラックに張っていただいて走り始めたころなので2年近く前になりますが、実は私も国道25号名阪国道を自分の車で走行中に日本トランスシティさんという会社のトラックがこにゅうどうくんステッカーを張って走っているのを見かけて、あっ、うれしいなというふうに思った次第であります。1人で乗っていまして、走行中だったので写真を撮れなかったのが非常に残念だったわけですが、こうやって走っていただいているということは本当にありがたいことと同時に、もう一つは、張っていただいておる姿を見たときに、これが現物のつくっていただいたポスターになります。議員の皆さんも認識いただいていない方は見ていただければと思います。このポスターが張っていただいてあったわけなんですけれども、やっぱりトラックの背に張ってあると、すごく手に持った以上に小さく感じました。少しやっぱりちっちゃくて見にくいかなというようなところを感じる次第であります。  こにゅうどうくんについて、午前中の一般質問で豊田政典議員も取り上げられておりましたが、一躍、昨秋、全国区の色が強くなったのかなと。これは結果として、先ほどの答弁にもありましたが、私も、結果的には非常に成功だったんだろうというふうに思っております。
     このポスターなんですが、文言を見ていただくと、市長がずっと掲げております元気都市四日市というキャッチコピーを入れていただいておるわけなんですけれども、これはこれで一つのコピーではあると思うんですが、もう少し、できれば具体的に、四日市に行ってみよう、あるいは住んでみようと感じる具体性のある文言であれば、なおよかったのかなというふうに個人的には思っております。  先ほどシティプロモーション部長のほうからご紹介があったように、工場夜景を絡めて、工場夜景のまち四日市というところで交流人口を狙っていく、あるいは定住人口を狙っていくのであれば、市長が以前からおっしゃってみえる──大垣市さんとちょっとかぶるところはあるんですが──教育のまち四日市、あるいは子育てするなら四日市、そういったところで、ターゲットをどこに絞るかというところで、文言をできれば大切に、もう少し工夫をしたものを第2弾として、行き渡っていなくて張ってみたかったなと言っていただいておる会社さんもありますので、ぜひ依頼方法、デザイン、キャッチコピー、サイズ、枚数等を再度検討していただいて、第2弾を実施していただくことを検討されないかなというところで2点目の質問にさせていただきたいと思います。答弁をお願いいたします。 132: ◯副議長(加藤清助議員) 渡辺シティプロモーション部長。 133: ◯シティプロモーション部長渡辺敏明君) 議員からは、ステッカーの第2弾についてはどうかというお尋ねをいただきました。  今回作成いたしましたステッカーにつきましては、三重県トラック協会北勢支部加盟全社に配布するには足りない状況でありましたため、まずは役員29社に数枚ずつ配布していただき、残りは希望する会社へ配布するという方法をとったというふうに伺っております。  ご紹介のあったご協力いただける運送業者さんに配布できなかったということにつきましては、申しわけない気持ちであると同時に、市のPRに一役買って出ていただけるその思いに感謝の気持ちでいっぱいでございます。  このステッカー作成時期と前後いたしまして、運送会社2社のご協力によりまして、トラック両側前面に工場夜景の写真とこにゅうどうくんのイラストが描かれたいわゆるデザイントラックを制作いただきました。加えて、今年度には市内企業の協力によりまして、タンクローリーのタンク両側面に同じく工場夜景をデザインした車両が完成し、いずれも関西あるいは関東方面へと本市をPRしながら走っていただいているという状況がございます。  こうした取り組みが市内外へ向けた効果的なプロモーションであるというふうなものが認識されてきているということを感じておりまして、新たな媒体になってきているという思いもございます。  また、今年度、四日市ナンバーの図柄のデザインを決定し、国土交通大臣宛てに提案書を提出したところでございます。高校生からの応募作品90点の中でも、ステッカーと同様に工場夜景とこにゅうどうくんが採用されたものが多くございまして、若い人たちにとって、今や四日市といえば工場夜景やこにゅうどうくんといったイメージの定着がうかがえるものというふうに感じております。  四日市ナンバーにつきましては、トラックに張りつけるステッカーと同様に、本市の知名度の向上や魅力を広げる効果も期待されているというところでございます。  これらのことから、シティプロモーションとして十分な効果が見込めるということや、市内にご協力いただける企業が見込めるということからも、改めて第2弾のステッカーについては検討してまいりたいというふうに考えております。その際には、今回ご協力いただいたトラック協会のみならず、希望される企業へも十分に提供できる数の確保、それと興味を引くようなデザイン、キャッチコピー、こういったものを検討してまいりたいというふうに考えております。 134: ◯副議長(加藤清助議員) 石川善己議員。 135: ◯石川善己議員 ありがとうございます。第2弾をご検討いただけるということで、非常に楽しみにさせていただきたいなというふうに思っておりますし、トラック協会さん以外の企業さんにもお声をかけていきたいというような旨もおっしゃっていただきました。非常に楽しみにしていきたいなと思っております。  このポスターに限らず、先ほども言いましたが、やっぱりシティプロモーション、文言ってすごく大事だと思っています。できれば、先ほども申し上げたように、対象をきちっと絞り込んで、何を狙っていくのかというところで、具体的にイメージができるもの、イメージしやすい言葉というのをぜひとも選んでいっていただくとより効果が高まるのではないかなと思っております。ポスター以外の部分についてもそうだと思っておりますので、ぜひそういったところも心をちょっと割いていただきながら取り組みを進めていっていただけるとありがたいなと思っております。  第2弾の案であるとか、どこに張っていただくとか、どういった企業さんに受けていただくとか、そういった報告も楽しみにさせていただきながら1問目の質問は終わらせていただいて、2点目にかからせていただきたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございます。  引き続いて、2点目の質問になります。  海を護るということで質問をさせていただきたいと思います。  海を護るというところのまず1点目、海岸漂着物対策についてお伺いをしていきたいと思います。  昨年の夏も、台風等の影響により、四日市港や磯津漁港、吉崎海岸などへ大量の漂着物が流れ着いております。このときは台風であったために短期間で非常に大量の流木等が流れ着いておりましたが、これについては大変迅速に対応をしていただいてありがたいなと当時実感をした次第であります。  ただ、これが仮に平常時あっても、四日市市内唯一の砂浜海岸であります楠町吉崎海岸では、毎月ごみの撤去をしております。ところが、ごみの撤去をしているんですが、シーズンによってある程度の差はあるんですけれども、一月に一度の清掃では、清掃しても翌月に行くと、また結構な量のごみが漂着をしているというような状況になります。  タブレットをお願いします。  これが画像になります。また参考に見ていただければと思いますが、これは、ことしの1月、吉崎海岸早朝清掃での流木の状況であります。これも部分的に切り取った写真というか、フレームにおさまった部分がこれだけなんですが、こういった感じで、一旦流れ着いた流木を小山のように積んで、一定期間乾燥させないとウッドチップ工場にも搬送ができない、搬入ができないので、こういった小山を幾つもつくっています。ここに写っているので目につくのはこれ一つなんですが、こういった小山がたくさんあって、半年から1年弱の間にまとめてトラック運送会社さん等によって市外のウッドチップ工場に搬出していくというようなところになります。一旦どこかへこういう形で積み上げると。これだけの流木がことしの1月の時点であったんだなということを少しご認識いただけるとありがたいなと思っております。  このような流木が積まれて、本当に撤去をして、一旦固めても、翌月にはまた打ち上げられて、積み上げていくというような状況になっているというところになります。  これ以外にも、漂着物の多くはペットボトルや飲料缶、さらには、前回、平野議員も取り上げておりましたが、多種多様なプラスチックごみ、そして流木、さらには、我々が清掃していて怖いのは、産業廃棄物系の医療系ごみが時々漂着をして、注射器や注射針が漂着をしています。これは万が一刺さってしまうと、下手をすると感染症を引き起こすおそれもあるというようなところの危惧もしておるところであります。ただ、一旦漂着したものを撤去するというのは、これが一つ、海岸を守るための方法であります。  ただ、もう一方で、この漂着するごみはどこから来るのかということになりますと、もともとは川から流出してきたものが海に流れつく。海へ流れ出てきたものが海岸へ漂着をすると。では、その川から流出してくるごみ、流木中心ですが、どこから来るのかというと、これは山から流れ出たものが川へ流れ込んで、川から海へ流れ出して、海へ流れ出たものが波で打ち上げられるというようなことになるわけであります。  そういったところから言いますと、海や海岸の漂着物を減らしたりきれいにするためには、もう一つの方法として、流出元の川を、そして、さらにその川への流出のもとである山をいかにきれいにして流出を減らしていくかというところが重要なポイントであります。まずは海を守るために川や山をきれいにする、そのための対策等をどのようにお考えでしょうか。お聞かせを願いたいと思います。 136: ◯副議長(加藤清助議員) 田中環境部長。   〔環境部長(田中賢二君)登壇〕 137: ◯環境部長(田中賢二君) 海岸漂着物から海を守るための対策についてご答弁申し上げます。  議員からもご紹介をいただきましたように、海岸漂着ごみの多くは流木などの自然に由来するものでございますが、その中には、先ほどいろいろおっしゃっていただきました、生活や事業活動から発生したものや不法投棄されたさまざまなものも漂着しております。この対策としましては、平成21年度に施行されました海岸漂着物処理推進法に基づき、平成23年度に三重県におきまして、三重県海岸漂着物対策推進計画が策定されました。この計画におきましては、海岸漂着物の回収、処理にかかわる役割分担などに加えまして、県内における海岸漂着物の種類の分析なども行われております。  この分析によりますと、県内の海岸漂着物のうち、先ほど写真のほうでご紹介いただきましたが、その漂着物の82%が自然由来に関するいわゆる流木等と、こういった状況でございます。そしてまた、残りの18%につきましては、ペットボトルや包装容器といった生活から発生するごみ、また、漁業その他の事業によるものと、こういった分析がなされておるところでございます。  これらの海岸漂着物は、景観を損なうだけでなく、海岸の利活用、漁業や生態系への影響が懸念され、議員ご指摘のありましたように対策を講じていく必要があると、そういうふうに感じておるところでございます。  まず、海岸漂着物の約8割を占める流木などの対策といたしましては、発生したものをまず迅速かつ適切に処理する、そういったことに加えまして、やはり漂着物の発生抑制、これが重要であるというところでございます。  さきにご紹介しました三重県の対策推進計画におきましても、伊勢湾流域全体──伊勢湾流域とは、三重県、愛知県、岐阜県、長野県の一部も含まれておるところでございますが──で対策を進めていく必要性が指摘されておるというところでございます。  一例を挙げますと、本市の背後地である鈴鹿山脈の山間部で行われるいわゆる治山事業──山を守っていく治山事業でございますけれども──そうしたところで間伐を行う際、いわゆる間伐材をその場に放置しない、そういった流下防止対策、これを実施するということが有効であるとされてございます。こうした取り組みを、そうした発生元、そこで着実に進めていくこと、これが海岸漂着物の防止効果につながっていく、そのように考えているところでございます。  また、山や川、そうした中でごみが不法投棄される例、そういった例が多く見受けられます。そうしたごみが川を流れて海へ流れ込むと、そうしたところでございます。そうした対応といたしましては、市内における不法投棄監視パトロール、これを3班6人体制で実施しておるところでございますけれども、不法投棄が目立つ地点におきましては、自治会や警察とも協議を行いながら、防犯カメラ、それから啓発看板の設置を行うなどの取り組みをパトロールとともに進めております。  その結果、不法投棄の発生量、これにつきましては、ずっと減少傾向にございますけれども、こちらにつきましても、引き続き推し進めていくことで防止に努めてまいりたい、そのように考えておるところでございます。  本市といたしましても、三重県の対策推進計画と整合性を図りながら、さきに申し上げました不法投棄対策、そして、さまざまなごみの集積場の飛散流出といったことや、それから市民一人一人の意識、これを高めていくことも重要と、そういうふうに考えてございます。  こうした対策等を進めていくことで海岸漂着物の発生抑制を進めてまいりたい、そのように考えておるところでございます。  以上でございます。 138: ◯副議長(加藤清助議員) 石川善己議員。 139: ◯石川善己議員 ご答弁ありがとうございました。県のほうのお話とか、伊勢湾流域全体でというようなお話をいただきました。大切な部分だと思います。民間のボランティアグループさんがいろいろと清掃活動等々、大変ご協力をいただいています。民間グループ同士ですと、県内他市町、あるいは他県、岐阜県の山や川を保全活動しているグループさん、あるいは愛知県の藤前干潟を守る会さんという、そういった環境グループさん、そういったところともしっかり民間レベルというのは連携をしながら清掃、保護に取り組んでいただいております。  この四日市市で活動していただいています環境保護グループも、鳥羽の答志島に大量の漂着物が漂着するというところで、この鳥羽の答志島へ撤去活動に行っていただいたりしておりますし、逆にそういったご縁で昨年の6月だったと思いますが、森市長も吉崎海岸の清掃においでいただいて、その際に吉崎海岸のエクスカーションということで、鳥羽市長の中村市長さんもおいでいただいて、民間ボランティアグループの相互協力という形で、鳥羽や吉崎海岸の清掃活動を協力しながらやったりしております。  そういったところも踏まえていただいて、ぜひ行政レベルで、広域の自治体間での協議団体といいますか、協議体、あるいはいろんな情報共有、あるいは対策をいろいろと協働して練っていただくような、そういったところは現在行われておるんでしょうか。また、何かそういったところの計画、方向性があるんでしょうか。お伺いをしたいと思います。 140: ◯副議長(加藤清助議員) 田中環境部長。 141: ◯環境部長(田中賢二君) 先ほど申し上げました三重県の対策推進計画、そういったものの中で、先ほど議員からもご紹介いただきましたが、ごみのほうの流れといいますと、伊勢湾に大きな河川から流れ込んで、四日市の周りをくるっと回って答志島へ届いていくと、そういった事例が見られるというのも報告書に挙げられておるところでございます。  そして、海岸漂着物の対策ということで、三重県が音頭をとりまして、この四日市市も参画しておる中で対策を進めていこうと、そういうふうになってございます。そうした中でも可能な連携を進めていく形で対応してまいりたい、そのように考えているところでございます。 142: ◯副議長(加藤清助議員) 石川善己議員。 143: ◯石川善己議員 ありがとうございます。期待をしておりますので、ぜひ、特に北勢圏域でそういった山、川、海岸、海を抱えている自治体さんで情報共有しながら、中には連携しながら共同で何らかの活動とか、そういった部分もしていっていただけるようなところで、ぜひそういったグループをしっかりとつくりながら進めていっていただきたいなということで要望して2項目に移らせていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。  2点目としてお伺いをいたします。  先ほど来申し上げておるように、海岸をきれいにするための対策については以上ですが、次に、海そのもの、水質等々について向上、今の海というのは酸欠、酸素が少ないと言われております。以前に比べて海水の中の酸素含有量が非常に低下をしておるために生き物が生息をしづらいと、魚等がなかなか繁殖をしないというようなところが言われております。そういったところも踏まえさせていただいてお伺いをしてまいります。  四日市港管理組合さんが行っていただいておる取り組みの一つに藻場の再生事業というのがあります。藻場の再生事業は、四日市港管理組合さんでは平成20年度から三重県水産資源室と連携をしていただいて、市内の米洗川や富双地区においてアマモの育成に取り組んでいただいており、鳥羽市の磯部漁港や海の博物館の藻場、アマモ場の再生の取り組みに参加もしていただいたりしております。  タブレットのほうをお願いしたいと思います。  ちょっと小さくて見ていただきにくいんですが、これが四日市港管理組合さんが平成20年度から取り組んでいただいていますアマモ育成への取り組みです。基本的に平成20年度から平成30年度まで、毎年こういった形でいろいろと藻場の再生というところで水産資源室と連携をしながら、中には鳥羽へ行っていただいたりとか、そういったところの取り組みをしていただいております。  事業費としましては、ここにあるように、ヤシマットやガーゼ等で毎年3万円から5万円程度というところで、場所的には、先ほどご紹介しました米洗川、富双緑地、あるいは市外になりますが、川越地区というところで育成の実験をやっていただいておると。発芽して、育成をしたアマモを屋外に移植等々の活動をしていただいているが、現時点では残念ながら目立った育成にはつながっていないというところを四日市港管理組合さんから情報提供をいただいております。  また、先月1月20日、四日市公害と環境未来館さんの主催で四日市港ポートビルにおいて、三重県保健環境研究所の国分秀樹氏を招いて、大人の海の学び舎1として、魚が増える?海がキレイで豊かになる?アマモの学習会という勉強会というんですかね、市民講座というんですかね、どちらがいいのかわかりませんが、こういったものも開催をされております。  まずはアマモの学習会についてご報告方々、少しご答弁をいただけたらと思います。 144: ◯副議長(加藤清助議員) 田中環境部長。 145: ◯環境部長(田中賢二君) 議員からは、1月20日に四日市公害と環境未来館で実施いたしましたアマモに関する市民講座につきましてご質問いただきました。この講座の内容につきましてご答弁申し上げます。  その前に、アマモとはどういった植物かにつきまして、皆様にスクリーンで実際の写真も見ていただきながら簡単にご紹介させていただきます。  資料1を映写してください。  このアマモは海草と呼ばれまして、ワカメなどの一般的な海藻とは違いまして、花を咲かせて種をつくり繁殖する植物でございます。茎をかじるとちょっと甘みがあると、そういったところに由来しまして、アマモと呼ばれているということでございます。  このアマモでございますけれども、全国各地の海岸に見られまして、秋から春にかけて高さ1.5m前後に成長し、大きいものでは2mになるものもございますが、伊勢湾で主に砂の海底に生育しまして、的矢湾や英虞湾では泥の海底に生育してございます。  資料の映写を終了してください。  こうしたアマモにつきまして、ESD、持続可能な開発のための教育と、こういった観点に基づきまして、環境意識の啓発、これを目的に、四日市公害と環境未来館におきまして、この環境学習講座を開催したということでございます。  この講座では、先ほど議員からもご紹介がございましたけれども、三重県水産研究所のほうに長年勤務しまして、アマモの成育に詳しい県の担当者を講師にお招きしまして、県内におけるアマモの生育状況、アマモによってもたらされる豊かな環境や藻場の再生への取り組みなどを市民の皆さんに学んでいただきました。  また、議員からもご紹介いただきました四日市港管理組合が富双や米洗川で実施しているアマモ再生の取り組みでございますが、これは室内で発芽させ、ある程度大きくなったアマモを屋外へ移植したり、ヤシの天然繊維でできたマット、それを使って海中に種をまいたりすることでアマモの育成につなげるという実験、それもございます。  この四日市港管理組合の取り組みにつきましても、講座の中でご紹介するとともに、実際に育てているアマモを参加者の皆さんに見ていただきました。参加者の皆さんからは、自分の住む地域で生育する可能性があるのかなどの質問も出てきましたが、海の環境やアマモへの関心が高まりまして、環境意識の啓発、それにはつなげることができたのかなと考えております。 146: ◯副議長(加藤清助議員) 石川善己議員。 147: ◯石川善己議員 ありがとうございます。私は残念ながら都合が悪くて行けなかったんですが、参加された方からも有意義な講座であったというようなお話も聞かせていただいております。  アマモ場は、潮流を和らげ、外敵から隠れ場となるため、魚類やカニ、エビ等の産卵場所、あるいは幼稚魚や小型動物の生息場所となります。また、窒素やリンを吸収して水質浄化の面でも重要な役割を果たすというようなことが言われております。  海の揺りかごとも呼ばれますアマモ場では、クロダイやカレイ、アオリイカ等の多くの海の魚が稚魚期をこのアマモ場で過ごします。アマモの葉の上で生育する生物には、ニホンモバヨコエビ、アメフラシ、アオリイカの卵等、また、アマモ場の中で生活をする生物がメバルやヒメイカ、モズクガニ、タツノオトシゴ等、また、出入りする魚としてもスズキやボラ、クロダイ等、まさに海のシェルターと呼ばれておるらしいですが、隠れ家的な存在になっているというところで多様性も高いと言われております。実は四日市にも、若干ですが、磯津海岸あるいは鈴鹿川の河口に少しまだアマモが成育をしているというようなところを言われております。  さらに、アマモの効果としましては、海の環境を守る働きが強く、アマモが生えているエリアでは水がきれいで透き通っていると言われておりますし、1haで約250人分の酸素を生成するというようなところも言われております。さらには、ブルーカーボンとしての温室効果ガス吸収の源ともなるということであります。  非常に海にとって有益であると言えますアマモ場ですが、1955年の時点で伊勢湾内におけるアマモ場は1万1400haであったということで記録をされております。これが50年間たった2000年では、わずか104ha、50年で100分の1に減少しているというところの現状であるということであります。この数字を見たときは相当の衝撃的な数字でありまして、アマモ場はこのまま全滅してしまうのではないか、そういった危機感を痛切に感じるところであります。  アマモ場が減少した主な原因として言われていますのが、育成する浅場が埋め立てられたこと、水質の悪化によって海底の環境、あるいは透明度が悪くなったこと、底びき網漁業等の活動により引き抜かれてしまったことなどではないかというふうに言われております。  仮にこのアマモ場が戻ったら、海の生き物がふえ、漁獲がふえるのでは、あるいは、先ほど海中の酸素が減少していると申し上げましたが、海に酸素が供給されて、海の環境、酸欠が改善されるのではないかというようなことも言われております。  現在、三重県のアマモ場再生の取り組みは、津市御殿場海岸や伊勢市の二見浦──これは三重県の事業として──また、鳥羽市の浦村や志摩市の的矢湾、答志島は漁業者と学生が連携して、また、ほかにも志摩市の英虞湾では研究事業として行われているというところであります。  四日市市としても、このアマモの育成、アマモ場の再生について、例えば磯津海岸であるとか吉崎海岸で取り組むことができないか検討をしてみませんでしょうか。ぜひ四日市公害と環境未来館で市民参加型のアマモ場の再生講座の開催を検討していただきたい。  アマモ場の育成のサイクルは、6月ごろに種をまき、採取をするというふうに言われております。これは、生態系の関係で、伊勢湾でアマモ場を再生しようとすると、やはり同じ伊勢湾内のアマモの種でないと、生態系上問題が発生する可能性があるということを言われておりますので、鳥羽で自生をしているアマモの種を取ってくるのがいいのではないかというようなことを言われております。この種を取ってきた上で、7月から8月に種の選別を行った上で、11月の秋ぐらいに苗にしていただいて、寝かせてもらって、3月ごろに海へ移植をするといった流れが理想的であると言われています。  ぜひ、こうして1年間4回程度になりますが、1年間を通じて、市民の方々にこうしたサイクルでの講座に参加をしていただいて、活動をともにしていただくことを進めていただきたいなというふうに思っております。  もちろん、なかなか簡単に、素人といいますか、一般の人だけでこういった取り組みで定着をさせるのは難しいというところは理解をしておりますので、できれば今回、講座の講師でもおいでいただきました三重県の保健環境研究所の方々に協力いただくなり、ノウハウを出していただくなり、あるいは形として、業務提携といいますか、業務委託というか、そういった形で協力をお願いしたりというようなことも含めて検討していただけないかなというふうに思っております。  ぜひアマモ場の重要性を鑑みていただいてスタートさせていただきたい。動き出してから、また、やっぱり定着しないのであれば、じゃ、何が悪いんだというところの検証もしていただきながら、修正しながら進めていただくというところも大事かなと思いますが、講座開設も含めて、アマモ場の再生事業に本市が取り組むことについての見解をお伺いしたいと思います。 148: ◯副議長(加藤清助議員) 田中環境部長。 149: ◯環境部長(田中賢二君) ただいま議員から詳しくご説明いただきましたとおり、アマモ、これは海の生物多様性を育むとともに、海中の窒素やリンなどの栄養塩を吸収、固定し、水質を浄化するなど、水産資源の維持、増殖に重要な役割を果たしているところでございます。  こうしたアマモでございますけれども、現在、四日市市におきましては、三田沖、磯津、この一部でしか見ることはできない、そのような現状でございます。この原因といたしましては、先ほどご紹介がありましたが、人間の活動による水質悪化、それから海岸線の変化、こういったのが大きく関与していると言われております。とりわけ本市におきましては、港湾施設や工業地帯の形成に伴う護岸や埋め立て、沿岸部の環境が大きく変化したことが大きな要因というふうに考えられておるところでございます。  あと、もう一点、東京湾や大阪湾などと同様、伊勢湾は、志摩半島や渥美半島で湾の入り口が少しすぼまった形になっております。閉鎖性海域という言葉を使うわけでございますけれども、外海との水の循環が行われにくく、海域の透明度の改善が進まない、こういった点もアマモの生育に影響を及ぼすというふうに考えてございます。  先ほど取り組みの紹介がございましたが、人為的にアマモを再生し、豊かな海の環境を取り戻そうという取り組みが広がってございます。四日市港管理組合の取り組みもその一つでございますが、まだちょっと残念ながらアマモの繁茂には至っていないということでございますけれども、今、県下の中で、先ほどご紹介いただいた地域では一定の成果を見られておるということを聞いております。そうした中で、本市で講座の開設となっていくと、本市をフィールドとしてどうやって取り上げていくかというのが一つの大きな課題だと思っておるわけでございますけれども、やはり今取り組んでいる鳥羽や伊勢志摩の海岸と、それから四日市のところではやはり環境が大きく違っていて、まだ定着に向けては多くの課題が残されているということがございます。  また、再生につきましては、科学的、技術的に不確かな要素、これを含んでいるとも言われておりますので、その生態の特徴や地域の特性、これを踏まえた取り組みが重要であるということを考えてございます。  そうした中におきまして、三重県におきましては、吉崎海岸沖に土砂を入れて干潟を造成する伊勢湾アサリ復活プロジェクト推進事業、こういったのも実施されているところでございます。  こうした伊勢湾の環境浄化と、それから魚介類の生育環境の改善、これは、海の環境保全に向けまして、アマモ場の再生などとあわせて大変有効であると、そのように考えてございます。こうしたさまざまな角度から海を守ると、こういったところに取り組むことが、SDGs、持続可能な開発目標の14番目のゴールでもございます海の豊かさを守ろう、これにつながっていくと考えております。  本市の環境学習におきましても、いろんな観点から、先ほど議員からもご紹介のあったアマモ場、こういったものを踏まえまして、学習の講座の中でも取り組んでまいりたい、そのように考えておるところでございます。  そうした中で、漂着ごみの件を先ほどご紹介いただきましたけれども、これも環境講座の中で、3月に予定しておりますが、こちらも現状とか海の掃除、そういった形での学習会を予定しております。  その中で、アマモ育成のサイクルを踏まえた体験講座につきましてでございますが、この四日市港の今の取り組みの中では残念ながら繁茂に至っていない、そういった現状もございますが、先ほど申し上げましたフィールドで実感できるサイクルと捉えますと、四季で草が伸びて、そして、また、種をまいて、枯れて、また植えていくという、そうしたサイクルをどういった形で題材として取り上げていくか、これにつきましては少し検討させていただきまして、取り組んでまいりたいなと、そんなふうに考えてございます。  以上でございます。 150: ◯副議長(加藤清助議員) 石川善己議員。 151: ◯石川善己議員 ありがとうございます。前向きに取り組んでいっていただけるというようなところのお話をいただきました。ありがたいなと思っておりますし、もう一つ、連携をしていただきたい。県の環境学習情報センターもせっかく近くにあります。そういったところともしっかり連携をしていただいて、本市の貴重な資源であります海、そして、その海の環境を守って回復するために一歩を踏み出していただきたいなというふうに思っています。  いろんな意味で海を守っていくことの第一歩というのは、私は、まずは市民の皆さんに、1人でも多くの方が海の環境に興味を持っていただくことだと思っています。まずはそこがスタート地点かなと思っていますので、ぜひともそういった講座にご参加いただく、あるいはこういったことがありますよということを認知していただいて、海に興味を持ってもらう、そういったところをしっかりと啓発も含めてやっていっていただきたいなというふうに思っております。  環境というのは、失うときというのは簡単に失うことができますが、これを回復をさせようと思うと、取り組みを始めてから1年や2年で回復できるものではありません。取り組みを始めて10年、20年、50年という長いスパンをかけて取り戻さないと、環境というのは、海に限らず回復をすることができないという、そういったところになると思っております。取り組みを始めていただいて、簡単に結果は出ないと思いますが、工夫も重ねていただいて、修正も重ねていただく中で少しずつ回復へ向けて進んでいっていただければありがたいと思いますし、一刻も早い取り組みのスタートをお願いさせていただいて、私の一般質問を終了とさせていただきます。ありがとうございました。 152: ◯副議長(加藤清助議員) 暫時、休憩いたします。休憩時間は15分程度といたします。 153:                         午後2時44分休憩
       ─────────────────────────── 154:                         午後2時59分再開 155: ◯副議長(加藤清助議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  土井数馬議員。  なお、土井数馬議員は、登壇による発言であります。   〔土井数馬議員登壇〕 156: ◯土井数馬議員 それでは、通告に従いまして、三重とこわか国体・三重とこわか大会を契機とした「おもてなし」が感じられるまちづくりの実現に向けてについてお伺いをしてまいります。  2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催が、1年半後に迫りました。ご承知のとおり、オリンピック、パラリンピックは世界最大のスポーツの祭典であり、海外からハンディキャップを持つ人を含め、多くのアスリートや観衆が集まります。  開催地東京だけにとどまらず、日本の社会を大きく変革する可能性を秘めていると言われておりまして、社会資本整備の進め方やおもてなしのあり方によっては、日本が、誰もが住みよい、誰にも優しい国際都市のランキングを上げる好機であります。その翌年に三重とこわか国体、そして三重とこわか大会が開催をされます。  オリンピック・パラリンピック同様に、国体は、国内最大のスポーツの祭典として、国民スポーツの振興とスポーツ文化の発展に貢献をしまして、開催県の独自性が発揮をされ、競技開催地の私どもの本市四日市市のシティプロモーションや地域の活性化につながるもので、本市で開催される競技を通じて、四日市のよさや魅力を全国にアピールできる、そういったものですから、ぜひ全市民を挙げて取り組まれるような体制をお願いしたいものです。  また、国体におきましても、オリンピック・パラリンピック開催と同様に、国体終了後に、全国障害者スポーツ大会三重とこわか大会として開催をされます。  平成33年の三重とこわか国体では、本市四日市におきまして、サッカー少年男子、軟式野球成年男子、ゴルフ成年男子、自転車トラックレース、テニス、カヌーのスプリント、空手道、新体操、トランポリン、体操競技などが開催をされます。また、全国障害者スポーツ大会三重とこわか大会におきましても、本市の新総合体育館におきまして、バレーボールが開催されることとなりました。  いずれにしましても、さきに申し上げましたとおり、三重とこわか国体・三重とこわか大会開催を契機として、本市四日市市の地域活性化につながることは間違いがございませんので、最大限なプロモーションを展開していただくことはもちろんですが、競技会場や周辺地域の狭い意味でのシティプロモーションにとどまることのないように、四日市の環境や自然、住んでいる人も含めての魅力を全開にして、全国にアピールできるような体制をお願いしたいと思います。  それでは、数点伺ってまいります。  まず、地域の活性化、社会資本整備の進め方やおもてなしのあり方についてですが、平成33年の三重とこわか国体・三重とこわか大会開催に向けて、本市内でも多くの社会資本整備が進められております。しかし、今後の計画も含め、おおむねどのようなものがあるのか、まだはっきりしておりませんのでお示しをいただきたいのですが、もちろん新総合体育館やサッカー場や野球場などの運動施設以外のものでの整備の状況をお答えいただきたいと思います。  といいますのも、中央緑地公園前の国道1号では、昨年より共同溝でしょうか、埋設工事が行われておりますが、これらの工事は、国体開催会場となる中央緑地公園と関連がある工事なのか、それとも、この地域の社会資本の整備を進めるものなのか、また、国体を契機とするまちづくり施策の一環なのか、そういったことをお伺いしたいのであります。  次に、今の質問の答弁がどのようなものになるのかちょっとわかりませんけれども、会場付近地域への対応という点についてですが、三重とこわか国体・三重とこわか大会開催地はもちろん、開催以前より他府県、他市町村の多くのアスリートを初め、関係者、応援団、観衆の皆様などが開催会場地域を含め、会場へのアクセス道路や最寄りの公共交通各駅に集中することも当然予想されるわけですから、それらの対応も含め、国体開催を契機として地域の社会資本整備の進捗も考えるべきと思いますが、このあたりについてご答弁をいただきたいと思います。  次に、三重とこわか国体・三重とこわか大会へのあすなろう鉄道関係の対応についてお伺いをします。  昨年の全国総合体育大会、いわゆるインターハイの際のあすなろう鉄道の対応におきましては、会場最寄り駅におきまして、試合日程や会場への地図の配布など配備がされておりますが、今回、三重とこわか国体では、中央緑地会場ではサッカーの成年男子、空手道、新体操、トランポリン、体操競技、先ほど申しましたように、三重とこわか大会におきましても、新総合体育館におきまして、バレーボールが開催をされます。  昨年のインターハイでのサッカーでは、中央緑地陸上競技場で、5日間で9試合、フットボール場Aフィールドでは1日2試合、Bフィールドでは2試合と、延べ7日間で13試合が行われ、それ相応の乗降利用者がありましたが、三重とこわか国体・三重とこわか大会におきましては、少年男子サッカーが4日間、空手道が3日間、新体操、トランポリン、体操競技で7日間、バレーボールが2日間と、延べ16日の開催となりますので、インターハイを上回る乗降利用者が予想されますが、そういった乗降客がふえることにおいての対応についてもお伺いをしたいと思います。  また、ご承知のように、あすなろう鉄道は、今回の議会でも出ておりますけれども、シティプロモーション的にも絶好のチャンスと考えられますので、全国への情報発信の対応についても、あわせてお伺いをしておきます。  次に、地域の活性化やおもてなしに関連する点について伺ってまいります。  地域の活性化におきましては、おもてなしという観点からも、さきに申し上げました会場最寄りの公共交通各駅を初め、駅周辺の施設や商店、飲食店などのマップ作成や配布などについてもきめ細かく対応願うことと、もちろん国体終了後にも活用できるものを近隣周辺への配慮も欠かすことのないような対応をお願いしたいし、昨日も、本市に来ていただいた方に飲食店のマップが非常に好評だったということも聞いておりますので、そういった意味もありまして、ぜひそういった対応をお願いしたいというふうに思っております。  また、国体開催を契機といたしまして、地域への配慮につきましては、近隣地域自治会を初め、地域住民への十分な事前説明が欠かせないと考えますが、これもあわせてお答えをいただきたいと思います。  次に、少し懸念をいただいておりますボランティアの件についてお伺いいたします。  ご承知かと思いますが、東京オリンピック・パラリンピックでは、2年間をかけてのボランティアの応募登録期間を設けて、昨年の12月に応募登録期間を終了し、約20万人の登録があったようです。2020年に大会ボランティアとして活動するまでの2年間、オリエンテーションや研修などをボランティアジャーニーと呼んで、一緒に活動する仲間たちと同じジャーニーを経験して、その経験を通じて一つのチーム、ワンチームになっていく、そして、2020年大会に向けて気持ちを高めていく計画のようです。また、東京オリンピック・パラリンピックの成功はまさに、大会の顔となるボランティアの皆さんの活躍にかかっている、こうまで言い切っているようです。  そこでお伺いをいたしますが、本市の三重とこわか国体・三重とこわか大会に向けての四日市市民の心からのおもてなしが、本市に来ていただく他府県、他市町村の多くのアスリートを初め、関係者、応援団、観衆の皆様に伝わるように、どのような大会ボランティアの対応をお考えなのか、あるいは既にもう対応をスタートしているのであれば、現在の進捗状況や今後の見通しについてお伺いをしたいと思います。  最後に、前段でも申し上げましたが、三重とこわか国体・三重とこわか大会を契機としてのおもてなしが感じられるまちづくりの実現に向けましては、他府県、他市町村の選手を初め、関係者、応援団、観衆の皆様に向けてだけではなく、行政として、四日市市民に向けても、私たちが住んでいるこのまち、この四日市市で国体をやれてよかったと、そういったことが感じられるまちづくりを目指していただきたいと思っておりますが、三重とこわか国体、三重とこわか大会開催に向けての総括的な、もちろんシティプロモーションも含めたご所見をいただきたいと思います。  壇上での質問を終わります。 157: ◯副議長(加藤清助議員) 稲垣都市整備部長。   〔都市整備部長(稲垣圭二君)登壇〕 158: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) まず、私からは、三重とこわか国体・三重とこわか大会に向けました社会資本整備、それと、あすなろう鉄道の対応ということについてお答えをさせていただきます。  まず、市のほうで、会場の最寄りの鉄道駅から会場へのアクセス、そのためのアクセス道となる路線、ここでの歩行者空間の確保、それと安全対策、これを今進めているところでございます。  まず、中央緑地へのアクセス道路としては、四日市あすなろう鉄道日永駅から中央緑地を結ぶ日永東日野線において、道路を拡幅しながら歩行空間の整備を進めており、平成29年度に測量と詳細設計に着手、平成30年度に用地測量と建物調査、平成31年度には用地買収と建物補償を行い、平成32年度の工事完了を予定しております。  また、近鉄新正駅から中央緑地を結ぶ新正停車場線におきましても、歩道の拡幅を行うこととしており、平成31年度に詳細設計、平成32年度の工事完了を予定しております。  次に、霞ヶ浦緑地へのアクセス道路といたしまして、近鉄霞ヶ浦駅から霞ヶ浦緑地を結ぶ霞ヶ浦垂坂線におきまして、平成24年度より歩道整備を行っており、これまでに国道23号までの歩行空間整備が完了しております。その先、霞ヶ浦緑地に向けて、国道23号を横断する歩道橋につきましては、平成29年度より調査と概略設計に着手しており、今年度は詳細設計を行っております。来年度から工事着手をし、平成32年度の工事完了を予定しているところでございます。  なお、議員からご指摘のございました、国道1号の中央緑地前の工事ですが、国土交通省では、国道1号において、災害時における緊急輸送道路の確保並びに安全で快適な歩行空間を確保するとともに、良好な都市景観の形成に向けたまちづくりを支援する、こういった目的で、電線を地中化する電線共同溝事業を、これは継続的に進めていただいております。  これまでに金場交差点の前後、三ツ谷交差点の南側、海蔵側右岸から六地蔵中川原線、新鹿化橋前後、新天白橋前後において、電線共同溝が完了しております。中央緑地前の工事もその一環として行われているもので、国体開催も踏まえまして整備を急いでいただいていると、そういう状況でございます。  議員ご指摘のとおり、国体開催を契機として整備されるインフラは、地域の社会資本としても重要なものであります。国体開催だけでなく、その後の利用も見据えた上で整備していく必要があると考えております。例えば最寄りの駅から中央緑地や霞ヶ浦緑地へ利用者がスムーズにアクセスできるように、アクセス道路の整備にあわせて案内表示を行うなど、整備効果が十分に発揮できるような対策にも努めてまいります。  次に、議員からは、あすなろう鉄道の対応ということでお尋ねいただきました。  平成30年8月に開催されました高校総体では、中央緑地で1回戦から準決勝まで、計5日間の日程で男子サッカーの競技が行われておりますが、あすなろう鉄道を利用していただけるよう、あすなろう四日市駅や日永駅に会場までのルートの掲示、チラシを配置する、そういった対応を行っております。しかしながら、利用者を検証してみたんですけれども、なかなか利用が大きく伸びるというところまでは至らなかったということでございます。  この結果を踏まえまして、国体開催に向けて、さらなるあすなろう鉄道の利用促進、これが必要であるというふうに考えてございます。国体開催時には、会場となる中央緑地に、約5万人の来場が見込まれております。道路混雑を回避するだけでなく、あすなろう鉄道にとっても大きなビジネスチャンスであるというふうに考えてございます。  そこで、利用促進に向けて、来年度からあすなろう四日市駅や日永駅に中央緑地までのルートを示す案内板や、中央緑地にも日永駅までのルートを示す案内板を設置するような対策、こういったものをやるなど国体開催前から、あすなろう鉄道全体としての対応を検討してまいります。  次に、情報発信ですけれども、現在、あすなろう鉄道の旧車両から取り外しました台車、これを全国で唯一の特殊狭軌の分岐点でございます日永駅に展示する、こういった工事を進めております。特殊狭軌の特徴がよくわかるように、標準軌と狭軌の車輪、車軸をあわせて設置する、こういった工夫も行っております。  国体開催時には、この場所にあすなろう鉄道特設ブースを設置し、あすなろう鉄道の魅力をPRするとともに、全庁的な連携のもとで、市内の観光スポットをあわせて紹介するなど、全国に向けた情報発信にも積極的に取り組んでまいります。  以上でございます。 159: ◯副議長(加藤清助議員) 森スポーツ・国体推進部長。   〔スポーツ・国体推進部長(森 幸康君)登壇〕 160: ◯スポーツ・国体推進部長(森 幸康君) 私のほうからは、三重とこわか国体・三重とこわか大会における最寄り駅周辺の情報発信などのおもてなし、そしてボランティアの対応につきましてお答えをいたします。  大会では、歓迎・接伴基本計画に基づき、全国から訪れる方々に四日市の魅力を広く伝え、再度の来訪につながるよう、心を込めたおもてなしを提供してまいります。そのための一つの方策として、競技会場や主要駅に案内所を設置し、交通、観光、物産などの案内を行うこととしております。  昨年8月に開催した高校総体におきましては、近鉄四日市駅に総合案内所を設置し、本市のパンフレットを配布したほか、会場の最寄り駅では、会場への地図などを配布いたしました。さきの答弁の繰り返しになりますが、また、四日市ドームに設置した案内所では、パンフレットによる市内の飲食店や、土産物などの紹介が来場者の方々に好評でした。一方で、会場周辺の飲食店やコンビニの状況を事前に知りたかったという声も聞いており、会場や最寄り駅周辺の案内の必要性を再認識しておるところでございます。  また、地域との協力ということでは、これまで中央緑地内の運動施設の工事について、地域の皆様への説明を実施してきました。また、フットボール場建設中に行いました現場見学会では、日永小学校の子供たちに、ピッチの下にメッセージを残してもらうなど、地域の皆様との連携のもと取り組んでまいりました。  今後は、来年度に策定を予定している歓迎・接伴要項や、案内所、休憩所の設置要項に基づいて準備をしてまいります。具体的には、主要駅だけでなく、あすなろう鉄道日永駅を初めとする各会場の最寄り駅におきましても、来場者がただ通過するだけでなく、駅周辺や会場周辺をめぐってもらえるような案内の仕方を工夫してまいりたいと思います。  次に、ボランティアへの対応についてお答えいたします。  本市の大会開催に係る基本方針では、大会の成功に向け市民の総力を結集し、ともに感動と喜びを分かち合える市民総参加の大会を目指してまいります。そこで、大会運営につきましては、市民、企業、団体のご支援やご協力とともに、ボランティアとして活動していただく皆様のご協力が、成功の鍵を握っていると認識しております。  本市の運営ボランティアにつきましては、全国から四日市へ訪れる来場者の方々を温かくお迎えし、おもてなしすることを目的に募集したいと考えております。  募集内容につきましては、先月30日に開催いたしました実行委員会総務企画専門委員会において募集要項の案を議論いただき、今後、3月8日の実行委員会常任委員会に諮ることを予定しております。  専門委員会の方針によるボランティアの活動内容につきましては、バス、タクシーの乗降所や駐車場において、誘導、交通整理を行う活動、また、各競技会場において受付や資料配布を行う活動などでございます。さらに、競技会場の内外の環境美化や、会場や駅で総合案内を行う活動、事前のイベントにおける広報活動なども想定いたしております。  次に、募集人数でございますが、1500人程度を目標に、募集活動を進めてまいりたいと考えております。  募集につきましては、各種団体のご協力をいただきながら進めていくことが重要だと考えております。自治会や企業などに加え、大学や専門学校へも協力を依頼し、若年層におけるボランティア登録の拡大も図ってまいりたいと思います。  募集時期としましては、ことし7月ごろから始め、説明会や研修会などを実施して、ボランティアの皆さんの機運を高めてまいりたいと思います。また、2020年度に行う国体リハーサル大会でもボランティアとして活動していただき、その体験を通しておもてなしの心を伝えられるすべを身につけられるような取り組みも行ってまいります。  いずれにいたしましても、円滑な大会運営と心のこもったおもてなしの実現のためには、市民、企業、団体の皆様のご協力が不可欠でございます。今後とも、あらゆる機会を捉えまして、市民総参加による三重とこわか国体・三重とこわか大会を目指して取り組んでまいりたいと考えております。 161: ◯副議長(加藤清助議員) 森市長。   〔市長(森 智広君)登壇〕 162: ◯市長(森 智広君) 土井議員からは、三重とこわか国体・三重とこわか大会の開催に向けた総括的な所見ということでありますので、私の思いを述べさせていただきます。  三重県での国体の開催は46年ぶり、また、全国障害者スポーツ大会は初めての開催になりますが、今回の開催を機に、大会会場を中心にスポーツ環境を充実し、本市のスポーツの推進を図ってまいります。  両大会は、国内最高レベルの選手の競技に込める熱意や躍動感を肌で感じられる機会となり、間近で目にする選手たちの活躍は、子供たちを初め、市民の皆様にも、希望、喜び、感動を与え、本市のスポーツ振興に寄与することが期待されます。  また、地域で活動するさまざまな団体やボランティアの皆様と、全国から訪れる選手やお客様をおもてなしの心で歓迎することで、本市のシティプロモーションを推進するとともに、おもてなしの心が地域で育まれ、地域のきずなを深めることにつながっていくと思います。  そして、おもてなしが感じられるまちづくりを進めることにより、この大会が31万人元気都市四日市の実現に向けた力となるよう、市民総参加の開催を目指し、総力を挙げて取り組んでまいります。 163: ◯副議長(加藤清助議員) 土井数馬議員。 164: ◯土井数馬議員 まず、それぞれご答弁をいただきましたが、都市整備部のほうから答弁をいただきましたので、その点において再度、ちょっと気になるところだけ尋ねてまいります。  中央緑地前の共同溝の埋設につきましては、ほかのところからも順次やってきていると、僕はそれがつながっているとはちょっとわからなかったもんでお聞きしたんですけれども、長い期間の工事ですけれども、たまたま今の日永地域で行っている工事ですので、やはり地域への説明とかそういったものも少し不足していたんじゃないかというふうな気がしますが、国としても、地域の安全の確保とか、緑地をもう少しふやしていくと、そういうふうな意図があるのであれば、十分に納得いくところでございますし、国体の会場になりますので、少しピッチを上げて行っていただいていると聞いて、ちょっと安心をしました。  それから、会場付近地域への対応という点ですけれども、アクセスの問題ですけれども、ただ、今回は開催付近の駅、あすなろう鉄道の日永駅から中央緑地公園までの歩道整備、それから新正駅から中央緑地までの歩道整備、また、霞ヶ浦緑地のほうでは懸念となっていました歩道橋のこととか、いろんな安全対策を行ってもらっているということになりますので期待をしておりますが、ただ、通勤通学時のあすなろう鉄道への対応というか、混雑はしますと思います、時間が重なれば。ただ、早目にやはり駅とか、あるいは車両の中に、こういう時期に国体があるというのは周知してもらっていると思いますけれども、早目にそういったことを皆さんに知ってもらっておくということが一つの対応になるんじゃないかと思いますので、その辺はひとつしていただけるかどうかはちょっとお聞きをしておきます。  それと、あすなろう鉄道の件につきましては、5万人ぐらいを予測しているということだったので──5万人というのもちょっとぴんとこないんですけれども、今、年間であすなろう鉄道がもう300万人ぐらいになっているかもしれませんけれども──5万人というと、短期間での5万人ですので、今までのプラス5万人ですので、相当な乗降客が出るかと思いますので、十分な対応をしていただきたいんですが、やはりあそこにも、横断歩道とか信号がございますので、先ほどボランティアの件もありましたけれども、そういうところへも、やはり集中的にボランティアの活用なんかは考えていただきたいと思いますが、そこだけちょっとお答えをください。  案内板は、両方の駅にも中央緑地にもつけてもらうということですので、よろしくお願いをしておきます。  今、日永駅で工事しているのが、狭軌というか、珍しいのを三つそろえる工事ですね。わかりました。それもせっかくですので、もう少しPRしていただくようにお願いをしておきます。  それから、国体関連の答弁をいただきましたが、中央緑地のサッカーのピッチに小学校の子供がメッセージを残したというのは初めて聞きましたので、それはいいことだなというふうに感心しておりましたが、そういうことももう少しPRが欲しいですね。これは、もうお願いをしておきます。  市民総参加を目指すというふうな部長の答弁だったので、やはり全部含め、もう今、庁舎のエレベーターのところにもプリントがしてありますように、やってはおりますけどまだまだちょっと熱意が、もう少し時間がたたないと上がらないかもわかりませんけれども、ボランティアの件も含めたら、今からやっても十分に、時間が足らない部分もあるんじゃないかと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。  あと、ボランティアも、先月の30日に実行委員会を開催されて、3月8日に諮っていただけるということですので、7月から始めるということですが、やはり2年ぐらいはかけるんだと思います。1400人といいましても、大変な数だと思うんです。大会開催がたしか9月ぐらいでしたので、夏休みはもう終わっていると思いますので、高校生やそういった方は余り期待できないというふうなこともありますので、十分に先ほど答弁いただいた企業の方とかいろんな団体に声をかけていただいて、きめ細かな対応、これはお願いをしておきます。  最後に市長のほうから、市民総力、これも同じようなご答弁をいただいて、力が入っているようでございます。シティプロモーションのことで余り触れなかったんですけれども、今回、きのうもきょうもですけれども、たくさんシティプロモーションの効果、何を目指しているのかというふうなことがありましたけれども、ぜひ、ここに住んでいる人に満足してもらえないようなまちづくりであれば、やはりよそから来ないと思いますので、どのような施策においても、やはり思いやりを持って、四日市の地域市民におもてなしの心で接してもらわないとよそからは来ないんじゃないかと思いますので、これは要望にしておきます。  都市整備部のほうだけ答えをください。よろしくお願いします。 165: ◯副議長(加藤清助議員) 稲垣都市整備部長。 166: ◯都市整備部長(稲垣圭二君) まず、議員からは、要は国体開催前からしっかりとソフト的なところもやっていかなきゃいけないという趣旨のお話をいただきました。  私どもも、国体のときになって初めて案内をしているようではやはり遅いというふうに考えておりますので、そういった意味で、来年度から道路の整備、鉄道間の道路整備をするに当たりましては、そこのルートとかを事前にお知らせするような形、これに取り組んでいくという形で考えてございます。  特に5万人ということで、要は輸送量として伸ばしてしまえば大したことはないということになるかしれませんが、ピーク時の対応としては、やはり極力鉄道を利用していただきたいというふうに考えておりますので、そういった形の中で、より一層PRに努めていくということで考えているところでございます。  それと、あすなろう鉄道のPRということで、今整備をしている狭軌の部分なんですけれども、特殊狭軌ということで、あすなろう鉄道は762mm、そこに標準軌といいますと1435mmで、狭軌が1067mm、この三つの鉄道が四日市市に走っているといったところが売りでございますので、そういったものを並べて展示をする、そこで特設のブースを設けていくということで、しっかりとPRにも努めていきたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 167: ◯副議長(加藤清助議員) 土井数馬議員。 168: ◯土井数馬議員 それぞれ答弁をいただきまして、ありがとうございました。  オリンピックでもそうですけれども、オリンピック会場の周辺とか、そこだけじゃなしに、オリンピックを契機としたまちづくり、社会資本の整備というのが必ず行われているはずでございますので、そういった点は十分に考えていただきまして、さっきも答弁がありましたが、国体終了後でも、やはり市民が十分に活用できる、あるいは利便性の感じられるような、そういう整備をお願いして質問を終わります。ありがとうございました。    ─────────────────────────── 169: ◯副議長(加藤清助議員) 本日はこの程度にとどめることにいたします。  次回は、あす午前10時から会議を開きます。  本日は、これをもって散会いたします。 170:                         午後3時29分散会 発言が指定されていません。 Copyright © Yokkaichi City Assembly, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...