与謝野町議会 > 2020-12-11 >
12月11日-04号

ツイート シェア
  1. 与謝野町議会 2020-12-11
    12月11日-04号


    取得元: 与謝野町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-06
    令和 2年 12月 定例会(第99回)          第99回令和2年12月与謝野町議会定例会会議録(第4号)招集年月日 令和2年12月11日開閉会日時 午前9時30分 開会~午後2時29分 散会招集の場所 与謝野町議会会議場1.出席議員       2番  永島洋視       9番  和田裕之       3番  杉上忠義      10番  河邉新太郎       4番  山崎良磨      11番  浪江秀明       5番  下村隆夫      12番  渡邉貫治       6番  安達種雄      13番  家城 功       7番  今井浩介      15番  宮崎有平       8番  山崎政史      16番  多田正成2.欠席議員(1名)       1番  高岡伸明3.職務のため議場に出席した者      議会事務局長    小牧伸行    書記        須田美鈴4.地方自治法第121条第1項の規定により、説明のため出席した者      町長        山添藤真    代表監査委員    田中眞一      副町長       和田 茂    教育長       塩見定生      企画財政課長    小池大介    教育次長      相馬直子      総務課長      長島栄作    学校教育課長    柴田勝久      防災安全課長    藤垣浩二    社会教育課長    植田弘志      CATVセンター長 前田昌一    福祉課長      田辺茂雄      税務課長      吉田雅広    子育て応援課長   浪江昭人      住民環境課長    茂籠 誠    保健課長      平野公規      会計室長      安田 敦    商工振興課長    小室光秀      建設課長      吉田達雄    観光交流課長    谷口義明      農林課長      井上雅之    上下水道課長    山添雅男5.議事日程  日程第1 一般質問6.議事の経過     (開会 午前9時30分) ○議長(多田正成) 皆さん、おはようございます。 一般質問三日目、最終日となりました。本日は4人の議員から質問をお受けしたいと思います。本日も活発な意義ある議論となりますよう、よろしくお願いいたします。 ただいまの出席議員数は14人であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日、高岡議員より欠席の届が出ておりますので、お知らせしておきます。 本日の会議は、お手元に配付しております議事日程に従い進めたいと思います。 日程第1 昨日に引き続き一般質問を行います。 最初に、3番、杉上忠義議員の一般質問を許可します。 3番、杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) おはようございます。それでは、通告に従いまして、一般質問を行います。 変革期の社会事業見直しについてであります。特に財政面から見て質問したいと思いますので、よろしくお願いいたします。 コロナ禍が長期化する中、医療現場では危機的状況があるとも連日、盛んに報道されるようになってきております。こうした中、京都府は11月19日、2014年度の当初予算を変革期と捉えた編成方針を示したと一部報じられました。それによると、長くても1か月、2か月と思っていたコロナが8か月たっても収まらず、職場、また、自営業にとりましては営業停止したままであるとかによりまして、生活様式や働き方を大きく転換せざるを得ないようになってきております。よって、住民の行政に求める要望、要求が従来型では行政が応えることができなくなってきているのが現状であります。 こうしたことから、新型コロナウイルス感染拡大防止対応対策と地域経済の回復再生の両立できる事業を最優先しながら取り組んでいかなくてはなりません。京都府の2021年度の予算編成は社会保障関連事業費が着実に増大する中で、コロナでの財政的圧力に対する必要がある。特例的な起債に頼らざるを得ないとあります。こうしたことから、本町はどうするのか、お尋ねしていきたいと思います。 もし、有線テレビで御覧になっておられる方がありましたら、議会だよりの11月10日号に、私たちの町の財政が詳しく書いてありますので、見ながら聞いていただきたいというふうに思います。 それでは、1点目、税収減とコロナ対応の対策費の増大を、私たちの町はどう乗り越えていくのか。 2点目、総合計画で掲げた町の将来像の見直しが求められております。日本人は劇的な変化が一番苦手だと言われておりますが、コロナで劇的に変わらざるを得ない状況に置かれております。 3点目、社会福祉関連事業の増大、団塊の世代の多くが数年で後期高齢者になります。本町は準備ができているのか、お尋ねいたします。 4点目、事業推進に取りまして、実質公債費比率と将来負担比率の健全化がぜひとも必要であります。9日の永島議員の一般質問で多くの財政的問題が質疑をされましたので、これを踏まえまして、私なりに整理をしてみました。その上で町長の答弁が頂けたらと思います。 確認事項として実質公債費比率、借入金返済であります。私たちの町は3年平均が17.4%となっていること。18%になると京都府知事の許可を得ないと地方債が発行できないこと。すなわち借金が自由にできなくなることであります。将来負担比率は本町が123%、基準が350%以下でございます。このことも確認しておきたいと思います。実質公債費比率早期健全化基準が25%、財政再生基準が35%となっております。どうして危機的な状況になったかは永島議員の質疑の中から明らかになってまいりました。加悦中学校の建設、1市2町によるクリーンセンターの建設、認定こども園の建設、そして、下水道事業の特別会計の繰出金などが上げられまた。このことについて町長の見解をお尋ねいたします。 変革につきまして、平成の大合併を議論する中で地方自治体の変革期とよく言われ、議論をしてまいりました。今また、全ての事業についてウイズコロナ社会ポストコロナ社会に適しているのか、思い切った事業見直しをすることが求められています。そのためには、身近にある課題解決していくために、既にある制度をよりよくするために、私たちの住民のための条例をつくるために、その過程、プロセスが大変重要であります。こうしたことに町民、住民が参加できる仕組みづくりが求められております。小さな活動、行動を積み重ねることが地域社会の変革につながると確信しております。 町長の見解をお尋ねいたします。よろしくご答弁いただきますよう、お願い申し上げます。 ○議長(多田正成) 答弁を求めます。 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 皆さん、おはようございます。それでは、本日も一般質問、どうぞよろしくお願い申し上げます。 それでは、杉上議員のご質問、変革期社会事業見直しをにお答えをいたします。 まず、1点目のご質問でいただきました、税収減とコロナ対応・対策費の増大にお答えをいたします。議員ご指摘のように、人口減少・少子高齢化といった社会の変化や新型コロナウイルス感染症の影響により経済活動が低迷し、飲食店や取引企業の経済活動の縮小などにより本町の多くの企業におきましても業績悪化により町の税収は減収する一方、新型コロナウイルス感染症の終息はいまだ見通すことができない状況において感染拡大防止を徹底しながら、社会経済活動の回復と新たな社会生活を踏まえたまちづくりを推進する必要があると考えております。そのようなことから、町財政は一層の厳しい運営を見込んでいるところであります。 したがいまして、事業の先送りや役割を終えた事業の廃止、優先順位を考慮した上で、選択と集中を意識しながら予算編成・予算執行を行っていくことが極めて重要であると認識をしております。 次に、2点目のご質問、総合計画で掲げた町の将来像の見直しにお答えをいたします。現在の第2次与謝野町総合計画で「町が目指す未来像」として掲げる「人・自然・伝統 与謝野で織りなす新たな未来」につきましては、ウィズコロナ・ポストコロナ社会への適応を考えたときに、これを見直す必要はないものと考えております。 次に、3点目のご質問、社会福祉関連事業の増大にお答えをいたします。本町では、少子化により児童福祉サービスの対象者が減少傾向にあること、高齢化は進展するものの高齢者の実人数は減少段階に入りつつあることから、高齢者サービスの対象者も緩やかに減少していく傾向が大きな流れとなっており、一見して事業費の減少が予想されるものの、サービスを利用する数量や単価の変化、保育料の無償化に見られるような国の支援の変化により、予測が困難な部分もありますが、社会福祉は「社会保険」「公的扶助」とともにセーフティーネットの一つであるために、社会の変化に対応しながら優先的に事業実施をしていく必要があるものと考えております。 最後のご質問でいただきました、実質公債費比率と将来負担比率の健全化につきましては、先日の永島議員の一般質問で答弁させていただきましたとおりでございます。実質公債費比率は合併以降の投資において合併特例債などの地方債を発行しながら事業を行ってきたこと、下水道特別会計公営企業債償還金が高い水準で推移をし続けていること、令和2年度以降は宮津与謝クリーンセンター建設負担金にかかる元金償還額がさらに増大することなどから、令和5年度には地方債発行都道府県知事の許可が必要な18%を上回り、令和6年から7年度に19%を超え、その後、減少しますが、令和10年度を過ぎましても18%を超える水準になると試算をしております。 また、将来負担比率については、早期健全化基準と照らしても問題ない値ではありますが、実質公債費比率同様、今後も数値が悪化する傾向にあるため、注意が必要となってきます。このように、本町の財政状況は大変厳しい状況が続く見込であるということから、財政健全化、財政基盤の安定化に向けて多方面での取組を推進していく必要があるものと認識をしてございます。これらのことを踏まえ、令和3年度の当初予算につきましては、この点を十分留意をしながら編成作業を行っていきたいと考えております。 以上で、杉上議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) ただいま町長の答弁の中で重要なことがございました。私たち町の総合計画を考えた将来像につきまして、ぜひとも、あらゆる角度から検討いただきたいというふうに思います。そこで令和3年度の2021年度の予算編成方針が資料として委員会でいただきました。そこに町長から教育長、各課長、センター長へ出されている、その中で特に注目すべきは、地方債発行許可団体となる18%を超えることを避けられない状況であることから、令和2年度に繰越分を含む令和3年度による起債の上限額が設けられております。その金額が14億円とあります。決算書、議会だよりを見ますと、前年度の起債発行額が30億円を超えておるわけですね。その中で来年度は14億円とある。配分予定額が加悦認定こども園整備事業に約5億円、臨時財政対策債に約4億円、そのほかの事業に関する起債額が令和2年度繰越しを含む分が約5億円であるならば、当然この総合計画を見直していかないと、実現が不可能、難しい、困難になるのは見えておるわけです。そこをぜひとも町長、考えていただきたいと思うんですけども、いかがでしょうか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきたいと思います。第2次与謝野町総合計画につきましては、住民の皆様方の参画をいただきながら、町の将来像や具体的な施策方針、事業の議論を行ってまいりました。そのような中におきまして、私どもが掲げている町の未来像でありますが、「人・自然・伝統 与謝野で織りなす新たな未来」ということといたしております。 このような未来像を掲げながら毎年度の事業の関連性を十分に考慮した上で事業執行を行っていく必要があるものと考えております。そうしたことから、先ほどの答弁では、この将来像について見直しをする必要はないものとお答えをさせていただいたと、ご理解いただきたいと存じます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) それから、町長、重要なことをおっしゃっていました、永島議員の質疑の中にもありました。令和6年度が起債が19億円を超えるということは20%もあり得るわけですね。当然、18%以上ですから、京都府知事の許可がなければ地方債、借金をすることができないので、この総合計画がどうして財源を確保して、事業を実施していくか。これは町民は絶対、分からないことでございます。この辺の説明をしっかりしていただかないと、将来像が描けないし、町民は、いろんな事業に協力して参画することはできませんけども、町長の見解を再びお尋ねいたします。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきます。第2次与謝野町の総合計画で掲げました将来像、そして、それを実現していくための施策や事業につきましては、毎年度の予算編成の中で、私どもとしても熟慮に熟慮を重ねながら、その具現化に向けて取組を行っているという状況でございます。 そのような施策を推進するに当たりましては、財政の裏づけということが極めて重要であるというご指摘であったろうと思います。そのような中におきまして、私どもは財政の全般において健全化をしなければならない。また、財政の基盤というものを整えなければならないという問題意識を持ってございます。そうしたことから、かねてから申し上げておりますように、公共施設の統廃合、また、公共料金の適正化、さらには事務事業の見直し、こういったものを推進していくべきという考えの下で、これまでも議論を行ってきているという状況であります。 議員からのご質問につきましては、実質公債費比率の抑制という観点でお話をいただいてございます。私どもとしても実質公債費比率の抑制を行っていくために、様々な取組を行わなければならないという意識を持っているということは先日来の答弁でも申し上げているとおりであると認識をいただきたいと存じます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) ご存じのように地方交付税で合併特例がなくなってきまして、三つ併せた町の地方交付税が来てましたけども、いよいよ一つの町として国が見て、交付税が段階的に減ってまいります。そうしたこともあります。町長の答弁にありました、永島議員のときもありました。公共料金の見直しは、すなわち値上げをして財源を確保する。これは永島議員の質疑が終わりまして、私、家に帰ったらすぐ町民の方から抗議の電話がありました。いかにも短絡的な町長の答弁であったと。この難しいコロナの時代に、どうして公共料金が上げれるのか。その辺の心情というか、町民に寄り添った行政であると言われるのならば、こういう公共料金の値上げは、この場で申し上げることは非常に難しいのではないかと、私は思います。 その中で、今ございました懸案の給食センター、あるいは桑飼小学校の解体工事による工事、公共施設の統廃合の問題、壊して建てる、壊して建てるのが、果たしていいのか。私も、いろんなところを視察したり見て、考えましたけど、再編、縮小、撤去によるために、これは新設、新しい建物を建てる以上に負担になるという町の見解も聞いてまいりましたし、現場も見てまいりました。この壊して建てるという発想も変えていかなくてはならないと、私は思うんですけども、この問題につきまして、町長の見解を尋ねておきたいと思います。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきたいと存じます。先日来の答弁におきまして、私のほうから財政健全化に向けましては全体的な取組を行う必要があるということを申し上げてまいりました。そのために、これまでも、この議会におきまして、答弁をさせていただいてきたとおり、公共施設の統廃合、また、公共料金の適正化、事務事業の見直し、これらを行っていく必要があるという認識を示しているところであります。 しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響ということも当然考慮しながら、実行段階におきましては熟慮が必要なものと認識をしてございます。そのような中で議員からは公共施設の統廃合における見解をということでありますが、そもそも、この与謝野町におきましては、合併以後、190を超える公共施設を管理してきているという状況であります。そのような中で公共施設等総合管理計画に示しているように今後、30年を見込んだときに150億円を超える公共施設の統廃合に係る予算の差異というものが生じてくると。こうしたことを考えたときに、一定役割を終えた公共施設、あるいは終えようとしている公共施設につきましては、見直しをしていく必要があるという見解を申し述べてきているという状況であります。 この公共施設の在り方につきましては、当然、イニシャル、ランニング、それぞれ投資をする段階が異なるということでもありますし、その影響につきましては中長期的な視点に立った上で考え、検討をしていかなければならないものと認識をしております。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) 公共施設の問題に今、絞って、公共料金の値上げは今、答弁ございませんでしたので、公共施設の統廃合問題、私も議会でも申し上げました。行政主導の計画の先行型では住民の幅広い合意形成が大変難しい。早く住民と行政による協議の場が必要であると訴えてまいりました。そこで今、第三者の方を含める公共施設問題の在り方検討員会が5回も開会されているという場でございます。このことはいいと思うんです。 もう一度、申し上げますけど、公共施設を再編、縮小、撤去、今、町長もおっしゃいましたけど、これは非常に多額な、繰り返しになりますけど、新しい建物よりも費用がふんだんに必要になるということも検証していただきたいと、かように思います。例えばです。隣の宮津市でミップルの場合に、図書館の充実を図る。あるいは市役所の一部の移転、キッズランドによる複合型施設があります。コミュニティホールとして会議室に多くの議員さんも行かれたと思うんですけども、会議もできます。こういう複合型施設を考えていく方法もあります。しかし、今日の新聞報道によりますと、綾部市におきましてホテルは断念して、ほかの方法で複合型の施設を前進するという報道もありました。ぜひとも、こういう考え方、柔軟な考え方を、ぜひとも、町長に持っていただきたいと思います。 それから、山崎良磨議員の答弁にございました、今の在り方検討委員会の提言にも最大限尊重するという答弁もございました。この点も踏まえまして、この問題につきましては柔軟な発想、考え方に町長、転換していただきまして、町民の声がよく行政に届く、こういう仕組みづくりも取り組んでいただきたいと思いますけども、いかがでしょうか。 ○議長(多田正成) 山添町長。
    ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきます。まず、公共施設の総合管理計画の策定に当たりましても住民の皆様方の参画による委員会が編成をされております。そのような中で、様々なことを考慮しながらまとめ上げてきたということでございますので、一定住民の皆様方の関与というのは、この計画を策定する段階であるというようにご理解いただきたいと思います。 なお、先ほど議員から頂きました、野田川地域の認定こども園の建設にかかる整備計画でございますが、これらにつきましても子ども・子育て会議、さらには行政改革推進委員会などのご議論というものを踏まえながらまとめてきたというところでございますので、私どもといたしましては、一定の住民参画を得ながら、この計画についても立案をしてきたという経過があるというように認識をしてございます。 また、議員からは、公共施設の今後の在り方につきましては、より柔軟に発想していくべきであるといったご指摘がございました。これらにつきましては、私ども行政組織のみならず、地域の企業の皆様方にもご協力をいただく形でないと実現には至らないということでもあろうかなと考えておりますので、そうした公共施設全体の状況について、住民の皆様方により周知をしていくということが重要であると認識をいたしたところでございます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) ぜひとも公共施設の問題につきましては、今、第5回目までありました公共施設の在り方検討委員会の提言を最大限尊重していただきますことをお約束いただいたというふうに思います。 続きまして、まちづくりの総合計画で町長は、見直しが必要ないとおっしゃいましたけども、発想は変えていただきたいと思うんです。なぜならば、海の京都から海と山のある町へ考え方を変える必要があるというふうに思うところでございます。なぜならば、新聞報道もされました。今、鬼滅の刃が大ヒットをしてまして、その効果もありまして、大江山鬼退治伝説が注目され、大江山の双峰公園が9月から11月で1,182人の人がキャンプをされております。ご存じのように一人キャンプも今はやっております。それから大江山の雲海も魅力的であるということで、訪れる人も多い。ここの点を、実によく考えていただきまして、新聞報道は12月7日に京都新聞に秋のキャンプ好調、丹後来期も期待と、こういうタイトルで書かれているところでございます。この点も考えていただくことをお願いしておきます。 2点目は、今議会で町長の答弁の中でありました、関係人口を増やしていく。これは私も大賛成でございまして、交流人口から、もっと与謝野町を知りたい、もっと与謝野町のために何かやりたい人を増やす。関係人口を増やす。これも総合計画の中に追加といいますか、新たな発想で加えていただくこともお願いしたいというふうに思いますけども、町長の見解をお尋ねいたします。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきたいと存じます。議員から頂きましたご質問につきましては、総合計画で掲げた町の将来像の見直し、すなわちこれは「人・自然・伝統 与謝野で織りなす新たな未来」という将来像を見直す必要があるんじゃないかなといったご指摘であったと認識をいたしました。私どもとしては、この将来像につきましては、見直す必要がないという見解でございます。 一方で来年度から2か年間かけまして、与謝野町総合計画の後期基本計画の策定について見直し作業を行っていく必要があるものと認識をしております。このような議論の段階におきましては、コロナ禍、また、ポストコロナ禍によって見えてきた変化、こうしたものを盛り込んでいく必要があるものと認識をしてございます。そうしたタイミングにあるということでございますので、今後の第2次与謝野町総合計画の後期基本計画の策定の議論の中で、そのご指摘につきましても考慮しながら進めていきたいと考えてございます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) もう一つは、せっかく大江山の魅力もありまして、訪れる人が多いんですけども、残念ながら鬼の商標登録が福知山市大江町にあるかも分かりません。これは旧加悦町のときに先行して大江町に商標登録をされたといいますか。だから、鬼を使った特産品がつくることができませんでした。これがずっと続いておるわけですけども、私の調べたところによりますと、ネット上では鬼そばが2軒、東京に鬼そば屋さんが1軒、3軒の商標登録がございます。この機会に、私たちの町も大江山の鬼を使った特産品作りに大いに知恵を絞って取り組んでいく必要があるんじゃないかというふうに思います。 この辺にせっかく何か買って帰りたいと思っても、残念ながら今のところ古代の丘のもなかとか、大江山、鬼という、使った商品はございません。ところが加悦鐡道保存会に行きますと、ありました。あったんです。もらったんですけど、ちょっと鬼は出てませんけど、加悦鉄道の沿線図を使いまして、ここに大江山の鬼があるわけですね。加悦鉄道の沿線が書いた地図がございました。これが今2,000円で売っておられますけども、ネット上に、いかに掲載するか、迷っておられるところでございますけども、ぜひとも、こういった包装紙もございますので、特産品作りにご支援、ご指導をいただきたいと、かように思うんですけども、町長の見解をお尋ねいたします。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きました、ご質問にお答えをさせていただきます。大江山の観光開発につきましては2市1町で組織をする大江山観光開発協議会という協議会がございます。この協議会におきまして、私どもとしても、この大江山の魅力をふんだんに生かした取組を進めていくべきという見解を申し述べてきたというところでございます。 そのような中におきまして、大江山を散策できる散策路、あるいは環境の整備でございましたり、大江山を名称登録にしていくでございましたり、様々な議論を重ねてきているという状況でございます。引き続き大江山の振興につきましては1市2町で組織をする大江山観光開発協議会を軸に取組を一体的に進めていく必要があるものと認識をしております。 一方で、議員からは、この時期を契機に、より一層の特産品づくり、また、様々なコンテンツ造成というものも行うべきなんではないかといったご質問をいただいたものと認識をいたしております。 町内の企業の皆様方が、例えば、大江山でありましたり、鬼でありましたり、それに類する商品開発を行おうとされる場合につきましては、既存の産業振興補助金などのメニューを活用しながら十分に活用いただけるものと認識をしてございますので、そのように住民の皆様方にも周知を図ってまいりたいと考えてございます。 なお、与謝野町観光協会におかれましては、大江山トレイルを中心とした大江山の魅力を体験者に届けていく。こうした取組も行っていただいているものと思ってございますので、このような民間、また、海の京都DMOなどとの連携を通じた大江山開発を引き続き実施をしていきたいと考えてございます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) 今、町長、答弁いただきました。ここで問題になるのは今あるものを大事にしていきたいと、新しいものは作れません。今あるものを大事にしていきたいと、この考え方でいうと、大江山双峰公園にあるモノレールとスーパースライダー、あるいは風呂があるわけですね。このモノレールに至りまして、私も乗ったことを思い出すと、実に丹念に、子供たちが乗っても植物の観察ができるように配慮したモノレールでございます。一時期、検討されたと思うんですけども、修理、改善はできておりません。スーパースライダーもそうです。風呂もそうです。決して双峰公園を新しいもので作っていくわけでない。今あるものを大事に使って、今、訪れる人が魅力を感じて来ていただくことを大事にしながら双峰公園をつくっていくということが大事だと思うんです。 しかしながら、これが放置されてますので、ぜひとも町長、もう一度、お考え直していただきまして、改善に取り組んでいただきたいと、こう思うわけですけども、町長の見解をお尋ねいたします。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきます。議員のご指摘のように、大江山双峰公園につきましては、近年、インターネット上での申込みをすることができるようにしたことがきっかけになって、毎年、多くの皆様方に訪れていただいている施設となってございます。また、この新型コロナウイルス感染拡大というさなかにおきましても、これまで以上の集客が見込めるようになりつつあるということがあるということでございます。このような、数年前からの変化というものを捉えて大江山双峰公園の在り方につきましても担当課とともに議論を進めてきたという経過がございます。その議論の中身でございますが、大江山双峰公園につきましては、昭和の50年代に整備をされた施設ということであります。また、大江山の中腹に位置をしているということから、様々な環境的な要因もあり、施設全体の老朽化が進んでいるということであります。この施設の老朽化というものを考えたときに、あるものを生かしたいとは思うものの、その安全性というものが担保できないというように考えてございます。そうしたことを考えていきますと、既存の施設の撤去を行った上で、よりキャンプサイトを充実をさせていく。そのような方向性に行くべきなんであろうという認識に立ってございます。 このような議論を積み重ねてきているという状況でありまして、担当課におきましても今後の整備計画の本格的な策定に着手をしているという状況でございます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) ぜひとも着実な取組をお願いしたいというふうに思うわけでございます。近々の課題でございます。福祉の問題を少しだけお尋ねしたいというふうに思います。 この間、明石市の市長のネット上で見ますと、コロナ禍による倒れる人を出さないためというキャッチフレーズで取り組んでおられます。ご存じのように神戸の隣町でございまして、人口は減少はありません。その中で独り親家庭に現金5万円、小学校区全ての区に子ども食堂、高齢者の方の認知症に手帳を発行、高齢者の方にお弁当の無料券を発行、こうした取組をスピーディに取り組んでいるというのが紹介されておりました。この取り組むためには役場の組織を大きく変えまして、4月から11月、12月か、16回の人事異動を行ったというふうに紹介されております。それはコロナに取り組む場合は大きく、そこへシフトしまして、プロジェクトチームをつくる方針でございます。それが達成しますと、また、違う取組の職場に異動すると、こういう考え方でやっておられるわけでございます。私たちの町、これは町長にしかできることでないんで、町長のお考えをお尋ねしたいんですけども、こういう大胆な考え方も、こういった危機的状況にある中では必要ではないかと、私は思うんですけども、お尋ねしておきたいというふうに思います。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきます。この議会におきましても、答弁をさせていただいてきたように、本町における新型コロナウイルスの感染症の対策の一つの大きな柱は、このコロナ禍によって影響を受ける事業者や生活者、こうした方々に対するきめ細やかな配慮を最大限に行っていくというものでございます。 このような方針の下に経済対策、さらには社会生活を営んでおられる方に対する生活支援を充実をしていくということで、この間、職員とともに努力を重ねてきているという状況でございます。 例えば、与謝野町におきましても独り親家庭に対する5万円の支援金、また、通所系のサービスを受けられている方に対する財政的な支援、このような取組を行ってきたという状況でございます。このような取組を行う中におきましては、当然、主たる担当課が努力を行ってきたというところでありますが、必要に応じてプロジェクトチームを編成をするなどの取組を行いながら、現況に至っているという状況であります。他市町との比較ということはできかねる状況でありますが、与謝野町の組織全体を見たときに、施策を推進していくために、どのような体制を組むべきか、こうした支援に至った組織編成を、この間も行ってきているという状況でございます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) 新しい取組として、カード会の皆さんと商工振興課、これはまさに住民と行政が協働、協力の協に働く、協働ですね、これに取り組んだ、今、成功例に向かって取り組んでおられます。 そこで、昨日、各戸配布されました町内事業者の皆さん、年末相談窓口を開設します。これが、本当にどういうんですか、ああよかったなというふうに思っとるんですけども、昨年は、私たち議会からかなり強く要望しまして、年末の相談窓口を開設していただきました。 今年は早々と各戸配布されたわけでございますけども、町長、この中身ですね、内容につきまして、どういう相談がありましたら来てほしいというようなことがありましたら、ここで答弁いただきたいと、かようと思う次第でございます。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からご紹介をいただきましたように、12月の中旬から末にかけまして、特に商工振興課を主体とした窓口を設置をすると、これは新型コロナウイルスの感染症の影響により地域経済が極めて厳しい状況にあるということを踏まえた対策であるというふうにご理解いただきたいと思います。 事業者の皆様方の相談内容というのは、多岐にわたるんではないかと思いますが、主に資金繰りの話が多くあるだろうと考えてございますので、そのような観点で準備を進めているという状況でございます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) 開催日程が、年末30日まででございまして、土曜、日曜も開設していただきます。ぜひとも丁寧なご指導、相談を受けていただきたいというふうに思いますけども、この相談を受けた後、どういう取組が、町民と行政の協働で新天地へ行く場合が期待されるんですけれども、この辺を期待を込めまして、どういう相談になるか、もう一度お尋ねしておきたいと思います。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま頂きましたご質問にお答えをいたします。先ほど申し上げましたように、事業者の皆様方の経営課題というのは多岐にわたっていくだろうというふうに思っておりますので、その多岐にわたる課題に対し、伴走支援を行っていくということが基本になると考えております。 一方で、資金繰りにつきましては、非常に時間的な余裕ということも考慮しながら、迅速に対応していく必要があるものと認識をしてございます。したがいまして、新たな制度というよりも、既存の制度や、既存のセーフティーネット対策にひもづくような支援というものを中心に相談受付をさせていただいた後に対応していく必要があるものと認識をしております。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) 最後に、いろんな角度からの質問をさせていただきました。 最初に戻しまして、平成29年度のいろんな、加悦中学校をはじめ、建設によって財政が厳しくなってきたと、令和6年がピークになるだろうという町長の見解でございました。それを見据えて、来年度の予算編成で大きな問題になるのは加悦こども園、あるいは給食センター等々が目の前にあるわけでございますけども、どうしても18%になるのを避けなくてはなりません。この辺の具体的な取組を、ぜひともお聞かせ願いたいというふうに思います。 この町長の力によって、こうならないような取組を、来年度はやりますというふうな決意といいますか、ありましたら、お聞きしたいというふうに思います。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきます。本町は、平成18年3月1日に3町合併により誕生した町でございます。この合併以降、様々な投資を行ってきているという状況の中におきまして、当然、事業の推進に当たりましては、起債の発行を行ってきたという状況であります。 このように与謝野町の、これまでの流れというものを踏まえたときに、財政的な課題が極めて大きくなってきているというものでないかなと思います。その中におきまして、私どもといたしましても、財政全般における健全化というものを目指していく、その中で様々な対策があります。 その一つの対策の領域として、実質公債費比率の抑制ということは、ここ近年、極めて重要なテーマであると認識をしてございます。このような中におきまして、先日からもご紹介をさせていただいておりますように、実質公債費比率を抑制をしていくためには、大型事業の細分化並びに起債発行に関するルールの厳格化、こうしたものを取り組む必要があるものと思ってございます。 具体的な取組といたしましては、この12月定例会にもお示しをさせていただいたものと思ってございます。我々といたしましても、財政健全化を目指す、その一つの取組として実質公債費比率の抑制を行っていくという決意で今後の財政運営に臨んでいきたいと考えております。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) 最後になりました。財政健全化のお話を聞きました。 もう一度、繰り返しになりますけども、海の京都から海と山のある町、今の鬼滅の刃の大ヒット効果を生かして、大江山双峰公園の注目度をさらに高めていく、町長がよくおっしゃいます、交流人口から関係人口を増やす取組、これは与謝野町の第2次総合計画の後期につきましては、こういった点も取り組んでいくという答弁いただきました。 最後です。この取組で、もう一つ重要なのは、繰り返しになりますけども、加悦鉄道の問題でございます。4者協議が、どこまでいったのか、今年度で、どういう方向が決められたのか、来年度に、どういう課題があるのか、この3点につきましてお尋ねしときたいというふうに思います。 これによって産業遺産、あるいは文化遺産を大事にしたまちづくりが一歩前進するんではないかと私は思っているので、ぜひとも前向きな答弁をいただきたいと思います。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問でございますが、先ほど大江山双峰公園の本格的な整備計画の立案に着手をしたということを申し上げました。これにつきましても、財政計画の裏づけというものが必要になってくるということでございますので、そのバランスを考慮した上で、今後の取組については見定めていきたいと考えております。 また、議員から頂きました加悦鉄道の産業遺産である2号機関車などの保存におきましても、現在、関係所と協議を重ねているという段階であるということで、ご理解を賜りたいと存じます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) もう一つだけ、じゃあ協議の中身を、もし町長、分かる範囲でお伺いしておきたいと思います。 ○議長(多田正成) 暫時休憩します。     (休憩 午前10時23分)     (再開 午前10時23分) ○議長(多田正成) 休憩を閉じ、休憩前に引き続き会議を再開します。 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) 通告にはなかったか分かりませんけど、加悦鉄道の4者協議の内容につきまして、もし分かる範囲でお答えいただきたいというふうに思います。 ○議長(多田正成) 暫時休憩します。     (休憩 午前10時24分)     (再開 午前10時24分) ○議長(多田正成) 休憩を閉じ、休憩前に引き続き会議を再開します。 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) 以上で、私の一般質問といたします。 ○議長(多田正成) これで、杉上忠義議員の一般質問を終わります。 ここで10時40分まで休憩とします。     (休憩 午前10時25分)     (再開 午前10時40分) ○議長(多田正成) 休憩を閉じ、休憩前に引き続き会議を再開します。 次に、6番、安達種雄議員の一般質問を許可します。 6番、安達議員。 ◆6番(安達種雄) 通告に基づきまして、町長のお考えをお伺いいたします。 今年6月の定例議会におきまして、岩屋峠の改良事業に、より安全にとのことから従来の計画の見直しを求めました。また、その際、町長からは課題の認識は京都府と共有しており、今後もタイミングを見て、協議をしていくとの前向きの答弁でありました。現在、通称岩屋峠の大曲より西側、峠の上部に向けて大変大規模の工事が進んでおります。私も週に1、2度は現場に出向きまして、日々進んでいます状況を頼もしく見ており、また、この事業を取り組んでいただいております京都府におきましても、ありがたく感じております。 そして、私の友人で岩滝から毎日豊岡市に仕事で通っている君が日一日と進む工事を喜びの目で毎日見ながら通っていると申しております。その友人とて、もう70前の友人でありますが、そうして多くの方が通勤、また、日常生活の中で生活道路として、岩屋峠を利用しておられます。 また、やはり現在工事中の町道岩屋川線においても、今年度末には供用開始の予定であり、なんとしましても、先ほど述べましたとおり、大曲から東側、岩屋区の市街地に向けた道路を直線に近いカーブの少ない、そして、岩屋川線への直結が望まれるところであり、今後もさらに町長には京都府に働きかけていただきたいところであります。 ここで質問をいたします。現在、岩屋地区内を通っております、府道2号線宮津養父線におきましては、丹後の周辺の近隣の市町の道路整備も進み、今日現在では、かなり多くの他府県ナンバーが岩屋地内を通過しております。姫路ナンバーはもとより、最近では神戸ナンバーも多くの車が通過して、その量が増えてきております。 ご存じのようにカーブの多い岩屋地区内の道路事情を十分熟知していないドライバーさんもあり、その中には乗用車はもとより大型ダンプや、また、大型輸送車など、かなりカーブをスピードで走り抜けている状況であります。この道路においては、町長もご存じのように、徒歩で市場小学校に通学しております小学生の児童、そして、自転車で通学しております中学生、高校生の通学道路であります。町中の途中には、通学道路や走行注意を促す道路標示も数か所示してはありますが、やはり毎日のことになりますと、危険と隣り合わせであることは感じざるを得ません。また、通学道路におきましても、道路の側溝の車道と歩道の区別するラインから僅か40センチという側溝の幅いっぱいだけの歩行箇所も数か所あり、車すれすれ、特に子供が横2列になって歩いとったら、非常に危険な状況が見受けられます。 岩屋地区の住民においても、ご多分に漏れず高齢化が進み、お年寄りの府道の歩行、また横断においても大変危険が伴っているのが現状であります。また、地区内は道路、車道いっぱいであり、そのすぐ道路そばまで民家や、また、構築物等でさらに道路幅を広げていくことは不可能なのであります。 ここで町長にお伺いします。先ほど述べましたとおり、町道岩屋川線を今後、府道として、また、岩屋バイパスとしての機能を発揮できるよう供用し、そして、当地域を通過のみの車は幾地の岩屋川親水公園横から岩屋バイパス、そして岩屋峠へと車を導いていただき、地区内の交通量を減らすよう考えるべきだと思います。地域住民の安心・安全な生活を確保していただき、そしてスムーズな車の通行に寄与できますように、町長のお考えを伺います。 ○議長(多田正成) 答弁を求めます。 山添町長。 ◎町長(山添藤真) それでは、安達議員のご質問でいただきました、町道岩屋川線を府道2号線へにお答えをいたします。 府道2号線は、主要地方道宮津養父線のことでありますので、議員のご提案は、現在、急ピッチで進めていただいている、岩屋峠改良区間の終点を町道岩屋川線まで延伸した上で、町道岩屋川線を現府道のバイパスルートして府道に格上げをしてはどうかという内容であります。確かに、通行車両を分散させることにより、岩屋地区や幾地地区の集落内を通過する車両が減少し、結果として住民の安心・安全に効果があるということはご指摘のとおりと認識をしております。 しかし、現在の岩屋川線は、途中、幾地の府道野田川加悦線、さらに終点となる四辻地区の野田川本線で交差をいたしますが、いずれも大型車が曲がるのは難しい状況であるということは議員も承知をされているとおりであります。 したがいまして、府道に格上げをするということは、これら不具合箇所の整備も京都府にお願いをするという形になってしまい、これらは到底受け入れられるものと考えてございません。さらに議員ご提案の前提となっている岩屋峠改良区間の終点を町道岩屋川線まで延伸することについて、6月定例会の一般質問の答弁でも申し上げましたように、事業中止だったものを再事業化するために示された現計画を、町も地元も承認して進めてきた経過があり、これをくつがえすのは非常にハードルが高いというものであるとご認識をいただきたいと存じます。 加えて、現時点で改良区間の延伸及び岩屋川線の府道への格上げを京都府に強く働きかけていくということは、せっかく急ピッチで進めていただいている、岩屋峠の改良にも水を差すことになるかもしれません。本町といたしましては、岩屋峠については引き続き京都府に完成を目指していただき、岩屋川線については、町道としてしっかり管理をしながら、先線の計画も検討していきたいと考えております。その上で、タイミングを見計らい京都府とは協議を行っていくという所存でございます。 議員におかれましても、道のりは険しいものであるということは、十分にご認識をいただいているものと拝察をいたしますが、動き出してきている機運、これらを育んでいくこと、そして、それに対しご理解を賜りたくお願いを申し上げます。 以上で安達議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(多田正成) 安達議員。 ◆6番(安達種雄) 今、町長から答弁をいただきました。 確かに、もう町としましても、また、地元岩屋区としても、一旦承認した事項を覆すということは大変なエネルギーがいると、私は思っております。ただ、私は利便性だけを、こうしたほうが岩屋の地区の住民が便利がようなる。そんなことを言うとるのではありません。あのときに私も岩屋峠の改良については、町長に現地ご存じですかと言うたら、町長もよく知っておられました。本当にあの計画のとおりすることが通行する車両にとって一倍いいやり方なのかということを私は考えたときに6月議会では、今声を発しとかんとあかんという意識からきまして、このことは、今、通告ではございませんので答弁いただかなくても結構ですが、気持ちとしては、今、公の場で声にしとかなあかんというのが自分の本意でありました。 それから、今回の岩屋川線を府道への昇格ということは、いろいろな問題が僕はある思います。 例えば、今、岩屋地区内を通っております府道2号線が積雪時の除雪の基準においても、また、非常に京都府も朝早くから10センチですか、積雪が。除雪にかかっていただいていて、非常に素早い除雪で、地区住民の生活を守っていただいております。そのことも十分認識はいたしておりますが、仮に府道が、私は、岩屋川線と現行の道路とが入れ替わっても、それはまた、今の地区内の府道については、町のほうで住民の生活は守っていただけるというように認識しております。 今、このことを通告し、また、町長の考えを聞くということは、非常に町長も分かったと、そのとおり京都府に働きかけてみようということを、今言っていただきたいのですが、今日そのことを望んでおりませんが、ただ、こういったような構想も本当に地域の住民の安心・安全を考えていくなら、どこかで、誰かが、早い目に、このことを公の場で口にしとくことが、私は必然かと思いまして今回の通告とし、また町長が基本的に将来、岩屋の道路事情について、どのように考えておられるのかということを確認したい旨もありまして、今回の通告となりました。 話が長くなりますが、以前、京都府の元知事の山田知事が天橋立に見えて、和ぃ和ぃミーティングというのがございました。そのときに、私は野田川の議員でありましたが、議員であることを言わずに、発言席から手を挙げて発言の許可を頂き申し上げました。もうこれで、天橋立の周辺は道路整備が176、岩屋峠もきちっとでき、それから178、そして先では、今もう現在、供用開始になっておりますが京都縦貫、これだけ道路ができれば、そして312号線が峰山方面へも水戸谷峠が整備できたから、もう天橋立周辺は心配要らないという当時の知事さんの発言でありました。 私は、知事さん、失礼ですが認識が甘いですよと、北、東、南からの進入路は整備できました。西からどこを考えておられますか言いました、私は。そしたら、知事さんが、えっと言って、ちょっとほかの方とも相談しておられて、西側、いわゆる当時は城崎、出石、そして、天橋立ラインがすごい車が増えた時期でありました。西側からの道路は、全く手つかずですよということを申し上げました。 その後、合併してから与謝野町のほうでいろいろと気を揉んでいただいて、今日のあの岩屋峠の大きな工事の形になったのは、本当に頭の垂れる思いであり、関係者に対してはありがたい気持ちでおりますが、しかし、もうそれでいいのかといいますと、やはり私も、この年になりました。このことはきちっと公の場で議論の場に付して、そして、これからもやはり京都府のほうにも働きかけていただくことが、私は必然ではなかろうかというように思っております。 一つ、今日、明日どうこうとは申しません。基本的に先で町長が私の言うとることが、いや安達そうじゃないでと、道というものはこうだから、こうなんだということがありましたら、諭していただいたら結構ですが、町長から、もうしつこくは申しません。最後の答弁を聞かせていただきたいと思います。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきたいと思います。主要地方道宮津養父線、特に岩屋峠の改良につきましては、長年にわたり地域住民の皆様方のご活動をいただき、平成26年度に事業化が決定をしたというものでございました。長年にわたる住民の皆様方の努力に、私自身も感謝を申し上げたいと思ってございますし、その努力というものを政策実行にしっかりと息づかせていく、こうした思いを持って、ここ数か年間、この改良工事の推進に向けて努力を重ねてきたという状況であるというふうにご理解を賜りたいと思います。その中におきまして、ここ近年、岩屋峠の改良区間につきましては、急ピッチで工事を進めていただいてございます。この工事を確実に終わらせていく、このことが極めて重要ではあると考えてございます。その上で議員からご指摘がございましたような、岩屋地区内の道路状況の改善という観点に立ちましたときに、議員から頂いております、ご指摘につきましては、理解を示すこともできるものと思ってございます。 しかしながら、先ほど申し上げましたような岩屋地区の峠区間における改良ということを先行させていただくことが、まずは、重要ではないかと考えております。その上で、どこかのタイミングを計りながら、この点につきましては京都府との協議をしていくということが十分必要なものと認識をしてございます。これらの点につきましては、旧町から議員をお務めになられている安達議員におかれましては、よくよくそのご事情もご存じだと思ってございます。 私といたしましては、その思いも尊重しながら現実的な道路整備というものが確実に進むように関係各方面に、これからも働きかけていきたいと考えてございますので、そのようにご理解を賜りたいと存じます。 ○議長(多田正成) 安達議員。 ◆6番(安達種雄) 先ほども述べましたように、今すぐ町長に、どうこう言うことは申しません。動いていただきたいということは申しませんが、ただ、町長の気持ちの中に、また与謝野町の町道、府道、国道を考えられる中で、安達がああいうことを言うとったなということを思い出していただきまして、また、そういう方向で庁舎内での検討もお願いしたいと思いますし、取りあえず今は、一番、せんだって申し上げました岩屋峠の見直しが、私は今、町長がおっしゃるように、先決だという認識は持っておりますし、そのことの確約がない限り、このことは町としても切り出しにくいだろうなということは十分認識しておるつもりであります。 したがいまして、大変ご苦労さんではありますが、町長が、私が、この前言うたことが、本当に実感として、ここでは、この接合時点で危ないなということを認識しておられるんであれば、そのことに向けて全力で投球していただきたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご指摘でございますけれども、岩屋区内の接合部分に関しまして、極めて厳しい状況にあるということにつきましては、過去の経過も踏まえて、私のほうも理解をさせていただいているつもりでございます。 そのような中で、先ほど申し上げましたように、岩屋峠の改良部分の工事進捗というのは、私たちにとっても大変重要なことであると思ってございますので、その工事完了を最優先のものに位置づけながら、この間の議論を行ってきたという状況でございます。 引き続き岩屋地域の皆様方におかれましては、市街地の道路環境の改善に向けて、その意識を高めていただくということが重要ではあると考えておりますけれども、これからは、この点について、引き続き住民の皆様方に周知を図っていく、こうしたことが重要であるし、現段階で取り得るものと考えてございます。 ○議長(多田正成) 安達議員。 ◆6番(安達種雄) 次から次へ負担をかけるようでありますが、やはり道路事情というものは、この間、京都府の土木の担当者ともお出会いさせてもらう機会があって、お話ししとる中で、やっぱり道路整備というものは、一旦ついたらもう100年は、そう簡単に見直しはできないと、私はそういうもんだというように認識いたしております。 そういう部分から見ましても、一つ、道路が完成しましたときに、いい判断していただいたなと。ときの町長さんが頑張っておくれたなという評価を受けていただけるように、今後も町長のお立場で頑張っていただく旨をお願いしまして、これで一般質問を終わります。以上です。 ○議長(多田正成) これで、安達種雄議員の一般質問を終わります。 次に、15番、宮崎有平議員の一般質問を許可します。 15番、宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) それでは、事前通告に基づきまして、一般質問をさせていただきます。 1点目に、防災訓練について質問をいたします。新型コロナウイルスが蔓延する今の状況で、自然災害などが発生した場合、集団感染リスクなどが従来の防災対策では対応し切れないケースも想定されると思います。コロナ禍を踏まえて、感染症からも災害からも身を守るための新しい防災訓練が重要ではないかと考えております。新しい生活様式の実践が求められている中で、防災訓練が10月18日に実施されましたが、訓練の成果を、どのように評価されているのか、次の4点をお聞きします。 1点目、今年度の訓練を全般的にどのように評価しているのかお聞きいたします。 2点目、コロナ禍における対策をどのように捉え、その結果はどうであったのか。 3点目、感染症が発生していることを前提とした訓練は、どのように実施されたんでしょうか。 4点目、リモート訓練も必要と考えますが、防災訓練の中に取り組まれたのでしょうか。 次に、阿蘇シーサイドパーク周辺の開発についてお聞きいたします。平成27年に与謝野ブランド戦略のコンセプトとして、みえるまちを発表されました。これに従って、阿蘇ベイエリアはみえるまちの拠点として、産業のイノベーションと住民のチャレンジを支え、世界に向けて町の魅力を発信する場、にぎわいに満ちた豊かな生活を送る舞台となることを目指すとされ、阿蘇ベイエリア活性化マスタープランが作成されております。 しかし、今年に入ってからの世界中に蔓延したコロナウイルスの感染によって、日本経済への影響も拡大している中、与謝野町の未来構想も大きく変更しなければならないのではないかと思います。町長の考える阿蘇シーサイドパーク周辺の開発をお聞きしたいと思います。 1点目、阿蘇シーサイドパーク周辺の開発及びその利用の考え方は、どのように思っておられるんでしょうか。 2点目、初期から計画されている海岸道路の延長計画は、京都府において、まだ残されているとお聞きしておりますが、町長はどのような考えでおられるのか、お聞きしたいと思います。 以上で、1回目の質問といたします。 ○議長(多田正成) 答弁を求めます。 山添町長。 ◎町長(山添藤真) それでは、宮崎議員1番目のご質問の防災訓練についてお答えをいたします。 まず1点目のご質問、今年度の訓練をどのように評価をしているのかにお答えをいたします。 今年度の防災訓練につきましては、国から通知が発せられております避難の理解力向上キャンペーンに基づき、自らの命は自らが守る、意識を一人一人に醸成するため、住民自らが自宅の災害リスクを踏まえ、とるべき行動を判断するための避難行動判定フローを実践することで、平時より地域の災害リスクを認識していただき、災害時にとるべき行動について理解をしてもらうこと、また「避難」とは「難」を「避」けることであり、安全な場所にいる人まで避難場所に行く必要がないことや、安全な親戚・知人宅も避難先となり得ることなどについて、住民一人一人の意識の向上を図ることを目的として実施をいたしたところであります。 訓練当日は、町内全域で8,679人の方に避難行動を実践していただき、一定当初の計画どおり防災訓練が実施できたものと考えております。しかし、訓練の成果を点検・評価するために、障害のある方の避難行動の支援の在り方について、障害のある町内の800名の方に対し、アンケート調査を実施しており、現在4割弱に当たる300名の方の集計が完了しているという状況であります。このアンケートの結果におきましては、防災行政無線での放送に関するご意見や、隣組ごとの一時避難所への避難に関するご意見などを頂いており、訓練により明らかとなった課題や問題点に対する改善に向け、今後、取り組んでまいりたいと考えてございます。 次に、2点目のご質問でいただきました、コロナ禍における対策と結果はと、3点目のご質問、感染症が発生していることを前提として訓練は実施をしたのかにつきましては、関連がございますので、一括してお答えをさせていただきたいと思います。 新型コロナウイルス感染症が終息しない中でも、災害時には、危険な場所にいる人は避難をするということの原則に基づき防災訓練を実施することといたしました。コロナ禍における対策といたしましては、体育館におけるメイン会場の中止など、三つの密の密閉、密集、密接が懸念される場合を極力減らした上で、9月10日発行の広報よさの及びチラシを各戸配布し、体調確認や距離の確保、マスクの着用など、訓練参加における感染症対策をお願いをしてまいりました。また、町内の一次避難所へマスク、手指消毒液、非接触型検温器、ペーパータオルなどを事前に配備し、各区長の皆様方には、避難所運営における新型コロナウイルス感染症への対応マニュアルの説明を行った上で訓練を実施をしてまいりました。 訓練当日は、町内の各一次避難所において、避難所運営における新型コロナウイルス感染症への対応マニュアル確認訓練を行い、体調不良がない方用の居住スペースと、発熱、せき等の体調不良者用の専用スペースの区分けなどについて、マニュアルに沿った避難所レイアウトの確認訓練を実施することができ、大変有意義な訓練であったものと考えております。 次に、4点目のご質問、リモート訓練も必要と思うが実施しているのかにお答えをいたします。防災訓練の町職員向け訓練メニューの一つといたしまして、庁舎外職員を含めた避難所派遣職員を対象に、避難所運営における新型コロナウイルス感染症への対応マニュアル説明会を実施をいたしましたが、説明会の実施に当たり、多数の職員が一つの会場に集まることになるため、リモート訓練の実施について検討を行いました。 しかし、庁舎外機関において十分な設備環境が整っていないことや、防護服の着脱等実演訓練において、リモートでの配信が困難であることから、今年度につきましてはリモート訓練の実施を見送り、十分に感染症対策を行った上で説明会を実施したところであります。今後におきましては、リモート環境の整備状況を見極めながら、リモート訓練の実施につきましても検討してまいりたいと考えております。 次に、2番目のご質問でいただきました阿蘇シーサイドパークについて、お答えをいたします。 まず、1点目のご質問、開発及び利用の考え方はにお答えをいたします。これまでの議会においても答弁をさせていただいておりますように、阿蘇シーサイドパークを含む阿蘇ベイエリアにつきましては、阿蘇ベイエリア活性化マスタープランを策定し、目指すべき将来像を10のプロジェクトとして取り組んできたところでありますが、現時点では、阿蘇シーサイドパークー帯において大規模な出店を伴った開発計画ではなく、キッチンカーや簡易テントでの物販など、小さなスタートとして阿蘇シーサイドパークのにぎわいづくりを、まずは進めていくということとしております。このような中、議員もご承知のこととは存じますが、町内の飲食店業者の方々が中心となり組織されました、阿蘇ベイエリア活性化委員会が主体となり、阿蘇シーサイドピクニックと題し、コロナ禍の中、3密を避けることができる屋外空間での小さなフードイベントを開催されたところであります。 去る10月、11月の土曜日・日曜日の計6日間で、キッチンカーやテントなど、延べ34店舗が出展され、岩滝長寿会「シーサイドサロンあそ」とのタイアップを行うなど、延べ2,000人を超える方々が、ご家族やご友人とともに阿蘇シーサイドパークに集い、思い思いの時間を過ごしていただきました。 今後も新型コロナウイルス感染の終息が見えない中、全国的にも屋外空間の活用に注目が集まっており、阿蘇シーサイドパークにおいても、今回のイベントのように小さくてもにぎわいづくりになる取組の可能性を感じたところであります。これから本格的な寒い季節を迎え、屋外での活動は難しくなってまいりますが、来年の春、暖かい季節を迎える頃には、再度、阿蘇シーサイドピクニックを実施していただき、にぎわいづくりが定着できるよう伴走支援をしていきたいと考えております。また、他の民間事業者や団体の方々におかれましても、ぜひ屋外空間の活用に目を向けていただければと考えております。 私どもといたしましては、阿蘇シーサイドパークの屋外空間のにぎわいづくりの活用について、そのような皆様方とも検討を重ねて実行をしてまいりたいと考えてございます。 次に、2点目のご質問、初期から計画をされている海岸道路の延長計画の考え方はにお答えをいたします。海岸道路は、現在、供用されている部分で申し上げますと、主要地方道網野岩滝線のうち、男山の国道178号交差点から阿蘇シーサイドパークの海側を通り、浜町の町道塩入線までの通称名でございますが、ご質問は、町道塩入線から未整備となっている先線の延長計画についてであります。まず、この海岸道路ができた経過でありますが、本町は丹後半島への交通の要衝であり、国道178号が市街地幹線道路として岩滝地域を縦断しております。しかし、幅員が狭小の上、人家が連担していることから、交通渋滞や歩行者の安全面など、交通安全上の課題が多くあったために、これらを解消することを目的に昭和62年の都市計画決定に基づき、海岸事業と公園事業を併せた海上埋立てにより街路を築造し、平成23年度に供用開始されたものであります。 そこで先線についてでありますが、国道178号の岩滝交番前から宮津市須津の国道176号までは改良済みとされており、交通上大きな課題がないことから事業化までは至っておりません。本町といたしましては、先線の整備は将来的に必要と考えてございますが、その前に、網野岩滝線で長年の課題となっている、男山から京丹後市を結ぶ峠区間の改良の早期事業化を要望しているところでありますので、まずはそちらを優先していきたいと考えております。 議員におかれましても、峠区間の要望活動にもご協力をいただいておりますし、ご事情を拝察いただき、引き続きご協力をいただきたいとお願いを申し上げます。 以上で、宮崎議員への私からの答弁といたします。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) ありがとうございました。それでは、1点目の防災訓練についてから質問をさせていただきます。防災訓練の全般的な成果はどうなのかということでありますけども、8,679名が参加されたということのようでございます。障害者の方につきましても訓練をされておる、アンケートも300名からとっておられるということで、いい訓練ができたんかなというふうに私も思っております。 それから、コロナ禍における対策と結果、または、感染症が発生していることを前提とした訓練を実施したのかということにつきましては、どうなんですかね、私は感染症が、その避難された方々の中から出たという訓練も必要だろうと私は思っておるんです。 実際に与謝野町が感染症の方も、12名でしたかね、出ておられる中で、やっぱりこういう訓練、実際にどうするのかというふうなことが私は必要であろうと思っておるんです。当然感染をしないような服装もしながら、どのようにして、その方々を対処、その方に対して対処するのか、あるいはどういう連絡方法をもって病院に送るとかいうようなことも、私は必要だというふうに思っとるんです、今現在、この状況の中では。そういった考え方は、行政としてはどういうふうに思っておられるか、お聞きします。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきます。 今年の出水期におきましては、幸い台風の襲来や豪雨災害というものがあまりなかったときでございました。そうした時期を見据えて、私どもといたしましても、実際の大雨、あるいは台風時における対応をどのようにしていくのかといったことにつきましては、議論を重ねてきたというところでございます。 その重ねてきた議論というものを、この防災訓練におきましては、生かしていくというような姿勢で臨んできたというところであります。具体的な取組といたしましては、訓練の当日におきまして、各一時避難所において、避難所運営における、新型コロナウイルス感染症への対応マニュアル確認訓練を行ってございます。具体的には、体調不良がない方用の居住スペースと、発熱、せき等の体調不良者用の専用スペースの区分け等について、マニュアルに沿った避難所レイアウトの確認訓練を実施をしてございます。このように議員からご指摘がございましたように、災害と新型コロナウイルスの感染症の脅威が、いまだ残っている。こうした状況の中での避難行動訓練ということで位置づけまして、取組を進めてきたというところにつきましては、ご理解を賜りたいと存じます。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) そういう対策についても、今回の訓練では取り入れておられたというふうな答弁でございました。私も実際に訓練の中で、細かく見てきたわけではありませんので、そう言われたらそうなのかなというふうに思っております。 それから、あと、それも関連しとるんですけども、リモート訓練も必要だというふうに私は思うんですけども、今、この前の訓練は8,679名が参加されたということでありますけども、各地域においても、全員が集まるような訓練ではなかったんじゃなかろうかなと、こういう感染症ということも踏まえた上での訓練であったろうというふうに思います。 密になるような集まり方はされていないというふうに私も、少し見に行った段階では、そんなふうに感じておりますけども、そういった中で、一般の方においても、そういう訓練の現場に行ってない方が非常に多いと思うんです。参加はされてますけど、各地域で隣組単位で参加されたりというふうなことはあったと思うんですけども、どういった訓練がされているのかというのも、よく理解されていない人が多いんじゃなかろうかなというふうに思います。 そういった中で、今年度については、そらいろいろとこのリモートすぐにできるというふうなものではございません、当然それなりの設備が必要でございますので、今後は、こういったこともできるような方法を構築しなきゃいけないんじゃないかなというふうに思っておりまして、例えば、一般の方でも、そういうオンラインを使ってリモートで参加して、その中の今の訓練がどうなっているのかということを分かるような方法をとるべきであろうと思いますが、町長はどのように思われますか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からいただきましたご質問にお答えをさせていただきます。 今年度の防災訓練につきましては、避難の理解力向上キャンペーンという国からの通知に基づき、自らの命は一人一人が守っていくという意識を醸成するということを一つの目標に定めてございました。そうしたことから、難を避けるということができている人たちまでも避難所にお越しいただかなくても大丈夫といった趣旨でありました。 このような訓練の趣旨自体の周知ということにつきましては、より一層工夫ができる部分があるのかなと思ってございます。この避難の意識の向上に向けた周知徹底につきましては、引き続き様々なメディア媒体を通じて、情報提供を行っていきたいと考えてございます。そのことが新型コロナウイルス下における避難の在り方にも関係してくるものと考えてございますので、今後につきましては、そのような配慮を行ってまいりたいと思います。 そのような中、議員からはリモート訓練も必要ではないかといったご指摘でございました。私どもとしてもリモート訓練の実施につきましても検討を行ったというところでありましたけれども、各施設のネット環境などの状況を考えますと、今年度、直ちに行うということが困難な状況であったという状況であります。そうしたことではありますけれども、今後におきましてもリモート環境の整備状況を見極めながら、リモート訓練の実施につきましても検討してまいりたいと考えてございますので、何とぞご理解を賜りたいと存じます。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) 私もそのことは理解をしております。今後はまた、そういう設備をしていただきながらリモートについても検討をしていただきたいというふうにお願いをしておきます。 次の阿蘇シーサイドパーク周辺の開発についてお聞きをいたします。阿蘇シーサイドパーク、阿蘇ベイエリアマスタープランも、もう平成27年か28年にはもうできて、つくられて、今日までに取組をされてきておるいうふうに理解はしておるんですけども、その中でみえるまち、今まで私も何度も質問もしてきましたけれども、なかなか先へ進まないような感じが私の目では見えます。 当然、特にこれから、今年は特に、このコロナウイルス、新型のコロナウイルスによって非常に経済的な面で疲弊をしております。住民の方々も非常に困った中で、あそこの阿蘇シーサイドエリアを開発するというのは、なかなか難しい問題があろうと思います。今後も、こういうふうなことも起きるであろうと、いろんなことが事情が起きて進まないということもあると思うんですが、町長としては、このあそこ全体を、今後どのような方向で進めていこうとされているのか、思いをちょっと聞かせてください。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からご指摘がありました点につきまして、私のほうから答弁をさせていただきたいと思います。議員ご指摘のように阿蘇シーサイドパークを含む阿蘇ベイエリア地域につきましては、阿蘇ベイエリア活性化マスタープランというものを策定し、目指すべき将来像について10のプロジェクトを通じて実現をしようと取り組んできたところでございます。 10のプロジェクトの中身を見ましたときに、例えば、海を活用したもの、また、シーサイドパークを活用したもの、さらには歩行という観点を重視したスローモビリティのまちづくりでありましたり、周辺の民家、あるいは倉庫などを活用したリノベーション、こうしたものを掲げてきたというところであります。 私といたしましては、これらのプロジェクトの推進に関しましては、住民の皆様方、あるいは民間事業者主導の計画促進というものが最も好ましいと考えておりまして、その姿勢で取り組んできたというところであります。近年では、全てのプロジェクトを同時並行的に進めていくということが難しいということから、阿蘇シーサイドパーク内における景観に即した施設整備ということを申し上げてまいりました。しかしながら、この施設整備を考えましたときに、主体となる民間企業者並びに、どのような中身で行っていくのかということが、なかなか議論として進んでこなかったということがあります。そうした中にありまして、今年度につきましては、民間の事業者の集合体として、阿蘇ベイエリア活性化委員会が主体となり、阿蘇シーサイドピクニックを通じたシーサイドパークの活性化に向けて、実質的な動きを行っていただいております。 このような動きを、私としては尊重しながら、来年度以降の取組につきましても進めていきたいなと考えてございます。いずれにいたしましても、この新型コロナウイルス感染症の拡大によって、人々の興味、関心でありましたり、行動様式というものが変化しつつあるということを捉えまして、現行計画の見直し、あるいは現行計画のブラッシュアップ、こういったものが必要になってくるものと認識をしてございます。 いずれにいたしましても、阿蘇ベイエリア活性化委員会を含め、民間事業者の皆様方と十分議論を重ねながら、できる範囲で、この計画の推進を図ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) 当然、私も、このマスタープランにつきましては、見直しということは、もう十分考えなきゃいかんのと違うかなというふうに思っております。どういった形で見直されるのかは、私もあんまりよく分かっておりませんけども、そういったことも踏まえて、今後のマスタープランも考えていただきたいとお願いしておきます。 最後になります。初期から計画されている海岸道路の延長計画の考え方を聞かせていただきます。先ほどもおっしゃっていただきました網野岩滝線、今あそこを進めようということで議論がされております。なかなかそれもまだ形になっておりませんけども、そこをまず第一と私も思っておりますが、やっぱりそれに続く道路、私の思いはですね、それに続く道路、延長線、須津の信号のとこまで行くのか、日本冶金のとこまで、終わるのか分かりませんけども、その先の道もしていっていただきたいと思っております。あの周辺の浜町地域の皆さん、やはりゾーン30ということを考えていただきまして、大分、そういうあそこの道路を通るというふうなことも減っておるんだろうなと思いますけども、それもゼロにはならないということで、非常に危険な思いをされている方もおられるようには少しは聞いております。 それよりも、やはりあの道を開発することによって、やっぱり観光にも大きく影響するんかなと、それはちょっと、与謝野町の観光になるかどうかは、ちょっと私もあんまり自信はないんですけども、非常にあの道ができることによってのプラスというのはあるん違うかなというふうに思っております。 まず第一に町長がおっしゃったように網野岩滝線、これはもう何としても早く道をつけていただきたいと思っておりますけども。町長自身は、そのそれはそれとして、あそこの海岸道路の先の須津の信号までの道を京都府に、やっぱり進めようという気持ちはあるんでしょうか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問につきましては、海岸道路の延長ということについて、その見解をお尋ねであったと思います。 先ほどの答弁でも申し上げましたけれども、将来的には必要なものと認識をしてございます。しかしながら、これまでの整備状況でありましたり、周辺道路環境というものを考えたときに、我々として最優先で要望していかなければならないものが何なのかということを考えましたときに、網野岩滝線の課題を解決をしていくことと位置づけてございます。 このことにつきましては、議員も同盟会にも参画いただいておりますけれども、同盟会全体で取組を進めてきているという状況でございますので、その動きを、まずはしっかりと強化をしていきたいと考えております。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) 私も当然、まず、網野岩滝線だろうと思いますけども、それも私、この件、また次のときに質問させていただきますので、よろしくお願いします。本日はこれで終わります。 ○議長(多田正成) これで、宮崎有平議員の一般質問を終わります。 ちょっと早いですが、昼食休憩、1時30分までとします。     (休憩 午前11時37分)     (再開 午後1時30分) ○議長(多田正成) 休憩を閉じ、休憩前に引き続き会議を再開します。 次に、13番、家城功議員の一般質問を許可します。 13番、家城議員。 ◆13番(家城功) それでは、2020年最後になります。また、数えておりますと、私自身50回目の一般質問ということで、そういったふさわしい一般質問ができればなと思っておりますが、よろしくお願いしたいと思います。 今回、私は町長の政治姿勢と政策についてということで、その中でも観光施策と産業振興について考えをお聞きし、また、その取組などのお話をお聞かせいただいた中で、私の思いも含めて述べさせていただければと思っております。 1点目、観光施策につきましては、町長が描いておられる与謝野町の観光とは、一体どういったものなのか。また、それはどういった形で進めておられるのか。 3点目に、担当課や観光協会との役割、また、連携体制など、どういうふうにとっておられるのか。その辺についてお聞きしたいと思います。 また、2回目以降には、以前にも観光については一般質問をさせていただいておりますので、過去の質疑も踏まえて、いろいろとやり取りがさせていただければなというふうに思っております。 2点目、産業振興につきまして、お聞きをします。今の現状をどう把握されておるのか。また、商工振興課の予算につきましては、ほとんどが補助金事業であると認識しておりますが、その考え方についてどう思われるのか。やる気のある方、企業に支援というのが非常に多く見られるというふうに感じておりますが、一方では、全体の底上げを以前から訴えてまいりましたが、その考えについてのお話を聞かせていただきたいと思います。 最後に、6次産業化についての考え方と取組についてお話がいただければと思います。 以上、1回目の質問を終わります。よろしく答弁、お願いいたします。 ○議長(多田正成) 答弁を求めます。 山添町長。 ◎町長(山添藤真) それでは、家城議員から頂きましたご質問、私の政治姿勢と政策についてにお答えをしてまいりたいと思います。 まず1点目にご質問を頂きました、観光施策についての一つ目、私が描く与謝野町の観光とはにお答えをいたします。私の描く本町の観光は、まずもって町民の皆様方とともにつくり上げてきた町の羅針盤でもあります、与謝野町第2次総合計画が基本的な考え方としてあるというふうにご理解いただきたいと思います。 この計画の中でお示しをしておりますのは、分野2において、地元を誇りに思い人の流れを生むまちにある四つの施策として、「魅力の認識及び「よさの者」づくり」「魅力を体験・体感できるコンテンツの開発」「交流人口増加体制の強化」「まちの魅力・人の魅力が生み出す与謝野町ならではの「移住・定住」の促進」であります。 具体的には、町の魅力を写真や動画でホームページやSNSなどを通じ発信し、本町に来訪していただくというわけではなく、本町の産業・歴史文化・貴重な自然などをコンテンツ化し、体験することで、本町の魅力を体感してもらうとともに、地域住民との関係性を構築し、つながりを生み出していくことにより、来訪以降も、この町に関心を持っていただく与謝野町のファンを増やしていくということによって、観光による地域の活性化を図っていくということが本町が目指していくべき在り方であると考えております。 次に二つ目の、それはどういった形で進めるのかにお答えをいたします。本町には、富士山や天橋立といった、いわゆる誰もが知っている「キラー観光コンテンツ」はございません。しかしながら、ちりめん産業、農業、大江山など、魅力ある観光コンテンツが豊富に存在をしていると認識をしております。 「体験」や「ファン化促進」といったコンテンツが数多く存在をしている本格着物体験、大江山トレイル、ホップ体験を総合的な関係人口増加のためのコンテンツとして、魅力ある観光体験コンテンツに仕上げていきながら、本町の魅力として位置づけていくことが重要であると考えております。平成30年度からは他地域との差別化を図るという観点から「体感・体験」をキーワードとした「本格着物体験」や「各種フィールド体験」など、滞在コンテンツづくりに力を傾注し、観光戦略に沿った事業展開を図っているというところであります。また、ウィズコロナ・アフターコロナを見据えた観光施策の考え方も重要であると認識をしており、3密回避や衛生管理を徹底しつつ、観光業が再開をされていますが、新たな日常の中で、これからの産業回復に向け、観光に求められるものは何か、見極めていく必要があると考えております。 重視をしていくことは、「量から質への転換」と「来訪者との関係づくり」に着眼点を置きながら進めてまいりたいと考えているところであります。 次に、3点目の担当課や観光協会の役割はについてお答えをいたします。町と観光協会が中心に本町の観光を盛り上げ、地域経済の活性化、産業振興について取り組んでいくということは言うまでもないと考えております。与謝野町第2次総合計画、与謝野町ひと・しごと・まち創生総合戦略を互いに共有をしながら、各種観光施策の展開を図っていくべきと考えてまいりました。 観光振興を図るために観光協会の果たすべき大きな役割といたしましては、本町に来訪したくなるような「情報発信」や「PR活動」、本町へ来訪された方やメディア、ツアー客等を受け入れる際の「窓口やおもてなし」、町内での滞在や消費を促すような地域資源を生かした「体験プログラムの造成・販売」などの公益事業、さらには、安定的な組織運営に向けた物販等「自主事業」の実施など、戦略的に観光関連事業を展開し、国内外から選ばれる町になるよう、海の京都DMOとも連携をしながら、地域が稼げる仕組みづくりとマーケティングに力を入れていただきたいと考えております。 一方、行政サイドにおきましては、社会資本や受入環境の整備、人材育成、情報発信を行うとともに、地域内の取組が円滑に進むように支援し調整することや、行政にしかできないハード整備やルールづくり、他の自治体の関係部局との組織横断的な取りまとめは、行政が主導として行い、観光協会とともに観光振興の司令塔として関係者間の連携体制を整えるという役割があるものと考えております。 2点目のご質問にお答えをさせていただきます。産業振興についてということで、複数点ご質問を頂いております。 まず、1点目の、現状をどう把握をしているかにお答えをいたします。昨年10月の消費増税に加え、新型コロナウイルス感染症の影響により、地域の経済活動につきましては、今後も混乱と疲弊が続いていくものと認識をしております。本年7月に実施をいたしました町内全事業者の皆様方に対するアンケートにおいて、その時点で7割の事業者の皆様方が影響を受けていると回答され、今後に影響を受けると予想すると回答された事業者も含めると、現時点では7割を超える事業者が影響を受けておられるものと認識をしております。 国内では、寒い時期となり感染者が急増していることから、GO TOキャンペーンの見直しなども含め、複数の都道府県で飲食店の時短営業が要請されるなど、終息が見い出せない状況にございます。 本町の対策といたしましては、新型コロナウイルス経済対策事業として国の交付金を活用し、事業の継続、町内の経済循環及び新しい生活様式への対応を重点に置いた制度を躊躇なく創設し、多くの事業者の皆様方が活用できる事業を実施をしているさなかであります。 次に、二つ目の商工振興課の予算は、ほとんどが補助金事業であるが、その考え方についてにお答えをいたします。商工振興課が所管をしております事業の補助金については、その性質から商工会や織物産業に対する団体への補助金、事業者が融資を受けた際の利子や保証料への補助金、企業の取組や生産基盤設備等に対する補助金、そして企業立地に関連する補助金の大きく四つに分類をしておりまして、それぞれ産業全体の振興、事業継続の下支え、事業の活性化、町内進出企業や事業拡大に対するものとなっております。中でも新型コロナウイルス経済対策を含む企業の取組や生産基盤整備等に対する補助金に分類をされてるものについては、補助金制度の設計や見直しの段階において、各商工会部会へ職員を派遣をしながら事業者の声を拝聴し、商工会や金融機関等、関係する機関で検討し実施をしているところであります。 次に、三つ目のやる気のある企業の支援も一定の必要性を感じるが、一方で全体の底上げを以前から訴えてきた。その考えと取組はにお答えをいたします。 議員からは、特定の事業者に対する支援という制度というものではなく、町内事業者の生の声を聞き、裾野を広げるような制度についてご指摘を受けてきたものと考えております。私といたしましても、その考え方は理解をしております。 現在も、国・京都府等内発型・ボトムアップ型の支援制度の活用を推奨していくことはもちろんのこと、町の支援策といたしましては、全体の底上げのためには町内経済を牽引する事業者にカンフル剤を与えるような制度が必要でもあると考えております。これらにつきましては、引き続き、産業振興補助金などによる支援のほか、広く事業者の方に活用いただけるように補助制度の設計や見直しを進めることも検討してまいりたいと考えております。 最後に、4点目の6次産業化についての考えと取組はにお答えをいたします。本年に入り、新型コロナウイルス感染症の影響により世の中が大きく変化しつつあると認識をしております。 例えますと、会議についてはオンライン会議、また、働く場所についてはワーケーションが注目をされるなど、新しい考え方や手法が定着しつつあります。食につきましても、新型コロナウイルス感染症に加え、SDGsの観点からも地産地消の取組の推進がますます重要視されると考えており、農業者による農産物の直売推進、例えば、よさの野菜の駅の支援、また、現在、町内の農業者や商工業者の各事業者の皆さん方で進めていただいている「桜プロジェクト」から派生する6次産業化の推進や、農業者と商工業者の連携による農商工連携の取組として、「よさのまちグルメ」を展開するなど、地産地消による地域経済内循環の取組など、地域の事業者の連携が今後、さらに鍵になると考えており、その展開につきましては、関係団体とともに進めてまいりたいと考えております。 以上で、家城議員への答弁とさせていただきたいと思いますが、この後の質疑において、具体的に掘り下げていただくことができればと考えております。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) まず、観光のほうですが、質疑、いろいろな細かな部分にお聞きするまでに、まず一つ、11月の末に平成29年度に観光協会の補助金が増えた理由という資料、これ私が頂いているということは、多分、全議員に配られた資料だというふうに思っておりますが、4ページの裏表の印刷物が資料に入っておりました。 町長、もちろんこれ読まれてますよね。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問につきましては、平成29年度に観光協会の補助金が増えた理由として、4ページにわたってまとめ上げられている資料ということでございます。私もこの資料を拝見したかどうかということでご質問を頂きました。 これをまとめ上げた段階におきまして、私も目を通した記憶がございます。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) 目を通されたときに、どのようにお感じになられましたか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきます。平成29年度に観光協会の補助金が増えた理由といたしまして、私のほうで理解をいたしておりますのは、この頃から、とりわけ観光産業の強化ということをうたいながら、その中で実質的な施策を実行していくために、どのような対策が必要であるのかといった議論を過去から積み上げてまいりました。その際、観光推進を図っていくための組織体制の強化ということに大変重要なポイントがあるということから、この拠出につきましても平成29年度以降、増加をしているというふうな背景がございます。 このような中で、この資料をまとめた際、私が強く感じましたのは、その効果というものを十分に上げていく必要がある。そして、その効果について住民の皆様方とともに検証していく必要があると、このように感じたことを覚えてございます。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) あまり読んでおられないと思います。これね、9月議会に観光関連の質疑を多くの議員がされました。それに対する対応として出されたものだというふうに理解をしております。 その中に書かれておりますのは、最初に補助金が増えた理由でございますが、協会の設置目的並びに事業の再構築、組織体制の強化、協会の健全運営についてまとめ上げられ、本町が、どうのこうのという前書きの中で、補助金、協会が、なぜ必要なのかという説明が、まず書いてあるんですが、その後のページをずっと読んでいきますと、最終的には、町がただ単に委託を、事業をしてますよと、事務経費を払って、事務局人件費を払って、こういった業務を委託してますよという言い訳の文書です。いわゆる協会不要論です。それが書いてある、まとめた書類ですというふうに私は受け止めております。 平成29年度に観光協会への補助金が大きく伸びたのは、これまでの別事業により補助支援してきたものを一体化して補助してまとめてきたものによるものですと。また、一方、役場職員が行ってきた観光業務を観光協会の組織強化と併せ、行政事務をアウトソーシングし、役場の事務軽減を図るという狙いもございましたというふうに書いてあります。 要するに、町長は機構改革の中で商工観光課という課を二つに割られて、商工振興と観光交流という特化をした課をつくられました。その中で、先ほど答弁でいただきました町に対する観光の思いというのを聞かせていただきましたが、はっきり見えたなというイメージがないのは私だけではないのではないでしょうか。 体験をしたり、資源を生かしたり、山をどうのこうのというような話がありましたが、先ほど町長の答弁にありました、富士山とか天橋立といったようなものはない。その中でどういった観光をしていくんだ、それが大事だと。だけど、私が常に観光について質疑をさせていただいとる、また、ほかの皆さんがしておられる質疑の中で訴えておられるのは、そういった中から一体、町はどういう観光に取り組んでいくんだ、何を目的に人を呼んで、そこでお金を使っていただいて、また、来ていただくような形づくりをするんだ、その具体的な部分が全く見えない。その中で観光協会に業務委託をすることによって、役場職員の業務の軽減まで図ると、特化した課をつくった中で、こういったことを課のほうが議員に対して、説明文書を書かれる。そういった現状が今観光に丸々表れているというふうに、まず、私は思うんですが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきたいと思います。与謝野町の観光施策の推進に当たりましては、本町の観光交流課、そして海の京都DMOの地域本部、与謝野町の観光協会が連携をして行っていくという体制でございます。そのような中において、議員からは、その推進体制にも課題があるんではないかといったご指摘でございました。 私といたしましては、この観光産業の強化、また観光客に対するおもてなしを強化をしていく中におきましては、当然、役場の機能としても充実させる必要があると思いますし、また、その協力者として観光協会並びに観光関連の団体の皆様方とともに歩むという姿勢も十分必要ではないかと考えております。 そうしたことから、現在の体制になっているということでありますが、議員からご指摘がございましたように、この体制の中におきましても十分に住民の皆様方と共有できていない観光施策の内容、あるいは、より効果が出るはずなんだけれども出せない現状、さらには観光協会に対する拠出金が増える傾向にあるといった、様々な課題があるということも承知をしてございます。 そうした課題につきましても、真摯に向き合いながら改善できることは改善をしていきたいと、そのように考えているところでございます。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) 町長、これね、町民と共有ができてないどころじゃないんですよ。行政の職員すら観光として何を取り組んでいくのかということが理解されていない。おまけにそれは何だというと、トップがこういった観光を目指すんだという指標がない中で、担当課が仕事をしている。その中で海の京都DMOの事務とか、そういった荷物になる部分は観光協会に人件費を払って、その分補えというてやっている、これ観光協会なくても町の職員でできますよ、これ。今やっている業務なら。これ非常に、観光、観光と町長が常に政策の一番地でおっしゃるので、観光について私も真剣に考えてみました。その中で、観光協会に業務を委託した費用対効果についてというところがございます。もともと観光地とは言えない与謝野町には宿泊、飲食は、近隣する宮津、京丹後に対して圧倒的に少ない状況です。よって、幾らPRしても外来者が訪れる店、泊まれる施設等が増えない限り数値として十分な成果は出なかったと考えていますと。もうこの時点で観光やりませんよということを書いてあるわけですね。 その中で、5年間で手機体験に対しては、10倍に増加しており、また野菜の駅は2年間で売上げが倍になったと、要するに当町の観光は手機体験と野菜販売ということで認識をさせてもらったらいいのかというふうにとれるわけですね。そういったことがあるわけですが、町民にまず理解してもらうまでに、町長が、こんな観光の町として観光をうたうんであればですよ、取り組んでいきたいんだということを示して、それに課が、町長が、こういう町を目指す中で、課としてどういう取組をしていくんだ、どういった事業を起こすんだ、それに、ましてや当町の場合は、観光協会に人件費及び運営費で約2,000万円の補助金を出しています。その中で、事務局長設置費600万円、それが上限だという、私は理解しておりましたが、その認識も担当課とは違うみたいです。中身を見ておりますと観光協会に丸投げした分を好きなように配分してくれという文章が、この中にも入ってます。そういった中で、観光協会に人件費までも払って、組織をお世話している中で観光協会に何を求めていかなければならないのか、そういうことが全くつながりの中でありません。それを町民に理解してくれというような話をしても、全くつながらない形にしかなりません。 やはり観光というものを町長が押し出していかれるんであれば、何をどうしていって、どんな形を求めることによって、町全体にどういった影響があるんだ、そういった観光をしてくれというようなことをきちっと打ち出して、それに対して担当課がどう考えて、どう仕事をしていくか、どういった役割を果たすか、そういう形をつくらないと観光は全く成り立たない。しゃべられるたびに観光って本当に分かっておられるのかなと。観光は以前の質問でも何度も申し上げておりますが、人に来ていただいて、お金を捨てていただいて、思い出や体験をしていただいて、その記憶を大事にしていただける、あそこに行ってよかったなあ、そういった思いで帰っていただく、できたらまた来ていただける、そういった仕組みをつくるのが観光であるというふうに思っております。 町長が今までお話された部分について、あまり私は、そういうところに引っかからないんですが、どう思われますか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきたいと思いますが、私自身の観光施策に対する考え方が薄いんではないか、そして、その方向性をしっかりと示していないんではないかというご指摘がございました。これにつきましては、先ほど第1答弁でも申し上げたと思ってございますけれども、やはり我々としては、第2次総合計画の中で位置づけている施策方針、これをしっかりと推進をしていくということが必要であると考えております。 具体的には、先ほどご紹介をさせていただいたとおりでありますが、そのご紹介をさせていただいた内容というのは、先ほど議員がかみ砕いておっしゃっていただいたことと、ほとんど合致しているのではないかと考えてございます。いずれにいたしましても、令和3年度の予算編成のさなかにある現状の中で、来年度以降の観光施策を、どのように取り組んでいくのか、これは新型コロナウイルスの影響も加味しながら見定めていく必要があると考えているところでございます。改めて、指摘を踏まえて私自身の考えも深めさせていただきたいと存じます。 ○議長(多田正成) 家城議員。
    ◆13番(家城功) 何も町長が今、お話された進め方で問題がないと思われれば、それで僕はいいと思います。 例えば、阿蘇ベイエリア、先ほど宮崎議員の午前中の質疑で、あそこはというような、マスタープランはというような話がございました。町長が町長に就任され、観光の拠点として、イの一番に上げられたのは阿蘇ベイエリア、その中で10のプロジェクトを進めていくと、いろんな会議を開かれ、いろんな説明をされ、我々もそれなりに描いておられるものを見せていただいたと思っておりますが、10個のプロジェクトの中で、何一つ実現ができたものはないというふうに理解しております。 そうであれば、マスタープランはもう既に昔の話ですと。新たな施策に向かって進んでますよというような形をとられる時期に来ているんではないかなと。以前、我が会派の今井議員が観光について質問したときに、町の観光の拠点はどこですかと、町長の答弁は阿蘇ベイエリアであったが、ちりめん街道であると、ちりめん街道であったが野菜の駅であるというような、非常にブレのある答弁をされたというふうに認識しております。 どこが拠点であろうが、どういう進め方をされようが、それは行政を担う町長が進めていかれる、責任の中でやられたら結構ですが、やはりきちっと明確に目標と目的を示されてから、観光協会、観光交流課の役割というのを果たしていかなければ、このまま同じ金額が当初予算で観光協会に対して支給されるという話でありましたら、私は断固として、いろんな意見を述べさせていただきたいというふうに考えております。 先ほどの杉上議員の財政の中で、事業の見直しが必要になってきたと、これは財政面において考えるときにはという1回目の答弁をされております。協会に対しても同じことでございます。 先ほど、杉上議員の質問の中では、大江山トレイルなどの取組をしていただいておると、町の観光は大江山なのか、ちりめん街道なのか、手機体験なのか、野菜売りなのか、はたまた阿蘇ベイエリアなのか、全く見えません。そういったことをきちっと整理されて、協会への対する補助金でも一つずつ精査をしていかないと、財政健全化の第一歩は、私はそこにあると思っております。それがない限り、いろんな起債を減らされても、事業の見直しがされない、また毎年、同じような繰り返しになる、それでは財政の健全化は図れない。思っているだけではできません。そういったことを踏まえて観光というものをもう一度、予算を決定される前に考え直していただくことをお願いしたいと思っておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをいたします。先ほど第1答弁で申し上げましたように、本町の第2次与謝野町総合計画に位置づけてある観光施策に係る内容、これを具現化していくということが極めて重要であると考えております。そのような中において、どのような取組というものを強化をしていくのか、また見直しをしていくのか。これにつきましては、毎年度の予算編成の議論の中で行っているという状況であります。 しかしながら、この新型コロナウイルスの感染症の状況の中で、地域経済や社会動向が大きく変化をしつつある。また、先ほどの感染症の影響によって、来年度の税収につきましても減少を見込まなければならない、このような状況の中で難しい取捨選択というものをやっていかなければならない、この状況にあるということは議員と共通の思いを持てるんではないかと考えております。 そういった中で議員のご質問につきましては、観光施策全体についての体系立てた議論、また見直し、こういったものをお求めでございます。この点につきましては、令和3年度の予算編成の作業の中で確実に議論として掘り下げていきたいと考えております。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) 町長、おっしゃるように総合計画に基づいた中での観光施策、進めていただいたら大いに結構です。この観光交流課が出された資料、もう一回きちっと読んでいただいて、今どういった位置づけなのか、観光協会がどういう役割を果たすべきポジションにあるのか。また、観光交流課がどういった役割の中で特命を受けた課であると、そのためにわざわざ商工観光から観光交流課という特化した課をつくられたというふうに当時の説明を思い出しております。 子育て応援課も教育と福祉の分野を、壁を飛び越えるために子育てに特化した課としてやっていただいております。同じように観光交流課も町長がおつくりになられた、新たな特化した課でございます。そういったことをどんどん考えていただいて、やっていただきたい。 それから、町民の方のお話が出ておりましたが、町民の方は観光協会や観光交流会より、より前に進んで、いろんな取組をしていただいております。例えば、これ先日、出ました与謝野トレジャーハンティングという折り込みがございました。これ商工会青年部の皆さんが新たな事業としてやられております。 町の名称、それぞれドライブで回っていただいて、その中でキーワードをそれぞれから見つけ出していただいて、答えを出していただいて、楽しんでいただこうと、これはコロナ禍でGO TOトラベルだなんだかんだという中で感染が広がってきた、そういった中で子供たちもなかなか家にじっとしていることは難しいだろうと、そういった中で、せめて町内でできる限りの取組は何かないかなということを青年部の皆さん考えられて、こういったイベントを打たれたんだと思っております。 非常に、行政側の皆さんも課長の人も子供に連れられて行ったんだとかいうふうなお話も聞いております。こういったことでも、観光協会が観光としてどうとらまえて取り上げていくんだということを考えれば、もっともっとこういう形が出てくると思うんですが、何よりも目指すもの、町長が示されるものがないから、こういったことも打ち出せないのかなという思いもございます。 やはり観光というのは町長おっしゃるように、町長一人が叫んでいても観光にはつながりません。全ての分野が協力し合って、町全体が意識を持たなければ観光地としての成り立ちはないと、何回も以前から申し上げております。 その中で、以前、提言した中で、例えば宿泊、それから飲食、案内看板、そしてトイレ、これは観光ということを語る中でおもてなしの基本第4原則ですよというお話を以前させていただきました。平成28年、町長就任2年目のときだったと思います。 そのときに町長が、民泊というのを議員時代に強く訴えておられました。その取組が町長になられてから民泊という声が余り聞こえない。そういった中で町長が勉強された民泊をもっともっと生かすようなまちづくり、町の観光づくりをされたらどうだとか、飲食店と連携をしてご当地グルメ、そこに行けば、それが食べれるような、連携が図れるような協力体制を商工会の料飲部会と連携をとられてやったらどうだとか、また観光案内、各小学校、中学校の子供たちに手作りで、京都縦貫道から降りた中で、ちりめん街道に行くにはどういうふうに行くんだという道のりの中で、漫画を描いたり、絵を描いたりして、観光案内をしていく、その中で自然と気がついたらちりめん街道についたなというような誘導をしていく、そういうふうなことも大事。 それから、一番トイレは玄関口にある割には汚いという声が非常に、いまだに絶えません。そういった中で、観光協会の事務局長さんに町の観光トイレと呼べるものが幾つあって、それに類似するものが幾つあって、それがどこにあるか、せめてその場所ぐらいは理解をしてくれというてお願いしたのが4年ほど前の話です。いまだにされてないと思います。先ほど、大江山トレイルの話がございましたが、私も議長のときに大江山観光協議会のほうに行かせていただいて、先ほど杉上議員からあったように、入山者が鬼滅の刃でも増えたという話ですが、それ以前から入山者が3倍になったというような中で、各市町の取組を強化していかなければなりませんねというようなお話をさせていただきました。 その中で与謝野町に下りてこられる観光客というか、登山者のお話を聞いておりますと、トイレがなかった。トイレが汚い。そういった話しか返ってこない。であれば協議会で、例えば山小屋的なものを京都府と連携してつくれるような動きをしてくれと言うてお願いをしておりますが、その後、何も返事も返ってこない。果たして、観光として真剣にとらまえておられるのかなと、そういった思いがございます。 やはりやると言われれば、やっていただきたい。それから、できないのであれば、やりません、できません、そういった判断をしていただきたい。それが町民に見える、町民と一緒になって進めるという意味だと思いますが、その辺、再度いかがですか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは具体的な観光施策、あるいは観光につながっていく事業についてのご提案、これは過去にご提案をいただいていたものについて現状も踏まえてご認識をご披露いただいたところでございます。 先ほど、議員からご指摘がございましたように飲食、宿泊、トイレ、そして案内板の適正化、こうしたものにつきましては、観光を推進していく上で、必要不可欠の要素であるということにつきましては、恐らく4年前の答弁でも申し上げたとおりだと考えております。 この四つの分野における進捗状況というものを思い返してみますと、進めることができていない部分もあるし、一定の進捗があるものもあるんじゃないかという印象でございます。 先ほど、議員から頂きました四つの点に関する改めての進捗状況につきましては、一旦、検証するお時間を頂きたいと思ってございます。なお、議員から頂いておりました、大江山観光開発協議会の議論の内容でございますけれども、確かに議員が議長として参画をされておられるときに、大江山の観光に資する取組として山小屋、ないしはトイレの設置について強く要望されておられたことも記憶をしておりますし、その要望に対し、私も賛同の意見を申し述べてきた経過がございます。 この大江山観光開発協議会での議論の進捗につきましても、併せて確認をしながら情報提供をさせていただきたいと思います。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) まだまだ半分も済んでないんですが、産業振興もありますんで、観光については、とにかく観光というものが一体何だという原点からしっかりと考えていただいて、それに関連する担当課であるとか、協会であるとか、在り方、そういったものをきちっと再度見詰め直していただきたい、その中で新たなことを打ち出していただきたいということをお願いしておきます。 それから、産業振興、もう時間が余りないんで深く入れませんが、補助金の考え方については、私も同じ思いもあるんですが、一つ下村議員の質疑の中で、強く私が、町長の答弁を聞いておって感じたのは、補助金があるから事業をする、そのする事業に対して目的を後からつけるのが、うちの今、形じゃないかなというふうに思っております。 本来あるべき姿というのは、地域の人がこういったことをやりたい、こういたことを取り組みたい、それに対して、それが一つの目的となって事業を起こす、その事業に対して、どんな補助金が当たるのかなと、これを利用したら有効に使えますよとか、そういう在り方でないと、産業振興というのは、町の押しつけ型事業にしかなり得ないと、なり得ないという言い方をしたら言い切りになりますんで、になる可能性のほうが大きいというふうに思いますが、その辺いかがですか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきます。 本町につきましては、平成24年に与謝野町の中小企業振興基本条例を施行してございます。この条例の条文の中には、商工業者が取り組む事業や内容について、与謝野町役場としては財政的な支援も考えている、このように位置づけられているという状況でございます。 そのようなことを踏まえて、答弁をさせていただきたいと思いますが、議員からご指摘があったように、与謝野町内の地域企業、事業者の皆様方が何かをやりたいと感じたときに、それを下支えしていくような形で、補助金や制度というものを構築していく必要があるんではないか、これはそのとおりだと思ってございます。 一方、現実として、その状況から乖離をしている可能性があるんじゃないかということを議員からご指摘がございました。この点につきましては、できる限り地域内企業、また事業者の皆様方に寄り添った形で制度の設計を行ってきているものと認識をしてございますけれども、その中において、よりニーズに合った形で補助金施策が打てるように、これは商工業者や、あるいは産業振興会議などの議論も踏まえながら、制度の構築と事業執行を行っていきたいと考えております。 いずれにいたしましても、議員からご指摘があったように、地域内の企業や事業者の思いとかけ離れた補助金執行にならないように、気をつけていきたいと考えてございます。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) よく前太田町長が、身の丈に合った政策という言葉をされました。身の丈とは一体何なんだろうと振り返って考えますと、地元、足元を見る、自分の姿を理解する。その中で自分に合ったことは何なんだろうということを見つけ出す、それが一番大事ではないかなというふうに思っております。 その身の丈が分からないから、例えば織物振興でも広幅化、非常にいい事業だと私も思ってます。しかしながら、広幅化を進められる賃機屋さんと呼ばれるうちの事業主さんの、町の中の事業主さんの大半は、糸を借りてこられて、自分とこの機械で織機で機を織られて、それを納めてなりわいを立てておられるとこが、広幅化に勝手にすると言うたってできない部分もございます。 そういった中で、やはり自分の町で今、どういう状況なんだ、例えば織物業一つでも、どういう形態の業種が多くて、次に、どういう形態が多いのか、そういった実態をきちっと把握した中で、補助事業を立てていかないと、我々が町内にいろんな方とお出会いしてお聞きするのは、一部の人だけヨーロッパに行ったりしとんなるけど、私らどっこも連れてくれへんとか、広幅化を、町が機買うてくれたと言うとんなる人がおんなるけど、私らには機買うてくれへんのかとか、そういった間違った理解、情報の中で進んでいくわけです。 もっと底から上がってくる声を生かして、どういった事業があるのか、政策があるのかというのを出していけば、そんな声は決して上がってこないと思います。 やはり地場産業を真剣に考えるのであれば、そういった考え方をきちっと打ち出す流れをつくる。そして身の丈に合ったという、身の丈とは何だ。そこをもう一度見直さないと、いろんなすばらしい事業をしていただいていると私も思っております。しかし、それが余り価値がない、意味がないと評価されることは非常に悲しいです。同じ事業を進めるのであれば、町はすばらしいことに取り組んでくれとるな、地域のため、町のため、産業のために一生懸命頑張っていただいとるなと思っていただける手助けをしていただかないと、もったいないというふうに思いますが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきます。本町の事業者立地数というのは町内全域において1,500弱あるというふうに言われております。この1,500の事業所、それぞれに寄り添った施策の実現ということを、私どもとしても目指してきているわけでありますが、その中において、きめ細やかな制度の構築でありましたり、予算の執行ができていない、その可能性も十分あり得るんじゃないかと考えてございます。 そうしたことが、議員からのご指摘でありましたように、住民の皆様方の声となってきているものではないかなと思います。 いずれにいたしましても、この地域内企業、事業者の支援というのは、事業者、関係者の皆様方の声から離れれば離れるほど、その意義というのは弱くなっていくというふうに感じてございますので、そのような予算立て、あるいは予算執行にならぬよう、改めて町内全域の産業構造をしっかりと把握をした上で補助金の見直し、あるいは再構築、こうしたものを取り組んでいきたいと考えてございます。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) 後先になりますが、総括から先に言わせていただいてから、6次産業化にいきたいと思います。 時間がないので、途中で終わらないように、総括だけ先に言うときます。総括の一つ目として、補助や支援の先にある形をまず明確にすべきであるというふうに私は考えます。そういったことを前提に事業の組み立て、また政策を立てていただきたい。 それから、経過の確認と説明を徹底しなければ分からない、伝わらないと思っております。その辺をよろしくお願いしたいと思います。 それから町全体への効果が町民に理解されないと、取り組んだ意味がないというふうに感じておりますので、そこもよろしくお願いします。 それと理想論ではなく、現実論で物事を進めていただきたい。理想ばかりでは町は進みません。現実的な分野で現実的な部分をきちっとしていただきたい。 それから最後に町民が納得をしていただきたい。それはやはり町としての努力が足らないというふうに思います。「みえるまち」「みえるまち」、いろんなところで表現され、いろんな説明をされ、また「みえるまち」の説明会もされました。しかし見えません。なぜなのか、伝わってないからです。伝わらないと見えない、それは基本です。そこをきちっと徹底していただきたい。総括につきましては、そこまでです。 6次産業、最後、時間のある限りさせていただきますが、先ほどの宮崎議員の話でも、にぎわいが阿蘇ベイエリアにあると、6次産業化の事業の中でキッチンカーの補助を2台されました。これ予算は議会で認めましたが、その後の経過については、何も報告されずに、購入が決定した後、この方に買いましたということを議会委員会で報告されました。町民の皆さんからは、おまえらが予算を認めたから、訳の分からんことになっとるんだというお叱りを受けましたが、我々その経過は全く見えない中で、キッチンカーが購入されました。しかし、キッチンカーは買われた、買うていただかれた方、何の責任もないと思います。町の事業に手を挙げられて購入をしていただいた方に、何の責任もございません。やはり責任があるのは町だというふうに感じております。 当初の説明の中では、5年間にわたって、この指導を進めていきたいということを明確におっしゃっておられます。また、このキッチンカーについては何のために購入するのか。当時委員会でも議会でもいろんな話が出ました。その中での答弁は、6次産業化への取組、それが大前提でありますと。それと阿蘇ベイエリアの活性化、にぎわいとは言ってられません。活性化です。そのことをきちっと検証してくれというお願いを委員会でも度々言いましたが、3か月に1回、阿蘇ベイエリアで何回、6次産業化については、こんなもん使いましただけの資料が2回出てきただけです。行政が5年関わるんであれば、きちっと、その結果を出させていただく努力をしていただく、それが補助金を出した責任ですよ。買ってしまえば、それだけで終わり。にぎわいがあればそれだけでいい、そんなもんじゃないですよ。 活性化と6次産業化というものをきちっと明確にされて、補助を出された以上は行政の責任として、それが破綻であれば破綻でしたという報告をすべきです。5年にわたって説明をするということであれば、5年間、定期的に毎回やるべきです。その辺についていかがですか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員から頂きましたご質問にお答えをさせていただきたいと思います。先ほど議員からご紹介がございました、キッチンカーの購入助成、これにつきましては、移動販売の整備支援、このことであったと認識をいたしました。 この制度の構築の際、議員からご指摘がございましたように、6次産業化及び農商工連携、並びに阿蘇ベイエリアでの活性化、こうしたものが目的であるといったご説明をさせていただいたところでございます。 この間、該当2業者に対しましてのヒアリングを重ねてきているという状況でございまして、これにつきましては、より細かな、そして正確な説明が要るといったご指摘でございました。これにつきましても、議員がお求めであるということであるということは、議員の皆様方もお求めであるというふうに考えてございますので、その点につきましても、より正確に、そして、タイムリーに状況報告ができるようにさせていただきたいと思います。 なお、5年間にわたっての検証ということにつきましても、その範疇に入ってくるものと認識をしてございますので、タイミングを見計らい機を逸することなく、説明責任を果たしてまいりたいと考えております。 なお、最後に総括といたしまして、議員からは5点にわたってのご指摘がございました。この5点にわたってのご指摘につきましては、それぞれそのとおりだろうなというふうに考えてございます。その中で最後、住民の皆様方が納得できるように説明をしていくべき、このご指摘がございました。これにつきましては、まさにそのとおりで、我々が構築をした制度が、どのようなプロセスを経て、構築をされたものなのか。また、その内容がどういうものなのかということが住民の皆様方に伝わり、そして一定の理解を経ていくということにならなければ、事業執行にもつながっていかないということになりますので、この納得を得るための努力、こうしたものにつきましては、広報広聴の戦略の中で確実に位置づけながら取組を進めていきたいと考えてございます。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) 一つ誤解がある、出してくださいと言ったのではなくて、出しますと言われたのは、行政です。よろしくお願いいたします。 それから財政厳しい中で、いろいろと取り組んでいかれることは非常に結構です。しかし、先を見た、先の見える進め方をぜひともお願いします。以上で終わります。 ○議長(多田正成) これで、家城功議員の一般質問を終わります。 以上で、本日の日程は全て終了しました。 本日は、これにて散会します。 次回は、12月14日午後1時30分から開議しますので、ご参集ください。 大変お疲れさまでした。     (散会 午後2時29分)...