与謝野町議会 > 2017-03-27 >
03月27日-13号

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  1. 与謝野町議会 2017-03-27
    03月27日-13号


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    平成29年  3月 定例会(第75回)          第75回平成29年3月与謝野町議会定例会会議録(第13号)招集年月日 平成29年3月27日開閉会日時 午前9時30分 開会~午後6時32分 延会招集の場所 与謝野町議会会議場1.出席議員       1番  有吉 正       9番  藤田史郎       2番  高岡伸明      10番  宮崎有平       3番  河邉新太郎     11番  渡邉貫治       4番  小牧義昭      12番  多田正成(早退)       5番  安達種雄      13番  今田博文       6番  江原英樹      14番  家城 功       7番  和田裕之      15番  塩見 晋       8番  伊藤幸男      16番  勢旗 毅2.欠席議員(なし)3.職務のため議場に出席した者      議会事務局長    小牧伸行    書記        土田安子4.地方自治法第121条第1項の規定により、説明のため出席した者      町長        山添藤真    代表監査委員    足立正人      副町長       和田 茂    教育長       塩見定生      企画財政課長    植田弘志    教育次長      小池信助      総務課長      浪江 学    社会教育課長    坪倉正明      防災安全課長    小池大介    福祉課長      浪江昭人      CATVセンター長 森岡克成    子育て応援課長   長島栄作      税務課長      平野公規    保健課長      前田昌一      住民環境課長    朝倉 進    商工観光課長    小室光秀      会計室長      飯澤嘉代子   上下水道課長    吉田達雄      建設課長      西原正樹      農林課長      井上雅之5.議事日程  日程第1 議案第33号 平成29年度与謝野町一般会計予算                                   (質疑)6.議事の経過     (開会 午前9時30分) ○議長(勢旗毅) 皆さん、改めましておはようございます。本日で13日目に入りました。いよいよ終盤の状況でございます。本日も熱心な議論をよろしくお願いいたします。 ただいまの出席議員数は、全員16人であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、お手元に配付しております議事日程に従い進めたいと思います。 日程第1 議案第33号 平成29年度与謝野町一般会計予算を議題とします。 本案については、既に質疑に入っておりますので、質疑を続行します。 質疑ありませんか。 10番、宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) 皆さん、おはようございます。 それでは、平成29年度当初予算の2回目の質問をさせていただきます。 当初予算の19ページになりますけども、保健体育使用料256万円が計上されております。この中のその他保健体育使用料というのがあるんですけども、これはどこの体育施設が入っているんでしょうか。また、この使用料の中には岩滝ゲートボール場使用料が記載されておりませんのですが、この保健体育使用料の中に、その他の中に含まれているのではないかなと思っておるんですけども、それは間違いないでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 坪倉社会教育課長。 ◎社会教育課長(坪倉正明) おはようございます。お答えをさせていただきたいと思います。 保健体育使用料の一番最後のほうですね、その他保健体育施設のところには議員のおっしゃいますように岩滝ゲートボール場の使用料等も入っております。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) わかりました。 その他、それだけでしょうか。岩滝ゲートボール場だけということでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 坪倉社会教育課長。 ◎社会教育課長(坪倉正明) お答えします。 岩滝のグラウンドゲートボール場のほかに、ちょっとすみません、細かいことまでちょっと手元におりませんけども、例えば大きなグラウンドですとかテニスコート、それから照明施設等に分類できないものが全てその他ということでくくらせていただいておるということでございます。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) ゲートボール場としては、与謝野町では、与謝野町が所有しているゲートボール場というのはほかにもありますか。 ○議長(勢旗毅) 坪倉社会教育課長。 ◎社会教育課長(坪倉正明) お答えします。 ゲートボール場として社会教育課で所管をしておりますのは、岩滝のゲートボール場だけになるというふうに思いますが、できる場所としては、例えば野田川のグラウンドの今ちょっと駐車場に使っておりますとことかを昔ゲートボール場というんかゲートボールに使用していただいたこともあります。そのほか、社会教育課の所管ではございませんけれども、野田川のフォレストパークのほうにゲートボールができるとこが2面あるということは承知はしております。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) わかりました。この岩滝のゲートボール場は、旧町時代からずっとありまして、使用料も安く、お年寄りが使うということで使用料も安くされております。ちょっとご紹介させていただきますと、午前中200円、午後200円、夜間が照明が1時間ごとに100円というような非常に弱者のことを考えた施策がされて、旧町時代からされております。 今現在、岩滝ゲートボール場には平日、月曜から金曜までの平日は使用するお年寄りについては使用料は無料という減免措置がとられておりますが、これは間違いないでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 坪倉社会教育課長。 ◎社会教育課長(坪倉正明) お答えをさせていただきます。 議員ご指摘のとおり、岩滝のゲートボール場につきましては、おおむね65歳以上で構成をされました町内在住の10名以上で使われる場合には減免をさせていただくということでさせていただいております。これにつきましては、教育委員会の中で内規ということでそういう定めをもってさせていただいておるということでございます。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) ありがとうございます。 そういった旧町時代から岩滝のゲートボール場はお年寄りに対して、弱者に対して非常に使っていただくということを目的とした施策をしてきております。それが、今与謝野町においてはゲートボールができる場所は各地あるんですけども、与謝野町の指定管理となっておりますフォレストパーク、森林公園ですね、あそこにも屋内交流広場としてゲートボール場があります。お年寄りの楽しみの一つとして活用されてきておりますので、非常に多くの方が利用されてきましたが、ところが最近あそこは使われておりません。屋根つきの雨天のときでもできるという非常に立派な施設があるにもかかわらず使われておりません。それはなぜかというと、2年前までは減免措置がされておったということがあったんですが、今現在されておりません。それは、いろいろとゲートボールの中で起こった問題であるように聞いておりますけども。今現在、ゲートボールをされている方は大方の方は今宮津のコートを使ってやっておられるというような現状があります。それはなぜかというと、フォレストパークのとこが減免がされないということで非常に半日2,000円というような高額な、1日4,000円プラス2面分の屋根がついてますんで、非常にちょっと雨が降ったり曇りのときは暗いのでナイター照明つけないかん。ナイター照明については、1時間400円というような。5時間、6時間もすると、それまた非常に高い金額になる。 これが減免措置が今現在されてないのは、いろいろとゲートボール協会の中で、ゲートボールがされてる中でいろいろと問題があって、現状になっておるということは私もよく知っておるんです。2つの団体になってしまったということで、体協から離脱をさせられたということになっております。ほんで、体育協会に加盟してないからということで減免措置をこのフォレストパークはとっております。非常にお年寄りにとっては高額な費用を払って使わなきゃならんので、今現在宮津のゲートボール場を使ったり、大会をするにはね、使ったりしておるようであります。こういうことがいいんだろうか。 岩滝にありますゲートボール場は、当然減免措置をされて、平日は無料で使わせていただいております。土日については当然使用料を払っておるわけでありますけども。なぜ同じ与謝野町でありながら、管轄が違うといえば違うということなんですけども、これは商工観光課の、フォレストパークは商工観光課の所轄になるようでありまして、岩滝のゲートボール場と同じような扱いにはされていないようでありますが。 旧野田川町時代にはゲートボール場としてお年寄りの楽しみの一つとして活用されてきておるんですけども、もちろん2年前までは減免され、使用料も無料であったということだったんですね。これは、ゲートボールの人たちの中のいさかいもあり、団体が2つになったということで、体育協会もこれはもう加盟をさせないという、1つになってから入ってくださいという事情もございます。そういったことでゲートボールの協会が体育協会に加盟してないということで減免措置を切ったというんですかね、という措置をフォレストパークではとっております。これは、ほいでも今現在岩滝のコートでは使っておられるんですけども、これは減免措置をとっていただいて平日は無料というような形になっておるんです。なぜフォレストパークがそういう措置がとれんのだろうかというふうに思うんですね。65歳以上の方々がやっておられるんですから。体育協会に入っとろうが入っとろまいが、それは関係ないと思うんです、私。 そういう現状がございまして、非常にお年寄りの方々は半額以下でできる宮津を宮津市民の方と一緒になって宮津のゲートボール場を使わせていただいておると、大会だけですけどね。ふだんの練習は各地域でやっておられる。非常にお年寄りにとっては非常に負担になっとんですね。何とかあそこのフォレストパークゲートボール場を減免してほしいというようなことも再三、2回か3回は言うておられるようですけども、フォレストパークのほうでは体協に加盟してないという理由でこの減免措置をしておりません。そらお年寄りが体協に入っとろうが入っとろまいが私は関係ないんじゃないかと。やはり、65歳以上の人が使うんだったら、そら当然減免措置があっておかしくない話だというふうに私は思っておるんですけども。非常にお年寄りの方々も遠いとこへ行かなきゃならん、宮津へというふうな形を今とっておられます。何とかこれは、与謝野町から追い出すような施策ではないかな、お年寄りを。そういうふうに私は思うんですが。なぜこのようなことになるのか教えていただきたいです。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長
    商工観光課長(小室光秀) おはようございます。 宮崎議員の野田川森林公園の中でのゲートボール施設、ここの利用のあり方、この部分についてのご質問だったと理解をしております。 野田川森林公園の中にございますゲートボール場の施設につきましては、屋内交流広場としまして例規設定をさせていただいております。野田川森林公園条例の中で施設名を定義づけをしまして、先ほど料金の徴収につきましては別表ということで規定をしております。参考までに料金の状況をご説明させていただきますと、午前ですと半日2,000円、午後ですと半日2,000円というふうな形の中で、ゲートボールだけにとどまらず他の利用もいただいておるというところでございます。 なお、ゲートボールの利用につきましては、半面、半面というふうな使い方もできるようでございますので、その料金の半額というふうなことで1,000円の徴収をしておるという事実もあるというところでございます。先ほど、議員がご懸念をされました部分につきましては、まずは野田川森林公園につきましては、指定管理施設として民間の団体のほうに管理をお願いしておるということ。また、先ほど過去に与謝野町体育協会、合併前には野田川町体育協会というふうな形の中で、体協傘下としてゲートボール協会が加盟をされておった部分につきましては無償というふうな扱いをしておったというとこでございますが、近年になってゲートボール協会さんのご都合がいろいろとあったやに聞いておりますが、その組織の事情等を鑑みましたときに、現在の体育協会さん、また教育委員会の部分ともちょっと意見交換をさせていただいた中で、現在は有償というふうな形にしておるというところでございます。その理由、大きな理由としましては、協会加盟をしていただいてないというふうなことになっておるということで、現状指定管理者のほうとの協議の結果、有償としておるという事実があるというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) そうなんですね。お年寄りたちが元気でスポーツができる、お年寄りでもできるというのがゲートボールのよさだと思います。やはりね、毎日そら病院通いをしておることよりも毎日ゲートボールに通ってることのほうがよっぽどいいんですよ。医療費についてもそうです。町にとってもためになるんです。ですから、その辺をよく考えていただいて、今宮津まで行っておられるんです、大会しに。そんなこともうおかしいですよ。与謝野町にあるのに、施設が。だから、それを有効にお年寄りでも使えるような状態にしなきゃいかんと私は思うんですが、その辺はどうですか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 今、議員がおっしゃられました考え方、これは私もそのとおりだというふうに認識をしております。過去の事例にとらわれず、やはり指定管理者のほうとの意見交換によってこれまでの考え方を変えていくっていうことが重要かと思っております。そういった中で、あの屋内交流広場の稼働率も非常に低いというのも事実でございまして、やはりそれをいかに利用していただくかということにつきましては、先ほどあの施設の施設建設をしてきた経過としまして、ゲートボールというふうな定義の中で施設建設をしてきた経過もございます。そういった中で、料金、一部の部分において、そういった宮津市のほうに与謝野町民の方々が行かれてる、これはこれでいいと思うんですけども、そういった部分において、料金の一部の部分だけでの問題が発生しておるとするならば、町のほうの責務において指定管理者のほうに指示などをし、検討していくっていうことは重要かと思っておるところでございます。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) ありがとうございます。町のほうからしっかりとした指示をしていただきたいと思いますし、当然指定管理をされてるとこもそら無償でということになりますと、それはもうただでなんていうことになりますとなかなかね、当然運営もしていけなくなりますんで、その辺は2割負担、3割負担、5割負担、何がいいかわかりませんが、せいぜいお年寄りに負担がかからないような方法で一度これコミュニティ野田川さんと話していただいて、いい条件にしていただきますようにお願いしときます。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 議員がおっしゃられましたように、一方直営でなく指定管理ということでございまして、その利用行為が発生するためには当然施設管理者のほうの事務負担とか管理負担とか、これはそんなに大きな数字ということではないですが、当然発生することも予想されます。そういった部分においては、やはり民間という部分の考え方がどうあるべきかということも指定管理者のほうとも協議をし、それに関係する、無償にすることによって経費がかさむということになれば、その辺の負担について検討も必要なんではないかというふうに感じておるところでございます。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) ありがとうございます。しっかりと検討していただき、お年寄りが使えるような状況にしていただきたいと思っております。21世紀はやっぱり高齢者の世紀と言われておりますんでね、明るく活力ある社会とするために、可能な限り多くの高齢者が健康で生きがいを持って社会参加できるような活力ある高齢者像を構築していただきたいとお願いをしまして、この項につきましては終わらせていただきます。 それから、次の質問にさせていただきます。 ページは29になりますけども、岩滝大名行列継承基金利子等が7,000円計上されております。この前の3月19日には、与謝野町郷土芸能祭がわーくぱるで行われました。最初に岩滝大名行列が披露されましたけども、大変縮小された大名行列でありまして、豪華けんらんとまではいかなかったようでありますけども、厳かに行われました。前回行われたのが平成23年だったと思いますが、大名行列の最後の代表の方のご挨拶では、10年後の33年にはまた大名行列を実施してほしいというお言葉があったように思うんですけども、実施するような可能性はあるんでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 植田企画財政課長。 ◎企画財政課長(植田弘志) 大名行列の開催につきましてのご質問でございます。前回は17日の日に大名行列、郷土芸能祭をさせていただきまして、午前中大名行列ということで、規模は確かに小さい規模ということで、大名行列のほうが50名程度でやっていただいたと思っております。保存会の方々の半数程度でやっていただいたのかなと思っております。その中で、保存会の会長さんのほうが宮崎議員がおっしゃったようなご挨拶されたというふうに私も聞いておりました。これは、保存会さんのほうの意向であるということは理解しておりますけれども、町として現段階で開催する、開催しないはまだ決めてないという現状でございます。 ○議長(勢旗毅) 宮崎議員。 ◆10番(宮崎有平) 時間が余りありません。 確かにそうなんですよね。あんな豪華けんらんな時代絵巻を私はやるべきだろうな。ただ、費用面で確かに今やったら2,000万円とかというような話を聞いたりしておりますけども、できたらやっていただきたいと思います。終わります。 ○議長(勢旗毅) ほかに質疑はありませんか。 12番、多田議員。 ◆12番(多田正成) それでは、2回目の質問をさせていただきたいと思いますけれども、まずページ295ページの社会教育費、高校魅力化推進事業であります。このことを少し質問させていただきますし、それから高岡議員もこのことに触れられておりました。私のほうからも少し質問していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 町長もご存じのように加悦高問題が今浮上しておるんですけれども、その中で魅力化を町長は新規に事業をやろうということなんですが、そこでもう少しその整合性がわからないというのか、町長の思いはよく理解できるんですが、整合性が見つからないというのか、そこは町長どのように考えておられるでしょうか。加悦高が要するに宮高のキャンパス化になってしまう。ということは、高岡議員が言われたように単独高のほうが町長の思いが出せるんではないかなという。府教委の高校では、なかなか町長の思いが取り入れられない。ですから、きょうまでキャンパス化にするというふうな京都府の思いではないかなというふうに思います。そこの整合性を少しお考えを。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、高校の魅力化事業につきましてご質問をいただきました。ただいまご質問の内容について少し整理が必要かなと思いますので、私のほうから補足をさせていただきたいと思っております。 ただいま議員からは、加悦谷高等学校については宮津高等学校キャンパス化というふうにおっしゃいました。おっしゃいましたけれども、これまで京都府が提案をされている内容と異なるわけなので、私のほうから少し話をしたいと思っております。 ご案内のように、当地域におきまして、生徒数減少がこれから非常に切迫な問題になってくるということから、丹後圏域における高校のあり方を京都府教育委員会のほうで議論をされてきたというところであります。今年度1年間かけまして今後のあり方についても住民の皆さん方とも対話をされてきたという状況でございます。そのような中で、宮津、与謝地域におきましては、現行の宮津高等学校加悦谷高等学校を1つの高校に新設をしていく、そしてそれを加悦谷高等学校のキャンパス、宮津高等学校のキャンパスという形で整理をされていくという方向性が打ち出されたということであります。この方向性についての議論というのは、この間、議場におきましても、るるあったんではないかというように思っております。そのあり方についてですけれども、これから非常に重要なのは、それぞれの校舎においてどのような内容の教育がなされるのかということだと思っております。そうした中で、私たちといたしましても、当町の教育の理念やまちづくりの観点、こうしたものを重要視していきながら、現在京都府教育委員会に対しましても高校の、特に加悦谷高等学校で実施をしていく教育内容についても意見を申し上げているという段階でございます。 そのような中で、今回高校魅力化事業について予算化をさせていただいております。これは、政策形成過程の説明資料でもございますように、高校の魅力化を通じ課題解決型人材を育成していくと、そのことによって当町の発展を目指していくということでございます。この間、加悦谷高等学校がどうあるべきか、そして町としてどのような支援ができるのかということについても考えてきたわけでありますけれども、この事業によってそうした具体化を図っていきたいというように考えているというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 今、府教委は新聞あたりでも出しておりますけれども、学舎制、キャンパス制をとるということであります。そのことは、京都府としての学校統合あるいはそういった少子化に対応するということは、京都府全体の中で丹後全体をどうするんだということの理解はしとるんですが、私は最初にも申しましたように、当町に高校のないような町でいいのかというような思いでおります。その中で、町長がこの高校魅力化の推進を新しく打ち出された、このことは大変結構だなというふうに思っておるんですが、キャンパス化になるということは端的に申しますと、病気で言いますと、延命処置であります。子供、生徒の数が少なくなってくる、当然なってきます。それが今は要するに354人の今高校生ですけれども、39年に、10年後ですね、275人という推測がされておりまして、これは高校問題だけではなしに社会全体の人口減少の問題であります。その中で、私たちは当町に高校のないような町でいいのかということは一番最初の、以前、2月やったか、この問題で与謝野町立にしたらどうだというような、そういった思いがないとまちづくりはできないということを申し上げたと思うんですが、端的に町長は高校がキャンパス化でいいと思っておられるのか、キャンパス化になるのは仕方がない、その中で高校の魅力化を出していきたいというふうに考えておられるのか。この町に単独校で残していただきたいという強い思いで京都府と交渉されているのか、そこら辺はどうでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) この間、私のほうが京都府教育委員会に対し申し上げてきたのは、現行の加悦谷高等学校が持続的に成長していく学校であってほしいと。そして、その学校で学ぶ生徒たちが自分たちの人生を切り開く力をぜひ養う機関として支援をしていただきたいということを常々申し上げてきたわけでございます。そして、先ほど議員からは、単独校、そしてキャンパス制、さまざまな類型の中でどういったことがあるべきかということを問うていただきましたけれども、交渉の段階におきまして、当然私たちとしても現行のあり方で残してほしいということを強く申し上げてきたわけでございます。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 町長はきょうまでも努力はされておると思うんですが、やはり思いだけを伝えるぐらいではなかなかそうはならないということであります。やはりこういった方針を決めてしまう。それを覆す、変えていくということは強い意志が要ると思うんですが、町長、これからも我々と一緒になって高校を残してほしいという人と一緒になってやっぱり京都府にお願いするといった姿勢が必要だと思うんですが、町長、今後そこはどう考える。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員がおっしゃいましたように、加悦谷高等学校は私ども与謝野町にとってなくてはならない教育機関だと思っています。この場で学ぶ子供たちが自分たちの成長を感じ、そして人生を切り開いていく力を身につけていくという場所であり続けてもらいたいと思っています。そのためには、地域としても加悦谷高等学校あるいは加悦谷高等学校に通う生徒たちへの支援というものを強めていかなければならないと思っています。そうしたことから、予算化をさせていただいたのが本高校魅力化事業ということでございます。これらのほかにもさまざまな側面から加悦谷高等学校、または加悦谷高等学校に通う生徒たちへの支援を強めていきたいというように思っておりますし、そうした一歩一歩の積み重ねが大きな意思として京都府教育委員会に対しても伝えていくことができるのではないかというように考えております。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) それで、町長は高校魅力化を今後考えていき推進していって、確かに子供の減少、生徒の減少は、もうこれは避けて通ることができないというふうに思うんですが、町長のおっしゃる高校魅力化はやはりその学校に魅力が出て、生徒が多くそこへ集まるという、逆にふえてくるという可能性を私は秘めてると思います。そういった思いでこういう事業を考えておられるのか、単なるキャンパス制にされて、このまま、このまま黙って見て、気持ちだけが加悦高が残ったらいいねと思ってるだけでは、これはもう府教委の言われる方針に従わざるを得ないというふうに思うんですが。私の町をどう活性化させんだ、私の町の子供たちをどう育てるんだということになりますと、町長のこの高校魅力化推進事業が必要だと思って、いいことを出しておくれたなというふうに思っておるんですが、その強い意志がないとそこがならない。それはやっぱり我々議員も結束して、町民の人もそういった思いの人を結束して、少なくなってもこうするんだと、ただ魅力を出して生徒を集める、活性化させるんだという思いで取り組んでいただきたいと思うんですが。こっから先は、もう府教委があそこまで新聞に出してますから、政治力しかないんですよ。僕はそう思ってます。こっから先は町長がみずからこの推進事業を提案して、知事の心を動かしていくということが大事ですから、町長そこはどう。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員がおっしゃいましたように、現行の加悦谷高等学校がこれからさらに充実し成長していくということのキーポイントといいますのは、授業内容、教育内容だと思っております。この教育内容をいかに次世代に合ったものにしていくのか、このことによって高校が発展するか否かというのは決まっていくんじゃないかと思っております。報道等で見ておりますと、今後において具体的に教育内容について議論が深まっていくという段階だと思っております。そうした機会におきまして、私たちとしても一定の見解をお示しをしなければならないと思っておりますし、これは住民の皆様方にもどのような力を子供たちに与えていくべきかといったことを考えていただきたいというように思っているところであります。いずれにいたしましても、私どもとしてもこの加悦谷高等学校がさらによりよい学校としてこの地域に根づいていくために、さらには発展をしていくために、私たちとしてできることをやっていきたいというように思っておりますし、その意思は十分京都府教育委員会、そして知事にも伝わっているのではないかと思っております。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) それで、ぜひとも一緒になって町長に力強く政治力を出していただきたいというふうに思います。最悪の場合、やっぱり町立だってあり得るわけですから、町長、今加悦高に京都府から経費が幾らおりておるとご存じでしょうか。宮津高、それから海洋高校、それから久美浜高校、網野高校、峰山高校の金額の経済的なことにも影響してきますけども、認識しておられるでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、特に加悦谷高等学校に対しどれほどの予算規模が投下されているのかというご質問だったと思うんですけれども、私もうろ覚えで数億円という金額はあるんですけれども、不確かなものでございますので、少し確認をさせていただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 経済的なことだけではなしに、やっぱり子供の教育がどうあるべきかということを一番に考えなけりゃなりませんけれども、そのことはそれで一生懸命当然やっていかなければなりませんけども、やっぱりちょっと調べてみますと、宮津高校に、細かいことは抜きにして6億3,000万円、それから海洋高校が5億6,000万円、宮津市だけで11億9,000万円、12億円ほど落ちておりますね。それから、峰高が7億8,000万円、それから網高が5億円、それから加悦谷高校が3億5,000万円という状況であります。加悦高に対する経費がこれだけ京都府から出ておるわけですから、やはりここを、3億5,000万円を、例えば単独高にしたときに3億5,000万円要るわけですけれども、うちの町にはとてもという数字になってくるかもわかりません。そういったことを例えば、例えば最悪町長がこの町に高校をなくしてはだめだ、これから魅力化させて多くの学生を集めるんだというふうに思っておられるなら、やはりここの単独高に残せば国、府がどんだけ支援してもらえるのかなと、あと町がどのくらい出せば、そこが単独で町長の思う高校にできるのかなといったところまでやっぱり試算をして、そういった強い思いで戦っていただかないと、このまま強いところに流されてしまうという状況にあります。私は、事業というものはそういうもんだと思ってますので、何かをやるということはそういう信念が必要ですので、町長、そこら辺も含めて今後の見解をちょっとお聞かせください。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 議員からは、この議会におきましても町立高としてのあり方もあるんではないかというご見解を訴えていただいております。そのほかに例えば私学からのとかいろいろ方法としてはあるんだろう、考え方としてはあるんだろうと思っておりますので、私たちとしてはそのような幅広い見解を取り入れていきながら切磋琢磨し調査をしていくということが重要なのかなというように思っているところであります。いずれにいたしましても、加悦谷高等学校というのはこの地域にとって大変重要な教育機関でございますので、私がというようにおっしゃっていただいておりますけれども、住民の皆さん方一体となって地域で考えていく、そうした議論を起こしていかなければならないというように考えています。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 余り時間がありませんので、長いスパンで考えておっても、もうそうなってしまいますので、近いうちにやっぱりしっかり議論をして、私たちも協力できることは協力させていただきたいというふうに思いますし、町長のぜひとも強い魅力化を出していただいて、この町を守っていただくということをお願いしたいというふうに思っております。ぜひともそういった環境に持っていっていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしまして、時間がありませんので、次の質問に入らせていただきます。 次は、ページ187ページの農林課なんですけど、有機物のことについて、肥料のことについてお尋ねしてみたいというふうに思うんですが。 これは、2月議会で、臨時議会で新しい設備をするということが議決されまして、その方向性、私はいいんですが、私は何遍も言ってるように振興、農業振興を起こすということでは福祉施策ではだめだというふうに思っておりますので、ここ25年、26年、ここ3年間見ますと、25年が肥料の売り上げを差し引いても2,580万円ほど赤字ですね。それから、26年が3,000万円ほど赤字ですね。それから、27年度が2,300万円ほど赤字ということであります。この肥料が今幾らで売られとるかわかりませんけども、このせめて三千何百万円がしの1年間の肥料をつくる運営費を考えると、3,500万円、3,600万円ぐらい、それを肥料に転換して、それが事業として肥料代がそこに入ってくるぐらいなら設備投資は、これは仕方がないですね。これはどんなことにするにしても設備投資しなかったらできませんから。だけども、我々民間が事業をしますときには、設備投資もコストに、リスクの中に入れてコスト計算をしますね。だけど、町ですから、やっぱり振興策として設備費ぐらいはしゃあない。その2億円かけた2月に決めたその設備費ぐらいは仕方がない。だけども、事業としては、やはり肥料を売ってペーペーで事業がしていけないと、毎年つぎ込んで、普通米と豆っこ米で2,000の違いです。それを俵数、何俵とれたと、その肥料で何俵とれたという算にょうをしますと、3,100万円ぐらいな売り上げのアップなんですよ。そうすると、3,000万円投資して3,100万円の売上アップでは、振興になってませんね。ただ銭を配っとるだけの話になってしまうんです。そこを課長、きちっとリスクマネジメントをしてきちっとしていけるような施策ができませんか。そうして農業者がぜひともその肥料を欲しい。例えば、平均を出しますと138円で1年の運営費がきちっと肥料代でカバーできます。そうすると、別に行政がもうけるわけじゃないですから、そこの事業が回って農家の方がそれだけアップすればいいわけですから。そこが138円になるんで、ざっとですけれども、平均してですよ。そこの考え方、それでも農家の方は138円出してでもぜひとも豆っこ米が欲しい、ほして高く売るんだというそこの施策がどうできるかということが私はいつも言うとる。そこがリスクマネジメントなんですよ。そこをやっていただかないと。福祉施策は、これは人間にとって大事なことなんですけど、産業ということになりますと意味が違うんですけど、課長、どうですか。 ○議長(勢旗毅) 井上農林課長。 ◎農林課長(井上雅之) 今、議員のご指摘につきましては、一定そのとおりといいますか、そういったことも施設を管理運営するという立場になりますと必要だというふうに認識をいたしております。2月臨時議会の議論の中にもありましたように、その施設の運営というような観点でいきますと、量は別といたしましても一定豆っこ肥料の名前を広めるでありましたり与謝野町産というような産地の知名度を上げるといったような目的から、一部をそういった商品化して外に展開していくというようなことも一定視野に入れておるというようなことは申し上げたところでございます。それらも含めまして、また今回増産になりますとスケールメリットも生じてくるというようなことも思っておりますし、また粒状化をしていく中で農家の労働の部分での生産経費の削減というようなことにもつながる。それら、また一番の目的は豆っこを使った農産物がより高付加価値で展開をされますと、それが戻ってきて肥料の販売の単価のアップというようなことにもつながっていく、まずここをしっかりとやっていくということが大事であるというふうに思っております。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 今回は、今までの私の言ったのは314トンの生産量で289トンぐらいな売り上げですから、それでコストを出してますからそういうことです。課長のおっしゃる新しく機械をして、もっと倍ほどできればスケールメリットが出ますから、コストがもっとぐっと安くなりますので、そういったことは私も見込んどるんですけれども、課長はずっと、ここ10年間ずっと私が議員にならせてもらってからこのことも触れとりますけれども、やっぱり同じ、同じ答えしか返ってこないんですね。やはりそこがきょうまでにそういったことが本当にわかっとられるなら、その方向性になぜ出とらなんだかということが私にすっと言いたいわけですけれども、これからはぜひとも機械が新しくなって、スケールメリットを出して、そして与謝野ブランドとしてやる、その趣旨、コンセプトは非常にいいこと、循環型社会、農業の大変いいことです、それも理解しております。ただ、そういったことをしないと、一部のことで公費を使ってもらっても、町民がもっともっとほかにかかわらん人が、いっぱい助けてほしい人もいるわけですから、やっぱりそこも考えた中での施策をしてもらって、そこはこういうことで肥料も高いけどこうしてやってもらってもうけてもらっておるんですよ、振興しとるんですよということに見えてこないと、ほかの町民に私らはどうなんと、こうなりますんで、そこをもう一度はっきり答弁してください。 ○議長(勢旗毅) 井上農林課長。 ◎農林課長(井上雅之) これまでから申し上げてきたとおりというご指摘でございます。 その点につきましては、認識もしておりまして、その一歩として今回の増強の事業に至ったということでございますので、まずはそこからは新たな展開のスタートになるというふうに確信をしておりますし、そのように持っていく、いかなければならないというふうに思っております。 それからまた、ただ単に肥料の製造工場を事業しておるということではないということでございまして、やはり本町の中心に位置するのは面積的にも占めておるのは農地でございます。やはり、水、緑、空というようなところをまず保っていくという中では、農地の保全ということが本町にとっては重要なことだと思っておりますし、文化の継承でありましたりそういった点からも必要であるというところで、ここがなかなか経済的な効果のところにあらわれないというところがありますけれども、そこは引き続き、そこは本町の貴重な資源でございますので、ご理解がいただけたらというように思っております。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) ぜひとも頑張っていただきたいと思いますが、今回新しく機械を設備すると事業も大きくなりますし、あそこ周辺の、加悦奥の周辺の方の臭気だとかあるいは運搬のトラックが大きいのが入るとか、そういった……。 ○議長(勢旗毅) 多田さん、多田議員さん、時間がなくなりました。終わってください。 ◆12番(多田正成) ぜひとも頑張っていただきたいというふうに思います。 ○議長(勢旗毅) それでは、ここで10時40分まで休憩いたします。     (休憩 午前10時26分)     (再開 午前10時40分) ○議長(勢旗毅) 休憩を閉じ、会議を再開します。 引き続き質疑を続行します。 質疑ありませんか。 8番、伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) それでは、第2回目の質疑を行います。前回に続きブランド戦略についてお伺いします。 前回、町長の答弁でブランド戦略を町の中小企業振興条例の理念のもとで今後については戦略プロジェクトチームを産業振興会議の中にきちっと位置づけると、こういうふうに理解したんですが、確認の意味で再度お答えください。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 先ほど議員からは与謝野ブランド戦略事業の次年度以降の展開についてご質問をいただいたと思っております。 先般、私が答弁をさせていただきましたのは、来年度につきましては新しい組織体の中で与謝野ブランド戦略事業については推進をしていきたいというように考えております。その中で、産業振興会議との協働、連関性を強めていきながら、より強力に推進できればと考えているという旨の答弁をさせていただいたというように思っております。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 時間がありませんから、これはまた後で論議したいと思います。 2つ目は、コンサルの田子學さんの戦略は、私講演でも聞きましたが、この具体的な施策は2年たっても見えないという質問に対して、具体的な施策は答弁なかった。述べられたのは、6次産業化、農商工連携、循環型経済などといったもんだったと思います。この答弁の内容は、むしろ進める上での考え方の問題だと私は思っています。基本条例の制定前後して、既に町の産業ビジョンでわかりやすく示されており、理念や進める上での考え方は、骨格的にはでき上がっていると。これを補強するとかということは結構ですが、住民が非常にこの制度に対する、事業に対して厳しい批判が出てきてる中で、早急に具体的な施策を示していただくべきではないかと思いますが、いかがですか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 先般、伊藤議員のご質問に対し答弁をさせていただきましたのは、与謝野ブランド戦略推進組織の見直し方針という配付資料の中で4ページ以降、株式会社エムテドと協働しながらつくってきました政策についてご紹介をさせていただいたと思っております。この4つの基本的な考え方に従いながら、今後につきましても政策を1つずつ実現をしていきたいというように考えているところでございます。 その具体的な、現在進行形という意味でもありますけれども、事業としては4ページにありますように、クラフトビール醸造、シルク、豆っこ、阿蘇ベイエリア、また人材育成など、これらの具体的施策の中で事業を展開をしているというようにご理解をいただきたいというように考えております。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 次に、私が述べてきた、先ほどから述べてきたように、全産業のまちづくりの政策の具体化は、多くの住民と職員の協働で英知を集め、そして合意形成のもとで進める、これが基本条例の基本だと思います。その協議機関が産業振興会議です。1年間も開かれてなかった産業振興会議、いつから開くのかお聞かせください。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) この間、各議員の皆さん方にも答弁をさせていただいておりますように、産業振興会議につきましては今年度設置をすることができなかったということで大変私自身も反省をさせていただいております。来年度につきましては、早々に立ち上げるべく取り組みを進めてまいりたいと思っています。 また、産業振興会議で議論をしていく内容につきましては、このブランド戦略だけではなく産業振興全般について議論を進めていきたいと考えているところでございます。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 今のは納得できる答弁だったわけですが、私たちが一昨年から議会でも提案した電気業者の組合が保安協会と連携して独居世帯や高齢者世帯などを訪問し、家庭の安全対策、家の安全対策や仕事おこしを行う、いわゆる生活密着型、地域循環型の事業です。この事業の実施後、これに行政の諸課題も上乗せをして解決していけるような一体的な事業に進化させることを検討すべきではないかということも含めて提案してまいりました。この初めの段階での提案は、町長は昨年度に入れたいと、予算に入れたいという答弁だったが、現在の見通しはどうなってるかお聞かせください。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、昨年度来ご提案をいただいている案件なのかなと思っております。 議員からご質問をいただく直前といいますか以前には、電気事業者の皆さん方とそのような社会解決も含めた事業の構築のあり方について議論をさせていただいた経過があったんですけれども、この間なかなか団体間で議論を進めることができてございません。しかしながら、議員がご提案をされております生活密着型のあり方については、大変有意義だと思っておりますので、そのほかにも多々お声がけもいただいておりますので、そうした地域密着型、または地域経済の循環型という観点からの事業を構築をしていきたいと思っておりますし、それは必ずしも予算が伴うものではないのではないかというように思っておりますので、創意工夫の中で取り組みを進めていきたいと思っています。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 今の答弁は非常に私はいい意味でいい答弁をしていただけたと思っています。 次に、私は今町長が答弁された点で、住民密着型、地域の循環型施策ですね、これはもう今緊急に求められている施策だと思うんですね。私はこの事業、去年も同じことを言ったんですけども、多額の予算が要らないわけで、先日も今田議員の質疑の中でもあすの糧問題で非常に注目すべき指摘がありました。こうした視点、考え方をベースに町の施策としてもこれを基本にしながら緊急に求められているんではないかというふうに思っています。この点で町長、いかがですか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、先般からご質問いただいておりますあすへの糧、あすの糧ないしは地域循環型経済をさらに強固なものにしていくための施策という内容についてでございます。 これは、各事業者の皆さん方がそれぞれ地域に密着をされながら商売を行っておられるというように思っております。そうした事業者間での努力に対し、私たちとしてもどのようにかかわらせていただくかということについては、非常に多くの提案ができるのではないかというように考えています。そうしたことから、地域内での経済団体あるいは各事業者の皆さん方とともに考えていく中で実現できればというように考えているところでございます。 具体的な取り組みにつきましては、商工会とかなり議論を深めてございますので、そうした中から既に事例としても幾つかご紹介できる案件があるのではないかというように考えています。例えば、各事業者の皆さん方が販路を開拓をしていきたい、そのようなときに経営的な観点からの助言をしていく中で、先般についても与謝野産品のプロジェクトの発表会がございましたし、さらには先般から申し上げておりますように、各産業メニューをご活用いただきながらそれぞれ独自の商売の第一歩、第二歩を進めておられるケースもございます。このように事例を挙げ出しますと大変多くございますので、なかなか総括的に申し上げることが難しい案件ではございますが、今後におきましても地域経済の内需を強化をしていく、また循環を強めていくという工夫は私たちとしても知恵を出していかないといけないというように思っているところであります。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 今、踏み込んでいろいろとお話しいただきましたが、私はかつて住民生活に大変大きな貢献をした住宅改修助成制度であります。この経験は、この町の基本条例をつくる上でも非常に大きな貢献を与えたというのが私の捉え方です。町長も同じだと思います。そこで改めて提案したいんですが、全国にも今までないほどの与謝野町をアピールでき、そして発信できた事業がこれ以上というのはないです。正直言ってあれほど、この京都の中でも自治体ありますが、この住宅助成制度で大きなやっぱり影響を与えたというふうに思ってるんです。私は再度行うべきではないかというように思いますが、町長いかがですか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、過去3年間にわたりまして実施をされました住宅改修の助成制度について言及をいただきました。私自身も議員という立場ではございましたけれども、これらの経済的な効果をきっちりと検証していくべきだというご指摘をさせていただいた中で、たしか京都大学だったかと思うんですけれども、地域内にどれだけ経済が循環をしたのかという試算も出たというように思っております。その結果を拝見しても、大変効果のあった事業であるというように思います。そうしたことからご指摘をいただきましたけれども、昨年度の政府の消費刺激の関連につきましては、そうした観点も含めて制度設計を行おうということで議論を重ねた経過があるということはご承知おきをいただきたいと思っております。いずれにいたしましても、これらの住宅改修助成制度の次なる展開、さらには踏襲ということではないかもしれませんけれども、工夫を加えながら今に合った制度を考えていくというのは一考に値するんではないかと思っております。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 私もよく財源の問題でね、一番心配なことなんですけども、今しかし全国で非常にこの住宅改修の広がりというのが広がりまして、僕の記憶が間違ってなかったら秋田県です。秋田県だったと思うんですが、県自身が支援をして、それで市町村がまたそれに上乗せをするということで非常に効果を上げています。全国にも広がっています、この流れは。問題は財源なんですが、国の交付金の中に現時点もあるんではないかというふうに思いますので、ぜひそれは担当課も含めて検討していただきたいと思います。 次に移りますが、以前にもお尋ねした繭、シルクの研究です。これは、この二、三十年、化学研究の進歩もあって、広い多分野にわたってかなり進化しています。問題は、この業界の競争の熾烈な動きにこの自治体がどう対応できるんか、またシルクプロジェクトの事業は町の産業としてどういう展望が持てるのか、持ってるのか。国の交付金がなくなった後でも町の多くの農家や業者の方々が仕事がふえ、仕事おこしと言えるような事業になるのか再度お伺いしたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、シルクプロジェクトの件につきまして今後の見通しも含めてご質問をいただいております。 私たちといたしましては、このシルクのプロジェクトにつきましては、織物だけではなく多面的な要素を含んだ展開が可能なのではないかというように考えております。この事業を進めていくに当たって、最終的には現況の協議会がきっちりとした法人化を行っていただく段階に入ってもらいたいというように考えております。そうしたことに対し、私たちとしてもでき得る限りの支援をさせていただきたいと思っております。ただいま議員からご指摘がありましたように、このシルクの産業につきましては、過去数年間、非常に大きな動きも出ております。そうした観点で申し上げますと、例えば農、福の連携ということが上げられるのではないかと思います。山口県や東京都の世田谷区におきましては、福祉施設において養蚕業を行うことによって、ある一定の経済効果が見込める事業が展開をされてるというように伺っております。そうした観点でもこの事業を捉えることができるということだと思いますので、そうした全国的な事例もひもときながら今後における歩みを確実なものにしていきたいと考えております。 さらには、来年度の京都府の予算のテーマといいますのが、共生型の予算ということであります。そうした中で、農福連携をさらに支援をしていこうという動きもあるようでございますので、そうした府や国の動向を見ながらでき得る限りの財源を求めていく姿勢は持っていきたいと考えております。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 次に、京都府の補助制度について伺っておきたいと思っています。 例えば、ちりめん街道の改修補助金、また保健課の事業でも支給、いわゆる補助基準ですね、これの満額が出ていないという問題が起きており、議会懇談会でも昨年大きな問題になりました。この不足分を町が立てかえているといういびつな問題が起きています。まず、教育次長と、それから保健課長にその制度の実情について伺いたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 小池教育次長。 ◎教育次長(小池信助) ご指名でありますので私のほうからちりめん街道の補助金関係につきましてお答えさせていただきます。 これ所管は社会教育のほうでしていただいておるわけですけども、これまでから京都府の補助金と国庫の補助金ということで、国庫が2分の1、あと2分の1の2分の1ですから4分の1を京都府が補助をしてくれまして、重伝建地区のいわゆるちりめん街道の家屋の保存改修工事につきまして約8割、指定物件によっては8割ということで、漏れたものについては6割とかという補助金が出ておると。その内訳が先ほど言いました国庫補助が2分の1、京都府が4分の1ですが、この4分の1の部分で、今ご指摘のありましたように、予算の範囲内ということで京都府のほうが満額というんですか、いわゆる4分の1満額来てないという状況を言われておるのではないかなというふうに思っております。 ○議長(勢旗毅) 前田保健課長。 ◎保健課長(前田昌一) お答えします。 保健課の所管のほうでの京都府の補助金の満額支給されていないということでございますが、これにつきましてはフッ素による子供の虫歯予防事業補助金、それから健康増進事業補助金でございまして、フッ素による子供の虫歯予防事業費補助金につきましては京都府の補助要綱によりまして補助基準額の2分の1が予算の範囲内で交付するということになっておりますし、健康増進事業につきましては保健師の活動に対して基準額の3分の2を予算の範囲内で交付するということになっておりますが、現実的に当町のほうから申請をしました金額の満額は支給されておらないという状況でございます。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) ほかの課でもこういうことはあるんではありませんか。各課でそういうこと気づいておる課長は答弁願えたらお願いします。ないですか。 ○議長(勢旗毅) 浪江福祉課長。 ◎福祉課長(浪江昭人) お答えします。 障害者福祉費の中で地域支援事業という分野があるんですが、この事業につきましては国が2分の1、それから府が4分の1ということで基準額に応じて補助金が出されるということになっておりますが、残念ながら予算の範囲内という縛りの中でそういった補助率に到達していないということが少なくともこの3年ぐらいは続いております。 ◆8番(伊藤幸男) そのほかないんです。もうないんかな。ない。 ○議長(勢旗毅) 西原建設課長。 ◎建設課長(西原正樹) 私どものところは、府の補助金というよりも国の補助金自体が町の申請出した金額に到達しないということがございまして、そこの部分が事業が進捗しない一つの理由なんかなというふうに思っております。これ全体的な話として、うちだけではなしに、いわゆる国の社会資本整備の関係がたくさんのメニューが出てきたというふうな中から、国自体も非常に社会資本整備の関係で予算が出しにくいというふうな状況になってるということが傾向としてあるんだろうなというふうに思っております。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 今お聞きになったように、私は特に京都府が、こういうふうに自治体を補助しなけりゃならない、市町村を補助しなきゃならない京都府がこういうことは残念でたまりません。こういう制度は今言ったように、放置できないと、この実態は、というように思うんですね。町長にお伺いします。どう判断されてますか。何か対応を考えるとかそういうことはお思いでないですか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員もお聞きいただいたように、京都府の支援がなかなか得られないということは確かにございます。そうした中でも私たちとしてもでき得る限りの財政的な支援を行っていただきたいということを繰り返し申し上げるということと、あわせて京都府の町村会を通じまして京都府知事部局、教育委員会部局に対しましても、大変多くの要望をさせていただいているところであります。近年、その措置率が徐々に上がってきているという状況になってございますので、そうした面からも努力をしながら財政的な支援を得られるように努力をしていきたいと思っております。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 本来市町村を助ける立場に立ってるわけですから、ここは強く申し入れをしていただきたいと思っています。 次に、新年度予算では、ちょっと待ってください。新年度予算入る前にちょっと時間ができたみたいですから、7市町による連携都市圏の海の京都事業ですが、この間次々と観光事業を中心に展開がされています。以前の議会でも指摘しましたが、この連携都市圏には議会がないと、決定された事項が変更する場合、非常に難しい、こういう問題を指摘してきたとこです。観光、DBOという民間企業の事業体が主体となってるんですけども、この間私が言ったような点で現時点で協議、それから事業推進上、住民の声を集めるとか住民に徹底するとか、また町の観光協会との関係で町側として主張すること、こういう関係で、もちろん議会との関係もありますよ、十分な配慮がされてるんかどうか伺っておきたいと思います。町長いかがですか。 ◎町長(山添藤真) DMO。
    ◆8番(伊藤幸男) DMOも。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、海の京都DMOという、これは公益社団法人に当たりますけれども、昨年の夏に開設をされた法人でございます。これには、各5市2町の観光協会が参画をしながら、民間の組織体を形成しているという中でございます。設置をされて以降、各観光協会や私ども行政も入りまして、この圏域の観光についてどうあるべきか議論を進めてきているところでございます。今年度におきましても、大変国の地方創生の交付金もいただいてるということから、多額の予算を確保できたということでございますが、その執行におきましてはまだまだ配慮するべき点があるのではないかというように考えております。また、各観光協会の皆様方が地域での声を届けるということも当然やっていただいてると思いますし、それぞれの観光協会が独自の考え方のもとで事業を推進していただいてるものではないかなというように考えておりますので、一定の民意の反映ということはできているのではないかと思っております。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 幾つかあるんですが、もう一つは、この連携都市の推進事業では、これDMOですね、でない場合ということも含めてなんですけども、いわゆる町の自主権が守れるということで町長から答弁いただきましたが、この点で現在も今後も問題は全くないと、ないようになるというふうに理解してよろしいですか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) まず、1点訂正をさせていただきます。先ほど、公益社団法人と申し上げましたけれども、一般社団法人の間違いでございましたので、訂正をお願いしたいと思います。 また、ただいま議員からは連携をしていくことによって各自治体の自治権、自主権が損なわれるのではないかというご心配を、この議会におきましてもしていただいているわけですけれども、私たちとしてはまずもってそうした自治権、自主権のもとに連携があるというように考えておりますので、そうしたことはないと思っております。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) わかりました。 次に、新年度予算では、冒頭の施政方針演説や説明があったわけですが、この中で財政状況が非常に厳しいから行財政改革の一環として住民負担を求めるという趣旨の説明がございました。ここで全ての課で住民負担になるような事業の内容を説明を願いたいというふうに思っています。ちょっとできたら文書で、もうまとまってるんだったらそうしてもらえると非常にありがたいですけど。住民負担になる行革の関係でというところですね、こういうのがあればぜひ資料でもいいですし、今答弁わかる範囲だったら各課で言っていただけるとありがたいと思いますけど。 ○議長(勢旗毅) 植田企画財政課長。 ◎企画財政課長(植田弘志) 29年度予算で住民負担になるというまとめのご質問でございます。 ちょっとまとめたものは今持っておりませんけれども、特に私どものほうは補助金を持っておりまして、例えばまち・ひと補助金があるんですけれども、そういう補助金につきましては一律に5%カット。 ◆8番(伊藤幸男) え。 ◎企画財政課長(植田弘志) 5%カットをここ29年度もさせていただきますので、住民の皆さん、団体の皆さんにはご負担がかかるというふうに思っております。 ○議長(勢旗毅) これは伊藤議員さん、事前に出していただかんと、ちょっと難しいんではないですか。 ◆8番(伊藤幸男) わかりました。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 議長、それは表でできるだけ早目に出していただけると、住民説明にも使えるし、思いますので、ぜひよろしくお願いします。これは以上で終わります。 次に、順番がちょっと飛びますけども、合併直後まであった無担保無保証人制度の問題であります。 大変この間、前回、今回の質疑の中でも出てましたように、地域経済が非常に厳しいという中で資金繰りもできずに多くの業者が苦しみあえいでいます。少なくない町内の業者が町内雇用や地域コミュニティーなどで社会貢献に非常に頑張っておられると、地域社会に貢献をしています。こんな厳しい中だからこそ、私はその支えとしてこの制度を、さきに申し上げた無保証人制度ですが、設けるべきではないかというように思っていますが、商工観光課長いかがですか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 今、議員がおっしゃられました無担保無保証人保証制度、これにつきましては現在も日本政策金融公庫、また信金のほうで商工会の指導も入り、その制度としてはプロパーとして扱いをしていただいておるということを大前提にご説明をさせていただきます。 与謝野町におきましては、平成23年度で町の制度融資を廃止したという経過がございます。それにつきましては、無担保、無保証という枠だけではなく、有担保、有保証、そういった部分で京都信用保証協会の保証づきを付し、融資を預託をし行ってきたという背景がございました。現在はその取り扱いを行ってないという実態がございます。今後におきましては、他の自治体の状況、そういった部分も研究しながら、現状がどうなっているのかということを勉強してまいりたいと思っております。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) この制度は全国でももうかなりありますし、それから京都府下でもないではないと。与謝野町はないのはストレートに信用保証の関係で連鎖が来るということがあってやめたんですけども、やっぱり今そういうことの時期だからこそやっぱり対応すべきだというふうに思っています。 最後になりますが、あとは飛ばします、3分ですから。今、学校現場では保護者のいわゆる経済的事情と思われる原因で起こっているいろんなことが出てきています。問題事象と課題を抱えた子供、こういう子供たちや、また毎日通学が、通学さえ困難な子供たちが大変多いように私は感じています。児童相談所などにも通ってる子もいると聞いています。こうした子供たちが比較的この与謝野町では非常に多いために、その対応に現場だけでなくて教育委員会も手厚い支援をされてると聞いています。例えば、私お聞きしたいのは、どういう子供たちがいるのか、その背景にどういう問題があるのか、ここをお聞かせ願えたらと思っています。そして、その対象の全ての人数はおおむね何人なのか。全町でその何人というのは割合は何割ぐらいになるのか伺いたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) お答えいたします。 多分、議員のご質問は不登校のことかなというふうに思っているんですけれども、これは3月10日の高岡議員へのご質問に対して割合詳細にお答えさせていただいたというふうに思っておりますし、その際にもお話ししとったんですけれども、不登校になる原因の中には1つは学校生活、いわゆる人間関係がうまいこといかないという、ここにあるかもわかりませんという、学校生活。それからもう一つは、家庭生活、いわゆる極端な変化、家庭での変化で戸惑う子供もいるんではないかというようなことが言われておりますし、3番目は本人自身の問題によるものだろうということなんですけれども、私はそのときも答えておりましたように、この原因は1つに起因するものではなくて、微妙に重複しているんではないかというふうに思っておりまして、当町におきましてもやっぱり家庭生活に起因するものが近年ふえているように私は感じております。ですから、そのときもお答えしたと思うんですけれども、いわゆる子供とのかかわりの時間が長いとか短いとかという問題ばかりではなくて、短くても子供への対応をよろしくお願いしたいということを願っておったというふうに記憶しております。いわゆる専門的な言葉で言うと、愛着の障害ということが弊害となって子供が不安定になっているという状況があるのではないかというふうに思っております。 それから、数値的なことをおっしゃいましたので、ちょっと27年度のいわゆる30日以上、文科省が調査している不登校というんですけれども、小学校で2名、中学校で12名、計14ということになっております。しかし、そのうちに100日以上欠席している、児童はないんですけども生徒は10名います。大体年間200日ぐらい登校するわけですけれども、そこのうちの100日を超える。ですから、高岡議員に私が答えておりましたのは、やっぱり中学校になると思春期でもあり、重篤化していくケースが多いというのはこういうことを申しておったということでございます。 それから、いわゆる不登校になる前に保健室登校したり、不登校になってから保健室登校するケースもあります。ですから、養教の先生を初め献身的にかかわっておっていただきまして、この数字はことしなんですけれども、今のところ小学校で4、中学校で3名、保健室に来ておると。私はそうして学校へ来てくれて、ほかの子供たちと接触してくれるということ自身がうれしいんですけれども、どうしてもこうして100日超していく子供にとりましては、家に引きこもりがちということになりますので、学校の先生が家庭訪問していただいたり、できたらトライアングルに通っていただくというのを勧めておりまして、そういった対応をしております。なかなか不十分でございますけど、誠心誠意子育て応援課と連携とりながら対応に努めておるというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 私もここの背景はやはり家庭の事情とかいろいろありますけど、そらないではありませんけども、基本的に家庭が今経済的に厳しい状況の中でね、それが大きなベースにあるんじゃないかというように思いますね。それはもう一概には調査してるわけではないんであれですが、やっぱり例えばそういう問題で現場の先生らの話を聞いてても、やっぱり共通してそこが強いベースになっているんでないかという先生もおいでますよ。ですから、やっぱりそういうことがあると。いろいろと言いたいんですけども、やっぱり貧困と格差が進化して、どんどん今でも進化していると、その問題は。解決するという方向でいろいろと手打ってるけども、国は手打ってる割には手は打ててないんですよ、具体的にね。格差と貧困、貧困の法律までつくって対応してましたけども、なかなかそれが進化してないというところで浸透してない。私ね、一つだけ例挙げておきますとね、時間がありませんから、ここ数年卒業式、入学式に出てちょっと違和感を覚えたんです。違和感というか非常にいい卒業式に出たんですよ。中にね、卒業生とは一概に言えませんけども、生徒の中で歌も歌えない、やっぱり出席はしてるんでしょうけどね、そういう子供もいるんですね。本当にかわいそうだなと思って見てたんですけども、それは歌を知らないんでなくて、もう歌えないんですね。だと思います。これは私ね、何回か見たのでこれ非常に気になってずっとこの間ありまして、改めてみんなが歌ってるのを歌えないというのは非常に寂しいことですから、それはあれなんですけども。そういう……。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員、もう終わってください。 ◆8番(伊藤幸男) すみません。 以上で終わります。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 伊藤議員が言われましたけれども、不登校の出現率は平成27年度の全国は0.42%、ですから全国でいきますと238人に1人です。与謝野町は588人に1人の割合いですので、与謝野町は少ないんです。与謝野町の児童数は1,115名ですので、このままでいくと大体2名ということになろうかと思います。それから、中学校は全国が2.83%ですので35人に1人。与謝野町では中学校組合を含んで1.51%ですので65人に1人というような割合でございます。中学生は695名が全生徒数でございます。こういう割合になってます。私も議員がご指摘のとおりいわゆる子供の精神的な不安定は原因は何がどこにあるなということは調査したこともないので、私の一方的な感想で、家庭環境に原因があるんではないかというのは私のこれは個人的見解でございますので、一概にこのことだとは言えません。それから、歌が歌えないというのもそういったことに起因するんかもわかりませんので、原因がこれだということはよくは指摘できないというふうに思いますけれども、心が解放していないとなかなか大きな声で歌えないという現実はあります。 ○議長(勢旗毅) ほかに質疑ありませんか。 5番、安達議員。 ◆5番(安達種雄) 冒頭に町長にお伺いします。 町長、任期が4分の3が間もなく過ぎようとしております。これをスポーツで言いますと、400メートルリレーでいよいよ第4走者にバトンタッチされるという時期であり、大変重要な最後のアンカーに順位がかかってくるという時期であり、また町長の任期におきましてもこの1年は非常に大事な1年であろうかと思います。抽象的な表現で申しわけないですが、この間3年間において町長は職員さんの間でいわゆる俗っぽい言い方ですが、山添イズムですね、これがどこまで浸透できたかなと、及第点がつけれるかなということにおいては、どのように評価しておられますか。難しい問題だと思いますが、お答えいただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、就任をして3年が経過をしようとしている中、与謝野町役場において私の原理原則、流儀みたいなものがどこまで浸透したかのご質問をいただきました。 これは、一人一人に確認をしたことがございませんので、一概には言えないんですけれども、少なくとも私たちが目指そうとしているまちづくりの姿については共有ができつつあるのではないかというように考えております。そうした中で、平成29年度におきましても6つの政策の柱をもとに予算編成を行ってまいりました。この間、各課長を初めさまざまな職員と議論を積み重ねてくる中で、一定の私の原理原則的な部分も伝わっているのではないかと思っております。 ○議長(勢旗毅) 安達議員。 ◆5番(安達種雄) せんだって、いろいろと一般質問でも町長の在任期間、きょうまでの評価についてはいろんな角度からのお尋ねがありました。そうした中で、もし町長が今のお気持ちの中でこの部分が足りなかったかなというお気づきの点があればお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、この3年間を振り返って行政運営をする中で、不十分であったなという点について何か意見があるかということでございました。この議会におきましても繰り返し申し上げておりますように、平成26年度以降は政策的には一気通貫をした理念や考え方を示しながら、各課あるいは各組織において一歩一歩その実現に向けて取り組みを進めてきたところであると考えております。そういった中で、この議会におきましてもさまざまご意見をいただきましたけれども、産業振興につきましては一定の進捗はあるものの、住民の皆さん方に対しての理解を十分に深めることができなかったというように私といたしましても感じております。そうしたことから、より一層住民の皆さん方と丁寧な対話を繰り返していく、そのことによって政策を形成をしていくということをさらに推し進めていかなければならないのではないかというように考えております。しかしながら、産業振興分野以外におきましても、そうした部分についてはまだまだあるのではないかと思っております。今後におきましても、やはり私ども行政と住民の皆さん方がその名のとおり一体となる考え方を共有をしていくという中で、ともに未来を目指すということが重要なのではないかと考えております。 ○議長(勢旗毅) 安達議員。 ◆5番(安達種雄) 町長にはまた後でお尋ねすることがあります。 ここで事務方のトップであります副町長にお伺いします。 現在、大変な全体から見れば事務量を職員さんでこなしていただいておりますが、そういった中で年間を通じて課によっては非常に多忙な時期、またイベントがあったり、それぞれが一言では言いあらわせない部分があろうかと思いますが、今の庁舎内での残業ですね、職員さんの残業のあり方についてはどのような感想をお持ちですか。 ○議長(勢旗毅) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) お答えいたします。 職員の時間外勤務手当のことをお尋ねだというふうに思ってます。 議員ご指摘のように、課によりましては忙しい時期、そうではない時期というふうにばらつきがあるというふうに思ってます。どこの課もそれぞれに時間外は行いながら今の業務をこなしていただいとるというのは、これはもう現実でございます。日常の時間内で全てが仕事を終えることは不可能と。とりわけイベント等を持ってます課につきましては、やはり秋とかこういったシーズンがどうしても多忙になりますので、ほかの全職員、ほかの課の職員さんも当然イベントの当日にはご協力をいただくんですけども、それの準備等で多忙をきわめるというケースもございます。できるだけ我々もその辺は、例えば人員の配置の見直しですとか、そういったことで極力偏らないようにというふうには考えておりますけども、どうしてもイベント等を行う課については、どうしても時間外が集中するという認識は持っております。 ○議長(勢旗毅) 安達議員。 ◆5番(安達種雄) 今、私の手元には、庁舎別職員数、各課によっての正職員さん、また臨時職、嘱託さんの一覧表を今手元にいただいたのを見ておりますが、平成29年度の課の職員さんの配員についてはどんなことを念頭に置いて編成されましたか。 ○議長(勢旗毅) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) 29年度につきましては、退職者もございますし、それから新規採用もございますけども、やはり人員は行政改革大綱に一定近づけるというか、行革でも人員の削減ということがうたわれておりますので、一定その辺も配慮しながら配置をさせていただきました。それから、職員それぞれ適材適所と言ったら語弊がありますけども、やはり得意、不得意ということもございますので、その辺を考慮しながら配置を考えさせていただいたと。ただ、どうしても町長が行政というか事業を行っていく中で、重要課題などについては、一定人員の確保も、これはいたし方ないというか、そういうことも考慮に入れながら配置をさせていただいたということもございます。 ○議長(勢旗毅) 安達議員。 ◆5番(安達種雄) 町のほうでもし定められておりましたら訂正いたしますが、週1度1日ぐらいはノー残業デーというような日を設けるような用意はございませんか。 ○議長(勢旗毅) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) お答えをします。 ノー残業デーにつきましては、これまでから毎週木曜日がノー残業デーということで、これもさらに意思統一を強化しなければならないなとは思ってますけども、やはりその日は課全体が帰りやすい環境をつくっていくというのが大前提になると思いますので。もちろん課長みずからその日は声をかけて帰宅するというふうなことも必要でしょうし、いま一度そこは徹底をしなければならないかなというふうには思ってます。 ○議長(勢旗毅) 安達議員。 ◆5番(安達種雄) 実は、ご存じのとおりことしになってから政府の呼びかけで各企業にプレミアムフライデー、いわゆる最終金曜日の午後3時に会社の業務を終えて、できるだけデスクから離れてそれぞれ個々の思い思いの行動をとりなさいと。これは、こういった働きかけは、そのことによって経済の循環による消費の喚起ですね、これがバックにあることは否めないんであり、これがなかなかまだ浸透するまでには時間がかかろうかと思います。 ここで1つ、私としまして提案させていただくのは、先ほど町長からもいろんな踏み込んだ内容の答弁を頂戴しましたが、庁舎内、また課の中においてもそれぞれ盛りだくさんな所管されております部署の事務量をこなしていただいとるわけでありますが、やはりそれぞれが自分に課せられた事務量を粛々とこなしていくだけでなく、1つの課であれば、その課の課題、テーマ等をその課の職員さんが共通して認識していただくということもできておった課があれば、それはもうこらえてくださいよ。ただ、外面見ておりまして、そういった部分が私は必要でなかろうかと思っております。 そこで、より課の効率性を上げる意味でも、月に一度、フライデーミーティングという日を設けて、そして課の中で通常の事務とちょっと離れて、そして自分の事務量の問題点とか課全体の問題点とか、そういったような意見交換する場を、忙しいのにとてもそんな時間はとれんとおっしゃる課もあるかもわかりませんが、ただ職員間でのいろんな共通認識を維持するためには、私はそういったような話し合いの場を設けられたらいいんではなかろうかというように思います。このことは、わずか1カ月の間に1時間、2時間で、課の中には二十数名という大世帯の課もありますんで、十分に時間が足りるとは思いませんが、こういうこともまた庁舎内で考えていただいて、そして事務量をこなしていただく、またこういったような話し合いの場のテーマがあわよくばミーティングの内容にあすの我が町をどう考えるという、今の問題点もさることながらさらに先へ、それぞれ有能な職員さんが皆おられますんで、いろんな提案、提言を出していただけるような、そんな話し合いの場になれば、よりすばらしい庁舎内の運営ができるというように思いますが、そういったようなことを、今でも課の中でミーティングをしておられる課がありましたらそれ以上のことは申しませんが、その辺について副町長の思いを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) 質問にお答えいたします。 これまでから各課におきましては、形態はばらばらだとは思いますけども、例えば課員全員であったり、あるいは係長以上であったり、それから課長補佐以上、そのスタイルはさまざまだと思いますけども、定期的にそういった課内の課題等を議論したり共通認識を得るための会議というのは、それぞれに持っていただいてます。ただ、今おっしゃいましたように、課員が全員集まってということはなかなか、おっしゃいましたように課によっては大世帯のところもありますので、そのやり方というのは一考する必要があるとは思うんですけども、そこはもう各課でやり方が変わってもそれはいいと思いますので、そういう共通認識を持って業務に臨んでいくというのは非常に大事なことというふうに思いますので、統一ということはなかなか難しいと思いますけども、提案としてはおもしろいといいますか、可能なご提案だというふうには思ってますので、前向きにそういった取り組みができるような手法がないのか、また各課長等の意見も聞きながら進めていければというふうに思います。 ○議長(勢旗毅) 安達議員。 ◆5番(安達種雄) 大変、既にそういったような取り組みがなされておる課もあるようなお話も伺いましたんで、押しつけがましい話ですが。ただ、こういったようなことが改めてこういう話し合いの場を設けられると、また違った側面も出てくるんではなかろうかというように楽しみにしておりますし、町長が常々言っておられます人材育成の面からも課内の風通しをよくする、ひいては庁舎内のいろいろな問題点等、みんなが共有するということにおいても、私は大切なことでなかろうかというように思っております。 話は変わりますが、また町長にさらにお伺いします。 せんだってからお話伺っておりまして、加悦の道の駅が間もなく一旦ちょっとシャッターを閉められるということがせんだっても新聞報道に出ておりましたし、一時的とはいえ残念なことでありますが、加悦地区においての観光としての資源がいろいろと地元の方の努力であるわけでありますが、やはりちょっとそういったような道の駅が閉鎖となりますとイメージ的にはちょっと後ろ下がりかなという感がします。 そこで、せんだっても報道で知ったわけですが、首都圏の東武鉄道が、東武鉄道というたら日光のほうに走るあの路線ですが、ことしの8月からSLを走らせると、十数キロ。その取り組みを、やはりさらに観光客をふやしたいとの思いから発表しております。私もできるもんであれば、これはSL広場のSLは民間企業の所有物でありますので、行政が今どうこうということは直接できない部分でありますが、今後の観光資源の一つとして、例えば100メートルでも線路を引いて、そしてSLから黒煙を上げるというようなことも町長のお考えの中に、それもおもしろいかなと。いわゆるどれだけ費用が要るかわからんで、一旦ちょっと試算をしてみようかとか、また府や国に呼びかけて少しでも当町の経済負担がかからないようにするにはどうかなということを試算されるようなお考えはございますか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、SL広場の活用についてご提言をいただきました。 まず、SL広場につきましては、先般もある映画のワンシーンで取り上げられたりしておりますし、さらには京都の鉄道博物館の開業もあって、町内における一つの入り込み客数が増加をしている施設になっているという状況でございます。今後におきましてもSL広場自体を一つの観光資源と捉えながら、どのようなことができるのかということについては、考えを深めていかなければならないというように考えております。また、それを実現していくために周辺との協働でありましたり、周辺との関係性を強めていくということは非常に重要なのかなと思っております。 ご質問でありますけれども、SL広場内にあります機関車などを動かした場合、どういった予算がどれほどかかるのかといったご質問でしたけれども、数年前にある町内の出身者の方が、まさに今おっしゃったように蒸気機関車を走らせてみてはどうかということから、幾つか指標をもとに議論をした経過がございました。その際、ざっくりとですけれども、例えば数億円かかるとか、動かしたら動かしたときに崩れ落ちるとか、いろいろと議論があったというように記憶をしております。今後におきましては、先ほど申し上げた京都鉄道博物館との連携なども考えられると思っておりますので、民間の所有者の皆さん方とも少しご相談をさせていただき、どのような活動ができるか、議論してみたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 安達議員。 ◆5番(安達種雄) ぜひとも前向きにまた調査、議論していただいて、可能な限り前進していただけたらと思っております。 もう一点、せんだって観光、町内の観光案内所について一般質問でお尋ねしました。今では、旧加悦町役場に観光協会の事務所があり、そこが一応観光案内所ということになっております。ただ、町長のお考えの中にも、伺ったときに岩滝にもそういったような観光所が必要ではないかというお考えもいただき、そのときには現在改装中の旧母と子どものセンター、またお醤油屋さんの倉庫あたりを考えてみてはというような答弁をいただいておりますが、私は母と子どものセンターにしても、ちょっと入り組んでおるなと、もう少し外部から見えた人にわかりやすい場所のほうがより効果的ではなかろうかというように思っております。その部分では、この4月、機構改革が町内でも実施されまして、新たに観光交流課が設けられますが、何人体制でそこ臨まれるのか、まだ知るつもりもありませんが、ただその当時も申し上げましたが、本庁のすぐ前の商工会の岩滝支所が観光協会、また観光交流課の拠点として私は、そらできればベイエリアのほうがわかりやすいかもわかりませんが、本庁のすぐ隣ということで、あそこに観光案内所も含めた設置をしてはどうかということをちょっとこの間現地行ってみてもいいんではなかろうかというように思いましたが、町長のお考えはいかがですか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、観光協会の場所についてご提案をいただきました。 先般ご質問いただいた際に答弁をさせていただいたのは、ご紹介をいただいたとおりでございます。その中で、現在観光協会の内部におきましても、観光協会のより合理的な場所について一定の議論があるというように伺っております。そうしたことと兼ね合わせながら最適解を導いていきたいなと思っているところであります。ただいま議員からは、岩滝地域内、特に阿蘇ベイエリア内において観光協会と観光交流課の共同設置というご提案をいただきました。それらにつきましても、ご指摘をいただいた建物は商工会の所有ということもございますので、各関係機関との議論が必要であろうと思っております。しかしながら、先ほど申し上げましたように、ベイエリア内におきましては、産業創出センターでありましたり、民間の物件に対し一定の環境整備が整うということでございますので、そうした物件を通じ与謝野町の観光の魅力でありましたり与謝野町の多面的な魅力を発信していくということは1つ考え方としてあろうかと思っております。 ○議長(勢旗毅) 安達議員。 ◆5番(安達種雄) いろいろと新しい空き家を活用されたり、またそういったようなところをしますとやはり新たにそこに職員さんの配置とか、そういった分も必要になってきます。ぜひとも今提案しましたことにつきましてもご一考いただきたいと思います。終わります。 ○議長(勢旗毅) それでは、ここで少し早いですが1時30分まで昼食のため休憩をいたします。     (休憩 午前11時52分)     (再開 午後1時30分) ○議長(勢旗毅) 休憩を閉じ、会議を再開します。 引き続き質疑を続行します。 質疑はありませんか。 14番、家城議員。 ◆14番(家城功) それでは、2回目の質問をさせていただきます。 まず最初に、29年度予算の資料として教育委員会のほうから事業計画の点検、また評価という資料をいただきまして、よく見ますと平成27年度の点検評価だったもんで、29年度に直接かかわってくる部分もあれば、ちょっとおくれとるなという部分も感じたんですが、いろんな方の質疑の中で町長のほうからも、来年度に関してはきちっとした事業評価をしていくというようなことであったんですが、ぜひ再度もう一回お約束をいただきたいんですが、各課の主要事業に関してはこういった事業評価をきちっと、できたら途中経過でも結構なんで、新年度予算につながるやはり評価の中から次の年度にどういうふうにつなげていくんだというところが見える資料を徹底した中で、全ての事業ではなく、特にこの部分にはという部分に関しては提出をしていただきたいなという部分がまず1点、お約束いただきたいんですが、いかがでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、予算編成、予算案を提案する際にもその根拠がわかる資料を明示せよということでございました。 この点につきましては、今回与謝野ブランド戦略事業の見直し方針でもご迷惑をおかけいたしました。今後につきましては、でき得る限り詳細な検証並びに予算の方向感について皆様方にお伝えできるようにしてまいりたいと思っております。その中で、皆様方からも特に資料の内容についてあるいはこういった資料が提出されるべきだというご意見をいただきながら取り組まさせていただきたいというように思っております。 また、先ほど議員からありました教育委員会に関しましての事業評価が平成27年度のものであったということで、この点につきましては教育委員会のほうからその事務の処理の過程について説明をしていただきたいというように思っております。 いずれにせよ議員がおっしゃいました資料のきっちりとした提案ということは、これからなお気をつけてやらせていただきたいというように思っております。 ○議長(勢旗毅) 小池教育次長。 ◎教育次長(小池信助) すみません。私のほうから教育委員会の事業評価につきまして説明をさせていただきたいと思います。 先ほど来ありました教育委員会の事業評価につきましては、この間は27年度の事業につきまして、それを評価し議会のほうに報告をさせていただいたものでございます。本来でしたらもう少し早い時期、できれば決算ですとか、少なくとも年内ぐらいには提出をさせていただく予定にしておりましたが、説明もさせていただきましたように、従来の事業評価をさらに改善させていただいて、外部評価につきまして、一部の知識経験者の方にお願いしておりましたが、それを評価者会議ということで複数の3名の会議を持ちまして、評価をさせていただきました。その間、会議を3回持ちまして、最終的に外部評価をいただきまして、それを整理し議会のほうに提出させていただいたものでございます。できましたら次年度以降につきましては、もう少し早い時期にさせていただきたいというふうに思っておりますが、なかなか評価者会議という形をとっていることもありまして、どうしても遅くなったということを、今年度というんですか27年度の評価についてはおわびを申し上げたいというふうに思っております。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) おわびはよろしいです。非常に参考になった分もいっぱいありまして、こういったことをきちっと積み重ねていただいてやはり次の年度につなげていっていただくということが大事だと思っておりますんで、よろしくお願いします。 教育委員会のほうが今話がありましたんで。先ほどから多田議員からも、また高岡議員からもありました高校魅力化事業につきまして、私もちょっと所管ですが二、三、確認をしておきます。 まず最初に、教育長がおられないので、次長でも結構です。先ほど来、町の努力によって府教委の考え方が変わるのかなという期待も含めたような答弁をいただいとったわけですが、私が認識しとる限り府教委がもう出した方針には変わりはないというふうに思うわけですが、その辺はいかがなもんなんでしょう。 ○議長(勢旗毅) 小池教育次長。 ◎教育次長(小池信助) すみません、ちょっと教育長につきましては、10分程度ちょっと遅刻させていただくということで、別の公務に出ておりますのでお許しください。かわりまして私のほうから家城議員の質問に答弁させていただきたいと思いますが。 今、議員がおっしゃったように、基本的には管理は京都府ということに高校の場合はなっておりますので、町のほうはお願いをしていくという形になるんかなと思っておりまして、町長からもありましたように、この間ずっと京都府教育委員会とは十分に協議を積みながら、いい方向、ベターな方向を見据えてこれまで進めてこさせてもらったということで、方法として宮津高校と加悦谷高校を1つの新しい学校にしていくということで、それぞれの校舎をキャンパス化していくということになったものでございます。キャンパス化ということでございますので、それぞれが同じ立場と、分校、本校というようなことではないというふうに聞いておりまして、この方向で行くということが現段階では決まっておるということで、より魅力あるそれぞれの校舎でもって教育活動を進めていくということでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) そういった中で、来年度50万円の調査研究ということで、30年度からは事業実施を目指すということが政策形成の中に書いてあるわけですが、どんな調査を50万円かけて来年度やられ、また30年度にはどんな事業を展開されていくのか。その辺、私は委員会で若干聞いとるわけですけども、ほかの委員会の方、またテレビをごらんの方については余り見えないと思いますんで、その辺課長、よろしくお願いします。 ○議長(勢旗毅) 坪倉社会教育課長。 ◎社会教育課長(坪倉正明) お答えします。 高校の、まず加悦谷高校の魅力化の事業はどのような事業かということでございますけれども、加悦谷高校が地域に選ばれる学校になっていただくためには、まず学校に熱意を持って動いていただくということが必要だというふうに考えております。そのために、町としてどのような支援が可能なのかということにつきまして、ことし一年かけまして加悦谷高校と一緒に考えていきたいと、そのように加悦谷高校のほうへ働きかけをしていきたいということでございます。ということでございますので、30年度から何をどうするのかということについては今からということになってくると思いますし、そのために先進地から講師を招いた研修会や先進地への視察というようなこともあるのかなというふうに考えておるところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 地域の高校がどういった魅力があるのか、またどういったものを応援していけばという思いもわかるわけですが、一番大事なのは、学校というのは教育現場であります。そういった中で、やはり今子育てをされとる世代、中学校、小学校のお子さんを持ちの保護者の皆さんや、また子供さんの考え方というのもきちっと把握をされた中で、こういった事業を進めていっていただかないと、もちろん地域の皆さんの声も、意見も大事ですけども、やっぱり肝心かなめの当事者は保護者であり子供たち。子供たちがよりよい環境の中で勉強できるというのが大事なことで、そういったことがこの50万円がどういうふうに生かされるかは期待をしとるとこではあるんですけども、意味のある会議にしていっていただきたいなというふうに思います。 それと、教育関連でもう一つ。前回の定例会におきまして、町のマイクロバスの、定例会だったかな、既にもう2台の体制で進められとる中で、きちっとしたシミュレーションを描いていただいて協議検討していっていただきたいというお願いをした中で、町長のほうから前向きに、指摘も含めて前向きに検討し協議を進めていきたいというようなことですが、来年度予算にはバス購入費が上がっておりません。そういった中で、協議をしていただいたのかどうか、まず1点お願いします。 ○議長(勢旗毅) 坪倉社会教育課長。 ◎社会教育課長(坪倉正明) お答えをさせていただきます。 マイクロバスの所管をさせていただいております。シミュレーションにつきましては、現行の数ですね。3号車を廃車いたしましたので、その分をレンタカーにした場合、それからグリーンナンバーにした場合、購入した場合、いろいろとシミュレーションはしておりますが、基本的に町の方針として2台で運行していくということでございますので、担当課といたしましては、2台でまず運行していく努力をしたいというふうに考えております。また、いろいろと問題があれば、そのときの時点でまた町長部局のほうにもご相談をさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) この件についても、事業評価の27年度の中でも評価していただいとるように、年に3回のきちっとした点検をされて運行していただいとるわけですが、今残ってる2台についてももう十数年経過した中で、また20万キロを超えた走行距離の中で、いつどうなる、わからない状況であるのではないかなと。こういった中で、子供たちを運んでる最中に故障して事故を起こしたとか、そういったことにつながらないようにきちっと点検はしていただいとるとは思うんですけども、やはり車の故障というのは突然思いもせんとっからやってきます。そういった中で、そういったシミュレーションをきちっとしていただいとるのであれば、やはり新たな分を購入した中で次の分をまたどう更新していくかというようなことも考えていっていただきたいなと。これについてはお願いだけとりあえずしときますが、大きな夢のある、この後触れますが、ブランド戦略の事業も町としてのやるべき仕事ではないかなという思いはあるんですけども、やはり身近な、あしたの町民の生活にどう影響していくかという部分も大事な分野だと私は思いますんで、こういったこともやはり常に頭に入れていただきながら協議をしていっていただきたいなと思います。 あともう一点、ブランドに入る前に、情報発信につきまして、予算書を見ておりますと来年も町税が18億3,000万円ほど上がっておりますが、ことし既に納税相談をされておると思いますが、ことしから加悦庁舎の隣の元気館のみの相談というふうにお聞きしておりますが、現状と、それから周知方法についてどういうふうにされたのか、その辺課長のほうから答弁いただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 平野税務課長。 ◎税務課長(平野公規) 今年度の納税相談に関しましては、2月15日から5日間、わーくぱるで行いました。その後、それ以降は元気館のほうで行ったということでございます。 周知方法に関しましては、CATV、それから町の広報紙等々でお知らせをいたしております。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 岩滝のほうの方から何件か電話がありまして、岩滝庁舎に行ったら加悦なり野田川に行ってくれと、岩滝は全くなかったと。そういった中で、どういった周知をされたのか。今、テレビなり回覧板という話だったんですが。やはり周知が余り徹底されてないのではないかなと。やはりこういったことをやられる、町の都合もあるんで、会場の設定についてはとやかく言いませんが、やはり岩滝の方でも車をお持ちの方は、そのまま行っていただいたみたいですけども。やっぱり車のない方、歩いてこられた方についてはどうやって行っていいのかわからないというようなこともお聞きした中で、やはりもうちょっと町としての役割をきちっと果たすべきではないかなというふうに思いますが、その辺町長いかがですか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま情報発信につきましてご質問をいただきました。 先ほど平野税務課長から申し上げましたように、今年度の納税相談につきましては、わーくぱると元気館にて行わさせていただきました。それに合わせて告知というのは有線テレビなどを使って住民の皆さん方に広くお知らせをしようと試みたところでありました。しかしながら、岩滝地域の皆様方や情報に接する機会が余りなかった皆様方に対しては、ご迷惑もおかけしたんではなかろうかと思っております。こうした情報発信というのはでき得る限り努力をさせていただきますけれども、なかなか全ての住民の皆さん方に届けることの難しさというのも一方であります。そうしたことができる限り軽減できますように、今後におきましても情報発信についてはさまざまな線から試みてまいりたいというように考えております。 また、この情報発信や広聴事業、これは一定町としても強化をしなければならないと考えております。現在、企画財政課がその司令塔になっているわけですけれども、やはり組織として今後は強化をしていく方向性の中で組織をつくっていきたいというように考えており、来年度につきましても人事的な面でも強化をしていこうということにしてございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 情報発信につきましては、前から議会でもお願いしております。そういった岩滝庁舎にどれぐらいの方が来られて確認をされたのか。かなり多いというふうに聞いておりますが、どんだけ多いかったのかちょっとわかりませんが。それと同時に、やはり先ほどからいろんな議員のほうから福祉という話も出ております。そういった中で、やっぱり岩滝のほうから歩いて加悦の庁舎まで行かれることはなかなかできない。そういった中で、公共交通機関等々時間が当てはまるもんがずばりと来るようなこともない今ダイヤになっております。そういった中で、福祉を本当に考えておられるのであれば、町のマイクロバスを5日間のうちの1日はそういったもんに当てられるとか、そういった配慮も福祉の一つの道ではないかなというふうに思っておりますんで、よろしくお願いいたします。 続きまして、ブランド戦略に入ります。 なかなかいろんな議員のほうから質疑が出たわけですが、私のとり方が悪いのかわかりませんが、答弁については抽象的な部分が多いのではないかなと。きちっとした決定的な答弁がないように感じる中で、来年度ブランド戦略、約8,100万円、7つの事業をそれぞれ組まれとるわけですが、それぞれの事業、簡単にわかりやすく、どんなことを来年されて、年度末にはどういった形になって、次の年にどうつながるのか、簡単に、難しい言葉は抜きでわかりやすく説明してください。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 議員にはブランド戦略の内容について簡単にというところでございまして、当初に提出をさせていただきました産業建設環境常任委員会資料の5ページをごらんいただきたいと思います。 これが与謝野ブランド戦略事業の概要ということで、主要施策の抜粋をさせていただいておる資料でございます。一番上からシルクプロジェクトから記述をしております資料でございますが、ございますでしょうか。 7つの主要事業ということで先ほど簡単にということでございました。 まず、事業名としましてシルクプロジェクト事業、これにつきましては実施主体をシルクプロジェクト推進協議会という協議会のほうに補助金として行政のほうが交付をし事業展開を行っていくというところでございます。その内容につきましては、まずは平成29年度において28年度に準備をしました桑の栽培地、ここに29年度から桑を植えていくという取り組みでございます。加えまして、野田川のわーくぱるの前に織物技能訓練センターがございますが、そこの染色棟を活用しまして、養蚕のいわゆる技術の研究に入っていくという年度でございます。その養蚕につきましては、現在の補植をした桑で行うのではなくて、まずは養蚕の技術を、具体的には兵庫県丹波市の養蚕家の方々の技術指導を仰ぎながら養蚕を行っていくという取り組みでございます。 続きまして、テキスタイル産地化事業ということでございます。 これにつきましては、織物事業者のほうに補助金として交付をしたいということでございます。これにつきましては、別途織物業生産基盤支援事業費補助金というものがありますが、それとは別枠で、特に洋装、インテリア、生活雑貨といいましたいわゆる小幅から広幅、その広幅の織機を購入するための補助金として別途補助制度を打っていきたいというところで、その準備をしておりますのが500万円でございます。 次に、プロトタイプ開発支援ということでございます。 これは、委託料として準備をしております。平成27年度、28年度にも行っております若手織物事業者の町内の方々向けにテキスタイル産地を広めていくということで、全国の他の織物関係、また物づくり、そういった産地間交流を促進していく上で、そういった業務を進めていく委託料を準備をしております。その事業費が300万円でございます。 次に、都市農村交流という事業費がございます。 これにつきましては、1,700万円の事業費を準備をしております。これも補助制度として準備をしておりまして、具体的には阿蘇ベイエリア活性化マスタープランに基づきまして、地域資源を活用した飲食だとかサービス、そういった提供をしていくその取り組みをチャレンジする事業をハード整備も含めて公募により補助金を打ってまいりたいというふうに考えておるというところでございます。 次に、産地プロモーション事業でございます。 これにつきましては、6次産業推進協議会と書いてありますが、これは当時の名前でございまして、与謝野ブランド戦略の推進協議会というものを7月につくっていくというふうなことでございまして、この部分につきまして、全国に認知度を上げていくために町の行っている展開を民間として行っているというふうなプロモーション、こういった部分を新しい協議会で合意形成を図りながら、全国発信をしていく予算を準備をしているというところでございます。 加えて、本町ではブランド戦略のホームページを準備をしております。町内プロモーション事業ということで、ホームページだけではなくて町内の方々にやはり具体的に何を行っているのかということを見せるために、「うちのまち」、これは本議会でも出ておりました紙面、これを町民の方々に見せていくということで、新年度以降もそういった取り組みを行っていきたいというところでございます。 最後に、アドバイザー事業というふうに記述をしておりますが、これはこの議会でもございましたように、この新しい組織で例えば物づくりをするときにパッケージデザインとか、またそういった外部招聘をして新しい知識を入れたいねというふうな意見がある場合に、この800万円の予算を活用しながら町内の民間の事業者とマッチングしていただくような、そういった取り組みを行っていきたいというふうなことを計画をしているというところでございます。 最終的に、これが29年度末にどのような展開を行っていくのかということでございますが、これにつきましてはまず本町といたしましては、その民間が行う機会づくりをきちっとつくっていくというところでございまして、民間の実践者がふえていく、それによって民間の方々が自己資金でもって事業展開を進めていくというふうな見せ方を何とか年度末に見せていきたいというふうな考えでございます。 以上でございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) このブランド戦略事業、今説明聞いて、それでも私はわからないんですけども。まず、誰のためにするこの事業であるのか。そこはどういうふうに思っておられますか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) この考え方につきましては、何度も申し上げておりますように町内の地域住民、その方々が自発的に行うために行うものでございまして、地域住民のために事業実施をしていくということでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 今、地域住民ということでありましたが、今説明いただいた8,100万円、約8,100万円の事業、それぞれいろんな予算の割り振りがしてあるわけですが、地域住民のための事業として地域住民がこの分野にはお金がこういうふうに使われて自分らがどうかかわっていくのかということが理解されていると思われますか。
    ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) そこがなかなか住民の皆さんのほうに伝わりにくいというふうなことで私どものほうは28年度において反省をしてきたというところでございます。そういった部分を何とか民間主導の体系に整えて、誰もが参画しやすい、そういった体制づくりを行っていきたいということが新しい新組織の設立に向けた考え方ということでご理解いただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 理解ができないから聞いているんですけども。例えば、シルクプロジェクト、先ほど説明の中では組織に補助金を出すと、3,200万円です。その中には、桑の栽培だとか養蚕の技術研究だとかというとこでありますが、事業の目的、先ほどちらっとはお聞きしましたが、また町長のほうからもありましたが、織物業を考えているのではなくて幅広い分野でというような中で、この3,200万円が桑の栽培、また養蚕の技術研究等々でどういうふうに町民に生かされるのか、その辺が全く理解できないわけですが、説明をよろしくお願いします。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 今、議員のほうからはシルク事業に関する町民の関与、この部分の方向性についてというふうなご意見だと思っておりますが、私どものほうはこのシルク事業がお隣の京丹後市でもなかなか民間が関与するというふうなことがなかなか難しかったと、今も難しいというふうなことで、行政側としては悩んでいたというところでございました。京都府におきましても、丹後ちりめん創業300年事業という取り組みをもう29年1月16日に組織を立ち上げて、織物だけの企業だけではなくて他の産業界も巻き込んだ形でこの丹後ちりめん創業300年の事業展開をやっていこうということで組織化をされたというところもございます。その考え方の一つには、着物だけでなく洋装やインテリア等の分野への進出、海外への展開、発信、医療、美容、健康分野におけるシルクイノベーションを行っていくということが京都府のほうの主導型で組織された丹後ちりめん創業300年の組織でございます。これにも与謝野町はかかわっているというところでございまして、この取り組みと与謝野ブランド戦略で行いますシルクプロジェクトの部分については、やはり関連性があるという認識を持っております。その上で、先ほどの丹後ちりめん創業300年の組織においても、やはり民間の活躍の場をつくっていかなくてはならないという、そういった命題がありまして、そういった上で与謝野町の方々がどのようにそれを関係させていくかということは重要なことかなと我々は思っております。その上で、先ほど何度も申し上げますように、このシルクプロジェクトを行っていくにおいて、やはり養蚕という取り組みを地域住民が自分ごとのようにやりたいという環境を整えるためには、やはり大きく取り組みを公開しながらやる気、やりたいという方々を誘発するというか、そういったことについては、当然協議会の中で考えてまいりたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 協議会で協議検討されたら、いわゆる町内の方は養蚕や桑の葉栽培をされるというふうに思っておられるんですね。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) あくまでも協議会で合意形成をしていくということでございまして、行政側からやりなさいというふうに上から事を進めていくという考え方ではないということでご理解いただきたいと思います。あくまでも地域住民の方々も巻き込んだ形で自分ごとのようになっていただいてそのことを進めていくということが重要だと思っております。その上で、やはりワークショップとか、そういったことも含めて、また町内の与謝野町婦人会さんの方々とか商工会の女性部、そういった方々も参画していただけるような環境を整えていきたいというのは我々の考え方にはあるということでご理解いただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 3,200万円もの補助を出されて、桑の葉を栽培されて、養蚕を勉強されて、代表者が健闘されたら実用化できるというふうに行政は思っとられるという認識でよろしいんですね。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 当然これは29年度だけでなかなか結果が生まれるということではないということも我々のほうは考えております。その上で、やはり新しい産業をつくっていくという考え方の中で、このシルクプロジェクトを進めていこうという、それが我々の考え方に合ったというところでございまして、そういった上で新しい産業を興すためには国の支援もいただきながらやらせていただかないと、なかなか財源がついてこないということでございまして、これは今年度の事業、また29年度の3,200万円、さらには30年度の部分につきましても、当然関係する機関と一緒になって予算の執行方法についても議論してまいりたいと思っているところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 先ほどから丹後ちりめん300年と歴史は当然あるわけです。そういった中で、私は余り歴史勉強してないんではっきりとは言えないですけども、そういった中で丹後においてもちりめんが、織物が伝わってから養蚕、また蚕の桑の葉の栽培等々、町内でもやってこられたわけですね。現在に至ってなぜ残っていないのか、その辺をきちっと考えられてこういった事業を考えられとるのか。ただ単に国の補助がついた、そういった中で補助金を消化していかんなん中でこういったものを無理やりではないですけど、理由づけでやられるのか、その辺はいかがですか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) この取り組みについては、思いつきで事業を進めたということは私どものほうは考えておりません。あくまでも26年度から展開をしてきた与謝野ブランド戦略において、町のコンセプトをみえるまちというふうに定義づけたということについては、何度も議員のほうにもお伝えさせていただいたというところでございます。その上で、今の織物産業の部分に、これは昭和50年をピークに産業がじわじわと高齢化も含め、また海外需要の関係も含めてじり貧を起こしてきたというところでございました。この養蚕の部分において、その事業だけで当然損益としてもうかる仕組みになるのかというふうに考えますとなかなか難しいというとこもございます。あくまでも町の体系としてこういった取り組みを行ったり、また京の豆っこを、その肥料を活用した取り組みとして町の姿勢としてそういったことを展開していく町の姿勢ということを見せることによって、観光の部分にも当然合致してくるというふうなことでございます。その上で、この養蚕事業について、何度も申し上げますが、小さな体系ではなかなか難しいというところも事実でございまして、当然お隣の京丹後市、そういったとことの連携も長期的には見据えてやっていきたいというふうなことを考えているというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) そうであれば、国の補助がついたから、よその市町も取り組んでいるからではなく、本当に地場産業、織物業を考えるのであれば、やはり現状がどういう状況なのか、その中でどんな課題を抱えて、どういった解決策をしていかなければならないのか、プロジェクトとして取り組むのであれば、そこからですよ。今現状ってどういうふうに理解されております。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 織物の現状という部分につきましては、当然私自身も自身の家庭は織物従事をしておった家庭ですので、その中で織物の衰退というのは目の当たりにしてきたというところでございます。そういった中で、町の事業所数につきましても、当然製造業としまして以前から織物の関係については500前後というふうな数字を町長のほうも申し上げておりましたですが、この直近の織物実態調査におきましても、500を切るというふうな現状があったり、昭和50年前後の最盛期の1,000万反を超す生産数量が33万反を切ったというふうな現状もあって、そういった中で丹後織物工業組合や他の関係する織物関係事業者からも、この織物の実態についていろんな展開で制度を打っていただきたいということで、先ほど申し上げましたように、織物業生産基盤支援事業費補助金なども準備をさせていただいておるというところでございます。これは、一過性の補助金で終わらすということではなく、先ほど申し上げましたように、プロトタイプ開発支援として若者の織物従事者もチームになってやっていきたいという、そういった町内の腰が、重い腰が上がってきたという事実もありまして、そういった上で与謝野町の新しい事業展開が生まれてくるんじゃないかなというふうに実感をしておるというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 今、話しされた中で、本当に問題解決が桑の葉を植えたり養蚕をしたりする分野で3,200万円のお金をかけて協議会を立ち上げて1年間話し合って将来につながる、今あった生産反数が33万反ですか、が50万反につながる、100万反に戻っていく、そういったことにつながればいいですよ。私はそういうふうに感じられませんね。 それから、テキスタイル産地化、またプロトタイプどうのこうのと難しい言葉でありますが、若手事業者がやる気を出してきたという分野で、その方が頑張っていただくのは大いに結構です。しかしながら、底辺を支えているのは、賃機屋さんであり、毎日朝7時、8時から夜遅くまで機を織っておられる皆さんです。そういった底辺の方のまず土台づくりをしてから次のプロジェクトに当たるべきではないかということは何度も申しましたが、その辺はいかがですか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 先ほど来、シルクプロジェクトにつきまして大所高所からご意見をいただいております。先ほどは賃機屋さんの従事の環境などをおっしゃっていただきました。私自身もこの織物業界を支えておられるのはおばあ様一人でカシャカシャと織機を動かしておられる、あるいはおじいさんお一人でカシャカシャと織機を動かしておられる、そういった人たちの努力によって産地は支えられてきたというように考えています。しかしながら、高齢化あるいは担い手の不足ということから、今後事業所を閉めていかないといけないという環境が非常に加速化されていくというように考えています。そうした部分につきましても、先日来ご議論をいただいております織物生産基盤の補助金なども活用していただきながら、少しずつ環境の整理あるいは促進を行ってきた背景がございます。そうした基盤をもとに、今後につきましても織物業の行く末、またシルクを活用した新産業の育成、こういったものに手がけていきたいということから予算化をしたプロジェクトでございます。このように、現況の理解から始まり、そしてその基盤を整え、さらには未来を見据えた動きをしていく、こうした流れで私のほうは理解をしており、今回につきましても大変勇気のある決断の中で協議会も立ち上がってきたということでございますので、こうした予算を丁寧に執行していきながら、少しずつ未来につながる事業を確実なものにしていきたいというように考えております。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 会派の今田議員、藤田議員のご協力によりまして3回目の会派代表にも私がやってもいいということなんで、とりあえず3回目に残りの分をやらせていただきますんで、よろしくお願いします。 ○議長(勢旗毅) ほかに質疑ありませんか。 7番、和田議員。 ◆7番(和田裕之) それでは、一般会計予算について2回目の質問をお願いをいたします。 今回は、政策等形成過程の説明資料の中から質問させていただきたいというふうに思っております。 まず、資料1ページの放課後児童健全育成事業についてでございます。 正式名称を放課後児童健全育成事業とは言いますが、自治体や設置管理者によって学童保育であったり放課後児童クラブであったり学童クラブであったり、個々名称はいろいろとつけられております。いわゆる現在の加悦、野田川地域で実施をされております学童保育を岩滝地域でも実施していただくという、こういった内容になりますけれども、この事業の設置の根拠、いわゆるどういった法律に基づいて行われる事業なのか、その点をお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(勢旗毅) 坪倉社会教育課長。 ◎社会教育課長(坪倉正明) 答弁させていただきます。 放課後健全育成事業につきましては、児童福祉法の第6条の3第2項で規定をされております小学校に就学しているおおむね10歳未満の児童であって、その保護者が労働等により昼間家庭にいない者に、政令で定める基準に従い、授業の終了後に児童厚生施設などの施設を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る事業を行うというここに基づいて実施をさせていただいておるということでございます。 ○議長(勢旗毅) 和田議員。 ◆7番(和田裕之) 課長おっしゃったとおり児童福祉法、それと社会福祉事業法も入っているというふうに思っておりますが、いわゆる公の事業として認知をされたということで国や自治体は、この児童福祉法に従ってこの推進に責任を持って進めていかなければならないという、こういうことかというふうに思います。資料にも書いてますとおり、健全育成に係る地域間格差を解消し、町内一律のサービスを提供すると、このように書かれておりますが、厚労省はこの学童保育の事業内容については、一定示しておりますけれども、全国的にも学童保育の機能というのはさまざま多様にあり、当町ではどういった内容を特に重視をされて事業展開をされているのか、その点についてお伺いをしておきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 坪倉社会教育課長。 ◎社会教育課長(坪倉正明) お答えをさせていただきます。 与謝野町では、主に社会福祉協議会のほうに運営をお願いをしております。運営につきましては、指導員の配置等についても各クラブの定員数や利用の状況などを踏まえて社協と相談をしながら配置をさせていただいております。また、1年生が多いクラブには児童がなれるまで指導員をふやすなどの対応もさせていただいておるとこでございます。 また、事業の流れにつきましては、児童の状況も見ながらいろいろとその時期その時期の事業、例えば七夕ですとかクリスマスですとか、そういったものも遊びの中に組み込んでいただいてさせていただいておるということでございます。 1日の流れにつきましては、河邉議員の答弁のときに申し上げたとおりでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 和田議員。 ◆7番(和田裕之) 保護者の帰宅、迎えまでの間の児童の健康管理であったり安全管理、そして適切な遊び、活動の提供による自主性であったり社会性、創造性を培うこと、そして補食としてのおやつの提供、それと宿題ですね、自主学習の場の提供と、こういったことが上げられるのかなというふうに思っておりますが。先ほどおっしゃったような共働き家庭等のお子さんたちが毎日の放課後や学校休業日の生活を守り、子供たちが入所して安心した生活を送ることができることによって、親も安心して仕事が続けられると、そういった学童保育には親の働く権利と、そして家族の生活を守るという、こういった目的があるんではないかなというふうに思っております。 次に、こういった先ほど申したような目的と機能を核にしつつも、最近学童保育に求められている社会的ニーズとか要請というのは、新たな段階に入ってきてるんではないかなというふうに私は思っておりまして、まず今後求められる役割については、児童虐待であったり福祉的支援を要するケースなど、こういった部分での早期発見と見回りの役割ですね、こういったことを果たす施設としても今後は重要視されるんではないかなというふうに思っておりますが、この点についてのご見解をお願いできたらというように思います。 ○議長(勢旗毅) 坪倉社会教育課長。 ◎社会教育課長(坪倉正明) お答えします。 今、議員からご指摘のとおりだというふうに考えております。学童に通っております子供たちの状況につきましては、お願いをしております社協さんのほうからいろいろと状況をいただいておりますので、そういったことがありましたら、また関係各課と連携をとりつつ対策に乗り出していきたいというふうに考えておるところでございます。 ○議長(勢旗毅) 和田議員。 ◆7番(和田裕之) 児童虐待の報道が今絶えることがない昨今でありますけれども、やはり虐待を受けている子供たちにとって、たった一人でも信頼できる大人が存在するということは、大変大事な心の支えになるというふうに思います。そういった意味でも、児童虐待に対して重要な役割を担っているのではないかなというふうに思っておりますんで、こういった課題に対してもやはり先ほどおっしゃったような指導員さんに対してもやはり研修の充実等も行っていただきたいなというふうにお願いをしておきたいというふうに思っております。 次に、子供たちが放課後安心・安全に過ごすためには、やはり1人にならないこと、そして大人が見守ってくれること、この2つが満たされていることが重要ではないかというふうに思っておりまして、やはり昨今子供を対象にした犯罪が社会問題となる中で、子供にとって安全・安心な居場所の提供がより求められているというふうに言われています。この点についてのご見解をお願いしたいというふうに思います。 ○議長(勢旗毅) 坪倉社会教育課長。 ◎社会教育課長(坪倉正明) お答えします。 学童保育を希望の方ができるだけたくさんご利用いただけるようにしていくことだろうというふうに考えております。その辺について、指導員の増員と定員の拡大等について引き続き努力をさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(勢旗毅) 和田議員。 ◆7番(和田裕之) 利用者をふやしていただくということで、やはり放課後児童、これはやはり昔と今では大きくさま変わりをしたんではないかなというふうに思っております。昔は、やはり公園とか空き地だとか外で自由に遊べるという、こういう状況でしたけれども、やはり今は外での遊びはもう犯罪などの観点から規制をされているんじゃないかなというふうに思っておりまして、また遊び方も家でのゲームとかパソコンとか、そういった遊びも大変多くなってるということで、そして大人のかかわりも、昔はお隣であったり近所の人が、大人が注意をしたり安全への目配り等がありましたけれども、現在ではやはり親や先生以外の大人のかかわりがやはり希薄というか、つき合いがないということもあるんではないかなと思っておりますので、やはりこういった意味でもやはり親が安心して働くという部分においては、やはり学童に預けていくと、預けるということはやはり安心・安全というふうに思っておられる親御さんもふえてるのかなというふうに思っております。ぜひよろしくお願いをします。 それと今回、3,638万円という予算で、これが28年度ですかね。今回は4,495万円と857万円というふうな増額になっておりますけれども、岩滝地域ではどの程度の利用者を見込んでおられるのか、その点についてお願いしたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 坪倉社会教育課長。 ◎社会教育課長(坪倉正明) お答えをいたします。 岩滝の学童保育では、現在40名の定員ということで調整をさせていただいておるとこでございます。 ○議長(勢旗毅) 和田議員。 ◆7番(和田裕之) かえでこども園の新園舎が完成するまでは児童館を利用されるということですが、やはり多くの方が利用できるように今後も実施していただきたいなというふうに思います。 質問を変えさせていただいて、雨水貯留施設設置事業ですね。これは4ページになりますが、名前は大変わかりにくいんですが、わかりやすく言えば、雨水の流出抑制と、そして雨水の有効利用のためにご家庭に雨水のタンクを購入して設置された方に対して補助金を出すという、こういうことかなというふうに思っておりますが、ちょっと所管でも私ちょっと聞く時間がなかったんですが、この雨水タンクの仕様であったり要件等についてお伺いできればというふうに思っております。 ○議長(勢旗毅) 吉田上下水道課長。 ◎上下水道課長(吉田達雄) お答えいたします。 まず、この雨水貯留施設設置事業についてでございますが、これは京都府のほうで制度化されておりまして、京都府のほうでの補助要綱に対し各市町村でこれに関する要綱をつくった場合に、京都府のほうから補助金を出しますよという事業でございます。 目的につきましては、今議員からご紹介がありましたように、短時間豪雨--いわゆるゲリラ豪雨みたいなやつです--が降った場合に、一旦各ご家庭の屋根で受けまして、これは当たり前に降ったらあれなんですけど、それが通常でしたらといを通って水路とかに流れていくわけですが、これによるいわゆる下流域での浸水被害というのを軽減することを目的に、一旦といを通った水を水路に流さずにタンクで受けるという形でもって到達時間をおくらせるというんですか、それによって浸水被害を軽減するということがまず1つあります。 それからもう一つは、せっかくためた雨水ですので、それを一般のご家庭ですと庭木に水をやるだとか、それから花壇に水をやるというようなことにしか使えないとは思いますが、そういったことをすることによって有効に利用していただくということを目的にしております。 内容については、このタンクを購入された場合の購入費、その購入費に対して府と町で4分の3を補助しようというものです。ただし、限度額が4万5,000円となっとりますので、個人の方については6万円相当の雨水のタンクを買っていただいた場合に、4万5,000円、いわゆる限度額いっぱいの補助金が交付されるということになります。予算としては10基分ということで45万円を計上しておりますが、あくまでもこれは雨水のタンクを購入していただくということになりますので、実際に今申し上げた効果を発揮させようと思いますと、といからそのタンクへ水が流れるようにしなければいけませんし、またその水を使うためには蛇口を設けるだとか、そのタンクを若干改造する必要がある場合があります。場合によったら、上からくみ上げるという方法もあると思うんですが、豪雨を軽減するためには、一旦タンクにたまってしまった水を今度は何らかの形で抜いてしまわないといけないので、実際にそういったことをどういう形で運用されるかということについては、これを設置された方々の努力という部分もありますが、大ざっぱに申し上げますと、そういった事業だと。ですから、設置費、工事費というのが余分にかかります。この部分については、個人の負担になるということです。 ○議長(勢旗毅) 和田議員。 ◆7番(和田裕之) 市販で、通販なんかでもあるかなというふうに思っておりますが、一応貯留量は100リットル以上ということで、このタンクの規制の場合ですね、先ほどおっしゃったようなタンクの仕様というのは、先ほどあった水栓がついてたり、オーバーフローした場合に水を排水する機能があったり、転倒防止の安全確保がされていること、こういった部分については当町ではここは基準に入るんですかね、支給基準は。 ○議長(勢旗毅) 吉田上下水道課長。 ◎上下水道課長(吉田達雄) お答えいたします。 実はまことに私どものほうの勉強不足で申しわけないんですけども、29年度からこの要綱を設置して府の要請に応えようという形で予算化をさせていただきました。しかしながら、細かい内容については今からちょっと勉強させていただきたいなという部分がありますけれども、特別にとにかく雨水をためて一時的に保留する、あとそれを有効に使えるという目的さえ達成していれば、あとは余り厳しく制限はしないというつもりでおります。ただし、今議員がご指摘があったように安全面に関しては十分な措置を講じていただくと。一応検査もさせていただくことになると思いますので、そのあたりについては今後決めていきたいなというふうに思っております。 ○議長(勢旗毅) 和田議員。 ◆7番(和田裕之) ためた水については、やはり畑や植木等の水やりに使ったりとか、夏場の打ち水ですか、あと屋外の掃除や非常用の部分においてトイレに使うとか、そういうことはできるんかなというふうに思っておりますが、やはり衛生面ですね、きちっとしたタンクをつけないと、ボーフラ等が湧くというようなこともあると思いますし、やはりふたつきの光を通しにくい素材であったりとか、掃除が容易にできるという、こういった部分も必要になるんじゃないかなというふうに思っておりますが、その辺のところはいかがでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 吉田上下水道課長。 ◎上下水道課長(吉田達雄) お答えいたします。 今、議員からご指摘がございましたまさにそのとおりだと思っております。そういった部分について、どういう方法が具体的にあるのかについては、南のほうでは随分前から手がけられておるようでございますので、そういった事例を参考にさせていただきながらきっちりした形を決めていきたいと思っております。 ○議長(勢旗毅) 和田議員。 ◆7番(和田裕之) よろしくお願いします。 それでは、質問を変えます。 15ページの小学校の英語教育推進事業、教育長でもお願いしたいなと思います。先般、高岡議員が質問されましたが、若干ちょっとまだわからない点がありますので、お願いをしたいと思います。 私の認識では、2008年ごろに小学校5、6年生を対象に外国語活動というふうな形で小学校の英語教育が始まって、2011年では小学校5年、6年は必修となったということで、2020年からは小学校3、4年生も必修化をされ、5、6年生が教科化をされると、いわゆる義務化が完全実施されていくということで、この移行に当たり段階的にその事前準備として今回こういった取り組みをされるという、こういう理解でよろしいでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) お答えいたします。 議員ご指摘のとおり、ここ数年前から外国語活動を小学校に導入いたしまして、いわゆるALTが中心に各学校に訪問いたしまして、小学校の担任の先生と一緒に英語活動に親しんでまいりましたが、議員ご指摘のとおり今度教科化ということになりまして、それからそれを導入になりましたので、ここ数年特色ある学校づくりという形で各校にお願いをしておりましたけれども、それを皮切りにもう少し充実してまいりたいということを考えまして、来年度からとりあえずALTはやっているんですけれども、今度は日本人の英語の先生も2校に入れて、ちょっと特色ある学校づくりを推進いたしまして、その波及効果を狙っていきたいと思っております。効果があればもう少し広げてまいりたいなという気持ちを持っておりますけれども、そういう今考え方は今のような状況でございます。 ○議長(勢旗毅) 和田議員。 ◆7番(和田裕之) 教科化ということになれば、やはりこれはテストが行われて通知表に評価、いわゆる成績がつくと、こういうことで英語教育の大きな転換点になると、こういうように思っておりますが、現在5、6年生が受けている授業というのは、英語に親しんだり楽しんだりという、こういったことが重きに置かれてきているんではないかというふうに思っておりますが、今後の義務化に当たっては、この英語教育ではより実践的な英語を身につけるという、こういうことが目指されるんじゃないかなというふうに思っておりますが、どういった内容が中心的な授業内容になっていくのか、その辺のところがわかればお願いしたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) お答えいたします。 突然に英語、英語科ということのような形にはならないとは思いますけども、まずは基本的な英語の時間を、例えばオールイングリッシュでやってみるとか、こういったことも小学校の段階でも試されていくんだろうというふうに思いますし、できましたら中学校との連携をどうしていくかということも中学校との関連が出てきます。中学校においても行く行くはいわゆる新学習指導要領におきましては、オールイングリッシュの授業を実施していきたいということを考えておりますので、そういったことを目指しながらの英語教育になるんであろうと。私は、小・中の英語をどう連動させていくか、連携させていくかということを考えていきたいというふうに思っております。過日も一般質問でお答えいたしましたように、中学校区別小・中連携を実施してまいりたいというふうに考えています。 ○議長(勢旗毅) 和田議員。 ◆7番(和田裕之) 英語をリスニングしたりスピーキングですね、こういったことに重点が置かれてくるんではないかなというふうに思っておりまして、教育長おっしゃったように将来的には中学校や高校では英語で討論したり交渉する技術、こういったものも学ぶことになるんじゃないかなというふうに思っておりまして、その前段階として英語を使っていけるような、小学校の段階で、こういった授業が展開されていくんじゃないかなというふうに思っております。 次に、この英語教育義務化のメリット、デメリットというのは教育長はどのようにお考えなのか、その点をお願いしたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 議員ご指摘のメリット、デメリットでございますけども、私は長いこと教員生活送っておりましたけれども、ALTが各中学校に導入されてから子供たちは例えば修学旅行行きましても、外国人に出会っても割合気楽に話しかけることができるようになってきたなと。私が生徒時代とはえらい違いはここにあったかなという思いは今でもしておりますし、今例えば私も小学校に英語の授業を、外国語の授業を見させてもらいますけども、割合そういった壁はなくなりまして、気さくに話ができるということを思っておりまして、そういった面、いわゆる誰とでも話ができるという点は大きな前進ではなかったかなというふうに思っておりますけれども。先ほど、いつだったかの議員の質問にもありましたように、今小学校教育でも授業がいっぱいの授業やっておりまして、そういった関係から見ると、やはり私が心配しておりますのはやはり日本語の語彙数がちょっと減っていくんかなという、読解力の問題については若干心配はしておりますけれども、トータル的に考えたときに、やっぱりそういった英語活動も必要だなというふうには考えております。 ○議長(勢旗毅) 和田議員。 ◆7番(和田裕之) 教育長おっしゃるように、メリットとしてはやはり外国の人とかかわるというか、話すことに対して抵抗がなくなるという、こういうこともあるのかなというふうに思います。 それとデメリットについては、やはり英語の時間をふやすということは他の教科の時間が削られるという、こういうことと先生の問題ですね。やはりほかの授業がある中で英語が導入されるということとなると、やはり余裕がなくなってしまうという、こういった声もあるんじゃないかなというふうに思っておりますし、3点目はやっぱり高岡議員もおっしゃったような小学校の段階で、日本語がろくにまだしゃべれないような状況の中で外国語を学ぶことに対しての危惧する声、こういったこともやはりあるんじゃないかなというふうに思っております。 それで、やはり私は子供が小さいころからやっぱり英語になれ親しむということはやはり重要なことかなというふうに思っておりまして、どういったこと、英語教育においてはどういうことがやはり重要になってくるのか、その点のところをご見解をお願いしたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 大変難しい質問でございますけども、先ほどから議員がご指摘のとおり、大体小学校では29時間ぐらいが1週間に授業を実施するわけでして、その中に国語も算数もやっていく中で、議員ご指摘のとおり、小学校の先生が指導力が問われるというのが一番だろうというふうに思っておりますので、この間、新学習指導要領に対してやはり教員の指導力の向上というのが一番課題になるんであろうというふうに思っておりますし、それから議員ご指摘のとおり私自身も長いこと教育を受けてまいりましたけども、英語が話せれないという欠点を、この点をやっぱり見直さない限り英語の点は克服できない。やはりやっぱり外国語に親しむ環境を、学校を卒業してからも親しまないとなかなか身につかないんではないかなという懸念は持っております。 ○議長(勢旗毅) 和田議員。 ◆7番(和田裕之) やはり小さいころから親しむということで、英語の歌を聞かせたり、英語のテレビ番組見させたり、そういったことが重要だなというふうに私は思っておりますが。うちの子供も、家内が大学は英語を専攻しとって、その割にはろくに英語もしゃべらないんですけども、小さいころからアルファベットを書いた積み木を遊ばせて、初めてしゃべった言葉がヘリコプターとヨットと、それから英語ではないですけどパパとママ、この4つが一番最初にしゃべったのかなというふうに思っておりまして、日本語よりも早かったのかなということで、やはり小さいころから教えていくのは大事なのかなというふうに思っております。やはり今後の英語教育というのは、やはり避けては通れない世の中になってきたのかなというふうに思っておりますので、やはり最初は2校からということですが、格差をなくす面でも全校で実施していただくようにお願いをしまして質問を終わります。 ○議長(勢旗毅) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 誤解のないようにお話しさせていただきたいですけども、2校は指定校という形でやりますけども、他の学校が英語授業をしていない、そんなことはないんです。やっておりまして、特にALTが各中学校におりますので、参加したり、それから日本語の先生も行って、その効果性を来年度見てみたいと。もし参観日等々がございましたら議員の方も行っていただいて。議員ご指摘のとおり、私もやはり小さいときから英語に親しんでおくことがいいんだろうというふうに考えておりますので、ぜひそういった教育を期待したいと思っておりますし、もう一つは6年生にイングリッシュキャンプもやってみたい。これも英語だけで一晩過ごしてみたい。楽しくキャンプをしてみたい。英語をプレッシャーにならずに親しくかかわれるようになればいいがなということを考えておりまして、もしこれも来年度成功すれば、2泊でもしてみたいなという夢は持っております。 ○議長(勢旗毅) 和田議員。 ◆7番(和田裕之) 終わります。 ○議長(勢旗毅) それでは、ここで3時5分まで休憩をいたします。     (休憩 午後2時48分)     (再開 午後3時05分) ○議長(勢旗毅) 休憩を閉じ、会議を再開します。 議長は2回ですね、それぞれの方に、1名辞退の方があるんですが、やっていただいたと思っておりますので、これよりは会派代表による質疑に入りたいと思います。 まず、新政クラブ、多田正成議員。 多田議員。 ◆12番(多田正成) それでは、会派代表ということで貴重な時間をいただきましたので、質問させていただきたいと思いますが、先ほど2回目の質問で家城議員が与謝野ブランドについて詳しく説明されておりましたけれども、もう少し、重点施策になっておりますので、私のほうからも質問していきたいというふうに思っております。 まず、シルクプロジェクトなんですけれども、7つの事業が与謝野ブランド戦略事業として掲げられております。まず1番目のシルクプロジェクト事業ということで、ここに与謝野シルクプロジェクト推進協議会規約というのがありまして、商工観光課長にお聞きしますが、組織というとこで構成団体は別表1というふうに掲げてあるんですが、この別表1というのはどのことを示しているんでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 追加資料で配付をさせていただきました中で23ページ、24、25ページと、そして26ページまでの資料を添付をさせていただいております。その中で、この24ページの中で第3条に協議会の構成として業務の一部を別表1に掲げる構成団体という部分につきましては、26ページの左上に別表1というふうに記述しております与謝野町商工会、若干名、丹後織物工業組合、若干名と、この表でございます。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) それでは、このプロジェクト、23ページのプロジェクト協議会名簿という中で、商工会だとか工業組合だとか、当町からはオブザーバーとして和田副町長が参加されているようですけれども、副町長にお尋ねをしてみたいというふうに思います。 このシルクプロジェクト事業なんですけれども、それにつきましては地元の農事組合との調整だとか、あるいは地元区長を含め地元の調整にかかわる問題と、ここら辺の調整がうまく進んでいるのかどうか、まずそこからお聞きをします。 ○議長(勢旗毅) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) お答えいたします。 ご承知のように、浪江谷のところに桑の植栽をしていくということで、29年度も桑を移植していくわけですけども、それに先立っての用地の造成とか地元の農事組合さん、あるいはその土地の近隣の農家の皆さんとの調整はほぼ終了させていただいて、桑の移植に向けて現在順調に進んでいるというふうに報告を受けております。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 桑の木を1万本事業として植えていかれる予定であります。香河境の浪江谷に1万本植えていこうということで、もう既に整地に入っておられるのかなあというふうに思うんですが、ことしは4,000本ということで事業計画がされております。この事業が本当に桑を植えてこの事業が将来、来年度に6,000本、合計1万本という形で桑を植えていかれようと思うんですが、桑の木というのはホップと違いましてね、ホップは1年作ですね。だけども、桑の木は植えてしまうと、それがもう枯れるまで末代ずっと維持管理せんなんのですね。ですから、途中で失敗したというわけにいかんのですね。私はそこが心配なんですね。例えば、ホップの事業は一年一年で、収穫悪いし、もうこんなものはうちの土地には向いてないなと、例えばの話ですけど、ということだったらやめればいいわけですけども、桑の葉を大きくしてしまいますと、その1万平米の中に桑の木が植わってしまいますと、ずっと与謝野町の財産として維持管理をしなければなりません。そういったことが事業に結びつかなければ、またぞろ毎年何千万円かかけて維持管理をずっと永久にしていかんなんというおそれがあるかなと。ですから、私はリスクマネジメントができているんですかということで一般質問でさせてもらったのはそこなんですけれども、そこは副町長、どのように考えておられるんでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) お答えします。 議員がおっしゃるように、リスクマネジメントというのは、これは全く無視はできないというふうに思っておりますけども、反面やはり新しい事業を起こすためには、やっぱり一定のそういった戦略的なもんも必要になりますので、町長が進めるブランド戦略の中の柱の一つのシルクプロジェクトということですので、そこはやはりまずは桑畑ができて、3年ぐらいしないと収穫ができないということなんですけども、安心・安全という見えるということをキーにするんであれば、やっぱり源流である町内産の桑で蚕を飼って繭をしたてていくというのが、その流れをまずはつくっていくのが大事なんだろうなと。議員がおっしゃるように、そのことで仮に将来的に桑の木が成長していって、管理は必要になると思いますけども、そこはやはり十分に考察しながら事業を進めていく必要があるというふうに思ってます。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) そこで、29年度に6次産業化に結びつけたいということでこの協議会に入られるのにここへ推進体制図というのが掲げてありますけども、副町長は今そういったことで何らかの形で喚起しなければならない、そのことは若干理解できるんですが、桑の木を植えてそれを管理する方が自分で自力でその生産体制で維持できていけるのか、仕事、なりわいとしてそれが維持できていけるのか、またこれは公金で、そこを維持して、委託して維持していかなければならないという考えでおられるのか、その本当に桑を育て、その気で桑を育てて、それで収益が上がって仕事をされる方が、要するに農事組合がされるのか個人がされるのかわかりませんけれども、そこがなりわいとして、きょうまでの歴史だったらそれが成り立たないからやめていったわけですから、今それをやったときに、全体像の仕組みとして、構図の中の一としては成り立ちますけれども、1つずつのものが成り立たないと事業は続かないわけですから、副町長はこの事業が本当に進んでいく、その桑の葉を育てる人がおいでるかということがちょっと私はどうかなというふうに思うんですが。 ○議長(勢旗毅) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) お答えいたします。 その辺はやはり今後の大きな課題になろうかと思いますけども、やっぱりうちの創生総合戦略の中でもうたってますように、国の流れもできるだけ立ち上がりは行政で支援するにしても、将来的にはやっぱり民間のほうにシフトをしていくということですので、やはりそこの、今後そこをしっかりと経営していける、いただける方を掘り起こしていくのも大きな課題であるというふうに思いますし、それは町としてブランド戦略という柱でやっていく以上は、そこは一定やっぱり力を入れて推進をしていかなければならないし、それを背負っていただける住民の皆さん、農家の皆さん、組織をつくっていくのがまず先決だろうなというふうに思ってます。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。
    ◆12番(多田正成) 今の想定では、私はこれを見せていただく限り、農事組合ということが出てます。どこの農事組合か一般質問で聞いたと思いますが、はっきりおっしゃらなかったと思います。農事組合でこの桑の葉の事業を受け持っていただけるという今構想でおられるのかどうか、そこをお聞きします。 ○議長(勢旗毅) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) お答えします。 現在、造成とかしていただく話については、地元の農家の皆さん、農事組合という話も出てきとると思うんですけども、基本的にこの事業を進めていきますのは、この協議会の中に入っとっていただく商工会であったり丹後織物工業組合がその桑を使ってシルク産業のほうに何とか活路を見出していきたいということになるんではないかなと。だから、農事組合が将来的にずっとそれをやっていくという話では今のところはないというふうに思ってます。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) そうしますと、やっぱりその事業、桑の葉を育てる方、また桑の葉を摘んで蚕を飼う、その事業体はまだ全く白紙の状態ということですか。 ○議長(勢旗毅) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) 基本的には、商工会とかやはり丹後織物工業組合の力をかりていかなければ事は進まないというふうに思ってますし、もちろん地元の皆さんのご協力がなければこれは進まないというふうに思ってますので、そういった皆さんの力をかりながらやはり進めていく必要があるというふうに思ってます。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 私はそこが一番心配しておりまして、そこが事業として成り立たない、ですから協議会をつくってその話をしても、何にも前へ進まないという状況がここ2年間、ちょっとそのことかなというふうに思うんですが、コンセプトとしては非常にいいわけですね。この間、私も椿サミットに寄せてもらいました。その中で、市長、それからあるいはコメンテーターが出られまして、その町の商品の開発の話をされました。その方は、行政の支援も何にもなしにその町の財産、要するにあそこの町も、野々市市ですけれども、つばきの郷もあるんですね。そのツバキで油をつくる、ツバキ油をつくるのは当たり前なんですね。それは当たり前なんだけれども、ツバキ油を使ってエステに使えないかということで商品開発をされて、たったこんだけのオイルを使って8,000円の商品ですね。それを市長も常にこうして塗っておられます。あれがアイデアなんですね。ですから、喚起をする、町民がみずから喚起をする事業を協議で与えたらいいだけで、その中から町民の方がこれだというヒントを得て、そこにどう商品づくりをしていくか、その商品をつくるときに支援をするのが、行政にこういう支援ができますよというのが要するに地域経済イノベーションサイクルということなんです、地域経済。それは、要するに産学金官ですね。うちの町はもっとようけあります。産官学民何とかかんとかというてようけあるんですよ。それは、産というのは何だというと、要するに産業を興す、企業を興す精神の方のことを産業。それから、学というのは、ノウハウの蓄積。今までからずっといろんなことに研究したり何かする大学のノウハウの蓄積ですね、そこと、それから官、行政があって、誰かそういう人がおったら支援しましょう、行政支援しましょう、一回限りの支援をしましょう。要するに創業支援です。そういうことがきちっと組み立てられてやらないと、私は29年度でこれをやられてもまたぞろ今までと同じではないかな。町長、ここは一遍思い切ってこれはもうやめる。もっと今、せっかく桑の葉とホップと豆っこ米をやっとられるんですから、この町の産業振興はこれだということに知恵を絞って、こんな協議をしとるんではなしに、そこ、ただし私の心配しとるのは、29年度に国から予算を引っ張るためにこの構図が要るんですと言われるとそれは理解できます。町長、そこどうです。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 今年度につきましては、与謝野ブランド戦略は具体的な仕事をつくるという観点から、クラフトビールの醸造、そしてシルクプロジェクト、豆っこのプロジェクト、そして阿蘇シーサイドパーク周辺のベイエリアの再構築に向けて取り組みを進めてきたところであります。昨年のちょうど今時分、平成28年度の予算を可決をいただいた後にシルクのプロジェクトについても1年間かけて議論を進めてきたところであります。その中で、桑の定植ということは、この3月が最も適切であるということから、3月に桑を定植をしていくということを一つの時間的な目安として捉えながら事業を推進をしてきたところであります。そうしたことから、この1年間、このシルクプロジェクトにつきましては、ただいま議員がおっしゃいましたように桑の葉、養蚕、そしてそこからつながっていく商品開発、これをどのように進めていくべきかといった議論を多々やってきたところでございました。その中に、私たちとしてもヒントを得ましたのが、例えば健康であったり美容であったり食品関連、こうした分野におきましてはこの国産の養蚕、またシルクから生まれてくる製品の価格も市場で競争ができるということを私たちとしても確認をしているというところでございます。したがいまして、今回のシルクプロジェクトを推進していくことによって、現行の織物だけではなくシルクの多面的な機能を発揮した新たな産業が生み出せるのではないかというように私どもとしても考えております。そして、この可能性をともに模索をしていこうということで、協議会にご参画をいただいた方がいらっしゃるということでもございますので、この動きを私たちとしては進めていきたいというように考えております。ただし、議員がおっしゃいますように、持続性、また採算性という観点も非常に重要になってくると思っておりますので、そのあたりの数値も確実に押さえていく必要があろうかなと思っております。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) ホップにしても桑の葉にしても、もうこの成分は十分きょうまでに大学で研究されております。そういった成分もわかっておるわけです。ですから、私らからすれば、やっぱりこの町にそういったホップもうわさに出てます。現にやってます。そのホップの中でビールをつくるのは当たり前です。これは、昔からホップでビールをつくっとった。そういったことではなしに、先ほど野々市市のコメンテーターの話を出しましたけれども、ホップの成分を研究して、私の町からこの協議会の中で、産業振興の中で、このことをアイデアに出してこの仕事をしたいという人が生まれてこなければ、またホップつくってビールつくるんですわというのは、もうそれは全国展開でどこでもやっとることなんです。ツバキ油もツバキをとってオイルをつくるのは当たり前のことなんです。そこでどうヒントを得て町民が喚起するか、新しい産業に喚起するかということを行政が喚起したらいいんですよ。わかります。事業をしなくてもいいんですよ、僕の言うのは。そこを要するに町長の進めとられる与謝野大学じゃなしに何とかという町長が取り組んどられる総合力の人材教育です。総合力の、アベリスツイスじゃなしに、ちょっとど忘れをしました。何でした。 ◎町長(山添藤真) リベラルアーツ。 ◆12番(多田正成) リベラルアーツです。それ、総合力の人材教育の中で、そういったことを喚起していただけるように町民を集めて講演をしたり人材育成をしたらいいんですよ。その中で、ああ、こうだなというものがあって、そこでヒントを得てホップを使って違う事業を思いつく人が生まれてこないと、私はこれは何ぼやっとってもあかんと思ってます。こんなことは何ぼやっとってもあかんと思う。ただし、行政は、先ほども言いましたが、国から予算を得るためにどうしてもこういう構図が要るんですということなら、これは仕方がありません。これは理解できる。そうして予算を引っ張って、どうそういう事業者に支援していくかということがあったらいいんですが、どうも今までと同じように何十年これをやってきとりますんで、私はどないしてもこれが理解しにくいんですよ。本当に何かここ10年間で生まれてきとればいいですよ。町長もご存じのように産業振興から観光振興ビジョン、行動プログラム、いろんなものが出てきます。協議ばっかりです。それでは私は一つもこの町にはありません。それから、10年たてば、10年たてば時代が変わってくるんです。ですから、今やって10年後に完成しても、時代が変わってきとるかもわかりません。町長、そこどうですか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、この与謝野町が誕生して以降、例えばちりめん街道の活性化のプログラムにしても産業振興ビジョンに関しても観光振興ビジョンに関しても議論は尽くしてきたと。しかしながら、実行がなかなか伴ってこなかったということを言及をなさいました。私自身もそうした議論には大変意味があることだと思っておりますし、ただそれが実効を伴っていかないと、まさに地域の経済を支えていく、つくっていくということにはならないと考えています。そうしたことに観点を置きながら、この平成26年度、27年度、28年度、与謝野ブランド戦略事業を進めてきたところでございます。その中で、それぞれの事業において、少なくとも自分たちが責任を持ち、自分たちの知恵を出していこうという人たちが生まれてきているということも紛れもない事実であり、シルクプロジェクトにつきましても、長年来、この地域でも課題がありました。織物業の振興に資するのであれば、さらにはその根源でもあるシルクや桑の葉を使って新産業を創出することができるんだとしたらという思いの中で、民間事業者の人たちも参画をいただいております。そうしたことを考えますと、まさに議論の末に行動が生まれつつあるというのが現在の与謝野町の姿だと私は思っております。そうしたことは、5年後、10年後あるいは20年後に評価をされることになるのではないかというように思っておりますし、そのために私たちとしても知恵を出し、そして自分たちを磨いていかなければならないというように考えています。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 時間がありません。全てが悪いと言っているわけではありません。この戦略事業の中にテキスタイル産地事業ということで、織機の広幅の支援をしていくといって先ほども答弁されておりましたけれども、このことが非常に大事になってきます。やっぱりパリコレにも行かれたり、今この町を支える、織物業界を支える若い方々がそういった取り組みでやっていこうという意欲は十分見えています。こういった中で、新しくこの産地をつくり上げていかなければならないので、むしろこれでは支援策が弱いんではないかな、もっと強く打ち出すべきかなというふうに思っております。こういったことはどんどん進めていきたいと思いますが、これは商工観課長ですかね、町長ですかね、ここはどういうふうに思っておられるんでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 皆様方もよくご存じでありますように、丹後ちりめんの歴史を振り返ってみますと、300年の歴史がございます。その中で、昭和50年代を境に大変この地域としても織物業が縮小してきたということは事実であろうと思っておりますし、それを端的にあらわすのが白生地の生産量ということでございました。1,000万反に届こうとしていた数値が、現在では三十数万反ということで、この間市場規模としても約3%から4%という数字になってまいりました。しかしながら、この間そのほかの織物分野においては、創意工夫の中で非常に先鋭的な努力がなされてきたということもまた事実でございます。その中に、小幅から広幅に織機をかえられ、そして今までは和装を織っておられたかもしれないけれども、洋装地を織られるようになったという機屋さんも何件もこの地域にはございます。そういった努力というものもあり、現在、先ほど議員がご紹介をされましたように、海外市場でもこの地域で織られる生地が評判を博しているという状況になってまいりました。 そういった中で、また新たな視点として、この地域の生産基盤を現代の生活スタイルに少し寄せた支援をしていくということも必要なのではないかということから今回の提案に至っているということでございますので、現状認識としては議員とほぼ同様の視点を持っております。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 私は丹後全体の若い方々の動きを見ておりますけれども、やっぱりそういった動きの中にやっぱり我々とは違う、海外に向けた新しい動きが出ております。そういったことを見てますと、これは支援策が弱い、桑の葉を植えるよりこういったことを真剣に伸ばしていくほうが私はこの町の活性化になるんではないかなというふうに思います。 もう時間がありません。最後に、与謝野ブランド戦略アドバイザーに800万円という予算がついておりますけれども、少し小牧議員も聞いておられましたけれど、ちょっとよく内容がわかりませんでした。どういった内容でしょうか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) この春以降新たに編成をしていく組織におきまして、アドバイザリーのあり方についてもご議論していただきたいというように考えております。例えば、最終的な商品化を目指す際に、必要な販路開拓でありましたりデザイン作業、こういったものをそれぞれの視点の中で選択をされ実施をしていかれるという方々に対しての支援ということでございます。これは、この間お世話になってまいりました株式会社エムテドさんに委託をするということではないということを申し上げておきたいと思っております。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) 最後にお聞きします。 豆の豆っこ肥料の問題、それから桑の葉の問題、それとホップの問題、要するにリスクマネジメント、それをきちっと出していただけますか。そこを約束してください。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) この与謝野ブランド戦略事業にかかわりまして数値的な見解を示してほしいということであったと思っております。 確かにこの議会の答弁の中では、この与謝野町産のホップについてはキロ500円を想定していたものが、現在では3,800円ほどになりつつあるというような数字もお示しをさせていただきましたし、さらには豆っこ肥料のあり方につきましても、現在300トンの生産ではありますけれども、工場を増強した際に500トン以上の生産量が見込めると。そうした中で、幾つか数値を点在的にお示しをしていたと思いますけれども、これらをもう少し具体的に整理をしていくということは、私たちもしていかなければならない点であろうと思っております。本議会において、資料の提出をさせていただいたらよかったのかもしれませんけれども、その点につきましてはまだ詳細な議論をそれぞれの民間企業者の方々とし切れていないということもあり、目安的な数値しかお出しをすることができませんでした。しかしながら、それらの数値を冷静に出し、そして分析をしていくということは大変重要なことであると思っておりますので、でき得る限り皆様方に対しても資料の提供をさせていただきたいというように思っております。 また、この与謝野ブランド戦略事業におきましては、本当に皆様方に大変なご指摘をいただいてまいりました。しかしながら、確実に言えますことは、それぞれの事業において住民の皆さん方が自分の時間を割き、また責任のもとに事業を展開されつつあるという状況ができているということでございます。これはまさに新しい産業を構築していく上でも大変重要な動きであると思っておりますので、私としても皆様方の動きを支えていきたいと思っておりますし、議員の皆様方、そして住民の皆様方も温かく見守っていただきたいと思っておりますし、さらにはこうした動きにご参画をいただきたいというように考えています。そうしたことから、5年後、10年後、15年後の未来にきっとこの事業が評価をされる時期が絶対に来ると思っておりますので、それらを実現していくために皆さんと一緒になって頑張っていけるように、私たちとしても努力をしたいと思っております。 ○議長(勢旗毅) 多田議員。 ◆12番(多田正成) そのリスクですね、コスト計算をきちっとすれば、必ず町民の人は喚起されます。そこをきちっと出していただきますようお願いして終わります。 ○議長(勢旗毅) 次に、与謝野クラブ、塩見晋議員。 15番、塩見議員。 ◆15番(塩見晋) それでは、一般会計当初予算、与謝野クラブを代表して、質問をさせていただきます。 先ほど来、ブランド戦略についての質問が非常に多くなってきております。そういうわけで、非常にやはりここについては議員も、それから住民の方もそれぞれに非常に注目をしているということであるかなというふうに思っております。そこで、重ね重ねしつこくなるかもわかりませんが、私もこれに関連した質問をさせていただきたいと思います。 まず最初に、203ページの商工業振興費、産業振興事業の産業振興会議8万1,000円、これについてであります。概略の説明はされました。そういう中で、この産業振興会議はブランド戦略との連携を強めていくと、また予算が通れば年度早々にこれを立ち上げていきたいと。そして、産業全般を審議していただくというようなお話だったかと思います。 そこで、もう一歩踏み込んでこのことについてお尋ねをしたいのですが、今回の人選ですね、どういうことを考えておられるのかということ、それから一番私が心配するのは、多くのプロジェクトチームがあり、またプロジェクトがあり、それぞれに委員が選任されております。そういう中で、この一番もとになる産業振興会議の人選をどのようにして集められるとか、そういう部分も含めて町長の思いをまずお聞きしたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、産業振興会議のあり方について、この間の議会答弁も引いていただきながらご質問をいただきました。 概要といたしましては、先ほど議員がご紹介をされたとおりと理解をしていただきたいと思っております。 また、人選に関しましては、先ほど申し上げましたように、産業振興全般ということになりますので、幅広い多様な意見を述べていただけるような形が一番好ましいんではないかと思っております。次世代を担う若者から現在を引っ張っておられる方々まで、そして男性から女性、こういった観点で人選を行っていくべきであると思っております。 また、そうした観点の中で、今年度も模索をしてまいりましたけれども、私たちの力が及ばなかった点もあり、特に女性の登用については難しい局面があったということでございました。ぜひともこうしたところを解消していきながら、早々にこの産業振興会議を立ち上げていきたいと考えております。 ○議長(勢旗毅) 塩見議員。 ◆15番(塩見晋) 先ほど、人選というふうにお聞きしたんですが、私は何人の方でこれを始められるのかなということも若干気にしております。といいますのは、私はこの産業振興会議については定例会ごとにいろんな面でどうなっとるんだ、どうなっとるんだということを何度もお聞きしながら、そのたびにいや、女性が、先ほどおっしゃったように、女性がなかなかお願いできないとかいろんな理由で、結局1年間できなかった。これは、できなかった理由というのは私は簡単だと思うんです。それは、3期目の産業振興会議を町長がトップになってやられて、その振興会議のメンバーが産業振興を議論はしていただきましたけども、そこに田子さんが入られて、その方々がどういうふうに創業していこうとか、事業を始めるための勉強会みたいなことになってしまってた面があって、真剣に全般の、与謝野町全般の産業振興に目をやった会議であったかどうかということを考えると、非常に疑問に思ってました。そういうことがあった中で、本来の産業振興会議の持ち方に戻そうとすると、やはりここは町長が考えてあることを相当原点に戻して、この産業振興基本条例もしっかり意識してやっていただかないと、なかなか、先ほど言われた産業全般について審議する会にはなりにくいんかなというように思うんですが、ここら辺はいかがお考えでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま産業振興会議の第3期のあり方についてご意見をいただきました。 この議会でも答弁をさせていただいたように、第3期目については行動重視をしていく、実際に動きをつくっていくような、そうした中で編成をしていきたいということを申し上げたわけでございます。しかし、第3期、約2年間かかりまして、確かにそうした嫌いはあったんだろうと思っております。もう少し広く産業振興全般について議論をしておく必要もあったんではないかというように考えております。そうしたことを第4期の産業振興会議では重要視をしながら、人選も含めて取りまとめていきたいというように考えているところでございます。いずれにいたしましても、産業振興会議というのは、先ほど議員もおっしゃいましたように、さまざまな立場の方あるいはさまざまな意見を持っておられる方が寄り集う、そうしたことによって俯瞰的な視点の中で産業全般的に議論をするということが望まれると思っておりますので、そうしたあり方を目指し編成に努めてまいりたいと思っております。 ○議長(勢旗毅) 塩見議員。 ◆15番(塩見晋) 1期、2期の産業振興会議にかかわって条例をつくっていただいた皆さんの思いとしては、やはり町全般の産業の底上げっていうんですか、そういうことを思いながらいろんな事業もされてきましたし、そういう部分があったんかなというように思っております。 産業振興会議については、先ほど何名ということは何回もお聞きしとるんですが、まだ確たる人数の予測がないのか、答えていただけませんでしたが、この次でももし町長の思いがあるようでしたらお聞かせ願いたいと思います。 それから、私はこの産業振興会議にかかわって、田子學氏にいろいろとお世話になりながらこのブランド戦略を進めてきました。そういう中で、与謝野ブランド戦略アドバイザリー業務委託というようなことを27年度に540万円、28年度の前期で200万円、それから後期で299万円、こういうお金でいろんな面で仕様書をつくって進めてきたというところにあるかなというように思っております。 そこで、これは小牧議員も質問されたことがあるんですが、28年度の4月1日から9月30日までのアドバイザリー業務の仕様書の中で、私これちょっと見てみますと、できてない部分が、この仕様書が完結というんですか、出されたんですけど、こういうことやってくださいということで仕様書をつくったわけですけど、それがどうなんかなと思う点が2点ほどあります。もう既にこの契約は9月30日で終わってますので、この契約に基づく200万円というものは支払われたんだろうなというふうに思うんですが。まず、その契約そのものが済んでいるかどうかということについて確認をしたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 先ほど、第4期の産業振興会議の規模について答弁が漏れておりましたので、私の見解を申し上げておきたいと思っております。 第3期につきましては、委員さん9名でお世話になりました。一方、第2期、第1期につきましては20名を超える方々にお世話になったというように思っております。一定の全般的な議論をしていこうと思いますと、やはり15名ほどから20名ぐらいの規模になるのではないかと思っております。その中で、部会制をしくとか、あるいは議論の仕分けをどうしていくのかといったことは一定考える必要があるかなと思うんですけれども、大体そんな規模になるのかなと思っているところであります。 また、株式会社エムテドさんとの契約関連につきましては、小室商工観光課長のほうから答弁をいたします。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 議員ご指摘の株式会社エムテドさんの契約の関係につきまして、4月から9月30日までの契約ということで、この業務については契約も終え、業務完了という形で支払いの関係も済んでおるというふうに認識しております。 ○議長(勢旗毅) 塩見議員。 ◆15番(塩見晋) 2つの答弁いただきましたので、またもとにほんなら、振興会議のほうに戻りますが、15人とか20人とかおっしゃいましたけども、そうするとこの8万円じゃとてもじゃないですけどできないと思うんですが。補正もあると思うんですが、1回数千円でも10人でやればすぐ数万円になりまして、どのぐらいの頻度で会議を持たれる予定かわかりませんけど、年に2回もしたら8万円はのうなってしまうんじゃないかなと私は思いますけども。とてもそれではやはりブランド戦略をしっかり審議するということはできないんじゃないかなというように思います。また、それは足らなければ補正という手もあるかなというように思っておりますので、ここまでで終えておきます。 28年の前期のはもう済んでいるということなので。この中で、業務内容の中に京の豆っこプロジェクトにおけるデザインマネジメントの実践という部分があります。ここで、みえるまちの根幹と位置づける京の豆っこプロジェクトにおいて、デザインマネジメント責任者として次に掲げる業務を行うということで、コンセプトデザイン、プロダクトデザイン、コミュニケーションデザイン、利権のプロテクトというこんだけのアからエまでのことが書いてあるんですが、これも全部できて成果物としていただけたと、こういうことなんでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 豆っこ肥料の具体としまして、外販というふうな方向性だとかそういった議論もしてきた経過がございました。そういった中で、先方から例えば宅配ボックス、コールドジュースに、これは肥料の話ではないですが、肥料から展開するさまざまな産物の6次化ということでコールドジュースの絵柄とかそういったもののイメージ図の成果品の報告を受けておるというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 塩見議員。 ◆15番(塩見晋) 成果物としていただいておられるということで、その中には目指すべきゴールとどのように実行するか、その中にはそれぞれの相関と役割も示されておりますが、その提案が29年度予算に全然反映されてないわけですが、これは計画をいわゆるつくっただけで終わりになると、こういう性格のもんなんでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) これにつきましては、28年度に株式会社エムテド、また与謝野ブランド戦略推進プロジェクトチーム等々で意見を交わしてきた中で、29年度の方向性として民間中心の組織体に持っていくべきというふうな話でございました。この具体につきましては、29年度これからということでございまして、予算の関係につきましては先ほどブランド戦略の事業費、その規模感の中でどう遂行していくかということについても方向性としてはこの田子ディレクターとの意見交換の中で29年度の予算を展開してきたと、組み立てたということでご理解いただけたらと思っております。 ○議長(勢旗毅) 塩見議員。 ◆15番(塩見晋) 仕様書の中で業務内容で3点、みえるまちの実現に向けたデザインマネジメントの実践と京の豆っこプロジェクトにおけるデザインマネジメントの実践と町内外の共感を生む取り組みのこの3つがあったうちの一つが非常に大事な京の豆っこプロジェクトなんですけども、それが結果的になおざりになってしまっておる。それなりの理由はあるだろうとは思うんですけど、こうしたものをつくっておきながら、実態に町として動きがとれない、こんなような計画をつくられても、本来どうともならんはずで、これでまともに委託料払うというのはどうかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 答弁を求めます。 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 豆っこ肥料から派生する事業展開について、これについては株式会社エムテドのほうからご提案をさまざまいただいたというところでございました。その中で、それをすぐに29年度に予算反映するか、これは農林水産業費の関係に入れるというケースもあると思いますが、その部分についてはあくまでもこれから細部にわたって議論していきたいということでご理解いただけたらと思っております。 ○議長(勢旗毅) 塩見議員。 ◆15番(塩見晋) これから使うかもわからんていうんですが、これが後期の10月1日からの契約でも同じ、同じっていうんか、業務内容の大ぐくりの中にはないんですけど、豆っこプロジェクトというのが残っておるわけですが、何かしっかりした委託の割にはうやむやかなというふうに思いますが。 それから、3番目に町内外の共感を生む取り組みということがあります。これに行政側は、町内向けには住民、事業者及び与謝野町議会議員と積極的に懇談を行い、与謝野ブランド戦略のコンセプトや各プロジェクトの展開について周知を図る、また町外向けには講演やメディア等で与謝野ブランド戦略について積極的にPRを行うというようになっておりますが、小牧議員もお尋ねになっておりましたが、この4月以降、議会議員との話をするとかということは一切なかったように私は思っておりますし、これが10月1日からの、なかった割には10月1日からの契約にはこの議員との懇談というんがすぱっと抜けてるんですけど、ここら辺はどういうお考えでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) お答えいたします。 仕様書において議会議員との懇談、また町内事業者との懇談というふうなことについての要請をしてきたというところは仕様書の中に盛り込んでおりました。その中で、株式会社エムテドさんにおかれましては、町内の織物事業者12社ほど、また農業生産者、商工会の青年部等々いろいろと懇談をしてきたという経過がございました。ただ、その中で議会の皆様のほうとの意見交換を交わすという場面に日程的にできなかったということは事実でございます。その点については、私のほうも日程調整ができなかったことにつきましておわびをしたいと思っております。 ○議長(勢旗毅) 塩見議員。 ◆15番(塩見晋) いや、私としては別におわびをしていただかなくても、それはそれでいいんですけど、いろいろな事情があったんだろうと思うんで。ただ、ここまで業務委託の中に書いておきながら、そのことがはっきりできてない。成果の中にもこの部分は何も、できなかった理由も何も触れられてない。こういうわけで、であるのに、した契約の金額はぴっちり払ったっていうんじゃ、これはどうかなというふうに思うんですが、こういう部分は大体こういうことでいいんでしょうか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) ちょっと私のほうが聞き漏らしたところもあろうかと思います。仕様書と契約書、その中で乖離が出ておるかどうか、他の業務でそれ以上の内容も反映していただいたりしておったというところもあるということでご理解いただけたらと思っております。 ○議長(勢旗毅) 塩見議員。 ◆15番(塩見晋) 今おっしゃったように、それ以上にまだ重要な業務があって、そちらのほうに注視されたというふうに思うんですが、ブランド戦略全般について、一番最初に言いましたけども、いわゆる地域の方々も少しどうなんかなという思いがあります。はっきり言いまして、議会の中にも果たしてこのままでいいんかな、どうかなという思いが皆さん非常にあるように私は感じております。そういう中で、やっぱり田子氏と我々とはやっぱりここはしっかり話し合いをする必要が私はあるというふうに思っています。私はですよ。ですから、ほかの業務が忙しかってこれができなかったんだと言われるような考え方はどうかなと思うんですが、町長いかがですか。 ◎町長(山添藤真) 我々が話す必要があるというのは、与謝野町が……。 ○議長(勢旗毅) 塩見議員。 ◆15番(塩見晋) いやいや、あのね、契約の中で議会の人とも懇談をしようという項目がありますと。先ほど課長は、ほかにも多様な業務があって、これができなかったというふうにおっしゃったように私は理解したんです。私としては、ぜひ田子さんと懇談がしたかったというふうに思ってます。そういうことがやっぱりできてなかったのが、こうして議会としてもブランド戦略がどうなんだろう、田子さんの考えはどうなんだろうという形になっていっとるかなと思いますので、これは非常にこのことは重要だったなと私は、私はですよ、議員のほかの方はわかりませんが、思っていますと。町長はこのことについてどう思われますかという、2遍もしつこく言いましたけど。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) まず、株式会社エムテドさんとのこの2年間でありましたけれども、でき得る限り商工業者の方々の思いであったり考え方を吸収していただきながら、どのような産業振興政策を進めていくべきか、構築をするべきかといった議論を私どもも膝を交えて行ってきたところでございます。その中で、契約内容あるいは委託の内容についても、でき得る限り真摯に向き合っていただいたと思っておりますけれども、先ほど議員がおっしゃいましたように、与謝野町議会議員の皆さん方との対話、また商工業者以外の住民の皆さん方との対話、さらにはブランド推進プロジェクトチーム以外の職員のみんなとの対話というのがこの間なかなか持てなかったというのが1つの理解が浸透しなかった要因なのかなと思っております。本来でありましたら、私どもがそうしたフォローといいますか支えをしていく必要があると思いましたけれども、私たちだけではフォローし切れなかった部分がこの間あったなと思っているところでございます。ただ、今回平成29年度に計上しております予算に関しましては、この間申し上げておりますように、一定の線を引くということでございますので、この間積み上げてきた議論を着実に実行していけるように私たちとしては頑張っていきたいなと思っているところでございます。 ○議長(勢旗毅) 塩見議員。 ◆15番(塩見晋) 一定の線がどういう線かよくわからないんですが、先ほども言いましたように、この中にちゃんと与謝野町議会議員とというとこまで入ってるわけですから。そうすると、この成果の中でもそのことについては、いわゆるエムテドの代表の田子氏はこういうことだったけども議会とはできなかったというぐらいの一言はあってもいいかなというふうに思うんですが、全くこの部分はもう無視されて、成果の中では無視されておりますので、やっぱり考え方がどうなんかなというのが一番疑問点に思ったわけであります。 最後になりましたが、非常に町長にとっても重要視している与謝野ブランド戦略ですが、やはり急ぎ過ぎというか多く入れ過ぎたということが本当にあると思います。消化不良がいまだに起きております。先ほどもおっしゃいましたけど、やはりここは一度立ちどまってしっかり消化をして次をまた入れるという作業に入らないと、消化不良のまま先に行きますと、何ぼでもフラストレーションがたまってそのうちに爆発することが起きるかもわからんという心配をしております。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員がおっしゃっていただきましたように、この間与謝野ブランド戦略事業は、産業振興を軸に大変多くのことを手がけようとしてまいりました。その中で、私どもの組織体制としても、また人員という面でもなかなかついていけなかったということが反省点としてあるだろうと思っております。そんなような中で、今回与謝野ブランド戦略事業の推進組織の見直し方針を立ててございます。この間、議論にもありましたように、課題としても大きく3点掲げており、細部にわたって検証させていただいているつもりでございます。こういったところを一つ一つ解消していくということをこの間私どもとしても意識をしながら年度末に向けて取り組みを進めてきたところであります。 そういった中で、議員の皆様方におかれましても、そして従事する職員についても、問題点、乗り越えるべき課題が明確になったと私自身は考えておりますので、この内容をきっちりと踏まえながら、平成29年度についても身の丈に合ったといいますか、自分たちの考え方の中でこの事業を推進をしていきたいと考えているところでございます。 ◆15番(塩見晋) 終わります。 ○議長(勢旗毅) それでは、ここで4時20分まで休憩をいたします。     (休憩 午後4時08分)     (再開 午後4時20分) ○議長(勢旗毅) 休憩を閉じ、会議を再開します。 引き続き、会派代表による質疑を続行します。 よさの21クラブ、家城功議員。 14番、家城議員。 ◆14番(家城功) それでは、会派代表の質問といいましてもブランド戦略の続きをさせていただきます。 まず最初に、先ほど塩見議員から組織についていろいろとお聞きになられましたが、6次産業化推進協議会の中に民間企業という枠がありますが、これはどういった企業の方が入られる予定でしょうか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 今、仮称としまして6次産業化推進協議会、また再配付をさせていただきました追加資料では、ブランド戦略の新体制として与謝野ブランド戦略推進協議会(仮称)というふうなことで名前を2点上げさせていただいております。協議会の名称につきましては、どのように構築されるかというのは関係者でご議論いただきたいというふうに考えているところでございますが、この中で民間企業という部分につきましては、町内の織物事業者とか、また建設業とか、考え方としましては商工会の各部会とか、そういったところから選出をしていただけるようなことができればいいんじゃないかというふうに認識をしておるというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 先ほどからの答弁で、地域の声をとか地域を巻き込んでとかというようなお話の中で、例えば民間企業であれば、この桑の葉、またシルクに関して取り組んでおられる事業主さん、昔から取り組んでおられる方おられます。そういった人にも声をかけて、参考の意見を聞かせていただく、また三セクでも加悦のほうでは豆っこ肥料、またシルクパウダー等々取り扱っておられる三セクのとこもあります。やっぱりそういったとこもきちっと巻き込んだ中での計画を立てるべきではないかなというふうに思いますが、その辺いかがですか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 議員おっしゃられましたように、今日までやはりいろんな事業展開をしてこられた歴史のある事業所、また従事者、そういった方がおられます。もちろんそういった方々も関与していただく、さらにはやってみたいというふうな思いを持っておられる若手とかそういった方々も例えば公募をかけていったりしながらこういった協議会に参画していただく、そういった門戸を広げていきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) それと、テキスタイル産地化で、その後のプロトタイプにも産地プロモーションにもつながるのかもわかりませんが、洋装、インテリア、生活雑貨等の新たな織物に対して海外でも注目を浴びとるという話でございましたが、今取り組んでおられる丹後の企業でそれが商売として成り立って取引につながっている事例というのはどれだけ把握されておりますか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 私のほうは、それでもって海外展開をして成功をおさめておられる企業、これは私が把握しておる限りは三、四社、10もないというような数字だと認識しております。そういった中で、最近こそ与謝野町だけではない丹後全体の中でマッチングをされて組織体をつくり、例えば京都市内のほうのホテルへの室内の壁とか、そういった部分への織物技術の展開とか、そういったこともされておられるというふうに聞いておりますし、そういった部分においてはこれからふえてくるんじゃないかなというふうに認識をしてるところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) そういった方にレピアが広幅になるような洋装を織るような機械のために補助をしようと町のほうは考えとられるという理解でよろしいんですか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) お答えいたします。 そういった既に行っておられる事業所に対してもというところでございますが、やはり今日まで小幅のみで行っておられた事業者、そういった方々が広幅に展開をしていきたいというふうな枠も設けていきたいと思っております。当然、公募という形の中で予算を積極的に活用していただきたいというふうな思いがあるということでご理解いただけたらと思います。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) やる気のある方、頑張る方を応援するのも行政の役割です。しかしながら、織物業生産基盤支援事業の2,500万円、今回のシルクプロジェクトで500万円、合わせて3,000万円かけて、果たして織物業の復活の兆しに光が差すのかなと。ある人の話によりますと、パリコレに丹後ちりめんの生地がというような話を丹後の人は浮かれとんならへんかえという中で、どういったことですかと聞きますと、丹工なり京都府がお金を出してパリコレで取り上げてくれとお願いにいって、受ける側はお金をもらって運営費に賄えるのであれば話題として丹後ちりめんを提供しましょと。丹後ちりめんは、パリコレで取り上げられたから将来につながるんだと地元の人は浮かれているが、見本生地を送ってこいというて業者の方には言われ、その見本生地が中国なりいろんな織物の安いとこで、これと同じようなもんができないかというふうになっていると。本当にブランド化が図れるのか、海外のほうで販路が開けるのか、そういった分野には非常に疑問に感じるというような話の中で、お金を出すことだけが、支援をすることだけがこのプロジェクトであり、産業振興になるのかなという疑問があるわけですが、その辺いかがですか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 今、議員がご指摘されましたのは、丹後ちりめん創業300年の実行委員会が立ち上がる前に京都府のほうが事業費を捻出していただいて、地元の織物業者とパリのほうのデザイナー、クリエーターさんとのマッチングがあり、そして1月のパリコレに事業展開をされたという例の話だと認識をしております。その事業が当然事業費が行政のほうが支出をするから、それに関与してほしいというそういった事業計画があったということは私のほうも認識しております。今後、何度も申し上げますが、2020年丹後ちりめん創業300年、これを展開していく上で、やはりそういった事業者と、これは海外の事業者ですが、そういった方々とのやはり連携といいますか、そういった部分については大きな成果があったんではないかということを関係されました企業のほうから私は聞いております。今後、さらにヨーロッパのほうにどのように展開していくかということについては、私はこれから京都府とともに意見交換をしていきたいというふうに思っておりますが、関係する企業においてはやはり今後さらにリスクを背負っていただきながら展開をしていただけるものだというふうに理解をしておるというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 先ほどから、また以前から300年という言葉が出ておりますが、この事業は参考振興のプロジェクトですよ。300年の記念事業、セレモニーじゃないですよ。だから、そこにつながる事業の中身というものをきちっとやっていかないと、300年でよかったよかった、さあフランス行ってこうか、もう一回丹後ちりめん宣伝してこうか、はい、終わりました。また10年後には丹後ちりめん衰退していく一方ですね、33万反が25万反なりました、そんなんでは困るんですよ。やはり、お金をかけてこうやって取り組んでいかれる以上は、希望がある、結果が残る形を目指すことをやっていただかないと。質問させていただいておりますが、こうなるんだなというふうに感じることができないのは私だけでしょうか。ほかの皆さんもそうだと思いますよ。その辺よろしくお願いします。
    ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、1月の下旬に開催をされましたパリでの展覧会、展示会において丹後の企業が生産された生地がコレクションとしても使用されたということについて言及をされております。 実は、この15年間かけて、この丹後地方というのは欧州、またアメリカ、海外市場に対して積極的に生地を売り込んでいこうという中で、一年一年、あるいは年に何度か渡仏をされたと、あるいは海外に行かれて一生懸命になって交流、あるいはネットワークをつくってきたという背景がございます。そうした積み上げがなかったとしたら、先般のようなことにはつながっていかなかったんではなかろうかと思っております。こうした15年間かけた積み上げの結果、少しずつ海外の市場に対して受け入れられているということでございます。2020年、これは丹後ちりめん、確かに300周年になります。その2020年という年を一つのターゲットイヤーに据えながら一歩一歩持続可能な織物産業のあり方を確立していくための努力を進めていかなければならないと考えています。議員がおっしゃいますように300周年を迎えてよかったよかったということにはならないよう、その努力が持続的なものになるよう私たちとしても支援をさせていただきたいと思っておりますし、そういう姿を目指すべきであると思っているところであります。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) よろしくお願いします。 次に、都市農村交流事業1,700万円。委員会で私も傍聴させていただきまして、聞いてる範囲では何か豆っこ米でつくった野菜をジュースにされて、阿蘇ベイエリアで売られるようなお店を立ち上げられるのに補助を出していくというような話でしたが、そういった認識でよろしいんですか。 ○議長(勢旗毅) 答弁を求めます。 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) まず、この都市農村交流事業の補助事業として1,700万円を準備させていただいております中身ということでございますが、先ほど申し上げられましたように、町内の農産物をいかに加工し、そしてそれを市場に見せていくかというときに、当然それを見せるためにはそれなりの箱だとか車両だとか、そういったことが必要になってくるということで、そういった民間の事業者に対し公募を行い、そして手を挙げていただいて補助を打っていくという制度だというところでございます。先ほどおっしゃられた内容については、そういったことでございまして、ただ1点申し上げたいのは、これが阿蘇ベイエリアだけにとどまるということにはならないんじゃないかなと思っておりまして、町内だけではなく丹後全体にいろいろと波及するというふうなことが、例えば箱物については町内、例えば車両とかということになれば町外展開ということも出てくるのかなというふうに認識しておるというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 阿蘇ベイエリア活性化マスタープランに基づきということが書いてあるんですけど、阿蘇ベイエリア以外で物を売っても支援を出されるということですか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 私のほう若干の訂正をさせていただきます。 あくまでも阿蘇ベイエリアでの展開というところでございまして、そこを拠点として、例えば車両とかが必要ならば、当然その車両が町内とか、じっとしてるわけでございませんので、そういった町内展開があるというふうなことを答弁させていただいたというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 民間事業者を公募するとありますが、町内の方限定なのか、町外の方も対象になるのか、その辺はどういうお考えですか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) もちろん町内事業者を限定というふうな考え方から進めていきたいというところでございますが、まだ現在補助要綱も完備しておりませんので、内部議論もさらに図っていきたいと思っているところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) これにしても、例えばイベントがされるとか、そういったときでないと常設の店舗を構えてやらない限り繁栄はないかなと思います。それにプラス常設でお店を開かれても、阿蘇ベイエリアに人が来る仕組みがまだきちっとできていない中で、そんな補助を出しても、商売そんなに甘くないですよ。そんなものに国の補助が半分つくからといって1,700万円、いかがなものですかね。ましてや、中小企業……。 ◎町長(山添藤真) 議長。 ◆14番(家城功) まだ質問の途中です。中小企業基本条例が、先ほどからずっと訴えておられますが、これが町外の方が入るのであれば、これも疑問に思う部分であります。どうぞ。 ◎町長(山添藤真) 反問。 ○議長(勢旗毅) 反問権を町長が申し出であります。 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、都市農村交流事業についてるるご指摘をいただきました。その中で、阿蘇シーサイドエリアあるいは阿蘇ベイエリアに関しまして、本当にお客さんが来るんですかねっていうお話がございました。これは黙っていても呼び込むことはできません。一人一人あるいは私たちが真摯に努力をしていく中で人を呼び込んでいかなければならない事業だと考えております。そういった中で、一昨年の11月においては、阿蘇ベイエリア3DAYSを催しまして3日間600名の方にお越しをいただいた背景がございます。その中で、後ほどの検証事業において、議員からは、そこで頑張っておられた女性がおままごとあるいは遊び半分であったということをおっしゃっていただきましたけれども、それを実際にごらんになられてそういった言葉をおっしゃったのか、あるいは阿蘇ベイエリアに対して全くの期待を持っておられないからそういった言葉になるのか、その点について少しご見解を申し述べていただきたいというように思います。 ◆14番(家城功) 答弁時間関係ないんですね。 ○議長(勢旗毅) はい。 家城議員。 ◆14番(家城功) ままごとと言った覚えはございません。しかしながら、この件につきましては、質問の後に町長のほうからもそういう話を聞きました。しかし、私は課長にも副町長にも確認していただいたら結構ですが、3DAYSのときに保健所の関係はどうなっているのか、売り上げを上げられて利益を得られたときの事業収入としての取り扱いはどうなっているのか、そういったことを一つ一つ学ばれて、実際に商売される形の中で真剣に取り組んでいただく、模擬店開設の中身では話にならないと、そういうことはしっかりと言ったつもりです。保健所に確認しましても、与謝野町には困ってますよと。3日間飲食を伴う、また営利を伴う営業をされても、模擬店開設だけできちっとした手続もとっていないんですよと、私は保健所行って確認してきましたよ。その後に、きちっと、やられる前にはこういうことをやってくれというお願いをしましたが、やれてない。そういった中で、その後指摘をさせていただいた。実際にその日は行っていません。行っていませんが、事故が起こってからでは怖い、事件が起きてからでは怖い、そういったことを行政が責任持ってやられるのであれば、責任を持った手続の中でしっかりとやっていただきたい、そういうことを述べただけです。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。今の反問権のこれはよろしいですか。今、まだ反問権の続き。 ◎町長(山添藤真) 今、反問です。 ○議長(勢旗毅) はい。 ◎町長(山添藤真) その点につきましては、議員からもご指摘をいただきまして、直接私も確認をさせていただいております。しかしながら、あのときに私はこの目で地域の人たち、特に女性の皆さん方が相集い、この与謝野町ないしは丹後地域で生み出される、そういった素材をもとにいろんなおもてなしをなさいました。その姿を見たときに、地域内だけではなく地域外からもたくさんお人が見えたということは、これは事実だと思っております。そういった阿蘇ベイエリアでの一つ一つの展開の中で、確実な法整備も整えた上でさまざまな事業を展開していくことが私はできるのではないかというように考えております。そういった中で、このような事業の提案をさせていただいてるということでございます。議員からは、本当にさまざまな面でご指摘、ご心配をいただいておりますけれども、その心配、問題点を一つ一つクリアにしていくことによって、阿蘇ベイエリアあるいはこの与謝野町に多くの人たちが集っていただける環境をつくるという決意を私たちは持たなければならない。そうしないと、そうした進展はないんではないかというように考えております。議員におかれましても、商工会にいらっしゃったということで、そうした保健所でありましたりさまざまな商工業のサービスをしていく上でのアドバイス、助言というのはいただけるものではないかと考えておりますので、ぜひそれを前向きに私たちのほうにご教授いただきたいということをお願いさせていただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 家城議員、反問権はもう。 ◆14番(家城功) 反問権の答弁。 ○議長(勢旗毅) よろしいか。 ◆14番(家城功) 答弁。 ○議長(勢旗毅) はい。 ◆14番(家城功) 町長、あのね、イベントなら人来るんですよ。今回のこのブランド戦略っていうのは仕事の創出でしょ。おもてなしの心持っていただくのは大事なんですよ。ただ、それだけで商売成り立つかっていったら成り立たないんですよ。現に町内の今お店されとる方も何軒かもう既に閉めておられる、そういった状況の中で、その人たちがほんならおもてなしの心がないんか、そんなことないですよ。みんな真剣に取り組んでおられるわけですわ。イベントで3日間とか4日間とか、それぐらいの人を呼ぶことぐらいできますよ、阿蘇ベイエリアでも。ただ、このプロジェクト見ていると、人口交流の場で10個のことが書いてあるわけでしょ。このことにも後で触れますけども、そういった中で、人が来る流れをつくって、そういった中で盛り上げていって商売やっていきましょうね、仕事をつくりましょうねっていう思いをきちっと事業の中から出していただかないと、地域の方が一生懸命頑張っておもてなしの心で頑張ってもらってますよ、600人集まりましたよ、理解してますよ、そんなことは。ただ、花火を打ち上げたら人寄ってきますって。ふだん仕事としてどうされるのかっていうところを頑張ってやってほしいっていう話をしとるだけですよ。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) これ質疑みたいになってきましたけど。 ただいま議員がおっしゃいますとおりだと思います。確かに一昨年の11月にはイベント的に限定的に行いました。だけれども、地方創生で非常に重要なのは持続性でありましたり自立性ということでございます。そうした仕組みをいかにつくっていくべきかという観点の中で、与謝野ブランド戦略事業については骨格を整え、そして4つの指針のもとにさまざまな事業を展開していこうというところになってございます。そういった中で、少なくとも住民の皆さん方、また民間の事業者の皆さん方の挑戦が始まりつつあるということは事実でございますし、そういった動きがこれから持続的にこの町に根づいていくために私たちは何をするべきか、そうした議論をしていかなければならないというように考えています。今回の都市農村交流事業につきましても、議員ご指摘のご心配あると思います。しかしながら、それを一つ一つ実現に向けて頑張っていこうという事業でございますので、ぜひ前向きに捉えていただきたいというように思っております。 ○議長(勢旗毅) 家城議員さん、もう反問権。 ◆14番(家城功) いや、質問。 ○議長(勢旗毅) 質問ですか。 ◆14番(家城功) はい。 ○議長(勢旗毅) はい。 ◆14番(家城功) まだ早い。 それでは、前向きに捉えたいから質疑させていただいとる、それはもう基本ですんで。 次に、産地プロモーションでございます。本年度は1,000万円の中で、計画の策定と産地プロモーションという部分で1,000万円組んでおられますが、先ほど説明いただいたんですが、どんなことを計画立てられてどういうふうに進められるんか、ちょっと詳しくお聞かせください。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 産地プロモーションのその事業費の内容をご説明させていただきます前に、先ほど議員がおっしゃられましたこの取り組みについて模擬店的な考え方とかイベント的な考え方とか、そういった考え方にならないようにということで、あくまでも私どものほうは持続可能な展開をしていく上で、こういった制度をつくらせていただいて展開をしていただきたいというふうなことを私どものほうは考えておるということを私のほうからも補足をさせていただきます。 その上で、とはいえ、そういった展開をしていく上では、やはり町外に向けていろんな展開を見える化をしなければならないというところで、この事業費を準備をさせていただいたというところでございます。具体的には、農業分野でありましたら、豆っこのプロモーション化、シルクでありましたらテキスタイル産地のプロモーション化、メディア関係の広告、そして展示会、こういったものを協議会でプロモーション計画を立ち上げて合意のもとで事業実施をしていきたいというところでございます。 ○議長(勢旗毅) あらかじめ申し上げます。間もなく午後5時になりますけれども、本日は午後5時以降も会議を続行します。 家城議員。 ◆14番(家城功) 今の答弁で1,000万円の必要性が全然理解できないんですが、いかがですか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 1,000万円の具体的な中身ということになりましたら、特に町外メディアとのタイアップ、そういったことになってこうかと思っております。当然、そうなりますと100万円、200万円程度の規模感でPRをしていくということにはならないと。一遍にこれをどんと使っていくということよりも、小刻みにさまざまな複合的なところでいろんなメディア関係ともやりとりをしながらこの事業費を複数回活用していただくようなことを考えているというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) お金を払わないと取り上げてもらえないことをしようとしとんですか。事業自体に魅力があれば、話題性があればメディアはのってくるんじゃないですか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 予算がつくからそれをやっていくというそういった考え方ではございませんが、まずスタートアップの中では、与謝野町のしっかりとした考え方をやはり町外のさまざまな企業に見せていきたいというふうなことを考えているというところでございます。そういった中で、与謝野町としましてはみえるまちのコンセプト化をし、そして物づくりを始め、そしてそれを出口に見せていくというふうなことでございまして、これは予算がないPRの方法もありますが、町全体を売っていくというふうな考え方がここに仕込まれているとご理解いただけたらと思います。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 企画財政課長にお聞きします。 これ、国の補助金3,700万円入っておりますが、この補助金、年度途中に一回この補助金、当初予算に必ず上げなければつかない補助金なのか、年度途中でも事業というものがきちっと理解していただければ、取り組めるという認識ができればつくものなのか、その辺はいかがですか。 ○議長(勢旗毅) 植田企画財政課長。 ◎企画財政課長(植田弘志) 地方創生の交付金の予算措置でお尋ねでございます。 今回28年度からブランド戦略、28年度もやっておりますし、今回29年度もということで継続しております。既に継続事業につきましては、今申請中でございまして、内示が出たかな、ぐらいのとこなんですけれども、これについては当初予算で計上しておるという条件があったと思います。ただ、これは議決がもちろんありますので、今回その議決がないという話になりますと、国のほうにお尋ねする必要があるかなというふうに思っております。 ◆14番(家城功) つくかつかないかわからないということでしょ。 ◎企画財政課長(植田弘志) この場で言えますのは、当初予算に計上しておるという条件があったと記憶しております。それは、今回計上しておりますんで、その後の議決がどうなったかというのは、今のところ答えられないということでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 宣伝に1,000万円。考えられないですね。そういった中で、アドバイザー、これも中身については今のところ未定だと、800万円組んでいただいとるわけですが、何回か質問の中で出てきております「うちのまち」という新聞、これ来年200万円事業費組んで出されるんですね、こういった新聞を。これの編集長誰ですか。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) お答えいたします。 平成28年度の事業、これはあと一度紙面が発刊されるということになりますが、その編集長につきましては株式会社エムテドさんのほうにお世話になってるというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) アドバイザーからエムテドさんに幾らかは行く予定をされとるという認識でよろしいんですね。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) この部分は誤解のないようにしたいと思っております。平成29年度においては、あくまでも再度内部のほうで協議をし、事業展開をしていくというところでございますが、株式会社エムテドさんのほうにその部分を委ねるという考えではないということをご理解いただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) なら、来年度から発行される「うちのまち」は、編集長はかわられるということですね。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) 私ども行政のほうもこの27年度、28年度のほうで職員も能力が上がってきたというところもございます。そういった上で、29年度においては行政が、町のほうが編集長になるということも当然想定しておるというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 想定じゃなくてかわられるということですね。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) そういうことでございます。加えて申し上げますと、先日紙面の印刷先、この部分につきましても、当然町内の印刷会社のほうに発注するようなことができないかということで、これについては早速に担当者のほうにそういった展開ができるかどうか、その調査に入らせるというところもご理解いただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 次に、クラフトビール醸造事業に。 質疑の中で多くの方がビール醸造という言葉を出しておられますが、私このクラフトビール醸造事業、3年間の試験栽培のときに質疑させていただきました。これビールつくる事業ですか、農業振興ですか。町長がお答えになられたのは、農業振興ですと。そうであれば、この事業名変えるべきじゃないかという話の中で、説明がるるあるような、その後の先も見越した中で名前はこのままでいかせてくれという中で、2年間。ホップの価格が500円から四千円幾らに上がったと、生産量も倍近く2年間で達成できたと。しかしながら、この事業は3年間は試験栽培ですよ。多くの議員さんが採算だとか、そりゃ補助金もらって投資をしてやっていけば採算合いますよ。しかし、今取り組んでおられる、試験栽培やっておられる方がその後補助金がなくなったときに、本当に続けられる採算性がとれるのか、そういったことを3年間かけて、また新たに設備投資をしてしっかりとこれを自分の農業の産物として取り組んでいこうという農家がきちっと採算を計算できながら産業化が図れる検証を行うための3年間ですね。しかしながら、話がいつの間にか、この6次産業化の資料を見ておりますと、13ページには2020年には開業と。クラフトビール醸造所を、小規模である、開業を支援しますと。まだホップも3年間の試験栽培も終えず、検証もされず、そういった中でもう次から次にと、ビールつくるとこ応援しますよと。果たして信用できるのかなと、私は。もうちょっとこの辺きちっと段階を踏んでお願いしたいということは、何回もこの議会でも言ってますが、どうしてこういうことが先に出てくるんですか。こういったもの出さないと見えないと思っとられるんですか。ホップはホップで今一生懸命頑張っていただいとるわけでしょう。それが実用化できるかどうか検証するために3年間予算組んでやっとるわけですわね。それをもうビールつくることありきの中でいろんな動きが出てきとる。きちっとやるべきことをやっていただいて、結果が出た中で次のステップを考えていただく、次に進んでいただく、そういったやり方をしていただかないと、こうやりたい、ああやります、こうしました、しとるうちにもう次の将来はこうなります。そんなんで未来って開けないですよ。その辺いかがですか。 ○議長(勢旗毅) 井上農林課長。 ◎農林課長(井上雅之) 議員ご指摘のとおり、ホップの栽培については試験栽培ということで、あと一年、29年度最終の3年目を迎えるということでございます。これにつきましては、当初から基本的に農業振興の部類ということで進めてまいったところでございます。ただ、この小規模ビール醸造所の開業を支援しますというところにつきましては、やはりホップの少なくとも産地であるというところの利点を生かした可能性を表現をしておるということでございます。ホップの生産と合わせまして、やはり町民の皆様からはビールが町内で飲めるようなこともできないかといってお声を聞かせていただくところは多いところでございますので、そのあたりの可能性というところをここで示しておるということでご理解はいただきたいというふうに思います。あくまでも小規模ビール醸造所の開業という点については、第1次産業から発生します農産物の6次産業化への取り組みと、これはあくまでも民間の活力を期待をするというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) ビールは飲みたければ酒屋行けば売ってますよ。6次産業の基本というのは何だかご存じでしょうけど、1次産業、2次産業、3次産業、これがしっかりしていないと6次産業できないですよ。だから、試験栽培で3年間、どうなっていくんだ、これが農産物として成り立つのか、そういうことを検証するために3年間取り組まれとるわけですね。それがしっかりできなくて6次産業つながらないです。しっかりその辺理解してください。 それから、先ほど町長のほうから、多くの人が賛同していただいて、町が催すものに対して1,000人ぐらいの人が来られとるんですか。にしても、町民の20分の1以下です。そういった中で、それが多いか少ないかということはないですけども、最近よく町民の方からお聞きするのは、もうこれ以上無駄な取り組みはやめてほしいとか、補助金ありきの事業に血税を使わないでくれと、公共料金や医療、社会福祉の負担がふえている中で、一部の者しか還元されない利益やそういったもののない事業を行政がなぜ進めようとしているのか、こういった声がふえてきとるわけですよ。3月1日に配られました資料の一部の文書が抜粋されまして、町内ではいろんな批判をされる文書も出回っております。その中には、当然行政の考え方に対する疑問も書いてありますが、議会に対してもこんなものを認めていいのかと。議員の資質向上どうのこうのと言いとうなるけども、もっともっと考えてもらわなあかんのちゃうかというような意見も書かれとる中で、なかなか見えにくい事業を進めていっておられる。そういった中で、我々も頑張っていかなあかんという気持ちでいろいろときつい質問させていただいとるわけですが。 金融機関の協定を結ばれました。中身見せていただきましたが、例えば協定で結ばれるにしても、この事業に関して借り入れを起こされたり相談に来られた方には優先するとか、そんなことは全く書いてないですよ、これ。事業に対して協力してくれと、わかりましたと、わざわざ頭取が来られてサインされとるんですね。代理の方かどうか知りませんが。やはり、本当に協定を結ばれるのであれば、そこまできちっと詰めていただくような協定をしていただきたい。それが事業に対する本気のあらわれではないかなというふうに思いますが、その辺いかがですか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からはきつい質問ということで、少し私のほうもカッとなってしまいまして申しわけございませんでした。 先ほど来、議論しておりますように、与謝野ブランド戦略事業に関しましては、産業振興に関しての提言あるいは中小企業振興基本条例の精神、さらには各種住民アンケートでも新しい産業を生み出してもらいたい、仕事をこの地域でもつくってもらいたいといった住民の皆さん方からの私は願いだったというように考えております。そうした中で、私たちも試行錯誤しながらこの平成27年度、28年度については与謝野ブランド戦略事業を推進をしてきたところでございます。そういった中で、るる申し上げておりますように、住民の皆さん方や民間の事業者の皆さん方の挑戦というのは始まりつつあると思っておりますし、その第一歩を踏み出しつつある状況にございますので、それをいかに成長させていくか、育んでいくかというのは当然私どももそうですけれども、住民一人一人にお願いをしていかなければならないというように考えているところであります。議員がご指摘をされましたように、この事業に対しましてはさまざまなご見解やご批判があるということは私自身も重々承知をしております。しかしながら、これらの事業が住民の願いであった、そして持続可能なまちづくりを進めていくためには必要不可欠な事業であると私自身は考えておりますので、るるご指摘をいただきました点につきましては、しっかりと受けとめさせていただきながら、今後の事業展開を推進をしていきたいというように考えているところでございます。 また、議員からもさまざまな観点の中である意味きつい質問をさせてしまいましたこと、私のほうからも申しわけなく思っておりますし、その思いに応えるべく努力をしていきたいということを最後に申しつけさせていただきたいというように思います。 ○議長(勢旗毅) 家城議員。 ◆14番(家城功) 最後に1点、きちっと段階を踏んでいただきたいということが基本です。そういった中で、阿蘇ベイエリア、阿蘇シーサイド、公園ですね、これ都市……。終わります。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員がおっしゃろうとしていたことは、恐らく都市公園法なり阿蘇シーサイドパークの条例に基づいた公園の使い方であろうと思っております。 この点につきましても、議会懇談会の中でもご指摘もあったというように聞いておりますし、先般の渡邉議員のご質問にもございましたように、そのあたりの条例あるいは法の解釈をきっちりとしていきながら、よりよい公園となるように私自身も、そして努力をしてまいりたいなと思っております。いずれにせよ、公園のあり方というものも時代の推移の中で大きく変化をしてきたように思います。私たちが子供のころは例えば近所でもボール投げ遊びであったりいろんな遊びができたけれども、だけれども昨今ではボール遊びをするなでありましたり、さまざまな禁止事項が設けられるようになりました。その公園のあり方の一歩先をこの阿蘇シーサイドパークにおいても見据えることができるように頑張っていきたいと思っております。 ○議長(勢旗毅) 次に、魅力の会、6番、江原英樹議員の質疑を許します。 江原議員。 ◆6番(江原英樹) それでは、会派魅力の会を代表し、29年度予算、質疑を交わしたいと思います。 課題につきましては、加悦高の魅力化を中心とする教育関連について、そして民生費を中心とする福祉関係、2つの課題を中心に質問をしていきたいと思います。 そこで少し我が魅力の会の理念、目的、目標について述べ、これに沿った質問にしていきたい、そんなふうに思います。 理念として、自立に挑戦する町、全て自分の足で立つことを目指し、常に挑戦する町、そういったものを理念にしております。目的には、地域を愛し、人を愛する人を育てる、それが目的であります。ちなみに、地方創生の戦略では、まち・ひと・しごと創生総合戦略、創生に向けた政策の5原則の筆頭に自立性を上げているのを皆様もご存じだと思います。 さて、その理念、目的をするための目標方針、すなわち魅力ある教育を受けることができる町を私たちは目指しております。 そこで、まず町長にお聞きをいたします。 町長は、加悦谷高等学校の魅力化、果たしてその魅力化とは、なぜ今この事業を取り上げられたのかをお尋ねしたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、高校の魅力化事業について、なぜ今取り上げられたのかということをご質問をいただきました。 ご案内のように、昨年来加悦谷高等学校をめぐるあり方の問題につきましては、京都府教育委員会、さらには当地域においても大きな議論となってございます。そのような中で、私自身が感じましたのは、この与謝野町の教育、すなわち就学前の保育、教育から義務教育課程を修了するまでは私ども町で一定の責任を負っていかなければならないというように考えています。しかしながら、その義務教育課程修了後の高校教育あるいは社会人教育につきましても、一貫性のある教育施策を展開をしていかなければならないというように思っております。そういった中で、加悦谷高等学校について今後もより魅力的な学校であるために、あるいは生徒たちが学び合いたいと思える学校にしていくことを私たち自身が考えないといけない段階になったということを判断をしたからでございます。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) さて、私たちは3年前、多くの民間の仲間と加悦谷高校の今後の方針について1つの団体を立ち上げました。私は、早速教育委員会を訪ね、そしてその協力を求めました。さて、そのときに教育委員会の態度は、あれは府立、府のことだから、加悦高は府立だからというお言葉をいただきました。私は唖然としました。これは、今の教育長を名指ししとんではなしに、今までの教育委員会、教育行政のあり方について私は唖然としたという言葉を使わせていただきます。 さてそこで、今やっと町長は何年ぶりかに50万円とはいえ予算を計上してくれました。大勢のOBの諸君とこの問題について話題にいたします。なぜ私がこういったことを言うのか。この加悦谷高校の創立は町長や村長や、そして議員や教育行政、多くの地権者の方々が死に物狂いになって建てた、それを目の当たりにした私たち、私がそういった発言をやむなしとしているわけであります。教育は、その中で子供たちの意見を聞こう、育友会の意見を聞こう、アンケートをとろう。果たしてそれが本当の教育者、教育、いわゆる指導者の立場だろうか。国が学習指導要領をみんなにアンケートで聞くだろうか。そういった点について、この方策、政策について町長はどのようにお考えになりますか。 例えばね、例えば1つの方針を、指導方針を出すのに、加悦高の問題1つにしても、子供たちの意見を、あるいは育友会の意見を聞く、アンケートをとる。私は、高岡議員がずっと3年間教育についていろんな質問をしてます。日大の一つのエースとしていろんな指導者に当たってこられた。その指導者が、おう、高岡、あなたはどういう方針でしたらいいのか、どういう教育をしたらいいのか、一々指導者が聞きますか。やはり指導者は指導者なりにきちっとした方針を持って、やはり指導に当たるべきではないでしょうか。 そこで、教育方針というものは町長がしっかりと理念を持ってやられるべきだと思いますが、ご意見をお聞きします。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、含蓄のあるご質問をいただきました。 私自身は、この間総合教育会議の座長といたしまして、町の教育大綱について策定をしてまいりました。その教育理念につきましては、この間皆様方にお伝えをしてきたとおりであります。この与謝野町で育つ子供たちが世界中の国や地域でみずからの責務を果たすことができ、自信と思いやりにあふれ、創造的に未来を開拓する精神を持つ人間を育むというものでございます。この理念を打ち立てるに当たりまして、私も大変さまざまなことを考えましたし、その策定に当たりましては一定教育委員さんやいろんな人たちのお声を聞かせていただいたという背景がございます。しかしながら、最終的に責任を持ち、教育理念あるいは方針を立てるということは、トップの非常に重要な仕事であろうと考えております。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) もう一つ、私は、あれは府のことだからという問題について大変疑問に思っております。府立の病院があります。あれは府立与謝の海のことだから皆さん辛抱しますか。府道に穴があいた、あれは府がするんだから皆さん辛抱しますか。盛んに宮崎議員のおっしゃっとった阿蘇海の浄化です。浄化装置は府です。あれは府ですから皆さん辛抱しますか。この大事な教育だからこそ、町中がしっかりとその理念を共有して町長を先頭にやっていくべきと思いますが、町長のご意見をお聞きいたします。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) やはりこの与謝野町の住民の皆さん方に関すること、また与謝野町で起こる事象に対しましては、私は一定の責任を負うものであるというように考えております。それがたとえ国のものであろうと府のものであろうと、また与謝野町のものであろうと民間のものであろうと、一定の責任を果たす必要があるのではないかと思っております。特に、京都府立という中で議員が今おっしゃいましたように、加悦谷高等学校あるいは北部医療センター、さらには支援学校、そうした機関に関しての関心というのは常に傾けておかなければならないことであると思っておりますし、そうした姿勢の中で我々としてはこれらの問題に取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) 時間がありませんので、私たちは常に総務委員会あるいは議会で教育の問題について提言し質疑を交わしてきました。そうした結果、こうして、例えば参与に大迫さんをお迎えになる、今やらなければならないのは町長のリーダーシップです。強い強いリーダーシップで教育行政を改善すると、そうして一つの目標を立てて、住民全員がその問題を共有する、そのところにあると思います。そういった点につきまして、大迫先生をお迎えになったその理念、そしてその目的、そういったものについてご意見を聞きたいと思います。
    ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 先ほど申し上げましたように、本町の教育に関しましては、教育大綱を指針としながら学校教育、さらには社会教育のあり方について施策を講じているというさなかでございます。一方、国におきましても、2020年をめどといたしまして、学習指導要領の改訂ないしはそれに類する事業を展開をしていくという流れになってございます。この中で、どのように教育が変わっていくのか、そして我々はその内容をどう受けとめ、そして学校現場の先生方と共有をしていく必要があるのかということにつきましては、早い段階から準備をする必要があるだろうと思っております。そうした中で、今回参与としてお迎えをしたいと思っております大迫弘和氏におかれましては、今回の教育指導要領の改訂につきましても大変深く関与されたという経験をお持ちであります。そうした知見を私たちの教育行政にも反映をしていくことができれば、いいんではないかというように考えております。いずれにせよ、2020年の学習指導要領の改訂というのは非常に大きな改訂になり、それに基づきさまざまな変化が起こるものであります。そうした事態に事前に備えを打っておきたいというように考えたことが一つのきっかけでございます。 ◆14番(家城功) 議長、休憩動議。 ○議長(勢旗毅) 賛成者あります。 議員から動議が出されました。 ◆14番(家城功) 休憩。 ○議長(勢旗毅) 確認します。休憩の動議。 ◆14番(家城功) 休憩の動議。休憩。 ○議長(勢旗毅) それでは、今家城さんから休憩の動議が出されましたんで、江原議員の質問の中途ですけども……。 ◆6番(江原英樹) 休憩の理由が要る。 ◆14番(家城功) 発言の訂正をお願いしたい、江原議員の。それ説明するんで休憩とってもらったんですよ。 ○議長(勢旗毅) ほんなら、家城さん、それ説明してください。 はい。 ◆14番(家城功) 休憩。 ○議長(勢旗毅) はい、暫時休憩します。     (休憩 午後5時24分)     (再開 午後5時45分) ○議長(勢旗毅) 休憩を閉じ、会議を再開します。 江原議員の質疑を続行します。 ◆6番(江原英樹) それでは、教育問題に一応終止符を打ちまして、次は福祉、民生費を中心とする行政のサービスの根幹である福祉政策について町長にお尋ねをいたしたいと思います。 29年度予算、民生費総額33億300万円ですね。パーセントにしますと28.6%。これは、前年度より18%の減でございますが、これは給付金があり、4,300万円の給付金とか、あるいは認定こども園の減額によりパーセントは落ちております。しかし、この5年間ずっと見てみますと、27年度は31億円、26年度は32億円、一貫して数字的な変動はありません。また、パーセントもありません。福祉の町与謝野町、まず企画課長にお尋ねします。 こういった数字について、この5年間を見て、その変動はありませんけれども、査定をされるときにお感じになられたことがありましたらお尋ねしたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 植田企画財政課長。 ◎企画財政課長(植田弘志) 民生費におけます予算査定のご質問かなというふうに今聞いておりまして、江原議員がご紹介いただきましたように、平成29年度の民生費につきましては33億円余りということで、平成28年度が40億円余りということで、今回7億4,000万円、28年度より29年後は少なくなっております。この主な要因としましては、ご紹介がありましたように認定こども園の施設整備が終了したということで、7億3,000万円ぐらいこれで減少しております。それからもう一点ご紹介いただきましたように、臨時福祉給付金のほうで4,400万円ぐらい少なくなっておりまして、主な要因はこの2つかなというふうに思っております。そういう中で、ちょっと手元には持ってないんですけれども、過去の民生費の推移をご紹介いただきましたので、ここ近年、民生費としましてはそう大きく、こういうハード事業をのけた部分については大きく減ったりしてないというふうに私も思っています。それからいいますと、前太田町長の時代のころには福祉のまちづくりということで進めてこられた、他の団体より与謝野町としてはそういうところに力を入れてきたというところもありますので、それが変わってないのではないかと私は思っております。といいますのは、ハード事業のでこぼこはあるんですけれども、それ以外のソフト等については、十分とは言えないのかもわかりませんけれども、先進地と言われた福祉をやってきた与謝野町であるというふうに29年度の予算も思っております。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) なぜこの福祉の問題を取り上げたか。町長が就任された26年2月のこの以前、選挙前ですね。太田与謝野町長突然の引退宣言。関係者寝耳に水。町幹部は施策にブレーキもと。いわゆる特に福祉分野で独自制度や施設支援を重ねてきただけに、町幹部職員は町長の引退で施策にブレーキがかかってしまうかもしれない、こういった懸念を新聞で発表しました。その後、町長は与謝野ブランドを売り込め、誇りを持てる計画を進める、戦略統括ディレクターに東京の田子さん、勇ましい軍が出ました。残念ながらブランド戦略については、きょうまでいろんな問題を持っております。そこで、さきの総務常任委員会におきましても、福祉課長はこの福祉政策に大きな変わりはなく、これまでの政策を維持したい、そういう発言をしてます。まず、その真意について私はお尋ねをしたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 浪江福祉課長。 ◎福祉課長(浪江昭人) お答えをいたします。 先ほど、議員、また企画財政課長からもございましたように、平成29年度の福祉課所管の当初予算を見ていただきましたら、障害者福祉費を除きまして全て減額予算ということで対応をさせていただいております。実は、平成28年度の当初予算をプレス発表されましたときに、ある住民さんが直接私のところにお電話いただきまして、お名前等はおっしゃっておりませんが、与謝野町は福祉の町を標榜しておりながら、福祉課長、えらいやる気がないじゃないかと。全く予算にインパクトを感じないというご指摘をいただいたことがございます。今年、29年度につきましても、先ほど申し上げましたように、前年度と比較しますと減額という予算を組んでおりますので、これもある議員さんから、同様に非常にインパクトに欠けた予算じゃないかというようなご指摘をいただいたというような記憶がございます。 しかし、今与謝野町の中でこの福祉に関してどのようなことが起きておるかということを少し時間をいただきまして説明をさせていただきたいと思うんですが。例えば、平成28年度におきましては、野田川地域に株式会社京都奉製の子会社であります株式会社スミレさんが障害者の就労継続支援A型事業所を設置をいただきました。ご承知のとおり、この事業所は雇用契約に基づきます最低賃金を保障する福祉就労型の施設ということでございまして、開設時点では10人定員というふうにされておりましたが、現在では20人定員にふやしていただきまして、既に12人の方が就労されまして生きがいを持って働いていらっしゃいます。本地域におきまして、株式会社による障害福祉分野への参画は初めてでございますし、我々にとっては画期的なものだというふうに捉えております。 また、岩滝地域には、社会福祉法人よさのうみ福祉会の手によります障害者グループホーム菜の花ホームとゆいまーるの2つのグループホームが平成28年度に開設をされまして、障害者の生活の場としまして合計19名の方が現在生活をしていただいておるという状況でございます。このグループホームにつきましては、岩滝地域のみがこれまで未設置ということになっておりましたが、いわゆる住宅地の中心において障害者のグループホームが住民の理解を得て設置をできたということについては、大きな意義を感じておるということでございます。あわせまして、地域支え合いセンターとして花鈴という施設も同時にオープンをしていただいておりまして、今後は地域のサロンとしての活用が見込まれるというふうに思っております。 それから、平成28年度、29年度の継続事業としまして、社会福祉法人与謝郡福祉会が岩滝コミュニティーセンターを活用いただきまして、認知症対応型通所介護施設と新しい総合事業に対応する緩和型デイサービス、また地域サロンを設置をしていただくという予定になっております。これも岩滝地域では、男山の地域がそういった施設がやや薄い地域でございましたので、町有施設の有効活用とあわせて非常に意義のある事業に取り組んでいただけるというふうに考えております。 次に、平成29年度の予定としましては、岩滝地域に発達障害の子供たちを中心とした放課後児童デイサービスセンターを設置をしたいということで、今現在事業所さんが京都府との調整を行っておられます。この施設は、作業療法士の観点からの療育の場で、北部では初めての福祉基盤となり、我々も注目をしておるところでございます。 また、加悦地域には、パワーリハビリを中心としたデイサービスセンターの設置が予定をされております。これは、母体が千葉県に所在するフランチャイズによる運営主体というふうにお聞きをしております。 また、リフレかやの里では、これまでから農産加工等非常に熱心に行っていただいておりまして、その点につきまして京都府が評価をされまして、京都府が進める農福連携のモデル事業として平成29年度採択をするというふうにお聞きをしているところでございます。 このように、行政主導ではなくて、いわゆる民間がその必要性を感じる中で、行政とある点では協働しながらこういった施策が展開をされるようになってきたと。合併をしました11年前にはこのようなことが起こるという予測がここにおられる議員さんも含めて余りなかったんではないかと思いますが、町が大きな予算を今計上してなくても、そういった民間の動きによって地域の福祉が増進していくという姿が見てとれるようになったなというふうに思います。そういった意味で、山添町長が目指しておられます地域密着型の福祉施策、これについては順調に推移をしておるのではないかというのが私の思いでございます。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) 私は、議会のたびに夢織りの郷を訪ねます。数週間前にも訪ねました。そこでは、障害者の百数名の方が、これ2市2町です。自分たちの要求、思いを発表する会を多くのスタッフと一緒にやっておられます。与謝野町を中心として福祉がこの2市2町にあるということを実感をしてまいりました。そこの青木理事長は、障害者、高齢者、児童等、福祉政策をしっかりと引き継いでもらっておる、そしてこの福祉の政策は全国の大変注目に値しておる、そうして野田川を中心にした福祉の町は、加悦へ、今課長がおっしゃったように、岩滝へと、もう既にその取り組みに当たりいえば到達、その取り組みがもう到達をしておるという確認はできるんですよ、江原さんというお話を聞いてまいりました。既に、従事者は850人を数えておる。 そこで商工観光課長にお聞きします。 当町の産業の従事者は何名でございますか。この850人は何%の割合を持ちますか、お尋ねをいたします。 ○議長(勢旗毅) 小室商工観光課長。 ◎商工観光課長(小室光秀) お答えいたします。 これは、あくまでも統計書に基づくものとしてご説明をさせていただきますと、経済センサス基礎調査というものがございまして、その分野からの数字になりますが、平成26年度、この数字で事業所の従事者、これが8,956名という数字が公表されております。そのうち、製造業が2,486、27.8%、卸売、小売業が1,624、これが18.1%、続いて医療、福祉、この分野が1,368、15.3%、次に建設業733人、8.2%、ほか宿泊、生活関連サービス、教育等々ございますが、こういった数字になっているところでございます。 参考までに、この従事者の数は平成16年9,214人、平成18年1万67人、平成21年が9,763人ということで、右肩下がりになっておるというところでございます。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) 今、課長が説明しましたように、だんだんと従事者が減っておる。その中で、着実にこの障害者の働き方、福祉の関係に従事する方、もう10%、いわゆるこれが福祉産業の現実なんです。 最後に町長にお尋ねをいたします。 こうした中で、全国に評価された福祉政策はしっかりとその根をおろしてきた。そして、今や民間主導で行われておる。この1週間ずっとブランド戦略についていろいろと意見がある。ここにいい見本がある。それは、ほかの町でやったんじゃなしに、この町で今息づいておる。ぜひこうしたいい手本を民間主導で一つ一つが、一つ一つの実績がブランド戦略に見えるようにぜひ尽力をしていただきたいと思います。 そこで、いま一度福祉政策について、よくうちの総務委員長は福祉の進化ということを言います。進化ということは、よりいい意味でもう一段、もう二段、必ずあるんではないかということですが、このままの状態では今後の社会現象は大きく変わっていく。そうしたときに、町長の思いを含めて福祉施策についてお聞きしたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいまは、福祉政策におきまして大変私も考えることのできた議論が交わされたと思っております。 当町の福祉政策におきましては、先ほど来の議論からありますように、現在では民間の事業者の皆さん方の手によって着実にさまざまな多様なサービスが生み出されつつあるということでございます。そして、その状況というのは全国に誇るべき事例であるというように考えておりますし、それを育んでこられた福祉に関して従事をされている皆さん方に対し、心からの尊敬の念をお送りするとともに、前任の太田町長さんを含め役所の皆さん方に対しましても、大変すばらしい功績として与謝野町の足跡を残しておられるというように思っております。 そうした中で、福祉政策といいますのは、文字どおり人々の生活を支えていくという非常に重要な役割を担うものでございます。この分野につきましては、高齢者福祉もあり、障害者福祉もあり、さらには児童福祉もある。さまざまな立場の皆様方に対し、その方々が求められるサービスを提供していくということでございます。こうした動きが育ってきたということにつきましては、大変すばらしいと思っておりますし、それに対し今後我々がどのように進化を目指していくべきかということにつきましては、一定の議論を交わしていく必要があるんではなかろうかというように考えております。 そうした中で、私としては一つのヒントといたしましては、まさに先ほど浪江福祉課長が申し上げましたように、菜の花ホームを設置するに当たって住民の皆様方が見せてくれましたその寛容な心、あるいはともに生きるという姿勢であると思っております。そうした精神を福祉分野においてもさらに追求をしていくということが今後私たちがとるべき指針ではなかろうかというように考えております。実際、現在予算などにも反映はされておりませんけれども、さまざまな町をめぐる環境というものが変わりつつある中で、私たちとしても大変大きなことを考えなければならない状況になっております。そうした状況におきましても、ともに生きる、さまざまな人たちを受け入れていく、そうした精神を私どもも持たなければならないと思っておりますし、そうした考え方に立ち福祉政策を今後におきましても進めてまいりたいというように考えているところでございます。 ○議長(勢旗毅) 江原議員。 ◆6番(江原英樹) それでは最後に、今後の町長の強いリーダーシップについて、いわゆるリーダーの構想力、いわゆる発想力と展開力です。発想はいかに魅力あることが提示できるか、そして展開には実現性、実効性、しっかりと自分自身の言葉で語られる、そうした強いリーダーシップで住民サービスである教育行政、福祉行政について尽力されんことをお願いをして質問を終わります。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいまにおきましては、教育政策、また福祉政策におきましてさまざまな議論を交わすことができました。これらの分野におきましても、当地域、そして当町が長い歴史の中で育んできた、またはかち取ってきた価値というものがございます。それらを基盤にしながら、私としても未来を見据えた両政策分野における展開を実行できるように努力をしていきたいと考えておりますし、この力を育んできた住民の皆様方と一緒であれば可能であると思っております。そういった中で、私といたしましても、理念を掲げ、そしてそれらを実行していく姿勢を常に持ちながら、これらの分野の取り組みを強化をしていきたいと考えております。 ◆6番(江原英樹) 以上、終わります。 ○議長(勢旗毅) 次に、日本共産党与謝野町議員団、8番、伊藤幸男議員の発言を許可します。 ◆8番(伊藤幸男) それでは、日本共産党議員団を代表して、会派代表の質問をさせていただきたいと思っています。 実は、段取りが悪くて、きょうはないだろうという想定で準備を十分しておきませんでしたんで、ある資料の中で抜粋して質問させていただきたいと思っています。たくさん言うつもりはありません。 まず初めに、国の予算の関係であります。国民生活や地方自治体の運営を強くといいますか大きな影響を与えているこの国の予算であります。まず、その点をかいつまんで幾つか述べておきたいと思っています。それは、アベノミクスと、そして消費税頼みの路線の行き詰まりのしわ寄せを国民に押しつけるとともに、軍拡推進の道を暴走する安倍政権の強権的な姿勢を象徴する予算になっているという点です。後でまた述べます。 2つ目は、格差と貧困の是正を求める国民の声に逆行して、暮らしの予算はさらに削減抑制されました。医療、介護などの社会保障費の自然増分が1,400億円も削減され、老齢、障害年金やひとり親家庭の児童扶養手当も減額されています。また、文教予算や農林水産予算、中小企業予算も軒並み減額となっています。安倍政権が一億総活躍と銘打って宣伝していた施策についても、全く看板倒れの様相です。給付型の奨学金制度は、創設されるものの対象は極めて狭い範囲に限定され、高い学費に苦しむ多くの学生の願いにほど遠い内容になっている。保育予算についても、保育所予算についても、ここは待機児童はいませんけども、全国的には待機児童は前年度対比で7割から3割もふえているということ、つまり事が逆行してるんですね。そのもとで、全く不十分であるということ。それから、低年金への上乗せや介護保険料の低所得者減額等々も先送りされました。 一方で、これもかいつまんで申し上げておきます。一方で、軍事費は5年連続で増額で、5兆1,251億円となったということ、そして補正予算もあるんですけども、ミサイル防衛予算の計上も合わせて戦争する国づくりを進める危険な予算であるということを言わざるを得ないと思います。 もう飛ばしますが、このように冷たい予算案となったのは、結局重なる、たび重なる大企業減税やアベノミクスの経済政策の破綻によって税収が伸び悩むという現象になり、財政面でも安倍政治が行き詰まり、そのしわ寄せが国民に押しつけられた形になっていると。ですから、トリクルダウンの考え方や消費税頼みの路線では暮らしも経済もよくならない、このことを指摘しておきたいと思っておるところです。 そこで、質問に入りたいと思っています。 第1点目は、企画財政課長にお伺いしたいんですが、今の国の、財政対策の問題もありますのでね、その角度から見て、本年度の場合はどういう状況だったのか、感想めいてて結構ですからお願いしたい。 ○議長(勢旗毅) 植田企画財政課長。 ◎企画財政課長(植田弘志) ご質問が国の予算の感想でよろしいんですかね。 ◆8番(伊藤幸男) そうです。地方財政対策を中心に語ってもらったらいい。 ◎企画財政課長(植田弘志) 国のほうが今予算の審議されておりまして、97兆円超えて100兆円に迫る大きな予算になっているというふうに認識しております。その中で、特に昨年、ここ27、28年度ぐらいですか、地方創生という言葉がよく出てくるようになりまして、それにつきましてはやはり国のほうも一定配慮をしていただいてると思っております。特に、現金に当たります交付金プラス地方財政措置ということで1兆円が計上してあったと記憶しておりますけれども。やはりそういうふうな地方に対する配慮は一定程度されていたんではなかろうかという感想を持っております。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 課長が前向きな答弁をしたのであれですね。まあいいです。 2つ目の質問はね、私先ほどもちょっと述べましたが、軍事予算が、ご存じのように史上最高になったということですね。それで、それはこの5年間を比較したときに、5年間を比較してですよ、5年前と今回と、4,000億円の増額になったんですね。これは、一方でね、安倍政権のもとで生活保護費の削減、それから診療報酬の削減、そして介護報酬の削減、これを合わせますとほぼ4,000億円になるんです。私が、町長でも財政部局でも構いませんがお尋ねしたいのは、今一生懸命、今言うとる福祉、保健の関係で、医療、介護ですよね、一生懸命努力しとる。もうこれ以上保険料上げてはならない、一生懸命やってますよ。それは、町民の皆さんがもう限界だと言ってるんですよ、保険料がね。暮らしがやっていけないと。小さい、少ない年金の中でどうするんだという声はもうちまたにありますよ。こういう中で、今言ったようなことがされてきてると。この国の税の配分の仕方、考え方といいますかね、これをどうお考えになるか、町長お答え願えたらありがたいです。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、平成29年度の日本政府の予算について言及をいただき、さらには見解を求めていただいておりますけれども、私といたしましては与謝野町の予算編成に邁進をしておりますので、なかなかそれらの見解について詳細な見解は持ち合わせてございません。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 結論だけ言います。多くの自治体ではね、今度の地方財政対策についても、もっときちっとしてほしいというのが願いですよ、市町村の。ですから、そういう立場をきちっと捉えて、ぜひ立ち向かっていただきたいと思います。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) そういう観点でありましたら、私も若干お答えできる部分がございますので、答弁をしたいと思っております。 例えば、今年度の地方財政計画におきましても、私ども町村会で主張してきました財政措置につきましても、一定の配慮があったというように考えております。このように全国の町村長ないしは地方公共団体が結束をいたしまして、地方に対しての財源、さらには権限の移譲ということについては、再三再四、六団体の協議も含めて訴えさせていただいてるというところでございます。その措置の内容につきましても、京都府町村会において詳細に分析をしており、一定の見解を持ってございますし、それらをベースにして私ども町村長も議論をしているという状況でございます。いずれにいたしましても、これらの地方財政計画あるいは地方財政に絡みます予算につきましては、一層注意深くその動向を確認をしていかなければならないというように考えておりますし、それらにつきましては当然山田知事においても同様の見解であろうと思っております。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 次の質問に移ります。 今、この5年ぐらいの中で大きな日本に変化があるのは、いわゆる格差問題なんですね。その特徴をちょっと調べてありますので言いますとね、例えば5年をスパンで新しい、去年なんかのデータではありませんけども、まだ出てない部分があったので。1995年から2015年です。この間のいわゆる国民生活基礎調査、いわゆる政府の調査ですが、それによりますと、もう9割に達してるんですね、生活が苦しいという方が。これは、中間層の疲弊、貧困層の拡大です。これが最も大きな課題なんですね。ですから、簡単に、これ以上言いませんが、そういう中で私が一番気にしてるのは、この中でね、こういう施策的な結果、この町はどうなるんだということなんですね。私はもう遠からずそのことは既に来てると思ってるんですね、この町にも。ですから、そういう角度から見たときに、こういう変化をきちっと見据えた上で、町としての対策を本当に本格的に考えていかなければならないと私は思ってるんですが、町長、その点はいかがですか。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、貧困と格差という言葉をおっしゃっていただきました。 与謝野町におきましても、社会環境や経済的な状況の変化によりまして、例えば若い母子世帯、またはお子さん方が非常に苦しい現況に置かれているというケースが発生をしてございます。そうした方々に寄り添う施策というのは、私どもが行政運営をしていく中で非常に大切なものでありますし、それらを一つ一つ積み上げていくという努力が求められる時代に入ったというように考えております。そうしたことから、昨年来、放課後学習支援事業でありましたり、生活困窮自立家庭支援におきましても、そのような観点の中で各種施策を進めているという状況でございます。こうした状況を打破していくために、あるいは乗り越えていくためには、一定の時間がかかると思っておりますし、粘り強く伴走的な支援を行っていく必要があると思っております。そうした事態を少しでも改善できるように私たちとしても努力をしていきたいと思っておりますし、都道府県、さらには国に対しましても私たちの思いを伝えていくということが重要であろうと思っております。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) ぜひ町独自でも、町は独特の世界になってるわけですから、そういう点での検討をしてほしいと思います。 次に、選択と集中という言葉ですね、これをちょっとお伺いしたいと思ってます。これは、町長の施政方針演説の中にもあります。副町長の予算説明の中でもそのことでのめり張りある予算編成という言い方をしています。この意味は、どういう、なぜこういう使い方、なぜ使いたいと思ったのか、2人とも出してるわけですから使う理由があるんだろうと思うんですけども、その意味合いを、考え方や意味合いがどういうものかをお聞かせ願えたらと思っています。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 限られた自治体経営の資源、これは財源でありましたり人的な要素ということになりますけれども、これらの要素を賢く適切に取捨選択をしながら配分をしていかなければならないという意味合いでございます。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) 副町長にも答弁願えたらと思いますが。 ○議長(勢旗毅) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) お答えします。 町長の施政方針に従って我々も事を進めていきますので、先ほど町長がおっしゃった内容と同様と。 ○議長(勢旗毅) 伊藤議員。 ◆8番(伊藤幸男) この言葉を聞いてると、これはほかを切り捨てて部分に集中すると、こういうのが一般的な理解だと思います。私もそうかなと思って聞いたんですけど。しかしね、この間ずっと見てますと、簡単に言いますとね、かなり前から国は選択と集中という言葉を使っています。それは、その意味合いはどういうことなのかというのが私は非常に疑問で、私自身も考えながらいろんなデータとってきたんですけども、この言葉は大体経営用語で使ってきたんですね、産業界で。それが根っこに、90年代ぐらいまで使われて、いろいろな批判がありました。あるときはパナソニックとシャープという問題がこの路線をとって失敗したという事例も出てきてるんですね。ですから、いろいろと私も見させてもらいましたけども。ほいで、私ね、大事なのはこの方針のもとでいろんな方々がおっしゃってるんですね。例えば、ノーベル賞もらってる方なんですけどもね、この方が、名前は出してもいいと思うんですけども、この方が大学研究についてのことでこのことを言ってるんです。今、ご存じのように大学の研究費がどんどん削られてますね。そのもとでどういうことが起きてるかということを言ってるんです。これはね、いわゆる選択と集中なんです。この結果、いわゆる研究費が足りないというてノーベル賞受賞者の人が何人かが言ってるんです。そのために、自由研究やいろんな直接経済効果のないような研究をやめろ言わんばっかりのことじゃないかということを言ってるんですね。私はね、もう時間が余りあれなので行きますが、そういうことのないような視点で選択と集中を構築しないといけないというのが私の結論です。使う場合ですよ。 最後に、私ちょっと今の時点のやつを、この間のいろんな事象から幾つかその関係でしたので私の見解も述べて最後に見解伺いたいと思っています。 行政の場合ですね、民間の事業経営とは異なって、住民の皆さんの暮らしやなりわいを、また営業を守るという多分野にわたる公務という事務事業をこなさなくてはなりません。これが前提です。福祉や産業、教育、文化、総合的な連携と、総合的な連携と統一性が強く求められている公務です。この選択と集中というのは特に行政で使われ出したのは、きっと、僕の記憶なんですけど、いわゆる小泉政権の当時だったと思われます。私はね、このときに使われたのが後でいろいろな文書見てると、いわゆる結果として切り捨てするっていうことが狙いのもとでつくられてきたということが多くの研究者たちが言っています。そこで、その手法が一つは民営化です。民営化に代替えするというやり方ですね。象徴的な事業が、ずっとさかのぼりますが、採算は健全経営であった郵政事業や、また同じように津々浦々まで健全な経営でやっていた国鉄の民営化ですよ。あげくの果てに民営化ブームがずっと来たために、今でも言ってる人がおりますけれども、それが金科玉条のように言う方も政界にはおいでます。この民営化は、今どうなってるかということですよね、この結果。だから、例えばずっと昔の話ですが、姉歯事件もそうでした。それから、福知山の、福知山線の尼崎の大事故、JRの北海道の安全対策抜きの各地の事故の多発。最近問題になってるのが、わんずま保育園ですよ、姫路の。こういうことは説明しませんけど。これら全て背景にあるのは民営化なんですね。このもとで安全が軽視されてきたということだと思います。ですから、私は結論として、こうした経験を踏まえて、今後に生かす行政としては選択と集中というのは決してふさわしい言葉ではないんではないかというふうに思っています。こう述べたんですが、町長の見解がいただければ、要らなかったらいいですよ。 ○議長(勢旗毅) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいまるるご説明をいただきましたけれども、私どもが選択と集中という言葉を使う際に意味するところは、自治体の運営における資源、財政でありましたり人材、これを賢く配分をしていくことを心がけていくという意味合いでございます。そうした中で、今後におきましても、与謝野町の運営を推進をしていきたいというように考えているところでございます。ご案内のように、地方公共団体といいますのは、福祉、保健、社会基盤、産業、教育、さまざまな分野の責任を担うというところであります。そういった中において、必ずしも資本主義経済をモットーとしながら運営をしなければならないというわけでもございませんし、それは自治体の経営にむしろそぐわないというように考えております。そういった中で、住民の皆さん方の幸せをいかに支えていけるかという観点が非常に重要であり、それを行っていくには、先ほど申し上げた賢い資源の分配ということをしていかなければならないというように考えておりますし、それを実現していくのが私どもの努めであると考えております。 ◆8番(伊藤幸男) 終わります。 ○議長(勢旗毅) 会派代表の質疑につきましては、申し出のありました全ての会派から発言がありました。 したがいまして、これにて質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思いますが、ご異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) ○議長(勢旗毅) ご異議なしと認めます。 本日は、これにて延会することに決定しました。 この続きは、3月28日午前9時30分から開議しますので、ご参集ください。 お疲れさまでした。     (延会 午後6時32分)...