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平成30年第4回定例会(第2号12月11日)

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  1. 大山崎町議会 2018-12-11
    平成30年第4回定例会(第2号12月11日)


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    平成30年第4回定例会(第2号12月11日)          平成30年大山崎町議会第4回定例会会議録−第2号−         平成30年12月11日(火曜日)午前10時00分開議   〇出席議員(12名)                 1番  島  一嘉  議員                 2番  西田 光宏  議員                 3番  山中 一成  議員                 4番  北村 吉史  議員                 5番  嘉久志 満  議員                 6番  岸  孝雄  議員                 7番  辻 真理子  議員                 8番  朝子 直美  議員                 9番  渋谷  進  議員                10番  井上 治夫  議員                11番  波多野庇砂  議員                12番  井上 博明  議員 〇欠席議員(0名)
    〇地方自治法第121条の規定により、説明のため出席した者           町長        前川  光           教育長       中條  郁           総務部長      蛯原  淳           総務部理事(兼)  田中 一成           政策総務課財政担当課長           健康福祉部長    野田 利幸           環境事業部長    山元登志夫           環境事業部理事   松村 実生           (兼)上下水道課長           環境事業部理事   寺井 昭博           (兼)建設課長           教育次長      辻野  学           政策総務課長    本部 智子           政策総務課     斉藤 秀孝           企画観光担当課長           税住民課長     大西 博之           健康課長      山岡  剛           福祉課長      久貝  茂           経済環境課長    北村 光子           天王山対策課長   林   亨           学校教育課長    矢野 雅之           生涯学習課長    堀井 正光           会計管理者(兼)会計課長                     皿谷 吉彦 〇出席事務局職員           事務局長      谷利 俊彦           書記        谷山 勇太           書記        新田奈都子 〇議事日程(第2号)   日程第1.会議録署名議員の指名   日程第2.一般質問        質問順序 1.辻 真理子             2.嘉久志 満             3.島  一嘉             4.井上 博明             5.岸  孝雄             6.波多野庇砂             7.井上 治夫             8.山中 一成             9.朝子 直美            10.西田 光宏            11.北村 吉史  ──―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――                  午前10時00分 開議 ○(渋谷 進議長) おはようございます。  ただいまの出席議員数は12名です。定足数に達しておりますので、平成30年大山崎町議会第4回定例会を再開いたします。  直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりです。  これより日程に入ります。        ──―――――――――――――――――――――――――― ○(渋谷 進議長) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第122条の規定によって、5番 嘉久志 満議員及び6番 岸 孝雄議員を指名いたします。        ──―――――――――――――――――――――――――― ○(渋谷 進議長) 日程第2、一般質問を行います。  今定例会では、11名の議員からの通告を受理しております。  これより順次質問を許可いたします。  質問順序によりまして1人目として、7番 辻 真理子議員に質問を許します。  7番 辻 真理子議員。                 (辻 真理子議員登壇) ○7番(辻 真理子議員) 皆さんおはようございます。日本共産党議員団、辻 真理子です。  まずは、10月に行われました大山崎町議会議員選挙の2期目に当選いたしました。この4年間は、住民の皆さんの声を丁寧に届け、そして、町政の監視役として、しっかり見守っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、一般質問を行いたいと思います。  まず初めに、これからのまちづくりについて少し述べさせていただきたいと思います。  人口減少社会におけるまちづくりの目標として、安心して子育てができる、住みなれた地域で暮らし続けられる、自然災害に強いまちづくりが重要と考えます。  人口減少社会において地方自治体が持続するためには、その地域の人口構成において子育て世代の割合をふやすことが基本となります。  これからの大山崎町の継続、発展のためには、まずは、しっかり子育て施策に重点を置くことが、今、特に重要です。  こうした子育て世代の移住・定住施策で効果があるのは、保育所・幼稚園整備や、保育料などの経済的負担の軽減、医療費支援が上げられており、続いて、自然環境のよさや、交通の便、医療機関の充実などが上げられています。  その中で、大山崎町の公立保育所や学童保育は、町内外から高い評価を受けております。それが、そうした保育を継続してほしい、これからもそうあり続けてほしいという民意として今回の選挙の結果にあらわれたものです。  そもそも保育所は、児童福祉法に基づいて、保護者が、就労や病気、介護などで家庭で保育ができない子どもを預かり保育をする場所です。さらに養育困難な子どもや虐待のおそれがある子どもも入所させる義務を担っており、困難を抱える子どもの育ちを保障する役割も担っています。  現在、大山崎町の保育所では、障害のある子どもは親の就労とは関係なく保育所入所が可能であり、そして、4月の新年度には待機児童ゼロ、求職中での保育所入所や、育児休業中でも上の子の保育が継続して行われるなど、大山崎町の保育の充実しているところではないでしょうか。  そして自然環境に恵まれた大山崎町だからこそ、特別な遠足などの行事ではなく、日常的に天王山に登ったり、堤防に行ったりと自然に体づくりが行われていることなど、環境のよさを知り、近隣から引っ越してこられる子育て世帯の方もおられます。  そのような充実した保育があるからこそ、保育士と親同士が、子どもたちの保育をよくする以外にも住民自治の力を養うことにもなっています。  これまで年度当初に待機児童を出さないための努力として定員を超えて受け入れておりましたが、来年度には民間園が開設されることによって、今後、緩やかに町立保育所は本来の定員へと近づけることによって、より安全な保育が提供できると思います。  そして、これまで要求していました年度途中でも入れる保育所として運営していただきたいと思います。それには、これまで以上に日ごろから子ども一人一人の把握が複雑になると思います。保育にかかわる保育士や看護師の専門性、また継続性が重要となります。  各園の保育入所児童数決定以降には、その点十二分に検討していただきますようよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして、今回は子育てと天王山を大きな項目としてお聞きします。  1.子育て支援についてお聞きいたします。  1つ目の保育所についてですが、前川町長就任後の初めての仕事として、12月5日に来年度平成31年度の保育所の新規入所申し込みについての広報臨時号が発行されました。  そこには、町立第2保育所については、平成31年度以降も引き続き新規入所を行う記載があり、ゼロ歳児も1歳児も受け入れてもらえる、ゼロ歳から5歳までそろう保育所が継続されてうれしい、兄弟一緒に入れる希望が持てたなどの声をお聞きしております。  現在の共働き家庭の増加や、来年度予定されております幼保無償化で保育ニーズがふえることも予測される中、これまでどおりに第2保育所でも新規を受け入れることは当たり前のことではないでしょうか。  また、今後も起こり得る災害によって罹災し復旧に当たる場合、通常保育所に通っていない乳幼児さんも保育が必要な状況になります。その角度からも町立保育所は、そこに通われている子どもたちだけの施設機能だけではありません。公的な機能維持も担う児童福祉施設として町全体としても意義があると考えます。  そこでお聞きいたします。  (1)保育所について。  来年度以降の第2保育所の新規入所を決定されたことは、子育て環境として、町の大きな魅力・アピールとなると考えます。町長の公立保育所維持についてのお考えをお聞きいたします。  2つ目に、子どもの医療費についてお聞きいたします。  現在、大山崎町の子育て支援医療費助成制度は、入院については、ゼロ歳から中学校卒業まで、1カ月1医療機関200円の自己負担で済んでおりますが、通院に関しては、平成27年9月から、これまで3歳までだった200円が、小学校卒業まで同様の1カ月1医療機関200円と拡充されました。しかし、中学校入学から卒業までは、1カ月1医療機関3,000円までが自己負担になっております。中学生になっても歯科や眼科、また耳鼻科などは、結構通院の頻度がある、またアレルギー科や皮膚科などは、定期通院しないと完治しないという声も聞き、1医療機関3,000円まででは、自己負担で複数の医療機関にかかると結構医療費がかかってるとの声もお聞きをしております。  医療費だけでなく、学習費用でもまた中学生になれば負担がふえ、経済的にもさらに負担がかかっております。  この間の要望運動が広がり、春に行われました知事選挙でも子育て支援医療助成制度については争点となり、現在京都府でも拡充の方向に進んでいます。  日本共産党としては、子育て支援のためにも、高校卒業までの医療費の無料化を提案しております。府内では宇治市や城陽市、八幡市、久御山町、精華町などで既に中学校卒業までの医療費の無償化が実施されており、南丹市や京丹後市、京丹波町や伊根町などでは高校卒業まで医療費の無償化が実現されております。  そこでお聞きいたします。  (2)子どもの医療費について。  京都府における子育て支援医療助成制度あり方検討会議においても、拡充する方向で検討されています。本町においては、高校卒業までの医療費無償化を目指し、拡充することを求めますが、いかがお考えでしょうか。  そして、3つ目に、幼稚園助成についてお聞きをいたします。  毎年12月議会において、私立幼稚園保護者負担軽減並びに幼児教育振興助成に関する請願が提出されております。  この間、幼稚園においても地域ニーズに合わせて2歳児からの受け入れや、障害児保育などを受け入れている私立幼稚園もある中で、本町からも補助金が交付されております。  しかし、保護者負担では兄弟同一入所の場合は保育料半額であっても、兄弟の上の子が小学3年生になると助成額が変わることなど、年齢に関係なく子ども一人一人に係る費用は同じなので撤廃してほしいと、多子世帯の御家庭からもお聞きしております。なお、保育所に通われている保護者からも同様の趣旨の声をお聞きしております。  そこで質問いたします。
     (3)幼稚園助成について。  兄弟関係によって補助額に差があるなど、保護者負担軽減や施設助成についていかがお考えでしょうか。  次に、2.台風第21号における災害対策についてお聞きいたします。  ことしは、地震や豪雨に続き台風と、多くの自然災害に見舞われました。  とりわけ、台風第21号では、前日から両小学校や中学校が休校を決めるなどの、大型の台風への備えはしていたものの、実際には、予想以上の被害に見舞われ、天王山にも大変な被害が出たことは、皆さん御承知のとおりです。  天王山の復旧の活動について、広報12月号では、ボランティアの皆さんの活動を紹介され、天王山が町民の方にとって、大切な存在であり、大切に守られていることを改めて感じました。  この間、住民さんからは、自分たちも何かできないかとの声を聞いております。  保育所の保護者の方からは、日ごろお世話になっている天王山を少しでももとどおりにできる協力をしたい、手伝って割って出た倒木を引き取りたい、倒木をチップにしてはなど、さまざまな声をお聞きしております。  また、ある方からは直接手伝うことは年齢的にも体力的にも厳しいけれど、寄附などをして少しでもお役に立ちたいとの声もお聞きをしております。  そして、山麓近くにお住まいの方からは、倒木の恐れのある山林や、倒木が放置されていることによって、今後の災害時に住宅地への被害が起こることも心配されている声をお聞きしております。  今回、前川町長のもとで、天王山の復旧と再整備を行うこととして、天王山対策課が新設されました。  そこで質問いたします。  2.台風第21号における災害対策について。  (1)天王山対策課をつくられましたが、住民参加の仕組みづくりについていかがお考えでしょうか。  (2)町「天王山」ふるさと応援寄附金は、町民の方は寄附はできませんが、町民の方から寄附で復旧を応援したいとの声をお聞きしておりますが、いかがお考えでしょうか。  (3)今後起こり得る災害時の不安の声を聞いております。民有地への復旧対策についてのお考えをお尋ねいたします。  以上、この場所からの質問を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○(渋谷 進議長) ただいまの質問に対する答弁を求めます。  前川町長。                 (前川 光町長登壇) ○(前川 光町長) ただいまの辻 真理子議員の御質問にお答えいたします。  まず、1.子育て支援について。  (1)保育所について、町長の公立保育所維持についての考えを問うについてであります。  私は、今回の町長選挙におきましての公約の基本姿勢の一つとして、「子どもたちが健やかに育つ、子育てのまち大山崎を」を掲げ、その重点施策が、「公立保育所3園堅持で待機児童0へ」であります。  これまで、本町では、年度当初における待機児童は出してこなかったものの、年度途中におきましては、多くの待機児童が発生しており、本年、11月末の時点では、58人の待機児童が発生しております。  この間、西山天王山駅の開業等に伴う住宅開発により、年度途中の待機児童は、ますます増加する傾向にあります。  前町政下では、来年度から民間保育所の開園に当たり、第2保育所の新規募集は停止することとされており、平成31度におきましても、年度途中での待機児童が発生することについて、私といたしましては、非常に心配をしていたところであります。  私は、保護者が希望した公立保育所にできるだけ行かせてあげたいという強い思いから、第2保育所の廃園を撤回し、公立保育所3園維持を決定いたしました。  これまでからも、本町の充実した保育実践を求め、他市町から引っ越してこられる保護者も少なくありません。また、自分が受けた保育を我が子にもと、Uターンしてくる子育て世代も多くおられます。  長年培われたこの保育、散歩、リズム、絵画を3本柱とした保育に加え、体力づくりに重点を置いた保育を実践しており、特に、本町ならではの天王山への散歩については、私のみならず、多くの保護者の皆様から高く評価をいただいているところであります。  この保育は、町の宝であり、コストカットの対象とすべきではないと考えているところであります。  少子高齢化の今だからこそ、子育て世代に求められている3つの公立保育所を存続し、次世代の育成につなげてまいります。  その先にこそ、高齢者も安心できる町の未来があるのではないでしょうか。  次に、(2)子どもの医療費について、京都府における子育て支援医療助成制度あり方検討会議においても拡充する方向で検討されている。本町においては、高校卒業までの無償化を目指し、拡充を進めていくことを求めるがいかがお考えかについてであります。  現在、本町で行っている子育て医療費助成制度でありますが、入院では、ゼロ歳から中学校卒業までの子どもたちに対し、1カ月1医療機関ごとで、200円を超える額について、助成をしているところであります。  また、入院以外の医療費、例えば、通常の通院、歯科通院や調剤費用などに対しては、ゼロ歳から小学校卒業までの子どもたちに対し、1カ月1医療機関ごとで、200円を超える額について、助成をしているところであります。また、中学生については、1カ月合計3,000円を超える額について、助成をしているところであります。  さて、議員御指摘のとおり、現在、京都府では、市町村を初め医療に係る有識者や福祉関係者等で構成する「子育て支援医療助成制度あり方検討会議」を設置され、子育て家庭の経済的支援施策のさらなる充実・強化を図るべく検討を進めておられるところであります。  当会議は、これまで2回開催され、対象年齢枠の拡大や助成額の拡充、また助成の方法など、多岐にわたる意見が出されているとお聞きしているところであります。  年末の12月27日に、第3回目の会議が開催され、その中で、京都府が市町村ヘ実施した意見照会の回答を踏まえ、また、持続可能な助成制度となるよう、具体的な内容の検討がされる予定とお聞きしているところであります。  本助成制度につきましては、子どもたちの医療費の一部を支給することにより、次代を担う子どもたちの健康の保持・増進を図り、安心して子どもを産み育てやすいまちづくりを目指すことを目的とする制度でありますので、本町といたしましては、当会議で取りまとめられる助成制度の拡充について、注視してまいりたいと考えているところであります。  次の、(3)幼稚園助成についての御質問につきましては、後ほど、教育長から御答弁いたします。  次に、2.台風第21号による天王山の倒木対策について。  (1)天王山対策課をつくられたが、住民参加の仕組みづくりについていかがお考えかについてであります。  天王山は、本町のシンボルであり、町民の心のよりどころであります。この山を保全し、自然環境を保持していくことは、私自身も大変強い思いを持っております。  天王山は戦前、土地所有者がみずからの力で保全してまいりました。毎日といってよいほど山に入り、手入れを怠りなく行ってきましたが、戦後のエネルギー革命によって住民と山との関係が非常に希薄になってまいりました。その結果、山の地権者は、ほとんど山に入ることなく、以前は適正に管理されていた孟宗竹林も放置され、さらに拡大し、今日では荒れ放題の竹林が天王山全体の40%を占めるところであります。  この状況は、今後の山の適正な自然環境を考えるとき、今、手を打たなければ将来取り返しのつかない状況になるとの思いから、私は、このたびの天王山対策課を設置したものであります。  天王山の森林整備の取り組みは、平成17年度に天王山周辺森林整備協議会が発足し、協議会の構成といたしましては、京都府、大阪府、島本町、大山崎町、そして天王山周辺で活動する自然保護団体森林整備ボランティア団体、森林整備を行う企業がメンバーとなり、天王山の森林整備をどのように進めるのかを主な議題として会合を重ね、森林整備を実践してまいりました。  しかし、この協議会も10年の時限で活動いたしましたので、平成27年度で役割を終えることとなりました。  このような経過を踏まえて、私は今後の天王山の保全を進めるためには、独立した課を創設し、住民参画で山の保全を図る仕組みづくりが必要であると考えており、今後は有識者等から広く意見を聞き、天王山の整備を進めてまいりたいと考えているところであります。  次に、(2)町「天王山」ふるさと応援寄附金は、町民の方は寄附できないが、寄附で復旧を応援したいとの声を町民からお聞きしている。いかがお考えかについてであります。  ふるさと納税は、ふるさとや地方公共団体のさまざまな取り組みを応援する気持ちを形にする仕組みとして、国の平成20年度税制改正により創設されました。  本町におきましても平成21年度より要綱を制定し、運用を開始しているところであります。  御質問のとおり、本年9月4日に襲来した台風21号は、天王山ハイキングコースに倒木による甚大な被害をもたらしました。  本町では、この台風被害に対し、本町のシンボルである天王山に愛着を抱く多くの方々の応援とともに、できるだけ早く天王山ハイキングコースの復旧を進めていくことを目的とし、本町が実施するふるさと納税制度を活用し、9月18日からふるさと納税サイトにおきまして、寄附金の受け付けを開始したところであります。  ふるさと納税サイトからの受け付けにつきましては、御寄附いただく方が自由に金額を設定いただくものとなっております。  そして、ふるさと納税サイトから御寄附をいただいた方は、その寄附金額に応じてふるさと納税制度に基づく税控除を受けていただくことが可能になります。  ただし、大山崎町在住の方につきましては、ふるさと納税制度に基づき今回の災害支援による御寄附をいただき、税控除を受けた場合、本来税として収入されるべき財源が減るとともに、ふるさと納税として収入されることにより、その財源の用途が、御寄附いただく目的に限定されてしまうことから、ふるさと納税制度での受け付けはいたしておりません。  今回の災害支援に関する大山崎町在住の方からの御寄附につきましては、ふるさと納税制度としてではなく、一般の寄附としてお手続させていただいているところであり、この間、数件の御寄附を頂戴しているところであります。  今後も引き続き、大山崎町在住の方からの御寄附につきましては、一般の寄附として受け付けさせていただくとともに、この取り扱いにつきまして周知してまいりたいと考えているところであります。  また、本町といたしましては、今回多くの皆様からいただいた御厚志にお応えするためにも、できるだけ早く天王山ハイキングコースの復旧に努めてまいりたいと考えているところでありますので、議員各位におかれましても御支援と御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。  次に、(3)今後起こり得る災害への不安の声を聞いている。民有地への復旧対策について問うについてであります。  天王山の森林面積は約180ヘクタールで、町の面積の約3分の1を占めます。  これまで天王山森林整備は、登山者が安心で快適に山を楽しんでいただくためにハイキング道周辺に限って整備を行ってきたところであります。  現在もハイキング道周辺には放置竹林や拡大竹林が目立ち、荒れ果てた状況が目の当たりになっております。そのような環境の中を散策していても心地よい感覚にはなりません。  そこで、予算の範囲内で整備を行う場所を限定し、ハイキング道周辺を重点的に整備を行ってまいりました。その結果、ハイキング道周辺では、放置竹林から里山化が図られ、かなり環境が改善されたところであります。  一方、ハイキング道から一歩山の中に入りますと、人の手が全く入らない放置状態の森林、竹林が広がっています。この土地は全て私有地で、本来土地の所有者がみずから適正に管理すべき土地であります。  今回の台風21号におきましては、山の奥地の森林も大きな被害をこうむっていますが、この土地も個人所有地であることから、所有者が責任を持って管理を行うことが肝要であると考えているところであります。  行政は行政のやるべき森林整備を行い、個人所有の山は所有者でしっかりと管理していただくよう、今後も周知するとともに、山の土地所有者が山に目を向ける手だてを考えてまいる所存であります。  以上で、この場からの答弁を終わります。 ○(渋谷 進議長) 中條教育長。                 (中條 郁教育長登壇) ○(中條 郁教育長) ただいまの辻 真理子議員の御質問にお答えいたします。  1.子育て支援について。  (3)幼稚園助成について、兄弟関係によって補助額に差があるなど、保護者負担軽減や設備助成についていかがお考えかについてであります。  本町教育委員会では、幼児教育の一層の普及充実を図るため、私立幼稚園に通園されている園児の保護者負担軽減のための各種補助制度を実施しているところであります。その補助制度の一つである私立幼稚園就園奨励費補助制度につきましては、満3歳から小学校就学の始期に達するまでの園児の保護者に対して、入園料及び保育料についての補助を実施しているところであります。  この制度は、国からの補助金を財源の一部としていることから、国の幼稚園就園奨励費補助制度の枠組みの中で実施しているものとなっております。  そのため、世帯状況、世帯の所得及び幼稚園に在園する幼児の兄弟構成によって補助額が異なる国の現行制度に基づいた取り扱いとなっております。  国におきましては、平成26年度から幼児教育の段階的無償化を実施しており、その動きに合わせて、本町におきましても、補助対象及び補助金額の拡充を段階的に実施してまいりました。  そして、本制度につきましては、既に報道発表等で御承知のとおり、来年2019年10月1日からの実施を目指して、現在、国におきまして、3歳から5歳の全幼児の保育料無償化が検討されているところであります。  そこで、本町におきましても、国の動向を注視し、幼児教育のさらなる発展及び保護者負担の軽減による少子化対策の観点から、議員御質問の幼稚園助成につきましては、国の制度を踏まえながら検討してまいりたいと考えているところであります。  また、設備助成につきましては、私立幼稚園設備費補助金交付要綱を策定し、町内に設置されている乙訓私立幼稚園協会に加盟する私立幼稚園を対象に、補助を実施しているところであります。  その補助内容は、幼稚園教育を推進する上で必要とする設備充実のために要する経費に対し、2分の1の補助率で、21万円を限度額として補助を実施しているところであります。  今後におきましても、引き続き、本制度による補助を実施し、幼稚園教育の充実に向けての助成に努めてまいりたいと考えているところであります。  以上で、この場からの答弁を終わります。 ○(渋谷 進議長) 答弁が一通り終わりました。  7番 辻 真理子議員の質問者席での再質問を許します。  7番 辻 真理子議員。 ○7番(辻 真理子議員) それでは、再質問をさせていただきます。  まず、台風第21号における災害対策から、再質問させていただきたいと思います。  先ほどの、民有地に対しての復旧対策なんですけれども、現状として、今どのような状況か、土地を持っておられる方に、現状を把握するように、例えば、町から、荒れているとか、放置されているとか、台風21号による被害状況とかを伝えているかどうかというのはわかりますでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 林天王山対策課長。 ○(林 亨天王山対策課長) 台風21号来襲以降、天王山ハイキング道につきまして、早々に確認にまいりました。また、その周辺につきましては、確認をしておりますが、先ほども御答弁させていただきましたとおり、天王山は180ヘクタールありますので、その全体像でどれぐらい被害が起こっているかという詳細はまだ確認できておりませんが、天王山の周辺部、住宅が張りついている地域につきましては、ある程度、確認をしてきつつありますので、そのあたりは、住民の皆様に、どこでどういうような状況になってるかということはお答えできますし、また、今後、周知してまいりたいと考えております。 ○(渋谷 進議長) 7番 辻 真理子議員。 ○7番(辻 真理子議員) ことし、本当に自然災害が多く続いておりまして、地震、豪雨以降のときにも、天王山の一部倒木があったということでも不安視されておりまして、そしてまた、今回のこの台風21号におきましては、住宅が近い御家庭の方以外からも、歩いておられる住民さんから、やはり、町が、民有地だからなかなか何もできないというのを聞いていて、何とかしてほしいという声とかを結構聞きます。本当に住宅地に近い方に関しましては、やはり、今後起こる災害に対しても、それはやっぱり住民さんの命にかかわるということになりますので、民有地であるから何もできないというのではなく、少しでも所在がわかれば、そういう状況になっているということをまず周知していただきたいというのが1点と、例えば、その民有地の方と、何らかの協定を結んで、町が整備をできるとか、そういう方法というのはお考えでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 林天王山対策課長。 ○(林 亨天王山対策課長) 民有地だからできないということではございませんでして、今までも、民有地ですが、町と森林整備協定を結びまして、その場所で森林整備を行ってきております。ですから、そういう危険な箇所に類するようなところでも、地権者と協定を結べば、町で森林整備をしていくことはできるのですが、それは、治山という意味での整備ということになりますので、土木的な観点での整備ということではございません。今後も、治山という意味で、今回の台風21号で倒れた倒木の処理、そしてまた、植生を変えて、山の保全につながるような植林をしていくというようなことにつきましては、京都府の林務課、林務事務所と協議をして、また専門のアドバイザーもおりますので、知恵をいただいて進めていきたいというふうに考えております。 ○(渋谷 進議長) 7番 辻 真理子議員。 ○7番(辻 真理子議員) 実際に天王山見上げたときに、やはりまだ倒木が目立ちますし、本当に住宅に近い方に関しましては、何もできないという形ではなく、やはり、今現状どうなっているか、どういう形で進められているかというのは、広く周知していただきたいということを要望させていただきます。  また、天王山対策課がつくられまして、先ほど町長からも有識者の意見を聞くということになっておりますので、意向に関しては、住民の皆さんの声も大事に聞いていただいて、住民参画の仕組みづくりをつくっていっていただきたいということを要望させていただきます。  続きまして、最初の子育て支援についての再質問をさせていただきます。
     まず、先ほどの公立保育所の維持についてということで、これまでも、大山崎町の町立保育所に関しましては、定員を超過して受け入れているということでありますが、今後、緩やかにやはり定員を元に戻すということも必要かなというのは私たちも伝えていますが、ただ、今後も定員を緩やかに元に戻すということでありますので、今、保育所の新規の入所受け付けが始まっておりますし、継続の児童さんに関しましては、継続の確認を始めていると思うのですけれども、今、継続希望がある子どもさんに関しましては、急に転園をするとか、そういうことを考えてるかどうか、ちょっと教えていただきたいと思います。 ○(渋谷 進議長) 久貝福祉課長。 ○(久貝 茂福祉課長) 第2保育所につきましては、来年度におきましても、継続してまいりますし、ゼロ歳、1歳児も受け入れをいたします。というところで、平成31年度につきましては、特に、定員を急激に減らすとかということは、今、福祉課としては考えておりません。 ○(渋谷 進議長) 7番 辻 真理子議員。 ○7番(辻 真理子議員) 実際に、緩やかに定員を元に戻していくというのも、来年、再来年、急にできることではないと思うので、今、入所されております保護者の方にも、お話ししていただくということと、新規の募集をかけていく際には、そういう定員に近づけるということを周知していただいて、やっぱり丁寧に説明していただくということを要望させていただきます。  続きまして、もう1点なんですけれども、やはり、年度途中に入れる、それこそが本当の待機児童対策ということをこの間もずっと訴えさせていただいていました。また、今、それこそ入所の申し込みが始まっているところなんですけれども、保育士さんや看護師さんについては、やはり、専門性であったり、継続性というところが、本当に重要になってくると思うのですけれども、その点についていかがお考えでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 久貝福祉課長。 ○(久貝 茂福祉課長) 看護師等につきましては、本町の場合、嘱託職員、臨時職員を雇用しているところでございますけれども、専門職ということでありますので、同じ方をできるだけ継続して、雇用しているところでございます。 ○(渋谷 進議長) 7番 辻 真理子議員。 ○7番(辻 真理子議員) 来年度は、第2保育所も継続される、新規も継続して募集されるということもあるのですけれども、小規模保育所に通われている方で、2歳児が3歳児になれば、やっぱり現在の町立の保育所であったり、新しくできる民間保育所に移行される年度になってくると思います。その点について、現在、引き継ぎであったりとか、そういう形で何かしらの対応をされているか、今後、どうされるかというのがもしあれば教えてください。 ○(渋谷 進議長) 野田健康福祉部長。 ○(野田利幸健康福祉部長) 小規模の保育所につきましては、開所する際に、町内の認可保育所に入っていただくようにということでお話をさせていただいておりました。それについて、町内の御希望される認可保育所に入れるような形で、あくまで希望をとった中で、調整をしていきたいというふうに考えております。 ○(渋谷 進議長) 7番 辻 真理子議員。 ○7番(辻 真理子議員) 実際に、保護者の方からは、やはり、今、通われてる保育所からまた新たな保育所に通われるということになって、もちろん不安というのは抱えておられると思いますので、新たに入所される方もそうだと思うのですけれども、その点については、決定以降、個別でもそういう声がありましたら、丁寧に引き継ぎをしていただきたいということを要望させていただきます。  今回、新しい広報にも載っておりましたように、6つ目の園が新しく大山崎町にできるということで、どの園においても、よりよい保育が受けられるように、やはりそこは大山崎町全庁で考えていっていただきたいということを要望させていただきます。  あと、2つ目の、子どもの医療費についてお伺いします。  先ほども、12月27日の3回目の開催について、注視していくということなんですけれども、現在、京都府が、3歳までの通院については200円というところでの助成をしているということで、現在、町が、小学校卒業までの通院については、医療費200円という形で助成されていますので、もし、京都府が、中学校卒業まで通院の無償化を拡充した場合、町としては、どの程度軽減ができるとお考えでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 野田健康福祉部長。 ○(野田利幸健康福祉部長) 例えば、今の御質問で見ますと、中学校卒業まで、府の制度が拡充した場合、単純計算でいきますと、約800万円程度の軽減がされるものと見込んでおります。 ○(渋谷 進議長) 7番 辻 真理子議員。 ○7番(辻 真理子議員) 実際に中学校卒業までで、年間800万円が軽減できるということでありますので、私たちは高校卒業までの医療費の無償化というのを訴えさせていただいておりますので、中学生よりも高校生になると、やはり医療費というところはもう少し減っていくのかなと思いますので、その点についても御検討いただければと思いますので、要望させていただきます。  現在、中学生なんですけれども、通院に関して1医療機関3,000円までが自己負担ということになってますので、複数の医療機関にかかられますと、現在のところは合算という形での償還払いとかっていうことにはなっていないのかなと思うのですけれども、その点については今現状どうなっているかお聞かせください。 ○(渋谷 進議長) 久貝福祉課長。 ○(久貝 茂福祉課長) 中学生に係る医療費の助成につきましては、1医療機関ではなくて、1カ月で3,000円を超える部分について、助成をさせてもらってるところでございます。 ○(渋谷 進議長) 7番 辻 真理子議員。 ○7番(辻 真理子議員) ありがとうございます。京都市では、1医療機関3,000円ということなので、やはり、いろんな医療機関を使っても3,000円にならないというところで、本町としては、合算して1カ月3,000円までが自己負担というところでは、前進されているのかなということを感じました。また、やはり償還払いとなりますので、わざわざ役場にきて、その手続をしなくてもいいようにということも踏まえて、中学校卒業、さらに高校卒業までの医療費の助成の拡充というのを要望させていただきたいと思います。  あと、3つ目の幼稚園の助成についての再質問をさせていただきたいと思います。  こちらの平成30年度の大山崎町教育委員会事業報告書を見させていただいたのですけれども、これは、平成29年度対象ということになっておりますので、若干変更もあるかと思うのですけれども、今、大山崎町では、保護者の方が就労していなくても、保育所で障害児の受け入れをされていますが、働いておられなくても、障害を持った子どもさんが、幼稚園に通いたいという声もお聞きをしておりまして、そういった際の補助金というのを、どのような形で町としては考えておられるかをお聞かせください。 ○(渋谷 進議長) 矢野学校教育課長。 ○(矢野雅之学校教育課長) 現行制度の中で、一定、幼稚園からの申請に基づき、一定額を補助する制度はございます。昨年度は、申請がございませんでしたが、従前あった場合もございました。 ○(渋谷 進議長) 7番 辻 真理子議員。 ○7番(辻 真理子議員) 実際に、大山崎町に住んでおられるところの子育て支援において、これは、保育所のみならず、やはり、私立幼稚園に通われている保護者の方で、そういう障害を持った子どもさんであっても、乳幼児健診のときに、集団で子育てをしていくということで、やはりそこは保護者にとって、子育てを考える悩みであったりとか、集団保育という中で、子どもさんの成長というのをともに見守るというところで、本当に大切な事業だと思いますので、この点についても、今回、請願も出されておりますが、設備助成だけではなく、そういう心身障害児の補助金というのも今後も継続していただくことを要望させていただきます。  現在、第2期の子ども・子育て支援事業計画の策定に係るアンケートというのが実施されております。その中には、子育て対策についての経済的な負担についての項目も盛り込まれておりますので、その結果を受けて、よりよい子育て支援が充実されることを要望させていただいて、私の再質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 ○(渋谷 進議長) 以上で、7番 辻 真理子議員の質問を終結いたします。  続きまして、質問順序により2人目として、5番 嘉久志 満議員に質問を許します。  5番 嘉久志 満議員。                 (嘉久志 満議員登壇) ○5番(嘉久志 満議員)公明党の嘉久志 満と申します。  事前に提出しています通告書に沿って、質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  まず最初に、1.防災・減災対策でございます。  日本列島、いつ、どこで自然災害が起こるか、予測ができない状況下にあります。  ことし6月から10月の約4カ月間に、西日本豪雨、大阪北部地震、猛烈な台風21号、また、猛暑、酷暑等、自然災害が日本各地において発生し、甚大な被害が起こっています。  大山崎町もさまざまな災害を想定して対策を講じています。住民の皆様の命を守ることを第一に考えるためにも、災害における避難所の役割が重要課題となっています。  23年前の阪神・淡路大震災、東日本大震災等の災害が起こる中、被災地では、既存のトイレが使用できなくなり、衛生状況の悪化を招き、健康被害の事例が報告されるなど、避難所生活での大きな問題となりました。  これを踏まえ、大山崎町も、公明党が提案していました、災害時用マンホールトイレの検討を行い、実施してもらいました。  これにより、現在、避難所には、災害用マンホールトイレが、大山崎町体育館に10基、2つの小学校に10基、中学校に5基、合計25基が設置されています。これにより、災害時のトイレトラブル、また衛生面においても改善でき、最大の問題であるトイレ問題を解消することができました。  また、全小・中学校の耐震補強化対策については、学校施設は、未来の宝である子どもたちが、1日の大半を過ごす場所であり、また、体育館は、災害時に地域住民の皆様の緊急避難場所としての役割を果たすことから、施設の安全性を高める必要が生じ、耐震化が必要になりました。  ここ大山崎町では、既に全小・中学校、全体育館の耐震補強化対策は実施されております。また、町立体育館においては、今回、大規模なリニューアル工事により、空調設備、授乳室までも完備されています。  このたび、国の対策として、普通教室、特別教室に対して、空調設備の補助金が出ることになり、全国的な規模になっております。日本は、高温多湿の国土であり、熱中症対策も考慮しなければなりません。住民の皆様の命を守るためにも、避難所の役割が非常に高くなっております。  そこで、避難所の設備について、幾つか提案をさせていただきます。  避難所生活は、床にビニールシートを敷いて、その上で寝起きをされています。この光景は、昔から何も変わっていません。体が痛くて、とても寝られる状況ではありません。さらに、床の温度が、体に直接きてしまうので、冬だと底冷えし、睡眠不足となります。体調不良を起こしたり、災害により起こった、ストレスや緊張をとることができません。  そこで、まず(1)高齢者、体調のすぐれない人のために、ダンボールベットまたはエアーベットの配備を行ってはどうか。  避難所生活において、世界的には簡易ベッドになっております。日本は、畳文化なので、床の雑魚寝に抵抗感はありません。しかし、医学の呼吸器系の専門分野では、ほこりを吸い込まないようにするには、30センチ以上床から上げることが推奨されています。床や廊下に、そのまま寝ることはあり得ません。避難所には簡易ベッドが必要だということです。  段ボールベッドのメリットは、空気の層でできているのために暖かい、余震の揺れや歩行者の振動を伝えにくい、いびきやせきなどの騒音も和らげてくれる、昼間は椅子がわりになり、ベッドの中身は収納になる等々メリットは多く、被災者はただでさえたくさんの問題を抱え、先行きの不安を抱えています。  さらに、不衛生で人口密度が高く、プライバシーのない空間に、長期間にわたって軟禁状態になり、高いストレスを感じます。そんな環境を、少しでも和らげて、安心して、睡眠をとってもらい、ストレスをいやしてくれるのが、段ボールベッドになります。  段ボールベッドは、コストが安く、強度が強い。ダンボール会社はたくさんあり、大量生産ができます。  次に、エアーベットですけれども、空気を入れるだけで、簡易ベッドができ上がります。床から体が完全に離れるので、床に体温を奪われることはありません。また、マットの固さは空気の量で調整できるので、好みのかたさに調整できる。昼間は、座布団のかわりに、夜はベッドに、また、冬季の寒いときは、体に巻きつけて暖をとることもできます。ダンボールベットまたはエアーベットを採用することにより、避難所生活が少しでも改善されると思います。  次に、(2)避難所でのプライベートの確保、精神的ストレスの軽減を図るために、間仕切りカーテン等が必要になります。  初対面の人たちが大勢いる中で、自分の生活をさらけ出すことは、多くの人にとって大変な苦痛になります。避難所生活が長期化すればするほど、食事や入浴、トイレと並んで、プライバシーの問題は深刻さを増します。  足腰の弱ったお年寄りが、夜中にトイレに行こうとして、他人の足を踏んでトラブルとなり、それ以来、怖くてトイレに行けないという報告もあります。不眠や脱水症状により、体調を崩し、入院するお年寄りも多くいるのが実情です。  エコノミークラス症候群が話題となった車中生活は、プライバシー空間の私的確保の限界をあらわしております。また、より個別の支援を必要とする災害弱者の問題もあります。  寝たきりや、おむつがえ等の介護を要する高齢者や障害者にとっては、周りの目や、排せつのことが心配で、避難所に避難できないと拒否する例が少なくありません。また、障害としては、自閉症や精神障害者の存在もあります。  被災のショックに加え、突然、見知らぬ大勢の人たちの中で生活をすることは、パニックや病状の進行につながります。こうした問題を解決する手段として、避難所の間仕切りが必要と考えます。  次に、(3)避難所生活での子育て世代が安心して授乳できる授乳室の設置が必要になります。  授乳スペースは、母親にとっては、大変重要な設備になります。1日に何度となく人目をはばかりながら、授乳せざるを得ません。  また、昼夜の別なく、泣きやまない赤ん坊によって、周囲の冷たい視線にさらされ、大変なストレスになります。  こうした理由により、授乳室は絶対必要だと考えます。  次に、(4)小学校の体育館に空調設備の導入であります。  西日本豪雨の後、日本全国、猛暑、酷暑が続き、エアコン抜きでは耐えられない日々が続きました。避難所においては、熱中症対策が必要で、せっかく避難して助かった命を、避難所で命を落とすことになるなど、決してあってはならないと思います。  文科省は、学校施設は、子どもの安全性、機能性を図る必要性があり、また、避難所にもなる大事な施設であるため、空調設備は重要課題としています。今の時代、避難所に空調設備は当たり前であると考えます。  次に、(5)全避難所に防災対応型蓄電式ソーラーシステムの導入を行うことであります。  災害時の停電に備えた電源確保が必要になります。災害等で、長期間の停電が発生しても、ソーラーと蓄電池を組み合わせることによって、天候に左右されない、また、昼夜を問わず、防災無線やテレビなどの情報通信機器、照明、コンセント等が使用できます。最初に初期投資はかかりますが、平時には、この電気を売り、収入源とすれば、相当分の回収ができると思います。  以上、幾つか提案を行いましたが、それぞれについて、見解を問います。  次に、(6)大山崎町は、天王山と桂川に挟まれたコンパクトな町であります。  土砂災害、川の氾濫、水道管の破裂等の災害が発生するおそれが想定されますが、大山崎町として、どこで災害が起こるかある程度の把握はしていると思いますが、大山崎町独自の防災・減災に対する短期・中期・長期の計画ビジョンはあるのかお聞かせ願いたい。  次に、2.安心・安全なまちづくりについてでございます。  大山崎町にも、高速道路のインターチェンジができ、便利になってきています。その反面、他府県から、高速道路を利用して、犯罪を犯し、そのまま高速で逃亡することが想定されます。空き巣や、子供を狙った卑劣な犯罪も多く、子どもたちを守る防犯対策は重要課題となります。大山崎町の防犯灯も、LED化が進み、町全体が明るくなり、子どもたちの帰宅時、また塾帰り等、少しは安心になってきていますが、子どもが安心して暮らしていけるまちづくりの基本は、やはり、治安対策になります。  子どもたちの、さらなる安心・安全を確保するためには、全通学路に、防犯カメラの設置を行い、大事な子どもたちを、犯罪から守ることが重要になります。治安がアップすることにより、その地域は、ファミリー層や新婚層がふえ、町が活気づき、発展の道を歩んでいきます。昭和のころのように、隣近所の人と挨拶を交わしたりするコミュニティが激減した今、治安を守るのは、防犯カメラの役割になります。治安がいい町という印象がついてくることにより、引っ越してきたり、定住する人がふえてきます。人気のエリアとなれば地価も高騰し、税収もアップし、さらなる町の発展が可能となります。幾ら利便性がよくても、治安が悪い町に住みたいとは思いません。防犯カメラがきちんと設置されていれば、犯罪の起こる舞台にはなりません。  また、大山崎町も少子・高齢化社会は避けて通ることができません。このため、防犯カメラに徘回高齢者を早期に発見できる、見守り防犯カメラとしての機能をあわせて付加させる。徘回する高齢者に対し、あらかじめ役場に登録し、身元を保証する情報をチップ等に入力し、衣服に装着させておきます。徘回する高齢者が、防犯カメラの前を通過すると感知し、その情報をスマホで受け取る。これにより、早期に発見できます。行政、町民全体で対応できるシステムの構築を図ります。  子どもたちの安全を守り、また、徘回する高齢者の早期発見を行うためにも、見守り防犯カメラの機能を付加させた防犯カメラの設置の提案を行うが、見解を問います。  最後に、大山崎町も、少子高齢化社会へと進む中、子育て、高齢者支援などの社会保障問題や、頻繁に起こる災害への防災・減災対策、地域の安心・安全なまちづくり対策など、コンパクトな大山崎町だからできる独自の施策を行い、他の市町村にはない、魅力ある大山崎町の構築を図り、暮らしやすい、安全な大山崎町にするために、幾つかの提案をさせてもらいました。  よろしくお願いいたします。  以上で終わります。 ○(渋谷 進議長) ただいまの質問に対する答弁を求めます。  前川町長。                 (前川 光町長登壇) ○(前川 光町長) ただいまの嘉久志満議員の御質問にお答えいたします。  まず、1.防災・減災対策について。  (1)高齢者や体調のすぐれない人のための段ボールベッドまたはエアーベッドの配備についてであります。  本年は6月の大阪府北部を震源とする地震、9月の台風第21号と、本町にも大きな被害を及ぼした災害が頻発しており、全国的にも西日本豪雨や、北海道胆振東部地震などの大規模災害が相次ぎ、深刻な被害をもたらしました。  ここに犠牲となられた方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、被災された全ての方にお見舞い申し上げ、今なお不自由な避難生活を余儀なくされている方々が、一刻も早く平穏な生活を取り戻されるようお祈りいたします。  さて、このように頻発する大災害に対する公助としての備えの一つとして、避難所の役割が重要となるものであり、本町におきましては、避難所となる施設に、いわゆるマンホールトイレや、工事現場などで使用される便槽を備えた簡易トイレの備蓄を進めていることは、議員御指摘のとおりであります。  しかしながら、実際に大規模な被害が発生し、多くの方が避難生活を余儀なくされる事態に陥った場合に、必要となる物資の全てをあらかじめ備蓄することは、市町村のみならず、国や都道府県におきましても非常に困難であることから、近年では、大規模災害発生直後から、市場に流通している物資を国や都道府県において大量に調達し、被災市町村に供給する枠組み、すなわち流通備蓄の仕組みが確立されており、熊本地震や西日本豪雨におきましても大いに活用されているところであります。  したがいまして、本町といたしましては、発災直後から必要となる物資と、避難生活が長期化する場合に必要となる物資に大きく区分し、短期的に必要となる物資を重点的に備蓄しつつ、中・長期的には国や府、あるいは応援協定締結先の民間事業者などとの連携によって、必要な物資を速やかに調達するという考え方に立っているところであります。  そうした観点に立ちますと、例えば議員御指摘のトイレの関係は、水や食料と同様に、災害発生直後から必要となる物資と言えるため、重点的な整備を行ったところであります。  そこで、御質問の段ボールベッドまたはエアーベッドの配備についてでありますが、現状ではこうしたベッド類は訓練用の資材として保有しているのみであり、各避難所には折り畳み式のアルミマットと毛布を配備しております。  これらは、本年の各災害時に開設した避難所でも、実際に避難者の方に御使用いただいたところであります。  一方で、避難生活が中・長期化した場合に備え、段ボールベッドや寝具類を含めた物資供給の災害時応援協定を民間事業者と締結しており、いざというときには早急に調達できるよう備えているところであります。  次に、(2)プライベートを確保するための間仕切り等の設置についてであります。
     間仕切りにつきましては、発災直後から、授乳や着がえスペースの確保、負傷された方、感染症にかかられた方、配慮が必要な方に一時的に利用いただくことなどを目的とした、いわゆる福祉スペース確保のために、屋根のないテント状の間仕切り資材を、各避難所に配備しているところであります。  一方で、被災地の報道等でよく目にいたします、避難所全体にわたって避難者を世帯ごとに区画するような間仕切りにつきましては、段ボールメーカーとの間で応援協定を結び、やはり、いざというときの速やかな調達に備えているところであります。  次に、(3)子育て世代のための授乳室の設置についてであります。  先ほども御答弁いたしましたとおり、授乳中の方のためのスペースとしてはもちろん、着がえのための更衣室機能や、配慮が必要な方に一時的に過ごしていただくスペースなどの、総合的な福祉スペースの確保を目的とした簡易間仕切り資材を、各避難所に配備しているところであります。  次に、(4)小学校の体育館への空調設備の導入についてであります。  小学校の体育館は避難所に指定しており、避難生活が長期化する場合には、避難者の体調を考慮した環境整備が必要となりますが、空調設備をあらかじめ設置することにつきましては、面積・容積が非常に大きく、多大な費用負担が想定されるところであり、財源の確保などを総合的に勘案いたしますと、現時点で設置する考えは、持ち合わせておりません。  次に、(5)全避難所に蓄電式のソーラーシステムを導入することについてであります。  現在、町が指定避難所としている5カ所の施設のうち、大山崎小学校と第二大山崎小学校には、議員御提案の蓄電池を含む太陽光発電システムを既に設置しており、停電時でも一定の電力供給が可能となっております。  また、大山崎中学校には、蓄電システムこそないものの、太陽光発電システムは備わっており、日照時間中の電力利用は可能となっております。  大山崎町体育館には、蓄電池及び太陽光発電システムはありませんが、非常用発動発電機を設置しており、こちらも停電時における一定の電力利用は可能となっております。  指定避難所5カ所のうち、ふるさとセンターには停電時に備えた非常用電力供給システムが存在いたしませんが、町の備蓄資材として、可搬型の発動発電機と各種投光器を複数備えており、昨年度には、町制施行50周年記念として、マクセル株式会社様から蓄電池の御寄附をいただくなど、一定の電力確保に向けた対策は講じているところであります。  今後とも災害対応に必要となる物資の備蓄につきましては、国・府との役割分担や、民間事業者との協定締結など方法も含めて必要性を見きわめ、適切に推進してまいりたいと考えているところであります。  次に、(6)町独自の防災・減災に係る短期・中期・長期計画のビジョンはあるのか問うについてであります。  市町村の防災・減災に係る基本的な計画は、災害対策基本法第42条の規定により、地域防災計画として策定することが義務づけられており、本町におきましても、私が会長となり、防災関係機関等によって構成いたします大山崎町防災会議におきまして、大山崎町地域防災計画を作成しているところであります。  この地域防災計画は、各種災害における事前対策から応急対策、復旧・復興期までを網羅的に記述、規定する基本計画であり、災害から住民の生命、身体及び財産を保護し、住民生活の安心・安全に資するための方策につきまして、短期・中期・長期のビジョンといった直接的な表現ではないものの、計画の中で示しており、本町では、この計画に基づいて防災・減災に係る各種施策を総合的に推進しているところであります。  また、町が策定する最上位の計画であります大山崎町第4次総合計画におきましても、数値目標等を掲げており、地域防災計画と合わせて、本町の防災・減災対策における指針、すなわちビジョンとなっているところであります。  次に、2.安心・安全なまちづくりについてであります。  高齢化が急速に進行する中で、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると見込まれるなど、認知症は誰でもかかる可能性のある身近な病気となっているところであります。  本町におきましても、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住みなれた地域で安心して暮らしていけるよう、さまざまな見守り施策を実施しているところでありますが、その一つとして、道に迷われる可能性のある高齢者の方にQRコードシールを配付し、お名前・緊急連絡先等を町で確認することができる見守りQRコード登録制度事業を実施しているところであります。  携帯電話のQRコード読み取り機能で、QRコードを読み込むと、役場の連絡先が表示され、そちらに御連絡いただいた際に、シールに表示されている番号をお伝えくだされば、町の担当課で身元が即判明し、御心配されている御家族へ直ちに確実に伝達される仕組みになっております。なお、担当課以外に個人情報が漏えいすることはございません。  また、乙訓見守りSOSネットワークを活用し、行方不明の方がいらっしゃった場合には、消防・警察を含めた関係機関と速やかに情報共有して、捜索に当たることとしております。  このように、現時点におきまして、既に一定の認知症対策を講じているところではありますが、御指摘の子どもたちの安全・安心の確保も含め、総合的な安心・安全なまちづくりにつきましては、議員の御提案も十分に踏まえ、調査研究を進めてまいりたいと考えているところであります。  以上で、この場からの答弁を終わります。 ○(渋谷 進議長) 答弁が一通り終わりました。  5番 嘉久志 満議員の質問者席での再質問を許します。  5番 嘉久志 満議員。 ○5番(嘉久志 満議員) 御答弁ありがとうございます。  子どもたちの安心・安全、このために、全通学路に防犯カメラの設置をしたいというのが一つの提案でございます。それに対して、高齢者、これからどんどんふえてきますので、未来を見据えた見守り、徘回する高齢者の見守りも付加して、全体的に精度をアップしていきたいという提案でございました。  今現在、いろんな方法を模索されて実施されていることは非常に喜ばしいことではありますが、将来的に展望を向けたときに、今のハイテクを利用した機器を最大限に利用し、安心・安全なまちづくりを構築したいという思いで提案させてもらいました。  高齢者、非常にこれから多くなりますので、未来を見据えて、これよりも上みたいな発想の防犯カメラ、徘回カメラみたいなもので町民を助けるという未来構想は持たれていますか。 ○(渋谷 進議長) 蛯原総務部長。 ○(蛯原 淳総務部長) 議員御提案いただきました防犯カメラに付加をする新しい機能というものが、近隣の団体でも既に取り入れられているということは一定承知をさせていただいております。ただ、本町につきましては、防犯カメラ、一昨年から本格的にその設置を始めてございまして、今現在、町内で6カ所の設置となってございます。  防犯カメラにつきましては、その有用性については、近年の報道等では証明をされているというふうには考えておりますけれども、一方では、プライバシーの問題でありましたり、また設置費用の問題、さまざまな問題ございますので、今の議員の御提案を十分に踏まえまして、今後さらに検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○(渋谷 進議長) 5番 嘉久志 満議員。 ○5番(嘉久志 満議員) ありがとうございます。  次に、防災・減災対策の提案につきまして、少し言わせてもらいます。  ダンボールベッドあるいはエアーベッド、これは確かに使える場所が限られてきますけれども、大山崎町の場合、もし水害が起これば、町にダンボールベッドを置いても仕方がないということも考えられます。  これは、その災害の内容及び災害に対する避難場所に対して、個々に独自にそういうことをやってもらいたいという意味も込めました。また、ダンボール会社というのはたくさんありまして、備蓄するほどのこともなく、大量にできるので、コストも安い、あるいは、3日あれば相当な数のダンボールベッドが用意できる。エアーベッドもしかりです。こういうのを利用して、少しでも安心して避難生活ができるようにしてもらいたい。  誰でも、一日も早く自分の家に帰ってゆっくりしたいというのは人情でございます。その中にあって、どうしても避難所に行かなければならないということが想定されますので、そのときに町の議員として少しでもお役に立ちたいという思いで提案させてもらいました。それにかわるものがあるということで、一安心しております。ありがとうございます。  以上で終わります。 ○(渋谷 進議長) 以上で、5番 嘉久志 満議員の質問を終結いたします。  ただいま一般質問の途中ですが、午後1時まで休憩いたします。                   11時27分 休憩                ―――――――――――――                   13時00分 再開 ○(渋谷 進議長) ただいまの出席議員数は定足数に達しております。したがって、休憩前に続き会議を開きます。  引き続き一般質問を行います。  質問順序により3人目として、1番 島 一嘉議員に質問を許します。  1番 島 一嘉議員。                 (島 一嘉議員登壇) ○1番(島 一嘉議員) 皆さん、こんにちは。さきの大山崎町議会議員選挙で当選し、大山崎町議会議員になりました島 一嘉、大山崎クラブでございます。どうぞよろしくお願いします。  私は、住民がいつまでも安心して暮らせる大山崎町をつくっていくために議員となりました。粉骨砕身して大山崎町のために尽くしてまいります。どうぞよろしくお願いします。  早速ですが、一般質問に入らせていただきます。  1.町内道路の安全性確保について、前川町長の考えを問います。  (1)朝の通学・通勤時に町内道路を通り抜ける車が、町内の安全を脅かしている状況を、前川町長はどのように思われますか。  (2)私は、KBSラジオが好きで、毎朝聞いております。その中で、交通情報といいますと、国道五条本交差点を先頭に何キロという形の渋滞がよく言われます。その国道171号五条本交差点の混雑を避けるために、大阪に向かう車は二階下の交差点から、京都に向かう車は、大山崎や山崎の交差点から町内への道路へと車が通り抜けていきます。  中でも、下植野のところですけれど、府道五条本交差点の通行量は半端ではございません。信号が青から赤に変わる寸前に車がどどっと突っ込んできて、混雑を起こしています。運転手のモラルの問題もありますけれど、抜本的な対策が必要だと思います。  大山崎町として、国道を管理している国土交通省に対し、国道五条本交差点をスムーズに通れるよう要望していることは認識しております。実際に国道171号の京都行きで、右折の青信号が長くなりました。それによって、国道の分は多少ましになっているかと思います。しかし、その分、府道五条本の真っすぐ行くほうの信号が短くなり、余計に混雑がふえていると思います。  そこで質問ですけれど、本町からの要望に対する回答がどうなっているのか、さらに、改善していくために、どのように働きかけていくのか教えていただきたいと思います。  2.中央公民館ホールの改修問題について、前川町長の考えを問います。  (1)中央公民館の大ホールは耐震性の問題から、使用禁止となっています。その中央公民館を前川町長はどのように運用していくのか聞かせていただきたいと思います。選挙のときに公共施設の複合化は見直すと言われておりました。そうしますと、改修工事を進めていくということになるのでしょうか。  (2)私も議員となりまして、現場主義が大事だと思いました。中央公民館のホールを見に行きました。見に行ってびっくりしたところでございます。  ホールには、埋蔵文化財が山のように積まれております。ホール全面に、背の丈ほどの瓦がダンボールいっぱいに積み上げられて、床が沈んでいる、たわんでいるというような状況でございました。いつ、底が抜けても不思議じゃないような状態に見えました。また、天井からは雨漏りがして、壁のところがしみているような状態です。コンクリートの中性化も言われている状況でございまして、コンクリートの崩落や崩壊が危ぶまれます。  そう考えると、非常に危険なホールであるということになります。そのホールに大山崎町の重要な財産である埋蔵文化財が保存されているわけですけれど、今後どのように管理していく考えかお聞かせいただきたいと思います。  3.大山崎町への企業誘致について、前川町長の考えを問います。  (1)私は大山崎町の将来を思うと、住民がいつまでも安心して暮らせること、働き先が多くあること、そして、税金を納めてくれる住民や企業が重要であると思います。前川町長の企業誘致についての考えをお聞かせください。  (2)さらに、万が一、町内に産業廃棄物の中間処理施設が建設されるということになった場合、前川町長は建設に賛成の立場であるのか、これもあわせてお聞かせいただきたいと思います。  以上、この場からの質問を終わります。 ○(渋谷 進議長) ただいまの質問に対する答弁を求めます。  前川町長。                 (前川 光町長登壇) ○(前川 光町長) ただいまの島 一嘉議員の御質問にお答えします。  まず、1.町内道路の安全性確保について。  (1)朝の通学・通勤時に町内道路を通り抜ける車が住民の安全を脅かしている現状を、町長はどのように考えているのかについてであります。  議員御指摘のとおり、朝の通学・通勤時における町内道路への車両の流入につきましては、住民の安全を脅かすものとして、私としても非常に憂慮しているところであります。  こうした流入車両の多くは、幹線道路における渋滞等を避けるために通り抜けているものと考えておりますが、これまで、平成25年の新府道、平成28年の天王山古戦橋両面通行の供用開始等の道路整備に伴い、渋滞箇所も大きく変わってまいりました。  具体的には、御指摘の国道五条本交差点、そして調子八角交差点が大きな渋滞箇所と認識しているところであります。  したがいまして、これらの渋滞箇所の解消に資するさらなる道路整備が進捗をすれば、状況はまた変化するものと認識をいたしております。  しかしながら、現状を放置することは住民の危険性に直結いたしますので、これまでの対策として、路面標示及び看板設置や街頭啓発に取り組んでいるところでありますが、今後は、ソフト面だけでなく、ハード面も含めて、具体的な対策を講じることが必要と認識しているところであります。  次に、(2)大山崎町として国土交通省に対し国道五条本交差点をスムーズに通れるように要望はしていると認識しているが、本町からの要望に対する回答はどうなのか。さらに改善するためどのように働きかけていく考えであるのかについてであります。  本交差点改良につきまして、本町が取り組んでおります要望活動につきましては、京都府内の首長で構成される京都府国道連絡会を通じて、国土交通省近畿地方整備局へ、交差点改良の要望を行っているところであります。  また、本事業を所管している国土交通省近畿地方整備局京都国道事務所へも、事務所長と面会する際には、その都度、直接、本事業の推進を要望しているところであります。  その結果、交差点改良に必要な用地取得に向けて、昨年度から地権者に用地を取得する範囲を明示する幅くいの打設が完了し、本町も地権者への事業説明等に同行し、連携して事業推進に取り組んでいるところであります。  現在は、用地費、建物補償等の補償額の算定を行っているところであると聞き及んでおります。  現在は、まだ目に見える形ではありませんが、着実に事業は進捗しており、京都国道事務所におきましても、鋭意事業の進捗に向けて取り組んでいただいているところであります。  地元自治体といたしまして、事業に協力していくとともに、引き続き事業進捗のために、要望活動等を行ってまいりたいと考えているところであります。  次に、2.中央公民館ホールの改修工事について。  (1)中央公民館のホールは耐震性の問題から、使用禁止となっているが、改修工事を進める考えであるかについてであります。  閉鎖が続いている中央公民館ホールにつきましては、ホール機能の早急な再開が必要であると考えているところであります。  ホールを含む中央公民館本館につきましては、この間、一般財団法人京都技術サポートセンターから技術的な助言をいただきながら、改修あるいは建てかえについて検討を行ってきたところ、建物の躯体の老朽化が著しい状況であることを私の就任後に報告を受けたところであります。  したがいまして、ホールを含む中央公民館の整備につきましては、そのような状況を踏まえ、今後、早急かつ慎重に検討してまいりたいと考えているところであります。  次の、(2)埋蔵文化財をどのように管理していく考えであるかについての御質問につきましては、後ほど、教育長から答弁いたします。  次に、3.企業誘致について。  (1)町内で働き、税金を納める仕組みが必要であると思うが、町長は企業誘致についてどう考えているかについてであります。  本町は、昨年、町制施行50周年の記念すべき節目を迎えたところでありますが、本町では、町制施行後、円明寺が丘団地の大規模開発による人口増とあわせて、国道171号沿いに立地する企業による豊かな税収を財源として、都市基盤整備を進め、天王山を町のシンボルとして自然豊かな調和のとれたベッドタウンとして発展してまいりました。  しかしながら、この間の少子高齢化により、本町も超高齢社会に突入し、本格的な人口減少局面を迎えつつある昨今、人口急増期に建設した公共施設の老朽化対策を初めとする都市基盤整備等、まちづくりの課題が山積しておりますことは、周知のとおりでございます。  そこで、議員御質問の企業誘致についてでありますが、これまで、本町の発展とともに大きな御支援をいただいてきました町内の企業や事業所との連携につきましては、歴代の町長が良好な関係を築いてこられましたので、私も、町長就任の御挨拶を昨日させていただいたところであります。  現在、本町の大手基幹企業の一社では、本社機能を本町に設置して、事業の集約化や、新工場の建設を計画されていると、また、自動車の製造企業では、新聞報道にもありましたとおり、新たな製造ラインの建設を計画されていると聞き及んでいるところであります。  このように地元企業の新たな投資が活発になって、町内で働き、町内に定住していただける機会が造成されますことは、本町にとりまして、大変ありがたいことでありますので、引き続き地元企業の幹部の皆様との情報交換を密に行ってまいりたいと考えているところであります。  また、これまで、国の交付金を活用した町の観光PRの効果としまして、町商工会へは、町内での出店を希望する事業者からの問い合わせが頻繁に寄せられており、町内での創業や出店数が平成28年度に9事業所、平成29年度にも9事業所となっております。
     このようなことから、本町といたしましては、商工会との連携を密に、町内での出店や起業に結びつくよう創業支援を図り、町内で働き、定住していただくことに取り組んでまいりたいと考えているところであります。  次に、(2)万一、町内に産業廃棄物の中間処理施設が建設されるとした場合、町長は建設に賛成の考えであるかについてであります。  まず、町内に産業廃棄物処理施設を設置する場合は、許可権者である京都府に、事業計画概要書が提出されます。次に、提出された計画概要書をもとに、京都府におきまして、設置に係る審査が行われます。  その審査の過程におきまして、京都府から本町に意見を求められますので、疑問あるいは問題があると考えられる部分があれば、本町といたしまして、詳細な説明または再検討を求めますが、法令に従って設置される施設につきましては、私が、現時点でお答えできる状況ではございません。  しかしながら、本町には一般廃棄物処理施設であるクリーンプラザおとくにや、民間の産業廃棄物処理施設が既にありますので、そこに加えて、新たな産業廃棄物処理施設が設置されることにつきましては、周辺の住環境を考えますと、好ましくないと考えているところであります。  以上で、この場からの答弁を終わらせていただきます。 ○(渋谷 進議長) 中條教育長。                 (中條 郁教育長登壇) ○(中條 郁教育長) ただいまの島 一嘉議員の御質問にお答えいたします。  まず、2.中央公民館ホールの改修工事について。  (2)ホールには埋蔵文化財が大量に保管されており、ホールの床が傾いている。さらに、世間ではコンクリートの中性化が危ぶまれており、公民館では雨漏りもある。大山崎町の重要な財産である埋蔵文化財をどのように管理していく考えであるかについてであります。  中央公民館ホールにある埋蔵文化財出土遣物につきましては、昨年度まで第二大山崎小学校旧プール敷地に併設していた収蔵庫に保管していたものを一時的に移設し、仮置きしているものであります。  こうした収蔵資料は、町の歴史資料館で一部を展示し、町外の博物館・資料館ヘ年間数件の貸し出し要請にも応じており、町の歴史を考える上で、また生涯学習の機会を与える意味でも重要な資料であります。  こうした出土遺物につきましては、現在のところ、他では、文化財整理室、町道高架下管理地の収蔵庫にも保管しております。  議員御指摘の中央公民館ホールに保管しているものにつきましても、あくまでも仮置きでありますので、今後、対重量、防火・防犯等の対応も含めて、新たな収蔵庫の構造や、置き場所としての適地を早期に選定してまいりたいと考えているところであります。  以上で、この場からの答弁を終わります。 ○(渋谷 進議長) 答弁が一通り終わりました。  1番 島 一嘉議員の質問者席での再質問を許します。  1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) 答弁ありがとうございます。  町長も、町内の安全確保のために、いろいろと気を使っていただいているところ感謝しております。  その中で、1番の(1)になりますけれども、町内を通り抜ける車から安全を確保していくために、ハード面での対策をするということで言われましたが、町としてのハード面というのは、どういうことを言っていただいてるのでしょうか。再度聞かせていただきたいと思います。 ○(渋谷 進議長) 山元環境事業部長。 ○(山元登志夫環境事業部長) ハード面というのは、まずは、これまでの経過をお話しさせていただきますと、そもそも、478号という国道がなかった、その前には宮前橋があって、そこは日常通勤時間帯相当渋滞していたわけです。それが、国道478号ができたことによって、宮前橋は一定緩和された。  次に、役場前の西国街道も、日々、旧円明寺の中を離合ができないというので、役場の前まで渋滞していた。それが、新府道ができて、一定この前の道は解消されたと思っています。  さらに、今回、国道478号へ行くための通勤ルートなのか、新府道を通って府道五条本の交差点に密集してきているというのが、今、置かれてる現状です。  2番目に質問していただいた国道五条本の交差点というのが、今、最大の渋滞を引き起こしている箇所だというふうに認識してますので、先ほど答弁させていただいたとおり、国の関係機関に、この間要望してきて、今現在、動き出しているのが国に対してハード面で求めてきたところです。  現在、町において何ができるかというのは、今、具体的に大きな工事というのはできませんけれども、路面表示であったり、それと通学路でありますという下植野線のところにも掲示を京都府からしていただいたんですけれども、そういったことにとどまっているかなというのが現状であります。 ○(渋谷 進議長) 1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) ありがとうございます。  国道478号の停滞というのは、すごく町内としては迷惑しているところでございますし、そこは、早急に改良していくべきだとは思うのですけれど、先ほどの国道171号の五条本交差点を改良するために、目には見えない格好でと言われながらも、用地買収をしているとか、それから、保障を進めているということで言っていただいております。具体的な方法として、国道171号の右折レーンを2車線にするとか、国道478号のダイハツ側のほうを2車線にするとか、そういう具体的な方法が考えられてるとは思うのですけど、そこはまだ発表できない状態なのでしょうか。住民としては、今、こういうことをしているということを聞かせてもらうことによって、ああそうだな、今進んでいるのだったら、何年後にはできるかなというのは、安心できることだと思いますので、そこをわかるような格好でお答えいただきたいと思います。 ○(渋谷 進議長) 山元環境事業部長。 ○(山元登志夫環境事業部長) これまでも、国道五条本の交差点につきましては、右折レーンの滞留場所の延長というような改良はされてきたのですけれども、今回は、その滞留場所のさらなる確保と、言えるのは、新幹線の高架下というところを今現在、限られた橋脚幅の、橋脚と橋脚の間で道路整備が実際あるんですけれども、その橋脚をさらにまたいだ形での道路整備、右折して国道478号に曲がったところがどうしても滞留場所がない。その先は天王山大橋で片側1車線になるんですけれども、そこの手前のところに、一定の滞留場所を設けることで、交差点の渋滞は改良できるのではないかというふうに考えられています。 ○(渋谷 進議長) 1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) そうしますと、今、進めていただいているということは、国道478号の複線化といいますか、滞留場所ということは、結局複線化にしていくということを進めていただいているということでよかったでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 寺井環境事業部理事。 ○(寺井昭博環境事業部理事) そのとおりでございまして、まず、国道171号から478号に入っていくところが特に大きな渋滞要因となっておりますので、また具体的にある一定の計画をつくって、それに基づいて、じゃあどれだけ用地が要るのだと、そういう計画は立てていますけれども、用地交渉に関しては、これから、相手方のある話ですので、まだこれが確定した計画とはなっておりません。その交渉によっては、どう変わっていくかという、変わる要素もあると、ただ、基本的には車線数をふやしていくという方針は変わらないというふうに考えております。 ○(渋谷 進議長) 1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) ありがとうございます。  2車線になっていくということは、抜本的な対応として、すごく好ましいことだと思いますので、進めていただきたいと思うのですけれど、その中で、時間的なものといいますか、今、進めるとして、国が動いてくれることですから、相当時間数はかかるかとは思うのですけれど、高槻でもやっぱり声が多いと早く動いていたような要素もあるかと思います。対応できる年数の見込みを聞かせていただきたいというのと、それと、そこに大山崎町として声をかけていくのに、その都度ということにはなるかとは思うのですけれど、どういうふうな声かけ、要望というものを重ねていくことができるのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○(渋谷 進議長) 寺井環境事業部理事。 ○(寺井昭博環境事業部理事) ほかの事業の要望活動におきましても、やっぱりこの整備局への要望よりも、国として事業を進めるに当たっても、当然、財源の確保が必要になりますので、そういう場合には、本省にも、東京にも要望に行ってくれというところで、要望活動はしていったほうが有効ではないかというふうに考えております。  あと、何年ということですけれども、まだ、用地買収していく相手方がありますので、これから何年間で工事が完了するというところは、明言はできないというふうに京都国道からは聞いております。 ○(渋谷 進議長) 1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) 住民の安全確保という意味では、重要に考えていかないといけないと思いますし、議員でできることでしたら、また、交渉する相手が個人とかでありましたら、何回でも顔は出せるかとは思うわけですけれど、そこで国を相手にということになりますと、なかなかいかない部分というのはあるかとは思いますけれど、町内の安全確保のために、議会ともどもに頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、再質問、次の項目に移らせてもらいます。  中央公民館の改修工事につきまして、早急に、また慎重に進めていくということでございますけれど、非常に劣化している場合ということは、建てかえ並みの費用も必要となってくるかと思います。そうした場合に、財源というのが、一番またそこでも重要な項目となるかと思うのですけれど、引っ張ってこれるといいますか、そこの財源の手だてというのは、具体的にあるのでしょうか。確認したいと思います。 ○(渋谷 進議長) 蛯原総務部長。 ○(蛯原 淳総務部長) 先ほど、町長答弁にもありましたとおり、この間、京都府の技術サポートセンターから、技術的な助言をいただきまして、非常に建物の躯体そのものが劣化をしている、老朽化をしているということでございまして、その状況、前川町長就任後に、速やかに御報告をさせていただいたということで、今現在におきましては、今後、速やかに、そのことについて慎重に検討していこうということで指示を受けているということでございます。具体の方針が決まったわけではございませんので、特段、今、財源についての具体的な検討というのは進めてございません。 ○(渋谷 進議長) 1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) ありがとうございます。町内の人もホールというのを大事に思っておりますし、早く使えるようにという思いを、かなりの声を聞かせてもらっております。速やかに進められるようお願いします。  次の質問とさせてもらいます。  その中央公民館のホールにおかれている瓦といいますか、埋蔵物が置かれているという現状を町長、また教育長は、見られておりますでしょうか。確認したいと思います。 ○(渋谷 進議長) 中條教育長。 ○(中條 郁教育長) 見させていただいております。 ○(渋谷 進議長) 1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) 町長も見ておられますでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 前川町長。 ○(前川 光町長) はい。 ○(渋谷 進議長) 1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) 私は、現場を見て、床が沈んでいる状況というのを見て、すごいこれは怖いなと思ったわけです。崩落、床が抜けてしまう可能性があるんじゃないかというふうに危機感をすごい持ちました。そういうところに、埋蔵物が置かれているということが、また不思議でなりませんでした。仮置きという言葉であったことにしても、重要なものをそこへ置いてしまうということは、どういうことだったのかなというふうなことで思ったわけなんですけれど、前の第二大山崎小学校のプールを改修するときの計画の中に、その保管場所ということを前提に検討されて、あそこに置かれたのでしょうか。ちょっと質問の中身が古い話なので、難しいかとは思うのですけれど、お答えいただきたいと思います。 ○(渋谷 進議長) 堀井生涯学習課長。 ○(堀井正光生涯学習課長) 平成28年、一昨年の第二大山崎小学校、当時大きな課題でありましたプール、それと放課後児童クラブの施設を、子どもたちの安全・安心の確保のために、一刻も早く学校の敷地内に移したいということで計画は進めておりました。そうした中で、一部、この文化財の収蔵庫にかかったわけですけれども、一時的なあくまでも、仮置き場所ということで、公民館を利用するということになった次第でございます。教育長の答弁でもありましたように、現在、その早期に適地、収蔵庫を求める場所を検討してまいりたいと考えているところです。 ○(渋谷 進議長) 1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) 適正な収蔵庫というのは、口では簡単ではございますけれど、場所の確保にしろ、費用のことにしろ、かなり重要な部分になるかと思います。今、おっしゃられました、平成28年から考えてもまだ適切な場所に至ってないままに2年間過ぎてるわけなんです。これが、底が抜けるとかしてしまいますと、さらに、ある財産がまた崩れてしまうといいますか、傷ついてしまうことになるわけですので、そこは、早くしないといけない、また2年間に、候補というところが多少あって、そこがだめだったということになれば、まだそうかなと思うのですけれど、そういう検討された候補場所というのはあるのでしょうか。聞かせていただきたいと思います。 ○(渋谷 進議長) 堀井生涯学習課長。 ○(堀井正光生涯学習課長) 教育委員会が所管する用地、それと、全町的にほかの町有地ということで、複数箇所候補を上げまして、全庁的にその箇所を検討してまいりました。ただ、今回、この収蔵庫を建設する場所としては、今のところ、決定には至っておりません。そうした中で、今後、公民館の課題等も絡んできますので、この収蔵庫の場所については、教育委員会だけではなく、全庁共有させていただきながら、候補地を絞って選定してまいりたいと考えております。 ○(渋谷 進議長) 1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) 早急に対応しなければ、それこそ底が抜けて、床が抜けるということになってしまいますと、さらに、公民館の改修工事の費用もかさんでくることになるかと思いますし、早い対応というのを本当に取り組んでいただきたいと思います。  また、収蔵庫というものが、一般的に、今後活用されていくというのが重要なことだと思いますし、皆さんに見てもらえるようなそういう施設というものが理想だとは思うんですけれど、そこに関する考えというのはお持ちなのでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 堀井生涯学習課長。 ○(堀井正光生涯学習課長) 今、議員おっしゃっておられますのは、例えば、収蔵庫の中を一般の方が見学できるような、そういう施設を想定してらっしゃるのかなと思うんですけれども、私どもの考えといたしましては、資料館というのがございまして、そうしたところで、この収蔵物、遺物を、順次展示とかさせていただいてる中では、一義的にはそういう見学施設が併設されたようなものではない、収蔵庫という専門の施設を想定しておりますけれども、これにつきましても、今後、場所を選定、検討していく中で、総合的に考え、検討してまいりたいと考えております。 ○(渋谷 進議長) 1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) ありがとうございます。本当に一刻を争うような状況かなと思いますので、早期に収蔵庫の建設なのか、場所を借りるのか、進めていただきまして、移していただきますようよろしくお願いします。さらに、それが、中央公民館のホールの再開につながる一つの切り口かとも思いますので、どうぞよろしくお願いします。  もう一つの質問に移らせていただきます。  3番目の項目であります大山崎町の企業誘致について、町長からは、町としての創業支援を行うというような方向のことを言っていただいたかと思うのですけれど、大きい企業誘致でありましたら、税金面の優遇をして、企業誘致をするというようなこともあるかと思います。大山崎町の中ではそこまでのことは無理かとは思うのですけれど、町としての企業支援ということは、具体的にどのようにされる予定なのでしょうか。お聞かせいただきたいと思います。 ○(渋谷 進議長) 斉藤政策総務課担当課長。 ○(斉藤秀孝政策総務課企画観光担当課長) 本町におけます企業誘致といいますか、企業支援につきましては、先ほど町長答弁で申し上げましたとおり、大きな企業誘致の敷地はございませんので、そういった中で、特段支援項目としての減免措置であるとか、そういう措置はございません。ただ、一方で、中小の事業所につきましては、創業時におけますいわゆる創業資金の金利の支援等、そういったところにつきましては、商工会を通じまして、支援をさせていただきたい。  一方、国道171号沿いに立地されています大手の企業とは、先ほどの町長答弁のとおり、昨日もそれぞれのトップの皆様方と、御面談をさせていただきましたので、引き続き、それぞれの企業の幹部の皆様方と、情報交換をしっかりする中で、今後、本町の大きな財源を御支援いただいている企業との関係性を密につくっていきたい、そのように考えているところでございます。 ○(渋谷 進議長) 1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) ありがとうございます。本当に大山崎町が元気になっていくためには、町民の人が元気に住んでいただくこと、また、企業も元気に操業していただくことというのが重要かと思いますので、よろしくお願いします。  さらに、質問を進めさせてもらいます。  産業廃棄物の中間処理施設の件ですけれど、立場、いろいろある中で、答えにくい部分もあるかとは思います。その中で、町長は、好ましくないということで言っていただきました。好ましくないというのは、建設には反対だというふうに理解させてもらったらよろしいのでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 山元環境事業部長。 ○(山元登志夫環境事業部長) 答弁にもありましたように、その都市計画区域であったり、そういった施設を建てるための基準であったり、そういったものがクリアされると、賛成、反対ということをいう立場ではないということで、そういう意味での答弁をさせていただきました。そのあたりは御理解いただきたいと思います。 ○(渋谷 進議長) 1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) ありがとうございます。立場ではないので、そこは言えないというのは、そういうことかなとは思うわけですけれど、新町長になられまして、住民の声に耳を傾け、ともに歩んでいくということで言っていただいております。住民の方が、ここは歩み寄れるかというと、なかなか難しい問題であるかなと思います。一般的な産業廃棄物、一般のごみの廃棄物処理でしたら、自分のところから出たものだから、自分のところで処理の部分があって、大山崎町の中で処理されるということは仕方がないとは思うわけですけれど、企業の場合には、町外の部分もあります。そういうふうに考えていくと、素直に賛同できない、また、交通の便、騒音の件、有害物質の流出とか、地元にしてみれば、不安になることが山ほどあるわけでございますので、そういうときに、住民から反対だということが出てきた場合、町としてどういうふうに対応していこうという方向でやられるのか、教えていただきたいと思います。 ○(渋谷 進議長) 山元環境事業部長。 ○(山元登志夫環境事業部長) 先ほどの私の答えにも同じことが言えると思います。町長であったとしても、住民であったとしても、当然、住環境が整備されてきて、そこに一般住宅が張りついているところに、やはりそういう施設が来るということというのは、先に住んでおられる方からしたら、歓迎される施設ではないということは、重々承知しておりますので、そういったときに、事業所が今回の計画などを出された上で、地元にどういった説明をされるか、その説明を受けて、住民の方がどうお答えされるか、今の時点では、具体的な計画も進んではおりませんので、説明会というのも行われる予定がないんですけれども、説明会を聞かずして、だめだということではなくて、そういう説明会が開催されたときには、そういった場に出て、意見を言っていただくというのが一番適当だと、それが、事業所に住民の思いを直接伝える方法だというふうに理解しております。 ○(渋谷 進議長) 1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) 今の回答からしますと、反対に関しては、住民が個人的に反対してくださいというか、そういうふうに聞こえたわけなんですけれど、町として住民がそうやって困ってるんだと、何とかしてくれと言われたときに、どうしていくかという、先ほどから何回も聞かせてもらってて申しわけないんですけれど、反対するとか、権利というのは、守られているところだから、そこが、しずしずと規定どおりに進められたら、仕方がない部分だというのはわかるわけなんですけれど、住民は反対や、何とかしてくれと言われたことに対して、町としてそこはどういうふうに対応するのかというところを聞かせていただきたいと思うのですけれど。 ○(渋谷 進議長) 前川町長。 ○(前川 光町長) おっしゃるとおり、同意見でございます。  答弁で言いましたように、好ましくないという私の考えも述べました。過去に、ラブホテルの問題等で、最終的に条例をつくったという例もありますように、町としても、今、即答はできませんけれど、そのことに関して、お時間をいただいて、研究させてください。そして、また、皆さんともお話しさせてもらって、進め方を決めたいと思います。 ○(渋谷 進議長) 1番 島 一嘉議員。 ○1番(島 一嘉議員) ありがとうございます。町長の力強いお言葉ありがとうございます。京都市でもそういう問題が出てきたときに、そこをよそに買い取ってもらうとか、いろんな方法があるかと思います。そこのところは、町として動ける部分というのがあるかと思いますので、そこは、町民目線、住民の声の耳を傾けるという意味からも、全面的に協力していきながら、業者の立場も崩さないようにやってもらいながら、お互いに両方が立っていけるという格好でお世話になりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。  以上で、私の質問を終わらせてもらいます。 ○(渋谷 進議長) 以上で、1番 島 一嘉議員の質問を終結いたします。  続きまして、質問順序により4人目として、12番 井上博明議員に質問を許します。  12番 井上博明議員。
                    (井上博明議員登壇) ○12番(井上博明議員) 皆様、こんにちは。日本維新の会、井上博明でございます。  10月の選挙において、日本維新の会に1議席を賜り、厚く御礼を申し上げます。  一般質問に先立ちまして、一言御挨拶申し上げます。  日本維新の会は、地方分権型統治機構を目指す地域政党でございます。中央集権のもとでの政府の過剰な関与を見直し、自助・共助・公助の範囲と役割を明確にする。公助がもたらす既得権を排除し、政府は、真の弱者支援に徹して、供給者サイドへの税投入よりも、消費者サイドへの直接の税投入を重視すべきであると考えております。より一層の国民負担増にならないように、小さな行政機関を目指すように提言しております。  日本維新の会は、自立する個人、自立する地域の実現を理念に掲げています。  多様な価値観を認め合うことができる社会の実現が自立する個人を育むものと考えます。  地域においては、国からの上意下達ではなく、地域や個人の創意工夫により、社会全体の活性化を図り、自立する地域を目指し、そして、地域がお互いに切磋琢磨することも必要です。  日本維新の会が目指す地方分権型統治機構は、自立する地域の具現化が必要であり、そして、それは、行財政改革なくしてなし得ません。  私は、任期中、町民の声に耳を傾け、政治家目線ではなく、町民目線の立場で行財政改革に取り組んでまいります。  2025年の大阪万博が決定されました。世界中から人、物が集まるイベント、万博、2014年に大阪維新の会府議団が万博誘致を提案し、政府、誘致委員会、経済界が一致団結して、頑張って活動した結果でございます。  2020年の東京オリンピック・パラリンピックのあと、大阪万博が関西、そして、日本をさらに活性化させる起爆剤となることを祈念いたしております。  それでは、一般質問に入らせていただきます。  私が、選挙公約といたしておりました政策、防災についてでございます。  1.小泉川と久保川のしゅんせつ(川ざらい)について。  小泉川の松田橋下流から山崎橋下流にかけてと、久保川の阪急電鉄踏切付近下流に土砂の堆積、川の中には木が生育しており、水の流れを阻害すると思われます。災害対策について問います。  2.京都府学力診断テストの結果についてでございます。  (1)本町生徒の学力の実態を把握するため、本年4月に行われた京都府学力診断テストの町内小学校の各校別正答率を御提示ください。  (2)正答率は府内他校との差はございますか。  (3)結果を踏まえた原因と対策について問います。  3.避難行動要支援者の避難について。  (1)2013年災害対策基本法が改正され、支援が必要な人をまとめた避難行動要支援者名簿の作成が市町村に義務づけられました。本町においても名簿の作成はできているのかお答えください。  (2)要支援者は、それぞれ歩行可能かどうか個々人によって差異がございます。要支援者個々人に合った避難方法及び避難場所の計画策定はできているのかお答えください。  4.公共施設の適正な維持管理について。  (1)中央公民館本館及び別館の屋上の管理についてお答えください。  (2)公共施設等総合管理計画(平成28年3月)「公共施設等の管理に関する実施方針」に計画的予防保全型の視点での取り組みが必要と記載されていますが、実施されているようには思えません。その原因と対策について問います。  5.高速道路高架下の有効利用について。  (1)長岡京市の京都縦貫道高架下の公園等は、フェンスが3メーターほどの高さがあり、多くの方がボール遊びなどをして楽しんでおられます。なぜ天王山夢ほたる公園のフェンスは低いままであるのかお答えください。  (2)名神高速道路高架下役場北側は一部を除いて駐車場になっております。住民がゲートボールやバスケットボール等利用できる高さのフェンス設置を要望して、有効利用できるようにできないか、御検討ください。  6.阪急大山崎駅前、町内事業所通勤者のバス待ちによる弊害について。  町内事業所通勤者が歩道上で事業所向けのバス待ち、専用のバスをお待ちになっております。一列に並ばれておりますが町民の皆様が安全に通勤・通学できる環境とは言いがたい。新幹線高架側にバス乗り場を設置する等お考えはございませんか。お答えください。  7.外国人労働者の現状について。  町内事業所に約100名の外国人労働者がおられ、勤務・在住されているように聞いております。行政は人数を把握されているのか、また、どのような対策を考えているのかお答えください。  以上で、壇上での質問を終わります。  町長及び理事者の皆様には、建設的な御答弁を賜りますようお願いいたします。 ○(渋谷 進議長) ただいまの質問に対する答弁を求めます。  前川町長。                 (前川 光町長登壇) ○(前川 光町長) ただいまの井上博明議員の御質問についてお答えいたします。  まず、1.小泉川と久保川のしゅんせつについてであります。  町内を流れる小泉川及び久保川は、京都府が河川管理者であり、その維持管理を行っているところであります。  まず、小泉川の松田橋より下流域の土砂の堆積及び河道内の樹木につきましては、京都府に確認いたしましたところ、土砂の堆積量は、しゅんせつが必要なほど堆積しておりませんが、樹木に関しては、現在、山崎橋下流から国との管理区域境界までの区間で伐採作業を京都府が実施しているところであります。  次に、久保川の阪急電鉄交差部下流の土砂堆積につきましては、京都府に確認いたしましたところ、来年1月から出水期までの間にしゅんせつを行う予定であると聞き及んでいます。  京都府におきましては、いずれの河川につきましても、河道の状況を注視し、適切に維持管理を行っていくと確認しており、本町といたしましても、引き続き河川事業に協力していくとともに、適切な維持管理を要望してまいりたいと考えているところであります。  次の、2.京都府学力診断テストの結果についての御質問につきましては、後ほど教育長より答弁いたします。  次に、3.避難行動要支援者の避難について。  (1)災害対策基本法の改正に基づく避難行動要支援者名簿の作成はできているのかについてであります。  平成23年に発生いたしました東日本大震災では、死亡者全体の6割を65歳以上の高齢者が占め、障害者の死亡率が被災者全体の2倍に上りました。  一方で、消防職員、消防団員、民生児童委員の方の犠牲者数も数百名に上るなど、支援する側にも大きな犠牲が生じたところであります。  このような痛ましい教訓を受けて、災害対策基本法が改正され、要配慮者のうち、災害時に自力で避難ができないなど、特に支援が必要な避難行動要支援者に対する支援の基礎とするために、市町村が地域防災計画に避難行動要支援者の定義を定め、その対象となる方の名簿、すなわち避難行動要支援者名簿を作成することが義務づけられたものであります。  作成した避難行動要支援者名簿は、平常時にあっては名簿登載者のうち同意が得られた方を対象として、災害時または災害が発生するおそれがある場合にあっては全ての方を対象として、消防機関、警察、民生児童委員、社会福祉協議会、自主防災組織といった避難支援等関係者に提供することとされております。  現在、本町におきましては、地域防災計画に規定した要件に基づいた避難行動要支援者名簿を作成し、名簿を避難支援等関係者に提供するための、名簿に登載された方への同意確認作業を行ったところであります。  次に、(2)要支援者個々人に合った避難方法、避難場所の計画策定はできているのかについてであります。  議員御指摘のとおり、避難行動要支援者名簿を避難支援等関係者と共有した後には、それぞれの要支援者に対して、どのような支援が必要なのかという点につきまして、それぞれに、個別避難計画を策定していくことが望ましいと、国が作成したガイドラインに規定されているところであります。  しかしながら、本町における現時点での避難行動要支援者数は400名を超えており、それぞれの方の状況を全て聞き取って、個別の避難計画を策定することは、地域の避難支援者の確保と意識醸成から始める必要があるため、困難をきわめ、一朝ータに策定が進むものとは言えない状況にあり、苦慮しているところであります。  また、先ほども申し上げましたとおり、東日本大震災におきましては、消防団員や民生児童委員など、共助の立場で支援する方々にも多くの犠牲者が生じたところであり、これらの教訓を踏まえますと、災害時におきましては、まずは、自分や家族の安全を自分たちで守る自助が基本となります。  そして、それを地域の力である共助が支え、さらに、不測の事態が生じて、計画通りに避難できないような場合におきまして、公助である役場や消防機関などが、補完的な支援を行うといった、重層的な取り組みを構築していくための、段階的な個別避難計画策定が必要であり、それらの啓発を行うとともに、地域の共助力向上のために、自主防災組織の結成支援に、さらに力を入れて取り組んでまいりたいと考えているところであります。  次の、4.公共施設の適正な維持管理について。  (1)中央公民館本館及び別館の屋上の管理についての御質問につきましては、後ほど、教育長より答弁いたします。  次に、(2)公共施設等総合管理計画に計画的予防保全型の視点での取り組みが必要と記載されているが、実施されているとは言えない。その原因と対策を問うについてであります。  本町の公共施設につきましては、人口が急増した昭和40年代から50年代に建設された多くの公共施設におきまして、老朽化の進行、耐震性やバリアフリー化の問題など、社会経済情勢の変化により多くの課題を抱える状況となっております。  人口減少社会の到来や厳しい財政状況の中におきましても、健全な住民生活の維持や将来的な財政負担の軽減を図るため、平成28年3月に本町の公共施設等の今後のあり方についての基本的な方針を示した大山崎町公共施設等総合管理計画を作成いたしました。  その中におきまして、公共施設等の計画的な管理に関する基本方針をもとに、実施方針を定めているところであります。  そこで、議員が御質問の、予防保全型の維持管理についてでありますが、本町におきましては、これまでの厳しい財政の状況におきましては、いわば必要最小限での公共施設の維持管理等を行ってきたところであります。  大山崎町公共施設等総合管理計画の策定以降は、喫緊の課題である中央公民館の整備検討に伴い、建築後30年を超える老人福祉センターや保健センターの更新につきましてもあわせて検討を行うべく、当該計画の個別計画の位置づけといたしまして、平成30年1月に大山崎町立中央公民館等の施設整備検討計画を策定し、公共施設の今後の計画的な検討を行ったところであります。  また、現在、大山崎町学校施設長寿命化計画を策定中であり、町内の小・中学校施設における計画的な維持管理を行うべく、鋭意取り組んでいるところであります。  なお、インフラ資産につきましても、これまでから、道路等の維持管理を初め、橋梁長寿命化計画や水道施設整備計画、汚水中継ポンプ場長寿命化計画などを策定し、計画的に整備を行っているところであります。  いずれにいたしましても、議員御指摘のとおり、適切な維持管理により後世に良好な施設を引き継ぐとともに、住民の皆様に安全・安心・快適に施設を利用していただくために、予防保全型の視点を持って、引き続き、施設の維持管理に努めてまいりたいと考えているところであります。  次に、5.高速道路高架下の有効利用について。  (1)長岡京市内の京都縦貫道高架下の公園等のフェンスは3メートルほどの高さだが、なぜ、天王山夢ほたる公園のフェンスは低いのかを問うについてであります。  天王山夢ほたる公園は、町有地及び小泉川の一部、独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構の所有する京都縦貫自動車道の高架下を含めて、天王山夢ほたる公園として、平成27年に供用を開始したところであります。  この公園は計画段階におきまして、広く住民の皆様に利用されるべく、多様な意見を求めるために、地域住民、学校関係者を含めてワークショップを開催し、意見集約を行ったものであります。  ワークショップではゾーニングの計画を含め、周辺自然環境と調和し、子供やお年寄りがふれあえる公園としてだけではなく、各種イベントを一体的に行えるように、多目的広場を備えた公園と位置づけております。  公園の柵といたしましては、東面、南面には、高さ3メートルのフェンスを設置し、北面には高さ1.1メートルの転落防止柵を設置し、小泉川に面する西側には、自然環境に調和すべく、府内産木材を使用した高さ75センチメートルの木柵を設置し、隣接地の状況に合わせて防護柵等を設置しているところであります。  次に、(2)名神高速道路高架下役場北側は、一部を除き、駐車場になっている。住民がゲートボールやバスケットボール等利用できる高さのフェンスを設置し、有効利用できるようにしてはどうかについてであります。  名神高速道路高架下の多目的広場は、独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構から占用許可をいただき、主として、体育館を含む、町の各種イベント時の駐車場や催しの補助会場として利用しており、占用の目的といたしましても、多目的広場の設置としております。  これらの利用とは異なる利用となりますと、高架下の構造上の制約もあり、今後、許可権者との協議、及び許可が必要となり、単にフェンスを高くするだけではなく、橋脚の防護や、路面の整備などが必要となります。  今後、高架下の有効利用に関しましては、他自治体の事例等の調査研究に努めてまいりたいと考えているところであります。  次に、6.阪急大山崎駅前、町内事業所通勤者のバス待ちによる弊害についてであります。  本町の玄関口でありますJR山崎駅、阪急大山崎駅は、町外への通勤・通学や町内事業所に勤務されます多くの方が朝夕利用されており、両駅周辺では、朝夕、送迎の自家用車やバス、タクシーなどが錯綜しております。  そこで、議員御質問の町内事業所通勤者の送迎バス乗降についてでありますが、当該事業所では、JR山崎駅、阪急大山崎駅を利用して多くの方が通勤されていますので、両駅からの送迎バスの運行を実施されているところであります。  当該事業所におかれましても、御質問のバス待ちの課題につきましては認識されており、これまで阪急大山崎駅利用者の乗降場所を、現在の場所より、大山崎ふるさとセンター寄りの位置での試験運行を実施された経過がございます。  しかしながら、現地の道路状況がカーブして見通しが悪いこと、加えて当該地付近で加速する自動車が多く見られ、交通安全の危険性が高くなるため、やむなく、現在地での乗降をされているところであります。  また、本年7月上旬から11月末を工事期間として行われた大山崎ふるさとセンター周辺の府道西京高槻線の道路工事に伴う片側交通規制中には、通行車両の渋滞等の交通安全対策の観点から、一時的に、JR山崎駅のみでの乗降対応をされ、周辺住民の皆様へ配慮をされてきたところであります。  本町といたしましても、両駅間のこれからのまちのあり方を住民の皆様と協働で考えていく場として、本年1月と8月に「あったらいいな駅前ワークショップ」を開催し、駅前のまちづくり基本方針策定に向けて、住民との対話、住民同士の対話を進め、安心・安全なまちづくりを推進していこうと考えているところでありますので、これらの取り組みを通じて、住民の皆様とともに解決策を模索してまいりたいと考えているところであります。  次に、7.外国人労働者の現状について、町内事業所に約100名の外国人労働者がおられ、勤務・在住されているが、行政は把握しているのか。また、どのような対応を考えているのかについてであります。  町内に、住民登録されている外国人の方の在留資格ごとの人数を把握しております。そのうち、技能実習生や企業内転勤等の外国人労働者の方が、平成30年11月末現在95名おられます。多くの方が、東南アジアからの就労で、建設業・製造業に従事されているところであります。  対応につきましては、まず、ホームページにおきましては、英語・スペイン語・ポルトガル語・中国語・韓国語の、多言語翻訳機能を利用できるようにしておりますが、庁舎内外での他国語表記などにつきまして、現在のところは行っておりません。  今後、国の動き、オリンピック、万博を控えて、さらに外国人労働者、観光客の対策を講じることが必要であると考えているところであります。  また、労働に関する御相談があった場合は、日本国内で就労される外国人労働者につきましても、労働基準法が適用されますので、京都労働局の外国人労働相談コーナーを御紹介することとしております。  以上で、この場からの答弁を終わります。 ○(渋谷 進議長) 中條教育長。                 (中條 郁教育長登壇) ○(中條 郁教育長) ただいまの井上博明議員の御質問にお答えいたします。  まず、2.京都府学力診断テストの結果について。  (1)本町生徒の学力実態を把握するため、本年4月に行われた学力診断テストの町内小・中学校の各校別正答率を提示されたいについてであります。  まず、京都府学力診断テストの実施目的は、学習指導要領に示す目標や内容に照らした学習の実現状況及び児童生徒の学習環境や家庭における生活状況の特徴や課題などを明確に把握することにあります。  また、その結果を分析することにより、指導上の課題を明らかにして、授業改善を推進し、質の高い学力を育むことを目的といたしまして、京都府教育委員会が主体となり府内市町村におきまして、毎年度取り組んでいるところであります。  今年度の実施状況を申し上げますと、小学校4年生は、国語科、算数科、質問紙調査、中学校1年生は、国語科、数学科、質問紙調査で、ともに4月16日に実施し、中学2年生は、国語科、数学科、外国語科、質問紙調査で、10月24日に実施いたしました。  そこで、議員御質問の町内小・中学校の各校別正答率についてであります。
     学力診断テストの調査により測定できるのは学力の特定の一部分で、学校における教育活動の一側面であります。  また、序列化や過度な競争が生じないように配慮も必要であります。  このようなことから、本町におきましては、府内の大多数の地域と同様に、学校別等の正答率は公表しないこととしております。  次に、(2)正答率は府内他校との差異はあるのかについてであります。  さきの御質問で申し上げましたとおり、学校別の正答率は公表しておりませんが、全体としておおむね達成が見られましたが、一部で課題も見られたという結果となっております。  次に、(3)結果を踏まえた原因と対策について問うについてであります。  学力診断テストの結果を受けて、各学校におきまして、さまざまな角度から分析を行い、対策を講じているところであります。  対策事例を申し上げますと、まず、問題ごとの分析を通して、正答率の高かった問題や誤答の多かった問題について、要因の分析や、教員が実際に問題を解くなどして、児童生徒が身につけるべき力や効果的な指導法について協議を行い、授業改善に生かしているところであります。  また、個々の児童生徒の分析から、達成度を確認し、課題のある児童生徒につきましては、京都府の小学校4、5年生対象の「ジュニアわくわくスタディ」や、中学校1年生対象の「振り返りスタディ」等の事業を活用しながら、家庭とも連携し、放課後や長期休みに少人数の補充学習を行うなどして、個々の学力の定着を図っているところであります。  引き続き、質の高い学力の育成を重点目標として、取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  次に、4.公共施設の適正な維持管理について。  (1)中央公民館本館及び別館の屋上の管理について問うについてであります。  本館の屋上につきましては、その一部ではありますが、2階の和室や講座室等の上部に当たる屋上部分につきましては、平成25年度に防水改修工事を実施しており、良好な状態を保っておりますものの、建築基準法に基づき、3年に一度実施しております特殊建築物定期調査では、その対象箇所の中に屋上部分も含まれており、本年度に実施した同調査の報告書では、さきに述べました平成25年度の改修実施箇所を除き、本館、別館も含めた屋上及び屋根の一部劣化及び損傷の状況を踏まえ、要是正の指摘があったところであります。具体的な是正事項は、シート防水に経年劣化による継ぎ手の部分のはがれありとのことであります。  中央公民館の屋上は、大雨等の場合には、屋上の排水溝に堆積した枯れ葉やごみ等が詰まる状況が起こる場合があり、その際には、職員が屋上に上り、目視等により確認しながら、手作業にて取り除くようにしているところでございます。  いずれにいたしましても、ホールを含む中央公民館の整備につきましては、今後早急かつ慎重に検討してまいりたいと考えているところであります。  以上で、この場からの答弁を終わります。 ○(渋谷 進議長) 答弁が一通り終わりました。  12番 井上博明議員の質問者席での再質問を許します。  12番 井上博明議員。 ○12番(井上博明議員) ありがとうございます。  まず、1番についてですが、関係機関への提言をはっきりとしていただきまして、対応策を検討いただきまして、生育している木などを撤去してもらって、住民が安心できるように、災害対策を引き続き実施いただきますようお願いいたします。  2番目につきましては、教育長からは、過度の競争を招くため、正答率を提示いたしませんという旨お答えいただきましたが、町長もそう思われますか。私としては、町内の小・中学校の各校の各学年の、国語とか理科とかいう個別の成績を別に提示しても問題はないと思いますが、町長、どう思われますか。 ○(渋谷 進議長) 前川町長。 ○(前川 光町長) 個人的には、井上議員と考えは近いですが、この地域、乙訓に関しては、長岡京市、向日市、大山崎町と足並みをそろえて研究してやっていきますので、そこでもそういった意見があったことを述べてもらって、今後、検討してもらうようにしていきたいなと思っています。 ○(渋谷 進議長) 12番 井上博明議員。 ○12番(井上博明議員) ありがとうございます。2市1町、足並みをそろえるということでしたら、大山崎町だけがやる必要もないかもしれませんので、2市1町、議員団と相談の上、今後のことを考えていきたいと思います。きょうのところは、正答率については結構でございます。  教育長から(3)結果を踏まえた原因と対策についてお答えいただきまして、心強い御返答いただきまして、ありがとうございます。わだかまりがある部分があるかもしれませんが、ぜひとも引き続き、教育長として、大山崎町の子どもたちのために、お力添えのほどをよろしくお願いいたします。  3番の避難行動要支援者の避難についてということですが、ちょっと調べますと、平成26年の定例会において岸議員が、平成30年3回の定例会において辻議員からもこの旨、質問がありました。回答は、今と同じで、400名ほどおられますので、遅々として進みませんという同じ答えが載っております。インターネットで調べたんですけれども、私といたしましては、要介護4とか5の方でも歩ける方もいらっしゃいますし、歩けない方もいらっしゃいます。それを把握して、歩けない方を早急にサイレンが鳴る前に避難をする。そういう人の名簿を先につくってはどうかと思っております。  町内の400名の方をすぐやるのは確かに大変なことなのですけれども、このハザードマップに載っています土砂災害の危険区域、もしくは浸水が何メーター以上、例えば、2メーター以上になるようなところ、垂直避難ができない方々のみ、先に名簿をつくって、避難の方法等、避難の場所を確保するのがいいのではないかと思っております。たしか、私の記憶によりますと、洛和ヴィラとかと、避難場所の提携をされているとは思いますけれども、先ほどの嘉久志議員の質問の中でも、非常電源とかの話が出ました。ALSの方もいらっしゃいます。その方については、電源がどうしても必要ですので、非常電源の確保できる、絶対確保できるところですね、それが、小学校の体育館はちょっと不安なのか、洛和ヴィラにお願いするのか、そういうきめ細かい対応ができる、それも400名を一遍にじゃなくて、平成26年に岸議員が聞いてるのに、それと同じことしか答えられないということは、何かやり方が違うのではないかと思いますので、ぜひ、前に進める覚悟でやっていただきたいと思います。町長、お願いします。 ○(渋谷 進議長) 蛯原総務部長。 ○(蛯原 淳総務部長) 非常に叱咤激励をいただいたのかなと思っておりますけれども、町長答弁で申し上げたことが、今の実態でございます。ただ、我々としても、何もしないというわけでは決してございませんでして、今、私どもで考えておりますのは、とりあえず、町内の中でモデル地区を選定して、その中で重点的に個別計画の策定に取り組めないかということは、一定検討させていただいておりますので、そうしたことから、一歩ずつこの問題については、前に進めていきたいというふうに考えてございます。  ただ、いずれにいたしましても、この問題につきましては、町の行政だけでできるというものではございませんので、確実に地域の皆さん方の御協力が不可欠なものということは御理解を賜りたいと思います。 ○(渋谷 進議長) 12番 井上博明議員。 ○12番(井上博明議員) おっしゃるとおりに、公助と自助ということはあります。ただ、自助でやってくださいねとおっしゃるのならば、平日は誰が助けるのか、休日は誰が助けるのか、支援をするのかという、そういうマニュアルをつくることが行政のやることだと思うのですが、いかが考えておられますか。 ○(渋谷 進議長) 蛯原総務部長。 ○(蛯原 淳総務部長) 今のお話も含めまして、地域の皆さん方の防災意識をしっかりと高めていくということについて、我々として精いっぱい頑張っていきたいというふうに考えております。 ○(渋谷 進議長) 12番 井上博明議員。 ○12番(井上博明議員) ありがとうございます。弱者に対する思いやりこそが、住民に対する思いやりに通じると思うのです。ぜひ、思いやりのある行政になってほしいと思って、提言しておりますので、400名一遍にというのではなくて、要介護5の歩けない方、垂直避難できない方、ということを重点的に先にやってもらったらいいんじゃないかと、私自身は考えますが、皆様の努力を期待するところでございます。  4番目の公共施設の適正な維持管理についてです。  教育長おっしゃるように、町長もお金がないからということで済まされたような返事、お金がないからできてなかったということなのですけれども、それだったら、これ自体が架空の話になってしまう。これというのは、公共施設等総合管理計画なるものが、紙だけのことになってしまいますので、ぜひ、これに沿った管理を予防保全型維持管理の導入を推奨します。  これは、公共施設等総合管理計画の4−2(22ページ)に書いてましたのを見つけましたので、ぜひ、やっていただきたいのですが、中央公民館の建てかえは、ハードをどんどん新しくしましても、結局保全ができないのだったら、長もちしないわけで、お金をどこに使うかというのも、分散型に考えないといけないのですけれども、やっぱり、国からの補助であろうと、町税からであろうと、これが全て国民の税金の血税から出たものですから、国民の財産、建物は財産です。ぜひ、もう少しいい管理をしていただいて、長もちするように、努めていただきたいと思います。  その際に、疑問に思ったのは、それぞれの建物の管理なのですけれども、建物の分類として、文化系施設、社会教育系施設、スポーツ・レクリエーション系施設等、8分野に分かれております。この8分野に分かれている施設は、その部署において維持管理をするようになっている、縦割りで管理しているのか、という質問なんですけど、どなたかお願いいたします。 ○(渋谷 進議長) 蛯原総務部長。 ○(蛯原 淳総務部長) 御指摘のとおり、各所管課で管理している施設については、それぞれの部署で管理をするという仕組みでございます。 ○(渋谷 進議長) 12番 井上博明議員。 ○12番(井上博明議員) それでは、その部署の中には、建物の管理にたけた人がいらっしゃるということですか。 ○(渋谷 進議長) 蛯原総務部長。 ○(蛯原 淳総務部長) 決してそうではございませんでして、通常の事務職員のみで管理を行っているという事例も多々ございます。 ○(渋谷 進議長) 12番 井上博明議員。 ○12番(井上博明議員) 先ほど、中央公民館の建てかえに際して、技術何とかセンターで見てもらったら、人がだめだからあかんというそういうことになって、建てかえについて前向きに考えなあかんとおっしゃってましたけれども、じゃあ、建物の管理のスケジュール、私、個人的にですけれども、分譲マンションの管理組合の理事をやったことがありまして、長期修繕計画というのがつくられます。これは管理会社がやってくれるんですけれども、20年に1度は外壁工事をやろうじゃないかと、25年に1回は屋根の吹きかえしましょうという、そういうスケジュールを組んでいる建物には、それは、各棟の建物にも通じますし、電気施設の建物、ごみ施設の建物についてもそういう計画があります。  大山崎町の建物にそういう計画、スケジュール表はございますでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 蛯原総務部長。 ○(蛯原 淳総務部長) 現時点で、そういう計画に沿って対応できているかと言われますと、答えとしてはできていませんということになってございます。ただ、町長答弁が、なぜそうなってしまったかと言いますと、端的には、財政難であったということに尽きるということでございまして、過去を振り返ったときに、こういう計画の存在がどうであったかということは、私、承知はしておりませんけれども、所管課で毎年度予算要求をしてきても、なかなか財政難の中で、お金がつかなくて、先延ばしになっていくと、それによって、建物が建築年数以上に傷んでいくというこういう悪循環を今起こしているという現状の中で、先般この総合管理計画を立てさせていただいて、それによってようやく一歩、公民館の問題であったり、学校施設の問題が動き始めているということも事実ですので、これから、しっかり町として、建物の管理については、計画的にやっていきたいと考えておりますので、御理解賜りますようによろしくお願いいたします。 ○(渋谷 進議長) 12番 井上博明議員。 ○12番(井上博明議員) ありがとうございます。ということは、今までの中には、建物管理のスケジュールはなかったということですね。 ○(渋谷 進議長) 蛯原総務部長。 ○(蛯原 淳総務部長) 過去の事例で申し上げますと、本当に、毎年度計画的に修繕関係の予算要望は上がっていたというふうに記憶をしてございます。ただ、その際に、それに充てる財源がなく、それが先送りされてきたという経過ですので、その要求が計画に基づいたものだったのかどうかというのは、過去の話になりますので、今、直ちにお答えはちょっと困難でございます。 ○(渋谷 進議長) 12番 井上博明議員。 ○12番(井上博明議員) その都度、修繕してくれという、予算計上が来てたということですね。スケジュールはないけども、その都度、誰かが確認して、指示をするなりして、予算計上は出てたということですね。わかりました。  私が思うのに、これからの話ですが、今、経年劣化進んでいる分についてもですけれども、各部署でやるよりも、プロジェクトチームをつくっておいて、年に1回しなくてはいけないところを、優先順位をつくるなりして、そういう縦割りじゃないけど、横にしておいて、このプロジェクトチームで全施設を見回って、1年間に1回でも、2年に1回でも見回りをして、予算計上するかしないか、ほかの予算との兼ね合いで、というふうに考えることは、縦割りじゃなくて、横にするという考えはございませんでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 蛯原総務部長。 ○(蛯原 淳総務部長) ただいまの御提案につきましても、我々としてもかねてから課題認識をいたしていたところでございます。ただ、町の技術職員が非常に少のうございまして、その技術の中でも土木系、それから建築系と分かれていく中で、とりわけ建築系の職員が非常に少ない、それが、各所管に散らばって、それぞれの専門的な業務を対応しているという状況ですので、お考えとしては、我々としても当然、同じ思いを持っておりますけれども、現実問題の中では、なかなかそれにつながっていないという実態でございます。 ○(渋谷 進議長) 12番 井上博明議員。 ○12番(井上博明議員) 町長、今の件、ちょっと御意見お願いします。 ○(渋谷 進議長) 前川町長。 ○(前川 光町長) 今、おっしゃること、私も同意見でございますので、総合管理計画はできましたので、それの実施計画をきちっとつくって、予算管理をして、極端に言えば、基金をつくる状態になれば理想的なので、そういう方向に持っていくように努力をさせてもらいたいと思います。 ○(渋谷 進議長) 12番 井上博明議員。 ○12番(井上博明議員) ありがとうございます。町民の皆様の財産の建物、ぜひ、うまいこと管理していただきたいと思います。  続きまして、5.高速道路高架下の有効利用についてです。  まず、ここの土地は、税金を払ってもらってるのですか。例えば、JR、阪急、新幹線、名神高速道路の不動産は、固定資産税払ってもらっているんですか。どなたかお願いします。 ○(渋谷 進議長) 大西税住民課長。 ○(大西博之税住民課長) JR鉄道用地等は、鉄道用地並みの税金をいただいております。高速道路につきましては、平成13年に特殊法人等整理合理化計画により、6つの鉄道株式会社と独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構が設立されましたが、この事業に要する不動産及び固定資産につきましては、有料道路は将来無料開放されるものでございます。それと、現在の料金について、利潤は含まれていないということから、非課税措置とされたものでございます。 ○(渋谷 進議長) 12番 井上博明議員。 ○12番(井上博明議員) そうなんですね。ただなんですね。  無料でお使いのところの高架下ですから、ぜひ有効利用させていただくように、お願いするのは別にやぶさかではないと思うのですが、北側の高架下のフェンスなども高くしたら使い方が変わるからだめだと町長がおっしゃってましたけれども、長岡京の縦貫道の下など、バスケットボールをするのに別に橋脚に何もガードもしてないですし、金ケ原まで見に行きましたけれども、金ケ原でも、打ちっ放しのコンクリートの横で、ゲートボールをなさってました。別にそれは、私が決めることではないので、ぜひ、前向きに検討することによって、相手に使わせてくれと、お金払ってないやろとは言わなくてもいいですけれども、使わせてもらえないかと、何せ、大山崎は面積が少のうございます。  町民の皆さんが、憩いを持って楽しめる場所を提供するためにも、有効利用できる方法を、これが思いやりだと思うので、ぜひ、前向きに検討いただきたいと思います。町長お願いします。 ○(渋谷 進議長) 前川町長。 ○(前川 光町長) これも同意見で、この高架下自体が、私自身が東京に陳情に行って、民間になる前に行って、それで、ぎりぎりの段階で町に貸してもらうという状態で、そのときを思い出すと、井上議員おっしゃるように、テニスコートとかいろんなグラウンドゴルフ場とかいろいろ考えて、当時の職員さんは、多目的だったら何でも使えますよという話で、そういう状況になった経緯があると僕は思っています。逆にいったら、多目的ということは、逆に何も使えないという状態にあるので、一回また当たって、努力させていただきます。 ○(渋谷 進議長) 12番 井上博明議員。 ○12番(井上博明議員) ありがとうございます。最後に、7番目の外国人労働者の現状についてです。  私は、何も外国人の方を犯罪者扱いとか、危険分子として考えてるわけではございません。入管法なる変な法律、変な法律は、ちょっと失礼ですけど、御縁があって日本に来られている方々ですので、ぜひ大山崎町で働いていることがよかったなと。日本は嫌いでも、大山崎町を好きになってほしいという気持ちで、これも、思いやりだと思います。  町長、先ほどおっしゃったように、他国の言語について、対応するのが大変難しい、我々にとっては難しいのですけれども、アプリがございます。スマホで変換アプリがあるので、役場の職員の方に、ただ、役場としては、来られている方が何語を話されるのかということだけを把握しておいたら、そのためのアプリだけを用意しておけば、少なくともちょっとは役に立つと思いますし、医療機関に対しても、何語の方がいらっしゃるのでという、もし来られたら、こういうアプリを推奨しますとかいう御案内をすると、来られている方が、安心して働けるというふうに思います。何せ、町を歩きますと、大山崎町は金がないから何もしてくれないというぼやきの方が多くいらっしゃいます。ただ、お金がなくても、思いやりで何か解決できることがないのかというふうに考えております。  例えば、小学校の扉、幼稚園のドアが1枚動きにくいと、そういうときに、誰が一体したらいいのかと、この4階で我々が一生懸命考えてても、実際に、そのくいを打つのは誰なんだと、誰に頼むのかと、その小回りのきく行政が思いやりだと思います。  そういうことは、何か考えられたことがありますか。何か方法はないでしょうか。  具体的に言いますと、例えば、保育所のちょうつがい1枚が壊れている。これは、来年度の予算を出して、それが通ってからしかできませんと、そんなばかなことではだめだと思うんですけれども、これをすぐに解決する方法、何かありませんでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 蛯原総務部長。 ○(蛯原 淳総務部長) ただいまの御質問の直接的なお答えかどうかわからないですけど、最後に事例で挙げていただきました、例えば、何かが我々の目にとまるところで、傷んでて、それをどうするんだという際、我々職員といたしましては、目につくところで自分たちでできることについては、職員が既にやらせていただいているというふうに思っております。ですので、何もかも予算がないからできないというわけじゃなくて、自分たちでできること少し材料を買ってきてできるというようなことについては、一定の対応をさせていただいているというふうに思っております。 ○(渋谷 進議長) 12番 井上博明議員。 ○12番(井上博明議員) ありがとうございました。では、最後にもう一度お願いします。思いやりを持って、我々も当たりますし、皆さんも当たっていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○(渋谷 進議長) 以上で、12番 井上博明議員の質問を終結いたします。  ただいま一般質問の途中ですが、午後2時55分まで休憩いたします。                   14時39分 休憩                ―――――――――――――                   14時55分 再開 ○(渋谷 進議長) ただいまの出席議員数は定足数に達しております。したがって、休憩前に続き会議を開きます。  引き続き一般質問を行います。  質問順序により5人目として、6番 岸 孝雄議員に質問を許します。  6番 岸 孝雄議員。                 (岸 孝雄議員登壇) ○6番(岸 孝雄議員) ただいま、議長から御指名をいただきました議席番号6番 岸 孝雄でございます。
     前川町長におかれましては、改めまして、高いところからでございますが、町長御就任まことにおめでとうございます。  去る10月21日に執行されました大山崎町長選挙及び同日に執行されました大山崎町議会議員選挙におきまして、この日は、当日有権者数1万2,983人、町長選における投票率59.80%と前回を2.46ポイント下回り、ダブル選となりました1998年以降、最低となった大変厳しい選挙戦を通して町長におかれましては勝利をされました。私自身も、この同日に執行されました大山崎町議会議員選挙におきまして、3期目の議席をお預かりさせていただくことになりました。町長ともに、この議場におきまして、大山崎町のあり方、あるいは大山崎町の進むべき方向性について議論させていただくことになりました。つきましては、主義主張、あるいは思想信条の異なりを超えてこの大山崎町の町の発展、住民の皆さんの安心・安全の確保、福祉の向上を目指して建設的な議論を展開させていただきたく、よろしくお願いを申し上げます。  また、教育長初め各所属部門において陣頭指揮に立たれます理事者の皆様方におかれましても、あわせてこの町の発展、町民の皆さんの安心・安全の確保、福祉の向上を目指して、ともに建設的な議論を展開させていただきたい。このように考えております。どうぞ、よろしくお願いを申し上げます。  さて、私はさきの選挙戦におきまして、安心・安全に住み続けられる元気な大山崎町を目指して、有権者の皆様方にコミットメントをさせていただき、きょう現在、議員としての活動の場をお預かりさせていただいております。  まず、この3つのキーワードのうち、安心、私がいうところの安心についてでございますが、地震あるいは風水害など、自然災害への備えの確立されたまちづくり、いわば、危機管理体制の整ったまちづくり、また、地域福祉の仕組みが確立されたまちづくり、これを目指すところを、私は安心できる町と定義づけをさせていただいております。  そして2つ目、安全についてでございます。これにつきましては、歩行者あるいは自転車など、誰もが安心して通行できる町内の道路環境の改善、安全に日常生活を送ることができるまちづくりを目指すことに加え、森林の荒廃が進行しているところに、さきの台風でさらに傷みが激しくなりました、天王山の早期の復旧を急ぐとともに、山林保全のスキームづくりを進めることを目指す。このことを安全と定義づけをさせていただいております。  最後に、元気でございます。元気なまちづくりにつきましては、地域社会を支える商工振興、また、大山崎町が本来持っているこの地理的な条件、あるいは地域の知恵、また地域の皆さんがお持ちの活力、こういったものをしっかりと生かし、にぎわいのある元気なまちづくりを目指していく、これを、元気なまちづくりと定義づけさせていただいております。  この3つのテーマの実現に向けて、これからの4年間しっかりと取り組みをさせていただくことを改めてこの場で表明をさせていただきます。  これを前提に、今定例会の一般質問として、次の3つの質問をさせていただきます。  まず、1.前川町政における予算編成の基本方針についてお聞きしたいと思います。  前川町長のもとで、これから編成をされます平成31年度以降の予算編成に係る基本方針につきまして、主たる事業、またその財源を含めて町長の御見解をお聞かせ願いたいと思います。  2.大山崎保育所、いわゆる通称第1保育所と呼ばれているところでございます。大山崎保育所周辺の交通安全施策についてでございます。  町立大山崎保育所前の、道路名でいきますと、町道大山崎線第28号、これは、字尻江の新幹線高架下から字傍示木の府道との接合点、ここまでを私は今、指しているところでございますが、この町道大山崎線第28号の交通環境についてでございます。  先ほども、他の議員からございました、特に本町における朝の通勤時間帯におきましては、他府県ナンバーの通過車両が本当にハイスピードで通過をしている。これが我が町の朝の現状でございます。この町道大山崎線第28号は地域の皆様方の主要な生活道路であり、また、多くの子どもたちが学校へと向かう通学路でもございます。特に、この町道の沿道上にございます町立大山崎保育所の通所時間には、大切な子どもたちをお連れになっているお母様方、保護者の皆さんが、この大山崎保育所周辺に多く集まってこられるわけでございます。この大変多くの人が集まるこの保育所周辺を、同じくハイスピードで通過車両が通過していく、このことによって、事故に遭遇するリスク、これはやはり否定できない状況にあろうかと思います。  このようなことから、私のもとにも、この町道、沿道の住民の皆様からも、さまざまな対策を求めるお声をいただいているところでございます。  このような現状を踏まえて、町長の町道大山崎線第28号に係る交通安全施策についてのお考えを、お聞かせ願いたいと思います。  最後、3.天王山の復旧についてでございます。  本年9月、この町に到来をいたしました台風21号は、大山崎町にも大きなつめ跡を残すものとなりました。とりわけ天王山においては、観光面のみならず、防災面、先ほども議論にありました治山面においても、多くの懸念を残す状況にあるところでございます。  町長におかれましては、先般の本議会開会日における所信表明の中に、役場庁舎内に新たに天王山対策課を創設され、山本前町長に引き続き、我が町における天王山のブランディングの維持にお努めいただける、このような御意向と私は受け取ってお話を伺いさせていただいたところでございます。  しかしながら、さきに述べさせていただきましたとおり、この天王山の現状、傷ついた状況は、大変懸念をするところでございます。この天王山の復旧策について、町長の御見解をお聞かせいただきたいと思います。  この場からの私の質問は以上でございます。  町長、教育長初め、理事者の皆様方におかれましては、簡潔明朗かつ建設的な御答弁を賜りますようお願いを申し上げまして、以上で、この場からの質問を終わらせていただきます。 ○(渋谷 進議長) ただいまの質問に対する答弁を求めます。  前川町長。                 (前川 光町長登壇) ○(前川 光町長) ただいまの岸 孝雄議員の御質問にお答えいたします。  まず、1.前川町政における予算編成の基本方針について。  町長の平成31年度以降の予算編成に係る基本方針について、主たる事業及びその財源を含めて見解を問うについてであります。  本町の一般会計の予算規模は、この8年間、拡大の一途をたどり、平成30年度当初予算は、62億8,000万円で、過去20年間で最大となりました。  このように、予算規模が拡大している状況に対し、予算編成のあり方を見直すことが必要であると考え、さきの町長選挙におきまして、「町の借金この4年間で10億円増加 健全財政へ」を重点施策の一つに掲げ、住民の皆様に訴求してまいりました。  これから始まる予算編成過程におきまして、主たる事業及びその財源を精査し、その具体化を図ってまいりますが、まずは予算規模を縮小し、少ない財源だからこそ、しっかりと住民の皆様の「まいにちの暮らし」のために使っていくことを予算編成の基本方針といたしまして、町財政の運営に取り組んでまいりたいと考えているところであります。  次に、2.保育所周辺道路の交通安全施策について。  町立大山崎町保育所前の町道大山崎線第28号の交通環境について、特に朝の通勤時間帯における他府県ナンバーの通過車両がハイスピードで通過している現状を踏まえて、町長の交通安全施策についての見解を問うについてであります。  町立大山崎町保育所前の道路であります町道大山崎線第28号には、横断歩道がありますが、道幅が狭く、S字に曲がっているため、車がスピードを出して進入すると危険な状況にあります。  そのため、本町といたしましては、保育所前の路面をカラー舗装で明示し、運転者に対しスピードの抑制を促しているところであります。  また、本年10月には横断歩道の手前にイラスト入りの路面啓発表示「こども横断注意」を設置いたしました。これにより、運転者に対し、子どもの横断があることを啓発し、事故防止を図っているところであります。  今後につきましては、向日町警察署と連携し、街頭啓発を強化することで、交通安全の啓発に努めるとともに、30キロ規制等の交通規制を含めた、より効果的な対策を、公安委員会とも協議してまいりたいと考えているところであります。  次に、3.天王山の復旧について。  本年9月に到来した台風21号は、大山崎町にも大きなつめ跡を残すものとなった。とりわけ天王山においては、観光面のみならず、防災面においても多くの懸念を残す状況にある。この天王山の復旧策について町長の見解を問うについてであります。  本年9月に来襲した台風21号は、最近では例のない暴風に見舞われ、町内におきましても住宅等に大きな被害をもたらしたところであります。  天王山の被害状況につきましては、台風翌日に当時の執行部により確認いたしましたが、山の木々はなぎ倒され、ハイキング道は全く通行ができない状況でありました。  そこで、議員御質問の天王山の復旧につきましては、当時この状況を確認した直後に、緊急に役場関係部署が集まり、まずは現状の詳細把握を行うとともに、対策を協議し、予算や専門業者の確保を行い、早急にハイキング道の復旧を行うことといたしました。  今回の台風は府県をまたいで広域的に被害が発生したことから、専門業者の確保が困難でありましたが、日ごろから天王山の森林整備をお願いしていることもあり、10月25日には森林整備の専門業者が作業に着手し、今日まで宝寺ルート、聖天ルートから酒解神社までの間は、おおむね倒木処理が完了いたしました。  その間、天王山の被災を心配した町内外の方からボランティアの申し出がありましたが、余りにも被害が大きく、一般の方が対応できるレベルでなかったことから、まずは専門業者に大木等の前処理をお願いして、倒木の伐採を終えたところから森林ボランティア等に御協力をお願いすることといたしました。  その後、特定の団体からまずはボランティア活動の申し出を受け付けたところであります。  これらの団体につきましては、日ごろから天王山をフィールドに活動する2団体と山頂付近に所在する酒解神社の氏子で組織された団体、そして商工会青年部であります。これらの団体は、みずからの団体で保険に加入していただいた上で活動を行っていただいたところであります。  今後、ハイキング道の復旧が一通り終了して以降もボランティア活動による天王山の整備は必要不可欠であると認識いたしており、広くボランティアの力を結集して、森林整備を進めてまいりたいと考えているところであります。  以上で、この場からの答弁を終わります。 ○(渋谷 進議長) 答弁が一通り終わりました。  6番 岸 孝雄議員の質問者席での再質問を許します。  6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) 御答弁、ありがとうございます。  まず、前川町長の予算編成に係る基本方針、こちらのほうに再質問の焦点を当てていきたいと思います。  まず、町長御答弁の中で、これまで予算は拡大の一途をたどってきたということで、これを縮小の方向に持っていくと受けとめられる御発言というか、御答弁があったかと思います。これは、いわゆる財政学でいうところの、緊縮財政の方向へシフトすると、このような御意思と認識してよろしいでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 蛯原総務部長。 ○(蛯原 淳総務部長) 現時点で、私どもが町長から指示を受けておりますのが、とにかくしっかりと全事務事業を総点検して、見直していくということでございますので、その結果、予算が縮小のほうに向かうであろうというふうには考えてございます。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) ありがとうございます。そのような方向性ということになりますでしょうか。  私、今回のこの質問をまとめるに当たりまして、平成29年第3回定例会、これは、昨年のいわゆる9月議会の9月15日の本会議での、当時、前川 光議員のこの議場での御発言を少し思い起こして質問させていただいております。これは、何かといいますと、この当時から、町長は、やはり、膨らんでいく財政を少し緊縮の方向に持っていきたいという御意思があったのかと思います。今から申し上げるのは、議事録に載っております当時の前川議員の御発言内容でございます。  「基本的に財政のことを言えば、入りと出があって、入りをふやすか出を減らすか、基本的にはどちらかなのです。(中略)基本的には出を減らす努力はすべきであろうと以前から言っています。」  このように、緊縮の方向での御持論を、この当時からお持ちであったということでございます。  結果として、この発言をされた後に、予算案に反対をされていらっしゃるということでありますので、私自身、平成31年以降、緊縮財政の方向に行くのかどうかというのを、この場で確認をしたかったわけでございますが、ここで、少し懸念をさせていただくところでいきますと、先ほど来、この議場でも話になっております、やはり、福祉とか、そういったところは、これからどんどん需要がふえていく、民生費は、なかなか削る代がなかろうかと思います。その中で、一般的に、緊縮財政のあり方としては、公務員の皆さんの人件費の削減、あるいは、インフラストラクチャー投資への予算削減、公共財への予算削減です。こういったところが、行われていくというのが通例といいますか、一般によく見られる傾向だと思うのですが、やはり、大山崎町でも、町長は、この方向で平成31年以降、基本的には進めていきたい、このようにお考えなのか否か、御答弁をいただければと思います。 ○(渋谷 進議長) 前川町長。 ○(前川 光町長) 議員当時も、今、岸議員がおっしゃったように、この4年間の財政は規模が大きいと、もう少し小さくしていく必要あるという考えを持っていましたので、町長になっても、当然、変わりませんし、選挙時も、今よりも小さな財政に持っていくという考えを持っていました。岸議員がおっしゃったように、そのためには、インフラ等を減らしていく必要があるということで、ただし、今まで、山本前町長が始められました大型事業に関しては、途中でとめることは、やりませんので、それは継続していって、新たなことに関しては、できるだけ減らしていこうという考えでございます。当然、山本町政がやってこられたことは、いいことはいいと思いますので、その大型事業に関しては、継続していきます。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) ありがとうございます。やはり、議員当時からおっしゃってることを、このまま町長として進めていかれる、それは、私は、町長なりの筋の通し方であろうかと思います。その視点で、もう一点御質問させていただきたいのが、今度は、入りの話でございます。  財源として、町民の皆さんからお預かりをさせていただく都市計画税が、いよいよ上がってくることになろうかと思います。町長は、この都市計画税を財源として、各事業に組み入れていかれる、つまり、財政に活用されるお考えなのか、まずは、ざくっと、このところについて、お答えをいただけますでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 前川町長。 ○(前川 光町長) 都市計画税に関しては、前町政のときに導入されましたので、それに関しては、使途をきちっとして、目的税として考えを持っていますので、はっきりとした、当時も、基金として残ったものは置いていくという考えがもとにありましたので、それをはっきりわかる状態に持っていきたいなと思っています。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) ありがとうございます。先ほど私が、この場で御提示をさせていただきました平成29年第3回定例会における9月15日の、この議場での、当時、前川 光議員の発言内容、少しここでも引用させていただきます。  このとき、都市計画税については、前川議員このようにおっしゃっているのです。  都市計画税につきましては、「目的税ですから、きちっと目的をつくって、それを住民に説明して、その事業を行うべきであって、浮いたお金を別のところに使うと堂々とおっしゃることは理解できません。」このようにおっしゃってるわけでございます。  この御発言から行きますと、町長は、都市計画税を何がしかの財源に充てられる際は、町長の御発言をそのまま理解すると、まずは、住民の皆さんに説明をして、それから財源に充てていくというお考えで間違いはないでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 前川町長。 ○(前川 光町長) そのとおりですし、山本町政のいいところは続けるということを言いましたので、山本町政のときに、現在入れられている都市計画税の使い方は、はっきりおっしゃってますので、それ以外に使う気はございません。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) となると、改めて前川町長が、都市計画税を財源として事業を行うに当たっては、まずは、町民さんへの説明ということですから、タウンミーティングを開かれるのか、何をするのかちょっと、まだよくわからないですが、基本的には、こういうプロセス。しかしながら、前町長が、既に説明をされて、こういうことに使うという方向性を示されたものについては、山本前町長の方針を踏襲されると、このように理解してよろしいでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 前川町長。 ○(前川 光町長) そのとおりです。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) ありがとうございます。続きまして、もう一つ、財政上の積年の懸念事項でございます。水道事業会計についてでございます。  我が町の水道事業会計につきましては、その構造上の問題から、数年来、予算編成の段階から、赤字を計上しなければならない、大変厳しい事業会計になっているというのは、皆さん、町長も御存じのことと思います。  この予算の段階から、赤字を計上していく事業会計については、どのように対応していかれるのか。この水道事業会計の構造的課題に、何か対応される方策があれば、ぜひお伺いをさせていただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。 ○(渋谷 進議長) 山元環境事業部長。 ○(山元登志夫環境事業部長) 今現在、水道においては、この間、水道事業、今、岸議員がおっしゃったとおりでございます。今後を見据えていって、今現在、施設整備計画、それに基づいての第2受水場であったり、送水管の効果的な配管、そういったところを進めております。  最も一番水道事業でウエートを占めております建設負担水量、これは府営水道の分なんですけれども、それについても、今後、大山崎町の実際に合った建設負担水量ということは、引き続き京都府にも求めておりますので、そういったことの2本立て、それを並行的に進めていく、いかざるを得ない、これが、今のやるべきことだという認識をしております。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) その辺は多分、以前からいただいている御答弁かと思いますが、抜本的にこの赤字構造からの脱却に有効な施策であると、このようにお考えでございますでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 山元環境事業部長。 ○(山元登志夫環境事業部長) これは、環境事業部長としての思いですけれども、1年、2年で一気に赤字を回復させるということは、基本無理だと思っています。ただ、長い目で考えたときに、これまでも委員会等でお話しさせていただいていますけれども、水運用のあり方、今後も引き続き、地下水等、府営水道を並行して、供給していくのであれば、府営水道の建設負担水量、また、府営水道の引いた水道料金を払いながら、地下水の上水道施設を維持管理していく、これを、このままずっと続けていくかというところが大きな分かれ道になるかというふうに思っています。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) ただいま、環境事業部長から、大きな分かれ道という御発言をいただきました。  町長におかれましては、この水道事業、地下水と府営水の2本立てでのこの構造を、町長は、将来的にもこれを維持していくお考えなのでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 前川町長。 ○(前川 光町長) 現在は、その考えです。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) というと、将来的には、ほかの方法もあり得るという含みと理解してよろしいでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 前川町長。 ○(前川 光町長) 今、お金のことでお話しされたので、そういった面で、いろんなやり方を検討させていただきたいと思っています。
    ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) ありがとうございます。続いて、一般会計上の事業について、1つだけ、サンプリングして、町長に質問させていただきたいと思います。  一般会計の中で、毎年8月に、10万円の予算規模で実施をされている、本町には平和事業というのがあるんです。これは何かというと、終戦の日に、町民の方を広島の被爆地へ派遣をされるという事業でございます。  本年の9月議会におきまして、というか、私、実はもうこれ初回当選からずっと申し上げていることなんですが、平和事業というのは、私は、これありきかなと思います。  しかし、大山崎町は、なぜ広島への町民派遣にこだわるのか、平和推進という考え方からいくと、ことしの9月議会で私が発言をさせていただいた内容でございますが、例えば、我々日本国民が、今、現実に直面している我が国の平和を脅かし得るさまざまな事象について、町民の皆さんに広く認識をしていただく機会をつくり出すこと、こういった視点もあります。  また、我が国が世界平和を願って、平和維持活動、これは各国で、これまで、自衛隊の皆さんが、精力的に行ってこられた、私は非常にとおとい事業かと思います。  こういった、我が国自身が世界平和のために行っている、こういった事業を、広く町民の方に認識していただく、これも、平和事業の意図として、捉えられるのではないか、このように、ことしの9月議会で申し上げたところでございます。  蛯原総務部長、大きくうなずいていただいているので、思い起こしていただいているのかなと、今、考えております。であれば、町長、この原爆被災地である広島への訪問にこだわることなく、例えば、この平和事業として、これも、私の発言内容でございますが、政府主催で、毎年8月15日に、天皇皇后両陛下、それから、三権の長である内閣総理大臣、衆参両議長、最高裁判所長官、また、各国政政党の代表の皆さん、こういった皆さんや、地方公共団体の代表が参列して、東京で行われる戦没者追悼式、こちらのほうに、例えば、毎年広島だけにこだわることなく、こういったほうにも町民の皆さんに御参加をいただく、こういう機会をつくるというのも、私は広い意味で平和事業の意図に合致するのかなと思うのですが、町長、この辺の御見解いかがでございましょうか。 ○(渋谷 進議長) 蛯原総務部長。 ○(蛯原 淳総務部長) 御指摘の平和事業の取り組みにつきましては、実は、私どもスタートしまして、15年ほどたっているかと思いますけれども、広島派遣については、近隣団体の取り組みを参考にスタートをさせていただいたという経緯がございます。それに先立って、大山崎町では、非核平和宣言をさせていただいておりまして、その宣言そのものは議決をいただいて宣言をさせていただいているということでもございますので、いま一度、宣言の趣旨等も振り返りながら、今の御提案も含めて、再検討させていただきたいというふうに考えております。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) 私は、やはり、この平和のあり方というのは、その時々、我々国民が置かれてる状況、これをしっかり住民の皆さんにも理解をいただき、この平和を維持していく、こういった思いを、しっかりと植えつけていく意味でも、柔軟に対応いただければと思います。  町長、改めて、この件について、最後お聞きいたします。  私が今、申し上げてるこの推進している全国戦没者追悼式でございます。昭和57年4月13日に閣議決定をされた内容から行われているものでございまして、この閣議決定の別紙に、このような一文がございますので、ぜひ認識を共有いただければと思います。  1 全国戦没者追悼式は、天皇皇后両陛下の御臨席を仰いで、毎年8月15日、日本武道館において実施する。  2 本式典における戦没者の範囲及び式典の形式は、昭和56年の式典と同様とする。  3 本式典には、全国から遺族代表を国費により参加させる。  4 式典当日は、官衙等国立の施設には半旗を掲げることとし、地方公共団体等に対しても同様の措置をとるよう勧奨するとともに、本式典中の一定時刻において、全国民が一斉に黙とうをするよう勧奨する。  これが、別紙としてつけられているところでございます。大山崎町においても、前例に従うというお話がありましたので、この別紙に沿って、町民こぞって、戦没者への哀悼、そして平和への祈り、この機会をつくっていただくこと、これを継続していただくものと私は期待をしておりますが、この御見解はいかがでございましょうか。 ○(渋谷 進議長) 蛯原総務部長。 ○(蛯原 淳総務部長) 本町におきましても、8月15日の終戦記念日に、今御紹介いただきました半旗の掲揚、それから黙祷というのは行わせていただいておりますし、それは今後も継続して実施してまいりたいというふうに考えております。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) ありがとうございます。ぜひ、この町民派遣、事業につきましても、少しさまざまな視点で、実施の御検討を、改めて町長にお願いをしたいと思います。  私、今回、監査委員ということで、予算審議、決算審議で今のところ発言できないところでございます。この場での要望とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  続きまして、視点を変えて、2つ目には、保育所周辺の道路の交通安全施策についてというところでございます。本日の、この一般質問の場でも、他の議員の質問に、町長このようにお答えされたかと思います。通過車両に係る安全のリスクについては、町長としても憂慮している。このように、本当に思いを一にする御発言をいただいたかと思います。  町長、この町道大山崎線第28号、特に保育所周辺、この辺の朝の実態について、町長は現場を目視で確認をされたことはございますでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 前川町長。 ○(前川 光町長) 自宅自体が近くなので、確認もしてますし、通っていますし、問題指摘されていることは、重々内容は把握しているつもりでいます。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) ありがとうございます。非常に心強い御答弁をいただいたかと思います。それから、先ほど、私の質問に対しての答弁の中に、効果的な規制を府の公安委員会と前向きに検討していきたい。これは、私からも切に要望させていただきます。ぜひ、お願いをしたいというところと、この町道大山崎線第28号の現状について、この場で明らかにしたいことが1点ございます。  私の知る範囲は、先ほど言いました町道大山崎線第28号の区間、小字尻江の新幹線高架下から小字傍示木の府道との接合点、この区間に、制限速度を表示する、例えば、標識であったり、あるいは、道路に示す路面表示がないように私は認識をしております。  さらに、保育所前のS字カーブを除くと、この道路、保育所より南は、片側が水路になってるということで、保育所以北は、片側が同じく農地になっているということで、非常に走る側としては、S字カーブを除くと、非常に見通しのいい道路であり、完全に左右上下、分離されているわけです。中央線が引いてあることで、非常に走りやすい道路であることは間違いなかろうかと思います。  この道路、今現在、制限速度は何キロの道路なのでしょうか。 ○(渋谷 進議長) 山元環境事業部長。 ○(山元登志夫環境事業部長) 一般的に、交通規制のかかっていないところは、制限速度60キロというふうに言われています。ただ、公安委員会に確認したところ、実際に、鏡田の住宅地の中に道路標識がないから、そこは制限速度は60キロ以内で60キロで走っていいかというと、そうではないと。当然、その道路事情に合ったスピードというのがあるから、決して、それは標識がないから60キロではないですよというのが、公安委員会の説明です。  ですから、私も、今ここで、制限速度40キロであるとか、60キロというのが、申し上げれない状況です。また、30キロ規制ということも含めて、公安委員会と協議をしてまいりたいという答弁をさせていただいていますけれども、その一つの理由としては、JA(農協)から国道171号までが今現在、30キロ規制になっているのです。ですから、そこに接道している道路であるから、何とか30キロ規制にできないかなというのが、これは、今回、動き始めたわけではなくて、従前から、向日町署を通じて、そういう要望を議員の皆さんからもいただいていますので、かねがねずっと要望してきているわけですけれども、やはり、それが一向に公安委員会まで伝わっていないようですので、改めて、また動き出すということで、御理解いただけたらと思います。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) 町長、これまでからも、担当部局では、いろいろ御努力をいただいているということでございます。しかしながら、おっしゃるように、あの道路は表示がないので、恐らく、私も実際スピードメーターではかっているわけじゃないのですが、多分、時速50キロなり、60キロなり、特に朝、急いでいる車はスピードを出していると、やっぱり推測されるんです。部局も、改めて公安委員会に働きかけをしていくという思いを持っていただいているので、町長のリーダーシップで、ありとあらゆるチャンネルというか、つながりを使って、ぜひ、この安全対策、30キロ規制が妥当なのか、40キロ規制が妥当なのか、これは公安当局が決めることかと思うのですが、少なくとも、今の現状をしっかりこの規制当局にお伝えいただいて、子どもたちの安全、子どもたちのみならず、先ほども言いましたように、地域の皆さんの本当に大切な生活道路でございます。ここの安全確保をぜひ町長の強力なリーダーシップで、なしとげていただきたい、このように思います。いかがでございましょうか。 ○(渋谷 進議長) 前川町長。 ○(前川 光町長) 私自身も、保育所の前の道路の安全性に関しては、不安を感じてましたし、駐車場等の問題もある程度改良する必要がある認識もありますので、その交通規制に関しても、町が、向日町署に話をしているというお話もありますし、岸議員がおっしゃるように、私が行って、向日町署と話をして、できるだけ早くに解決できるようにいたします。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) ありがとうございます。ただいまの答弁、非常に感謝申し上げます。ぜひ、よろしくお願いをいたします。  3つ目でございます。天王山の復旧について質問させていただきます。  午前の他の議員の質問の中で出てきました、この天王山、大変、今、荒れているというところでございます。町道部分、つまり、ハイキング道部分については、ちょっと大げさな言い方をすると、非常に目覚ましい勢いで復旧が進んでいる、これは非常にありがたい、さまざまな団体の皆さん、そして、林課長を先頭に、町も大変お力をいただいている、これは大いに評価をさせていただくところかと思います。  しかしながら、この天王山の森林面積の90%以上が、民間の土地であるというところで、その民間の土地部分で、木が折れてたり、竹林がもう折れまくっているというような状況で、治山上の問題で、治山上の観点からいくと、大きな懸念を今、はらんでる状態だと思います。  この民間地の復旧のキーとして、先ほど、午前の他の議員の質問の御答弁の中にあったように、森林の所有者にしっかりと現状認識いただいて、森林復旧に向けての協力をいただく努力をしていくということでございましたが、これ具体的に、どうやって、その持ち主の方に御認識をいただくのか、御認識をいただいた上で、認識を持ってもらえる、それは何とかなるにして、あとこれを具体的に治山上、この現状、周辺の住宅地にも大きなリスクになってる部分もあろうかと思います。急傾斜地の上で木が折れまくっているところも複数カ所ございます。このような状況から、御認識をいただいた上で、その後、どのようなプロセスを経ていこうと思われているのか、この辺について少し詳しい御答弁をいただければと思います。 ○(渋谷 進議長) 林天王山対策課長。 ○(林 亨天王山対策課長) 国が、平成31年度から森林環境税を導入いたします。平成31年度から各市町村にその森林環境税がおりてくるわけなのですが、その一方で、各市町村には、森林専門の技術者、また森林のことがわかっている専門職員というのはほとんどおりません。そこで、森林整備にかかわって、アドバイスをする専門家の派遣というようなこともやることになっておりますので、そういうことも活用しながら、今後は、森林整備をする方向になっていくのではないかと思っております。  また、京都府には、京都府で林務課があって、林務事務所があるということで、専門家がおりますので、そういう人たちの力も借りながら、どういうような森づくりが、天王山には必要なのかというあたりも全体像をつかんだ上でやっていく必要があるんではないかなと思っております。  今まで、平成17年度から、天王山周辺森林整備協議会、それからまた、森林整備構想というものに基づいてやってきてるわけなんですが、いかんせん、その段階で40ヘクタール程度の森林整備をやりました。ただ、そのやり方が適当であったかどうかというと、ちょっと適当ではなかった部分もありました。それは、竹の持つ、竹林の持つ特性でして、竹やぶ、竹林というのは、1回竹を切って、それで終わりではない。普通の樹木ですと1回切りましたら、何十年間は生えてこない。実生が生えてきて、数年たてば、小さい木になっていくことはありますけれども、竹はそうでなくて、1年放ったらかしておけば、また次の年には竹が生えてくるというような状況になります。以前やっていたやり方というのは、1回切って、その後は、その土地の所有者、個人所有者が適切にその場所を整備してくださいというやり方で、1回目は行政が竹を切りました。ただ、そこで、協定を結んでやっていったわけなのですが、土地の所有者が今までやってない土地をやってあげて、その次の年からその土地の所有者がやっていくかというと、そんな甘いものではない。結局、今までやっていなかったことですから、やりません。そんな中で、1回やって、次の年からやりませんので、3年たつと、もとのもくあみということで、状況は、結局は今、以前やった竹林は、もとの竹林に戻っているというような状況でございますので、そのやり方はだめだという認識を持ちましたので、今から5年前、私が経済環境課長になりましたときからは、そのやり方やめました。1回やったところではとことんやる。3年間は必ずそこの場所でやり続けるということで、結構、その効果が出てまいりまして、ハイキング道沿いも含めて、もとの竹林が里山化できた場所もあります。  具体的な例で申しますと、天王山の山頂越えて小倉神社側に300メーターほど行ったところに、シゲ池という池がございますけれども、そのシゲ池のところでは、3年間やり続けました。そうしましたところ、今、竹はほとんど生えておりませんでして、そこで大山崎小学校の子どもたちに、クヌギの植樹をやっていただいたりということで、里山化を図っている最中ですが、そういうような、一つのやり方というのを、一定方向で考えてやっていくということも大事です。  また、先ほど岸議員おっしゃっていたように、どうやって竹林所有者、山林の所有者に意識を持たせるかと申しますと、やはり、これは広報周知しかないとは思うのですが、下から眺めているだけではなくて、やっぱり山に入っていただかないと、自分のところの土地の状況というのはわかりません。平地ですと、見たらすぐわかりますけれども、山はやはり山の中に入っていただかないと、その状況わかりませんので、そういうようなことで、山に入っていただく機会も一方では設けて、今の現状を知っていただくということが一番大事ではないかなと思っております。  また、先般、京都新聞に、記事が載っておりまして、府の森林税、防災に配分ということで、先般の京都府議会で、京都府知事が答弁された内容で、平成17年度から京都府の森林環境税というのが創設されまして、5カ年期限でこの森林環境税ができたわけなんですが、この税金とは別に、国税の森林環境税が平成31年度から導入されるということで、この半年前ごろから、府の森林環境税をこのまま続けていると、国税と府税と二重取りになるのではないかという議論が出てきまして、府の森林環境税をやめようかというような議論が出てきました。町としては、やめられたら困りますので、何とかなりませんかというようなお話をさせていただいてたのですが、その中で、ようやく京都府が、12月18日に、国の環境税と府の環境税、両方どういうような形で進めていくかということの説明会を開催されます。その中で、この新聞に載っておりました記事を見ておりますと、府民税を防災対策に一層活用し、適正に管理できるようにしたいというふうにおっしゃってますので、秋の台風21号で被災しました天王山に、この京都府の森林環境税は使えるものだと思っておりますので、こういう森林環境税も活用しつつ、一般の土地の所有者ができないところは、こういうようなもので対策していくことが大事ではないかなと一方では思うのですけれども、一番大事なのは、土地の所有者に、自分の土地はちゃんと面倒見てもらう、責任持ってもらうというのが、これは当たり前のことですので、やっぱり、平地の土地の管理と、山の土地の管理は、一つの方法ということで考えてもらわないと、山は金が生まれてこないからそんなん放ったらかしといてもいいという考え方は、もう通用しませんので、防災面においても、やはり、平地の自分のところの家の木が隣に倒れていったら、何とかします。山も同じことですので、その辺は周知して、土地の所有者に山に入っていただけるように、これから、コマーシャルをして、取り組んでいきたいというふうに思っております。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) ありがとうございます。考え方として、非常に私は、今、大きくうなずきをさせていただきました。過去にいろいろとってこられた施策で、成果がでなかったところは、ばさっと見直す。私はこういう考え方、絶対必要だと思います。なかなか、過去の施策のちょっとまずい点というのは、お立場としては言いづらいところもあったかと思います。ぜひ、強力なリーダーシップで進めていただきたいと思います。  ただ、言葉には出されなかったかと思いますが、私も同じ考えではございますが、やはり、必ずしも、土地の所有者が、この大山崎町内にいて、常時目で見れて、何らかの形で関与できるところにいらっしゃるとは限らないです。相続の結果、本当に何時間もかかるようなところにいらっしゃるケースも簡単に想定できるわけでございます。私からのお願いなんですが、景観上の問題は、多少時間的な余裕はあっても構わないと思うのです。  ただ、私が今言っているのは、治山上の問題、いわゆる防災上の問題でございます。荒れた折れた木あるいは竹が、この山の表面に堆積してきます。特に、竹なんて軽い物ですから、次、大きな雨がふったりすると、これが一気に下のほうに流れ出るというのも、やはり、今の気候が変わってしまって、雨の降り方が大きく変わってしまっています。台風も、今まで想定できなかったような台風が、ことしについては年に2回も来ているわけなので、やはり、まことに残念な話ですが、多分、これは、こういう気候に変わってしまっていると、私は認識した上で、防災対策は進めていかないといけないと思っています。その意味で、ぜひ、まずは天王山対策課として、天王山をざっと見渡していただいて、防災上の優先順位といいますか、危険レベルを評価分けをしていただいて、緊急性の高いところから、地権者を探し出してでも、まずは、今の認識を共有いただく、こういう御努力、大変な骨折りになるのはよくよく存じておりますが、これをぜひ進めていただきたいと思います。この辺、ぜひ、これも町長のリーダーシップで、本当にすぐに危険レベルをまず色分けしていただいて、その上で、今、天王山対策課、担当課長がおっしゃってる、私も考え方、支持させていただきます。ぜひこれで、しっかりと進めていっていただきたいと思いますが、いかがでしょう、決意のほどをいただければ。 ○(渋谷 進議長) 前川町長。 ○(前川 光町長) 当然、私が天王山対策課を設置をしたのですが、それは基本的な決意でございますので、きちっと、もとどおり以上の天王山にしたいという気持ちがありますし、当然、役所の立場では、ボランティアの人は、多く募ればたくさん参加してくれる。先日も、保育士の先生方が、多数参加していただいた。また、商工会の青年部の方も多数、敬神会の方も多数参加。やっぱり募れば、行ってあげようという方はたくさんおられますし、その形をつくるのが町の役目、林課長の役目であると思っていますので、できるだけ、精いっぱい頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○(渋谷 進議長) 6番 岸 孝雄議員。 ○6番(岸 孝雄議員) ありがとうございます。今、町長からも、話がございました。町の商工会の青年部であったり、あるいは、全戸配布をされております12月号の町広報、ここにも、天王山の復旧に取り組まれるさまざまな団体の活動が紹介されております。この中には、本当の個人レベルの有志のボランティア団体、それから、中には、この町に拠点を置いている事業者団体、こういったものもございます。町長、これも先ほど、本日の他の議員の質問の中で、災害時における民間事業者との協定の拡充をしっかりと図っていく意思があるんだということをおっしゃいました。ぜひ、こういった町に拠点を置かれる事業者、あるいは、町で商売をしてる、私自身も商工会の会員でございますが、こういったさまざまな団体と町が、しっかりと対等な立場での共存関係、これを強固なものにしていただいて、役所で何でもかんでもやっていく時代ではないし、町長がおっしゃってるように、財政をぎゅっと引き締める方向にいくのであれば、お金を出すので専門業者にというのもなかなか、本当にそこは専門業者じゃないとできないところしか宛てがえない。このような方向になっていくと思うので、そういう意味では、我が町の誇りというのは、今月の広報にあるように、本当に多くの方々が、ふるさとを思う方々がこれだけいらっしゃるのだと、これむちゃくちゃありがたいことで、誇りに思うべきことだと思います。私はそういう意味で、ぜひ、一つの施策として、こういった町内でお仕事をされてる皆さん、あるいは拠点を置かれている皆さんと、対等の立場で、ともに町の発展に尽くしていくという意味で、例えば、一つの方法として、京都市がとられている公契約大綱のような、こういったソフト面、ハード面、そして施策面もしっかりと整理をしていただいて、役所、事業所、住民団体、ともに町の安心・安全と、これまで皆さんが守っていただいた町の文化、こういったものをしっかりと守っていく、こういう体制づくり、ぜひ、町長、力強く進めていただくことを切にお願いをいたしまして、私の質問を以上で終わらせていただきます。ありがとうございます。 ○(渋谷 進議長) 以上で、6番 岸 孝雄議員の質問を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま一般質問の途中ですが、本日の一般質問はこれにとどめ、これをもって延会いたしたいと思います。  これに御異議ございませんか。           (「異議なし」と言う者あり) ○(渋谷 進議長) 異議なしと認めます。  したがって、本日は、これをもって延会することに決定いたしました。  なお、あす定刻より会議を開き、本日の日程に引き続き一般質問を行います。        ──―――――――――――――――――――――――――― ○(渋谷 進議長) 本日は、これをもって延会いたします。お疲れさまでした。                   15時56分 延会 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。      大山崎町議会議長  渋 谷   進      会議録署名議員   嘉久志   満      会議録署名議員   岸   孝 雄...