まず、第1点の中学校の
移転補償方式の問題で、町長に質問をいたします。
第二
外環道路B区間建設のために、ご存じのように、中学校の
グラウンドが削られ、機能を回復するために、その
グラウンドと校舎の移転をしなければなりません。町長は、今までから、国から現物で校舎改築と
グラウンドを弁償させる方式、
現物補償の方式を表明をしておられました。私は12月議会でも質問しましたように、町が中学校の移転のプランを立てて、図面を町が責任をもって示すべきであるという点で質問をいたしましたが、町長は、国がやるべきだということで答えをされました。その時点では、私は、
補償方式については、
金銭補償が是とするのか、
現物補償を是とするのかという点については態度を決めかねておりました。しかしその後、各機関、各方面と折衝、情報収集を重ねました結果、
現物補償であっても、
金銭補償であっても、いずれの方式でも、町が費用を追加してより素晴らしい校舎を若い世代に提供しなければ、新しい校舎というのは中途半端な形になるという判断に至りました。このため、私は、
補償方式は、国から
金銭補償を受けて、町が責任をもって中学校の今後のあるべき姿、これからの
教育水準を頭に入れて町が責任をもって校舎のプランを立てるべきだと、そのような
金銭補償方式を主張いたします。この理由は、
現物補償方式では機能を回復されるだけになります。現在の機能を回復されるだけで、いわば改築の形になりますので、先ほど言いましたように、中途半端な改築になります。極端なことを言いますと、ある国の職員は、このような言葉を私に言いました。
機能回復ですよと、
グラウンドを削るんだから、極端なことを言えば、
グラウンドを別なところに持っていけば、それで
機能回復がされるんですよと、校舎をそのままにして、校舎の東側に
グラウンドを新たに設置をしても、それで機能を回復したんだと、極端なことだという表現をされましたので、そこまではされないとは思いますが、確かに私も公務員として今までやってきた経験から言いますと、
現物補償というのは
機能回復をするのが目的であります。だから、このような発言がされるんだというふうに思います。
現物補償では、いろいろな解決されない課題が出てまいります。例えば、私はこれから5点の例を挙げたいと思うんですが、その1つには、これから中学生の生徒数は減少していく傾向にあります。国が
機能回復を図るんでしたら、減少した生徒数に見合った校舎の数で足りることになります。現在の教室数を確保するということは、
機能回復の中には入りません。このような可能性が強い、そうしますと、現在でも
特別教室の問題がありますが、その
特別教室を十分に確保しようと思いますと、国が建設をしてから、竣工検査が終わってから町が増築をしなければいけないことになります。2つ目には、いま中学校の
学校給食が各地で実施されてきています。これから大山崎町においても、中学校の
学校給食を実施をするということになりましたら、その時点で、給食棟の設備を大山崎町が増築をしてつくる必要があります。また、
IT教育の充実を、これからの時代に見合った形で行おうとしますと、これも現在の機能にありませんので、国が校舎を建ててから、町が費用を負担して行うことになります。また、4つ目として、昨年、
池田小学校の痛ましい事件が起こりました。その後いろいろな教訓が出てきましたが、その中の1つは、職員室から教室を見渡せる、そういう校舎の配置にしなければいけない。だけども、これは1つの意見です。国がいまそういう主流になってない考えで建設をされるのかどうか、甚だ疑問に思います。また、将来、
学校施設を生涯学習センター的な機能をもって町民に提供する、大山崎町にとって唯一の中学校である中学校を学習センター的な構想で運営するということになりましても、私は、町がその費用を追加で負担する必要があると思います。私は、いまこのことは実施すべきだということは言ってません。だけども中学校の生徒に、どういうこれからの教育を図っていくのかということは、大山崎町が責任をもってプランをつくる、それを示すべきである、そのためには
金銭補償に切り換えて、大山崎町のこれから次代を担っていく生徒に素晴らしい、優れた
学校教育を提供するという観点から、
金銭補償に切り換えていくべきだと、このように思っています。私はもともと第二
外環B区間の建設には反対でありますが、中学校の問題は、これを犠牲にして行うべきだというふうに思っておりませんので、あえて
金銭補償に切り換えて質問をいたしますので、町長の明確なご答弁をお願いをしたいと思います。
私の2点目の質問は、職員の
夏期休暇についてであります。
大山崎町の職員から、私のところに投書がありました。規則に反して
夏期休暇を余分に1日与えている。私は議員になって、まだ1年に満たない経験から、このときに、正直言うてびっくりしました。まさか規則に反してそんなことをしているはずはないだろうと、ところが調べましたら、町職員の勤務時間、休暇に関する
施行規則には
夏期休暇が5日となっておりますが、実際上6日与えられてます。非常に不思議な町役場の運営がされている。このことについて私は質問をしていきたいと思います。
このことがわかりまして、私は、次の3点で町役場の現状を不安を持つようになってます。
1つには、町長の町長執行に対する姿勢です。
人事院勧告や
公平委員会の勧告で、
夏期休暇を5日に減少するという勧告がされました。それは時代の要請、各企業の実情を見て、そういう勧告がなされたんですが、これを受け入れるように見せかけて規則を改正する。そして職員には、隠れて既得権を与えて、職員にもいい恰好をする。私はこのような町政執行のやり方については、非常に疑問を持ちます。私は、昨年12月の議会において、職員の給料の減額と回復についての質問をいたしました。町の財政が逼迫をしたときに、職員の給与を減額する。この措置を取ったときに、議会の関与をして、条例に従って給料の減額がされました。いわば議会にも責任を負担する形で減額をしたことになります。しかし今度は回復するときには、議会に条例改正せずに、町長の専決に従って、いつの間にか回復をされていました。私はこれと同じ根がここにあるというふうに思っています。
2つ目には、助役以下の町長を補佐する機能の喪失を感じます。規則に違反して町役場の経営がやられているにもかかわらず、これを止めることができないということは、もうこれは組織の危機に属する問題です。私はこのことを強く思います。
3つ目には、町の職員の時代感覚のなさと節制のない権利の行使です。職員も
人事院勧告と
公平委員会の勧告、その意味と
規則改正を十分認識していたはずであります。それにもかかわらず、組織的に、ある方が
レポートの原型を職員に渡して、職員はそれを書き写して
レポートを提出して、それによって
夏期休暇を規則に反して1日与えてもらう。この行動には私は
条例規則を遵守するという職員の姿勢を見受けることはできません。町民に奉仕をするという姿勢からは大きな問題があると思います。私は、以上のことから、町長に4点の質問をいたします。
第1には、
夏期休暇を6日から5日に変更された町職員の勤務時間、休暇に関する
施行規則を改正された理由、2つ目には、
規則改正にもかかわらず、
規則改正前の日数を与えた
取り扱いは、いつから、どのような経緯で始められたのか。3つ目には、1日余分に与えられている
条例規則上の根拠はどこにあるのか。4つ目には、今後、この
取り扱いをどうされるのかということで、4つの点で質問したいというふうに思っています。私は、このことについては非常に憤りを持っておりますので、力を込めて話をしたというふうに思います。お耳触りの点があったと思います。
さて、私の3つ目の質問については、公園に水道栓を設置して、
広域避難場所として機能を充実されてはどうかという点について町長にお聞きします。
阪神淡路大震災のときに避難された経験のある町民の方から、私の方に電話で依頼がありました。
阪神淡路大震災のときに、公園に水があるということが、どれだけ気持ちが安らぐかということは経験しました。たとえ水道管が破裂して、地面から水があふれ出していても、それでいいんです。それでタオルを絞ることができます、洗うことができます。だから、この水道があるかないかは、癒しの点では大きな違いでありましたということを聞きました。私も、
阪神大震災が起こった後、19日と22日、それから数日をして3回神戸に入りましたが、確かに公園の中でも、避難をされている公園と、余り人数が見かけない公園がありまして、そのときには、このことに気がつきませんでしたが、ひょっとすれば、そういうことであったのかなというふうに思いをいたしました。大山崎町においては、600平方メートル以上の公園については水道栓を設置することになっておりますが、私は、これをこれ以下の公園にも
水道栓設置を拡大して、
広域避難場所としての機能を充実される、この点について町長のお考えをお聞きしたいと思います。
4つ目の質問は、小学校の
給食業務が一部民間の業者に委託をされた、その実施後の
状況把握と評価についてお聞きをしたいと思います。
大山崎小学校は既に給食の
業務委託が一部されました。第二
大山崎小学校は4月から一部の業務が
民間業者に委託をされましたが、この実施に当たって、
教育委員会は、実施後は保護者との意志疎通を図り、意見を十分聞いていくということを表明されています。私のところには、実施をした後、余り問題がない、
アレルギー食が実施されたとか、業務日誌に、細かく業務の記録がされるようになったというような声をお聞きしますが、
教育委員会で、第1学期の状況を把握して、これをどう評価されているのか、この点についてお聞きをしたいというふうに思います。
私の最後の質問は、近畿圏で最大級の生息が確認されたと言われている
ヒメボタルの保護についてであります。
ヒメボタルは、かつては、かぐや姫の伝説のもとになったホタルであるというふうに言われています。乙訓自然を守る会の調査では、第二
外環状道路A区間のジャンクションのすぐそばの
淀川河川敷で、かなりの数の
ヒメボタルの生息が確認をされました。この数は、それまで
近畿圏最大級の群棲しあるといわれていた大阪の千里の丘を上回る数がここだけで確認をされたということであります。この
ヒメボタルは、京都府のレッドレーダーブックにも、絶滅種、
絶滅寸前種、準
絶滅危惧種に次いで、要注目種として登録をされています。しかし、岡山県では天然記念物になっているものの、その他の地域では
余り調査が行われていないために、現在各地で保護運動が取り組まれています。私は、この乙訓自然を守る会が調査をして判明した
淀川河川敷以外に、さらに、もう1カ所、大山崎町域の西北部に群棲をしている。これはほぼ確実であるということをお聞きしました。住民の方からの連絡でお聞きしました。この場所については、いまお知らせすることはできませんが、かなりの群棲地であるということです。この
ヒメボタルであるというのは、光り方や生息している場所から、ほぼ間違いないであろうというふうに、乙訓自然を守る会の方からもお聞きをしています。そこで私は、この
余り調査をされていない
ヒメボタルについて、大山崎町にも、このような自然が残っているんだと、このことを大切にして、大山崎町の守られている自然のシンボルとして、
ヒメボタルの調査をされるように要望いたします。
そこで、2点お聞きいたします。
1点目は、町独自に乙訓自然を守る会などの
NPO団体と共同して、来年度以降に調査を行われたい。このことについてご質問いたします。
2点目には、小学生、中学生に、この郷土の誇りを伝えていく上で、生息場所の特殊性を考慮しながら、特殊性というのは、湿った竹やぶですので、ヘビとかマムシとかが生息をしていると思いますが、そのことを考慮しながら、この
ヒメボタルの保護を
学校教育の学習として組み入れて、この自然を次代の
子どもたちに伝えていく。こういう活動をしていただきたいというふうに思いますので、質問をしたいというふうに思います。
私の質問は5点でありますが、これで私の質問を終わりまして、答弁をお願いをしたいというふうに思います。ありがとうございました。
○議長(山本孝君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。
河原﨑町長。
○町長(
河原﨑進君) それでは、ただいまの
山本議員のご質問にお答えをいたします。
まず、第二
外環状道路B区間建設に伴う
中学校移転補償方式について、
現物補償方式から
金銭補償方式に方針転換が必要と思うが、町長の考えをお聞きするについてであります。
京都第二
外環状道路は、8月10日、
久御山インタージャンクションから
大山崎インタージャンクションまで約6.3キロが供用開始されました。A区間といたしましては、
大山崎インターチェンジと大山崎町域の国道478号一般部の供用開始を残すのみとなり、本年12月末の供用を目標に取り組まれているところであります。以前からご質問にご答弁を申し上げておりますように、いわゆるB区間につきましては、平成13年3月に
有料道路の事業認可が下り、
国土交通省と
日本道路公団の合併施工により進められることが決まっており、現在、両者間におきまして地方負担、
施工区間等につきまして調整が進められておりますので、
本町域部分の施工主体はまだ決まっておらないところであります。現在、
国土交通省が中心となって
予備設計中であり、今後、
地元自治体との
構造協議が予定されておりますので、早期に
構造協議に入れるよう
関係機関に申し入れをいたしているところであります。
国土交通省が中心となって行っている
予備設計が第二
外環状道路建設に伴い、関連する道路や鉄道など
施設管理者との構造や線形についての協議及び
公安委員会との協議等のため完了しておりませんので、中学校の再構築に向けての本格的な協議が遅れておりますが、今後、
構造協議の中で、本格的に中学校再構築に向けて
関係機関と協議を進めてまいりたいと、このように考えているところであります。京都第二
外環状道路のB区間が大
山崎中学校の
グラウンドの一部約6,000平方メートルを通過することにより、中学校としての機能が損なわれるだけでなく、
教育環境を守っていくことを考えた場合、中学校の
公共補償による再構築が必要不可欠であると考えております。
公共補償には
金銭補償と
現物補償とがあります。町は従来から
現物補償による
公共補償を考えておりますので、本格的な協議に入っていない段階では、従来どおりの考え方で進めてまいりたいと思っております。
次に、職員の
夏期休暇についてのご質問についてでありますが、まず、休暇日数を6日から5日に変更の町職員の勤務時間、休暇に関する
施行規則を改正した理由についてであります。
ご質問の
規則改正につきましては、平成2年4月2日に、当時の休暇の根拠規定である職員の休暇に関する規則において、
夏期特別休養の期間を7日以内としていたものを5日以内に改正したもので、国や近隣市町の実態及び完全週休2日制に向けた隔週土曜日を閉庁日とする4週6休制が定着しつつある中で、勤務日数が減少している状況を踏まえ、改正をしたものであります。
次に、
規則改正にもかかわらず、
規則改正前の日数を与えていた
取り扱いは、いつからどのような経緯で始めたのかについての質問であります。
夏期特別休養の日数を改正する際に、夏期を中心に連続した休暇の取得が家庭生活の充実や心身のリフレッシュを図る上で効果的であり、公務能率の確保のために制度化している
夏期特別休養の趣旨に配慮し、また、職員の能力向上を図るために、自己研鑽を促す機会の必要性を考慮した結果、平成2年の夏期から、
夏期特別休養は規則に基づく5日を付与し、それとは別に、
自己研修のための日として、職務に専念する義務を免除しているものであります。
次に、1日余分に与えている
条例規則上の根拠はとのご質問についてであります。
ただいま申し上げました
自己研修のための日は、職務に専念する義務の特例に関する条例に基づき、研修を受ける場合に相当するものとして、
職務専念義務を免除しているものであり、
研修レポートの提出を義務づけており、
夏期特別休養とは別扱いといたしているところであります。
次に、今後の
取り扱いについて考えをお聞きするとの質問についてであります。
現状の
取り扱いが各職員個々に理解されていない向きが見られますので、研修目的、根拠を明確にして、住民の方々のご批判を受けないように整理してまいりたいと考えております。
次に、公園に水道栓を設置し、
広域避難場所としての
機能充実を求めるが、考えをお聞きするについてであります。
現在、大山崎町が管理をいたしております公園につきましては、
桂川河川敷公園を含み、
都市公園が21カ所、
一般公園が22カ所、合計43カ所あります。このうち
水道施設を設置しております公園は、
円明寺ケ丘中央公園、若宮前公園、
西法寺公園、鏡田第二公園、茶屋前公園、五井川公園、野鳩公園及び
白山公園の合計8カ所であります。公園内における
水道施設の設置につきましては、
公園面積がおおむね600平方メートル以上を基本にしており、また、地域的なバランスも考えあわせ実施をいたしております。なお、町営の
桂川河川敷公園の
水道施設は、桂川の堤防内への引き込み給水管の距離が長すぎるため、費用面、
衛生面等の問題があり、
水道施設の設置は難しいと考えております。また、大山崎町
地域防災計画では、町内の
都市公園18カ所を一時
避難場所に指定し、突発的な災害等の場合に要配慮者等が
避難場所に避難することが困難な場合に一時的に避難していただき、職員が
避難場所へ搬送することといたしているところでありますので、現在、一時
避難場所に指定している
都市公園のうち6カ所には、
水道施設が設置されておりますので、一時的な
避難場所としては、当面は対応できるものと判断をいたしているところであります。
次に、
小学校給食業務一部
民間委託実施後の
状況把握と評価については、教育長から答弁をいたします。
次に、
近畿圏最大級の生息が確認された
ヒメボタルの保護について、かぐや姫伝説のもとになったといわれている
ヒメボタルは、乙訓自然を守る会調査で判明した以外に、さらに町内1カ所に群棲している。各地で減少する稀少種である
ヒメボタル保護を行うために、以下のお考えをお聞きする。まず、町独自に、
NPO等ボランティア団体と共同して調査を行うことについてであります。
今回確認されました場所は、小畑川左岸、
浄化センター南の森、京都市伏見区と、小畑川左岸、
グリーンプラザ乙訓南の竹やぶ、小畑川右岸、
ダイハツ工業京都工場東の竹やぶ、
淀川河川敷公園北側、
ダイハツ京都工場南側の竹やぶ、
桂川河川敷公園西、
日立マクセル東の竹やぶの京都市域1カ所、大山崎町側4カ所と聞いております。
ヒメボタルは、基本的には、樹林や竹林のもとで、適度な湿りけがあり、クズ等が繁茂した湿った草むらがあれば生息は可能であります。しかしながら夜間、自動車、街路等、商店等の強い光が射すところでは繁殖できないと言われております。今回、
京滋バイパス国道478号の建設により、生息地と考えられる場所を分断したことになります。そこで町といたしまして、
京都国道事務所に、
道路照明について、
ヒメボタルに対する影響について確認をいたしました。
京都国道事務所といたしましては、道路により分断する南側の竹やぶは、
道路照明灯の本数が3本と少なく、影響は少ないが、北側の竹やぶは、
道路照明灯の本数が7本と多いので、
ヒメボタルに対する影響について調査する必要があると考えているとのことでありました。また、
ヒメボタルの生息調査についても今後検討したいとのことでありますので、ご質問の町独自の調査につきましては、
京都国道事務所の調査結果を見て、連絡を密にしていきながら検討してまいりたいと考えているところであります。
次に、安全で効果的な
ヒメボタル学習を
学校教育に組み入れ、小・中学生が郷土への誇りを持つようにする取り組みについては、教育長から答弁をいたします。
以上で、私のこの場からの答弁とさせていただきます。
○議長(山本孝君)
黒崎教育長。
○教育長(黒崎良吉君) ただいまの
山本議員のご質問にお答えをいたします。
まず、
小学校給食業務一部
民間委託実施後の
状況把握と評価についてお聞きするについてであります。
第二
大山崎小学校におきましては、本年4月から
学校給食の一部
民間委託を実施し、1学期を終了したところであります。この間、
委託業者は衛生面も含め、すべて
教育委員会、学校の
指示どおり、忠実に業務を履行し、問題なく円滑に
給食運営がなされております。
調理業務は、分刻みに作成された指示書に従ってなされ、調理記録も極めて正確にとられております。今まで
学校給食の
民間委託に伴いまして、今までよりおいしい、そして、より安全で温かい
手づくり給食が提供されております。お代わりする子もおります。食べ残しも少なくなっており、
子どもたちは、おいしく、楽しく喜んで給食を食べています。特に今まで実施されていなかった
アレルギー対応食につきましては、指示書のとおり、きめ細かに実施されており、保護者からも感謝の言葉が寄せられております。また、家では食べない野菜嫌いの子どもが一生懸命食べられるようになった。今まで食べられなかった物も食べるようになった。つくり方を教えてほしいとの声も届いております。さらに、これまで以上に
子どもたちと調理員との温かいふれあい、対話などのコミュニケーションが十分とられるようになり、
学校給食はつくるだけ,食べるだけではなく、教育の一環として受け止め、行われております。5月に学校が行いました試食会でも、食べやすく、大変満足した。いつも子どもがおいしいと言っているので参加したが、本当においしかった。薄味であっさりして食べやすかった。
民間委託になってからも、子どもは変わらずおいしいと聞いて喜んで安心していると聞き及んでおります。また、学期ごとに実施します反省会には、保護者からのご要望にお答えをし、保護者代表を加え、学校、
教育委員会、
委託業者の4者で行い、よりよい
学校給食が円滑に運営できるよう協議を行っております。1学期の反省会へ向け、育友会がとりましたアンケートでは、保護者の方からは、
民間委託に対するいろいろな不安はあったが、委託になっても遜色なく安心している。委託に変わっても給食内容は同じで、味も大変おいしく、見守っていく必要はあると思うが、一部の人が反対されている意味がわからなかった。メニューの工夫や安全面など、よく気を配っている様子に安心したなど集約結果をいただいております。今後もさらに安全で、よりよい
学校給食を目指して努力をいたしてまいりたいと考えております。
次に、安全で効果的な
ヒメボタル学習を
学校教育に組み入れ、小・中学生が郷土への誇りを持つようにする取り組みについてであります。
大山崎町桂川右岸の小畑川及び小泉川合流付近において、京都市地域を含む一帯で
ヒメボタルの生息が新聞報道されましたが、その生態等については、現在、調査段階である。一定の内容が把握できた時点で、教育現場を含め協議し、どのように学習に生かすか、そのことができるか、検討をいたしてまいりたいと考えております。
以上で、この場からの答弁とさせていただきます。
○議長(山本孝君) 答弁が一通り終わりました。
8番
山本芳弘君の自席での再質問を許します。
8番
山本芳弘君。
○8番(
山本芳弘君)
ヒメボタルのことについては、これからのことがありますので、これからの推移を私も見ていきたいと思います。
公園に水道栓を設置することについても、引き続き私は、先ほど申したような考え方で、いろいろと町当局と折衝していきたいと思いますので、この2つについては、再質問はいたしません。
小学校の
給食業務についてでありますが、本当は、一部の業務を民間の業者に委託をしてから、素晴らしさが出るんではなくて、町の職員が調理員である段階から、このような素晴らしい感想が保護者から出てくるのが私は本来の姿だと思っています。ですから、これから私はいろいろな業務に当たって、今まで
教育委員会が手を抜いておられる、学校長が手を抜いておられるということは言いません。そういうことは、これから申しているのではありませんが、やはり職員の業務については、これは
教育委員会だけではなくて、すべての部局で、その能力が最大限に発揮するように執り行っていただきたい。指導をしていただきたいというふうに思っています。今度の決算のときでも、
学校給食の費用が町職員で行った場合、一部の
民間業者に委託をした場合、1食当たりの単価が2.5倍ほど違う。そういう数字が監査委員からの報告の中でもありました。低くなったにもかかわらず、素晴らしい感想が保護者から出ている。このことを肝に命じていただいて進めていただきたいというふうに思っています。当初、
教育委員会が表明しておられました保護者との意見交換を密にしていくという立場から、反省会に保護者の方も加えて実施されている、私は
教育委員会の約束はきちんと守っておられると思いますので、これは私の要望にとどめておきたいというふうに思っています。
第二外環のB区間建設に伴います中学校の
移転補償方式についても、実は再質問で思っていたんですが、町長がいみじくも、本格的な協議に入っていない段階では、
現物補償でいきたいということを申されました。私は、このことを重く受け止めさせていただきたいというふうに思っています。これから、この推移については、同僚の議員の方々と意見調整をしながら、議会としても意思の表明をする、そういう機会を持っていきたいと思いますので、これについても要望としていきます。
さて、職員の
夏期休暇についてでありますが、今後の
取り扱いについては、町民の方々のご批判を受けないように整理をしていきたいというふうにご答弁をされました。これについても私は、前進であるというふうに思っています。そこで、さらに質問を、細かい質問をさせていただきたいと思います。
いま
レポートを提出すれば、自己研鑽で、職務から専念する義務を免除するということを表明されましたけども、これは本来、個々の研修に際して与えられる職務を免除する、そういうものだというふうに思っています。全体的に与えられる、そういうものではないと思いますので、その根拠の条例をいまここでちょっと読み上げていただきたいと、それから質問をしたいと思います。
○議長(山本孝君) 勝瀬総務課長。
○総務課長(勝瀬光裕君) ただいまのご質問でございますが、職務に専念する義務の特例に関する条例
施行規則というのが昭和49年11月にできております。まず、その第1条、趣旨でございます。この規則は、職務に専念する義務の特例に関する条例、失礼いたしました。条例の方です。職務に専念する義務の特例に関する条例、これは昭和26年3月にできております。第1条、これの目的でございます。この条例は、地方公務員法第35条の規定に基づき、職務に専念する義務の特例に関し規定することを目的とする。第2条、職務に専念する義務の免除でございます。職員は、次の各号の1に該当する場合においては、あらかじめ任命権者、または、その委任を受けた者の承認を得て、その職務に専念する義務を免除されることができる。第1号でございます。研修を受ける場合、第2号、構成に関する計画の実施に参加する場合、第3号、前第2号に規定する場合をのぞくほか、町長が定める場合でございます。
以上が条例の内容でございます。
○議長(山本孝君) 8番
山本芳弘君。
○8番(
山本芳弘君) いわゆる職務を免除する規定というのは、俗に職免、職免、職務の職と免除の免を職免と言いますけれども、いまの規定のどの号、町長が特に認める場合を根拠としてやられましたか、それについてお答え願います。
○議長(山本孝君) 勝瀬総務課長。
○総務課長(勝瀬光裕君) 第2条の1号でございます。研修を受ける場合。
○議長(山本孝君) 8番
山本芳弘君。
○8番(
山本芳弘君) そうすれば、当然、その研修が効果があったかどうかの評価がされているはずだと思いますけども、それについては、どのような形でしておられますか。
○議長(山本孝君) 長谷川総務部長。
○総務部長(長谷川彰男君) いま総務課長が申しました根拠につきましては、専念条例の研修を受ける項目により職免を与えているというものでございますが、少し、この件につきましては整理しておきたいと思いますので、あえて申し上げさせていただきます。職員の研修計画、これによりまして自主研修として位置づけている1つでございます。職員の研修の計画の体系としましては、職場内、職場で行う研修、それと職場内で行う研修、それといま申し上げました自主研修、その3つがございます。研修計画として位置づけております。自主研修は、職員が知識や技術の向上を図ることを目的として自己研鑽を行う。それと職員が自主的にグループで研究を行い、研修を行う、いわゆる自主研究グループ、これは以前はございましたが、いまはございません。その中で、自主研修の中で2つ位置づけておりまして、長期勤続職員自主研修、これは制度化しておりまして、対象は勤続年数10年、20年、30年の職員に研修を2日から5日の間に与えると、これは
レポート提出なしで制度化しております。それともう1つは、いま申し上げました夏期自主研修でございます。これは対象は全職員、内容につきましては自己研鑽につきましては、
夏期休暇と期間が同じでございますが、7月1日から9月10日まで1日間、それと、この件につきましては
レポートの提出、これを義務づけておりまして、制度化してない理由につきましては、毎年決定するというもので、先ほど総務課長の方が根拠申し上げましたその条例に基づきまして、毎年決定しているというもので、制度化は規則には乗せておりません。毎年、町長の方が決定するというものでございまして、夏期自主研修、とっている職員につきましては、14年度の実績でございますが、41%、13年度につきましては43%の職員が、この自主研修をとって、
レポートを義務づけられて、所属長が認めたというものでございます。
以上です。長くなりましたが、申し訳ございません。
○議長(山本孝君) 8番
山本芳弘君。
○8番(
山本芳弘君)
レポート提出だったら、本来は、それの評価がされているはずですね。その
レポートについては、様式は定まってますか、それとも普通の原稿用紙で提出をされたらいいのか、簡単に、手短にお願いいたします。
○議長(山本孝君) 長谷川総務部長。
○総務部長(長谷川彰男君) この休暇を与える条件といたしまして、原稿用紙400字詰、1枚以上提出すると、内容については、職務に関するものということを義務づけまして、
レポートの提出を行っております。
○議長(山本孝君) 8番
山本芳弘君。
○8番(
山本芳弘君) 私、なぜいまこのことをお聞きするかといいますと、
レポートの様式が町が決まったもので提出をされたら、これは公文書偽造になるんです。少なくとも、文書については、偽造の故意犯、私はそれを言われてもしょうがないというふうに思います。1点、これも手短にお聞きしたいんですけども、出勤簿の
取り扱いはどうなってます。出勤簿押されてますか。それとも職免という判こが押されてますか。
○議長(山本孝君) 長谷川総務部長。
○総務部長(長谷川彰男君) 職免です。
○議長(山本孝君) 8番
山本芳弘君。
○8番(
山本芳弘君) 本来これは、職免というのは、個々の事案に対して出すべきで、全部の事案に、全員を対象にして職免を与えているというのは、これは職免の制度からなじめないというふうに思います。それと同時に、
レポートが、あるモデルに従って書かれている、これでは評価できないですね。
レポート提出すれば、誰かのやつを写して提出すればよいという形ではだめだと思います。私は、なぜこのことをいま先ほどから質問を細かくしているかといいますと、監査委員に対して、私が監査を申し立てた場合は、町長の損害賠償の対象になる可能性がありますし、職員についても不当利得の返還請求の対象になる可能性が十分あるんです。賃金の1日分を不当に利得をした。そのときの政治的な決断がどうかということをかなり問われますので、私は、いまこのような
レポートの様式はどうや、出勤簿はどうやということをお聞きをいたしました。幸い私は、先ほど町長の方から、整理をするというお答えをいただきましたので、それの推移を見ていきたいというふうに思います。
私の質問はこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(山本孝君) 以上で、8番
山本芳弘君の質問は終結いたします。
11時10分まで休憩いたします。
11時01分 休憩
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11時10分 再開
○議長(山本孝君) 再開いたします。
質問順序により、6人目として、6番北村吉史君に質問を許します。
○6番(北村吉史君) 大山崎クラブの北村吉史でございます。どうぞよろしくお願いします。
さきに通告しております事項につきまして、明快なる答弁を求めます。
今年の夏は、梅雨明けをしないまま秋を迎えようとするような異常気象が続いておりますが、結果として、お米の成育に影響が出、作况指数が93とも94とも言われております。この影響で、新米の消費者価格は20%から30%値上がりしているということが新聞紙上でご案内されているとおりでございます。この異常気象は日本のみならず、EUではフランスにおける大干ばつ、そして国内におきましては九州水俣における局地的な集中豪雨による土石流災害等、地球規模の環境変化が著しい状況にございます。この大山崎町にも、災害に強いまちづくりに対応していただきたいものでございます。そして、このようなことに対して、必ず必要であるのは予算、すなわち税収でございます。
そこで、まず最初の質問に入らせていただきます。
平成14年度の決算の余剰金が約1,950万、この金額を何とかひねり出されたということでございますが、移転価格税制により約8,300万もの税が還付されるということが発生しております。平成15年度予算において、財政調整基金、これを約90%以上取り崩された上に成り立っている予算が現状でございます。そういうことから考えますと、幾らイオンの物理倉庫からの税収が上がるとしても、非常に心もとない現状がございます。いや、予算編成もままならない状況なのではないでしょうか。町長の見解をお伺いいたします。
そして現在の公共事業、工事の発注の方法等の見直しが必要ではないかと感じております。特に水道管及び排水本管等の埋設工事等、ガス管及び電気工事等を大阪ガス及び関西電力と連携した事業計画の立案が必要である。そのように感じております。お隣の長岡京市の今井前市長がしておられた今井方式を研究し、さらに発展させ、大山崎方式をプランしていただきたい。そうすれば、一時的に予算がかかっても、むだな費用はかなり節約されるのではないかと考える次第でございます。
次に、円団地区の側溝工事の進捗状況と今後の予定についてお尋ねいたします。
現在、殿山公園のあたりまで工事が進んでおりますが、近隣住民の皆さんには非常に評判がよく、大変喜ばれております。ただし、この殿山公園の3方向の側溝がまだ残っております。周辺住民の高齢化が進み、特に落ち葉のころには溝掃除が結構大変でございます。早急に側溝工事をお願いしたいところでございます。参考までに、この殿山地区におきましては、昭和42年度に入居されている地区で、円団では一番早く入居されている地区でございます。早急な対応が必要と思われます。現状の事業計画をどうぞ示していただきたい。そして、円団東部地区の歩道におきましても、私が歩いておりましてもけつまずく状態でございます。お年寄りには非常に危ない状況にございます。早急な対応が必要であると考えます。
次に、6月議会でも質問いたしました長岡京市第五小学校における間伐材を利用した民間ボランティア及びPTAによる多目的室の内装工事についてでございます。
総合的なメリットで6月議会で申し上げたので、あえて触れません。いわゆる正規の役所予算である金額が550万とも600万とも言われております。そういう内容の工事でございました。工事発注の枠組み、これを変えることにより長岡京市の負担は材料費のみの170万、計画をマネジメントされた方の寄付、これが約170万、この部分を原資にボランティアとPTAが工事をされた結果、トータル340万程度で工事が済んだということでございます。このような枠組みを変えることによりまして、約210万から260万の予算圧縮ができ,率にいたしますと38%から43%の圧縮が可能でございます。このようなことを研究することが必要であると思いますが、いかがでしょうか。
次に、移転価格税制についてお尋ねいたします。
この聞き慣れない税制は一体何なのでしょうか。国際グループ企業間の売買代金の所得移転があるものに対して課税をする。なおかつ、国際的な二重課税を防ぐための措置で、課税の対象は、独立企業間価格に置きなおして計算される税であるというふうに認識しておりますが、我が国では昭和61年度の税制改正におきまして、租税特別措置法の関連規定に組み込まれたものであると理解しております。通常、我が国の税法上、逆上れる年数は、上限が7年ということになっておりますが、この税制に関しては、平成14年度から逆上ること平成元年まで、バブル期まで逆上って税の還付がなされるということですが、いまいち納得できない国家間の決め事の経緯を教えていただきたい。
次に、9月1日付京都新聞に、事務職及び保育士の募集の記載がなされておりましたが、何人採用の予定か、そして、その必要があるのかということをお尋ねいたします。
2番目の質問に入ります。
現在、予算の中で民生費に占める割合が非常に高く、特にマンパワーを必要とする保育所は突出した予算が必要になっております。このような中、大阪府では、保育所の民営化等の施策の検討に入ったのは、新聞紙上でごらんのとおりでございます。そして向日市では、民間の保育所は運営されており、それなりの実績を上げておられるという事実がございます。
河原﨑町長の住民福祉に対する並々ならぬ決意は私も十分理解いたしておりますが、現在の予想不可能な税収不足、そして財政難の中、いまある住民サービスを維持しながら、3保育所を維持するためには民営化の道しかないと私は思うのですが、町長のお考えをお尋ねいたします。