以上です。
○(
橋本委員長)
説明が終わりましたので、
質疑に移ります。
由利副
委員長。
○(
由利副
委員長) それでは、今
指定管理者の
飯田先生の
申請のことも言われましたし、それから10年ということもあったのですが、もう一遍、
指定管理にされた
理由を確認させてください。この前もあったのですが、簡潔にどういう
理由であったのか。その辺で
メリット、デ
メリットがあれば、それもお願いしたい。2点目は10年で8,000万円、
平均にすると、年間800万円。市からの
繰入金800万円の
根拠について
説明をお願いしたいと思います。
○(
橋本委員長)
渡邉医療部長。
○(
渡邉医療部長)
指定管理を導入した
理由ということでございます。市といたしましては
医師不足、
診療所不足から
医療提供体制の強化が求められております。そのような中、
大宮診療所は
利用者の多さから十分な
医療ニーズがあると考えているところでございます。
大宮診療所に
指定管理を導入し、継続していくことは、
住民にとりまして公設という安心のもとで
地域医療に精通され、長年培ってきた
住民との
信頼関係を持つ
医師が民間運営することによって、目まぐるしく変動いたします
医療現場におきまして行政の予算や
人事等の縛りがなく、臨機応変に対応できる
柔軟性と
機動力を持った経営を展開することが容易となり、その
効果によって
住民の健康の保持・増進が図られるものであると考えております。
また
五十河診療所につきましては、現在、
弥栄病院または
医師コンサルタント会社から
医師の派遣を受けて
診療を行っていますが、
看護師等の
スタッフは
大宮診療所から派遣しておりまして、さらに
五十河地区の
訪問診療も
大宮診療所が担っていることからも同一団体が
指定管理することによって効率的でありまして、
五十河地区の
医療提供体制を安定的に継続できるものと考えたものでございます。
メリットといたしましては、今言わせていただいたものが
メリットで、安定または安心した
医療が提供できるというふうに考えております。
指定管理料8,000万円のことですが、私
たちが
申請要項で示させていただいたものと
同額を
申請していただいたもので、8,000万円で1年800万円掛ける10年ということになっております。こちらにつきましては、これまでから
大宮診療所は、市の
直営で運営しておりますので、その
関係で3年間の
平均などを積算したもので、既に
議会では言わせていただいておりましたが、来年の1月から
院外処方にさせていただくということですから、その辺の収入やまた
経費等も見させていただいたもので、この800万円というものは
大宮診療所及び
五十河診療所での800万円ということになっております。
内訳にいたしましては、過去の
平均等で計算させていただきますと、
1つずつは申しませんが、
大宮診療所で200万円の
赤字、
五十河診療所では600万円の
赤字ということになっております。先ほど申しましたが、
五十河診療所にはこれまでから
大宮診療所の
スタッフを派遣しておりまして、その
部分は今までから
大宮診療所の経理から払っておりましたので、それが丸々200万円ぐらいになるということで、積算いたしますと、その200万円も
五十河診療所にということになりますので、800万円がかかる
経費は全て
五十河診療所のもので、
大宮診療所につきましては、差し引きゼロというような
計算方式でさせていただいておりまして、それと
同額で
申請されてきておりますので、同じような考えのもと、
飯田診療会は積算されていると思っております。
○(
橋本委員長)
由利副
委員長。
○(
由利副
委員長)
指定管理というものは
自主事業とそうでないものがあるのだが、この
診療所で
自主事業とそうでない
あたりはわかりますか。
自動販売機を置いたりするのは
自主事業と言うが、今
地域包括ケアで
訪問診療等を行っている。それも
自主事業にならないのかどうか。
○(
橋本委員長)
渡邉医療部長。
○(
渡邉医療部長) 私
たちが
指定管理者にお願いするのは、まずは医科の
外来業務と思っております。
委員も申されましたとおり、それ以外の例えば
訪問診療、
訪問看護というものは絶対してくださいというものではありませんが、一般に不採算だと言われている
在宅医療の
部分を
自主事業として行ってくださいというわけにはいきません。また、
診療の一部であるという考えのもと、
先生も今までから
かなり力を入れて
訪問診療等をしておられまして、今後もしていきたい、頑張っていきたいという中で、その
部分は通常の業務と考えさせていただいております。
自主事業につきましては、
学校医であったり
福祉施設の
嘱託医であったり、さらに
先生が今後進めていきたいと言われております
地域での
懇談会や
健康教室とかを
自主事業というふうに見させていただいております。
○(
橋本委員長)
岸田課長。
○(
平医療政策課係長)
1つ前の
由利副
委員長からの
指定管理料の
金額の件なのですが、その
指定管理料をどのように計算しているかなのです。その
上限額になるのですが、市が示す
上限額は各
自治体によって基準がまちまちでして、当市では市が運営した場合の
収支計算をして、それを
指定管理料とさせてもらっているのですが、
指定管理となった場合、発生しない費用、収入、
支出があります。例えば、市債とか、それから
繰入金ですね。こちらは
指定管理となった場合は発生しません。さらに、
支出の場合でも
医療機器などを買うお金は市が負担するということなので、そういった
支出部分を取り除いて計算したものが、
指定管理料の
上限額で計算したものです。この
部分については
財務部とも協議して、さらに
指定管理者等の
審査会にも諮って出させていただいているものです。
以上です。済みません。
○(
橋本委員長)
中野委員。
○(
中野勝友委員) 今までの
質疑でもう答えてもらっているとは思うのですが、これも一応
議会の中で出ておりましたので、お聞きします。この
指定管理になることで、今までの
医療状態というのは担保されているという理解でよろしいですか。
○(
橋本委員長)
渡邉医療部長。
○(
渡邉医療部長) 施設の
管理運営が民間に変わるということでございまして、これまで行っていただいている
先生にそのまましていただくものですから、
サービス等は変わらずしていただけるというふうに思っております。
○(
橋本委員長)
松本委員。
○(
松本直己委員)
指定管理の手続とか、そういう形が煩雑になるということですね。これまで市がサポートしてきたようなことについても
飯田会が全部されるということで、結局、
地域から
職員を雇う
計画とかはあると聞きましたが、その
サポート体制といいますか、そういう
計画もしっかりしているということですか。
○(
橋本委員長)
渡邉医療部長。
○(
渡邉医療部長)
開設者はあくまで市のままですから、
管理者が受託を受けてしていただくということになりますので、
開設者の責務は
京丹後市にしっかりと残っておりますので、しっかりさせていただきたいと思っています。
○(
橋本委員長)
岸田課長。
○(
岸田医療政策課長) 既に
宇川診療所を
指定管理でしているのですが、
宇川診療所の
経営面、お医者の
関係などは、市もかなりバックアップをさせていただいておりますので、
指定管理になったから市は知らないよとか、そのようなことは一切ございませんのでお願いします。
○(
橋本委員長)
行待委員。
○(
行待委員) 3点お願いします。まず1点は、
先ほど指定管理業務の中に
医療の外来と、今までしていた
訪問看護も入っていますというお答えでしたが、そうすると、当然、
指定管理料を納める中に
訪問医療を入れて
赤字になるものとして計算されているのか。これが1点です。
それから、
管理料の算定の中の
最低限度の
人員確保、
人員体制は、市としてはどの程度まで見ているのか。例えば算定するときに5人ぐらい
看護師が要るので、物すごく
赤字が出ますということなのか、3人いたらできるということを見きわめて
指定管理料が算定されているのか、その
あたりの市の考え方。
それから、これを
指定管理することによって
経費的な、財源的な
効果はどのぐらい見込んでおられるのか、その3点をお願いします。
○(
橋本委員長)
渡邉医療部長。
○(
渡邉医療部長) 1点目の採算が合わないという
訪問診療等は入っているかということです。先ほど言いましたが、今までから
訪問診療、
訪問看護等をしていただいて、28年であれば年間で294回もしていただいているのですが、その分も見させていただいています。
人員の
関係なのですが、
医師または
看護師、
レントゲン技師、
医療事務、
医療事務は非常勤で雇っており、また、
看護師につきましても臨時の
看護師を雇ったりもしていますが、今までから必要であるということで、その
人員でさせていただいておりますので、
募集要項でこの
人員は必要であろうと思っていたのですが、
申請書でも同じ人数で上げてきていただいています。
○(
行待委員)
現状と同じ人数で
申請されているということか。
○(
渡邉医療部長) はい。あくまで
計画をしているということです。
実際まだ
指定管理になっておりませんので、
指定管理になってから、今の方を雇う、雇わないではなくて、人数的な
部分で検討はしていくということを言われておりました。
○(
行待委員) 経済的な
効果はどうか。
○(
橋本委員長)
渡邉医療部長。
○(
渡邉医療部長)
指定管理にする一つの
理由として、民間の
ノウハウを活用して
経費の削減が図られるということが、よく上げられるとは思うのですが、今回の
指定管理の一番の
理由といたしましては、あくまで安定・安心した
医療を
住民の皆に提供していくということが上がっておりますので、第一に
経費の削減ができるからというふうには思っておりません。
ただし、これまでから
医師、
看護師が
診療とあわせまして
診療所の管理も行っていましたが、
飯田診療会の
説明では、
医師等につきましては
診療に集中したいということで事務、会計のそれなりの方を雇い入れて全般的に経理も見直していきたいということを聞いておりますので、そのようなことを精査されて
経費の削減を図っていきたいと聞いているところであります。
また、今回2
診療所を一括して運営していただくということで、そこら辺の無駄ではないですが、
経費が抑えられる
部分があろうかと思います。例えば、薬をあちらへ持っていったりこちらに持っていったりということはできないのですが、消耗品であったりは共通して利用できる
部分があろうと思いますので、そういう
部分で
経費削減も図られるかと思っております。
また、年度で
指定管理料の年度協定を結んでいきますので、今から必ず800万円が要るというものではなくて、また年度で精査させていただきたいと思っております。
また、これは別に
経費どうのこうのではないですが、今まで市
職員がしておりました契約事務などもそちらでしていただくので、市としての
体制が少し持っていけるということで、そういう
メリットもあるのかとは思っております。
○(
橋本委員長)
行待委員。
○(
行待委員) 今の確認をさせていただきます。
1点目の
指定管理の中に
訪問看護は入っているのか。これは
赤字の分にはなるのだが、
医療看護とともに入っている。だから、基本的には
赤字として
指定管理料を計算されているということですね。
それから2点目、レントゲン、
看護師、
医療事務、
職員体制は今と同じ
状況で
管理料の対象にしている。
○(
渡邉医療部長) 積算はそうです。
○(
岸田医療政策課長) 済みません。少し訂正させてください。
○(
橋本委員長)
岸田課長。
○(
岸田医療政策課長) 来年の1月から院外薬局に変わります。4月以降、
指定管理になってからも院外薬局になりますので、院外薬局に係る
看護師1人分、この分は見ておりません。収支においても薬の外来で出す薬の収入、
支出、仕入れと売り上げ、それから
看護師1名分は少し除いて計算させていただいております。
○(
行待委員) その分は
経費の削減として挙がってくるということですね。
○(
岸田医療政策課長) そうですね。
○(
行待委員) 今まで必要だったものが要らなくなるから。
○(
橋本委員長)
渡邉医療部長。
○(
渡邉医療部長) 院外薬局にすることによって、マイナスも出てくるのです。ですから、マイナス、プラスという
部分のトータルで行きますので、なかなかそれが院外薬局で……。
○(
岸田医療政策課長) 薬の利益に対して
看護師の人件費がかかってきますので、人件費を引いた分が利益になるのですが、その
あたりが数十万円の試算になりまして、消費税が10%に上がった場合は、さらにその分の利益も消えていくことになります。
先生には、その
あたりもいろいろと考えていただいて、院外薬局にしていきたいという御判断をしていただいた。
○(
橋本委員長)
行待委員。
○(
行待委員) しないかもしれませんが、院外薬局を
大宮診療所の敷地内にする場合、そこにお金が入ってくる。院外薬局ですから入りますよね。薬局屋がそこにお金を払って薬局屋を開くわけですから、そのお金はどこに入るのですか。
○(
橋本委員長)
渡邉医療部長。
○(
渡邉医療部長) 院外薬局はあくまで民間がされますので、民間の収益になって
京丹後市に入ってくる。
○(
行待委員) そうではなくて、敷地料。
○(
橋本委員長)
岸田課長。
○(
岸田医療政策課長)
大宮診療所の使っている敷地の中で、市の土地を貸したり売ったりすれば、確かに市が収益を得られる
可能性もあったのですが、少し敷地
面積が足りないとかでできないので、恐らく民間がどこか近くの民間の土地を借りられてつくられるという格好になります。
○(
行待委員) 最後の3点目の確認です。
経費的な
効果として何があるか言えば、安心で安定した
医療の確保ということに尽きるということですね。
○(
渡邉医療部長) そうです。
○(
行待委員) だから、お金がどうのこうのと言うことではなく、まず、大宮に
医療・
医師を確保することが大前提であるということで判断すればよろしいでしょうか。
○(
渡邉医療部長) はい。
○(
行待委員) 以上です。
○(
橋本委員長) ほかにいかがですか。
由利副
委員長。
○(
由利副
委員長) もう一つ確認です。先ほどからの年間800万の
指定管理料は、
患者が減るとか、そういうことがあって変動していくので、その辺はまた調整とか、1年ごとにしていかれるということなのだが、多分、ほかの
委員も一番言いたいことは800万円でいけるのかと、また途中でふえないのかと、もちろんいろいろな
状況が出てくるので変更はあるのだが、その辺の見通し的なものをもう一遍再度確認したい。
○(
橋本委員長)
渡邉医療部長。
○(
渡邉医療部長) 先ほど課長も申しましたが、消費税が上がるというもう既にわかっている
部分のこと、その
部分はもう
申請でわかっておられますので見ていただいているわけなのですが、
診療報酬の改定とか、そこまで
患者は落ちてきてないのですが、
患者が急に何かになったとか、
先生が倒れられて
診療が数日間できないという場合、予期せぬことであれば考えていかなければならないのですが、それは
議会にも議決いただく中で、誰が考えても仕方のないという
部分での増額はあり得るかとは思っております。
○(
橋本委員長) ほかいかがですか。
岸田課長。
○(
岸田医療政策課長) 年間800万円で足りるかなのですが、ほとんどが
五十河診療所です。
大宮診療所なのですが、26年の途中に
看護師がやめられたことによって、
先生や
スタッフは非常に忙しくて苦労したのですが、収支的に黒字が出ていたところということもありますので、一定
スタッフや
先生がしていけば、
診療所の
経費というのは、ほとんどが人件費ですから、十分していけると。
先生もそういう意欲でおられますので、この分でお願いしているということです。
○(
橋本委員長) ほかいかがですか。よろしいか。
渡邉医療部長。
○(
渡邉医療部長) もし
説明が漏れていたらということで、少し思う
部分を言わせていただきたいと思うのですが、
議会でもいろいろとあります修繕料をどうするのかというところ、これはもう市の
指定管理の基本的な考えで、30万円未満の修繕は
指定管理者、30万円以上につきましては市でということで、備品につきましては、あくまで市で買わせていただくのですが、消耗品や消耗備品、少額の備品と言われている消耗備品的なものはもう
管理者でお願いすることとなっております。
また、もし収益が上がった場合なのですが、
自主事業で上げられた分とか、そこら辺は難しい
部分なのですが、団体からはまず施設のメンテに使わせていただいたり、また
地域貢献などにも充当させていただきたいと聞いているところでございます。
○(
橋本委員長) よろしいでしょうか。
(「なし」の声あり)
○(
橋本委員長) では、以上で136号の
質疑を終わりたいと思います。
説明員の方、ありがとうございました。長時間、ありがとうございます。
暫時
休憩します。
午後 0時33分
休憩
午後 0時39分 再開
○(
橋本委員長)
休憩を閉じ、
休憩前に引き続いて
会議を行います。
では、
議案第123号と
議案第136号の
質疑を終わりました。今後の審議日程なのですが、13日に
委員長報告をしなければならないということで、逆算していくと、9月4日、5日、6日の分科会が終わったときに意見交換をして採決をするか、7日の教育
委員会の認定こども園の条例の審査の後にするかどちらかかと思いますが、皆の予定や御意見を聞かせてください。
結局は、4日、5日、6日も終わってから意見交換などをそれぞれしなければいけないので、もう7日にしておきましょうか。
では、7日の
委員会で意見交換から採決まで行いますので、その予定をしておいてください。
では、以上で本日の
文教厚生常任委員会を終了いたします。
ありがとうございました。
終了 午後 0時40分