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  1. 京丹後市議会 2015-06-23
    平成27年産業建設常任委員会( 6月23日)


    取得元: 京丹後市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    平成27年産業建設常任委員会( 6月23日)   ───────────────────────────────────────────                 産業建設常任委員会会議録 ───────────────────────────────────────────  1 開催年月日 平成27年 6月23日(火曜日)       開会 午前10時03分       閉会 午前11時29分  2 開催場所 京丹後市役所 3階 301会議室  3 出席委員 金田委員長谷津委員長、         足達委員川村委員田中委員中村委員吉岡和信委員  4 欠席委員 なし  5 委員外議員 なし
     6 会議録署名委員 田中委員  7 参考人 丹探楽会 代表 糸井 昭氏  8 紹介議員 なし  9 説明のための出席者 なし  10 議会事務局出席職員 小石原議会総務課主任  11 会議に付した事件    ・陳情第9号 小天橋~浜詰海岸遊歩道設置」に関する陳情書  12 議事                               開会 午前10時03分 ○(金田委員長) おはようございます。  本日の出席委員は7名であります。定足数に達しておりますので、これから産業建設常任委員会を始めます。  本日の署名委員田中委員を指名いたします。  本日の内容は、お手元に配付のとおり、陳情第9号、小天橋~浜詰海岸遊歩道設置」に関する陳情書についての審査を行います。  また、本日、撮影及び委員外議員を含め傍聴申し出がありますので、これを許可することに御異議ございませんか。   (「異議なし」との声あり) ○(金田委員長) それでは、審査の手順といたしましては、初めに参考人より説明を受けます。その後、委員からの質疑ということで進めさせていただきたいと思います。  それでは、事務局参考人傍聴者に入っていただくようにお願いをいたします。  暫時休憩します。                 午前10時04分 休憩                 午前10時06分 再開 ○(金田委員長) それでは、休憩を閉じ、会議再開いたします。  本日は、丹探楽会代表糸井昭様には、お忙しい中、参考人として御出席をいただきましてありがとうございます。  産業建設常任委員会紹介をさせていただきます。まず、私からですが、私は委員長を務めさせていただいております金田琮仁でございます。よろしくお願いします。 ○(谷津委員長) 副委員長谷津です。よろしくお願いします。 ○(足達委員) 網野町の足達でございます。よろしくお願いします。 ○(川村委員) 川村です。きょうは御苦労さまです。 ○(吉岡和信委員) 丹後町の吉岡です。本日は御苦労さまです。 ○(中村委員) 峰山町の中村です。御苦労さまです。 ○(田中委員) 峰山田中です。どうぞよろしくお願いします。 ○(金田委員長) それでは、参考人糸井さんから、陳情趣旨につきまして御説明をお願いしたいと思いますが、まず、できる限り簡潔にわかりやすくということでよろしくお願いしたいと思います。 ○(糸井参考人) 私は、昭和30年から昭和60年までの31年間、網野高校で勤務いたしまして、理科の生物と地学を教えていました。網野高校砂丘の上に建った学校でございまして、グラウンドの北側は海になるということで、授業時に海岸植物観察をして、なぜ海岸植物が地面をはうものが多いかとか、葉っぱが分厚くできているかとか、そのようなことを話したりしておりました。  そうこうしているうちに網野町から丹後町の経ヶ岬まで、海岸植物を調べて、あちこちで発表してまいりました。そして、自然観察指導員という資格をとってからは、大宮町の内山ブナ林あるいは峰山の権現山など、内陸の観察のガイドもやりました。数年前には竹野川と網野の福田川流域の魚類調査をされますアドバイザーをしておりました。郷土を愛するためには自然と歴史を学ぶことが必要だと感じまして、丹後郷土資料館の友の会に入って勉強してまいりましたが、85歳という老化と、80歳になってから関節リウマチを患いまして、自然の崖地に行ったりすることが危険だというので、今は地域の公民館で歴史講座を受け持ったりしているところであります。  本論に入らせていただきます。箱石浜砂丘がいかに大切であるかということを、皆様方にぜひ知っていただきたいと思います。環境省資料を見ますと、山陰ジオパークという中で、砂丘2つ名前が挙がっています。一つは有名な鳥取砂丘、もう一つ久美浜砂丘であります。一体、久美浜砂丘というと余り聞きなれない言葉ですが、これが実は箱石浜砂丘のことでございます。  ところが、京都府の2002年、平成14年、もうあと1年ほどして京丹後市が誕生するという時代ですから、まだ久美浜町が独立してあった時代ですが、そのときの京都府の資料によりますと、箱石浜砂丘消滅危惧消滅のおそれがある、危ないという指定を受けております。その理由というのが、人工的に地形の一部を改めているということでございまして、丹後砂丘には掛津の砂丘などもありますが、これは要注意にとどまっているのに対して、箱石浜砂丘というのは非常に厳しい消滅危惧という、消滅危険性が大であるということでございます。そういうところは、丹後では箱石浜だけなのですが、なお箱石浜砂丘には、皆様御存じのとおり、弥生時代から室町時代までの遺物が出土いたしておりまして、これは国指定の史跡にもなっているところであります。そういう要特別対策というものが実は大変重要な意味を持っているわけですが、このことについて当時の久美浜町がどのような対処をしてきたかということは少しわかりません。  このような大切な場所、ここへ木造の、しかも自転車までも通すというそういう遊歩道を決定されたようですが、このようなことは環境を承知されていたでしょうかということを疑問として、皆様方にお尋ねする次第であります。恐らくこのようなことを、木造遊歩道という名前自転車も通るような施設をつくるということは、恐らくこの野山を歩いたことのない人が考えついたことだと思います。このたびは、このようような反省の上から教育委員会自然保護をつかさどる分掌、そういうものを考えていただきたいと思います。文化財文化財保護課というのがありますが、自然を保護するそういうことも、ぜひとも行政の中に取り込んでいただきたいというのが私の結論でございます。  以上です。 ○(金田委員長) ありがとうございます。  それでは、説明が終わりましたので、ただいまから参考人への質疑を行っていきたいというふうに思います。質疑のあります委員はよろしくお願いいたします。ございませんか。  足達委員。 ○(足達委員) 質問といいますよりも、先ほど糸井参考人がおっしゃっている中で、当初の遊歩道、全てが木造自転車を通す、そういう発想は我々もそういうことかなというその構想段階ではあったのですが、現在の状況を見ていますと、自転車を通すとかいうことはないようですし、それから、全面が全て木造で敷設されるかと言えば、先ほどおっしゃった自然保護等考えてそういうところは避けて、そのままの形で通すような形。できるだけ、やはりそういう植生をつぶさないという考え方で、今、進行としては考えているようですから、その辺だけ少し申し上げておきます。おっしゃっている趣旨は非常によくわかりますので、そのことは何ら言うことはございませんので、当然自然保護は大事にしなければいけないと思いますし。昔のことを思うと、やはりかなり人工的にいろいろな形であそこは車を通したり、どうのこうのしている気配もありますので、そのことは絶対にしてはならないのではないかという感じは思っております。それだけ少し申し上げておきます。 ○(金田委員長) ほかはございませんか。  川村委員。 ○(川村委員) 陳情書2つ団体名が表に出ているのですが、上のほうは京丹後市の自然文化を学び継承すると、大体のことは想像もできるのですが、具体的な活動内容構成人数、またこの団体としての陳情という意味合いもあるのかどうかをお聞きしたいです。 ○(糸井参考人) この団体は、海岸の自然を保護するという意味で発足したもので、まだスタートしてから1年ぐらいしかたっておりませんので、まだ会員が何名いるとか、会費が幾らであるとか、そのようなことは不確定です。陳情のためにとりあえず設けざるを得ないという、個人では陳情しにくいのでということですね。 ○(川村委員) 2つともそうですか。 ○(糸井参考人) はい。 ○(川村委員) そうであれば、団体としての陳情という意味合いがあるというふうに理解すればいいですね。 ○(糸井参考人) はい。 ○(金田委員長) ほか。田中委員。 ○(田中委員) 自然保護をしっかりしてほしいということでありますが、該当する地域国立公園の中ということで、直接的には環境省管理責任を持つところですね。そういった場合、国に対してそういう対策をしてほしいという、議会としてもそういう声を上げてほしいというような意味合いなのでしょうか。 ○(糸井参考人) 遊歩道は国がされる事業ではないと思いますので、京丹後市がする事業ではないのでしょうか。 ○(金田委員長) 田中委員。 ○(田中委員) 京丹後市がするのですが、直接の行政管理責任環境省になりまして、環境省が許認可をしないと国立公園内のことですからできないという、そういうことになっております。 ○(糸井参考人) では、今度の遊歩道環境省認可を受けたわけですか。 ○(田中委員) そうですね。 ○(糸井参考人) そうですか。それは、当方は少し預かり知らないことで。 ○(田中委員) 環境省指導を受けて、木道ルート変更やそういうことの見直しがされているのですが、そういう経過がまだ御存じないようですから。 ○(糸井参考人) では、環境省へ注文をつけたらいいということでございますね。 ○(田中委員) いえいえ、議会にそういう意見を上げられていますので、議会として、京丹後市なり環境省に対してそういう施策を強化しなさいと、そういう意味合いとして受けとめたらいいのでしょうか。 ○(金田委員長) 糸井参考人、今、田中委員からそういう捉え方でいいですかという質問ですが、そういう捉え方でいいでしょうか。 ○(糸井参考人) 我々のような地元住民意見があるということを、こちらの皆様方から環境省へ申し上げていただけたらありがたいと思います。 ○(金田委員長) ほかにございませんか。  谷津委員長。 ○(谷津委員長) 今回の陳情については、絶滅危惧種といいますか、非常に貴重な海浜植物をいかに保護していくかというような思いで多分されていると思います。そうした中で今回の遊歩道整備というのは、当初、市は全て木道でということではあったのですが、環境省調整する中で、一定影響の強いところについては、ロープの柵のみの設置にされるというような話を聞いています。参考人にお伺いしたいのは、専門的な見地から、木道については植生影響が大きいとは思いますが、ロープ柵のようなものでも影響が大きいというふうに考えておられるのかどうかというのが一点と。  我々のように余りそういう植物に詳しくない者からすると、どれが貴重な植物で、どれが雑草なのかというところの区別がつかないのです。そういう中で一定歩くところとして、ここをできるだけ歩いてくださいというような指示をすることについて、どのようなお考えをされているのかという、この2点を少しお伺いしたいというふうに思っています。 ○(金田委員長) 糸井参考人。 ○(糸井参考人) 最初のロープ柵は大変結構だと思います。それから、どのような植物が貴重なものであるかというようなことは、やはり立て札を書いたり、写真でも貼ってあれば大変わかりやすくていいかと思います。 ○(金田委員長) ほかございませんか。  吉岡委員。 ○(吉岡和信委員) 御苦労さまです。基本的には、今、田中委員からおっしゃっていただきました。一定、適正な手続の中で今日に至っているということですが、先立って、我々のこの委員会でも現地を見させていただいた折に、環境省の担当の職員の方がおられて、偶然現地へ来られていたというところで少しこういった部分をお聞きしたのですが、一定自然環境といいますかね、こういう植物を守っていく、国立公園国定公園すべからく、やはり保全をしていくためには一方で活用することも大事だと。広く国民といいますか市民の皆さんに知っていただくという側面が必要ですよと。守るということは、ただ単に自然にそのままでということではないのですというようなお話を聞いたのですが、今回の要望項目の中で3点ほど上がっていますが、今、谷津委員長がおっしゃった部分、基本的には全部木道ではなくてロープ柵を設ける。また、全て直線ではなくて、上下、上がったり下がったりと、やはり特定植物を、そこを全て通るのではなくてそこを避けたり、さまざまな工夫をされておりました。そういう点では、糸井参考人、大体おおむねこれの陳情項目を全て否定しているような形には現地では見えないのですよ。私はですよ。その辺で糸井参考人のほうではどのような受けとめ方でしょうか。ロープについては結構ですがということをおっしゃっていたのですが、その辺はいかがでしょうか。 ○(糸井参考人) 今、皆さん方からお話を聞きまして、そういった環境省との話し合いとかそういうことがなされて、ロープ柵であるとかということもするのだということは、こちらとしては初めてお聞きするようなことで、皆さん方のほうから前もって十分情報を得ていなかったということが、一方的な陳情になったかと思います。それはあり得ますね。 ○(金田委員長) 吉岡委員。 ○(吉岡和信委員) 市の当初の計画を国の環境省に上げて、環境省もそういう審議会にかけて、その中で多分変更も伴ったというようなことを言っていたのですね。当初、市が計画していたものより、先ほど申し上げました迂回する場所とかさまざまな、どう考えても少し不自然な形の木道になっているのですが、そういう点からすると、一定市が当初の計画から随分環境省指導によって、糸井参考人が求めているような環境保全一定なされていて、それが審議会で御了解をいただいて今日に至っているのではないかなと思うのですが、糸井参考人いかがでしょうか、この辺。 ○(糸井参考人) はい、わかりました。今、おっしゃることが我々には十分伝わっていないというか、こちらも前もって議会皆様方のほうから情報の提供を受けていれば、また違う内容陳情がなされたかと思います。 ○(金田委員長) 中村委員。 ○(中村委員) 御苦労さまです、先生。せっかくなので、環境省手続について、少しここで読み上げさせていただきます。平成26年12月16日、昨年の12月16日に、遊歩道整備について環境大臣中央環境審議会に諮問をかけております。12月24日に中央環境審議会が適当と環境大臣に答申をしております。それを受けて市と環境省が、先ほど吉岡委員が言われた当初設計のルートや工法について施工方法遊歩道ルート協議を始めています。そして、具体的にことしの5月1日に環境省から協議書回答があり、異存ありませんという回答書をいただいて、今日に至っているというのが経過です。 ○(糸井参考人) わかりました。その5月1日の決定というのが我々は承っていないので、少し的外れな要望になったかと思います。 ○(金田委員長) ほかございませんか。      (「なし」の声あり) ○(金田委員長) ここで暫時休憩します。                 午前10時28分 休憩                 午前10時41分 再開 ○(金田委員長) 休憩を閉じ、会議再開いたします。  質疑を続けたいと思いますが、引き続き質疑のある委員、あればお願いいたします。  それでは、糸井参考人。 ○(糸井参考人) いろいろ環境省との折衝が行政としてなされたということを先ほどの御説明で十分わかりました。そこで、私たちが改めて要望したいのは、環境省考えておられるロープ道ですね。これは現存のロープ道が実はありますので、それを活用していただけたらいいのではないかと、そのように考えているところでございます。  以上です。 ○(金田委員長) 今、参考人からロープ道において現在のものを活用していただきたいという申し出といいますか意見があったわけですが、どういう取り扱いをすればいいのですかね。  谷津委員長。 ○(谷津委員長) 今、現在のロープ道というふうに言われたわけですが、我々が先日現地を見にいった際には、それらしきものがどこにあるのかというのが少し確認しにくかったわけですが、どのあたりにあったのか少しお聞かせいただきたいのですが。
    ○(金田委員長) 暫時休憩します。                 午前 9時44分 休憩                 午前 9時46分 再開 ○(金田委員長) 休憩を閉じ、会議再開いたします。  まず、前段糸井参考人に申し上げます。今のロープ道の扱いのことを言われましたね。現在ロープ道があるので、それを活用してはいかがかと、そういう提案だったのですが、そもそも現在いただいております陳情書の中にはそういったことは含まれていないというふうに見受けられますので、そういった今のロープ道提案についてはこの場所では取り上げることはできないと、そういう見解を申し上げたいと思います。 ○(糸井参考人) はい、わかりました。それなら、もうよろしいです。 ○(金田委員長) 川村委員。 ○(川村委員) 一応、今、委員会としてはそういう要望というか、そのようなことは聞きました。ただし、委員長が言われましたように、陳情とは関係ないということですが、このことは市長にも言えるというようなことが、申し入れというのか要望を出すというようなこともできると思いますが、陳情書議会のほうに届きました。市に対してそういうような陳情はされていないのでしょうか。 ○(糸井参考人) 市長のほうにも出してあるそうです。 ○(金田委員長) よろしいか。  谷津委員長。 ○(谷津委員長) 今回は要望事項が3つあるわけですが、先ほど来からのやりとりの中では、今回の計画自体には箱石柴古については、そもそも計画は今はまだないというふうな説明を我々は受けているので、2番の前段については現状では直接関係ないというふうに思います。2番の後段ですね、海浜植物エリアを大きく迂回するとともに砂浜を固定化し、撤去の困難な構造物とならない施行(木造、くいのみで歩道ルートを示すなど)を要望しますというような文章をいただいているのですが、これについては我々としては、一定環境省と市が植生影響しないというようなことを、植生調査もやりながら特定植生に対して過度な負荷がかからないようにということで多分ルート決めをされているというようなことで説明も受けているのですが、これについては一定達成していると我々は考えているのですが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。 ○(金田委員長) 糸井参考人、3項目のうち、2項目目について、今、谷津委員長から見解を少し求めた質問です。 ○(谷津委員長) 環境省調整をして実施しているというようなことですから。 ○(糸井参考人) 京都府が出したこのレッドデータブックによりますと、この箱石浜海岸砂丘というのはしてはだめなのだと、そういう要注意リストになっていますのでね、そういうことを申し上げているわけです。 ○(金田委員長) こういう見解ですが、どうですか。  時間がたちますので、参考人、聞いてくださいよ。谷津委員長は、要望項目の2番目ですね。まず、歩道設置は中止していただきたいということを言っておられます。それから、海浜植物群エリアを大きく迂回するようにしてほしいということを言っておられます。それから、撤去が困難な構造物とならないようなルートをしてほしいと、こういうことを言っておられます。それについて谷津委員長は、環境省との調整手続を経て認可をいただいた、それから私たち現地にも行ってきたので、この今の計画において何ら問題はないと捉えているが、それでよろしいでしょうかという質問でありますので、それに対して御答弁をお願いしたいと思います。 ○(糸井参考人) それは、少し判断しにくいところですね。見解相違と言えば見解相違で。 ○(金田委員長) はい。以上でよろしいでしょうか。  それでは、委員皆さん質疑があればお願いいたします。特にありませんか。  足達委員。 ○(足達委員) 2番のところで我々が認識しているのは、先ほども少し話がありました箱石から今回小天橋の域ですね、そこまでの歩道を市は考えていると。それで、柴古がここに入っているのですが、柴古は今現在の段階では予定はないのです。当初の構想のときには確かに浜詰から云々という話はありました。現在はありません。柴古には確かにおっしゃるように、そういう貴重な植物がたくさんあるということもよく存じ上げていますが、そこの計画が今はないのです。だから、この柴古というのは少しどうかなという気が今しましたのでお聞きしたいなと思ったのですが。 ○(糸井参考人) 足達委員がおっしゃるのは、柴古は含まれないということですか。 ○(足達委員) 今、私はそういうふうに、今回の歩道整備についてはそのように少し今思ったものですから、逆にお聞きしたのですがね。 ○(糸井参考人) 久美浜砂丘というのが全体が消滅危惧になっていますので、柴古は。 ○(金田委員長) 暫時休憩します。                 午前10時56分 休憩                 午前11時01分 再開 ○(金田委員長) 休憩を閉じ、会議再開いたします。  委員皆さん質疑ございましたらお願いしたいと思います。特にありませんか。   (「なし」の声あり) ○(金田委員長) それでは、質疑はないようですから、これで参考人への質疑を終了したいと思います。参考人糸井様におかれましては、大変お忙しい中、お世話になりましてありがとうございました。  暫時休憩します。                 午前11時02分 休憩                 午前11時09分 再開 ○(金田委員長) 休憩を閉じ、会議再開いたします。  この後、意見交換、討論、採決と進めていきたいと思いますが、御異議ございませんか。   (「異議なし」の声あり) ○(金田委員長) それでは、異議なしと認め、ただいまから意見交換を行いたいと思います。意見のある委員はお願いいたします。  吉岡委員。 ○(吉岡和信委員) この陳情ですが、これにかかわらず、環境保全ということについては、里山でもみんなすべからくそうですが、やはり一定利用しながら保全を図る、保全をしながら活用すると、そういったことがどの分野でも、特に自然に関しては必要だし、そういったことが求められてくると。ただ放置しておけばいいということになると、まさに山が荒れるというようなこともありますし、海岸でも砂が構造物をつくれば必ず出ていくといった現象は、それは京丹後市でも各地で見られていますが、一方ではまた利用も図って、生活の中にこういったことを生かしていく必要もありますので、この陳情の中身についても陳情者思いは十分に理解できるところであります。審査の中で環境省が申しておりました、先ほどに冒頭で私が申し上げた、やはり保護と活用という言葉が一番大きなテーマになっておりますので、そういった意味合いからすると、この計画は当初の計画から少しそういったことに力点を置いた形で修正をされて、それが最終の形になって出てきているということでありますので、おおむね私は市がとってきた方向性は間違っていないのではないかと。陳情者思いはよく理解できました。 ○(金田委員長) ほかございませんか。  足達委員。 ○(足達委員) 今、吉岡委員が言われたものとほぼ変わりませんが、私の思いはやはり自然保護、ましてやこういう希少植物が群生している、これは本当に大切にしていくことが重要だなという認識は持っております。今の陳情者のお声も十分理解できるわけですが、やはり人間の営みの中で、では、そのまま放置していいのかどうか。いろいろな問題もあろうかと思います。だから、先ほど環境省の話も出ましたが、やはり保護をする、そしてその重要性を国民全体に、市民だけではなく知っていただくこともこれからの環境を守るという立場からすれば大事なことだと。そのためにできるだけ支障のない形でこういう歩道設置して、そしてそういう大切さを学んでいただく、そういう場所にも考えていく必要があるのではないかなと。単なるレジャーであるとか、そういうことでは私は今回の歩道考えられていないというふうに思っておりますし、そういうことを大事にしながらできるだけ希少植物を壊さない、そういう形で進めていただければなというふうに、少し思いを感じましたので申し上げておきます。 ○(金田委員長) ほかございませんか。  谷津委員長。 ○(谷津委員長) 今回の要望事項としては3点あるわけですが、先ほど来、陳情者の方とお話をする中で、市が今回計画をして、市というか環境省国立公園計画の中にあるエリアの全体の保全の活用ビジョンというのは、確かに我々議会にも十分には示されていないこと。当然それが市民に対して示されているかというと必ずしもそうではないということが、今回の陳情の前提としてあるというふうに思います。そういう中では、今回の計画も含めどういった保全の仕方をするのかとか、どういった活用をするのかというような将来的なことについては、一定計画の中で示していく必要があるというふうに感じました。  2つ目の項目については、箱石柴古の間については歩道設置を中止してほしいというようなことでしたが、これについては担当部局の説明の中でも、そちらについては現在計画に入っていないということで、予定がないということですから、中止にも至らないというふうに理解をしています。  全体としては、海浜植物群植生の分布調査をされまして、しっかり色分けをする中で保全と活用を両立できるように最小限の影響の中でルートを設定されているのかなということも、現地を確認し説明を聞く中で感じました。  それから、3つ目の遊歩道周辺の植生保全対策ということで、現地に行った際にもそうでしたが、地元の方と環境省の方が外来植物の駆除についての相談をしていますというようなことでたまたまおられたわけですが、そういったことも含めてですが、希少生物にどういったものがあるかというのは一般の方は余り知りませんので、ただ保全のために入ってはだめですよということではなくて、こういう植物が貴重だからとか、こういう植物については植生開発のために一定ここには立ち入らないでくださいといったようなすみ分けも必要でしょうし、そういった場に市民も参加をしながら、ごみの問題であるとか車の乗り入れの問題についても合わせて普及啓発も必要ではないかなというふうには感じました。  以上です。 ○(金田委員長) ほかにございませんか。  田中委員。 ○(田中委員) 今回、陳情をいただいて、やはり自然環境について考えるという点では、非常に意義があったなというふうに思います。しかし、情報のそごがあって認識の違いが大分あったなというふうに思いました。久美浜砂丘が絶滅危惧ということでレッドデータブックに載っているという、そういう中で守ってほしいという趣旨説明があったのですが、植生については調査をして、遊歩道設置・管理に当たっての配慮というまとめの中でも言われていたような、植生をしっかり守っていく、そういう配慮が要るというふうに書かれていますし、そういうことに基づいて環境省と市との協議ルート変更も行われたという、そういう情報自身が市民に伝わっていない。議会も、我々も、ああいう現地説明を受ける中でわかったというようなことなのですが、そういうことが誤解を生んでいるなというような感想を持ちました。  全体的には、言われている内容はおおむねされていますし、京丹後市の環境基本計画の中でも環境保全をしていくためのいろいろな施策、十分とは言えませんが一応つくられて、それに基づいてされているというふうに思います。あの地域に限っての計画という点ではありませんが、そういうものも、あのようなところだけに必要ではないかなという思いもあります。  以上です。 ○(金田委員長) 中村委員。 ○(中村委員) 今回、陳情に関して、私も趣旨的には賛同するのですが、この際ですから3番のところの啓発・普及活動、遊歩道をつくることによって啓発看板をするとか、例えば先ほどの自然観察員の方が京丹後市にも多分10人ぐらいおられると思います。そういう方にあそこでそういう啓発活動をしてもらうというふうなことを、本来は私たちは進めていくべきだろうなというふうに思います。実際に信州のほうへ私もよく行くのですが、全部そういうふうなことをして保護をしながら活用すると、先ほど吉岡委員が言われたように活用すると、それは観光であるが環境保護の自然を保護するという活用ということを重点にしておけばいいのではないかなというふうに考えているところであります。  以上です。 ○(金田委員長) ほかございませんか。  川村委員。 ○(川村委員) 当初の計画では全て木道というようなことだったと思うわけですが、砂が動かないことには希少植物が育たないというような観点から、ロープ柵のところもかなり長くとったりして、十分植物保護に対する配慮をしてあると思います。この工事をするに当たっては4項目遵守するようにというような細かいところも取り決めされておられますし、ここに出ている陳情書の中身は十分理解はできますが、さほど心配するようなことにはならないのではなかろうかなと思います。  以上です。 ○(金田委員長) 暫時休憩します。                 午前11時21分 休憩                 午前11時27分 再開 ○(金田委員長) それでは、休憩を閉じ、会議再開いたします。  谷津委員長。 ○(谷津委員) 今回の陳情について要望項目が3項目あるわけですが、陳情者の言われることも十分理解できました。先ほど意見交換の中で皆さん言われていましたが、やはり本市としては非常に重要な場所だというふうな認識もしています。ただし、これを採択するには、2番の項目であります、箱石柴古地区における海浜植物分布の歩道設置は中止していただきたいというようなことで、あたかもその計画があるかのような書き様になっているのですが、現地でも確認しましたし、その中でもそこについては公園の計画は今のところないという説明も聞きましたので、ここの部分は該当しないのではないかなというふうに思います。ただし、総じて趣旨としては皆さん一致ができると思いますので、趣旨採択にすることを提案したいと思います。 ○(金田委員長) ただいま、本陳情に関して趣旨採択すべきとの意見がありました。この意見に関しまして、まず討論を行いたいというふうに思います。  反対の方。   (「なし」の声あり) ○(金田委員長) 賛成の方。   (「なし」の声あり) ○(金田委員長) それでは、討論がないようですから、この意見につきまして採決を行いたいと思います。  陳情第9号、小天橋~浜詰海岸遊歩道設置」に関する陳情書陳情について、趣旨採択することに賛成の委員の挙手を求めます。   (挙手全員) ○(金田委員長) 全員賛成。よって、本委員会としては、本陳情趣旨採択すべきと決定いたしました。  以上で産業建設常任委員会を終了いたします。ありがとうございました。 閉会 午前11時29分 ┌─────────────────────────────────────────┐ │                                         │ │会議経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。       │ │                                         │ │                    委員長   金 田 琮 仁        │ │                                         │ │                    署名委員  田 中 邦 生        │ │                                         │ └─────────────────────────────────────────┘...