○
菱田明儀 副議長 質疑なしと認めます。これにて質疑を終結いたします。
これより
日程第8、議案第1号の討論に入ります。
まず、
反対討論を許します。
亀田議員。
(亀田優子議員 登壇)
◆亀田優子 議員 ただいま議題となっています
日程第8、議案第1号、平成31年度
八幡市
一般会計予算案に対して、日本共産党
八幡市議会議員団を代表して、反対の立場で討論します。 まず、平和施策についてです。国連で2017年7月に採択された核兵器禁止条約に調印した国は70カ国になり、22カ国が批准しています。50カ国が批准してから90日後に条約が発効します。唯一の被爆国である日本政府が核兵器禁止条約に調印することが重要です。平和首長会議は、被爆者の皆さんの命がある間に核兵器廃絶を実現したいと願い、2003年から2020年までの核兵器廃絶を目指す行動指針2020ビジョン(核兵器廃絶のための緊急行動)を策定し、核兵器廃絶に向けた活動をしています。平
和首長会議の2020ビジョンは、日本の全国市長会、日本非核宣言自治体協議会も支持しています。ところが、市長は、平和首長会議への加盟を求めても、現時点において必要性を感じないと答弁しました。日本政府に条約に調印させるためにも、市長も平和首長会議に加盟して、他の加盟自治体と協調すべきです。
昨年の大阪府北部地震では、京都府と
八幡市が災害救助法を適用しないという判断のまずさが露呈しました。災害救助法を適用した大阪府と比べて、被災者支援に大きな差がありました。市は木造住宅耐震改修助成制度の運用を緩和して対応されましたが、あくまでも耐震性の向上が認められなければ受けられない制度です。
八幡市には、大規模自然災害における地域再建被災者住宅等支援事業というすぐれた制度があります。制度の交付要綱の第2条には、アとイの二つの適用対象が明記されています。1つ目のアは、被災者生活再建支援法が適用されたときです。2つ目のイは、支援法適用災害を除く自然災害であって、支援法適用災害と一体的に取り扱うことが適当であると市長が認めたときです。今回の地震のときのように、被災住宅が2,000件を超えるような災害のときに、こうした制度を活用すべきだと質問しましたが、市は適用すると答えません。市は、みずから決めた支援制度の要綱のイの項目について、まともな理解をしようとしません。大規模災害のときにこの項目を活用して、被災者支援に全力を挙げるべきです。
暮らしの分野では、医療や介護の充実が求められます。後期高齢者医療は、2019年度から保険料の均等割を軽減する特例措置9割軽減と8.5割軽減を10月から廃止し、7割軽減になります。
八幡市の後期高齢者への影響は、二つの軽減制度を合わせて2,080人、1,300万円の負担増となります。非課税世帯の高齢者の暮らしをますます圧迫し、容認することはできません。
国民健康保険と介護保険については、値上げをしないことを評価して、反対理由にはしませんが、改善すべき課題があることを指摘しておきます。国民健康保険は、2019年度は保険料を据え置きます。しかし、3年連続値下げし、来年度据え置いても、京都府下では一番高い水準の
国民健康保険料です。日本共産党は、国民健康保険を協会けんぽ並みの保険料にするために、全国知事会も求める公費1兆円を投入して、均等割と平等割を廃止することを求めています。均等割と平等割を廃止すれば、1人3万円の値下げが実現できます。さらなる改善が必要です。
介護保険は、
施設整備に課題があります。今年度の特別養護老人ホーム施設の待機者数は81人です。また、あんしんサポートハウスの待機者も、現在55人とふえています。府は、あんしんサポートハウスの目標は2020年度までに500床を目指していますが、到達はまだ270床です。
八幡市の介護計画で明確に
施設整備について目標が定められておらず、緊急に取り組む課題です。
商工振興では、商工会と連携して施策を実施しています。商工会の会員が757人に減少する中、市として市内の中小業者の活性化に乗り出す必要があります。しかし、市は新たな施策を打ち出すこともせず、全ての中小業者の悉皆調査もしようとしません。商工会頼みの商工振興は限界に来ています。
プラスチック製容器包装の回収は、来年度も隔週の回収に留まっています。城南衛生管理組合の構成市町の中で、毎週回収を実施していないのは
八幡市だけです。収集量は年々減少しており、市は減少の要因として、可燃ごみとしてプラスチックごみを出していることを認識しています。ことしの収集カレンダーが配布されましたが、2019年から2020年の年末年始も、8割の地域で4週間回収されないスケジュールになっており、臨時収集もやろうとしていません。隔週回収を続けている限り、年末年始に1カ月近く収集されないという事態がこれからも続きます。制度が始まって以来、丸3年がたっています。リサイクルを推進し、資源化率の向上のためにも、直ちに毎週回収のための手だてをとるべきです。
公立保育園のうち、遊戯室にエアコンが設置されていないのは、みその保育園、南ケ丘保育園、南ケ丘第二保育園です。乳幼児の熱中症対策として、遊戯室へのエアコン設置が急がれますが、市は認定こども園の整備にあわせて設置するという答弁を繰り返しています。現段階では、みその保育園と
八幡幼稚園を統合して認定こども園にする時期も示されておらず、長期にわたってエアコンが設置されないことになります。夏の猛暑対策として、早急にエアコンを設置することを強く求めます。
最後に、
同和行政についてです。山城人権ネットワーク推進協議会は、自治体からの負担金、団体からの会費で活動しています。平成30年度は、研修活動促進事業として246万1,000円のうち、部落解放同盟山城
地区協議会に211万4,000円が交付され、特定の運動団体への事業費が86%を占めているというのが実態です。また、市は市職員を部落解放同盟の集会に公費派遣しています。今年度は、部落解放同盟が主催する女性集会に約10万円の公費を使って11人派遣しました。一部運動団体の集会に職員を公費で派遣しています。南ケ丘教育集会所には、毎年3,000万円以上の予算を市単費で支出して、正規職員を3人、嘱託職員を2人配置し、学習支援を行っています。参加は、小学校では99%、中学校では97%が特定の学校で占めています。こうした事業を継続することに、市民的な合意は得られません。2002年に
同和対策特別措置法が廃止されましたが、
八幡市は何の見直しもせずに、17年たった今も
同和行政を温存しています。直ちに不公正な
同和行政を終結すべきであります。
以上が日本共産党
八幡市議会議員団が2019年度の
一般会計予算案に反対する理由です。なお、さきに述べた理由で、議案第6号の
後期高齢者医療特別会計予算案にも反対の立場であることを述べまして討論とします。ご清聴ありがとうございました。
○
菱田明儀 副議長 次に、
賛成討論を許します。
近藤議員。
(近藤恒史議員 登壇)
◆近藤恒史 議員 民主共生クラブの近藤恒史でございます。ただいま議題となっております
日程第8、議案第1号、平成31年度
八幡市
一般会計予算案につきまして、賛成の立場で討論させていただきます。
平成31年度は、施政方針でも触れられましたが、
堀口市長、2期目の総仕上げの年度となります。第5次
八幡市総合計画の将来都市像に向けた取り組みに邁進していただくとともに、公約実現に向けたラストスパートをお願いするものです。
しかしながら、総合計画期間であります今後10年間の市政運営は容易でないように思われます。平成30年度は、たばこ税の増収など一時的な税収の回復が見込まれるようですが、これから本格的な人口減少社会となり、また少子・高齢化もますます進んでおります。持続可能な行財政運営とのバランスに配意した市政のかじ取りが必要となります。
そうした中で、平成31年度当初予算は、行革努力も行いながら、第5次
八幡市総合計画に基づく施策が数多く盛り込まれており、また大阪府北部地震や台風21号などの相次ぐ自然災害を踏まえて、緊急安心・安全対策として平成30年度2月補正予算に前倒しして計上されるなど、当初予算も含めた13ヶ月予算として積極的かつ機動的な予算編成をされました。
特に教育の充実については、子育ての
八幡市として、他市に先駆けてさまざまな事業に取り組まれておりますが、懸案となっている就学前施設の再編や幼児教育・保育の無償化など、今後数年間で
八幡市の子育て環境が大きく変わるものと考えております。制度改編に際しては、今後の大きな方向性が決まるだけに、スピード感とともに十分な配慮をしながらの進捗を期待しますとともに、市民への丁寧な説明をお願いいたします。
また、今後数年間には、
八幡市をめぐるインフラ環境も大きな変化が見込まれます。2023年には新名神高速道路が全面開通します。この機を本市の活力に生かさない手はありません。交通結節点としての利点を最大限に発揮できるよう、企業が早期に進出できる土地利用環境を十分に整え、来年度から着手される立地適正化計画をより実効性の伴う計画にしていただきたいと存じます。
また、土地利用環境の整備は、民間の土地利用規制の見直しだけには留まりません。税源涵養の取り組みと同時に、本市の遊休地の見直しも同時に行うことで、新たな投資の財源を確保することが可能となります。ぜひとも税収だけに頼らないさまざまな歳入確保策の展開をお願いします。
また、橋本駅周辺整備の本格開始によるにぎわいの創出、利便性向上は大いに期待するものですが、
八幡市の第一の玄関口であります
八幡市駅周辺の整備着手も期待しております。早期の進捗が困難な事情は理解しますが、一歩ずつでも市民にとって目に見える変化が実感できるような取り組みをお願いします。
そして、安心・安全のまちづくりについてです。冒頭でも申し上げましたが、平成30年度は大阪府北部地震や台風による被害など、本市だけではなく全国的に多くの自然災害に見舞われました。さまざまな事業を展開し、第5次
八幡市総合計画を前へ進めていくためにも、まずは市民の安心・安全を確保していくことが大前提となってまいります。頻発する自然災害に備え、万が一のときの防災拠点となる市庁舎整備を、スピード感とコスト意識を持って取り組んでいただきたいと思います。また、同時にたゆまぬ行財政改革の努力を引き続き行っていただくことで、今後10年の第5次
八幡市総合計画に掲げられたさまざまな施策の展開が可能となるよう、持続可能な財政基盤の確立を早期に図っていただきたいと存じます。
最後になりましたが、これまで
八幡市を支えていただいた多くの職員の方々が退職を迎えられます。長年にわたり本当にお疲れさまでございました。ありがとうございました。これまでの経験やノウハウを多くの若手職員にしっかりと引き継いでいただき、2期目の堀口市政の大きな実りとふるさと
八幡市のさらなる発展を期待しまして、平成31年度の
八幡市
一般会計予算案の
賛成討論といたします。ご清聴ありがとうございました。
○
菱田明儀 副議長 これにて討論を終結いたします。
これより
日程第8、議案第1号、平成31年度
八幡市
一般会計予算案の採決をいたします。
委員長の報告は可決であります。
委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を願います。
起立多数(15名対4名)
○
菱田明儀 副議長 起立多数であります。よって、日程第8、議案第1号は原案のとおり可決されました。
これより
日程第9、議案第2号の討論に入ります。
(「なし」と言う者あり)
○
菱田明儀 副議長 討論なしと認めます。
これより
日程第9、議案第2号、平成31年度
八幡市休日
応急診療所特別会計予算案の採決をいたします。
委員長の報告は可決であります。
委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を願います。
起立全員(19名)
○
菱田明儀 副議長
起立全員であります。よって、日程第9、議案第2号は原案のとおり可決されました。
これより
日程第10、議案第3号の討論に入ります。
(「なし」と言う者あり)
○
菱田明儀 副議長 討論なしと認めます。
これより
日程第10、議案第3号、平成31年度
八幡市
駐車場特別会計予算案の採決をいたします。
委員長の報告は可決であります。
委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を願います。
起立全員(19名)
○
菱田明儀 副議長
起立全員であります。よって、日程第10、議案第3号は原案のとおり可決されました。
これより
日程第11、議案第4号の討論に入ります。
(「なし」と言う者あり)
○
菱田明儀 副議長 討論なしと認めます。
これより
日程第11、議案第4号、平成31年度
八幡市
国民健康保険特別会計予算案の採決をいたします。
委員長の報告は可決であります。
委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を願います。
起立全員(19名)
○
菱田明儀 副議長
起立全員であります。よって、日程第11、議案第4号は原案のとおり可決されました。
これより
日程第12、議案第5号の討論に入ります。
(「なし」と言う者あり)
○
菱田明儀 副議長 討論なしと認めます。
これより
日程第12、議案第5号、平成31年度
八幡市
介護保険特別会計予算案の採決をいたします。
委員長の報告は可決であります。
委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を願います。
起立全員(19名)
○
菱田明儀 副議長
起立全員であります。よって、日程第12、議案第5号は原案のとおり可決されました。
これより
日程第13、議案第6号の討論に入ります。
(「なし」と言う者あり)
○
菱田明儀 副議長 討論なしと認めます。
これより
日程第13、議案第6号、平成31年度
八幡市
後期高齢者医療特別会計予算案の採決をいたします。
委員長の報告は可決であります。
委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を願います。
起立多数(15名対4名)
○
菱田明儀 副議長 起立多数であります。よって、日程第13、議案第6号は原案のとおり可決されました。
これより
日程第14、議案第7号の討論に入ります。
(「なし」と言う者あり)
○
菱田明儀 副議長 討論なしと認めます。
これより
日程第14、議案第7号、平成31年度
八幡市
水道事業会計予算案の採決をいたします。
委員長の報告は可決であります。
委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を願います。
起立全員(19名)
○
菱田明儀 副議長
起立全員であります。よって、日程第14、議案第7号は原案のとおり可決されました。
これより
日程第15、議案第8号の討論に入ります。
(「なし」と言う者あり)
○
菱田明儀 副議長 討論なしと認めます。
これより
日程第15、議案第8号、平成31年度
八幡市
下水道事業会計予算案の採決をいたします。
委員長の報告は可決であります。
委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を願います。
起立全員(19名)
○
菱田明儀 副議長
起立全員であります。よって、日程第15、議案第8号は原案のとおり可決されました。
△
日程第16
○
菱田明儀 副議長
日程第16、閉会中の
継続審査及び調査の申し出についてを議題といたします。
お手元に配付いたしておりますように、議会運営
委員長及び各常任
委員長から閉会中の
継続審査及び調査申出書が提出されております。
お諮りいたします。本件を各申し出のとおり決することに異議ございませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
菱田明儀 副議長 異議なしと認めます。よって、本件は議会運営
委員長及び各常任
委員長の申し出のとおり決しました。
以上で、本
定例会に付議されました事案は全て議了いたしました。
閉会に当たりまして、一言ご挨拶申し上げます。
2月26日に開会いたしました平成31年
八幡市議会第1回
定例会は、平成31年度の各会計予算を初め提出されました全ての議案を議了し、本日、無事閉会の運びとなりました。これもひとえに議員各位並びに
堀口市長を初めとする
理事者の皆様方のご協力のたまものであると存じ、心から感謝申し上げる次第であります。
間もなく4月を迎えます。新しい年となりますが、本日ここにおられる
理事者の方々の中には、この年度をもってご勇退される方もおられます。本市の市政推進に幾多のご尽力をいただきましたことに心から厚くお礼を申し上げたいと存じます。
また、いよいよ4年に1度の市議会議員選挙が行われます。関係各位には、既に連日ご多忙のことと存じますが、十分お体をご自愛いただき、今後ますますご活躍されることをお祈り申し上げます。また、副議長として、任務を2年間全うさせていただいた中で、ご指導、ご協力を賜りましたことに対し、厚く感謝申し上げます。
閉会のご挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。
堀口市長。
(堀口文昭市長 登壇)
◎堀口文昭 市長 平成31年
八幡市議会第1回
定例会の閉会に当たりまして、一言御礼を申し上げます。
議員各位におかれましては、去る2月26日に今
定例会を開会していただきましてからは本日まで、本会議を初め各常任
委員会また
予算特別委員会におきまして、終始熱心なご審議を賜り、まことにありがとうございました。また、本日は、ご提案申し上げました全議案を原案どおりご可決、ご承認を賜り、重ねて厚く御礼申し上げる次第でございます。今議会におきまして、議員の皆様からいただきましたご意見、ご指摘等につきましては、今後の市政運営に十分留意してまいりたいと存じます。
施政方針で申し上げましたとおり、平成31年度は私の市長2期目の総仕上げとして、公約実現に向けた取り組み、第5次
八幡市総合計画の将来都市像実現に向けた取り組みを進めてまいります。人口減少、少子・高齢社会が本格的に到来する中、量から質、連携、協働が未来を切り開くキーワードであると考えております。間もなく新元号に改められ、新しい時代の幕あけを迎えることとなりますが、これからも京都府や関係機関と力を合わせながら、新しい時代に即した創造力を職員とともに発揮し、全力で市政運営に邁進してまいります。
議員の皆様におかれましては、4月29日をもちまして4年間の任期を終えられることとなります。この4年間、
八幡市を取り巻く環境が大きく変化する中にあって、皆様には市民の代表として市政運営にも格段のご尽力、ご協力を賜りました。改めまして御礼申し上げます。ありがとうございました。
間もなく統一地方選挙がございます。皆様には一段とお忙しい日々をお過ごしになられると思います。どうか健康には十分にご留意いただき、今後とも市民のためになお一層のご活躍を賜りますことを祈念申し上げます。また、ご勇退をされます議員におかれましては、今日までのご厚情に感謝申し上げますとともに、ご健勝を祈念申し上げまして、閉会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
○
菱田明儀 副議長 以上で平成31年
八幡市議会第1回
定例会を閉会いたします。ご苦労さまでした。
午前11時07分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
八幡市議会副議長 菱 田 明 儀
会議録署名議員 中 村 正 公
会議録署名議員 長 村 善 平...