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令和 2年第4回定例会(第5号12月22日)

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  1. 向日市議会 2020-12-22
    令和 2年第4回定例会(第5号12月22日)


    取得元: 向日市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-07
    令和 2年第4回定例会(第5号12月22日)   〇出席議員(20名)    1番  丹 野 直 次         2番  北 林 智 子    3番  山 田 千枝子         5番  常 盤 ゆかり    6番  佐 藤 新 一         7番  米 重 健 男    8番  杉 谷 伸 夫        10番  太 田 秀 明   11番  和 島 一 行        12番  飛鳥井 佳 子   13番  村 田 光 隆        14番  福 田 正 人   15番  冨 安 輝 雄        16番  長 尾 美矢子   17番  上 田   雅        18番  小 野   哲   19番  天 野 俊 宏        20番  松 本 美由紀   21番  石 田 眞由美        22番  永 井 照 人 〇欠席議員(なし) 〇事務局職員出席者  事務局長  野 田 真 里        次  長  浦 元 大 地  副課長   松 本   司        主  任  辻 中 康 裕 〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者
     市     長 安 田   守     副  市  長 五十棲 敏 浩  教  育  長 永 野 憲 男     ふるさと創生推進部長                              鈴 木 英 之  総 務 部 長 水 上 信 之     環境経済部長  山 田 栄 次  市民サービス部長          小賀野 孝 人     建 設 部 長 福 岡 弘一朗  教 育 部 長 清 水 広 行     上下水道部長  厳 嶋 敏 之 〇議事日程(本会議 第5日)  日程第 1         ・会議録署名議員の指名  日程第 2(議案第91号) ・専決処分の承認を求めることについて                 (令和2年度向日市一般会計補正予算(第7号))  日程第 3(議案第92号) ・令和2年度向日市一般会計補正予算(第8号)  日程第 4(議案第93号) ・令和2年度向日市後期高齢者医療特別会計補正予算                 (第2号)  日程第 5(議案第94号) ・令和2年度向日市介護保険事業特別会計補正予算                 (第2号)  日程第 6(議案第95号) ・令和2年度向日市水道事業会計補正予算(第2号)  日程第 7(議案第96号) ・令和2年度向日市公共下水道事業会計補正予算                 (第2号)  日程第 8(議案第97号) ・財産(向日市立小中学校学習用タブレット端末)の                 取得について  日程第 9(議案第98号) ・京都府市町村職員退職手当組合を組織する地方公共                 団体の数の増加及び京都府市町村職員退職手当組合                 規約の変更について  日程第10(請願第 2号) ・私立幼稚園幼児教育振興助成に関する請願  日程第11(請願第 3号) ・東山を通るバスの増便(元に戻す)を求める請願  日程第12(意見書案第8号)・義務教育における30人学級の推進を求める意見書  日程第13(意見書案第9号)・日本学術会議への任命拒否問題についての意見書  日程第14(意見書案第10号)・核兵器禁止条約の実効性を高めるための主導的役割                 を果たすことを求める意見書  日程第15(意見書案第11号)・安全・安心の医療の実現と国民のいのちと健康を守                 るための意見書  日程第16(意見書案第12号)・犯罪被害者支援の充実を求める意見書  日程第17(意見書案第13号)・不妊治療への保険適用の拡大を求める意見書  日程第18(意見書案第14号)・住まいと暮らしの安心を確保する居住支援の強化を                 求める意見書 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――      午前10時00分  開    議 ○(天野俊宏議長)  おはようございます。  定刻であります。  ただいまの出席議員数は、20名であります。  地方自治法第113条の規定による定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。  よって、開会中の定例会第5日目の会議を開きます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第130条の規定により、1番・丹野直次議員、13番・村田光隆議員の両議員を指名いたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  日程第2、議案第91号専決処分の承認を求めることについて(令和2年度向日市一般会計補正予算(第7号))を議題といたします。  本案は、厚生常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  おはようございます。  議案第91号につきまして、その審査経過と結果についてご報告いたします。  主な質疑の概要として、一委員より、70歳以上のマスクと消毒液の送付時に同梱された「高齢者のためのガイドブック」の費用は、この補正に含まれるかとの質疑があり、「高齢者のためのガイドブック」については、既決予算の範囲内で対応することができたとの答弁がありました。  一委員より、専決で購入された国産マスクや消毒液の単価について、予算額が高い設定と思うが、実際の金額について質疑があり、専決処分が決定した頃は価格が高騰していたが、購入時には安定していたので、マスク1,000円以内、消毒液600円少しと安く購入できたとの答弁がありました。  一委員より、多くの高齢者からお喜びの声を聞いている。重症化しやすい高齢者への手厚い対策の強化を今後も願っているとの意見がありました。  一委員より、予算執行状況の資料を見て、現在、配布の進捗状況はどうかとの質疑があり、マスクなどの配布状況については、12月6日に1度目の配達を完了している。不在だった278名に対して12月15日までに再送をし、届かなかった場合は市に戻ってきて、個別に対応することになっているとの答弁がありました。  採決の結果、挙手全員となりました。よって、議案第91号については、承認すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○(天野俊宏議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  議案第91号について、承認することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手全員であります。  よって、議案第91号は、承認することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  日程第3、議案第92号令和2年度向日市一般会計補正予算(第8号)を議題といたします。  本案は、3常任委員会に分割して付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。はじめに、長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  議案第92号、本委員会所管分につきまして、その審査経過と結果についてご報告いたします。  主な質疑の概要として、一委員より、虐待防止の見守りについて、補助金の対象になる団体数と活動内容について質疑があり、対象団体は向日市内2団体であり、そのうち補助金は1団体で考えており、子ども食堂、子ども宅食、学習支援などの事業をされるところであるとの答弁がありました。  関連して一委員より、子ども宅食には、虐待についての見守り強化のための事業である点について質疑があり、家に籠もってしまう虐待の把握が難しいのが課題と認識している。地域に根差した団体の今までの関わりの中で、行政につながりがない人を把握できるよう取り組みたいとの答弁がありました。  関連して、一委員より、子ども宅食についての要綱の作成について質疑があり、今回の議案が可決され次第、要綱の制定を進めていきたい。国で示されているひな形を、参考に沿って決めていくとの答弁がありました。  一委員より、子ども宅食については、内容、回数とも充実したものを進めてほしい。女性活躍センターを活用した宅食も考えられるのではないかとの意見がありました。  一委員より、システム改修が多く計上されているが、詳細について質疑があり、高齢者については、介護報酬改定についてのシステム改修である。障がい者については、令和3年度の障がい福祉サービスの報酬単価の見直しによるシステム改修である。子育て支援については、国民年金法の改正に伴い、障害年金の子の加算額が、児童扶養手当の受給額を上回った場合に、新たに、児童扶養手当を受け取れるようになったことに伴うシステム改修である。後期高齢者医療保険については、平成30年度の税制改正によるシステム改修であるとの答弁がありました。  一委員より、保育士を目指す学生への奨学金について、公立保育所の保育士を望む場合は対象にならないかとの質疑があり、民間保育所での保育士確保が難しいとのことで、保育士確保のための施策であるので、公立では考えていないとの答弁がありました。  その他、活発な質疑があり、採決の前に、一委員より、今回の補正は、児童虐待への対応、仕事の効率化について対応されている。保育ニーズの多様化などで仕事がふえており、健康が心配であるので、人手不足の解消を目指してほしい。保育士を目指す人への奨学金は、保育士を目指す方が全員受けられるように要望し、この補正予算について賛成するとの意見がありました。  一委員より、今回の補正の事業は必要な事業であり、賛成する。医療関係者への支援は様々な立場で考えるべきであり、市としても考えてほしい。また、年明けにも生活困窮される方がふえると考えられ、個々への支援も検討してほしいことを要望するとの意見がありました。  採決の結果、挙手全員となりました。よって、議案第92号、本委員会所管分については、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○(天野俊宏議長)  次に、上田建設環境常任委員長。 ○(上田 雅建設環境常任委員長)(登壇)  議案第92号、本委員会所管分についての審査経過と結果をご報告いたします。  主な質疑の概要といたしまして、一委員より、GIS導入の具体的な内容について質疑があり、産業振興課では、紙の地図で確認していることがモニターで確認と印刷ができる。道路整備課では、道路台帳などのデジタル化で非接触での対応ができる。都市計画課では、建蔽率、容積率など、都市計画法に関する調査ができる。また、道路整備課と都市計画課の公表が可能な情報は、家庭や職場からもインターネットで閲覧できるとの答弁がありました。
     一委員より、GISをコロナの交付金で導入することについて質疑があり、コロナ対策として、交付金の使い道は自治体に任されているが、事前に国に計画を出している。何をもって感染症対策だとは言い難いが、現時点で一番ふさわしいと考えたものである。実際の感染症対策に必要なことがあれば、さらに、それに対して予算をつけなければならないとの答弁がありました。  一委員より、システム導入ランニングコストと職員の労力削減について質疑があり、現状でもランニングコストはかかっているが、電子化により職員の対応時間が削減される。その時間を市民サービスの向上に充てることができるとの答弁がありました。  関連して、一委員より、システム導入による従前の担当者の配置替えについて質疑があり、導入後に全体を見ながら人員配置を進めていきたいとの答弁がありました。  一委員より、デジタル化に対する管理計画、そして、管理部門について質疑があり、GISの管理費は、現在の基幹システムに比べて安価で、職務に対する効果は高いと考える。管理は現在でも一つの部署で統合しているが、予算は部署ごととなる。管理計画は、既存のシステムを有効に使いながら、新しいシステムの導入を心がけているとの答弁がありました。  その他、活発な質疑がありました。  採決の結果、挙手全員により、議案第92号、本委員会所管分については、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、お願いいたします。 ○(天野俊宏議長)  次に、丹野総務文教常任委員長。 ○(丹野直次総務文教常任委員長)(登壇)  おはようございます。  議案第92号、本委員会所管分について、その審査経過と結果についてご報告いたします。  質疑の主な概要といたしまして、一委員より、図書館システムのクラウド化及びLINE利用システムについて質疑があり、セキュリティーが高い専門のデータセンターにシステムを設置し、インターネットで図書の貸出し、返却、検索ができるもので、LINEによって開館時間等の情報提供をはじめ、図書の予約もできるものである。図書の貸出しには、本人確認のため、はじめに図書館に出向いて登録していただく必要があるとの答弁がありました。  一委員より、学校休業中における学校給食関係事業者への支援について質疑があり、4月と5月に給食が実施できなかった分の食材の加工賃にかかる事業者への補助であるとの答弁がありました。  関連して、一委員より、小中学校管理費新型コロナウイルス感染防止対策費について質疑があり、第4向陽小学校を除く五つの小学校の給食室厨房用エアコン整備や、中学校へのワンタッチ式テントとサーキュレータなどの整備費用であるとの答弁がありました。  一委員より、小中学校のインターネット環境整備について質疑があり、現在は、京都みらいネットワーク回線を使用しているが、GIGAスクール構想による端末配備で回線が重くならないようにするため、新たに学校ごとに回線を整備するもので、これから業者を選定するとの答弁がありました。  一委員より、文化財保護費のAR長岡宮の範囲拡張費用について質疑があり、史跡指定されている鶏冠井町旧上田家住宅付近において、内裏内郭築地回廊地区と、外郭築地回廊地区の間で範囲を拡張するものであるとの答弁がありました。  一委員より、留守家庭児童会の空調整備費について質疑があり、今回の補正予算では、第1及び第5留守家庭児童会の4台分の空調更新の予算化を計上しているとの答弁がありました。  次に、一委員より、会計窓口でのキャッシュレス決済について質疑があり、市のホームページから納付専用サイトにアクセスして、スマートフォンのカメラで納付書のバーコードを読み取り、クレジットカードによる決済をするもので、どこからでも24時間納付することができる。また、スマートフォンでの決済に必要なアプリは、PayPayとLINE Payで、事前にチャージするものである。各種市税や国保料、後期高齢者保険料、介護保険料、保育料、保育所副食費、水道料金の納付ができる。今回の補正予算は、クレジットカード決済についての業務委託料を措置するものである。スマートフォン決済については予算を伴わない。クレジットカード決済については、利用者に手数料をご負担いただくが、今後、手数料がかからない方法があるか研究するとの答弁がありました。  一委員より、投開票所での感染症対策について質疑があり、投票用紙の自動交付機と分類機を計上しているとの答弁がありました。  関連して、一委員より、期日前投票場所の確保について質疑があり、投票者の動線がスムーズになるよう、入り口と出口が確保できる場所を選定したいとの答弁がありました。  その他、コロナ感染症対策にかかる国からの補助対象や金額、中学校教科書改訂に伴う教科書と指導書購入、文化資料館のクラウド型収蔵品管理システムなどについて活発な質疑があり、採決の結果、挙手全員により、本委員会所管分については、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(天野俊宏議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  3番、山田千枝子議員。(拍手) ○3番(山田千枝子議員)(登壇)  おはようございます。  日本共産党議員団の山田千枝子です。議案第92号令和2年度向日市一般会計補正予算(第8号)について、党議員団を代表いたしまして、若干の要望と意見を申し上げ、賛成討論を行います。  今回の補正額は4億336万6,000円となっており、補正後の一般会計は296億5,986万7,000円となるものです。また、この補正の財源のうち、国の特定財源である新型コロナウイルス感染症対応である地方創生臨時交付金が1億1, 587万3,000円と、歳入の4分の1以上を占めております。今回の補正の多くは、コロナ禍での密を避けるための歳出が多く組まれております。また、この機会に、地方創生臨時交付金を使っての各部課においてのシステム導入や改修などの予算が多くあることも特徴です。そこで、意見・要望を幾つか申し上げます。  まず、1番目に、今年もあと10日を切りました。この寒空で、コロナ禍により食べるものもままならない方や、年が越せない、そういった方など、市内にもおられます。このような市民の実態を市が把握しているのかと思っております。今回の補正予算には、市独自の弱者救済施策が何一つなかったことについて非常に残念に思いました。次回の補正は、もちろんコロナで厳しい影響がいまだに続いている業者や、そこで働く人たちや、収入が大きく減った方々、また、職を失った市民への支援策をぜひとも予算化していただいたり、水道料金の減免なども強く要望いたします。また、年末年始に、せめて食べる物がないような人々に市の災害時の常備食でも配布するようなことができないものなのでしょうか。ぜひ、緊急ではありますが、検討いただくことも要望いたします。  2番目に、厚生常任委員会関連で新規事業として、子どもの虐待対策や見守りなどの把握などに対応するため、子どもの配食サービスを行う活動団体に250万円の補助金が組まれております。委員会の説明では、子ども食堂などを行っておられた団体への補助金で、現在、1団体分で、11月から来年3月まで、遡及も含む補助金となっていると委員会で説明されました。この事業の要綱について聞いたところ、まだできておらず、配食活動の具体化はこれからだということでした。  貧困や虐待など、子どもを取り巻く状況は、コロナ禍も加わり、さらに大変な状況となっているのは間違いありません。虐待と思われる数について質問したところ、現在、市が把握している、そういった数は177世帯、313人とのことでした。その数字を聞いただけでも、担当部局の仕事の過重は並大抵ではないとも感じております。自主的に配食サービス等を担っていただく団体は非常にありがたいことです。また、今後も自主的な新たな団体や、子育てに関わる機関と行政との連携で、子どもの見守りができるようになることは大切なことだと考えます。まずは、要綱を早急に作って議会に示していただきたい。個人のプライバシーを守りながら、虐待で苦しむ子どもさんの支援ができたり、早期発見できるような支援策を講じていただきたい。  3番目の意見・要望として、小中学校インターネット環境整備費としての2,500万円が計上されております。ICT化により今後も必要な経費です。今回は、今年度中の整備費で1年間の4分の1予算です。単純計算するだけでも年間1億円の整備費が必要となったり、小中学校の端末機の設置についても、今後の管理なども必要となってきます。そもそもICT化は国が推進してきたものであり、国に今後の整備費などの負担を求めていただくことも強く要望いたします。  4番目に、手書き作業からシステム導入していっても職員の皆さんの仕事量は単純に減るものではありません。社会状況の刻々と変わる変化、国のぎりぎりの法制化、多様化する諸問題などで余裕のない職員さんの仕事量で、健康や心のケアが心配されます。休暇が取りやすい職場作りにも努力していただくことを申し上げておきます。また、第3波となっている下で、多くの中小零細業者は、経営と雇用を守る中、長期戦になり、ぎりぎりのところで踏ん張っておられるのが実態です。最後に、国、府、市でできることについて六つ要望いたします。  まず一つ目は、持続化給付金家賃支援給付金の要件緩和と二度目の給付、雇用調整助成金の特例制度の延長を行うとともに、その方針を早急に国に求め、府についても、固定費の支援制度を実施するよう求めていただきたい。  二つ目に、国に対して、消費税を緊急に5%に減税するとともに、中小企業の納税猶予など十分な対策を講じていただきたい。  三つ目に、生活福祉資金の特例貸付けにつきましては、影響の長期化に対応するため、一度だけでない追加の貸付が行えるよう、予算措置も含めて国に求めていただきたい。  四つ目に、職を失った労働者の再雇用への支援と同時に、緊急の雇用創出事業の実施を国に求め、府に対しても、地元企業への発注を強化するよう求め、市としても地元業者への発注を強化することです。  五つ目に、市として、身近なところで生活の相談に応じることができる体制を確保し、実態把握を抜本的に強化すること、国に対して、住居確保給付金の延長を求めるとともに、住居を失った、そういった方の緊急入居に対応できるよう、府営住宅の確保を進めるよう府に求めること。  最後に、独自の緊急対策を実施できるよう、次の補正予算を待たず、予備費の活用など予算措置をするよう国に求めていただきたい。  これら六つの国や府への要求も併せて申し上げ、本補正予算についての賛成討論とさせていただきます。(拍手) ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  20番、松本美由紀議員。(拍手) ○20番(松本美由紀議員)(登壇)  おはようございます。  令和自民クラブの松本美由紀でございます。ただいま上程議題となっております議案第92号令和2年度向日市一般会計補正予算(第8号)について、令和自民クラブを代表いたしまして、賛成の立場から討論をさせていただきます。  今年のはじめより、新型コロナウイルス感染症が日本にも蔓延し出し、一向に収束の兆しもないままに、現在は第3波の真っただ中に入っている状況でございます。毎日、新規感染者数に驚きを隠せず、感染症が静まることを願う毎日でございます。新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に心からご冥福をお祈りするとともに、感染された方々に一刻も早いご回復をお祈りいたします。  また、コロナウイルスに立ち向かうため、日々奮闘いただいている医療関係者の皆様など、また、本市職員の皆様方にも、いつも最前線でお仕事をしてくださっていることに、一市民といたしまして心からの感謝と敬意を表する次第でございます。新しい生活様式をしっかりと実践し、感染対策の防止を第一に、社会経済活動も様々に形を変えて行っていくことも大切であると考えております。今回のように未知のウイルスを避けるためには、まずは不要不急の外出を避け、手洗いや消毒、マスクの装着の徹底、そして、新生活の生活様式の変化への呼びかけが、大切な人を守るために何よりも重要であるものと考えております。  さて、令和2年度向日市一般会計補正予算(第8号)ですが、歳入歳出それぞれ4億336万円を追加し、補正後の総額を、歳入歳出それぞれ296億5,986万円となるものでございます。先般、補正予算第9号を可決いたしましたが、本市において、この時期に第8号、第9号まで出されるということは、過去に例があったのかは分かりかねるところではございますが、これも新型コロナウイルス感染症の影響の大きさを示すものでございます。そして、それは市民の皆様へ、国からの新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時交付金が交付される結果ということでございます。  今回のこの8号補正の中で特に評価する事業といたしましては、見守り事業を兼ね備えた子ども宅食事業や子ども食堂、学習支援のための事業費でございます。特に、子ども宅食事業については、乙訓地域では一番早く実施する事業であり、全額国からの支出金である児童虐待・DV対策等総合支援事業費国庫補助金を活用して実施される事業となっております。  次に、GIGAスクールに対応するための小中学校のインターネット回線と環境整備、また、小中学校の感染症対策備品の費用、同じく小中学校の空調修繕費用、小学校の給食室の空調整備、また、AR長岡宮の範囲拡張費用、そして、自宅からでも蔵書図書の確認・予約などができる図書館システムのクラウド化、及びLINE利用システムの導入費用、同じく、自宅からでも資料館の収蔵物品が閲覧できる資料館のクラウド型収蔵品管理システムの導入費用、さらに、投開票所で感染症対策にかかる費用、また、防災センターも兼ね備えている消防団詰所の自動水栓やトイレ改修等の整備費用、各種の会計支払いの接触防止や感染対策の費用などが挙げられます。  これら事業の多くが、我々令和クラブがこれまでから要望していたものであり、市民の皆様を様々な角度から新型コロナウイルス感染症から守るために非常に大切な事業であると考えております。期限のある財源でもありますことから、しっかりと着実に事業の執行に当たっていただきますようにお願いを申し上げます。  最後に、子ども宅食事業についてでございますが、来年度も全額国からの補助金がつくものと聞き及んでおります。来年度も必ず継続していただくと同時に、より一層の拡充をもしていただきますように、令和自民クラブからも強くお願いするところでございます。  加えまして、新型コロナウイルス感染症の収束はまだまだ見通せない状況でございます。市民の皆様、そして、本市職員の皆様におかれましても、このコロナ禍の中で、私たちの想像以上の緊張や不安、疲労が伴うものではないかと日々危惧しているところでございます。どうか皆様、お一人お一人ご自愛いただきますようにお願いを申し上げます。国では、第3次の補正予算の検討もされているところでございます。その際には、どうか感染症拡大防止対策、並びに本市の経済対策にもしっかりとつながるような事業も実施していただけることを要望いたしまして、令和自民クラブの賛成討論といたします。  ありがとうございました。(拍手) ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  8番、杉谷伸夫議員。 ○8番(杉谷伸夫議員)(登壇)  おはようございます。  杉谷伸夫です。議案第92号、向日市一般会計補正予算(第8号)に対して賛成討論を行います。  本補正予算に計上されている事業は、国の制度改正に伴って実施する事業のほかは、多くが新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した事業です。事業費のうち約1億3,000万円が、この臨時交付金を財源としており、この臨時交付金を活用した今年度最後の補正予算になるのではないかと見込まれます。新型コロナウイルス感染症拡大防止対策事業の内容としては、学校施設の空調整備などのほかは、公開型統合GIS導入事業費約2億円をはじめ、行政事務のデジタル化に多くが振り当てられており、一方、市民への直接支援はありません。現在の新型コロナウイルス感染症の感染急拡大の状況と新型コロナ感染症対策の臨時交付金事業という目的、趣旨から考えると、果たしてこれらの事業が優先して実施していくべき事業なのかとの優先順位の疑問はありますが、計上されている事業自体は今後の向日市行政にとって大変重要な事業であると考えますことから、本補正予算には賛成をいたします。  併せて、今後実施していくべきと考える新型コロナウイルス感染症対策事業等について若干の意見を述べさせていただきたいと思います。  本補正予算の中で、支援対象事業、見守り強化事業について、これは先ほどのお二人の議員からもご発言がありましたように、多くの議員が注目し、期待しているところであります。民間団体の力を借りて、子ども食堂や子どもに対する宅食、学習支援などを通じて、地域で、様々な事情から支援を必要とする児童とつながり、見守りを行っていく事業であるとのことです。新しい取組であり、既に11月から実施されているとのことですが、厚生常任委員会での議論を見ても、議会の関心も高く、注目したいと思います。  公開型統合GISについてでございます。本補正予算の半額、約2億円が計上されております。新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を優先的に振り当てて実施する事業でありますので、庁内業務の効率化にとどまらず、地域住民、事業者も含めて、地域全体の共有財産として活用されるという成果がはっきり見えるようにしていただきたいと思います。  図書館、資料館のクラウド化、LINEの導入は、市民の利便性向上と利用拡大が期待されます。市民への周知と利用促進を図っていただきたいと思います。  次に、今後実施するべきと考える新型コロナウイルス感染症対策事業について、若干の意見と要望を述べさせていただきます。  新型コロナ感染症拡大から市民を守るため、PCR検査を希望する市民が検査を受けることができるよう、市民への支援事業を求めます。12月に入って、京都でも新型コロナの感染者が急増しています。この現状を受け止め、行政は市民に自粛と行動制限を求めるだけでなく、感染抑止のために感染者を早期に発見し、保護するPCR検査の拡充が求められていると思います。この秋以降、政府・厚生労働省も、感染拡大地域や高齢者施設での積極的な検査や一斉定期的検査を推奨する方向に進みつつあり、各地の自治体でも、それに呼応してPCR検査の拡大の取組が進められています。  11月19日の厚生労働省事務連絡では、高齢者施設でのPCR自主検査を補助対象にする連絡を発しており、11月20日の事務連絡では、発熱患者等が医療機関を受診した際に、他の疾患の疑いが強い場合を除き、積極的に検査を実施するよう求めています。感染拡大の第3波は、感染経路不明者がふえていることから市中感染が広まっているのは明らかであり、こうした積極的な検査と、陽性者に法による感染抑止を図っていかなければならない段階にいよいよ来ていると考えます。民間もPCR検査に続々と参入しており、社会全体の検査能力は大きくアップしています。向日市独自の行政検査はできなくても、PCR検査を自主的に実施する高齢者施設や検査を望む市民への補助を行うことは可能です。  また、高齢者施設の定期検査の実施を決めた市町村もふえています。大阪府寝屋川市では、高齢者施設で月2回の定期検査を行うことを補正予算化しました。本市の今回の補正予算では、行政事務のデジタル化にコロナ対策交付金の多くを振り向けましたが、今後、こうした検査拡大での市民支援や医療関係者への支援などに予算を振り向けていただきたいと要望いたします。  また、新型コロナの影響が長期化し、生活資金の特例貸付けが年内に終了する方々が出てくることなど、来年には生活に困る市民が大きくふえることが危惧されます。こうした市民の生活支援の事業も重要であると思います。  最後に、今議会で話題となりました保育士確保に向けた奨学金制度について、一言だけ要望を述べます。  懸案の保育士確保策を示されたことを大いに歓迎いたします。保育士の借り上げ住宅補助など各種の国庫補助制度がある中で、向日市独自の奨学金制度は注目すべきであり、保育士を目指す学生への支援として望ましいと考えます。しかし、一方で保育士確保策としての効果や、京都府の保育士就学支援金制度との関係など、様々検討すべき課題も多いことから、保育士確保策として有効に機能するよう、具体化に当たっては議会の関心も非常に高いことでありますので、ぜひ議会にも情報提供いただきながら、検討を進めていただきたいと思います。  以上、要望が半分になりましたけれども、本補正予算(第8号)に対する賛成討論といたします。  ありがとうございました。 ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  議案第92号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手全員であります。
     よって、議案第92号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  日程第4、議案第93号令和2年度向日市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)を議題といたします。  本案は、厚生常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  議案第93号につきまして、その審査経過と結果についてご報告いたします。  特にさしたる質疑なく、採決の結果、挙手全員となりました。よって、議案第93号については、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○(天野俊宏議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  議案第93号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手全員であります。  よって、議案第93号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  日程第5、議案第94号令和2年度向日市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)を議題といたします。  本案は、厚生常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  議案第94号につきまして、その審査経過と結果についてご報告いたします。  一委員より、9月議会の補正予算でも計上されていた簡易陰圧装置について、遅れている原因について質疑があり、9月補正の分は現在入札されており、年度内に完了の予定である。今回の補正の分は、簡易陰圧テントでベッドを覆うものであり、9月補正のものより工事が早く終了し、年度内には設置完了の予定であるとの答弁がありました。  採決の結果、挙手全員となりました。よって、議案第94号については、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○(天野俊宏議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  議案第94号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手全員であります。  よって、議案第94号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  日程第6、議案第95号令和2年度向日市水道事業会計補正予算(第2号)を議題といたします。  本案は、建設環境常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。上田建設環境常任委員長。 ○(上田 雅建設環境常任委員長)(登壇)  議案第95号についての審査経過と結果をご報告いたします。  主な質疑の概要といたしまして、一委員より、キャッシュレス化の利便性と利用しない市民について質疑があり、口座振替以外の支払い方法の選択による市民サービスの向上と非接触での対応ができる。利用されない方は今までどおりの方法となる。キャッシュレス化にすると市に手数料がかかるが、状況を見ながら運用したいとの答弁がありました。  関連して、一委員より、カード会社に支払う手数料について質疑があり、今まで口座振替の手数料は安かったが、状況を見ながら運用していきたいとの答弁がありました。  関連して、一委員より、水道料金のクレジットカードでの引き落とし月について質疑があり、水道料金の請求は、今までどおりの2か月に1回を考えているとの答弁がありました。  一委員より、導入するキャッシュレス決済の種類について質疑があり、クレジットカード決済とラインペイ、ペイペイを考えているとの答弁がありました。  その他、活発な質疑があり、採決の前に、一委員より、デジタル化、キャッシュレス化により市民の利便性の向上を図る一方、クレジットカードなどを利用しない方にどう対応するかを考えてほしい。そして、これらの導入による人員削減がないようにしてほしいとの要望がありました。  採決の結果、挙手全員により、議案第95号については、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(天野俊宏議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  議案第95号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手全員であります。  よって、議案第95号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  日程第7、議案第96号令和2年度向日市公共下水道事業会計補正予算(第2号)を議題といたします。  本案は、建設環境常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。上田建設環境常任委員長。 ○(上田 雅建設環境常任委員長)(登壇)  議案第96号についての審査経過と結果をご報告いたします。  特に質疑なく、採決の結果、挙手全員により、議案第96号については、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、お願いいたします。 ○(天野俊宏議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  議案第96号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手全員であります。  よって、議案第96号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  日程第8、議案第97号財産(向日市立小中学校学習用タブレット端末)の取得についてを議題といたします。  本案は、総務文教常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。丹野総務文教常任委員長。 ○(丹野直次総務文教常任委員長)(登壇)
     議案第97号について、その審査経過と結果についてご報告いたします。  主な質疑の概要として、一委員より、タブレット管理用端末機について質疑があり、教育委員会内に設置し、インストールできるアプリを制限するなど、学習用タブレットを一元管理するものであるとの答弁がありました。  一委員より、GIGAスクール構想に基づくICT機器導入によって、教員など大人も子どもも共同で学べる環境整備が図られるかとの質疑があり、新学習指導要領に基づき、子どもたちにはしっかりと知識、技能を習得してもらうとともに、表現力や思考力、判断力を培う場面では、複数の人と共同で学び合って課題に取り組んでもらうようにするとの答弁がありました。  採決の結果、挙手全員により、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(天野俊宏議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  5番、常盤ゆかり議員。(拍手) ○5番(常盤ゆかり議員)(登壇)  日本共産党議員団の常盤ゆかりです。本議案について、賛成討論をいたします。  この議案は、児童生徒へ1人1台の学習用タブレット端末と管理用端末1台、その他変換用アダプターを取得する予算、その議決を求めておるものでございます。1人1台端末により、今後はパワーポイントによるプレゼンテーションや、エクセルを使ったグラフ作成、ワードでの作文など、様々な授業の中で活用されることになるでしょう。タブレットに入力された一人一人の意見や感想、答えが教師の下に集約され、全体で共有できるというものですが、子どもが自ら発言し、友達の意見を聞いて考えを深めるという機会が損なわれるのではないかという懸念を感じます。学力の差の広がりが、また心配もされます。多忙な教育現場において、危機の管理のみならず、ICTに不慣れな教師の精神的な負担は確実にふえることでしょう。ましてや、コロナ禍の下、今の段階では、働き方改革に逆行するものだろうと不安を感じます。教育のICT化は、今以上にきめ細やかな少人数での指導が求められます。  そんな中、うれしいニュースが入りました。教育現場や保護者の願いが世論を動かし、現在40人と定められている小中学校の学級基準が、40年ぶりに見直されることになりました。政府が7月に閣議決定した経済財政運営の指針、骨太の方針に、少人数によるきめ細やかな指導体制の計画的な整備、これが明記されたように、今回の小学校に限った35人学級ではなく、中学校も含めた学級基準一律30人までの引下げを引き続き求めるものでございます。  1人1台端末が整備されることにより、当分は多少の犠牲を払っても、タブレットを使うため、また、使いこなすための授業が進められることになると思います。GIGAスクール構想によるICT化が進んでも、パソコンやタブレットはあくまでも授業のためのツールでしかありません。授業を深めるためや、子どもたちの学びたい思いに応えるためのツールとして利用されるならまだしも、ツールを使うために授業が構成されては本末担当だと考えます。教科の学習を全てパソコン、タブレットなど先端技術を使っての個別最適化で効率的に学習し、試験ができればいいだけでは、集団で生活する学校の意味がないと思います。  Society5.0構想がどんなに形を変えたとしても、学校のあるべき姿、教育が果たすべき役割の根本は変わらないはずです。子どもたちは、どんなときも安心して豊かに学びたい、その気持ちを受け止められる学校であってほしいと思います。学力格差や教育格差が生じないよう、集団の学びを通して、どの子も大切にされ、伸びる教育を進めていただきたいと思います。  ICT化にかけられる莫大な予算が企業を潤すためでなく、1人1台のタブレット端末が子どもたちの豊かな成長につながることを心から願いまして、私の賛成討論といたします。(拍手) ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と呼ぶ者あり) ○(天野俊宏議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  議案第97号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手全員であります。  よって、議案第97号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  ここで議事の都合により、暫時休憩いたします。             (休         憩)    (午前11時00分) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)                    (午前11時06分)  定刻であります。  ただいまの出席議員数は定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。  よって、休憩前に引き続き会議を開きます。  日程第9、議案第98号京都府市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体の数の増加及び京都府市町村職員退職手当組合規約の変更についてを議題といたします。  本案は、総務文教常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。丹野総務文教常任委員長。 ○(丹野直次総務文教常任委員長)(登壇)  議案第98号について、その審査経過と結果についてご報告いたします。  特に質疑なく、採決の結果、挙手全員により、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(天野俊宏議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  議案第98号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手全員であります。  よって、議案第98号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  日程第10、請願第2号私立幼稚園幼児教育振興助成に関する請願を議題といたします。  本案は、総務文教常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。丹野総務文教常任委員長。 ○(丹野直次総務文教常任委員長)(登壇)  請願第2号私立幼稚園幼児教育振興助成に関する請願について、その審査経過と結果についてご報告いたします。  審査の前に、請願者から、本請願について説明をさせてほしいとの申出があり、委員会を閉じ、委員協議会に切り替え、説明を受けました。請願代表者の説明の後、委員協議会を閉じ、委員会を再開いたしました。  主な意見の概要といたしまして、一委員より、毎年、私立幼稚園幼児教育振興助成の請願について賛成をしているが、今回はICT整備に対し補助金を請願されているのは、市内民間企業との公平性の観点から、いかがなものかと思う。その他の項目も含めて趣旨には賛成したい。  一委員より、幼児教育の無償化が始まって請願内容は大きく変わってきている。教材費や運営費、設備費への補助は不可欠である。保育所に入れなかった2歳児を幼稚園で受け入れていただいていることは非常にありがたい。また、支援が必要な幼児も含めて同じ環境で社会生活を送ることはとても大切である。請願に賛成するとの意見がありました。  一委員より、療育の充実には、行政が福祉と教育の垣根を取り払って取り組む必要がある。また、2歳児教育についても待機児童の解消の一助となるもので大切なことである。一方で、財政的な見地から考えると補助金は大変厳しい。しかしながら、幼児教育の充実は大切であることから、趣旨採択としてほしいとの意見がありました。  一委員より、幼稚園で2歳児を受け入れられていることに感謝したい。子育ての充実に関する国の調査では、将来の教育費に対する補助や、幼稚園等の設備に対する補助の充実をしてほしいとの声が多い。幼児教育無償化は力強い少子化対策となっている。しかしながら、幼児教育の無償化は始まったところであり、また、新型コロナウイルス感染症が蔓延するといった状況の中で、変化する事態に対処する必要がある。請願の内容は大切なことであるが、一定期間、状況を見据える必要があるため、趣旨採択としてほしいとの意見がありました。  そこで、趣旨採択とすることについて採決をした結果、挙手全員にて趣旨採択とすることに決定いたしました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(天野俊宏議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  22番、永井照人議員。 ○22番(永井照人議員)(登壇)  おはようございます。  令和自民の永井でございます。請願第2号私立幼稚園幼児教育振興助成に関する請願につき趣旨採択することについて、令和自民クラブを代表いたしまして、賛成の立場から討論をいたします。  幼児教育は、自発的な遊びなどを通じて、生涯にわたる人格の形成や基本的生活習慣の確立、知識や技能に加え、思考力、判断力、表現力などの確かな学力や豊かな人間性など、たくましく生きるための生きる力の基礎を育成する重要な役割を担っております。このような理念の下、毎年、本市の将来を担うべく、子どもたちの幼児教育振興に対して請願を提出していただいていることについて感謝を申し上げます。党会派といたしましても、胎児から中学校までの教育の重要性を訴えているところであります。  さて、本請願の内容でありますが、毎年、請願項目として上げていただいております5番目の療育に関して、まだまだ体制が不十分であり、今後しっかり整えて、子どもたちやその保護者をサポートしていかなければなりません。早期に療育を受けることで、生涯にわたる人格の形成や基本的生活習慣の確立が可能になるものと考えています。そのためには、行政が教育分野と療育分野の垣根を取り払い、協力していくことが必要であり、乙訓地域として、京都府にもしっかり協力を求めていくことが大切であると考えています。  また、3番目の2歳児教育を行う幼稚園への補助についてでありますが、本来、幼稚園教育は3歳から始まるものであります。その理由は、子どもが3歳になる頃には、母親が物理的にそばにいなくても一人でいられるというプロセスです。このプロセスの最終段階は、対象恒常性獲得と表現されます。大抵の子どもは、一定時間養育者、多くはお母さんといても、不安なとき、自分を守ってくれる養育者のイメージを呼び戻し、次に出会えるときまで自分をコントロールして待つことが可能になります。優しいときも怖いときもある、トータルとしてのお母さんの像を心の中に保持し続けることができるのです。それは、同時に、明日も明後日も変わらない自分があるという感覚を持つことと裏腹です。そうして獲得された「自分」は、言葉を駆使して自分をなだめたり、鼓舞したり、再会した母親に不在の間に経験したことを伝えたり、逆に家庭での経験を保育者や友達に伝えたりして、自分の内的世界を身近な人や他人と共有できるようになっていきます。すなわち、集団の中で学びが有効になるということです。  しかしながら、本市や他市の抱える待機児童を解消するには、2歳児にも幼稚園の力が必要となってきます。そのためにも、2歳児は少しずつ自己の感覚を育て、歩行や言語の獲得によって物理的・心理的な母子分離を進め、途中で揺り戻しの時期を経て3歳になっていかなければなりません。この大事な時期を幼稚園において教育していただくことは、しっかりと支援していくことが大変大事であると考えております。  次に、本年度の請願の内容である教材費保護者補助金に代わる運営費補助と設備補助と、社会変化に伴った幼稚園施設整備補助ということで、新たな補助を求めるということでありますが、昨年度から始まった幼児教育の無償化で、保護者負担については一定程度は軽減されたものと思います。また、幼稚園の運営に際しましては、今年度1年間を通しての決算状況と近年との比較をお願いしたいと思います。  そして、昨年度に出された同請願内容にあっ「さらなる助成」ということで、本市の財政的な状況を考慮しながら、各園に対して設備負担金の増額という形で要望し、対応させていただきました。本市の限られた財源を、住民の皆様にできるだけ公平に行き渡ることを考えると、本年お持ちいただいた請願を実現するには、本市の財政状況を勘案した中で、非常に無理があると思います。また、事務のICT化推進については、一般企業と同様に、国等で推し進められているデジタル化等の補助金制度を調査研究して採用していただくことが最善かと思います。  ところで、請願の採択については、趣旨が妥当なものであり、かつ実現可能であるかどうかということであります。趣旨が妥当なものであっても、行政上、また財政上を勘案して、実現困難なものについては採択することが適正であるとは言えません。請願の採択は、個々に具体的な問題について現実的なものでなければなりません。しかし、実現性について、必ずしも当年度や翌年度というような限定的なものでなく、現在や将来的に有効か、どう判断されるかということを基準とすべきであります。したがって、本請願は財政的に見て大変困難でありますが、本市の未来を担う子どもたちの幼児教育の振興であり、この趣旨に関しては賛同すべきと考えます。
     よって、本請願は趣旨採択とすることが適切であると考え、賛成討論といたします。 ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  16番、長尾美矢子議員。(拍手) ○16番(長尾美矢子議員)(登壇)  公明党議員団長尾美矢子でございます。請願第2号私立幼稚園幼児教育振興助成に関する請願の趣旨採択につきまして、会派を代表して、賛成の立場から簡潔に討論をさせていただきます。  まず、はじめに、向日市の未来の宝である子どもたちの幼児教育について、長年ご尽力いただいている皆様に心より御礼を申し上げます。結党以来、我が公明党は、教育・福祉の充実を進めてき、幼児教育・幼保育の無償化についても積極的に訴え、その結果、2019年10月よりスタートした制度であります。制度開始約2か月後、党を挙げて100万人訪問調査を行い、教育現場の声、当事者の保護者の皆様のお声などをお聞きし、教育負担の軽減に対するニーズの高さが浮き彫りになっているというところであります。  今回の請願は、5項目の内容について要望をされております。3点目の2歳児の幼児教育に関する点や、5点目の療育状況に関するご要望については、例年の請願でもご要望いただいており、大変重要な視点であると感じております。そして、今回の要望で新たに加わっている1点目、2点目、4点目は、無償化や社会変化に伴う市町村レベルでの補助についてであります。幼保無償化後に、私立幼稚園児教材費補助事業が廃止になりましたが、その他の補助金は継続しているとお聞きをしております。また、向日市独自として、本年4月から、向日幼稚園教材教具購入補助金として1園9万円の補助が始まっておりますが、まだまだ各幼稚園で幼児教育環境の充実については大変なご苦労の中、進めていただいていることについて感謝申し上げます。  本年、予測もできなかった新型コロナ感染症の大流行により、市民生活の至るところに影響が出ているところであります。今後、市税の減収も予測されており、今後、市だけの補助については、公平性もあり、予測が見通せない中、府や国との連携もさらに重要となってまいります。向日市におきましては、さらに府や国に支援の充実を訴えていただきたいと思います。  しかし、どのような状況であろうとも、子どもたちは向日市の未来の大事な宝であり、この点において、この請願の思いに賛同するものであり、私ども公明党議員団は趣旨採択に賛成とさせていただきます。  以上です。(拍手) ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と呼ぶ者あり) ○(天野俊宏議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  請願第2号について、委員長報告のとおり、趣旨採択することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手全員であります。  よって、請願第2号は、趣旨採択することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  日程第11、請願第3号東山を通るバスの増便(元に戻す)を求める請願を議題といたします。  本案は、建設環境常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。上田建設環境常任委員長。 ○(上田 雅建設環境常任委員長)(登壇)  請願第3号についての審査経過と結果をご報告いたします。  審査の前に、請願者から本請願についての説明をさせてほしいとの申出があり、委員会を閉じ、委員協議会に切り替え、説明を受けました。請願者の説明が終わり、委員協議会を閉じ、委員会を再開しました。  主な意見の概要といたしまして、一委員より、上植野町も77・78系統が廃止になる。阪急バスの立場も分かるが、行政として考えなければならない。行政としての支援を打ち出す必要があるとの意見がありました。  一委員より、市は阪急バスへ働きかけたが無理だったと聞いているので、請願項目2番目の阪急バスの運行を元に戻すことに関しては市も働きかけている。バスがなくなることで一生懸命に請願を上げていただいているが、該当する地域の区長の下には何の要望も来ていない。また、他市の事例では、継続するために住民が積極的に利用しているところもある。バスがなくなることにより不便になることは十分に理解しているが、限られた予算の中で、寺戸と上植野地区だけのバスを支援するのは市民の理解が得られない。次の新しい輸送手段をつくることには賛成だが、この請願には賛同できないとの意見がありました。  一委員より、当該地域のバスを利用していた方々には切実な問題だが、減便した大きな理由は利用者が減っているためと理解している。また、これ以上減便をふやしてはならないと思っている。それを防ぐためには利用者をふやさなければならない。その意味でも、1項目めの事業者の負担増になることは厳しいので、市からの補助金を考えてほしいとのことだが、市民に対する公平性を考えると疑問がある。2項目めの要望については今まで向日市も事業者に要望してきたが、このような事態になった。どのようにバスを守っていくかは市にも考えてほしいと要望するが、今回の請願については反対であるとの意見がありました。  一委員より、向日市地域公共交通会議においても、向日市は地域交通を何とかしたいと認識している。そのような中で、議会としてどのような姿勢を持つかが大事である。請願項目の具体的なことは向日市地域公共交通会議も含めて話し合わなければならない。議会として、地域交通を守っていくという態度を示していくことが大事なので、今回の請願には賛成であるとの意見がありました。  一委員より、公共交通が大変な状況である。公共交通に乗りたくても乗れない現状は空白地があるということであり、その上、減便となると、ますます市民の足がなくなる。向日市は非常に利便性が高いまちだと言われているが、弱者にとっては足の確保は大変であり、そこを補うのは行政の使命であると思う。物理的に乗れない状況を改善したい気持ちは、皆様も議会も行政も同じである。行政がお金を注ぎ込めば解決するが、それでは行政がもたない。これを解決するために一番大事なところは向日市地域公共交通会議である。今後は、乗りたいときに乗れるにはどうすればよいか、その視点に立って、今後も向日市全体の公共交通を考えていきたいという気持ちで、この請願については賛成であるとの意見がありました。  その他活発な意見があり、採決の結果、挙手多数により、請願第3号については、採択すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(天野俊宏議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  13番、村田光隆議員。 ○13番(村田光隆議員)(登壇)  村田光隆です。  この請願の賛否を決めかねております。利用者が少なく、赤字が拡大するこの路線を、市の要請にもかかわらず、阪急バスは仕方なく本数を減らしました。本請願が通り、阪急バスが本数を仮にふやしてくれたら、請願者と863名の署名した方は、黒字とはいかないですけれども、赤字を縮小するために今まで以上にバスに乗って支えていただけるのでしょうか。本数がふえても、利用者がふえずに赤字が拡大したら、阪急バスは二度と向日市の言うことも住民の言うことも聞いてくれないと思います。請願された方と署名された方に、その覚悟はあるんでしょうか。僕は建設環境常任委員ではないので、請願者の方に質問することができなかったので、この場では紹介議員の方にお尋ねしたいと思います。  よろしくお願いいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  ここで議事の都合により、暫時休憩いたします。             (休         憩)    (午前11時31分) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)                    (午後 1時07分)  定刻であります。  ただいまの出席議員数は定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。  よって、休憩前に引き続き会議を開きます。  それでは、村田光隆議員の質疑に対し、委員長の答弁を求めます。上田建設環境常任委員長。 ○(上田 雅建設環境常任委員長)(登壇)  ただいまの村田議員の質問につきましては、委員会中、そのような審査内容はありませんでした。  以上となります。 ○(天野俊宏議長)  以上で答弁は終わりました。  ほかに質疑はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  14番、福田正人議員。(拍手) ○14番(福田正人議員)(登壇)  公明党議員団の福田正人でございます。請願第3号東山を通るバスの増便(元に戻す)を求める請願について、公明党議員団を代表して、意見を述べさせていただきます。  新型コロナの影響により、様々な業界において著しい状況、厳しい状況が続いております。そうした中、埼玉県の上尾市、ここは人口22万5,000人でございますが、上尾市を走る公共路線バスを運行する民間のバス会社が、本年5月15日、民事再生を申請し、民間路線バス事業者として、全国ではじめて経営破綻に追い込まれました。毎年増加する利用者の減少に、コロナ禍による自粛の要請が追い打ちとなり、経営破綻となったものであります。地域公共交通の要である路線バスは、文字どおり公共性が高く、高齢者のふだんの足として、また、高齢者の運転免許の自主返納がふえる中、ますますその重要性は増しています。  そうした中、路線バス事業者が抱える問題は、利用者数の減少にとどまらず、運転手不足や高齢化に歯止めがかからない点であります。バス事業者にとっては、公共交通としての役目を果たすために、マイカーを利用できない高齢者等の重要な移動手段を奪ってしまう路線の廃止や減便を、いかに食い止めるかが最大の課題であります。  今回の大牧・芝山・西野地域の多くの皆様から出されています請願につきましては、日常の生活を行う上で切実な問題であると理解し、さらに、何とか解決をしなければならないと考えております。減便となった要因は、あくまでも利用者の減少であり、さらには、コロナ禍における密の回避であると考えます。政府の第3次補正においては、密の回避のために、路線バス全車に、前後2個所の空気清浄機を設置する支援が打ち出されております。いかに利用者をふやすかが、減便や廃止を食い止めるポイントであると考えるのでございます。  請願項目の1点目、公共交通機関に対して、住民の足を確保するための自治体の積極的な支援でありますが、臨時調整交付金からのコロナ対策としての補助が行われております。さらなる補助となれば、公平性の観点から、広く市民の理解が得られにくいのではないのかと考えます。今定例会の一般質問の理事者答弁にもありましたが、「ぐるっと向日バス」を当該地域に走らせるということは、やはり、さらに減便を招くことになると考えます。  さらに、請願の2点目、運行本数を元に戻すための働きかけについてでありますが、一般質問の答弁にもありましたが、誠意をもって要望されているところであります。今回、請願を出されました皆様の切実なお声は、我々議員団としても思いを同じくするところであります。しかし、本市に対して、さらなる支援については、難しいのではないかと考えます。  全国的な地方公共バス支援については、各種バス事業者や団体、さらには貨物輸送の団体等から、支援の対策の要望を我が党に対して多く頂いておるところであります。党としても、衆参の国会議員からは国に対して、京都府南部地域においては、府に対し府議団から早急な支援の対策を求めているところであります。  したがいまして、今回の内容につきましては、大牧ほか、周辺住民の方々の要望はしっかりと受け止めさせていただきます。しかし、しかるべき対策は国と京都府に強く求めることとして、地域の皆様の請願内容をしっかりと受け止めますが、今回の請願については、反対とさせていただくものでございます。  以上でございます。(拍手) ○(天野俊宏議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  1番、丹野直次議員。(拍手) ○1番(丹野直次議員)(登壇)  日本共産党議員団丹野直次でございます。ただいま上程議題となりました請願第3号東山を通るバスの増便(元に戻す)を求める請願につきまして、団を代表し、賛成討論をさせていただきます。  この請願が出された理由として、これまで、東山を通って阪急東向日、JR向日町へ向かう阪急バスが、一日83便がありましたが、それが43便となっております。特に、9時から14時台までの間は、最大1時間6便あったものが1便に減らされております。また、阪急東向日から東山を通って南春日行き、また、洛西センター行きは21便となっております。以前は、小塩行きも含めて全部で33便あったわけですけれども、それが今は、この帰りのルートで言いますと、9時から15時台までの間は1便のみであります。大牧、芝山、西野地域からは、東向日から西に向かって急な坂道となっております。東向日から帰るとき、1分でも遅れれば1時間待ち、そして、夏は西日がきつく、ベンチも暑くて座れない。冬は北風が寒くて、1時間待ちは大変つらいとお聞きしております。かといって、急な坂道を歩いて帰るには、高齢者には無理と考えます。腰や足が悪く、病院に通う高齢者が多くおられるからです。以前は、坂の上にあるとはいえ、バスの便が多く走っておりまして、利便性に優れていたと思います。そのために、他地域から越してこられた方もおると聞いておるところでございます。そういう元に戻してほしいというのは切実な願いであります。  賛成の第1は、これらの理由により、バスの便を元に戻すということであります。  賛成理由の第2は、請願項目にありますとおり、再度バス会社に対し働きかけをしていただきたいということです。議会といたしましても、そうした住民の声に対して真摯に向き合い、再度住民の声に耳を傾けるべきだと考えます。それが自治体の役割であって、そういうことが今求められているという視点に立って考えているわけです。市といたしましても、具体的な対応も含め、考えていただきたいと思うのは当然であります。  賛成理由の第3は、阪急バス会社は、赤字路線だと言って減便すると言っておりますけれども、公共交通として、果たしてそれでよいのかという問題が残っていると思います。この際、国や京都府にも働きかけ、公共交通の役割、施設の充実を図るべきではないでしょうか。  その一つの理由として、知り合いの看護師さんから、高齢者は家にいて、人とお話をしないで過ごすことは生活面で質の低下が発生して認知症になりやすい。ひきこもりにならないように注意が必要ですとお聞きいたしました。高齢者こそ、人と会ったり、お話をしたり、出かけるということがとても大事だと思います。  そうしたことから考えて、赤字だからといってバス利用者の意見も聞かないで減便をしてしまったり、6号系統、これは物集女町北部方面のバスや、あるいは上植野町方面の77・78系統のこの3路線が年末で廃止されるというふうに伝わってまいりました。何とかならないのかという声も出ているわけです。そこで、意見と要望を付け加えさせていただきます。  一般質問でも取り上げましたように、住民の足を確保するため、京田辺市、あるいは亀岡市で、自治体の取組の様子を、地方創生臨時交付金を増額し、もっと活用して、地域交通を支援しているという例を申し上げました。バス会社に限らず、タクシー事業者も含め、支援することが必要ではないでしょうか。バスの増便を求める住民の会からの署名数は863筆でありますが、これは地域住民の41%、有権者の約半数の署名数となっております。本当に多くの住民がバスの増便をと願っておられるわけですから、地元議員の1人でもある私としても、願意を尊重したいという思いでございます。どうか全議員が賛成をされ、ぜひとも採択されますようお願いし、請願第3号東山を通るバスの増便(元に戻す)を求める請願の賛成討論とさせていただきます。  よろしくお願いいたします。(拍手) ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  11番、和島一行議員。
    ○11番(和島一行議員)(登壇)  こんにちは。  MUKOクラブの和島一行でございます。  昨日まで240年間続きました土の時代から、今日から風の時代になるということで、僕の先輩が、そうなるよと言うてきましたね。これまでは、お金や経済力とか財政力を持った方が世の中を回していましたけれども、これからは情報コミュニケーション、知力、科学的知識などが世の中を動かす時代だということで、今日から、ちょっとわくわくするということでございます。  ということで、この東山を通るバスの増便を求める請願に対しましては、賛成の立場で討論をいたします。  鉄道やバス、タクシーなどの公共交通は、地域の足として欠かせない存在であります。しかし、公共交通の中でも特にバスですね、利用が減ったために明るい経営が成り立たない。背に腹は代えられない思いで、どちらを取るかといったら、やはり経営者側は苦渋の決断により減便をせざるを得ないことは明白であります。バス事業者も、これからますます厳しい山を登っていくことが予想されます。  まず、若者の車離れですね、今の時代、免許を取って、いい車を買うということはしません。必要になったらカーシェアで十分でございます。ふだんは電車で十分。だから、車に乗り慣れることがありません。バスの免許を取ろうと思ったら大型二種免許なんですね。で、普通免許から大型免許なんですけれども、普通免許、準中型免許ってあるんですね。で、中型免許、大型免許、このどれか一つを取った後、取得後ですね、3年後からチャレンジできるんです。しかし、普通免許からいきなり大型二種を取得する人はまずおりません。普通は大型免許一種を取ってから何年か業務をこなして、慣れてから取るのが普通でございます。そういったハードルを複数越えなければなれない、この職業に就きたいと思う若者は果たして何人いるのかと疑問を感じるところでございます。しかし、これは大きな社会問題になってきております。これがどんどん進むと、やはり行き着く先は自動運転のバスではないでしょうか。そういう意味でも、これからのバスドライバーの確保は、よほどの特別な好待遇でないと困難でございます。  一方、高齢者の活動は、主に買物、娯楽、通院という活動形態と時間帯がありますが、まさに、その高齢者の活動時間帯が、うまく図ったように、バスの運行が減便になっている時間帯とおおよそかぶっているんですね。でも、それはバス会社がデータを取って、そうしていることは理解は十分できます。しかし、最高6便が1便になるのは、住民の皆さんに対しては大きく痛手でございます。  さて、バスの減便により、高齢者や障がい者の方の足の確保ができなくなるということは、行政と市は放ってはおけないことは承知でございます。大牧地区のみならず、向日台団地でもそのような声を頂いております。強いて考えられることは、バス事業者へのできる限りの支援、で、可能な限りの増便ですね。そのほか、ぐるっとむこうバスの大牧を通る大幅なルート変更、それか高齢者専用のタクシーチケットの販売、あと、デマンドタクシーなど多様な考え方で高齢者の足を確保することが求められます。それができなければ最終手段ですね。町内で車に乗れて、暇で、少し仲がいい人をつかまえて目的地まで行ってもらって対価を払うしかない。昔、僕も、駅まではちょっと遠い。けども自転車でやったら、雨降っていたりしたらちょっと困るので、近くの後輩に電話して、駅まで送ってくれみたいなことは、昔、ちょこちょこさせていただきました。  で、こういう冗談をと思っていたら、それに似たようなことがあるんですね。三重県菰野町では、住民がドライバーとなり、高齢者らを有料で送迎する「あいあい自動車」が2016年の2月から走っております。国土交通省に登録したNPO法人などが移動サービスを提供できると。この道路運送法に基づく制度を使い、菰野町でも社会福祉協議会が運営している。町は事業費を補助しているらしいですね。  このように、いろいろとできる限りのことを考えて、大牧地区にかかわらずほかの地域でも、高齢者、障がい者の交通の手段を閉ざしてはなりません。バス事業者にはバス事業者としての言い分もありますが、「そうですね、仕方ないですね。」で終わっていたら、高齢者や障がい者はますます引き籠もってしまいます。何でもそうなんですが、結局のところ、本当にその当事者にならないことには、本当の気持ちを分かることはできません。が、我々はできるだけ弱者の気持ちに立ち、まちづくりを進めていかなければなりません。自治体の積極的支援も、いろんな形の支援があると思いますが、それこそ行政と住民が一緒に協議をして、進めていくことが大事でございます。  行政には、しっかりと阪急バスさんに掛け合っていただいておりますが、1本でも多く増便になる努力をしていただけることを願って、そして、その増便していただいている間に、行政としてもいろんな、先ほど申しましたような多様な考え方の取組をしていただけるように努力していただきたいと思います。  よって、この請願には賛成でございます。ありがとうございました。 ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  12番、飛鳥井佳子議員。 ○12番(飛鳥井佳子議員)(登壇)  社民党の飛鳥井佳子でございます。東山を通るバスの増便(元に戻す)を求める請願の賛成討論を行います。  私は、大牧自治会の役員を長年してまいりましたので、33年間、毎年4回、豊中市庄内西町の阪急さんにお礼のご挨拶に寄せていただいておりました。乗る人がとても少なく、いずれ減便になることは明白でしたので、ご挨拶に行くことも地元議員の仕事と思ってやってまいりました。特に、ここ10年ぐらい赤字路線となっており、運転手不足のお話も何度もお聞きいたしました。坂の上の大牧住民のために、長い間、粘り強く我慢、辛抱して走ってくださったことに、また、コミュニティバスも運行していただいたことに、井波 洋社長さんや阪急バスの労働者の皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。  上植野地域で減便が行われることもあり、私も大牧の友達も、阪急バスに乗ることを心がけてまいりました。地域の高齢者の方のために、みんなが乗ることが大事と思ったからですが、朝夕の通勤時のほかは乗降客が非常に少なく、どのステーションも人っ子一人いないし、市役所前に行っても、辰巳に行っても誰も待っていないし、全く誰も乗っていないこともよくある風景で、本当に夜なんか6時から9時頃など、あの巨体のバスだけが空で走っているのを見て、申し訳ないこととずっと思ってまいりました。これまでは、1時間のうちに昼は大体15分と45分の時間帯に東山に来てくれますので、その時間を自分の頭の中にいつも入れて、バスの時間に合わせて、JRや阪急電車に乗ることが私のごく普通の日々でございます。寺戸公民館のサークル活動の皆さん、大牧の方には、バスで来ていただけるようにお願いをしてまいりました。  運転手さんはとても優しくて、少し遅れて走ってくる人を大切に思ってくださって、いつもの人がもう来るやろうと、みんなを乗せてあげたいと待ってくれるバスは、よその市ではそうないと思います。一時、京都府が競輪をやめるのではないかといううわさが立ち、より阪急さんは経営が厳しくなる、そのことを大変心配いたしましたが、競輪が続いてよかったと思います。山田知事さんや、そして安田市長さん、その当時、いろんな京都府に関係していらっしゃる皆さんに競輪存続をお願いしてまいりました。本当に長いお付き合いですし、道路の狭隘な向日市を安全運転されるのは本当に大変なことと、これまた大変申し訳なく思ってまいりました。  この頃は高齢者がふえましたので、銀行引き落としで家まで持ってきてくれる宅配サービス、これは2週間後に引き落としになりますが、そういう様々な業者が大牧地区に車、大きな車で来てくれたり、近くに大きなスーパーもできまして、高齢者の方々は、バギーなどで家から近いところでお買物をされておりまして、駅前へ行く方は大変減少し、若い方々は、もちろん車やバイクや自転車や徒歩で駅に行かれることが多く、170円なのにと思うと運転手さんが気の毒でなりませんでした。コミュニティバスより安いので、もっと乗ろうねと町内に呼びかけたりしましたが、長年の赤字はカバーできません。福岡建設部長のおっしゃるとおり、公共交通を大切にして、みんなが乗らなければ走らないということであります。それが原則だと思うこの頃です。  考えてみますと、よくこれまで阪急さんは頑張ってくださったものだと思いますし、このコロナ禍は特に深刻な状況だと拝察をいたします。やはり10年もの赤字には持ちこたえられないのだろうと思うときに、これまで、どの市長さんも、空気を運ぶだけと実現してくださらなかったコミュニティバスを、我々の議会の請願採択を受け止めて走らせてくださった安田市長の英断は、本当にありがたかったと思います。  また、コミバスについて私が阪急さんにお礼状を出しましたところ、わざわざ社長さんからお礼の手紙を頂きました。「ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。」と書いてくださって、「平素は何かとご高配を賜りまして厚く御礼申し上げます。弊社一同、向日市民の皆様のご期待に添うべく精励いたす所存でございます。今後も、ぐるっとむこうバスをご愛顧いただきますようお願い申し上げます。略儀ながら書中をもって取り急ぎお礼申し上げます。」と、阪急バス社長さんの井波 洋さんから直々手紙を頂き、感動いたしました。  本当に阪急さんとは長いお付き合いでございまして、先ほど村田議員さんが心配してくださいましたように、私も、この請願で、万が一のことがあって阪急さんが撤退を全てされたらどうしようと、本当に悩みました。だから、それと同じ気持ちで心配してくださった村田議員さんには、本当にありがたいと思っております。本当に私たちも、何とか存続して、続けて走っていただきたいと日夜思って、みんなで乗るように心がけてきた人も大牧にはたくさんいらっしゃいます。  だから、安田市長様におかれましては、民間の力をお借りして、しっかりと行政サービスを、福祉目的をもって、赤字でもバスを走らせることができるようにと考えられて、東向日の阪急さんにコミバスを走らせていただいたり、JR向日町駅の都タクシーさんにもお世話になり、こうした場合に備えていただいて、本当によかったと存じます。行政は、民意、市民ニーズで、赤字であっても走らせることができる、そういう優れたメリットがあります。  もちろん、このコミバスには既に相当な多額の予算がかかっており、不平不満だけを言うだけの、市財政に全く無関心で、「ただやったら乗ったるわ。」と言う方なんていうのは全く論外ですが、200円払ってコミバスが走っていただけたら、大牧の高齢者が幸せになることを批判する市民は向日市中おられないと思います。議会でも、乱暴に「ただで走ったらどうか。」という議員も中にはいますが、乗りもしないで走らせろと言うだけの無責任な市民や議会ではないということを、今こそ示そうではありませんか。  和島議員さんも、コミバスを大牧へ走らせようと言ってくださってありがたいことです。この地域、大牧、西野、芝山、古城地域の老人会長もしておりますので、リハビリなどを、繰り返しお医者さんに行かねばならない高齢者の方々が本当に助かります。例えば、物集女の浄水場から北野へ行って、西野へと上がってきていただいて、大牧バス停、東山を回っていただきますと、このルートは大変喜ばれると存じますし、同じ阪急さん同士ですので、win−winになるよい方法だと思いますので、ぜひご検討いただきたいと思います。コミバスは今、残念ながらあまり利用されていないルートもございますので、地域公共交通会議で、大牧地区や他の地の阪急バス減便対策もご検討いただきたいと願うばかりであります。  コロナが収束し、今後、JR向日町駅前が再生して、周りに、まちてらす向日のようにいっぱいお店ができて、人口もふえて、向日市が元気に成長すれば、阪急さんは、また必ず増便してくださることと存じます。何といっても、東向日駅に大きな配車場が存在しているのですし、いつの日か阪急電車の連続立体交差化ができ、危険な踏切でなくなることでしょう。また、ふるさと納税、お隣町はすごいですね、福田議員さんもクラウドファンディングのことをよく言ってくださいますが、本当にみんなが市を、お互いが力を発揮して、よい市にしていこうという、そういう活動をして、おねだり市民ではなく、自らよい町にするために汗をかくほうが、ずっと町が幸せになると私は思います。  本請願が採択されまして、今後も阪急さんと協力し合っていただいて、ご努力いただきますように、引き続き市民の暮らしを守ってほしいと願いまして、賛成とさせていただきます。 ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と呼ぶ者あり) ○(天野俊宏議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  請願第3号について、採択することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手多数であります。  よって、請願第3号は、採択することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  日程第12、意見書案第8号から、日程第18、意見書案第14号まで、以上7意見書案を一括議題といたします。  お諮りいたします。  意見書案の提案理由の説明は、会議規則第38条第2項の規定により省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  ご異議なしと認め、提案理由の説明は省略することに決定いたしました。  まず、はじめに、永井照人議員から提出の意見書案第8号義務教育における30人学級の推進を求める意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  意見書案第8号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手全員であります。  よって、意見書案第8号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することにいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  次に、山田千枝子議員から提出の意見書案第9号日本学術会議への任命拒否問題についての意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  6番、佐藤新一議員。(拍手) ○6番(佐藤新一議員)(登壇)  日本共産党議員団の佐藤新一です。意見書案第9号日本学術会議への任命拒否問題についての意見書について、賛成討論を行います。  問題は、日本学術会議より推薦された105人のうち6名の任命を菅首相が拒否したことであります。内閣総理大臣が任命権者ですが、それは形式だけであると国会で政府が答弁をしてきたことです。1983年の当時の中曽根総理大臣も明確に述べてきました。この問題は、任命拒否された6人の方だけの問題ではありません。そして、学者の問題でもありません。全ての国民の問題です。だから、これまで政治的な発言を控えてきた宗教界、自然保護、映画界などの文化芸術など600を超える団体が、日本学術会議会員への任命拒否撤回を求める声明を発表するという、歴史的にもはじめての動きが起こっているのです。  菅首相は、国会で任命拒否理由を問われても、「人事案件だからお答えを差し控える。」と繰り返し答弁を拒否しています。やっと答弁すると、「総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断。」、また、「多様性が大事だ。」などと答弁。その都度、反論をされると、これまでの自らの発言内容を説明できず、答弁崩壊という事態を繰り返し、今度は、国会にも諮らず、2年前に内閣法制局とこっそり解釈を変更し、それを理由に正当化しようとすることは国会を愚弄することであります。  学術会議法17条は、会員の選考、推薦は学術会議の権限としており、政府の介入は憲法違反であることは明白であります。京都新聞2020年11月15日付「天眼」には、JT生命誌研究館館長、歌人である永田和宏氏が批判、「批判、諫言こそ学術会議の役割」と題して述べておられました。少し長いのですが、引用させていただきます。  「今回の事態は、学問の自由への侵害である以上に、学問そのものの否定、そして専門知へのリスペクト、尊敬の欠如以外の何物でもない。学問というものは、理系であれ人文社会系であれ、批判的精神を最も大切なおのれのよりどころとしているのみ成立するものである。既存の説、あるいは常識を批判的に検証すること、その思考を欠いては、一切の学問は、それ自体が成立しないのである。また、日本学術会議は、その憲章にうたっているように、科学に関する重要事項を審議して実現を図ること、科学に関する研究の拡充と連携を推進して、一層の発展を図ることを基本的な任務とする組織である。イノベーションという言葉が象徴するように、世界を前進させ、開いていく前衛としての役割である。しかし、もう一つ大きな役割がある。それは社会の後衛として、ここまでは許せるが、この一線は決して越えてはならないというチェック機能を果たす役割である。戦前・戦中において、科学者が戦争に加担せざるを得なかった反省から作られたのが日本学術会議である。歴史的な経緯を踏まえて、現在の社会における様々な事象を、科学的な知見と検証に基づいて判断し、この一線は越えてはならないと警鐘を鳴らす、その役割である。学術会議が政府方針に反対する場合があるのは当然なのである。反対するなら、政府機関から離れてやられるのがよろしいなどという議論も聞こえてくるが、政府の機関としてあるからこそ、その批判、諫言に意味があるのである。10億円ももらっておきながら、それをくれる相手を批判することは何事ぞというのではなく、10億円で日本が間違った方向へ向かわないようにチェックしてもらっているのだ。そして、菅首相が中国の古典、『貞観政要』を愛読していると聞いて驚いた。その書は、唐の2代皇帝太宗、李 世民が、いかに家臣からの諫言を求め、それを受け入れたかを様々なエピソードとして語ったものである。トップに立つ人間の必読書だ。身内からの意見、批判、諫言の大切さをるる述べた『貞観政要』を愛読している菅首相なら、学術会議の批判的な声明や、任命を拒否した6名の批判的言動をこそ、最も大切なものとして自ら受け入れるだけの度量は持っているはずだ。」と述べています。  そうした中で、自民党は、政府に、学術会議改革提言を12月11日に提出しました。提言は、政権による強引な任命拒否問題を組織の見直しにすり替えるものになっています。学習院大学特任教授の元日本学術会議第1部長の佐藤 学さんは、提言に対して次のように述べておられます。「日本学術会議の会員6人の任命拒否という大問題を未解決のまま、説明も撤回もしないで、責任放棄したままで組織改革案を提出すること自体が学術会議の独立性を損なっています。そもそも、日本学術会議は、これまでも、今でも自主改革案を準備しています。その意見を聞くことなく政党が改革案を出す、これも学術会議法に反すること。戦後、学術会議は様々な改革を行ってきました。あくまでも日本学術会議の独立性、改革の自主性を尊重した上での改革です。」と。  今回の自民党の改革案は、実質的な日本学術会議潰しの改革案です。言葉の上では独立性を強調しています。政府機関から非政府機関にする、独立行政法人にすると考えているのだと思います。現在は特別公務員になっている会員を、非公務員にしようとしています。これは形式的な独立性ということです。組織的な形態では独立としながら、政府のシンクタンクと同じように統制化に置こうとしています。社会のための科学が政策のための科学にすり替えられています。これが全体の理念となっています。政府の政策を成功させるための機関を置くこと、形式的な独立性は組織的に維持させながら、時の政府が進めようとする政策のための学術提言を行う機関とすることを喝破しています。そのことによって、私は一日も早く正常に戻すように、日本学術会議への任命権問題についての意見書への賛成討論といたします。  ありがとうございました。(拍手) ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  8番、杉谷伸夫議員。 ○8番(杉谷伸夫議員)(登壇)  杉谷伸夫でございます。日本学術会議への任命拒否問題についての意見書に賛成討論いたします。  この問題は、総理大臣という最高権力者が、就任早々に公然と日本学術会議法に違反して、政権から独立した日本最高の学術分野の人事に手を突っ込んだ前代未聞の事件です。菅首相は、長年にわたる任命のやり方を突然変えた根拠の説明を求められても、「人事の問題には答えない。」と説明を拒否し続けています。  この問題に対しては、大学、大学人、学術団体のほか、自然保護団体や消費者団体、映画人、演劇人、作家、ジャーナリストなど670を超える幅広い団体から抗議する声明が出されています。それは単に学術会議の独立性の問題や学問の自由にとどまらず、言論の自由、ひいては民主主義の根幹に関わる問題だと受け止められているからです。「総合的・俯瞰的観点から」というのが、全く何の説明にもなっていないことは明らかです。これが通用するなら、日本は首相の一存で何でもできてしまう独裁国家となってしまいます。  この問題は、さらに憂慮すべき事態になっています。任命拒否の問題とかけ離れて、政権側は「日本学術会議のあり方」に問題をすり替える動きを強めています。そして、その動きと呼応して、日本学術会議への根拠のないバッシングが行われています。日本学術会議を「既得権益に巣くう特権階級」として描き出そうと、悪意に満ちたうそが続々と垂れ流され、学術会議に対する誹謗中傷が続けられてきました。  例えば、以下のようなものです。「学術会議は、中国の軍事研究に協力している反日組織だ」というデマです。発信元は、何と元閣僚のブログのようですが、指摘を受けると、ブログの内容はこっそりと書き換えられました。  また、「アメリカやイギリスの学者団体には税金は投入されていない。学問の自由を叫ぶ前に、学術会議は金の面で自立しろ」といったデマに基づく批判も広がりました。しかし、現実には米英の科学者団体には、日本学術会議の数倍から数十倍の公的資金が投入されています。  また、「学術会議の会員は学士院の会員になって年間250万円の年金を死ぬまでもらえる」などという大うそも、ある全国紙の論説委員がテレビで大真面目で語っていました。後日訂正されましたが、デマは勝手にネット上で拡散を続けました。
     また、学術会議は全く仕事をせず、役に立っていないという世論操作も行われました。自民党の下村博文・政務調査会長は、日本学術会議について、「政府に対する答申は2007年以降出されていない。活動が見えていない。ちょっといろいろな課題があるのではないかと我々は思っております。」と語り、「会議」の在り方自体を検討し直す必要があるとの認識を示しました。しかし、答申というものは、当然のことながら政府が諮問しなければ出せません。2007年以降に答申が出ていないのは、政府が13年近く、日本学術会議に対して諮問を行ってこなかったということであり、仕事をしてこなかったのは政府自身であることが分かったわけであります。一方、日本学術会議は、2020年度には68の提言、15の報告書を政府に提出しているとのことです。  こうしたことは全て、調べれば、すぐうそだとばれるひどい内容ですが、政権にとって気に食わないと見れば、事実なんてどうでもよい、攻撃対象の印象を悪くすることができるなら、うそでも何でもありと言えるような状況が、本当にこうしたひどい状況が言論空間を席巻しています。しかも、これがいわゆるネトウヨと言われる一部の層だけでなく、政権中枢につながる人々が一体になって行っているというところに、本当に深刻な問題があると思います。首相自身が支離滅裂な学術会議批判を繰り返していることも深刻です。ある作家が「これはDVやいじめの加害者が、自分の暴力を棚に上げて、被害者のどこがどう悪かったからだとあげつらうのと同じだ。」と述べておられましたが、私も全く同感であります。  なぜ、このような社会を揺るがすような問題を引き起こしてまでも、菅首相は日本学術会議の在り方を問題にし、この6名の方の任命拒否を行ったのでしょうか。それは、「軍事研究への協力をしない」ということに象徴される学術会議の姿勢が、政権の意向に反すると考えているからであり、特にこの6人の学者が、特定秘密保護法や安保法制、共謀罪法に対して、公然と政権と異なる見解を表明していたからだと言われます。恐らくそのとおりでしょう。違うというのであれば、菅首相は任命拒否した真の理由を説明すればよいだけのことであります。  誰もみんな分かっているんです。政権の政策に反対する者は異動してもらう、これが菅首相の持論のようです。菅首相にとっては、このやり方に学術会議にも従ってもらう、というだけなのでしょう。ここには、学問の自由や政権との独立性も、専門家に対する敬意も、全く感じられません。そして、そもそも「政権の政策に反対する者」を排除して、政権の周囲にイエスマンだけしかいなくなってしまえばどうなるか。政権は安泰かもしれませんが、社会は窒息し、国は道を誤るというのが戦前のあしき教訓ではないでしょうか。だからこそ、この任命拒否の問題は、単に日本学術会議という一学術組織の問題をはるかに超えて、政権の意向に反する者は許容しないという、こうした政治・社会の在り方の問題、私たちの社会の民主主義の在り方に関わる根本問題である、そう受け止めているからこそ、様々な分野の様々な人々が声を上げているのだと思います。  この問題は、このまま曖昧にすることは許されません。これは保守や革新、政権与党や野党を超えて、民主主義の価値を尊重する人々が、自分たち自身の問題として声を上げるべきだと考えます。政権トップの誤った暴走に対しては、地方からも、自治体議会からも意見を出していくことが必要だと思います。  以上を述べまして、私の本意見書に対する賛成討論といたします。 ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  12番、飛鳥井佳子議員。 ○12番(飛鳥井佳子議員)(登壇)  社民党の飛鳥井佳子でございます。日本学術会議への任命拒否問題についての意見書の賛成討論を行います。  日本学術会議が新会員として推薦下105人のうち6人について、菅首相は任命を拒否しました。政府から理由の説明はないが、任命しなかった6人は、戦争法や特定秘密保護法などで政府の方針に異論を示してこられました。現行制度になって例のない、はじめての決定であり、政府の意に添わない人物を排除しようとする菅政権の意図がうかがえます。政府を批判する立場の学者については日本学術会議の会員にしないということは、憲法の保障する学問の自由への介入、侵害であり、断じて許されません。菅首相に対し、任命を拒否した理由を明らかにするとともに、改めて6人を任命するよう強く求めたいと思います。  日本学術会議は、科学が文化国家の基礎であるという確信の下、行政、産業及び国民生活に科学を反映し、浸透させることを目的として、内閣総理大臣の所管の下、政府から独立して職務を行う特別の機関として設立されました。恣意的な任命拒否がまかり通れば、日本学術会議の勧告や提言、声明なども一方的な立場からのものとなり、政権の政策の批判や修正はできず、政府の方針に翼賛するだけの御用機関と化してしまいます。まさに、日本学術会議の独立性に対する挑戦であり、科学者の総意の下に、我が国の平和的復興、人類社会の福祉に貢献し、世界の学界と提携して学術の進歩に寄与するという使命の達成を困難にし、日本学術会議そのものの存在意義を失わせてしまいます。  日本学術会議は、1950年に、戦争を目的とする科学の研究は絶対にこれを行わない旨の声明を、また、1967年には、同じ文言を含む軍事目的のための科学研究を行わない声明を、2017年にも、軍事的安全保障研究に関する声明を発しています。反対する官僚は異動だと言い切り、官僚への統制を強めようとしている菅首相が、学問にまで政治介入してきたことは、政府に反対すること自体をやめさせようとする狙いを感じます。首相とは異なる歴史認識を持つ研究者を任命しないといったことにもなりかねません。しかし、科学は政治の従僕ではありません。批判によってこそ学問や研究は発展いたします。政府への批判を封じ、学門や研究を萎縮させ、科学の向上発展を損なうことは、文化国家の基礎を揺るがすものであり、断じて看過できません。  ましてや、この10日には、内閣府が、元警察官僚の杉田和博官房副長官が、外すべきものを決め、関与したことを示す文書を発表いたしました。ですから、マスコミは、彼を公安畑の暗黒社会の影の総理とも、黒衣とも、官邸ポリスとも言っております。菅さんは、例えば二階さんのGOTOトラベルとかね、この杉田氏の言うことを聞き過ぎて、国民の声をこそ聞くべきであったと今頃反省しておられると思います。  加藤官房長官は、会見で、法律上、内閣総理大臣の所管であり、会員の人事を通して一定の監督権を行使するのは法律上可能としましたが、学問を監督しようというのは、学問の自由の侵害にほかならず、かつて吉田 茂首相が、「国の機関ではありますが、その使命達成のためには、時々の政治的便宜のための制肘」、この制肘という言葉は非常に難しい言葉で、干渉や制約といった意味ですが、やはり吉田首相は学問のできる方でしたね、「時々の政治的便宜のための制肘を受けることのないよう、高度な自主性が与えられておる。」と明言していたことと矛盾しております。  6人の学者さん、東大の宇野重規先生(政治思想史)、東京慈恵会医科大学の小澤隆一先生(憲法学)、東京大学の加藤陽子先生(日本近現代史)、そして京大の芦名定道先生(キリスト教学者)、また、立命館大学の松宮孝明先生(刑事法)、法律学者、そして、早稲田大学の岡田正則先生(行政法)、この6人の方々でございますが、特に岡田先生は、沖縄の辺野古の米軍基地について、「1兆円もの無駄遣いであり、学術会議に10億円使っていることより大問題だ。」とインタビューに答えられました。全くそのとおりで、いつまでたっても辺野古の埋立てが進まないのは、米軍は、実際は普天間を永久に使用したいから、なかなか埋め立てられない海の工事に、日本に1兆円以上も使わせてやらせているのではないかという説もあり、税金の無駄遣いを減らすことへの学者としての当然の意見であり、彼の意見は多くの国民の支持を得るものであるから邪魔だったのだと思います。  今回の6人の除外は、公選制から推薦制に変えた法改正を審議した際の、政府の行為は形式的行為、「政府が行うのは形式的任命にすぎない。」と故中曽根康弘首相がおっしゃったことや、「ただ形だけの推薦制であって、学会の方から推薦をしていただいたものは拒否しない。」、これはいろいろあって有名な方ですが、丹羽兵助総理府総務長官の言葉、また、「実質的に首相の任命で会員の任命を左右するというとこは考えていない。」、これは手塚康夫内閣官房総務審議官など、これまで国会答弁でおっしゃった数々の発言と大きくそごを生じております。  さらに、内閣総理大臣が会員の任命をする際には、日本学術会議側の推薦に基づくという法の趣旨を踏まえて行うこと、などの附帯決議にも反しております。菅首相は、「法に基づいて適切に対応した結果だ。」と答えましたが、「内閣総理大臣の形式的な発令行為」で、発して命令する発令行為であり、拒否権はないという日本学術会議法、法律についての政府見解や法解釈を、いつ、なぜ変えたのか明らかにすべきだと、大変私は憤りを感じております。  やがて、やがて、かつての五・一五事件や二・二六事件の、問答無用の、大変怖いファシズムの再来を思い起こさせまして、民主主義の我が国家で、このような暴挙を許すことはできないと考えまして、今回の意見書には大いに賛成をさせていただきます。  以上です。 ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  意見書案第9号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手多数であります。  よって、意見書案第9号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することにいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  ここで議事の都合により、暫時休憩いたします。             (休         憩)    (午後 2時13分) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)                    (午後 2時24分)  定刻であります。  ただいまの出席議員数は定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。  よって、休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、丹野直次議員から提出の意見書案第10号核兵器禁止条約の実効性を高めるための主導的役割を果たすことを求める意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  7番、米重健男議員。(拍手) ○7番(米重健男議員)(登壇)  皆さん、お疲れさまでございます。  私は、日本共産党の米重健男でございます。党議員団を代表いたしまして、意見書案第10号核兵器禁止条約の実効性を高めるための主導的役割を果たすことを求める意見書に、賛成の立場で討論をいたします。  2017年7月7日に、国際連合総会において採択されました核兵器禁止条約でありますが、3年の歳月がたち、今年10月24日、ついに50か国・地域が批准し、この12月には批准51か国・地域、署名86か国・地域に達するに至り、満を持して来年2021年1月22日に条約が発効することとなったものであります。  第二次世界大戦の最中の1945年8月に核兵器が人に対して用いられてから75年余り、ついに国際社会は核兵器を違法化する法的枠組みを構築するに至ったものであります。人が人に行うにはあまりに非道なこの行為は、その惨禍が明るみに出て以降、その使用はもちろん、保持から開発に至るまでの全てを拒否するという、一つの選択へと道を開くこととなりました。この75年の間に幾度も、人類社会に対する脅威として問題視されてきたにもかかわらず、核実験をはじめとし、製造、保持の過程においても、あまたの新たなるヒバクシャを生み出してきたという反省なき事実が、今日の結果を導いたわけでもあります。  私の祖母も、1945年8月に、被爆した姉の救援に広島市内へと赴きまして、入市被爆いたしました。思えば、祖母は、孫の私には、当時見たことをあまり話そうとはいたしませんでした。しかしながら、街角を一緒に歩くと、時折思い出したように、ぽつりぽつりと断片的ながら当時の様子を語るさまは、まさに、耐え難きを耐え、忍び難きを忍んできた姿に思えてなりません。その祖母も核兵器禁止条約の成立を喜んでおりましたが、2年前に亡くなりました。もし生きていれば、発効についても同様に喜んでくれたものと思っております。  戦後75年を経て、既に多くのヒバクシャが亡くなっている事実を鑑みるに、被爆国である我が国には、今こそ重要な役割を果たすべき義務と責任があるものと考えております。昭和59年11月3日に世界平和都市宣言を発しました本市におきましても、ほかの平和首長会議へと参加する各市と足並みをそろえ、政府にも本条約の批准を求めるときが来たのであります。  条約発効の確定は、日本のヒバクシャをはじめ「核兵器のない世界」を求める多くの政府と市民社会が、妨害と逆流を乗り越えて達成したものであります。中国での香港・チベットでの弾圧や、北朝鮮による拉致被害などの国家規模による人権侵害が取りざたされる今日の情勢こそ、圧倒的多数の国と市民社会の共同が、一部の大国が牛耳る世界を過去のものとする動きを大きく支持していくときであります。条約の下で開かれる締約国会議は「核軍縮のためのさらなる措置について検討し、及び必要な場合には決定を行う」ことも任務としており、この会議には、条約上、市民社会も招請されることとなっております。諸国政府と市民社会が協働し、核兵器廃絶を視野に入れた具体的なプロセスが動き出すものであります。  人類は、度重なる戦争から、これまでも幾度となく戦争における兵器の使用や平時からの保持を禁じてまいりました。かつては戦争で当然のようにも使用されていた生物・化学兵器も、今日では、その保持さえ政治的に大きなリスクを伴うようになっております。条約の発効は核兵器廃絶への道を切り開くものであります。条約への参加国がふえるたびに核保有国は政治的道義的に包囲され、追い詰められていくものであります。一例といたしまして、既に金融機関においては、核兵器に関わる融資・投資を行わない旨を発表されているところも出てきているということでございます。  発効の年に当たる2021年には、新型コロナ感染症の世界的流行により、今年の開催が延期されていたNPT再検討会議が予定されております。非核保有国からは、核兵器保有国に対し、NPTが定める「核軍備縮小・撤廃のために誠実に交渉を行う」義務と、核保有国自らも賛成した「核兵器の完全廃絶」の約束の実行を迫る声が上がっており、NPT再検討会議に向けて世論を結集し、核保有国に対して責任を果たすことを求めることが重要となってまいります。  条約が発効すれば、核の傘に依存する同盟国の態度も厳しく問われることとなります。戦争被爆国であるにもかかわらず、核兵器禁止条約の批准へと向き合わぬ我が国政府に対し、内外からは失望と批判の声が巻き起こっております。我が国におきましても、条約への参加を求める意見書を採択した自治体は、12月18日の時点で508自治体となっております。世論調査でも、7割の国民が、我が国が禁止条約に参加すべきと答えており、政府には、世界と我が国の多数の声に応え、速やかなる条約の署名及び批准を求めるものであります。  2021年1月22日が、人類にとって、我が国にとって、記念すべき輝かしい日となりますよう、日本共産党は数多くの人々と固く連帯し、市民との共同を発展させ、核兵器禁止条約に参加する政権をつくるため、全力を尽くしておりますことから、本意見書には賛成するものであります。  これで私の討論を終わります。ありがとうございました(拍手) ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  12番、飛鳥井佳子議員。 ○12番(飛鳥井佳子議員)(登壇)  社会民主党の飛鳥井佳子でございます。核兵器禁止条約の実効性を高めるための主導的役割を果たすことを求める意見書の賛成討論を行います。  これは1983年頃に、向日市の子供会がんばるクラブが作りました平和活動のまとめの冊子でございまして、この中にいろいろ写真も載っておりますが、朝日新聞に大きく報道されました。向日市子供会がんばるクラブが提出した、市議会の非核都市宣言を求める請願が採択された記事であります。見出しは、「私たちの未来を守って、実現まで運動を続ける」とあります。「僕らは最後の子どもになりたくない、原子力時代に生きる子どもたちからのメッセージ」、大変多くの皆様に読んでいただきました。  あれから約40年になりますが、今も、JR向日町駅から阪急東向日にデモ行進を続けてくれています。この請願によって世論が高まり、向日市平和都市宣言が、当時は府下では八幡市のみでございましたが、向日市が宣言をしていただきまして、大変うれしい出来事でございました。その請願には、「人類を何十回も殺せる核兵器があると学校で習いました。それなのに、まだもっと強い核兵器を作ろうとしています。広島・長崎の出来事で放射能の怖さを知っているのに、どうして原発をやめないのでしょうか。非核都市宣言をして私たちの未来を守ってください。」というもので、もうあの時代から既に子どもたちは、原子力発電の材料が核兵器と同じプルトニウムであることを知っていました。この向日市の子どもたちが、もし総理大臣だったら福島の原発事故はなかったと思うと、私は、いつも政治は賢い子どもたちにやってほしいとつくづく思っています。  本日ただいまも福島では、汚染された土地の放射能除去作業に膨大な人手と費用がかかっており、海洋にはトリチウムなどの有害物質を垂れ流そうとしていたり、フレコンパックの黒い放射性の廃棄物の袋の山は野積みされていて、その袋が破れ、漏れ出してきています。10年たっても、このありさまです。  子どもたちは大人になって、あの当時、大人はなぜ止められなかったんだと怒ってきたことを、今、自分が大人になって、次世代のために止めようと、まだ頑張ってくれています。当時10歳の少年のこのレポートにある、広島レポートには、このように書かれていました。  「お骨があって、名前が分かっても引き取り手がない。原爆ドームの本当の名前は、昔、産業奨励館だった。川には死体があふれるほどあった。資料館には詩が彫ってある像があった。そこには、『天がまっかに燃えたとき、わたしのからだはとかされた。ヒロシマの叫びをともに 世界の人よ』と書かれていた。口でも表現できないほどの火柱でした。4,000度にもなる熱で、木造の建物はみんな焼けてしまいました。すき間のない火柱が横向きにガスタンクのような形だったそうです。傷のない白い顔の人も1週間以内に死んだということも聞きました。今、生き残っているヒバクシャは37万人いるそうです。昭和20年の4月で14万人が死にました。周りはみんな焼け野原で、鉄筋の建物だけぽつん、ぽつんと残っているだけでした。原爆資料館長の高橋昭博さんの話では、戦争中より今のほうが危険と聞きました。今は平和だと言う人がいるけれど、決して今は平和ではありません。今は危ない兵器がいっぱいあります。例を挙げると、中性子爆弾、大陸間弾道ミサイル、SS20中距離弾道ミサイルというふうなのがあります。中性子爆弾は一番ひどい放射能を使っていて、8000ラドです。0.5ラド以上は危ないと言ってはりました。空気の中にも放射能は0.1ラドです。僕は、5年以上生きている人は0.5ラド以上の放射能を吸っているから危険なのかなと思っていました。でも、一遍に吸ったら危険だけど、僕たちは少しずつ吸っているので安心しました。爆心地にいた人なんかは土の中に溶け込んでいったと聞くと、急に何かかわいそうになって、土の上を歩いて踏まないように、石段に乗ってお話を聞いていました。それとか、戦争のときの食べ物のことを考えると、何か食べる気がなくなって、名前も分からない人にあげたい気がしました。僕は語り部の木村千代子さんの話で、核兵器がなくなるまで平和の灯は消えないと聞きました。地震とかは人間が頑張っても止められないけど、核兵器は作るのを止められると思います。だから、一人一人の努力で一日も早く平和の灯の日を消したいです。だから僕は、恥ずかしがらずにデモ行進に参加したいです。」と書いていて、アメリカ大使館からもお礼状をもらった、この向日市の小学生たちは、本当に立派な子どもたちだなと思いますし、政治家の皆さんは、この子どもさんたちが、後にホワイトハウスでレーガン大統領に核兵器を捨てるように要請する旅をした勇気と行動力に学んでほしいと願います。  この子供会は、「水ヲ下サイ」という原子爆弾詩集、原爆詩集を、被爆者の方々の詩集を集めて冊子にもしています。この中から少し読みますと、「日本原爆詩集」、1952年のものより、『私の息子は、原爆がきめた、残りわずかな時間だけ、燃え尽きる蝋の火のように生きたえて、お浄土にはようかんがあるの、そして、お浄土には戦争はないねとつぶやいて、ぴくりと息を引き取った』  また、「原子雲の下より」という、これも1952年9月の詩集の中の岡本陽子ちゃんの詩です。『ピカドンでけがをしているきみちゃんを、男子はみんなきっぽ、きっぽとわる口を言う。私にはわけがわからない。げんばくがあたってきみちゃんがわるいのなら、げんばくでしんでいった赤ちゃんもおともだちも、みんなわるいことになる』この「きっぽ」というのは傷跡という意味で、主に山口県の方言だそうでございます。  それから、1962年3月の「平和を求めて」という詩集から「僕は死ねない」、得能こういち君の詩です。『うつむいて一生懸命ノートをしている、授業中いきなりポタリと鉛筆の先へ鼻血が散った、とめどなく、ノートの字を染め潰して、血はいつまでもとまらなかった、血、すきあれば心のすみのどこかから頭をもたげようとする言葉、死、だが僕は死なない、あの原子爆弾のために黙って死んでしまえるものか、原子爆弾が地球のいたるところに光って落ちて、人の命を奪って、僕のような運命を無理やり背負わされて悲しい人々ができていいものか、僕は死ねない、そして、そっと腕をまくってみる、まだ斑点は出ていない』  もう一つご紹介します。1954年2月の詩集「風のように炎のように」から、原爆詩人、峠 三吉さんの息子さんの原田 治さんの「お父さん」という詩です。『父がせきをするたびに息が詰まる思い、父の顔は真っ青、鬚が長く伸びている、朝、僕が学校へ行くとき、ふっと胸に浮かぶ、お父さん、今日の命のたたかいに勝つて下さい』  この子供会の子どもたちが、83年の夏に、当時の民秋徳夫市長さんのたそがれ市民講座、市民相談を、市が阪急東向日駅前で企画されたときに、朝日新聞にも大きく、その対談の記事が写真入りで出ておりまして、まだ若く、お元気な頃の民秋市長さんや鈴木助役が懐かしいお姿で写っておりますが、その代表の女の子の質問は、「8月10日までにあった戦争展に行きましたか。」民秋市長さんは、「会議とかで、仕事で忙しいから行っていません。」女の子は、「八幡市が非核都市宣言をしたのですから、向日市ではしないのでしょうか。」民秋市長さんは、「9月の議会で話し合います。」女の子は、「では、早く宣言してください。」市長さんは、「そのように心がけます。」で、女の子は、「がんばるクラブのデモ行進に参加してください。」市長さんは、「一度拝見したいと思います。」とおっしゃいました。また、小学生の男の子の質問は、「僕らが一生懸命デモで歌っていても、大人の人たちは知らんふりをしていますが、なぜですか。」民秋市長さんは、「何でも最初は大変ですが、頑張ってくださいね。」とおっしゃいました。まあ、本当にいい市長さんだったと思います。  そう言えば、立命館大学の戦争展に行きますと、いつも野中広務衆議院議員さんが来ておられて、もんぺ姿の私を見つけては気軽に声をかけてくださって、面白い国会の裏話をしてくださいました。昔の政治家には立派な方が、党派を超えてたくさんいらっしゃったと思います。  ぜひ、この意見書に多くの議員が賛成されることを心から期待をいたしまして、賛成討論といたします。 ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  意見書案第10号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手多数であります。  よって、意見書案第10号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することにいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長
     次に、丹野直次議員他2名から提出の意見書案第11号安全・安心の医療の実現と国民のいのちと健康を守るための意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  2番、北林智子議員。(拍手) ○2番(北林智子議員)(登壇)  お疲れさまです。  私は日本共産党議員団の北林智子です。意見書案第11号安全・安心の医療の実現と国民のいのちと健康を守るための意見書に対して、党議員団を代表して賛成討論を行います。  討論の前に、新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになりました方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患されました方々への心からのお見舞いを申し上げます。また、一日も早いご回復を願っております。  では、討論に入らせていただきます。  新型コロナウイルスの拡大が止まらず、長期化する現在、第3波により、国民の命や暮らしに深刻な影響を及ぼしています。国内では、12月15日現在、感染者が18万1,870例、死亡者は2,643人となりました。また、昨日には、感染者が20万を超えています。各地で過去最高を更新し、また、高齢者の占める割合が多いことから、重症者数の増加のペースも第2波を上回り、国民の不安は増すばかりです。  やっとのこと、GoToトラベル事業が今月28日から来年1月11日まで、全国一斉停止となりました。新型コロナウイルス感染症拡大が続く中で、医療体制の強化と国民生活への支援、保障は喫緊の課題です。感染拡大し、医療崩壊が危惧される状況の背景には、これまでの効率優先の医療提供体制の再編・縮小や、医師、看護師、介護職員をはじめとする医療従事者の抑制政策、そして、感染症対策の要となる保健所を減らしてきた日本の医療、社会保障政策があり、そのことが医療現場に多大な混乱と苦難をもたらし、国民の命まで危うくしています。  国内の感染者指定病床は、1998年次には409病院で9,060床でしたが、2019年には407病院、1,869床まで減少しています。このうち、公立、公的病院は94%を占めています。保健所については、1994年、保健法の改悪により、1990年代の全国で856か所以上から、2020年には469か所まで減少しています。また、医師、看護師数を海外と比較すると、アメリカの100床当たりの医師数は85.2人であるのに対し日本は17.1人、看護師においては、アメリカ394.5に対し日本は86.5人で、そもそも日本の配置人数は少ないことが分かります。  現場では、人手不足の中、必死に医療・介護を守りながら、新たな感染症体策という困難な問題とも向き合っておられ、医師・看護師・介護職員をはじめとした大幅増員と、地域に必要な医療の確保、そして公衆衛生の拡充は待ったなしです。コロナ対策を助言する厚生労働省の専門家組織、アドバイザリーボードが、年末年始に感染が増加することで、医療提供体制全体の危機を招く可能性がある、東京都のモニタリング会議が、年末に医療提供体制の深刻な機能不全が起こることが危惧されると強い危機感が示されました。  その上で、日本共産党は、12月11日に菅首相に対して緊急要請を行い、一つ目、医療機関への減収補填、二つ目、PCR検査の抜本的拡充、三つ目、事業継続への直接支援の継続・強化、四つ目、生活困窮者への支援強化、五つ目、GOTO事業の中止の5点を求めました。これを前提に、新たな対策として、新型コロナウイルス感染症拡大によって、年末年始に大規模な医療崩壊が起こることを阻止するために、全ての医療従事者に緊急に特別手当を国が直接支給することや、自粛要請に応じた事業所への補償強化を政府に要請しています。  以上のことからも、私たち日本共産党議員団は、新型コロナウイルス感染症の第3波拡大が収まらない今だからこそ、本意見書の4項目の実現が早急に必要だと考え、国民の命と健康を守るために本意見書に賛成といたします。  以上です。ありがとうございました。(拍手) ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  8番、杉谷伸夫議員。 ○8番(杉谷伸夫議員)(登壇)  杉谷伸夫でございます。安全・安心の医療の実現と国民のいのちと健康を守るための意見書に対し、賛成討論を行います。  今、日本全国が新型コロナウイルス感染症の第3波のさなかにあり、感染拡大はいまだ収まる気配がありません。11月までは感染者数の増加が比較的落ち着いていたように見える京都府も、京都市を中心に、12月に入って感染者が急増しており、先週、12月16日には、PCR検査陽性者数が過去最高の97人になったのをはじめ、政府が感染拡大地域とする「人口10万人当たり週平均10人の陽性者」の基準をはるかに超える事態になっています。  そして、今最も危惧されていることが、国民の命を守る医療体制が、新型コロナ感染者の急増により危機的状況になり、提供するべき医療が提供できなくなる、いわゆる医療崩壊の危機を迎えつつあるということであります。新型コロナ対応の中核となるべき公衆衛生・医療機関は、昨年春以来ずっと継続して緊張状態が続き、感染拡大の波が来るたびに大変な状態になっています。医師や看護師の方々は、感染防止の緊張した業務だけでなく、家族や周辺への感染防止のために私生活も大きな制約を受ける状態が続いています。献身的な働きを求められる一方で、報道によりますと、医療関係者に対し心ない差別が行われており、こうした状態が長期に続くことに耐え切れず、医療現場を去る方々が多くいらっしゃることは、私たちの社会の責任であり、本当に憂慮すべき事態であります。  そして、さらに驚くべきことは、医療機関、特に新型コロナ感染症患者を受け入れた病院の経営が厳しい事態に直面していると報道されており、さらに、看護師など医療従事者の方々の多くが、せめて報酬面で報われるどころか、年末の一時金が削減されるなどの状態に置かれているということです。こうしたことをお聞きしまして、本当に信じられない気持ちでいっぱいであります。国の大型の新型コロナ感染症対策の予算が、医療機関、医療関係者に十分に振り向けられず、肝腎の現場に届いていないようです。この事態は至急解決しなければならないと思います。  そして、国や自治体の政策において、公衆衛生行政が軽視されてきたことを、私もこの機会に知り、このことは本当に見直さなければならないと思います。保健所の数は、先ほども北林議員が述べられましたが、この30年間で、全国で848か所から469か所に半減し、京都府も12か所から7か所に削減をされました。京都市や大阪市など大都市はすさまじく、それぞれの区に保健所が設置されていたのが、150万人の京都市は11か所が1か所に、280万人の大阪市は24か所が1か所に統廃合されてしまいました。  人口1人当たりの医師や看護師の数や重症病床の数は、先進諸国の中で非常に低い水準であることが指摘されておりましたが、コロナ禍という非常事態に直面したときに、その脆弱さが一気に露呈したのだと思います。医療や公衆衛生の体制は、そう簡単に整備・強化できるものではないでしょう。このコロナ禍の教訓を踏まえて、根本から私たちは見直し、強化拡充に踏み出さなければなりません。それが、今、献身的に取り組んでくださっている公衆衛生、医療関係の方々に、真に応える道だと思います。  向日市議会として、市民を代表して、安全・安心の医療の実現と国民の命と健康を守るための医療体制の拡充を国に求めることが必要だと考え、本意見書の採択を求めたいと思います。 ○(天野俊宏議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  意見書案第11号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手全員であります。  よって、意見書案第11号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することにいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  次に、冨安輝雄議員から提出の意見書案第12号犯罪被害者支援の充実を求める意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  意見書案第12号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手全員であります。  よって、意見書案第12号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することにいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  次に、長尾美矢子議員から提出の意見書案第13号不妊治療への保険適用の拡大を求める意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  意見書案第13号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手全員であります。  よって、意見書案第13号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することにいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  次に、福田正人議員から提出の意見書案第14号住まいと暮らしの安心を確保する居住支援の強化を求める意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(天野俊宏議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  意見書案第14号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(天野俊宏議長)  挙手全員であります。  よって、意見書案第14号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することにいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  以上で、今期定例会に付議されました事件の審議は、全部終了いたしました。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ○(天野俊宏議長)(登壇)  第4回定例会の閉会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。  新型コロナウイルス感染症が収まらない中で、感染拡大防止にご尽力をいただいております医療機関をはじめ各関係機関の皆様、また、感染拡大防止のためご協力をいただいております多くの皆様方に敬意を表しますとともに、心より感謝を申し上げます。  また、安田市長をはじめ理事者各位におかれましては、感染拡大防止に全力を挙げて取り組まれる中、今期定例会の運営にご協力いただきましたことに厚くお礼申し上げます。特に、換気のために窓等を開け放した状態での運営は非常に寒さ厳しいものであったと思っております。  さて、今期定例会は、去る11月27日開会以来、本日までの26日間にわたり、市長から提出されました固定資産評価審査委員会委員の選任案件をはじめ、向日市職員の給与に関する条例等の一部改正案、並びに令和2年度一般会計及び各特別会計補正予算案、財産の取得案、京都府市町村職員退職手当組合の規約の変更案、また、選挙管理委員及び同補充員の選挙、さらには、市民から提出された請願や、議員から発議した意見書など重要案件を、慎重かつ熱心にご審議賜り、本日ここに無事閉会することができたところでございます。これも、ひとえに議員各位のご協力によるものと深く感謝を申し上げますとともに、心から厚くお礼申し上げます。  また、安田市長をはじめ執行機関の皆様におかれましても、本会議や常任委員会での審議の間、コロナ対策のため非常に寒さが厳しい中でも熱く答弁をいただくなど、常に真摯な態度でご協力をいただきましたことに深く感謝を申し上げます。今期定例会を通じて、議員各位から述べられました意見なり要望につきましては、十二分に参酌をされ、今後の市政執行に反映されますことを強く望むものであります。  ところで、本年1年を振り返りますと、第1回定例会から、新型コロナウイルス感染症が全世界に蔓延し出しましたが、誰もが現在のこの状況を予測することができなかったのではないかと思っております。定例会、臨時会の運営に当たっては、市長をはじめ理事者各位、議員各位には、感染拡大防止をしながらの議会運営をいただいたことに対し感謝申し上げる次第であります。  国においては、このウイルスに対抗するため、補正予算など様々な形で取り組んでいるところですが、まだまだ道半ばであり、収束が見通せない状況であります。こうした状況が来年も続く可能性が高いのではないかと思っております。今後におきましても、定例会等に関しましては、感染拡大防止に留意しながらの運営にご協力をいただくと同時に、第1回定例会と第2回定例会において決議いただいたとおり、議会としても行政と連携・協力して、感染の拡大防止等に全力を挙げて取り組んでいただきますようお願いするものでございます。  そして、安田市長をはじめ、理事者、幹部職員の皆様におかれましては、この定例会が終了いたしますと、息つく間もなく来年度当初予算案の編成に鋭意取り組まれるものと存じます。現下の厳しい社会経済情勢と同時に、コロナ禍の中という特殊な環境の下、職員一丸となって英知を結集いただき、全世代の市民の皆様に向日市がふるさとであると思っていただける活力と魅力あるまちを築いていただくよう、なお一層のご努力をお願い申し上げます。  また、議会といたしましては、今後においても、二元代表制の下、車の両輪として果たすべき役割と責任を自覚し、市民の信託に応えてまいる所存でございます。  結びに当たり、1月4日の仕事初めには、百年に一度と言われる庁舎の建て替えが完成し、新庁舎での開庁となります。現在の本庁舎から新庁舎へ、この年末年始を利用しての引っ越し作業を行うとお聞きしております。職員の皆様にとっては大変な作業になるかと思いますが、新庁舎完成を、多くの市民の皆様が非常に楽しみにされております。何事もなく、1月4日から新庁舎を利用できるよう、業務が開始されるよう、お願いいたします。  そして、議員各位をはじめ理事者並びに職員の皆様におかれましては、寒さ厳しい折、また、コロナ禍の中、健康並びに感染症対策には十分ご留意をいただき、ご家族共々輝かしい新春をご健勝にてお迎えになりますようご祈念を申し上げまして、第4回定例会閉会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。  第4回定例会並びに本年1年、誠にありがとうございました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(天野俊宏議長)  次に、市長からご挨拶がございます。 ○(安田 守市長)(登壇)  定例会の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。  去る11月27日に開会されました令和2年第4回定例会におきましては、固定資産評価審査委員会委員にかかる人事案件をはじめ、令和2年度一般会計及び各会計の補正予算案や、給与に関する条例等の一部改正などにつきまして慎重なご審議を賜り、本日ここに、全議案につきましてご可決いただきましたことに厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。  さて、皆様もご存じのとおり、現在、いわゆる第3波と思われます新型コロナウイルスの感染拡大が続いております。これまでの第1波、第2波の状況と比べ、重傷者数が急激に増加しており、京都でも14病院の院長から緊急声明が出されましたように、医療提供体制の逼迫が懸念されています。本市といたしましても、今後、クラスターの発生や医療崩壊を起こさないために、一人一人が感染しないこと、さらには、感染したとしても、人にうつさないことが重要と考えておりますので、議員の皆様をはじめ市民の皆様には、繰り返しになりますが、基本的な感染対策であるマスクの着用、3密の回避、手洗いの励行の徹底にご協力くださいますようお願い申し上げます。  最後になりましたが、ようやく冬至を過ぎたとはいえ、寒さも日ごとに増してまいりますので、議員の皆様におかれましては、体調管理には十分ご留意をいただきまして、なお一層ご活躍されますことを心からお祈り申し上げまして、定例会閉会のご挨拶とさせていただきます。  ありがとうございました。 ○(天野俊宏議長)  これをもって、向日市議会令和2年第4回定例会を閉会いたします。              午後 3時12分 閉  会 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。               向日市議会議長  天  野  俊  宏               会議録署名議員  丹  野  直  次               会議録署名議員  村  田  光  隆...