向日市議会 > 2018-12-18 >
平成30年第4回定例会(第5号12月18日)

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  1. 向日市議会 2018-12-18
    平成30年第4回定例会(第5号12月18日)


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    最終取得日: 2021-09-07
    平成30年第4回定例会(第5号12月18日)   〇出席議員(19名)    1番  松 山 幸 次         2番  常 盤 ゆかり    3番  丹 野 直 次         5番  北 林 重 男    6番  米 重 健 男         7番  山 田 千枝子    8番  杉 谷 伸 夫         9番  飛鳥井 佳 子   10番  村 田 光 隆        11番  長 尾 美矢子   12番  福 田 正 人        13番  冨 安 輝 雄   14番  清 水 敏 行        15番  上 田   雅   16番  永 井 照 人        17番  天 野 俊 宏   18番  小 野   哲        20番  和 島 一 行   21番  太 田 秀 明 〇欠席議員(1名)   19番  近 藤 宏 和 〇事務局職員出席者  事務局長  野 田 真 里        次  長  細 川 隆 司  副課長   松 本   司        議事係長  麻 野 元 嗣
    地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者  市     長 安 田   守     副  市  長 五十棲 敏 浩  教  育  長 永 野 憲 男     企 画 理 事 大 野 勘一郎  ふるさと創生推進部長          清 水 広 行     総 務 部 長 鈴 木 英 之  環境経済部長  山 田 栄 次     市民サービス部長                              水 上 信 之  建 設 部 長 福 岡 弘一朗     教 育 部 長 小賀野 孝 人  上下水道部長  厳 嶋 敏 之 〇議事日程(本会議 第5日)  日程第 1         ・会議録署名議員の指名  日程第 2(議案第68号) ・平成30年度向日市一般会計補正予算(第4号)  日程第 3(議案第69号) ・京都府市町村職員退職手当組合規約の変更について  日程第 4(議案第70号) ・向日市職員の給与に関する条例及び向日市長及び副                 市長の給与に関する条例の一部改正について  日程第 5(議案第71号) ・平成30年度向日市一般会計補正予算(第5号)  日程第 6(請願第 3号) ・幼児教育振興助成に関する請願  日程第 7(請願第 4号) ・建設予定の救護施設に関し、京都市への要望提出を                 求める請願  日程第 8(請願第 5号) ・向日市を子育てしやすい町にするために保育所のよ                 りよい環境づくりを求める請願  日程第 9(意見書案第14号)・沖縄の民意を尊重し辺野古の新基地建設を強行しな                  いことを求める意見書  日程第10(意見書案第15号)・義援金差押禁止法の恒久化を求める意見書  日程第11(意見書案第16号)・無戸籍問題の解消を求める意見書  日程第12(意見書案第17号)・混乱を招く来年10月からの消費税増税の中止を求                  める意見書  日程第13(意見書案第18号)・京都市救護施設等の整備および運用について説明を                  求める意見書 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――      午前10時00分  開    議 ○(永井照人議長)  おはようございます。  定刻であります。  ただいまの出席議員数は、19名であります。  地方自治法第113条の規定による定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。  よって、開会中の定例会第5日目の会議を開きます。  日程に入ります前に、北林議員から、12月13日開催の総務文教常任委員会での質疑について発言の申し出がありましたので、発言を許可いたします。      (「議長」と呼ぶ者あり) ○(永井照人議長)  5番、北林重男議員。 ○5番(北林重男議員)(登壇)  おはようございます。  議長のお許しを得て発言をさせていただきます。  先日の総務文教常任委員会におきまして、株式会社優伽さんの善意の寄附に対して不適切な発言をしたことに心からおわび申し上げます。そして、総務文教常任委員長において発言の取り消しや撤回とインターネットでの部分削除をお願いいたします。  今後、発言には十分気をつけてまいります。 ○(永井照人議長)  北林重男議員総務文教常任委員会での発言のうち、不穏当と思われる部分につきましては、総務文教常任委員長において、後刻、速記を調査の上、適当な措置を講じられますよう求めます。  以上で、北林重男議員の発言を終わります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第130条の規定により、9番・飛鳥井佳子議員、12番・福田正人議員の両議員を指名いたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第2、議案68号平成30年度向日市一般会計補正予算(第4号)を議題といたします。  本案は、3常任委員会に分割して付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。はじめに、長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  おはようございます。  議案第68号、本委員会所管分についての審査経過と結果をご報告いたします。  主な質疑の概要といたしまして、一委員より、新民間保育所の概要について質疑があり、土地購入は物集女福祉会。正面入り口は府道に面しており、形状は二階建てで屋上庭園の予定である。駐車場には五、六台が駐車できる。定員は仮であるが、0歳9人、1歳12人、2歳12人、3歳22人、4歳22人、5歳23人で100人と聞いているとの答弁がありました。  一委員より、待機児童対策として、向日市には土地がないため、小規模の保育所を進めていくしかないとの認識だったが、今回の100名規模の保育園が建設されるに至った経緯について質疑があり、待機児童対策で多くの事業者が保育所を検討してくださった。その中で、今回の事業者は保育所の土地をずっと探されており、なかなか見つからなかったが、やっとこの場所を見つけることができたと聞いているとの答弁がありました。  関連して、一委員より、将来的な見込みが難しいとされてきた中で、この計画が進んだ経緯について質疑があり、以前より、物集女福祉会から保育所建設の希望は聞いていたが、なかなか発表できる段階ではなかった。今年の10月ぐらいに何とかいけそうだとのことで、今回、議案となったとの答弁がありました。  一委員より、民間保育園の土地面積について質疑があり、782平方メートルで130人ほどが入れる建物にしたいと考えているとの答弁がありました。  一委員より、地域説明会について質疑があり、まちづくり条例に基づく説明会を1月末から2月上旬に開催予定であるとの答弁がありました。  一委員より、第3保育所の跡地の活用について質疑があり、公園整備のほかの土地を市民会館の財源のため売却の予定であったが、永守会長からの市民会館のご寄附があり、小規模保育所の用地として保育所の建設希望の方にご案内しているが、今のところは現状のままで様子を見ていくとの答弁がありました。  一委員より、他地域で建設資材の不足により工事を中止したことがあると聞いているが、そんなことのないようにお願いしたいとの要望がありました。  一委員より、今後、保育所をどこまで増やす計画があるのかについて質疑があり、現在の子育て支援計画は平成31年までであり、幼児教育無償化のことも考慮した計画を、平成31年に、今後5年間の計画を策定する中でニーズを把握していくとの答弁がありました。  一委員より、保育の見通しが間違っていたのではないか、について質疑があり、見通しをすることは大変難しい。今後、マンション計画のときに、1階に保育所を設けるなども考えていかねばならないと思う。今後、少子化になったときに定員が満たされないことも考えられることを考慮に入れて、計画をしていかなければならないと考えている、との答弁がありました。  その他、活発な質疑があり、採決の前に、一委員より、保育の想定が違っていたことを市長が認められた。今まで、保育所の新設が必要と言ってきたことに耳を傾けてほしかった。今、保護者の方は保育所に預けて働きたいとの思いが強いので、いろんな条件を言っていられないと思われているが、今回の新民間保育所は、安全面の確保、公立保育所3園の存続、また、定員増ですし詰め状態になったら見直しも検討してほしいと要望して、賛成するとの意見がありました。  採決の結果、挙手全員により、議案第68号、本委員会所管分については、原案どおり可決することと決しました。  なおよく、本会議においてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  次に、丹野建設環境常任委員長。 ○(丹野直次建設環境常任委員長)(登壇)  議案第68号、本委員会所管分について、審査経過と結果をご報告いたします。  主な質疑の概要といたしまして、一委員より、本補正にかかる道路の復旧箇所について質疑があり、寺戸町古城の市道2103号線で、はり湖池の南側の路肩陥没を復旧するものであるとの答弁がありました。  一委員より、被災パイプハウスの補助金の交付対象について質疑があり、農家に対する補助であり、国庫補助が1件、京都府補助が1件であり、合計2件であるとの答弁がありました。  一委員より、新庁舎新築工事の工期について質疑があり、工事期間は12カ月を予定しているとの答弁がありました。  関連して、一委員より、職員労働組合の事務所について質疑があり、市民会館の建設の支障となるため移転する必要があり、適切に対応するとの答弁がありました。  関連して、一委員より、新庁舎建設特別委員会で取りまとめられる市民会館に対する要望が、設計に反映されたか検証する機会について質疑があり、永守様が指定されている設計事務所にお渡しするので、結果をお返しするとの答弁がありました。  一委員より、台風21号で発生した災害ごみについて質疑があり、災害ごみにまじって電子レンジやベビーカーなどが捨てられていたとの答弁がありました。  一委員より、被災パイプハウスの補助制度、交付対象範囲について質疑があり、補助制度については、過去に例のない甚大な被害が発生し、緊急に対応する必要がある場合の制度である。共済金を除いた金額が対象となるとの答弁がありました。  一委員より、台風21号による現在の被害状況について質疑があり、12月にパトロールを行い、被害の見受けられる家に声かけを行ったとの答弁がありました。  関連して、一委員より、停電時における行政と関西電力との連携手段について質疑があり、台風21号の被害後、関西電力と協議を重ねており、今後はスムーズに情報提供が行えるよう努めたいとの答弁がありました。  その他、活発な質疑があり、一委員より、市が発注する工事の見積もりの提出時期、年度末の工期等について要望がありました。  採決の結果、挙手全員により、議案第68号、本委員会所管分については、原案どおり可決するものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  次に、天野総務文教常任委員長。 ○(天野俊宏総務文教常任委員長)(登壇)  おはようございます。  議案第68号平成30年度向日市一般会計補正予算(第4号)、本委員会所管分について、その審査経過と結果についてご報告をいたします。  一委員より、寄附の日付と議案書の日付の関係はとの質疑があり、寄附の申し出は10月30日であったとの答弁がありました。  一委員より、ブロック塀についての質疑があり、補助金対象は5小中学校であり、3月末までに完了予定、今後の学校施設の防災対策については、日常点検になる。また、通学時の子どもへの危険回避方法は、学校での指導と家庭でもお願いしているとの答弁がありました。  一委員より、通学路の民地のブロック塀に対して安全対策のお願い等の申し入れなどをしているかとの質疑があり、特に教育委員会からは行っていないとの答弁がありました。  一委員より、留守家庭児童会債務負担行為についての質疑があり、新たな事業である。建築審査会経費、点検費用、基本設計及び実施設計に要する経費であり、建築面積は全体で100平米程度を考えており、供用開始は平成31年度末までの予定であるとの答弁がありました。
     一委員より、小体育室の空調についての質疑があり、台風時などの浸水害等の避難を想定している。大規模災害の対応については想定していないとの答弁がありました。  一委員より、民地のブロック塀の崩壊についての責任に関しての質疑があり、教育委員会が責任を負うものではない。防災安全課のほうで補助制度を設け、周知しているとの答弁がありました。  一委員より、公共調達条例に基づいた工事をしているかとの質疑があり、行っているとの答弁がありました。  その他、活発な議論があり、採決の結果、挙手全員により、可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  7番、山田千枝子議員。(拍手) ○7番(山田千枝子議員)(登壇)  おはようございます。  日本共産党議員団山田千枝子でございます。議案第68号平成30年度向日市一般会計補正予算(第4号)について、党議員団を代表して、若干の意見と要望を述べ、賛成討論を行います。  まず、最初に、先ほどの補正予算に関連いたしまして、私からも一言申し添えます。  先ほど、総務文教常任委員会での北林議員の発言、不適切な発言であったということ、永井議長に発言の撤回と謝罪をしたいと申し入れ、そして、発言させていただきました。改めて、この場をおかりいたしまして、向日市の子どもさんのために寄附をしていただいているということに対して、お礼と敬意を申し上げます。  それでは、意見と要望を行います。  本補正は、補正前の197億1,569万1,000円に今補正予算5,343万7,000円を追加するものです。  まず、一つ目の民生費についてです。この補正内容は、民間事業所が設置する保育所の整備費に対する補助金1,598万5,000円が計上されております。委員会で資料が出され、新しい民間保育所は2020年4月開所予定で、場所は寺戸町東田中瀬です。保育事業所サニーリッジ経営物集女福祉会で、定員は100人とのことでした。また、この補正で債務負担行為が計上され、平成30年度から31年度で限度額1億4,400万円となっております。  この土地の現場は私の家の近くでもあり、ご近所の方々とも少し話を聞いてまいりました。100人定員の保育所にはびっくりしておられました。土地はいびつな形で、面積は782平米で、建築面積は2階建てで目いっぱい建てるとのこと。駐車場は五、六台、近くの駐車場を用意するとのことでした。同じ100名定員のアスク保育園は、園庭を含んで1,666平米となっており、今回議案に出ている保育所は、アスクと定員が同じなのに半分以下の面積となっております。しかも、面する道路はJR向日町駅と阪急東向日駅までの交通混雑する府道と、もう一方は通学路ともなっております市道です。  約100名の待機児童が今年度の4月に出て、待機児童の解消対策であることは喜ばしいことです。しかし、解消になるなら、どんな体制でもいいとは言えません。入所される子どもさんや保護者、また、地域住民が喜ばれ、理解されるような保育所でなければなりません。定員の弾力化などで2割増しの120人の入所者にもなりかねません。保育を受ける子どもさんの成長が保障される保育環境の確保を強く願うものです。  狭隘な土地での設計図面が委員会では提出されませんでした。基本的な設計図の公表を早期に提出していただきたい。本来、委員会で提出していただく必要があると私は思います。委員会での答弁で、周辺住民への説明会は1月末から2月に行われるとのことでした。意見・要望、しっかり聞いていただくよう強く要望いたします。  二つ目に、災害対策費です。6月の大阪北部地震や7月の豪雨、9月の台風21号などで市内でも多くの被害があり、昼夜を分かたず、道路をはじめ地域や学校など公共施設をそれぞれの担当課の皆さんで点検しながら、危険箇所などを調査され、努力していただいたことにお礼を申し上げます。今議案には、路肩陥没などの復旧に要する工事費750万円や、台風により倒壊した被災パイプハウスなどの復旧に対する補助金1,187万8,000円が計上されており、賛成するものです。しかし、この補助金だけでは被災された方々の負担を補えません。補助金のさらなる拡充を願うものです。  また、第2向陽小学校、第5向陽小学校の小体育室の空調設備や、ブロック塀の安全対策に要する費用1,707万4,000円が計上され、賛成するものです。しかし、今回は避難された人数はわずかでしたが、大災害時での多数の避難のことを想定すると、各小中学校の体育館の空調整備計画を強く望むものです。  八幡市では、12月7日、日本共産党の一般質問の答弁で、市教育委員会は、避難所である学校体育館エアコン設置について検討すると答弁されております。現時点では具体的な計画はありませんが、2020年度までの緊急防災・減災事業債が活用できるようにしたいとそういうことでした。この事業債は、地方債充当率が100%で、国からの地方交付税交付金に70%が算入されます。八幡市長は、さきの9月議会で、エアコン設置をめぐっては、国と府に設置に向けた制度の拡充を要望したと答弁されておりました。本市でも、学校体育館エアコン設置に向け、実現できるよう要望いたします。  三つ目に、債務負担行為の第2留守家庭児童会、この増築事業が平成30年度から31年度、500万円となっており、面積は100平米とのことです。この500万円の補正は建築審査会や基本設計、実施設計の費用であると総務文教常任委員会の説明で伺いました。大いに賛成するものです。  第2留守家庭児童会は、3階の1教室を使用し、200人を超えた夏休みは3階の2教室を使用されておりました。保護者の方々から、3階での保育でなく、現在の場所の近くなどにしてほしい、こういった要望を聞き、党議員団は、夏休み前、夏休み後も、第2留守家庭児童会を中心に、第4留守家庭児童会や、ほかの留守家庭児童会も含め、調査に入りました。第5留守家庭児童会では、猛暑の中、お昼寝の部屋もあり、子どもたちは体を休められるなど、それぞれの向日市内での留守家庭児童会の違いと現状を見てきました。一般質問でも、常盤議員を中心に、この問題を取り上げてきました。そのもとで、第2留守家庭児童会の増築が決まり、体育館の卓球室を使用している第4留守家庭児童会の増築についても、来年度から学校施設整備計画の中で進められることも明らかになりました。留守家庭児童会で働く職員さんが安心して子どもさんの保育ができ、子どもさんが、よりよい環境で保育されるよう、早期の実現を望むものです。  最後に、新庁舎整備事業債務負担行為23億円は平成30年度から平成33年度で行われることになっております。耐震工事が必要になったことによる市役所の整備事業ですが、莫大な費用となっております。国の補助金などにより、基本設計づくりのテンポが非常に急ぐ計画になっております。しかし、基本の時点で仕事にかかわる職員さんをはじめ来庁される市民の声を反映しておく必要があると考えます。私たち党議員団も、先日、太田新庁舎等特別委員会委員長に要望を提出いたしました。駐車場の確保、組合事務所の設置はもちろんのこと、市民の役に立つ庁舎をはじめ、職員さんが安全で働きやすい庁舎にしていただき、費用については、できる限り安価ですむよう要望いたします。  なお、新市民会館の要望も太田委員長に提出いたしました。舞台出演者が安全で使いやすく、来客者が満足できる会館と、会議室を含む使用料金が今までより高くならないようにしていただくこと、このことも申し添えておきます。  以上で、本補正予算についての賛成討論とさせていただきます。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  13番、冨安輝雄議員。(拍手) ○13番(冨安輝雄議員)(登壇)  公明党議員団の冨安輝雄でございます。ただいま上程議題となっております議案第68号平成30年度向日市一般会計補正予算(第4号)について、公明党議員団を代表いたしまして、賛成の立場から討論をさせていただきます。  今回の補正予算は、現在、本市において課題となっておりますことや、今後、多額の事業費を伴う事業について予算が計上されたものであると認識をしております。  まず、新たな民間保育所の整備に対する補助金1,598万5,000円についてでございますが、かねてから訴えておりました待機児童の解消に向けて、大きな前進になると期待できるものであり、大いに評価するものであります。また、入会児童数が大幅に増加しております第2留守家庭児童会の増築について決断をされ、債務負担行為の予算を計上されましたこと、共働きやひとり親の家庭に対する支援として、また、日本の将来を担う子どもたちの成長と女性の活躍を後押しするものとして、高く評価するものであります。  次に、たび重なる災害による被害の復旧をさらに進めるものとして、7月豪雨による路肩陥没等復旧工事費750万円、台風21号により被災したパイプハウス復旧への補助金1,187万8,000円が計上されております。また、学校のブロック塀安全対策費用1,000万円について、さきの9月補正予算で既に計上されているものと合わせまして、災害時の児童生徒の安全を確保するものであり、高槻市での事故を受けて、保護者の皆様からも不安の声が上がっているおり、非常に重要な事業として評価をいたします。  さらには、国の補正予算のかかる国庫補助金など有利な財源の確保に努められている点においても評価するものであります。市民の防災・減災に対する意識もかなり向上している中で、防災・減災の対策強化は最重要課題であり、引き続き災害に強いまちづくりを進めていただきますようお願いをいたします。  次に、新庁舎の建設についての債務負担行為の予算でありますが、耐震性能が不足している市役所庁舎については、市の防災機能の拠点となるべき建物でありますことから、早急に対策を要する事項でございます。しかしながら、同じく耐震性能が不足しているとして休館しております市民会館のこともあり、複合施設による建設を計画されていたところでございました。永守重信様からのご寄附により、市民会館の整備にめどがついたことから、速やかに本庁舎の建て替えを進められることは、安田市長がかねてからおっしゃっている、スピード感をもって職務に当たっておられることと考えるものでございます。新庁舎の建設に当たりましては、市民の皆様にとって、また、市民のために職務に当たっておられる市職員の方々にとって使い勝手のよい、他に誇れるような建物の建設を望むものであります。  我が公明党議員団が、かねてより申しております学校図書の充実については、7年連続してご寄附をしておられます株式会社優伽様に、公明党議員団といたしましても、この場をおかりいたしまして心より御礼を申し上げます。  今回の補正は、かねてから強く訴えてまいりました災害対策や福祉、教育に関する施策について予算計上されております点を高く評価し、公明党議員団といたしまして、本議案に賛成をさせていただきます。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  9番、飛鳥井佳子議員。 ○9番(飛鳥井佳子議員)(登壇)  社民党の飛鳥井佳子でございます。平成30年度向日市一般会計補正予算の賛成討論をさせていただきます。  今回の補正で、災害対策費や小中学校のブロック塀の施設整備工事にご尽力いただきましたことに心から感謝し、高く評価をいたします。台風21号は、向日市にとっては本当に初体験のようなすさまじい災害で、今も多くの家々が壁が崩れたままや、屋根瓦が直せないままになっている状況です。大牧地区では、道路上に家の側面がなぎ倒され、道路は通行不能となり、大雨の中、ご町内の皆さんと必死で復旧作業をいたしました。写真にも撮って、後に罹災証明が上げられるようにしたり、とにかく3日間、休む間もなく、市との通信係として私も多忙な日を過ごしました。一番困ったのは、大きなトタン屋根が台風に吹き上げられて、何と電柱に乗っかかってしまうという世にも恐ろしいことが起こり、周辺は大停電が起き、まだ暑い毎日でございましたので、冷蔵庫のものはだめになってしまうし、赤ちゃんはクーラーも扇風機もないので泣くし、それはそれは大パニックでありました。  東日本大震災の被災地支援に何度も行っている私ですら、気弱になったり、途方に暮れたりいたしました。家々の崩れたがれきを大牧ロータリーに集めまして、市のほうで対応してくださるということになり、ほっといたしておりましたところ、あまりの量の多さで道路にごみがあふれ出しまして、不心得な人がこっそり、レンジや、テレビや、かさや、布団や三輪車など、あらゆるものをついでに積み上げるので、しまいには府道の向こうの他の地域の方々も持ってこられるので、小競り合いとなりまして、とうとうこのことは行政が悪いからだと怒りの矛先を市役所に向ける始末でありました。深夜、私も何度も町内会長をしてきたので、他の役員の方々とロータリーの前で話し合い、「これは大牧の恥や」と実に情けなく、友人たちに助けてもらってあすかい号の荷台に、泥まみれになりながら何度も何度も積みまして、市役所に運搬をさせていただきました。  家が停電していて、人々は夜遅くまで外に出ております。そんな中で、ある男性は、市役所に大声で電話をしていまして、「どうなってるんや、何とかせえや!」と怒鳴り倒しておりまして、これでは、他の大事な電話は通じないはずだと思いました。こんな市民に怒られつつ、私も何度も市役所に行って、関電に復旧をお願いしてほしいと依頼をしましたところ、先方は、まず病院が先ですとのことで、それはそうだろうと納得いたしました。友人たちが、電気の通じている家から延長コードでつないで、例えば、南側の家から西側の家に電気を分けてもらうということを言い出しまして、明日その準備をしようということを話し合ったりいたしました。  ヒステリックになった方々は、ロータリーで働いている私たちを見つけて、助けるどころか、「ここはな、名のある人がいないから復旧が遅いんや!」となじります。仕方なく、「もう明日電気がつかなかったら私を殺してください」と言いましたら、皆さん、うつむいて帰られました。ようやく3日目に電気がついて、「殺されんでよかったわ!」と、私、本当にうれしかったですけど、私たちの悪口を言った人々とは、しばらく、本当に顔を合わせても気まずいことでございました。お一人だけ朝早くに、「ありがとう」と言いにこそっと来られて、逃げるように去って行かれて、ちょっとびっくりいたしました。  まあ、何が言いたいかと申しますと、こういうときにすぐにパニックになり、市役所が悪いと言う人ばかりではだめだということであります。自発的にみんなが動いて、町内に困っているひとり暮らしの人はいないのか、病気の人は大丈夫かと考え、ボランティア精神で働く人がいなかったら、わがままな、依頼心の強い、おねだり市民ばかりでは、今後もっと大きな台風や地震が来たときはどうにもなりません。安田市長さんは、常々、「行政も全力を尽くしますが、直ちに全市民のニーズに市役所が対応して間に合うことはできませんので、各人でそれぞれ日ごろから備えを万全にしておいてほしい」旨、言ってくださっています。中には、防災マップの存在も知らぬ方もいて、本当に驚きます。地区社協やいろんなところで学習会がありますし、ふだんから知識やノウハウを身につけておくことが本当に大事だと思います。  「広報むこう」にも、大事なことがいっぱい載っていて、せっかくカラーのよい冊子なのに、読んでいない人もいます。防災訓練にも参加せず、助けをじっと待つだけの人ばかりでは困ります。11月24日、私は、広島の被災地を視察いたしましたが、山も川も崩れ、家々は流され、鉄道も動かず、復旧にはあと2年もかかるとのこと、それはそれは大変でございました。  ところで、先日、テレビで翻訳家で実業家のタレントさんのダニエル・カールさんが、こんな話をされていましたので、ご紹介します。彼はカリフォルニア生まれの山形育ちの、とても楽しい方で、「YOUは何しに日本へ?」の番組で人気のある方です。彼はこのとき、日米のボランティア精神の違いについて語られていました。アメリカでは、小さいころからボランティアを学校や地域で学び、参加をするのが当たり前であること、そして、日本では、定年退職の後、高齢者のボランティアはたくさんいらっしゃいますが、アメリカのように若い人が少ないということ、そして、また寄附につきましても、キリスト教会で、かごなどの中にみんなが入れる習慣があるので、これらは幾ら払ったということを自己申告して国が税金から引いてくれるとのことで、だから、大人になって、大企業とかいろんなところで大変収益を上げられた社長さんとか、いろんな方々は、何千万円でも何億円でも寄附するのが当たり前ということだそうでございます。そういうモラルの定着があるということでございます。  で、私もアメリカを旅しますと、車椅子の方と行きますと、たくさんの方が気軽に、自然に手をかしてくださってびっくりします。ですから、やはり、小さいときから学校など各地域でしっかりとボランティアの教育がされているなと思います。ところが、恥ずかしい日本という国では、先ほどの共産党の議員の方が、寄附をしてくだった方の心を傷つける発言があったように、謝罪をされましたけれども、世界では、皆、寄附をすることが人として当然のモラルになってきているのであります。以前、海外の新聞では、日本人は何の趣味も持たず、休みもとらず、低賃金で働き続け、ウサギ小屋に住み、他の国の仕事を奪いに来ると批判をされましたし、世界野生生物基金とか大きなそういう基金につきましては、日本人の寄附は大変少ないことで有名であります。ですから、エコノミックアニマルとか、いろいろ悪口を聞くわけでございます。で、そういう恥ずかしい国に、私は、やっぱりなりたくないなと思っています。  今回、何とか大惨事を免れたこの向日市で、もしものときの災害対策をお一人お一人が、みずからのこととして考えられるように、もっと市から強く市民に要請し、子どもたちに体験学習等でボランティア教育を行ったり、広報でのふるさと納税など、市財政への協力を強く呼びかけ、みんなでいいまちにしていくように啓発を進めていただくことをよろしくお願い申し上げまして、賛成討論とさせていただきます。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  17番、天野俊宏議員。 ○17番(天野俊宏議員)(登壇)  新政クラブの天野俊宏でございます。ただいま議題となっております議案第68号平成30年度向日市一般会計補正予算(第4号)について、賛成の立場から、新政クラブを代表いたしまして討論を行います。  まず、討論に先立ちまして、株式会社優伽様におかれましては、今回、7回目の本市へのご寄附をいただき、まことにありがとうございます。安田市長におかれては、今回の提案どおり寄附者の意向を汲んでいただき、小中学校図書の充実のために最大限活用されますようお願いを申し上げます。  さて、今回の補正予算は、歳入歳出それぞれ5,343万7,000円を追加し、補正後の一般会計予算額は、歳入歳出それぞれ197億6,912万8,000円となるものであります。今年度は、6月の大阪北部地震をはじめ、7月の西日本豪雨や9月の台風21号など、大変大きな自然災害が発生いたしました。この補正予算では、市道の復旧工事をはじめ被害の大きかった農業パイプハウスの復旧費用などに対する補助金など、国・府の財源を最大限活用することにより、今年度発生した数々の災害からの復旧を加速させるものであると考えております。  また、新政クラブとして、常に国などの有利な財源確保に努めるよう要望をしておりますが、小中学校におけるブロック塀の安全対策等についての補助金など、既に計上された予算についても、職員の皆様は常に情報収集し、市にとって、より有利となるよう財源の活用に気を配られ、内訳補正となったものと思います。  さらに、民間保育所の設置や第2留守家庭児童会の増築、新庁舎の整備など、今後、必要となる事業について債務負担行為として設定されるなど、本市の課題に正面から対応し、さらなる発展に導くための経費を積極的に提案されたものと考えております。  新政クラブとして、当初予算や一般質問でも要望しておりましたが、待機児童解消に向けて、民間園による保育所整備を進められ、また、入会児童数が増加している第2留守家庭児童会の増築を決断されたことは、働く世代への支援、ひいては活力ある向日市づくりのための意義あるものと考えております。  また、新庁舎整備事業についても、永守重信様からご寄附をいただく市民会館とあわせて、現在の市役所敷地内に建設することにより、市民の皆様の利便性向上が図れるものであると考えております。引き続き、着実かつ迅速に事業を進められるようお願い申し上げます。  以上、特に評価できる点を述べさせていただきました。今後、事業の執行に当たりましては、期限が限られた財源を活用するなどのことから、計画的に着実に進めていただく一方、市民の皆様をはじめ議会への説明も十二分に行っていただきますよう要望いたしておきます。  さらには、来年の10月には幼児教育・保育の無償化がスタートする予定となっています。幼稚園ともしっかり連携して、年間を通して待機児童の解消を目指していただくことも要望し、また、留守家庭児童会の入会数もますます増加することも予想されると思います。保育所ともども、より一層の民間活力の導入にも力を注いでいただきますよう要望いたしておきます。また、留守家庭児童会の所管についても再考するようつけ加えておきます。  最後に、本市の発展のためには、これまでのさまざまな取り組みを今後も継続させる必要があります。かつ、重要な事業が山積もしています。中でも、財源確保などは計画をしっかり立てて、見通しについても詳細に説明をいただけるようにお願いをいたしておきます。  安田市長におかれましては、今後も本市のさらなる飛躍・発展を目指して、職員の皆様と一丸となって取り組んでいただき、一般質問でも申し述べましたが、再度、2期目への継続の要請を申し述べまして、私の賛成討論といたします。  ご清聴ありがとうございました。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  議案第68号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、議案第68号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第3、議案第69号京都府市町村職員退職手当組合規約の変更についてを議題といたします。  本案は、総務文教常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。天野総務文教常任委員長。 ○(天野俊宏総務文教常任委員長)(登壇)
     議案第69号について、その審査経過と結果についてご報告をいたします。  特に質疑なく、採決の結果、挙手全員により、可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  議案第69号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、議案第69号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第4、議案第70号向日市職員の給与に関する条例及び向日市長及び副市長の給与に関する条例の一部改正について、日程第5、議案第71号平成30年度向日市一般会計補正予算(第5号)、以上2議案を一括議題といたします。  提出者の説明を求めます。安田市長。 ○(安田 守市長)(登壇)  おはようございます。  ただいま一括議題となりました議案第70号、及び議案第71号の2議案につきましては、平成30年度の給与改定にかかります条例の一部改正及び補正予算でありますので、一括してご説明を申し上げます。  ご承知のとおり、国家公務員の一般職の職員の給与について、本年8月10日に、人事院から、国会及び内閣に対しまして勧告が行われたところであります。勧告の内容は、民間給与との格差0.16%を解消するため、世代間の給与配分の観点から、若年層に重点を置きながら俸給表の水準を引き上げるとともに、民間の支給割合に見合うよう、勤勉手当の支給月数を引き上げるというものであります。政府においては、去る11月の閣議において、本年度の給与を人事院勧告どおり改定することを決定されたところでございます。  また、京都府人事委員会の勧告の内容についてでありますが、民間給与との格差0.18%を解消するために月例給を引き上げ、勤勉手当についても、民間の年間支給月数に見合うよう、国と同様に支給月数を引き上げるというものであります。  本市職員の給与改定につきましては、情勢適用の原則など地方公務員法に定められた諸原則に従い、本市の財政状況をも勘案し、人事院、京都府人事委員会の勧告や近隣自治体を参考にする中で、職員組合と交渉を重ねた結果、人事院の勧告に準じ改定することで合意を得たところでございます。  このため、今回、関係条例の一部改正、及びこれに関連いたします補正予算案を提案させていただいた次第であります。  それでは、まず、議案第70号向日市職員の給与に関する条例及び向日市長及び副市長の給与に関する条例の一部改正について、ご説明申し上げます。  まず、第1条についてでありますが、向日市職員の給与に関する条例の給料表の額を、本年4月にさかのぼり、人事院勧告に準じ引き上げるものであります。今回の給料表の改定によりまして、本市職員の平均給料月額は641円引き上げの30万2,024円となるものであります。また、期末手当及び勤勉手当についてでありますが、人事院勧告に準じ、0.05月分引き上げ、4.45月分とするものであります。  なお、引き上げ分につきましては、今年度は12月の勤勉手当に配分することとし、本年12月の勤勉手当の支給月数を0.95月分とするものであります。  次に、第2条についてでありますが、平成31年度以降における期末手当及び勤勉手当の支給月数を、6月及び12月に均等に配分するよう改めるものであります。  次に、第3条についてでありますが、市長及び副市長の期末手当を、職員の給与改定に準じ、本年12月の期末手当の支給月数を0.05月分引き上げ、1.775月分とするものであります。  次に、第4条についてでありますが、平成31年度以降における期末手当の支給月数を、6月及び12月に均等に配分するよう改めるものであります。  なお、市議会議員の皆様及び教育長の期末手当につきましては、条例で市長及び副市長の給与に関する条例に基づくこととなっておりますことから、同様の引き上げとなるものでございます。  この条例は公布の日から施行するものでありますが、第1条につきましては本年4月1日に、また、第3条につきましては本年12月1日に、それぞれさかのぼって適用し、第2条及び第4条につきましては、平成31年4月1日から施行するものであります。  次に、議案第71号平成30年度向日市一般会計補正予算(第5号)についてでありますが、今回の補正は、歳入歳出予算の総額に、それぞれ2,966万8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を197億9,879万6,000円とするものであります。  歳出の主な内容といたしましては、給与改定に伴う一般職の給与及び特別職の期末手当、人事異動に伴い必要となった人件費など、合わせまして2,966万円を計上するものであります。  以上、2議案につきましてご説明を申し上げました。よろしくご審議賜りますようお願いを申し上げます。 ○(永井照人議長)  ただいま提案理由の説明がありましたので、2議案に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  よって、議案第70号は総務文教常任委員会に、議案第71号は3常任委員会に所管分を分割して付託いたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  ここで議事の都合により、暫時休憩いたします。             (休         憩)    (午前10時51分)             (休憩中に3常任委員会を同時開催) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)                    (午後 0時58分)  定刻であります。  ただいまの出席議員数は定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。  よって、休憩前に引き続き会議を開きます。  日程第4及び日程第5の議事を継続いたします。  議案第70号は総務文教常任委員会に、議案第71号は3常任委員会に所管分を分割して付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。はじめに、長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  議案第71号、本委員会所管分につきまして、その審査経過と結果をご報告いたします。  主な質疑の概要といたしまして、一委員より、非常勤職員も増額されるのかとの質疑があり、この補正予算には含まれていない。非常勤の方は近隣市町村の単価や正規職員の上げ幅、今までの経過等を勘案して引き上げを検討し、当初予算で計上しているとの答弁がありました。  一委員より、同一賃金同一労働の傾向があるが、向日市ではどうかとの質疑があり、向日市では、正規職員と非常勤職員は職務が違うと規定しており、それぞれの職務に応じた賃金であるとの答弁がありました。  一委員より、職員組合との交渉はどんなものであったかとの質疑があり、賃金確定の要求書が出されて、各項目の要求をされた。協議の中で職員の環境をよくすることについては同じ方向を向いているので、いろいろな話し合いの中で今回の合意に至ったとの答弁がありました。  一委員より、賃金を民間と比較するのはどんな数字かとの質疑があり、人事院が独自に調査されているとの答弁がありました。  その他、活発な質疑があり、採決の前に、一委員より、貧困対策が進まない中で公務員の給与が上がるのは国民感情として納得できない。誰もが好景気の恩恵を受けたときに公務員の給与は上げればよいので、反対との意見が述べられました。  一委員より、公務員の給与はほかの職種の賃金ベースになる。大企業に比べると高くないので、賛成であるとの意見が述べられました。  その他、要望や賛成の意見が述べられ、採決の結果、挙手多数により、本委員会所管分については、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、お願いいたします。 ○(永井照人議長)  次に、丹野建設環境常任委員長。 ○(丹野直次建設環境常任委員長)(登壇)  議案第71号平成30年度向日市一般会計補正予算(第5号)、本委員会所管分について審査経過と結果をご報告いたします。  主な質疑の概要といたしまして、一委員より、土木費の補正予算の対象は何人分であるかとの質疑があり、8名分であるとの答弁がありました。  一委員より、給与改定に臨時職員、再任用職員は含まれているかとの質疑があり、再任用職員が含まれているとの答弁がありました。  関連して、一委員より、現在の建設部臨時職員の人数について質疑があり、3人であるとの答弁がありました。  一委員より、職員労働組合とも補正予算の内容について合意されており、本補正予算について賛成であるとの意見がありました。  一委員より、建設部の職員の方は遅くまで業務を頑張っていただいているが、市民からの税金で給与を支払っているので、より一層頑張っていただきたいとの意見がありました。  採決の結果、挙手全員により、議案第71号、本委員会所管分については、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議においてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  次に、天野総務文教常任委員長。 ○(天野俊宏総務文教常任委員長)(登壇)  議案第70号、及び議案第71号、本委員会所管分について、その審査経過と結果についてご報告をいたします。  日程の前に一委員より、さきの総務文教常任委員会における発言について訂正の申し出があり、不穏当と思われる部分については、適当な措置を講じることとなりました。  一委員より、今回の職員の給与改定により、以前に引き下げる前と比べてどうかとの質疑があり、今年の4月1日に京都府基準から国基準にしており、今回の引き上げをしても以前の基準に達していないとの答弁がありました。  一委員より、職員労働組合との協議についての質疑があり、賃金だけではなく、メンタルヘルスに関する研修実施の要望があったとの答弁がありました。  一委員より、保育士採用についての質疑があり、退職者予定3名分については採用するとの答弁がありました。  採決の結果、挙手全員により、可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  10番、村田光隆議員。 ○10番(村田光隆議員)(登壇)  日本維新の会の村田光隆です。議案第70号向日市職員の給与に関する条例及び向日市長及び副市長の給与に関する条例の一部を改正する条例について、議案第71号平成30年度向日市一般会計補正予算(第5号)について、反対の立場から討論させていただきます。
     平成30年度の国家公務員の給与を増額する改正給与法が、11月28日の参議院本会議において、自民、公明、立憲、国民、共産などの賛成多数により可決成立いたしました。8月の人事院勧告を受け入れ、給与、期末手当、勤勉手当ともに5年連続の引き上げになりましたが、そもそも人事院自体が公務員の人たちで構成されています。その人たちが、自分自身の給与を引き上げるという勧告そのものが間違っていると思います。民間との格差を是正するためとのことですが、大企業の正社員と比べるのはおかしいです。来年には消費税が10%に増税されようとしている現状において、給与の引き上げは、国民感情として納得できるものではありません。  本市では、国民健康保険の引き上げに反対し、一般会計から補填するべきだと言われる会派がありますが、2,900万円増額の補正予算を、なぜ国保に回せと言われないのでしょうか。給与の増額をやめて、その分を国保に回すと言われるのなら、私は喜んで賛成いたしますが、いかがでしょうか。特定の政党を攻撃しているわけではありませんが、最大会派が動かれる意義は大きなものがありますので、提案させていただきます。  公務員の給与を引き上げる前に、介護士や保育士の給与を上げるほうが先だと思いますが、皆さんはどう思われているのでしょうか。人手不足が深刻な職種の給与を上げるほうが先ではないでしょうか。繰り返しになりますが、一部の大企業の正社員だけではなく、中小、零細、非正規の労働者の賃金が上がり、誰もが好景気の恩恵を実感してから、給与、期末手当を引き上げるべきだと思います。 ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  はじめに、議案第70号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手多数であります。  よって、議案第70号は、原案どおり可決いたしました。  次に、議案第71号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手多数であります。  よって、議案第71号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第6、請願第3号幼児教育振興助成に関する請願を議題といたします。  本請願は、総務文教常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。天野総務文教常任委員長。 ○(天野俊宏総務文教常任委員長)(登壇)  請願第3号幼児教育振興助成に関する請願について、その審査経過と結果についてご報告をいたします。  一委員より、インクルーシブ教育などについて、大いに賛同するとの意見がありました。  一委員より、先進国の中で日本の教育費が少ない。本請願については賛成するとの意見がありました。  一委員より、来年10月より、幼児教育の無償化もスタートするので、幼児教育の重要性など、趣旨に賛成するとの意見がありました。  一委員より、幼児教育の無償化を強く訴えてきたので、大いに賛成するとの意見がありました。  採決の結果、挙手全員により、本請願については、採択すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審査いただきますように、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  請願第3号について、採択することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、請願第3号は、採択することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第7、請願第4号建設予定の救護施設に関し、京都市への要望提出を求める請願を議題といたします。  本請願は、厚生常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  請願第4号建設予定の救護施設に関し、京都市への要望提出を求める請願について、その審査経過と結果をご報告いたします。  審査の前に、請願の代表者から、本請願について説明をさせてほしいとの申し出があり、委員会を閉じ、委員協議会に切りかえ、説明を受けました。請願の代表者の説明後、委員協議会を閉じ、委員会を再開いたしました。  主な意見の概要といたしまして、一委員より、救護施設は最後のセーフティネットであり、日本の福祉のために必要な施設である。今回の請願は、京都市と事業者と地域住民との相互理解が必要ということで、施設がどうしてもだめというなら賛成できないが、相互理解の思いについては理解できるので、賛成するとの意見がありました。  一委員より、11月23日の説明会に最初は入れなかったことや、開会がおくれたこと、12月の工事の計画なのに11月の終わりに説明会をするのはどうか。また、向日市も、もっと早く説明をするように言わなかったのはどうしてかと思う。議会から意見書を用意しているところである。京都市は安易に場所を選んだのではないかと思える。丁寧に説明をされ、信頼関係をつくっていくことが重要と思い、賛成するとの意見がありました。  一委員より、今回の施設が、生活保護法33条から大事な施設であることを理解しているが、場所について、第5向陽小学校に300メートルの距離で、近くに向陽高校、ひまわり園、向陽苑、第6保育所があり、皆さんが開設後の治安を不安に思われることは理解できる。新幹線や国道171号線、名神などの騒がしいところの近くが適しているかも疑問である。大事な施設だからこそ、信頼関係を築くことが大事と思うので賛成するとの意見がありました。  一委員より、視察に行き、洛南寮などの様子を聞き取り、近くに住宅のあるところで円滑に運営されている救護施設のお話も聞いた。しかし、今回の件は、なぜあの場所につくろうと思われたのか、着工予定の2週間前に、はじめて向日市民に説明されることについて疑問を持たれるのはもっともだと感じ、納得できる説明を求めることは理解できるので、賛成であるとの意見がありました。  一委員より、私も、余り施設のことはわからない点がある。今、着工の見送りをされているが、いずれ進むか、やめるかの決断をされるときが来る。私たちにできることは、お願いすることしかできない。私たちは、適した場所ではないと思っていても、京都市ではそう思っていないというギャップがある。感情的にならず、法律にのっとって進めていくしかないことを理解していかないといけないと思っているが、会派として賛成であるとの意見がありました。  一委員より、23日の説明会の後、相互理解など時間的なものもあり、まだ難しいと思うが、粘り強く協力してやっていきたいと考えているので、賛成であるとの意見がありました。  その他、活発な意見があり、採決の結果、挙手全員により、請願第4号については、採択すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  18番、小野 哲議員。(拍手) ○18番(小野 哲議員)(登壇)  新政クラブの小野 哲でございます。ただいま上程議題となりました請願第4号建設予定の救護施設に関し、京都市への要望提出を求める請願について、新政クラブを代表いたしまして、賛成の立場から討論を行います。  まず、請願書を提出されました皆様におかれましては、救護施設建設予定の報道等の情報を受けて、不安な思いから、本請願を提出されたことと存じます。請願提出に当たってご尽力いただきましたこと、厚く御礼申し上げたいと思います。  さて、新政クラブと公明党議員団では、先日、12日に社会福祉法人みなと寮が運営されます救護施設千里寮のほうに視察に行ってまいりました。応対いただきました大西理事長、笹井事務局長、木島施設長におかれましては、お忙しいところ、丁寧な対応をいただき、お世話になり、ありがとうございました。お礼申し上げたいと思います。  我々は午後3時に着いて、説明を受けた後、館内を巡回させていただきました。その後、1時間程度、懇談をさせていただきました。夕刻ということもあって、館内は利用者の方が集まったホールでテレビをゆっくりご覧になったり、入浴されたりと、ゆっくり過ごされているような雰囲気でございました。  懇談の結果、大体皆さんも同じような所感といいますか、感想を持たれたと思うんですが、それを述べさせていただきますと、みなと寮は、大阪府内で4カ所の救護施設を運営されている、非常に経験がある法人で、地域対応も丁寧にやっていこうという姿勢を持たれている法人であるという印象は、会話をしている中で非常に感じました。今回、計画されている救護施設についても、そういうような形で対応していきたいということは述べられておりました。ただ、それぞれの地域、地域で、やはり非常に、こういうセーフティネットの根幹の施設であるがゆえに、いろいろ事情、歴史的な背景があるということも、また、この千里寮を訪問させていただいて、勉強させていただけたのではないかと思います。  千里寮は、もともとその歴史は、古くは大正元年に設立された財団法人更生会を起源とし、昭和19年に設立されました大阪市立の更生院という、福祉全般を扱う、そういった組織ですね。そこには病院や特別養護老人ホーム、そして養護学校、現在は特別支援校ですが、また、現在の救護施設の前身の救護施設が大阪市によって建てられておりまして、そういった福祉事業を、その地域で行われている地区でございました。その地区は、万博公園の西側、最近は開発が進んで住宅地もやってきていますが、当初は千里丘陵、そうした山、本当に自然豊かな地域であったのかと思います。で、現在は非常に落ちついた住環境の中で施設の運営をされております。  そして、その土地は大阪市が所有しており、吹田市内なんですが、大阪市が所有している飛び地となっておりまして、で、以前のあった救護施設から、施設が老朽化してきたということで、平成14年に社会福祉法人みなと寮により新施設の建設が行われました。その際にもいろいろ、住民さんとの関係をつくっていくのにご苦労があったと聞いております。  その中で、結果として、大阪市、吹田市も加わり、自治会関係者が協議会をつくって、みなと寮と覚書を交わしているということ、そして、また年1回、施設の運営について協議する場を持っているというお話を伺いました。特に、吹田市と大阪市との間では、地域移行について協議を行っていると。と申しますのも、生活保護費の負担が地元自治体に偏ってしまうことのないように、いろいろ話し合って進めているということでありました。そのような協議会を通して、事業者と地元行政が協力して、住民理解が深まるような継続的な努力をされているという様子を伺うことができました。当日、たまたまということでしたが、ボランティアに来られている住民のご婦人の方や自治会の代表の方が、かなりの時間、同席していただきました。千里寮については、このような状況でございました。  今回、本請願を受けまして、新政クラブ、そして公明党議員団と共同で、この後、審議いただく意見書案第18号、京都市救護施設等の整備および運用について説明を求める意見書を提出させていただきました。少し時間をいただきまして、意見書について説明をさせていただきます。  今回、救護施設の建設計画を、新聞報道等や、その後の人づての情報で知られた近隣の住民の方は、私の知る限りでは、この情報、報道を好意的に受けとめられている方はおられませんでした。建設着工予定が本年12月予定であるということを知って、急遽、上植野区のほうにも協力いただき、11月23日、上植野公民館で説明会が開催されました。残念ながら、当初、準備されていた説明がなされない中で、説明会は3時間に及び、閉会となりました。説明会を再度行っていただくということになり、その間、当面、工事には手をつけないということで、現在、説明会の日程調整をされていると伺っております。  今回の救護施設は、現在の更生施設と京都市中央保護所が、現状では十分な対応が困難になっているということから計画されています。そのあたりは、詳しくは平成28年11月に開催されました京都市会の福祉教育委員会に提出されました、京都市におけるホームレス支援施設の今後のあり方案及びその議事録に述べられています。中央保護所は、京都市におけるホームレス支援の中核施設という形で長年運営されてきました社会のセーフティネットとも言うべき施設です。そして、今回、新たに整備される予定の救護施設は、より生活面で、障がい等が原因で、あるいはまた高齢のため、介護が必要となる方が増加しているということから、計画されていると存じております。また、これまで、民間の旅館を借り上げて実施されてきた、緊急一時宿泊事業と一体的に行うもので、我々も、その必要性、重要性は十分に理解できます。そして、千里寮を見せていただき、より現場の話を聞くことで、その思いは、その必要性、重要性は強くなりました。  今回の意見書におきまして、特に我々は施設建設の場所選定について意見を述べさせていただいております。11月23日の説明会において、立地環境としての点からの質疑が行われました。福祉施設として適当な周辺環境ではないのではないか、この点については私も同じ思いです。救護施設という住居系の生活施設を建てるには、新幹線の振動や、道路からの騒音は好ましい条件ではないと思われます。建設に当たって、そのための環境調査をしなければならないということ自体が、適した立地ではないと私考えます。  また、一体的に行われる緊急一時宿泊事業や、自立に必要な訓練事業にも取り組まれることを考えると、上植野方面のみに開かれた予定地は、適した立地とは言えないのではないかとも考えます。建設予定地は、いわば上植野町区民にとっては、上植野の生活圏の一部と考えています。行政区は、もちろん京都市でありますが、そこに対して、京都市から新たな救護施設を建設するという情報が急遽入ってきて、その影響をさまざまな点で不安視する多くの方が戸惑っている状況であると言えます。  説明会での施設の場所選定については、みなと寮側からの答えは、施設建設に必要な広さの土地がこの場所で確保できたからということでございました。また、京都市担当者の方からは、事業者が、場所の選定を含めてプロポーザルがあり、現在の場所になったという趣旨の説明でありました。そういった説明や、また場所取得の時期について、釈然としない思いを持たれた方が多かったように思います。  そのような経緯の中、今後行われます説明会では、特に当該予定地の適正及び今回計画されている施設内で行われる事業内容について、丁寧な説明をお願いしたいと考えております。そして、一定の住民理解が得られるまで、工事の着工は行わないという方針での対応を引き続きお願いいたしたいと思います。それが、本請願で求められている信頼の構築につながると存じますので、よろしくお願いしたいと、こういった思いで、京都市への要望書を意見書として提出させていただきました。  さらに、意見書案の最後に、あえてこれは書き加えさせていただきましたが、現状では、少なくとも住民の方からは、程度の差はあれ、建設場所の変更というのは無理なのかという声も、私のもとには届いております。我々といたしましても、必要に応じて協議の場など設定を検討してまいりますが、住民理解を得ることが困難な場合には、建設予定地の変更を含む計画の見直しが必要な状況と考えますので、その検討の余地も考慮していただきたいという趣旨でございます。  以上で、請願第4号の賛成討論とさせていただきます。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  11番、長尾美矢子議員。(拍手) ○11番(長尾美矢子議員)(登壇)  公明党議員団長尾美矢子でございます。それでは、ただいま議題となっております請願第4号建設予定の救護施設に関し、京都市への要望提出を求める請願について、公明党議員団を代表いたしまして、賛成の立場から簡潔に討論をさせていただきます。
     今回の請願は、京都市及び事業者の社会福祉法人みなと寮から地域住民へ十分な説明を求め、相互理解を深めるための期間は着工の見送りをお願いしたいという要望を京都市に提出するよう求めるものであります。  11月23日に、向日市上植野公民館で1回目の説明会が行われましたが、残念ながら、社会福祉法人みなと寮から、事業内容について十分に説明がされる時間がとれないまま閉会となり、現状は再度の説明会開催と当面の工事の着工は見合わせることとなっております。近隣の地域住民の方の中には、今回の計画で、当該地の住所が京都市伏見区であることをはじめて知った方も多く、向日市民にとって身近な地域での計画を突然知ることになり、大変不安を感じてられる方はまだまだ多くおられます。  救護施設は生活保護法において規定される保護施設であり、最後のセーフティネットとして重要な施設であると認識しておりますが、今の説明では不十分であり、地域住民の不安を取り除くための努力を惜しまず続けていただきたいと思います。  この後の議題になっております意見書においても、請願の思いを受け、作成させていただきました。今後、京都市、みなと寮におかれまして、地域住民の不安を取り除くための十分な説明を丁寧に行っていただきたいこと、また、疑問にお答えいただき、地域の皆様との相互理解を丁寧に進めていただきたいことを心から願い、賛成討論とさせていただきます。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  8番、杉谷伸夫議員。 ○8番(杉谷伸夫議員)(登壇)  杉谷伸夫でございます。会派には所属しておりません。建設予定の救護施設に関し、京都市への要望提出を求める請願に対し、賛成討論を行います。  まず、請願者の皆様のこの間のご努力に敬意を表したいと思います。  救護施設について、私は、今回の問題を通して、はじめて詳しくいろいろと調べました。そして考えました。救護施設は生活保護法に基づく施設で、さまざまな事情があり、経済的な支援だけでは自立した生活ができず、また、他の制度では支援できない、制度のはざまにいらっしゃる方々を受け入れる最後のセーフティネットであると理解しております。全国20の政令市の中で、救護施設がないのは京都市のほかは二つの都市だけであり、京都府下では、京田辺市にある洛南寮の1カ所しかないという状況は、お寒い状況であると考えます。  入所される方々は、住む家がなかったり、身体や精神に障がいをお持ちであったり、高齢による機能低下のため、地域で1人で日常生活をすることが難しいなど、さまざまな困難を抱えた、いわゆる社会的弱者の方々であります。一部の方は、ここで準備をして社会復帰をされる方もいらっしゃれば、このままここで最後まで過ごされる方も多いと聞いております。  現在の京都市の中央保護所は、東本願寺の北にあります住宅街の中にあり、すぐ近くには幼稚園、小学校・中学校もある環境にあります。京都府下唯一の救護施設である洛南寮も住宅地の真ん中にあり、近くに幼稚園、小学校が隣接しており、地域の中に共存している施設であると考えております。私も、多くの向日市民の皆様と同様、こうした社会的弱者と言うべき方々が、もし地域にお暮らしになるならば、隣人として仲よく暮らしていけるように互いに理解し合い、努力していきたいと思っております。今回の救護施設にかかわらず、さまざまなハンディキャップをお持ちの方も、外国人の方も、性的少数者の方々も、多様な方々が、互いの個性と人権を尊重し、違いを理解し合って暮らしていける、そんな温かな地域社会をつくっていきたいと願っております。  しかしながら、今回の救護施設の建設については、それ以前の問題として、向日市民との信頼を損ねるような大きな疑問があり、この施設を私たちの地域社会にどう受け入れるのかを議論できる状況に、残念ながらなっていないのが現状だと思います。私たちは、11月上旬になって、京都市の救護施設がこの上植野浄水場の東、ケーズデンキの南に建設予定であること、しかも、翌月の12月には着工予定であることなどを知りました。救護施設というあまりよく知らない施設です。報道ではホームレス支援施設とありました。  しかも、京都市の施設なのに、どうしてあそこなのかと誰もが首をかしげる場所であります。確かに京都市域であるとはいえ、京都市とは国道と名神高速で完全に隔絶された飛び地であり、周辺は向日市に囲まれ、生活圏域としては完全に向日市の一部と言える地域であります。この予定地の選定に不快感を持たれた向日市民の方は多いのではないでしょうか。また、このような地理的条件で、京都市は地域との関係づくりや調整を責任を持って行えるのでしょうか。  また、請願者がご指摘のように、予定地は国道、名神高速と新幹線に挟まれ、振動や騒音が激しい場所です。障がいをお持ちの方などが落ちついて暮らせる環境とはなかなか思えません。先ほど言いました京都府下の唯一の救護施設である洛南寮も、みなと寮が大阪で運営をされています救護施設である千里寮も、静かな住宅地の中に建設をされています。  また、向日市民への説明会が当初の着工予定の1週間前になってはじめて開かれたことも問題であります。新聞報道で知った市民の皆さんが開催を求めて、ようやく開かれたものです。新聞報道がなく、市民が声を上げなかったら説明会をしないつもりだったのではないかという疑問すらわいてきます。  特に、救護施設は、先ほども申し上げましたように私たち市民にとって全くなじみが薄い施設でありますので、理解しにくい問題があります。建設されようとしている施設がどのようなものか、多くの方がよくわからない中で、市民に正確な情報が伝えられなかったことが混乱を招きました。私のもとにも毎日のように電話がかかってきて、問い合わせがあり、誤った情報が拡散して、市民の皆さんの中に不安が広がっています。このように市民に正確な情報が伝えられず、この地域の主体である向日市民をないがしろにしたと思えるような施設建設の動きに対して、市民の方々の憤りが噴出したのは、ある意味、当然であると思います。  11月23日の住民説明会には、定員をはるかに超える市民が駆けつけられました。このような状況で、この救護施設の建設問題にどう向き合っていくか、行政も、議会も、問われています。まず、何よりも市民の皆さんの不安や疑問が払拭されないままに施設の建設が行われることがないよう、対応しなければなりません。京都市と事業者に、議会も、そして行政も、向日市民の総意として、このことは求めていかなければならないと思います。  同時に、この救護施設建設問題についての正確な情報を向日市民の皆さんに届けることが必要です。それは、まず京都市と事業者に第一義的に説明責任があります。向日市民に対して誠意ある丁寧な説明を求めます。また、議会も行政も、京都市や事業者任せでなく、可能な限り調査・情報収集し、市民の不安や疑問に答えていく努力が求められていると思います。  救護施設を設置するならば、私たちの社会にとって必要な大切な福祉施設であることや、この地域に建設することの合理的な説明がなされ、そして、運営面の信頼が確保されるならば、地域に受け入れられるのではないかと思います。しかし、そのためには、先ほども申し上げましたように、京都市と事業者がしっかり、丁寧に答えていただかなくてはなりません。もし向日市民の多くの理解が得られないならば、設置場所の再検討なども求めていくような事態も考えなければならないのかもしれません。  以上を述べまして、本請願に対する賛成討論といたします。ありがとうございました。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  9番、飛鳥井佳子議員。 ○9番(飛鳥井佳子議員)(登壇)  社民党の飛鳥井佳子でございます。請願第4号建設予定の救護施設に関し、京都市への要望提出を求める請願の賛成討論を行います。  先日、「女と男のいきいきフォーラム」がイオンモール京都桂川であり、落合恵子さんのご講演をお聞きいたしました。彼女は、世界人権宣言から70年目の今年、四つの差別について語られました。一つは人種(レイシズム)、一つは年齢(エイジズム)、一つは性(セクシズム)、そして四つ目はエイブリズム、これは健常者中心の考え方のことで、このエイブリズムは優生思想と類似する言葉であります。彼女は、この四つの差別のない社会こそが、「いろんな人がいて、皆同じ高さで存在する健やかな社会」であるとおっしゃいました。そして、「何事もいいとか悪いとかじゃなくて、まず事実をしっかり知ってからはじめよう」と話され、最後に手話を交えて、3.11福島の子どもたちに送る「空より高く」の本を紹介されました。「人は空より高い心を持っている、海より深い心を持っている。君の心よ広くなれ、空より広く、広くなれ!」という曲がCDと一緒になって入っております。この曲は向日市の小学校、中学校などの卒業式でも歌われていると思います。  さて、11月23日、私は上植野公民館におりました。そこで私は、一番聞きたくない言葉を聞きました。「俺らは健常者やぞ!」と、みなと寮の方にぶつけた恐ろしい叫びを聞きました。周りを見渡して、よくみんな、これに迎合して、合わせられるもんだなと驚きました。ありとあらゆる差別と偏見の言葉のラッシュが、社会的弱者のほうを目がけて3時間もぶつけられていることを悲しく思いながら、私は向日市議として、この30年間、一体何をしてきたんだろうか、自分では人権尊重社会をつくろうと願って、全力で頑張ってきたつもりでしたが、実は、何の役にも立っていなかったことを知り、絶望しかありませんでした。  生活保護法に基づき、京都市の土地に、京都市が公募した社会福祉法人が、弱い立場の方々の最後のセーフティネットとして建設することに対して、ちまたでは殺人犯が来るとか、安田市長がハンコを押したからだと、向日市は、この件について何の権限もないことも知らずに言いふらす人や、JR東海の工事を間違って、説明会も開かずに建設しとるぞとか、大うそとデマがはびこっておりました。公民館で前列にいた背広姿の雄弁な男が全てを仕切っていて、サブで5人ぐらいがフォローするという、よくあるいつもの交渉パターンを見て、そして、上手にパニックの修羅場をつくっていることを見て、またかと私は思いました。  100人ぐらいが入場したところで、1階でもめているぞと言って、その男がダッシュで出ていって、より大騒ぎ、みんな入れろと叫び、300人ぐらい立ったまま、すし詰めにして、人々が身動きできない熱気の中で、いよいよその男のオンステージがスタートしました。司会の方が、説明を1時間、質疑を1時間しますとおっしゃったのですが、OHPを写そうとした女性職員お二人を怒鳴りつけて阻止し、お行儀の悪い子どもたちを一番前にごろごろと寝そべらせて、遊ばせて、皆、徹底抗戦の構えです。  先ほど、小野議員のおっしゃったように、この場所の環境がよくないからといった、相手側に立っての話ではなく、現場は鬼のような顔をした、荒々しい差別一色のものでございました。この施設のことを、事もあろうに沖縄の辺野古だとか、原発だとか言って怒っておりましたが、私は、その方々の恐ろしい顔が米軍に見えて仕方がなかった。電力会社側に見えて、弱い者いじめだなと思いました。もう、絶対に説明させない決意でエスカレートしていく方々の罵詈雑言、汚い言葉の数々に、京都市の職員さんたち、皆さん、じっと3時間たったまま耐えておられましたが、これこそ集団心理が引き起こすパニック行動そのものでありました。これはきっと、こんなに向日市は恐ろしいまちだから、ここに弱い立場のホームレスの人が来ても、よく若者たちになぶり殺される事件が報道されているように、「ひどい目に遭うぞ」と脅かしているようでございました。人間の本性を見た気がして怖かったですし、常日ごろ、インクルーシブ教育とか、差別をなくそうと言ってきた私や行政の努力は無に帰しました。  さすがにお一人、男性の方が、「説明を聞こうよ」と叫んでいましたが、その声はかき消され、私は、男たちに見つかって、「おい、モンペ、おまえは反対か、賛成か」とおってくるので、本当に怖かったです。友人が危険を察して、私を車で逃がしてくれました。このように、説明をさせなかった方々が、議会に説明を求める本請願を出されて、わけがわかりませんが、聞く耳があるならば、今度は静かに、冷静に聞くべきですので、本請願には賛成です。  ただ、気になるのは、一般質問でも、そして厚生常任委員会でも、議員が口々に、社会的に必要な施設と理解しているが、「何でこの場所なんや」と言っていることです。これは、障がい者施設が計画される地域でいつもいつも言われる言葉でありますが、深く傷つく人のいることを思いやらないのでしょうか。彼らも同じ人間なのですよ。以前は、向日市で、ある地域で地価が下がるなどと文章化までして大反対運動をされたこともありますが、そこは、今や立派な向日市の誇れる障がい者施設となっております。民秋市長時代、乙訓地域の中で唯一向日市のみ障がい者施設がないことを私が一般質問させていただきました折、民秋市長から、乙訓でプロジェクトチームをつくりますと、弱者のために頑張ってくださるよいご答弁をいただき、とてもうれしかったことを思い出します。  実は先日、向日市老人クラブの理事会がありまして、私も会長として出席しましたところ、向日市唯一の障がい者の働く場で、いつも会報を作成して印刷してもらっていたけれども、今度は無料で広告を取って、カラーでつくってくれる大阪の業者に変えたいとの提案がありました。私はもちろん、多くの理事の方々が、向日市の障がい者の方々にこれまでどおり発注すべきだと言って、お金の問題ではないということを立派に主張する理事の方々がおられて安心しました。ですから、もとどおり、障がい者の方々につくってもらえることになって、とてもうれしいです。  ことほどさように、弱い立場の方々は、せちがらい世の中に追い詰められていっています。市の封筒やいろんな書類、印刷物を、東京都では、そのまちの障がい者の方々の仕事づくりに活用しておられることもありまして、このように、いつもハンディのある方をまちづくりの中心に置いて考える、思いやりを持つ習慣をつけてほしいと思います。  以前、向日市の市民会館で講演された大谷昭宏さんが、「障がい者をまちの中心に」というテーマでお話されました。  ここで、阪急東向日駅でいつもダンボールで寝ていたホームレスのおじいさんの話を少ししたいと思います。彼は何十年もこの駅で暮らしていて、みんなが知っている人でしたが、とても穏やかな人で、以前は、森本町にお住まいのTさんが、冬にはストーブのある家に住まわせてあげたり、いろんな人が彼にパンとか、カイロとか、散髪代とか、阪急そばやさんのうどんとか持っていっていましたが、2年ぐらい前、阪急電車さんが、駅付近から彼を締め出して、守ってくれたTさんも亡くなってしまって、彼はとても辛い日を過ごしていました。私は、毎週火曜日に、早朝に駅におりますので、市の福祉課からも、彼の身に何かあったら、すぐ教えてくださいと言われていて、それなりにお世話をしてきました。でも昨年、火曜日は元気だったのに、水曜日には道で倒れておられて、救急車で運ばれて亡くなったらしいということでした。  よく考えてみれば、誰も彼の名前も知らなかったのです。たくさんの人が私に、彼が「なぜいないのか」と聞き、ある方は、「何で市役所が助けないんだ」と怒っておられましたが、私は、そんな人々の優しさがうれしかったです。確かに、そのホームレスは、そこに存在しておられて、人々に愛されてきたのであります。彼がいなくなって、はじめてみんな反省しました。足が悪かったのに、なぜ誰も病院に連れていってあげなかったのかなとか、そのとき、人が道ばたで死ぬようなことは耐えられない苦痛であることを皆が気づいたと思います。  一昨日、上植野にお住まいの方が、わざわざ私の家に来られて、この「倫風」という本をくれました。実践倫理を大切にする会の本らしくて、はじめて私は興味深くこの本を読みました。戦場のジャーナリストの方の仕事を、強い人道的精神で、野蛮な戦争の実態を伝えようとする彼らの生きざまに強く共感され、自己責任論を批判されている元東大大学院教授の汐見稔幸先生のコラムが載っていて、非常に私、気に入りましたけど、この中に、日本駆け込み寺代表の玄 秀盛さんの「居場所のつくり方」という特集がありましたので、少しご紹介をいたします。  この方は、2002年にNPO法人日本ソーシャルマイノリティー協会を設立、壮絶な幼少時代を送り、ビジネスの世界で成功をおさめる。しかし、病をきっかけに生き方を転換し、駆け込み寺を開設し、多くの相談者を救ってきた方でございます。  で、「居場所がない無数の人々、居場所という言葉に改めて思った、今の世の中、どれだけ多くの人が安心できる場所を求めてさまよっているんやろうと。居場所とは、自分という存在を無条件に受け入れてくれる人がいる場所や。でも、家にも学校にもそんな場所がない。だから、若い人たちは何となく仲間をつくり、群れたがる。SNSで、顔の見えない赤の他人を相手に自己アピールにのめり込む、見て、俺を、私をと。大人の場合、現実逃避の常道は酒、かけごと、はたまた色恋ざたや。しかし、のめり込めばのめり込むほど心はすさみ、あげくの果てには借金やDV問題。俺は、そんな人たちのうめきと日々向き合っている。『たった1人のあなたを救う』をスローガンに、駆け込み寺を設けて、はや17年目。これまで何万という人々の多様な悩み、相談に乗り、救済に手をかしてきた。夫や恋人のDVから逃げ出してきた女性はシェルターにかくまい、善後策を練る。サラ金の取り立てに追われる人、会社倒産であえぐ経営者には、現状に即した再建策や人生再生の方策を手引きする。ひきこもりや家出など、子どもの問題に苦悩する親には、事の原因を探り、考えさせて、関係のもつれを解く方法を教える。俺がやってきたのはたった一つ、どんな困難があっても、死ぬな、生きろや。策を教え、再生への一筋のわらをその手に握らせる。この世に居場所は必ずある。  先日も、夜遅く電話が入った。相手は70歳後半の中小企業の経営者。会社が破綻、家も失い、整理前の事務所の床を寝床にして、ひとり命をつないでいた。駆けつけた俺は、まず、彼の生活の場の手だてを模索。問題解決に一肌脱いだ。が、生きる気力さえ喪失しかけていた彼に再び気力を取り戻せたのは、自分は、まだ生きていていいんだと認め、救助の手を差し出した人間がいたということや、人のぬくもりに触れる一筋のわらの意味が大きい。駆け込み寺を訪ねた彼を、『よう来たな』と招き入れる。途端に彼の表情が緩む。今、スタッフと触れ合える駆け込み寺が彼の最もくつろげる居場所になったらしい。」というふうに書いてあります。子どもたちの問題についてもかなり詳しく書いてありますが、とてもいい人がいるもんだなと思いました。人は苦労した方ほど温かくて優しいんだなと思います。  さて、私、この件について、社民党京都府連合代表の桂川 悟氏に相談しましたところ、「ホームレスは助けなあかんよ。こういう施設がなかったら、もっといろんな犯罪が起こるよ。僕らSDP、ソーシャル・デモクラティック・パーティは、北欧の豊かな福祉の国々、デンマークやスウェーデンのような考え方で、こうした施設にも適応できなくて、一人路頭に迷うホームレスの人も助けていくんだよ。」と笑っておっしゃっていました。周りの党員の方々も、弱い立場の方を守る優しい方々が大変多いです。  さて、この写真は、昨年亡くなった社民党乙訓支部幹事長の上田泰弘氏です。よくこの議会の、あの傍聴席に何十年も来られていて、笑顔の優しい方でした。幼少のころ、彼は父親が事業に失敗して自殺されてしまって、里親に育ててもらった方で、兄弟もなく、懸命に生きてこられた方です。彼は物集女町北ノ口の大きな家に住んでおられて、NTT病院の検査技師を40年務められて、その労働組合の委員長を8年もしてこられた方です。東日本大震災復興支援楽団の事務長として、この7年間は仮設住宅の方々を励ましに東北各地を訪問されていました。そして、定年後、ずっと大好きな向日市の発展のために頑張ってこられました。  あるとき、福島みずほさんのポスター破りの犯人を夜通し見張りをして、ようやく突きとめました。その方は「赤旗」の配達員で、家族や娘さんがいるからと、私が被害届を出して告訴すべきだと言っても、「許してあげる」とおっしゃって、息子さんに男の子の孫ができて、「お正月に青森に会いに行くんだよ」と、とってもうれしそうにおっしゃっていましたが、しかし、その寒い10月ごろの見張りで肺炎にかかって、昨年12月16日、お亡くなりになりました。他の党のポスターを取ったことで、その犯人は逮捕されましたけれども、私たちは、その人を許しまして、そして、山田千枝子議員が謝りに来られたので、私も許そうと思って、この1年間、じっと耐えてきましたけれども、命日の一昨日に集まった乙訓支部の党員・党友たちは、今日も来られていますが、事務所の遺影に手を合わせて、青森のお墓は、今、雪で寒いやろなと泣いていました。  でも、私は、今回のみなと寮のことで、罪を犯した人のことを許す決意をしました。天国に行った上田さんも、いつまでもみんなが泣いていたらつらいでしょうし、マイケル・ムーア監督の映画とかね、ジョン・レノンのWar Ts Over(Happy Xmas)の曲や、「善人なおもて往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」の親鸞聖人の言葉をかみしめて、犯罪からの更生を図ろうとしているホームレスの方、大人のいろんな苦労を全部一つの身に受けとめて苦しんでいる方々、うつ病などで精神を病んだ方々を差別しない世の中をつくっていきたいと思います。  そして、人間を差別しないインクルーシブ社会を私は諦めないことを、上田さんの遺影に誓って、誰ひとり排除せず、誰ひとり取り残さない寛容な心で生きる人が増える社会でありたい、そういう社会を夢見て、いつの日かの円満解決を願い、賛成といたします。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  1番、松山幸次議員。(拍手) ○1番(松山幸次議員)(登壇)  私は、日本共産党議員団の松山幸次です。ただいま上程議題となりました請願第4号建設予定の救護施設に関し、京都市への要望提出を求める請願の賛成討論をいたします。  本請願の趣旨は、京都市と社会福祉法人みなと寮が、向日市に隣接する京都市伏見区羽束師菱川町423番地に建設予定の救護施設について、1点目、向日市民に対し、十分な説明が行われておらず、地域住民の皆さんに不安が広がっていること、2点目、住民の皆さんに対する説明が不十分であり、同意が得られていない中で建設工事を着工しないこと、3点目、このような向日市民の思いをしっかりと京都市に要望として提出してほしいというこの3点が請願の内容であります。  12月11日の厚生常任委員会には、30人を超える多くの市民の皆さんが議会傍聴に来られるなど、関心が極めて高く、京都市の事業ではありますが、向日市の対応が注目され、12日の京都新聞洛西版には、「救護施設、向日市民が注視」とこのように報道されたところであります。  本請願賛成理由の第1は、市民の皆さんの請願が、京都市が示している施設整備募集要項に合致し、向日市民として当然の請願であると考えるからであります。私は、今議会の安田市長への一般質問で、社会福祉法人みなと寮の救護施設建設について取り上げましたが、京都市保健福祉局生活福祉部生活福祉課が公募したら、1者しか応募はなかったんです、結果的にはね。社会福祉法人みなと寮を救護施設の新しい事業者として選定しましたのは、ご承知のように平成30年8月10日でした。京都市救護施設等の整備及び運営事業者募集要項では、7項目め、整備及び運営に当たっての条件が6点示されていまして、その4番目が、地域住民などの理解という項目であります。  京都市は、このように言っています。これは京都市の要項ですよ、「新施設の整備に当たっては、整備予定地周辺の近隣住民などの理解と協力が得られるよう、地元説明会を開催するなど、丁寧かつ十分に対応してください。また、運営開始後においても、地域住民などと良好な関係の構築に向けて、取り組みを進めてください。京都市自らが、施設整備に当たって、整備予定地周辺の近隣住民の理解と協力が得られるよう、説明会を開くなど、丁寧かつ十分に対応してください。」と、このように言っているわけであります。ですから、向日市民の皆さんの請願内容は、京都市救護施設の整備、運営、募集要項に示されているとおりであり、京都市とみなと寮こそ説明責任を果たすべきであるとこのように思います。  本請願、賛成理由の第2は、京都市により、8月10日に整備計画が決められ、今、小野議員さんなどもご意見を述べられましたように、12月から工事開始が予定されていたのに、向日市民には知らせず、はじめての京都市とみなと寮による説明会が、工事予定直前の11月23日であり、請願理由に書かれている京都市及び社会福祉法人みなと寮から地域住民への説明が不足しているという指摘は、この請願の指摘は正しく、全く同感であります。  さらに申し上げますと、私は、今議会の一般質問で、11月23日、上植野公民館で午後7時からはじまった京都市とみなと寮主宰の救護施設住民説明会は、300人以上が参加され、全ての発言は京都市でプリントされます。まだいただいておりませんけれども、京都市が責任を持ってプリントいただくということになっています。  そして、3時間を超える説明会の結論は、第1、地域住民との合意なく12月から予定されている造成工事、建設工事は行わないこと。2点目として、京都市とみなと寮、そして地域住民とで、伏見区羽束師菱川町423番地の救護施設建設について、改めて協議の場を持つこと。3点目は、次回説明会には必ず向日市の出席を求めること。  この点につきましては、12月11日の厚生常任委員会の本請願審査終了後、請願団体と向日市との懇談会が、五十棲副市長、水上市民サービス部長が出席されて開かれました。請願とほぼ同じ趣旨の陳情書が安田市長に提出をされています。向日市民に対する説明が不十分なため広がっている不安解消に、向日市としてぜひともご尽力いただきたい、このことを強く求められた陳情書であります。  そして、この懇談会では、次回の説明会に、向日市の責任ある方が出席されることを請願団体に回答いただいていますし、市民の皆さんの声、要望は京都市に伝えるとも回答いただきました。4点目、次回説明会も、みなと寮により開催通知のポスティングを行っていただく。5点目は、説明会会場は第5向陽小学校など広い場所を配慮するなどであったと思います。向日市教育委員会も、第5向陽小学校での説明会開催について、京都市から要請があれば前向きに検討されると伺っていますが、ご承知のように第5向陽小学校体育館はエアコンがなく、極めて寒いために、市民体育館も説明会会場の対象となるのでしょうか。  なお、京都市伏見区羽束師小学校で、12月22日の夜7時から、京都市の説明会を開催しますと京都市生活福祉課長から私のほうにお電話をいただいております。説明会の開催は京都市とみなと寮の責務であり、繰り返しの努力を求めるものであります。  本請願賛成理由の第3は、建設予定地となっている羽束師菱川町423番地が救護施設の建設にふさわしい場所なのかと、小野議員さんも今おっしゃいましたが、私も、そのように思って、請願書にはこのように書かれております。「救護施設の建設予定地は、東海道新幹線及び国道171号線に隣接しており、恒常的に騒音や振動の発生する場所となっている。今回、建設が予定される救護施設には、精神または身体上、著しい障がいがあるため、日常生活を営むことが困難な要保護者が入所される予定となっているが、精神疾患を持つ入所者にとって、騒音や振動などが恒常的に発生する今回の建設予定地が、救護施設として適しているかどうかという点に関し、京都市及び社会福祉法人みなと寮から近隣住民に対し、騒音や振動に関する実態把握のヒアリングは実施されていない。」と、このように請願書は指摘をして、救護施設建設予定地としてふさわしいと言えない場所であるとこのようにも、示されています。  予定地に隣接する、一歩出ますと、そこは向日市でございまして、向日市の準工業地域であり、ケーズデンキ、王将、そしてパチンコ店の林立、自動車メーカーのディーラー、外食チェーン店など続き、マンションなど住居系施設は全くありません。請願者が言われているように、私も、施設建設用地としてふさわしいとは思えません。  12月5日、京都府内唯一の救護施設「府立洛南寮」を視察いたしました。指定管理者は、今、社会福祉法人京都府社会福祉事業団が指定管理しています。施設長さんに会いまして、いろいろと教えていただきましたが、養護老人ホームが併設され、左京区から田辺町に移転されたのが昭和33年、現在の大住ケ丘に移転されたのは昭和57年で、用地面積は1万1,295平米、杉谷議員もこの点は指摘しておられますが、みなと寮の予定地の約3倍で、緑に囲まれた閑静な住宅街の中にある施設でした。請願者が指摘しておられるように、建設用地の再考が必要ではないでしょうか。  12月12日の京都新聞洛西版に、上植野町自治連合会長の談話として、「施設が必要なのは理解しているが、急に浮上した話で、住民はなかなか受け入れられない」と報道されましたが、市民の皆さんの率直な思いではないでしょうか。私は、救護施設が生活保護法に基づく施設であり、最後のセーフティネットとして大切な役割を担っていることは深く理解しています。だからこそ、近隣住民との信頼関係構築が最も大切な課題であり、「京都市が整備予定地周辺の近隣住民の理解と協力が得られるよう、丁寧かつ十分に対応してください。」と述べておられるのは、このことによるものではないかと思います。  本請願の最後に、京都市及び社会福祉法人みなと寮と近隣住民の間では、信頼関係を構築する必要があり、相互理解を深めるため、深める期間は着工の見送りをお願いしたいとこのように請願の最後にはしておられますが、議員の皆様が本請願の趣旨に賛同いただき、採択されますようお願いを申し上げたいと思います。  なお、小野議員さんが詳しく述べられましたが、本日、最後の日程13、意見書案第18号京都市救護施設等の整備および運用について説明を求める意見書は、その文案の最後において、住民の理解が得られない場合は、施設建設予定地の変更も含めた計画の見直しを検討されることを要望するとなっています。そして、意見書案第18号の提出者及び賛成者を拝見いたしますと、全会一致で可決される見通しとなっているように思います。したがって、京都市及びみなと寮において、繰り返し市民に対する説明会を開催していただき、なおかつ市民の皆さんの同意が得られない場合は、意見書案に記されているとおり、救護施設の設置予定地の変更も含めた計画の見直しを検討されるよう強く要望し、本請願の賛成討論といたします。  以上です。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  請願第4号について、採択することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、請願第4号は、採択することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  ここで議事の都合により、暫時休憩いたします。             (休         憩)    (午後 2時17分) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)                    (午後 2時29分)  定刻であります。  ただいまの出席議員数は定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。  よって、休憩前に引き続き会議を開きます。  日程第8、請願第5号向日市を子育てしやすい町にするために保育所のよりよい環境づくりを求める請願を議題といたします。  本請願は、厚生常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  請願第5号についての審査経過と結果をご報告いたします。  審査の前に、請願者から、本請願について説明をさせてほしいとの申し出があり、委員会を閉じ、委員協議会に切りかえ、説明を受けました。請願の代表者の説明、質問の後、委員協議会を閉じ、委員会を再開いたしました。
     主な意見の概要といたしまして、一委員より、請願代表からのお話がよくわかった。保護者会のない保育所もある中で、短期間で3,654の署名を集められたことは大変であったと思う。向日市が子育てしやすいまちかというと、待機も100名近くあり、育休を延ばしたりされている方がいて申しわけなく思う。観光に力を入れるより、住みよいまちづくりが大事と思う。このよりよくする会の請願で、向日市の子育て支援を変えてきたところもあると思っている。現状の北部、中部、南部で三つの公立保育所を残してほしいとの思いもよくわかり、3点とも大事なので、大いに賛成するとの意見がありました。  一委員より、昨年より請願内容が変わっている。今度の新民間園ができことで、3分の2が民間になる。当面、向日市が責任を持つ公立3園は残すべきと考える。また、育児中の保育年齢については、全国的には多くのところでされていないことなので、賛成したいと思うとの意見がありました。  一委員より、3,654名の方が賛同されたことに感謝と敬意を表したい。この項目の中で、公立保育の存続が一番重要と考える。自分も公立保育所出身者として、行政施設の一部であるということはもっともと思うし、公立保育所の保育士さんの頑張りが、ほかの保育所にも波及していってほしいと思う。この請願の取り組みは今後の子育ての宝になると思うので、この点も評価し、もちろん賛成であるとの意見がありました。  その他、活発な意見があり、採決の結果、挙手多数により、請願第5号については、採択すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  2番、常盤ゆかり議員。(拍手) ○2番(常盤ゆかり議員)(登壇)  請願第5号向日市を子育てしやすい町にするために保育所のよりよい環境づくりを求める請願について、日本共産党議員団を代表して、賛成討論を行います。  子どもたちの生活の場である保育所のよりよい環境づくり、改善を求めて、本請願に取り組まれた保護者の方々と、3,654筆の賛同された市民の皆さんに敬意を表します。  請願趣旨には、2015年に策定された向日市子ども・子育て支援事業計画の中心事業として、公立保育所の存在の重要性をうたっておられます。これまで、各地域に根差した保育実践を行ってきた向日市の公立保育所は、2019年度からは3園になります。保育所は、働く保護者、保育所を必要とする保護者にとってはなくてはならない施設であり、また、子どもたちにとって保育所は暮らし、生活の場であり、ともに成長することができる仲間がいる育ちの場です。  公立保育所内では、子育て支援センターとして、施設開放や、ベテラン保育士さんによる育児相談が実施され、北部、中部、南部各地域の子育て拠点になっており、民間園を含む向日市の保育行政は市民の子育ての中心的な役割を果たしてきました。52年の歴史を持つ向日市の公立保育所は、市が直接保育の運営をしている、公的立場を生かした関係機関とのネットワークがある、行政機関の一部であるといった公立こその強みでした。市の各地域に拠点として置くことで、市内全体の子どもや保護者、市民にとって身近な存在として活用され、子育て事業として、引き続き、より一層の充実が図れると思います。  待機児童解消の一方策につながる100人規模の民間保育園が、2020年度に開園されるということで、民間保育園の整備費に対する補助金1,598万5,000円、この議会の一般会計補正予算で出されました。この新園については、我が会派の山田議員が先ほどの討論の中で詳しく述べましたが、府道に面し、いびつな形の土地に建設されるこの新保育園は、周辺住民の皆さんのご協力は欠かせません。住民への丁寧な説明と、園児にとって安全・安心が十分に確保される園舎となるように、ぜひしていただきたいと思います。  これまでにも、請願で繰り返し要望され、少しずつ拡大されてきた育児休業中の保育年齢の拡大は、昨年度、ようやく3歳に引き下げられることになりました。しかしながら、依然として、他の自治体との格差は解消されていません。上の子との年齢差を考えて出産しなければならなかったり、また、職場復帰を諦めなくてもすむように、引き続き、育休中の保育年齢の拡大に取り組んでいただきたいと思います。  今年起こった地震、台風などにより、雨漏りをはじめとした建物への被害が第5・第6保育所にもありました。担当課がすぐに対処されたと伺っています。三つの公立保育所が、さらによりよい子育て環境となるよう、引き続き整備・改善を進めていただくことを求めます。公立第1・第5・第6保育所は、向日市の子育て事業の中心事業として、必ず存続していただくことを申し上げ、本請願に対する私の賛成討論といたします。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  9番、飛鳥井佳子議員。 ○9番(飛鳥井佳子議員)(登壇)  社民党の飛鳥井佳子でございます。向日市を子育てしやすい町にするために保育所のよりよい環境づくりを求める請願の賛成討論を行います。  今日の向日市では、行政がしっかりと待機児童の解消、物集女福祉会の100名定員の保育所新設や時間延長など、多様な保育サービス、また、「広報むこう」12月号の7ページにありますように、民間保育所は多数市内にあり、保育環境はぐんぐんよくなっております。ますます広がる選択肢として、3カ所の市立保育所とともに、6カ所の民間保育所、4カ所の小規模保育所があります。また、保育料につきましては、向日市は三方を京都市に囲まれておりますが、高所得者の方の保育料は京都市が10万円ぐらいなのに、向日市では最高額でわずか68,000円しか負担せずに済み、随分安いです。ありがたいことです。  また、この広報12月号には、保育所建設費についても詳しく、わかりやすく表示をされています。例えば、120人の保育所で約3億6,000万円かかるところを、民間ですと国の補助金1億7,560万円、事業所負担1億6,250万円で、市の負担金はわずか2,190万円で済みます。この公立と民間の差額は、何と3億3,810万円に上ります。あの、皆さん、計算できますか、この違い、わかりますか。私でもわかります。やれ、水道料金高いとか、国保料高いとか、保育士の確保不足だとか、不平不満をおっしゃっている方々は、この3億3,810万円があれば、どれほど全市民が助かるかおわかりになるでしょうか。ですから、公立も市立も民間も、みんな違ってみんないい、長所と短所がありますので、国が保育所建設への補助をしてくれなくなった近年、行政は知恵を絞って、大切な税金を無駄にせず、必要なニーズから全市的に考えて有効活用していただかねばなりません。公立はもちろん、民間も大切にしながら、ロスのない対応が大事です。  先日、平成29年度のふるさと向日市創生計画の進捗状況のご報告をいただきました。完了したものだけ、今年の分だけを取り上げてみても、すごい働きぶりで、市職員の方々の頑張りが、この3年間、年々際立ってきており、感謝に耐えません。少し紹介しますと、歴史文化拠点の整備、金融支援方策の充実の検討、商工業振興センターの整備、安全な踏切の整備、竹を材料とした竹の公園の整備、男女共同参画拠点「女性センター」の整備、観光振興プラン策定、愛菜市出品農家の数の増大、市道第2013号線、阪急変電所前踏切の整備、地域子育て支援拠点の増加、防災マップの全戸配布、和井川1号幹線ルートの決定及び事業計画の策定、マンホールなど管路施設の内部点検及び修繕、下水道長寿命化率の向上、配水池の耐震化事業などなどであります。立派に仕上げていただきました。  そして、あと2年もすれば、市役所新庁舎も、市民会館も、消防署もぴかぴかに新設をされ、物集女街道も拡幅が進み、JR向日町駅も橋上化されて東口が開設され、やがて名神高速道路スマートインターチェンジも開設され、コミュニティバスも走ります。西ノ岡中学校に皆様待望の給食センターが建設されましたように、次々と夢がかなう住みよい向日市になっていくことがとても楽しみで、今からわくわくしています。  私ごとになりますが、30年前に社会党の土井たか子さんから、働くお母さんを候補者にしたいと依頼されて、向日市議にならせていただきました。その当時、2人の子どもを次々と自転車に乗せて、その上、かばんや布団なども乗せて、まるでサーカス団の曲芸みたいに第1・第4・第6保育所に通いました。議員になる前は、市の保育所にはなかなか入れず、家に来た市職員の方々に「貧乏は理由になりません」と言われたり、民間の劣悪な託児所に預けて、何とか労働証明をいただいて、まあ二十歳から今日まで、出産時以外は休まず労働者として働き続けることができ、今から思えば、若かったから、あんなしんどい子育て時代を苦労とも思わず、乗り切れてこれたんだなと思います。それでも何とか保育所に入れて生き抜くことができました。今、孫を抱く年になりまして、向日市にお世話になったことに、心から「ありがとうございます。」と言いたいです。  未来を担う大切なお子たちをお預けいただく、この向日市、この市政に万が一ご不安をお持ちの方がおられましたら、今すぐふるさと向日市創生計画をお読みください。全てのことはこの中に書いてあると申し上げて、ますますの保育所の充実を願い、理不尽な国に対しては大きな怒りをもって闘う決意を申し上げ、私の賛成討論とさせていただきます。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  8番、杉谷伸夫議員。 ○8番(杉谷伸夫議員)(登壇)  杉谷伸夫でございます。会派には所属しておりません。向日市を子育てしやすい町にするために保育所のよりよい環境づくりを求める請願に対し賛成討論を行います。  まず、最初に、ご自身のお仕事と子育てだけでも大変な中を、向日市の保育所をよりよくするためにミーティングを重ね、そして、私たち議員との懇談会を持ち、署名を集め、請願に取り組まれた保護者会の皆様、そして保護者をバックアップして、ともに取り組まれた保育士の皆さんのご努力に敬意を表します。  私も、2人の子どもが小さいときから、向日市の旧第4保育所、現在の第1保育所ですね、ここにお世話になり、小学校に入ってからは第5学童保育と、向日市の支援をずっと受けながら、子育てをしてまいりました。私の妹が大阪市に住んでいるのですが、子育て環境について、向日市では、全ての小学校区に公立保育所と学童保育が整備されていたことなど、ことあるごとにうらやましがられたものであります。  その後、公立保育所は併合や廃止によって6園から3園になってしまいましたけれども、向日市が直接責任を持って、地域の保育の質を確保するために大きな役割を果たしていると認識をしております。向日市の場合、民間保育所は信頼のおける社会福祉法人にのみ運営委託することにしており、それぞれの法人におかれて、向日市の子どもたちの成長を支えるため、精いっぱいのご努力をいただいていると思います。  とはいえ、障がいやその他さまざまな課題を持つ子どもの保育については、やはり公立保育所が責任を持って果たさなければならない役割は大きい。また、地域の子育て支援の拠点としての機能はますます重要になっており、この点でも行政組織の一部である公立保育所の存在が、これからも引き続き大きいと思います。向日市では、公立保育所が三つになってしまいました。せめて行政が直接責任を持って運営するこの三つの公立保育所を、今後も維持することが必要だと思います。  この請願の第2項目めに関連して、具体的には挙げられておりませんけれども、公立保育所の老朽化した施設や設備を改修することや、新しい保育所で提供されているサービスに準じたサービスを提供できるように、改善していくことも必要だと考えます。  請願の3項目めにあります育児休職中の保育年齢については、今年はじめに、皆さんの請願を受けて、3歳児まで拡大をされました。しかし、育児休職を取得しても退所しなくてよいように、引き続きの改善を進めていかなければならないと思います。せっかく育児休職制度があり、取得できる環境があっても、上の子が退所しなければならず、そうすれば再び入所できないかもしれないというリスクもあります。そのために、育休をとりたくてもとれないという現状は何とかしなければならない課題であります。  最後に、公立保育所の保護者でつくられている保護者会連合会や、保護者会と保育士さんなどでつくられている、この向日市の保育をよりよくする会には、保護者と保育士という保育を担う当事者の方々の貴重な声を届けていただける大切な組織であり、今後とも大切な役割を果たしてくださることを願いつつ、本請願に賛成したいと思います。  どうもありがとうございました。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  請願第5号について、採択することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  可否同数であります。  よって、地方自治法第116条の規定により、議長において本請願に対する可否を採決いたします。  本請願について、議長は不採択といたします。  よって、請願第5号は、不採択することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第9、意見書案第14号から、日程第13、意見書案第18号まで、以上5意見書案を一括議題といたします。  お諮りいたします。  意見書案の提案理由の説明は、会議規則第38条第2項の規定により省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認め、提案理由の説明は省略することに決定いたしました。  まず、はじめに、杉谷伸夫議員ほか1名から提出の意見書案第14号沖縄の民意を尊重し辺野古の新基地建設を強行しないことを求める意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  8番、杉谷伸夫議員。 ○8番(杉谷伸夫議員)(登壇)  杉谷伸夫でございます。引き続きになりますけれども、沖縄の民意を尊重し辺野古の新基地建設を強行しないことを求める意見書に対する賛成討論を行います。  ご存じのとおり12月14日、国は、辺野古の海に土砂投入を開始し、日本最大規模の環境破壊と地方自治破壊の行為に踏み出しました。9月30日の沖縄県知事選挙で、改めて示された民意を踏みにじり、「沖縄に寄り添う」という言葉と真逆に、沖縄の民意を土砂もろとも埋めてしまおうとする暴挙に、断固抗議します。  まず、指摘しておきたいのは、この埋め立て行為が違法、脱法行為の積み重ねの上に行われていることであります。国は、埋め立ての土砂を民間の琉球セメントの桟橋から積み出しました。しかし、この桟橋は県に建設許可を受けたものの設置完了届が出されていません。当然、県の検査も受けておらず、法的に使用することはできないものであります。沖縄県も、この桟橋が使用される可能性があると見ていましたが、工事完了届も出ていない桟橋を使用するなどということは、想定もしていなかったそうであります。  また、この桟橋の使用目的はセメントの積み出しであり、土砂積み出し用に使用する場合、県の赤土流出防止条例に基づく届け出が必要で、届け出後45日間は使用できません。国は、違法行為を十分わかっていて、あえて抜き打ち的に、この桟橋を使用して土砂の積み出しを行わせたのです。これはほんの一例ですが、現在に至るまでの経過は国の違法・脱法行為の連続であったことを指摘しておきたいと思います。このことが、沖縄県が公有水面埋立承認を撤回する理由の一つになっています。  そもそも、埋立承認は県知事の権限であり、沖縄県は、法に定める手続に従って埋立承認を撤回しました。そのため、国には埋め立てを行う権限がありません。にもかかわらず、国は、この県知事の埋立承認撤回の処分の効力を、違法な手続で一方的に停止して、工事を再開しています。この際に利用されたのが、国や自治体の不当な処分から国民、私人の権利を守るためにつくられた行政不服審査請求制度であります。法的に特別の地位を与えられている国の機関が不服審査請求することは、法で明示的に対象外とされているにもかかわらず、国の機関が、同じく国の機関に審査請求し、地方自治体の処分を取り消しさせるという、自作自演で沖縄県の権限を奪ったのです。このような国家権力の濫用がまかり通るならば、地方自治はないに等しいものになってしまいます。  沖縄県は、来年2月24日投開票で、「米軍普天間飛行場の辺野古への移設の是非を問う」県民投票を行います。争点はこの1点、県民の民意が明確になる投票です。土砂投入を急ぐのは、この県民投票で新基地建設に反対の明確な民意が示されたときには、辺野古の海を後戻りできない状態にしてしまおうとするような行為であります。およそ民主主義国家とは言えない行為ではないでしょうか。  次に、沖縄の米軍基地の問題は沖縄の問題ではなく、本土の私たち自身の問題であることについて述べたいと思います。日本の面積の0.6%しかない沖縄県に、在日米軍基地の7割以上を押しつけ続けてきました。翁長雄志前沖縄県知事は、このようにおっしゃっていました。「安倍総理が『日本を取り戻す』というふうにおっしゃっていましたけど、私からすると、日本を取り戻す『日本』の中に沖縄は入っているんだろうかなというのが率直な疑問です。それから、戦後レジームからの脱却ということもよくおっしゃいますけど、沖縄では、戦後レジームの死守をしているような感じがするんです。」とこのようにおっしゃっていました。  沖縄に在日米軍基地の大半が集中している状態は、戦後直後からそうだったわけでは決してありません。かつては、日本各地に配備されていた在日米軍基地を本土から沖縄に移動して、押しつけてきた結果であるという歴史的事実を知ることも大切であります。沖縄に配備されている米軍の多くは海兵隊です。この海兵隊は、沖縄戦以降ずっと沖縄にいるのではありません。1953年の朝鮮戦争休戦の後、アメリカから山梨県や岐阜県に配備されてきました。朝鮮半島有事を想定してであります。ところが、その3年後の1956年に、そのほとんどが沖縄に移動したのであります。本土各地に進駐してきた米海兵隊は、各地で激しい米軍基地反対闘争に直面した結果、政治的判断で、当時、日本の主権が及ばず、アメリカの施政権下にあった沖縄に次々と移設をされ、本土の反米感情が高まることを防いだと言われています。  その一方で、本土の米軍基地が整備縮小されてきました。その結果、元沖縄タイムス記者の屋良朝博氏によりますと、1950年代半ばには、在日米軍兵力の89%が本土にあり、沖縄にはわずか11%であったものが、本土復帰直前の1970年には、沖縄に74%が集中するという状態になりました。沖縄に在日米軍基地が集中しているのは、沖縄の地政学的要因ではなく、在日米軍が安定して日本駐留を続けることができるよう、本土の国民の目からできるだけ見えなくするためでした。すなわち、沖縄の米軍基地問題は沖縄の問題ではなく、沖縄に押しつけ続けて知らぬ顔をしてきた私たち本土の政治の問題であります。  私が、これは本土の問題であると言う理由はもう一つあります。沖縄県民は既に何度も繰り返し、これ以上沖縄に新たな基地は要らないという民意を繰り返し明確に表明してきています。今問われているのは、この沖縄の民意を受けて、私たち本土、日本の政治の姿勢です。民意を顧みずに、法をも逸脱して基地建設に邁進する国の行為に対して、私たちがどうするのかが問われているのです。  この意見書で述べられている最大の論点は安保防衛政策などではありません。このまま基地建設の強行を私たちが黙認すれば、民主主義と地方自治の自殺行為になるのではないかということです。私は、民主主義の原点は自己決定権にあると思います。自分のことは他人が決めるのではない、自分が決めるということです。向日市のことは向日市民が決める、沖縄のことは沖縄県民が決めるんです。沖縄県民が、当事者が繰り返し、繰り返しやめてもらいたいという意思表示しているにもかかわらず、また来年には、この基地問題1点に絞った県民投票が行われることが決まっているにもかかわらず、今、埋め立てを強行するのが民主主義国家のすることでしょうか。  9月22日、那覇市で開かれたうまんちゅ集会で、翁長雄志前沖縄県知事の妻・樹子さんは、はじめて集会の壇上に立ち、思いをこう述べておられます。「私は、今回、本当は静かに皆さん、県民の一人一人の方が出す結論を待とうと思っていました。ところが、日本政府の方のなさることがあまりにひどいから、たった140万の1%の沖縄県民に、オールジャパンと称して政府の権力を全て行使して、私たち沖縄県民を、まるで愚弄するように押しつぶそうとする、民意を押しつぶそうとする、何なんですか、これは。」と。  沖縄の皆さんの思いに寄り添い、沖縄県民の自己決定権を尊重すること、地方自治をないがしろにしないこと、こうした多くの向日市民の思いを代表して、国に対して求めていきたいと思います。
     ありがとうございました。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  6番、米重健男議員。(拍手) ○6番(米重健男議員)(登壇)  皆様、お疲れさまでございます。日本共産党の米重健男です。党議員団を代表いたしまして、ただいま上程されました意見書案第14号沖縄の民意を尊重し辺野古の新基地建設を強行しないことを求める意見書に、賛成の立場で討論をいたします。  沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、翁長雄志前知事の指示に基づき、県が埋立承認を撤回したことに対し、安倍政権が対抗措置を行ったところであります。沖縄県知事選で、辺野古新基地反対を掲げた玉城デニー氏を、過去最多の得票で圧勝させた沖縄県民の歴史的な選択への明らかな挑戦であります。安倍首相は、知事選後、玉城知事との会談で、「県民の気持ちに寄り添う」と述べたにもかかわらず、沖縄県民を欺き、地方自治の根幹たる民主主義を平然と破壊する行為を許すことはできないものであります。  同県宜野湾市に所在する米海兵隊普天間基地にかわる新基地建設をめぐっては、沖縄県が、本年8月31日、辺野古の埋立承認を撤回したことで政府は法的根拠を失い、工事は停止しておりました。9月30日の沖縄県知事選では、玉城デニー氏が、「辺野古に新基地はつくらせない」と訴えられるとともに、沖縄県の埋立承認撤回を引き継ぐと公約され、安倍政権が全面支援した相手候補に、圧倒的大差をつけて勝利されたところでした。  11月12日、玉城氏は、安倍首相との会談で、今回の知事選で、辺野古新基地反対の民意が改めて示されたと伝えられたばかりであります。安倍首相も会談で、「県民の気持ちに寄り添いながら、基地負担の軽減に向けて一つ一つ着実に結果を出していきたい」と述べたのであります。その舌の根も乾かないうちに、安倍政権は沖縄県民の意思に真っ向から背く対抗措置に着手しております。  17日には、防衛省沖縄防衛局が、行政不服審査法に基づき、県による埋立承認撤回を取り消す審査請求、及びその結論が出るまで県の決定を執行停止にする申し立てを、公有水面埋立法を所管する石井啓一国土交通相に行っております。この行政不服審査法による対抗措置は、同法の目的に反した極めて悪質な違法行為であります。同法は、違法・不当な公権力の行使から国民の権利・利益の救済を図ることが目的であります。新基地建設を推進する安倍政権の防衛省のもとで、工事を強行してきた沖縄防衛局が、一般国民を装い、審査請求や執行停止の申し立てをし、同じ政権の国交相が審査長となって、沖縄県の埋立承認撤回の効力を失わせる、このような手段は法の濫用であり、虚構にすぎないのであります。  安倍政権は、2015年10月に、当時の翁長県知事が辺野古の埋立承認を取り消した際も同じ対抗措置をとっております。この際、行政法の専門家から厳しい批判が上がり、政府は、16年3月、埋立承認の代執行をめぐる訴訟で沖縄県と和解し、審査請求と執行停止の申し立てを取り下げております。にもかかわらず、何らの反省もなく、再び同じ手法を行使することは、みずからがその不条理を認めるところであることの反映であります。  沖縄県の埋立承認撤回の通知書指摘しておりますように、辺野古新基地の埋立予定海域には軟弱地盤が存在しております。工事の再開が強行されたとしても、大規模な地盤改良が必要とされ、玉城知事の承認が不可欠となります。玉城知事は、今月12日にも、沖縄防衛局に対して工事の即時中止を求める行政指導文書を提出されており、14日には、岩屋 毅防衛相に、「沖縄県民にとって目に見える負担軽減は新しい米軍基地をつくらないことだ。そのこと以外に県民の理解は得られない。」と訴えられたところです。また、先日行われた、手続を経ないままの違法な土砂投入にも、強く我が党は反対しているところであります。  我が党といたしましては、安倍政権の地方自治への不当な介入は民主主義の根本を大きく損なうものであり、新基地建設は断念すべきとの立場でありますことから、本意見書に賛成するものであります。  以上をもちまして私の討論を終わらせていただきます。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  意見書案第14号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手多数であります。  よって、意見書案第14号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することにいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  次に、冨安輝雄議員から提出の意見書案第15号義援金差押禁止法の恒久化を求める意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  意見書案第15号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、意見書案第15号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することにいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  次に、長尾美矢子議員から提出の意見書案第16号無戸籍問題の解消を求める意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  意見書案第16号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、意見書案第16号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することにいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  次に、山田千枝子議員ほか1名から提出の意見書案第17号混乱を招く来年10月からの消費税増税の中止を求める意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  3番、丹野直次議員。(拍手) ○3番(丹野直次議員)(登壇)  私は、日本共産党議員団丹野直次でございます。ただいま上程されました意見書案第17号混乱を招く来年10月からの消費税増税の中止を求める意見書につきまして、日本共産党議員団を代表して、賛成討論をさせていただきます。  賛成理由の第1は、安倍内閣のこの間の6年間に2回目となる増税は、今、消費税を増税する環境にないということであるからです。本年7月から9月期の国民総生産の改定値におきましては、前期と比べてさらに悪化をし、物価の変動を除いた実質で計算をいたしますと、年間ベースではマイナス2.5%となる見込みとなりました。本年の自然災害の影響もありましたが、依然として個人消費は冷え込んでおります。また、設備投資はリーマンショック以来の減少でございまして、7月から9月期のGDPの内訳としても、全体の6割を占める個人消費が0.2%減少していると言われております。そして、民間住宅設備を除けば、企業の設備投資が2.8%減少し、公共投資も2.9%の減。また、1.8%などの影響を受けたとする輸出も減少になって、今、こうした速報値が示されてきたところであります。  同じく、総務省におきましては、先週発表された家計調査報告でも、実質0.3%の減少して、2カ月連続、下落状態になっているとされております。安倍政府の経済政策であるアベノミクスの成果だとしていた雇用関係を見てみますと、完全失業率も2.4%で、0.1ポイント悪くなっております。政権から、この12月で満6年を迎える失敗の責任は重大ではないでしょうか。こういった状況の中で、来年10月からの消費税増税は許されないというものであると思います。  賛成理由の第2は、消費税10%増税は、失敗した道の繰り返しであるということです。私が強く指摘したい点でありますけれども、少し申し上げたいわけですけれども、企業のもうけは増え続けているという状態です。法人企業統計調査によりますと、経常利益の合計、これは全産業になるわけですけれども、この間、2.2%増の18兆2,847億円から、7〜9月期のところで過去最高の利益を記録したと言われておりまして、資本金10億円以上の大企業がため込んだ内部留保金は、実に443兆円になっているということでございます。前年との比較だけを見ても、1年間で30兆円の大幅増になってきたと言われております。金融緩和で財政支出、規制緩和、この成長戦略を随分国民は聞かされてきましたけれども、企業がもうかっていれば、回り回って消費と雇用も増え、景気が回復すると国民に公言しておりましたけれども、そうはなっていないということを言いたいわけです。アベノミクスの失敗を証明しているものではないでしょうか。  こうした中で、今、国民的な不安と大きな関心になっているのは、来年10月から10%の増税のことであります。消費を後退させ、景気を冷え込ませるというのは、もう識者の意見が出ているところであります。安倍政府は、食料品を8%に据え置くとしておりますが、他は10%のいわゆる複数税率の導入は、この制度を本当に複雑化させるということが国民の目にも明らかになってまいりました。これによって国民に混乱を起こす事態となることが懸念されてきております。  少し紹介いたしますと、先日、政府・与党の税制改正大綱におきましてこういう記事がありました。こうした国民の声をかわそうということで記事が出ていたと思うんですけれども、これは毎日、毎日のお買い物をする場所や買い方、つまり現金かクレジットカード、また、キャッシュレスという媒体を使って、そしてスマートフォンのQRコードを使用し、読み取る場合にはポイント還元がつくんだと、こういう話に今まとまってきているようであります。いろいろ調べてみますと、まだ具体的にはなっておりませんけれども、消費税率は、その際10%、還元率は10%から0%、ポイントというんでしょうかね、そういうことが今あるということで、政府のほうは効果が大きいということを宣伝したいようなことが言われております。このような大きな問題が見えてまいりました。  また、大手スーパーと個人商店などの場所によってもポイント還元率がばらばらになっているのではないでしょうか。一体この先、どんな説明をされるんでしょうか。このように混乱は必至ではないかというふうに思うわけです。そこで増税、消費税増税を中止すれば、問題と混乱は起こらないということを指摘しておきたいと思います。そして今、消費経済の状態と国民生活のことを考えますと、こういった混乱と不公平を生むようなことをすべきではないということを申し上げたいと思います。  最後に、我が党が税金の集め方、使い方にメスを入れて、税の民主的改革を示しているところです。この議会でも何度も入れかわり立ちかわり消費税問題、この間、30年間にわたって議論してきたところでありますので、繰り返しはしたくありませんけれども、そもそも本来、所得税というのは所得が高い人ほど負担率が高くなるはずなのに、実際には所得が1億円程度を超えてまいりますと、逆に負担率が下がってしまうという問題がございます。法人税も、実質負担率が中小企業は19%前後で推移いたしておりますけれども、大企業のほうは12%と著しい不平等になっているのであります。富裕層や大企業にはさまざまな優遇税制が適用されているからです。また、こうした不公平税制を改めていくためには、その基本になるのは、能力に応じた負担の原則によって税制改革をすべきだということを日本共産党は提案をしているわけです。大型公共事業や軍事費などの歳出の浪費をなくすこととあわせて、当面17兆円、将来的には23兆円の財源を確保していくことができるわけです。そうした改革を、大企業への優遇税制を改める方向にぜひとも転換すべきであります。  さらに是正すべき問題は「富裕税」の創設など資産課税を創設していかなければなりません。法人税減税のばらまきの中止、また、安倍政権以前の税率に戻すことと、歳出面で公共事業、軍事費、原発推進などの浪費をなくしていく等を求めてまいりたいと思っております。  以上の意見を申し上げまして、そして、本意見書の賛成討論とさせていただきます。どうか議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。  以上です。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  意見書案第17号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手多数であります。  よって、意見書案第17号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することにいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  次に、小野 哲議員ほか1名から提出の意見書案第18号京都市救護施設等の整備および運用について説明を求める意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり)
    ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  9番、飛鳥井佳子議員。 ○9番(飛鳥井佳子議員)(登壇)  お疲れのところ、失礼いたします。社民党の飛鳥井佳子です。会派には属しておりません。2018年の最終議会のラストバッターとして討論できることを心からうれしく、感謝申し上げます。  意見書案第18号京都市救護施設等の整備および運用について説明を求める意見書の賛成討論を行います。  先ほどの請願の賛成討論でも申し上げましたが、上植野公民館では、住民側の一部の方が説明者にOHPを使わせないなど、大声で怒鳴ったりして実施させなかったので、ぜひ今度は、多くの説明をきちんと聞きたい市民のために、早期に説明会を企画していただきたいと私も思っておりました。  当日は、たくさんの写真や資料をいただきましたので、よく読ませていただきますと、生活困窮者の方の就労支援や、日常生活の自立支援や、個別支援計画書をつくり、救護される施設であるということ。更生施設と違うところは、金銭を支給するだけではひとりで日常生活を送ることが困難な方々の生活扶助を行う救護施設であるということ。ホームレスの方は高齢で、心身機能が衰え、自力で生活していけない方であるということ。刑務所出所者の方は、障がいや高齢のためにお金もなく、働くこともできない、引き受け手もない人で、元気ではない方であること。また、精神障がい者の方々には、主治医の診断を受けられるように、そして、病院で治療を受け、状況が安定した方のみであるということ。また、この施設は65年のキャリアのある法人運営のもとで、一度も地域でトラブルを起こしたことがなく、外出の場合は必ず職員が同行するとのこと。全国186施設もあり、私も以前、向日市のおばあちゃんが京田辺のこうした施設に行かれていて、彼女から達筆のお便りをもらったこともあり、無事でほっとしたこともあります。  これから、認知症の方も増えて、もし間違って他人のものを持って帰ったりして犯人にされるかもしれません。向日町署の警部補が犯罪を犯して逮捕されている世の中で何が起こるやら、不幸にも人生の荒波にさらされたり、冤罪に泣かされる人もたくさんおられるかもしれません。どんな人も人権が守られるようにしておかないと、自殺者ばっかり増えて大変な時代です。今、国を挙げて唱えられている「ともに生きる地域共生社会づくり」は、これから、より重要になってまいります。日本という国は、昔から障がいを持つ方やこうした方々に差別をすることがよくある国で、アメリカのように地域でハンディのある方が普通学級でともに育つのが当たり前の国ではないので、先日は、説明会の際も、先ほど申し上げましたように「俺らは健常者やぞ」というとんでも差別発言が会場から出ていたわけであります。  今、旧優生保護法(1948年〜96年)のもとでの障がい者への不妊手術問題が全世界からも批判され、クローズアップされています。このため、精神科医の方々が委員会を設置し、旧法をめぐる対応の検証をいよいよはじめることとなりました。この古い法律、旧法は、不良な子孫の出生阻止を掲げるというとんでもない人権侵害と抑圧、第二次大戦中のナチスドイツと同じと批判をされています。知的障がい者や精神疾患がある方の場合、本人の同意がなくても、精神科医らが優生保護審査会に申請して手術ができるという恐ろしい差別がまかり通っていたのが、この恥ずかしい国、日本であります。  2016年7月26日、生きていても仕方がないという犯人に19人もの入所者が殺されていった相模原市津久井やまゆり園での障がい者施設殺傷事件を、私は忘れることはできません。私は、あの山奥の施設に花をささげるために訪れましたが、駅からタクシーで1万円を超える、誰もほとんど訪れない遠方で、もしまちなかにあったら、みんなは殺害されることなく幸せに生きられたかもしれないと思いました。  一体全体、我々の日本社会とは何と人権無視の情けない社会なのでしょうか。私はDPI(障害者インターナショナル)日本会議、平野みどり議長さんたちや、障害者欠格条項をなくす会共同代表の福島 智さん、大熊由紀子さんらの皆さんと交流をしてまいりましたが、このたび、国では障害者雇用促進法で義務づけられているはずの雇用割合2.5%を守らず、民間に率先すべき立場であるのに、この国の機関と自治体の大部分が、退職している人や亡くなっている人さえも障がい者雇用人数に水増しをして、虚偽の報告をしていることが発覚しました。省庁28機関において3,700人、雇用不足人数は4,000人、自治体においては、3,809.5人、雇用不足人数4,667.5人と集計されています。  DPI日本会議などが、財務大臣、厚生労働大臣、人事院等へ抗議をし、障がいのある人を応募から締め出すことになる応募資格の「自力により通勤ができ、かつ介護者なしで業務の遂行が可能であること」という文章を、ようやく削除させました。ことほどさように、国からして差別大国であったわけですから、ハンディのある人などを大切にされる北欧諸国とは全く違う日本は、弱者ほど暮らしにくい国であります。  もう何十年も前の話になりますが、第4向陽小学校に私の長男が通っていたころ、Aちゃんというかわいい障がいのある女の子がいました。彼女は授業中にじっとできなくて、横の子の髪の毛を引っ張ったとかで、養護学校のほうに途中から転校していきました。そのすぐ後に、阪急電車の踏切でひとりぼっちでひかれて亡くなってしまいました。他の子どもたちは悲しんで泣いていましたが、彼女のお葬式の日なのに、第4向陽小学校ではにぎやかに、親子そろってミニ運動会をやっていました。学校のすぐ側のご自宅で告別式が行われ、私はその時、かわいい笑顔で、両手でピースサインをしているAちゃんの遺影を見ました。だから、とても運動会には行けませんでした。  それからしばらくして、今度は男の子が阪急電車の踏切で、またひかれて亡くなりました。そのときは、この男の子が障がい児でなかったからでしょうか、大問題となり、全校集会が開かれ、それ以降、踏切にガードマンさんが立つようになりました。私は、なぜAちゃんが死んだときにガードマンを配置しなかったのかと悔しくてなりませんでした。そうしておけば、後に男子児童も死ぬことはなかったはずです。このことから、私は市会議員に出て、障がい者運動に積極的に参加し、選挙ポスターには、「今どき、ピースなんて古いよ」とよく笑われますが、Aちゃんのことを思ってダブルピースをしております。ずっと向陽小学校で一緒に学ばせてもらっていたら、みんなと一緒に登下校をして、Aちゃんは死ぬことはなかったと思います。インクルーシブ教育という言葉は向日市では死語なのでしょうか。  もう一つ、昔話をします。私の子ども時代に、大阪のふるさとに小さな公園がありまして、いつもそこに精神障がい者のゆきおさんがいました。もう大人でしたが、いつもブランコで遊んでいました。年老いた彼のお母さんが、「ゆきおを一人残しては心配でとても死ねない」と泣かれるので、町内の皆さんが相談をして、ゆきおさんを、この公園の管理人にしてお給料を払うことを決めたので、お母さんはとても安心されたそうです。いつも、あの宮沢賢治の有名な童話「虔十公園林」の障がいのある主人公・虔十のように、本当の幸せとは何かを考えさせてくれました。いつもにこにこ笑っていたゆきおさんの公園生活、ひなたぼっこをしている姿は、私、生涯忘れることはありません。とてもいい思い出です。そんなまちにそだって、弱い人のことを最優先に考える大人になれたことを本当に幸せに思います。  もう一つ、息子が第6向陽小学校にいたときの話もします。ある保護者の方が「うちの子らは40人に1人の先生しかないのに、障がい児学級の子は3人に1人先生がついている。これは逆差別や」とおっしゃいました。そこで私は、「それなら、あなたの子どもも障がい児学級に入ればいいやん」と言いましたら、彼女は顔を真っ赤にして、「失礼なことを言わんといて」と怒りました。私は、心の中で「失礼なのはどちらや」と思いました。  11月23日、上植野公民館からの帰り道、私は、こんな昔の話を思い出しながら、ふと空を見上げますと、亡き母の笑顔が浮かんできました。39歳で胃がんで亡くなっておりますが、とても勉強が好きな人で、でき損ないの私は、いつも母を困らせました。母は若いころ、桂女子専門学校、今の京都府立大学を2年も早く飛び級で卒業し、小中学校の国語と社会の教員免許を取って、故寿岳章子先生の後輩でした。彼女は、私の推薦人ですから、よく寿岳邸でお茶をいただきました。エプロン姿のかわいい方で、たくさんの本をいただきました。ライトハウスの応援を一緒にやってきて、母のように思えて懐かしい日々、とても楽しかったことです。ですから、私は、今こそ、心のバリアフリーを叫びたいと思います。寿岳先生からたくさんの本、たくさんのお手紙をもらって、障がい者差別と闘うことを教えていただきました。インクルーシブ社会やノーマライゼーション社会が日本にも根づいてほしいと願って亡くなられたと思います。  誰でも、長い人生の間にはつまずき、傷つき、突然の不幸に見舞われることもあります。今、大丈夫な人も、いつホームレスになるかわかりません。今度、説明会があるときは、せめて人の話は最後までしっかり聞いて、誰が聞いてもおかしくない質問をして、憲法にある基本的人権を守れる向日市民であってほしいと願い、本意見書に賛成とさせていただきます。  以上です。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  意見書案第18号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、意見書案第18号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することにいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  以上で、今期定例会に付議されました事件の審議は、全部終了いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)(登壇)  第4回定例会の閉会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。  今定例会は、去る11月27日開会以来、本日までの22日間にわたり、市長から提出されました自治功労者表彰、固定資産評価審査委員会委員の選任案件をはじめ、向日市職員の給与に関する条例及び向日市長及び副市長の給与に関する条例の一部改正案、並びに、平成30年度向日市一般会計補正予算案、また、京都府市町村職員退職手当組合規約の変更案、さらには、市民から提出された請願や、議員から発議した意見書など重要案件を、慎重かつ熱心にご審議賜り、本日ここに無事閉会することができたところでございます。これも、ひとえに議員各位のご協力によるものと深く感謝を申し上げますとともに、心から厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。  また、安田市長をはじめ執行機関の皆様におかれましても、本会議や常任委員会での審議の間、常に真摯な態度でご協力いただいているところであり、深く感謝を申し上げます。ありがとうございます。  今期定例会を通じて、議員各位から述べられました意見なり要望につきましては、十分に参酌され、今後、市政の執行に反映されますことを強く望むものであります。  ところで、安田市長をはじめ理事者、幹部職員の皆様におかれましては、定例会が終了いたしますと、息つく間もなく来年度当初予算案の編成に鋭意取り組まれるものと存じます。現下の厳しい社会経済情勢のもと、職員一丸となって英知を集結していただき、全ての市民の皆様に、向日市がふるさとであると思っていただける活力と魅力あるまちを築いていただくよう、なお一層のご努力をお願い申し上げます。  結びに当たり、議員各位をはじめ理事者並びに職員の皆様におかれましては、寒さ厳しい折、健康には十分ご留意いただき、ご家族ともども輝かしい新年をご健勝にてお迎えになりますようご祈念申し上げまして、第4回定例会閉会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。  まことにありがとうございました。(拍手) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  次に、市長からご挨拶がございます。 ○(安田 守市長)(登壇)  定例会の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。  去る11月27日に開会されました平成30年第4回定例会におきましては、自治功労者表彰や固定資産評価審査委員会委員にかかわる人事案件、並びに、市職員の給与に関する条例の一部改正、さらには、平成30年度一般会計補正予算などにつきまして慎重なご審議を賜り、本日ここに、全議案につきましてご可決をいただきましたことに厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。  会期中に議員の皆様から賜りましたご指摘、ご意見、また要望等につきましては、今後の市政運営にしっかりと生かしてまいりますとともに、財源の確保など、国・府に対しましても、さまざまな場面で本市の考え方等をお伝えし、要望してまいりたいと考えております。  ところで、今年の5月には、議会の皆様、市民の皆様にご理解とご協力をいただき、東向日別館を開設することができました。開設当初にはさまざまな課題もございましたが、ようやく軌道に乗り、市民の皆様の利便性向上と中心市街地の活性化に役立てたのではないかと思っております。  そして、来年1月21日には、私をはじめ議会や多くの市民の皆様が待ち望んでいた中学校給食が始まり、本当にうれしく感じておりますが、そのほかにも、コミバスや向日町駅東口など積年の課題も多くございますので、実施に向けて、引き続き精いっぱい取り組んでまいりたいと思っております。  最後になりましたが、今年も残すところ10日余りとなりました。議員の皆様におかれましては、時節柄、健康には十分ご留意をいただきまして、すばらしい新年をお迎えになられますことを心からお祈りをいたしまして、定例会閉会のご挨拶とさせていただきます。  本年1年間、本当にありがとうございました。(拍手) ○(永井照人議長)  これをもって、向日市議会平成30年第4回定例会を閉会いたします。              午後 3時39分 閉  会 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。               向日市議会議長  永  井  照  人               会議録署名議員  飛 鳥 井  佳  子               会議録署名議員  福  田  正  人...