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平成30年第3回定例会(第5号 9月18日)

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  1. 向日市議会 2018-09-18
    平成30年第3回定例会(第5号 9月18日)


    取得元: 向日市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-07
    平成30年第3回定例会(第5号 9月18日)   〇出席議員(20名)    1番  松 山 幸 次         2番  常 盤 ゆかり    3番  丹 野 直 次         5番  北 林 重 男    6番  米 重 健 男         7番  山 田 千枝子    8番  杉 谷 伸 夫         9番  飛鳥井 佳 子   10番  村 田 光 隆        11番  長 尾 美矢子   12番  福 田 正 人        13番  冨 安 輝 雄   14番  清 水 敏 行        15番  上 田   雅   16番  永 井 照 人        17番  天 野 俊 宏   18番  小 野   哲        19番  近 藤 宏 和   20番  和 島 一 行        21番  太 田 秀 明 〇欠席議員(なし) 〇事務局職員出席者  事務局長  野 田 真 里        次  長  細 川 隆 司  副課長   松 本   司        議事係長  麻 野 元 嗣 〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者
     市     長 安 田   守     副  市  長 五十棲 敏 浩  教  育  長 永 野 憲 男     企 画 理 事 大 野 勘一郎  ふるさと創生推進部長          清 水 広 行     総 務 部 長 鈴 木 英 之  環境経済部長  山 田 栄 次     市民サービス部長                              水 上 信 之  建 設 部 長 福 岡 弘一朗     教 育 部 長 小賀野 孝 人  上下水道部長  厳 嶋 敏 之 〇議事日程(本会議 第5日)  日程第 1         ・会議録署名議員の指名  日程第 2(議案第58号) ・向日市学校給食センター設置条例の制定について  日程第 3(議案第59号) ・向日市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基                 準を定める条例の一部改正について  日程第 4(議案第60号) ・平成30年度向日市一般会計補正予算(第2号)  日程第 5(議案第61号) ・平成30年度向日市国民健康保険事業特別会計補正                 予算(第1号)  日程第 6(議案第62号) ・平成30年度向日市後期高齢者医療特別会計補正予                 算(第1号)  日程第 7(議案第63号) ・平成30年度向日市介護保険事業特別会計補正予算                 (第1号)  日程第 8(議案第50号) ・平成29年度向日市一般会計歳入歳出決算の認定に                 について  日程第 9(議案第51号) ・平成29年度向日市国民健康保険事業特別会計歳入                 歳出決算の認定について  日程第10(議案第52号) ・平成29年度向日市後期高齢者医療特別会計歳入歳                 出決算の認定について  日程第11(議案第53号) ・平成29年度向日市介護保険事業特別会計歳入歳出                 決算の認定について  日程第12(議案第54号) ・平成29年度向日市下水道事業特別会計歳入歳出決                 算の認定について  日程第13(議案第55号) ・平成29年度大字寺戸財産区特別会計歳入歳出決算                 の認定について  日程第14(議案第56号) ・平成29年度物集女財産区特別会計歳入歳出決算の                 認定について  日程第15(議案第57号) ・平成29年度向日市水道事業会計決算の認定につい                 て  日程第16(議案第65号) ・教育委員会委員の任命について                 (中野  緑 氏)  日程第17(議案第64号) ・平成30年度向日市一般会計補正予算(第3号)  日程第18(意見書案第10号)・待機児童の解消にむけ子育て支援制度の充実・改善                 を求める意見書  日程第19(意見書案第11号)・核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書  日程第20(意見書案第12号)・学校施設や通学路におけるブロック塀の安全確保を                 求める意見書  日程第21(意見書案第13号)・児童虐待防止対策のさらなる強化を求める意見書  日程第22(決議案第 1号)・2025年万国博覧会の誘致に関する決議  日程第23         ・常任委員会の閉会中の継続審査の申し出について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――      午前10時00分  開    議 ○(永井照人議長)  おはようございます。  定刻であります。  ただいまの出席議員数は、20名であります。  地方自治法第113条の規定による定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。  よって、開会中の定例会第5日目の会議を開きます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第123条の規定により、3番・丹野直次議員、18番・小野 哲議員の両議員を指名いたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第2、議案第58号向日市学校給食センター設置条例の制定についてを議題といたします。  本案は、総務文教常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。天野総務文教常任委員長。 ○(天野俊宏総務文教常任委員長)(登壇)  おはようございます。  議案第58号向日市学校給食センター設置条例の制定について、その審査経過と結果についてご報告をいたします。  特に質疑なく、一委員より、採決の前に、この議案については賛成するが、教職員、保護者、生徒への十分な説明と合意を得て開始してほしいとの意見がありました。  採決の結果、挙手全員により、可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  2番、常盤ゆかり議員。(拍手) ○2番(常盤ゆかり議員)(登壇)  私は、日本共産党議員団の常盤ゆかりでございます。党議員団を代表し、向日市学校給食センター設置条例の制定についての賛成討論をいたします。  2015年の第1回の定例議会へ、5,177筆の請願署名が寄せられ、向日市のよりよい中学校給食を実現する会の皆さんから、この請願が寄せられました。当時は、この議会においても、母親の手作り弁当も大事であるとの手作り弁当論や、実施方法など具体的なことについては大いに議論する必要がある、請願の趣旨には賛成したいなど議会内で意見があり、本請願においては趣旨採択ということになりました。  当時、全国の83.8%の中学校で給食が既に実施をされておりました。地元産の食材を使用したり、和食の世界遺産登録が大きなきっかけとなって、米飯給食や郷土食への広がり、また、給食費の無償化に踏み出す自治体も生まれてきていたときでした。子どもの貧困や家庭のさまざまな事情により、満足に食事がとれない子どもが増える中、学校給食法第4条でうたわれている「義務教育諸学校の設置者は、当該義務教育諸学校において学校給食が実施されるように努めなければならない。」と、義務教育の重要な一部として設置義務が課せられており、全ての中学生には温かい給食を食べる権利があると、全国では開始へ向けて大きく動き出しているところでございました。  当時、向日市でも、クラスでも何人かの生徒がお弁当を持ってこられない。発達段階にある中学生に、バランスのよい温かい給食を食べさせてあげたい。他府県から引っ越してこられた保護者は、この向日市では中学校給食がないことにびっくりしているなどなど、保護者の間でも中学校給食の実施を願う声が高まっておりました。安田市長就任後、中学校の生徒や小学生の4年生以上、また保護者、また教職員に向けて、昼食に関するアンケートを実施され、また、中学校給食検討委員会がつくられました。さまざまな方式について検討を重ねられ、ついに今年10月31日に学校給食センターが完成し、そして3学期には、乙訓地域ではじめてとなる全中学校一斉に給食が実施されます。兄弟方式と言われる、温かい中学校給食が始まります。  今後へ向けて、よりよい中学校給食実施のために、生徒・保護者へのアレルギー対応食、また、給食内容についてのアンケートや丁寧な説明会を求めます。また、教員の負担軽減のために現場への十分な説明、また、栄養教諭、栄養士の配置など、十分に行っていただきたいことを申し添えておきます。今後は、規則を含め、市が責任を持って管理運営することをしっかり努めていただきたいと思います。  これをもって私の要望・意見などを添えて賛成討論といたします。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  9番、飛鳥井佳子議員。 ○9番(飛鳥井佳子議員)(登壇)  おはようございます。
     社会民主党の飛鳥井佳子でございます。議案第58号向日市学校給食センター設置条例の制定について、賛成討論を行います。  いよいよ3学期から中学校給食がスタートすることを市民とともに心から喜んでおります。安全なドライ方式で、食中毒を防止するための洗浄度をその場で測定できるハサップ(HACCP)対応されていることはすばらしく、民間委託ではありますが、株式会社グリーンハウスは創業70年を迎え、社の方針が「人に喜ばれてこそ会社は発展する」ということで、現在、1日80万人の健康を支えておられ、学校、オフィス、病院、介護施設等々で幅広い事業を展開しておられます。フードグローバルアジアナンバーワンの品質を伴うホスピタリティカンパニーを目指し、「食を通じて命と笑顔を育む」ことをモットーにしておられ、きっと中学生の方々もおいしい給食を喜んでくださると思います。  この会社のブランドホテル「グランバッハ」が、4年連続ミシュランガイドパビリオンマークを獲得しておられ、業界初となるDBJ、日本政策投資銀行健康経営格付を取得されまして、また、働きやすい環境づくりとして、時短勤務、子育て支援金などの福利厚生も充実しており、多くの社員が活用し、よりよいワークライフバランスを実現しているとのことであります。そして、社員食堂の場を活用した生活習慣病予防、重症化予防の取り組みでは、厚生労働省健康局長優良賞を受賞されたとのことで、本当に楽しみで、できましたら、ぜひ我々議員にも中学生と同じく1食330円の給食の試食会をしていただけたらと思います。  以前、第3向陽小学校で、給食調理を自校方式から民間委託に変える際に議員の試食会がありましたが、その折、たけのこご飯は、たけのこで有名な向日市ですのに、ほとんどたけのこは入っていず、味も薄く、魚そうめんはだんごになっていて魚だんごでしたので、私は「正直にまずい、これは病院食ですか。」と栄養士さんに聞いたことがありました。味つけのりも配布忘れで、児童が既に食べ終わってからダンボールごと教室に持ち込んで配っておられましたが、せっかくよい食材とメニューでも、つくり手がわかっていないとだめだなと思いました。  また、向陽小学校では、以前、パンに針が入っていたのでパン工場を視察に行ったこともありました。調理員のチーフの方が、この小学校の木の枝で自殺をされているのを、首つり自殺をされているのを、早朝、教員が発見したこともあって、当時も文教委員でしたので、本当に不安がいっぱいでした。働きやすい、よい職場でないと、おいしいよい給食はできませんので、市教委のほうでしっかりと監視、監督をよろしくお願い申し上げます。  お弁当を持ってこれない生徒たちはパンを購入するしかなかった時代には、私は何度もおにぎり販売をしてほしいと要請してきましたし、今回、米飯給食の回数、週5回、本当にうれしいことだと思います。また、アレルギー対応にも、11月に保護者と面談していただけるとのことで、このご配慮に本当に感謝申し上げます。  これまで、中学校給食の先進地を視察させていただきましたので、早く向日市も中学校給食をはじめてほしいと長年願ってきましたので、おかげさまで安田市長になってから何事にもスピーディに、わずか3年で、あっという間に給食センター建設をしていただき、心より感激して応援をしたいと思っています。  予算・決算に、これまで真っ向から反対されてきた議員の皆様も、市教委の皆様に、今、大いに感謝されていると思います。まさかこれは我々の運動の成果であるなどといいとこ取りの総括はされないと思います。向日市と市民の努力の成果であり、非常に厳しい財政の中、ご奮闘くださった皆々様に心より敬意を表し、賛成といたします。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  議案第58号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、議案第58号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第3、議案第59号向日市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についてを議題といたします。  本案は、厚生常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  議案第59号につきまして、その審査経過と結果についてご報告いたします。  一委員より、この条例で該当する民間保育所が個々に代替保育の相手先と直接協定をすればいいのか、協定にも市が関与するのかとの質疑があり、おのおので協定を締結して市のほうに報告をいただくことになるとの答弁がありました。  一委員より、アレルギー対応について質疑があり、今、家庭的保育事業がないため該当がないとの答弁がありました。  一委員より、代替の協定を結んでも、実際、提供できないことはないのかとの質疑があり、今までは認可保育所しか代替保育ができなかったが、同系列の民間保育所などから協力してもらえることになる。向日市ではまだ実例はないが、京都市などでは実際に多く行われているとの答弁がありました。  一委員より、給食について、事業所だけでなく保育所に納入の実績があればよいとのことだが、なぜそうなったか質疑があり、実際に困っている家庭的保育事業所があるので、柔軟にできるようになったとの答弁がありました。  採決の前に、一委員より、公立の保育所の拡充を願っているが、緊急にはこの条例は必要ではないかと考える。市の管理をきちんとやってほしいとの意見がありました。  採決の結果、挙手全員により、議案第59号については、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  議案第59号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、議案第59号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第4、議案第60号平成30年度向日市一般会計補正予算(第2号)を議題といたします。  本案は、3常任委員会に分割して付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。はじめに、長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  議案第60号、本委員会所管分につきまして、その審査経過と結果についてご報告いたします。  一委員より、小規模保育所2カ所の定員と、瓜生地内の保育所の交通安全について質疑があり、おのおの定員12名である。瓜生の方については駅に近く、駐車場も設けて安全面に配慮しているとの答弁がありました。  一委員より、生活保護システムの改修の内容について質疑があり、本年10月以降に生活保護の基準が変わることによるシステムの変更である。3年間かけて、生活扶助費にあまり影響がないように、1年以内5%までの変化に抑えていくように変更していくとの答弁がありました。  採決の前に、一委員より、生活保護のシステム改修は、受給者への削減につながっていることについて指摘をしていきたいが、小規模保育が2つできることは評価したいので賛成するとの意見がありました。  採決の結果、挙手全員により、議案第60号について、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○(永井照人議長)  次に、丹野建設環境常任委員長。 ○(丹野直次建設環境常任委員長)(登壇)  おはようございます。  それでは、議案第60号、本委員会所管分についての審査経過と結果をご報告いたします。  特に質疑なく、採決の結果、挙手全員により、議案第60号、本委員会所管分については、原案どおり可決するものと決しました。  なおよく、本会議においてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  次に、天野総務文教常任委員長。 ○(天野俊宏総務文教常任委員長)(登壇)  議案第60号、本委員会所管分について、その審査経過と結果についてご報告いたします。  一委員より、児童の安全にかかわるものであり、賛成するとの意見がありました。  一委員より、学校施設改修の財源についての質疑があり、現在は地方債を充てているが、後に国庫補助等の制度化がなされれば、財源内訳補正という形で対応するとの答弁がありました。  一委員より、突然、議会が西別館へ移転することになった経緯はとの質疑があり、議会専用の議会棟をつくるべきではないかということで、このような経緯となったとの答弁がありました。  一委員より、マイクの予算として高過ぎるのではないか。本当に必要なのかと思うが、市長部局の会議でも活用するとのことで認める。文教の予算とも一緒になっているので反対はしないとの意見が述べられました。  その他、活発な議論があり、採決の結果、挙手全員により、可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  9番、飛鳥井佳子議員。 ○9番(飛鳥井佳子議員)(登壇)  社民党の飛鳥井佳子でございます。平成30年度向日市一般会計補正予算(第2号)の賛成討論を行います。  大阪北部地震で学校施設のブロック塀が倒壊して女児が死亡するという、あまりにも痛ましい事件が起こり、全国的に学校施設のブロック塀やプールの壁の点検・改修が行われており、早急な対応が必要で、当然の補正予算であると考えます。プールの改修などにつきましては、これまで向日町競輪場の収益から環境整備交付金をいただき、児童の安全確保と教育環境の改善を進めることができ、競輪場のあるおかげさまと感謝している今日このごろであります。  ただ、この問題と別に、今回は議会の委員会用マイクの450万円が入っており、議員20名の議会で、ただいま2億3,249万円もの支出をしている上に、議会側からの要請としてこの費用が組まれていることは、市民批判のあるところだと思います。西別館へ移る際だから買ってもらおうと、議会運営委員会で降ってわいたような話でしたので、インターネット配信を見てみましたところ何ら問題がないことがわかりました。どちらかといえば、あまりにも音を拾い過ぎて、風邪の方のせきとか、ページをめくる音とか見事に入っておりまして、市長答弁はもちろん、各議員、職員さん方の声もしっかり、はっきり聞こえております。会議録作成業者も、ICレコーダー、プラスこのインターネット配信を見れば全く何の問題もないことであります。何のために委員会もしっかり映す費用を使ったかを考え、無駄にしてはいけないと思います。  念のために市民の方々にも次々と聞いていただきましたが、「よう聞こえてるやん。」とのことで、声の大きい人、小さい人に合わせてボリュームさえ変えてやれば何ともありません。それなのに、何で450万円もかけるのかと市民は口々に怒っておられ、「どこの家でも暮らしは大変やから、電化製品や車などは、潰れたら修繕をしながら、直し、直し使っているのに、議員は、まだ使えるものを真っさらな高いものに買いかえるやなんて、ぜいたくやなあ。」とあきれておられました。委員会では、議長は、「あくまで議会側から要求したものであって、市のほうからこれを使えと言ったものではありません。」と、それはそうでしょう。1円でも無駄にしたくないはずの市サイドであります。  議会は市と車の両輪であるべきなのに、本庁舎が耐震不足で建て替えになる大事なこの時期に、私物が多いので引っ越しは12月には無理かもしれないと言っている会派もありますが、市議会の控室は党事務所ではありませんので、私や村田議員のように、身一つできれいに移動してあげるべきであります。  議長は、この件は自分の責任でやったことであると総務委員会で発言されていましたが、市のほうも市民のほうも、本当にありがた迷惑です。大体、向日市の規模でしたら、大都会の議会の大会議室ではありませんし、決算・予算の委員会もないのですから、マイクなしでも十分です。選挙のときは大声を張り上げる皆様ですから、声ぐらいしっかり出してもらわないと、「この議員、ごはん食べてはらへんのんちゃうか。」と思うほどのささやきのような声では、しっかりとした意見とはほど遠く、福岡建設部長さんを見習って、元気はつらつな声でないと我々議員の仕事は務まりません。  議長は、市長は、この際だから何でも欲しいものを言ってくださいと言ってくださっているとおっしゃいますが、市長のポケットマネーではなく、市民の大切な税金を使うのですから、椅子や机など必ず要るものだけで十分ですとなぜ言わないのでしょう。私は、本来、椅子だって机だって今あるものを持っていって使いますと、物を大切にするほうが立派な議会だと思います。  議会運営委員会では、ふだん、やれ国保料高い、水道料金高い、待機児童なくせ、学校給食全額ただにせよと市民の味方のポーズの方々なら、市財政が厳しくなるほうに加担するのはいかがなものでしょうかと思いますのに、経常収支比率が、扶助費や特別会計への繰り出しで、もう96.8%と悪化していることを無視して、全員がマイクを欲しいとおっしゃっていましてびっくりしました。当初は、委員会の市長や部長の分も購入するつもりでありましたが、あまりに高額になるので、議員だけの分を買うとこうということにしました。この方々のご意見は、「議員は西別館に行くことになったんだから、お金かけても当然。」常盤議員とか、「400万円ぐらいそんな大きな金額じゃない。」と松山議員、「議場の音響も将来的に直してほしい。」杉谷議員とか。  これにつきましては、宝塚市議会では、現在、社会民主党の元衆議院議員の中川智子市長ですが、私と同じく社民党市議の大島議員にお聞きいたしますと、議場のマイクは小さなスピーカーを何個かつけたら10万円ぐらいで直ったよと、うれしそうに、自慢げに教えてくださいました。さすが宝塚市議会。市民のために節約することは格好いいなと思いました。1年でわずか12回だけ開かれる委員会のために450万円もの、市長や理事者はもらえないのに、議員のみが使うマイクはもったいないです。  反対に永井議長は、「このごろ議員のなり手がない。出てくれる人が増えてほしいんや。だから格好いいマイクで委員会をやっている映像を見たら、議員に憧れて出てくれる人も増えると思う。」ととんでもないことをおっしゃっていました。議員のなり手がないなら、それこそ定数削減すればいいだけの話です。また、山田議員は、西別館のご近所にご迷惑がかからないようにするためにこのマイクが要るとおっしゃり、これに対して天野議員は、「上品な議会やし、委員会でそんな大声出すんかな。」と言っておられました。なかなかいいことを言うなと思って聞いておりましたが、まあ聞いてる分にはおもしろかったですけど、誰一人、使えるうちは使って、潰れてどうにも直らなくなったら新しいのを買ったらどうかと言ってくれる方はありませんでした。  向日市財政の窮状を知って、大変さを知って、ふるさと向日市のために、市民会館の費用32億円をぽんとポケットマネーで出してくださる永守重信氏のような立派な方もあれば、自分たちが使うものを大事にせずに、公費でさらのマイクを買ってもらうものとでは、土台心がけが違います。そういう方ほど選挙のときは「市民を守るために頑張ります。」と叫んでおられると思います。どうか今後この450万円は未執行にしていただいて、市民の暮らしを守るために返してほしいと思います。  例えば、先日の台風21号で被災し、瓦が飛ばされ、火災保険にも入っていない家々、高齢者のお宅では雨漏りが今も続き、何個もたらいにタオルを敷いて、天井が落ちてこないかとはらはらされています。このままでは家が潰れる恐怖の中で、ひとりぼっちで生きている市民もいらっしゃるということを、心あらば考えてみてください。ビニールシートは9メートル掛ける9メートルで最大の大きさですが、これは1枚9,414円であります。450万円あれば50枚買えるんです。もしこれが手に入れば、市民の有志がボランティアで屋根にシートを張ってあげることもでき、どうせ今、瓦が不足していて、どの家もすぐ屋根は復旧いたしませんが、せめて冬ぐらいまではしのげると思います。  幾ら市役所で罹災証明を出してもらっても、保険やお金がなければ雨漏りの中で暮らさねばならず、急に寒くなってきたこのごろ、体を壊す方も出てくるでしょうし、自殺者が出るやもしれません。年々追い詰められ、疲れ果てて倒れる人が続発していく今日です。ですから再度訴えます。議長の声が一番よく聞こえている今のマイク、そして、「さすが市議の皆様の声はええ声やね。」と聞きほれているこのごろです。甲高い声の方、ハスキーボイスの方、小声の方、少し枯れている声の方、太い声の方、いろいろおられますが、みんなしっかり聞こえています。
     常々、議会費はこれ以上増やさないで済むようにしたいと思ってきましたところ、このごろになってようやく、もしこのマイクを買ったとしても市役所全体で使い、議会用の委員会室の固定マイクにしないということが決まりましたので、私の罪悪感も多少減りましたので、今回は修正案を出さずに賛成とさせていただきます。  以上です。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  議案第60号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、議案第60号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第5、議案第61号平成30年度向日市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。  本案は、厚生常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  議案第61号につきまして、その審査経過と結果についてご報告いたします。  一委員より、償還金の内容について質疑があり、医療費に対する国の負担金32%を精算した結果、超過交付分を返還するものであるとの答弁がありました。  その他、若干の質疑があり、採決の前に、一委員より、一般会計の繰り入れをしてほしいのだが、今回は精算とのことで、今回の議案のみ賛成するとの意見がありました。  採決の結果、挙手全員により、議案第61号について、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  議案第61号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、議案第61号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第6、議案第62号平成30年度向日市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。  本案は、厚生常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  議案第62号につきまして、その審査経過と結果についてご報告いたします。  特に質疑なく、採決の前に、一委員より、この補正予算についてのみ賛成させていただくとの意見がありました。  採決の結果、挙手全員により、議案第62号について、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  議案第62号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、議案第62号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第7、議案第63号平成30年度向日市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。  本案は、厚生常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  議案第63号につきまして、その審査経過と結果についてご報告いたします。  特に質疑なく、採決の前に、一委員より、この補正予算について賛成させていただくとの意見がありました。  採決の結果、挙手全員により、議案第63号について、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  議案第63号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、議案第63号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第8、議案第50号平成29年度向日市一般会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。  本案は、3常任委員会に分割して付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。はじめに、長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  議案第50号、本委員会所管分につきまして、その審査経過と結果についてご報告いたします。  一委員より、マイナンバーカードの交付状況、費用について質疑があり、平成30年8月末現在で申請件数6,650名、発行件数は5,603名になる。転出失効の数が171名になっている。費用については、国庫補助金について事業費補助金が414万5,000円、事務費補助金が121万円になっているとの答弁がありました。  一委員より、向日市から、高齢化や事業の増加の中で社会福祉協議会への補助金が減少していることについて質疑があり、補助金について、事業補助金の部分は減っていない。人件費の部分について、ボランティアにかかる部分を補助しており、その他の人件費について、介護保険事業で賄っていただくこととしたとの答弁がありました。  一委員より、子どもの学習支援の人数・内容について質疑があり、対象者は40名であり、実人数は10人となっている。本年度については、釈迦fe(しゃカフェ)において教職を目指している大学生にも協力いただいているとの答弁がありました。  一委員より、民生委員の受け持ち世帯数や、なり手不足、研修について質疑があり、民生委員の1人当たりの受け持ちは府基準で280世帯になっている。なり手については、自治体や民生委員の日頃の活動の中で情報提供をいただいたりしている。研修会は年に10回あり、8割の出席をいただいているとの答弁がありました。  一委員より、待機児童対策については、保育士不足について他市の取り組みを研究し、賃上げなど積極的に取り組んでいくことについて質疑があり、府と連携し、合同就職フェアを行い、保育士同士のネットワークで声かけもしてもらっている。保育士の確保のために、あらゆることをしていきたいと考えている。他市の先進的な状況について研究していくとの答弁がありました。  一委員より、家庭的保育事業の申請や相談がないとのことだが、積極的に取り組むべきではないかとの質疑があり、できれば保育は有資格の方にお願いしたいと考えている。府内でも家庭的保育事業は限定的であるとの答弁がありました。  一委員より、旧第3保育所の跡地の活用について質疑があり、民間で保育所の設置運営を考えておられる方に購入前提で考えていたが、有償貸与でも考えていきたいとの答弁がありました。  一委員より、風疹の予防接種について、接種できていない世代への啓発・支援について質疑があり、妊娠を希望する方で抗体の低い方、抗体の低い妊婦の家族について補助を行っている。市のホームページでも、妊娠の方に注意を呼びかけているとの答弁がありました。  その他、活発な質疑があり、採決の前に、一委員より、公立保育所を残してほしいとの請願があったのに、第2保育所の同じ場所に民間保育所を建てることにした。また、市長のトップダウンで民間の保育所の募集に放課後児童クラブをつくるとの条件があったことなどの市長の姿勢に賛成できないとの意見がありました。  また、一委員より、この決算に反対である。二つ理由があり、一つは、待機児童が100人を超えてしまったことは、対策が遅く、不十分であったと思うこと。もう一つは、国民健康保険に一般会計からの繰り入れをやめたことについて賛成できない。この2点の理由で反対であるとの意見がありました。  一委員より、賛成の立場ではあるが、市役所の中にいると団体意識が起きて、麻痺してしまうと聞いた。市民や議会と乖離しない行政であってほしいとの意見がありました。  採決の結果、可否同数となりました。
     よって、向日市議会委員会条例第13条第1項の規定により、委員長採決を行い、議案第50号、本委員会所管分については、認定すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○(永井照人議長)  次に、丹野建設環境常任委員長。 ○(丹野直次建設環境常任委員長)(登壇)  議案第50号、本委員会所管分について、審査経過と結果をご報告いたします。  主な質疑の概要といたしまして、一委員より、コミュニティバスの見通しと課題について質疑があり、12月の南北同時運行を目指して精いっぱい努力しているが、運転手不足と既存路線への影響が課題であるとの答弁がありました。  関連して、一委員より、コミュニティバスと阪急バスの77及び78系統との関係性について質疑があり、77及び78系統と路線が重なる部分もあり、その調整が大きな課題であるとの答弁がありました。  一委員より、交通事故の頻発場所に対する対策について質疑があり、頻発場所については看板を設置し、重点的に啓発しているとの答弁がありました。  一委員より、市が管理する公園のトイレの管理費と清掃頻度について質疑があり、管理費については、29年度整備した西向日公園と勝山公園のトイレ管理費が増加すると考えている。清掃頻度については、基本として毎週行っているが、汚れてる場合は臨時で清掃しているとの答弁がありました。  一委員より、放置竹林の竹が倒れた場合の対応について質疑があり、放置竹林については所有者が適切に対応すべきであるが、今後も、放置竹林対策事業を通じて対応していきたいとの答弁がありました。  関連して、一委員より、竹や木が倒れている場合、所有者に連絡できているのかとの質疑があり、全ての所有者に連絡ができているわけではないが、連絡先がわかる所有者には連絡をしているとの答弁がありました。  一委員より、台風21号による農作物の被害について質疑があり、現在、水稲の被害報告は受けていないが、懸崖菊とナスについては被害があったとの答弁がありました。  一委員より、かぐやの夕べに台風被害が影響するのかとの質疑があり、かぐやの夕べまでに竹の径を復旧したいとの答弁がありました。  一委員より、桂寺戸線道路築造工事の京都市側の工事状況について質疑があり、京都市からは、平成30年度から設計に着手したと伺っているとの答弁がありました。  一委員より、寺田西公園の柵について質疑があり、歩道と一体になった公園であるので、今後、柵の整備方法については、警察も含めて検討しているとの答弁がありました。  一委員より、災害備蓄品のビニールシートについて質疑があり、店舗に在庫がある状況では配布していないが、台風21号の被害に対して44枚配布したとの答弁がありました。  一委員より、停電時の避難場所について質疑があり、長期にわたる停電時には検討が必要であるとの答弁がありました。  一委員より、4047号線の道路拡幅に関連する樋門の移設についての農家組合負担について質疑があり、原因者である市で対応するが、機能が向上する分についてはご負担いただくことになるとの答弁がありました。  一委員より、スマートインターチェンジ開設推進事業に対する京都市とNEXCO西日本の意向について質疑があり、京都市の意向は不明であり、NEXCO西日本は対応可能との意向であるとの答弁がありました。  一委員より、JR向日町駅東口推進事業の進捗状況と、市、JR及び地権者の負担についての質疑があり、概算事業費及び負担についてJRと交渉している。エレベーターを設置し、バリアフリー工事が済んでいることからJR負担が少なくなり、その分、市の負担が増加することが課題であるが、できるだけ市の負担が少なくなるよう交渉したいとの答弁がありました。  関連して、一委員より、駅前広場や駅ビルの全体像について質疑があり、まちづくり協議会を結成されているので、そちらで検討されるとの答弁がありました。  その他、土木積算システムに関することなど活発な質疑・意見がありました。  採決の結果、挙手多数により、議案第50号、本委員会所管分については、認定すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  次に、天野総務文教常任委員長。 ○(天野俊宏総務文教常任委員長)(登壇)  議案第50号、本委員会所管分について、その審査経過と結果についてご報告をいたします。  主な質疑の概要として、一委員より、留守家庭児童会の整備計画についての質疑があり、現在進めている学校施設個別計画の中で、あわせて改善も含めて検討を進めているとの答弁がありました。  一委員より、留守家庭児童会の指導員の賃金についての質疑があり、指導員、嘱託指導員等は勤務時間も職務内容も違う。国の調査の結果等も見ながら考慮するとの答弁がありました。  一委員より、不登校のケアについての質疑があり、一人一人の状況に応じた対応をしているとの答弁がありました。  一委員より、指名競争入札の業者選定の基準についての質疑があり、要領に基づいて、実績のある業者から、市内業者の育成という観点で、できる限り市内業者を選定しているとの答弁がありました。  一委員より、通学路、グラウンドの安全確保についての質疑があり、液状化に特化した対応はしていないが、今できる範囲での防災教育として取り組んでいるとの答弁がありました。  一委員より、文化資料館の来館者数が増えていることについての質疑があり、平日開館日が増え、シニアの団体来館者が増えたことと、連続した講座を開催したことなどにより来館者数が増加しているとの答弁がありました。  一委員より、見守りについての質疑があり、交通指導員の配置、時間等は学校と協議の上で配置しているとの答弁がありました。  一委員より、世界平和都市宣言啓発事業についての質疑があり、今後も核兵器廃絶等の啓発の取り組みは続けていく。今年も広島平和式典に市民代表4人が参加いただき、参加して大変よかったと伺っている。5年ごとに文集も作成しているとの答弁がありました。  一委員より、向日町会館の管理とその老朽化等についての質疑があり、管理は競輪場が行っている。必要に応じて修繕改修していると聞いているが、府にも要望するとの答弁がありました。  一委員より、入札についての質疑があり、工事については、京都府のシステムで電子入札をしている。役務が電子入札と紙での入札になっている。不落随契は随意契約の62件のうち19件である。随意契約の金額は130万円未満となっている。予定価格については、随意契約についても定めている。予定価格及び最低制限価格の公表時期については、入札等執行事務処理要領の中で入札後に公表すると定めているが、入札執行者の判断で事前公表も可能としている。内訳の公表については、現在調整中であり、極力早い段階で公表していきたいとの答弁がありました。  一委員より、女性活躍センターの館長についての質疑があり、現在は置いていないが、引き続き京都府等にも当たり、名誉館長的な立場でアドバイス等をいただける方を置きたいと考えているとの答弁がありました。  一委員より、税の収納について苦労していることはあるかとの質疑があり、収納率が年々上がっている点においては、市民の皆様の納税意識の高まりではないかと感じているとの答弁がありました。  一委員より、差し押さえについての質疑があり、差し押さえについては税機構で行っていて、従前からやられている。年によって増減はあるが、大体300件くらいで推移しているとの答弁がありました。  一委員より、ふるさと向日市創生計画について、議会に諮るべきではないかとの質疑があり、総合計画基本構想については、平成23年までは議会の議決が必要だったが、本市の最上位計画であるふるさと向日市創生計画については、このままの状況でいくとの答弁がありました。  その他、活発な質疑があり、採決の前に、一委員より、中学校給食が実施、小中学校のトイレ改修や女性活躍センターのオープンなどは評価できるが、教職員の働き方改革が進んでいない。公共施設等総合管理計画を進めている。山城人権ネットワーク推進協議会の分担金を廃止しない。全国一斉学力テストの実施等々の評価できない点があるため、反対であるとの意見が述べられました。  一委員より、一時は市民会館閉館等があり、暗い状況であったが、市長就任から3年間でここまで発展したのは、全職員が一丸となって頑張ってくれたおかけであるので賛成するとの意見が述べられました。  採決の結果、挙手多数により、本委員会所管分については、認定すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いをいたします。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  ここで議事の都合により、暫時休憩いたします。             (休         憩)    (午前10時55分) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)                    (午前11時02分)  定刻であります。  ただいまの出席議員数は定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。  よって、休憩前に引き続き会議を開きます。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  5番、北林重男議員。(拍手) ○5番(北林重男議員)(登壇)  私は、日本共産党議員団の北林重男でございます。ただいま上程議題となりました議案第50号平成29年度向日市一般会計歳入歳出決算の認定について、議員団を代表して反対討論を行います。  1点目は、市民要望が決算に反映された主な事業10点について述べます。  第1は、保護者や市民の粘り強い運動が実り、中学校給食整備事業に着手され、本年度3学期から中学校給食がスタートする予定となったこと。  第2は、引き続き小中学校のトイレ改修事業が進められていること。  第3は、市民会館と市役所庁舎との複合施設構想が表明され、市民会館の基本設計が行われたこと。そして、市民会館は個人が建てて寄附されることになりました。  第4は、歴史まちづくり事業として西向日公園と勝山公園のトイレ改修、休憩所設置などが進められたこと。  第5は、歩行者通学路安全等で市道2013号線、3031号線、4047号線などの道路整備事業が進められたこと。  第6は、市役所東向日別館を取得する費用が執行され、本年5月7日に業務開始されたこと。職員のエレベーター使用を改善することが必要であります。  第7は、水道管路と物集女西浄水場の耐震化工事が実施されたこと。  第8は、府呑龍南幹線に接続する下水道事業和井川1号幹線詳細設計が実施されたこと。  第9は、女性活躍拠点の整備事業が進められ、本年7月から女性活躍推進センターがオープンしたこと。  第10は、市議会でのインターネット配信が実施されたことなどであります。  2点目は、主な反対理由11点について述べます。  第1は、安倍暴走政治を容認する政治姿勢であります。戦争する国づくりのための安保法制、戦争法に反対の意思を明確にされていません。憲法9条改悪に反対の意思も明確にされていません。社会保障の連続改悪に反対せず、容認する姿勢を示されています。  第2は、国保会計への一般会計からの繰り入れを全額ストップしたことです。しかも、前年度の平成28年分も繰り入れをストップしました。高い国保料がさらに高くなり、市民負担増になったことを認めることはできません。  第3は、第2保育所の閉園にかかわる決算であるからです。環境のよい、すばらしい公有地である第2保育所を明け渡し、民間保育所へとすることは、向日市の歴史上はじめて公立保育所から民間園にするものです。第2保育所の存続請願が議会で採択されていました。それにもかかわらず、突然、物集女区長名で、公立・私立にこだわらず保育所の建て替えを求める請願が提出され、採択されました。党議員団は、老朽化した第2保育所の建て替えは必要だと主張し、公立第2保育所は残すよう強く求めました。結局、この請願採択で公立園を投げ捨ててしまいました。物集女区長名での、突然請願が出されたことも、いまだ不可解です。こんなに物集女の子どもの住環境を心配されているのであれば、第2向陽小学校内の留守家庭児童会における教育環境にこそ早急に改善すべきと声を上げていただきたい。民間園はだめと言っているのではありません。民間園の努力や果たしていただいている役割も十分承知しております。  第4は、市長のトップダウンと言うべき政治姿勢です。第2保育所の跡を審議する民間保育所選定委員会で、突然、40名定員の学童保育を参入させるというのが民間保育所を選ぶ際の条件だということが報告され、選定委員の方々も驚いておられました。議会にも市民にも寝耳に水のような複合化を進めることは議会軽視ではないでしょうか。  第5は、高過ぎる水道料金は値下げすべきであります。市長は、水道料金は高くないと言い続けておられましたが、この認識は間違っているのではないでしょうか。向日市民の多くが水道料は高いと認識しており、向日市上下水道事業懇談会に提出された資料で明らかなように、府営水受水7市3町を比較し、向日市の水道料金が最も高いことは客観的事実であり、高いと認めるべきです。高過ぎる水道料金の引き下げは、水道管理事業者である市長の責務であります。  第6は、学校教育現場への「日の丸」「君が代」の押しつけや、児童生徒、教職員に重い負担となっている全国一斉学力テストを実施していること、教職員の多忙化が進み、過労死を生む状況にある超過勤務や職場環境に対して抜本的な改善が図られていないことです。  第7は、留守家庭児童会の施設整備計画を示さず、児童会における子どもたちの環境に格差が生じていることです。第2児童会では校舎の3階で、第4児童会では体育館の2階で保育をされているという状況は異常です。児童を分離することなく保育を実践することが重要であり、整備計画を早急に立てること、正規指導員や指導員の複数以上の配置と嘱託指導員、臨時指導員の賃金を引き上げるべきであります。  第8は、取り立て機関となっている地方税機構に国民健康保険徴収事務の移管をしないこと。個人情報漏えいとプライバシー侵害のおそれのあるマイナンバーの利用拡大をやめ、制度廃止を国に求めること。部落差別を固定化する山城人権ネットワーク推進協議会分担金の執行を停止すること。  第9は、福祉、保育所、建設部をはじめ必要な部署への正規職員の採用を積極的に進め、職員の労働環境の改善と生活向上を正面に据えた働き方改革の意識が弱いことです。長時間労働や超過密労働を市役所の職場から根絶すること。官製ワーキングプアを根絶するため、アルバイト、嘱託、臨時等の職員の賃金を積極的に引き上げることが必要です。  第10は、最上位計画と位置づけられているふるさと向日市創生計画の策定に当たって、トップダウン方式を改め、議会に付託し、十分な審議を尽くして策定すべきであります。  第11は、まちづくりに関連して、JR向日町駅の整備と駅ビル、森本東部地区の開発、阪急洛西口の西側開発などの事業は、事業費用、事業手法などを含む全ての情報を議会と市民に明らかにせずに事業を進めていることは許されません。反対を表明いたします。  第3点は、今後さらに努力していただくこと7点について述べます。  1、コミュニティバスは今年中に走らせるよう全力を挙げていただくこと。  2、中学校給食の実施に当たり、生徒、教職員、保護者への十分な説明と合意を得て、3学期から順調にスタートできるようにしていただくこと。  3、子どもの医療費無料化を中学校卒業まで拡充していただくこと。  4、待機児童解消の施策を実施し、公立保育所を充実していただくこと。  5、市役所の窓口業務を東向日別館と同様に本庁でも行っていただくこと。  6、向日町会館の改修と机・椅子の更新をしていただくこと。  7、原発による放射能被害を含めたあらゆる被害を想定し、避難場所、災害発生の想定範囲、災害予測など、市民にわかりやすい情報を掲載した防災マップを策定していただくことであります。  その他、反対理由や意見・要望は各委員会で同僚議員が述べたとおりであります。このように賛成できるもの、賛成できないものがありますが、一括採決であり、議案に対する態度は反対といたします。
     以上を述べ、本議案に対する反対討論とさせていただきます。(拍手) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  11番、長尾美矢子議員。(拍手) ○11番(長尾美矢子議員)(登壇)  公明党議員団の長尾美矢子でございます。  ただいま上程議題となっております議案第50号平成29年度向日市一般会計歳入歳出決算の認定について、公明党議員団を代表し、賛成の立場から討論をさせていただきます。  安田市長におかれましては、平成27年4月に第5代向日市長に就任されて以来、公約に掲げられた「歴史を活かしたふるさと向日市の創生」を推進するため、厳しい財政状況のもと、スピーディに、さまざまな施策を積極的に展開してこられたことと認識しており、大変評価いたしております。今後とも、掲げられた公約実現に向け、市民の皆様方の声をしっかりとお聞きいただき、良好なる市政運営に努められ、市民福祉の向上と向日市のさらなる発展のためご尽力賜りますようお願いいたします。  それでは、本題に入ります。平成29年度向日市一般会計歳入歳出決算について精査をさせていただきました。  まず、歳入総額192億797万2,000円で、前年度比1.0%の増、歳出総額184億8,503万1,000円で、前年度比5.6%の増でありました。歳入歳出差引額は7億2,294万1,000円、そこから翌年度へ繰り越すべき財源2億1,151万1,000円を差し引いた実質収支は5億1,143万円となり、単年度収支については、実質収支から前年度実質収支を差し引き、2億2,131万1,000円の赤字となりました。実質単年度収支は、財政調整基金1億9,700万円を繰り入れたことなどから、4億1,682万9,000円の赤字となっております。また、財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、前年度比0.5ポイント増の96.8%で、昨年度と比べ、財政構造の硬直化が進み、予断を許さない状況であります。  次に、議員団がかねてから重要視してきた施策から、特に評価できる事業を幾つか挙げさせていただきます。  まずは、防災、減災などの安心・安全対策の取り組みについてであります。  本年6月に発生した大阪北部地震をはじめ、7月に西日本各地で発生いたしました豪雨災害など、昨今、全国各地で大きな被害が発生しております。本市におきましても、先日の台風21号で大きな被害が生じており、市民の防災・減災における意識も向上している中で、防災・減災の対策強化は引き続き最重要課題であり、今後も着実に進めていただけますよう、よろしくお願いいたします。  その観点から見た事業といたしまして、大規模建築物の耐震改修等に補助を実施することにより、地震に強いまちづくりを推進したことや、石田川1号幹線の水位情報システムを整備し、市民の皆様の安心・安全につなげる防災情報を発信する体制を構築したこと。さらには、和井川1号幹線整備の詳細設計等に着手されたことなどが評価できます。また、あわせて、地区公民館などに防犯カメラを設置し、市民の皆様の安心・安全を確保されたことも要望に応えていただいたものと認識しております。  次に、少子高齢化における適切な環境整備を図る取り組みについてであります。  現在、本市では、少子化・高齢化の進行に伴い、年金、医療、介護、子育てなどの社会保障において大きな課題に直面しており、速やかにその現実と、先々を見据えた福祉・教育施設の施策の充実強化を図っていかなければなりません。  その観点から見た事業といたしまして、少子化対策、子育て支援として、民間の子育て支援拠点を拡充し、また、民間保育所の改築や改修などの支援を行っただけでなく、老朽化した第2保育所の建て替えに当たり、民間保育所の誘致を行い、さらに、放課後児童クラブの併設の検討も行われるなど、保育所定員の拡大に努められたこと。また、高齢者の皆様が安心して暮らせるよう、地域包括支援センターの機能を充実し、介護予防・日常生活支援総合事業を開始されたこと、そして、向日市を舞台とした手話動画をインターネットを通じて配信することにより、「古都のむこう、ふれあい深める手話言語条例」を推進されたこと、障がいのある人のための防災手帳の作成事業などが評価できます。  続いては、本市の特徴、特性を生かしたまちづくりに対する取り組みについてであります。  本市固有の貴重な資源であります歴史文化資源について、向日市歴史的風致維持向上計画の認定を契機として、歴史の事実と魅力を国内外に発信し、まちのにぎわいと活力を維持・創出することで、子どもから高齢者まで全ての市民の皆様に、向日市をふるさととして愛着と誇りを感じられるまちづくりを進められていると認識いたしております。  その観点から見た事業といたしまして、史跡長岡宮跡を史跡公園として整備するために工事を開始されたことや、スマートフォンアプリ「AR長岡宮」の充実を図るなどを通じて、本市の歴史の魅力を市内外に発信されたこと。また、課題となっている道路をはじめとするインフラの整備を進められると同時に、JR向日町駅東口の開設に向けて事業を進められているなど、積極的に都市基盤の強化に取り組まれたことが評価できます。また、東向日駅前という恵まれた立地条件において、東向日別館の開設に向け、来庁者の利便性を優先して考え、ほとんどの窓口サービス部門を集約し、移転準備を進められましたことは、市役所の大部分の機能移転であり、職員の皆様方には大変なご苦労であったことと存じますが、無事オープンを迎えられたことも含め、大変評価しているところでございます。  さらには、耐震性能が不足している市庁舎本館について、現在、休館中の市民会館との一体的な整備を行う基本計画を策定されましたことも、限られた財源や資源の中で非常に効率的な整備方針であると評価しております。市民会館につきましては、日本電産株式会社の永守会長から建物のご寄附という大変ありがたいお話を頂戴したところであり、党議員団としても、改めて感謝の意を表しますとともに、市の新たなシンボルとして大切に使っていきたいと考える次第であります。  そのほかの事業も含め精査いたしました結果、平成29年度一般会計歳入歳出決算につきましては、議員団として一定の評価に値すると判断し、その認定について賛成するものであります。  今後も、安田市長がさらなる指導力を発揮され、理事者各位並びに職員の皆様が全庁一丸となって、向日市民のために職員一人一人が持てる力を十二分に発揮し、鋭意精進され続けることを心よりご期待申し上げまして、賛成討論とさせていただきます。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  8番、杉谷伸夫議員。 ○8番(杉谷伸夫議員)(登壇)  おはようございます。  会派に所属しない議員、杉谷伸夫でございます。平成29年度向日市一般会計歳入歳出決算に対して、反対の立場から意見を述べます。  1年半前、この一般会計予算に対して私は反対をいたしました。その反対討論の中で、私は、コミュニティバス、中学校給食、そして市役所東向日別館の開設などについて、安田市長が就任以来、積極的に取り組んでこられたことを評価した上で、以下のように反対理由を述べました。事業を進める財源確保のために、市長は保育事業の民営化、国民健康保険料の大幅な引き上げで市の財政負担を削減する道を選択しました。私は、このことに異議を唱えるものです。これら子育て支援事業も国民健康保険事業も、国の財政誘導のもとで財政難にあえぐ市町村は苦しい選択を強いられていますが、国の政策を是として従う以外の違う選択ができるはずだと考えるからです。  また、市長の政治姿勢については、次のように述べました。「このところ、事業の実施を急ぐあまりか、議会や市民へのしっかりとした情報提供がないままに事を進めようとする傾向を感じており、少し危惧をしています。」とこのように述べました。あれから1年半の今、改めて、この場で私は指摘しておかなければならないと思っています。  反対理由の第1ですけれども、市民福祉のための施策が後退していると感じるからであります。これには東向日、JR向日町駅周辺整備をはじめとする駅前開発など、多額の財政出動を要する事業がたくさん控えていることからではないかと推察をいたします。しかし、市民生活が直面する課題の解決が最優先であると思います。国民健康保険について、一般会計から繰り入れしないことを最優先した運営により、経済的に苦しい世帯への配慮がなくなりつつあります。子育て支援では、三桁に近い待機児童を生み出しながら、その解消へ積極的な取り組みが感じられません。  反対理由の二つ目は、議会と市民への説明責任を果たす姿勢がおろそかになっていると感じるからであります。これらのことについて、以下、具体的に述べてまいりたいと思います。  1点目、市民福祉のための施策が後退しているということについてであります。  まず一つ目には国民健康保険料の値上げであります。平成29年度から、市長は国民健康保険に対する市独自の補助、いわゆる一般会計からの法定外繰り入れを一切廃止し、国民健康保険加入者に負担を求めました。一つは保険料自体の値上げであり、3年で平均17%以上の値上げをスタートさせました。もう一つは、それに加えて、事業が終了した前年度の平成28年度国民健康保険事業会計に対しても、市独自の補助を廃止してしまいました。そのため、国保特別会計は歳入不足を補うための借金をし、その借金返済は国保内部の努力で行うこととされました。しかし、国保は高齢者や無職者が大半を占め、加入者の保険料を基本に運営している状態では全くありません。そのため、保険料は、その他の健康保険や協会健保と比べて異常に高く、低所得世帯においては、税金ではなく国保が家計を圧迫する最大の要因になっています。  市長は、国保財政に市民の税金を投入するのは不公平だと主張されますが、それでは強制的に加入させられている国保加入者と他の医療保険加入者との間の保険料の格差は不公平ではないのでしょうか。この不公平な医療保険制度自体は向日市でどうすることもできませんが、いびつな制度のせいで苦しんでいる市民を助けるのは向日市の大切な仕事であります。そのために一定の税を使うことを否定すれば、そもそも福祉は成り立ちません。国保会計に借金までさせて、市独自の補助を一切しないことを原則としたことは大きな誤りであると考え、見直しを求めます。  その結果、国保会計は2億5,800万円の借金を負うこととなりましたが、市長は、この借金2億5,800万円を今後の保険料値上げに反映させないと約束をされました。ではどうするのかというと、医療費削減と保険料徴収の努力で借金返済の財源をつくるのだということです。そして、その財源の多くを国の保険者努力支援交付金に求めています。平成29年度は、関係部署の皆さんの努力で、ほぼ予定された交付金を得たようでありますが、自治体間競争の結果に左右される不安定な要素があり、不確実なものです。また、そのような努力を行ったとしても、来年度から始まる3年間で行われる借金返済に果たして間に合うのだろうかと思っております。  また、気になるのは、保険料の徴収率アップが重要な要素となっており、その圧力が過剰な保険料の滞納処分につながらないかという心配です。市民を助ける国保が、保険料の支払いに苦しむ市民をさらに追い詰めることのないように切に願います。また、国保料の滞納は困難を抱えている世帯のバロメータです。保険料を徴収するだけでなく、困難を抱える世帯に対し、提供が可能な行政サービスにつなぐ仕組みを、ぜひつくっていただきたいと思います。  2点目は、子育て支援、待機児童に対する対策であります。向日市は、今年4月、保育所入所を希望し、申請したけれど入所できなかった、いわゆる待機児童が100名近くに上りました。これはまさに私は非常事態だと思います。待機児童は、4年前にはゼロだったのが年々増え続け、ついに京都府下市町村で最も多くの待機児童を生み出すに至りました。  その最大の原因は、向日市の子ども・子育て支援事業計画、これは安田市長が就任前に制定された計画ですが、この計画での保育需要の見通しの甘さにあったことは明らかです。保育需要の激増の可能性を多くの議員も指摘してきたにもかかわらず、2014年度に作成されたこの計画では、約3,000人の人口増が見込まれる北部新市街地にどれだけの子育て世代が来られるか、また、保育所入所を選択される世帯の見通しを大幅に見誤ったことから、保育需要の激増を見通すことができず、対応が大きく遅れてしまいました。その後、民間の認可保育所1カ所を誘致、保育定員の拡充、2カ所の小規模保育事業のスタートなどで施設の受け入れの拡充を図ったものの、全く追いついていません。しかし、保育需要の激増は早くからあらわれており、手を打たなければ、今年4月には空前の待機児童を生み出すことは予見しておられたはずであります。  しかし、現実には、この三桁の待機児童の現実から半年たった今に至っても、抜本的な対策が打たれておりません。6月の議会では、ふるさと向日市創生計画における「待機児童ゼロ」の目標値をおろし、「待機児童を増やさない」へと後退させられました。さらに、この9月議会では、「来年度は待機児童が増える見込み」とさらに後退しております。直面する待機児童対策の課題は保育士の確保であることが明らかになりながら、目に見えた効果ある対策が打たれているとは思えません。  私は、潜在保育士の掘り起こしなども含め、保育士確保のため、保育士の待遇改善や家賃補助、その他の助成制度の充実を求めました。市は、保育士の奪い合いになるとか、近隣市町と異なる条件はできないとおっしゃいますが、保育士不足の最大の原因は、全産業平均より月10万円も低いと言われる保育士の待遇の低さにあることが明らかであります。向日市が市民の保育を確保するために、低過ぎる保育士の待遇を改善することを、どうしてちゅうちょする必要があるのでしょう。保育士の待遇の低さの大もとは国が定めている保育単価にあり、全面的に国の責任です。待機児童ゼロを言いながら、肝心の保育士の待遇改善にほとんど金を使わない、看板倒れであります。保育士確保は、保育士の需要と待遇が乖離していることであり、需要に見合った待遇に改善しなければ解決しません。  京都府下には、昨年、140人の待機児童を生み出した危機的状況から、全力を挙げた取り組みで大量の正規保育士を採用するなどして、1年後の今年4月には待機児童ゼロを実現した自治体もあります。また、兵庫県明石市は、人口約29万人と向日市の約5倍ですが、来年度には2,000人もの保育所定員増を発表し、精力的に保育士確保を進めておられます。要するに、どれだけ重要課題と位置づけて、予算をかけて本気で取り組むかどうか、私は、市長の姿勢次第だと思います。  今議会の一般質問で、待機児童解消は向日市の最重要政策課題の一つと考えるかとの私の問いに対して、そのとおりであるとの答弁がありました。それを実践で示していただきたいと思います。この数年、北部新市街地をはじめ多くの若い子育て世代の方々が、期待をして向日市に引っ越してこられました。人口が増え、活気が生まれ、税収も増え、大変結構なことですが、その結果、新たに生まれた保育需要に応えることは市町村の、向日市の法的義務であり、最優先で実行しなければならない課題です。子育て世代の方々に、向日市に来て失敗だと思っていただくわけにまいりません。向日市に住んでよかったと思ってもらえるよう、全力で取り組んでいただきたいと思います。  次に、議会と市民への説明責任を果たす姿勢について意見を述べます。  一つは、駅周辺の開発事業についてであります。JR向日町駅東口開設事業については、平成28年度事業での調査報告書が公表されて以降、議員の個別の質問に対する答弁を除き、議会に対する説明はほとんどなされていません。市民負担を最少にして実現するとうたっている目標は大変すばらしいわけでありますが、いまだ具体的な形は見えません。橋上駅舎、自由通路、駅前広場など、以前の計画では事業費三十数億円と言われていましたが、その事業費負担を削減するためとして、民間による駅ビル建設が大きな目玉になっています。  しかし、三十数億円の駅舎関連事業費を抑制するために、90億円の駅ビル事業を計画するリスクは大きなものです。民間事業者が行うというものの、向日市の事業の一環として、向日市がコーディネートしているわけであります。向日市の玄関口に建設する駅ビル事業が、万が一にもうまくいかなければ、市がリスクを負わずに済むはずがありません。この事業の成否について、市長だけでなく、チェックする権限を与えられている我々議員も当然、責任を負わなければならないと思います。議員が質問したら答える、教えてあげるという姿勢でなく、事業の節目、節目に、市長みずからが進んで議会に報告をすべきであると思います。その場が、この決算議会ではなかったでしょうか。  JR向日町駅と周辺開発事業の具体的な姿が見えない状況で、さらに次には、阪急洛西口駅西側にも同程度の規模の開発事業が進められようとしています。振り返れば、北部新市街地の開発に関して、市は以前、多数の人口流入により税収増が見込まれ、市街地開発に市が投入する費用以上が回収されると説明していましたが、その検証は行われたのでしょうか。一つ一つの事業が莫大な市民の税を使って行う事業であります。前のめりにならず、一つ一つ成果を検証し、議会に対して説明を尽くし、事業を進めていっていただきたいと思います。  国民健康保険、あるいは保育所施策については既に述べましたが、その他の事業をめぐっても、議会と市民への説明責任を果たしていただきたいことがありますので、ここでは二つの事業に限って意見を述べておきたいと思います。  一つは、第2保育所の跡に開設をされるもずめクラブについてです。第2保育所の跡に、来年4月に開園する新たな民間保育所もずめ保育園に併設される放課後児童クラブもずめクラブが、これまでの向日市の留守家庭児童会と異質なものであることがつい最近わかりました。議会が当初聞いていたのは、老朽化した公立第2保育所を閉園し、そのために民間保育所を誘致するというものでありました。その後、この保育所に定員40名の学童保育を併設することが明らかにされました。そして、この議会で、その学童保育の内容が報告をされました。ここに二つの問題があります。  一つは、議会の予算承認の段階では、学童保育の増設については何も説明されておらず、第2保育所にかわる民間保育所の建設への補助として議会は承認をいたしました。にもかかわらず、議会に何らの報告も説明もないまま、民間保育所設置運営法人公募選定委員会に、定員40名の放課後児童クラブの併設が選定の条件として提示をされました。就学前保育の需要とともに、学童保育の需要も高まっていることは明らかですので、学童保育の増設自体には反対する方はいらっしゃらないでしょうが、このような予算承認の内容と異なる運用を、議会への事前説明もなく行ったことは極めて重大な問題だったと言わざるを得ません。  二つ目は、その放課後児童クラブもずめクラブが、他の向日市の学童保育と異質なものであることが、この9月議会で明らかになったことです。市内各地からバスで送迎し、英語教育など付加サービスを行い、利用料金はまだ未定のようですが、他の学童保育は、所得に応じて最高で月額8,000円であるのに対して、定額で、恐らく2倍以上、付加サービス料を加えればかなりの額になるようであります。子どもたちは、同じ公立小学校の授業を終えた後、この放課後児童クラブを利用できる余裕のある家庭の一部の子どもはバスで送迎を受けてもずめクラブに向かい、そうでない家庭の子は既存の留守家庭児童会に向かう。これまでの同じ水準の向日市の学童保育の中に、いわばワンランク上の学童保育をつくるものです。民間法人が運営するからよいというものではありません。向日市の土地に向日市が誘致をして、公金を補助して運営される学童保育であります。向日市における学童保育の今後に大きな影響を与えるものであるにもかかわらず、何ら議会に報告もなく、ほとんど議論もされないままに実施されようとしていることを大いに危惧します。この問題、引き続き議論が必要だと考えます。  次に介護保険事業についてであります。介護保険制度の大きな変更が行われ、要支援者への介護保険サービスの多くが介護保険の給付から外され、市町村が行う事業に移行しました。向日市をはじめ多くの市町村では、平成29年度がその本格実施の最初の年となりました。この制度変更に対しては、要支援者が介護保険から外され、従来より低い基準のサービスやボランティアによるサービスに移行することを国が財政誘導しており、介護利用者や関係者から、介護サービスの実質的な削減になるとの懸念が表明されています。このことに対し、向日市では、制度変更にかかわらず、従来と同様のサービスを従来と同様に受けることができると説明しておりました。一方、国は、さらにその次の段階として、要支援者のみならず要介護1・2の方々も介護保険給付から外すことを計画しています。こうした動向を見るならば、今回の介護保険制度の改正の影響が向日市においてどのようにあらわれているのかを検証する必要があります。  しかし、今回の決算資料では、その検証を行えるようなデータが示されませんでした。このことは厚生常任委員会でも指摘をし、データの提出を求めてきましたが、今朝、この本会議が始まる前にいただくことができました。したがって、まだチェックはできておりません。私も含め、多くの議員が心配していた介護保険制度の変更の初年度なのですから、議会に指摘されるより先に、行政はみずから検証し、報告をしていただくべきであったと思います。  そのほか、平成29年度に進められた主要な事業について、私の評価・意見を述べさせていただきます。  まず、懸案の向日市民会館の建て替えについてですが、永守重信氏から寄贈されることが先日発表されました。莫大な市民負担の軽減につながるものであります。寄贈された永守重信氏、そして市長のご努力には敬意を表したいと思います。  次に、コミュニティバス、西向日駅前整備についてです。この件については、当初の計画よりおくれ、難航しています。一般質問で意見を申し上げたとおり、鉄道事業者と行政には、市民の長年の強い要望を実現するため、共同の責任を果たしていただきたいと思います。市の方針と姿勢をしっかり示し、鉄道事業者の協力を引き出して、今年度中に必ず実現をしていただきたいと思います。  中学校給食については、いよいよ3学期から、市内3中学校で一斉に全員喫食の給食が開始できるよう、最後の準備にご努力いただいています。新しく給食を始めることについて、中学校の教職員の皆さんは大変だと思いますが、無事スタートが切れることを願います。また、中学校から出されてくるであろう改善課題に対して、教育委員会は誠実に対処し、必要な対策に反映していただきたいと思います。  地域子育て支援拠点の拡大について、これまでのつどいのひろば「ねこばす」の1カ所から、平成29年度は子育てひろば「さくらんぼ」、まこと幼稚園の「マナハウス」の3カ所へと、向日市内の子育て支援の拠点の場が広がったことは大変よかったと思います。関係者のご努力に感謝したいと思います。  女性活躍推進拠点の建設についてです。7月にようやくオープンしました。私も何度か使わせていただきました。運営の詳細はこれからだということですので、多くの市民が気軽に使える、親しみやすい施設になるよう、利用者や市民の声を聞いてご努力願いたいと思います。  市役所東向日別館の開設についてです。福祉部門と市民課の全ての部門が東向日駅前に移動する大がかりなものでしたが、大きな問題なく移動後の業務が行えたことを評価したいと思います。しかし、一方、この機会に部局の名称から「福祉」を削除したことは、私は再考するべきであると思います。福祉とは、幸せや豊かさを意味する言葉であり、全ての市民に最低限の幸福と社会的援助を提供するという理念を示す言葉であります。単なるサービスに置きかえられるものではありません。そこには、憲法25条に基づき、市民に対する自治体の責任の意味が含まれていると考えるからであります。  防災事業についてです。今年は特に大阪北部地震、西日本豪雨災害、台風21号号災害など大きな自然災害に立て続けに見舞われました。向日市の防災部門をはじめ市役所全職員の皆さんには、その対応に多大な力を発揮していただいたことに感謝をしたいと思います。一方、市民がこうした災害に遭い、支援を平等するときこそ行政の存在価値が問われます。今回の災害を教訓に、市民や議会から提起された課題をしっかり検証し、やがて必ず来る大規模災害から市民を守る備えを行っていただきたいと存じます。  その他、具体的に述べることはできませんでしたが、道路整備や上下水道施設の耐震化、維持管理など、地道な事業を着実に実施していただいていることに対し感謝申し上げたいと思います。  以上を述べて、平成29年度一般会計決算に対する私の反対討論を終わります。ありがとうございました。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  9番、飛鳥井佳子議員。 ○9番(飛鳥井佳子議員)(登壇)  社民党の飛鳥井佳子でございます。平成29年度向日市一般会計歳入歳出決算の認定につきまして、賛成討論を行います。  一言で申しますと、質実剛健、フレキシブルな決算であります。優先順位を絞り込み、必要なものを取捨選択し、中身を充実させて、市民ニーズにしなやかに、誠実に対応していると考えます。多くの議員がよいお話をされましたので、繰り返しを避けますが、何といっても、まあ特に評価したいことは、やはり東向日市役所別館、それと女性活躍センターと、そして、ともすれば行政の光が当たりにくかった大牧地区で、自治会館や地域コミュニティ活動へのご支援の予算の3点であります。  正直申し上げて、旧在所と無縁の、ほとんど転入者である大牧住民のために、この温かいご配慮をしていただけるとは思ってもおりませんでした。議会で、一般質問でこの件について要請をして、本当によかったと思っています。3年前、大牧自治会館の前の芝山公園でのレクリエーション大会の折に、ご来賓にお越しくださった新市長さんに、大牧住民の中には、ご挨拶の最中に「自治会館がぼろぼろなんを知っているんか。」とひどいやじを飛ばした人もありました。新市長さんには何の責任もないことなのに、無礼で申しわけないことと、長年、大牧自治会長をさせていただいてきたので、大変恥ずかしかったです。今日、大牧地区で向日市政に不満を持つ方はすっかりいなくなったと私は確信をしております。  また、女性活躍センターや市役所駅前移転は私のライフワークと言うべき長年の活動で、全国を調査研究に走った日々が懐かしいです。夢を捨てずにいて本当によかったとつくづく思っています。わずか3年間で、一挙に有言実行されてきた数々の事業、子どもたちのトイレや公衆トイレも皆ぴかぴかになり、道路拡幅も進み、今後はJR東口開設や駅前整備、阪急連立への粘り強い取り組みや、新庁舎建設のめども立ち、ふるさと向日市への強烈な深い愛着がおありの市長と永守氏とのめぐり会いでできる市民会館等々、夢が現実になることを実際に体験できる市民は本当に幸せだと思います。  しっかりと市を支えてこられた職員の方々も、快活にお勤めになってくださっていて、とてもとても頼もしく感じております。我々議員一人一人につきましても、もう今までとは全く違う、毎議会、長時間、きっちりと予算・決算の説明を、部長さん以下たくさんの職員が来て、していただきまして、本当に感謝しております。何でもかんでも反対するために頑張っている方は、財政にも無関心で、全く聞く耳をお持ちになりませんが、私には単なる現実を知るのが怖くて予算・決算を見ようともなさらない、何も代案も持たれない、無責任な方としか思えません。  私、8期連続当選でございますが、残念ながら、悲しいことに議員バッジ、七つしかありません。大切な議員バッジを、私が杉谷議員に貸してしまったために、そのバッジをなくされてしまい、本当に悔しい思いをしております。で、待機児童が増えたのは北部の発展によるものだと十分説明を受けたにもかかわらず、批判なさるということを見ておりますと、本当に議員の仕事がどれだけ大事な仕事かわかっておられないようですが、市民に不平不満を広げることに熱中するのではなく、少しでも行政に役に立つお仕事をされたらどうなんでしょうかといつも思っております。  市役所に販売されております地元の野菜、またスイカ、乙訓メロン、でっかいこと、甘くておいしいこと、どこにも負けない向日市の農産物に舌鼓を打ったこのごろ、農家の方々にも感謝の思いでいっぱいでございます。今、台風21号によって多くの農業倉庫が被害に遭っておりますので、どうか今後、手厚い助成を心よりお願いを申し上げます。  最後に、市長みずから広島やタイ王国にも行っていただきまして、世界平和に貢献されたことにも深く感動いたしております。私の一般質問で、アジアの国々と友好親善をとお願いいたしましたところ、あまりにもすばらしい市長答弁に驚きました。これこそ平和憲法9条の理念であり、私は、いまだかつてこれほどすぐれた文章の文学的な表現に市議会で出会ったことはありません。一部を読ませていただきます。  「アジアの国々との交流についてでありますが、世界の国々を取り巻く環境はさまざまで、中には国家間の紛争が絶えないところもありますが、我々が行う都市レベル、市民レベルの国際交流は、言葉や習慣の違いはあれど、相手に興味を持ち、お互いのことをよく知ることで理解し合い、信頼関係を築くことができるものであり、たとえ国と国との交流が順調でなくても、市民同士の友好交流が発展していくことで、国と国との良好な関係につながっていくものであります。  例えば、興味を持った国に観光で訪れて、現地の歴史や文化に触れたり、地元の人たちと話をしますと、その国をもっと身近に感じられるようになりますし、もし自分が訪れた地域で紛争や災害など何か事があれば、私でしたら、自分のことのように心配になり、自分に何かできないかという思いになります。そういうことを、お互いに思うことが将来にわたり平和な世界を築く礎になるものと考えております。  したがいまして、先日訪問いたしましたタイ王国や、議員ご提案の一番近いアジアの国々はもちろんのこと、向日市に興味を持っていただける世界の国々や都市がございましたら、都市間の国際交流を積極的に進めてまいりたいと考えております。」  このご答弁には平和主義思想がにじみ出ておりまして、今後、向日市の子どもたちが世界に、優しい気持ちで羽ばたいていってくれると思います。まず大人が平和を実践しなくてはなりません。  「念ずれば花開く、節に思うことは必ず遂ぐるなり」の精神で、今後も市民全体の幸せのためにご奮闘されますことを期待いたしまして、賛成討論といたします。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  15番、上田 雅議員。(拍手) ○15番(上田 雅議員)(登壇)  皆様、こんにちは。新政クラブの上田 雅でございます。  ただいま上程議題なっております議案第50号平成29年度向日市一般会計歳入歳出決算の認定について、新政クラブを代表いたしまして、賛成の立場から討論を行います。  安田市政3年目の平成29年度は、本市をさらに活性化させるべく、ふるさと向日市創生計画に上げられた各事業に、スピード感をもって積極的に取り組まれた1年でありました。そして、今回の平成29年度の決算の状況ですが、歳入額は192億797万2,000円で、対前年比プラス1.0%、歳出額は184億8,503万1,000円で、対前年度比1.5%となり、実質収支は7億2,294万1,000円でありました。しかしながら、実質収支は毎年の累積黒字が積み重なった額であり、単年度収支では2億2,131万1,000円の赤字となっており、不足する財源は、例年のように臨時財政対策債を発行して補填しているところであります。また、財政構造の硬直度合いを示す経常収支比率は96.8%で、対前年度比でプラス0.5%となり、これまで同様、厳しいと言わざるを得ない財政状況であります。  本市においての現状ですが、新市街地の開発などにより、子育て世代が流入するなど、一時的に若年層人口は増加しているとのことですが、遅かれ早かれ少子高齢化が進行する時代を迎えており、また、社会の経済情勢や本市の周辺環境はめまぐるしく変化してきています。これらの状況に対応するためにも、引き続き、一層の効果的な行財政運営や税などの一般財源増収のための取り組みを進めていかなければならない状況であることを申し上げたいと思います。  以上が全体的な総括でありますが、1点、つけ加えておきたいところがあります。皆様ご承知のとおり、日本電産株式会社様の永守会長から、市民会館にかわる施設をご寄附いただけることになりました。このことは、市民にとりまして、早い再会を待ち遠しく願っておった施設が、はるかに立派になって帰ってくる法外の喜びであり、また、市の財政という面から見れば多額の税負担が不要となり、この恩恵は将来の向日市民にも広く及ぶものであります。この話が実現したのは、永守会長の向日市に貢献したいという思いが理由であることは周知のとおりですが、向日市民の代表である安田市長が、直接、永守会長に市への貢献をお願いされたという、ふるさと向日市に対する熱意が伝わったものでもあると、共同記者会見発表の様子からも印象づけられたと思っております。いずれにせよ、このたびのご寄附につきましては、厳しい財政状況の中、大変大きな地域貢献となりましたことを、新政クラブといたしましても心から感謝と敬意を表したいと存じます。  次に、本題に移りまして、このたびの決算におきまして、特に、新政クラブが評価している点を主要施策に沿って申し上げてまいりたいと思います。  一つ目、「歴史を活かし、活力と魅力あるまちづくり」では、まず、歴史まちづくり推進事業についてであります。この事業では、観光ルート及び休憩施設等の整備や、JR向日町駅前にデジタルサイネージを設置したほか、市外からの来訪者に対して向日市の魅力を発信するため、「るるぶ特別編集 京都向日市」、それの発行等に取り組まれたことを評価しております。また、向日市ふるさと検定については、平成29年度で2回目の実施となりましたが、新たに中級という区分を設け、本市の魅力を再発見するとともに、今後のまちづくりにつながる取り組みであると評価しております。
     次に、本市の将来のにぎわいと活力創出に向けてのJR向日町駅東口開設事業や、地区計画制度を活用した事業については、先に向日市内にグループ企業を集約したいという意向を表明された日本電産株式会社様の件もありますことから、本市のにぎわいと活力創出のためにも大変重要な事業と捉え、この機を逃さないように、引き続き事業の推進に努められたいと願うものであります。  次に二つ目、「人と暮らしに明るくやさしいまちづくり」では、新市街地開発や駅前マンション建設により急増している子育てニーズに対応するため、第2保育所の建て替えに当たっては社会福祉法人を誘致し、従来と比べて30名の定員増を確保しながら、民間の活力を活用して、新園の開設を予定されるなど、急増する子育てニーズに対応するとともに、行政の効率化にも努められたものと評価しております。しかし、保育所への待機児童問題も発生しておりますので、この件についての対応もあわせて願うものであります。  そして、小中学校のトイレ改修については、国の補助金を活用して進められておりますし、中学校給食については、平成30年度の実施に向け、センターの建設に着手され、児童生徒の健やかな成長に資するものと評価しております。  また、児童生徒が危害を加えられる事件などが全国各地で発生しており、後を絶ちませんが、これらを含む犯罪の抑止力として、防犯カメラの整備に引き続き取り組まれたことについても、子どもたちを含め地域住民の方々の安心・安全に貢献するものであります。  そして、市民の生活に直接かかわる昨今の地震や台風、大雨などの自然災害の被害については、当然、本市もその例外ではなく、近場で発生しました大阪府北部を震源とする地震や、つい先日の台風21号など、本市でも多くの被害が発生している中、既に供用開始となっているいろは呑龍トンネル北幹線は、浸水被害に対する備えで、十分にその存在価値を示しているところであります。この設備は地下に設置されているため、地域住民の方々には目に見えないものではありますが、浸水被害対策として和井川1号幹線の整備事業、そして、地震対策としての水道管路、浄水場の耐震化など、インフラ基盤の整備について着実に進められました。今後も引き続き、市民の生命、そして生活の安心・安全を守る施策を的確に推進していただきたく願うものであります。  そして、三つ目の「信頼と協働で市民の声が届くまちづくり」では、本市の最上位計画であるふるさと向日市創生計画の見直しが実施されました。また、東向日別館への庁舎機能の一部移転については、市民の方から、便利になったという声もお聞きしており、市民の利便性向上につながっていると同時に、本市の中心市街地の活性化に一役を担っていると評価しております。しかし、別館が開設してからの月日も浅いことから、今後も別館に対して市民の皆様から多数の要望が寄せられるとは思いますが、それらの要望をもとに、より一層の利便性の向上に取り組んでいただきたいと願います。今後も引き続き、よりよい向日市を目指し、しっかり、着実に、ふるさと向日市創生計画に位置づけた事業の推進を図られたいと願うものであります。  以上が、平成29年度に実施された事業に対する我々新政クラブの評価であり、賛成を表明するところでありますが、慎重に取り組んでいただきたい課題として、先の待機児童対策、そして、公共調達の課題です。本定例会中の委員会内において審議されたこの件につきましては、公共調達の条例に従い、誰が見ても理解できるような透明性のあるものでなければなりません。そして、今後の財政について、向日市の財政の持続可能性についての十分な検討をしていただき、しっかりといろいろな事業に取り組んでいただきたいと思います。  最後に、これまで申し上げましたとおり、本市の発展のためには、これまでのさまざまな取り組みを今後も継続させる必要があり、かつ、それらの中には重要な事業が山積しております。安田市長におかれましては、今後も本市のさらなる飛躍を目指して、市職員の皆さんとともに、一丸となって取り組んでいただきたいという期待と願いを申し述べまして、平成29年度一般会計歳入歳出決算の認定における賛成討論とさせていただきます。  ありがとうございます。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  議案第50号について、認定することに賛成の方は、起立願います。      (賛 成 者 起 立) ○(永井照人議長)  起立多数であります。  よって、議案第50号は、認定することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  ここで議事の都合により、暫時休憩いたします。             (休         憩)    (午後 0時05分) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)                    (午後 1時08分)  定刻であります。  ただいまの出席議員数は定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。  よって、休憩前に引き続き会議を開きます。  日程第9、議案第51号平成29年度向日市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。  本案は、厚生常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  議案第51号につきまして、その審査経過と結果についてご報告いたします。  一委員より、滞納処分の差し押さえについて質疑があり、平成28年度以前は現年度滞納処分を中心に取り組んでいたが、平成29年度から差し押さえにも着手した。差し押さえの対象となった滞納保険料額が2,094万円で、そのうち換価したことにより収納できたのが52万円である。また、差し押さえしたことにより納付相談につながったことで、234万円の自主納付が別途あったとの答弁がありました。  一委員より、差し押さえの流れについて質疑があり、まず督促状を送り、反応がなければ財産調査を行い、差し押さえ可能な資産があれば本人に通知している。出入金の状況もチェックして、生活に必要な資金であれば考慮しているとの答弁がありました。  一委員より、28年度と29年度でなぜ取り組み方法が変わったのかとの質疑があり、近隣市町村の取り組み状況や府の指導監査を受けたこと、また、現年度滞納分を1件1件処理してきたことで滞納世帯数も減少し、過年度分の滞納整理にも着手できるようになったとの答弁がありました。  一委員より、一般会計からの繰り入れがないことで将来の保険料の値上げにならないかとの質疑があり、そのことが保険料の引き上げにはならない。保険者努力支援制度等の交付金を利用して借り入れ分を返済しているとの答弁がありました。  一委員より、特定健診の受診は増えているのに医療費が増えていることについて質疑があり、特定健診を受けたことによりすぐに効果が出るわけではないが、受診している方のほうが受診していない方より医療費が安いというデータもあることから、受診率の向上に努めていきたい。医療費については、医療機関が多いこと、65歳から74歳の割合が、国より向日市の方が高いことが、医療費の高さにつながっているのではないかとの答弁がありました。  一委員より、人間ドックの予約の仕方や受診できる病院について質疑があり、各医療機関の情報提供のあり方や利用できる医療機関については今後検討するとの答弁がありました。  その他、活発な質疑があり、採決の前に、一委員より、この議案について反対である。一般会計からの繰り入れをやめたこと、値上げをやめてほしかった。保険者努力支援制度については理解しているが、全ていいものとは思えない。向日市には対象はいないが、保険料が高いことで資格証明書の方や国保未加入の方も出ている。値上げを直ちにやめてほしいので反対であるとの意見がありました。  一委員より、努力は認めるが、保険料について、一般会計からの繰り入れをやめたことについて賛成ができないとの意見がありました。  採決の結果、可否同数となりました。  よって、向日市議会委員会条例第13条第1項の規定により、委員長採決を行い、議案第51号については、認定すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  7番、山田千枝子議員。(拍手) ○7番(山田千枝子議員)(登壇)  日本共産党議員団の山田千枝子です。党議員団を代表いたしまして、議案第51号平成29年度向日市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算に対する反対討論を行います。  反対理由の第1に、この決算は国民健康保険料の大幅値上げをスタートさせてきたからです。平成29年度から31年度までの3年間で、全世帯平均で17.3%の値上げであり、特に所得200万円以下の世帯はこれを上回る率です。低所得世帯が約8割という国保加入者です。暮らしにかかわる影響ははかり知れません。国民健康保険法の第1条に、社会保障と国民保険の努力に寄与することがうたわれております。安倍政権の社会保障切り捨ての悪政により、国保への国庫負担金を大幅に減額していることは大きな問題です。そのもとで市長は、本来、国が負担すべきものと思っているが、現状で、加入者以外の市民の方々に過度なご負担をいただいているのを是正しなければならない。市のするべきことはやり尽くしており、やれる範囲も限られていると考えていると答弁されました。加入者以外といっても、どんな市の施策でも、子育て世代や、高齢者にかかわるものや、一部地域にかかわるものなど、税金の使い方はそれぞれ、いろんな立場に立って配分するものです。加入者以外の過度な負担とはどうして決まるのか、こういったことについて反対です。  さらに、2番目の反対理由は、国民健康保険の都道府県化が平成30年度から始まるとして、これまで繰り入れていたルール分以外の一般会計からの繰り入れを全額削除したことです。市のするべきことはやり尽くしていると言われましたが、果たしてそうでしょうか。今まで約1億円の繰り入れをしていたのに突然やめてしまうのでは、市のやるべきことをやり尽くしたと言えないと考えます。  3番目の反対理由は、前年度である平成28年度の一般会計から国保会計への繰り入れをさかのぼって全額削除したことです。結局、平成28年度分と平成29年度分の2年分の一般会計からの繰り入れをなくし、値上げしたことは、あまりにも国保加入者に冷たい安田市政ではないでしょうか。  4番目の反対理由には、医療と国保を考える会の「国保料値上げやめて」という切実な請願署名が提出されたのに、この願いに背を向けたことです。  5番目の反対理由は、国保運営協議会での市の説明は、国保料値上げありきで行われたことです。何度か傍聴いたしましたが、市民の暮らしにかかわる問題であり、もっといろんな立場に立った議論が行われるようにと感じておりました。  6番目の反対理由は、市長みずからが決めているルール違反と考えるからです。平成29年度の国保予算と値上げの国保条例一部改正案が議会運営委員会に提出されたのが平成28年2月14日でした。しかし、国保運営協議会の答申が市長に提出されたのは2月16日でした。答申がなされないもとで、値上げ条例案や国保予算案が提出されたということになります。このことは、当時の厚生常任委員会でも私指摘いたしましたが、答申がなされてから検討して、議案が出てくるのが常識ではないでしょうか。国保運営協議会の答申は、あってもなくても国保料の値上げを決めていたとこういうことになるからです。  7番目の反対理由は、保険料を払えなければ短期保険証に切りかえているからです。健康都市宣言を行っている市なら、安心して医療を受けることができるように、正規の保険証を交付すべきです。  次に、何点か要望を申します。  一つ目に、国に対して国民健康保険の国庫負担割合を大幅に増やすこと、国民健康保険の都道府県単位での一元化を撤回するよう求めること、税と社会保障の一体改革を撤回することを国に強く働きかけることです。  二つ目は、国保加入者の市民全員に正規の被保険者証を交付し、渡すこと、引き続き資格証明書の発行は絶対やめること。  三つ目には、今後、保険料滞納者を京都地方税機構に送らないこと、減免や徴収猶予などの制度の拡充を図ること。  四つ目は、市の減免制度は前年度の所得を条件にするのではなく、当年度の生活実態で判断するように制度の改善を図ること。  五つ目は、保険料の応能応益負担割合を55対45にすること。  六つ目は、健康増進の取り組みに力を入れてもらっておりますが、引き続き強化し、予防、早期診断、早期治療を図ること。  七つ目には、市の国民健康保険運営協議会の委員さんに公募委員を選任すること。その際、非正規労働者や専従専業農業者や中小零細業者、無収入者などを専任し、協議会の開催は休日や夜間に行って、国保加入者の実情が反映できるようにすること。  以上の七つの要望を申し上げまして、私の反対討論といたします。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  議案第51号について、認定することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手多数であります。  よって、議案第51号は、認定することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第10、議案第52号平成29年度向日市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。  本案は、厚生常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  議案第52号につきまして、その審査経過と結果についてご報告いたします。  一委員より、後期高齢者医療で行っている事務、及び健康診断や人間ドックなどの扱いについて質疑があり、後期高齢者医療は保険者が広域連合になり、市は出先機関として収納や滞納の事務処理をしている。75歳以上の健康診断は健康推進課で長寿健康診断として取り組んでおり、受診率は50%以上となっているとの答弁がありました。  その他、若干の質疑があり、採決の前に、一委員より、後期高齢者医療は平成20年4月から始まっており、75歳になると個人ごとで年金から天引きがされており、当初よりこの制度については反対してきている。2年ごとに値上げされ、軽減の特例もなくなっている。この制度そのものについて反対であるので、この決算の議案も反対であるとの意見がありました。  採決の結果、可否同数となりました。  よって、向日市議会委員会条例第13条第1項の規定により、委員長採決を行い、議案第52号については、認定すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長
     ご異議なしと認め、採決いたします。  議案第52号について、認定することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手多数であります。  よって、議案第52号は、認定することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第11、議案第53号平成29年度向日市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。  本案は、厚生常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。長尾厚生常任委員長。 ○(長尾美矢子厚生常任委員長)(登壇)  議案第53号につきまして、その審査経過と結果についてご報告いたします。  一委員より、同居の家族がいるとサービスが減らされているとのことや、総合事業の実態について質疑があり、同居の家族がいる場合のサービスについては特段取り扱いは変更されていない。総合事業の事業者については、現行相当のサービス事業者に加え、新たに生活支援に特化した事業所が1カ所、短時間のデイサービスの事業所が1カ所とシルバー人材センターがある。シルバー人材センターさんには、ごみ出しや買い物代行など専門性がなくてもできることを、自己負担が1割の方は1時間150円でやっていただいているとの答弁がありました。  一委員より、二次予防の事業の参加者減について質疑があり、平成28年度までは二次予防対象者把握事業として実施していたものを、昨年度から、みずから申し込んでいただく方式になったことも要因かもしれないと答弁がありました。  一委員より、介護保険料の減免がゼロとなっている理由について質疑があり、介護保険の減免は災害などにより著しい損害を受けたときなどとなっており、昨年度は減免となった方はおられない。今年度は罹災された方への相談にも対応していきたいとの答弁がありました。  一委員より、介護保険の滞納のペナルティーについて質疑があり、1年以上滞納すると償還払いになり、一旦は全額が自己負担になるとの答弁がありました。  その他、活発な質疑があり、採決の前に、一委員より、チェックリストの利用についても以前から反対している。サービスの低下や、年々利用料負担も増えてきていることから、この制度には問題があると考えるので、反対であるとの意見がありました。  採決の結果、可否同数となりました。  よって、向日市議会委員会条例第13条第1項の規定により、委員長採決を行い、議案第53号については、認定すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  2番、常盤ゆかり議員。(拍手) ○2番(常盤ゆかり議員)(登壇)  私は、日本共産党議員団の常盤ゆかりです。ただいま議題となっております平成29年度向日市介護保険事業特別会計決算の認定について、党議員団を代表して反対討論を行います。  2017年5月、十分な審議を尽くさず、与党の賛成多数で可決成立したこの改定介護保険法は、社会保障と税の一体改革の徹底を図るために打ち出されました。経済財政一体化改革に基づいて具体化されたものであります。2018年は介護保険事業計画の改定が第7期となり、本市でも、介護保険条例の一部改正で、今年度以降の介護保険料額が定められました。改正前の第6期の基準額が5,177円であったのが、今回の改定では5,471円と大幅値上げとなりました。改定されるたびに国民負担、市民負担を強いるものとなっています。さらに、今年8月1日から、年金340万円以上の現役並み収入の高齢者は介護サービスの利用料を2割から3割に引き上げられました。高過ぎる保険料と介護サービスの利用料負担は、命と健康を脅かす大きな不安となっています。  介護保険発足以前の国の負担割合は50%でしたが、介護保険導入後の国庫負担割合は25%にまで減っています。40歳から64歳の2号保険者も、65歳以上の1号保険者も、上がり続ける高い保険料の中、負担増を強いられています。これ以上の市民負担は許せません。国に対しては、国庫負担割合を直ちに引き上げるよう、ぜひ強く求めていただきたいと思います。  たび重なる制度の改定で、軽度と言われる人たちを介護サービスから締め出すなど、介護保険改悪を本格化させ、要支援と認定された人たちを介護サービス対象から切り離しました。要支援1・2と認定された人たちから介護サービスを奪い、訪問介護と通所介護を市町村の地域支援事業として丸投げをされました。党議員団は、総合事業を進めるに当たって、サービス利用の抑制につながる基本チェックリストを使用しないよう求めてきました。軽度者の切り捨てにならないよう、サービスを必要とされる全ての人や介護者の負担軽減のために、介護認定の省略につながる基本チェックリストは使用しないでいただくことを引き続き求めます。  厚生労働省は、団塊の世代が75歳を超える2025年末までに、介護職員が約245万人必要となるものの、33万人余り不足するおそれがあるとの推計を出し、公表しました。年間9万9,000人と言われる介護離職をなくすことが重要であり、介護従事者の処遇改善は重要課題です。中でも、特別養護老人ホームの6割で介護職職員の不足であるとの調査結果が出ております。介護を支えている介護施設職員やヘルパーの介護報酬があまりにも低い上に、労働条件が劣悪であることから、離職者が後を絶ちません。介護保険サービスにかかわる全ての介護従事者の抜本的な労働条件の改善と事業運営に対する支援策を講ずるよう、国は介護報酬の引き上げなど直ちに進めるべきであります。  また、市の独自施策として、保険料、介護サービスの利用料の減免制度や日常的な困りごと、医療や介護についてなど、どこに何を相談すればいいのかすぐにわかるよう、高齢者ガイドブックの配布をぜひ広げていくよう改めて要望いたします。  保険料、サービス料の値上げ、介護サービスの切り捨てなど、これ以上の国民負担増は許さず、安心して老い、生き抜くことができる地域社会へ、早急な基盤整備を進めていただくことを要望して、本議案に対する私の反対討論とさせていただきます。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  議案第53号について、認定することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手多数であります。  よって、議案第53号は、認定することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第12、議案第54号平成29年度向日市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。  本案は、建設環境常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。丹野建設環境常任委員長。 ○(丹野直次建設環境常任委員長)(登壇)  議案第54号についての審査経過と結果をご報告いたします。  主な質疑の概要といたしまして、一委員より、呑龍南幹線及び和井川1号幹線の工事の状況について質疑があり、呑龍南幹線については、平成35年度を完成の目途としており、シールド工事は完了しているが、これから配管工事や電気工事を進めていく。洛西浄化センターで呑龍ポンプ場の工事をしている。和井川1号幹線については平成31年度工事開始を目指しており、現在は材料の単価調査、工事の支障となる物件の移設について関係機関と協議をしているとの答弁がありました。  一委員より、向日市雨水貯留施設設置助成金交付事業の募集状況について質疑があり、現在も受け付けを継続しているとの答弁がありました。  一委員より、呑龍から上植野浄水場をつなぐ工事について質疑があり、今年度、支障物件の移設工事を行い、平成31年度から本格的な工事を行う予定であると、京都府から聞いているとの答弁がありました。  関連して、一委員より、上植野浄水場で必要となる工事について質疑があり、上植野浄水場の一部を工事ヤードとして貸すほか、維持管理しやすいように浄水場内に電気設備を設置し、仮設道路についても協議しているとの答弁がありました。  採決の結果、挙手全員により、議案第54号について、認定すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  1番、松山幸次議員。(拍手) ○1番(松山幸次議員)(登壇)  私は、日本共産党議員団の松山幸次です。ただいま上程議題となりました議案第54号平成29年度向日市下水道事業特別会計歳入歳出決算について、賛成討論いたします。  賛成理由の第1は、京都府とともに向日市内の水つき解消へ、桂川右岸流域下水道いろは呑龍トンネル南幹線の建設に努力されていることであります。今回の西日本豪雨で桂川の氾濫が心配されましたが、2020年度の南幹線暫定供用開始、さらに、調整池を含めた施設全体の完成が2023年度の予定とされており、呑龍北幹線との合計雨水対策量は23万8,200トンで、北幹線対策量の2.3倍となり、向日市内の水つき解消に大きな役割が期待されています。  賛成理由の第2は、府呑龍トンネル南幹線に接続する和井川1号雨水幹線事業が、向日市南部、上植野町、鶏冠井町の水つき解消へ取り組まれていることであります。今年度、実施設計を終え、来年度からシールド工事(2019年と2020年)が予定され、その後、府呑龍南幹線へ接続され、これからの向日市の水つき解消へ事業進捗を大いに期待するものであります。  賛成理由の第3は、下水道使用料の値上げをストップしていることであります。向日市の下水道使用料は、20ミリ口径1カ月20トン使用で2,224円、これは府営水道受水10市町の中で第6位、府内15市中13位、これは平成26年の決算統計であります。水道料金は極めて高いのですけれども、下水道使用料は安く据え置かれています。  賛成理由の第4は、大阪北部地震などで心配される下水道管の耐震化問題で、早くからマンホール及び管口テレビカメラを導入し、全市域で一通りの調査が完了し、同時に止水工事も行われていることであります。  賛成理由の第5は、雨水を大切にし、貯留施設設置助成金交付事業により新たに16基設置されたことも市民の皆さんから喜ばれています。  北海道は今も深刻ですが、向日市でも、停電すればトイレが極めて使いづらいことを今回経験いたしました。向日水道事業の大切さを改めて理解させられた出来事でありました。上下水道部において、極めて少ない職員によってこれら事業が進められていることに感謝し、賛成討論といたします。  以上です。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  議案第54号について、認定することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、議案第54号は、認定することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第13、議案第55号平成29年度大字寺戸財産区特別会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。  本案は、総務文教常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。天野総務文教常任委員長。 ○(天野俊宏総務文教常任委員長)(登壇)  議案第55号について、その審査経過と結果についてご報告いたします。  特に質疑なく、採決の結果、挙手全員により、認定すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。
    ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  議案第55号について、認定することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、議案第55号は、認定することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第14、議案第56号平成29年度物集女財産区特別会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。  本案は、総務文教常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。天野総務文教常任委員長。 ○(天野俊宏総務文教常任委員長)(登壇)  議案第56号について、その審査経過と結果についてご報告いたします。  一委員より、先日の台風21号の被害に対する費用は全て財産区が支出するかとの質疑があり、現在、被害状況を把握している最中であるが、基本的には、財産区財産の管理経費は財産区特別会計からの支出となるとの答弁がありました。  その他、特に質疑なく、採決の結果、挙手全員により、認定すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  議案第56号について、認定することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、議案第56号は、認定することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第15、議案第57号平成29年度向日市水道事業会計決算の認定についてを議題といたします。  本案は、建設環境常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。丹野建設環境常任委員長。 ○(丹野直次建設環境常任委員長)(登壇)  議案第57号についての審査経過と結果をご報告いたします。  主な質疑の概要といたしまして、一委員より、台風21号による停電が水道に与えた影響について質疑があり、水圧が低い地域において加圧ポンプを使用しているが、停電により水圧が低くなり、水が出にくくなった。そのため、給水車による給水活動を行った。その他の地域については、停電による影響はないとの答弁がありました。  一委員より、決算書のとおり利益が出ていると考えてよいのかとの質疑があり、計算上、利益が出ているとの答弁がありました。  一委員より、水道事業の民営化について質疑があり、水道事業は民営化にそぐわないと考えているとの答弁がありました。  一委員より、給水量が減少していることについて質疑があり、節水機器や節水志向が影響していると考えており、水道をもっと使用していただけるように考えていきたいとの答弁がありました。  採決の結果、挙手多数により、議案第57号については、認定すべきものと決しました。  なおよく、本会議におきましてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  1番、松山幸次議員。(拍手) ○1番(松山幸次議員)(登壇)  私は、日本共産党議員団の松山幸次です。ただいま上程議題となりました議案第57号平成29年度向日市水道事業会計決算の認定について、反対討論いたします。  1、今年度水道事業の特徴は、1点目として、給水人口が768人、1.4%増加し、5万7,181人になったこと、2点目として、給水件数が86件、0.4%増加し、1万9,355件になったこと、3点目、年間給水量が8万7,952トン増え、570万8,568トンになったこと、4点目、1日平均給水量が1万5,636トンになったこと、5点目、有収水量が1万4,732トン増え、542万7,306トンになったこと、6点目、収益的収支で当年度純利益が1億9,024万円になったことなどを挙げることができます。  2、今年度の主な事業として、1点目、基幹管路更新工事が3件、1億1,412万円、2点目、給水管更新工事が14件、8,464万円、3点目、物集女西浄水場耐震化工事が2,700万円などが行われました。これらの事業は高く評価するものであります。  3、次に、反対理由といたしまして、第1点に、高過ぎる市水道料金は値下げすべきであります。北林議員も紹介いたしましたように、向日市上下水道事業懇談会の資料によりますと、20ミリ口径1カ月20トン使用の水道料金比較では、向日市が3,812円で、大山崎町の4,158円に次いで第2位、京都府内15市では、綾部市の4,503円に次いで第2位と極めて高いことです。一般質問でも要望いたしましたように、次期府営水道料金の値下げが来年度明らかにされる可能性がありますので、その際は向日市の基幹管路の耐震化は計画どおり遂行できると答弁されておりますので、府営水道料金が値下げされれば、必ず向日市水道料金を値下げしていただくよう、これを生かしていただくことを強く要望したいと思います。  反対理由の第2は、給水収益、水道料金収入が年間10億8,388万円であるのに、京都府に支払う府営水道料金受水費が年間3億6,216万円と33.4%を占め、極めて負担が大きく、向日市水道会計を圧迫しています。すなわち、府営水道料金の見直しは緊急課題であり、建設負担水量と料金の見直しを強く求めるものであります。  最後に、今議会の一般質問で、私は、府営水受水10市町の市長・町長が、山田知事に対し、2015年8月に、1、今後の府営水道事業経営審議会の審議においては、受水市町の意見などを十分反映し、慎重な議論をいただきたい。2、府営水道施設の更新に当たっては、定期的な水需要予測に基づき、受水市町の自己水施設能力を考慮し、ダウンサイジングも含め、最も効果的・効率的な施設更新を図られたいと、京都府に府営水縮小を要望されましたことから、今年8月、西脇知事に対し、どのような要望をされましたかと一般質問で取り上げましたが、平成30年8月、京都府営水道受水7市3町の要望書は、1点目、受水市町の意見を十分反映し、慎重に議論を、受水市町の水需要予測や施設規模を踏まえ、最も効率的な府営水施設の適正規模や運用方法の検討、2点目、次期府営水道料金の改定に当たっては、宇治、木津、乙訓の3水系の料金格差を踏まえ、適切な情報提供、3点目、受水市町への支援策については府独自の耐震化補助金制度や府営水道料金格差改善方策の実施などであります。  私は、府営水道のダウンサイジング、規模縮小、府営水道料金の値下げと情報公開、府独自の受水市町への耐震化支援策を求めておられるのではないかと考えるものであります。今回の西脇知事への、府営水受水7市3町の要望書と府民の意思を踏まえ、京都府が府営水道の抜本的な見直しを行うよう、今後とも強く働きかけることを申し上げ、水道会計決算の認定についての反対討論といたします。  以上です。(拍手) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と呼ぶ者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  議案第57号について、認定することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手多数であります。  よって、議案第57号は、認定することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第16、議案第65号教育委員会委員の任命についてを議題といたします。  提出者の説明を求めます。安田市長。 ○(安田 守市長)(登壇)  ただいま議題となりました議案第65号教育委員会委員の任命について、ご説明を申し上げます。  本案は、教育委員会委員の前田信行氏の任期が、来る9月30日をもちまして満了いたしますので、その後任として、中野 緑氏を教育委員会委員として任命いたしたく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第2項の規定により、議会の同意を求めるものであります。  前田氏の後任としてお願いをいたします中野 緑氏は、向日市寺戸町にお住まいで、平成4年3月に京都市立芸術大学音楽学部を卒業され、現在、関西フィルハーモニー管弦楽団で第1バイオリン奏者としてご活躍されているほか、バイオリン教室を開かれ、子どもたちにバイオリンを教えておられます。同氏は、創造性あふれる豊かな感性を備えられ、人格高潔にして、教育に関し、高い識見を有しておられますので、教育委員会委員として適任であると存じております。  よろしくご審議の上、ご同意賜りますようお願いを申し上げます。 ○(永井照人議長)  ただいま提案理由の説明がありましたので、本案に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  直ちに採決いたします。  議案第65号について、同意することに賛成の方は、起立願います。      (賛 成 者 起 立) ○(永井照人議長)  起立全員であります。
     よって、議案第65号は、同意することに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第17、議案第64号平成30年度向日市一般会計補正予算(第3号)を議題といたします。  提出者の説明を求めます。安田市長。 ○(安田 守市長)(登壇)  ただいま議題となりました議案第64号平成30年度向日市一般会計補正予算(第3号)につきまして、ご説明を申し上げます。  今回の補正は、歳入歳出予算の総額に、それぞれ1億1,084万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を、それぞれ197億1,569万1,000円とするものであります。  去る9月4日に日本列島に上陸し、本市を通過いたしました台風21号は、瞬間最大風速44.8メートルを記録するなど暴風が吹き荒れ、その暴風により市内に多大な被害をもたらしました。今回の補正予算は、この災害によって今後の行政サービスの提供に支障を来さないよう、迅速に災害復旧に努めるべく、道路、公園などの原状復旧や、市内各公共施設の修繕に要する経費、また、災害に対応する職員の人件費などにつきまして、災害対策事業費に一括して補正計上するものであります。  また、先ほど議決いただきました平成30年度向日市一般会計補正予算(第2号)に計上いたしておりますコンクリートブロック塀の撤去費用に対する補助事業につきまして、新たに府の補助金の交付が見込まれますことから、歳入予算で府支出金75万円を計上し、この事業の財源として財源内訳補正をいたしております。このほか、今回の補正予算の一般財源として必要となる1億1,009万円につきましては、財政調整基金からの繰入金を同額計上いたしました。  なお、本補正後の財政調整基金残高は9億9,938万円となっております。  以上、平成30年度向日市一般会計補正予算(第3号)につきましてご説明を申し上げました。よろしくご審議賜りますようお願いを申し上げます。 ○(永井照人議長)  ただいま、提案理由の説明がありましたので、本案に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  よって、議案第64号は、建設環境常任委員会に付託いたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  これから建設環境常任委員会を開催しますので、暫時休憩いたします。             (休         憩)    (午後 1時56分) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)                    (午後 2時57分)  定刻であります。  ただいまの出席議員数は定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。  よって、休憩前に引き続き会議を開きます。  日程第17の議事を継続いたします。  議案第64号は、建設環境常任委員会に付託しておりましたので、その審査結果報告を求めます。丹野建設環境常任委員長。 ○(丹野直次建設環境常任委員長)(登壇)  議案第64号についての審査経過と結果をご報告いたします。  主な質疑の概要といたしまして、一委員より、災害ボランティアの現状について質疑があり、依頼件数が18件であり、ボランティアで対応した件数は14件である。ボランティア以外で対応した件数は3件であり、未処理が1件であるとの答弁がありました。  一委員より、国からの財政支援について質疑があり、特別交付税をいただけるよう要望していくとの答弁がありました。  一委員より、寺戸中学校の工事について質疑があり、体育館の屋根の防水工事、北校舎の屋根の漏水対策経費であるとの答弁がありました。  一委員より、災害復旧工事に対する上乗せ費用及び寺田東公園備蓄倉庫のシャッターにかかる費用について質疑があり、工事の上乗せ費用については、年間で緊急の契約を業者としており、その契約で対応するが、夜間工事については、業者と話し合いをしていく。備蓄倉庫については、今後、対策を検討していきたいとの答弁がありました。  その他、活発な質疑があり、採決の結果、挙手全員により、議案第64号については、原案どおり可決すべきものと決しました。  なおよく、本会議でご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○(永井照人議長)  ただいま委員長報告が終わりましたので、委員長報告に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  はじめに、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  1番、松山幸次議員。(拍手) ○1番(松山幸次議員)(登壇)  私は、日本共産党議員団の松山幸次です。ただいま上程議題となりました議案第64号について、賛成討論いたします。  1点目、9月6日、日本共産党議員団は市長に対し、台風21号による被害などを速やかに解決するための努力を求める要望書を提出いたしました。1、停電の速やかな解決。2、屋根瓦の破損、ビニールハウスの被害、看板、アーケードなど被害の実態調査。3、ブルーシートの無償配布と、災害備品としてブルーシートの在庫を増やすこと。4、災害廃棄物の回収を急ぐこと。5、建設業者、電気工事業者、瓦工事業者などと協力し、市民に紹介する努力をすること。6、台風以外に関連する市民相談会を行うこと。このような要望内容で、一部実現しているものはありますけれども、引き続き努力を強く求めたところであります。  2点目、今回の補正で、災害復旧費として1億1,084万円が予算化されましたが、歳入としては、ブロック塀支援府補助金75万円と、財政調整基金1億1,000万円であり、国民が災害で困っているのに国の財政支援がないことは全く許せないことであります。委員会でも要望いたしましたが、国に対して特交を強く要望されることを改めて求めておきたいと思います。  3点目、本補正予算は緊急に必要な工事であり、速やかな工事の進捗を求めたいと思います。実際には、公共工事の進捗が非常に心配でありますけれども、できるだけ速やかに行われるように期待しています。  4点目、今回の台風21号では、屋根瓦が壊れた家が特に多くございました。15日に、私の近くの上植野町後藤・地田、鶏冠井町草田・沢ノ東の353軒のうち、調査しましたところ、ブルーシートやホワイトシートなど、屋根瓦に何らかのものがかけられ、損傷が見受けられる家が33軒、そして、さらに調べますと、ブルーシートはかけられていないけれども、ブルーシートをかけに来た業者が、雨漏り防止のため屋根瓦をもとの位置に戻して応急処置をしたという家もかなりあることもわかりました。そして、これら屋根瓦の復旧工事にかかるのが、完了するのが一、二年はかかるだろうというふうに業者の方が言っておられます。  先の委員会でも申し上げましたけれども、9月13日に防災安全課に、私の近くの自治会から報告が出されております。台風21号によるこの町内の被害状況であります。町内37世帯中、屋根瓦、スレートの屋根1件を含む破損は37世帯中26世帯、物干しとか屋根の破損、物干しの屋根ですね、これが16世帯、カーポートの屋根の破損が14世帯、アンテナ2世帯、BS受信不能が4世帯、樋の破損が4世帯、自動車の破損が2世帯。ほとんどの家が被害を被っておられると、全く被害がなかったのはたった2軒だけでした。非常に、まあ程度の重さ、軽さはあるんですけれども、非常に多くの市民がそういう被害に遭ったということが明らかになりました。  そして、向日市内の瓦業者の方も、もう電話には出ないというふうに言われておりますし、いつ直るんやろということで、市民の皆さんの不安が本当に広がっています。本日の建設環境常任委員会でも強く要望いたしましたけれども、こういうふうな、やはり市民の皆さんが本当に困っているということについて、一日も早く工事が完了できるように、市としても本当に努力をし、支援をしていただきたいと思います。  そして、委員会でも申し上げましたが、京都市被災者住宅再建等支援制度が明らかになりまして、被災住宅に対して50万円の支援金が配られるということは、もちろん条件はあるんですけれども、資料をいただいておりますが、明らかにされております。向日市内でも、今回の台風で、個人の住宅で住めないというところが何軒か出ております。やはり個人の、そういう市民の皆さんの困っている状況に鑑みて、やはり、支援金の制度というものをぜひつくっていただきたいということを重ねて要望しておきたいと思います。  5点目、今回の台風被害では、今申し上げました個人住宅の大きな被害、そして、高齢者、障がい者、要配慮者などのお宅での被害、被災者対応がとりわけ大切であるということが明らかになっています。台風の後片づけができない、このようなお宅があります。そのような方々に、ボランティアの協力も含め、市民相談に乗っていただいて、市民を災害から守るということに市として一層努力いただくことを強く要望しまして、賛成討論といたします。  以上です。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  17番、天野俊宏議員。(拍手) ○17番(天野俊宏議員)(登壇)  新政クラブの天野俊宏でございます。ただいま上程議題となっております議案第64号平成30年度向日市一般会計補正予算(第3号)について、賛成の立場から、新政クラブを代表いたしまして討論を行います。  本補正予算は、歳入歳出それぞれ1億1,084万7,000円を追加し、補正後の一般会計予算額は、歳入歳出それぞれ197億1,569万1,000円となるものであります。安田市長におかれては、平成30年度は1期目の最終年であり、総決算の年度となります。しかしながら、平成30年度がスタートして2カ月余りの6月に大阪北部地震が発生、7月に入っては西日本豪雨や台風、8月に入っても台風20号など、そして、この9月は台風21号が大きな爪跡を残したところであります。この補正予算は、たび重なる災害の被害、特に本市がはじめて経験した先般の台風21号の災害復旧に対するものであります。  午前中に可決されました平成30年度一般会計補正予算(第2号)においても、大阪北部地震に対応した小中学校のブロック塀の改修工事費や、民間のブロック塀の撤去費用の補助が含まれていましたが、今回、追加提案されました補正予算(第3号)は、発災からわずか2週間の間で被害状況を把握され、それも緊急性の高いものばかりであり、国や府の補助などを待たず、迅速に災害処理に対応されたことは非常に高く評価をする次第であります。  中でも、小中学校の修繕費用や倒木撤去費用、寺戸中学校の体育館・校舎の修繕費用、物集女公民館の修繕費用、物集女車塚古墳の倒木・枝折れの費用、災害ボランティアセンター運営にかかる費用、道路・公園の修繕費用、そして、目の前に迫った竹結びフェスタやかぐやの夕べの会場となる竹の径の修繕は、本年5月にじゃらんニュースの「行ってみたい新緑絶景ランキング」で第1位を獲得した場所でありますので、市民の皆様のみならず、観光客の方が相当訪れることとなると思いますので、しっかりと整備していただければと思います。  また、安田市長をはじめ職員の皆様には、連日の災害警戒本部の設置や避難所開設等々、大変大きな負担であり、心身ともに疲れられている状況ではないかとお察しをするところでもありますが、このようなことに対する時間外の手当の費用も含まれており、このような点についても高く評価をいたします。  加えて、主たる財源が財政調整基金からの支出であり、災害等の突発的な支出に対して財政調整基金は非常に有効な財源であり、今後においても積み立てをしっかり行っていただくことを要望いたします。  最後に、今回の補正予算は突発的なことでありますが、安田市政が滞ることなく、まして市民会館のご寄附をいただくこともありますので、責任を持って前へ前へ進めて、続けていただきますようお願いをいたします。もちろん、職員の皆さんと一丸となり、市民サービスのより一層の向上にも邁進し続けていただきますようお願いいたします。  以上で私の賛成討論といたします。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と呼ぶ者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  議案第64号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、議案第64号は、原案どおり可決いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第18、意見書案第10号から、日程第21、意見書案第13号まで、以上4意見書案を一括議題といたします。  お諮りいたします。  意見書案の提案理由の説明については、会議規則第38条第2項の規定により省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認め、提案理由の説明は省略することに決定いたしました。  まず、はじめに、杉谷伸夫議員ほか2名から提出の意見書案第10号待機児童の解消にむけ子育て支援制度の充実・改善を求める意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり)
    ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  8番、杉谷伸夫議員。 ○8番(杉谷伸夫議員)(登壇)  杉谷伸夫でございます。待機児童の解消にむけ子育て支援制度の充実・改善を求める意見書に対して、賛成討論を行います。  この意見書は、幼児教育・保育の無償化により、予想される需要増を受け入れる施設・人員を保障する財源の措置と、保育士、幼稚園教諭の給与水準の改善が行えるような国の財源確保を求める内容が1点であります。  政府は、来年10月より、幼児教育・保育の無償化を実施するとしています。その内容は、3歳から5歳までの全ての子どもたちの幼稚園、保育所、認定子ども園等の費用を無償化すること、そして、0〜2歳児についても、当面、住民税非課税世帯を対象として無償化を進めるなどの内容であります。  この幼児教育・保育の無償化については、政策の優先順位として正しいのかどうかなどさまざまな意見はあるわけですけれども、地域の保育に責任を持つ自治体として、最も心配をされるのが待機児童が激増するのではないかということであります。向日市では、今年4月に100人近い待機児童を生み出しました。待機児童は全国で約2万人、国が基準を決めて待機児童数から除外した隠れ待機児童は7万人以上で、その多くが都市部に集中しています。そして、待機児童を生み出している最大の要因が、向日市でも課題となっております保育士不足であります。朝日新聞社が、20の政令市全てと東京23区、そして、100人以上の待機児童がいる44の市の計87自治体を対象に調査をした結果、うち24自治体の204の保育所が、保育士不足が原因で受け入れ数を減らしたり、定員より少ない数で募集したといいます。施設があっても、保育士が足らずに受け入れができなかったわけです。  では、保育士不足の原因は何なのでしょうか。保育士資格を持つ人は約120万人ですが、実際に保育士として働いている人は約40万人にすぎず、資格はあるけれども保育士として働いていない潜在保育士が、その約2倍の80万人に上るといいます。新たに保育士資格を取得して卒業した人のうち、保育士とそして就職する人は2人に1人にすぎません。すなわち、保育士資格者は十分いるのに、保育士として働く人が少ないのです。その根本原因は、子どもの命を預かる責任の重さと、仕事の厳しさに比して、全産業平均より年収で100万円低いという待遇の悪さであることは、多くの関係者が指摘されているとおりです。  向日市のある民間保育所の園長さんが、「若い保育士さんは、皆、子どもが好きで、熱心で、一生懸命働いてくれます。でも、5年で燃え尽きてしまうんです。熱意だけでは続かないんです。熱心で優秀な保育士さんがやめていくのは本当に残念です。」と辛そうにおっしゃっていた言葉が忘れられません。保育士不足の原因はこのように明らかであり、保育士の処遇改善は根本的な課題であります。  ところが、今回の幼児教育・保育無償化の財源、約8,000万円ぐらいと言われておりますが、そのうち保育士の待遇改善に充てられるのは数%、数百億円にすぎず、月給換算では月3,000円程度にとどまると言われております。焼け石に水です。それだけの予算があるなら、保育士に注ぎ込んでくれるだろうと期待していたのにという声が聞かれます。  さらに、保育士の待遇をめぐっては、国は待機児童対策として、国基準を上回る保育士を置く自治体に対して、国基準並みに引き下げ、1人でも多くの子どもを預かることができるように求めています。1人の保育士が受け持つ子どもの数が増え、ますます保育現場は厳しくなっているといいます。その結果、毎年、多くの保育士が離職し、保育士を募集しても応募もないという悪循環が生まれているそうであります。賃金の上乗せだけでは穴のあいたバケツに水を注ぐだけで、当面の人が確保されても次々にやめていくと保育関係者は指摘をしています。  このような状況のままで、幼児教育、保育無償化が実施されるとどうなるか。我が向日市をはじめ今でも保育士確保に苦労し、増加する保育需要への対応に苦労している市町村にとっては深刻な問題です。本市の子育て支援担当部署の皆さんをはじめ多くの関係者が、「一体どうなることか、恐ろしい。」と感じておられるはずであります。国は無償化を打ち上げるだけでなく、市町村が直面している保育士確保をはじめとする課題と、その対策のための税源について責任を持つべきであると思います。  もう一つ、この意見書で求めている育児休業等の延長にかかる制度改正について意見を述べます。  向日市でも、育児休業を延長するために、保育所の入所保留通知、いわゆる落選通知をもらう目的で保育所への入所申請をした方がたくさんいらっしゃいました。昨年10月から施行された改正育児介護休業法で、子どもが最長2歳に達するまで育児休業の取得が可能になりました。しかし、それには1歳6カ月以後も保育園などに入れないなどの場合にという条件がついており、雇用主などに入所保留通知書を提出することが必要とされています。そのため、育児休業の延長を望む保護者が、必要に迫られて、落選通知をもらうために保育所への入所申請をするという事態が生まれています。これは、その保護者の問題ではなく、制度の問題です。法改正の趣旨を生かすなら、子どもが2歳になるまでは、育児休業の取得を望む全ての保護者が取得でき、育児休業給付金が保障されるべきであると思います。  これからの日本社会の最大の課題は少子化の問題でしょう。少子化にもかかわらず、保育所に入れない待機児童が問題になるという不思議な現象が起きていますが、問題の根は同じだと思います。若い人たちが安心して働き、結婚、出産し、子育てができる環境が失われてきているという社会全体の問題であるでしょう。若い人たちを中心に雇用の不安定化、劣化が進み、子どもの両親とも働かなければ生活が成り立たない世帯が増えていること。産休明け後すぐに職場復帰しなければ自分の立場が危ないというような事情が広がってることが挙げられます。誰もが、子どもが小さいうちから保育所に預けて、すぐに仕事に復帰したいわけではありませんが、そうせざるを得ない社会事情が広がっているのだろうと思います。せめて子どもが2歳になるまでは、保護者本人が望む場合は、両親のいずれかが仕事を休んで、安心して子どもの育児ができるように、社会の制度として積極的に保障するべきです。  さっき述べた待機児童解消に向けた子育て支援制度の改善とあわせ、この機会に、ぜひ国に制度改正を求めることを訴えて、本意見書への賛成討論といたします。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。 ○(永井照人議長)  7番、山田千枝子議員。(拍手) ○7番(山田千枝子議員)(登壇)  日本共産党議員団の山田千枝子でございます。議員団を代表して、意見書案第10号待機児童の解消にむけ子育て支援制度の充実・改善を求める意見書について賛成討論を行います。  全国では少子化になっているもとで、待機児童が一向に解消されません。その理由は、安倍内閣のもと、さまざまな負担増や物価高と消費税増税などで子育て世代を取り巻く環境が非常に厳しくなり、女性が働かなければならず、子どもの保育所入所を希望される家庭が多くなっているのも原因です。当然、女性の社会進出もありますが、短時間でも働いて収入を得たいというのが現実です。数年前の保育所入所と幼稚園入所の数は逆転してきており、保育所入所を希望する人が増えているのを見ても、働く女性の増加は今後否めません。  しかし、現実は保育所に入れなくて、やむを得ず待機児童になってしまう子どもさんも、本市でも80人を超えています。若い世帯は、待機児童になることにより生活設計が大きく変わってしまいます。ローンの返済、幼稚園に変更する子どもさん、育児休業を延長せざるを得ない保護者、育児休業がとれないところでは、勤務されている方は退職するということになってしまいます。そして、来年10月から幼児教育、保育無償化が実施予定となっているもとで、さらなる保育ニーズの高まりが予想されます。そこで、三つの意見、要望を申し上げます。  一つ目に、無償化すると同時に、保育所の増設や保育士などの増員も国の責任で財源を保障することが必要です。公的な保育施設の増設はもちろん、施設の増設とそこに働く保育士さんや調理員さんの賃金保障を、国の責任で行うことを強く要望いたします。  二つ目に、保育士さんや幼稚園の教諭は、毎日の子どもの保育や教育はもちろん、命を育てる大切な仕事です。その専門性をもっともっと評価するべきです。保育士の人材不足と言われるもと、公立も民間も保育士さんの給与の引き上げができるよう、国は財源確保を行うことが保育や幼児教育者の値打ちを保証することになります。これからの若い人たちも、これらの仕事につきたいなと思えるような、そんなふうになるのは間違いありません。保育や幼児教育者だけでなく、社会福祉施設に働く人たちも、劣悪な賃金で仕事をされています。当たり前の生活ができる賃金を国は保障するよう求めます。  三つ目には、育児休業法ができても賃金の保障がほとんどなく、育児休業をとったら生活が厳しいという現実があります。せめて2歳になるまで、育児休業給付金を国の責任で受給できる制度にすることを求めます。また、公立保育所を建てることに、国はもっともっと積極的に補助金を出すことも強く申し上げておきます。  待機児童をたくさん出している向日市の切実な問題が解決され、待機児童を解消できることを願って、本意見書の賛成討論とさせていただきます。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  9番、飛鳥井佳子議員。 ○9番(飛鳥井佳子議員)(登壇)  私も賛成の立場ではございますが、ただいまの討論で、少し問題だなと思うことがありまして、国が大変悪いから女性が働かなければならない、ならずとこういうのはちょっと女性を侮辱していると思います。女性の労働権、生活が苦しいからじゃないんです。これから、女性の活躍センターもできたのですし、女性が起業家になり、社長になり、自分の仕事を一生懸命やっていく中で、そういう働くということについて、間違ったお考えを述べての賛成討論を聞きましたので、これはね、問題だと思います。しっかりと労働者として、女性も男性も、そういう区別なく、生き生きと輝ける社会、そのために保育所や、あるいはいろいろな子育て支援策、しっかり進めるということが大事だろうと思いますので、私も、もちろん賛成といたします。  以上です。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  意見書案第10号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手多数であります。  よって、意見書案第10号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することにいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  次に、杉谷伸夫議員ほか2名から提出の意見書案第11号核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  6番、米重健男議員。(拍手) ○6番(米重健男議員)(登壇)  皆様、お疲れさまでございます。日本共産党の米重健男です。意見書案第11号核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書に、賛成の立場で討論いたします。  我が国の被爆者をはじめ、世界で人々の長きにわたる運動によって、昨年7月に国連で採択された核兵器禁止条約は、署名国が60カ国、締約国が15カ国に上っております。ひとえに核兵器廃絶の運動を続けてこられた多くの方々の平和と未来への思いのたまものであります。  今、我々に問われているのは、核兵器の非人道性、被爆、広島・長崎における多大な国民の犠牲を出した唯一の戦争被爆国として、そうした兵器を再び使用することを認めるかという根本的な問題であります。核兵器の脅威を取り除くのは核抑止力ではなく、世論と外交の力であることが、朝鮮半島の非核化に向けた米朝首脳会談などでも鮮明となっております。  ジュネーブで開かれました2020年NPT再検討会議の第2回準備委員会で、核保有国が、「禁止条約は核兵器の削減や制限に役立たず、NPTに反する。」などと強く反対したのに対し、条約を推進してきた国々は、「禁止条約はNPTの核軍縮措置を補完、強化するものだ。」と主張しております。この会議で、我が国の河野太郎外相は、「被爆国として核兵器の非人道性を知る我が国は、核廃絶に向けた国際社会の取り組みを先導する責務がある。」と準備委員会で演説を行われました。しかし、核兵器の非人道性を認めることと、その使用を前提にした「核の傘」に依存することは両立し得ないのであります。禁止条約に背を向けて、世界を先導する責務を果たすことはできないのであります。  世界では、いまだ米ロの核兵器使用政策強化と新型核兵器の開発競争など、新たな危機も生じております。両大国の利害も絡み、中東での軍事的緊張も高まっており、核軍縮交渉の進展は決して楽観できるようなものではないのであります。しかし、このような情勢を打開するのは諸国民の世論と運動であります。重要であるのは、核保有国の反動的逆流を厳しく掣肘し、あわせて、禁止条約成立によって生まれた積極的な動きと共同して大きな世論を築くことであります。ここで、市民社会がその役割を果たすことが強く必要とされております。  ジュネーブの準備委員会で演説された被爆者で、日本被団協事務局次長の児玉三智子さんの訴えには、核保有国も、「核兵器のない世界という目標は同じだ。核兵器を使ってはならない。」と言わざるを得ないものがありました。核兵器の非人道性を告発し、その廃絶を訴える被爆者と市民の声こそ、核抑止力論を打ち破る最大の力であります。全ての国に核兵器を禁止し、廃絶に至るまでの条約締結を求めている被爆者国際署名を、核保有国やその同盟国も含め、国際的に発展させていくことがますます重要となっているのであります。  唯一の戦争被爆国である我が国が「核兵器のない世界」実現、そして、朝鮮半島の非核化と北東アジアの平和構築にリーダーシップを発揮することを求められているときは今をおいてございません。我が国の政府がこの条約に加わらず、多くの国民の願いに背を向け続けていることは極めて遺憾であります。我々日本共産党は、条約採択に先立ち、国連会議へ党代表団を派遣し、採択に向けた活動を行ってまいりました。「核保有国の参加を追及しつつ、最初は参加が得られなかったとしても、賛成する諸国の政府によって核兵器禁止条約の早期締結を。」との趣旨の要請文をつくり、国連会議主催者や各国政府代表などと会談、要請を重ねてまいりました。  我が党は、日米核密約の破棄と非核三原則の厳守・法制化などを主張しており、この条約への署名・批准は、我が党の提唱する「北東アジアの平和協力構想」とも合致、北朝鮮への核ミサイル開発放棄を一層強く、説得力をもって迫ることができるものであり、我が国の強固な安全保障環境の構築へと結びつくものであります。また、我が国が、核兵器廃絶に向け国際的影響力を発揮し、もって被爆者の積年の願いに応えるとともに、日本国憲法前文に規定する平和的生存権の保障を、より確固たらしめんとするものでありますことから、本意見書に賛成するものであります。  以上をもちまして、私の討論を終わらせていただきます。(拍手) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  意見書案第11号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手多数であります。  よって、意見書案第11号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することといたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  次に、福田正人議員ほか2名から提出の意見書案第12号学校施設や通学路におけるブロック塀の安全確保を求める意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を省略して、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認め、採決いたします。  意見書案第12号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、意見書案第12号は、原案どおり可決いたしました。
     本意見書は関係者に送付することといたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  次に、長尾美矢子議員ほか2名から提出の意見書案第13号児童虐待防止対策のさらなる強化を求める意見書に対する質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  9番、飛鳥井佳子議員。 ○9番(飛鳥井佳子議員)(登壇)  お疲れのところ、失礼いたします。社民党の飛鳥井佳子でございます。意見書案第13号児童虐待防止対策のさらなる強化を求める意見書の賛成討論を行います。  もう40年前の話になりますが、寺戸町山縄手の公園の真裏の家で子供会活動を、50人近い子どもたちとやっておりました。当時の向日市民の暮らしは、今と違って、とても大変で、近々小学校に入学するというのに鉛筆の持ち方もわからない子、もちろん自分の名も書けない子がいたり、冬なのにはだしで歩かせられている子もいました。けがをして、膝に血を流している子に手当てをしてあげても、家で母親に「そんなもんつけんでいい」と言われ、包帯をわざわざ引っぱがされた子もいました。小学生の子が、バギーに赤ちゃんを乗せて、口にパンや牛乳を与えて、顔中べちゃべちゃになっていても、誰も見て見ぬふりをするのが日常でした。耳が聞こえない子へのいじめは特にひどくて、後ろからたたいて走って逃げる子らもいて、この女の子の泣き叫ぶ声で、慌てて山公園に飛んで出ることの多い生活でありました。  そこで、この子らを少しでも守ろうと子供会をはじめ、月1回は阪急東向日駅からJR向日町駅まで、夫婦でギターと歌のパレードを、自分の子どもたちと一緒にやっておりましたら100人にもなって、戦後40年の年には子どもたちと訪米し、ホワイトハウスやペンタゴンに入り、全国放送され、あらゆるメディアに紹介され、子どもたちの平和都市宣言を求める請願も向日市議会で採択され、有頂天になっていたころの話です。  たまたま私が高熱を出して寝込んでいたときに、K君が玄関先からか細い声で「お姉さん」と呼びましたが、とても歩ける状態ではなかったので、私は頭も上げず、寝込んだままで、「K君、また今度ね。」と顔は見ずに帰してしまったのです。でも、『また今度』はありませんでした。翌日のニュースで、6歳のK君は、桂川のほとりで、頭から血を流し、首を絞められて殺されていたことや、犯人が母親であったことや、K君にかけられた350万円の保険金で親の葬式を出そうとしたためということもわかりました。一度この母親を見かけたことがありましたが、随分疲れている様子ではありましたが、まさか我が子を手にかけるとは考えられませんでした。ご近所の方々も、このことは子どもたちに隠しておく気配りをされていました。私の息子は、そのとき3歳でしたが、K君が死んだことを知り、がばっと突っ伏して、身を震わせてわんわん泣いていた日のことが、今もやりきれない私の一番つらい思い出であります。  K君はとても優しい、いい子でした。子供会の子ら全員で「シャボン玉飛んだ」の歌を歌って最後のパレードをしてから、私はずっと自分を、今も責め続けております。何が世界平和や、何が命を守れや、K君ひとりも守れんくせにと、本当に申しわけないと思っております。死んだ男の子は年をとりません。今もみんなの記憶の中には、人懐っこい、かわいい笑顔の6歳のK君、友達と小学校に行くのを楽しみにしていたK君がいます。私は、罪滅ぼしに、今も同じコースを、大人たちで毎月、平和行進をしておりますが、座敷わらしのように、きっとK君がみんなと一緒に、後ろのほうをにこにこと歩いていると思います。  考えてみれば、お金さえあればK君は助かったかもしれません。虐待と子どもの貧困問題は大きく関係をしています。我々社民党は、今年3月に、子どもへの全ての暴力をなくすプロジェクトチームを、福島みずほ参議院議員を座長に立ち上げました。8月には、兵庫県明石市の子ども施策の視察に私も同行させていただき、里親制度などを調査させていただきました。明石市長の泉 房穂さんは元国会議員さんで、市長になるために、まず国会議員をやろうとしたという一風変わった方でございますが、彼は、子ども全ての総合支援に特化をしたまちづくりをブルドーザーのように推進され、あらゆることに議会が大反対をしてきたのですが、今日、子ども中心に施策を広げることによって、人口も税収も増え、大変喜ばれているというご本人のご説明に、私も思わず、「議会って本当に邪魔ですね。」なんて言ってしまったくらいであります。  さて、日本には、さまざまな理由により家庭で暮らすことができない子どもたちが既に約4万5,000人、その8割以上が乳児院や児童養護施設で養育されており、里親のもとで暮らしている子どもはわずか1割程度であります。2016年の児童福祉法改正により、子どもが権利の主体であること、実の親による養育が困難であれば、家庭と同様の環境で子どもが養育されることを優先するなどの理念が明記されました。また、里親や特別養子縁組などによる養育を推進することが示されて、自治体の責務も明記されたところであります。明石市は、この里親制度に積極的に取り組み、また、離婚後の養育費の徴収を行政が肩がわりすることも検討され、子どもたちを貧困から助け出したいというその意欲には感動いたしました。  子どもたちのために、やれることは何でもやろうと、市長が先頭に立ち、全力を挙げておられる明石市のモットーは、「子どもは収入はない。子どもは親の附属物ではない。子ども一人一人の権利としてサービスが無料で受けられるべきだ」というもので、子ども食堂も28カ所、ボランティアの方々と行政がタッグを組んで頑張ってくださっています。また、児童相談所設置は国基準の6倍強もあり、みずからも弁護士や社会福祉士をされていた市長なので、市にも今年、新たに3人の弁護士を用意できたとおっしゃっていました。福島みずほさんも、「それなら私も雇ってください。」と楽しそうなジョークで、会場は笑顔で包まれ、参加した我々も本当に楽しかったです。泉市長の児童虐待を絶対に許さない姿勢が市全体を大きく動かしており、頑張ってくださって心から感謝をしました。  もちろん、児童虐待防止に全力を挙げる社会民主党といたしましても、本意見書が国にしっかりと届きますことを願って、大賛成をさせていただきます。  以上です。 ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  意見書案第13号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手全員であります。  よって、意見書案第13号は、原案どおり可決いたしました。  本意見書は関係者に送付することにいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第22、村田光隆議員ほか1名から提出の決議案第1号2025年万国博覧会の誘致に関する決議を議題といたします。  お諮りいたします。  決議案の提案理由の説明については、会議規則第38条第2項の規定により省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認め、提案理由の説明は省略することに決定いたしました。  次に、質疑を行います。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論を行います。  まず、反対討論を求めます。      (「議長」と言う者あり) ○(永井照人議長)  3番、丹野直次議員。(拍手) ○3番(丹野直次議員)(登壇)  私は、日本共産党議員団丹野直次でございます。ただいま議題となっております決議案第1号2025年万国博覧会の誘致に関する決議案について、党議員団を代表し、反対討論をさせていただきたいと思います。  昨年7月に開かれた関西広域連合議会定例会において万博誘致決議が提案され、可決されております。その採択を受けて、誘致決議を上げる動きがあったことが、この意見書案の背景になってきていると思います。大阪府、大阪市が万国博覧会の誘致を進めているところですけれども、万国博覧会そのものには、私どもは必ずしも反対ではありません。しかし、大阪府、大阪市が今誘致しようとしている、大阪夢洲を会場とする万国博覧会は、カジノを中核とする総合型リゾート、IRの誘致と一体のものになっていることが大問題だというふうに思うわけです。IR、このカジノでありますが、これは日本の刑法が禁じている賭博であり、他人の不幸の上に成り立つビジネスだからであります。  また、大阪府、大阪市、関西経済連合会、関西経済同友会、大阪商工会議所で構成される夢洲まちづくり構想検討委員会が6月にまとめられておりますが、この夢洲まちづくり構想では、3段階に分けて整備をされるというものです。なぜこんな形で急いでいるかといいますと、11月に誘致の合戦が終わって、その候補地が発表されるという直前に迫ってきている中で、本意見書が出されてきているのかなと思っているわけです。  そこで、この3段階に分けて整備する計画についてでありますけれども、少し中身を紹介しますと、まず第1期では、IRの核となるカジノのほか、ホテルや商業施設、国際会議場、展示施設の誘致をしていくというものであります。第2期は、大阪府などが誘致を目指す万博会場として整備を行い、万博後を見据えて、エンターテイメントを体験できる拠点、あるいは医療ツーリズム、スポーツツーリズムの機能を拡充していく。そして、第3期においては、長期滞在型リゾート施設を整備するとした計画になっているようであります。  また、大阪市のホームページを見てまいりますと、夢洲にIRと大阪万博の両方を誘致し、それらを連動、運命共同体とするとなっておるわけであります。カジノによって、万博がテーマに掲げる「いのち輝く未来社会のデザイン」などが描かれるはずがないのではないでしょうか。このように、万国博覧会の誘致とIR誘致を一体に進められようとしており、ここにその万博誘致の狙いがあり、目的が隠されているというふうに私は思うわけです。このようなことから、誘致運動を進めることなどはできないということを申し上げたいわけであります。よって、この決議案には反対とさせていただきます。  以上です。(拍手) ○(永井照人議長)  次に、賛成討論を求めます。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  他に討論はありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  それでは、討論を終結して採決いたします。  決議案第1号について、原案どおり決することに賛成の方は、挙手願います。      (賛 成 者 挙 手) ○(永井照人議長)  挙手多数であります。  よって、決議案第1号は、原案どおり可決いたしました。  本決議案は関係者に送付することといたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  日程第23、常任委員会の閉会中の継続審査の申し出についてを議題といたします。  3常任委員長から、閉会中の所管事項の調査、管外視察研修を行うため、会議規則第80条の規定により、閉会中の継続審査の申出書が議長宛てに提出され、その写しをお手元に配付しております。  お諮りいたします。  申出書のとおり決することにご異議ありませんか。      (「異議なし」と言う者あり) ○(永井照人議長)  ご異議なしと認めます。  よって、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査及び調査とすることを決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  以上で、今期定例会に付議されました事件の審議は、全部終了いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)(登壇)  第3回定例会の閉会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。  まず、このたびの台風21号により被害に遭われました方々に、市議会を代表いたしまして心からお見舞いを申し上げます。  また、迅速にこの災害への対応を講じていただきました安田市長をはじめ多くの職員の皆様に敬意を表しますとともに、心から感謝を申し上げます。理事者各位におかれましては、災害対応の中、今期定例会の運営にご協力いただきましたことに、重ねて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。  さて、今期定例会は、去る8月27日開会以来、本日までの23日間にわたり、市長から提出されました平成29年度一般会計ほか各特別会計決算の認定をはじめ、平成30年度一般会計並びに各特別会計補正予算案、物集女財産区管理委員の選任、人権擁護委員の推薦などの人事案件、学校給食センター設置条例の制定、さらには、議員から発議した意見書や決議などの重要案件を、議員各位の慎重かつ熱心なご審議により、提案されました全ての案件を議了することができ、本日ここに無事閉会することができたところでございます。これも、ひとえに議員各位のご協力によるものと深く感謝を申し上げます。  また、安田市長をはじめ理事者各位、職員の皆様におかれましては、本会議や各常任委員会での審議の間、常に真摯な態度をもってご協力をいただきましたことに厚く御礼を申し上げます。今期定例会を通じまして、各議員から申し述べられました一般質問や委員会での意見・要望につきましては、今後の市政執行に反映されますよう強く要望をいたします。特に、今議会は、前年度の各会計決算の審議を行ったところであり、その中でありました議論を、来年度の予算編成に十分に生かされますようお願いする次第であります。  終わりに臨み、議員各位をはじめ理事者並びに職員の皆様におかれましては、文化、スポーツの秋を迎え、諸行事が連日続き、多忙な時期になります。健康には十分にご留意をいただき、ますますのご活躍をご祈念申し上げまして、第3回定例会閉会のご挨拶とさせていただきます。  まことにありがとうございました。(拍手) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○(永井照人議長)  次に、市長からご挨拶がございます。
    ○(安田 守市長)(登壇)  定例会の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。  去る8月27日に開会されました平成30年第3回定例会におきましては、平成29年度一般会計及び各特別会計の歳入歳出決算の認定や、教育委員会委員、物集女財産区管理委員などにかかる人事案件、さらには、平成30年度一般会計及び各特別会計の補正予算案など、数多くの重要案件につきまして慎重なご審議を賜り、本日ここに全議案につきましてご可決いただきましたことに厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。  議会中に議員の皆様からご指摘やご意見、また、ご要望を賜りましたが、しっかりと今後の市政運営に生かしてまいりたいと考えております。また、国・府に対しても、さまざまな場面でしっかりと要望を行い、財源の確保に努めますとともに、限られた財源であっても、可能な限り市民の皆様の暮らしが安心で豊かになるように努めてまいります。  さて、今議会の会期中におきましては、日本電産株式会社代表取締役会長、そして、学校法人京都学園理事長の永守重信様から、市民会館にかわる建物をご寄附いただけるといううれしいニュースがございました。しかしながら、その一方で、台風21号による暴風雨で、本市におきましても瓦やトタン屋根が吹き飛んだり、倒木や電柱が折れるなどをはじめ、通行どめや約800戸の停電など、これまでに経験したことがない被害が発生いたしました。  私ごとですが、私の自宅も瓦が飛びまして、これは来年の夏まで直らないと言われております。そして、物干し台の屋根も飛びまして、これもいつ直るかわかりません。そしてもう一つ、テレビのアンテナが倒れたんですけれども、これもなかなか直していただけなくて、今、災害が来たときに、テレビからの災害情報が得られないということが考えられます。このように、私自身も今回の台風は、どのような被害があったか、身にしみて感じているところでございます。  災害発生以降、職員一丸となり、被害に遭われた皆様が一日でも早く復旧できますよう、全力で対応に当たっているところでございます。今回の経験で、災害は、いつ、どこで、どのようなことが起こるかわからないことを改めて実感いたしました。向日市は、幸いにして今まで大きな災害がありませんでしたが、決して防災に対する意識が希薄化し、油断につながらないように、広報なども含め、今後より一層防災対策に努めてまいりたいと考えております。  最後になりましたが、残暑も和らぎ、これから朝夕は少しずつ気温が下がってまいりますので、議員の皆様におかれましても、体調管理には十分ご留意をいただきまして、なお一層ご活躍されますことを心からお祈り申し上げまして、定例会閉会のご挨拶とさせていただきます。  ありがとうございました。 ○(永井照人議長)  これをもって、向日市議会平成30年第3回定例会を閉会いたします。              午後 3時58分 閉  会 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。               向日市議会議長  永  井  照  人               会議録署名議員  丹  野  直  次               会議録署名議員  小  野     哲...