提出者から
提案理由の説明を求めます。
若山憲子議員。
○
若山憲子議員 〔
登壇〕 失礼いたします。
意見書の案文を読み上げて提案をさせていただきたいと思うんですけれど、このLGBTについては、日本の風土というか、歴史的なものも含めて、なかなか感情的にいろいろな面があると思いますので、少しその説明から入らせていただきたいと思います。
いわゆるLGBTとは、レズビアン・女性同性愛者、ゲイ・男性同性愛者、バイセクシュアル・両性愛者、トランスジェンダー・出生時に診断をされた性と自認する性の不一致の頭文字をとってLGBTと言われています。セクシュアルマイノリティ、いわゆる性的少数者の一部の人々を指した総称とも言われています。
それと、いわゆるこのLGBTについては、年々パーセント、人口が増加しているという調査が、広告会社である電通が行った2015年からの調査では、2015年のときにはLGBTの該当者は7.6%と言われていますが、2018年の調査では11人に1人、8.9%と増加していると言われていますし、また日本労働組合総連合会が調査をした2016年の調査でも、13人に1人、8.6%のLGBTの対象者がいるというようにいわれています。
またこのことについては、教育現場などでは文部科学省が15年に都道府県の教育
委員会などに対して、LGBT生徒へのきめ細やかな対応を求める通知を出していますし、16年には教職員向けに、LGBT生徒への対応をまとめた手引も発行されています。また17年に
改正されたいじめ防止基本方針には、LGBT生徒への配慮が盛り込まれていると言われています。
そこで、
性的マイノリティ、LGBTの
差別解消を目的とした
法制度の策定を求める
意見書の案文をもって提案にかえさせていただきます。
近年、我が国において、LGBTの社会生活及び人権に関する問題への社会的注目が高くなっている。
本市においても、小・中学校における人権教育及び市役所職員への職員研修などで、今後、人権問題としてLGBTの理解促進の実施が図られる。
我が国では、法
整備のおくれにより、不利益をこうむる事例が社会的に問題となっており、国の調査においても、LGBTが抱える困難の例として、子ども・教育・就労・医療・社会保障・公共サービスの各分野においての
報告がされており、その中には、個人の人格を否定するものから、採用・昇進などでの不利益取り扱い、公共サービスを受けられないなどの極めて差別的な状況が存在することが明らかとなっている。
憲法の求める基本的人権の尊重において、このような状況は看過されるべきではなく、環境の改善のための法
整備が必要とされている。
国会においても、平成27年3月には、LGBTへの差別をなくすため、法的課題について検討する超党派の国会
議員有志によるLGBTに関する課題を考える
議員連盟が発足されているものの、いまだ法制化には至っておらず、問題の解決を遠ざけている。
LGBTの権利の保護は、世界的にも国連における世界人権宣言及び国際人権条約並びに国際人権法において確立されている。
我が国においても、憲法13条に
規定される個人の尊重並びに幸福追求権の保障するところである。また、国際オリンピック
委員会が定めたオリンピック憲章においても、いかなる種類の差別も受けることなくと明確に掲げており、東京2020オリンピック・パラリンピックを控えている我が国においても、名実ともに国際社会への参画を進めることが不可欠である。
よって、政府においては、下記の事項に取り組むことを強く求める。
1.社会制度上において性的指向または性自認の差異によって不公平や不利益が生じることのないよう法
整備を進めること。
以上、
地方自治法第99条の
規定により、
意見書を提出する。
以上です。
議員の皆さんのご賛同をよろしくお願いいたしまして、趣旨説明とさせていただきます。
(
意見書案は
巻末に
掲載)
○
熊谷佐和美議長 これより
質疑に入ります。
質疑はありませんか。
乾
議員。
○乾秀子
議員 1点だけ。案文の中の文章の中で、2015年に立ち上げられました超党派の
会議なんですけれども、LGBTに関する課題を考える
議員連盟ということで発足したということなんですけど、いまだ法制化には至っていないという状況の中なんですけど。どうしてせっかく超党派で立ち上げられたにもかかわらず、こういう状況が続いているのか。どういうふうにお考えか、受けとめられているか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。
○
熊谷佐和美議長 若山議員。
○
若山憲子議員 今、ご質問のあったいわゆる超党派の
会議ですよね。2015年というときには、与党・野党問わず全ての会派の方が参加をされて、この課題解決のために取り組まれました。その参加されている
議員の名簿を見ると、大変すごいたくさんの方が参加をされているので。ただ、この法
整備に至るに当たってはいろいろな、ここの
意見書の中にも書かせていただいておりますけれど、いわゆる大臣名でもわかるように、いろいろな分野の課題があるために、なかなかそこのところで一致をすることができなかったというように私は理解をしています。
以上です。
○
熊谷佐和美議長 乾
議員。
○乾秀子
議員 その一致できなかった、そういう根本的なところをちょっとお聞きしたかったんですけど。与野党で考え方に違いがあるということなんですけど、私もちょっと調べてみたんですけど、差別を前面に出している会派の方、党派の方、また理解の促進を求めておられる方があるということで、先日、党のプロジェクトチームのほうからも新たな提言が出されまして、その中で、政府与党として検討しておられるのが、性的指向と性自認の多様性に関する理解増進法、これは仮称ですけれども、それを検討しているということで、こういうところで二分された考え方があるのかなというふうにも思うんですけど。先日も報道を見ていましたら、パートナー制度を先進的に進められているところも、また公共的なサービスを進められているところがあると思うんですね。ただ、法制化ができないから法
整備のおくれがそういうサービスを受けられない状態にあるとか、困った状態、困難な状態にあるか、直接はわからないですけれども、そればかりではなくて、全体的に日本全国というか、国民的にまだまだLGBTの方への理解が進んでないというのが私は現実ではないかなというふうに思うんですけど、その点はどういうふうにお考えですか。
○
熊谷佐和美議長 若山議員。
○
若山憲子議員 意見書の案文を読み上げる前に、いわゆるLGBTの対象者が年々ふえているということと、それと日本の風土という言い方をしましたけれど、日本のいわゆる家父長制度を含めて、民法・刑法を含めて、女性に対する
虐待、まあ言うたらDVの関係ですよね。それのところでもなかなか厳しいものがあるというようなことがあるように、乾
議員がおっしゃったように、当然法
整備だけではいく問題ではないと思いますけれど、そういうものが変わるためには、やはり法
整備を行うことで一歩ずつ前に進んでいくのではないかというように思っています。
以上です。
○
熊谷佐和美議長 乾
議員。
○乾秀子
議員 全てを否定するという形ではないんですけれども、今、二分化されている状態で、この超党派の連盟がいつごろ法
整備ができるかというのはまだまだ未確定なところがあると思います。私はやはり正しい理解を増進させるといいますか、促進するということを、2016年当初の方針をまず基本にして、多様性を受け入れる、そういう国民性をつくっていくべきだと思いますし、3月からSDGsの質問をずっとさせていただいていまして、誰一人取り残さない共生社会をつくっていく、そういうことを私は国民の皆さんに共有していただきたいなというふうに思っています。
質問は以上で終わります。
○
熊谷佐和美議長 ほかに
質疑はありませんか。
(「
なし」と言う者あり)
○
熊谷佐和美議長 これをもって
質疑を終わります。
お諮りいたします。
ただいま
議題となっております
意見書案第2号については、
委員会付託を省略いたします。
これにご異議ありませんか。
(「異議
なし」と言う者あり)
○
熊谷佐和美議長 ご異議
なしと認めます。よって
意見書案第2号については、
委員会付託を省略することに決しました。
これより
討論に入ります。
討論はありませんか。
西
議員。
○
西良倫議員 賛成する立場での意見を言わせてもらいます。いろいろと今、乾
議員からもありましたように、国民の理解が法だけではそれが進むとは思わないけれども、やはり法
整備を土台にしてだと思うので、
賛成意見を述べます。
個人の尊厳とジェンダー平等のために、
意見書で述べられている性的指向や性自認の差異による不公平などが起こることのない社会であってほしい。今、世界ではもちろん、日本でも性差による差別のない社会にしたいと多くの都市でパレードなどが起こっている。男女の賃金格差の是正を、育児や介護に男女ともに参加を、それができる働き方改革を、選択的夫婦別姓を認めた民法の
改正を、性暴力をなくそう、国籍や民族の多様性を認め合い強制する社会をなど、当事者たちの発言はもちろん、その理解と人権の尊重を広げる取り組みが進んでいる。
この6月、ILOは仕事の世界における暴力とハラスメントを除去する条約を採択しました。日本にはセクハラに対する民事救済の
規定や刑事罰がありません。法
整備が急がれます。
性差を理由とした差別や暴力を受ける心配がなく、誰もが自分らしく生きられる社会、共同・共生が広がり、高まる社会にとの
意見書は、全くそのとおりであり、
賛成するものです。
以上です。
○
熊谷佐和美議長 ほかに
討論はありませんか。
本城
議員。
○本城隆志
議員 基本的に私の思考回路の中では、古い人間かなという。古いというか、私たちが古いと言うたら、日本の歴史の中でここまで来たなというような考えを持つ人の1人かなと思っているんですけれども。
全国の議長会で視察に行かしてもらったときに、ドイツですけれども、向こうで宿泊したときに、たまたまホテルの外を散歩しようとして出たら、背の高い男女のカップルじゃ
なしに、女性同士のカップル、男性同士のカップルで抱き合っているというか、それは何やわからんかったんですけども、後で、男性同士、女性同士の結婚を認めろという集会やったんですけど。意味がわからんで、特にドイツ語ですからわからんかって、帰ってきてからわかったんですけども。それも時代の流れかなというふうには思っているんです。
ですから、今、
意見書の説明をされたのでも、ある程度のことわかるんですけど、なかなか心の中で理解が難しいなと今、思っているんです。その時代の流れに私もついていけるだけの研修をまだ十分積んでないので、なかなか難しいな。私自身が多様性の中で生きている人かなと思っておりますので、そういう意味では理解できるんですけども。多様性の中で生きながらも、古い形の人間かな、
議員かなと思っておりますので、今回の
意見書はちょっと中途半端になるかもしれませんけど、退席をさせていただいたほうが私にとってはまた次の勉強になるかと思いますので、よろしくお願いいたします。
〔
本城隆志議員退場〕
○
熊谷佐和美議長 ほかに
討論はありませんか。
(「
なし」と言う者あり)
○
熊谷佐和美議長 これをもって
討論を終わります。
これより
意見書案第2号を
採決いたします。
意見書案第2号は、
原案のとおり可決することに
賛成の方は挙手願います。
〔
賛成者挙手〕
○
熊谷佐和美議長 挙手少数。よって
意見書案第2号は否決されました。
〔
本城隆志議員入場〕
──────────────────────
○
熊谷佐和美議長 日程第10、
常任委員会並びに
議会運営委員会の
審査及び調査を閉会中も継続することについてを
議題といたします。
各
委員長から、目下
委員会において
審査及び調査中の事項について、
会議規則第111条の
規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり、閉会中の継続
審査及び調査の申し出がございます。
お諮りいたします。
本件については、各
委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続
審査及び調査とすることにご異議ありませんか。
(「異議
なし」と言う者あり)
○
熊谷佐和美議長 ご異議
なしと認めます。よって
本件については、各
委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続
審査及び調査とすることに決しました。
(申出書は
巻末に
掲載)
──────────────────────
○
熊谷佐和美議長 今期定例会の
会議に付された案件の審議は全て終了いたしました。よって
令和元年第2回
城陽市議会定例会は、これをもって閉会いたします。
──────────────────────
○
熊谷佐和美議長 市長から発言の申し出がありますので、お受けいたします。
奥田市長。
○
奥田敏晴市長 令和元年第2回
城陽市議会定例会が閉会されるに当たり、一言ご挨拶申し上げます。
今期定例会は、去る6月7日に開会いただき、本日までの22日間にわたりまして、
議員各位におかれては慎重かつ熱心なご審議をいただき、まことにありがとうございました。この間、提案いたしました全ての
議案につきましてご可決、ご
同意をいただき、心から厚く御礼申し上げます。なお、審議を通じ賜りました数々のご意見、ご要望等につきましては、今後の市政執行に当たり、心してまいる所存でございます。
それでは、この場をおかりいたしまして、数点ご
報告させていただきます。
まず、ロゴスランドのグランドオープンについてでございます。このたび第2期工事としてアイリスイン
城陽の改装、バーベキューエリアの設置工事等を行い、明6月29日にオープンの運びとなりました。昨日、内覧会を実施させていただきましたとおり、アイリスイン
城陽には室内テントを設置した客室やロゴスカフェ、ロゴスショップ等を
整備したほか、レクリエーションゾーン修景池南側には全26区画のバーベキューエリアを設置しました。昨年度に
整備したプラムイン
城陽、ふわふわドームと合わせ、レクリエーションゾーン一帯をロゴスランドとして、子どもから高齢者まで幅広く多くの方々にご利用いただき、笑顔輝く施設になることを大いに期待しているところでございます。お時間のある際にはお立ち寄りいただき、お楽しみいただければと存じております。
次に、市役所庁舎の耐震補強等
整備事業についてであります。市役所庁舎においては、大規模災害時における行政機能の維持を図るため、既存の本庁舎の構造を最大限に有効活用した耐震補強等
整備事業を平成27年度に着手いたしました。平成29年10月には西庁舎が完成し、翌30年11月には本庁舎と西庁舎をつなぐ渡り廊下が使用できるようになりました。このたび本庁舎2階の耐震補強工事がおおむね完了したことから、この週末及び8月に一部の所属が引っ越しを行います。場所の変更があるなど、ご来庁の皆様にはご不便をおかけいたします。今後も引き続き工事を実施し、事業完了まで何度か所属の引っ越しが発生いたしますが、ご来庁の
市民の皆様には十分なご案内に努めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
次に、京都
城陽応援大使であります、本市在住のプロボクシングWBC世界ライトフライ級チャンピオンの拳四朗選手が、来る7月12日にジョナサン・タコニン選手との6度目の防衛戦に臨まれます。拳四朗選手のご健闘をお祈りするとともに、皆様にもぜひ応援していただきたく存じます。そして、これからも防衛を重ねていただき、
城陽のまちが大きく変わっていく中、拳四朗選手には世界を舞台に活躍し、大いに本市をPRしていただきたく存じます。
結びに当たりまして、蒸し暑い日が続いておりますが、これからさらに暑さが増してまいります。
議員各位におかれましては、お体ご自愛の上、ますますのご活躍をご祈念申し上げまして、
定例会の閉会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
午前11時15分 閉 会
地方自治法第123条第2項の
規定により署名する。
城陽市議
会議長 熊 谷 佐和美
会議録署名
議員 奥 村 文 浩
同 谷 村 浩 志...