城陽市議会 2013-12-19
平成25年第4回定例会(第4号12月19日)
平成25年第4回定例会(第4号12月19日) 平成25年
城陽市議会定例会会議録第4号
第 4 回
平成25年12月19日(木曜)午前10時00分開議
〇
出席議員(19名)
太 田 健 司 議 員
村 田 圭 一 郎 議 員
阪 部 晃 啓 議 員
熊 谷 佐 和 美 議 員
乾 秀 子 議 員
相 原 佳 代 子 議 員
阪 部 正 博 議 員
飯 田 薫 議 員
若 山 憲 子 議 員
熊 﨑 雅 章 議 員
野 村 修 三 議 員
園 崎 弘 道 議 員
増 田 貴 議 員
藤 城 光 雄 議 員
宮 園 昌 美 議 員
八 島 フ ジ ヱ 議 員
土 居 一 豊 議 員
本 城 隆 志 議 員
畑 中 完 仁 議 員
〇
欠席議員(0名)
〇
議会事務局
田 中 信 三 局長
安 田 光 雄 次長
庶務係長事務取扱
山 中 美 保
議事調査係長
駒 居 武 主任
長 谷 川 順 子 速記
〇
地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者
奥 田 敏 晴 市長
出 野 一 成 副市長
中 村 範 通 教育長
森 俊 博
市長公室長
本 城 秋 男
総務部長
吉 岡 喜 彦
市民経済環境部長
小 嶋 啓 之
福祉保健部長
福祉事務所長
有 川 利 彦
まちづくり推進部長
松 本 雅 彦
まちづくり推進部参事
岡 田 陸 夫
都市管理部長
長 野 敏 彦
都市管理部専門監
石 川 康 郎 消防長
乾 政 明
上下水道部長
公営企業管理者職務代理者
中 井 康 彦
教育部長
薮 内 孝 次
市長公室次長
河 合 寿 彦
福祉保健部次長
福祉事務所次長
角 田 勤
福祉保健部次長
福祉事務所次長
北 川 渉
福祉保健部次長
福祉事務所次長
健康推進課長事務取扱
大 石 雅 文
まちづくり推進部次長
東部丘陵整備課長事務取扱
〇
議事日程(第4号) 平成25年12月19日(木曜)午前10時00分開議
第1 一 般 質 問
(1) 飯 田 薫 議員
質問方式②
(2) 野 村 修 三 議員
質問方式①
(3) 相 原 佳代子 議員
質問方式②
(4) 畑 中 完 仁 議員
質問方式②
(5) 熊 﨑 雅 章 議員
質問方式②
(6) 若 山 憲 子 議員
質問方式②
〇会議に付した事件
日程第1(1)から(3)まで
───────────────────────
○
藤城光雄議長 おはようございます。
ただいまの
出席議員数は19名でございます。
これより平成25年第4回
城陽市議会定例会を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。
───────────────────────
○
藤城光雄議長 日程第1、
一般質問を行います。
順次、発言願います。
飯田薫議員。
○
飯田薫議員 〔質問席〕
日本共産党、飯田薫です。通告に従い、
一般質問を行います。よろしくお願いいたします。
国民の知る権利を侵害し、国民の運動を敵視する
秘密保護法が、12月6日深夜、1万5,000人もの人々が国会前に駆けつける中、廃案に、強行するなの声を無視し、参議院本会議で自民・
公明政権は強行可決しました。その同じ6日、
生活保護が必要な人を保護から遠ざけ、憲法25条の生存権を空洞化する
生活保護法改悪と
生活困窮者自立支援法が衆院本会議で可決、成立しました。
生活保護法改悪案は、申請に当たって
書類提出を義務づけ、親族の
扶養義務を強化しており、
保護申請を締め出す違法な
水際作戦を合法化するものであり、
生活困窮者自立支援法も、
中間的就労の名で保護から追い出すものであります。
安倍政権が8月に行った
保護基準の
引き下げは、これから3年間で最大10%にも達し、戦後最大の歴史的大改悪になろうとしています。子どもの多い世帯ほど削減額が大きくなり、子どもの貧困にも拍車をかけます。削られた
生活扶助費は食事、光熱費、衣類などに充てられる
生活そのものです。
国民生活の
最低ラインを示す
生活保護基準は、低所得者に対する各種の
支援施策の指標として使われています。
基準引き下げにより、
就学援助や
保育料減免などを打ち切られる世帯が出てくる心配があります。
安倍政権は影響が出ないようにすると言いますが、
予算措置が行われる保障はありません。
また、
生活保護基準は
最低賃金の引き上げを阻害する要因にもなりかねません。この
引き下げられた
生活保護基準に対し、
不服審査請求が全国で1万1,000件を超えており、城陽市でも51件の
不服審査請求が出ています。これらの声に耳を傾け、解決することこそ今、政治に求められています。
質問します。
適用基準を
生活保護基準としている市の制度に及ぼす影響について、どのように捉えられていますか。ご所見をまずお聞かせください。
○
藤城光雄議長 小嶋部長。
○
小嶋啓之福祉保健部長 今回の
生活扶助基準の見直しについてでございますが、国の
社会保障審議会生活保護基準部会の検証結果を踏まえまして、年齢・
世帯人員・地域差の3要素による影響を調整するとともに、平成20年以降の
物価下落を勘案し、本年8月から3年程度で段階的に行うなどの
激変緩和措置を講じることとされているところでございます。
生活保護基準の改正に伴います他制度への影響でございますが、
生活扶助の基準額の見直しに伴う国の対応につきましては、できる限り影響を及ぼさないよう対応することを基本的な考えとしまして、全閣僚で
対応方針を確認されております。あわせまして、市の制度についてもそういった国の趣旨を理解の上、適切に判断、対応を図られるよう、本年5月に通知があったところでございます。
本市におきましては、この通知に基づきまして、そういった趣旨を踏まえまして対応するようにしているという状況でございます。
○
藤城光雄議長 飯田議員。
○
飯田薫議員 国の制度で一応なってきたという部分は当然わかるんですけど、国としても基本的な考えとして影響を与えないようにするとは言いつつも、これがそもそもの目的はいわゆる
社会保障制度のお金を削減していくということの根本ですから、やはり何らかの影響が出てくると思います。こういった考えのもとで、じゃあ城陽市はどうしていくのか、そして城陽市の実態はどうなのかということをお聞きしたいと思います。
国の
厚生労働省は、
生活保護基準の
引き下げに伴い、国の制度では38の制度に影響が出るとしています。適用を
生活保護基準としているこういう制度ですね。城陽市において何項目ほどあるのか。また、この制度を利用していらっしゃる方は1人が2つ、3つとか重なって利用していらっしゃる方もあると思います。延べの人数にしたら何人ぐらいになるのでしょうか。お願いいたします。
○
藤城光雄議長 小嶋部長。
○
小嶋啓之福祉保健部長 生活保護基準を適用しています市の制度ということでございますが、制度の基準に一部でも
生活保護の基準を適用している、準用している市の制度の項目数といたしましては、平成24年度では市全体で12項目ございます。また、
生活保護基準の
対象者を含みます全ての
対象者の数といたしましては3,525人という状況でございます。
○
藤城光雄議長 飯田議員。
○
飯田薫議員 城陽市では12項目ということで延べ3,525人、これが市独自という部分のところでありまして、これと合わせると国基準という、国の制度としてもこれが入ってくると思うんですけども、さらなるやはり
城陽市民に大きな負担を、影響を及ぼすということと思うんですけども、じゃあこれらの制度、特に市として今回私が
一般質問するに当たり、こういう人数の把握はどうなんでしょうかという形の中で今、調べてもらったわけなんですけども、もう既に先にしていた北海道の帯広市なんですね。これは国と、そして市独自、北海道の制度もありましょうけども、ここでは51項目に合わせると及ぶ。そして、ここの人口は16万9,000人なんですが、
利用者数は延べ12万4,252人という、こういう数字が出されています。そうすると、人口の4分の3近くの
人たちが何らかの制度を受けているということで、こういう自治体を見ると、城陽市は国と合わせた数は私は聞いていませんでしたけども、これだけでもかなり結構な人数になってくると思います。そうすると、今年度は特に
生活保護基準だけですが、次に移りますが、この
生活補助基準の
引き下げによる影響で制度から外れる人が出てくるおそれがあると思うんですけども、そのあたりはどんな状況になるのでしょうか。ちょっとお聞かせください。
○
藤城光雄議長 小嶋部長。
○
小嶋啓之福祉保健部長 本年8月からの
生活扶助費の見直しに伴う影響でございますが、国の制度におきましては、
生活保護と同様の給付を行っております制度として、例えば
中国残留邦人への給付等につきましては、
生活保護の基準の例により、改正後の基準による給付を行うということになってございます。また、それ以外の制度、例えば
対象者等の設定に当たり
生活保護受給者を参照しているものなどにつきましては、制度の趣旨、目的、実態等を十分考慮しながら、できる限りその影響を及ぼさないよう対応することを基本的な考えといたしまして、年度当初に支援を受けている方が
生活扶助費の見直し以降も引き続き困窮しているというふうに認めた世帯についても、従前のとおりの取り扱いができるようにされているところでございます。
市におきましても、こういった国の趣旨を理解の上、そういった判断、対応を図るよう求められているところでございまして、
各種制度におきまして7月の31日までに既に制度の対象となっておられます世帯等につきましては、8月1日以降も年度途中で影響が出ないようにしているというところでございます。
以上です。
○
藤城光雄議長 飯田議員。
○
飯田薫議員 今、年度途中の人には影響が出ないということは、次、心配されるのは来年の4月からの状況になると思うんですね。いわゆる再申請をそれぞれ
支援制度はしていくという
年度年度ごとになります。そういった状況のときにこの辺のところでは影響が出てくるのではないかなと思いますが、その辺の心配とともに、見直しがさらに2014年度、2015年度、これは国の計画の案ですけれども、それがどうなるかわかりません。
生活保護基準というのは3年間かけて3段階で
激変緩和でという形でしていきますが、そうするごとにやはり影響は出てくると思うんですけども、そのあたりどのようにされようとしているのか、そして、どういうふうな影響が出るのか、お考えを聞かせください。
○
藤城光雄議長 小嶋部長。
○
小嶋啓之福祉保健部長 今、議員おっしゃいましたように今回の
生活保護基準の見直しにつきましては、3年程度かけて段階的に行うということになっておりますが、次年度以降の実際の
引き下げにつきましては、現在、国の
予算編成等の絡み等もありまして、今、策定中と聞いております。まだ今現在におきまして国から具体的な内容が示されていないところでございます。今後、国のそういった動向を注視しながら対応してまいりたいというふうに考えております。
○
藤城光雄議長 飯田議員。
○
飯田薫議員 国の動向を注視して見守っていくということなんですけども、もう当然、段階は多分経ていくだろうと思います。ですから、注視するだけではなく、やはり具体的な一定の影響的なものが出るのは予測されていると思うんですけども、この辺のところ、そういった動きになっていかないのか。ただ、やはりあくまでも国の方向が出ただけでやっていこうとされるのか。そのあたりもう少し詳しくありましたらお願いします。
○
藤城光雄議長 小嶋部長。
○
小嶋啓之福祉保健部長 繰り返しになるかもしれないですけれども、もともとは3年程度かけて全体で10%程度というふうに出ておりました。その第一弾がことしの8月にあったわけですけれども、一応そういう大きな線は出ていますけれども、今回また消費税の問題もございますので、その辺も含めて、現在、国のほうで検討がされているというようなことから、先ほどの答弁をさせていただいたような次第でございます。
○
藤城光雄議長 飯田議員。
○
飯田薫議員 さらに深く聞くという部分のところでは、やはり国の制度が出てからでということになるんですね。
次のほうで、国は
生活保護基準の見直しに伴う他の制度の影響については、先ほども言葉が出ていましたけど、それぞれの制度の趣旨や目的、実態を十分考慮しながら、できる限りその影響が及ばないように対応するということが基本的な考えと述べておられますが、では市として、この影響が出る場合、来年度からの対応策ですね。どうするかというのをやっぱり考えていかなければならないと思うんですが、先ほどもおっしゃっていたように、国がどうするかを踏まえたという部分でしか答弁はないかなとは思うんですけども、その辺のところでの、やはり私が望むのはそういったところの中で外されてしまう
人たち、その
人たちを何とか防げないか。それは国も基本的な考えとしていますが、基本的な考えとして全てが救われるわけじゃないと思います。その辺のすれすれの基準にいる
人たちにとってどういうふうな影響を受けていくのか。そして、
生活保護基準を受けている人だけでなくて、これの適用を受けている人ですね、制度。その
人たちの中でもやはり大きなラインから外れてしまう人も出てくるかと思うんですけど、その辺のところは再度、同じ答弁になるのでしょうか。
○
藤城光雄議長 小嶋部長。
○
小嶋啓之福祉保健部長 先ほどもご答弁申し上げましたが、25年度は、他の制度において現に受給等をされている世帯等につきましては、年度途中で影響が出ないようにしているところでございます。また、26年度以降でございますが、この
生活保護基準の見直しの他の制度への影響、これも先ほど言いましたように、国においてはできる限り影響を及ぼさないようにするため、全閣僚で確認された
対応方針をもとに
予算編成の作業が行われているというふうに聞いております。また、国の制度につきましても、その動向を踏まえた対応となるものではないかと考えております。また、市の制度につきましても同じですけれども、国の方針、趣旨を踏まえた対応を検討していく必要があるということで、そういった国の同種の制度の
対応状況、また他団体の状況等も一定踏まえて対応してまいりたいというふうに考えております。
○
藤城光雄議長 飯田議員。
○
飯田薫議員 国に基づいてということはわかるんですけど、国は基本的な考えとしてと述べているのに、結局は財源の面、それは当然削除されてくるんじゃないかなと思うんですよ。その辺で、市独自で本当に大変なことだと思います。こういった予算的なことが伴わないとなかなか対応的なものも一歩進めないんじゃないかなと思っております。その辺のところは近隣の状況を見たりとかいろいろされると思いますが、
一つ一つのことの分ではまだ具体的にどうなるというのはなくて、やはり今回はやっぱり来年度の申請のときに外される人、その
人たちへの影響を大変心配しますので、この部分では国に基づくと言いつつも、市独自のやっぱりカラーも出していただきたいと思います。この部分ではそういうことを求めておきます。
次に移ります。
住民税の
非課税世帯を参照としている制度ですね、いろいろ。これのほうが身近なところでは多いんじゃないかなと思うんですよ。今年度はこういったところは一応まだ変わっていませんが、国のほうのいわゆる
生活保護基準の見直しに伴い見直しを実施する国の制度についてという
厚生労働省の文書の中では、1つの項目に
住民税非課税限度額を参照しているものというのが出ています。これによって25年度については影響はなく、26年度以降の
税制改正の議論を踏まえて対応を検討してとしています。26年度といいますから、まだ今年度はそれでないのですけれども、来年度以降、本当にもっと多くの
社会保障の削減が出てくる、この心配が当然出てまいります。
対象者の設定に当たって参照している制度に、
介護保険料の段階的な区分、
医療保険等の
自己負担の限度額や金額の設定に当たり
住民税限度額を参照としているものが出てきています。その中でも
国民年金の保険料の
申請免除もありますが、また今回の見直しの影響、また今後の影響はどのようにお考えでしょうか。
○
藤城光雄議長 小嶋部長。
○
小嶋啓之福祉保健部長 今、議員のほうから全ておっしゃっていただいた形になるんですけれども、
住民税の
非課税限度額につきましては、
生活保護基準以下の所得のレベルの方に課税することを考慮した考え方として見直しが行われてきたところでございます。
生活保護基準額の
引き下げに伴います
住民税の
制度改正につきましては、先ほどもおっしゃいましたが、25年度はその限度額の見直しが行われなかったため、関連する制度についての影響はございません。26年度以降、これも先ほど来出ておりますが、26年度の
税制改正を踏まえて対応するということになっておりますところから、国の動向を注視していくという状況でございます。
○
藤城光雄議長 飯田議員。
○
飯田薫議員 国の動向を注視していくということでなるんですけども、とりわけ
介護保険料が平成27年度改定になる中で、こういった
住民税・市民税の
非課税限度額という、この辺のところで保険料が設定されてきます。これによって本当にこの時点で変わってしまうと、保険料が大きくまた段階的な区分の中で影響を受ける人が出てくると思うんですけども、これもこれからだろうということであれなんですけども、特に先ほども部長が述べられましたが、
生活困窮者への支援策としてこれが大きくやっぱりこの基準、この
住民税非課税だけではありませんけれども、他の
高齢者世帯に対する援助とかいろいろあります。
そういう中でも思うのは、
助産制度と言って
入院助産ですね。金額的に病院に入ってするのが大変困難な
人たちに対しても、こういったところで
住民税非課税の人がこういう指定した施設がありますけれども、そこでお産をするとやはり金額的にも大変助かるという、そういった制度。そして今回、市の広報に出ていましたのが
風疹ワクチンの
予防接種、これについても
住民税非課税の方は金額的にはかなり軽減されるということが出ています。こういうところでやはり次の
税制改正、26年度以降で大きな影響を受けてくると思います。これもこれからの動向を見ていくということですけども、そのあたり単に動向を見るだけじゃなくて、市としての施策的な対応も考えていかなければならないと思いますが、その辺のところは今回どうですかという聞き方はしませんけども、よろしくお願いしたいと思います。
次に、
高齢者の医療についてお伺いします。65歳から69歳の
老人医療費の
窓口負担についてです。
老人医療費の
支給制度は、医療が容易に受けられるように満65歳から70歳未満の老人に対し、
高齢者の健康の保持と福祉の増進を図るために、
医療費の一部を京都府と城陽市が負担する制度です。現在、
窓口負担は1割です。この制度を受けられる人は、1、所得税が課せられていない世帯に属する人。2、この1以外で寝たきりの人、
ひとり暮らしの人、
老人世帯に属する人が対象となっています。この制度は、収入は減るが医療が必要な機会がふえる世代に
窓口負担を助成すること、医療を受ける機会を保障することになります。
後期高齢者医療制度創設前は、70歳以上は
窓口負担を1割とする
老人保健が行われていました。この制度は、平成20年に
後期高齢者医療制度が創設されたとき、70から74歳の
前期高齢者は
後期高齢者の対象とはならず、
窓口負担が当時1割負担だった人が2割に引き上げられることが決められました。しかし、
後期高齢者医療制度に対する国民や
医療関係者からの強い反対や矛盾の声により、
窓口負担が1割に据え置かれてきました。しかし、さきの国会で
消費税増税と一体とされる
社会保障プログラム法の成立により、医療では平成26年4月から70から74歳の
窓口負担が2割となることで、
高齢者をさらなる生活苦や深刻な
受診抑制に追い込みます。
質問します。
前期高齢者の
医療費の
窓口負担が2割になることで、
京都府下全ての今、自治体が行っています福祉の
老人医療費の
支給制度、これが存続されるのかどうかが心配です。この制度の利用者は、平成23年度の城陽市の
福祉保健の資料によりますと、
月平均受給者は2,087人で、毎年増加しています。平成24年度の
利用人数と、また、この制度への影響はどのようになるのでしょうか、お聞かせください。
○
藤城光雄議長 小嶋部長。
○
小嶋啓之福祉保健部長 老人医療制度の24年度の
利用人数でございますが、月平均の
受給者数といたしましては2,124人となっております。
次に、国の
制度改正に伴います本
老人医療制度への影響についてでございますが、今月5日に
社会保障関係、いわゆる
プログラム法案が可決されました。この法案ですが、
個別審議は個々の法案に委ねられますが、70歳以上の
医療費の
自己負担について、現行、
健康保険上は2割負担となっているものを国の
予算措置で1割に凍結している、この現状が26年度から解除される見込みでございます。
70歳以上が2割負担となりますと、65から69歳の
医療費の
自己負担、本来の3割から1割に
引き下げている今の議題になっています
老人医療制度、これは京都府の
助成制度でありますが、
老人医療制度とそごが生じるということになります。でありますが、先ほど申しましたとおり、
ロードマップとなります
プログラム法案は可決はされましたが、
老人医療制度そのものは京都府の制度でございまして、この
プログラム法案は可決されていますけれども、70歳以上に2割
負担導入が実際に実施されるのかどうか、それと実施されるとして、いつから実施されるのかどうかということについて国の動向を見きわめながら、京都府のほうが見きわめながら
制度設計を行われるのではないかと。本市としては、先ほど来出ていますが、その動向を注視していきたいというものでございます。
○
藤城光雄議長 飯田議員。
○
飯田薫議員 それはそうだと思います、動向を見ていくというのは。それによって行政が対応していくというのは、それはわかるんですよ。今回これが直ちに実施されるとは今の状況ではわからないというところの中で特に感じたのは、やはり2割になったら、いわゆる65歳から69歳の方が1割というのは当然矛盾をしてくるというのは出てくる。だからこそ、なくなるんじゃないかと、この
制度自体がね。それを心配しているんですよ。この制度で本当にいわゆる収入が少なくなって
年金暮らしの中で、夫婦で病気になって
医療費が家計に負担を本当に大きく占める方たち、この
人たちにとってこの制度は本当にありがたいという、私も何人かの方にご紹介したけど、助かっています。ただ、年齢が69歳が来たら次の前期医療の70歳代になって、そこで今の時点だったら1割負担だから、それが引き継がれていくということで大変喜ばれていた制度です。とりわけ年金の少ない
人たち、
国民年金の
人たちとか、また、建設職人をしていらっしゃった方で、一昔前は全ての人が年金に入るという制度ではありませんでしたから、もらえる金額も本当に少ない中で、夫さんが病気になり仕事ができなくなる、そして奥さんもそれに続いて病気になる。こういう
人たちにとって、年齢の幅がありますけども、大変すぐれた、これは過去の革新時代と言われていたときに全国で普及した
老人医療制度がそのまま残って、京都府もしてくれているわけなんですが、その辺のところもやはりこれから存続してほしいということで、今、市がどうのこうのするというわけではありませんでしょうけども、来年1つの節目が知事選挙があります。その知事選挙も私たちは、その知事選挙によってどう変わっていくのかなというそれがあるからこそ、今、全てを出すというわけではないでしょうけども、国の動向もあわせた形でどう変わっていくのかがとても不安になっております。この辺のところでは、こういった医療制度をやはり残していってほしいという、こういう働きかけをしていただきたいんですが、それはいかがでしょうか。
○
藤城光雄議長 小嶋部長。
○
小嶋啓之福祉保健部長 繰り返しになるかもしれないですけれども、70歳以上の
窓口負担が2割になれば、今、70歳未満65歳以上の1割の本
老人医療制度はやはり制度の変更を検討する必要が生じるということでございます。
同じことが平成20年度に起こりました老人医療保険制度が20年度に大幅に見直されたときに、70歳以上は
窓口負担を2割とするという
健康保険上の制度設定がなされました。結果として国の
予算措置によりまして1割になったんですけれども、それが25年度、今まで至っているわけでございます。
このときも同様の議論がなされまして、このときは京都府と各自治体がワーキンググループをつくりまして協議を進めました結果、年齢が高くなるのに負担割合がふえるというのはやはり好ましくないという観点から、本
老人医療制度も2割負担とすることが定められまして、結果として70歳以上が1割負担になりましたことから、こちらも1割負担になったという、ワーキンググループをつくって検討した経過がございます。
今回ですけれども、今現在そういった動きはございませんで、やはり現時点ではその京都府の動向が見えない、不明であるというところがございますし、これとあわせて他団体も同じ状況でございますので、その辺の状況も確認しながら対応してまいりたいというふうに考えております。
○
藤城光雄議長 飯田議員。
○
飯田薫議員 これの制度が残ったときに本当に保険医協会とかたくさんのところの
人たちと一緒にやられたということなんですけど、今、答弁がありました他市町村、それぞれの自治体でもこの制度は多分残していってほしいなと思っていらっしゃる方が多くいらっしゃると思います。その辺のところと力を合わせてぜひ働きかけをしていただきたい。それがどうなるかとかいうのじゃなくて、行政としての姿勢を見せていただきたいと思います。
次に、人工透析のできる医療施設についてお尋ねします。
2012年日本透析医学会の発表によりますと、2011年12月現在の数値は全国で30万4,592人となり、初めてこの透析患者の方が30万人を超えたということです。新たに透析を導入した患者の透析導入の原因となった病気の第1位は糖尿病性腎疾患で全体の44.2%、第2位は慢性糸球体腎炎20.4%、次は腎硬化症11.7%、不明が11.2%でした。これにより全透析患者に占める糖尿病性腎症の割合が今回初めて慢性糸球体腎炎を上回りました。透析患者数は調査開始の1968年から一貫してふえ続けています。全国民中の透析患者の比率は、日本国民419.6人に1人が透析患者となり、人口比率も年々ふえています。平均年齢は66.5歳でした。日本社会の高齢化とともに透析患者の高齢化も進んでいます。糖尿病性腎症からの透析の増加、高齢透析患者の増加について、予防医療などさまざまな対応が求められています。今、城陽市内では透析のできる医療施設はありません。電車に乗り、ほかの市やタクシーなどで透析を受けに行かれる方、仕事の帰りに透析を受けて帰ってこられる方などがおられますが、透析後は体に負担がかかり、しんどくなられます。福祉のタクシーチケットに限りがあるので帰りだけタクシーを使いますと言われた高齢の女性が、城陽にも透析できる病院が欲しいと望まれています。
質問します。人工透析、これは自立支援法の厚生医療となっていますが、これを受けておられる方の人数は。また、市内には施設がありません。宇治市や京田辺市、京都市などに出かけて治療されていますが、どのような状況ですか、人数的なものをお知らせください。
○
藤城光雄議長 小嶋部長。
○
小嶋啓之福祉保健部長 透析を受けておられる人数です。今おっしゃいましたように障害者総合支援法に基づきます厚生医療の対象となっておりまして、直近、本年9月診療分で申しますと、25の医療機関で116名の方が透析治療を受けておられます。
主な内訳でございますが、宇治市で5医療機関で63人、京都市で12医療機関に38人、京田辺市、1医療機関ですが8人、この3市で約95%という状況になってございます。
以上です。
○
藤城光雄議長 飯田議員。
○
飯田薫議員 全国でふえていることとあわせましても、この城陽市でも昨年の決算特別委員会で質問したときでも、9月時点でしたけども、18の機関で98人という総数が出ていました。そうすると、ことし25年の時点で調べられたら116人ということで、本当にじわじわというか、人口の比率的にはわかりませんけども、透析を受けていらっしゃる方が多くなってくるという。団塊の世代に入られた方たちも、この中で生活習慣病を持っていらっしゃる方、ひょっとしてこの中にも何人かいらっしゃるかもしれませんけども、生活習慣病の中で糖尿病の病気になる。そして次の段階で合併症、腎臓の腎不全になったり透析が必要になるという、そういうふうな流れになってきていますが、だから1つは先ほども述べましたけど、予防医療の対策も必要でしょうけども、なった場合のときに、やはりこれで通院をして医療機関にかかる。透析を受けるのは多い人で週3回行かれます。実質仕事を持っていて週3回というのは本当に大変なことで、京都市内で勤められていたら京都市内で、職場の近くにある病院で受けて帰ってこられるということで、そういうことを含めましたら、この方が退職されたとき、城陽市内でもやはりこういった透析できる施設が必要なのではないかなと思うんですけども、今までにも働きかけてくださいと私も言っていましたけども、人工透析のできる医療施設をこの城陽に開設してほしいというのが、これが私の今回の質問の求めるところなんですけど、いろんなところに働きかけをしていかなければ、医療機関、そして医師会の関係もあるでしょうけど、そのあたりはどのようでしょうか。
○
藤城光雄議長 小嶋部長。
○
小嶋啓之福祉保健部長 ご指摘のように、本市には以前より人工透析のできる医療施設はございません。年々増加傾向にございます患者の皆様には近隣市町、京都市の医療機関まで通われていることは十分承知いたしているところでございまして、医療施設に係ります本市の課題の1つであるというふうに認識しております。ただ、市として解決策というのは今、直ちに持ち合わせていないところでございます。
こういうことを十分認識した上で、今、議員もおっしゃいました、
医療関係者との協議に臨んでまいりたいというふうに考えているところでございます。
○
藤城光雄議長 飯田議員。
○
飯田薫議員 去年の決算のときの答弁が、開設には相当の機材が必要、臨床工学技士も必要、多くの課題、ハードルがある。今、課題をおっしゃっていました。そして医師会と協議していくことになるのかなと考えているということで、そういう考えはお持ちだった。だけど、今回私が質問したのは、その間、1年間たっている中でね、それは単に考えだけでとまっていたのか、一応またその辺のところを1つの項目として医師会にね、幾つか課題があると思うんですよ、ほかの医療関係でも。そういう中で上げていただいていたのか、ここで、ちょっと前後しますけども、確認させてください。
○
藤城光雄議長 小嶋部長。
○
小嶋啓之福祉保健部長 上げていたのかと言われるとちょっと答えに困るんですけれども、医師会との関係では、本市の場合、産科が重要なあれという形で、こちらをないがしろにしているわけではございませんが、産科について今、力を入れているというような状況でございます。また今後、機会がありましたら医師会の方にも、透析の関係もしっかり伝えてまいりたいというふうに考えます。
○
藤城光雄議長 飯田議員。
○
飯田薫議員 その医師会とかに要望するのは、そうすると例えば私が思っていたのは、毎年一定の市民の要望とかある中で、幾つかを挙げて要望を出していらっしゃるのかなと思っていたんですけど、そこも絞って重点施策というか、そういう形でされていたのかなと思うんですけど。決して私、やはり必要な部分は要望していかれたらいいと思うんです。それは私とこの自治体がいわゆる施設を出して、お金を出してする部分ではなくて、市民の声であるということを伝えることは必要だと思います。特に要望的なそういう課題、施策を絞るんではなくて、これはぜひ次のときに出していただきたいと思います。その辺のところを強く強くお願いします。
最後になるんですが、ちょっと今回の
社会保障プログラム。今も出ておりました。これがどんな大きな影響を及ぼしていくかということを述べさせていただきたいと思います。
さきの国会で成立しました
社会保障プログラムは、
消費税増税と
社会保障削減を一体にして進め、
社会保障を自助・自立として、
社会保障制度そのものを変質させてしまうものです。このことは憲法25条に規定された全て国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有するとした生存権を踏みにじり、国の責任を投げ捨ててしまうものでもあります。70歳から74歳の
医療費窓口負担増、
介護保険料・利用料の増額や要支援者の切り捨てなど、大幅な負担増と給付削減を進め、
社会保障制度改革国民会議報告書に基づいた
社会保障解体の具体的なスケジュールを決めたものです。このような今、国の政治から住民の暮らしを守るためにも地方自治体の役割が大変重要であると思います。こういった政治の防波堤に地方自治体がなっていただきますことを要望いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。
○
藤城光雄議長 11時まで休憩いたします。
午前10時37分 休 憩
──────────────
午前11時00分 再 開
○
藤城光雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。
野村修三議員。
○野村修三議員 〔質問席〕 失礼いたします。11番議員、野村修三でございます。
遅まきながらではございますが、奥田新市長さんにおかれましては、第12代城陽市長ご就任おめでとうございます。選挙は、当選の万歳三唱のその手をおろすと同時に次の選挙が始まると言われます。第13代市長を目指して日々、公約実現に向けて全身全霊、頑張っていただきたいと思います。
それでは、質問に入ります。
私は、議会内で解決を図るべき議場での私の発言を橋本昭男前城陽市長に提訴された裁判問題で、平成23年第1回定例会以来、
一般質問は約2年と9カ月ぶりの登壇ということであり、身の引き締まる思いでございます。
私は今回、通告に従いまして、第1に
高齢者生きがい対策として、シルバー農園について8点、第2といたしまして山砂利採取地について、保安林解除4点、跡地利用について3点、第3といたしまして新名神城陽・宇治田原町間について3点、順次お伺いいたしますので、市長並びに担当各位におかれましては、明快で前向きのご答弁をいただきますよう、まずもってよろしくお願いを申し上げておきます。
まず第1、
高齢者対策、1のシルバー農園についてであります。
今回、私がシルバー農園問題を
一般質問に取り上げましたのは、各シルバー農園の日よけ、雨よけ用であるカーポート、物置、便所の3点、つまり3点セットの安全な原状回復を何としても奥田市長さんにお願いをしなくてはならないという一心で取り上げたのでございます。本日は農園利用者の世話役の方々も傍聴に来ていただいておりますが、思いは私と同じ思いであろうと思います。
それでは、第1点目にシルバー農園の意義についてであります。本市では、60歳以上の市民を対象に、野菜づくりを楽しむことにより、その
人たちの生きがいと健康増進を図ることを目的に昭和60年8月にシルバー農園を開園したわけでありますが、そのシルバー農園の意義について、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
2点目に、3点セット解体経過についてであります。私は平成19年4月、南川顔シルバー農園開設式に参加した際に、建築確認認可を受けずに建設されたと思われるカーポートがあり、これらを議会で追及いたしましたところ、当時の副市長さんが、京都府と相談した上で正規の手続をいたしますという答弁をいただいたのにもかかわらず、利用者に対して十分な説明をするべきところを、小さな張り紙1枚だけでのお知らせで、いきなり解体したのであります。カーポートのかわりには、雨よけ、日よけに役に立たない小さなパラソルを設置。物置については、高さが約1.9メートル、面積は畳4畳分ぐらいある大きなものから、高さは1.1ということで、くわやスコップは縦にして置けず、横にして収納。一輪車も入らない。面積は1畳足らずで、機能を果たさない物置を設置され、トイレについては家で済ましてくればよいということで設置はしないということになり、まさに利用される
高齢者の方々、特に女性の心身のことを思いやる気持ちを全く持たない、常識では考えられない処置でありました。
以上の解体経過について、奥田市長さんはどのように思われておられるのか、お考えをお示しください。
3点目に、3点セットの現状についてであります。トイレについては後の安全対策でお聞きいたします。
物置についてでありますが、解体経過で申し上げましたとおり、農機具等の収納ができない状況についてお考えをお示しください。
日よけ、雨よけ用のカーポートについては、そのかわりとして軽量鉄骨の骨組みの上に寒冷紗を一重張りとしており、これについても日よけ、雨よけには何の役にも立たない状態であります。本市のお考えをお答えください。
4点目に、3点セット原状回復についてであります。シルバー農園の3点セットについては、その利用者にとってなくてはならないものであり、重要な意義を有するものであります。さきにも申し上げましたが、カーポートは雨宿りの場となり、日差しの強い日は日よけの場所となり、利用者の憩いの場所となっております。しかし、現在の代替のものは、雨よけはもちろんのこと、寒冷紗一重張りであり、日よけの役目も全く果たしておりません。利用者が有意義に使用できるよう原状回復を求めるものでありますが、市のお考えをお聞かせください。
5点目は、安全対策についてであります。3点セットの1つであるトイレにつきましては、前市長は家で済ましてくればよいという考えで撤去されたわけでありますが、利用者世話役の林様を初め、多くの利用者の熱心な要望により設置していただいたところであります。しかし、大変不安定な施工方法のため、利用者の皆様の安心・安全な工法による施工をお願いするものであります。市のお考えをお聞かせください。
6点目に農園指導員についてであります。シルバー農園7カ所を定期的に巡回され、利用者に対し指導、アドバイスをする農園指導員がおられますが、その指導員に対する利用者からの不満や要望の声が聞かされておりますが、農園指導員の役目、内容についてお聞かせをください。
7点目の農園増設についてお聞きいたします。シルバー農園は昭和62年に久世荒内に開園され、平成19年4月、寺田南川顔開園以来、6年半の年月、開園がありません。待機者は常に100人以上おられると聞いております。増設に向けて担当者が努力されておられるようでありますが、やはり農地地権者に対して城陽市が対象農業用地を探しているということを知らせることが大事であると思います。その方法の1つとして、月2回発行している広報じょうように年2回程度掲載しPRしてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。市のお考えをお伺いいたします。
8点目にシルバー農園最後の問題であります、利用者説明会開催についてお伺いいたします。3点セット解体、原状回復について利用者から詳細な説明会開催や公開質問、また再三の申し入れに対して前市長はなかなか応じることがありませんでした。今回、市長さんもかわったことでもありますので、新市長さんにおかれましてはぜひシルバ一農園の現状と3点セット原状回復に向けて、また、農園指導員についてもあわせて説明と懇談の場を開いていただきたいというように利用者からの強い要望があります。奥田市長さんにおかれましては、就任以来、第3回定例会、決算特別委員会、第4回定例会とご多忙であることを承知しながらご無理をお願いするところでございますが、ぜひとも多くの利用者のため、遅くとも年度内には開催いただきますようお願いをいたしたいと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。
次に、山砂利採取地についてであります。
城陽市東部丘陵地における山砂利採取は昭和35年ごろから開始され、以来50年、現在もなお継続中であります。この山砂利採取は近畿圏の砂利供給の中心を担って、今日まで長年にわたり社会資本整備に貢献してきたことにより、良品な原土石が枯渇状況にある中で、砂利採取業者の方々は一日も早い保安林解除を願っており、私も考えを同じとするところであります。新名神高速道路建設も城陽・八幡間が平成28年度完成予定で着々と進んでおり、大津・城陽間においても平成35年度完成予定で間もなく着工され、工事には相当量のコンクリートが使われます。保安林の解除を早期に行い、良質なる原土石を採取することにより、コンクリート等の骨材の安定供給につながり、何よりも東部丘陵地の一体的な修復整備及び跡地利用の早期実現推進になるものと思われます。
さて、私は今日までに山砂利採取地問題について、
一般質問において今回で13回目の取り組みとなります。思えばあの平成元年という歴史的な年、第1回定例会においてトップで登壇させていただき、初めて山砂利採取地について取り組み、提案をさせていただいたのはコミューター空港建設であります。以来、ワールドカップサッカー場誘致、防災対策、修復整備、東部丘陵地有効利用、自衛隊駐屯所を山砂利採取地へ、リニア中央新幹線の関西駅建設、再生土問題等々取り組んでまいりました。今回の保安林解除については平成23年第1回定例会に続き2回目でありますが、跡地利用については10回目でございます。
まず、保安林解除についてお伺いいたします。1点目に、今日までの取り組み状況について。2点目は、現在の状況。3点目に、今後の取り組み。4点目には、解除の時期について。以上、本市のお考えをお伺いいたします。
次に、跡地利用についてであります。本市においては、平成19年5月、平成8年度にまとめた東部丘陵地利用計画策定調査報告書を基本として、その後の社会情勢の変化や修復整備の状況を踏まえて、基盤整備や土地利用計画の見直しを行ったわけでありますが、基本を平成8年に置いてありますので当然であろうかと思いますが、まちづくりの基本となる最も重要である道路形態が、平成19年5月に作成された城陽市東部丘陵地整備計画概要版と平成8年度にまとめた東部丘陵地利用計画策定調査報告書とほぼ同じであります。私は、当初の計画から20年ほど経過した現在、果たしてこれでいいものかと疑問に思います。10年、20年先、将来的土地利用はもっと画期的なものでなければならないと思うところでございます。
ここで、お伺いいたします。1点目に、私は整備計画の抜本的見直しが必要であると思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。2点目に、埋め戻し完了の時期。3点目に、土地利用の時期について本市のお考えをお聞かせください。
次に、第3、新名神高速道路建設、城陽市・宇治田原町間についてであります。
新名神高速道路は、西日本と中京圏、さらには東日本を結び、広域的な地域経済圏を構築する新たな国土軸であり、さらに東日本大震災を受け、高速道路のダブルネットワークの必要性が再認識されたところであります。城陽市・宇治田原町間は平成3年9月に都市計画決定がされ、平成5年11月には城陽・亀山間に施工命令が出ております。平成35年度完成予定で、ちょうど1週間後の12月26日には新名神高速道路大津・城陽間の着手式が城陽市内において行われるところであります。
新名神は、高速道路の本来の機能である高速性・定時性・快適性を確保し、21世紀を担う新たな国土軸として、学研都市を初めとする府南部地域の活性化に欠くことのできないものであり、本市においても、まちづくりの核として基本構想に盛り込んでおり、緑と太陽、やすらぎのまち・城陽を都市像としている本市のさらなる発展に必要不可欠であります。新名神が単なる通り抜け高速道路であってはならないのであり、本市の活力あるまちづくりのために役立つ、役立たせていただける構造にしていただくことが重要であります。
ここで1点目に、土地活用の有効性を高めるために、現設計では盛り土・切り土の土工部であるJR奈良線以東、宇治田原間を高架道とすべきであると私は思います。本市の見解をお示しください。2点目に、本市は新名神を活用した広域的な交流拠点機能などの土地利用の展開・誘導を目指すことにしていますが、山砂利採取地近辺、自衛隊演習場なども含め、将来的な土地有効利用を図るためにも、国道24号新池から東へ宇治田原町立場林道まで側道建設が必要であると私は考えますが、これはぜひ市長さんのお考えをお聞かせいただきたいと思います。
奥田市長さん並びに担当各位におかれましては、明快で前向きのご答弁をお願い申し上げ、第1回目の質問といたします。
○
藤城光雄議長 奥田敏晴市長。
○奥田敏晴市長 野村議員の質問にお答えします。
野村議員におかれましては、ただいまは私の第12代城陽市長就任に対しまして温かい祝意を頂戴いたしまして、ありがとうございます。お言葉どおり全身全霊をささげてしっかり頑張ってまいりますので、よろしくご指導賜りますようお願い申し上げます。
それでは、まず私のほうからシルバー農園に関して3点、山砂利採取地に関して1点、また新名神高速道路に関して1点、答弁させていただきます。
1番目、シルバー農園の意義についての市長としての考えはとのご質問でございます。
シルバー農園は、利用して園芸を楽しむことにより、
高齢者の生きがいと健康の増進を図ることを目的として事業実施しているものでございまして、まさしく有意義であり、大切なことだと思っております。
次に、3点セットの解体経過についてどのように思われていますかとのご質問でした。解体経過についてはお聞かせいただきましたが、建築基準法上の手続違反等により3点セットとされるトイレ、倉庫、カーポートを撤去をしましたことにつきましては、利用者の皆様には大変ご不便、ご迷惑をおかけしたものと思っております。そこで、撤去についての利用者への通知につきましては、従前よりお知らせや注意事項などは張り紙により行っておりましたことから、その方法を踏襲したものと聞いております。また、京都府との協議、指導を受けた結果、違法状態を解消するためには撤去するしか方法はなく、説明会になじむようなものではなかったとも聞いておりますが、私は、状況が好転するときはまだしも、逆の場合は、もう少し利用者の皆様に配慮すべきではなかったのかとの思いでございます。
次に3点目、利用者説明会の開催についてのご質問でございますが、議員のご要望のように、春に野菜づくり講習会を開催していると聞いておりますので、あわせて行うなど、年度内の実施について検討できると考えております。また、参加できない利用者のご意見を賜るために、アンケートの実施も1つの方法かと考えているところであります。
次に、東部丘陵地整備計画の見直しについてご答弁申し上げます。平成19年5月に策定しました城陽市東部丘陵地整備計画は、策定後約6年が経過し、策定当時に当面着工しない区間であった新名神高速道路が平成24年4月に事業着手されるなど、東部丘陵地の土地利用に向けての時間軸が定まり、おくれることなく具体的な土地利用の推進を図っていかなければならず、東部丘陵地を取り巻く近年の状況変化や東日本大震災の発生など、社会情勢の変化などを踏まえた計画とすべく、今年度から2カ年で、東部丘陵地域全体の土地利用について具体的な検討を行っているところであります。
その検討に当たっては、城陽市の東部丘陵地は残された開発可能な広大な地域として、この開発整備は本市の活性化のみならず、京都府南部の振興に大きく寄与するものであることから、広域的な視点から当該地域の開発が果たす役割を検証する必要があると考えております。
次に、国道24号から東へ延伸する側道建設についてご答弁申し上げます。現在、国土交通省が事業に着手しております国道24号の4車線化につきましては、新名神の事業にあわせて大畔交差点から新池交差点間が4車線化となる計画でございます。しかしながら、現在におきましては国道を東に延伸する計画はなく、またNEXCO西日本におきましては、新名神の整備により機能を失った道路の機能回復としての道路整備は実施されますが、新たに道路を整備することはできないとされております。
ご提案の側道を東へ延伸する道路の建設においては、既存の府道山城総合運動公園城陽線との取り合いやJR奈良線を越える必要があることなどから複雑な線形となり、また多額の事業費を要することが想定されるなど課題が多くありますが、国道24号の代替機能を持つ宇治木津線の延伸なども視野に入れ、今後、調査・研究や国への要望を行ってまいりたいと考えております。
その他の質問につきましては担当部長から答弁させていただきます。
○
藤城光雄議長 小嶋部長。
○
小嶋啓之福祉保健部長 それでは私のほうから、シルバー農園関係で、残りの5点のご質問に対しましてご答弁申し上げます。
まず、3点セットの現状についてでございます。まず物置につきましては、7農園全てで同じしつらえで設置するという方針のもと、建築物に当たらない物置を京都府の意見を聞きながら検討し、設置したものでございます。ご指摘のように、このサイズでは一輪車が収納できないなど不都合をおかけしておりますが、新たに一輪車が収納できるような背が高くても建築物に当たらない物置の設置について、農園利用者の皆様のご意見を伺いながら検討してまいりたいというふうに考えております。
次に、カーポートの代替として設置いたしました日よけでございますが、テントの天幕のかわりに寒冷紗で被ったものを設置しております。日よけにつきましても建築物に当たらないしつらえでどういったものが設置できるか検討を重ねてまいりまして、現在のものを設置しているところでございます。議員ご指摘のとおり、現在、寒冷紗は一重となっておりますが、ご指摘のように日よけの役目が果たせていないのであれば、今後確認をして、二重にするなどの検討を行いたいというふうに考えております。
次に、3点セットの原状回復についてのご質問でございますが、現状では建築基準法上、建物が建てられない農園が3カ所ございます。また、手続を踏み、カーポート等を設置するには別途測量等の費用が多くかかることや、7農園同じしつらえとすることはどうしてもできなくなり、農園間で差が生じてしまいます。かねてより7農園とも同じしつらえで行うとの方針を示させていただいており、これは現在におきましても同様でございます。
しかしながら、先ほどお答えさせていただきましたとおり、一輪車を収納できる背の高い物置、さらには寒冷紗を二重張りとすることについて検討を進めていきたいというふうに考えております。3点セットにつきましては以前と全く同様とはまいりませんが、一輪車の入る建物など検討してまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
次に、トイレの安全対策についてのご質問でございます。トイレの設置につきましては、施工業者が施工し、安全上問題はないことを確認して設置したところでございます。設置以降、台風等による強風時においても転倒するなどの事故は当然起こっておらず、その都度、点検も行っているところでございます。しかしながら、昨今の度重なる大規模な台風の襲来なども想定できますことから、より安全な固定方法について検討を進めてまいりまして、トイレの土台部分6カ所を新たに固定する方法で、現在、順次、各農園に施工しているところでございます。
次に、シルバー農園指導員の役目やその内容についてでございます。業務内容といたしましては、シルバー農園を巡回し、野菜づくりに関する相談及び技術指導等を行うこととしております。具体的には土づくりに関することや栽培に関すること、農薬の取り扱いに関することや農園の管理に関することが挙げられます。巡回時間ですが、午前が9時半から11時半、午後が1時半から3時半までで各農園に約2時間滞在し、指導、相談等の対応を行っているところでございます。夏場におきましては、午後はちょっと時間をずらしまして3時半から5時半というような時間帯にずらして滞在しております。
また、各農園の巡回曜日や時間の周知につきましては、シルバー農園の利用の決定時にご説明するとともに、野菜づくり説明会でも周知を図るほか、各農園での張り紙によるお知らせでも周知を行ってきております。
その他、野菜づくり講習会を夏と春の年2回、それぞれ2日間、場所を変えて実施しております。多くの利用者に参加していただくため、はがきで個別通知をして周知をしているところでございます。
次に、シルバー農園の増設についてのご質問でございますが、遊休農地等の情報を得るために、毎年、農業委員会事務局へ情報提供依頼を行っているところでございます。平成24年度には1カ所の情報提供を受け、シルバー農園として整備できるかどうか検討を行いましたが、地権者立ち会いのもと現地確認を行った結果、残念ながら農地としては不適というふうに判断し、断念したところでございます。また、議員ご指摘の広報による周知も検討いたしましたが、農地等の借用に際しましてはさまざまな規制がありますことから、農業委員会事務局を通した情報収集が最も安全であるという指摘もございまして、広報には掲載はしておりませんでした。今後さらにどういった情報収集の方法がよいのか再度検討いたしまして、広報掲載も含めて検討し、より多くの情報が収集できるよう努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
私のほうからは以上でございます。
○
藤城光雄議長 松本参事。
○松本雅彦
まちづくり推進部参事 それでは私のほうから、保安林解除の関係4点、それから跡地利用の関係2点、それから新名神の関係の1点、ご答弁を申し上げます。
まず保安林解除の関係の今日までの取り組みでございますが、昭和58年に設置されました山砂利対策連絡協議会で、保全整備計画に基づくゾーニングが合意をされました。その際に、京都府、城陽市及び近畿砂利協同組合の三者により、計画的採取整備ゾーンに存在する保安林の解除や砂防指定地内行為の許可の見直しに向けて取り組みを進めると合意をしているものでございます。この合意により、現在においても砂利採取を行わない区域である保全区域が守られているところでございます。
昭和60年には城陽市域における山砂利対策修復整備基本調査報告書がまとめられ、修復整備事業推進のための関係者の役割分担の中では、京都府が、保安林の解除、砂防指定地内における山砂利採取の禁止の解除など、法規制の見直しを図るべく検討を行うとされていることから、保安林解除に向けた取り組みは京都府と城陽市が連携をして行うものとなっております。
東部丘陵地整備計画の推進におきましては早期の基盤造成が不可欠であることから、山砂利採取地内に点在します各事業者が管理いたします防災調整池を集約し、新たに防災緑地として防災調整池を整備することにより修復整備による基盤整備が進められるとともに、新たに整備する防災緑地を城陽山砂利採取地整備公社が一括管理することで防災面の強化も図られることとなるものでございます。現在、この防災緑地整備事業の実施に当たり支障となる保安林の解除に向け、保安林解除の権限を持つ林野庁での協議のための事前相談資料の作成を行うため、京都府の関係機関と協議を重ねているところでございます。
次に、現在の状況でございますが、京都府を通じて林野庁からは、東部丘陵整備計画に基づく土地利用の具体化が必要であるという意見が出されており、現在取り組んでおります東部丘陵地整備計画具体化推進事業の中で、東部丘陵地における具体的な土地利用計画について検討を行っているところでございます。
次に、今後の取り組みでございますが、防災緑地整備事業の実施に当たり支障となる保安林の解除に向けまして引き続き京都府との協議を進め、また、府と連携を図る中で林野庁と協議を行ってまいりたいと考えております。
それから、解除時期の見通しについてでございますが、現在のところは解除時期の見通しについて回答ができる段階ではございませんが、先ほど申しましたように、京都府及び林野庁からの意見に対しまして整理をして協議を進めてまいりたいと考えております。
それから次に、跡地利用につきましてご答弁申し上げます。埋め戻し完了の時期についてでございますが、城陽山砂利採取地整備公社設立後15年経過した平成15年度に地盤高調査を行いまして、その調査結果をもとに、東部丘陵地全体の利用高さまでの修復整備に必要な総土量を算定し、埋め戻し完了時期を平成43年度と想定をいたしております。全ての埋め戻しの完了を待って土地利用を進めるものではなく、整備計画においては、おおむね埋め戻しが完了している長池、青谷の2つの先行整備地区を設定し、先行的な土地利用に向けて進めているところでございます。
なお、現在の埋め戻しは計画どおりに進んでいるところでございますが、近年の工事件数の減少など、建設発生土についても減少傾向にあることから、公社、府と連携して、公共事業の発注者への積極的な営業活動を展開しているところでございます。また、京都府市長会や山城地区議長連絡協議会を通じ、国に対し、修復整備促進のための良質な建設発生土の確保について要望をいたしているところでございます。
次に、土地利用の時期についてでございます。現在も砂利採取事業が継続されているところでございますが、このたび新名神高速道路の供用開始時期が35年度と示され時間軸が明確になったことから、そのタイミングにおくれることなく整備計画に基づく土地利用に取り組んでいるところでございます。先行整備地区におきましては、組合施行の土地区画整理事業の実現に向けて、地権者や関係機関との協議、調整を進めているところでございます。
最後に、新名神高速道路の関係で1点ご答弁申し上げます。高架化についてでございます。
新名神高速道路につきましては、平成15年に開催されました第1回国土開発幹線自動車道建設会議におきまして、抜本的見直し区間に設定されました。道路の構造や規格の大幅な見直しを行い、抜本的なコスト削減を図る区間として大津・城陽、それから八幡・高槻が位置づけられております。平成17年に道路公団が民営化され高速道路株式会社となり、大幅な計画の見直しが進められ、当初1兆600億の事業費から6,800億円の事業費に削減をされました。そして、ようやく昨年4月に事業許可がおり、着手となっております。
現在の計画では、JR奈良線以西の市街地区間や木津川運動公園区間など、必要な箇所につきましては高架構造を出されておりますが、他の区間につきましては、コスト面を優先し、土工構造とされております。高架構造での整備は基礎工事を含めまして構造物の建設に多大な費用を要することから、土工構造よりも建設費が割高となることから、ご提案の高架化につきましては困難であると考えております。
以上でございます。
○
藤城光雄議長 野村議員。
○野村修三議員 市長さん並びに担当各位にはご答弁ありがとうございました。それでは、意見を申し述べながら再度質問を何点かしたいと思います。
シルバー農園、本当に残念です。私はきょうでこれを切りにしたいと思っていました。しかしながら、これが可能になるまで毎回取り組みます。
なお、市長さんにおかれましては議会の意思というものをね、府会議員も長年やられた。議会では23年の9月議会だったと思うんですけど、請願が全員一致で採択されております。議会の意思は3点セットを回復してくださいということであるので、今後また取り組みます。その議会の意思決定について簡単に市長さんのお考えをお聞きしたいと思います。
それから、保安林解除についてでありますけれども、まず今日までの取り組みについては、ただいまの答弁、保安林解除に向けた取り組みは京都府、城陽市が連携して行うものであるということであります。公益上の理由による解除ということで、解除申請に向けた協議を京都府並びに林野庁と行っているという答弁でありましたので、前回、平成23年第1回の答弁とは相当前進しているものと思います。
次に、現在の状況並びに今後の取り組みについても、東部丘陵地整備計画具体化推進事業の中で具体的な土地利用計画について検討しているということでした。現状についても努力をいただいております。
次に、解除の時期についてでありますが、前回の答弁は、現在のところ、まだ林野庁協議に至っていないということでありましたけれども、今回は京都府及び林野庁からの意見に対し整理を進めているというご答弁をいただきました。保安林解除についてはこの3年近い間にかなり進展しているようでありますが、その努力の成果がうかがえます。今後ともさらに保安林解除に向けた取り組みを加速していただきますよう要望といたします。
次に、跡地利用についてであります。まず整備計画の見直しについてであります。
私は前回、東部丘陵地利用計画の見直しを言い続けてまいりました。特に平成19年整備計画が策定されて以来、何回となく前橋本市長に対して、事あるごとに見直しの必要性を迫ってまいりました。しかし、前市政は、かたくなにその必要性を認めず、19年策定の整備計画で推進していくんだということでありました。さすが新市長さんが考えることは違うものであろうというような受け取り方をしました。ただいまの答弁は、平成19年に整備計画策定以来、約6年が経過。策定当時に凍結区間であった新名神高速道路大津・城陽間が平成24年4月事業着手、社会情勢も環境にも変化があると。ことしから2カ年で先行整備地区を含めた全体的な具体的な検討を行っていくというご答弁でありました。ありがとうございます。これで私も言い続けてきたかいがあったということでございます。
見直しについては私の考え方を申し上げます。
まず北幹線でありますが、余りにも変則的であるということであります。特に市道302号線との交差点あたりは余りにも変則的過ぎます。北幹線を名神の側道に沿わすほうがよいのか、もしくは区間道路の中央がよいのかは検討課題でありますけれども、全て直線とすべきであります。また、砂利採取跡地の全体の区画道路についても東西線は全て湾曲となっております。大きなアールではありますが、やはり土地有効利用を図るためには全て直線の碁盤割りにすべきであるというように思います。できればこれは再質問とさせていただきます。どのようにお考えか。
私の申し上げているのは、手元にもあるんですが、全てこのように湾曲になっていると。アールは大きいですけどね、これは全部碁盤の目にするべきであるというように思います。この直線とすべきであるということを1点お聞きしたいのと、お考えを、2点目の区画道路についても直線にすべき、両方とも直線にすべきであるということでお願いをします。
埋め戻し完了の時期についてであります。これは細かくいきませんけれども、私の考え方では、いわゆる土地利用を図る場合に現在の埋め立てが終了するのを待っていたのでは土地利用ができません。だから土地利用を早期に図るためには現在計画の地盤高を下げることも検討すべきじゃないかというように私は思うところであります。
それから、土地利用の時期でありますけれども、現在も砂利採取が続けられている新名神開通時期が示され時間軸が明確になったことから、そのタイミングにおくれることなく整備計画に基づく土地利用に取り組んでいるというご答弁でありました。私は宝の山と言われる山砂利採取跡地利用については、宝の持ち腐れではだめだということを以前から申し上げております。城陽市はもとより、南山城地域の発展に寄与する整備を行うためには、平成19年の整備計画にあります10年後、20年後、将来の土地利用について余りにも遅過ぎると。20年ぐらいは私は前倒しをすべきと常に思っております。ここで1点のみ、今、ご答弁の中にありましたタイミングにおくれることなくという、このタイミングというのをご答弁お願いいたします。
次に、新名神高速道路の城陽・宇治田原間でありますけれども、新池から東部について高架は無理だと。NEXCOの関係があり、要するに費用を、コストを安く上げようとしている。私はこれについてはね、やはり市長さんに汗をかいていただいて、市も府も、そして特に地権者に協力をいただいて、これは絶対的に高架をするべきであるというように思います。いわゆる安かれ悪かれの道路ではいかんということですね。将来を見据えた道路。いわゆる高架下の土地利用を図るためにも、また高架下南北のアクセスを図るためにも、これは絶対的に側道建設が必要であるというように思います。
以上、何点か、簡単にご答弁願います。
○
藤城光雄議長 奥田敏晴市長。
○奥田敏晴市長 野村議員ご指摘のとおり、議会の意思決定は大切で重いものであるということは、私も議会人としての経験がありますから重々承知しております。ただいまの件につきましては、再度精査しながら、今後の対策というものを考えてまいりたいと思っております。
○
藤城光雄議長 松本参事。
○松本雅彦
まちづくり推進部参事 私のほうから何点かご答弁申し上げます。
まず北幹線側道、これが現在曲線であると。これを直線とすべきであるということにつきまして、やはり側道という位置づけから、やはり直線とすべきであると考えております。今、そういう観点で調整を行っております。
それから、地盤高を下げるということを検討すべきということでございましたが、現在の整備計画の地盤高につきましては、1点、新名神の高さが1つ大きな要素となっておりますので、やはりその新名神の高さに合うような形での地盤高の設定が必要となりますので、最終的にはその新名神の高さでの調整を行っていきたいと考えております。
それから、土地利用を図れるところは集中的に埋め戻しするということも1つの方法かと考えております。
それから、タイミングにおくれることなくというそのタイミングとはというのは、平成35年の新名神の開通、これにはやはり少なくとも側道機能がある北幹線の整備はおくれることなく実施する。あわせて先行整備地区につきましては何らかの土地利用が図れるような形で取り組みを進めていくということでございます。
それから、高架化のことでございますが、現在、東部丘陵地のほうは切り土部分と盛り土部分がございまして、全てが盛り土ではございませんので、高架化を図ることによりまして切り土の部分について、より高い高さに名神が通ってしまうということで、構造上これは非常に難しいと考えますし、やはり先ほどのコストの点からも高架化は困難というふうに考えております。
それから、南北の行き来の件でございますが、これは新名神の下にボックスカルバートを何カ所か設置をしまして南北の土地利用が図られるように、これは機能回復としてNEXCO西日本のほうで施工されるということでございます。
以上です。
○
藤城光雄議長 野村議員。
○野村修三議員 第3回目ということで、意見、要望をさせていただきます。順番は順不同になろうかと思います。
まず、
高齢者生きがい対策のシルバー農園でありますけれども、ただいま2回目の市長さんの答弁で、精査しながら十分検討するという意向でありましたので、まだ奥田市長さんには完全にはのみ込めていないところがたくさんあると思います。だから、また今後いろんな説明をしながら、また私は私なりに、この3点セットがきちっとできるまで頑張りたいと思っておりますので、しつこくさせていただきますので、よろしくお願いします。
それから、保安林解除については跡地利用イコールということになりますので、保安林を1日も早く解除できるように頑張っていただきたいというように思います。
それから、跡地利用、北幹線を直線にすべきということはご理解をいただいたようです。当然のことながら区画道路も直線にすべきということでやっていただけると思います。
このタイミングというこの問題がですね、35年開通までに北幹線はやらなければならないということですけれども、私はですね、何としてもこれは、切り土のところもあるということではありましたけれども、構造上、地盤高がはっきり私はまだ頭に今現在入っていないんですけれども、何としてもね、高架にするべきところは、例えば埋立地ですね。盛り土のところですね。それについてはやはり高架橋にしてですね、下の部分を使わせていただけるといったことと、やはり東西のアクセス道路の関係からいってもね、何とか高架にしていただくようにしていただきたい。
それと、特に側道は将来を見据えたやはり計画をしなければならない。と申し上げますのは、私、以前に
一般質問でもやったんですけれども、山砂利採取地の420ヘクタールと、そして自衛隊演習場の180ヘクタール、これは一体的利用を図るべきであるということを申し上げたことがあります。というのは、皆さんもご承知のとおり、自民党の元幹事長、野中先生がですね、自衛隊はほかに持っていくところがあると。宇治市のほうであると。その跡を利用を考えんといかんというお話を聞かされました。しかし、合併という問題があって、自衛隊の演習場にしろ駐屯所にしろ、それを移動するについては、私の聞くところでは同じ自治体でなければいけないと。ということは宇治と城陽が合併をしなければこの問題は実現しないということなんですけれども、私はやはり将来20年、30年を見据えたときに、その今言う180ヘクタールの自衛隊演習場をですね、やはり420ヘクタールと合わせて600ヘクタールの計画をするということが大変大事であるというように思います。それからいくと、しつこいように申し上げますけれども、側道は絶対必要。今の運動公園線では役に立たない。と申しますのは、24号線を、今現在2車線ですけれども、それを4車線にする。西から東へ来て、新池の信号で突き当たるわけですね。交通量がふえるから4車線にするわけですわ。しようとしているんです。ところが、肝心かなめの新池ですね、奈良方向行きが平面交差になるわけですので、そうすると、例えば高速道路の城陽インターをおりた車、そして24号線を東進するその車、やはり私は宇治田原方面に抜ける車が相当多いと思うんです。今でも朝夕、山城大橋のたもとを見ると、宇治田原からの、307号からの西に向いてきた車が大変多くて、いつも渋滞をしております。新池についても渋滞をしております。先だって11月30日でしたか、議会報告会を南部コミセンでさせていただいたとき、そのときに参加者の方から、その現状を見据えて、この新池が渋滞するのは目に見えていると。この対応はどうするんだということを言われました。誰1人その対応を、答弁は私も含めて、ようしなかったです。やはりそれには今申し上げるように、新名神に沿うて宇治田原の立場林道までは側道をつけることによって、やはり宇治方向へも、当然、信楽方面にも行けるわけですので、これは絶対に必要ということで、幸い府にも国にもパイプの強い市長さんでございますので、そのあたりをよく考えていただいて、将来のためには城陽市のみならず、京都府南部のことを考えたときにどうすればいいかということを十二分に考えていただきたいと思います。
ということで、以上で終わります。
○
藤城光雄議長 1時30分まで休憩します。
午前11時55分 休 憩
──────────────
午後1時30分 再 開
○
藤城光雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます
一般質問を続行いたします。
相原佳代子議員。
○相原佳代子議員 〔質問席〕 こんにちは。市民ネット城陽の相原佳代子でございます。
ことしも残すところあと10日余り。先日、文化パルク城陽で開催されました関西フィルの演奏と
城陽市民合唱団の第九のコンサートを聞きに行って参りました。ステージには180人もの市民が出演され、その伸びやかな歌声と迫力に大変感動いたしました。日々気ぜわしさを感じますとともに、連日厳しい寒さが続いております。
気象庁がさきに発表いたしました天気予報によりますと、この冬はアリューシャン低気圧が平年より日本寄りに位置して発達し、西高東低の冬型の気圧配置が強まる見込みで、日本に寒気が流れやすくなると予想しており、寒くなる見込みとのことです。このような寒さの中ではございますが、市民の皆様方を初め、市長を初め行政当局の皆様方、さらには議員の皆様には寒さをものともせず、ご健勝でのご活躍に敬意を表する次第でございます。
さて、ことし明るいニュースに接した中で、2020年のオリンピックの開催地が東京に決定されたことは大きな喜びの1つでございます。前回は1964年、昭和39年に開催されましたが、偶然にも私が生まれた年でもあり、思えば随分年月がたったものでございます。7年後の開催には国民にも大きな夢と希望が与えられることでしょう。また、先ごろ清水寺で発表されましたことしの漢字に輪が決まり、寒さ厳しい中、来年は、ことしに輪をかけてさらによい年にしていきたいものです。
さて、我がまち城陽では、9月の市長選挙におきまして奥田市長が就任されました。おめでとうございます。これからの城陽のかじ取り役の重責を担われるところでございます。市民の期待も大変大きいと思います。幸いにも今議会から城陽市議会にもテレビ放映が始まりました。市民にもリアルタイムで市議会の議論の様子が伝えられますし、開かれた城陽市議会としても一歩踏み出したところではないかと思っております。
そこで、これまで市長からはこれからの城陽のまちづくりについて、広報紙や各種会合の挨拶の中ではおっしゃっていましたが、具体的にお聞きすることのなかった市民も多いのではと思います。この機会に市長の思いを明確に話していただきまして、我々に、また市民の皆様にも市長の思いや夢を語っていただいてはいかがでしょうか。
それでは、通告に従い質問してまいります。
最初に、市政運営における市長の基本方針をお聞きいたします。
奥田市長は、市長に就任されて間もなく3カ月になられます。多忙な公務の中、市長職にもなれられたと思います。市長はここ城陽で生まれ育った人であり、府議会議員も14年の経験を持たれ、今日までこの城陽のまちをじっくりと見てこられたと思います。そこで、市長に就任された今、どのようにこのふるさと城陽をお思いかをお尋ねいたします。
まず、市長は今日までの城陽をどのようなまちだと思っておられましたか。ご答弁よろしくお願いいたします。
○
藤城光雄議長 奥田敏晴市長。
○奥田敏晴市長 相原議員の質問にお答えいたします。
相原議員におかれましては、ただいま私の市長就任に祝意を賜りまして、ありがとうございます。しっかり頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。
これまでの城陽市についての私の考えについてのご質問でございますが、我がまちは自然、歴史的資源、地下水といった地域資源に恵まれたまちであり、高度成長期にベッドタウンとして発展し、京都・
大阪都市圏の住宅中心のまちというふうに認識しております。近年は日本全体の不況や人口減少の中で、城陽市も厳しい財政状況や人口も減少傾向が続いており、少子高齢化対策や市民の安全・安心を揺るがす異常な気象への対応など、多くの難しい課題に直面していると認識しております。
しかしながら、そのような中で新名神高速道路の全線開通や新市街地整備、JR奈良線の複線化など、あすへの基盤整備が進みつつあると認識しているところであります。
○
藤城光雄議長 相原佳代子議員。
○相原佳代子議員 ただいま市長から答弁いただきました。私も地域資源に恵まれたこの城陽のまち、またベッドタウン、昭和40年から50年にかけまして多くの方が城陽市に移り住まれて、また、そういうことがあって住宅開発がどんどん進んでいきまして、まちづくりの基盤である道路整備などがおくれていたのではないかなというふうに思うんですね。その中で義務教育というのが、子どもたちの数がどんどんふえていって、あちらこちら教室などが建てられたというふうに思っているんですけれども、また、今おっしゃいました少子高齢化の問題、そして人口減の問題、そういった中で、これからあすへのともしびが灯っている、そういった状況にあって、これに乗りおくれることなく行政の手腕を発揮していただきたいなというふうにも思っておりますし、今、この城陽は市長がおっしゃられましたように新名神高速道路、これが平成28年には城陽、そして八幡間、平成35年には大津・城陽間が開通する見通しでもあります。また、JR奈良線の複線化など、活性化への大きな起爆剤があります。城陽にとってはちょうど1週間後、26日には大津・城陽間の着手式が挙行もされますし、間もなく事業認可がおろされるであろう新市街地への思いや、また山砂利跡地の整備も含めて、これからの城陽をどのようなまちにしていくお考えなのか、市長の口から具体的に実現の方策も含めてお聞かせいただきたいと思います。
○
藤城光雄議長 奥田敏晴市長。
○奥田敏晴市長 城陽市の今後のまちづくりについてでございますが、市を取り巻く環境は依然として厳しい状況にはありますが、先ほど申し上げましたとおり新名神高速道路の全線開通、新名神高速道路城陽ジャンクション・インターチェンジに隣接する新市街地整備、JR奈良線の複線化、木津川運動公園整備など、あすへの基盤整備が着々と進んでおり、これからの10年間で市を取り巻く環境は大きく前進いたします。これらの環境の変化を絶好のチャンスと捉え、交通の要衝、近畿の核としての機能を生かし、企業誘致や道の駅などの新しい観光資源の創出を積極的に行い、税収の増加、雇用の場の創出、人口増加や交流の促進を図ってまいりたいと考えております。
○
藤城光雄議長 相原議員。
○相原佳代子議員 今、市長から答弁をいただきました。ぜひその起爆剤である新名神、JR複線化等々課題が山積しておりますので、しっかりと手腕を発揮していただきたいというふうに思います。
それでは続きまして、今おっしゃっていましたけれども、きょうまで市が掲げてまいりました基本方針と市長が述べられた基本方針、そういうものに違いが生じるのかどうか。まちづくりの基本となる方向性である現在の総合計画ですね。この城陽市総合計画でございますが、緑と太陽、やすらぎのまち・城陽といった都市像は変更される必要はないとお考えなのかどうか。そのあたりについてお答えいただきたいと思います。
○
藤城光雄議長 奥田市長。
○奥田敏晴市長 ただいまの質問でございますが、総合計画、またその中で掲げております都市像につきましてでございます。
城陽市を取り巻く環境は、少子高齢化や人口減少、厳しい財政状況といった状況の中で、新名神高速道路や山砂利採取跡地を活用したまちの活性化対策など、これまでから多くの課題を抱えているところであり、政策的には市民に混乱を招くことのないよう行政の継続性は必要であると考えており、基本的にはこれまでの方向性を進めていくことになると考えております。したがいまして、今後も現在の第3次総合計画、また都市像であります緑と太陽、やすらぎのまち・城陽の実現に向け、公約に掲げています政策も具体的施策として取り入れていく中で推進を図ってまいりたいと考えております。
○
藤城光雄議長 相原議員。
○相原佳代子議員 今、市長のほうから、まちづくりの方向性というものはこれまでと同じであるということですけれども、今後この10年間というのは我がまちにとっても本当にさまざまなインパクトがあって、大きく変貌していく大切な大切な時期であると思います。ゼロ歳で生まれた子が10歳、また今10歳の子が二十、成人というふうになって、これからまた新しく自分たちの家庭を持つと。そういった大切な10年間であるというふうに思います。
今、この木津川の堤防に上がってみますと、八幡の方面から新名神高速道路の橋脚がどんどんでき上がってきて、毎日毎日すごいスピードで工事が進捗している様子が見られます。城陽に新名神がやってくる。そしてまたこの道路も拡幅される。そういったことを私たちは目の当たりにして、これからいよいよ、この城陽も動き出すんだなという、活気のあるまちづくりになっていくんだなというのが本当に目を見張る、そんな勢いでどんどんどんどん進んでいっている状況を私たち見せていただいているわけですけれども、だからこそ、これからのまちづくりにおける市長の行政手腕に期待しておりますし、今後もね継続して、私たちは市会議員としてこの行政の行く末、先ほど市長からありましたけれども、市民に混乱を招くことのないようにしていきたい、ここが本当に大切なところやと思いますので、継続してこの市政を見守らせていただきたいと思いますし、その義務が我々にはあると思います。また折に触れ質問させていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。
次に、2項目めのスピーディーなまちづくりについてお聞きいたします。
市長公約にスピーディーなまちづくりを掲げておられました。スピード感を持って事を進めるということは、いつの時代にも大変必要なことです。では、市長は具体的にどのように進めようとされているのか。公約では古川改修、上狛城陽線、また307号のバイパスなど、これらは全て府の事業でありますが、例えば新市街地や塚本深谷線、木津川運動公園線など、市の事業において府や近隣市町との事業のスピード化を図るための連携というのはどのようなことを意味しているのか、お答えください。
○
藤城光雄議長 奥田市長。
○奥田敏晴市長 私が掲げております公約の3つの基本姿勢の1つの柱がスピーディーなまちづくりであります。これは私が4期14年にわたって京都府議会議員として培ってまいりました人脈やノウハウをフルに活用して、京都府や国との連携強化はもちろんのこと、京都府南部の近隣市町村との連携、協力関係を深め、事業のスピード化を図ってまいりたいと考えています。
具体的には国道、府道の整備促進や木津川運動公園の整備、また東部丘陵地の整備などのハード事業を初め、ソフト事業も含め、国・府事業や広域的な活性化が図れるような事業について、関係団体と連携しながら進めてまいりたいと考えております。
○
藤城光雄議長 相原議員。
○相原佳代子議員 ただいま市長から、国・府・市町村との連携を図る、そのことによって府道、市道、そして発展していくだろう。人脈やノウハウ、こういうものをフルに活用するというふうにおっしゃいました。この人脈やノウハウというものの強いパイプを奥田市長さんはお持ちになられているというふうに思うんですけれども、その人脈やノウハウですね、この点についてはちょっとまた後で聞かせていただきたいと思うんですけれども、今おっしゃられた中でハード事業。確かに国道の整備であったりとか府道、そういったものというのはハード整備になると思います。その中でもう一つソフト整備、ソフト事業のことを今、挙げられたんですけれども、ちょっと次の質問に入らせてもらうんですけれども、その中で対話でつくるまちづくりというのがまたソフト事業になるのかなというふうに思うんですけれども、城陽未来まちづくり会議について、これもさきの総務委員会で報告を受けたところではありますが、ワークショップ形式で市民の意見を多くお聞きして、それらの意見を集約して方向性を見出すこと。この趣旨というか、思いというか、これは私はとても納得するところですし、大変よいことだと思います。市長は、市民の声を聞く、市民との対話を大切にしたいと、これまでも10月議会からもずっとおっしゃっていましたけれども、そしたらこの会議の進め方ですね。およそのことは前回報告も受けているわけではありますが、特徴についてお聞きしたいと思いますので、お願いいたします。
○
藤城光雄議長 森公室長。
○森俊博
市長公室長 城陽未来まちづくり会議についてですが、既に総務常任委員会にもご報告させていただいているところですが、繰り返しになりますけれども、この会議につきましては、市長の公約であります対話でつくるまちづくりの具体策として、いわゆる市民主体のまちづくりを推進すると。こういったとこから、行政主導のまちづくりだけではなく、より多くの市民の行政への参画、それから交流と対話の場として設置するといったものであります。こういったことによりまして、当然これまで行政に声を届ける機会が少なかった市民の方に声をかけることができるわけですし、そういった中で市民の市政への参加を促していくと。その中で活発なご意見であるとか討議をいただいて、その声を今後のまちづくりに反映できるものは反映していくと、こういった流れになります。ですから先ほど申しましたように、公募という形をとれば一定そういった興味のある方等については参画いただけるわけですけれども、それをより広く抽出していくことによって、さらに市政への参画を促していく。それから、そこでの会議の中で当然、全く不得意な分野といいますか、そういったことのテーマも当然考えるわけではありますけども、その中で事前に討議いただけるような情報というものを十分に説明すると。そういった中で行政の現在の施策であるとか、背景であるとか、そういったものを理解していただいた上で討議に入っていただくということで、いわゆる情報提供というものを十分する中で活発なご意見をいただくというような流れになってこようかと思います。
○
藤城光雄議長 相原議員。
○相原佳代子議員 今、部長から答弁いただきまして、その特徴ということを聞かせていただきました。行政主導のまちづくりではなくて、より広く、いろんな考えを持っておられる市民から、その市民の、今回、住民台帳のほうから抽出されるということでありますけれども、より広い方々を集めることによって、今まで多分、市政へ余り興味を示しておられなかった方とか、小さな声であって、なかなか市政へとその声を届けることができなかった方々が参画して、そして皆さんに行政とはどういうものか、市政とはどういうものか、そして自分たちが市政へ参画していく、それが大事なんだよということを理解していただいた上で、皆さんと一緒にまちづくりをしていくということやと思うんですね。
ただ、ちょっと1点ね、行政主導のまちづくりというのがちょっとあったかと思うんですけれども、部長さん、これ行政主導のまちづくりというのが、やはり今まで城陽市ではそういった点ではどうなんですかね。行政主導のまちづくりではなくて市民を参画していただいてという、そういうくだりがあったかと思うんですけど、ちょっとそこら辺のお考えを聞かせていただきたいなと思うんですけれども。これまでもいろんな委員会とか、そういうところで市民の声というのは聞いてこられたかと思うんですけれどもね、ちょっとそういうくだりがありましたので、どういうお考えなのか、ちょっとお聞かせいただけたらと思いますが。
○
藤城光雄議長 先ほど部長とおっしゃっていますが、
市長公室長ということで。森
市長公室長。
○森俊博
市長公室長 いわゆる行政主導だけでなくという私が申しました意味としましては、例えば市民参画の手法としてパブリックコメント、パブコメなんかも実施しているわけですけれども、そういったものについては、一定、計画素案ができたような段階で市民のご意見を聞くというような流れになろうかと思います。そういったことでなしに、もう一つ白紙の段階から、何をどうしていったらいいのかというとこら辺も含めて、きっかけの部分から含めて、いろんなご意見をいただくといった意味での行政主導ではなくというとこら辺で区分けをして申し上げているわけですけれども。
○
藤城光雄議長 相原議員。
○相原佳代子議員 森公室長さん、ありがとうございました。
では、白紙の段階から市民の声を聞いていこう、平たく聞いていこうということだと思うんですけれども、こういった物事を進める場合ですね、当然ながら相反する考え方や賛否両論の意見が出てくるはずだと思うんです。その場合、今、公室長が答弁された会合の進め方が、私自身、正直ちょっと理解できないところがあるんですね。例えば部会に集まっていただいて、その部会が1日ぽっきりではなくて何回もそういう話し合いをする中で内容を高めていくということ、そういった手法であるのならわかりますが、この間の総務常任委員会でも1テーマについて1日そこで話をし合う。そこで答えを導き出して、そしてそれを市政に反映させる、政策としてその提言をまとめるとかいったようなくだりが前の総務常任委員会でもあったかと思うんですけれども、私は初回からね皆さんがどんどん意見を出すことができるのかな。何か会合なんかに行った場合、まず初めは、いろんな方が来られているので、お隣さんどこから来はりましたかとか、何したはる人ですかとか、そういったところから始まっていくんですよね。だから、そういったところがちょっと私自身まだ理解ができなくて、ちょっとどうなのかなというところが私の中にはまだあります。もっと時間をかけて議論すれば結論を見出すことが可能かなと思うんですけれども、これらについては、まだ来年の3月まで時間をかけて制度の設計をされるということですので、ぜひそのときに市民に参画しやすいように努力していただきたいと思いますし、この間、宮園議員さんが質問された中でね、今回はこうやっていろんな方に集まっていただく。住民台帳から無作為抽出すると。でも、これからは例えば同じような業種の方に集まっていただいたりとか、また若い世代の
人たちに集まってもらったりだとか、これからまだほかにもやっていきたいというようなこともおっしゃっていましたのでね、私はぜひとも、もともと市長がおっしゃっている目的ですよね。市民皆さんが参加されて、そしてその意見をくみ上げて政策として反映していく、そのことがまちづくりが活性化することになるんだと。そのためにはある程度市民が役割を持って、そしてそれをこなしていってもらうと。そういうことが本当にきちっとできていくのであれば私はこの政策というのは成功すると思うんですけれども、まだ今のところ私の中ではしっかりとそのあたりが理解不十分なんです。これについてはまだまだこれからも様子を見させていただきたいと思いますし、折に触れて意見もさせていただきたいと思います。
次に、スピーディーなまちづくりと対話でつくるまちづくり。
この2つはどちらも非常に大切なことだとは思いますが、新名神や奈良線複線化など大きなインパクトを活用してスピーディーに施策を進める必要があると思います。スピーディーなまちづくりと、そして先ほどからおっしゃられている対話でつくるまちづくり、この進め方、両方は相入れるのかどうか、この点についてちょっと答弁をお願いしたいと思います。
○
藤城光雄議長 奥田市長。
○奥田敏晴市長 私の公約であります基本姿勢の柱としての対話でつくるまちづくりとスピーディーなまちづくりを掲げておりますが、スピーディーなまちづくりとは、先ほどご答弁申し上げましたとおり、国や府などの関係機関と連携し、事業のスピード化を図るものであります。一方、対話でつくるまちづくりにつきましては、従来の行政主導ではなく、市民との合意形成を重視し、より市民の方々のご意見を取り入れるために新たな手法を導入して、市民の方々からのご意見を今後のまちづくりにおける課題解決に生かしていこうというものであります。相原議員のお考えにほぼ相通ずるところがございます。これからまだまだ研究の段階もありまして、後日、コンクリした形でまたご報告できるときがあるかと思っております。したがいまして、事業の実施に当たってできる限りスピーディーに進めてまいりますが、政策づくりの段階では、よいものになるよう、しっかりと市民のご意見をお聞きしていきたいと考えております。
○
藤城光雄議長 相原議員。
○相原佳代子議員 今、答弁いただいたんですけれども、市長の思いはわかるんですね。しっかりと市民の声を聞かせてもらう、そしてその意見を政策として反映させるためにそこの時間をしっかりとると。そういう声がまとまってきたら、それを施策として反映するのにはスピード感を持ってやっていきたいということだと思うんですけれども、どうも私の中には、じっくりとそこを話し合いをする。行政のやっぱり仕事のうちには、中には予定というか、この施策については、この内容については、いついつまでというのが決まっていると思うんですよ。そのために今回も総務常任委員会で報告もされたし、そこには予算も伴ってくることだと思うんですね。ですから、そこをいたずらにとは言いませんけれども、今回こういう皆さんで集まってされる。そしてまた次回はいろんな業種の方が集まって話をされる。そしてまた若い世代の
人たちも集まってされる。そういういろいろな分野の方の声を広く聞くというのは大変よいことだと思うんですけれども、これ気をつけなければならないのは、それをどう集大成するのかというのが本当に大切なところやと思うんです。そしてスピード感を持ってというのは、さあ、そしたらそれをスピード感を持って各部局の方が、一番これを施策として反映させるにはどうしたらいいかということを知恵を出されると思うんですけれども、このあたりについて私も思いとしては理解できるんですよ。だけど、そこをどういうふうにこのスピード感というのと、そしてじっくり聞くのと、これが一直線の中でずっと考えていくと、果たして、しっかりここまでに答えを出して、そして政策として反映させるにはここでタッタッタとスピード感を持ってやっていかなあかん、各担当機関がそこら辺はきちっと話をし合って最短でやらなあかんという、そこだと思うんですけれども、まだまだちょっと理解できないところも中にはあるんです。だから、これは先ほども言いましたけども、今後も引き続き注視していきたいと思うし、そしてまたこの点につきましては、やはりこれがしっかりとできて、そして市民の皆さんにも城陽っておもしろい施策をやってるんやと、これが本当に市民のいろんな声がまとめられるようであれば、そしてそれが施策として反映できるようであれば、私はこれはとてもよいことだと思います。ただ、私の中にはまだまだ理解もできていないところもありますので、これは今後も引き続き見させていただきたいというふうに思います。
続きまして、3項目めになります。富野荘駅前及び周辺整備についてお聞きいたします。
ご承知のとおり城陽市内には近鉄の3駅、JRの3駅の6駅があり、交通の利便性が大変高いところに位置しております。このことが大きな要因となり人口増加を見てきたところでもあります。
一方、その駅前の状況はどうでしょうか。城陽駅は駅前の区画整理事業に合わせた橋上駅舎や自由通路と一体に駅前広場も整備され、駅前のたたずまいは整っています。またJR長池駅は、まちづくり協議会が立ち上げられて会合や先進地視察も行われ、あわせて木津川右岸公園線、東城陽線につきましても整備が進み、年内には供用開始する旨をお聞きしているところでございます。さらに青谷駅前は、複線化や府道バイパスにあわせての整備が地元の協議会とともに進められようとしています。
それでは、近鉄3駅はどうでしょうか。なかなか進んでいないようにお聞きしています。寺田駅前は地元の協議会と一体となって進めようとしていますが、これまでも相当な時間が経過しており、今後も早期には見込めない状況だと思います。久津川、富野荘については駅前としては手がついていない状況であります。今回は私の地元駅の富野荘駅前と、その周辺の道路について質問させていただきます。
ここに近鉄富野荘駅の駅前の写真があります。近年、駅へは自家用車での送迎が増加してまいりました。朝のラッシュ時や帰宅時は混乱を来しており、駅前の商店に荷物をおろす車両が駐停車できない危険な状況すら見受けられます。また、駅前としてのたたずまいは全く見られません。長池駅とその駅前は今、あのように立派になりつつあります。JRの複線化工事により利便性は高まってまいります。そういった背景から、近鉄への利用者が減少して駅前が寂れる危機感を持っております。富野荘駅は長池駅に比べ圧倒的な利用者があります。やはり駅前整備を図り、利用者の利便性の向上と、地域に住まいされる市民の皆さん方が誇れる駅前にするお考えはありませんか。
そこで、まず富野荘駅前整備の現在の状況をどのように理解されているのかをお尋ねしたいと思います。答弁をよろしくお願いいたします。
○
藤城光雄議長 松本参事。
○松本雅彦
まちづくり推進部参事 それでは私のほうから、現在の富野荘駅前整備の現在の状況についてどのように理解しているのかということについてお答えをしたいと思います。
まず、この間、富野荘駅周辺で整備を行いました内容と、それから都市計画の基本的な方針、言いかえれば、まちづくりを行っていく上で基本的な方針を示しております都市計画マスタープランにおけます富野荘駅周辺の位置づけ、それからまちづくりの進め方、このあたりについてご紹介をしながらご答弁申し上げたいと思います。
まず、これまでの富野荘駅周辺の主な整備につきましては、東西地域の分断解消を図る整備としまして、昭和61年3月に近鉄富野荘駅の東西の地下道化整備を実施いたしました。また、平成5年4月には駅西側の自転車駐車場の整備、続きまして6年3月には駅西側に歩車交通の交錯の解消と地域住民のコミュニティーの場として駅前広場の整備を実施してきております。
近鉄富野荘駅周辺につきましては、都市計画マスタープランでの土地利用方針の上での位置づけでございますが、地域の中心的な機能を有しており、今後も周辺地域の日常的な商業需要に対応する近隣商業機能の育成整備を図るとする近隣商業ゾーンと位置づけております。現在におきましても当該駅東側において商業施設や医療機関などが集積し、日常的な商業需要に対応する整った市街地が形成されていると考えております。また、マスタープランにおきます駅前整備についての考え方でございますが、駅前整備につきましてはそれぞれの駅ごとに、その関連事業の熟度の醸成にあわせ、都市計画マスタープランに基づき事業等を進めており、都市計画マスタープランの市街地整備の方針、その中の既成市街地、既に市街地化されたところの整備の方針では、まず寺田駅周辺整備事業における住民との協働による整備手法の検討と事業化、次に長池駅の南北自由通路の整備と国道24号から駅南までの道路整備による周辺地域の活性化、そしてもう一つ、山城青谷駅周辺整備の促進とし、その取り組みを現在進めているところでございます。
以上です。
○
藤城光雄議長 相原議員。
○相原佳代子議員 今、参事のほうから説明いただいたんですけれども、私、ちょっと図書室へ見に行きましたら、この城陽市のまちづくり関連の主要な構想と施策の概要というのが、これは昭和60年なんですけれども、60年の3月に出されたものがあります。これを見ていますと、この城陽市駅前周辺整備構想というのが59年3月に策定されて、6駅の各駅前及びその周辺地域についてのことがもろもろ書かれているわけではございますが、これを見させてもらっていまして、富野荘駅の周辺の地域構想が本当に立派にここに書かれております。これが本当にできれば言うことはないんですけれども、今、参事おっしゃられましたように、いろいろな課題もあります。財政的なこともあるだろうし、市民のそういった流れとか、そういうこともあろうかと思いますけれども、ちょっと今のところ寺田駅、長池、山城青谷ということで、富野については答えがなかったわけでございますが、それではね、今後どのように整備を行おうとされているのか。またそこら辺、今のところそういうことはないのか。私は、10年後なんですけれども、JRが複線化されて、長池駅周辺が活性化され、反対に富野荘駅の周辺が寂れてしまわないかという、そんな危惧もやっぱり覚えるところでございますし、地域の市民の皆さんからはそういう声もお聞きしています。このような状況の中、将来にわたってこのまま放っておいていいのか。いやいや、しっかりと整備していかなければならないと位置づけるのかどうか。市長の思いをお聞きしたいと思います。
なお、今回、傍聴にもたくさん地域の方がお見えなんですけれども、また傍聴に来られない市民がテレビ放映、またインターネット配信を見ておられます。ぜひとも市長から前向きな答弁をお願いしたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○
藤城光雄議長 奥田市長。
○奥田敏晴市長 先のご質問にもご答弁させていただきましたとおり、城陽市といたしましては寺田駅、長池駅、山城青谷駅、これら3駅周辺の事業の状況、熟度を踏まえ、この3つの駅周辺整備の早期実現に向け取り組みを進めていく必要があると考えていますが、今回ご提案いただきました近鉄富野荘駅周辺整備については、今後、長い年月の経過に伴い駅周辺を取り巻く状況等の変化や新たな課題が生まれてくることも想定されることから、その折には課題等の解決に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
○
藤城光雄議長 相原議員。
○相原佳代子議員 今、市長からその折にはという、そういうお言葉がありましたけれども、その折をいつとされるのか。やはり先ほどもおっしゃいました市長には太いパイプがおありです。人脈もおありです。ですのでね、こういったこと、やはり即座に動いていただきたい。市民の声、そしてそういったいろんなインパクトのあるこの10年です。そこで何もしないのではなくて、10年を見通して、それであるのならば、今できていない構想についてもしっかりと位置づけをしていただいてやっていただきたいと思う次第でございます。
次に、この写真をごらん願います。駅に向かう道路についてですけれども、以前にも6月議会で指摘させていただいたわけですけれども、近鉄の富野荘駅の近鉄のガード下ですね。府道の富野荘八幡線の近鉄ガード下の狭隘箇所、この箇所は車の離合も困難な状況の中を通学路となっており、大変危険な状況なんです。きょうお見えになっている方も見守り隊であったりとか保護者の方々がお見えになっているんですけれども、この場所につきましては見守り隊や保護者の方が毎日交代で行っていただいているわけでございますけれども、大変このガード下ですね、狭いところ。そしてここも本当にいつも、これは雨の日なんですけれども、離合が大変多いところで、これは24号線から中を通ってバイパスへ抜ける車が大変多うございます。富野小学校の前から本当に縦列というか、長い列をつくって、その車たちが全てではないですけれども、バイパスへ抜ける、そういった状況でございます。
そしてまた、その近鉄と並行して走っております市道の348号線でございますが、これは駅に向かう道路であるものの、一方通行で、大変道幅が狭いです。そして安全性に欠ける中、車両がひっきりなしに走っていますし、この府道の南側に住まわれている島ノ宮の方々は生活道路として、いつも駅前に行かれるのにこの道を通っておられて、そしてスーパーであったりとか、病院であったりとか、駅であったりとか行かれるんですけれども、大変狭い距離なので、ここにもちろん路側帯というか白い線も引いてありません。ここを通っていかれるんですけれども、お年寄りも多いんですね。途中で休憩されたりとか、そこへどんどんやはり荷物を運ぶような車も通っておりますし、危険な状態なんです。
先ほど言いましたこちらの狭隘箇所ですね。ちょうど通学路としてもここを歩く子どもたちがおりますし、ここが危ないから、学校へ行くのにこの道を通らしたらどうかというような意見も出ていますけれども、この道も車がやはり多いです。大変危険な場所がここも、そして先ほどの写真の場所もあるわけなんですけれども、こういった道路状況を市としてはどのように感じておられるのか。
また、私は駅前と一体となった整備が必要なのではないかと考えております。中でも特にこれまでから要望させていただきました今のガード下の狭隘箇所の拡幅については早急に何か手だてを講じていただきたいというふうに思います。市長はかねてから、先ほどの答弁にもありましたけれども、府とか関係機関との連携協力をおっしゃっておられました。問題解決のための課題は大変多いと思うんです。だけども、これらをいい機会と捉まえて、ぜひとも地域住民の積年の課題であり、そして周辺住民の安全や安心を担保するために汗をかいていただきたいというふうに思うんですけれども、市長の見解はどうか、お聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
○
藤城光雄議長 奥田市長。
○奥田敏晴市長 ただいまの相原議員のご質問でございますが、駅周辺の道路状況は駅やスーパー等への歩行者や自転車の通行が多い状況は十分認識しております。また、府道富野荘八幡線の近鉄高架部分につきましては狭隘になっております。特に府道富野荘八幡線の近鉄高架部分につきましては通学路となっており、車両通行や歩行者への安全確保が十分に図られていないことから、この箇所の拡幅も含め、先日、私が直接京都府に対し要望を行ったところでございます。今後も引き続き要望を行っていくこととしております。
本市におきましては多くの難しい課題が山積しておりますが、課題の解決や施策の推進に向けて、国や京都府、関係機関等との連携を図る中で取り組んでまいりたいと考えております。
○
藤城光雄議長 相原議員。
○相原佳代子議員 今、市長のほうから、この狭隘な場所、近鉄の富野荘駅のこのガード下につきましては十分に危険箇所だと認識していると。そして、先日、直接京都府に対しても要望していただいたという、今、大変ありがたい答弁をいただきました。そこでもちろんこれで終わりにしようとはされていないと思います。これからもどんどんいろいろな策というか、手だてを講じていっていただかなければならないというふうに思うんですけれども、まず京都府へ要望に行っていただいた。それでは、これからさらにどのように考えておられるのか。事業実施に向けて市長の行政手腕を発揮していたきたいと思うんですけれども、もう一つ突っ込んで市長の意気込みを聞かせていただきたいと思うのですが、市長、いかがでしょうか。
○
藤城光雄議長 奥田市長。
○奥田敏晴市長 現状をしっかりと理解、把握した上で、京都府にもその気持ちが十分に伝わるように説明をして、可能な限りやはり地域住民の皆さんの要望が到達できるような努力はこれからも引き続き頑張ってやってまいりたいと考えております。
○
藤城光雄議長 相原議員。
○相原佳代子議員 今ね、京都府へ要望していただいた。引き続き京都府に対してやっていきたいということをいただいたんですけれども、この場所はやはり京都府道だけではなくて、今言いましたこの場所ですよね。これは城陽市道となっていますし、工事をするためには京都府だけのやはり力だけではなくて、例えばここは近鉄もそうでしょうし、城陽市としてもやはり土木の関係であったりとか、そういうところがみんな連携をとらなければならないと思うんですね。ですからやっぱり、このことに関してはいつまでにはやるぞと。そのためにこういうことを講じていかなければならない、そういったところをしっかりと協議していただいて、そしてしかるべき時期。やはりいつになるかわからへんと、そういうのではあかんと思うんです。
通学路に関して、通学路の安全対策につきましても、この間から教育委員会のほうから報告がありましたけれども、出井先生ですか、座長になっていただいて、そして市長であるとか、また城陽署ですよね、であるとか、また城陽市であればまちづくり関係、土木であったりとか、また保護者や中学校の先生方、いろんな関係機関が一堂に会して城陽市の危険な箇所を見て回っておられるということをこの間報告を受けました。そういうところから出てきた意見というのは、それこそいつも市長がおっしゃっているところの、いろいろな人の声を聞くということやと思うんですよ。声なき声、そしてPTAのお母さん方、地域のお年寄りの皆さん方、そういった声をしっかりと聞いていただいた上で、やはりそこにはお金もかかってくることだと思います。いろいろな課題も山積しているかと思いますけれども、優先順位というのも大切だと思うんですね。ですから、この中で城陽市としてはここは必ずやってしまわなければならない大変危険な場所であるというのであれば、京都府へ今言っていただきましたけれども、次なる手だて、城陽市としてはどうしていくかということをやはり考えていただいて、早期に解決できるように、そして市民の皆さんがやっぱり私たちの声を聞いてもらえた、声を届けていったらこれはやっぱり変えることができる。ハード整備、そしてソフト整備、いろんな面でこれから市長が皆さんの声を聞くと言われた以上はやっていただかなければならないと思うし、私たち議員もしっかりとそれは取り組んでいきたいと思いますので、早期に着工もしくは設計を示していただくように最大限の努力をお願いいたしまして、私のこの場での
一般質問を終わらせていただきます。
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○
藤城光雄議長 お諮りいたします。
本日の会議はこの程度にとどめ、明日12月20日午前10時から本会議を開き、
一般質問を行います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
藤城光雄議長 ご異議なしと認めます。よって12月20日午前10時から本会議を開き、
一般質問を行いますので、お集まり願います。
本日は、これをもって延会いたします。
午後2時20分 延 会
地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
城陽市議会議長 藤 城 光 雄
会議録署名議員 相 原 佳代子
同 阪 部 正 博...