宮津市議会 2020-03-27
令和 2年第 2回定例会〔3月定例会〕(第6日 3月27日)
令和 2年第 2回定例会〔3月定例会〕(第6日 3月27日)
令和2年
宮津市議会定例会議事速記録 第6号
第2回
令和2年3月27日(金) 午前10時00分 開議
◎出席議員(12名)
久 保 浩 星 野 和 彦 松 本 隆
向 山 禎 彦 横 川 秀 哉 小 濃 孝 之
長 林 三 代 松 浦 登美義 坂 根 栄 六
長 本 義 浩 德 本 良 孝 河 原 末 彦
◎欠席議員(1名)
北 仲 篤
◎
議会事務局
事務局長 髙 村 一 彦
議事調査課長 矢 野 善 記
議事調査係長 沼 野 由 紀
○副議長(
星野和彦) 起立多数であります。本件は、
委員長報告のとおり可決されました。
────────────────────
○副議長(
星野和彦) 日程第3 議第27号から議第30号までの4件を一括して議題といたします。
委員長の報告を願います。
産業建設福祉委員長 小濃孝之さん。
〔小濃
産業建設福祉委員長 登壇〕
○
産業建設福祉委員長(小濃孝之) ただいま議題となりました議第27号から議第30号までの4件につきまして、一括して審査の経過と結果を御報告申し上げます。
当委員会は、去る3月6日に委員会を開催し、所管の部課長等の出席を求め、審査を行いました。
初めに、議第27号 宮津市まちなか地域振興拠点施設条例の制定についてであります。
パイロット事業施設を取得することに伴い、農産物等直売所及び観光交流センターの既存施設とあわせ全体のエリアマネジメントを行うことで、運営の効率化、サービス・集客の向上、駐車場の効率的な活用、統一した情報発信など、さらなる相乗効果により、宮津まちなか地域振興拠点施設として地域産業の振興及びまちなかの活性化に資するよう、本条例を制定するものです。
指定管理者から立体駐車場を外した理由は何かとの質疑があり、当該駐車場の3階以上は大部分を行政財産として貸し付け、主に行政事務であること、また、1、2階についてもミップル、図書館等周辺施設等の利用で5時間無料としている施設であり、市が直接管理する必要があり、指定管理から外しているとの答弁がありました。
また、地域振興拠点施設ということであれば、島崎
公園の多目的広場も含めて一体利用すべきと考えるが市の考えはどうかとの質疑があり、多目的広場は建設部の所管の都市
公園であり、運用においてイベント活用や臨時駐車場の対応など一体利用を考えているとの答弁がありました。
委員間討議において、地域振興拠点施設として充実した施設にするために、部署間で連携し、立体駐車場や多目的広場も含めた一体利用を図られたいとの議論が交わされました。
採決の結果、
全員賛成で
原案可決と決しました。
次に、議第28号 宮津市急
傾斜地崩壊対策事業費分担金徴収条例の一部改正についてであります。
本条例は、平成31年4月、京都府において災害関連地域防災がけ崩れ対策事業費補助金制度が創設されたことにより、激甚災害によって発生した小規模な崖崩れについて、市町村が事業主体になることで当該補助金制度活用による復旧が可能となったことから、受益者分担金の徴収規定について所要の改正を行うものです。
今回新たに規定された宮津市災害関連地域防災がけ崩れ対策事業の分担金の額が国、府の補助金を除いた額の100分の50以内と規定する根拠は何か、対象事業費における受益者分担金の割合は何%になるのかとの質疑があり、事業対象人家が2戸以上5戸未満と受益者が特に限定され、公共性が低くなることから、林地崩壊防止事業の負担割合に合わせ100分の50以内とした。対象事業費における受益者分担金の割合は25%になるとの答弁がありました。
また、今回の条例改正の背景は何かとの質疑があり、市内には土砂災害特別警戒区域、レッド区域の急傾斜地崩壊危険箇所が322カ所もある。激甚災害の指定という条件はあるが、これまで対応できなかった小規模な崖崩れについても対応が可能となり、少しでも市民の皆さんを支援することができるとの答弁がありました。
採決の結果、
全員賛成で
原案可決と決しました。
次に、議第29号
宮津市営住宅等設置及び
管理条例の一部改正についてであります。
本条例は、令和2年4月1日に民法の一部を改正する法律が施行されることに伴い、市営住宅の賃貸契約において連帯保証に係る極度額、負担限度額の設定が必要となる。そのため、今後市営住宅の入居に際し、連帯保証人の確保がより一層困難になることが懸念されることから、国の通知に基づき、保証人に関する規定を削除し、入居要件の緩和を図る。あわせて、日常生活において車椅子を使用することを常態としている者がいる世帯や子育て世帯が優先的に入居できるよう、特定目的住宅について入居者の資格等を規定するなど、所要の改正を行うものです。
連帯保証人の規定を削除するとのことだが、入居者が亡くなった場合などの緊急連絡先はどのようにして把握するのかとの質疑があり、緊急連絡先を記載した書類を入居時に交わす契約書に添付して提出してもらうことにより把握するとの答弁がありました。
採決の結果、
全員賛成で
原案可決と決しました。
次に、議第30号 宮津市
水道事業給水条例の一部改正についてであります。
水道事業は、給水人口の減少に伴う料金収入の減少が続く中、老朽化施設等の更新事業に対応していかなければならない非常に厳しい経営状況にある。これまで市民生活や経済活動を支えてきた水道をこれからも持続できるよう、水道事業の健全な経営を図る必要があることから、水道使用料金等の改定を行うものです。
新型コロナウイルス感染症の拡大で経済への影響が大きい中、料金改定のタイミングを先延ばしすることはできないのかとの質疑があり、その対策は京都府が支援策を講じている。水道事業としては、運営面から料金改定の先延ばしは難しいとの答弁がありました。
また、改定率を平均33%とした根拠は、また基本料金が64.89%と高い改定率になっている理由は何かとの質疑があり、水道料金等審議会の答申を踏まえ、料金の算定期間を5年間とする中で、5年後の令和6年度の収支が赤字にならないよう改定率を設定した。基本料金については、料金算定要領に基づき、5年間の算定期間の総括原価を需要家費、固定費、変動費に分解し、これらをその性質に応じて基本料金と従量料金に分けた結果によるもの。料金負担がより公平なものとなるよう料金体系を見直した結果、今回の基本料金の設定となったとの答弁がありました。
委員間討議において、経営状況や今後の施設の更新費用を極力抑制しても年平均4億円必要ということを考えると、今回の改定はやむを得ないと考えるが、市民に説明する上で周辺の市町の今後の状況を踏まえたわかりやすい資料を作成していただきたい。今回の大幅改定は、少量使用者、とりわけ低年金受給の高齢者の生活への打撃が大きいとの議論が交わされました。
採決の結果、
全員賛成で
原案可決と決しました。
以上で報告を終わります。
○副議長(
星野和彦) ただいまの
委員長報告に対し、一括して質疑に入ります。御質疑はありませんか。長林三代さん。
○議員(長林三代) 議第30号の宮津市
水道事業給水条例の一部改正について質疑をさせていただきます。
委員長報告の中では、運営面から料金改定の先延ばしは難しいというような答弁がありましたし、また、5年後の令和6年度の収支が赤字にならないよう改定率を設定したとあります。要は5年後の黒字ありきの考え方なんでしょうか、お伺いをいたします。
○副議長(
星野和彦) 小濃孝之さん。
○
産業建設福祉委員長(小濃孝之) 料金改定をすると市民の節水意識が高まり、さらなる有収水量の低下につながるのではないかという質疑がありまして、それに対して、節水意識の高まりは従前からある、料金改定に伴い劇的に変化するとは考えていないとの答弁がありました。
それから、少量利用者の改定率が高いが、高齢者の独居世帯等への配慮はないのかとの質疑があり、給水人口の減少が続くと見込まれる中、安定した経営に向けた改定であり、料金算定要領に基づき原価を配分したことによる結果であると理解してほしいとの答弁がありました。
○副議長(
星野和彦) 他に質疑はありませんか‥‥‥質疑なしと認めます。これで質疑を終結いたします。
一括して討論に入ります。討論の通告がありますので、これを受けることといたします。長林三代さん。
〔長林議員 登壇〕
○議員(長林三代)
日本共産党の長林三代でございます。ただいま議題となっております議第30号 宮津市
水道事業給水条例の一部改正につきまして、
日本共産党宮津市会議員団を代表し、反対の立場で討論をさせていただきます。
初めに、
新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々にお悔やみを申し上げます。そしてまた、治療されている方々にお見舞いを申し上げますとともに、早い回復を願っております。
新型コロナウイルスの影響で、昨日は首都圏では1都4県に外出自粛令が出されました。関西でも感染者が急増をしております。影響により倒産した事業所もあります。観光業界も暮らしや営業に不安があると思います。また、休校による給食食材の納入減など、地域では大きな打撃となっています。
また、1989年4月に導入された消費税は、昨年10月、ついに10%とされました。その結果、2020年度の国の消費税収、これは21兆7,000億円となり、所得税、法人税を抜いて一番多い税収となる見通しであります。しかし、消費税増税が暮らしに大きな影響を与えています。10月からの3カ月間でGDP、これはマイナスの5.8%となりました。このマイナス5.8%というのは、1人当たりおよそ25万円の所得の減少に相当します。家庭の1カ月分の収入が減ったと同じです。市は、市民生活を守るために、消費税を5%に引き下げることを国に求めるよう提案をさせていただきます。
さて、本条例改正、給水人口の減少に伴う料金収入の減少が続く中、老朽化施設等の更新、耐震化に対応していかなければならない非常に厳しい経営状況にあり、これからも市民生活や経済活動を支えるために、持続可能な水道事業の健全な経営を図る必要から、水道使用料金等の改定を行おうとするものとの説明がありました。
平均33%の値上げといいますが、高齢のひとり暮らしの方で例えば10立方メートルの水道使用量の方の水道料金、それは今、月1,240円、年間1万4,880円です。これが61.61%の改定率となり、月2,005円、年間2万4,060円と、9,180円の値上げになります。これは水道料金の、この方にとっては7カ月分もの値上げとなります。
ひとり暮らしの高齢の方の収入、これは限られています。国保や介護保険、後期高齢者医療等は、低所得者に対する軽減制度があります。水は生きていく上で必要不可欠なものです。水道事業は、蛇口をひねれば水をそのまま飲める、安心・安全な水を提供するというもので、適切な運営は市民生活に欠かせないものです。この水道事業の適切な運営は、自治体として当然のことであり、日常生活に不可欠な公営事業であります。配慮があって当然です。自治体としての責務を果たし、市民の命と暮らしを守る宮津市として、低所得者に対する水道料金の支援をするべきではないでしょうか。
そしてまた、人口減少や施設の老朽化等は以前からわかっていたことです。先ほども質疑をさせていただきましたが、問題は健全な管理運営ができていなかったことであり、対処してこなかったことです。ここには目をつぶり、健全な経営を図る必要から水道使用料金等の改定をすると。市民に負担を押しつけるのでは本質的な問題は解決しません。命にかかわる水の問題です。健全経営のために国に支援を求め、全ての住民に公平で低廉な価格で水道水の提供を望みます。
財政健全化と称して市民サービスを削減し、さらに少量の水道使用料を市民生活を圧迫する六十数%も値上げするのでは、いかがなものかと思います。これだけの大幅な値上げは、市民に十分周知をするべきです。十分な説明と市民の理解を得てからでも水道料金の値上げは遅くはないのではないでしょうか。
低所得者に対する水道料金の支援をすること、国の支援で公平で低廉な価格での水道水の提供をすること、市民に周知し理解を得ること、以上3点から、今回の値上げは延期するべきです。
したがって、議第30号 宮津市
水道事業給水条例の一部改正について反対をし、討論を終わります。よろしく御審議をお願いいたします。
○副議長(
星野和彦) 坂根栄六さん。
〔坂根議員 登壇〕
○議員(坂根栄六) ただいま議題となりました議第30号 宮津市
水道事業給水条例の一部改正について、蒼風会を代表し、賛成の立場から討論いたします。
水道とは何でしょうか。住民の命を守る血脈であります。ある年度の料金が高い、安いという議論ではなく、水道事業が始まったときから施設の更新時期を見据え、総人口、総使用量、総維持費を勘案し、単年度の人口に置きかえていけば、水道料金は算出できます。
しかしながら、毎年毎年料金を変更することは作業効率からいって不可能であり、工事が必要な年度に水道料金を高くすることもできません。料金が高い期間が長ければ水道事業に余裕ができますが、住民生活は疲弊します。逆に、料金が安い期間が長くなれば住民生活に余裕ができますが、水道事業は疲弊します。このように、どの方法を導入しようとも、水道事業が始まったときから施設の更新に必要な経費とそれを担う住民の水道料金は、総人口、総使用量、総維持費の関係から、恒久に維持するための経費は決まっています。決まっていないのは、いつ、誰が、幾ら負担するのかだけであります。
現在の宮津市の水道料金は、北部7市町平均の87%となっていますが、このことは何を意味しているのでしょうか。未来永劫、安心でおいしい水、水道事業を継続するため、未来に負担を先送りしないため、今できることは限られているのではないでしょうか。
さて、本条例の改正は、水道使用料金等の改定を行うものであり、前回平成23年10月の改定以来、約8年を経過しています。当市における給水人口の減少等による料金収入の減少や、施設の老朽化による更新への対応等の課題が山積する中、安心でおいしい水の供給と安定的かつ恒久的な水道事業の運営を実現するために、今後50年間を見据えた宮津市水道事業ビジョンが示され、宮津市水道料金等審議会での答申を受け、今提案に至っております。
内容におきましては、施設の更新に今後50年間で約325億円、これをスパンとし平準化すると年間約6.5億円が必要とされる中で、施設の故障リスクは高くなりますが、更新基準年数を超えてでも可能な限り使用することや、施設の統廃合等を考慮した上で50年間で約200億円というぎりぎりの試算をし、年間約4億円まで圧縮をされたことは、できる限り市民の負担軽減につながるよう思案された内容であろうと拝察いたします。また、窓口業務の民間委託により、収納率の向上や経費節減にも努力をされています。
水道事業の運営に対し、さらなる国、府の支援の見込みがない中で、市民の皆様に安心でおいしい水を供給していくためには、今回の水道使用料金の改定はやむを得ません。もし改定しなければ、水道事業の安定的な運営も老朽施設の更新もできなくなり、それは命に直結する安全な水の安定供給という根幹が崩壊することを意味します。これだけは絶対に避けなければなりません。ゆえに、本条例の一部改正を賛成するものであります。
しかしながら、
新型コロナウイルスによる経済的な影響が懸念されます。このことにより事業所が減れば、試算していた給水収益等にも甚大な影響を及ぼし、水道事業の経営に響くことになりかねません。国、府の支援の動向や地域の状況を注視し、公共料金、水道使用料金の支払い期限の猶予など市民や事業者の皆様への柔軟な対応と、答申にもあるように経営状況を適時しっかりと分析し、今後は5年ごとに水道使用料金の見直しに係る審議を確実に履行されることをお願いいたします。
議員各位の賛同をお願い申し上げ、賛成の討論といたします。
〔拍 手〕
○副議長(
星野和彦) 他に御意見はありませんか。松浦登美義さん。
〔松浦議員 登壇〕
○議員(松浦登美義) 議第30号 宮津市
水道事業給水条例の一部改正について、公明党を代表して賛成の立場から討論を行います。
水道使用料の改定であります。平均33%の増額改定であり、ことし10月分から徴収する使用料から適用される条例改正であります。
水道水は、当然安全でおいしい水、その上で安い供給が望まれます。現在の7市町の水道料金を比較した場合、13ミリ管で20立方メートル使用した場合、7市町では宮津市は一番安い水道料金となっております。今回の改定案で6番目となります。安全な水でおいしく、できるだけ安くが望まれます。そうした中、本市においては給水人口の減少に伴う料金収入の減少、そして安心していつでも飲める水の環境にするためには、老朽化施設などを更新することが求められます。
前回の水道料金の改定は平成23年10月であり、ことし10月で9年になります。また、平成30年度の
水道事業会計決算は赤字決算です。また、令和2年度の
水道事業会計予算案は、10月からの料金改定の5,700万円を見込んだ予算となっております。
そして、令和元年度石綿管の布設がえがやっと完了し、令和2年度より漏水多発区域を中心に老朽管を計画的に実施していくことや、令和元年から令和7年まで上宮津浄水場の大規模改修工事の実施など、今後10年間で35億円の事業費となるようであり、いつでも安全な水道水を飲むためには、料金改定はやむを得ない。しかし、水道料金の改定が今回も赤字決算になってどうしようもない状態での改正はいかがなものか。今後は安全でおいしい水をいつまでも維持できるように、経営の効率化や給水量の増につながる施策の模索などを図り、健全な運営に努められたいと指摘して、賛成討論とします。
〔拍 手〕
○副議長(
星野和彦) 他に御意見はありませんか‥‥‥意見なしと認めます。これで討論を終結いたします。
議題のうち、まず議第27号から議第29号までの3件を一括して採決いたします。
3件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。3件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の皆さんは起立を願います。
〔起 立 全 員〕
○副議長(
星野和彦) 起立全員であります。3件は、
委員長報告のとおり可決されました。
次に、議第30号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の皆さんは起立を願います。
〔起 立 多 数〕
○副議長(
星野和彦) 起立多数であります。本件は、
委員長報告のとおり可決されました。
────────────────────
○副議長(
星野和彦) 日程第4 議第2号を議題といたします。
委員長の報告を願います。予算決算委員長 德本良孝さん。
〔德本予算決算委員長 登壇〕
○予算決算委員長(德本良孝) ただいま議題となりました議第2号 令和2
年度宮津市
一般会計予算につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。
総務文教・産業建設福祉各分科会での質疑、委員間討議を経て、3月23日に本委員会を開催し、審査を行いました。
初めに、総務文教分科会委員長から、次のとおり分科会での審査報告がありました。
財政課所管分について、法人税が税率改正の影響で減額となった一方で、地方交付税が増額となっているのは地方法人課税の偏在是正措置によるものと思うが、法人税と地方交付税の関連性はとの質疑があり、法人税の税率が下がった分、国税が上がっており、国はその税収を交付税の財源として地域社会再生事業費を創設した。地域社会の維持、再生の必要性が高い団体に重点的に配分されるもので、人口減少率等により算出されることから、本市には手厚く配分されると考えているとの答弁があった。
また、
新型コロナウイルス感染拡大による経済等への影響が既に出ている中、地方消費税交付金や税収の減など市財政への影響も懸念されるが、市としてどう対応していくのかとの質疑があり、令和2年度予算は新たな健全化項目を打ち出すなど厳しく編成したが、
新型コロナウイルスの影響は見込んでいない。観光、経済への打撃がどの程度か現段階では見通しが困難であるが、今後の状況の変化や国、府の動向も注視しながら対応していくとの答弁があった。
次に、企画課所管分について、広報活動事業で市のホームページリニューアルの内容と更新時期はとの質疑があり、現在は市独自のサーバーを使用しているが、京都府の共有サーバーへ移行するとともに、スマートフォン対応にする予定である。また、ユーザーにアクセスしてもらいやすいデザインやコンテンツの充実を図っていきたい。更新時期は、既存データの整理に一定期間が必要なため、来年3月末になる見込みであるとの答弁があった。
また、シティプロモーションについては、平成30年、当委員会の所管事務調査においてシティプロモーション戦略の必要性について報告したところであるが、具体的にどのように推進していくのかとの質疑があり、府の広報協議会委員で民間旅行情報誌の元編集長であり、他市のシティプロモーションのアドバイザーもされるなど実績のある方を外部有識者として招聘し、戦略、戦術を構築していきたいとの答弁があった。
次に、総務課所管分について、電算管理事業で電算システムの維持管理費が増加している要因はとの質疑があり、子育てシステムの更新、京都デジタル疎水ネットワークの更新整備に伴う接続機器の更新に加え、職員が使用しているパソコンのウィンドウズ7からウィンドウズ10への移行などが主な要因であるとの答弁があった。
次に、市民課所管分について、人権啓発事業で人権に関する啓発事業に係る経費が増額された理由はとの質疑があり、平成28年度から10年間を計画期間とする人権教育・啓発推進計画を策定しているが、令和2年度が中間年になることから、市民への意識調査を実施するための費用を計上した。20歳以上の男女2,000人を無作為に抽出し、アンケート調査を実施予定であるとの答弁があった。
また、持続可能な環境政策推進計画策定事業で新たに策定される新宮津市地球温暖化対策実行計画はどのような計画となるのか、成果物には過去の実績や分析結果も記載されるのかとの質疑があり、現在の市域全体を対象とした第2期宮津市地球温暖化防止計画に市役所を対象とした第3期宮津市役所地球温暖化対策実行計画を1年前倒しをし、一体化した計画を策定する予定であるが、内容は市域全体がメーンとなる予定である。令和2年度に市内事業所の温室効果ガス排出量の現状や将来推計など新計画策定の基礎調査を行い、過去の実績や分析結果も含めた形で整理する予定である。また、分析結果は環境学習等にも活用できればと考えているとの答弁があった。
次に、税務・国保課所管分について、固定資産税で地籍調査結果は登記されたらすぐ課税面積に反映させるのかとの質疑があり、地区内で不均衡が生じないよう、地籍調査後、地区単位で登記が完了した段階で反映させるとの答弁があった。
また、入湯税について、過少申告や滞納はあるのか、納税意欲を高めるための啓蒙が必要ではないかとの質疑があり、過去からの滞納分があったが、地方税機構に手法等を相談し、滞納処分を実施したことで、滞納は解消した。入湯税は宮津市固有の税であり、申告に対する調査等をしっかり行っていく必要があるため、令和2年度から申告勧奨にあわせ、訪問調査によるチェック体制を整え、納税意欲を高めていきたいとの答弁があった。
次に、学校教育課所管分について、小中一貫教育推進事業でコミュニティ・スクール、学校運営協議会の具体の取り組みイメージはとの質疑があり、学校の教育目標や現状の共有、意見交換等を進める中で、学校地域協働本部を設置するなどし、具体的な取り組みにつなげていければと考えているとの答弁があった。
また、幼稚園の施設整備に係る予算が計上されていないが整備は終わったのかとの質疑があり、幼稚園においては令和元年度でトイレ洋式化や空調整備が完了したことから、令和2年度は施設整備に係る予算は計上していない。令和2年度は令和3年度からの幼稚園給食導入に向けて配膳室等必要な整備に係る実施設計を予定しているとの答弁があった。
また、小・中学校のトイレ洋式化の整備方針と今後の予定はとの質疑があり、小・中学校については順次整備を進めているところではあるが、
財政健全化に取り組む中、地方債の借り入れやGIGAスクール構想を含め検討する必要があるため、整備年次計画を見直すこととしている。整備の際は、学校ごとに完了する形での計画としたいとの答弁があった。
次に、社会教育課所管分について、世界遺産登録推進事業で、世界遺産暫定リスト入りについては、平成19年に提出した提案書に対し、文化庁から顕著な普遍的価値の証明や構成資産の保全措置などの課題が検討事項として提示されているがどのように考えているのかとの質疑があり、普遍的価値の証明については京都府の天橋立世界遺産登録推進会議において議論が進められているところであり、構成資産についても件数を減らすなど、示された課題に対する作業は進捗していると考えている。世界遺産登録は、長い期間と費用、マンパワーが必要で、市単独ではできない。京都府の力もかりながら天橋立のさまざまな価値や魅力をより広域的に発信し、世界遺産登録の機運醸成につなげていきたいとの答弁があった。
また、文化財保存活用地域計画策定に係る進め方はとの質疑があり、策定期間は3カ年を予定している。1年目は宮津市史等の既存の調査成果等の洗い出しとし、基礎部分の調査を実施し、その成果をもとに2年目に市の歴史文化の特徴を明らかにした上で、3年目にそれをどう保存し、地域づくりに生かしていくのかを検討する予定であるとの答弁があった。
また、東京2020オリンピック聖火事業で、聖火リレーコースは文珠から府中の全国健称マラソンの碑までであるが、この健称マラソンをこの機会に開催してもらい、盛り上げてはどうかとの質疑があり、全国健称マラソンは昭和46年に天橋立で第1回大会が開催されて以降、10年ごとに天橋立で開催されており、本年4月には第50回大会が開催される予定であった。聖火リレーとの同年開催というまたとないPR機会であったが、
新型コロナウイルスの影響で中止となったとの答弁があった。
委員間討議においては、持続可能な環境政策推進計画策定事業について、新たな計画の策定に当たっては、これまでの計画の実績や分析結果などを一定整理した上で、それらを盛り込んだ形の計画とすることが望ましいのではないかとの議論が交わされたと報告がありました。
続いて、産業建設福祉分科会委員長から、次のとおり分科会での審査報告がありました。
社会福祉課所管分について、介護人材確保推進事業で、高齢者福祉職場で何人の介護人材確保を必要としているのか、人材不足解消のため令和2年度の対策はとの質疑があり、令和元年8月末の状況は、社会福祉法人において介護福祉士22人、介護員25人の合計47人が不足している。令和2年度の予算として、介護福祉士を目指す学生等への奨学金の貸し付け1名分、また資格取得に向けた受講費補助として、介護福祉士資格取得講習等受講費補助金5名分、介護員養成講座受講費補助金1名分ほかなど、合計8名分の予算を計上し、介護人材の確保につなげたいとの答弁があった。
また、特別養護老人ホーム整備費等補助事業で、認知症高齢者グループホームの待機者数はとの質疑があり、市内にはもう一カ所府中に認知症対応型グループホームせいらんがある。今回整備する天橋の家を含めた両施設への申込者数の合計は33名となっている。今回の施設整備により9名が入所すれば、待機者数は24名に減ることになるとの答弁があった。
次に、健康・介護課所管分について、いきいき健康長寿のまち“みやづ”推進事業で、健康診査受診率向上のための令和2年度の特徴的な取り組みはとの質疑があり、対象に応じてアプローチの仕方を変えていきたい。健診の申し込みがなかった人にこれまでは一律に文書を送っていたが、年代別、性別、受診経歴別などターゲットを分類して送るメッセージを変え、受診率の向上につなげていきたいとの答弁があった。
次に、商工観光課所管分について、浜町にぎわいづくり推進事業で、予算の具体の内容と波及効果はとの質疑があり、予算額約3,400万円のうち、道の駅の管理運営費が1,696万円、立体駐車場の運営費が1,702万円となっている。道の駅管理運営費の内訳は、観光交流センターの運営費が918万円、パイロット事業施設の運営支援が777万円となっている。これらによって、令和2年度は令和元年度よりも約5,000人増の17万5,000人の集客を見込み、おさかなキッチンやまごころ市の売り上げ向上により、それらが生産者や地域に分配されるとともに、まちなかエリアへの観光客の誘導により、周辺店舗の売り上げへの波及効果等が期待できる。立体駐車場の運営費の内訳は、維持管理費が1,540万円、発券機・精算機の更新費用が162万円となっている。令和2年度から24時間化することで駐車場が利用しやすくなるとともに、マリオットホテル開業に伴う利用増等により、現在の一般利用者の収入150万円を上回ることが期待できるとの答弁があった。
また、インバウンド推進事業で、世界で最も美しい湾クラブ総会への出席旅費やモン・サン=ミシェル湾との連携交流経費が計上されているがその内容はとの質疑があり、ことし10月にモロッコで行われる予定の世界で最も美しい湾クラブ総会への出席及び姉妹湾の連携協定を結んでいるモン・サン=ミシェルを訪問する費用として、1人当たり宿泊費等込みで40万円から45万円の旅費であり、市から2人、ローカルクラブ2人の計4人分を計上しているとの答弁があった。
また、1人当たりの旅費が高いように思えるが、今回の海外出張で成果に結びつけることができるのかとの質疑があり、これまでの結びつきを生かし、今回は事業者も同行して商談会を行い、誘客につなげるとともに、今後の実績に結びつく取り組みにしたい。旅費については、旅行会社の見積もりではあるが、できるだけ支出を抑えることを考えながら執行していきたいとの答弁があった。
次に、農林水産課所管分について、有害鳥獣対策事業で、南部、北部の鳥獣処理施設の管理運営費の内訳はとの質疑があり、南部施設が約100万円、北部施設が約630万円、運搬費用等が約320万円であるとの答弁があった。
また、脱臭装置及びコンテナの洗浄処理に係る廃液処理の具体は、それに係る地元住民のコンセンサスは得られているのかとの質疑があり、脱臭装置で生じる廃液は、産廃業者に委託処理をする。南部施設から北部施設に獣体を入れて運ぶコンテナについては、汚れを拭き取り、消毒していくことにより、極力洗浄水を抑えていきたい。当該処理方法について、下世屋自治会及び世屋地区自治連に説明を行い、下世屋自治会では了承していただき、世屋地区自治連では洗浄水も産廃処理してほしい旨の意見もいただいた。近く下流域の日置地区にも同様の説明を行う予定であるとの答弁があった。
また、農業用施設災害復旧事業で、令和2年度の災害復旧工事は何カ所かとの質疑があり、工事箇所は4カ所、このうち上宮津、養老・大島、日ヶ谷・厚垣の3カ所については、債務負担により契約済みである。残りの1カ所については、京都府の河川災害工事と同時施工となるが京都府のほうで業者が決定していないため、工事は決定後になるとの答弁があった。
次に、土木管理課所管分について、滝馬川河川整備事業で全体事業費は幾らになるのか、緊急自然災害防止対策事業債の活用期間はいつまでか、具体の整備内容はとの質疑があり、全体事業費については現在測量・設計業務を委託中であり、もう少し時間が必要である。緊急自然災害防止対策事業債の活用期間は令和2年度までとなっているが、期間延長の情報もあり、その動向を注視し、残事業の対応を考えていく。整備内容は、基本的には10年確率で毎秒27立米の流下能力を有する河川断面を計画している。拡幅可能な区間については、用地買収を行い、河川幅を広げる。民家が隣接する区間は、河床を掘り下げ、河川断面を確保する計画としている。さらに、上流部は市道奥村線の橋梁部や公民館上流部のネック箇所の対策を考えているとの答弁があった。
次に、都市住宅課所管分について、市営住宅環境整備事業で市営住宅夕ヶ丘団地の建てかえに係る全体事業費の累計額は幾らか、またその財源内訳はとの質疑があり、周辺道路の整備等を含めた概算で約16億8,000万円を見込んでいる。このうち建築主体の事業費は10億円である。財源は、国費約7億円、市債9億円強、府営住宅撤去費に係る京都府の負担金約4,000万円、一般財源300万円程度であるとの答弁があった。
また、入居者の家賃はどれくらいかとの質疑があり、収入にもよるが、2DKで2万4,000円、3DKで2万8,000円程度が下限で、既存入居者については激変緩和措置と減免措置により入居時5,000円程度だが、段階的に引き上げ、6年目から正規の家賃となる。新規入居者についても、収入によって金額が変わるが、減免措置が適用されると1万円程度が下限の家賃となるとの答弁があった。
委員間討議においては、インバウンド推進事業について、市民に成果を示せるようしっかり実績を上げてきていただきたい。当該事業はまだ基礎ができたばかりなので、今後を見守りたいなどの議論が交わされたと報告がありました。
委員長報告に対する質疑として、シティプロモーション事業で有識者として招聘されるアドバイザーは具体的にどういった方なのかとの質疑があり、旅行情報誌「じゃらん」の元編集長で、長岡京市のシティプロモーションのアドバイザーも務めている方であるとの答弁がありました。
また、インバウンド推進事業について、同行者はどういった方を想定しているのかとの質疑があり、ローカルクラブからは会長を含め2名を予定している、また旅館などの事業者にも呼びかけ、地域の経済効果につなげたいとの説明であったとの答弁がありました。
当委員会での委員間討議において、インバウンド推進事業について、財政再建に取り組んでいる時期に多額の旅費を使って総会等に出席するのはどうか、また、インバウンド事業を進めていく上でしっかりとした数値目標や実効性のあるもの、実りのあるものにしていただきたいなどの議論が交わされました。
採決の結果、賛成多数で
原案可決と決しました。
以上で報告を終わります。
○副議長(
星野和彦) ここで約10分間休憩をいたします。
(休憩 午前11時10分)
────────────────────
(再開 午前11時19分)
○副議長(
星野和彦) 休憩前に引き続き会議を開きます。
先ほどの
委員長報告に対する質疑に入ります。御質疑はありませんか‥‥‥質疑なしと認めます。これで質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。討論の通告がありますので、これを受けることといたします。長林三代さん。
〔長林議員 登壇〕
○議員(長林三代)
日本共産党の長林三代です。ただいま議題となっております議第2号 令和2
年度宮津市
一般会計予算につきまして、
日本共産党宮津市会議員団を代表し、反対の立場から討論をさせていただきます。
宮津市では、市長を初め職員の皆さんは、SDGs持続可能な開発目標達成への貢献を念頭に置いて事業に取り組んでおられます。SDGsは、2015年の国連総会で、193カ国の全会一致で採択されました。紛争や戦争、温暖化、貧富の格差など、地球規模の課題に危機感を共有し、発展途上国も先進国も、大企業も個人も、ジェンダー平等の視点で誰一人取り残さないを合い言葉に取り組んでいます。SDGsの目指す社会は、日本国憲法が生かされる社会と重なっています。広く市民に発信し、みんなができるところから始めていけば、すばらしい社会の実現につながることと思います。まず取り組みを始められたことを評価いたします。
また、地域生活を支える交通対策において、丹後海陸交通株式会社の枝線バスが撤退する中、まだ方向性の定まっていない日置世屋、由良、栗田において、4月からの廃線を9月まで延長し、地域と相談しながら10月開始に向けて検討をされています。上宮津や養老日ヶ谷への支援も含め、府補助金や過疎債、一般財源等を活用し、5,400万円の予算がさらに膨らむ可能性もありますが、交通弱者の移動手段を住民の立場で解決されることを期待をしています。
また、中学校給食が実施され、さらに幼稚園給食の実施に向けて検討をされている点は、給食調理施設の問題はありますが、子供たちへの給食実施は評価をいたします。今後全小・中学校のトイレの洋式化も実現していただくことを期待をいたします。
このように市民生活の向上に直結する施策もあるものの、事業によっては自民の暮らしを切り捨てるような施策も多々見られます。
例えば、UIJターン推進事業では生活環境のよさを広く発信し、若者を取り込もうとする一方で、周辺部から公共施設をなくし、中心部へと誘導するような周辺地域切り捨ての考え方は、自治体としての責務を果たしていないのではないでしょうか。また、日置診療所をことし9月で閉鎖すると関係地域の自治会長に説明をされたようですが、余りにも一方的で、しかも診療所の先生にも相談していない状況に憤りを感じます。地域から突き返されるのも当然です。令和2年度の当初予算の審議をしている最中に事業の中止を押しつけようとしているのはいかがなものかと思います。
また、当初予算にはありませんが、電子力災害対策について、避難訓練を2巡目として京都府と一緒に実施するとの説明がありました。宮津市域は、高浜原子力発電所から30キロ圏内にあり、原発事故が発生すれば全住民が避難をしなければなりません。大変なことです。しかし、実効性のある避難計画はいまだに確立されていません。それどころか、城﨑市長の所信表明には原子力災害の文言がなく、国のエネルギーミックスの考え方に賛同し、原発を容認しています。関西電力では、金品受領問題など原発利権に群がる構造、これが浮き彫りになっています。テロ対策施設の建設もおくれています。城﨑市長には、市民の命と安全を守る立場から、脱原発・クリーンなエネルギーに転換することを求めます。
また、戸籍住民基本台帳管理運営事業において、マイナンバーカード交付の加速化に向け、体制強化のために1,070万円の予算がついています。マイナンバーカードの普及率は、宮津市で11.3%、全国でも15%と低迷しています。国は、令和4年からマイナンバーカードに国民健康保険や後期高齢者医療の保険証機能をつけて管理をしたいため、補助金やマイナポイントで何としてもマイナンバーカードの発行を促進しようとしています。しかし、短期保険証や資格証明書はどうなるのか、まだ決まっていません。そもそも、マイナンバーカード自体必要ありません。国はこんなことに税金を使うよりも、暮らしや営業に使うべきです。市民のことは宮津市がしっかり把握していますと国に物を申すことも必要です。
また、
財政健全化により、職員削減やおむつ用ごみ袋の廃止、各種イベント等補助金の削減、図書購入費の削減など、令和元年度は約3億円、令和2年度は約3億6,000万円もの市民サービスの低下と負担増。さらに、1,800万円の負担増を押しつけようとしています。その上に、固定資産税は納税義務者2,100人に2,700万円の増税、1人平均で1万2,800円の負担増を押しつけようとしています。
一方、インバウンド推進事業の世界で最も美しい湾クラブ総会に出席するためモロッコへの旅費と、ついでに訪問するフランスのモン・サン=ミシェルへの旅費に4人分、約200万円が計上されています。地域を元気にしようと頑張ってこられた市民には負担を押しつけ、観光客誘致と称しての海外出張に市民の理解が得られるのか疑問です。
また、有害鳥獣対策事業において、獣体を入れて運ぶ大きなコンテナの汚れを拭き取る作業は大変だろうと思われます。極力洗浄水を抑えるとはいうものの、水に頼らざるを得ないでしょう。洗浄水も産廃処理するようにしていただきたいと思います。初めから新ごみ処理施設での有害鳥獣の処理計画はなかったようですが、その説明が不足をしていたように思います。今後も、また他の事業においても、きっちりと丁寧な説明をしていくことを求めておきます。
以上のように、令和2年度予算は市民福祉の向上につながる施策もあるものの、令和元年度に引き続き、
財政健全化と称して市民サービスの低下と負担増を押しつけようとすることが基本として貫かれている予算と言わざるを得ません。
したがいまして、議第2号 令和2
年度宮津市
一般会計予算に反対し、討論を終わります。よろしく御審議をお願いをいたします。
○副議長(
星野和彦) 坂根栄六さん。
〔坂根議員 登壇〕
○議員(坂根栄六) ただいま議題となりました議第2号 令和2
年度宮津市
一般会計予算について、蒼風会を代表し、賛成の立場から討論いたします。
令和2年度は、みやづビジョン2011の総仕上げの年であり、次期総合計画を見据えた明るく豊かな宮津へのスタート予算として112億5,229万2,000円が計上されました。予算規模においては、近年続いた大型公共投資に一定めどがつき始め、
財政健全化に向けた取り組みとあわせ、各事業の予算を抑えた編成となっています。
しかしながら、厳しい言い方をすると、みやづビジョン2011の最終年度であり、また宮津市まち・ひと・しごと創生総合戦略の1年延長ということもあって、これまでの事業と大差なく、市民が期待する新しい市政としてのメッセージという点においては寂しい内容であると感じます。つまり、市長が言う夢と希望があふれ住み続けられるまちの実現に向けて、熱意が伝わってこないということでもあります。
次期総合計画策定に向けた取り組みやシティプロモーション、その他の事業においても、市民協働や官民の役割分担、市民の自律性や外部専門家に頼るといった手法の利点も一定理解をいたしますが、何においてもまずは市長がリーダーシップを持ってみずからの言葉で市民や市外に対し強烈なメッセージを積極的に発信し、思いを伝えるべきであります。
さらには、将来のまちの姿を市民がイメージとして共有できるよう事業構想を打ち出し、まちづくりストーリーを道しるべとして市民に示せるようにしていただきたいと思います。
あわせて、各種事業においては、しっかりと目的と目標を分けて明示し、何のためにその事業をするのか、目標については年度ごとに数値目標を明示していただき、決算時にはPDCAができるよう、事業評価シートを各種個別事業ベースで示していただきますようお願いいたします。
さらに申し上げますと、今年度よりSDGsの意識づけを示されたわけですが、やるからには当然、各当該年度ごとに各種事業に数値目標をつけ実行していただきたい。それくらいのやる気を示さなければ全く意味をなしません。
城﨑市長におかれましては、就任以来、災害対応から
新型コロナウイルスの対応と、次々と出来事が発生し、大変な御労苦と御尽力に心が痛むところですが、夢と希望が見出せる宮津市になるよう、さらなる躍動をお願い申し上げます。
令和2年度は、消費税増税や
新型コロナウイルスによる経済への影響が大きく響いてくるであろう年となり、ますます慎重に対応をしていかなければならないことと思います。内容にもよりますが、大規模な経済対策が出てくる可能性もあり、チャンスになり得るかもしれません。こういうときだからこそ、トップにいる皆さんは気概を持って行動に移すことが肝要であります。
最後に、事業一つ一つに思いがなければ、思いが強くなければ成功へと導くことはできません。言霊を御存じでしょうか。日本の言葉には魂が宿り、思いを強く持ち、みずからの言葉で発することにより行動を生み出し、道は開かれていきます。
令和2年度本予算を通し、市長みずからの言霊により市民の皆様に共感と感動を与え、この難局を乗り越えられるスタートの年となりますことを御祈念申し上げ、各議員の賛同をお願いしまして賛成の討論とさせていただきます。
〔拍 手〕
○副議長(
星野和彦) 他に御意見はありませんか。松浦登美義さん。
〔松浦議員 登壇〕
○議員(松浦登美義) 公明党を代表して、令和2
年度宮津市
一般会計予算に賛成の立場から討論を行います。
令和2年度は、次期総合計画を見据えた明るく豊かな宮津へのスタートとして、昨年度に引き続き、その礎となる
財政健全化に軸足を置いた編成とされております。また、国の補正予算も活用し、令和元年度3月補正予算と令和2年度当初予算を一体的に編成されております。
一般会計予算112億5,229万2,000円であり、前年度対比22億6,049万3,000円の減、増減率では16.7%の減であります。歳入の特徴では、市税収入の1,500万円増の25億4,300万円、0.6%の増であります。これは、法人市民税の税率改正の影響での減収の一方、地籍調査課税面積の反映による増、地方交付税は40億9,000万円の0.1%増を見込まれております。そして、繰越金の減、市債を抑え、歳出においては抑制された予算となっております。
令和2年度重点施策では、安全・安心で豊かな暮らしの実現には、宮津市国土強靱化地域計画に基づき、宮津市に甚大な被害をもたらした平成16年、台風23号以降もたび重なる浸水被害に見舞われた滝馬川の河川改修に着手されます。また、昨年の一般質問でも取り上げましたが、大津市で痛ましい事故があった地域の安全と安心を守る暮らしの基盤整備、道路新設改良事業及び未就学児等緊急交通安全対策事業の実施、そして地域の活性化が見込まれるMaaSの導入検討も評価するところであります。
次に、未来を育む教育と
子育て支援の充実では、小中一貫教育を栗田学院と宮津学院での本格実施が行われます。今後進められるGIGAスクール構想の早期導入や情報活用能力、プログラミング教育などの充実を望みます。また、コミュニティ・スクールの本格導入、要望の強かった幼稚園給食導入に向けた令和3年度からの準備経費の計上。
地域経済の活性化と持続的発展においては、おさかなキッチンみやづのパイロット事業終了とともに、今後、観光交流センター及び農産物等直売所、飲食物等販売所、屋外駐車場など一体的なまちなか振興拠点施設として進められ、評価いたします。また、パーキングはままちの24時間化や年末開業予定のマリオットホテルや旧公設市場跡に進出される予定の回転ずし店など、道の駅を中心とした地域経済の活性化拠点の起爆剤となるように期待しております。そして、受け入れ態勢の再構築、特産品等の推進による地域で稼ぐ流れをさらに加速していただきますようお願いいたします。
次に、地域の宝を生かした魅力づくりとプロモーション強化では、シティプロモーションの推進に実績のある民間有識者を招聘し、多世代情報発信力強化を図るシティプロモーション戦略の構築を行う新規事業であり、高く評価します。そのために、過去で成功したからといって、これからも通用する時代ではありません。情報化社会は目まぐるしく変化していきます。宮津の将来を見据えて進めていただきたいと指摘しておきます。
また、ホームページのリニューアルも大変に大事であります。1年かけて行われますので、時代の変化に即したホームページを期待します。
また、文化財保存活用地域計画の策定が行われます。本市の歴史文化を改めて網羅的に把握し、文化財の保存、継承、活用によるまちづくり、人づくりに資するマスタープランとなる地域計画を策定するとのことです。令和3年から新総合計画にも反映していただき進めていただき、歴史文化を活用したまちづくりの推進や市内外への情報の発信等による魅力アップに努めていただきますようお願いします。
次に、関係人口創出を核とする移住定住対策は、みやづUIターンサポートセンターを核とした宮津のありのままの生活など、魅力の発信を工夫して、定住促進につなげていただきたい。また、関係人口創出とともに、活動人口に光を当てた取り組みも進めていただきますよう要望します。
今年度の予算は、市長に就任されて2度目の予算編成であります。
財政健全化といった厳しい財政運営でありますが、市民の皆様の御協力もいただきながらの予算であります。そうした中で、昨年、ことしと宮津市の基礎を再構築し、今後の財政運営の安定とまちづくりの魅力づくりを見据えた予算と評価いたします。
財政的には厳しいですが、市長の思いをどんどん発信していただき、希望を持ってまちづくりを進めていただきたいと要望します。
最後に、現在、世界で猛威を振るう
新型コロナウイルス感染症による今後の経済活動など、世の中が大きく変化すると考えられます。時代の変化を鋭く見据えたまちづくり、市民の皆様への経済が与える影響など注意深く見ていただき、対策や対応をお願いして賛成討論といたします。
〔拍 手〕
○副議長(
星野和彦) 他に御意見はありませんか‥‥‥意見なしと認めます。これで討論を終結いたします。
議第2号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の皆さんは起立を願います。
〔起 立 多 数〕
○副議長(
星野和彦) 起立多数であります。本件は、
委員長報告のとおり可決されました。
────────────────────
○副議長(
星野和彦) 日程第5 議第3号から議第17号までの15件を一括して議題といたします。
委員長の報告を願います。予算決算委員長 德本良孝さん。
〔德本予算決算委員長 登壇〕
○予算決算委員長(德本良孝) ただいま議題となりました議第3号から議第17号までの15件につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。
初めに、議第3号 令和2
年度宮津市
土地建物造成事業特別会計予算についてであります。
総務文教分科会委員長から、令和元年度の販売実績と令和2年度の販売に向けた意気込みはとの質疑があり、令和元年度は販売価格の見直しと定住促進奨励金で販売目標5区画に対し、4区画販売できた。令和2年度は定住促進奨励金が終了することから、販売目標を2区画としている。今後は、つつじが丘団地の魅力アップのため、地区の方々のアイデアも取り入れ、販売促進に努めたいとの答弁があった。
委員間討議においては、令和2年度の販売目標は前年度実績を下回る2区画とのことであるが、もっと積極的に取り組むべきではないか、また地元の方々ともっと気軽に意見交換する機会を持つべきであるなどの議論が交わされたと報告がありました。
採決の結果、
全員賛成で
原案可決と決しました。
次に、議第4号 令和2
年度宮津市
国民健康保険事業特別会計予算についてであります。
総務文教分科会委員長から、
国保事業基金から2,000万円を
繰り入れ、国保被保険者分のがん検診などの保健事業へ充当されるが、保険税に影響はないのか、また来年度以降はどうなるのかとの質疑があり、基金からの
繰り入れであり、保険税への影響はない。来年度以降も
財政健全化の取り組み期間中は基金を取り崩すこととし、その後は改めて検討することになるとの答弁があったと報告がありました。
採決の結果、賛成多数で
原案可決と決しました。
次に、議第5号 令和2
年度宮津市
後期高齢者医療特別会計予算についてであります。
総務文教分科会委員長から、予算総額3億6,584万9,000円で対前年度3,588万7,000円、10.9%の増であり、特筆すべき質疑等はなかったと報告がありました。
採決の結果、賛成多数で
原案可決と決しました。
次に、議第6号 令和2
年度宮津市
介護保険事業特別会計予算についてであります。
産業建設福祉分科会委員長から、要介護認定率の推移と認定率を抑える取り組みはとの質疑があり、要介護認定率は平成30年3月末、25.2%、平成31年3月末、25.6%、令和元年10月末、26%と上昇傾向にある。令和2年度より健康長寿のまちづくり事業の中において、高齢者の介護予防と保健事業の一体化の取り組みを行うこととしている。75歳以上の後期高齢者の方がフレイル状態になる前の支援をしていくことによって、府下でも2番目に高い介護認定率の高どまりを改善していきたいとの答弁があったと報告がありました。
採決の結果、
全員賛成で
原案可決と決しました。
次に、議第7号 令和2
年度宮津市
介護予防支援事業特別会計予算についてであります。
産業建設福祉分科会委員長から、要支援認定者のサービス利用にかかわるケアプランの作成等を行うものであり、特筆すべき質疑等はなかったと報告がありました。
採決の結果、
全員賛成で
原案可決と決しました。
次に、議第8号 令和2
年度宮津市休日
応急診療所事業特別会計予算についてであります。
産業建設福祉分科会委員長から、休日応急診療所事業の運営を行うものであり、特筆すべき質疑等はなかったと報告がありました。
採決の結果、
全員賛成で
原案可決と決しました。
次に、議第9号から議第15号 令和2
年度宮津市財産区
特別会計予算についてであります。
産業建設福祉分科会委員長から、主な事業として
上宮津財産区における国立研究開発法人との間伐等の分収造林事業と管理通路復旧事業、また
栗田財産区における山腹のり面復旧事業、
吉津財産区における間伐等の直営林造林事業を実施するものであり、特筆すべき質疑等はなかったと報告がありました。
採決の結果、
全員賛成で
原案可決と決しました。
次に、議第16号 令和2
年度宮津市
水道事業会計予算についてであります。
産業建設福祉分科会委員長から、今後どれくらいの事業費がかかるのかとの質疑があり、上宮津浄水場の大規模改修を令和元年度から令和7年度にかけて行うが、この事業費がおおむね10億円かかる。これを含め、今後10年間で浄水場及び管路の更新、耐震化で約33億円必要となる。これに加え、管路の漏水等の修繕に毎年約1,200万円、浄水場の修繕に毎年約1,000万円必要となり、合計で35億円の事業費となるとの答弁があったと報告がありました。
委員長報告に対する質疑において、
委員長報告された質疑、答弁のほかにどのようなものがあったのかとの質疑があり、主なものとして、3条予算の支出が対前年比3,000万円の増となっているが、その理由はとの質疑に対し、窓口業務の委託によって職員2名を削減する前提で試算しているが、人事異動が確定していないため、人件費の削減については9月補正で対応する予定であるとの答弁であった。また、収納率アップによる増収分を除けば削減額はどれくらいになるのかとの質疑に対し、約1,000万円の費用が増加する見込みであるとの答弁があった。また、当初予算案で水道使用料の収納率を何%にしているのかとの質疑に対し、収納率は100%として計上しているとの答弁があったと答弁がありました。
当委員会での委員間討議において、
財政健全化で市民サービスが低下している中、水道料金の値上げを含んだ当初予算についてもっと議論すべきではないか、また料金改定を見込まないとさらに赤字状態が続いてしまうこと、また今後10年間に必要となる施設改修や耐震化などに約33億円もの費用を見込むなど将来を見越した提案がされているなど、議論が交わされました。
採決の結果、賛成多数で
原案可決と決しました。
次に、議第17号 令和2
年度宮津市
下水道事業会計予算についてであります。
産業建設福祉分科会委員長から、3条予算、収益的収支が7,600万円の赤字になっている、これの解消策はとの質疑があり、令和2年度から令和3年度にかけて策定予定の経営戦略の中で課題解決の手法を検討していきたい。また、下水道水洗化率は平成30年度末で84.7%であるが、引き続き90%の達成に向けて普及に努め、使用料収入の増収を図ってまいりたいとの答弁があったと報告がありました。
採決の結果、賛成多数で
原案可決と決しました。
以上で報告を終わります。
○副議長(
星野和彦) ここで午後1時10分まで休憩をいたします。
(休憩 午前11時54分)
────────────────────
(再開 午後 1時10分)
○副議長(
星野和彦) 休憩前に引き続き会議を開きます。
先ほどの
委員長報告に対し、一括して質疑に入ります。御質疑はありませんか‥‥‥質疑なしと認めます。これで質疑を終結いたします。
一括して討論に入ります。討論の通告がありますので、これを受けることといたします。長林三代さん。
〔長林議員 登壇〕
○議員(長林三代)
日本共産党の長林三代です。ただいま議題となっております議第16号 令和2
年度宮津市
水道事業会計予算につきまして、
日本共産党宮津市会議員団を代表し、反対の立場から討論をさせていただきます。
本予算案は、窓口業務、料金徴収業務等の民間委託を反映した予算です。そもそも、水道は公的事業であり、料金徴収業務を民間委託することには反対です。民間委託によって水道料金や口座番号などの個人情報が漏えいするおそれがあります。
また、支出面に限ってみると、財政削減どころか、逆に財政支出が増大することになっています。民間委託によって徴収率のアップによる料金収入増を含め、約400万円の財政削減が見込めるとされていましたが、収納率のアップによる増収分を除けば、約1,000万円の支出増になることが明らかになりました。
確かに委託料は債務負担行為の上限額、年間3,250万円を250万円下回る約3,000万円になりましたが、それでも約750万円の支出増となり、財政削減に逆行することになります。あわせて、収納率のアップによる料金収入の増額は、単純計算をしますと約1,400万円になります。民間委託することによって料金徴収に長けた専門社員が徴収するので収入増が期待できるとしていますが、現在よりも約1,400万円の料金収入増が確実に確保できるのか非常に疑問です。
約750万円の支出増ということであれば、民間委託ではなく、その財源で税金や水道料金の徴収を経験した職員を複数雇用し、徴収業務に従事してもらう方法もあったと考えます。また、民間委託する場合の財政支出比較に料金収入を絡ませること自身が、民間委託による財政負担をごまかす手法だと言わざるを得ません。民間委託に伴う委託料と人件費等の財政削減額との比較のみの手法とするべきです。民間委託によって財政削減どころか財政支出を増大させることになり、民間委託のメリットではなく、デメリットを反映した予算になっています。
また、平均33%という大幅な水道料金の引き上げの予算です。令和2年度の給水収益が対前年度比約5,700万円の増となっています。1年では1億1,400万円、5年でも5億7,000万円となり、市民に大きな負担を押しつけるものとなっています。消費税10%増税による負担に加え
新型コロナウイルスによる負担で、暮らしも営業も大変な事態になっています。水道料金の支払い等は、猶予、軽減することが求められています。
水道事業は、憲法が保障する生存権を具現化したもので、公益の福祉の増進が目的です。こうした観点から、水道料金の大幅な引き上げには反対です。これだけの大幅な値上げは、市民に十分な周知と理解を求めるべきです。
したがって、議第16号 令和2
年度宮津市
水道事業会計予算について反対をし、討論を終わります。
○副議長(
星野和彦) 他に御意見はありませんか‥‥‥意見なしと認めます。これで討論を終結いたします。
議題のうち、まず議第3号及び議第6号から議第15号までの11件を一括して採決いたします。
11件に対する委員長の報告は、いずれも可決であります。11件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の皆さんは起立を願います。
〔起 立 全 員〕
○副議長(
星野和彦) 起立全員であります。11件は、
委員長報告のとおり可決されました。
次に、議第4号、議第5号、議第16号及び議第17号の4件を一括して採決いたします。
4件に対する委員長の報告は、いずれも可決であります。4件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の皆さんは起立を願います。
〔起 立 多 数〕
○副議長(
星野和彦) 起立多数であります。4件は、
委員長報告のとおり可決されました。
────────────────────
○副議長(
星野和彦) 日程第6 議第36号を議題といたします。
提案理由の説明を願います。城﨑市長。
〔城﨑市長 登壇〕
○市長(城﨑雅文) ただいま議題となりました議第36号
監査委員の選任について、提案理由の御説明を申し上げます。
本市の
監査委員は、
地方自治法及び本市条例により定数は2名で、そのうち1名は識見を有する者から、もう一名は議員のうちから選任することとされております。
現在、識見を有する
監査委員として就任をいただいております稲岡 修さんの任期が今月末で満了をいたしますことから、その後任として中村明昌さんを選任させていただきたいと存じます。
中村さんは、昭和55年に宮津市職員として採用され、産業振興室、
教育委員会事務局総括室、総務室の副室長、監査・公平委員会事務局長を経て、議員の皆さん御存じのとおり、平成27年度からは
議会事務局次長、
議会事務局長を務められるなど要職を歴任し、すぐれた識見を有するとともに人格が高潔であることから、適任と考えております。
御同意賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。
○副議長(
星野和彦) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか‥‥‥質疑なしと認めます。これで質疑を終結いたします。
お諮りいたします。本件については、
委員会付託を省略することにいたしたいと思います。御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(
星野和彦) 異議なしと認めます。本件については、
委員会付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。本件に対し、反対その他の御意見はありませんか‥‥‥意見なしと認めます。これで討論を終結いたします。
議第36号を採決いたします。
お諮りいたします。本件は、同意することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(
星野和彦) 異議なしと認めます。本件は、同意することに決しました。
────────────────────
○副議長(
星野和彦) 日程第7 議第37号及び議第38号の2件を一括して議題といたします。
提案理由の説明を願います。山根建設部長。
〔山根建設部長 登壇〕
○建設部長(山根洋行) 私から、議第37号 市営住宅夕ヶ丘団地建替工事(建築主体)の請負契約の一部変更につきまして、提案理由の御説明を申し上げます。
市営住宅夕ヶ丘団地の建替工事(建築主体)につきましては、平成30年7月19日に議会の議決を経て、金下建設株式会社と10億2,600万円の請負契約を締結し、工事を進めてまいりました。第1回変更につきましては、基礎工事における地中障害物の転石撤去等が必要となり、平成31年3月22日の専決処分により、995万7,600円の増額変更を行いました。その後、外周道路との取り合い調整による外構の変更等988万9,000円の増額変更が生じることとなり、今回、さきの増額変更を合わせ1,000万円を超える請負契約の変更となることから、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。
以上、まことに簡単ではございますが、提案理由の御説明とさせていただきます。よろしく御審議の上、可決賜りますようお願い申し上げます。
○副議長(
星野和彦) 城﨑市長。
〔城﨑市長 登壇〕
○市長(城﨑雅文) 私から、議第38号 令和元
年度宮津市
一般会計補正予算(第7号)につきまして、提案理由の御説明を申し上げます。
別紙の令和元
年度宮津市3月補正予算追加提案分(案)の概要もあわせてごらんいただきたいと存じます。
今回の補正予算は、国の
新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策等を受け、保育所等における感染症対策備品等の購入及び小学校の臨時休校期間中における放課後児童クラブ等の開設経費を追加計上するものであり、歳入歳出ともに881万7,000円を追加し、予算の総額を137億2,932万2,000円とするものでございます。
また、14の事業につきまして、繰越明許費の追加及び変更をお願いをしております。
以上、まことに簡単でございますが、よろしく御審議の上、可決賜りますようお願いを申し上げます。
○副議長(
星野和彦) ここで、議案熟読のため、約15分間休憩いたします。
(休憩 午後 1時24分)
────────────────────
(再開 午後 1時33分)
○副議長(
星野和彦) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより議第37号の質疑に入ります。御質疑はありませんか。松本 隆さん。
○議員(松本 隆) このことにつきましては、当初予算の審議の中で集会所新築及び関連道路整備についてということで審議はさせてもらっとることと思っとったんですけども、今回改めて主な変更理由として、外周道路との取り合い調整による外構の変更等ということで出てきました。どのようなところがこれまで計画的にそうして道路整備につきまして進められてきたことと、その中でどのように変更されてきたのか、そのあたりお願いします。
○副議長(
星野和彦) 山根建設部長。
○建設部長(山根洋行) 今回の変更につきましては、額がまだ確定していなかったということもございまして今回の追加提案に至ったということでございますけれども、これまでの変更ということでございます。専決で変更させていただきました内容につきましては、転石の出現というところがございました。これらの除去なり対策が必要ということで変更をお世話になったわけでございますが、今回の変更の主な理由というところでは、外周道路との取り合い調整、少しちょっと誤測等もございまして、構造物の変更が必要だということで増額が必要になったということでございます。
あと、もう1点大きなところでは、基礎ぐいの偏心が必要になったということでございます。転石が出たということで転石の除去は行ったわけですけれども、どうしても転石が除去できないという箇所もございまして、くいの偏心を行わなければいけない箇所がございまして、くいの補強工事を追加する必要が出たということでございまして、今回の提案に至った次第でございます。以上でございます。
○副議長(
星野和彦) 他に質疑はありませんか‥‥‥質疑なしと認めます。これで質疑を終結いたします。
お諮りいたします。本件については、
委員会付託を省略することにいたしたいと思います。御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(
星野和彦) 異議なしと認めます。本件については、
委員会付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。本件に対し、反対その他の御意見はありませんか‥‥‥意見なしと認めます。これで討論を終結いたします。
議第37号を採決いたします。
本件は、原案のとおり決することに賛成の皆さんは起立を願います。
〔起 立 全 員〕
○副議長(
星野和彦) 起立全員であります。本件は、原案のとおり可決されました。
次に、議第38号の質疑に入ります。御質疑はありませんか。小濃孝之さん。
○議員(小濃孝之) 備品等を購入ということですけども、具体の購入予定数について教えていただけますか。
○副議長(
星野和彦) 笠井
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(笠井裕代) 備品の購入予定数ということでございます。紙面にも掲げておりますとおり、除菌脱臭機、これを予定しておりまして、保育所、認定こども園等合わせて17台の予算を計上いたしております。
○副議長(
星野和彦) 小濃孝之さん。
○議員(小濃孝之) いや、例えばマスクの枚数とかですね、それから消毒液、これの具体の購入予定数をお伺いしたいんですが。
○副議長(
星野和彦) 笠井
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(笠井裕代) 消耗品の購入予定数ということで、マスク、それから消毒液、体温計等を予定をいたしております。それぞれ施設に照会をかけまして、施設で必要とするものを計上させていただいております。したがいまして、市で全部を購入して配布するというものではなく、公立保育所については市で直接購入いたしますけれども、民間の保育園、認定こども園については補助金という形で市が支出をする予定としております。
○副議長(
星野和彦) 他に御質疑はありませんか。坂根栄六さん。
○議員(坂根栄六) 済みません、1点だけ。保育園だとか保育所とか、下の放課後児童クラブというのはわかるんですけれども、学校関係の教室とか、そういったところの部分において、除菌脱臭機だとか加湿器とか、そういったようなところというのは考えていかなくてもいいものなんでしょうか。
○副議長(
星野和彦) 永濱教育次長。
○教育次長(永濱敏之) 今回コロナ対策としまして、学校は基本的に休校と対応しております。といった中で、保育所とか放課後児童クラブについては、保護者の子育て対応ということも含めて、こういった期間でございますが、いろんな条件を付して実施してるという中で、国においてもそれらの施設について脱臭機等の補助が認められとるということで、学校においても新学期以降開始はいたしますが、一定換気等気をつけたり、通常どおり手洗い等の励行、エチケットの励行等をした上で授業を行うということで御理解いただきたいと思います。
○副議長(
星野和彦) 他に御質疑はありませんか。長林三代さん。
○議員(長林三代) 1点お伺いをいたします。放課後等デイサービス分、3事業所に扶助費として129万7,000円出すんですけれども、マ・ルート、すずらん、わんぱくクラブ、それぞれ何人利用者さんがいて、扶助費は幾らになるんでしょうか、お伺いします。
○副議長(
星野和彦) 笠井
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(笠井裕代) それぞれの施設ごとの利用児童数と、それから金額というお尋ねであったと思います。まず、わんぱくクラブです。これ延べ利用児童数ということでお答えをさせていただきます。延べ31人分、35万6,810円。それから、すずらん、延べ75人分、26万3,560円。それから、マ・ルート、延べ123人分、66万3,420円でございます。
○副議長(
星野和彦) 他に御質疑はありませんか‥‥‥質疑なしと認めます。これで質疑を終結いたします。
お諮りいたします。本件については、
委員会付託を省略することにいたしたいと思います。御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(
星野和彦) 異議なしと認めます。本件については、
委員会付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。本件に対し、反対その他の御意見はありませんか‥‥‥意見なしと認めます。これで討論を終結いたします。
議第38号を採決いたします。
本件は、原案のとおり決することに賛成の皆さんは起立を願います。
〔起 立 全 員〕
○副議長(
星野和彦) 起立全員であります。本件は、原案のとおり可決されました。
────────────────────
○副議長(
星野和彦) 日程第8
常任委員会、
議会運営委員会並びに
特別委員会の審査及び調査を閉会中も継続するの件を議題といたします。
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令和2年3月27日
議長 北 仲 篤 様
総務文教委員会
委員長 久 保 浩
閉会中の継続審査及び調査申出書
本委員会は、審査及び調査中の事件について、閉会中もなお継続審査及び調査を要するものと決定したから、
会議規則第111条の規定により申し出ます。
記
1 事 件
(1)行財政について
(2)消防防災について
(3)市政の総合企画について
(4)地域の活性化について
(5)定住促進、空家対策について
(6)広報広聴について
(7)財産管理、活用について
(8)人権政策について
(9)環境衛生について
(10)市税について
(11)国民健康保険、後期高齢者医療、国民年金について
(12)学校教育、社会教育、文化財について
2 理 由
審査及び調査が結了しないため
------------------------
令和2年3月27日
議長 北 仲 篤 様
産業建設福祉委員会
委員長 小 濃 孝 之
閉会中の継続審査及び調査申出書
本委員会は、審査及び調査中の事件について、閉会中もなお継続審査及び調査を要するものと決定したから、
会議規則第111条の規定により申し出ます。
記
1 事 件
(1)社会福祉について
(2)介護保険について
(3)健康増進、地域医療について
(4)商工業、雇用について
(5)観光について
(6)農林業、水産業について
(7)道路、河川等について
(8)都市計画、景観について
(9)住宅、建築について
(10)水道、下水道について
(11)水洗化について
2 理 由
審査及び調査が結了しないため
------------------------
令和2年3月27日
議長 北 仲 篤 様
予算決算委員会
委員長 德 本 良 孝
閉会中の継続審査及び調査申出書
本委員会は、審査及び調査中の事件について、閉会中もなお継続審査及び調査を要するものと決定したから、
会議規則第111条の規定により申し出ます。
記
1 事 件
(1)予算及び決算の議案等に関する事項
2 理 由
審査及び調査が結了しないため
------------------------
令和2年3月27日
議長 北 仲 篤 様
議会情報化委員会
委員長 星 野 和 彦
閉会中の継続審査及び調査申出書
本委員会は、審査及び調査中の事件について、閉会中もなお継続審査及び調査を要するものと決定したから、
会議規則第111条の規定により申し出ます。
記
1 事 件
(1)議会広報誌の編集及び発行に関する事項
(2)議会広報の調査及び研究に関する事項
(3)議会報告会に関する事項
2 理 由
審査及び調査が結了しないため
------------------------
令和2年3月27日
議長 北 仲 篤 様
議会運営委員会
委員長 德 本 良 孝
閉会中の継続審査及び調査申出書
本委員会は、審査及び調査中の事件について、閉会中もなお継続審査及び調査を要するものと決定したから、
会議規則第111条の規定により申し出ます。
記
1 事 件
(1)議会の運営に関する事項
(2)議会の
会議規則、委員会条例等に関する事項
(3)議長の諮問に関する事項
2 理 由
審査及び調査が結了しないため
------------------------
令和2年3月27日
議長 北 仲 篤 様
議会活性化
特別委員会
委員長 星 野 和 彦
閉会中の継続審査及び調査申出書
本委員会は、審査及び調査中の事件について、閉会中もなお継続審査及び調査を要するものと決定したから、
会議規則第111条の規定により申し出ます。
記
1 事 件
(1)議会基本条例の検証に関する事項
(2)議会の活性化に関する事項
2 理 由
審査及び調査が結了しないため
------------------------
○副議長(
星野和彦) 各委員長から、
会議規則第111条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり、閉会中の審査及び調査の申し出があります。
お諮りいたします。各委員長からの申し出のとおり、閉会中の審査及び調査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(
星野和彦) 異議なしと認めます。各委員長からの申し出のとおり決しました。
以上で本日の日程は全て終了いたしました。
ここで、稲岡代表
監査委員から発言の申し出がありますので、これを受けることにいたします。稲岡代表
監査委員。
〔稲岡
監査委員 登壇〕
○
監査委員(稲岡 修) 私ごとで貴重な時間をいただきまして、まことにありがとうございます。恐縮ではございますが、一言お礼を申し上げたいと存じます。
このたび任期満了をもちまして、
監査委員を退任させていただくことになりました。平成24年4月に就任をさせていただき、2期8年間務めさせていただきましたこと、まことにありがとうございました。
職員時代の浅い事務経験ではありましたが、それもよりどころにしながら毎年
監査委員としての研修も受研させていただく中で、例月出納検査を初め決算監査や定期監査等を通して、中には言いにくいことも、厳しい意見など、その都度所見を申し上げさせていただきましたが、このことが文書管理や財務の事務改善につながる私なりのルールづくりの一助になるとの思いとあわせて、公正不偏の立場に立って職務を全うさせていただけましたことは、皆様方の御協力や御指導のたまものであると心から感謝を申し上げる次第でございます。
今、宮津市は大変厳しい社会経済情勢の中で、特に本年度は5年間の収支不足約41億円を解消すべく、
財政健全化に向けた取り組みが2年目を迎える年であるとともに、みやづビジョン2011の総仕上げの年でもあります。城﨑市長を初め理事者の皆様におかれましては、さらなる市民福祉の向上に向けて政策や事業の厳選とともに、選択と集中を図られながら取り組みを進められ、夢と希望があふれ、住み続けられる宮津を実現されることを切に願うものであります。
また、北仲議長を初めとする市議会の皆様におかれましても、理事者側との緊張感の中で議会の権能を十分に発揮され、宮津市の発展により一層の御尽力を願うものであります。
最後になりましたが、在任中に皆様から賜りました御厚情に感謝とお礼を申し上げまして、退任の御挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。
〔拍 手〕
〔星野副議長 起 立〕
○副議長(
星野和彦) 3月定例会の閉会に当たり、私から一言お礼を申し上げます。
極めて重要な諸議案を審議する3月定例会の第2日目から北仲議長の職務を代行させていただきましたが、各議員の皆様の熱心な御議論と審議、そして円滑な議事進行に御協力をいただき、本日無事閉会を迎えることになりました。厚くお礼を申し上げます。
ところで、現在、
新型コロナウイルスが世界に蔓延しております。本議会でもたびたび話題となりましたが、人類存亡の危機になるかもしれないような大きな問題であります。キリストの言葉に、試練は耐えられる者のみに与えるという言葉があります。このウイルスの問題というのは、もう何千年も前から続き、人類はそのたびに進化しております。ダーウィンの言葉をかりれば、適者生存、ストラグル・フォー・イグジステンスという言葉があります。この艱難を逆に人類、あるいは宮津市にとって大きなチャンスに変えられるぐらいの、そういうつもりで解決に当たっていただきたいというふうに思います。
そして、この本会議でも
健康福祉部長からもお話がありましたが、正しくウイルスは恐れよという言葉があります。やみくもに怖がるんじゃなくて、事実を把握しながら皆の力を合わせてこれを難関を乗り越えること、それを祈念したいと思います。
議員並びに理事者の皆様には、十分に健康に御留意の上、新年度の市政運営に万全を期していただきますようよろしくお願いし、お礼の言葉にかえさせていただきます。
〔星野副議長 着 席〕
○副議長(
星野和彦) これで本日の会議を閉じ、令和2年第2回3月宮津市議会定例会を閉会いたします。御苦労さまでした。
(閉会 午後 1時51分)
地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
宮津市議会議長 北 仲 篤
宮津市議会副議長 星 野 和 彦
会議録署名議員 横 川 秀 哉
同 上 小 濃 孝 之...