宇治市議会 > 2012-02-20 >
02月20日-01号

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  1. 宇治市議会 2012-02-20
    02月20日-01号


    取得元: 宇治市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    平成24年  3月 定例会(1) 議事日程             議事日程(第1号)                         平成24年2月20日                         午前10時 開議第1.会議録署名議員の指名第2.会期の決定第3.諸報告第4.議案第1号 平成24年度宇治市一般会計予算   議案第2号 平成24年度宇治市国民健康保険事業特別会計予算   議案第3号 平成24年度宇治市後期高齢者医療事業特別会計予算   議案第4号 平成24年度宇治市介護保険事業特別会計予算   議案第5号 平成24年度宇治市墓地公園事業特別会計予算   議案第6号 平成24年度宇治市簡易水道事業特別会計予算   議案第7号 平成24年度宇治市飲料水供給施設事業特別会計予算   議案第8号 平成24年度宇治市公共下水道事業特別会計予算   議案第9号 平成24年度宇治市水道事業会計予算   議案第10号 宇治市組織条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第11号 宇治市市税条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第12号 宇治市火災予防条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第13号 宇治市集会所条例を廃止する条例を制定するについて   議案第14号 宇治市文化会館条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第15号 宇治市印鑑条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第16号 宇治市手数料条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第17号 宇治市企業立地促進条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第18号 宇治市産業振興センター条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第19号 宇治市斎場条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第20号 宇治市市営住宅条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第21号 宇治市都市公園条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第22号 企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第23号 宇治市敬老祝金条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第24号 宇治市介護保険条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第25号 宇治市国民健康保険条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第26号 市道路線の認定について   議案第27号 市道路線の廃止について   議案第28号 宇治市非常勤職員の勤務時間、報酬等に関する条例を制定するについて   議案第29号 宇治市臨時職員の勤務時間、賃金等に関する条例を制定するについて   議案第30号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第31号 平成22年度の年末年始に勤務した職員に対する時間外勤務報酬及び時間外勤務賃金の支給に関する条例を制定するについて   議案第32号 宇治市ラブホテル建築等規制条例の一部を改正する条例を制定するについて   議案第33号 宇治市重要文化的景観の保存に係る分担金の徴収に関する条例を制定するについて(2) 会議に付した事件   議事日程に同じ。(3) 出席議員   議長    堀 明人君   副議長   宮本繁夫君   議員    片岡英治君      木沢浩子君         鳥居 進君      稲吉道夫君         金ヶ崎秀明君     浅井厚徳君         渡辺俊三君      木村正孝君         真田敦史君      石田正博君         長野恵津子君     荻原豊久君         久保田幹彦君     坂本優子君         山崎恭一君      池内光宏君         田中美貴子君     松峯 茂君         関谷智子君      川越 清君         水谷 修君      浅見健二君         矢野友次郎君     西川博司君         河上悦章君      坂下弘親君(4) 説明のため出席した者        市長          久保田 勇君        副市長         川端 修君        副市長         土屋 炎君        人事監         平本 恵君        市長公室長       梅垣 誠君        政策経営部長      岸本文子君        総務部長        坪倉 貢君        市民環境部長      栢木利和君        市民環境部理事     大橋正明君        市民環境部理事     栢木広和君        健康福祉部長      佐藤政紀君        健康福祉部理事     斉藤 剛君        理事          島峯克弥君        建設部長        安田修治君        都市整備部長      木下健太郎君        会計管理者       戸根安広君        消防長         安岡正之君        水道事業管理者     桑田静児君        水道部長        杉村亮一君        教育長         石田 肇君        教育部長        中谷俊哉君(5) 事務局職員出席者        局長          谷口 整        次長          薮下龍司        主幹          伊藤裕康        庶務調査係長      北池顕子        議事係主任       岡田亮平(6) 速記者                    西倉佐登子     午前10時00分 開会・開議 ○議長(堀明人君) ただいまから平成24年3月宇治市議会定例会を開会いたします。----------------------------------- ○議長(堀明人君) 直ちに本日の会議を開きます。----------------------------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(堀明人君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において、石田正博議員及び長野恵津子議員を指名いたします。----------------------------------- △日程第2 会期の決定 ○議長(堀明人君) 次に日程第2、会期の決定を議題といたします。 ○議長(堀明人君) お諮りいたします。 今期定例会の会期は、本日から3月29日までの39日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、会期は39日間と決しました。----------------------------------- △日程第3 諸報告 ○議長(堀明人君) 次に日程第3、諸報告を行います。 監査委員から報告のありました定期監査結果報告2件、例月出納検査結果報告2件については、その写しをお手元に配付いたしておりますので、ごらんおき願います。 次に、議員派遣について、緊急を要したため、議長において別紙のとおり派遣を決定いたしましたので、ご報告いたします。-----------------------------------             議員派遣について                         平成24年1月31日 地方自治法第100条第13項及び会議規則第164条の規定により、次のとおり議員を派遣する。                 記1 京都府市議会議長会   (1)派遣目的  京都府市議会議長会の議案審議・その他協議   (2)派遣場所  京都市   (3)派遣期間  平成24年1月31日   (4)派遣議員  宮本繁夫副議長-----------------------------------             議員派遣について                          平成24年2月6日 地方自治法第100条第13項及び会議規則第164条の規定により、次のとおり議員を派遣する。                 記1 広報委員会視察   (1)派遣目的  議会広報紙の編集・発行についての研修   (2)派遣場所  西東京市議会豊田市議会   (3)派遣期間  平成24年2月7日から2月8日   (4)派遣議員  松峯 茂議員、坂本優子議員渡辺俊三議員、            真田敦史議員、坂下弘親議員、金ヶ崎秀明議員、            鳥居 進議員、木村正孝議員浅井厚徳議員----------------------------------- △日程第4 議案第1号から議案第33号まで ○議長(堀明人君) 次に、日程第4、議案第1号から議案第33号までの33議案を議題といたします。 提案理由の説明を求めます。久保田市長。 ◎市長(久保田勇君) (登壇)おはようございます。 本日、平成24年3月宇治市議会定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、ご多忙の中にもかかわりませずご参集を賜り、厚く御礼を申し上げます。 平成24年度予算案を初め、諸議案をご提案申し上げ、ご審議をお願いするに当たりまして、市政運営に臨みます私の所信を述べさせていただき、議員各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。 私が市民の皆様から4度目の市政運営のご信託をいただきまして3年が経過をし、本年は任期最終の仕上げの年でございますことから、市民の皆様にお約束を申し上げました公約の実現に向け、決意を新たにしているところでございまして、「もっと輝く「宇治」へ 確かな歩みさらなる飛躍」を市政推進の柱といたしまして、今後も引き続き市民の皆様の生活を守り、市民の皆様と歩んでいく、明るい展望を持った活力と魅力のある宇治市を築いてまいりますため、全力を傾注してまいる所存でございます。 さて、日本経済は海外の経済不安を背景にした急激な円高に伴い、輸出産業を中心に厳しい状況が続く中で、昨年3月に発生をいたしました東日本大震災による未曾有の被害により、さらに厳しいものとなっております。その後、復旧・復興に向けた各種の政策効果などを背景に景気は緩やかに持ち直してはおりますものの、電力供給の制約や原子力災害の影響、行き過ぎた円高水準により企業の業績悪化が懸念をされるなど、さらなる景気の下ぶれリスクが存在いたしますとともに、デフレの影響や雇用情勢の悪化懸念が依然として残っているなど、非常に厳しい状況が続いております。 本年1月の月例経済報告では、景気は東日本大震災の影響により依然として厳しい状況にある中で緩やかに持ち直しているとし、景気の基調判断を3カ月連続で据え置きとされたものでございます。こうした状況を踏まえまして、政府は震災からの復興に全力で取り組むとともに、急速な円高の進行等による景気下ぶれリスクや産業空洞化リスクに先手を打って対処するため、円高への総合的な対応及び平成23年度第3次補正予算並びに第4次補正予算の迅速な実行に取り組まれているところでございますが、これらの効果や動向を引き続き注視をする必要がございます。 次に、本市の財政状況につきましては、平成22年度決算において、市税収入が前年度より約30億円の減収となったほか、扶助費を初めとする義務的経費などの増加により、財政の弾力性を示す経常収支比率が前年度から4.7ポイント増の97.7%となり、5年連続で悪化をいたしました。また、税収面を見ますと、今回ご提案を申し上げます平成24年度予算においては、平成23年度当初予算に比べまして約20億円の減収を見込むなど、財政構造の硬直化が進行しておりますとともに、社会保障関係経費などが激増している実態からいたしますと極めて厳しい財政状況にございます。 一方、少子高齢社会の一層の進展、環境問題の深刻化、情報技術の飛躍的な発展等により社会環境は大きく、かつ急激に変化をし、それに伴いまして行政需要もますます多様化、複雑化いたしておりますが、今後におきましては、行政として真に何をすべきか、負担とサービスのあり方を検証し、「あれも、これも」から「あれか、これか」を選択した上でリーダーシップを発揮して行政運営を行うことが重要であると考えております。 このような状況にありましても、市民の皆様のご信託にこたえ、将来にわたって安全で安心して暮らすことができる「ふるさと宇治」を築き上げるため、本市の将来を見据えた行政運営の指針である第5次総合計画を策定いたしました。第5次総合計画では、これまでの目指す都市像に加えまして、新たにまちづくりの目標として「お茶と歴史・文化の香るふるさと宇治」を設定し、この目標の実現に向けた各種事業を推進することといたしており、長期的には基本構想で、中期的には中期計画で、短期的な重点的取り組みや予算編成に当たっての基本的な考え方につきましては、毎年度都市経営方針で示しており、平成24年度につきましては、「災害に強いまち」、「子どもから高齢者までが安心して暮らせるまち」、「学校教育の充実したまち」、「信頼される都市経営のまち」の四つの項目に重点的に取り組むことといたしております。 それでは、平成24年度の主要な施策につきまして、第5次総合計画の施策体系に基づき、具体的な事業を順次ご説明を申し上げます。 まず、「環境に配慮した安全・安心のまち」に関する施策でございます。 安全・安心なまちづくりにつきましては、昨年3月の東日本大震災の発生を受けまして、京都大学防災研究所に依頼をしておりました地域防災計画の点検結果に基づき、地域防災計画の見直し、防災用備蓄の拡充、本市業務継続計画の策定、地域での防災リーダーの要請などに早期に取り組んでまいりますとともに、一定の時間をかけて見直していくその他の事項につきましても、今後、国や京都府の状況を注視しながら見直すべきところについてはしっかりと見直しを進めてまいります。 また、近年、全国各地で発生をしております異常気象に伴う災害に加え、南海・東南海地震今世紀前半に発生する可能性が高まっておりますことから、災害から市民の皆様の生命と財産を守るため、引き続き防災施策の充実に努めてまいります。災害に対する地域の防災力を高めるため、各地域での自主防災組織の育成や自主防災マニュアルづくり、また宇治市災害時要援護者個別避難支援計画の全市域への拡大を進めますとともに、災害避難時においても高齢者や障害のある人など、特に配慮を必要とする人向けの福祉避難所の指定拡大に取り組んでまいります。 さらに災害に強いまちづくりの一環として、宇治市建築物耐震改修促進計画を周知・啓発いたしますとともに、耐震判断及び木造住宅の耐震改修に対する助成に加えまして、新たに簡易な耐震改修に対しましても助成を拡充するなど、建築物の耐震化促進に引き続き取り組んでまいります。 宇治川治水対策の推進につきましては、大規模災害を防ぎ、市民の皆様の生命と財産を守るための治水を最優先させ、そのことがしっかりと確保された上で環境や景観などについて最大限の配慮をすべきとの立場で、これまでから国に対しまして適切な事業推進を求めてきたところでございます。現在、淀川水系河川整備計画に基づく堤防強化や河道掘削等の対策が進められておりますことから、安全面には特に留意をいただき、今後とも早期の完成を要望してまいります。 また、宇治徳洲会病院の移転に関しましては、広域幹線道路の要所である槇島地区に救急・高度医療施設福祉施設等の整備を促進するため、都市計画マスタープランの見直しを初め、市を挙げて取り組みを進めてまりいます。 消防・救急の充実につきましては、新たに整備をいたしました消防通信指令システムの運用を開始し、指令体制の充実強化を図るとともに、本部指揮隊指揮指令車を更新配置し、指揮体制の充実強化を図ってまいります。さらに今日の救急需要に対応いたしますため、救急救命士の養成や各種研修を計画的に実施することにより人材育成に努め、より高度な救急サービスの提供を図ってまいりますとともに、平成25年度に予定をいたしております救急隊の1隊増隊と伊勢田消防分署救急出張所への建てかえに向け、実施設計等に取り組んでまいります。 また、地域に密着した即時の対応力と動員力を持つ消防団につきましては、団員の確保に向け、魅力ある消防団の活動支援に取り組んでまいりますとともに、宇治市消防団協力事業所表示制度についても、さらなる啓発等を行ってまいります。 防犯対策につきましては、宇治市第2次防犯推進計画に基づき、小学校区単位の見守り隊の防犯活動や安全・安心推進旬間での啓発活動、青色回転灯防犯パトロールなど、警察との連携を中心に、市民・防犯推進関係団体、事業所、学校と行政のさらなる連携を深め、犯罪が起こらない、犯罪を起こさせない、犯罪被害者を生まない、安全で安心して暮らせるまちづくりを推進いたしてまいります。 地球環境対策の推進につきましては、本市域の地球温暖化対策として宇治市地球温暖化対策地域推進計画に基づき、宇治市地球温暖化対策推進パートナーシップ会議との協働等による啓発活動を推進してまいりますほか、温室効果ガス削減に向けて各種事業に引き続き取り組んでまいります。また、これらの事業を含めた環境施策全般について、迅速かつ確実に推進するために宇治市環境保全計画の見直しを進めてまいります。 ごみの減量化及び適正処理の推進につきましては、次代を担う子供たちへの環境教育の実施など、市民の環境意識の向上に取り組むとともに、宇治市第2次ごみ処理基本計画に基づき、循環型社会の形成に向けて取り組んでまいります。限りある資源を有効活用いたしますため、てんぷら油ペットボトルキャップ及び蛍光管の収集を公共施設に回収箱を設置して試行実施いたしますとともに、本年6月から市販の透明袋での指定ごみ袋制を試行導入し、10月の本格実施を目指すなど、さらなるごみの減量に向けた取り組みを進めてまいります。 また、可燃ごみの収集運搬業務につきましては、「今後の清掃事業について-可燃ごみの収集・運搬業務の民間委託に向けて-」に基づきまして、新たに1台を民間委託化いたします。 次に、「ゆたかな市民生活ができるまち」に関する施策でございます。 住民自治の推進につきましては、集会所を地域コミュニティーの拠点施設として有効活用を図り、効果的・効率的な運営を行うため策定をいたしました宇治市集会所再生プランの平成25年度実施に向けて、地域組織等との協議に取り組んでまいります。町内会・自治会活動の活性化に向けましては、本年2月に立ち上げました宇治市町内会・自治会等活動推進検討委員会において地域の現況と課題を明らかにしていただき、地域組織等と協働を図りながら地域コミュニティーの活性化の方策について検討をいたしてまいります。 市民文化の創造につきましては、本年で22回目を迎えます紫式部文学賞紫式部市民文化賞を初めといたしまして、今後も「源氏物語のまち宇治」を全国に発信してまいりますとともに、宇治十帖スタンプラリーや宇治田楽まつり、市民文化芸術祭などの市民参加事業取り組み各種文化活動団体との連携を図りながら市民文化の向上に努めてまいります。 農業の振興につきましては、国の農業者戸別所得補償制度とあわせて本市独自の転作助成制度を実施し、地域特産物の振興を図りますとともに、地産地消を推進するため、学校給食での市内産米の利用等に引き続き努めてまいります。さらに、農業従事者の高齢化や後継者不足などの解消に向け、担い手の育成を図りますとともに、生産性及び収益性の向上と経営の安定化など、総合的な振興策の推進や収益性の高い農産物栽培の促進、消費拡大対策などに取り組んでまいります。また、農用地利用集積耕作放棄地の再生や山間部を中心に有害鳥獣対策として防護さくの設置等に引き続き取り組んでまいります。 茶業の振興につきましては、全国ブランドの宇治茶の名声と伝統を守り育てるため、優良茶園の保全、高品質茶の生産、経営規模拡大、省力化などに取り組むとともに、市内産宇治茶の消費拡大など、産地力向上に向けた取り組みを支援してまいります。 商工業の振興につきましては、景気低迷に伴います臨時的措置として条件を緩和して実施をいたしております宇治市中小企業低利融資制度を継続いたしますほか、商店街や商工業団体を対象としたイベント事業や販売促進・セール事業への支援を引き続き実施するとともに宇治市商工会議所と連携を図り、市内小規模企業経営改善事業を初め、地域経済の活性化を担う人材育成や販路拡大など、商業活力の向上に向けた取り組みを支援してまいります。 また、展示会出展支援中小企業育成支援を実施するほか、宇治市産業振興センター及び宇治ベンチャー企業育成工場を活用し、既存事業への支援とベンチャー企業の育成を推進するとともに、京都府の企業誘致支援策と連携して宇治市企業立地促進条例に基づく企業誘致を引き続き進めてまいります。 観光の振興につきましては、本市の豊かな自然環境や数多くの歴史・文化的資産、また京阪神に近接したすぐれた立地条件などの恵まれた観光資源を活かしますとともに、宇治茶と歴史・文化の香るまちづくり構想とも整合を図る中で、さらなる観光振興を図るため宇治市観光振興計画の策定を行います。これからの観光振興においては、観光施設、観光事業者、行政の三者が連携をし、同じ長期的なビジョンを持つ必要があると考えており、宇治市観光協会と本市がそれぞれの立場で議論を深めますとともに、現在策定を進めております(仮称)宇治市将来戦略プランとも連携を図りながら計画を策定してまいります。特に海外からの観光客、いわゆるインバウンドの増加対策は我が国の成長戦略の一つにも掲げられておりますことから、本計画の中で検討を進めてまいります。 また、宇治川花火大会京都宇治灯り絵巻など、各種イベントなどの実施に向け宇治市観光協会を初めとする関係団体と連携を図ってまいりますとともに、観光入り込み客数の拡大に向け、京都府、京都市や山城地域の各市町村との広域的な連携を密にした観光振興に取り組んでまいります。 雇用の確保に向けましては、依然として市内の経済状況、雇用環境が厳しく、景気の先行きが不透明であることから、本市におきましても緊急雇用対策補助金を活用した雇用創出に取り組んでまいります。 また、ハローワークや京都府などの関係機関と連携を図り、雇用対策の充実に努めてまいりますほか、城南地域職業訓練協会と連携し、引き続き職業訓練事業を実施いたしてまいります。 人権施策につきましては、市民の皆様一人一人の尊厳と人権が尊重される社会を実現するため、宇治市人権教育・啓発推進計画に基づき、引き続き人権尊重理念の普及とさまざまな人権問題の解決に向けた広報・啓発事業、コミュニティワークうじ館及びこはた館における市民活動・市民交流を促進する取り組み山城人権ネットワーク推進協議会等を通じた広域連携・市民連携の取り組みを推進いたしますとともに、人権尊重を市政の基本とするため、人権教育・啓発の一層の推進に努めてまいります。 男女共同参画施策では、昨年3月に新たに策定をいたしました第3次UJIあさぎりプランに基づき、相談事業やDVの防止及び被害者の保護・支援、女性の社会参画やワーク・ライフ・バランスの促進、市民・事業者との一層の連携・協働など、人権の確立とあらゆる分野における男女共同参画に向けた取り組みを推進いたしますとともに、男女共同参画支援センターを拠点に、男性にも積極的に働きかけながら市民活動・市民交流を一層促進し、引き続き地域に根差した男女共同参画社会の実現に努めてまいります。 次に、「健康でいきいきと暮らせるまち」に関する施策でございます。 地域福祉活動の推進につきましては、少子高齢化の急速な進展や家族形態の変化、また、この間の経済・雇用状況の悪化などにより、地域での暮らしを取り巻く環境が大きく変化をしている中にあって、だれもが住みなれた地域で安心して暮らし続けられるよう第2期宇治市地域福祉計画に基づき市民の皆様のご協力のもと、地域福祉の推進に取り組んでまいります。 健康づくりの推進につきましては、宇治市健康づくり推進プラン及び宇治市食育推進計画に基づき、市民の皆様のライフステージに応じた総合的な健康づくりに取り組んでまいります。母子保健においては、妊婦健康診査への助成を初め、乳幼児に対する各種健康診査や予防接種、保健相談・指導などを実施する中で、子供たちの健やかな成長を支援するとともに発達障害の早期発見・早期対応に努めてまいります。 また、成人に対する特定健康診査や特定保健指導の受診率向上に向けた取り組みを進めるとともに、引き続き各種がん検診の実施や乳がん、子宮頸がん、大腸がん検診の無料クーポン券を配付し、さらには子宮頸がん予防、ヒブ、小児用肺炎球菌のワクチン接種を自己負担なく実施するなど、市民の皆様の健康保持、増進に向けた取り組みを推進してまいります。 このほかにも市民の皆様が生涯にわたって健康で生き生きと暮らすことができるよう各種事業を実施いたしますとともに、インフルエンザを初めとする感染症の発生・蔓延の予防に向け、京都府及び宇治久世医師会と連携を図り予防対策を推進してまいります。 長寿社会への対応につきましては、本格的な高齢社会を迎えるに当たり、本年3月策定予定の宇治市高齢者保健福祉計画・第5期介護保険事業計画に基づき、地域における包括的な支援体制づくりを目指し、地域包括ケアシステムの実現に向けて取り組むとともに地域包括支援センターにおきまして高齢者の総合相談を初め、包括的・継続的なケアマネジメントなどを行ってまいります。 また、運動機能の向上などさまざまな介護予防教室を開催してまいりますとともに、認知症の人や家族が地域で安心して暮らせるまちづくりを目指し、認知症あんしんサポーターの養成や家族支援事業などを進めてまいります。 そのほか、高齢者の社会活動への参加や自主的な活動に対する支援を行うとともに、新たに小倉町寺内に老人園芸ひろばを整備するなど、生きがいづくり事業の充実に努めてまいります。 また、個人給付的な事業である敬老祝金を初め、各種事業のあり方につきましては、制度で支えるといった理念のもと見直しを進めてまいります。 介護保険事業につきましては、高齢者の介護を社会全体で支えるという制度の趣旨を踏まえた適切な運営に努めてまいりますとともに、ケアプラン点検や給付費適正化の強化などサービスの質の向上に努めてまいります。また、たとえ介護が必要な状態になっても尊厳を保持し、できるだけ住みなれた地域で暮らしていけるよう在宅サービスの充実とともに適切な施設サービスや地域密着型サービスが提供されるよう引き続き基盤整備に取り組んでまいります。 子育て支援の充実につきましては、宇治市児童育成計画・次世代育成支援対策行動計画に掲げた目標を総合的かつ着実に推進することを基本に取り組んでまいります。子育て中の保護者の孤立化を防ぎ、楽しく子育てできる環境を創出していくため、ファミリー・サポート・センターや病児・病後児保育事業などに引き続き取り組み、京都文教短期大学のぶんきょうにこにこルームを地域子育て支援拠点として位置づけ、実施内容の充実を図るとともに、乳児家庭全戸訪問事業を国の制度に基づき実施するほか、児童虐待の防止に向けて緊急強化事業に取り組むなど、地域で支える子育て支援の取り組みを推進してまいります。 子供のための手当につきましては、今回、国から一方的に地方の負担を増額する内容での提案がなされ、最終的には国と地方の協議に基づいて財源の負担割合が決定したところでございますので、やむを得ず法案が成立することを前提として予算計上することといたしました。しかしながら、これまでの地方6団体等における声明や決議にありますように、本来、全国一律の現金給付については、国が全額を負担するのは当然でありますことから、この見直しにつきまして、今後も市長会等を通じ、強く求めてまいる所存でございます。 本市の喫緊の課題と位置づけをしております保育所の待機児童対策につきましては、引き続き緊急的な対策として家庭的保育事業の拡充に取り組んでまいりますとともに、平成25年度の開設に向けた五ケ庄梅林の120人定員の民間保育所の整備や民間保育所の耐震改修にあわせた増改築により30人の定員増を図るなど、その解消に努めてまいります。また、公立保育所の施設整備といたしまして、大久保保育所の改築に向けた基本設計と北木幡保育所の施設改修と駐車場整備に向けた設計に取り組んでまいります。 また、子育て家庭の医療に係る経済的負担の軽減への取り組みといたしまして、今回、いわゆる小学校入学前までの医療費実質無料化に踏み切ることといたします。私は、これまでからこのようなすべての方が対象で一律的な制度につきましては、国が責任を持って実施すべきであると申しており、今もその考え方に変わりはございませんが、国と地方の協議の場において地方の独自措置に対する財源措置の見通しが一定ついたこと、また私とともに市政を支えていただいております志を同じくする多くの議員の皆様からも現在の社会経済状況やますます厳しくなる子育て環境をかんがみ、医療費実質無料化についての強い要望もいただいておりますことから、私にとりましても大きな決断をいたし、制度拡充に踏み切ったところでございます。 具体的には、京都府の制度拡充にあわせまして、新たに小学生を対象として入院外の保険診療に係る一部負担金3,000円を超える部分について助成をいたしますとともに、本市独自の措置といたしまして入院外の保険診療に係る一部負担金のうち200円の自己負担を除いた額の助成については、これまで3歳までを対象としておりましたが、これをさらに小学校入学前までに拡大をし、子育て環境の充実を図ってまいります。 障害者福祉につきましては、国や京都府の障害福祉サービスに係る利用者負担軽減策に加え、地域生活支援事業の各種サービスに係る本市独自の利用者負担軽減策を引き続き実施をいたしてまいります。また、障害のある人が自立した日常生活を営むことができる地域社会の実現を目指し、本年3月策定予定の第2期宇治市障害者福祉基本計画並びに第3期宇治市障害福祉計画に基づき各種施策の展開を図ってまいります。さらに平成25年度の開設に向け、社会福祉法人による五ケ庄梅林の障害者福祉施設の整備を支援してまいります。 次に、「生きる力を育む教育の充実と生涯学習の推進のまち」に関する施策でございます。 学校教育の充実につきましては、子供たちにとって安全・安心で魅力ある学校であるとともに、今後も主体的・創造的な教育の展開や学校の自主性・自律性の確立が求められており、地域に開かれた特色ある学校づくりを推進するなど生涯学習の振興とあわせて教育先進都市を目指すため諸条件の整備に努めてまいります。 とりわけ、本年4月から市内すべての市立小中学校で義務教育9年間を見通した小中一貫教育を全面実施いたします。また、これにあわせまして京都市を除く京都府下初めての施設一体型小中一貫校でございます宇治黄檗学園を開校いたします。各小中学校におきましては、小中一貫教育の取り組みを通じまして、宇治市の次代を担う子供たち一人一人の確かな学力や豊かな心など、生きる力をはぐくんでまいります。こうしたことから本年度も引き続き本市の特色ある小中一貫教育の推進に向けまして、すべての中学校区にチーフコーディネーター教員や教科連携教員、さらに英語指導助手(AET)を引き続き配置してまいります。また、宇治黄檗学園のメーングラウンドや第一体育館の整備を引き続き進めてまいります。 学校施設整備につきましては、宇治中学校の東校舎、屋内運動場及び技術棟の老朽化に伴い、平成24年度から平成26年度にかけまして改築工事を実施してまいります。現在の東校舎の場所に校舎と屋内運動場が一体となった新校舎を建設するため、平成24年度より他の校舎の整備と東校舎の解体に着手をいたします。 また、耐震化対策として3小学校及び2中学校の校舎の耐震補強工事に取り組むほか、小中学校の普通教室等への空調機の設置を計画的に進めてまいります。 学校給食につきましては、14校目となる木幡小学校において調理業務の民間委託を新たに実施いたしますとともに、直営校・委託校を問わず安全でおいしい給食の提供に努めてまいります。 中学校での昼食の提供につきましては、昨年10月から南宇治中学校において試行を行っており、平成24年度は試行校をふやし、2校で試行実施を継続してまいります。 特別支援教育への対応といたしましては、障害のある児童・生徒一人一人の教育的ニーズに応じた教育支援を行いますため、いきいき学級支援員を引き続きすべての小中学校に配置をいたしてまいります。 幼稚園につきましては、今後も園児の確保に努めてまいりますとともに、就学前教育のあり方検討委員会のまとめを踏まえた方針として策定をした今後の幼稚園についてに基づき取り組みを進めてまいりますが、今日の市立幼稚園を取り巻く状況は厳しいものがございますので、本年10月の募集結果を踏まえ、一定の方向をまとめてまいります。 生涯学習につきましては、学習情報の収集と発信に努め、各種市民講座での学習を通して地域のコミュニティー形成や地域活動の担い手となる人材発掘と育成に取り組んでまいります。また、読書活動の推進といたしまして、本市と京都文教大学・短期大学との包括的な連携協力の一環として、本市及び大学の両図書館が有機的に連携・協力し、本市図書館サービスのさらなる向上に努めてまいります。 また、8月には第60回日本PTA全国研究大会が京都府において初めて開催され、本市でも分科会が開催をされます。社会教育関係団体である宇治市連合育友会を支援するとともに、その活動について全国へ積極的な情報発信を行うため、地域・学校・行政が一体となり、大会成功に向けた取り組みを進めてまいります。 生涯スポーツにつきましては、スポーツのさらなる普及を図るため、引き続き全日本中学ボウリング選手権大会を開催するとともに、総合型地域スポーツクラブや本市もホームタウンとなっております京都サンガFCとの協働を通じ、生涯スポーツの振興に取り組んでまいります。 次に、「歴史香るみどりゆたかで快適なまち」に関する施策でございます。 歴史と景観が調和したまちづくりにつきましては、宇治橋周辺のまちづくりの方向性を取りまとめた宇治市歴史的風致維持向上計画に基づき、宇治川太閤堤跡や重要文化的景観に選定をされました宇治の文化的景観の保存と活用を図るために国や歴史的風致維持向上協議会と調整を図りながら事業実施をいたしてまいります。特に宇治川太閤堤跡につきましては、史跡整備の基本設計や遺構部分の発掘調査を実施するとともに、太閤堤跡周辺の交流ゾーンに関する基本計画の策定に取り組んでまいります。 重要文化的景観につきましては、既選定地区である宇治橋周辺地区の景観保全に関する整備計画を策定いたしますとともに、引き続き白川地区の追加選定に向けた取り組みを進めてまいります。また、重要文化的景観選定地内の重要構成要素となる物件につきまして、これを保存・活用するために必要な復旧修理及び修景等を国の補助金を活用し取り組んでまいります。 さらに、良好な景観形成につきましては、宇治地区、白川地区に加え、黄檗地区への景観計画重点区域の拡大に向け取り組んでまいります。 また、京都で開催される世界遺産条約採択40周年の記念行事に参加をし、世界遺産である宇治上神社や平等院の魅力や、京都府が中心となって取り組まれている日本茶・宇治茶の世界文化遺産登録を視野に入れつつ、関係市町村や関係団体と連携を図り、宇治茶の魅力を世界に発信いたしてまいります。 みどりとうるおいのある環境整備を進めてまいりますため、みどりの拠点である植物公園におきましては、源氏ゆめほたる事業を初めとする各種の取り組みを通じまして市民の皆様に親しまれる公園の運営に努めてまいります。児童公園等につきましては、憩いの場、遊びの場として子供から高齢者まで幅広く利用されていることから、順次、バリアフリー化を進めるとともに、公園施設の長寿命化計画の策定に取り組み、適切な公園の維持管理を実施いたしてまいります。また、黄檗公園の防災機能の強化を図るため、引き続き体育館の耐震補強に向けた詳細設計を実施いたしてまいります。 JR奈良線の複線化につきましては、鉄道事業者、京都府、沿線市町による共同調査を行いますとともに、今後の事業実施に向けて協議を進めてまいります。 道路の整備につきましては、市内の交通渋滞を解消するため、京都府と連携を図り、新宇治淀線の整備や京都宇治線の黄檗交差点を初めとする交差点改良などの促進に努めてまいりますとともに、井川改修と整合を図った遊田橋のかけかえ事業は、平成24年度末の新橋の供用に向け取り組んでまいります。また、近鉄大久保駅前交通広場整備事業につきましては、本年秋の供用開始を目指して取り組みを進めてまいります。 歩行者等の安全対策といたしましては、十一外線や西田熊小路線、宇治五ケ庄線の歩道拡幅整備を実施してまいりますとともに、京阪宇治国道踏切の拡幅整備や宇治白川線の歩道整備等に取り組んでまいります。 さらに生活道路におきましては、老朽化が進む道路側溝や舗装等の改修工事を順次進めてまいります。 河川・排水路等の整備につきましては、引き続き京都府と連携を図り、井川や弥陀次郎川、木幡池を含む堂ノ川等の一級河川の改修工事及び適正な維持管理を促進してまいりますとともに、新宇治淀線整備事業にあわせました名木川改修や井川排水機場の改築・更新事業を推進してまいります。 特に年々激しくなるゲリラ豪雨等の浸水対策といたしましては、槇島町目川地区排水路や伊勢田10号系統排水路、小倉5号排水路などの整備工事を実施いたしてまいりますとともに、排水路改修等に向けた調査・設計を実施いたしてまいります。 また、小中学校のグラウンドを利用した雨水流出抑制施設につきましては、南宇治中学校で整備工事を実施いたしますとともに、宇治中学校での整備に向けた設計を実施いたしてまいります。 上水道につきましては、宇治市地域水道ビジョンに基づき、水道施設の統廃合など効率的な運営に努め、企業としての経済性を発揮しつつ、ライフラインのかなめとして災害時にも安定した給水を確保するため、宇治市水道施設耐震化計画に基づき、既存施設の耐震化や幹線配水管の整備などを推進いたしてまいります。 また、笠取簡易水道につきましては、上水道との接続に向けた送水管の布設やポンプ場の設置工事等を行ってまいります。 下水道につきましては、本年3月策定予定の宇治市公共下水道整備計画に基づき、引き続き管渠建設や長寿命化対策を推進いたしますとともに、東宇治浄化センターの施設拡充や改築を実施してまいります。 また、現在、下水道整備後3年が過ぎても下水道に接続をいただけていない戸数は約6,800戸ございます。下水道整備には莫大な費用がかかっており、未接続により発生する投資経費の未回収は下水道会計に大きく影響いたしますことから、下水道接続率の向上に向け、引き続き普及促進員制度や水洗便所改造資金融資あっせん制度などに取り組みますとともに、未接続世帯の解消に向け新たな方策を検討するなど取り組みを強化いたします。 なお、上下水道部門につきましては、平成24年度に組織統合を行い、一体的に事務を執行し、効率的な運営を行う組織といたします。 長年の課題でございましたウトロ地区住環境改善につきましては、地元町内会と国・府・本市の協議・調整によりまして、ウトロ地区周辺も含めた住環境整備につながる基本構想策定に向けた基礎調査を実施いたしますとともに、引き続き国・府・市の三者連携によりますウトロ地区住環境改善検討協議会におきまして、市民の皆様のご理解と地元町内会との調整の中で取り組んでまいります。 次に、「信頼される都市経営のまち」に関する施策でございます。 地方主権の確立につきましては、今後、いわゆる地域主権改革一括法に基づき、権限と財源の移譲が進められることになり、都市間の競争がさらに激しくなることが予想をされます。このような中、本市が持続して発展していくためには産業や観光を初め、さまざまな分野において時代を先取りし、宇治の魅力を一層高めていくための取り組みを(仮称)宇治市将来戦略プランとして取りまとめ、第2期中期計画に具体的な取り組みとして示せるよう検討を進めてまいります。 行政改革の推進につきましては、厳しい財政環境の中、市民福祉の向上に資する財源を捻出していくため、徹底した行政改革を断行していく必要がございます。現在の宇治市第5次行政改革大綱及び実施計画が平成24年度に目標年次を迎えますことから、次期行政改革大綱及び実施計画の策定に取り組むこととし、引き続き行政サービスの向上と行政の効率化の推進を基本といたしまして、選択と集中の理念のもと、聖域なしの行政改革に取り組んでまいります。 定員管理につきましては、平成23年度で第2次宇治市職員定数管理計画(改訂版)が終了いたしますことから、現在、後継計画の策定を進めておりまして、権限移譲や定年延長制度の導入など、今後の国の動向による部分はございますが、可能な限り市民の皆様にわかりやすい計画としてまいります。なお、計画策定後におきましても公立保育所の運営や学校給食調理業務のあり方、ごみ収集体制の見直しなどの検討を早期に行いますとともに、行政が真に担うべき役割を見定め、事務事業の見直しを進めるほか、計画的・効率的な事務執行に取り組むことで適正な定員管理に努めてまいります。 人事給与制度につきましては、最重要課題と位置づけて改革を進めており、引き続き改善の余地がないか検討をしてまいります。特に年末年始における時間外勤務手当等の特例や特別収集期間におけるごみ収集作業手当につきましては早期に見直しを行いますとともに、消防職員に係る特殊勤務手当につきましても見直してまいります。 また、人事考課の給与への反映につきまして、実績が重視される管理職員から導入すべきと考えており、具体的な手法について早期に検討をしてまいります。 市税、保育料、国民健康保険料等の収納対策につきましては、負担の公平性の観点に立ち、収納率向上に鋭意取り組んでまいります。また、滞納対策といたしまして、悪質な滞納者に対しましては財産の差し押さえなど、その対策を強化いたしてまいります。 なお、市税につきましては、安定した税財源と税負担の公平性を確保するため、平成22年1月から京都地方税機構に参加をし、徴収率の向上に取り組んでおりますとともに、法人市民税につきましては本年4月から京都地方税機構の課税事務共同化に参加をし、納税者の利便性向上と効率的な業務執行を進め、公平・公正な税務行政を一層推進してまいります。 最後に、本市の人口構成は全国平均と比べて団塊の世代の割合が高く、今後急激に高齢化が進むと予測をいたしておりまして、支える世代である生産年齢人口と支えられる世代である年少人口及び高齢者人口の比率、いわゆる従属人口指数が急激に上昇をしていくことが確実でございますため、子供や孫の世代に負担を先送りせず、将来を見据えたまちづくりを行う必要がございます。 平成24年度は第5次総合計画第1期中期計画の中間年であり、ここに掲げました重要施策の具現化を目指すものといたしますが、長引く不況や行き過ぎた円高水準、そして扶助費を初めとした義務的経費の割合がますます高まるなど、本市の財政状況はこれまで以上に厳しくなると予想される中、行政内部の経費につきましては、質・量ともに徹底して見直すことはもとより、財源の捻出に職員一人一人が知恵を絞り、限られた資源を有効活用することで市民生活を向上させてまいりますとともに、長期的な展望に立ち、健全財政の維持に努めることが市民の皆様からご信託を得た私の使命であると肝に銘じております。 以上、平成24年度の市政運営に臨みます私の所信の一端と主要施策の概要につきまして申し述べさせていただきました。厳しい社会経済環境の中にありましても着実かつ継続的に行政運営を進め、ふるさと宇治の今と未来に対して市の役割をしっかりと果たしてまいりますため、全力を傾注いたす所存でございますので、議員各位の一層のご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げます。 引き続きまして、平成24年度宇治市一般会計予算を初め、各特別会計予算、水道事業会計予算並びに諸議案につきましてご説明を申し上げます。 まず、平成24年度の予算につきましては、昨年11月2日に都市経営方針を示し、この間、大変厳しい財政環境の中、鋭意、編成に努めてまいりました。 その結果、平成24年度の予算規模は、全会計総額で1,046億4,324万5,000円となりまして、対前年度比10億495万2,000円の減額、率にいたしまして1.0%の減となっております。 平成24年度予算は、第5次総合計画の2年目の年であり、これまでどおり財政規律を維持し、健全財政の堅持を前提として、「お茶と歴史・文化の香るふるさと宇治」の新たなまちづくりを着実に進めるため、未来を信じ、活力あふれ、もっと輝く、宇治のまちづくりの新たな扉を開く予算といたしました。 それでは、議案第1号「平成24年度宇治市一般会計予算」につきましてご説明を申し上げます。 予算の総額は、歳入歳出それぞれ576億円、対前年度比33億円の減額、率にいたしまして5.4%の減となっております。 歳入の主なものでございますが、まず市税では、総額228億4,305万7,000円を計上いたしております。為替相場の影響などにより法人市民税が減収となっており、20億4,198万4,000円の減額、率にいたしまして8.2%の減となっております。 次に、地方交付税につきましては65億9,000万円を計上いたしております。地方財政計画、市税等を精査する中で対前年度比1億1,000万円の減額、率にいたしまして1.6%の減となっております。 次に、繰入金では19億1,247万7,000円を計上いたしております。内訳といたしましては、財源不足を補いますため財政調整基金から11億円、減債基金4億円、都市基盤の整備に対して公共施設等整備基金から2億7,760万円などをそれぞれの目的に応じて活用を図っております。 次に、市債では、一般債につきましては地方交付税措置対象債、いわゆる良質な地方債だけではなく、将来にわたり受益があるものにつきましては地方交付税措置対象以外の起債についても活用をいたすこととしまして、発行総額は19億3,800万円となり、対前年度比8億2,470万円の減額、率にいたしまして29.9%の減となっております。 また、臨時財政対策債につきましては31億8,000万円を計上いたしておりまして、地方債発行総額は51億1,800万円となっております。 次に、歳出の主要な事業や新規事業等につきましてご説明を申し上げます。 まず、総務費では、総額62億7,812万1,000円を計上いたしております。災害に強い町を実現するための諸事業を初め、第6次行政改革大綱を策定するための経費等を計上いたしております。 次に、民生費では、総額244億5,777万1,000円を計上いたしております。子育て支援医療の拡充にかかる経費を初め、国民健康保険事業特別会計の臨時特別繰出金、障害者福祉に要する経費、民間保育所施設整備費等を計上いたしております。 次に、衛生費では、総額39億1,577万6,000円を計上いたしております。各種予防接種、可燃物収集運搬委託費や城南衛生管理組合分担金等を計上いたしております。 次に、労働費では、前年度に引き続いて緊急雇用対策事業費を計上するなど、総額1億6,507万9,000円を計上いたしております。 次に、農林水産業費では、高品質茶推進事業補助金や産地力向上推進事業補助金を計上するなど、総額2億9,538万4,000円を計上いたしております。 次に、商工費では、宇治市中小企業低利融資事業費や観光振興計画策定にかかる事業費など、総額18億7,591万2,000円を計上いたしております。 次に、土木費では、総額63億4,860万7,000円を計上いたしております。市内の排水路改良に要する経費を初め、(仮称)宇治川太閤堤跡歴史公園の基本計画などの策定に要する経費、近鉄大久保駅前交通広場整備事業費等を計上いたしております。 次に、消防費では、総額18億6,031万5,000円を計上いたしております。救急隊5隊化に伴います救急救命士の養成に要する経費や(仮称)伊勢田救急出張所整備に伴います基本設計などに要する経費等を計上いたしております。 次に、教育費では、総額55億9,000万2,000円を計上いたしております。宇治黄檗学園整備にかかる事業費を初め、小学校・中学校の耐震改修事業や空調機設置に要する経費、中学校雨水流出抑制対策事業費等を計上いたしております。 以上が、一般会計の概要でございます。 続きまして、特別会計並びに水道事業会計につきましてご説明を申し上げます。 まず、議案第2号「平成24年度宇治市国民健康保険事業特別会計予算」につきましてご説明を申し上げます。 予算の総額は、歳入歳出それぞれ196億5,500万円でございます。平成24年度は、国民健康保険運営協議会からの答申を十分に尊重させていただき、保険料につきましては医療分、後期高齢者支援金分並びに介護分ともに保険料率は据え置くとともに、特定健康診査の実施、生活習慣の改善が必要な加入者に対する保健指導等に取り組んでまいります。 次に、議案第3号「平成24年度宇治市後期高齢者医療事業特別会計予算」につきましてご説明を申し上げます。 予算総額は、歳入歳出それぞれ20億7,100万円でございます。後期高齢者医療制度につきましては、京都府後期高齢者医療広域連合が運営をされておりますが、本市が担当いたしております保険料の徴収や窓口業務などに要する経費を計上いたしております。 次に、議案第4号「平成24年度宇治市介護保険事業特別会計予算」につきましてご説明を申し上げます。 予算の総額は、歳入歳出それぞれ116億3,400万円でございます。平成24年度は、第5期事業計画に基づき保険料率の改定を行いますとともに、保険給付費など必要な経費を計上いたしております。 次に、議案第5号「平成24年度宇治市墓地公園事業特別会計予算」につきましてご説明を申し上げます。 予算の総額は、歳入歳出それぞれ8,360万円でございます。墓地公園につきましては、121区画の募集を予定いたしますとともに、墓地公園の管理経費などを計上いたしております。 次に、議案第6号「平成24年度宇治市簡易水道事業特別会計予算」につきましてご説明を申し上げます。 予算の総額は、歳入歳出それぞれ5億130万円でございます。笠取及び二尾地区の簡易水道施設の維持管理に要する経費や簡易水道事業を上水道事業に統合するための経費などを計上いたしております。 次に、議案第7号「平成24年度宇治市飲料水供給施設事業特別会計予算」につきましてご説明を申し上げます。 予算の総額は、歳入歳出それぞれ770万円でございます。池尾地区の飲料水供給施設の維持管理に要する経費を計上いたしております。 次に、議案第8号「平成24年度宇治市公共下水道事業特別会計予算」につきましてご説明を申し上げます。 予算の総額は、歳入歳出それぞれ82億7,700万円でございます。管渠建設工事では18カ所を実施し、また処理場建設では東宇治浄化センターの高度処理に対応いたしますための経費等を計上いたしております。 次に、議案第9号「平成24年度宇治市水道事業会計予算」につきましてご説明を申し上げます。 まず、収益的収入及び支出では、水道事業収益38億5,949万9,000円、水道事業費用38億5,519万9,000円となっております。 次に、資本的収入及び支出では、資本的収入2億3,097万4,000円、資本的支出9億5,844万6,000円となりまして、不足額7億2,747万2,000円につきましては、過年度分損益勘定留保資金で補てんをいたしております。 災害に備えた配水池等の耐震補強、水道管路の耐震化などの経費を計上いたしております。 続きまして、条例及び一般議案につきましてご説明を申し上げます。 まず、議案第10号「宇治市組織条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、外国人登録法の廃止に伴い、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第11号「宇治市市税条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、地方税法の一部改正に伴い、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第12号「宇治市火災予防条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、危険物の規制に関する政令の一部改正に伴い、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第13号「宇治市集会所条例を廃止する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、宇治市集会所再生プランの実施に伴い、集会所の管理運営体制を見直し、地域組織による主体的な集会所運営を図るため条例を廃止するものでございます。 次に、議案第14号「宇治市文化会館条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、宇治市文化会館の使用料の免除に関する規定につきまして、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第15号「宇治市印鑑条例の一部を改正する条例を制定するについて」及び議案第16号「宇治市手数料条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 2議案は、いずれも外国人登録法の廃止に伴い、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第17号「宇治市企業立地促進条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、本条例の失効の時期を5年間延期し、引き続き産業の振興を図るため、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第18号「宇治市産業振興センター条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、宇治市産業振興センターの施設の使用に関する規定につきまして、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第19号「宇治市斎場条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、外国人登録法の廃止に伴い、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第20号「宇治市市営住宅条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、公営住宅法の一部改正に伴い、入居者の資格に関する規定等につきまして、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第21号「宇治市都市公園条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、有料公園施設の使用料につきまして、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第22号「企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、上下水道部の設置による組織の変更に伴い、特殊勤務手当につきまして、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第23号「宇治市敬老祝金条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、外国人登録法の廃止に伴い、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第24号「宇治市介護保険条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、第5期介護保険事業計画の策定による介護保険料額の改定等に伴い、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第25号「宇治市国民健康保険条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、国民健康保険の保険料の徴収及び徴収嘱託員の報酬に関する規定につきまして、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第26号「市道路線の認定について」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、六地蔵33号線ほか5路線につきまして、地域の生活路線として公共性が高く、市道として維持管理することが適当と考え、市道として認定をしようとするものでございます。 次に、議案第27号「市道路線の廃止について」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、宇治43号線の一部及び槇島町124号線は、宇治槇島線の供用開始に伴い重複部分を、羽拍子町8号線は一般通行の用に供していないため、その一部を、伊勢田町72号線は道路の形態もなく、その機能を喪失しているため廃止をしようとするものでございます。 次に、議案第28号「宇治市非常勤職員の勤務時間、報酬等に関する条例を制定するについて」及び議案第29号「宇治市臨時職員の勤務時間、賃金等に関する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 2議案は、いずれも地方自治法の趣旨を踏まえ、非常勤職員及び臨時職員それぞれの勤務時間、報酬及び賃金等を規定するため、新たに条例を制定するものでございます。 次に、議案第30号「特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償につきまして、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第31号「平成22年度の年末年始に勤務した職員に対する時間外勤務報酬及び時間外勤務賃金の支給に関する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、平成22年度の年末年始に勤務をした職員に対する時間外勤務報酬及び時間外勤務賃金の支給について規定するため条例を制定するものでございます。 次に、議案第32号「宇治市ラブホテル建築等規制条例の一部を改正する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、宇治市集会所条例の廃止等に伴い、所要の改正を行うものでございます。 次に、議案第33号「宇治市重要文化的景観の保存に係る分担金の徴収に関する条例を制定するについて」につきましてご説明を申し上げます。 本議案は、文化財保護法に基づき、宇治の文化的景観の保全を図るために重要文化的景観における保存事業を実施するに当たり、所有者からの分担金を徴収することを目的として条例を制定するものでございます。 以上、33議案を一括してご説明申し上げましたが、よろしくご審議をいただき、ご可決を賜りますようお願いを申し上げます。----------------------------------- ○議長(堀明人君) お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、本日の会議はこの程度にとどめ、延会することに決しました。 本日はこれにて延会いたします。     午前11時16分 延会 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。                宇治市議会議長  堀 明人                宇治市議会副議長 宮本繁夫                宇治市議会議員  石田正博                宇治市議会議員  長野恵津子...