舞鶴市議会 > 1996-09-12 >
09月12日-03号

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  1. 舞鶴市議会 1996-09-12
    09月12日-03号


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    平成 8年  9月 定例会     -------------------------       平成8年舞鶴市議会9月定例会会議録(3)          平成8年9月12日(木曜日)     -------------------------◯出席議員(30人)     浅野良一君    飯田史朗君    一盛 昇君     梅原儀視君    奥田保弘君    岸田 裕君     久下 修君    近藤一真君    桜井 裕君     佐藤紀夫君    下元重治君    生水武男君     高田良昭君    高橋秀策君    竹内正一君     竹原 健君    田中輝昭君    谷口 薫君     中島則明君    半林幸男君    藤井 満君     藤田正一君    藤原敬一君    真下定夫君     松尾二三雄君   水嶋 昇君    森田範男君     山下博史君    山本公彦君    和佐谷 寛君◯欠席議員(1人)     稲村義信君◯説明のため出席した者の職氏名     市長        江守光起   助役       松岡 環     助役        瀬野義信   収入役      室 一雄     企画管理部長    阿波博之   石炭火電対策室長 本田安志     総務部長      岡本成一   民生部長     谷田 博     保健福祉部長    牧野博行   経済部長     迫田安彦     土木建築部長    林 三弘   都市建設部長   越後卓省     下水道部長     野村利治   水道部長     野々尾理一     市民病院事務局長  小森義弘   消防長      川島進一     教育委員会委員長  齋藤 忠   教育長      岡山 稔     教育総務部長    南部照一   社会教育部長   大島冨二男     選挙管理委員会委員 白石 明   公平委員会委員  増山寛一     監査委員      桜井義昭◯事務局職員出席者     事務局長      藤井好雄   総務課長     長岡照夫     庶務係長      笹原英昭   議事係長     山本和人     調査係長      近藤勝義   主査       西村 卓     -------------------------     議事日程(第3号)                         平成8年9月12日(木)                         午前10時00分開議第1 一般質問第2 第54号議案から第66号議案     (質疑)     -------------------------     午前10時03分 開議 ○議長(真下定夫君) おはようございます。 ただいまから、本日の会議を開きます。 欠席議員の報告をいたします。 稲村義信君は欠席する旨、届け出がありましたので、報告をいたしておきます。     ------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(真下定夫君) 日程に入ります。 日程第1、昨日に引き続き、一般質問を行います。 通告により、生水武男君に発言を許します。生水武男君。     〔生水武男君登壇〕(拍手) ◆(生水武男君) おはようございます。 私は、発言通告順に質問をいたします。 第1番目の質問は、舞鶴の基地拡張、強化反対についてであります。 今日のアメリカは、多くの国の非難を浴びながら、国連憲章や国際法を踏みにじって強行している、イラクへの無法な軍事介入に見られるように、世界のあらゆる紛争に介入する権利があると主張し、地域紛争の抑圧とか解決などの名目で、他国への武力干渉を行っております。 また、我が国とアメリカの関係では、昨年9月の沖縄での米兵の少女暴行事件は、安保条約をめぐる情勢に大きな影響を与え、国民の多くが安保条約廃止や地位協定の見直しをやるべきだとの声を大きく広げました。 特に、去る8日の沖縄の米軍基地の縮小に対しての県民投票が、戦後50年以上にわたる基地の重圧に明確な「ノー」を示しました。これは、圧倒的多数の県民の総意として、沖縄基地の固定化を迫る日米両政府への痛烈な審判でありました。 しかし、軍事同盟を強化するため、この4月に日米の首脳により、日米共同宣言が発表され、アメリカの世界支配の野望のために、地球的規模での日米の軍事協力が打ち出され、現在それを具体化するためのガイドラインの見直し、改定の作業が進められております。 ガイドラインの改定の内容は、機雷封鎖、米軍の護衛、演習中の補給、戦闘地域での日本人救助など200項目と言われており、例えば機雷の問題では、湾岸戦争では戦争が終わってからの除去でしたが、有事の際の米軍行動時に、相手の機雷敷設に対しての除去や封鎖のための行為なども含まれているとのことであります。 これは、米軍とともに戦争に参加するということであり、我が国の憲法に明らかに違反し、専守防衛を逸脱した行為であります。 8月1日の朝日新聞や8日の朝雲の報道によりますと、ことし11月上旬の2週間、アメリカの空母インデペンデンス号を中心とするアメリカ戦闘群と自衛隊との陸・海・空による日米合同演習が日本海で初めて行われ、ことし4月に締結された日米物品役務相互提供協定を初めて適用し、自衛隊が米軍に修理用の部品の代替品や燃料も提供することも検討しているとも報じられております。 この演習は、明らかに現在改定作業中のガイドラインの先取りのシミュレーションでもあり、舞鶴地方隊や第3護衛隊群の参加と同時に、アメリカ艦隊の舞鶴入港なども十分に考えられます。 日本海唯一の舞鶴の自衛隊基地が、アメリカの国益を至上のものとして、そのためには他国への攻撃もよしとする、アメリカの世界戦略の一翼を担う基地にされようとしているのであります。 私ども日本共産党は、日本がいかなる軍事同盟にも属さない非同盟、中立の道を進み、世界のすべての国々と友好を図り、アメリカとの間には対等、平等の立場に立った友好条約を締結することを明らかにしてまいりました。 私どもに対しまして、「自衛隊をすぐ解散させるのか。我が国の自衛についてどうするのか」という疑問を出されてくる方々もありますが、私どもは「憲法の道に沿って国民的団結を基礎に、我が国の主権侵害に対しては、警察力や自主的自警組織などにより自衛措置をとること」を基本にいたしております。 しかし、この基本的な道を踏み出すためには、国民的な十分な合意が必要であることは言うまでもありません。 私ども日本共産党は、今日の自衛隊の改革につきまして次のようにされるべきと考えていますが、次の2点について質問いたします。 1つには、アメリカとの従属関係を切り捨てることであります。 舞鶴の基地は、アメリカの空母を守り核戦場にも赴けるイージス艦も配備され、いったん有事になれば、アメリカとともに危険な道を歩まされる可能性を持っているところであります。 自衛隊が我が国の憲法に反し、専守防衛を逸脱した現状を改め、アメリカの従属的な関係を断ち切るべきであると考えますが、市理事者の見解をお聞かせください。 いま1つは、軍縮を行い、福祉、教育、暮らしのための施策とする問題であります。 先月の30日に防衛庁が発表いたしました来年度軍事費の概算要求額は、4兆9,850億円。今年度比2.88%の増とされております。 この自衛隊の軍備予算の中には、アメリカ軍の注文に応じて、アメリカ軍の足りないところを補う役割を果たさされております。 105ミリ榴弾砲も、沖縄県道をまたいでの実弾射撃が問題になっているものと同じ155ミリ榴弾砲にする。また、アメリカが東アジア戦略で軍拡リストに挙げた多連ロケットシステム、F2支援戦闘機などなども盛り込まれております。 日本は航空母艦を持っていないのに、その空母護衛役にこの3月に舞鶴に配備された、莫大なお金のかかったイージス艦「みょうこう」もその一環でありました。 また、舞鶴の基地を縮小と称し、新たに5万6,000平方メートルの海面を埋め立て、1,000メートル近い自衛隊桟橋の建設計画が同時に進められようとしております。 さらに、大波燃料貯蔵所の新設バースの計画は、水深14メートル、長さ236メートルの桟橋としております。横須賀の米軍基地の空母インデペンデンス号係留桟橋12号バースは、水深13メートル、長さ280メートルと変わらぬものであり、インデペンデンス号クラスの燃料補給も可能な大軍事桟橋が建設されようとしているのであります。 ちなみに、このインデペンデンス号は、横須賀から紛争地のイラクへ出港したことも言われております。 アメリカのためにお金のかかるむだな軍備拡大の部分を切り捨てる必要があります。 したがって雁又の軍事ヘリ基地建設を初め、舞鶴の軍事基地の拡張・強化は中止するべきであると考えます。 この点についても、市理事者の見解をただすものであります。 第2番目の質問は、核兵器廃絶を目指す運動についてであります。 第50回国連総会は、今月の10日、オーストラリアなど126カ国が共同提案しておりました、核爆発を伴う実験をすべて禁止するという包括的実験禁止条約案を、賛成158、反対3、棄権5の圧倒的多数で採択いたしました。 この条約は、核爆発を伴わない核兵器開発は禁止していないなどの不十分さを残すものではありますが、核兵器廃絶への国際世論と運動の高まりの反映であり、核兵器廃絶を願うすべての人々が歓迎するものと思うものであります。 私は、舞鶴市議会からの派遣といたしまして、去る8月6日に広島市で行われました、広島市主催の被爆51周年を迎えての平和記念式典に参加させていただくことができました。 式典には遺族や市民、そして核兵器廃絶を願う人々など約5万人が参列しておりました。 ことしの広島市の式典は、この1年間、再三にわたって行ったフランスと中国の核実験に、150以上の国々が抗議、反対の態度を明らかにし、日本でも核実験中止を求める自治体決議や意見書が、短期間に全自治体の過半数を超える2,050で行われたように、世界の反核の世論は大きく広がった中で行われたものであります。 式典で平岡広島市長は、平和宣言を読み上げる中で、惨禍から半世紀余がたちながら、世界がいまだに核兵器のもとにあることを指摘し、「私たちは絶望することなく、繰り返し人類と核兵器は共存できないと訴える」と述べ、核兵器を「平和を阻むあらゆる暴力の象徴」と強調いたしました。 さらに、核兵器廃絶を求める国際世論の広がりを述べながら、被爆の実相を語り継ぎ、広く世界の人々に伝えていくことの重要性を強調し、あらゆる核兵器廃絶と平和への絶えざる努力が必要と訴えられました。 私は、この式典に参加し、「この平和宣言は核兵器廃絶を願うすべての人々が思想、信条、宗教、政治のあらゆる立場を乗り越え、心を一つにして進めねばならない道」と大きな感銘を受けてまいりました。 本市においても、核兵器廃絶を願う市民は、核兵器廃絶を訴える、広島、長崎からのアピール署名を人口の過半数を超える人々が署名し、市議会では「核兵器廃絶平和宣言」が決議されました。 以上のように、核兵器廃絶を訴える国内外での声は確実に大きく広がっております。 しかし他方では、核保有国政府が、核兵器の廃絶はもちろん核兵器使用禁止や核実験の全面禁止を求める世界の声に背を向け、いまだに核兵器にしがみつく勢力があることも現実であります。 本市市長も言われる「核兵器のない恒久平和の実現」のためには、核実験反対、核兵器廃絶の世論と運動を圧倒的に高めてこそ、核兵器に固執する力に対抗し、核兵器廃絶の道が開かれるのではないでしょうか。 他の市町村では、核兵器廃絶を訴えるモニュメントや垂れ幕、小中学校での原水爆の悲惨さを訴える副読本発行などの取り組みがされております。 本市でも、核兵器廃絶のためにはこのような取り組みを行い、原水爆の悲惨さを訴え、廃絶への世論を広げる取り組みが必要ではないでしょうか。 本当に核兵器廃絶を願うならば、今以上の核兵器廃絶への市民への宣伝、教育などが求められているのではないでしょうか。 核兵器廃絶への本市でのさらなる計画や取り組みについてお聞かせください。 第3番目の質問は、輸入促進地域計画、FAZについてであります。 舞鶴市の発展の道は、海を生かし港を使った対岸貿易を中心とした都市として歩まねばなりません。 本市でのFAZへの取り組みは、法が平成4年7月に施行されたと同時に、その活用のための研究会が設立され、以後急速に実現の対策が進められてまいりました。 その結果、平成7年11月21日に京都府8億円、舞鶴市4億円、その他民間50社の分を合わせまして17億8,500万円を出資額とする第3セクター株式会社舞鶴21が設立されました。工事費総額は22億円とされております。 国の言うFAZの目的は、対アメリカを中心とする日本の貿易黒字の削減のため、国内の港湾、空港周辺に輸入促進地域FAZを設定するものとされております。 さらに、建設に当たってはゼネコンの仕事がほとんどと言われ、事実、舞鶴のFAZの8階建ての支援センターの建設には、清水建設が決定しております。 今日、全国でFAZの指定が18カ所され、取り組みが始まっていますが、バブルの崩壊直前に計画された法律だけに、バブルがはじけた今日、赤字が続出し、自治体への大きな負担がかかるなど問題や不安が起きております。 大阪市は、全国でいち早く輸入促進のためとして、事業費1,500億円、そのうち大阪市が95億円を投じ、平成6年4月に開業いたしました12階建てのアジア太平洋トレードセンター、通称ATCと、事業費1,190億円、うち大阪市107億円を投じて、地上55階のワールドトレードセンター、通称WTC、この2つの事業が開業しております。 しかし、今日になっても空き室が目立ち、入居率はATCはテナントが40%で、6階から9階までは閉鎖され、WTCも入居率は50%を少し上回っているだけで、赤字が続出しているとのことであります。 私は、千歳の空港FAZを昨年視察することができましたが、広いフロアに空き店舗が多く、客も数人と閑散なものでした。 そもそもFAZの計画策定に当たりまして、各地とも通じて言えることは、過大な見積もりであり、北九州市経済研究会常任理事天野順二氏は、空想的とさえ言ってもおられます。 例えば、北九州市のFAZ計画は、10年後には外国貿易で2倍、国内輸送で3.3倍にと、過大な見積もりもしております。九州では4カ所でFAZが取り組まれておりますが、92年11月号の雑誌「財界九州」には、誘致段階から「どれも類似した構想で、需要見込みも予想も立ってない」と指摘しております。 ことし7月に行われました政府・財政制度審議会の港湾関係での報告書には、「世界のコンテナ船は急速に大型化し、特に従来の常識とされてきたパナマ運河を通行できる最大限のいわゆるパナマックス型を超える大型船、オーバーパナマックス型の出現によって、マイナス15メートル程度の大水深の岸壁などが求められている。シンガポール、香港などは、既にこの取り組みをしている。さらに運輸省では、港湾の国際競争力確保のため、単に施設を競い合うだけでなく、効率性、生産性を高めるため、主要なアジア港湾での常識の24時間体制や休日営業が我が国ではほとんど実現されておらず、非効率で外国に比べコストが高い一因ともなっている。ソフト面での適切な対応も強く望まれる」と指摘し、述べております。 確かに舞鶴は、貿易港としての発展のため対策を立てなければなりませんが、結局、FAZは対アメリカとの輸入促進で日本の産業空洞化を激化させ、ゼネコン本位の工事、そして自治体に赤字を背負わせる結果を生み出すのではないでしょうか。 そこで3点質問いたします。 1点目には、舞鶴でのFAZ計画の経営見通し、すなわち全国18地域の間で始められようとしている巨大施設競争と値下げ競争に巻き込まれ、赤字が本市にのしかかってくる心配がないのでしょうか。 2点目には、舞鶴21の設立に当たって、どのような需要見込みを立てて計画がされたのでしょうか。 3点目には、日本海で最高の良港と対岸貿易への有利性などを生かした、独自の自主性ある計画を立てるべきではないでしょうか、お尋ねいたします。 第4番目は、公共工事の発注のあり方について2点質問いたします。 1点目は、公共工事の執行に関し、検査体制を新設することについてであります。 公共工事の発注や契約をめぐりまして、全国的にも不公正が取りざたされ、本市においても過去数回に及んで談合などが問題になり、透明性の高い契約方法が市民的にも期待されてまいりました。 そして、契約、入札に当たりましては、幾度かの改善がされてまいりました。最近ではこの4月から、契約につきましては、新しく管財契約課が新設され分離されることになりました。 これは、一つの改善と思いますが、さらに契約の透明性を高めるために、他の自治体でも既に実施しておりますように、契約を独立させたと同様に、さらに検査体制を独立させることであります。市理事者は、これにつきましては「検討する」との態度を示されてまいりましたが、いつから実施されようとしているのか、また結論をいつまでに出されるのか、改めてお尋ねいたします。 2点目は、日本下水道事業団との契約内容を見直すことについてであります。 東京高等裁判所は、ことし5月31日に同事業団発注の電気設備工事に絡む談合事件で、独占禁止法の違反に問われていた大手電気会社5社と、これをほう助したとして、事業団の元公務部長に「公民一体となった犯行で悪質」と認定し、有罪の判決を行いました。被告はいずれも罪を認め、上告をせず判決を受けております。 この下水道事業団への判決は、我が国を代表する一流電気メーカーによる談合への審判であり、官製談合であることを明らかにしたものであり、いわゆる護送船団方式の典型であります。 本市と日本下水道事業団との契約実績は、昭和59年から平成6年9月の間に21件、80億円余りに及びます。この契約方法は、すべてが随意契約で締結されてまいりました。 この中で、公正取引委員会と検察当局が、入札談合刑事事件といたしまして摘発した談合取引の対象に、平成5年6月に本市と事業団との間に随意契約で締結いたしました14億7,200万円のうち、有罪判決を受けた東芝の6億4,684万円が含まれておりました。 当時の新聞報道によれば、電気メーカー9社は、受注調整だけでなく価額のつり上げもやっていたとされておりました。今度の判決によりまして、価額がつり上げられ、不当な高値で本市が契約されていたことが、より疑われる結果が生じてきたわけであります。 これに対して市理事者の態度は、「談合が明らかになれば返してもらうことなど含め検討したい」とのことでありました。 今日、談合不正があったとの判決が下され、被告たちもその罪を認めております。 事業団との契約は80億円と膨大な金額になりますが、当面、少なくとも談合が明らかになった平成5年の東芝電気の6億4,684万円。この談合でつり上げられたと思われる分については調査を行い、損害が明らかになれば損害分は返してもらうべきであります。 また、調査は本市が直接行うか委託するかは別といたしまして、調査費用一切は当然、東芝電気が持つべき性格のものであります。 以上について、改めて市理事者の見解をお聞かせください。 第5番目の質問は、多額の高い利息を払っている市債を、低利より受けられていない積立金を活用し、繰上償還し、その差額を市民のための有効財源に活用する問題であります。 地方財政法の4条の3に、財源の調整のために、「財政の健全な運営に資するため積み立て」、それを「償還期間を繰り上げて行う地方債の償還の財源に充てなければならない」と明記しております。 さらに4条の5の積立金の処分につきましても、「償還期限を繰り上げて行う地方債の財源に充てる時」としており、立法の目的としておる地方財政の健全性の確保のためへの条項が幾重にもとられております。 そして、この法によりまして、当然のことながら本市の地方債の発行におきましても、その償還方法に必ず「都合により据置期間期間及び償還期限を短縮し、もしくは繰上償還または借りかえすることができる」と明記されております。 本市の預金である積立金は、ここ近年だけを見ましても、5年度には30億600万円、6年度には約10億円と、毎年多額の積み立てが行われてまいっております。そして、7年度末にはまだ決算書をいただいておりませんのでわかりませんが、積立総額は、平成6年度末で177億円とのことでありました。 この積立金の預け入れは、15ないし16の銀行など民間の金融機関にされておりますが、受取利息はわずか0.45%から0.5%のことであります。 一方の市の借金である市債の発行と支払いの利息を見ますと、平成6年度末で未償還額は、一般会計で197億円、特別会計を含むと347億円にもなります。平成6年度の支払利息は、一般会計分だけでも9億1,900万円、特別会計約7億1,600万円を含むと、16億3,500万円もの利息を支払い、年利には、平均すると4.63%もの高いものについているとのことであります。 わずか0.5%以下より利子がつかない多額の積立金が預金としてあるにもかかわらず、一方、市債では4.63%もの高い金利を払っております。 今日では多額の未償還額を抱えている本市といたしましては、市民の税金のむだ遣いがなされているんではないでしょうか。 市債の多くを占め法律で認められております政府関係資金の借入金も、借りかえまたは繰上償還をするべきですが、時間がかかるならば、当面6年度末残高で約29億円の縁故債の繰上償還を行うべきであります。 せめて縁故債の29億円だけの繰上償還を積立金で行うならば、4.63%と0.5%の差額が、年間支払い利息が減額され、それだけ市民のための財源として活用できるわけであります。 例えば、自治大臣や知事の許可を必要とせず、自治体サイドだけでできる縁故債29億円のうち20億円を繰上償還するために、8年度末見込みとされております一般会計分の財政調整積立金7億9,000万円もございますが、それには手をつけず、当面、同じく一般会計の減債基金の40億5,400万円、これのせめて半分弱の20億円を使えば、4%の差として8,000万円が減額できるわけであります。 市債の繰上償還を行い、差益を市民の有効財源に使うべきと考えますが、市理事者の考えをお聞かせください。 第6番目の質問は、官官接待を廃止する問題についてであります。 本市議会側といたしましては、公費の扱いなどにつきまして、最近襟を正し、海外視察や陳情時における市理事者からの出費に対して改善を求め、改められてまいりました。 しかし、本市議会で市理事者に対し、再三この問題を取り上げてまいりましたが、答弁には、「廃止しよう」とか「減少させよう」とかの答えは聞くことができませんでした。 税金を使っての中央と地方の官僚が飲み食いする官官接待への国民の批判が引き続き高まる中で、高知県が全廃を発表し、先日、宮城県では、食糧費で開いた懇談会の出席者を公開するように求めた訴訟で、仙台地裁が県に全面公開を命じると言う判決を下し、県側は控訴せず、官官接待すべてを公開することを決定いたしました。 この仙台の判決内容には、「懇談会の出席者名や開催目的などを非公開としたのは違法」といたしまして、懇談会出席者を含めた一切の文書の全面公開を命じました。 また、今月29日の東京地裁は、東京都の知事室が会議や懇談会で支出した食糧費につきまして、公開を命じた判決も出されております。 これに関連して3点質問いたします。 1点目は、ここ数年前から予算書や決算書から食糧費という項目がなくなり、需用費として省略し記されておりますが、食糧費として明記するべきであります。 2点目には、官官接待に対しまして、あいまいな答弁でなく廃止すると明言されるべきであります。 3点目には、本市も食糧費として計上されている相手の氏名をすべて公表し、市民的にも明るいガラス張りの行政を示すべきであります。 以上、市理事者の対応についてお尋ねいたします。 以上で、第1回目の質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(真下定夫君) 瀬野助役。     〔助役 瀬野義信君登壇〕 ◎助役(瀬野義信君) おはようございます。 生水議員の御質問のうち、4番目の公共工事の問題を除きまして、私の方からお答えいたします。 まず初めに、自衛隊についてのお尋ねでありますが、国防は国家が存立する上で極めて重要なものであります。 自衛隊のあり方につきましても、国において判断されているものであり、一自治体としても基本的にはこれを支えていくべき立場にあるものと考えております。 また、本市において、自衛隊は長年にわたり地域経済に大きく寄与し、その活性化に多大な貢献をしてきたものと考えており、今後とも自衛隊との共存を図ってまいりたいと存じております。 また、ヘリ基地の整備や桟橋の拡張は、基地機能の是正と理解しており、本市の発展を阻害するものとは考えておりません。 次に、核兵器廃絶についてのお尋ねでありますが、核兵器のない恒久平和の実現は、全人類の願いであり、市議会におかれましては、従来から核兵器廃絶平和都市宣言や核実験の中止を求める決議をされるなど、その取り組みに敬意を表する次第であります。 市といたしましては、昨年の戦後50周年にあわせ平和のモニュメント・カリヨンの設置や、各種記念事業を通じて平和のとうとさを全国に発信したところでありますが、今後ともあらゆる機会におきまして、核兵器のない平和な世界、そして平和な舞鶴の実現を訴えてまいりたいと存じております。 次に、輸入促進計画FAZについてのお尋ねでありますが、御承知のとおり、昨年11月に事業主体であります株式会社舞鶴21が設立され、施設建設に取り組まれているところであります。 仰せの京都府地域輸入促進計画につきましては、地元を初め舞鶴港活用企業研究会の皆様方の御意見もよく聞きながら、舞鶴港の現状を十分研究して策定されたものであり、大阪市等他のFAZ施設と比べると規模は小さいものの、地道で堅実な内容であると考えております。 また、施設の建設につきましても、約22億円の事業費に対して、資本金が17億8,500万円と自己資本率が高く、経営的にも安定したものになっております。 今後、FAZ施設の完成により、港湾施設がさらに充実するとともに港のイメージアップが図られ、貿易の機会がふえることで地元経済界の発展につながっていくものと期待しております。 次に、市債の繰上償還についてのお尋ねでありますが、平成7年度の市債借入のうち市中銀行等から借り入れます、いわゆる縁故債につきましては、後年度の元利償還において普通交付税の算入措置があるものでありまして、借り入れ条件も1.5%から3%の利率で、3年から10年程度の償還期間を設定しており、いわゆる政府資金に比べて金利も低く、償還期間も短期間として、実施償還にかかる経費の抑制を図るべく努めているところであります。 また、公債費にかかる財源対応として、本年度一般会計予算においても減債基金11億円を取り崩す措置をしており、基金の目的に沿った活用を図ることにより、予算の収支均衡に努めたところであります。 したがいまして、市債の借り入れに当たっては、後年度の元利償還において普通交付税の算入措置がある有利な市債の活用を図るとともに、公債費の増嵩を図る指標であります公債費比率や起債制限比率の推移に留意しながら、縁故債の利子償還にかかる経費の抑制や、基金の目的に沿った活用に努めているところであります。 次に、いわゆる官官接待についてのお尋ねですが、かねてからお答えしておりますように、地方公共団体も一人格を有し、社会通念上相当と認められる範囲において接待をなすことは可能であり、また必要であるとも考えております。 本市ではその必要性なども十分に考慮した上で、社会通念上の儀礼の範囲内でその執行に努めているところでありまして、新聞等で報道されておりますような官官接待は行っておりません。 したがいまして、相手方の名前を公表することにつきましても考えておりません。 また、食糧費の予算上の表示につきましては、節別、事業別予算として表示しておりますので、御理解賜りたいと存じます。 ○議長(真下定夫君) 松岡助役。     〔助役 松岡 環君登壇〕 ◎助役(松岡環君) おはようございます。 引き続きまして、生水議員の御質問のうち、4番の公共工事の発注につきまして、私の方からお答えをさせていただきます。 まず、公共工事に係る検査部門の組織新設についてのお尋ねでございますが、御承知のとおり、公共工事の執行につきましては、工事の設計から入札、契約、監督、検査に至るまで一連のものでございまして、これらの厳正な執行管理が工事の適正な執行につながっていくものと考えており、このため庁内組織といたしまして入札制度検討委員会を設置いたしまして、鋭意改善方に取り組んでいるところでございます。 お尋ねの工事検査につきましては、従来から、工事ごとに工事執行課とは異なる部署の職員を検査職員に指定をいたしまして、客観的な立場で厳正な工事検査ができる体制をとるなど、その適正な執行に努めてきたところであります。 検査部門の組織の問題につきましては、入札制度検討委員会での今後の検討や全体の事務事業等の見直しに取り組む中で、検討を加えてまいりたいと考えております。 次に、日本下水道事業団との契約金返金請求についてでありますが、今回の事業団の電気設備工事をめぐる談合事件につきましては、独占禁止法違反で告発を受けて以来、日本下水道事業団におかれましては、再発防止のために改善措置を講じ、業務の厳正な執行で信頼回復に努められているところであります。 工事の予定価額につきましては、国の基準に従いまして適正な価額で積算されたものでありますし、また本市が執行いたします補助事業と同様に、事業団発注の工事につきましても会計検査院のたび重なる検査を受けてきておりまして、これまで対象工事につきまして指摘を受けたというようなことは伺っておりません。 したがいまして、設計書の洗い直しを行い、事業団に対して返金請求をする考えはございませんので、御了承賜りたいと存じます。 ○議長(真下定夫君) 生水武男君。     〔生水武男君 発言席から発言〕 ◆(生水武男君) 整理して2問目いたします。 まずは、イージス艦1,400億円かかったと言われております。軍備には莫大な費用がかかりますが、軍縮を行って福祉や暮らしに使う方が国民や市民が喜ぶと思いませんか。 次に、核兵器廃絶のためには、今後あらゆる場所でというふうに言われましたが、どんな場所でとは言いませんが、どのようなことをあらゆる場所で計画されておるのか。内容ですね、核兵器廃絶へのための計画、どのようなことを考えておられるのか。 次に、FAZの問題です。 舞鶴のFAZは、地道で建設的なものと答弁されましたが、例えば平成3年で輸入輸出合わせまして88万6,000トン、これを何年先に何トンにとか、何倍にとかの計画を立てられたはずです。いつ、提出されました計画書は、何年当時の何倍にいつされようと見込まれましたのか、計画書の内容についてです。 また、テナントの数はいくつで、入居率はいくらと見込まれておりますか。 また、計画書はどんな項目がありましたか。計画書は公開するべきでありますが、どうですか。公表しないのならなぜ公表しないのですか。 下水道事業団です。 下水道事業団での東京高裁の判決は正しいと考えていますか、不服と思いますか。 会計検査院がやってきたということがございましたが、この私が指摘しました年度の東芝電気の項について、どれだけの監査をされたのか。この中について、この内容について細かくされたと言えるのですか。市が責任も持たずに調査もしないのは、談合を容認するものと考えますが、その点への見解はどうですか。 繰上償還につきまして、法的にできるのは間違っていないことは明らかですね。できますね、法的に。 最後に、情報公開条例がないと名前など公開ができないのですか。なぜですか。 社会通念上の儀礼の範囲とは、いくらからいくらまでですか。1人に対してでも結構です、相手方1人に対してでも結構です。 今までなぜ食糧費として明記されていたのに、ここ最近数年前から需用費として出されてきているのですか。市民から見ると、これは不明瞭だ、不透明だ、そういうふうに思われても仕方がないんではないでしょうか。 以上、2問目いたします。 ○議長(真下定夫君) 瀬野助役。     〔助役 瀬野義信君登壇〕 ◎助役(瀬野義信君) お答えいたします。 まず初めに、軍縮とそれに伴う予算の使い方の問題ですが、軍縮の問題につきましては、これは大きく国防上の問題でもございますし、そういった中で検討される、また審議される問題でございます。 まあそういった状況の中で福祉予算、そういったいろいろな予算もかかわってくるものと考えておりますので、市の一自治体で云々ということはできない立場であると存じております。 また、核兵器廃絶への計画の取り組みでございますが、引揚記念館におきましても、あらゆる機会を通じまして絵画展等も行っておりますし、また従来からやっておりますように、広報を通じまして平和のとうとさを訴えているところでございます。 次に、FAZの問題でございますけれども、計画の内容としましては、舞鶴港の状況とか舞鶴港の貿易、またFAZを促進するところのいわゆる支援、いわゆる行政官庁なんかが、植物検疫所とかいろんな形での促進するところの諸官庁の出先もございますし、そういったもろもろの舞鶴市の貿易を振興するための状況なんかを計画する中に盛られておるわけでございます。 また実績、これからの貿易量の実績といたしまして、今88万トンほどでございますが、これを平成12年には倍、約180万トンほど持っていきたいという計画になっております。 また、支援施設への入居でございますが、これは現在募集中でございますので、今、何戸と言うわけにはまいりません。 それと、計画書の公開でございますが、これは京都府で策定されたものでございますので、御理解賜りたいと存じます。 それから、繰上償還の問題につきましては、法令上は公開というか、そういう形になっております。 それから、官官接待につきましては、いくらかいう格好はなかなか難しい問題でございますし、これは儀礼的な通例常識の範囲内と考えております。 また、名前の公表につきましては、官官接待を行っておりませんので、私どもとしては公表するつもりはございません。 また、食糧費の科目の設定でございますが、これは事務改善の中で予算書の形式といたしましてわかりやすく、また早くできるようにということで、議会とも御相談申し上げまして、1年間かけまして今の様式になったわけでございますので、御了承賜りたいと存じます。 ○議長(真下定夫君) 松岡助役。     〔助役 松岡 環君登壇〕 ◎助役(松岡環君) 御質問にお答えさせていただきたいと存じます。 まず、1点目の事業団に係る判決は正しいのか、不服なのかという御質問でございますが、司法の結論に対しまして意見を申し上げる立場にございませんので、御了承を賜りたいと存じます。 それから、設計書の洗い直しとか、まあ事業団への返金請求の問題でございますが、かねてから申しておりますように、下水道事業団は特別の法律によりまして設立をされたものでございまして、地方公共団体が本来行うべき業務を行っていただいているものであるということ。2点目といたしまして、工事の積算に当たりましては、先ほど申しましたように、私どもが設計積算に使用している国の基準を同様に使用されていること。 したがいまして、設計書の洗い直しというのは意味がないというふうに考えております。 それから、入札に当たりましては、その積算結果、すなわち設計額に対しましてその範囲内で予定価額というものが設定をされます。そして、予定価額以内の入札額に対して落札というものがなされるわけでございまして、私どもの入札方法と何ら変わっていないということ。 それから、先ほどお話がございました件でございますが、工事の積算内容につきましては、会計検査院が事件があったということを受けまして、その後、通常検査以外に特別に2回にわたりまして詳細な検査がなされ、特に積算内容について指摘はなかったというふうに伺っております。 以上のようなことから、設計書の調査は必要がないというふうに考えておりますので、御了承賜りたいと存じます。 ○議長(真下定夫君) 生水武男君。     〔生水武男君 発言席から発言〕 ◆(生水武男君) 簡潔に申します。 軍縮を行い福祉や暮らしに使う方が、国民や市民が喜ぶと思わないかと質問しました。国民や市民が喜ぶと思わないかという点にイエスかノー、それで結構です。答えてください。 核兵器廃絶のための点について、これからの計画は従来のようにというふうに言われましたが、私が質問してるのは、従来でなしにこれからどのような計画をされているんかということを聞いております。お答えください。 FAZにつきまして、テナント数は何店舗を募集されておりますか。 それから、計画書の公開につきましてですが、府の話だということですが、本市も4億円出しとるんです、出資ね。私ども議会もこれにチェックする責任があります。この計画書を見せていただくべきだと思います。なぜ見せられないのですか。 下水道事業団での話です。 事業団は特別の立法で組織されたものだ、自治体にかわって事業団がやってきたものだ、洗い直しの意味がないとおっしゃいましたが、この事業団が裁かれて不正談合をやってきたということですよ。このことは心に入れていただきたいと思います。それは指摘だけしておきます。 だから、調査もしないのは談合を容認するものと私どもは考えます。これは言い切っておきます。 それから、官官接待についてでございますが、接待は社会的通念上よいと思われる範囲でやっているという、今回も再三の変わらないお答えですが、なぜ言えないのですか。言うこと自身が難しいんですか、金額をお忘れになったんですか、どちらかお聞かせください。 食糧費をこの数年前から書かれなくなりましたが、わかりやすくするために需用費としたと言われますが、食糧費をさらに分けて書き上げる方、明記する方がわかりやすいんやないんですか。どちらがわかりやすいのか、わかりにくいのか、その点お答えください。 以上です。 ○議長(真下定夫君) 瀬野助役。     〔助役 瀬野義信君登壇〕 ◎助役(瀬野義信君) 3回目の御質問にお答えいたします。 まあ軍縮予算と福祉予算の問題でございますが、非常にこの両方とも大変重要な予算でございますので、そういった中で考えていくべきと思っております。 また核廃絶の、いろんな面でのこれからの廃絶に向けての計画でございますが、これはやはり舞鶴市としては引揚記念館を中心にいたしまして、平和のとうとさを訴えてまいりたいと、このようにも考えております。 また、FAZのテナントの問題でございますが、現在、先ほど申しましたように募集するところでございますので、なるべく多くの方に入っていただきたい、企業の方に入っていただきたいということで、今、鋭意努力をいたしておるところでございます。 それから、計画書の問題でございますが、先ほど申し上げましたように、これは京都府におきまして作成されたものでございますので、ひとつ御理解を賜りたいと存じます。 それから、食糧費の問題でございますが、官官接待の名前につきましては、官官接待の範囲は、先ほど申しましたように儀礼的な範囲と、まあコーヒーとかお昼の弁当ぐらいの感じでございますので、その辺のとこで御判断いただいたら結構かと思いますし、そういった新聞で報道されるような、酒席を持ったそういった接待は舞鶴市ではやっておりませんので、まあ名前につきましても公表する考え方はございません。 それから、食糧費の予算の明記の問題でございますが、先ほど申しましたように、これは様式変更をいたしまして、財政面での処理の方法として、今、機械を使ってやっておりますので、それをまた変更するということは非常に、また人的にも非常に困難な問題もございますので、一応今の予算の形式で行きたいと、このように考えております。 ○議長(真下定夫君) 次に、中島則明君に発言を許します。中島則明君。     〔中島則明君登壇〕(拍手)
    ◆(中島則明君) 通告の順に従い質問をいたします。 まず最初に、市民負担の公平化、軽減策についてお尋ねをいたします。 バブル崩壊以降の我が国の経済は、緩やかな回復基調にあるというものの、住民生活の実態は依然として厳しいものがあり、バブル景気によって一たん高騰した諸物価は目に見えて下がることをせず、勤労市民の実質可処分所得は伸び悩んでおります。昔風に言えば、庶民のかまどの煙はとても勢いよく立ち上ぼっている状況にはございません。 こうした市民生活の実態の中であっても、おのおの地方行政にあっては、21世紀を展望した都市基盤や生活基盤を中心とした各種の整備が進められており、このことは本市においても顕著であります。 さて、こうした都市基盤や生活基盤等の整備は、時代が要請する課題の解決のため、また次の時代への展望に立ってその事業を推進しなければならない責務が、行政には求められております。 そこで1点目の質問でありますが、本市は本年3月、水洗化総合計画を公表し、市民の理解と協力を得て事業を推進することになりましたが、この事業は、事業の持つ目的や性格からその事業を具体化するには大きく3つに区分され、さらにわかりやすく言えば、建設省、農林水産省、厚生省の事業採択を受ける必要がすべてではないにいたしましても、最大の条件となります。 本計画が舞鶴市全域にわたる整備手法を明確にし、申し上げましたように市民の理解と参加を得る中で達成でき、さらに本事業の最大の課題は、完全達成がされてこそ初めてその効果を発揮するものであります。 市民が生活の拠点を置く場は広範囲に及び、したがって事業を進める形態も、今日的な大きな政治課題である行政改革がよほど進まない限り、さきに申し上げましたような事業手法を必要とするのであります。 しかし、以前に本議場で問題を提起いたしましたとおり、地理的、地域的な条件が起因となる事業における投資経費と効果などの面から、今日的な手法に対し一定の理解をいたしますものの、市民が求める都市、生活基盤の整備に対し、より積極的な施策を推進するとすれば、現行手法の持つ目的や性格に照らし、多少の市民負担が生じることは理解できましても、現制度における整備手法の差異によって生じる今日的な市民負担の格差は、総合計画の持つ基本的な目的達成へのマイナス要因であると認識をいたします。 都市下水道の整備促進の必要性を理解し、その促進に向けた行政の取り組みに敬意と評価をいたしますが、本年度当初予算等の実態から見れば、事業の性格にかんがみ、全市的なバランスに配慮した施策が当然のこととして必要であろうと認識いたします。 農業集落排水、漁業集落排水への取り組みを検討し、合併処理浄化槽の設置を希望する市民に対し、速やかに本市としての施策を検討することが肝要かと存じますが、昨年3月の定例議会において「全市的な整備計画の必要性と事業の制度的内容によって派生する地元負担の公平化を期する目的を持って、本市としての財源措置の必要性」を申し上げ、その後、本年3月に舞鶴市水洗化総合計画が策定されました。この点につきましては、関係者の御努力に感謝を申し上げたいと存じます。 その際、「財源的措置については今後よく検討をしたい」との見解を賜りましたが、その後どのような検討がなされ、またその検討期間はおおむねいつごろをめどとされておりますのかお尋ねをいたします。 次に、昨年9月の本会議においてお尋ねをいたしました、自治会、町内会組織との関係について、平たく言えば、御答弁にございました「新たなニーズにも対応していくため、地域の実情等を調査する中で、現行制度の見直し等も含め施設全般の総合的な検討を加える」とのことでございましたが、その後の調査の状況、進捗度合いはどのようになってございますのかお尋ねをいたします。 その際にも申し上げましたが、災害発生時において最も重要となる自治組織は、普段の活動が重要なファクターであり、今日課題とされておりますコミュニティーの場として有益に機能される必要がございます。 おのおのにおいて生まれが異なる施設が点在している現状の中で、一元的な対応を行うことについては、極めて難しい問題が存在していることは承知をいたしておりますが、あまねく町内の集会所として利用、運営されている現状の中で、その維持管理費の高騰に伴う、本来町内行事への弊害が発生している状況や、経済の低迷に加え土地の高騰、高齢化といった問題等々が障害となり、新設、改修等の促進の行く手を阻んでおります。 さらに、こうした自治会、町内会の運営費に占める割合の高いものの中に、町内管理街灯の維持費がありますが、今日までのスタンスとして、これらの費用については設置過程が異なるにいたしましても、器材の管理者が維持費について負担をすることで運営されてきた実態があり、私自身もその運営形態を了といたしてまいりました。 しかし、さきに申し上げました今日的状況に加え、本市において建設が目前となりました大型事業の性格を、市民的感覚としてとらえ、かつ老弱男女を問わず、安心して生活できる地域形成のための一つの施策として、明るい町づくりを推進する意味においても、町内の管理街灯においては公費負担を検討すべきであると提案をいたしますが、本件につきましては、多分に政治的判断を要する内容になろうかと存じますので、質問の冒頭でまことに恐縮でありますが、十分なる検討を加えていただきますよう、この点については要望を申し上げておきます。 2点目に、市条例の改正についてでありますが、行政が行う各種事業のその成果は、総じて市民が判定者であります。 今回申し上げます市営駐車場の運営につきましては、運営する側と利用する側との間に多少の整理を要する部分がありますが、点在をする駐車場については、個々の特性を生かした運営形態が図られていると認識をいたしているところでございます。 しかし、その特性が変化をする、また変化を持たせることによって、駐車場としての機能を付加することが必定かと存じます。 具体的に申し上げれば、三条駐車場と七条駐車場の利用形態の差異は、条例において明確にされておりますが、これは駐車場として整備されました際の特性に起因するものであり、三条駐車場が買い物客等の一般利用者向け、七条駐車場が周辺部に点在する職場への通勤者への配慮を含めたものであり、その事由によって利用料金に差が生じていると認識いたしておりますが、周辺における公園や施設整備等の状況を考慮し、利用度向上はもちろんのこと、利用料金の整合性を図る必要があると考えますが、御見解をお伺いいたします。 また、駐車場利用における付加価値をつける観点から、その利用目的に幅を求めることも、駐車場が現存する地域の環境を含めて考える時、昼夜の路上駐車の解消や飲酒運転の撲滅等々への施策の一環として、夜間利用を考慮すべきであると考えますが、あわせて市としての見解をお伺いいたします。 3点目に、公共工事の発注に関する問題についてお尋ねをいたします。 時代が抱える課題の整理のため、また将来に対する町づくりのため、さまざまな行政需要に応じた施策を具現化するためには、各種分野の専門業者の技術力を必要といたします。 市行政に与えられた公共工事施行に対する役割や位置づけには、高度かつ広範なものがあり、しかも事業が持つ財源の特異性を十二分に考慮し、最小の費用で最大の効果を求めるとした自治法の精神を踏まえた対応が当然のこととして発揮されなければなりません。 そこで、市の指名業者登録についてお尋ねいたしますが、地方行政においても事業の内容が広範に及び、さらに事業規模が大きいことから、まさしく日本国内の各方面に登録業者が現存しているものと承知いたしますが、本市における指名業者の登録基準は、その要件の中で定められ、京都府の経営審査会の審査結果が特にウエートの比重が高いと承知をいたしております。 今日、公正と技術力の拡充が事業の執行に当たって求められている中で、さらに本市独自の要件を加味し、事業規模、事業経費等の要件を考慮した適正な指名登録業者選定業務を推進すべきだと考えますが、御所見をお伺いいたします。 また、公共工事業務の公明性を確保する目的を持って、行政内部に入札制度検討委員会が設置され、今日までの成果として3点の改正が実施され、あるいは方向づけられてまいりました。 自由社会体制下における自由経済主義を経済の原則としている中では、通常の企業における経済活動は積極的になされて当然でありますが、行政機関としてその運営に当たっては、公平と公正が確保されることは当然であります。そこで、今日まで検討委員会において検討され、申し上げましたように3点の改善策が講じられてまいりましたが、今後における検討課題も多くあろうかと考えます。 したがって、検討委員会の今後の課題についてその御所見をお伺いをいたします。 4点目に、東山周辺整備についてお尋ねをいたします。 本件は古くて新しい課題であり、その歴史をさかのぼれば議論が明確にならず、本旨を見失う要素がありますので、私は直近の情勢について意見を申し上げ、今後の対応について市の対応策をお尋ねをいたしてまいります。 今日の地方行政があらゆる施策を具現化する中で、その柱となるのが総合計画であります。 本市は、現在第4次総合計画を推進中でありますが、本市の特質すべき点は、歴史から将来を展望する時、海を抜きにしての発展はあり得ないという現実であり、ゆえに総合計画において明確に記されているとおりであります。 こうした中で、さらに特質すべきは、開発可能な土地環境、特に臨海部における状況は、その多くが公有地で占められ、なかんずく防衛用地は本市の主要な部分を占有している現状がございます。 一方で、海上自衛隊の存在は、本市における市民生活や経済活動等において重要な位置にあることも承知のとおりであります。 したがって、本市の総合計画は、「海上自衛隊との共存を踏まえ、必要に応じて基地の集約を要請する」としているのでありますが、最近においては、海上自衛隊ヘリコプター基地の建設に際し、こうした基本に立脚する中で基地の集約を要請いたしたところであり、この点については市理事者はもちろんのこと、議会も承知いたしているところでございますが、問題は、集約を要請した跡地の利用方途であります。 明らかとなっております教育隊用地の一部は、将来展望に立った下水処理施設用地として利用することの具体的な方針が示されておりますものの、東山周辺については未定のままであります。 この土地は、面積はもちろんのこと、位置からいたしましても将来にわたって有益に利用される必要があることは論を持ちませんが、土地の所有権者との関係から考察すれば、具体的な整備計画や利用計画を樹立することが重要な課題であります。 このことを十二分に認識されている行政にあっては、当然のこととしてその作業が進められていることと存じますが、その作業はどの程度進捗いたしておりますのかお尋ねをいたしておきます。 最後に、その他として1点お尋ねをいたします。 市民負担の公平化の中でも申し上げましたが、老弱男女を問わず市民の安全を確保することは、行政としての最大の課題であり責務でありますが、昨年来、市道における街灯整備が促進され、市民要望に沿った施策として評価をいたしているところであります。 矢継ぎ早に申し上げて恐縮ではありますが、本市における道路形態からして、集落間を結ぶ道路の中心は府道及び国道であります。 しかもこうした道路は、児童・生徒の通学路や通勤道路として、さらに日常における生活道路として、市民生活において重要な位置づけにあります。 行政にあっては、多くの地域から幾度となく「暗い道路を安全に利用するための街灯設置」を要請する陳情や要望書が提出され、そうした文書要請以外にも多くの地域において本件を望む声を耳にしておられることと存じますが、道路管理者の問題において実現対応がかなわぬようであります。 市長が示されております、市民の目線から見ます時、さきに申し上げましたように、集落間を結ぶ市道への公費負担による街灯設置事業は適切な対応であり、評価に値するものでありますが、申し上げましたような道路形態にある本市の実情から判断いたします時、市民要望に応え、さらなる事業の展開が付加されることが肝要かと存じますが、御見解をお尋ねをいたします。 以上で、1回目の質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(真下定夫君) 松岡助役。     〔助役 松岡 環君登壇〕 ◎助役(松岡環君) 中島議員の御質問のうち、1番の市民負担の公平化、軽減策のうち(2)の自治会、町内会運営につきましてと、4番の東山周辺開発につきましてを除きまして、私の方からお答えをさせていただきたいと存じます。 まず、市民負担の公平化、軽減策についてのお尋ねのうち、水洗化総合計画の推進に伴います負担の公平化についてでありますが、集落部の下水道整備につきましては、これまでにも申し上げておりますが、市街地の整備に比べまして建設費がかなり割高となりますことや、公共下水道区域における普及率がまだ4割台と低い中で、地域の合意や補助制度などの条件が整えば下水道整備が早期に可能となる集落につきましては、従来から応分の負担をお願いしているところでございます。 お尋ねのこれまでの検討内容につきましては、それぞれの地域ごとに算出いたしました概算事業費をもとにいたしまして検討いたしておりますが、地域性、規模等によりまして格差が生じることとなりますので、地域の皆さんが事業に取り組みやすい地元負担金の設定につきまして、昨日、和佐谷議員にお答えをいたしましたように、現在検討を重ねているところでございますので、いましばらく時間をちょうだいいたしたいと存じます。 次に、浜地区の市営駐車場の利用に関しましてのお尋ねでございますが、三条海岸駐車場及び七条海岸駐車場につきましては、どちらも国有地を借り受けまして昭和53年2月に供用を開始して以来、市民の重要な駐車場として御利用いただいているところであります。 三条海岸駐車場につきましては、時間とともに加算される通常の料金体系で運営しておりますが、七条海岸駐車場は平日に限りまして2時間以上は一定料金としております。 また、利用時間につきましても、三条海岸駐車場は夜10時半まででございますが、七条海岸駐車場につきましては、その利用状況などから午後8時までと定めているところであります。 また、これらの駐車場につきましては、鉄道を利用される方の車はほとんどないために、泊まりの駐車はできないこととなっております。 しかしながら、付近の道路整備の進捗や飲食店の進出等によりまして、駐車場周辺の環境が変化をし、さらには平成10年の商工観光センターの完成に伴いまして、市民の利用形態も変化していくものと考えております。 したがいまして、これらの駐車場につきましては、周辺の動向を考慮いたしました上、市民にとりましてより利用しやすい施設となりますよう、夜間も含めた利用時間や料金体系につきまして、駐車場条例の改正も含めまして、今後、鋭意検討してまいりたいと存じます。 次に、指名業者の登録に関しまして、市独自の要件を加味した基準を設置してはとのお尋ねでございますが、現在、建設業者の登録につきましては、市内業者につきましては毎年、市外業者につきましては2年に1回受け付けを実施いたしております。 登録に必要な書類は、京都府知事が発行いたします建設業許可証明書と経営事項審査結果通知書の2つの証明書を基本といたしまして、その上に市税納税証明書、建設機械の保有状況調書等の市独自の書類の提出を求めまして、厳正な審査の上、指名業者として登録をしているところであります。 今後とも必要に応じまして、効果的な登録基準を検討してまいりたいと考えておりますので、御了承賜りたいと思います。 次に、入札制度の今後の検討内容についてのお尋ねでございますが、御承知のとおり、入札制度検討委員会での検討結果を踏まえまして、本年度は3項目の改善策を実施してきたところであります。 また、組織の見直しも行い、4月から入札契約事務を一元的に執行する課を新設するなど、事務の統一化、簡素化、迅速化を図ってまいったところであります。 今後におきましても、検討委員会を中心に、国・府等の動向も参考にしまして、検査部門組織を初め、工事完成保証人制度の見直し等、業者育成の見地から、建設業者が適正な競争を通じて、技術力、経営力を一層高められますような改善策につきまして検討してまいりたいと考えております。 次に、街灯の整備促進についてのお尋ねでございますが、従来からの交差点や橋梁部分に設けます道路照明と集落内に設けます防犯灯に加えまして、平成7年度から明るい町づくり事業によりまして、集落間を結ぶ市道におきまして、通勤、通学者の安全と道路環境の改善を目的として、安全灯の整備を進めているところであります。 本事業は、先ほど申しましたように、平成7年度から開始をしたところでありまして、市道への設置がまだまだ不十分な状況でありますことから、引き続きその整備に努めてまいりたいと考えております。 仰せのとおり、国道・府道にも安全灯を設置するようにとの市民要望が多いことは、市といたしましても十分承知をいたしているところでございますが、さきにお答えいたしましたように、市といたしましては、まず市道への対応が急がれますことから、これらの整備につきましては、管理者であります国や府に対しまして強く要望してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(真下定夫君) 瀬野助役。     〔助役 瀬野義信君登壇〕 ◎助役(瀬野義信君) 中島議員の御質問のうち、1番目の市民負担の問題の中の(2)の自治会運営の問題と4番目の東山周辺問題につきましてお答えいたします。 まず、自治会、町内会運営にかかわっての地域の集会施設に関するお尋ねでありますが、申すまでもなく、地域の集会施設は市民の方々の地域におけるコミュニティー活動の拠点となるものであり、豊かなコミュニティーの醸成を図る上からも欠くことのできない施設であると認識をいたしているところであります。 市といたしましても、地域の方々のニーズに応え、昭和56年からこれら地域の集会施設整備に対する助成制度を設けるとともに、公民館を初めさまざまな形態の集会施設機能を持った公共施設の整備に取り組んできたところであります。 しかし、仰せのように資金面や土地の確保等が困難なため、集会施設を設けたくても設けることができない、またあるいは地代等も含めて維持管理経費が相当かかるといった声をお聞きいたしているのも事実であります。 このため、今後の施設整備の検討や実情等の調査に取り組む中で、制度の見直し等も含め、引き続き検討してまいりたいと考えております。 次に、東山周辺開発についてのお尋ねでありますが、基地集約に伴う跡地利用につきましては、昨日、和佐谷議員にお答えいたしましたとおり、集約化の進展状況を踏まえながら当該用地の立地条件や周辺地域の整備動向等を勘案しつつ、その活用方法を検討してまいりたいと考えております。 それらの跡地を含め、東山周辺一帯は臨海部の貴重なまとまった用地でありますので、どのような利用が望ましいのか慎重に検討していく必要があると考えておりますが、基本的には親水性を有し、市民に開かれた空間としての整備を念頭に入れて、市議会を初め広く市民の皆さんの御意見をお聞きし、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(真下定夫君) 中島則明君。     〔中島則明君 発言席から発言〕 ◆(中島則明君) 端的に言って御答弁をいただいた部分もございますので、理解できたところもございます。恐縮ですが、何点かにわたって2回目の御質問を申し上げていきたいと思います。 まあ、1点目の水洗化総合計画にかかわって、現在どういう軽減策が図られるのかということでの御検討をいただいておるようであります。 まあ昨日来、その辺の御回答はちょうだいをいたしておるところでありまして、承知はいたしますが、実は市内部においてですね、もう既にその具体的な検討に入られてですね、少しでも早く具体化をしたいということでの会合が持たれ、あるいは行動が起こされておる地域があるやに仄聞をいたしております。 で、さすれば、申し上げましたように、この水洗化総合計画というのは、まあ少しでも早くですね、やっぱり達成していく必要があろうかと思います。 で、先ほどの御回答に、さらに性急に申し上げて恐縮でありますけども、まあいましばらくというのをどういう形で理解をさせていただいたらよろしいんかなということ。 すなわちそれはですね、地域の皆さん方はせっかくですね、何度となく会合を持たれて、より具体化に向けて対応されようとしておる。で、さすればその検討もですね、地域のそういった思いに、思いをいたすならば、その検討も急がなきゃならんと思うんですね。 で、そういたしますと、具体的で恐縮でありますが、例えば来年度のですね、予算に反映させる、あるいは事業、まああるいは調査という辺にですね、要するに来年度に間に合うというような形で、その検討結果について明らかにされていきますのかどうなのかですね。 これは議会といいますよりも、地元の皆さん方の熱い熱意にどう応えるかという部分にもなってこようかと思いますので、突っ込んで恐縮でありますが、その辺のところについてですね、その時期的な点について地域も関心を寄せておろうというふうに思いますんで、恐縮ですが御回答賜りますようにお願いを申し上げます。 3点目に申し上げました、公共工事の発注に関する件でりますが、まあ当然それぞれ検討していただくということで進んでいこうかというふうに思うんですが、まあ助役さんの方から答弁もございましたように、現実問題としては、今、御回答いただきましたような内容をもってですね、検討がされていっておると。 で、例えば舞鶴市内にですね、これから予定をされておりますね、予定をされております一例を挙げますと、火電をめぐるその工事の中で6本のトンネル工事が発生をするという承知をいたしております。 で、うち3本は事業主体であります関電が発注するでありましょうし、もう1本はですね、他方の3本というのは市道平瀬崎線の中で発生をしてくると。さすれば、この事業主体というのは舞鶴市になろうかというふうに思います。 で、その舞鶴市がですね、発注をする事業について、多分その技術力、工事にかかわる技術力ですとか、あるいは予算の内容からして、意向確認型というような形でですね、運営がされるんじゃなかろうかなという気はいたしますが、基本的には、基本的にはやっぱり舞鶴市が発注する事業というのは、舞鶴市内のまあどの業者になるかは別にいたしましてね、業者に発注をしていくという基本的な姿勢が私は必要なんじゃなかろうかなと。 で、そうすれば、先ほど助役さんが申されましたように、まあ今後の検討の中でね、検討の中で業者の育成ということも含めて考えていくと。 こういうことがございましたが、今日時点でさらにですね、その検討途中だろうというふうに思いますんで、恐縮ではありますが、例えばその指名を受ける業者、逆に言えば指名依頼を出してくる業者ですね、で、その業者がどれだけの技術力を持っておるのかという、今の段階でのね、今の段階での現状把握というのは、まあ実質的にはなされていないんじゃないかなと。あるいは、あくまでも書類での対応になっているんじゃないかなという認識をいたしております。 で、この認識が間違っておればですね、おしかりをいただきたいというふうに思うんですけども、要するにその企業がどれだけの技術力を持っておるということまで含めたですね、やっぱりその登録制度という内容を見直しをしていく必要があるであろうと。 で、裏返せば、それは舞鶴市の事業規模なり、あるいは事業数なり、さらには予算に見合った適正なですね、業者を抱えると、指名業者を抱えるということにもつながるんじゃなかろうかなというふうにも思ったりいたしておりますので、その辺のですね、さらに踏み込んで恐縮でありますが、指名業者の選定に当たってですね、さらなる御所見をちょうだいをいたしておきたいというふうに思います。 それから、4点目の東山周辺整備の関係でありますけども、ちょっと私の理解と、理解をきょうまでいたしておりました内容とずれておりますので、ある意味ではがっかりしておるんでありますが、私は冒頭申し上げましたように、本件については非常に語れば古い歴史を持つわけでありますが、まあそういう議論をしておりますと時間も足りませんし、行方もわからなくなりますので、その最近起きたですね、ヘリ基地の問題から整理をしたつもりであります。 すなわちそれは、ヘリ基地を設置をする際に条件をつけました。その条件の中に基地の集約というのを1項入れたはずであります。 で、その集約というのはですね、あくまでも4市総にもうたってありますけども、舞鶴市が防衛に対して基地の集約を要請をするということですから、そういう観点からすればですね、基地を集約するに値をする課題が、あるいは事業が舞鶴市にあって、で、それで基地の集約をするわけですから、お答えにありましたように、今後ですね、今後その検討を加えていくんだということはですね、ちょっとまたスタンスが違うもんですから戸惑っておるんでありますが、そういう観点から見れば、確かに教育隊用地の土地についてはですね、これは市の将来展望に立って東終末処理場のですね、拡張に向けて対応するという非常にはっきりとしたスタンスがあると。 で、これはなぜそう言うか言いますと、後のですね、その土地の形態が流れていきます中では、当然、今は防衛庁所有の行政財産であります。で、これが大蔵省一般財産として所管がえがされ、その後にですね、地方行政との大蔵省との協議という形になってくるんであろうと思いますが、いずれにしましてもそこにはですね、一つの計画がきちっと存在をしない限りですね、大蔵省としても具体的な対応ができないんじゃないかなと。 そういうふうに思っておりますので、まあよしんばきょう時点での現状がそうでありますならばですね、その検討委員会というのはいつごろに設置をされて、しかも今後のその基地集約との推移を見守りながらということでありますけれども、その具現化をどの辺に目標を置きながらですね、検討委員会を設置し対応されていこうとしておるのかですね、その辺についてはさらに詳しくお伺いをしておきたいというふうに思います。 それから、最後その他の項で申し上げました、確かに市においては市道が管理者であります。府道なりあるいは国道には、それぞれの管理者が存在をすることについては承知をいたしております。 しかし、一方で申し上げましたように、昨年来取り組んでいただきまして、明るい町づくりという観点の中でですね、市道にその設置をいただいております。 で、ところがまあ市民はですね、そこに府道しかないと、国道しかないと。ならばですね、やっぱりそこを利用する以外に方法ないわけですね。 で、地域的なことを申し上げて恐縮ですが、例えばじゃあ布敷の谷はどうなってくるんか。府道1本であります。で、そうしますとね、まず市道からということならば、全く暗い中でですね、やっぱり高校生、中学生、小学生、あるいはお年寄りやとか通勤者がですね、そこを利用していく形態は変わらんじゃないか。 ならば、申し上げて恐縮ですけども、府道より市道の方がよかったと、こういうことになってしまうんかなという面もありますからね、それは管理上の問題だと思うんですよ。道路管理者として見た場合にはそうだというふうに思いますけれども、市民生活から、申し上げましたように、市民の安全というのを第一に優先をして対応しなければならない市行政の方からすればですね、そこの対応策は国並び府と協議をすればですね、私は可能やというふうに思いますんで、まあ費用負担もですね、どうするかという問題は出てこようかと思います。 で、道路街灯ということになれば、これはですね、その使用目的の中で若干難しいかもわかりませんが、安全灯もしくは防犯灯というですね、その設置目的からすれば、私は府及び国は一定の理解を示してくれるものだろうと。 なぜならば、それはいつにかかって地域の住民の安全性をですね、最優先課題として対応する行政の最大の課題でもあろうというふうに思いますんで、そういう観点でもう一度ですね、その要望するとされた点は理解はできますが、設置に向けてですね、取り組んでいただきたいということでの再提案を申し上げますんで、お答えをちょうだいいたしたいと思います。 以上です。 ○議長(真下定夫君) 松岡助役。     〔助役 松岡 環君登壇〕 ◎助役(松岡環君) まず、1点目の水洗化総合計画につきまして、地元負担の軽減についていつごろ明らかになるのかというお尋ねでございますが、先ほどお答えをさせていただきましたように、現在、鋭意検討中でございまして、非常におっしゃるような事情もございますので、急いで検討を進めているところでもございますが、今いつの時期にということを申し上げる状況にございませんので、御理解を賜りたいと、いましばらく時間をちょうだいいたしたいというふうに思います。 それから、市が発注いたします工事は、まあ市内業者に発注をすること。これはまあ市の基本方針でございますが、工事の規模なり、あるいは技術的難度の高い工事につきまして、なおかつ確実、円滑な施工を図るために、例えば意向確認型方式を採用するということもあるわけでございますが、まあその中で提示させます書類の中でですね、技術人の数の問題、質の問題、あるいはその工事に、該当する工事に対してですね、施工経験があるかどうかといったようなことも含めまして、詳細な資料の提出を求めますので、その中で判断をしてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいというふうに思います。 それから、街灯の問題につきましては、まあ先ほど言いますように、市はまず市道からということに力点を置いてやっていることはもう事実でございますが、おっしゃるように地域が府道しかないといったような箇所につきましても問題があるわけでございますので、先ほど言いましたように、国・府に対しまして御要望をしていくということでございますと同時に、まあ費用負担の問題が当然出てまいります。市がかわって設置をするということになれば、それじゃあその費用は市が持つのかといったようなこともございますのでですね、まあ強くまず道路管理者で早急に対応していただくような要望を重ねてまいりたいということで御理解賜りたいと存じます。 ○議長(真下定夫君) 瀬野助役。     〔助役 瀬野義信君登壇〕 ◎助役(瀬野義信君) 東山周辺の問題でございますが、御承知のように、東山周辺の警備隊約1万3,000平米、並びに造修所約3万3,000平米の集約につきましては、仰せのとおりヘリ基地建設に伴う条件として進めているものでありますが、その用地は現在、国の用地でありまして、その移転にはまだ相当の期間を要するものと思われます。 しかしながら、今後検討を進めてまいります東山とその周辺の集約予定地とは深いかかわりがあります。こういった国の財産を用地取得するまでには、また計画策定、いろんな問題もございまして、それまでにははっきりした計画もつくっていかなければなりませんので、検討委員会も含めまして時期を失しないように、今ここでいつという明言はできませんが、時期を失しないように取り組んでまいりたいと存じますので、御理解賜りたいと存じます。 ○議長(真下定夫君) 中島則明君。     〔中島則明君 発言席から発言〕 ◆(中島則明君) 2つほど申し上げておきたいと思います。 まあ1点目のですね、その水洗化総合計画の推進に伴う、今、助役さんの方から答弁をいただきました。 で、それでこの点は要望申し上げたいと思いますが、先ほど来申し上げておりますとおり、地域の皆さん方がですね、まあ何度となく会合を持たれながら、その必要性をですね、痛切に感じられ、あるいは先ほど申し上げましたように、この水洗化総合計画そのものが、そうした市民の皆さん方の理解と協力なしにはですね、達成できんという部分がありますし、環境という非常に大きな問題もありますことから、先ほど申し上げました来年度、まあその地元の皆さん方と行政サイドでどこでこうまとまっていくのかわかりませんが、その中にですね、その施策が反映されてまいりますように、ひとつ御努力をちょうだいをしたいということで、この点については御要望申し上げておきたいというふうに思います。 それから、最後のですね、その街灯の関係ですが、確かにそうでありましょう。 で、もう理事者の皆さん方もよく御存じだろうというふうに思いますが、そこまで言うつもりはなかったんでありますが、我々議員、あるいは地域の皆さん方から訴えられる中でですね、筆舌に尽くしがたい高校生、あるいは若い女性、さらには主婦の皆さん方がですね、そういうまあ寸前のところでですね、民家へ駆け込むといったような事実がね、それぞれ発生しておるということが耳にするわけであります。 で、大事に至らんでよかったなというもののですね、いうもんの、その人たちから「もうあそこは二度と通りとうない。あんな暗いとこかなん」と。私がまあ耳にしたのは高校生ですけども、だけどそこは通学路なんですよ。しかも府道なんですね。 ならば、これは府がきちっと、今言われたように、その道路管理者としてやってくれるならば、それにこしたことない。 しかし、府の方の今の全府域をですね、展望していきましても、その広大な道路の状況等含めてですね、極めて困難なようであります。 で、それで、先ほどまあ国・府の方へ要望すると、こういうことでありましたんで、要望はぜひともお願いしたいというふうに思いますが、その一方でですね、御検討いただきたいのが、そう要望しつつもね、しつつも、舞鶴市として財源を確保しながらですね、具体的な施策が打てる準備をすると。で、そういうことも含めて、含めて府の方と交渉する。 要するに、舞鶴市の財源で設置しますよと。そのことについて京都府さんは了解をいただけますかと。そういう要望のですね、交渉といいますか、そういう手法もですね、ぜひともとっていく必要が、私はこれは命にかかわる問題ですんで、大げさじゃなしにですね、そういうのを何度となく耳にする形の中ではですね、やっぱりその市民の安全を確保するというね、非常に大きな責務の中から、当然対応すべきだろうというふうに思いますし、余り言いたくありませんが、その財源で舞鶴市が、舞鶴市内が明るくなって安全に生活ができる財源の中で、その財源根拠としてね、舞鶴市に大型の事業が設置されるという部分が生きてくるならば、これこそ舞鶴市民に対してですね、非常に有益な形の施策にもなるんじゃないかなということも申し上げながら、最後にその御見解だけちょうだいをさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(真下定夫君) 松岡助役。     〔助役 松岡 環君登壇〕 ◎助役(松岡環君) 国道、府道への街灯の設置について、市が財政的に負担をしてでもということになりますと、道路管理者であります府道あるいは府なり国の専用手続きだけをいただいてということかと思うわけでございますが、まあ現実非常に延長もたくさんございますし、相当な財政負担ということもございますんで、ひとつ十分そこら辺はまあ研究をさせていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(真下定夫君) この際、休憩をいたします。 午後1時から会議を行います。     午前11時50分 休憩     -------------------------     午後1時02分 再開 ○議長(真下定夫君) 休憩前に引き続き、会議を行います。 次に、久下 修君に発言を許します。久下 修君。     〔久下 修君登壇〕(拍手) ◆(久下修君) 失礼いたします。 発言通告書に従い順次質問いたしますので、御答弁よろしくお願い申し上げます。 質問の第1は、FAZの地域メリットについてであります。 環日本海時代に対応する港湾整備のため、和田埠頭というハード整備とともに、そのソフト戦略のかぎを握るFAZの整備については、その事業が推進する第3セクター�チ舞鶴21が設立され、現在、貿易関連業者などの入居する8階建ての貿易支援センターと配送施設や物流棟の建設に向けて、着々と準備が進められております。 さて、舞鶴港という広域的、国際的な役割を担う重要港湾を一層飛躍、向上させていくために、このような施策の重要性は十分認識をしているところでありますが、一方、地域の住民にとってどのようなメリットがあるのか見えにくいということであります。 6月の府議会においては、FAZに伴って総合保税制度が議論されていたところでありますが、私も地域へのメリットを考えてみる場合、この総合保税制度をうまく活用していくことが必要ではないかと考えているところであります。 総合保税地域の許可を受けると、施設内であれば関税がかからず、外国貨物を保管、加工、展示できますし、施設を利用する港湾、運送、倉庫会社は、保管や展示などで一括して大蔵省の許可を受けることができるほか、物流費を削減できるメリットがあると認識しているところであります。 大阪港のアジア太平洋トレードセンター(ATC)や松山港・愛媛国際物流ターミナル、本年8月1日に全国で3番目の施設として開業した横浜港・国際流通センターがそれであります。総合保税制度を活用すれば、地域産業においても、加工機能というものも充実されてくる可能性も生じますし、新たな展開も出てくるものと思っております。 平成5年にFAZの指定を受けた愛媛県松山市においては、本年3月に国際貿易センター施設「アイテムえひめ」がオープンをし、4日間開催された愛媛国際生活産業フェアは、予想を上回る8万5,000人を集め盛況であったと報道されております。 しかし一方、施設が稼働し始めたが、「施設は立派であるが、利用しづらい」「ニーズに合っていない」との不満の声も企業側から出ているようです。 このようなことから、現在、舞鶴港におけるFAZの取り組み状況と地域産業にどのように貢献していくのか。地域の住民にとって、商業者にとってどのようなメリットが考えられるのかお尋ねをいたします。 また、FAZに伴った総合保税制度の導入については、どのように考えておられるのかお尋ねをいたします。 質問の第2は、水路や川の整備についてであります。 西舞鶴の旧市街地においては、驚くほどたくさんの川や水路があります。その水路は、折原水路、大手川、コモ池川、マナイ水路、靜渓川、大内川、南田辺川、伊織殿川と8つの水路でありますが、いずれも大きな川である伊佐津川と高野川の間900メートルと狭い地域の中を流れております。 昔は農業用水路やお城の堀にと活用されていたのであると思いますが、今はどの水路を見ても、生活排水や事業所排水などが流れていて、水は汚くヘドロが堆積していますし、その上、旧市街地の地盤自体が川や海より低いため、潮の高い時には海水が逆流し、水や泥が海へと流れにくくなっております。 そのため、二、三年に一度は京都府や舞鶴市に多額の経費を使っていただいて、それぞれの水路や川のしゅんせつをお願いしているところであります。 水洗化につきましては、おかげさまで下水道事業が進む中で、西舞鶴における水洗化は着実に普及をしているところであります。平成8年7月現在で供用できる戸数は4,653軒。そのうち水洗化された戸数は1,528軒。全体の普及率は32.8%であります。 ある地域においては48%と、50%近い普及率の地区があり、平成7年5月に供用開始されてから1年と2カ月間での成果は順調で、水洗化目標、最初の1年1,000戸の予想を大きく上回っております。 このように、水洗化が着実に進む中で、川や水路の水質汚染は急速に改良、保全されていくことと思われますが、私は、川や水路そのものについても水洗化と並行して、河川改良や整備が進められるべきではないかと思っているところであります。 水路や川については、それぞれについて整備していただきたいところでありますが、とりわけ中でも大きな川である大手川(裁判所前から稲荷市場を流れている川)については、「潤いのある河川整備」「親水性のある河川整備」として最適であると思っているところであります。 裁判所前の地点と稲荷市場の河口の地点に、周辺環境と調和のとれた、しかも水や緑が眺められ気軽に触れることができるような、親しみのある河川整備を要望いたします。水や緑は地域に潤いや安らぎを与えます。町づくりとして、また活性化にも一翼を担うものと考えます。 そこで今後、西舞鶴市街地の水路や河川の保全改良と水辺環境の整備については、どのように考えておられるのかお尋ねいたします。 質問の第3は、朝代紺屋町線などの道路整備の充実についてであります。 朝代紺屋町線の整備に係る全体計画は、区間が1.1キロであり、今そのおよそ3分の2に当たる800メートルが舗装の改良工事が終了したところであります。 舗装は、石畳を感じさせるブロックであり、両サイドの側溝のふたは御影石調子となっているため、歴史的な雰囲気のある道路と生まれ変わっております。神社仏閣の多いこの区間においては、景観とマッチし、町に落ちつきや親しみを与え、住民一同大変喜んでいるところであります。 しかしながら、市民により親しんでいただき、地元に住んでいる人にさらに愛着を持っていただくためには、より一層の付加価値をつけるなど、グレードアップした取り組みが必要ではないかと考えているところであります。 そのためには、この区間内に案内板などの(1)標識を立てる。官地や空き地、道路敷きを利用して(2)ポケットパークを設ける。天然の山水や防火水槽などを利用して(3)親水性のある施設をつくるなどの整備が必要ではないかと考えるところであります。 このように、この区間において歴史的な雰囲気などをさらに醸し出す工夫をするというような考えがないのかお尋ねをいたします。 また、隣接する道路で紺屋町の笶原神社から新大橋までの道路は、幅員が15メートルと広く、町づくりとしても最適であると思われますが、この区間において敷島通りのように景観を考慮した整備の計画がないかどうか、一緒にお尋ねをいたします。 質問の第4は、西舞鶴市街地の地域整備についてであります。 西舞鶴市街地においては、下水道整備や石畳風整備など、生活環境の整備と歴史を生かした町づくりに向けて着々と整備いただいているところでありますが、総合的に見て、特にただいまも水路や河川、市街地道路について質問いたしましたように、旧市街地の道路整備、潤いのある水路、河川整備、ポケットパーク等のコミュニティー・交流の施設整備がいまだかなりおくれているのではないかと考えているところであります。 西舞鶴旧市街地は、高齢化していく中で非常にコミュニティー豊かな地域であります。それを守り育てていく身近な環境整備がぜひ必要でないかと考えているところであり、そういう地域整備がこれから重要であると考えております。 今後、西舞鶴の地域整備についてどのように考えていくのか。特に、旧市街地の整備についてどのように考えられていくのか、総合的な全体計画についてお尋ねをいたします。 質問の第5は、西舞鶴駅舎整備等についてであります。 去る7月13日、東舞鶴連続立体交差事業の高架開通式において、荒巻知事が「JR西日本から舞鶴線の電化の方向付けをしたいと伺っています」と報告。井手JR西日本社長も、「舞鶴線の電化について地元の支援を前提に取り組みたいと考えております」とあいさつされ、舞鶴線の電化・高速化の方針決定が明らかにされたところであります。 これは、舞鶴市民にとって大変喜ばしいことであり、行政、市民一体となって取り組んできた大きな成果であると思っております。 そのような状況の中で、今後、JR西舞鶴駅舎と駅周辺整備が東舞鶴駅周辺整備事業とイメージを重ね合わせるようにクローズアップされてくるところでありますが、その西舞鶴駅並びに駅周辺整備も含めて質問させていただきます。 西舞鶴市街地の中で駅の果たす役割は、交流という面で非常に重要な部分であり、これからは一層、駅を交流の核としながら中心機能が増していくのではないかと考えられているところであります。 駅舎整備については、市民からデザイン募集をされ、積極的に市民の意見も取り入れていただきながら進めていただいているところでありますが、現在の西舞鶴駅舎整備について、その取り組みはどのような状況であるのかお尋ねいたします。 また、橋上化ということで、駅東側の議論もされているところでありますが、駅周辺における都市計画はどのようになっていくのかお尋ねをいたします。 また、このほど運輸省と建設省の両省は、地元に協力して駅周辺の総合的な整備計画を調整していく方針を打ち出しています。 運輸省が駅のエスカレーター、エレベーターを設置する補助金や融資を実施し、建設省は公共事業で駅前広場や歩道街路を整備するというもので、両省の事業は「駅内外歩行者快適化作戦」というものですが、本年度中にも整備する方針であると報じられています。 第1回協議会では、札幌など5カ所がモデル地区となっているようですが、今後は各自治体にも波及するものと思われるところであります。 舞鶴市においては、時間的な制限などもあるでしょうが、この際、こういった事業の指定が受けられるよう、積極的に国に対して働きかけてみるべきだと思いますが、そのような取り組みをされていくのかどうかお尋ねをいたします。 質問の第6は、商店街の整備についてであります。 西舞鶴駅南側には大型店が立地計画されているところでありますが、既存商店街のこれからの展開手法が、今、問われているところであります。 長引く景気の低迷や消費者ニーズの多様化等、商店街を取り巻く環境が極めて厳しい状況が進む中で、既存商店街では、例えば空きスペースを無償で借り、活用されながら、朝市でにぎわいをつくったり、イベントで屋台村を試みられたり、集客に向けて新たなさまざまな努力がされてきておりますが、私は、昨年の3月の一般質問の中で、空き店舗が真名井通りから平野屋商店街までの間で25軒にのぼっていると御報告いたしましたが、きょうまでのわずかな間にも数軒ふえ、空き店舗が30軒を超えてしまいました。それぞれの商店にとっても生き残りをかけた大変厳しい時代を迎えておられることは間違いありません。 私は、今までに何度か商店街の今後の支援についてお尋ねをいたしているところでありますが、これからの西地区の既存商店街についてどのように考え、どのように行政として支援、援助されようとしているのか、まずお尋ねをいたします。 次に、厳しい商店街の現状と水洗化普及率を見てみますと、その一端をかいま見ることができます。 水洗化については、供用はできるものの、(1)店舗改装が大規模になる。(2)大半がトイレが奥にあるため費用がたくさんかかる。(3)店を休業しなくてはならない。(4)借地借家であるなどの理由により普及率は悪く、7月現在、平野屋が11.6%、真名井が17.8%となっております。 先ほども言いましたように、西舞鶴の供用できる水洗化の普及率が32.8%ですので、商店街の水洗化が極端に低いことがおわかりになると思います。 「水洗化にしたいがお金がない」とよく言われます。 そこで、市長が掲げておられる全市的水洗化が一日も早く達成できるよう、また町の顔である商店街の環境が改善されるよう、水洗化の貸付金とは別に、商店街の水洗化に伴う店舗改装に対して、新たな低利の融資制度などが考えられないものであるかお尋ねをいたします。 質問の第7は、市民の自主的な活動に対するシステムづくりについてであります。 市内のボーイスカウト、ガールスカウトのメンバー、子供15人、大人5人の20名が、イギリスのポーツマス市を訪問し、向こうのスカウトと交流を深めてきたと聞いております。 子供たちのこのような活動は、スカウトの活動のみならず、子供たちの国際化教育、将来の人づくりのため大変重要であると考えております。 しかし、渡航費用、滞在費用、交流費用を合わせると、費用だけで1人30数万円にもなり、大変高額だったことから、市内の各種団体、例えばロータリークラブやライオンズクラブなどが一部支援したと伺っております。 本来なら、こういう場合には、行政と民間が一体となって創設しているような基金から支援されるような仕組みが必要ではないかと考えるところであります。 具体的には、例えば財団、社団法人のような団体で、行政、企業、市民から寄附を募り、基金を創設、その基金運用益でこのような市民活動を支援していく。どの事業に充当するかについては、一定の審査会を通過したものとしていく。そのようなシステムづくりが必要ではないかと考えているところであります。 今後、ますます市民活動が活発となり、さまざまな交流活動が行われ、またさまざまな団体で公益的な活動をしていくことが予測されますが、NPO法などの法制度も整備されようとしていく中で、地方自治体の取り組みも考えていく必要があるのではないかと思っているところであります。 このようなことから、市民の自主的な活動に対する支援のためのシステムづくりについて、どのように考えておられるのかお尋ねをいたします。 最後に、西運動広場について質問をいたします。 西運動広場は、スポーツのできる施設として、昭和51年から長年にわたって市民の間で利用され、喜ばれております。 しかし近年、グラウンドや周辺施設において整備の不備が市民の間から指摘され、不平や不満をよく耳にすることがあります。例えば、トイレをもっと快適にしてほしいとか、足洗い場をつくってほしいといった要望のほか、グラウンドについても、一面に草が生え排水も悪いので、冬場は特に利用しにくいなどの苦情を聞いております。 この点の改善について、まず要望をしておきたいと思います。 西運動広場は、高等教育施設立地の候補地として、計画が固まるまでの間、暫定的に国から管理委託を受けて、運動広場として利用している旨はよく理解しているところでありますが、20年以上にわたり市民が利用しているという状況を考えると、今後においても同じ施設のままでよいのかと疑問を持っているところであります。 借り上げた土地を暫定的に使用しているわけですが、大学誘致や各種学校の誘致は進んでおらず、大学の誘致をしようとしても、現状の場所では手狭なように思われますし、たとえ誘致が実現できたとしても、現在スポーツ施設として使っている運動広場がなくなってしまうということも、市民の理解が得られないように私は思います。 9年度末に契約が更新されるようでありますが、国に対して、正式に運動公園としての働きかけをこの際考えてみるべきだと思いますが、そういった考えはないのかお尋ねをいたします。 以上で、私の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(真下定夫君) 瀬野助役。     〔助役 瀬野義信君登壇〕 ◎助役(瀬野義信君) 久下議員の御質問のうち、1番目のFAZの問題、5番目の西駅舎の問題、6番目の商店街問題、7番目の自主的活動に関する問題、8番目の西運動広場の問題につきましてお答えいたします。 まず初めに、FAZ事業についてでございますが、先ほど生水議員にもお答えいたしましたように、現在、株式会社舞鶴21において支援センター棟、物流棟などの施設建設に向けた取り組みが進められております。いよいよ今月19日には、その起工式がとり行なわれる運びとなっております。 また、これら施設整備とあわせて支援センター棟への入居募集につきましても、早急に取り組まれているところであります。 事業の具体化に向けて、より確かな一歩を踏み出すわけでありますが、事業の推進に積極的に取り組んでまいりました本市にとりましても、大きな喜びであります。 お尋ねの地域企業へのメリットでありますが、FAZ施設の整備により輸入貨物が、これまでの原木中心から日用雑貨を初め農水産品、木製品など、取り扱い品目の多様化が図られるとともに、多くの貿易関連企業が参画し、舞鶴港の物流機能が強化されることにより貿易の拡大が促進され、ひいては本市経済の活性化に大きなインパクトを与えるものと期待いたしているところであります。 また、総合保税地域制度の導入につきましては、FAZ事業の一層の促進を図るため、現在、京都府において本制度の適用を強く国に要望されているところであり、市としましても京都府及び株式会社舞鶴21と一体となって積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、西舞鶴駅舎の整備についてのお尋ねでありますが、和佐谷議員、田中議員にお答えいたしましたとおり、平成6年12月の京都府公共交通網整備研究会鉄道部会の提言を受け取り組むものであり、電化と同時完成を前提としております。 駅舎改築につきましては、関係機関との協議に相当の期間を要するほか、橋上駅ということになりますと、工期も2年から3年を必要とするものと考えており、電化事業のスケジュールと考え合わせますと、今年中には駅舎の規模や形状、機能等、基本的な考え方を固めていく必要がございます。 このため、近く各種団体からなる駅舎の検討委員会を設置し、広く市民の意見をお聞きして案をまとめてまいりたいと存じております。 また、西舞鶴駅周辺における都市計画につきましては、電化や駅舎改築とあわせ鋭意検討を進め、関係機関と協議してまいりたいと存じておりますが、その方向づけをするのにいましばらく時間を要すると思われますので、これらの事業が同時に進行することはスケジュール的に困難と思われます。 このため、一日も早い電化・高速化に向けて、現実的には駅周辺の整備に先行して、駅舎の改築等に取り組む必要があると考えております。 また、運輸省等の駅内外歩行者快適化作戦事業についてでありますが、利用者の立場に立った施設整備や潤いのある町づくりを進める上で、エレベーターの設置や歩行者道路の整備は大変重要であると考えておりますので、今後そういった制度も含め関係機関と協議を進めてまいりたいと存じます。 次に、商店街の整備計画についてのお尋ねでありますが、仰せのとおり、現在、西舞鶴駅東側に大型店の進出が計画されており、地元商店街を取り巻く環境はますます厳しい状況になるものと存じております。 そういった中、商店街におかれましては、集客を図るため各種イベント等に積極的に取り組まれるなど、商業基盤の確立に向けて御努力をされていることに対しまして、市といたしましてもアーチ、アーケードの建設やニューイベント、活性化計画策定等、ハード、ソフト両面にわたり積極的に支援してまいったところであります。 今後も既存支援策はもちろんのこと、商店街は町の顔であるという観点に立って、商店街の活性化に努めてまいりたいと存じております。 また、下水道の普及につきましては、水洗化総合計画を作成し、全市域の一日も早い水洗化を目指して、改造貸付資金等を御利用いただくなど、その推進に努めているところであります。 商店街の普及率が一般的に他地域より低いことにつきましては、水洗化に伴い店舗改装の経費がかかるなど、負担が生じるとは存じますが、既存の改造貸付資金を活用され、水洗化に向けて御協力を賜りたいと存じます。 なお、店舗改装につきましては、中小企業融資制度等をあわせて御利用いただきたいと存じます。 次に、市民の自主的な活動に対する支援についてのお尋ねでありますが、仰せのとおり、欧米諸国はもちろんのこと、わが国においてもボランティアの活躍する分野は、環境、福祉、平和等、年々広がり、その果たす役割は顕著で、昨年の阪神淡路大震災でも見られたように、いまやボランティアなくしては社会が成り立たない状況にあると言っても過言ではございません。 本市におきましても国際交流やイベント、さらには福祉の分野やまちづくりなど、市民のボランティアに負うところは大きく、大変ありがたく存じております。 市におきましても、このたび策定いたしました4市総後期基本計画において、市民参加によるまちづくりを計画推進の基本に据え、市民参加の促進を図ることとしており、今後ますます活発化することが考えられる市民のいろいろな自主的な活動に、できるだけ支援してまいりたいと考えております。 しかし、御提案の基金の設置につきましては、その方法や財源、効果など、検討すべき内容も多くありますので、今後十分研究してまいりたいと存じております。 次に、西運動広場についてのお尋ねでありますが、仰せのとおり、西運動広場は交通の便もよく広大な面積を有することから、大学等の高等教育機関の立地候補地といたしておりまして、暫定的に国の管理委託を受け、運動広場として利用しているところであります。 本市におきましては、若者定住と町の活性化を図るために、従来から大学等高等教育機関の誘致を進めてきたところでありますが、御承知のとおり、18歳人口の減少などにより、その誘致は極めて厳しい状況にあります。 しかしながら、少子化と急速に進む高齢化のもと、依然として続く人口の減少を食いとめ、また交流人口の増大を図るためにも、こうした高等教育機関の誘致に向けて、引き続き粘り強く活動に努めてまいりたいと考えております。 したがいまして、西運動広場を正式な運動公園とするよう国に働きかける考えはありませんが、現在では西地区の中心的な屋外運動施設として多くの市民に利用されておりますので、今後とも引き続きその整備に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(真下定夫君) 松岡助役。     〔助役 松岡 環君登壇〕 ◎助役(松岡環君) 引き続きまして、久下議員の御質問のうち、残りの2番の水路や川の整備、3番の朝代紺屋町線等道路整備、4番の西舞鶴市街地の地域整備につきまして、私の方からお答えをさせていただきます。 まず、水路や川の整備についてでございますが、仰せのとおり、市街地における水路や川は貴重なオープンスペースとして、潤いと親水性豊かな整備が強く望まれているところでございますが、下水道が未整備の地域を流れる水路や川は、生活雑排水などによりまして水質汚濁が進行し、生活環境が悪化をいたしているところでございます。 そのため、本年3月に水洗化総合計画を発表いたしまして、その中で公共下水道などの整備促進と、当面整備が見込めない地域には合併浄化槽の補助制度を設けるなどいたしまして、生活環境の改善と水質保全に努めたいと考えておりますが、あわせて下水道等が御利用いただけない御家庭での石けん及び水切りネットの御使用や、水路や川の清掃活動の御協力によりまして、水質保全が図られるものと考えております。 お尋ねの潤いと親水性豊かな水辺環境の整備につきましては、良好な水質が必要不可欠と考えておりますことから、昨日、浅野議員にお答えをいたしましたとおり、環境に優しく、かつ水質保全が図られる河川の改修方法等につきましても、先進地調査等するなど検討してまいりたいと考えております。 次に、朝代紺屋町線などの道路整備の充実についてのお尋ねでありますが、この事業は、神社仏閣が集中し、城下町の歴史が息づく町並みを生かしたまちづくりの一環といたしまして、石畳風のブロックによります舗装改良を実施をいたしているものでございます。 平成7年度末で総延長約1,100メーターのうち、3分の2に当たります約800メーターを終了したところであり、残る区間につきましても、地元の皆様の御理解と御協力をいただきながら、鋭意整備を進めてまいりたいと考えております。 案内板などの設置につきましては、本年度以降に実施を予定いたしております。 また、道路敷きの一部を活用したポケットパークや天然水を利用した親水施設の設置につきましても、地元の皆様の御意見を伺い御協力をいただく中で、付加価値を高めるような整備を検討してまいりたいと存じます。 さらに、隣接いたします市道追手紺屋町線の笶原神社から新大橋までの区間につきましては、15メーターの幅員を生かし、ゆとりある歩道の整備などによりまして、地域と調和し、潤いのあるまちのシンボル的な道路といたしまして整備できますよう、事業手法を研究してまいりたいと考えております。 次に、西舞鶴市街地の地域整備についてのお尋ねでありますが、西舞鶴市街地の中心部につきましては、今日まで生活環境の改善を図るため、公共下水道や道路側溝の整備、個性的なまちづくりのためのカラー舗装などを順次進めているところであります。 御指摘のとおり、高齢化が急速に進む中、市街地の中心部では交通安全や防災など、安全で快適な居住環境の確保、さらにはにぎわいの中心である商店街の活性化、豊かな歴史を次代へ引き継ぐことも大切であると考えております。 したがいまして、市といたしましては今後、身近な整備計画から逐次検討してまいりたいと考えており、総合的な計画につきましては、この身近な整備計画と整合性を図る必要もございますことから、地域の整備の可能性あるいは実態につきまして、十分調査を行い研究をしてまいりたいと存じます。 ○議長(真下定夫君) 次に、近藤一真君に発言を許します。近藤一真君。     〔近藤一真君登壇〕(拍手) ◆(近藤一真君) 発言通告に基づき、質問いたします。 まず、第1番目は、公営住宅問題であります。 私は、6月議会で公営住宅法改正に関連しての質問で触れましたように、衣食住は人々が生きていくための最小限の要件であり、入居しやすく、日常生活を営むにふさわしい居住空間と設備を備えた公営住宅を提供することは、国、地方自治体の責務であると考えています。 そこで3点お尋ねいたします。 1点目は、入居収入基準額についてであります。 市営住宅に申し込みの場合の入居収入基準額は、世帯収入で1種住宅は月額11万5,001円から19万8,000円、2種住宅は11万5,000円以下となっています。 今日、ハローワーク舞鶴の求人情報では、最も低い賃金でも、男子が月額で11万4,504円、女子11万円という額であり、2種の限度額の11万5,000円とほぼ同額であります。 共稼ぎの新婚さんがこの月額収入とした場合でも、2人合わせて月22万4,504円となり、1種住宅の最高限度額さえ超過する収入となります。 このことから見ても、1種、2種の入居収入基準額は、今日の実態に合わないものとなっています。 また、申し込みに行ったが、収入基準の計算対象期間にたまたま残業が集中したために、基準限度額超過で申し込みができず、残業のない時なら基準内になるでしょうと言われた事例もありました。 家賃が少しでも安い所に住みたいと願いながらも、限度額超過だと言われ、市営住宅への入居申し込みを断念されておられる方々のためにも、1種住宅、2種住宅の入居収入基準額の幅を広げる必要があります。 理事者の方針をお聞かせください。 2点目は、公営住宅の特に不足している2種住宅を思い切った修復整備を行い、居住性を高めることについて質問いたします。 余部上にある榎住宅や府営の行永住宅など、住む家を探しておられる市民にとっては、公営住宅に空き家があるのになぜ入れてくれないかという思いがございます。市営住宅であれ、府営住宅であれ、税金でつくられた公営住宅であります。 建てかえが決まっている白鳥団地は別として、住宅に悩む市民の願いに応えるために、これらの住宅の修復整備を行い、入居できるようにするべきではないでしょうか。 まず、公営住宅の修繕、改修などを行われておりますが、その実施内容と実績と、今後の計画をお聞かせください。 次に、思い切った修復整備として、例えば2戸1にし居住性を高めることや、ふろの設置など、入居者の居住性を快適に高めることが必要であります。理事者の見解をお聞かせください。 なお、府営住宅についてでありますが、府に対して同様の整備をされるようとともに、府営行永住宅の空き家の活用、朝来団地に2種住宅をつくれなどの要望をすべきではないでしょうか。また、今後の計画を問い合わせるなどして、市民にも明らかにすべきであります。理事者の見解をお聞かせください。 2番目の質問は、有害鳥獣駆除、防止についてであります。 市内のあるJA農協支店では、「いろいろな対策をしているが、猿、猪被害には困りきっている。何とかしてほしい、何とかならんのか」と言っておられます。 平地域の方は、「昨年は2条張りの電気さくでは被害を受けたので、ことしは3条張りにしたら猪の被害を食いとめられた」、松尾寺の方は、「猿対策に高さ2メートルの4条張りの電気さくを設置したが効果は余りない。木の枝を利用して飛び下りてきて、帰る時は支柱を上手に登って囲いを出ていく。猿対策では、まさに猿との知恵比べという状態が続いている」と話しておられました。 9月3日の舞鶴市民新聞では、「稲刈りシーズンを迎えた大浦半島や与保呂、山間部で猪被害」という見出しで、山間部の田んぼでは例年以上に猪被害が多く、農家は頭を悩ませている。トタンでさくをつくったり、花火など、あの手この手を試しているが、効果はいま一つ。 また、大山地区では、さくの周りに網を張るという二重の防御網をしたり、米ぬかに塩をまぜたえさをけもの道に置き、猪が稲を食べる前に食欲を満たすなどなどの対策。また、他の地域でもさまざまな猪対策に知恵を絞っているが、決め手に欠けるのが実情と言われ、電気さくは効果があるが、JA舞鶴農業では「100メーター当たり七、八万円と費用がかかり過ぎる」と報じています。 本市は、平成8年度予算で有害鳥獣駆除事業費として146万7,000円が形状されています。 そこで、有害鳥獣にはカラス、狸、ほかもありますが、猿、猪、熊被害対策に絞って5点についてお尋ねいたします。 1点目は、被害調査を生息調査についてであります。 被害調査は、年一度報告を求め集計されていますが、被害調査に基づいた対策(猿の被害は年中で、熊、猪は春と秋と季節的でありますが)、被害時期に合わせた対策がどのようになされているのか、また、生息調査についてどのようになされておられるのかをお聞かせください。 2点目は、有害鳥獣防除施設設置事業の補助金についてであります。 まず、猪対策ですが、ある農協支店では、補助を活用して電気さくを考えたが、使用する電気さくについて高い見積りになったためトタンを斡旋しているとのことでありました。3条張り電気さくが効果あるという経験も生かし、農家の方々とも相談され実施することが必要ではないでしょうか。 また、先ほど申しましたように、猿については猪以上の対策が求められています。 本市は、府の制度である有害鳥獣防除施設補助対象事業の防除施設は5年以上耐久性のあるもの、猪などのトタンは耐久性と強度を有するもの、電気さくは地域で採用され効果の上がっているもので、実施主体が森林組合、農協、造林組合、農事組合など団体について、1メーター当たり800円以内、2分の1を補助するという制度で運用しておられます。 JA舞鶴農協さんが言っておられますように、100メーター当たり七、八万円と費用がかかるとしても、8万円に対する補助は4万円であり、4万円が施工者負担となります。 福井県高浜町では、高さ1.5メートル、200メートル以上を対象に、1メートル当たり550円として、県3分の1、町3分の1、自己負担3分の1という制度で実施されておられます。 200メーター当たりで比較しますと、費用16万円として施工者負担額は、舞鶴では8万円、高浜では5万3,000円となります。施工者負担軽減のために、本市でもこのような制度について検討され、改善を図られるよう申し述べておきます。 ところで、有害鳥獣防除施設補助対象事業では、個人で実施した場合は補助の対象外となっています。個人施工の場合にも、市に相談がああった場合には防除施設補助制度を適用すべきであり、また猿対策への補助金の増額をすべきであると考えます。理事者の方針をお聞かせください。 3点目は、有害鳥獣駆除の問題であります。 これら猿、猪、熊の捕獲、駆除ですが、本来、我々人間は動植物、自然と調和を保ちつつ共存することが必要でありますが、防除施設設置をしてもなお被害を受ける場合の方策などを、府下他市町村や隣の高浜町などの取り組みなども調査、検討され、実効ある対策をされるなどが必要ではないでしょうか。理事者の見解をお聞かせください。 次に、猪、熊退治などについては、市内猟友会の御協力をいただいているところですが、平成7年度、猟友会の出動とその謝礼は、出動人員760人、謝礼は100万円で、1回当たり1,300円であります。 猟をするということは免許が必要であり、特殊な技術でもあります。猪、熊を退治してほしいという被害地域の方々の願いをかなえるために、また猟友会の方々の御協力が必要であります。時期と実情に応じて、猟友会への謝礼を増額すべきではないでしょうか。理事者の見解をお聞かせください。 最後に、その他として3点お尋ねいたします。 1点目は、多門院地区児童の夏休み中の学校プール使用への交通方法への援助についてであります。 ことしの夏休み、多門院地区の児童さんには、新舞鶴小学校のプールの利用の割り当てが5回ございました。子供にとってプールは最大の楽しみの一つであります。 ところが、夏休み中は通常の通学時間帯と違って、バスがありませんでした。割り当て時間は午後3時から4時ということで、帰りは路線バスがありましたが、行く時には暑い中を1時間ほどかけて歩いていったということであります。来年もことしのような状況となるならば、市のマイクロバス配車なども含めた援助など、思いやりが必要ではないでしょうか。 さらに、多門院地区以外の地域についても調査され、同様の援助をすべきであります。理事者の方針をお聞かせください。 2点目は、夏休み中の学校プール使用についてであります。 夏休み中、地域ごとに割り当てて、学校のプールを開放し使用されておられることは、教育の一環として有意義であり、特にことしはO-157対策としてプールの塩素濃度のチェックなど、児童の健康への配慮の対応をなされ、学校プール利用を中止することなく、プールを楽しみにしていた児童の期待に応えられました。 問題は、ちびっこソフトや少年野球での事故と違って、水の事故は死亡事故につながる危険性が高いものであり、特に留意することが必要であります。プール監視員や水泳の指導員の配備を、市営プールと同じように市が配置することが必要と思いますが、理事者の見解をお聞かせください。 3点目は、青葉山ろく公園に子供が遊べる雨天運動場設置についてであります。 青葉山ろく公園は、総合公園として多くの市民に利用されており、子供、児童も自然の触れ合いの場として、遊びの場として楽しんでいます。 利用された方々の声として、「せっかく来ても雨で帰らなくてはならない時がある。雨天運動場をつくってほしい」という要望があります。雨天運動場の設置が必要でありますが、理事者の見解をお聞かせください。 以上で、1回目の質問を終わります。(拍手) ○議長(真下定夫君) 松岡助役。     〔助役 松岡 環君登壇〕 ◎助役(松岡環君) 近藤議員の御質問のうち、3番その他の(1)多門院地区児童の問題、(2)の夏休み中の学校プールの問題を除きまして、私の方からお答えをさせていただきたいと存じます。 まず、公営住宅問題のうち、入居収入基準額の引き上げについてのお尋ねでございますが、公営住宅は、公営住宅法及び施行令等に基づく補助事業として建設をいたしており、その入居基準や管理につきましても、これらの規制を受けることとなっておりますことから、施行令で定められております収入基準を市の裁量でもって引き上げることは困難でございますので、御理解を賜りたいと存じます。 次に、公営住宅の2戸を1戸に整備するとか、居室や浴室を増築して居住性を高めるべきであるとの仰せでございますが、古い基準で建設をいたしてまいりました既設の1種、2種公営住宅につきましては、平成4年度に公共賃貸住宅建てかえ10カ年戦略という、建てかえを推進する国の方針が出されております。 したがいまして、2戸を1戸にする整備や浴室の設置等の規模増につきましては、この建てかえ事業によりまして整備を図ってまいりたいと考えております。 また、既設公営住宅の改修についてのお尋ねでありますが、その内容といたしましては、屋根のふきかえ、玄関、浴室の建具取りかえ、内外壁の美装等、老朽化に伴う改修を年次計画的に行っており、また台所換気扇やトイレ脱臭扇の取りつけや電気幹線の改修、さらには水洗化などの設備改善も行い、質の向上を図ってまいりました。 平成7年度には401戸の改修を行い、今年度は232戸の改修を予定をいたしております。今後も経年に応じまして、計画的改修改善を行っていく考えであります。 また、府営住宅の改修整備と空き家についてのお尋ねでありますが、朝来団地等を含めまして、御質問の趣旨を踏まえ、改修整備の実施と空き家の将来計画を明らかにされますように、府に要望してまいりたいと存じます。 次に、有害鳥獣被害対策についてのお尋ねでありますが、毎年、年度当初に猟友会を中心に、JA、京都府など、関係機関によります有害鳥獣駆除対策協議会を開催をいたしておりまして、その際、前年の被害状況調査結果等を踏まえて、その年の総合的な駆除対策を検討願っているところでございます。 また、被害調査の結果は、猟友会の有害駆除班の出動体制やJAの営農指導等に不可欠のデータといたしまして御活用いただいているところであります。 なお、有害鳥獣の生息調査につきましては、今後、京都府の御指導も受けながら、総合的な有害鳥獣被害防止対策の中で研究をしてまいりたいと思います。 次に、電気防護さくなどの防除施設設置事業の補助についてでありますが、個人による防除施設の設置は、隣接農地への被害を誘導する側面もあり、被害を受ける関係地域を一体とした防護さくの設置などを行う必要がありますので、今後とも事業の実効を上げるため、いわゆる点でなく線または面としての防除施設の設置を、JAとも協議をしながら指導してまいりたいと考えております。 また、駆除対象鳥獣別の補助単価の導入につきましては、現在の府の補助制度の中で、電気さくの設置に最もコストアップとなります鹿の場合を基礎にして手当てされておりますので、新たな単価設定は必要がないものと考えております。 次に、有害鳥獣駆除対策につきましては、猟友会や地域の皆様の御協力を得て一定の成果を上げておりますが、引き続き他都市の取り組み状況も参考にさせていただき、さらに実効ある被害対策を研究してまいりたいと存じます。 また、猟友会の皆様には、それぞれが御多忙の中で有害鳥獣駆除を引き受けていただいており、まことに感謝にたえないところであります。猟友会への報奨費の増額につきましては、今後とも状況を見極めながら検討をさせていただきたいと存じます。 次に、青葉山ろく公園に子供の遊べる雨天運動場をつくってはどうかというお尋ねでございますが、本公園は、気軽に自然に触れ合える場として、昭和57年より整備に着手をいたしまして、これまでにキャンプ場、ちびっこゲレンデ、パターゴルフ場や大型遊具など、順次設置をしており、今月の7日には陶芸館もオープンし、多様なレクリエーション需要への対応を図っているところでございます。 仰せのような子供用の雨天運動場の建設につきましては、今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。 ○議長(真下定夫君) 岡山教育長。     〔教育長 岡山 稔君登壇〕 ◎教育長(岡山稔君) 近藤議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、夏休み中のプール使用への交通援助についてでありますが、夏休みのプール使用は、PTAが学校から便宜的に貸与を受け、プール運営委員会を組織し、児童の余暇の楽しい活用や体力の向上を図るため、PTAの地域行事として主体的に行われているものであります。 したがいまして、プールの運営、実施等につきましては、事業主体であるプール運営委員会において御検討をいただいているところでありますので、御理解を賜りたいと存じます。 次に、夏休み中のプール使用の管理責任についてでありますが、プールの施設面の整備や水質管理等については、学校が毎日万全を期しているところであります。 そして、引率や游泳中の監視等、児童の安全については、プール運営委員会がPTAの安全会や、あるいは気配りをしながら対応をいたしているところでございまして、このことにつきましては、教育委員会といたしましては、体育館やグラウンドを地域の方々に開放している場合と同様の措置と考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 なお、今後とも円滑なプール運営がなされるように、教育委員会といたしましては見守ってまいりたいと考えております。 ○議長(真下定夫君) 近藤一真君。     〔近藤一真君 発言席から発言〕 ◆(近藤一真君) 2回目の質問をさせていただきますが、特に公営住宅問題、特に空き家とか利用して改修、等々ふろの問題があるんですけども、多分そういうお答えが返ってくるだろうということは、もう予測しておりましたが、今やっぱしほんとに住宅に入れない人がおられる。ところが、空き家がある。ところが建てかえを待つ、そういう時間的ななかなか余裕がないと。建てかえいうたって、今から何年先やわからない。 それと逆に言いましたら、やっぱり今のあいてるとこも含めまして、改修して使っていただく。そういうことを進めた方がですね、やっぱり入居希望をしておられる市民の皆さん方の要求に沿うものではないかというぐあいに思うんです。 ですから、確かに今、空き家に、先ほど言いましたように、あちこちに空き家があると。そういう点では、やはり改修等もしてですね、入っていただく。そういうぐあいにやるべきではないかと思うんですけども、そういう考え方についてですね、再度ちょっとお聞かせいただきたいと思うんです。 それから、やっぱしといいますか、今の答弁ありましたように、今のほんとに年代に、古い年代に建てられた住居というのは、やっぱし狭いというか、それはお認めやと思うんですけども、ほんとにそういう点では、住んでおられる方の居住性を高めるという点では、やっぱり2戸1ということも含めましてね、広げて住んでいただく。そういう改修、そういうことについて、いうたらできないとしたら、結局何が問題なのかね。いわゆる今の基準があるからあかんのか、実際やろうとすれば、研究すればやれるのかね、基準どおりそんなことはできへんのか、その辺をちょっと明らかにお聞きしていただきたいということをお聞きしたいと思うんです。 それから、有害鳥獣の補助金の問題ですけど、確かに御答弁ありましたようにね、個人でやられたら隣の方に行く。それはわかるんです。で、できるならば、その面といいますか、そういう全体がそういう電気さくなんかもやる。これ一番ベターやと思うんですけども、いろいろやっぱしその地域地域によっては、なかなかそういう合意がなされればいいんですけどね。なされなくとも、個人的にやりたい、もうやって、少しでも猪の害を防御したいという思いのおられる場合にはですね、やっぱりそれはちょっと柔軟に対応されて、そういう施策、補助金を出す、そういうことがですね、必要ではないかというぐあいに思うんです。 ですから、確かにおっしゃられるように、全体を囲むのが一番いいんですけど、そういうことがない場合でもやる点について、ちょっともう一度そういう考え方がないかをお聞かせいただきたいと思います。 それと、あとプールの問題です。 特に、まず多門院地区のプールに行かれる、まあ1時間も歩いて、暑い中歩く、それは地域でという話があったんですが、ほんとに教育長は、まあいわゆる子供の問題について思いやりのある子供、心優しい、そういう子供に育てるんだという話を再三されておられるんですけども、私はやはりその10分や20分のその時間でね、行けるような、子供さんにまで援助せえと言ってるんではないんですね。やっぱし40分、1時間、暑い中歩いていってやる、そういう地域の方々を対象に、せめてですね、そういう交通に対しての援助、ほんとに市教委として心やりのある、そういう心でですね、対策いうか援助策を考慮される必要があるんではないかと。 やっぱりそういう点でね、子供さんが大きくなったら、「暑い中、プールへ言った時に市教委はですね、思いある配慮してもらった」と、そういう気持ちが大人になっていつそだつかわからない。そういうぐあいに思うんですけどね。 まあそういう点ですね。だから、私は特にそういう点を感じてるんで、その辺改めてお聞きしたいと思うんです。 それから、先ほど特に運営委員会でね、協議されたというお話がありました。で、逆にですね、運営委員会でそういう御要望が出てくれば、また逆に言えば考えるというぐあいに私はとらせていただいたんですけども、そういうぐあいにとらせていただいていいのかどうか、それを改めてお聞きしておきたいと思います。 以上です。 ○議長(真下定夫君) 松岡助役。     〔助役 松岡 環君登壇〕 ◎助役(松岡環君) まず、公営住宅の建てかえの問題でございますが、先ほどもお答えをいたしましたように、既設公営住宅の規模の増、あるいは居住水準の向上につきましては、10カ年計画という国の方針でございます、この建てかえ事業を推進することによりまして対応してまいりたいというふうに考えておりますので、御了承を賜りたいと思います。 また、有害鳥獣の関係でございますが、地域の合意というのがやはり実効性が上がるということからも大事であるというふうに、先ほど申し上げたわけでございますが、まあ個人対応がどうしてもというような問題につきましては、今後、京都府やJAともよく協議をして対応を考えてまいりたいというふうに思います。 ○議長(真下定夫君) 岡山教育長。     〔教育長 岡山 稔君登壇〕 ◎教育長(岡山稔君) 近藤議員の2回目の御質問にお答えを申し上げます。 多門院の生徒のプールの通学についてでございますが、この件につきましては、先ほど申し上げましたが、PTAが独自に組織されておりまして、その組織の中で運営委員会をさらにおつくりになって、自主的に、そして主体的にプールの運営をなされておるわけでございます。 したがいまして、今のところ現状の運営でお願いをしたいと考えております。 ○議長(真下定夫君) 近藤一真君。     〔近藤一真君 発言席から発言〕 ◆(近藤一真君) 教育長にお尋ねします。 PTAの方に任せて、運営協議会ですか、そういう点でというお話なんですけども、そういう所からもしそういう要望等が出てくれば対応されるかどうか、それだけ聞いておきます。 以上です。 ○議長(真下定夫君) 岡山教育長。     〔教育長 岡山 稔君登壇〕 ◎教育長(岡山稔君) 夏休みの小学校プールの参加につきましては、これはあくまで親と子供の責任において参加をしていただいておる自主的なものでございます。 したがいまして、これに参加をしなくてはならないという強制力もございませんし、参加していない子供も多数あるやに聞かせていただいております。 この件につきましては、近藤議員さんがおっしゃることは実情としてはよくわかるんですけれども、運営上、私はやはり育友会の自主性、主体性を尊重してまいりたいと、このように考えております。 ○議長(真下定夫君) 次に、山本公彦君に発言を許します。山本公彦君。     〔山本公彦君登壇〕(拍手) ◆(山本公彦君) 失礼いたします。 私も、通告に沿って質問をさせていただきます。さきの議員と重複する部分もありますが、改めて質問いたします。あしからずお許しをいただきたいと存じます。 最初の項目としてお尋ねをいたしますのは、道路の整備についてでございます。 現在進められております道路工事の進捗と完成についてお伺いいたします。 この夏開通いたしました東舞鶴駅連続立体化工事の七条通のつけかえも、目に見えてあとわずかになってまいりました。 線路を取り払われた跡の森踏切での先行車の一旦停車が、煩わしく感じられるほどスムーズに通れるようになり、五条、七条の開通も一日も早くと待つところでございますが、もう一つ進行形のJR舞鶴線白鳥街道の天台踏切は、あとどれくらいの工期を必要としているのかお尋ねをします。 あわせて、市道上安天台線の府道への取りつけと線路をまたぐ跨線橋オーバーブリッジは、後いつごろの開通となるのかお伺いをいたします。 また、混雑いたします国道175号線藤津峠に並行して、178号線宮津方面へのバイパス的道路として通行量の多い念仏峠は、途切れ途切れの工事となって、いまや休止状態でありますが、その進捗状況と完成時期はいつのことになるのやらをお尋ねいたします。 次に、計画道路として地元協議が進められている新設道路のうち、地元への説明や地元との折衝において、少なからずうまく進展していない面もあるやに聞いて心配いたしておるところでございますが、その進捗状況についてをお伺いいたします。 1つには、国道27号線の西地区バイパスでございます。 近畿自動車道舞鶴線の西舞鶴インターから市内に吐き出される阪神方面からの車両は、予想以上のものであり、シーズンにおける27号線の渋滞は、逃げ道マップにも載せられるほどの悪名をいただいているところでございます。 また、阪神第震災時の重要な迂回路として、その役割を果たした市内の国道は、便利さの再認識から今も変わらぬ大型トラックの通行が頻繁なのでありますが、ただあふれてくる車をバイパスへ逃すという考えだけでは、地元の理解も得られにくいかと存じます。 うれしいことには、最近では話し合いの凍りついた状態から、幾らか和らいできたかのように仄聞いたしておりますが、地元との協議について進捗状況をお聞かせください。 また、このバイパスと接続できるようにも計画されています港湾道路は、和田埠頭との関連道路であって、港湾施設としての整備であるということから、広小路交差点での交通緩和を期待するには性急過ぎるかと存じますが、早期開通とその効果を切望する気持ちのあらわれとして、地元協議の進捗状況をお聞かせください。 もう1つは、府道志高西舞鶴線でございます。この道路は、真壁峠の狭歪さに加えて、堤防幅しか持たない狭い原始道路でありまして、大型バスの乗り入れは拒否され、モータリゼーション発達からも取り残された旧態依然の田舎道路でございます。 最近になって27号線京田へ接続する道路として、城屋までの地区で地元説明がなされているようでございますが、地区住民にとっては従来の生活道路としての人と車の動線からはやや外れた道路であると指摘されています。 楠弥寺峠を挟んでの175号線や港湾道路との関連、真壁峠を挟んでの京都縦貫大江インターとの広域的な関連など、大切な部分が含まれているのであろうと推測いたしますが、地元協議での進捗ぐあいなどを御教示いただきたいと思います。 道路の3番目として、渋滞対策にかかわる整備についてお尋ねをいたします。 市内西市街地における交通渋滞の元凶は、白鳥街道と広小路交差点にあります。白鳥トンネルから東向けと二ツ橋西向けのラッシュに出くわしまして、車を運転する者のほとんどが、幾度となく腹を立て、また避けたいとわかっていながら列に並んでしまわなければならない、あの時間と体力を消費する時のむなしさを、行政の怠慢という理由に何度置きかえてみたことか。ぜひ早急に解決の手口方法を探らねばならない重要な課題であります。 森白鳥踏切の立体交差化事業、西舞鶴駅東口線の伊佐津への架橋、さらに大内JR陸橋近辺の対策として、伊佐津街道の七日市方面への南進と、27号線相生への北進はどうなっているのかお尋ねをいたします。 また、広小路の渋滞対策として、かなり大きな効果があると思います港湾道路の住吉架橋は、一歩先んじて取りかかることができないものかどうか。さらに、175号線の段違い車線で渋滞します高野川新橋のかけかえ工事などは、どのような方向づけになっているのかお伺いしたいと存じます。 ここで私は、これら道路のうち白鳥街道の抜本的解決策の試みとして、新規道路の建設について提案してみたいと思います。 さきにお伺いいたしましたように、JR天台踏切の立体化工事にあわせて、天台地区に向けまして市道の跨線橋が完成しようとしております。府道からこの跨線橋を透かして見回してみますと、その先は天台の山すそに当たり、そこから福来へ下り、福来団地から山沿いに倉谷を経て境谷へと、まさに白鳥街道のバイパスが見えてくるのでございます。 そしてもう1つは、余内と余部上とを隔ててそそり立つ、あの採石場が一目にも随分と削り取られて、山の態をなさなくなってまいりました。ここに清道から余部上27号線へ新道を通してやれば、上安天台線と連携した、まさにたすきがけのクロス状の相関バイパスができ上がります。市理事者の御見解をお聞かせください。 道路の最後にかかわって、公共事業と市民意識のあり方についてお尋ねいたします。 前の質問にも含めておりますように、道路建設と市民意識との間には、何か平行線のようなすれ違い、あるいは公と私との間に相反する思いが交錯いたしております。 「道路はよくしてもらあにゃあかん。道路をもっとつけてもらあにゃいかん」、市内の各所では、道路に、下水道に、港湾に、河川に、工事がどんどん進んでおります。なのに市民は言います。「うちの前はかなんなあ」。目の前の工事は迷惑やと言い出します。 今、舞鶴市には多くの大型事業があります。近いのでは、FAZによる貿易拠点センター、また商工観光センターにリサイクルプラザ、その先には中の総合会館、西舞鶴駅、そして将来には発電所と和田埠頭。それらのかなめには東インターと大江インターというわけでございますが、それぞれが港湾計画、都市計画、総合計画に沿って進められており、それに加えて幹線道路計画や都市街路計画があります。それらがすべて関連して、舞鶴市の将来の活性化が図られているのであります。 しかしながら、市民個々の人たちは、それらは点として1個1個別々の事業としてしか映っていません。特に道路がそうであります。高速がやってきました。27号バイパスが要ります。港湾道路につなぎます。ぐるっと回ればインターに戻しますと。そしてその間にはFAZがあり、和田埠頭があり、伊佐津川があります。いずれの事業も、その連携と整合性を市民に広く知らしめることが必要です。 「よそのことはどうでもええで、うちのそばがどうなるんやと聞いとる」と。これでは困るのでありまして、おたくだけに迷惑をかけるのではありません。みんなの町をよくするためには、その一部分だけの分担は持ってほしいと。そのための御負担は、市民みんなでできるだけの代償を用意しましょうやないかと。 公共事業というのは、みんなのためにみんなで協力するという、市民の合意と啓蒙が大切じゃないかと思います。 ずっと以前に、市内プロジェクトの一覧を地図にあらわしていただいたことがあります。でも、それには道路計画は記入されていませんでした。 港湾道路は港湾計画図に、高速のインターは近畿道と縦貫道それぞれの計画図に、27号バイパスは最近やっと都市計画街路図に、まして志高西舞鶴線などどの地図にも載っておりません。 例えば、1つの例を申し上げますと、この春、市内全域の水洗化総合計画が発表されまして、同時に今年度新たに設けられました合併処理浄化槽の設置に対する補助制度への申し込みが予想を超えて多くなり、今期定例会に補正予算が提出されています。 このことは、自分の地域の下水道が将来にわたってどうなるのや。その目安がわかるようになったればこそ、浄化槽の設置に踏み切られる方が多くなったものと考えます。 つきましては、舞鶴の課題の中で、おくれている道路と言われます今、市民の積極的な協力を得るために進みつつあるプロジェクトと道路の計画を離すことのできない密接な課題だとの認識をしていただくために、道路計画と種々の事業計画との関連が一目でわかるプロジェクトマップの一元化を図られてはどうかと考えますが、理事者の御見解をお尋ねいたします。 2つ目の大きな項目として、由良川治水についてお伺いいたします。 先ごろ、由良川地域水防災計画については、お示しがあったところでござますが、その実施に向けての具体的な事業の提示と実現への過程がどうなっていくのか、まずお尋ねをしたいと思います。 次に、加佐地区の由良川を大江町近くまで上ってまいりますと、とてつもなく大きな二重橋が頭上に立ちはだかってまいります。 1つは、平成9年度中に完成すると言われる京都縦貫道の舞鶴2号橋で、水面よりの高さ70メーター、長さ330メートルの中路式大アーチ橋が、その偉容をあらわしています。 もう1つは、由良川に4つしかない生活橋の最上流の宇谷地頭の間にかかる由良川橋であります。 出水すれば潜没橋となり、危険きわまりない橋でしたが、かけかえ工事の完成を待たずして、古い橋が濁流に流され、その分、新橋の建設工期を短くしていただいた感もいたしますが、間もなくその完成が見られようかといたしております。 そしてその下流には、志高西舞鶴線の岡田下橋があり、これは真壁峠の改修とともに大江インターへの最短路なり得る橋でありますが、幅が狭く、小型自動車のすれ違いもままなりません。 また、鉄骨の大川橋も、積載40トン自重32トン、計72トンもの大型トレーラーに悲鳴を上げており、トラックは交互に一方通行を余儀なくされ、敷設された歩道橋も10センチばかりもの振幅で跳びはねています。 また、市内では珍しい八雲のつり橋も、府道の拡幅工事において命綱の支えワイヤが邪魔となり、つけかえを迫られています。 これらの老朽した由良川の橋は、両岸の連絡だけでなく、加佐地区の市街地を結ぶ数少ない重要な接点であります。上流の綾部福知山流域の橋がすべて新しくなった今こそ、一挙に市内の橋のかけかえをお願いしたいと存じます。 由良川橋の次にかけかえとなる橋はどの橋でしょうか、お尋ねをいたします。 次に、この夏も課題となりました渇水対策と水源確保についてお伺いいたします。 一昨年の大渇水は、申すに及ばず、この夏でさえも断水となった白杉の簡易水道は、その水源対策をその後どうなっているのでしょうか。由良川を水源とする上水道へ連結してつないでいくことも含めてお尋ねをいたします。 また、由良川を水源とする舞鶴市の上水道において、ことしの夏も渇水対策本部が置かれ、塩害については細かく報告のあったところでございますが、渇水時における対策としては、防潮幕の設定や、最悪の場合には塩分の薄い上流の取水とブレンドさせて基準をクリアーさせるなどと聞かせていただいております。 舞鶴市の場合、取水量不足や取水権についての問題はないようですが、塩分にはその保証がありません。より上流での取水する方法など塩害対策については、上流地域とはどのようなかかわり約束になっているのかお聞かせいただきたいと存じます。 由良川質問の4つ目に、親水護岸とレジャーについてお尋ねします。 いつのことでしたか、だいぶ以前に、由良川の河口にレンズを向けて、鉄橋を渡るKTRの列車と一緒に、若者たちが操るウインドサーフィンの帆がいっぱいに並んで随分とにぎわっている写真が、募集された観光写真のトップで入賞したと伺ったことがあります。もちろん、舞鶴の自慢の風景であり、市民の自慢の作品でございます。 でも、今はあの景色がありません。あの広い河川敷を鉄のフェンスでかたく閉じられ、浜辺の使用を禁じています。若者たちの身勝手、住民の受ける迷惑、行政の不対応、どこかに食い違いがあってがちゃんと締め出したということになるのでしょうか。 でも、対岸の石浦には、宮津市のもみじ公園があり、駐車場にはトイレもあり、「安寿と厨子王」のモニュメントが立ち、満杯にとめられた車からは若者たちがボードを取り出し、親水護岸の施された岸辺より、潮風をいっぱいに受けたセールをふくらませながら、上流の和江沖に向かって川面をこぎ出しています。 騒音のけたたましい水上バイクは、一定の整理が必要ですが、せっかくの自然の恵みを楽しむために、舞鶴側にもレジャー基地の整備を進めてはどうかと考えますが、いかがでございましょうか、お伺いをいたします。 また、河口部の砂州については、水害防災の上で除去の議論がなされていますが、出水時には水流に押し出されてさほどの影響はないやにと聞いておりますが、この際、河口の砂州を海と川を隔てる天然の防波堤と考えて、川の内側砂浜部分を親水広場として開放してはどうかと考えますが、あわせてお尋ねをいたします。 さらに1点、観光地としてあるべき神崎地区において、田園居住区整備事業を進めるために調査がなされていると聞いておりますが、その後どのようになっているのかお尋ねをいたしておきます。 大項目の3番目として、鉄道の活用についてお伺いいたします。 このたび舞鶴市議会においても、長年の懸案でありましたJR舞鶴線の電化決定の発表をちょうだいすることができました。 しかも、今世紀中に完成を見るという願ってもないうれしい報告でございました。いよいよ電化・高速化の時代が大都市圏交通のそれと同様に、この舞鶴にやってきます。市民挙げて、その恩恵に浸れる日を指折り数える思いでございます。 それに引きかえ、道路の交通停滞に四苦八苦している路線バスは、撤退のいちずを余儀なくされています。そうなれば、来るべく21世紀には市内の交通体系について、いま一度見直しを図らねばならないのではないかと考えます。 自家用車が普及しモータリゼーションが大発達した中で、交通網にも大きな変化がございました。ちょっとそこまでも車でなければならず、体の一部分のようになってしまったさえ気がしております。 しかしながら、今後は自家用車があふれ過ぎて道路が追いつかず、もう一度モータリゼーションに大変化が起こるのではと危惧するからでございます。 このたびの電化・高速化に対し舞鶴市においては、既に大胆な決定をしていただいております。当然、市民へのメリットとして大きなものがあるはずと高く評価をいたしておりますが、市としてはどのようなメリットを想定しておられるのかお尋ねをさせてください。 私は、次なる交通体系に変化が起こる時には、鉄道の果たす役割がとても大きなものになっていると信じています。 まず、自動車運転者においては、国民皆免許という時代になってしまった反動として、必ずや高齢者には運転適正不合格ということで、免許の更新が不可能になる時代が来ると存じます。それが75歳なのか70歳なのか、まだ体が元気なうちでも、運転を限定される時がやってくると存じます。 また家族からも、あるいは介護のボランティアからも、安全運転の責任と義務の面で、車にはもう乗るなと取り上げられる時が来ます。 鉄道は市民の足として、福祉の足として、高齢化社会の中で、交通網において重要な役割位置に達します。かつて全国各地の第3セクター運営の鉄道を勉強させていただいたことがございますが、ほとんどの地域の鉄道が3セクに転換された時に、駅間距離を縮めて利用客に便利なように、より多くの客が拾えるように中間駅を増設して発車いたしておりました。 泉源寺駅には東高の生徒たちが、福来駅のそばには「寿荘」があり、倉谷口駅には日星高校や安寿のお年寄りが、また高野台には施設の子供たちが、回数の多くなった便利になった市内電車に必ず殺到するはずでございます。 今や舞鶴市は、KTRやJRの鉄道に対して多額の出資をしなければならない時代となってまいりました。この際、21世紀での交通体系の見直しを念頭に置いて、鉄道の積極的な活用を図るため、駅間距離を短くして中間駅の増設を考えてはどうかと存じますが、理事者の御意見をお聞かせください。 さらに、電化決定後のもう一つの電化についてもお伺いします。 今から20年も前に、京大の天野光三先生により、東舞鶴駅周辺整備構想が提言されました。同じ天野先生の手で京都府において、舞鶴線の電化が諮問されました。そして、天野先生の御来鶴を仰いで電化促進決起大会を催し、東舞鶴駅連続立体化工事竣工式の席で、舞鶴線電化決定の報告をいただきました。連立の完成が一区切りとはいえ、さらに区画整理事業の完遂へと工事が進むかと存じます。 舞鶴線と小浜線の接点にあって、1面2線式のプラットホームでは、車両の運用に少し窮屈な思いをする東舞鶴駅ですが、綾部からやがて電車が走ってまいります。山陰線から枝分かれした盲腸のような舞鶴線のその先は、小浜線を経て北陸線につながります。JR小浜線の電化・高速化はどのような状況になっているのか、その進捗についてお尋ねいたします。 そして、このように舞鶴線の電化決定には、市民こぞって喜びに沸いているところでございますが、反面、JRよりの応分の負担の申し入れと、JRへの支援の必要を聞かされております。 福知山線の電化・複線化の折には、沿線各市町村に対して長期債務借入の申し出があったようにも伺っており、舞鶴市へは具体的な内容としてどのようなことが想定されているのか、わかっておりますれば教えていただきたいと存じます。 鉄道の3番目に、西駅舎について伺います。 電化完成まで期限が切られ、西駅舎改築も急ぎ対応がいると心配するところでございますが、市民の方々にも広く意見を聞くために、西駅舎整備検討委員会への参加を呼びかけられ、準備も整うておるやと推察いたします。 また、KTR駅舎とJR駅舎につきましては、それを一体化して使い勝手をよくしなければならないと存じますが、西舞鶴新駅舎における設置位置やその機能、あるいは附属施設、そして事業費の規模について市の考え方をお尋ねいたします。 また、現在の西舞鶴駅周辺には、JR所有の遊休地が多く見られますが、その活用について舞鶴市で何か考えておられるのか、あわせてお尋ねをしておきます。 4項目めの町の活性化について、特に西地区の商店街区域に絞ってお尋ねをいたします。 商店街は崩壊しつつあります。大型店の新たな出店計画と郊外店舗の展開に商店街は危機に瀕しております。昔から、商売人は弱い立場にあり、零細の小売業者は殊のほか深刻であります。夏のO-157事件にいたしましても、一番に打撃を受けているのは、末端の小売業者であります。 よく御指摘もありますように、商店街の空き家がウイルスのように広がっていき、弱者同士どうしようもない恐怖にさいなまれているのが状況でございます。 都市計画上も商業地域として指定され、いろんな制約の中で手を取り合って商店街づくりをしてまいりましたが、無差別に展開される大型店や郊外型店舗に対して、町づくりの上で何か行政の指導をお願いする手だてはないものかとお尋ねをする次第であります。 次に、先ほど同僚久下議員からもお伺いしていただいておりますが、西地域におきましては、下水道の整備が整い、旧市街地の家庭においては水洗化がどんどん進められており、橋西地区や引土地区、特に吉原地区では加入者が半分近くに達しようとしている現在、平野屋から真名井にかけての商店街では、近代化に取り組み、清潔な商店街としていち早く水洗化に取り組まねばならないはずの地域で、その加入者はほんのわずかな状態であります。 このことは、軒を連ねてすき間なく店を並べている商店にとって、ふろ、台所、便所の改修だけでなく、汚水管を下水につなぐ段階での店舗の改装に、莫大な資金がかかることで大変なのであります。各商店の力のなさ、あるいは店主の意欲のなさを責め立てる前に、商店街の活性化、近代化の視点において、下水道の水洗化のおくれに対し、店舗改装資金など商業者への応援をお願いできないものかと切望する次第であります。 活性化の2項目めとして、西舞鶴駅の整備と商店街のあり方についてお伺いします。 21世紀に入るまでに、舞鶴線電化と西駅橋上化の整備が行われるとはっきりしてまいりました。昭和58年に中小企業企業庁委託による舞鶴地域商業近代化地域計画報告書が発表され、活性化に懸命に取り組んでおります西地区商店街は、南北に長く連なった回遊性の乏しい店並みから脱皮して、商店街それぞれに特徴と魅力をも持ったお客を呼び込むために、報告書による商店街の3拠点化計画には大きな期待を抱き、中でも舞鶴の玄関口に位置して、舞鶴のシンボルであるべく西舞鶴駅から商店街への来訪客の導入を図った駅前周辺拠点整備には、積極的な姿勢を示しているところでございます。 西駅に付随して、周辺がにぎわいのある町として整備され、人々の集うかいわいとして商店街が立地できれば、ありがたいことであると存じます。西舞鶴の橋上化整備にあわせた新駅舎を、東地区浜開発での商工観光センターと同様に、西地区のイメージを代表するテーマ館的な雰囲気を持ち、多用途な駅ビルなどにあわせてステーションホール的な施設を整備すべきと思いますが、市のお考えをお聞かせください。 さらに、西駅に付随した設備として、東西をつなぐ自由通路が設けられ、駅周辺が一体的に整備される計画と聞いておりますが、線路でもって駅前と駅裏とが隔てられておりましたものを、歩行者道などで人々が自由に行き来できるようにしようという計画であります。 長年積み重ねられてきた商店街づくりの中で、西駅表に向かって商店街が発展し伸びてきました。過去の投資や今後の活性化のことを思いますと、自由通路や駅ビルの設置方いかんでは、駅正面口が東側へ移動して、町に変化が起こるやともしれません。 東京駅は八重洲口といい、京都駅も八条口です。整備後も正面が入れ代わることなく、あくまでも伊佐津口であっていただきたいと願っております。自由通路の雰囲気はどのようになるのかお尋ねをいたします。 さらに、西駅舎は電化と同時進行のセットであり、本来の西駅周辺整備より先に先行させて工事を進めるのだということについては理解いたしておりますが、今後、舞鶴市の玄関口である西舞鶴駅と中心商店街をつなぐ西駅前一帯を、近代化地域計画報告書の駅前周辺拠点整備のように、思い切った計画で進めていくべきであると思いますが、市においてどのようにお考えなのかお尋ねをしておきたいと存じます。 活性化の3つ目には、空白地の活用についてお伺いします。 さきにも申し上げましたように、商店街は活性化の目標に近代化地域計画を念頭に置いて、3つの拠点化整備をしたいと頑張っておるところでございます。 1つには、上横町拠点計画であり、平野屋商店街においてはロシアンストリートと名付けて活性化を考えています。 2つには、今は田辺橋と申しますが、平野屋橋拠点計画であります。真名井商店街を中心にして、稲荷市場や、また田辺城から八幡商店街へのコミュニティー道路も取り込んで、しかも下水道の普及により、やがてきれいになるであろう大手川も含めて拠点化しようというものであります。 そして3つには、先ほどの駅前周辺拠点計画であり、新世界商店街へ展開をさせていこうとする計画であります。 これらは、地域商店街の連合体としての組織である舞鶴商工振興会が中心となって、一体的にかつ拠点的に整備したいと考えています。そして、現在それぞれの拠点地に対して活用するのに格好の空白地があり、駐車場などに使用していますものの、拠点化の最たるこれらの用地をぜひ多目的広場として確保することによって、計画の推進を進めたいと考えておるようでございますが、市として商店街対策の一環に御支援をお願いすることができないものかどうかお伺いするところでございます。 活性化の4項目に、都市計画街路についてお尋ねをいたします。 1つには、第2埠頭大手通線でございます。 この通りは、紺屋町荏原神社より明倫小学校へ向けて出てくる道路でございますが、戦時中の防火帯として疎開させ打ち壊しがあった所で、現在も蛇が卵をのんだような状態で中途半端に拡幅されたままであります。 真名井商店街と中央商店街の接点にありますこの道路を拡幅整備することにより、商店街の近代化が同時に図られたら、とてもよくなるのではないかと思いますが、この都市計画街路の整備についてお尋ねをいたします。 もう1点、出雲谷橋西舞鶴駅線であります。 この道路は、西舞鶴駅南側つけ根より西舞鶴高校の正面信号交差点に向けて、国道へ接続しようとする古い計画街路であります。今、西駅橋上化整備にあわせて、駅前周辺がバス乗り場やタクシー広場とともに見直し整備がなされようとしております時に、都市計画街路として改めて新設整備されますならば、商店街の振興に大きな力になること必定であります。 この都市計画街路の整備促進についてもお尋ねいたします。 最後に、工業用地と住宅用地についてお伺いいたします。 かつて平工業団地が進出企業でいっぱいになり、倉谷の工業用地も資生堂とキリンビバレッジの進出が決定し、次なる工業用地はとお尋ねした折に、開発適地の調査をされたやに聞いておりますが、その結果、開発適地は見出されておるのかどうかお尋ねしたいと思います。 また、一時案ぜられておりました長田野工業団地も、既に40社がいっぱいに稼働しており、綾部の1期2期に及ぶ工業団地も全区画進出企業が決定し、三和町の工業団地も一定の成果が上がっていると聞きますが、この際、舞鶴市においても府営工業団地を誘致してはどうかと考えますが、理事者の御用意をお聞かせください。 そして、この舞鶴においては、自衛隊など官庁公務員の全国規模での転勤族がたくさんおられる中で、舞鶴を最終定着地とされる方々も少なくないように聞いております。土地が高い、住宅・アパートが高いとよく聞きます。10万都市の面目を保つためにも、低価格の大規模住宅地を開発造成して供給する考えはないのかとお尋ねをいたしまして、私の全質問を終わりといたします。 ありがとうございます。(拍手) ○議長(真下定夫君) 松岡助役。     〔助役 松岡 環君登壇〕 ◎助役(松岡環君) 山本議員の御質問のうち、1番の道路整備、2番の由良川治水、4番のまちの活性化の中の(4)都市計画街路につきまして、私の方からお答えをさせていただきます。 まず、府道小倉西舞鶴線天台踏切の進捗状況でございますが、現在、京都府におきまして鋭意工事を進めていただいており、年内には東西両方向2車線ともに高架部を通行できる予定であり、引き続き踏切の取り除きや接続する市道上安天台線との取りつけ工事を行い、年度内に完成すると伺っております。 また、同府道と天台地区を連結いたします市道の跨線橋の工事につきましては、現在、鉄道部を含む2スパンの工事を施工中でありまして、府道工事の進捗とあわせまして年内に通行が可能となりますよう施工いたしております。 次に、府道念仏峠線の進捗と完成についてでありますが、同線につきましては、平成7年度までに用地取得を完了し、現在までに約600メーターの改修工事を終え、約300メーターを残すのみとなっており、今年度末には全線完成の予定と伺っております。 次に、地元協議の進捗状況についてでありますが、まず国道27号バイパスにつきましては、昨日、田中議員にお答えをいたしましたとおり、現在、関係地域に対しまして道路の重要性を説明するなど、御理解がいただけるよう懸命に取り組んでいるところでありますが、現時点では御報告を申し上げる状況に至っておりませんので、御了承を賜りたいと存じます。 いずれにいたしましても、国道27号バイパスは地域における骨格道路であり、本市の発展に欠かすことのできないものでありますことから、地域の方々になお一層の御理解と御協力をいただきますように、今後とも努力を重ねてまいる所存であります。 次に、臨港道路につきましては、国・府・市が一体となりまして取り組んでおりますが、まず匂崎地区につきましては、道路計画についておおむね用地権者の御理解をいただくことができましたので、できるだけ早く用地買収に入れるようにお願いをいたしているところであります。 また、上安久地区につきましては、町内会に道路供用後の環境問題等につきまして御説明をいたしているところでありますが、できるだけ早期に地元の方々に納得をいただけるよう、鋭意話し合いを進めているところであります。両地区とも御理解が得られましたならば、用地交渉に入らせていただきたいと考えております。 伊佐津川から国道177号までの築地地区につきましては、道路計画を地権者の方々に個別に順次説明を申し上げ、御意見もお聞きをしているところでありまして、それらの話し合いが済み次第、物件の移転交渉や用地買収交渉を進めていくこととなっております。 国道177号から第2埠頭までの魚屋地区及び高野川橋梁につきましては、個別に物件及び用地交渉を進めているところであります。今後は一日も早く交渉がまとまりますよう、国・府と一体となりましてお願いをしてまいりたいと考えております。 次に、府道志高西舞鶴線につきましては、現在、京都府におきまして、京田地区から城屋地区まで区間の一部地域を除きまして、測量調査を実施していただいているところであります。 また、地域の皆様の御理解と御協力を得るために、地元区長会を初め関係団体と連携を図りながら、この道路が高野地域の生活道路となりますとともに、将来の地域の振興発展につながる幹線の道路整備となりますよう、事業の説明会を開催をしていただくなど、府・市一体となって積極的に取り組んでいるところであります。 市といたしましては、早期に全線の測量調査を終え、道路計画を提示をさせていただき、地域の皆様により一層の御理解と御協力が得られますよう、京都府とともに引き続き全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。 次に、渋滞対策の道路整備についてのお尋ねでございますが、まず市道北吸森線の白鳥踏切の改良につきましては、本路線は府道小倉西舞鶴線と道芝通りを結ぶ重要な路線でありますが、幅員が狭く踏切が府道に近接しておりますことから、交通量の増大に対応できず、交通の円滑化に支障を来している状況であり、早急に整備を必要とする路線であると認識いたしております。 市といたしましては、将来の交通予測や市域の道路網などを考慮し、白鳥踏切の立体化も含めて道路の企画、ルート等について現在検討中でございまして、国の補助事業に採択をしていただき、早期に事業化ができますように、京都府を初め関係機関に強く要望をいたしているところであります。 次に、西舞鶴駅東口線の伊佐津川橋の整備についてでありますが、同橋は現在11メーター幅員の都市計画道路でございまして、古い基準でありますので補助事業としての採択はほぼ不可能でございまして、事業実施に向けましては幅員などを見直す必要がございます。 また、橋梁をかけるに際しましては、河川改修計画及び国道27号線のバイパス計画との整合を図る必要がありますことから、事業実施に当たりましては国及び府とよく協議をしてまいりたいと存じております。 次に、寺内引土上安久線、いわゆる伊佐津街道の南進と北進の道路整備についてでありますが、南進の道路整備計画につきましては、平成8年度中に都市計画の見直しを行う予定であり、伊佐津七日市地区の土地区画整理事業により整備を図っていく所存であります。 また、北進の道路整備計画につきましては、今後、西地区全体の道路整備計画の中で、事業化につきまして慎重に検討してまいりたいと考えております。 次に、住吉橋と新橋の架けかえについてでありますが、臨港道路の高野川橋梁、いわゆる住吉橋につきましては、国道175号線新橋のかけかえに備えて早期に整備する必要があるのではないかとのお尋ねでございますが、先ほどお答えをいたしましたように、橋梁の前後の区間の物件用地補償交渉に期間を要する見通しでございますが、引き続き鋭意交渉に努め、解決し次第、着工したいとお聞きをいたしております。 また、新橋の架けかえのお尋ねでございますが、近年の大型化した車両や交通量の増大に対応するため、京都府におきまして架けかえ等の検討を行うこととし、地域の皆様の御理解と御協力をいただきながら、今年度、測量調査に着手されたところでございます。今後の計画につきましては、来年度以降、詳細設計等を行い、施工方法について検討されると伺っております。 次に、新規道路の御提案についてでございますが、御指摘のとおり、府道小倉西舞鶴線につきましては、交通渋滞の早期解消が課題であると認識しておりまして、現在工事中の天台立体交差事業が完成いたしますと、この交通渋滞の緩和に大きく寄与するものと期待をいたしているところであります。 御提案のありました上安天台線跨線橋から境谷へ通ずるルート、また清道から余部上の国道27号へ至るルートにつきましては、地域の交通渋滞の緩和等の課題を解消する上で効果があると考えますが、この道路を実現するには、舞鶴市全体の道路網の中での位置づけ及び事業化の手法について問題を解決していく必要がございまして、今すぐの整備は困難であると存じます。 今後、この渋滞の緩和策及び道路交通網の整備につきまして、京都府と協議をしながら、他の幹線道路との連携も含め、十分検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 次に、各種プロジェクトと道路計画を一元化したプロジェクトマップの作成についてでありますが、仰せのように、今後、各種公共事業を円滑に進めるためには、市民の目線で事業をとらえ、関係者の皆様に御理解と御協力を得ることが大変重要であると認識をいたしているところであります。 そのため、現在進捗いたしておりますプロジェクトにあわせまして、都市計画道路や港湾道路、一般道路などを総括的に周知をし、市民の皆様にわかりやすい説明をしていく必要があると考えておりますが、道路事業には法的拘束力を有する都市計画道路や港湾道路のように、計画的に長期的視野で取り組む事業、他の主要計画との関連から取り組んでいく事業など、さまざまな性格と熟度を持ったものがございます。また、各種プロジェクトにいたしましても、その計画熟度が課題となってまいります。 そのため、それらを一元化してプロジェクトマップを作成することにつきましては、市民の皆様の誤解を受けやすいなど多くの問題も抱えておりますことから、今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。 なお、市では従来から、舞鶴主要プロジェクトマップなどの資料を作成し、市民の皆様に御理解いただけるよう努力をいたしておりまして、今後とも内容に検討を加え、それらの資料を活用しながら事業の推進に努めてまいりたいと考えております。 次に、由良川治水の地域水防災対策計画についてのお尋ねでございますが、本年6月に由良川河口から福知山筈巻橋間の31.9キロメーターの区間が、おおむね30年に1回起こる可能性のある洪水に対しまして、浸水のおそれのある住家が多いために、優先して築堤を実施する地区と、浸水のおそれのある住家が比較的少なく、当面は早急に住家の宅地かさ上げを実施をする地区とを設定をいたしまして、早期に治水効果を上げようとする地域水防災対策計画が公表されたところであります。 御指摘のとおり、本計画の事業化には、地域の皆様の御理解と御協力を欠くことができないことを強く認識いたしております。今後の事業化への取り組みにつきましては、本市も一体となりまして協力をさせていただく中で、地区別の詳細な宅地高の調査や、補償対象になります区分等の整理、築堤箇所の土地利用計画との整合を行っていただき、早期に各地域への計画内容の説明を行い、築堤宅地かさ上げの事業に着手していただけますよう、建設省並びに京都府に対しまして強くお願いをいたしているところでございます。 次に、橋梁の架けかえについてでありますが、由良川橋につきましては、おかげをもちまして本年12月に完成予定と伺っているところであります。 お尋ねの由良川橋完成後の取り組みにつきましては、かねてよりそれぞれの橋梁の重要性や現状を踏まえながら、京都府に対しまして要望してきたところでありますが、残る橋梁の整備につきましては、現在、技術的な問題も含めまして、京都府におきまして御検討いただいているところでございます。 市といたしましては、できるだけ早期に事業を具体化していただきますよう、京都府に対しましてさらに強くお願いをしてまいりたいと考えております。 次に、渇水対策と水資源確保についてのお尋ねでございますが、まず白杉簡易水道につきましては、従来から夏期の渇水期には給水制限を余儀なくされ、ことしは延べ17日間の時間給水となりました。 今後の対策といたしましては、京都府の治山事業で、ふるさとの水源林整備事業により整備をされました貯水施設を、補助水源として活用し、地元と協議をしながら施設改良を進めてまいりたいと考えておりますことから、上水道についての対応は考えておりません。 次に、由良川の水源確保についてでありますが、御承知のとおり、本市の上水道は、その水源の85%を由良川に依存いたしております。しかし、渇水期には塩水が二箇取水口付近まで遡上し、水質基準上、取水が困難となってまいります。 そのため、塩水の遡上に対処するために幕を設置をし、取水を確保いたしますとともに、状況によりましては、さらに上流にあります有路ポンプ所から取水をし対応をしているところであります。 一方、市民の皆様には節水のPRに努め、御協力をお願いをいたしているところでございます。 いずれにいたしましても、ライフラインとして欠くことのできない水を確保することが最重要課題でありますので、今後、関係機関と協議しながら、あらゆる方法を検討いたしまして、安定給水に努めてまいりたいと考えております。 次に、親水護岸とレジャーについてのお尋ねでございますが、仰せのとおり、由良川河口部は本市で有数の海水浴場を有し、ボート、ヨット、ウインドサーフィン等のマリンレジャーが盛んで、本市のみならず京阪神からも多くのレジャー客が訪れております。しかしながら、レジャー客の車の農地への無断駐車、ごみ放置、船の不法係留等が解決を要する問題も多いのが現状であります。 つきましては、このたびの由良川地域水防災計画の発表を機にいたしまして、地域の圃場整備計画や府道の改良等の土地利用計画との整合を図り、周辺と一体化した地域開発を考える中で、レジャー基地整備につきましても、河川管理者であります建設省とよく協議をしてまいりたいと考えております。 また、河口砂州を利用して親水広場として開放してはどうかとのお尋ねでございますが、河口の砂州につきましては、由良川の流量が500トンを超えますと自然に流出をいたしまして、元の状況まで滞積するのに約1年を要することがございますし、異常降雨による出水、あるいはダム放流によります急激な増水時の安全対策等の課題もございますことから、河川管理者であります建設省と河口部の整備のあり方について検討する課題の一つにしてまいりたいというふうに考えております。 次に、神崎地区田園居住区整備調査の進捗状況についてでありますが、本調査は農業集落計画と一体となった制度でございまして、都市計画側と農業側の両者が協力して計画を策定するものであります。 神崎地区では昨年、建設省の補助調査として都市計画側の調査を実施をいたしたところでございます。今後はこの調査とあわせまして、農業側の調査といたしまして農業集落計画調査の実施につきまして、現在、関係機関と調整を行っているところでございます。 次に、都市計画街路の中で、まず第2埠頭大手通線についてでありますが、本路線は一部改良区間を除きまして、現況幅員は約5メーターということに対しまして、幅員15メーターの街路として旧規格で都市計画決定がなされ、規制がかかっている状況でございまして、今の補助制度の街路事業として整備をするためには、新規格で言いますと、幅員18メーターの改良が条件となりますために、地元の御理解を得るのは大変困難でなかろうかと存じます。 また、出雲谷西舞鶴線につきましては、現況幅員が約5メーター程度の道路に対しまして、計画幅員が8メーターから11メーターの街路として旧規格で計画決定され、規制がかかっておりますが、今、補助制度で街路事業として整備するためには、新規格の幅員18メーターの改良が条件となりまして、地元の御理解を得ることは大変難しいのでなかろうかと存じます。 かような状況のもとで、当面、現道のグレードアップ等による地域の活性化の方策につきまして検討をしてまいってはどうかというふうに考えております。 ○議長(真下定夫君) 瀬野助役。     〔助役 瀬野義信君登壇〕 ◎助役(瀬野義信君) 山本議員の御質問のうち、3番目の鉄道問題、4番目の町の活性化問題のうち(1)の商店街、(2)の西駅整備、(3)の空白地の問題、そして5番目の工業用地等の問題についてお答えいたします。 まず初めに、鉄道問題のうち交通体系の見直しについてのお尋ねでありますが、鉄道は都市を発展させるための原動力であり、都市間交流を支えるために不可欠の手段として、また経済活動のみならず、市民の日常生活を支える都市基盤として重要な役割を果たしております。 また、交通高速化の時代を迎えている今日、舞鶴線もそれにふさわしい高速幹線鉄道網との緊密な連絡を果たす機能が求められております。 言いかえれば、主要都市のほとんどが電化された鉄路で結ばれている状況の中で、本市が都市間ネットワークにリンクするためには、舞鶴線の電化が不可欠であり、そのことが本市発展の原動力の一つになるものと考えております。 なお、御提言のいわゆる中間駅の設置につきましては、今後の参考とさせていただきたいと存じます。 次に、JR小浜線電化の取り組み状況でありますが、現在、促進期成同盟会を結成し、要望活動を実施されているところであります。 また、舞鶴線電化に際してのJRへの支援内容についてでありますが、電化の事業内容や事業費など、その内容がまだ明らかになっておりませんので、具体的な支援策につきましては今後その推移を見ながら、京都府を初め関係機関とよく御相談してまいりたいと考えております。 次に、西舞鶴駅舎整備における都市機能、設置位置、事業費につきましては、今後、市議会を初め広く市民の御意見をお聞きして、基本計画を固め、電化事業と整合が図られるよう、できるだけ早く具体化していきたいと考えております。 また、駅周辺のJR所有地の活用につきましては、所有者でありますJRにおいてお考えになられることであり、その状況を見てまいりたいと思っております。 次に、商店街の活性化についてのお尋ねでありますが、先ほど久下議員にお答えいたしましたように、大型店の進出と郊外型店舗の展開などにより、地元商店街を取り巻く環境は大変厳しいものがあると認識をいたしておりますが、大型店の進出につきましては、大店審におきまして各種団体から意見聴取し、御審議いただき決定されておるところであります。 また、郊外型店舗につきましても、今後も各種の新たな業態が展開がされるものと思われます。そういった環境の変化の中で、商店街は町の顔としての役割を果たしてきたところであり、今後も重要な位置を占めるものであると存じているところでありますので、まちづくりの観点から積極的にあらゆる施策を講じてまいりたいと存じております。 また、商店街の水洗化の支援策につきましても、さきに久下議員にお答えしましたように、水洗化に伴い店舗改装の経費がかかるなど負担が生じるとは存じますが、既存の改造貸付資金を活用され、水洗化に向けて御協力を賜りたいと存じます。 なお、店舗改装につきましては、中小企業融資制度等をあわせて御利用いただきたいと存じます。 次に、西駅整備と商店街についてのお尋ねでありますが、駅舎は市外から多くの人を迎える都市の玄関口であり、交流の拠点でありますとともに都市の顔であると考えます。 したがいまして、西駅舎の整備に当たりましては、具体的な駅舎の施設等について、市議会を初め市民の皆様から広く御意見をお聞きする中で、景観と利便性に配慮した施設となるよう努めてまいりたいと考えております。 また、西駅前の広場につきましては、市の玄関口である西駅と商店街等市街地との接点となる重要な場所でありますので、機能面だけでなく潤いのある場所となるよう、駅周辺整備の中で十分検討してまいりたいと存じます。 次に、商店街の空き地の活用についてでありますが、全国的に見ましても、中心市街地の商店街の空洞化が著しいものとなってきているところでありますが、本市におきましても、空き地により商店街の地盤沈下が生じてきていると存じております。 そういった中、空き地の活用を図り商業基盤の確立、また環境整備のために、地元商店街でその用地の確保に努められることに対しましては、市としてどのような支援ができるのか、今後研究してまいりたいと考えております。 次に、工業用地と住宅用地についてのお尋ねでありますが、公共施設のほか工業団地や住宅団地を整備するなど、一定の開発を行うには、その前提としてある程度まとまった用地が必要でありますので、市といたしましても従来からその適地を調査してまいっておりますが、急峻な山と海に囲まれた平地の少ない本市におきまして、開発適地の抽出が容易でないのは事実であります。 しかしながら、昨日、和佐谷議員にお答えいたしましたとおり、若者定住やFAZ事業等プロジェクトの推進、さらには高速インターの新設といった新たな動きに対応していくためには、工業団地や住宅団地の開発など思い切った施策を行う必要がありますので、今後とも引き続きさまざまな可能性を模索し、積極的に取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ○議長(真下定夫君) 山本公彦君。     〔山本公彦君 発言席から発言〕 ◆(山本公彦君) 大変、御親切な答弁ありがとうございました。 これからもひとつ課題に向けてよろしくお願いいたします。 ありがとうございました。 ○議長(真下定夫君) この際、10分間休憩をいたします。     午後3時20分 休憩     -------------------------     午後3時32分 再開 ○議長(真下定夫君) 休憩前に引き続き会議を行います。 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。 最後に、高田良昭君に発言を許します。高田良昭君。     〔高田良昭君登壇〕(拍手) ◆(高田良昭君) 一般質問の最後を承りまして、通告順に4項目質問いたします。 第1に、農業問題について質問いたします。 心配されました渇水も台風も、舞鶴では大きな影響もなく実りの秋を迎えて、新米の収穫もほとんど終わろうといたしております。 米穀データバンクという民間調査会社が発表しました、ことしの全国の水稲収穫量予想は、前年より70万トン減りまして1,005万トンと、今年産米の作柄を平年並みとの見通しをしております。 しかし、ことし10月末の米穀年度末の持越し在庫は、官民合わせまして300万トン。特に94年産米の古米が60万トンも11月以降に持ち越され、古々米となって、新聞も「米余り深刻」と報じております。 歴代自民党とその連立内閣は、お米の輸入自由化をさせないためといって農家に減反を押しつけ、お米が不足したといって輸入自由化し、またお米が余るといって減反を強化する。一昨年までは田んぼの4分の1減反していたものが、今では3分の1の減反であります。農家は踏んだり蹴ったりと怒りながらも、言われるとおり生産しておられます。 現在、配分どおり減反しても、今後さらにもっと減反がふやされるのではないかと大きな不安が広がり、米価ももっと下がるのではないかと心配されておられます。 舞鶴市は、これら農家の不安や心配を取り除くため、政府に対し、市内の農業を守るため強く意見を言うとともに、市みずからも具体的な施策を進める義務があると思います。 そこで、5点にわたり質問いたします。 1点目は、WTO協定を見直し、米の輸入制限を復活させること。当面、ミニマムアクセス米は閣議の了承事項を守り、海外援助に回すこと。11月の米価審議会に向けて、政府買上げ米の米価を60キログラム当たり2万円以上として、米価全体の下支えができるよう政府に要求することが必要と考えますが、理事者の対応をお聞きいたします。 2点目は、地球の砂漠化が進み、たびたび異常気象が起こるようになる中、国際的に食糧、穀物不足が警告され、国民への供給不安も指摘されております。 食糧の供給主体を大企業や商社にゆだねるのではなく、公的供給責任を明確にして農産物の価格保障など、増産する手だてをとって穀物自給率を高め、いざ食糧不足の事態になっても対応できるよう国に要求すべきでありますが、舞鶴市の対応をお聞きいたします。 3点目は、後継者対策への一層の援助。また、農業は環境保全対策の一翼を担っているとの観点から、特に山間地農業に対し国土保全、水や緑の管理人としての所得保障を国に要求すべきではないかと思いますが、理事者の方針をお聞きいたします。 4点目は、舞鶴市が市内の主要な野菜や果物を選定し、指定作物として価格保証制度を実施するべきであると思いますが、方針をお聞きいたします。 5点目は、圃場整備の地元負担は、現在、舞鶴市の場合25%になってきてはおりますが、周辺の綾部市などでは20%の負担となっております。舞鶴市でもさらに軽減を進めるとともに、既に完成している所は利子補給を図ることなど、利子補給を初め地元負担の軽減については、これまで研究するとの答弁がありましたので、現在どう対応しようとしておられるのか明らかにしていただきたいと思います。 以上、5点について具体的対応をお聞きいたします。 第2に、障害者の雇用促進と福祉増進について質問いたします。 1点目に、障害者の雇用につきまして質問いたします。 自民党とその連立政府は、口では障害者の雇用促進と言い、「この9月は障害者雇用促進月間です」とアピールしておりますが、法律で定められた障害者雇用率の確保は、反則金を払った方がもうかるとばかり大企業ほど少なくなっております。このような状態に、国の指導は現在全く不十分であります。 今日、バブルの時は障害者の民間雇用も一定ありましたが、バブル崩壊後は全くといってもよいほどなくなっております。障害者雇用促進月間に当たり、国に対し実効ある障害者の雇用を促進する施策を求めていくことが必要であると考えます。同時に、今、障害を持った失業者がどうしているかというと、多くの人が無認可の作業所で働いているのが現状だと思います。 したがって、このような障害者の雇用を創出している施設に対し、障害者雇用の奨励金とか補助金など、労働省の関係の援助を受けることができないのかどうかお聞きをいたします。 さらに、新たな福祉工場的な障害者の働く施設が必要になってきていると思いますが、労働省サイドの制度の適用は受けられないのかどうか、市の対応をお聞きいたします。 2点目に、リサイクルプラザに関連して、東京や箕面市のリサイクル工場では、障害者の働く場としての福祉工場的な部門が設置されておりますが、舞鶴市のリサイクルプラザの中の障害者の働く場の確保はどうなっているのかお聞きをいたします。 これまでの答弁では、検討していくとのことでありましたが、現在、追加予算も組まれる段階になっておりますので、障害者が働くとなればそれなりの施設の対応が必要かと思います。具体的な方針をお聞きいたします。 3点目に、精神障害者の雇用の確保についてでありますが、精神障害者が働くためには、病院から企業へ直接通勤するということは、実際には困難であります。 したがって、病院と企業との間の中間施設が必要になってきております。また、現在病院では、ベッド数を縮小する動きがあるそうでありまして、そうなりますと舞鶴市だけで180人もの人が家庭や一般社会の中で仕事を探さなくてはなりません。中間施設の建設は急務であると思いますが、市の対応をお聞きいたします。 第3に、東駅周辺整備について質問いたします。 1点目に、東駅周辺区画整理区域内の交通安全対策と道路整備についてお聞きいたします。 去る7月13日より鉄道が高架になりました。高架の開通により踏切は除去されましたが、特に旧森踏切周辺は交通安全上かえって問題が生じております。早急に一体的な道路整備や信号灯設置、また五条通線や八雲通線など南北に車が行き来できる道路を早く整備するなど、安全対策が求められております。いつどのような整備と対策を講じていくのか明らかにしていただきたいと思います。 また、鉄道高架になりました後、現在、七条陸橋跡の整備や旧東駅舎の取り壊し作業が進められております。しかしながら、その他の工事は換地先の決まった民間家屋の建設工事以外はほとんど見当たりません。 たまたま昨日から高架下の側線道路の工事が一部始まったようでありますが、七条陸橋跡の京都府の工事やJRの旧駅舎取り壊し工事は少しずつ進められておりますが、舞鶴市の区画整理事業の工事は現在ほとんどストップしているように見えます。 しかも、駅南はせっかく道路敷きがある程度できて、あと少し側溝整備と舗装をすれば立派に道路として利用できるのに、通行止めにしてほうってあります。また、これまでの旧道路があって、その道を利用すれば便利なのに、これまた通行止めにして、はるばる迂回しなければなりません。 この際、東舞鶴駅南口中央線のような歩行者専用道路が目的の道路であっても、工事期間中長く不便をかけるような道路は、当面車の通行を認めてはどうかと思います。 さらに現在、民間の駐車場が利用できなくなる事態も生まれてきていると聞いておりますが、一時的に用地を確保して周辺住民の車が駐車できるよう、市が調整をすべきではないかと思います。 いずれにいたしましても、換地や補償問題などで工事がストップするのはいたし方ありませんが、もしも予算的な関係で工事がストップするというのであれば、国に予算要求するなど直ちに改善をするべきであります。 2点目に、東駅周辺区画整理区域内の下水道整備について、新しい道路計画上で、家屋がなくなった所や、新も旧も道路の所などは、この際、下水道を入れてはどうかと思いますが、改めて市の対応をお聞きいたします。3点目には、鉄道高架下の土地利用につきましても、これは舞鶴市の事業になろうと思いますが、いつまでほうっておくのか。現在、上を列車が走るようになりましたのに、高架下は荒れたままで自動車を駐車したりしております。 きっちりした整備ができなくても、当面、簡易アスファルトで自転車を置くようにしたり、バラスを入れて自動車を置かせるなど、見た目にもきれいにして市民の利便に寄与すべきではないかと思います。 4点目に、区画整理区域関係住民の負担軽減の観点から、区画整理事業の促進についてお聞きいたします。 東駅周辺の土地区画整理事業は、公式には平成2年11月末より事業が施行されたことになっており、その限りではまだ6年しかたっておりません。 しかしながら、昭和63年舞鶴市都市計画審議会への説明、その前のたび重なる地元説明会。その時を機会に他都市へ移住した人などの経過を見てまいりますと、十数年来にわたって区画整理区域内住民は大きな負担をこうむってきております。 下水道一つ見ましても、「とてもとても」と言われていた地域には下水道が入るようになりましたが、東駅周辺区画整理区域内はまだまだ何年先か、めどさえ立っておりません。家屋は傷んだまま修理もできず、十数年来辛抱をしております。区画内住民は、固定資産税が高くなったり、地代や家賃が少々高くなることも一定覚悟していかなければなりません。 このようなさまざまな負担の上に、当初、平成12年度完成予定が、今回3年間延びました。当初、見積りの予算がオーバーするといって完成年度が延びるのでは、区画内関係住民はたまったものではありません。 自民党とその連立内閣では、全くむだともいうべき14兆円とも30兆円とも言われる首都移転計画が検討されております。そんなお金があるのなら、まず建設省が認可した東駅周辺区画整理事業こそ、当初完成年度内に完成させるべきであります。 一体、事業促進の何が隘路になっているのか。財政的なものでお金がないのなら、国に補助金の増額をしっかりと要求するとともに、当面、舞鶴市としても基金を積極的に活用するなどして、早期に事業を完了させて、関係住民の不便を解消させ、せっかくこれまで投資してきた事業が一日も早く効果を上げることができるように、もっと努力をすべきであります。 そうでなければ、換地のめどの立っていない所は一度凍結をして、浜地域の新和泉通り線や新和泉通り線の白鳥通りまでの間の沿道型区画整理事業がいずれやられるでありましょうから、その時の整備の時に改めて考えるなどして、地元住民の負担を軽減すべきであると思います。理事者の方針をお聞きいたします。 第4に、鉄道の利便性について質問いたします。 1点目に、東駅からの優等列車についてお聞きいたします。 自民党中曽根内閣によって、国鉄は分割民営化されました。そして、国鉄の果たしてきた公共性は全く無視され、経済性ばかりが追及され、ことし春のJRのダイヤから舞鶴線の電化が取り残されました。そして、東舞鶴からの優等列車はすべてなくなりました。 そのために、例えば国立舞鶴病院などの国家公務員が京都まで出張する際、特急に乗れるのは100キロメートル以上、急行は50キロメートル以上と法律でなっておりますので、今回のダイヤで急行が全くなくなり、特急も西舞鶴京都間、綾部京都間など100キロメートル以下となったために、京都までの出張はすべて鈍行列車での出張料金しか出なくなっております。 京都府の職員はB特急適用ということで、70キロメートル以上特急が利用できるようになっておりますが、座席指定には座れません。タンゴエクスプローラーは自由席が1両で、西舞鶴駅からはほとんど座れず、座席指定は自前で買って出張しているそうであります。 舞鶴市は、実費支給の形で問題はないようでありますが、「鉄道を利用せよと言われても、ほとんど綾部で乗りかえしなければならなくなり、本当に不便になった」というのが市民の声であります。 JR西日本全体の経理で地方線の面倒を見るとか、少なくとも国において地方線への援助をするなど、鉄道の公共性を求め、地方住民の利便をよくしていくことが強く望まれております。これらに対する市の方針をお聞きいたします。 また、この夏、高浜方面への海水浴客を運ぶ臨時の優等列車が東舞鶴駅を走りました。そこで、JRに対し京都までの往復列車を運行するよう要求すべきではないかと思います。夏の臨時の優等列車よりも乗客は多いのではないかと思います。理事者の対応をお聞きいたします。 平成7年度のKTRタンゴ鉄道の決算が、初めて黒字になったと発表されましたが、第3セクターとはいえ宮福線は年間80万人の乗客で電化が実現できております。ちなみに、宮津線は同じ平成7年度210万人の乗客があり、舞鶴線はさらにもっと多くの乗客が利用をしております。市民の立場に立った要求をJRに対し堂々と申し入れるべきではないでしょうか。市の対応をお聞きいたします。 2点目に、小浜線を含むイベント列車について、そのための小浜線沿線の関係自治体との協議についてお聞きいたします。 ことしの夏は猛暑であったにもかかわらず、O-157などの影響もありましてか、海水浴客は余り多くありませんでした。急行の臨時列車なども私が見た限り、がらがらの状態でありました。 それでも臨時の優等列車が走るのでありますから、海水浴シーズンはもちろん、舞鶴市の観光資源や小浜市の国宝級のお寺やフィッシャーマンズショップ、若狭湾のグルメ旅行、一滴文庫や三方五湖等々、それぞれの自治体がよく相談して、大阪や京都、あるいは名古屋から鉄道利用のお客さんを呼び込むイベント列車を走らせ、ひいてはJRが独自にイベント列車を走らせるようにしていく努力をしてはどうかと思います。理事者の方針をお聞きいたします。 最後に、JR東西駅の列車案内がよくわからず、乗客同士尋ね合ったりしておられます。 同じホームにほぼくっついて列車がとまっておって、列車がどこへ行くのか表示がわかりにくく、出発は同じホームから東西に分かれて出ていくなどのため、まごつく人も多いように思います。 東西それぞれの駅にわかりやすい表示をしてもらうよう申し入れてはどうかと思いますが、理事者の対応をお聞きいたします。 以上で、1回目の質問を終わります。(拍手) ○議長(真下定夫君) 松岡助役。     〔助役 松岡 環君登壇〕 ◎助役(松岡環君) 高田議員の御質問のうち、1番の農業問題、3番の東駅周辺整備につきまして、私の方からお答えをさせていただきたいと存じます。 初めに、農業問題についてでありますが、昨年、一昨年の豊作に引き続きまして、本年の作柄状況の予測によりますと、10月末の米の国内在庫量が300万トンに達する見込みと報道されたところであります。 このような中で、来年度の生産調整や今後の自主流通米価格の動向はいまだ不明でありますが、その状況は決して楽観できないものであります。 とりわけ国民の主食であります米につきましては、食糧安全保障の観点から十分な配慮がなされるべきであり、従来から機会あるごとに国に対しまして働きかけをしてまいったところであります。 また、ミニマムアクセス米受け入れに伴う取り扱いでは、転作の強化に影響を及ぼさないとの国の方針でありまして、その方針が継続されることを念願する次第であります。 なお、政府米の買入価格につきましては、市場価格の動向の反映と農家が再生産に対し意欲を保てるような配慮をする一方で、消費者ニーズに対応できる価格形成が必要ではないかと考えているところであります。 以上の観点から、お尋ねの点につきましては、全国市長会を通じまして、今後とも国に対し要望をしてまいりたいと存じます。 次に、穀物の価格保障と食糧の安全供給についてのお尋ねでありますが、世界的な穀物需要が逼迫している中で、今後の中長期的な世界の食糧需給は、将来的に不安な状況にあると考えられます。 このような中で、将来にわたって国民の食糧安定供給を確保していくためには、国内外の農産物需給状況を長期的に展望し、穀物の国内生産と輸入備蓄を効率的に組み合わせた、生産流通供給システムを確立していくことが重要であると認識をいたしております。 次に、中山間地域農業における所得保障についてのお尋ねでありますが、今日、農業・農村の有する国土の保全や保養機能などの公益的機能を積極的に評価する動きが広がりつつあります。 このような考えが底流にある中で、中山間地域の農業を守り育てていこうとする農業者への直接所得保障の考え方につきましては、国の研究会におきまして、その方向性が検討されていると伺っておりますので、その動向を見守ってまいりたいと考えております。 次に、野菜の価格保障制度の実施に関するお尋ねでありますが、本市では従来から農畜産物の計画生産、共同出荷を促す目的から、農畜産物出荷安定基金を舞鶴農協と共同で設置をいたしまして、農家の生産意欲の向上と経営の安定に努めてきたところであります。 本制度は、共同出荷に係る農畜産物の価格が著しく低下した場合に、生産農家の経営に及ぼす影響を緩和するための価格保障を行うものでございまして、今後も基金の充実を図り、農産物の振興に努めてまいる所存であります。 次に、圃場整備における地元負担の軽減についてのお尋ねでありますが、農業・農村の健全な発展のための基礎条件として、生産基盤の整備は最重点課題でございます。 市といたしましては、今後とも地域の合意形成と事業の促進に積極的に対応してまいる所存であります。 この圃場整備に伴います受益者負担の軽減につきましては、仰せの利子補給策も含めまして、引き続き研究をしてまいりたいと存じます。 次に、東駅周辺整備事業についてでありますが、先般、東駅の高架が国、京都府、JR西日本など、関係者の御努力によりまして、このたび開通しましたことは、舞鶴市にとりましてこの上もない喜びとするところでございます。 さて、東駅周辺の区画整理地区内の交通安全対策についてのお尋ねでありますが、旧森踏切交差点付近では、高架開通に伴います踏切撤去によりまして、一旦停止の必要がなくなったことから、交通安全上問題が生じておりますことは認識をいたしております。 これまでから、南北を結ぶ幹線道路の整備を優先的に行う必要があると考えておりますが、建物移転の調整にいましばらくの時間を要しますので、御理解を賜りたいと存じます。 差し当たりまして、今年度におきましてこの変則的な旧森踏切交差点の改修をすべく、信号灯の設置も含めましてその具体的な計画につきまして、現在、公安委員会と協議を進めておりまして、協議が整い次第、着手してまいりたいと考えております。 また、駅南の大型店周辺の道路につきましては、部分的に建物移転や換地の関係から、計画する道路と現況道路の双方を確保する必要があり、どうしても行き止まりや高低差が生じ、通行に大変御迷惑をおかけしておりますが、何分にも工事中のことでもございますので、御理解を賜りますようお願いいたしたいと存じます。 さらに、歩行者専用道路の南口中央線を一時的に車両の通行ができないかとのお尋ねでございますが、当初より歩行者専用道路として位置づけをいたしまして、道路構造上、一般車両の通行が不適当であることから、これにかわる周辺道路の整備の促進に鋭意努めておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 また、民間の駐車場につきましては、原則的には個人間の契約上のことでもございますし、所有者の営業上の問題等、整理をしなければならないことがございますが、事業を進めていく上で早急に移設をお願いしなければならない駐車場につきましては、利用されている方に御不便をおかけしないよう、一時的に代替の駐車場を準備をいたしまして対応してまいりたいと考えております。 次に、区画整理事業地区内の下水道の整備促進についてでありますが、計画道路の築造とあわせまして逐次整備をしているところであります。 お尋ねの区画整理で、既存の道路を拡幅するような形で計画されております道路につきましては、鉄道の高架化が完成したことによりまして、現段階で下水道の布設が可能かどうか検討いたしているところでありまして、促進に向け努めてまいりたいと存じます。 次に、鉄道高架下の利用促進についてでありますが、支障となっておりますレール等の撤去を、JR西日本におきまして進めていただいているところでありますが、今年度において完了すると伺っております。 したがいまして、市の利用計画に基づきまして、利用可能となる所から整備を進めてまいりたいと考えており、今年度から五条通線と七条通線の間に駐車場を、駅舎の西側に駐輪場を順次整備してまいります。 また、ほかの高架下につきましても、有効な利用方法につきまして、現在JR西日本と協議をいたしているところでありますので、御了承賜りたいと存じます。 次に、東駅周辺地区の土地区画整理事業につきましては、関係権利者の皆様の御理解と御協力をいただくことによりまして、順調に進捗をいたしているところでございます。 御指摘の件につきましては、工事の可能な所や移転計画に基づき移転をお願いした権利者の方々と合意に達しました所から、計画的に事業を実施をしておりますことから、各年度における事業費の不足はなく、したがって基金を活用することは考えておりませんので、御了承賜りたいと存じます。 今後とも権利者の皆様方の御協力を賜り、予算確保に努め、早期完成に向け鋭意努力をしてまいる所存でございますので、一部地域の凍結につきましては考えておりませんので、御了承を賜りたいと存じます。 ○議長(真下定夫君) 瀬野助役。     〔助役 瀬野義信君登壇〕 ◎助役(瀬野義信君) 高田議員の御質問のうち、2番目の障害者雇用の問題と4番目の鉄道の問題についてお答えいたします。 まず、無認可作業所への国の助成についてでありますが、仰せのとおり企業が障害者を雇用した場合、障害者の雇用の促進等に関する法律によって、事業主に対して一定の助成金が支給されることになっております。 しかしながら、無認可作業所は企業としての位置づけがなされておらず、この制度の適用は、施設の増設に対する助成も含め困難であると存じております。 小規模作業所につきましては、さきに策定された国の障害者プランの中で、障害者の働く場の確保の面から法定施設化を進め、助成措置の充実と運営の安定化を推進するなどの一定方向が示されておりますので、市といたしましては、これの早期具体化などについて、関係団体等を通じて要望してまいりたいと考えております。 次に、(仮称)リサイクルプラザにおける障害者の雇用についてのお尋ねでありますが、これまでに調査をいたしました他都市の施設の中には、障害者の方が選別作業などを行っておられる事例がありました。 (仮称)リサイクルプラザにつきましては、増加するごみの資源化と減量化を図るために建設するものでありますが、障害者の雇用の問題につきましては、今後、管理運営の方法等を決めていく中でよく検討していきたいと考えております。 次に、精神障害者のための施設についてでありますが、先ほど申し上げました国の障害者プランの中では、精神障害者対策としてグループホーム、福祉ホーム、援護寮など、社会復帰のための施設整備を促進することとなっております。 これを受け本市におきましては、本年4月、社会福祉法人舞鶴福祉会が西地区に開設されたグループホームに対して助成するなど、障害者の社会復帰の促進に努めているところでります。今後とも、精神障害者の社会復帰の促進と適正な医療及び保護の観点から、処遇機関であります京都府並びに医療機関との連携を密にしながら、精神障害者福祉の向上に努めてまいりたいと存じております。 次に、鉄道の利便性についてのお尋ねでありますが、東駅からの優等列車につきましては、御承知のとおり、この3月、山陰本線が電化開業したのに伴いダイヤ改正され、舞鶴から京都への直行の優等列車は、特急タンゴエクスプローラーの2往復だけとなりました。 京都への直行優等列車の増便を要望してはどうかというお尋ねでございますが、JR舞鶴線を今世紀中に電化する方針決定がなされた現在、舞鶴線の電化・高速化を一日も早く実現することこそが、優等列車の運行等利便性の高いダイヤとする早道であり、引き続きその早期実現に努めてまいりたいと存じます。 また、小浜線においてイベント列車を運行することについてでありますが、当面は舞鶴線の電化・高速化の一日も早い実現を目指すため、舞鶴線でのイベント列車の運行を中心に実施してまいりたいと考えております。 なお、東西駅における列車の行き先表示につきましては、よりわかりやすい表示となるよう、JR西日本へ要望してまいりたいと存じます。 ○議長(真下定夫君) 高田良昭君。     〔高田良昭君 発言席から発言〕 2回目の質問をさせていただきます。 まず、農業問題についてでありますが、まあ過日NHKのテレビでやっておりましたので御覧になった方もあろうかと思うんですが、アメリカでまあかなりのトウモロコシの生産をしている所で、今、たまたまことしは不作であるということから、全くトウモロコシがなくてサイロに保管してあるトウモロコシが、1トン当たり2ドルちょっとであったものが6ドル、約3倍にですね、高騰したと。 まあそれでももっと上がるかもしれんというので、まだ売らないと。アメリカの農家の方はテレビで言っておられましたが、そのためにもう直接ですね、日本の牛でありますとか、特に鶏ですね、養鶏農家がもう全く破綻をするというような状況も報道されておりました。 今、たまたまWTO協定に基づいてミニマムアクセス米等が輸入されておりますが、その分がまた減反をされるというのがこの間の実情だというふうに思います。 市長会を通じていろいろと政府に要求していくということでありますが、今までどおりの要求では、これはもうますます農家はじり貧になっていくと。生産意欲もなくなると、展望もなくなるというようなことになるのではないかというふうに思います。 そういった意味ではですね、ほんとに地球規模で穀物がなくなっていった時に、日本のお米を中心とする穀物自給率、これを高める施策というものを、それぞれの全国市長会はもちろんのことですけれども、それぞれの自治体がですね、もっと政府に向けて強く要求するということが求められているんではないかというふうに思います。 ちなみにヨーロッパなど、むしろ日本よりも農作物をつくる環境の悪いような所でもですね、のきなみフランスですと、もう200%を超えて穀物自給率。イギリスでさえ、言うと怒られますが、イギリスでも120%穀物自給率。のきなみですね、先進国では自分の国の国民が食べる穀物は自分の国で生産ができるというふうに、特別の手当てをしてやってきていると。 もう日本のように3割前後というのは、まさに先進国の中では、また十分生産できる環境の中にあります国ではですね、もう日本をおいてこんな状況の国はないというのが実情です。 したがって、まず政府に対してですね、もっと今までと同じようなことを言っているんではなくて、いわゆる実効のあるですね、対策を強く要求する必要があるというふうに思うんです。 WTO協定の見直しを直接要求する、あるいはミニマムアクセス米について、これは海外援助米に回す。それから特にですね、生産者米価について、これがまあ一番、生産意欲にも影響すると思いますんで、60キロ当たり2万円以上という要求をですね、まあ全国市長会は全国市長会でやられたらよろしいが、最低その3点については、舞鶴市長独自として要求されるお考えはないかですね、もう一度お聞きをいたします。 それから、障害者の人の関係ですが、確かに厚生省、労働省、いろいろ制度的な問題はあろうかというふうに思います。 しかし、舞鶴市の場合はいろいろ病院があるというようなことも関係しましてか、非常に精神障害者の人の、全体の市民の中に占める割合というのは比較的多いんではないかというふうに思うんです。 そこで、かつては精神衛生法ということで、どういうんですか別枠的なことであったんですが、今日ではいわゆる福祉法で適用できるというような関係もありましてですね、直接舞鶴市が施設をつくるというのは困難かもしれませんが、京都府とあるいは関係機関等からですね、施設をつくりたいと。よって、その用地等の協力ですね、あるいは補助金等の協力いうようなことがあった場合にですね、それに応えられるかどうか、この点をお聞きしておきたいというふうに思います。 それから、3番目の東駅周辺整備の問題ですが、区画整理事業の促進の問題なんですけども、お金がないわけではないということでしたが、例えばことしだけ見ますと、この6、7、8、3カ月間ぐらいは区画整理事業はですね、道路整備等と余り進んでいないというふうに私は見とるわけです。実際には裏でお金使われとるか、見えない所でお金が使われとるかどうかはわかりませんが、お金の不足がないというのであれば、どこででもですね、換地の話とか補償の話がない限りは工事は進むと思うんです。 止まるということは、私は考えられんと思うんですが、ぜひそういう点でお金の不足はないというのであればですね、しょっちゅう、しょっちゅういいますか、年中その工事が進んでいるという状況を、関係住民の目に見えるように進めていただきたいというふうに思うんです。 私が言いたいのは、例えば先ほど、歩行者道路が道路構造上、車は通れないんだと、こう簡単に言われました。 しかし、その住民の不便というのはですね、そんなもん道路が壊れたら後から直したらええやないかと。そんな不便なとこをね、わざわざ通行止めにせんと、できるだけ今は工事中であっちもこっちも不便になっとんやさかいに、少しでも車の通れるとこは通すと。少しでも利便を図るという気持ちなんです。 いろいろ理由は言われます。けど、そういう理由を口実にして、関係住民の不便を押しつけて平気だというような感覚に私はとれてならんのですが、もっとその完成年度をずらすというだけやなしにですね、一たんそうなってもさらに完成年度をできるだけ早くして、全体の完成を早めて投資効果を上げるというふうにすべきでないかと思うんですが、関係住民の迷惑についてですね、どういうふうに考えておられるのか、あるいはもうお金の不足がないというのであれば、年中区画整理事業の工事は進んでいくということでよいのかどうかですね、もう一度お聞きをしておきたいと思います。 それから、4番目は、優等列車を確保するためにも電化を早く促進したいということでありましたが、電化になったら優等列車が確実に確保できるかというと、その保証はないと、完全にはないというふうにお聞きしております。3年たって、まあ仮にですよ、3年たって電化ができれば、特急やら急行がどんどん走るようになるというのなら、もうそれは多少わかります。 しかし、3年間なら3年間、2年間なら2年間いうんは、舞鶴市民は、先ほど申しましたように、いろんな不便を講じるわけですね。で、絶対にそのディーゼルが舞鶴線を走らん、山陰線を走らんというのであれば、技術的にですよ、それはわかりますけども、現実にJRの都合のええ時には走らせておるわけですから、私はもっとJRに対してしっかり要求をしていくべきではないかというふうに思うんです。 まあ例えば、山陰線の電化は、亀岡でありますとか綾部でありますとか、福知山は地元負担は4分の1。で、今、用意されておりますのは、舞鶴の場合は、補助金と基金と合わせますと30億円ですわね。電化のために全体事業が40億になるか50億になるかわかりませんが、その50%も70%も舞鶴市が負担をしてですよ、地元負担をして電化を進める。そして、その結果として優等列車も走らんというんではぐあい悪いと思うんです。 やっぱりそのためにはですね、今の時点でもディーゼルカーでもって優等列車を走らせようと。一定の努力も市独自に補助金等出して頑張っておるわけですから、それぐらいの要求はすべきではないかと思うんですが、もう一度答弁をお願いいたします。 以上です。 ○議長(真下定夫君) 松岡助役。     〔助役 松岡 環君登壇〕 ◎助役(松岡環君) まず、1点目の農業問題についてでございますが、生産意欲を持って、さらに意欲ある展望を持って農業が営んでいけるような形でですね、特にまあ国民の主食でございます米につきまして、食糧安全保障の観点から、先ほど言いましたように、十分な配慮がなされるべきやということでございまして、今後も引き続き国に対して働きかけをしてまいりたいというふうに存じます。 それから、区画整理の促進の問題でございますが、まあ御承知いただいておりますように、区画整理は換地という作業の中で建物の補償交渉、移転といったプロセスがあるわけでございますが、換地先があいてそこへ動いていただくといったような、順番押し出し方式というようなことで御協力をいただいている面がございますことから、事業費の消化はあっても目に見えない分があるということも事実でございます。 まあいずれにいたしましても、おっしゃいましたような道路の問題にいたしましても、少しでも地域の皆さんが御不便にならないような方策を検討して工事を進めさせていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(真下定夫君) 瀬野助役。     〔助役 瀬野義信君登壇〕 ◎助役(瀬野義信君) まず初めに、障害者問題でございますが、施設の整備につきまして法人等からの御相談等がありましたら、内容もよくお聞きいたしまして対応してまいりたいと、このように考えております。 また、JRの優等列車の問題でございますが、仰せのように、(優等列車の)電化の問題と優等列車の問題は、まあ先ほど言われましたように別物でございます。 しかし、さきには舞鶴線も5本の優等列車が入っておった実績があるわけでございます。まあ今回の電化の問題につきましては、非常に厳しい舞鶴線の経営状況の中で、こうした電化の方針が出されたわけでございます。 やはり市といたしましては、こういった状況の中で、まずは電化促進のために全力を尽くしていきたいと、こういう方針でございます。 よろしく御理解賜りたいと存じます。 ○議長(真下定夫君) 高田良昭君。     〔高田良昭君 発言席から発言〕 ◆(高田良昭君) 農業問題ですが、国には要望していくという答弁でございましたが、私申し上げましたのは、今までと同じような要望では不十分ではないかと。もう少し強く、例えば全国市長会を通じてだけではなしに、直接舞鶴市長として要望するとかですね、もう少し強い対応が必要ではないかというふうにお聞きしましたので、その点についてもう一度お尋ねをしておきたいというふうに思います。 それから、鉄道問題ですけど、今、助役は、非常に舞鶴線は厳しい運営状況ということをおっしゃいました。そうかもしれませんが、しかし一方ではですね、自治体、府やら市の補助があるとはいえ、実際の乗客が乗っている数から見ますと、先ほど申しましたように、福知山宮津間は年間80万人と、西舞鶴宮津間は210万人と。で、舞鶴線はそれより多いんは間違いないですよね、JRの発表はありませんが。 したがって、その経営上はともかくとして、それだけの乗客が利用しているとこについてね、私はもっともっとJRに対して助役のような低姿勢やなしに、市民の利便の図る立場から、もっと堂々と要求すべきではないかということをまあお聞きしとんです。 今まで利用補助とかですね、いろんな補助金、それから電化のための補助金や基金、まあそういうことまでしておるわけですから、電化は電化、それはもちろん要求せないかんと思いますし、優等列車は優等列車として独自に要求すべきではないかというふうにまあ思うんです。 そんなに舞鶴線というのは不採算路線ですか。KTRとの比較でどう考えておられるか、もっぺん答弁お願いします。 ○議長(真下定夫君) 松岡助役。     〔助役 松岡 環君登壇〕 ◎助役(松岡環君) 農業問題に対しましての国への要望でございますが、従来どおり市長会を通じまして強力にお願いをしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(真下定夫君) 瀬野助役。     〔助役 瀬野義信君登壇〕 ◎助役(瀬野義信君) 優等列車の問題につきましては、先ほどお答えいたしましたように、まずは電化の問題につきまして最優先として進めてまいりたいと、このように考えております。 ○議長(真下定夫君) 以上で、一般質問を終結いたします。     ------------------------- △日程第2 第54号議案から第66号議案 ○議長(真下定夫君) 日程第2、第54号議案から第66号議案の13件を一括議題といたします。 これより、質疑を行います。 通告により、高田良昭君に発言を許します。高田良昭君。     〔高田良昭君 自席から発言〕 ◆(高田良昭君) 質疑を行います。 第54号議案、平成8年度一般会計補正予算(第2号)。1つは、平成8年度の地方交付税、普通交付税の確定額は幾らか。また、今回の補正で全部かどうかということをお聞きします。 2つ目は、款の中で繰入金あるいは市債、そういったもの以外で今後見込める財源と額、明らかにしていただきたいと思います。 3つ目は、リサイクルプラザ建設の当初予算で11億円余り、そしてこの予算に伴う、臨時議会でも工事請負契約がありましたが、さらに今回8億9,000万円補正されております。 これは、先ほど一般質問にもありましたが、8年、9年の2年間の事業でございますんで、今回の補正でですね、もう全部の予算が計上されるということになるのか、あるいは8年度だけなのかですね。さらに、まあかなり多額の当初予算と補正がされましたんで、十分消化できるかどうかですね。今回補正の事業の内容は、機械的なものというふうにお聞きしましたが、具体的な何かお聞きをしておきたいと思います。 4番目は、保育所の増改築等の整備計画というものは聞いておりません。で、今回補正で、保育所費の中で財産購入をするという予算計上になっておりますが、財産確保だけなら何も保育所費で財産確保をする必要はないんではないかというふうに思うんですけども、今回、保育所費で計上されている理由は何かお聞きいたします。 第58号議案、平成7年度水道会計決算。仮受消費税、仮払消費税については、一定まあ書かれてはおるんですが、その数字について改めてですね、蔵出し、蔵入れとかの関係もあろうかと思いますんで、仮払消費税は全体で幾らになるのか、仮受と仮払消費税は幾らになるのか、納税額は幾らになるのか、さらにこの会計の食糧費は幾らか明らかにしてください。 59号議案も、平成7年度市民病院会計決算ですが、仮受消費税は幾らになるのか、仮払消費税は幾らになるのか、納税額は幾らか、食糧費は幾らか明らかにしてください。 以上です。 ○議長(真下定夫君) 岡本総務部長。     〔総務部長 岡本成一君登壇〕 ◎総務部長(岡本成一君) 高田議員の質疑のうち、平成8年度一般会計補正予算(第2号)の歳入について、私の方からお答えいたします。 まず、地方交付税の普通交付税についてのお尋ねでございますが、平成8年度の普通交付税の額は64億2,024万2,000円で確定をいたしました。 今回の補正予算におきまして、当初予算計上額との差額3億1,214万2,000円を全額計上したものでございます。 次に、今後見込める財源、いわゆる留保財源についてでありますが、平成7年度からの繰越金につきましては、約2億200万円でありますが、このうち今回の補正予算に計上した額も含め計上済額を差し引きますと、未計上額は約1億4,600万円となっております。 なお、その他の留保財源につきましては、年度途中でもあり、現在のところ確定的なことは申し上げられませんが、市民税の個人所得割、固定資産税等が予算を上回って収入されるのではないかというふうに考えております。 ○議長(真下定夫君) 谷田民生部長。     〔民生部長 谷田 博君登壇〕 ◎民生部長(谷田博君) 続きまして、(仮称)リサイクルプラザについてお答えいたします。 この建設事業につきましては、国の補助を受けまして8年度、9年度の2カ年にわたり施工します債務負担行為として実施いたしておりまして、当初8年度分の年度割を国・府の指示によりまして約30%といたしておりましたが、国から約60%の内示がありましたので、さらに積極的な事業の推進を図るために、8年度の出来高をふやすものとして、このたび増額補正をお願いしようとするものであります。 したがいまして、今回の補正額につきましては、8年度中に執行する分だけでありますので、9年度分の出来高分につきましては含まれておりません。 また、当該補正額につきましては、8年度中に執行する予定でございます。 なお、補正の内容につきましては、すべて工事請負費でございまして、主に選別機など処理機器類の製作費でございます。 ○議長(真下定夫君) 牧野保健福祉部長。     〔保健福祉部長 牧野博行君登壇〕 ◎保健福祉部長(牧野博行君) 次に、保育所費におきます財産購入についてのお尋ねでございますが、今回購入しようといたしております土地は、東保育所の隣接地及び従来から同保育所の敷地の一部として借用いたしておりました土地、合計841.74平米であります。 この土地につきましては、さきに所有者お二人の方でございますが、そちらから売却したい旨の申し出がございまして、これを受けまして土地開発公社において先行取得をしておりましたものを、今回、東の保育所用地として公社から買い戻そうというものでございます。 なお、従来からの借地分を除きました新たな土地、約370平米でございますが、これの使途につきましては、東保育所の現在の園庭が手狭な現状でございますので、取得した土地に現在は古い建物が建っております。 まあこれを撤去いたしました上、東側にございます園庭と一体化させまして整備をしていくことで、今回それに要する経費につきましても補正をお願いしているところでございます。 ○議長(真下定夫君) 野々尾水道部長。     〔水道部長 野々尾理一君登壇〕 ◎水道部長(野々尾理一君) 次に、水道事業会計決算についてのお尋ねでございますが、消費税額につきましては、仮受消費税額は4,695万5,800円、仮払消費税額は2,569万9,300円でありまして、したがいまして納付消費税額は2,125万6,500円でございます。 次に、食糧費につきましては39万3,198円でございます。 ○議長(真下定夫君) 小森市民病院事務局長。     〔市民病院事務局長 小森義弘君登壇〕 ◎市民病院事務局長(小森義弘君) 続きまして、第59号議案、平成7年度病院事業会計決算の消費税についてでございますが、7年度に受け入れしました額は403万4,665円、支払いました額は7,019万1,466円でございます。納税額は161万3,800円でございます。 また、食糧費でございますが、7年度に支出した額は23万5,544円でございます。 ○議長(真下定夫君) 以上で、質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております、第54号議案から第66号議案までの13件については、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。     -------------------------     議案付託表                         (平成8年9月定例会)◯総務文教委員会第54号議案 平成8年度舞鶴市一般会計補正予算(第2号)        第1条…歳入全款        第2条◯経済消防委員会第54号議案 平成8年度舞鶴市一般会計補正予算(第2号)        第1条…歳出6款、7款第60号議案 平成7年度舞鶴市縫製事業会計決算の認定について第61号議案 舞鶴市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定について第62号議案 舞鶴市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例制       定について◯民生労働委員会第54号議案 平成8年度舞鶴市一般会計補正予算(第2号)        第1条…歳出3款、4款、5款第56号議案 平成8年度舞鶴市老人保健医療事業会計補正予算(第1号)第59号議案 平成7年度舞鶴市病院事業会計決算の認定について◯建設委員会第54号議案 平成8年度舞鶴市一般会計補正予算(第2号)        第1条…歳出8款第55号議案 平成8年度舞鶴市簡易水道事業会計補正予算(第1号)第57号議案 平成8年度舞鶴市下水道事業会計補正予算(第1号)第58号議案 平成7年度舞鶴市水道事業会計決算の認定について第63号議案 市営住宅管理条例の一部を改正する条例制定について第64号議案 舞鶴市住宅新築資金等貸付条例の一部を改正する条例制定について第65号議案 字の区域及び名称の変更について第66号議案 市道路線の認定及び変更について     ------------------------- ○議長(真下定夫君) お諮りいたします。 本日はこの程度にとどめ、明9月13日から9月19日までの7日間は委員会審査等のため休会とし、9月20日午前10時から本会議を開きたいと思います。 御異議ありませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(真下定夫君) 御異議なしと認め、そのように決します。 本日は、これで散会いたします。 御苦労さんでございました。     午後4時38分 散会     -------------------------     本日の会議に付した事件1 一般質問1 第54号議案から第66号議案...