福知山市議会 2020-03-31
令和 2年第1回定例会(第7号 3月31日)
令和 2年第1回定例会(第7号 3月31日) 令和2年第1回
福知山市議会定例会会議録(7)
令和2年3月31日(火曜日)
午前10時00分 開議
〇出席議員(24名)
1番 荒 川 浩 司 2番 尾 嶋 厚 美
3番 藤 本 喜 章 4番 野 田 勝 康
5番 足 立 治 之 6番 高 橋 正 樹
7番 芦 田 眞 弘 8番 柴 田 実
9番 大 槻 泰 德 10番 足 立 伸 一
11番 吉 見 茂 久 12番 塩 見 卯太郎
13番 吉 見 純 男 14番 森 下 賢 司
15番 小 松 遼 太 16番 田 中 法 男
17番 中 嶋 守 18番 田 渕 裕 二
19番 大 谷 洋 介 20番 中 村 初 代
21番 紀 氏 百合子 22番 金 澤 栄 子
23番 馬 谷 明 美 24番 桐 村 一 彦
〇欠席議員(なし)
〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
市長 大 橋 一 夫 副市長 伊 東 尚 規
危機管理監 片 山 正 紀 市長公室長 渡 辺 尚 生
市長公室理事 田 村 雅 之
地域振興部長 高 橋 和 章
人権推進室長 横 山 晋 財務部長 大 嶋 康 成
福祉保健部長 林 田 恒 宗
子ども政策監 柴 田 みどり
市民総務部長 山 中 明 彦
産業政策部長 櫻 井 雅 康
建設交通部長 今 井 由 紀
会計管理者 大 橋 和 也
消防長 水 口 学 財政課長 山 田 信 義
上下水道部長 岡 部 繁 己
市民病院事務部長
上 田 栄 作
教育長 端 野 学 教育部長 前 田 剛
教育委員会理事 森 山 真
選挙管理委員長 松 本 良 彦
監査委員 長 坂 勉
監査委員事務局長
中 見 幸 喜
〇
議会事務局職員出席者
局長 池 田 聡 次長 菅 沼 由 香
〇議事日程 第7号 令和2年3月31日(火曜日)午前10時開議
第 1 議第170号から議第173号まで
(
委員長報告から採決)
第 2
常任委員会、
議会運営委員会及び
特別委員会の
委員会調査報告について
第 3 閉会中の継続調査について
(審 議)
午前10時00分 開議
○(
芦田眞弘議長) 皆さん、おはようございます。
定足数に達していますので、ただいまから本会議を再開し、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、印刷の上、お手元に配付していますので、それにてご了承願います。
◎日程第1 議第170号から議第173号
○(
芦田眞弘議長) それでは、日程第1に入ります。
議第170号から議第173号までの4議案を一括議題とします。
審議に先立ち、
予算審査委員長から委員会における審査の経過並びに結果の報告を求めます。
予算審査委員長。
○(
野田勝康予算審査委員会委員長)(登壇) 皆さん、おはようございます。
予算審査委員会委員長の野田でございます。
委員会審査報告を行いたいと思います。
本委員会に付託されました議案について、審査の結果、次のとおり決定しましたので、会議規則第80条の規定により報告をいたします。
1
委員会付託議案
・議第170号 令和2年度福知山市
一般会計補正予算(第2号)
・議第171号 令和2年度福知山市休日
急患診療所費特別会計補正予算(第1号)
・議第172号 令和2年度福知山市
介護保険事業特別会計補正予算(第1号)
・議第173号
財政調整基金の繰入れについて
2 審査の概要
3月30日に質疑、討論、採決を行いました。3
人の委員の方から、大きく8項目の質疑がございました。
初めに、
民間保育所運営事業について、ゼロ歳から2歳児クラスまでの保育料の還付方法と試算額を問う質疑があり、3月分の保育料から、
感染拡大防止のために登園しなかった日数分を日割り計算により減免し、還付を行う。保育料は公立・私立園とも市が徴収しており、還付についても市が窓口となる。還付金額は全体で620万円程度と見込んでいるとの答弁がありました。
次に、
雇用調整支援事業について、
雇用調整支援補助金に係る日数及び人数の算定根拠を問う質疑があり、日数については、国の
雇用調整助成金の上限である100日とした。また、対象者数については申込みは50社程度で、平均10
人程度の雇用があると想定し、
ローテーション等により、その4割程度が休まれると見込み、対象者数を200
人と算出したとの答弁がありました。
続いて、相談窓口の整備内容を問う質疑があり、本庁舎の
産業観光課に窓口を設置し、臨時職員1名を配置する。総合的な窓口も検討していく必要もあるが、事業所のプライバシーなど様々な点も考慮して検討したいとの答弁がありました。
委員からは、緊急性が高い状況であり、
新型コロナウイルス感染症専用の
総合ワンストップ窓口を設置して、必要な対応をお願いしたい旨の意見がございました。
次に、
新型コロナウイルス対応緊急事業者向け相談会事業について、相談者の費用負担の有無を問う質疑があり、相談者の費用負担は発生しないとの答弁がありました。
次に、議第171号の休日
急患診療所費運営経費について、
医療従事者の感染防止のための物品の積算根拠を問う質疑があり、購入物品の単価と数量等について詳細な説明がありました。
続いて、物品の入手の見通しを問う質疑があり、医療用物品についても入手が難しい情勢となっているが、しっかりと確保に努めていきたいとの答弁がありました。
次に、議第173号の
財政調整基金の繰入れについて、なぜ繰越金ではなく
財政調整基金なのかを問う質疑があり、繰越金は、4月から5月までの出納整理を経ないと、その額がはっきりしないため、現段階で計上することは尚早と考えている。それよりも、今回の災害級の社会不安に対応する財源として、
財政調整基金を活用することが適当であると判断したとの答弁がございました。また、国の対策に市が支出するのはなぜかを問う質疑があり、国の救済措置が行き届かない部分を市の制度で補っていきたいとの答弁がありました。
引き続き、討論を行いました。
反対討論
なし
賛成討論
・
新型コロナウイルス感染症の予断を許さない状況の中、職員の取組に深く敬意を表したい。今回提案された諸事業については、国と連携し時期を逸することなく迅速に対応するものであり、全ての議案に賛成する。
3 審査結果
・議第170号 全員賛成で原案可決
・議第171号 全員賛成で原案可決
・議第172号 全員賛成で原案可決
・議第173号 全員賛成で原案可決
以上で報告を終わります。
○(
芦田眞弘議長) 以上で委員長の報告は終わりました。
委員長報告に対する質疑は省略します。
これより討論に入ります。
初めに、
委員長報告に対する反対の討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○(
芦田眞弘議長) 次に、賛成の討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○(
芦田眞弘議長) 次に、反対の討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○(
芦田眞弘議長) 次に、賛成の討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○(
芦田眞弘議長) ないようですから、討論を終結します。
これより、1議案ずつ起立により採決します。
議第170号から議第173号までの4議案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決です。
初めに、議第170号について、
委員長報告のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○(
芦田眞弘議長) 起立全員です。
よって、議第170号は原案のとおり決しました。
次に、議第171号について、
委員長報告のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○(
芦田眞弘議長) 起立全員です。
よって、議第171号は原案のとおり決しました。
次に、議第172号について、
委員長報告のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○(
芦田眞弘議長) 起立全員です。
よって、議第172号は原案のとおり決しました。
次に、議第173号について、
委員長報告のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○(
芦田眞弘議長) 起立全員です。
よって、議第173号は原案のとおり決しました。
◎日程第2
常任委員会、
議会運営委員会及び
特別委員会の
委員会調査報告について
○(
芦田眞弘議長) 次に、日程第2に入ります。
常任委員会、
議会運営委員会及び
特別委員会の
委員会調査報告についてを議題とします。
初めに、
総務防災委員会の報告を願います。
総務防災委員長。
○(
森下賢司総務防災委員会委員長)(登壇)
総務防災委員会委員長の森下賢司でございます。
令和元年度の
委員会活動を終えまして、
総務防災委員会の活動報告を申し述べます。
本委員会における調査事件について、調査の結果を下記のとおり、会議規則第80条の規定により報告をいたします。
1 調査事件
(1)防災・
危機管理体制に関する事項
(2)
財政健全化や
公共施設マネジメントに関する事項
(3)
福知山公立大学に関する事項
(4)
大河ドラマに関する事項
(5)その他、
総務防災委員会の所管事務に関する事項
2 調査の経過
(1)委員会の開催
令和元年5月31日を皮切りに、次のページの令和2年3月24日までの間に、延べ16回の委員会を開催し、所管事項の調査研究に当たってまいりました。
各回の内容については、後ほどご一読を願います。
(2)視察調査
令和元年7月22日と翌23日に、茨城県常総市、静岡県藤枝市を訪ね、防災・危機管理の取組とごみ減量の取組について、調査を行ってまいりました。
また、令和元年11月11日には管内視察といたしまして、本市の
環境パークを訪ね、埋立て処分場の状況やごみ処理の現状や課題について、視察を行いました。
(3)その他
令和元年12月26日に、「
福知山公立大学の現状及び新学部の準備状況について」をテーマに、
公立大学法人当局の方々と意見交換を行いました。
3 概況または結果
これは調査事件(1)から(5)にそれぞれ呼応して記述をしております。
(1)防災・
危機管理体制に関する事項
災害時の情報伝達に極めて重要な
デジタル防災行政無線は、本年度と来年度の2か年で
デジタル化整備工事を施工し、令和3年4月から運用開始の予定である。現在は市町村合併前の地域ごとのシステムを継続運用しているが、整備後はシステムの統一化が図られる。
さらに、防災アプリの導入や
複数メディアに対する災害情報の一括配信など、よりきめ細やかな情報伝達が可能となる。今後は、計画に基づく工事進行と運用開始に向けて注視しておくことが必要である。
茨城県常総市を訪ねた視察調査と並行して、平成25年台風18号災害以降の本市の防災・危機管理の取組を振り返った。常総市では、平成27年の大災害まで大きな被災体験がなく、全くゼロからの復旧復興の道のりであったが、国・県・市の連携で、次々と新たな防災施策を講じられてきたことを学んだ。一方、本市は、度重なる被災経験が着実に
ステップアップの過程となり、一歩一歩、防災・
危機管理体制が改善されてきたことを再認識した。
今後も、たゆまぬ努力で防災・
危機管理機能を発揮していくことが重要である。
(2)
財政健全化や
公共施設マネジメントに関する事項
第三
セクター等改革推進債の償還状況と
土地開発公社継承土地の
活用販売状況については、平成30年度末実績で借入額残高は約4億7,000万円となっており、繰上げ償還の効果により順調に償還が進んでいることを確認した。また、土地の
活用販売状況では、本年度以降の
販売予定土地価格は約2億6,000万円であり、まとまった土地は
定期借地貸付も検討したいとの報告を受けた。
公共施設マネジメントの進捗状況では、平成30年度までの実績として、対象施設全734施設のうち、完了96施設、地元との協議に入るなどの着手済みが301施設、そのうち地元との合意済みが168施設となった。中期以降の目標分も含め、全体の約23%が合意済みとなっている。
マネジメント対象施設において、特に地元譲渡については、譲渡後の維持、修繕等に地域の覚悟も必要であり、地域の意向を十分把握して進捗させることが重要である。また、広域避難所となっている集会施設は、本年度始まった避難の
在り方検討会における議論との連動方針も打ち出されていることから、地域との丁寧な協議が望まれる。
(3)
福知山公立大学に関する事項
情報学部の令和2年4月新設が正式に決まり、開設に向けての準備状況の調査を実施した。1学年100名定員、専任教員は18名である。教育方針として、
課題解決型学習を用いたアクティブラーニング、基礎スキルを身につけるためのIT実習などが特徴である。新学部に使用する校舎施設の改修も
予定どおり進捗中であることの報告も受けた。
また、新設に向けた準備状況や現在の大学の様子について、理事長兼学長以下
公立大学法人当局との
意見交換会も実施した。
理事者からは、新
学部設置認可に向けた審査が非常に厳しかったことや、教員が予定どおり確保できたこと、800
人定員を満たすときに年次的に教員を増やす必要性、
地域経営学部の現4年生のほぼ100%が就職内定したことなどの説明を受けた。
今後、
情報学部開設後の大学運営や教育展開を注視するとともに、「知の拠点」整備構想による本市の
高等教育機関の動向、学生の住宅確保に向けた動向などをしっかりと調査研究していくことが求められる。
(4)
大河ドラマに関する事項
大河ドラマに関する事業等の進捗状況について、7月と
大河ドラマの放映が目前に迫った11月に調査を実施した。
官民連携組織である
福知山光秀プロジェクト推進協議会が中心となり、本市の歴史文化の全国発信、
観光施設整備や
観光コンテンツの充実、市民に向けたPR事業に注力していることなどの報告を受けた。
令和2年1月の
大河ドラマ放映開始に合わせ、
福知山城登城坂の整備や
駐車場確保、
福知山光秀ミュージアムの開館など、
観光客受入れ態勢も着実に進展してきた。
今後は、
大河ドラマ放映終了後も、現在注目を浴びる
福知山観光や
大河ドラマ効果による
本市活性化が持続するよう、しっかり注視し、引き続き意見提言していくことが必要である。
(5)その他、
総務防災委員会の所管事務に関する事項
本市では、
産業廃棄物の受入れに伴う
埋立処分場の短命化が課題となっている。そこで、5月、8月、11月の3回にわたり、
一般廃棄物処理基本計画埋立処分場延命化実施計画について説明を受けるとともに、
環境パーク等の現地視察を行い、ごみ処理の現状と課題を調査した。また、行政視察で静岡県藤枝市を訪ね、
ごみ減量化の取組について学んだ。
令和元年5月に策定された
埋立処分場延命化実施計画に基づく
産業廃棄物処理手数料の値上げは、
市内事業者への影響を考慮して、
激変緩和措置を講じて令和2年度から段階的な値上げ実施となった。令和7年度には受入れ停止となるが、今後、段階的値上げしていく中で受入量の推移などを注視していく必要がある。
また、第1期から第4期
埋立処分場で実施中の
工事進捗状況を今後もしっかり把握していくとともに、さらなる
ごみ減量化に向けた意見提言をしていくことが求められる。
以上で、
総務防災委員会の1年間の調査結果報告を終わります。どうぞよろしくお願いいたします。
○(
芦田眞弘議長) 次に、
教育厚生委員会の報告を願います。
教育厚生委員長。
○(中嶋
守教育厚生委員会委員長)(登壇)
教育厚生委員会委員長の中嶋守でございます。
委員会報告をいたします。
本委員会における調査事件について、調査の結果を下記のとおり、会議規則第80条の規定により報告いたします。
1 調査事件
(1)介護・看護・保育の人材確保に関する事項
(2)
小中一貫教育に関する事項
(3)その他、
教育厚生委員会の所管事務に関する事項
2 調査の経過
(1)委員会の開催
令和元年5月24日、令和元
年度活動計画等について、ほか、11月27日まで、10回の委員会を開催をいたしました。
(2)視察調査
令和元年7月17日 管内視察(
さつき保育園、光保育園)
・保育現場の現状と課題、保育人材の確保や運営上の課題等について
令和元年10月30日 行政視察(埼玉県戸田市)
・とだの
保育創造プロジェクト会議について
令和元年10月31日 行政視察(栃木県那須塩原市)
・
小中一貫教育推進事業について
令和元年11月27日
議員研修会(市立福知山市民病院)
講演 「
市立福知山市民病院 ~超高齢社会をどう乗り切るか~」
講師
香川惠造病院事業管理者・院長
3 概況または結果
(1)介護・看護・保育の人材確保に関する事項
(保育現場の現状、保育人材の確保や運営上の課題について)
近年の保育園は幼児教育を行う施設として位置づけられており、発達段階に応じた幼児教育の充実など、保育園及び保育士に求められる内容について、資質や専門性は深化、拡大している。また、
認定こども園への移行に向けては、さらなる人員の確保や保育士の教諭資格の併有など、
保育園運営上の課題は大きい。
保育士の職場環境は、他の業種より給与が低い上に、
保護者対応、研修会、保育の諸準備など業務が多忙であり、体力と精神力が問われる。昼食も園児と一緒にとり、昼寝の時間も見守りや連絡ノートの記入など、休憩時間がとれないのが現状である。
保育士確保の課題は深刻であり、都市部との給与格差のため本市での就職希望が少ないなど、ハローワークで募集しても応募がないという現状がある。
処遇改善や労働環境の改善、
潜在保育士の活躍促進などの対策が必要である。
(
保育人材確保・定着化の取組について)
埼玉県戸田市では、保育人材の確保、定着化、保育の魅力アップという三つのテーマに、産学官が協働で取り組む
プロジェクトが実践されている。
保育人材確保や定着化のアイデアは、大きな経費を必要とせず、本市においても参考にできるところが多い。
本市の現状では、
就職支援給付金や家賃補助など、今以上の
財政的支援は厳しいものがあるが、戸田市での
プロジェクトを参考として、
保育そのものの楽しさを伝え、保育現場の魅力を高めるような取組や、保育士からの相談を受ける体制を充実させ、保育士として働く上での悩みや不安に寄り添う支援をすることにより、人材確保や離職防止に効果が期待できる。
また、戸田市では、教育分野を含む
子育て支援に係る整備や支援は、未来への投資としてこれまでも優先して予算配分をされてきた。本市においても、
子育て支援が充実することで都市間競争を勝ち抜き、子育て世代を中心とした人口流入を誘発する取組が重要である。
(2)
小中一貫教育に関する事項
(特徴ある
小中一貫教育の推進について)
栃木県那須塩原市では、「
人づくり教育」を施策の柱に掲げ、
義務教育課程における人格の基盤づくりを実践するため、小中9年間を通した学びの連続性を重視した小中連携の在り方を研究されてきた。平成28年度からは、
中学校区ごとに全市(校舎一体型1校区、校舎分離型9校区)において、
小中一貫教育が展開されている。
各校区では、地域との特色ある協働活動などの実践や、小中の教職員の相互理解や密接な連携により教育効果が高まっており、不
登校児童生徒の発生率の減少など、具体的な成果があらわれている。
また、9年間一貫の
英語教育カリキュラムを市独自に作成し、小学1年生から英語による
コミュニケーション能力の育成を行うなど、「
人づくり教育」としての英語教育の充実が、
小中一貫教育の大きな特徴の一つとなっている。
9年間の4-3-2制による一貫教育により、子どもたちの発達段階に応じた細やかな指導と9年間を見通した長期的な指導が両立されている。また、教員と児童生徒の一体感も強くなり、人格を育む教育としての効果が大きい。特定の教科に小中9年間の連続性を効果的に取り入れた
カリキュラムを導入するなど、教育活動に特徴を持たせることも重要である。
(3)その他、
教育厚生委員会の所管事務に関する事項
(
議員研修会 講師:
香川惠造病院事業管理者・院長)
議員研修会を開催し、香川院長から、「
市立福知山市民病院 ~超高齢社会をどう乗り切るか~」をテーマに説明を受けた。
病院の基本理念である「命と健康を守り信頼される病院」であるためには、そこで働く職員が患者から信頼されなければならない。そのためには、人材の育成やチーム医療を推進するとともに、病院を応援してくれるサポーターを増やしていくことが大切である。
超高齢社会の今、保健・医療・福祉・介護の連携が必要であり、今後も市民病院の役割はますます増大するとともに、さらなる機能強化が求められる。委員会としても、市民病院の取組を引き続き注視していく。
(聴覚障害及び聴覚障害児・者にかかる懇談会)
出張委員会を開催し、聴覚障害の当事者や支援者の各団体との懇談会を実施した。各団体からは、聴覚障害の特性を初め、日常生活での困り事や壁を感じること、災害に関連する課題、社会の変化や行政の支援を求める願いなど、多岐にわたり大変多くの貴重な意見を伺った。
本市では、平成30年4月に「福知山市手話言語及び障害のある
人の多様な
コミュニケーション促進条例」を施行している。条例が目指す共生社会の実現のため、様々な施策が具体的に実行されるよう、委員会としてもバックアップしていくことが必要である。
以上、
教育厚生委員会の報告を終わります。
○(
芦田眞弘議長) 次に、
産業建設委員会の報告を願います。
産業建設委員長。
○(
吉見純男産業建設委員会委員長)(登壇)
産業建設委員会委員長の吉見純男でございます。
本委員会における調査事件につきまして、調査の結果を下記のとおり、会議規則第80条の規定により
委員会報告をいたします。
1 調査事件
(1)災害に強い
まちづくりについて(災害復旧、内水対策、総合的な治水対策)
(2)
まちづくりと市周辺部の交流拠点施設の在り方について
(3)水道事業包括的民間委託の検証について
(4)その他、
産業建設委員会の所管事務に関する事項について
2 調査の経過
(1)委員会の開催
調査事件につきまして、記載のとおり、計15回開催をいたしました。
(2)視察調査
管内視察3回、管外視察2回を実施いたしました。
(3)その他
有害鳥獣対策の強化に関する要望、大江地域での
出張委員会を行いました。
3 概況または結果(政策提言など)
(1)災害に強い
まちづくりに関する事項
国土交通省は平成16年台風第23号を踏まえ、由良川水系河川整備計画を平成25年6月5日に策定いたしました。
さらに、平成25年台風18号と合わせて、二度にわたる大洪水による浸水区間を対象に、河川整備計画の治水対策を大幅前倒しして、おおむね10年以内で緊急的な治水対策を実施をしております。
さらに、平成26年8月豪雨被害を踏まえ、国土交通省、京都府、福知山市が連携した総合的な治水対策として、床上浸水対策として、由良川流域(福知山市域)における総合的な治水対策を実施しています。また、福知山市は平成29年台風21号、平成30年7月豪雨による甚大な被害を受け、災害復旧が進んでいます。
そのような状況の中、委員会では「災害に強い
まちづくり」を調査研究テーマに位置づけ、国土交通省により行われている由良川流域の管内治水対策事業、国・府・市一体で行われている由良川流域(福知山市域)における総合的な治水対策、平成29年、30年豪雨による主要な災害箇所の現地調査を行った。緊急的な治水対策、総合的な治水対策事業はおおむね
予定どおり進捗していることが確認できました。平成29年、30年豪雨による災害復旧は精力的に行われていたものの、入札不調で未着工となっている箇所もあり、今後も委員会としては注視していきたい。また、内水対策についても全市的な課題となっている。大江町河守から公庄地区において進展しているものの、必要箇所の速やかな事業計画化が求められる。また、災害箇所によっては連続した防災工事を計画的に進め、2次災害の防止を図る必要がある。
(2)
まちづくりと市周辺部の交流拠点施設の在り方に関する事項
本市においても市周辺部の過疎高齢化が進む中で、公共施設の在り方検討の下、旧3町においては小さな拠点を核とした
まちづくりが進められている。支所の在り方、住民の意見を反映した交流拠点施設の整備・運営、地域運営組織としての地域づくり組織の活動が求められている。また、旧市内の周辺部においても同様な状況であり、
まちづくりと市周辺部の交流拠点施設の在り方を調査研究テーマとして、岡山県新見市、岡山県津山市へ行政視察を行いました。
視察から得られたことは、本市においても、地域の状況や課題はそれぞれであるが、地域の存続のため、住民が一丸となり危機意識の共有が大切な要素となっている。地域づくり組織の在り方や地域内分権の考え方が重要である。また、事業を進めるに当たって、事前アンケートなどにより、住民ニーズの把握はしておくべきである。地域運営組織には、リーダーシップの発揮できる人材を探し出すこと、育てること、信頼することがキーポイントとなることである。
地域づくり組織による
まちづくりと交流拠点施設の在り方について、
出張委員会を開催し、大江
まちづくり住民協議会各役員及び大江観光株式会社の代表者と意見交換を行った。役員の成り手がない中で、それぞれの立場で活力ある地域づくりに奮闘されていることが痛切に感じられた。地域の振興という「公」の価値の大きさは、地域住民が地域にとってその施設がなくてはならないものとして愛着を持っているかが大きい。結論から出発するのではなく、大江
まちづくり住民協議会や大江観光株式会社に行政は寄り添って、対等の立場でお互いを尊重しながら、住民協議会の運営や交流拠点施設の運営について方針を決めていく必要がある。引き続き調査研究を進め、政策提言につなげていく必要がある。
(3)上水道事業等包括的民間委託の検証に関する事項
上水道事業等包括的民間委託の初年度で市議会決議も行っており、委員会調査項目として、本件委託業務について初年度であるため、中間モニタリングの報告を受けた。半年に一度行われる中間モニタリングの所見は、毎月のモニタリング結果をもとに行った結果、要求水準の業務が適切に実施されていたとのことであったが、業務要求水準の維持管理業務において緊急時への対応が遅い場合があり、改善を求めている。また、技術提案書は本市の求める要求水準書には達しているが、受注者が提案してきた基準には達していない部分もあるということであった。
水道は市民にとって重要なライフラインであり、将来にわたり安心・安全で安定的な供給が必要であり、引き続き検証を行っていく。
(4)その他、
産業建設委員会の所管事務に関するに関する事項
(有害鳥獣対策の強化に関する京都府への要望活動)
要望内容は、①中丹地域有害鳥獣処理施設の管理運営にかかる財政支援、②有害鳥獣捕獲対策の強化と財政支援、③有害鳥獣防除対策にかかる財政支援等、④ツキノワグマの個体数管理と人命優先かつ迅速な対応の4項目である。
京都府から、要望に対する回答があった後、意見交換を行った。京都府の有害鳥獣被害額は、平成20年頃は7億5,000万円であったものが、平成25年度は5億円、平成30年度は2億9,000万円と減少している。京都府としても、平成31年度は5億5,000万円の予算で防除・捕獲など総合的対策を行っている。野生鳥獣対策はこれまで山側対策であったが、ここ数年は集落側の対応にシフトしてきている。普及センターや福知山市と連携して、有害鳥獣対策を進めていくとのことでありました。また、シカの生息実態調査の結果、年間4,500頭の駆除が必要となっている。
委員会としては、地域の切実なる声を届けるべく、今後も継続して要望活動を実施するとともに、関係者と一体となった取組を推進していきたい。
以上、
産業建設委員会の報告といたします。
○(
芦田眞弘議長) 次に、予算審査委員会、決算審査委員会の報告を願います。
予算審査・決算審査委員長。
○(野田勝康予算審査・決算審査委員会委員長)(登壇) 予算審査・決算審査委員会委員長の野田でございます。
本委員会における調査事件について、調査の結果を下記のとおり、会議規則第80条の規定により報告をいたします。
1 調査事件
(1)「予算及び決算審査委員会における課題と確認事項の見直し等」に関する事項
(2)「『決算審査の自由討議からの意見・提言』後の執行部との
意見交換会の早期実施」に
関する事項
(3)「市立福知山市民病院大江分院の存続を求める意見書」に関する事項
2 調査の経過
(1)予算・決算審査委員会代表者会議の開催
改選後でございましたので、まず5月14日に座席等、また審査グループ、年間活動、それから決算成果説明書の完全ペーパーレス化について、及び
議員研修会の時期についてなどを、6月5日に協議をしました。
その後、引き続いて、審査グループ、予算及び決算審査の審査グループについて、並びに年間活動計画について、
さらには
議員研修会の概要について、ご説明をしました。
引き続き、10月の決算委員会の中で、10月16日、市立福知山市民病院大江分院に関する意見書の提出について、協議を代表者会議で行いました。
さらに、協議の結果、10月18日に、市立福知山市民病院大江分院の存続を求める意見書(案)を代表者会議の中で確認をさせていただいたということでございます。
続きまして、令和元年度11月27日から、特に決算審査の自由討議のまとめと今後の取組についてを、11月の決算委員会以後、協議を重ねてきたわけでございます。その結果、令和元年度の12月24日には、決算審査の前倒しスケジュール案に対する会派協議を踏まえて、令和2年1月24日に、決算審査後の意見交換の早期実施について協議を重ね、令和2年2月19日には、決算審査後の意見交換の早期実施に向けた日程案を協議させてもらいまして、3月5日には、早期実施に向けた日程案を、具体的に代表者会議の中ではお示しをして確認をとらせていただいたということでございます。
(2)予算審査委員会の開催
当然改選後だったので、まずグループ分けの問題とか、7月1日には事務事業評価シートの取扱いとかを決算委員会の中で確認をさせていただきました。
それから、先ほど申し上げました、令和2年2月19日には、予算審査委員会確認事項についても確認をとらせていただいた。
同じく3月11日に、3月定例会の予算審査委員会の審査日程の変更についての確認を、最終確認をとらせていただいたということでございます。
(3)決算審査委員会の開催
令和元年8月28日には、新任議員さんの研修会を開催した。先ほど言いました10月18日には、決算委員会を踏まえて、市立福知山市民病院大江分院の存続を求める意見書(案)について、決算委員会で確認をとらせていただいたということでございます。
令和元年12月18日には、これ以後ですが、いわゆる決算審査における予算への反映についての議論を、これから始めていったわけなんですが、結論的には、自由討議の取りまとめと今後の取扱いについて、12月18日に決算委員会で確認しています。
それから、令和2年1月24日には、平成30年度決算審査の自由討議からの意見・提言に関する執行部との意見交換も行いました。
(4)
議員研修会の開催
令和元年8月8日 第5回
議員研修会
テーマ 「新地方公会計制度の現状と課題~専門家と連携した議会の機能強化を目指して~」
講 師 関西学院大学大学院経営戦略研究科 教授 石原 俊彦氏
場 所 全議員協議会室
(5)予算及び決算審査委員会の自由討議からの「意見・提言」
これも非常に大きな課題、テーマでございましたが、これまでは行ってきましたので、平成31年4月3日については、取りまとめた案は3項目ございまして、①事業棚卸しの予算反映について、②支所の役割(機能)と職員配置の在り方、③「ふるさと納税」で歳入増加をという、3点の意見・提言を行いました。
続いて、令和元年12月19日でございますが、平成30年度決算審査の自由討議からの意見・提言でございますが、1番目には、民生委員・児童委員の在り方について、2番目、観光行政の取組と課題についての2項目を意見・提言として、執行部のほうに提出をしました。
(6)意見書の提出
先ほど申し上げました令和元年10月23日に、市立福知山市民病院大江分院の存続を求める意見書(案)を提出させていただきました。
3 概況または結果
(1)「予算及び決算審査委員会における課題と確認事項の見直し等」に関する事項
常任委員会が四つから三つに再編されたことに伴い、予算審査委員会の審査は、市組織の建制順を基本とした4グループとし、決算審査委員会は三つの
常任委員会の所管事項と同一の3グループといたしました。また、当初予算は4日間で4グループ、補正予算は2日間で4グループ、決算は3日間で3グループによる審査日程といたしました。
また、確認事項の各項目の点検を行い、総括質疑の市長等理事者の答弁、計数質疑通告が必要な範囲等について改正をいたしました。
(2)「『決算審査の自由討議からの意見・提言』後の執行部との
意見交換会の早期実施」に関する事項
「平成30年度決算審査の自由討議からの意見・提言」として2項目を取りまとめ、12月19日に市長宛てに提出し、翌年1月24日には、提言内容に対する今後の方策等について執行部と意見交換を行いました。
また、この「意見・提言」に対する執行部との
意見交換会を早期に行い、翌年度予算への反映をより効果的なものにするため、決算審査から
意見交換会までのスケジュール案について協議を重ねてきたところでございます。
(3)「市立福知山市民病院大江分院の存続を求める意見書」に関する事項
厚生労働省が再編・統合の議論が必要な病院として全国424病院名を公表し、その一つに福知山市民病院大江分院が含まれていたことに対して、市民は不安と戸惑いを感じている。そのため、国においては地域の実情を十分に踏まえた議論が行われることが重要であるとともに、地域医療を支える福知山市民病院大江分院の意義・役割を十分に理解することを求め、意見書を10月23日本会議において可決し、国へ提出いたしました。
以上で、予算及び決算審査委員会の報告とさせていただきます。
○(
芦田眞弘議長) 次に、
議会運営委員会の報告を願います。
議会運営委員長。
○(塩見卯太郎
議会運営委員会委員長)(登壇)
議会運営委員会委員長の塩見卯太郎です。
議会運営委員会の調査事件について、会議規則第80条の規定により報告いたします。
1 調査事件
(1)議会運営に関する事項
(2)その他
2 調査の経過
(1)委員会の開催(本会議の議事予定協議等を除く)
令和元年5月17日、5月臨時会等を振り返ってから、令和元年12月24日、12月定例会を振り返ってまでと、このほかに議事予定協議等の委員会開催を含めて、全体としては15回開催をいたしました。
(2)視察調査
令和元年8月19日、石川県加賀市議会、そして翌20日には愛知県知立市、いずれも議会運営全般、また議会改革の取組についてをテーマに視察をしました。
3 概況または結果
(1)一般質問・代表質問に関する申し合わせ事項について
一般質問の質問順番における無会派議員の取り扱いについて協議を行いました。会派の結成については、「会派は2
人以上の本市議会議員をもって構成するものとする」と規定しています。無会派議員を会派輪番の順の最後に固定した順とする取扱いは適切ではないとの意見がございました。申し合わせ事項について「質問者の順番は、各会派(無会派を除く)1名の会派輪番の順に行い、それ以降は抽選による順番とする」と改定し、令和元年12月定例会からそのように運用をいたしました。
(2)ICTを活用した議会運営に関する事項
まず、一般質問において、写真や図表をスクリーン投影するなど、タブレット端末を積極的に活用し、質問を行いました。
二つ目に、決算審査委員会と協議を進め、決算成果説明書のペーパーレス化、また、事務報告書のペーパーレス化を推進をいたしました。
(3)その他、議会運営に関する事項
一つは、本会議場、各委員会における改善の問題です。
本会議場における発言者の声が聞き取りにくい場面が多くあり、マイクの使用について、理事者も議員も、
傍聴者やライブ中継視聴者に聞き取りやすいように留意を求めました。また、一般質問等の円滑な進行のため、質問席に移動式の椅子を設置いたしました。
本会議場での
傍聴者の発言について、議事の運営上、支障がある場合、議長が適切に対応するとともに、各委員会においては、委員長が適切に対応することを確認いたしました。
二つ目には、議会基本条例第10条の議決事項について、福知山市国土強靱化地域計画を議決事項に追加いたしました。
三つ目は、
新型コロナウイルス感染症の感染防止対策の一環として、本会議場における出席者及び
傍聴者にマスクの着用について協議を呼びかけ、令和2年2月27日から実施した。
四つ目に、令和元年度は議会運営全般、議会改革に関するテーマによる12件の行政視察を受け入れました。
以上で、
議会運営委員会の報告を終わります。
○(
芦田眞弘議長) 次に、由良川改修促進
特別委員会の報告を願います。
由良川改修促進特別委員長。
○(田渕裕二由良川改修促進
特別委員会委員長)(登壇) 由良川改修促進
特別委員会の委員長、田渕裕二でございます。
本委員会における調査事件につきまして、調査の結果を下記のとおり、会議規則第80条の規定により報告をいたします。
1 調査事件 由良川改修促進に関する事項
2 調査の経過
(1)委員会の開催及び現地視察
令和元年7月2日より令和2年3月4日まで、計7回の委員会を開催させていただきまして、委員会の内容につきましては、京都府中丹西土木事務所並びに国土交省近畿地方整備局のほうより、由良川改修につきましての概況説明並びに意見交換をさせていただいております。
8月9日には、大江支所におきまして、大江支所の大江総合会館におきまして、出前懇談会を開催いたしまして、地域の皆様の意見並びに要望などを聞かせていただきました。
11月29日は、出前懇談会の内容につきまして、関係部署との意見交換をさせていただいております。
(2)要望活動
3回の要望活動を開催いたしまして、令和元年8月22日、8月29日、8月30日と、京都府及び国土交通省近畿地方整備局並びに国土交通省、財務省、関係衆議院議員、国会議員の方々への由良川改修についての要望活動を3回開催いたしました。
3 要望内容
(1)要望先:京都府
要望内容:
・由良川改修事業に伴う府管理河川改修の推進
・由良川改修事業に伴う府管理道路の整備促進
・福知山市域における総合的な治水対策の令和2年出水期までの事業効果の発現
・的確な避難等のための基礎情報の収集・提供体制の拡充
(2)要望先:国土交通省近畿地方整備局
要望内容:
・由良川中下流部において実施されている「由良川緊急治水対策」の強力な推進と早期完成及び緊急治水対策地域外の早期着手
・由良川流域(福知山市域)において実施されている「総合的な治水対策」の令和2年出水期までの事業効果の発現
・輪中堤を含む築堤区間での河道掘削や内水被害の軽減対策の支援
・近年発生した複数の大規模出水を踏まえた由良川水系河川整備計画の見直し
・公共事業を着実に推進するための財源確保
(3)要望先:国土交通省・国土交通省近畿地方整備局・財務省・関係衆参国会議員
(由良川沿川市議会関係委員会正副委員長)
要望内容:
・由良川中下流部(福知山市・舞鶴市・綾部市)において実施されている「由良川緊急治水対策」の強力な推進と早期完成及び緊急治水対策地域外(福知山市・舞鶴市・綾部市)の早期着手
・輪中堤を含む築堤区間(福知山市、舞鶴市、綾部市)での河道掘削や内水被害の軽減対策の支援
・由良川流域(福知山市域)において実施されている「総合的な治水対策」の令和2年出水期までの事業効果の発現
・近年発生した複数の大規模出水を踏まえた由良川河川整備計画の見直し
・公共事業を着実に推進するための財源確保
4 概況または結果
委員会では令和元年度、以下の3項目をテーマに掲げて
委員会活動に取り組んだ。
(1)由良川中流部・下流部の治水対策事業の推進に向けた活動
(2)内水被害軽減に向けた排水ポンプ場及び調節池などの調査研究と管内視察
(3)
出張委員会を開催し、住民との意見交換(出前懇談会)による地域住民の声も反映した関係機関への要望活動
項目1について、中流部では段畑地区河道整備事業において河道内の伐木・伐竹が実施され、河川環境を配慮した整備が行われていました。また、川北地区築堤工事が進捗し、川北橋のかけかえ工事も本格的に進行している中、由良川改修事業と一体となった、大谷川、相長川、大砂利川の河川改修の円滑な事業推進を今後も注視していきたい。
下流部では、下天津地区の宅地かさ上げ事業も順調に進捗し、今後は、重要な避難路や緊急輸送路である国道175号線、府道55号舞鶴福知山線の出水時の道路冠水対策として、道路かさ上げに向けた調査活動等、関係機関への働きかけが必要と考えております。
項目2について、本年度から建設にかかった弘法川排水機場及びポンプ車ピット整備工事、完成した法川排水機場、工事が進んでいる土師段畑雨水ポンプ場などの状況を
産業建設委員会と合同で管内視察を行い、令和2年度の出水期までの事業効果の発現に対応できる工事の進捗状況となっていることを確認いたしました。
項目3について、昨年に引き続き出前懇談会を開催し、地域住民の皆さんの要望や意見、そして地元住民でなければ分からない支流河川の特性等を意見交換でお聞きし、京都府・国土交通省への要望活動の場で伝えた。地域ならではの貴重な意見も多くあり、今後も、流域住民の意見や声を十分に把握した上で、「由良川緊急治水対策」と福知山市域における「総合的な治水対策」の事業推進について、
さらに強固な国・府・市との連携を深めるとともに、要望活動を行っていく必要があると考えて、委員会を開催いたしました。
以上、由良川改修促進
特別委員会の
委員長報告とさせていただきます。
◎日程第3 閉会中の継続調査について
○(
芦田眞弘議長) 次に、日程第3に入ります。
閉会中の継続調査についてを議題とします。
総務防災委員会、
教育厚生委員会、
産業建設委員会、予算審査委員会、決算審査委員会、
議会運営委員会、由良川改修促進
特別委員会の各委員長より、会議規則第78条の規定に基づく閉会中の継続調査の申し出があり、その内容はお手元に配付しています。
お諮りします。
各委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○(
芦田眞弘議長) ご異議なしと認めます。
よって、各委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決しました。
以上で、本日の議事日程は終了しました。
お諮りします。
本定例会に付議されました案件の審議は全て終了しました。
よって、令和2年第1回福知山市議会定例会はこれをもって閉会したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○(
芦田眞弘議長) ご異議なしと認めます。
よって、本日はこれをもって散会し、令和2年第1回福知山市議会定例会は、本日をもって閉会とします。
午前11時06分 閉会
○(
芦田眞弘議長) なお、市長から発言の申出がありますので、これを許可します。
市長。
○(大橋一夫市長)(登壇) まず、本定例会に提案をいたしました諸議案につきまして、慎重かつ熱心にご審議の上、全議案とも可決いただきましたことに、厚く御礼を申し上げます。
本定例会の閉会に当たりまして、私の任期の結びの議会となりますことから、お時間をいただきまして、ご挨拶を申し上げます。
まず、議員の皆様方には、これまでの間、市政の推進に当たりまして、格別のご指導、ご理解を賜りましたことに心から感謝を申し上げます。
世阿弥の「西行桜」の一節に、「花見にと群れつつ
人の来るのみぞあたら桜のとがにはありける」とありますが、本市の桜も満開のときを迎えようとしております。一方で、今年の花見は群れつつ
人がないようにしながら、静かに花をめでていただきたいと思います。
本市の桜が開花する前の3月11日、WHOは、昨年11月、中国で発生が確認され、全世界に感染拡大が進む新型コロナウイルスについて、パンデミックと言えると述べ、先日のG20のテレビ電話会議では、全ての国が積極的な対策を講じなければ、数百万
人が死ぬかもしれないとの警告を発しています。本市においては、市民病院の職員の感染に始まる新たな感染者は発生しておらず、市民病院は3月23日には全面再開し、現在、市中においても感染が確認された方はない状況にあります。
しかしながら、現時点でウイルスの性質について十分な解明がなされておらず、そのための治療薬、ワクチンもない状況の中、我が国においても大都市部を中心に感染は大きく拡大が進んでおり、本市でもこの先、爆発的な感染が起きないという保証はありません。このウイルスとの闘いは長期戦になると覚悟しなければなりませんが、一丸となってここを脱していきたいと考えております。
今後も市民の皆様と危機感を共有しながら、そのご理解、ご協力をいただき、市民の皆さんの健康と安全を第一とし、これまでの対応に加え、地域経済、雇用などを支える取組を、
さらに国・府ともに進めてまいります。
この桜の季節に改めて、年年歳歳花相似たり、歳歳年年
人同じからず、市長就任時からの年月の移り変わり、社会状況が大きく変容していることを強く感じております。
さて、私は、平成28年6月の市長選挙において、大切なふるさとの10年後を考え、30年後を構想しながら、新しい福知山市づくりを進めていくことを掲げ、多くの皆さんの思いを頂き、市長に就任をさせていただきました。そして、最初の市議会となった平成28年6月定例会の冒頭に、私の所信の一端として、厳しい財政状況の見通しも踏まえ、我々が進むべき道しるべとして、大きく3点申し上げました。
その第1点目は、対話の市政、経営力の高い市政に向け、全ての行政サービス提供の根幹となる行財政基盤の安定に向けた取組であります。
2点目は、市民の皆様に安心して住み続けていただくための医療・介護・福祉・子育て・教育・防災等の充実強化であります。
3点目は、福知山市を
さらに元気にするための新たな観光戦略や産業振興であります。
これらについて、今日までの取組を一つ一つ申し上げることはいたしませんが、全ての行政サービス提供の根幹となる行財政基盤の安定に向けた取組、財政に関わり少し述べさせていただきます。
MMT、現代貨幣理論については賛否の議論があるものの、国は特例公債法に基づき、財源の赤字を補填するための国会の議決を経た金額の範囲内で特例国債を発行できますが、地方自治体の財源としての公債は、地方財政法第5条に定められる起債、その他特別な目的で認められる起債などに制限され、必要があったとしても赤字を補填するための起債が行われるわけではありません。本議会でお願いをいたしました
新型コロナウイルス感染症に関わる補正予算の財源も、財源対策基金、一般財源です。
本市の財政状況は、経常一般財源である普通交付税の合併算定がえ特例加算も縮減、なくなることが規定され、合併により措置された自由度の高い特別な起債である合併特例債も、発行可能残額が少なくなっている中で、将来に向けても厳しい財政状況、限られた財源という現状を直視し、市政運営を進めるためには、市民の皆さんと本市財政に関わる認識を共通にすることが必要であり、予算編成過程の見える化などの財政運営状況の透明化を進めるとともに、私自身も市民の皆さんに財政状況の説明会も行ってまいりました。
一方で、ネーミングライツやクラウドファンディング、企業版も含めたふるさと納税、基金の運用や広告料収入、福知山城WAONの発行など、たとえ少額であったとしても、少しでも税外収入を増加させる取組も進めてまいりました。
さらに、平成28年度からは、4年間で全1,123事業の棚卸しを行い、以前はともすれば旧来的な思考や手法にとどまっていた事業展開、継続することが前提となっていた既存事業についても、時代の変化に対応した見直しを進め、事業本来の目的や成果を明確にした上で事業展開を図る手法への転換なども行ってまいりました。
そのような中、財政の弾力性をあらわす経常収支比率は、普通交付税の合併算定がえ特例加算を満額措置されていた平成23年度から平成27年度までも上昇、悪化を続けていましたが、平成30年度決算で8年ぶりに改善させることができ、財源対策基金も第6次福知山市行政改革で掲げた目標額を前倒しで確保できる見通しとなったところです。
市長就任以来3年9か月余り、この間、市民の皆様が希望を持ち、安心して暮らし、豊かな人生を送ることができることを最優先に、持続可能で発展性のある新しい時代の福知山を築くための道筋をつけようと、全力で取り組んでまいりました。現在、人口減少、人口構造の変化が大きく進展、自然災害も頻発し、
さらに新型コロナウイルスという感染症との闘いにも、ここを脱していかなくてはならない時にあります。
人はこの世に生を授かり、やがて死を迎えます。手塚治虫の「火の鳥」は、その血を飲めば永遠の命を得ることができますが、現時点の研究では、テクノロジーが発達しても、
人の肉体と一体となった永遠の命を得ることはできません。しかし、私たちの大切なふるさと福知山を持続可能なまち、発展性のあるまち、永遠の命を持ったまちとして、未来に引き継いでいかなくてはなりません。そのために、「火の鳥」の血を注いでいくのは私たちです。私は、今後も時代の荒波に向かい、市民の皆さんとともに乗り越えていく思いを強く持ち、全力を尽くしてまいります。
議員の皆様方には、市長就任以来、大変お世話になりましたことに改めて厚く御礼を申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。
○(
芦田眞弘議長) ありがとうございました。
なお、この後、11時30分から
議会運営委員会を開催しますので、委員の皆さんは第4委員会室にご参集ください。
また、午後1時からは全議員協議会を、その後、委員長会議を開催しますので、よろしくお願いします。
それでは、大変お疲れさまでした。
午前11時17分 終了
地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
福知山市議会議長 芦 田 眞 弘
福知山市議会議員 足 立 伸 一
福知山市議会議員 吉 見 茂 久...