福知山市議会 2020-03-31
令和 2年第1回定例会(第7号 3月31日)
令和 2年第1回定例会(第7号 3月31日) 令和2年第1回
福知山市議会定例会会議録(7)
令和2年3月31日(火曜日)
午前10時00分 開議
〇
出席議員(24名)
1番 荒 川 浩 司 2番 尾 嶋 厚 美
3番 藤 本 喜 章 4番 野 田 勝 康
5番 足 立 治 之 6番 高 橋 正 樹
7番 芦 田 眞 弘 8番 柴 田 実
9番 大 槻 泰 德 10番 足 立 伸 一
11番 吉 見 茂 久 12番 塩 見 卯太郎
13番 吉 見 純 男 14番 森 下 賢 司
15番 小 松 遼 太 16番 田 中 法 男
17番 中 嶋 守 18番 田 渕 裕 二
19番 大 谷 洋 介 20番 中 村 初 代
21番 紀 氏 百合子 22番 金 澤 栄 子
23番 馬 谷 明 美 24番 桐 村 一 彦
(
議員研修会 講師:
香川惠造病院事業管理者・院長)
議員研修会を開催し、香川院長から、「
市立福知山市民病院 ~超
高齢社会をどう乗り切るか~」をテーマに説明を受けた。
病院の基本理念である「命と健康を守り信頼される病院」であるためには、そこで働く職員が患者から信頼されなければならない。そのためには、人材の育成や
チーム医療を推進するとともに、病院を応援してくれるサポーターを増やしていくことが大切である。
超
高齢社会の今、保健・医療・福祉・介護の連携が必要であり、今後も
市民病院の役割はますます増大するとともに、さらなる機能強化が求められる。委員会としても、
市民病院の取組を引き続き注視していく。
(
聴覚障害及び
聴覚障害児・者にかかる懇談会)
出張委員会を開催し、
聴覚障害の当事者や支援者の各団体との懇談会を実施した。各団体からは、
聴覚障害の特性を初め、日常生活での困り事や壁を感じること、災害に関連する課題、社会の変化や行政の支援を求める願いなど、多岐にわたり大変多くの貴重な意見を伺った。
本市では、平成30年4月に「福知山市手話言語及び障害のある人の多様な
コミュニケーション促進条例」を施行している。条例が目指す共生社会の実現のため、様々な施策が具体的に実行されるよう、委員会としてもバックアップしていくことが必要である。
以上、
教育厚生委員会の報告を終わります。
○(
芦田眞弘議長) 次に、
産業建設委員会の報告を願います。
産業建設委員長。
○(
吉見純男産業建設委員会委員長)(登壇)
産業建設委員会委員長の吉見純男でございます。
本委員会における
調査事件につきまして、調査の結果を下記のとおり、
会議規則第80条の規定により
委員会報告をいたします。
1
調査事件
(1)災害に強い
まちづくりについて(
災害復旧、内水対策、総合的な治水対策)
(2)
まちづくりと市周辺部の
交流拠点施設の在り方について
(3)
水道事業包括的民間委託の検証について
(4)その他、
産業建設委員会の
所管事務に関する事項について
2 調査の経過
(1)委員会の開催
調査事件につきまして、記載のとおり、計15回開催をいたしました。
(2)
視察調査
管内視察3回、管外視察2回を実施いたしました。
(3)その他
有害鳥獣対策の強化に関する要望、大江地域での
出張委員会を行いました。
3 概況または結果(政策提言など)
(1)災害に強い
まちづくりに関する事項
国土交通省は平成16年台風第23号を踏まえ、由良川水系河川整備計画を平成25年6月5日に策定いたしました。さらに、平成25年台風18号と合わせて、二度にわたる大洪水による浸水区間を対象に、河川整備計画の治水対策を大幅前倒しして、おおむね10年以内で緊急的な治水対策を実施をしております。さらに、平成26年8月豪雨被害を踏まえ、国土交通省、京都府、福知山市が連携した総合的な治水対策として、床上浸水対策として、由良川流域(福知山市域)における総合的な治水対策を実施しています。また、福知山市は平成29年台風21号、平成30年7月豪雨による甚大な被害を受け、
災害復旧が進んでいます。
そのような状況の中、委員会では「災害に強い
まちづくり」を
調査研究テーマに位置づけ、国土交通省により行われている由良川流域の管内治水対策事業、国・府・市一体で行われている由良川流域(福知山市域)における総合的な治水対策、平成29年、30年豪雨による主要な災害箇所の現地調査を行った。緊急的な治水対策、総合的な治水対策事業はおおむね
予定どおり進捗していることが確認できました。平成29年、30年豪雨による
災害復旧は精力的に行われていたものの、入札不調で未着工となっている箇所もあり、今後も委員会としては注視していきたい。また、内水対策についても全市的な課題となっている。大江町河守から公庄地区において進展しているものの、必要箇所の速やかな事業計画化が求められる。また、災害箇所によっては連続した防災工事を計画的に進め、2次災害の防止を図る必要がある。
(2)
まちづくりと市周辺部の
交流拠点施設の在り方に関する事項
本市においても市周辺部の過疎高齢化が進む中で、公共施設の在り方検討の下、旧3町においては小さな拠点を核とした
まちづくりが進められている。支所の在り方、住民の意見を反映した
交流拠点施設の整備・運営、地域運営組織としての地域づくり組織の活動が求められている。また、旧市内の周辺部においても同様な状況であり、
まちづくりと市周辺部の
交流拠点施設の在り方を
調査研究テーマとして、岡山県新見市、岡山県津山市へ
行政視察を行いました。
視察から得られたことは、本市においても、地域の状況や課題はそれぞれであるが、地域の存続のため、住民が一丸となり危機意識の共有が大切な要素となっている。地域づくり組織の在り方や地域内分権の考え方が重要である。また、事業を進めるに当たって、事前アンケートなどにより、住民ニーズの把握はしておくべきである。地域運営組織には、リーダーシップの発揮できる人材を探し出すこと、育てること、信頼することがキーポイントとなることである。
地域づくり組織による
まちづくりと
交流拠点施設の在り方について、
出張委員会を開催し、大江
まちづくり住民協議会各役員及び大江観光株式会社の代表者と
意見交換を行った。役員の成り手がない中で、それぞれの立場で活力ある地域づくりに奮闘されていることが痛切に感じられた。地域の振興という「公」の価値の大きさは、地域住民が地域にとってその施設がなくてはならないものとして愛着を持っているかが大きい。結論から出発するのではなく、大江
まちづくり住民協議会や大江観光株式会社に行政は寄り添って、対等の立場でお互いを尊重しながら、住民協議会の運営や
交流拠点施設の運営について方針を決めていく必要がある。引き続き
調査研究を進め、政策提言につなげていく必要がある。
(3)上水道事業等包括的民間委託の検証に関する事項
上水道事業等包括的民間委託の初年度で市議会決議も行っており、委員会調査項目として、本件委託業務について初年度であるため、中間モニタリングの報告を受けた。半年に一度行われる中間モニタリングの所見は、毎月のモニタリング結果をもとに行った結果、要求水準の業務が適切に実施されていたとのことであったが、業務要求水準の維持管理業務において緊急時への対応が遅い場合があり、改善を求めている。また、技術提案書は本市の求める要求水準書には達しているが、受注者が提案してきた基準には達していない部分もあるということであった。
水道は市民にとって重要なライフラインであり、将来にわたり安心・安全で安定的な供給が必要であり、引き続き検証を行っていく。
(4)その他、
産業建設委員会の
所管事務に関するに関する事項
(有害鳥獣対策の強化に関する京都府への要望活動)
要望内容は、①中丹地域有害鳥獣処理施設の管理運営にかかる財政支援、②有害鳥獣捕獲対策の強化と財政支援、③有害鳥獣防除対策にかかる財政支援等、④ツキノワグマの個体数管理と人命優先かつ迅速な対応の4項目である。
京都府から、要望に対する回答があった後、
意見交換を行った。京都府の有害鳥獣被害額は、平成20年頃は7億5,000万円であったものが、平成25年度は5億円、平成30年度は2億9,000万円と減少している。京都府としても、平成31年度は5億5,000万円の予算で防除・捕獲など総合的対策を行っている。野生鳥獣対策はこれまで山側対策であったが、ここ数年は集落側の対応にシフトしてきている。普及センターや福知山市と連携して、有害鳥獣対策を進めていくとのことでありました。また、シカの生息実態調査の結果、年間4,500頭の駆除が必要となっている。
委員会としては、地域の切実なる声を届けるべく、今後も継続して要望活動を実施するとともに、関係者と一体となった取組を推進していきたい。
以上、
産業建設委員会の報告といたします。
○(
芦田眞弘議長) 次に、予算審査委員会、決算審査委員会の報告を願います。
予算審査・決算審査委員長。
○(野田勝康予算審査・決算審査委員会委員長)(登壇) 予算審査・決算審査委員会委員長の野田でございます。
本委員会における
調査事件について、調査の結果を下記のとおり、
会議規則第80条の規定により報告をいたします。
1
調査事件
(1)「予算及び決算審査委員会における課題と確認事項の見直し等」に関する事項
(2)「『決算審査の自由討議からの意見・提言』後の執行部との
意見交換会の早期実施」に
関する事項
(3)「市立福知山
市民病院大江分院の存続を求める意見書」に関する事項
2 調査の経過
(1)予算・決算審査委員会代表者会議の開催
改選後でございましたので、まず5月14日に座席等、また審査グループ、年間活動、それから決算成果説明書の完全ペーパーレス化について、及び
議員研修会の時期についてなどを、6月5日に協議をしました。
その後、引き続いて、審査グループ、予算及び決算審査の審査グループについて、並びに年間活動計画について、さらには
議員研修会の概要について、ご説明をしました。
引き続き、10月の決算委員会の中で、10月16日、市立福知山
市民病院大江分院に関する意見書の提出について、協議を代表者会議で行いました。
さらに、協議の結果、10月18日に、市立福知山
市民病院大江分院の存続を求める意見書(案)を代表者会議の中で確認をさせていただいたということでございます。
続きまして、
令和元年度11月27日から、特に決算審査の自由討議のまとめと今後の取組についてを、11月の決算委員会以後、協議を重ねてきたわけでございます。その結果、
令和元年度の12月24日には、決算審査の前倒しスケジュール案に対する会派協議を踏まえて、令和2年1月24日に、決算審査後の
意見交換の早期実施について協議を重ね、令和2年2月19日には、決算審査後の
意見交換の早期実施に向けた日程案を協議させてもらいまして、3月5日には、早期実施に向けた日程案を、具体的に代表者会議の中ではお示しをして確認をとらせていただいたということでございます。
(2)予算審査委員会の開催
当然改選後だったので、まずグループ分けの問題とか、7月1日には事務事業評価シートの取扱いとかを決算委員会の中で確認をさせていただきました。
それから、先ほど申し上げました、令和2年2月19日には、予算審査委員会確認事項についても確認をとらせていただいた。
同じく3月11日に、3月定例会の予算審査委員会の審査日程の変更についての確認を、最終確認をとらせていただいたということでございます。
(3)決算審査委員会の開催
令和元年8月28日には、新任議員さんの研修会を開催した。先ほど言いました10月18日には、決算委員会を踏まえて、市立福知山
市民病院大江分院の存続を求める意見書(案)について、決算委員会で確認をとらせていただいたということでございます。
令和元年12月18日には、これ以後ですが、いわゆる決算審査における予算への反映についての議論を、これから始めていったわけなんですが、結論的には、自由討議の取りまとめと今後の取扱いについて、12月18日に決算委員会で確認しています。
それから、令和2年1月24日には、平成30年度決算審査の自由討議からの意見・提言に関する執行部との
意見交換も行いました。
(4)
議員研修会の開催
令和元年8月8日 第5回
議員研修会
テーマ 「新地方公会計制度の現状と課題~専門家と連携した議会の機能強化を目指して~」
講 師 関西学院大学大学院経営戦略研究科 教授 石原 俊彦氏
場 所 全議員協議会室
(5)予算及び決算審査委員会の自由討議からの「意見・提言」
これも非常に大きな課題、テーマでございましたが、これまでは行ってきましたので、平成31年4月3日については、取りまとめた案は3項目ございまして、①事業棚卸しの予算反映について、②支所の役割(機能)と職員配置の在り方、③「ふるさと納税」で歳入増加をという、3点の意見・提言を行いました。
続いて、
令和元年12月19日でございますが、平成30年度決算審査の自由討議からの意見・提言でございますが、1番目には、民生委員・児童委員の在り方について、2番目、観光行政の取組と課題についての2項目を意見・提言として、執行部のほうに提出をしました。
(6)意見書の提出
先ほど申し上げました
令和元年10月23日に、市立福知山
市民病院大江分院の存続を求める意見書(案)を提出させていただきました。
3 概況または結果
(1)「予算及び決算審査委員会における課題と確認事項の見直し等」に関する事項
常任委員会が四つから三つに再編されたことに伴い、予算審査委員会の審査は、市組織の建制順を基本とした4グループとし、決算審査委員会は三つの
常任委員会の所管事項と同一の3グループといたしました。また、当初予算は4日間で4グループ、補正予算は2日間で4グループ、決算は3日間で3グループによる審査日程といたしました。
また、確認事項の各項目の点検を行い、総括質疑の市長等理事者の答弁、計数質疑通告が必要な範囲等について改正をいたしました。
(2)「『決算審査の自由討議からの意見・提言』後の執行部との
意見交換会の早期実施」に関する事項
「平成30年度決算審査の自由討議からの意見・提言」として2項目を取りまとめ、12月19日に市長宛てに提出し、翌年1月24日には、提言内容に対する今後の方策等について執行部と
意見交換を行いました。
また、この「意見・提言」に対する執行部との
意見交換会を早期に行い、翌年度予算への反映をより効果的なものにするため、決算審査から
意見交換会までのスケジュール案について協議を重ねてきたところでございます。
(3)「市立福知山
市民病院大江分院の存続を求める意見書」に関する事項
厚生労働省が再編・統合の議論が必要な病院として全国424病院名を公表し、その一つに福知山
市民病院大江分院が含まれていたことに対して、市民は不安と戸惑いを感じている。そのため、国においては地域の実情を十分に踏まえた議論が行われることが重要であるとともに、地域医療を支える福知山
市民病院大江分院の意義・役割を十分に理解することを求め、意見書を10月23日本会議において可決し、国へ提出いたしました。
以上で、予算及び決算審査委員会の報告とさせていただきます。
○(
芦田眞弘議長) 次に、
議会運営委員会の報告を願います。
議会運営委員長。
○(塩見卯太郎
議会運営委員会委員長)(登壇)
議会運営委員会委員長の塩見卯太郎です。
議会運営委員会の
調査事件について、
会議規則第80条の規定により報告いたします。
1
調査事件
(1)議会運営に関する事項
(2)その他
2 調査の経過
(1)委員会の開催(本会議の議事予定協議等を除く)
令和元年5月17日、5月臨時会等を振り返ってから、
令和元年12月24日、12月定例会を振り返ってまでと、このほかに議事予定協議等の委員会開催を含めて、全体としては15回開催をいたしました。
(2)
視察調査
令和元年8月19日、石川県加賀市議会、そして翌20日には愛知県知立市、いずれも議会運営全般、また議会改革の取組についてをテーマに視察をしました。
3 概況または結果
(1)一般質問・代表質問に関する申し合わせ事項について
一般質問の質問順番における無会派議員の取り扱いについて協議を行いました。会派の結成については、「会派は2人以上の本市議会議員をもって構成するものとする」と規定しています。無会派議員を会派輪番の順の最後に固定した順とする取扱いは適切ではないとの意見がございました。申し合わせ事項について「質問者の順番は、各会派(無会派を除く)1名の会派輪番の順に行い、それ以降は抽選による順番とする」と改定し、
令和元年12月定例会からそのように運用をいたしました。
(2)
ICTを活用した議会運営に関する事項
まず、一般質問において、写真や図表をスクリーン投影するなど、タブレット端末を積極的に活用し、質問を行いました。
二つ目に、決算審査委員会と協議を進め、決算成果説明書のペーパーレス化、また、事務報告書のペーパーレス化を推進をいたしました。
(3)その他、議会運営に関する事項
一つは、本会議場、各委員会における改善の問題です。
本会議場における発言者の声が聞き取りにくい場面が多くあり、マイクの使用について、理事者も議員も、傍聴者やライブ中継視聴者に聞き取りやすいように留意を求めました。また、一般質問等の円滑な進行のため、質問席に移動式の椅子を設置いたしました。
本会議場での傍聴者の発言について、議事の運営上、支障がある場合、議長が適切に対応するとともに、各委員会においては、委員長が適切に対応することを確認いたしました。
二つ目には、議会基本条例第10条の議決事項について、福知山市国土強靱化地域計画を議決事項に追加いたしました。
三つ目は、
新型コロナウイルス感染症の
感染防止対策の一環として、本会議場における出席者及び傍聴者にマスクの着用について協議を呼びかけ、令和2年2月27日から実施した。
四つ目に、
令和元年度は議会運営全般、議会改革に関するテーマによる12件の
行政視察を受け入れました。
以上で、
議会運営委員会の報告を終わります。
○(
芦田眞弘議長) 次に、由良川改修促進
特別委員会の報告を願います。
由良川改修促進特別委員長。
○(田渕裕二由良川改修促進
特別委員会委員長)(登壇) 由良川改修促進
特別委員会の委員長、田渕裕二でございます。
本委員会における
調査事件につきまして、調査の結果を下記のとおり、
会議規則第80条の規定により報告をいたします。
1
調査事件 由良川改修促進に関する事項
2 調査の経過
(1)委員会の開催及び
現地視察
令和元年7月2日より令和2年3月4日まで、計7回の委員会を開催させていただきまして、委員会の内容につきましては、京都府中丹西土木事務所並びに国土交省近畿地方整備局のほうより、由良川改修につきましての概況説明並びに
意見交換をさせていただいております。
8月9日には、大江支所におきまして、大江支所の大江総合会館におきまして、出前懇談会を開催いたしまして、地域の皆様の意見並びに要望などを聞かせていただきました。
11月29日は、出前懇談会の内容につきまして、関係部署との
意見交換をさせていただいております。
(2)要望活動
3回の要望活動を開催いたしまして、
令和元年8月22日、8月29日、8月30日と、京都府及び国土交通省近畿地方整備局並びに国土交通省、財務省、関係衆議院議員、国会議員の方々への由良川改修についての要望活動を3回開催いたしました。
3 要望内容
(1)要望先:京都府
要望内容:
・由良川改修事業に伴う府管理河川改修の推進
・由良川改修事業に伴う府管理道路の整備促進
・福知山市域における総合的な治水対策の令和2年出水期までの事業効果の発現
・的確な避難等のための基礎情報の収集・提供体制の拡充
(2)要望先:国土交通省近畿地方整備局
要望内容:
・由良川中下流部において実施されている「由良川緊急治水対策」の強力な推進と早期完成及び緊急治水対策地域外の早期着手
・由良川流域(福知山市域)において実施されている「総合的な治水対策」の令和2年出水期までの事業効果の発現
・輪中堤を含む築堤区間での河道掘削や内水被害の軽減対策の支援
・近年発生した複数の大規模出水を踏まえた由良川水系河川整備計画の見直し
・公共事業を着実に推進するための財源確保
(3)要望先:国土交通省・国土交通省近畿地方整備局・財務省・関係衆参国会議員
(由良川沿川市議会関係委員会正副委員長)
要望内容:
・由良川中下流部(福知山市・舞鶴市・綾部市)において実施されている「由良川緊急治水対策」の強力な推進と早期完成及び緊急治水対策地域外(福知山市・舞鶴市・綾部市)の早期着手
・輪中堤を含む築堤区間(福知山市、舞鶴市、綾部市)での河道掘削や内水被害の軽減対策の支援
・由良川流域(福知山市域)において実施されている「総合的な治水対策」の令和2年出水期までの事業効果の発現
・近年発生した複数の大規模出水を踏まえた由良川河川整備計画の見直し
・公共事業を着実に推進するための財源確保
4 概況または結果
委員会では
令和元年度、以下の3項目をテーマに掲げて
委員会活動に取り組んだ。
(1)由良川中流部・下流部の治水対策事業の推進に向けた活動
(2)内水被害軽減に向けた排水ポンプ場及び調節池などの
調査研究と
管内視察
(3)
出張委員会を開催し、住民との
意見交換(出前懇談会)による地域住民の声も反映した関係機関への要望活動
項目1について、中流部では段畑地区河道整備事業において河道内の伐木・伐竹が実施され、河川環境を配慮した整備が行われていました。また、川北地区築堤工事が進捗し、川北橋のかけかえ工事も本格的に進行している中、由良川改修事業と一体となった、大谷川、相長川、大砂利川の河川改修の円滑な事業推進を今後も注視していきたい。
下流部では、下天津地区の宅地かさ上げ事業も順調に進捗し、今後は、重要な避難路や緊急輸送路である国道175号線、府道55号舞鶴福知山線の出水時の道路冠水対策として、道路かさ上げに向けた調査活動等、関係機関への働きかけが必要と考えております。
項目2について、本年度から建設にかかった弘法川排水機場及びポンプ車ピット整備工事、完成した法川排水機場、工事が進んでいる土師段畑雨水ポンプ場などの状況を
産業建設委員会と合同で
管内視察を行い、令和2年度の出水期までの事業効果の発現に対応できる工事の
進捗状況となっていることを確認いたしました。
項目3について、昨年に引き続き出前懇談会を開催し、地域住民の皆さんの要望や意見、そして地元住民でなければ分からない支流河川の特性等を
意見交換でお聞きし、京都府・国土交通省への要望活動の場で伝えた。地域ならではの貴重な意見も多くあり、今後も、流域住民の意見や声を十分に把握した上で、「由良川緊急治水対策」と福知山市域における「総合的な治水対策」の事業推進について、さらに強固な国・府・市との連携を深めるとともに、要望活動を行っていく必要があると考えて、委員会を開催いたしました。
以上、由良川改修促進
特別委員会の
委員長報告とさせていただきます。
◎日程第3 閉会中の
継続調査について
○(
芦田眞弘議長) 次に、日程第3に入ります。
閉会中の
継続調査についてを議題とします。
総務防災委員会、
教育厚生委員会、
産業建設委員会、予算審査委員会、決算審査委員会、
議会運営委員会、由良川改修促進
特別委員会の各委員長より、
会議規則第78条の規定に基づく閉会中の
継続調査の申し出があり、その内容はお手元に配付しています。
お諮りします。
各委員長からの申し出のとおり、閉会中の
継続調査に付することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○(
芦田眞弘議長) ご異議なしと認めます。
よって、各委員長からの申し出のとおり、閉会中の
継続調査に付することに決しました。
以上で、本日の
議事日程は終了しました。
お諮りします。
本定例会に付議されました案件の審議は全て終了しました。
よって、令和2年第1回福知山市議会定例会はこれをもって閉会したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○(
芦田眞弘議長) ご異議なしと認めます。
よって、本日はこれをもって散会し、令和2年第1回福知山市議会定例会は、本日をもって閉会とします。
午前11時06分 閉会
○(
芦田眞弘議長) なお、市長から発言の申出がありますので、これを許可します。
市長。
○(大橋一夫市長)(登壇) まず、本定例会に提案をいたしました諸議案につきまして、慎重かつ熱心にご審議の上、全議案とも可決いただきましたことに、厚く御礼を申し上げます。
本定例会の閉会に当たりまして、私の任期の結びの議会となりますことから、お時間をいただきまして、ご挨拶を申し上げます。
まず、議員の皆様方には、これまでの間、市政の推進に当たりまして、格別のご指導、ご理解を賜りましたことに心から感謝を申し上げます。
世阿弥の「西行桜」の一節に、「花見にと群れつつ人の来るのみぞあたら桜のとがにはありける」とありますが、本市の桜も満開のときを迎えようとしております。一方で、今年の花見は群れつつ人がないようにしながら、静かに花をめでていただきたいと思います。
本市の桜が開花する前の3月11日、WHOは、昨年11月、中国で発生が確認され、全世界に感染拡大が進む新型コロナウイルスについて、パンデミックと言えると述べ、先日のG20のテレビ電話会議では、全ての国が積極的な対策を講じなければ、数百万人が死ぬかもしれないとの警告を発しています。本市においては、
市民病院の職員の感染に始まる新たな感染者は発生しておらず、
市民病院は3月23日には全面再開し、現在、市中においても感染が確認された方はない状況にあります。
しかしながら、現時点でウイルスの性質について十分な解明がなされておらず、そのための治療薬、ワクチンもない状況の中、我が国においても大都市部を中心に感染は大きく拡大が進んでおり、本市でもこの先、爆発的な感染が起きないという保証はありません。このウイルスとの闘いは長期戦になると覚悟しなければなりませんが、一丸となってここを脱していきたいと考えております。
今後も市民の皆様と危機感を共有しながら、そのご理解、ご協力をいただき、市民の皆さんの健康と安全を第一とし、これまでの対応に加え、地域経済、雇用などを支える取組を、さらに国・府ともに進めてまいります。
この桜の季節に改めて、年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず、市長就任時からの年月の移り変わり、社会状況が大きく変容していることを強く感じております。
さて、私は、平成28年6月の市長選挙において、大切なふるさとの10年後を考え、30年後を構想しながら、新しい福知山市づくりを進めていくことを掲げ、多くの皆さんの思いを頂き、市長に就任をさせていただきました。そして、最初の市議会となった平成28年6月定例会の冒頭に、私の所信の一端として、厳しい財政状況の見通しも踏まえ、我々が進むべき道しるべとして、大きく3点申し上げました。
その第1点目は、対話の市政、経営力の高い市政に向け、全ての行政サービス提供の根幹となる行財政基盤の安定に向けた取組であります。
2点目は、市民の皆様に安心して住み続けていただくための医療・介護・福祉・子育て・教育・防災等の充実強化であります。
3点目は、福知山市をさらに元気にするための新たな観光戦略や産業振興であります。
これらについて、今日までの取組を一つ一つ申し上げることはいたしませんが、全ての行政サービス提供の根幹となる行財政基盤の安定に向けた取組、財政に関わり少し述べさせていただきます。
MMT、現代貨幣理論については賛否の議論があるものの、国は特例公債法に基づき、財源の赤字を補填するための国会の議決を経た金額の範囲内で特例国債を発行できますが、地方自治体の財源としての公債は、地方財政法第5条に定められる起債、その他特別な目的で認められる起債などに制限され、必要があったとしても赤字を補填するための起債が行われるわけではありません。本議会でお願いをいたしました
新型コロナウイルス感染症に関わる補正予算の財源も、財源対策基金、一般財源です。
本市の財政状況は、経常一般財源である普通交付税の合併算定がえ特例加算も縮減、なくなることが規定され、合併により措置された自由度の高い特別な起債である合併特例債も、発行可能残額が少なくなっている中で、将来に向けても厳しい財政状況、限られた財源という現状を直視し、市政運営を進めるためには、市民の皆さんと本市財政に関わる認識を共通にすることが必要であり、予算編成過程の見える化などの財政運営状況の透明化を進めるとともに、私自身も市民の皆さんに財政状況の説明会も行ってまいりました。
一方で、ネーミングライツやクラウドファンディング、企業版も含めたふるさと納税、基金の運用や広告料収入、福知山城WAONの発行など、たとえ少額であったとしても、少しでも税外収入を増加させる取組も進めてまいりました。
さらに、平成28年度からは、4年間で全1,123事業の棚卸しを行い、以前はともすれば旧来的な思考や手法にとどまっていた事業展開、継続することが前提となっていた既存事業についても、時代の変化に対応した見直しを進め、事業本来の目的や成果を明確にした上で事業展開を図る手法への転換なども行ってまいりました。
そのような中、財政の弾力性をあらわす経常収支比率は、普通交付税の合併算定がえ特例加算を満額措置されていた平成23年度から平成27年度までも上昇、悪化を続けていましたが、平成30年度決算で8年ぶりに改善させることができ、財源対策基金も第6次福知山市行政改革で掲げた目標額を前倒しで確保できる見通しとなったところです。
市長就任以来3年9か月余り、この間、市民の皆様が希望を持ち、安心して暮らし、豊かな人生を送ることができることを最優先に、持続可能で発展性のある新しい時代の福知山を築くための道筋をつけようと、全力で取り組んでまいりました。現在、人口減少、人口構造の変化が大きく進展、自然災害も頻発し、さらに新型コロナウイルスという感染症との闘いにも、ここを脱していかなくてはならない時にあります。
人はこの世に生を授かり、やがて死を迎えます。手塚治虫の「火の鳥」は、その血を飲めば永遠の命を得ることができますが、現時点の研究では、テクノロジーが発達しても、人の肉体と一体となった永遠の命を得ることはできません。しかし、私たちの大切なふるさと福知山を持続可能なまち、発展性のあるまち、永遠の命を持ったまちとして、未来に引き継いでいかなくてはなりません。そのために、「火の鳥」の血を注いでいくのは私たちです。私は、今後も時代の荒波に向かい、市民の皆さんとともに乗り越えていく思いを強く持ち、全力を尽くしてまいります。
議員の皆様方には、市長就任以来、大変お世話になりましたことに改めて厚く御礼を申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。
○(
芦田眞弘議長) ありがとうございました。
なお、この後、11時30分から
議会運営委員会を開催しますので、委員の皆さんは第4委員会室にご参集ください。
また、午後1時からは全議員協議会を、その後、委員長会議を開催しますので、よろしくお願いします。
それでは、大変お疲れさまでした。
午前11時17分 終了
地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
福知山市議会議長 芦 田 眞 弘
福知山市議会議員 足 立 伸 一
福知山市議会議員 吉 見 茂 久...