京都市議会 2024-03-21
03月21日-20号
令和 6年 3月
産業交通水道委員会(第20回)第20回
産業交通水道委員会記録◯令和6年3月21日(木)◯市会第3
会議室◯出席委員(13名) 委員長 森田 守議員 副委員長
小島信太郎議員 副委員長
兵藤しんいち議員 委員 田中明秀議員 委員 山本恵一議員 委員 山本しゅうじ議員 委員 大津裕太議員 委員 北川みき議員 委員
河合ようこ議員 委員
北山ただお議員 委員
森田ゆみ子議員 委員 かわしま優子議員 委員 平山よしかず
議員◯欠席委員 なし
◯委員会説明員 北村信幸公営企業管理者(交通局長)
吉川雅則公営企業管理者(上下水道局長) 石田洋也産業・
文化融合戦略監 土橋聡憲観光政策監 猪田和宏木の文化・森林政策監(産業観光局)
古井幸生中央卸売市場第一市場長
松下重志産業企画室長 山下信一産業企画室ひと・し
ごと環境整備担当部長 張田和宏中央卸売市場第一市場次長
坂根正樹中央卸売市場第一市場次長
山口薫クリエイティブ産業振興室長 吉田正樹観光MICE推進室長 宿院惠農林振興室長 ほか(交通局) 西窪一次長
大塚健志企画総務部長 上田和樹企画総務部計画推進担当部長 西山真司自動車部長 児玉宜
治自動車部担当部長 塩見康裕高速鉄道部長 秋丸隆之高速鉄道部担当部長 ほか(上下水道局) 日下部徹次長
井上高光技術長 中野晋総務部長 谷口淳総務部担当部長 糸藤直之経営戦略室長 山中伸行技術監理室長 伊木聖児水道部長 岩崎公男下水道部長 ほか◯会議に付した事件・理事者報告 令和6年6月実施の市バス新ダイヤについて (交通局)・一般質問(交通局、産業観光局、上下水道局)◯配付資料 令和6年6月スタート 市バス新ダイヤ (交通局)◯要求資料 令和6年3月8日発生の市バスが横断歩行者に接触した事故について (交通局)--------------------------------------- [午前10時 開会]
○委員長(森田守) ただ今から
産業交通水道委員会を開会いたします。 本日は、交通局関係で報告1件の聴取及び一般質問を、次に、
産業観光局関係で一般質問を、次に、
上下水道局関係で一般質問をそれぞれ行うことといたします。 なお、本日行う一般質問については、19日午後1時までの事前通告制としております。お申出のあった方以外の委員の質問は、当該質問に関連する内容以外は認めませんので、御承知おき願います。 この一般質問及び請願・陳情審査は、関連質問も含め、1局ごとに各会派に割り当てられた時間内で行っていただきますので、よろしくお願いいたします。 委員及び理事者におかれましては、的確かつ簡潔な質疑、答弁を行っていただくなど、円滑な委員会運営に格段の御協力をよろしくお願いします。 なお、本日は、正午から理事会が予定されており、質疑の途中であっても午前11時55分をめどに休憩に入らせていただきますので、あらかじめ御了承願います。 以上、御了承願います。---------------------------------------
○委員長(森田守) それでは、交通局関係の令和6年6月実施の市バス新ダイヤについての報告を聴取いたします。 理事者、報告願います。
児玉自動車部担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) それでは、令和6年6月実施の市バス新ダイヤについて、お手元の
産業交通水道委員会資料に基づきまして御説明申し上げます。 資料をおめくりいただきまして、1ページを御覧ください。 初めに、今回のダイヤ改正の趣旨でございます。 交通局では、市民の皆様の生活と多様な都市活動を支える効率的で持続可能な市バスを目指して、京都市バスの路線・ダイヤの在り方に関する検討委員会からの答申で示された現在の
市バス路線ネットワークの維持・継承、市民生活と観光との調和、京都市の成長戦略と軌を一にの三つの基本的な考え方を踏まえ、限られた輸送力を最大限活用し、通勤や通学、買物など市民利用を守りつつ、観光利用にも対応するなど、市民生活と観光の調和を目指した路線・ダイヤ編成として、今回の新ダイヤを実施するものでございます。 2ページをお開きください。 この新ダイヤでは、車両数を現在の801両から810両に拡充し、輸送力を増強したうえで、御利用状況に応じ再配分等を行います。 取組の内容は、①コロナ禍後のご利用状況に応じた増便から⑤分かりやすさの向上まで、記載の五つの項目で実施いたします。 新ダイヤの実施日は、監督官庁への手続等を経まして、令和6年6月1日土曜日を予定しており、車両数810両、1日当たりの走行キロは8万1,950キロでございます。 3ページを御覧ください。 ①コロナ禍後のご利用状況に応じた増便でございます。 市内中心部の循環系統、幹線系統について、御利用の回復に応じ、通勤・通学などの日常利用が多く、また、観光での御利用も多い系統を増便し、混雑緩和を目指します。 201号、203号などの循環系統については、平日1日当たり8から21.5回、3号、4号などの主な幹線系統についても同様に1から6回の増便を行います。 4ページをお開きください。 市内の主なエリア、通りなど、今回の増便の内容を記載しております。 例えば、左上に記載の東山(清水寺・祇園)方面では、京都駅とを結ぶ206号系統、四条通とを結ぶ207号系統の増便等を行うとともに、後ほど御説明をいたします
観光特急バスを新設いたします。 また、西大路通では、御利用の特に多い205系統の西大路四条から金閣寺道、
北大路バスターミナルの間について、区間運転便を新設するなど、混雑緩和と利便性向上を目指します。 5ページを御覧ください。 増便を行う系統とその内容、増便の回数を取りまとめました表と運行経路図を記載しております。御参照をお願いいたします。 6ページをお開きください。 鉄道駅への接続など系統の新設・運行ダイヤの充実でございます。 竹田駅や北大路駅など地下鉄をはじめ、鉄道駅を経由する運行を拡充するとともに、洛西地域においては、地域の要望にお応えして、一部の系統で接続する駅を阪急桂駅から阪急洛西口駅、JR桂川駅へと見直します。 7ページを御覧ください。 具体の取組内容でございます。 鉄道駅を経由する運行の拡充として、横大路車庫・中書島と京都駅を結ぶ81号系統の全便を竹田駅東口経由といたします。 また、地下鉄やJR、私鉄などの鉄道からバスへスムーズに乗継ぎができるダイヤ編成も進めます。 主な取組では、
地下鉄北大路駅では、夜のお帰りの際、西賀茂方面へ向かう1号・37号系統にスムーズに乗り継いでいただけるよう、地下鉄が駅に到着しました6分後にバスが発車するダイヤといたします。 8ページをお開きください。 鉄道とバスを組み合わせた観光地への移動ルートの強化として、金閣寺へは、後ほど御説明いたします102号系統の新設と205号系統の増便で
地下鉄北大路駅との間の運行を、銀閣寺へは、102号系統と203号系統の増便で地下鉄今出川駅との間の運行をそれぞれ拡充いたします。 9ページを御覧ください。 通勤・通学をはじめ、買物や通院など日常のご利用に便利な系統の新設・増便でございます。 まず、朝ラッシュ時間帯における快速系統の新設として、5号、9号、93号系統など、通勤・通学利用の多い系統で、主要停留所のみ停車する快速便を運行し、速達性の向上を図ります。 また、通学系統の運行の充実として、大学や高校への系統新設や通学時間帯での増便、ダイヤ調整を行い、通学利便性の向上を図ります。 10ページをお開きください。 快速系統の新設と通学系統の運行充実について、取組内容と経路図を掲載しております。御参照をお願いいたします。 11ページを御覧ください。 昼間時間帯のみに運行する系統の設定や経路延長等でございます。 まず、19号系統では、昼間時間帯は城南宮から十条通までの区間について、京阪国道経由から住宅の多い千本通経由へと変更し、上鳥羽エリアから京都駅方面へのアクセス向上を図ります。 また、84号系統では、昼間時間帯の起終点を九条車庫前から近くに病院などがある京都駅前に変更することで、利便性の向上を図ります。 12ページをお開きください。 遠回りとなっている一部系統の運行経路の見直し等を行い、速達性の向上を図ります。 まず、22号系統は、現在、国道大手筋から八丁畷の間を
下鳥羽エリア経由で運行しておりますが、これを、
府道京都守口線を直進する経路に変更することで、中書島方面と久我方面の速達性を高めます。 また、下鳥羽エリアでは南8号系統を経路変更により運行するとともに、横大路車庫前と京阪中書島・伏見港公園の区間運転便を新たに設定いたします。 また、86号系統では、京都駅方面への東山三条から祇園の間を、三条京阪前経由から東山通経由へと変更することで、岡崎エリアから五条坂、京都駅方面への速達性を高めます。 続きまして、13ページを御覧ください。 他の系統と重複する区間の運行を見直し、利便性を高める系統についてでございます。 四条烏丸と久世橋東詰の間を運行しております臨13号系統を43号系統に統合いたします。これにより、43号系統の運行回数を増やすとともに、臨13号系統と経路が重複する13号、特13号系統の増便を行います。 また、58号系統では、四条大宮経由から京都駅経由に変更するとともに、京都駅八条口に接続する経路といたします。これにより、京都駅と祇園方面を町なか経由で結び、また、京都駅八条口から東福寺、東山方面へも便利に御利用いただけるようになります。 14ページをお開きください。 85号系統の新設でございます。 京都駅前から山越中町の間を運行している75号系統を、昼間時間帯に
太秦天神川駅前と嵐山の間を運行している特93号系統と統合し、京都駅前から
太秦天神川駅前を経由し嵐山を結ぶ85号系統を新設いたします。この85号系統は、昼間時間帯に運行し、そのほかの時間帯は引き続き75系統が運行いたします。 次に、88号系統の経路変更でございます。 梅小路公園・
京都鉄道博物館前から九条車庫前を結ぶ88号系統について、御利用の多い京都駅と東福寺方面の運行に見直しをいたします。 次に、南1号系統の経路変更でございます。 竹田駅西口と桂駅東口を結ぶ南1号系統は、下津林大般若町から桂駅東口の間を両回りの経路で運行しておりますが、これを反時計回りに統一し、桂滝川町などのエリアと桂駅との移動がより便利になるものでございます。 15ページを御覧ください。
運行パターンの見直しや回送の営業化で、増便など利便性を高める取組でございます。 まず、M1号系統では、運行を原谷から立命館大学前と、原谷から
北大路バスターミナルの二つに集約をし、利便性を高めます。 次に、53号系統の新設でございます。 現在、西大路四条と立命館大学前を結んで運行しているものを、京都外大前から西大路四条の回送区間を営業化するとともに、系統番号を設定いたします。 16ページをお開きください。 便利で使いやすいダイヤ編成でございます。 お客さんに分かりやすく、利用しやすいダイヤ編成を目指した、毎時同時分に発車する
パターンダイヤの拡大や、同じ路線を運行する複数系統のダイヤ調整により、昼間時間帯などで待ち時間の少ない便利なダイヤ編成を行うとともに、西大路通やらくなん進都方面において、朝ラッシュ時間帯の運行間隔を調整し、分散乗車による混雑緩和を図ります。 17ページを御覧ください。 こうした系統間のダイヤ調整の取組について、丸太町通や河原町通などの事例を記載しております。御参照をお願いいたします。 18ページをお開きください。
②洛西地域のまちづくりと連携した運行の見直しについてでございます。 昨年11月に発表しました洛西“SAIKO”プロジェクト みんなで進める!
実行策とりまとめを踏まえ、交通のバージョンアップに向けた取組を行うとともに、地域の要望にお応えした系統の新設や見直し、御利用状況に応じた効率的なバス運行への見直しを行います。 19ページを御覧ください。
洛西ニュータウンエリアでの取組でございます。 まず、鉄道駅と
洛西バスターミナルとを最短で結ぶバス路線の新設でございます。 左側の図を御覧ください。 現在、西4号系統は、
境谷センター前など住宅地を経由してJR桂川駅と
洛西バスターミナル間を結んでおりますが、これを
洛西バスターミナルへの最短ルートに経路変更し、JR桂川駅から
洛西ニュータウンを約10分で結びます。 次に、
洛西ニュータウン内の回遊性の向上でございます。 先ほど申し上げました西4号系統と阪急桂駅行きの西2号系統の一部を
洛西バスターミナルで接続し、連続運行するとともに、右側の図のように、同じく特西4号系統と西3号系統の一部についても同様に連続運行を行います。 この連続運行便では
洛西バスターミナルで乗り換えせず、そのまま御乗車いただけ、
洛西ニュータウン内の各エリアを便利に移動していただけるようになります。 20ページをお開きください。 大原野エリアでの取組でございます。 図のように、右京の里、南春日町を経由して、
洛西バスターミナルと阪急洛西口駅、JR桂川駅とを結ぶ西9号系統を新設し、新道の中山石見線を通るルートで運行いたします。 南春日町などから、
洛西バスターミナル経由でJR桂川駅を最短ルートで結び、通勤や通学にも御利用いただけるよう運行時間帯を拡大いたします。 また、
洛西バスターミナルから南春日町方面へは、同じ方面を運行する阪急バスとのダイヤ調整により、午前中から日中にかけておおむね30分間隔としまして、利便性の向上を図ります。 21ページを御覧ください。 樫原エリアでは、新山陰街道の桂駅西口から京都明徳高校前において、西2号、西3号、西8号系統の運行時刻を調整し、7から8分間隔といたします。 旧山陰街道では、
京阪京都交通とダイヤ調整を行い、桂駅東口から三ノ宮方面に向けて、市バス33号系統と
京阪京都交通とで10分間隔とし、利便性の向上を図ります。 22ページをお開きください。 桂坂エリアでの取組でございます。 このエリアでは、阪急桂駅までのバス路線を共に担っている
京阪京都交通と連携し、運賃制度のシームレス化に取り組みます。市バスの定期券と福祉乗車証で、桂坂エリアから阪急桂駅の間を運行する
京阪京都交通のバスにも御乗車いただけるようになり、これにより御利用機会を大幅に増やします。 対象となる運賃制度、御乗車いただける
京阪京都交通の系統区間は、記載のとおりでございます。 23ページを御覧ください。 今回の
京阪京都交通との運賃制度のシームレス化に併せ、御利用状況に応じて運行回数の見直しを行うとともに、昼間時間帯の
運行パターンを変更いたします。 昼間時間帯には、
洛西バスターミナルと桂坂エリアを結ぶ特西5号系統を新設し、桂駅西口を結ぶ西6号系統と桂坂小学校前で連続運行を行います。運行経路は、左側の図のとおりで、連続運行便では乗換えなしでそのまま御乗車いただけます。 なお、昼間時間帯以外は、右側の図のように現行どおりの経路で運行し、朝ラッシュ時間帯のみ運行の臨西5号系統は西5号系統に統合いたします。 ページをおめくりいただき、24ページには
洛西ニュータウンエリア、25ページには桂坂エリアを運行する各系統の運行回数等を表でお示ししております。後ほど御参照をお願いいたします。 26ページをお開きください。 ③ご利用状況に応じた運行回数の見直し等でございます。 令和3年に実施しました
市バス旅客流動調査の結果から、1便ごとの御利用状況を点検し、御利用の多い時間帯での増便をはじめ、御利用の少ない時間帯では、運行間隔の見直しや区間運転化などを行います。 なお、見直しに際しては、
パターンダイヤの維持やほかの系統とのダイヤ調整、鉄道駅への接続強化など、利便性の確保に努めるとともに、運行回数も一定程度確保するダイヤとしております。 ページ中ほどから27ページにかけまして、各系統の運行見直しの内容や運行回数を表にまとめてございます。御参照をお願いいたします。 28ページをお開きください。
④「観光特急バス」の新設など観光系統の再編~観光に便利な「楽洛ライン」の通年運行/新設・運行拡充でございます。 観光系統の運行の概要でございます。
観光特急バスをはじめ、市内観光に便利な市バス系統として、年間を通して運行することで、観光で御利用のお客様を積極的にこの観光系統に誘導し、日常生活を中心とした市民利用と観光利用の住み分けを図ります。また、観光利用に向けたサービスとして、多言語による車内での
沿線観光案内等も行ってまいります。 29ページを御覧ください。 まず、東山方面への
観光特急バスの新設でございます。 京都駅から東山エリアの
観光スポットに便利な
観光特急バスとして、EX100号とEX101号系統を新設いたします。 運行経路は右側の図のように、桃色、ピンクの線のEX100号系統は、京都駅前から清水寺最寄りの五条坂、祇園などを経由して銀閣寺へ、紫色の線のEX101号系統は、京都駅から五条坂の間を結び、土曜・休日ダイヤで運行いたします。 運行ダイヤは、EX100号とEX101号系統を交互に設定し、例えば、京都駅発9時から12時台では、五条坂までが7から8分間隔、銀閣寺までを15分間隔で運行いたします。 また、途中の停車停留所を限定することでスピーディに観光地を結び、所要時間は、表に記載のように各停留所に停車いたします、いわゆる各停の一般系統に比べまして、五条坂へは5分、銀閣寺前へは20分程度短縮をいたします。 運賃は、一般系統と異なる1乗車大人500円といたしますが、地下鉄・バス1日券などで御利用いただけることから、観光のお客様には是非この
観光特急バスをより多くの皆様に御利用いただけるよう、積極的に誘導していきたいと考えております。 また、市民利用と観光利用の住み分けを目的とするものでもございます。定期券、回数券、敬老乗車証の御利用は対象外としてございます。 30ページをお開きください。 今回の新ダイヤでは、そのほかの観光系統として、通常運賃で御乗車いただける四つのルートを運行いたします。 東山や岡崎・銀閣寺方面へは、二つの各停系統を設定します。 105号系統は、四条界わいから岡崎公園、銀閣寺方面へアクセスする系統として新設するもので、土曜・休日ダイヤで運行し、5号系統などの混雑緩和や岡崎・銀閣寺方面への御利用経路の分散化を図ります。 東山方面へは106号系統を設定し、特に御利用が多い京都駅から清水寺、祇園を運行することで、206号系統などの混雑緩和を図ります。 また、地下鉄など鉄道駅と組み合わせた移動ルートを整備するため、急行系統を2系統設定いたします。 102号系統は、
地下鉄北大路駅や今出川駅などの鉄道駅と接続して、金閣寺や銀閣寺方面へ、土曜・休日ダイヤで運行いたします。
地下鉄北大路駅と金閣寺道の間は急行運転とすることで速達性の向上を図り、そのほかの区間では各停留所に停車することで、203号系統など一般系統の混雑緩和を図ります。 109号系統は、
地下鉄北大路駅と金閣寺、龍安寺、御室仁和寺、大覚寺、嵐山を結び、市西部方面への観光ルートとして繁忙期の土曜、休日に運行いたします。 31ページを御覧ください。
観光特急バスを含め、楽洛ラインの運行経路図を掲載してございます。御参照をお願いいたします。 32ページを御覧ください。 ⑤分かりやすさの向上でございます。 まず、系統番号表示の充実として、右側のイメージを御覧ください。 海外からのお客様に分かりやすいよう、特のついております系統には特を表すTを、また、北、西、南の系統にはNorth、Westなどを併記いたします。 次に、系統番号の変更でございます。 臨と番号の組合せの表示で、通年運行しております系統は、番号を変更いたします。例えば、臨南5号系統は、右側のイメージのように南6号系統へ変更いたします。 また、京都駅から観光地を結ぶルートで京都バスと系統番号が重なっておりますのを解消するため、市バスの17号系統を7号系統に、73号系統を23号系統にそれぞれ変更いたします。 最後に、停留所名称の変更でございます。 地下鉄との乗継ぎ停留所を分かりやすくすることや、名称を民間バスとそろえるなど、一部の停留所の名称を変更いたします。変更となります停留所は、表に記載のとおりでございます。 令和6年6月実施の市バス新ダイヤについての御説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。
○委員長(森田守) ただ今の報告について何か質問はございませんか。 山本しゅうじ委員。
◆委員(山本しゅうじ) 御丁寧な説明ありがとうございます。 この令和6年6月からスタートということですけれども、まず、これは何年ぶりぐらいの大きな見直しになるんでしょうかね。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 6月の新ダイヤでございますが、大きな規模の改正としましては、前回が2014年でございます。10年ぶりとなるような大きなダイヤ改正ということでございます。この間の御利用状況の変化などを踏まえましての対応ということでございます。
○委員長(森田守) 山本しゅうじ委員。
◆委員(山本しゅうじ) この資料を本当にずっと一から最後まで見させていただいて、御説明もいただいて、なかなか一遍にこれだけのことをされるというのは本当に大変な労力だと思いますし、大きなところから細かいところまで丁寧に市民のニーズ、また、議会や各いろんな所からの要望を受けての改正だったと思いますし、これだけのことを組み込まれるのには私も心から敬意を表したいと思って質問に入らせていただきたいと思います。 ずっと順番に見ておりまして、私、これはすごくいいなと思ったのは、やっぱり楽洛ラインなんですけれども、楽洛ラインは、私も過去に見たことはあったんですが、いつ頃から始めて、今、これは確かないんですね。それはどういう形だったのか、ちょっと経過を教えていただけますでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今御紹介ございました楽洛ライン、資料では31ページに経路図などを記載してございます。 例えば、京都駅から東山方面に参ります106系統ですが、今回、そういった各停便も設定いたします。この系統は、元々京都駅から観光の多い東山方面、観光の多い時期に臨時系統という位置付けで、臨時便と申しましても、お客様に分かりやすくということで愛称を付けようということで、
楽洛東山ラインという愛称を用いまして、令和4年の秋のシーズンからそういった名称で御案内をしてございます。臨時便ということだったんですが、今回の6月の新ダイヤでは年間を通しての運行になるものもございますので、お客様により分かりやすくということで、こういった観光に便利な系統のシリーズを楽洛ラインということで申し上げながら、海外からお越しの方の御利用もお願いしたいということで、今まで漢字の臨という
文字プラス行き先で書いておりましたが、海外からお見えの方は番号の方がより分かりやすいということもあるかと思いますので、今回、102号ですとか105号ですとか106号ですとか、そういったものに加えまして観光特急もということで設定をする、そういった流れでございます。
○委員長(森田守) 山本しゅうじ委員。
◆委員(山本しゅうじ) ありがとうございます。 非常にいい取組だと思いますし、これをどういう形で増やしていくのかということもまた考えていただきたいと思いますし、ほかにも色々な路線があると思うので、観光特急は観光特急として、この楽洛は楽洛で住み分けて、市民の方も上手に利用できるような形のうまく観光地と組み合わせた路線にしていただきたいと思っております。 あと、15ページですけども、
運行パターンの見直しや回送の営業化で増便など利便性を高めますとあるんですが、これは、私も時々耳にしていた、最後、回送で車庫に帰ってしまうバスにもちょっと乗れるようにされるとか、そういうことだったんでしょうかね。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 私どもは、幾つかの運行の中で、回送運行を含むようなものも幾つかございました。15ページの一番下に記載しておりますが、今回、53号ということで運行いたします。現在は、西大路四条、阪急の3駅から立命館大学、特に通学での御利用が多い路線なんですけども、この運行については、現在、梅津営業所担当ということで、バスの営業所が京都外大前の所にございます。今回、四条通の間は一定お客様の御利用を見込める区間でもございますので、この区間を営業化いたしまして、少しでも乗っていただけるような、そんな形に工夫を凝らそうというのが今回の営業化でございます。
○委員長(森田守) 山本しゅうじ委員。
◆委員(山本しゅうじ) 私も今
児玉担当部長にお聞きして、確かこれは森田委員から聞いたようなお話やったと思います。本当に地元の方にしたら、何でここまで来てんのに乗せてくれへんのやみたいなお気持ちになられるところがあると思いますし、この53号はそのようにして住民のニーズを非常に酌み取っていただいた形になると思いますので、またほかにも、もしかしたら回送でそのまましゃーっと帰ってしまうバスにうまく乗客の方を乗せていただけたら、ちょっとでもまた増収につながるんじゃないかなと思いますので、引き続きまた見直しもしていただきたいと思いますし、この次の16ページの
パターンダイヤの導入というのも、やっぱりバスのダイヤを覚えていただくという意味でもいいことだと思います。 そして、22ページですけれども、今回、これも本当に大きな取組の進展だと思うんですね。
京阪京都交通さんと運賃制度のシームレス化ということで、特に洛西・西京地域の中で福祉乗車証で乗っていただけるということは、本当に洛西、また西京の皆さんが喜ばれることだと思うんですが、このエリアは、ほか、阪急さんとかヤサカさんとかも走っておられると思うんですけれども、今回、非常にうまくお話合いができて、
京阪京都交通さんと交渉していただけることになったんですが、これからの見通しと言いますか、阪急さんとヤサカさんとのお話合いとか展望とかということについてお聞かせいただけますでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 洛西地域のバス輸送でございますが、今御紹介ありましたように、バス会社四つでこのエリアの輸送を担っている、そういう特色のある所でございます。逆にそれが地域の強みという部分もある中で、今回、桂坂エリアと阪急桂駅を結ぶルート、バスの運行回数的には
京阪京都交通さんが多く、市バスの方は少し少ない状況だったんですが、今回、市バスの定期券で
京阪京都交通さんに乗れるということで、運賃制度をうまく便利に使っていただけるように工夫をいたしまして、バス全体の利便性を高めながらバス運行の効率化を併せて行う、そういう取組でございます。 今回、洛西地域の方では幾つかの民間バス事業者との連携の取組がございます。 一つは、23ページの下の方に少し1行だけ記載してございますが、桂坂の方から
洛西ニュータウン、境谷大橋を経由しましてJR桂川駅の方へ結ぶ、そういったルートをヤサカバスさん走っておられますが、今回、昼間の時間帯については、境谷大橋の手前で
洛西バスターミナルに立ち寄るような形で少し便利にする、そのようなことも今お考えですので、そういったところで取組も進めておりますし、あと、大原野エリア、少しお戻りいただきまして20ページですけれども、こちらの方では、特に南春日町方面へ阪急バスさんが走っておられます。
洛西バスターミナルとこういった南春日町、今回、市バスでは西9号ということで走らせていただくんですが、やはり時刻が近寄っておりましたら利便性もございますので、今回、阪急バスとのダイヤ調整を行います。 結びになりますが、21ページの下の方にも、こちらは樫原の方ですけれども、桂駅東口から旧山陰街道を
京阪京都交通さんも走っておられますので、そういった所と市バスをダイヤ調整ということで、こういった部分でも各バス会社と色々調整しながらということで、更に取組を進めていきたいと思ってございます。
○委員長(森田守) 山本しゅうじ委員。
◆委員(山本しゅうじ) これは本当に難しいと思うんですよね。内の公営交通の担う部分と民間のバス会社さんが3社入られているこの地域の中で、運賃の問題、定期券、また福祉乗車証の問題とか、民間さんの営業をあんまり圧迫することのないように、でも、市民の利便性を上げていくために重複している地域をどうこれから組み合わせていくかというのは、ある程度こちらも、交通局さんももちろんそうなんですけども、京都市役所として、これからどういう形で民間のバス会社さんがやられることのお支えができたりとか、そういうことを含めても、またお知恵も頂きながら色々取組を進めていただきたいと思いますし、本当によく
京阪京都交通さんはやっていただけたなと思っているので、またこの取組をどんどん広げていただきますように、お話合いを続けていっていただけたらありがたいと思います。 そして、分かりやすさの向上、私はこれが一番重要だと思うんですね。今回、表示を変えたりということももちろん大事ですし、あと、市バス、ダイヤとかで検索すると、バスナビとかハイパー市バスダイヤとか色々出てくるんですけれども、こういうすばらしいダイヤも変えてもらって、路線も新たに作ってもらったり、楽洛も作ってもらったりしているということを、どうこれから周知されていかれるのかという取組があったら教えていただけますでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今回の新ダイヤでございますが、やはりより多くの皆様に知っていただき、便利な路線・ダイヤを実感いただければなという風に願っております。 今後、ダイヤが6月スタートですので、それに向けましてPRということで準備を進めておりますが、今思っておりますのは、実施前の5月の連休後、あるいは、早いものについてはより前倒しで、例えば交通局のホームページなどもそうですし、リーフレット、ポスター、SNS、あるいはサイネージなど様々な媒体を使いましてお伝えをしたい。あわせて、市民の皆様には、市民しんぶんの方にも折込みなどを入れまして、お一人お一人に今回のダイヤをお伝えして、より御利用いただければという風に思っているところでございます。
○委員長(森田守) 山本しゅうじ委員。
◆委員(山本しゅうじ) もちろん市民の皆さんはそうなんですけど、やっぱり外国人観光客の方にバスと地下鉄というのを大いに利用していただきたいと思っておりますし、楽洛も観光特急もそうですし、いろんなサイトへの表示とか、また、アイキャッチのあるのはやっぱりまぢピンチキャラクターやと思うんですよね。まぢ便利みたいな感じで、すごく良くなったよという何か目に見えて分かるような感じを私は提案したいと思いますけど、いかがでしょうかね。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) アイデアを頂き、ありがとうございます。やはりよりキャッチーなコピーと申しますか、そういったものも頂きながら、皆様により気付いていただく、お知りいただくような形でPRの方をしっかり頑張っていきたいと思いますし、一方で、海外からお越しの方も含めて観光でお越しのお客様には、是非今回の
観光特急バスをより使っていただきたいという風に思ってございます。そういった部分では、いわゆる旅行前、旅マエですとか、そういったいろんなシーンがあるかと思いますので、そういったところにも伝わるようにしっかり気配り、目配りをしていきたい、そういう風に思ってございます。
○委員長(森田守) 山本しゅうじ委員。
◆委員(山本しゅうじ) ありがとうございます。 市バスと地下鉄の連携ということで今回も非常に酌んでいただいていますし、7ページにも書いておりますように、とにかくバスから地下鉄、地下鉄からバスということの中で、細かく色々調整もしていただかなあかんと思いますので、本当に
児玉担当部長、色々御尽力をいただいて、また交通局の皆さんの温かい力強い御支援で、更に京都市の公営交通を前に進めていただきたいと思います。 以上で終わります。
○委員長(森田守) 大津委員。
◆委員(大津裕太) 私からは、主に観光路線と生活路線の部分の住み分けについての質問をさせていただきたいと思います。 私、委員会のあれを確認できていないんですけど、もしかしたら第3分科会とか予算でもある程度議論されていて、重複する部分があるかもしれませんが、ちょっと議論を確認できていませんので、その点御容赦いただけたらと思います。 以前から話の上がっていた観光特急、前も一般質問等々で何度かお話しさせていただいていますが、観光特急が出来ることは、私は非常にいいことだと思っていますし、観光客にできるだけこっちに乗っていただいて、普段の生活路線の方にはできるだけ観光客が乗らない状況を作っていくという目的だなと思っています。 一方で、この観光特急の説明を聴いていると、運賃に差を付けますと、一方で一日乗車券とかで乗れますということで、市民にあんまりメリットがないけども、観光客にとってもデメリットが少ないような形で誘導していく、これはよく分かるんですが、これはあくまでも観光特急の方に市民が乗らないという意味での政策であって、生活路線の方に観光客が余り乗らないようにするという意味では、ちょっと不十分な部分もあるのかなという認識をしております。つまり、一つは、観光客は市民路線に乗らずに、観光特急であったり、楽洛も含めてですけど、観光路線に乗っていただくようにどう誘導するか、そして、その観光客のボリュームに対して、観光路線の座席も含めて乗車の供給力が足りているか、この2点が大事なのではないかなという風に思っています。 まず、需要と供給の問題、これは当然シーズンによって大分変わると思うんですが、観光客がこの路線をどれぐらい利用されていて、今回の観光特急と楽洛ラインで大体需要のどれぐらいの割合を乗車していただけることができるのか、キャパについて分かっている範囲で教えていただきたいと思います。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今回、
観光特急バス、特に観光での需要が高い方面ということで、京都駅から清水・祇園方面ということでございます。こちらのルートは、今回、
観光特急バスの分、土曜・休日ダイヤで申しますと、通常の今走っております一般系統よりも更に上積みをして走るということでございますので、運行頻度的には今よりも相当回数が増えるということになります。御案内のように、コロナ禍前の状況もありましたけれど、今の京都駅前の御利用状況、去年の秋のシーズンの様子ですとか、色々重ね合わせる中で、まずは今回、こういった回数でスタートをさせていただきたいと思っております。 新ダイヤで書いておりますのが年間通しての運行計画というところでございますので、今お話ございましたように、当然季節変動というものもございます。そういったものについては、通年運行の便に加えて、そういった臨時便をどううまく差し込むかという両方のアプローチがあるかと思いますので、今回、新ダイヤをスタートしました後、秋のシーズンなどを迎えます。そういった中でしっかりと調整を取りながら図っていきたいという風に思っているところでございます。
○委員長(森田守) 大津委員。
◆委員(大津裕太) コロナ禍前、観光特急はなかったわけですが、観光系統の楽洛ラインは既に存在したと。運行したけども、やっぱり市民が乗っている生活路線にたくさん観光客が乗ってくるということがそもそも課題の出発点で、その上に観光特急を上乗せしますということで、緩和されるのは間違いなく緩和される方向だと思うんですが、これが量的にどれぐらい解消されるのかというのが大事なところだと思うんですね。 極端な話ですけど、今回、たくさん運行しますけど、1日に2本でしたら多分ほとんど効果はないと思うんですけど、今回は15分に1本とか10分以内にということなので、ある程度利用されるイメージは湧くんですけど、全体のボリュームの中でこれの影響力がどの程度なのかということを知りたいんですが、その辺の調査は余りされてないんですかね。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 私どもは、京都駅から東山方面は206系統がこれまでからありまして、その間の御利用状況というのもしっかり見ておりますが、それに加えて、今回、観光特急、この頻度ということですので、一定206系統の混雑緩和に資する、そういった輸送力という風に私どもなりにも認識をしてございます。 ただ、今回、
観光特急バス自体が全く初めての試みの部分がありますので、できる限りたくさんの観光の方をこの特急に誘導する、それは本当に頑張りどころかと思いますので、そういったところを併せながら、スタート後の運行状況、御利用状況、観光特急もそうですし、一般系統とも両方しっかりと見ていきながら考えていきたいという風に思ってございます。
○委員長(森田守) 大津委員。
◆委員(大津裕太) 分かりました。実態を見ながら、先ほど、臨時便の差込みとか、柔軟に対応していただけるということですので、そこは実際運行してみて、やっぱりまだ生活路線が混んでいるなということであれば、柔軟な対応を是非お願いしたいなと思います。 もう1点の、先ほども言いました観光特急に市民が乗ることは多分あんまりないだろうなというところはよく分かりました。一方で、観光客が情報がなくて分からないということも含めて、誤って観光バスでなく市民バスを選んでしまう、こういうことも出てくると思うんですね。これを防ぐための、防ぐという言い方はちょっと変ですけど、できるだけ観光特急を選んでもらうための何か工夫であったり手立てというのは考えられているんでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) まずは、旅行前も含めて、こういった観光特急があるということを知っていただくというところがスタートかと思います。そういった部分のPRもよりしっかりと注力したいと思いますし、あと、今回、
観光特急バスは、各駅停車で止まります一般系統と比べますと、京都駅から主な観光地への所要時間が短いような設定になります。そういたしますと、最近よく経路検索サービスなどがございますが、そういったところに検索結果が表れる部分も、やはり上位に上がってまいるということがあると思いますので、そういった情報提供はいろんな場面があります。そういった中でこういった
観光特急バスをよりたくさん使っていただく方にしっかりやっていきたい、そういう風に思ってございます。
○委員長(森田守) 大津委員。
◆委員(大津裕太) 私も以前、この生活路線、観光路線の件を学生のインターンと京都駅でアンケートをしたことがあるんですけど、皆さん、やっぱりグーグルとかヤフー乗換えとか、ああいうので見て一番早いのに乗りますと言っていたので、多分そこが一番肝なのかなとは思うんですが、一方で、やっぱり京都駅を降りてバス停に向かったときに、どれだけ視認性があるかというのも結構大事だと思っていまして、例えば、発着の場所の工夫であったりとか、今回、観光特急のバスのイメージ図が出ていますが、これは多分、休日だけなので、例えば1台ラッピングしてとかはなかなか難しいという事情はあると思うんですが、視認性を高める工夫というのはやっぱり必要ではないかなと思うんですが、その辺りで考えていることはありますでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 分かりやすさの点でのお話かと思います。 今回、
観光特急バスですが、やはり京都の玄関口、京都駅前でのお客様をどう誘導するのかというのが大事な視点かと思います。 京都駅前のバス乗り場なんですが、今、東山方面、いわゆる各駅停車で止まりますバスがDの2番乗り場からの出発になっております。今回の
観光特急バスは、そのDの2番乗り場よりもより駅に近い、改札に近いDの1番乗り場からの出発ということで、駅の改札を出られました方が、より手前でこの特急バスの運行を見ていただけるということになりますので、そういった部分と、またあわせまして、乗り場には案内のスタッフなども配置いたしまして、お声掛けも含めて、一日乗車券の御利用と併せてしっかりとお伝えする中で誘導していきたい、そのように考えてございます。
○委員長(森田守) 大津委員。
◆委員(大津裕太) 分かりました。バス停は手前にして目立つようにするということですね。 ここに例えば写真が載っていますが、観光客も当然、国内の方と海外の方がいらっしゃると思うんですが、例えば観光特急と書いてあるけど、下はリミテッドだけだと、多分、外国の人が観光特急と認識できるのかなという思いがあったりですとか、これを見ていると、通常の電光掲示板の部分はそうですが、前の部分もちっちゃく貼っているだけであったりとか、これは、全体をラッピングするまでは言わなくても、例えば、多分、観光特急でもこれは貼ったりするものだと思うんですが、もっとこういうものの視認性を高めることは、もう少し何か工夫の余地があるのではないかなと思いますので、ここは是非検討していただきたいなという風に思います。 もう一つは、バス停の件なんですけど、例えば京都駅のバス停の所に行くと、AであったりBであったりと分かれていて、その中で、例えば西大路へ行く路線であると、205系統とかが金閣寺行きとか書いてあると思うんですけど、生活路線にわざわざ観光地の名前を載せる必要があるのかと、そうすることによってやっぱり観光客もこれは金閣寺行きやなと思ってしまうんじゃないかなと思っていて、地元の人やったら衣笠行きとか書いたら分かると思いますし、その辺も表記の工夫をすることで、一定観光客と市民が同じ方向を向くときに、これは金閣寺行きやなと、観光客の人は金閣寺行きと思わへん生活路線やけど、市民の人は普通に分かる、バス停の名前も含めてそういう工夫もできるんじゃないかなという思いがありますが、いかがでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 市バスの御利用ですけれども、観光利用もございますが、一方では、市民の皆様の日常の通勤・通学をはじめとした利用、そういったものにも支えられているところでございます。 京都のまちの特徴で申しますと、やはり市民の皆様の普段生活されている空間の中にそういった
観光スポットも点在するというのが京都のまちの特色でもあり、そういったところかと思います。そういった中で、金閣寺という風に申しますと、ランドマーク的なイメージ、そのエリア全体を表すようなイメージもありますので、観光の方へのメッセージ性もありますが、普段使いの方にも、やはりそちら方面へ行くということで受け止められると思いますので、なかなかバス停の名前というのは悩ましいところがありますが、そういった部分で一定根付いている部分で、うまくお客様それぞれの場面場面に応じて御案内できるのが今の形かなという風に思ってございます。
○委員長(森田守) 大津委員。
◆委員(大津裕太) 分かりました。 多分、何度やっても同じような答弁が返ってくると思いますけど、是非その辺も検討してほしくて、住んでいる人は、多分、別に金閣寺行きとあそこに書いていなくても困らないと思いますし、二条城であったり銀閣寺道もそうですし、そういう観光客が見て、誰が見てもこれは観光地だなと分かる表記を、バス停は別かもしれないけど、できるだけ避けた方が、やっぱり乗るときに、ああ、これは観光地に行くやつだ、これは観光じゃないのかなと、そういう風に思ってもらえるようにできるだけ工夫をしていただきたいなという風に思いますので、是非お願いします。 もう一つ、もう一度楽洛ラインと観光特急の住み分けについてちょっと教えていただきたいんですが、観光特急の方は一日乗車券も値段に差を付けますということで、市民が乗らない工夫ということだと思うんですが、この楽洛ラインに例えば観光客を誘導して、市民の方ができるだけ市民路線を使って快適に過ごしていただくための誘導なり何なりというのは考えていらっしゃるんでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今回、楽洛ラインで幾つか設定をいたしますが、例えば102系統の事例を御案内いたしますと、この系統は
地下鉄北大路駅を出発しまして金閣寺を結びます。金閣寺を通りまして、引き続き北野白梅町から今出川通を経て、地下鉄今出川駅を通って銀閣寺ということで、この102号系統については、地下鉄とバスの組合せ利用、そういった部分でお勧めしたいという風に思っております。今申し上げましたように、北大路から金閣寺にも行きながら、引き続き今出川から銀閣寺へ行くということで、1回の運行でそういった二つの狙いもございますし、あわせて、金閣寺と銀閣寺それぞれ行き来される方も中にはおられますので、そういった部分ということでもお使いいただけるかと思いますので、一つの系統でそういった三つの思いを込めながら設定をしたというところでございます。 地下鉄との組合せ利用ということでございます。京都駅から例えば電車で北大路駅までは260円、電車の運賃が掛かります。バスへ乗換えということで230円となりますので、260円プラス230円、おおむね500円に近い運賃、そういった流れにもなりますので、今回、特急以外の楽洛ラインについては通常運賃での運行ということで考えているところでございます。
○委員長(森田守) 大津委員。
◆委員(大津裕太) 地下鉄の乗継ぎ等々というのはよく理解できました。いわゆる路線の設定をしっかりされているんだなと思うんですが、もう一度、僕は分かり切っていないので確認なんですが、この楽洛ラインを、例えば観光特急に仮にした場合というのは、今に比べてデメリットは何かあるんでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今申し上げました102系統の場合を事例で申し上げますと、特急ということになりますと、1乗車の運賃が500円という形になります。そういたしますと、京都駅から一旦北大路駅まで地下鉄が260円、北大路駅から先に特急バスとなりますとプラス500円ということで、運賃的にも少し高めの設定になってしまうというところがありますので、そういった部分で、こういったほかのルートでの特急化というのは今考えていないところでございます。
○委員長(森田守) 大津委員。
◆委員(大津裕太) 分かったようで分からないんですが、そういうことを避けるために一日乗車券で乗れるように観光特急が設定されているという理解なんですが。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 1乗車の方につい視点が行っておりましたが、今おっしゃっていただいたように、当然地下鉄・バス一日券でも御利用いただけるというところでありますし、地下鉄・バス一日券でのユーザーもおられますが、一方では、海外からお越しの方、特にSuicaなどの交通系ICカードを使って御利用のシーンも非常に多くお見掛けいたします。そういったことにも取り組みたいという部分もありますので、併せてという趣旨でございます。
○委員長(森田守) 大津委員。
◆委員(大津裕太) 分かりました。 いずれにしても、恐らく走らせてみてどれぐらい生活路線の混雑が緩和されるかというのを見ながらだということだと思いますので、是非柔軟な対応と言いますか、1回決めたからこれでずっと行くんだではなくて、微調整も含めて是非調整していただければと思います。 以上で終わります。
○委員長(森田守) 進行いたします。森田ゆみ子委員。
◆委員(森田ゆみ子) よろしくお願いします。 まず、さっき山本しゅうじ委員からも質問があったんですけど、分かりやすさの向上という系統の一番最後のページなんですけど、北とか南とか書いてあるところ、North、West、Southとか書いてあるんですけど、これね、外国人の人が見たときに、北上しかしないとか、西にしか行かないとか、南にしか行かないとか、そういう風な印象は持たれないのかどうか、南側の地域を通っているバスの路線とか、京都で言うたら西側やからWestとかになっているのかなとは思うんですけど、英語の表記にして西にしか行かへんとかというような取られ方にはならないのか、ちょっと確認を。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 私どもの市バスの系統番号表記は、長い歴史もございまして、こういった表記をしてございます。 今お話がございました北の系統ですけども、これは
地下鉄北大路駅から各方面を結ぶ系統、西の系統は阪急桂駅あるいはJR桂川駅から洛西方面を結ぶ系統、そして、結びになりますが、南の系統は竹田駅の西口、東口から各方面ということで、そういった所から発着する、以前はブロック系統と言っておりましたけど、そういった部分の名称で長年使われております。 今御質問ありました海外からお越しの方がそういった方向を気にされるんじゃないかというようなことでございましたが、私どもは、そういった部分については実際お聞きはしておりませんで、系統の名称、固有名詞ということで受け止めていただいているという風に思ってございます。
○委員長(森田守) 森田ゆみ子委員。
◆委員(森田ゆみ子) 私らは、その住んでいる地域で、洛西の方は西やからとか思わはるかもしれへんけど、南の方は竹田から南やから南の地域のバスやなという認識はあるかもしれないんですけど、北とか西とか英語で言われていたら、そういう風に取らはらへんかなと思って私はちょっと心配になったので、外国の人の反応も見ながら、どうしても西とか東とか付けなあかんもんなのかなというのもありますし、番号がかぶっていないのであれば番号だけでいいんじゃないのかなと思う部分もあるので、ちょっとどうなのかなと思いました。 本当に御苦労なさったダイヤの改正だと思うんです。ほんまにこまごまと書かれたダイヤなんですけど、私はちょっと分かりにくいなと思ってね。私がいつもよく乗る202番の路線は全然影響がないから、そのまま202番はぐるっと回ってくれる路線やというのは安心してあれなんですけど、運行を取りやめる路線とか進路が変わってしまう路線があると思うんですね。そういうことは混乱することになるん違うかなと思いますし、今まで乗り継がなくても行けてたような所が、乗継ぎが必要になるような路線が増えたんじゃないのかなと思うんですけど、いかがでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 私どもの市バスは、様々なシーンでお客様に御利用いただく中で、目的地まで直接行けることもあれば、今も途中で乗換えをされておられる方もあるかと思います。そういった形で、今回少し系統によっては走り方が変わります。そういった部分については、事前にお客様への御案内というのが非常に大切だと思いますので、そういった部分は、もちろんポスター、リーフレット、先ほど申し上げましたけど、各種媒体も使いますし、当然、バス停などでそういった部分の分かりやすい案内にも努めまして、スムーズにこの新しいルート、新しいダイヤを御利用いただけるようには御案内していきたいという風に思ってございます。
○委員長(森田守) 森田ゆみ子委員。
◆委員(森田ゆみ子) 私、何回も何回も提案しているんですけど、門川市長の4年前の公約にもあった乗継ぎ無料にすれば便利になるんじゃないかなと思うんですけど、さっきも私は言いましたけど、202番なんかやったら、くるくるくるくる回っている路線やし、すごい分かりやすいと思うんです。ちょっと白黒に印刷してきたやつを色鉛筆で書いてみたんやけど、202番のルート、ぐるぐる回っているようなやつとか、ほかと違うルートでぐるっと1周回るようなやつを、同じようにならない、ぐるっと回ったら違う所でもぐるっと回って、こっちでもぐるっと回って、こっちでもぐるっと回ってするような路線を、幹線のようけ乗らはる所は、5分置きとか3分置きとか、そういうのをぐるぐる回してもらったらどうかなと思いますし、あんまり乗らはらへんような所は、20分で1周回るような、くるくるくるくる幹線の所にたどり着けるように、お店へ行って、駅へ行って、学校へ行って、おうちに来てという、そういう風な路線を工夫すれば、私でも分かりやすいと思うんですけど、そういう方向は検討するべきやと思うんです。ほんで、回送のバスがそうやったら減るんじゃないかなと思うんですよ。いかがでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 私どもの市バス路線の系統、ダイヤですけども、これまでまちの変化などに応じた中で今のネットワークということでございます。あわせまして、令和3年には旅客流動調査ということで、各系統一つ一つ全便、調査員が乗り込んで、どのバス停からどこまで御利用が多いのか少ないのか、そういうところもしっかりと見させていただきました。そういった中で、今回、お客様の多い所にはしっかりと増便をして対応いたしますし、御利用の少ない時間帯については、その分、御利用の昼間の時間帯にバスの時刻を変えるですとか、本当に色々組合せをしてダイヤ編成等をしているところでございます。 今ありました運行のパターンなんですが、もちろん循環もあれば、往復するものもありますし、それはまちまちです。これまでの御利用状況を見ながら今の路線形態となっておりますので、一概に全ての所を循環してはどうかとかというのは、それぞれのエリアごとに一つ一つ点検をする必要があると思いますので、その辺りは御承知いただければという風に思ってございます。
○委員長(森田守) 森田ゆみ子委員。
◆委員(森田ゆみ子) そうは言っても、5ページの所を見てみたら、205番とか201番とか、そういう赤、茶色、黄色、青の路線が団子に来るんですよね。四条通の所になったら、ちょっと黒いのと緑のと赤のと青、ほんで水色みたいなのと黄色のと緑のと、ようけのバスがそこで団子になってもつれているんですよね。そういうことがなるべくないように、北側に行く、西側に行く、東側に行く、自分の行きたい方向のバスにすっと乗ったら、乗継ぎさえすれば行けるというようにすれば、このもつれたような所はちょっとほぐれるんじゃないかなと思うので、前から何回も言ってるんですけど、ちょっと検討していただきたいなと思います。 こまごました路線は、現場の声を聴きながら、20分に1本でぐるぐる回るようなコミュニティバスを走らせながら、高齢者や身体障害者の方とかが家から歩いてすぐの所にバス停があるような距離に設置する必要があると思うんです。安心してバスを利用されるためには、交通局はいつも前から家の前にバス停があったら嫌がる方がおられる、そういう住民さんがおるんやということを答弁しはるんやけど、東大路通のような長蛇の列がずらっと並ぶようなのが家の前にあったら私も嫌です。そやけど、20分で1周回るような、20分に1回しか来えへんような小さな小型のバスやったら、家の前にあったら私は絶対便利やなと思いますし、それでも嫌やとおっしゃる方でも、やっぱり理解をされやすい方向だと思うんですけど、この近くに、20分に1本やねんけど、小さいバス停を5分置きぐらいの所に作りたいので、ここの家の前に止めさせてもらってもいけませんかねというのに理解が得やすいと思うんですけど、いかがでしょうか。
○委員長(森田守) 西山自動車部長。
◎自動車部長(西山真司) 今、バス停の設置の件のお尋ねかと思います。 前から御説明していますように、バス停の設置は、本当に地先の方のすごい御理解の下に今バス停を設置させていただいております。この件については、都心部であろうと郊外であろうと、皆さん、なかなか御理解いただくのに非常に苦労しております。郊外の方は、今後、バス停があることで将来土地利用ができひんとかいう中で、少し横へのけてほしいとかいう声も聴いております。これは都心部でも同じ状況です。 郊外でも、私どもは小さいバスを走らせたりしていますけども、やはりそういった所でも同じようなお声というのは日々聴いておりまして、我々職員がそういった所にほぼ毎日のようにお願いに行ってやっております。特に、バスを待たれる方が、これはマナーの問題なんですけども、ごみのポイ捨てをされたりとか、あるいは軒先に入られたりとか、非常に御迷惑を掛けています。この部分に非常に苦労して今のバス停を置かせていただいている。先ほど申しましたように、本当に地先の方のすごい御理解、中には地先の方が自ら清掃までしてくれてはるというようなことがございます。 委員おっしゃられたような話は、非常に理解はできるんですけども、なかなか厳しい話じゃないのかなと。1時間に1本来るようなバス停でさえそういう風なお声を多々聴きますので、委員の話は理解はできますが、今の状況の中のバスルートなりネットワークを何とか維持していきたいなという風に思いますし、また、世の中を色々調査していますと、1本でいろんな所に行きたいというお声というのも非常に聴いております。幾つかのバスを乗り継いで行ったらいいやんという話もあろうかと思いますが、一方で、高齢者の方は、我々がバス停で案内していますと、1本で行きたいんやという風なお声も非常にお聴きすることでございます。1本で行けるバスというものもかなりメリットはあるのかなという風に思っておりますので、そういうバス停の設置とかルートの部分を含めて、今後、引き続きお客様のニーズとかを把握しながらやっていきたいなと思うところではございます。
○委員長(森田守) 森田ゆみ子委員。
◆委員(森田ゆみ子) 1時間に1本しか来ないバス停にたどり着くのに家から20分ぐらい歩いて行ったら、バスが行ったとこやなと思ったら、そこでたばこを吸わはるんですよ。ほんで、ちょっとうろうろしはるんですよ。じゃなくて、もっと短い間隔で家の前にバス停があったら、ああ、今行ったとこやな、ほんならちょっと家へ帰ろうかな、家へ帰って後15分ぐらいしたら出よかなとか、そういう選択肢も増えると思いますし、いろんな声もありますし、私の地域やったら、ほんまに2時間に1本しかないバス停に歩いて20分、30分行かなければならない、そんなときに、行ったばっかり、2時間待たなあかんとなったら、もうバスには全く乗らないという人もおられるので、そういう声も聴きながら私は色々質問させていただいているので、そういう声も反映していただいて今後取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。
○委員長(森田守) 進行いたします。かわしま委員。
◆委員(かわしま優子) よろしくお願いいたします。 今回、限られた輸送力を最大限に活用しつつダイヤ改正をされたということで御説明をいただきました。通勤・通学、買物、また通院といった市民の利用、足を守りながらも、観光客の利用にも対応していく、そしてまた、効率化を図りながら、できる限り利用者にとっても良くなるように、知恵を本当に絞っていただいた改定だったという風に理解をしております。そのうえで、何点か私の方からも質問をさせていただきたいと思います。 今回の改定の中で、コロナ禍後の御利用状況に応じた増便ということで、鉄道駅への接続などの系統の新設、運行ダイヤの充実ということも実現をしていただきました。私も利用します81系統におきましては、地下鉄、近鉄の竹田駅に全便経由をされるということです。私も以前、この系統を利用しておりまして、竹田駅で乗り換えて近鉄を経由していた経過もございます。ただ、このときには、81系統が経由をしていたのではなく、南何号系統か忘れましたけれども、だけが経由をしていましたので、私が利用していたときに、81系統が全便経由していたら非常に便利だったなという風に思っているんですけれども、今、81系統の竹田駅を経由されている現在の運行状況についてお聞かせいただけますでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 81系統、京都駅から竹田街道を通りまして竹田駅経由で中書島・横大路車庫方面ということで、元々この81系統は、京都駅を出まして、竹田街道を直進いたしまして中書島・横大路車庫だったんですが、途中に地下鉄の駅もあるということで、平成26年度のときに81系統の便、竹田駅立ち寄り便ということで設定をさせていただきました。その結果、今、朝の6時台から9時台なんですけれども、やはり竹田駅に寄らない便が若干あるんですけども、今回、それを含めて全部の便を竹田駅東口経由にするということにいたしました。特に、81系統の御利用を私も見ておりますと、中書島、西大手筋、あるいは南部方面から地下鉄に乗換えの方がおられますので、そういうところをしっかり確保するというのが、今回、81系統の乗入れ拡大、全便乗入れという形でございます。
○委員長(森田守) かわしま委員。
◆委員(かわしま優子) 分かりました。現在、既に朝の時間帯以外は全便乗入れをされているということで、朝6時から9時についても全て立ち寄った経由に変更されるということです。特に、この81系統が経由をすることで、これまでお客様から不便になったというようなお声であるとか、経由をすることで3分から5分程度、時間が京都駅直行については余分に掛かることになりますので、こういったことへのお客様からの声がこれまであったのかなかったのか、お聞かせいただけますでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今お話がございましたように、竹田出橋から竹田駅東口に立ち寄る部分、所要時間が延びる部分でございます。 四、五分程度ということかと思いますが、乗入れがスタートいたしましてから、それについて、お客様から特にお叱りめいたと申しますか、そういったものは頂いておりませんで、むしろ地下鉄に乗換えができて、四条方面など、そういった方面により乗継ぎしやすくなったというようなお声を頂いておりますので、お客様には好評に受け止めていただいているという風に思ってございます。
○委員長(森田守) かわしま委員。
◆委員(かわしま優子) 分かりました。 鉄道と乗り継げるということなんですけれども、先ほど説明があったかと思いますけれども、この81系統は、竹田駅で地下鉄に乗り継ぐことによって、どれぐらいの時間を要して乗り継ぐことができるのか、どのような利便性が生まれるのかということについてももう一度御説明いただけますでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 竹田駅東口の場面での乗換えについてでございます。 朝ラッシュですとか日中、夕方は、地下鉄の便も非常に多うございますので、この81系統のバスがおおむね20分から15分間隔程度で走っておりますので、どれかの電車には乗継ぎをいただけるような、そんなことかとは思っておりますが、一方で夜になりますと、電車の回数も少なくなりますし、バスの回数も少し少なくなる時間帯もございますので、竹田駅の場面で申しますと、こちらも夜の時間帯なんですが、烏丸線の四条・京都方面から来ました電車が竹田駅に着きまして、その後、81系統の中書島方面のバスに乗継ぎしやすいようにということで、おおむね夜の21時台以降にこちらもなるんですけれども、電車が到着しましておおむね5分後ぐらいにそういったバスが出るようにということで、今、ダイヤ調整の準備をしているところでございます。
○委員長(森田守) かわしま委員。
◆委員(かわしま優子) ありがとうございます。乗継ぎについても、少しゆとりを持ちつつも、しっかりと乗継ぎができるようなダイヤ調整をしていただいているということで安心いたしました。81系統を御利用される方にとっては、より利便性が高まるのかなという風に思いますので、その点確認させていただきました。ありがとうございます。 続きまして、12ページになります。遠回り経路の見直しについてお伺いをしたいと思います。 今回、22号系統、また南8号系統そのほかで経路を見直されるということですけれども、そのことによって早く駅に着ける利便性があるというような御説明でした。 逆に、ここで減便をされるというようなことがあるのかどうか、今まで利用されてた三条のルートの方たちにとって、これまでのようなバスの利用が不便になるようなことがないのかというところについて御説明いただきたいと思います。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今お話がございました下鳥羽エリアでの運行の変更の部分でございます。 今現在は、22系統のバスが横大路車庫から中書島を経由しまして、この
下鳥羽エリア経由で、その後、羽束師橋を渡って久我方面ということで走ってございます。この間、経過がございましてこういった走り方になっておるんですが、令和3年の旅客流動調査の結果を見てまいりますと、このエリアからの御利用は、西大手筋・中書島方面の御利用がほぼほぼでございまして、反対方向の御利用が非常に少ないということですので、今回、この遠回りとなっております所を22系統の方は通らなくはなるんですが、通らなくなる区間のお客様に御不便をお掛けするわけにはまいりませんので、今回、南8系統を
下鳥羽エリア経由ということでルート変更いたします。 日中の時間帯は、今、22系統がおおむね30分間隔で走っておりますが、今回、この南8系統も横大路車庫から下鳥羽エリアを通って中書島までの間、こちらはおおむね30分置きということで、昼間は時間2本ということで確保できるような形で今ダイヤを考えているところでございます。ただ、1日総便数の方については、若干の時刻の調整で1便2便変わることはありますけれど、日中については利便性をしっかりと確保している、そういう内容でございます。
○委員長(森田守) かわしま委員。
◆委員(かわしま優子) ありがとうございました。不便になるようなこともなく、そしてまた、早く利用されたい方にとっては利便性も向上するということで理解をいたしました。 この地域は交通不便地域と言われる地域でもありまして、バスの利用を希望されている方から以前から様々お声を聴かせていただいておりますので、これまでの利便性は保たれるということで一定理解をいたしました。 続きまして、洛西地域のまちづくりと連携した運行の見直しについてお聞きします。 先ほどからの御説明をお聴きしておりまして、この洛西地域につきましては、まちづくりと連携して、今回、このバスの運行の見直しによって、利便性の向上と持続可能な公共交通、この両方が実現するような形で、地域の方にとっても大変利便性が増す見直しだったという風に理解をしているんですけれども、その中で1点、福祉乗車証が使えるようになるというような御説明がありました。これも、福祉乗車証を使われている方にとっては非常に喜ばしいことかなという風に思っているんですけれども、先ほどから御説明の中で、今回のこの運行改定の情報提供を様々な媒体を使ってやる、また、市民しんぶん等でやるということでしたけれども、この福祉乗車証が使えるようになるということについては、私は関係団体の方とかを通じても更にやっていただきたいなという風に思っているところですけれども、そこのところのお考えをお聞かせいただけますか。
○委員長(森田守) 上田企画総務部計画推進担当部長。
◎企画総務部計画推進担当部長(上田和樹) 福祉乗車証についてでございます。 そういった視点も踏まえまして、お客様にできるだけお分かりいただけるような形で御案内をしていきたいという風に考えてございます。
○委員長(森田守) かわしま委員。
◆委員(かわしま優子) ありがとうございます。是非ともよろしくお願いいたします。 この地域については、非常に利便性も増すわけですし、また、民間バスとの連携ということによって、バスの運行の最適化ということが進むわけですので、そういったこと全体が市民の方にしっかりと伝わるような形で情報発信していただきますように重ねてお願いをしておきます。 最後に、分かりやすさの向上ということについてですけれども、系統番号が変更される所で、例えば臨南5が南6に変更されるとか、17番の番号が7番に変更される、こういったことは、利用者の方にとってちょっと分かりにくいと言うか、混乱を来すおそれがあるなという風に私は感じています。先ほども申しましたように、ホームページとかいろんな媒体を使って周知をしていただけるということですけれども、利用者の目線からいけば、そこのバス停に分かりやすく表示変更がされているということが一番伝わりやすいかなという風に思うんですけれども、その点についてどのようにお考えでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) ありがとうございます。 やはりバスの系統番号は、特に京都のまちは系統番号で市民の皆様がおっしゃられる、そういう場面が非常に多うございます。そういった中での系統番号の変更でございますので、やはりお客様が一番最初に来られる場所と申しますとバス停になります。そういった所でも系統番号が変わる旨はしっかりと御案内をして、6月1日からはこの番号でバスが参りますということでお伝えできるようにしっかりとやっていきたいと思っております。
○委員長(森田守) かわしま委員。
◆委員(かわしま優子) ありがとうございます。 何点かにわたってこまごまとお聞かせいただきましたけれども、今回のバスダイヤの改定が、限られた輸送力の中で、皆さんの利便性を保ちつつ、持続可能な公共交通をしっかり守っていくための改定であるというようなことが市民の方に伝わるように、交通局として努力された全体の最適化をされるという、こういった意義、そして中身がしっかりと市民に伝わるようにしていっていただきたいと思います。 繰返しになりますけれども、各種媒体を使っていただき、また、市民しんぶん、そしてバス停留所、そういった所も使っていただきながら情報の発信をしっかりとしていただきたいという風に思います。その点、最後お伺いして終わります。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) ありがとうございます。 やはり市民の皆様に今回の新ダイヤをしっかりと私もお伝えをしていきたいと思っております。路線ダイヤは正にバスの輸送サービスの商品ですので、そういったところをしっかりと御案内をしていきたいと思っております。 そのうえで、やはりどういった場面でのPRというのも、大事な御示唆を今頂いたと思いますので、本当にいろんな機会、いろんな媒体、いろんなタイミングで市民の皆様に伝わる、そんなPRに努めていきたいと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
○委員長(森田守) 進行します。田中明秀委員。
◆委員(田中明秀) 10年ぶりの大幅な見直しということで、この資料を頂いても、かなりの部分が洛西の部分で資料を作っていただいておりまして、それだけ洛西はバスがようけ走っているのかなとか、電車が走っていたらこんなことになってへんのかなとか、いろんな思いを感じながらちょっと見させていただいて、非常に現状できる範囲で洛西地域のバスの見直しもやっていただいているなと思って見させていただきました。 先日も、ニュータウンの方にちょっと呼ばれまして、怒られに行ってきたんですが、洛西“SAIKO”や言うたって、どんなことをしてんのかさっぱり分からへんやないかとか、こうして怒られに行ってきたんですが、その中でバスの話もされていまして、駅に向かう直通バスを走らせてくれはる、それはええのやけども、
洛西バスターミナルから直通でJR桂川駅とか桂駅に行く、それは分かるんやけども、その
洛西バスターミナルへ行くのにどないすんのや言うて、歩いて行くのか言うて、この間、きつうまた怒られまして、その辺りの部分のカバーもできているのか、もう少し詳しく説明をお願いしたいと思います。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) ありがとうございます。 今回の洛西エリアの系統について、資料の方で申し上げますと、19ページ以降に少しニュータウンの内容の記載がございます。 19ページに記載してございますが、まず、下、左側の図ですけれども、今現在、市バス西4系統というルートがございます。黄緑色の線で、桂川駅を出まして境谷大橋、現状はそのまま直進、点線のルートで
境谷センター前から西竹の里町経由で
洛西バスターミナルということで運行しているんですが、今回、この西4系統の走り方を少し見直しいたします。桂川の駅を出まして、境谷大橋までは同じルートなんですが、境谷大橋からは先に
洛西バスターミナルに入ると、そういう形になります。 そういたしますと、西4系統の例えば西竹の里町ですとか
境谷センター前から御利用の方に御不便をお掛けするわけにはまいりませんので、この西4系統のバスは、桂川駅を出発しまして
洛西バスターミナル到着後、引き続き西2系統、西竹の里町、
境谷センター前経由桂駅西口行きということで、車内のお客様は乗換えなしでそのまま乗っていただけるような形にいたします。今ある系統の良さをいかしながら利便性を確保するということで、今、西4系統を御利用のお客様に御不便をお掛けしないような形で、今回、見直しと申しますか、バージョンアップをする、そういう風な考え方でございます。
○委員長(森田守) 田中委員。
◆委員(田中明秀) その辺りの説明をやっぱりしっかりやってあげてほしいなと思うんです。そうやないと、直通バスは増えたけど、そこへ行くバスがなくなったら、我々は余計不便になるやないかとかいうような思いの、特に洛西は高齢化しているので、通勤・通学されている方には非常に便利に早くなっていいかなと思うんですが、回遊性を求められている方にはその辺りの不安があるので、しっかりまた説明をしてあげてほしいと思います。 それから、先ほども山本しゅうじ委員から出ていました、民間バスにも乗ってもらえるようにしていただくということで、これはずっと前から私も言わせてもうてました。かなりの本数が走っているけど、結構空気を運んで走っているので、運転手さんも足らん、車両もそれほど増やせへんとなると、やっぱり洛西は民間バスとどれだけ協力していけるのかが一番大きなポイントということは今までから言わせていただいていて、その中で、今回、
京阪京都交通とこういう形で取り組んでいただけるというのは、市民的には非常に利便性が向上すると思います。 そして、先ほどもあったんですが、あとヤサカと阪急ですね。やっぱりここのところをしっかりまた粘り強くやっていただいて、何とかどのバスにも乗れるという形にしていただきたいと思いますし、大原野なんかは阪急さんしか走ってへん所がたくさんあるので、これは今後の課題としてまた引き続きの取組をお願いしておきます。 例えば、25ページ、今まで市バスやったら71回やけども、この間、ちょっと減便も含めて減らしても、新ダイヤの実施後は71回が139回になって乗れる本数が増えているという、こういう辺りもしっかりアピールしてほしいし、これが例えばヤサカさんとか阪急さんもいけるようになると、どれぐらいの本数が増えてくるのかというのは分かりますか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今回、
京阪京都交通との運賃制度の共通化というところでございますが、一方で、今、ヤサカバスさんの方ではICカードシステムの導入の準備を進めておられます。令和6年度中のサービスインということでも聞いておりますので、そのサービスが始まる際には、やはりヤサカバスさんとどういった連携ができるのかというのも検討のそ上に上がってくるのではないかという風に思ってございます。 そういった部分で申しますと、今、桂坂で申しますと、ヤサカバスさんが主に桂川駅のルートを走っておられますので、そういった部分について利便性が高まる方向に働けばなという風に私も願っているところでございます。
○委員長(森田守) 田中委員。
◆委員(田中明秀) おおよそ何本ようけ増えるとか、そんなんは分かりますか。分からへんかったら分からへんで、また教えていただいたらいいですけど、大体のところを。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今申し上げました桂坂の方で申しますと、ヤサカバスさんの方が桂川の方に1日およそ76本ほど走っておられますので、そういった部分がより使い勝手が高まれば、地域にお住まいの皆さんにとっても、よりバスの利便性を実感いただける状況になるのかなという風には思ってございます。
○委員長(森田守) 田中委員。
◆委員(田中明秀) 何とか早く乗れるようになればいいなと思いますので、引き続き阪急も含めてお願いをしておきたいと思います。 全体的な見直しで、例えば収益の部分であるとか、バスの運転士さんの不足の部分であるとか、こういう部分も含めて全体を眺めながらの編成やったと思うんですが、担い手不足の運転士さんの確保で言えば、どれぐらいの見直しで助かってくるのかとかいうところは分かりますか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今回の新ダイヤでございますが、全体としましては、車両数もプラス9両ということでございますので、バスの走る全体の走行距離的なものは増えますので、実際それを運行いたします際には、運転士の方も当然必要な部分でございます。今回、この新ダイヤに向けましては、運転士の方がおよそ26名ほどプラスになるんですけども、そういったメンバーにつきましても、昨年来からしっかり採用の方をいたしまして、この6月のスタートの際には万全の体制でスタートが切れると、そういう状況でございます。
○委員長(森田守) 田中委員。
◆委員(田中明秀) 今後の観光のお客さんがどれだけまた増えてくるのかも分かりませんし、何しか1回やっていただきながら、またいろんな問題点を洗い出していただいて、更なる改革、改善を進めていただきたいと思います。 今回、この資料の中にはないんですけど、例えば西京で言えば、嵐山地域なんていうのは、非常に
洛西ニュータウンより深刻な、あれぐらい高齢化も進んで、スーパーも一軒もなくなってしまって、車の免許を返したら、あとはバスに乗って買物に行かなあかんとかいうような人がたくさん今増えているのが現状でして、これは副議長も河合先生もみんな支持者からいろんな要望を聴いてはると思うので、この載っていない部分においても、ほかの所、例えば山科なんて全然走ってないし、ほかの部分も含めてしっかり市民要望を聴いていただきながら、また見直しを進めていただきたいと思います。 以上です。
○委員長(森田守) 進行します。河合委員。
◆委員(河合ようこ) よろしくお願いします。 今、田中委員からおっしゃられたこと、思いは同じところがたくさんありました。 まず最初に伺いたいんですが、これは検討会なんかもあって、やられたダイヤ改正だと思うんですけれども、住民の声がここにどのような形で反映されてきたのかという点をまず伺いたいと思います。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今回の新ダイヤについてでございますが、やはり10年ぶりということでもございます。御利用状況の基礎データをしっかり把握するということもございまして、まず、旅客流動調査、こちらも9年ぶりになりますけど実施をさせていただき、各系統ごとの御利用状況をつぶさに見させていただいたというところでございます。 それに加えまして、令和4年度にはなりますけれど、京都市バスの路線・ダイヤの在り方に関する検討委員会を設けました。交通に詳しい学識の先生方はもちろんですし、お客様代表ということで市民代表の方も入っていただきながら、色々御意見を頂いた、そういったところでございます。その場で頂きました内容についても、今回の新ダイヤ、例えば昼間、通院に便利なバスがあったらいいなとか、買物の場とか、そのようなお声も頂いておりましたので、そういった部分をるる練り込んだというところでございます。 くわえまして、私どもは常にお客様の声というのをお聴きしております。交通局に直接頂くものもございますし、あるいは、学区要望などの形で区役所経由で頂くお声等々ございます。そういった部分も色々重ね合わせながら、まず今私どもにできることについて、この新ダイヤの方でお示しをさせていただいた、そのように考えてございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 検討委員会があったのも承知をしておりますし、流動調査などもされたのは聞いているんですが、やっぱり地域地域で市民代表の方がおられたとは言うものの、全地域、例えば西京で言っても、洛西と先ほど言われた嵐山東の地域は幅広いわけで、そういった住民の声をしっかり聴きながらやっていくという取組がなかなか見えないなという風に私は思うんです。 今回、通常であれば大体3月にやられるダイヤ改正が6月ということになっております。また、さっきからも言われていますが、こんなにたくさん多岐にわたってされていることというのは本当にないのと違うかなという感想も持っているんですが、分かるような分からへんようなと言うか、どこがどうなってというのがなかなか伝わりにくい部分があるんじゃないかなという感想も持ちました。そういう点から、やはりもっともっと本当に丁寧に住民の声を聴いて、各地域ごと、例えば公共交通の会議で言えば、山科とか洛西とかがありますが、その中でも十分出てきているという風な形にはまだまだなっていないという風に私は思うんですね。それを各地域からくみ上げるような形での編成と言うか、そういうことがされる必要があるのではないかなという風に思いますし、これは確定ということで出されているんだと思うんですけれども、改正のときまでに分かりやすく公表を市民しんぶんでされるという話がありましたが、これを見ての住民の意見を聴くような場をやっぱり設けておく必要があるのではないかという風に思いますが、この点はいかがでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今回の新ダイヤを6月に向けてPRということで、事前の御案内はしっかりとというのは先ほどからのとおりでございます。一方で、新ダイヤが始まりましてから、実際各ルート、各ダイヤを御利用になって、色々お気付きの点などもあろうかと思います。そういった場面は、やはりお客様お一人お一人いろんな場面で御利用いただいておりますので、それぞれお気付きの点は、いろんなルートで私どもにお声を寄せていただければという風に思いますし、ダイヤというのはこれがずっと続くものではございません。やはり御利用状況に合った形で常にバージョンアップをしていくというのが市バスの路線ダイヤでございますので、頂きました声、実際スタート後の御利用状況など、色々重ね合わせながら今後の市バス路線ダイヤをより良いもの、より効率的なものにしていきたいと、そういう風に思ってございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 住民の声をその都度聴いて変えていくという話ですが、さっきも何年かぶりのダイヤ改正だという話がありましたように、これが行われて、しばらくないということではなくて、先ほど田中委員もおっしゃっていましたけれども、1回やって問題点があったら、洗い出して更なる改善をとおっしゃっていたんですが、そういうことが本当に必要ですし、これからでも声を聴く機会を是非各地域ごとに持っていただきたいと思います。 まず、
洛西ニュータウンの問題で聞きますが、駅へ10分というのを売りで言われていました。先ほど言われたように、私も、やっぱり高齢化してきているという状況があるので、駅に行くのはいいけれども、駅だけではなくて、買物に行ったり病院に行ったりする住民があるということも忘れないでおいてほしいということと、今回、2路線が合体する、西2号とか西4号とかそんなのがあるんですが、不便になる地域がないのかということを思いました。先ほど答弁がありました。長い路線になるんですけれども、この運行体制が運転士さんが乗っている時間が長くなるのではないかという風に思いますが、これがどうなるのかということをまず教えていただきたいです。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 系統の見直しがございますと、当然、バスの車両の回し方も変わりますし、バスの運転士の勤務と申しますか、そういった施業の方も変化をしてまいります。当然、今回、今ある系統二つをつなぐということでございまして、1回当たりの走行時分は今よりも延びることも可能性としてはありますけど、その辺りは、国の定めております基準、そういったものに合致する形で施業編成いたしますので、今おっしゃられたような心配は当たらないのではないかという風に思ってございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) この点は、洛西を運行する所もそうですが、桂坂も同様で、西5号と西6号がつながるということになります。この点もそういった問題点はありませんか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 桂坂の方、西6号と特西5号が同じような形で走りますが、こちらも同様にそのような心配の方は当たらないかと思います。私どもは、やはりお客様の利便性という部分も非常に気に掛けながら、一方で、今おっしゃられた運営面というのもありますので、今回、それが両立する形でのプランということでございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 今回、特西4号と西4号がつながることになるんですが、それによって通勤の利便性が上がるということが言われていますが、特西4号については、通勤で利用されている方について、地域の方から増便の要望がこの間出されていたと思います。今現行で言いますと、平日は、JR桂川駅の側から考えると、朝7時台がないと言うか、そんな状況で、夜も夕方以降は大体1時間に1本というような状況になっています。そこについての何か改善の予定がありますか。どんな時間帯が増えるかというのが分かれば教えてください。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今ございましたJR桂川駅を結びます特西4系統、沿線の福西学区の方でも、モビリティ・マネジメントの取組などを非常に長きにわたって続けていただいている、そんなエリアでございます。 今回、
洛西ニュータウンエリアの系統見直しに当たりましては、JR桂川駅ですとか洛西口駅を結ぶ運行、こちらを増強したいと思っております。一方で、阪急桂駅を結ぶルートは長期的に御利用が減じておりますので、こちらは運行回数調整、減便ということで、組み合わせて実施いたします。詳細は資料24ページの方にも記載しておりますが、今おっしゃられたように、特西4系統については運行回数増ということで具体のダイヤ編成の詰めをしておりますが、全体としては運行回数は増えますので、今、回数が少ない所がフォローできるような形になればなと思っております。また詳細な時刻は改めて御案内したいという風に思っております。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 時刻の詳細というのは大体いつ頃に分かるんですか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 運行に必要な監督官庁への届出ですとか認可等々がございます。今、並行して行っておりますので、それが整い次第ということでございます。また、一方でスタートが6月でございますので、その辺りが整い次第、できるだけ早くお伝えをしたいという風に思ってございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 桂坂の問題でもう一つですが、
京阪京都交通バス、私は家が近いので、33系統の市バスとか旧街道を走っているバスによく乗ります。33系統で言いますと、京阪京都と一緒に合わせてという形なんですが、
京阪京都交通がたくさん走っている桂坂では、
京阪京都交通に乗りますと、ダイヤ改正のお知らせのところで、路線の廃止、減便というのがたくさん載っていたんですよ。そういうことも勘案したうえでの桂坂からの路線の再編になっていますか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治)
京阪京都交通さんの運行についてでございますが、今聞いておりますのが、3月16日に鉄道線とのダイヤ調整など、そういった部分もあってということで、少し減便を含むダイヤ改正をされたという風には聞いてございます。以降、6月に向けてそのような動きがあるとか、そういったところについては存じ上げていないところでございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 私が乗りましたバスの所で言いますと、成章高校前から桂坂、京都駅前、平日減便とか、イノベーションパーク前から桂駅東口、桂駅東口から桂坂中央というのは系統廃止という風に書いてあったんですね。桂坂中央、京都駅前、27、28号も系統廃止というような掲示があって、減便もたくさんあったので、利用している私たちからすると、ぎょっとしたと言うか、大変な状況だなということを思うと同時に、どうなるのかなということを思っていたときに、今度、これを合わせながらの提案が出ているので、間隔は詰めたということですが、これまでの民間バスと市バスと合わせた本数にすると、かなりの減便になるということにはならないのかという懸念があるんです。その辺りはどうですか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治)
京阪京都交通さんにつきましては、3月に変えられるということですが、今聞いておりますのは、6月段階で運行便数の方を特に大きく見直しされるという風には聞いておりませんので、こちらの内容で市バス、
京阪京都交通をうまく使っていただけるような形になるのではという風に思ってございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) これについてはこれぐらいにしておきますが、あと、先ほど来、障害者手帳をお持ちの方が利用できるということが言われているんですが、例えば敬老乗車証の場合、桂坂の地域で言うと、民間バスに敬老乗車証を使えるようになったんですけれども、そこにお住まいの方でという限定がありました。今回の路線についての障害者手帳を持っておられる方への対応というのはそれと同様なのか、どう変わるのか、もう少し詳細について教えていただけませんか。
○委員長(森田守) 上田担当部長。
◎企画総務部計画推進担当部長(上田和樹) 福祉乗車証についてでございます。 今回、福祉乗車証につきましては、我々が先ほどから御説明していますとおり、桂坂エリアでの便を大きく減便させていただきます。そういった中で、同地域のお客様の利便性を維持向上させるため、同地域を運行する
京阪京都交通さんのバスにつきまして限定しまして、新たに福祉乗車証の適用を行うというものでございます。 また、敬老乗車証につきましては、令和5年10月に2種の適用範囲を拡大されてございますので、そういった部分で御利用いただけるという風に考えてございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 私が伺ったのは、敬老乗車証の場合は地域限定なんですよ。桂坂から駅に来るバスは桂坂の地域の方しか使えないんですよ。そうではなくて、ここを通るバスに乗られる福祉乗車証を持っておられる方は全て適用ということかどうかということです。
○委員長(森田守) 上田担当部長。
◎企画総務部計画推進担当部長(上田和樹) 桂駅まで行ける部分につきましては、全員が適用という風になってございますので、今現在、2種の適用拡大というのは、あらゆる所で駅までという部分が全員適用されるようになって拡大されたという風に認識してございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 乗車される方全てということですね。分かりました。 それから、大原野上里に新たな路線が作られるということで、南春日町の方などは本当に歓迎されているかなという風に思うんですが、ちょっとお声を聴きますと、高齢者には、目的地まで着くのにくるっと回るということで、所要時間が長くなって負担が大きくなりはしないんだろうかというような声もありました。この点、何かありましたら答弁いただけたらいいですが、それと、私は歓迎されることだと思うんですが、この大原野、南春日町への負担というのは、便数が少ないことだけではなくて、桂駅からこの地域までの運賃がかなり高い。今、多分430円だと思うんですが、その点はそのままなんですが、やっぱりそういった点で、ダイヤとは別かもしれませんが、また併せての運賃の改善が必要ではないかという風に思っています。 それと、先ほども出ていましたけども、ちょっと西京に関わる所で言えば、南1号とかで言うと、桂エリアの運行を一方循環にするということで、下津林大般若町、桂高校前、桂駅東口、下津林は69号、70号が御利用いただけますという風に書いてあるんですが、一方しか回らなくなるということでの御不便がないかどうかというのは、そこを利用されている方などの声を聴かれたのか、実際そこへのお話などは何かあるのか、その点も教えてください。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 幾つかのエリアのお話がございますので、まず、南1系統について御説明申し上げます。 南1系統なんですが、竹田駅西口を出発いたしまして、JR桂川駅を経由しまして、下津林大般若町から先が、今現在、時計回り、反時計回り、両方向で運行しております。 この南1系統なんですが、昼間の時間帯で申し上げますと1時間に1本という状況でございまして、下津林大般若町から時計回り、反時計回りに分かれてしまいますと、この間、それぞれ南1の回数が1時間に1本の半分ということで、非常に使い勝手という部分での課題意識がございました。そういった中で、今回、南1については反時計回りということで統一をいたしますが、一方で、今回走らなくなります時計回り部分については、今現在、70系統が昼間、35分置きなどで走っておりますし、これに加えて69系統のバスも1時間に一、二本走っておりますので、そういった部分で今の利便性を確保しながら、滝川町エリアにお住まいの方にとって、より便利にということで考えたものでございます。利便性を高めますので、むしろお客様の方からそういったお声を逆に頂ければなという風に願っているところです。 もう一方、大原野エリアの方ですけれども、右京の里、勝山町、そういったエリアのお話があったかと思います。こちらも、令和3年の旅客流動調査の結果を見ておりますと、私ども市バスのお客様は、ほぼほぼ
洛西ニュータウン、ラクセーヌのお買物ですとか、そういったニーズという風な状況でもございました。今回、西9系統を設定いたします。例えば、右京の里でありましたり勝山町の場面で見ますと、行きも帰りもどちらのバスも
洛西バスターミナルを通ることなりますので、そういった部分で乗車チャンスが増えることになります。そういったところで、是非このルート、今現状、お客様は少のうございますが、お一人でも多く御利用いただければという風に思ってございます。 あと、運賃について御説明いたします。
○委員長(森田守) 上田担当部長。
◎企画総務部計画推進担当部長(上田和樹) 洛西エリアの運賃についてでございますが、以前からも御説明させていただきますとおり、やはりこのエリアにつきましては先行事業者の運賃に合わせているという部分でございますので、我々が独断で運賃を変えることはできないということを御理解いただければと考えてございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 最後にお話があった運賃のことについては、長年の課題ですので、是非改善を求めたいと思います。 もう一つ聞きたいのは、来年度の予算で、都市計画局のところで洛西地域における旅客流動調査の予算が確保されておりまして、これは、洛西地域における持続可能な交通体系の検討に当たっての基礎データとするためにということで、乗車・降車停留所、乗車目的、利用券種など、色々多岐にわたった調査がされるということになっています。これは来年度の話ですよね。それは今後の洛西の改善に資するデータを採られるんだと思いますが、今年6月に既に改善されて、これが行われるのはその後だと思うんですね。これとの関係では、今回のダイヤ改正が行われた後、またこの流量調査をされて、それをいかしてまた変えられる可能性があるという風に捉えたらよろしいですか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今ございましたが、都市計画局の方の予算の関連かと思います。 洛西地域はバス会社四つで運行しているという中で、それぞれバス会社で乗降データなりはあるんですけども、同じようなタイミングで同じような調査を行ったということはないかという風に思いますので、今回、洛西エリアのバス輸送をどういう体系にしていくのかというところを少しより高い視点から見るというような趣旨で、今回、四つの社局での調査ということを企画されているという風に認識はしてございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) そしたら、これもいかして民間バスだとか市バスなんかについても改善が行われるのか、そういうことに使われるということではないんですか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) まず、御利用実態の把握というのが大事かと思いますので、そういった中で市バス、あるいは阪急バス、ヤサカバス、
京阪京都交通、それぞれ4社の御利用状況を恐らくこの調査でつぶさに把握する中で、今後どういった運行計画がよいのか、御利用に見合った運行回数になっているのかとか、あるいは、ここが弱いところがあるとか、そういったことをいろんな視点で検証していくんだろうなという風に想像しているところでございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) もちろん大事なデータですので、いかされるだろうという風に思いますし、先ほども申しましたけれども、実際に公表されたものが、乗ってみないと分からないということもあるかもしれませんが、声を聴いて改善というのがされていくことが大事だという風に思います。 もうあんまり時間がないので、私、今回のたくさんある提案の中で、伏見の議員なんかからは、減便が多くて京都駅より南の方のことというのはあんまり考えられていないという印象を持つという感想が出されておりました。私も、区内を見ると、洛西地域は色々改善の提案があるわけですが、先ほども田中委員からもありましたけれども、買物で困っている嵐山東学区のことだとか、ここはまた1本で区役所にも行けないということがある。先ほど、1本で行けるのが便利だという話を理事者答弁もされていたんですが、そういったことについての改善だとかいうのがなかなかで、やっぱり通勤・通学は大事ですけれども、買物など、病院に行ったりという市民利用を守りつつということも表紙に書かれておりました。生活の足を守るという視点でまた改善をしていっていただきたいなという風に思っております。 それと、何回も言っていますが、二つの路線が合体して一つになると、一体これはどうなるんだと、ぱっとこの図を見たときでもこんがらがるような、そういう印象も私自身もあったし、頂いた資料を知り合いに見せたりとかしていたんですが、そうすると、これについて、やっぱり洛西の地域の方なんですが、住民説明をしてほしいという声が上がっていました。それは、何がどうなるのか、何が変わるのか、ぱっと見ただけで分からない。市民しんぶんなどを使って広報するとおっしゃられているんですが、個別的に連絡してくださったら応じますとかいうことではなくて、大幅に変わる地域でもあります。洛西だけではないかもしれませんけれども、そういった所についての丁寧な説明会のようなものを是非開いていただきたいという風に思いますが、いかがでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今回の新ダイヤは、いろんなエリアで様々な取組を実施いたします。そういった中で私どもは、お客様お一人一人に伝わるPRというのはしっかりやっていきたいと思っておりますし、当然、洛西エリアについても、お客さんに分かりやすいような御案内、ポスター等々は整備をしたいという風に思っておりますので、そういった部分で全体をお伝えするという中で、今おっしゃられたような説明会的なものについては今考えておらないというのが状況でございます。とはいえ、しっかりとPRの方でそういった部分は補っていきたいという風に思ってございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 住民に丁寧に説明をするということと併せて、やはりどういうところが不便で、どこを改善してほしいのかというような声を繰り返し住民から聴き取っていただいて、今回、本当に壮大なダイヤ改正となっておりますが、この6月までの期間の間、また乗り始められた後についても、しっかりと住民の声を聴いて、本当に市民の足としての役割を果たす市バスとなりますよう、度々の改善などもしていただきますように求めまして終わります。
○委員長(森田守) ほかにございませんか。 それでは、委員の皆様に申し上げます。 本日は正午から理事会が予定されておりますので、質疑の途中ですが、ここで一旦休憩とさせていただきます。 [午前11時55分 休憩] [午後1時 再開]
○委員長(森田守) 委員会を再開します。 休憩前に引き続き質疑を行います。 それでは、兵藤副委員長。
◆副委員長(兵藤しんいち) よろしくお願いします。 先ほど来の御質問の中になかったので、一つだけお聞きしたいと思います。 私、先日、会議で大阪に行きまして、バスに乗ったら違う所へ行っちゃったんですね。非常に私のどじなんですけども。あらかじめスマホで見ていればよかったんですけど、見たつもりが違っていたという話なんですけども、今回、バスの路線を改定するに当たりまして、本市の歩くまち京都のアプリ、これの改定のタイミングと言うか、予定はどうなっているか教えてもらえますか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今回、6月1日スタートということでございますので、ダイヤの情報などは事前に提供させていただきまして、歩くまち京都推進室の方でそれに向けての準備等はしていただけるという風に思ってございます。
○委員長(森田守) 兵藤副委員長。
◆副委員長(兵藤しんいち) 分かりました。そうしましたら、1日の段階でも既にそこに切り替わって、しっかりと使えるという認識でよろしいですかね。
○委員長(森田守) 西山自動車部長。
◎自動車部長(西山真司) 歩くまち京都のアプリですけども、我々が今提供していますオープンデータ、基礎データを活用してということなります。そちらの方は、6月1日を目掛けて今更新するつもりで準備をしております。ただ、そのデータを民間の検索会社さんがどのスケジュールで入替えをしていかはるかというところまでは我々もちょっとつかみかねていますけども、なるだけ早くしてもらえるようにお願いはしていこうかなという風に思っております。
○委員長(森田守) 兵藤副委員長。
◆副委員長(兵藤しんいち) ありがとうございます。ヤフーとかジョルダンとかいろんなアプリがありまして、そこで見た方が、いや、前と違うなと迷うと非常に心配したもんですから。 もう1点、その中で、検索すると料金が出るんですけども、今回、特急料金と二つに分かれるんですが、同じ行き先を見た方が、230円の安い方はこっちやんて観光客が行くことが懸念されるので、その辺りの対応はどうお考えでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 検索サービスによりまして、早く着けるパターンですとか、乗換えの少ないパターンですとか、あと運賃、いろんなモードで検索いただけると思います。実際、観光でお越しのお客さんを含めて、確かに早く着きたいというニーズの方ももちろんおありでしょうし、そういった辺りはお客様それぞれのニーズがあるという風に思いますので、検索結果を御覧になられて一番最適なルートをきっと選んでくださるんだろうなという風に思っておりますので、その辺りは大丈夫かと思います。
○委員長(森田守) 兵藤副委員長。
◆副委員長(兵藤しんいち) 分かりました。私なんかは安い方を選んじゃうので、どうしてもそっちの方に観光客の方も行ってしまうのを懸念したもんですから。 提案としましては、歩くまち京都の方の本市が直接やっているウェブサイトには、バス・地下鉄一日乗車券の広報をするような、そういった表示があってもいいのかなとふと思ったんですが、その辺りのお考えはいかがですかね。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 確かに観光に便利なチケットの御案内は大切な視点だと思います。ページの運営の方が都市計画局歩くまち京都推進室の方でやっておられますので、その辺りは私どもからもしっかりとお伝えしていきたいという風に思ってございます。
○委員長(森田守) 兵藤副委員長。
◆副委員長(兵藤しんいち) ありがとうございます。 いずれにしましても、バスの方向音痴だった私がいけないんですけども、来られる方がしっかり間違えないように、1日の段階でしっかりとアプリでも行きたい所に行けるように取組をしていただければありがたいです。よろしくお願いします。 終わります。
○委員長(森田守) ほかにございませんか。 なければ、以上で報告聴取を終わります。 それでは、次の一般質問に関連のない理事者は、これで退席願います。お疲れ様でした。 次の一般質問につきましては、休憩せずに行いたいと思いますので、御了承願います。 それでは、準備が整いますまでしばらくお待ち願います。 それでは、一般質問を行います。 19日までに、田中委員から、更なる経営改善について、小島副委員長から、キャッシュレス乗車システムの導入について、河合委員から、バス待ち環境について及びバスの事故の報告について、兵藤副委員長から、ホームドアの整備について、森田ゆみ子委員から、EV車について、それぞれ一般質問のお申出がありました。 そこで、お申出いただいた項目を踏まえ、先ほど申し上げた順に、それぞれ通告のあった質問と関連質問を行うことといたします。 それでは、まず、更なる経営改善について、田中委員、どうぞ。
◆委員(田中明秀) 予算特別委員会でも、この間の市長総括でも、湯浅先生が、経営なりふり構わぬというところでなかなか交通局の熱意が足らんのやないかというような御指摘をされていましたが、私は、以前のコロナ前の取りあえず5万人増客を目指そう言うてやっていたときの、全庁挙げてそれに向けて走っていたときに比べたら、そういう全庁挙げてのなりふり構わぬというところが足らんのやないかという御指摘やったんじゃないかなと受け取っているんです。皆さん方は皆さん方で、色々先ほどのダイヤの改正も含めてやれることは現状やっていただいていますし、以前のコロナ禍前のあの状況にはなかなか、経営改善はしないかんけど、増客を図らないかんけども、その中で市民生活に寄り添った形でなければいけないという両極端の部分を両肩に抱えていらっしゃるので、なかなか葛西管理者がやってはったときのような、ああいう体制は採っていきにくいし、また、あれを糧として市民生活に寄り添うというところをしっかりやっていかないかんのやないかなということやと思うので、非常に難しいかじ取りをしていかなければならないとは思うんですが、現状できることは何でもやっていくと。地下鉄に振り向けていこう、バスの混雑対策をやろうと。 その中で一つ、産業観光局のときにちょっと質問させていただいたんですが、観光の分散化をしていくのに、時期と時間と、それから場所と、こういうことで分散化をやっていこうという中で、特に場所の部分において、その取組の成果がなかなか見えへんのやないかなと観光MICE推進室の方に御指摘をさせていただいて、この部分をもっとしっかりやっていただけたら、より成果が挙がってくるんやないかなというような趣旨で質問をさせていただいたんですが、その中で、特に場所の分散化という部分において、やっぱりそれはもう交通局と切っても切り離せないことですし、また、この部分において、市長総括でも市長の方から、洛東、洛南、洛西、洛北、市内周辺部へできるだけお客さんも誘導していくようにしていかなければなりませんねというような決意もあったわけなんですが、そういうところにおいて、これがまた経営の改善につながっていくんじゃないのかなと思うんですが、この辺りの御見解はいかがですか。
○委員長(森田守) 大塚企画総務部長。
◎企画総務部長(大塚健志) 市長総括のときの市長の答弁のとおりかという風に思っております。今、確かに戻ってきているとは言いながらも、やはりどうしても一部の観光地に集中している、それが観光混雑という風なことで脚光を浴びているので、そちらの対策を採りながら全体の増客を図っていかないといけないという先生御指摘のとおりの今状況なのかなという風に思っております。 観光の分散化の方を観光MICE推進室に聞いておりましても、なかなか初めて来られる方に全然知らない所に行けという風な誘導もしにくいということもあって、どうしても集中してしまうという中ではあるという風には聞いております。ただ、我々としましては、余り行っていただいていない所が、やはり利用数で言ってみても、お客様の数から言ってみても少ないというのは事実でございますので、観光MICE推進室としっかり連携を取って、そういった所に行っていただく、我々の方もそういう形で誘導していくということで増客を図っていく、それが増収につながっていって我々の経営の改善につながっていくという風に考えております。
○委員長(森田守) 田中委員。
◆委員(田中明秀) 丁度大塚部長は総括のときに局長の後ろにいはったので、よう聞いてはったと思うので、そのとおりやと思いますし、なかなか運転士さんの数が足りていいひん中で、また働き方改革やというところで、なかなか運転士さんに無理を言えへん、まだコロナもインフルも、またこの頃ははしかと言うて、こんなんで一人休まれたら、関連の人もまだ休んでおられるような状況も現場から聞いていますし、非常に全体として難しいかじ取りだと思うんですが、今おっしゃっていただいたとおりで、引き続き場所の分散化、この部分において全庁挙げて取り組んでいただきたい、交通局がまたその部分において最大限配慮をしていただきたいなと思います。 次長におかれましては、この3月で後進に道を譲っていかれるということで、私が初当選したのが平成19年で、19年以降、西窪次長と言うたら、大体保健福祉局にずっといはったし、保健のイメージがものすごく強くて、最近また交通局に戻ってこられた。議長をやっていた2年間、何かにつけて次長が議長室へ足を運んでいただいて大変お世話になったわけなんですが、経営改善、増収増客を含めて、後輩の皆さん方に託す思いというのがあれば一言お願いをしたいと思います。
○委員長(森田守) 西窪次長。
◎交通局次長(西窪一) 市バス・地下鉄事業は、お客様がまだコロナ前まで戻ってきていない状況がございますし、令和6年度予算については赤字予算を組まなければならないということで、非常に厳しい状況が続いているという意味では、我々としても更なる経営改善というのは進めていく必要があるかなという風に思ってございます。 御紹介いただきましたように、私は保健福祉局が非常に長かったことがございまして、交通局に初めて異動してきたときには、今にも増して交通局の財政状況は非常に厳しくて、ルネッサンスプランという経営健全化計画を丁度作りながら、なおかつ交通局だけが給与カットをしているというような状況がございました。特に地下鉄の財政状況は非常に厳しい、がたがたの状態でして、運賃改定をするしか本当に方法がないという状況がございまして、今と大分風向きが違って、当時は運賃改定を申請されるような事業者さんというのはほぼいなくて、国の方もそういう状況ではなかったので、京都市の方の厳しい財政状況を説明して、運賃改定に理解を示していただくのに毎月のように国に行って説明をさせていただいて、それで1年間ぐらい掛かってやっとこさ御理解がいただけたと。その後、市民周知ですとか市会への説明、そして議決をいただくということで、平成18年の1月に地下鉄の運賃改定が何とかできたという状況がございました。 その後、市長部局の方で私も過ごしていたんですけど、3年前に交通局次長ということでまた呼戻しをいただきまして、その当時もまた皆様御存じのようにコロナ禍真っただ中ということで、交通局にしても、ほんの少し前までお客様に御乗車いただかないような取組と言うのか、非常に逆行するような取組をさせていただいていた経過もあって、大幅な減収が続いて、市バス・地下鉄共に惨たんたる状況というのがございました。 国ですとか全国の交通事業者の流れとしては、人件費経費の増こう分というのは運賃改定で賄うというのが当然やむなしやという、今はそういう状況に傾いてきておりますけども、前回、交通の運賃改定の方を行った数少ない一人として、我々の方も、運賃改定も最後の手段と言いながらも研究はずっと続けてきたところがございましたけれども、幸いにして、市長、副市長、それから市会の先生方の国への働き掛けのかいもあって、地下鉄の方は国の支援を得ることで運賃改定を回避して、何とか安定な経営ができるような形になってまいりました。 一方、市バスにつきましては、お客様が戻ってきているとはいえ、まだコロナ禍前で言うとマイナス10パーセントという風な状況でございますし、人件費経費の高騰ですとか燃料費の高騰がかなりございますので、現段階では長期的に安定した黒字というのを確保していくのは非常に厳しい状況というのがあるんですけれども、市長の方も公約等で市バスの運賃改定については回避するということをおっしゃっておられますので、我々交通局としては、それに向かって更なる経営努力を続けていく必要があろうかなと思っておりますし、市バスの財政状況の改善については、私は来年度はおりませんので、後進に委ねるような形で何とか達成できればなという風に考えているところでございます。
○委員長(森田守) 田中委員。
◆委員(田中明秀) もうみんな言うていただきましたので、ありがとうございます。市長も値上げは何とかバスもしないように頑張ろうと言うてくれていますので、そこへ向けて、その思いを後輩の皆さん方に託して、また元気で御活躍をいただきたいと思います。 以上です。
○委員長(森田守) この件に関連して、ほかにございますか。 なければ、次に、キャッシュレス乗車システムの導入について、小島副委員長、どうぞ。
◆副委員長(小島信太郎) よろしくお願いいたします。 今年度の常任委員会では福岡に行きまして、タッチ決済乗車ということで実地視察ということもさせていただいておりましたし、常任委員会、また予算・決算の委員会でもやり取りがございましたので、振り返って現状整理をさせていただきたいなと思っております。 キャッシュレス決済ということでまとめておりまして、ICカードもキャッシュレスと言えばキャッシュレスなので、言い方が正しいかどうか分かりませんが、現状としては、先ほど申し上げたタッチ決済と、そしてもう一つは、QRコード決済というのがいわゆる新型の乗車サービスなのかなという風に理解しておりまして、この京都におけるほかの交通事業者、JRさんから京阪さんから近鉄さんからそれぞれあるかと思うんですけれども、一旦鉄道会社に絞っていただいていいかなと思うんですが、現状どういった導入状況になっているか、御存じのところを教えてください。
○委員長(森田守) 上田担当部長。
◎企画総務部計画推進担当部長(上田和樹) タッチ決済、QR決済についてでございます。 京都エリアでいきますと、近鉄さん、阪急さんにおかれましては、タッチ決済、QR決済につきまして導入する方向で今現在事業を進めておられるという状況でございます。それ以外の所については、今のところ導入についてお伺いしている所はございません。
○委員長(森田守) 小島副委員長。
◆副委員長(小島信太郎) ありがとうございます。 近鉄さんは、4月からでしたか、導入されるということで、逆に京阪さん、JRさんに関しては、これは明確に後ろ向きに示しておられるのかなという風には理解をしているところでございます。 現状ですが、特に近鉄さんにおかれましては烏丸線とつながっておりますので、この辺り、近鉄さんから例えばそちらもやってくれませんかというような働き掛け、こういうようなものはないんでしょうか。
○委員長(森田守) 上田担当部長。
◎企画総務部計画推進担当部長(上田和樹) やはり決済システムにつきましては、それぞれ事業者によって判断されるべきものでありますので、そういったお話というのはございませんし、実際、相直でそういった部分がありましても、我々の使える元ございましたトラフィカ京カードにつきましても、一旦精算していただいて更に御利用いただくという形でございますので、同じような方式での対応になるのかなという風に考えてございます。
○委員長(森田守) 小島副委員長。
◆副委員長(小島信太郎) 仮に導入されても、竹田駅でクレジットカードで乗ってこられた方が困るというようなことはないということですかね。
○委員長(森田守) 上田担当部長。
◎企画総務部計画推進担当部長(上田和樹) 導入される事業者さんにおきまして、やはりそういった部分についてしっかりとPRしていただくという風に考えてございます。
○委員長(森田守) 小島副委員長。
◆副委員長(小島信太郎) ありがとうございます。 色々調べておりますと、近鉄、阪急さんということも言っていただきましたし、特にこの新型のキャッシュレス決済の機器に関しては関西で導入が進んでいるということであって、それは言わずもがな、大阪・関西万博というものを契機に、恐らく大阪メトロさんが大分先行してやられて、それにある意味広がる形で、また南海さんなんかもやっておられますし、それぞれ一定インバウンドに期待を込めてやっておられるのかなという風に理解をしております。2025年におきましては大阪・関西万博が開催されて、今回、産業観光局においても、万博に伴って誘客を行ったり、いろんな取組をやっていくということが示されておりますが、そういった万博に来られた海外からのお客様を、京都市の交通局として、現状キャッシュレス決済がないという状況でありますし、この後聞いていきたいですけども、なかなか現状難しいということも聞いておるんですが、そういったものがなくてもしっかり受け入れられる体制があるのかどうか、この辺りのお考えはどうでしょうか。
○委員長(森田守) 上田担当部長。
◎企画総務部計画推進担当部長(上田和樹) 海外から来られるお客様につきましては、優待特典付きのICカード乗車券でございますKANSAI ONE PASSなど、また、我々が発行しております地下鉄・バス一日券等で御利用いただくことでスムーズな御利用がいただけるのかなという風に考えてございます。
○委員長(森田守) 小島副委員長。
◆副委員長(小島信太郎) ありがとうございます。 先ほど、ほかの会社の導入状況というのを伺ったところであるんですけれども、懸念されるのは、要はクレジットカード決済の有無、QRコード決済なども含めて、これによって市バス・地下鉄が敬遠されてしまう、要は京都にもお越しになった方々が敬遠されてほかの所に移ってしまう、こういった心配というのはないんでしょうか。
○委員長(森田守) 上田担当部長。
◎企画総務部計画推進担当部長(上田和樹) 先ほど申しましたとおり、京都でクレジットタッチ決済やQRという部分につきましては、阪急さんと近鉄さんで検討されておりますけども、観光地というのはやはり京都市内のほか至る所にございますので、我々のネットワークでの御利用はいただけるのではないかという風に考えてございます。
○委員長(森田守) 小島副委員長。
◆副委員長(小島信太郎) ありがとうございます。 恐らく、現在積極的に導入を進めておられる会社の多くは、そういった誘客、あえて自分の会社を選んでもらうというところ、直近ではそこが目途かなと思っておりますので、そういったところは、現状京都では、私もこれを見させていただいたら心配は少ないのかなという風には理解をしております。 認識としてお伺いしたいんですけども、恐らくこのキャッシュレス決済、キャッシュレス乗車について、メリット、デメリットそれぞれあるかなと思うんですが、この辺り、おっしゃれる範囲で結構ですので、認識を教えてください。
○委員長(森田守) 上田担当部長。
◎企画総務部計画推進担当部長(上田和樹) キャッシュレス化の流れの対応につきましては、やはり交通事業者としても必要であるという風に認識してございます。ただ、今おっしゃっていただきましたように、関西でもいろんな所で導入が進んでございますけれども、そういった点につきましては、利用者にとっての利便性という部分を考えて導入に踏み込んでおられるのかなという風に考えます。 ただ、ICカードと比較しましてタッチ決済につきましては処理速度が遅い、また、市バス・地下鉄の乗降時における混雑の一因となるのではないかという懸念もございます。くわえまして、やはり経費の部分ですね。市バス・地下鉄両方に導入しますと、少なくとも約10億円の費用負担が発生する。また、入れた後も、機器の保守、カード会社への決済手数料が別途必要となるなど、また、一般的にその手数料につきましてはIC手数料よりも高いという風にもお聞きしてございますので、そういった部分があると。さらに、導入後、決済手数料の引上げという部分につきましても、カード会社から言われる可能性というのもございますので、そういった不透明な部分があるというデメリット部分もあります。そういった部分を含めまして、費用対効果の観点から、キャッシュレス対応につきまして引き続き慎重に検討してまいりたいという風に考えてございます。
○委員長(森田守) 小島副委員長。
◆副委員長(小島信太郎) ありがとうございます。 将来的には、キャッシュレス化ですので、例えば今の磁気の切符というものがそもそも要らなくなるとか、そもそも券売機も要らなくなりますし、改札機も恐らく簡易なものになってくると。この辺りがコスト減という面では期待できるんですけども、現状ではどうやってもしばらくの間はハイブリッド型でやらざるを得ないので、そこのコスト減についても余りすぐには期待ができないということでもあって、なかなかメリットという面では、利便性の向上を先ほど期待するということで申し上げましたけども、誘客効果ということでありますけれども、認識としては京都では限定的かなということで理解をさせていただいております。 一方で、今後の流れというのは明らかにキャッシュレスに向いてくるという風に思っておりますし、クレジットカード決済をすることによるいろんな効果というものは、福岡に伺ったときにも、別にインバウンドだけではなくて、例えば1日の利用の上限を設けることができるということで、これができるのであれば、そもそも、例えばクレジットカードで乗った方に関しては、一日乗車券を買わずに観光いただけるということにもつながってくると思います。 これは様々メリット、デメリットというのを検証しながら進めていただきたいなと思う中で、やはり是非お願いしたいのは、明るい形で検討いただきたいなと思っています。明るいというのは、一つは見える形でしっかりどういう風に検討されているかというのが分かるということと、あとは前向きにという意味で明るいということですね。今までやり取りを聞いておりまして感じてしまっているのは、お金が掛かるからできません、経営が悪いのにお金が掛かるので正直できませんというような、こういった印象を持ってしまっておりましたし、また同時に、こういったものがお客さんにも伝わってしまわないかなということを懸念するわけであります。最近、財政破綻騒動という言い方を言わせていただいておりますけども、簡単に申し上げて、今、いろんな所で、京都は財政悪いもんなということで言われてしまうようなことを肌で感じておりまして、例えば大阪・関西万博が開催されて来られたお客さんが、やっぱり京都は財政悪いし、経営がしんどいからクレジットカードも使えないなと、こういったことを思われてしまうのは悔しいなという風に思っておりまして、やるにしてもやらないにしても、しっかり明るい形で判断をいただきたいなと思いますし、やるのであれば、別にコストが掛かってもやるという判断が必要ですし、やらないというのも、これは退くも勇気ですから、ここはしっかり前向きに示していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○委員長(森田守) 上田担当部長。
◎企画総務部計画推進担当部長(上田和樹) 今までから、キャッシュレス化につきまして、我々も重要性を感じてございます。元々のICカードを入れるときも、やはり費用を入れて導入してございます。ただ、やはりおっしゃっていただいておりますけども、今の部分でいきますと、費用対効果という部分をしっかりと見極めていく必要があると考えてございます。クレジットカードタッチ決済だけではなくて、QR乗車券、また顔認証改札機なども開発されてございます。そういった中で、我々がどのようなシステムが適しているのかということも費用対効果を含めてしっかりと研究しながら、利用者にとって利便性の高い市バス・地下鉄になれるように目指してまいりたいという風に考えてございます。
○委員長(森田守) 小島副委員長。
◆副委員長(小島信太郎) ありがとうございます。 今おっしゃっていただいたように、いろんな方式があると思いますし、今後、マイナンバーカードなんかも出てくる可能性もありますから、この辺りは是非先進的な取組をお願いしたいなと思っております。後れた交通事業者と言うか、後れた交通機関になってしまうと、これはイメージの低下にもつながりますし、現状頑張っていただいているのは我々として理解しておりますので、ここは是非とも、市長総括でも申し上げましたし、決算・予算でも申し上げましたが、攻めた経営というのを厳しい経営環境でもお願いして終わらせていただきます。ありがとうございます。
○委員長(森田守) この件に関連して、ほかにございますか。 なければ、次に、バス待ち環境について河合委員、どうぞ。
◆委員(河合ようこ) お願いします。 予算特別委員会で質問させてもらって、ここで幾つか聞きたいと思います。 予算特別委員会でも議論があった点ですが、バス待ち環境ということで、休止されていた上屋の設置が来年度は再開されるということです。予算では、3基整備予定ということで、ベンチは約30基とされています。 設置要件を満たしているということを前提にしてですが、整備の優先順位は乗客が多いような所という風に言われたように思うんですが、そういう風になると、周辺地域等が後回しになるということを私自身は懸念するんですけれども、やっぱりこれまでも申し上げてきましたが、何よりも乗客に安心して乗ってもらうということで、乗客を増やす先行投資だという風に考えて、上屋につきましては3基に限定せずに設置していただきたいという思いがあります。この点はどうかということと、ベンチの設置の要望というのは、今年度の委員会の中でも市民からの複数の陳情が出されておりました。また、上屋などで言いますと、西京区で言いましたら、千代原口のバス停、非常に課題があるんですけれども、上屋設置要望が区長懇談会で学区からも繰り返し出されている、そういった所もあります。そういった箇所について、やっぱり優先して設置すべきではないかと思いますが、どうでしょうか。
○委員長(森田守) 西山部長。
◎自動車部長(西山真司) 来年度の予算で、我々も望んでいた上屋の設置をいよいよ再開ができるということで、バス待ち環境を更に向上できる一つの大きな整備だというところで思っております。 ただ、予算にも限りがございます。来年度、御案内のとおり、まだ赤字予算を組まざるを得ないという状況の中で、まずは3基から設置をというところで取り組んでいこうというところでございます。 最近、物価の高騰とかがありまして、一番簡単な工法、地面も簡単に掘れて建てれるという風な状況でも、経費が1基当たり500万円ぐらいは掛かるという風なぐらい、どんどん値上がりしています。以前は300万円ぐらいでいけたんですけども、労務賃とかいろんな値上がりとか等々ございますし、物価の上昇もありますので経費が上がっております。こういった中で、何とか再開する、まずは3基でもやっていこうというところでございます。 今後につきましては、また予算状況も見ながら順次やっていけたらなという風に思っているところでございます。まずは、予算のことについてはそういう風に御理解いただきたいなと思っております。 それから、設置場所につきましては、上屋の設置につきましては、やはり過去から我々の市バスが走る路線の部分で非常に多くの御要望を頂いているところでございます。設置できるかできひんかという調査、これは、ほんまに最終的な調査は地面を掘り起こしてみないと分からないところも多々ありますので、利用者の状況とか、柱が安全に建てれるかとか、もちろん地先の方の御了解とか幅員のこともありますけども、いろんなことを総合的に鑑みながら、これまでの御要望いただいている所とかを中心に設置していきたいなという風には考えているところでございます。 それから、ベンチの方も非常に御要望いただいている項目でございます。こちらの方は、毎年30基、更新とか新設、増設等を含めて予算化してまいりました。今、ベンチの方も、本当にずっと屋外に置くものですから、安いベンチではすぐ壊れてしまいますので、1基当たり大体10万円ぐらい掛かるという高価なものでございます。そういった中で、30基程度できるぐらいの予算を毎年確保しながら、新しい新設の部分、そして従来からあるベンチも段々壊れてきていますので、それの更新、あるいは、お客様の御利用の多いバス停においては、今まで1基のベンチでは足らなかって、もうちょっと置けるかなというような所は増設したりとかもしております。こちらの方も、来年度、同じように30基ぐらい買えるような予算を設けておりますので、これまでの御要望いただいている部分、それから、先ほど申しました地先の御了解とか幅員の関係とか様々な部分、そして利用者の状況とかを見極めながら、こちらの方も設置の要望なり、新たに置ける所はたくさんありますので、そちらの方も順次やっていきたいなという風に考えているところでございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 今私が申し上げた部分についての検討もお願いしたいと思います。 くわえましてですが、現在、バス待ち環境という点で言うと、今あるバス停の補修だとか、いろんな表示なんかの補修も日常的に点検されていることだと思うんですが、やっぱりバス待ちスペース全体の改善は、皆さんが見ておられる所ですので、新たなダイヤ改正ということもありますが、そこと併せて改善していただきますように求めておきます。 この点は終わります。
○委員長(森田守) この件に関連して、ほかにございますか。 なければ、続けて、バスの事故の報告について、どうぞ、河合委員。
◆委員(河合ようこ) 前回の2月9日の委員会で、我が党の森田ゆみ子委員が、2月1日に起こった市バス事故について、各議員への報告はあったが、なぜ議会で報告しないのか、どういう事故だったら報告されるのかと質問いたしました。それに対して部長は、重大事故というところまでいっていませんでしたので、こういう形とさせていただいたと風に言われたのと、これまで議会の方で報告してきている案件、主に重大事故のような感じは、例えば車両が横転するとか、そういうのに関するものを主に報告させていただいたかと思いますと答弁されました。 今日はその後のことについて話をしたいと思うんですが、3月6日午前中、西京区の大枝東長の府道で、軽ワゴン車と桂駅西行きの市バスが接触して、急ブレーキを掛けたはずみで乗客2名が胸などに軽傷を負ったという事故がありまして、乗客は15人、これを私はヤフーニュースで知りました。このことについて、交通局からは個別にも報告はありませんでした。 そしてまた、3月8日に起こった東山区での赤信号のときの事故については、資料も添付されて個別の報告もされております。しかし、これは本委員会では報告はありません。 今日の私の質問は、事故の状況報告を求めるものではありません。 それで、まず伺いたいのは、重大事故というのはどういう事故なのか、二つ目には、3月6日の西京区の事故はなぜ個別連絡すらされなかったのか、いかがですか。
○委員長(森田守) 西山部長。
◎自動車部長(西山真司) 重大事故についてですけども、一番あってはならない事故のケースでいきますと、我々の市バスがお客様に接触して死亡させてしまう、これは重大事故で一番分かりやすい、起こってはならない事故であります。こういった相手方に非常に大きな負傷を負わすようなこと、それから、あるいは、内のバスの運転士の健康起因、例えば途中で意識を失うとか、そういうようなことがあった場合、そういったことを中心にこれまで委員会では御報告をさせていただいたというようなことではございます。 先生お尋ねの3月6日の西京の
洛西ニュータウンの辺りで起こった件ですけども、こちらの方は新聞報道で、あんまり正確な報道ではなかったなという風に私らも思っていますが、内のバスは、そこの道が片側1車線、両側で2車線の道路なんですけども、時速36キロぐらいの普通のスピードで走っていましたところ、対向から走ってきた車が急に内のバスの前に中央線を割って入り込んできたと。なぜ相手の運転手さんが入り込んできたかというところまでは、我々の方も警察からの情報は得られてないんですけども、本当に直前で入ってきた。内のバスは、別に普通に真っすぐに中央線をはみ出すことなく走っていたという風なところでございまして、新聞報道では中央のセンターラインに寄ってきたという表現なんですけど、正確には中央線を越えて我々のバスに当たってきたというような状況でございます。 走っていますから、交通事故の示談の場合、どうしても走っていると一定の過失があるみたいなことを言われるんですけども、我々からしたら、もう事故を防ぎようもない、要はこちらの責任がゼロで相手が100やと主張したくなるような、そういった事故でございました。 そういった中で、先ほど申しましたような案件には入りませんでしたので、個別にも御報告というのは控えさせていただいたという風な状況ではございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 私が気になったのは、いずれも乗客が負傷されて、軽い重いは色々ありますが、救急搬送されています。私が気になるのは、乗客への影響とか運行への影響、そういったことです。事故の原因がどちらなのか、市バス側なのか相手なのかということよりも、まず乗客の安全のことが気になります。そういった点から報告すべきではないかという風に思うんです。委員会で報告するということがなくても、個別に報告されている事案がこれまであるわけですから、そういうことをなぜされなかったのかというのが疑問だったわけです。 京都市のホームページを遡って見てみました。そうすると、昨年6月21日、広報資料のところに、一般車の進路妨害により市バス車内のお客様が転倒された事故についてと書かれて、発生日時、場所、市バスの系統、運転士さんの状況、事故概要について広報されていました。私は、だから、交通局の何か指標が変わったのかと。これも市バスの運転士さんは悪くない例なんですよ。でも、そういう風に書かれていたんですね。 私は、事故というのは、市バスの運転士さんが万全の注意を払っておられても先ほどのようなことが起こり得ると思いますし、今部長が報告されたので詳細が分かったわけですよ。私、翌日一応電話をして聞いたんですけども、本当のことが伝わっていないという話もありましたよね。ですから、こういうことが起こったと、乗客は安全だったんだということも含めて、起こったことについては報告されるべきだという風に思うんですが、この点はどうでしょうか。 そして、もうまとめて言いますが、委員長、後でお諮りいただきたいんですが、先日起こった3月8日の事故については、こちらの運転士の側の非もあったと思うんですね。その原因や事故後の交通局の対応等について、まとまった段階で資料としてまとめていただきたいということを求めたいと思います。 先ほど聞いた点についての答弁をお願いします。
○委員長(森田守) 西山部長。
◎自動車部長(西山真司) バスの事故は、先ほど申しましたように、我々の方の非がある件、そして相手方さんの方に非がある件、様々な事故の形態がございます。委員の方から今ありましたけど、お客様のことの話がございました。これは我々は運転士に常に言っていますけども、事故が起これば、まずはけがをされた方、これは内の乗っておられるお客様もそうですし、場合によっては相手方の方の部分も含めて、救護措置というものは当然運転士に課せられている義務です。バスの運転士だからではなくて、免許を持っている方には誰にでもそういう義務が課せられていますので、そういった部分でしっかりとお客様のけがの状況を確認する、そして、救急車が必要やというお話であれば、そういったものも要請する、そして、警察の方にも当然報告、連絡をして事故処理というものをさせていただいております。これは、当て逃げみたいなケースで、相手がどっかへ行っちゃうとかいう場合もあるんですけども、そういったケースも含めて同様の対応というものを常にさせていただいておりますし、中には、後日、手が痛くなったと言ってこられる方もあります。そういった場合は、ドライブレコーダーというものが最近ございますので、そういった中でお客様の申告とかの状況もまた確認もしつつ、必要であれば治療の対応とかいうようなこともさせていただいたりとかいう風なケアもさせていただいているところでございます。 いずれにしましても、事故の形態は色々ありますけども、しっかりと乗客をはじめ、負傷された方とかについては対応というものをさせていただいておりますので、そこは今後についてもしっかりとやっていきたいなという風に思っております。 それから、先ほどの8日の東山の件ですけども、またそれはまとまった時点で資料として提出はさせていただきます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 事故が起こったときにきちっと事後の対応をされているということ、そこには信頼を置いていますけれども、やはり私たち議員は、市民からいろんな情報が入ったときに問合せもされたりするわけですし、やっぱり何よりも、起こったけれども、その経過がどうだったか、けがをされた方がどうやったか、けががあったのかなかったのかも含めて、お電話で情報を流してくださるときだってあるわけですが、それがあるときとないときという基準が私は分からないし、重大事故というのも、なかなか微妙な判断、そこは局に委ねられているところなのかなと思うんですが、そういったことについて知らせるということについては必要なことだと私は思いますので、検討いただいて、そういう対応をお願いしたいと思います。 終わります。
○委員長(森田守) ただ今、河合委員から要求のありました3月8日の市バス事故に係る原因、交通局の対応等の経過報告の資料については、理事者、提出できるとのことですので、委員会資料として提出を求めることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(森田守) 御異議がありませんので、委員会資料として提出を求めることに決定いたします。理事者におかれましては、なるべく早く御提出いただきますようお願いいたします。 この件に関連してほかにございますか。よろしいですか。 なければ、次に、ホームドアの整備について、兵藤副委員長、どうぞ。
◆副委員長(兵藤しんいち) よろしくお願いいたします。 私からホームドアの整備についてお聞きします。 現在、東西線は、全て駅の方にドアを設置していただいていまして、烏丸線は烏丸御池駅と四条駅と京都駅と北大路駅という風に認識をしておりますけども、コロナ禍で非常に財政が厳しい中で、ホームドアの設置がしばらくの間は滞っていたという風に認識しているんですけども、今後の設置の予定を改めて教えていただきたいんですけど、いかがでしょうか。
○委員長(森田守) 塩見高速鉄道部長。
◎高速鉄道部長(塩見康裕) ありがとうございます。 烏丸線のホーム柵の設置の今後の展開でございます。 今兵藤副委員長の方から御紹介いただきましたとおり、烏丸線の方は、お客様の多い京都駅、四条駅、烏丸御池駅には設置をしております。今申し上げていただきましたとおり、本当にコロナ禍の非常に厳しい財政状況の中で、私たちも本当は令和10年度を目指して設置するということを令和2年の3月に御報告させていただいた次第なんですけれども、やむなく今のところ計画が進んでいないという状況でございます。 それで、御質問にありました今後の展開というところでございますが、本当に私どもといたしましては、すぐにでも着手したい、その気持ちは変わりはございませんが、なかなか厳しい財政状況にございます。総費用も110億円という巨額な費用でございますので、さあ、やりますわというようなことでなかなかすぐに着手できないというのが今の現状でございます。 ただ、現時点で実施時期につきまして明確にお示しすることはできませんけれども、お客様も本当にお陰様で回復傾向になっております。ありがたいことでございます。地下鉄を安全・安心に御利用いただくために、引き続き全駅設置に向けてしっかりと検討してまいりたいということでございます。 以上でございます。
○委員長(森田守) 兵藤副委員長。
◆副委員長(兵藤しんいち) ありがとうございます。 本当にお金が掛かるのもよく存じております。大変だと思います。特に今回、物価高騰で資材も上がっていますし、今の春闘で賃金も上がっていく中で、ますます費用がかさむと思うんですね。 110億円の総費用の試算というのは、これはその前段階だと思いますけど、最新、例えば今のこの高騰の中で考えたら、更にここから上がるんでしょうか。その辺りの金額って分かるんですか。そこまで出ていませんか。
○委員長(森田守) 塩見部長。
◎高速鉄道部長(塩見康裕) 今申し上げました110億円の費用につきましては、令和2年の3月時点で試算をした費用でございます。現時点で明確に幾ら掛かるかという数字は、実はまだ持ち合わせてないんですけども、これまでやっております各種地下鉄の工事とかの状況を見ますと、やはり2割から3割費用が上がっておりますので、可動柵の全駅設置についてもそれぐらい費用が膨らむのではないかという風に考えているところでございます。
○委員長(森田守) 兵藤副委員長。
◆副委員長(兵藤しんいち) いや、ほんまに高いですね。大変だと思います。 国土交通省の方では、バリアフリーの計画を出した所の駅等に対する補助金制度があったと思うんですが、今回、今110億円が更に2割から3割上がっていくという中で、しばらくの間は設置はないとは思うんですけども、仮に国の方へ予算を要望するとしたら、どのぐらいの割合でこういった国の制度を利用できるものなんでしょうか。
○委員長(森田守) 塩見部長。
◎高速鉄道部長(塩見康裕) ありがとうございます。 可動式ホーム柵に関しまして、国への補助のことでございます。 可動式ホーム柵につきましては、110億円の費用の中には、実は柵本体と、車両、ATO装置、自動列車停止装置、その費用を含んだものでございます。今御紹介いただきました国からの補助でございますが、国からの補助は柵自体の方の補助でございまして、そちらで言いますと、大体国の方で25.2パーセントの補助を頂けるという風なのが今の現状でございます。
○委員長(森田守) 兵藤副委員長。
◆副委員長(兵藤しんいち) そうしましたら、この110億円相当の中の柵のみで、そのうちの25.2パーセントと、かなり全体的には金額は少ないという認識でいいわけですかね。分かりました。ということは、本市の持出しはかなり大変だということだと思います。 私、新聞で見たことで恐縮なんですけども、東京の都営地下鉄がホームドアの設置を100パーセント達成したというのを見まして、地下鉄は、民間事業者、いわゆる鉄道事業者の相互乗入れが多い所で5個ぐらいあると。だから、一つの駅で五つの線が入っているんですかね。非常に大変だと思いますけども、車両の編成とかドアの位置も全部異なるために、車両の改修をすると一つの線だけで20億円掛かる所があったということで、それを、実は民間事業者と共同開発したのが、QRコードを車両の窓に貼って、それをカメラで読んで、ホームドアの開け閉めをする場所、しない場所を自動的に判別するというのをやったら270万円で済んだという報道を私は見たんですけども、ほかの民間事業者と知恵を出し合って、費用、コストをどんどん安くしていく方法とか、そういったものを考えていく中で、本市としてはそういった方向性は何か考えていらっしゃるんですか。
○委員長(森田守) 秋丸高速鉄道部担当部長。
◎高速鉄道部担当部長(秋丸隆之) 今御紹介いただきました東京都交通局の取組ですけれども、今、各事業者さんも色々工夫してホーム柵の設置に向けて動いているということで、私どももその動向についてはしっかり注視して、実際に東京都交通局の担当の方にもヒアリングを行って、詳細について聞いたりしているんですけども、今言っていただいたQRコードの方式というのを簡単に御説明させていただきますと、おっしゃられたように、いろんな鉄道事業者が乗り入れているということで、それぞれ来る車両によって編成数の車両の数も違ったりとか、車両の中の扉の数も違ったりということで、それが来たときに対応するように、ホーム柵の方を開ける所、閉まったままの所というのを判別するために、そういった車両の情報をQRコードに載せまして、それを車両のドアに貼って、車両が来ますと、ホーム側にカメラが設置してありまして、ホーム側のカメラがそれを読み取って、ホーム柵の方にその情報を伝えて、車両に対応した扉が開くようにという方式を採られています。 それについては、車両側で何か機器改造とか、そういう費用がありませんので、それで安く済んだという報道になっていたかと思うんですけれども、私どもの烏丸線については、事業者、近鉄の方も乗り入れているんですけども、車両によって編成数が違ったりとか扉の位置が違ったりという、まずはそういう課題がないというのが一つと、それと、今、将来ワンマン化に向けて、新型車両の方にもATO装置というのを設置した形で導入しているんですけども、将来的に柵を付けて、車両の情報を伝達するように、そういう設備についてはATO装置を使いまして連動するようなことも考えていますので、仮に今、QRコード方式を採り入れますと、将来的にやるときに、その費用がまた二重投資になりますので、今の段階でなかなかそれを採用することはないかなと思うんですけれども、言っていただいたように、今後もいろんな事業者さんの動向というのは注視しながら、新しい技術についてはどんどん採り入れていきたいなという風に思っております。
○委員長(森田守) 兵藤副委員長。
◆副委員長(兵藤しんいち) ありがとうございます。 今おっしゃるように、烏丸線って近鉄だけですから、そんなに支障はないと思いますけど、そういった取組がコスト減につながったという事例として、私もちょっと感動させてもらったものですからお話しさせてもらったんですけども、近鉄とかの新型は、ほぼほぼ烏丸線と同じような車両で、ホームドアの位置とかも考慮していかれると思うんですけども、そうしますと、2024年の秋に近鉄京都線の車両も新しいのが導入されるということも聞いているんですけども、この車両も当然、将来的にホームドアを設置したときでも対応できるようなドアの位置とか、そういったものを考慮されている車両となっているんでしょうか。
○委員長(森田守) 秋丸担当部長。
◎高速鉄道部担当部長(秋丸隆之) 近鉄の方で報道発表がありました新型車両についてなんですけども、令和6年秋に導入ということで、計40両、10編成分ということなんですけども、これについては、京都市交通局の線に乗り入れる車両ではないということで、今乗り入れている車両についての更新計画というのは今のところまだないという風に聞いております。
○委員長(森田守) 兵藤副委員長。
◆副委員長(兵藤しんいち) 分かりました。今の新しい車両は地下鉄の方には来ないということですね。そうしましたら、もし万が一来てしまったときは、先ほどのような方式が役に立つのかなという気もいたしますけども、承知しました。 もう一つお聞きしますけど、今しばらく時間が掛かると思うんですが、ホームドアの未設置の状態の駅について、この4月から、皆様御存じのとおり、全ての事業所で合理的配慮というのが障害者に対して始まりまして、皆様の方でも、視覚障害者へのホームの円盤の部分だとか、すごく警告の点字ブロックとかをやっていただいていると思いますし、車両間の転落防止装置もしっかり付けてもらっていると思うんですが、烏丸線は今、利用客がホームから落ちてしまったときとかの非常ボタンが3か所ほど各駅にあって、緊急時にされるという風に聞いていますけども、これ以外に、今未設置の駅のことを想定しているんですけども、危険防止とか、そういった障害者への配慮という形で取り組まれていることがあったら教えてもらえますか。
○委員長(森田守) 塩見部長。
◎高速鉄道部長(塩見康裕) ホーム柵未設置駅での合理的配慮の件についてでございます。 地下鉄烏丸線の方では、可動柵を設置していない駅なんですけれども、ホームの端を赤い色で塗装して、ここが端ですよというのが分かるように、私どもはCPラインという言い方をしておるんですけども、それを設置しております。今年度、ちょっと汚くなっておりましたので、きれいに赤く塗り替えておるところでございます。 あと、転落されるお客様の状況を見ておりますと、実は酔客、お酒を飲まれた方が転落されるという事象が多いということもございまして、今年度と来年度にかけまして、ベンチの位置を平行から垂直にしまして、立たれてすぐホームの方へとととっと行かれないような対策とかを講じておるというような状況でございます。
○委員長(森田守) 兵藤副委員長。
◆副委員長(兵藤しんいち) ありがとうございます。 確かベンチの位置を線路側にしなくて垂直にするということで、それで特に酔ったお客さんが落ちないようにすると私も説明を受けましたけども、それは気にしなくていいのかな。そういった視覚障害の方とかは座ることもあんまりないかもしれませんけども、そういう座る位置が変わってしまったことによる混乱とか、そういった辺りも少しは今後配慮が要るかなと個人的には思いますので、その辺は対応してほしいと思います。 もう一つ、これは最後の質問ですけども、東西線は、ホームドアを全部設置している関係で、非常ボタンが駅にない、設置しないと私は聞いているんですけども、烏丸線については、ホームドアがある所、ない所というのも混在していますが、今、烏丸線は、あってもなくてもボタンは付いているんでしょうか。その確認をしたい。東西線は、ホームドアが全部あるから非常ボタンがないという風に聞いているんですけども、烏丸線は、ホームドアがある所とない所が混在している中で、非常時のボタンは今どのようになっているのか教えてもらえますか。
○委員長(森田守) 塩見部長。
◎高速鉄道部長(塩見康裕) 今御紹介いただきました烏丸線の方でございますが、転落防止のためのボタンというものを付けておりまして、ホーム柵を付けた所にもそのまま今付いているような状況でございます。
○委員長(森田守) 兵藤副委員長。
◆副委員長(兵藤しんいち) たまたま東西線は、もう全部撤去と言うか、元々ないと聞いているんですけども、やはり転落の有無にかかわらず、駅構内で何か異常事態があったときとかにも非常に有効だと思うので、例えば、烏丸線全駅にホームドアが付いたときに、撤去をするのではなくて、そのまま残すべきだと私は思っているんですが、その辺りの御見解はいかがですか。
○委員長(森田守) 塩見部長。
◎高速鉄道部長(塩見康裕) 東西線の方は、全てのホームに付いておりますので、元々転落されるというような危険もないということで、最初からそういったものはございません。ただ、駅員の呼出しのインターホンというものを用意しておりますので、何かありましたら、地下鉄には必ず駅員はおりますので、そちらの方のインターホンを押していただきましたら、駅の職員が直ちにお客様の元へ参りまして、色々とお話をお伺いするとか、いろんなことの対応ができるような仕組みを整えておりますので、今後ともしっかりと対応してまいりたいという風に考えております。
○委員長(森田守) 兵藤副委員長。
◆副委員長(兵藤しんいち) ありがとうございます。分かりました。じゃあ、東西線も烏丸線も何かあったら必ずお知らせをして駆け付けてもらえるという手はあると。安心しました。 ホームドアはなかなかお金が掛かって大変だと思いますけども、是非、しっかりと財政が立て直って、設置が一日も早く進むことを期待しておりますので、よろしくお願いいたします。 終わります。
○委員長(森田守) この件に関連して、ほかにございませんか。 なければ、次に、EV車について、森田ゆみ子委員、どうぞ。
◆委員(森田ゆみ子) よろしくお願いします。 EV車を今回また2台ぐらい導入するという方針が示されているんですけど、2050年のCO2排出ゼロに向けて、運搬事業はEV車を増やす必要があると思っているんですけど、現在、充電する際の電気は、大半が化石燃料に由来することになっているんですね。再生可能エネルギーで100パーセント充電する工夫が絶対に必要やと思っているんですけど、以前から私が提案しているのは、交換式のバッテリー車で瞬時に充電可能にするべきやと思っています。 この間も、国産車で交換式バッテリーのEV車が実証実験されているニュースと言うか、情報をたまたま見たんですけど、数年前のニュースで中国製の交換式バッテリーの自動車の映像が放送されていたんですけど、それは大変重量があって、クレーンで交換していた映像が流れていたんですけど、一方、私が言っているのは、交換式のバイク用の軽量のバッテリー、1個10キログラムぐらい、米1袋ぐらいのものなんですけど、それを複数個使うことで車の充電とかの負担が軽減できるというものなんですけど、私、五、六年前に初めてこういうことを提案して言っているんですけど、3年前には、私が言っていた方式でホンダが開発しているという情報をまた入手したんですけど、インドで実証実験しておられました。三輪タクシーで営業しているということが実証実験されているんですね。 今回は、検索してみたら、群馬県でクロネコヤマトが物を配達するのに実証実験しているということが出ていました。本当に日進月歩だと思いますし、交換式のバッテリーなら、日中、車が動いている間に充電できるし、予備のバッテリーを持っておくことで、場所を選ばずに、いつでも交換すればバッテリーの心配が要らないと思うんですけど、いかがでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 今御紹介ありました車両の件でございます。 私も資料を見ておりまして、交換式バッテリーを用いた軽自動車のEVということで、本田技研とヤマト運輸の方で2023年の11月から実証実験、あくまで実証ということで、集配業務などで使われておられるという風な情報は聞き及んでございます。 この実験なんですけども、交換式バッテリーということでございますので、車両を使いまして順次交換する、そのような方法という風には認識しておりますが、一方、車両については、あくまでも軽の自動車というのが実情でございます。私どもは、やはり市バスと申しますと、小型バスであれ大型バスであれ、より重量も重うございますし、それを動かすのに必要なバッテリーの容量というのも必要となります。現在、国内のメーカーでもそういう電気バスの開発等も進んでおりますし、海外では中国製のバス等もございますが、そういった中で、交換式と申しますか、そういった方式の車両というのは現状販売等がないというところでございますので、そういった中で、いろんな技術は日進月歩で進むかと思いますので、その辺りの情報は取っていきたいという風には思っている次第でございます。
○委員長(森田守) 森田ゆみ子委員。
◆委員(森田ゆみ子) 京都市が掲げている2050年までにCO2排出ゼロという目標は、環境政策局が筆頭部局なんですけど、全庁を挙げて取り組むということになっているんですね。方針には、バッテリーステーションを設置してバッテリーシェアをする計画が示されていました。住民にも電気自動車を推進するようにしていくときに、太陽光などの再生可能エネルギー100パーセントで充電されたバッテリーで、ガソリンとかよりもコスト面で圧倒する必要があると思うんですね。 交換式のバッテリーシェアを進めるうえで課題となるのは、バッテリーの劣化とリサイクルの問題があると思うんです。この際、バッテリーシェアで100パーセント充電できなくなったようなちょっと弱ったバッテリーとかは、京都市の責任で市バスなどで活用しながら、更に充電能力がほんまに劣化したときには、リサイクルすることを京都市が責任を持つということで、国とか環境政策局と連携して進めるべきと思うんですが、いかがでしょうか。
○委員長(森田守)
児玉担当部長。
◎
自動車部担当部長(児玉宜治) 電気バス、電動車には、当然、バッテリーのことも関わりが深いところでございます。 今御紹介がありましたように、バッテリーのシェアリングですとか、そのようないろんな動きがあるという風にも聞いてございます。そういった部分で、例えばその用途が二輪のEV向けなのかとか、いろんな状況もあるかと思いますので、その辺りは私どもなりにも情報を集めながら、より良い形にという風には考えていきたいとは思ってございます。
○委員長(森田守) 森田ゆみ子委員。
◆委員(森田ゆみ子) 私が思い付いたときに、五、六年前に検索したとき、その検索の仕方が悪かったかしらへんけど、こういうのを見付けられなかったんやけど、3年前に検索したら、私が言っていたようなことがちゃんと形になって実証実験されていて、今回、三輪タクシーやったのが今度は普通の自動車、軽自動車ですけど、ほんまに日進月歩やと思いますし、ホンダが生き残りを懸けてということで日産と協業を検討するという動きがあるので、こういうことを市がやりたいなとかという方向性を示せば、近い将来と言うか、そんなに遠い未来じゃないのかなと思うので、是非そういうことも検討と言うか、言葉に出していきながら頑張っていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。
○委員長(森田守) この件に関連して、ほかにございませんか。 なければ、以上で交通局を終わります。 次の産業観光局につきましては、休憩せずに行いたいと思いますので、御了承願います。 それでは、産業観光局の理事者が参りますまでしばらくお待ち願います。---------------------------------------
○委員長(森田守) それでは、
産業観光局関係の一般質問を行います。 19日までに、田中委員から、食文化の発信について、大津委員から、観光地の予約制について、北山委員から、混雑対策について、北川委員から、担い手不足の産業×リスキリングについて、河合委員から、農業振興について、それぞれ一般質問のお申出がありました。 そこで、お申出いただいた項目を踏まえ、先ほど申し上げた順に、それぞれ通告のあった質問と関連質問を行うことといたします。 それでは、まず、食文化の発信について、田中委員、どうぞ。
◆委員(田中明秀) なかなかすばらしいいで立ちでございまして、御苦労さんでございます。 昨年、丁度和食がユネスコの無形文化財に登録をされて10年ということでございまして、去年から文化庁が京都にやってきまして、京都に来てから新たに食文化推進本部が立ち上がってまいりました。この食の発信というのは、一番観光の皆さん方にとっても市民にとっても食い付きやすい、分かりやすい部分だと思いますし、昨年、丁度市場の方も実地視察に行かせていただいて、色々と整備も見させていただきました。 この中で、市場も見学が始まって1年だと思うんですが、この間の入場者やとか取組、今後の活用に向けての予定があったらお示しをいただけますか。
○委員長(森田守) 坂根中央卸売市場第一市場次長。
◎中央卸売市場第一市場次長(坂根正樹) ありがとうございます。 先ほどお話しいただきました水産棟見学エリアでございます。昨年の4月に供用を開始いたしました。 この見学エリアにつきましては、京都中央市場の役割や機能、重要性を知ることにより、市場流通食材の消費拡大につなげる、京の食文化の奥深さやすばらしさに触れることにより、その更なる継承・発展につなげる、産地や食材の大切さを学ぶことにより、食育の振興や食品ロスにつなげるという三つの狙いに基づいて、この施設を設置したところでございます。 また、京の食文化ということになりますと、私ども市場の方でお商売を営んでおられる様々な事業者の皆様、そういう方にも改めて事業の重要性を知っていただく、見学エリアはそういった機能を含めて設置したところでございます。 これによりまして、今お話ございました和食に代表される食文化の振興、あるいは京都駅西部エリアをはじめとする地域の活性化、そしてSDGsの実現にも寄与する施設ということで、私どもは設置をしたところでございます。 今年度につきましては、小学校の社会見学と言いましょうか、そういった事業にもたくさんの方に来ていただいて、見学エリアだけではなく、あじわい館も含めて活用することによって、食の大切さということを学んでいただきましたし、それ以外にも、例えば梅小路公園で開催されるイベント、あるいは区役所さんが実施されるイベント等、ここら辺とも連携をいたしまして、例えばクイズラリー、あるいはスタンプラリーの会場にしていただくというようなことも含めて、いろんな取組をさせていただいたところでございます。その結果もございまして、4月1日の供用以来、現在で約5万人の方に来ていただいているというような状況になってございます。 来年、2年目を迎えるわけなんですけれども、2年目ということになりますと、ちょっと減るというようなジンクスもあるというお話もありますので、ここでもう一歩強力な取組を進めていきたいという風に考えておるところでございますけれども、例えば、このエリアは様々な施設であったりとか色々活動されている主体がいらっしゃる。こういう所と連携をしていくということは非常に重要やという風に考えております。特に、商店街でございますとか、あるいはホテル群もございます。すし市場もございます。こういった所の魅力というところと、私どもの見学エリア、あるいはあじわい館、こういう所が連携をいたしまして相乗効果を高めていって、よりたくさんの人に来ていただく、こんな取組を来年度については進めていきたい、そのように考えておるところでございます。 以上でございます。
○委員長(森田守) 田中委員。
◆委員(田中明秀) 特に市場も整備に当たって、この地域の更なる活性化に向けて、市場を直して、すし市場から色々やって、なかなか食べる所が少ない等いろんな意見が出ていて、全国で初めての中央市場を改修する中で、改めてこの地域の活性化に資する取組をやってほしいと、議会でもいろんな発言、提言があったと思います。そして、まだ市場は改修中でございますが、その中で、長く市場の次長、場長でおられた古井場長も、今年、ある一定の区切りが付いたということでございますが、まだ整備が全部済んでいない中で、いろんな思い、心残りもあるのかなと思いますが、その辺のことも含めまして、今後の市場の立ち位置、活性化、そして役割、いろんな思いがあると思うんですが、その辺りをどのように後輩に託していかれるのか、お願いします。
○委員長(森田守) 古井中央卸売市場第一市場長。
◎中央卸売市場第一市場長(古井幸生) ありがとうございます。 御承知のとおり、私ども卸売市場は、毎日毎日、それこそ雨の日も風の日も、全国各地から多種多様な旬の食材を仕入れまして、彩り豊かな市民の食生活や世界に誇る京の食文化を支えてまいりました。もちろん、それだけではなく、いわゆる取引総数極小化の原理にのっとりまして、大量の荷物を1か所に集めることで、物流と、それから取引の効率化を実現し、結果的に環境負荷の低減にも大いに貢献をしております。2024年問題とか働き方改革、気候変動などなど今日的な課題が叫ばれる中、ともすれば、こうしたものに逆行するかのような宅配とか個配、こういったものがますます盛んになる現状を踏まえたとき、今、この卸売市場の優れたシステムを再認識すべき時期に来ているのではないかと感じております。 また、卸売市場は、公正な取引価格の形成、あるいは迅速な代金決済、受託拒否の禁止原則などによって、常に全国の生産者を支えております。現に、新型コロナウイルスが感染拡大をして、全国の飲食店が休業に追い込まれた際には、行き場を失った生産物を受け入れるセーフティネットとしての役割も果たしました。 さらに、国産の青果物に限りますと、現在も約8割が市場を経由しておりまして、そして、国産の水産物もほぼ同様の状況にあると言われております。ロシアのウクライナ侵攻とか中東問題などで、今更ながら国においては食料自給率の向上が大きな課題になっておりますけれども、国消国産をこれから一層進めまして食料自給力を向上させるためには、やはりこの卸売市場の更なる活性化が欠かせません。 くわえまして、今年当初には能登半島地震が発生しましたが、今後は更にそれよりも巨大な南海トラフ地震が発生する確率が高まっていると言われております。私ども卸売市場は、災害発生時には避難所等への食料供給拠点となります。つまり、国土の強じん化やレジリエンスの観点からも必要な社会インフラと言えます。 昨年には、文化庁が京都に全面的に移転をして、長官の直轄組織として食文化推進本部が置かれまして、食文化の重要性が改めて示されました。我が国の食文化、世界に誇る京の食文化、この継承発展、さらには、その源となる日本の農業、漁業、これらをしっかりとこれからも支えるためには、卸売市場、京都市中央市場の果たすべき役割が今後ますます重要になってまいります。 そして、私ども京都市中央市場が将来にわたってこれからもしっかりとその使命を全うしていくためには、今進めております市場の再整備を何としても成功させなければなりません。それには、引き続き市会の先生方の絶大なる御支援と御理解、御協力が不可欠でございます。 私自身、この度、再整備の道半ばでの退任となり、本当に心苦しい限りではございますけれども、どうかこの京都市中央市場の重要性を御理解いただきまして、今後とも御ひいきいただきますよう、どうかよろしくお願いいたします。本当に長い間ありがとうございました。
○委員長(森田守) 田中委員。
◆委員(田中明秀) 市場は、府内からいっぱい、北は丹後から南は山城から農産物が集まってきて販売をしているわけなので、この辺りの府市協調も頑張っていただいて、京都府にももうちょっと援助せえよということも含めて、また後輩に託していただきたいと思います。 何と言いましても、我々も旅行に行っても、やっぱりその土地の食が一番の楽しみでございますし、外国の方が来られても、それが一番の楽しみであろうかなと思うのでございます。元祖観光立国フランスも、やはりフランス料理の発信で、もう半世紀以上前からフランス料理を広めようということで、有名なシェフが世界のあちこちに行ってフランス料理を広めて、その中で、フランスへ本場のフランス料理を食べに行こうということで観光客がずっと多くなってきた。やっとこの日本も、フランス料理に負けない和食文化の発信で、また新たにいろんな方にこの日本に来ていただく、そういう土壌をまた作っていただきたいと思いますし、その先頭に立つのがまさしく東京じゃなくてやっぱり京都なんですよね。京都であって、大阪であって、奈良であって、やっぱり和食の中心地の京都がその先頭に立っていく、その基が中央市場でもあると思いますので、引き続きよろしくお願いをしたいと思います。 今日は最終の委員会なんですが、皆さん、お着物でお越しでございます。伝統産業から農林振興からいろんな分野において、やっぱり一番裾野が広いのが食でございますし、第一次産業の振興も、そして皆さん方がお召しの和装も、そして建築も器も、いろんな京都が誇る伝統産業をしっかり維持していくためにも、京都の食文化の発信というのは非常に大事だと私は思いますので、総合的に産業観光局の皆さん方が先頭に立ってこういう部分を守っていただきたいと思いますし、その中で、石田戦略監もこの3月いっぱいで後進に道を譲られるということで、石田戦略監と言えば、スポーツにも長いことおられて、私も地域の体育振興会で大変色々お世話になって、縁も深い局長で、いろんな意見交換もさせてもらいましたし、非常に残念なんですが、今後に向けて、食も含めて、産業観光局全体の立ち位置、また進め方は非常に京都市にとっても重要な部分であると認識をいたしておりますが、石田戦略監がどのような思いで皆さん方に託していかれるのか、一言御披露いただければと思いますが、いかがでしょう。
○委員長(森田守) 石田産業・
文化融合戦略監。
◎産業・
文化融合戦略監(石田洋也) 最後の委員会で答弁の機会を頂きましてありがとうございます。また、貴重なお時間を頂きます。ありがとうございます。 私は、産業の部署には、企業立地の担当部長、その後は新産業振興室長、御紹介いただいたスポーツの担当局長を挟みまして、今のポストに2年ということで、計7年間、京都のまちの成長発展にとって本当に大変重要な仕事をさせていただきました。この間、議員の先生からは、本当に貴重な御意見、また、常から御指導いただきましたこと、心から感謝を申し上げます。ありがとうございます。 先ほど、食の文化、また、伝統産業の活性化ということにも触れていただきました。私は西陣で生まれまして、両親が機織りをしておりました。ですので、今も生活の音、織機の音が耳に響くんですけれども、この大事な文化を支える、また、先端企業を生み出してきたこの伝統産業を、なかなか厳しい状況ですけれども、次の世代につないでいくと。十分なことはなかなかできなかったんですが、伝統産業をはじめ産業振興に係る仕事に最後で関われましたことを本当に感謝しております。 京都のまちの持続的な発展、また、市民の皆様の豊かな暮らしの実現に向けましては、まずは雇用の場の創出、そして市民所得を上げていくこと、そして、市民の暮らしや、先生も言っていただいたスポーツ、あるいは文化、地域の活動を支えていただいています中小企業、地域企業の皆様が成長発展すること、また京都に集積すること、こういうためには京都の産業の振興が極めて重要です。その結果、税収が増えて市民サービスも充実していくと。こういうことにつながる好循環を考えますと、産業観光局の役割というのは本当に大きいなという風に改めて思います。 今後も、物価高騰、また、担い手不足とか色々状況がある中で、まずは下支えと経営基盤の強化にしっかりと取り組んだうえで、成長の取組につきましては、まず一つは、この京都の強み、文化力の礎に、これまで培ってきた産学公の連携、こういうのをしっかりいかして、雇用の創出に向けた企業立地促進、またスタートアップの創出・成長の支援、あと、生産力向上に向けたデジタル化、DXの支援、販路拡大に向けた海外展開の支援でありますとか、ライフサイエンス、グリーン、あるいはコンテンツ産業、また、伝統産業と先端産業の融合などなど、また、産業の担い手、学生の市内就職でありますとか、クリエイティブな方々が集まっていただく、こういうことを全庁連携して産業支援機関と共に取り組んでいくことが必要だなという風に思っております。 そのための施策を考えるに当たりましては、市民の皆様、あるいは企業、関係機関の皆様が今何を望んでおられるのか、必要とされているのか、こういうことをしっかり押さえることが大事です。これまで、産業観光局の職員一人一人が本当に現場に出向き、声を聴き、その声を関係の皆様と共有して、また、議員の皆様にも色々御意見を頂きながら、そのときそのときに必要な取組を考え、最善の策を、産業技術研究所、ASTEM、こういった所も含めまして取り組んできたという風に思っております。 観光は土橋政策監、森林は猪田政策監、また市場は古井場長、今日は出席していないですけれども、ASTEMは森永理事、観光協会奥井理事、こういう局長級がいるんですけれども、それぞれがしっかり責任を果たしながら、また、多くの職員と共に仕事が進められてきたこと、これは本当に感謝をしております。これからも、直面する課題、また、本当に中長期的に視野を持って仕事をすることで、更に成果を挙げてくれるものだという風に思っております。これからも産業観光局に対しまして変わらぬ御指導を、皆様方、どうぞよろしくお願いいたします。 そして、最後になりますけれども、これまで皆様方に本当に御指導いただきましたこと、改めてお礼を申し上げまして最後の御挨拶とさせてもらいます。本当にありがとうございました。
○委員長(森田守) 田中委員。
◆委員(田中明秀) まさしくおっしゃっていただいたとおりなんですが、先日、伝産ミュージアムにちょっと行ってきまして、丁度山口室長がいてはって、お着物でいはりましたけど、若いたくみの技術を見せていただきながら、やっぱり非常に厳しい伝統産業の部分もあるなと思いながら見させていただきまして、できるだけ京都の中小企業の皆さん方が維持継承できるように努力をお願いして終わりたいと思います。 以上です。
○委員長(森田守) この件に関連して、ほかにございませんか。 なければ、次に、観光地の予約制について、大津委員、どうぞ。
◆委員(大津裕太) オーバーツーリズムに対しての質問をさせていただきます。 昨年の11月ぐらいにも、京都新聞の記事として、星野リゾートの代表が、京都や大阪でも事前予約制に取り組むべきみたいな記事が出ておりまして、私も以前から世界各地のオーバーツーリズムの対策とかを見ていると、この事前予約制というのがかなり主流になっているなという気がしております。ざっと見ただけでも、ヨーロッパ各地もそうですし、アメリカもそうですし、メジャーどころのよく聞く所というのは大体事前予約制を入れていると。国内でも、白川郷なんかは完全予約制を入れていたりですとか、京都も、よく言われていますが、桂離宮とか修学院離宮とか、あと無鄰菴、瑠璃光院とか、この辺が予約制を導入されていますが、よく言われている分散の中で、京都市のやっている時間の分散があると思いますが、朝に何かイベントをしたりですとか、夜も動いてもらったりというのはあるんですが、この時間の分散はもちろん効果はあるんですが、でも、やっぱり昼間の一定の時間に皆さん同じ場所に行くという意味では、なかなかこの分散効果というのは出ていないのかなと思っていまして、事前予約制というのは、一定この時間の分散にいい効果があるんじゃないかなという風に私は感じています。 一方で、特に神社とか、どなたでも来てくださいというような宗教施設で、特に有料拝観でもないというような所はなかなか難しいとは思うんですが、事前予約制、これは完全予約制と、完全予約じゃなくて、予約していなくても行けるけど、事前予約していないとかなり待つみたいなもので実質促すような形があるんですが、これをもう少し京都の観光地、いろんな所に協力してもらいながら、もう少し意識的に進めることも効果的なんじゃないかなと思いますが、こういった議論は、産業観光局の中では何かされていることがあれば教えてください。
○委員長(森田守) 吉田観光MICE推進室長。
◎観光MICE推進室長(吉田正樹) 事前予約制についてでございます。 これまで本市は、観光協会と連携しまして、コロナ禍をきっかけに、少人数で安全・安心に観光客の方に京都観光を楽しんでいただこうということで、早朝ですとか夜間の時間帯、また、とっておきの京都エリアの場所の分散など、奥深い京都の魅力を堪能していただきますように、事前予約制というのを進めてきております。その結果、各観光施設等におきましても、ガイドツアーですとか特別体験が造成されるなど、事前予約制の導入が広がってきていると認識をしております。 今後とも、引き続き観光協会と連携して、混雑緩和でありましたりとか京都観光の満足度向上に資する事前予約制の導入について進めていきたいと考えてございます。
○委員長(森田守) 大津委員。
◆委員(大津裕太) 先ほど無鄰菴とかも出しましたが、京都市の中でもそういう予約制を進めていただいている所があるのは認識しています。 私がちょっと思っているのは、本当に観光客が大量に来るような施設、ここができるかどうかは別として、イメージとしては、例えば清水寺であったりとか、金閣寺であったりとか、そういう本当に集中するような所、こういう所も何かそういう形が一定採れないかなと思っていまして、私は、まず京都市ができることとしては、二条城なんかは正に京都市の判断でできますし、入口がちゃんと入城のゲートもありますので、できるのではないかなと思っていまして、例えばこういった二条城とかで京都市が実証的にやって、その中での効果とかリスクとか、いろんなことのデータを採って、それを寺社とかいろんな観光地に提供していく、こういう形で、もう一歩大きい人数の所でもこういったことが進められないかなという思いがあるんですが、いかがでしょうか。
○委員長(森田守) 吉田室長。
◎観光MICE推進室長(吉田正樹) 例えば例示ということでございますが、二条城の御案内がありました。二条城は、御承知かもしれませんが、文化市民局の方が管理運営、所管をしておりまして、文化市民局からは、事前予約制を拡大することは、当日に二条城に入城したいと思われたお客様の入城が制限されて、そういったお客様を逃がすことになる可能性もあって、慎重な検討が必要であるといった話を聞いているところでございます。
○委員長(森田守) 大津委員。
◆委員(大津裕太) 分かりました。 二条城自体が文化市民局というのは当然ですし、これはもちろん産業観光局と文化市民局と共同と言うか、一緒に考えていただくことかなという風に思っています。 もちろん予約制というのは、当日来られた方に一定デメリットがあるのは当然ですし、世界中の大きな観光施設はどこでもそういうことをやっているわけですから、これは、事前の周知をどうやってやっていくかとか、それが完全予約なのか、当日来られた方は、入れないわけではないけど、予約された方に比べたら大分待っていただくということで実質的に予約を促していくか、この辺は恐らく日本でも世界でもいろんな事例があると思いますので、今の理由であれば、ちょっと断るための答弁みたいに聞こえますので、もちろん、すぐにやってというのは混乱も生むと思いますので、周到な準備は要ると思いますが、まずは、やっぱり自分たちの中でできる二条城で予約制というものがどういう影響を与えるのかとか、どういう人流を生むのかというところをまず実験から是非検討していただけたらなと思います。 以上で終わります。
○委員長(森田守) この件に関連して、ほかにございませんか。 なければ、次に、混雑対策について、北山委員、どうぞ。
◆委員(北山ただお) 皆さん、御苦労さんです。 この間、混雑対策、オーバーツーリズム、様々な課題が、この間の本会議、また、この前の市長総括などでも出されてまいりましたが、今、そういう対策をしなくてはならないという京都市の現状はどういう風に皆さんが受け止めておられるのか、この前提をお聞きしたいんですが。
○委員長(森田守) 吉田室長。
◎観光MICE推進室長(吉田正樹) 新型コロナの影響、コロナ禍を過ぎまして、京都観光が回復する中、市民生活との調和、これが最重要でございますので、そこをしっかりと押さえたうえで持続可能な観光としていく、そのために観光課題対策を進めていく必要があるという認識でございます。
○委員長(森田守) 北山委員。
◆委員(北山ただお) その認識の前提で、京都市の観光全体が今オーバーツーリズムと言って、僕は何となく京都全部が飽和状態なのかという風なことにはなっていないのではないかということで、今の実情が例えば一極集中的なことになっているのか、全体としての京都市が今しなくてはならないという前提がどういう風になっているかということをお聞きしたいんです。
○委員長(森田守) 吉田室長。
◎観光MICE推進室長(吉田正樹) 観光は、先ほどもお話がございましたが、時期、時間、場所の分散化に取り組んでいるように、市内全域が常に混んでいるという状況ではないという認識をしています。そのために分散化の取組ですとか混雑状況の見える化などに取り組んでいるところでございます。
○委員長(森田守) 北山委員。
◆委員(北山ただお) 今、色々議論の中身の一つは、そういう集中した所がある、それに対してどうするかということだとか、交通でのアクセスの混雑、マイカーだとか、今は市バスの混雑だとか、色々議論がずっとされているので、それはそれで取組をしていかなくてはならないわけでありますが、しかし、僕は、京都全体の中でも分散化と言われておりますように、来てほしいと。全国でもそうですよね。京都は全体で見ればすごいけれども、全国のいろんな県がもっと来てほしいと、こういう努力をしているのとよく似ておりまして、例えば私のおります山科では、ホテルが京都市内はいっぱいだと言うんだけども、山科でおこしやす“やましな”協議会が作られて、ホテルはもっと来てくれてもいいとか、観光客などでも来てほしいと言うけれども、なかなかそういう状況になくて、特定の所は特定のイベントがあるときにはわっとなるけども、なかなかそうはいかないと。しかし、恒常的にオーバーの状況がある所があるわけですよね。そういう点での皆さんの対応が、今までも議論もされて、それぞれの地域での話合いとか協議だとか、また、いろんなアイデアを出してどういう風にしていくかとか、そういう点が議論もされてきたと思いますが、これは恒常的にどういう風に進められてきているのか。当然、長年のあれで、4月はどこどこでどんなことになっているかとかいうのは、これはもう皆さん熟知されているところでありましょうし、この前、意識調査の資料も出ておりましたから、あれを私もずっと見ながら、毎年の多い所は分散と言ってもなかなかそうもいかないなという状況を見ておりました。その辺りの対応だとか、現地の方々の御意見だとか、そういうのをもっと意識の中、あれはどこがどうなったかということで数値上は出ておりますが、どういう風な話合いだとか、どういう風な経過を持ってきているのか、実際にそういう分散化ということはかなり以前から言われているけれども、なかなかそうもいかない状況を、皆さん、今はどういう風に取り組もうとしているのか、その辺りはどうでしょうか。
○委員長(森田守) 吉田室長。
◎観光MICE推進室長(吉田正樹) すいません、場所の分散化という観点からの答弁でよろしいですか。 本市では、観光の場所の分散化と地域の活性化を図るために、山科、伏見、大原、高雄、京北、西京の6エリアを中心に、市内の多様なエリアにおけます魅力発信を行う、とっておきの京都プロジェクトに取り組んでおりまして、この間、ウェブサイトでの情報発信ですとか、各エリアの特性に応じた観光商品の造成、PR、事業者支援等を実施してきているところでございます。そうした取組を今現在進めているということでございます。
○委員長(森田守) 北山委員。
◆委員(北山ただお) 全体から見ましたら、実際はトータルのまちづくりですわね。だから、もちろん観光地で努力される営業の問題であり、道路の問題であり、また、住んでおられる皆さんとの関係だとかいうことを、僕は、都市計画局としても、単純にオーバーツーリズムという言葉が独り歩きしているような感じの中で、皆さん方が地域づくりをどこにどういう風に進めていくのかということが、それは先ほど言いました交通の問題であり、マイカーなんかはもっと流入制限などをしていくという風なことが必要でありますし、これはパーク・アンド・ライドなどで努力はされているけど、もっと抑制をしていくことが必要じゃないかと。ホテルだって、もう目標、前市長が言っていた数字まではいってるわけですから、これはやっぱり総量規制をしていくような立場にもっと進んでいかなかったら、ますます混雑度の両極化が進むんじゃないかという風に思っておりまして、そういう点での都市計画、また交通をトータルで進めていかなくてはならないわけで、その辺り、余り具体的にどこがどうというんじゃなくて、そういう取組を産業観光局としてどういう位置付けでやるのか、その辺り、もう少し自分の取組としての問題を。
○委員長(森田守) 吉田室長。
◎観光MICE推進室長(吉田正樹) 先ほど申し上げましたとっておきの京都プロジェクトにおきまして、主体的に観光誘客に取り組む地域の事業者の方の伴走支援等を行っておりまして、そういう地域の観光振興に主体的に取り組もうとする意欲のある団体や事業者の方が生まれてきているということで、そうした方々としっかり連携をして取組を進めているところでございます。
○委員長(森田守) 北山委員。
◆委員(北山ただお) そういう周辺、また、そういった所についてのいろんな努力をしている方の声がどういう風に届いているのかなという気持ちがあったのと、全体として、分散化という言葉の中で、京都のまちづくり、本当に訪れてよし、住んでよしという、そういう関係が作られていくことが必要です。その中での皆さんの努力がこれからも大いに進められていくことを願って質問いたしました。 終わります。
○委員長(森田守) この件に関連して、ほかにございませんか。 山本しゅうじ委員。
◆委員(山本しゅうじ) 今、北山委員から特に観光の分散化ということで出ていました。私も市長総括でも1問させていただきまして、やっぱり魅力発信ということが、六つのエリアで観光協会さんもとっておきの京都プロジェクトということでやっていただいているんですけれども、あれ以外に、先ほど私も交通局のときに言おうかなと思ったんですけれども、例えば地下鉄の車内にそういうとっておきの京都を広告みたいな形でされたことはあるんでしょうかね。
○委員長(森田守) 吉田室長。
◎観光MICE推進室長(吉田正樹) とっておきの京都プロジェクトとして、それだけのPRということで地下鉄車内での掲出というのは、これまで行っておりません。
○委員長(森田守) 山本しゅうじ委員。
◆委員(山本しゅうじ) もちろん皆さん御存じのJR東海さんのそうだ京都、行こう。がありますけれども、あれでどーんと毘沙門堂のもみじが出て、全国から山科も入れないぐらい、あの道路が大変なことになったことがあったんですけれども、やっぱり視覚で訴えていくことが重要やと思いますし、ホームページを見た人は、今も琵琶湖疏水の本当に美しい桜の山科の所をクリックしたら出てくるんですけれども、有名な琵琶湖疏水だけじゃなくて、山科にも色々ありますし、京北にも色々ありますし、そういうのを、例えば季節ごとでもいいですし、地下鉄というのは一つの我々の同じグループの中の話ですので、その広告料がどうなのかということはちょっと私も分かりませんけれども、例えば観光協会さんを通じて、地下鉄の車内にとっておきの京都、とっておきの京都と言ってしまうと、もう京都になってしまうので、とっておきの京北とか、とっておきの山科とかいう感じでアピールしてもらうようなことができたら、住んでいる私たちもそうですし、毎日通勤で使っている方もそうですし、そういうことが毎日視覚の中で入ってくる一つのいい広報物を掲示できる場所だと思うんですけれども、いかがでしょうかね。
○委員長(森田守) 吉田室長。
◎観光MICE推進室長(吉田正樹) ありがとうございます。 今ここですぐにそれができるかどうかは、ちょっとお答えは難しいんですけども、頂いた御意見を参考にさせていただいて、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。
○委員長(森田守) 山本しゅうじ委員。
◆委員(山本しゅうじ) 是非、分散化、分散化ということを言っていながら、なかなかいい地域の魅力のPRが行き届いていない部分があると思うので、そこはしっかりまた力を入れていただけたらと思います。折角いい六つのエリアとおっしゃっていただいているので、もっと拡大してやっていただけたらいいなと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします。 以上です。
○委員長(森田守) ほかにございませんか。 なければ、次に、担い手不足の産業×リスキリングについて、北川委員、どうぞ。
◆委員(北川みき) 休憩前にすいません。手短に質問させていただきます。 リスキリングについてです。 いわゆる学び直しのようなものと思われがちなリスキリングなんですけれども、実際には、労働者が現在の職業で身に着けていないスキル、又は将来必要になる新しいスキルや能力を習得するプロセスのことと言われておりまして、経済産業省では、新しい職業に就くために、あるいは今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために必要なスキルを獲得する・させることと定義されているようです。 単なるデジタルスキル習得とか個人のスキルアップではなくて、労働者の再教育を通じた人的資本への再投資ということが言えるのかなと思うんですけれども、海外では、既に2020年頃から国家戦略としてリスキリングを推し進めている国が多数ありまして、この日本でも、2022年、リスキリングに5年で1兆円程度の投資の方針を政府が発表しました。大手企業を中心にデジタル人材の教育投資というのは加速しているのかなと思っております。 私、先日、文化市民局さんにもリスキリングについて質問と御提案をさせていただいたんですけれども、リスキリングの中でも、企業支援という色が濃くなれば産業観光局さんの管轄であるという風にお聞きしたので、本日質問させていただきたいと思います。 私、様々な分野で既に活躍されている方の経験とかスキルに、プラス、デジタルスキルを掛け合わせることで、より既存分野の発展とか販路拡大とか、あと、DX化などで活躍する人材になる可能性がまだまだある産業があると思っていて、例えば、この道一筋何十年とか、これを作り続けて何十年みたいな職人さんの所に担い手が不足してきたと。そういう所にデジタルスキルを持った人材が入ることで、新たな商品の開発とか広報、販路の拡大なんかが見込めると思いますし、若しくは、その職人さん御自身がデジタルスキルを身に着けたいと思っている方もいらっしゃるかもしれないと思っております。 私の祖母は、昔、伊根町で丹後ちりめんの機織り物のお仕事をしておりまして、職業としての機織りは肉体的な負担がすごく大変で、早々に辞めてしまったんですけれども、その頃からDXを取り入れたような画期的な策があれば負担を減らせたんじゃないかなと思っていて、産業観光局さんとしてのお取組の現状をちょっとお聞きしたいんですけれども、国からの補助金は、DX化に関するものであれば4分の3、DXに関するものでなくても2分の1出るとお聞きしておりまして、デジタルスキルの習得以外の目的でも補助金が出るとのことなんですけれども、現状、主にリスキリングということ自体の企画は、文化市民局さんだけが担当されているような状況でしょうか。
○委員長(森田守) 山下産業企画室ひと・し
ごと環境整備担当部長。
◎産業企画室ひと・し
ごと環境整備担当部長(山下信一) リスキリング、リカレントについての御質問でございます。 リスキリングにつきましては、少子高齢化に伴う労働人口の減少に加えまして、コロナ禍からの回復に伴い、地域企業における担い手不足が課題となってございます。デジタル化の急速な進展などにより、こうした技術に対応できる担い手のニーズも高まっていると認識しております。 また、政府においても、デフレ完全脱却のための総合経済対策においてリスキリングを掲げており、今後は、こういった多様な働き方のニーズの高まりを見せる中、誰もがその能力を最大限にいかして働き、生産性向上や持続的な成長につなげるため、リスキリングが重要となってきていると認識しているところでございます。 文化市民局ということもございましたが、産業観光局といたしましても、中小企業の支援ということで、デジタル化、DX化の推進であったりとか、あるいは、京都府と一緒に実施しておりますオール京都体制でリカレント教育の推進に取り組むため、京都府リカレント教育推進機構というものを設立したところでございます。この機構では、京都に集積します大学の教育、研究の特色を可視化して、そういったリカレントのコンテンツをホームページを新設しまして紹介したりとか、あるいは、京都府生涯現役クリエイティブセンター、こちらでは様々なリカレント研修を実施しておりまして、本市も連携しながら、女性活躍推進コースでありますとかDX人材育成コースなどの様々なメニューを用意しているところでございます。
○委員長(森田守) 北川委員。
◆委員(北川みき) ありがとうございます。 先月の報道発表資料ですか、第149回京都市中小企業経営動向実態調査結果、産業観光局さんから出されている結果なんですけれども、これの当面の経営戦略とか経営上の不安要素というところで、必ず人材育成とか人手不足、担い手不足というのが出てきていて、これは結構喫緊の課題なんじゃないかなというところで、特に私がこれから注目していただきたいのが、女性のリスキリングということで、これは何で女性に特化して注目していただきたいかと言うと、人口流出が元々京都市は顕著で、担い手不足がずっと言われているんですけれども、コロナ禍における女性の失業率というのが男性と比較して女性は約3倍に上っておりまして、全国で実質失業者は、女性は100万人を超えたという風に言われております。こんなに人手不足、人手不足と言われておきながら、失業している女性が非常にたくさんいると。 三菱総合研究所が発表した人材需要の予測によると、生産職とか事務職においてAIとかDX化がもっともっと進んできた場合、約210万人の人員が余剰になる、つまり解雇される可能性があるという風にデータが出ております。ただ、一方で専門職は、技術革新をリードしたりDXに明るい人材に関しては約170万人が不足するというデータが出ております。DX化の推進とかAI技術の進歩によって技術的失業リスクにさらされているというのは、女性の方がはるかに率は高いと言われておりまして、日本でも、こうなってくると女性の12パーセントが職を失う可能性があるというような予測結果も出ております。女性はどうしても非正規雇用を自ら望んで就業したりするライフステージの変化というのが常に付いて回るわけなんですけれども、日本の女性の就業希望者の7割を占めているのが非正規雇用を希望している方ということで、この辺りが男性との賃金格差をすごく生んでいるということになっております。 なので、共働きが前提の日本の社会において、女性の就労のインフラというのは、構造的にこの京都市においても全然追い付いていないというのが象徴されているかなと思うんですけれども、産業観光局さんでのお取組として、令和4年度から京都市伝統産業未来構築事業補助金というのをされていると思うんですけれども、こちらについてもちょっとお聞きしたいんですが、令和5年度は6月7日に既に募集を終了していると思うんですけれども、どのくらいの企業さんから応募があって、どんな伴走型支援と言うか、その後のお取組につながっているのか、お分かりになれば教えてください。
○委員長(森田守) 山口クリエイティブ産業振興室長。
◎クリエイティブ産業振興室長(山口薫) 今御紹介いただきました伝統産業未来構築事業でございますが、令和4年度に設立をいたしまして、そして、令和5年度からは海外展開枠というのを作っております。そして、令和4年度でございますが、14件を認定いたしまして、そして、令和5年度につきましては16件を認定して、その16件のうち海外では5件を認定しております。 その事業につきましては、伝統産業と他分野との連携によって、現代のライフスタイルに合わせたものづくりや販路の開拓、担い手育成とか先進的な取組に対しまして伴走支援をするという広い事業でございます。そして、その後セミナーを行ったり、少しでも広く皆様のお力になれるようになる事業でございます。 事業の例といたしましては、例えば京友禅のサリーであったり、海外向けの京焼、清水焼の作成、京表具のランプシェードなり、そういった取組を行っております。 そして、先生は冒頭、女性の職人のことをおっしゃいましたが、私も、この職人につきまして、女性がやはり美しいもの、着物であったり帯であったり、そうしたものがかなり大好きで、そういったものに触れたい、若しくは就職したいという声がかなりございます。そうした女性の就労の定着というのが鍵にはなりますが、やはり業界全体が非常に厳しい中、若い方、女性を抱え切れない、就職させることができないという職人側の悩みもございます。京都市では、後継者育成であったり、産業技術研究所の研修であったり、京もの担い手事業であったり、様々な角度からも取組をしておりますが、先ほどございました女性の観点、視点、そしてDX、デジタル化、様々な角度から、今、伝統産業が未来につながるように色々と取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○委員長(森田守) 北川委員。
◆委員(北川みき) ありがとうございます。 すごくきれいにまとめてくださって、次が聞きにくいんですけど、この取組はホームページ以外でどこかで発信されたりしていますでしょうか。
○委員長(森田守) 山口室長。
◎クリエイティブ産業振興室長(山口薫) 先ほどございましたセミナーというのをやっているんです。そこで年度末に報告会というのをやっておりまして、1年間に認定された、令和4年度であったら14件、令和5年だったら16件の方々に報告をしていただいていると。そして、年度末に実績報告書みたいな冊子を、今現在、鋭意作成して取組の結果をまとめているという状況でございます。
○委員長(森田守) 北川委員。
◆委員(北川みき) ありがとうございます。 こういった海外展開枠なども設置されたということで、そうなると、ますますデジタルのスキルも必要になってくるかなと思いますので、BtoBの京都市対企業という枠を超えて、この取組を是非BtoC、リスキリングに興味のある女性とか、裾野広く皆さんに展開していけるように、どんどん文化市民局さんともしっかりタッグを組んでいただいて、今までなかったようなお取組が今後展開されていくことを期待し、お願いして終わりたいと思います。 以上です。
○委員長(森田守) この件に関連して、何かございますか。 なければ質疑の途中ですが、暫時休憩いたします。 [午後3時 休憩] [午後3時20分 再開]
○委員長(森田守) 委員会を再開します。 休憩前に引き続き質疑を行います。 それでは、農業振興について、河合委員、どうぞ。
◆委員(河合ようこ) お願いします。 農業振興ということで、幅が広いんですけれども、改めて予算特別委員会などを聞きながら、農業の果たしている役割というのが多方面であるということを実感しながら聞いておりました。そういう中で、今、とりわけ日本の食料自給率が下がり続けているということで、旧のこれまでの農業基本法の中で自給率の目標を持ってやってこられたけれども、ずっと下がってきたという中で、今、38パーセントだという風に聞いております。やはり国内での自給率を上げていくということが本当に大事だという風に思っておりますけれども、現在ずっと下がっている状況について、どのように捉えておられるかという点、そして、京都市での自給率というのは分からないということを聞いているんですが、現在、京都においての食料自給率というのはどれぐらいなのかということも含めて答弁いただきたいと思います。
○委員長(森田守) 宿院農林振興室長。
◎農林振興室長(宿院惠) 先生がおっしゃられましたとおり、令和2年3月に策定されました食料・農業・農村基本計画におきまして、食料自給率の向上というものがうたわれております。 京都の自給率なんですけれども、令和3年度の数値で京都府12パーセントと聞いております。 現在、この基本計画の基となります食料・農業・農村基本法の見直しが国の方で行われておりまして、今の世界人口の増加ですとか、それから食料生産の不安定化、そういったものを見据えまして、国全体として、食料の確保に加えまして、国民一人一人へ食料がきちんと行き届くようということで、食料安全保障の抜本的な強化を図る、そのように方向性が示されております。 本市といたしましても、市内農地の保全、それから適正な利用を図りまして、市民の皆様に安定的に食料を届ける、そういった責務を果たしていくことを実現していきたい、そのように考えております。 以上です。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 今、京都府が12パーセントという風に聞いて、結構広大な農地があるように感じるんですが、カロリーベースということでの自給率が低いんだなと改めて思ったんですが、先ほど御紹介がありました、今、国で食料・農業・農村基本法、新しい農業基本法となるものが提案をされて、審議の最中でありますけれども、これまでは農業基本法の中で食料自給率単独での目標を持って取り組んできた、ところが達成できず下がっているという現状がある中で、農業関係者の方からは、その総括がないまま食料自給率の目標、これは、先ほどおっしゃった安全保障という、そういった形だとか、名称をほかのことも交ぜたような形での目標を挙げておられるということがやはり問題ではないかというような御意見を聴いております。 やっぱり国が責任を持って、自給率の目標をはっきりと持って、国がどう取り組むかということを明確にすることが大事だと私は考えております。やはり食料自給率を上げていくという点でも、耕作地とか農地、また、農業に従事する方たちがしっかりあるということが本当に大事だという風に思っています。 予算特別委員会の中でも議論になっておりましたし、この間、いろんな燃料や肥料等の高騰に対する補助などがあるんですけれども、それがあった下でも、やっぱり支出が大きくなって、農業が大好きだけども、それではなかなか食べていくことが大変だという声はもう以前から聞いておりまして、それに拍車が掛かっている状態だという風に思います。 また、西京区でもやっぱり農家さんが結構あって、私は35年ぐらい前に西京区に来たんですが、その頃は本当に田んぼや畑がもっともっとあったなと思うんですが、駐車場やマンションなんかに転用されていることが本当に多くなってきています。やっぱり農地を守って農業を続けていけるという、その支援が本当に重要だということを改めて思っておりますが、この間、幾つも答えはもらっているかもしれませんが、改めて、本市としての対策、力を入れておられることについて伺いたいと思います。
○委員長(森田守) 宿院室長。
◎農林振興室長(宿院惠) まず、食料自給率という文言がちょっと国の方で後回しになっているんじゃないかというようなことをおっしゃっていた件ですが、聞いておりますと、食料自給率単独ではなく、生産資材の安定供給とか、色々なものを総合的に考えないとということで、今おっしゃっているのは、質の良い十分な量の食料が必要な人にきちんと渡っていく、それが農業の重要な役目という認識でこの食料安全保障という言葉が使われていると、そのように私どもも認識しているところです。 それと、先ほどの農地の保全についてですけれども、京都市におきましては、確かに都市化は進展しているんですけれども、都市部の市街化区域におきましては生産緑地制度の活用、それから、都市周辺部の農業振興地域におきましては農用地指定、そのような形で優良農地の確保を行い、農業振興施策を実施して農業の振興に努めているところでございます。 以上です。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 安定して農業を続けていくうえで、今おっしゃったような取組は非常に重要やと思うんですけれども、一つは、先ほどの国が提案していることに対してなんですけれども、食料自給率そのものを、幾つかまとまった中で、全体として質の良い食料とおっしゃったんですけれども、自給率をどう上げていくか、そこを保障していくかということに国が責任を持つという点を逃しては保障できないという風に思います。 それで、続きますが、安定した農業を続けていくうえでもう一つ必要やなと思っているのは、産業観光局の予算議論の中でも賃金引上げの議論がされていたと思うんですが、これは今、日本全体の共通認識になっている下で、農業従事者の賃金を時間給に換算したら10円程度やというようなことも言われているのを見て、ちょっとびっくりしたんですけども、やはり所得を保障していくことも大事だという風に私は思います。 それで、これは自治体独自の努力ではなかなかしんどいところもあるのではないかと思うんですが、国に対して個別の所得補償とか、また価格保障なんかについては毎年要望されているのか、要望されているとしたら、どういった点について求められているか、伺いたいと思います。
○委員長(森田守) 宿院室長。
◎農林振興室長(宿院惠) 何度も戻って申し訳ございません。先ほど言葉が足りませんでして、新しい基本法の中で自給率の項目が減ったりしているというようなことは聞いておりませんで、確かに従来どおり書いてあることを確認しております。 それと、賃金と言いますか、農業所得の引上げのことですけれども、京都市といたしましては、例えば補助事業による支援ですとか、それから新規就農者への支援、そういったものに取り組んでおりますし、今先ほどの国の基本法の中でも価格形成の仕組みづくりというようなことが言われておりまして、その動向に対して注視している、そのような状況でございます。 以上です。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) これは、以前には所得補償されていたことが一時期あったんですよね。民主党政権のときですかね。それはやはり必要だという風に思いますし、今、こういう時期だからこそ、私は改めて求めていただきたいという風に思います。 それと、この間、予算特別委員会でも我が党の森田ゆみ子委員も求めてきていますが、地産地消ということが環境面から言っても非常に重要になっているという風に思います。地元で収穫された農作物を地域の食卓に届ける、これを拡大していくということが非常に大事だという風に思っています。予算特別委員会の中では学校給食での使用拡大を求めていたわけですが、改めて思いましたら、保育所だとか学校、それからいろんな施設なんかもそうですし、そういった所に使ってもらうと。農家さんとそこの施設との関係でやっておられる所もあるだろうと思うんですが、産業観光局が橋渡しというような形で関係局とか地元の農家さんに働き掛けて広げていただきたいという風に思います。今現在やっておられることもあるかと思いますが、更に強めてもらいたいという風に求めたいと思いますが、この点いかがでしょうか。
○委員長(森田守) 宿院室長。
◎農林振興室長(宿院惠) 何度も答弁が足らずに申し訳ございません。 価格保障ですけれども、直接支払制度と申しますのは、例えば、条件不利地域の中山間地域への面積に応じた直接支払制度とかも現在はございます。 あと、次の地産地消なんですけれども、本市では以前から、旬の時期の野菜は味も良くて栄養価も優れている、環境にも優しいという考えを持って、京の旬野菜として市民の皆様に普及啓発するとともに、これまでも環境に優しい農業と地産地消という形で進めてきております。現在、市内各地で特色ある農産物が数多く栽培されておりまして、軒先、それから自動販売機、スーパーや飲食店等での契約販売、昔ながらの振り売り、それと、中央卸売市場の方でも近郷売場ということで区別をしてせりをしていただくなど、消費地に近い利点をいかした農産物の販売というものが行われております。 一方、そういった生産、流通の面だけではなくて、市内産農産物の情報等を広く発信する、これは、KYOTO Vege Styleというホームページがございまして、それの運用ですとか、それから市民農園の開設支援、それから小学生を対象にした食育体験などを通しまして、市内の農業への理解を皆様に深めていただく、そういったことによって地産地消を進めておりまして、今後も引き続きそういう取組を進めていきたい、そのように考えております。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 今お話を聞いた中で、小学生などにも農業のことを伝えていくということで、私も子供が、樫原なんですが、地域の農家さんに合鴨農法でお米を作らせてもらったりとか、そういう農業体験とかもさせてもらったことがあります。 また、地産地消に関わってですが、この間、少しずつであっても、そこに努力をされているという話を何度も伺っておりますが、例えば学校の給食に特化した形で言えば、ここ何年かの間で給食に使われている食材の種類だとか、その回数だとかというのは増えてきているんでしょうか。
○委員長(森田守) 宿院室長。
◎農林振興室長(宿院惠) 増えているかという聞き方はしてないんですけれども、教育委員会さんの方と色々やり取りしたりお聞きしている中では、年間約200回の給食のうち約6割を和食献立にされていまして、その中で府内産も含めまして地域産の農産物を選択的に引き受けるようにしていると、そのようにお聞きしておりまして、今のところできる限りのところで活用していただいているのではないかと、そのように考えております。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 漠っと広い話でしたけれども、地産地消ももちろんそうですし、やはり今の日本の農業は、この京都でも家族で経営されている所もたくさんありますし、新たに新規就農ということで、若い方たちが農業に関心を持ってやっておられる所があります。それが安定的に続けていけて、農地を保全して、最初に取り上げましたが、私たちの胃袋に入ってくる食べ物が安心・安全で、顔が見えるような形での取組もすごい大事だと思いますので、引き続き農業振興に、予算も含め、国への要望も含め、力を注いでいただきたいと思います。 終わります。
○委員長(森田守) この件に関連して、ほかにございませんか。 なければ、以上で産業観光局を終わります。理事者、お疲れ様でした。 次の上下水道局につきましては、休憩せずに行いたいと思いますので、御了承願います。 それでは、上下水道局の理事者が参りますまでしばらくお待ち願います。---------------------------------------
○委員長(森田守) それでは、
上下水道局関係の一般質問を行います。 19日までに、山本恵一委員から、上下水道事業の今後について、河合委員から、老朽管布設替えについて、かわしま委員から、災害時の水道・下水道の使用について、それぞれ一般質問のお申出がありました。 そこで、お申出いただいた項目を踏まえ、先ほど申し上げた順に、それぞれ通告のあった質問と関連質問を行うことといたします。 それでは、まず、上下水道事業の今後について、山本恵一委員、どうぞ。
◆委員(山本恵一) よろしくお願いいたします。 本日が上下水道局の最後の質疑となりますけども、そこで、1年間の総括と言いますか、能登半島地震のことも含めまして、上下水道事業の今後についてお伺いしたいと思っております。 今般の能登半島地震では、やはり水の大切さがクローズアップされたと。私らが生きるうえで欠かすことのできない水ということで、それからトイレの問題も取り上げられました。同規模の地震が本市に起こった場合、どうなるのか心配でありますし、市民の皆様の関心も高まっているということでございます。この前の私の代表質疑においても、上下水道事業の地震対策は、正に事業の根幹をなすものとの答弁があったとのことでございます。 そこで、まず最初に、今回の能登半島地震を受けて、現状の支援状況と共に、上下水道事業について今後どのように進めていかれるのか、大きな視点からまず答弁を頂きたいと思っております。
○委員長(森田守) 日下部上下水道局次長。
◎上下水道局次長(日下部徹) 能登半島地震を踏まえました支援状況と、地震を受けた今後の事業運営についてでございます。 まず、能登半島地震の発災後、本市から応援部隊を1月4日から派遣いたしておりまして、応急給水活動や、水道、下水道の応急復旧活動を行っております。本日も下水の部隊を派遣いたしまして、本日までに職員を延べ208人派遣しておりまして、現在も懸命の復旧作業を続けております。今後も引き続き、被災自治体や国、日本水道協会、日本下水道協会等関係機関と連携いたしまして、一日も早い水道、下水道の復旧に向けて注力してまいります。 地震対策につきましては、委員御指摘のとおり、正に上下水道事業の根幹をなすものでございまして、管路・施設等の改築更新、耐震化を、京の水ビジョン中期経営プランに基づいて計画的に進めてまいりました。今後も、災害時に広範囲に影響を及ぼす口径の大きい水道配水管の事業費を増額するなど、優先度を考慮して対策を進めてまいります。 また、管路の更新に係る施設マネジメントにおきましても、将来にわたる事業量、事業費の平準化の検討など、厳しい経営環境の中で、限られた事業費で最大限の効果を発揮できるように取り組んでまいります。 あわせまして、災害時の応急給水や応急復旧に迅速に取り組めるように、他都市や民間事業者と連携して応援や協力が得られる体制を構築して、実践的な訓練を積み重ねてまいります。それと、災害対応力の強化に努めてまいります。 さらには、能登半島地震を踏まえまして、仮設給水槽や災害用マンホールトイレを前倒しして増設を進めていくこととしておりまして、引き続いて長期的な視点で重要なライフラインである水道、下水道をしっかり守り続けていく取組を進めてまいります。 以上です。
○委員長(森田守) 山本恵一委員。
◆委員(山本恵一) 分かりました。引き続き、被災地支援や長期的な視点での地震対策に一層力を入れていただきますようにお願いをいたしておきます。 こうした地震対策も含めて、個別の具体的な事業とか取組については、これまで1年間、質疑をし、議論してきたわけですけども、本市行政、また上下水道事業に携わってこられました理事者が、この3月末をもって退職されるとのことでございます。 そこで、糸藤経営戦略室長と、そして伊木水道部長、そして岩崎下水道部長、3名の方に、これまでの経験、また、苦労があったかと思いますけど、それを踏まえながら今後に向けた思いを少し述べていただきたいと。よろしくお願いします。
○委員長(森田守) 糸藤経営戦略室長。
◎経営戦略室長(糸藤直之) 貴重な時間を頂きましてありがとうございます。 私は、昭和61年に京都市に採用されまして以降、水道、下水道一筋でやってまいりました。事務職として、主にコンピューターのシステム関連業務でありますとか、それから人事労務関係の業務、そして経理経営関係の業務に携わってまいりました。 システム関連業務では、市民の皆様の料金計算や収納業務という、このような業務の中で、特に消費税の導入でありますとか西暦2000年問題等におきまして、大変緊張感を持って事業を進めたことを記憶しております。 また、人事労務業務関係では、労使間の課題でありますとか、不祥事防止に向けました服務規律の徹底の取組に携わりまして、市民の皆様の信頼が大変重要であるということと、その信頼の下に我々の事業を進めているということを痛感いたしたものでございます。 そして、一番長く携わってまいりましたのが経理経営業務でございます。入庁後の数年後から始まりました節水型社会の進展によりまして水需要が減少していくという、そういう中での財務運営の仕事に携わってまいりました。その間に、財務体質の強化でありますとか、大きな案件では、洛西の事故に伴います対応でありますとか料金改定、そして京の水ビジョンの策定や中期経営プランの策定に携わってまいりました。 今回の能登半島地震におきまして、先ほど御説明もさせていただきましたが、水道、下水道の役割が大きくクローズアップされました。これまで、プランの基本方針にも掲げておりますけれども、命と暮らしを支える重要なライフラインであります水道事業を将来にわたって守り続けること、また、経営基盤を強化し事業運営を持続可能なものにすること、これについて精一杯取り組んできたものでございます。今後も事業を取り巻く状況は厳しいものとなっていくと考えられますけれども、優秀な後輩職員たちがしっかりと引き継いでくれるものと思っております。
産業交通水道委員会の委員の皆様方には大変お世話になり、ありがとうございました。これからも引き続き、上下水道事業に対しまして御指導、御べんたついただきますようによろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。
○委員長(森田守) 伊木水道部長。
◎水道部長(伊木聖児) このような発言の機会を頂きまして誠にありがとうございます。 私は、昭和62年に当時の水道局に土木職として採用されまして、それ以来37年間、水道一筋で仕事をさせていただきました。 入庁した頃は、まだ浄水場の拡張事業を行っているというところでございましたが、その後につきましては、拡張から維持管理へと、量的な確保から質的な向上へと水道事業の在り方そのものが大きく変わっていく、そんな時代を経験させていただきました。 私個人的には、この間、浄水施設とか配水管の工事の設計業務であるとか、それから蹴上浄水場での維持管理業務、また水道の計画業務などに携わりまして、また、くわえまして、水道の所管省庁でございます旧の厚生省にも、2年間ではありますが派遣をさせていただき、国の仕事の進め方であるとか各都市の水道事情などにも触れることができました。そこで培われました人脈は今でも私の財産となっております。 平成27年からは、現在の職で水道事業全体を見させていただくという立場になりまして、微力ではありますが全力で務めさせていただきました。特に印象に残っておりますのは、やはり現ビジョン、プランにおきまして最重要事業の一つであります老朽配水管の更新、解消につきまして、令和14年度で解消できるめどを立てることができたということでございます。これにつきましては、市会でも常に取り上げていただきまして、議論をさせていただく中で、委員の皆様方から様々な御意見、それから御指導を頂いたからこそ進めることができたものであるという風に考えております。こうした経験は、私にとりまして大変貴重な経験でありまして、今後の人生の糧になるものと確信をしております。委員の皆様、誠にありがとうございました。 最後になりますが、水道事業の置かれております環境は今後ますます厳しいものになりますが、こういうときだからこそ、マイナス思考になるのではなくて、より強じんな水道システムを再構築していく、そういういい機会である、チャンスであるという風に捉えております。こうした思いは、後を引き継いでくれます後輩職員たちも同じ思いであると思っておりますので、委員の皆様方におかれましては、今後も貴重な御意見、また御指導も頂きながら、水道事業を温かく見守っていただければ幸いでございます。 長きにわたりまして御指導、御べんたつを賜りまして、誠にありがとうございました。
○委員長(森田守) 岩崎下水道部長。
◎下水道部長(岩崎公男) このようなお時間を頂きまして本当にありがとうございます。 私は、昭和59年に採用されまして、40年間、下水道の特に環境畑一筋で仕事をさせていただきました。そんな中、今日も委員の方からもお話がございましたように、実は、災害対策の方も含めまして、私、阪神・淡路、東日本、それから熊本地震と経験をしてきております。特に熊本地震におきましては、発災後、第1陣といたしまして現地での復旧支援調査を経験させていただきました。 また、今回、能登半島地震におきましても、下水道部の災害派遣の取りまとめをさせていただくという立場で感じましたのは、やはり災害時におきますトイレの困窮、それから、液状化によりますマンホールの浮上などの問題でございます。当局におきましても、既に地震対策等、しっかりと事業に取り組んでおりますが、今後も重要な事業であると再認識いたしたところでございます。 また、今回の派遣につきましては、多くの職員の協力で成り立っています。特に、実は若手の職員に多数現地に入っていただいて経験を積んでいただいているような状況でございます。これは私個人の見解でございますけども、人は財産であり希望であるという風に考えております。今回、派遣を経験していただきました多くの職員、特に若手の職員の方々が、今後、上下水道局のために、さらには京都市民のために、災害時のみならず、この貴重な経験をいかしてくれることと確信をいたしております。 最後に、理事者といたしまして、私を5年間御指導いただきました委員の皆様方、また、京都市会に心より感謝を申し上げたいという風に思っております。本当にどうもありがとうございました。
○委員長(森田守) 山本恵一委員。
◆委員(山本恵一) 3名の方、どうもありがとうございました。これからもよろしくお願いいたしたいと思います。 続きまして、井上技術長もこの3月末をもって退職されるということでございます。上下水道事業を将来にわたって持続し続けることが使命であって、そのためには、この事業を支える技術、そしてまた職員が重要でありますし、昨今、人手不足が叫ばれていて、技術力向上、そして技術力継承は待ったなしの課題でございます。今日まで答弁の機会が余りなかったかとは思うんですけども、井上技術長は、これまでの間、技術監理室長や下水道部長などを歴任されて、そして技術長としての技術部門の統括をされてこられました。この技術部門のトップとして、後進に向けての思いなどをお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。
○委員長(森田守) 井上技術長。
◎上下水道局技術長(井上高光) 貴重なお時間を頂きましてありがとうございます。 私からは、上下水道局の技術力の状況について御紹介させていただきたいと思います。 まず、今年度から始まりました中期経営プランにおきましては、職員一人一人が必要な技術を発揮いたしまして、計画どおり進捗をしているところでございます。 そして、水道界、下水道界におきましては、毎年全国研究発表会が開催されまして、国や自治体、また大学、そして民間企業からも多くの発表がされているところでございます。本市からも毎年発表をしておりまして、一昨年度から今年度まで3年連続で優秀な研究であるとのことで表彰をいただいているところでございます。 また、局内の専門技術研修等におきましても、若手職員が率先して講師を務めたり、海外の学会で国際発表したり、また、AIの技術を用いた研究を自らプログラムを作って発表したりする職員もおり、意識の改革が進んでいるところでございます。さらには、国への派遣や、また、国との共同研究におきまして、事業全体をふかんする職員も年々増えているところでございます。 このように、上下水道局におきましては、技術力が年々向上していると感じているところでございます。 私は今年度で退職になりますけれども、新年度からは、更に技術を向上させてもらい、そして、その成果として市民の皆様の満足度の向上につなげてもらいたいという期待を持って、次にバトンを渡してまいりたいという風に考えてございます。 結びになりますけれども、これまで産業交通水道委員の先生方には色々と御指導いただきましたことを心より感謝申し上げます。ありがとうございました。またこれからも引き続き、上下水道局への御理解、御支援、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
○委員長(森田守) 山本恵一委員。
◆委員(山本恵一) ありがとうございました。 最後に、吉川管理者にお伺いしたいと思っているんですけども、吉川管理者におかれましては、再任されるかどうか、今現状は分からないと思うんですけども、令和2年度に管理者に着任されて、その当初からコロナ禍に見舞われました。これまでの間、減収に直面するなど厳しい経営状況の中でも、未来に向けての道筋となる現在の中期経営プランを策定されました。本当に厳しい状況の中で未来に向けて頑張っていただいたと思っておりますけども、そこで、この4年間も含めまして、これまでも振り返っていただく中で、これからの上下水道局、そしてまた京都市についての思いを最後に伺いたいと思いますけど、どうでしょうか。
○委員長(森田守) 吉川公営企業管理者。
◎公営企業管理者(吉川雅則) 過分なお言葉をありがとうございます。 まず、山本恵一先生、そして当
産業交通水道委員会の先生方には、この1年間、大変お世話になりました。ありがとうございます。 そしてまた、先ほど技術長、それから退職する3名の部長級職員に対して発言の機会を与えていただきました。御配慮いただきまして、重ねて私の方からも御礼を申し上げます。 私自身、この4年間を振り返ってという御質問でございますけれども、まず、やっぱり何と言っても、先生もおっしゃいましたようにコロナということでございます。今発言した4名と違いまして、私はこの上下水道局に令和2年に初めて着任をして、初めての局ということに加えて、誰も経験したことないような事態、こういった中で、感染防止、それから業務継続、こういったことに心を砕いてきたというのが非常に印象として残っている部分でございます。水道、下水道というライフラインは一日も止めることができない事業であるということを改めて強く認識させられたという風にも思っています。 コロナを踏まえて、上下水道局に限らず、モバイルワークとか、そういった働き方改革につながるようなレガシーというのも残っていくと思いますので、我々としても、そういったことをしっかりつないで、いかしていきたいという風に思っているところであります。 最後に、この1月に起こった能登半島地震も、せんだっても御答弁申し上げましたけども、ライフラインを担っているという我々の業務の重要性を改めて痛感いたしました。まだもうしばらく我々が支援している能登町復旧までには時間を要するとは思いますけども、引き続き精一杯支援を継続していきたいという風に思っています。 また、事業については、先ほど日下部次長からも申し上げましたように、ハード面では、優先順位をこれまで以上に吟味をして着実に進めていく、そして、ソフト面でも、南北防災2拠点整備ができましたので、それをいかして実践的な訓練を積み重ねていく、こういった両面で、より災害に強い事業体になっていく必要があるという風に改めて認識をしております。 それから、事業全般にわたっては、やっぱり後期の中期経営プランを策定することができて、それのスタートを切ったということであろうという風に思います。このプランは、ビジョンの後半ということですけども、ビジョン策定時に想定できなかったコロナの減収とか物価高騰、こういった非常に厳しい条件下でのプランということになりましたけれども、そういった中でも着実に事業を推進するというプランにいたしましたし、また、施設マネジメントということで、プラン以後の長期的な視点での管路更新の調査、こういったことにも着手をして、将来につなげるようなプランにできたのかなという風にも思っています。 上下水道局は、水道は110年を超える111年、下水は93年、非常に長い歴史を持っている局であります。それなりに組織力というのも蓄えられているという風に思っていますけども、より一層職員力、それから組織力、企業力を高めていって、このプランを着実に実行して、そして水道、下水道を将来に守っていく、これがこの局の使命でございますので、引き続き先生方には御指導、御べんたつをお願い申し上げます。ありがとうございました。
○委員長(森田守) 山本恵一委員。
◆委員(山本恵一) ありがとうございました。 今年度3月末をもって退職される方、本当に長年お疲れ様でございました。我々もそうなんですけども、やはり健康が第一ですので、十分に御留意していただきますようによろしくお願いいたします。我々も気力、体力が第一でございますし、皆さんも次の新しいステージでもやはりますます御活躍することを祈念いたしまして私の質問を終わりたいと思います。長年ありがとうございました。
○委員長(森田守) この件に関連して、ほかにございませんか。 なければ、次に、老朽管布設替えについて、河合委員、どうぞ。
◆委員(河合ようこ) よろしくお願いします。 老朽管布設替えということで、先ほどもお話がありましたことに関連するかもしれませんが、老朽化した給水管を計画的に更新されてきて、加速的に目標年度まで向かっておられるということを改めておっしゃっておりましたけれども、今日質問させてもらうきっかけというのが、老朽化した配水管の行政区別の取替え予定という資料を頂きまして、それを見ていると、来年度の更新、これはキロで書いてあるんですけれども、西京区0.6キロメートルということで、一番たくさんは伏見区が7.5キロということで、資料を見ていたときに、全体の中でも若干短いというのが目に留まったことがきっかけです。 西京区の水道管は、2011年6月に、
洛西ニュータウンでガス管にも影響した大規模な水道管事故が起こりました。このことがきっかけで、酸性土壌のある所の給水管は優先的に取り替えていただいたという経過がありますので、その頃の更新キロというのは、きっと西京が一番長かったんだろうという風に思うんですけれども、先ほどの山本恵一委員の質疑の中で、口径の大きい管路から取り替えているというような話もありましたけれども、この計画的な更新がどういう形で進められているのか、行政区ごとのばらつきなんかについても気になるところだったんですが、改めてこの点を教えていただきたいと思います。
○委員長(森田守) 伊木部長。
◎水道部長(伊木聖児) 令和6年度の行政区別で見た場合の更新延長、これが西京区の方では、今予定しておりますのは0.6キロメートルという風になってございます。 そもそもですけれども、今、老朽配水管であります初期ダクタイル鋳鉄管を更新対象にしておりますが、これにつきましては、昭和40年代に、特に宅地開発であるとか区画整理事業等で都市の発展と共に水道を布設した、こうした管が結果として残っているというものでございまして、それを行政区別に見た場合には、そもそもその延長というのはばらつきが行政区ごとにございます。そうした状況の中で、老朽配水管の更新ということにつきましては、経過年数であるとか、災害等が発生した場合に広範囲に影響を及ぼします幹線配水管、こうしたものを優先度を考慮いたしまして、令和14年度の解消に向けて計画的に進めておるということで、その中で、年度によりましては更新延長も行政ごとには変わってくるという状況でございます。このため、その年の更新延長が少ないということで、その行政区の老朽配水管がたくさん残っているということではないということは御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) そもそも残っている所にもばらつきがあるという話がありましたけれども、大体年度ごとに更新延長のキロ数の目標を持って取り組んでおられるわけですが、大体大きな管がある所だとか幹線からやられているけども、元々ばらつきがある所にばらつきがどうかと言うのはおかしいかもしれないんですが、大体行政区で言ったら、状況を満遍なく見ながらやられているということでもあるんでしょうか。
○委員長(森田守) 伊木部長。
◎水道部長(伊木聖児) 結果としてばらつきがあるという風に説明させていただきましたが、当然のことながら、令和14年度に解消する、これを大きな目標にしておりますので、その中でいろんな優先順位を付けながら更新をしております。 行政区別に見た場合でも、特に行政区別に管理をしてなくしていくということではないんですけれども、周辺の配管状況であるとか布設の年度等を考慮して更新しておりますので、今、行政区別を特にということではありませんが、その中でもバランスを取りながら更新をしていっているという風な状況でございます。 以上でございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 分かりました。 こういう風に書いてあるけども、今もやっぱり水道管の工事をやっていますという所がたくさん西京区内でもありまして、これは最後は路面もちゃんときれいになってするんだろうなと思って見ています。 もう1点なんですが、先ほども能登半島地震で連日職員さんが被災地支援に復旧のために駆け付けておられるということがありまして、改めてですが、心からの敬意を表したいと思います。 この能登半島地震の中で、今はまだ復旧に時間を要しているという状況ですけれども、この地震を受けて、耐震という点から、先ほど来、京の水ビジョンにのっとって令和14年度までに完了するという話なんですが、例えば、現在の本市の老朽管の更新の速度を上げるとか、何らか計画の見直しが求められているのではないのかなという風に私は感じたりしているんですが、その必要性というのはどうなんでしょうか。
○委員長(森田守) 伊木部長。
◎水道部長(伊木聖児) 老朽配水管の解消時期、令和14年度ということでございますが、これを少しでも前倒しと言いますか、早くできないかという風なことでございます。 この老朽配水管の更新につきましては、先生の方からも御指摘ありましたように、洛西の漏水事故などを契機といたしまして、配水管の更新率を段階的に引き上げてきたということで、そのためにも事業に応じた体制を整えて計画的に進めてきているところでございます。 ただ、状況といたしまして、事業費が高騰する中でも、事業の優先順位を見直すことで、現プランにおいても、整備事業費も増額をいたしまして、この5年間は特に口径の大きいものを優先していこうと進めているところでございます。 老朽配水管につきましては、令和14年度に解消するという計画でございますが、これはそもそも実耐用年数を考慮して計画を立てております。ですので、現状のペースで更新をしていくことで計画どおりに老朽配水管を解消できるというめどが立っておりますので、更新事業といたしましては、このペースでやればしっかりと行えているという風に考えております。 以上でございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) 分かりました。 能登半島地震を受けた形で、いろんなインフラの整備の問題で言うと、国の方も強化すべき点なんかが出されていると思うんですが、例えば、先ほど事業費が掛かるという話の中でも、それを加速的にやっているという話でしたけれども、国の水道管、今回、とりわけてそこが大事だということも政府においても実感されているところだと思うんですね。その補助の制度をしっかり作るとか、拡大するとか、私はそういったことが必要だという風に思いますが、こういった点については求めておられるでしょうか。
○委員長(森田守) 糸藤室長。
◎経営戦略室長(糸藤直之) 国への要望についてでございます。 今委員の方からも御指摘ありましたように、この老朽化した配水管の整備には多額の事業費が必要であるということで、これまでから国に対しては要望しておるところでございます。特に水道管の老朽化に対して要望しておりますけれども、国の基準が本市の料金水準等でなかなか該当しないということで、その辺りについても要件を緩和すること、また、国庫補助金の率も引き上げること等も要望しておりまして、これにつきましては、引き続き、全国の水道事業体とも連携しながら、国に対して強く要望活動を続けてまいりたいという風に考えております。 以上でございます。
○委員長(森田守) 河合委員。
◆委員(河合ようこ) この問題、今の室長の答弁は、予算特別委員会の中でも聞いたなということを改めて思い出しながらですが、やはりその対象拡大、制度の拡充が必要だということを改めて今聞いて思いましたので、私たちも求めてまいりますし、引き続きその点を要請していただきたいということと、ライフラインを守るために日夜活動されている点にも敬意を表しながら、この更新を加速する、ライフラインを守るという点で私たちも頑張っていきたいなということを改めて思いました。ありがとうございます。
○委員長(森田守) この件に関連して、ほかにございませんか。 なければ、次に、災害時の水道・下水道の使用について、かわしま委員、どうぞ。
◆委員(かわしま優子) 今委員会での最後の質疑になるかと思います。私、災害への強い思いを持って質問させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 上下水道局におかれましては、これまでから、災害時、ライフラインを守るという危機管理意識を持って災害への備えをしてきていただきました。 地震におきましては、例えば、施設の耐震化、また、配水管の高水準化、災害時のマンホールトイレの配備など、また、大雨への備えとしては浸水対策など、また、水質汚染への備えなど、様々取組を進めていただいておるところでございます。また、御家庭や地域への防災リーフレットを作成して、そういった御家庭、地域の災害を守る備えにも取組を進めてこられたところでございます。 今日、私が質問させていただきたいのは、災害時にこの御家庭や地域の水道、下水道の使用をどうすればいいかという点について質問させていただきます。 まず、初めに教えていただきたいんですけれども、災害が起こったときの水道の使用についてです。 地震や大雨などの災害が起きた際に、水道の使用についての注意点等がありましたら、まずは教えていただけますでしょうか。
○委員長(森田守) 伊木部長。
◎水道部長(伊木聖児) 地震等、災害が発生したときの水道の使用の注意点でございます。 まずは、普段水道を使っていただいておりますので、その水道の蛇口をひねったときに濁り水がもし出ているのであれば、そこは水道の使用は控えていただきたいというのがまず一つございます。 災害時でございますので、例えば災害の影響で濁り水が出たり、あるいはまた広域で断水が発生したりする場合がございます。断水が発生した場合は、漏水している箇所を修繕いたしまして、当然、その管路の水の濁りの放水、清水確認をさせていただいて、清水確認ができれば、市民の皆様方に使用できますよという広報をさせていただきます。広報をさせていただきますと、使用していただくんですけれども、この場合にでも引込み管の所に僅かに濁り水が入っている場合もございますので、やはり使い始めのところでもし濁り水が出るようであれば、しばらく流していただくという風な注意もさせていただいておりますので、そういった注意点も一つございます。流していただければ、きれいな水に戻りますので、そうなれば通常どおり使っていただくということで、使い始めにちょっと注意していただくということでございます。 それから、三つ目なんですけれども、やはり宅地内で地震によりまして管路が破損しているという場合がございますので、これにつきましては、水道を使われるときに、目視で漏水が分かれば、当然、水道のメーターの所の元栓を閉めていただいて、指定業者に修繕の依頼をしていただくということになるんですけれども、目視でなかなか漏水が分からないというようなこともあるかと思いますので、そういった場合には、まずは家の中の蛇口を全部閉めていただいて、水道のメーターの中にパイロットというこまがありますので、それが回転しているかどうかを確認していただき、回転していれば、どこか蛇口までの間で漏水している可能性がございますので、そうした場合には、また改めて元栓を閉めていただいて、水道の指定工事業者に漏水調査であるとか漏水修繕を頼んでいただくという、そういう流れと言いますか。注意点がございますので、その辺りにお気を付けいただくという風なことがございます。 以上でございます。
○委員長(森田守) かわしま委員。
◆委員(かわしま優子) ありがとうございます。 水道においては3点注意事項があるということで、一つ目は濁り水、二つ目が断水への対応ということと、三つ目は宅地内での漏水ということでありました。ありがとうございます。 続きまして、下水についてお聞きしたいんですけれども、例えば、地震の際等でも、下水管の破損等により汚水が敷地内にあふれ出てくるというようなことも考えられますし、また、大雨などの対応もございます。下水について、こういった災害時の注意事項を教えていただけますでしょうか。
○委員長(森田守) 岩崎部長。
◎下水道部長(岩崎公男) 下水道での災害時での注意事項でございますけども、特に地震の部分での内容でございますけども、管路とか施設が被害を受けた場合には、下水が流れずに処理ができないおそれがございます。したがいまして、市民の皆様方には、地震発生後にトイレを使用する際には、まず、敷地内に汚水ますという接続ますが実はございます。そこの中で汚水がきれいに流れているかどうかということをできれば確認を行っていただきたいということで、もし使用ができるようであれば、下水としては家の中から流すことが可能であるという風に考えられます。 ただし、下水におきましては、やはり建築物、家屋によりまして排水設備の構造が若干変わってきます。したがいまして、例えば一戸建ての住宅の場合は、先ほど申しましたように、接続ますを開けていただいて確認していただくということは可能でございますけども、例えばマンション等の集合住宅におきましては、やはり上の階の方と下の階の方では条件が全然違いますので、できましたら施設の管理責任者が設備の状況をしっかりと確認していただくことが必要になるということになりますので、そのときは、各個人で流されるということは非常にあふれ出す危険性があるという風にお考えいただければと思います。 また、破損しました下水道の施設の状況に応じた確認方法などは、大変申し訳ないんですけど、全てを一個一個お示しすることは非常に難しいこととなりますので、基本的には当局のホームページ上で、現在、敷地内におきます排水設備の一般的な構造や日常的な維持管理方法、さらには下水道管が詰まったときのよくあるトラブルとか、そのような内容を解消するための内容を御紹介させていただいております。この辺りを御参照いただきながら下水道への御理解を深めていただきますよう努めてまいりたいという風に考えております。 以上です。
○委員長(森田守) かわしま委員。
◆委員(かわしま優子) ありがとうございました。 下水においては、全て網羅するのは難しいけれども、特にトイレの使用について、下水管の破損がないかということを確認していただくことがまずは大切だという御説明だったと思います。 先ほど、岩崎部長も、復旧活動に行かれた際に、トイレの使用についてが問題であったというようなこともおっしゃっておりました。私、防災士として活動させていただいておりまして、様々な所でお話をさせていただく際に、この災害時のトイレのことについて必ずお話をするようにしております。 能登半島地震では、このトイレということが非常に注目を浴びたわけですけれども、災害が起こったときにトイレを使用していいかどうかの判断ということがなかなか個人では付かないということが一つ課題だなという風に思っておりまして、自宅のトイレを使えるかどうかということについては、今御説明いただいたように、一度水を流してみて、汚水ますから水がスムーズに流れているかということをチェックしていただくということがまず一つ目のチェックポイントだったということでありました。 私、今教えていただきました下水についても上水についても、災害が起こったときに、各自がどういうことに留意をすればいいのかということについては、事前に何らか情報提供・発信をしていただくことが災害時に有効なのではないかなという風に考えまして今日は質問をさせていただいております。 下水については、先ほどおっしゃいましたように、集合住宅におきましてはまた対応が違ってきますので、全て網羅するのは難しいにしても、こういう留意点、観点が必要だよということについては、一定上下水道局の方で情報提供をしていただければという風に考えております。もちろん防災危機管理室とも連携していただくことが必要になるかと思いますけれども、まずはこういった情報提供を考えていただければと思いますが、その点についていかがでしょうか。
○委員長(森田守) 谷口総務部担当部長。
◎総務部担当部長(谷口淳) 災害の備えに関する情報提供についてでございます。 委員おっしゃっていただきましたとおり、そういった視点は我々としても非常に重要なことだという風に認識しております。 当局では、これまでから、そういった災害時に御家庭で備えていただくために、ホームページとか、あと、先ほどおっしゃっていただきましたリーフレット、こういったものを使いまして防災情報について発信させていただいたというところでございます。 ただ、現行のリーフレットについては、A4の三つ折りサイズということで、小型のものでございますが、令和6年度におきましては、このサイズを大きくいたしましてパンフレット形式にするという形で、見やすくしようという風に考えております。そういった中で、今まで紙面が限られていたものについて、より先ほどあったような観点も取り入れながら、市民の皆様に備えていただける、そういった防災情報を色々と盛り込んでいきたいなという風に思っております。特に、今回の能登半島地震においても色々クローズアップされました情報等もございますので、そういったことも意識しながら充実した情報発信に努めてまいりたいという風に考えております。あわせて、防災危機管理室とも連携しながら取組を進めてまいりたい、このように考えております。 以上でございます。
○委員長(森田守) かわしま委員。
◆委員(かわしま優子) ありがとうございます。 能登半島地震での様々な情報も併せて、必要な情報を盛り込んでいただいて、より市民の皆さんにとって必要な防災リーフレット、またホームページなどでの発信もお願いしたいと思います。 そして、今作っていただいているリーフレットの中には、日頃から水を用意しておくようにということも書いていただいています。これも非常に大事なことですので、引き続きこの情報も入れていただきながら、もう1点、トイレということにつきましては、例えば断水をしただけでもトイレは使えなくなりますし、今、電気が何らかで使えなくなったときに、水洗トイレがほとんど電気を使っていますので、そのことで水が流せなくなってしまうというようなことがありますので、そういうことも踏まえて、私は、防災の常備品の中に防災用トイレのグッズを入れていただくということが非常に大事だという風に日頃から訴えさせていただいています。トイレの凝固剤であるとか、また、臭いがしないようなごみ袋であるとか、こういったものも常備していただくということも大切な観点かなという風に思いますので、そういったことも含めて、引き続き防災対策について、上下水道局所管の部分について、更にグレードアップしていっていただければという風に思いますので、お願いをして私の質問とさせていただきます。 以上で終わります。
○委員長(森田守) この件に関連して、ほかにございませんか。 なければ、以上で上下水道局を終わります。理事者、お疲れ様でした。 委員の皆さんはしばらくお残り願います。---------------------------------------
○委員長(森田守) 本日の委員会の予定は以上でございますが、本日が任期中最後の委員会になると思われますので、この場をお借りいたしまして一言御挨拶申し上げます。 この1年間、本委員会の運営に当たりまして、小島副委員長、兵藤副委員長はじめ委員の皆様には多大なる御協力をいただき、お陰をもちまして大過なく委員長の職責を果たすことができました。ここに深く感謝いたしますとともに、厚く御礼を申し上げます。 甚だ簡単ではございますが、一言お礼の言葉とさせていただきます。誠にありがとうございました。 以上で本日の委員会を散会いたします。 [午後4時25分 散会]委員長 森田 守...