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  1. 長洲町議会 2020-09-14
    令和2年第3回定例会(第1号) 本文 2020-09-14


    取得元: 長洲町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                開会(午前10時00分) ◯徳永範昭議長 おはようございます。  ただいまから、令和2年第3回長洲町議会定例会を開会します。  直ちに本日の会議を開きます。 ─────────────────────────────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名について 2 ◯徳永範昭議長 日程第1、会議録署名議員の指名についてを行います。  本定例会の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、議長において7番、磯野博議員及び10番、濱村芳光議員を指名します。 ─────────────────────────────────────────── 日程第2 会期の決定について 3 ◯徳永範昭議長 日程第2、会期の決定についてを議題とします。  お諮りします。  本定例会の会期は、本日から9月23日までの10日間としたいと思います。これに御異議ありませんか。                 (異議なしの声あり) 4 ◯徳永範昭議長 異議なしと認めます。したがって、本定例会の会期は、本日から9月23日までの10日間と決定しました。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。  有明新報社矢野編集部係長熊本日日新聞社樋口支局長から写真撮影の申出がありましたので、許可しています。 ─────────────────────────────────────────── 日程第3 諸報告について 5 ◯徳永範昭議長 日程第3、諸報告についてを行います。
     議長報告をいたします。  本定例会に出席する説明員の職及び氏名は、お手元に配付のとおりです。  また、本日までの議長の行動は、お手元に配付のとおりです。  次に、8月24日に開催されました令和2年度町村議会正副議長研修会の資料を議員控室に供覧していますので、御一読願います。  次に、閉会中に受理した陳情等は、お手元に配付しました写しのとおりです。  次に、地方自治法第235条の2第3項の規定による例月出納検査の結果報告書は、お手元に配付いたしました写しのとおり提出されています。 ─────────────────────────────────────────── 招集権者の発言 6 ◯徳永範昭議長 ここで、招集権者の発言を許します。 7 ◯町 長(中逸博光君) 皆様、おはようございます。  本日は、令和2年第3回長洲町議会定例会を招集しましたところ、議員の皆様におかれましては、御多用の中、御出席を賜りまして、誠にありがとうございます。また、議員の皆様の御健勝を心からお喜び申し上げますとともに、平素よりの御精励に対し深く敬意を表する次第でございます。  さて、先日は大型の台風9号と10号が立て続けに九州に接近し、特に台風10号に関しましては、大型で非常に強い勢力で長洲町に近づきました。長洲町におきましても、避難勧告を発令し、ピーク時には11か所の避難所に約750名の町民の方が避難されました。幸い長洲町に大きな被害等の報告はなく安心したところであります。この台風を教訓として引き続き防災体制の強化を図り、安全安心なまちづくりに向けて取り組んでまいりたいと考えております。  また、新型コロナウイルス感染症の対策につきまして、これまで専決処分にて特別定額給付金事業分としての約16億1,000万円、児童手当臨時特別給付金事業分として約2,200万円、第1次新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業分として約9,600万円、また、8月の臨時議会においては、第2次新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業分として約2億9,800万円、総額約20億2,600万円の予算を御承認いただきました。事業を着実に執行するとともに、町民の皆様の健康維持や地域経済のV字回復等に全力で取り組んでまいる所存であります。  そのような中、8月28日には安倍総理大臣が突然辞意を表明されました。次期総理大臣は未定でありますが、長洲町におきましても、これまで取り組んでいる事業の継続をさらに強く要望し、引き続き本町のさらなる発展に向け取り組んでまいりたいと考えております。  本定例会につきましては、既に配付してあります議案書にありますように、荒尾市・長洲町学校給食センター協議会の設置についての案件が1件、長洲町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についての案件が1件、長洲町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正についての案件が1件、長洲町附属機関設置条例の一部改正についての案件が1件、定住自立圏形成協定の一部を変更する協定の締結についての案件が1件あります。また、令和元年度の決算認定に関する案件が6件、令和元年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率についての報告が1件、長洲町一般会計補正予算のほか、特別会計の補正予算など、令和2年度の補正予算に関する案件が3件、長洲町農業委員会の委員の任命についての同意案件が10件、合わせまして25件の御審議をお願いするものであります。  議案の詳細につきましては、それぞれの担当課長より説明いたしますので、よろしく御審議の上、御承認賜りますようお願い申し上げ、招集権者の挨拶とさせていただきます。 ─────────────────────────────────────────── 日程第4 請願第1号 教職員定数の改善並びに義務教育及び新型コロナウイルス感染症対応に            係る確実な財源保障等に関する請願書 8 ◯徳永範昭議長 日程第4、請願第1号、教職員定数の改善並びに義務教育及び新型コロナウイルス感染症対応に係る確実な財源保障等に関する請願書を議題とします。  本請願については、会議規則第91条の規定により、議長において、建設経済文教常任委員会に付託いたします。  なお、やむを得ず本会期中に審査終了しない場合は、閉会中もなお継続審査とすることとしたいと思います。これに御異議ありませんか。                 (異議なしの声あり) 9 ◯徳永範昭議長 異議なしと認めます。したがって、審査終了しない場合は閉会後もなお引き続き継続審査とすることに決定しました。 ─────────────────────────────────────────── 日程第5 陳情第1号 核兵器禁止条約の早期発効を求める意見書提出について 10 ◯徳永範昭議長 日程第5、陳情第1号、核兵器禁止条約の早期発効を求める意見書提出についてを議題とします。  本陳情については、会議規則第94条の規定により、議長において、総務保健福祉常任委員会に付託いたします。  なお、やむを得ず本会期中に審査終了しない場合は、閉会中もなお継続審査とすることとしたいと思います。これに御異議ありませんか。                 (異議なしの声あり) 11 ◯徳永範昭議長 異議なしと認めます。したがって、審査終了しない場合は閉会後もなお引き続き継続審査とすることに決定しました。  一般質問を許可する前に、議員各位に申し上げます。  9月8日付令和2年第3回定例会についての文書でもお知らせしておりますが、一般質問は会議規則第61条第1項に「議員は、町の一般事務について、議長の許可を得て、質問することができる。」と規定されております。皆さんに配付している一般質問通告一覧表に記載されている質問が議長が許可した質問です。また、会議規則第50条第1項に「発言は、全て議長の許可を得て行うこと」と規定されています。議員各位におかれましては、このことを十分に踏まえて一般質問を行ってください。 ─────────────────────────────────────────── 日程第6 一般質問 濱崎 久議員 12 ◯徳永範昭議長 日程第6、一般質問を行います。  それでは、順番に発言を許します。  13番、濱崎久議員の登壇を許します。                 (濱崎 久議員登壇) 13 ◯徳永範昭議長 濱崎議員から、一般質問席への飲物の持込みの申出がありましたので、許可しております。 14 ◯濱崎 久議員 おはようございます。濱崎です。  1.新型コロナウイルス予防策の徹底についてお伺いいたします。  当町の造船所で、4月、コロナ感染者が確認されたとき、さきの議会で第2波対策について質問しました。町長の感染拡大防止の取組について、情報発信、周知に努め、3密を避ける行動の徹底などに努めたと答弁されております。そして、そのほか、非接触型体温計の配布を、企業や人の出入りの多いサービス業などに配布してはどうかと質問したところであります。ところが今回、当町の造船所で新型コロナクラスター発生と、熊本県内初との見出しで報道されております。  町はその後、当然のことながら、企業との接触、第2波対策について協議をされたと思いますが、7月28日、熊日新聞の報道によれば、4月に協力会社社員の感染が確認されたにもかかわらず、感染者が相次いだフロアでは、ふだんから大半がマスク未着用だったことが有明保健所の聞き取りで判明していると報道されています。  企業は当然でありますが、町長は、住民の安全安心の立場から、積極的に企業と協力して予防策の徹底を図るべきではありませんか。保健所と企業、広域圏、特に有明広域圏、山鹿広域圏、大牟田広域圏と情報を共有し積極的に取り組む考えはないのか伺います。 15 ◯町 長(中逸博光君) 濱崎議員の御質問にお答えいたします。  今回、町内企業において県内初のクラスターが発生したことに伴い、議員はじめ住民の皆様には大変御心配をおかけいたしました。クラスターが発生した企業内では、国のクラスター対策班による助言を受け、全館操業停止の措置を講じるなど、早期に感染拡大の抑制に努めていただいたことにより現在は終息しているところでございます。  企業においては、従業員に対し検温、マスク着用の励行、また来客者に対し守衛が検温や問診を実施するなど感染防止を徹底していると伺っており、町としましても引き続き感染症対策を徹底していただくようお願いしたところでございます。  国においては、今後の対策としまして、重症化するリスクが高い高齢者や基礎疾患がある人への感染防止を徹底するとともに、季節性インフルエンザ流行を機に対応した地域の医療機関での簡易迅速な検査体制構築、県における検査機関の公表など、検査体制の抜本的な拡充を検討されております。  町としましても、熊本県医師会、有明保健所管内及び有明圏域定住自立圏などの広域自治体と情報を共有し、連絡体制の強化を図ってまいります。また、かかりつけ医師等に相談、受診ができる体制を整備していただくよう、国、県、医師会等に要望してまいりたいと考えております。 16 ◯濱崎 久議員 長崎県では、かかりつけの医者によりPCR検査を始めたと報道されております。内容は、長崎県医師会と長崎大学病院が、地域のかかりつけ医による新型コロナウイルスのPCR検査を始めたというものです。実態は、発熱やコロナを疑う呼吸器症状がなくても、体調が優れない場合などは医師の判断で検査を受けられるということで、迅速な検査による早期発見で感染拡大を防ぐ狙いがあるとされております。受診は、県医師会所属の医療機関のうち、感染防止対策や検査体制が整った医療機関で受けられるとされております。唾液の検体を採取し、専門の業者が大学病院に搬送する。1日で結果が出ると。自己負担は1,000円ということであります。  県医師会が検査体制拡充のため、長崎県や長崎市と検査の委託契約を一括して結んだことで可能となったということでありますが、こうした積極性を当町は熊本県内初のクラスター発生の町として先頭に立ってすべきだと思います。今後も、インフルエンザ流行後、第3波対策として町の保健師指導など積極的対策案を伺います。 17 ◯福祉保健介護課長(宮本孝規君) お答えいたします。  先ほど議員から御質問がありました長崎県におかれましては、医師会と県、それと長崎市、佐世保市におきまして、集合契約という形の契約の中でPCR検査の拡充を対応されております。熊本県におかれましても同様に、今県医師会等に集合契約の契約はされておるところでございますが、これをかかりつけの先生方がやるっていう形を取るとなる場合、かかりつけのお医者さんから医師会への委任という形が必要になります。  長崎県の医師会のほう、県のほうに問い合わせたところ、集合契約は済んだというところでございますが、そういった委任をお医者さん、多くのお医者さんに今呼びかけていると。それと、今進んでいるところは、その検査実施後の搬入、それは長崎大学のほうが協力をして、そこの検査を、運搬も含めてですね協力するという流れができております。  そういった部分も、熊本県のほうにですね、長崎県はこういう形でやっているっていうところ、今後の検査の拡充につきましても、長洲町が行う権限等はございませんが、こういった形でやることによってインフルエンザの流行期が今後出てきますので、そういったインフルエンザ流行期に備えた対応としてですね、長洲町は今回クラスターが出たというところで、そういった要望もしくは御意見として熊本県のほうには意見させていただきたいと思いますし、町のほうですべき部分があればですね積極的に取り組んでまいりたいと思います。  以上です。 18 ◯濱崎 久議員 県の指導も大変でしょうけどね。例えば広報ながすに今度出ておりましたよ。長洲町の保健師、これが企業で、第1号を指定したというのがありましたけどね。こういった独自に長洲町が積極的にやっていただきたい。こういうことを希望しておきます。  次は、2.長洲中学校の暴力事件についてお伺いいたします。  福島メモデータは教育委員会にいつどのように報告されたのか。報告文書としてどのように学校から報告されたのか伺います。  1、報告文書の存在。2、平成24年9月6日、福島メモを印刷したその文書の存在。3、平成24年9月27日、面談で山村教諭が福島メモを見ながら読み上げた。その文書の存在。4、アンケートメモ、福冨メモ、福島メモは誰がいつ記録し、誰がいつどこに保管していたのかお伺いいたします。  2点目は、情報公開・個人情報保護審査会に対して、松本前教育長は虚偽の回答をした。当時の教育委員はなぜ松本前教育長の虚偽行動を止めなかったのか、教育長に伺います。  また、町長はどう思われておりますか、町長の考えも伺います。  3点目、虚偽答弁は修正すべきではないか。令和2年1月27日、教育委員会に福島メモデータを報告したと判決をされました。その後、令和2年3月議会で、教育委員会は、再発防止に努め、議員や住民に正確な説明ができるよう取り組むと答弁がありました。それでも遡って修正はしないと拒みます。それまで答弁していたのが事実ではなかったと判明したのだから、当時答弁したすべての虚偽答弁を修正すべきではないか。判決で真実が判明した。とてもではありませんが、答弁だけではその真実は闇の中でした。判決があったので真実の一部がおぼろげながら分かってきたものです。  質問する議会側には資料はありません。答弁だけが頼りです。その答弁がうそでは真実の質問は無理です。しかし、これまで表に出た虚偽答弁ぐらいは修正すべきではありませんか、教育長に伺います。  4点目、報告文書がなぜ消えたのか、教育長に伺います。  福島メモデータは、原告弁護士の前で、これは平成24年9月27日のことですが、説明が行われております。教育委員会も出席しているので内容は把握していると松林課長は答弁しています。松本前教育長就任は平成25年7月13日、その以前こういうやり取りが行われたと答弁されております。平成24年9月27日には、その前に教育委員会に報告された福島メモデータが存在していたことは松林課長の答弁、令和2年3月定例会で証明されました。その報告文書がその後なぜ消えたのか、教育長に伺います。  5点目は、松本前教育長はうそを言い、審査会の公の機関の判断をゆがめました。当時の教育委員はそのことを知りながら異議も質問も意見も言わず、教育委員会事務局はこのことを記録の残る正式の会議に諮らず、委員会終了後事務連絡として口頭で説明をする。これが中逸町政下の教育委員会の実態です。町長、こうした隠蔽体質とも取れる教育委員会をどう思われますか、改善しようという気はありませんか、お伺いいたします。 19 ◯教育長(戸越政幸君) 濱崎議員の御質問にお答えします。  (1)1)の報告文書の存在につきましては、当時から教育委員会では保管しておらず把握しておりませんでした。2)につきましては、当時の文書は教育委員会には保管してありませんので、存在は把握しておりませんでした。3)につきましても、当時の文書は教育委員会には保管してありませんので、存在は把握しておりませんでした。4)につきましては、アンケートメモは当時の担任が記録し、記録した期日は不明で、当時の校長のパソコンにデータとして保管されていました。福冨メモは、当時の福冨校長が記録し、記録した期日は不明で、当時の校長のパソコンにデータとして保管されていました。福島メモは、当時の福島校長が記録をし、記録した期日は不明で、当時の校長のパソコンにデータとして保管されていました。  (2)につきましては、当時の教育委員会がこのように受け止めていたのかは把握しておりませんので、お答えできません。  (3)につきましては、その時々の答弁については、その時点で知り得ていた内容をありのままに答弁しておりますので、修正する考えはありません。  (4)につきましては、なぜ消えるのかは分かりませんので、お答えできませんが、この報告文書は学校の管理規則に基づき報告の義務がある文書ではないため、教育委員会で受付、保管がされていなかったと認識しております。  (5)につきましては、当時の教育長が、長洲町情報公開・個人情報保護審査会の聞き取り調査における長洲町教育委員会の回答は明らかに事実に反するものであるとの判決結果が出されたことについては、真摯に受け止めております。 20 ◯町 長(中逸博光君) 濱崎議員にお答えいたします。  私も今回の判決は真摯に受け止めているところでございます。今後、その判決の内容に基づいた対応が教育委員会でされるものと考えております。 21 ◯濱崎 久議員 まず、報告文書がないとか、1点、2点、3点、ないということですが、これは教育委員会管轄内にないということを言ってるんですか。 22 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  今回、学校のほうで文書のほうの存在が明らかとなりましたが、学校のほうから教育委員会のほうに正式な文書として報告がなされておらず、教育委員会で保管、管理をしていなかったというものでございます。 23 ◯濱崎 久議員 ということは、教育委員会管内にあったということですね。  それと、本件アンケートは山村教諭が書いたということですが、作成者の確認は平成31年1月31日、発見は平成31年1月23日と、前の議会で教育長答弁したんですよ。変えるんですか。  それから、福冨メモデータは平成24年3月8日、福冨校長が書いたんです。答弁してるんですよ。福島メモデータは平成25年6月27日。答弁の中でこういうようなことがなされておりますが、変えるなら変えるで、前の答弁はこうでしたからこういうふうに変更しますと言うべきじゃないんですか。答弁は議事録として残ってるんですよ。  それじゃ、学校から報告文書が来た。それを受け付けた、受け付けなかったということですが、この報告文書は誰が誰に報告したんですか。 24 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  当時校長の福島校長が教育委員会に報告されたと、これは裁判での福島校長の陳述で明らかとなっております。 (「誰に。」と呼ぶ者あり) (「教育委員会にということまでしか分かっておりません。」と呼ぶ者あり) 25 ◯濱崎 久議員 これは教育長に聞いているんですけどね。教育長は令和元年12月議会で、今後このようなことがないためにももう一度不足な部分、不備な部分があったことについては検証していきながら活かしていくと答弁されております。検証はしなかったんですか。 26 ◯教育長(戸越政幸君) 手元にある資料等あたりを一つ一つ検証しながらやってきておりました。 27 ◯濱崎 久議員 福島校長が誰に提出したか検証しなかったんですか。 (「したのか、しないのか。」と呼ぶ者あり) 28 ◯教育長(戸越政幸君) 私の認識では、裁判の中でこのことが出されたというふうに受け止めております。 29 ◯濱崎 久議員 ですから、今言いましたように、教育長は、もう一度不足な部分、不備な部分を検証すると言うたんですよ。そして今後に活かしていくと言ったんですよ。しなかったんですか。 30 ◯教育長(戸越政幸君) 今、これまで出てきておりました資料等あたりを基にしながらやってきておりました。 31 ◯濱崎 久議員 3回目になりますけどね、検証したんですか、しないんですか、しなかったんですか。 32 ◯教育長(戸越政幸君) できることをやってきておりました。 33 ◯濱崎 久議員 学校のですね、現場では先生が道徳の教育をしてますよ。うそを言っちゃ駄目だ。すると言ったらする。それを学校の上の段階の教育委員会の一番トップが検証すると言いながら検証をしない。そして、この中では、検証したのかしないのかという答弁にも答えようとしない。学校の生徒はこういう実態を見てどう感じるでしょうか。  情報公開・個人情報保護審査会に対して、前教育長は虚偽の回答をした。平成24年、学校から福島メモデータが教育委員会に報告され、面談で当時の教育委員も認識しているにもかかわらず、事務局の報告に異議も質問も意見もなく、前教育長の虚偽は誰のチェックも入っていないと事務局は捉えております。  前教育長は虚偽を行い、当時の教育委員はチェックもなくそれを認め、情報公開・個人情報保護審査会の公の機関の判断をゆがめた。右を向いても左を見ても真っ暗闇ではございませんか。これが中逸町政における教育委員会の実態です。町長、どう思われますか。 34 ◯町 長(中逸博光君) 今回そのような判決文が出たということを重く受け止めて、教育委員会のほうで改善されていくんじゃないかと考えております。
    35 ◯濱崎 久議員 前教育長の虚偽を誰もただせなかったことを教育長はどう考えておるんですか。判決は、前教育長の説明は虚偽であり違法であり、過失が認められるとして賠償金を科しました。裁判には全くの被告町側の負けです。前教育長の虚偽、うそで町は賠償金を払っています。中逸町政下の教育委員会全体の組織を挙げての虚偽行動ではありませんか。教育委員会の事務局をはじめ教育長、教育委員全員、組織ぐるみ、中逸町政下の虚偽集団ではありませんか。町長、長洲町の住民に対してどうコメントされますか。 36 ◯町 長(中逸博光君) 何回も同じ繰り返しかと思いますけど、今回の判決を真摯に受け止めているところでございます。 37 ◯濱崎 久議員 教育委員会終了後の事務報告で、しかも口頭で説明しております。会議録も資料もないのに、異議も意見もないと、教育委員会があったということですが、これはどのように検証されたんですか。教育長に聞きます。 38 ◯教育長(戸越政幸君) 当時の課長を含め、教育委員会に状況の確認をしたところでございました。 39 ◯濱崎 久議員 ちんぷんかんぷんな答弁ですけどね。当時の教育委員に前教育長が虚偽の報告をしたということを説明したわけでしょう、教育委員会の事務局は。教育委員の会議の中で。しかし、それは正式な教育委員会でなくて、教育委員会が済んだ後に、いわゆる事務報告的に記録の残らない、そういう会議の中で、しかも印刷物をやったんじゃなくて言葉で、口頭で説明した。これは過去のことですよ。しかし、その記録はないんですよ。しかし、答弁では異議も意見もありませんでしたと。これはどのように検証したかと言うんです。 40 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  裁判の判決が出た後の教育委員会の教育委員の説明に関しましては、まず教育委員会会議に諮る主な案件としましては幾つかございます。教育計画の策定、予算、人事案件、そういった案件、また、教育委員会が認めるものといった案件、そういったものは議題に付して議事録に残すこととしております。また、個人情報に関わるものに関しましては非公開となります。  今回の裁判に関しましては、判決の資料を教育委員のほうにお配りしまして内容を説明し、終了後回収するといった形を取りました。その中で、前教育長が虚偽であり、違法という説明を行っております。その判決の内容につきましては、裁判所が出された判決ですので、教育委員の皆さんは真摯に受け止めるということでございますので、異議等はあっておりません。  以上でございます。 41 ◯濱崎 久議員 判決の前のことを言っているんですよ。判決の前のことを。 42 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  情報公開・個人情報保護審査会から出されました答申書、その内容につきまして教育委員会会議終了後に口頭で説明を行っております。これは前回の議会でも申し上げたところでございます。それに関しましては、審査会からの聞き取り調査につきましては、これは個人の口頭意見陳述として行われておりますので、当事者の発言内容や結果についてはこれは秘匿となっております。答申書が出された結果として教育委員会終了後で報告をしたものでございます。  その内容につきまして、当時の教育委員さんからは異議等はあっておりません。これは前回の議会でも申し上げたとおりでございます。 43 ◯濱崎 久議員 駄弁をやめてくださいよ。質問したことに答えてくださいよ。記録もないのにどうして検証したか。 44 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  検証につきましては、これまで裁判の中で町側の求釈明を行ってまいりました。それも含めまして、教育委員会会議終了後で説明を行ってまいりました。また、このようなことが今後ないよう再発防止に努めてまいりたいという確認を行ったところでございます。 45 ◯濱崎 久議員 質問に答えさせてくださいよ。記録がないのにどうして検証したか。この1点だけ。ほかのこと言わんでください。時間がもう30分しかない。 (「答えられんでしょう、そういううそばっかり言うから。答えられんなら答えられんて答弁してくださいよ。」と呼ぶ者あり) 46 ◯学校教育課長(松林智之君) 先ほども申しました審査会の中での聞き取り調査は、当時の教育長が口頭で意見陳述として行われたものでございますので、その内容については分かりません。ただ、審査会からの答申書が出された内容につきましては、教育委員のほうで情報共有、共通理解を図って、今後再発防止に努めるということを確認したものでございます。 47 ◯濱崎 久議員 答えんでしょう。答えられんでしょう。そういう虚偽を、虚言を言うから。その場しのぎで話をするんじゃないんですよ。議会というのは議事録に残るんですよ。意見もなかった、何もなかった。何をもってそういうことを言うんですか。そういううそを積み上げないでください。虚偽答弁は修正すべきじゃないかということです。  戸越教育長も松林課長も職務に着任後、教育委員会の管理である学校をなぜ調査しなかったのですか。別紙1、2、3の存在の調査を指示すればすぐ判明したはずです。過去の面談で、平成24年9月27日のことですが、教育長も学校教育課長も教育委員もその他大勢出席しているので、別紙の存在が明らかになるはずです。ならないのが不思議です。ほんとは別紙の存在は分かっていたけど、誰かの指示で隠していたのではありませんか。校長に調査するよう指示するのでなく、わざわざ松林課長が校長を差し置いて校長のパソコンを捜すなど漫画のようです。校長室のパソコンを校長を差し置いて教育委員会が捜すなど、まるで校長先生を犯罪者扱いではありませんか。本当に松林課長は捜したのですか、伺います。  本当は別紙1、2、3の存在は最初から分かっていたけど、その存在を不明として、当時はそれが事実で、その状況に応じて認識していた内容を真摯に答弁していたのではありませんか、教育長に伺います。 48 ◯教育長(戸越政幸君) 虚偽発言をするつもりもなく、真摯にそのときそのとき、裁判の流れの中で出てきたことを確認をし、そしてこの議会にも答弁をしていったところでございます。 49 ◯濱崎 久議員 この事件の内容をね、今から朗読しますので、よく聞いておいてください。  平成24年に事件が発生。平成25年より質問してきました、私は。前教育長はアンケートも記録もないと答弁して突き放し、新聞が暴露報道すれば、別の資料に記載があるなど、つじつま合わせ、うそ答弁を繰り返し、判決で事実が判明しても、当時は真摯に答弁してきたので、遡って答弁の修正はしないなど、戸越教育長も課長も居直った答弁を繰り返してきました。  松本前教育長は、議会にも長年にもわたって堂々とうそ答弁を繰り返し、戸越教育長も課長も平成24年に、学校より報告されたことを調べたのかどうか定かでなく、学校から報告文書はないのが事実など、判決で福島メモデータが報告書で、その報告文書は被告町側が管理していると示されても、当時の答弁は遡って修正する気はないと、本日も答弁しました。  教育委員会は組織ぐるみで堂々と中逸町政に弓を引いているじゃありませんか。平成24年に福島メモデータは教育委員会に報告されたと判決で示されたにもかかわらず、中逸町政の何が不満で、教育委員会自ら発した答弁を修正しようとしないのですか。松本前教育長が公の機関である情報公開・個人情報保護審査会に虚偽をしても、教育委員ぐるみ、異議も質問も意見もなく、長洲町教育委員会組織を挙げてこれをチェックする者は誰も存在しないではありませんか。松本前教育長の虚偽行為はまさに長洲町教育委員会全体が行った、事務局を含めまさに組織を挙げて、組織ぐるみの虚偽行為ではありませんか。こういうことが公の仕事をする者たちの行為として中逸町政下では許されることでしょうか。  教育委員会は当時からそれが事実だと思っていたことは、判決で違うという結果が示された。事実は、当時の教育長、課長が主張していた福島メモデータはないと言ってきたのは間違いで、教育委員会へ報告されていたと示されました。校長のパソコンから発見されたものは、以前からないと言ってきたものではなく新たに発見されたものだと主張していたが、それも違うのではありませんか。  松本前教育長の情報公開・個人情報保護審査会への回答は、当時教育委員会の見解ではなく虚偽であったことは判決で判明しました。今まで間違って答弁してきたことは修正すべきではありませんか。当時は資料がなかったのが事実などと答弁しますが、教育委員会の管理下に、その調査の指示を出せばその存在がすぐ分かるはずです。判決で示されているとおり、学校は教育委員会の管理下であり、福島メモデータなど資料は被告町側が管理していたと判決のとおりです。なかったのは当時の事実ではなく、あったのは事実です。学校は教育委員会の管理下です。捜さなかった、調査しなかった。業務怠慢とうその答弁が原因ではありませんか、町長に伺います。 50 ◯町 長(中逸博光君) 今回の判決で過失があったと、そういう判決文が出ています。我々としましては、今後は過失がないように努力してまいりたいと考えております。 51 ◯濱崎 久議員 教育長、町長は大体ですね認めておるんですよね。現場で指揮する教育長が、事実がよく分からないままに誰かの指導どおり答弁してるんですよ。よく検証すればね、これが事実はどうだということが分かるんですよ。虚偽答弁は修正すべきだと。  平成24年に学校から報告文書として、福島メモデータが報告されたと判決されました。教育委員会もこの判決は認めています。その後、面談でもメモが読み上げられ、教育委員も出席しているので、そのときの資料として把握している。判決によってアンケート類の存在を教育委員会は承知していたと認めながら、当時はその状況に応じて認識をしていた内容を説明してきておりますので、その当時はそれが事実であったわけですので、遡って修正することは考えていない。令和2年3月、松林課長、定例会で答弁しています。  これは中逸町政への居直りではありませんか。平成24年に教育委員会に報告されたと判決があり、委員会はこれを認めています。認めながら一方では、当時は存在しないのが事実と教育委員会が主張するのは、よっぽど中逸町政への不満、恨みがあるとしか思えません。言えない隠蔽されたものは何ですか。中逸町政の内部に問題があろうとも、外部への答弁としては通用しません。  裁判の判決は報告されたとされました。委員会もこれは認めるとしています。報告がされたと認めながらもう一方では、ないということが事実という矛盾した二つの答弁がなされる。それが事実だから遡って答弁の修正はしないと言うのです。町長、こういう答弁の仕方、一体教育委員会に何があるんですか。教育委員会が口外できない何があるんですか。  平成24年、委員会へ報告の判決は報告が存在することを立証しています。面談で読み上げ、教育委員会も把握していると松林課長も答弁するとおりです。松本前教育長は虚偽をしたと判決されましたが、平成24年、一旦報告された事実は消えません。行政は継続です。  こうした事実を認識してなかったり、失念したり、確認しなかったり、調査不足は内部のことであり、中逸町政下の内部の問題であります。松本前教育長は度々うその答弁をしています。これも中逸町政下の内部の問題であります。事務引継の問題や、学校教育課が調査不足であったり、確認不足であったり、ましてや失念、度忘れであったり、これはみんな中逸町政下内部の問題であります。答弁は外部に、判決の結果虚言として発したことは記録として議事録に残されたままになっています。中逸町政下、なぜか当時は事実とされていたことが判決で真逆の結果となり、虚言となりました。虚言となった過去の答弁は当然修正すべきではありませんか、町長に伺います。 52 ◯町 長(中逸博光君) 議会の議事録に残っております。また、そういう濱崎議員がるる言われたことも今の議事録に残ります。これを判断していけばいいんじゃないかと私は思います。 53 ◯濱崎 久議員 今のは修正すべきだと言われたんですか、どうですか。 54 ◯町 長(中逸博光君) その都度の発言されたことを議事録に残していけばいいんじゃないかと私は考えております。 55 ◯濱崎 久議員 それでは、当時の議事録で、虚言、うその答弁をしたことはそのままにしておいていいと思っておるんですか。 56 ◯町 長(中逸博光君) あくまでそのときの発言、今回の発言、それを比較されればいいんじゃないかなと私は思っております。 57 ◯濱崎 久議員 トップの考えがそうだから、やっぱりそれが部下に全部にわたってるんでしょうね。報告文書がなぜ消えるのか。このことについて、受付をしてないと認識してると教育長は言われましたが、これ、検証しないから教育長、分からんのでしょう。やった側、福島校長は教育委員会に報告した。だから、福島校長が誰に報告したか。簡単でしょう、福島校長に聞けばいいんですから。教育委員会に報告したと。教育委員会の誰に報告したと。何でその検証をしないんですか。町長の今のような答弁だから検証ができないんですか。 (「教育長。」と呼ぶ者あり) 58 ◯教育長(戸越政幸君) まず、基本的に、報告文書というのは、年度年度、4月から年度末の3月までで、学校から上がってくる報告文書についてはきちんと文書つづりにとじていきながら保管をしていきます。まず、そこの文書を基にしながら、そのときそのときの知り得たことでこれまでは発言をしてきているところです。  以上です。 59 ◯濱崎 久議員 もう一回言いますよ、教育長。福島校長が報告したと言ってるんですから、しかも裁判の中ででも証言してるんですから。福島校長に、誰に報告しましたかて……。下向いて打合せをせんで聞いといてください。誰に報告したかと。電話ででもいいし、ちょっと聞けば分かるわけでしょう。福島校長が拒絶しているんじゃないんですよ。福島校長は報告したと言ってるんですよ。しかも、裁判の証言の中で。その証言に基づいて松林課長は、校長を差し置いて校長のパソコンから、こういった証拠書類を、別紙1、2、3を出してきたんでしょうが。ですから、福島校長に聞けば、いわゆる検証すればすぐ分かることなんです。なぜしないんですか。 (「時間がないんですよ。」と呼ぶ者あり) 60 ◯教育長(戸越政幸君) 当時の課長も福島校長に口頭ですけども尋ねましたところ、教育委員会という言葉しか出てきてないと、誰にという言葉が出てきてないと、教育委員会というところで承っているところです。  以上です。 61 ◯濱崎 久議員 教育長、あなたは不足部分を検証して今後に活かすと言ったんですよ。なら、この福島校長に、教育委員会の誰に報告しましたか、これだけ聞けば分かるわけでしょう。聞けないんですか。聞く気がないんですか。 62 ◯教育長(戸越政幸君) 当然のことながら、この裁判までなったいきさつがありますので、そこにつきましては、どこで裁判まで持っていかれたのかということがやはり不足の部分もあるかと思います。それ、予測できます。きちんと報告すべきときには報告をし、その当時に尋ねておくべきことは尋ねておけば、そこで大きくならないうちに解決していったものだというふうに思います。 63 ◯濱崎 久議員 私はね、推測しますよ。教育委員会に報告したと、誰かに。そして校長室に保管したと。その保管したのが、結局裁判のときに別紙1、2、3として、証拠書類として出されたわけでしょう。そのことを調査すればすぐ分かる。いや、もう分かってるんだろうと思いますよ、教育長は。しかし、そこを誰かに止められている。だから、今さら検証はできない。そうじゃないんですか。違うんですか。 64 ◯教育長(戸越政幸君) 誰かに止められた、誰から指示を受けたということは全くございません。 65 ◯濱崎 久議員 それじゃ、検証してくださいよ。するんですか、しないんですか。 (「するのかしないのか。イエスかノーかやろ。」と呼ぶ者あり) 66 ◯教育長(戸越政幸君) 裁判の判決は。 (「大きい声で言ってください。」と呼ぶ者あり)  裁判の判決は既に出てきてる問題でございます。その判決文の中で検証すべきところというのは多々あります。それを真摯に受け止めているところでございます。ただし、裁判になる、あるいは暴力事件が起こる、そういう環境ですとか、それから起きたときの初期対応ですとか、そういうようなものについては出てきておりません。一番大事なのは、そういうようなものが起きた事件を基にしながら、今後活かしてまいりたいというふうな検証をしていきたいです。 67 ◯濱崎 久議員 私もそう思いますよ。ただね、その中で、一番ポイントとなるのは、平成24年に事件が起こった。そして山村教諭は校長の命令でアンケート調査をした。そして福冨校長は福冨メモデータを書いた。その二つを基にして福島メモデータを作って教育委員会に報告した。報告したその書類は今までずっと、平成25年から私が質問しておるけど、ないと言ってきたんですよ。それが裁判であったと。しかも教育委員会の管轄内にあったと。  あなたたちはうそをずっと言ってきたんですよ、2人とも。教育長──教育界のトップが、そして学校を教育する学校教育課長がうそを答弁してきたんですよ。ない。ところが、あった。裁判であったてなったんですよ。だから、そのポイントとなる福島校長が教育委員会の誰に報告したかと言えば事務の流れが分かるでしょう。何で受付をしなかったかとか、あるいはどうして校長室のパソコンに入力しとったとか、それが検証でしょう。教育長、そういう不足を補うために検証をして、今後二度とそういうことが起きないように検証をして、その検証を活かしていくと議会で答弁したでしょう。それをなぜしないのかと。できないのか、しないのか、この二つ答えてください。ほかのことは言わんでいい。 68 ◯徳永範昭議長 ここで、しばらく休憩します。                休憩(午前11時00分)                再開(午前11時17分) 69 ◯徳永範昭議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 70 ◯学校教育課長(松林智之君) 今回の判決で、虚偽であり違法という判決が出されています。これまで裁判の訴訟の中で、いろんなやり取りをしてきた中でですね、そういったところで検証のほうも含めましてしてまいりました。初期対応がどうであったかと、またそのメモ等の引継にはどうだったかと、そういったところも含めまして教育委員会でも検証を行い、今後このようなことがないよう再発防止に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 71 ◯濱崎 久議員 教育長、福島校長が教育委員会に報告した。これが相手が誰だったかと、これを検証するんですか、しないんですか。 72 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。検証は、先ほど申しました訴訟の中で検証のほうも含んでやってまいりました。その中で、福島校長から聞き取りでも行っておりますが、誰かというふうなところは把握はできておりません。教育委員会ということでございます。裁判の資料の中にもそのように記載がされております。  以上でございます。 73 ◯濱崎 久議員 教育長、するんですか、しないんですか。 74 ◯教育長(戸越政幸君) もう判決文の中で十分示されてきている事柄ですので、する必要はないと思います。 75 ◯濱崎 久議員 教育長、あなた、教育長として恥ずかしくありませんか。こう答弁してるんですよ。今後このようなことがないためにも、もう一度不足な部分、不備な部分があったことについては検証していきながらこのことを活かしていくと。ええ、平成31年3月、深く反省、再発防止に取組む、今後誠実に事に当たる。本当に長い間御迷惑をおかけし深く深くおわび申し上げます。二度とこのようなことがないよう再発防止に努めます。まだまだ答弁してますよ。それを、キーポイントとなる福島校長が教育委員会の誰に報告したかということを聞かない。聞かないちゅうんですね。 76 ◯教育長(戸越政幸君) 当時聞いても、誰に言ったのかっていうことも明確に福島校長は言っておりません。教育委員会にっということだけなんですよね。 77 ◯濱崎 久議員 福島校長はですね、あえて証言をしてるんですよ。上の圧力に屈しなく。正義感をまさに出して証言してるんですよ。証言してるんですからね。検証すれば出てくるんですよ。そういう姿勢なんですね、教育長。何で、検証すればですよ、今後教育委員会の事務はこう改正しなければならないなと、報告が来たときはこうしなければならないなと。いろんな対策ができるんですよ。検証しないから、この暗闇を明るみに出さないから、今後の二度とこういうことがないようにて、二度も三度もあると思いますよ、教育長、あなたの権限下の中で。今も表に出てきてない問題がいろいろあるんじゃないですか。  それじゃ、そういうふうにして検証しないということをですよ、そして虚言を修正しないということを理路整然と住民の皆さんに説明してください。 78 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。先ほども申し上げました裁判の結果につきましては既に出されております。その裁判の結果に基づきまして今後どのようにしていくのかということで教育長の先ほど答弁がありました。再発防止に向けてしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。  また、検証につきましても、裁判の中で検証が行われております。その中で福島校長も教育委員会にということで、それ以上のことは把握できておりません。ですので今後、このような判決が出されておりますけども、このようなことがないようにしっかりと取り組んでまいりたいというふうに思っております。  それと、修正につきましては、時は時間も過ぎております。遡ってということは難しいというふうに考えております。その時々の発言につきましては、その時点での発言ということでございますので、修正する考えはございません。  以上でございます。 79 ◯濱崎 久議員 教育長もそうですか。 80 ◯教育長(戸越政幸君) 課長が答弁しましたように、判決文をほんとに真摯に受け止めて、この中に、幾つも教育委員会として今後留意しなければならない事柄が文書として残っております。それをしっかりと受け止めます。そういう中で、あくまでもこれは裁判を通した中での一つの検証であって、二度とあのような暴力事件が起きないようにするためには、どう日々の教育に携わっていくのか、子どもは生き物でございますので、留意するような事柄が起きないとも限りません。そのときには、周りにいる教師や教育委員会はどのように対応していったがいいのかというようなことを含めてしっかりと検証をしていくつもりです。  以上です。 81 ◯濱崎 久議員 今から総括に入りますので、あらかじめの時間の延長をお願いします。 82 ◯徳永範昭議長 30分以内で許可します。 83 ◯濱崎 久議員 教育長、あなたの今の仕事のやり方ではですね、できませんよ。これだけの事件が起きて、そしてその結果が出た。その中で、言葉ではですよ、今後このようなことが二度とないように、力を込めて言われますよ。そういう反省の上に本当に立って検証すると。本当に検証すると言うのなら改善ができると思いますよ。  しかし、今の教育長の答弁、それを補佐する課長の答弁なんてもうへなちょこですよ。やる気がないんですよ。いわゆる隠蔽したいんですよ、このことを。検証して表に出ては都合が悪いんですよ。教育長、分かりますか。本当のことが表に出てきたら都合が悪いんですよ。何でか。現に私は平成25年から質問してるのに、こういった資料は一切ない、そういうことから始まってるんですよ。ですから私は、このことを深く追求してきたんですよ。  執行部からね資料をもらわないと、議員の中ではですよ、執行部の中に入っていけないんですよ。執行権の侵害。私たちは住民の代弁者ですよ。代弁者としてですよ、執行部にその資料を見せていただかないと質問ができないんですよ。しかし、その資料をないて言うてきたでしょう。平成25年から何年たちますか。そして、裁判の結果、あったんだと。え、教育委員会の管内にあったわけでしょう。え、それならどこが悪かったのか、真摯に反省すべきじゃないんですか。そして、検証できるところは検証する。  その第1点が、福島校長が教育委員会に報告したと。それが正式な報告だったのか、あるいは非公式の報告だったのか、誰に報告したのか、そのことによってその内容がつぶさに分かるでしょう。分かることによって反省をし、改善をすべきところが出てくるでしょう。そこに教育委員会の隠蔽体質が改善される。この元があるんですよ。その改善をする騎手が戸越教育長だったんですよ。しかし、掛け声だけ。戸越教育長のその熱意を持っても、その隠蔽体質、教育委員会の隠蔽体質は改善できないんでしょう。本当は教育長はやろうと思っていると思いますよ。誰の圧力で言えないんですか。誰の圧力で検証できないんですか。検証してですよ、本当に教育委員会の今のこの隠蔽体質を改善してすばらしい長洲町の教育を実践しようではありませんか。  末端の先生たちは、夏のこの暑いときにも、子どもたちの教育のために真剣に努力をしてますよ。ところが、そのてっぺんの教育委員会、そして教育長ぐるみの隠蔽体質、これは改善すべきじゃないんですか。末端の先生は、生徒たちにですよ道徳を教える。うそを言ってはなりません。しかし、教育長はうそをずっと言ってきたんですよ、平成25年から。裁判の結果、これが表に出たんですよ。そしたら、その反省を深くして、本当に長洲町の教育の隠蔽するところをなくしてフェアにやるべきじゃないんですか。  教育長、教育長を期待してましたよ、私は。すばらしい実績だと。しかし、ここの1点、検証をできない、このことですよ。住民に釈明してください。 (「教育長、就任年次、月日、何年に就任したか、教育長に。」と呼ぶ者あり) 84 ◯教育長(戸越政幸君) 誰に指図されているのか、誰の顔色を見てるのかと、そういうことは一切ありません。教育は、教育行政といって、これは独立機関でございますよ。独立機関です。ですから、政治に左右されてはいけないと、それだけはしっかりと腹にくくっております。もしそれができないようだったら責任を取らなくちゃならないでしょう。人の顔色を見ながら。これが1点です。  それから、平成24年の2月に起きた事柄から始まってきてるわけですけど、私は平成30年の4月1日からです。5、6年はその現場にいないんですよ。しかも文書が残ってないんですよ。だから、一つの反省、これから改善していくところというのは、これに類似するようなものはすべてきちんと報告文書で教育委員会に残すと、上げさせると、そしてつづりを取っとくということが、裁判の内容でもう明らかなんですよね。ですから、それも一つはできていけるんじゃないかというふうに思います。  どうか分かりませんけども、5、6年の空白をですね、ああだこうだと詮索しながら、しかもここには人が絡んできます。ですから、批判をしたりああだこうだということでもないというふうに受け止めます。全てを真摯に受け止めて今後に向かっていきたいというふうに思っております。  以上です。 85 ◯濱崎 久議員 戸越教育長、就任後に福島校長の証言があったんですよね。その証言に基づいて松林課長が校長のパソコンを調べた。その結果、別紙1、2、3が出た。そして裁判所に出した。議会でどう言いましたか。これは校長の個人的な私的な文書でございます。これどうですか。 86 ◯教育長(戸越政幸君) その件につきましては、あくまでも公式文書というのは、校長の印が押されてそして教育委員会に届けられたものが公式文書でございます。それに至るまでのいろんな資料を自分のパソコン上で整理をしたりまとめたりしていくのは、やはり校長の学校教育運営上の、経営上の務めだというふうに思います。そういうふうに受け止めております。 87 ◯濱崎 久議員 それじゃ、裁判を、判決を否定するんですか。判決の中では、別紙1は本件アンケート、別紙2は福冨校長いわゆる福冨メモデータ、別紙3は福島メモデータ、こういうふうにして判決の中で証拠書類としてコピーももらってますよ、議員全員協議会で。え、あったわけでしょうが……。ちょっと今質問中です。あったわけでしょうが。あなたが教育長になってから出てきたことですよ。あったわけですよ。しかし議会答弁は、校長の個人的なものです。しかし、判決ではこれが本件アンケートだと、福冨メモデータだ、福島メモデータだ、そしてコピーも、証拠書類のコピーとして議員全員協議会で私たちはもらってますよ。あなたが教育長時代ですよ。
    88 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  先ほどから申されてます各種のメモの存否のことでございますけども、これは裁判を、訴訟を行っている中で、裁判長のほうから提出の要求があったことについて、裁判の中で調査しまして、その存在を確認したというものでございます。で、この存在につきましては、先ほど教育長が申し上げましたとおり、当時学校からの正式な文書として教育委員会のほうには提出されておりませんので、教育委員会としてはその保管管理をしていなかったと、これはもう前からも申し上げております。  このメモの存否につきましては、あくまでも裁判の中で調査要求がありまして、それに基づいて調査した結果発見したものでございます。ですので、存在自体は当時からしていたということでありますけども、それを確認していなかったと、教育委員会のほうでは確認しておらず、保管管理をしていなかったということでございます。  以上でございます。 89 ◯濱崎 久議員 私は外部の人間ですよ。外部に答弁するときにですよ、内部のごちゃごちゃ、学校にあったとか教育委員会になかったとか。全部、外部の者は教育委員会の管轄内のことを言っているんですよ。どこにあろうと、外部の者は教育委員会の中にあったと、この事実を言っているんですよ。  ところが今、教育長は、自分の就任前のことであると、そう言うから就任後でもこういうのはあってるじゃないかということを言ってるんですよ。戸越教育長が就任した後に福島校長が証言をし、それを基にして松林課長が校長のパソコンを捜したんでしょう。そして別紙1、別紙2、別紙3を出したんでしょう。そして裁判所に出したんでしょう。ところが、その事実はあって、議会にはそれは校長が個人的にしたものです、私的なものです、私的なものとはこういうものですよ、とうとうと教育長は答弁しましたよ。え、事実でしょう。時間がないからね、そういううその答弁をですね聞く時間ありません。  最後です。松本前教育長はうそを言い、審査会の公の機関の判断をゆがめた。当時の教育委員はそのことを知りながら異議も質問も意見も言わず、教育委員会事務局はこのことを記録の残る正式の会議に諮らず、委員会終了後、事務連絡として口頭で説明をする。これが中逸町政下の教育委員会の実態です。町長、こうした隠蔽体質とも取れる教育委員会をどう思われますか、改善しようという気はありませんか、伺います。 90 ◯町 長(中逸博光君) 今後、この判決を受けようが受けまいが、やはり情報公開の町民への提供、こういうのは率先してやっていかなくちゃならないと考えております。 91 ◯濱崎 久議員 福島校長が福島メモデータを教育委員会に報告したと証言されたことで、原告が教育委員会に要求し、松林課長が校長のパソコンから発見した。その資料は裁判所に提出した。しかし、議会答弁は、個人で私的なメモとして残っていたものが見つかったと答弁しています。教育委員会が以前から主張しているものではなく、それ以外の新たなものが見つかったということを言っておるんです。  平成31年3月の議会で、9月定例会で質問したとき、実は7月4日資料は発見し裁判所に提出したと答弁しなかったのは、9月質問を9月15日新聞報道されております。これも隠蔽していたわけです。  福島メモデータは、教育委員会に報告したとの証言により、校長のパソコンから発見したのだから、発見されたものは報告文書のはずなんです。裁判所には提出しています。別紙1、2、3。しかし議会答弁では、校長が個人的なものとして書いたもので、私的なメモとして残っていたものが見つかったというものです、と答弁しています。しかしながら、判決は、令和2年1月27日、19ページ。本件メモなどは遅くとも平成25年7月頃以降、被告において管理していたと判決は断言しています。いわゆる資料はあったんですよね。それをなかったと。前の松本教育長時代も、戸越教育長時代もなかったと言ってきたんです。このことを町長、どう思われますか。 92 ◯町 長(中逸博光君) そのようなことで、判決の中で過失があったということを言われた。判決文の中にうたってあるかと思います。そういう意味で真摯に反省して対応をしてまいりました。今後も、過失がないように我々は努めていかなくちゃならないと考えております。 93 ◯濱崎 久議員 教育長、町長はああ答弁していますよ。過失があったと認めておる。そして、今後そういうことのないようにしようと。しかし教育長は、今まで答弁したことは、真摯に答弁してきたから修正をしないと。今でもそうですか。 94 ◯教育長(戸越政幸君) 判決が出るまで、その時々に真摯に答えてまいりました。判決を真摯に受け止めて、それをしっかりと受け止めていきたいというふうに思います。  以上です。 95 ◯濱崎 久議員 修正しないんでしょう。 96 ◯教育長(戸越政幸君) 何度も申し上げてきているとおりで、そのときそのときに知り得たものを真摯に誠実に出していっている、答えていっております。修正するつもりはありません。 97 ◯濱崎 久議員 その結果がうそだという判決が出てるんですよ。それを修正しないんですか。 (「時間がない。」と呼ぶ者あり) 98 ◯学校教育課長(松林智之君) 教育長も先ほどから申し上げております。これまで議会のほうでメモ等の存在についてはないというふうなことを申し上げてきておりました。裁判の判決が出されたことによって存在というのが分かりました。存在はしておりましたが、教育委員会では確認をしておりませんということでございます。  その時々で議会のほうで誠実に答弁をしてまいってきたというふうに考えております。裁判の判決が出た後につきましては、存在がしていたということでございまして、それまで、判決が出る前におきましては、その時々で、その状況に応じて発言をしてまいりましたので、その点につきましては修正という考えはないということでございます。 99 ◯濱崎 久議員 判決は事実を証明しただけですよ。存在はその前からしとったわけですよ。遅くとも平成25年7月から、町側にその資料は存在しておると。しかし答弁は、それと真逆の、ないという答弁をしてきとる。だから、それを修正すべきじゃないか、真摯に思うのなら。それでもしないんですか。 100 ◯学校教育課長(松林智之君) 申し上げます。そのときに存在はしていたかもしれませんけども確認をしておりませんでした。確認をしておりませんでしたので、存在してなかったというふうに申し上げてきたところでございます。あくまでも判決が出たことによって存在がしているということでございまして、その当時に発言したことに関しましては遡って修正をするってことは考えておりません。  以上でございます。 101 ◯濱崎 久議員 修正するんですか。 102 ◯学校教育課長(松林智之君) 先ほども申しました。時間が経過しております。その当時、時々の発言に関しましては、その状況により答弁をしてきておりますので、遡っての修正というのは考えはございません。  以上でございます。 103 ◯徳永範昭議長 濱崎議員に申し上げます。同じ質問はしないでください。 104 ◯濱崎 久議員 教育委員会に報告したという証言により調べた結果発見し裁判所に提出しています。しかし一方で、議会答弁は、発見された資料は校長の個人的に書いた私的なメモだと答えています。そして判決は、平成25年7月ごろから、被告町側が管理していたと、こう判断されました。立証された、判明したことを校長の個人的で私的なものなどと偽証する中逸町政の答弁を、町長どう思われますか。 105 ◯町 長(中逸博光君) 偽証ということは、まず私としてはあり得ないと思うんですけど、この事件が起こってからの経緯の中でそういったメモがあったと、こういうのを裁判で言われて長洲町には過失があったんだよという判決だと思います。そういう点で、今後、やっぱりその判決の趣旨を尊重し、やっぱり我々は努力してまいらなければならないと考えているところでございます。 106 ◯濱崎 久議員 この点につきましてはね、もう時間がありませんので次会に回しますけどね。片方では、証拠書類として裁判所に提出してるんですよ。しかし議会では、これは校長が個人的に私的に書いたものだと答弁してるんですよ。これは偽証じゃないんですか。町長、どう思うんですか。 107 ◯町 長(中逸博光君) 文書の在り方の争点が、濱崎議員が申される考え方と教育長が申される考え方、教育委員会の考え方、こういうのがやっぱりかみ合ってないのかなと。我々はそういう点で、判決が出て、それ以降、今後、そういったるる御指摘をいただいて、これに真摯に対応していこうという考えでございます。 108 ◯濱崎 久議員 このことは、また次会に回します。よく調査をしておいていただきたいと思います。私に言うなら、──<6字削除>──というような考えですよね。 (「侮辱的発言。」と呼ぶ者あり)  侮辱的な発言をしますよ。 109 ◯徳永範昭議長 しないでください。 110 ◯濱崎 久議員 反論があったらね、やってくださいよ。 111 ◯徳永範昭議長 濱崎議員……。 112 ◯濱崎 久議員 次は、3.金魚と鯉の郷広場の管理について。  これはもう一般質問をするつもりはありませんでしたけどね、通告しておりますので朗読いたします。この郷に兎や狸、イタチ、雉、蛇などが生息していることは承知しておられますか。それもマムシであります。5月から雑草刈りを担当課長に催促していますが、雑草が茂るとマムシが潜んでいることもあります。管理はどういう過程で行っているのか。施設全般の管理はどうしているのか。事故対策は取っておるのか、お伺いをいたします。  議会開会直前、今雑草刈りが行われております。すばらしく管理ができるような雑草刈りであります。この発注日と発注先、服部グリーンというのが、重機があります。この関係はどうなっているのか、発注金額と、これをお伺いいたします。 113 ◯町 長(中逸博光君) 濱崎議員のまず1点目の御質問にお答えいたします。  金魚と鯉の郷広場に野生の動物等がいることは認識しております。また、金魚と鯉の郷広場の広場管理業務につきましては、清掃や除草の管理業務としましてシルバー人材センターへの業務依頼を行うとともに、芝管理や樹木管理等につきましては町内業者への業務委託を行い、年間管理計画に基づき広場の適正管理を行っているところでございます。  次に、2点目の御質問にお答えします。  金魚と鯉の郷広場の施設管理や金魚の館の運営につきましては、会計年度任用職員、シルバー人材センターとの業務委託により施設全般の管理を実施し、専門性を要する警備業務、消防設備点検、植物管理業務等につきましては業者への業務委託により施設管理を実施しております。  また、6月に発生しました遊具事故を受け、広場内の遊具につきましては職員及び業者と安全点検を行い、事故の再発防止に努めております。けがが発生した遊具につきましては幾度も遊具点検者や関係者と協議を重ね、事故防止を図るため修繕業務を9月に実施する予定でございます。 114 ◯まちづくり課長(田成修一君) 作業を実施しました関係でございます。  そもそも施設等の樹木の剪定等を、手が届かない点がございましたので、9月2日付で支出負担行為等を行いまして、軽作業員等の作業単価に基づく金額と、機械、バックフォー、ダンプ等の借り上げ、チェーンソー等の借り上げ、合計で19万1,730円の金額で発注しているところでございます。 115 ◯濱崎 久議員 発注先と、服部グリーンとの関係とか、発注金額、これを聞いているんですが。 116 ◯まちづくり課長(田成修一君) 発注金額につきましては先ほど言いましたように19万1,730円でございます。お願いしました業者につきましては、町内で対応できる業者さんということで、車両借り上げ等に基づき服部グリーンさんのほうにお願いしたとこでございます。町内の事業者でございます。 (「服部グリーンとは。関係は。服部グリーン。」と呼ぶ者あり) (「議長、ちょっと待って。ちゃんと手を挙げてから質問させてから答えれ。」と呼ぶ者あり) 117 ◯濱崎 久議員 議長、質問したことに答えないから言ってるんですよ。議事録、よく見てください。 118 ◯徳永範昭議長 これは通告外で、質問を変えてください。 119 ◯濱崎 久議員 せっかく褒めようと思ったけどやめます。  町長がね、この十数年、長洲町の基幹産業として金魚を取り上げ、そして応援してますよ、長洲町の金魚と。今年はコロナでイベント不足で、本来なら、十数件の養魚組合、その人たちのねカバーをして、予算を立てて、そして金魚すくいの金魚を町が買い上げてほかの町に、つかさの湯でね金魚すくいが行われているというのも新聞に出てますよ。それだけね町の基幹産業として育てようというのが今の中逸町政の姿勢だと思いますよ。その一番のポイントがこの金魚と鯉の郷広場じゃないんですか。  ここでけががあってはならない。ここでいろんな事件が起きてはならない。こういう気持ちで私は5月から雑草を早く刈れよと何回言ってきましたか。写真も何回撮りましたか。私の金ですよ。執行部にやっとるでしょう。いわゆる親の気持ちを忖度するならば、中逸町政がそういうふうなことで基幹産業として育成しようという気持ちであるならば、その部下である課長以下はそれを支えて評価を出すべきじゃないんですか。  直接私が写真を撮って、こういうふうになっている。今、服部グリーンさんがですよ、管理道路をしたから4メートルの道路ができましたよ。それまで垣根が生い茂って4メートルの道路は1メートルしか利用できなかったでしょう。そういったことをですよ、せっかく町長がそういうふうにしてしようとしているんだから、忖度をして、部下、課員一同ですよ、課長補佐も3人いるんでしょう。今までね、3人も課長補佐がおって、役付におるならですよ、1人ぐらいその専任を立てて、その中で徹底して……。  入場料を取ってないんですから。入場料を取っておるならですよ、その入場者が評価しますよ。ここの管理は悪いどうだこうだと。しかし、入場料を取らずに、皆さん自由にお入りください、御利用くださいて言うならですよ、管理を十分していくべきだと思いますよ。町長の気持ちを察していくべきだと思います。  終わります。 (「不穏当な発言がありましたよ。」と呼ぶ者あり) 120 ◯徳永範昭議長 御意見ありますか。 121 ◯福永栄助議員 ただいまの一般質問の内容について不穏当な文言がありましたので、これを取り消さんことを望みます。 122 ◯徳永範昭議長 今意見がありましたが……。 (「賛成て言うてください。」と呼ぶ者あり)  いかがいたしましょうか。 (「賛成。」と呼ぶ者あり)  この動議は、成立しました。この動議に賛成の方は、起立をお願いします。                   (賛成者起立) 123 ◯徳永範昭議長 賛成多数。  議事録の訂正は議長のほうにお任せをいただきたいと思います。  ここで昼食のためしばらく休憩します。  午後の会議は1時から行います。                休憩(午前11時58分)                再開(午後 0時59分) 124 ◯徳永範昭議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。 ─────────────────────────────────────────── 一般質問 前田美和子議員 125 ◯徳永範昭議長 1番、前田美和子議員の登壇を許します。                 (前田美和子議員登壇) 126 ◯前田美和子議員 こんにちは。1番議員の前田美和子です。通告に従いまして一般質問を行います。答弁のいかんによりましては再質問をさせていただきますので、議長、よろしくお願いいたします。  1.コロナ禍における学校教育の現状と今後の取組について。  小中学校は新型コロナ感染防止のために突然の休校となり、子どもたちは外出自粛となり、大切な行事は中止や縮小を余儀なくされ、児童生徒は大きな影響を受けました。7月に長洲町においてクラスターが発生し、夏休みも我慢の日々が続き、子どもたちのメンタル面も大変心配されているところであります。  このコロナ禍の中での学校教育の現状と、今後の取組についてお伺いいたします。 127 ◯教育長(戸越政幸君) 前田議員の御質問にお答えします。  新型コロナウイルス感染拡大防止のため、熊本県教育委員会の通知を受け、今年度は4月14日から5月31日までを臨時休校としました。臨時休校中には、子どもたちの学習を支援するため、1週間程度を単位に学習計画を立て、家庭での学習に取り組むとともに、家庭訪問を通じて児童生徒の健康管理と不安や心配事の相談、個別の学習支援を行ってまいりました。  6月からの学校再開に当たっては、マスク着用、手洗い、消毒など、基本的な感染対策を行いながら、机を離すなど密を避け、児童生徒との距離を確保しながら学校の教育活動に取り組んでおります。  今後の取組につきましても、基本的な感染防止対策を講じながら、児童生徒の学習への不安や心のケアに努め、新しい生活洋式に学校が対応できるよう取り組んでまいります。 128 ◯前田美和子議員 それでは、再質問をさせていただきます。  3月より3か月近く休校となりました。学校での教育の格差や個人の学習環境の格差が浮き彫りにされる中、6月から学校が再開し、また、夏休みも短縮となりました。教育活動に当たる先生方も本当に大変な努力をされていると思いますが、授業の遅れなどについてはいかがでしょうか。特に小学校6年生の児童においては、前学年の3月の未履修などがあったと聞いてますけども、どのようになったかをお伺いしたいと思います。 129 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  議員がおっしゃるように、未履修ということにおきましては、県の教育委員会が実施をしております教育課程の見直しに関する取組状況調査という結果の中からも分かっております。本町の小学校4校と中学校の2校におきましては、令和2年3月31日の時点で、前年度の学習の未履修があることが分かっております。これは、文科省から県を通じまして、この未履修における対応についてということで通達があっておりますけども、このため臨時休校中にですね、校長会、教頭会、あるいは教務主任会議を開催する中で、休校における授業時数の不足数の確認、また、学習内容の確実な実施のための方策について話合いを行ったところです。  そういう中で、まずは学校行事の重点化、これは精選をするという意味でございます。また、行事の時間とか規模の見直し、教科の重点化、これは主に5教科を中心に実施をしまして、感染リスクの高い技能教科、家庭科とかの技能教科の重点化を図るというようなことを行っております。  その結果、同じ調査結果から、令和2年6月8日時点での未履修については小学校では全て解消しているというところでございまして、中学校におきましては7月中に解消するということで、現在は全て解消をしております。また、現時点では、今年度の履修内容については全ての学年で履修終了するという予定としております。  以上でございます。 130 ◯前田美和子議員 今の課長の答弁から、履修は完了しているということでありまして遅れがないということでしたので、本当に安心したところでございます。教育委員会をはじめ、やっぱり先生方の御努力に深く感謝いたします。ありがとうございます。  では、今年度の4月、5月の臨時休校に伴う授業時数の確保のほうはどのように対応されたかをお尋ねします。 131 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。
     とてもこの授業時数につきましては複雑になっておりますけれども、まず年間を通しまして授業等の時間を算定することになっています。  まず、学校の各学年において、各教科の年間における標準授業時数、これは法的に学校教育法で示されておりまして、例えば小学6年生ですと、年間1,015時間というのが必要となっております。この標準授業時数のほかにですね、予備時数というものが確保されておりまして、これは年間を通して先生方が指導可能な授業の時間数というものでございます。小学6年生で1,069時間ということになっております。標準時間数より54時間、予備的に授業の余剰時間としてその分を確保しているというものでございます。  次に、年間を通しまして授業や学校の行事を含めた授業の可能時数、これが小学6年生で1,159時間となっております。法的に定められた標準の授業時数の、先ほど申しました1,015時間を差し引きますと、年間で144時間の授業と、学校教育行事を含めた余剰事業時数というのが残ります。休校にしました4月と5月の欠時数が166時間でございましたので、166時間から144時間のこの余剰授業数を差し引いた22時間が不足する。数字上はですね、22時間が不足する時数というふうになっております。  この不足した22時間をどのようにして確保するのかということで、本町では夏休みを短縮をしております。それと授業時数を確保することとしておりますので、夏休みを短縮したことによる授業時数が50時間確保をしておりますので、先ほどの22時間を十分に補うことができるということで、授業以外の学校行事にも活用できる時間もあるということで考えております。  以上でございます。 132 ◯前田美和子議員 課長より詳細に御答弁いただきまして、その時数の仕組みとか、十分確保できてる、夏休みを短縮することで確保できてるということがとてもよく分かりました。これは私の希望なんですけど、やっぱり授業が一方的な詰め込み式にならないようですね、時数の少ない中、本当にそのところはやっぱりしっかり対応していただきたいと思います。  さて、先日、中央公民館で長洲未来塾というのが開催されました。中学3年生を対象に、受験対策として、この民間学習塾、塾の先生ですね、と連携したこの取組は、コロナ禍において非常に効果があった活動だと私は思います。84名の生徒が受講して、とても好評であったと聞いております。  今回は国の臨時交付金がありましたので、それで、初めての取組で、秋や冬にも実施するとは聞いてますが、これは来年度以降についてはどのようにお考えになっているのかをお伺いします。  また、冬は、インフルエンザに加え、コロナ第三波も想定する中、学習面において、受験生のお母さんたちがとても不安だという声が聞こえてまいりますので、この受験生に対しての学習支援をどのように考えていらっしゃるかをお尋ねします。 133 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  議員が申されましたサマースクール、これは夏季講習としまして8月の上旬に7日間実施をしております。参加した生徒、それと保護者等の感想もいただいておりまして、実施に対する高い、いい評価を得たと感じております。これにつきましては、まだこれからまた秋、冬の講習というのを予定しておりまして、最終的に、参加した生徒、また保護者等の意見を踏まえながら、来年度につきましてどうするのかというのを判断してまいりたいというふうに思っております。  また、3年生への今後の学習支援としまして、今回の講習以外にですね、学校のほうでもですね、やっぱり受験対策としてきめ細やかな対応ということで、個別の相談であったりというのを学校のほうでも実施をしております。  以上でございます。 134 ◯前田美和子議員 このコロナ禍において本当にすばらしい支援だと思います。  今回のサマースクールに参加した生徒さんたちの保護者の方の感想とか御意見とかが、分かる範囲でいいですので、あったらどうぞ教えてください。 135 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  生徒さんのですね、御意見としてはですね、ふだん分からなかったことが分かったというのがまず第一点でありまして、あと友達と参加することによって、自分も一緒に参加して集中して実施することができたという御意見がありました。  また、保護者さんの意見としましては、未来塾を毎日休まず頑張っていました、これからの受験に向けて頑張ってほしいですとかですね、あとは、部活が終わりまして勉強への切替えもこの塾のおかげでスムーズにできているようだと。また、今年の夏休みに限りましては家の外に出ることも少なく体力も落ちていたという中で、こういった塾を開催して、とても助かったというような御意見をいただいております。  以上でございます。 136 ◯前田美和子議員 保護者の方もですね、このコロナ禍の中でですね、やっぱり体力が落ちてるとか気力が落ちてるとかということが、とても不安に思ってらっしゃるのだと思いますけども、やっぱりこのサマースクールを受けることによって部活からスムーズに移行ができたとか、やる気が出てきたとかですね、やっぱり家庭学習も、取組ができたとか、お友達と励まし合ってできたとか、そういうお話を聞いてですね、保護者の方もとても安心されたのではないかと思います。  それから、先ほど課長のほうが来年も検討してるっていうことでございますので、よければぜひ御検討をお願いしたいと思います。  さて、子どもたちはこのコロナ禍の中で、自粛生活ですね、新しい生活様式の中で、様々なストレスを抱えているのではないかと懸念します。しかしながら、子どもたちですからそれが認識できなかったり、ストレスがっていう自体も分からなかったり、話も誰かに話せなかったり、発散の仕方が分からなかったりして、体調を何となく崩したり気力をなくしたりとかで、それに基づいて不登校につながるのではないかと心配するんですけども、夏休み明けで、これに基づいての不登校や体調が悪く休みがちになった子どもたちがいなかったかどうかをちょっとお尋ねしたいと思います。 137 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  夏休み明け、不登校や体調が悪く休みがちな子どもたちということですけども、今年に限らず、毎年やっぱりこういった心配というのがございますけども、今年は、夏休み明けから不登校につながった児童、または体調が悪く休みがちという児童生徒というのは現在のところありませんでした。  以上でございます。 138 ◯前田美和子議員 課長の話を聞いてちょっと安心いたしました。  国立成育医療研究センター、これは厚労省の管轄なんですけども、アンケートによりますと、このコロナ禍において子どもたちの4人に3人がストレス反応があると。そして、いらいらすることや嫌な気持ちになる割合がなんと75%。また、集中できないなど40%という、ちょっと高いなという結果が出てます。子どもたちにこれだけストレスがあるということは、それは保護者にもあるのではないか。自粛生活も長かったからですね。  本町でも、夏休みの後、児童や生徒、また保護者に対してこういうストレスチェックのアンケートを行って、子どもと保護者との関係とかですね、家庭生活の把握とか学校生活とか、こういうことを行ってストレスのしっかりとした対処をしていくことが必要ではないかと思いますけども、どのようにお考えになりますでしょうか。 139 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  各学校におきましては、心のアンケートというようなアンケートを実施しておりまして、その中では、いじめとか差別、また悩みなどの把握を行っているところです。また、これに限らず、定期的に、年3回程度でございますけども、教育相談というのも全児童生徒に行っておりまして、また両中学校にはスクールカウンセラーを配置しております。相談によってはスクールソーシャルワーカーというので対応しておりまして、相談があったら、カウンセラー、ソーシャルワーカーでの対応が可能ということになっております。  生徒のみならず、保護者の方、または教職員の相談というのも可能となっておりますので、相談体制というのは学校のほうでもできるようにということで対応しております。  以上でございます。 140 ◯前田美和子議員 このコロナというのは、皆が初めての経験、子どもたちも保護者も先生方もやはり初めての経験でございますので、今、心のアンケートを毎月行っていっていただいてるということでありますので、それをしっかり吸い上げていただいて、この辺をしっかり対策をよろしくお願いいたします。  子どもたちは、集団生活を通し、多くの学びを深め合っています。コロナのために、スポーツ大会や音楽祭など、様々な行事が中止または延期となりました。目標を失った子どもたちがたくさんいます。これらのスポーツ大会、音楽活動は、様々な活動を体験し、豊かな人間性を生み、育み、そして協調性や優しさ、そしてたくましさを培う本当に大事な行事だと思います。  コロナ禍の中で仕方がないと思いますが、このような中で、工夫し改善をしながら、実施できる行事があれば教えていただきたいしと思いますし、また、それがどのような形で行われていくのかを教えていただきたいと思います。 141 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  学校の行事に関しましては、こういったコロナ禍の状況を踏まえまして、感染予防対策を考えながら実施していくということにしておりまして、まず小中学校の運動会、本来なら5月の予定でしたが、今週の9月19日土曜日には中学校の体育祭、また10月4日には小学校の運動会を予定しているところでございます。  こういった状況でございますので、半日に時間を短縮しまして、密集にならないような、テントを張らないとかですね、あるいは間隔を空けてと。種目もそうでございますけれども、密集にならないような工夫をしながら、運動会、体育祭を実施してまいりたいというふうに考えております。  それと、中学校では文化祭が11月にございますが、こちらに関しましても、現在、時間を短縮して、内容については学校のほうで協議検討しているところです。  それともう一つ、修学旅行が小中学校ありますけども、こちらに関しましても、今後どういうふうになるかまだ状況が分からない中でですね、県外にするのか県内にするのかということを踏まえまして、今、学校のほうとも協議検討をしているところでございます。  以上でございます。 142 ◯前田美和子議員 なかなかコロナというのは本当に大変なものですよね。影響があると思います。小学校6年生や中学校3年生にとっては本当に最後の年ですね。コロナのこういう厳しい状況ではありますが、その中にあっても、こういう状況だからこそ自分たちで何ができるのか、何を思い出づくりにしていくのか。先生たちがぜひきっかけをつくっていただいて、子どもたちにはやはり多感に立ち向かっていただきたいと願っています。  さて、このコロナ感染者に対しての差別も大変な問題になってます。大学の中でクラスターがあれば、バイトに行けなくなったり面接を拒まれたり、また、医療従事者の方、配達の方、やっぱりいろんな誹謗中傷の中で、いろんな話が出ています。  こういうことで話が後を絶たないことから、文部科学省は緊急メッセージを出しました。児童生徒に対しては、感染者の方を責めずに、励まし、温かく迎えましょう。そして教職員に対しては、不確かな情報に惑わされないようにしましょう。保護者に対しては、差別的な言動には同調せず、やめるようにしましょう。  コロナの感染に対する差別は、やはり自分自身の中の不安から出てくるものだと思います。こういう緊急メッセージを基にですね、コロナ禍におけるこの人権問題を学校全体で取り上げて指導していくことがとても大事なのかなと思いますけども、どのような考えでいらっしゃるかお尋ねします。 143 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  今、議員がおっしゃいましたとおり、コロナについての正しい知識を習得し、不安が減り、差別がなくなるという、これが大前提でございまして、各学校におきましても日常的にですね、いじめとか差別をなくす取組というのを行っております。こういった中で、今回この新型コロナウイルス感染症への正しい理解についてを含めてですね、学習を行っているというところでございます。  以上でございます。 144 ◯前田美和子議員 正しい理解をぜひよろしくお願いいたします。  ここで一つ、腹赤小学校で行われた取組を一つ紹介したいと思います。これは新聞にも載りましたけども、腹赤小学校の児童200名が、医療従事者の方に励ましや感謝の言葉でつづった応援メッセージを広用紙に書いて、荒尾市民病院の先生方にお渡しになりました。先生方はとても元気が出ますと喜んでいらっしゃいます。  これは荒尾市民病院の1階フロアに掲示されておりますけども、やはりこういう先生方への感謝の気持ち、それに伴って、感染者の方への励ましの言葉につながるものだと思います。こういうメッセージを基に、子どもたちはやっぱりこの思いやりの心を育てていくのではないかと思いますので、やはりこういう取組はすばらしいことだなと、本当にこれを行っていただいた方、先生方にも感謝をいたしますし、子どもたちにも感謝したいと思います。  さて、先生方はコロナ禍の中で、見てますと、新しい生活様式の中で授業をしたり、そして行事をしたりと、給食一つにとっても、密じゃないかとか、消毒はとか、本当に一つ一つの中に細心の注意を払わなくてはいけない。一つ一つのイベントの中に本当に大変な思いをされてますので、大変多忙な時期を過ごされているのではないかと私は思います。先生方のこのようなメンタル面についてのフォローもとても求められていると思いますけども、どうでしょうか。 145 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  先ほども申しましたが、両中学校にはスクールカウンセラーを配置しておりまして、生徒のみならず保護者、また先生の相談というのも可能で、行っております。  議員がおっしゃられたとおり、休校によりまして、臨時休校、また再開、先生方の負担というのがかなりあったかというふうに思っております。その中で、また夏休みの短縮というのを行いましたが、先生方も例年よりは少ない夏休みということになりましたけれども、十分な休養が取れるようということで約3週間を夏休みにしまして、メンタル面の充実というのを図ってもらいたいということで、長洲町では3週間でしたけども、夏休みということで実施をさせていただきました。  また、今後におきましては、今回、補正等の予算でも考えております学習支援員、また、直接県から配置されますスクール・サポート・スタッフというのもございます。現場の先生方の負担軽減のためにですね、いろんな面からの支援を受けながら、実施、取り組んでいきたいというふうに考えております。  以上でございます。 146 ◯前田美和子議員 やはりこの支援員さんとかですね、入ってくれば大分違うのかなと思います。先生方のフォローもよろしくお願いいたします。  さて、酷暑の中マスクは本当につらいですね。熱が籠りやすく、本当に熱中症のリスクがあります。最近では、日傘の登下校がちょっと話題になってました。  小天小学校では、補助金で雨傘と日傘の兼用の傘を買って、子どもたちに貸し出しております。子どもたちは登下校のときにそれを使って、直射日光を遮る、ソーシャルディスタンスも保てて、マスクをしないというような形でやっておりますけども、いろいろ課題はありますけども、熱中症対策としてはいい手段なのかなと思ってます。  また、布マスクの代わりにフェイスシールドを使ってるところもありますけど、熱中症対策としてはどのようなことを行っているのかをお尋ねします。 147 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  学校における新型コロナウイルス感染症に対応した学校運営のためのガイドラインというものが、これは文部科学省から熊本県の教育委員会を通じて通知されておりまして、この中で、原則ではございますけども、児童生徒、登下校中においてはマスクの着用ということで示されております。  ただ、十分な身体的距離、最低2メートルで書かれておりますが、確保できる場合はマスク着用は必要ないと。また、熱中症など健康被害が発生する場合は、可能性が高いと判断した場合はマスクを外すような指導も可能ということになっています。現在、このガイドラインに沿って、現在、登下校時はマスク着用ということで各学校対応していただいています。  また、議員からそういうような御提案がございましたけれども、それも一つの熱中症対策として効果的ではないかなというふうには思っております。実施できるかどうかということでございますが、十分に学校と、また保護者、その辺り理解を深めながら検討してまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 148 ◯前田美和子議員 いろいろ課題はあると思いますけども、ぜひ御検討をお願いいたします。  さて、6月議会において、GIGAスクールに対する一般質問を行いました。8月臨時議会でGIGAスクールにおいての1人1台タブレットが決まり、また、GIGAスクールサポーターやICT支援員の方も導入が決まったことで、とても安心したところでございます。  タブレット使用に当たっては、やはり情報モラルの学習や、保護者に対しても、やはり知識が必要であると思いますので、これをやっぱり効果的、効率的に使用できることがとても大切だと思いますが、どのようにこの辺を取り組まれていかれるかをお尋ねします。 149 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  御指摘のとおり、情報モラルに関しまして、タブレットを使用する上ではですね、大変重要なものというふうに考えております。子どもたちは多くの情報に触れる機会があるということで、情報の誤認、そういった危険性、または健康面への注意、ネット上でのトラブルなど様々なことに遭遇する可能性というものが考えられます。  このような対策としまして、今回導入する端末には、有害サイトへのアクセスの禁止、SNSの利用禁止ができるフィルタリングソフトというのを導入を考えておりまして、未然に防ぐことができる措置ということになっております。  また情報モラルにつきましても、ICTの専門知識を持った今回配置します支援員、また、マニュアル等の計画策定をするためのサポーター、そういった役割をしっかりと位置づけまして、対策と指導に取り組んでまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 150 ◯前田美和子議員 対策をお願いします。また、6月の議会でも同じような質問をしたんですけども、コロナの第三波も考えながら、学校の臨時休校に伴う家庭学習をどのようにしていくのか想定していく必要があると思います。家庭でオンラインで行うにはネット環境が必要なのですが、ネット環境が整っていない家庭はどれぐらいあるのでしょうか。  また、突然に臨時休校になりますが、休校になった場合はどのような対応を考えていらっしゃるのかをお尋ねします。 151 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  議員の御指摘のとおり、本町に限らずですけれども、家庭でのオンラインでの学習というのがですね、現在大きな課題であるというふうに考えております。現在の家庭のネット環境の状況は、今年度5月に、児童生徒の保護者の方へ、家庭の通信状況についてアンケートを取らせてもらいました。全体で約8割が携帯電話以外のインターネットに接続できる通信環境があり、残り2割がされていないというような結果でございました。  こういうことも踏まえまして、今後、コロナの影響で休校になった場合は、現状ですと、タブレット端末を家に持ち帰らせまして、タブレットに事前にダウンロードをさせて、学習資料、学習ドリル、そういったものをタブレット内にダウンロードさせた後、家に持ち帰って家で学習できると。学びの保障ができるというようなことを考えております。  段階的に、今後、ネット環境が通じた場合、いろんな想定ができますので、まずは段階的に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 152 ◯前田美和子議員 どこの市町村もですね、やっぱりネット環境にない子どもたちもいますので、ここはどこでも課題になってるみたいです。でもやはり子どもたちは平等に学習を受ける権利がありますので、ここのところはよろしくお願いいたします。  さて、コロナ禍の中で手洗い、うがい、換気、消毒、3密回避など、新しい生活様式が求められていますが、各学校においてはどのような取組をしているのか、保護者に一応こういうふうにしてますという情報公開はしているのでしょうか。  保護者の方から、どのような取組をしているのかよく分からないという不安の声が聞こえてきますが、いかがでしょうか。この辺をお尋ねします。 153 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  まず保護者の方への周知につきましては、各学校からの学校だよりというのを発行しております。この学校だよりを通じて、その中でコロナ対策についてお知らせをしているところでございます。ただ、そのような、よく分からないというような声があっているということでございますので、具体的な取組というところまではまだ行き渡ってないのかなというふうに思っております。  議員が言われるとおり、学校での対応につきましてお知らせすることで、保護者の方の不安軽減につながるものというふうには考えております。今後、学校からの周知の方法について、どのような形がいいのかというのを検討させていただきたいというふうに思っております。  以上でございます。 154 ◯前田美和子議員 やはり保護者の声がとてもありますので、早急に対応いただければと思います。  教育委員会では、各学校のコロナ対策ですね、どのように把握し、また、どのように指導されているかをお尋ねします。 155 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  教育委員会では、各学校のコロナ対策につきましては、まず校長会で協議をしまして、どういった内容にするのかというのを判断してまいります。  もう一つ、各学校には保健の先生がいらっしゃいまして、その部会が養護部会ということで開催しております。この養護部会でも、各学校の情報共有しながら対策を考えているところでございます。情報提供、情報を共有しながら教育委員会でも把握しているというところでございます。 156 ◯前田美和子議員 校長会や養護部会で把握されてるということでございますね。  それでは、ちょっと最後になりますけども、統一的なガイドラインに基づいてやってらっしゃる、各学校がまたそれに基づいて独自でやってらっしゃるということになるとは思いますけども、長洲町独自のコロナ対策とか、そういうものはないでしょうか。最後に一応こういうことについて、教育長にお尋ねしたいと思います。 157 ◯教育長(戸越政幸君) お答えいたします。  特段、長洲町が特出した対策を取っていることはありません。先ほど課長からもるる説明がありましたように、まず私たちは正しい地域の情報をですね、学校長を通じながら情報を集めまして、そしてガイドラインに照らし合わせながら、それから、学校の教育活動につきましてはそれぞれ6校の地域の実態がございますし、それぞれ校長が描いてる学校づくりというのがあります。その実現に向けてですね、このコロナ対策をベースにしていきながらやっていきたいというふうに思っております。  以上です。 158 ◯前田美和子議員 教育長のお話、本当によく分かりました。  コロナ禍のこのような厳しい状況の、環境の下でありますが、前向きで屈しない長洲の子どもたちが育っていくことを願って、私の一般質問を終わります。
    ─────────────────────────────────────────── 一般質問 中川雅明議員 159 ◯徳永範昭議長 2番、中川雅明議員の登壇を許します。                 (中川雅明議員登壇) 160 ◯中川雅明議員 2番議員、中川雅明です。通告に従いまして、一般質問を行います。  1、防災についてです。  令和2年7月4日から降り続いた豪雨は、県内をはじめ、多くの地域に甚大な被害をもたらしました。大きな傷痕を残していきました。近年、各地で同様の被害が発生しており、地球温暖化の影響が大きいと言われております。  今回の豪雨災害では被災地域から多くのメッセージが報道されており、無駄にしてはいけません。このことに対して本町は、情報発信等、学ぶべき点や改善すべき点もあるのではと思います。災害被害者の多くは逃げ遅れが原因とされており、そのほとんどが高齢者である。町の考えを以下に伺います。  (1)浦川導水路流域に居住する住民は、大雨時、氾濫を恐れている人がいらっしゃいます。対策は十分だろうか伺います。  (2)7月10日17時、避難勧告が長洲町から発信されました。一体住民に何を求めて発信されているのか、住民には十分理解されていない感じがいたします。防災訓練等の改善が必要と思いますけど、町の考えを伺います。 161 ◯町 長(中逸博光君) 中川議員の2点の御質問に対してお答えをさせていただきます。少々長くなりますけど、御了承いただきたいなと思います。  浦川導水路流域における大雨氾濫への対策が十分なのかとの御質問ですが、河川氾濫からの人命確保には早期の避難行動が有効であります。近年では、線状降水帯やゲリラ豪雨、また、先日のような超大型台風など、これまでの経験や想定を大きく超えた自然災害が生じているところですが、町では、大雨警報や暴風警報、また、町から発令する避難勧告等、災害から身を守るための防災情報を住民に伝えるために、防災行政無線、登録制防災メール、愛情ねっと、長洲町LINEで情報発信を行うほか、スマートフォンや携帯電話の扱いに慣れていない高齢者や聴覚障がい者などの希望者に対しまして、防災行政無線の戸別受信機の無料設置を行っているところでございます。また、行政無線の内容が聞き取れなかった場合に、放送内容をもう一度聞くことができる無料電話を整備しております。  さらに、河川氾濫により浸水する地域を示した洪水・土砂災害ハザードマップを作成し、他の防災情報と統括した長洲町総合防災マップとして、平成29年3月に全戸配布をしているところでございます。この総合防災マップには、防災メール、愛情ねっとの登録方法や防災行政無線の内容確認用無料電話の電話番号、その他各種防災情報など、自然災害から町民が自身と家族の身を守るための情報を記載しており、配布後も区への出張防災講話などで啓発を行っているほか、令和3年度には、想定外の大雨や河川氾濫に対応するため、想定最大規模降雨に対応した洪水ハザードマップを更新する予定であります。  また、自主防災組織の組織率を100%とし、各区において住民同士による避難行動の共助体制を整備したほか、自力避難が困難な高齢者などの避難行動要支援者に対する個別支援計画を作成しております。  町では、今後も河川氾濫を含めた自然災害への備えを進め、町民の生命と財産を守っていく所存であり、そのために町民の皆様にも御協力をお願いしていくところであります。  中川議員の2点目の御質問にお答えいたします。  災害対策基本法における市町村長の避難勧告等に関しましては、「居住者等に対し、避難のための立ち退きを勧告し」としており、避難勧告は避難のための立ち退きの勧告を意味しております。また、災害対策基本法改正によって、「屋内での待避その他の屋内における避難のための安全確保に関する措置を指示することができる。」という行動形態が追加されました。  考え方としましては、避難勧告等では立ち退きを勧告し、災害が発生した場合や、さらに災害の発生が切迫しており屋外での行動がかえって命に危険を及ぼしかねない場合は、屋内での待避等の安全確保措置を指示するものでございます。ただし、住民は自らの判断で避難行動を選択するべきものであること、周囲の状況によっては、指定緊急避難場所等への移動がかえって命に危険を及ぼしかねない場合もあることから、屋内における安全確保措置も、避難勧告が促す避難行動としているところでございます。  しかし、議員のおっしゃるとおり、その内容まで住民に十分理解されてない部分もあろうかと思います。避難勧告等情報の意味については、国が平成31年から警戒レベルを付して発令するように変更されたほか、警戒レベル4については、避難勧告を廃止し避難指示に統一する動きがあると報道されているところでございます。  こうした防災情報の変化や避難勧告への意味については、町の職員が出張防災講話などによりお伝えしているほか、警戒レベルが新たに導入された際には、内閣府が作成したチラシを全戸配布し、防災知識の普及啓発に努めているところでございます。  また、腹赤小学校校区や六栄小学校校区で行われる学校と地区の自主防災組織との合同避難訓練の際には、避難勧告の発令を防災行政無線で呼びかけ避難を開始するなど、地域と協議の上、訓練を行っているところでございます。  今後も地域と協力しながら、防災訓練などを通して防災知識の普及啓発を図ってまいりたいと考えております。 162 ◯中川雅明議員 詳しい御丁寧な説明ありがとうございました。これで質問は終わりますと言いたいところですが、もう少し再質問をさせていただきます。  皆さんも御存じのように、熊本地方に甚大な災害をもたらした今回の豪雨災害では、8月4日現在ですね、亡くなられた方が65名、行方不明が2名、住宅被害は全壊・半壊606棟、床上床下浸水、一部損壊は8,400棟を超えました。  この災害のあった地域は熊本県最大の球磨川流域で発生したものであり、しかも、ハザードマップの浸水想定区域でほとんどが発生しております。  この大きな原因となったのは、線状降水帯という聞き慣れない雨雲が発生したためです。この線状降水帯とは、幅20キロから50キロ、長さ50キロから200キロで雨雲が帯のように連なった状態を言い、激しい雨を降らす積乱雲で、3時間以上同じ場所にとどまるケースがあり、豪雨をもたらすと説明されております。今回の熊本豪雨、まさにそれでした。  では、長洲町ではどうだったか。確かに大雨が降りました。しかし、線状降水帯はそのときの雨雲レーダーと周辺の状況等からして、長洲町近郊には長く停滞はしなかったと感じています。結果的には、人的災害もなく、災害については最小限であったと思われます。  長洲町でも、7月10日17時、避難勧告が発令されました。5か所の避難所が開設された。35世帯、56名が避難されたと報告を受けました。この直後のことですが、浦川導水路近辺の住民から、どうしたらいいのか、今すぐ避難すべきかと問われました。下流側の住民の一部の方には、区長さん等から避難の要請があったそうです。  私はこのとき一瞬迷って、ハザードマップ、下流に設置してある3台の大型排水ポンプ、天気予報の報道と周辺の状況を考慮した上でですね、もう少し様子を見ましょう。そして、いつでも避難されるよう防災グッズと大切なものを用意しておきましょうと答えました。これでよかったのでしょうか。お聞きいたします。 163 ◯総務課長(濱村満成君) お答えいたします。  住民の方々が置かれる状況につきましては、個々により異なると思います。ただ、不安であったり生命の危機を感じられるのであれば、避難をしていただくほうがよろしいということで考えております。 164 ◯中川雅明議員 分かりました。  改めて長洲町の総合防災マップを開いてみますと、洪水、土砂災害、高潮災害、津波災害、地震災害等、過去の災害と地域性を分析し、予想災害に対して分かりやすく色づけし、各災害に対して分類して作成してあります。平成29年3月作成と記載されております。  ハザードマップ上での5か所の避難所は、浸水に対して想定区域から外れており、浸水の可能性は非常に低い。建物も強固であり、広く、適していると思われます。  先ほど述べた区長等から避難要請があったところは浦川導水路付近で、過去、浸水実績があった付近です。私が相談を受けた地域は駅南側付近、浸水深さが1メートルから2メートル未満の薄いブルーで色づけされている浸水想定区域でありました。しかし、これらは町内の主要河川が氾濫した場合の想定です。私も迷いました。住民の方も迷っていらっしゃったと思います。  それはですね、目の前にある浦川導水路の水位が高く、氾濫のおそれはないかと心配されていることが大きな要因になっております。この浦川導水路、普通に見ると川です。分類上は何ですか。準用河川あるいは普通河川に属するのでしょうか、伺います。 165 ◯農林水産課長(吉田泰滋君) お答えします。  こちらの浦川導水路につきましては、県の浦川の河川改修に伴いまして、河川から現在は導水路という水路になってございます。  以上でございます。 166 ◯中川雅明議員 管理者がいらっしゃいましたら管理者をお願いします。 167 ◯農林水産課長(吉田泰滋君) 管理者についてのお尋ねですが、県が河川から水路になるときに町のほうに移譲をされております。現在は長洲町が管理者となっております。  以上です。 168 ◯中川雅明議員 この浦川導水路には、大型の排水ポンプが3台設置してあります。設置年数と排水能力を伺ってよろしいでしょうか。 169 ◯農林水産課長(吉田泰滋君) 浦川排水機場につきましては、供用開始年度で申し上げますと、平成6年度に供用が開始をされております。排水能力につきましては、こちらのほうに大型ポンプが3台据えられておりまして、合わせまして毎秒ですね、1秒間に15トンの水を排水する能力がございます。  以上です。 170 ◯中川雅明議員 当時、あらゆる想定の上で排水能力を算出し、安全性を確認しての設置であったと思います。この大型ポンプ、今回の豪雨に対して3台とも稼働したと聞いております。この3台の排水ポンプの能力は、どの程度の雨量に耐えられるんでしょうか。お願いします。 171 ◯農林水産課長(吉田泰滋君) お答えいたします。  まず基本的なことで、排水機場の性質なんですが、こちらにつきましては湛水防除事業といいまして、基本的にはですね、水田について湛水をした場合、24時間以内に排水をするという目的で計算をされて造られている施設でございます。  それも含めてですが、それは流域面積等と受益面積によって計算されておりますが、計算の仕方がですね、どれだけ排水が可能かということよりも、それを24時間以内に排水できるというところの、建てられた当時の計算で設計されているというようなことをまず原則に置いていただきたいというふうに思います。  その上で、今私たちがやってることにつきましては、警報時ですね、と大雨が予測されるとき、それとあと満潮の時間帯、一番ここが私たちが気をつけて見ているところですが、満潮の時間帯に差しかかってくるときにですね、規定水位っていう排水機場が排出できる高さの水位がございます。そちらになればもう排水を行うというようなスタンスでですね、上から流れてくる水をできるだけ早く出すというところを心がけてやっているところでございます。  ですので、今までも、どれだけ出せるということがなかなか申し上げられないんですが、とにかく来た水を満潮の場合は素早く出すというスタンスで取り組ませていただいているというところでございます。 172 ◯中川雅明議員 恐らく、この排水ポンプが3台設置されて今まで氾濫したことはないわけでしょう。伺います。ありますか。 173 ◯農林水産課長(吉田泰滋君) 私の知る限りですが、氾濫という言葉がちょっとどのレベルかというのもございますが、少なくとも住居にですね、床下浸水、床上等というところはなかったと認識しております。  以上です。 174 ◯中川雅明議員 大きな、何といいますか、漏れたといいますか、大きな氾濫はなかったということでよろしゅうございますね。  私はですね、昨年この排水ポンプを先輩議員と見学させていただきました。その後、大雨のときにですね、稼働している姿を見ました。大きさと排出能力に驚き、感銘を受けました。  要望があります。浦川導水路の近郊の住民及び希望される方にですね、防災教育の一環として見学会を開催してほしいのですが、いかがでしょうか。 175 ◯農林水産課長(吉田泰滋君) お答えいたします。  見学会をということですが、こちらは先ほど不安がられる住民の方が実際おられたというところもあります。現在、小学生等はですね、社会科勉強等で見学させた経験もございますので、そちらをちょっと地元の方とですね、相談をしながら、どういった形がやれるかというところで開催の方向で検討したいと思います。  ただですね、一つだけ申し上げたいのは、先ほど総務課長のほうも申し上げましたが、やはり排水機場というものもどこかで限界の能力があると思います。やはりその排水機場見ていただいて、安心していただくというのは非常にありがたいことなんですが、やはり自然の力っていうものがあると思いますので、やっぱりどこかで、先ほどの話じゃありませんが、身の危険を感じるということがございましたらですね、そちらはやっぱり避難をするということも併せてやらなければ、排水機場だけで安心してもらってはちょっと怖いところもありますので、その辺りは町のほうもですね、啓発をしていく必要があるんじゃないかというふうに思います。  以上です。 176 ◯中川雅明議員 その辺の安全性も含めてですね、ぜひ見学会を開いてもらいたいと思います。  1の質問については終了します。  2について伺います。  球磨川流域の豪雨災害によって亡くなられた方、65歳以上の高齢者が85%を占めております。自宅や入居している施設の多くは、逃げ切れなかったと報道もありました。  そこで、八代広域行政事務組合に籍を置く知人にですね、仕事を通じて、今回の豪雨に対して何か強く思うことはないかと問いました。8月27日、28日、文書にて彼からの回答を得ました。そこで、内容を報告したいと思います。  彼は現在、八代各地区で組織してある自主防災組織に出向き、防災講話及び防災訓練等を担当しております。その中で、実例を踏まえた災害の紹介や災害時の取るべき行動を指導しています。最後に、参加された住民の声を聴取するようにしているとのことでした。  その中の防災講話で、避難勧告等危険な情報が発信されたとき、なぜ避難しないかと質問をしたそうです。その回答は、「今まで大丈夫だったから今回も大丈夫。」「避難指示が出ても毎回大丈夫だったから、今回も避難しなくてもいい。」という内容で、いずれも高齢者にこの意見は多く、人生経験を経て得られる回答であり、間違った判断を引き起こしている可能性があるという現状を回答しております。  災害弱者として具体的に例示してあるのは、障がい者、傷病者、高齢者、妊婦、乳幼児、短期滞在の外国人、旅行者となっております。この中で圧倒的な数を占めているのが高齢者です。その高齢者は、自分の身に危険が差し迫ったとき、それを察知する能力が低い。人生経験からによる偏った判断に加え、災害弱者でもある等を考慮すると、災害被害者に高齢者が多いことは必然的ではあると彼は回答しております。  今回の豪雨災害は、気象庁の予測が困難であったことも重なり、特別警報が遅れた。また、特別警報が発せられたのが深夜の時間帯であったことも、避難の遅れの要因となったことにも触れております。死者、行方不明者を出した八代市坂本町のことも触れ、自主防災組織が結成され、防災意識が高く、消防職員がよく指導を行っていた地域でもあったと残念がっておりました。  最後に、近年、災害は多様化し、何十年に一度とか何百年に一度とかいう表現でテレビで報道、伝達されていることが多くなってきている。地球規模の環境変化に伴い、今までの経験では起こり得ない災害の様態になっております。行政レベルでの対応も不備が多々ある。仕事として自分は対応していく以上、経験を得て進化していくつもりですと。  そして、改善すべき点は、避難率の低さ、防災訓練への参加率の低さを指摘しております。一人一人の防災意識の向上を高めるしか手段はないと結んでおります。  質問です。  本町では、毎年各区において防災訓練が実施されております。参加人数は確認されておりますか、把握されておりますか。お聞きいたします。 177 ◯総務課長(濱村満成君) お答えいたします。  各区におきまして、自主防災組織で訓練のほうをしていただいております。中には職員が出向いて、講話をしたり女性消防団員が出向いて一緒に行うこともありますけども、そういった場合につきましては、参加者につきましては把握できるところもありますけども、そのほかにも、各区独自で、単独でされる場合も結構多くありまして、その場合につきましては把握できてないというところが実情でございます。 178 ◯中川雅明議員 駅通区でもやっておりますが、少ないです。知人の方も、大体5%以下ぐらいということで数字を表しております。  避難勧告指示等を発令されたときの初動に対して、参加者に十分な説明は行われているのでしょうか。お聞きいたします。 179 ◯総務課長(濱村満成君) お答えいたします。  先ほどと同じような答弁になりますけども、職員のほうが出ていって指導等をするときにつきましてはですね、その点も含めまして講話等でお話をさせていただきますけども、区独自でされる防災訓練、結構たくさんありまして、そのところにつきましては、そこまではいってないのではないかというところで、現状までは把握はできておりません。 180 ◯中川雅明議員 分かりました。  新聞の報道等で、災害時の熊本流域の各市町村の対応が明らかになってきております。  紹介します。  球磨村、人吉市、八代市坂本町のことが書いてあります。  7月3日11時28分、県全域、大雨注意報。夕方17時、球磨村、避難準備情報。21時19分、流域市町村に大雨警報。22時20分、球磨村、避難勧告。22時52分、流域市町村に洪水警報。23時20分、線状降水帯発生。7月4日3時30分、球磨村、避難指示。4時、人吉市、避難勧告。4時50分、大雨警報。県内初です。5時15分、人吉市、避難指示。それで随時、5時30分、八代市坂本支所浸水。5時36分、県が自衛隊に災害派遣要請。5時50分、球磨村渡地区、氾濫。7時過ぎ、人吉市中心部で氾濫。9時50分、八代市全域で避難指示が出されております。  市町村ではどうだったか。球磨村、1年前の経験を基に、明るいうちに予防的避難を促すのが狙いで、3日午後5時に避難準備情報、午後10時20分に避難勧告。以後、朝まで10回以上防災無線を鳴らして避難勧告を促した。避難指示は3時30分発令です。しかし、結果は25人が逃げ遅れ、犠牲者となっております。  人吉市。7月4日午前4時、避難勧告。午前5時15分に避難指示。人吉市長自ら防災無線で何回も呼びかけました。結果は20人犠牲。  八代市坂本町。7月4日4時12分、緊急放送を流す。正式な指示ではない。9時15分に八代全域に避難指示を出し、結果は死者、行方不明5人です。  もう一つ。現場のですね、これは一例です。これは球磨村渡地区の茶屋集落です。戸数は28戸、約50人が暮らしていたところですけど、氾濫した球磨川は25戸を水没させ、うち8戸を押し流したとあります。  7月4日午前2時半頃、班長の山口さん──これはもうここに実名を書いてありますので──山口さんという方は、家の中に設置してある防災無線で目が覚めたとあります。球磨川の水位の上昇を伝える内容だった。降りしきる雨の中、長靴を履いて傘を差し、4件先の集落の最も下流にある家に向かった。集落は過去に何度も水害に遭ったその経験から、最下流の家の浸水が避難の目安だった。山口さんが着くと、既に床下浸水が始まっていた。集落内にたまる水を球磨川にはき出す排水ポンプは正常に動いていた。それなのになぜ。  山口さんは、電灯が消えたままの家の玄関をたたき、水が来ていると声をかけた。車が水没すれば生活の足を失う。既に多くの住民が川と反対側の高台に車を移していた。山口さんも車を動かし、自宅に戻ったのが午前4時頃、黒く濁った水が集落に流れ込んでいた。いつもの雨じゃなか。早く高台に逃げるよう促す山口さんの叫び声が、傘を差して、川の様子を伺っていた住民たちの背中を押した。午前6時頃、集落は濁流にのまれた。ただ、犠牲者は出なかったとあります。  専門家が、最後に結んでおります。これまで大丈夫だったでは通用しないと。このことからですね、各自治体の情報発信にはですね、発信の時間、住民への呼びかけ方、多少違っているものの、深夜にもかかわらず命を守る呼びかけの行動が行われたことは感じられます。  では、今回の長洲町の発信は。17時、避難勧告が発令されました。避難所名を挙げ、5か所開設されましたと放送がありました。結果は35世帯56名の報告を受けました。避難された方は危険と感じられた方だと思います。高齢者もいらっしゃったでしょう。しかし、避難されなかった人の中には、避難すべきか迷った方もいらっしゃるのは確かです。  住民に、今、何をすべきか分かりやすく情報を伝え、速やかな行動を促してほしいと思いますけど、町のお考えを伺います。 181 ◯総務課長(濱村満成君) お答えいたします。  町のほうでも避難勧告という形で発令をさせていただきました。議員から今、御説明いただきまして、町としましても、今後またいろいろ情報を住民の方に出す分につきましては、できるだけ分かりやすく、何をしていただきたいというのが分かるように、分かりやすいやり方というのを今後、検討していかなければいけないと思いました。 182 ◯中川雅明議員 前向きによろしくお願いします。  私は、駅南側の方からの相談に対する答えについて、ずっと悩んでおりました。しかし、この質問の資料を整理していて気づきました。あの場面では、「安全な場所へ避難してください。」でした。今回の豪雨では、ハザードマップから、浸水想定区域にある住宅地はある程度分かります。それ以外の地域の方でも、独り暮らし、高齢者の方には不安が残ります。ピンポイントの避難誘導も必要と思いますが、この辺はどうでしょうか。 183 ◯総務課長(濱村満成君) お答えいたします。  自然災害につきましては、その範囲、影響範囲というのが広範囲に及ぶものが結構多く、ほとんどであります。中には、河川の氾濫の可能性とかが予兆等で分かる分があればですね、部分的なピンポイントの指示等が必要であれば、そのようなこともやっていきたいと思いますけども、安全面を考えて、少し広めの皆さんにも、危険がある場合は全体的な避難の勧告等になるかと思いますけども、できる部分につきましては検討は行いたいと思います。
    184 ◯中川雅明議員 先ほどの実例では、首長さんもマイクを握り、発信しております。いつもとは言いません。急を要するときです。町長、いかがでしょうか。 185 ◯町 長(中逸博光君) 中川議員の、るる提案をいただきました。避難するのは、やはりまず行政のほうからも早く、これだけ雨が、警報が出ましたからという案内をして避難準備、そして避難勧告、避難指示、こういう段階を通していくわけでございますけど、長洲町の地域も、高いところにある区もあるでしょうし低いところにある区もございます。そういう地理的な条件というのも加味いただいているのも、町民は十分理解しておられるんじゃないかなと思っております。  そういう中において、やはり早め早めの対応、こういうのをやっぱりやっていくことこそ町民の命を守ることだと思っておりますので、中川議員から提案あったことも、我々も改めて教訓に活かしていきたいと考えているところでございます。 186 ◯中川雅明議員 町長がですね、もしマイクを握って発信されれば、絶大な効果があると思います。  長洲町のハザードマップをじっくり見ていますと、災害想定区域に住宅が少ないことが分かります。これについては、先ほど紹介した八代広域行政事務組合に籍を置く知人も同じく感じておりました。八代地区に比べ災害が発生する確率は低く感じられ、住みやすいのではと言っておりました。  国土交通省によりますと、温暖化の進行により、地球全体での台風の台風数は現在のままか、減少するものの、個々の台風の最大風力や降水量は強まる可能性が高い。平均気温が1度上昇すると大気の水蒸気量は7%増え、前線などの豪雨でも、一度に降る雨の量が以前より増えることになる。国と都道府県が管理する河川のうち氾濫する水位を超えた河川は、2014年は83河川でしたが、年々増加し、2018年は474河川、2019年は403河川となり、全体として増加傾向にあります。温暖化による豪雨の増加が影響していると見られます。  また、ある調査によりますと、国や自治体が指定した河川の洪水による浸水想定区域内の世帯数は1995年から増え続け、2015年の世帯数は1,523万軒だそうです、全国で。1995年からすると、約306万軒増加しているそうです。この世帯数に対する割合は28%に相当すると言われております。地域的に見ても、全都道府県で増加しており、高い順に、福岡県が38.4%、東京都が38.2%、滋賀県が38.1%になっております。災害被災地を元に戻しても同様の災害を防げず、堤防などのインフラを強化し、投資しても、想定を超える被害が発生したとき対応できない。  この対策の一つとして、ハザードマップを活かし、災害の発生の低い安全なところに将来のまちづくりを進めていくことを提言しております。  こういった流れからか、8月28日、宅建取引に関して規則改正が行われました。国土交通省は、不動産取引時に水害ハザードマップを活用し、取引対象の所在地を事前に説明することを義務づける規則改正です。  契約の際に水害リスクの説明義務化になると、当然、新築・移転等を検討されている人には影響が出ると思われます。町のほうでも、住宅地の開発等を進める場合、検討すべき点が発生すると思われますが、いかがでしょうか。 187 ◯総務課長(濱村満成君) お答えいたします。  町の事業等につきましても、そういう危険性につきましては十分に検討しながら進めていかなければいけないと思っております。  宅建のほうで、取引の際に水害リスクのほうが説明の義務化ということでありました。そちらにつきましても、町としましては、一般の方が住宅を建てる際というのは、自分たちが住まれるところの水害リスクにつきましては十分把握されることが早期の避難につながるということでですね、そういったところは進めていくべき点であるというところで考えております。 188 ◯中川雅明議員 先ほども町長の回答にもありましたけど、来年、避難勧告が恐らくなくなって、避難指示一本化という見出しが出ております。来年の通常国会で改正案を提出する予定として見直しを目指しております。  この内閣府の指針では、避難勧告は、安全な場所へ移動に必要な時間を考慮して前もって発令され、住民はすぐに避難を始める必要がある。避難指示は、災害発生時が切迫している場合に重ねて避難を促す目的で、発令されない場合もある。  長洲町のハザードマップでも、避難勧告と避難指示の説明の文言はほとんど変わりません。住民にはこの違いは正しく理解されておらず、避難指示が出るまで動かず、逃げ遅れてしまう事例が後を絶ちません。防災を情報5段階に分類する、大雨洪水レベルで、勧告・指示共にレベル4に位置づけることも、違いを分かりにくくしていると報道にあります。  最後にですね、確認も含めて。人的災害を最小限に抑えるためには、町民には避難してほしいはずです。避難勧告、避難指示等が発令されたとき、町民は何をすべきか伺います。 189 ◯町 長(中逸博光君) 中川議員からるる御提案をいただいて、やっぱり避難指示、指示となると、やっぱり速やかに町民の皆さんは安全なところに避難していただきたいと。なかなか避難勧告とか避難準備とか、こういう言葉がたくさんあるのも町民が迷っておられる一つの原因かなと。また、避難指示、これを出した場合、じゃあ、守ってもらえるかということが我々は懸念があります。指示である以上、権限もあろうかと思いますので、その辺を含めた法改正ができていただければありがたいなと思っております。 190 ◯中川雅明議員 今回の質問はですね、9月4日に締め切られた通告に従って行った質問です。その直後に発生した台風10号に関しては質問できません。今回は、町民の防災意識による行動、町の情報発信等、苦労された成果が避難された人の数に出ています。  その避難された方の話を聞くと、「初めて避難した。次はこのような事態になったとき、またここに避難しようと、避難所に来られた仲間と約束をした。」と聞いております。これらから、私の前の質問の回答はほとんど出ております。  よい方向に向かっていると感じます。一度きりではない。継続となるよう、町民の方、行政の方々に期待を込めまして、私の質問を終わります。 191 ◯徳永範昭議長 ここでしばらく休憩します。                休憩(午後 2時26分)                再開(午後 2時46分) 192 ◯徳永範昭議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。 ─────────────────────────────────────────── 一般質問 福本みや子議員 193 ◯徳永範昭議長 3番、福本みや子議員の登壇を許します。                 (福本みや子議員登壇) 194 ◯福本みや子議員 3番議員の福本みや子です。議長の許可をいただきましたので、通告に従って質問させていただきます。ふるさとを愛し、町民目線で、共にあしたの長洲をつくるために28回目の質問となります。執行部の皆様、議員の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。再質問となった場合には議長の御配慮をよろしくお願いいたします。  1番の質問に入ります。令和2年度、長洲町の教育(学校現場での防災教育も含む)についてです。  令和2年度の長洲町の学校教育は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために長い臨時休校となり、児童生徒は3か月近くの自宅待機となりました。どんなに不安で心細く、寂しい思いをしただろうと思います。特に小学校1年生の保護者にとっては、この不安はとても大きく、親子共々憂慮されているのではないでしょうか。  そのような中、6月1日に学校再開となり、酷暑の中でも元気に登校する姿に、私たち見守り隊も元気をもらっております。  短い夏休みが終わりまして、子どもを真ん中に、学校と教育委員会が一体となって、グローバル社会に対応する人材を育成する教育を推進しておられます。本町は、本年度予算に対して、人づくり、地域づくり、そして教育分野へ未来の投資として大きな予算を計上しております。町民の皆さんからも、大きな期待と希望が寄せられております。私は、子どもたちは長洲町の宝、国の宝と考えております。ですから、子どもたちの未来を見据えての教育はとても重要です。  本町の教育基本理念は、皆様も御存じのとおり、ふるさとを愛し、夢をもって未来を切り拓くひとづくり~子どもを真ん中に~でございます。熊本県教育委員会の令和2年度の重点施策は、子どものためにという原点に立ち、新たな時代の到来を見据え、夢をかなえる教育を掲げております。すなわち夢を育む、夢を広げる、夢を支える、教育の実現を目指す施策です。  そこで、長洲町教育委員会の令和2年度の重点施策についてお伺いをいたします。  また、世界中で甚大な災害が起こっている昨今、災害は忘れる暇なくやってきます。防災教育は、大切な命を守り、できるだけ災害を減らし、万が一、災害があったときにはすぐに立ち直る力を一人一人が身につけるために、学校や地域で学びと訓練を重ねる防災教育こそが身近な防災になると思います。  災害は忘れる暇なくやってくる時代に、とても重要なことだと考えます。子どもたちの防災について、学び、考え、行動し、防災・減災の視点を持つことが求められます。学校現場での防災教育の活動状況や活性化をどのように推進していくのか、お伺いいたします。 195 ◯教育長(戸越政幸君) 福本議員の1点目の御質問にお答えします。  長洲町教育振興基本計画の基本理念として、ふるさとを愛し、夢をもって未来を切り拓くひとづくり~子どもを真ん中に~を掲げ、学校教育、家庭教育及び就学前教育、社会教育の三つの柱において、各分野での教育施策に取り組んでおります。  今年度の重点施策としまして、学校教育では、教職員の指導力向上、不登校児童生徒への支援体制の強化、学校の働き方改革の推進、学習環境と学校施設の整備に取り組みます。また、生涯学習では、学校運営協議会運営充実、地域学校協働活動の推進、生涯学習による地域づくり、地域文化の保存・継承、ライフステージ等に対応した生涯スポーツの推進に取り組みます。  次に、2点目の御質問にお答えします。  各学校では、防災計画や地震・津波防災マニュアル等を作成するとともに、防災主任を中心に、防災教育の年間計画の作成、避難訓練に取り組んでいます。これらは、児童生徒が自然災害等の危機に際して自らの命を守り抜く主体的に行動する態度を育成するとともに、安全で安心な社会づくりに貢献する意識を高めることを目的としているものです。  また、防災に対する職員の共通理解と共通実践を図り、万一、災害が発生した場合は、全生徒を安全に避難させ、地域と協力して速やかに防災に努め、被害を最小限に食い止めるようにするためでもあります。  このようなことから、学校では年に1ないし2回、地震・津波の避難訓練を実施しており、学校によっては、平成28年熊本地震発生日に合わせて、避難訓練の実施をはじめ、地域の方々やこども園と連携協働した避難訓練を行い、引渡訓練を実施したりしているところです。  また、道徳科の授業では、平成28年熊本地震関連教材「つなぐ」を活用した授業を年に2ないし3時間設け、授業参観等で保護者へ公開し、家庭での防災意識の向上に取り組んでいるところです。さらに、腹赤小学校においては、学校運営協議会を主体として、コミュニティスクールの重点目標として防災活動を掲げ、地域と連携した防災活動に取り組んでおります。  以上です。 196 ◯福本みや子議員 教育長、大変お疲れのところ御答弁ありがとうございます。  令和2年度は、学校教育において変革と節目の年と言われております。それは、令和2年度から新しい学習指導要領が実施されるからです。小学校では本年度から、中学校では来年度から全面実施になるということです。未来をつくる全ての子どもたちが、学ぶ意味を問いながら能動的に学び続ける力を身につけることを目指しています。  そこで、長洲町教育委員会の令和2年度の基本方針は何でしょうか、お伺いします。 197 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  先ほど教育長のほうから答弁がありました教育振興基本計画の中におきまして、学校教育の今年度の重点施策、4点ございます。少し長くなりますが御了承をお願いしたいと思います。  まず1点目でございますが、教職員の指導力の向上。それと、児童生徒の学力の向上対策でございまして、児童生徒の学力向上を図るためには、授業と家庭での学習の工夫・改善というのが必要でございます。授業の工夫・改善のために、国の全国学力調査、また、県の学力調査、この国・県の平均を上回るということを目標にしておりまして、授業中の学習の規律、現在ですと立腰ですね、腰を伸ばして黙想、授業の前に集中するために黙想する、そういった取組。また、教員の一方的な授業とならないよう、児童生徒と共通認識、共通実践による授業というのに取り組みます。  次に家庭での学習でございますけども、学年の実態に応じて取組を基に、教科と連携した宿題の計画、また、テストの前の家庭学習での取組、家庭での生活習慣──早寝・早起き・朝御飯、また、宿題時間等の習慣化といった家庭学習の充実を図ることとしております。そして、授業や家庭学習の取組を行うには、主に担任教員の指導力の向上が必要でございまして、今年度、教育委員会に指導主事を配置させていただいたところです。学校の校内の研修、また授業研修の指導助言、1年目の初任者教員の研修内容の充実といった内容に、学校と連携しながら指導力の向上というのに努めております。  また、各学校では、町で実施しております標準学力調査、こういった調査結果を考察しまして、児童生徒一人一人の知能と学力の実態を検証して、授業と家庭学習の指導というふうに活かすこととしているところです。  次に2点目でございますけども、不登校の対策でございます。具体的には、不登校児童生徒の解消を目指すというところで、昨年度、令和元年度にですね、適応指導教室、ほっとスペース「ウイング」を開設をしております。不登校、また不登校傾向がある児童生徒と保護者の方を交えながら教育相談を行い、学校のスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、担任教員、さらには町のはぐくみ館と連携協力し、一人一人に合ったプログラムに沿って対応しているところでございます。  3点目には、学校の働き方改革の推進でございまして、現在、学校の働き方改革では、バーコードによる教職員の出退勤の管理、留守番電話による時間外の対応、また授業の工夫・改善による効率化、学校行事などを見直し、精選に取り組んでおります。今後は、中学校の部活動の社会体育への移行について検討することとしているところでございます。  そして最後、4点目でございますが、学習環境と学校施設の整備でございまして、今回、国のGIGAスクール構想によるタブレット端末等の導入、また、老朽化によります学校施設の改修等を図り、安心安全な施設設備の更新に取り組んでいくということにしております。  以上でございます。 198 ◯福本みや子議員 大変たくさんの重点施策、そして基本方針、多くの目標設定を掲げておられます。非常に難しいことだと思いますけども、掲げておられるということは、私たちは期待しております。  広報7月号にそういうことが詳しく記載されておりますので、新学習指導要領や熊本県教育委員会の学びプランが示してありますので、どうぞ、これにのっとって推進していかれるよう期待しておりますが、また、このことは広く保護者や町民に周知を広げ、御理解をいただかないと推進が難しいと思いますので、ぜひそういうところまで目を配って力を入れていただきたいと思います。  それでは、次に移ります。長洲町の学校教育は、確かな学力の育成や豊かな心の育成、そして、健康体力の向上を重要な柱として取り上げてあります。そこで今回は、確かな学力についてお伺いします。  本町の小学校児童の確かな学力と中学校生徒の確かな学力の現在の実態をどのように把握しておられますか、具体的にお願いします。 199 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  各学校各教科がございますが、その教科の児童生徒の評価についてでございますけども、まず特別の教科道徳や特別活動、また総合的な学習の時間、このような評価も含めまして、学習指導要領に示されております各教科の目標や内容に照らして学習状況を評価し、把握をしております。  毎時間ごとの児童生徒全員について学習の記録を取りまして評価につなげるということは現実的ではないということでございますので、しかしながら、毎時間の授業における児童生徒の活動、また学習状況の記録を残しまして、それを蓄積することで確かな学力の把握と評価につながるものというふうに思っております。  新学習指導要領の中で、熊本の学び推進プラン、先ほど申し上げましたが、の中では、単元ごとの目標──目指す児童生徒の姿といいますが──評価基準を設定しまして、単元の終了後にまとめて評価を行うことということが示されております。各学校では、授業の単元終了後に、単元のテスト、確認のテスト、そういったものを実施しまして、児童生徒の学力の定着の把握というのをしております。中学校におきましては定期テストがございまして、実力テスト、こういったもので確かな学力を把握する大きな資料にもなっております。さらに、児童生徒の日常生活での活動の様子などからも、確かな学力の把握というところの大きな資料になっております。こういったところで、学校のほうで各児童生徒の確かな学力につながっているというものを確認し、評価しているところでございます。  以上でございます。 200 ◯福本みや子議員 御説明をいただきました。  そうしまして、そういうのが、全国学力・学習状況調査というテストがありますよね。これである程度のところが、町の学力の程度といいますか推移といいますか、そういうのが分かってくると思いますが、そこはいかがでしょう。昨年度の調査結果をお願いいたします。 201 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  昨年度、令和元年度の全国学力・学習状況調査の結果についてでございますけれども、目標としましては全国平均を各教科上回るという目標を設定しておりますが、結果としましては、小学校の国語科のみ全国平均を上回ったという結果でございました。  また、各年度把握しておりますけども、学年が入れ替わると調査対象者も入れ替わるということで、ばらつきがございます。年1回、全国的に行われる調査でございまして、これが全ての結果ではないということもございます。先ほど申しました県の学力調査もありますし、町のほうで実施しております標準学力調査というのもございます。そういった結果をですね、各児童一人一人実態を検証しまして、それを日常の授業、家庭学習につなげていくということにしております。  以上でございます。 202 ◯福本みや子議員 一つのテストの結果だけで判断するというのは大変危険なことですし、現場の先生方も広く、毎日の授業にそれを活かされてると思いますが、ホームページにも出ておりますので、私、公開しますけども、学力調査、これを見ますと、本町の算数、小学校の算数ですね、それから中学校の数学、かなり低いと思います。算数とか数学はやはり小学校からの積み重ねが大事だなと思っております。そこができていないということは大変心配しますし、危惧します。ですから、本町の現在の学力は厳しい実態、私はそのように受け止めております。  平成26年の第4回定例会で、そのときの本町の学力について質問いたしました。そのときもやはり厳しいものでした。ということは、もう5年、6年目に入りますけども、これは大きな問題が、課題としてあるのではないかと強く思っております。小中学校で、この課題を解決するためにどのような対策を進めておられるのか、お伺いします。 203 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  議員がおっしゃるとおり、大変厳しい結果となっているということは認識しております。そのような課題に対しまして実践しているということでございますけども、各学校におきましては、学校行事の見直し、また教育課程の編成など、学校全体に関する課題につきましては職員会議等で話し合い、対策について検討を行っております。  その中で、学習面、また生活面、そういったものに含めましては、児童生徒に関する課題として、各対策の委員会というのがございます。また、推進委員会というのを設置しまして、その中で各学校の課題、対策というのを情報を共有、共通理解しながら対策計画を立てて講じているということでございます。  また、先生の授業改善につきましても、そういった課題につきましても、授業研究会、そういったところで先進的な講師を招聘しまして研修会を実施し、授業改善に努めているというところでございます。  以上でございます。 204 ◯福本みや子議員 確かな学力についてですが、長洲町教育委員会は、確かな学力の育成とされておられます。熊本県教育委員会は、確かな学力の向上と表現してあります。  向上は、現在よりもよい方向に持っていくという、発展するという、そういう意味だと私は解釈しておりますが、熊本県教育委員会は学力調査の詳細な分析として、こういうことを言ってますね。児童生徒一人一人の課題に応じた学習プリントを大いに活用し、問題解決に取り組ませる。こういったことの継続した学習指導が大切であると述べております。  今、課長のほうからありましたような対策委員会、推進委員会、そして、それと授業改善研究会、そういうものでこういう対策をぜひ行っていただきたいと思いますが、教育委員会の確かな学力に向けての指導の重点、つまり、どこに重きを置くのかということをお尋ねいたします。 205 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  確かな学力を指導する中で、評価を行う中の三つの観点と言われているものがございます。一つ目が知識と技能、二つ目が思考・判断そして表現、最後に主体的に取り組む態度という、この3点が主に指導する重点項目ということでございます。この3点を授業、また家庭学習の中で重点的に置きながら、確かな学力に結びつけるような対策を講じていくということにしております。  以上でございます。 206 ◯福本みや子議員 6年前のですね、教育長の答弁を要約しますと、教育事務所の指導を受け、教師の指導力を養い、補習授業を拡充、改善していきたいとありました。  今回お示しいただきました改善のというか、学力に向けての重点目標、どこに重きを置くかということ、6年前とあまり変わっていないと思いますけども、これは大事なことですから変わらなくてもいいというお考えでしょうから、ぜひそれは十分に検討されて達成していただきたいと思います。  私は、教育においても計画、行動、評価、改善というPDCAの繰り返し、これが必要だと思います。定期的に評価を年度末にされておられますけども、確かな学力の検証と改善を確立してください。学力の向上をぜひ育成から向上に変えてください。お願いしたいと思います。  教師として、確かな学力の育成は最大の職責です。指導の場です。存分にというか、いえ、十二分にその力を発揮してもらいたいと思っています。どうぞ、情熱を持って児童生徒の前に先生方は立っていただきたいと期待しております。  従来より、学校、家庭、地域の3者の連携が言われてきました。俗に言う3者連携ですね。3者連携と共に言われてきましたが、これからは主人公である子どもを真ん中にという言葉があるように、学校や家庭はその当事者として、そして、地域と行政を含めた5者という連携・協力した取組を大切にしてもらいたいと考えています。  子どもたちの学びたい意思や育みたい力をこの5者が情報を共有していく時代とこれからはなります。5者の連携教育と情報共有という、こういう考え方について、お伺いしたいと思います。 207 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  議員がおっしゃられた5者連携でございます。子ども、学校、行政、保護者、地域、この5者が連携し、協働することによって実現を図っていくということで、このことは今年度、県の教育委員会が、新たに義務教育段階における学力向上に関する計画、そして先ほどもおっしゃられましたが、熊本の学び推進プランというものが策定されまして、その計画の中で位置づけられているものでございます。  この計画の中では、これからは、生涯にわたって自ら学ぶ子どもを育てるためには幼児期から様々な体験や様々な人との関わりを通して経験を積み重ね、自己肯定感を高めていくことが重要であるということで書かれております。これまでの学校、家庭、地域の3者に加えて、子どもを中心に行政を加えた5者が連携して、幼保小中の15年間をそれぞれの段階で役割に応じた関わりを持ち、情報を共有しながら育成することが必要であるということでございます。  これらのことから、この5者が共に連携して子どもたちに身につけさせたい力を育成していく必要があるということは、県の教育委員会からも通知が来ておりまして、町の教育委員会のほうでも今後、5者連携、どのような方向で取り組むかというのを検討してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。
    208 ◯福本みや子議員 課長にはいろいろお尋ねして、早口になってすみません。ゆっくりお話しください。  今、おっしゃいましたのは、県から出てるこういう冊子ですね。大変詳しく書いてあります。5者の連携と情報共有は、これからの教育現場に欠かせません。広く認知され、理解していただき、御協力をいただきたいと思うものです。実践と周知をどうぞしっかり努めていただきますよう期待します。そうしまして、これは今、中央公民館に置いてありますけども、なかなか人の目に触れておりません。何とかこれを触れるような努力をしていただきたいと思います。  教育長にお尋ねいたします。本町6校の教育分野の予算も、大きな予算がついております。本年度からスタッフも充実してきました。施策事業としては、他市町村に劣らず、先んじていると思っております。  令和2年度から順次実施を迎える新学習指導要領において、情報活用能力、こういうものが子どもたちの学習の基礎となる資質や能力として明快に示されております。いよいよGIGAスクールも構想から実現に本格化いたしまして、学校教育は大きな変革の時期を迎えております。広報ながす9月号に掲載されておりますように、子どもたちの教育環境充実に向けて、GIGAスクール構想に対して強化事業として予算額1億円余りが投入されます。  学校は、子どもたち一人一人が社会を生き抜く力を育む場所であり、子どもたち一人一人の可能性を広げる場所です。学校がこの時代の変化に対応していくために、そして世界に羽ばたくグローバルな人材を育てたいという長洲町の願いの実現のために、教育委員会の強力なリーダーシップが不可欠だと思っております。教育委員会は、未来に向けて、どのような子どもたちをつくっていこうと考えておられますか。教育長の夢をお聞かせください。 209 ◯教育長(戸越政幸君) 新学習指導要領が10年ごとに、小学校が改訂され、それから中学校が始まります。そういう中にあって、GIGAスクールという新しい言葉が学校教育の現場の中にも下りてまいりました。そういう中にあって、高額な費用がかかるこの実現に向けてはですね、本当に1人1台の端末をそろえていただいたこと、本当にありがたいなという思いと併せて、それを活かした教育の充実に向けて身の引き締まる思いで今いるところでございます。  私たちが小さい頃、月にロケットが行くなんて想像もつかなかった。ひょっとすると、10年先20年先は車が空を飛んでる時代になるかもしれません。もう生活の中に、このAIだとかICTだとか、もう否が応でも入ってくるわけですね。そういう社会に出ていく子どもたちに今何が大事なのかということは、せっかく入れていただいた端末を使って、まず、しっかりと使いこなせる子どもをつくりたい。それから、教師主導であっても、その指導を受けたことで端末を使いこなせる。ひいては、自分で課題を見つけて、自らの学習課題を自ら端末等あたりを使って学習できるような、そういう資質や能力をですね、9か年のスパンでつくっていけないかなと。それを考えております。  まずは物が入りますので、あとは使うための、指導する側の体制づくりですね。教師たちが自信を持って端末を使いこなせる、授業の中に活かすことができる。そういう体制も含めて、子どもたちが使う能力も含めて、そういう体制を3年以内にやっぱりつくれたらいいなというふうに思います。  そういう子どもたちが高校進学、大学進学といった世の中に出ていったときに、自信を持ってですね、そういう社会で生きていく力、生き抜いていく力、活躍していく力を、その基盤を、ここの中でその基盤がつくれないかなと。そういうところを今、私は考えているところでございます。そういう答弁でよろしゅうございますか。 210 ◯福本みや子議員 世界の流れはSociety5.0時代に入るとよく耳にします。これは、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立するという、今後の社会の主流をなすと言われます。ICTの活用がこれは大前提となったシステムです。このような時代に、児童生徒の個々の資質を図るために必要となる1人1台のタブレット端末と高速大容量の通信ネットワークが、今年度、国の施策としてGIGAスクールの事業がスタートするということでございますね。  ICTの環境が実現することで、主体的で対話的で深い学びが導かれる授業改善に、今まさに、教育委員会はしっかりと調査研究をされておられると思います。どのように実現していくかは、教育委員会のリーダーシップと現場の先生の熱意ある取組ということになります。教育委員会の、熊本県でもそうですし、長洲町でもそうです。ICTの活用による学校の活性化、これをどのようにしていきたいとお考えでしょうか、お伺いします。 211 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  先ほど教育長から、教育長の思いというのをおっしゃられましたけども、まずはこのICT、タブレットの導入に関しまして、いろんな分野で可能性が広がるものというふうに考えております。学力にも精通するものだというふうに考えております。  学校では教科書をメインに、担任の先生が黒板を中心に授業されておりますが、これが徐々に1人1台のタブレットのほうに変わっていくものだというふうに感じております。その中で、タブレットを使いこなすというところで学習に興味が湧くと、学習意欲が湧くというところで学力の向上にもつながっていくのではないかというふうに感じております。  それとまた、家庭学習でもございますけども、当然、今回、授業で活用します支援ソフトというのも導入します。それと、家庭学習用としても、そういったソフトの導入を考えております。そういった面で、家庭学習につきましても、担任の先生と児童生徒、どれぐらいの学習能力、学習の違いがあるのかというのを把握しまして、それを家庭学習のほうにつなげていくということも可能性としてはございます。  あくまでも、子どもたちが主体的に対話的で深い学びという視点がございまして、子どもたち一人一人、要は誰も取り残すことがないように、個別で対応ができるように、そして、個人の資質能力が一層確実になるということを目標に据えてですね、ICT、そういったタブレットを授業、または家庭学習に取り入れて実践していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 212 ◯福本みや子議員 先ほど私はSociety5.0と言いましたけど、これは見たこともありませんしまだ触ったこともありません。ほとんどの皆さんがそうだと思うんですけども、ですから、授業がどのように展開していくのかはまだ想像がつかないというのが実態ではないかと思いますが、私たちもそういう流れについていくのに大変勉強しないといけませんけども、学校側も、教育委員会ももちろんしっかりとそれをして、ICTを使っていかれるということを本当に期待もしますし、願いでもありますので、頑張っていただきたいと思うんですけども、現場の先生方がこの流れの中で非常に、大変真っただ中におられて、御苦労だろうと思います。  このコロナで、教育現場のICT化が予想以上に進んでいきました。戸惑いがあられるということはお察しします。しかしですね、しかしここからですね、今まで培ってこられた教育の実践がさらに深まっていくんですよね、きっと。そして、子どもたちとそして先生同士が、このタブレット、そしてICT、そしてGIGAスクールという、こういうツールを使って新しい教育の世界がつくれるというふうに文科省は考えておりますので、ぜひ私たちもその流れに乗っていただきたいと希望します。  私たち住民もですね、子どもたちの地域の応援団ですから一生懸命応援いたします。そして、この長洲町から世界に発信することができるわけですから、未来をつくる子どもたちの大きな大きな成長を心から願っております。どうぞ推進していかれるよう期待します。  次に、学校現場における防災教育の活動状況と活性化についてですけども、まず、子育て支援課にお尋ねいたします。  幼年消防隊についてお伺いします。例年、保育園、幼稚園児が、年頭の出初め式では、りりしい幼年消防隊として、その頼もしい演技を見せてくれています。その姿に大きな将来を期待するんですけども、子どもたちに日頃から、災害、防災ということにどのような指導をされておられますか。そしてまた、園児たちは、そのような中でどんな反応がありますか。お聞かせください。 213 ◯子育て支援課長(山本明子君) 保育所、幼稚園での防災教育についてでございますが、保育所、幼稚園における防災教育といたしましては、緊急時に子どもたちが保育士の指示に従い、安全に行動できるよう、また、保育士は、子どもたちが安全に避難をするため的確な指示が出せるようにすることを目的として、各園におきまして避難訓練や防災訓練などを実施されておられるところでございます。  そのほか、年に一度、消防署より各園に出向かれて、隊員からのお話を聞いたり、消防車や救急車の説明を受けたり、写真撮影などが行われているところでございます。  また、長洲しおかぜこども園におきましては、毎年11月に長洲中学校、新山区と共に地域合同避難訓練を実施されており、昨年度も、避難してきた園児を生徒が長洲中学校の校門まで迎えに行き、校舎の屋上へ誘導するといった訓練を実施されておられます。  このように訓練を実施することで、子どもたちの防災に対する興味や関心の向上が図られ、緊急時において、命を守る行動につながるものと考えているところでございます。 214 ◯福本みや子議員 各小中学校でも取り組んでいると思いますけども、小中学校の活動状況と、先ほどお聞きいたしましたけど、そこにICTを取り入れた取組はありますか、伺います。 215 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  これは平成27年度に文部科学省の防災教育の指定を受けまして委託事業として実施したものでございまして、長洲小学校、清里小学校、長洲中学校の3校が指定されまして、その中で、より実践的な防災訓練に必要な緊急地震速報装置というのを、その事業の中で職員室のほうに設置をしております。それは、気象庁の情報がネット回線でつながっておりまして、当然、緊急地震速報が校内放送で流れるということになります。ふだんの学校の防災訓練の際にもその装置を活用してですね、避難訓練に活用しているというところでございます。  それとまた、これは以前、上沖洲区の公民館のほうで、タブレットを活用して、DIGという災害図上訓練、避難訓練ですね、のほうをタブレットを用いて訓練をされたということで聞いておりまして、今回、タブレットの導入を行いますので、そういったタブレットを活用した避難訓練ができないかということも今後検討したいというふうに思っております。 216 ◯福本みや子議員 先ほどのお答えの中で、腹赤小学校で地域コミュニティーとして防災に取り組んでいるというお話が出ましたけど、これはどのような内容なのか、活動状況なのか、現時点で分かるのであれば御説明をお願いいたします。 217 ◯生涯学習課長(漁長洋志君) お答えいたします。  腹赤小学校におきまして、学校運営協議会で協議計画された地域住民と連携した防災活動を実施されております。昨年度は、5、6年生が下級生、1年生から4年生に分かりやすく説明するための通学路のハザードマップを地域住民の方と話し合いながら作成いたしております。  今年度は、11月21日に実施する、今計画の段階ではございますが、5、6年生が地域の防災ボランティア団体からDIG──災害図上訓練の方法について学び、自らが進行役となって、地域住民の方と対話しながら地域の防災マップを作成する予定でございます。また、このDIGの前には、地域住民が実際に腹赤小学校体育館まで避難し、避難所を運営するまでの訓練を実施される予定でございます。 218 ◯福本みや子議員 腹赤小学校がコミュニティスクールの本来の目的に沿いながら、防災を地域課題としてとらえております。子どもたちや学校、そして地域が共に学び、つながっていくということは大変意義のあることだと思います。  では、その学びをどのように活かしていったらいいとお考えでしょうか、お伺いします。これは教育委員会にお伺いいたします。生涯学習課ですかね。お願いします。 219 ◯生涯学習課長(漁長洋志君) コミュニティスクールの学びの活かし方ということでございますが、様々な活動を子どもたちを真ん中に共に活動することで、主体性や自主性を持った児童が育成されていくものと思います。  もし仮に災害が発生し、避難等が必要な場合には、こういった訓練の経験を基に、何をすべきか自分で考え、行動できる子どもたちになると考えております。また、その子どもたちが将来的に、地域のリーダーとして活躍する人材になることにつながっていき、コミュニティスクールでの学びが活かされるものと考えているところでございます。 220 ◯福本みや子議員 課長、全くそのとおりです。私もそのように思います。  ここで5者連携というのが出てくるわけですね。子どもたち、学校、保護者、家庭、行政、こういう5者連携をこの中でつくっていくものだと思います。地域と共に防災の意識を高めつつ、ふるさと長洲への愛着の思いが育っていけば、大変うれしく思います。学校教育課、生涯学習課、そしてその他も関わってくると思いますけども、今後とも連携の上、関わっていただくようお願いいたします。  今、課長がお話しされたような学びと体験、これをすることでですね、子どもたちはまず地域の歴史を知ります。地形を知ります。ふるさと長洲を知ることになります。災害の怖さも分かります。でも、備えの重要性にここで気づくんです。そして、避難所の運営とか備蓄品の状況についても学べば、子どもたちは、今、何をすべきなのか、自分がどういう行動を取るべきなのか考えることになります。そして、それは命の大切さにつながっていくんです。  このような学びが次世代の育成につながるよう、私は、長洲町独自で、級とかランクをつけたジュニア防災士制度をつくってはどうかと提案をしたいと思います。御検討のほど、お願いいたします。  そこで、総務課に伺います。学校教育でもICT教育が始まります。日常生活にICTが浸透してきます。そこで、行政として、いつでもどこでも誰でも情報をやり取りできる環境をつくり、防災教育を通じて命を守ることにつなげなければならないと考えます。例えば、高齢者や子どもたちにも分かるような、ゲーム感覚を取り入れた防災アプリだったり、日常生活の中で防災行動につながる情報を発信するQRコードを広報誌に取り付けるとか、いろいろあると思いますけども、今後、このICTを活かしての取組などはどのように考えておられますか。 221 ◯総務課長(濱村満成君) お答えいたします。  ICTということでいきますと、現在でも、ホームページによる情報発信であったり、また情報のほうの防災マップ等につきましては電子化しての紹介であったり、また、町からの情報発信では、防災メール、またLINE等々を使って行っております。そのほかに、熊本県の統合型の防災情報システムをホームページにリンクさせ、住民の方々が情報を取れる状況ということで進めているところでございます。  御提案いただいております、いつでもどこでも誰もが情報が取れるような形というものでアプリとの御提言をいただきました。アプリにつきましては、そう簡単にできるものなのか、費用的なもの、セキュリティのもの、ちょっと私もそういうところはちょっと知識ありませんが、ちょっと調べさせていただきたいと思います。  何ができるかというのはですね、今ちょっとこの場では分かりませんけれども、ICTをさらに使って、住民の方々が情報をどれだけ自分でつかんで活用していただくかということが防災にとっては一番必要でありますので、何ができるかということを検討させていただくとともに、子どもたちの面におきましても教育委員会等と一緒に検討していきたいと思います。 222 ◯福本みや子議員 今、防災教育が世間でも高まっておりますね。教育分野だけではなくに、住民環境課だったり、農林水産課だったり、福祉保健介護課、あるいは水道課、下水道課ですね、建設課、いろんな行政の中の全てにこういう防災っていうのは関わってまいりますので、ほとんどの課に関わります。どうぞ皆さん、横断的に情報を共有して、新しいことにチャレンジしていただきたいと思います。取り組んでいただきたいと思います。  そこで、最後に町長にお伺いします。  世界は今、情報化の波が押し寄せております。先ほども言いましたSociety5.0の時代が参ります。世界の情報に乗り遅れないように、情報機能を活性化させるために、運用統括していく人材、それと部署、こういうものが求められていきます。ICTを学ぶ子どもたちや地域を支える町民を災害から守り、安心安全なまちづくりを行っていただきたいと期待しています。  グローバルな社会を切り開く人材を育てていこうとする長洲町において、ICTを活かした防災活動にどのように取り組むか伺います。 223 ◯町 長(中逸博光君) 今後、長洲町におきましてもグローバル化が進む中で、ICTを活用したまちづくりを推進していかなければなりません。ICT化の推進は、行政、教育、福祉、防災、地域経済など、様々な分野において必要となってまいります。そのためにも、来年度にICT化を推進していく部署を設置したいと考えております。  また、防災に関しましては、今回のような大型台風や豪雨災害、地震など災害が多く発生しております。災害の発生メカニズム、あるいは災害に対する避難行動等、知識を学んでいく必要があります。そのためには子どもの頃からの防災教育が大切であり、長洲町には防災士や消防関係者、災害に詳しい人たちが多くおられます。この方たちと一緒になって、子どもの頃から防災教育を推進してまいりたいと考えております。 224 ◯福本みや子議員 町長の力強い決意をお聞きすることができました。  GIGAスクールは、教育委員会の強いリーダーシップと現場の先生たちの熱意ある取組にかかっております。そして、本町の教育振興基本計画にあるとおり、子どもを真ん中に、この考え方ですね。子どもを真ん中にと考え、それがこれからの熊本の学び推進プランです。この中で、5者で連携し、情報を共有するという教育が確実に進行し、定着していきますよう、私たちも協力を惜しみません。新しい時代の教育に期待しております。  以上で質問を終わります。 225 ◯徳永範昭議長 ここでしばらく休憩します。                休憩(午後 3時41分)                再開(午後 3時59分) 226 ◯徳永範昭議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。 ─────────────────────────────────────────── 一般質問 大森秀久議員 227 ◯徳永範昭議長 4番、大森秀久議員の登壇を許します。                 (大森秀久議員登壇) 228 ◯大森秀久議員 4番議員の日本共産党の大森秀久でございます。  本定例会では、質問事項といたしまして、気候変動、気象災害の激甚化と平和教育の2項目で質問をいたします。いずれも町民や町にとって大切な問題と考えております。本日の質問を通して取り上げましたことが議論を通じて一歩でも前に進むことを期待し、通告に従って質問をいたします。なお、答弁の如何によっては再質問をいたしたく存じますので、議長には御配慮のほどをよろしくお願い申し上げます。  それでは、最初の質問事項であります1.気候変動、気象災害の激甚化の対応について、2点伺います。  1点目に、今年も全国各地で豪雨災害が発生しており、本県においては7月に、人吉市、八代市、芦北町などの県南部で国が管理する1級河川が氾濫し甚大な被害が発生しています。そこで、近年の気候変動と気象災害の激甚化についてどのように受け止めておられるかを伺います。  2点目に、気候変動を環境問題として捉え、町として気候非常事態宣言を発出し、SDGsのまちづくりをはじめとして、次世代を担う子どもたちのために地域の実情に応じた具体的な取組を進める必要性を感じておりますが、町の考えを伺います。 229 ◯町 長(中逸博光君) まず、大森議員の1点目の御質問にお答えいたします。  線状降水帯やゲリラ豪雨あるいは猛暑など、今までに例を見ない規模の自然災害が近年日本を見舞っているところでございます。こうした災害には地球温暖化などの気候変動が関わっているのではないかと唱える説もあります。9月2日から3日にかけて長洲町に影響を与えた台風9号、及び9月の6日から7日にかけて被害をもたらした台風10号は、日本近海の海面水温が過去最高を記録しているため強い勢力となり最大級の警戒がなされたところでありました。  幸いなことに、9号及び10号では町に大きな被害はありませんでしたが、環境問題と防災、いずれも住民の安全安心な生活に関わるものであり、引き続き住民の生命、財産をしっかりと守っていかなければならないと考えております。  次に、2点目の御質問にお答えいたします。  まず、気候非常事態宣言ですが、2016年12月5日に、オーストラリアのデアビン市が気候非常事態を宣言したのを皮切りに、国や自治体といった組織が気候変動が異常な状態であることを認識し、地球温暖化の対策に取り組む決意として表明する運動であります。世界中で1,700以上もの国や地域、組織が宣言を表明しております。日本では、2019年9月に、長崎県壱岐市が初めて宣言を表明し、令和2年9月1日現在27自治体が表明している状況であります。  宣言の趣旨といたしましては、住民と気候変動による非常事態を共有し、その対策に積極的に取り組むことを念頭に、二酸化炭素排出量の削減、ごみの排出抑制、防災の強化、環境資源の保全等をそれぞれの自治体の特性に合わせて表明されております。  長洲町としましても、平成28年度から小中学校の教室等に地中熱利用換気システムを導入し、消費電力量の削減、子どもたちの健康維持に努めており、また、ごみの減量化、防災組織の強化等に取り組んできたところでございます。中でも二酸化炭素の削減は大きな課題と認識しておりますので、今後も、行政、事業所、家庭が一体となり二酸化炭素の削減に努めてまいりたいと考えております。 230 ◯大森秀久議員 それでは、幾つか再質問をさせていただきたいと思います。  気候変動、気象災害の激甚化、SDGsなどですけれども。町長の答弁では触れられませんでしたけれども、国連のですね気候変動に関する政府間パネル、IPCCというふうに言われておりますけども、その中で気候変動に対応するには、社会のあらゆる側面で前例のないシステムに移行が必要ということを指摘しております。  産業革命前に比べて世界の平均気温上昇を1.5℃抑えることは人類共通の不可欠な課題となっていますが、町ではいろいろされているとは思いますけども、どのような対応をされるか、また、これからの取組として考えられていることを伺います。 231 ◯住民環境課長(森山繁生君) お答えいたします。  先ほどの大森議員の中で、SDGsですね、そういう言葉が出てきましたけれども、その中で町の取組はどのようなことを行っているかということですけれども、SDGsの中で、町の取組につきましては、目標項目で、気候変動に具体的な対策をとあり、住民環境課では、地球温暖化防止の中でCO2、二酸化炭素削減の一環といたしまして職員によるノーマイカー通勤デーを年間12回実施しております。また、庁舎南側の1、2階部分につきましては、グリーンカーテンを設置するなどCO2削減に努めてまいっております。  以上でございます。 232 ◯大森秀久議員 今ちょっとSDGsのことで答弁をいただきましたけれども、多分インターネットで引けば出てくるので、皆さん持ってらっしゃると思いますけど、これ確かに17項目ですね打っておりまして、私はこれを見てですね、これ真っ先にやらにゃいかんのは国やなと思ったんですよ。ただ、国は先にやらんといかんと思ったんですけれども、まちづくりの中にね上手に取り込んでいくことはできるなというふうには思いました。  それで、先ほど町長の答弁の中でですね、気候非常事態宣言について、世界の取組の様子とか、日本ではですね長崎県の壱岐市が2019年の9月に第1号として出したとかいう答弁がございましたけれども、私は、これを出すことはですね、ある意味意義はあると思うんですよ。  熊本県ではですね小国町が気候非常事態宣言を出しております。それで、小国町にも共産党議員おりますので、どういう形で出したのって聞いたらですね、形としては執行部のほうからですね直接、委員会も何も通さずに本会議のほうに出されてですね、そしてこれでお願いしたいということだったらしいんですけれども。それでもですね、質疑をして、全員の賛成で小国町気候非常事態宣言を出したというふうに説明は受けました。それで小国町のホームページを見ましたらですね、額縁に入ったですね宣言が載っておりましたので、額縁で見にくかったんでですね、役場に電話してですね、ちょっと送ってっていうことで、ファクスで送ってもらったものを手元に持ってはおります。  それでね、私はさっきも言いましたように、これからの子どもたち、SDGsの関係もありますけども、2016年から2030年までの15年間でですね達成していく目標ということですので、まさに今小中学校の子どもさんたちが成長していく中でですね、これらのことを掲げておれば、体験もするし、知識も要るだろうし、そしてそれがですね、自分が青年期、さらにはもうちょっと上のですね20歳以上になったときに、まちづくりに活かしていくことができるために非常に役に立つんじゃないかなと思うんです。  私の思いですよ。私の思いとしてはですね、ぜひ時間をかけていただいていいですから、SDGsとですね、それから17項目ありますので、よく見るとですね、例えば海の豊かさを守ろうとかですね、陸の豊かさを守ろうとかいうことが書いてあるんですね。農林水産課の関係になるんですね。それから以前私が一般質問しましたジェンダー平等を実現しようっていうことも書いてあるんです。  ですから、まあそこそこいろんな目標がありますのでですね、今日持ってきておりますけども、比較して申し訳ありませんけど、国土強靭化地域計画というのがありまして、これはまちづくり課がですね、横断的に、いろんな各課にある項目をですねまとめられて、これにされて議員に配っておられます。  だから、そのような考え方でですね、17ありますので、これは総務福祉常任委員会にも関係しておりますし、建設経済文教常任委員会にも関係してるんですよ。だから、執行部がまずその気になっていただいて、示していただいて、二つの常任委員会にそれぞれ検討してくれということで出された上でですね、それぞれの委員会で意見を出して、何とか一つの形としてですね、長洲町としてSDGsの持続可能な開発目標ということも中に取り込んだ気候非常事態宣言というのをですね結びつけて、町民の皆さんにはですね、そういう今時代なんだと、そういう中で防災の意識も高めなくちゃいけないし、次の未来を担う子どもたちをどう育成していくかということにつなげていかないかということでですね、発出する意義はね、非常にあると思います。  ですから、ぜひですね、そぎゃんところでもうちょっと踏み込んだ御答弁がいただけないかなと期待をしているところですが、いかがでしょうか。 233 ◯町 長(中逸博光君) 様々な大森議員からも提案がありました。この取組というのは、やはり言われるように長洲町だけでは、二酸化炭素をじゃどうやって減らそうかと、やっぱり周りの自治体と一緒になって、共同でやっていかなくちゃならない問題でございます。毎日毎日、長洲の企業に通勤される車がたくさんございます。これを電気自動車に代えると、やっぱそうやったらCO2の削減にもつながってこようかと思います。  今後、やはり我々も常にやっぱり、長洲町のまちづくりも言われたように、国土強靭化やまちづくりの中でそのような考えを取り入れた施策に取り組んでまいりたいと考えます。今何をということを答えることは不可能かもしれませんけれど、その考えはやっぱりまちづくりを進めていく上で取り入れてまいりたいと考えております。 234 ◯大森秀久議員 気候非常事態宣言を発出する発出しないにかかわらずですね、今の問題についてはまちづくりの中に活かしていくということであったろうというふうに理解しておきたいと思います。  私はですね、今さっき町長がおっしゃいましたように、クリーンエネルギーもね、こういった問題の一つになると思うんですけれども。ちょっとよく知らないんで教えていただきたい面もあるんですけども、町内にですね太陽光発電設備とか、企業、一般家庭においても多数設置されております。国のクリーンエネルギー政策でこれから設置が見込めるものであればですね、さらに見込めるのであれば設置費用、売電価格との関係ありますけれども、固定資産税をね、僅かでも減額するようなことがこれから先可能なのかどうなのかということについて、どうでしょうか、伺います。 235 ◯まちづくり課長(田成修一君) 太陽光につきましては以前減免等の措置を行っておりました。ただ、今ありましたように売電価格等でかなり優遇されておりましたので、それと、当時は設置費用等も高額でございましたので、そういった優遇制度を行ったところでございます。  現在のところは、そういった制度は、条例等を改正させていただきましたので、ございません。今後も、かなり普及しているというふうに判断しておりますので、そういった減免制度等については考えてないというところでございます。 236 ◯大森秀久議員 確かにですね、もう至るところに太陽光の発電設備はついてるなというのは、ほんとに町を通ってると、あそこにもここにもっていう感じになってるのはよく分かります。私もですね、今答弁がありましたように、以前企業が設置されたときにですね、固定資産税の減免を適用されることがたしかあったなと思ったもんだから、さらにですね、それを一般家庭にまで僅かでも広げていただければと思ったところで質問したとこです。  気候変動、気象災害の激甚化ということと地球の温暖化っていうとこはね、科学的に証明されているということではないと思うんですけれども。町長がおっしゃったようにですね、それは可能性としてはかなり高いんだろうとは思うんですけども。そうは言いつつもですね、日本列島は地球の上でもう動かしようがないんですね。ここにあるわけですから。ですから、ますます海水温度が上昇してくる傾向が続けばですね、台風や豪雨災害の頻度が多くなるということはですね想定されるというふうに思います。
     先ほどは、宣言としては発出までは考えてらっしゃらないようですけども、町のですね取組には入れていくということだったんですけども、住民の皆さんにはですね、気候非常事態宣言と、中身をどうするかということはね、いろいろ検討せないかんですけども。そういうふうに思い切って言ったほうがですね、かえって意識を高める喚起にはね、つながるのではないかなと思うんですけども、そういった面からですね、どうでしょうか、やっぱりそこまでする必要はないというお考えなのか、ちょっと検討してみようかっていうとこなのか、ちょっとよかったらお聞かせ願いたいと思います。 237 ◯町 長(中逸博光君) やはり何らかの目標を持つためには、標語的なものも必要かと思います。ごみを一日1人100グラム減らそうとか、プラスチックごみは捨てまいと、ペットボトルはほんとに処理していこうとか、こういう標語的なものは作っていっても構わないじゃないかなと思っております。 238 ◯大森秀久議員 さらに申し上げればですね、今年に入ってからですけども、新型コロナというですね未曽有の感染症に私たち直面しました。多分ね、これ9月1日時点のですね数字だと思うんですけども、東京都の人口が減ったそうですね。だから、今のこの時期にですね東京に転出するのはやめようと、危ないと、コロナだということでですね、これからはますます、そういった面で言うとですね、感染症はやがてですね、我々はこの感染症は、時間はちょっとかかって、2年ないし3年はかかると思いますけども、必ずですね克服すると思います。その克服したときにですね、じゃ次の、コロナ後のまちづくりといいますか、コロナ後の日本というのはどうあるべきかということも考えておく必要があろうと思います。  ですから、まちづくりに活かしていく認識であると思いますけども、できればですね、どこかの部署で対応するところをね、つくっていただけないかなと、SDGsを含めてですね。それはやっぱまちづくり課が中心になりますかね、いかがでしょうか。 239 ◯まちづくり課長(田成修一君) 今議員のほうから、気候非常事態宣言とSDGsのまちづくりについてということで、やはり大きなものといたしましてSDGsのまちづくりということで、議員のほうから17項目、それに続きまして169のいろんな取組事項があるというふうに認識しているところでございます。  その一つに、17の中にエネルギーをみんなで、そしてクリーンにとか、気候変動に具体的な対策をというふうなことがありますんで、そういう状況かと思います。今議員からありました、町といたしましては、そのSDGsをどう取り組むかっていうのは、先ほど町長の答弁もありましたように、SDGsの考え方をまちづくりに活かすというのは、持続可能な社会をつくっていくためには当然行っていかなければならないというふうにありましたので、そういった位置づけ等につきまして、位置づけ方ですね、そういった方についてはですね、関係者等の意見を聞きながらですねやっぱり協議していかなければならないと。町がやっても、先ほど町長からありましたように、例えば金融機関だったり、会社、企業だったり、いろんなファクターがありますので、その方々がどう取り組むかもありますので、いろんな方々の意見を聞き入れながら検討していきたいというふうに思います。 240 ◯大森秀久議員 町からですね、今の気候変動の問題、それに対応するコロナのことも含めて、それから次のですね、新しい時代に向けてのまちづくりということでいろいろ提起があればですね、町民の皆さんはほんとに協力してくれると思います。ですから、そういった意味ではですね、ぜひ積極的な提案で、これからの長洲町はこういうふうなまちづくりをするんだということで発出をしていただきたいというふうに期待をしたいと思います。  実は、私は総務保健福祉常任委員会のほうに所属しておりまして、防災についてはですね、常任委員会の調査事件になってるんですよね。そこでね、一つだけ議長にお許しをいただいてですね、ちょっと防災に踏み込んだところで一つだけお許しをいただきたいと思いますが、よろしゅうございましょうか。 241 ◯徳永範昭議長 はい、どうぞ。 242 ◯大森秀久議員 災害のときにですね、公助、共助、自助、国は自助、共助、公助と言いますけども、私は公助、共助、自助でいいんじゃないかと思ってるんですけども。行政と町民が互いに連携して行動して、総合的にそれらを掌握して活動するために地域防災計画というのがあると思います。これ、町のホームページを検索するとですね、令和元年版がやっぱり出てくるんですよ。だけど、令和2年版があるはずですもんね。ですから、これはぜひですね、町民の皆さんが検索してさっと出てくるようにですね、それはもうぜひそんなふうにしていただきたいと思います。以前ですね、古いののままですよと言ってですね指摘したことがあったので、それをきちんとやっていただきたいというふうに思います。  町の地域防災計画の中でですね、避難を支援するために避難行動要支援者名簿を作成されているということなんですかね。しかし、具体的な避難支援計画、個別計画についてはですね策定に努めるものとするというふうになっておりまして、これが変わってないんですよね、2年間。ですから、その辺のところがですね、なぜ変わらないのかなということで、町の計画の令和元年版ではですね、国には内閣府が平成25年8月に策定した避難行動要支援者の行動支援に関する取組指針があり、それを参考にするという記述が書いてあります、町の防災計画にですね。そういうことでですね、今年のやつとねあんまり大きく違わないんですね。ですから、避難支援計画が策定ができない大きな理由というのは何かあるのかなというふうに思うんですが、何か大きな理由があるんでしょうか、そこを伺いたいと思います。 243 ◯福祉保健介護課長(宮本孝規君) お答えいたします。  防災計画の中で避難行動要支援者の名簿が作成されているが、プラン、計画のほうはどうなのかというところで、今計画、プランの作成状況について原課のほうで説明させていただきたいと思います。  個別の支援計画につきましては、作成状況につきましては町の一区一職員の職員と地域の駐在員さん、民生委員・児童委員さんなどの協力を得てですねプランの作成というものはできております。ただ、内容的なものにつきましては、支援される方のお名前、緊急の連絡先、家の中の平面図が記載されてる内容を作成をしております。  この計画の取扱いにつきましては、情報をどう共有するかという部分が非常に大事でございます。この作成したプランにつきましては、本人様に個人情報の取扱いについて同意をいただくようにしております。その同意をもらえたプランにつきましてはですね、有事の際に活用しなきゃいけないので、関係の方に情報を共有して、情報は常に毎年更新するような形で作成しているというのが今の現状でございます。  以上です。 244 ◯大森秀久議員 今の答弁をいただきまして、言うならば避難支援計画の策定が進んでないんではなくて、情報公開の面で個人情報ということが含まれてくる上、その辺のところについてですね、御本人との了解も必要なので、要するに、こちらの地域防災計画の中にですねそこまでは踏み込んで記述がないと、そういう理解でよろしいんでしょうか。 245 ◯福祉保健介護課長(宮本孝規君) 防災計画上の説明の表記の仕方の部分につきまして、今現在更新がされていないという状況でございますが、具体的にこのプランにつきましてはですね、毎年状況を把握して更新をしていって計画が整備されているものということで、町のほうはそれを見て対応しているという状況でございますので、今後ですね、防災計画上の位置づけ、表記の仕方につきましては、今の現状が伝わるような表記の仕方に変更したいと思います。  以上です。 246 ◯大森秀久議員 そぎゃんところはですね、それこそ適切に対応していただければいいわけでして、別にそういうことを強く責めてるつもりでもありません。  一つ、大分県の別府市のほうでですね、福祉のまちづくりと防災対策が切り離されてはいけないということで、別府市の災害時ケアプランということでですね、別府モデルというのをつくってらっしゃるっていうのを新聞で読みまして、そういうふうなですね、見ると分かりやすく書いてあったんですけども、長洲町の場合もそのようなイメージで捉えればいいのかなと。  この別府方式っていうのをね提唱されてるのはですね、同志社大学の立木茂雄さんていう教授なんです。この方はですね、福祉と防災が専門の教授なんですけれども、この方はですね、内閣府の中央防災会議の高齢者の避難に関するワーキンググループで、この別府方式を国でも制度として取り組むように提言をしておられます。  ただ、国がやるとなると法律の改正が必要になってきますので、なかなかですね、言ったからすぐできるっていう問題でもないということなんだろうと思いますけども。一方で命が関係する問題でもありますので、町としてですね創意工夫をしてですね、文言もですねきちんと整備されると思うんです。  今後、そういう災害でですね、高齢の方とか、あるいは障がいを持っていらっしゃる方がですね、弱者の方が命を落とされるっていうようなことのないようにしていただきたいと思いますが、そぎゃんところはきちっと町のほうとしてはですね、システムを構築してやっているということでよろしゅうございますか、確認の意味でですねお伺いしておきますが、いかがでしょうか。 247 ◯福祉保健介護課長(宮本孝規君) お答えします。  避難行動の名簿が、全国の自治体が整備される中で、行動の支援プランというのがなかなかできないという状況。これを踏まえて議員おっしゃる、お尋ねの説明がありました別府市におきまして別府のプランというものが出てきております。この内容につきましては、実際その避難行動を、計画をつくる際に、ケアマネジャー、計画相談員、この方々が主になって地域に出向いて情報を集めてプランをつくるというような流れ、この動きに対して有償、予算をつけて対応するという流れが別府方式でございます。  長洲町におきましても、今現在、私が先ほど説明したように、支援プランにつきましては、どの課と誰が関わってっていうプランはできております。ですから今後、そういった避難が必要な際にはですね、当然それに関わる介護のケアマネジャーとかですね、そういった方にお声をおかけして横断的に連携を取りながら対応するというところ。今回の台風等も含めてですね必要なケースの場合は対応しております。  ですから、今後ですね、こういった形、必要なプランに誰が関わるかっていうところにつきましては、ケアマネジャーとかですね、そういう専門職が関わって地域の資源を把握するというような仕組みもですね町としては今後しっかりと支えていく体制をつくる上でもやっていかなきゃいけないと思っております。  以上です。 248 ◯大森秀久議員 7月の4日から5日にかけてのですね球磨川の氾濫では、やはり弱者の方が犠牲になられておるわけでございまして、その辺のところでですね、長洲町はまた地形の条件が違いますから、よそで起きた気候上のですね、そういった災害上のいろんな問題点をそのまま当てはめてですね、長洲町、さあどうするっていうことで申し上げてるつもりではないんですけれども、ぜひですね、別府方式の中で、国の制度としてですねこれが取入れられれば非常にいいなというふうに思いますけど、町としてもですね創意工夫をして取り組んでいかれるということでございますので、そこんところをですね、ぜひ、町民の皆さんが共有していただけるようなことをですね、ちょっと考えていただけたらなというふうに思っております。  SDGsのですね17の目標というのがございまして、グローバル目標というふうに書いてありまして、169のターゲットという目標がございます。この中には長洲町でもう既に取り組んでいるものも含まれております。ですから、周知をするといいますか、そういうことでですね、町が取り組んでいるものについて何らかの方法で町民の皆さんにもですね、こういったことについて御紹介をしていただければいいんではないかなというふうに思ってるところです。  先ほど、気候非常事態宣言のことで、これもうインターネットで見るとですね、所によっては33自治体あるとかですね、今の33の中には県も入ってるんですよね。神奈川県と長野県だったかな、が入ってるんで、県も外せばですねもっと少なくなるとかですね。それから、それぞれの町によってですね、そこの町のいろんな気候条件がありますので、そういった条件も上手に取り込んでですねやってらっしゃると思います。  コロナ後のまちづくりの中ではですね、そういう気候の異常にこれからどう対応していくかということについてはね、一つの大きな柱になってくると思いますので、ぜひこれから先のまちづくりの中でですね、いろんな局面でそういうことについてしっかり町としても位置づけをしていっていただきたいというふうに思ってるところです。ぜひ、それが総合振興計画の中にも反映されればですね非常にいいんではないかなというふうに思いますので、よろしくお願いしておきます。  それではですね、二つ目の質問に移りたいと思います。  二つ目の質問は、平和教育といいますか、平和学習についてでありますけれども、今年は戦後75年目で、大きな節目の年であったと思います。思いますが、戦後生まれの方がですね、全人口の80%を優に超えていると言われる中で、平和教育についてですね、現状を伺いたいと思います。 249 ◯教育長(戸越政幸君) 大森議員の御質問にお答えします。  教育基本法第1条、教育の目的に、「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならない。」と規定されているように、平和な世の中をつくる人を目指すこととなっています。このように、学校教育の中でも、このような児童生徒を育成することを目指しています。学校の授業においては多くの教科で平和について学習し、命の貴さを学ぶ機会がございます。  小学6年生の社会科の授業では、戦争と人々の暮らしや平和で豊かな暮らしを目指してを単元として実施しています。さらに、総合的な学習の時間の中で、長崎への修学旅行を前に平和について調べる機会として、戦争のことについて地域の方にインタビューをして調べた内容をまとめるなど事前学習をしています。修学旅行では、原爆資料館を観覧し、語り部の方から戦争体験の話を聞くなど現地で学習しております。  このように、戦争の悲惨さを風化させないよう今の平和を子どもたちに引き継いでいかなければならないと考えております。 250 ◯大森秀久議員 それでは、再質問をさせていただきます。  戦後75年ということでございまして、ここに、議場にいらっしゃる大半の方がですね戦後生まれでございます。私がこの質問を取り上げた大きな理由はですね、平和のバトンを子どもたちにどう渡すかということが問われているというふうに思っております。そのことはですね、今教育長のですね答弁の中ではっきり申されたということだと思います。  教育と学習というのはですね、言葉では違いますけども、主体的に学ぶ、身につける、あるいは能動的であるということで、学習というのがですねよりいいのかなと思いますけども、そこのところは、教育委員会では通常は平和教育という言葉をお使いなのか、平和学習という言葉をお使いなのか、ちょっと細かいことですけれども、よければお答えをいただきたいと思います。 251 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  現在、授業の教科の中で、平和教育という項目、これは授業の教科書の中の単元というのはございませんで、平和に関する学習という名称で位置づけております。小学6年生の社会科、総合的な学習、中学生では特別教科、道徳の授業の中でこの平和に関する学習と位置づけて学習を行っているということでございます。 252 ◯大森秀久議員 教育という言葉ではなくて平和に関する学習ということと答弁をいただきましたので、私もそういう認識でですね、これからいろいろやっていきたいというふうに思います。学習のほうがですね、言われてみれば学ぶわけですから、より能動的ですよね。ですから、そういう意味では学習なんだなと、今そういうふうに思いながら聞いておったとこです。  学習指導要領にはですね、そこのところについて、細かな記述というのが何か示してあるんでしょうか、それともその辺のところはですね現場の判断で、裁量権というんですか、そういったものが認められているということなんでしょうか。よければちょっとお願いしたいと思います。 253 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  学習指導要領の中で、各教科指導要領がございますけども、まず小学6年生、先ほども教育長申し上げました総合的な学習の時間の中に平和に関する学習の項目がありまして、総合的な学習が年間75時間でございますけども、その中で、テーマが平和について調べようという項目でございまして、これは、小学6年生、長崎の修学旅行の事前調べ、修学旅行で学んだ内容をまとめる時間として年間75時間のうち37時間を使ってですね、この平和について調べようという学習をしております。  もう一つは、小学6年生の社会科におきましても、その中で、平和学習の単元はございませんけども、この中では歴史とか文化について、平和について学ぶというものでございます。社会科は年間105時間ございますけども、時間数が、平和に関する学習という時間は設けておりません。この105時間の中で平和に関する学習を行っているというものでございます。  最後に中学校、道徳の中で、国際理解、国際貢献という項目の中で、中学2年生では、第一次世界大戦と民族の動きとかいうテーマ、また3年生では、軍国主義と日本の行方、またアジアと太平洋に広がる戦線という名称の、こういったテーマを基に平和に関する学習で学んでいるということでございます。  以上でございます。 254 ◯大森秀久議員 お話を聞いておりまして、教えられる先生方もですね、多くは──多くはどころか全員がですね戦後生まれなわけでございましてですね。35時間というふうにさっき言われましたですね。調べでは、6年生で37時間。だから、社会科としては105時間あるけれども、その中には入ってないということですね。  私はですね、先生方がですね、ほぼ全員──ほぼ全員といいますか、全員ですね戦後生まれの方ばかりでございますのでですね、その先生方が、教える側の先生方が平和に関する学習を子どもと一緒にするっていう立場でもいいのかなと思いますけども、より専門的な立場でですね学ぶような機会っていうんですか、そういったことはですね先生方には保障されてるような時間とかなんかいうのはあるんでしょうか。 255 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  教科の中で、指導要領に基づく中で教科指導という面ではですね、こういった平和学習というところはございません。あくまでも平和に関する学習という中の位置づけで、総合的な学習の中では37時間、修学旅行の前の調べ学習等で時間があるということでございます。  以上でございます。 256 ◯大森秀久議員 今の小中学生にとってですね、第二次世界大戦といいますか、いうのはもう遠い過去の歴史ということではないかなというふうに思います。戦争で受けた被害はもちろんとしてですね、戦争によって行った加害についてもですね、日本が中国とか台湾とかですね、朝鮮とか──朝鮮と言ったらいかんですね。韓国、朝鮮半島のことですね。そういうところに侵略しているわけですから。そういうところでですね重層的に理解する必要があると思うんですけども、そぎゃんところはですね、教育委員会としては大丈夫よと、ちゃんとやってるよという、そういうことでよろしゅうございますか。 257 ◯教育長(戸越政幸君) 私も戦後生まれでございまして、そして、歴史をですね、歴史を深く勉強した経験がございません。必要なものをかいつまんで学習してきた中ですので、侵略戦争だとか、そういうようなものを語れるあれではありません。しかしながら、いかなる理由があろうとも戦争はやってはいけないんだと、そういう世の中を今後の子どもたちにつくらせてはいけないんだということはしっかりと理解しているつもりでございます。  ですから、戦争のない社会をどうつくっていくか、今後の、子どもたちを交えながらですね、しっかりと平和な世の中をつくっていく、そういう私もその中の一人として一緒になってつくっていきたいなと、そういう教育を現場でも実現していきたいなというふうに思っております。  以上です。 258 ◯大森秀久議員 ちょっと立ち入ってですね伺っていきたいと思います。よく学校を通るとですね、研究指定校か、○○に関する研究指定とかありますよね。そういった出てる学校もありますよね。ですから、研究指定校っていうのはどういう仕組みでですね成り立っているのかっていうことが一つと、例えばですが平和学習に関する研究指定校っていうのは、事例としてこの辺の学校で、そういったのがあるのか、ちょっとその辺のところが分かる範囲でいいですから答弁いただけたらと思うんですけども、いかがでしょうか。 259 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  各学校の研究指定校につきましては、まず、国の文部科学省の指定、または熊本県の教育委員会の指定、それと荒尾玉名地区での協議会の指定、また独自に市町村の教育委員会の指定ということでございますけども、主に、まず5教科でございまして、例えば国語、算数、英語とかですね、あとは読書に関すること、また今年度におきましては、六栄小学校では学力充実、また長洲中では食育といった各教科に基づくような内容の研究指定というのが主でございます。  平和に関する学習の指定ということでございますけども、今私が知る限りでは県内のほうではここ数年はそのような研究指定はなかったというふうに認識しております。  以上でございます。 260 ◯大森秀久議員 教育現場の中で○○に関する研究指定校とうのがですねございます。ですから、それがですね、手を挙げればいろんな研究指定校っていうのが割と簡単にできるのであればですね、平和学習に関する研究指定校っていうのがあってもねおかしくはないなというふうに思いますし、先ほど、授業時間としてもですね36時間でしたっけ、38時間でしたか、使ってらっしゃるということでございますからですね。今の小中学生にとって、第二次世界大戦が遠い過去の歴史ではないということでですね、戦争で受けた被害はもちろん、戦争によって行った加害についてもですね重層的に理解が必要というふうに思います。  そういった意味でですね、今のような私が言った平和学習に関する研究指定校っていうのがですね、もし可能であれば、ぜひ教育委員会の中で議論してもらってですね、議論することは大事ですから、ぜひ検討課題の一つとして考えられていかがかなと思いますけども、いかがでしょうか、そぎゃんところを考える余地はございますか。 261 ◯教育長(戸越政幸君) 今議員のほうから、そういうこともいかがでしょうかと。だから、研究指定校を受けて研究をやっていく一つの教題として受け止めてはおきたいと思いますけども。やはり、先ほどの学力の問題あたりも出てきておりますですよね。例えば算数、数学の長洲町の学力はどうなんだというような御質問もありましたですけども、やはり、今長洲町の6校の学校に必要な力は、先生方も力をつけて、子どもたちに教育するのは何なのかということをしっかりと土俵の上に載せながら今後考えていきたいというふうに思います。  以上です。 262 ◯大森秀久議員 教育長からですね答弁がありまして、なかなか現場の苦労は大変だなというのは分かります。確かに、保護者から見ればですね、子どもさんの成績っていいますか、直面する進学だとかということに関してですね、どうしても成績のところに注目が行くというのはですね、これはもう仕方がないというふうに思います。ただ一方でですね、学校の勉強がしっかりできるっていうことはね、そらそれで結構なことなんですけどもね、やはり平和に関する学習ということを通して、世界が平和でなくてはならないと、国際的な視点とか、国際的な理解を持つということが必要になってくると思います。  平和に関する学習ということでですね、修学旅行の前が中心になるのかっていうふうに思いますけれども、その辺のところでですね、いろいろ研究する余地はあると思うんですね。ですから、御父兄といいますか、保護者の方からすればですね、そんなことに熱を入れるより、子どもがもっと勉強するようにもっと熱を入れてくださいというふうなことが要望としては強いのかもしれません。  ですけども、日本が世界で唯一の戦争被爆国なんですよ。広島、長崎両市長はね、今年の平和祈念式典でも核兵器廃絶の国際条約についてかなり踏み込んだ発言を行っているように思いました。だから、平和に関する学習というのもですね、視野を広げて国際的な人権感覚といいますか、そういったものを身につけるということでは非常に重要な位置づけかと思います。  1946年から1958年にかけてアメリカが核実験をやっておりまして、その中でですね第五福竜丸が死の灰を浴びてですね犠牲者が出たことは広く知られておりますけれども。第五福竜丸だけが非常に名前が出てですね、よく知られてるんですけど、実はですね、ビキニ環礁で被爆した船っていうのはですね一体何隻あるのかということについて、もし御存じでしたらですね、これくらいたしかあったはずですがということで、いかがでございましょうか、御存じですか。 263 ◯学校教育課長(松林智之君) 申し訳ありません、把握をしておりません。すみません。 264 ◯大森秀久議員 平和に関係する学習でですね、いろんな視点を取り入れていただきたいということで申し上げたつもりです。  小中学校の児童生徒さんに、教材としてですね使われる国語の教科書とかですね、そういったものの中には、これまでも私が知ってるのでは、たしか以前はね、ガラスのうさぎとかいうのがですね、たしか教科書の中にあったのかなという記憶がありますし、火垂るの墓っていうものもあったかなというような記憶があるんですけれども。  そういうですね、教育の一環としてお盆の時期にですね、教育の一環なのか、それとも先祖を敬うということも含めてなんでしょうけど、灯籠流しをねされているっていうところもありますし、子どもも参加できる、いろんな平和を考える上で、平和につながるいろんな行事もありますのでですね。町ではいつも4月だったかな、戦没者の方のですね、追悼式、今年はコロナの影響でできませんでしたけれども。  平和をただ念じておればですね達成するっていうものでもないわけでございますので、平和をつくるという意識をね持つということで、私はですね、学校の図書館に漫画の本を、あんまりふさわしくないので、以前全く別の質問でですね、たしか音楽教育の中で、のだめカンタービレっていう漫画の本を入れたらどうですかってことを言ったことがあって、それは考えておりませんていうお答えだったと思いますけども。はだしのゲンっていう漫画があるじゃないですか。あれは学校図書館の中に入っておりますか。 265 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  いわゆる戦争漫画といいますか、はだしのゲンなんですけども、漫画はですね図書室のほうに一応置いてあるというふうに確認しました。また、これ以外の、世界の歴史の漫画、偉人の伝記漫画、これも漫画の部類ですけども、図書館のほうには所蔵しているということでございます。 266 ◯徳永範昭議長 大森秀久議員に申し上げます。  本日の会議時間は、議事日程に従いあらかじめ延長します。 267 ◯大森秀久議員 ありがとうございます。  戸越教育長じゃないときにですね、以前ですよ、よく似た質問を私議会でやってるんですね。そのときにですね、こういう国語の、腹栄中って入ってますけども。これはですね国語の教科書に載ってるんです。今もこの教科書を使ってらっしゃるかは知りませんけども、大人になれなかった弟たちにという内容ですね。  ですから、文学に関係してですねいろいろ国語の教科書にも使われたっていうこともありますので、ぜひ学校で整備される図書の中に、どういったものであれば適切かっていうこともいろいろ検討していただいてですね、これから一つ申し上げる本についてですね御検討いただければなと思います。今日持ってきましたけれども。  この世界の片隅にっていう、これ純粋に漫画です。漫画ですが、内容は非常にですね、いい漫画になってます。これは、実は映画にもなっておりまして、映画に詳しい方はですね御存じの方もいると思うんですけども。キネマ旬報という映画専門の雑誌がございまして、そのキネマ旬報社がですね、毎年日本映画ベストテンというのをですね発表するんですけども、これがですね、何年か前にベストワンになってるんですよ、アニメーションです。ですから、それの原作がこの世界の片隅にっていうことで、上中下3冊成っておりまして、3冊セットで2,140円でございます。できればですね、私はぜひ、こういった作品についてですね、学校のほうに、図書を購入する余裕があればそのときにぜひ御検討いただけないかなと。 (「議長が、会議時間が延びるけんが時間は延長しますと言わんと。発言を止めてたい。大森議員に申し上げますじゃなくて、この議会を延長しますだけん。発言時間じゃなかっじゃん。時間の延長をしますということで宣言せんと。」と呼ぶ者あり) 268 ◯徳永範昭議長 本日の会議時間は、議事日程に従いあらかじめ延長します。 269 ◯大森秀久議員 すいません。私の残り時間もあと1分ですけども、もう少し時間をいただきたいと思いますので、許可していただけますでしょうか。 270 ◯徳永範昭議長 30分以内で許可します。 271 ◯大森秀久議員 私ですね、今紹介しましたもののほかにですね、学校の図書館にははだしのゲンはたしか入ってると思うんですけども、ガラスのうさぎですとか、これはさっき紹介しましたけれども、大人になれなかった弟たちにっていう、これは、俳優さんで亡くなりましたけども、米倉斉加年さんが書かれた本ですね。それから、よく出てくるのが太陽の子、それからぐっとですね、日本文学になってきますけども、文化勲章を受章されました井伏鱒二さん黒い雨、それから竹山道雄さんのですねビルマの竪琴と、それから野坂昭如さんの火垂るの墓ですね。それから五味川純平さんの人間の条件と。  難しい本もありますけれども、こういったものはですね取捨選択、学校の現場でですね、これがいいもの、中学生に見てもらって、読んでもらって適切かどうかという判断はもちろん要ると思いますけども。ぜひですね、そういったことの一環として、ぜひこの本についてはお勧めをしたいというふうに思います。  昭和がですねどんどんどんどん遠くなっていくわけでして、私は昭和25年生まれでして、戸越教育長と同じ歳になるんじゃないかなと思いますけれども。 (「質問ばせんかい。質問ば。」と呼ぶ者あり)  質問の前触りです。 (「長過ぎるよ。」と呼ぶ者あり) (「あんたのをゆっくり聞くため、おっとじゃなかっぞ。」と呼ぶ者あり)  今後ですね、町が取り組まれる事業としてですね、戦後75年たったところでございますけれども、今年戦没者追悼式も中止になりましたし、児童生徒にとって戦争について考える機会が一つなくなったということですけど、平和学習に寄与するようなですね記憶でなく、戦争体験を記録しておく作文を募集するとかですね、そういったことでもいいんですけども、そういったことは考えられませんか、伺います。 272 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  戦後75年というのを迎えまして、現在のところ、教育委員会、学校のほうでそういった戦争に関わるようなものというのは考えておりません。ただ、5年前、戦後70年の際にですね、これは長洲町と教育委員会の協賛ということで、戦争の悲惨さや命の貴さを見詰め直す機会ということで、「戦争を考え~平和をつなぐパネル展」というのを開催しております。節目の年ということで、今度戦後80年の際にどのような形で戦争についてお知らせ、考えてもらおうかと、そのような機会、どういった方向で実施するのかというのをですね今後検討していきたいというふうには考えております。
     以上でございます。 273 ◯大森秀久議員 児童生徒の皆さんもですね日々の学習でほんとに忙しいといいますか、中学校の後には高校があって大学があるということで、非常に進学に関してですねどうしても力が入る時期ですから、なかなか平和に関係する学習ということで、そう時間を使ってってことは難しいと思いますけれども。  例えばですね、夏休み──今年の夏休みは短かったんですけども、夏休みを使ってですね、幾つかのテーマを示して、例えば戦争遺跡に関係するものでして、荒尾市に荒尾二造というのがあるのは御存じと思います。それから、玉名市にはですね大浜飛行場跡というのが出てきます。これは、市のホームページにも出てきますので、長期休暇のときなんか、長期休暇といったら語弊がありますけども、夏休みなんかのですね、通常夏休みといったら7月21日ぐらいから8月31日ぐらいまでありますのでね、そういうときにテーマをですね、取捨選択して、子どもさんたちに、こういったことで、自主的な学習ということでどうかという呼びかけはあってもいいんじゃないかと思いますけども、そういったところについてはいかがでしょうか。今後考えていただくということはできないでしょうか。 274 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  実は、先ほど申しました、5年前の戦後70年のパネル展の際にですね、荒尾二造、そして大浜飛行場のことについてもいろいろ調べさせてもらいました。近くにこういった戦争を考える機会として場所があるということでございますので、学校のほうでどのような学習の中でどのようなことを学ばさせるのかというのもございますので、そういった機会に、荒尾二造、大浜飛行場というところが学習のテーマとなるのかということも踏まえましてですね、これは、担任の先生踏まえて学校のほうと協議しながら検討してまいりたいと思っております。 275 ◯大森秀久議員 あと、今年は戦後75年ということで、テレビでもかなりその75年目を意識したですね番組が公共放送のほうで流されておりました。それで、その中に一つ、これはなかなか今の子どもさんたちに受けるんじゃないかなと思ったのがございまして、広島県の高校生がつくったバーチャルリアリティーを活用した番組、バーチャルリアリティー活用したですね、見てですね、昭和20年のころの広島市の町並みを見ると出てくるとかですね。そういったものもですね、これはなかなか教材として取入れられるんじゃないかなと思いましたので、今後ですね、教材の中で、そういったものにしても幅広く考えていっていただきたいというふうに思います。そぎゃんところはですね、教材の取捨選択というのは、それはもう、あれは駄目、これは駄目っていうのがあるんでしょうか、それともないんでしょうか、ある程度現場に裁量権があるんでしょうか、いかがでしょうか。 276 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  まず、教科書が主になるものでございまして、それに関連する副読本というのもございます。そしてまた、理科等でしたらいろんな機材等、それも教材ということでございます。そういったとこも含めまして、それは各担任の先生がどのような教材を用いるのかということでございますので、そこは学校のほうと相談しないと、現時点ではできるできないというのはちょっとお答えできませんが、そこら辺は学校のほうがある程度教材のほうを決められて授業のほうで活用されるということでございます。 277 ◯大森秀久議員 すいません、ちょっと具体的なことを聞きますが、今長洲町は広島のほうに修学旅行で行かれるのか、それとも長崎のほうに修学旅行で行かれるのか、それはまた、何年生が行くのかというのはすぐ分かりますか。 278 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  小学生、6年生は修学旅行は長崎でございます。中学生も、以前は広島でございましたが、その年度によってですね要望等もありまして、場所は広島に限らず、例えば沖縄であったりとか京都、奈良であったりとか、という場所もございます。  以上でございます。 279 ◯大森秀久議員 これまでの実績として沖縄に行かれたことはありますか、修学旅行で。 280 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  はい、実績としてございます。  以上でございます。 281 ◯大森秀久議員 実はですね、私はこの質問をするときに、学校の先生からも直接話を聞いてみようと思ってですね、知ってる先生にお電話させていただいたんですけども、その先生も沖縄に行かれたときの話をですね非常にされておりまして、その先生も、飛行場のすぐ近くでジェット機の爆音を聞いてですね、私もびっくりしましたと、こういうところに基地があるんだなと思いましたということをおっしゃってました。やはり子どもたちにですね平和のバトンをこれから渡していくということは非常に大事だと思います。  私ですね、朝日新聞、今日持ってきてますけども、朝日新聞ではですね、国を守るよい戦争があると思うかっていうことを聞いてるんですね。でですね、日本が、ないていうふうに答えるという子どもが一番多いんですよ。陸続きの国はですね、結構正義の戦争があるというふうに答えてるっていうのもあるんで、これは地理的な条件があってですね、そしてまた広島、長崎っていうのもあって違うのかなというふうに思いますし、日本における平和運動のきっかけになったのはですね、実はビキニ環礁の水爆実験であったというふうにも言われておりますのでですね、どこまで学校の教育の中で、そういったことができるのかっていうことは、いろいろあろうかと思いますけども、教育基本法とか学習指導要領の中でですね、これこれっていうふうに細かく決められているものなんでしょうか、そこは裁量があるんでしょうか。 282 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えいたします。  最初、冒頭のほうで申し上げました学習指導要領のほうには平和学習という単元、授業の項目等はございませんので、実は学習指導要領の中には平和の学習という捉え方というのは記載がございません。いろんな教科、総合的な学習の時間あるいは社会科の中で平和について学ぶ機会があるということでございます。 283 ◯大森秀久議員 私のことについてですね、最後にお話をさせていただいて質問を終わりにしたいと思いますけども。  実は、私の父親はですね、台湾の学校を卒業しております。祖父が台湾で警察官をしておりました。ですから、言うなら日本がですね台湾を侵攻して、台湾をほぼ植民地化していた時期に台湾に住んでたわけでございます。そういった関係で、親からはですねいろいろ話を聞きました。その親が、おまえたちはあの戦争を知らないから幸せだというふうにですね、ほんとに語ってくれました。そして、私の親はですね実は正式な軍人ではなかったんですね。俗に言う陸軍特務機関ていうスパイでございましたので、実際の戦闘行為にも巻き込まれましたけども、軍人じゃなかったので……。生きて帰りましたので、恩給が来るかなと思ったら、恩給はもらえませんでした。一生涯ですね、そのことは自分の中で言っておりましたのでですね、そういったことも含めて、平和について、どう平和のバトンを引き継いでいくかということでですね、様々御苦労はあるかと思いますけどもですね、ぜひこれからも学校の中で、様々な取組をしていただきたいと希望したいと思います。  最後に、教育長のほうから一言、何かございましたら言っていただきたいんですけど。 284 ◯教育長(戸越政幸君) 命の尊さだとか、人が人として認められて生活をしていく世の中という、要するに人権教育を含めてですね、これは非常に、この平和教育と人権教育は相通じるところがあって、これは、先ほどからおっしゃてるように、教科の中ではどうなのかだとかありますけども、主にやる教科指導と、それから関連的な指導も、それと日常的にやっていく教育というのが僕はあると思う。ですから、そういうのを総合して、戦争の悲惨さをしっかりと受け継いでいきながら、二度と戦争のない世の中を日本はつくっていくんだと、平和な世の中をつくっていくんだということはしっかりと検証していかなくちゃならない大事な教育だというふうに受け止めております。  以上です。 285 ◯大森秀久議員 ぜひですね、平和に関する学習ということでですね、平和のバトンをしっかり渡していっていただきたいと。そのことを希望いたしまして、質問を終わります。 286 ◯徳永範昭議長 お諮りします。  本日の会議は、議事運営上、これで延会したいと思います。これに御異議ありませんか。                 (異議なしの声あり) 287 ◯徳永範昭議長 異議なしと認めます。  したがって、本日はこれで延会することに決定しました。  本日はこれで延会します。                延会(午後 5時15分) Copyright © Nagasu Town Assembly Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...