本定例会に出席する説明員の職及び氏名は、お手元に配付のとおりです。
また、本日までの議長の行動は、お手元に配付のとおりです。
次に、閉会中に受理した陳情等は、お手元に配付しました写しのとおりです。
次に、地方自治法第235条の2第3項の規定による例月出納検査の結果報告書は、お手元に配付いたしました写しのとおり、提出されております。
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招集権者の発言
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◯徳永範昭議長 ここで、招集権者の発言及び平成31年度施政方針についての説明を許します。
中逸町長から、演壇への飲み物の持ち込みの申し出がありましたので、許可しております。
7 ◯町 長(中逸博光君) おはようございます。
本日は、平成31年第1回定例会を招集しましたところ、議員の皆様におかれましては、御多忙の中、御出席を賜りましてまことにありがとうございます。また、議員の皆様の御健勝を心からお喜び申し上げますとともに、平素よりの御精励に対し、深く敬意を表するものであります。
本定例会につきましては、既に配付してあります議案書にありますように、平成30年度長洲町
一般会計補正予算の専決処分の承認を求めることについての案件が3件、長洲町福祉の
まちづくり基金条例の制定についての案件が1件、長洲町
学校法人助成条例の制定についての案件が1件、長洲町長等の給与及び旅費に関する条例の一部改正についての案件が1件、長洲町議会議員の議員報酬、費用弁償等に関する条例の一部改正についての案件が1件あります。長洲町報酬及び費用弁償条例の一部改正についての案件が1件、長洲町
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についての案件が1件、長洲町
国民健康保険税条例の一部改正についての案件が1件、長洲町下水道条例の一部改正についての案件が1件あります。また、土地改良事業の実施に伴う経費の賦課の変更についての案件が1件、長洲町道路線の認定についての案件が1件、平成30年度長洲町一般会計のほか特別会計並びに事業会計の補正予算に関する案件が4件、平成31年度長洲町一般会計予算のほか特別会計並びに事業会計の予算など平成31年度の予算に関する案件が6件、監査委員の選任についての同意案件が1件、以上、合わせまして24件の御審議をお願いするものでございます。
各議案の詳細につきましては、それぞれの担当課長より御説明申し上げますので、よろしく御審議の上、御承認賜りますようお願い申し上げます。
それでは、平成31年第1回
長洲町議会定例会の開会に当たり、平成31年度の施政方針を申し述べ、議員の皆様並びに町民の皆様に町政への御理解と御協力を賜りたいと存じます。
さて、1月3日に和水町を震源とした震度6弱を記録する地震が発生し、さらに1月26日には、再び和水町を震源とした震度5弱を記録する地震が発生いたしました。荒尾玉名地域においては大きな人的被害等もなく、一安心いたしましたが、昨年、震度6弱を記録しました大阪府北部地震、そして震度7を記録しました
北海道胆振東部地震と、全国で大きな地震が続いていることを考えますと、災害はいつ発生するか予測できないものであり、地震を初め豪雨災害や大型台風などさまざまな災害に対応し、防災体制の強化を引き続き図ってまいります。
次に、まちづくりに目を向けますと、「定住・教育・福祉・産業」の各分野におきましては、しっかりと根を張った事業が展開できております。これもひとえに議員の皆様並びに町民の皆様の多大なる御理解と御協力によるものであり、深く感謝申し上げます。平成31年度はこれらの事業をさらに大きく発展させ、まちづくりの大木となりますよう、各種事業に取り組んでまいります。
現在の経済情勢といたしましては、米中の貿易摩擦などにより、中国経済が減速したものの米国を中心に世界経済の回復が続いており、国内におきましてもアベノミクスの効果による株高や有効求人倍率も引き続き高水準で推移するなど、日本経済は上昇基調を維持しておりますが、10月からの消費税率改正に伴う景気の影響などを考えると、決して楽観できる状況ではありません。
そのような中、ことしは改元の年でもあり、新たな天皇の即位に向けた祝賀ムードになることが考えられるとともに、2020年の
東京オリンピック・パラリンピック、2025年には大阪万博と新たな時代に突入することから、地方もこれらの波を注視していかなくてはなりません。先般、閣議決定がなされました平成31年度の国の
一般会計予算案は7年連続で過去最大を更新し、101兆4,571億円が計上され、当初予算として初めて100兆円を超えました。今回の国家予算につきましては、消費税率改正に向けた経済対策費のほか、幼児教育・保育の無償化、社会保障の拡充などを主因として増加しております。
長洲町におきましても、社会保障費の増加などにより厳しい財政運営が求められる中、国の施策に基づき、第5次長洲町総合振興計画を基本に、長洲町まち・ひと・し
ごと創生総合戦略に沿って、このたび予算編成を行ったところであります。
それでは、平成31年度の予算規模につきまして御説明いたします。
一般会計につきましては、前年度比5%減の69億2,700万円、特別会計につきましては、
国民健康保険特別会計が前年度比4.2%減の21億5,500万円、
介護保険特別会計が前年度比0.2%増の17億5,200万円、
後期高齢者医療特別会計が0.2%増の2億490万円となっており、公営企業会計につきましては、水道事業会計が前年度比3.6%増の3億2,417万円、
下水道事業会計が前年度比19.5%減の14億9,886万円となっております。
一般会計の歳入につきましては、町税につきまして、定住施策に起因した新築家屋の増加といった増加要因はあるものの、償却資産の減価償却による減少が影響し、20億318万円と、前年度から0.9%減少しております。一方、使用料及び手数料につきましては、
地域優良賃貸住宅の使用料収入の増加により、2億3,854万円と前年度から55.7%増加しており、繰入金につきましても、積み立てたふるさと納税の増収分を子育て、教育事業の充実を図るために繰り入れるもので、1億2,597万円と前年度から322.1%増加しております。また、町債につきましては前年度から38.9%増の6億6,040万円と、
認定こども園整備事業、
腹栄中学校屋上防水事業など投資的経費などの増加に伴い増加しております。
歳出につきましては、民生費が社会保障費の増加に加え、
認定こども園整備事業により、前年度比21.8%増の26億8,499万円を計上しております。土木費につきましては、
地域優良賃貸住宅整備事業費の減少により、前年度比48.9%減の10億4,953万円を計上する一方、教育費につきましては、将来の長洲町を担う子どもたちのため重点的な予算配分を行い、新規事業として、
ICT環境整備事業、
適応指導教室運営事業、
中学校駐輪場整備事業等を加えるとともに、引き続き
英語教育推進事業を盛り込み、前年度比33.1%増の5億5,964万円を計上しております。
平成31年度予算につきましては、税制改正の影響を大きく受けることが予想される中、長洲町中期財政計画に基づき最少の経費で最大の効果を生み出す予算の編成に取り組んだところでございますが、扶助費の伸びが一般財源を大きく圧迫している状況は変わらず、非常に厳しい予算編成を強いられました。しかしながら、現状の課題を踏まえ町の将来を見通しながら、限られた財源の中で国・県等の財源を有効に組み合わせて、必要な箇所への重点配分を通しためり張りのある予算案をお示ししたところでございます。
続きまして、平成31年度の主な事業・施策を、第5次長洲町総合振興計画の6つの基本目標に基づき説明してまいります。
まず、「未来を拓く人づくりを目指す夢のあるまち」といたしまして、長洲町の教育大綱である「ふるさとを愛し、夢をもって未来を切り拓く
ひとづくり~子どもを真ん中に~」の基本理念のもと、長洲町の子どもたちのために各種事業を実施してまいります。
児童・生徒が夢を持ち、生きる力を育む教育につきましては、日本のトップアスリートである夢先生を招き、夢を持つことやチームワークの大切さを学ぶ「夢の教室」を小学校5年生と中学校2年生で実施し、夢を持ち、生きる力を育む教育の充実を図ってまいります。
学力の向上につきましては、教育委員会と連携し、教職員の指導力の向上による授業内容の改善を初め、朝自習や昼休みを活用した補習などにより、一人一人が確かな学力を身につける取り組みを推進してまいります。また、放課後を活用して、基礎学力の向上を目指す「
長洲寺子屋学習塾」や、地域の協力のもと、ふるさとを愛する子どもを育てる「長洲ふるさと塾」を夏休みなどに各小学校で実施してまいります。
英語教育につきましては、英語科の授業に外国語指導者を配置したことで、子どもたちは積極的に英語の授業に取り組んでおります。今後も引き続き、幼児から中学生まで一貫性のある英語教育に取り組み、将来、世界で活躍する人材の育成を目指してまいります。また、小中学生に対し、英語検定料の補助を行い、
コミュニケーション能力や語学力の向上を図ってまいります。
放課後の児童の居場所づくりにつきましては、学童保育と
放課後子ども教室を一体型として実施している「
放課後事業フレンズ」に専門的意識を持った人材を配置し、地域住民の協力を得て、読書やものづくりなどのさまざまな体験活動を通して、児童の社会性や自立性、創造性、道徳心など主体性をもった子どもの育成を学校、地域、行政が連携して取り組んでまいります。
学校施設につきましては、普通教室へのエアコン設置や
地中熱換気システムの導入による快適な
学習環境づくりによって、呼吸器・アレルギー関連の疾病が減少するなど、効果が上がってきております。また、腹栄中学校の校舎大規模改修や長洲中学校の駐輪場の整備、学校トイレの洋式化のほか、ICT教育に対応すべく、両中学校各教室に無線LANの整備を図ることで、教育環境の整備に努めるとともに、施設の安全性や経済性を踏まえた具体的な対応方針を検討してまいります。
児童生徒の適正な就学への対応につきましては、教育の平等な機会の提供を目的に、就学援助費を支給するとともに、「
長洲寺子屋学習塾」での学習支援を実施してまいります。
また、発達段階に応じ、
子育て世代総合支援センター「はぐくみ館」や学校及び各種関係機関が連携を図り、
スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどを活用しながら、児童生徒や保護者に寄り添った対応を行ってまいります。児童生徒の不登校対策につきましては、不登校や不登校傾向にある児童生徒の学校復帰を支援するため、「適応指導教室」を設置し、子どもたちの居場所づくりに取り組んでまいります。
家庭の教育力の向上につきましては、くまもと「親の学び」プログラム講座を通じて、小中学校、幼稚園、保育所の保護者が子育ての悩みや不安の解消につながるよう支援を行ってまいります。また、家庭教育講演会などを開催し、保護者のみならず、地域全体での家庭教育力の向上を図ってまいります。
幼児期の教育・保育につきましては、多様化する保護者のニーズに対応するため、教育・保育の質の向上を図り、延長保育や土曜一日保育などの多様な保育サービスを実施してまいります。さらには、ことしの10月からの幼児教育無償化と併せ、多子世帯などを対象とする保育料の軽減による経済的支援を図ってまいります。また、子どもの貧困対策につきましては、第2期長洲町子ども・
子育て支援事業計画の策定と併せて、関係機関の意見等をいただきながら、積極的に支援を行ってまいります。
いじめ問題につきましては、町民全員がいじめをなくすという理念のもと、「長洲町いじめ防止条例」に基づき、いじめのない社会づくりに取り組んでまいります。
地域とともにある学校づくりにつきましては、家庭や地域の声を学校運営に反映させ、保護者や地域、学校、行政が一体となって学校づくりを目指す「コミュニティ・スクール」の導入を促進し、段階的に各学校に学校運営協議会を設置し、地域に開かれ信頼される学校づくりに取り組んでまいります。
生涯学習の推進につきましては、中央公民館において人材育成につながる各種講座を開催し、町民の皆様一人一人が、生きがいを持った生活を送れるよう、さらなる内容の充実に取り組んでまいります。
長洲町図書館につきましては、幅広いジャンルにわたる図書館資料の整備を初め、推薦図書の
ブックパックサービス、小中学校への配本事業など魅力ある事業に取り組み、利用者数は年々増加しており、有明圏域自治体による
図書館相互利用サービスの利用者数も年々増加しております。平成31年度におきましては、指定管理者による民間のノウハウを活用し、町民の皆様がいろんな本と出会い、生涯にわたって学べる、生活に密着した図書館として、さらなる充実に努めてまいります。
文化・芸術活動の振興につきましては、長洲町文化協会を初め、
各種サークル団体と連携し、春の文化展や長洲町文化祭などの発表の場の充実と文化活動の輪を広げ、生涯学習活動の盛んな町を目指してまいります。
ながす未来館につきましては、長洲町や指定管理者などによる演劇、コンサート、ダンス、映画鑑賞などの魅力ある事業を実施し、さらに多くの方に利用いただける施設運営に努めてまいります。
地域文化の保存・継承につきましては、先人から受け継いできた貴重な有形・無形の多くの文化財を守り、次世代へと受け継いでいくため、広く町民の皆様に知ってもらうための啓発や、長洲町文化祭での芸能発表など広報活動に取り組んでまいります。立花宗茂公夫人の墓である通称「ぼたもちさん」の文化資源の活用に向け、周辺整備に関する整備計画を策定し、さらなる地域文化の振興を図ってまいります。
スポーツの推進につきましては、「長洲町
スポーツ推進計画」に基づき、多様なスポーツニーズに対応するため、
スポーツ推進委員と連携し、子どもから高齢者までそれぞれの年齢や身体状況に応じた運動やスポーツ事業を行うとともに、生涯スポーツ活動の推進に取り組んでまいります。また、長洲町体育協会や
総合型地域スポーツクラブ「
NPO法人長洲にこにこクラブ」など、
各種スポーツ団体と相互連携を図りながら、長洲町の生涯スポーツの振興に取り組んでまいります。
次に、「人と人とが支えあう希望のあるまち」といたしましては、地域、各種団体、行政がそれぞれ連携し、安心して暮らせるまちづくりに取り組んでまいります。
地域福祉の推進につきましては、誰もが安心して暮らすことができるよう、地域や民間事業者との連携による見守り体制の構築を図ってまいりました。平成31年度も
有償ボランティア事業等を実施し、地域福祉のさらなる強化を図ってまいります。また、今後の地域福祉を推進する上で重要となる第4次地域福祉計画を、地域の皆さんの声を取り入れて策定してまいります。
高齢者福祉につきましては、町内32カ所の
介護予防拠点施設を活用し、脳トレ、健康体操、ものづくりなど、さまざまな介護予防活動を実施してきた結果、長洲町の要介護認定率は平成24年度20.4%から平成29年度16.1%と5年連続減少しております。今後も引き続き、高齢者支援の充実に努めるとともに、
高齢者支援施設「げんきの館」を核に、町内32カ所の
介護予防拠点施設との連動による
循環型自立支援サービス体系の確立に努めてまいります。
また、
元気アップリーダーを引き続き養成し、地域における介護予防活動の充実を図ってまいります。
認知症高齢者やその家族への支援につきましては、
認知症初期集中支援チームや
認知症地域支援推進員による早期支援に努めてまいります。また、
認知症サポーター養成講座を初め、長洲町社会福祉協議会や町内の介護事業者との連携による徘徊声かけ模擬訓練を開催するとともに、
メール配信システムの「愛情ねっと」の活用や、民間事業所との
ネットワーク構築を図るなど、安心して暮らせる地域づくりに努めてまいります。
障がい者福祉につきましては、障がい福祉計画に基づき、
各種福祉サービスの提供を行うとともに、医療費助成等を実施してまいります。また、福祉施設等の関係機関と連携しながら、障がいのある方が地域で安心して生活できるよう支援してまいります。
健康づくりの推進につきましては、第2次健康ながす21プランに基づき、引き続きがんや生活習慣病対策、こころや歯の健康づくりなどの推進を図ってまいります。
健康ポイント事業につきましては、さらに町民の皆様への普及、啓発を行い、多くの町民の皆様が健康づくりを実践できるきっかけづくりとして推進を図ってまいります。また、胃がんの原因とも言われている
ピロリ菌検査事業も継続してまいります。
歯の健康づくりにつきましては、今後も妊婦への歯周疾患検診を初め、乳幼児へのフッ化物塗布や、乳幼児から小中学生への歯の健康づくりのためのフッ化物洗口や指導、さらに公民館・
介護予防拠点施設における高齢者に対する歯及び口腔ケアに関する講話を実施するとともに、75歳以上の後期高齢者につきましても、歯科口腔健診の助成を引き続き実施してまいります。また、平成31年度には節目年齢を対象とした成人に対する歯周疾患検診を実施し、さらなる歯科保健の向上に取り組んでまいります。
母子保健につきましては、昨年6月より電子母子手帳「
すこやかDiary」を導入しており、ICTを活用した
母子保健サービスの向上を図っております。
さらに、平成31年度は、
熊本型早産予防対策事業を実施することで、早産による低出生体重児の出生を予防し、併せて新たに
新生児聴覚検査補助事業を実施することで、母子の健康増進に努めてまいります。
健康寿命の延伸につきましては、生活習慣病の早期発見を目的とした特定健診の受診者数の増加を目指し、その結果に応じた保健指導によりメタボリックシンドロームの減少、糖尿病有病者の抑制を行うことで、医療費の将来的な削減につなげてまいります。また、第2次長洲町食育推進計画に基づき、各種関係団体などと連携しながら、子どもから高齢者までの食育の推進にも、引き続き努めてまいります。
予防接種につきましては、感染症の重症化予防や蔓延予防を目的として、乳幼児に対するおたふくかぜ、ロタウイルス、インフルエンザといった予防接種法に基づかない予防接種への公費負担による費用助成を引き続き行ってまいります。また、高齢者に対しましても、インフルエンザ及び
高齢者肺炎球菌などへの公費負担を継続していくとともに、定期予防接種以外の任意接種への費用助成も引き続き実施し、感染症予防に努めてまいります。
国民健康保険の運営につきましては、健診情報やレセプトデータなどのデータ分析を行い、今後の医療費抑制に向けた取り組みにつなげ、健全で安定した国民健康保険の運営に努めてまいります。
子育て支援につきましては、少子化やひとり親家庭の増加、就労家庭の増加など、子育て世代を取り巻く環境が変化する中、妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない支援の拠点となる
子育て世代総合支援センター「はぐくみ館」の活動を着実に推進し、子育て支援の充実を図ってまいります。また、相談対応件数も増加しており、今後もより一層相談者に寄り添い、関連機関との連携を図りながら、地域に密着した施設となるよう努めてまいります。さらに、子育て世代の経済的負担の軽減や子どもの健全育成を図るため、引き続き中学校3年生までの
医療費助成事業を実施してまいります。公立六栄保育所の民営化につきましては、現在、施設整備等の協議を進めており、引き続き円滑な移行に向け取り組んでまいります。
学童保育につきましては、午後7時までの時間延長を初め、夏休み期間中の午前7時からの開所など、保護者が安心して就労できるよう、充実を図ってまいります。
次に、「地域の資源を活かす活力のあるまち」といたしまして、長洲町発展の原動力となる農業・水産業を初め、商工業、観光などにおいて、「産・官・学」の連携による地域資源を活かした活力あるまちづくりに取り組んでまいります。
農業振興につきましては、将来の長洲町の農業を支える担い手や町内の認定農業者への
農地中間管理機構を活用した農地の集積・集約を推進し、生産性の向上、コスト削減、収量増に向けて、農業委員会、
玉名農業協同組合など関係機関と連携し、農業経営の安定化に向けた取り組みを進めてまいります。第二腹赤地区の圃場整備につきましては、県営事業として区画整理工事が平成31年度も引き続き実施されるため、早期完了に向けて、地元の地権者や耕作者、熊本県などの関係機関と連携を図り、事業に取り組んでまいります。また、
圃場整備未実施地区につきましては、事業採択へ向けた関係機関との協議・検討を進め、町の農業生産基盤のさらなる強化へ取り組んでまいります。
多面的機能支払事業につきましては、各活動組織の広域協定により、運営体制が一本化され、幅広い活動が可能となります。広域協定後の組織が強固な組織となるよう、運営に関しても積極的に支援しながら、農地、水路、農道、ため池などの維持管理・補修を行う取り組みを引き続き支援してまいります。
農作物の生産支援につきましては、
経営所得安定対策の着実な実施により、水稲や小麦、大豆、野菜など収穫量の増加を図るとともに、産地交付金を利用した地域の特色ある魅力的な作物の産地となるよう支援してまいります。また、各協議会や生産部会に対して補助金を交付すると同時に、国・県の
各種交付金事業を活用し、関係団体との連携を強化しながら、生産力及び生産技術向上へ向けて支援してまいります。
海面漁業の振興につきましては、魅力的な漁業を創出していくため、熊本北部漁業協同組合を中心とした「産・官・学」の連携を強化し、アサリ漁獲高向上支援事業・干潟保全事業を福岡大学、徳島大学、鹿児島大学、水産大学校と引き続き実施してまいります。また、当町がこれまで進めてきた「産・官・学」の連携による水産振興への取り組みが広がり、熊本県・福岡大学を初め、県内の水産振興を所管する全市町及び長崎県島原市・雲仙市・大分県宇佐市を含む18自治体及び2団体で構成する「水産振興及び干潟再生協議会」を平成30年度に設立しております。この協議会におきましても、各自治体間による連携・情報交換を実施し、魅力ある漁業の創出による水産振興を目指してまいります。また、企業参入によるノリ養殖業の分業化・ノリ生産者の後継者育成事業を推進するとともに、石井食品株式会社など包括連携協定を締結している企業と連携し、6次産業化へ向けた事業に取り組んでまいります。
内水面漁業の振興につきましては、平成30年度に開催しました「金魚サミットinながす」を契機に、全国有数の金魚の産地である愛知県弥富市、奈良県大和郡山市を初め、金魚坂など金魚関係者による養魚振興に向けての定期的な情報交換・交流事業を実施してまいります。また、金魚でつながる全国的なネットワークを活かし、「ながす金魚」のブランド力を高め、生産・販売の向上につなげるとともに、引き続き養魚組合と連携し、新品種「ながす羽衣琉金」の安定生産を目指してまいります。
商業の活性化につきましては、個人消費の喚起及び消費購買力の流出防止並びに継続的な地域商店の利用による町内事業者の売上向上を図るため、長洲町商工会が実施する「プレミアム商品券」に対して10%のプレミアム分の補助を継続して行ってまいります。また、消費税率の改正に伴う対策として、国の補助を受けて「プレミアム付商品券事業」を実施します。
観光の振興につきましては、平成24年度の「金魚の館」のリニューアル以降、多くの方々に親しまれ、これまで約120万人の来場者を迎えることができました。そのような中、平成31年2月には、「金魚のカフェテリア」をオープンし、また、「金魚の館」内の水槽の展示などをリニューアルすることで、来場者がながす金魚について学び、感じ、体験できる施設へと生まれ変わりました。引き続き、まちの情報発信基地として交流機能を充実させ、さらなる来場者の増加に向けて努めてまいります。また、平成30年度に設立いたしました長洲町地域商社を初め、地域おこし協力隊と連携し、地域資源を生かした商品開発や販路拡大、観光事業の推進の支援を行うとともに、愛知県瀬戸市と連携して、町内の小学生を対象とした産業体験交流事業の実施や大分県宇佐市や有明圏域定住自立圏の自治体とも連携を図りながら、広域的な観光振興に努めてまいります。
ものづくり事業につきましては、これまで熊本大学や熊本ものづくり塾と連携して、金魚の館での毎月定例の「ものづくり塾」や、公民館・
介護予防拠点施設での「ものづくり教室」を実施し、世代間交流の場の提供や高齢者の生きがいづくりを推進してまいりました。今後も多くの方が「ものづくり体験」に親しんでいただくために、引き続き木育推進員を養成し、ものづくり事業の振興を図ってまいります。
企業との連携につきましては、企業誘致を促進し、本町産業の振興と雇用拡大を図るために、雇用促進奨励金や設備投資奨励金などの必要な奨励措置を行い、本町経済の発展と企業の持続的発展を図ってまいります。また、町の基幹産業である造船・サッシなどの製造業を中心に、生産強化につながる設備投資などへの支援を行うことで、中小企業の老朽化が進む設備を生産性の高い設備へと一新させることを後押しし、事業者の労働生産性の飛躍的な向上を図り、長洲町のさらなる経済発展を目指してまいります。さらに、熊本県や関係機関と連携して、名石浜工業団地への企業進出を促すとともに、「株式会社DHC」を初め、「味の素株式会社」や「石井食品株式会社」、「株式会社NTT西日本」など、町と包括連携協定を締結している企業と連携し、企業の持つノウハウを活用することで、新たな商品開発などに取り組み、さらなる地域産業の活性化を図ってまいります。
次に、「安心して生活できる安全のまち」といたしまして、引き続き、交通事故防止に取り組み、防犯、防災体制が整備された安心安全なまちづくりの実現を目指してまいります。
交通事故のない安全なまちづくりにつきましては、荒尾警察署を初め、関係機関と連携し、小・中学生や高齢者などを対象とした交通教室の開催や、交通安全街頭キャンペーンを実施し、交通安全の意識向上を図ってまいります。また、通学路などにおける危険箇所を中心に、曇りどめ鏡面のカーブミラーの整備や交通安全反射板の設置など、交通安全設備の充実を図り、交通事故のない安全で安心なまちづくりに取り組んでまいります。
犯罪のない安心なまちづくりにつきましては、荒尾警察署・地域・学校などと連携した見守り活動を行うとともに、平成30年度中に71台の防犯カメラを整備し、町内の防犯対策の向上を図ってまいりました。今後も引き続き防犯体制の強化を進めるとともに、各種団体への青色回転灯パトロールカーの貸し出しを初め、防犯灯の設置や行政区に対する防犯灯LED化への補助などを実施し、さらなる防犯対策の強化に取り組んでまいります。
予測できない災害の備えにつきましては、平成28年熊本地震によって改めて自助・共助の重要性が再認識される中、平成31年1月に発生しました和水町を震源とする地震等を踏まえ、継続的に「長洲町地域防災計画」の見直しを行い、住民の生命・財産を守り、安心して生活できる安全のある町を目指してまいります。また、防災士の育成支援につきましては、資格取得費用の全額補助を引き続き行い、全行政区に組織されました自主防災組織の強化を図るとともに、各自主防災組織における自主防災計画の策定を推進し、自助・共助・公助による地域防災力の向上を図ってまいります。さらに、町内コンビニや公共施設などに設置しましたAEDが有効に活用されるよう、住民に向けた救急救命講習を行うとともに、防災フェアなどを通じて、住民の防災意識の高揚を図り、関係機関と町民の皆様が一体となった災害に強いまちづくりに努めてまいります。また、防災協定を締結しております各民間団体や自治体と連携し、災害対応力の強化を図ってまいります。
安心して住み続けられる住まいの確保につきましては、長洲町建築物耐震改修促進計画に基づき、建築物の耐震化に対する住民意識の向上を図るとともに、戸建て木造住宅の耐震改修設計及び工事に対する補助制度の周知を行い、住宅所有者に対する耐震化を支援してまいります。
火災への備えにつきましては、消火栓設置により、水利の確保を初め、小型動力ポンプの更新など消防施設の充実を図るとともに、消防団員の訓練・研修の実施などを通じて消防団組織の機能強化を図り、消防力の強化に努めてまいります。
身近で安心して相談できる窓口については、利便性の向上・相談体制の強化を図るため、平成29年度より大牟田市・荒尾市・南関町との広域連携により、相談できる場所をふやし、多様化する相談に対応してまいりました。今後も関係機関との連携を強化しながら、相談窓口の周知を図るとともに、安心して相談できる体制づくりに取り組んでまいります。
次に、「快適な暮らしができる安心のあるまち」といたしまして、定住化の促進に向けた事業を引き続き進めてまいります。
移住支援事業につきましては、熊本県と連携して、東京23区の在住者または通勤者で、熊本県が構築するマッチングサイトを利用し、長洲町内に移住される方に対し、1世帯あたり100万円を上限とした移住支援金を交付し、移住促進に取り組んでまいります。
現在、整備を進めております
地域優良賃貸住宅「レインボーみやの」につきましては、1期建設分の3棟95戸への入居が進み、平成31年度より、2期建設分の4棟、155戸への入居を開始いたします。また、整備最終年度となる3期工事におきましては、管理センターの建設や広場の整備など、子育てしやすい居住環境を整備し、子育て世帯を中心とした家族の移住定住につなげ、人口減少に対応してまいります。
宅地開発につきましては、出町地区の町営住宅跡地を民間事業者による整備を行ってまいります。また、駅南側のよけの上地区につきましては、今後も道路などの生活基盤の整備を推進し、民間による宅地開発を誘導してまいります。
快適で安全な居住環境の推進につきましては、引き続き、住宅リフォームの補助や空家バンク利用者に対するリフォームの補助を行ってまいります。また、居住環境に影響を与える空家対策として、寄附空家の解体工事や老朽危険空家等の解体に対する補助金の交付、空家バンク制度の周知啓発を行い、規制と利活用の両面から空家を活かしたまちづくりを進めてまいります。
道路整備につきましては、平成27年に有明海沿岸道路の大牟田市から長洲町までの区間について都市計画決定がなされ、現在、三池港インターチェンジから荒尾競馬場跡付近までの区間におきまして測量・調査設計や用地交渉が進められております。有明海沿岸道路の延伸は、これからの長洲町の発展の礎となるものであり、今後も関係機関と連携を図りながら、早期事業化に向けて要望活動などに取り組んでまいります。
都市計画道路「長洲・玉名線」の整備につきましては、平成31年5月ごろの供用開始が予定されており、町中を大型車が通過することが減少し、交通渋滞の解消や円滑な流通につながるものと期待しております。
また、長洲町の主要道路となります都市計画道路「赤田・上沖洲線」の整備につきましては、最重要道路と位置づけ、熊本県や荒尾市と協議し、全線の早期整備に向けて取り組んでまいります。
町内生活道路の整備につきましては、地域の実情や交通状況に配慮しながら、歩道や側溝の整備、舗装の維持管理及び街路樹の適切な管理に努めるとともに、道路パトロールによる危険箇所の把握に努め、計画的な維持補修を行ってまいります。
また、狭あい道路につきましては、道路用地の寄附に御協力いただくことにより道路の整備などを行い、狭あい道路の拡幅を進めてまいります。
地域公共交通につきましては、現在3台の「きんぎょタクシー」を運行することで、年間延べ2万人の皆様に御利用いただいており、今後も、利便性の高い地域公共交通機関としてサービスの向上に努めてまいります。
港湾整備につきましては、今後も長洲港の港湾機能の維持・向上を図るため、港湾施設の整備を行い、港湾機能の保全を図ってまいります。また、現在、整備を進めております漁業基地の早期完成に向け、熊本県や熊本北部漁業協同組合などと連携し、事業を推進してまいります。
河川につきましては、景観形成の向上を図るため、宮崎川河川敷の除草などの環境整備を行ってまいります。また、河川にかかる橋梁につきましては、橋梁長寿命化修繕計画に基づき、計画的な修繕・改修により、安心して利用できる橋梁の維持管理と施設の長寿命化に努めてまいります。
町営住宅につきましては、入居者に良質で安全な住環境を提供するため、新山団地の外壁改修や、老朽化が著しい町営住宅平原団地の建て替えのための測量を行うなど、中・長期的な視点での町営住宅の整備に取り組んでまいります。
水道事業につきましては、安定した水道水の供給を図るため、老朽化した配水管の更新などを実施するとともに、平成31年度にアセットマネジメントを策定し、引き続き計画的な水道施設の更新事業を進め、施設の長寿命化を図り、安心・安全な水道水を町民の皆様に供給してまいります。また、引き続き無効水量の削減に努めていくとともに、有収率の向上と経費の削減などによる事業経営の健全化に努めてまいります。
公共下水道事業及び浄化槽施設整備事業を併せた下水道事業につきましては、公共用水域の水質の保全を図りながら快適な生活ができる環境をつくり、安全な施設で継続的な汚水処理ができるよう、平成29年度から平成31年度までの3年間でストックマネジメント計画を策定し、適切な下水処理施設の更新事業を進めてまいります。また、管路につきましては、平成29年度より管路点検調査を行うなど、破損事故の未然防止に努めており、管路長寿命化計画に基づいた管渠の更生工事を実施してまいります。下水道事業の経営につきましては、平成29年度より地方公営企業法の一部を適用し、経営の効率化、適正化を図る中、より一層の経営の計画性・透明性の向上を図るとともに、水洗化の促進及び施設の適切な維持管理に努めてまいります。
ごみ排出量抑制につきましては、ごみの減量化及び再資源化に向け、町民の皆様や事業所へのごみ分別ルールの徹底・協力を呼びかけ、安全なごみ処理とごみ発生量抑制に努めてまいります。また、リサイクルできる資源化物に対する分別・回収を進め、限りある資源の有効利用と地域環境への負荷軽減による「循環型社会の形成」に取り組んでまいります。
地域の環境美化につきましては、地域住民の意識啓発を図るとともに、町民の快適な生活環境の保全と清潔で美しいまちづくりの実現に向け取り組んでまいります。また、町民の皆様の協力による幅広い清掃活動の実施、ごみのポイ捨て・ペットの飼育・野焼きの禁止など、各種日常におけるマナーに関する意識の啓発、町による環境パトロールの実施などを通して、地域環境の向上に取り組んでまいります。
環境の保全につきましては、生まれ育ったふるさとの自然を守り、次代の子どもたちにこの大切な財産を受け継いでいくため、各種公共施設等での二酸化炭素排出の削減や工場排水や町内河川における水質監視、光化学スモッグなど大気汚染に対して関係機関と連携しながら取り組んでまいります。
最後に、「みんなとともに未来へつなぐ協働のあるまち」といたしまして、町民の皆様と行政の信頼関係を築き、町民目線に立ったまちづくりに引き続き取り組んでまいります。
誰もが参画しやすいまちづくりの推進につきましては、多くの町民の皆様の声を直接聞くことで、一人一人がまちづくりに携わることができるよう、引き続き、町政座談会や中学生との夢づくりトーク、各種団体などとの懇談を行い、各種施策に反映してまいります。また、100以上の個人・団体に登録いただいている長洲町人材バンク制度の活用促進に努め、さらなる人材の発掘や地域の活性化を図ってまいります。さらに、地域と行政とのパイプ役として、職員を各行政区に配置する長洲町一区一職員制度も6年目を迎え、徐々に地域に定着しております。今後も各職員が地域に出向き、行政区内の課題やひとり暮らし高齢者などの状況把握に努めるとともに、見守り体制の強化、地域の活性化など、住民が安心して暮らせる地域づくりに取り組んでまいります。
男女共同参画の推進につきましては、男女がともに輝く社会の実現に向け、企業、各種団体、町民の皆様と協力、連携のもと、働き方改革を推進する男女共同参画優良事業所認定や講演会の開催、地域リーダーの育成など継続的に取り組んでまいります。長洲町におきまして、審議会などの女性委員の登用率は36.1%になりましたが、今後も引き続き女性の視点をより多く施策に反映させていくため、各種審議会、委員会への女性の登用を推進してまいります。
職員の人材育成につきましては、より質の高い行政サービスの提供を目指し、各種研修やOJTを行うとともに、職員の資質向上並びにスキルアップに努めてまいります。
地域への情報発信につきましては、平成30年8月にホームページのリニューアルを実施し、利用される皆さんに見やすく、わかりやすい内容の提供を図るとともに、広報ながすを初め町内24カ所の行政防災無線や
メール配信システム「愛情ねっと」、コミュニティラジオ放送「
FMたんと」などを活用し、町民の皆様へ常に最新の情報を提供してまいります。
財政運営につきましては、長洲町中期財政計画に基づき、コスト意識を持ってさらなる事業の集約、効率化を進めるとともに、基本目標の達成に向けて計画的かつ効率的な財政運営に努めてまいります。
歳入の根幹である町税につきましては、課税客体の適格把握、適正課税に努めてまいるとともに、町税を初めとする滞納対策につきましては、各課連携のもと、徴収事務を強化し、滞納額の圧縮を図り、安定的な財源の確保に努めてまいります。また、ふるさと納税につきましては、貴重な自主財源として捉えるのではなく、長洲町の魅力を広く発信するチャンスでもありますので、新たな返礼品の拡大を図るとともに、長洲町の特産品のPRと併せて利用の促進に努めてまいります。
逆に、長洲町のような自治体がまだまだ少ないというふうに私は考えます。その中で、長洲町がほかの自治体よりも先進的にやっているような事業がいっぱいあるじゃないですか。町民はそういう事業を望むんでしょうか。私は当たり前の事業を望んでるんじゃないかと思います。荒尾市との合同での給食センターの建設にもしなったとしても、荒尾市に給食センターがあるがために、またいろいろと問題があると思います。長洲町に設置するとか、設置して荒尾市の事業を受託するとか、そういう考えもあるじゃないですか。何で荒尾市と一緒なんでしょうか。いろんな考え方ありますよ。そういうのを本当に検討して、検討して、この検討委員会に投げたんでしょうか。
私はまだまだたった1年間にも満たない町の中の会議、検討委員会、検討、いろいろな中で全く不十分だと思います。住民に対して本当に検討しましたよというふうに言えるようなものではないと思います。スケジュール的にそうじゃないですか。長い間、この10年間の間にずっと何らかの検討委員会で町の財政を見ながら、26年度の下水道事業赤字脱却でできないかどうかとか、そういった検討もされてないんじゃないですか。財政再建とありますが、結局、本町に給食センターが設置できないということは、財政再建できなかったんじゃないでしょうか。新たないろいろな問題が発生してきたかもしれませんけれども、結局はこの町に単独でする余力がないということであれば、町は財政再建できなかったんじゃないですか。そういうふうに私は捉えますけれども。
102 ◯町 長(中逸博光君) 確かに財政再建とはどの時点で財政再建と言われるかと、私もそれは答えることができません。確かに今の長洲町、財政は厳しいということは言えると思います。今回の報告書の19ページ、20ページをごらんになると、やはりいかに長洲町単独でやれば厳しいかというのが、町民の皆さん、全ておわかりになるんじゃないかと思っております。そういう中において、この答申をいただいたと。まさしくこの答申どおりに我々は進めていきたいと考えております。
103 ◯磯野 博議員 検討委員会の報告書の19ページですけれども、町単独か荒尾市と一緒にやるかの3通りですよね、共同実施で。ほかの検討をするような材料というのは上がってないじゃないですか。これだけ見ると、誰でも町単独では難しいなしか思われないですよ。ここを何とか町単独でできないかと、どういう手法があるか、町単独でPFIはできないか、公設民営ができないかとか、そういうふうな検討がされてないんじゃないですか。だから、検討をしてないんじゃないかと私はお尋ねしてるんですよ。本当にけんけんがくがくの議論がこの役場内でされたのかどうか、職員同士でどうにかしてやれないかとか、そういうふうな職員はいなかったんですか。みんな、単独じゃ難しいよねと流されたんですか。そんな思いのある熱い職員はいませんか。
104 ◯町 長(中逸博光君) 我々もいろんな手法を考えてきておりました。しかし今回のまず荒尾市の委託と単独だけを載せさせていただきました。何にも考えていないことはありません。いろんなことを考えてきてます。長洲に建てれば用地費もかなりかかるでしょうし、いろんなことをそれはみんな個人的にわかってると思います。そういう中において、やはり今、共同運営をやってるから、建て替え時にどのくらいの費用がかかるかだけを書いてきております。しかし、それをお示しするというと、本当にまた莫大な費用がかかってきます。そういう意味での検討をしなかったのかと言われると、確かにそうではあろうかと思います。そういう意味で、うちの職員も全力でこういうことを考えてる職員ばっかりであります。一言、これはつけ加えておきます。
105 ◯磯野 博議員 検討委員会でいろいろなことが議論されたんですか。議事録等は公表されてないかもしれませんが、それは公表できるものですか。そういうふうにこの検討委員会で議論をされてるのであれば、後日でいいですから閲覧をさせていただきたいと思います。たまたまこの報告書にだけ、イニシャルコストの建設費だけ記載があってるわけですね。本当にいろんな議論がこの給食センター検討委員会で議論はされたんですね。
106 ◯学校教育課長(松林智之君) 検討委員会の中で、基本理念としまして、まず、安全・安心でおいしい給食、また食育、防災面の施設整備、また、財政面を考慮した作業効率の高い施設の整備だとかこういったものを基本理念として、各項目をもとに協議を行ってまいりました。この中では、施設の衛生管理だとか多彩なメニューの提供、アレルギー食への対応、また食育、地産地消の推進、そして防災基準に準じた施設整備、また最後に、建設費、管理運営費、1食当たりの給食コストだとかを総合的に協議を行ってまいりました。メリット、デメリットのほうを各委員さんのほうに出していただきまして、結果的に、総合的に判断したら、荒尾市と共同でいったほうが望ましいという結論になったものでございます。
107 ◯磯野 博議員 町で本当に検討はされてないですよ。本当に一生懸命されてないじゃないですか。伝わりませんもん。言葉だけで課長が述べられてますけれども、どこまで深く財政を……。
108
◯徳永範昭議長 磯野議員。
109 ◯磯野 博議員 ひっくり返して検討されたのか見えません。財政再建ができてないんじゃないですか。結局、私はそう思います。
終わります。
110
◯徳永範昭議長 磯野議員、発言を中止してください。
ここでしばらく休憩します。
休憩(午後 2時06分)
再開(午後 2時18分)
111
◯徳永範昭議長 休憩前に引き続き会議をいたします。
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一般質問 濱崎 久議員
112
◯徳永範昭議長 13番、濱崎久議員の登壇を許します。
濱崎議員から、一般質問席への飲み物の持ち込みの申し出がありましたので、許可しております。
(濱崎 久議員登壇)
113 ◯濱崎 久議員 濱崎久であります。
1長洲中学校暴力事件についてお伺いいたします。
長洲中学校の暴力事件に伴い、町はアンケートも記録もないと公式答弁しておりましたが、新聞報道は、当時の校長が、担任からアンケート結果の報告を受けて作成したとされるメモが存在するとしております。町は、この新聞記事を肯定しています。新聞報道されるまで、長期にわたり、なぜ議会答弁を修正しなかったのか、その整合性を伺います。
1)、証言者が発言したとされる矛盾点の説明を求めます。
2)、証言の後、町がとった対応と公務員は議会での虚偽答弁が許されるかどうか、伺います。
3)、証言後、議会答弁の修正を怠った理由を伺います。
4)、新聞報道の前に質問したとき、アンケートはあったとなぜ答弁してくれなかったのか、教育長にお伺いいたします。
114 ◯教育長(戸越政幸君) 濱崎議員の御質問にお答えいたします。
中学校で発生しました事件の後に、生徒から聞き取った内容のメモを、当時の校長が作成したものにつきましては、以前から教育委員会には存在しないことを説明しておりました。その後、裁判の公判中に、当時の校長が、「メモ書き程度にまとめた」との証言がありましたが、メモ書き程度であり、学校から教育委員会へ文書として報告されたものではないため、教育委員会では把握しておりません。
このようなことから、当時から現在に至るまで、いわゆるアンケートと言われているものにつきましては、教育委員会には存在していない旨の説明をしておりました。
しかし、教育委員会ではなく、学校内でメモが存在したことにつきましては、新たに発見されたものとして、議会への説明がおくれたことにつきましては、9月の議員全員協議会及び前回の議会におきましておわび申し上げ、大変御迷惑をおかけしたことを改めておわび申し上げます。
以上でございます。
115
◯徳永範昭議長 教育長、1)番から4)番までは答弁はありませんか。
しばらく自席で休憩します。
休憩(午後 2時24分)
再開(午後 2時26分)
116
◯徳永範昭議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
117 ◯教育長(戸越政幸君) 大変失礼いたしました。
1)について、お答えいたします。
何と何が矛盾しているのかわかりませんので、お答えできません。
2)についてお答えいたします。
証言は裁判中でのことでありますので、裁判の対応を進めてまいりました。議会等で虚偽と言われ、意図的にうそをつくような答弁をした覚えはございません。当時発見することができなかったことにつきましては、申しわけなく思っております。
3)。
再三申し上げておりますが、昨年7月に、校長室のパソコンで発見したメモ書きを取りまとめたもの、手控え用のメモ書きです。は、教育委員会が以前から主張していたものと同一のものではございません。教育委員会がないと言ってきたものは、含まれているものではありません。新たに発見されたものでありまして、新聞報道より説明・報告がおくれたことについてはおわび申し上げます。
4)についてです。
生徒から聞き取った内容のメモ書きが発見されたことが、新聞報道より、議会に対して説明・報告がおくれたことにつきましては、大変申しわけなく思っておりますし、おわび申し上げます。
以上でございます。
118 ◯濱崎 久議員 今の答弁では、教育委員会にはなかったけれど、学校にはあったということですね。
119 ◯学校教育課長(松林智之君) 教育委員会には存在しておりませんものが、学校で見つかってあったというものでございます。
以上でございます。
120 ◯濱崎 久議員 学校は、教育委員会の管轄下ではないんですか。住民環境課とか福祉保健介護課とか、そこの管轄下でしょうか。教育委員会の管轄下であれば、学校にあろうと教育委員会にあろうと。質問しているのは、町にそういったものがありはしないかということを質問しているんですから、管轄下であれば、当然ありますという答弁にならないといけない。それがないということであったのはですよ、どういうことですか。中学校は管轄下ではないんですか。
121 ◯学校教育課長(松林智之君) お答えします。
学校は教育委員会の管轄でございまして、学校から報告が上がってきているものではなかったのが、新たに見つかったものというものでございます。
122 ◯濱崎 久議員 あのね、平成25年の7月18日に、教育委員会はアンケートのコピーを公表すると約束しておったんですよ。それがその後、アンケートの破棄があったということで、教育委員会としては、それを承知したわけですよね。そして、その後いろいろ探したけど、当時の校長と担任に確認して、そういったものはないという答弁で来たんですよ。今の教育長の答弁は、あったんだけどということと、これが整合しないんですけどね。正しいほうを答弁してください。
123 ◯学校教育課長(松林智之君) 先ほど教育長が申し上げました、今回見つかったメモ書き程度のものというのは、教育委員会が以前から把握していたものではありません。以前からないというものに、それは含まれてなかったと。全然そういうものがあると、存在するということを知っていたわけではありませんで、新たに見つかったというものでございます。
124 ◯濱崎 久議員 それ、今の答弁でしょ。今、言いましたよ、私は。25年の7月18日、そのときの質問から、ずっと始まっているんですよ。建設経済文教常任委員会とか委員会の質問もありますよ。そういったことで、25年7月18日に、アンケートの資料を出すと。今のは、あったということであればですよ、今までのやつと違うでしょ、答弁が。合わせてくださいよ。
125 ◯学校教育課長(松林智之君) 平成25年7月18日の件でございますけれども、これは、裁判になっておりますが、原告側とのそういうやりとりがあったというようなところでございます。そのときに、そういうものがあるというものが、今回見つかったものとは想定をしていなかったというものでございます。
126 ◯濱崎 久議員 今回のものであろうがなかろうが、そういったことは聞いておりません。アンケートがありはしないかと。あるいは、アンケートとか記録とかありはしないかと質問しているんです。それがないということで今まで来ておるんですよ。
127 ◯学校教育課長(松林智之君) そういう生徒から聞き取ったもののメモを取りまとめたものの原本、また、取りまとめたものにつきましては、ないと。これはもう、以前から教育委員会はないというふうにお答えをしております。
128 ◯濱崎 久議員 ところが課長、あなたはこの新聞記事を肯定したでしょ。新聞にはですよ、当時の校長が、担任からアンケート結果の報告を受けて作成したとされるメモを提出したと。メモって書いてあるんじゃないですか。どうですか。
129 ◯学校教育課長(松林智之君) 先ほど申し上げましたが、これは教育委員会が保管しているもの、また、学校から報告が上がってきているものではなくて、学校のほうで当時の校長が私的に取りまとめたというものが見つかったというものでございまして、当然、学校のほうで保管がしてあるものではなくて、教育委員会にもないということでございます。
130 ◯濱崎 久議員 教育委員会になくても学校にあったんでしょうが。あったと新聞にも書いてあるでしょう。あなたも認めているでしょう。
131 ◯学校教育課長(松林智之君) 昨年の2月になって、当時の校長が、そういう証言があったということで、昨年5月にそれを発見したというところで初めてあったと。そういうものがあったということで、確認したものでございます。
132 ◯濱崎 久議員 それは教育委員会の事務怠慢でしょ。学校にはあったというならですよ、質問している側は、町にありはしないかと言っているんだから、学校にあったということは調査不足でしょ、それは。それを今さらなかったって、何ちゅうこと言うんですか。今までそういうアンケートも記録もないということで、教育委員会の公式答弁になっておったでしょ。ところがあったわけでしょ。新聞にもあったって書いてあるでしょ。その新聞の記事もあなたは肯定したでしょ。あったんでしょ、そしたら。それを何で今さら、答弁をなかったと変えるんですか。
133 ◯学校教育課長(松林智之君) 先ほど申し上げました。当時はなかったと。発見することができなかったということでございまして、昨年の5月に見つけたものが、そうではないかというところで、裁判所に提出したそれであろうということでございます。
134 ◯濱崎 久議員 だから、当時はなかったと言うんではなくて、当時は調査不足でしたという言葉にかえなきゃ、答弁にならんでしょ。もういいです。そういったこと、いつまでも。あったのはあったんでしょうが。そしたら、今までの教育委員会の公式答弁ちゅうのは違うんでしょ。アンケートも記録もないという従前の答弁と、30年2月7日、あると証言の矛盾が、今、どうしてもわかりませんよ。それまで町は、議会に虚偽答弁を行い、事実を隠蔽していたのか、説明してください。
135 ◯学校教育課長(松林智之君) 虚偽と申しますか、意図的にうそをつくというものではございませんで、当時なかったというものが、今回、学校のほうで発見されたというものでございまして、議会のほうには裁判中でございましたので、説明のほうを差し控えさせていただいていたというものでございます。
136 ◯濱崎 久議員 なかったんじゃなくて、調査不足でしたということでしょ。
137 ◯学校教育課長(松林智之君) 当時、どのような調査をされたかというのはわかりませんけども、そのときはなかったということで聞いております。
138 ◯濱崎 久議員 ただ、学校にはあったんでしょ。そしたら、アンケートも記録もないということは、違うわけでしょ。ですから、その当時としては、調査不足になるんじゃないですか。
139 ◯学校教育課長(松林智之君) 何回も申し上げております。教育委員会に保管義務があるもの、学校から報告があったものについてはないと、そこは当時、学校のほうにも確認をされたというふうに聞いております。個人的にどこまでそういったものがあったかというのは、当時、どこまで調べられたのかというのはわかりませんけども、当時はなかったというふうに聞いております。
140 ◯濱崎 久議員 当時はなかったけど、今あるんでしょ。あったんでしょ。だから、当時もあったんでしょ。当時は調査不足じゃないんですか。今、あったんでしょうが。今あったんだったら当時もあったわけでしょ。それは、当時調査不足じゃないんですか。そりゃ、教育委員会の中にはなかったかしれん。しかし、学校にあったということだったら、学校にあったということは、あなた今、認めているんですよ。そしたら、それは調査不足だったんじゃないんですか。当時なかったんじゃなくて、調査不足じゃなかったんですか。
141 ◯学校教育課長(松林智之君) おっしゃるように、結果として出てきたということでございまして、どこまで調査がされたのかというのはわかりませんが、結果としては出てきたということでございますので、そこまで調査をできてなかったのかなというふうに思っております。
142 ◯濱崎 久議員 それじゃですよ、証言の後、町がとった対応と、公務員は議会で虚偽答弁が許されるのか、答弁があっておりませんが、どうですか。
143
◯徳永範昭議長 失礼しました。濱崎議員に申し上げます。
2番の証言の後、町がとった対応と公務員というのは、認めておりません。議会等での虚偽答弁が許されるのかということが質問事項だと思います。
(「答えどうぞ。」と呼ぶ者あり)
144 ◯学校教育課長(松林智之君) 先ほど教育長が申しました、証言は裁判の中のことでありましたので、裁判の対応を進めてまいりました。議会等で虚偽と言われる、意図的にうそをつくような、そういった答弁をしたことはございません。当時、発見することができなかったということにつきましては、本当に申しわけなく思っているところです。
145 ◯濱崎 久議員 公務員の議会答弁は、虚偽や意図的に隠蔽することが許されると考えておるんですか。どうですか。
146
◯徳永範昭議長 質問が、議長が許可した一般質問通告一覧表と違います。一般質問通告一覧表のとおり質問してください。
147 ◯濱崎 久議員 そしたら、教育委員会は、虚偽答弁や意図的に隠蔽することは、正しいと思っているんですか。どうですか。
148 ◯学校教育課長(松林智之君) 意図的に隠蔽するということは正しいとは思っておりません。
(「虚偽は。」と呼ぶ者あり)
虚偽については、正しいとは思っておりません。
149 ◯濱崎 久議員 2月7日の証言で、町はアンケートがあると確認しています。なぜこのときに、議会への答弁の修正をしなかったのか。あると確認しながら隠蔽したのはどういうことですか。
150 ◯学校教育課長(松林智之君) 裁判で係争中でございましたので、説明のほうは差し控えさせていただいておりました。新聞報道が先にあって、議員の皆様に説明がおくれたということは、先ほど教育長が申し上げたとおり、申しわけなく思っております。
151 ◯濱崎 久議員 さっきも一番最初に質問しましたとおり、教育委員会のほうにはなかった、しかし学校にはあったと。あったということは認めたでしょ。そしたらですよ、2月7日にそういう証言があったならですよ、当然、今までアンケートも記録もありませんという答弁は、修正しなければならないんじゃないですか。そのままでいいんですか。
152 ◯学校教育課長(松林智之君) 2月7日に、これは裁判の中でございますが、そういう発言がございました。ただ、私どもが議員さんに説明していた内容というのが、教育委員会で保管していたもの、また、学校から報告が上がってきたものというものではありませんでしたので、このときは、当時の発言された内容が正しいかどうかというのもわかりませんでした。これは、実際に裁判の中で請求があって、実際にそれを見つけたというのが5月でございました。
153
◯徳永範昭議長 ここで、しばらく自席で休憩します。
休憩(午後 2時45分)
─午後2時46分 黙とう─
再開(午後 2時46分)
154
◯徳永範昭議長 休憩前に引き続き会議を開きます。