宇城市議会 > 2020-12-03 >
12月03日-03号

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  1. 宇城市議会 2020-12-03
    12月03日-03号


    取得元: 宇城市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-22
    令和2年12月 定例会(第4回)          令和2年第4回宇城市議会定例会(第3号)                          令和2年12月3日(木)                          午前10時00分 開議1 議事日程 日程第1         一般質問 日程第2  承認第13号 専決処分の報告及び承認を求めることについて(専決第              25号) 日程第3  議案第84号 宇城市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定              について 日程第4  議案第85号 宇城市介護保険条例等の一部を改正する条例の制定につ              いて 日程第5  議案第86号 令和2年度宇城市一般会計補正予算(第6号) 日程第6  議案第87号 令和2年度宇城市国民健康保険特別会計補正予算(第2              号) 日程第7  議案第88号 令和2年度宇城市後期高齢者医療特別会計補正予算(第              2号) 日程第8  議案第89号 令和2年度宇城市介護保険特別会計補正予算(第2号) 日程第9  議案第90号 令和2年度宇城市水道事業会計補正予算(第2号) 日程第10 議案第91号 令和2年度宇城市下水道事業会計補正予算(第2号) 日程第11 議案第92号 令和2年度宇城市民病院事業会計補正予算(第3号) 日程第12 議案第93号 工事請負契約の締結について(松橋中学校既設屋内運動              場解体その他工事) 日程第13 議案第94号 工事請負契約の締結について(宇城市松橋総合体育文化              センター大規模改修工事(第2期)) 日程第14 議案第95号 財産の取得について(宇城市立小学校タブレット用充電              保管庫) 日程第15 議案第96号 財産の取得について(宇城市学校給食センター給食用機              器具類) 日程第16 議案第97号 指定管理者の指定について 日程第17 議案第98号 工事請負契約の締結について(本庁舎大規模改修及び災              害復旧工事) 日程第18 諮問第2号  人権擁護委員候補者の推薦について(一村 智明氏) 日程第19 請願第1号  国の責任による「20人学級」を展望した少人数学級の              前進を求める請願 日程第20 請願第2号  地方たばこ税を活用した分煙環境整備に関する請願書 日程第21        休会の件2 本日の会議に付した事件 議事日程のとおり3 出席議員は次のとおりである。(22人)  1番 原 田 祐 作 君          2番 永 木   誠 君  3番 山 森 悦 嗣 君          4番 三 角 隆 史 君  5番 坂 下   勲 君          6番 高 橋 佳 大 君  7番 髙 本 敬 義 君          8番 大 村   悟 君  9番 福 永 貴 充 君         10番 溝 見 友 一 君 11番 園 田 幸 雄 君         12番 五 嶋 映 司 君 13番 福 田 良 二 君         14番 河 野 正 明 君 15番 渡 邊 裕 生 君         16番 河 野 一 郎 君 17番 長 谷 誠 一 君         18番 入 江   学 君 19番 豊 田 紀代美 君         20番 中 山 弘 幸 君 21番 石 川 洋 一 君         22番 岡 本 泰 章 君4 欠席議員はなし5 職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名 議会事務局長    西 岡 澄 浩 君   書    記    小 川 康 明 君6 説明のため出席した者の職氏名 市長        守 田 憲 史 君   副市長       浅 井 正 文 君 教育長       平 岡 和 徳 君   総務部長      成 松 英 隆 君 企画部長      中 村 誠 一 君   市民環境部長    杉 浦 正 秀 君 健康福祉部長    那 須 聡 英 君   経済部長      稼   隆 弘 君 土木部長      原 田 文 章 君   教育部長      吉 田 勝 広 君 会計管理者     林 田 順 子 君   総務部次長     元 田 智 士 君 企画部次長     天 川 竜 治 君   市民環境部次長   浦 田 敬 介 君 健康福祉部次長   岩 井   智 君   経済部次長     黒 﨑 達 也 君 土木部次長     梅 本 正 直 君   上下水道局長    大 塚 和 博 君 教育部次長     豊 住   章 君   三角支所長     梅 田 徳 久 君 不知火支所長    濵 口 博 隆 君   小川支所長     中 村 義 宏 君 豊野支所長     園 田 郁 夫 君   市民病院事務長   坂 井 明 人 君 農業委員会事務局長 白 木 太実男 君   監査委員事務局長  松 川 弘 幸 君 財政課長      木見田 洋 一 君               開議 午前10時00分             -------○------- ○議長(石川洋一君) これから、本日の会議を開きます。 まず、報告事項を申し上げます。 市長から追加議案が提出されております。提出議案はお手元に配布しております、議事日程記載の日程第17、議案第98号であります。             -------○------- △日程第1 一般質問 ○議長(石川洋一君) 日程第1、一般質問を行います。順番に発言を許します。 まず、2番、永木誠君の発言を許します。 ◆2番(永木誠君) 皆さん、おはようございます。2番、新志会の永木でございます。 早速ですが、議長のお許しをいただきましたので、先般御通告を申し上げておきました4点について、質問をさせていただきます。 まず1点目が、小川駅西側改札口について、(1)西側改札口の進捗状況についてお尋ねします。小川駅は、松橋駅と並び本市の玄関口であり、重要な交通拠点となっています。また、小川駅周辺は人口が減少傾向にある本市において、数少ない人口増加が見られる地域であり、より利便性を高め、宅地開発を促進させることが重要であると考えます。しかしながら、これまでは線路により東西が分断されているため、駅東側を中心に開発が進められてきました。近年、宇城氷川スマートインターチェンジの開通や線路を跨ぐ跨線橋の整備により、駅西側へのアクセスが飛躍的に向上し、駅西側の活用が期待される状況になっています。また、既に策定されている宇城市地域公共交通網形成計画や第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略でも、小川駅は本市南部拠点として期待されているところでもございます。こうした状況の中、小川駅西側では、コンビニエンスストアの開店や住宅地整備など、民間による開発が進んでいますが、市が進めている駅西側改札口とアクセス道路・駅前広場は、まだ工事が進んでおらず、完成後の形が見えない状況でございます。 そこで、まず(1)小川駅西側改札口のアクセス道路と駅前広場の工事の進捗状況についてお尋ねします。 ◎企画部長(中村誠一君) 小川駅周辺につきましては、平成26年の宇城氷川スマートインターの開通、それから平成27年のJR鹿児島本線を跨ぐ県道竜北小川停車場線の跨線橋の開通によりまして、環境が大きく変わってきております。 また、来年4月に、大規模商業ビルがオープン予定の熊本駅まで電車で20分ということもあり、定住促進エリアとしての可能性が一層高まっております。 こういった中、平成30年には小川駅周辺整備基本構想を策定しました。利便性の高い、県央の新しい定住拠点づくりを目指したまちづくりを進めているところです。 駅西側の改札口につきましては、昨年7月からJR九州と協議を進め、今年5月に測量設計業務をコンサルタント業者に委託をしております。今月末には、設計が完了する予定となっております。 今後の予定についてですけども、既に、図面等設計の概略が分かる資料はでき上がっておりますので、先月からJRと工事協定を締結するための協議に入っております。順調に進めば、来年3月に工事協定を締結し、その後、工事に着手し、令和4年3月に完成する予定となっております。 西側改札口を整備することによりまして、駅西側から小川駅を利用するために踏切を渡って東口にまわる必要がなくなります。ということで、駅西側地域の利便性は大きく向上いたします。その結果、子育て世代となる若い世帯の定住促進につながり、小川駅西エリアのブランド形成、魅力形成に資するものと考えております。 ◎土木部長(原田文章君) 小川駅西側改札口の開設に向けて、そのアクセス道路の工事進捗状況ですが、11月中旬より一部区間の道路造成に着手いたしております。 現在、着手しております区間は、市道川尻・宇土割線から駅の西側へ向けた延長120㍍のアクセス道路で、車道幅員2.75㍍、路肩75㌢、北側に2.5㍍の歩道を設けた全幅9.5㍍の規格で建設しており、令和3年3月末に完了の予定です。 来年度には、ロータリーの造成、排水路の蓋掛け、全体的なアスファルト舗装と区画線、転落防止柵などの安全施設の整備を行い、令和4年2月末の道路事業完了を予定としております。 ◆2番(永木誠君) 小川駅周辺の活性化は、宇城市にとって重要なプロジェクトですので、西側改札口とアクセス道路・駅前広場の一日も早い完成を期待します。 それでは、(2)今後の計画について質問させていただきます。小川駅は御存じのとおり、熊本駅と八代駅の中間に位置し、宇城市内の駅では松橋駅に次いで利用者が多く、宇城市民だけでなく近隣の市民からの利用者も多く、今後の発展が期待できる駅となっています。 また、本年度から西側に、市道川尻・宇土割線からの進入路とロータリー、改札口が整備されるとのことですが、このことにより、駅の利便性がさらに向上し、西側の開発、発展が見込まれる重要な地域だと思います。 現在、東側には駐車場・駐輪場があり、多くの方が活用されているところです。駅の利便性を向上させ、定住人口の増加を図るためにも、東側と同様に駐車場・駐輪場が必要だと考えますが、(2)の今後の計画について、市のお考えをお尋ねします。 ◎土木部長(原田文章君) 小川駅西側には、国道からも跨線橋を介し直接進入できることから、民間の開発も期待できると思います。宇城市のまちづくりの上でも重要な拠点であると考えております。 また、駅西側には駅に面した市有地もございますので、有効活用し、施設整備の検討をしていきたいと考えております。 ◆2番(永木誠君) ただいま小川駅周辺整備の現在の進捗状況と今後の計画について御説明いただきましたが、小川駅周辺の活性化は、宇城市全体の将来を考えたときに非常に重要なプロジェクトでありますので、そこで、(3)小川駅周辺の構想について、市長の考えをお聞かせ願います。 ◎市長(守田憲史君) 小川駅は、松橋駅と並んで本市の都市核となる拠点です。また、宇城市の中で数少ない人口が増加している地域であり、持続的なまちづくりの実現のため、小川駅周辺の拠点性向上に向けた取組は重要と考えています。 そのため、現在整備中の西側改札口とアクセス道路に加え、水路・水道などの社会インフラ整備を進め、宅地開発や商業施設などの民間投資を促すことで、官民一体となった周辺整備につなげ、駅周辺の交流人口、定住人口の増加につながっていくものと期待しています。 ◆2番(永木誠君) 駅西側の発展のため、西側改札口、アクセス道路などの整備を進めることで、民間投資を促し、駅周辺の交流人口、定住人口の増加につなげていく構想をお聞きし、心強く思います。宇城市の発展のため、小川駅周辺の整備を進め、魅力的な都市生活圏を形成することが重要だと思います。可能な限り早期に整備を進めていただくことをお願いして、小川駅西側改札口についての質問を終わります。 それでは、次の質問に入ります。大きな2番の小川町南新田交差点信号機について、(1)小川町南新田字江口488番地先の交差点信号機の要望について。まず、行政区からの交通安全要望はどのように進んでいるのか、進捗管理の有無をお尋ねします。 ◎市民環境部長(杉浦正秀君) 車両進入禁止・一時停止などの道路標識、横断歩道・進路変更禁止などの道路標示及び交通信号機は、道路交通法に基づき熊本県公安委員会が意思決定し、警察により設置されています。警察も道路を利用される方の要望は重視されていますが、個々の要望は限りがないため、整備を進めるには正式に地元の要望書が必要になります。 要望をされる場合には、地元の方の総意であることを確認するため、行政区長名で要望書を提出していただきます。 教育委員会が行います、通学路交通安全プログラムに基づいた学校などの関係機関が連携して行う安全点検の際に、改善策として出ましたものも、一旦行政区に要請し、同様に要望書を提出していただいています。 要望書を受け取りました後は、市で内容を確認し、本市の管轄である宇城警察署に進達をしているところであります。宇城警察署においては、さらに要望箇所の車両の通行量や道路の形状、道路横断者の利用実態等を調査した上で、設置の必要性があるものを公安委員会へ上申されているとお聞きしています。 ここ数年の要望内容は、交通信号機の設置、横断歩道の標示が多いように見受けられます。また、進捗管理ですが、市が進達しました要望が全て公安委員会へ上申されるとは限りませんので、市では台帳を作成し、要望内容を管理しています。11月末現在、13案件あり、この登載されている案件は、全て年度末に宇城警察署へ上申状況を照会しているところです。 ◆2番(永木誠君) 再質問になりますが、小川町南新田字江口488番地先の交差点要望状況と、また併せて北小野出村線と県道八代鏡宇土線交差点の信号機設置の要望状況はどうなっているのか、お尋ねいたします。 ◎市民環境部長(杉浦正秀君) 小川町南新田交差点の要望状況ですが、11月2日に河江校区区長会長名で要望書が市に提出されております。現在、押しボタン式信号機が設置されていますが、交通量が多く、事故も多発していることから、一定の時間で信号が変わる定周期式に変更してほしい旨の内容でありました。既に、宇城警察署に進達をしており、その後、署より、「信号機については交通量等の道路状況で必要性を判断している。当該箇所は交通量も増加傾向にあり、設置基準は満たしているものと考える」との回答を得ているところでございます。 また、県道八代鏡宇土線と市道北小野出村線の交差点においても、交通量増加による信号機設置の要望が、南出村区長名で提出されております。市より5月に進達していますが、こちらは宇城警察署で設置基準に照らし、必要性を点検されている状況であるようです。 ◆2番(永木誠君) 最終的には、宇城警察署の判断となりますが、今要望が上がっている場所は大変事故が多発しておりますので、市の方も是非協力のほど、よろしくお願いします。 それでは、次の質問に入ります。大きな3番、小川仮設住宅の跡地利用について、(1)小川仮設住宅の解体予定について。仮設住宅で仮住まいをされていた市民の方々も、年内にはゼロになると聞いておりますが、これまで建設された住宅の活用と小川仮設住宅の解体予定についてお尋ねします。 ◎土木部長(原田文章君) 市内に建設した仮設住宅は176戸ありますが、生活の再建が進み、現在は1人の方を残すのみとなりました。 仮設住宅を市で活用するためには、熊本県に対し全入居者退去後に所有者である熊本県に対して、譲受けを必要とする理由、物品の品名及び数量、引渡し希望日等を記載の上、申請する必要があり、手続きに約2か月程度かかりますので、年末に退去が完了すれば、来年初めには譲渡が完了する予定です。 これまでも、建物の有効活用を図るために御領、曲野長谷川、井尻の住宅41戸は、現地で一部補修の工事を行い、市の単独住宅として再利用しています。 当尾の譲渡は完了しておりますが、豊野、小川の仮設住宅は譲渡申請がこれからですので、建物を再利用する計画を策定して、県へ譲渡申請を行った後に解体工事に着手する予定です。 ◆2番(永木誠君) 解体については、まだ先のことということで了解しました。 それでは(2)の今後の計画について質問いたします。解体後の小川仮設住宅跡地について、災害時の有効的な活用はもちろんのことですが、地元南出村区民は、健康づくりのためのランニング・ウオーキングコースグラウンドゴルフが楽しめる広場としての整備を望んでいます。市は、どのような利用計画を持っているのか。また敷地内にあるみんなの家は、水道やトイレが設備されており、区民としては利用価値が高く、是非残してほしいと考えます。(2)今後の計画と(3)地元南出村区の要望等併せてお尋ねします。 ◎総務部長(成松英隆君) 小川仮設住宅は、南出村の住宅地の一角にございまして、面積は約6,600平方㍍ございます。仮設住宅解体後の跡地利用計画ですが、ちょっと時期は未定ということになっておりますけど、防災広場としての活用を考えております。具体に申し上げますと、災害時の車中避難の駐車場としての活用や、熊本地震のような甚大な災害が発生した場合には、再度仮設住宅の建設用地、支援物資や食料の配給所として、あるいは緊急車両等の駐車場や資機材置場など、防災拠点としての多様な活用ができることを想定しております。 南出村区民の要望でありますランニングコースなどの整備につきましては、将来的な課題として受け止め、現段階では地域住民の安心安全のための防災広場としての活用を考えております。 また、みんなの家につきましては、区民の要望としてしっかりと受け止めております。 ◆2番(永木誠君) 地元の強い要望ですので、今後の計画に期待しますが、周りには施設園芸がありますので、除草の方も定期的に行っていただきますようお願い申し上げます。 最後に、大きい4番目の小川中学校建替え事業について質問いたします。昨年は、校舎や体育館などの耐力度調査が実施され、施設の著しい老朽化により早急な整備が必要なため、現在の敷地内に建て替えると判断されました。その後、建替えに向けて私も出席しました小川中学校建替え検討委員会が、昨年10月から今年1月にかけて計4回開催され、検討委員会の意見を踏まえて校舎などの建替えに伴う基本構想・基本計画が策定されました。この計画では、校舎・体育館等の施設全てをグラウンド南側に新築することになりました。今年度は、基本設計及び実施設計業務を発注されていますが、設計の進捗状況及び概要をお尋ねします。
    ◎教育部長(吉田勝広君) まず最初に、計画及び設計の進捗状況からお答えをさせていただきます。 小川中学校建替えに伴う基本構想・基本計画につきましては、議員も御承知のとおり令和2年2月に策定をいたしました。この構想・計画では、施設整備基本方針を検討するにあたり、生徒や教職員だけでなく、保護者や地域をはじめとする学校関係者の意見を広く集約し、目指す学校像や施設整備の基本計画を策定いたしました。 基本計画におきましては、既存校舎の老朽化に伴う早急な建替えのためには、現在地での整備が最も適しており、現校舎を使用しながら工事区間とのゾーニングができるグラウンド南側に新築する案を採用いたしました。 基本構想・基本計画策定後は、基本設計を令和2年2月に発注し、学校と協議を重ね、本年9月に基本の設計が完了いたしております。現在は、実施設計に取り掛かっておりまして、来年3月に完了予定でございます。 次に、校舎配置等の設計概要について説明させていただきます。 建設予定地は、グラウンド南側の現在の部室部分から野球コートまで、敷地面積が約9,000平方㍍に教室棟や体育館などの学校施設を集中配置し、渡り廊下を無くした設計で考えております。 校舎がグラウンド南側に移転することにより、駐輪場からの距離が長くなりますので、駐輪場から新校舎をつなぐ階段を新たに設置する予定にしております。 また、小川中学校の長年の懸案事項でもございました駐車場不足につきましては、校舎周辺それから敷地の西側を駐車スペースにすることによりまして、270台程度の駐車スペースを確保しております。 それからグラウンドにつきましては、現在の校舎辺りにソフトボール・野球及びハンドボールコートを整備します。グラウンドの中間には、250㍍トラック兼サッカーコートを計画いたしております。 平成31年3月の天井モルタルの剥離事故から1年8か月が経過いたしました。安心で安全な学校運営のため、早期の着手に向け取り組んでいるところでございます。 ◆2番(永木誠君) ただいま教育部長から答弁がありましたように、建替えに伴う設計は順調に進んでいるようですが、小川中学校の施設は、年々老朽化が進んできています。子どもたちや先生方は、生活の大半を老朽化した学校で過ごすことになり、一刻も早い新校舎の建設が必要と考えます。小川中学校の建替えにあたり、どのような学校にしたい、またどんな学校になってもらいたいなどがありましたら、市長の思いや考えをお尋ねします。 ◎市長(守田憲史君) 現在の小川中学校は、全面的な改修が行われないまま、建設から約50年経過しました。 熊本地震被災前は、大規模改修を行う計画でしたが、これまで行いました調査によって、施設の著しい老朽化が明らかとなり、天井材落下など、安全面において、特に深刻な状況になっています。天井モルタルの剥離事故の対応が置き去りになっている状況です。 小川中学校のこれまでの課題であった、施設の老朽化への対応、生徒数の減少、バリアフリー化、ICT環境の充実、防災機能の導入等を考慮して、建替えを急がなければならないと考えております。 誰もが安全で安心に利用でき、生徒一人一人の成長を後押しできる学校の環境づくりに取り組んでまいります。 ◆2番(永木誠君) 最後になりますが、基本構想の新施設を目指す学校像として示されている、生徒一人一人が自ら考え、判断・表現し、成長していける学校が早期に実現できることを要望し、時間は余りましたが、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(石川洋一君) これで、永木誠君の一般質問を終わります。 ここで、しばらく休憩します。             -------○-------               休憩 午前10時29分               再開 午前10時40分             -------○------- ○議長(石川洋一君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 4番、三角隆史君の発言を許します。 ◆4番(三角隆史君) 皆さん、おはようございます。議席番号4番、会派彩里の三角隆史でございます。 我が国では、新型コロナウイルス感染拡大がなかなか収まりません。イギリスでは昨日ワクチンが承認され、来週から接種が始まるそうです。また、ドイツとアメリカでも、年内にでも接種が可能になるのではないかと報道されています。我が日本でも、今年度中に接種開始かという記事が、本日熊日新聞の方に出ておりました。早い段階で接種できるようになることを心より願います。できるだけ早いうちに平穏な社会に戻り、安心して日々が暮らせる世の中になりますよう祈るばかりです。また、第3波が到来し、ぎりぎりの状況で懸命な対応をされている医療従事者の皆様に、最大限の敬意を表したいと思います。 ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告のとおり大きく1点だけ、宇城市の展望について質問させていただきます。宇城市は現在、他市町村と比較しても、かなり良い方向に進んでいることと思います。したがって、これを途切らせることなく前に進んでいかなくてはなりません。そういうことで、今回は宇城市の展望について質問をさせていただきます。 前回の議会において、宇城市立図書館及び美術館における指定管理者導入に向けての条例の一部改正が可決し、指定管理者による運営になることが決まりました。指定管理者もカルチュア・コンビニエンス・クラブに選定されたと聞いております。これを受けて、指定管理後、今まで図書館がやってきたことが大きく変わることがあるのか。ボランティア団体の活動について今までどおりの活動はできるのか。また、会計年度任用職員の方々の雇用は確保されるのかをお尋ねをします。 さらに、先日会派で、武雄図書館に視察に行ったのですが、蔵書数、学習スペースの多さに圧倒されました。そのあたりはどうなるのかお尋ねいたします。 また、美術館においては、地元の方々による作品の展示や、もう一方では一流作家による作品の展示、歴史的なコレクションの展示の予定はあるのかをお尋ねいたします。 ◎教育部長(吉田勝広君) それでは、指定管理後の図書館、美術館の運営についてお答えをいたします。 まず、これまでの事業につきましては、指定管理移行後も継続して行い、加えて専門的なノウハウを持つ事業者の新たなアイデアを取り入れていきたいと考えております。現在、図書館や美術館のボランティア活動についても、今までと同様に維持できるよう、指定管理者募集時にそれぞれの仕様書に明記しておりますので、移行時の引継ぎを十分に行い、今後も継続して活動していただける環境や体制づくりを市としても提供してまいります。 指定管理候補者に選定されたカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社は、武雄市や延岡市で多くのイベントやサークル活動を行い、来館者を増やしております。本市への提案でも他の事例と同様に計画されていますので、市民活動の広がりを期待いたしております。 また、移行後の会計年度任用職員の雇用についても、募集時に明記をいたしておりますため、優先的な継続雇用や各館への配置体制についても十分協議を行い、スムーズな移行につながるよう進めていきます。 指定管理の目的は、図書館・美術館での学びの機会の充実や、生涯学習としての文化収集・普及はもちろんのこと、コミュニケーションの場としての活用ですが、近年は、まちづくりの拠点としての役割も期待されております。地域における図書館の役割が変化している今日、幅広い世代での利用や、交流の場としてにぎわいのある公共施設の実現のため、誰もが利用しやすい、居心地よく滞在できる図書館を目指してまいります。そのため、中央図書館の開館時間を午前9時から午後9時まで延長し、365日オープンの年中無休としているところでございます。 館内のレイアウト等についても、施設の中規模改修に併せて改修を予定しています。指定管理候補者の提案の段階ではございますが、高架書庫により棚の収納力を高め、座席を多く配置し、本に囲まれた居心地の良い空間の提供を行います。入口にカフェを配置してにぎわいの創出、奥に行くほど静かな空間をつくり、Wi-Fiと電源を確保した集中できる学習スペースを設置し、座席も多く配置する計画でございます。 蔵書につきましては、書架を増やすことから蔵書の購入数を増やし充実を図ります。特に、子ども向けを充実させるため、熊本地震で被災者に提供した集会所みんなの家を不知火文化プラザ敷地内に移築・改装し、親子で参加できるイベント会場としての活用を考えております。 最後に、美術館の地元の作家や歴史的なコレクションの展示につきましては、基本的には今までに行ってきた企画展・展示会等をベースとして、年に数回の新たな展示会や企画、講座などを取り入れ、市民一人一人がアートと関わり、楽しむことができる美術館へつながる事業展開を考えています。 展示スペースにつきましても、壁面の貼り替えや、アトリエを展示スペースと融合できる仕様とすることで、大規模な創作活動への対応も計画していきます。カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社は、京都の京セラ美術館でミュージアムショップを、東京銀座の商業施設GINZA・SIXではアートギャラリーを経営しておりますので、それらの施設との提携等も今後検討してまいります。 ◆4番(三角隆史君) 年中無休、午前9時から午後9時までの開館時間、カフェの併設等、とても利用しやすく、宇城市の文化発信の拠点になることは言うまでもありません。交流人口の増加はもとより、移住・定住を考える方も出てくると思います。市長もこの図書館・美術館については相当な期待をされていると思いますが、市長の思いを聞かせてください。 ◎市長(守田憲史君) 生まれ変わる図書館・美術館の運営候補者は、武雄図書館でも指定管理運営を行っているカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社です。この関連会社が蔦屋書店であります。 武雄市では年間100万人近くが来館し、市のシンボル的な役割を担っており、若い世代にも大変人気がある施設です。図書館は午前9時から午後9時まで、365日開館です。 本市としても文化振興の拠点としてはもちろんのこと、カフェも併設した魅力ある施設にリニューアルを予定しており、まちづくりの拠点として、図書館・美術館が起爆剤になり交流人口が増加し、周辺の施設を含め魅力を発信することで、定住にもつながっていくことを大きく期待するところです。 ◆4番(三角隆史君) 地理的にも4方向からアクセス可能であり、非常に便利な場所にあります。したがって、駐車場や駐輪場の整備も今後必要になってくることが予想されます。この図書館・美術館がより多くの方々に親しまれるためにも、また働く側にとっても利用する側にとっても有意義であり、魅力的な施設になることを願い、次の質問に移ります。 先日の視察において、武雄とともに嬉野にも行ってまいりました。嬉野には嬉野茶、嬉野温泉、備前吉田焼という3つの貴重な文化が根付いています。その3つの文化が融合し、IT企業によって嬉野ブランドが発信されています。嬉野温泉において中心的な存在であります、和多屋別荘においてもなかなか利用されることのない客室、いわゆるデッドスペースにそのIT企業を誘致し、嬉野の情報発信をしています。家賃の4分の3を県と市の補助金で賄っております。このIT企業と和多屋別荘の社長で嬉野ブランドの魅力発信が巧みに行われております。したがって、嬉野にはこのコロナ後、たくさんの観光客が訪れることになることが十分に予想されます。この嬉野の事例と同じことをしようとしても、なかなか厳しいことは分かっているのですが、宇城市においても物産、歴史、文化、観光において、決して嬉野に劣っていないと思います。農業、商業、観光、行政等、この横軸がどう連携し、どう魅力づくりに挑むか、その魅力をどう発信するかにかかっているのではないかと思います。こういった魅力の発信についてどう考えているかお尋ねいたします。 ◎経済部長(稼隆弘君) まず、観光情報の発信につきましてお答えいたします。 これまで、市ホームページでの情報公開やパンフレットの配布などを行ってきました。しかし、消費者行動の変化に対応していく必要がありました。そこで、平成31年3月より地域おこし協力隊を採用し、新たな情報発信をスタートさせました。そして現在、特に力を注いでいますのはSNSの活用です。Facebookやインスタグラムを中心に、柔軟かつリアルタイムな情報提供に努めています。 また、市の隠れた観光スポットに光を当てて紹介した動画うきトリップは好評であり、本年4月23日にYouTubeで公開し、11月25日現在で3,045回再生されています。参考までに、昨年2月20日公開されたウキニスムのロングバージョンは3,207回であることから、PR効果は大きいと考えています。また、アクセスは海外からは32%という実績から、宇城市の外国人観光客の誘致にも一翼を担っています。 現在は、第2弾として伝統工芸バージョンの作成に取り組んでいるところです。 このように、情報を単に発しているだけではなく、閲覧実績から、ターゲット層や地域、訪問時間帯、サイトへの滞在時間、検索キーワード等の分析も行っており、内容の見直しを図りながらニーズにあった情報発信に努めています。 ◆4番(三角隆史君) 情報発信は、やり方次第であると思います。非常におもしろく有益なものであれば、何万人、何十万人という方が見たり聞いたりしてくれます。ということは、それだけの方が宇城市に興味を示していただいているということです。行政とIT企業と地元の方の連携で、いろんな可能性を生み出せます。今、日本の株式市場はにぎわいを見せています。投資家は、コロナ後を見据えて投資をしていると耳にします。コロナ感染拡大の対策ももちろん大切でありますが、一方でコロナ後を見据えた動きも重要になってくるのではないでしょうか。宇城市をもっと全国に知っていただく、これだけの優れた農産物を抱える宇城市をもっともっと知っていただくために、情報発信は質を上げてやっていくべきだと思います。今後、こういった情報発信について、市はどうお考えになっているのでしょうか。 ◎企画部長(中村誠一君) 本市のプロモーションとして現在取り組んでいるものとして、企画部の方で行っております、定住魅力発信事業(シティプロモーション)があります。この事業につきましては、県の地域づくり夢チャレンジ推進補助金を受けまして、平成30年度から取り組んでおります。今年で3年目になります。 これまでの主な取組は、平成30年度に、ウキニスムの動画とパンフレットの作成、移住・定住WEBサイトの構築、令和元年度につきましてはTKUの朝の情報番組へのウキニスムの動画の放映や、イベントとして10月に実施されたTKUの日への出展などを行いました。また、TKUの情報番組かたらんねに守田市長が出演され、宇城地域の特産品の紹介や教育のまちのPRを行っていただきました。 今年度につきましても、守田市長のテレビ番組への出演のほか、児童館の閉鎖に伴い用途がなくなったピアノを活用したストリートピアノを設置し、有名人による演奏イベントの開催、それからインターネットでの教育・子育て環境の魅力配信などを行っております。 今後につきましても、議員おっしゃる全国をターゲットにしたプロモーションの在り方については、他自治体の事例も参考にしながら、宇城市の交通アクセス、生活環境、食、子育てや教育など、様々な分野の魅力を効果的に発信し、イメージ向上につながるようなプロモーションとなるよう、調査研究を進めてまいります。 ◆4番(三角隆史君) 情報発信の工夫という観点で質問いたしましたが、宇城市においてそういった企業を育成するという選択肢もあります。YouTube、ツイッター、Facebook、LINE、インスタグラムなど、こういったSNSも情報発信においてばかになりません。どんどん利用すべきだと思います。宇城市にとって有意義な情報発信を止めることなく、工夫を加えて発信していただくことで、宇城市に興味を持っていただく方が1人でも多くなることを願います。 また、今後図書館・美術館に指定管理者として蔦屋が入り、宇城市に新しい風を吹き込んでくれます。こういった新しい流れを止めることなく、情報発信においても宇城市の魅力を全国各地、たくさんの方々に届けていただき、たくさんの方々が宇城市に興味を持ち、来ていただくことを期待します。人の良さ、ものの良さ、場所の良さを活かすことができるのが宇城市です。 次の質問に移ります。熊本においてもプロスポーツが盛んになってきております。サッカーはロアッソ熊本、バスケットは熊本ヴォルターズ、そして今年、プロ野球チーム火の国サラマンダーズが産声を上げました。スポーツを愛する子どもたちにとっては、とてもよい目標ができ、選択肢の幅も広がっていきます。そしてスポーツの基本となるのが走るということです。走るだけを楽しむ方も、かなりの勢いで増えております。こういった方々の意欲を高めてくれ、競技力を高めてくれるのがそれに伴う施設であります。野球場、サッカー場、バスケットボールアリーナ、陸上競技場等、いわゆる総合運動公園です。建設には、多額の予算が掛かるのは承知しております。今すぐ造ってくれとは言いません。しかし、国のどういった助成、補助金を受けられるか調査する必要があるとも思います。長い目で前向きな検討を願うばかりです。九州を見ても、熊本県内を見ても、地理的優位性のある宇城市に建設することは、多大なメリットがあります。大野川リバーサイドロードが完成すれば、渋滞を気にすることもなくなるでしょう。スポーツをしに宇城市に来ていただき、たくさんの感動を落としていただく。スポーツを観戦しに宇城市に来ていただき、たくさんの感動を持ち帰っていただく。宇城市には、こういった役割も果たすことができます。もちろん経済的なメリットもかなりあると思います。また、宇城市からは平岡教育長をはじめ、元サッカー日本代表の巻誠一郎さんなどのたくさんの優れたスポーツ選手を輩出しております。2021年正月の箱根駅伝、これに学連選抜のメンバーに松橋中学校出身、九州学院出身の現在立教大学1年生の中山凜斗君が選ばれました。宇城市には、こういったスポーツを育む土壌があります。場所を活かす、人を活かす環境が整っているのです。しかし、ここで私がどう訴えても地域の盛り上がりなしにできるものではありません。まずは、地元から盛り上がることが最優先課題だと考えます。 そこで、地域スポーツの振興に対して、宇城市の今後の展望をお尋ねいたします。 ◎教育部長(吉田勝広君) 一人一人の市民の皆様が、健康で明るく活力ある生活を送るため、スポーツや運動の目的やその内容も多様化し、行政やスポーツ団体に求められる内容も変化してきております。 このような状況の中で、市では、地域のスポーツ、子どものスポーツ、競技スポーツなどの振興施策をより計画的に推進することにより、性別や年齢、障がいの有無にかかわらず、自らスポーツに親しみ、実践し、生涯にわたり心身共に健康で豊かな生活を営むことができるようにと考えています。 現状におきましては、生涯スポーツを楽しむ環境づくりや、指導者の育成といった課題、現在開催しているスポーツ大会や教室などの改善・充実が必要な状況であります。 したがいまして、今後は、市が委託している事業も含めまして、市の特性を活かしながら、市民のニーズに沿った企画の導入や事業内容の変更を行い、多くの皆さんが参加できるスポーツイベントを開催し、ひいては、地域のコミュニティの活性化につながればと考えております。 そのため、本年度、無作為で抽出した20歳以上の市民1,500人の方を対象に、スポーツに対するアンケート調査を実施しております。現在、集計作業を行っているところです。 まずは、市民の皆様がどのようなことを求めているのか課題を抽出しまして、今後のスポーツ振興に役立てたいと思っております。 ◆4番(三角隆史君) 私は、スポーツを通した人間づくり夢づくり、スポーツを通した交流または信頼関係の構築、スポーツを通して身も心も成長していくことが、人生をより充実したものにさせてくれるものと信じております。 そこで、サッカーを通して自分自身も成長され、またたくさんの選手を立派に育て上げられております教育長に、スポーツが持つ夢や希望の実現に向けたビジョンをお聞かせ願いたいと思います。 ◎教育長(平岡和徳君) ただいま議員がおっしゃったことに、ほとんど同感をしているところですけれども、スポーツという中身には5者、ここで言う5者というのは、子どもそして親、学校、地域、行政、これを5者といいますが、これを結び付ける非常に大きな媒体の1つであり、社会を変える大きなエネルギーを持っていると考えております。 本市におきましても、市民一人一人がスポーツに親しみ、実践することで、生涯にわたり心身共に健康で豊かな市民生活を送りながら、活力ある社会生活を構築するために、スポーツの振興の推進を進めてまいりたいと考えております。これは基本です。 また、スポーツを通して、顔の見える関係を地域につくり出しながら、体育協会をはじめとする団体や、総合型地域スポーツクラブなどとの連携を強化し、情報共有の質を高めながら、これまで以上にスポーツ文化の充実を図っていきたいと考えております。 さらに、スポーツを通しての夢や希望の実現に向けて、トップアスリートや名監督による講演会、そういった講習会等を開催することによって、そこに参加した人たちが、本物を見て、本気になって、そして本物に変わっていく、そういった流れを子どもたちに実感させ、人間力を育みたいと考えております。そして、その子どもたちを支える指導者、そして保護者の皆さんの育成にもつなげていくという具体的な試みを考えております。 この取組は、コロナ禍の中ではありますけれども、来年の2月後半に、青山学院大学駅伝部の監督原君を呼んで、まず実現させたいというふうに今進めているところです。 ◆4番(三角隆史君) 青山学院大学の原監督の講演、非常に楽しみにしております。現在、熊日新聞に連載されております教育長の記事は、毎日拝見させていただいております。私は、議員の仕事とは、相手の欲しいところにパスを出すことだと学ばせていただきました。また、記事の表題であります教育長の座右の銘であります「我以外皆我師」という言葉は、自分が生きていく上で、とても重要なフレーズになることだと身にしみました。今後の記事も興味深く見させていただきます。 次に移ります。三角港の立ち位置が非常に分からなくなってきております。現在は、もはや魚釣りのメッカとなって、休日などは、たくさんの人には恵まれていますが、落ちるのはごみばかりの現状です。以前、県議会においても観光港の位置付けがあったと記憶していますが、一体観光港とはどんな役割の港なのでしょうか。観光港として役割を果たしているのでしょうか。私は、このまま三角港に対して何の指針も示さなければ、町自体が衰退の一途をたどるのが目に見えて、地元の人間として悲しくてしょうがありません。三角港自体は県の所有で、宇城市において手の出しようがないかもしれませんが、何らかの役割のある港にしていただかないと、このままでは立ちいかなくなるのは目に見えています。どうか県と交渉してほしいのですが、どうお考えでしょうか。 ◎企画部長(中村誠一君) 三角東港につきましては、明治32年のJR三角線開通以来、県の重要港湾として長い間繁栄してまいりました。天草五橋の開通や八代港の貿易港指定、それから熊本新港の開港などによりまして、相対的に役割が低下しております。平成18年には、三角島原フェリーの航路が廃止されるという経過もたどっております。 平成25年には、国際埠頭に1万㌧級の船舶が停泊可能な水深10㍍の岸壁が完成いたしましたが、現在、貨物輸送の主流となったコンテナ貨物の積み下ろしに対応した整備がなされておらず、八代港、熊本港とは、年間取扱貨物量において大きな差が生じている状況です。 こういった中、県では、三角東港を宇城・天草地域の物流拠点としての機能だけでなく、人の流れの拠点港、いわゆる観光港として位置付けておられます。平成28年には、三角駅と三角港桟橋をつなぐ屋根付き歩道であるキャノピーの設置など、東港広場が一体的に整備されたところでもあります。 市といたしましても、三角港は交通の要衝であることから、観光拠点として重要な役割を担っていると考えております。ポートセールスの取組によるにっぽん丸などのクルーズ船の寄港を促すとともに、三角港を管理する県に対しまして、市長会を通じまして、東港地区については重要港湾としての機能強化、それから観光拠点として重要な役割を担う西港地区については、世界文化遺産のバッファゾーンとして適切な保全を図りつつ、緑地整備の早期完成の2つを要望しているところです。 引き続き、こうした活動を通じて、西港・東港の魅力をアピールしながら、県に対しましては、観光港としての整備促進を要望してまいります。 ◆4番(三角隆史君) お荷物の港になるのか、無くてはならない不可欠な港になるのか、今過渡期に来ているのは間違いありません。いつまでも県の漁業取締船や海上保安部がいてくれるとも限りません。港として利用価値が低下していけば、撤退ということも十分考えられます。しかし、この三角港に何らかの役割を与えていただければ、それに伴う動きができ、周辺に活気がもたらせる計画が立てられるのです。具体的に言わせていただくと、佐世保海上自衛隊の寄港地、内航海運船員学校の誘致、また病院船の停泊港など、三角港ができる役割はいろいろ考えられます。 議長のお許しをいただきまして、皆様のお手元に、熊本県の内航海運業者のチラシを配らせていただいております。熊本県内には、宇城市も含めまして130もの業者が存在しています。1業者で4、5隻船を所有されているところもあります。ほぼ約8割が上天草市にありますが、上天草市には三角みたいな大きな港はありません。また、内航海運業者も従業員の高齢化、人手不足に悩まされております。ちなみに内航海運業者というのは、日本国内の港を駆け巡り、必要な港に荷物を運ぶ船を所有している方たちのことです。日本の物流を根本から支えているのが内航海運業者であります。上天草市の堀江市長は、内航海運を上天草市の基幹産業だとおっしゃっておりました。要するに、この三角港の存在は上天草市の方々にとっても、非常に重要な港であることは明確であります。ということは、三角港の在り方ひとつで、上天草市にも多大な影響を及ぼすということにもなります。もっともっと広域的に三角港の在り方を考え、しかるべき役割をこの三角港に与えていただきたいと思います。 世界遺産三角西港におきましても、明治館が改修中ではありますが、民間活用も含めまして、今後観光地として何ができるか明確なビジョンを作成する必要があると思います。ツインフラット跡地の整備、遊歩道整備も、そろそろ始まるのではないかと聞いております。駐車場が確保されると三角西港はいろんなイベントができます。今後の三角西港が宇城市の玄関口として、また観光地としてにぎわうことを願い、また三角東港が明確な役割を与えていただくことを願い、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(石川洋一君) これで、三角隆史君の一般質問を終わります。 ここで、しばらく休憩します。             -------○-------               休憩 午前11時12分               再開 午前11時25分             -------○------- ○議長(石川洋一君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 7番、髙本敬義君の発言を許します。 ◆7番(髙本敬義君) 皆さん、こんにちは。議席番号7番、髙本です。最後の一般質問です。よろしくお願いします。 早速ですが、通告に従って一般質問を行いたいと思います。1点目ですけれども、子育て支援環境整備基本構想についてということでお伺いをいたします。今年度の一般会計当初予算で、企画部所管のこの基本構想策定委託料1千万円が計上されておりました。この基本構想策定の趣旨やその執行体制、策定後の活用などを伺っていきたいと思います。 ◎企画部長(中村誠一君) 本市では、人口減少の抑制を目指し、移住・定住を促進するためシティプロモーションを行っております。子育て中であったり、これから子育てをしていく若い世代に選ばれるまちづくりを進めるとともに、定住に結び付く可能性の高い関係人口の増加、市外の方に宇城市のファンになってもらうための取組を進めているところです。 その取組の1つである、昨年10月に桜町で開催されたTKUの日に出展した、シティプロモーションのブースにおきまして、アンケート調査を実施しております。20代、30代を中心に、子育て支援を求める声が多くありました。 御質問の整備基本構想につきましては、こうした声を受けて、若い世代に宇城市のファンになってもらうことを目的とするものです。そのためには、まず、宇城市に来てもらって、宇城市の良さを知ってもらって、リピーターになってもらうことが必要であることから、例えば、子どもが伸び伸びと遊べる公園やキャンプ場のようなハード整備を行うということで、交流人口・関係人口を創出し、子育て世代を呼び込もうという目的で計画をしたものです。 この整備基本構想にあたっては、健康福祉部、教育部、土木部、経済部など、関連する部署も多いということから、庁内横断的に協議する必要があるということで、今回企画部の方で基本構想をまとめることとしたものです。 しかしながら、新型コロナウイルスの発生によりまして、感染予防対策や経済対策に大幅な財政需要が生じている状況や、アフターコロナを見据えて新しい生活様式に沿った施設とするために、大幅な仕様変更が見込まれておりますが、現状ではその方向性が明確でないということから、執行を保留している状況です。 今後の取扱いにつきましては、新型コロナウイルスの動向や社会情勢の変化などを踏まえ、取組を進める予定としております。 ◆7番(髙本敬義君) 総括的に答弁をいただきました。後段の方で予算執行を保留しているということでありますけれども、その理由として、1つにはコロナ対策による財政需要、2つにはアフターコロナを見据えた新しい生活様式に沿った施設等の仕様の変化とされましたけれども、これらは基本構想が策定しないと見えてこない部分もあるのかなというふうには感じています。それからすると、少しうがった言い方ですが、既に青写真的なものが所管の方ではあるんではないかという、気を巡らせてしまうところであります。 そこで、再質問です。コロナの動向、非常に先が見えにくい状況でありますけれども、コロナの動向がどのようになったら、また社会情勢がどのようになったら取組を始めようと思われているのか。今年度は中止なのか、来年度に繰り越すのか、来年度また新たに予算を立てて取組されるのか。事業によってはハード事業とかこういった基本計画等も、この一般質問の中でもいろいろ出てきたように、取組が進められているものもありますので、そこら付近をお伺いします。 ◎企画部長(中村誠一君) 今質問にありました青写真というものは、現在はございません。あくまでも基本構想の中でということで考えておりました。 それから、コロナの状況がどうなったらということですけれども、仮の話ということで、現在はコロナの状況を見て予算の執行を繰り越すか、来年度にまた予算を立てるのか、まだその辺は決まっておりません。ただ、この問題につきましては、子育て世代の重要な施策ということで、ハード整備を考えております。そういったことで、今後も引き続き関係部署と協議して進めてまいりたいということで考えております。 ◆7番(髙本敬義君) 以前、子育て支援とかそういった関連の一般質問をする折にも申し上げてきたんですが、宇城市は、身近な公園というか、そういうのが少ないまちだと思っています。そういう子育て世代の方々は、公園を求めていらっしゃいます。withコロナというこういう時だからこそ、子どもだけでなく、広く市民みんなが集い、楽しみ、和むような、そんな公園が私も必要だと思っていますので、現段階では未定の構想ではありますが、積極的な対応を要望しておきたいと思います。 次の質問に移ります。2点目の質問です。公園整備についてということで、今の質問で市民は公園を求めていると申しました。先ほどの答弁の中にもありましたが、執行部の方もこの人口減少の中にあって、関係人口の増加を図ったり、またアンケート等に応えていくと、そういう意味でも公園整備の必要性を感じておられると受け取ったところです。 そこで、まずこの公園整備については、(3)の公園整備の方針、考え方、こちらからお尋ねをしたいと思います。 ◎土木部長(原田文章君) 今後の公園整備についてお答えいたします。 公園は市民の活動の場、憩いの場の形成、良好な景観の形成、防災性の向上など様々な効果があり、豊かな地域づくり・地域のにぎわいの創出や活性化に欠かせない施設でありますので、公園の新設を含め更新や適正配置を行い、施設の有効活用を図っていく予定です。 市が管理する公園は2種類あります。まず、都市計画区域内にあります都市公園についてですが、面積では、国の示す面積基準値を満たしておりますが、市立公園の見直し等や昨年度策定した長寿命化計画に基づき、国の補助を活用した遊具等の適切な維持管理や更新を実施し、長寿命化を図るように努めます。 次に、市立公園は、補助財源もないことから新たな手法による公園管理、整備の在り方について検討していきます。 具体的には、民間による維持管理手法の確立の検討を進め、さらに、公園をより身近に感じていただき、自由な利用ができるように利用者が限定されるような公園については、地区移管を含め検討していきます。 ◆7番(髙本敬義君) 後段の方で、公園の管理を財政的な理由かもしれませんが、地区移管するというそういう手法も考えを持っておられるようでありますけども、現状各地区はいずれの地区も一緒だと思うんですが、高齢化で土地は放棄され荒れて、家屋は空き家、田舎の行政区では公役がありますが、公役も参加者がじりじりと減少する、そういった地区の状況であります。そこにまた公園管理を移管するというのはいかがなものだろうかと感じたところです。もっと検討の余地があるというふうに考えます。再度検討されることをお願いして、質問の(1)に移りたいと思います。 公園内のトイレが老朽化等により解体、廃止の方向で進められているように聞いておりますけれども、その状況をお伺いしたいと思います。 ◎土木部長(原田文章君) 先ほども申しましたけど、市内には都市公園と市立公園がございます。地区別には、都市公園が、松橋4、不知火2、小川3の9か所、市立公園は、三角5、不知火21、松橋12、小川12、豊野3の53か所で、管理する公園の合計は62か所です。 この中で、トイレがある公園は29か所ありますが、現状調査を行ったところ、ほとんどのトイレが建築後20年以上を経過しており、修理・更新が必要な時期となっていましたので、建物の目視やくみ取りの回数等で、危険度や利用の実態を推計しております。 また、更新には多大な費用が掛かりますので、調査結果や地域の状況を踏まえ利用頻度が少ない、不衛生な状態にある、耐震性がなく危険な状態等のトイレについては更新せず廃止としておりますが、具体的には、更新・廃止計画はまだ作成していない状況でございます。 ◆7番(髙本敬義君) 今の御説明で、現状は理解できるところではあるんですが、調査・精査の結果、トイレが解体され、また廃止される公園は、公園そのものが廃止されるんではないかという、そういう心配する声もあります。そういう方針なのでしょうか、伺います。これは質問の(2)です。具体的に言いますと、萩尾溜池公園にも古いトイレがありますが、その関係で廃止するということになっていくんでしょうか。お伺いをします。 ◎土木部長(原田文章君) 公園のトイレの解体、廃止につきましては、建物の危険度や利用状況で判断しており、トイレを解体したので公園も廃止するというような方針ではございません。 しかし、公園管理を地元やシルバー人材センターへ委託してきましたが、受託する団体の高齢化等により、一部では受託ができなくなり維持管理費の増大が課題となっていますので、利用者が極めて限定されていたり、管理者が複数ある公園については整理統合を行っていきたいと考えております。 議員御質問の萩尾溜池公園のトイレについてですが、くみ取り式であり、利用を敬遠され利用が少ないこと。また、耐震性もなく、現行法の基準にも適合していないことなどから解体を予定しています。解体後どうするのかについては、再整備の費用が高額になることが見込まれますが、利用状況の再確認のため、解体後、直ちに廃止はせずに仮設トイレを設置したいと考えております。 現在のくみ取り式で利用しづらい状況よりは改善しますので、まずは仮設トイレで対応し、そうした状況を見極めながら再整備の必要性を判断してまいります。 ◆7番(髙本敬義君) 公園整備にあたっては、執行部の方も先ほども答弁でありましたが、公園というのは市民の憩いの場でもあり、防災機能も兼ね備えるし、豊かなまちづくり、地域づくりには欠かせないという認識を示されたと思います。私もそのとおりに感じております。 余談ですが、9月の定例会では、小川の平原公園の駐車場の一角を、従来、賃借していたものを新たに購入する補正予算320万円が可決されました。由緒ある公園という理由もあるかもしれませんが、ほかの市民公園も大事にしたい心、気持ちは同じだと思います。一定の財政的な市の負担は必要となるかもしれませんけれども、市民に寄り添った公園整備を進めることがまちづくりの一端になると感じますので、要望をしておきたいと思います。 次の質問に移ります。3点目、道路行政についてです。国道218号松橋インターチェンジから豊野方面に500㍍行った付近が、萩尾交差点と言われるところでありますが、ここから熊本市の城南町方面に、国道266号方面に抜ける、そこら付近の県道の改良が済んでいないところが、今回の質問する場所であります。交通量も非常に多く、国道3号とか国道266号にもつながっていますし、城南町と小川町の間をバイパス的に速いスピードで往来する車も多く、朝夕は、中学生の自転車、小学生の歩いての登校、いつも事故が起きはしないかという心配をしている状況であります。地元行政区の要望もこれまでに何度か挙げられてきておりましたが、市の現状認識はいかがなものでしょうか。また、県への要望などどのようになされているのかお伺いをします。 ◎土木部長(原田文章君) 県道313号松橋インター線は、国道266号との交点を起点、国道218号との交点を終点とする延長3.2㌔の一般県道です。 松橋インターチェンジや国道3号など、幹線道路とのアクセスがよく、周囲に工業団地が集積していることから、大型車両の通行や通勤する車の通りが多い道路となっております。 そのため県道の大部分は、歩道が整備された片側一車線の2車線道路として整備されておりますが、国道218号の北側、萩尾の集落を通る約270㍍の区間は、歩道が整備されておりません。小中学校の通学路としても利用されている区間ですので、現状のままでは交通の危険性が高いと認識しております。 また、歩道未整備区間の一部については、地元から沿線地域の冠水対策として横断暗きょの機能向上に対する要望を受けておりますので、このことと併せ、市としては引き続き、県に対し、歩道整備事業への着手を要望していきたいと考えております。 ◆7番(髙本敬義君) ここの場所は、地元区長も交代、交代されていっても、それぞれの要望の温度差はありますが、ずっとその気持ちを持っておられますので、是非お願いしたいと思います。先般、国道218号の整備促進の期成会が発足をしました。そちらの必要性は一定理解するところではありますが、その足元の地域で、毎日の暮らしに直結する生活道で、住民が危険にさらされているこの現状を見ていただいて、県への要望など、これまでも十分なされてきたとは思いますが、今後とも積極的な対応をお願いしておきたいと思います。よろしくお願いします。 それでは、最後に4点目です。人事行政について御質問をいたします。本年新規採用された職員が、9月30日付けで6か月の条件付採用期間終了とともに、免職をされました。このことは、9月の定例会の最終日に、議長の了解を得て緊急動議という形で、この状況とか制度の説明、課題点などを発言させていただきました。今日は一般質問として、今回実行された免職の理由またその根拠、可否を判断する基準等をお尋ねしたいと思います。よかったら(1)(2)を併せてお答えいただければと思います。 ◎総務部長(成松英隆君) では、まず1番の方からお答えしたいと思います。 地方公務員法第22条第1項は、「地方公務員の採用につき臨時的任用又は非常勤職員の任用の場合を除き、職員の採用は、全て条件付のものとし、その職員がその職において六月を勤務し、その間その職務を良好な成績で遂行したときに正式採用になるものとする」と条件付採用の制度を設けてございます。 職員の採用は、競争試験により一応の能力の実証を経て行われておりますが、書面あるいは限られた時間内で行われるものであり、そこでの実証の程度には限界がございます。 そのため、採用から6か月間、実地の勤務の中で、職務遂行の能力を観察し、その間その職務を良好な成績で遂行したときに正式採用するというものでございます。条件付期間中、良好な成績でその職務を遂行しなかったと認められたため、正式採用をしなかったものでございます。 今年度、新たに採用された職員については、平成31年度宇城市職員採用試験受験案内の採用方法において、採用後6か月間は条件付採用であることを周知しており、また、令和2年3月19日に開催した令和元年度新規採用予定職員説明会においても説明しております。 可否の判断の基準でございます。地方公務員法第29条の2第2項においては、条件付採用期間中の職員の分限については、条例で必要な事項を定めることができるとしておりますが、本市においては条例で定めておりません。条例の定めがない場合には、国家公務員について定めてある人事院規則に準じて考えることが相当であるとする裁判例があることから、今回の事案についても、国の基準に準じて判断しております。 ◎市長(守田憲史君) 最初にお断りをしておきますが、この件に関しましては、最終的に私が市長として判断をいたしました。その責任は全て私にあります。今、総務部長も説明いたしましたが、地方公務員法第22条、そしてそれにまつわる昭和53年の最高裁判例があります。それを是非、議員の皆さんにも職員の皆さんにも読んでいただきたいとお願いするところでございます。判例が示すように、まだ採用試験が6か月続いているということでもあります。 今回の件の判断におきましては、半分は四十数年間に及ぶ職員を採用し続けることでありますので、やはり宇城市としては、慎重にならなければならない。あと半分は、やはり隣に座った職員が大変な苦労もする。そういう苦労はさせてはならないという私の気持ちもあります。私にとっても、もう得することは何もありませんで、もうマイナスばかりがありますが、市長としての信念によって判断をいたしました。 また、嘆願書に6か月の試用期間を1年に変更する中、またその後再教育をしたらという提案も受けました。しかしながら16人この4月に採用しました。1人ではなく16人全員を6か月から1年に変更する、それは半年間の不安定な時期を1年間に延ばすということであります。それならばそれなりで、その16人の採用する半年前の夏場の採用試験の条項に、宇城市の試用期間は1年であるとうたっていなければ、私は法律違反であると思います。そういう理由もあって、半年を1年に変更することはできませんでした。要望を聞くことができませんでした。 ◆7番(髙本敬義君) 市長に、少し感謝をしたい。そこまで立ち入って答弁をいただいたということについては、敬意を表したいと思います。ただ、意見の違いは若干ありますので、これから少し質問をさせていただきたいと思いますが、第22条の1項、確かに条件付採用の制度というのは、先ほど総務部長が言われた、それは法律の条文ですから、そのまま受け取るべきでしょうし、それに則って全国の自治が進められているということで、それに対して異論を唱えるところは何もありません。ただ、先ほど市長はそのように非常に心の中の気苦労というか、そういうところも説明をされましたが、地方公務員法に同じく第27条の方では、分限について、全ての職員分限や懲戒は公正でなければならないという条文もあります。これは大前提ですね。そのことを踏まえると、この条件付採用の6か月過ぎた折に、分限で免職をするという判断はできないことはないけれども、任命権者の自由裁量というのが、完全に全て認められるというものではないだろうといういろんな法律の説明もあります。そこで、6か月で能力の実証をするわけですが、今回の場合、条件付職員採用の評価というのは、正職の一般職の方は、通常その勤務評価というかそういうシステムでやっておられると思いますが、今回はどのような特別評定・評価をしたのかという、その評価の制度、それはどこかに定めてあるかどうか。先ほどの答弁でいくと、それも定めていないということで国家公務員の人事院規則の方に委ねていったというふうに理解もできるんですが、そして今回この決断をされる直前は、能力の実証は完全にできたというふうに判断されているのかどうか、そこをお聞きします。 ◎総務部長(成松英隆君) まず、先ほど髙本議員が地方公務員法の第27条の分限のことをおっしゃられましたので、こちらの方でちょっと読ませていただきます。これも地方公務員法です。適用除外、第29条の2、次に掲げる職員及びこれに対する処分については、第27条第2項、第28条第1項から第3項まで、第49条第1項及び第2項並びに行政不服審査法の規定を適用しない。1号、条件付採用期間中の職員。2号、臨時的に任用された職員。2項、前項各号に掲げる職員の分限については、条例で必要な事項を定めることができる。ということでございますので、第27条の分限と、今回我々が行いました条件付採用のことは、全く別問題というのは言い過ぎかもしれませんが、適用するところが違いますので否定させていただきたいと思います。 それと、先ほど市長の方から、最高裁の判決の内容をということでございましたので、一部読ませていただきます。条件付採用制度が、職員を正式採用するか否かを決する最終段階での選択方法として採られていることに鑑みれば、適格性の有無の判断について、正式採用職員の場合に比して任命権者により広い裁量権が与えられているものと考えられます。しかし、それは純然たる自由裁量でなく、分限事由にはそれ自体、自ら制限があり、客観的に合理的な理由が存し、社会通念上相当とされるものであることを要すると解されております。これは昭和53年の判例でございます。御披露しておきます。 どのようないきさつ、評価であったかということでございます。まず、判断の基準と申しますか、こちらの方は市民サービスを行う上で、まず執務姿勢、執務意欲が求められ、基本的な事務処理能力、コミュニケーション能力、市職員としての責任感、改善指導の結果、職員メンター制度記録報告書等を総合的に判断しております。 その中で、所属長からの相談がまず総務課に寄せられます。相談内容を聞き、どう対象職員をサポートしていくのがよいか共に対応していきます。対応方法は、対象職員の職務状況で様々ですが、常にどうすれば対象職員が改善できるのかを考え、最善の方法により所属全体でサポートし、定期的・随時面談を実施して対象職員との意見交換も図り進めていきます。 このようなサポートをして、改善されなかった場合、副市長及び部長級9人で構成する宇城市職員人事評価検証委員会を開催し、状況報告及び意見聴取を行い、また、本市顧問弁護士に意見聴取し、再度、宇城市職員人事評価検証委員会を開催し、顧問弁護士への意見聴取結果報告を受けての意見聴取を取りまとめ判断し、市長決裁をもって最終判断としてございます。 髙本議員、2番目の質問はどう基準が定めてあるかということですか。 ◆7番(髙本敬義君) はい、簡潔にお願いします。 ◎総務部長(成松英隆君) 基準はどういうことかは、たぶん点数でできるかどうかということじゃないかと、私が考えたのですが、道路交通法の反則点みたいに、シートベルトだったら何点とか、飲酒運転だったら何点とか、そういうものでは私はないと思っておりますので、対応すべき事案は、それぞれに似たようで似ていない、対象となる事案が異なっておりまして、柔軟に対応する必要があると考えております。また、行政サービスの向上を確保する上では、能力の実証を行い、いろいろな要素を総合的に判断することが重要と考えております。 ◆7番(髙本敬義君) いろいろ6か月過ぎて、6か月の間にいろんな評価をなされて来たんでしょうが、余りその評価が芳しくないなという時点で、もし免職にしたら法的根拠はということで、言葉すみませんね、逆算方式で国家公務員の人事院規則の方に委ねて走っていかれたのではないかというふうに受け取っています。先ほど市長も言われましたが、この期間を6か月ではなくて、1年に延ばすことができるんですが、それは地方公務員法でうたってありますよね。宇城市みたいな市町村は、規則で6か月を1年に条件付の期間を延ばすことができるとうたってあります。それに則って、規則をそのようにしているのが、熊本県と熊本市です。そちらは、条件付採用期間中の職員について、正式採用になるためには能力の実証が十分でないと認める場合においては、条件付採用期間の開始後1年を超えない範囲で期間を延長することができると。これは、地方公務員法をそっくりそのまま持ってきてこういうふうにしてあります。ですから、そこは運用でしょうが、先ほど市長が16人全ての人に1年間の条件付というふうにするのか、原則は半年なんだけれども、実証が完全にでき兼ねたなという判断があれば、その場合は延ばしていくということもできる。そういうのが規則だろうと思います。この規則は、御存じのように議会を通過しなくでもいいんです。市長の、任命権者の判断でできます。そのことで職員の何がしか、例えば今回はコロナとかいうことで、研修もほかの部署に配置転換をすることもままならなかった市役所の庁内事情もありましょうから、そういった事情の折には、この規則を1年に延長しておくことで、拾われる可能性があります。そういう、言えば市長には申し訳ないんですが、職員をやはり育てるというか、人材育成という意味も含めて、そういった規則の改正は有効に使える手法ではないかなと私は思いますが、いかがでしょうか。 ◎総務部長(成松英隆君) 条件付採用は、6か月を1年に延長しなかったのかという、こちらの方も地方公務員法第22条において、条件付採用の期間を1年に至るまで延長することができると規定されております。この場合においては、条件付採用の制度は、能力を実地に実証するものであるから、この制度の原則である6か月の約半分の90日に満たない勤務日数しかないときは、90日に至るまで能力の実証を行うこととしたものであり、この勤務日数不足の場合以外に、条件付採用期間を延長しなければならない事由は特にないとされております。さらに、勤務実績の評価は任命権者の責任で行うべきものであるから、その評価ができないことを理由としてこの期間を延長することは、職員の身分の不安定な期間を任命権者の都合で延長することになり、許されない、ともされております。 この考えに基づき本市においても、宇城市職員の任用に関する規則第30条第1項において、条件付採用の期間を延長することができるのは、90日に満たない場合に限定しています。当該職員は勤務日数90日を満たしていたため、延長していないところでございます。 ◆7番(髙本敬義君) もう時間があれですので、自分でまとめざるを得ないんですが、かたくなにそうやって条文は条文なんですが、今言われた部分は、地方公務員法を引用してくれば熊本市とか県も規則でしているわけですから、それはできるんです。しないことの理由を先に言われることが、果たしてどうなのかなと思います。先ほど、市長には失礼な言葉だったかと思いますが、私はやはり職員を育てる、そういうおおらかな気持ちをこの多様性の時代には、特にそういう気持ちを持って職員にあたっていただきたいと思います。人材を育て活かすこと、そのことが大前提の今回のこの条件付採用の免職の問題ではなかったかと私は受け取っております。また改めて、こういった人事問題については質問をさせていただきます。 ○議長(石川洋一君) これで、髙本敬義君の一般質問を終わります。 以上で一般質問は全て終了しました。これで一般質問を終わります。 ここで、しばらく休憩します。             -------○-------               休憩 午後0時05分               再開 午後1時00分             -------○------- ○副議長(大村悟君) ここで副議長から申し上げます。 石川議長が、検査・治療のため退席されましたので、これから本日の会議は、議長に代わりまして、私、副議長の大村が議長の代理を務めます。よろしくお願いいたします。 休憩前に引き続き、会議を開きます。             -------○------- △日程第2 承認第13号 専決処分の報告及び承認を求めることについて(専決第25号) ○副議長(大村悟君) 日程第2、承認第13号専決処分の報告及び承認を求めることについて(専決第25号)を議題とします。 これから質疑に入りますが、通告はありません。したがって、質疑なしと認めます。 ここでお諮りします。ただいま議題となっております承認第13号については委員会付託を省略したいと思います。御異議ありませんか。            [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(大村悟君) 異議なしと認めます。したがって、承認第13号については委員会付託を省略することに決定しました。 これから承認第13号に対する討論に入りますが、通告はありません。したがって、討論なしと認めます。 これから、承認第13号を採決します。採決は、押しボタン式投票によって行います。承認第13号は、承認することに賛成の方は賛成ボタンを、反対の方は反対ボタンを、それぞれ押してください。               (ボタンを押す) ○副議長(大村悟君) ボタンの押し忘れはございませんか。             [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(大村悟君) 押し忘れなしと認め、確定いたします。 賛成全員です。したがって、承認第13号は承認することに決定いたしました。             -------○------- △日程第3 議案第84号 宇城市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について △日程第4 議案第85号 宇城市介護保険条例等の一部を改正する条例の制定について ○副議長(大村悟君) 日程第3、議案第84号宇城市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について及び日程第4、議案第85号宇城市介護保険条例等の一部を改正する条例の制定についてを一括議題とします。 これから質疑に入りますが、通告はありません。したがって、質疑なしと認めます。             -------○------- △日程第5 議案第86号 令和2年度宇城市一般会計補正予算(第6号) ○副議長(大村悟君) 日程第5、議案第86号令和2年度宇城市一般会計補正予算(第6号)を議題とします。 これから質疑に入ります。通告がありますので発言を許します。 ◆12番(五嶋映司君) 12番、五嶋でございます。ただいま議題になっております、議案第86号令和2年度宇城市一般会計補正予算(第6号)について質疑をいたします。 第1点は、16ページ、款2総務費、項1総務管理費、目6の企画費で、ふるさと納税の業務委託料として4億4,600万円余が計上されております。歳入で7億8,800万円増加している経費だと思いますが、今の段階での収支はどうなっているのかと同時に、返礼品はどんなものを使っているのか。また、例えば100万円に対して何パーセントぐらいの返礼品の金額ということになっているかなどを伺いたいと思います。 2点目は、33ページ、款9教育費、項4社会教育費、目5の図書館費で、図書館の改修設計委託料が、今まで500万円だったものが取り下げられて2,200万円に増額されています。どのような改修を予定しているのか、また、どのくらいの工事予定金額を想定しているのか。また、指定管理者に出すために、蔦屋の要望に沿って改修する部分はあるのかなどを伺います。よろしくお願いいたします。 ◎企画部長(中村誠一君) 款2総務費、項1総務管理費、目6企画費のふるさと納税関連の歳出予算につきまして御説明いたします。 基本的なものとして、ふるさと納税による寄附金につきましては、返礼品を調達する経費や、ふるさと納税の募集から返礼品の発送、寄附証明書の発行などの業務を一括して業者に委託するための委託料など、ふるさと納税の募集費等に係る経費と、宇城市民が他自治体にふるさと納税をされたことに伴い、本市の税収が減少した分を除いた額を、基本的には基金として今積み立てております。 今年度の寄附実績につきましては、9月末現在で昨年度と比較して178%ということで大幅に伸びております。年度末までの寄附金ということで、12億円を見込んだところの補正予算としております。 これに伴いまして、今回の補正予算では歳入予算として、先ほど議員話されました寄附金を7億8,850万円の増額です。それに伴います歳出予算として補正予算書の16ページ、先ほどのところですけれども、目6企画費、節11役務費の手数料のふるさと納税サイトの利用料1,043万4千円と、その下、先ほど質問された節12委託料、ふるさと納税事務一括代行業務委託料4億4,635万円ということで、2つ経費を計上しています。この2つの経費につきましては、返礼品代を含むふるさと納税の事務経費でございます。歳入の増額分7億8,850万円の大体58%ということで、事務経費を今回見込んでいます。 そして、今回補正した7億円の寄附金から、2つの事務経費を差し引いた金額を、同じく16ページの節14積立金の地域振興積立基金への積立金ということで、3億3,171万6千円ということで計上しております。 それから主な品目ということですけれども、主なものは牛肉それから馬刺しの肉類、それからデコポン関係のかんきつ類ということで、代表的な3つということで提供します。 それから、返礼品の割合ということですけれども、今年は予算段階ですので去年の実績を申し上げます。令和元年度の実績で、返礼品の割合24.6%ということになっております。 ◎教育部長(吉田勝広君) それでは、中央図書館等の設計業務委託料につきましてお答えさせていただきます。 まず、今回の改修の目的につきましては、図書館・美術館は築21年になります。施設の中規模改修の時期に来ていることに併せて、市民の憩いの場として、子どもから高齢者まで誰もが気軽に利用できる生涯学習の拠点として親しまれる施設、それからまた、地域文化を創造し、文化・歴史を未来へ継承する拠点施設として、時代の流れやニーズに合ったものに改修するものでございます。 次に、改修の内容につきましては、施設を長く維持するためのメンテナンスである空調設備の改修、屋根全面の防水改修、排煙設備の改修、トイレの改修、照明及びウッドデッキ改修などで、約1億円を超える見込みでございます。 併せて、内部内装改修も予定しておりますが、こちらはこれからの設計のため、現段階で金額はお示しできませんが、本市における公共建築物保全計画によりますと、中規模改修の場合平方㍍単価で14万円ほどが見込まれております。この単価で計算いたしますと、図書館・美術館の延べ床面積が1,793.2平方㍍でございますので、約2億5千万円になります。あくまでも試算でございますので御了解いただきたいと思っております。 また、図書館・美術館で募集の際に、指定管理者募集要項により改修プランにつきましては、候補者になっておりますが、カルチュア・コンビニエンス・クラブの方から御提案を受けるということになっております。 ◆12番(五嶋映司君) 今、企画部の方で御答弁いただいた、ふるさと納税の部分は大体分かりました。今回、僕は課題として地産地消、いわゆる地域内循環ということを言っているんですけれど、この牛肉と馬刺しそれとかんきつ、これは委託業者が決めるものだから、市が決めるということはなかなか難しいと思うんですけれどもどの程度やっているのか、市は委託業者にどういう要望をされているのかも含めて、ひとつ企画部の方にお願いをしたいのと、教育部の方については、今おっしゃるように分かりましたけれども、大体2,200万円というとかなりの規模の改修がされる。要するにカルチュア・コンビニエンス・クラブとの問題については、まだ今からだという話なんですけれども、概略、もう金額はいいんです、金額はなかなか分からないとおっしゃるから。ただ、2,200万円と聞くと、大体このくらいあるんじゃないのかなというのが、今2億何千万円というお話ですから、それはそれとしてお聞きしておいて。例えば内装のクロスを替えるとかうんぬんというのもあるかもしれませんが、基本的に内装をどういうことで替える予定なのか。大体のことが分かれば、例えば書架をどうするとか、この辺はこうするとかというような予定があれば教えていただきたいと思います。 ◎企画部長(中村誠一君) まず1点目の地元産品の割合とか数字はあるのかということですけども、今日はふるさと納税の地元に係る使った経費、使ったもののパーセントは、ここに数字はちょっとございません。一応、ふるさと納税産品ですので、必ず地元と関わりのある品物ということで、各サイトの方で一応そこは地元産品ということで、県内産品でも対象となるやつがありますので、ちょっと詳細な資料を持ってきておりませんけれども、その中で各サイトの方に載っております。あとは、各個人がサイトの方から選ぶという形になります。基本的には地元に関わりのあるふるさと納税の産品ということで、こちらの方は認識をしております。 ◎教育部長(吉田勝広君) 先ほど一般質問の中で、三角議員にお答えした部分と重なる部分がございますけれども、施設の中規模改修に合わせまして改修を計画しているところでございますが、指定管理の候補者の提案等もそういったところの段階でございます。まずは、中の書架につきましては、高架書庫を考えておりまして、こちらの方で棚においての収納力を高めていくといった計画でございます。また、座席あたりも多く配置を計画しているところでございます。奥に行くほど静かな空間をつくって、学習用のWi-Fiだったり、電源を確保して集中して勉強できるスペースを考えているところでございます。蔵書につきましても書架を増やすことから蔵書の購入等を増やし、実証してまいりたいと考えております。先ほどの答弁をしましたことと重なりますが、メンテナンス関係で1億数千万円ほど掛かってまいります。それから、先ほどの建物の保全計画における単価で2億5千万円程度、そのほかウッドデッキとか付帯工事あたりが入ってくるかと思いますので、どうしても合わせますと3億円から4億円といったところが見込まれるところでございます。 ◆12番(五嶋映司君) 企画のふるさと納税については、数字がないということですから、後でも教えていただければそれで結構ですけれども。今おっしゃった牛肉と馬刺しとデコポン、これは大体宇城市内にあるような感じがしますから、是非受託業者と協議をしていただいて、なるべく市の産品を使っていただきたいという要望をまずしておきます。よろしくお願いいたします。 教育部の方のことに関しては、例えば、高架書庫と言うんですかね、高いね、それはどうも蔦屋さんはどこもみんなそういう形で高くして、蔵書を増やしているというような話ですけれども、いろいろな意見があります。例えば地震のときは大丈夫なのかとか、あんな高いところのやつは見えないのに梯子掛けて見るにはどうするんだとか、子どもの本なんかあんな上に持っていってどうするんだという意見がありますから、その辺は危険な部分も含めて、まだどうするか決まっていないということですから、是非御検討をいただきたい。それと同時に、図書館の中に本をなんぼ何でも押し込むということは必要ないわけですから、今は、いわゆるデータでしっかり電子管理ができるわけですから、どこにあるかと分かれば端末を打てばすぐにどこにあるというのが分かる。だから、何も本をごちゃごちゃいっぱい置く必要はないというようなことも思いますので、是非その辺はこの予算の中で、もしそういうものまでこの設計予算でその辺までやられるんならば、是非御検討いただきたい。安全管理も含めてお願いして、この件に関しての質疑を終わります。 ○副議長(大村悟君) これで、議案第86号の質疑を終結します。             -------○------- △日程第6  議案第87号 令和2年度宇城市国民健康保険特別会計補正予算(第2号) △日程第7  議案第88号 令和2年度宇城市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号) △日程第8  議案第89号 令和2年度宇城市介護保険特別会計補正予算(第2号) △日程第9  議案第90号 令和2年度宇城市水道事業会計補正予算(第2号) △日程第10 議案第91号 令和2年度宇城市下水道事業会計補正予算(第2号) △日程第11 議案第92号 令和2年度宇城市民病院事業会計補正予算(第3号) ○副議長(大村悟君) 日程第6、議案第87号令和2年度宇城市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)から、日程第11、議案第92号令和2年度宇城市民病院事業会計補正予算(第3号)までを一括議題とします。 これから質疑に入りますが、通告はありません。したがって、質疑なしと認めます。             -------○------- △日程第12 議案第93号 工事請負契約の締結について(松橋中学校既設屋内運動場解体その他工事) ○副議長(大村悟君) 日程第12、議案第93号工事請負契約の締結について(松橋中学校既設屋内運動場解体その他工事)を議題とします。 これから質疑に入ります。通告がありますので発言を許します。 ◆20番(中山弘幸君) 20番、中山でございます。ただいま議題となっております、議案第93号について、指名業者選定についてのお尋ねをいたします。 説明では、市内建設業のAランク及び解体業、経営審査は690点ということの説明がございました。この690点という線引きの根拠と現在宇城市において建設・建築などの指名業者選定において、例えば業種、金額においてあらかじめ点数の基準が決められているのかどうか。その点についてお尋ねをいたします。 ◎総務部長(成松英隆君) まず、建設業Aランク解体業690点、この690点ということでございますけど、一般的に最近使っておりますのが1,000点というのがございます。これはウイングまつばせの方で使ったのが1,000点以上親というところでやっております。こちらの方は、建築一式で発注した件で、今回はメインの工事が解体でございますので、評定値を確認しております。今回、市内建築一式Aランク5者というのがございまして、その5者の中で解体に伴う評定が最低690点でございましたので、この5者全部拾うために、今回最低を690点ということで、Aランク全ての方に競争に参加していただきたいという思いで、本点数で発注したところでございます。 もう1点、発注金額に応じて評定値が何点以上、これは明確な基準はございません。各業者が保有している評定というのは、土木一式、建築一式、舗装、解体など、工種ごとに評定値を設けております。 仮に、建築と解体の工事の両方許可を得ている業者は、建築と解体各々に評定値がございます。大型建築物など大規模な建築一式工事になれば、その規模に応じて、先ほど申しましたとおり1,000点とかそういうのを決めているところでございます。 ◆20番(中山弘幸君) その一般競争入札の指名要項の中にそういった業種、金額によってこの金額は何点以上、ここまでは何点という評定はないということですね。その時々で決めるということですね。 仮にそうであるならば、例えば、こんなことはないとは思いますが、意図的に特定の業者に配慮することが可能になるのではないかという考えもあります。今回の場合、市内のAランクの業者という括りがあったのには問題はないとは思いますけども、逆に今回は690点という点数の括りは別になくてもよかったのではないかという考えも、逆にあるのではないかと思います。例えば、金額が10億円とか5億円とか大きくなって、市内だけではなくて、県内とか全国的な規模で例えばプロポーザルをする場合などのためには、あらかじめ業種、金額に応じて基準は決めておくべきではないかと考えております。でなければ、先ほど申し上げましたけれども、その時々で特定の業者について配慮ができることになりますので、ここはやはり一般競争入札制度の見直しというか、そういうことも必要ではないかということも思いますが、これは一般質問ではありませんが、議長のお許しを得まして、よかったらその辺の考えをお聞きしたいと思います。 ◎総務部長(成松英隆君) 今回のメインの工事は解体でございます。例えば解体を、点数を高くしていきますと、当然宇城市内の業者というのは、そこまで点数が高くないので、全て県内の大手ということになってくるのではなかろうかと思います。今回、その中で建築Aというところを入れたところは、宇城市内でまさしく昨日五嶋議員も話されました、地元に受注の機会を多く与えるというところでございまして、解体業を1つ690点というのは、親の仕事は評定値を付けている、子の仕事は評定値を付けていないというような形でやっておりますので、評定値をおのずと690点というふうにしたところでございます。別に、恣意的にどうとかいうふうではなくて、宇城市内の業者さんが、より良く競争に参加していただけるような工夫をしたところでございます。 ◆20番(中山弘幸君) 今回は、問題はありませんがと言ったでしょう。今回は、別に宇城市内に5者しかいないのですから、わざわざ690点という点数も要らなかったのではないかと。ただ、一般的に金額が大きくなって全国規模とかで指名したり、プロポーザルを募集するときのためには、あらかじめ業種、金額における基準を決めておくべきではないかという質疑です。 ◎総務部長(成松英隆君) 大きな工事、10億円とか何十億とか話されましたのは、今は大体JVで出しておりまして、宇城市内の業者が入りやすいように、親の点数は何点以上、県内でも1,000点以上というのが大体44社ぐらいございますので、そちらの方を親として、子の方は宇城市内の方に一括して県内の他の地域に発注するということではなくて、宇城市にも技術力を高めていただき、恩恵をあずかっていただこうというところがございまして、JVのシステムを採らせていただきますので、その時々によると思いますので、ここで何億が何点というのをあらかじめ決めるというのはどうかなと、ちょっとそこのところはまだ研究が足りておりませんので、以上です。 ◆20番(中山弘幸君) 当然、地元業者の育成は大前提でありまして、だからその親ですね、そういうところはあらかじめその基準はやはり決めておくべきだろうという質疑です。ここで終わります。 ○副議長(大村悟君) これで、議案第93号の質疑を終結します。             -------○------- △日程第13 議案第94号 工事請負契約の締結について(宇城市松橋総合体育文化センター大規模改修工事(第2期)) △日程第14 議案第95号 財産の取得について(宇城市立小学校タブレット用充電保管庫) △日程第15 議案第96号 財産の取得について(宇城市学校給食センター給食用機器具類) ○副議長(大村悟君) 日程第13、議案第94号工事請負契約の締結について(宇城市松橋総合体育文化センター大規模改修工事(第2期))から、日程第15、議案第96号財産の取得について(宇城市学校給食センター給食用機器具類)までを一括議題とします。 これから質疑に入りますが、通告はありません。したがって、質疑なしと認めます。             -------○------- △日程第16 議案第97号 指定管理者の指定について ○副議長(大村悟君) 日程第16、議案第97号指定管理者の指定についてを議題とします。 これから質疑に入ります。通告がありますので順番に発言を許します。 ◆20番(中山弘幸君) 20番、中山でございます。ただいま議題となっております、議案第97号図書館・美術館指定管理者の指定についてお尋ねをいたします。 まず1点目は、導入の目的は何か、2点目、メリットについて、3点目、県内及び全国の状況について、4点目、これまでどのような検討がなされたのか、5点目、選定の決め手になった点はどういうことなのか、以上5点について答弁を求めますが、後ほど質問がありますので、主に図書館についてのお尋ねをいたします。 ◎教育部長(吉田勝広君) まず、目的につきましては、平成27年度に作成された第3次行政改革大綱及び公共施設の見直し方針により、公共施設の効率的・効果的な運営を行うことから検討を始めております。 現状で、図書館の利用者が61,000人、美術館の利用者が17,000人でありますが、年々減少傾向にありまして、また固定化された人の来館が目立ち、幅広い方への利用につながっていないというところが現状でございます。多くの方に利用していただき、市の文化教養、にぎわいの拠点となることを目的として、今回、指定管理の方に入ったところでございます。 2番目のメリットにつきましては、開館時間の拡大でございます。直営では、開館時間の延長や休館日の削減等難しい課題がありましたが、指定管理を導入することで、中央図書館は午前9時から午後9時までの開館、365日の年中無休で、市民サービス拡充を行うことができ、部活動や仕事帰りなどでの利用も可能となって、幅広い世代層で利用ができる施設へつなげることができます。 分館につきましても、月2回休館日を減らし、閉館時間を平日・土日・祝日ともに午後6時までといたします。 また、自主事業も専門的な経験やノウハウから、新しいアイデアを取り入れることで、新たな利用者の獲得が可能と考えております。 続きまして、他市の状況についてでございますが、全国的な指定管理者制度の導入につきましては、平成30年における図書館数3,360施設中、導入数は582施設でございます。 県内で申しますと、熊本市、八代市、荒尾市、合志市、長洲町。美術館は、熊本市現代美術館、県立美術館分館で導入されております。 全国的な状況を全て把握はできておりませんが、市が候補者として選定しましたカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社は、佐賀県の武雄市図書館をはじめ、全国で7館運営しております。多くのイベントやサークル活動を行い、全ての施設で来館者が増加し、まちづくりの核となる施設となっております。 次に、検討の経過でございますが、図書館協議会及び不知火美術館専門・運営協議会等への説明につきましては、それぞれで1回、合同で2回の会議を行っております。 1回目の合同会議では、指定管理者制度の概要、導入スケジュールの説明、応募要項及び仕様書についての説明。それから2回目の合同会議では、指定管理者制度について、指定管理業務仕様書について、今後のスケジュールについての説明を行っております。 合同会議時にも出された意見で、司書や学芸員、会計年度任用職員の移行に伴う今後の仕事の保障や、現在、図書館・美術館でボランティア活動をされている団体、また、事業や展示会、企画展等についても、同様に実施することを仕様書に明記いたしております。 最後に、選定候補者の評価についてでございます。評価の基準につきましては、評価項目として7項目で評価を行いました。項目1が、市民の平等な利用が確保できるものであること、項目2、事業計画の内容が図書館・美術館の効用を最大限に発揮させること、項目3、事業計画の内容に沿った管理を安定して行う能力を有するものでものであること、項目4が導入実績、項目5として、憩いのスペース(カフェ等)運営、項目6に独自提案、項目7として申請価格でございます。 今回、選定されたカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の評価点は、600点満点中442点という結果でございました。 これまでの取組をしっかりと継続することや、仕様書記載の事項は漏れなく実施すること。加えて、他の事業者に比べ、提案が具体的で、評価は高く、評価委員会においてカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社を高く評価されました。 なお、特に評価が高かった点でございます。2点ございます。1点目は、事業計画で提案があった、年間を通した魅力的なイベントの開催や、施設の魅力を高める空間、環境の整備、SNS等での効果的な発信による認知度の向上。2点目は、独自提案であったみんなの家を活用した、子どもたちの学びの場の案が高く評価をされました。 ◆20番(中山弘幸君) 選定されたカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社ですね、武雄市が有名でございますけれども、これも様々な評価があるというふうに聞いております。今いろいろメリットとかを述べられましたけれども、基本的にこれらのことは、直営でも十分できるという部分ではないかなと思います。 また、今後の問題ですが、今、協議会でも話題になったという答弁がありましたけれども、職員の身分の問題、特に司書の場合、なかなかほかに職場等は多くありません。また、相手は民間ですからなかなか厳しい面があるのではないかと考えられます。また、本来図書館の役割としまして、地域に根差した地の拠点として継続的に資料・情報の収集、保存をすると同時に、地域のコミュニティの拠点としてあらゆる地域活動等と連携し、地域文化の創造拠点としての役割を担っておりますので、そういった点が今後とも保障されるかという問題もあります。もう1点は、経費の問題。ちょっとこの辺の答弁をお願いいたします。 ◎教育部長(吉田勝広君) 職員の雇用につきましては、仕様書の中で、現在の職員を優先して雇用することを明記いたしております。条件面につきましては、民間企業の雇用条件に従っていただくことになると思われます。 それから、次に図書館の役割でございます。図書館の本質的な役割というのは変わることはありません。民間企業に運営が変わりましても、市は関与をしてまいりますし、図書館の役割を果たすことは当然のことと考えております。それに加えたサービスの展開に期待をいたしているところでございます。 経費的な面でございます。昨年度の決算ベースで申し上げますが、図書館と美術館は年間で1億1,400万円ほど支出をしております。今回の指定管理では、年間で約1億5,800万円で募集を行っております。年間ベースでしますと約4,400万円、4割弱上昇いたしますが、開館時間を今回大幅に延長いたしますので、サービス提供の面からみると、中央図書館で、現在が約2,200時間でございます。それが約4,400時間程度に試算ではなってまいりまして、約2倍増加という形になります。分館の方でも2,200時間から約2,400時間と33%ほど増加となります。 それに来館者においても、こちらカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の提案の中ではありますが、現在が先ほどの図書館の方ですけれども約60,000人ということで、こちらがカルチュア・コンビニエンス・クラブの方からは約70万人の来館見込みということで、10倍以上見込んでいるということでありましたので、費用対効果は十分に高いと思われます。 ◆20番(中山弘幸君) ちょっと聞いた話ですが、美術館の方に館長を派遣するということで、これはたぶん別の経緯になってくると思いますが聞いております。こういった面でも確かに営業時間、そして60,000人が70万人を目指しているということで、その費用対効果がどうなのかというのは、今後議論されるべきと思いますけれども、そういったいろんなまた問題も課題もあると思いますが、後の質問の方もおられますし、また委員会でもこの点を十分に議論してほしいと思います。 ◆12番(五嶋映司君) 12番、五嶋でございます。ただいま議題となっております、議案第97号指定管理者の指定について質疑をいたします。 まず第1点、疑問に思ったことは、指定管理者が導入できる条例の制定が、9月25日の議会の最終日に決まりました。市の方で決定されたのが、ちょっと正確ではないですけど10月20日過ぎ、とにかく2か月ありません。膨大な計画、膨大な仕様書に基づいてやって、この短期間でできたのかという疑問があって、今回その土台に立って質疑をいたします。 まず第1点は、選定にあたって図書館協議会では応募のあった2業者についてどのような議論がなされたのか、今、中山議員の説明では、条例をつくる段階のお話でしたから、プロポーザルでの2業者のことに関して、図書館協議会ではどのような議論があったか。その回数と日時も示していただきたい。それと同時にこの協議会のメンバー構成と氏名はいいです、メンバー構成。例えば、どういう専門委員が何人とか、いわゆる市民の代表が何人とかという説明をいただきたい。 第2点は、公益社団法人日本図書館協会が2017年3月に、図書館の指定管理者制度の導入はなじまないという声明を出しているんです。公益社団法人日本図書館協会は、公的な団体であります。それともう一つ、図書館友の会連合会は、「ツタヤ図書館の"いま"」というパンフレットを2018年1月に改訂版を出しております。この中には、かなり詳しく、いわゆるツタヤ図書館と言われる実情が書かれております。このような内容は、図書館協議会や指定管理者選定委員会に周知されていたのかどうかをまずは伺いたい。 3点目、2つの業者がプロポーザルに参加したと言われていますが、選定されたカルチュア・コンビニエンス・クラブ、いわゆるCCCと一般的に言われていますが、以外の業者はどこなのか。これは、今まで民営化された中で、保育園の民営化の際には参加者全業者の評価一覧表が出されておりますが、今回の中山議員の質疑の中で600点満点中の四百二十何点という説明がありましたが、ではもう一つの業者の評価点はいくらだったのかというのをお示しいただきたい。 4点目、CCC及び蔦屋について昨年の2月22日に消費者庁が景品表示法違反で1億1千万円余の課徴金を課しています。この対象機関の売上げは39億円と言われています。違法行為でかなりの利益を上げたことになります。このような違法行為があった企業ということを承知の上で、選定されたのかどうかを伺います。蔦屋の図書館運営については、ネット上では様々な問題が指摘されています。フェイクな部分もあると思いますが、今申し上げた図書館協議会とか図書館友の会、これは信頼する機関です。このような今問題になっているようなことを、いわゆるCCC側、宇城市側でちゃんと議論されて、その問題点の解決を議論されたかどうかを伺います。 第5は、運営について伺います。書籍の購入や補充は誰が決めるのか。指定管理者が決めるとすると、そのチェックはどうなっているのか。今、人事の問題で質疑がありました。今いる職員はいわゆる指定管理者の方で雇用する。そうなると図書司書も当然採用されて、いわゆるCCCの職員になると思います。そうすると、宇城市のチェック機能はどう働くのか。その辺のお尋ねをいたします。 ◎教育部長(吉田勝広君) では、順番にお答えさせていただきたいと思います。 まず、図書館協議会や美術館運営協議会等でございますが、こちらの方は館長等の諮問に応じて会議ということで、そこにおいて選定等については実施する機関ではございません。先ほどお答えしましたとおり、合わせて4回行っておりまして、合同での会議が8月、こういった中では仕様書案の説明だったり、スケジュールあたりの説明というところで行ったところでございます。 それから、2回目を11月に行っておりますが、こちらの方も指定管理者募集要項それから併せてそれぞれの仕様書とスケジュール、図書館・美術館指定管理移行説明資料などによりまして、指定管理者制度や仕様書、また今後のスケジュール等についての説明を行ったところでございます。 そういった中でいろいろ御意見をいただきましたので、こういったことを参考にして仕様書もつくったところでございます。 9月議会で条例の議決をいただきまして、その中でスケジュール等々につきましては、一応御説明をさせていただいたところでございますが、今回の12月というところも上程の件につきましても、御説明をさせていただいたところでございます。 3点目でございますけれども、今回、指定管理者募集につきましては、2者の申込みがございました。カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が候補者に選定されましたけれども、選定されなかったもう1者につきましては、本市の情報公開条例によりまして、公表することによりまして、その法人の正当な利益を害するおそれがあります。企業のイメージダウン・社会的な評価につながる可能性がありますので、評価点も併せて業者名も公表は控えさせていただきたいと思っております。 次に、ネットあたりでの問題でございますが、課徴金の問題の件につきましては、グループ会社のことで、法人格としては別の会社になります。既に解決されておりますし、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の公募・申請の段階で、財務書類や納税証明書等も提出を求めており、募集要項の応募資格を全て満たしていることから問題はないと考えているところでございます。 それから、選書の問題がございますが、当然一方的に企業の方、指定管理者の方で決定するということではなく、やはり教育委員会の方でもそこはチェックしてまいりたいと。チェックすることで予定をしているところでございます。 ◆12番(五嶋映司君) ちょっと多岐にわたって、昨日の打ち合わせの段階での用意された答弁書、少し僕はその後お話の中で内容を変えた部分がありますから、そういう意味では迷惑をかけますけども。今お答えいただいた中で、例えば、経緯については、結局11月に1回やったきりですよね、決まった後は。要するに8月に行ったのは、指定管理者をできる条例をつくるための議論をしただけであって、蔦屋をどういうふうにするかという議論はその後ですよね。その前にやっているとすると、何だおい、先にやっておいて後で条例を追っかけさせたのかという疑問が出てきます。その辺はどうなのか。だから、図書館協議会がこのことに関して、要するに2者に関しては、これに関与しないと今おっしゃったが、これは基本的に図書館運営というのは何かと言ったら、市民の要望に応えてというのがあるわけですよね。僕は、図書館の法律は直接読んでいませんけども、この日本図書館協会が出したやつでは、市民のニーズをしっかりつかんで図書館運営をしなさいということで、そのためには図書館協議会の今構成を聞きましたが、構成はお答えいただけなかったけれども、専門家だとかいわゆる市民の代表みたいな人がいると思うんですね、当然。その人たちの意見を聞いて、どこがどういうことで、こういう提案をいただいていますがどうなんでしょうかという議論は、しっかりしたのかどうかということを、今もう一度お答えいただきたいのと、例えば、課徴金の問題をおっしゃったけど、蔦屋と別会社とおっしゃる。会社経歴を見ますと、蔦屋とCCCは入れ替わっているんですよ。一時は蔦屋が親会社、一時はCCCとなっている。だから、例えばこういう事件のときに、そういう形で入れ替えたんじゃないかという疑問もあるんです。誰が捉えても、CCCと蔦屋は一体なんです。会社は別にしているかもしれないけど。だから、そういう企業体質があるんじゃないかという疑問が、だから今ネット上で大きな問題になっている。例えば、武雄の第1回目のこれは2013年ですか、最初にやったのは。それも真っ先にですよ。このときに問題になったのは図書館購入の問題がいろいろな問題になりました、図書費のね。だから、その辺の問題だとか、その後に例えば小牧市ではひっくり返っちゃった。小牧市が住民投票でやめましたね。それとか和歌山市での問題もあります。それぞれのところでいろんな議論があっている。ただ、これに関しては、全て信用するのではなくてフェイクの部分もあるからと僕は申し上げました。だから、図書館協議会とこの連絡協議会の部分だけの書類を取り上げましたが、その部分は結局これだからやめなさいというのではないんですよ。こういうこともあるんだけれども、これは承知の上でこの業者選定をしたのか。それを改めてもう一度お答えいただきたい。それで、1億1千万円余の課徴金の問題は業種が違うからいいですよと、社長も変えていると思うんですよね。ところが一体なんです、それは。それを一体と考えないとなると、これは非常に大きな問題だと思います。いわゆるその会社が適当にそのものを表面から隠すためにと言ったらおかしいけども、そういう捉え方もできます。 もう一つ、2者参加したけれども1つは公表できないとおっしゃった。ところが保育園のときなんかは両方とも評価点が出ていて、業者もはっきりさせているんですよ。今回とどう違うんですか。そして、そのことによって利益を損なう個人情報、ところが、これも法人なんですね。法人と個人多少違いますけど、ただ、この前見たら法人も情報公開条例でうんぬんという話がありますけれど、じゃあどういう不利益を行うのか。例えば、今建設関係で指定7者、7者が来て入札しますね。これは、僕は前に請求して、8者なら8者の入札表をちゃんと公表していたんです。請求すれば出したんです。そういうことはちゃんと今までやられている。これは一般質問でも使いました。今ここで議事録を確認できませんけど、議事録には必ず残っているはずです。だから、それが何でここの場合はできないのか。 まず、運営委員会の日時、どうやったのか1つ。もう一つは図書館協議会とこういうことは、こういうことをやっているから、これは議論になったかどうか。もう一つは、業者を公表できないのはなぜか。もう一つは評価点、なぜ出せないのか。ちょっとずれましたかね。一応、それだけ上げておきます。 ◎市長(守田憲史君) 図書館協議会、美術館運営協議会等、これは一般的な方向性、市民の方々の御要望を聞く。それと、業者選定は全く別で考えていただかないといけません。今回のコンペでは、別の委員会が決定をした。それについて、また協議会が意見を言うということは、個別的にはあってはならないことだと。図書館協議会や美術館運営協議会等の中立性の問題もあると思いますので、何かごっちゃになっていませんか。もう1点、消費者庁の課徴金問題、えらく2社しかないとか、しっかり調べていただかないと、蔦屋グループ200社ある中の1社がやった。それをもってこの蔦屋の全ての課徴金の違反があったとか、これは市民の方もこの議会を聞いていらっしゃいますよ。そういう中で、200社ある中の1社、それが問題があって追徴金も払って、全てが片付いた後ですので、それがでは入札だうんぬんだとなったときに、入札停止うんぬんのときに大変なことになりますよ。そういう具体的なこともなく、この違反行為をもって蔦屋グループ全体が違反しているがごとくすると、この事業自体も我々の信頼性を大きく損ないまして、もうちょっと調べてから言っていただけますか。 ◎教育部長(吉田勝広君) 今市長からありましたとおりでございまして、グループ会社で今回は運営に携わるカルチュア・コンビニエンス・クラブでございますので、特段これについて選定委員会等で話し合われたことはございません。 また、先ほど少し答弁で申し上げられなかった部分なんですけれども、平成30年の中央教育審議会においては、こういった図書館とか美術館については、カフェとかそういった民間施設の併合により、地域の活性化やにぎわいの創出が図れることを期待するといったところで、時代の流れに応じた考え方も今は入っているようでございます。 公表につきましては、先ほど申し上げたとおりでございます。社会的な評価あたりで、その辺を心配するところです。 ◆12番(五嶋映司君) まず、市長の答弁ですけれども、200、確かにたくさんの会社をつくっているんですね、蔦屋は。その1社とおっしゃるけど、結局蔦屋の本体に近い、蔦屋書店がやった問題ですよね。基本的にはCCCの。前はCCC、最初の流れからいくと蔦屋とCCCが入れ替わっているんですよ。その辺、市長ちゃんとお調べになりましたか。    [「いや、そちらが調べないといけないんでしょう」と呼ぶ者あり] ◆12番(五嶋映司君) いやいや、僕は調べましたよ。だから変わっていて、そういう中でこの問題はどうも蔦屋は、いわゆるCCCが運営する会社全体の問題として捉えられる可能性もあるということです。そういうことですから、今市長がおっしゃったような議論というのは、例えば、確かに会社名は違うんだけれども、グループ全体に及ぶような問題であることは間違いないと思います。 それと、もう一つはまたお答えいただけなかったが、図書館協議会なんかがこの問題に関して、僕はこういう議論をしたかどうかって聞いているんですよ。だから例えば今のやつも、こういうことがあったという議論をしているかどうかというのを聞いている。こういうものを使って議論をしたかどうか。ところがね、この問題は3回なんですよ、僕は3回目なんですよ、これで。もうこれ以上やれないんですよ。だから、このことでは解決できない問題ですけども、こういうのを議論したのかどうか。 それと、選定をどうするのか。例えば、選定は蔦屋が選定をするということをおっしゃった。蔦屋が選定したものを市もさっき三角議員の質問だったか、中山議員の質問だったかちょっとあれですけども、それを、例えば何万冊もある本を買って、その会社を市がチェックするとおっしゃるが、市に図書司書、専門家はいるのかどうか。問題なのは、担当部署は2年か3年でどんどん変わるんですよ。今、蔵書は出版数がものすごい量がある。それを選定、チェックするために図書司書といういわゆる資格があるんですね。それが本当にちゃんとチェックする状況にあるのかという問題もあります。その辺も、この後、議長にはお願いしたいんですけども、あと1問だけ。3回目だから、これ以上は駄目だと言われればしょうがないですけども、今市長の答弁をいただくと思いますから、あと1問だけ、時間をいただけるかどうかまず許可をいただきたいと思いますが。いただけなければ、これで閉めなければいけないですから。もう1問、今これで答弁いただいて、もう1問次の質問をしても大丈夫ですか。
    ○副議長(大村悟君) 五嶋映司君に申し上げます。会議規則第55条の規定に基づき、発言を制止いたします。 ◆12番(五嶋映司君) 議長に申し上げますが、議長の裁量でできることになっていますが、それはお認めになりませんか。 ○副議長(大村悟君) 今回は、この規則に基づいてさせていただきます。 ◆12番(五嶋映司君) 残念です。それでは、今言ったことの答弁をいただいて、それの反論ができないのは非常に残念です。次の機会にでもやりたいと思います。まず、執行部の方で答えたいことがあったら、是非答えてください。 ◎教育部長(吉田勝広君) 現在、教育委員会の方に司書の免許を持つ職員はおります。現状でしか申し上げられませんので、現状についてお答えさせていただきます。 今後も選書につきましては、しっかり教育委員会の方でも、チェックしてまいりたいと考えているところでございます。 それから、図書館協議会と審議会につきましては、先ほど申し上げましたとおり、11月11日に2回目を開催したところでございます。そちらの審議会におきましては、先ほどもありましたように、候補者の選定につきましては別でありますし、時期的なところでも早い状況でございますので、そちらの方での話はしておりません。 ◆12番(五嶋映司君) 終わりますが、後ほど文書でまた回答を求めたいと思います。残念ながら、十分な議論ができませんでした。こういうこともあるということを是非議員の皆さんも知っていただきながら、総務文教常任委員会で是非議論をいただきたいとお願いして、私の質疑を終わります。 ○副議長(大村悟君) ここで、しばらく休憩します。             -------○-------               休憩 午後2時04分               再開 午後2時15分             -------○------- ○副議長(大村悟君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 ◆15番(渡邊裕生君) 15番、渡邊裕生です。ただいま議題になっております、議案第97号図書館・美術館の指定管理者の指定について質疑をいたします。 4つの点について答弁を求めます。私はほぼ、美術館の指定管理について質問をしたいと思いますので、皆さんもそのつもりでお聞きください。また、答弁する方におかれましても、美術館についてお答えいただければと思います。1番目に、今回指定管理者となる団体が、例えば過去に美術館等の指定管理の経験等があるかどうかという話です。その指定管理者となる団体について説明をお願いしたい。 2番目に、美術館の管理方法についてお尋ねをしたいと思います。 3番目に、美術館の収蔵品の価値について、これは、今後この美術館の運営について今ある収蔵品がどういうものか、そしてそれがどのような価値があるのかというのは、一応今ここで知っておいてほしいというのがありますので、お答えいただければと思います。 それと4番目に、指定管理後の美術館の運営についてどうお考えになっているのかをお聞かせいただきたいと思います。 ◎教育部長(吉田勝広君) それでは、順番にお答えさせていただきます。 まず、指定管理者となる団体につきましては、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社でございます。グループ会社の中に蔦屋書店がございます。所在地は大阪府杖方市で、代表取締役は増田宗昭氏でございます。 公立美術館の運営についての実績はございませんが、銀座エリア最大の商業施設GINZA・SIXのギャラリーを、2017年、平成29年4月から運営しております。アートと日本文化を主題として、商品及び空間を構成し、世界一のアートブックの集積を目指すほか、生命力に満ちた江戸文化に光を当て、また現代の東京カルチャーの発信も行っております。ほかに、京都市京セラ美術館、こちらの方は京都市美術館でございます。こちらで展覧会の現代アート部門の企画運営サポート業務を担っております。 美術館の管理方法については、毎月の運営状況を把握できるように、日報の作成や月次報告書の提出を義務付けいたします。また、指定管理のスタート後は、専任の美術館長を市から派遣することにしております。美術館の管理を統括してもらう予定でございます。市担当部署も緊密な連携を取り、双方の信頼関係を築いていきます。 現在、雇用の学芸員・会計年度任用職員も優先的に雇用することとしています。 なお、現在設置している美術館専門委員会・運営協議会等については、引き続き市で所管し、指定管理者による運営開始後も専門的見地からの助言や御意見をいただく機会を設けてまいります。 美術館の収蔵品の価値については、マナブ間部や野田英夫など地元出身の作家の作品を多く収蔵しており、地域の作家の偉業を後世に伝えるとともに、世界で活躍した芸術家を輩出した地域としての誇りや、愛着の形成にもつながる価値のある作品が多くあります。 そのことを踏まえ、収蔵品については、価値を落とさないよう各資料に適した保管・保護に努め、常に点検を行い良好な状態が維持できるよう留意し、市及び市民の財産として、広く活用されるよう管理することとしています。 どういうものがあるのかということでございましたが、参考としましては、収蔵作品が463点。主な地元作家は、マナブ間部79点、野田英夫8点、野田哲也62点、河野浅八68点、栗崎英男15点などが収蔵されております。 指定管理後の美術館の運営につきましては、美術館の役割を認識した運営を行ってもらうよう仕様書に記載いたしております。年次計画や企画展の開催においては、事前に教育委員会と調整し、承認を受けることとしています。 今までの運営は継続してもらい、その上で、新しい発想による市民参加型のイベントなどの開催により、新規の来館者の発掘を期待しております。 指定管理候補者と令和4年4月までに、関係団体や施設利用者、地元の作家との関係性なども含めて、十分な引継ぎを行ってまいります。 ◆15番(渡邊裕生君) いくつかさらに質問をさせていただきますが、先ほど、私ではなくて前の答弁で、まず入館者数が美術館は年間17,000人程度、図書館は64,000人だったですかね。それが減少傾向にあるというお話でした。この地方の美術館で、この17,000人という数が多いのか少ないのか、その相対評価若しくは絶対評価、この辺はどうご覧になっているのかなと思いますが、それは基本的に1年間通しての企画展、若しくは1年間通して美術館はいろんなものを見せる場でありますから、その中身要するに興味を市民の方々が示されるか示されないかという部分にも大きく関わってくる問題かと思います、美術館の場合はですね。図書館の場合は、入館者数よりも、私が議員になって結構旧町時代からいろいろ視察とか研修とか行く場合は、図書館を評価するときに入館者数ではなくて、一人当たり何冊本を借りたかという、それで今全国ランキングが今もう出ていますよね。それで大体、だって人口規模が違うわけですから、ただ単に図書館を評価するときに入館者数だけで評価はできない。どれだけその地域の人が、本を借りるかというそこに図書館の大きな役割があると私たちはずっと思ってきました。ですから、この人数という部分での評価があって、今回指定管理ということであれば、そこはそこで、その根拠なり理由をお示しいただきたいというふうに思います。ただ単に減少傾向だからとか、何がどう少ないのかというそこら辺の部分が、ちょっとその取っ掛かりの部分が私は余りよく分からないです。なぜこの指定管理を今しなければいけないのかという部分ですね。これは今お答えにならなくてもいいです。どうぞ委員会で議論をしていただきたいと思います。 私は、もう少し中身の部分を今日は質問したいと思います。先ほど言いましたように、美術館は1年間を通して絵を展示して皆さんに見てもらう、それが文化の情報の発信であるし、言えば子どもたちにとっては情操教育に大きく関与する部分である。私が知っている限り、半分ぐらいは入場料が無料の展示というのは、例えば宇城の児童画展とか、文化祭もあります。松橋美術クラブの展示があります。宇城美術展もあります。あと書道もあるし、いろんな工芸もあるし、いろいろですね。そこは入場料を取らないという部分に関しては、借り料も安くなっていますね。ですから、例えば収蔵品展であっても300円、これは決まっていますね、市の美術館の場合は、いろんな展示があってよそから借りてきてやっても入場料は300円。逆に言うと300円でペイできるような企画が、今までなされてきたというふうに私は思っています。ですから、例えばピカソの絵を借りてきて、不知火美術館で展示できるのかと。そういう企画はそもそも不知火美術館では考えられてこなかっただろうというふうに思います。県立美術館若しくは分館でも、世界的に有名なとか日本でも一流の画家の展覧会をやるときは、例えば入場料が1,500円だったり、2,000円だったり、2,500円だったりということで言えば、そこに係る経費をある程度は入場料で補うというか、それでトントンになればいいのかなと基本的には、県なり行政がやっている展覧会ですから、利潤の追求ではない。ですから、この不知火美術館も今まで入場料を取るときに300円、高校生200円、中学生以下は無料というふうに決めてやってきました。そういう流れの中で、この17,000人という数の評価をどう判断するかというのは、非常に私は難しい話ではないかなと。そもそもそういう美術館と地方の美術館の在り方というのは、今まで行政が考えてきて、展示をされてこられたこの歴史が物語っていると私は思っていますので、不知火美術館の入館者の17,000人が少ないのかと言われると、いやそれはちょっと違うんじゃないですかというふうに思いたい。それは、そういう展示を1年間やってきたわけですから。 ○副議長(大村悟君) 渡邊裕生君、簡潔にお願いいたします。 ◆15番(渡邊裕生君) 今後、例えばこのCCCが企画展を行う場合に、例えばいい作家の絵を持ってきて展示したいと。それには絵の借り賃が要ります。運送料が要ります。良い絵には日通のちゃんとした業者が梱包をして、学芸員が傷のチェックをして、そして、もしそれに何かあったときのために保険がかかります。そうすると、1回の展示会で掛かる経費というのは莫大な金になります。それを入場料で、ある程度民間で営利目的でやろうとすると、ものすごい入場料が高くなります。というような話が今後なされていくのかなと。例として、例えば児童画展を不知火美術館でこれまで何回もやりました。大体いくらぐらいの経費が、そういう中で掛かったのかというのが分かれば教えてください。それともう一つは、これまで不知火美術館が果たしてきた役割、それと博物館としての形というのもあります。それは、収蔵品を集めて、それを未来に伝えていくという、見せるだけではなくて守るという、伝えるという、博物館的な役割も大きく担っていますから、これまで不知火美術館が博物館として歩んできたそのコンセプト、それって一体何だったんだろうというそのことについて、できたら教育長、今美術館の館長でもあられるかと思っていますので、そこら辺は十分理解されていると思います。そして、今からはどうされるのか、そこら辺をまずはお聞かせいただきたいと思います。 ◎教育部長(吉田勝広君) 少し私の方で、お求めがありましたので、令和2年7月15日から8月30日までのクレヨン画家の絵本絵画展のことでございますが、掛かった費用でございますけれども、作品をお借りしましたこの費用、それから講師をお招きして行った行事もございます。こちら合わせまして60万円ほど掛かっております。それから、入館料、収入の方でございますが、こちらの方は41万円ということになっております。 それから、指定管理を令和4年4月に移行という形になります。指定管理移行後となった場合でも、今まで行っておりました、先ほどもいろいろお答えしましたが、企画展等は指定管理委託料に含まれております。議員からありました高名な作家さんの特別な企画展、その辺については指定管理料、今回の中には含まれておりません。したがって、特別な企画展を行う場合は、まず事業計画書により、教育委員会の承認を受けることになっております。企画展の内容、費用負担、入館料の設定については、当然ながら事前の協議が必要であり、指定管理が勝手に設定ということはできませんので、協議して行うことということになります。 この点に関して、市が負担の必要を感じた場合、この辺につきましては、もう市民の皆様に優れた当然芸術文化の鑑賞の機会ということでの形になっていこうかと思っております。そういった機会を設けて、文化振興のための費用としては、必要な分は歳出の要求をしていきたいと思っているところでございます。 まず、これから市と指定管理の候補者の方で協議を行っていきたいというところで考えております。 ◎教育長(平岡和徳君) それでは、今部長の方で1つの方向性は出していただきましたので、私として個人的な内容が入ると思いますけれども、まず、美術館の役割としましては、議員おっしゃるように、美術品及び美術に関する資料の収集であったり、それを保管・展示する、こういった最大の義務があると思っております。それに加えまして調査研究を継続しながら、そして展覧会があったり、講習会であったり、研究会等の開催の住民の美術資料に関する創作及びその展示・広報こういったものを含めて、総合的にうまく進むような経営が必要と思っております。プロポーザルのときに業者に聞きましたけれども、この建物の中の宇城市としてのポテンシャルはいかがだというところで、非常に高く評価をしていただきました。その中で現状としては、来られる方の固定化が進んでいる、そして使われる方々の人数が減少している。先ほど議員おっしゃったように、誰が何冊借りるか、これも大きなテーマであると思いますが、足を運んでいただけるような、そのにぎわいの要するに文化の中心となるような起点づくりが、今非常に必要じゃないかというふうに思います。目の前にある新しい風は随分吹いてきています、宇城市には。ただし、意外に俯瞰している立場の高さは低いんですね。私が思うのは、こういった一つずつの出来事をエネルギーに変えるために、やはり世界を見据えたジェット気流に乗せるしかないと思います。そういった中で、民間そしてこの指定管理、直営でも当然できることは平均的にあると思いますけれども、やはりここは、市長が会見でおっしゃったように、1つのチャレンジとしては、私はそこに対して全力を注いで、前に進みたいというふうに個人的に思っているところです。 ◆15番(渡邊裕生君) 3回目になります。今、教育長、館長にお答えいただきましたが、基本的には私もほぼ同じような考えでありますが、それが指定管理だからできていくのか、現状今までやってきたこととは違うのかという話です。決して私はそうじゃないというふうに思っていますので、美術品収集、要するにコレクション、博物館としての方向性というのは、コレクションをどうやって深めていくかというもので、そこら辺が、言えばこういう指定管理になったときに、その方向性は誰がどう舵取りをしていくのかという話が1つは出てくると思うんですね。そこら辺に対してはどうお考えなのかというのをよかったら、是非。 それと、大きな例えば有名画家等の企画展に関しては、もう別建てでという話なんですが。先ほど絵本の絵画展の支出入は、掛かったお金が約60万円、入ったお金が約40万円という、20万円は市からの持ち出しという話になりますね。結局、そういう今後のCCCがやって、プラスにならなかったときは、結局市が持ち出さなければいけないというふうになるのかなと今ちょっと思ったんですが、そこのところはどうなるのかなと。ちょっとそこを是非確認はしておきたいと思います。議長から簡潔にということですので、余り長く、一般質問ではございませんので、一応今2つだけもしよかったらお答えいただいて、あとは委員会の方で深めていただければと思います。 ◎教育部長(吉田勝広君) 先ほど申し上げました絵画の原画の企画展ですけれども、こちらの方は特別の展示開催イベントにはあたりません。これも引き続き行っていただくように、今、仕様書等の中で具体的な記載はしておりませんが、そういった形で行うように考えているところでございます。当然、そういうことでございますので、指定管理料の中に、この分の先ほどの60万円と40万円の差につきましては、指定管理料の中に含まれているというところでございます。 それから、今回指定管理を募集するにあたって、私どもも図書館でも美術館におきましても、基本的方針、ねらいといったところを出しております。美術館について4点申し上げます。関係施設、関係団体及びアーティストと緊密に連携し、市民一人一人がアートと関わり、楽しむことができる美術館。それから2点目、地域ゆかりの作家の偉業を検証し、郷土の誇りと愛着を形成する美術館。それから3点目、アートとつながり豊かな心を育むことにより、未来への希望を見出す拠点となる美術館。そして4点目でございます、図書館と連携し、郷土の文化と芸術を継承する美術館。こちらを方針として掲げ、指定管理の募集を行ったところでございまして、今回候補者となっておりますカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社におきましても、当然応募の中でもそして今後の方針の中でも、この辺を据えて応募いただき、今後展開をされると期待しているところです。 ◎教育長(平岡和徳君) 今、部長の方から詳細な点について話がありましたけれども、基本私の考えも同じで、市民のニーズ・サービス、こういったものが最優先されなければいけないと思いますし、広く市民の皆さんにアートで感性を磨いていただきながら、宇城市のこれは先ほど議会ではスポーツの文化でしたけれども、こういった芸術の文化というものも、広くそして深く落とし込むことが必要じゃないかと思います。そういった点の中で、やはり今後も協議会は継続して組織として残しておりますので、そういったところにしっかりと耳を傾けながら、この内容が充実したものに進めるように努力していきたいと思っております。 ◆15番(渡邊裕生君) 今ずっと答弁をお聞きしまして、今までと何ら変わることがないというふうに私は感じました。果たして美術館の指定管理の必要性があるのかどうか、それは是非委員会で議論していただきたいと思います。 ○副議長(大村悟君) これで、議案第97号の質疑を終結します。             -------○------- △日程第17 議案第98号 工事請負契約の締結について(本庁舎大規模改修及び災害復旧工事) ○副議長(大村悟君) 日程第17、議案第98号工事請負契約の締結について(本庁舎大規模改修及び災害復旧工事)を議題とします。 市長に提案理由の説明を求めます。 ◎市長(守田憲史君) 今回追加提案しますのは、その他案件として工事請負契約関係の1件、本庁舎大規模改修及び災害復旧工事の追加になります。工事受託予定業者と仮契約を締結しましたので上程するものです。 詳細につきましては、総務部長が説明いたします。この案件につきまして、よろしく御審議いただきますようお願い申し上げまして、提案理由とさせていただきます。 ○副議長(大村悟君) 提案理由の説明が終わりました。 ここで、議案第98号の詳細説明を求めます。 ◎総務部長(成松英隆君) 議案集の2ページ、説明資料は2ページから3ページになります。議案第98号工事請負契約の締結について詳細説明をいたします。 今回の本庁舎大規模改修及び災害復旧工事にかかる工事請負契約の締結につきましては、令和2年12月2日に契約の相手方と仮契約を締結しております。本工事の予定価格が1億5千万円を超えるため、議会の議決を求めるものでございます。 契約の内容でございます。1工事名、本庁舎大規模改修及び災害復旧工事。2工事場所、宇城市松橋町大野85番地。契約金額、12億1,440万円税込みでございます。契約の相手方、住所、熊本市中央区本荘4丁目1番5号。商号又は名称、西松・日置建設工事共同企業体、代表者氏名、西松建設株式会社熊本営業所、所長近森栄太郎となっております。 本庁舎は建築後、本館が27年目、新館が14年目を迎えており、経年劣化や耐用年数の超過など、保全計画上必要な改修を行う大規模改修工事と、平成28年熊本地震で被災した部分を復旧する災害復旧工事を同時に行うものでございます。 工事の概要は、屋根の防水改修、本館空調設備改修、非常用発電機整備、エレベーター設備部分改修、内壁外壁タイル復旧、アスファルト舗装復旧、インターロッキング舗装復旧などとなっております。 工期は令和4年11月30日までとしております。本契約は、設計金額が5千万円を超えるため、条件付一般競争入札を採用し、代表構成員が建築一式工事の総合評価値1,000点以上と、宇城市建築一式Aランクの業者によるジョイントベンチャー方式の事後審査型で入札を行ったものであります。その結果、2社の応札がありまして12月2日の指名審査会を経て、仮契約を締結したところでございます。 以上で、議案第98号の詳細説明を終わります。 ○副議長(大村悟君) 議案第98号の詳細説明が終わりました。 これから議案第98号の質疑に入ります。質疑のある方の発言を許します。             [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(大村悟君) 質疑なしと認めます。 議案第84号から議案第98号までにつきましては、お手元の令和2年第4回宇城市議会定例会委員会付託議案一覧表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に審査を付託します。             -------○------- △日程第18 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦について(一村 智明氏) ○副議長(大村悟君) 日程第18、諮問第2号人権擁護委員候補者の推薦について(一村智明氏)を議題とします。 これから質疑に入りますが、通告はありません。したがって、質疑なしと認めます。 ここで、お諮りします。ただいま議題となっております諮問第2号については、委員会付託を省略したいと思います。御異議ありませんか。            [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(大村悟君) 異議なしと認めます。したがって、諮問第2号については、委員会付託を省略することに決定しました。             -------○------- △日程第19 請願第1号 国の責任による「20人学級」を展望した少人数学級の前進を求める請願 △日程第20 請願第2号 地方たばこ税を活用した分煙環境整備に関する請願書 ○副議長(大村悟君) 日程第19、請願第1号国の責任による「20人学級」を展望した少人数学級の前進を求める請願及び日程第20、請願第2号地方たばこ税を活用した分煙環境整備に関する請願書を一括議題とします。 先に配布しております、請願等文書表1ページのとおり、請願第1号及び請願第2号につきましては、総務文教常任委員会に審査を付託します。             -------○------- △日程第21 休会の件 ○副議長(大村悟君) 日程第21、休会の件を議題とします。 お諮りします。明日4日から来週9日までは、各常任委員会の審査並びに議事整理のため休会にしたいと思います。これに御異議ありませんか。            [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(大村悟君) 異議なしと認めます。したがって、明日4日から9日までは休会することに決定しました。 以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日はこれで散会します。             -------○-------               散会 午後2時46分...