宇城市議会 > 2020-09-09 >
09月09日-04号

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  1. 宇城市議会 2020-09-09
    09月09日-04号


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    最終取得日: 2021-08-22
    令和2年 9月 定例会(第3回)          令和2年第3回宇城市議会定例会(第4号)                          令和2年9月9日(水)                          午前10時00分 開議1 議事日程 日程第1         一般質問2 本日の会議に付した事件 議事日程のとおり3 出席議員は次のとおりである。(22人)  1番 原 田 祐 作 君          2番 永 木   誠 君  3番 山 森 悦 嗣 君          4番 三 角 隆 史 君  5番 坂 下   勲 君          6番 高 橋 佳 大 君  7番 髙 本 敬 義 君          8番 大 村   悟 君  9番 福 永 貴 充 君         10番 溝 見 友 一 君 11番 園 田 幸 雄 君         12番 五 嶋 映 司 君 13番 福 田 良 二 君         14番 河 野 正 明 君 15番 渡 邊 裕 生 君         16番 河 野 一 郎 君 17番 長 谷 誠 一 君         18番 入 江   学 君 19番 豊 田 紀代美 君         20番 中 山 弘 幸 君 21番 石 川 洋 一 君         22番 岡 本 泰 章 君4 欠席議員はなし5 職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名 議会事務局長    西 岡 澄 浩 君   書    記    小 川 康 明 君6 説明のため出席した者の職氏名 市長        守 田 憲 史 君   副市長       浅 井 正 文 君 教育長       平 岡 和 徳 君   総務部長      成 松 英 隆 君 企画部長      中 村 誠 一 君   市民環境部長    杉 浦 正 秀 君 健康福祉部長    那 須 聡 英 君   経済部長      稼   隆 弘 君 土木部長      原 田 文 章 君   教育部長      吉 田 勝 広 君 会計管理者     林 田 順 子 君   総務部次長     元 田 智 士 君 企画部次長     天 川 竜 治 君   市民環境部次長   浦 田 敬 介 君 健康福祉部次長   岩 井   智 君   経済部次長     黒 﨑 達 也 君 土木部次長     梅 本 正 直 君   上下水道局長    大 塚 和 博 君 教育部次長     豊 住   章 君   三角支所長     梅 田 徳 久 君 不知火支所長    濵 口 博 隆 君   小川支所長     中 村 義 宏 君 豊野支所長     園 田 郁 夫 君   市民病院事務長   坂 井 明 人 君 農業委員会事務局長 白 木 太実男 君   監査委員事務局長  松 川 弘 幸 君 財政課長      木見田 洋 一 君               開会 午前10時00分             -------○------- ○議長(石川洋一君) これから、本日の会議を開きます。 ここで、市長から発言の申出がありますので、これを許します。 ◎市長(守田憲史君) おはようございます。発言のお許しをいただきましたので、台風10号に関わる報告をいたします。 はじめに、今議会の一般質問日程について台風10号の接近に伴い、一部日程を変更していただき、誠にありがとうございました。7日月曜日及び8日火曜日の一般質問日程を変更いただいたことで、台風対策に傾注することができましたので、その御報告をさせていただきます。 台風10号の接近に伴い、本市は6日12時頃に強風域に、同日18時頃に暴風域に入り、翌7日の6時頃には暴風域から同日13時頃には強風域から出ました。この間市では6日9時に、レベル3避難準備高齢者等避難開始を発令し、同時に市内21か所に避難所を開設しました。その後15時には、レベル4避難指示を発令し、同時に職員の半分を出勤とする第4配備態勢をしきました。強風による事故を防止するため、戸馳大橋を17時に通行止めとし、翌7日8時に解除しました。また7日は、全職員の半分以上が台風対応業務に従事することから、庁舎における全ての通常業務を停止しました。 次に、台風10号による被害の状況ですが、7日未明から朝にかけて市内1,920戸が停電となりました。また、倒木が10件程度、カーブミラーの倒壊が1件あっております。倒木の中でも大きな被害として、三角で市所有地内からの倒木により、住家1件の一部を破損した被害や、豊野で防災拠点センター横から保育園前の市道が、倒木により昨日まで通行止めとなった被害がありました。豊野の通行止めが昨日まで及んだ理由として、倒木がNTTの電話線に接触していたことから、市で復旧することができず、NTTによる復旧を待っていたため迅速な復旧ができなかったものです。 次に農業被害ですが、ビニールハウスの破損や梨、ミカンの少量の落下、ショウガの茎折れ、水稲の倒れ等があっております。今後は塩害が心配されるところです。 被害を総括しますと、過去に類を見ない勢力の台風の接近に備え、最大限の警戒を行っておりましたが、幸いにして甚大な被害が発生しなかったことに安堵しております。 次に、避難の状況について報告いたします。6日日曜日の9時から7日月曜日の10時まで、三角町5か所、不知火町4か所、松橋町6か所、小川町4か所、豊野町2か所の計21か所に開設した避難所には、ピーク時の6日22時には、合計で3,434人の方が避難されていました。避難者が多かった施設として、ウイングまつばせ846人、小川ラポート509人、三角防災拠点センター262人、不知火防災拠点センター260人、不知火支所209人という状況でした。高潮を警戒された沿岸部の方の避難が多く、また空調を完備する施設への避難率が高かったことがうかがえます。過去の議会に御指摘いただきました三角防災拠点センターへの避難についても、少ないというより三角町に開設した4つの避難所のうち、ピーク時における防災拠点センター以外の3施設の合計が199人だったのに対し、先ほど申しましたとおり、三角防災拠点センター1施設だけで262人であり、台風の勢力やコースに違いはあるものの、三角センターを避難所としていた時に比べて、高いニーズを再認識し、防災拠点センターという施設の必要性を改めて感じたところです。 避難所の設置を総括しますと、熊本地震の際に次ぐ避難者数となった今回、全ての避難所が新型コロナウイルスへの感染防止の観点から、避難者間に一定の間隔を確保する必要があり、避難者数を収容人数より低くする必要がありました。このことにより、合計21施設という多くの避難所開設に至りましたが、一部の方は満員状態の施設を避け、やむを得ず空調の無い施設へ避難されたことと思料しております。感染症対策と避難所のバランスは今後の継続する課題であることから、できるところから対策を行ってまいります。 以上、台風10号に関わる報告といたします。             -------○------- △日程第1 一般質問 ○議長(石川洋一君) 日程第1、一般質問を行います。順番に発言を許します。 まず、20番、中山弘幸君の発言を許します。 ◆20番(中山弘幸君) 20番、うき未来21の中山でございます。 質問に入る前に、去る7月4日の豪雨により多くの尊い人命が奪われました。心よりお悔やみを申し上げますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。私も7月22日、23日に、人吉市、相良村に後片付けの手伝いに入りました。作業が終わってから知人の案内で人吉市内を見て回りましたが、とても信じがたい光景でその被害が広範囲にわたっており、継続した支援の必要性を感じたところであります。また8月5日には、八代市の坂本町と芦北町で被災者からの聞き取りを行いました。家が屋根まで浸水し、命からがら屋根づたいに裏の畑に避難したという経験も聞かせていただきました。その時の恐怖は想像もつきません。また、今月の7日の未明には、これまで最大級の台風10号が九州を襲いました。結果的には予想したほどの被害はなかったとはいえ、農作物は今後被害が出てくることが予想をされます。そのような中、私は6日の午後4時頃より、三角町の避難所5か所を見て回りました。時間もありませんので詳しくは申し上げられませんが、戸馳農村改善センターは、自主運営ということで市の職員はおらず、地域の方々が献身的に運営され、ほかは職員の皆さんが大変な中、運営に当たっておられました。そこで感じたことは、空調設備の問題、間仕切りやテントなどの備品の問題、特に防災拠点センターにおける定員の問題などありますが、これらは執行部としても十分に把握しておられると思いますので、今後の避難所運営に活かされることを期待して質問に入ります。 あらかじめお断りいたしますけれども、大きい項目の2番目の青海保育園大岳保育園統合民営化の中で(3)を1に、(4)を2に、(1)を3に、(2)を4に変更をよろしくお願いいたします。 それでは、まず仮称復興会館について質問をいたします。仮称復興会館につきましては、これまでの経緯で三角町に建設予定であることは理解できますが、聞くところによれば、ほかの町にもそれぞれ建設されると聞いておりますが、どのような経緯でそうなったのかお尋ねいたします。 ◎総務部長成松英隆君) 熊本地震の復旧・復興への取組の1つとして、応急仮設住宅を各地区に整備し、被災者支援を行ってきたところでございます。 この仮設住宅は、県が費用を負担して県が建てたものでございますが、使用期間に制限があるため、入居された被災者の方々は、新たな住まいの再建に向けてそれぞれ移られている状況にあり、建物は順次、解体撤去などの処分が必要となります。 このような中、かねてから、県の担当部局より仮設住宅を有効活用してほしいと伺っており、その内容は、本来、仮設住宅は県が解体し、廃材等を撤去、処分することになりますが、設置している市町村において震災復興などへの活用はできないかというものでございます。 そこで今回、震災復興事業における熊本地震復興基金交付金事業において、県産材を使用した仮設住宅の解体材を再利用する移築事業に着目し、これまで三角地区の要望等をはじめ、その他の地区の老人会や地域婦人会などから要望等があっており、復興会館の建設を計画したところでございます。 今後は、県の計画承認等の手続きをはじめ、建設候補地の選定や各種団体との調整を図りながら進めたいと考えております。 ◆20番(中山弘幸君) 具体的には、どのような要望があったのかお尋ねいたします。 ◎総務部長成松英隆君) 要望というのは、以前から要望書という形で出されてきていたり、実際に団体の方が要望活動に出てこられて、自分たちの活動ができる場所はできないものだろうかという御相談でございました。 ◆20番(中山弘幸君) 仮設住宅の有効利用は理解できます。しかし宇城市がこれまで公共施設の統廃合を進めてきましたが、これは宇城市公共施設等総合管理計画に逆行しているのではないかと思いますが、その点はいかがですか。 ◎総務部長成松英隆君) 総合管理計画は不要なものは削減するということでございますので、必要なものはやはり建てていかなければならないと考えております。 ◆20番(中山弘幸君) 分かりました。では、続いて計画の詳細についてのお尋ねをいたします。 ◎総務部長成松英隆君) 仮設住宅の再利用(移築事業)といたしましては、老朽化した公共施設の建替えや遊休地の利活用を目的としまして、さらには各地域の各種団体などから様々な御意見や要望などを伺っており、市民のコミュニティが形成できる仮称復興会館の建設を計画するところでございます。 また、利活用の方法については、様々な方が利用できる施設ではありますが、日頃から主に利用する各種団体活動拠点となる施設でもございます。復興会館においては、光熱水費などの維持管理費用を原則、利用者負担とする管理運営で現在調整しているところでございます。 このほかに、築後47年が経過しました宇城警察署三角交番の整備についても、移築事業を活用することで移転協議を進めており、また、特に老朽化が著しい市営住宅などへの活用も検討しているところでございます。 現在の整備計画につきましては、当尾仮設住宅を本来のグラウンドに復旧する必要がございますので、その分の解体材を再利用するために必要な解体、移築にかかる費用を補正予算に計上されております。 また、各施設の規模等の詳細については、利用者団体等と協議を重ねながら進めていきたいと考えております。 ◆20番(中山弘幸君) 大体分かりますけれども、具体的に三角センター跡と交番、あと何か所かあるかと思いますが、具体的な場所を教えてください。 ◎総務部長成松英隆君) 現時点での仮設住宅移築計画の候補地でございます。 まず、今御案内がございました三角センター解体後の跡地が1つでございます。 それと先般お話ししました、老朽化しました松合の農業就業改善センターの解体後の敷地に、これは就業改善センターの代替施設として建設するものでございます。 それから不知火地区や豊野地区においては、市が所有します遊休地、また、老朽化した小川総合福祉センターの解体後の敷地と、旧小川郷土資料館跡地に整備を予定しております。 それから、松橋地区においては、県が今後整備を予定します動物愛護センターの建設に関連しまして、建設予定地について地元として受け入れていただいた東松崎区に、地域振興策として集会場を整備する方向で調整しております。 利活用の詳細については、今後、予算成立後に県の計画承認の協議を要するため、県や各種団体と調整を図りながら進めたいと考えております。 ◆20番(中山弘幸君) これは、財源はこちらから申し上げますが、県から4分の3、それから市の復興基金からということで、その点は評価しますし、住宅の再利用も評価いたします。ただ、市の総合管理計画の中でこの2ページの中で、いろいろと省略しますけれども、交付税の一般算定とかを見据えてできるところから順次施設の廃止、統合、移譲等を進めていく必要がありますとありますが、やはり今の状況をみると廃止、統合どころか逆に増えているんじゃないかと思いますが、その点はいかがお考えですか。 ◎総務部長成松英隆君) これまで解体してきておりました三角センターも、これから解体するところでございますが、そういうところと、今回建設しております防災拠点センターを比較しますと、かなり削減しております。こちらの今回造ります仮称復興会館でございますけど、それまで含めたところでありましても、元の面積よりもかなり削減はできていると思っております。 ◆20番(中山弘幸君) 何度も申し上げますが、この取組自体は評価します。理解もしますが、やはり要望があったからといって、どんどんというのもあれですけど建てていくのは、ある意味逆行していると感じます。この点は今回予算も出ておりますので、是非、常任委員会で議論をしていただきたいと考えております。 次に、青海保育園大岳保育園統合民営化について質問いたします。民営化につきましては、法人も決まり民営化に向けて準備が進んでいると思いますが、今後のスケジュールについてお尋ねいたします。 ◎健康福祉部長那須聡英君) 今回の民営化については、来年4月1日からの法人運営に向けて、両園及び法人が協力し、スムーズな移管に向けて取り組んでいくこととしています。 現在、青海・大岳の両園で行っている保育の継続性と、園児及び保護者と職員の間に構築された安心と信頼を引き継いでいただくため、それぞれの園に勤務する会計年度任用職員の方々に就労依頼を行っているところです。 また、両園保護者と法人・市で構成する3者協議会を定期的に開催し、民営化後の園の運営について協議していくとともに、2園が統合することによる行事のすり合わせや、両園と法人との業務引継ぎ及び子どもと保護者への影響を最小限に抑え、スムーズな移行につなげることを目的とした合同保育共同保育を、10月より実施することとしております。 ◆20番(中山弘幸君) 先日第1回目の3者協議があったと聞いております。聞くところによりますと、保護者の中から本当に4月の開園に間に合うのかという心配の声が私に入っておりますが、その点はいかがでしょうか。
    健康福祉部長那須聡英君) 心配されるのはコロナの関係で、園が休園になったり、そういう事態になるのが一番心配なところでございますけれども、現状のところでは、先ほど言いましたように会計年度任用職員の雇用をできるだけ継続をしまして、スムーズな移行へとつなげていきたいと思っております。 ◆20番(中山弘幸君) 今後、来年の3月に向けての課題等があればお尋ねいたします。 ◎健康福祉部長那須聡英君) ただいま申し上げましたように、現状の幼児教育・保育施設においては、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の徹底を図りながら、保育業務を行っております。これは全国的な話でございます。 しかしながら、熊本市の保育施設において、保育士の感染が確認されたことにより休園措置がとられるなど、施設の休園を余儀なくされるような事態が、民営化対象園で中長期的に発生した場合は、運営を引き継ぐための協議や両園合同による保育若しくは園と法人による共同保育が、十分にできない可能性が考えられます。 これまでのところ、長期の休園を行うような事例は全国的にも確認されておりません。来年4月1日からの法人運営に問題はないと考えておりますけれども、不測の事態に備えて、いかに効率的かつ効果的に引継ぎに関する業務を遂行するかに主眼をおいて、取り組んでまいりたいと思います。 ◆20番(中山弘幸君) それは理解できます。実は私は、青海小学校のPTAの役員をしておりますが、去る8月7日に運営法人の方と青海・大岳両保育園の会長が学校にお見えになられ、現在の青海保育園の場所では新園舎を建設するには場所が少し狭いということと、また小1ギャップの問題などを考えたときに、青海小学校の敷地に建設することが望ましいので、御了解をいただけないでしょうかということでありました。私の個人的な考えとしましては、保護者の皆さんがそう考えられるのならばそれに沿いたいと思います。ただ、これまで現在の候補地に決まった経緯もありますので、私が独断で判断はできませんが、皆様のお気持ちは理解しますとしか答えられませんでした。執行部としましてもこのことは把握しておられると思いますが、今後どのように対応されるのかお尋ねいたします。 ◎健康福祉部長那須聡英君) 中山議員が今御案内されたとおり、今回の青海・大岳統合園の公募にあたっては、青海・大岳両保育園の保護者はもとより、地域の代表である行政区長小学校PTAの皆様の御意見をいただきながら、公募条件等を決定しておりまして、新園舎建設予定地についても現青海保育園敷地に建設する案が提案されまして、皆様の総意として決定した経緯がございます。また、移管先募集にあたっては、決定した条件を基に宇城市内をはじめ、熊本県保育協会を通じ幅広く県内に公募を行っているものです。したがいまして、移管先法人決定後に市が条件を変更することは難しいと考えております。ただし、移管にあたっての諸条件のただし書として、法人からの新園舎更新について提案がある場合は、市と協議することとしております。これは、最終的には新園舎建設の実施主体が法人となるため、新たな提案等を可能としているものでございます。現在、両園保護者の合意の下、法人及び保護者が先ほど議員が話されましたとおり、小学校関係者との話合い等を御尽力されていることは承知をしておりますが、市としましては、地域や学校関係者との合意形成がおおむねなされた上で、法人からの提案をいただきたいと考えております。 ◆20番(中山弘幸君) 今答弁にありましたように、確かに大岳・青海保育園の移管にあたっての諸条件の中で、ただし書にあるとおり、法人により新園舎候補地については提案がある場合は市と協議するとあります。今の市の対応は、地域や学校関係者との合意形成を保護者にも責任を押し付けておられるように見られますけれども、それは私はよくないと思っております。これまでの経緯は、最初市から青海小学校の敷地を候補地にと提案があり、小学校の保護者や地域の区長さん方からも問題点が指摘され、それに対する市の対策が十分ではなかったと理解しています。それで、最終的に地域の区長さん方、青海小学校の保護者、大岳・青海両保育園の保護者と市の担当者を交えた中で、現在の青海保育園の場所に建設することが決まった経緯があります。そのような中で保護者にその合意形成を求めるのは、余りにも気の毒だと私は思います。もともと移管にあたっての諸条件の中で建設予定地の変更を想定してあるわけですから、速やかに市と法人と協議をされて進めるべきだと私は思っております。その上でこれまで出された問題点・課題を解決していただければ、地域や学校関係者との合意形成も、スムーズにいくのではないかと考えておりますがいかがでしょうか。 ◎健康福祉部長那須聡英君) 先ほど申し上げましたとおり、これまで2年間かけて保護者の皆さんと話合いをずっと続けてまいりました。最終的に小学校の保護者、それと地域の行政区長を交えたところで、皆さんの総意として決定をしたところでございます。そういうところで公募をかけておりますので、市の方から場所を変えるとかそういう提案はできないと考えております。法人さんは今のところ小学校で建てたいという希望がございますので、その辺保護者すり合わせをしていただいて、合意形成がなされたところで、市の方は精一杯応援をさせていただきたいと思います。 ◆20番(中山弘幸君) その立場も分かります。ただ、例えばPTAの立場で言えば、同じ保護者ですから気持ちは大いに理解できます。しかし、合意形成と言われれば無責任なことも言えないことも現実であります。大岳・青海保育園の移管にあたっては、諸条件のただし書には、保護者や法人に合意形成を求めるというような文言はどこにもありません。よって、法人の提案があれば、速やかに市と法人で協議をされるべきではないかと思いますがいかがですか。 ◎健康福祉部長那須聡英君) 先ほど答弁申し上げましたとおり、最終的に建設をされるのは法人の方です。提案自体は法人からされますけれども、それは保護者との合意形成があって初めてできることだろうと思います。 ◆20番(中山弘幸君) 今回のプロポーザルでは、1つの法人しか応募がなかったと聞いております。おそらく青海小学校校区は児童も減少傾向にあり、経営的に厳しいという判断もあったのではないかと推察をいたします。そのような中で唯一手を挙げていただいた法人でありますので、私も地域住民の1人としてできるだけの支援をしたいと考えておりますが、やはり合意形成と言われても、そこは地域にとっても市と話をしないと、なかなか保護者や法人と話しても解決しない問題もありますので、やはりここは市が中に入っていただかないと、なかなかスムーズに進まないのではないかと思っておりますので、ここは市が中に入って進めるべきだという指摘をしておきます。もし、答弁があれば。 ◎健康福祉部長那須聡英君) 現在も、法人さんとたびたび協議をしておりまして、その辺の準備を進めているような状況です。どうしたらスムーズにいけるかというような協議を常に行っておりますので、その辺は御心配いただけるのはありがたいですけれども、中山議員先ほど協力をされると話されましたので、そちらの方をよろしくお願いいたします。 ◆20番(中山弘幸君) よろしくお願いしておきます。 次に、3番目の地方創生臨時交付金について質問いたします。これまでいくつかの事業が行われていますけれども、これまでの実績についてお尋ねをいたします。 ◎経済部長(稼隆弘君) 実績ですけれども、まず、事業持続化対策特別支援金は、8月25日現在、618事業所に対して交付決定を行っており、総額6,180万円を支給しました。交付した業種での上位は、宿泊・飲食サービス業が118件、建設業が106件、卸売・小売業が93件です。 次に、プレミアム付商品券は、直近の9月8日現在で申し上げます。販売対象者数58,573人に対し、購入された市民は49,391人で、商品券の購入率は84.32%となっております。 ◆20番(中山弘幸君) あと購入期限が2か月ほどあると思いますが、最終的にはどれくらい見込んでおられるのか。それと現在の使用率、どれくらい使用されたのか。それと消費者の消費動向ですね、どういった店舗で使われているのか。おそらく全国チェーンの大型店舗等が多いのではないかと予想しますが、その点はどれくらいまで把握されていますか。 ◎経済部長(稼隆弘君) まず換金総額ですけども、8月25日現在で申し上げます。換金総額は4億2,556万円ですが、約44%の換金率であります。利用された事業者数は登録事業者数の約半数にわたる272件、主に小売業、飲食業、サービス業が占めております。この事業は来年3月まで続きます。現状把握できていますが、事業が完了していないため結果の分析は行っていない状況です。 ◆20番(中山弘幸君) 詳しいことは委員会でまた議論したいと思います。前回の議会で、私がおそらく大半が食料品や日常品に充てられて、しかも大手の大型店舗に集中するのではないかという指摘をしました。このような店舗は、コロナの影響で逆に特需があったと言われており、さらに今回の商品券事業で特需があり、ますます店舗間の格差が拡大しているのではないかと思います。大型店舗が悪いとは言いません。もちろんそこには地元の方が多く働いておられます。しかし、今本当に影響を受けている地域の中小の事業者、特に飲食業にお金が回っているかといえば、そうではないと私は思っております。地域の中小の事業者が元気になって初めて経済効果があったと言えるのではないかと考えます。 そこで、市長にお尋ねいたします。今議会に第2弾のプレミアム付商品券事業が提案をされております。この事業の実施にあたっては、まず第1弾をしっかりと検証すべきと考えます。また、先日の執行部説明会でも、議員各位から様々な意見が出されました。そして委員会でも今後審議をされます。それらの意見を参考にし、より効果的なプレミアム付商品券事業にすべきだと考えますが、市長はどのようにお考えですか。 ◎市長(守田憲史君) 今、経済部長が言いましたように、昨日の段階で84.32%の方が購買で買われていまして、大変好評でございます。大型店舗その他の問題もありますが、そこに働いていらっしゃる方の支援でもございますので、同じ形がよろしいと考えるところです。 ◆20番(中山弘幸君) 同じ形なら、今度委員会でもう議論する余地がないように思いますが、委員会でもまた議論させていただきます。 では、今後の計画についてのお尋ねをいたします。 ◎企画部長(中村誠一君) 新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金につきましては、5月に第1次分の交付限度額約2億6,500万円が示されました。感染防止対策としてマスクや消毒液の購入、雇用維持や事業継続支援として利子補給等の金融支援、事業持続化支援金などの実施計画を策定しております。その後交付申請を行い、7月8日付けで交付決定があっております。 また、第2次分については、6月に交付限度額約7億5,700万円が示されております。実施計画書の提出期限につきましては、今月18日ということで、現在実施計画を作成しているところでございます。 それでは、次に実施計画作成の考え方ということですけれども、市では臨時交付金の有無に関係なく、市民のために真に必要と考えられる事業に取り組んでおり、これまでに、感染拡大防止対策をはじめ、利子補給等の金融支援、事業持続化支援、プレミアム付商品券事業などを実施してまいりました。こういった事業も含めた感染症対策・経済対策に必要な事業の財源として、臨時交付金を有効的に活用していきたいということで考えております。 ◆20番(中山弘幸君) 先ほども申し上げましたけれども、第1弾のプレミアム付商品券事業や今回の飲食業への30万円の上乗せ、また子育て世帯への商品券の配布などは評価をいたします。しかし、先ほども申し上げましたけれども、第2弾のプレミアム付商品券事業につきましては、反対はしませんけれども、今のままでは賛成はできません。私は、プレミアム付商品券や飲食業の支援など生活者支援や事業者支援はそれなりに評価をいたします。一方、市民の皆さんが今何を求めているかということでございますけれども、それは、自分がいつ感染をするかも分からない、また感染した後はどうなるのか、重症化することは少ないというけれども後遺症が残るということもある。そのような不安が一番ではないかと感じております。これは事前に通告しておりませんでしたので、答えられる範囲で結構でございますけれども、例えば、先日河野正明議員も質問されておりましたけれども、インフルエンザの流行を見据えたとき、市民全員とはいかなくても子どもや高齢者に限定して、インフルエンザの予防接種を市が全額負担するというようなことはできないのかと考えます。またPCR検査が今の仕組みでは希望しても簡単にはできません。しかし一部では自己負担でできることも聞いております。今後は価格も下がり、多様な検査システムができると考えられます。そこで、市民が少しでも感染のリスクを回避できるように、PCR検査の一部を市が負担する、このような取組ができないものか。事前に頂きました資料によりますと、感染症対策等の項目に4項目ほどありますので、これを柔軟に解釈すれば可能ではないかと考えますけれども、その点はいかがでしょうか。 ◎健康福祉部長那須聡英君) まず自己負担での検査についてお答えしますけれども、県の医師会それと歯科医師会に確認をしておりますけれども、独自で実施されている医療機関が1件だけございますけれども、そちらを除いて現状において検査を実施されているところはございませんし、その体制整備もできていないような状況でございます。 続いて、先般河野議員の質問にもお答えしましたとおり、国の取組として今後かかりつけ医等が相談及び検査できる体制を整備されることとなっておりまして、そのため今後インフルエンザの流行期を見据え、9月のできるだけ早い時期に、検査の需要、検査及び医療提供体制、検査能力等を都道府県ごとに計画の策定するように要請をすることとなっております。現状において新型コロナウイルスに関する状況は、刻一刻と変化をしております。先週からは変化はございませんけれども、引き続き医師会と連携して、国県の動向を注視しながら検査費用の一部負担等を含め、市民にとって安心できる医療提供体制の整備に努めてまいりたいと思います。 ◆20番(中山弘幸君) 検査医療体制の充実は分かります。ただ検査の前のインフルエンザにかからない対策も必要ではないかと考えて質問したわけですけれども、その点、今後検討をよろしくお願いいたします。 次に、金桁温泉について質問をいたします。まだ開業してから1か月余りでありますけれども、現在どのような状況で推移しているかお尋ねをいたします。 ◎三角支所長(梅田徳久君) 開業後の状況についてお答えします。 7月15日に落成式を行い、翌16日から開館しております。開業後6週間の入館者数は、合計1,385人、一日平均約46人、最大は7月19日日曜日の97人となっております。入館者の地域別としては、三角町が35%、ほか宇城市内が15%、宇城市外が50%となっております。また、入館された多くのお客様より、大変良い泉質だったと感謝の言葉も頂いております。 当初計画では、一日当たりの入館者数を100人程度と見込んでおりましたので、約半数といった現状です。原因の1つとしては、近隣の温泉施設の入館者数も前年度と比べ減少していますので、新型コロナウイルス感染症の影響も大きいのではないかと考えております。 ◆20番(中山弘幸君) 今、答弁にありましたとおり、現在のコロナ禍の状況また施設の規模からして、私は採算性を追及するつもりはありません。ただ、最低限の経営目標はあるべきだと思っております。市長から、先日小山薫堂さんのことや積極的に市外にアピールしていきたいという発言もありました。そこで、今後の展望と課題についてお尋ねいたします。 ◎三角支所長(梅田徳久君) 今後の展望と課題についてお答えします。 採算性については、入館料など年間の収入については先ほどお答えした数値で試算できる状況ですが、開館してまだひと月半ですので水道料金、電気料金やボイラーの燃料代などの経常経費が全て把握できていない現状です。ですので、もう少し時間を頂戴したいと考えております。しかし、採算性の向上のためには、入館者数の増加が必須だと考えております。 そのためには地域住民をはじめ、市内外のより多くの人々に愛されて利用していただくことや、リピーター客を増やす必要があります。そのため回数券の発行や風呂の日の設定など、入館者増加方策の研究・検討も必要だと考えております。 ◆20番(中山弘幸君) 今、支所長から答弁がありましたように、私も最初から地域から愛される施設であるべきだと提言してきましたし、施設の規模からしても、まずは地域の人に気軽に利用してもらえることが重要だと考えております。また、道路の拡幅の質問もありましたが、民家が多く、道路の拡幅は困難ではないかと思いますけれども、くれぐれも安全対策には万全を期していただくように指摘をしておきますが、答弁があればお願いします。 ◎三角支所長(梅田徳久君) 金桁温泉施設に行く道路が狭いのは、十分承知をしております。今後道路等については、土木部の方で検討をなされるかと思いますが、三角支所としても交通がスムーズに進むよう、案内看板の充実等々考えていきたいと考えております。 ◆20番(中山弘幸君) 今後、ますます来館者が増えるように期待をいたしております。 時間も少なくなりましたので、私が今回調査をしておりますので、その調査をちょっと述べたいと思います。後の件は、決算の委員会でも審議させていただきたいと思います。 この計画は、もともと市内中心部の渋滞緩和の目的で始まったと理解しております。今回、私は3回にわたって調査をしました。午前7時から8時までの間が1回、夕方の6時から6時40分の間が1回、また夕方の5時半から6時半の間、計3回の調査を行いました。前回の質問の時に調査をしましたけれども、その時は渋滞とまではいかなくても、若干の混雑はありました。しかし、今回は朝夕ともにほとんど混雑はありませんでした。唯一、不知火支所前が高良の交差点付近辺りから混雑をしておりました。あとほかの市内ずっと不知火中学校から道の駅まで、また市内の旧3号線、そして県道鏡線、マクドナルドからダイレックス、市役所前、何回もここを通ってみましたけれども、ほとんど渋滞といえる箇所はございませんでした。原因は、私は不知火小学校前は、明らかに長崎久具線の開通の効果だと考えております。ほかの場所は明らかではありませんが、1つには、コロナウイルス対策で在宅勤務等が進んだこともあるのではないかと考えております。今後は、そういった在宅勤務等もますます増えることも予想されますし、交通量の変化等も考えますならば、事業費等々を考えたときに、なかなか費用対効果ではかなり無理があるのではないかと考えております。 時間も来ましたので、後のことにつきましては委員会で議論させていただきます。これで私の質問を終わります。 ○議長(石川洋一君) これで、中山弘幸君の一般質問を終わります。 ここで、しばらく休憩します。             -------○-------               休憩 午前10時47分               再開 午前11時00分             -------○------- ○議長(石川洋一君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 10番、溝見友一君の発言を許します。 ◆10番(溝見友一君) おはようございます。会派彩里、10番、溝見友一です。議長のお許しを得ましたので、通告に従いまして質問させていただきます。 はじめに、7月の豪雨と先日の台風でお亡くなりになられた方に対しまして、御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方に対してお見舞い申し上げます。先日の台風で宇城市内での避難者数9月6日10時現在で1,653世帯、3,434人と報告がありました。市民の防災意識が高まっていると感じたところです。宇城市においては甚大な被害がなかったことが、私は少し胸をなで下ろしているところです。そして、避難所対応に当たられた職員、自分の持ち場に当たられた職員の皆様にこの場をお借りしまして申し上げます。自分の家族がありながら職務大変お疲れ様でした。 さて、今年に入って新型コロナウイルスが世界的に感染し、いわゆるコロナ禍です。宇城市においても対応、対策に苦慮されています。宇城市独自の施策の1つでプレミアム付商品券は、経済対策はもとより市民の皆様にも喜んでいただいていると感じています。第2弾が出れば、さらに市民の方々も喜んでいただけると私は感じています。市長をはじめとして執行部、職員の御努力に敬意を表したいと思います。商工会の方でも会員の皆様に無料で旗を配ったり、そんなことができて少しでも商工会の会員たちの売上げが上がるように、商工会の方でも努力しているところでございます。 7月の豪雨対策の1つ、人吉に向けてボランティアバス運行、8月土曜、日曜、計8回施行されました。先日の答弁でありました延べ参加者数136人、うち高校生40人、一般51人、宇城市職員・議員45人とありました。議員も多く参加されました。ボランティアバス以外でも、宇城市の商工会青年部をはじめとした多くの団体や市民の皆さんがボランティアに参加されたと聞いています。8月23日日曜日のボランティアバスには、18人が参加されました。その中に市職員が2人、長谷議員、園田議員、三角議員そして私がその日は参加しました。ボランティア先が人吉市温泉街、人吉市中心部の住宅地で、築10年で祖母、父、母、一男一女の5人暮らしの家でした。事前の情報ではボランティアが行くのが今回で7回目と聞き、私の想像ではかなり復旧が進んでいるかなと思っていました。しかし、着いた家は2階建て、1階はまだ泥まみれ、2階に上れば机、ベッド、洋服、住んでおられた時とそのままの状態でした。2階で私の腰あたりまで水が来たことが分かる現状でした。早速、作業開始。その中の一場面で、長谷議員と園田議員の一輪車を押す姿を見て、参加したボランティアの人たちに勇気を与えていました。私と三角議員はなかなか休憩が取れずに困りましたけれども、少し話がそれました。7月14日の豪雨で1か月以上の日が経っている現状でした。築10年、5人家族、大手メーカーの建築、フルスペックの家、残されたローンのことを考えると。 今回質問したいことはいろいろありましたが、1つに絞りまして質問させていただきます。宇城市の定住・移住対策、住むのにちょうどいいまちづくりのためにできるだけ水害から市民を守りたい、宇城市を選んで住んでいただいた市民を守りたい、市長も執行部も思いは一緒だと思います。 排水対策について質問させていただきます。1、宇城市の排水対策について、(1)7月豪雨災害での宇城市の災害状況について質問します。 ◎土木部次長(梅本正直君) 本年7月の豪雨災害の被災状況についてお答えいたします。 熊本県発表の集計データによりますと、宇城市で7月9日から14日までの連続した雨量につきましては、地区により異なりますが、多いところで総雨量が459㍉、最大日雨量が294㍉、最大時間雨量が61㍉の降雨がございました。 公共土木施設の被害は、道路、河川は105件、被害総額約2億2,500万円となっております。 なお、住宅等の被害については、床下浸水35件の被害が寄せられております。 ◆10番(溝見友一君) 35件の内訳は、どの地区が何件あるのかを質問します。 ◎土木部次長(梅本正直君) 35件の内訳につきましては、曲野南区が17件、曲野北区が1件、久具地区が1件、松橋南11区が6件、松橋5区5件、御領5区が5件の合計35件であります。衛生環境課へ各行政区長より、床下浸水の消毒依頼のあった件数をカウントしたものでございます。 ◆10番(溝見友一君) 35件中29件が明神川、浅井手川の流域だと分かります。皆さんも曲野南区17件というのが、どの辺なのかというのがちょっと分かりにくいかと思いますので、要は松橋高校前の橋から警察署辺りのまでのことを曲野南区の17件、久具1件がその辺り隣接されている久具ということで、やはりこの辺一帯が浸水したということ、床下浸水になったということが分かります。この2つの川は大野川の支流です。消毒依頼をしていない床下浸水の家もまだあるとは思いますが、次の質問に移ります。 (2)平成28年6月の豪雨災害から宇城市の内水対策の進捗状況について。平成28年度6月豪雨から4年が経ちましたが、これまでの市の対策状況の確認と市が実施した復旧対策工事があれば教えてください。 ◎土木部次長(梅本正直君) 平成28年6月の豪雨災害での公共土木施設の被災額は、道路・河川で145件、約13億600万円の被災がございました。令和2年8月末で、全ての被災箇所の工事は完了いたしております。そのうち内水対策の幹線に位置付けられております松橋町の浅井手川につきましても、被災した護岸延長約250㍍の復旧は、河川断面の狭い部分も拡幅するということも含めまして実施をしております。平成30年度中に工事を完了しておりまして、また、浅井手川につきましても、河床のしゅんせつ事業を平成29年度に行っております。 ◆10番(溝見友一君) 浅井手川に関して、今できること復旧・河川断面の拡幅工事、しゅんせつ工事とあり、その周辺の住宅は床下浸水が少なくなったと考えられ、効果があったと推測されます。しかし、現状では工事をするのが難しい場所等があり、今後の課題も残っています。 次の質問に移ります。(3)宇城市の内水対策の計画について、宇城市内で内水対策に関して実施している事業があれば教えてください。 ◎上下水道局長(大塚和博君) 内水対策に関しまして、当局で行っている事業がございますので説明させていただきます。 下水道事業につきましては、汚水事業とともに雨水事業があります。この雨水事業としまして、現在、国の事業認可を受けまして、松橋不知火公共下水道区域について内水対策事業を進めております。 地域としましては、不知火支所を中心とした高良地区と、市役所本庁舎を中心とした大野地区と、松橋町の旧大野川と明神川合流部を中心とした曲野久具地区の3地区であります。いずれも雨水ポンプ場を建設して、隣接河川に排出するという計画であります。 現在、3地区とも住民説明会を終えまして、これから具体的な工事設計を行うところであります。3地区の事業完了につきましては、10年後の令和12年度を目標に事業を進めております。 ◆10番(溝見友一君) 3地区の事業は、地域の住民にとって重要な事業だと考えます。10年後ではなく早期完了を強く望みまして、次の質問に移ります。 (4)大野川・明神川の県の計画について、近年の宇城市の災害状況を踏まえて熊本県が管理する大野川・明神川の河川整備計画、現状について質問します。 ◎土木部次長(梅本正直君) 管理者であります熊本県に確認をしたところ、大野川については支川の明神川を含め、河川整備計画に基づき河川改修を実施しており、現在は、明神川に架かる大野橋の架け替え工事のための借地補償交渉等を進められているということでございました。 その後、大野橋の架け替え工事に着手し、これらの事業進捗を踏まえ、大野川本川の河道掘削や上流側の河川改修について取り組んでいくとのことでございました。 ◆10番(溝見友一君) 上流工事はいつから始まるのか。実施設計はできているのか。用地交渉等は進められておられるのか。また、大野川整備計画全体の最終完了年度はいつになっているのかを質問します。 ◎土木部次長(梅本正直君) 計画につきまして、宇城地域振興局に確認いたしましたところ、上流の河川改修工事につきましては、平成6年頃に実施設計を行っており、部分的に用地買収が完了しております。用地交渉が難航している箇所もありますが、今後も取得に取り組んでいかれると伺っております。 具体的な着工時期については未定ということでございます。現在、取り組んでいる大野橋架け替え工事の進捗を踏まえ、今後優先順位を検討して対応していくとのことでございました。 大野川河川整備計画の最終事業年度については、現在の予定としましては、令和24年度頃の見込みとのことでございます。今後宇城市としましても、引き続き早期完了を求め要望を続けてまいります。 ◆10番(溝見友一君) 実施設計が平成6年頃に行っていて、令和24年頃には完了予定とありましたが、約50年の事業になります。遅すぎるのではないでしょうか。大規模な予算の事業でしょうか。引き続き早期完了を県に要望活動を行っていただきたいと強く要望しておきます。我々議員としても要望活動を行ってまいります。 次の質問に移ります。(5)浅井手川・尻川の市の計画について、宇城市が管理する浅井手川・尻川において、今後何らかの対策を実施するのかを質問します。 ◎土木部次長(梅本正直君) 松橋町、不知火町の市街地を流れます両河川の流域については、以前から浸水被害に悩まされている地域でございます。現在のところ港川防潮水門から松火橋までの区間につきまして、土砂のしゅんせつが可能であるかないか、それを今検討しているところでございます。また、この土砂の一時仮置き場及び搬出先の調査も現在実施しております。 ◆10番(溝見友一君) 是非、浅井手川のしゅんせつを望みます。しかし、しゅんせつ場所は下流側で、浅井手川上流の築切ため池、上の原団地の北西側から下流にかけて浸水被害があっていますが、対策を考えているのか質問します。 ◎土木部次長(梅本正直君) 築切ため池から下流の国道266号までの区間につきまして、浸水被害が発生していることは把握しております。現状としましては、宅地開発が進んでおりますが、開発前の田園地帯の用排水路が多く現在も利用されており、現況の水路では処理しきれない量の雨水が入ってくることが原因だと思われます。水路拡幅を計画する場合、住宅が密集しているため改良工事をすぐに行うめどは現在のところ立っておりません。 しかしながら現在のままでは、今後ますます増えると思われる大雨のリスクには対処できないおそれがございます。今後の方針としましては、ハード整備だけでなくソフト事業を含めた流域内での流出を抑制するような方法も研究しながらやっていきたいと思っております。 ◆10番(溝見友一君) 先ほど言った場所がどこなのかなという感じがあるかと思います。分かりやすく言うと、旧宇賀岳病院の裏手の方です。松橋ではいわゆる高い土地の所なんですけれども、そこが今浸水しているという被害になっています。もちろん昔は田園地帯で、今は住宅地、昔は松橋小学校の周辺は、私が小学校の頃でもほとんど田んぼだったところです。そこが今住宅地となり、排水処理ができない。住宅が建ち並び水路拡幅は難しいのは私も重々承知しています。執行部も御存じかと思いますが、築切ため池から明神川に水路が流れています。拡幅して流すことも考えられますが、先ほどの(1)(4)の質問でありましたように、今の現状では明神川への流れを増やすことは難しいと考えます。今考えられることはいくつかあるのでしょうが、1つが新築の家の雨水槽若しくは雨水桝、雨水貯槽等の補助を出し、新築の時にはそこに雨水槽、雨水桝をつくって水の流出を少し遅らせるという補助があれば、新築の対象のところが増えていくと、雨水が流れてくるのを少しでも遅らせるのではないだろうかと私も考えているところですが、私も勉強し、提案してまいります。執行部の方も調査・研究・協議を要望しておきます。 最後の質問に移ります。今までの(1)から(5)までの質問で、皆さんもお分かりだと思います。要は、明神川・浅井手川が支流で大野川がメインの川となっています。そこに今、水が溢れて住宅地への浸水になっているのは、この(1)から(5)の質問で皆さんも御理解できたのかなと思っています。そのために何をするべきかということで(6)大野川・明神川・浅井手川の流域に、神奈川県の鶴見川多目的総合競技場を含む新横浜公園のような遊水地が必要だと考えますが、市の考えを質問します。その前に、鶴見川多目的遊水地について簡単に説明します。鶴見川はもともと洪水が起きやすく、古くから暴れ川と呼ばれていた。1958年の狩野川台風では、鶴見川地域2万件が床上浸水する大被害があった。1970年後半に事態を重く見た建設省(当時)が関連する自治体と協議をスタート。1980年に流域全体で進める総合治水対策が、全国に先駆けて鶴見川で実施された。2003年の運用開始後、下流の氾濫は一度も起こっておらず、暴れ川を制圧した格好となったと記事がありました。それと10年前ほど、岸慶応大学教授の講演会で、現名誉教授だそうです。遊水地には短所もあるが、山などに降った雨は地域を潤し、時には大暴れする。40年前に首都圏で具体化した総合治水対策は、流域思考に基づいており、現在でも日本全国で十分に通用する。堤防強化などにこだわるのではなく、まずは浸水被害があった河川の中流域に遊水地を設けられないか、国や自治体が検討してはどうかと、2019年の10月31日の記事にもありました。教育長も分かると思いますが、この場所は今、日産スタジアムの場所です。宇城市の考え方を質問します。 ◎土木部次長(梅本正直君) 今の溝見議員と重複する部分もございますが、資料によりますと、鶴見川の多目的遊水地は、河川の堤防を片側だけ低くしまして、豪雨時に一時的に河川水を取り込み、河川の水位上昇を低減し、洪水を防ぐ目的で建設されたものでございます。 昭和50年代に計画が策定され、平成15年に運用開始し、運用開始以降は豪雨時もかなりの量の貯水を行いまして、下流の水位低減に効果を上げているとのことでございます。 市といたしましても、限られた河川の幅の中で河川の氾濫を防ぐためには、一時貯留することは洪水対策の1つの方法であることは認識をいたしております。 ◆10番(溝見友一君) この提案も、本来であれば内水対策の根源とまで言っていいのか分かりませんけれども、不知火海湾奥部の影響が大きいと考えています。議会でも不知火海湾奥調査特別委員会が設置され、幾度となく国県に要望活動を行ってまいりました。私も携わって10年になります。副委員長を経験させていただいたこともあります。なかなか進まないのが現状だと認識しています。私もある会議に出席したときに、もちろん八代海、不知火海というのが一緒のようなイメージでされていましたけれども、八代海が八代海再生ということで、排水対策とは逆行した考え方を持たれているということがありまして、私もその時の県議の委員長と会議場で激論して、最後にはちょっと怒られた経験があったのを今思い出しているところです。宇城市でも湾奥部に対する協議を熊本県と行っていると考えますが、協議の実情、進捗状況を質問します。 ◎総務部長成松英隆君) 平成30年6月に担当者によるプロジェクトチームを設置し、県と継続的に意見交換を行ってまいりました。県では、浅海化の状況を平成30年3月と9月に調査されており、ここ12年間では、部分的な堆積・浸食は確認されたが、浅海化は進んでいないとの結果が出ております。しかしながら、排水機場の改修や河川の護岸工事など、市で実施できる対策は講じているものの、内水被害は毎年出ている状況でございます。 県の行った調査は、環境問題を主眼としているため、防災対策の調査としてはいかがなものかと感じております。 また、昨年度に調査を終えたとの報告を受けておりますが、県議会への報告を行った上で市への提示を計画されているところでございます。 ◆10番(溝見友一君) 先ほど答弁でもありましたように、浅海化が進んでいないということで、私たちも聞いていて、議員もびっくりしてそんなことはないだろうと感じながら、でも地震があったりそれで地盤が動いたのではないだろうかといろいろ議論はしているんですけれども、本当に不知火海湾奥の改善改良は、内水対策の重要な課題だと考えています。しかし、この湾奥問題をずっと議論だけして、この後10年後、20年後、30年後も議論だけで終わってしまえば、これから多くなるだろうと予想されているゲリラ豪雨、1時間当たり100㍉以上の降水量が降ってくるのが言われています。そのことを考えると、今できることの対策ということで、並行して遊水地の計画を立てていただきたい。不知火海湾奥の環境が改善しない状況が続くのであれば、鶴見川のようなまずは遊水地を、その後遊水地の利用活用とした総合グラウンド、県大会などで開会式ができる野球場、駐車場約2,000台以上の整備が有効な手段と考えます。また、市が事業を進めている大野川リバーサイドロード(仮称)線が完成すれば、松橋インター、国道3号、県道14号からのアクセスがよく、この道路の利用価値も高まると考えます。市長のお考えを質問します。 ◎市長(守田憲史君) 県において、令和24年度頃まで大野川の河川改修が計画されています。この整備は、50年に1度の確率で降る大雨に対応できる計算で整備されていると伺っております。溝見議員御指摘のとおり、改善は遅いと認識しています。 現在実施中である県の護岸整備計画の早期完成を要望するとともに、遊水地などの必要性の検討も、県へ強く強く要望してまいります。 ◆10番(溝見友一君) 国県へまずは働き掛けを強く要望しておきます。先ほど野球場と話しましたけれども、今いろんな動きが熊本県内の方でも行われています。1つが、1つの企業が熊本県にプロ野球チームをつくるということで、発足されるのが間近だとも聞いています。たまたまそこの社長が、私の高校の時の野球部の同級生で、頑張っている姿をしっかり見ているところなんですけれども、熊本県と大分県にプロ野球チームができ、ソフトバンクの3軍と四国リーグの一部のチームと九州でリーグ戦をやりたいということで、今働き掛けをされていることを記事でも読んでいます。本人とも会話をしているんですけれども、そういった意味では、駐車場がしっかりあって、交通の便がいいところに野球場があれば、この辺の活気、経済効果にもつながると思い、遊水地のあくまでも利用活用として総合グラウンド野球場というのを提案したところでございます。 私も、市長が言われていましたように、松橋駅の西側のバスケットのアリーナ計画、これも間違いなく私も必要なことだと思っています。今日、実はネクタイを付けているのはバスケットのネクタイです。野球のネクタイではなくて、やはりそういった意味ではいろんなスポーツを応援していくのも、議員の仕事だと思っています。野球だけに限らず、テニス場が足りないとか、武道場が足りないとか、ナイター設備が少ないとかいろんな情報がありますけれども、今日、先日送られてきた教育部からのアンケート調査がたまたま私の方にやってきて、いろいろ状況を把握されているのだなと、努力されているのだなというのは理解しているところでもございます。 最後になりますが、まだまだコロナ禍の中です。まだ市民の皆様の安全のために安心のために、職員の方々のますますの御努力をお願いします。そして、市長、副市長にも更なる御活躍を祈念しまして、一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(石川洋一君) これで、溝見友一君の一般質問を終わります。 ここで、しばらく休憩します。             -------○-------               休憩 午前11時32分               再開 午前11時45分             -------○------- ○議長(石川洋一君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 6番、高橋佳大君の発言を許します。 ◆6番(高橋佳大君) 皆さんこんにちは。6番、彩里、高橋佳大です。議長のお許しがありましたので、通告した大きく3点につきまして質問いたします。 まず、熊本豪雨で亡くなられた方々の御冥福と被災された方々にお見舞い申し上げます。また、先日の台風10号は、今まで経験したことのないような台風の予想でありましたが、心配する懸念も少なくなり、市内の方々も大変安堵され、被害も最小限に抑えられ皆さん喜んでおられます。安堵されています。しかし、手放しには県外の方に不幸なことがあり、喜べません。 それでは、早速質問に入ります。1番目の小川・砂川河川の関連について質問いたします。近年、全国各地で河川の氾濫が頻繁に起きています。熊本も7月の集中豪雨で大災害が起きました。河川の氾濫は一瞬にして人命や家屋、財産などを濁流によって飲み込まれ、甚大な被害が出ます。ここのところを踏まえて、砂川も1か所だけ豪雨時に懸念されるリスクのある箇所があります。 そこで本題ですが、国道3号線に架かる新砂川橋の完成後、旧橋はなぜ撤去されなかったのか。また、市は老朽化した橋を現状のまま存続するのか。ほとんど利用されていない旧橋の歩道橋は、橋脚は全部で5本あります。橋脚が多ければ豪雨時に上流から流れる流木や草などが引っ掛かり壊れるか、流れを阻害して水が堤防を越えて越水するか、堤防の決壊につながると思います。地元の方も大変危惧されておられます。もし被災があれば大々的な甚大な被害が出ます。7月豪雨の人吉、八代の被災状況をみますと、橋脚を減らすか、撤去したがいいのではないか質問いたします。 ◎土木部次長(梅本正直君) 国道3号砂川橋上流の旧橋は、本線橋を新設した際に下り線側の歩道として再利用するため存置し、現在においても砂川橋橋側歩道橋として国が管理をいたしております。 また、ほかの橋りょうと同様、定期的に点検を実施し、今年度、橋りょうの補修を実施すると聞いております。 市といたしましても、旧橋を存続するか否かについて、交通の安全面と防災面を考慮しながら、橋りょうを管理します国、また河川を管理します県とそれぞれ協議をし、また研究を進めたいと考えております。 ◆6番(高橋佳大君) この問題につきましては、私が1期目の最初の建設経済常任委員会で橋の議題が出た時、橋脚が何本もあるから洪水の危険性があるから解体はできないものですかとお願いしたら、当時の部長が当初は解体の方向で進んではいたが住民の要望か何かの都合で解体されなかった。後で報告しますとのことで、委員会の案件ではなかったので、そのまま追及もせずに今回まで先延ばしの案件になったわけでございます。 旧橋は、昔のことで使用もなく真相は分かりませんが、普通なら他の自治体を見ても、新橋が完成した時にその予算と一緒に解体されるべきだったと思います。現在は橋側歩道橋として国が管理し、今年度橋りょう補修をされるとのこと、1934年に建設されたほとんど利用されていない歩道をどこをどうされるか分かりませんけれども、地元住民の願いは橋脚が何本もあったら、障害物となり、豪雨時に川の流れを悪くして氾濫の危険性を危惧されています。河川の砂川の昭和46年、昭和47年の大災害の時、東小川の橋脚が何本もある鉄筋コンクリート橋でございましたが、流木などが引っ掛かり橋をそのまま押し倒し、橋自体が堤防となり、川の流れが変わり県道沿いの家々を吸収し、一瞬にして濁流に飲み込まれ多数の犠牲者が出ました。当時の惨事を時代とともに風化させることなく、リスクのある箇所は事前に対処し、国土強靱化の防災のまちづくりを目指して被害を最小限に食い止める施策こそ、自然災害を未然に防ぐことが必要な課題だと思っております。 答弁で、今後市としても旧橋を存続するか否かは、交通の安全面と防災面を考慮しながら、国県と協議をしながら進めるとあり、是非、地域の理解者となられ、感謝されるような対応を切に願って、次の質問に入ります。 2番目の河川内に堆積した砂のしゅんせつでございます。毎年、年々増え続ける砂の堆積は、名前のごとし砂川の由来で、どこからこんなに砂の流出があるのか不思議に思う日もあります。転々と砂川の堆積が見られ、川幅を狭くして川床が上がっている状態でございます。河川の氾濫を防ぐには、水の容量を保つために河川の拡幅、川床の掘削、または堤防のかさ上げなどが必要です。現在堆積が著しいのは蓮仏堰下流付近、小川小学校裏付近、旧JA付近、国道3号の砂川橋付近から下流へ年々増大して、地域住民の方々の不安となっています。砂川河川の堆積する土砂のしゅんせつを市から県へ、下流からでも結構ですので、年間に1か所ずつでもいいですので、要望はできないかお尋ねいたします。 ◎土木部次長(梅本正直君) 砂川におきましては県の2級河川ということもあり、堆積した土砂撤去をはじめ、その管理は熊本県が行うことになっております。 砂川河川の土砂堆積につきましては、毎年度市から要望を出しておりまして、定期的に対応していただいているところでございます。 今年度は、新田地区のJRから黒橋までの間、この部分につきまして堆積土砂を撤去すると聞いております。 議員御質問の土砂堆積場所につきましては、蓮仏堰下流付近、小川小学校裏付近、旧JA付近、国道3号の砂川橋付近から下流、これにつきましても現地に出向きまして堆積している状況を確認しております。 特にこの地域は、昭和46年、昭和47年に連続して大水害が発生したこともあり、近隣住民は、豪雨時には相当な不安を抱えておられることも認識しております。 この区間においても再度県へ報告しまして、土砂の撤去を要望してまいります。 ただし、撤去の作業を行う熊本県も土砂撤去をする際に、搬出場所の確保については、担当者も相当苦労しておられます。もしよろしければ要望される地元におかれましても、しゅんせつ土砂の搬出先の情報提供など御協力をいただければ、大変スムーズに事業が進行するものと思われます。 この砂川の河川しゅんせつは、今後も引き続き状況を注視しながら、熊本県に強く要望してまいります。 ◆6番(高橋佳大君) 答弁では、市も毎年度要望を提出して定期的に対応をいただいており、今年度は、新田地区のJRから黒橋間の堆積分を撤去するとのことで、大変御尽力ありがとうございます。土砂の撤去につきましては、県も市も廃土の捨て場所に苦労されていると聞きます。地元住民もしゅんせつの予算が取れて、工事ができるようであれば、事前に廃土の場所の情報提供など全面的に協力いたしますので、よろしくお願いいたします。 3番目の次の質問に入ります。現在、この通りはスマートインターチェンジの入口、出口になっており、非常に交通量の多い目立った場所に災害慰霊碑が設置してあります。通行中、市内外の方々が車道から見ても、記念碑の本体の部分が損壊していたら不思議に思われることと思います。市自体の怠慢と悟られても致し方ないような気がいたします。 そこで、河川堤防の側に、昭和46年から昭和47年の砂川災害慰霊碑が熊本地震で倒壊したままになっていますが、修復は困難なのかお尋ねいたします。 ◎小川支所長(中村義宏君) 平成28年に発生した熊本地震で倒壊した、稲川市民グラウンド敷地内に建てられていた砂川災害復旧記念碑の修復については、当時から考慮してきました。 しかし、熊本地震復興事業の中で記念碑や墓地等の倒壊が甚大で、全ての要望に対応するためには多額の予算を要し、またこの記念碑復旧に対しましては、その管理者の特定ができず、補助の対象としての選定も難しくそのままとなっていたところです。 この記念碑の建立者につきましては、昭和54年に発生した旧小川町役場の全焼火災により、当時の決算書等が焼失し特定はできませんが、記念碑の建立場所や碑文の内容、広報紙などから当時の小川町が建てたものと推測されます。 このことから、この災害復旧記念碑につきましては、今後、市が管理する災害復旧記念碑として修復も含めて検討してまいります。 ◆6番(高橋佳大君) 何回か修復の要望もしましたけれども、建設者の特定ができず管理者の選定が難しく、補助の対象として沿わない部分もあるとのことでしたけれども、今回の答弁で建立の場所、当時の広報紙の内容から小川町が建てたものと推測されることから、今後は、市が管理する記念碑として修復も含めて検討するとあり、一歩前進した思いであります。どうぞよろしくお願いします。 少しだけ時間も余るようですので、建立の碑文を抜粋して紹介したいと思います。昭和46年1971年7月21日夜半より、翌22日未明にかけて未曽有の集中豪雨が当地域を襲撃し、歴史に記録すべき大水害を引き起こした。主に砂川上流の山間地を襲った500㍉にも達する豪雨は鉄砲水となって、山肌を削り取り、谷間の田畑をえぐり、本流砂川に流れ込み、さらに勢いを増した濁流は堰を壊し、橋を押し流し、左右の堤防を決壊して荒れ狂った。特に蓮仏権現橋上の右岸道路を崩して、流れ込んだ激流は一瞬にして人と家屋を飲み込み、南小川、蛭子町を吸収して町部に侵入し、さらに平坦地を襲った。一夜にして被った水害は死者6人、床上浸水住家358棟、床下浸水住家2,512棟、橋の流出112、被害額は前年度町予算額の約9倍にあたるものであった。しかも翌年の4月5日夜半、再び350㍉に達する豪雨が襲い、被害額18億4,200万円の再撃を受けた。2年続きの激甚な水害で町は苦境に陥ったが、国県の援助の下、町が一丸となり、砂川の護岸及び災害の復旧に立ち上がり見事完成したのである。中略をいたします。往事をしのび犠牲者の冥福を祈るとともに、朝夜の協力に感謝し、再び悲惨な水害が起こらぬことを念願し、ここに記念碑を建立する。昭和50年4月21日、小川町長守田格。市長のお父さんでございます。小川町出身の沢田知事さんを筆頭にそうそうたるメンバーの方々の名前で刻印してあります。しかし、もうほとんどの方が故人となられ、語られる人も少なくなっています。私もこれをずっと読んでいきますと、涙が出てきます。災害は忘れた頃にやってくると申します。日頃の危機管理の意識が必要ではないでしょうか。市長、記念碑も含めて砂川の整備にどのような見解があるのかお尋ねします。 ◎市長(守田憲史君) 49年前の氾濫で犠牲となられた6人の冥福を祈るとともに、この悲惨な水害を将来にわたり忘れず、今後の教訓とするためにも記念碑の修復については前向きに検討します。 また災害発生のリスクを最小にするためにも、しゅんせつも含め砂川整備につきましては、引き続き県へ強く要望してまいります。 ◆6番(高橋佳大君) 市長、ありがとうございます。悲惨な水害を将来にわたり忘れず、今後の教訓として後世に伝えていくことが、私たちの使命と思っております。記念碑の修復は前向きに検討するとのこと、ひとつどうぞよろしくお願いいたします。 次の質問に入ります。2番目の宇城市消防団についてです。まず初めに、宇城市消防団の皆様には昼夜を問わず、市民の生命、財産を守る使命と地域防災のために活躍されていることに、心から敬意を表します。 近年、全国で大規模な自然災害が頻発しており、消防団員の役割は年々拡大しております。そのような中、消防団員の減少は全国的にも顕著で大きな課題となっています。そこで、本市の現状と少子化傾向と、若者が流出する中での団員の地域編成の枠組みや構成などで無理はないのか。団員の減少で消防団活動に与える影響またその対策をお尋ねいたします。 ◎総務部長成松英隆君) 令和2年4月1日現在の消防団員数は1,572人です。平成17年合併当時の団員数は1,850人で比較しますと、278人の減少となっております。特に、平成29年度から消防団自らが組織再編に取り組み、一昨年度に約160人という大幅な団員減少になりました。 その理由というのは、団員個々の消防団活動をそれぞれ班ごとに精査しまして、活動実績が乏しく、今後も活動が見込めない団員たちの整理を行ったことが大きな要因となっております。 また、一部の地域では、団員の人員確保に苦慮しているところもあります。団員が少ないところでは、火災現場での消火活動や異常気象時の避難誘導など、非常時の活動に大きく影響するものがあると考えております。そのため、近隣地域での統合を行い、その結果、班が117班から111班へ減少しております。班の統合は、あくまでも地域の自主性を持たせた統合計画となっております。行政区間の調整が必要なため時間を要することもございます。しかし、市民生活の安心・安全のためには、必要に応じ進めていかなければならないと考えているところでもございます。 団員の減少による消防力への影響を最小限にとどめるため、平成24年から機能別団員制を導入しております。平日昼間の災害時に対応できる消防団員を確保するための措置ですが、現在は、夜間の火災等にも活躍されております。 消防団員の減少は本市の課題でもあり、全国的な課題でもございます。本市では昨年、消防団の安全を確保するため、全団員へ活動服・安全靴の配備を行ってまいりました。また、広域化している災害等に備えるために、今年度長距離型のトランシーバーの購入も予定しております。 今後も、国や県、地域の協力を得ながら、団員の確保、装備の充実に努め、消防団活動を支えていかなければいけないと考えております。 ◆6番(高橋佳大君) 団員数は合併当初より278人の減少で、現在1,572人の団員数とあり、昨年度消防団員自らの組織再編で160人の大幅な団員減少となったとあります。やはり原因として、指揮班を維持していく人材不足、地区間での不公平感も考えられます。昨年の暮れに私も地元の団員の方々から、少ない人数の中での指揮班の維持は難しい、やめて地区の自主防災組織で構成したらどうか、その方が年間の活動費も地区から出さなくてもいいし、その分地区の年会費などの軽減にもなるなど。また、火事の時は広域消防署があるからなどといった存続に逼迫した意見もありました。確かに、今は私たちの現役の時と比べて若者が中心街、県外への流出で活動に苦労していることは事実です。私もここでネットみたいに、そうね、いいねと、同調もしたいとは思うところもありますが、やはり消防団は地域の若手のリーダーで、多種多方面にわたり活躍され、中心的な役割を果たす地域の活性化を担う頼もしい存在の組織です。私もこのような問題提起をしている地区には、行政の方々、区長、関係者を交えて統合なども含めて何が不満なのか、どうすれば納得するのか、相手の話に十分耳を傾け、あの手この手を尽くし根気よく接点を見つけて、打開策を探る議論が必要だと思います。統合には行政区間の調整もあり、時間も要するでしょうが、消防力の低下にならないように努力してもらいたいと思います。対策としては、平成24年から平日の昼間の災害時に対応できる機動別団員制の導入や、全団員への活動服、安全靴の提供、そして今年度は長距離トランシーバーの購入の予定などもあり、消防団活動に支障を来さないようになるべく要望に応えて、団員の減少の歯止めになるように、市としても努力されていくことも十分に伺えます。引き続き、団員の方々の意識の改革も含めて、市には消防団存続のために消防団活動を支えていってもらいたいと思います。 次の質問に入ります。大きな3番目の質問でございます。7月の4日、豪雨により甚大な被害を受けた人吉球磨、芦北町、八代市の被災地に県内から多くのボランティアの方々が連日復旧のお手伝いに行っておられます。私も行きました。熊本地震とは様相が変わり、県内在住の方限定のボランティア募集で、現地では人手不足により後片付けが思うようにはかどらず、非常に困っておられたのが事実です。手伝いに行かれる方も、新型コロナウイルスや熱中症などの心配もあり、体調面を気遣いながらも少しでも人の役に立ちたい一心で活動に参加されております。本市も県や他の自治体と同様に無料バスを運行して、被災地の復旧に尽力されていることを住民の方々も高く評価されていると思います。これからも幾度となく起こり得る災害、ボランティアとして活躍される方々に、保険料の免除または負担の軽減はいかがなものでしょうか、お尋ねいたします。 ◎健康福祉部長那須聡英君) 先ほど溝見議員から御紹介があり、繰り返しになるかもしれませんが、8月に実施した市主催の災害ボランティアバスの運行では、延べ136人の参加がございまして、熊本地震を経験した宇城市民のボランティア活動に対する意識の高さが表れた結果となっております。 災害ボランティア活動に参加する場合は、社会福祉協議会が取り扱うボランティア保険に加入することが条件となります。今回のバス事業を計画するにあたり、この保険料の負担についても事前に協議をしておりますが、ボランティアバスを利用せず、個人や各種団体、有志グループ単位で活動に参加されている市民の方々が多数おられる状況を踏まえ、今回の事業ではバスの運行経費のみとし、保険料については自己負担をお願いしたところです。 今後は、バス運行や保険料助成なども含めて、県内他市町村の動向に注視するとともに市社会福祉協議会と協議・調整を行ってまいります。 ◆6番(高橋佳大君) 保険料の自己負担には、今後は県内市町村の状況確認や社会福祉協議会との協議を行い検討するとありますが、今他の自治体でも保険料の免除などの助成を行っているところもあります。しかし、今回市は独自のバスを出したので、そこに重点を置いたというところで、保険料の支払いの協議までには入っていなかったとお察しします。 被災者支援には、行政、災害ボランティアセンター、NPOなどの連携が必要で、支援の本来の姿は法律では行政が担うものであり、責務は自治体にあると規定されております。しかし、行政だけでは困難なため、市民全体の支援が、社会福祉協議会が災害物資を運営し、仕組みもできたと思います。ここから考えますと、ボランティアの方々は行政の手助けをしているように感じられます。保険料はわずかな金額ですが、参加される方のやはり趣旨を尊重されて、助け合いの共助の精神の育成を目指して、誰もが気軽にスムーズに参加できる環境づくりをお願いいたします。 今回の人吉球磨、芦北町、八代市、大変甚大な被害が出ております。人ごととは思えません。こういう意味でこのボランティアの方々も、やはり善意で行ってお手伝いされているということでございます。その分、少しでも負担軽減になるように、市としても御努力をお願いいたしまして、これで私の一般質問を終わります。 ○議長(石川洋一君) これで、高橋佳大君の一般質問を終わります。 ここで、しばらく休憩します。             -------○-------               休憩 午後0時18分               再開 午後1時10分             -------○------- ○議長(石川洋一君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 13番、福田良二君の発言を許します。 ◆13番(福田良二君) 皆さんこんにちは。お昼の大変な時間になりましたけれども、最後まで御清聴よろしくお願い申し上げます。清風会、福田でございます。 まず最初に、先般発生しました熊本豪雨災害また台風などで被災された多くの方々に心からのお見舞いを申し上げますとともに、亡くなられた方の御冥福をお祈りするところでもございます。何か小さなことでもできることはないか、今考えているところでもございます。本市におかれては、災害に弱い中山間地域が多くあります。今後の予算措置、大変期待しているところでもございますのでよろしくお願い申し上げます。 議長にお許しをいただきましたので、通告に従い質問に移ります。最初に、本市に熊本地震で被災された方に災害公営住宅が提供されておりますが、その経緯と現状はどうなっているのか、執行部にお伺いをいたします。 ◎土木部次長(梅本正直君) 災害公営住宅の建設は、市内で半壊以上の被害のあった約1,300世帯にアンケートを行い、建設戸数を181戸としました。令和2年3月までに全戸完成しておりまして、希望された方全員の入居が完了いたしました。 整備に要した事業費は約47億円で、その4分の3が国からの補助を受けております。181戸の地区ごとの内訳は、不知火町内が2地区20戸、松橋町内が4地区95戸、小川町内が3地区46戸、豊野町内が20戸、それと集会所1棟でございます。 ◆13番(福田良二君) 今、現状の御説明がありましたけれども、新設された海東・小野部田地区の災害公営住宅に、今多少の空室があると聞いているところではありますが、ここに子育て世代あるいは生活弱者の受入れを地域から要望を受けておりますけれども、今、海東地区は高齢化あるいは子育て世代の流出で、海東小学校の複式化が進んでおり、将来は統合を見据えたところに今差し迫っているところでありますが、これを解決し、地域に活力を取り戻す手法として、このことができないものか執行部にお伺いするところでございます。 ◎土木部次長(梅本正直君) 現在、仮設住宅にお住まいの方々の住宅確保の状況を調査いたしましたが、全員の恒久的な住まいへの移行ができたということで確認ができております。国と復興住宅の市営住宅としての使用の協議を行い、早急に市営住宅として入居者の募集を行う予定でございます。 また、学校等に近接している復興住宅については、熊本地震からの創造的復興ができるように被災者に加え、子育て世代等を優先した募集を行う予定でございます。 ◆13番(福田良二君) さらにその先の質問でありますけれども、子育て世代で全室埋まるということが考えられない場合、やはり有効活用をしなければならないと地域の問題として考えるところでありますが、ここに一般の方の入居ができないか、ひとつお聞きしたいと思います。 ◎土木部次長(梅本正直君) 今後は、復興住宅も一般の市営住宅と同等の管理を行いますので、優先募集を行った後に空きがあれば、入居者の追加募集を行います。市営住宅管理条例により、年齢、収入等の入居要件に合致した方は入居できることになります。 ◆13番(福田良二君) 地域振興を期待して、災害公営住宅のインフラ整備について次にお伺いいたしますが、調査したところ、IHの調理用の電源は設置があるということであります。コロナ禍での遠隔授業を支える宇城市が進めているIoT化、タブレットのWi-Fi設備は申請があれば設置してもよいということでありますが、問題となっている上水道もここには設置がないということであります。行政は費用対効果あるいは公正公平、今あるところの公平性を保っていかなければならない、担保しなければならないということはよく分かっているわけでありますが、インフラが整っているところと、やはり整っていないところ、地域間の格差を是正していくことは、政治のこれからの課題でもあると思っております。 そこで、やはり公平性を担保しなければならないのならば、災害公営住宅を質の高いインフラの社会実験施設あるいは特区として指定するのでもいいのではないか、そのような考え方を執行部には促しておきたい、要望しておきたいと思っております。現在、なかなか条例、法整備等の課題があると思いますので、答えは求めませんけれども、強く要望して次に移りたいと思います。 今小川町江頭地区は、本市で一番人口が増加し、1,500人の区民が住む地域ですが、それに伴い災害時の避難場所の確保が今地域で課題になっているところであります。小川地区にも防災センターが設置されておりますが、コロナの状況下で河野議員が申されましたとおり、分散避難が今課題となり求められております。公民館に隣接した災害避難を目的とした公園が、今、地区住民から求められており、署名も陳情案件で704人の署名が集まり、市長にもお渡しをしたところでございます。このことについて本市の今後の取組についてお伺いをしたいと思います。 ◎総務部長成松英隆君) 江頭地区というところは、平地で土砂災害の危険性は低いものの、二級河川砂川が流れておりまして、砂川が氾濫した場合の浸水想定区域に入っております。 現在、市の管理の公園は62か所で、そのうち小川町には15か所の公園がございまして、江頭地区には江頭ニュータウン公園があります。公園全体の年間維持管理費は約4,000万円で、現在、公園の廃止も含め維持管理費の削減に努めているところでございます。 御質問の江頭区民館周辺の防災公園整備ですが、松橋町で防災公園を新設した時と同様の扱いとなりますと、新設の場合は、寄附の申出があった場合に、地理的バランスや周辺環境などを調査して検討することになります。江頭地区には江頭ニュータウンもあり、市の都市計画区域内の全体的には、都市公園としては充足しているというところでございます。 現在は、コロナ禍で分散避難を御協力いただいているところですが、避難所として近くには、ラポートもございます。また、御存じのとおり来年1月の供用開始へ向け、小川防災拠点センターの建設も進めているところでございます。昨年12月には、イオンモール株式会社とイオンモール宇城の駐車場の一部を、地震時に緊急避難場所として避難者に提供する協定も締結しております。もし大規模災害等が発生した場合は、こちらも避難場所として活用いただけるようになります。 また、高齢者等の避難の件でございますが、市は、レベル3避難準備高齢者等避難開始の早めの避難を呼び掛けていますので、安全な場所へ早めの避難をお願いいたします。また、江頭地区には、自主防災組織が結成されておりますので、自主防災組織における地域活動を通じて、コミュニティづくりを進めていただき、地域一体となった防災・減災体制の構築に努めていただければと考えております。 ◆13番(福田良二君) 現状がよく理解されるところでありますが、地区住民も今の現状ではやはり将来的に不足するのではないかという不安が、このような陳情案件になって、そ上に上がってきたと理解されるところであります。今後ますます江頭地区は、定住人口の増加が見込まれるところでもあります。要らないものはつくる必要はないと思いますが、地域から要望された命を保障する一時避難所、これをつくっておかなければ、第2の地震発災時の責任が問われかねないのではないかと懸念するところでもあります。よろしく善処を期待してお願いしたいと思っております。ここのところにも社会資本の整備、後発の地域、既設のところと格差があってはならないと考えるところでもあります。 次に、熊本県を主体としたため池緊急点検調査がなされておりますが、それに付随して農業用ため池の安全管理の徹底が求められているところですが、各地の水難事故の中にため池での事故者は農水省農村振興局の調べでは、9年間に154人の水難事故者が出ており、年平均にしますと17人となっているところであります。本市もこの際、安全対策を取る必要があるのではないかと考えますが、安全対策の一例を申し上げてみますと、富山県砺波市では、転落防止策としてロープを護岸から水面に張ったり、護岸にネットを張る、そのような自治体も徐々にではありますが増えてきているということであります。本市も早急にこの緊急点検調査、直接は命の保障に関係はありませんけれども、この際この事故対策に取り組まれるつもりはないのかお尋ねするところであります。 ◎経済部長(稼隆弘君) まず、ため池の現状につきまして、近年他県で発生した災害を基に申し上げます。 平成30年7月の広島県を中心として発生した豪雨では、ため池が決壊し、下流に甚大な被害を与えました。そのため池の多くが小規模なものである上に、築造年代の古いものが大半を占めていました。ため池データベースに記載はあるものの、既に廃止や荒廃しているため池であったり、記載がなく現地に迅速に到達できないため池などがありました。 次に、農業用ため池をめぐる課題としては、防災重点ため池について、国、県、市の役割が不明確であること。所有者、管理者、農業用水を利用する農業者それぞれの責務が曖昧であること。離農や高齢化によって、管理組織が弱体化し、日常の維持管理が適切に行われていないことなどが挙げられています。都市化や作物転換が進む中で、利用されなくなり、放置されているため池などもあります。 このため、令和元年6月に農業用ため池の情報を適切に把握し、決壊による災害を防止することを目的として、農業用ため池の管理及び保全に関する法律が制定されました。 御質問の件につきましては、転落等による水難事故が発生していることから、農業用ため池の安全管理の徹底について、施設管理者が水難事故の未然防止のための安全管理を講じるよう通知があり、事故防止対策が求められています。 しかしながら、多くのため池が適切に管理されているとは言いがたく、実質的に管理放棄されているため池もあり、事故防止対策が全て徹底されているとは言えません。 そこで市では、施設管理者とともに、道路に隣接しているため池に、「ため池で魚釣りをしてはいけません」の立入禁止看板を設置しました。さらに定期的に巡回し、危険箇所での魚釣りはしないよう、口頭で指導するなどの対策を講じてきました。 なお、市が懸念するのは、やはりため池の適切な管理であり、大雨時に決壊し、大洪水を起こさないように徹底することです。 市には、約140か所のため池があります。気象庁の大雨洪水警報等の降雨予測等を基にして、大雨の可能性が高い場合には、職員が全てのため池を巡回します。そこで、堤体に変状がないかを確認し、低水位管理の状況については、ため池を目視点検するとともに、水位が高ければ施設管理者等に水位を下げるよう連絡をするなどして、安全管理に努めています。 ◆13番(福田良二君) 今本市においては、ため池のハザードマップを作成中であると聞いておりますけれども、それと絡めて予算措置が編成できないか。安全対策ができないのかとお尋ねするところであります。 ◎経済部長(稼隆弘君) ハザードマップは、防災・減災対策のため、大規模地震や豪雨により、災害発生のおそれがある老朽化したため池が決壊した場合を想定し、氾濫解析に基づき作成します。この結果、地域住民の防災意識の向上、災害時における住民の適正な避難誘導、ため池災害における被害の未然防止を目的としています。 農業用水の利水者等の施設管理者との協議が必要になりますが、まずは防災重点ため池から堤体、洪水吐の状況、維持管理体制等を詳細に把握し、危険度及び緊急度の大きいものから、廃止も含め、近年の豪雨等に備え、決壊による災害を防止するため、防災工事が必要と思われます。 ◆13番(福田良二君) ため池については、小川地区では特に小野部田・海東地区に多く忘れ去られたため池が存在しているわけであります。それが事故発災につながるゆえんでもあると思っております。命の保障をどこにおくのかというのが問題だろうと思っておりますが、本市には通学路あるいは集落、ここに隣接のところ、このようなところに優先順位をつけてでも、多少なりとも毎年前に進んで、お金はそう掛かるわけではありませんので、安全対策を充実していただきたいと強く要望いたしまして、次に移っていきたいと思います。 次に、地元小川町を通る国道3号線の渋滞問題についてお伺いをいたします。事業主体は国交省になりますが、小川町のど真ん中を貫く動脈になる道路になりますが、小川工業高校へ通じる交差点には、今、右折レーンの設置がありません。一旦車の流れがこの交差点で止まれば、渋滞を生じ、いわゆるボトルネックの渋滞が発生し、朝夕の通勤・通学時に問題となっております。ただ、この渋滞の発生だけが問題となっているわけではなく、このボトルネックを避けるために河江地区や小野部田地区の私たちの市道、通学路へ車が流れていく、う回しているという状況で、子どもたちとの接触事故も多々あるというような報告を地元のPTAの方々から受けているわけでもあります。この部分の小川工業高校右折部分の交差点改良は、何よりも子どもたちの命を守る、あるいは市道の混乱を招かないスムーズな動脈静脈の幹線道路の移動を守っていく、これも本市の課題であると思っております。この交差点の先にはショッピングモールや量販店も多く存在しており、異動人口の増加にここの交差点が改良されれば、非常な増加につながっていくものと思っております。このことに対して本市の対策と現状の認識をお伺いしたいと思います。 ◎土木部次長(梅本正直君) 国道3号は、市中心部を南北に縦貫する最も重要な幹線道路です。大型車両等の交通も多く、慢性的な渋滞が市の道路交通網の課題となっております。 そこで、昭和51年に、現在の熊本市、八代市、宇土市、氷川町の4市町と国道3号「緑川橋~八代市区間」整備促進期成会を組織し、これまで4車線化等の整備を国に要望してまいりました。 平成21年には、松橋町曲野までのバイパス整備が完了しております。しかし、松橋町豊福から南の区間につきましては、いまだ2車線の区間となっております。一部交差点の改良は進められておりますけれども、渋滞解消への効果は限定的な状態でございます。そのため、市道等をう回路として通行する車両が少なからずあり、市道通学路の危険性を高めている状況は、道路管理者として危惧しております。 特に、国道3号・小川町北新田交差点につきましては、8月に行われた、学校関係者、県警及び道路管理者による通学路点検におきましても、歩行者が滞留する横断歩道のたまりが確保されておらず、歩行者と右折車両を追い越し、直進する車両が接触する危険があると検討事項に挙げられております。 また、交差点付近では、過去3年間に6件の車両事故が発生しております。 右折レーンの設置は、交差点部の安全性向上と慢性的な渋滞の緩和、さらに市道通学路へのう回車両の問題に対する改善策として、検討する価値があるのではないかと考えております。 国道3号の4車線化と併せて、今後、国に対し、交通渋滞の解消と通学路の安全向上を目的とした交差点部分の改良について、早期に要望してまいりたいと考えます。 ◆13番(福田良二君) 通学路の安心・安全、そしてまた地域振興につながるこの国道3号の交差点改良、これはやはり国に対してものを申していかなければならないと思いますが、これはやはり宇城市長の守田市長に、上京時にしっかりとした国政に対してものを申していただきたいと感じているところでございますが、このことについて市長の見解をお伺いいたします。 ◎市長(守田憲史君) 宇城市の今国交省に対してのお願いの中には高規格道路がありますが、それ以外で国交省の担当でお願いするところはこの国道3号と国道57号でございます。その中でこの国道3号の交差点の改良は、それなりにお願いして予算も入っているところなんですが、なかなか地権者の御了解が進まなかった点はあります。今後福田議員の御指摘のこの交差点につきましても、国交省熊本事務所そして東京にもしっかりと要望してまいります。 ◆13番(福田良二君) これをもちまして、本日の一般質問を終了させていただきますが、要望、いろいろな地域の思い、執行部にはしっかりと予算化していただきますことを心からお願い申し上げまして、終わらせていただきます。 ○議長(石川洋一君) これで、福田良二君の一般質問を終わります。 ここで、お諮りします。一般質問の途中でありますが、本日の会議はこれで延会にしたいと思います。御異議ありませんか。             [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(石川洋一君) 異議なしと認めます。 したがって、本日はこれで延会することに決定しました。 本日はこれで延会します。             -------○-------               延会 午後1時38分...