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12月07日-04号

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  1. 宇城市議会 2017-12-07
    12月07日-04号


    取得元: 宇城市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-22
    平成29年12月 定例会(第4回)         平成29年第4回宇城市議会定例会(第4号)                          平成29年12月7日(木)                          午前10時00分 開議1 議事日程 日程第1         一般質問 日程第2  議案第64号 宇城市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改              正する条例の制定について 日程第3  議案第65号 宇城市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する              条例の制定について 日程第4  議案第66号 宇城市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正              する条例の制定について 日程第5  議案第67号 宇城市平成28年熊本地震復興基金条例の制定について 日程第6  議案第68号 宇城市附属機関設置条例の一部を改正する条例の制定に              ついて 日程第7  議案第69号 平成29年度宇城市一般会計補正予算(第5号) 日程第8  議案第70号 平成29年度宇城市後期高齢者医療特別会計補正予算              (第3号) 日程第9  議案第71号 平成29年度宇城市介護保険特別会計補正予算(第2号) 日程第10 議案第72号 平成29年度宇城市簡易水道事業特別会計補正予算(第              3号) 日程第11 議案第73号 平成29年度宇城市水道事業会計補正予算(第2号) 日程第12 議案第74号 平成29年度宇城市下水道事業会計補正予算(第3号) 日程第13 議案第75号 平成29年度宇城市民病院事業会計補正予算(第1号) 日程第14 発議第2号  道路事業予算の総額確保等に関する意見書の提出につい              て 日程第15 諮問第2号  人権擁護委員候補者の推薦について(前田 信幸氏) 日程第16        休会の件2 本日の会議に付した事件 議事日程のとおり3 出席議員は次のとおりである。(22人)  1番 高 橋 佳 大 君          2番 髙 本 敬 義 君  3番 大 村   悟 君          4番 星 田 正 弘 君  5番 福 永 貴 充 君          6番 溝 見 友 一 君  7番 園 田 幸 雄 君          8番 五 嶋 映 司 君  9番 福 田 良 二 君         10番 河 野 正 明 君 11番 渡 邊 裕 生 君         12番 大 嶋 秀 敏 君 13番 尾 﨑 治 彦 君         14番 河 野 一 郎 君 15番 長 谷 誠 一 君         16番 永 木 伸 一 君 17番 入 江   学 君         18番 豊 田 紀代美 君 19番 堀 川 三 郎 君         20番 中 山 弘 幸 君 21番 石 川 洋 一 君         22番 岡 本 泰 章 君4 欠席議員なし5 職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名 議会事務局長   木 村 和 弘 君   書    記   横 山 悦 子 君 6 説明のため出席した者の職氏名 市長       守 田 憲 史 君   副市長      浅 井 正 文 君 教育長      平 岡 和 徳 君   総務部長     本 間 健 郎 君 総合政策監    村 上 理 一 君   企画部長     岩清水 伸 二 君 市民環境部長   松 本 秀 幸 君   健康福祉部長   清 成 晃 正 君 経済部長     吉 田 裕 次 君   土木部長     成 田 正 博 君 教育部長     緒 方 昭 二 君   会計管理者    戸 田 博 俊 君 総務部次長    成 松 英 隆 君   企画部次長    木 下   堅 君 市民環境部次長  上 原 久 幸 君   健康福祉部次長  那 須 聡 英 君 経済部次長    中 村 誠 一 君   土木部次長    坂 園 昭 年 君 教育部次長    蛇 島 浩 治 君   三角支所長    内 田 公 彦 君 不知火支所長   辛 川 広 倫 君   小川支所長    園 田 敏 行 君 豊野支所長    木 村 隆 之 君   市民病院事務長  吉 澤 和 弘 君 農業委員会          重 田 公 介 君   監査委員事務局長 中 村 久美子 君 事務局長 財政課長     天 川 竜 治 君               開議 午前10時00分             -------○------- ○議長(入江学君) これから、本日の会議を開きます。             -------○------- △日程第1 一般質問 ○議長(入江学君) 日程第1、一般質問を行います。 順番に発言を許します。まず、6番、溝見友一君の発言を許します。 ◆6番(溝見友一君) おはようございます。6番、うき幸友会、溝見友一です。ただいま議長のお許しを頂き、通告に従いまして質問をさせていただきます。 今回の質問は、大きく分けて4項目。1、熊本地震・豪雨復旧復興について。2、教育環境について。3、医療環境について。4、宇城市の観光について。この4点に絞り質問します。 まず初めに、熊本地震・豪雨復旧復興について。地震から約1年と8か月、豪雨から約1年と6か月が経ち、復旧が進み、宇城市では公費解体が12月一杯で終わるとも聞いています。私が住む近くの松橋駅通り商店が解体され、昔、ふるさと祭りが開催されていました約30年前の面影が完全になくなったような気がして、心から寂しさを感じています。あの頃は松橋駅から大野商店街まで二日間歩行者天国になり、出店はもちろん作り物大会、何十団体にもなる松橋総踊り、学生の時は楽しみにしていたイベントの一つでした。少し話がそれました。私も昔のように戻したい、しかし今の現状では分かっています、昔に戻ることはできない。地震が残念ながら起きました。今だからできることがあるのでは、未来の宇城市、松橋に住む人々のために、新しい商店街の形をつくっていく必要があると考えます。先日、報道でありました熊本駅周辺開発、博多駅商業施設ビルに次ぐ施設ができると、その施設に松橋町から約17分、小川駅から約25分、今更なる駅周辺整備が必要だと考えます。 (1)復興事業まちづくり計画について、駅周辺開発をどのように考えておられるのか質問します。 ◎総合政策監(村上理一君) ただいま御質問いただいた件に関しましては、復興まちづくり計画地方創生事業に関連しますので、私の方から答弁させていただきます。 本市では、熊本地震からの復興を進める中、今年3月に策定しました「第2次宇城市総合計画」におきまして、最優先課題として「復興するまちづくり」を掲げております。このため、復旧・復興を更なる発展につなげ、創造的な復興を目指す観点から、これから市が目指す中長期のまちづくりのビジョンを示しております。 また、熊本地震の経験から、第2次総合計画に沿った災害に強い安全・安心なまちづくりを進めていくための個別具体計画として、今年度「宇城市復興まちづくり計画」を策定します。旧町ごとに整備を予定しております防災コミュニティ施設などの都市防災拠点施設をはじめ、地域防災拠点コミュニティ防災拠点とそれらをつなぐ都市防災ネットワーク、あるいは避難路などの整備について明確に位置付けを行った上で、国の「都市防災総合推進事業」をはじめたとした各種補助事業を活用しながら復興まちづくりを進めていくこととしております。 この計画において、各地区に予定されております防災コミュニティ施設などの防災拠点の施設が必ずしも駅周辺に配置されているものではございませんが、議員御発言のとおり、JR松橋駅周辺で熊本地震の後で建物が解体され、空き地も増加しておりますので、今だからこそできる復興の姿を描いていくことも重要と考えております。 そこで、新たに11月に発足しました「駅まち☆未来創生会議」におきまして、交通事業者や商工会などの御参画をいただきながら、JR松橋駅と小川駅に焦点を定めて、公共交通対策、空き地・空き家・空き店舗の対策などを総合的に推進するためのワーキンググループを設けて、今後活性化のために必要な政策の議論を進めてまいることとしております。 中でも、JR松橋駅におきましては、東西で駅前広場などの整備が進む一方で、周辺においては熊本地震による建物解体が進むなど、空き地・空き家・空き店舗が多く点在しております。 本会議での議論を通じまして、これらを活用して地域イベントや市民交流拠点としての活用や、ベンチャー企業サテライトオフィス等の誘致の検討などを行いまして、交流人口の拡大や賑わい創出につながる駅周辺活性化の様々な可能性について、検討を進めてまいりたいと考えております。 ◆6番(溝見友一君) 「駅まち☆未来創生会議」を中心に、今後活性化のために協議を進めてください。しかし、忘れてはいけないのが地元住民です。地元住民の方と意見交換等は考えられているのか、そして駅通りの道は県道です。県との打ち合わせ、要望等はどのように行われているのかを質問します。 ◎総合政策監(村上理一君) ただいまの二つの質問についてお答えします。まず、地域住民が参画した上で協議進めるかということだと思いますが、今後の具体的な議論でございますが、先ほども触れましたとおり、公共交通対策ワーキング駅まち活性化ワーキング、小川駅開発構想推進ワーキングという三つのワーキンググループに分けまして、テーマごとに議論を進めていくことになります。この中で、地元区長あるいは商店街の方々にも御参画いただきながら、地域の住民の方々に参画いただきながら議論を進めていきたいと考えております。 また、県との協議の関係でございますが、先ほど申し上げました三つのワーキングの議論にあたりましては、御指摘の道路の拡張に関する情報も欠かせないと考えておりますので、熊本県の地域振興局土木部にも参画をいただきながら、道路拡張計画の現在の状況についても説明していただいた上で議論は進めていきたいと考えております。 ◆6番(溝見友一君) 分かりました。しかし、県が動いていただけなければ進められない事業です。そして、しっかり地元住民の意見を聞き、話し合いながら進めてください。 それと、今できている駅舎の右側にスペースが空いているかと思います。そこがまだ今使われていません。冬は寒く、下で待ち合いされている方、夏は暑く待ち合いされている方がいらっしゃるかと思いますので、そのスペースの活用も早めに検討をお願いしておきます。 先ほど答弁でもありました防災コミュニティセンターですが、今回の一般質問で3人の議員が質問されていましたが、私は松橋地区に絞り質問します。松橋町時代からあった中央公民館が無くなり、働く女性の家が松橋公民館に代わり、二つあった施設が一つになり縮小された感を松橋の住民は抱いていました。昨年の12月定例議会で、防災コミュニティセンターの話が上がり、今では松橋地区に2か所建設できると聞いています。宇城市の方々は大きく期待されています。しかし、戸惑いの声もあります。防災コミュニティセンターって何、市民にとって使い勝手がよいものなのか、どんなものなのか心配されています。市民の声を聞き、反映されているのかとも心配されています。そして防災公園もできます。松橋駅通りの一角を寄付をいただいた場所です。モデル防災公園として整備を考えていただきたい。 (2)防災コミュニティセンター、防災公園の計画、防災体制の整備について質問します。 ◎総務部長(本間健郎君) 松橋地区の防災コミュニティセンターは、松橋図書館跡地及び松橋勤労身体障害者教養文化体育施設(サン・アビリティーズ)の県有地に建設予定でございます。 松橋図書館跡地に建設予定の防災コミュニティセンターは、建設規模を1,500平方㍍程度で計画しております。基本的な施設の概要といたしまして、会議室を兼ねた避難室、それとホールとか大広間を兼ねた避難所、それとこれも会議室を兼ねているんですけれども医務室・授乳室、それと調理室、シャワー更衣室・洗濯室などが建物内の設備としてあります。屋外では、防災倉庫、防災井戸、マンホールトイレ、非常用発電などが備わる施設として計画しているところでございます。また耐震機能については、通常の施設の1.25倍の機能を保有し、震度7の大地震においても施設機能が維持できるものとして整備する予定でございます。 そのほか、防災公園についても松橋5区に整備予定であり、防災井戸やかまどベンチを整備する予定でございます。 なお、防災体制の整備計画につきましては、現在地域防災計画の見直しと復興まちづくり計画を策定しております。本年度中には取りまとめる予定でございますので、その辺よろしくお願いいたします。 それと、意向調査等については、9月に県立大学生による公共施設関係や防災コミュニティの内容でアンケート調査を物産館で実施しております。150人ほどではありましたが、買い物中の市民の皆さんへ対話方式で行っております。その後10月末から11月にかけて、各種団体について各担当で意見を伺っており、「和室を希望したい」「文化祭などのイベントをするのでホールが欲しい」「使用料は減免対象にしてほしい」などの市民の関心も深くなっていると認識しております。今後は基本設計で一定の条件整理を行った内容などを基に、より具体化された形で意見を伺いたいと思っています。ただし、全ての意見が形として示せるかについては、財源や補助事業の採択要件などにおいて判断したいと思っております。 ◆6番(溝見友一君) 市民に十分な説明会等を開いていただきたいと考えております。防災コミュニティセンターの建設で地下室等は考えられていないのか、さらに、うき幸友会で、先月徳島県阿南市に南海トラフに対する防災対策について視察研修してまいりました。その中で防災公園が3か所整備され、のちに2か所整備予定とされています。3か所のうち2か所に耐震性貯水槽が設置されてあり、1か所は40㌧級で4,000人分を3日間分確保され、2か所目は20㌧級で2,200人分を3日間確保され、と別に、駅前児童公園にも60㌧級6,700人分を3日間確保しているとありました。宇城市も防災公園に耐震性貯水槽の設置を考えていただきたい。そして、今の段階で水の確保はどのように考えておられるのか、最後に防災体制の整備計画について、学校など避難所にあたる在り方をどう考えていらっしゃるのか質問します。 ◎市長(守田憲史君) 防災公園につきましては、松橋駅から県道松橋停車場線を東に500㍍行った松橋5区の商店街の一角、緒方動物病院の東側横474平方㍍約144坪を、埼玉県在住の緒方様ほか御兄弟から御寄付いただきました。そこを防災公園として整備し、地域の憩いの場として活用させていただきたいと考えております。緑地広場に防災井戸、マンホールトイレ、かまどベンチなど防災施設の整備を宇城市のモデル防災公園として計画しているところです。平成31年度までの完成を目指しております。 また、先日の東京宇城市会において、地権者の1人の原美峯さんとお会いすることができました。この御寄付の御礼を申し上げたところでございます。 ◎総務部長(本間健郎君) それでは、私の方から地下室の貯水槽(水の確保)、それと防災対策についてお答えいたします 議員の提案されました地下室につきましては、核シェルターとしての機能ということであれば、北朝鮮の核実験を受けて国の対策本部会議で議論されている核シェルターの整備を公共施設にという声が多かったと伺っております。現状では、公共で整備を行うか財源の問題を含め、国の動向を見守っていきたいと考えております。 それと貯水槽(水の確保)の件ですけれども、議員から貯水槽の提案がございました。本整備における水の確保対策は、優先的に取り組む必要性の高い施設と捉えております。現段階では、防災井戸をイメージしています。概算費で、1か所平均750万円程度と試算しております。特徴は、地震の影響を受けにくい、毎分約30㍑の取水が可能である、停電時も使えるということでございます。 一方で、貯水槽は20㌧クラスの場合で600万円程度となります。防災井戸と比較した場合にコストに大きな差は生じませんが、停電が生じた場合、取水・補充のための発電対策など附帯する諸問題への解決に大きな費用が影響するという可能性がございます。この内容につきましては、基本設計で十分検討していきたいと思っております。 それと防災体制の整備計画ですが、先ほど申し上げましたように地域防災計画の見直し、復興まちづくり計画というところでございますが、指定避難所の中には学校施設等関連のあるものがたくさんございますので、その辺もひっくるめたところで考えてまいりたいと思っております。 ◆6番(溝見友一君) 地下室については、国の動向等を見据えながら考えていただきたいと思います。防災公園の耐震貯水槽は、火事の際にも役に立つと考えられますし、阿南市の研修では、2分の1が国からの補助とも聞いています。基本設計で十分に検討していただきたい。指定避難所にいたっては、学校等の施設で誰でも使えるトイレの設置についても進めていただきたいと考えます。 次の質問に移ります。2、教育環境について。(1)小中一貫教育義務教育学校乗り入れ授業等の考え、今後の計画を質問します。 ◎教育長(平岡和徳君) 平成30年度以降は、本年度作成予定の「宇城市小中一貫教育推進計画」を基に、宇城市の全ての小・中学校におきまして、宇城市型小中一貫教育を推進してまいります。 各中学校区を実施主体として捉えまして、施設一体型、施設分離型等の立地条件や地域の特性に合わせまして、義務教育9か年を見通した適切な小中一貫教育を進めてまいりたいと考えております。 議員が話された「乗り入れ授業」につきましてのお尋ねですけれども、現在、豊野小学校、豊野中学校におきまして、施設一体型としての特性をいかしまして、音楽科、家庭科、体育科におきまして、中学校教諭が小学校高学年を中心に授業を担当する「乗り入れ授業」を週当たり14時間程度実施しております。 その「乗り入れ授業」は、義務教育9か年を見通した系統的な教育を推進し、小中学校の接続をスムーズに行う上でも、大変効果的な実践方法と考えております。 今後は、施設一体型小中一貫教育校での活用を更に充実させるとともに、教職員の学校間の移動が必要となる施設分離型の小中学校において、導入方法等を検討してまいりたいと考えております。 「義務教育学校」につきましては、学校教育法の改正に伴いまして設置が可能となりました。全国では平成28年度に22校、平成29年度に115校が義務教育学校に新設移行しております。熊本県におきましても高森町高森東学園義務教育学校が本年度開校しております。しかしながら、その取組は開校してまだ1年未満でありまして、教育効果等の評価も固まりきれていない状況であります。 宇城市におきましては、教職員の保有免許の問題等について、文部科学省の動向や先進校の取組の状況・成果・課題について丁寧に分析しまして、宇城市の小中学校に最適な小中一貫教育の方向を研究していきたいと考えております。 ◆6番(溝見友一君) 私も小中一貫教育は必要なことだと捉えています。現に、豊野小中一貫教育では、不登校の生徒が減り、学力の向上につながっていると聞いています。小中一貫教育の進め方について、茨城県土浦市に総務文教常任委員会で視察研修してまいりました。土浦市では、小中連携から小中一貫教育へ展開していくとあり、例えば小学校の先生が中学校1年生の授業に入る、小学生が中学校の体験授業を受ける、小中ノートの書き方マニュアル共通化する、小学校3年生が中学校美術部と交流1対1、小学校5・6年生が陸上競技部と交流1対1、ほかにも文化部、委員会交流会、吹奏楽部、図書委員会とありました。宇城市も乗り入れ授業等や交流活動から一貫教育につなげていけばと提案します。そのことについて質問します。 ◎教育長(平岡和徳君) 議員話された「乗り入れ授業」につきましては、小中一貫教育の充実、その一つとして有効な方法と考えております。その「乗り入れ授業」を実施することによりまして、義務教育9年間の指導スタイルに一貫性を持たせることができます。また、児童が中学校の授業スタイルに触れることによりまして、いわゆる「中1ギャップ」の解消にも有効であると考えております。先ほど紹介しました施設一体型の豊野小中学校の取組だけではなく、施設分離型の小川中学校区では、中学校の先生方が各小学校に出向きながら、美術や音楽、こういった授業のサポートをしておられます。また不知火中学校区では、不知火小、松合小の6年生が、不知火中学校に出向きながら、中学校の教諭から美術や理科などの技能専科を中心に専門性の高い授業を受講しております。 今後も、中学校区の特性をいかしながら、「乗り入れ授業」を取り入れながら、小中一貫教育を推進していきたいと考えております。 ◆6番(溝見友一君) 「乗り入れ授業」等が行われると聞いて安心しました。しかし、全ての宇城市の小中学校に導入していただきたいと考えます。児童、生徒、保護者、先生方が混乱や戸惑いがないよう、スムーズに移行できるよう小中連携から「乗り入れ授業」等に進めていただきたいと考えます。 (2)小学校の部活動から社会体育への移行で学童スポーツ総合型スポーツとの関連性について質問します。 ◎教育部長(緒方昭二君) 宇城市では、平成31年度の小学校運動部活動社会体育移行に向けて、宇城市社会体育移行検討委員会保護者代表者会議、また各小学校では校内委員会を開催して、社会体育移行に係る宇城市の方針、指導者確保に向けた取組のお願いなどについて周知、説明会を実施しているところでございます。 総合型地域スポーツクラブ学童スポーツクラブとの違いにつきましては、総合型地域スポーツクラブは、現在、松橋町、不知火町、小川町の3か所で様々なスポーツや文化に関わる活動を実施しています。子どもから高齢者まで世代を超えて気軽に参加でき、健康で活力ある地域づくりを目指し活動しているスポーツクラブであります。活動時間は、それぞれの種目で違いますが、大体夜の7時または8時から始まる種目が多いようでございます。 また、学童スポーツクラブは、地域の指導者と保護者が主体となり、在学する小学校の体育館やグラウンドを使用して、現在の小学校の運動部活動の内容をできる限り変えることなく、そのまま移行できたスポーツクラブ学童スポーツクラブとしております。 平成31年度の社会体育移行へ向けて、各学校では学校、保護者が一体となって地域の指導者の発掘に取り組んでいるところでございます。 ◆6番(溝見友一君) 私も小学校でPTAの役員をさせていただいています。総合型地域スポーツクラブ学童スポーツクラブの理解がなされていないと感じています。更に多数の周知、説明会等の実施を望みます。そして、吹奏楽部、器楽部の対応は学校ごとに違いがあると聞いています。先ほど質問させていただきました「乗り入れ授業」の中に、器楽部、吹奏楽部等の交流を進めていただければ、少し解決の道が見つかってくるのかとも考えます。そして部活動の指導者もなかなか見つからないとも聞いています。これは、あくまでも私の提案で希望者のことで聞いていただきたいと思います。宇城市の職員で指導したいと言われた職員に対し、フレックスタイムの導入を考えてはどうか。例えば、火曜日、木曜日、勤務時間朝7時から4時まで、あくまでも職員が希望すればのことです。もちろん宇城市内の企業にも提案していくということはいかがでしょうか。
    ◎総務部長(本間健郎君) 御存じのとおり、本市にはフレックスタイムという制度はございません。職員が社会貢献するということはとても大事なことではないのかなと考えております。一般的にフレックスタイムのメリットといたしましては、自分の裁量で自由にタイムマネジメントができ、仕事をすることができます。一方、デメリットといたしまして、勤務時間中にほかのことをするため仕事をしていないように見られたり、課や係で一緒に同じ仕事をする必要がある場合には、職場環境がぎくしゃくするおそれがございます。 住民の方の理解、職場の体制や同僚の協力などを得る必要もあります。条例の制定も必要になるかと思います。検討すべき課題ではないのかなと思います。 ◆6番(溝見友一君) 確かに多くの問題はあると考えますが、職員が部活動の監督やコーチをしているところを見て、遊んでいるという市民の方々はいらっしゃらないとは思います。しかし、いろんな問題ありますので、前向きな検討を望みます。 (3)学校給食を独居老人、市民にも提供してはどうかを質問します。 ◎教育部長(緒方昭二君) 「学校給食」とは、教育の目標を達成するために、義務教育諸学校において、その児童または生徒に対し実施される給食であると学校給食法で規定されていることや、衛生管理の徹底という面から考えても、独居老人、市民向けの給食提供は無理であるかと思っているところでございます。 学校給食は、成長期の児童・生徒に適切なカロリー計算の基に作られていることから、給食が各高齢者の健康状態にあった適切なものなのか、危惧するところでございます。 また、学校給食は、学校給食の管理運営費を含めますと、給食1食当たりの単価が約500円以上になりますので、経費面から考えても、独居老人、市民向けの給食提供については民間を活用した方が合理的かと考えております。 仮に、市民に学校給食を提供できるとしたら、新学校給食センターが稼動後に、児童・生徒の保護者(祖父母含む)を対象に、2階の食堂で数量限定約50食の試食会を実施することは可能なことであり、食育の面からも大切なことだと考えているところでございます。 ◆6番(溝見友一君) 是非、予約制で食数制限でもよいと思います。実施していただければと考えます。東京都葛飾区で全国給食週間の日に、区役所内の庁舎内食堂で提供されました。期間は2017年1月24日から25、26、27日、30日と5日間、午前11時から午後2時まで、1日限定50食、価格は1食550円でされたそうです。答弁でありましたように、食育の面からも大切だと考えます。 この質問をしたのは、学校と地域のつながりをもっと増やしたいという思いからです。給食が学校での提供がなかなか厳しいのであれば、学校図書館を地域に開放してはどうか。神奈川県川崎市は、学校図書館の市民利用とあります。市内10校(小学校9校中学校1校)学校図書館、図書室を開放し図書の閲覧、貸出しサービスを行っています。大人向けの本も御用意しておりますので、子どもから大人まで地域の皆さんに読書を楽しんでいただけるほか、図書室内の机は自由に御利用可能ですので、学習スペースとしても活用できますと川崎市のホームページにありました。市長、いかがでしょうか。 ◎市長(守田憲史君) 宇城市立図書館は、図書館ネットワークシステムが稼動しておりますので、貸出し・返却・予約等が4館どこでも可能です。 しかし、宇城市内小中学校の図書館は、本の貸出し・返却等がシステム化しておりませんので、学校図書館を市民の方に開放すれば、貸出し・返却業務に支障を来たすおそれがございます。 また、学校内に一般市民の方が自由に出入りできることになるため、学校の安全確保の面で、PTA、学校関係者等との十分な議論が必要かと思います。慎重に議論を進めていきたいと考えます。 ◆6番(溝見友一君) 確かに安全性の問題はあります。しかし、宇城市内小中学校の図書室を使うことができれば、多くの市民が歩いて自転車でいける図書館ができると考えられます。余り答弁では前向きではないとは感じましたが、学校と地域が開かれ、つながるようなすばらしいまちづくりにつながっていくと私は考えます。前向きに検討を望みまして、次の質問に移ります。 3、医療環境について。実は私は市民の方から要望され文書でいただきました。それを読ませていただきます。 宇城市こども医療費助成制度について、次第の件、子ども医療費の助成を受ける際、手続きの流れに関して日々疑問に感じていることがあります。現状宇城市では、出生から就学前の期間のピンク色受給者証、小学校1年生から中学校3年生の期間の水色の受給者証の2種類があります。ピンク色の受給者証には、医療費個人負担0円、水色受給者証は保険医療機関、保険調剤薬局ごとに外来の場合で月上限1千円、入院の場合で月上限2千円の自己負担で済むようになっています。 助成までの流れは、ピンク色受給者証の場合、熊本県内の医療機関での外来受診の場合、窓口にて受給者証を利用でき、窓口負担することなく宇城市外外来受診、全ての入院、その他の理由がない限り現物給付で助成を受けることができます。一方、水色受給者証の場合、受給者証を窓口で利用できる範囲が狭まり、宇城市内での外来受診の場合のみ現物給付での助成が受けることができ、宇城市外外来受診、全ての入院、その他の理由の場合は、償還払いでの助成になります。 ピンク色受給者証の頃は、県内どこでも外来受診で受給者証を利用できたため、特に問題はなかったのですが、小学校へ上がったとたん、市外では受給者証を使うことができなくなると分かり、受診するたびに市役所窓口へ償還払いの申請に行かないといけないようになりました。我が家には今年小学生になる子どもがいますが、生まれつきの病気やその他障害があり、専門医による医療機関の定期的受診の必要があります。全て市外の病院です。毎日服用しなければならない薬もあるため、月に1回程度受診が必須です。その度に医療機関、調剤薬局での支払いをし、領収書・印鑑を持参し、市役所窓口へ申請書を書きに行っています。病気や障害により受診する医療機関が異なるため、極力同じ月に合わせて受診するように、申請手続きへ行く日が少なく済むように、気にしながら受診の予約をしたりしていますが、1回でまとめて手続きを行ったとしても、各医療機関ごと若しくは同じ医療機関でも、月をまたげればそれぞれの月の分で申請書を書く必要があります。 このような手続きの負担を考えると、本当であれば市内で受診をしたいのですが、しかし、宇城市内での病院やクリニックはたくさんありますが、小児の場合大きな病気等があれば、紹介される病院はほとんど市外の病院です。緊急外来の理由も、応急処置だといっても小児と言えば余り受け入れてもらえず、熊本市内の病院まで連れて行かなければいけません。日頃余り医療機関を利用されない御家庭だと水色受給者証に切り替わった後、市外の受診の際には使えないことを知らず、急な市外受診で一時窓口負担にびっくりされるということもあると思います。我が家は毎回支払額が高額のため、どうにかしてでも必ず申請に行こうと思うのですが、償還払い申請後の払い戻し額がさほど高額でなければ、申請に行くことを面倒に感じて申請しなかったり、申請をしたくても平日の市役所開所時間内に都合がつかず、申請に行かない御家庭も少なくないのではないかと思います。このことを考えると、高額だろうが少額だろうが皆さんが助成を受けられているとは感じられません。福祉のまち宇城市だからこそ病気や障害を抱えた子どもたちも多くいらっしゃると思います。それにより市外へ通院されている子どもたちも決して少なくはないはずです。 長くなってしまいましたが、このような市内外来受診のみでしか使用できない水色受給者証の利用可能範囲を、せめて県内外来受診全て利用できるように拡大していただきたくここに強く要望します。現在、医療費自己負担なし受給者証が、県内外来受診で利用可能な市町村は、宇城市ピンク色受給者を含め数箇所あります。そして、一部自己負担上限があり、県内外来受診で利用可能な制度を行っている市町村として、宇土市や御船町などがあります。参考として別紙に添付いたしますとあります。こちらに添付されています。 制度の内容を変更するのは、費用も時間も要すると重々承知しています。すぐにとはいかないことも分かっています。私の意見も必ずしも全ての方が気にされていることではないだろうとは思います。宇城市市外の子どもの中で、市外へ通院を余儀なくされている子どもたちは少数かもしれません。しかし、少数だからこそ声を上げて知っていただく必要があると思いました。なので、このような要望ではありますが、是非御検討ください。よろしくお願い申し上げます、と頂きました。 そして、ほかの保護者からも、お子さんが障害があり、熊本市から支援学校の多い宇城市に家を建てられました。ピンク色の受給者証と水色の受給者証の違いにびっくりされました。「宇城市は福祉のまちでしょ」と言われました。市長、市の考え方を聞かせてください。 ◎市長(守田憲史君) 今度はかなり前向きな答弁でございます。御指摘のとおり、他自治体の状況、また小中学生の児童生徒を持つ保護者の皆様の御負担を軽減するため、溝見議員の御要望にお答えし、県内で外来診療された場合の現物支給制度を平成30年度から導入いたします。 なお、開始時期については、できるだけ早く導入できるよう関係機関と協議を進めてまいります。 ◆6番(溝見友一君) 今の答弁を聞いたら、多くの市民に喜んでいただけると考えます。宇城市は平成24年9月30日まで、就学前の自己負担ゼロ、平成24年10月1日から助成対象を3年生まで、平成26年4月1日から小学校6年生、平成28年10月1日から中学校3年生までの助成対象を拡大してきました。そして多子世帯第3子以降保育料無料化を平成21年9月1日から実施され、安心はしていました。今回のこども医療助成制度について、もう少し早く気付けばと実は私も反省しているところです。そして、こども医療助成制度についてですが、完全無料化制度も要望して次の質問に移ります。 4番、宇城市の観光について。(1)美里町やすらぎ交流体験施設は多くの児童生徒が合宿等で利用されている。本市も廃校等の土地の有効活用を考えてはどうかと質問します。 ◎企画部長(岩清水伸二君) 廃校校舎の活用を考えてはどうかという質問でございます。美里町のやすらぎ交流体験施設「元気の森 かじか」という施設がございます。廃校になった小学校の校舎を改築いたしまして、体験型の宿泊施設として平成16年に開所されております。改修費が約1億3,000万円、国の2分の1の事業を使って整備されております。 この施設につきましては、宿泊室や体育館、グラウンド等が整備されておりまして、平成28年度の利用者が年間約9,000人で、うち宿泊者は3,500人と伺っております。 一方で、本市の廃校舎は三角地区に6校ございます。現在1校、郡浦小が民間の福祉事業所として、2校、戸馳小、大岳小が市の歴史的資料の保管庫として利用されております。しかしながら、老朽が著しい三角北小、三角東小、三角中につきましては、解体を予定しております。なお、この三角中の跡地については、防災コミュニティ施設が計画をされております。 これらの廃校舎につきましては、耐震性に問題があることから、他の用途への活用が進んでおりませんけれども、国は新たな地域資源としての交流促進や地域経済の活性化につながるような廃校舎の有効活用を促進しております。 「元気の森 かじか」のような、スポーツ合宿や農村体験・自然とのふれあい体験など、地域資源をいかした取組は新たな観光資源としての可能性がございます。 本市としましても、観光交流人口の拡大を目指しており、廃校舎などの未利用施設の活用策を検討する際の参考にさせていただきたいと思います。 ◆6番(溝見友一君) 今の答弁で分かりました。これからの市の所有する建物等の経済効果が上がる有効活用を考えていただきたいと思い、次の質問に移ります。 三角グラウンドは、宇城市の中でも野球場として利用する場合、一面で周り全て柵があり、少し整備をすれば小学校・中学校の野球・ソフトボール場としてすばらしい球場に変身できると考えます。もちろん、グランドゴルフ、サッカーの練習ができるようにすることも可能だと考えます。更に波多浦駅から600㍍の位置にあり、小中学生向けの野球場整備を行えば、野球大会やソフトボール大会を開催し、帰りに金桁温泉で汗を流して帰っていただけたならば、観光ルートの商品開発になると考えます。 (2)金桁温泉整備に合わせて、三角グラウンドの整備を行うことで観光ルートの開発につながると考え、本市の考えを質問します。 ◎企画部長(岩清水伸二君) 現在進めております金桁温泉整備事業の基本コンセプトとしましては、広く域外からも利用される観光拠点としての役割とともに、地域住民をはじめとする利用者の健康や憩い・癒しの場としての活用を目的としています。 一方で、三角グラウンドについてでございますけれども、年間延べ約1万2,000人が利用され、利用種目としてはグラウンドゴルフ、野球、サッカー、ソフトボールなど、多目的に利用されております。JR三角線の波多浦駅からも近く、徒歩5分で行けるという立地条件にも非常に恵まれたグラウンドでございます。 議員、御提案のとおり、仮に野球場としての機能を含め、整備がなされれば市内外から小・中学生を対象としたスポーツ大会等を誘致、開催することも可能となります。そういたしますと、交流人口の拡大が図られることで地域経済への波及効果が期待できますし、さらには先ほどありましたように、大会終了後において金桁温泉で汗を洗い流し、疲れを癒やしていただくことで、スポーツと温泉という相乗効果が高まるのではないかと考えています。 今後は、新しく建設を予定しております金桁温泉と連携した観光ルートの開発も視野に入れながら、三角グラウンドが持つ地理的優位性あるいは利用可能な種目などを含め、施設整備の必要性について総合的に検証していきたいと考えています。 ◆6番(溝見友一君) 実は、三角グラウンドは少し狭いですよね、少し狭いから魅力的です。大人の野球ではなく狭い小・中学校、そしてソフトボールの球場で、世界で一番素敵な球場にすれば、九州県内から集まるのではないかと考えます。あと、公民館的なものが近くにあれば、小中学生の野球、ソフトボール、女子ソフトボールの合宿等の誘致にもつながると考えられます。子どもたちはJRで球場に来て、金桁温泉のバスで移動し温泉に入り、公民館等で宿泊するプランができると考えます。次の質問に移ります。 先ほど質問いたしました南海トラフに対する防災対策で視察してきた阿南市で、庁舎に入ったとたんに目に入ったのが、野球のまち推進課でした。防災対策の視察の研修が終わった後、その課に立ち寄り話を聞きました。野球場建設15億円、野球でまちおこし、野球観光ツアー1人当たり1万3,000円、試合、交流会、宿泊一泊二食付きで1万3,000円ということですね。あと各野球大会開催、合宿等の誘致等で1年間で経済効果を3億円とありました。 (3)野球場を建設してはどうかの質問をいたします。 ◎市長(守田憲史君) 宇城市で野球のできる運動公園としては、岡岳グラウンドや不知火グラウンドなど、旧町ごとに軟式野球のできる環境は整っている状況にあります。 ただ、阿南市のような硬式野球までできるようなスタジアム球場になりますと、藤崎台県営野球場、県営八代野球場、熊本市水前寺野球場など、少し離れた場所にあるというのが現状であります。 議員が話された阿南市におかれましては、県で整備されましたスタジアム球場を備えた総合運動公園を利用して、全国少年野球大会、早起き野球全国大会、シニアの全国大会などを誘致するとともに、野球ツアーなどに取り組まれ、地域への経済効果を上げられています。 宇城市におきましても、JR鹿児島本線の利用が便利な松橋駅西側北側、不知火町御領、高良、小曽部地域に、県営のスタジアム球場を誘致できたらと考えるところでございまして、今後宇城市一丸となって県に要望していけたらと思っているところでございます。 ◆6番(溝見友一君) ありがとうございます。県に要望を宇城市全体で全力で要望活動をお願いします。先ほど言われました松橋駅の近くにできれば本当に最高だと思います。そして先ほどの三角グラウンドも、波多浦駅から歩いて600㍍のところ5分で行けるというのが、実は熊本県内で野球場にJRから降りて10分以内で歩いて行けるところというのは、基本的に無いのかなと自分は考えています。そういったことを考えると松橋駅から歩いて5分で行ける、1分2分で行ける距離であれば、本当に全国、九州からみんなが野球で集まってきてくれるだろうと期待ができますので、どうか要望の方よろしくおねがいします。 最後の質問になります。三角西港における世界で一番素敵なトイレの設置について質問いたします。 ◎企画部長(岩清水伸二君) 宇城市では、三角西港が世界文化遺産に登録されて以来、様々な観光事業に取り組んでおり、平成28年には約31万人の観光客が西港を訪れております。 一方で、西港を訪れた観光客からは、トイレが狭く、使いづらいなどの御意見も頂いております。更なる観光客増加を目指している本市にとっては、観光施設のトイレ整備は今後の課題の一つと考えております。 観光地の公衆トイレが汚れていたり、不便だったりいたしますと観光地としてのイメージを悪化させます。逆に、良好な状態で整備されていれば、良い印象が口コミで伝わることもございます。 個性豊かできれいなトイレがあれば、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などでの拡散により、知名度アップや観光客の誘致拡大につながることも期待できます。 こうしたことから、近年国内の観光地におきましては、これまで関心が薄かったトイレを、個性的で清潔な使い勝手が良いトイレに整備し、観光振興の起爆剤にしようという動きが広がっております。 三角西港におきましては、今年築港130周年を記念して様々なイベントを展開してまいりましたが、これからも世界遺産としての普遍的な価値を伝えつつ、かつ観光地にふさわしい環境を維持しながら、観光客誘致につなげていくことが重要であると考えております。 その環境整備の一環として、西港内の市所有施設でございます、龍驤館とムルドルハウス2か所トイレがございますけども、これらのトイレの快適性、機能性を高めていくことは必要だと認識しております。 ◆6番(溝見友一君) 前回の質問でも、この質問をさせていただきました。これは私は世界で一番素敵なトイレを決して無料だとは思っていません。この間も言いましたように、有料化でよいのかと考えます。なぜかと申しますと、下水道料でお金が掛かります、トイレットペーパーでもお金が掛かります、掃除料金でもお金が掛かります。20万人30万人40万人の方が、無料で使われるというよりもその代わり世界で一番素敵なトイレを造ることによって、お金を払ってでもいきたいなというトイレをつくっていくことが、私も意味があるかなと思ってます。例えば、1人当たり300円だとして30万人来たとしても、年間6,000万円の収入になります。それをほかの事業と、トイレを掃除する事業とかそういったところにお金を使いながら、世界で一番素敵なトイレを持続できることだとも考えてます。そしてちなみに、静岡県伊東市でもトイレでまちづくりをされています。こちらの新聞で書いてありました。こちらは変わった名前を付けたり、数多くきれいなトイレを造ることでまちおこしをされています。今やはり、震災で考えたのがやはり一番大変だったのが、食事でもあり衛生面のトイレだったりする分もあると私は考えました。もちろん震災の時はそういったものでもちろん無料で使えるように、でも安心してトイレができる環境をいかにつくっておくこと、これも防災の一つの観点かと考えますので、是非、前向きな検討をよろしくお願いしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(入江学君) これで、溝見友一君の一般質問を終わります。 ここでしばらく休憩をいたします。             -------○-------               休憩 午前11時00分               再開 午前11時15分             -------○------- ○議長(入江学君) 休憩前に引き続き、会議を再開します。 次に、18番、豊田紀代美君の発言を許します。 ◆18番(豊田紀代美君) おはようございます。18番、新志会、豊田紀代美でございます。ただいま議長のお許しを頂きましたので、今回、大きくは3点について一般質問をさせていただきたいと思います。まず、大きな1点目教育問題についてでございますが、小さな1点目と2点目関連がございますので、まとめて質問をさせていただきたいと思います。 私は、宇城市立の小中学校は、施設一体型の一貫校を目指すべきだと強く思っております。平成25年4月1日に、県下初の施設一体型豊野小中一貫校が開校いたしました。当初は県内外からたくさんの視察研修があったとお聞きをいたしております。当時、分離型の一貫校が推進されている中、豊野町の幼稚園や小中学校の保護者の代表の方々が、私の事務所においでになり、豊野小中学校を施設一体型の一貫校にしたいのでどうか御協力をお願いいたしますと、ものすごい熱意を持ってお話をしていただきました。その保護者の方々と2回、所管の委員会でも2回、私個人でも2回、計6回先進地の視察をいたしました。その後、豊野地区の皆さんからの御要望、署名活動、地域審査会の答申、検討委員会の審議結果、全てが施設一体型一貫校への強い要望でありました。もちろん、所管の委員会、議会も採択をされました。開校から4年8か月が経過をいたしました。検証結果が顕著に表れております。 小、中学校9年間を捉え、まず先ほどもありましたけれども、「中一ギャップ」の解消、これは一体型ではなくても分離型でもできるというお話でもありましたけれども、実は私は一体型だからこそ、これができると思っております。先生方の相互の相乗り、中学校から小学校、小学校から中学校へ相乗りですね。相互相乗りができることも非常に大事なことだと思っております。それができるのは、一体型は、小学校の先生と中学校の先生が一緒の職員室でお仕事をなさっております。ということは、9年間を通じて子どもたちのことを、いつもその児童生徒のことを理解ができるような形になっている。そこが一体型の良さであります。さらには、小学校の低学年の算数の基礎、理解ができない子どもたちもおります。それを中学校の先生が乗り入れて一人ひとりに理解できるように御指導をなさる。中学校の数学の先生がしっかりとそういうふうになさる、プラスそういうところで、全体の底上げができて成績が上がっていく、そういうことであります。また小学校の先生も、中学校にチームティーチングにいらして学ばれながら、指導力の向上にもつながっている。塾の機能も果たしていると言っても過言ではないと私は思っております。 新聞報道によりますと、県内の公立小中学校で、不登校になった児童生徒は、平成28年度過去10年間最多で1,785人とありました。また、いじめについても、文部科学省が全国小中高校生と特別支援学校を対象に実施した調査がなされ、結果は認知されたいじめは過去最多の約32万件で、前年度比の43.8%強、これは文部科学省が軽微なところまで挙げるように指導があったということもありますけれども、しかしながら、やはり重く受け止めなければならないと思っております。自殺した児童生徒は、244人そのうち10人がいじめに遭っていたとあります。 このような社会現象の中、施設一体型豊野小中一貫校は不登校やいじめもなくなったとお聞きをいたしております。成績が上がり「中1ギャップ」がなくなり、いじめ不登校もない検証結果を踏まえ、宇城市立の小中学校は、施設一体型一貫校を推進すべきだと私は考えております。 不知火小学校校舎建設分離型の経緯について、まずはお尋ねをいたしたいと思います。後の質問は質問席でいたしますので、よろしくお願いをいたします。 ◎教育部長(緒方昭二君) 現在、全国各地において「児童生徒の発達の早期化に係る現象」や「いわゆる『中1ギャップ』の問題」また「学校現場の課題の多様化・複雑化」などへの対応の一手段として、小学校、中学校を義務教育9年間として捉え、系統性・連続性に配慮した教育活動に取り組む機運が高まり、小中一貫教育に取り組む自治体が増えているところでございます。 本市においても、小中一貫教育は、現代的教育課題に対応するためにも、小・中学校の教育活動を充実させるためにも、重要な取組と考えてるところでございます。 現在、平成25年の豊野小学校、豊野中学校おける施設一体型の小中一貫教育校の立ち上げを契機に、文部科学省の地域指定事業「小中一貫教育推進事業」の指定を受け、宇城市型の小中一貫教育について検討を進めているところでございます。 施設一体型による豊野小・中学校では、一貫校教育に取り組み始めて4年以上が経過し、「小中学校先生の認識がいつも共有できている」「乗り入れ授業が容易にでき、技能教科を中心に専門性の高い授業が受けられる。特に、中学校において、学力の上昇が顕著である」「中一ギャップが緩和され、不登校が減少した」など、一貫校教育で取り組んだ成果が現れているところでございます。 そこで、昨年から進めております「不知火小学校校舎建設」における検討においても、施設一体型を選択肢に加え、昨年8月の「松合校区地域連絡協議会」、9月・12月の「不知火校区地域連絡協議会」、12月の「第1回不知火小学校校舎建設に係る検討委員会」、本年2月には「不知火小学校PTA説明会」・「第2回不知火小学校校舎建設に係る検討委員会」で、小中一貫教育の意義や豊野小中学校における成果など一貫校教育の推進の説明を行ってきたところでございます。 また、本年3月に実施した不知火小学校校舎建設に係るアンケート用紙の裏面にも説明書を印刷し、小中一貫教育の意義の周知を行ったところでございます。 その結果、不知火小学校校舎建設に係るアンケートの結果で一体型が良いとの答えが31%あり、分離型が良いの35%と余り差がない状況でございました。ある程度の理解はされていると感じているところでございます。不知火小学校校舎の建設場所については、通学距離の延伸などの理由により現在地に建設を望まれたため、施設分離型による一貫教育で対応せざるを得なくなったところでございます。 なお、一貫教育の推進につきましては、「宇城市小中一貫教育推進計画」を作成し、各中学校区を一つの実施主体(ブロック)として捉え、施設一体型、施設分離型等の立地条件や地域の特性に合わせて、適切な小中一貫教育を全市的に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 ◆18番(豊田紀代美君) 今、教育部長から御答弁を頂戴いたしましたが、不知火小学校校舎建設に係るアンケート調査の結果で、一体型が良いと答えたのが31%、分離型が良いといったのが35%で余り差がない状況であったという報告でございます。不知火小学校の校舎の建設場所については、通学距離が遠くなったら子どもたちが大変だからっていうそういう理由で、最終的には施設分離型の一貫教育になったという御説明でありました。ここに説明資料も私は所管からいただいております。「小中一貫教育で行事の取組はありますか」、また「3年間小中一貫教育を推進してきたことで成果はありましたか」ということで、豊野小・中学校の場合のことを挙げてありました。非常にこれは興味深いところでございますので、読ませていただきます。 指導体制の整備や学習・生活指導の連携により、子どもに関わる様子や情報が共有でき、子どもたちの学ぶ意欲が高まっています。2点目が教職員は小中学校が一貫して共同で主導するという意識が強くなりました。3点目、中体連大会の選手推戴式を合同で行うことにより、小学生が中学生を憧れの先輩として目指す目標がしっかりと見据えられております。4点目、読み聞かせや勉強会で中学生がリトルティーチャーとしてボランティアをしています。また生徒会と児童会が協力して、挨拶運動を行っています。5点目が児童が中学生に抱いていた不安は、合同入学式、歓迎遠足、合同運動会等によって取り払われて、小中が交流する機会では、子どもたちが笑顔で活動する姿が多く見られます。また、豊野少年自然の家で合宿教育も合同で行われています。6点目、多目的ホールではふれあい給食を行い、小中学校の交流が行われています。交流活動などで上級生がよりリーダーシップを発揮するようになってきました。7点目、問題行動や生徒指導上の問題が発生した際に、小中で連携して迅速に、しかも同じ対応や指導ができ、とても穏やかでやさしい中学生が増えています。8点目、9年間の学びの連続で学習に前向きな子どもが多くなってきた、と着実にその効果が出ています。9点目、県学力調査や全国学力学習状況調査において学力の伸びが見られます。 それに対しまして、小中一貫校のデメリットはないですか、2点だけ挙げさせていただきます。分離型の連携のための協議回数、時間の確保がしにくい。分離型での相互乗り入れは、授業等の時間が確保しづらいという点が挙げられておりました。そういうことで、教育長の御答弁の中に実施主体として、施設一体型、施設分離型の立地条件や、地域の特性に合わせた適正な小中一貫教育を全市的に取り組まれるということがございました。私が先ほどから申し上げているのは、一体型について一貫教育について私も大賛成でございまして、教育部長がおっしゃったこともよく理解はいたしております。全くおっしゃるとおりだと思いますが、あくまでも私は、一体型の一貫校を目指すべきだという視点の中からお話をさせていただいておりますが、全市的にそういうことでお取り組みいただくということは、より早く分離型でも決定した後は、そういうことで一貫教育に頑張っていただきたい、そういう思いはあります。 今後10年、20年、50年後、児童生徒が減少して空き教室も出てまいります。その中で宇城市の義務教育のビジョンを、教育長はどういうふうにお考えかお示しをいただきたいと思います。 ◎教育長(平岡和徳君) 全国的にも、義務教育9か年を一括して捉える教育活動を展開する動きは今後も進むものと思われます。そこで、本市としても一貫教育をただいま言われたように推進していくことは間違いではありません。 施設一体型・施設分離型は、学校の立地条件や地域の特性に応じて違いがあるのはやむを得ないところでございますけれども、分離型でも手法を工夫すれば、十分一貫教育が充実できると考えております。 現に全国的に見ましても、分離型で一貫教育を進めて成果を出している教育現場も多々あります。 しかしながら、豊田議員が先ほど説明されたとおり、豊野小中学校の事例でも分かります。その中に一体型が一貫教育推進には特に有効であると私も捉えているところでございます。 10年、20年後、将来的には社会情勢や施設の在り方など、これらが変化してくることは十分に考えられます。その場合には、時代に即した教育の流れを十分に検討しながら、条件が整えさえすれば一体型の一貫教育を全市的に進めていきたいという考えを持っております。 ◆18番(豊田紀代美君) 教育長ありがとうございます。是非、豊野小中学校に各学校の方々も研修に行かれたらいいと思います。身近な宇城市内に先進地の一体型の一貫校があるわけですから、是非視察研修を行っていただきたいと思いますし、将来的には、教育長も条件が整えば施設一体型の一貫教育を推進されるとの御答弁を頂戴いたしましたので、大きな期待を寄せております。全ては、宇城市の子どもたちのためにより良い教育環境を目指して、総合戦でみんなで共に頑張ってやっていかなければならないと意を強くしておるところでございます。どうか一つこの件につきましては、しっかりと教育長をはじめ教育委員会でお話をしていただき、子どもたちがより良い教育を受けられるように、今後とも御努力をお願い申し上げたいと思います。 小さな3点目にまいりたいと思います。小学校部活動が平成31年度に社会体育へ移行する件につきましては、私も複数回一般質問をいたしましたし、他の議員からも複数回この件につきましては、先ほども溝見議員からも質問があっております。そこで、これまでの取組の状況を時系列に御報告をいただきたいと思います。 ◎教育部長(緒方昭二君) 小学校の運動部活動の社会体育移行についての状況ですが、平成27年3月、熊本県教育委員会が「児童生徒のための運動部活動及びスポーツ活動の基本方針」を示され、この中に小学校の運動部活動は平成31年度には社会体育へ移行することがうたわれました。移行するための取組といたしましては、市町村では検討委員会を設置し、様々な課題について協議する。各学校では校内委員会を設置し、運動部活動及びスポーツ活動の在り方について、保護者に説明を行い理解を得るという内容でございました。 宇城市では、平成28年5月に市内の小中学校の校長先生、保護者、スポーツ団体関係者などの委員18人で構成する「宇城市社会体育移行検討委員会」を設置し、平成28年度には、3回の会議を開催しております。協議内容は、宇城市の方針や指導者バンクの設置、校内委員会の取組、指導者の確保、学童スポーツクラブの活動指針などについて協議を進めてまいりました。 各学校では、全ての学校に校内委員会が設置され、学校から要請があれば、宇城市の方針などを保護者に説明してまいりました。学校では、学校だより、PTA総会、部活動総会などで保護者へ周知を図ってきたところでございます。 また、昨年度から総合型地域スポーツクラブと協議を進めておりまして「学童スポーツクラブの上部組織」についても、5月、7月、10月と協議を行い、受け入れていただく方向で進んでいるところでございます。 今年に入り、7月から8月にかけて各学校の状況把握のため、全ての学校へ訪問させていただきました。9月に社会体育移行検討委員会を開催し、校内委員会の取組状況、使用料の減免、準備金などについて協議を行っているところでございます。 10月には、全ての学校の保護者代表2人から3人に集まっていただき、運動部活動社会体育移行へ向けての宇城市の方針などについての説明会を開催いたしました。 以上が、昨年から本年にかけての状況でございます。 ◆18番(豊田紀代美君) 教育部長に御答弁ありがとうございます。平成27年3月に県教委が基本方針を決定して以来、本年の保護者代表への会議に至るまで、相当な御苦労があったとお察しをいたしております。関係者の御努力に心から感謝をいたしたいと思います。 そこで、小さな4点目、受け皿となる学童スポーツクラブについては、宇城市としてどのようなサポートをお考えなのかお尋ねをいたしたいと思います。 ◎教育部長(緒方昭二君) 現在の運動部活動の受け皿となりますのが、学童スポーツクラブであります。学童スポーツクラブは、地域の指導者と保護者が主体となり、在学する小学校の体育館やグラウンドを使用して、現在の運動部活動の内容をできる限り変えることなく、そのまま移行できたスポーツクラブ学童スポーツクラブとしております。 宇城市のサポートは、平成31年度に指導者の確保ができ、学童スポーツクラブとして発足した場合、在学する小学校の体育館やグラウンドを使用して活動を行いますが、社会体育活動となりますので体育施設の使用料が発生をいたします。その使用料を時限的に免除するならと考えているところでございます。 また、社会体育へ移行する準備金として、補助金も時限的に支給する方向で考えているところでございます。 そのほか、宇城市には三つの総合型地域スポーツクラブがありますが、ただいま合併の方向で協議を進められております。この総合型地域スポーツクラブに上部組織となっていただき、学童スポーツクラブが、宇城市の活動指針に基づいた活動を行っているかのチェックや、学童スポーツクラブの指導者を集めた指導者研修会を行い、指導者としての資質の向上を目指していただきたいと考えているところでございます。 ◆18番(豊田紀代美君) 宇城市には、今部長からございましたけれども、総合型地域スポーツクラブが三つございまして、不知火、小川、それから松橋に総合型地域スポーツクラブがあります。合併の方向で協議を今いたしているという御報告でございました。また、学童スポーツクラブと連携をお取りいただき、地域の指導者や保護者が主体となって在学する小学校の体育館やグラウンドを使用して、部活動の内容を変えることなく移行すると、教育部長より御報告をいただきました。大変これは重要なことでありますし、大変御努力がいったと思います。ここまでやってこられたことについては、本当に敬意を表したいと思っております。さらには宇城市のサポートとして、使用料の免除や準備金としての補助金も用意していただく、時限的とはいえ、まずはそういう育成をしていただくための御配慮をいただいているということについても、重ねて感謝を申し上げたいと思います。また指導者の確保については、保護者や地域の方々、執行部、それから議会も一緒になって指導者の確保には頑張っていかなければならないし、お願いをしていかなければならないと思っております。先ほどの溝見議員の指導者の件で、職員のフレックスタイム導入のこともありました。総務部長の御答弁で納得するところもありますが、継続してそういう方向でいけることならば、是非検討もしていただきたいという思い、それから企業についても募集をかけていただき、そういう方が必ずやいらっしゃるのではないかと思いますので、そういうところにも配慮をしていただきたい。それから、学校を退職された先生方にもそういう優秀な方もいらっしゃいますし、協力をしたいと思っておられる方もいらっしゃると聞きますし、現職の学校の先生方、部活を今まで担当された先生方、先生方の多忙感があってこういう部活なんかも社会体育に移行するわけですから、そこのところは配慮が必要かもしれませんが、ただそういう先生方についても是非協力をしたい、そしてその7時以降はそういう指導者が見つかりやすいけども、4時半からのその空白の間の指導、保護者と一緒にそれを見守るという形で、それが平成31年度に移行するまでそういう先生方とかの協力があればスムーズに移行ができるのではないかと考えておりますので、教育委員会からは、先生方にそういうことをお願いするという立場はちょっと難しいところかもしれませんが、保護者や私たち地域の住民の皆さんにお願いして、是非そういう先生方、積極的に自分はそういうところで指導、あるいは見守りをやってもいいんですよとおっしゃる方、現に先生方もいらっしゃるわけなんですね。私も存じております。そういう方々には是非協力をお願いして、先ほどの分、今3点申し上げました分についてもお願いをしたい。先生たちの多忙感に配慮しながら、それでも頑張ってやりたいという先生については、お願いをしてもいいんではないかと考えております。 それでは、小さな5点目にまいります。インターネットを用いた国際交流についてのお考えを、まずお尋ねをいたしたいと思います。 ◎教育部長(緒方昭二君) 国の方針といたしましては、2020年度を目標に電子黒板については、1学級に1台、教育用コンピュータが1台当たりの児童生徒数3.6人、無線LANの整備100%、校務用コンピュータ教員1人当たり1台と示されております。 校務用コンピュータの整備は完了しておりますが、各教室などへのLANの整備はできていない状況でございます。 ICT教育については、電子黒板を利用することで、より分かりやすい授業の展開を進め、学力向上を図っていきたいと考え、現在電子黒板の整備に力を入れているところでございます。本年度、中学校は全クラス、小学校は5年・6年生の各クラスに書画カメラと合わせて配備をいたしました。 議員御指摘のインターネットを用いた国際交流につきましても、今日のグローバル社会において重要なツールであり、本市で先行的に実施している小学校の英会話授業と共に推進していく必要があると思っております。 そのためにも、目標年度までにできるだけ整備できるように努めてまいりたいと考えているところでございます。 ◆18番(豊田紀代美君) 2020年までに、国の方針として電子黒板や教育用パソコン、無線LANの100%整備が示されている中、本市では、本年度中学校は全クラス、小学校は5・6年生の各クラスに書画カメラも合わせて配備されたという御報告でございました。私も学力向上につながればと大きな期待をいたしております。確か電子黒板の導入については、大村議員からも要望があったと記憶をいたしております。今後も目標年度までに、無線LAN100%整備を再度御要望いたしておきたいと思います。ですが実は、現状にある機材で活用しながらインターネットを用いた国際交流は可能ですし、是非スタートしていただきたいと思います。私もこのインターネットを用いた国際交流については、微力ですが貢献をしたいと考えております。宇城市の子どもたちのために、共に協力して頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたしておきます。 それでは小さな6点目、シンガポールとの国際交流についてのお取組状況についてお尋ねをいたします ◎教育長(平岡和徳君) これからのグローバル社会に対応しなければいけない子どもたちにとりまして、若いうちから国際交流を図り、異文化に接し、生きた英語と触れ合うことは非常に大事な経験だと思っております。 そこで本市では、市内各中学校から10人程度の希望者を募りまして、毎年英語圏であるシンガポールへの研修を行っております。今年も、8月に私が団長を務めまして、9人の中学生とシンガポールのブーンレイ中学校に研修に行ってまいりました。 本市中学生が、研修でお世話になりましたブーンレイ中学校の学生も、先月11月に本市を訪問しまして、それぞれの家庭でホームステイをしながら交流を深めているところでございます。 シンガポール研修は、毎年10人程度と限られた中学生にしか体験できませんが、11月のシンガポールからの訪問時には、ホームステイ先の生徒が通う市内の各中学校での授業参加で、多くの生徒が交流を深めることができています。 また、豊野少年自然の家を利用しましての宿泊時には、宇城市内の中学生と一緒に野外実習等の交流会を行いながら、多くの生徒たちが異文化に触れられるように体験学習的な取組も実施しているところでございます。 本市としましては、今後もグローバルな人材育成のために、外国語教育や国際理解教育などをあわせて、シンガポール研修を継続していきたいと考えております。 ◆18番(豊田紀代美君) 国際交流事業といたしまして、シンガポールのブーンレイ中学校を訪問し、ホームステイをしながら交流をされ、またシンガポールからの訪問時には、宇城市立の中学校の授業参加や、豊野少年自然の家で宿泊をされ交流をされた実績、事実がございます。実は私も、豊野少年自然の家にまいりました。短い時間ではございましたけれども、交流をしてまいりました。非常に宇城市の子どもたちはすごくシャイで、1日目は会話もできなかったんですけれども、通訳の方にお会いしてお話を聞きましたたら、2日目からはコミュニケーションがうまくできて、子どもって早いんですねとおっしゃっておいででございました。実は私も英語は全然駄目でございますけれども、得意のコミュニケーション能力全開で頑張ってまいりまして、すぐ友だちになりました。お見送りする時に、バスにちょうど教育長がお見送りなさっている時に、私が遭遇いたしまして、「教育長、今日は何ごとですか」って言ったら、「今から子どもたちがシンガポールにお帰りになるのでお見送りするんですよ」とおっしゃったので、「私も、じゃあお見送りします」というふうに申し上げて、こうやって見たらその3日前に会った子どもたちがよく私のことを覚えてくれていて、やっぱり本当にこの交流というのは大事なんだなと思いました。そういうことで、これからも年に一度ホームステイをシンガポールあるいは宇城市に来ていただくことも非常に大事なことですけれども、そういうふうに子どもたちの交流が始まって、それを大事に育てていくためには、インターネットを使った先ほど申し上げた交流を是非スタートさせていただきたい。これは難しいいろんな機材が必要なくて、無料に近い形でできる方法もありますので、それは今度御説明をさせていただきます。そういうことで、放課後の時間、シンガポールとは時差が1時間しかないので、放課後等を利用してできるんではないかと思っておりますので、是非、お取り組みいただきたいと思いますけれども、教育長にお考えをお示しいただきたいと思います。 ◎教育長(平岡和徳君) 豊田議員、いつも対応ありがとうございます。シンガポールのブーンレイ中学校との交流は、先ほども申し上げましたように生きた英語や異文化に触れる機会として非常に大事で重要な研修内容と思っております。しかし、先ほど教育部長からありましたとおり、学校におきましては各教室へのLANの整備ができていない不十分な状況であります。2020年の目標年度までにできるだけ早くその整備を行いまして、併せてブーンレイ中学校や諸外国との交流ができるか否かを宇城市の子どもたちの未来に触れているという深い自覚を中心に据えながら今後丁寧に協議してまいりたいと考えております。 ◆18番(豊田紀代美君) LANの100%は非常に大事だと思います。しかし、そのLANが無くてもできます。だからそれはまた違う機会で御説明申し上げたいと思います。 大きな2点目、地域振興について。その中の小さな1点目、天草五橋が開通して51年が過ぎ、平成30年の4月を予定に、新たに宇城市と上天草市を結ぶ新天門橋、仮称ではございますが、開通して天草への新たな交通ルートができることになります。この宇城市と上天草市にまたがる新天門橋は、地元での生活をする住民の生活道路という一面とともに、熊本県内でも有数の観光地である天草をつなぐ重要な橋となります。この橋の雄大なその姿を地域活性化のシンボルと位置付け、宇城地区と天草地区の相互の一層の交流を図り、地域経済の更なる活性化を目指すべきだと強く思います。新天門橋の開通イベントのみならず、長期的なスパンで、県、本市、上天草市、両商工会との共同企画で地域振興活性化に結び付けたらと考えておりますが、総合政策監にお考えをお尋ねいたします。 ◎総合政策監(村上理一君) 天門橋は昭和41年に完成しておりまして、51年の長きに渡り、産業の振興や住民生活の向上に重要な役割を果たしてきております。ただ、近年渋滞がひどかったり、こういった緩和や代替路の確保が必要になってまいりました。 熊本県では、平成18年度から熊本天草幹線道路大矢野バイパスの整備を開始しておりますが、平成30年春に約半世紀ぶりに三角瀬戸をつなぐ地域の新しいシンボルとしまして、新天門橋が開通することになります。 そこでこの歴史的な年に、本市では新天門橋の開通を地域の活性化また観光プロモーションの絶好の機会と捉えまして、積極的にイベントを実施していきたいと考えております。 具体的な内容につきましては、現在、庁内提案を取りまとめ精査をした上で、熊本県や上天草市と協議を進めてまいりますが、新天門橋を実際に活用できるもの、あるいは本市の地域特色を対外的にPRできるもの、熊本県・上天草市・商工会などと共催によるもの、JRなどとの交通機関とのタイアップができるもの、こういった四つの観点を重視しまして、効果的なイベントを実施してまいりたいと考えております。 現在、JRに対してウォーキング大会の呼びかけ、あるいは毎年4月29日の昭和の日に開催しております「オールドカーフェステバル」を、この開通イベントとして実施するなど、現在関係者と協議を進めているところでございます。そのほかトレッキング、サイクリングフェスタ、フォトコンテストなど、新天門橋、三角西港及び東港一体を活用したイベントを検討中でございます。 なお、宇城市商工会青年部の方で、上天草市商工会青年部などとの共催で、新天門橋開通記念大綱引き大会や、東港でのマルシェあるいは打ち上げ花火も企画されていると聞いております。宇城市と天草地域の一層の交流が図られることから、できる限りの支援を行っていきたいと考えております。 これからも、熊本県、上天草市と協議を重ね、市民の皆様の心に残るイベントにつなげてまいりたいと考えております。 ◆18番(豊田紀代美君) 今、総合政策監から、本市では新天門橋の開通を地域の活性化及び観光プロモーションの絶好の機会と捉え、積極的にイベントを実施していきたい。それからできる限りの支援も行っていきたいという御答弁を頂戴いたしました。ありがとうございます。宇城市と上天草市、今御紹介もありましたけれども、商工会青年部の大綱引き大会は、上天草市と宇城市対抗による綱の長さが266㍍で、200人対200人で大綱引きをするというイベントでございまして、次年度も、現1号橋若しくは三角西港において、継続して綱引き大会を実施する予定だともお聞きをいたしております。また、関連して新しい一号橋のライトアップや、三角西港の周辺地域を活用して地域活性化を図る計画もあると商工会青年部頑張っておいででございます。できる限り支援を行っていただきたいと総合政策監からの御答弁もありましたので、よろしくお願いをいたしておきたいと思います。 小さな2点目、新天門橋開通イベントの予算措置についてお尋ねをいたします。 ◎総合政策監(村上理一君) 新天門橋開通イベントの予算の件でございますが、この予算につきましては、本市としての具体的なイベント内容を検討し、現在精査している段階でございます。 今後、熊本県、上天草市及び関係団体との協議を進めながら、具体的な内容を決定し、市民の心に残る効果的なイベントが実施できるよう努力してまいります。 ◆18番(豊田紀代美君) 現在、本市としての具体的な内容を検討・精査されている段階との御答弁でございました。私は実は商工議員でもありますし、宇城市商工会や担当課とも協議をさせていただいております。総合政策監御指摘のように、熊本県、上天草市、宇城市それから宇城市と上天草の商工会との協議を進めていただき、是非、来年度当初予算にしっかりと予算を計上していただきたいと思います。また県への積極的な働き掛けについては、守田市長の県への大きなパイプ、さらには上天草市と宇城市選出の県会議員についても、既に共に働いていただいております。この事業は一過性のものではなく、次年度への継続事業として取り組めるよう、両商工会青年部は懸命に頑張っておいででございます。今後は大綱引き参加者を募集し、将来的には参加費を徴収したり綱の貸出しも視野に入れて積極的にイベントを盛り上げていく活性化に結び付けていただきたいと思っております。再度、来年度の当初予算への計上を強く御要望いたしておきたいと思いますが、市長のお考えをお示しいただきたいと思います。 ◎市長(守田憲史君) 宇城市商工会青年部の方々、そして豊田議員、溝見議員から強い御要望があっているところでございます。熊本県、上天草市に負けないようにしっかりと支援していきたいと考えます。 ◆18番(豊田紀代美君) 大変ありがとうございます。私も先ほど申しましたように、商工議員でございますが、そのほかにもたくさんの商工議員おいででございます。皆さんも一緒になってこのイベントを成功させたい、そういう思いでおりますし、青年部の皆さんの活躍に対して市長が本当に御理解をいただき、そしてしっかりと上天草に負けない予算措置をしていただくということを心強い御答弁を頂戴いたしました。本当に感謝を申し上げたいと思います。よろしくお願いをいたしておきます。 最後の大きな3点目、防災について。小さな1点目でございますが、防災コミュニティセンター計画について。熊本地震から1年8か月が経過をいたしました。解体も2,457棟の申請のうち、11月現在で97.5%が終了しており、12月末まで全てが完了する予定とお聞きをいたしております。しかし、仮設住宅には12月5日現在で、176世帯のうち167世帯がまだ住んでおられ、みなし仮設住宅には10月31日現在で、558世帯のうち宇城市市内の方が398世帯まだ住んでおられます。これから寒さが増す中、まだまだ厳しい生活を強いられておいででございます。公営住宅建設、災害公営住宅も本年の9月末時点では、建設予定戸数は100戸との発表でしたが、その後被災者に対する意向調査等、結果を踏まえて100戸を追加し、合計200戸要望していただき、何と申しましても市長の御英断に深く深く感謝をいたすところでございます。また、防災コミュニティセンターを各町に1か所、松橋には2か所整備していただく計画についても、他の自治体に先駆けて御英断いただきました結果が、こういう結果になったとしっかりと心に受け止めさせていただいております。 そこで、松橋地区で2か所防災コミュニティセンターが計画された経緯についてお尋ねをいたしたいと思います。 ◎市長(守田憲史君) 防災コミュニティセンターは、現在作成中の「復興まちづくり計画」の中で、中核的地域防災拠点と位置付け、旧松橋町で2か所、三角・不知火・豊野・小川でそれぞれ1か所で整備いたします。 旧松橋町2か所の計画につきましては、豊福・当尾・豊川地区の避難所が学校体育館だけでした。豊田議員、大村議員をはじめ地元の議員の方々の強い御要望にお応えすることで、この豊福・当尾・豊川の三つの地区の中間点にある県有地のサンアビリティグラウンドを県からお借りして、建設計画を追加した経緯がございます。この地は、周辺に多くの障がい者に関係した施設があり、特化して福祉機能を備えれば、高齢者や障がい者の方々が安心して過ごせる福祉避難所として計画できたらと考えています。 また、この地は平成27年度から計画しております熊本県博物館ネットワークセンター(旧試験場跡)からサンアビリティまでをつなげる権現前線の改良工事にも関係することでございます。豊田議員が力を入れていらっしゃるこの二つの事業を同時に整備することで、周辺機能の効果が大きく期待されると思っております。 ◆18番(豊田紀代美君) 防災コミュニティセンター建設計画は、全て守田市長の御英断でなし得た計画でございますけれども、松橋町議員団の会長といたしまして、地域住民の皆様とともに、守田市長に感謝を申し上げたいと思います。また私はこれまで、今市長がおっしゃっていただきましたように、一般質問でも複数回、議員の全員協議会でも強く御要望を申し上げておりました南病院と多目的広場、旧自動車試験場跡地のところの権現前からサンアビリティにつながる道路が同時にできれば、本当に周辺の機能の効果が大になると考えております。この両方を守田市長の御尽力あるいは所管の土木部の御努力によってできれば、松橋地域全体の皆さんも宇城市全体の皆さんから喜んでいただけるものだと確信をいたしております。 続きまして、小さな2点目、防災コミュニティセンター仕様について、総務部長にお尋ねをいたします。 ◎総務部長(本間健郎君) 熊本地震発災当時「避難所となる施設が破損して使えない」「停電、水道施設の被災により水の供給ができず、仮設トイレが不衛生だった」「余震が続き自宅では眠れず車中泊が続いた」また「食糧の調達はどうしたらいいの」などの市民の方々の意見を踏まえまして「安心安全を確保するための施設」として整備しようとするものでございます。 また、この計画につきましては、国が震災後の復興に今財源を投じ、いとまなく進めていかなければならない事情を踏まえ、スピード感を持ち進めている事業でございます。グランドデザインを作成するまで、市では地元出身の課長以上の職員が集まり検討整理し、市長に対して提案されたものでございます。これから具体化する本計画を市民の皆様とつくり上げたいと思っております。 また、整備財源につきましては、国の補助金の動向や合併特例債の使用期限が平成31年度までとなっておりますので、解体する施設もこの期限を超過してしまうとほとんどが一般財源、真水といいますか、我々の税金といいますか、そういったお金になります。短期間での計画となります。御不満もあるかと思いますけれども、議員の皆様また市民の皆様にも御理解御協力をお願いする次第でございます。 さて、この計画を進めるにあたりまして、基本的なコンセプトを定めております。まず第1に「市民の安心安全が確保される施設であること」、2番目に「市民のコミュニティの場として幅広い年齢層に愛される施設であること」ということで、平常時には公民館であったり、福祉センターの機能として利用していただきたいというところです。3番目に「管理・運営の工夫や省エネなど、ランニングコスト縮減対策を講じた施設であること」を掲げて進めてまいります。 全体的な整備費用といたしまして、建設費総額35億円、整備に伴う解体費4億円の計39億円を見込んでおります。県との調整中ではございますけれども、建設費財源の2分の1を国庫補助金、その他の財源を合併特例債など有利な起債を活用しできる限り一般財源の投資を抑えているという状況でございます。 建設場所につきましては、まず第1に避難所機能が各地域で網羅できているか。地域の人口と指定避難所の収容者数を割りまして、避難率というようなことで検証をいたしました。山間部の三角、不知火、豊野地区では人口の15%以上、それと平地の松橋、小川地区では、人口の10%以上を整備目標にしております。山間部は、高く設定したことにつきましては、急傾斜地や土砂警戒区域が多く存在することからということでございます。 避難場所について各地区の選定地につきましては、旧三角中グラウンド、不知火の中央公民館、松橋図書館跡地、サンアビ横のグラウンド、旧小川支所、豊野公民館に計画をしているところでございます。建設規模につきましては、人口比率、既存の指定避難所の状況など地域性をベースに全体で8,300平方㍍規模で計画をしているところでございます。 また、この事業につきましては、スクラップアンドビルドを念頭に計画しておりまして、各地区にあります同類の施設や老朽化施設の解体、1万6,000平方㍍以上を計画しているところでもございます。 現在、諸室の検討を進めているところですが、会議室を兼ねた避難室、ホールを兼ねた避難所、それとまた会議室を兼ねた授乳・医務室、調理室、シャワー室このほか施設外にマンホールトイレ、防災井戸などを整備し、耐震機能は通常の施設の1.25倍というところで計画をしているという状況でございます。 ◆18番(豊田紀代美君) 詳細な説明ありがとうございました。よく理解できました。ここで再質問させていただきたいと思いますが、現行の耐震基準は、震度7クラスで倒壊しないこと、また震度5から6クラスで、ほとんど破損しないことを目標に定められています。御承知のとおりだと思います。この耐震基準を満たしているものを耐震等級1とします。そして、耐震基準の1.25倍の強さは耐震等級2、1.5倍の強さが耐震等級3と定められています。耐震等級は地震で倒れたり倒壊しないものはもちろん、その後、住み続けることができるかどうかのチェックを評価基準となっております。ちなみに耐震等級2は学校など避難所に指定されているレベル、耐震等級3は消防署など防災拠点に指定されるレベルです。熊本地震における被害調査報告では絶対倒壊しないと思われていた耐震等級2の住宅は倒壊してしまいました。耐震等級3で設計された戸建てでほぼ無被害だった軽微な被害状況だったことが、専門家の中で注目をされているところでございます。耐震等級3は消防署や警察署など防災の拠点となる建物の基準です。そのため、多くの専門家は今後の大きな地震に備えて耐震等級は3にすべきと提唱し始めておりますが、防災コミュニティセンターの耐震等級について、総務部長にお尋ねをいたします。 ◎総務部長(本間健郎君) 先ほども申し上げましたように、現在計画している防災コミュニティセンターの耐震機能といいますか、耐震等級については、国土交通省が定めている避難所としての基準、耐震等級2で計画しているという状況でございます。耐震等級3ということで、本市で考えると災害対策本部、指揮・情報伝達のための施設ということで、本庁舎が3という位置付けになるのかなと思います。 ちょっと補足ですけれども、現本庁舎につきましては、内外壁をはじめ、1階2階の大窓が破損するなどの被害が発生しております。現在は、耐震補強設計を発注しており、耐震強度を1.5倍ということで等級3というところまで機能を向上させていきたいと考えてます。 また、コミュニティセンターに戻りますけれども、建設コストについてですけれども、耐震等級2から耐震等級3までの耐震機能を向上させた場合、1割2割程度が増額になるのではないかなと考えています。 また、補助事業の採択要件についても耐震機能を上げる部分については、補助対象外ということになります。事業費的に当初計画している35億円の総事業費から3.5億円から7億円の費用増が見込まれている状況でございますので、等級を2にするか3にするかについては、耐震性の条件として地質・断層の位置などしっかり基本設計の中で整理し、費用対効果を基に検証させていただきたいと思います。 ◆18番(豊田紀代美君) ありがとうございます。今、総務部長御指摘のように、補助事業の採択要件の中に耐震機能を上げる部分について、対象外になればその分は自主財源でやらなければならないというふうになるので、35億円の総事業費から3.5億円から7億円の費用増が見込まれるということで、そういうことであれば仕方がないかなという思いもありますけれども、今おっしゃったように、耐震性の条件として、地質とか断層、特に小川地域に関しましては非常にまだ危険な、全体的に危険ですけれども、小川地区なんか特に厳しいところもありますので、そういう断層、地質調査などもこの際しっかりと把握されまして、費用対効果が大事でございますので、その分につきましても御配慮いただきながら、立派な6か所の防災コミュニティセンターができますことを心から祈念申し上げまして、一般質問を終わりたいと思います。熱心に御答弁を頂戴いたしまして、答弁された方、皆さんありがとうございました。終わります。 ○議長(入江学君) これで、豊田紀代美君の一般質問を終わります。 以上で、一般質問は全部終了いたしました。これで一般質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。             -------○-------               休憩 午後0時15分               再開 午後1時10分             -------○------- ○議長(入江学君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。             -------○------- △日程第2 議案第64号 宇城市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定について △日程第3 議案第65号 宇城市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について △日程第4 議案第66号 宇城市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について △日程第5 議案第67号 宇城市平成28年熊本地震復興基金条例の制定について △日程第6 議案第68号 宇城市附属機関設置条例の一部を改正する条例の制定について ○議長(入江学君) 日程第2、議案第64号宇城市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてから、日程第6、議案第68号宇城市附属機関設置条例の一部を改正する条例の制定についてまでを一括議題とします。 これから質疑に入りますが、通告はありません。したがって、質疑なしと認めます。             -------○------- △日程第7 議案第69号 平成29年度宇城市一般会計補正予算(第5号) ○議長(入江学君) 日程第7、議案第69号平成29年度宇城市一般会計補正予算(第5号)を議題とします。 これから質疑に入ります。通告がありますので、発言を許します。8番、五嶋映司君。 ◆8番(五嶋映司君) ただいま議題になっております、議案第69号、宇城市一般会計補正予算について、14ページの歳入の部分、市債道路橋りょう整備債が1億9,000万円ほどの減額になっております。これを見ると、歳出では26ページに道路改良工事費として1億5,000万円ほどの減額になっております。これを見ると、どこかの工事をやめたのか、それともできなかったのかというのがとれますが、これの詳細説明をお願いしたい。 それともう一つ、歳出の衛生費の上水道の赤字補填1億3,000万円と土木費の下水道費、これも赤字補填という説明で、1億2,049万円ほどの補正が出てますが、これも一方は資本金として一方は補助金として、ちょっとこの違いを分かりづらくて説明を求めましたが、この後の2点については執行部から説明を受けましたので、この2点は取り下げます。ですから最初の1点だけ、道路橋りょう整備債についての詳細説明をお願いいたします。 ◎土木部長(成田正博君) 議長のお許しを頂きまして、皆様方にA4の横版の資料を配布しております。それと併せて説明をしていきたいと思います。 補正予算書の14ページをお願いいたします。款21市債、項1市債、目3土木債、節1道路橋りょう整備債1億9,030万円の減額についてお答えいたします。右側の説明欄の方で、補助道路橋りょう整備事業債1億9,150万円の減額につきましては、主に長崎久具線の道路改良事業に伴う起債、合併特例債の減額でございます。 配布しました資料で説明いたします。長崎久具線につきましては、本年度から30年度までの工程で橋りょうの上部工工事を予定しており、資料にありますように工事費の上限額で4億3,000万円を見込んでおります。表の上の欄の説明をいたしますと、本年度の交付金対象額は、1億1,000万円で交付金として6,292万円。残りは緑色部分でございますが起債、それと青色部分の一般財源で対応することとなっておりました。しかしながら、国土交通省から社会資本整備総合交付金事業等における債務負担行為の活用として、一番上に文言を並べております。記載をしております。地方公共団体において設定した債務負担行為の後年度支出分に対し、配分された予算の範囲内で交付金等を充てることができるということが示されましたので、下の欄の債務負担行為の有効活用を予定したところでございます。平成29年度に市が債務負担行為設定をすることで、交付金で色で言いますと黄色の部分が、平成29年度と平成30年度、両年度に交付金が受けられることになります。市の財政負担の軽減が図られますとともに、計画的な事業執行、事業推進にもつながりますことから、当初、上部工工事の補助残について、起債及び一般財源で予定していたものを一旦減額いたしまして、平成30年度に新たに予算計上をお願いするものでございます。国の交付金を有効に活用するためでございます。 ◆8番(五嶋映司君) よく分かりました。これは建設経済常任委員会では、しっかり議論できることだと思いますけれども、かなり重要な問題です。1億2,500万円交付金を受けられるということですから、本議会の中でも、できれば詳細説明の時に問題点だけでも上げていただければありがたいと思います。今後一つよろしくお願いいたします。 ○議長(入江学君) これで、議案第69号の質疑を終結します。             -------○------- △日程第8  議案第70号 平成29年度宇城市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号) △日程第9  議案第71号 平成29年度宇城市介護保険特別会計補正予算(第2号) △日程第10 議案第72号 平成29年度宇城市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号) △日程第11 議案第73号 平成29年度宇城市水道事業会計補正予算(第2号) △日程第12 議案第74号 平成29年度宇城市下水道事業会計補正予算(第3号) △日程第13 議案第75号 平成29年度宇城市民病院事業会計補正予算(第1号) △日程第14 発議第2号  道路事業予算の総額確保等に関する意見書の提出について ○議長(入江学君) 日程第8、議案第70号平成29年度宇城市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)から、日程第14、発議第2号道路事業予算の総額確保等に関する意見書の提出についてまでを一括議題とします。 これから、質疑に入りますが、通告はありません。したがって、質疑なしと認めます。 議案第64号宇城市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてから、発議第2号道路事業予算の総額確保等に関する意見書の提出についてまでにつきましては、お手元に配布しております平成29年第4回宇城市議会定例会委員会付託議案一覧表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に審査を付託します。             -------○------- △日程第15 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦について(前田 信幸氏) ○議長(入江学君) 日程第15、諮問第2号人権擁護委員候補者の推薦について(前田信幸氏)を議題とします。 これから、質疑に入りますが、通告はありません。したがって、質疑なしと認めます。 お諮りします。ただいま議題となっております諮問第2号は委員会付託を省略したいと思います。御異議ありませんか。             [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(入江学君) 異議なしと認めます。 したがって、諮問第2号は委員会付託を省略することに決定しました。             -------○------- △日程第16 休会の件 ○議長(入江学君) 日程第16、休会の件を議題とします。 お諮りします。明日8日金曜日から14日木曜日までは、各常任委員会の審査及び議事整理のため休会にしたいと思います。これに御異議ありませんか。          [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(入江学君) 異議なしと認めます。したがって、明日8日から14日までは休会することに決定しました。 なお、9日及び10日は、市の休日のため休会であります。 以上で、本日の日程は全部終了しました。本日はこれで散会します。             -------○-------               散会 午後1時19分...