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12月07日-02号

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  1. 宇土市議会 2005-12-07
    12月07日-02号


    取得元: 宇土市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-04
    平成17年12月 定例会(第4回)                                平成17年第4回宇土市議会定例会会議録 第2号              12月7日(水)午前10時開議1.議事日程 日程第1 質疑・一般質問 1.建脇憲一君  1 少子化対策について  2 健康対策について  3 防災対策について 2.西山宗孝君  1 市総合計画(H18~H22 まちづくり基本計画)の策定について  2 市の広報戦略について  3 民間人の積極的な登用(採用)について 3.谷口 壽君  1 観光地及び史跡環境整備  2 保育園,幼稚園及び小中学校防犯対策 4.杉本信一君  1 船場橋界隈を中心市街地の観光スポットとして,さらに充実させる必要性について  2 宇都駅東側地区から宇土シティまでの区間に於ける今後の開発について2.本日の会議に付した事件 議事日程のとおり3.出席議員(22人)   1番 山 村 保 夫 君    2番 藤 井 慶 峰 君   3番 上 村 雄二郎 君    4番 西 山 宗 孝 君   5番 野 添 正 利 君    6番 杉 本 信 一 君   7番 堀 内 千 秋 君    8番 西 山 誠 一 君   9番 北 村 静 剛 君   10番 村 田 宣 雄 君  11番 谷 口   壽 君   12番 田 代 厚 志 君  13番 嶋 本 善 光 君   14番 浜 口 多美雄 君  15番 福 田 慧 一 君   16番 田 中 哲 也 君  17番 中 山 新之助 君   18番 河 野 龍之祐 君  19番 建 脇 憲 一 君   20番 中 村 忠 儀 君  21番 岩 本 廣 海 君   22番 川 口 亀 親 君4.欠席議員(なし)5.説明のため出席した者の職・氏名 市長     田 口 信 夫 君  助役     太 田 龍 生 君 収入役    中 村 惠 一 君  教育長    根 本 忠 昭 君 総務企画部長 岩 本 清 嗣 君  市民環境部長 池 田 信 夫 君 健康福祉部長 下 田 邦 弘 君  経済部長   宮 下 正 信 君 建設部長   田 中 幸 一 君  教育部長   吉 永 栄 治 君 総務課長   山 内 清 人 君  自治振興課長 宮 田 嗣 友 君 企画情報課長 石 田   泉 君  財政課長   中 田 雄 士 君 福祉課長   朽 木 義 一 君  保険課長   江 口 輝 幸 君 商工観光課長 小 沢 憲 一 君  土木課長   園 村 良 一 君 都市計画課長 久多見 良 三 君  学校教育課長 益 田 輝 明 君 文化振興課長 高 木 恭 二 君6.議会事務局出席者の職・氏名 局長     山 本 孝 敏 君  庶務係長   宮 田 裕 三 君 議事係長   石 本 尚 志 君  参事     嶽 本 圭 司 君                 午前10時00分開議              -------○------- ○議長(河野龍之祐君) おはようございます。 これから,本日の会議を開きます。              -------○------- △日程第1 質疑・一般質問 ○議長(河野龍之祐君) 日程第1,質疑並びに一般質問を行います。 発言の通告があっておりますので,順次これを許可します。 19番,建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) おはようございます。早速でございますが,本年第4回目の一般質問をさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。 まず,少子化対策について質問をさせていただきますけれども,ご承知のように,この問題につきましては,過去2回しております。今回で3回目,続けてやることになりますが,どうぞよろしくお願いを申し上げます。過去の質問につきましては省略させていただきまして,新しい資料を中心に質問をさせていただきたいと思います。 まず,福岡市ではどのようなことが起こっているかと申しますと,保育料の減免措置,このような形で少子化対策に取り組んでいらっしゃる報道がなされております。 2点目に,大分県の臼杵市においては,乳児を抱える世帯につきまして,年120枚程度のごみ袋を無料で支給をしている。これにつきましては,乳児と言えばオムツが非常に要るということで,排泄物を捨てる場合に困るということで,子育て支援の中で,その一環として無料で配布をしている。このような現状でございます。 3点目に,お隣の熊本市においては,いよいよ熊本市もごみの収集については有料化,来年の4月あたりから有料化と,このような報道がなされております。それにつきまして,熊本市もいよいよ臼杵市みたいに子供さんのある家庭には無料化をしようと,このような検討に入っているようでございます。そういった中で,宇土市もぼちぼち考えていただきたいなと,要はこういうことで質問をさせていただきますので,今の健康福祉部長のお考えをいただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) おはようございます。お答えをいたします。 本市における少子化対策についてでございますが,平成16年度に「宇土っ子すくすく応援プラン」を策定し,子育てにやさしい,安心して生み育てられるまちづくりを目指し,総合的な子育て支援サービスの充実に向け,積極的に取り組んでいるところでございます。 まず,保育料につきましては,市独自の取り組みといたしまして,保育所に3人以上入所の多子世帯に対し,保育料の一部軽減を実施をいたしております。また,国の基準保育料に対し,宇土市保育所負担金徴収条例により,平成16年度において,約1億1,350万円の保育料の負担を行っております。 今後,母子家庭や父子家庭等のひとり親家庭世帯における新小学1年生に対する入学お祝い金の贈呈や,父子家庭世帯における父子手当の導入など,保護者の経済的負担軽減と児童の健全育成を図るため,その実施に向け検討をいたしております。 ごみ袋の無料配布については,本市においても前年度で339人の新生児が誕生し,今後も同程度の推移が予測されるなど,育児中の家庭においては,紙オムツ等により,ごみ袋が増加するものと思われ,今後,新生児が誕生の家庭に対し,ごみ袋の無料配布を実施したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) はい。本市においても,福岡に負けず,それだけ負担を出していると,こういう説明をいただきましたけども,あと2点,ちょっと確認のために質問をさせていただきます。 先ほどの答弁の中で,母子父子の家庭に新入学者の子供さんに入学金の支給と,お祝い金の支給と,金額等にはいろいろあるかと思いますが,これはいつ頃からできるのか,早めにできるのか,その辺ちょっと確認。 それともう1つ,ごみ袋の話も出ましたけど,これ早い時期にできるのか。時期的にわかれば説明をいただきたいと思いますが。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 現在検討中でございますが,できれば18年度から実施したい方向で考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) はい。ただいま答弁ございましたように,新年度から新しいものが導入されると,こういうことで,家庭の方も期待をされると,このように思います。よろしくお願いしておきます。 次に,健康対策について質問させていただきますけども,まず,国民生活の敵「がん」の実態についてお伺いをしたいと思います。 国民生活と言いましても,所詮我々市民の部類に入るわけでございますけども,その点を踏まえて答弁をいただきたいと思います。 まず,厚生労働省の資料によるわけでございますが,年間でがんという名の発病患者数が,ざっと101万人。そのうち約30.9万人が,そのがんのもとに死亡をしている。すなわち,3人に1人が死亡しているという計算になるわけでございます。このような対策がどのような形で行われるか私,わかりませんけれども,死亡者の件数ということも当然,考えていかねばならないことでございます。およそ考えられることは,2020年頃には,このがんで死亡する人がざっと45万人に上ると推定されます。そうなりますと,がん患者の2人に1人が亡くなるという厳しい状況におかれるわけでございます。この国民の敵,「がん」。これは国,県,地方の都市が真剣に取り組んでいかねばならない重要な課題であるわけでございますが,本市の取り組みを現在,取り扱っているものを説明をいただきたい。下田部長にお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 がんは,昭和56年に脳卒中を抜いて日本人の死亡原因の第1位となり,現在に至っております。各年代におけるがんによる死亡をみると,加齢に従って死亡率も高くなっており,中でも40代,50代では死因の約半分を占めております。 本市の現状について,死因別分類の平成10年から平成14年までの5年間の推移を見てみますと,第1位悪性新生物,第2位心疾患,第3位脳血管疾患となっております。この3つに死因を合わせますと,半数以上を占めており,国と同様の傾向にあります。 また,部位別では,肺がん,肝臓がん,胃がん,大腸がん,すい臓がんの順に死亡原因となっており,特に肺がん,大腸がんの死亡率は上昇の傾向がみられ,喫煙や動物性脂肪の過剰摂取といった生活習慣との関連が指摘されております。 こうした中で,本市の第1次予防として,生活習慣の改善を図るため,市広報紙や保健センターだより等での情報提供,保健師や管理栄養士による個別,集団の健康教育,健康相談を実施いたしております。さらに,第2次予防として,疾病の早期発見,早期予防のため,各種がん検診を実施いたしております。 その検診の状況について,平成15年度分を申し上げます。胃がん検診が,受診者2,648人,受診率47.9%であり,県平均受診率28.6%を19.3%上回っております。肺がん検診が,受診者2,911人,受診率41.3%であり,県平均受診率38.5%を2.8%上回っております。大腸がん検診が,受診者2,727人,受診率45.9%であり,県平均受診率32.8%を13.1%上回っております。子宮がん検診が,受診者2,130人,受診率42.7%であり,県平均受診率20.1%を22.6%上回っております。乳がん検診が,受診者2,443人,受診率49.3%であり,県平均受診率17.4%を31.9%上回っております。 今後の方針としては,生活習慣病予防の重要性を啓発普及し,さらに予防重視の検診を行うために,市民のニーズにあった人間ドック形式の複合方式による検診を推進し,検診前後のフォローの充実も進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) はい。検診で病気の早期発見と,このような形での本市の取り組みですね,これは大体私も理解をするんですよ。ただ,みなさん方もご承知のように,総医療費が大体35兆円ぐらいかかっているんですね。これが一つの話題になっております。病気を発見して,治療型にすることもいいかもしれませんけども,やはりそれ以前に,予防というものに力を入れていただきたいと,これを思うわけですね。 ちょっと繰り返しますけども,先ほど35兆円という話をしましたけども,これから20年ぐらいすると70兆円から80兆円,このくらいはかかるだろうという・・・出ておりましたけど,やはり治療型も大事だけども,予防に力を入れないと治療型ではお金がかかりすぎる,負担がかかるということで,見直しをしていただきたい。急にはできませんけども,先ほどの検診の結果でも・・・・県の平均よりか,かなりレベルがアップということは理解もできましたし,早期発見をして,病気を止めて,予防に力を入れられると,このような方法で,ぜひぜひ進めていただきたい。 例えば,極端な事例になりますけども,我々が携帯電話を持っていますよね。あれなんか平気でポケットに入れてますけども,あれから出る電磁波というのは体にものすごく悪い影響を与える。海の向こうのアメリカでは,何が起こっているかというと,脳腫瘍になり裁判沙汰の事例もあります。例えば携帯電話を使うなということではないんで,上手に使えと,使わないときはどこに置いておくかと,これが病気を減らす一つの手だてなんですね。だからその辺のこともいろいろと研究していただいて,予防型にぜひ力を入れていただきたい。このように思います。口やかましいことは言いませんけど,これだけはぜひ頭の中に入れておいていただきたいと,このように思います。 続きまして,健康対策の2番目に入りたいと思います。ご承知のように,COPD患者,肺機能が非常に低くなって病気をする。ご承知のように,この病気の種類はタバコの吸いすぎ,タール,ああいったものを吸って肺の機能が低下をするということで,命が縮まる。このような病気で死んでいく人が年間1万3千人か4千人ぐらいおるようですね。先ほど言いましたように,その原因がタバコが一番の大きな原因でございますけど,世界保健機構では,世界では年間270万人の人がこの病気で亡くなっている,こういう報道がなされております。どうか本市においても,いろいろと相談やら治療やらあっておると思いますので,本市の取り組み等について,下田部長に答弁を求めたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 COPDとは,肺の機能が低下し,呼吸が困難になる慢性閉塞性肺疾患のことであり,最大の原因は,喫煙だといわれています。COPDは高齢者に多い疾患のため,死亡率の増加には,高齢化率の上昇も起因していると考えられます。2003年には,死因の10位となっております。この症状が進行すると,体を動かせないため,筋肉や循環機能の低下が進む悪循環となり,患者の生活の質は著しく低下し,インフルエンザや肺炎など,感染症になりやすく,高齢者は特に危険が増します。 国で行われた疫学調査でも,40歳以上の成人の8.5%,500万人以上がCOPDにかかっていると推定されております。 本市の現状は,国民健康保険に限定されますが,国保連合会が発行している疾病分類統計表の5月診療分によると,平成16年,90件,平成17年,95件となっております。なお,社会保険分に関しましては,把握が難しい現状でございます。 市の今後の取り組みとしましては,喫煙,職業上の粉じん,化学物質の暴露,室内外の大気汚染などのリスク要因を減らすための,禁煙,マスク等の使用,適切な換気等の情報を,市広報紙,保健センターだより等により,啓発普及を行い,あわせて検診の充実に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。
    ◆19番(建脇憲一君) はい。下田部長もこの種の病気の人,お会いになったことあるでしょう。怖いですね。だから怖いというイメージを私たちがまず持つことなんですね。だからいつも私はタバコの問題を取り上げておりますけども,タバコの怖さというのはやっぱり先ほど部長がおっしゃったように,啓発運動にもうちょっと力を入れていただきたい,このように思います。 それとですね,先ほど答弁のあった中で,平成16年で90名の患者,平成17年度で95名の患者,前年度対比5人のプラス。今後18年,19年,20年,大幅な増が見込まれると思うんですね。だからこの啓発運動,先ほどおっしゃったように,もうちょっと厳しく,そのような形でPRをしていただきたい。よろしいでしょうか。はい,よろしくお願いしておきます。この点につきましては,結構でございます。 同じく,健康対策の3番目に入りたいと思います。これも申し上げるまでもなく,我々の日常生活に病気がつきまとってくるアレルギー対策でございますけども,本市がどのような考えがあるのか,お伺いしたいと思います。まず,特にぜん息,花粉症,アトピー性皮膚炎食物アレルギーなどの疾患で悩む人はたくさんいらっしゃいます,身近に。だからそういった人たちに,どのような形で救済の措置をあげるのか,これが一番の大事な点でございますが,中でも3人に1人がアレルギーに冒されていると言っても決して過言ではないわけでございます。国の方針では,アレルギーに関する医薬品の新しい薬の開発等もなされておりますけども,なかなかそこまで着実に進んでいるような状況じゃないわけでございますので,地方の悩みはその辺かもしれませんけども,そういったアレルギーに悩む人のために,よき理解と相談相手になっていただきたい。薬の開発は大事ですけども,やはり今,何をすべきかということを頭の中に入れて,下田部長にアレルギーに対する疾患の状況を踏まえながら,答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 ぜん息や花粉症,アトピー性皮膚炎食物アレルギーなど,アレルギー疾患で悩む人は国民の3分の1を超えている現状でございます。 アレルギー疾患に関しましては,それぞれ原因物質や症状が異なりますので,個別での対応が中心となります。食物アレルギーに関しましては,平成12年度から管理栄養士を採用いたしまして,各乳幼児健康診査や歯科教室等での相談,毎週金曜日の育児相談業務の際に,食物アレルギーの相談も受けております。平成13年度から,保育所連盟給食部会に管理栄養士が参加し,保育所給食でのアレルギー児への個別対応の推進及び調理担当職員への助言,また平成15年度には,医師による講演も実施をいたしております。平成14年度から,健診及び育児相談後のより細やかで継続したフォローを非常勤栄養士にて,毎週火曜日に電話にて実施をいたしております。平成16年度の実績を申し上げますと,3カ月から3歳児まで健診時栄養相談1,373件,うち食物アレルギー相談35件。育児相談時栄養相談125件,うち食物アレルギー相談8件。電話による相談及び事後指導113件,うち食物アレルギー相談15件。臨時栄養相談34件,うち食物アレルギー相談3件。合計の栄養相談1,645件,うち食物アレルギー相談61件となっております。 今後も,食を取り巻く環境や大気汚染等の様々な要因により,さらにアレルギー疾患に悩まれる住民の増加が予想されます。市といたしましては,国の総合的な施策のもとに,住民ニーズの把握に努め,アレルギーに関する情報の提供,あるいは相談事業の充実に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) ただいまの説明で大体理解をするんですけども,これ,宇土市だけの相談件数,はい,ちょっとお尋ねしたい部分がございますので,説明いただける分で結構でございますので,ご答弁いただきたいと思います。 本市において,専門的にアレルギー対策について,アレルギー専門に取り扱ってくれる有名な医者というかな,そういう人がいるのかどうか,まずお尋ねします。  2点目に,相談件数がかなり多いんですけども,解決までつながっていくのかどうか。これが2点目。 先ほど言いました,アレルギー専門の医者がいない場合に,招致できるのかどうか,専門の医者を外部から呼び寄せ,宇土市に専門の医者が来れるのかどうか。 この3つ,わかる範囲で結構です。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 まず1点目でございますが,専門的と言いますか,現在,宇土には駅前の方に草場医院がございますので,そちらの方での対応という形になっております。 それから,治療の方法ですが,これはなかなか長期的になるかと思いますので,継続的な相談,あるいは指導等が必要ではないかというふうに思います。 それから3点目でございますが,医師の招致でございますが,これについてはなかなか難しいところがございますので,検討させていただきたいというふうに思います。 よろしくお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) はい。草場病院にはちょっと行ったことがございますけども,なかなか立派な医者でございます。できるだけ理解を求めてほしいと思います。招致についてはなかなか難しい面がございますので,理解をしておきたいと,このように思います。 健康問題については終わらせて,災害に強いまちづくりについてお伺いをしたいと思います。 ご承知のように,本年1年間,自然災害が数多く発生をいたしました。ご承知のように,特に地震は,地震国日本でございますので,各地で地震も5以上の地震が10回以上も起きているのが現状でございます。今回,質問する箇所については,別問題でございますので省きますが,今回は豪雨災害に対する取り組み,これについて伺っておきたいと思います。目新しいものといたしまして,9月のはじめに台風14号が通過いたしまして,各地に大きな被害を残しました。これはみなさん方もご承知のとおりでございます。特にその中でも,土砂災害は全国的に152件に上っており,そして不明者が20人に上った。本当に厳しい状況でございました。その中で,いろいろと資料を求めてみましたところ,全国で21万箇所に上る危険個所がある。その中で,340万戸の方が事故の,土砂災害の裏表に生活をしている厳しい環境にあるわけでございます。その中でも,砂防ダムの対策が取られているところは戸数にして124万戸,半分にも満たないような厳しい環境にあるわけでございます。本市も恐らく山間部に行けばそのようなことが見られるような場所も結構あります。土木課として,それなりの対策はとられておると思いますけども,今,取り組んでいらっしゃる部分について,田中部長に答弁を求めたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 建設部長,田中幸一君。 ◎建設部長(田中幸一君) おはようございます。土木課としての対応につきまして,お答えをいたしたいと存じます。 高潮など自然災害に備えて,浜戸川・緑川では国・県で堤防の補強・嵩上げ・水門の整備などが行われています。災害の防止や軽減を図るためには,このようなハード面と警戒や避難体制の強化といったソフト面とが一体となった対策が重要だと考えます。 特にハード面からは,国・県へ改修促進の要望を継続し,行っているところでありまして,徐々にではありますが,整備促進が図られている状況でございます。  またソフト面からは,熊本県が平成16年より機能充実を図った「熊本県統合型防災情報システム」の有効活用を図り,確かな災害情報の伝達方法を確立したいと思います。 さらに平成18年度におきましては,洪水想定区域,避難場所,避難経路などを明示した「洪水ハザードマップ」を作成したいと考えています。 今後も,市民生活の安全と生命,財産を守るため,鋭意努力してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) 各地で改修の促進を県に要望して進めていると,こういうことですね。ともかく見る限り,遅れている部分がいっぱいあります。ご承知のとおりです。だから力を入れていただきたい。もう少し説明を1点だけ求めます。難しいもんだから。 「洪水ハザードマップ」,この点についてちょっと詳しく説明をしていただきたい。よろしくお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 建設部長,田中幸一君。 ◎建設部長(田中幸一君) 「洪水ハザードマップ」について,お答えをいたしたいと存じます。 本市におきましては,平成13年度に防災計画の見直しの中で,県下の市町村に先がけ,本市独自に避難場所などを明示した「宇土市防災マップ」を作成し,全世帯に配付をいたしておるところでございます。 「洪水ハザードマップ」は,本年7月1日付で水防法が改正され,関係市町村に作成が義務付けられたものでございます。したがって,県下市町村の大部分は,これから作成するものでございます。 今回は,作成済みの「宇土市防災マップ」の見直しを含め,警戒・避難体制の強化などの一環で,新たに法に基づき,作成を考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) ただいまの説明で理解をさせていただきますが,時間的にかなりかかるんでしょうね。できることならば,早急な作成,今考えているというような表現でございますので,できるだけ早い段階に,シーズンが来る前にぜひ作成してください。もともと原本はあるんですから,それを上積みしてのマップでしょうから,よろしいですか。よろしくお願いしておきます。 続きまして,関連的になりますけども,自主防災組織のあり方について伺いたいと思います。これにつきましては,ご承知のように,地震等,大規模災害等における,そのときに住民達が自主的に避難をする,このような形で進めていくのがこの組織のあり方だろうと思います。ちょっと内容的に申し上げてみますと,県内の自主防災意識の意識達成率24.3%となっております。中でも全都道府県の平均が62.5%で,順位でいきますと全国で43位と,このような形で低迷をしているのが現状であります。中でも静岡県においては,98.8%,かなりのアベレージでございます。また関東,関西についてもかなりの高水準が見られておるのが現況であります。熊本県の防災組織の平均は863団体で,先ほど申し上げましたように,24.3%とかなり低いものになっておるわけでございます。また中では,人吉,牛深等においては,ほぼ100%と,このような推移が見られております。もともとございました合併前の94市町村の中で考えてみますと,約40市町村が10%以下,その中でまた28市町村は組織がない,このような意識が全然ないと,このような報告もあっております。本市はこの数字を踏まえた上で,今後どのようにして意識の高揚を図っていこうとするのか。その点を担当部長に伺いたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) おはようございます。建脇議員から,自主防災組織率が県全体で低いが,今後の本市のレベルアップの取り組みについてのご質問にお答えをいたします。 自主防災組織とは,自分たちの地域は自分たちの手で守ろうという自発的意志から結成されるものを言います。自主防災組織の組織率は,議員ご指摘のとおり,県内の組織率24.3%,全国で43位ということで,本県では整備がなかなか進んでいないのが現状でございます。本市におきましては,現在23の自主防災組織があり,組織率は18%となっております。 本市の取り組みは,本年5月19日の嘱託会連合会正副会長会の勉強会において,また6月6日の宇土市防災会議の席上や,消防団本部会議におきましても,消防団の7つの分団,35の班の行政区を中心に,既存の自治集落を活用した形式にこだわらず,地域の実情に合わせ,活動しやすい組織づくりについて,また広報うと等でもお願いをしておりまず。 今後も引き続き住民の皆さんへの啓発に努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) 今の説明で理解はするんですけども,消防団依存という形がよくあるんですよね。消防団は一生懸命やっていらっしゃる。ところが消防団というのは,常駐していませんもんね,各地域ではなね。だから消防団が行けないときに事故が起こったらどうするのか,これが一番の問題。残ったのが老人であり,婦人が中心。だから各地を回って,できているときは自主の組織はちゃんとできております。できていないところも・・・だからその辺をどうするのかということで,啓発運動をするということで結構なんですけども,それは大いにこれから進めていただきたい。 それともう1点はね,訓練の場所が一つもないね。学校ではやっていると思いますけども,各地における自主防災組織を通じて,非難訓練とか,そういったものがあんまりなされていないような感じがするんです。よければ答弁の内容とはちょっと違いますけども,もしそのような考えがあれば,ちょっと説明いただけますか。今後,訓練活動のあり方というのをちょっと踏まえて答弁いただけますか。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) お答えいたします。 訓練の場所等につきましては,自治集落公民館を活用していただきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) 集落公民館を活用するということでございますが,やはり組織をばしっとせんといかんということですかね。その辺のことを先ほどおっしゃったように,ぜひPRしていただきたいと,このように思います。 最後になりますが,同じく学校関係にお伺いしたいと思います。 教育現場における防災活動,そういった点について,詳しいことを申し上げることはありません。学校現場で取り組み,そういった点を吉永部長にお答えいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 教育部長,吉永栄治君。 ◎教育部長(吉永栄治君) おはようございます。 火災・地震・風水害等の災害発生時に関する学校での対応策についてということでお答えを申し上げたいと思います。 宇土市内の全ての学校,幼稚園で,防災計画が立てられておりまして,その内容は,学校経営案にも掲載してございます,また,年度はじめに防災計画を委員会へ報告することとなっております。なお,年度はじめには必ず学校,園より委員会へ防災計画が,これまた提出されるようになっております。 それぞれの学校,園の防災計画の中には,防火対策,地震災害対策,風水害対策が盛り込まれておりますが,いずれも緊急災害発生時における対応マニュアルが明記され,子供の生命を第一とした緊急対策プランが具体的に立てられております。この防災計画では,学期に1回はどの園,学校でも火事や地震を想定した避難訓練が宇城消防署の協力のもとに実施されております。園や学校では,訓練を繰り返すことで,園児,児童,生徒の防火・防災への意識を高めております。さらに梅雨の季節には,大雨で河川が増水したことを想定した水防避難訓練を実施し,担当教師とともに地区ごとに集団下校が行われます。この際は,保護者や地域住民にも働きかけまして,途中まで子供を迎えに来てもらい,引率教師から確実に引き継ぐといった,学校と地域が連携した訓練を行っている学校もございます。 今後は,このような地域連携を伴った訓練等を全校で実施するよう,指導してまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) 学校には学校なりの努力はなされている。このことは私も理解をさせていただきます。 先ほど答弁ございましたように,連携を密にして命を守っていく。このような努力は高い評価をさせていただきますし,事故があってはならないものでございます。これ以上,部長に聞くことはございませんので,これから子供さんを守るために,精一杯のこういう活動を展開していただきたい。このように思いまして,一般質問を終わりたいと思います。  なお,先ほどいろいろと執行部の方から答弁いただきましたけども,それなりの努力をさらにお願いしたいと思います。 最後になりますけども,少子化問題については,今後また続きますので,どうぞよろしくお願い申し上げ,一般質問を終わらせていただきます。お世話になりました。                    (拍手) ○議長(河野龍之祐君) ここで5分間休憩いたします。              -------○-------                 午前10時44分休憩                 午前10時50分再開              -------○------- ○議長(河野龍之祐君) 休憩前に続き,会議を開きます。 4番,西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) おはようございます。新世紀クラブの西山宗孝です。第4回12月定例会において,質問の機会をいただき,ありがとうございます。議員各位のお許しをいただき,質問したいと思います。市民生活の向上のために,実のある質問にしたいと思いますので,執行部におかれましては,的確な答弁をお願いしたいと思います。 通告しておりますように,3点について,質問をしてまいりたいと思います。  第1点は,本市のまちづくり計画であります,宇土市総合計画について。ご承知のように,平成13年4月に10年間を目標とする基本構想,「心ゆたかな環境創造の宇土市」を将来の都市像とする構想が定められ,本議会においても議決されております。前半の5年が今経過し,今後5年間の基本計画が今,市において策定中であります。三位一体の改革が具体化する中で,今後のこの計画策定にあたっての市の考え方をお尋ねしたいと思います。 第2点,本市の広報のあり方についてお尋ねをしますが,地方分権下の行政は,住民に開かれた自治体でなければならないということは言うまでもありませんが,特に行政の広報活動は,住民の主権を確立する上で大変重要な手段,あるいは施策であると言われております。効果的,戦略的な広報のあり方について,現状と課題点をお尋ねしたいと思います。 第3点は,自治体の自立がいよいよ本格現実のものとなってまいりました。本市において,次なる第6次の行財政改革が今,実施される直前になっておりますが,この自治体の経営には,従来型の経験主義やあるいは自己流,よそ真似や調査研究の技法論だけでは,社会の変化や市民の多様なニーズには対応できなくなってきております。 スリム化する行政において,働く職員には高い専門性や,あるいは高い資質が要求されることになります。本市には,平成14年,民間放送局から市民会館の館長として初めて採用され,それ以降,県下でも注目の市民会館の運営が積極的に今展開されております。こういった先例をもとに,今後,宇土市において民間からの人材登用をどうお考えであるのか,考え方についてお尋ねをしたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 先ほど申しましたように,現在,計画中の平成18年度から22年,後期基本計画の策定状況について,総務部にお尋ねをしたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 西山宗孝議員から,後期基本計画策定の策定状況は,ということでございますので,お答えをいたします。 後期基本計画につきましては,今年度中に策定するという方針で,現在,事務を進めております。 そこで,計画策定の進捗状況について申し上げます。 策定にあたっては,まず,総合計画に掲げる単位施策ごとに分野シートを作成をいたしました。この分野シートは,①前期基本計画の事業実績,②前期基本計画の主な積み残し,③課題・問題点,そして④後期基本計画期間に推進すべき施策及び事業の以上4点について記載したものです。 そして,総合計画策定部会に施策の大綱に沿った6つの部会を設置をし,その部会ごとに分野シートにより前期基本計画の成果や進捗状況等を整理をし,あわせて市民の皆様からのハガキによる提言や市政モニターからのご意見を参考にしながら,計画案を策定をいたしております。 今後,計画策定調整委員会で審議をし,またパブリックコメント等で市民の皆様のご意見をお聞きしながら,今年度中に後期基本計画を策定したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) ただいまのお尋ねの中で,進捗状況,どういった今,段階にきておるのか,それが伺うことができなかったと思いますが,もう少し具体的な進捗,スケジュールをお尋ねしたい。あわせまして,ただいま6つの部会,あるいは調整会議という表現がありましたけれども,この内容についてお尋ねをしたいと思います。 よろしくお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 現在の進捗状況と,6つの部会の構成,さらには調整委員会の構成について,お答えをいたします。 まず,現在の進捗状況について,申し上げます。現在は,各部会から提出されました計画案を,再度,事務局であります企画情報課と,庁内各部から1人ずつ選出された準備委員会において,詰めの作業を行っております。来週には,その結果を各課にフィードバックして,最終的な意見を聞くことといたしております。 今後のスケジュールといたしましては,今年中に総合計画調整委員会で審議をし,調整した上で,来年早々にはパブリックコメントを募集をし,市民の皆様のご意見をお聞きしたいと考えております。以後,そのご意見を参考にし,再度,調整会議に図りながら,計画書を煮詰めて,今年度中に策定するようスケジュールを組んでおります。 次に,「6つの部会の構成」と,「調整委員会の構成」についてでございますが,まず,策定部会における「6つの部会」は,基本構想に掲げる6つの施策大綱ごとに分類をし,①やさしい福祉のまちづくり部会,②安全な生活環境のまちづくり部会,③快適な環境のまちづくり部会,④個性ある産業のまちづくり部会,⑤文化を育む教育のまちづくり部会,そして⑥開かれた市政のまちづくり部会を設置をし,各部長がそれぞれの立場で部会長を務めており,さらに部会長のもとに課長職から副部会長を1人,副部会長の下に計画主任を2人,課長補佐・主幹職からあてております。これにより,全庁的な取り組みとするものであります。 また,調整委員会の構成につきましては,助役・収入役・教育長・各部長7人と,総務課長,財政課長,企画情報課長の13人から成り,基本計画の策定案を審議する機関となっております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 今,詳しくありましたが,要するに職員だけで部会であるとか調整会議であるとか,そういった詰めをすると,最終的にそのパブリックコメント制で市民の皆さんからご意見を聞くということであろうと思いますけれども,前期の平成13年度から17年度までの,過程でありますけれども,この成果についての取り方,分野別シートでチェックするとかいう話がありましたけれども,この期間に詰められた市の施策,事業についての達成度をどういう形で見るのか。そのことが大変私の聞きたいところでありますので,もう一度こういった点も具体的にですね,今後整備されて,達成度とかですね,評価がどういった目に,市民に映っているのかということについて,お尋ねをします。 再度,答弁をお願いいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) お答えいたします。分野シートにおける評価について,ご説明を申し上げます。 この分野シートにつきましては,総合計画に掲げる単位施策ごとに抽出をし,①前期計画期間内に行った事業の実績及びその内容,②前期計画期間における事業の積み残しの状況,そして③課題及び問題点を整理をし,前期での取り組みを,「A=充分な成果が上がった」,「B=一定の成果が上がった」,そして「C=当初の目標を達成していないなど,見直しや改善が必要」,のABCの3段階に分けて評価を行っております。 したがって,事業の進捗状況に対する評価が主であり,どのような成果や効果があったかを具体的に評価するものではなく,計画期間における各種事務事業を総括する手段の一つとして捉えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 今ちょっと最後の方に,どのような成果,効果があったかを具体的に評価するのではなく,期間中に各種事業がどれだけ進んだのかという話がありましたが,私もそこのところちょっと,課題と言いますか,今回の質問の主眼においているわけでありますが,その前に,市民の提言とかですね,ハガキとか,あるいは市政モニターの話もありました,パブリックコメントもありましたが,こういった方々のご意見なりをどういった活用をされていくのかですね,その考えについて,もう一つ答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 市民からの提言,ハガキ,市政モニターやパブリックコメントの活用と,その方法について,お答えをいたします。 市民の皆様からの提言・ハガキにつきましては,今年7月15日号の広報紙に着払いハガキを折り込み,市政に対する自由な意見を求める形で募集を行いました。その結果,42件のハガキが届いております。 また,市政モニターにつきましては,今年度,公募により14人の方にモニターを委嘱いたしておりますが,その方々に課題通信という形で提言をお願いしております。これらの意見・提言内容につきましては,事務局で取りまとめの上,先ほど申し上げました策定部会で充分に検討をし,計画にできるだけ取り入れることといたしております。 また,総合計画策定とは別に,これらの貴重な意見や提言については,職員が日常業務において,またこれから施策を検討する際の貴重な参考となるよう,全職員に対してメールにより送信をいたしております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) ちょっと質問がですね,予定よりも多少変更したり,あったりすると思いますけど,よく質問をお聞きになって,答弁をいただきたいと思いますが,今までお尋ねしたのは現状,策定状況についてお尋ねしたわけでありますけれども,いよいよこれから,今,策定中の後期の18年から22年のまちづくりの計画をつくっていかれるわけでありますけれども,それにあたって,前期計画をどういった形で評価するのかということが非常に大事ではなかろうかと思いますが,どのような評価をされ,後期に備えられるのか,このことについてお考えをお尋ねしたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 後期計画を策定するに際して,前期計画をどのように評価をし,後期計画につなげていくのか,とのお尋ねですが,先ほど,分野シートにおける前期基本計画の評価について申し上げましたが,分野シートにおきましては,この評価をもとに,後期基本計画において推進すべき施策及び事業についても,所管課における方向性が出されておりますので,後期基本計画に反映をさせ,実施計画に計上した上で具体的に事業に取り組んでまいりたいと思います。 また,本市におきましては,本年度から事務事業評価を実施いたしております。本年度は,実施計画に登載している事務事業のうち,継続事業である109の事業について評価を行っております。評価につきましては,担当課による一次評価と財政課・企画情報課合同による2次評価をもとに,行財政改革本部で審議を行いましたが,本格的導入の初年度ということもあり,評価票の記入方法,成果指標等の捉え方に改善すべき点もありました。また,評価の方法,そして評価を具体的にどう活かしていくのかといったルールがまだ明確になっていないという反省点等を踏まえ,今後,精度を高めていくとともに,実施計画策定においても活用できるよう,検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 具体的にお伺いしたいのは,例えばその成果については,教育に関しては,例えば平成13年以降,学力がどれぐらいであったものを,この5年間の計画の中でどれだけ上がったとか,あるいは非行という表現,どうかわかりませんけれど,どれだけ数字的に減になったかであるとか,あるいは心の問題とかですね,いろいろあると思います。それから高齢者の生きがいについても,高齢者の方々が生きがいについて,意識として当初は3割ぐらいの方が満足しておったけども,今は,4割ぐらい満足されるようになったんであるとか,充足度とかですね,増加,減少の成果を確認する必要があるんじゃないかと思いますし,また後で質問しますけれども,緑化については,市全体で何%しか緑化がなかったけども,この5年間,最終的には10年目標になりますので,中間期ではありますが,いい反省時期でもあると思いますが,この間,何割の緑化が増えたとか,あるいは街路であった場合には,国・県・市道にかかわらずですね,全体の延長でどれぐらいの街路樹があったけども,最終目標までの中間点としてはどれだけ達成したとか,そういった評価が私は必要ではなかろうかと,各種事業ごと,この事業をやったやらないは,これはもう当然でありますけれども,その結果として,市民が見やすい,どういった評価があるのか,市の内部でもそうですが,市民が受ける感想なり,幸せ感なりをですね,評価していく必要があるのではないかということでありますが,そのことについて,まだルールが明確になっていないというところがありましたけれども,再度,それについてのお考えを確認したいと思いますが,よろしくお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 評価の視点と評価ルールの具体性について,お答えをいたします。 事務事業の評価につきましては,事業の活動量を示す指標である活動指標,意図の達成状況を具体的に示す指標である成果指標をもとに,必要性,有効性,効率性の3つの事項について,5段階評価を行い,それにより①現状のまま継続,②拡充,③改善及び効率化,④縮小,⑤休廃止,⑥統合,⑦終了の,7つの方向性を出すものであります。これについて,まず,担当課における一次評価として,各評価項目に記載の上,今後の方向性を出し,次に,財政課・企画情報課合同によるヒアリングを実施した上で二次評価を行い,その上で行財政改革本部において審議を行い,確定するということになっております。 この一次と二次との評価視点の違いということですが,二次評価においては,できるだけ総合的な見地から判断するようにいたしております。しかし,まだ充分に機能いたしておりません。 次に,評価のルールが確立していない,その具体的内容ということですが,先ほど申し上げました①活動指標,成果指標の捉え方が適切でない場合があること,②評価の視点が評価者によってバラツキがみられること,③評価結果をどのように活かしていくのか,そのためにはどのような内容の記載及び判断が必要なのか等々の検討が不充分であると思われます。 この事務事業評価システムの導入につきましては,県下において数市が実施をいたしている状況でありますが,今後,他市の状況を参考にしながら精度を高めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 今現在,策定中でありますので,なかなかお答えしにくいところがあると思いますが,ポイントについては,その成果指標の話であります。宇土市の総合計画は,5年前に策定されましたけれども,私は従来の総合計画と違いまして,随分と内容的には,現実性のある,わかりやすい計画になっていると思います。従来の総合的な,できもしないようなことをたくさん上がっておりましたけど,宇土市で,私たちも議会として参加しておりますけど,随分内容のいいものであると,わかりやすいものであると思いますが,これは他市の事例なんですけども,先ほどから評価,成果指標と言っておりますけど,事業数量的な話はもちろん大事なことであると思いますけど,その結果として,このまちづくりの計画が,どれだけ市民に伝わったか,あるいは市民の前にどれだけのことをやった結果として,宇土市のまちづくりがここまで進みましたということがですね,数量で表れている。 あるところによりますと,この宇土市に住んで誇りに感じましたかというのが,以前は何%であったけども,この事業施策を5年間展開の中で,何%に上げる目標がありました。その評価をどうするのか。あるいは具体的に今,事業の話もありましたけれども,ごみの減量,リサイクルの推進については,1日あたりの市民の排出量,平成13年度には1日あたり何グラムであったのを,この10年の計画の中の中間点でどれだけ目標が達成したとか,このことをやはり今後の基本計画に活かしていかないと,最終10年後に,せっかく宇土市が皆さん一生懸命されておるまちづくりが,なかなか市民にも理解できないし,また市民からの評価も受けられない。結果としては,一生懸命汗流してやられておることが,市民の感覚として,宇土市のまちづくりがどれだけ到達したかがわからないということで,そういったことももう1回認識されているのかどうか,今後の計画の前に,もう1回,総務企画部長にお尋ねをしたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 後期基本計画の現実性を評価するための目標設定についてのお尋ねであるかと思います。 基本構想に掲げる「心ゆたかな環境創造の宇土市」の実現に向け,後期基本計画におきまして取り組んでまいります。 その基本計画において,市民から評価できるよう施策分野ごとに数値目標を設定すべきではないかということでございますが,たしかにそのような基本計画の策定も有効的であると考えております。 ただし,今回策定を進めております基本計画では,数値目標の設定は予定をいたしておりません。今後,実施段階においてそのような性格を付与できるよう,検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 確認しますが,今後の実施計画,これは実際行う過程の中でですね,そういった成果指標なり,捉え方をすると。確認させていただきますけど,市民の前に,目標設定を市が示すと,そして5年後,どれだけ達したかをまた市民にお伺いする,あるいはお示しするといった,そういった成果指標についての視点として,今後の実施計画の中で取り入れていくという解釈でよろしいでしょうか。答弁をお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) お答えいたします。 今,議員お説のとおり,実施計画の中で,付与できるものについては付与をしていくというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 他の市の資料もたくさん市にもあると思いますけど,ぜひ参考にしていただいてですね,実りのある成果,反省なり計画を進めてもらいたいと思います。 次に,都市計画事業をはじめとした,土地利用あるいは拠点事業,重点事業が今,進められております。現在,5年の中間点でありますが,当初目標に向かって,可能であるのかどうか,あるいは財政上等々の問題で,多少の変更なり,あり得るのか。このことについてお尋ねをしたいと思います。 続いて,総務企画部長にお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) ただいまのご質問は,後期基本計画策定にあたっての,財政的背景を踏まえているかという要旨かと思います。お答えをいたします。 議員ご指摘のとおり,三位一体の改革による税財源の見直しは,本市にとっても相当に厳しいものがあります。後期基本計画策定においても,当然,この点を考慮しなければならないと認識をいたしております。 しかし,基本計画は基本構想に掲げる,「心ゆたかな環境創造の宇土市」の実現に向けての取り組み方針でありますので,市民の皆様の快適な生活環境づくりのために必要な事業につきましては,積極的に掲載をしてまいります。 なお,事業実施につきましては,予算上の問題や社会背景等を考慮しながら取り組んでまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 都市計画をはじめとした事業,今後具体的にどういったことを今まで展開されてきて,今後されるのか,このことについて,三位一体の改革で財政事情も大変厳しいと。しかしながら,重点施策としては今後も進めていかれるのか。このことを主にお伺いしたところでございます。 少し私の質問とは,違った答弁内容のような感じを受けました。 再度,答弁をお願いいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 失礼いたしました。 本市のまちづくりにつきましては,総合計画の6つの施策大綱の中で,快適な都市空間のまちづくりの施策や,都市計画マスタープランに即して取り組んできております。 都市計画区域におきましては,都市計画街路の整備,あるいは浦田団地跡地の公園化をはじめ,計画的な整備を進めてまいりましたが,現在,特に平成16年度から国のまちづくり交付金事業として,宇土駅周辺整備事業に取り組んでおります。これは,宇土駅を宇土市の新しい顔,玄関口とするものであり,宇土駅東側地区の用途地域変更も視野に入れた土地利用を検討していく必要があると考えております。 また,この他にも走潟地区の上水道の整備や,緑川地区の下水道の整備等を計画的に行っておりますが,特に,緑川地区の城塚には,地域高規格道路のインターチェンジが整備される計画となっております。このインターチェンジを有効的にいかに活用していくのか,今後,計画的なまちづくりのビジョンのもとに取り組んでいく必要があると考えております。 また,網津地区では住環境整備事業,網田地区においては集落排水事業やマリーナ物産館の建設にも取り組んでいるところであります。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 取り組み状況はわかりました。今後について,目標達成,目標のとおり進めていくという解釈でよろしいわけですね。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) お答えいたします。 宇土駅周辺開発を中心とした地域の拠点整備事業につきましては,厳しい財政状況下にあっても計画的に推進すべき事業であると考えております。 また,都市整備に際しましては,土地利用計画が大切であり,今後のまちづくりコンセプトを踏まえ,検討していく必要があります。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 当初計画のとおり,今後,後半についても,重点的な事業については遅れないようにやっていくということでありますが,後段の都市計画区域,あるいはこれに近い城塚インター周辺あたりのまちづくり計画についてはよくわかりましたが,これよりも西側,宇土市西部,網田地域については,この総合計画の中では,均衡ある宇土市の発展ということで,市内校区,唯一人口減少が今まで起こってきたということで,大変危惧しておりますが,本市においても,あるいは議会においても,非常に重要な課題であるという認識には変わりないと思います。そのことについて,今後,どのようなお考えで人口対策なりを考えられるのか。今日の新聞には,宇土市は県内でも,16年度ベースでありますけども,熊本市を抜いて1番の人口増加の率を示しておったような記事を見ましたけれども,市としては,非常に着々と人口増加が続いていくという中で,どうしてもこの西部地域の人口減少問題は,避けて通れない問題であると思いますが,その西部地域のことについて少しお聞かせいただければ,よろしくお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 西部地域の人口減少対策について,お答えをいたします。 西部地区の状況ということでございますけれども,網津地区におきましては,民間開発による住宅の建設がみられ,若干の減少傾向を示しているものの,大幅な人口の減少とはなっておりません。しかし,網田地区につきましては,人口の減少が続いております。 今まで,網田地区の定住策として戸口団地,西原団地を以前,建設をいたしておりますが,近年は公営住宅の建設等は行っておりません。しかし,県道付け替え,あるいはふるさと農道等の交通基盤の整備,戸口・辺田目地区の漁業集落排水事業等の生活環境整備について,現在,取り組んでおります。 また,今年度から文部科学省指定で行われている網田小学校・中学校の一貫教育,正式には文部科学省による小・中一貫教育の研究開発校指定は,教育に視点をあてたまちづくりとして面白いポイントになるのではないかと考えております。 豊かな自然と大地の恵み,そして教育に熱心な網田の情報発信,これらを素材としたまちづくりができないか。地区振興会や地元の様々なグループの方々と議論しながら,今後の方向性を検討し,市としてバックアップできる部分について支援していく,そのような方策が今後,必要ではないかと考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 実は平成15年に議会におきまして,昨日,市長の方から定住都市づくりをという話がありましたが,なかなか住む場所がない,公営住宅も含めてですが,今おっしゃったように,西原団地とかについては,これはもう30数年経っておりますし,かなり旧型の古い建物でありまして,若者が定住するような,そういった公営住宅なり住宅が今のところないということで,15年には,たしか私の記憶によりますと,ぜひとも公営住宅について,西部の公営住宅,市営住宅について,調査研究にあたって検討したいという話があっておりました。宇土市の今の市営住宅は,事業としてはなかなか進めないというお話を聞いておりますが,実態としては,今年の12月現在で市の住宅課ですか,都市計画課になりますか,話によりますと入居希望者が今,約180から190世帯の入居希望者がいらっしゃる。この方々は今,入居希望で市営住宅を申し込んで待っていらっしゃる方々でありますが,延べ人数にして・・・600人から700人であろうと思います。 待機の期間はどれぐらいで市営住宅に入れるのかということになりますと,どこでもいいという方であれば3年から4年したらどれかに引っかかるかもしれんが,ぜひここにという希望者があった場合には,7年以上かかっている方もいらっしゃると。現在の宇土市の所有の市営住宅については,今,674戸待機されていると。先ほどの人口増加についても,私は住宅政策をもう少しいろんな工夫をしてやれば,さらにまた人口増にもつながりますし,特に西部の方々の意向を聞いてみますと,そういった定住のための住宅がほしいんだという方がたくさんいらっしゃいますので,そのことについて今後,具体的に取り組みを検討しますだけでは,なかなか答えにならないというような感じもありますので,もう少し具体的に答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) お答えいたします。 ただいま,西山議員ご指摘のとおり,平成15年3月議会におきまして,網田地区における定住施設の建設については,市長が「特に若い世帯が網田地区に居住できるように,市営住宅の整備を検討していきたい」旨の答弁をいたしております。 今後,網田地区の土地利用も含め,公営住宅の需要見込みなどについて,地元振興会とも協議をしながら,調査を行ってまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) はじめてお話聞きましたが,ぜひとも取り組んでいただきたい。西部,網田のためのですね,公営住宅とか,網田のための活性化ではなくて,宇土市全体のために,やはり1地区が人口減少化して,衰退化していきますと,当然,たくさんの税金を後でつぎ込むことになりますので,市全体の捉え方として,私は考えていただきたいというふうに思います。 ご承知のとおり,この総合計画には,先ほどお話があった6つの柱をもとにしてまちづくりを進めるというお約束をしていただいていますけども,その中で,快適な都市空間のまちづくりと,大変気持ちのいい言葉で上がっております。至る所に緑化であるとか潤いとか,景観形成に配慮したまちづくりをしたいということが,文言があちこちにあります。特に先ほど,総合計画,何回も見させていただきましたけれども,この中に宇土市内の小学生,幼稚園は入っているかどうかわかりませんが,中学生も挿し絵とか,あるいは作文をですね,随所に入っておりまして,大変いい表現がしてあると思いますが,総務企画部長,把握されているかどうかわかりませんけれども,この中に何十人も絵が入っていますよね。8割以上,9割近くが,きれいなまち,宇土市の将来はどうなのかというテーマで,きれいなまちということ。それから緑の多いまち,このことを作文でも,あるいは絵でも,絵であれば100%近いぐらいの必ず樹木があります。そういったことを踏まえて多分,まちづくり計画を総務企画部長,つくられたんであると信頼しておりますけれども,平成11年と14年に,私はこの美しいまちづくり条例について2回ほど詳細にわたって質問をさせていただきましたが,その当時,都市計画マスタープラン,これはまちづくりの都市整備版でありますけど,そういったものがまだ策定中である,あるいは環境基本計画が宇土市全体の景観もそうでありますけど,環境保全も含めた環境基本計画が今,策定中であるから,そういった上位計画を整備した後に,ぜひとも緑化,あるいは景観に関する条例,ガイドラインをつくりたいと,つくる必要があるということで,しっかりとお聞きしておりましたが,いよいよ先程の2つの計画についてはできあがっておりますし,私はもう,議会でお話ししなくても,執行部では着々と進めていく時期に来ているかなと思いますが,一つだけ勘違いしてほしくないのは,これは規制をするための条例ではなくて,宇土市の中で,国であるとか県であるとか,企業であるとか,あるいは個人の事業もあります,住宅の事業,庭造り,あるいは国においては道路づくり,県道は県道,そういったものを全体で事業が進む中で,宇土市でやるときにはこうだよといったルールなりをもっておかないと,本当に宇土市のステキなまちづくりが,今後どういうふうに展開していくのか,この3,4年間でも民間の事業も含めて,かなりの公共事業も市事業以外の事業も進められております。 総務企画部長,お尋ねしますけど,今の状況下でどのようなまちになっていくのか,抽象ではなくて,具体的なお考えも含めて,あるいは条例の必要性について,お考えをお伺いしたい。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 美しいまちづくりの観点からの条例制定の考え方はないのか,とのご質問にお答えをいたします。 環境基本計画を平成16年3月に策定をいたしておりますが,この中で景観施策につきましては,メインテーマを「やすらぎと潤いを感じる都市景観の保全と創出」を目標といたしております。 まちづくりを展開していく中で,都市美や景観美については,住民のそれぞれが美しさや考え方に相違があるものの,美観を損なうものを少なくし,市域中心部の都市景観,海や山を持つ市の周辺部の景観等を良好な状態に保つことが必要であり,住民の理解と協力が不可欠であります。 市では,平成7年1月に宇土市建築協定条例を制定をし,一定地域の建築物の敷地,位置,構造,用途,形態,意匠または建設設備について協定することができるようにしており,今まで百合ヶ丘,入地,花園台の団地において,生け垣や道路から構造物までのセットバック等の建築協定を交わし,調和のある景観づくりに取り組んでまいりました。 また,市が行う公共事業においても,街路や公園また河川や建築物に加え,歩道や街路樹等の整備にあたり,美しい景観形成に向け,その先導的役割を果たすべく,取り組んでまいりました。 議員ご指摘の景観条例の制定につきましては,景観に対する市民意識の高揚に努めるとともに,平成18年度から条例の制定に向けて,調査・検討してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 部長から,将来の宇土市の現実的な緑化とか景観の予想をお伺いしたかったんですけど,今,ありませんでしたが,あえて伺いませんけれども,18年度からその条例策定に向けてやるというお話でありますが,一つだけ具体的に上げますと,熊本市内から緑川橋を渡って宇土,富合も一部ありますけど,入ってくる。市内から緑川までに,熊本市内から緑川橋を拠点として,川のあっち側,熊本市側と宇土市側,随分違っていることはお感じになっていると思います。国道の整備にしても,県道の整備にしても,緑化あるいはガードレールの色,形,質,緑川からこっち,今,拡幅整備がされていますが,ガードレール一つにしても,住宅のフェンス程度であったりとか,あるいは緑化については安全地帯に木は植えないでセメントを緑色で塗ってあるとか,国土交通省,こういったことをやるんです。 熊本市に今,条例があります。私も役所時代に一部,若い頃に係わったことがあるんですが,熊本市に景観条例があります。その条例をそのままということではありませんが,その中には,「市長は,自分の市において事業がなされる,国であるとか県であるとか,そういった方々の整備事業に対して,熊本市の景観について意見を申し出る,しなければならない」という条文をうたってあります。そういったことがあるところとないところの私は差ではなかろうかと思います。 今後,来年度から取り組まれるという話になりますと,全く同じような内容でなくても結構でありますから,恐らくそういった条例,ガイドラインをもとにしたときに,10年後,20年後は県下でもピカイチのまちになります。そのことだけがまちづくりではないんですけど,やっぱり環境の中で,先ほどの総合計画の中で子どもたちが絵とか未来の宇土市を語るときに,そういったこともぜひとも具体的な指針として,取り組んでいただきたいと思いますが,もう1回担当部長でありますから,決意のほどを確認したいんんですが。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) お答えいたします。 18年度中に策定するこということではなく,18年度に条例化に向けた調査研究をしていくと,そして早い段階で条例化をはかりたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 18年度にすぐ条例ができるような内容ではないと思いますから,ぜひ取りかかるということで,早い時期の条例制定をやっていただきたいと。過程も大事ですからね,作る過程も。 去年,議会の方で,会津若松市に建設委員会で行かせていただきましたけれども,そのとき建設部長もたしか一緒に行かれたと思いますが,ぜひあそこ,まちづくり,景観条例できておりますが,この内容がとっても具体的で市民に理解されやすくですね,いい事例だから,ぜひ建設部長には部下,若い方,やってくれないかとお話をしておきましたので,恐らく2年ほどになりますから,職員が勉強をはじめているんじゃないかと期待しておりますので,よろしくお願いいたします。 この項の最後になりますが,市長にお尋ねしますが,前期の基本計画を振り返って,後期基本計画策定にあたる中で,田口市長の今後の取り組みについて,お考え,姿勢をお尋ねしたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 市長,田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) 西山宗孝議員の総合計画の中での後期基本計画についてのご質問でありますが,先程来,担当部長から相当詳しくご説明をいたしておりますので,私はこの基本構想の実現の中で,基本計画,これから作るにあたって,今後5年間を見据えた場合に,どういうところに力を注いでいくのか,いくべきであるのか,そこら辺について少し私の考えを申し上げさせていただきたいと思います。 実は今,先ほどの質問の中で,今朝の熊日新聞の朝刊に,今年の10月1日の国勢調査の速報値が出ておりました。これを見まして,宇土市の人口が3万8,022人,前回の5年前の調査に比べて767人増加をしており,増加率で2.1%ということでございまして,県下の都市の中では,熊本市を上回って,増加率にして2.1%でございますので,県下の都市の中では最も増加率が高い。このことは非常に私はそれなりに人口が増えておるということについては,ありがたいことだと実は思っておるわけでありますが,ここにきてこの増加率が減少傾向に転じつつある。特に今日のわが国における少子化傾向の中で,宇土市も他の都市と同様に,相当の少子化傾向にございます。これらの自然減というのはある程度やむを得ないのかなと思いますが,宇土市の人口増加は社会増,他の都市から宇土に転居してきていただく,この社会増によって人口増がずっと平成になって見られてきたということでございます。そのことを私は今,この後期計画を作るにあたって,最も重視しなければならない,そういう思いを今,強くしております。それが一つであります。まさに定住構想,宇土に多くの方々が住んでいただく,そういうこと。もとより宇土から市外に転居される方々が極力少ないような,そういう取り組みをしなければならない。そういう意味において,この後期計画の中に,定住の考え方を色濃く取り入れていきたい,そういう施策を考えていきたい。そういう思いが一つにはございます。 もう一つは,これから,この計画期間が5年後にほぼ九州新幹線が開通を見る,そういう時期になるわけでありますが,この九州新幹線の開通までに,私どもがやらなければならない事業が相当あるだろうと実は思っておるわけです。これは,まさに捉え方としては定住構想の延長線になろうかと思いますけれども,考え方としては,交流都市を目指そうと,そういう思いを強く持っております。それは,恐らく新幹線が開通をいたしますと,福岡まで30分足らずで通勤ができるという,そういう地理的な条件を持つところは,恐らく熊本県内にもそんなにないだろうと,実は私は思っておるわけであります。それは,新幹線に熊本駅を当然,私どもは見据えて,これからの様々な取り組みをしていくわけでありますけれども,新幹線の熊本駅に10分足らずでJRで行ける地の利を私どもは持っておる。そういうことを考えると,熊本都市圏の中で,新しい新幹線の熊本駅まで10分足らずで行けるところというのは他に私はないだろうと,実は思っておるわけです。 そこで,熊本から福岡まで通勤される方が,相当増えるだろうと。あるいは福岡から熊本にやってこられるお客様が,福岡から30分足らずで来れるところ,そういう私どもは魅力ある地域,それは宇土であると,そういう捉え方をして,これからの宇土のまちづくりに取り組んでいく必要がある。その一つが,先程来,総務企画部長が申し上げておりましたように,宇土駅のこの周辺の開発,お陰様でと言ってはいけませんけれども,宇土駅の特に東側の方は,今,手つかずの状態で,相当な空き地がございます。そこに今,民間の相当大きな企業が立地をしようという計画が具体化しておりますけれども,これらの施設は多分に福岡からのお客様を視野に入れた施設になるだろう。そういうことをお考えになっておられます。それは,私ども行政の目で見る,この宇土駅周辺の評価というよりか,民間企業の方々が,この新幹線後の宇土駅周辺の開発可能性を高く評価をしていただいておる私は証拠ではないだろうかと,実は思っておるわけです。したがって,駅周辺については,もう既に議会のご理解もいただいて,まちづくり交付金事業でもってこの駅の東側に大きな駅前広場をつくり,3号線からの導入路によって,民間の開発を誘導するような,そういう取り組みもいたしておりますので,それらが今後,この定住と交流都市の大きな私はある意味の起爆剤になるんではないかと,そういう考えを一つ持っております。それらを後期計画にきちっと位置づけをしていきたい。 もう一つは,これまた西山宗孝議員が指摘をされております,宇土の人口がそこそこ伸びてきたと言いますけれども,西部地域,とりわけ網田地域が人口増加の大きな足を引っ張っておる。毎年100人前後の方が網田地域から他のところに転出しておられる。極端な過疎地域を私どもは抱えておるわけでありますが,これが今,ただちに解消できるということではありませんけれども,一つにはやはりこの地域高規格道路,これが城塚熊本間が今,足踏み状態になっておりますけれども,いよいよ地元説明会もできる,そんな段階まできておりますし,これが地元の方々のご理解をいただきますならば,19年度から工事に着工をするというような運びになります。 先ほど,新幹線の通勤圏内という話をいたしましたけれども,西部地域が熊本都市圏に通勤地内に入るということになれば,間違いなく私は過疎に歯止めがかかるし,またそこそこ若者の働く場というようなものがこの地域に立地をすることになるだろう。そういうような思いを実はもって,これからの後期計画にそういう事柄もきちっと書き込んでいきたいと思っております。 それから,どうしても総合計画の中の基本計画でありますので,ある程度これは総花的にならざるを得ないわけでありますが,今,私は定住の話をいたしましたけれども,今,私ども行政の中で,何が一番優先すべき課題か,大事かという,そういったあんまり優劣を付けてはいけませんけれども,しかしながら,この少子化対策は,待ったなしの問題であると思っておりますし,そういう意味において,子育て環境をどう整備していくのか。少なくとも,ほかの地域に負けないような子供を産み,育てる環境づくり,これにはこれまで以上の私は力を注いでいく必要があるだろう。 これらを後期の基本形計画の中で,どういう形でどの程度盛り込むことができるのか,これを非常に重視をしなければならない課題ではないだろうかと思っております。 また,ご指摘があっております環境問題等々,総合的な福祉施策の問題,あるいは学校教育,教育環境の整備の問題,こういうものも私が今申しましたような定住構想に,それぞれ結びつけられるものでもございますし,特に教育の問題,今,小・中一貫校,全国にも数少ないモデル校が指定を受けることができましたし,それらの成果を充分検証をし,そしてできればこのほかの学校にもそういった取り組みができるような,そういうことを今後の計画の計画の中に盛り込んでいきたい。そういうことを今,考えておるわけであります。 全て申し上げられなかったところもあろうかと思いますが,後期計画を策定するにあたって,私の考え方を,以上,申し上げさせていただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) はい,ありがとうございました。いずれにしましても,計画の段階,あるいは10年の今途中でもありますので,最終は,5年後はですね,田口市政のそういった結実が評価されることだろうと思いますので,計画策定にあたっても,先ほど部長からもありましたように,最終的に市民がどれだけ実感できるのか,そういった計画をぜひ作っていただきたいというふうに思います。 次の質問に入りたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君に申し上げます。会議の整理上,ただいまから昼食をいたしますので,休憩をいたします。 ◆4番(西山宗孝君) はい。              -------○-------                 午前11時55分休憩                 午後 1時00分再開              -------○-------
    ○議長(河野龍之祐君) 午前中に引き続き,会議を開きます。 質疑並びに一般質問を行います。 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 午前中に続いて,午後の質問,あと2点ほどお尋ねしたいと思います。 最初に,宇土市の広報についてお尋ねをしたいと思いますが,冒頭お話しましたとおり,広報の必要性については,お話したとおりでありますけど,宇土市においての今の広報活動について,その現状をお尋ねしたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 広報活動の現状について,お答えをいたします。 市の広報活動は,現在,主に広報紙とホームページで行っておりますので,これらを中心にお答えをいたします。 まず,広報紙につきましては,従来まで,原則として月2回の発行を行ってまいりましたが,より内容を充実するため,本年6月からは月1回,15日の発行といたしております。 広報紙の内容につきましては,市や関係団体のイベントの案内,制度のお知らせ,タウントピックス等,できるだけ市民の皆様の身近な情報,必要な情報を掲載をするよう,心がけております。 また,市が行う公共事業の入札結果,市職員の給与,予算,決算の状況等につきましても,積極的に公表をし,情報の公開を行っているところであります。 次に,ホームページについてでございますが,本市におきましては,平成11年度にインターネットによるホームページを開設をいたしております。市からのお知らせ,催し物,会員の募集等に加え,地域の情報,暮らしの情報,市政の情報等の提供に努めております。 先ほど申しました,市広報紙につきましても,平成14年1月からの分は,ウェブ版として掲載をいたしております。 また,宇土市からの情報発信といたしまして,熊日新聞とタイアップした「ふるさとメール」を実施をいたしております。これは,宇土市の最新の情報をお届けするもので,会員登録を行えば,毎週水曜日にメールで送信されてまいります。会員登録は無料となっており,現在まで442人の方が会員登録をされております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 今,説明の中にですね,情報の公開とかお知らせとか,あるいは提供,お届けや送信とかいう言葉がありましたが,これは行政から市民に対する印象としては一方通行で放っているというような感もありますけども,これに対して,市民から行政へという反応といいますか,そういった広聴についても,今,説明なかったんですけれどもそれについて今,どういった実態であるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 広聴活動の現状について,お答えをいたします。 市の広聴活動の現状につきましては,市政に関するいろんなご意見をいただく,市政モニター制度,あるいは市の重要な計画の策定等に際してのご意見をいただくパブリックコメント制度等につきましては,実施をいたしております。しかし,広報紙の発行に関して,市民の方々がどれだけ関心を持っておられるのか,その年齢層はどうなのか,どのような記事が望まれているのか等々について,調査をしたことはありません。 情報提供に関して,一方通行になっていないかという,議員のご指摘に対しては,たしかに否めない部分があります。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 私も「広報」とかそういった専門家ではありませんので,あまりよくわかりませんけれども,広報のあり方については,ただ知らせるだけではなくて,目的は何にあるのかということをしっかり頭に描かないと,大変内容の薄いものになろうかと思います。 行政の情報は市が進める,午前中にも話しましたように,政策の形成をどうやって有効に実働させていくのか,このことが大変重要ではないかと思います。市長を筆頭にですね,職員の皆さんが一生懸命,日常的に仕事をされておりますけども,そういった施策を,どういった施策をやろうとしているのか,あるいは市民がどういった形で理解しているのか,あるいは満足しているのか。このことが一番大切ではないのかと思います。 宇土市のその広報のあり方について,あるいは広報戦略というものがですね,あるかどうかわかりませんが,そのあり方についてお尋ねをしたい,答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 市が行う広報活動のあり方ということでありますが,現在は,わかりやすく親しみのもてる広報紙づくりと,タイムリーな情報提供と,市の情報公開を心がけております。 しかし,広報の持つ意味と活用方法といった場合に,次のような整理ができると思われます。 ①わかりやすい広報の推進。②対話を重視した広報の充実。③政策の形成及び推進過程を身近なものにするための広報の取り組み。④市各課が連携した広報の強化。⑤宇土市以外への広報の積極的な展開。⑥災害等危機管理事案への的確な対応。の6項目に整理できると思います。 したがって,私たちも広報の意味を狭義に捉えるのではなく,市民に対する市からの働きかけ自体を広報活動と捉え,政策の形成及び推進過程を身近なものにするための広報の取り組みについても力を入れ,市民に対して,また市外の自治体や住民に対しても,宇土市が行っていることを正しく理解し,興味を持っていただくような広報活動を積極的に推進していくべきであると考えております。 次に,広報紙に対する市民の関心度の調査につきましては,広報モニター制度の新設,あるいはアンケート調査等を実施することにより,市民の市政参画への機会を拡大し,市民ニーズに添った広報紙づくりに取り組んでまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) お尋ねした中で,広報戦略,戦略的な広報ということについて,なされていますかというご質問をしたんですが,そのことはまだ返事いただけませんでしたけれども,静岡の例を一つとりますと,戦略的な広報を推進するということで,市政の全般について戦略をつくって,推し進めると。広報紙とか,あるいは新聞やテレビとかラジオも含めて,そうでありますけど,日常的な市の広報活動の中で,自治体がそういった戦略をもってやるかやらないかで随分市民に伝わる政策の内容であるとか,市民からの広聴の跳ね返りであるとかが把握できないということで,こういった政策をやっていると。細かく言いますと,プロのアドバイザーを入れて,各市役所の中のセクションで,広報とかお知らせとかするときには,30項目ぐらいのチェックを設けて,こういった方法で宇土市の広報を流してくれと,市民からこういった方法で集約してくれないかと,そういったあんまり苦労が常時に携わるんじゃなくて,プロのアドバイザーを入れて,そういった戦略をならって,日常的にやっているというふうな取り組みが、静岡県下ではなされているというふうに新聞等々で伺っていますけども,そういったことに対して,宇土市はお考えがあるか。今後,どう考えるのかについて,答弁をお願いしたい。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) お答えいたします。 先ほど申し上げましたように,現在のところ,広報への戦略的な手段は持ち合わせておりません。ただし,今後,必要に応じて,庁内でプロジェクトチームなりを組んだ上で対応をしていきたいというふうに考えています。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) せっかく予算付けてされますので,最大限の効果が発揮できるようにプロジェクトとありましたけど,わかりやすく言えばプロ,外からのプロの方でもアドバイスをもらって,そういった整理をされて,活かしたらどうかというふうに思います。 ところで,今,宇土市の広報予算がどれぐらいあるのか。あるいは,財政が厳しいんですけども,広報予算が組めない,あるいは規模がそんなにたくさんは期待できないと言いながらも,いろんな自治体では,八代とか人吉とかについては,宇土市で言う,宇土広報の1面なり,一部を使ってですね,民間のコマーシャルを載せて,その広告料でもってですね,財政の穴埋めをやっているというところも,これは一例ですけど,かなり増えておりますが,そういった予算についてのお考え,あるいは民間からのそういったコマーシャル代の収入とか,必要な時期じゃないかと思うんですけど,どうお考えでしょうか,お尋ねします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 広報に要する経費ということでありますが,まず,広報広聴費の平成16年度の決算額が約900万円,このうち広報紙の印刷代が約800万円となっております。このほかにも各課において,個別に作成するパンフレット等があります。これらが約250万円程度,合計で1,150万円が広報の経費として支出されております。また,これらのパンフレット等は,各課において必要に応じて作成がされております。 また,市が行う業務の内容,手続き等を一冊にまとめたインフォメーションガイドブックについては,作成する方向で現在事務を進めております。 次に,広報紙の有料広告についてでありますが,県下で2市が導入をいたしております。人吉市が平成16年度から,八代市が平成17年度からとなっております。聞くところによると,熊本市が平成18年度から導入予定であります。 しかし,その取扱い方法は違っております。人吉市は,市が直接募集する形で,5段組の最下段1枠を1万円で提供されておりますが,平成17年度の取扱い件数は3件と,目標に至っていないのが実情です。一方,八代市は4段組の最下段1枠を2万1千円として,8枠分を広告代理店と契約をされております。 そこで,本市における有料広告への取り組みの考えはということですが,最も注意しなければならないのは,広告主と行政が何らかの関係があるのではないかと見られかねない点があり,公の広報に有料の広告をとることは,慎重を期す必要があると考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 必要性についてはご理解をされたようなされないような感じがありますが,一番大事なことは,少ない予算を最大限に広報として市民の皆さんにお知らせする,市民の皆さんから意見を聞く,これが一番。特に財政が厳しいですので,なるべく紙代とかですね,ボリュームでもって金は使わないようにということが大事だろうと思うんですが,一番最後に予定もしなかった答弁をいただいたんですが,一番大切なことは,広告主と行政が何らかの関係にあるのではないか,このことがちょっと私はあまりわからないんですけども,一番何か重要な答弁のような感じが今しましたので,どういった意味か,説明をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 市長,田口信夫君。 ◆4番(西山宗孝君) 市長ではなくて,担当部長。 ○議長(河野龍之祐君) 答弁を求めていますので。 ◎市長(田口信夫君) これは私が答弁にするにあたって助言をした部分でございますので,私から答えさせていただきたいと思いますが,かつて私も県広報を3年ほど経験したことがございまして,各新聞社さん等の紙面を購入して,広報をするわけでありますが,その県広報の下段に,広告を取るということをやりました場合に,どういう企業が,どういう業態がここに広告を出されるかということで,非常に議論が県議会でもあった経験がございます。従って,私どもは県広報の紙面を15段全て借り切って広報をしたという経験を,私自身持っておりますので,例えばどういう業態は,ちょっと広告をお断りというようなことがなかなか基準を引くのが非常に難しい。宇土市内でも,いろんな業態,経営をしておられて,最も広告を出しやすい企業,いろいろあるわけでありますが,そういう企業さんが,県広報にぜひ一つ私どもも出したいというふうにおっしゃったときに,どういうお断りをすることができるかというのは,非常にこれは悩ましい問題でございますので,この広報に広告を取るというものは,やっぱり慎重を期さなければならないんではないか。したがって,今,いくつかの市でそういう広告を取っておられるということでありますので,どういう業態の広告を取っておられるのか,そこら辺も充分私どもも勉強して,そして結論を出したいと思いますので,そのようなお答えをさせていただいたわけであります。 よろしくお願いいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) はい,よくお考え,心配な点,わかりました。静岡市はじめ,全国でやっているわけでありますが,今,ご心配の点と言いますか,非常に難しい点については,ある市では市役所の中に,広告審議会なるものを置いて,記載予定の広告に,そういった問題,支障がないかといった,その審議会を設けてありますし,例えば商品広告であっても,その商品の価格の金額のものは入れないとか,細かいような話が上がっております。 各企業だけではなくて,各種団体等々もありますので,そういったことを踏まえて,あるいは他市町村の参考,研究しながら,私はこの財政難の時代ですから,わずかでもいいから,そういった費用を充てるという視点も,ぜひ持っていただきたいと思います。 18年度から熊本市もまだ準備できていないそうでありますけど,予算,財政上の問題で少しでもそういった予算の工面をしようということで,今,検討中であると聞いておりますので,ぜひとも前向きに検討いただきたいというふうに思います。 次の質問に入りますが,冒頭にも申し上げましたように,行財政が進む中に,これによって行政のスリム化が必然的に求められる。こういった中で,市民の多様なニーズは増える一方,行政を運営する,宇土市を経営する職員には,非常に専門的な知識であるとか,あるいはマネージメント能力とか,幅広い能力,資質が要求されることになります。 千葉県の市川市をはじめ,こういったものに対応するために,民間からの中途採用によって,民間の豊富な経験を持った人材を活用するケースが大変増えておると伺っております。宇土市においても,そういった実例もありますので,まずその実例とその効果について,実態をお尋ねしたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 民間人の積極的な登用,採用について,これまでの民間人登用の実績と効果について,お答えをいたします。 民間企業経験者が採用試験合格して採用された例は多いものの,民間経験者を前提として,一般職員として採用したことはありません。ただし,民間企業経験者等を市民会館や地区公民館長として委嘱をいたしております。 効果につきましては,非常勤の例ではありますが,市民会館長に代表されますように,一般職員とは違った視点での会館運営がなされており,自主文化事業の開催増加や集客において大きく伸びており,市民から高い評価をいただいているところであります。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 市民会館の館長さんに,民間人の採用については,これは宇土市のみならず,県下,非常に有名な話でありますけれども,宇土市の市民会館は昭和47年に創設された当時は,熊本県下でもそれはもうすごい有名と言いますか,肝いりでできた施設であると伺っております。当時も文化的田園都市という何かまちづくりで,非常にそういったリードした施設でもあると伺っておりますが,その後,全国の市町村にたくさんの施設ができて,宇土の市民会館は古いとか,小さいとかいう市民からの意見もありましたけれども,その後,先ほどおっしゃった市民会館を民間の方から採用された以降ですね,それこそ再び宇土市民会館が県下でも注目を集める施設になってきたことについては,皆さんご承知のとおりであると思います。私は,そういった以降,市民会館がまた光り輝いてきたんじゃないかという印象がありますが,かなり施設は古いんですけれども,運営面では一流の市民会館として,今,再出発しているところではないかと思います。 先ほど,総務企画部長が,あまり市民会館のことを誉められないというか,成果をですね,具体的にお述べにならなかったものですから,資料,今,手元にありますけど,たまたま民間人の放送局経験者の方を,田口市長が登用したということから始まるわけでありますけども,平成13年に採用されておりますと思いますが,例えば宇土市の自主文化事業で,市民会館の入場者数を比較しますと,市民会館の館長さん,民間からの館長さんが就任されるまでは,年間通じて1千人台であった,人の入りが。現在では5千人に近い数値を年間示している。あるいは大ホールの利用率,これは年間通してでありますけども,平成12年度の129回,年間通して,利用されたものが。平成16年度のベースでは223回利用されておる。はっきりそういった館長さんの登用次第であるというふうに私は思うんでありますけれども,こういったいい事例をですね,ぜひとも市民会館だけではなくて,市の一般の都市づくりであるとか,あるいは環境であるとか,医療,福祉,含めたところのですね,先ほど制度がいろいろ難しいという話もありましたけど,いろんな登用の仕方があると思いますので,そういった民間の活用についても,ぜひ検討をいただきたいと思いますが,担当部長のお考えはいかがでありますか,お尋ねします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 市の専門分野における民間人からの人材登用について,お答えをいたします。 特別職の場合,地方公務員法に定める懲戒処分の対象とならないため,任せる職務を絞り込む必要があります。そのため,一般部署にスタッフとして配置する場合は,他の一般職員と同様の業務分担とすることができません。一般職として登用するのであれば,正規職員または任期付き職員として採用することが前提条件となります。任期付き職員とは,高度な専門的知識,経験を有する者,または優れた識見を有する者を,一定の期間内に終了することが見込まれる業務,または一定の期間内に限り業務量の増加が見込まれる業務について,条例で定めるところにより,5年以内の期間で任期を定めて,選考により,一時的に任用することができる制度です。 メリットは,民間企業等で培われた知識や経験を,ダイレクトに公務に活かせるという点であり,職員を一から育てるのではないため,即戦力としての活用が可能と言えます。しかし,高度な知識,経験を有するといった前提条件があるため,一般の職員採用のような競争試験ではなく,どうしても選考による採用に頼らざるを得ないという面があり,採用の不透明さが懸念されております。 全国的にみても,都道府県や政令市といった規模の大きな自治体では,制度化されていることが多いものの,中小規模の自治体では制度化しているところが少ないというのが現状です。ちなみに,県内に限定すれば,県は制度化しているものの,採用の実績はなく,熊本市ですら制度化もなされておりません。とはいえ,民間のノウハウを行政運営に活かせるという点では有効な制度であり,本市においても活用が可能と思われる部署はいくつかあるのも事実で,業務のアウトソーシングなどと比較しながら,今後,検討を進めるべき課題だと認識をいたしております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 要するに採用の方法はたくさんあるというふうに理解してよろしいわけですね。採用の方法はたくさんあるということですか。採用の仕方については,いろんな方法があると,採用,民間からの。職員への採用の方法はたくさんここに幾つか並べられたから,そういった任期付きとか,そういった方法はたくさんあると。そういうふうに理解しますけど,熊本市すらしておらないというのは,私は"はかり"には掛けられない問題であると思っていますので,ぜひともそういった市民会館の先例を良い例として活用の方法を検討していただきたいというふうに思っておりますが,ちょっと言い足りませんので,少し紹介します。熊日新聞の11月6日,日曜日,社説の下にですね,「射程」というのが,ここに,熊日社説の下にありますが,ご覧になってないでしょうか。公立文化ホールの課題ということでありますが,ちょっと一部紹介しますと,「県内の各施設の共通の悩みが公演の誘致や集客,各施設の役割分担など,プロの公演に頼るだけで,利用者は限られている。住民が気軽に使える雰囲気作りが必要だということで,多くの何百席規模と持った市町村が苦慮していると。こういった中で,4年前に民間から館長を招いた宇土市市民会館の取り組みは,大変興味深い。市民が本当に聞きたい,見たいイベントを,市民自らが企画して,運営するボランティア団体等々の活用によって,今,ホールは最大限に利用されている。また,大ホールの利用についても,市内小・中10校に1日丸々無料で貸しだして,総合学習の機会も与えている」というような記事が,ぜひ見ておいていただきたいんですけども,県内からもかなり市民会館,見に来ています。私はこういった先例を田口市長が県内に先がけて採用されたことに対して,非常に大切なことであると,ぜひとも他の分野にも参考にして,研究,検討してていただきたいと思いますが,千葉県の市川市では,今年,一般の採用の時期に,採用基準の学歴や年齢制限を撤廃して,民間の経験者でIT関係の方を41歳の即戦力を今,採用して,非常に大きな成果を出しているという話も伺っております。たくさんの採用の仕方,課題がありますけども,良い例を参考にしながら,採用権者である田口市長が,どのようなお考えであるのかお尋ねしたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 市長,田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) 公務員の任用制度についての具体的なご指摘でありますが,先程来,担当部長が答弁をしておりますとおりに,一般職に属する公務員という前提で答弁をしておるわけでありまして,地方公務員法の中には,一般職の公務員というのは,制度的には常勤職員を前提としておるわけですね。だから一般職で,非常勤という考え方を法律の中に取っていないわけでありますけれども,今,西山議員が,市民会館の館長の例を上げられたわけでありますが,これは私どもがお願いをしておるのは,非常勤という形で実はお願いをしております。市民会館の館長が,果たして非常勤で良いのかという議論になりますと,それなりのスタッフがおりますので,館長は非常勤でも務まるんではないかと,私はそのような考え方で,三浦館長をお願いをしたという経緯がございます。したがって,私ども宇土市のような規模の自治体の場合は,人事委員会を持たないわけでありますが,先ほどから,西山宗孝議員が指摘があっておりますように,県とか政令市とか,あるいは熊本市も人事委員会を置いておりますけれども,こういった任用機関を置いておるところにおける一般職の任用の仕方,こういうふうなのは当然ながら,人事委員会でいろいろと検討され,実施していくということになりますが,私どもはどうしても任命権者に全ての権限が委ねられておるということでありますので,そういう意味においては,非常に制約があるというか,当然ながら,法の指針に沿った任用のやり方をやっていくということになりますが,先ほどおっしゃったように,年齢によってできるのかできないのかという議論になりますと,私はそれはできないことはないと思っております。従って,行政組織がどういう人材をそこで求めておるのか,それらを充分精査すると言いますか,検討して,それがどうしてもそういう人材がこの部署に必要だということであれば,それはできないことはないと。ただ,一般的にそれらが行われていないという実態を,先ほどから申し上げておるわけでありますけれども,今後,そういうことが出てまいりました場合には,充分に検討をしなければならないことではないかというふうに思っております。 極めて抽象的なお答えになりましたけれども,そういうことでご理解をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 西山宗孝君。 ◆4番(西山宗孝君) 市長のお話,抽象的ではなくて,割と具体的にわかりやすく私は受け取りました。 ぜひとも担当の総務企画部長においてですね,そういった問題点を整理されて,市長に挙げていただいて,こういったセクションにはこういった形でアドバイザーなり,採用したらこうなると。市民会館が一番良い例でありますので,手法はたくさんあると思いますから,ぜひ挙げていただきたいというふうに思います。 3点お尋ねしましたが,平成13年にこの議会で議決しました,宇土市の総合計画,10年のまちづくりプランのいよいよ後半の仕上げに今から宇土市は入っていくわけでありますが,「三位一体の改革」,あるいは「第6次行財政改革」といった非常に財政面が厳しい状況下にあると思います。 ただ,ソフト面,ハード面問わず,前期でせっかくいい種を蒔かれているわけでありますので,この施策が大きく宇土市の都市的発展として,息づこうとする大切な後半の時期であると思います。 ぜひとも実現に向けて,市長,職員一丸となってですね,責任を持ってこの市政運営にあたっていただきたいということをお願いしまして,質問を終わりたいと思います。 ありがとうございました。                    (拍手) ○議長(河野龍之祐君) 11番,谷口壽君。 ◆11番(谷口壽君) 失礼します。愛市同友会の谷口です。午後のお疲れの時間をいただきまして,しばらくの間,ご静聴願います。 私は,観光地及び史跡環境整備で,観光振興事業に伴い,宇土市が独自に取り組む史跡の整備についてと,また2番目は,保育園,幼稚園及び小中学校防犯対策。関係職員の防犯に対する啓発及び施設の充実についての質問でございます。よろしくお願いします。 先程来,市長の提案理由の説明で,新幹線の開通をにらみ,宇土駅周辺整備に精力的に取り組んでいきたいということの提案がここにあっておりますが,一言私の方からお願いしたいのは,新幹線が開通する,いわゆる今の工事中に,沿線住民が騒音振動問題で,非常に問題を抱えておるということも視野に置いておってください。この件は,次回の議会の方でまた質問しますので,今日は観光地の方で史跡,名所の方で質問させてもらいます。と言いますのが,熊本県の方でも,お祭り事のように新幹線の開業に合わせて,乗り遅れるなと,観光事業のことで精一杯走り回っておるようでございますが,当地区の地域の観光振興事業に伴って,熊本県の地域振興局の方でそういうような協議会ができたということも聞いておりますが,そういうような協議会がもしできておれば,それの旗振り役の会長さんはどなたか,一つ経済部長,答弁願います。 ○議長(河野龍之祐君) 経済部長,宮下正信君。 ◎経済部長(宮下正信君) お答えいたします。 熊本県では,平成17年6月7日に潮谷県知事を本部長とする,「新幹線くまもと創りプロジェクト推進本部」が設立されております。それを受けまして,宇城地区では平成17年7月29日に,「新幹線くまもと創りプロジェクト宇城地域推進本部」が設立され,田口市長が本部長となっております。 このプロジェクトは,3つのワーキンググループに分かれており,1,行ってみたい宇城ワーキンググループ(観光振興・交流促進担当),2つ目に,元気いっぱいの宇城ワーキンググループ(産業振興担当),3つ目に,くらしの豊かさを実感できる宇城ワーキンググループ(定住促進担当),それぞれのグループで戦略の方向性や,具体的なプロジェクトについて検討を重ねております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 谷口壽君。 ◆11番(谷口壽君) ありがとうございました。そういうような観光振興事業の会長は当市の市長ということで理解をしておきます。 この観光地の対策等につきましては,後ほど市長の方にお伺いをしまして,あとはこの史跡名所の環境整備で,これをいわゆる当市が独自で取り組むやつ。先般来ですね,去年から大王のひつぎとか,非常に大々的にこれは私は史跡と同時に,これだけの34日間の実験航海をやったということは,これは十分観光のPRということに私は理解しております。と言いますのが,どこまでが学術的なのか,どこまでが観光の施策なのかということで,自分の理解としましては,史跡の環境整備と,それを見に来る人は宇土市以外の人が見に来るのは観光客というように私は理解するわけでございますが,そういうようなこともですね,踏まえた中で,近々,大王ひつぎの実験航海というのが今日の新聞,あるいは昨日の新聞にも載っておりますが,例えば馬門石の発祥地の地というのが,果たしてどこにあるのかと。地元の人はわかっておるけど,じゃあ宇土市以外の人たちが,熊本市,熊本県,あるは県外から,馬門石の発祥地はどこにあるとですかといった場合に,標識もないですよ,今。57号線沿線にでっかい標識をですね,立てるぐらいの史跡のこの案内。非常に不親切と私は思うんですよね。それで,そういうことも,重々踏まえながら,この史跡をですね,今回は独自でできる案をご提言をしたいと思っております。と言いますのは,常々,地域を歩いておったらですね,非常に地域地域のおばあちゃんたちが,お地蔵さんとかあるいはそういう神社を,毎月命日と言いますか,1日,15日にきれいにお掃除をして,お参りをやっておられると。どうしてかと思って聞きましたら,宇土にも48カ所があるとですばいと。それで,あちこち調べましたら,宇土巡礼33カ寺というのが,教育委員会の方で昭和51年につくってありました。51年ですよ,昭和の。それっきりですね,全然施してないと。したがいまして,熊本県下14市で,こういうお地蔵さんとか,そういう祠とか,こういうような立派な宇土にも33カ寺のお参りといいますかね,そういう立派な史跡がありますので,私はこういうのを一番今から整備をして,先程から市長の方からもあっております,新幹線をにらみ,乗り遅れないようにという意味の言葉もあっておりますが,こういう独自でできるやつ。と言いますか,やっぱりこういう,貴重な先祖が大事にしてきた保持保存,こういうのを宇土市の目玉といいますか,史跡名所の環境整備をやれば,必然的に地元のお年寄り,地元の女性あるいは子どもたちの社会勉強とか,あるいは今,非常にご提言があっております安近短ですね,安心して近いところを短時間で回ると,こういうウォーキング的なやつもあれば,ハイキング的なやつもあれば,そういうのが一番,市民あるいはお客さんを呼び込める施設じゃないかと思っております。したがいまして,宇土市が独自で,できるのは一つ今,ご提言したんですが,これに合わせまして,その途中には,轟地区には水源もございます,大太鼓収蔵館もあります。それと,細川さんの16代の墓地のうちに14代があります。こういうのをラップすれば立派な史跡散歩ができると思うんですよ。非常に教育委員会の方は観光というような名目を使えば抵抗があるようですので,史跡巡りということで私は質問をやっておるわけでございます。したがいまして,こういうのを立派なやつがありますから,当然,馬門石の発祥地のそういう案内標識とをラップした中で,教育委員会の方のお考えをお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 教育部長,吉永栄治君。 ◎教育部長(吉永栄治君) お答えいたします。 宇土巡礼の33札所,宇土巡礼の33寺とおっしゃいましたけども,その札所のことだと思いますけども,この宇土巡礼33札所巡りにつきましては,地域に残る観音堂や地蔵堂,寺院などの歴史的に由緒深い所を訪ね,散策するもので,宇土市の特色ある伝統として重要なところであるというふうに認識しております。 近年は,高齢者の方々や家族,あるいはグループで,そのような場所をまわって,地域を知りたい,健康づくりのためということでウォーキングやサイクリングで回っておられますし,また小・中学生の学習の場としても活用できるというふうに思っております。これは100年以上も前から続いている歴史的伝統でもあり,お堂などには数百年前からの仏像が安置されているところがあるなど,宇土市に残る貴重な文化的遺産でもあり,大事にしていく必要があるかと思っております。 市民の方々にはもちろんのこと,市外の方々にも周知したいと考えておりますので,観光資源としても活用できるものと思っております。 また,先ほどからおっしゃっておられますけども,大王のひつぎ実験航海事業がございましたけども,その看板の設置ということでございますけども,一応,馬門石の発祥の地,網津の馬門ですけども,そちらの方にも案内看板をということでございますけども,今後,看板の大きさとかデザイン等,十分に検討をいたしまして,なるべく早い時期に設置場所も含めまして,検討していきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(河野龍之祐君) 谷口壽君。 ◆11番(谷口壽君) ありがとうございました。 あのですね,馬門石の発祥の地は,もう本来ならばできておかにゃいかんとですよ,本来ならですね。ちょうどあそこの住吉の57号線の橋のところに,あそこにあじさいの湯という看板があるでしょう。実験航海が済んでもう何カ月ですか。そういうところにフォローするような配慮が欠けているんですよ。いくら市長の方が新幹線開通に合わせていろんな施策をやっても,人,県外の人あるいは宇土市外の人が見に来なければ,もう完全に自画自賛で,一過性なんですよ。したがいまして,そういうのが,本当の教育の在り方と思うんですよ。先ほどから私の方は,観光というのは,控えておったんですが,やっぱり,案内標識ぐらいは,思い切って大きなやつをですたい,5メーターぐらいあるのを,ボーンとつくってもらえばですね,非常に地元の人たちも,息がやっぱ上がると思うんですよ。それと今のこの宇土市,33カ寺のご答弁ですが,私がこれ言ったのはですね,今から新幹線の開業まで6年かかります。33カ寺と言わずとも,48カ寺ぐらいに,精査をしてですたい,来年度ぐらいから,一年間に10カ所ぐらい整備してですたい,標識をつくると,市長が言っているように,観光振興事業が,非常にタイミングがいいんですよ。それで,具体的に,来年度から何カ寺ぐらい環境整備,あるいは条件整備をやられるか。具体的に一つご答弁願います。 これは,教育長の方でしょう。 ○議長(河野龍之祐君) 教育長。 ◎教育長(根本忠昭君) ただいまのご質問にお答えいたします。 私も観音堂,地蔵堂,非常に宇土には文化遺産があります。これは非常に大切にすると同様に,継承していかなければならない財産だと思っております。今,議員から出ました,具体的なことでございますけれども,33札所,何人かで先だって回ってまいりました。個人的にもたくさん回っておりますので,本当に整備されているところ,ちょっと心配のところもありますけれども,こういうことで思っております。初年度において10の標札を付けていきたと思っております。 それと先ほど,馬門石のことがでてきましたので,ちょっと今までのことでご紹介させていただきたいと思います。 実は,九州都市の教育長会議が鹿児島でありました。それに熊本県の教育長会議が人吉でありました。その中で,宇土の馬門石のことについてPRをしてきました。それともう1点ですけれども,住吉中学校では,国際教育の県の発表会がありました。網津小学校では教育課程で宇城指定ですけれども,県からたくさん来られて発表会がありました。その中でも馬門のことについて,お話をしてまいりました。そういうことで,非常に多くの方に宇土のことを知っていただいたと思っております。 先ほど,部長が言いましたように,このことは早急に考えて,設置ですかね,していかなければならないと認識しております。 以上です。 ○議長(河野龍之祐君) 谷口壽君。 ◆11番(谷口壽君) ありがとうございました。 今ですね,教育長が10箇所程度,標識を設置しますと,標識というなら,端的に言うなら棒杭ば打つとでしょう。 ◎教育長(根本忠昭君) どうも失礼します。あのですね,標識て,標柱です。立てるのを今までですね,見てきたら,木でつくってあるのがありますね。あれはもう,ほとんど下の方が腐れておりますので,それじゃなくて,アルミニウムですか,金ですかね,腐れにくいものでやろうかということで,計画をやろうかと今思っております。 以上です。 ○議長(河野龍之祐君) 谷口壽君。 ◆11番(谷口壽君) 教育長,あのですね,標識でも標柱でもいいんですが,今から6年ぐらいあるから,来年度ぐらいから具体的に環境整備をしてくれというのは,結局,例えば部落部落に行って,おばあちゃんたちが毎月掃除をして,環境整備をやっておられるような程度の環境整備をお願いしたいというのは,やっぱり地元の人たちがウォーキングなり,あるいはハイキング,散歩,子どもたちあるいは女性たちが見に回る。そうすれば当然,交通機関の交通運輸のこの辺で言えば宇土駅,住吉駅,網田駅この辺に今度,宇土市33カ寺史跡巡りのパンフレットをつくるでしょう。そのときに,祠ばかりあってから,標柱があったっちゃですたい,やっぱりこういう,きれいなやつをつくっておかんとですね,おざなりの環境整備じゃいかんわけですよ。それで,四国のああいう88カ所のようなことまで私は言っておりません。やっぱり普通,常識の範囲で,整備をしてほしいというのは一番良い例がですね,栗崎の横綱の不知火諾右衛門ですか,あの方はですね,不知火側の方から立派な道ですよ。残念ながら宇土の方はどうですか。そういうようなことをですね,整備してほしいというんですよ。だから宇土市で,独自でですね,できるのをいかがでしょうかといったのが,私はこの33カ寺を掘り起こしましょうと。宇土市の3万9千の人口のうちに,約20%以上が高齢化でしょう。じゃあ,安心して近場でにぎりめし作って,短い時間で回れるようなですね,こういうのを作ればどうでしょうかと言って,教育長の方も,わかりましたと,10カ所ぐらいやりましょうと。標柱ばかりならですね,もう何万円もいらんとですよ。ある程度そういう吉永部長の観光ということを言われましたので,あえて言いますが,そういう観光にですね,引用,利用ができるような,施設を整備してほしいというんですよ。再度お願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 教育長,根本忠昭君。 ◎教育長(根本忠昭君) 今のことにお答えいたします。 本当に散策して,良かったなと,あるいは散策していきたいというものに,私は作り上げていかなければならないと思っております。先ほど,50何年にできておりまして,パンフレットも非常に良いのができておりますので,さらに整備とともに,そのパンフレットあたりも並行しながらですね,作っていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(河野龍之祐君) 谷口壽君。 ◆11番(谷口壽君) よろしく一つ,期待に添うように環境整備をお願いします。と言いますのは,なぜかと言いますのは,何もですね,熊本市内とか八代市内とか,熊本市のように70万人口のおるところにですね,対抗しようと思っても,ツキとスッポンですよ。じゃなくてですね,そういう熊本県下14市で,まだ作ってないという身近なやつを作っていただければ,そう経費的にも,負担増にはかからんと思うわけですよ。したがいまして,できますことなら,毎月1回ぐらいは観光課と教育委員会が,勉強会というとおかしいんですが,やっぱそういう今から先の生き残り策を,協議してほしいというお願いでございます。したがいまして,この名所史跡の環境整備のことは,教育長から具体的な答弁をいただきましたので,結構でございますが,この観光地,観光振興事業,これは市長の方にちょっとお尋ねなんですが,先程来,新幹線の開業における宇土駅前の開業に全力を入れますというような市政方針もありますが,その新幹線が開業すれば,非常に観光の流れが変わってきます。今までは観光の形態というのは,団体旅行,会社の社員旅行とか団体旅行。ところが今は,個人グループあるいは女性のいわゆる参加型の旅行とか,体験型旅行なんですよ。それで,そういうことも踏まえた中で,熊本県がスローガンに上げております,宝を磨く,宝を活かす,宝を知らせると。この3つの基本で取り組みましょうと。それと,あと一つですね,熊本県の潮谷先生が熊日新聞で,1面でこれは言っております。熊本県はエコファーマー,県認定の環境にやさしい農業に取り組む農業者,全国一番ですよ。したがいまして,ふるさとの食べ物,今までは地産地消で,言っておったんですが,地産他消,地元のやつが博多とかあるいは久留米辺で非常に人気があっているのがまた帰っているんですよ。それで,これはもうまぎれもなく,そういうふるさと食の名人を活発化した中で,地域を活かすと。今,宇土で,朝市が細々とあっているんですよね。これが何年と続いております。こいうのを,活かしてくださいと。これは熊本県知事が観光振興事業ではっきり言っております。したがいまして,宇土の場合はですね,博多,言われましたように博多から熊本,熊本駅で降りて宇土を利用しようと,定住圏もいいですよ,じゃあ観光事業どうするんですか。それで私たちは,交通従事委員でしたので,この辺で,宇土駅の活性化,宇土駅前広場の改良も結構ですが,市長もご覧のとおり,宇土駅は旧下益城にあったんですよね。それで一番,宇土駅は端っこにあるわけですよ。朝夕の渋滞をですね,市長もご存知だということは,十二分私も認識しておりますが,ああいうところの駅も確かに大事にしなければいけませんが,じゃあ地元の住民がですね,あるいは県外から来る住民が,いやもうこの辺で市長の発想をですね,もう1回お考えならば,新駅をですね,というような創造,いわゆるつくり出す,そうすれば,地元住民の利便性もありますが,定住の促進もあります。あえて観光立件も,観光の勝負にもですね,できるわけでございます。 ちなみに,鹿児島本線もあります,三角線もあります。そういう新駅を,つくって,人口が2.1%増と言われましたが,そういう観光事業というのはですね,他力本願が非常に多いんですよ。人間が来ぬことには活性化はでけんとですから。それで,自分たちが言っておるのは,観光事業というのは,そういう受け入れ体制と,交通の利便性,いやそれはちょっと近うございます。近くて結構なんですよ。身近な例を言えば,水前寺と新水前寺が600メートル,南熊本駅と平成駅が800メートル,上熊本,工大前駅が880メートルです。そういうアクセスを準備しなければ,いくらこうします,こうしますとビジョンがあっても,人は来ないんですよ,人は。それで,自分たちが言っているのは,この観光振興事業で本当に市長が本腰ということも理解はしておりますが,我が町の宝が輝くというのは何かと。そういう今,宇城市観光振興協議会とか何とかありますが,うちは宇土市でございますからですね,宇土市の観光事業を,市長,再度,私が言っているのは,ラップした,博多通勤圏も結構ですと。これは博多通勤圏というのは,サラリーマンが宇土から行く,博多の人たちが宇土に住んで,定住ですから。先ほど経済部長の方から答弁があったんですが,こういう事業,これはもうここにはっきりあるんですよ。観光振興と,産業振興と,定住促進。完全にこれはもう,市長のお考えとマッチしておりますので,再度,こういう事柄で,もしあるならば,交通の機関を充実させるのが本当の観光振興事業じゃないかと思っておりますが,市長,お考えを一つ,よろしくお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 市長,田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) 谷口議員の観光振興と新幹線の関係についても述べておられますので,少し私が答えますのが,的を得ておるかどうか,ちょっとわかりませんが,この新幹線熊本づくりプロジェクト,これは潮谷知事が提唱をされて,今,各地域推進本部というのがつくられておりまして,宇城地域2市3町で,この地域推進本部を構成をして,いろいろとお勉強をしておるという段階でございますので,これから相当詰めた議論をしなければなりませんが,率直に申し上げて,県内,阿蘇とか天草とか,そういう日本でも代表するような観光地を熊本県は持っております。もちろん熊本市の熊本城等々,それに入るわけでありますが,そういう地域と比べて,宇城地域が果たして新幹線で県外からお客さんを迎えるについて,それだけの魅力のある地域として,作っていくことができるだろうかという議論の中で,一つには全く谷口議員ご指摘のエコファーマー云々ということもおっしゃいましたが,体験型観光,あるいは体験型農業と言うんでしょうか,宇城地域は何と言っても農業が盛んなところでございますし,いろんな野菜から果物から花から,いろいろ花卉類,そういったものも作られております。三角あたりのこの五蘭塾なんていうなのは,そういうものの中に入るだろうと思いますが,そういったところに新幹線でお見えになったお客様をご案内をして,そしてそこで体験していただく,あるいは滞在をしていただき,そういうような地域であるならば,県外のお客様を迎えるような工夫もできるんではないかと,そういう勉強も実はしていただいております。 それから,食べ物ですね,食べ物を宇城地域にしかない食べ物なんていうのをどんなものを今後工夫していったらいいのかというようなのもありますけれども,ミカンであるとか,いろんな果物も豊富でありますし,そういったものを工夫をして,県外からお見えになるお客様に喜んでいただくような,そんな食べ物というか,そういう食の提供をしていったらどうだろうかとか,そういうことを一つには考えていただいております。 それから,さっき教育委員会の方にお尋ねになっておったのと似たような話でありますが,コースを組んで熊本駅に来られたお客様がそのまんま宇土の方に来ていただいて,そしてあるいは宇城,松橋の方に行っていただいて,そしてそこからどういうコースで回っていただくかというようなものをいくつかコースを作り上げて,PRをし,また受け入れ側もせっかく県外からお見えになったお客様ががっかりされるようなことがないように,きちっと整備をしてお迎えしたらどうかと。そういうことを今,勉強しておる段階でございます。 それから,宇土に限って申しますならば,これは多少私の思いつきでもありますけれども,間違いなくこの宇土マリーナ,これは新幹線から,また熊本駅からマリーナまでの所要時間も考えても,1時間足らずで福岡の人がマリーナに行けるというのは,相当これは近いところにヨットハーバー,マリーナがあるというふうに思っていただくだろうと思うんですね。しかも,極めて低料金で福岡あたりにヨットを持っている人たちにとっては,相当な低料金で私どもはお預かりすることができるわけでありますので,そういった売り込みは,間違いなくできるようになるんだろうというふうに思っております。 今,天草空港ができて,非常に福岡との交流を本渡の安田市長さん,先頭になってやっておられます。これと似たようなことが,私どもは新幹線効果として,海洋型のスポーツレジャー施設を活かしたご利用をいただく,そういうお客様を迎えることができるんではないかなと,そういう思いもいたしております。また,宇城地域全体はそうでありますが,宇土市内では33カ所もいいんですけれども,県外のお客様をそういうところに,そういうところにというか,私もあんまり詳しくは残念ながら知らんのでありますが,やっぱり宇土で言いますと,立岡の自然公園でありますとか,あるいは轟水源,今おっしゃったような太鼓収蔵館でありますとか,あるいは細川家代々のその墓地周辺でありますとか,今,馬門石の石切場とおっしゃいましたが,これはちょっと谷口議員も相当あの辺は詳しいだろうと思いますけれども,何せ道路から整備をしなければ,標柱だけ今立てても,なかなか今,ご案内できるような状況ではございませんので,これは今後,地元の馬門石の石切場をお持ちのみなさん方のご意見,あるいはご協力をいただいて,新たな観光地というか,石切場をどういう観光地にできるのか,相当これは考えていかんといかんだろうと思うんです。ただ,教育委員会ではなかなかこれはできにくいだろうと思いますので,当然ながら,観光事業の所管課の方でやっていくことになるだろうと思いますが,せっかくこれだけ名前を轟かせた馬門石であり,石切場でありますので,これはやっぱり今頃遅いではないかというご指摘がありますが,何せ民間でお持ちの土地でございますので,十分ご相談をして,どういう形につくりあげていくことができるのか,検討させていただきたいと思います。 その他にはやっぱり住吉自然公園でありますとか,今,私が申し上げましたような宇土マリーナでありますとか,そういった県外から宇土にお見えになって,どこら辺を案内したらいいだろうかというのは,自ずとやっぱり限られてきますので,そういうところを少し整備をしていきたい。そういうふうに思っております。 ご指摘になったことに,お答えになっておるかどうかわかりませんけれども,以上,申し上げて,答弁とさせていただきます。 ○議長(河野龍之祐君) 谷口壽君。 ◆11番(谷口壽君) 市長の簡潔な答弁,市長,この34日間の実験航海感動を体感してと,新聞でですね,大々的に載っておるわけですよ。昨日か今日の新聞に。それを,市長も言われたように,今さらというのが本当なんですよ。市民,県民から見た場合は,これだけの記事があるなら,立派なこれは観光宣伝ですよ。それは教育委員会が言えばですたい,学術研究と言いますけど,学術の研究というような見解があると思うんですけど,やっぱり聞きますもん,それは。これだけある,熊日に載る,4,5日前はパンフレットが新聞折り込みで入っておった。そんなら聞きますよ,どけあっとかいた,馬門石はて。それで自分たちが言っているのは,ここまで大々的に言ったなら,標識の大きな看板ぐらいは,あっても私はおかしくないと言うんですよ。端的に言えばですよ,宇土市民でも,100%知らんと思うですよ,場所は,どこにあるか。なおかつ,熊日新聞でも読売新聞でも,やっておられたならば,案内標識ぐらいは作ったらどうですかという提言なんですよ。 それとあと1つですね,市長,ご答弁が私がほしかったのは,宇城地区の会長ですので,この3番のですね,暮らし,豊かさを実感できる宇城ワーキンググループ,定住促進ですね,これが先ほど新幹線で通勤されると。新幹線で通勤されるような定住を取り組みますと。何か前の議員のときに答弁があったんですが,自分たちが言っているのはですね,じゃあ市長,宇土駅の今から6年間かかってあそこを整備されるのも結構ですと,これはもう立派にやってくださいと,宇土駅を利用するアクセス,ご存知ですかと。毎日あの渋滞ですよと,朝夕は。雨の降る日は船場橋まで渋滞しています。したがって,こういう提示型が大きなスローガンであるならば,三角線もあります,鹿児島本線もあります,有効利用で新駅はいかがでございますかというたのが私のご提言でございますが,その辺を一つ。もう本当にですね,アクセスを重視するなら,その辺ですよ。本当に宇土市に市民サービスというのは,私は交通従事委員でしたので,市民が利用しやすいのはですね,やっぱりもうこちらの方からご提供する時期じゃなかろうかと。行政がもし,駅なんかもう作るような意志はないとか,行政としては作られませんと,あるのか。じゃあ自分たちも含めて,基金を集めて,やる方法があるのか,その辺をですね,というのはこれだけスローガンがあれば,その辺のお考えはいかがなものかと。と言いますのは,西日本製鋼周辺とか,あるいはそこの踏切周辺とか,新興住宅が一番多いところですよ,どっちも。それと本当に新幹線で博多通勤圏なら,もう熊本から宇土,宇土の次の新駅作れば,市長が言われる本当の定住促進に,私は受け皿として十分と思うんですよ。本当にそういうお考えならばですよ。いかがですか。 ○議長(河野龍之祐君) 市長,田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) 今,谷口議員が指摘をされておるのは,かつて市の計画の中に運動公園駅ということを位置づけをして,相当JRさんの方に要望活動をしたことがございます。これはもう,谷口議員ご承知のとおりでありますが,今,富合の方にも新駅の話があっておりますけれど,宇土駅と松橋駅の間に,新駅をつくる,その中でも,宇土街部の渋滞云々というご指摘があっておりますので,多分にかつて私どもが一度構想の中に取り上げた,運動公園駅という,位置としてはあのあたりを想定しておっしゃっておるんだろうと思いますが,これまでのJRさんとの折衝等々を考えて,現実問題として率直に私はシティさんと運動公園の間に,新駅を作るというのは,非常に難しい課題ではないかと思っております。同時に,これを宇土市の方で要望活動をするということになると,これまた谷口議員ご承知のとおりに,プラットホームも含めて,請願駅という形になるわけでありますが,私どもはその駅の,新駅の周辺は自治体の公共事業としてこれは法的にも整備することができますけれども,プラットホーム等は現在の制度では地財法の制約等があって,なかなか難しい,したがってこれは寄附をいただいて,つくるという形になります。そういうこと等も含めて,相当現実問題としては,私は難しいと思いますけれども,せっかくの谷口議員のご提案でありますので,実現可能性があるのかどうか,当然ながら新幹線が開業いたしました場合の,在来線のあり方について,JRの方でこれまでとは違った形で新駅をいくつか増やしていく,そういう方向に検討しておられるのかどうか,その辺のことも含めて,再度,JRさんの意向等もお聞きして,可能性があるかどうか,またそれをつくるについての資金の手だて等々も含めて,少し勉強をさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(河野龍之祐君) 谷口壽君。 ◆11番(谷口壽君) 本当,こういう振興事業の会長として,1番,2番,3番で錦の旗を,挙げられた以上は,やっぱりそういう交通のアクセス,これは何の事業をするにしても,やっぱりこのアクセスを第一基本において,いろいろやっていただかんと,上の方はきれいなのができた,下の方はもう現状維持,頭でっかちというような格好にもなるやも知れませんので,特に博多を本当に頭において,いろんな事業を計画されるんでしたら,まずアクセスをですね,整備の方をよろしく一つ,お願いしておきます。 また,参考のために言っておるんですが,株式会社のJRさんは,受益者負担でしたら,土俵には上がりますので,その辺は行政さんの方も,ただJRにいつ行った,いつ行ったばかりじゃ何もなりません。相手は企業,大きいんですから。九州一円を網羅しておるJRですから,いつ行きました,いつ行きましたばかりじゃ何もなりませんので,その辺は,担当部局の方には,少しは本腰入れてから勉強するように,ご指示を一つお願いしておきます。 それでは次は,学校問題でした。保育園,幼稚園,及び小中学校防犯対策でございますが,まずはこの学校問題は,順序をおってですね,今,この小中学校のあるいは幼稚園,保育園,これの何と言いますか,防犯対策,非常に学校の方の設備状況も,真剣に取り組んでいらっしゃいますが,なかなかそういうのが減らないと。それで,自分たちが今一番思っておりますのは,今,日本を騒がせているのは,この後でまたご質問しますが,この小中学校の防犯による設備対策等々につきましては,機器類は,ある程度設備ができたというふうに理解しております。例えば警察,消防署,あるいは救急車,それと海上保安庁に直通の緊急装置が設備されておると。が,今のように,不安定な要素,例えば子供110番等も,各通り道に貼ってありますが,私があと一つお願いしたいのは,今この保育園,幼稚園,小中学校の従業員と言うとおかしいんですが,先生方の個人個人の人たちの防犯に対する啓蒙啓発,これですね,一歩突っ込んでほしいと言いますのは,そういうのに,もう時期が来ちゃおらんかと。学校の先生方はただ授業を教えるばかりじゃありませんよと,もう運動場も然り,屋外授業も然り,もう先生方が,個々の人たちが防犯に,再度もう1回啓発をしてほしいと思うんですが,宇土の場合でも,小学校が141人,これは先生です。中学校が約82人です。その中で,生徒が,全部で3,747人と,これ宇土市の人口の約10%ですね。これに幼稚園,保育園の人たちを集めれば,大体宇土市人口の20%。宇土市の宝なんですよ。何事にも代え難い,将来のある幼児なんですよ。その中で一番幼稚園,学校あるいは保育園,個々の先生方にもう一度,防犯について,再度,踏み込んでもらいたいと言いますのは,先般来から,先生方が緊急装置というのが今,熊本県下でも熊本市の全小学校,あるいは近場で言えば豊野の小学校,阿蘇の小国,そういう機器類が入っております。先生方に今度ははまってもらおうというような,防犯体制ができております。熊本市は,幼稚園,小学校はもう全部これは導入してあります。したがいまして,そういうような,子供に関しては,防犯,保護には終着駅はないと思うんですよ,自分が思っているのは。したがいまして,教育委員会の方でどういうお考え,どういう取り組みを考えておられるか,検討されているか,よろしくお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 教育部長。 ◎教育部長(吉永栄治君) それではまず,関係職員の防犯に対する啓発について,お答えいたします。 各幼稚園,小中学校において,不審者対応マニュアルを策定し,学校における危機管理のあり方を定めております。学校等で行う危機管理は,何よりも園児,児童,生徒の安全確保を最優先にすることを念頭に,校長,教頭,安全担当者等を中心に,職員に対して不審者マニュアルを効果的に運用するための訓練の実施や,危機管理に関する研修を積極的に行い,危機管理意識の向上と維持を図っているところでございます。 それから,ハード面の安全対策の充実についてでございますけども,不審者の早期発見対策といたしまして,防犯カメラの設置等も検討いたしましたけども,死角をつくらないための設置個所の数と,常にモニターを監視続ける人的配置がなければ,不審者侵入に対応できないという弱点があります。 そこで,昨年,警察,消防に,先ほど言われましたけども,緊急通報するシステムの設置を終了し,対応はしてきておりますけども,さらに安全対策の充実を図るため,現在考えておりますのは,校内全域を無線で結ぶ無線警報校内中継放送システムの導入でございます。このシステムの利点は,個々の先生に無線子機を携帯させることによりまして,先生の動きの中で,多面的な角度から不審者等を発見することができ,即座に無線子機を使って校内全域に言葉で警報を伝達することが可能となり,子どもたちの安全確保を図ることができるかと考えております。今後,計画的に導入をしてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 谷口壽君。 ◆11番(谷口壽君) 具体的に答弁,ありがとうございました。先ほど言ったように,子供,保育園,幼稚園,小中学校の低学年,これには私は本当に,予防措置というのは終着駅がないと思うんですよ。こうすれば必ずまた犯罪が起こる,こうすれば犯罪が起こる。したがいまして,平成15年が熊本県で約133件ぐらいです。平成16年が141件ぐらい起こっておりますので,こういう,子供に,宇土市の人口の20%,本当に今からある将来,ある人材を,予算がないとか,あるいはそういうことで,絶対逃げないでほしいんですよ。今日もテレビ等であったでしょう。大人が守り切れなかったから情けなかったと。これは後でまた言いますが,そういう,他山の石じゃなくて,とにかく学校サイドでは,じゃあ先生方も今から校外の授業なんかに行かれる,あるいは運動場でされる,通勤通学で指導に行かれる,そういうとき,いち早く即応ができるのは,先生方一人一人に大変でしょうけどそういう,一踏ん張り,二踏ん張りを,してほしいわけでございます。と言いますのは,そういうことを,実施すれば,当然いろんな何でもないことですけど,学校の内部の中で,いろいろ労働条件とか,あるいはそういうことで,あると思うんです。それは,学校サイドも,そういうことを言っておられるような時期じゃありませんので,教育委員会の方からも,ここに資料をいただいておりますが,中学校が82人,小学校が141人,両方で20人の,20人の労働組合の人がおりなはるですよ。この方達には学校の校長さんから,くれぐれも通達を,相談をしてくださいと。子供のことですけれども頑張りましょうというのがいち早く立ち上がってほしいわけでございます。 それで今,教育委員会の方から,こういう先生に,一踏ん張りも二踏ん張りもやってもらうためには,こういう子機,本体のあるような機器類で,もう先生方にも付けてもらうということで,よろしく一つお願いをしておきます。これはもう,非常に今の,ただただ私がこの学校問題の一般質問の通告した後に,今からのやつが起こったわけでございます。と言いますのが,児童,低学年,1,2年生の下校時の対応を,いやがおうなしにもう明けても暮れても今はもう放送があっております。非常に痛ましいことで,栃木県と広島県で立て続けに起こっておりますので,特に本市では,小学校の1,2年生の下校対策ですね,私はこの1,2年生の下校対策に絞って,安全対策について教育長,あるいは市長部局の方の今後の対応をちょっとお聞きしたいと思いますが,もうですね,大人特有のですたい,今から集めて会議して,どぎゃんして順序を踏んでからしますて,そういうこれは問題じゃないんですよ,これだけは。それで,児童の1,2年生の下校時の歩道の指導体制,ここにもあるとですよ,子供をどう守ればいいかと,これにですね子供の12歳以下の子供,昨年3万7,054件とここに新聞にはっきり出ております。それで,自分が言っているのは,今日の朝の大人のお母さんが,大人が守ってやれなかったと,情けなかったというインタビューがあっておりますが,そういうことばかり言っておられませんので,1,2年生の下校指導対策,どういうようにお考え,あるいは今からやられますか。やられるんでしたら,3学期から永続性が必要ですので,その辺も踏まえて,一つ答弁願います。 ○議長(河野龍之祐君) 教育長。 ◎教育長(根本忠昭君) 今,谷口議員さんから言われました,1,2年に絞ってということでございますので,そういうことでお話させていただきたいと思っております。 本当にテレビ見まして,1,2年生,本当に痛ましい事件で,心を痛めております。宇土市といたしましても,今までにそういう事件から守るということで,各学校にお願いをして,全勢力を付けてやっておられます。先ほど,組合のことの話が出ましたけれども,全員でこれは先ほどありましたように,宇土市の宝でございますので,全員で守ると,これが当たり前だと思いますので,どうのこうの抜きにしてやるということの前提でお願いをしております。 先ほど言いましたように,各学校,特に1,2年生が中心で話題がありますけれども,全部の子供についてのそういう被害から守るということでやっております。これはひょっとすれば議員さんにやってないかもしれませんけれども,各学校の取り組みが全部出ております。 次に,私もずっと新聞を切り抜いて読んでおりますが,このことでちょっと逸れるところもあるかと思いますけれども,お聞き願いたいと思いますが,17年の11月25日でございますが,ここに文を持っております。文科省より,これは文部省の方ですが,今は文科省になりますが,県教育委員会へ,幼児,児童生徒の安全確保及び安全管理ということで出されております。これを受けまして,17年11月29日,宇城教育事務所より,各市町の教育長へ文書がまいりました。これを受けまして,昨日ですけれども,教育委員会といたしましては,臨時教育委員会を10時から昼までいたしました。市内の臨時教育委員会になりますけれども,各園,小中学校の校長,それに教育委員会の課長,全員参加でいたしました。その中で,特に教育委員会といたしましては,各学校にお願いということで,4点出しました。 その4点でございますけれども,まず第1点,登下校の方法に関すること,この中には集団登校,全項一斉下校,学年別一斉下校,あるいは教師と一緒に帰る,保護者が送迎とかいろいろあります。第2点目に,安全環境,環境指導に関することで,不審者に対する危機意識の徹底,あるいは防犯ブザーの携帯,子供110番の家の確認等,そういうこと。あるいは部活動児童生徒の下校対策。3点目,保護者の強力に関することで,通学路の各拠点に,下校時の配置あるいは登下校時間の通学路パトロール,あるいは塾や稽古事など,その場合の下校後の安全対策。4番目に,地域の協力ということで,地域関係者へのパトロール強力とかいろいろでやりました。それで,本当にやりました。やりましたその夕方ですけれども,早速住吉,網津ですか,網津校区の会長さんからすぐ取り組みが早速上がりました,ここに持っておりますが,非常に良い取り組みができております。これも地域を上げてやっておられます。 ちょっと長くなりますがいいですか。1点目,散歩などされる方はできるだけ子供の下校時間帯に合わせてください。また,この中に小さいのがあります,これはまた後で差し上げても結構だと思いますので。2点目,防犯ブザーの音が聞こえたら駆けつけてください。3点目,不審者を見たら,おかしなことに気付いたら,網津小へお知らせください。網津小電話番号が書いてあります。これが全部昨日の日付で網津小校区の皆様へということで配付されております。  次に今度は学校からでございますが,網津小学校からですが,1年から3年は集団下校をいたしますということで,4点上がっております。1点目,通学路を通る。2点目,登下校や外出のとき,防犯ブザーを持ち歩く。3点目,登下校や外出のとき,1人にならないようにする。3番目,不審な人に出会ったら保護者と学校に必ず話す。次,学校では5つの約束を再確認,指導をしましたということで,ご家庭でもよろしくお願いしますということで,5点あります。1番,寄り道をしないで帰る。2番,知らない人には絶対ついていかない。知らない人の車にはどんな理由でも乗らない。おかしいと思ったら走って近くの家に逃げ込む。何かされそうになったら大声で周りの人に知らせる。こういう文が昨日も保護者の方にまいりました。 本当に何か,新聞を見てみますと,いろいろ出ております。やっぱりこのことについては,家庭,学校を中心としまして,家庭,地域社会が一体となって子どもたちの宝を守っていかなければならないと思っております。 それに,その他の取り組みとして,今,やっていることを2,3申し上げさせていただきます。今後でございますけれども,PTAを中心といたしまして,登下校対策をしていただくように,今の事例がありましたように,早急に呼びかけてまいります。今,青少年センターの林田さんがおりますが,地域パトロール隊,65人から80人で下校時に通学路の危険個所を早速巡回しておられます。次,下校時の最後の1人になるところのマップ,これが非常に大切だと思いますが,下校時のですね,最後の1人になるところのマップづくりを学校,PTAで早急に作成をお願いする。これは非常に大切なことだと思っております。できたら親子で学校まで行ってもらうならなと思っております。今後は,学校,PTAはもちろん,校区ごとの各種団体に呼びかけまして,早く登下校時に地域で子供を守っていただくように要請をしてまいりたいと思っております。 そういうことで,また足りないところは一緒に考えながら,子どもたちの命を守るような防犯対策をやっていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(河野龍之祐君) 谷口壽君。 ◆11番(谷口壽君) 教育長,本当にいろいろと一番多難の時期に教育長,大変でございますが,あのですね,今,ご答弁で網津小学校が1年生から3年生まで集団下校と,これは永続性ですよ。昨日,今日だけじゃなかっですよ,永続できるんですか。1年間通して。だからですね,大人が取り組むのは何でもそぎゃんしてですね,そのときだけは取り組むんですよ。今度の場合はそうはいかんよと,そうはいかんよ今度はと。じゃあですね,網津小学校が1年生から3年生まで,終業時刻がですたい,取れるならば宇土市内の小学校が,取れないはずがないんですよ。それで,永続性を頭においた緊急措置を,つくらにゃんから厳しいんですよというのは私が1,2年生の下校時に絞ってお尋ねしますと言ったのは,ここにあるんですよ。網津小学校が1,2,3年生が集団下校をしますという返事があったら,他の小学校が,できない道理がないわけですよ,自分たちから言えば。それで,永続性があるもんですから,新聞にもあるとですよ,下校を一緒にするのは必然的に厳しいと。だからですね,そういうときには例えば曜日をきってですよ,月水金なら月水金を終業時刻を絞りましょうとか,じゃあそれ以外の火木土は一つ大人にですたい,大人に下校の補導をですね,これは厳しいですよ。本当に厳しいです。自分のところに子や孫がおるところは,ようしわかったとありますけど,これを今から,青少協とかPTAとか何とかに,投げやりのごて広げたらですね,なかなか難しいです。それで,教育委員会の方で学校側とどれくらいの打ち合わせの進捗があるかということを私は,最初絞ったように,1,2年生の下校対策ですから。 ○議長(河野龍之祐君) 発言中ですが,本日の会議時間は議事の都合により,あらかじめこれを延長いたします。 なお,5分間休憩します。              -------○-------                 午後3時00分休憩                 午後3時09分再開              -------○------- ○議長(河野龍之祐君) 引き続き,一般質問を続行いたします。 教育長,根本忠昭君。 ◎教育長(根本忠昭君) 議員さんからいろいろご指摘いただきましたことで,ご答弁させていただきます。特に1,2年の安全確保につきましては,今までるる申し上げてまいりましたので,そのことを今後,ぜひ各学校に要請をして,続けていきたいと思います。 以上で終わります。 ○議長(河野龍之祐君) 谷口壽君。 ◆11番(谷口壽君) やっぱりですね,この議場をずっと見渡せば,皆さん子や孫が,おられる人が大多数と思います。したがいまして,おらん人は結構でございますが,これは1,2年生に私が絞ったのは,永続性を求めますよということです。今までのように,青少協とか防犯パトロールとか,月に2回か3回ですね,予定を組んで回るようなものじゃないわけです。したがいまして,学校側も,なりふり構わずですたい,あんまり上品ぶらんで,地元の人たちに出向いて行って,地元の人たちが応援しなければ,この対策は,成立はしません。したがいまして,3学期から,必ず実行してください。よろしく一つお願いをしておきます。 それで,さっきから私が教育委員会ばかり責めますので,酷じゃないかと,市長部局の方はどういうようなお気持ちでおられるのかと。と言いますのは,市長部局の方にも防犯の人身効果というのがありますものですから,非常にここは責任の重い重鎮の課というふうに私は理解しております。そうでないと,市長部局の中に入らんはずですけど,入っておるということは,市長の執行権者の直轄と思っておりますので,私の方から一つお尋ねしたいのは,もうここまで来たらですね,市長,ここまで来たら,教育委員会ばかりに任せるんじゃなくて,行政は,全庁立ち上がって,永続性なものですから,何か緊急措置をですたい,会議を開いて何ばしてあればしてと言いよるとしゃがですね,いろいろまた弊害もありますものですから,私の方から,市長部局の方にお尋ねしますのは,網田小学校,あるいは網津小学校,というのはここの場合は遠隔地があります。網田の場合は,長浜地区,あるいは網津小学校の場合は,馬門石の発祥の地ですけど,あれから上の方ですね。そういうところに,よかったらスクールバス等の考えはあるのかないのかですね,その辺も含めた中で,まずは部長の方でよろしくお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) お答えいたします。 近年,幼児並びに小学生が犯罪に遭遇することが非常に多く,特に痛ましい事件が社会問題としてたびたび取り上げられていることは,ご案内のとおりであります。 安全で安心な地域社会の形成は,家庭や学校等,あるいは行政の個別的な対応には限度さえ感じられるところであり,これを防ぐための手段として,地域は地域社会のあらゆる事業所や人たちが一丸となって取り組む必要があります。 そこで,現在,教育委員会が所管している宇土市地域安全パトロール隊を市長部局へ移管をして,この地域安全パトロール隊を核とした消防団や嘱託会,婦人会,体育協会等の団体に加え,建設業やコンビニ等の企業を含めた宇土市全体の地域防犯体制を早急の発足させるべき準備を進めているところであります。 なお,当面の対策として,小学校低学年生を中心とした下校対策については,ただいま教育委員会からご答弁がありましたとおり,市長部局と教育委員会で十分な連携をして,市一丸としての取り組みを続けていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 谷口壽君。 ◆11番(谷口壽君) どうもありがとうございました。 こういう,1,2年生の下校の対策は,永続性がありますから,なかなかご答弁がやっぱ難しいと思うんですが,ちなみにみなさん方も子や孫のためなら一肌脱ごうかという,そういうお気持ちが,今日の熊日新聞にあっております。時間のある年輩者が下校時にお迎えしてはどうかと。と言いますのは,1,2年生というのはほとんど2時半以降から4時ぐらいの間に下校すると自分も理解しておりますが,その時間にですね,これは嘉島の69歳のご婦人からの新聞にあっております,そういう働き盛りの人たちはなかなかそういうことも困難でしょうから,やっぱり私も最初から思っているのはですね,午前中,どこのグラウンドに行ってもグランドゴルフで高齢者のパワーもすごいです。これは私の提言としてお聞き願えれば結構ですが,そういう,もう高齢者の方々にひとつ子や孫の下校指導を一つご理解してもろうて,何とか一つ協力願えんでしょうかと,これは当然ですね,我々も含めて,大人が,理屈はこっちに置いてですね,やっぱり手を結ぶのが私は最善の方策と思うんですよ。今までの質問等々も踏まえまして,先ほど総務部長の方からは,スクールバスの方には言及はなかったんですが,今までの1,2年生に限定した下校の指導補導,結局,沿線住民の方,それとそういう高齢者の元気な方たちの緊急的な参加と,永続性がこれはあります。そういうのは全庁上げて,お願いなり,取り組みなり,その最高識見者の市長,一つ簡潔にまたご答弁願います。これで私の方は終わりますので,どうぞ。 ○議長(河野龍之祐君) 市長,田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) 特に低学年の1年生,2年生の子どもさん方が,登校されるときにはこれはほとんど集団登校ですから,下校のときのやっぱり問題だと思っております。これは率直に申し上げて,教育委員会と私どもが詰めた話をしておるわけではありませんが,一つには,1年生,2年生が授業が終わったらすぐ下校させなければならんのか。上級生の子どもたちが帰るまで,どのくらいの時間を学校で1,2年生は過ごさなきゃいかんのか。それがどうしてもできない場合に,1,2年生が1人になるところがどのくらいあるのか,どのくらい距離があるのか,そういうなのを学校の先生方がきちっと家まで送り届けるような,そういうどうしても物理的に不可能なところについては,やっぱり谷口議員ご指摘のように,これはさっきもいろんな団体の協力をと言っていますけれども,それは毎日そんなのができるはずはないわけでありますので,これはやっぱり保護者の方々が周り番こに責任もって家まで送り届けていただくようなこと,あるいは今おっしゃったように,ボランティアの方々には,当然これは限度がありますけれども,週に何回ぐらいは俺達で協力はできるぞというような話が現実にできるのかどうか,それがですね,大体何人ぐらい,どのくらいの距離に必要なのかというのを,私ども,実はつかまえておりません。したがって,これから私どもは学校教育については,予算の面で相談を受ける立場でありますけれども,防犯ということになると,これは非常に教育委員会だけでというわけにもいかん領域だと思っておりますので,これから個別,各学校,あるいは各集落ごとに今ご心配になっているようなケースがどのくらいあるのか,これをきちっと捉えて,具体的に全くおっしゃるように,永続的なこれは話でございますので,そういう対応をしていく必要があると,私はそういうふうに思っております。 以上です。 ○議長(河野龍之祐君) 谷口壽君。 ◆11番(谷口壽君) どうも市長,ありがとうございました。こういう,下校時の緊急対策,これは教育委員会の方が,まず率先して,学校の校長先生,教頭先生たち,あなた方ももうぼやぼやしておるような時期じゃないですよと。1回ぐらいは1,2年生の生徒の家まで歩いてくれと。それくらいの迫力をもってですね,学校側の方ともお願いをして,と言いますのは,ちょうどそういう子どもさんがおる家は,皆さんほとんどが働き盛りで共稼ぎなんですよ。それで,このお母さん方も,胸が本当にやっぱ痛いと思うんですよ。でも,働かざるならんような環境に,おる家が大部分だろうと私は思いますよ,この宇土市と周辺はもちろん網津,網田,走潟あたりはどうか私はわかりませんが,自分たちに寄せられた相談なりお電話は,ほとんどそういう内容でございますので,一つ何卒ですね,3学期から永続性ができるような下校の補導指導,よろしくひとつお願いをして,市長の方からのご答弁にありましたように,1,2年生が本当にすぐ戻さにゃいかんとか,あるいは月水金を1,2年生を一緒に帰して,あとの火木土あたりはそういう大人が,応援をするとか。やっぱり,何かこう,作るアイデア,創意工夫をこの辺でやっぱり出してもらわないと,何でもかんでも熊本県の教育委員会に,お上にお尋ねはせんでですね,やられるところはひとつやってほしいわけでございます。子は宝でございますので,本当にですね,何ものにも変えられない人材ですから,一つ教育委員会,あるいは教育長,あるいは市長部局,市長,くれぐれも,この子どものことにつきましては,終着駅がないんですから,よろしくひとつ対策のほどお願い申し上げまして,終わります。ありがとうございました。                    (拍手) ○議長(河野龍之祐君) 6番,杉本信一君。 ◆6番(杉本信一君) いよいよ本日最後の一般質問をさせていただきます。今回,質問の機会を頂戴いただきまして,本当にありがとうございます。 今回は,質問でございますが,2点を質問させていただきます。 1番目の質問といたしましては,船場橋界隈を中心市街地の観光スポットとして,さらに充実させる必要性についてということでございます。 2番目といたしましては,宇土駅東側地区から宇土シティまでの区間において,今後の開発についてということでございます。 若干,要旨を申し上げさせていただきますが,要するに観光スポットということでございまして,今,谷口議員が大変観光についても深くご質問をされましたので,私の質問につきましても,理解は早いものと思います。今回,5項目に整理をいたしておりますので,そういった内容で順次させていただくようにいたしております。 まず,第1点目の要旨でございますけども,船場川界隈,皆さまも十分ご存知だと思います。宇土市の自然観光地として,市のホームページを開きますと一番に出てくる,そのように自信を持って紹介がなされておる地区でございます。しかしながら,駐車場が全く近辺にないわけでございまして,そのせいですか,ほとんど市外からの観光客的なお客さんを見たわけがないわけでございます。市内に唯一ある観光スポットであります。 そういったことで,市も当然のことながら,過去,教育委員会の担当で,船場橋の本体の改修や,また付近には轟泉水道の一番最終的な井戸として,馬門石による整備をされておるわけでございます。 このようなことで,何ですか,中途半端に整備が終わっているというような印象を持っております。このようなことで,一応の整備は完了しておるというような考え方もございますけども,市民の憩いの場としての位置付けぐらいならば,私は現状のままでも結構だと思います。しかしながら,市としても今日まで,特に青年塾あたり,馬門石事業として,大変事業に取り組んでこられました。それに対して,市としても予算的なことで随分支援をしてまいったわけでございます。馬門石事業の原点とも言えるような場所でありますので,特に江戸時代からの宇土町の歴史を色濃く残しているところでもございます。 8月には何遍も馬門石の事業の大王のひつぎ実験航海の成功ということで話題になりましたけども,たしかに馬門石に関する関心というものは,非常に高まっておるというふうに思うわけでございます。 そこで,この船場川界隈,特に馬門石でつくってある船場橋というところを,再度,私は見つめ直すことが大事ではなかろうかというふうに思います。 話は変わりますけども,中心市街地では,本当に空洞化が進行をしております。関係者,本当に一丸となって,活性化に取り組んでいる最中でございますが,道のりはまだまだほど遠い感じがいたします。市街地に唯一ある船場橋界隈は,私は優れた観光資源だというふうに思っておりますので,何とか欠けておる施設を新たに整備することによって,観光客の増加を図ることができ,当然ながら,経済的波及をもたらし,市街地活性化の一助を成すことにつながるわけでございます。また,当然のごとく,市民サービスの一層の向上にもつながることができると思うわけでございます。そのようなことで,先ほど申しましたように,一つのポイントを絞りまして,質問させていただきます。 それと,2番目の質問ですが,宇土駅の東側地区からシティへつながる地域において,今日,開発計画が話題になっております。今後,たいそう注目の集まる地域のようでありまして,しかしながらよく考えてみますと,この地域は,様々な課題を抱えておる,開発には相当知恵を絞らなければならない地域でございますので,計画的な開発を誘導する必要性を感じるわけでございます。行政として,どのように今後,対処されていくのか。 この2点について,お尋ねをいたします。 それでは,1番目の質問として,観光地として,現在不足をしている施設についてということでございます。宇土市のほとんどの観光地につきましては,付帯施設として,ほぼ完備をいたしております。最低限,必要な施設としては,トイレ,駐車場等が考えられるわけでございますが,先ほど申しました,船場橋界隈については,現在最も必要と思われる駐車場の施設というのがないわけでございます。今日まで,施設を設けるスペースがなかったからだと思っておりましたけれども,現在,本町通りに面しました船場川の角地が幸いなことに空き地になっておりますので,狭いスペースではございますけども,何とか駐車場とか小さいトイレぐらいの設置は,十分私は可能だと思っておりますので,このようなところで,その確保ができないものか,まずお尋ねをさせていただきます。よろしいですか。 ○議長(河野龍之祐君) 経済部長,宮下正信君。 ◎経済部長(宮下正信君) お答えいたします。 船場橋界隈には,眼鏡橋や武家屋敷跡の長塀,あるいは竹垣,宇土市指定文化財のエノキ群など,多くの史跡が集まっております。 商工観光課では,同地をはじめとする観光地や史跡を,市ホームページやメディア,観光パンフレットなどにより,PRしているところでございます。 今回,駐車場やトイレを整備し,観光スポットとしてはどうかというご質問ですが,この地域に限らず,中心市街地全体として捉えた場合,その必要性については認識しておりますが,今後,十分に駐車場の整備などについて検討しなければならないと考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 杉本信一君。 ◆6番(杉本信一君) はい。どうもありがとうございました。 お答えの中で,今後,十分検討するに値するだというご認識をいただいたことは,これは評価をさせていただきたいと思います。 今日,本当に財政状況等,厳しい環境のもとにおかれておりますが,この用地は大変本通りに面しておりまして,優れた立地環境にあるわけでございますので,やはり買いたい人も随分多いかと思います。ぜひ後の祭りにならないようにですね,何とか早急に確保のご検討をいただきたいといううふに思います。よろしくお願いいたします。 2番目でございます。界隈道路のグレードアップについて,このことについて質問させていただきますが,この質問につきましては,最初に申し上げました,施設整備が具体化したならばという前提でございますけども,当然,合わせて路面,地域の道路面,改良なども行われるというふうに思いますけども,船場橋を中心にしたスペースは,ご存知のように大変狭いエリアでございます。それで,現在,宇土市もこの馬門石事業,また非常に現在,馬門石に対しても関心が集まっている中でございますので,何とか馬門石をふんだんに使いながら,こういった地域を整備したらいかがですかというような,これは一つの提案というようなことでお聞きをいただきたいと思います。 質の高い,ぜひここを見てくれというような,そういった施設に改良したらどうだろうかというふうに思うところでございます。 しかしながら,本町通りをはさんでの・・・川,船場川に沿って,小さい道があるわけでございますけども,やはり現在通りますと,非常にでこぼこがございまして,整備があまり進んでいないというような状況のようでございます。今後,この地域をぜひ観光客に来ていただいて,散策していただきたいというな前提でお話を申し上げますので,何とか周りを,ぜひ足下を気にせずにですね,ゆっくり見回しながら歩けるような,その程度の路面舗装はぜひ今後,早いうちにしていただきたいというふうに思うわけでございます。 お答えをいただきたいと思いますが,よろしくお願いいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 経済部長,宮下正信君。 ◎経済部長(宮下正信君) お答えいたします。 議員からご指摘がありました箇所につきまして,道路状況を土木課の方にお尋ねをしましたところ,市内各所,傷みの具合に応じて補修に努めているということです。 ご質問の箇所につきましては,現在のところ,道路改良の計画はないということですが,必要に応じ,随時,維持補修に努めてまいりたいとのことでございました。 どうかそういうことで,ご理解いただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 杉本信一君。 ◆6番(杉本信一君) どうもお答えをいただきましてありがとうございました。 お答えの中では,残念ながら私の考え方とはちょっとズレがあるようでございます。一般的な補修は当然のことというふうに思っておりますけども,今後,観光のスポットという位置づけの中でございますので,さらにもう少しぐらいグレードアップした,そのような考えのもとで今後,整備をいただきたいというふうに思うわけでございます。これもよろしくお願いをいたしておきます。 それでは3番目の,近隣の観光資源開発について,考え方を申し上げさせていただきますが,このことは,船場橋界隈にはまだ埋もれておる観光資源になりうるものがございます。熊本の3大夏祭り,これはもう私どもが自信を持って誇っておる地蔵祭でございます。この地蔵祭のその原点たるお地蔵さんは,このエリアの中にございます。また,ここは円応寺の参道というところに今,位置をしておるわけでございますけども,円応寺が所有されておる地獄極楽絵図,大変歴史的なもので,美術的な価値あたりも相当高いものというふうに思うわけでございますが,年1回の開帳ということで,なかなかお目にかかる機会がないわけでございますけども,相当宇土市の文化財としても,やはり誇っていいんじゃないかという思いもございます。それと,旭町の天草四郎の生誕の地も,この界隈にございます。現在は,教育委員会の整備によって,由来あたりが立て看板として立ててある状況でございます。ちらほらと観光客の方もお出でて見られるというようなことでございますけども,なかなか観光的な出し方というのは,足らないように思うわけでございます。それと,船場川の近くでございます,石小路の竹垣,これも武家屋敷の竹垣として,いざ緊急の節には,昔は弓に活用できるというような,そういったことも聞いております。非常に景観としてもですね,美しい景観を保っておったわけでございますけども,残念ながら,今日に至っては,その維持管理も大変難しいということで,追々,それがなくなりつつございます。 先ほど,西山議員の質問の中でも景観条例や緑化条例というようなこともおっしゃってございましたけども,今ならば,まだまだこれを回復してですね,宇土市の観光スポット,自信を持ってぜひここを見てくださいというような回復もまだ十分可能というふうに思っておりますので,このような資源を,本当に狭いスポットの中にございますので,ぜひもう少し,やっぱり埋もれておる資源,先ほどもいろいろ観光的な質問の中で,磨けば光,そのような私も資源だというふうに思っておりますので,ぜひこれを打ち出す,その方法等をしっかり研究をいただいて,このスポットをぜひですね,まち中心部の唯一残っておる観光スポットでございますので,ぜひ活かしていただきたいというふうに思います。 それで部長,よろしくお願いいたします。
    ○議長(河野龍之祐君) 経済部長,宮下正信君。 ◎経済部長(宮下正信君) お答えいたします。 船場橋界隈での観光地・史跡めぐりを考えた場合,1つ1つの史跡を周遊する観光コースとして考えることができると思います。それは,眼鏡橋を起点とし,武家屋敷跡の長塀,石小路町の竹垣,本町6丁目の円応寺,旭町の天草四郎ゆかりの里のコースです。このコースでは,1つのエリアとして散策を行うことができるので,回遊性が生まれ,付随する市街地住民とのふれあいや,経済的波及効果も期待されると思われますので,宇土市で制作しているパンフレットやホームページ等でも,モデルコースとしてPRしていきたいと思います。 以上でございます。 ◆6番(杉本信一君) はい,どうもありがとうございます。 今後,パンフレットやホームページ等でモデルコースとしてPRに努めていきたいと,前向きにお考えをいただいておりますけども,残念ながら今現在,資源としては今後,磨き方次第では当然,光る資源だというふうに思っておりますけども,全体としての,まだ打ち出し方あたりも,まだまだ今のままでこれをPRしても,やはり来られたお客さんに対して落胆をさせるというようなことにつながりますので,ぜひ,やはり来て,これは素晴らしい,良い物を見せていただいたというような感想でもいただくぐらいの整備の仕方等についても,研究をいただきたいというふうに思うわけでございます。 今回,こういった発想につながりましたのも,船場川のスポット,また西岡台,そしてから轟泉へというような,非常に宇土市近辺にもスポットがたくさん点在しておるわけでございますので,特に宇土は,天草を背後地に控えておりまして,天草のホテル,旅館あたりはよくお客さんを迎えにですね,送迎をよくされております。非常に運転手さんあたりからも宇土について聞いたこともございますけども,やはり駐車場の整備あたりが十分なされておるところには,よく連れていくんだよというようなことも,よく聞くわけでございます。 そのようなことで,さらに磨きをいただいて,ぜひよろしくお願いをいたします。 それでは4番目の観光案内について,進めさせていただきます。宇土市の観光地や史跡については,非常に歴史的なものが私は多いと思います。特に18年度から西岡台がまた開放されると。この西岡台あたりは,新聞等で随分何度も報道がなされております。新しい発見をされ,つい最近も報道をされておったわけでございますけども,しかし現実,出掛けて見てみますと,やはりなかなか解説がないことには難しいわけですね。なかなか理解が深まりません。そのようなことで,観光ガイドあたりの創設あたりを,ぜひ宇土市としてもお考えをいただいたらどうだろうかというようなことでございます。 よくそれぞれ有名な観光地にまいりますと,観光ボランティアということで,解説をしていただく機会によく会うわけでございます。特にやはりご年輩の方が多いわけでございますけども,本当にいきいきとしてですね,大変勉強されております。行って,よくお話を聞きますと,非常にその歴史的なこと,理解も深まって,また行きたいなというような希望も持つぐらいに素晴らしい観光案内をしていただくことが多いわけでございます。 当然,観光客の役に立ちながらも,その反面,やはり自分の生きがい対策としてもなっているようでございまして,非常に一石二鳥じゃないかというようなことでございます。 そこで,宇土市としてもその観光ボランティア制度あたりは,今後,お考えをいただくのか,お尋ねをさせていただきます。 ○議長(河野龍之祐君) 経済部長,宮下正信君。 ◎経済部長(宮下正信君) お答えいたします。 現在,観光ボランティアについては,商工観光課では行っておりませんが,文化振興課で,史跡ガイドの育成ということで,毎月2回程度,勉強会を開催しておられます。 内容としましては,1日の勉強会が2~3時間で,現地研修も行われるということですので,今後,文化振興課と連携を取りながら進めていけたらと思います。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 杉本信一君。 ◆6番(杉本信一君) はい,ありがとうございます。 これもお取り組をいただくというようなご返事をいただきまして,ぜひ期待をするところでございます。 宇土市を訪れる観光客にとっては,より宇土のことをわかっていただく,ありがたい存在になりますと,地域では先進的な取り組みになります。宇土市の特色にもなるわけでございますので,ぜひ優秀なガイドを育てていただきたいというふうに思います。よろしくお願いをいたします。 それでは,最後の5番目の,市街地活性化との連携について,お尋ねをいたしますけども,今回,この質問を申しましたその目的の一つは,観光客の増加を図り,もって中心市街地の活性化の一助にしたいということが大きいわけでございます。それぞれこの活性化については,行政ももちろんのことでございますが,商工会や商店会,それぞれの立場で少しでも空洞化を止めようと,阻止しようと取り組んでおられます。せっかくの機会でございますので,ここで商工会等の一番担当者として位置付けられておる関係者の,ほんの一部の取り組みでございますけども,ご紹介をさせていただきますが,皆さんも夜は盛んに動かれる機会も多かろうと思いますけども,現在,イルミネーションによって宇土市あたりの夜景を非常に綺麗に飾っております。このように,親会としてコンテストをしながら,地域活性化につなげようということで頑張っております。女性部がございまして,女性もお地蔵さんにもじっての地蔵饅頭とか,いろんな特産品の開発に現在,精一杯頑張っております。青年部という組織もございます。お地蔵さんをもじっての地蔵レンジャーと,地蔵レンジャーショーによる町おこしということで,青年部も身体を張って頑張っております。テレビでも非常に人気がございまして,現在,各局に出演をするなど,頑張っておりまして,宇土市のPR等にもやはりつなげておるんじゃないかというふうに思っております。気軽く保育園あたりの要請にも応じておりまして,地蔵レンジャーを通じながら,この町おこしの・・・あたりも若干,与えておるというようなことでございます。 たしかにソフト面が中心になりますけども,関係者一丸となって,努力を重ねております。それで,行政としてもですね,今後,どのように活性化に連携をさせていかれるのか,またお尋ねをさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 経済部長,宮下正信君。 ◎経済部長(宮下正信君) お答えいたします。 厳しい財政状況ではございますが,できることから1つずつ取り組んでいきたいと思います。それらをクリアしていくことにより,経済的波及効果が期待され,市街地活性化にもつながるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 杉本信一君。 ◆6番(杉本信一君) はい。最後の締めといたしまして,活性化の実現というものは,やはりほど遠い道のりでございますので,関係者の日々たゆまぬ努力が必要でございます。ご答弁の一つずつ,今後,取り組んでいきたいと,その姿勢が大事でございますので,今後とも積極的な取り組みをお願いを申し上げさせていただきます。 市長にもお尋ねをしたいと思いますけども,よろしゅうございますでしょうか。現在,中心市街地活性化,法律が定められまして,構想から計画の段階へと移ってまいったわけでございますが,しかしその後の進展,まちづくり委員会,TMO等の設立もまだ足踏み状態という中で,関係者,このように先ほど例に挙げましたけども,一丸となって取り組んでおるわけでございます。 中心市街地活性化基本計画のコンセプトとなっております,お地蔵さんによる,お地蔵さんの中から導き出されましたコンセプトも,市長がご提案をされたというふうな経緯もございまして,馬門石でお地蔵さんの制作工房あたりも活性化の一助として現在取り組まれておるわけでございます。 馬門石,また街部の中にも教育委員会が馬門石で作品等も追々設置をされ,マリーナあたりにも馬門石ということで,非常にこの馬門石を宇土市の中でも目に見かけるようになったわけでございますので,なかなか本格的なTMO,設立というまでいきませんけども,やはりこういったきっかけ,中心市街地活性化の一助になるような小さなことでもですね,やはり積み重ねが私は一番大事だろというふうに思いますので,市長として,どのようなお考えのもとで,お考えを少しばかりお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 市長,田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) 杉本議員の船場川界隈あたりを観光スポットにしてはどうかとか,あるいは中心市街地の活性化について,何か考えをもっていないかとか,そういったご指摘,ご質問であろうかと思いますが,私どもの方からお答えをしております内容を聞いておりましても,なかなか要領を得ない,申し訳ない答弁をしておるわけでございますけれども,なかなか観光という面から捉えて,私も正直言って船場川界隈云々というのが,本当に観光スポットになり得るのか,これは率直に申し上げて,非常に弱いんではないかと,実は思っております。ただ,川のある風景,水郷,そういうような船場川界隈を捉えるとするならば,私も県におりましたときに,玉名の繁根木川,これは菊池川の支流でありますけど,あるいは裏川,裏川は菊池川の水を取り組んで,町中に流しておる川ですけれど,ここを当時の国土庁のモデル事業として,水際緑化事業として整備をした経験を持っておるわけでありますが,ここに行ってご覧になると,繁根木川は若干船場川に似ておるんですが,両側に道路があるんですね,繁根木川の場合。なかなか水際緑化事業をやるについても,観光客がご覧になるような川沿いにいろいろ肥後ショウブなんかをずっと植えたりしたんですけど,なかなかこれが親しみのある形にならなかった,正直言ってならなかったんですが,裏川の方は今,見事に観光スポットになっております。これは,大きな成功をした例だと,大勢の市外からのお客さんが肥後ショウブ,時期になるとご覧になるためにお見えになっておりますね。水郷,柳川も杉本議員も何回となく行かれたことがあると思いますけど,これは大変な観光客が年がら年中来ておって,あそこの水郷を船でずっと遊覧をするという,そういう川に船場川がなるのかというと,あれはどうも両側に酒屋・・・さんから上の方は片方にしか道路はありませんけれども,なかなかこれを観光スポットにするにしては,やっぱり片側に住宅がずっとあって,各住宅の庭園が,庭が造られておって,四季折々のいろんな花が咲き乱れるような,そういう水郷柳川あたりのような風情になってない,こういうところをなかなか観光スポットにするのは,私は現実に難しいんじゃないかと。そうだとするなら,何といいますか,屋形船か何か浮かして,そして屋形船でお客さんに一杯飲んでいただくような,そんなこともできるのかと,私は個人的にはいろんなことを考えましたけれども,なかなかこれは現実問題として,観光スポットとして位置付けるには,現状では非常に厳しいんではないかと,率直に私はそういうふうに思っておるところでございます。 ただ,中心市街地のことについて申し上げますと,さっき地蔵工房の話がちょっとおっしゃいましたが,実は,空き店舗対策,中心市街地活性化の一つに空き店舗対策というのがどうしてもずっとシャッターが降りているという形で,本町商店が果たして活性化するのかというと,それはとてもじゃないが,シャッターが降りている町並みが活性化するはずがないわけでありますから,この空き店舗対策をまず第一義的にどうするのかということで,実は地蔵工房ということで,市内外からお客さんがここに来て地蔵さんを制作していただこうという,実はあれは交通安全の願いを込めて作っていただくならばという,私はそういう発想でやりました。ただ,お陰様で随分とまだ続いて,あそこに工房に来られる方がいらっしゃる,あるいは硯工房も非常に人気があるということで,ありがたいと思っておりますが,そのときに,私は市が空き店舗をお借りして,物売りをしちゃいかんと実ははっきり申し上げたわけです。いろんなお店と競合するような物を売ってはいかんのじゃないかというようなことで,物売りはしないということで,実は市が空き店舗に手を出すというか,関わりをするとしたら,そういう考え方をすべきではないかと実は思って,次なる提案を実は私は,物産協会の方々にしたわけであります。それは毎年5月のゴールデンウィークに県の伝統工芸館で,今では宇土半島工芸展になっていますけど,これは最初のうちは宇土市の工芸展として,ゴールデンウィークにやっておられて,ものすごいお客さんが来るんですね。それほど宇土には優れた伝統工芸をお作りになる,いろんな方が三味線の石井先生なんかもそうですけれども,石井先生の物なんかはすぐそこで即売をされるという物じゃありませんけれども,ああいう優れた物をご覧になるためにお客さんが来られる。そういうことであるならば,宇土市に常設の伝統工芸館で伝統工芸品を即売するようなことができんかということで,空き店舗を私どもが借りて,綺麗にしますので,物産協会でそれをやられませんかと言いましたら,やらないと。市が買い上げて,市の方で販売をするというんであるなら,それは協力できるけど,自分たちが伝統工芸館を運営するというのは無理だということでありましたので,この計画はボツになりましたけれど,やっぱしそういうことで,地元にあるものをみんなで協力しあって,そしてできれば観光バスなんかが来て,そういう宇土にしかない伝統工芸品を買ってお帰りになるような,そういうやっぱし取り組みは一つにはこれからもお考えいただく必要があるんではないかと思いますが,私がこれは自分の経験で申し上げるわけでありますが,細川知事の頃,私は日本一づくり運動の旗振り担当課の課長,地域振興課長をやらさせていただいたときに,役人が考えた商売は絶対上手くいかないと。これはやっぱ商売はそれこそ子どものときから商売をやってきた人のノウハウでなければ,役人がこんなことやったらどうかと,あんなことやったらどうかといっても,はっきり言ってことごとく失敗したという苦い経験を持っておりますので,私は役人の知恵をあんまり商売の分野に口出しをしちゃいかんと,これは兼ねて市の職員にもそういうふうな言い方をしております。ただ,こういうことをやりたいとおっしゃるんなら,それに応援をするという,そういう関係で,行政と中心市街地を今,一生懸命活性化させようとしておられる方々との関係は,そういう関係であるべきだと実は思っておるわけです。そういう意味で,ぜひ一つ,こういうことをやりたい。だから,行政もそこそこ一緒にやるようにという,そういう提案をこれからぜひ一つ出していただければと思っております。 街路灯を整備したり,そういう町並みを明るくするとか,そういうなのは行政でこれは当然できるわけでありますけれども,そこでやっぱり商売をされる方々の取り組みは,ぜひ一つ,杉本議員あたりが先頭になってやっていただければと,ちょっと答えになっていないかもわかりませんけれども,以上,私の思いの一部を申し上げて,答弁とさせていただきます。 よろしくお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 杉本信一君。 ◆6番(杉本信一君) 市長,どうもありがとうございました。 本当に具体的策というのがないのがこの中心市街地活性化でございまして,本当に難しい問題でございます。そういった中で,一つの方向性あたり,市長からご提案がございました,そういったことを踏まえながらですね,この関係者とまた協議をしながら,活性化に向けて努力していきたいというふうに思いますので,何卒よろしくお願いいたします。  それでは,2番目の質問に移らせていただきます。 宇土駅の東地区から宇土シティまでの区間における,今後の開発について,ということでございますが,この地域においては,南日本高圧等の企業撤退後,長期にわたって空き地となっておりましたけども,今日,市による宇土駅周辺地区整備事業もいよいよ平成20年の完了に向けて動き出しております。この事業をきっかけに,民間の開発にも弾みがつくものではないかと期待をする1人でございます。 近頃,この地域の開発計画について,まさに具体化したかのようなことを聞きますけども,担当課として,この地域の民間開発計画について,把握されておる事業計画について,お尋ねをさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 杉本議員から,宇土駅東地区における開発計画についてのご質問にお答えをいたします。 宇土駅東街区の開発計画につきましては,平成5年,八代宇城地方拠点都市地域において,拠点地区の指定を受けておりますが,その一部,宇土駅の東側につきましては,国のまちづくり交付金事業により,宇土駅周辺地区整備事業を行っております。 ただし,市はあくまでも国道3号からの取り付け道路の整備,駅前広場の整備,自由通路の整備が主であり,その隣接・周辺地区につきましては,民間主導型の開発へつなげていきたいと考えております。 そのような中に,宇土駅東エリアの大規模な開発構想が浮上いたしております。まだ詳細なプランの提示があっておりませんので,この場でその内容を申し上げることはできませんが,相当大きな規模の開発になるものと聞いております。 したがって,市といたしましても,土地利用の見直し,都市計画の用途区域変更,さらには道路や水路等のインフラ整備などについて,今後,早急に対応していく必要があると考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 杉本信一君。 ◆6番(杉本信一君) はい,ありがとうございました。 シティまでの区間ということで思っておりましたけども,その分野については,まだ具体的な計画というのがまだ起こってないわけですね。今,申し上げられたのは,東エリア地区のことですね。そうなりますと,東エリアのこの大規模開発ということが出てまいりましたけども,今お答えを聞いておりますと,市としては,この開発構想については相当準備をされておる,乗り気のようでございます。 市にとって,当然,大規模な開発,この経済状況のもとで,なかなか企業の進出というものがない時代に,このように大規模な開発をやってくれるということにとっては,市にとっても非常にありがたい存在になるかと思います。 そのようなことで,準備等もされておるというふうに私,認識をするわけでございますけども,しかしこの進出の内容次第によってはですね,今後,様々な問題というのが出てくる可能性もございます。大規模となりますと,当然,現在,近隣に出店をしております施設の競合とか,また物販等も取り入れることになりますと,まちづくり3法とか,様々な法律にも抵触する格好になりますので,できるだけ今現在わからないから話せないというようなことでございますけども,やはり市民も企業もですね,非常に大きく関心を持っておる事業でございますので,できるだけ早くその情報をやはり開示していただきたいというふうに思います。 そこで,東エリアというようなことを申されましたけども,大体どのようなエリアを指されておるのか。また,大規模な開発と言われておりますけども,大体,開発面積,どのくらいの規模ですか。それと,いつの時期になりますと情報を議会等に開示されるのか。この3点について,再度お答えをいただきたいと思います。 3点ですね,東エリアというのはどの地区を大体指されておるのか。それと,開発規模,大体開示できる程度でよろしゅうございます。そして議会に対していつ頃情報は開示されるのか。その3点について,また一番重要なところでございますので,企業名あたりが開示できれば,できなければ結構でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) お答えいたします。 まず地域につきましては,駅東エリアから3号線を挟んだ地区でございます。中心になるのは,旧東南産業跡地一帯を含めたところということでご理解をいただきたい。面積につきましては,規模につきましては,聞いているところでは約3万5千坪。それと,公表につきましては,まだ今の段階では我々もいつというのは企業の方からは聞いておりません。 ○議長(河野龍之祐君) 杉本信一君。 ◆6番(杉本信一君) はい,わかりました。 民間企業の内容について,なかなか申し上げられないというのもよくわかります。しかし,非常に大きな開発ということで,その影響も多大なものになるかと思います。ぜひですね,宇土市にとって有効な投資になるように,ぜひお考えをいただきまして,公開できる情報は早めに議会の方にも提示していただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 それでは,2番目の方に移りますけども,道路の整備計画について。いずれにいたしましても,今後は駅東地区からシティへの地区のみならず,国道3号線を挟んでの東エリアも民間開発が相当進んでくるものと思われますので,この地域はまさに交通の結節点でありまして,大変日常的に渋滞が発生する地域でもございます。また,今後,新たな投資によって,それが既存の地域のも波及するようにですね,いろんな・・・中心市街地とのアクセスとか,そういった面までも配慮をされながら,東西のバランスの取れた発展を誘導されるように,ぜひお願いをしたいというふうに思うわけでございます。 そこで,まだまだ見えない計画でございますので,どうこうという計画はないかと思いますけども,基本的な考え方について,お話ができればよろしくお願いいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) お答えいたします。 宇土駅東地区,そして国道57号線をはさんで広域消防署から宇土シティに至る地域の一体的開発を考えた場合に,県道14号,旧国道3号ですけれども,県道14号に相当の負担がかかり,慢性的な交通渋滞が発生することが予測され,宇土駅東エリアと宇土シティ側とを結ぶ新たなルートが必要になってくるものと考えております。 ただし,その際には2点を単に結ぶだけでなく,できれば沿線の開発ポテンシャルが向上するようなルートを選定することによって,都市機能が発揮できるよう,総合的な見地から検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 杉本信一君。 ◆6番(杉本信一君) お答えいただきましてありがとうございます。 今後も当然なことでございますけども,新たなルートの必要性については同感をするところでございます。 なかなか新設道路というようなことで,今後も非常に投資額も大きいこと,そういった行政の援助も必要になってくるかと思いますけども,ここで一つ,今現在,新幹線の橋脚工事が一応終了いたしましたので,この工事に伴って作られております工事用道路が,現在,橋脚の周りにずっとございます。できれば非常にこれを活用しない方法はないんじゃないかと,単純にそう考えるわけでございますけども,行政として,この工事用道路の今後の活かし方等についても考えておられるのか,お尋ねをさせていただきます。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) お答えいたします。 新幹線橋脚下用地につきましては,新幹線開通後には全てJR九州が管理を行うこととなっておりますので,具体的な橋脚下の利用要望がある場合には,個別にJR九州との相談になることになります。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 杉本信一君。 ◆6番(杉本信一君) 総務企画部長,たしかに今後,JRの方に移譲されるというふうなことはわかりますけども,相談,今では全くお考えになられておらないのか。相談の,今後したいというような状況でございますでしょうか。ぜひ工事も終了しておりますのでですね,シティと東地区の非常にアクセスとしてはこれを活用しない方法は私はないというふうに思いますので,再度,お答えを願いたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 失礼いたしました。新幹線の工事用道路につきまして,工事用道路,これは基本的には借地でございますけれども,今,杉本議員おっしゃっているのは,残地の部分になるかと思います。買収した残地が幅員が7メーターから8メーター,狭いところで4メーター幅員が残る部分になるかと思いますが,基本的にはJR九州が管理を行うということになっております。ただ,これについては,市としては何らかの要望策を立てていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(河野龍之祐君) 杉本信一君。 ◆6番(杉本信一君) 非常に何らかのということで,非常にやろうというような意思がなかなか伺えん部分ございますけども,こういった人のまだ資産でございますので,人の資産でございますので,いろいろ問題も含んでおるかと思います。しかしながら,非常に新しくつくるよりも,何とかこれは正式な,大きなバンとした道路じゃ決してもうないわけでございますね。ですから,裏道的な地域住民が非常に利便性に富んだ道路の位置付けみたいな活用策あたりも,私は考えられると思いますので,ぜひ活かし方をさらにご研究いただいて,市民が喜ぶ方向に持っていっていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 それでは,続きまして,新幹線橋脚間用地の有効利用,これも新幹線の工事後に関連するわけでございますが,新幹線は市にとって,一見,見たところ,町を分断し,景観を損ない,しかも今後,またいろんな騒音等の問題あたりも発生する懸念も含んでおるわけでございます。 あまり市としては歓迎できないというようなご意見もございますけども,いろんな見方がございますので,そう一概に言うわけではございませんけども,できた暁には,非常に今後,中心部になるであろう用地をまたいでおるわけですね。ですから,橋脚間の下の土地,これもせっかくのことでございますから,何とか活かしたらどうかというようなことでございます。この点についても,行政として,何かお考えがあればお話をいただきたいというふうに思います。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長,岩本清嗣君。 ◎総務企画部長(岩本清嗣君) 失礼しました。新幹線橋脚下用地につきましては,先ほどお答えいたしましたとおり,全て新幹線開通後においては全てJR九州が管理を行うこととなっておりますので,全て必要事項があれば,JR九州と協議を行うことになっております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 杉本信一君。 ◆6番(杉本信一君) この問題については,結局管理を行うJRとの協議になるというようなことでございます。ぜひですね,できた施設をなんとか有効に活用されるように,お願いいたします。 3番目の安全対策ということで,私ちょっと飛ばしてしまいましたけども,工事が始まりますと,今のところ,まだ予定等も立っていないということもお聞きをいたしておりますが,しかし現実,橋脚工事もシティの裏から陸橋を挟んで,調整池へつなげる大きな工事が残っておるわけでございますけども,来年早々には協議等も始まるかと思います。そういった中で,過去も何べんも境目地区の踏切,境目踏切等については安全対策あたりも要望が高いものがございます。いよいよ現実的に工事が始まる時期を迎えまして,ぜひここらあたりの対策等も,関係者一丸となられまして,安全確保の対策を講じていただきたいというふうに思います。 この件については,もう質問はカットさせていただきます。 一応,2番目の質問ということで,終わりましたけども,今後,宇土市にとりましても,非常に宇土市がさらに拡大する,非常に大きな要素を占めておるプロジェクトのようでございますので,ぜひ成功していただきたいと,このように思いますので,今後とも精一杯努力をいただくようにお願い申し上げまして,一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。                    (拍手) ○議長(河野龍之祐君) 以上で,本日の質疑並びに一般質問を終了いたします。 次の本会議は明日8日,木曜日,定刻に会議を開きます。 本日は,これをもって散会いたします。ご苦労様でございました。              -------○-------                 午後4時30分散会...