玉名市議会 > 2012-12-07 >
平成24年第 4回定例会−12月07日-03号

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  1. 玉名市議会 2012-12-07
    平成24年第 4回定例会−12月07日-03号


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    平成24年第 4回定例会−12月07日-03号平成24年第 4回定例会         平成24年第4回玉名市議会定例会会議録(第3号)  議事日程(第3号)                  平成24年12月7日(金曜日)午前10時03分開議 日程第1 一般質問     1 10番 宮 田 議 員     2 19番 青 木 議 員     3 25番 松 田 議 員     4 15番 松 本 議 員         散 会 宣 告         ─────────────────────────  本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問  1 10番 宮 田 議 員       1 各地区の街灯を交換時にLEDにかえる指導はできないか  2 19番 青 木 議 員       1 救急医療情報キットについて       2 レアメタル等の回収・リサイクル取り組みについて  3 25番 松 田 議 員
          1 平成24年度玉名市防災訓練について         (1)目的と計画について         (2)参加団体等との打ち合わせ、周知は         (3)成果と課題は       2 人材育成について         (1)目的と取り組みは         (2)基金運用は         (3)助成対象利用状況、成果は         (4)審査会のメンバーは         (5)今後の方向性について  4 15番 松 本 議 員       1 国際化教育の真髄について       2 新玉名駅前駐車場の課題について         散 会 宣 告         ───────────────────────── 出席議員(25名)    1番  藏 原 隆 浩 君        2番  福 田 友 明 君    3番  内 田 靖 信 君        4番  江 田 計 司 君    5番  北 本 節 代 さん       6番  横 手 良 弘 君    7番  近 松 恵美子 さん       8番  福 嶋 譲 治 君    9番  永 野 忠 弘 君       10番  宮 田 知 美 君   11番  前 田 正 治 君       12番  作 本 幸 男 君   13番  森 川 和 博 君       14番  高 村 四 郎 君   15番  松 本 重 美 君       16番  多田隈 保 宏 君   17番  高 木 重 之 君       18番  中 尾 嘉 男 君   19番  青 木   壽 君       20番  大 崎   勇 君   21番  田 畑 久 吉 君       22番  小屋野 幸 隆 君   23番  竹 下 幸 治 君       24番  吉 田 喜 徳 君   25番  松 田 憲 明 君         ───────────────────────── 欠席議員(なし)         ───────────────────────── 事務局職員出席者  事務局長     辛 島 政 弘 君    事務局次長    廣 田 清 二 君  次長補佐     一   廣 子 さん   書記       平 田 光 紀 君  書記       松 尾 和 俊 君         ───────────────────────── 説明のため出席した者  市長       高 嵜 哲 哉 君    副市長      築 森   守 君  総務部長     古 閑   猛 君    企画経営部長玉名自治事務所長                                 田 中   等 君  市民生活部長   辛 嶋 啓 司 君    健康福祉部長   坂 西 惠 二 君  産業経済部長   森 本 生 介 君    建設部長     坂 口 信 夫 君  会計管理者    原 田 政 樹 君    岱明支所長岱明自治事務所長                                 原 口 和 義 君  横島支所長横島自治事務所長       天水支所長天水自治事務所長           北 口 英 一 君             本 田 優 志 君  企業局長     植 原   宏 君    教育委員長    池 田 誠 一 君  教育長      森   義 臣 君    教育次長     西 田 美 徳 君  監査委員     有 働 利 昭 君                             午前10時03分 開議        ************************* ○議長(高村四郎君) おはようございます。  ただいまから本会議を開きます。        ************************* △日程第1 一般質問 ○議長(高村四郎君) 日程に従い、一般質問を行ないます。質問は通告の順序によって許すことにいたします。  10番 宮田知美君。   [10番 宮田知美君 登壇] ◆10番(宮田知美君) 皆さんおはようございます。  区長さんを初め、多くの皆さま方、寒い中傍聴ありがとうございます。お世話になります。新玉名クラブ宮田知美です。  今、国政選挙期間中ですが、私は地方の政治家人生の中で、最近思うことがあります。今回の選挙では自民党が圧勝するでしょう。これは報道にも書いてありますのでですね、そういうことで。その自民党も忘れていけないことは、多くの国民の皆さんにとって、この国がよくなれば、また国民の生活がよくなれば自民党でも民主党でもどちらでもいいということです。これは多くの人の正直な感想だと思います。それを「自民党が自民党が」と言ったり、「民主党が民主党が」と言っていると、国民は政治から離れてしまいます。特にこれからの政治、これからの日本を考えた時、一つの政党が何をしたからといって、この国が劇的によくなることは限られています。例えば、社会保障の問題にしても、日米同盟にしても、超党派でやらなければ解決しない問題ばかりです。   [「LEDと何が関係あるんだ」と呼ぶ者あり]  社会保障安全保障も、その根幹が政治交代のたびに大きく揺れたら国民にとって一番の不幸だと思います。  私はちなみに自民党員ですが、ちょっと大きなことを言ってしまいました。  それでは、一般質問の方に移りたいと思います。  各地区の街灯・防犯灯の交換時にLEDにかえる指導はできないか質問いたします。  先ほどの国政問題からすればすごく小さな問題ですが、しかし、地方の政治は市民の小さな声をコツコツと届けることだと思いますので、よろしくお願いいたします。  先日、石垣の高さが2メートル、その上に電信柱が立っていて、その中ほどに街灯があります。下から街灯まで5メートルの場所にある電灯を区長さんはLED照明にかえようとされていました。この場所があまりに危険なため、交換するのは業者の方にお願いされていましたが、以前の区長さんは街灯の電気代は、区費で賄っていたので、節約のため業者に頼まずみずから頑張っておられたとお聞きします。LED照明に交換された区長さんは、これでここの街灯は10年以上はかえなくていい、電気代も安くなったと非常に喜んでおられました。そこで私は、各区の区長さん方は、年間どれほどの多くの街灯や防犯灯を交換されているのか、想像すると範囲の広い区では大変な苦労だと思います。  現在、LED照明の普及は、日本では3・11震災から節電対策の必要性や昨今の全国的な電気料金値上げを見据えて、各自治体や企業も取り入れられております。また、割れにくいため蛍光灯落下リスク蛍光灯交換の雑務から解放されるため、御家庭でもLED照明を検討されているとお聞きします。  そのように各方面で、LED照明が検討されている中、玉名市にしても街灯や防犯灯に対する新設・建てかえ・修繕の場合に補助金のあり方やLED照明に対する認識はどのようにとらえているのか質問いたします。  また、LED照明の設置数の普及は進んでいるのか、各区長さん方の街灯交換時における雑務からの解放や電気代などの節約のために、街灯・防犯灯交換時にLED照明に積極的にかえる指導はできているのか、質問をいたします。 ○議長(高村四郎君) 市民生活部長 辛嶋啓司君。   [市民生活部長 辛嶋啓司君 登壇] ◎市民生活部長辛嶋啓司君) おはようございます。  宮田議員の御質問にお答えいたします。  現在、本市では各行政区を初めといたします管理団体が維持管理しております防犯灯の設置及び電気料につきまして補助金を交付しているところでございます。  補助の内容といたしましては、新設・建てかえ・修繕の場合に、蛍光灯・水銀灯・白熱球・LED照明を対象に、既存の支柱に設置する場合は、上限1万円の補助、支柱の設置を伴います場合は、上限3万円の補助であり、また電気料につきましては、平成24年度は1灯当たり年額1,320円の補助となっております。  LED照明の特徴といたしましては、設置する際の初期費用は、ほかの照明器具に比べますと高額となりますが、一般的な蛍光灯に比べまして年間電気料を約45%削減でき、また約1.5倍の明るさであり、さらには約7倍の長寿命となるため、交換する頻度も低くて済むなどの特徴がございます。  また、LED防犯灯の設置数についてでございますが、市への防犯灯設置補助申請状況から把握いたしました範囲では、平成23年度に39灯、平成24年度は11月末現在で164灯となっており、LED照明は徐々に普及しつつあると考えております。毎年5月に各行政区を初めとします、管理団体あてに、防犯灯に関する補助金の取り扱いに関する通知文を発送しておりまして、その中に、LED照明の特徴を記載しておりますので、今後も引き続き情報提供を行なってまいります。 ○議長(高村四郎君) 10番 宮田知美君。   [10番 宮田知美君 登壇] ◆10番(宮田知美君) 今、街灯などは164灯ほどがついているということなんですが、これは街灯やそのほかの防犯灯に限らずですね、この玉名市町内、それとまた公共の施設などもですね、見直す必要があるんじゃないかと思っております。ランニングコストがですね、非常に安いLED照明やクリスマスツリーなどのイルミネーションに使われている発光ダイオードなど、これらの画期的なものは今、使っていって消費電力が45%削減、明るさも1.5倍、寿命も7倍ですので、そういうふうにランニングコストを下げていただければなと思います。ぜひ、積極的な広報や指導をお願いし、これをもちまして私の一般質問を終わります。 ○議長(高村四郎君) 以上で、宮田知美君の質問は、終わりました。  ここで皆さんに報告いたします。松田議員がちょっとトラブルがあって遅れておられますので、次が松田議員一般質問の順番でございますけれども、ここでちょっと議事の都合により、暫時休憩いたします。                             午前10時13分 休憩                             ───────────                             午前10時21分 開議 ○議長(高村四郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  報告します。松田議員がまだお見えでありませんので、次の青木議員に承諾いただきまして、先に一般質問をしていただきたいと思います。  19番 青木 壽君。   [19番 青木 壽君 登壇] ◆19番(青木壽君) おはようございます。  いろいろとせわしない時期でありますけども、端的にお尋ねをいたします。  1番目、救急医療情報キットについてお尋ねをしたいと思います。   [「公明党の青木て言わんだった?」と呼ぶ者あり] ◆19番(青木壽君) 公明党の青木です。よろしくお願いします。  救急医療情報キットは、円筒形のプラスチックケースに、氏名・生年月日・血液型・かかりつけ医療機関緊急連絡先・既往症また服用している薬の名称など、緊急時の情報を記入したカードを入れ、自宅の冷蔵庫に保管するものです。自宅で具合が悪くなり救急車を呼ぶなど、いざという時に救急隊の方が、カードに書かれている内容を確認し、医療機関に伝えることで、適切な対応が図られるものです。また、キットが入っていることを知らせるシールを冷蔵庫の扉と玄関の内側にも貼っておきます。対象者は各自治体で異なっておりますが、災害時要援護者台帳に登録した方、65歳以上の方、また健康上の不安を抱えている方などいろいろとあります。現在、昨年の東日本大震災を受け、配布を実施する自治体がふえております。私は、1人でも多くの方々に緊急医療情報キットを配布することで、安心・安全な生活が担保されると思いますが、いかがお考えでしょうか、お尋ねします。
     2番目、レアメタル等回収リサイクル取り組みについて。  携帯電話デジタルカメラなどの使用済み小型家電に含まれるアルミニウム、貴金属、レアメタルなどの回収を進める小型家電リサイクル法が本年8月に成立し、来年4月に施行となります。現在、小型家電に含まれるレアメタルや貴金属は多くを輸入に依存し、その大半はリサイクルされずにごみとして埋立処分されていますが、同法により、市町村が使用済み小型家電を回収し、国の認定を受けた業者が引き取ってレアメタルなど取り出すリサイクル制度が創設されることになります。新制度では、消費者や事業者に新たな負担や義務を課すこれまでの各種リサイクル法とは異なり、自治体とリサイクル業者が柔軟に連携し、地域の実情に合わせた形でリサイクルを推進することがねらいとなっております。既に、先進的に取り組んでいる地方自治体もありますが、制度導入は市町村の任意であり、回収業務中心的役割を担う市町村が、どれだけ参加できるかがリサイクルの推進のかぎとなります。対象品目は、小型家電リサイクル法では、主に一般廃棄物である小型家電リサイクルを促進させる制度であり、一般廃棄物の中の品目が対象品目として推奨されています。この対象品目については、各自治体によって自由に選択することができます。電気機械機器では、電子レンジ、炊飯器、ポット、食器洗い機、調理器、掃除機、電気ストーブであります。通信機械機器では、電話機、ファックス、携帯電話、また電子機械機器では、ラジオ、ビデオ、カメラ、チューナー、CD、MDプレーヤー車載テレビ、ETCなどであります。また、電子計算機では、パソコン、モニター、プリンターなど。医療機器では、マッサージ器電気治療器、補聴器、電子体温計電子血圧計などもあります。電球また電気照明、時計、ゲーム機、電卓、楽器、電子機器電動工具、その他付属品などです。この環境政策に対して、今後積極的な取り組みが期待されます。さらなる循環型社会の構築に向け、地域の実情に即したレアメタル等回収リサイクルについていかがお考えでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(高村四郎君) 健康福祉部長 坂西惠二君。   [健康福祉部長 坂西惠二君 登壇] ◎健康福祉部長(坂西惠二君) おはようございます。  青木議員救急医療情報キットについてお答えいたしたいと思います。  この救急医療情報キットとは、自宅で万が一のことがあった際の救急医療活動や災害時での救護活動が円滑に行なえるように備えるための道具でございます。「命のバトン」とも言われております。近年、全国の市町村で導入が推進され、注目されている事業でございます。  緊急医療時に必要な氏名・生年月日・血液型・服薬の内容・かかりつけ医緊急連絡先などの情報をシートに記載し、円筒形のプラスチック容器に入れ、自宅の冷蔵庫に保管しておきます。緊急時に駆けつけた救急隊員が冷蔵庫から取り出し、対象者の情報を正確に把握し、適切な救急医療活動のために活用されるものでございます。  しかし、せっかくこの情報キット情報シートが古いといざという時に役に立たないばかりか、危険を招くことも想定されております。定期的に情報シートを見直し、その情報を更新していく自己管理が必要となってきます。  昨今、近所づきあいも薄れ、また個人情報保護の立場から、行政でも個人情報をなかなか集められないという問題があり、青木議員の御指摘のとおり、日常生活の中で、緊急時の対応に不安を抱えている皆さんがこうした救急医療情報キットを備えておくことで、その不安を解消し、急病や災害時の安全・安心が期待されるものであります。  しかしながら導入に当たっての課題も幾つかございまして、市民の皆さま全体に対し、不安を持っている方を対象とするのか、高齢者の方のみを対象とするのか、各市の取り組みもさまざまでございます。参考までに山鹿市の取り組みについて御紹介しますと、各行政区単位で、区長を中心に取りまとめられており、要望される区、しない区があり、要望される区にしても全世帯の対象もあれば、75歳以上に限定されているところもあります。  今後、市民の命と健康を守る観点から、救急医療を充実することができるよう、救急医療情報キットの導入とその運用について、さらに他市の状況も踏まえ、課題を整理し、有明広域消防事務組合など関係機関の意見等も聞きながら検討してまいりたいと考えております。 ○議長(高村四郎君) 市民生活部長 辛嶋啓司君。   [市民生活部長 辛嶋啓司君 登壇] ◎市民生活部長辛嶋啓司君) 青木議員レアメタル等の回収・リサイクル取り組みについての御質問にお答えいたします。  議員御承知のとおり、本年8月に国会におきまして使用済み小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律が公布され、平成25年4月から施行予定でございます。  そのことについて9月に環境省による制度説明会が開催され、本市からも参加いたしました。内容につきましては、現在、使用済み小型電子機器等に利用されている貴重な金属、その他有用なものの大部分が回収されずに廃棄されていることにかんがみ、再資源化を促進することにより、資源の有効な利用の確保を図ることを目的に、各自治体等でも該当する使用済み小型電子機器等を回収し、国が認定します事業者に引き渡すよう努めるというものでございます。  しかし、現時点では該当品目等も検討中の段階であり、細かな内容につきましては、未確定部分が多く、今後、環境省の検討結果等を受けまして、熊本県、他の市町村等の動向を見ながら、本市といたしましても資源確保廃棄物減量化など、循環型社会形成の推進に向けて研究・検討を進めてまいりたいと思っております。 ○議長(高村四郎君) 19番 青木 壽君。   [19番 青木 壽君 登壇] ◆19番(青木壽君) 情報キットについては、私ごとで申し訳ないですけど、娘が横浜におりまして、横浜市は全世帯でこれを実施しているそうです。やはりその東海沖地震の前に、この制度をきちっと組み立てたようです。どうかそのいろいろな形があると思います。石巻市、災害を負った石巻市では、日本赤十字社の企画支援によって、これを行なっているそうです。名称は「安心キット」という形でやっております。  どうか、いろいろな問題点・課題があると思いますけども、どうか不安の解消の一助として、どうか推進をよろしくお願いします。  また、レアメタル等の回収については、これはまだ処理業者が、これは認定業者で国が決定することになっておりますので、まだこれから生み出すまでにちょっと時間がかかります。  いろんな形で、いろいろやっております。モデル地方で行なわれた回収方法では、ボックス回収であるとか、ピックアップ回収ステーション回収集団回収市民参加型回収イベント回収等々があるそうでございます。どうかこれも新しい事業でございます。どうか推進方よろしくお願いいたします。  松田議員も登場されましたので、ここでかわります。以上で、一般質問を終了します。 ○議長(高村四郎君) 以上で、青木 壽君の質問は終わります。  ここで松田議員もお見えになりましたので、早速お願いします。  25番 松田憲明君。   [25番 松田憲明君 登壇] ◆25番(松田憲明君) おはようございます。  大変御迷惑をおかけしました。すぐ近くまで来て急用な電話がかかってきましたので、急遽また家に帰ってからまた出てきましたので、大変皆さん方に御迷惑をおかけいたしました。本当に申し訳ございませんでした。  ただ今より、一般質問を行ないます。25番自由クラブ松田憲明でございます。  今回、質問するに当たり、これまで自分の質問に一通り目を通してみましたところ、どれもこれも似たり寄ったりの質問で恥ずかしくなりまして、自信を失いました。しかしながら恥をかくとも、これも一つ勉強のうちかなと思って、思い切って通告をした次第でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。  今年も残り少なくなりました。この1年玉名市にとりまして、人命にかかわる災害もなく、台風の直撃もなく、実りの秋を迎えることができました。また、ノリにつきましては、九州北部豪雨災害によりまして、流木等ともに山の栄養分が有明海に流出して豊作と聞いております。被災地の方々には大変申し訳ない思いもありますけれども、有明海の豊作に対しましては、感謝すべきであろうと思っております。  昨日の藏原議員の言葉を借りますと「備えあれば憂いなし」と申します。まさしくそのとおりと思います。  去る11月25日行なわれました防災訓練。本当に御苦労さまでございました。地元議員として心から御礼申し上げたいと思います。  24年度玉名市防災訓練について質問をいたします。今回は、鍋・高道校区を対象にして行なわれました。高道につきましては江田議員がおられますので、私は鍋校区に限っての質問にいたしたいと思います。  訓練に際しましては、議長また副市長には御遠路御足労いただきまして、本当にありがとうございました。  事前に議会への説明、打ち合わせがなかったので、正直苦慮いたしました。ですから、私は住民の1人として参加をさせていただきました。そこで、行政の避難訓練に対しては、率直評価しておるところでございます。通告しております質問3点について、ただ今から質問いたします。  今回の目的と計画についてのお尋ねをいたします。  そして、2点目に参加団体との打ち合わせ、また周知はどのようになされたかもお尋ねいたします。  そして、3点目成果と課題はどのようなことでしたか。この以上質問を、答弁をいただき、再質問をいたします。 ○議長(高村四郎君) 総務部長 古閑 猛君。   [総務部長 古閑 猛君 登壇] ◎総務部長(古閑猛君) おはようございます。  松田議員の平成24年度玉名市防災訓練についてお答えをいたします。  今年度の防災訓練は、11月25日、日曜日に岱明の高道地区、鍋地区において実施をしたところでございます。  目的としましては、東日本大震災の教訓からの重要な点となる、避難することの大切さ、有効性に重点を置き、地震・津波を想定した避難訓練への一般住民の参加及び防災講話等によって、防災意識の向上と防災意識の普及を図るとともに、防災関係機関の連携及び災害対応力向上を目的に実施したものでございます。  訓練想定として、地震の発生と津波警報が発表されたとして6つの訓練を実施いたしました。内容としましては、災害対策本部設置運営訓練。消防署、消防団によります調査・警戒。住民の避難行動。消防団による避難誘導避難所運営として各自主防災組織のリーダーでもあります、区長による避難者名簿受付と、市職員による避難者情報伝達。それから、市と消防団における無線通信訓練の6つでございます。  また、体育館内におきましては、避難訓練参加者向けに、防災に関する講習等を実施いたしました。内容といたしましては、消防署の御協力によりまして、防災講話、パネル展示コーナー、心肺蘇生AEDコーナー、応急担架搬送コーナーの3つを順に受講し、体験していただくことで、防災意識の向上と非常時に役立つ内容の習得をしていただいたところです。  さらに、屋外におきましては、火災が発生したことを想定し、煙が充満したテントの中を避難体験していただくコーナー、火事や避難を大声で呼びかける大声コンテスト、住民の皆さまのバケツリレーによる初期消火訓練を実施したところでございます。  訓練実施に当たっての打ち合わせにつきましては、消防署に訓練内容の御相談をするとともに、高道、鍋地区の校区会長の区長と協議したあとに、対象地区の区長会へ説明を行なったところでございます。また、消防団につきましては、岱明地区の幹部会議の場で打ち合わせを行なったあとに、対象地区、高道、鍋の個別の詳細な打ち合わせを行ないました。周知につきましては、市広報紙11月15日号への掲載に加え、対象地区の高道、鍋地区全世帯へ、訓練実施のチラシを配布し、訓練前日には、岱明地区に防災無線放送を行なっております。  次に、成果と課題についてでございますけども、避難訓練への参加が高道地区が145人、鍋地区が164人、合わせて約300人の住民の皆さまに御参加をいただいたところでございます。また、消防団におきましては、高道、鍋地区の団員を中心に、大野、睦合地区の幹部団員の参加も加え約120名、避難誘導等の訓練に当たっていただきました。消防署、市職員を加えると総勢500人を超える参加人員となったところです。地震・津波が起こったらどういう状況になるのか、どういう避難行動をとったらよいのかなど、災害対応のイメージづくりと危機意識の向上が図られたのではないかと考えております。  課題につきましては、災害対策本部参集のための連絡手段の整備と周知の徹底、無線の電波が届きにくい場所の掌握と対策などのほか、訓練の実施要領、周知方法等についてもさまざまな課題があり、不十分な点も多かったかと思います。さらに津波による浸水想定が県において作業中の段階でもございます。小学校は比較的低地にあることから、津波の時の安全性はどう考えるべきなのか。津波到達まで避難の時間が確保できるかなどさまざまな要素がございます。  今後もさらに検証と検討を加えながら、継続的に防災訓練に取り組んでいくことが必要であると考えております。  以上です。 ○議長(高村四郎君) 25番 松田憲明君。   [25番 松田憲明君 登壇] ◆25番(松田憲明君) 答弁ありがとうございました。  鍋校区につきましては、6つの行政区から構成されております。その中のメインとなりますのは、詳しくはわかりませんけれど、海抜1、2メートルのところであると思いまして、私たちの居住地の下沖洲、そして磯鍋、立山の一部であります。私たちの下沖洲区は玉名市の西南の端に当たります。そして約160戸弱の集落でございますけれども、その中の私は11戸の班長をしておりますので、せっかくのこれだけの市の方で防災訓練を取り組んでおられるので、1人でも多くの参加がいいかなと思いながら、所用もありましたので、11戸の隣保の方々に1軒、1軒回りました。こうして「あすの訓練に参加できますか」と言って回りましたところ、参加される方が9名でした。あとは6名の方が所用のため「日曜日でもあるし所用のため参加できません」と、そうして、どうしてもあそこまで、今回の場合は徒歩が原則としてありましたのでですね、あそこまで歩けないという、足腰の悪い方が6名ほどおられました。そういう中で、一応9時に私の家に集まってくださいということでですね、鍋小学校の方まで急ぎ足で避難をいたした次第でございます。そして、3つのコーナーに分かれていろいろ体験をさせてもらいました。非常に貴重な体験だったと思っております。よかったな、きょうの訓練はと言って全部終了いたしましたのが、12時ちょっと過ぎたかなと思いましたけれども、帰ってきたわけでございます。  せっかくあれだけの訓練をすることでありますからして、1人でも多くの方が参加するためには、どうすることがいいのかなと、私1人帰ってきたわけでございます。そうして、後日お礼も兼ねまして、調査の意味もありましてですね、1軒1軒回ったわけでございます。「貴重品はまとめておりますか」その結果、11戸の中で1軒だけが貴重品はまとめておりますと。「必需品はありますか」と言いましたところ、懐中電灯はですね、全部11戸ありました。ラジオは5戸だけありました。「火災報知器はどうですか」と言いましたところ、10戸だけ備えてありました。そういう結果でございました。  今後、防災計画を少しでも生かすため、今後、末端までの啓発啓蒙あたりをどうするかというのが、今後の課題ではないかなというふうに、私一人感じたわけでございますけれども、今後、防災会議等でですね、非常に論議を深めていただくなれば、なおせっかくの防災訓練が生かされてくるわけでございますので、今後、有事の場合どう対応できるかということにですね、基本的な考えを置いて、今後訓練を重ねていただきたいと思っております。  次に、2点目の人材育成について質問をいたします。  これまで何回か、人材育成に関連する質問をいたしてまいりましたけれども、人を育てることの大切さということは、各分野におきまして、活躍されそしてそれを見て育つ、そうすると町も元気になる、活性化する。だから私は人材育成に興味を持っておるところでございます。各庁舎内、各所管におきましても、1人でも多くの人が玉名をよくしようと思うことによって、庁舎内全体が元気になる。市民サービスにつながる。各所管の上司は、部下の欠点を見るのではなくて、よいところを見つけて褒めてやる。これが上手な人材育成の一つでなかろうかなと思っております。最終的に7万市民が「元気になる夢を持つ、目標を持つ、心豊かになる」、従いまして、質問の趣旨からはみ出すかもしれませんけれども、冒頭、議長のお許しをいただきたいと思います。  質問の趣旨は、「広報たまな」を通して、総務振興課が窓口で、地域を担う人材を育成しますが、テーマでございます。人材育成基金の助成事業について5点の質問をいたしたいと思います。  通告しておりますように、目的と取り組みについて。基金の運用について。3点目に、助成対象利用状況、そして成果はどのようになっているのか。4点目に、審査会のメンバーはどのようになって構成されているのか。今後の方向性について考えがあればお尋ねしたいと思います。  以上、答弁をいただきまして、再質問いたします。 ○議長(高村四郎君) 企画経営部長 田中 等君。   [企画経営部長 田中 等君 登壇] ◎企画経営部長(田中等君) 松田議員人材育成についてお答えいたします。  まず、人材育成基金の目的と取り組みについてでございますが、基金は、玉名市の未来に向け、社会の各分野において指導的役割を果たすべき創造性豊かな人材の育成を目的としたものでございます。  この基金の運用によって生じる収益を、人材育成基金助成金として、教育、文化、環境、福祉、産業等の振興や、地域づくりの推進に資する人材育成のための活動に対して、支出しているところでございます。  基金運用につきましては、平成23年度末における基金保有額は1億23万8,967円でございます。その内、8,000万円を地方債である北海道債。残り約2,000万円を大口定期にし、確実かつ有利な運用を行なっております。北海道債は4年満期で固定利息0.7%、大口定期の利息は現在0.1%となっております。それらの運用益を人材育成基金助成金の費用に充てるよう予算しております。なお、平成23年度の運用益は58万117円でございました。  次に、助成対象利用状況、成果についてでございますが、助成の対象としましては、本市に在住する個人、本市に事務所等を有する団体およびグループと規定しております。これらのものが、教育、文化、環境、福祉、産業等の振興や地域づくりの推進に資する研修会への参加、又は研修会の開催などの活動を行なう場合に、助成金を交付しております。助成金は対象となる経費から、国・県等からの助成を除いた額の2分の1以内としておりますが、昨年度は、研修等への参加が14件14人。研修等の開催が1件1団体。合わせて40万4,000円を助成しております。今年度も現在のところ、研修会等への参加、開催合わせて5件30万1,000円を助成しているところでございます。  これまでの助成を通じて、男女共同参画社会づくりや学童保育の研修会、農業先進地での若手農業者研修、農商工連携推進の研修会など、さまざまな分野における活動に活用されており、参加者の皆さまは、それぞれの分野をリードしていく人材と育つべく研さんを積まれているものと考えております。  続きまして、審査会のメンバーについてでございますが、企画経営部長を会長として、総務課、地域振興課、市民課、総合福祉課、農林水産政策課、土木課及び教育総務課といった、教育、福祉、産業など各分野の振興や地域づくりに関連の深い部署の課長で組織しているところでございます。  最後に、今後の方向性についてでございますが、本市では、国際交流や文化活動、スポーツ活動の大会参加に関して助成している他、さまざまな分野において各種講演会やシンポジウムを開催しているところであり、これらの事業を通じて市民、市民力のアップを図っているところでございます。そのような中で、市民と行政のさらなる協働が求められる状況において、社会の幅広い分野において、人材を育成することを目的とした、人材育成基金助成金が果たしている役割は非常に大きいことから、今後も告知方法や回数など、工夫を重ね、活発に助成が活用されるよう、基金を運用していきたいと考えているところでございます。 ○議長(高村四郎君) 25番 松田憲明君。   [25番 松田憲明君 登壇] ◆25番(松田憲明君) ありがとうございました。  今後、政治経済、人の心まで冷え込んでおると、今は報道がなされております。進路を断たれ、夢と希望と目標までなくした若者たちを救える一助となればと思って質問しておるところでございます。現実はまだまだ程遠い感も否めませんが、総務振興課におきましての取り組みは、率直に評価したいと思います。  そこで、再質問ですけれども、7万市民の負託を受けて、市行政の長となられて3年余り、高嵜市長は人材育成についてどのように考えておられるのか。市民の多くをどう育てようと考えられておられるのかお尋ねします。  今、また政治経済が低迷し、人の心まで冷え込んでいると申します。原因はよくわかりませんけれども、常識で考えられない事故、事件、自殺者3万人、無縁社会の到来とも指摘されておるところであります。ここで通告はいたしておりませんけれども、議長のお許しをいただき、森教育長に対しまして、心の教育について簡潔に考えを求めたいと思います。  以上、よろしくお願いします。 ○議長(高村四郎君) 市長 高嵜哲哉君。   [市長 高嵜哲哉君 登壇] ◎市長(高嵜哲哉君) 松田議員人材育成に関するご質問にお答えをいたします。  少子高齢化の進行に伴う人口減少、地方分権の流れや多様化する市民ニーズへの対応、社会経済のグローバル化、深刻化する地球環境での環境問題など、本市を取り巻く社会環境が大きく変化する中で、今後、市民の目線に沿った、市民が必要とする施策の推進を図っていかなければならないと考えております。  本市では、市の将来像である「人と自然がひびきあう県北の都 玉名」を実現するためさまざまな施策を実施しているところでございますが、市民のだれもが将来にわたって住み続けたいと思えるようなまちづくりを進めていくために、行政と市民の皆さまとがそれぞれの役割を担うことが大切だと認識をいたしております。  そのためにも人材育成基金の活用は当然のことと思います。松田議員指摘のように、人材育成と言うのはやはり、学校教育から、そしてまた生涯を通じての教育等々、社会のさまざまな分野で活躍できるような人、そして玉名人。そういう玉名人を育てて行くことが必要であるというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(高村四郎君) 通告外ですけども、よろしくお願いします。  教育長 森 義臣君。   [教育長 森 義臣君 登壇] ◎教育長(森義臣君) おはようございます。  今、松田議員の御質問、質問の内容を聞きながら私も非常に同感する部分では、人を育てることの難しさ、これは日々痛感しております。全国的にもそうでございますけれども、玉名でも児童の虐待、育児の放棄、そうしたことがやはり発生する社会であります。  玉名市では、家庭教育憲章を制定しておりますけれども、やはり現実では、非常に難しい部分を抱えておりまして、例えば、教室できちんと座って授業を受けることができない子どもも複数おります。嫌なことがあるとすぐに切れてしまう子どもがいて、教師がその指導に躍起になる。そうした時に、親御さんと一緒になってやりたいと思っても、それがなかなかスムーズにいかない部分もございます。  確かに、規律、礼節そうしたことが欠如した心の貧しさを抱えるそうした状況が多くなっておりますので、玉名市では「なかよしの日」を制定して、とにかく子どもを育てるには、大人が仲よくならなきゃいけない。地域も家庭も学校の教師も全部が仲よくなりながら、子どもを見守り、育てる。そして、家庭の家庭力、こうした家庭教育力をつけるということも、仲よくなってこそできるんではないかということで制定をいたしました。  人権教育もそうでございますけれども、子供たちの体力向上、そうしたことも含めて、これから心の教育もしっかりとやっていかなければならないというふうに感じておりますし、現在、研究しております「玉名学」この中には、ぜひ今、松田議員の御質問、内容等も十分含めながら構築していき、そして、子供たちが将来素敵な大人になれる、しっかりした大人になれるように、今日組み立てていく、そういう強い気持ちを持っているところであります。  以上です。
    ○議長(高村四郎君) 25番 松田憲明君。   [25番 松田憲明君 登壇] ◆25番(松田憲明君) 答弁ありがとうございました。  人材育成につきましては、非常に「言うは易し、行なうは難し」ということがございます。非常に末端の底上げを図るには難しい問題がございます。  今、盛んにプロ野球の契約更改がなされておりますけれども、我々庶民にとりましては夢物語であります。かたや生活保護、ホームレスと人間社会もピンからキリまであります。例えば、玉名市にとりましての2分の1の方は、自分自身で人材育成を行なっていかれると思いますけれども、その半分の2分の1以下の方をどうするかと。それがやはり行政力じゃないかなと私は思っております。上から指導するだけじゃなくて、やる気を出させる。上手にやる気を出させる。そして、背中を押してやる。そこがリーダーの果たすべき役割ではないか。底上げを図り、レベルアップを図る、それが人材育成ではないでしょうか。  私は、野菜づくりから学んだことですけれども、結果を急ぐことなく、しっかりと結果は後からついてくるものだと言い聞かせながら野菜をつくっております。家内と2人で野菜づくりをしますけれどもですね、家内はすぐ肥料をやる、水をまくと言いますけれども、やはり肥料をまく前に、地力をつくることが大事じゃないかなと、私はそういうふうに思っております。野菜から学んだこともいっぱいあるわけですけれども、やっぱり土をつくれば、土が作物を育ててくれる。人もまさにそのとおりだと思います。  「なかよしの日」も確かに立派なことだと思いますけれども、人をつくればおのずと皆が仲よしになってきます。「チェンジ玉名」もやはりおのおのがチャレンジすることによって、人間一人一人がですね、やはりチャレンジすることによって、一つの資質を高めていくんじゃないかなと思います。決して結果を急ぐだけじゃなくて、結果は後でついてくるものだと私はそういうふうに思って、今、毎日野菜づくり、農業をしておるわけでございますけれども、なかなか人材育成については、非常に難しい面もございますけれども、長い目でやはり育てていくということが必要じゃないかなと、私自身はそういうふうに思っております。  いろいろとちょっとトラブルがきょうはございましてですね、思ったようにまとめもできておりませんけれども、これをもちまして私の一般質問を終わりたいと思います。  大変御迷惑をおかけいたしました。ありがとうございました。 ○議長(高村四郎君) 以上で、松田憲明君の質問は、終わりました。  続けてまいりたいと思います。15番 松本重美君。   [15番 松本重美君 登壇] ◆15番(松本重美君) 15番新生クラブの松本です。  意外に早い展開でちょっと戸惑っておりますけども、落ち着いてしっかりやりたいと思います。きょうは最後でございますので、あとの議員のことも気にせずゆっくりやれるかと思います。  自民党の政権公約「日本を取り戻す」ということはどういうことか。日本の心について論じながら、一席、いや、質問を展開していきたいと思います。  国際化教育の真髄について。1987年8月から、地方公共団体が、総務省、外務省及び文部科学省の協力のもとに、語学指導等を行なう「外国青年招致事業」いわゆるALT配置事業が開始されました。  小学校では、コミュニケーションを中心とした英語学習で、英語に対する興味や関心が高まり、中学校では、聞くこと、話すことの音声による育成にALTを活用しており、外国語教育の充実と、諸外国の異文化を理解し、国際化の促進に大いに役立つと謡ってあります。  しかしながら、高校生の海外留学、進学を支援しようと今年度から始めた熊本県の助成事業は応募が低調との新聞記事がありました。海外の難関大学への進学者1人に100万円給付する事業への応募はゼロ。留学する高校生1人に40万円を支援する事業は定員10名に2人。州立モンタナ大学への進学者を対象とした奨学金応募は1人だけだったとありました。これは周知が届かなかった面もあるかと思いますが、日本の国力の低下や就職難などで、若者の内向き志向が強くなったことが指摘されています。2011年アメリカの大学への留学学生数ランキングは、1位中国、2位インド、3位韓国、4位サウジアラビア、5位カナダ、6位台湾、7位にやっと日本の順で約2万人と低迷しています。中国は19万4,000人、韓国7万2,000人、台湾も2万3,000人と日本を上回っています。1990年代までは、日本はトップクラスにあっただけに、国の勢いを反映した結果とも言われています。文科省は、グローバルな人材育成を目指したはずが、この現状に危機感を抱いているようです。  そこで、ALT事業の成果は上がっているのかという疑問と、国際化の究極の目的が、世界との協調と平和にあるとするならば、教育長は矛盾に満ちた西洋文明を追いかけるような国際化教育に、どのような感想を抱いておられるか、まず、質問の要点を2つ先に述べておきます。  これからは、私の独善的見解でありますが、日本は明治以来独立自尊を掲げ、欧米先進国に追いつくために、国家の近代化を急ぎ、福沢諭吉の「脱亜入欧論」を学問の精神的基盤に置き、植民地アジアから脱却して、欧米諸国の仲間入りを果たし、一等国を目指すことを国是としてやってきました。産業革命に伴う植民地支配、帝国主義、共産主義、社会主義、市場原理の資本主義といった欧米の価値観、世界が支配する思想と激動の時代の中で、埋没しないよう懸命に頑張ってきたのが日本であります。  その結果、日清、日露の戦役で、中国、ロシアに勝って、大東亜戦争でアメリカに大敗しましたが、まだ2勝1敗であります。それはともかく、これら欧米の弱肉強食を根底とした価値観は、内包する自己矛盾により、ことごとく時代の変遷の中で崩壊してしまいました。日本人留学生は減ったが、毎年1,500万人以上が海外旅行に出かける日本人の多くが、欧米の弱肉強食の思想と価値観に疑問を抱いて帰ってくるようになったのではないか。かつての栄光と金融、観光だけに頼り、ものづくりをあきらめ、働かないヨーロッパ、相変わらず派手なアクションと暴力・破壊のハリウッド映画に幻滅し、相手をディベートで論破しても、恨みを買うだけに終わり、誹謗中傷合戦のアメリカ大統領選挙に呆れる。火事場泥棒のロシア・韓国に悔しい思いをし、嘘も1,000回言えば本当になるという、中国のハチャメチャな論理には開いた口がふさがりません。  日本人の勤勉さ、倫理観からほど遠いこれら異文化に学ぶ価値があるのかと、欧米へのあこがれをなくしてしまったのではないか。その結果、スリや殺人が横行する海外には行きたくない、和をもって尊しとなす日本の文化・伝統への回帰があっても不思議ではないと思うところであります。  ひと月ほど前、サニー関さんというアメリカ在住の絵本作家の紹介記事がありました。最初は、白人の少女を主人公にした絵本を書いていたが、出版社に全く相手にされない。そこで、日本人の自分にしか書けない物語、日本の民話をアレンジした物語「ゆこちゃんとダルマさん」を出版。大変評判となり、異文化理解に役立つ今年の本に選出されました。動物との交流や自然との共存など、日本の民話は大切な教訓の宝庫だと絶賛されたそうです。関さんは、日本では民話や昔話は古臭いと思われているが、もっと誇りにして語り継ぐべきだと述べています。  小泉八雲は、夫人セツさんから多くの民話、怪談話を聞き、怪談というのは日本人が自然に対して抱いている畏怖の念の表れである、人間が自然をコントロールするのではなく、人間の方が自然に合わせていくという日本の精神文化に、日本人の謙虚さを見出しています。怪談とか、超自然の文学には必ず真理がある。真理は時空を超えて変わらない。古風な迷信、素朴な神話、不思議な呪術、これら地表に現れ出た果実のはるか下で、民族の魂の命は生き生きと脈打っている。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、日本を愛してやまなかった人で、当時、既に日本の急速な西洋化に懸念を示しています。  また、劇作家の木下順二さんも、平成6年父祖の地である伊倉を44年ぶりに訪ねた時「鶴の恩返し」の民話に現代を入れて書いたのが「夕鶴」である。民話の中には、我ら日本人の祖先が時間をかけて作り出してきた動くことのない本質が込められている。「夕鶴」が戦後4年目から今日まで時代とともに歩いてくることができたのは、我らと祖先の合作であったからと言えるのではないかと述べています。  一方、キリスト教文明、イスラム教文明における、一人の神が全知全能であるわけがありません。1対1では必ず雌雄を決する対決を招きます。中東に平和は永久にこないでしょう。日本の八百よろずの神様、仏様のように、それぞれ専門職であるほうが、お互いの存在を認め合い、平和に暮らせるというものです。私は無数の神様、仏様がいる日本的宗教観が世界を救うと思っています。相手を叩きのめすのではなく、武士の情け、惻隠の情をもって接する日本の精神文化を、英語を話す以前に、日本の子供たちが身につけなければ本末転倒というものです。  惻隠の情とは、武士道精神、相手を思いやる心であり、いじめ撲滅の方策でもあります。英語を話せても中身のない日本人では、留学しても恥をさらすだけとなるでしょう。また、ALT外国青年が帰国する時には、日本昔話のアニメ、DVD全集と小泉八雲の怪談を土産に持たせ、その国の子供たちにアニメで日本人の心を発信してもらうようにすることが、世界平和に貢献する日本の真の国際化ではないかと思うものです。  漫画文化を世界へは、日本の国策になろうとしています。学校予算は厳しいと言いますが、先の決算特別委員会でも指摘されたように、毎年1億円前後、多額の不用額を計上するぐらいならば、この程度の土産品を持たせることは可能ではないかと思いますが、先の質問項目とあわせて、いかにお考えか、お尋ねいたします。  次の質問は、全く趣が違いますので、この答弁を聞いてからいきたいと思います。 ○議長(高村四郎君) 教育長 森 義臣君。   [教育長 森 義臣君 登壇] ◎教育長(森義臣君) 松本議員の国際化教育に関係する御質問でございます。  まず、ALT事業の成果は上がっているかということについてでございますが、議員も御存じのように、小学校においては外国語活動が昨年度から5年生及び6年生が必修となりました。外国語を通じてコミュニケーション能力の素地を養うということを目標としております。  この外国語活動の時間に、ALTが担任教師と一緒に授業を行なうということで、児童に生きた英語を学ぶ機会を保障し、その目標達成をたやすいものにしております。  次に、中学校においてですが、中学校における英語の授業は、一昔前の書くという英語ではなくて、話す・聞く英語が主流となっております。  そのような中、ネイティブスピーカーのALTは大きな役割を果たしております。なお、玉名市におきましては、必修になる前から、国際教育ということで、小学校の低学年から、ALTと学習する機会をつくってきました。また、夏季休業中には、市内の保育所にもALTを派遣しております。  その結果、就学前や小学校の低学年の子供たちは、ゲーム等の活動や休み時間の運動場での遊びということを通して、外国人に慣れることができていると思います。また、3、4年生も発達段階に合わせたところでの異文化理解ができております。  さらに、このような取り組みを行なってきたために、小学校における外国語活動必修化もスムーズに導入することができました。  以上が、現時点でのALTの活用、そしてさまざまな成果を上げているということであります。  次に、国際化教育に対する感想についてでございますけれども、これは、国際化教育というのは、本当に重要な課題としてとらえております。その中には2点ございます。  1点目は「日本人としての品格を育てる」、2点目に「国際社会を生き抜く力を育てる」という、この2点です。日本人の精神文化では、相手の気持ちを思い、優しさと、暖かさを持った人になりなさいという教育が、普遍的になされてきました。国際的に視点を向けますと、国内での情勢が悪くなると、国民の目を日本に向けさせ、暴動を扇動して、好戦的行動に出る国も考えられます。そこには、人間の持つ優しさとか、暖かさなど一切通用しません。その挑発に乗って、武器で応酬し、戦争を引き起こすことは、絶対に避けなければなりません。これから日本を背負う子供たちは、日本人の心を培いながらも、国際的に負けないような主張力も必要ではないかと考えます。不均衡さを増した世界経済社会、情報化社会によるボーダーレス社会、気候温暖化など将来に向けた国際情勢をかんがみますと、玉名の子供たちに日本人として、国際的な場でもディスカッションができる能力を身につけさせる。このことが必要ではないかと考えております。  最後に、議員のALTの外国青年が帰国するときに、日本昔話のアニメDVD全集などを土産として、日本人の心を発信してはという質問の内容でありますけれども、これまで玉名に来てもらったALTは、日本語習得と日本のことについて知るということについては非常に貪欲です。例えば、時間があれば日本語を勉強しておりますし、日本語検定試験にチャレンジするALTがほとんどです。同じように、日本の文化に強く興味を示しておりまして、お茶や書道などにチャレンジするALTのことを、これはもう新聞でも紹介されて御存じのことと思います。玉名のALTの中にも武道に興味を持って、剣道の有段者になって帰国していった青年もいます。このように、日本語習得初め、日本文化や武道等についての学習を積み、その成果をお土産として持ち帰っております。このような中にあって、ALTに特別にこれとこれを持ってお土産としてというようなことについては、現在考えてはおりません。気を使う必要はないと。おそらくALTは必要に応じて、日本の文化を学び取って、持ち帰っておるということであります。 ○議長(高村四郎君) 15番 松本重美君。   [15番 松本重美君 登壇] ◆15番(松本重美君) はい、答弁ありがとうございました。  大体、私の思っているようなことを言っていただきまして、ありがとうございました。  お土産のことにつきましてはですね、やはり何かこう一つの形というか、日本に憧れを持つというか、そういうのが映像で見せればもっとよその国に日本というのを知ってもらえるかなと思ったもんですから、そのようなことを申し上げました。  貿易立国の日本にとっては、海外進出は必然であり、そうでなければ日本の国力は衰えるばかりで、国際化教育は推進しなければならないところです。かつては、日本がアジア代表でありましたが、経済競争力は、世界27位まで転落、近年は中国・韓国の後塵を拝する場面も多くなってきました。日本人として、それらの国や国民の資質を上回る精神文化を身につけることが、世界に伍していく上で大事だと言いたかったところであります。  9月議会の一般質問、国際交流と歴史教育についての中でも述べたところですが、戦後教育の欠落部分があるとすれば、日本人として誇りに思い、敬愛すべき人物について教えが足りないというところであります。私たちは、戦後教育の反戦思想の中で、日本はアジア諸国に多大な迷惑をかけた侵略国家だった、マッカーサーには三等国、四等国と言われ、尊敬できる日本人は野口英世博士ぐらいしかいないかのような教わり方で、それが私の心の中では、欧米に対し長くコンプレックスとして沈殿していました。それを払拭してくれたのは司馬遼太郎氏の歴史小説・紀行文・評論集です。来年の大河ドラマの舞台にもなる、会津藩の始祖である保科正之の教えに、いかなることがあろうとも徳川宗家に忠節を尽くせと什の掟というものがあります。会津では、今も生徒たちが日々唱えているそうです。すなわち、年長者の言うことには背いてはなりませぬ。年長者にはおじぎをしなければなりませぬ。嘘を言ってはなりませぬ。ひきょうな振る舞いをしてはなりませぬ。弱いものをいじめてはなりませぬ。戸外で物を食べてはなりませぬ。戸外で婦人と言葉をまじえてはなりませぬ。などなど、ならぬことはならぬものですと問答無用に押しつけて結んであります。  また、ケネディー大統領が敬愛した上杉鷹山には「為せば成る、成らぬは人の為さぬなりけり」という言葉もあります。一方、アメリカ人にもいい男はいます。山本五十六のライバルであり東郷平八郎を深く尊敬していた、アメリカ太平洋艦隊司令長官、チェスター・ウイリアム・ニミッツ提督は、日本の敗戦後、ソ連が横須賀にあった日露戦争戦勝記念戦艦「三笠」を、日本海戦に大敗した腹いせに、スクラップにしてしまえと主張したのを、日本人の誇りをこれ以上踏みにじってはならぬと、これを断固として退けました。その後、戦後の反戦気分の中で、三笠がダンスホールに変身させられたのを大いに嘆き、その復元に最大の努力をした男気のある提督であります。現在、横須賀の海浜公園に記念艦としてよみがえっています。ちなみに、財団法人三笠保存会の事務局長は、大野下出身の小山力元一等海佐で、潜水艦艦長だったとのこと。玉高の2年先輩でもありまして、池田先生とも同級生でございます。2年前の10月「坂の上の雲」の戦闘シーンのロケがあるということで、忙しくしておられました。  また、明治32年、新渡戸稲造は、アメリカで英文の名著「武士道」を出版、西洋人にわかりやすく、日本人の魂、倫理観、行動規範について説いています。すなわち、武士道精神の本質、名誉を重んじ、ひきょうを憎む心、恥を知る心、敗者への共感、劣る者への同情、弱者への愛情、いわゆる惻隠の情、武士の情けについての解説書ともいうべきものであります。出版されるや絶大な賞賛を受けました。「平等は不平等を生み、自由は格差を生む」という西洋的論理に矛盾を感じていた当時のセオドア・ルーズベルト大統領は、この本に感激して何十冊も買い込み、子ども、友人、各国の首脳たちに贈ったといいます。新渡戸は、武士道の将来について「武士道は、一つの独立する倫理の掟としては消ゆるかもしれない。しかし、その力は地上より滅びないであろう。桜の花のごとく、四方の風に散りたるあともなおその香気をもって人生を豊かにし、人類を祝福するであろう」と結んでおります。明治時代の日本人が国際社会に向かって、既に日本の心を発信していたことを誇りに思わなければなりません。もう一度日本、日本人がまず武士道というこの忘れ物を取り戻し、つまらん論理ばかりに頼って紛争ばかりしている世界の人々、とりわけ中国のトップに知らしめなければならないところです。戦後、武士道精神や教育勅語が軍国主義と結びつけられ、葬り去られたことは大間違いだったと思います。日教組が日本人の誇りまで捨て去った罪は大きいのではないか。  それはともかく、外国でも著名な日本人のエピソードは、外国語教育の前に知識として教える義務があると思います。外国人が日本の偉人を知っていて、日本の若者が知らないのでは、日本の歴史や文化に無知で教養や誇りもない日本人として恥をかくのではないか、武士道では恥こそ最も不名誉なことであります。祖国やふるさとに愛着と誇りを持たなければ前へは進めません。国際人になるには、まず日本人としてのアイデンティティーを確立してから世界に雄飛すれば、尊敬される日本人としてきっと活躍できると申し上げて、次の質問へ移ります。  はい、それでは2番目の質問にいきます。  新玉名駅前駐車場の課題についてでありますが、これはきのう3名の議員がそれぞれの視点から質問されました。金太郎飴のような答弁がまた返ってくると思いますが、私なりの視点から質問をいたします。  新玉名駅前駐車場の課題について。九州新幹線が開業してから早1年9カ月が経過いたしました。その間、新玉名駅の認知度、利便性をアピールするために当初は有料駐車場でスタートするはずが、急遽、当分の間無料とすることになりました。この当分の間という定義は「近いうちに」「そのうち」「いずれ」と同義語で、総理大臣の言葉からすると約3カ月という意味にとることができます。開業3カ月ほどは、東日本大震災と物珍しさなどで、乗降客数は不確定なところが多かったようですが、最近は1日1,000人程度の乗降客が定着、無料駐車場もさることながら、新玉名駅へのアクセスの良さが評価され好調のようであります。しかし、開業当初から駐車場不足は指摘され、予定の列車に乗れなかったと苦情も多く出るようになりました。そこで、高架下や芝生広場を転用して300台駐車可能としましたが、焼け石に水の状態で、午後からは開かずの駐車場となっています。菊池、山鹿、植木、河内方面など遠方の利用客にとっては、午後からは使えない駅という不安なイメージが定着しては、新玉名駅利用客は1,000人で頭打ちということになります。3月議会では、120台ほどの無料駐車場を増設するために1億1,000万円の予算が急遽上程されましたが、もろもろの反対意見が出て否決されました。私がこの半年間、市民の方々と意見を交わした話を要約すると、適正な料金を支払うのにはやぶさかではないという話が多数でありました。ただより高いものはないという言葉もあるように、玉名市の税金で大きな負担を背負うのは良くないということであります。当局は駐車場を有料化して利用客が1,000人以下に低迷することを恐れているようですが、熊本駅新幹線口の立体駐車場も満杯状態で駐車困難です。新大牟田駅も100台程度で能力は小さく限界であります。その点、新玉名は広大な水田が広がっています。駐車場に転用して収益を上げたいと思っている地権者に補助金を出して、現状の3倍以上、1,000台の駐車場整備をして、パークアンドライドの便利な駅を大きくアピールするべきであります。金額は用地を買収するより半額以下で済むし、駐車台数ははるかに多く用意できます。有料化になったが、いつでも駐車可能な新玉名駅のイメージが定着すれば、乗降客は倍増するはずで、付随して新しいビジネスも生まれることでしょう。そして、上りの午前8時ごろ、下りの午後6時ごろのさくら号の停車も可能になりはしないかと思うところです。  先ごろ、ある会合で、合志市、菊池市、山鹿市、熊本市の議員と一緒になる機会があり「新幹線はどの駅を利用していますか」と尋ねたところ、山鹿、植木方面はもちろんのこと、菊池市、合志市、菊陽町まで、豊肥線の駅の近くの人は除いてですが、「みんな新玉名駅が便利なので利用しています」とのことでした。「熊本駅は市内の渋滞、混雑と信号の多さにストレスを感じて行きたくない」「新玉名駅前駐車場が将来有料化になっても利用することに変わりはない」「そのためにも1,000台規模の駐車場を整備してほしいですな」と、駐車できなかった時のショックは大きいとの返答でした。  以上のことから、自信を持ってパークアンドライドの便利な駅をキャッチフレーズに、民間活力を促進して、有料駐車場拡張に取り組むべきだと思いますが、当局はいかにお考えかお尋ねいたします。  それと、先月29日にオープンした大型商業施設のお客様用駐車場に、駅利用者の車が無断駐車というトラブルは発生していないか。当然考えられることでございますが、どのように対応していくのか、あわせてお尋ねいたします。 ○議長(高村四郎君) 市長 高嵜哲哉君。   [市長 高嵜哲哉君 登壇] ◎市長(高嵜哲哉君) 松本議員御質問の新玉名駅前駐車場の課題についてお答えをいたします。  新玉名駅駐車場も開業後1年9カ月を迎え、この間、多くの皆さまに御利用をいただいております。駐車場は最大295台の駐車が可能であります。乗降客につきましては、1日約1,000名ということになっております。駐車場が混雑していることにつきましては承知をいたしておりますが、これまでに看板の設置や警備員の配置、広報紙等による呼びかけ等を行ない、混雑を防いでまいりました。  議員御提案の新玉名駅駐車場を有料化し、さらに、駅周辺の民有地の有料駐車場化を促進する目的で、地権者へ補助金を出して駐車場を増やし、パークアンドライドを進めないかというお話でございますが、パークアンドライドの大きな目的は、御承知のとおり、都市部の渋滞がする、そしてまた排気ガスを減少させるという目的でございまして、目的地の手前に車を駐車をし、そこから鉄道やバスに乗り継ぐという移動方式でございますので、通勤などの需要が大変多く過密状態にある大都市などの駅に設置されることが多くて、新玉名駅にはそぐわないシステムであると考えております。  また、新玉名駅は県北各地域の御協力により設置ができた駅であり、地域の交流を促進するため、現在の駅前広場の敷地内での可能な限りの対応を行ない、駅前広場内の施設の利用形態の見直しを検討しながら駐車場の無料化を継続していきたいと考えております。  次に、近隣商業施設との間で駐車場利用客のトラブルは発生していないかという御質問でございますが、11月29日にオープンをいたしました店舗等々からの現在までのトラブル等の報告は受けておりません。今後、新駅周辺への商業施設の立地に伴う対応につきましては、商業施設や駅前広場の駐車場の利用状況を見守りたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(高村四郎君) 15番 松本重美君。   [15番 松本重美君 登壇] ◆15番(松本重美君) はい、きのうの答弁とあまり変わらないのは致し方ないところでございますが、かたくなに無料駐車場にこだわることは、何ら事態の打開につながりません。  パークアンドライドのお話でございますが、市長は狭義のパークアンドライドの定義についておっしゃいましたが、これは現実に即すなら、それは広義なものにとってもいいし、新幹線という広いところに行くという、そういう意味で狭義のパークアンドライドじゃなくて、広い意味でのパークアンドライドと解釈してほしいと思います。  また、そもそもきのうも答弁がございましたが、観光振興のため無料化を継続するということ自体が、少し何かピンボケしていると言わざるを得ません。有料化することによって問題の解決の糸口が見つかり、さまざまな展開が期待できるというものです。市長のモットーであるチェンジとは、次々に浮上する課題に臨機応変に対応するという意味なのかと思っていました。しかしこれでは、止まったままで前に進まない高嵜市政に、市民は民主党と同様大きな不満・不信感を募らせていくものと思います。  時代は市長を置き去りにしようとしています。引き際が大事です。商業施設の駐車場でのトラブルはないのかという質問には、今のところないという答弁ですが、肥後大津駅前スーパーにおいては、パークアンドライドの実験が以前から行なわれています。市営駐車場を有料化して、今後2つの大型商業施設の駐車場を150台から200台分程度パークアンドライド用に提供してもらい、駐車場でも収益を上げられるようにしてあげれば、どっちもよかったねと当面は解決できます。  昨年、合併特例債適用期限10年を人質にしたような市民会館建て替え構想が急浮上しました。しかし、そこには老朽化したから同じようなものを建て替えるという発想しかなく、玉名市が県北の都となるべき戦略性が何も感じられませんでした。急がなければできないぞという強迫観念が支配していたところ、東日本大震災で、適用期限が5年延長になったのは幸いでした。白紙に戻って再考することになりましたが、私は、新玉名駅前開発用地3.2ヘクタールへ進出することを強く推薦するものです。1,000台規模駐車場の土・日・祭日・夜間の講演・イベント時の有効活用につながり、市民会館の命名権をJR九州や大手旅行代理店HISに売れば、維持管理費の足しにもなります。新玉名駅、菊水インターを利用すれば、県外の追っかけファンも来ることも可能です。また、先ほどの山鹿、植木、菊池、合志、菊陽の人たちも、通い慣れた新玉名駅ならば1時間もあれば来ることができます。  2018年完成予想の熊本市桜町のコンベンションホールや熊本市民会館とのダブル公演も考えられます。初日は熊本市民をターゲットに、2日目は県北や県外の観客を市民会館へ呼び込むことも可能でしょう。地元の観客は1割、2割で十分であります。観客のスーパー銭湯は、温泉の宿泊に流れ、またビジネスホテルの進出も期待できます。多くの人を玉名に呼び込むこと、そこにこそ市民会館の新戦略があります。そのためにも1,000台規模駐車場整備事業に早急に取り組むべきと思うものであります。  県北の都にふさわしい、文化・芸術の香りが芳香とすれば、インテリジェンスな定住人口の増加にもつながると申し上げて質問を終わります。 ○議長(高村四郎君) 以上で、松本重美君の質問を終わりました。  以上で本日の日程は終了いたしました。  明8日から9日までは休会とし、10日は定刻より会議を開き一般質問を行ないます。  本日は、これにて散会いたします。                             午前11時53分 散会...