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令和元年6月第3回定例会(第2号 6月25日)

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  1. 水俣市議会 2019-06-25
    令和元年6月第3回定例会(第2号 6月25日)


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    最終取得日: 2023-01-01
    令和元年6月第3回定例会(第2号 6月25日)          令和元年6月第3回水俣市議会定例会会議録(第2号) 令和元年6月25日(火曜日)                  午前9時42分 開議                  午後2時28分 散会  (出席議員) 16人 岩 阪 雅 文 君  田 中   睦 君  平 岡   朱 君 髙 岡 朱 美 君  渕 上 茂 樹 君  木 戸 理 江 君 小 路 貴 紀 君  桑 原 一 知 君  杉 迫 一 樹 君 藤 本 壽 子 君  岩 村 龍 男 君  田 口 憲 雄 君 谷 口 明 弘 君  真 野 頼 隆 君  牧 下 恭 之 君 松 本 和 幸 君  (欠席議員) なし  (職務のため出席した事務局職員) 5人 事 務 局 長 (一期﨑   充 君)  主     幹 (関   洋 一 君) 議 事 係 長 (中 村 亮 彦 君)  参     事 (前 垣 由 紀 君) 参     事 (上 田   純 君)  (説明のため出席した者) 15人
    市     長 (髙 岡 利 治 君)  副  市  長 (小 林 信 也 君) 総務企画部長  (堀 内 敏 彦 君)  福祉環境部長  (岩 下 一 弘 君) 産業建設部長  (城 山 浩 和 君)  教  育  長 (小 島 泰 治 君) 総務企画部次長 (坂 本 禎 一 君)  産業建設部次長 (本 田 聖 治 君) 教 育 次 長 (前 田 裕 美 君)  水 道 局 長 (岩 井 昭 洋 君) 総合医療センター事務部次長        総務企画部市長公室長         (松 木 幸 蔵 君)          (永 田 久美子 君) 総務企画部企画課長            総務企画部財政課長         (設 楽   聡 君)          (梅 下 俊 克 君) 教育委員会教育総務課長         (岩 井 浩 昭 君)         ────────────────────────── 〇議事日程 第2号 令和元年6月25日 午前9時42分開議 第1 一般質問 1 真 野 頼 隆 君  1 第6次水俣市総合計画について              2 観光振興について              3 自発的なまちづくり活動による地域の活性化について              4 スクールバスの利活用について 2 藤 本 壽 子 君  1 水俣市環境基本計画の進捗状況と今後について              2 道の駅・海の駅の整備事業について              3 運転免許証自主返納者への支援について              4 本年4月の統一地方選挙における水俣市議会女性議員数の躍進                について 3 髙 岡 朱 美 君  1 国民健康保険の負担軽減について              2 交通弱者の安全確保について              3 水俣川河口臨海部振興構想について         ────────────────────────── 〇本日の会議に付した事件  議事日程のとおり         ──────────────────────────                                   午前9時42分 開議 ○議長(岩阪雅文君) ただいまから本日の会議を開きます。         ────────────────────────── ○議長(岩阪雅文君) 日程に先立ちまして諸般の報告をします。  監査委員から、平成31年4月分の公営企業会計例月現金出納検査の結果報告があり、事務局に備えつけてありますから御閲覧願います。  次に、本日の会議に地方自治法第121条の規定により、原課における答弁の際の説明員として、岩井教育総務課長の出席を要求しました。  次に、本日の議事は、議席に配付の議事日程第2号をもって進めます。         ────────────────────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(岩阪雅文君) 日程第1、一般質問を行います。  順次、質問を許します。  なお、質問時間は、答弁を含め1人70分となっておりますので、そのように御承知願います。  初めに、真野頼隆議員に許します。   (真野頼隆君登壇) ○(真野頼隆君) 皆さん、おはようございます。真志会の真野頼隆です。  久しぶりの一般質問になりますので、勘が戻っているのか、また的を射た質問になっているのかちょっと心配なところもありますけども、精いっぱい頑張っていきたいと思います。  それでは、さきの通告に従いまして、順次質問をしてまいりますので、執行部の明解なる答弁をよろしくお願いいたします。  1、第6次水俣市総合計画について。  ①、将来像「みんなが幸せを感じ、笑顔あふれるまち水俣」をどのように市内外へ広めていくのか。  ②、施策の実現には、かなりの財源が必要と考えるが、その財源はどのように措置されるのか。  ③、総合計画の推進に向けて、市民、職員、関係団体等に対し、市は何を望むのか。  2、観光振興について。  ①、いろんな観光資源があるが、何をどのように進行を進めていくのか。  ②、中尾山の公園の整備並びに道路の拡幅をどう進めていくのか。また、中尾山スカイラインの再整備の考えはないか。  ③、行政、みなまた観光物産協会観光関係団体等による話し合いはなされているのか。  3、自発的なまちづくり活動による地域の活性化について。  ①、自治会活動の現状と課題をどのように捉えているのか。  ②、市内を6ブロックに分けて、第6次水俣市総合計画の説明を行い、その中で地区ごとの課題について、ワークショップ形式で進めていくとあるが、どういうことか。  4、スクールバスの利活用について。  ①、スクールバスの使用要件は、どうなっているのか。  ②、路線数、台数、利用者数など、運行状況はどうなっているのか。また、土曜、日曜、祭日のときの部活動の送迎はどうなっているのか。  以上で、本壇からの質問を終わります。 ○議長(岩阪雅文君) 答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 真野議員の御質問に順次お答えします。  まず、第6次水俣市総合計画については私から、観光振興については産業建設部長から、自発的なまちづくり活動による地域の活性化については総務企画部長から、スクールバスの利活用については教育長からそれぞれお答えします。  初めに、第6次水俣市総合計画について、順次お答えします。  まず、将来像「みんなが幸せを感じ笑顔あふれる元気なまち水俣」をどのように市内外へ広めていくのかとの御質問にお答えします。  本市の将来都市像実現のためには、市内外に広く周知していく必要があると考えております。具体的な周知方法につきましては、6月からデザインを一新した広報みなまたの表紙やリニューアルした市のホームページトップ画面に将来都市像を掲載し、市内外に周知を行っているところです。  また、第6次水俣市総合計画の概要版を広報みなまた6月号と一緒に市内全世帯に配布し、市民の皆様に広く周知を図っております。  一方、職員には、名刺やメールの署名欄に将来都市像を積極的に掲載するよう呼びかけております。  今後は、市が使用する封筒や市税の納付書等に将来都市像を掲載するなどして、さらに周知に努めてまいりたいと考えています。  次に、施策の実現にはかなりの財源が必要と考えるが、その財源はどのように措置されるのかとの御質問にお答えします。  第6次水俣市総合計画に掲げる各施策を実現する財源としては、自主財源には限りがあるため、国、県の補助金などを積極的に活用し、財源措置を行っていきたいと考えております。  あわせて、第6次水俣市総合計画の基本目標の6つ目「持続可能な行財政基盤づくり」に掲げておりますように、歳入面においては、市税の収納率の向上やふるさと納税の推進による寄附額の増加、遊休資産の活用など地道な取り組みを継続していくとともに、歳出面においては、事務事業の見直しによる経費の削減、事業のスクラップなど予算編成のたびごとにさらなる見直しを行い、財源を確保していく必要があると考えております。  次に、総合計画の推進に向け、市民、職員、関係団体等に対し市は何を望むのかとの御質問にお答えします。  第6次水俣市総合計画を推進するためには、多様で温かい市民の皆様や長く地域を支えてきた地元企業を初めとした各種関係団体等の皆様のお力添えが欠かせないものと考えております。  市民の皆様や各種関係団体等の皆様におかれましては、市の取り組みやまちづくりに係る各種の施策に関心を持っていただき、地域課題の解決に積極的に参加していただきたいと考えております。  職員には、改革を恐れず、大胆な変革を行いながら総合計画の推進はもとより、水俣市の発展のため、これまで以上に一生懸命に業務に取り組んでもらいたいと考えております。  市民、各種団体、市役所が一体となって、水俣の有する多くの地域の宝を存分に生かし、結びつけ、調和させながら、子どもから高齢者まで全ての世代が、水俣に生まれてよかった、水俣で暮らしてよかったと実感できるまちづくりを推進し、第6次水俣市総合計画に掲げる「みんなが幸せを感じ笑顔あふれる元気なまち水俣」の実現に向け、スピード感を持って着実に進めていくことが必要であると考えます。 ○議長(岩阪雅文君) 真野頼隆議員。 ○(真野頼隆君) それでは、2回目の質問をさせていただきます。  まず、将来都市像を市民の目につくところに掲示するということが私は、この第6次水俣市総合計画を進める上ではやっぱり市民に知らしめるということにおいて、非常に大事なことだと思っています。本来ならば、市庁舎に立て看板とかそういう垂れ幕等を設置したり、垂れ幕を下げたりするのがいいと思うんですけれども、今の仮庁舎ではちょっと難しいところがございます。  そこで、旧庁舎の横の蘇峰記念館がありますけれども、そこの横に垂れ幕を掲げるところがありますけれども、あそこに掲示する考えはないかということをまず質問をさせていただきます。  それと、財源の件なんですけれども、もちろん自主財源には限りがありますし、そういうことで国・県の補助金を積極的に活用されるということだと思いますけれども、そのことで歳入面では市税の収納率アップふるさと納税、あるいは遊休資産の活用、そして歳出面では、事務事業の見直しによる経費削減や事業のスクラップによる予算編成の見直しをすることで財源の確保を行っていきたいという答弁であったかと思います。  この第6次水俣市総合計画を見てみますと、かなり多くの施策が盛り込まれております。そのことからか、令和元年度の当初予算規模というのが、これまでで最高額の163億7,981万9,000円という今までにない予算規模になっております。  水俣市もやはり少子高齢化が進んでいまして、やはりこの人口減により市税が多く納められるということは今後ちょっと予想がつきにくいんじゃないかというふうにも思っております。  そして、また高齢化によってそれによる扶助費の増が見込まれると、そういった状況の中で、果たして髙岡市長が掲げられる6次の総合計画の中の施策の実現というのは、本当にできるのかというふうに私は財源の問題にちょっと危惧をしているところがあります。そういうときに一番役に立つのが困ったときの財政調整基金が多くあれば、いざというときにはそれを活用することも可能だと思います。  そこで、現在の財政調整基金残高は幾らなのか。  そしてまた、突発的な災害が発生した場合、その財源はどうされるのかということを2点、この財源問題では質問をしたいと思います。  それと、市民、職員、関係団体等に対し、市は何を望むのかという件ですけれども、この市民や関係団体等に対し、市の取り組みやまちづくりに係る施策にまず関心を持っていただき、そして課題解決のために積極的に参加してもらいたいということでありますが、この課題解決のために積極的に参加するということは具体的にどういったことを望まれているのかということを質問したいと思います。  以上です。よろしくお願いします。 ○議長(岩阪雅文君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 真野議員の2回目の御質問にお答えをいたします。  全部で3点あったと思います。財調と突発的な災害の分は1つということで、お答えをさせていただければと思います。
     まず、この将来像を市民の目につくところに掲げるようなことをやってはどうかという御質問だったと思いますが、これは蘇峰記念館横の懸垂幕の掲示場所につきましては、本市が開催するイベントのPRなど、さまざまな目的で懸垂幕を今までも掲示をしております。  蘇峰記念館横への懸垂幕の掲示は、市民の方はもちろんのこと、市外の方に対しても広く本市の将来都市像を周知するために効果があるものと思われますので、懸垂幕の掲示については、検討していきたいと思っております。  それから、財政調整基金の残高は現在どのぐらいあるのかという御質問でありますけれども、平成30年度の財政調整基金の残高は、約11億8,900万円となっております。  また、その突発的な災害が起きた場合は、財源はどのようにするのかという御質問でございますけれども、災害が起きた場合には、まず財政調整基金で財源を手当てすることとなります。ただし、災害に関しましては、国・県からの負担金や補助金のほか、災害復旧事業債が活用できるなどの財源措置がございます。また、その一方で応急・復旧に係る費用など、一般財源が必要となるものもございます。また、財政調整基金のほか、財政調整に使用できる基金として、減債基金がございます。これが約4億5,200万円の残高がございます。しかし、これらに手をつけていくことがないように、今後、先ほど申されましたように事務事業の見直しや事業のスクラップ、歳入の確保などによる財政健全化を強力に推し進める必要があると考えております。  それから3つ目の御質問ですが、市民団体等にどのように積極的に参加してもらうためには、具体的にどのようなことを行うのかという御質問であったかと思います。  これは、さまざまな地域課題を解決するためには、行政だけでなく、市民の皆様方お一人お一人が当事者としての意識を持っていただいて、ともに考え、行動していくことが重要であるというふうに考えております。  市の取り組みやまちづくりに係る各種の施策に対する市民の関心を高めるために、市報や市のホームページなど、情報提供の媒体のさらなる充実を図るとともに、適切な情報発信に努めてまいりたいと考えております。また、必要に応じて、市民ワークショップの開催やパブリックコメント市民意識調査などを実施することで、市民の多様な意見等が市政に反映できるように努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) 真野頼隆議員。 ○(真野頼隆君) それでは、3回目の質問をさせていただきます。  髙岡市長が掲げられているこの将来像という「みんなが幸せを感じ笑顔あふれる元気なまち水俣」、これは、やはり今市民が一番望んでいることではないかと思います。だんだん人口減少に伴って、若者がだんだん少なくなってきて、だんだん寂しいまちになっていくんじゃないかという、そういうときに、やはり起爆剤といいますか、元気なまち、その水俣をもう一度復活させるためには、やっぱり市長が申されるように、市役所、そして市民、いろんな関係団体、その方たちがやっぱり心を一つにして、まちづくりを進めていくということが私は非常に大事ではないかというふうに思っております。ぜひ、この6次計画をしっかりと進めていただきたいとは思います。  ここに過去10年間の当初予算規模と決算額の一覧表がありますが、宮本市長時代には大体当初予算規模で言いますと120億から130億。西田市長の時代が140億から150億。髙岡市長になられて、昨年度が157億、そして今年度が水俣市政始まって以来の当初予算規模163億という、こういう高額な予算規模になっているんですけれども、やっぱり当初予算で163億ということは、年度末にはそれを普通補正、補正でいきますので、まだそれを上回る可能性が私は十分考えられるんではないかと思っております。本当にこのまま事業を進めていった場合に本当にこの市の財政は大丈夫なのか、少しそういう危惧もありますので、市長の見解を伺いたいと思います。 ○議長(岩阪雅文君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 市政始まって以来の大きな予算だということで、非常に真野議員も御心配をいただいてありがとうございます。  この予算の内訳といいますか、今回これだけの予算規模になったといういろんな要因がございますけれども、まず令和元年度の当初予算、これは市内の小中学校11校全てに空調設備の設置や、それから今解体を始めております旧庁舎の解体工事費用などにより市政始まって以来の予算規模となったということでございます。  市庁舎建設が本格化する来年度から令和3年度までは、予算規模が膨らむことが予想をされます。しかし、財政状況が厳しい中でも市民の生命や財産を守ったり、地域の宝である子どもたちを支えていく子育て支援などは取り組んでいかなければなりませんし、そのほかの課題も山積している状況であります。  事務事業の見直し、事業のスクラップ、歳入確保の策など、そういったものの実施など地道な財政健全化の取り組みをしっかりと行いながら、市民サービスに影響を与えることがないように、各事業を着実に実施していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) 次に、観光振興について、答弁を求めます。  城山産業建設部長。   (産業建設部長 城山浩和君登壇) ○産業建設部長(城山浩和君) 次に、観光振興について、順次お答えします。  まず、いろんな観光資源があるが、何をどのように振興を進めていくのかとの御質問にお答えします。  本市の観光振興については、第6次水俣市総合計画において重要施策の一つと位置づけております。ことし3月に開通した、南九州西回り自動車道水俣インターチェンジの開通を契機として交流人口増加を目指すため、さまざまな観光振興の施策を展開していくこととしております。  まず、本市の最大の観光地である湯の児温泉・湯の鶴温泉につきましては、湯の児は海を生かしたSUPなどのマリンアクティビティー、湯の鶴は温泉街の風情豊かな景観など、それぞれの温泉地が持つ魅力的な観光素材を効果的に発信するとともに、旅館・ホテルへの宿泊客の増加に向け、水俣市企画旅行等誘致推進助成金などを活用した観光商品づくりの支援に取り組んでおり、今後も強化していきます。  次に、本市の広域交流拠点として位置づけているエコパーク水俣については、現在熊本県において大規模なテニス大会などの誘致に向けたテニス場の増設等が進められており、本市といたしましても、水俣市スポーツイベント等誘致推進助成金などを活用し、スポーツ大会や合宿などの誘致を進めてまいります。  あわせて、引き続き関係機関と連携しながら、エコパーク水俣の情報発信やイベントの開催に取り組んでまいります。  さらに、本市では熊本県や近隣市町村等と連携し、水俣港へ受け入れ可能な国内のクルーズ船誘致による観光入込客数の増加にも取り組んで行くこととしております。  水俣インターの開通や市制70周年を迎えたことしを本市の交流人口増加に向けた大きなチャンスと捉え、各種観光振興施策を強力に推進してまいりたいと考えております。  次に、中尾山公園の整備並びに道路の拡幅をどう進めていくのか。また、中尾山スカイラインの再整備の考えはないかとの御質問にお答えします。  初めに、中尾山公園の整備についてお答えします。  中尾山公園は、市街地近郊の標高300メートルを超える高台に位置しており、水俣の市街地、恋路島、天草を一望できる絶好の眺望地であります。  当公園は、平成2年に都市公園として供用開始され、水俣市民を初め市内外からの来園者の憩いの場として定着しております。  これまで行った整備としましては、平成17年度から19年度にかけて、園路、ベンチ・テーブル、水飲み場などを整備し、平成21年度から23年度にかけて、市街地から天草の島々までが一望でき、車いすや高齢者の方々も利用しやすい展望台やスカイロードなどの施設を整備しております。また、公園の頂上付近はコスモス園を整備しており、秋のコスモスを初め、春は菜の花、桜、芝桜、つつじ、梅雨時期にはアジサイなど、年間を通じて花々を楽しむことができます。  このように、施設面の整備は次第に充実してきておりますので、今後は施設の適切な維持管理に努めながら、来園者に満足してもらえるように、季節に応じた花々の質を高めるような管理をしっかりと行っていくことが重要であると考えております。  これからも、中尾山公園が市民を初め市内外からの来園者に、より一層親しまれる公園になりますように努めてまいります。  次に、道路の拡幅をどう進めていくかについてお答えします。  道路の拡幅につきましては、以前から中尾山公園へのアクセス向上を図るなどの目的で道路拡幅の要望があり、これを受けて、南福寺集落を過ぎたところから約660メートルの区間について、改良事業を計画し、平成21年から平成26年まで改良工事を実施いたしました。  このうち、一部地権者からの用地の協力が得られず、拡幅ができていない箇所があります。また、この改良区間の先にも一部幅員が狭い区間があるのは認識しております。中尾山公園へのアクセス向上については、今後も継続して地権者に相談し、道路の拡幅を進められるよう努めていきたいと考えております。  次に、中尾山スカイラインの再整備の考えはないかについてお答えします。  中尾山スカイラインは、中尾山公園から桜野上場集落を結ぶ延長3.4キロメートル、車道幅員は4メートルを超える農道で、東部山間地域の農林業の振興に資することを目的とし、昭和52年に整備したものです。  本道路の利用状況といたしましては、一部農業用として利用されておりますが、そのほかは、バイパス道路として市民に利用されております。また、中尾山公園で毎年秋に開催されるコスモス祭りの前後や桜開花の期間中は、市内外から多くの来園者が訪れ、本道路を利用されておりますが、中尾山公園の桜開花やコスモス祭りの時期を除くと本道路の交通量は少なく、車道幅員も十分であることから、議員御指摘の中尾山スカイラインの再整備をすることにつきましては、現在のところ考えておりません。  次に、行政、みなまた観光物産協会観光関係団体による話し合いはなされているのかとの御質問にお答えします。  現在、行政、みなまた観光物産協会観光関係団体等が連携して各種イベントなどの実施に向けての話し合いを行っており、その中で本市の観光振興についても意見交換をしているところです。 ○議長(岩阪雅文君) 真野頼隆議員。 ○(真野頼隆君) それでは2回目の質問をさせていただきます。  私、観光の目的には、例えば、見る、そして食べる、遊ぶ、いやす、体験すると、いろんな皆さんそれぞれの目的を持って、いろんなところへ行かれているんではないかなというふうに思っております。  そういうことで、水俣にもすばらしい景観があったり、食で言ったら、チャンポンとかスイーツとかですね。体験では、丸ごと博物館だったり、あるいははぜのき館だったり、そういう体験、それとかやっぱり田植えの体験とか、久木野のほうでいろいろ愛林館のほうでやられていますけれども、そういう体験、それと癒しは2つの温泉かなと。そういうすばらしい観光資源が水俣にもありますけれども、その観光目的、一つだけでも確かに観光客は来ると思うんですよ。バラ一つとって見ても、非常に観光客は訪れるということなんですけれども、もう一つ、宿泊とかいろんなものに結びつけていくためには、ただ見るだけではない、見る、遊ぶ、食べるとか、いろんな観光の目的をいっぱいあるものをうまく組み合わせた観光商品づくりといったことや、そのPRが必要だと思いますけれども、その辺をどういうふうに市として考えておられるのか。これがまず1点目でございます。  それと、先日、コスモス会の小形会長とお会いしまして、いろいろ話をさせていただきました。その中で菜の花の種をまいたら、鳥がすぐ食べてくれて、何かもう余り咲き誇ってないんだよねとか、そういうふうに言われたり、一応電柵があるからイノシシは大丈夫かなと思いますけれども、シカはそれを飛び越えてきたりとか、そういったことがちょっと心配だと。  あるいは、展望台の周りの立木というんですか、あれがだんだん成長して大きくなっているから、少し眺望を遮っているようなところがあるから、できれば、そういうものを伐採をしていただけないかというような要望をされていましたので、これは一応そういうことで理解をしていただきたいと思います。  中尾山というのは、先ほど答弁でありましたように、300メートルぐらいの標高で、そして歩いて麓から頂上までも1時間余りぐらいで大体行けるんじゃないかと。非常にハイキングコースには私は最適ではないかなというふうに思っております。  だからもっともっとそういうことで観光の目玉として、売り出す必要があるんじゃないかというふうに思っております。  それと、やっぱり一番山の頂上に登って見るすばらしい眺望、それとスカイロードから桜を見る、同じ目線で桜を見るとか、上から見おろすとかいうことは、なかなかそういう眺めというのはほかのところでは味わえないんではないかと。やっぱりそういうすばらしいものがあります。  だから、そういうことで、中尾山をそういう観光振興のためにハイキングコースとして売り出す考えはないかということが2点目でございます。  それと、中尾山スカイラインのことなんですけれども、あれがつくられたのがもう今から40年以上前のことじゃないかなというふうに思っています。その当時は、そんな杉、ヒノキも成長していなくて、非常にいい眺めだったというふうに伺っております。  でも今は、やっぱりそれが40年以上たっていますから、立木が大きくなって、もうスカイラインからの眺めというのはそういうふうに望めないわけなんですけれども、その中尾山から中尾山スカイラインを抜けたその先に桜野上場の茶園があると。そしてまた、それを下れば、湯の鶴温泉があるという。一つのそういう観光ルートとして生かすためにも、ある程度は車の通行に支障がないような樹木の伐採というものはしていただきたいと思いますけれども、その辺をどう考えておられるのかということを3つ目に質問します。  それと、次の行政、水俣観光物産協会及びその観光関係団体、この3者による話し合いの件なんですけれども、私はこういう3者による話し合いというのは、やっぱり定期的にいろいろ開催をして、今何が問題なのか。個々の団体では判断できないようなことが多分、いろいろ問題が発生していると思うんですよね。観光客というのは、いつも喜んで帰られるわけではないわけですから、やはり不平不満を抱えられて、そのまま帰られて、いろんなSNSでそういう情報、あそこに行ったけれども、全然よくなかったよとか、やっぱりそういう気持ちで帰られて、そういう悪い意味での情報を発信された場合、それが今度はいろいろそれが影響して、次からの観光客がなかなか来なくなったとかいうふうになるといけませんので、やはりそういう情報というのは、常に3者で情報を共有して、その課題解決に向けて、やっぱりみんなで意見交換をしながらやっていくことが必要だと思いますので、この3者による定期的な話し合いの場というものをしっかり市のほうで設定していただきたいと思いますが、いかがかということで、以上4点、2次質問とします。 ○議長(岩阪雅文君) 答弁を求めます。  城山産業建設部長。 ○産業建設部長(城山浩和君) それでは、真野議員の2回目の質問にお答えいたします。  まず1点目なんですけれども、観光商品づくりやPRを展開していくことが大切であると思っていらっしゃるということで、市はどのように考えているかという質問であったと思います。  議員御指摘のとおり、さまざまな観光資源を組み合わせた観光商品づくりやそれらのPRは、水俣を訪れた観光客の滞在時間の増加、ひいては宿泊者数や観光消費額の増加に寄与するものと認識はしております。  先ほどの答弁で御紹介した水俣市企画旅行等誘致推進助成金や水俣市スポーツイベント等誘致推進助成金では、水俣市で宿泊施設の利用と観光施設の利用を要件としております。  各種補助事業やマッチング支援等により、市内の観光施設や事業者が連携した観光商品づくりを市としても推進はしております。  また、旅行会社やメディア等に対し、多様な観光資源を組み合わせたセールス活動やPRを行うことによって、さまざまな方に水俣の多様な観光資源を知っていただけるよう努めているところでございます。  今後も引き続き市内の業者のマッチング等による観光商品づくりを支援しつつ、本市の多様な観光商品を多くの方に知っていただけるよう、効果的なPRを行ってまいりたいと思っております。  次に2つ目の質問ですが、中尾山公園は眺望がすばらしいということで、ハイキングコースとして売り出すことはできないかという質問であったと思います。  中尾山公園は、市街地から天草まで一望できる眺望に恵まれた公園でございます。桜の開花時期や秋のコスモス時期にはハイキングで来園される方も多くお見かけします。中尾山公園につきましては、これまでも市のホームページで適宜紹介はしているところでございますが、今後は季節に応じた情報や駅などの最寄りの施設から当公園までの距離や時間など、ハイキングに必要な情報も掲載していきたいと考えております。  3つ目になりますが、中尾山スカイラインのことで、車両の通行に支障がないように維持管理をしてもらいたいという御質問でございました。  本市といたしましては、これまで車両の通行を含めた本道路の利用者に支障とならないよう、草刈り業務を行っているほか、台風や大雨などの後には職員でパトロールを実施いたしまして、倒木などの処理を行っております。今後も安全に通行できるよう努めてまいります。  4つ目ですけれども、観光で先ほど言いました行政と観光物産協会と関係団体が3者が定期的に集まって、お客様からの不平不満とかあるかもしれないから、その情報を共有したらどうかという質問であったかと思います。  個々の不平不満につきましては、現在、もし出てきた場合でございますけれども、関係者や協会において適切に対応していただくとともに、協会内での課題の共有及び支援の報告により、全体での情報共有を行っているところでございます。  御質問のありました問題の共有につきましては、現在、みなまた観光物産協会において3者が集まった役員会を行ってるところでありますので、これまでは主に個々のイベントの協議の場ではありましたが、今後は問題共有や意見交換の場としても協議を行っていただけるよう本市としても働きかけていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) 真野頼隆議員。 ○(真野頼隆君) 昨日の熊日新聞に、肥薩おれんじ鉄道と台湾の鉄道が姉妹鉄道協定を結んだというような記事が載っていましたけれども、そしてまた、八代の外港には豪華客船が毎年のように訪れております。  これからインバウンドといいますか、海外からの観光客の受け入れということがこの観光振興の一つに私はなっていくんではないかなというふうにも思っています。  その辺のところを市としてどのように捉えておられるのかということを3回目の質問としたいと思います。 ○議長(岩阪雅文君) 城山産業建設部長。 ○産業建設部長(城山浩和君) 八代港におけるクルーズ船の水俣市でインバウンドの受け入れをどうするかという御質問であったと思います。  本市のインバウンド受け入れ体制としましては、多くの外国人を受け入れるためには、広域での連携が必要不可欠でありますことから、本市を含む県南15市町村で構成する熊本県南観光連携事業実行委員会でクルーズ船、ツアーバス受け入れ施設への通訳の配置や多言語版観光パンフレットの作成などを行っております。  しかしながら、現在の状況としましては、インバウンドの体験型思考といった旅行形態の変化やキャッシュレス決済端末の導入といった課題も抱えております。  今後は関係機関と連携を強化しながら、ニーズに即した観光商品の開発やインバウンド向けの誘致の強化、消費動態に合わせた対策等について、取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(岩阪雅文君) 次に、自発的なまちづくり活動による地域の活性化について、答弁を求めます。  堀内総務企画部長。   (総務企画部長 堀内敏彦君登壇) ○総務企画部長(堀内敏彦君) 次に、自発的なまちづくり活動による地域の活性化について、順次お答えします。  まず、自治会活動の現状と課題をどのように捉えているのかとの御質問にお答えします。  水俣市の自治会制度は、「自分たちの地域のことは自分たちで考えていく」という地域住民の自治意識を育て、地域の活性化を図ることを目的に、平成18年度から2年間の移行期間を経て、行政区長制度から自治会制度に移行しました。自治会制度へ移行したことで、各自治会では規約が整備され、全ての自治会で総会を開催するようになり、決算・実績報告の承認、予算・事業計画の決定のほか、地域の課題等について、これまで以上に地域住民がかかわる制度に変わりました。  現状としましては、それぞれの自治会によって、活動内容に差異はありますが、自主的な活動が定着し、自治意識の向上が図られてきているものと認識しております。  課題といたしましては、市報や行政文書等の配布に加え、各種調査の実施や取りまとめ、PTA、その他機関等からの行事出席の依頼が増加傾向にあり、業務が大変煩雑であること。いろいろな協議会等の委員や役員として、出席を依頼されることに加え、自主防災組織の運営も自治会長や役員が兼任し多忙であること。さらに、人口減少と高齢化が進み、自治会活動の担い手が不足していること等が挙げられます。  次に、市内を6ブロックに分けて、第6次水俣市総合計画の説明を行い、その中で地区ごとの課題についてワークショップ形式で進めていくとあるが、どういうことかとの御質問にお答えします。  市内を6ブロックに分けて、市長が各地区に出向きまして、第6次水俣市総合計画の内容に加え、市政運営について直接説明し、市民の皆様から地域の課題や提案をお聞きする形式で実施したいと考えております。  当初は、企画課の職員が、第6次水俣市総合計画の説明を行い、地区ごとの課題について、ワークショップ形式で検討いただく機会を設ける予定としておりましたが、市の取り組みや今後の地域経営の方向性を市民の皆様と共有し、協働によるまちづくりを進めていくために、市長が直接説明する形式に変更することといたしました。  なお、具体的な日程や場所等につきましては、現在調整を行っているところですが、ブロックの分け方につきましては、久木野地域、東部地域、湯出地域、南部地域、水俣川東岸地域、水俣川西岸地域の6ブロックを想定しております。 ○議長(岩阪雅文君) 真野頼隆議員。 ○(真野頼隆君) 自発的なまちづくり活動によるこの地域の活性化を第6次水俣市総合計画では、地域住民が主体となり、活発に活動しやすいコミュニティー規模で住民同士が話し合い、自主的な解決を図ることで推進していこうとされていますが、この活発に活動をしやすい自治会の規模として、市は現在の26自治会を維持存続するのか。あるいは、細分化し、コンパクトな自治会を目指すのか。その辺のところをまず1点、お尋ねをしたいと思います。  現在、26自治会があるのに対し、議員の数は16名ということで、議員がいない行政区というのもかなりあるのが実情であります。16名の議員で市全体をカバーしなければいけないんでしょうけれども、細かいところまでの把握となると、やっぱり16人の議員では難しいところも私はあるのかなというふうに思っております。  そしてまた、一方で各自治会や地域づくり団体では、役員や構成員の高齢化が進行し、組織の硬直化が進んでいるとのことから、それを解決するために、市の若手職員を職員研修として、各自治会に2名程度ずつ割り振り、自治会活動や地域行事等の地域活動に参加させるということはできないのかということを2つ目に質問をしたいと思います。  それと、市内を6ブロックに分けての第6次水俣市総合計画の説明会を当初は企画課の職員が行う予定であったところを、かわって市長みずからが行うということになった理由は何なのか。市長の第6次水俣市総合計画に対する熱い思いを感じるのですが、このことを髙岡市長に質問をしたいと思います。
     以上、3点でございます。 ○議長(岩阪雅文君) 堀内総務企画部長。 ○総務企画部長(堀内敏彦君) 真野議員の2回目の質問にお答えします。  1点目と2点目については、私のほうでお答えさせていただきます。  まず1点目の活発に活動しやすい自治会の規模として、市は現在の26の自治会を維持・存続するのか。あるいは細分化し、コンパクトな自治会を目指すのかという質問だったと思います。これにお答えします。  当市の自治会は、100世帯に満たない自治会から1,000世帯を超える自治会までその規模はさまざまですが、自治会は住民の自治組織でありますので、自治会の規模をどうするのかにつきましては、まず自治会で検討されるものと考えます。  各自治会は、これまでの地域の成り立ちや文化、歴史にそれぞれ違いがあり、置かれている生活環境や組織形態もさまざまですので、市が一律に自治会の数、規模、形態を決めることはできないものと考えております。  まずは、住民同士で十分議論を尽くしていただき、住民が了承、納得の上、分割・統合の必要があれば、市としましても、自治会の意向を尊重してまいりたいと考えております。  次に、2点目の市の若手職員を職員研修として各自治会に2名程度ずつ割り振って、自治会活動や地域行事等の地域活動に参加させることはできないか、この質問にお答えいたします。  市職員の地域活動への参加につきましては、地元自治会や消防団、あるいは地域行事等に地域住民として参加しているところですが、職員研修として参加させることは十分な議論が必要と考えます。  しかし、市の職員として地域に入って活動することは、地域の活動について、直接感じ取れる機会でありますし、住民の意見を業務に反映させることを考える契機ともなり、大変有意義であると考えますので、まずは職員の地域活動の積極的な参加について呼びかけてまいります。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) では、真野議員の3つ目の御質問ということで、第6次水俣市総合計画に対する私の思いはどうなのかという御質問でありましたが、本市の人口は、約60年前をピークにしまして、それから半減して2万5,000人を現在切っている状況でございます。  65歳以上の高齢者の割合は38%を超え、全国及び県の平均を10ポイント近く上回っております。人口減少や少子高齢化の問題に加え、国際化や地球規模の環境問題への対応、高度情報化社会の進展など、私たちを取り巻く社会情勢というのは、日々変化し、市民の行政に対するニーズはますます多様化、そして高度化しているのが現状ではないかと考えております。  長きにわたり、水俣病問題に向かい合ってきた本市では、そこから得た教訓を生かし、環境に配慮したさまざまな施策や取り組みによって、国内外において一定の成果を上げてまいりました。その一方で、産業の振興、雇用環境の改善、福祉の充実などを望む声も多く、それらを踏まえ、今後は環境、経済、社会を統合的に向上させていく視点でまちづくりを進めていかなければならないと考えております。  これまでの取り組みや地域の特性に的確に対応し、本市が未来にわたって持続可能な発展を遂げていくために、本市の目指すべき将来の姿とその実現に向けた市民とともに歩むべき方向についての基本的な方針として第6次水俣市総合計画を策定したところでございます。  私はこの第6次水俣市総合計画の推進に当たって、水俣市の長として、市政の先頭に立って本市の抱えるさまざまな課題の克服、市政発展のために強い信念と実行力を持って、全力で取り組んでまいりますので、議員各位を初め、市民の皆様方の御支援、御協力を切にお願いしたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) 真野頼隆議員。 ○(真野頼隆君) 職員を各地域に割り振り、自治会活動や地域行事等へ参加させることは、それぞれの地域が抱える問題というものを職員が把握することにもつながりますし、そしてまた、組織の中で働く職員の能力を高めるのにも非常に私はいい、若いときにいろいろそういう質の高い経験をさせるということは、職員研修として非常に大事ではないかと思っています。やっぱり今後の職員がこれからだんだん成長していくに当たってやっぱり若いときにそういういろんな質の高い経験をさせるということは、非常にこれは大事だと思いますので、ぜひこの職員研修として実施できないかということをこれは一応検討していただきたいということで要望をしたいと思います。  それとまた、この自治会活動においても、私も思いますけれども、やっぱり自分たちの地域は自分たちの力で何とか克服するんだという、いろんな課題が発生してもそれを何とか自分たちで課題解決していくというそういう共助の精神で自治会活動は進めるべきではないかなと思っております。  規模が大きい、小さいとかいろいろあるかもしれませんけれども、やはりその地域に合った、そういう形でこの自治会という活動はあるべきではないかと思っております。そういったこともいろいろまたこれからいろんな議論があるかと思いますけれども、やはりこの自治会活動に関して、市のほうで今後も熱い支援をしていただきたいということをお願いしまして、この質問を終わります。 ○議長(岩阪雅文君) 次に、スクールバスの利活用について、答弁を求めます。  小島教育長。   (教育長 小島泰治君登壇) ○教育長(小島泰治君) 次に、スクールバスの利活用について、順次お答えします。  まず、スクールバスの使用要件はどうなっているのかとの御質問にお答えします。  本市では、児童生徒の通学及び学校教育活動の安全利便を目的として、水俣市スクールバス運行管理規程に基づき、児童生徒の登下校のための送迎を最優先として運行しております。  そして、登下校に支障のない範囲で、学校教育活動のための送迎、その他教育委員会が必要と認めるものについて、スクールバスを運行しております。  次に、路線数、台数、利用者数など運行状況はどうなっているのか。また、土曜、日曜、祭日のときの部活動の送迎はどうなっているのかとの御質問にお答えします。  スクールバスの路線が4路線ありますので、各路線について、順にお答えします。  1路線目の久木野・大川・越小場線は29人乗り、15人乗りのスクールバス2台で運行しており、久木野小学校、緑東中学校に通学する児童生徒約19人が利用しております。2路線目の石坂川線は29人乗りのスクールバス1台で運行しており、葛渡小学校、緑東中学校に通学する児童生徒約11人が利用しております。3路線目の深川線は29人乗り、26人乗りのスクールバス2台で運行しており、水俣第一小学校、葛渡小学校に通学する児童約28人が利用しております。4路線目の湯出線は29人乗り、15人乗りのスクールバス2台で運行しており、水俣第一中学校、湯出小学校に通学する児童生徒約24人が利用しております。  また、土曜、日曜、祭日の部活動の送迎については、登下校でスクールバスを利用している児童生徒のうち、部活動で学校への送迎が必要な児童生徒に限り、送迎を行っております。 ○議長(岩阪雅文君) 真野頼隆議員。 ○(真野頼隆君) 水俣第一小学校及び葛渡小学校の児童が登下校で利用している深川線がありますけれども、そのスクールバス2台は、小学生ですから、部活動は今社会体育に移行しましたのでないわけですけれども、土曜、日曜、祭日のときにそのスクールバス2台が利用できるんではないかと思っております。  芦北町では、部活動の対外試合のためにスクールバスを利用して、年間50件ぐらい、95万円の予算で対外試合へスクールバスを使用されているんですけれども、水俣でもそういった形でその2台の利用ができないかということをまず1点お尋ねをしたいと思います。  それと、スクールバスの運行時、最近、いろんな事故の問題とかいろいろなところで問題になっていますけれども、そういう事故が発生した場合とか、児童生徒に車の乗車中に異常が発生、何か体調に異常が発生したとき、そういったときの対応はどうされているのか。この2点について、お伺いをしたいと思います。 ○議長(岩阪雅文君) 小島教育長。 ○教育長(小島泰治君) 真野議員の2回目の御質問にお答えいたします。  2点ございました。  1点目は深川線の2台のスクールバスを土曜、日曜、祭日に利用できるのではないか。その場合、部活動の対外試合の送迎はできないかとの御質問でした。  現在、本市では、7台のスクールバスを所有しておりますけれども、登下校や教育活動の運行に支障が出ないよう、土曜、日曜等に3カ月ごとの車両整備や法定点検を実施しております。このため、土曜、日曜等に使用しないスクールバスも整備・点検時の代車として必要であり、スクールバスの台数に余裕がなく、運行管理に支障が出ることから、部活動の対外試合の送迎は難しいと考えております。  また、対外試合の送迎を行うためには、中学校4校の多数の部活動に対し、公平性を担保しながら、運行調整を行うことや運転手の確保、そして運行経費の問題等、現在、限られた台数と運行状況では解決すべき課題が数多くあるというふうに考えております。  次に、2点目ですけれども、スクールバスの運行時、事故や児童生徒に体調異常が発生した場合、どのように対応しているかとの御質問でした。  スクールバスの運転手には、緊急連絡用の携帯電話を持たせており、事故等が発生した場合、すぐに対応できるよう緊急時の連絡体制について整備をしております。  また、スクールバス車両にドライブレコーダーを設置し、事故等の対応に備えているところでございます。なお、運転手には、毎年安全講習を受けていただくともに、スクールバス運行関係者意見交換会を実施し、安全運転の啓発に努めております。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) 真野頼隆議員。 ○(真野頼隆君) 深川線のスクールバス2台は、3カ月ごとの車両整備や法定点検のため、ちょっと使用が難しいという答弁でしたけれども、私は全部で7台あるわけですから、1週につき2台ずつ車両整備や法定点検をやれば、1カ月間の間で7台終わってしまうわけなんですね。そしたら、あと2カ月間は、使用可能でないかというふうに思います。トータルでいくと、年に8カ月ということになるわけなんですけれども、やっぱりそういう何とか前向きにその辺をいろいろ検討をしていただきたいと。何とかやっぱりいろんな市民の要望あるいは児童生徒たちのスポーツ振興ということを考えるならば、やはりそういったことに対する配慮というもので前向きにその辺は検討をしていただきたいと、そういうふうに思います。  あと、中学校4校ありますので、部活動の数からいったら20以上になるかもしれませんけれども、それは輪番制にすることで、やっぱり公平性は一応確保できるんではないかと思っております。あと、運転手の問題とか、あとはちょっと予算化が必要だということはもちろんありますけれども、その辺のところを前向きに検討をしていただきたいということをこのことは要望をしておきます。  それと、スクールバスがもし使用できないんであれば、例えば、民間のバス会社のバスをそういうふうに借り上げて、市として部活動の対外試合の送迎をするということも考えられるわけなんですけれども、この点については、いかがお考えかということで、これで質問を終わりたいと思います。 ○議長(岩阪雅文君) 小島教育長。 ○教育長(小島泰治君) 真野議員の3回目の御質問にお答えします。  スクールバスが使用できないのであれば、民間のバス会社のバスを借り上げて、市として部活動の対外試合の送迎をすることは可能かという御質問でした。  部活動の対外試合の送迎の実態についての調査を検討したいと思いますけれども、財源等の問題から現状では難しいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) 以上で真野頼隆議員の質問は終わりました。  この際、15分間休憩します。                                   午前10時48分 休憩                                   ─────────                                   午前11時01分 開議 ○議長(岩阪雅文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、藤本壽子議員に許します。   (藤本壽子君登壇) ○(藤本壽子君) こんにちは。無限21の藤本壽子です。  4月の統一地方選挙から、初めての議会となりました。  今回の選挙の結果は、水俣の議会に新たな歴史を刻むものとなりました。4人の女性議員が誕生し、また30代の若い議員が2人も誕生いたしました。きっと、水俣市議会に市政に活気を与えることになるだろうと思っております。  さて、国会では、年金問題で揺れております。百年安心という安倍政権のキャッチフレーズは、もともと実感がなかったのですが、厚生年金受給者において、2,000万円、さらに3,000万円も貯蓄が必要ということであれば、国民の不安は増すばかりです。  年金をめぐる高齢者へのアンケートがございました。その中で、貯蓄100万円以下の方が25%という数字が出ておりました。格差が広がっています。健康であれば、高齢になっても働いていくことができますが、健康で働き続けることができるかどうかということは、誰に保障ができるでしょうか。今こそ国は、膨大な軍事費を削減し、平和外交を貫く、ひとたび事故を起こしたら、数兆円もの費用がかかる原発の再稼働をやめるなどなど、国民の暮らしを守る政策を進める必要があるのではないでしょうか。  誰もが、ささやかでも豊かに暮らしていけるようにと願いながら、以下質問に入ります。  大きな項目1番です。水俣市環境基本計画の進捗状況と今後について。  ①、第2次水俣市環境基本計画は、どのような理念でつくられたのか。  ②、第1次計画、第2次計画は、いつから取り組んだのか。  ③、環境モデル都市づくりは、どのように進められたのか。  ④、第1次計画において残された課題は、どのようなことであったのか。  次は、大項目の2です。道の駅・海の駅の整備事業についてお尋ねします。  ①、昨年から、熊本県など関係機関と協議を行っているのか。  ②、財源についての見通しはあるのか。  ③、今回修正予算として、施設整備総合プロデュース業務委託料が計上されていますが、どのような経過で決められたのか。  3番目です。運転免許証自主返納者への支援について。  ①、運転免許自主返納特典制度が始まってからの水俣市の制度利用状況は、どうなっているか。  ②、この制度を申請される方から、制度を利用することへの要望などはあるのか。  ③、水俣市は、免許返納を促すための説明会などをしているか。  最後の質問になります。  4、本年4月の統一地方選挙における水俣市議会女性議員数の躍進について。  ①、熊本県下の各市町村の女性議員の比率はどれくらいになったのか。  ②、そのうち、水俣市の女性議員の比率は、県下で何番目になるか。  ③、水俣市の女性議員数の増加の要因をどのように捉えるか。  ④、水俣市の女性議員数の躍進をどう思われるか。  以上、本壇からの質問を終わります。 ○議長(岩阪雅文君) 答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 藤本議員の御質問に順次お答えします。  まず、水俣市環境基本計画の進捗状況と今後については私から、道の駅・海の駅の整備事業については産業建設部長から、運転免許証自主返納者への支援については福祉環境部長から、本年4月の統一地方選挙における水俣市議会女性議員数の躍進については総務企画部長から、それぞれお答えします。  初めに、水俣市環境基本計画の進捗状況と今後について、順次お答えします。  まず、第2次水俣市環境基本計画は、どのような理念でつくられたのかとの御質問にお答えします。  計画の開始年度である2007年度に、本市では、環境首都まちづくりに着手しており、第2次環境基本計画は、当時、環境首都まちづくりを進めるためのプランとして位置づけられ、第1次環境基本計画の残された課題を整理し見直すとともに、地域の実情に合致した環境施策を市民の主体的な参画により構築し、それを実践していくことを理念として策定されました。  次に、第1次計画・第2次計画は、いつから取り組んだのかとの御質問にお答えします。
     第1次計画は、1996年から2005年までの10年間、第2次計画は、2007年から2019年までの13年間をそれぞれ計画期間として定めております。  次に、環境モデル都市づくりは、どのように進められたのかとの御質問にお答えします。  本市では、1992年に全国に先駆け、環境モデル都市づくりを宣言しました。また、1993年にごみの20分別を開始し、2002年からは生ごみの分別も開始しています。その後、小型家電や食用油を追加するなど、そのときの状況に応じて分別品目数を変更してきました。  また、ごみを分別するだけでなく、減らす取り組みも行っており、1997年に市内の女性16団体が集まり発足しましたごみ減量女性連絡会議による食品トレイの廃止やマイバッグの運動、エコショップの取り組みなどは、今でも継続しておられます。一方、ごみに関する取り組み以外のさまざまな取り組みにつきましても、ISO14001により、環境に負荷をかけないよう取り組んできました。  これらのさまざまな取り組みを行ってまいりました結果、2008年に国の環境モデル都市に認定されました。さらに2009年には、ゼロ・ウェイストのまちづくり水俣宣言を行うとともに、アクションプランを策定し、環境共生型モデル住宅エコハウスの建築や自転車市民共同利用システムの運用、一般家庭向けの住宅建築に係る市産材の活用及び環境配慮型の住宅設備機器の導入に係る補助など、さまざまな施策を行ってきたところでございます。  次に、第1次計画において、残された課題はどのようなことであったかとの御質問にお答えします。  第2次計画を策定する際に抽出された残された課題は、産業廃棄物処分場建設問題、事業者の経済活動における環境保全行動の位置づけの明確化、環境・産業・生活を結びつけることによる新たな価値の創造など、9項目でありました。 ○議長(岩阪雅文君) 藤本壽子議員。 ○(藤本壽子君) 答弁をいただきましたので、2回目の質問をいたします。  この基本計画のことを今回、質問に入れましたのは、市民の中から基本計画、これからどうなっていくのだろうというそのような声を聞きましたので、改めて質問いたしました。  ちょっと最初は長くなってしまいますが、第1次計画において残された課題という中に、住民の主体的参加の推進というのがございます。今はもうごみの分別というのは、私ども水俣市民にとっては、生活の一部となっているんですけれども、私は、であるからこそいま一度市民の気持ちをこの基本計画ができたときにさかのぼる、そのような必要があるのではないかと思っています。  2次計画で挙げられた趣旨のようなものを今から3つ申し上げたいと思います。  1、1956年に水俣病が公式に確認されてから、半世紀が経過しましたが、患者救済問題については、いまだ全面解決には至っていません。このような大きな課題を持つ水俣だからこそ、日本中のどこよりも環境に徹底的にこだわったまちづくりを進めていく必要がある。これが1でした。  そして2、それとともに、一定地域の公害問題から出発はしているが、地球温暖化など、地球全体の環境問題をどのように解決していくか。地球規模で考え、地域で行動する。私たち一人一人の行動の積み重ねが必要。  そして最後に、環境を切り口とするまちづくりを展開していくための重要な考え方は、持続可能な発展を追求する、経済と環境を共存するシステムを持っていくことであると。そのために、市民みんなで力を合わせましょうというのが、この基本計画の理念であったと思います。  そこで、1番目の質問ですが、次にまた計画をもし考えておられるということであれば、この理念のところをぜひ市民とまた改めて協働の姿勢で臨むということを明確にしながら進んでいただきたいと思いまして、このことを改めて質問をしたいと思います。このことをどう思われるかですね、これが最初の質問です。  次に、基本計画の中身のことなんですけれども、私ども無限21会派では、ことしになってから2月にリサイクル率日本一のまち、鹿児島県曾於郡大崎町に視察に参りました。皆さんもよく御存じと思いますが、一般廃棄物リサイクル率は83.2%です。大きな問題は、焼却施設がないということで、埋立処分場を延命化するために、27品目の分別をしているということを実際に見てまいりました。  そおリサイクルセンターというところがあるんですけれども、そおリサイクルセンターは、水俣とも大変縁の深いところで、私どもも廃食油のせっけんのことで、全国大会など水俣でやっているんですけれども、そのときに、そおリサイクルセンターの方もよくお見えになっておられました。  このそおリサイクルセンターでは、廃棄物の徹底したリサイクル化、既に紙おむつのリサイクルの準備にも入っておられました。これは私たちにとって大変刺激のあることでした。  ちなみに、水俣のリサイクル率は、たしかこの半分であったと思います。  水俣の現状ということで、私がきょう述べさせていただきたいんですけれども、ここでは、2次処理というのをきちんとしていらっしゃるということなんですけれども、水俣の現状ということで、市の関係の方からちょっとお話を伺いましたら、どうですかということで、やはりちょっと足りていない。粗大ごみの破砕機だとか金属の選別機、それからプラスチックの選別と圧縮機、それから、そおリサイクルセンターでは、草木ですね、草木の分別などもしておられたんですけれども、その用地の問題等、いわゆる廃棄物の2次処理施設が必要であるということを私も改めて感じて帰ってきたところでした。  そこで、このことに関係することとして、もう一つ懸念することがあるんです。この2次処理というのを水俣市も施策として今後していきたいというふうにおっしゃっておられるんですけれども、ただ今回、たまたま公有水面埋立免許願書、水俣川河口という説明書の中で、臨海事業に関するところですが、この中に10年後ぐらいと思うんですけれども、2次処理をする施設を埋め立てた、海浜を埋め立てた後の用地利用として挙げておられるんですね。  私は改めてこれを読んだときに、私どもが日本一の環境のまちを目指すというときに、10年後の施策でいいのだろうかというふうな、もっとスピード感を持って進めるべきではないかなというふうに大変懸念を持ったということです。  例えば、環境とリサイクル産業を本気で基本計画に持ってくるということであれば、空き工場だとか、そういうものを活用して、早く正確な方向性でこのことを基本計画に持ってくる必要があるのではないかと、そのように思いまして、これを2番目の質問にしたいと思います。  最後は簡単です。  家庭のごみの中で、もう本当に毎日のようにプラスチックの問題が出ておりますけれども、私も家の中で一番多いのは、プラスチックごみなんですけれども、今世界的な問題になっていますが、漁業組合のほうでも定期的に網を入れて、プラスチックを除去されているということも聞いたことがございました。  これは私たちの体も脅かしているという現状ですので、これについては、改めて基本計画できちんとした取り組みをお願いできないかという、この3つを質問したいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(岩阪雅文君) ちょっと藤本議員、質問します。  的を絞って、質問事項がちょっと捉えにくいところがあるんですが、1番目の質問事項からもう一回お願いします。 ○(藤本壽子君) 2次処理の施設をできるだけスピード感を持って施策に上げていただけないか。 ○議長(岩阪雅文君) わかりました。髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 議員の2回目の質問にお答えいたします。  まず、1つ目の質問ですけれども、第3次の環境基本計画の中に市民と協働して、その策定に当たるべきではないかという御質問であったかと思いますが、この環境基本計画は、市民協働による主体的な環境のまちづくりの実践により、自然環境及び持続可能な地域社会を維持できる良好な環境を確保する施策を推進するために策定するものでございます。  この第3次環境基本計画の策定に当たりましては、第6次水俣市総合計画の策定のときに際して、本市との協定に基づき、慶応義塾大学が主体となって実証されました市民意識調査結果や市民ワークショップにおける市民の皆様のニーズや意見等を参考として総合計画の目指す将来像であります「みんなが幸せを感じ笑顔あふれる元気なまち水俣」を踏まえ、よりよい計画としたいというふうに考えております。  次に、2次処理施設をスピード感を持って取り組むべきではないかという御質問であると思いますが、これに関しましては、今後策定いたします環境基本計画、こういったものに対して、可能性を確認しながら、検討をしていきたいというふうに考えております。  3番目の御質問のプラスチックごみに関してですけれども、これは今後の計画の策定に当たって盛り込んでいきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) 藤本壽子議員。 ○(藤本壽子君) 3回目の質問をいたします。  2次処理施設のことですけれども、やはりできれば早目に進めていただけないかというふうに私は思っております。  改めて環境基本計画というのを読み直してみましたけれども、いろいろなことに水俣市民は取り組み、本当に努力をしてきた。市民一人一人に環境賞というのを上げてほしいなというふうに私はいつも常々考えておりました。  そこで、私たちはよくよく考えると、何のための環境をしているのだろうか、私たちの日々の生活から出たごみを便利だといってペットボトルを買い、ビールを飲み、またそれを分別して、今問題になっているプラスチックも最たることですけれども、スーパーに行くと、帰ってきて、料理をすると、ごみがいっぱいになるという日々を送っているわけなんですけれども、活動を今続けていますごみ減量女性連絡会議においても、この発生抑制、企業に対する発生抑制のことを私は水俣市としてはきちんと国に挙げていく、企業に挙げていくべきではないかというふうに思っています。  これは、水俣市に対する要望にしたいと思いますが、さらに、太陽光パネルなんですけれども、私の家にも太陽光パネルがございますが、耐用年数を過ぎた後のことですね。前も議会でこの問題が水俣市がこういうことに取り組めるといいんだがなということで、意見が二、三ございましたけれども、本当に真剣にこのことも考えていくということが大事なのかなというふうに、言えば処理施設と環境をめぐる産業とのマッチングというのがまだまだ可能性がありますし、課題が大きくあると思いますので、このことをやっぱり環境基本計画、きちんと出していけるようなことにしていただけないかというふうに思います。  そして、大変心配していますのは、山間部の問題ですけれども、農業をされていない方だとか、水俣の環境を守っていただいていた方々の元気村づくりというようなことがありましたが、これも今ちょっとだんだん下火になってきていて、そこのところにもできましたら、私も含めて力を入れていかなければいけないんじゃないかなというふうに思って、いろいろ申し上げましたけれども、今のことは要望にします。  最後に、日本一の環境のまちをつくる期待を込めて、第3次環境基本計画の今後の策定予定について、1つだけお伺いをして質問を終わります。 ○議長(岩阪雅文君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 3回目の質問にお答えをいたします。  今後のスケジュールということでの御質問ですが、第3次環境基本計画は、第2次環境基本計画の期間が満了する今年度策定をいたしまして、次年度から施行する予定でございます。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) 次に、道の駅・海の駅の整備事業について、答弁を求めます。  城山産業建設部長。   (産業建設部長 城山浩和君登壇) ○産業建設部長(城山浩和君) 次に、道の駅・海の駅の整備事業について、順次お答えします。  まず、昨年から、熊本県など関係機関と協議を行ったのかとの御質問にお答えします。  本事業については、現在の道の駅みなまたのさらなる交流人口増加の促進を図ることを目的に、水俣の顔となる施設を整備するため、総事業費や設置場所を含めた内容について精査した結果、建設規模の妥当性などを再確認するため、ゼロベースで見直すこととし、昨年度から、道の駅・海の駅整備に係る施設の配置や整備事業費などについて、熊本県や国の関係省庁等の関係機関との協議を実施しております。  次に、財源についての見通しはあるのかとの御質問にお答えします。  道の駅・海の駅整備に係る財源につきましては、現在熊本県に相談させていただきながら、国等の関係機関との協議を行っておりますが、それぞれ協議段階であり、現状で確定したものではございません。今後も財源につきましては、関係機関との密な協議を行いながら、各種補助制度などの調査を進め、より負担の少ない財源の確保に努めてまいりたいと考えております。  次に、今回補正予算として、施設整備総合プロデュース業務委託料が計上されている。どのような経過で決められたのかとの御質問にお答えします。  今回補正予算にて計上させていただきました施設整備総合プロデュース業務委託料につきましては、先ほど申し上げましたとおり、道の駅・海の駅整備について、ゼロベースで見直すこととした要因の一つである当初計画から総事業費がおよそ2倍になった経緯を踏まえ、改めて配置や施設規模、事業費を含めた事業全体の適正な監理が必要であるということを痛感し、これらの監理等業務に係る委託料として計上しております。  委託の業務内容としましては、施設に係る基本構想や基本計画について、見直しの意向を踏まえ改めて策定するとともに、これらの計画等を基本設計や実施設計に適正に反映させながら、全体的な予算や進捗管理などを行うことで、関係機関との円滑な協議や事業費等の厳格な監理を行う予定であります。 ○議長(岩阪雅文君) 藤本壽子議員。 ○(藤本壽子君) 答弁をいただきましたので、2回目の質問をいたします。  ちょうど1年前になると思いますが、6月議会において、私は道の駅・海の駅整備事業についてお尋ねをしております。髙岡市長は、そのとき、水俣の核となる、観光の核となる、きちんとしたものをつくるために、ゼロベースで見直すと答弁しておられます。  西田市政のもと、高速道路開通に合わせて整備するという計画を見直し、既に基本設計、実施設計には1,600万円という経費がかかっておりましたが、それは今後の設計の比較・検討資料にしたいということでありました。その質問の折、道の駅・海の駅の整備については、方向性を確定しなければ関係機関との協議に臨めないので、できるだけ早くコンセプトを定め取り組むという答弁をいただいております。  水俣市のコンセプトは、どのように検討されたのか、これを1番目の質問にします。  次に、施設整備総合プロデュースはどこに頼むのか、これが質問の2番です。  さらに、着工までの見通しは何年ぐらいと考えているのか、これが第3番目の質問です。  最後に、4つ目の質問ですが、漁業組合、JAとの協議は続行しているのか。  以上、質問お願いいたします。 ○議長(岩阪雅文君) 城山産業建設部長。 ○産業建設部長(城山浩和君) 藤本議員の2回目の御質問にお答えいたします。  施設に対するコンセプトはどのように検討されたのかということでございますが、施設に対するコンセプトにつきましては、現在、道の駅みなまたが広域交流拠点として位置づけられておりますので、今回、その中に水俣の顔となるような施設を整備していきたいと考えております。  広く関係者に意見を伺いながら、今後も決めていきたいと思っております。  2つ目のプロデュース業務の委託先についてでございますけれども、施設整備総合プロデュース業務の委託先につきましては、繰り返しになりますが、施設に係る基本構想や基本計画について見直しの意向を踏まえ、改めて策定するとともに、これらの計画等を基本設計や実施設計に適切に反映させながら、全体的な予算や進捗管理等を行うことができるコンサルタント会社などへ委託を想定しております。  3つ目の質問でございますが、着工までの見通しはどう考えているかということだったと思います。  着工までの見通しにつきましては、関係機関等との協議を現在行っていることから、現時点では具体的にいつまでに整備するというスケジュールはございませんが、水俣インターがことしの3月に開通していることから、開通効果を共有するためにも一日でも早い着工に向けて必要な手続等を進めてまいりたいと考えております。  4つ目ですけれども、漁協、JAと今でも協議されているのかという御質問だったと思います。  道の駅・海の駅を整備する上で、漁協やJAの協力は不可欠であると考えておりますが、見直し後は基本構想等についてゼロベースで見直すこととしていることから、新たな道の駅・海の駅整備に係る基本構想等の策定を今回の議会で予算を計上している施設整備総合プロデュース業務において行うこととしております。  基本構想等を策定する段階において、漁協やJAからも改めて御意見を伺いながら、よりよい施設の整備を進めてまいります。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) 藤本壽子議員。 ○(藤本壽子君) 3回目の質問をいたします。  質問の趣旨がずれて、お答えがずれているのかなと思うんですけれども、私がお聞きしたかったのは、水俣の顔というのはどういうものなのかということですね。また改めて質問をしたいと思いますけれども、5月ぐらいでしたでしょうか、大型バスが2台ほどとまっておりまして、次から次に人がおりてこられて、もう物産館の中はもういっぱいでございました。本当ににぎやかな水俣になっているんだなというふうに感じましたが、やはり整備が急がれるのではないかというふうに本当にそのとき実感したところでした。  それで、私はコンセプトというのは、海の駅というのが入っているので、そこのところはきちんとしたコンセプトが必要なのではないかということで、前も意見を述べさせてもらいましたけれども、私どもは大変傷んだ水俣湾ですね、それを育むように不知火海が助けてくれたということを申し上げました。その不知火海の物産をやはり私どもはありがたいものとして並べていく、そして私どものよみがえりが少しずつあるということ、そのようなことを水俣市の物産館は一つはみんな意見があると思いますが、私の考えとしてはそんなことも考えておりました。  答弁によりますと、広域交流拠点という位置づけということでありますが、改めてお伺いしたいのですが、市長にお伺いしたいのです。  この施設を持っておられる市長自身のコンセプトというのは、どのようなことでしょうか。  次に広く関係者に御意見を伺いながらというのは、具体的にどのような人々になるのか、これが2番目の質問です。  そして、着工までの見通しですが、具体的にいつまで整備するというスケジュールがないということですけれども、市長が就任されて1年以上たつわけですが、高速道路は開通しました。市長みずからが述べておられる一大チャンスを逃し、先に施策をずっと伸ばしていくということになると思いますけれども、それについて、どのような見解をお持ちであるのか。そのことを3つ目に質問をしたいと思います。  3番目の質問なので、道の駅・海の駅というのは、そのまちの顔であると私どもはそのように捉えています。水俣市が市政70周年という年を迎え、さらに発展していけるように、できるだけ早く、そして確実な方法で進めていただくようにお願いをして、質問を3つお願いいたします。 ○議長(岩阪雅文君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) では、議員3回目の御質問にお答えをいたします。  まず、最初の私の道の駅・海の駅事業へのコンセプトはどういうものかという御質問ですけれども、これは、先ほどの産業建設部長の答弁の繰り返しになりますけれども、現在道の駅みなまたが広域交流拠点として位置づけられており、水俣の顔となるような施設を整備していきたいと考えております。そのためには、関係者の御意見を伺いながら決めていきたいというふうに考えております。  それから、2番目の広く関係者とは、どういう関係者なのかという御質問ですが、これは行政、それから地元観光物産関係者、そういった方々というふうに考えておりまして、必要に応じ、聞き取り調査等を行いながら、整備を進めていきたいというふうに思っております。  それから、3つ目のスケジュールが立っていないということだけれども、水俣インター開通のチャンスを逃すのではないかという御質問ですが、水俣インターがことしの3月に開通をしていることから、今後の施設の建設に当たりましては、訪れる観光客に喜んでいただけるように、中身のある施設を整備するとともに、開通効果を享受するため、一日も早い整備に向けて進めてまいりたいというふうに考えております。  先ほど、藤本議員のほうからも御質問等がありました。私が就任して、1年以上過ぎておるけれども、そのチャンスを逃すのではないかという御質問でございました。  私がこの道の駅・海の駅構想をゼロベースで見直す、その一つのきっかけが、先ほど申し上げましたように水俣インター開通が目的としてこの事業が進められていたと。開通に間に合わせることが目的なのか、それともその道の駅・海の駅を訪れてくる観光客、それから市民の皆様方に喜んでいただける施設が目的なのか、どちらが目的なのかということを考えたときに、前事業のときには、前市政のときにそういうインターに間に合わせることが最大の目標ということでございましたので、それは趣旨が違うのではないかと。  それと、予算も当初の基本設計のときの予算から実施設計に移るときに、倍以上の予算に膨らんでおると、そういうこともございまして、中身がないそういった倍以上の予算が膨らんでいるような事業を果たしてそのままやっていいのかどうかという問題もございましたので、私が就任した当初にゼロベースで見直すということをさせていただきました。  そして今後、先ほど言われた、じゃあ、顔とはどういうものかといったことは、先ほど申し上げましたように、多くの方に喜んでいただける、そしてまた来たいと思われるような、そういう物産館をつくっていかなければいけない、そのためにはしっかりとした中身を持って、いろいろな方に御相談をしながら、協議をしながら取り組んでいかなければいけない。  そして、一日も早くそれを開業できるように、オープンできるように、そういったものも今後進めていかなければいけないというふうに考えております。  以上です。
    ○議長(岩阪雅文君) 次に、運転免許証自主返納者への支援について、答弁を求めます。  岩下福祉環境部長。   (福祉環境部長 岩下一弘君登壇) ○福祉環境部長(岩下一弘君) 次に、運転免許証自主返納者への支援について、順次お答えします。  まず、運転免許自主返納特典制度が始まってからの水俣市の制度利用状況はどうなっているかとの御質問にお答えします。  水俣市の運転免許自主返納特典制度は、免許証返納後の公共交通の利用促進を目的として平成28年10月から運用しております。昨年度までの制度利用者数は、平成28年度が51人、平成29年度が51人、平成30年度は71人となっております。今年度につきましては、5月末時点で既に13人が利用しており、昨年同時期の利用者数を上回っており、制度利用者の増加が予想されます。  次に、この制度申請をされる方から制度を利用することへの要望等はあるのかとの御質問にお答えします。  運転免許証を自主返納される方は、この制度の手続を行うため、警察署から市役所ヘタクシー等で移動され、申請を行っていただいております。返納者にとっては、移動に要する経費等の負担が発生するため、申請手続のワンストップ化の要望があっております。  市としましても、返納者の負担を削減できるよう、水俣警察署、水俣地区交通安全協会とワンストップ化について現在、協議中であります。  次に、水俣市は免許返納を促すための説明会などをしているのかとの御質問にお答えします。  現在、市として免許返納を促すための説明会は実施しておりません。免許返納は、御本人はもちろんですが、御家族が本人に免許返納を促していくことも、大変御苦労されているとお聞きしております。今後、免許返納を検討されています御本人や御家族に対して、返納者が納得され、返納手続を勧められる方法や本市の運転免許自主返納特典制度等を理解していただくため、まずは、広報紙等を活用し、市民へ周知を図ってまいります。 ○議長(岩阪雅文君) 藤本壽子議員。 ○(藤本壽子君) 答弁をいただきましたので、2回目の質問をいたします。  御存じの方もおられると思いますが、6月22日付の熊本日日新聞によりますと、政府は21日の閣議で2019年版の交通安全白書を決定した。75歳以上の高齢者が起こした死亡事故は、運転免許証を保有する10万人当たりの換算で8.2件に及び、74歳以下の約2.4倍に達した。また、80歳以上が11.1件ということでございまして、やはり高齢者の重大事故が続いているということ、その深刻さが裏づけられた結果になっております。  水俣はといいますと、先日、水俣警察署の地域交通課長の方にお会いしまして、お話を聞きましたら、交通事故で亡くなられる人の6割が65歳以上の高齢者で、平成30年は、免許返納者は137件であったということをおっしゃっておられました。これは年々増加していることということで、警察としてもいろんなこれから施策をしていかなければならないのではないかということを語っていただきました。  水俣市は、山間地がやはり多くて、免許を返納されるということで、山間地のほうや袋のほうをずっと回ってまいりましたが、いろいろなことで、不便をされています。袋のほうでお聞きしたのでは、農業をされておられる方が園地まで行くのが大変で、お嫁さんが車でいつも連れていっていただいているということを聞きました。  それからもう一つ、同じ農業をされている山間地の方で、まちに用事が複数あるときが困るということでした。たくさん用事があるとき、そのようなときは、タクシーで回ってもらうしかないということで、現在、返納特典としては、みなくるバスの回数券、乗合タクシーの回数券が支援としてあるんですけれども、やはり乗合タクシーは不定期であるということで、ほとんどの方がいつでも利用できるタクシーへの補助をしてもらえないかというお声をお聞きしました。  そこで、ちょっと長くなりますが、全国での取り組みを1つだけ紹介します。  栃木県の鹿沼市では、免許返納者に平成20年からのコミュニティバスの回数券を出していたそうですが、平成29年からは、終身無料券を出している。その中身はこんなことでした。直接お電話をしました。10人乗りぐらいのバスが、市内をぐるぐる回っているのだけれど、それは予約ができるんですね。30分前に連絡すれば、例えば、病院が終わりそうだというとき、30分前に連絡すれば迎えに来てくれる。しかも無料なのだということでした。  このような先進のまち、鹿沼市も全域というわけではないんですけれども、取り組みはできないかもしれませんけれども、今やれることとしては、タクシーの乗車券などに補助をしていただけないかということを1番目の質問にしたいと思います。  それから、警察のほうに行ったときにも市民課の担当の方にもお願いしました。免許返納者から本当にたくさん意見をもらいましたが、この制度を利用する場合、免許返納をした警察で運転免許自主返納特典制度の手続ができないかという意見がありました。行ったときにもう一緒にしてしまえるようにできないかということでしたが、これについては進めていただいているようですけれども、改めて早急にお願いしたく、いつごろになるか、その可能になる時期を教えていただけないか、これが2つ目の質問です。  質問は2つです。 ○議長(岩阪雅文君) 岩下福祉環境部長。 ○福祉環境部長(岩下一弘君) 2回目の質問、2件ございましたけれども、順次お答えしたいと思います。  まず1点目が、自主返納者が買い物等利便性向上させるためにタクシー券に対する補助などを検討できないかということでございました。  報道によりますと、政府は今月18日の交通安全の緊急対策関係閣僚会議を開き、高齢者が自動車に頼らずに暮らせる社会を実現するため、公共交通の利用環境の改善、制度の垣根を超えた連携による輸送サービスの多様化等の移動支援策を交通安全の緊急対策に盛り込んでおります。  支援策の内容といたしましては、免許を返納した高齢者が区域内や回数など、条件の範囲内で乗り放題になる定額タクシーの導入を検討し、年度内をめどに結論を出す方向で進めております。  市といたしましても、国の動向に注意しつつ、免許返納者の足の確保、財源の手当について、庁内、関係各課及び関係事業者等と協議し、検討してまいります。  続きまして、申請窓口のワンストップ化が早急にいつからできるかという御質問でございました。先ほど答弁いたしましたとおり、現在水俣警察署と水俣地区交通安全協会と協議中でございます。  申請窓口のワンストップ化の開始につきましては、できる限り早い時期をめどに開始できるように進めてまいります。 ○議長(岩阪雅文君) 藤本壽子議員。 ○(藤本壽子君) 3回目の質問をいたします。  うれしい国の動きもあるようで、大変ありがたいことだと思っております。  山間部のほうで免許を返納されて、日々農作物をつくって、やはり生きがいを持って、前向きに生きていこうとされている方がおられます。  しかしながら、自分がつくった生産物を車がないのでどうやって運べばいいだろうかという、そういうお悩みを持っておられる方もおられました。  市としては、ぜひこのことも仲介役としてJAや直売所などに伝えていただけないか、施策として結んでいただけないかというふうに、これは要望します。  それから、道路の問題ですけれども、どうしても免許を返納すると、医療センターからエムズまで歩いていったりとかするわけなんですけど、そのときにやはり歩道を歩いていると、大変危ない目に遭ったりするんだそうです。そういうことで、市民が高齢者が多くなったり、障がいを持った方たちのためにもやはり交通の面についても、きちんと今後取り組みをしていただけないか、そのことも要望をしたいと思います。  最後に、できたらなんですけれども、もうたくさんの方が免許返納をされておられるんですが、やはりどんな暮らしぶりをされていかれるか、人生の細部をどんなふうに豊かに暮らしていかれるかということが大変気になりまして、できましたら、免許返納をされた方のお声を市報に載せていただいたり、またそういう集いの中で語れる人があれば、伝えていただく、そのような機会を市のほうとしても持っていただけないか、この1つだけ質問をさせていただきます。 ○議長(岩阪雅文君) 岩下福祉環境部長。 ○福祉環境部長(岩下一弘君) 免許を返納された方がその後生きがいを持って生活していらっしゃる、そんな暮らしぶりを何らかの方法で市民の方へお知らせできないかということだったかと思います。  免許を返納された方が公共交通機関等を利用した暮らしぶりを紹介していくことは、先々免許返納を検討されている御本人や御家族にとって貴重な情報であり、参考になり得ると考えております。  免許返納をされた方や御家族の御協力のもと、広く市民に理解していただくために、広報紙等を活用して知らせていけるよう検討してまいります。 ○議長(岩阪雅文君) 次に、本年4月の統一地方選挙における水俣市議会女性議員数の躍進について、答弁を求めます。  堀内総務企画部長。   (総務企画部長 堀内敏彦君登壇) ○総務企画部長(堀内敏彦君) 次に、本年4月の統一地方選における水俣市議会女性議員数の躍進について、順次お答えします。  まず、熊本県下の各市町村の女性議員の比率はどれくらいになったのかとの御質問にお答えします。  熊本県下の各市町村の女性議員の比率は9.2%となっております。  次に、そのうち、水俣市の女性議員の比率は、県下で何番目になるかとの御質問にお答えします。  水俣市の女性議員の比率は25%となっており、県下では1番目となります。  次に、水俣市の女性議員数の増加の要因をどのように捉えるかとの御質問にお答えします。  4月に行われました統一地方選挙は、政治分野における男女共同参画推進法が平成30年5月に施行されてから、初めての選挙となりました。  この法律は、男女の候補者ができる限り均等になるよう政党に努力を求めるものであり、各政党がこの趣旨を踏まえて候補者を選定した結果ではないかと考えます。  また、本市において、志ある女性が増加するとともに、女性の意見を市政に反映していくことを希望するといった男女共通の意識が根づいてきたことも要因ではないかと考えております。  次に、水俣市の女性議員数の躍進をどう思われるかとの御質問にお答えします。  さまざまな分野の女性が市政に参画することで、幅広い分野における女性の意見が直接的に市政へ届いたり、また、女性特有の感性による議論が活発になってくるのではないかと考えております。 ○議長(岩阪雅文君) 藤本壽子議員。 ○(藤本壽子君) 答弁をいただきました。2回目の質問をします。  大変すばらしい水俣市議会の歴史を刻んだのではないかと思っております。  昨年できました法律、その後、男女共同参画ということで、国でいいますと、働く女性の地位をめぐって、またさまざま取り組まれてきたことがございましたけれども、政治分野での男女共同参画ということは前進してこなかったという経過がございました。  日本は、世界193カ国中、158位です。先進国のヨーロッパでは、各党派で候補者の比率を均等にする努力をしているということがまずもってあったと思います。北欧のノルウェーなどがちょうど半々ぐらいにだんだんなってきているということですけれども、日本の場合、党派による努力が足りないのと、やはり女性自身の政治に対する思いの脆弱さがまだまだあるのではないかと、そのように私は感じています。  そんな中で、水俣市では今回5人の女性が立候補し、4人が当選いたしました。水俣市にとって大きな意味を持つのではないかと思っています。  女性が暮らしの中で困ってきたこと、きめ細かい住民の悩み事、そういうことが必ず施策へ生かされていくと私は期待します。  また、子どもを産み、育てた経験や安全な食をめぐって、また福祉の向上、このことについても女性の力が生かされるだろうというふうに考えています。  そこで、改めて質問をいたします。  水俣市の女性議員がもっと増加するように、市民への政治参加を呼びかけていただけないか。これが質問の1番です。  それから2番目です。  今回当選してから、若い人が多いんですけれども、できれば女性議員4人と共通のお話し合いを持つ場を持っていただけないかという声を聞きました。  そこで、それならば、ぜひ市に仲介をしていただけないかというふうに思いまして、男女共同参画の視点から、水俣市として、4人と市民との懇談の場を持っていただけないか、この2つのことを質問したいと思います。 ○議長(岩阪雅文君) 堀内総務企画部長。 ○総務企画部長(堀内敏彦君) 藤本議員の2回目の質問にお答えいたします。  まず1点目の水俣市の女性議員が増加するよう市民への政治参加を呼びかけていただけないかとの質問につきましては、女性議員の増加に関しましては、法律の趣旨に基づき、女性の政治参画の観点から今後策定する第4次水俣市男女共同参画計画の中で検討するとともに、幅広く市民の政治参加が図られるよう努めてまいりたいと考えます。  次に、2点目の4人の女性議員と市民との交流の場、これを男女共同参画の観点から持っていただけないか、市として仲介できないかという御質問だったかと思います。  これにつきましては、女性議員と市民との交流の場、これにつきましては、特定の議員の方々による活動となりますので、関係される議員の皆様方で調整をされ、検討していただければと考えております。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) 藤本壽子議員。 ○(藤本壽子君) 最後の質問になります。  質問なんですが、要望にして終わりたいと思います。  政治分野の男女共同参画の推進に関する法案が成立して、――――――――――――――――――――。  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――(発言する者あり)  さて、近年、私は、女性議員がふえるようにということで質問をしてまいりました。長年の願いであったからです。私が十数年前、女性1人当選したときは、その前の女性候補は24年前という、四半世紀、水俣には女性議員がおりませんでした。どこを見ても男ばかりでしたね。 ○議長(岩阪雅文君) 藤本議員、要望の前提での質問というのはありえませんので、その辺、端的にお願いしておきます。 ○(藤本壽子君) もうすぐ終わりますので。  その中で、神奈川県のある町であったと思いますが、半分近く女性議員を生み出しているところがございます。そちらの議会になぜ女性議員が多いんでしょうとお尋ねしました。  思わぬ答えで喜んだんですけれども、気候が温暖で住みやすく、しかも女性が自由に活動している、それがベースになっているのではないかということをお聞きしました。  このように、女性議員のいる町は暮らしやすく、市民が自由に元気に活動している、またクリーンなイメージもある、そんなことを私は感じています。  今回の水俣の女性議員の増加をぜひ水俣市の活力と捉えていただき、今後も男女共同参画を力強く進めていただくよう要望いたします。  これで、私の質問を終わります。 ○議長(岩阪雅文君) 以上で藤本壽子議員の質問は終わりました。  この際、昼食のため午後1時30分まで休憩します。                                   午後0時00分 休憩                                   ─────────                                   午後1時30分 開議 ○議長(岩阪雅文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、髙岡朱美議員に許します。   (髙岡朱美君登壇) ○(髙岡朱美君) こんにちは。日本共産党の髙岡朱美でございます。  改選後初の一般質問となりました。午前中、藤本議員も触れられましたが、このたび年齢、性別、経歴の違う新たな議員が誕生されたことで、より幅広い市民の声を拾えるようになったことをとてもうれしく感じております。  市民の方とお話をしていますと、今の政治は、山の中で一生懸命田畑をつくっている私たちのことなんかこれっぽっちも見ていないなど、怒りの声がよく聞かれます。  東京では、毎年人口が4万人ずつふえているといいます。その分地方の人口が減っています。どちらの側もさまざまな矛盾、多くの課題を抱えています。
     先日視察に行った徳之島の伊仙町は、人口6,000人の小さなまちですが、子どもの虐待など聞いたことがないと言われていました。お互いが顔見知りで、子どもは社会で育てようという風土があるからでしょうとのことでした。徳之島にある3つの町は最近まで出生率1位から3位まで独占していました。  伊仙町長は、国から押しつけられる合併、学校統廃合などにあえて抵抗し、この風土こそが子育てや介護の課題を解決するという信念のもとにまちづくりをされていました。目の届く規模というのは議員をやっていても当然あるということを感じます。  小さいからこそ実現できる住みたいまち、安心できるまちであることに自信を持ち、私も多くの市民の声をもっともっと届けることに力を尽くす決意を申し上げ、以下質問に入ります。  大項目1、国民健康保険の負担軽減について。  ①、国民健康保険の被保険者は、他の健康保険に比べ、保険税負担が高くなっているが、その原因は何か。  ②、水俣市国民健康保険条例第1条には、何と書かれているか。  ③、水俣市の平成30年度国保加入世帯数、被保険者数はどうなっているか。  また、それはそれぞれ市全体の何%に当たるか。  ④、国保加入世帯で、給与収入200万円のひとり世帯の保険税、同じ収入で親1人、子2人の場合では、保険税はどう違うか。  ⑤、水俣市のひとり親世帯は何世帯か。  うち、国保加入世帯は何世帯で、その平均所得はどれぐらいか。  ⑥、水俣市国保収入における特別調整交付金(水俣病関連)の交付理由、算出方法、平成30年度の交付状況はどうなっているか。  大項目2、交通弱者の安全確保について。  ①、車いす及びシニアカーの道路交通法上の扱いはどのようになっているか。  ②、障害者総合支援法の基本理念は何か。  大項目3、水俣川河口臨海部振興構想について。  ①、構想全体の工事の進め方はどうなっているか。  ②、企業誘致ができる状態になるのは何年後か。  ③、市長は、平成30年9月議会で、野中重男前議員が魚介類の調査を進言した質問に対し、「八幡プール周辺は安全だと思っている」と答えているが、その根拠は何か。  以上、本壇からの質問を終わります。 ○議長(岩阪雅文君) 答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 髙岡議員の御質問に順次お答えします。  まず、国民健康保険の負担軽減については福祉環境部長から、交通弱者の安全確保については副市長から、水俣川河口臨海部振興構想については私から、それぞれお答えします。 ○議長(岩阪雅文君) 国民健康保険の負担軽減について答弁を求めます。  岩下福祉環境部長。   (福祉環境部長 岩下一弘君登壇) ○福祉環境部長(岩下一弘君) 初めに、国民健康保険の負担軽減について、順次お答えします。  まず、国民健康保険の被保険者は、他の健康保険に比べ、保険税負担が高くなっているが、その原因は何かとの御質問にお答えします。  国民健康保険(いわゆる国保)の被保険者の年齢が、他の健康保険のそれより高く、1人当たりの医療費が高額になる傾向であるため、保険税負担が高くなっている原因と考えられます。  さらに、中小企業の労働者などが加入している協会けんぽ(いわゆる政府管掌の被用者保険等)の保険料では、標準報酬月額に応じて保険料を算定し、かつその保険料の半分は事業主が負担するようになっていますが、国保税は、全額自分で支払う必要があることも原因と考えられます。  次に、水俣市国民健康保険条例第1条には何と書かれているかとの御質問についてお答えします。  第1条は、本市が行う国民健康保険の事務について、法令に定めがあるもののほか、本条例の定めるところによると定めております。  次に、水俣市の平成30年度国保加入世帯数、被保険者数は、どうなっているか。また、これはそれぞれ市全体の何%に当たるかとの御質問にお答えします。  平成30年度末における国保加入世帯数、被保険者数は、それぞれ3,990世帯、5,988人で、それぞれ市全体の34.0%、24.4%となっております。  次に、国保加入世帯で給与収入200万円の1人世帯の保険税、同じ収入で親1人子2人の場合では保険税はどう違うかとの御質問にお答えします。  本市の国民健康保険税は、医療給付分、後期高齢者医療支援分、介護納付分として、それぞれに所得割・均等割・平等割の税率を掛けて計算します。  所得割は、前年中の所得額から基礎控除額の33万円を引いた課税標準所得額をもとに計算します。均等割は、被保険者1人当たりに係る金額、平等割は、1世帯当たりに係る金額となります。  本市の令和元年度国民健康保険税の税率は、医療給付分の所得割6.1%、均等割1万6,200円、平等割1万6,400円、後期高齢者医療支援分の所得割2.6%、均等割7,000円、平等割7,000円、介護納付分の所得割1.0%、均等割5,400円、平等割3,100円となっております。  また、低所得世帯には、世帯主及び被保険者の所得額の合計額と、被保険者数に応じて、均等割及び平等割について軽減措置がございます。  まず、給与収入200万円の1人世帯の保険税は、14万1,300円となります。次に、同じ収入で親1人子2人の場合では保険税は、均等割及び平等割で2割軽減に該当するため、16万7,400円となります。  次に、水俣市のひとり親世帯は何世帯か。うち国保加入世帯は何世帯で、その平均所得はどれくらいかとの御質問にお答えします。  平成30年度末におけるひとり親世帯は、290世帯であります。また、国保加入世帯は、73世帯であります。なお、平均所得の把握は困難であります。  次に、水俣市国保収入における特別調整交付金(水俣病関連)の交付理由、算出方法、平成30年度の交付状況はどうなっているかとの御質問にお答えします。  特別調整交付金水俣病関連部分の交付理由については、水俣病等による医療費が多額であることに対する交付となっております。  次に、算出方法につきましては、水俣病に係る医療給付費から水俣病認定申請者の一般的な疾病等に係る医療給付費を控除し、それに2分の1を乗じた金額を税負担相当分として算定としております。  次に、交付状況につきましては、平成30年度は、先ほどの算定額の15分の9を国から、15分の3を県から交付されており、合わせて2億5,568万7,000円となっております。 ○議長(岩阪雅文君) 髙岡朱美議員。 ○(髙岡朱美君) 国民健康保険の負担がとても重くなっていることが全国的に問題になっております。  私たち日本共産党が水俣の全市民に行うアンケートでも負担感が大きいと感じるもののトップが常に国保です。  他の健康保険と比べ、どれぐらい違うのか。私自身の収入で比べてみました。水俣市から請求される国民健康保険税は、年間34万5,300円です。一方、多くの中小企業が入っている協会けんぽの場合、最近はネット上に保険料を自動計算してくれるサービスがありまして、それを使って自分の収入を入れてみましたら、年間保険料は25万7,256円でした。  素人計算ですので不正確な数字かもしれませんので、国会質問の例をもう一つ御紹介いたします。  年収400万円で30代夫婦2人、子ども2人のモデルケースの比較で、東京都では、国保ですと、年間保険料は42万6,200円、協会けんぽでは19万8,000円、何と2倍の差があります。受ける医療の内容は同じなのに、払わなければならないお金に大きな差があります。なぜこんなに違うのか。先ほど御答弁いただきました。国保加入者の年齢が高く、医療費が高くなることと、協会けんぽの場合には、事業主が保険料の半分を負担しているということを挙げられました。国保の1人当たりの保険料率はかかった総医療費を加入者の総所得で割ったものです。なので、医療費が多ければ多いほど、あるいは所得が低ければ低いほど1人当たりの保険料が高くなります。  国民健康保険の加入者の80%は退職者及び非正規労働者です。平均所得は、水俣市の場合は、正確には出せませんけれども、課税標準所得が100万円を下回ると思われます。その上、加入者の4割が65歳以上の高齢者なので、どうしても医療費の給付が多くなります。この傾向は全国どこでも同じです。しかし、日本では、本来憲法25条に基づいて、誰もが平等に医療を受ける権利を保障されなくてはならないはずです。  ですから、国民健康保険法第1条、私、恥ずかしながら、設問をミスしまして、国民健康保険条例第1条というふうに聞いてしまったんですけれども、そこはちょっとミスでしたので、私のほうから国民健康保険法第1条を御紹介したいと思いますけれども、この法律は、国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もって社会保障及び国民保険の向上に寄与することを目的とするとなっています。つまり、この制度は、社会保障なんだと言っています。しかし、今全国で聞かれる話は、とても社会保障の名に値しておりません。  熊本市内で街頭演説をしていた同僚議員に、涙ながらに訴えた高齢の女性はこう言われたそうです。  夫と2人暮らしだが、2人合わせても年金は7万円程度、1日2食、1つのパンを分け合って食べることもある。持病があるが、病院にかかる余裕はない。私たちには、医療を受ける権利すらない、もう逝ってしまいたい。  実は、熊本市は全国で3番目に国保料が高い自治体です。それで、市長はよく御存じだと思いますけれども、今全国知事会、全国市町村会は、国に1兆円規模の財政支援を求めております。私、これ当然の要求だと思います。国保は社会保障だからです。  そしてもう一つ、国保には他の健康保険にはない仕組みがあります。  先ほど年収200万円の人の保険料は、1人世帯では、14万1,300円、親1人、子ども2人世帯では、16万7,400円だと答えていただきました。国保以外の健康保険では、こういう結果は起こり得ません。同じ収入なら、家族構成に関係なく、保険料は同じです。  国保には独特の計算方式が使われています。それが均等割、世帯割です。均等割は、所得に関係なく、一人一人にかかる保険料で全く収入のないゼロ歳の赤ちゃんにまで請求される仕組みです。  水俣市では、先ほどの説明で、医療費分が1人当たり年間1万6,200円後期高齢者支援分が年間7,000円という説明がありました。  赤ちゃんが生まれたら、お祝い金をもらうどころか、逆に2万3,200円の保険料を請求されることになります。  水俣市のひとり親世帯は、全体で290世帯、うち国保加入世帯は73世帯ということです。この73世帯の平均所得は、水俣市ではわからないということでしたけれども、厚労省が5年ごとに行っている全国ひとり親家庭実態調査では、母子家庭の場合、年収200万円です。  市長にお伺いしますけれども、子育てを応援する立場から、この仕組みをどう思われるか、これが1点目の質問です。  2点目に、仮に18歳未満の均等割を全て廃止した場合、財源はどれぐらい必要になるのか、これが2点目。  そして3点目は、特別調整交付金にかかわってお尋ねいたします。  御説明がありましたように、水俣病に係る特別調整交付金は、水俣病被害者として認められている方々の治療費から一般の疾病によるものによる治療費を除いて、そのうちの半分を国が全額出すという取り決めをしております。  しかし、先ほど説明がありましたように、国が15分の9、県が15分の3、合わせて15分の12が支給されている状態で満額来ておりません。  市長は、この特別交付金が100%支払われていないということについて、何らアクションをとられたことがおありでしょうか。  以上、3点です。 ○議長(岩阪雅文君) 答弁を求めます。  髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 議員の2回目の御質問にお答えします。  まず、18歳以下の均等割減免の実施につきましては、近年全国市長会や全国知事会において、国に対し、子どもにかかる均等割を軽減する支援制度の創設について要望を行っているところであり、今後、国、県、他自治体等の動向及び財政状況等を見ながら、本市における実施の必要性等については検討してまいりたいと思っております。  また、18歳以下の均等割を減免する場合の必要な財源については、平成30年度末現在の18歳以下の被保険者数が324人ですので、仮に軽減措置がないものとして試算した場合、均等割額の2万3,200円を乗じた750万円余りが必要となります。  次に、3点目の水俣病に係る特別調整交付金の交付に対する対応について、毎年、水俣・芦北地域振興計画の中に水俣病関連対策の一環として、被害者救済とともに水俣病の被害者にかかる国保の医療費増額分についても1市2町協同で地域自治体に負担が生じないように、財政措置を講じるよう国への要望を行っております。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) ちょっと、とめてください。                                   午後1時51分 休憩                                   ─────────                                   午後1時51分 開議 ○議長(岩阪雅文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 制度につきましては、先ほども申し上げましたように、全国市長会や全国知事会でも要望しておりますので、国の動向を注視していきたいと思っております。 ○議長(岩阪雅文君) 髙岡朱美議員。 ○(髙岡朱美君) では、3回目の質問をいたします。  18歳未満児というのはあらゆる場面で保護の対象になっているにもかかわらず、国民健康保険においては完全に一人前扱いをされているわけです。どう考えても理不尽でありますし、子育て支援に逆行するというふうな問題もあります。  それで、このように高過ぎる国保税に苦しむ人を自治体独自に救おうという動きが出ております。これが均等割の軽減、あるいは廃止です。  実はもう既に25の自治体が18歳未満の均等割に独自の減免策を打ち出しております。直近では、芦北町が今年度の4月にさかのぼって18歳以下の均等割を廃止いたしました。新聞でも大きく報道をされております。財源は国保の繰越金を充てるということでした。水俣市で同様の政策をした場合は、先ほどの答弁では750万円という試算です。  先ほどは市長は、国の動向を見て判断するというふうに言われたというふうに思いますけれども、水俣市として独自にこれを取り組むお気持ちがないか、これをお尋ねしたいと思います。  ところで減額分の財源をどこに求めるかというのは非常に大事で、18歳未満の減免をしたとしても、他の保険加入者の保険料にしわ寄せがくるようなことになっては、国保の負担の問題は解決いたしません。  それで、2つ目の質問として、特別調整交付金を約束どおり満額受け取る努力をしてはいかがかということを申し上げたいと思うんです。  実は、2014年に野中重男前議員が、水俣病患者団体らと環境省、厚労省に申し入れに行った際に、このことについてやりとりをしております。  野中前議員のほうから、約束されている特別調整交付金が水俣市の場合はまだ75%しか来ていない。一日も早く100%交付し、国保の財政負担をなくすべきと要求したのに対し、厚労省の役人は、水俣病は第三者行為だ、市町村に責任はない。平成23年に15分の7から15分の9に引き上げた。全て負担をするのは厳しいと思うが、持ち帰ると答えております。  厚労省の本来は出すべきものを出していないということを認めています。  水俣病は、交通事故と一緒で第三者による加害行為により発生したものです。そういう場合、通常は健康保険は使いません。加害者が加入している任意の保険から治療費を出すのがルールです。ですが、もう何年もの間、国はその責任をきちんと果たさず、責任はないとわかっている市と被保険者に負担させているわけです。  昨年度から、国民健康保険の保険者が県になり、厚労省とのやりとりの窓口が県になっているのかもしれませんけれども、一度関係する市町村、窓口になる県の担当者などとともう少し突っ込んで協議をして、国に最後まで責任を果たすよう積極的に働きかけて、国保加入者の負担軽減に努めてはいかがかと思いますけれども、このことについて、市長の考えをお伺いして、質問を終わります。 ○議長(岩阪雅文君) 髙岡市長。
    ○市長(髙岡利治君) 先ほども答弁しましたとおり、18歳以下の均等割減免の実施につきましては、現在、全国の市長会や全国知事会において国に対して要望を行っているところです。  本市における18歳以下の均等割の減免については、国・県、他の自治体の動向及び財政状況等を勘案して、現在、本市においては、子育て世代の経済的負担軽減等を目的として既に実施をしております子ども子育て支援金や高校生までのこども医療費助成制度等の各種施策と合わせて、本市における子育ての支援及び少子化対策の中長期的かつ総合的な施策の実施について、検討をしているところです。  また、未補填分の交付に対する交渉につきましては、平成26年度に議会からも自治体負担が生じないような財政措置を求める意見書を国のほうに御提出をいただいております。  市としましても、水俣・芦北地域振興計画に掲げております水俣病関連対策の一環として、引き続き要望していきたいと考えています。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) 次に、交通弱者の安全確保について、答弁を求めます。  小林副市長。   (副市長 小林信也君登壇) ○副市長(小林信也君) 次に、交通弱者の安全確保について、順次お答えします。  まず、車いす及びシニアカーの道路交通法上の扱いはどのようになっているかとの御質問にお答えします。  議員御指摘の車いす及びシニアカーについては、道路交通法上の定義として、同法第2条第1項第11の3号において、身体の障害により歩行が困難な者の移動の用に供するための車いすについて、基準に該当する電動車いす、いわゆるシニアカーも含めて、身体障害者用の車いすとして定められております。  また、同条第3項において、身体障害者用の車いすは、歩行者とすると定められております。  次に、障害者総合支援法の基本理念は何かとの御質問にお答えします。  平成25年4月、それまでの障害者自立支援法にかわり施行されました障害者総合支援法、正式には、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律においては、第1条の2において、基本理念を定義してありあります。  その条文には、障害者及び障害児が日常生活または社会生活を営むための支援は、全ての国民が障害の有無にかかわらず、ひとしく基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されるものであるとの理念にのっとり、全ての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現するため、全ての障害者及び障害児が可能な限りその身近な場所において必要な日常生活、または社会生活を営むための支援を受けられることにより社会参加の機会が確保されること及びどこで誰が生活するかについての選択の機会が確保され、地域社会において他の人々と共生することを妨げられないこと並びに障害者及び障害児にとって日常生活、または社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものの除去に資することを旨として、総合的かつ計画的に行われなければならないとうたわれております。 ○議長(岩阪雅文君) 髙岡朱美議員。 ○(髙岡朱美君) 2回目の質問をいたします。  午前中の藤本議員の質問と関連いたしますけれども、加齢により免許を返納される方がふえています。車のない方の足は公共交通か徒歩、自転車、子どもからシニアカーをプレゼントされたという方も知っています。  先日、シニアカーを日々の移動に使われている御婦人から相談がありました。  その方は、白浜にお住まいで、病院受診や買い物などの目的で八幡通りをたびたび行き来されています。相談の内容は、その八幡通りの歩道が非常に通りにくいというものでした。  そこで、一緒に歩いてみることにしました。私もそのとき初めて知って驚いたのですが、先ほど御答弁いただいたように、シニアカーは、歩行者と同じ扱いです。ですから、歩道を右側通行するのがルールです。ところが、そのルールに従うにも従えないというのがよくわかりました。  八幡通りの歩道上には、幾つもの電柱が飛び出しています。歩道は車道より一段高くなっていますので、上がったり下りたりがあり、場所によっては、シニアカーでは通れないくらい狭くなっています。どうしても車道に下りざるを得なくなります。  また、やはり免許返納を進められ、自転車で生活を始めた男性からは、自転車の後ろに荷物をくくりつけて、津奈木方面から国道3号線の歩道を通って帰ってきたが、余りに凹凸が多いので、荷物がはねて落ちてしまったというものでした。  本来、自転車は歩道を通ってはいけないのでしょうが、それだけ歩道の状態が悪いということで紹介いたしました。  障害者総合支援法の理念をお答えいただきました。  身体に障害があっても、地域社会において他の人と共生することを妨げられない。また、社会参加の確保ということがうたわれております。  法律が目指しているのは、誰もが安心して行きたい場所に行ける社会、やりたいことができる社会です。  4月の改選で、杉迫議員が当選されて、車いす生活をされている方の声が届きやすくなったというのは本当に朗報だと感じております。  障害者の目線でまちづくりをしていけば、全ての高齢者の安全もカバーできることになります。  明後日には、初登壇されて、この問題も取り上げられると聞いておりますので、しっかり受けとめていただきたいと思っております。  それで、私のほうからは、高齢者のこうした声があるが、今後、この歩道の問題について、市としてどう対応しようとしておられるのかを質問します。  質問は1点だけです。 ○議長(岩阪雅文君) 小林副市長。 ○副市長(小林信也君) 髙岡議員の2回目の御質問にお答えします。  本市の歩道の課題についての御質問であったかと思います。どのように対応するかという御質問であったかと思います。  本市が管理する歩道につきましては、経年劣化等により補修が必要な箇所も多く、ところによっては、歩道としての十分な機能を果たしていない箇所もあります。このような箇所につきましては、国の交付金事業を活用しながら、車道と一体的な整備を進めており、現在、歩道の拡幅や段差解消を図るため、市道堤防2号線の歩道整備事業を進めているところでございます。  市といたしましては、歩道の整備の必要性は十分認識しており、市の負担をできるだけ抑制するため、国の交付金事業を活用しながら、事業を進めていきたいと考えております。  通常、道路構造令に定める基準どおりの整備につきましては、交付金事業の対象となりますが、歩道の段差解消のみの整備は、国の交付金事業では困難であることから、市の財源のみでの部分的な整備を進めていかざるを得ません。  このような状況ではございますが、市民の皆様が安全に、そして安心して通行できるよう、財源確保に努めながら予算の範囲内において、事業を進めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(岩阪雅文君) 髙岡朱美議員。 ○(髙岡朱美君) 今の御説明はこういうことだと思うんですけど、道路整備は今のところ国の交付金事業に頼らざるを得ないと。そして、国の交付金事業の対象となるのは、国が定めている道路幅以上の道路改良に対してのみで、例えば、道全体が狭くて、歩道を広げられないけれども、せめて段差だけでもなくそうとすると、それは国の交付金の対象にならないということだというふうに思いますけれども、そういう場合には、市の単独の財源でやるしかないと。  現状は、こういうことだというふうにわかりましたけれども、この問題、恐らく水俣市だけの問題ではないはずです。高齢者、障害者を守るための道路整備事業、これにも国の交付金が使えるように要望していくことも必要ではないでしょうか。  午前中に藤本議員への答弁の中で、免許返納を促進する目的から、公共交通への支援が検討されているということがありましたけれども、この中に道路整備についても入れてもらえるように今後要望していく必要もあるのではないかなというふうに思います。  一つ、参考までに御紹介しておきたいんですが、平成27年に熊本県が被告となって、損害賠償を求められた判決があります。内容は、原付バイクで走行中の高齢女性が道路のくぼみに前輪がはまって転倒し、右肩を損傷したというものです。  裁判所は、事故原因を道路の整備不良だということを認めて、物的損傷、人的損傷、裁判費用合わせて805万円と5年分の遅延利息を支払うよう熊本県に命令をしております。  歩道の整備不良で高齢者がけがをするということになりますと、道路設置者の責任も問われるケースもあるということで、市長にはぜひ予算確保に懸命に努力をしていただきたい、これを要望として質問を終わらせていただきます。 ○議長(岩阪雅文君) 次に、水俣川河口臨海部振興構想について、答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 次に、水俣川河口臨海部振興構想について、順次お答えします。  まず、構想全体の工事の進め方はどうなっているかとの御質問にお答えします。  水俣川河口臨海部振興構想事業は、大きく臨海部、河口部、現道部の3つのエリアで構成されます。臨海部は公有水面埋立免許取得後、2019年度末ごろから工事に着手し、水俣川河口部から丸島漁港側に向けて締め切りを行います。3年後の2021年度ごろから、埋立土砂の投入を行いながら、並行して干潟ゾーンの護岸構造物を築造した後、藻場ゾーンの被覆岩設置を行い、埋立関連の工程につきましては、おおむね2025年度までに整備したいと考えています。その後、干潟沖の防波堤と臨海部道路の新設工事に着手し、2029年度までには、臨海部の整備を完了したいと考えています。  河口部は、臨海部同様に2019年度末ごろから工事に着手し、水俣川下流側から上流に向かって、道路構造物の補修工事を進め、臨海部同様、おおむね2025年度までに工事を完了し、その後、道路拡幅に着手する予定です。現道部は、臨海部の護岸、河口部の道路構造物補修工事完了後の2026年度以降に着手する予定で、2032年度までに整備したいと考えています。  次に、企業誘致ができる状態になるのは、何年後かとの御質問にお答えします。  企業誘致に係る新たな土地は、臨海部の埋め立て部分となります。土地の造成工事がおおむね2025年度完了、その後、道路の新設工事が2029年度完了を予定しておりますので、企業誘致ができる状態になるのは、これらの工事が完了する10年後と見込んでおります。  次に、市長は平成30年9月議会で、野中重男前議員が魚介類の調査を進言した質問に対し、八幡プール周辺は安全だと思っていると答えているが、その根拠は何かとの御質問にお答えします。  まず、熊本県が昭和51年から毎年実施している八幡プール沖の底質検査結果が総水銀、アルキル水銀いずれも基準値を超過していないこと。次に、市で毎年実施しているクリーンセンター観測井戸の地下水検査において、水質検査証明が現存する平成19年以降総水銀値及びアルキル水銀値ともに定量下限値未満であること、同じく下水道浄化センター観測井戸地下水の総水銀値が平成4年の供用開始以降定量下限値未満であること。また、市が平成17年から実施している産業団地周辺水路及び浜雨水ポンプ場水路の水質検査において、調査開始以降総水銀値が定量下限値未満であること。  以上により、熊本県及び水俣市による八幡プール周辺の調査結果について、水銀値に異常が認められないことから、平成30年9月議会で野中前議員の質問に対し、現時点ではそのように認識しているとお答えしております。 ○議長(岩阪雅文君) 髙岡朱美議員。 ○(髙岡朱美君) 工事完成までの行程を説明していただきました。  今年度の終わりから工事に着手し、まずは2年かけて鋼矢板で海を仕切る、その後、3年から4年かけて土砂を投入、干潟整備、藻場の設置をしていくということです。それからさらに4年をかけて、防波堤、臨海部道路を新設し、臨海部計画が終了するのが2029年、河口部のほうは、臨海部と同時に海側から内陸に向かって工事を始め、5年で完成するということです。  そして、現道部の工事はそれらが全て終わった後に着手をするので、構造全体が完了するのは、12年後の2032年ということです。改めて、水俣市にとっては一大事業だなというふうに感じております。  それで、2回目の質問に入りますが、市長はこれらの事業の目的は当初から地域振興だと言っておられます。企業誘致について、もう少し具体的にお聞きいたします。  誘致活動を始めるのは、臨海部工事が終わってからの2029年度以降という御答弁でした。ただ、土地を造成しただけでは、企業は来てくれません。募集をかけるに当たっては、最低限のインフラ整備ができていることが必要かと思います。どのような整備が求められるのか。また、そうした整備に必要な予算はどれぐらいか。まず、これを1点伺います。  次に、八幡プール周辺の安全性の問題について、再質問してまいります。  市長は、事業目的のもう一つの柱が漁業振興だと言われてきました。私、この事業のことを考えるたびに、つい思い浮かべてしまうのが、恐らく私だけではないと思いますけれども、東京の豊洲市場の問題です。  報道によりますと、豊洲の土地所有者だった東京ガスは、東京都への土地譲渡の話が出る前に、土壌汚染対策法にのっとって、土壌分析状況調査をしております。土壌汚染対策法は、次の3つの条件があるときに、土壌分析状況調査を土地の所有者に義務づけております。  1つ目が、有害物質使用特定施設の使用を廃止したとき。2つ目が、一定規模以上の土地の形質の変更届け出の際、土壌汚染のおそれがあると都道府県知事が認めるとき。3つ目が、土壌汚染により健康被害が生じるおそれがあると都道府県知事が認めるときです。  そして、実際に土壌汚染状況調査を行った結果、汚染状況が指定基準を超える場合には、2つのケースに分けて対策を求めております。  1つ目が、地下水の利用など、人への摂取経路があり、健康被害が生じるおそれがある場合です。この場合は、汚染土の除去などの措置をすること、また、原則その土地での形質の変更は禁止されます。  2つ目に、地下水の利用などは想定されず、人への摂取経路がない場合です。この場合には、汚染除去等の措置は不要になります。ただし、形質の変更をしようとする場合には届け出が必要です。  豊洲の場合は、調査の結果、汚染が基準を超えており、一定の措置をしていました。しかし、利用目的が生鮮市場という食の安全を求められるようになったことから、より厳しい調査を行った結果、創業以来の汚染土壌が再び確認され、その処理方法を巡って、大きな問題に発展しておりました。いずれにしろ、土地所有者である東京ガスも東京都もこの土地が汚染されていることを知った上で譲渡の話を進め、どういう対策をして、安全を確保するかということに力点を置いておりました。  こういう力点の置き方には、私は大いに疑問を感じますけれども、少なくとも汚染がわかっている土地を利用する以上、まずはきちんと調査をして、状況を把握しておく、その上で、必要な措置を講じ、提供する際には、全ての調査データを公開して、相互理解の上で利用してもらうことが誠実で責任ある態度なのではないでしょうか。  水俣の場合は、八幡プール周辺で魚の稚魚を育てる事業が計画されているわけですが、八幡プールがどういう土地かということは、再三、この議会でも情報を出してまいりました。過去に埋め立てられた工事用由来の廃棄物から、水銀が滲出している可能性が本当にないのか、心配をしております。  それで、野中前議員が、魚介類の調査あるいは周辺道路の土壌調査をしたらどうかとたびたび質問してきたわけですが、結局、市としては何も調査をしないまま、市長はこの周辺は安全だという認識を示されました。先ほど、その根拠についてお答えいただきました。八幡プール沖の底質調査と水質調査、クリーンセンターと浄化センターの観測井戸における水質調査の結果から安全だというふうに認識しているということでした。  それで、私、ここに平成元年版の水俣市公害調査報告書というのを持ってまいりました。この中に、廃棄物埋立地地下水等調査結果という項目がありまして、八幡プール3地点の調査結果が出ております。いずれも総水銀、ヒ素、鉛などの検出はされておりません。ところが、この調査をした同じ年の9月議会では、水俣市浄化センター建設予定地で行われた土壌調査で基準の33倍を超える高濃度の水銀が検出されたことが大きな問題になっているんです。  また、このとき県は新聞社の質問に答えて、チッソが独自に調査をしている水質調査では、これまで水銀が出たという報告はされていないと言っています。これらは、決して一部のデータが基準内だから全体が安全だとは言い切れないということを示しているのではないでしょうか。  ちなみに、この問題になった浄化センターの土壌汚染対策に市は3億4,000万円の費用を投じております。一方、浄化センターの建設費そのものは1億600万円です。どこかで聞いたような話です。  それで2点目の質問をいたします。  臨海部振興構想の工事を始める前に、事前に養浜海岸付近の底質、魚介類、周辺道路の土壌の水銀調査をしておいてはどうでしょうか。  次に、3点目の質問です。  臨海部に関して、もう一つ心配なのが大地震が起きる可能性です。政府の地震調査委員会は、マグニチュード7級の地震が今後日奈久断層で起きる可能性を指摘しています。そのとき、今計画中の護岸は、耐えられる構造になっているのでしょうか。  そして、4点目、市長にぜひお聞きしておきたいのですが、市長はこの事業は産業の振興が目的の工事だと言っておられます。一方、SDGsを推進しておられるわけで、当然環境保全に配慮されながら、事業を進められるものと考えております。環境保全には、水俣病の経験が生かされるべきと考えます。市長も随所で水俣病の経験を教訓にしてという言葉を使われております。では、市長が考える水俣病の教訓とは何でしょうか。  質問は、全部で4点です。 ○議長(岩阪雅文君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) まず、1つ目のどのようなインフラ整備が必要で、費用は幾らぐらい見込んでいるのかという御質問ですが、市が実施するインフラ整備については、道路のほか水道などが必要になります。その費用につきましては、現時点ではまだ算出はしておりません。  それから、底質や魚介類の調査を行うつもりはないのかという御質問ですけれども、産業団地内につきましては、先ほど答弁で申し上げましたとおり、周辺の地下水、水路、調査結果に異常が認められないため、土壌調査を実施するつもりはございません。  また、丸島新港付近の底質調査についても、熊本県が実施していることから、市で行う必要はないと考えております。  また、この熊本県の底質調査の結果が調査開始以降、基準値の超過がないことから、同じ魚介類の調査も実施する必要はないのかというふうに考えております。  それから、大きい地震が発生したときに耐えられるのかという御質問ですけれども、まず本事業の目的といたしまして、地域経済の活性化や水産振興を主たる目的としておりますので、これらに沿った必要な強度を有する構造物を築造する計画としております。  臨海部は、共用期間中に発生する確率が高い地震動に対し、安全な構造となっております。  また、河口部は、臨海部同様の地震においても、市道の機能が速やかに回復できるような構造としております。  最後の質問でございますけれども、この水俣病の教訓を生かしてということでございますけれども、今回の議員の御質問は、河口部臨海構想に係る質問でございますので、この水俣病の教訓という御質問に対しては、お答えするのは控えさせていただきます。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) ちょっと、とめてください。                                   午後2時21分 休憩                                   ─────────                                   午後2時22分 開議 ○議長(岩阪雅文君) 再開します。
     髙岡朱美議員。 ○(髙岡朱美君) では、3回目の質問をいたします。  企業誘致に必要な整備は道路と水道で、費用はまだ算定していないというお答えでした。  十数年先の話にはなりますけれども、募集をかけてみて、応募があった時点で水道を引く手配をする、必要なら道路もつくる、こういう手順になっているのだろうというふうに思いますけれども、こういうことでよろしいんでしょうか。これ確認のための質問で1点目です。  それから、2点目の着工前に底質や地盤などの調査をする気はないというのが市長のお答えでしたけれども、これが市長の姿勢だということで、再度質問させていただきますけれども、私は市長にする気がなくても、しなければならない条件があるんじゃないかと思っております。  土壌汚染により、健康被害が生ずるおそれがあると認める土地については、県が所有者に土壌汚染状況調査をさせることができるとなっています。  今度の事業は、沿岸での漁業振興が一つの目的になっています。八幡プールは、土地全体が降った雨を地下から滲出させる構造になっていたわけですから、土地に埋設された汚染物由来の汚染がしみ出していることが今本当にないのかということは、やはり一度確認しておく必要があるというふうに私は思っています。  これは県の判断になると思いますので、一度、県と相談するということだけはしていただきたいと思いますけれども、これについて市長がどうされるのか、2点目の質問です。  そして3つ目の地震対策ですが、結論からいうと、地域振興という目的に沿った工事が予定されているので、通常起こり得ないような震度7クラスの地震には耐える構造にはもともとなっていないと、こういうことかなというふうに理解いたしましたけれども、それならなおさらのことなんですが、もし護岸が大きく崩れたときに、内容物が海を汚染する可能性が本当にないのか、これは否定できないというふうに思います。  それで、3つ目の質問ですが、市長は水俣病の教訓については答える義務がないということなんですかね。この質問の中ではそういう御姿勢なのかなというふうに思いましたけれども、そういうことでしたら、私のほうから私の考えを申し上げます。  水俣病の教訓というのは、生産活動を優先して、健康や環境を顧みなかったということがよく言われています。その中でも、具体的な教訓として学ぶべきことが何だったのか。私は、世界に類を見ない広範囲な汚染、被害者を生み出した最大の原因は、都合の悪いデータを隠したことだと思います。  そして、もう一つ、水俣病が世界に知らしめた驚くべき事実は、海で希釈をすれば毒性は薄まるという常識が実はそうではなかった。思いがけず、魚に濃縮されて人に戻ってきたということではないでしょうか。汚染されていることがわかっている土地を利活用するんですから、それを前提にした積極的な調査を行い、データを公表し、必要なら、県や国とも相談しながら予防措置をとる。場合によっては、利用方法を限定するという必要も出てくるかもしれません。そして、二度と水俣病のような失敗をしないということが真に水俣病の教訓を生かすということではないかと私は考えております。  最後にもう一度、市長にお伺いしますけれども、詳細な水銀の調査をするお気持ちがないのか、質問は3点です。 ○議長(岩阪雅文君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 議員の3回目の質問にお答えいたします。  まず、造成した土地に企業誘致を募集をかけたりするときには、応募があった時点での市のほうで水道なりなんなりの施設をするのかという御質問ですけれども、企業誘致に関しましては、この臨海部構想の事業と並行して進めてまいります。また、水道につきましては、企業の応募の有無にかかわらず、計画している道路の新設と合わせて整備をする予定にしております。また、その他の道路につきましては、必要が生じたときに検討をいたします。  2番目の質問として、県のほうに土壌汚染について、調査のことで該当するかどうか、そうしたものを県のほうに確認するつもりはないのかという御質問ですけれども、土壌汚染対策法の第5条第1項に基づきます調査命令は、熊本県知事が判断する事項でございますので、この八幡プール周辺が該当するかどうかは、熊本県に確認をいたします。  最後に、詳細な調査をする気持ちはないのかという御質問ですけれども、先ほどの答弁でも申し上げましたとおり、調査につきましては、今のところ考えておりません。  以上です。 ○議長(岩阪雅文君) 以上で髙岡朱美議員の質問は終わりました。  これで、本日の一般質問の日程を終了します。  次の本会議は明26日に開き、一般質問を行います。  なお、議事の都合により、あすの本会議は午前9時30分に繰り上げて開きます。  本日はこれで散会します。                                   午後2時28分 散会...