水俣市議会 > 2017-09-05 >
平成29年9月第4回定例会(第2号 9月 5日)

ツイート シェア
  1. 水俣市議会 2017-09-05
    平成29年9月第4回定例会(第2号 9月 5日)


    取得元: 水俣市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-01
    平成29年9月第4回定例会(第2号 9月 5日)          平成29年9月第4回水俣市議会定例会会議録(第2号) 平成29年9月5日(火曜日)                  午前9時29分 開議                  午後3時27分 散会  (出席議員) 16人 福 田   斉 君  小 路 貴 紀 君  桑 原 一 知 君 塩 﨑 達 朗 君  田 口 憲 雄 君  藤 本 壽 子 君 髙 岡 朱 美 君  田 中   睦 君  谷 口 明 弘 君 髙 岡 利 治 君  牧 下 恭 之 君  松 本 和 幸 君 中 村 幸 治 君  岩 阪 雅 文 君  谷 口 眞 次 君 野 中 重 男 君  (欠席議員) なし  (職務のため出席した事務局職員) 5人 事 務 局 長 (岩 下 一 弘 君)  次     長 (岡 本 広 志 君) 次     長 (鎌 田 みゆき 君)  参     事 (前 垣 由 紀 君) 参     事 (上 田   純 君)  (説明のため出席した者) 16人
    市     長 (西 田 弘 志 君)  副  市  長 (本 山 祐 二 君) 総合政策部長  (帆 足 朋 和 君)  総 務 部 長 (本 田 真 一 君) 福祉環境部長  (川 野 恵 治 君)  産業建設部長  (関   洋 一 君) 総合医療センター事務部長         (久木田 美和子 君)  総合政策部次長 (深 江 浩一郎 君) 福祉環境部次長 (髙 沢 克 代 君)  産業建設部次長 (城 山 浩 和 君) 水 道 局 長 (山 田 雅 浩 君)  教  育  長 (吉 本 哲 裕 君) 教 育 次 長 (藪   隆 司 君)  総合政策部政策推進課長                              (梅 下 俊 克 君) 総務部総務課長 (緒 方 卓 也 君)  総務部財政課長 (設 楽   聡 君)         ────────────────────────── 〇議事日程 第2号       平成29年9月5日 午前9時29分開議 第1 一般質問 1 髙 岡 利 治 君  1 教育問題について              2 水俣市交流促進奨励金について              3 競り舟新艇建造に関する問題とそれに関する予算措置の問題につ                いて 2 谷 口 眞 次 君  1 市政について              2 庁舎建て替えについて              3 河川汚濁について              4 水天荘・水天山公園について 3 岩 阪 雅 文 君  1 市長の公約の達成とその実現度について              2 「知的障がい者小規模入所施設」開設の陳情について              3 道の駅・海の駅の開設と今後の具体的取り組みについて 4 髙 岡 朱 美 君  1 重要性増す消防団をより強化する取り組みについて              2 水俣市立図書館の現状と情報化社会にふさわしい図書館づくりに                ついて         ────────────────────────── 〇本日の会議に付した事件  議事日程のとおり         ──────────────────────────                                午前9時29分 開議 ○議長(福田 斉君) ただいまから本日の会議を開きます。         ────────────────────────── ○議長(福田 斉君) 日程に先立ちまして、諸般の報告をします。  監査委員から平成29年6月分の一般会計、特別会計等例月現金出納検査の結果報告があり、事務局に備えつけてありますから御閲覧願います。  次に、本日の議事は議席に配付の議事日程第2号をもって進めます。  以上で報告を終わります。         ────────────────────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(福田 斉君) 日程第1、一般質問を行います。  順次質問を許します。  なお、質問時間は、答弁を含め1人70分となっておりますので、そのように御承知願います。  初めに、髙岡利治議員に許します。   (髙岡利治君登壇) ○(髙岡利治君) おはようございます。真志会の髙岡利治でございます。  今回は、3つの項目について質問をさせていただきます。  まず1つ目は、教育問題についてです。  平成31年4月には、現在小学校で行われている部活動が、学校の管轄を離れ、社会体育に移行するという件です。これには現在、教育委員会を中心に社会体育移行検討委員会、作業部会、市体育協会等で議論が行われているところです。  そこで、以下質問いたします。  ①、小学校部活動社会体育移行について、現在の進捗状況はどうなっているか。  ②、社会体育移行検討委員会のメンバーと役割はどのようなものか。  ③、小学校部活動社会体育移行に関する窓口は、今後も教育委員会が中心となって取り組んでいくのか。  ④、平成31年4月の完全移行を目指していくと3月議会での答弁もあったが、全体的なスケジュールの前倒し等は考えていないか。  次に、水俣市交流促進奨励金についてです。  この奨励金は、水俣への交流人口をふやすための奨励金で、平成19年度に創設され、ことしで10年目を迎えますが、今までの効果と利用状況などを中心に、以下、質問いたします。  ①、この交付金の目的と対象の中身はどのようなものか。  ②、今年度の予算措置の金額は幾らであるか。  ③、この交付金を活用した団体等の内訳と実績はどのようになっているか。  ④、この交付金を活用した団体等の意見やリピート率等は把握しているか。  最後に、競り舟新艇建造に関する問題と、それに関する予算措置の問題についてです。  この問題は、ことし3月当初予算で新しい船を12艇つくるために1,088万7,000円の予算が計上され、議会で承認をいたしました。さらに6月議会において、この件で331万8,000円の追加補正予算が計上され、総額1,420万5,000円と予算が膨らんだことに対して、なぜ増額が必要になったのか、問題はなかったのか。この件に携わった職員と議員のかかわり方等を踏まえて、以下質問をいたします。  ①、今年度当初予算においてFRP製の舟12艇、かじ、鐘ほか備品の購入予算として1,088万7,000円の予算計上がなされた。その後6月議会において、新たに競り舟購入予算として331万8,000円の追加予算が計上されたが、その原因は何か。  ②、この件については6月議会に331万8,000円が計上され、厚生文教委員会では附帯決議を付しての承認となった。決議文に、本件が服務規程に違反がなかったかを速やかに調査し、議会へ報告することとあったが、調査結果はどのようなものであったか。  また、管理監等の責にあるものは本件を重く受けとめ、日ごろから業務の進捗状況を把握することとあるが、管理監督の責にある者とは誰を指すのか。  ③、今回の間題について市議会議員の関与があるとの話があるが、事実であるとすれば、関与の中身はどのようなものか。  以上で本壇からの1回目の質問を終わります。 ○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。  西田市長。   (市長 西田弘志君登壇) ○市長(西田弘志君) 髙岡利治議員の御質問に順次お答えします。  まず、教育問題については教育長から、水俣市交流促進奨励金については私から、競り舟新艇建造に関する問題とそれに関する予算措置の問題については、教育長からそれぞれお答えをいたします。 ○議長(福田 斉君) 教育問題について答弁を求めます。  吉本教育長。   (教育長 吉本哲裕君登壇) ○教育長(吉本哲裕君) 初めに、教育問題について順次お答えします。  まず、小学校部活動社会体育移行について、現在の進捗状況はどのようになっているかとの御質問にお答えします。  本年5月30日の水俣市体育協会常任委員会、6月6日の水俣市体育協会理事会において協力依頼と今後の進め方について説明を行い、7月14日に市体育協会加盟の各種目協会へも説明会を開催し、その後7月18日から7月25日にかけて各種目協会への意見集約のためヒアリングを行いました。  また、6月13日には、市校長会や市PTA連絡協議会、8月18日には、学校体育関係者及び市体育協会との情報交換会において、説明や意見交換をさせていただいております。  また、5月25日に3回目の検討委員会を開催し、その中でスピードアップを図るため、検討委員会内に作業部会を設けることとし、7月21日の教育委員会定例会において、作業部会設置に伴う検討委員会設置要綱の改正を行いました。  8月7日に第1回、8月21日に第2回の作業部会を開催し、これまでのアンケートヒアリング等の結果を踏まえ、基本方針案の策定準備を進めているところです。  今後につきましては、9月中には検討委員会を開催し、作業部会から提案する基本方針案について検討を行い、早急に基本方針を策定し、基本方針に基づき、平成31年4月からの完全実施に向けて取り組んでいきたいと考えております。  次に、社会体育移行検討委員会のメンバーと役割はどのようなものかとの御質問にお答えします。  小学校運動部活動社会体育移行検討委員会は、小学校運動部活動社会体育移行を円滑に推進するための検討を行うことを目的として、スポーツ関係者学校関係者PTA関係者10名で構成されております。  また、進捗状況説明の中で答弁しましたとおり、検討委員会の中に作業部会を設置しております。作業部会では、検討委員会の検討事項について調査及び検討を行い、検討委員会に報告することを目的としてスポーツ関係者学校関係者5名で構成しております。  次に、小学校部活動社会体育移行に関する窓口は今後も教育委員会が中心となって取り組んでいくのかとの御質問にお答えします。  今後につきましても、これまでどおり関係団体等と連携しながら教育委員会が中心となって取り組んでいきたいと考えております。  次に、平成31年4月の完全移行を目指していくと3月議会での答弁もあったが、全体的なスケジュールの前倒し等は考えていないかとの御質問にお答えします。  スケジュールの前倒しにつきましては、遅くとも平成31年4月に完全移行することとしておりますので、前倒しで実施できる状況になれば、これに限らず実施してまいりたいと考えております。 ○議長(福田 斉君) 髙岡利治議員。 ○(髙岡利治君) それでは、2回目の質問をさせていただきます。  小学校部活動社会体育移行に関しては、平成31年4月完全移行と期限が明確になっていますので、それまでにやらなければいけないことは、はっきりしているというふうに思います。移行までのスケジュールにタイトな面もあると思いますので、計画的に進めていく必要があると考えます。  そこで重要なことの1つとして、移行するに当たって最終的な受け皿となる各種目協会との綿密な打ち合わせが必要と思われます。7月に各種目協会へのヒアリングを行っていますがどのような意見が出たのか。主立った意見にどのような内容のものがあったのかを、まず1つ目の質問とさせていただきます。  次に、今後も教育委員会が中心となって取り組んでいくとの答弁でありましたが、実質の窓口となる教育委員会の中にあるスポーツ推進係と理解してよろしいのか。確認のため、これが2つ目の質問になります。  3つ目に、もし、スポーツ推進係が窓口であるということであれば、今後はいろいろな団体との調整や意見交換等の作業が必要であると思いますけれども、特に各種目協会との打ち合わせは重要な課題ではないのでしょうか。協会ごとに抱える問題も要望もそれぞれ違ったものがあるのではないかと思います。  そこで、社会体育に移行するまでの期間、スポーツ推進係の中に準備室的なものの設置や職員の増員等、体制の強化が必要と思われますが、この取り組みは移行までの期間が限られているので、新年度からと言わず29年度途中からでも、ぜひ準備室の設置や職員の増員などを検討すべきと思いますが、その考えはないのか。これが3つ目です。
     以上、3点質問をいたします。 ○議長(福田 斉君) 吉本教育長。 ○教育長(吉本哲裕君) 第2の質問で、まず、先に体育協会等へのヒアリング結果についてお尋ねがございましたけれども、各種目団体とも共通して言えることは、学校の部活動から社会体育へ移行することについて、小学生を受け入れ、どのようにしたら受け皿となれるのか、前向きに考えておられました。  具体的に各種目団体からの御意見としましては、まず、活動時間について、現在、部活動では平日の放課後すぐに実施をしておりますが、放課後すぐに指導するというのは困難であり、早くとも午後6時以降との意見でございました。また、活動場所についてですけれども、現在、各小学校単位で実施していますが、学校単位ではなく、活動拠点を決めて、児童が集まってくるようにできないか、そういった意見がございました。  また、指導者の育成のための講習会の実施や現在、部活動でない種目については、体験会の実施、各種目協会等の調整等を行う事務局体制の構築や各種目団体への助成、モデル事業としてやれるところから来年4月から実施できないかとの御意見をいただきました。  現在、作業部会で基本方針案の策定作業を進めておりますので、参考にさせていただいています。  それから、窓口の話がございましたけれども、実質的にスポーツ推進係が窓口と考えていいのか、ということでございましたが、生涯学習課スポーツ推進係が窓口でございます。また、その窓口のスポーツ推進係の体制等についてでございますが、現在、社会体育移行の担当部署は、先ほど言いましたように生涯学習課スポーツ推進係であり、3人態勢で業務を行っております。通常業務に加えまして、新たに社会体育移行という重要な業務をスピードアップしていくためには、職員の増員と現体制の強化が必要だと思っておりますので、今後、市長部局と協議を重ねてまいりたいと、そのように考えております。 ○議長(福田 斉君) 髙岡利治議員。 ○(髙岡利治君) それでは、3回目の質問をさせていただきます。  ただいま教育長のほうから答弁をいただきました。ヒアリングの結果、いろいろ各種目協会によって基本的に練習の時間帯、指導をする時間帯が今までのように放課後からすぐやるということは非常に難しいと、当然、皆さん仕事を抱えておられる方がほとんどでありますので、やっぱり仕事を、通常の自分の業務をして、それが終わった後、ボランティア的にその指導に入るという形が今のところ考えられるのかなと。そうなった場合、当然その練習時間帯が今までよりも遅くなると、当然、終わりの時間も遅くなっていくと、いろんな問題があるかというふうに思っております。  そういった中で、2番目の質問の中で答弁いただきましたスポーツ推進係が窓口となって進めていくということであります。私も体育協会の理事をさせていただいておりますので、この件に関しては、去年からいろいろアンケートをとったりして議論がなされて入るんですけど、なかなか思うように前に進んでいかない。種目協会によっては、現在ももう社会体育的な活動をしている協会もございます。そういったところは、移行といっても、今の延長線上でやっていけばスムーズに移行できる種目もあります。ただ、完全に学校部活動として活動をしているところは、丸っきり、未知の世界じゃないですけど、全く手つかずの、手探りの状態で今、やっている種目協会等もございまして、私のほうにもなかなか指導者がいないんですよとか、資格を取りに行ったりするのも大変なんですとか、いろいろ問題があるんですね。  ですから、先ほど私が3番目に質問いたしました、今3人でスポーツ推進係が通常業務を行っておられます。そういった中には、スポーツイベント等も入ってくると非常にそういうもので忙殺される時期もございます。そういった中で、この社会体育移行という一つの大きな課題をスポーツ推進係が抱えるということになりますと、非常に負担がまたふえるのかなという感じがいたしますので、以前、県体を開催するときも、県体の準備室等が体育館の3階あたりに設けておられて、あれはもう当然県のほうの協力もあってのことなんですが、今回、この社会体育に移行するに当たって、特段準備室というものを設けるか、設けないかは、それはもう一長一短あるのかな、賛否があるかとは思いますけれども、やはり専門的にこの社会体育移行に関して、窓口となる部署といいますか、そういった担当が私は必要ではないのかなというふうに思っております。  もう平成31年の4月といいますと、あと1年半ぐらいしかないんですかね。そうなりますと、もう今から種目協会の方々といろんなやりとりをしながら、意見交換をして、一つ一つその問題をクリアしていかなければいけないものがたくさん出てくると思うんですね。ですから、そういうことを専門的にやって、今の流れ、状況、進捗状況をしっかりと把握している担当者がやはりきちっと1人いないと、なかなか前に進んでいかないのかなというふうに思っておりますので、今こういう御提案を差し上げました。  今、教育長の答弁ですと、必要だというふうには認識はあるということであります。市長部局と検討するということでしたので、当然、予算であったり人事権というのは市長にありますので、この社会体育移行に関して、当然市長も興味があられると思いますので、今教育長の答弁を踏まえた中で、前向きにというか積極的にこの件に関してそういう人員の補充であったり、予算的な部分であったりということをやっていただける思いがあるのかどうか、市長のほうにちょっとお尋ねいたします。 ○議長(福田 斉君) 西田市長。 ○市長(西田弘志君) 今、御提言がありましたように、てこ入れをするというか。社会体育の移行もスタートは決まっておりますので、非常に危惧されている方が結構いらっしゃると思います。作業が膨大になると、やっぱり職員の対応が後手後手に回ってしまうところもございますので、この辺の職員の増強等は教育長と綿密に話をしながら決定をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(福田 斉君) 次に、水俣市交流促進奨励金について答弁を求めます。  西田市長。   (市長 西田弘志君登壇) ○市長(西田弘志君) 次に、水俣市交流促進奨励金について順次お答えします。  まず、この交付金の目的と対象の中身はどのようなものかとの御質問にお答えをします。  水俣市交流促進奨励金は、観光振興や経済発展に寄与すると見込まれる企画旅行やイベントを行う者に、水俣市内の交流人口の増加を目的として、水俣市内の宿泊施設に人数と宿泊数に応じて5万円から10万円を助成する制度となっております。  次に、今年度の予算措置の金額は幾らであるかとの御質問にお答えします。  創設した平成19年度には52万5,000円の予算額でした。その後、平成26年度から平成29年度の当初予算額は75万円となっております。ただし、平成28年度は熊本地震の影響で減少した観光客を呼び込むため、60万円の増額補正を行っております。  次に、この交付金を活用した団体等の内訳と実績はどのようになっているかとの御質問にお答えします。  平成19年度に制度が開始されてから、多くの団体が交付金を活用しております。過去3年間の実績によりますと、延べ38団体の申請のうち、スポーツ合宿スポーツ大会等のスポーツに関する事業が29団体、研修旅行やツアーなどの企画旅行に関する事業が9団体となっております。  次に、この交付金を活用した団体等の意見やリピート率等は把握しているかとの御質問にお答えします。  交付金を活用した団体へのアンケート等は実施していないため、詳細な意見については把握しておりませんが、大会の運営費などに活用できるため助かるなどの感想をいただいております。リピート率について、過去3年間の実績によりますと、全30団体からの申請のうち、3回申請している団体が1団体、2回申請している団体が7団体となっており、約26%の団体が複数回申請しております。 ○議長(福田 斉君) 髙岡利治議員。 ○(髙岡利治君) 2回目の質問をさせていただきます。  今の市長の答弁から考えますと、この交流促進奨励金を利用する団体が多くあり、交流人口の増加に一定の効果を上げていると思います。平成26年度から計上している75万円の予算について、予算の執行率はどのような状況か。また、今年度の利用状況はどのようになっているかということをまず1つ質問いたします。  次に、過去3年の実績から、延べ38団体の申請中、スポーツ合宿スポーツ大会の事業が29団体と、かなりのウエートを占めていますが、種目でいえば、どのような競技種目の団体が利用されたのか。これが、2つ目の質問といたします。  質問はこの2つですね、お願いいたします。 ○議長(福田 斉君) 関産業建設部長。 ○産業建設部長(関 洋一君) 髙岡議員の2回目の質問にお答えいたします。  予算の執行状況と今年度の状況、それと過去3年間のスポーツ団体の内訳だったと思います。  まず、予算の執行状況につきましては、平成26年度は75万円の予算のうち、60万円を執行いたしております。その後、水俣市交流促進奨励金が認知されたこともございまして、平成27年度は、75万円の予算を12月時点で全額執行しております。平成28年度についても、当初予算で計上した75万円の予算が7月の申し込み時点で既に上限に達しました。ただし、平成28年度は熊本地震の復興関連で9月の補正予算で60万円を追加でつけさせていただいたところなんですが、国の宿泊費助成、これいわゆる復興割というやつなんですけど、その利用と重なったため、37万5,000円の利用にとどまっております。今年度につきましては、75万円の予算に対して、6月時点で既に予算上限まで申請が上がってきております。  2番目の質問なんですが、過去3年のスポーツ団体29団体のうち、テニスが14団体、サッカーが6団体、ハンドボールが2団体、フォークダンスが2団体、それとバドミントン、競技かるた、剣道、陸上、ソフトボールがそれぞれ1団体の計29団体となっております。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 髙岡利治議員。 ○(髙岡利治君) 今の関産業建設部長の答弁をお聞きしますと、過去3年のうち、平成27年はもう12月に使い切ってしまったと。平成28年は7月の時点で使い切ってしまったが、60万の補正のうち、37万を消化したと。今年度、平成29年度に関しては、もう6月の時点で既になくなってしまったということで考えますと、非常に利用する団体が多いということは、それだけ水俣への交流人口がふえたということであり、珍しくというわけでもありませんけれども、費用対効果があらわれていると、成功事例の一つではないかなというふうに思っております。  今年度も既に先ほど言いました6月に予算を使い切ってしまったという答弁でありましたので、この制度を活用した団体や関係者からも予算をふやしてもらえないかという声も多く聞かれます。  特に、去年は熊本地震の影響で、私は水泳のほうをちょっと見させていただいているんですけど、アクアドームがもう全く使えないという状況で、全てアクアドームの試合が水俣の総合体育館のプールで行われたということで、年間そうですね、何試合ぐらいやったですかね、ちょっと今ざっと出てこないんですが、ほとんど全部アクアドームでやる室内での水泳競技は全部水俣のプールでやったという状況もございました。1回の大会に400名から500名、多いときは600名ぐらい熊本県下から、または九州管内から来られるという形をやりました。  それだけ多くの交流人口を水俣に迎え入れることができると、一つのこの施策のアイテムなのかなというふうに思っております。  来ていただくことによって、この水俣のよさを知っていただき、いろいろ新聞等でも書かれているようなイメージだけではなくて、いい水俣のイメージを発信してもらうといういい機会になってくると思います。特にここはエコパークという非常にすばらしい環境施設もございます。スポーツに適した環境が整っておりますので、これをどんどん利用していただく、せっかくある施設ですから、利用していただくということが大事だというふうに思っております。  そこで、こういう交流人口をふやすために、今年度はもう短いかもしれません、期間がないんですが、追加補正を組むお考えはないのか。追加補正というと、今度の12月の議会になるかと思うんですけれども、期間的にないんですが、もう既に6月で使い切ってしまっているということもありますので、そういう検討をする考えはないか。  また、来年度当初予算では、当然これはもうこういう予算づけをして75万という金額がずっと来ておるんですけれども、この75万という2桁の金額ではなくて、3桁の数字ぐらいの増額予算を組む考えはないのか。やはり、せっかくこれだけ皆さんが利用されているということで、たくさんの方が来ていただける施策であれば、どんどん推進をしていくということで、もう本当に言うならば、担当部署も一生懸命努力して頑張っておられるでしょうし、また一般の方もこれに協力して、いろんな合宿等の誘致を積極的に動いておられる民間のスポーツ団体であったり、協会の方であったりという方がいらっしゃいますので、ぜひそういうことを予算的な措置を考えていただくということで、検討しますという答弁ではなくて、積極的に取り組みますという答弁を期待しながら、これを3回目の質問といたします。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 西田市長。 ○市長(西田弘志君) 水俣市に交流人口をふやす、非常に私の施策としても望んでいるところでございます。いろんな方がいらっしゃいます。研修で来られたり、またアカデミアに大学生が来られたり、また観光、そしてその中で大きくこのスポーツにかかわる方、非常に大きい交流人口の一つだというふうに思っております。この奨励金等を実施することで、水俣に来られる方が1人でも10人でも100人でも多くなることは、非常に望ましいというふうに思っております。  今後、12月の補正はもうすぐ目の前でございますが、今後その辺も担当課等と検討をしていきたいというふうに思っていますし、また来年の予算には御要望が納得できるような形のものを担当課、これは財源がございますので、そういったところを担当部局と話しながら、積極的にやっていきたいというふうに思っております。 ○議長(福田 斉君) 次に、競り舟新艇建造に関する問題とそれに関する予算措置の問題について、答弁を求めます。  吉本教育長。 ○教育長(吉本哲裕君) 競り舟新艇建造に関する問題とそれに関する予算措置の問題について、順次お答えします。  まず、今年度当初予算においてFRP製の舟12艇、かじ、鐘ほか備品の購入予算として1,088万7,000円の予算計上がなされた。その後、6月議会において新たに競り舟購入予算として331万8,000円の追加予算が計上されたが、その原因は何かとの御質問にお答えします。  平成29年度当初予算編成時に参考見積もりを依頼した業者に対する内容等の確認不足により、予算額に不足が生じたため、前回の6月議会におきまして追加で予算の補正をお願いしたところです。  次に、この件については6月議会に331万8,000円が計上され、厚生文教委員会では附帯決議を付しての承認となった。決議文に本件が服務規程に違反がなかったかを速やかに調査し、議会へ報告することとあったが、調査結果はどのようなものであったか。また、管理監督の責にある者は本件を重く受けとめ、日ごろから業務の進捗状況を把握することとあるが、管理監督の責にある者とは誰を指すのかとの御質問にお答えします。  調査結果につきましては、本件の当初予算の編成過程において、見積もりを依頼した業者と直接打ち合わせすることが少なく、予算額の積算について、競り舟製作の金額、工期等の確認不足があり、予算の補正が必要になるなど事務執行上で不備な点があったことを確認しました。  このことを水俣市服務規程に照らし合わせてみると、当該服務規程は服務の原則のほか、勤務や休暇の手続等を定めたものであり、本件の事務執行において、明確な違反は認められないとの判断となりました。  また、地方公務員法の規定に照らしても、本件事務執行が法に規程された義務や禁止事項に抵触するものとは考えられないとの判断となったことを市教育委員会から市議会厚生文教委員会委員長宛て報告させていただきました。  次に、管理監督の責にある者につきましては、本件事務執行が市教育委員会事務局の業務であることから、教育長であると認識しております。  次に、今回の問題について、市議会議員の関与があるとの話があるが事実か。事実であるとすれば、関与の中身はどのような内容かとの御質問にお答えします。  今回の競り舟の購入に関しましては、市内で最も熟知されている水俣競り舟協会の協力がなければ成り立たなかったと考えております。特に、競り舟協会の理事長におかれては、御助言・御指導をいただける方で、信頼できる方であるため、本市の担当職員も本来職員がすべきことまで頼り過ぎていたところがあり、結果として誤解を招くことになっていると考えております。  市としましても、市議会議員としてのお立場は認識しておりましたが、あくまでも競り舟協会の理事長として御協力いただいたものであります。 ○議長(福田 斉君) 髙岡利治議員。 ○(髙岡利治君) 2回目の質問をいたします。  今、教育長の答弁がありました。①の質問のなぜ331万8,000円の追加補正が発生したのかという私の質問に対しまして、参考見積もりを依頼した業者との確認不足により、予算額に不足が生じたからという答弁がありましたが、当初予算を組むに当たって、よく確認もしないで、そのようないいかげんな予算の組み方をふだんからしておられるのですか。  建設工事等で施工途中、不測の事態が起き、やむなく追加の補正を組むことは今までも経験はありますが、まだ業者も決定していないし、発注もしていないものに対して、わずか3カ月もたたない間に331万8,000円の追加補正を計上しなければならないこと自体に大きな問題があって、そこには誰がかかわり、その原因は何かを検証し、正さなければ、根本的な改善には至らないのではないでしょうか。  この件について、少し経緯をお話ししますが、もともとこの問題は、平成27年ごろから競り舟を新しくつくり直す話が持ち上がり、正式には平成28年に行われた競り舟検討委員会において、新しい舟を建造する旨の提言がなされ、計画が進んできたと理解しています。  去年の10月ごろから業者さんからの見積もりをとるなどの具体的な動きが始まったわけですが、そこに関与しているのが、先ほど答弁の中にも出てきた競り舟協会の理事長、いわゆる岩阪議員が関与しているわけです。答弁には、あくまでも競り舟協会理事長として協力してもらったという答弁でしたが、そこに水俣市議会議員という肩書があったことはまぎれもない事実であります。  後からも述べますが、相手の業者さんも競り舟協会の理事長であることはもちろん、地元の市議会議員という肩書に対しても信頼をされていたのではないですか。  我々議員は、大なり小なり市民から要望や陳情を受けることはあります。それを市役所に相談をし、できる限り要望に応えられるよう努力をいたしますが、そこにはおのずとできること、できないこと、関与すべきことなのか、それにふさわしくないことなのかの判断は、当然その議員の責任と常識によって判断すべきことと理解をしています。  その判断を誤れば、市民はもちろん、相手方や多くの関係者に迷惑をかけてしまうばかりか、あらぬ疑いや憶測を呼ぶこともあるわけで、十分な配慮と細心の注意を払うことが要求されると思っております。  これらのことを踏まえた上で、今回の問題を見たとき、去年の10月に競り舟検討委員会からFRP艇導入の提言があり、12艇分の見積もりを地元造船所に依頼、11月上旬に見積もりが提出をされるが、その見積書は岩阪議員を仲介として、市担当者に提出されたものであります。ここが発端となって後の331万8,000円の不要な負担を発生させる原因となったのではないでしょうか。  入札になるかもしれない案件で、金額を明記してある見積書を議員が預かり、行政に渡すこと自体、周囲に疑惑を持たれかねない行為ではなかったのか。幾ら本人がそのような考えはないと言っても、金額を知り得る状況をつくり出した行為そのものをもっと慎重に考慮すべきではなかったのでしょうか。  また、その後の対応についても11月に見積もりを業者さんに提出させた後、ことしの3月まで市の担当者と業者さんとの間には何の打ち合わせもしてないことがわかっており、その間に舟をつくるための木枠代は別途約47万円かかる旨の見積書を業者さんから岩阪議員に渡してあったが、その見積もりが岩阪議員の手から担当職員の手に渡ることはなく、後日、岩阪議員が渡し忘れていたことが判明した。既にその時点で金額に誤差が生じており、当初予算内ではおさまらない状況が発生していました。  舟の造船に関しても、業者さんからは、1艇つくるのに1カ月かかるので、12艇で12カ月かかり、なおかつ木枠の作成に3カ月を要するため、最低でも15カ月は見てほしいと伝えてあったが、市の担当者の理解は木枠作成の3カ月を除いた12カ月でできるとの認識で、この時点で3カ月という製造期間の誤差も生じております。  この件だけをとっても、市の担当者と業者さんの間で打ち合わせが行われていれば、容易に防げた問題であったはずなのに、結果的に日にちだけが過ぎていき、業者さんとしては職人さんですから、いいかげんな仕事はしたくない、つくるなら責任を持っていい舟をつくりたいとの気持ちから、この日数では無理だとの判断で、辞退したい旨の連絡があったとのことです。  その後もことしの4月に入ってから、人事異動があった後、新たな市の担当者が業者さんのもとへ出向いたときには、既に信頼関係は崩れており、前向きなやりとりはできない状況になっていたようです。それでも5月17日に市の職員が業者さんへ電話で最終の意思確認を行ったところ、業者さんがおっしゃるには、木枠の見積もりは岩阪さんが市のほうに渡し忘れていたと最近になって言っていた。ことしの消防点検4月23日に息子と岩阪さんが話をして、工期は延ばすことはできると岩阪さんが言ったと聞いたので木枠をつくり始めたが、その後、市の職員が来たとき、そのような話ではなかったので、おかしいと思った。最近になって岩阪さんから、私にはこの舟の製造について一切権限はないと言われ、今さらどういうことかと思った。つくった木枠は既に解体してしまったとのことという調査結果が出ております。  また、6月議会に331万8,000円の追加補正予算が計上され、厚生文教委員会においてかんかんがくがくの議論を重ね、最終的には附帯決議を付すことにより予算を承認いたしましたが、その1つの事項に、本件が服務規程に違反がないかを速やかに調査し、議会へ報告することという一文があります。8月21日に執行部から厚生文教委員会への調査結果報告があり、服務規程違反についての調査結果は、本件の事務執行において明確な違反は認められないとの報告でした。  今まで長々と私が述べてきたことをまとめると、支出をしなくてもよかった331万8,000円の責任は誰もとることなく、その一切のツケを市民の血税で補填し、これにかかわった人たちには何のおとがめもなく、責任を感じることもなく、なあなあで済ませているというのが現状ではないのでしょうか。  そして、一番の被害者は見積もりを依頼されたり、さも舟の作製を依頼するかのような期待を持たせて、行政と議員にさんざん振り回されたあげく辞退せざるを得ない状況に追い込まれた地元の業者さんではないのでしょうか。  331万8,000円という無駄な予算の支出をしたばかりか、地元の中小企業を支援する条例があるにもかかわらず、当初予算も含めると1,420万5,000円の予算が地元には1円も落ちることなく、市外どころか、県外の業者に発注せざるを得なくなり、地元業者さんには市に対する不満と不信感だけが残るという何ひとついいところがなく、最悪の状況のままでこの問題が終わろうとしています。  今回の責任は教育委員会の業務だから、その責任は教育長にあるとの答弁がありましたが、教育長は何か責任のある行動をとられたのか、これをまず1つ質問いたします。  また、予算の執行権者である市長は、市議会議員も経験された過去も踏まえて、今回の問題をどのように捉えておられるのか、お尋ねをします。  以上、2点質問いたします。 ○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。  吉本教育長。 ○教育長(吉本哲裕君) 今、髙岡議員のほうから御説明いただきましたとおり、本件については議会の厚生文教委員会のほうでも報告を申し上げたとおりでございます。  私自身の責任についてでございますけれども、私が一番痛感していますのは、服務規程に明確に違反はないといたしましても、事務手続における確認不足によって、6月議会に補正予算として再び御審議いただくことになった。また、最初の検討段階から御協力いただいておりました業者の方が結果として入札に参加されない、あるいは参加をもう言ってみれば、拒否されたような状況でございますけれども、それまでの御苦労は全て徒労となったということを私自身、大変申しわけなく、また重く受けとめて、深く反省をいたしております。  こういう事態に至るまで、私自身、非常に認識を欠くようなことで、報告を担当のほうから上がってくるたびに行動を伴っていなかったということについては、私自身も深く反省をいたしているところでございます。 ○議長(福田 斉君) 西田市長。 ○市長(西田弘志君) 今回の競り舟購入予算に係る件につきましては、教育委員会において十分に調査をされ、厚生文教委員会へ報告されたというふうに認識をしております。  私としましては、事務処理や見積書の確認不足等に不十分な点があったと報告を受けております。事務執行に明確な服務規程違反等はなく、懲戒処分等に該当する非違行為まで至っていないと考えておるところでございます。  教育委員会において、既に関係職員へ教育長から注意をしたというふうに報告を受けております。今後、私としては、教育委員会を初め、全ての市職員に対して、事務の適正な執行について、周知徹底を行うように図っていきたいというふうに思っております。 ○議長(福田 斉君) 髙岡利治議員。 ○(髙岡利治君) それでは、最後の質問となりますけれども、ここで1つ確認をしておきたいことは、先ほどちょっと教育長の答弁の中でありました辞退をされたと、いや、辞退をされたんじゃなくて、せざるを得なかったというふうな認識でいてもらわないと、そこが非常に行政側の考え方、業者さんが勝手にやらなかったんだろみたいな感じにやっぱり聞こえるんですよね。  ということは、世間の皆さんもこの問題が6月の議会のときも出ました。議会だよりが出たときも、それを見た一般の方からも何か業者さんのほうが仕事を断ったんじゃないかというような変な誤解が生まれている部分がございます。そうではないということをきょう傍聴に来られている方も執行部の方々もしっかり肝に銘じて確認をしていただきたい。  これは、業者さんが断ったんじゃなくて、断らざるを得なかった、断らなければしょうがない状況に追い込まれてしまったということなんです。ここがまず大きな問題なんですよ。  その業者さんは、それは仕事がとれるかどうかはわかりません。しかし、地元に1社しかないところで、そういう見積もりを依頼されたということで、やはり一生懸命、もし自分ができることは全て協力をしようという姿勢で行政に対してやってこられた。その思いをどういうふうに感じておられるのか。自分の自費であちこち造船所を回って、どういう舟をつくったらいいのか、どういう舟があるのか、いろんなことを回っておられるお話を聞いたときに、そういうこともされているんですよ。そういう誠心誠意やろうという業者さんに対して、私は余りにも今回のやり方というのは不誠実、その一言ではないかというふうに思っております。簡単に331万という予算を上げてはきていますけれども、この331万というのがどれだけの大きな重みを持っているのか、本当に無駄な331万です。ですから、そこをもうちょっと真剣に考えていただいて、何事もなかったような顔をしてもらっていては困るんですよ。やはり、これにかかわった方たちは真剣に反省をしていただいて、きちんと今後に生かしていただかないと、6月の議会で終わったことではなく、結局そこからずるずると引きずって、いまだにやはり業者さんにしてみれば、嫌な思いを引きずって、もう今後行政とのかかわりは持ちたくないというところまで気持ちが行っているということを十分理解をしていただきたい。
     そういうことを踏まえた上で、最後に市長に1つお尋ねいたします。その業者さんに対して、市長は今現在、こういう私の質問等を聞いた上で、どのようなお気持ちでおられるのか。また、どのような考えでおられるのか、それを最後に質問いたします。 ○議長(福田 斉君) 西田市長。 ○市長(西田弘志君) この業者さん、私も昔からよく知っている方でございます。6月議会が終わりましてから、私も出向いて行って内容等をお聞きして、今回このような結果になったことは、非常に遺憾に思いますということを申し上げ、私のほうはそういうふうに言葉をかけさせていただいたところでございます。  この業者さんと市ともまた良好な関係が築けるように、今後やっていきたいというふうに思っております。 ○議長(福田 斉君) 以上で髙岡利治議員の質問は終わりました。  この際、10分間休憩します。                                   午前10時28分 休憩                                   ─────────                                   午前10時39分 開議 ○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、谷口眞次議員に許します。   (谷口眞次君登壇) ○(谷口眞次君) 皆さん、こんにちは。無限21の谷口眞次でございます。  去る7月5日、6日にかけて発生した九州北部豪雨は、福岡県朝倉市で1時間に129.5ミリ、さらに3時間雨量から72時間雨量まで軒並み観測史上初となる集中豪雨によって、福岡・大分両県にわたり、壊滅的な被害が発生をいたしました。犠牲者36人、今なお5人の方が行方不明となっておられます。心から御冥福とお見舞いを申し上げますとともに、一刻も早い復旧、復興をお祈りいたします。  さて、熊本地震から1年4カ月、まだまだ多くの傷跡が残り、復興もままならない中、3日の日曜日、水俣において「第10回水俣よさこい祭」が開催されました。九州各地から水俣2チームを加え、35チームが参加し、そのうち9チームが熊本県内からの参加でありました。その日は、市長、議長に歓迎の御挨拶もいただきました。終わりには県議のほうもお礼の言葉をいただきました。ありがとうございました。その中に被災地である上益城から参加してくれたチームがありました。昨年の熊本地震の際はたくさんの義援金や支援物資を、ありがとうございました。我が家も被災しましたが、精いっぱいの笑顔で2年分の感謝を込めて踊りますとのコメントと演舞には、復興に向けて懸命に頑張っている姿がそこにありました。私どもも水俣市民として、大変元気と感動をいただきました。改めてエールを送りたいと思います。  それでは、通告に従い順次質問いたします。  まず1、市政についてです。  ①、任期満了に伴う次期市長選について、西田市長の決意をお尋ねします。  ②、市長マニフェストの自己評価と今後の中長期の市政構想について、どのように考えているのか。  2、庁舎建てかえについて。  ①、新庁舎建設場所は、水俣市本庁舎建替検討委員会の答申を受けて、旧庁舎周辺に決定したが、その経緯と要因は何か。  3、河川汚濁について。  ①、汚濁の発生原因と経過はどのようなものか。  ②、これまでの市の対応と事業者の再発防止策について、どのようにされたか。  ③、漁業関係者からの被害状況は把握されているのか。  4、水天荘、水天山公園について。  ①、水天荘のこれまでの経緯はどのようなものか。  ②、水天山公園を含む周辺の土地の面積と市有地になった経緯は、どのようなものか。  ③、今後の利活用について、どう考えているのか。  以上で、本壇からの質問を終わります。 ○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。  西田市長。   (市長 西田弘志君登壇) ○市長(西田弘志君) 谷口眞次議員の御質問に順次お答えします。  まず、市政について及び庁舎建てかえについては私から、河川汚濁については副市長から、水天荘・水天山公園については産業建設部長からそれぞれお答えします。  初めに、市政についての御質問に順次お答えをいたします。  まず、任期満了に伴う次期市長選挙についての決意をお尋ねしたいとの御質問にお答えをいたします。  初めに、この場をおかりいたしまして、私は、水俣市長2期目へ挑戦させていただきますことを表明をしたいというふうに思います。  平成26年2月の市長就任以来、私は、環境のまちづくりという基本方向を引き継ぎつつ、さらに、経済活性化や観光地としての新しい水俣のイメージの創造を図り、活力ある水俣、心豊かに安心して暮らせる輝く水俣を目指し、活力あるまちづくり、市民が主役のまちづくり、医療福祉のまちづくり、子育てしやすいまちづくり、仕事のできる市役所づくりの5つの目標を掲げて、まちづくりに取り組んでまいりました。  市長に就任してこれまでの約3年半、目標に掲げました項目のほぼ全てに着手し、一定の成果を上げることができたものと自負しております。これはひとえに、市民の皆様、議会の皆様の御協力があってのことであり、この場をおかりいたしまして改めて御礼を申し上げたいと思います。しかしながら、少子高齢化、地域の経済振興、また水俣病問題等、課題が山積しておりますことも認識しております。また、これまでに着手した事業においても、道半ばのものもあり、これらの事業の完遂、そして新しい水俣、輝く水俣づくりへのさらなる挑戦は、私に与えられた責務ではないかと受けとめております。  市民の皆様の審判により、再度、市政を負託していただくことができましたら、再び、全身全霊を注いで、輝く水俣、ここに生まれてよかったと思える水俣づくりに努力してまいりたいと考えております。  次に、市長マニフェストの自己評価と今後の中長期の市政構想について、どのように考えているかとの御質問にお答えします。  先ほどの答弁とも重なりますが、市長就任時に掲げました5つの目標に関しましては、現在までに、ほぼ全ての項目に着手しており、中学生までの医療費無料化や、子ども・子育て支援金事業の創設等が実現しております。また、初恋のまちづくりを初め、水俣の魅力を広くアピールし、新たなイメージづくりを目指す取り組みなど、他の項目についても、引き続き事業を推進しているところであります。  私の自己評価といたしましては、着実に一歩ずつ目標に近づいているものと確信しております。  なお、今後の中長期的な市政構想といたしましては、これまで取り組んでおります事業を着実に実現に向けて推進することはもとより、先日開催いたしました地域懇談会でも述べましたとおり、平成30年度の水俣インターチェンジ開通を好機と捉え、エコパークにおける地域交流拠点の整備を皮切りに、5年後の新庁舎完成、10年後を見据えた水俣川河口臨海部振興構想を推進しつつ、これらを生かし、交流人口の拡大に資する各種施策とそれに伴う雇用の創出を図りたいと考えております。  また、これまで水俣市が取り組んできた環境のまちづくりは、本市の住民と行政の協働による地域づくりの基礎となるものであると考えておりますので、今後もその考えを引き継ぐとともに、加えて、これからの少子高齢化社会を見据え、あらゆる年代の方が元気で豊かに暮らせる健康・福祉のまちづくりを進めたいと考えております。このことにより、生活の質の向上と雇用の創出を図り、環境と健康と経済が好循環する輝く水俣を目指してまいりたいと考えております。 ○議長(福田 斉君) 谷口眞次議員。 ○(谷口眞次君) 答弁いただきましたので、2回目の質問に入ります。  まずもって、西田市長におかれましては、大変力強い決意の言葉をいただきました。3年前、思い出せば、本当にドタバタ劇での出馬で、市民派の市長として、見事に初当選をされまして、厳しい経済状況の中、市長として常に先頭に立たれて、無我夢中で取り組んで来られた3年半ではなかったのかなというふうに思っております。  市長におかれては、市政運営の先頭に立ちながら、国・県への要望活動あるいはさまざまな式典、イベント、そういった各種の会議への参加とか、市民との会話のためのランチミーティング等々にも積極的に参加されて、本当に激務をこなされているというふうに感じております。  ある時期に市長に、激務で本当に大変ですね、きつくないですかという質問をしましたが、そのとき市長は、いや、きついとか思ったことは一度もないですよ。大丈夫ですという力強い返事をいただきました。やはり、すごくやる気と使命感が満ちていたなというふうに感じたところでございました。  今、西田市政においては、まいた種が芽を出して、小さな花が咲き出したところであります。大きな花が咲き、たわわな実が実るまでは、まだ頑張っていただきたいなというふうに私も思っています。ぜひ2期、3期と市民の審判を乗り越えて、新しい水俣、輝く水俣づくりへのさらなる挑戦をお願いしたいと思います。  次に、マニフェストの自己評価と今後の取り組みについてでございますが、就任以来、今述べられたような5つの目標を掲げられて取り組んできて、ほぼ全てに着手し、一定の成果が上げられたと答弁がございました。  中学生までの医療費無償化、あるいは子ども子育て支援金の創設が実現した、一歩ずつではあるが着実に目標に近づいているということで、中長期的には、30年の水俣インターの開通に向けて整備をする。そして5年後の新庁舎完成、さらには10年後の水俣川河口臨海部振興構想による交流人口や各種施策、雇用創出などを考えているということで、答弁をいただきました。  そこで質問ですが、インターチェンジ開通に向けて、エコパークに地域交流拠点の整備を皮切りにしたいという答弁がございました。私もこれには大変期待をしているところですが、エコパーク海の駅の具体的な構想は、今どのようになっているのか、それをまず1点、お尋ねします。  それから、西田カラーの一つである初恋のまちづくり、今後どのように展開して考えているのか、それを2点目です。  そして、少子高齢化社会を見据えて、健康福祉のまちづくりを進めたいという答弁がございました。定住化対策にも介護や認知症の対策等福祉問題が今後水俣にとっては、大きなキーワードになるんじゃないかなというふうに私も思っております。  先日、看護福祉大学誘致の実現性の追加調査の報告がなされましたけれども、現状では大変厳しい状況であるというような報告も受けました。8月19日付の熊日・西日本新聞にもございますけれども、軽度介護自治体の45%が苦慮していると。そして、介護格差が出て、不採算事業所撤退して、混乱も各地で起きていると、そういう状況の中でございますが、水俣の現状はどうなのか。今後の対策は、具体的にどう考えているか、  以上、3点お尋ねします。 ○議長(福田 斉君) 西田市長。 ○市長(西田弘志君) 30年度に水俣市には、西回り自動車道水俣インターチェンジが開通をいたします。非常に期待をしております。今まで、水俣は非常に不便なところでございました。この自動車道が来ますと、八代、熊本、そして福岡までも非常に近く感じると思います。これを起爆剤に何とかしたい、そういった思いで、今、私たち行政職員と一生懸命考えているところでございますが、そんな中で、エコパークの再開発、非常に重要だと思っております。熊本県が行う水俣港内の浮き桟橋整備に合わせまして、エコパーク水俣に現在の観光物産館まつぼっくり、そして食事処たけんこに隣接する熊本県港湾用地内に新たに道の駅、海の駅の中核となる施設の整備を計画しているところでございます。  施設につきましては、地元農産物、水産物等を販売、加工するスペース、情報発信スペース等のある主要施設と雨天時でもイベントや休憩ができる大型屋根施設の設備を計画しており、各施設の規模等の詳細については、今年度実施計画を行う予定にしているところでございます。  これらの道の駅、海の駅の中核施設の整備とともに、現在、エコパーク水俣内にある春と秋には6,500株のバラが花開きますバラ園、サッカー、テニス、ソフトボール、陸上競技、そしてグラウンドゴルフなどの各種スポーツ施設、竹をテーマにいたしました日本庭園である竹林園、水俣湾に面した親水護岸や恋人の聖地等、また隣接施設の水俣病資料館、そして水俣病情報センターや熊本県環境センター等も含め、湯の児温泉、湯の鶴温泉と同時に本市の観光拠点として位置づけ、これらを活用し、春・秋のローズフェスタ等のイベントの開催、そして先ほども出ておりましたスポーツ合宿の誘致等で流動人口のさらなる増加を図ってまいりたいというふうに考えております。  2点目の初恋のまちづくりの展開でございますが、この初恋のまちづくりにつきましては、私自身、年齢、そして性別も関係なく水俣に暮らしていらっしゃる方、水俣をまた訪れる方、みんなが水俣のことを好きだ、好きだよ、好きだな、そういったふうに言っていただけるようなまちにしたいというふうに思っております。そういった魅力的なまち水俣をつくっていきたい、そういった考えでございます。  今後は、総合計画や地方創生総合戦略など、方向性の整合を図りつつ、水俣の持つ素材に磨きをかける水俣ブランドづくりの推進、水俣で生き生きと暮らしていけるための仕事や雇用の創出等、さまざまな視点で地域の魅力を向上させ、誰もが水俣を好きになるような、そういったまちづくりを進めていきたいというふうに考えております。  そして、3点目は福祉の問題でございました。今後、どのように具体的に考えているかということであったというふうに思います。  先ほども述べましたとおり、私はこれまで環境のまちづくりに加えまして、今後、健康福祉のまちづくりが大変重要になるというふうに考えております。これはもう普通に考えたときに、少子高齢化、これから進んでいくのもある程度は仕方ありません。これに対応していくことがやっぱり重要だというふうに思っております。  本年度からはあらゆる世代の健康な暮らしづくりを推進していくために、従来ありました健康高齢化、長く親しまれておりましたが、今回、いきいき健康課と改編をしたところでございます。新聞報道にもありましたように介護の現場における人材不足は本市においても同様に深刻な問題でございます。現在、現場にかかわる人材の確保や配置等には大変苦慮しているのが実情であるというふうに認識をしておりますが、議員御指摘の定住化対策の一つとして、介護や認知症対策に関しましては、非常に重要であると考えております。ある程度の時間を要するとは思いますが、今後、総合事業のサービスとあわせて、さまざまな事業を充実させることで、健康寿命の延伸につなげることや、住みなれた地域で生き生きと暮らせるような、地域で支える仕組みづくりを推進していきたいと考えているところでございます。 ○議長(福田 斉君) 谷口眞次議員。 ○(谷口眞次君) 答弁いただきました。3回目の質問になります。  海の駅構想、エコパークの整備ということで、大変夢が膨らんで、心がわくわくする答弁でございましたけれども、やはり、エコパーク周辺を本当に盛り上げることが水俣にとっては、全国へ発信できる施設じゃないかなというふうに思っております。  今、答弁がありましたように、エコパーク周辺を中心に、新たに道の駅、海の駅を整備して、地元農産物や海産物の販売や加工、そしてまた、スポーツ大会の開催などを行っていくということでございます。  特に近くに水俣は、恋路島、そして湯の児周辺の風光明媚な不知火海を利用しての今、話題になっているマリンスポーツ、ここら辺をもっともっとやはり充実すべきじゃないかなというふうに思っております。そこで、体験型の施設の検討をさらに進めることができないのか。今、アウトリガーカヌーとか、カヤックとか、ウオータースキー、フライボードとか、特に湯の児では、タツノオトシゴ産卵するということでスキューバダイビングあたりも今後ますます人気になってくるんじゃないかなというふうに思っておりますので、この海の駅でさまざまなイベントなどの発信拠点となるよう、そんな施設にしていただきたいなと。そこに行けば、水俣の観光やスポーツ、イベントが全てわかると、そこが発信の中心なんだということで、そういった施設に何とかしてほしいなというふうに希望をしたいと思います。  また、県の管轄ではありますが、オートキャンプ場とか、大型遊具の整備が今後必要と思いますが、その点もお尋ねしたいと思います。  それから、ここに資料がございますけれども、オートキャンプ場のことを話をしましたけれども、全盛期に比べますと、かなりオートキャンプをされる利用者は少なくはなっておりますけれども、ここ五、六年、右肩上がりで上昇している調査結果が出ております。また、大型の遊具につきましては、くま川の坂本村にワイワイパークかな、そういうところがございまして、私も連休、ゴールデンウイークにちょっと行ってみたんですけれども、大型遊具がエコパークの二、三倍ぐらいありますかね、整備してございまして、大人用の健康広場とかあるいはちびっこ広場、わんぱく広場、冒険の丘とか55メートルのローラースライダー、ここら辺も設置をされておりまして、サッカー場が1面だけはありましたけど、100台ぐらいの駐車場のスペースがあるんですけれども、私が行ったときは、一生懸命駐車場を探さないとないぐらいもう満杯でした。  そこには、施設としてはもうトイレと休憩所と三、四台の自動販売機があるだけで、もったいないなという感じもしまして、これをそのままそっくりエコパークのほうに持っていけば、もうかなり売り上げも上がるんじゃないかなと、想像して帰ってきたわけですけれども、やはり子どもさんが来れば大人も来ますので、ぜひもっともっとエコパークの充実をしていただけないかなというのが1点ですね。  それと、初恋のまちづくりにつきましては、市長も一生懸命、これまでも進めてこられましたけれども、まだまだ市民に浸透してないというところもあると思います。特に若い人にはまだなじみが薄いなというふうに思います。  村下幸蔵の初恋の曲を以前、私も防災無線の時報のときに1日1回でも流せば、一週間に1回でも2回でもということで提案をしたことがありましたけれども、著作権の問題があって、デジタル化になったときにちょっと検討したいなという答弁もございました。そして、今よくあちこちの出張先なんかに行けば、いつもとちょっと違ったホームの到着音がありますけれども、そのように水俣駅、新水俣駅等に流されないかということを交渉する考えはないか、それをお尋ねしたいと思います。  それから、介護、認知症問題につきましては、本当に水俣の喫緊の課題でありまして、しっかり現況調査、これを一軒一軒市民の方からいろいろと聞き取り調査、そこら辺をやって、また中長期的な対策をぜひやっていてだきたいなというふうに、これは要望にしたいと思います。  以上、2点、エコパークの整備の件と初恋の曲、メロディーの件をお願いします。 ○議長(福田 斉君) 西田市長。 ○市長(西田弘志君) 1点目、エコパークの再開発に向けての整備ですね。先ほどはオートキャンプ場、大型遊具等も例に挙げていらっしゃいました。  水俣市の観光のイメージといえば、温泉地のイメージが非常に強うございます。平成28年度に、湯の児の海を生かしたアウトリガーカヌー、スキューバダイビング等のマリンスポーツ、湯の鶴の山を生かしました七滝トレッキングなどのアクティビティのイメージをこれにプラスし、PR映像というものを作成をいたしました。  今年度は、引き続きこのイメージを定着させるために、アクティビティや温泉に興味がある人にターゲットを絞りながら、SNS等を活用し、これらのPR映像を配信し、またそれに合わせたキャンペーンを行うことにより、観光客増加に努めてまいりたいというふうに考えております。  そして、このエコパーク水俣の整備、管理につきましては、熊本県が管理を行っておるわけでございますので、今後、協議の場等設けられた際には、市としての提案を行ってまいりたいというふうに思っております。  今、県もこのエコパークは、財源の問題がありますけど、もっとスポーツの施設を大きくしようというお話も聞いております。もっともっと人が来ると思いますので、協議によっては、そういったものを含めながら、このエコパーク全体の整備を考えていきたいというふうに思っております。  そして、2つ目の初恋のまちづくりで、初恋という曲を駅舎等に流せないかということでございました。これは、私も以前、市会議員のときに、まちづくりをやっていたときに駅舎とか市のチャイムにメロディーとして流せないかと、昔から私もそういったものを持っておりまして、いろいろ市のほうも苦慮してやっているところなんですけど、現在では、初恋にちなんだこの曲を駅のホームで列車到着時に流すというのは、肥薩おれんじ鉄道水俣駅の改修時に、おれんじ鉄道と協議を行ったというふうに聞いております。その際、水俣駅での独自の曲を流すためには、おれんじ鉄道が使用されている駅の放送のシステム、そういったものを駅が無人の時間帯もダイヤに合わせて列車到着などを知らせる放送などに行っているわけでございますが、そのシステムをおれんじ鉄道の駅舎に入れかえる対応が必要というふうに聞いているところでございます。  そしてまた、経費等が高額を要するというふうに報告を受けているところでございますが、今後は協議の場は持ちながらやっていければなというふうに私は思っております。また、防災無線等で音楽を変える際は、システム改修など、やっぱりこれも経費の問題が生じるというふうに聞いております。  現在は、初恋にちなんだ曲は行ってはおりませんが、著作権の問題、編曲やまた使用に関しての経費、いろんな調整が必要になるのかもしれません。またこれはいろんな御意見があるかもしれませんので、その辺を聞きながらやっていければというふうに思っております。  また、財源が必要でございましたら、そういったものの確保も含めながら、実現の可能性についていろんな検討をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(福田 斉君) 次に、庁舎建てかえについて答弁を求めます。  西田市長。   (市長 西田弘志君登壇) ○市長(西田弘志君) 次に、庁舎建てかえについて、新庁舎の建設地は水俣市本庁舎建替検討委員会の答申を受けて、旧庁舎周辺に決定したが、その経緯と要因は何かとの御質問にお答えします。  まず、新庁舎の建設地の決定の経緯につきましては、これまで6回にわたる水俣市本庁舎建替検討委員会で議論し、パブリックコメントを行い、去る7月28日、検討委員会から新庁舎建設候補地を旧庁舎周辺と市内中心部(六ツ角周辺)の2カ所とする基本構想(案)の答申を受けました。一方、市の財政負担が最も低く抑えられる一般単独災害復旧事業債の確保に向け、国・県との協議を重ねてまいりました。  その結果、旧庁舎周辺における市庁舎の建てかえについて、県を通じて正式に同起債の適用を承認する旨の回答をいただいたことから、次世代に大きな負担を残さずに、財源的に有利な形で建てかえが進められることになりました。  なお、六ツ角周辺につきましては、民間の所有地であることから、一般的に取得費用が発生し、現地建てかえに比べ費用がかかることもあり、なぜ、旧庁舎周辺が不適切で六ツ角周辺の民有地を選定したのかといった移転・建てかえの合理的理由を整理した上で、国・県と協議をする必要があることから、起債適用のハードルは高いとの回答をいただいたところであります。  また、8月3日から8月22日にかけて、市内7カ所で市長と語る地域懇談会を開催し、新庁舎建設について市民に概要を説明し、御意見等を聴取してきたところであります。  以上の経緯に加え、市議会からも早急に取り組むようにとの御意見をいただいていたこともあり、速やかに基本構想を公表するための準備に入り、最終的に建設地を旧庁舎周辺とする水俣市新庁舎建設基本構想を策定し、8月25日の庁舎建替等対策特別委員会において、公表させていただいた次第であります。  次に、建設地を旧庁舎周辺と決定した要因につきましては、これまでの本庁舎建替検討委員会で総合的に評価が高く、パブリックコメントや市長と語る地域懇談会で旧庁舎周辺を望む声があったこと、一般単独災害復旧事業債に係る国・県との協議の結果、同起債の適用を承認するとの回答をいただき、財源的に有利な形で建てかえが進められ、次世代に大きな負担を残さず取り組めることになったこと、目標年度である平成33年12月までに工事完了と庁舎機能の移転が見込まれることなどでございます。
    ○議長(福田 斉君) 谷口眞次議員。 ○(谷口眞次君) 答弁をいただきましたので、2回目の質問に入ります。  市の庁舎建替検討委員会で6回にわたり調査検討され、2カ所に絞り込まれ答申がなされたということで、その答申内容は、こういうふうになっております。  さまざまな視点から検討を重ね、評価を行うとともに、パブリックコメントの実施計画を踏まえ検討した結果、ひばりヶ丘付近は検討場所から外すことになったと。このことを踏まえ、候補地は、総合的に評価の高かった旧庁舎周辺と、利便性で評価の高かった六ツ角の周辺の2カ所を候補地としましたと。今後は、最終的な新庁舎建設地の決定は、新庁舎建設の基本的な考え方である安全性、防災拠点性、経済性、実現性、まちづくり、利便性を考慮し、総合的に判断することを望みますということに答申がなっております。  検討委員会の中でも評価の高かった旧庁舎のほうがそうであったと。またパブリックコメントにおいても旧庁舎周辺の希望が多かった。そのような答申を受けて、総合的に合理的に考えたときに、やはりこれを逆の方向だったら大変なことだというふうに思いますし、私は高い評価をいたしたいというふうに思います。  市内に広大な市有地が現在あって、そして、その周辺に大きな建物が空き家になっていると、そういった状況があるならば、検討も可能かなというふうに思いますが、現時点では、期間的な問題、経済性、実現性からしても非常にハードルが高過ぎるのではないかなというふうに思いますし、市民としてもなかなか理解ができないのではないんじゃないかなというふうに思うところであります。  市のあるべき姿としては、市中心街の活性化の支援を最後までしていくことこそが、やはり市の大きな役割であって、その場所に市庁舎を持っていくというのは、ちょっと考え方の姿勢としてはよくないんじゃないかなというふうに私は思います。しかし、市民の中には利便性の観点から、六ツ角周辺を望む声も確かにあります。無視することできませんし、やはり耳を傾けるべきだと私は思います。市としてもしっかりとさまざまな媒体を通じて、今後ともこの事業に関しては、情報提供に真摯に努めていただきたいなというふうに思いますので、これは要望にいたします。  そこで、2回目の質問ですが、地域懇談会で庁舎関係の件数はどの程度あったのか。全件数と庁舎関係の件数とその内容についてお尋ねをいたします。  それと、次に、市が所有する旧庁舎周辺の土地があるにもかかわらず、市内の六ツ角付近の商業地域の高価な一等地を買収して市庁舎を建設するとした場合に、時期的なものや土地購入費や営業補償費など高額な総事業費となる可能性があるが、その場合一般単独災害復旧事業債85.5%が使えるのか、これをもう一回確認したいと思いますので、答弁をお願いします。  以上2点です。 ○議長(福田 斉君) 帆足総合政策部長。 ○総合政策部長(帆足朋和君) 2点、御質問がありました。  まず、1点目の地域懇談会における新庁舎関係の状況ということでございますけれども、8月3日から22日まで市内7カ所で市長と語る地域懇談会を行ってまいりました。延べ166名の市民の皆様に御参加をいただき、合計で73件の貴重な御意見、御要望等をいただいております。  その中で、庁舎関係の御意見は9件となっております。そのうち、市庁舎の建設地に関する御意見として3件ございましたが、その3件とも旧庁舎周辺を望む声であり、その他の候補地についての御意見等はございませんでした。また、その他といたしまして、新庁舎建設の進捗状況や他市に負けない立派なものを建設してほしいといった要望等がございました。  2点目の御質問でございます。まず、建設地を六ツ角周辺にした場合の一般単独災害復旧事業債の適用につきましては、先ほど市長のほうから答弁しましたとおり、国・県と協議した結果、起債適用のハードルは高いとの回答をいただいているところです。  なお、その場合、旧庁舎の解体費用や六ツ角周辺の既存の建物を解体する場合の解体費用、移転補償費、営業保障費等の付随する経費につきましては、本起債の対象外であるというふうに確認をしております。  以上でございます。 ○議長(福田 斉君) 谷口眞次議員。 ○(谷口眞次君) 2回目の答弁をいただきました。  地域懇談会については166名と、本当に暑い中にお集まりいただいたと思います。その中で、3件ほどあったということですね。それから、一般単独災害事業債については、旧庁舎でないとなかなかやはりハードルが高かったと。付随する移転費用や営業保障費も対象外というふうに理解をいたしました。  これまで、国・県等へ市長や執行部を初め、県議、それから議長、そして議会の特別委員会正副委員長等々の要望活動によって、地震発生から1年4カ月後に、本当にありがたいことに、ようやく一般単独災害復旧事業債が承認の運びとなったことは、大変、水俣市民にとっても喜ばしいことではないかなというふうに思っております。感謝の気持ちを持って、やはり市議会、市民の知恵を出し合いながら一丸となって新庁舎建てかえ事業を今、ある市有地を利用して余分な経費はなるべく節約して、庁舎機能のさまざまな内容を充実させて、次世代に負担をかけないように、そしてできる限り地元事業者が参入できるように市としても努力をしながら、33年12月の完成を目指してやはり粛々と事業を進めていくべきだと思いますので、これは要望にして終わります。 ○議長(福田 斉君) 次に、河川汚濁について答弁を求めます。  本山副市長。   (副市長 本山祐二君登壇) ○副市長(本山祐二君) 次に、河川汚濁について順次お答えいたします。  まず、汚濁の発生原因と経過はどのようなものかとの御質問にお答えいたします。  現在、水俣市長崎の水俣国際カントリークラブ跡地に株式会社一条工務店が、メガソーラー発電事業所を建設中ですが、ことしの4月から8月にかけた大雨及び台風により、工事現場調整池から濁水が茂川川へ流出し、湯出川、水俣川を汚濁したものです。  発生原因といたしましては、造成工事の施工途中であったため、緑化がされておらず、大雨により地表面の泥が調整池に流れ込み、さらに調整池に設置されていた水抜き用のドレーン管に栓がされておらず、排水桝を経由し、直接、茂川川へ泥水が流出したものです。  次に、これまでの市の対応と事業者の再発防止策についてどのようにされたのかとの御質問にお答えいたします。  まず、メガソーラー発電所建設事業に関する協定書に基づき、5月31日付で施工主である一条工務店に対し、水俣市長崎地区メガソーラー発電所建設事業に関する意見書を提出し、適切な対応を求めました。  また、濁水流出時には、関係部署に加え、熊本県エネルギー政策課と現地調査を行い、一条工務店及び施工業者である松鶴建設株式会社に早急な対応と再発防止を要請し、茂川川及び湯出川、水質汚濁防止計画を提出させ、再発防止対策を行ってもらいました。  主な再発防止策につきましては、まず、造成地表面を緑化するため、コーティング材の入った種子の吹きつけ、調整池の排水桝に直接泥水を流していたドレーン管を封鎖しております。また、調整池に遮水シートを設置し、水の浸透を防止しています。そのほか、調整池からの放流水の土粒子を減少させ、汚濁水の流出を防止するため、調整池に3枚の濁水防止フェンスを設置し、さらに排水桝の周りを濁水処理ろ過材で囲っております。  なお、計画に示された再発防止策については、8月上旬に完了しており、現在は再度濁水が流出しないか監視を続けているところです。  しかしながら、茂川川には泥の沈殿がひどい箇所があるため、一条工務店に茂川川清掃計画書を提出させ、現在も引き続き清掃について要請を行っているところです。  今後につきましても、関係部署と連携し、再度濁水が流出しないか、監視を続けてまいります。  次に、漁業関係者からの被害状況は把握されているのかとの御質問にお答えいたします。  水俣市漁協に確認したところ、平成27年度から水俣川河口沖から丸島新港沖で泥土状態を耕すことにより、魚が生息できるようにするための海底耕うん事業を行っており、クルマエビ等が生息するようになったことを確認し、少しずつではあるが漁場が再生している状況の中で汚濁水が流れ込んだとのことでございました。今年度も海底耕うん事業を行う計画であるが、事前に土壌調査を実施する予定とのことでした。  また、海藻が生息するための岩場が赤土で覆われている状況であり、海藻が生えるかどうかは11月、または12月にならないとわからないとのことでございます。  水俣川漁協については、魚の餌となる青苔が赤土により壊滅状態となるなど、茂川川と湯出川合流部から下流が影響を受けており、アユが生息しにくい状況となっているので、次年度以降、川石に青苔が再生するのか見守りたいとのことでございます。  市としましては、水産業振興を支援しており、引き続き被害状況を確認してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 谷口眞次議員。 ○(谷口眞次君) 2回目の質問に入りたいと思います。  答弁のほうは、原因、それから市の対応と再発防止策、被害状況等などを今、詳しく御説明をいただきました。その中で、業者としては、市のお願いを真摯に受けとめて、対策を講じておられるのかなというふうに感じました。  そこで、協定書がございますけれども、環境の保全というところでも、災害の防止及び環境の保全に努めるものとすると。それから、自然環境との調和というところでは、事業の実施に当たっては、自然環境と調和を図るため、甲と丙と協力協議の上、適切な処置を講ずるものとすると。農林業の健全な発展の調和を図るため、地域住民や農林業者等との合意形成に努めるものとするということで、水俣としても何とかこの地域の活性化のために頑張ってほしいということで、県も入って、このメガソーラー発電の建設事業に関する協定書を結ばれておるわけでございますので、今後いけるように市としても対応していただきたいなというふうに思いますが、そこで、3点質問したいと思います。  茂川川及び湯出川水質汚濁防止計画が提出されて8月上旬にこれも完了したと。迅速な対応だったと思いますけれども、今後、川や海の環境に影響がないのか、今対策を講じていますけれども、対策として十分だと市としては考えているのか、まずそれを1点お尋ねします。  それから、茂川川清掃計画書が、またその後提出されたと、それの内容と現状はどのようになっているのか、それが2つ目です。  そして3つ目が、計画されている水俣川河口臨海部埋め立て事業において漁場や藻場の再生の計画中でありますし、今、答弁があったように漁場も回復をしてきていると。クルマエビなどの生息が確認されたということでございますが、今後長期にわたってどのような影響があるのか、大変危惧しているところでございますが、水俣川の状況はどうなっているのか、以上3点お尋ねします。 ○議長(福田 斉君) 本山副市長。 ○副市長(本山祐二君) 谷口議員の第2の御質問にお答えさせていただきます。  まず、水質汚濁防止計画における対策が十分かということでございますけれども、これにつきましては、先ほど答弁いたしましたとおり、一条工務店から提出されました計画に対する対策につきましては、8月上旬に完了しております。ただ、これはあくまでも現時点までの把握された原因による対策と考えていただきたいと思っております。  今後につきましても、引き続き関係部署と連携し、再度濁水が流出しないか、影響がないかというのを監視を続けてまいりたいと思っております。  次に、茂川川清掃計画書の内容等でございますけれども、これにつきましては、大雨によりメガソーラー造成地から流出しました土砂が川に堆積しており、特に茂川川の鍋滝、大久保砂防ダムへの堆積が多いことから、その箇所について、清掃を行うものとなっております。  具体的な清掃の内容についてですけれども、鍋滝では、下流にろ過材を設置し、デッキブラシで清掃を行うとともに、放水により堆積した泥を流し、8月22日に作業が終了したとの報告を受けております。  大久保砂防ダムでは、水深が深いため、潜水士によりバキューム車で堆積した泥を吸引し、8月24日に作業が終了したとの報告を受けました。  しかしながら、2カ所とも翌日に確認を行ったところ、清掃時に攪拌されたと思われる泥が再度堆積していたため、引き続き清掃を要請しているところでございます。  今後も引き続き関係部署が連携し、監視を続けてまいりたいと思っております。  次に、現在の水俣川の状況はどうなっているのかということでございますけれども、私も仮庁舎から毎日見えますので、よく見ているところでございますけれども、現在の水俣川は茂川川と湯出川の合流部から水俣川合流部までの区間は、川石に泥が付着いたしております。また、水俣川合流部から河口部までの川の両岸ブロックには、汚濁水が流れた高さまで泥が付着しており、干潮時には境目がはっきり見えております。  川の水は満潮にはある程度きれいになったように見えますけれども、干潮時の川底が見えると、茶褐色になり、汚れが取れていない状況でございます。このような状況でございますので、湯出川、水俣川の汚濁状況が改善するまでは、引き続き監視を行ってまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 谷口眞次議員。 ○(谷口眞次君) 皆さんももうごらんのとおり、きれいだったあの水俣川の石畳がもう茶褐色になって、かなりかわいそうな印象がしております。  今後、長期的視野に立って、やはり専門的な汚染の環境影響調査が本当に必要になってくるんじゃないかないうふうに思っておりますので、今後、被害の状況によっては組合との補償問題とかも出てくる可能性があるのかなというふうに感じております。  市としても市の発展、水俣への貢献を歓迎して協定を結んでいるわけですので、一条工務店はハウスメーカーとしても大変優秀な企業でありますし、メガソーラーの実績等もあります。うちの親戚の知り合いの方もこの一条工務店で家を建てようかなというような話もされておりますので、非常にすばらしい事業者だというふうに思っておりますので、これまでも真摯に対応して、対策を行っていただいておりますが、市としてもぜひこの漁業関係者等のアドバイザーとして、今後も両者と慎重に対話を重ねて、監視を続けていただきたいというふうに思っておりますので、これはもう要望にして終わります。 ○議長(福田 斉君) 次に、水天荘・水天山公園について、答弁を求めます。  関産業建設部長。   (産業建設部長 関 洋一君登壇) ○産業建設部長(関 洋一君) 次に、水天荘・水天山公園について、順次お答えをいたします。  まず、水天荘のこれまでの経緯はどのようなものかとの御質問にお答えします。  水天荘につきましては、国民の生活にゆとりが見え始めた昭和40年前後に、水俣市への観光客等が急増したこと、また、大型宿泊施設への需要が高まってきたため、国民宿舎の建設を計画、昭和39年度から建設に着手し、翌昭和40年11月25日にオープンいたしました。  その後、各種会議場や結婚披露宴、宴会場、レジャー施設として利用され、昭和52年には利用客が100万人を突破する施設となりました。しかしながら、観光に対するニーズの変化等により、昭和52年をピークに利用客は減少し続け、平成12年には廃止をいたしました。  平成14年にはインキュベーション施設みなまた環境テクノセンター水天山分室として活用を行ったところですが、平成21年にその役目を終えております。  その後、庁内関係課において、跡地利用の検討を行い、建物を解体し、跡地を再利用するとしたところですが、解体費用に多額の負担が生じるため、現在は倉庫として使用しているところです。  次に、水天山公園を含む周辺の土地の面積と市有地になった経緯はどのようなものかという御質問にお答えします。  まず、水天山公園を含む周辺の土地の面積につきましては、3万6,954.81平方メートルとなっております。そのうち、3万3,317.81平方メートルを市民の方より水俣市に御寄附いただき、水天荘を建設しております。  次に、今後の利活用についてどう考えているのかとの御質問にお答えします。  さきにお答えしましたとおり、跡地利用の検討を行い、建物を解体し、跡地を再利用するという方向性をまとめておりますが、解体費用に多額の負担が生じるため、有効に活用できていない状況にあります。また、隣接する水天山公園につきましても、不知火海を望むことができる絶好の眺望ポイントですが、下には閉館した水天荘の建物、急傾斜で危険である、観光客や市民が訪れる公園として利用しにくい状況にございます。今後もさまざまな視点から引き続き活用策を模索してまいりたいと考えております。 ○議長(福田 斉君) 谷口眞次議員。 ○(谷口眞次君) 答弁いただきましたので、2回目の質問に入ります。  私も以前、水天荘の問題については質問させていただきました。そのときも、いい補助金があれば、解体して利活用したいとの前向きな答弁がいまだずっと続いているというところでございます。  水俣環境テクノセンター水天山分室として平成21年に役目を終えてはや8年です。現在は倉庫となっているということで、土地についても3万6,954平米、そのうち何と3万3,317、これが市民の方の御寄附でいただいているということでございます。何と市の土地は、10分の1ですね。ほとんどが市の方が、水俣のために役に立つことならばどうぞ使ってくださいということで提供された土地なんです。ぜひとも利活用できる検討をすべきではないかというふうに思います。  先々には、水俣環境アカデミアの研修生だとか、あるいはスポーツ大会誘致の際の宿泊施設等に安価で使えるような施設を民間活用でもいいですけれども、そういったことをぜひ考えていただきたいなというふうに思います。  新庁舎の建てかえもありますから、それどころではないんじゃないかと言われるかもしれませんが、解体が早急にできなければ、まずは水天山公園の整備から私は始めるべきじゃないかなというふうに思います。  昨年、大きな木をシルバー人材センターの方が伐採の研修を兼ねて伐採していただきました。まだ一部、東側と西側になる部分が残っております。その後、私も何とかきれいになった、眺望がよくなったなということで、この切って置いてあった木の処理を市民の方にもお願いして、まきストーブ原料としてお願いして持っていってもらったんですが、そういった経緯がありますけれども、まだ、きれいになっていない状況でもございます。公園内には展望台とか丸太でつくられた遊歩道、さらに公園の入り口には、水俣川柳会の川柳を刻んだ石碑が、私六十何個まで数えたんですけれども、77基あるそうでございまして、ああいったすばらしい川柳が刻んだ石碑もなかなかそんじょそこらにないんじゃないかなというふうに思っております。  上に行けば、不知火海を望めるすばらしい展望台も昔のがありますけれども、水俣の木である桜の花を水天荘の周辺において、そしてその公園の見晴らしのいいところには、水俣市の花であるツツジを植樹していただいて、ぜひそういったことができないか。そうすることによって、水俣病研究センターへ来られたお客さんもそこでよみがえったこの水俣の海と空と花を見ながら研修等もできるんじゃないかなというふうに思います。  全国でも、小さな市や町が地元に隠れたものを掘り起こして、人口の何倍もの観光客を呼び込んでいるところも多くあります。星空を眺める聖地とか、夕日を眺める聖地とか、そういったところが九州でも夕日の100選ということで、福岡県では桜井二見ケ浦、佐世保では石岳展望台、あるいは大分では豊後高田市の真玉海岸等々、いろいろあります。  そしてまた水俣は、特に夕日もきれいなところですので、夕日を眺めるそんな場所に最適じゃないかなというふうに考えておりますので、ぜひ夕暮れどきに恋人と見たい夕日とか、初恋のまちづくりにつなげて、点じゃなくて線で、面でつないで、幅広く初恋のまちづくりにもいいんじゃないかなというふうに思っております。  解体ができるまでは、人が入れるような公園整備をぜひ進めていただきたいと思います。  人が入らないと、またもとの荒れ地になってしまいますので、ぜひ伐採されている木の処理をまずやってもらうこと、それから残された木の伐採をできないものか。  それと、先ほど危険であるということでありましたが、昔はそこがちゃんと公園になっていたわけですので、転落防止柵等が設置できないのか、以上、3点質問します。 ○議長(福田 斉君) 関産業建設部長。 ○産業建設部長(関 洋一君) 谷口眞次議員の2回目の質問にお答えいたします。  水天山公園の整備なんですけど、これは予算的な面を伴うため、今後検討が必要かなと考えております。  しかしながら、例えば、木の伐採とか議員からありましたけど、前回はシルバー人材センター、こちらのほうの新人研修としてやっていただいた。今後、シルバーだけじゃなくて、そのような機会があれば、伐採もできるかなと考えております。  それから、今お話の中でありました経費がかかる木の処分、まだ若干残っておって、また木の伐採したら、そういった木の処分がかかるんですが、これあたりも市民の方に呼びかけたり、あるいは湯の鶴温泉保健センターほたるの湯のまきストーブなどへの活用もできるんじゃないかなと考えております。  それから、転落防止柵なんですけど、今、ちょうど登り切ったところに柵があるんですが、これがもうぼろぼろの状態で、手を置きますと、ぐらっといってしまう状態です。こういったものとか、あるいは周辺に柵も必要かなと思います。  そういったものとか、全体的な公園の整備等につきましては、水天荘の解体と合わせまして、いろんな視点から、その利活用を模索していきたいと考えております。 ○議長(福田 斉君) 谷口眞次議員。 ○(谷口眞次君) 最後に1点、質問をいたします。  木の処分については、そのようにぜひよろしくお願いしたいと思います。
     ない物ねだりではなくて、以前あったものに息を吹きかけてやって、以前あったような公園への復元作業、これをぜひやって、生き返らせていただきたいという思いでございます。  次のステップのためにぜひそういった整備をやっていただきたいなと。その後の簡単な管理等については、やはり市民団体等の協力が必要不可欠ですので、アドプト制度などで管理をやってもらうような方法もできるのではないかというふうに思います。とにかく整備を少しでもしておかないと。そうすれば、解体後の民間参入等の期待もできるんじゃないかなというふうに思いますので、ぜひ前向きに検討をしていただきたいと思います。  最後になりますけれども、以前ありました恋路島の利活用の検討委員会のようなそういった委員会の設置をぜひ前向きに検討できないか、1点だけ最後にお聞きします。 ○議長(福田 斉君) 関産業建設部長。 ○産業建設部長(関 洋一君) 3回目の質問にお答えをいたします。  これまでの水天荘の利活用につきましては、いろんな形でいろんな方面で議論されてきましたが、予算的な面もあり、有効な利活用に至っていないのが現状かなと思っております。  議員が御提案された検討委員会の設置も含め、今後、さまざまな視点から利活用について模索していきたいと考えています。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 以上で谷口眞次議員の質問は終わりました。  この際、昼食のため午後1時30分まで休憩します。                                午前11時48分 休憩                                ─────────                                午後1時28分 開議 ○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、岩阪雅文議員に許します。   (岩阪雅文君登壇) ○(岩阪雅文君) 政進クラブの岩阪でございます。  通告に従い、順次質問してまいります。  まず、市長の公約の達成とその実現度について質問をいたします。  西田市長の誕生から4年目となり、輝く水俣を目指して市政運営に取り組んでこられました。2014年7月1日号の広報みなまたには、5つの目標を掲げ、抱負を語られておられます。  第1点目が活力あるまちづくり、2番目に市民が主役のまちづくり、3点目が医療福祉のまちづくり、4点目が子育てしやすいまちづくり、5点目が仕事のできる市役所づくりでした。  5つの目標、約30項目と多岐にわたりますが、市民がどれほどの実感を持てたか、評価はそれぞれとは思います。また、第5次総合計画における基本構想及び第2期基本計画の本年度最終年度を迎え、計画を1年延長されました。御承知のように基本構想、基本計画は自治体の将来像を示すいわば羅針盤のようなものですし、市長の公約、まちづくりへの理念が明確に示されなければなりません。  そこで、2点について質問をいたします。  1、任期最終年度として、市長の公約とその実現度についての見解はいかがか。  2点目、平成29年3月市議会定例会で、水俣市総合計画における基本構想及び基本計画について、計画期間を延長したが、計画を策定する上で平成30年度は重要な1年となると思うが、市長はどう考えるか。  次に、知的障害者小規模入所施設開設の陳情について、質問いたします。  本陳情は、平成28年12月定例議会において採択をされています。  市長は、本年度施政方針の中で、障害者福祉の推進について、水俣市の障がい者計画に基づき障害者の有無によって分け隔てされることなく、誰もが互いに人格と個性を尊重し合い、もやいの実感できる共生社会の実現を目指し、各種の支援制度を図っていくと表明しています。  陳情の趣旨は、就労事業所(通所施設)については充実しつつも、親の高齢化が進む中、長期入院などした場合、自宅で一緒に生活することができなくなり、市外の入所施設に入る以外方法がないので、子の将来に不安を抱いている。また、現在60才以上の該当する方が70名もおり、市外の福祉施設で生活する人以外は、ほとんど親か親族が面倒を見ているというものです。  最初の陳情から17年が経過しました。議会への陳情処理の経過及び結果について報告されていますが、以下質問します。  1、昨年12月市議会定例会で採択された陳情の処理の経過及び結果について、示されている課題はどのようものか。  2、陳情者の現状をどのように認識し、その向上対策に市としてどのように議論し、具体的対策を講じていく考えであるか。  以上、質問いたします。  次に、海の駅・海の駅の開設と今後の具体的取り組みについて質問します。  海の駅については、国が目指す国民が海と親しむことを目的として、地方自治体のそれぞれの特性や個性を生かしながら、北海道から沖縄まで全国162カ所に設置され、国土交通省の施策として展開されていると言われています。  本年度当初予算には、実施設計予算を計上しています。道の駅については、現在では全国1,100カ所以上に上ると言われています。運営主体も自治体や公社方式や指定管理者制度など自治体によって異なっているようです。会派では、昨年11月、東京都と神奈川県三崎市の2カ所の海の駅を視察しました。本市の海の駅への取り組みについては、昨年7月、議会への説明がありました。また、本年度の施政方針の中で、観光振興の一環として、水俣インターチェンジが開通する平成31年度までにエコパーク水俣、道の駅に海の駅を加え、ヨットの係留施設などを整備するとしています。また、今後の新たな物産の販売加工等を目指すとしています。  水俣市の経済、観光の拠点として大いに期待をしているところでありますが、以下、具体的内容について質問します。  1、道の駅・海の駅について、施設の規模、運営主体についてどう推進していく考えであるか。  2、施設建設に当たっての財源についてどう対処していくか。  3、加工、販売、販路促進について、関係機関との連絡調整は図られているか。  以上、本壇からの質問を終わります。 ○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。  西田市長。   (市長 西田弘志君登壇) ○市長(西田弘志君) 岩阪議員の御質問に順次お答えします。  まず、市長の公約の達成とその実現度については私から、知的障害者小規模入所施設開設の陳情については福祉環境部長から、道の駅・海の駅の開設と今後の具体的取り組みについては産業建設部長からそれぞれお答えします。  初めに、市長の公約の達成とその実現度について、順次お答えいたします。  まず、任期最終年度として、市長の公約とその実現度についての見解はいかがかとの御質問にお答えをいたします。  谷口眞次議員の御質問にもお答えしましたとおり、私は、市長就任に当たって、活力あるまちづくり、市民が主役のまちづくり、医療福祉のまちづくり、子育てしやすいまちづくり、仕事のできる市役所づくりの5つの目標を掲げ、初恋のまちづくりの推進、観光振興、市民との対話の促進、在宅介護・医療の充実、日本一親切な窓口づくりなど、約30項目にわたる個別目標を掲げたところであります。  そして、市長に就任してからの3年半で、これらの目標全ての項目について、着手、もしくは検討を進めることができております。  例えば、中学生までの医療費無料化や、病児・病後児保育の実施など、施策として実現しているものもあり、これらを通して、5つの目標の実現に向けて、着実に歩みを進めることができているものと考えております。  しかし、例えば、高齢者が安心して暮らせるまちづくりなど、明確なゴールが見えにくく、たゆまぬ取り組みが必要な目標も多く、継続中の事業、検討段階にある事業等もございますので、これらについて、さらに取り組みを進めてまいりたいと考えております。  次に、平成29年3月の市議会定例会で水俣市総合計画における基本構想及び基本計画について、計画期間を延長したが、計画を策定する上で平成30年度は重要な1年と思うが、市長はどう考えるかとの御質問にお答えします。  本市は、平成22年度に第5次水俣市総合計画をスタートし、基本構想に掲げる将来都市像、人が行き交い、ぬくもりと活力ある環境モデル都市みなまたの実現に向け、さまざまな施策・事業を展開してまいりました。  当初、第5次水俣市総合計画の計画期間は、平成29年度までとなっておりました。しかし、これでは、市長の任期の節目である平成30年2月から、次期計画のスタートまで約1カ月程度の期間しかなく、新たなまちづくりの方針や目標を共有し、行政目標に織り込んでいく作業に必要な時間をとることが困難であります。そこで、計画期間をずらすことで、すり合わせの時間を十分に持つことができるよう市議会の議決をいただいて、計画期間を1年間延長することとしたところであります。  議員も御指摘のように、今年度、そして平成30年度は、第5次水俣市総合計画の成果検証のほか、新たな市政の方向性の検討、さまざまな意見の聴取などを進め、次期総合計画の策定に取り組むための大切な期間となるものと考えております。  今後、次期総合計画の策定に向け、着実に作業を進めてまいりますので、議員各位、市民の皆様の御協力をよろしくお願い申し上げます。 ○議長(福田 斉君) 岩阪雅文議員。 ○(岩阪雅文君) 谷口議員の質問と多少ダブっている面がございますので、ちょっと角度を変えて、質問をしたいと思いますけれども、26年4月1日号には、市長の施政方針と抱負が載っていたわけですけれども、3年半で事業そのものが完成するというのはまず無理なことだろうと思いますし、医療費等の予算等については、予算の財源措置がとれれば、すぐ手当てできるとは思うんですけれども、市長の西田カラーというのは、私は初恋のまちづくりや恋路島の利活用だろうというふうに思いますが、これらについてもまだ報告書が出たばかりで、これからだろうというふうには思います。  ただ、私、別の視点から思いますには、この3年半の間にそういった政策への取り組みについて、西田市長の理念、あるいは情熱、私たちも何年か今でもまちづくりは取り組んでいますけれども、いわゆるそういう取り組みに対する哲学といいますか、英語で言えば、ポリシーだとか、あるいはアイデンティティーとか言うそうですが、そういった姿勢が市民にどう伝わったかが一番課題だろうと思いますし、そういったものをどう伝えてきたかが一番、私はこれからにつながるポイントだろうというふうに思います。  そういうことで、質問ですが、この3年半の間に輝く水俣マニフェストを語られたときとすればですね、最初の抱負を語られたときの地区まわりから2回目だと思いますが、今回まわられたときの市長に対する市民の思いといいましょうか、理念といいましょうか、そういったものが伝わったというふうにお感じなのかどうか、その辺の印象をまずお聞きしてみたいと思います。  それから、26年の広報みなまたには、次のページに予算等も紹介をしてあります。その予算等について、ちょっと比較をしてみますと、一般会計の総額を141億9,000万というふうにしてございます。それから、人口が2万6,513人、結局、予算を市民で割るわけですが、市民1人当たりに使われるお金が、53万5,213円と細かく書いてございまして、ちなみに本年度で比較してみますと、予算総額は146億6,000万円、人口が2万5,200人、そうしますと、市民1人当たりの負担額が58万1,746円。  それと、水俣市のまち・ひと・しごと創成総合戦略の中では、特殊出生率の基準値を現在の1.83から目標費の平成31年度までに2.07というふうに目標をしているんですが、個別の施策は別として、この3年半の間に、このような変動があっているわけですね。人口にすれば、1,300人減少していますし、市民1人当たりの負担額は4万6,355円増加をしていると。いわば、債務負担行為や地方債を水俣市の人口で割れば、当然人口が減るわけですので、その負担額もふえてきていると。厳しい現状の中で、これは全国的な傾向とはいえ、特効薬はないとは思います。  それでも水俣市は、やはりそういう状況の中でも輝いてほしいという思いは市民共通の思いだろうというふうに思います。  そこで、先ほどの抱負を語った市報に出てきます輝く水俣を目指すに当たって、あるときは大胆にやり通し、その積み重ねの結果として、輝く水俣を目指すとしていますけれども、私は非常に好きな言葉ではあるんですが、この3年半の政策推進に当たって、こういった大胆にやり通すものというのは、何かあったのかどうか。心象的な質問で申しわけないんですが、この2点について質問をいたします。 ○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。  西田市長。 ○市長(西田弘志君) 2点ございました。  1つは、私の理念と申しますか、まちづくりの理念、ポリシー、そういったものがきちっと市民に伝わっていた感覚があるのかというふうな御質問だったかというふうに思っております。  私、この3年半、一貫した思いのもとに市政運営に取り組んできたところでございます。その思いは、先ほどから出ております未来に向かって輝くまち、そういったもの、そして最近では、それに付随しまして、新しい水俣という言葉も使わせていただいております。  私、44歳のとき市会議員に出たんですけど、そのときにまず1枚の紙に書いていったのが、水俣の子どもたちに水俣に生まれてよかった。水俣はよかとこばいと胸の張れるような、そんなまちをつくりたいということで、44歳のときに市会議員に出ました。今、市長になりまして、もうその思いはほとんど変わることなく一貫しております。そういったものをまちづくりに考えております。  当然、今運営しているので、今の市民の生活を考えながら、次の世代にもきちっと水俣を残していく、誇れる水俣を残す、そういったものを考えながら、施策を進めて、バトンタッチはきちっとした水俣を次の世代に残したいなというふうに思っております。  その気持ちは、市民の方に少しずつお話をさせていただいておりますけど、まだそういったものは、全体的に広がっているという感じはございませんけど、ぜひこういったものを地道に伝えていきたいというふうに思っているところでございます。  そして、3年半でやり通したというふうな事業があるかということでございますけど、項目はもう30項目ぐらいは全部手をつけて、結果が出ているものもございますし、今進行形のものもございます。環境大学というものがあったんですけど、今、それを水俣環境アカデミアというものに大きくかじを切りました。そして、それに付随して、いろんな政府機関の移転だったり、大学との連携も結びました。それが次に必ずつながっていくというふうに思っておりますので、それは、まちづくりの大きな一つのものになったというふうに思っております。  あとは、これは途中から入ってきましたけど、今議論しております市庁舎の問題でございますけど、これを今回決めさせていただいて、次の4年間で完成をぜひしていきたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(福田 斉君) 岩阪雅文議員。 ○(岩阪雅文君) 表明をされたわけですので、引き続き努力していただければと思います。  次に、この総合計画の期間延長の件ですけども、これは市長の任期と連動させて、基本計画、市長の政策を一体的に管理する狙いだろうというふうには思いますけれども、私は平成27年度6月定例議会で、第3次総合計画に当たって、市内の地域別計画の策定や、第2期基本計画に基づく実施計画の策定について、提言をいたしました。  地域計画についてですが、市内を7地域に分けて、地域の特性や個性を生かしながら、住民みずから考える計画として、私は大切なことだというふうに提言をいたしました。今後、取り組んでいきたいというお話はされたんですが、私はやっぱり今度、地域懇談会も7カ所でされて、終わられたようですけれども、この住民の方々が興味を持って、これらに参加するというのは、やはり地域の方々が自分の地域をどういうふうにするかという思いが、自分たちの手でつくったものであれば、もっともっと興味が持てるというふうに考えるわけですけれども、市がつくったものをやってくださいということではなくて、そういう見方をすると、この地域懇談会、あるいは地域の住民の意見聴取というのも今後変えていく必要があるんじゃないかなと思います。  といいますのが、さっき大胆なことをやりたいというようなお話もありましたけれども、やっぱり具体的に言えば、中学校区あたりの地域協議会のようなものをつくって、その中で地域の課題とか、住民が関心あるもの、何でもいいと思うんですね。そういったものを出し合っていただいて、その中から、地域の意見を吸い上げていって政策に反映するといったふうに変えていかなければ、今のような地域懇談会では、やはり通り一遍に終わるし、十分意見を述べることができなかった、聞いていただけなかったという考えもあるようですので、さまざまだろうと思いますけれども、私はそういったことが今後必要だなというふうに思いますけれども、その点について質問をいたします。 ○議長(福田 斉君) 西田市長。 ○市長(西田弘志君) 総合計画をつくるに当たりまして、いろんな意見聴取が必要だというふうに思っております。今、御提言がございました校区ごとにそういったものをつくって意見聴取する場、そういったものもぜひ検討もしたいと思っておりますし、地域懇談会とそういった意見を吸い上げる場はちょっとすみ分けをしていきたいなというふうには思っております。  地域懇談会は、いろんな意見を聴取することもございますけど、現状だったり、今からの政策について、お示しするのも、また地域懇談会の一つの役割だというふうに思っておりますので、この総合計画等をつくるに当たりましては、いろんな手法として、また参考にさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(福田 斉君) 次に、知的障害者小規模入所施設開設の陳情について答弁を求めます。  川野福祉環境部長。   (福祉環境部長 川野恵治君登壇) ○福祉環境部長(川野恵治君) 次に、知的障害者小規模入所施設開設の陳情について順次お答えします。  まず、昨年12月市議会定例会で採択された陳情の処理の経過及び結果について示されている課題はどのようなものかとの御質問にお答えします。  昨年12月に採択された陳情の内容は、知的障害のある子どもを持つ家族会「水俣市手をつなぐ育成会」から、子どもの将来を不安に思うため、知的障害者小規模入所施設を早期に開設してほしいということでありました。その課題につきましては、主に事業実施の財源の問題と施設設置における人員、設備、運営等非常に高い指定基準にあります。  まず、施設の設置に適した土地を購入し、そこに建物を建設することになりますが、費用の面から国・県の補助制度を活用したとしましても、市で施設を開設することは、現在の水俣市の財政状況においては非常に困難であります。  さらに、施設開設後の運用については、新たに専門技術者を雇い入れる必要があり、施設の維持管理等も含めますと多額の費用がかかります。また、施設やサービス事業に係る指定基準につきましても、人員配置や設備、運営に関する要件が、法律改正のたびに基準が高くなっており、それを満たさなければなりません。  次に、陳情者の現状をどのように認識し、その向上対策に市としてどう議論し、具体策をどう推進していく考えであるかとの御質問にお答えします。  水俣市の知的障害者の現状については、療育手帳を持った方が357名おられ、その中でも、60歳以上の高齢の方は77名となっております。また、入所等の福祉サービスを利用されている知的障害者の状況は、障害者福祉施設への入所者が37名、グループホーム入所者が22名で、合わせますと59名いらっしゃいます。このうち18名の方が市内にあるグループホーム5施設に入所しており、それ以外の41名の方は水俣市外の施設やグループホームを利用されている現状となっております。  障害の重度化や高齢化、親や親族亡き後のことを考えますと、見守っておられる御家族にとって、将来に不安を持っておられる方も少なくありません。しかし、現在のところ本市においては、知的障害者が利用できる入所施設はありません。ただし、グループホームにつきましては、これまでに市内に1カ所であったのが、平成23年から26年にかけて、民間事業所により新たに4カ所設置されております。この設置した事業所の性格や利用者等から、現状は、知的障害者以外の障害者の利用が多い状況となっておりますが、制度上では知的障害者の方も利用することができます。  平成18年に障害者自立支援法が制定されて、身体、知的、精神の3障害が一本化されました。さらに、自閉症や注意欠陥性多動性障害などの発達障害、脳に損傷を受けたことによる高次脳機能障害など、障害の範囲はどんどん広がっており、現在の障害者総合支援法では、新たに難病の方も福祉サービスの利用ができるようになりました。  このように、現在では、障害の種別に関係なく、施設やサービスを利用できる制度になっております。  したがいまして、障害の種別によって施設の利用を拒むことはできませんし、知的障害者のみに限定した施設やグループホームを新たに設置することも難しいと考えられます。  市としましては、これまで既存の施設やサービスを行っている事業所へ別の新たなサービス指定の取得や充実したサービス内容の提供等を勧めております。また、在宅においても、知的障害者が住みなれた地域で自立し、安心して生活できるような環境整備に努めております。  今後も多様化している利用者のニーズに対し、効果的かつ効率的に対応でき、施設の運用面でも高いノウハウを持った民間事業所等へ入所施設やグループホームの整備促進を働きかけるなど、国や県、関係団体との連携を図りながら進めていきたいと考えています。 ○議長(福田 斉君) 岩阪雅文議員。
    ○(岩阪雅文君) 最初の平成12年の陳情から17年というふうに申し上げましたし、今のお話を聞いていると、なかなか公立でもあるいは私立でも難しいのかなというふうな印象を受けておりますけれども、やはり当事者になれば、切実な思いがあろうというふうに思っております。  ですから、不可能でもいいから陳情をされているというふうに受けとめるのかなとも思いますけれども、だからといってやっぱり諦めるわけにはいかないんじゃないかなという気もいたします。  この知的障害者の療育手帳を持った方々も、この25、26、27年ですか、この3年間で128人増加をしているということでございます。就労支援施設については、わくワークみなまたなど、少しずつではありますけれども、充実をしてきているということは聞いております。  ただ、小規模入所施設については、先ほどグループホーム等を4カ所開設されると言われていますけれども、どうしても精神、あるいは一般障害の方々と違って、知的障害者の方々は特別な扱いが要るというふうなことで、なかなか同一に生活もできない。あるいは就労支援についても、格差が出てきて、やめる方も出てきているというふうに聞いております。そういうことを考えますと、どうしてもやっぱりこの知的障害者の方々の入居施設というのは必要であろうというふうに、私はやっぱりお話を聞いていると切実に考えるわけです。  これはもう就労支援施設についても同じことなんですが、この件については、まだ触れませんけれども、要するに障害者支援法が一本化されて、そこに伴う弊害というのも出てきているのも事実ですので、よくその辺は関係者に聞いていただきたいというふうに思います。  ここに2015年度行政説明会の資料として、障害保健福祉施策の動向というものの抜粋がございます。これは昨年の3月厚生労働省の社会援護局、障害保健福祉部障害福祉課というところの説明会があったようですが、その中に地域生活支援拠点等の整備についてという項目等がずっとございます。まずこの辺についてお尋ねをしていきたいと思うんですが、障害者の重度化、高齢化や親亡き後を見据え、居住支援のための機能、つまり相談とか体験機会、緊急時の受け入れ、対応専門性、地域の体制づくり等、地域の実情に応じた創意工夫により整備し、障害者の生活を地域全体で支えるサービス提供を構築することというふうになっております。  そこで、第1点目ですけれども、この生活支援拠点整備について、今後どう取り組まれていくつもりか。  それから、第2点目に、生活支援拠点整備について、推進モデル事業というのまであるんですね。平成27年度予算額で2億5,000万の予算があっているわけですけれども、こういったモデル事業を国庫補助事業、2分の1補助というふうになっています。こういった地域の生活支援拠点整備に提示されているようなこういったモデル事業になぜ手が挙げられなかったのか。  それから、明水園、あそこは重度心身障害者施設になっていますけれども、明水園との連携といいましょうか、方策について、検討はできないのかどうか。その3点について、第2質問といたします。 ○議長(福田 斉君) 川野福祉環境部長。 ○福祉環境部長(川野恵治君) 今、岩阪議員から2回目の質問、3点ございました。  まず、地域生活支援拠点等整備事業につきましてでございます。  先ほど、議員のほうからもお話がございましたが、この事業は障害者の重度化、高齢化や親亡き後を見据え、拠点等に必要とされる機能を地域の実情に応じた創意工夫により整備し、障害者の生活を地域全体で支えるサービス提供体制を構築することということになっております。  この拠点に必要とされる主な機能は、短期入所等の緊急時の受け入れや対応、24時間体制の相談支援機能、自立訓練等の体験の場、人材育成のための研修の実施、コーディネーターの配置などとなっております。その事業形態につきましては、地域を支えている障害者施設等に機能を付加した整備の多機能拠点整備型と地域における複数の機関が分担して機能を担う体制を整備する面的整備型と、この二通りあるそうでございます。  この地域生活支援拠点等整備事業にどう取り組んでいくのかということでございますが、平成32年度までに各市町村、または各圏域に少なくとも1つを整備するよう国から通知があっております。  地域生活支援拠点として、居住支援機能と地域支援機能の一体的な整備を推進していくために、水俣・芦北圏域の自立支援協議会において、検討をしております。今年度、見直しをします市の第5次障害福祉計画の中でお示しをしていきたいと考えております。  現在のところ、1市2町の水俣・芦北圏域において、地域資源を活用した複数の機関が分担して機能を担う面的整備型で体制を整備していく方向で検討を進めております。  2点目のモデル事業について、どう検討したのかということでございます。  このモデル事業では、全国で9つの自治体が先行して実施をされました。国庫補助2分の1の補助事業となっておりますけれども、主に緊急時の受け入れなどの支援体制づくりに関するソフト的な整備が中心で、施設整備については、付加機能の追加程度の整備が対象となっておりました。  多くの障害福祉サービス事業においては、水俣・芦北圏域において取り組んでいる現状です。特に新しい事業に関しましては、圏域の委託相談支援事業所を中心に福祉サービス事業所、障害者関係団体等で構成されている水俣・芦北地域自立支援協議会、こちらのほうに諮った上で、実施をしております。今回、申請するに当たりましては、十分な時間もなく、また芦北町、津奈木町の意向の確認も必要であったため、見送っております。  3番目の明水園との関係、明水園での対処等についてでございます。明水園は、児童福祉法に基づく重症心身障害児施設として、昭和47年12月に水俣病認定患者対応の授産施設を併設した複合施設として設立をされております。昭和52年に授産施設を廃止して、平成24年の児童福祉法の改正によりまして、障害福祉サービスの療養介護施設に変わっております。  設立当初から、施設入所は水俣病認定患者の方のみとなっており、現在のところ、知的障害者の方は入所できない状況となっております。 ○議長(福田 斉君) 岩阪雅文議員。 ○(岩阪雅文君) 当初、申し上げましたように、資金も要るし、いろんな人的整備も要るということで、なかなか民間も公的機関も手を挙げにくいというのが水俣の実情であろうと思いますけれども、こういった事業もあるとすれば、今のようなモデル事業があるとすれば、やはり今後も積極的に目を通していただいて、取り組んでいただきたいというお願いをしたいなと思います。  市長か部長かわかりませんが、28年12月定例議会の答弁では、全国の市町村で住みやすさを総合評価した水俣の全国ランキングというのをPRされています。交通とかそういったことも抜粋しましたけれども、特に医療環境は人口10万人当たりの病院数が96.4となっており、県内第1位としています。そのほか、保育環境、待機児童数、過去10年以上ゼロとなっています。病児・病後児保育施設や学童施設があるなど、充実をしているというふうに水俣市の住みやすさのPRをされていますが、確かに、その面から見れば、住みよいかもしれませんけれども、でもこういう方々の立場からすれば、決して住みよいと言えるのかどうかというのは、非常に私、心もとないところを感じるわけですね。そうしますと、今後のまちづくりについても、そういった全体を通して、マニフェストの中の2番目にも入っていましたけれども、福祉のまちづくりについては、やはり細部にわたって目を通していただいて、目の行き届くような政策というのを私は通していただきたいなと思います。  知的障害者のみに特化された施設、グループというのは、実は近隣を見てみますと、市町村では、公立、私立を含め、熊本市、それから八代市、人吉市、出水市、芦北町にあります。残念ながら水俣がないということを言いたいんですが、ぜひ今後、市町村にもこういった補助事業もありますので、きっかけづくりとしてでも結構ですので、まずそういったものを取り組んでいただきたいというふうに要望して終わります。 ○議長(福田 斉君) 次に、道の駅・海の駅の開設と今後の具体的な取り組みについて、答弁を求めます。  関産業建設部長。   (産業建設部長 関 洋一君登壇) ○産業建設部長(関 洋一君) 次に、道の駅・海の駅の開設と今後の具体的な取り組みについて、順次お答えします。  まず、道の駅・海の駅について、施設の規模、運営主体についてどう推進していく考えであるかとの御質問にお答えします。  平成30年度の南九州西回り自動車道水俣インターチェンジの開通、また、今年度、熊本県が行う水俣港内の浮き桟橋整備に合わせて、現在の観光物産館まつぼっくり、食事処たけんこに隣接する熊本県の港湾用地内に、新たに道の駅・海の駅の中核となる施設の整備を計画しているところでございます。  施設については、地元農産物・水産物等を販売・加工するスペース、情報発信スペース、トイレ等のある主要施設と雨天時でもイベントや休憩ができる大屋根施設の整備を計画しており、各施設の規模等の詳細については、今年度、実施設計を行うこととしております。  また、運営主体についても、今年度の実施設計、来年度の整備工事と並行して、水俣市漁業協同組合、JAあしきた、近隣の物産館の運営事業者等にアドバイスをいただきながら、その方向性や選定方式について検討を行い、運営主体を決定したいと考えております。  次に、施設建設に当たっての財源についてどう対処していくかとの御質問にお答えします。  道の駅・海の駅の中核となる施設の整備に当たっては、多額の整備費用が必要になるものと思われます。現在、来年度の財源確保に向けて、できる限り国や県の補助金等が受けられるよう関係各所へ要望・協議を行っているところでございます。  次に、加工、販売、販路促進について、関係機関との連絡調整は図られているかとの御質問にお答えします。  整備を予定しております施設については、現在の観光物産館まつぼっくりより、物産販売スペースを広くする予定としており、また、それに加え、バックヤードには、農産物・水産物等を加工するスペースを設置することを計画しております。  施設の整備に伴い、地元の生産者から、多くの農産物、水産物等を集荷し、加工・販売していく必要があるため、今後は、そのシステムづくりはもちろんのこと、関係機関との連携・協議を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(福田 斉君) 岩阪雅文議員。 ○(岩阪雅文君) 先ほどの谷口議員の質問とも重なるんですけれども、当初、私、昨年の7月の全員協議会で説明があったとき、何となく海の駅と言いながら道の駅のようなふうにも聞こえるし、純粋にいって海の駅だけかと思っていたら、海と道がくっついたような形になっているような話のようで、質問が海と道くっついてしまったんですが、私たちが視察したのは、東京都と三浦市であり海の駅そのものですので、それについて、ちょっとお話をしたいと思いますけれども、よければ水俣が海の駅・道の駅が相乗効果を発揮すればいいなと大いに期待はしますけれども、自治体によっていろいろ運営主体というのも変わってきてはいるようです。  道の駅といいますのは、ドライブ中の休憩所としてまず始まったわけですけども、近年では、地元の農産物あるいは土産品あるいは販売に限りのある地域の核として、地域づくりの目玉として温泉や農場、遊園地など、体験型の道の駅が広がってきているということでございます。  ここに日経新聞の2017年8月5日の新聞があるんですが、これには、日本全国を西と東に分けまして、1位から6位までの紹介をしてあります。東の1位が宇都宮市の「うつのみやろまんちっく村」とかいって、広大な農場で広いところが道の駅を兼ねている。それから、東の2位が、また千葉県鋸南町だそうですが、道の駅を兼ねてお泊まりをするように廃校を利用しているとか、西の2位が京都の丹後市、丹後王国ということで、動物を置いて、「食のみやこ」とくっつけてやっている。いろんな形で紹介をしてございます。  もう二、三紹介しますけれども、東の3位が「おんねゆ温泉」、北海道北見市だそうです。それから、4番目に静岡県の「伊東マリンタウン」で、遊覧船を運航している。西にまいりますと、「神戸フルーツフラワーパーク大沢」とか、このように単なる道の駅ではもう通用しないというふうな事例だろうというふうに思います。そうしますと、単純に考えましたときに、今現状を考えていただきたいんですが、水俣市のエコパークにある道の駅とくっついて、果たしてどこまで発展していくんだろう、活性化につながるんだろうということについて、多少不安を覚えないわけでもないわけですね。こういった事例を見ますと、特にそういうふうに思います。  とりあえず、嘆いてばっかりいられませんので、提案として先ほども出ましたけれども、あそこの公園がリニューアルされましたばっかりですが、ああいう公園をとりあえず大型化をするとか、もっと大きなものをつくるとか、あるいは冬場のイルミネーションをやっていらっしゃいますけど、ああいったものをもっと活用する方法、連動して道の駅の開店時間の延長をするとか、それから、以前、私、スポーツのパンフでスポーツと観光、「だから水俣」というこのパンフについても質問したんですけれども、こういったものを組み合わせてやるとか、要するに単なる海の駅・道の駅ではもう通用しないということで、現在あるものをどういうふうに生かしていくかというものをまず考える必要がある。  それから、現在のを見ていますと、中に展示してある野菜販売等、要するによその道の駅を見てわかるように、じゃあ水俣の道の駅が現在そういうふうな状況にあるんだろうかというふうになると、非常に心配をいたします。  ですから、野菜の継続的な供給あるいは多種品目にわたっての供給というのは可能かどうか、こういったものを考え合わせますと、ただ海の駅ができて、道の駅とくっついたから、発展するんだいう希望ばっかりではどうだろうというふうな気がしますので、できましたら、こういったものを合わせて、先ほど出ましたけど、エコパークを中心として県ともやっぱり打ち合わせをしまして、もうちょっとそのビジョン、活性化ビジョンといいましょうか、そういった青写真をつくってみるべきじゃないかと思いますが、その点をまず1点お尋ねをいたします。  それから、次に財源の問題なんですが、一番ここが私、問題だと思いますね。三浦市の場合、運営主体が三浦海業公社というのをつくって運営をしておりました。ただし、この海の駅については、国からの助成はゼロ%だということでした。県が25%、市が26%、残り49%を民間から調達をしたと、まあ100%になるわけですが。ですから、補助事業だけじゃなくて、民間からも調達をした上で設立したという経緯を考えますと、水俣はそこまでの意欲とか広がりとか展開とかいうのは、ただ補助事業とどっか国からの補助を引っ張ってこようということじゃなくて、そこまでの意欲といいましょうか、展開を考えていらっしゃるのかどうか、それが2番目ですね。そういうことで、とりあえず2点質問をしておきたいと思います。 ○議長(福田 斉君) 関産業建設部長。 ○産業建設部長(関 洋一君) 岩阪議員の2回目の御質問にお答えをいたします。  ただ、道の駅に海の駅をくっつけただけじゃどうかなと御心配していただいているんですけど、今回、国道から来ていただくのに合わせて、ビジターバースという県のほうで浮き桟橋を設置、整備していただきますけど、海のほうからも来ていただける。それから、岩阪議員から御提案がありましたエコパークを活用して、エコパークに本市が整備する予定の道の駅、海の駅の施設周辺にはバラ園とか各種スポーツ施設、それから竹林園、親水護岸、それから施設で言いますと資料館とか、環境センター、情報センターとかがございます。  これらの施設と連携しながら、まず1つは道の駅・海の駅をつくっていこうということで考えております。  もちろん、今言われた体験型の道の駅・海の駅にもエコパークを使えば、もっと広がりができるんじゃないかと考えております。  それから、先ほど1次で申し上げましたが、財源の話ですけど、財源は国・県、結構お願いを要望しながら、ようやく道筋がついたところでございまして、あと運営につきましては、生産者組合、漁協とかJAとかそういった方々にアドバイスとかいただきながら、どうやって持っていこうかなということで、今、検討作業に入っております。  将来的には、いろんな形があると思います。今、多分水俣で運営をやっておりますけど、これをどこか指定管理をするとか、PFIとか、あるいは公設民営、民間に任せる方法もありますし、そういったのは今から実施設計に入っていきますので、並行して運営のほうについてもいろんな方面、成功していらっしゃる道の駅あたりにもアドバイスをいただきながら、決めていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 岩阪雅文議員。 ○(岩阪雅文君) 民間から調達するかどうかは、まだ返事がありませんでしたが、それはともかく頑張っていただきたいと思いますけれども、要はやっぱり財源によって規模も随分違ってくると思いますね。つまり、大きさだとか、取り扱う品物とか。ですから、この財源の問題については、やっぱり頭の痛い問題であろうと思いますけれども、積極的に調達をしていただきたいなと思いますね。  それと、やっぱりイベント等もあそこでできる時期のものというのは、あそこのほうに集約してほしいという、あそこに新鮮市に来ていらっしゃる方々も言われるんですが、イベント等も同じようにやっていただければ、もっとにぎわうんだがなというような話もございますので、そういったものを全体的に考えて、三浦市などはこういった活性化ビジョンというのをつくっていらっしゃるんですよね。ですから、こういったものを将来の構想というのを青写真をつくらないと、ただ道の駅がリニューアルされたところで、箱物がふえるだけで、維持費に困ってしまうというようなことになってはいけませんので、ぜひこれから十分考えていただきたいというふうに思って要望にかえさせていただきます。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 以上で岩阪雅文議員の質問は終わりました。  この際、10分間休憩します。                                午後2時25分 休憩                                ─────────                                午後2時34分 開議 ○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、髙岡朱美議員に許します。   (髙岡朱美君登壇) ○(髙岡朱美君) 日本共産党の髙岡朱美です。  本日、最終ランナーとなります。お疲れとは思いますけれども、前向きな御答弁を期待いたします。  ことしも世界中で地震、風水害、異常気象による被害が多発しております。  社会福祉協議会が準備してくださるボランティアバスで、福岡県の朝倉市に行ってまいりました。現地は、言葉を失うような光景で、今現在も生活再建のめどは立っていません。まだ、5人が行方不明のままです。  一方で、泥出し作業にもくもくと汗を流すボランティアの多さ、そのボランティアをてきぱきとさばく社協センターの采配ぶりにも感心をいたしましたけれども、この姿は被害に遭われた住民の心を折れさせない力を持っていました。明るい顔で手を振って別れる被災者の姿を見て、生きる力の源が何なのかがわかった気がしました。  一方、震災から6年たった福島県に初めて足を運ぶ機会をいただきました。ここでは状況は全く違っていました。毎年、収穫の喜びを味わっていた広大な耕作地には、フレコンバックの山が延々と築かれ、既に避難解除をされたはずのまちの中も人を寄せつけない空気が満ちていました。  原発事故がなければ、既に再び収穫の喜びを感じていたと思います。これほどに罪深いことがあるんだろうか。ただただ怒りを覚えました。この罪を再び繰り返す可能性を持つ決定が1つ、2つと繰り返されている今の日本に大きな危惧を覚えております。  「安らかにお眠りください、二度と過ちは繰り返しませんから」原爆慰霊碑に刻まれた言葉です。この言葉を何度も裏切りながら、ことしようやく被爆者の悲願である核兵器禁止条約が実りました。世界の多くの国が被害者の声に真剣に耳を傾け、想像力を働かせ、学んだ結果だと思います。戦争で、原発事故で、災害で、生きる気力を失いかけた人が再び立ち上がろうという気持ちになれる社会、過去に謙虚に学ぶ社会にするために、さらに力を尽くす決意をいたしました。  以下、質問に入ります。  大項目1、重要性増す消防団をより強化する取り組みについて。  ①、近年における水俣市消防団員数の推移、職業構成、平均年齢はどのようになっているか。  ②、団員が年々減る傾向について、その原因をどのように分析しているか。  ③、東日本大震災などをきっかけに平成25年、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律が施行された。これを受け、水俣市が新たに取り組んだことは何か。  ④、消防格納庫の整備については、水俣市の基本的な考え方はどうか。  大項目2、水俣市立図書館の現状と情報化社会にふさわしい図書館づくりについて。  ①、文部科学省は、図書館法に基づき公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準を定めている。これに照らしたとき、市立図書館の課題は何か。  ②、市は、平成19年から日本一の読書のまちづくりを推進してきた。その推進役として市立図書館はどのような取り組みを行い、どのような成果や変化を感じているか。  以上、本壇からの質問を終わります。 ○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。  西田市長。   (市長 西田弘志君登壇) ○市長(西田弘志君) 髙岡議員の御質問に順次お答えします。  重要性増す消防団をより強化する取り組みについては私から、水俣市立図書館の現状と情報化社会にふさわしい図書館づくりについては、教育長から、それぞれお答えします。  初めに、重要性増す消防団をより強化する取り組みについて、順次お答えします。  まず、近年における水俣市消防団員数の推移、職業構成、平均年齢はどのようになっているかとの御質問にお答えします。  過去5年間の水俣市消防団員数の推移としまして、平成25年4月1日時点で491名、平成26年4月1日、478名。平成27年4月1日、470名。平成28年4月1日、483名。平成29年4月1日、477名となっております。  次に、職業構成は、農林業や漁業などの第1次産業に勤務されている方が4%、製造業や建築業など第2次産業に勤務されている方が40.5%、サービス業などの第3次産業に勤務されている方が46.5%、その他9%となっております。  また、企業へ従事している方などの被用者の割合が88.5%、自営業の代表者など、被用者でない者の割合が11.5%となっております。なお、平均年齢につきましては、平成29年4月1日現在で38歳であります。  次に、団員が年々減る傾向について、その原因をどのように分析しているかとの御質問にお答えします。  団員減少の原因として、団員の高齢化に伴い退団者が増加する一方で、若年層の方々の入団が少ないことや、入団後、早期に退団される方がいることが原因だと考えられます。その理由としては、消防団活動と仕事との両立が難しいこと、地域へのかかわりが希薄になっていることなどが考えられます。  今後、消防団の活動の必要性や魅力を幅広く広報しながら団員確保に努めてまいりたいと考えております。  次に、東日本大震災などをきっかけに平成25年、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律が施行された。これを受け、水俣市が新たに取り組んだことは何かとの御質問にお答えします。
     消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律の施行に伴い、配備した装備として、平成26年度は、第6分団第12部の小型動力ポンプ付積載車の更新、平成27年度及び平成28年度は、トランシーバーなどの装備を配備しました。また、本年度は、水俣市消防団本部において、全消防団を対象に現地に出向き、資機材の点検を実施し、消防団が不足している装備の調査を行っております。  なお、本年度装備するものとして、第3分団第5部の自動車ポンプ車両の更新やデジタル簡易無線機の配備などを実施する予定であります。  次に、消防格納庫の整備については、水俣市の基本的な考え方はどうかとの御質問にお答えします。  本市では、水俣市消防団格納庫等整備事業補助金交付要綱を定めており、格納庫や詰所等の新築、増築、改築及び修繕等に対し、補助金を交付しております。補助金の限度額は、格納庫、詰所にかかわるものについては100万円、シャッター等の修繕については50万円を限度額としております。  今後も引き続き、本補助金制度を活用して、計画的に格納庫の整備に取り組んでいただきたいと考えております。 ○議長(福田 斉君) 髙岡朱美議員。 ○(髙岡朱美君) 2回目の質問をさせていただきます。  近年のたび重なる自然災害で、避難誘導、救助活動、捜索活動などで活躍する消防団の姿は誰の目にも頼もしい存在となっております。それとともに、東日本大震災、水俣では平成15年の土石流災害で避難を呼びかけ、責任を全うされた消防団員の多くに犠牲が出ており、危険を伴う仕事でもあります。  御承知のとおり、地域の消防団のすごさは、即応力、動員力、地域密着力です。  熊本地震で大きな被害が出た西原村で聞いた話ですけれども、布田川断層に近い大切畑地区では26軒の家屋のうち、9割が全壊をしました。本震後、集落の消防団員を中心に、全壊した6軒の家に閉じ込められていた9人全員を無事に救出しました。真っ暗闇の中、ヘルメットにつけた懐中電灯と、ジャッキ、チェーンソーを頼りに3時間という短時間でなし遂げたそうです。  なぜこのような救出劇ができたのかといいますと、もともと断層があるとわかっていた地域でしたので、事態を想定した訓練を日ごろからやっていたということと、消防団が一軒一軒の事情を全て把握していて、家人が寝ている場所を特定できたからだといいます。一刻を争う救出活動において、まさに地域消防団の本領を発揮した形です。  ここまではいかずとも、消防団は自分が住む地域のどこが危険で、どこに災害弱者がいるのかということを知り尽くしています。消防団が機動的に動くことで多くの助かる命がある。このことが再認識され、決して絶やすことなく、より強固にしていかなければならないということが叫ばれて、平成25年に議員立法により全会一致で成立したのが、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律です。  この法律の第8条にはこのように書かれています。  国及び地方公共団体は、全ての市町村に置かれるようになった消防団が将来にわたり地域防災力の中核として欠くことのできない代替性のない存在であることに鑑み、消防団の抜本的な強化を図るため、必要な措置を講ずるものとする。このように、防災のかなめとして消防団以上のものはないんだ、絶対に守り、強化させなくてはならないと強い決意を国、自治体に促しております。この背景に、団員の数が年々減ってきていることへの危機感があることは先ほどのお答えの中でもあったとおりです。  水俣市消防団の定員は530人です。徐々に減って、現在477名、そのうち被用者の方が88.5%、ほぼ9割とのことです。これは全国的にも同様の傾向で、昭和40年に約133万人いた団員が平成25年にはおよそ87万人になる一方、被用者の割合が26.5%から71%へと大きく伸びています。また、平均年齢は水俣では38歳ということでしたけれども、全国平均は41歳となっています。  団員が減ってきた原因について、仕事との両立の難しさや地域とのかかわりが希薄になっている点を挙げられました。この点については、法律では次のようなことを強化して入団を促進しなさいというふうに言っています。  1つが、意識啓発、2つ目に公務員の加入特例、3つ目に事業者の協力と協力を得るために自治体が財政上、税制上の優遇措置をとること、4つ目に消防団員の処遇改善、5つ目に装備の改善、6つ目に教育訓練の改善と標準化です。  この中で、装備については徐々に改善させてきているとのことでした。しかし、だからといって団員がふえることには直結しません。このことについて、法律施行後に、全国で団員数を3桁にふやしているところが数県ありまして、そこに聞いてみました。どのように団員数をふやしたのかお尋ねしました。いずれも女性の登用を積極的にやっている。また、機能別団員の制度を取り入れたというものでした。何をすれば水俣の団員がふえるのかということは、まずは現場の声をよく聞く必要があると思います。  そこで、1点目の質問です。若い人が入団を拒む理由について、これまで本格的な意識調査をしたことがあるか。  2点目です。もしないのであれば調査を実施した上で、今後の消防団強化に生かすおつもりはないかお尋ねをいたします。  3つ目に、格納庫の整備補助についてお尋ねします。  現状では補助額は最大100万円、軽微な修繕では50万円ということです。格納庫の新築には1,000万円以上かかるケースもあると聞いています。補助額以外の900万円は地域から寄附を集めて充てる、団によっては積み立てをしていて地域の寄附と合算して賄うところもあると聞いております。この考え方について問いたいと思うんです。  消防団は、市が設置する非常勤の特別職地方公務員という位置づけです。だからこそ必要な装備や手当は自治体から出ています。では、格納庫はどうなのでしょうか、ポンプ車が支給される以上、その長寿命化、出動準備のために絶対に必要なものです。その絶対に必要な施設の設置、維持補修が支給の対象ではなく、地域任せ、あるいは団員の報酬の一部を充てるというやり方について、少し違うのではないだろうかという疑問を覚えております。  複数の自治体に聞いてみましたが、団員の処遇、装備、格納庫に対する補助額などは、それぞれかなりの幅があります。格納庫の考え方は、水俣式のところもかなり多いんですが、格納庫と詰所は設置者である自治体が準備するものという考えから、土地の買い上げ、建設、維持補修を全部自治体でしているところもあります。  出水市がこういう考え方でやっていらっしゃって、出水市だけなのかと思って、阿久根市、鹿児島市にも尋ねてみましたら、やはり同じように市が管理するものという考え方をお持ちでした。  私は、消防団が非常勤の公務員であるということや、今求められている役割を考えたときに、出水市の考え方が理にかなっているように思えてならないんです。このことについて、市のスタンスを改めるお気持ちがないか。  以上、3点をお尋ねいたします。 ○議長(福田 斉君) 帆足総合政策部長。 ○総合政策部長(帆足朋和君) 私のほうからは、まず髙岡議員のほうから御質問のありました1点目、2点目の件につきまして、お答えしたいと思います。  まず、消防団員を対象にした意識調査アンケート、こういったものをやっているかということいでございますけれども、現在のところ、これまで団員を対象にした意識調査というのは、実施したことはございません。  2点目に、今後、そういった調査等を実施する予定等はあるのかという御質問でございますけれども、これにつきましては、各消防団員にとりまして、新入団員の確保というのは大変重要な課題であると認識しております。そういった中、消防団の幹部の方々との会議、こういったような中で、意見交換をするなどしながら、まずは状況の把握に努めてまいりたいというふうに考えております。  また、市といたしましては、先ほど御答弁しましたとおり、今後も消防団の必要性、魅力を周知し、広報活動を行ってまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(福田 斉君) 髙岡議員、2点ですね、若い人が拒む調査をしたかと。2点目が調査を生かしたという問いかけですね。調査をした上で反映。いいんですか。答弁のほうはよかったですか。  西田市長。 ○市長(西田弘志君) 3点目、格納庫の建設について、市のスタンスを改める気持ちはないかということでございました。先ほど答弁をいたしましたが、現在では、財源等を考えますと、今後も引き続き補助金制度を活用して、計画的に格納庫の整備に取り組んでいただきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(福田 斉君) 髙岡朱美議員。 ○(髙岡朱美君) 格納庫については、考えは今までどおりでやっていきたいということですね。  私の居住地域では、立て続けに若い入団者があっております。話を聞いてみますと、地域に溶け込めてとてもよかったと。出動時の職場の許可もすんなり出ているし、無理な動員もない。居心地がよいとおっしゃっていました。とても団の運営がうまくいっており、入団者が続いているのは、この雰囲気のためだろうというふうに感じております。  運営がうまくいきますと、消防団は、地域のコミュニティーを構築するのに大変よい手段になっております。一方で、山間部になればなるほど、入団の対象者自体が少ないという深刻な事態が生まれていまして、何か大きな発想の転換が必要ではないかと思います。団員の減少がとまらない以上、これまでと同じことをしていても改善にはつながりません。広報活動はもちろん大事です。しかし同時に運営面ですとか、待遇面、女性消防団員についても考える時期に来ているのかもしれません。  今、市としても重要課題と位置づけておられるとおっしゃっていましたので、さまざま観点から消防団強化の方策を考えていただくことを、これは要望いたします。  最後に、格納庫について、今までのやり方ですと、特に世帯数の少ない地区が財政上の大きな問題に直面する事態を起こしております。どんなに人口が少なくても、消防団は必ずあって、格納庫が必要です。伝統的には、地域の消防団は地域にのみ責任を持って、地域が支えるものだったのかもしれません。  しかし、今、社会構造は大きく変化をしており、地域で支え切れなくなってきたところも出てきております。  先ほど来、主張してきたように、消防団に必要なものは設置者である自治体が準備するという考え方は、筋が通っております。国としても消防団に係る費用については格納庫も含めて交付税対象としているわけです。極めて公益性のある活動施設だというふうに考えるべきで、これまでの捉え方を変える時期に来ているんじゃないかというふうに私は考えます。ぜひとも再考を求めたいと思いますけれども、もう一回いかがでしょうか。 ○議長(福田 斉君) 西田市長。 ○市長(西田弘志君) 髙岡議員のおっしゃられていることは、十分気持ちはわかるんです。そんな中で、基本的には財源の問題が必ずついてまいります。そういったところも今後、議論の対象にはなると思いますが、現時点では、現補助金制度を活用していただきたいというふうに考えております。 ○議長(福田 斉君) 次に、水俣市立図書館の現状と情報化社会にふさわしい図書館づくりについて、答弁を求めます。  吉本教育長。   (教育長 吉本哲裕君登壇) ○教育長(吉本哲裕君) 次に、水俣市立図書館の現状と情報化社会にふさわしい図書館づくりについて、順次お答えします。  まず、文部科学省は、図書館法に基づき公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準を定めている。これに照らしたとき、市立図書館の課題は何かとの御質問にお答えします。  平成24年12月に告示された「図書館の設置及び運営上の望ましい基準について」によると、設置の基本として、公立図書館の設置に当たっては、サービス対象地域の人口分布と人口構成、面積、地形、交通網等を勘案して適切な位置及び必要な図書館施設の床面積、蔵書収蔵能力、職員数等を確保するよう努めるものとすると記載されています。また、運営の基本として、知識基盤社会における知識、情報の重要性を踏まえ、資料や情報の提供等の利用者及び住民に対する直接的なサービスの実施や読書活動の振興を担う機関として、また、地域の情報拠点として、利用者及び住民の要望や社会の要請に応え、地域の実情に即した運営に努めるものとすると記載されています。  本市図書館において、基準に沿って実施している図書館サービスとしましては、高齢者、障害者、乳幼児とその保護者の利用促進のため、車いすやおむつ取りかえ台の設置、視聴覚に障害をお持ちの方用に、大活字本やCD、DVDの収集などを行っております。また、貸し出しサービスのほか、館内にない本については、利用者からのリクエストにより、本を購入し、利用者の要望に応えております。また、利用者の求めに応じ、資料の提供や紹介を行うレファレンスサービスなどを実施しております。  図書館における課題としましては、日本図書館協会が示した人口段階ごとの目標基準例と比較すると施設の広さでは、目標基準例1,850平方メートルに対して実際には711平方メートルであり、また、蔵書冊数では、目標基準例15万3,589冊に対して、10万113冊であり、いずれも下回った数字となっており、図書館の課題として捉えております。  次に、市は、平成19年から日本一の読書のまちづくりを推進してきた。その推進役として市立図書館はどのような取り組みを行い、どのような成果や変化を感じているかとの御質問にお答えします。  本市が目指す日本一の読書のまちづくりとは、蔵書数や利用者数など単に数値の増加を目指すものではありません。全ての市民に対して、より多くの本や人との出会いの場や機会をつくることにより、読書に対する関心を高め、生涯を通じて読書が市民一人一人の人生を豊かにするまちの実現につなげることであります。  具体的な取り組みとして、地域においては、地元商店街等と連携した本読み場の設置やコンビニエンスストアへの返却用館外ブックポストの設置を行っています。  家庭においては、4カ月の乳児と保護者を対象として絵本をプレゼントするぐるりんぱブックスタートの実施や市内の保育園など関係機関と連携して、満6歳児に希望する絵本をプレゼントするよむよむセカンドブックの実施を行っております。  秋の読書週間に合わせて開催している図書館まつりでは、日ごろの図書館利用者への感謝と新規利用者の開拓を目的に実施しており、内容としては、古本市、人形劇、バザー、マジックショー、新米のつかみ取りなどを行い、500人を超す親子連れを初めとした多くの市民の方々に参加いただいております。  また、平成21年度に創設したみなまた環境絵本大賞事業については、絵本の出版だけでなく、創作に関するさまざまな体験型ワークショップの開催やみなまた子ども創作童話大賞の創設など、環境と絵本を組み合わせた環境首都水俣の先駆的な取り組みとしても発信してまいりました。  取り組みに対する成果等について、日本一の読書のまちづくりを始めた平成19年度と昨年度の数字を比べた場合、利用者数は、平成19年度の1万9,211人に対し、昨年度は2万66人、貸出冊数は、平成19年度の8万7,231冊に対し、昨年度は9万8,513冊といずれも増加しております。  図書館利用者からは、図書館の雰囲気がよくなった、館外ブックポストは利用しやすい、ホームページでの蔵書検索は便利などの御意見をいただいております。また、各種事業への市民参加において、特に体験型ワークショップへの子どもたちの参加がふえております。 ○議長(福田 斉君) 髙岡朱美議員。 ○(髙岡朱美君) 2回目の質問をさせていただきます。  私は県外から移り住んできましたので、初めて水俣市の図書館に行ったときの印象は強く持っております。余り気を悪くさせたくはありませんけれども、正直言って、かなりがっかりしました。くつろげるスペースがなく、室内も暗く、視聴覚コーナーも見当たりません。図書館はくつろげる場所という私のイメージとはかなり違っておりました。  今回質問するに当たって、文科省が通知しております図書館の設置及び運営上の望ましい基準というのを私も初めて読みました。そうしましたら、くつろぎたいというのはどちらかというと二の次の問題で、図書館には実に多くの使命があるということを知りました。  この基準づくりに情報提供をしている日本図書館協会は、公立図書館の任務と目標にこのように述べています。全ての国民に図書館利用の権利を保障することは、民主主義国家においては必須の条件であり、それは公の責任で果たされなければならない。こうした観点から、地方自治体が無料公開の図書館を設置し、管理運営することは、欧米先進諸国においては19世紀後半に確立された伝統である。住民は、あらゆる表現の記録(資料)に接する権利を有しており、この住民の知る自由を保障することは、公立図書館の重要な責務である。住民の中には、いろいろな事情で図書館利用から疎外されている人々がおり、図書館は全ての住民の知る自由の拡大に努めなければならない。  そして、住民は図書館の活用を通じて次のようなことを達成し得ると言っています。  ①、日常生活または仕事のために必要な情報・知識を得る。②、関心のある分野について学習する。③、政治的、社会的な問題などに対するさまざまな思想・見解に接し、自分の考えを決める糧にする。④、みずからの住む地域における行政・教育・文化・産業などの課題解決に役立つ資料に接し、情報を得る。⑤、各自の趣味を伸ばし、生活にくつろぎと潤いをもたらす。⑥、子どもたちは、読書習慣を培い、本を読む楽しさを知り、想像力を豊かにする。⑦、講演会・読書会・鑑賞会・展示会などに参加し、文化的な生活を楽しむ。⑧、人との出会い、語り合い、交流が行われ、地域文化の創造に参画する。  このように大変格調高く図書館の基本的な役割を述べた上で、その達成のための具体的なサービス提供のあり方を多岐にわたって示しております。  これらに沿って、当市として実施できていること、逆に課題は何かについてお尋ねをしました。実施できていることとして、高齢者、障害者のための資料を収集していることや、空間的、地理的制限をカバーするために、商店街やコンビニと連携する取り組みを行っている。  また、特に力を入れておられると思ったのは子どもの発達を意識した取り組みです。ブックスタートやセカンドブック、図書館まつりには私も行ってびっくりしましたけれども、玄関前には親子連れがわんさか集まっていて、子どもたちが目を輝かせて参加していました。  そして、水俣ならではの取り組みである環境絵本大賞は、全国公募という規模の大きさもさることながら、このイベントに付随して行われているワークショップが子どもにとてもよい刺激を与えていると感心しています。というのは、このワークショップが始まったときに参加していた生徒が私の地元の緑東中学校の生徒ばかりでしたので、どんなことを書いているのかなと感想文や創作した作品を興味を持って読んだことがありました。明らかに対象物の捉え方が多角的で豊かになっていると感じました。こうした取り組みは宮本前市長の日本一の読書のまちづくりのお考えのもとで大きく発展してきたと解釈しております。その成果が先ほど数字でもお答えいただきましたけれども、利用者が900人ぐらい、貸し出し数が1万冊ぐらいふえているということで、成果も出ております。ぜひ、今後とも継続して取り組んでいただきたいと思っております。  一方で、公立図書館の望ましい基準に照らしたとき、水俣市立図書館ができていないことも多々あるというのも事実です。その原因の一つが、先ほど答弁にもありましたようにかなりの空間的な制限があるということです。  日本図書館協会は、図書館がその役割を機能させ得る最低の基準は蔵書5万冊、専任職員3名、規模800平米としています。さらに人口規模ごとに目標の数値を出しているんですけれども、水俣市の人口規模でいくと、蔵書は15万5,589冊、面積1,850平米が必要ということです。現在の図書館が711平米しかないというのはいかにも狭いわけです。  そこで、2回目の質間をいたします。1点だけです。  このようにスペースが限られているという理由から、実現できていないことにどのようなことがありますか。率直にお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(福田 斉君) 吉本教育長。 ○教育長(吉本哲裕君) ただいま髙岡議員が申されましたとおり、図書館の使命というのは大変大きく、図書館の利用やサービス提供のあり方は多岐にわたっていると考えております。  利用者に直接対応しているのは、図書館の職員でありますけれども、図書館職員から特に小中高生の長期休暇期間中の学習コーナーにおいては、たくさんの児童生徒の利用をいただいております。時には、利用者の希望に添えない場合もあるのではないかと、そういった声があるということです。  また、閲覧コーナーにおいても、広さを確保できれば、もっとゆったりとした空間の中で読書に親しんでいただけるのではないかと、そういった声も聞いております。  本館においては、これまでどおり利用者に足を運んでいただくために、古本市や図書館まつりなどのイベントの開催、展示では、夏休みに自由研究や読書感想文に関する本の紹介や、芥川賞や直木賞の受賞者発表後に著者に関する本の紹介など、旬な展示を行っております。また、スペースに限りがあるため、図書館に来なくてもより多くの方に本に親しんでもらえるように、移動図書館そほう号や動く絵本館みなよむ号、市内の各小中学校への図書配本などを行っております。  今後も引き続き限られた広さの中で、職員が知恵を絞って利用者にとって魅力のある図書館となるように努めてまいります。 ○議長(福田 斉君) 髙岡朱美議員。 ○(髙岡朱美君) 図書館のほうでスペースがないということで、いろいろ工夫されて、地域にみずから出て行っているというのは、非常に頑張っているなというふうに私も見ております。ただ、やっぱり学習スペースがないとか、閲覧コーナーにゆとりがないので、もっとゆとりが欲しいというような声が出ているということでした。こういった課題をある試みによって大幅に改善させて、さらに大変大きな成果を上げているところがあることを紹介したいと思うんです。  1つ目が、北海道滝川市です。ここは実際に見てまいりました。滝川市の人口は4万1,000人で、面積は水俣より少し狭いくらいのまちです。従来の図書館は、昭和48年に建てられたもので3階建てのしゃれた建物だったそうです。しかし、延床面積は1,192平米あるものの、複雑な構造だったため閲覧スペースは485平米しかなく、蔵書も11万冊のうち、開架できたのは3万5,000冊だったそうです。文化センターに隣接しておりましたけれども、まちの中心部から少し離れており、とはいっても車で5分くらいだそうですけれども、住民からはアクセスの悪さを指摘する声が多かったそうです。平成18年に老朽化による建てかえが計画をされました。まちの中心部へ移転しようということになり、そして、移転先に選んだのが市庁舎の2階だったんです。  滝川市の庁舎はまちの規模にしては大きく11階建てです。行財政改革により500人いた職員が300人台に減ったこともあり、2階部分の機能を3階に移して移設をしました。  その結果どのような変化があったかといいますと、まず面積ですが、1,412平米になりました。開架冊数も6万冊にふえましたけれども、ちょっと残念なのが、この建物がもともと図書館用の建物ではなかったために、重量制限がありこれ以上置けなかったのだそうです。オープンした図書館の評判は極めてよく、来館者は移転前の3万6,000人から16万3,000人と4.5倍に、貸出冊数も9万1,000冊から20万8,000冊と2倍以上になりました。その後もほぼ同じ程度で推移をしています。  特徴として、特に中高年の男性の利用がふえたと言われていました。もう一つふえたのが、市内の情報です。市庁舎の中に移したことで、あらゆる行政情報を初め、連携している大学、博物館、地元で活動しているさまざまな市民団体や企業などの情報がワンストップで集まってくるようになりました。情報発信する側も多く、受ける方も多いウイン・ウインの関係ですと満足げに説明されました。実際に私も行ってみて、庁舎の1階ロビーかららせん階段を上がっていきますと、もちろんエレベーターもあるんですが、図書館の入り口の前の空間が全て情報スペースになっていました。  自動ドアの入り口を入っていくと、低目の棚が見通しをよくしており、空間が広く、車いすでも自由に動き回ることができます。一番目についたのは、雑誌コーナーでした。物すごい数の雑誌が縦3列、全て表紙が見えるように並べられているのは壮観でした。  お聞きしましたところ、雑誌スポンサード制度を採用しているとのことで、これについては以前、数回にわたって牧下議員が提案されていました。市としても今後取り組みたいとお答えになられております。その雑誌数は、128誌あって、そのうちの73誌は個人や企業の登録者が提供されているということでした。学習スペースとコンピュータールームは完全に別にしてあり、学習に集中できるようになっていました。そのほか御紹介したいことはいろいろありますけれども、長くなりますので、最後に庁舎の中につくって、困ったことがありますかとお聞きしました。  1つは、ビルが吹き抜けの構造になっているために、たまに1階の市民課からトラブルがあって大きな声が聞こえてくることと、高校生の利用がふえたことに伴って、マナーを注意する場面が時々あることを挙げられました。ただ、これは防げる問題だと思います。  もう一カ所紹介したいと思います。岐阜県飛騨市です。飛騨市は旧古川町、河合村、宮川村、上岡町が平成16年に合併してできた市です。人口は2万4,000人で水俣とほぼ同じぐらい、面積の93%を森林が占めています。  飛騨市役所のある古川町は、公立高校が移転した後の旧校舎を改装して図書館として利用していました。総面積は1,104平米、蔵書は3万3,000冊でした。  平成21年に現市役所の隣に役所機能の一部が入った複合施設として新築をされました。図書館の延べ床面積は3,390平米、蔵書8万冊となりました。移転前と後の利用状況をお電話で聞いたところ、ここでも来館者数が1万300人から4万2,800人にと4倍に、多い年は5万人を超えています。貸し出し冊数も3万5,200冊だったのが14万8,000冊とこちらも4倍以上、多い年は18万冊という記録もあります。  このほかよかったことをお聞きしましたら、行政が近いことで業務が効率的になったことを挙げられました。図書館ホームページをのぞいてみましたら、大人の時間と銘打って、定期的に夜音楽を聴き、コーヒーを飲みながら朗読会をするという珍しい取り組みをされていました。写真を見ると、ミニコンサートができるようなスペースにソファーを並べて、ゆったり聞き入っている市民の方の姿が映っています。  飛騨市さんのほうにも何か困ったことがあるかを聞きました。市民の方が時々市役所と間違えて入ってこられるくらいですとおっしゃっていました。  念のためですが、滝川市も飛騨市も、従来の図書館がそれほど離れていたわけではありません。これほど利用がふえたのは、市庁舎という機能と一体にしたことが功を奏したと言っていいと思います。  さらに、もう一つのポイントは、財政面です。滝川市は、新築して移転する場合と庁舎に移転する場合の両方を検討しています。庁舎のほうは新築した場合の10分の1で済んだそうです。水俣市公民館も既に築35年たっております。20年後に同じ場所に建てかえをするとなれば、広さの問題は解決しません。新たに移転先を探すとなれば場所の問題が出てきます。庁舎と一体にすれば、広さの問題が解決する。将来の財政負担を軽くして、さらに効果が4倍、あるいは5倍になるわけです。今ちょっと無理をして支出をしたとしても、十分価値があるんじゃないかというふうに私は考えました。  庁舎建てかえのチャンスは50年に一度しか巡ってきません。これから設計段階に入る新庁舎ですけれども、このチャンスを逃さずに、思い切ってワンフロア全て市立図書館として利用するという計画を考えてはみられないか、教育長、そして、市長それぞれお考えをお聞きしたいと思います。
    ○議長(福田 斉君) 吉本教育長。 ○教育長(吉本哲裕君) 新庁舎建てかえに当たって、図書スペースといいますか、図書館を1階フロアに使って併設することは考えられないのかということでございますけれども、新庁舎との兼ね合いには教育委員会が判断することではありませんけれども、昨年度、図書館・公民館施設の耐震改修工事を実施してございまして、施設自体はまだ使用が可能であると私のほうでは認識いたしております。  同様の施設を新庁舎に併設することは難しいとは思いますが、今後新庁舎の設計段階で図書コーナーの設置等、検討していただけるものではないかと、そのように思っております。 ○議長(福田 斉君) 西田市長。 ○市長(西田弘志君) 図書館の問題は、私も議員のときから非常に関心を持っておりました。  やっぱり狭いですし、夏場、学習スペースはもういっぱい、子どもたちが家よりは図書館で勉強したいと思ってもいっぱいの状態でして、非常にこれを何とかしたいという思いはございます。  私もいろんなところを見させていただいて、出水の学習コーナーはきちっとした部屋でございますし、湧水町も非常にきれいな図書館がございます。大きいところで八代、熊本は別格としても、益城もいいのがございました。大津もいいですね。いろんなところに行ったときに見させていただいて、何か参考にならないかというのは昔から考えておりました。  今回、庁舎建てかえに当たっても、山鹿市が庁舎建てかえられて、庁舎と横に併設して、ほとんどつながっているんですけど、ホールがあって、その2階に図書館というよりは図書コーナー、それでも図書がずっとあるんですけど、見させていただきました。参考にもなりました。  今度の基本構想に掲げております誰もが使いやすく市民に親しまれる庁舎という考えから、つながっていくとは思いますが、今後どういった形でできるかを設計段階で検討をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(福田 斉君) 以上で、髙岡朱美議員の質問は終わりました。  これで、本日の一般質問の日程を終了します。  次の本会議は明6日に開き、一般質問を行います。  なお、議事の都合により、あすの本会議は午前9時30分に繰り上げて開きます。  本日はこれで散会します。                                午後3時27分 散会...