水俣市議会 2015-03-19
平成27年3月第1回定例会(第4号 3月19日)
平成27年3月第1回定例会(第4号 3月19日)
平成27年3月第1回
水俣市議会定例会会議録(第4号)
平成27年3月19日(木曜日)
午前10時0分 開議
午前11時29分 閉会
(出席議員) 16人
大 川 末 長 君 岩 村 龍 男 君 谷 口 明 弘 君
田 口 憲 雄 君 髙 岡 利 治 君 塩 﨑 信 介 君
藤 本 壽 子 君 中 村 幸 治 君 川 上 紗智子 君
福 田 斉 君 牧 下 恭 之 君 渕 上 道 昭 君
真 野 頼 隆 君 谷 口 眞 次 君 緒 方 誠 也 君
野 中 重 男 君
(欠席議員) なし
(職務のため出席した
事務局職員) 5人
事 務 局 長 (田 畑 純 一 君) 次 長 (鬼 塚 吉 文 君)
主 幹 (岡 本 広 志 君) 主 幹 (深 水 初 代 君)
書 記 (山 口 礼 浩 君)
(説明のため出席した者) 15人
質疑の中で、1日
平均給水量が前年度比でマイナス約7%と減少している要因についてただしたのに対し、人口減のほか、各家庭等で
洗濯機等節水型の機器の普及や市民の節水意識の向上による使用水量の減少があると考える。
また、漏水等に対しても、今後も対策を進め、解消に努めてまいりたいとの答弁がありました。
特に討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第36号から議第43号まで、
指定管理者の指定について申し上げます。
これらの議案は、みなまた
環境テクノセンター、水俣市湯の
鶴温泉保健センター、みなまた観光物産館まつぼっくり、水俣市
地域農業担い手育成センター、水俣市
久木野ふるさとセンター、水俣市
東部センター、水俣市はぜのき館、湯の
児フィッシングパークの
指定管理者の指定について、地方自治法第244条の2第6項の規定により、提案するものであるとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、議第43号の湯の
児フィッシングパークの
指定管理者については、他の施設が3年間等の複数年の委託であるのに、1年間の委託となっているのはなぜかとただしたのに対し、当該施設は以前、経営が厳しい状況が続いていたことがあるため、1年毎に委託の条件等を見直すこととしたものであるとの答弁がありました。
特に討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第46号市道の路線廃止について申し上げます。
本案は、エコパーク内にある市道が、熊本県港湾課所管の臨港道路として一体的に管理されることとなったため、路線廃止について、道路法第10条第3項の規定に基づき提案するものであるとの説明を受けました。
特に質疑、討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第47号市道の路線認定について申し上げます。
本案は、関係する地権者からの寄付の申し出のあった私道が、水俣市道認定基準を満たすことから、路線認定について、道路法第8条第2項の規定に基づき提案するものであるとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、この道路では中に入ってUターンはできるのかとただしたのに対し、転回場所を有しており、Uターンが可能であるとの答弁がありました。
また、市道認定基準には、どのような要件があるのかとただしたのに対し、主に幅員が4メートル以上で通り抜け又は転回ができること、沿道に5戸以上の建物を有すること等があり、本路線は全ての要件を満たすものであるとの答弁がありました。
特に討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第48号水俣市の特定の事務を取り扱わせる郵便局の指定等について申し上げます。
本案は、地方公共団体の特定の事務の郵便局における取扱いに関する法律第3条第3項の規定により、制定しようとするものであるとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、これまでの4郵便局での実績はどうか、また、今後市内のほかの郵便局もふやしていく計画があるのかとただしたのに対し、郵便局での証明書等の交付状況は、平成24年度が104件、平成25年度が119件、平成26年度が2月末現在で76件である。ほぼ同じような件数で推移しているが、地域の方々の利便性のため、引き続き指定をしていく必要があると考える。ふやすことは、今のところ考えていないとの答弁がありました。
特に討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第49号平成26年度水俣市
一般会計補正予算第8号中付託分について申し上げます。
補正の主な内容は、国の平成26年度補正予算に盛り込まれた地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金を活用した事業の経費として、第2款総務費に、住民向け交流サイト構築事業、第5
款農林水産業費に、水産業ブランド戦略推進事業、第6款商工費に、プレミアム商品券発行事業などを計上している。
なお、財源としては、第14款国庫支出金、第15款県支出金、第19款繰越金、第20款諸収入をもって調整している。
このほか、繰越明許費補正として、地方創生総合戦略推進事業外7件を追加し、緑の産業再生プロジェクト促進事業の金額の変更を計上しているとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、水俣商工会議所が事業主体となりプレミアム商品券を発行されるが、どのような内容で予定されているかとただしたのに対し、今回のプレミアム商品券は1枚1,000円の共通券12枚綴りのものを予定、また、12枚のうち1枚か2枚を水俣市のほか出水市でも使えるものにしたいと聞いている。この使用結果を、水俣の消費者が出水市のどういう店舗で買物をされているか等、消費動向の分析の資料に活用したいというものである。市の方からも意見を申し上げ、購入は水俣市民に限る形で進めること等をお願いしている。まだ内容が決定したものではないが、相互に意見を交わしながら進めてまいりたいとの答弁がありました。
また、戸建住宅リフォーム助成の詳細についてただしたのに対し、対象となるのは20万円以上の事業であり、事業費の20%を補助、限度額は20万円であるとの答弁がありました。
特に討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
最後に、請第1号消費税10%への
引き上げ中止の
意見書提出を求める請願について申し上げます。
本請願については、介護に関しては職員の賃金は引き上げられる一方、介護報酬は減額となり、トータルでは減少になるため、賃金とは別の一時金など職員の処遇面は後退するのではないかという懸念がある。医療に関しても、給食費の個人負担が上がるなど、引き上げ分は社会保障に使われるべきものではなかったのかという疑問が市民の中にはある。公共事業については、地方ではなく大都市部の大型開発に使われ、防衛費に関しても、新たにオスプレイの配備がされるなど、以前より増加につながっている。よって、本請願の趣旨は妥当であり、採択すべきであるという意見と、消費税10%引き上げについては、自民、公明、民主の3党が合意をし、国の将来を見通して引き上げるべきと決定されたものであるので、
引き上げ中止の
意見書提出を求める本請願には賛成しがたいという意見があり、採決の結果、賛成少数で不採択とすべきものと決定しました。
以上で
総務産業委員会の審査報告を終わります。
○議長(
大川末長君) 次に、厚生文教委員長塩﨑信介議員。
(厚生文教委員長 塩﨑信介君登壇)
○厚生文教委員長(塩﨑信介君) ただいま議題となりました案件のうち、
厚生文教委員会に付託されました議案について、委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。
まず、議第2号水俣市
地域包括支援センターの人員及び運営に関する基準を定める条例の制定について申し上げます。
本案は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律による
介護保険法の一部改正に伴い、
地域包括支援センターの人員及び運営に関する基準を定めるため、本案のように制定しようとするものであるとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、今回の条例の制定によりこれまでと変わるところはあるのかとただしたのに対し、これまでと変わるところはなく、今までは国の省令で基準が定められていたが、地方分権一括法により市町村条例で定めることとなったため、今回制定しようとするものであるとの答弁がありました。
特に討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第3号水俣市
指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに
指定介護予防支援等に係る
介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の制定について申し上げます。
本案は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律による
介護保険法の一部改正に伴い、
指定介護予防支援の事業に関する基準並びに基準該当
介護予防支援の事業に関する基準等を定めるため、本案のように制定しようとするものであるとの説明を受けました。
特に質疑、討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第4号水俣市
学校体育施設等使用条例の制定について申し上げます。
本案は、市立小学校及び中学校の体育施設等を、学校教育の支障のない範囲において、一般市民の使用に供することに関し、所要の規定の整備を行うため、本案のとおり制定しようとするものであるとの説明を受けました。
特に質疑、討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第5号水俣市保育の実施に関する条例を廃止する条例の制定について申し上げます。
本案は、子ども・子育て支援法の施行に伴い、保育の実施基準の内容が改正されたため、本案のように制定しようとするものであるとの説明を受けました。
特に質疑、討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第9号水俣市
予防接種実費徴収条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、予防接種法施行令の一部改正に伴い、所要の規定の整備を行うため、本案のように制定しようとするものであるとの説明を受けました。
特に質疑、討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第10号水俣市
介護保険条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律並びに
介護保険法施行令及び介護保険の国庫負担金の算定等に関する政令の一部を改正する政令及び
介護保険法施行規則等の一部を改正する省令の施行に伴い、本案のように制定しようとするものであるとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、軽減した部分はどこが負担するのかただしたのに対し、国が2分の1、県と市が4分の1ずつであるとの答弁がありました。
また、消費税が8%に上がった分が交付金となるのではないかただしたのに対し、消費税増税分を財源として交付金に充てられている。ただし、消費税10%が先送りになったことで、今回の条例改正案で提案している軽減策について平成27年度分は第1段階のみの軽減とし、平成29年度に10%に引き上げられた時に第2段階、第3段階までの人たちを対象とした軽減が完全実施される予定であるとの答弁がありました。
討論においては、今回の介護保険料基準額の引き上げについて、全体のサービスの充実を考えると、介護保険の財政的枠組みによって引き上げざるを得ないことはわかるが、今の市民の生活実態を考えると一般会計から繰入を行い、できるだけ介護保険料を抑制すべきと考えるため、この条例には賛成できないという意見がありましたので、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第11号水俣市
介護保険等運営委員会条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、
介護保険法の一部改正に伴い、所要の規定の整備を行うため、本案のように制定しようとするものであるとの説明を受けました。
特に質疑、討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第12号水俣市
介護保険法に基づく
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に係る基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律及び地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律の施行に伴い、所要の規定の整備を行うため、本案のように制定しようとするものであるとの説明を受けました。
特に質疑、討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第13号水俣市
介護保険法に基づく
指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに
指定地域密着型介護予防サービスに係る
介護予防のための効果的な支援方法に係る基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律及び地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律の施行に伴い、所要の規定の整備を行うため、本案のように制定しようとするものであるとの説明を受けました。
特に質疑、討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第15号水俣市
病院事業使用料及び
手数料条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、セカンドオピニオン外来を設置するにあたり、相談料金を定める必要があるため、本案のように制定しようとするものであるとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、セカンドオピニオン外来を実施する診療科5科を挙げているが、実施する科としない科の判断はあるのかただしたのに対し、各科にセカンドオピニオン外来を実施するかの意向調査を行ったところ、5科から実施可能との回答があったためであるが、今後、ほかの科でも実施する可能性はあるとの答弁がありました。
特に討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第16号平成27年度水俣市
一般会計予算中付託分について申し上げます。
歳出の主な内容は、第3款民生費に、自立支援給付費、法人立保育所運営費負担金、生活保護費、児童手当、次世代育成支援
施設整備事業、老人福祉施設措置費、国民健康保険・介護保険・後期高齢者医療制度等に係る経費、第4款衛生費に、市立
総合医療センターへの繰出金、ごみ処理等に係る
水俣芦北広域行政事務組合負担金、こども医療費助成事業、
合併処理浄化槽設置整備事業、エコ住宅建築促進総合支援事業、太陽エネルギー利用システム導入補助事業、第9款教育費に、小中学校・給食センター・総合体育館・文化会館・図書館などの管理運営経費、小中学校施設耐震化推進事業、図書館・公民館
施設整備事業、みなまた環境絵本大賞事業、淵上毛錢生誕100年記念事業、各種文化・スポーツ振興事業費などを計上している。
これらの財源としては、第1款市税から第20款市債までの歳入をもって充当している。
このほか地方債として
過疎対策事業債外6件を計上しているとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、物忘れ相談プログラムのMSPとはどのようなものなのか、また、物忘れ相談医療機関に9台を試験設置し、そこに訪れた人たちにスクリーニング体験をしてもらい、その後、どのような施策や事業につなげていくのかただしたのに対し、MSPとは、物忘れの度合いや認知症及び軽度認知障害の早期発見、早期予防につなげるための簡易スクリーニングのプログラムであり、高齢者等の相談支援を行う介護や福祉施設に導入されており、タッチパネル式で10数問の問題を気軽にゲーム感覚で体験できる相談支援のためのプログラムである。
認知症の早期発見・早期予防のため、医師会と連携し、MSPを医療機関に設置することで、高齢者の方々が、かかりつけの医療機関を定期受診する際に、気軽にMSPを体験していただき、かかりつけの先生からの
介護予防事業や認知症専門医への紹介受診等につなげていくことを目指していることから、平成27年度から2カ年間の予定で試験的に9つの物忘れ相談医療機関に先行モデルとして協力していただき、実施する予定となっているとの答弁がありました。
また、水俣病資料館の改修はどのようになっているのかただしたのに対し、今回の資料館の改修は中身の展示物の改修であり、水俣病資料館を建設して20年が過ぎたことから展示物の改修を行い、来年5月1日の水俣病公式確認60年に合わせてリニューアルオープンを考えているとの答弁がありました。
また、給食センターでは現在何食分の給食を作り、一食分はいくらなのかただしたのに対し、11校分の児童・生徒、職員分で一日2,000食分を作っており、給食費は小学生が一食225円、中学生が一食265円である。来年度も値上げをせず、この値段でいく方針であるとの答弁がありました。
また、水俣市公民館の太陽光発電システム設置工事費が、15キロワット発電にしては高額ではないかとただしたのに対し、太陽光発電システムと蓄電池を設置するものであり、水俣市公民館は防災計画で100人を収容することになっていることから、トイレやホールなどの配電設備の工事も含まれているためであるとの答弁がありました。
特に討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第17号平成27年度水俣市
国民健康保険事業特別会計予算について申し上げます。
予算の総額は、歳入歳出それぞれ46億431万6,000円を計上している。
主な内容は、第1款総務費、第2款保険給付費、第3款後期高齢者支援金等、第6款介護納付金、第7款共同事業拠出金、第8款保健事業費などを計上している。
これらの財源としては、第1款国民健康保険税、第3款国庫支出金、第4款県支出金、第5款療養給付費等交付金、第6款前期高齢者交付金、第7款共同事業交付金、第9款繰入金などをもって充当している。
また、
債務負担行為として、特定保健指導業務委託料を計上しているとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、本市の国民健康保険税の計算方式についてただしたのに対し、水俣市では所得割、資産割、均等割、平等割の4税方式をとっており、熊本県で4税方式は水俣市と上天草市の2市であるとの答弁がありました。
また、全国的な流れでは資産割を含めた4税方式が先行しているのかただしたのに対し、全国で約1,700ある自治体で4税方式と3税方式を比較すると4税方式で賦課している自治体の方が多いが、大規模自治体では資産割をなくした3税方式での賦課が多く、国保制度改革(案)で厚生労働省が示した基準としても3税方式で保険料の均一化を図るよう報告書等が出されていることから、本市としても3税方式へ進んでいくと考えているとの答弁がありました。
特に討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第18号平成27年度水俣市
後期高齢者医療特別会計予算について申し上げます。
予算総額は、歳入歳出それぞれ3億8,701万1,000円を計上している。
主な内容は、第1款総務費、第2款諸支出金を計上している。
これらの財源としては、第1款保険料、第3款繰入金などの歳入をもって充当しているとの説明を受けました。
特に質疑、討論もなく、採決の結果、
全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第19号平成27年度水俣市
介護保険特別会計予算について申し上げます。
予算の総額は、歳入歳出それぞれ34億7,593万4,000円を計上している。
主な内容は、第1款総務費、第2款保険給付費、第3款地域支援事業等を計上している。
これらの財源としては、第1款保険料、第4款国庫支出金、第5款支払基金交付金、第6款県支出金、第7款繰入金等をもって充当しているとの説明を受けました。
特に質疑はなく、討論において、今回の介護保険料基準額の引き上げについては、全体のサービスの充実を考えると、介護保険の財政的枠組みによって引き上げざるを得ないことは分かるが、今の市民の生活実態を考えると一般会計から繰入を行い、できるだけ介護保険料を抑制すべきと考えるため、この予算には賛成できないという意見がありましたので、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第21号平成27年度水俣市
病院事業会計予算について申し上げます。
収益的収入に70億6,484万5,000円、
収益的支出に70億1,339万7,000円、
資本的収入に3億2,382万4,000円、
資本的支出に8億5,778万4,000円を計上している。
収益的収入の主な内容については、入院収益、外来収益等の医業収益、他会計補助金、負担金等の医業外収益等を計上している。
収益的支出の主な内容については、職員等の給与費、薬品費等の材料費、委託料、賃借料、光熱水費等の経費や企業債利息等を計上している。
次に、
資本的支出の主な内容については、内視鏡情報管理システムやデジタルX線TVシステム、超音波白内障手術装置等の器械備品購入費、
企業債償還金等を計上している。
このほか、企業債については、医療機械器具等整備事業の病院事業債及び
過疎対策事業債を計上している。
また、
債務負担行為として、看護システムライセンス使用料を新たに設定するものであるとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、平成27年度の奨学生制度において、応募数と合格者数についてただしたのに対し、奨学生の応募状況については、18名の応募があり、3名を合格としたとの答弁がありました。
また、MRIが使えない時期があったと聞いたが、現在の状況はどうなのかただしたのに対し、MRIについては更新の時期に入ったため、国の補助金を活用し入れかえ工事を現在行っているとの答弁がありました。
また、MRIが使えない時期はどのように対応しているのかただしたのに対し、当センターには1.5テスラのMRIと国立水俣病総合研究センターが水俣病関連の検査時に使用する3テスラのMRIが設置されており、現在は1.5テスラのMRIが使用できないため、ほかの病院を紹介しているが、緊急時においては国立水俣病総合研究センターと協議し3テスラのMRIを使用して検査しているとの答弁がありました。
特に討論もなく、採決の結果、
全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第49号平成26年度水俣市
一般会計補正予算第8号中付託分について申し上げます。
補正の主な内容は、国の平成26年度補正予算に盛り込まれた地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金を活用した事業の経費として、第3款民生費に、子ども・子育て世帯応援事業、第4款衛生費に、リサイクル推進事業、第9款教育費に、学校ICT活用推進事業などを計上している。
なお、財源としては、第14款国庫支出金、第15款県支出金、第19款繰越金、第20款諸収入をもって調整している。
このほか、繰越明許費補正として、子ども・子育て世帯支援事業外4件を追加している。
債務負担行為補正として、
公民館分館管理委託料外1件の変更を計上しているとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、キエーロの購入費助成は何台分を想定しているのかただしたのに対し、補助上限1万円で100台分であるとの答弁がありました。
また、第一中学校の特別支援学級の生徒が専用で使用するタブレット端末の台数についてただしたのに対し、生徒13名分と支援員2名分を合わせて15台であるとの答弁がありました。
また、タブレット端末の値段とメーカーについてただしたのに対し、一台8万円で予算を立てており、メーカーについてはこれから決めていくとの答弁がありました。
特に討論もなく、採決の結果、
全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
最後に、議第30号から議第35号まで、議第44号から議第45号、議第50号及び議第51号までの
指定管理者の指定について申し上げます。
本案は、水俣市厚生会館、ふくろふれあい
学童クラブ、二小ふれあい
学童クラブ、一小ふれあい
学童クラブ、水俣市
高齢者福祉センター、水俣市
ワークプラザ、
水俣市立蘇峰記念館及び
徳富蘇峰・蘆花生家、水俣市文化会館、水俣市
公民館分館、
水俣市立武道館の
指定管理者の指定について、地方自治法第244条の2第6項の規定により、本案のように提案するものであるとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、議第30号から議第32号の
学童クラブの利用料金についてただしたのに対し、月額6,000円で、夏休みなどの長期期間については料金が上がるとの答弁がありました。
また、議第45号の水俣市文化会館の指定管理について、これまで3年間の契約であったが、5年間に変更となった理由と、振興公社が
指定管理者として管理していた期間の実績をどのように評価し、それを含めた中での選定結果により、今回も振興公社に決まったのかただしたのに対し、契約期間が3年間から5年間に変更になったのは、県においても3年間もしくは5年間ということが多くなってきているためであるが、条件としては特殊な技法や引き継ぎといったものを要する施設管理となる。文化会館は、吊り物の操作等が必要であることから、5年間の指定管理とした。これについては、公募の段階で5年間の指定管理としており、結果的に振興公社が選定されたが、振興公社の実績を踏まえて5年間としたわけではないとの答弁がありました。
また、文化会館での企画や催しなどは
指定管理者が決めることができるのかただしたのに対し、基本的に自主文化事業については
教育委員会が企画しているが、平成26年度に実施したピアノコンサートなど
指定管理者が独自で行った事業もある。ただし、市が予算を積算する中では当然
指定管理者の独自の事業は入っていないため、
指定管理者が管理委託料以外の財源を活用して実施することになるとの答弁がありました。
特に討論もなく、採決の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で
厚生文教委員会の審査報告を終わります。
○議長(
大川末長君) 次に、水俣市
政治倫理条例検証特別委員長真野頼隆議員。
(水俣市
政治倫理条例検証特別委員長 真野頼隆君登壇)
○水俣市
政治倫理条例検証特別委員長(真野頼隆君) ただいま議題となりました案件のうち、水俣市
政治倫理条例検証特別委員会に付託されました陳第1号水俣市
政治倫理条例の一部改正を求める陳情について、委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。
当特別委員会は、今定例会初日に設置され、県下各市を初め、判例資料等を参考に審査を行ってきました。
議論については、条例全体を時間をかけて見直すべき、この改正だと後退したものと見られ、議会の品位が問われるという意見と、今回は陳情にもあるように、条例の第5条にしぼって議論すべき、門戸を閉ざす状況であるので、若い世代、経営感覚を持った人材に機会が与えられてないのではないかという意見に分かれましたが、対象が議員のみならず市長等も関連するものであるため、早急に結論を出すべきものではないとの結論にいたりました。
よって、本陳情については、採決の結果、賛成者がなく、不採択とすべきものと決定しました。
なお、改選後の議会においては、
政治倫理条例だけでなく、議会全体を見直すことを協議するための議会改革の特別委員会を早急に立ち上げられることを申し添えます。
以上で水俣市
政治倫理条例検証特別委員会の審査報告を終わります。
──────────────────────────
○議長(
大川末長君) 以上で委員長の審査報告は終わりました。
これから委員長の審査報告に対する質疑に入ります。
ただいまの委員長の審査報告について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(
大川末長君) 質疑なしと認め、これで委員長報告に対する質疑を終わります。
これから討論に入ります。
川上紗智子議員から議第10号及び議第19号について、岩村龍男議員及び野中重男議員から請第1号について、それぞれ討論の通告があります。
これから順次発言を許します。
初めに、川上紗智子議員。
○(川上紗智子君) 日本共産党の川上紗智子です。
私は、議第10号水俣市
介護保険条例の一部を改正する条例の制定について及び議第19号平成27年度水俣市
介護保険特別会計予算について、あわせて反対討論をいたします。
介護保険料は、制度開始当初の第1期、平成12年度から14年度と比べ、第5期は1.7倍にはね上がり、基準月額は、全国平均4,972円となっています。水俣市の第5期は、5,350円ですが、これは全国平均、県平均より高くなっているということでした。
今回の条例改正では、平成27年度から平成29年度の第6期の保険料の基準額を月5,980円としていますが、第5期と比べ630円の増額となります。
このように保険料が高くなっているのは、この間、住民の要望に応え、小規模施設の整備など介護サービスの充実に伴い、介護給付の増加によるものだと考えられます。また、この間、水俣市では、所得に応じた負担となるように保険料を決める所得段階を既に11段階としています。また、
介護予防に取り組み、介護度が重症にならないように努力をされていること、私はこのことは評価します。
けれども、私どもが実施をいたしました市民アンケートの中で、最も負担が重いものは何かという問いに対して、介護保険料の負担が重いんだという多くの声を見たときに、今度の引き上げに賛成することはできません。
介護保険の制度においては、65歳以上の人が負担する介護保険料が、介護サービスの利用がふえ、介護給付費が増大すればするほど比例して上がっていくという特徴があります。全国平均で見てみますと、厚生労働省の推計でも2025年度にはさらに現在の1.6倍、基準月額で全国平均約8,200円程度になるとしています。国・県・市が負担する公費5割、保険料5割の現在の介護保険の財政的枠組みは、高齢者の負担できない高額な保険料を招くことになり、限界を超えています。
これを打開する方向は、公費5割の制約を取り払い、必要な公費を投入する以外にありません。私は特に国の公費投入が求められていると思います。また、一般財源の繰り入れ可能という国会答弁なども生かして、介護保険料の引き下げを検討するべきであったと思います。
よって、議第10号及び議第19号に対して、反対であります。
以上で終わります。
○議長(
大川末長君) 次に、岩村龍男議員。
○(岩村龍男君) おはようございます。
創水会の岩村です。
私は、請第1号消費税10%への
引き上げ中止の
意見書提出を求める請願について、反対の立場でいたします。
今回の改革では、消費税率の引き上げによる増収分を含む消費税収の全てを社会保障の財源とし、社会保障の充実・安定化を図るものです。急速な少子高齢化が進む中で、受益と負担の均衡が取れた持続可能な社会保障制度を構築し、次の世代への負担のつけ回しを減らすことにつながります。地域での必要な医療・介護を受け続けられるよう病院や在宅医療・介護の体制の整備、保育の受け皿を確保することや、幼児教育・保育の質量の充実や子育ての相談、一時預かりの場をふやすなど、地域の事情に合った子育て支援の一層の充実など、主だったものがあります。
また、消費税の特徴としては、税収が景気や人口構成の変化に左右されにくく、働く世代など特定のものに負担が集中することはなく、経済活動に中立であり、高い財源調達力があります。社会保障の安定した財源を確保する観点から、消費税は、財源調達手段としてふさわしいと考えます。
よって、この請願には反対です。
○議長(
大川末長君) 次に、野中重男議員。
○(野中重男君) 日本共産党の野中です。
私は、請第1号消費税10%への
引き上げ中止の
意見書提出を求める請願について、賛成討論を行います。
この請願は、2014年4月1日から消費税が8%に引き上げられ、市民生活と中小零細企業の生活と経営は限界的困難に直面しており、政府が決定している10%への引き上げは中止するように意見書を上げてほしいというものであります。
市民の皆さんの声をぜひ聞いていただきたいと思います。
アベノミクスで円安になり、外国から入る商品が値上がりしています。それに消費税8%への値上げが拍車をかけています。物価が上がり、生活はだんだん苦しくなっています。消費税は、低所得者ほど負担が重くのしかかっています。また、市内の中小小売の商店でも売り上げが落ち、これ以上消費税が上がれば商品がさらに売れなくなり、もう商売が立ち行かない、悲鳴が上がっています。賛成者は、市内の中小零細企業の皆さんの声を率直に聞くべきであります。
それから今、増収分は社会保障のために全部使われてるという議論がありましたけれども、増収分は5兆円であります。この5兆円がどのように社会保障に使われているのか、これを具体的に示しながら賛成討論をされるべきであります。医療費でいうと、入院給食の1日の負担金額が約160%ぐらいになります。介護については、第1段階、第2段階の方については一定の補助がありますけれども、8%に上げたからといって3段階から11段階の人たちの保険料を軽減するというふうになっておりません。これらの事実を見ても消費税が社会保障に使われてるというのは、私は事実と違うというふうに思います。
そもそも、今申し上げましたように、医療・介護で改悪を進める一方で、巨大企業には2年間で1.6兆円もの減税をする。こんなうそとごまかしの政治は、私は即刻変えなければならないというふうに思います。
どの世論調査でも消費税増税には、反対が50%を超えています。消費税に頼らなくても財源は確保することができます。所得と利益に応じて税金を納める仕組みに変えればいいのです。
よって、この意見書は、圧倒的多数の市民と国民の願いを反映したものであり、採択されるべきものであると考えます。
以上、賛成討論終わります。
○議長(
大川末長君) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(
大川末長君) 討論なしと認め、これで討論を終わります。
これから採決します。
議第1号水俣市教育長の勤務時間、休暇等及び
職務専念義務の特例に関する条例の制定についてから、議第9号水俣市
予防接種実費徴収条例の一部を改正する条例の制定についてまで、9件を一括して採決します。
本9件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。
本9件は、委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(
大川末長君) 異議なしと認めます。
したがって本9件は、いずれも委員長報告のとおり可決しました。
──────────────────────────
○議長(
大川末長君) 次に、議第10号水俣市
介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
本件に対しては、先ほど討論がありましたように御異議がありますので、起立により採決します。
本件に対する委員長の報告は可決であります。
本件は、委員長報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(
大川末長君) 起立多数であります。
したがって本件は、委員長報告のとおり可決することに決定しました。
──────────────────────────
○議長(
大川末長君) 次に、議第11号水俣市
介護保険等運営委員会条例の一部を改正する条例の制定についてから、議第18号平成27年度水俣市
後期高齢者医療特別会計予算についてまで、8件を一括して採決します。
本件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。
本件は、委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(
大川末長君) 異議なしと認めます。
したがって本8件は、いずれも委員長報告のとおり可決しました。
──────────────────────────
○議長(
大川末長君) 次に、議第19号平成27年度水俣市
介護保険特別会計予算を採決します。
本件に対しては、先ほど討論がありましたように御異議がありますので、起立により採決します。
本件に対する委員長の報告は可決であります。
本件は、委員長報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(
大川末長君) 起立多数であります。
したがって本件は、委員長報告のとおり可決することに決定しました。
──────────────────────────
○議長(
大川末長君) 次に、議第20号平成27年度水俣市
公共下水道事業特別会計予算から、議第51号
指定管理者の指定についてまで、25件を一括して採決します。
本件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。
本件は、委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(
大川末長君) 異議なしと認めます。
したがって本25件は、いずれも委員長報告のとおり可決しました。
──────────────────────────
○議長(
大川末長君) 次に、請第1号消費税10%への
引き上げ中止の
意見書提出を求める請願についてを採決します。
本件に対しては、先ほど討論がありましたように御異議がありますので、起立により採決します。
本件に対する委員長の報告は不採択であります。
したがって請願本件についてお諮りします。
本件は、採択することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(
大川末長君) 起立少数であります。
したがって本件は、不採択とすることに決定しました。
──────────────────────────
○議長(
大川末長君) 次に、陳第1号水俣市
政治倫理条例の一部改正を求める陳情についてを採決します。
本件に対する委員長の報告は不採択であります。
本件は、委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(
大川末長君) 異議なしと認めます。
したがって本件は、不採択とすることに決定しました。
──────────────────────────
◎日程第47 委員会の閉会中の継続審査並びに調査について
総務産業委員会
1 陳第5号 道州制導入・
労働法制改悪に反対し、最低賃金・
公務員賃金の改善を求める
意見書提出に関する陳情について
1
一般行財政並びに商工観光、農林水産、都市計画、
上下水道等に関する諸問題の調査について
1 御所浦港から水俣港間の
旅客船運航再開に関する諸問題の調査について
厚生文教委員会
1 請第5号
国民健康保険財政に関する
意見書提出を求める請願について
1 請第6号
介護保険制度と
介護従事者の
処遇改善に関する
意見書提出を求める請願について
1 陳第11号
介護従事者の
処遇改善の
意見書提出を求める陳情について
1 陳第12号
青少年健全育成基本法の制定を求める
意見書提出に関する陳情について
1 環境、福祉、
総合医療センター並びに教育等に関する諸問題の調査について
議会運営委員会
1
議会運営等に関する諸問題の調査について
1 議会の情報公開に関する調査について
○議長(
大川末長君) 日程第47、委員会の閉会中の継続審査並びに調査についてを議題とします。
各
常任委員会及び
議会運営委員会から、目下委員会において審査中の事件並びに所管事務の調査について、閉会中の継続審査・調査の申し出があります。
お諮りします。
各
常任委員会及び
議会運営委員会から申し出のとおり、閉会中の継続審査並びに調査に付することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(
大川末長君) 異議なしと認めます
したがってそのように決定しました。
──────────────────────────
◎退職議員及び市長のあいさつ
○議長(
大川末長君) ここで、任期満了に伴い、今期限りで勇退される議員及び市長から発言を求められています。
この際、順次発言を許したいと思います。
初めに、緒方誠也議員。
(緒方誠也君登壇)
○(緒方誠也君) おはようございます。
議長より発言の機会をいただきましたので、今期をもって議員生活を終えるに当たり、一言御礼の言葉を述べさせていただきます。
6期24年間、無事に議員としての職責を全うすることができましたのは、先輩議員、同僚議員の皆さん、そして歴代市長を初めとする執行部の皆さんの御指導、御鞭撻をいただいたからできたことであり、この場をお借りして心からの感謝と御礼を申し上げます。
49歳で議員となり、チッソに11年間勤務しながら、ある時は三交代をしながら、岡田市長、吉井市長、江口市長、宮本市長、西田市長に、働く市民の代表としての意見をぶつけ、議論をさせていただきました。
思い出に残ることとして、1回目当選時の平成3年、環境創造水俣実行委員会のメンバーに議会から2人出すことになり、その内の1人に選ばれました。30名を超える各層、各界から選出された委員会でした。事業計画の中で、環境モデル都市宣言の項目があり、これはどういうことか、何がモデルかと質問したことを覚えています。担当者から、モデル都市宣言をする、悪いのもモデルとの答弁にカチンときて、即、そんな悪いモデル都市宣言はいらんと発言し、後日、岡田市長との話し合いの場で、これは問題ではないかと話したところ、私も気にかかっているとの答弁だったので、それでは環境モデル都市づくり宣言をしたらどうかと提案し、平成4年の環境モデル都市づくり宣言となりました。環境モデル都市を目指す行動宣言都市となったわけであります。それから20年間、執行部、役職員、議会及び全市民の努力により、悪いイメージのモデル都市から、真の環境モデル都市、
環境首都の称号の獲得となったことから、大変な喜びを感じています。
また、当選後の平成3年9月議会で、初めて一般質問し、ごみの分別収集を提言し、2回目でもごみ問題を取り上げて、鋭く提言したことを覚えています。岡田市長をして、日本一のごみの分別収集施策となり、全国的に広がったことも大きな思い出であります。
平成7年水俣病の政治解決、平成10年のチッソ抜本支援策づくり、産業廃棄物処分場阻止、水俣病特措法による政治解決等の大問題に大きく関与させていただきました。
議場においては、いろいろな面において、口角泡を飛ばし議論したことが懐かしい思い出となります。
4月の市議会選挙に出馬される皆さん、全員当選をされ、議場に帰ってきてください。そして、みんなで真摯な議論をして、市民に評価される議会をつくり上げてください。
西田市長を初めとする執行部の皆さん、今、水俣は大変な苦しみの中から抜け出し、輝きが見えてきています。西田市長を助け、真に輝く水俣をつくり上げてください。
私も議員生活、24年に悔いはなしの心境で引退させていただきます。今後は一市民として、市政運営に協力し、見守ってまいります。24年間の御支援、本当にありがとうございました。(拍手)
○議長(
大川末長君) 次に、
渕上道昭議員。
(
渕上道昭君登壇)
○(
渕上道昭君) 御挨拶の機会をいただきまして本当にありがとうございます。
今日はノー原稿ですけど、私も本当に数々の思い出があります。
中でも、どうしても忘れないのは、平成15年7月20日ですね。あの宝川内豪雨災害。もうこれはしょっちゅう思うんですけど、その前日は、踊りがエコパークであっておりまして、そこから家に帰って、明くる朝、家の窓を開いたところ、異様な風景を見ることができたのが、今でも頭から離れないんですね。何だろかなと思って、行って、うちの母ちゃんと弟を連れて、その時の動作とアクションは早いものですね。トラックにいろんなスコップとか何かを持って、ちょうど家の前の橋まで行ったんですね。そしたらそこで通行止めなんですよ。どうしようも行けないと思ったんですが、歩いて行って、集地域に吉海重人さんとか、今、慰霊碑がありますけど、その前に行って、呆然と見ておった風景を忘れません。そして、渕上幸男くんちいうのがおるんですが、彼と3人で棒で田んぼを探りながら、見つけるんですね。あのような風景が今でもずっと心に残っております。そういうふうな経験をさせていただいたかなと思っております。
また、議会では、私はあまり勉強していないものですから、ちょっと悪い面もあったんですけれども、いろんな迷惑も議員さんとか、あるいは執行部の方にかけてきたかなと思っております。
これからも話したいこといっぱいありますけれども、元気な議会、そして活発な議会を発揮していただきたいなということをお願い申し上げ、簡単ですけれども、御挨拶といたします。本当にありがとうございました。(拍手)
○議長(
大川末長君) 私も発言を許していただきたいというふうに思います。
(
大川末長君登壇)
○(
大川末長君) 私は、平成15年の統一地方選において議員に当選させていただきまして、この間、3期12年が過ぎたところでございます。その間、議員の皆様並びに市長を初め、執行部の皆様方には大変お世話になりました。いろいろと御指導、御鞭撻をいただきましたことに対しまして、心から感謝と御礼を申し上げたいというふうに思います。
また、私は、企業出身者として議員に当選したわけでございますけれども、どうしても見る目が費用対効果というところに向いてしまいました。行政予算というのは、費用対効果ではかれない部分がございますけれども、やはり貴重な税金を使って執行する予算には費用対効果があるものという観点から、意見を述べさせていただきましたが、近年、執行部の考え方もそういう費用対効果に対する観念が非常に強くなってきたのではないかというふうに思います。税金の無駄遣いがなくなったといいますか、そういうことが近年見られるようになったことを、私は大変うれしく思っているところでございます。
また、この後半の2年間は、議長という重責の職位をいただきまして、大変私に対しましては栄誉ある職位であったというふうに思っております。この間、全国豊かな海づくり大会におきまして天皇皇后両陛下と御食事を一緒にできて、歓談もできたということは、私の生涯にとって忘れられないことでございます。そういう体験をさせていただきましたことを本当にうれしく思っておりますし、皆さんに感謝申し上げたいというふうに思います。
これからは一市民として、微力ながら水俣市の発展に力添えができたらというふうに思っております。また、残られます議員さんは、一致団結して、水俣市の発展と市民の福祉の向上のために頑張っていただきたいというふうに思います。本当にこの12年間お世話になりました。ありがとうございました。(拍手)
○議長(
大川末長君) 次に、川上紗智子議員に許します。
(川上紗智子君登壇)
○(川上紗智子君) 御挨拶の機会をいただきましてありがとうこざいます。
私は、2期8年、決して長くはないとも言えるかもしれませんが、この間、議員の皆さん方、そして執行部の皆さんを初めとして職員の皆さん方には御指導、御鞭撻をいただき、本当にありがとうございました。
この8年間の議員生活の中で、私が一番実感したのが、確かに人口が減っている水俣市ではあるけれども、この中で人こそ水俣の財産なんだ。職員一人一人、皆さんの力を発揮する。そしてその職員の皆さんと水俣市民一人一人が手を携えていくことで、もっと暮らしやすい、みんなが輝く町づくりができていくのではないかと思います。
私もその市民の1人として今後、力を微力ながら尽くしていきたいと思っております。本当にお世話になりました。ありがとうございました。(拍手)
○議長(
大川末長君) 次に、西田市長。
(市長 西田弘志君登壇)
○市長(西田弘志君) 議員の皆様に対しまして、一言御礼を兼ね、御挨拶を申し上げたいというふうに思います。
3月市議会定例会におきましても、本会議並びに各委員会を通じて慎重審議を賜り、心から感謝を申し上げます。皆様からいただました御高見につきましては、今後の市政運営に生かしてまいりたいというふうに思っている次第でございます。
さて、在任期間中、幾多の御功績を残されました皆様の任期もいよいよ間近に迫ってまいりました。
私自身、市長といたしましては、昨年2月からの就任でありますが、過去4年間の市政の跡を振り返りますと、平成23年、本市は、日本で唯一の
環境首都の称号を獲得いたしました。これは議会の御理解のもと、市民の方々による環境保全活動の積み重ねが結実したというふうに思っております。
平成25年には水銀に関する水俣条約外交会議、そして第33回全国豊かな海づくり大会が天皇皇后両陛下をお迎えして本市で開催され、本市の環境のまちへの取り組みの成果を全国、世界に向け発信することができたものと考えております。2大行事の成功は、申し上げるまでもなく、議会のお力添えによるものでございます。皆様のこれまでの御尽力に対し、改めて敬意を表するところでございます。
今回、勇退される議員の皆様方におかれましては、私も個人的には、公私ともに非常に親しくしていただき、仲よくしていただいて、いろんな御言葉もいただいたのを、今、思い出しているところでございます。今後も市政の発展のために御協力をお願い申し上げたいというふうな思いでございます。
また、今度の市議会議員選挙に立候補される皆様におかれましては、見事当選され、再びこの議場でお目にかかれることを心からお待ち申し上げておるところでいたいというふうに思います。
最後に、これまでの御厚情に対しまして深く感謝を申し上げますとともに、御自身の御健康に十分留意いただきますことをお願い申し上げまして、私のお礼の御挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。(拍手)
──────────────────────────
○議長(
大川末長君) 以上で本日の日程は全部終わり、今期定例会の全日程を終了しました。
これで平成27年第1回水俣市議会定例会を閉会します。
午前11時29分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
水俣市議会 議 長 大 川 末 長
署名議員 塩 﨑 信 介
署名議員 渕 上 道 昭...