22番 庄 野 末 藏 君 23番 亀 田 英 雄 君
24番 山 本 幸 廣 君 25番 堀 徹 男 君
26番 野 崎 伸 也 君 27番 大 倉 裕 一 君
28番 村 上 光 則 君
(2)
欠席議員(1人)
10番 前 川 祥 子 君
─────────────────────────
・説明のために出席した者の
職氏名
(1)長 (2)
教育委員会
市長 中 村 博 生 君
教育長 北 岡 博 君
副市長 田 中 浩 二 君
教育部総括審議員兼次長
政策審議監 山 本 哲 也 君 松 岡 猛 君
市長公室長 松 本 浩 二 君 (3)
農業委員会
秘書広報課長 梅 野 展 文 君 会長 白 石 勝 敏 君
総務企画部長 丸 山 智 子 君 (4)
選挙管理委員会
財務部長 佐 藤 圭 太 君
委員長 高 浪 智 之 君
市民環境部長 桑 原 真 澄 君 (5)
公平委員会
健康福祉部長兼
福祉事務所長 委員長 水 本 和 人 君
小 林 眞 二 君 (6)
監査委員
経済文化交流部長中 勇 二 君 委員 江 崎 眞 通 君
農林水産部長 沖 田 良 三 君
建設部長 潮 崎 勝 君
─────────────────────────
・職務のために議場に出席した
事務局職員の
職氏名
事務局長 岩 崎 和 也 君 次長 増 田 智 郁 君
次長補佐兼
総務係長馬 淵 宗 徳 君
議事調査係長 島 田 義 信 君
参事 中 川 紀 子 君 参事 鶴 田 直 美 君
主任 勇 正 一 君 主任 村 上 政 資 君
─────────────────────────
(午前10時00分 開議)
○議長(
中村和美君) これより令和3年3月
定例会を開会いたします。
─────────────────────────
△議長の諸報告
○議長(
中村和美君) 諸般の報告をいたします。
本日、市長から議案45件が送付され、受理いたしました。
その余の報告は、朗読を省略いたします。
─────────────────────────
○議長(
中村和美君) これより本日の会議を開きます。
─────────────────────────
△日程第1
○議長(
中村和美君) 日程第1・会期の決定を議題といたします。
○議長(
中村和美君) お諮りいたします。
本
定例会の会期は、本日から3月19日までの19日間といたしたいが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
中村和美君) 御異議なしと認め、そのように決しました。
─────────────────────────
△日程第2〜46
○議長(
中村和美君) 日程第2から日程第46まで、すなわち議案第1号から同第45号までの議案45件を
一括議題とし、これより
提出者の説明を求めます。
市長中村博生君。
(
市長中村博生君 登壇)
◎市長(
中村博生君)
皆さん、おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)
2月は寒暖の差の大きい時期もありましたが、先週あたりから例年よりも暖かい日が続いております。今日から3月ということで、今年度も残り一月となりました。1年の総仕上げの時期でありますとともに、新年度に向けた
準備期間でもありますので、職員に対しても、より一層気を引き締めて業務に臨むよう働きかけてまいります。
それでは、議案の
提案理由の説明に先立ちまして、
新型コロナウイルス感染症への
対応並びに坂本町の復興に向けた
取組状況と、最近の市政の動向について御報告申し上げます。
まず、
新型コロナウイルス感染症につきましては、全国的な
感染拡大を受け、1月7日に
緊急事態宣言が発令されました。発令の翌日には1日の
感染者が7800人を超えるなど、非常に深刻な状況となりましたが、その後、
対象区域の変更や期間の延長などを経て、現在は
新規感染者数も1000人前後まで減少してきております。熊本県も、1月14日から独自の
緊急事態宣言を発令され、
不要不急の
外出自粛や
飲食店の
時短営業、
テレワークの推進などを要請された結果、
新規感染者数の減少や
病床使用率の低下が確実となったことから、先月21日まで延長としていた期間を前倒しして先月17日に終了し、解除されました。
本市におきましては、12月
定例会の
開会日以降、約3か月間で143名の方が感染され、本日までの累計で175名が感染、そして、大変残念なことに2名の方がお亡くなりになられました。お亡くなりになられた方の御冥福を心よりお祈り申し上げます。特に、12月上旬から1月下旬にかけましては、ほぼ毎日のように
感染者が確認されておりましたが、県独自の
緊急事態宣言以降、
新規感染者数は徐々に減少し、1月28日から本日まで
感染者は確認されておりません。市民並びに
事業者の皆様の
感染拡大防止に対する御理解と御協力に改めて感謝を申し上げますとともに、引き続きマスクの着用や小まめな手洗い、
手指消毒、3密の回避などの基本的な
感染防止対策への御協力をお願いいたします。本市といたしましても、この流れを止めることなく、収束に向け全力で取り組んでまいります。
新型コロナ収束に向けた切り札として期待されている
ワクチンにつきましては、昨年から接種に向けた準備を進めてまいりましたが、安全で円滑かつ確実な
ワクチン接種の実施に万全を期するため、2月5日付で
新型コロナウイルスワクチン接種対策室を設置するとともに、同日、6億7000万円の
補正予算を専決いたしました。医療・
福祉従事者の皆様、
高齢者や
基礎疾患をお持ちの皆様をはじめ、多くの方々が一日も早く
ワクチン接種を必要とされていることに加え、
接種業務は市民の皆様の命に関わることであり、
当該対策室だけでなく、市全体を挙げて取り組んでいかなければならないと考えております。
先月17日から、
医療従事者を対象とした
先行接種が開始され、本市におきましても、19日から
熊本総合病院と
熊本労災病院が接種を開始しておられます。今後の
接種スケジュールといたしましては、
ワクチンの
供給状況が未確定な部分もあり、現在、国・県で調整されているところでありますが、今月中旬から
医療従事者、4月から
高齢者及び
高齢者施設等の
従事者、その後、
基礎疾患等を有する方や16歳以上を対象とした一般の
方向けの接種を行う予定となっております。副反応に対する御不安や御心配などあられるかと思いますが、今後もきめ細やかな
情報提供等に努めてまいりますので、市民の皆様におかれましては、円滑な
ワクチン接種への御理解と御協力をお願い申し上げます。
先ほども申し上げましたが、
新規感染者の数は落ち着いておりますものの、
飲食店や
宿泊業の皆様及びその
関連事業者の皆様につきましては、年末年始の売上げが大きく減少するとともに、その後の
外出自粛や営業時間の
短縮要請等により、未曽有の危機に瀕しておられます。そのような状況を受け、1月22日と2月12日に
補正予算を専決し、対象となるいずれかの月の
売上高が前年同月と比較して30%以上減少している
飲食店等及びその
関連事業者を対象に、本市独自の
支援策であります八代市
飲食店等緊急特別支援金を新たに創設し、現在申請を受け付けておりますので、対象となる
事業者の皆様にはぜひ御活用いただきたいと思います。
また、長引く
コロナ禍の中で、
感染リスクにさらされながらも日々懸命に勤務しておられる医療や福祉、
保育従事者等の皆様をはじめとする最前線で闘う全ての皆様に、応援や感謝、思いやりの気持ちを伝える
応援メッセージを募集中であります。現在まで多くの心温まる
メッセージをいただいております。皆様からいただいた
メッセージは、
市ホームページで公開しておりますので、ぜひお読みいただいて、この困難な状況を乗り越えていければと考えております。
続きまして、坂本町の復興に向けた
取組状況について御報告いたします。
まず、昨年7月4日に発令し、段階的に解除を行ってきた
避難指示につきましては、
市ノ俣地区と
横様地区を残すのみとなっておりましたが、先月25日に九州電力による
停電復旧作業が完了したことに伴いまして、全ての
避難指示を解除いたしました。
次に、
復興計画の
進捗状況でありますが、昨年12月22日に
策定委員会の
荒木委員長から坂本町
復興計画案を御提言いただき、1月4日から2月2日にかけて
パブリックコメントを実施しましたところ、個人や団体の皆様から122項目の御
意見等をいただきました。このように多数の御意見をいただきましたことは、坂本町の復興に対する市民の皆様の関心の高さ、そして、復興への思いが表れたものと受け止めております。この場をお借りして、御意見や御提案をいただいた皆様に感謝を申し上げます。
パブリックコメントでいただいた御意見を反映し、第5回八代市
復興推進本部会議におきまして、八代市坂本町
復興計画として取りまとめを行いました。本日、議員の皆様へ御報告させていただき、公表する予定といたしております。
また、1月27日には、
被災地のお
見舞いとして天皇、皇后両陛下のオンラインによる行幸啓が行われました。当日は、被災された方々や
人命救助、ボランティアに尽力された方々に対し、お
見舞いやおねぎらいの言葉をいただきました。本市に対しましても、発災当時や現在の状況、
復興計画などについてお尋ねされるとともに、今後に向けた励ましのお言葉をいただくなど、復旧・復興に向けて希望を与えていただいたと大変ありがたく感じております。
国道219号や
県道中津道八代線、流出した3つの
橋梁等につきましては、国の
権限代行による
災害復旧事業が進められており、
鎌瀬橋と
坂本橋の仮
橋設置工事は5月末までに完了する見込みとなるなど、復旧が目に見えて進んできております。一方で、
坂本支所周辺にありました銀行、
郵便局、JA、
診療所など、
生活サービスの拠点となる施設につきましては、応急的な対応はしていただいているものの、本格的に回復しておらず、地域の皆様に不便な生活を強いられている状況にあります。これらの施設の復旧を行う上で、
坂本支所の
再建位置につきましては最も重要な要素でありますことから、先月4日に、八代市
坂本支所再建に係る
有識者検討会を立ち上げ、専門的かつ総合的な見地から
候補地について御検討いただいているところであります。
今月8日に予定しております第2回の
検討会において、5か所の
再建候補地の
優先順位を取りまとめていただき、翌9日に検討結果を御報告いただく予定としております。その結果を踏まえ、3月末までには市として
候補地を決定したいと考えております。なお、昨年8月から、坂本の里一灯
苑北側に設置しておりました
坂本支所仮
事務所は、新たに一灯
苑南側に建設しました
坂本支所仮設庁舎に移り、今月15日から業務を開始いたします。これまで
本庁仮設庁舎にて業務を行ってまいりました
坂本建設地域事務所も入居し、発災前の1課3
事務所全てが
坂本支所仮設庁舎に戻ることになります。新年度から
災害復旧工事を計画的かつ迅速に実施するため、
建設部内に新設する
災害復旧課も入居し、復旧・復興の取組をさらに進めてまいりたいと考えております。
最後に、本市が要望しております
スマートインターチェンジの設置に関しましては、まずは
坂本パーキングエリアへの
工事用出入り口設置を検討するため、国による
測量や
地質調査等の
現地調査が行われており、今月6日に
地元住民の皆様への
説明会を開催いたします。また、同日、
坂本地域における
治水対策の考え方、特に
住宅再建に直結する宅地かさ
上げ等について、国などから地元へ説明いただく予定としております。
以上、坂本町の復興に向けた
取組状況の一部について御報告いたしましたが、
復興計画も策定し、ここからが
創造的復興のスタートであると気を引き締めているところであります。
復興計画の
基本理念である、みんなで取り戻す生き生き笑顔のさかもとの実現に向けて、取組を加速化させてまいります。今後も市の
ホームページやSNS、
広報紙等を活用し、復旧・復興の
進捗状況等をお伝えしてまいりますので、引き続き御支援いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
続きまして、最近の市政の動向について御報告申し上げます。
まず、八代・
天草シーライン建設促進協議会成立についてであります。八代・
天草シーラインの実現に向けましては、
平成元年に県南・
天草地域の18
市町村で構成する
行政期成会を発足して以降、国や県への
要望活動や
調査研究事業、シンポジウムや総
決起大会の開催など、30年以上にわたる活動を行ってまいりました。そのような中、先月2日に
蒲島知事を会長として、県議会、
行政期成会に加盟する県南の
市町村、
経済界代表等で構成する八代・
天草シーライン建設促進協議会が設立されました。今回の県による
協議会設立は、八代・
天草シーラインの実現に向け、力強く大きな一歩を踏み出したものであると確信いたしております。今後は、
蒲島知事を先頭に、
県協議会、
行政期成会及び
民間期成会が一致団結して、八代・
天草シーラインの
早期実現に向け、全力で取り組んでまいりたいと考えております。
次に、明日、締結を行います
国立大学法人熊本大学との
包括連携協定についてであります。本協定は、本市と
熊本大学が包括的な連携・
協力関係の下、相互の人的・
知的資源を活用することにより、
地域社会の発展に寄与することを目的として締結するものであります。
地域課題の解決や新たな産業の創出をはじめ、
ICT利活用による
地域活性化や
人材育成、令和2年7月
豪雨災害からの復旧・復興などについて連携・
協力関係を強化してまいります。
次に、道の
駅東陽の開駅式典についてであります。昨年7月に新規登録された道の
駅東陽につきまして、今般、24時間使用できる
多目的トイレや
観光案内所等の整備が完了し、今月27日に地元の
皆さんと開駅式を執り行う運びとなりました。道の
駅東陽は、県内で35番目、本市では坂本に続き2番目の道の駅となります。昨年、
日本遺産に認定されました八代を創造(たがや)した
石工たちの軌跡の
構成文化財でもある多数の石橋とともに、地域の情報を広く発信し、
観光振興及び
地域活性化を促進するための核となる施設として活用するなど、市民の皆様はもとより、市外からの
観光客の皆様にも支持され、愛される道の駅を目指してまいります。
最後に、令和3年度当初
予算案の提案に当たり、新年度の
市政運営に対する私の所信の一端を申し上げます。
私が市民の皆様から2期目の負託を受け、早いもので約3年半が経過し、いよいよ最後の年度となります。来年度は、これまで進めてきた
取組等が着実に形となる集大成の年でありますとともに、新たなチャレンジに向けた準備の時期と位置づけております。
さきの12月
定例会におきまして、
橋本幸一議員の
一般質問でお答えしましたとおり、
少子高齢化の進行に伴う
生産年齢人口の減少や
大都市圏への
人口集中などの
地域課題を解決するため、本市におきましては、AIやICTをはじめとする
先端技術を
市民生活のあらゆる面で活用しながら、
スマートシティーを推進し、持続可能な魅力ある、選ばれる
まちづくりを進めていくことといたしております。
そこで、
スマートシティーを推進するための
基本理念と取組の方向性をまとめた
デジタル社会の実現に向けた八代市
基本方針を策定するとともに、来年度新たに
デジタル推進課を設置することといたしました。今後も、市民の皆様や市議会との対話を第一に、目まぐるしく変化する
社会情勢に的確に対応しながら、
スピード感を持って全力で取り組んでまいりますので、
議員各位におかれましては、なお一層の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。
それでは、本議会に提案しております
予算議案17件、
事件議案6件、
条例議案22件について、順次その概要を説明いたします。
最初に、令和3年度当初予算の概要について御説明いたします。
今回の予算編成に当たっては、
新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、坂本町の復旧・復興を着実に進めるとともに、時代の変化に対応した施策を展開し、ポストコロナの夢や希望が持てる新しい八代の実現につなげるため、国や県と連携した切れ目のない14か月予算として、
市民生活の支援に最大限対策を講じたところであります。
このような考え方に基づいて編成した令和3年度当初予算は、一般会計で671億600万円、前年度当初予算に比べ11.5%の増となり、合併後過去最大規模となっております。特別会計は338億3663万円で1%の減、企業会計が71億7476万2000円で14.7%の減となり、全ての会計を合わせた予算総額は1081億1739万2000円で5.2%の増となっております。
それでは、歳出予算の主な内容について御説明いたします。
まず、最優先に取り組むこととしている
新型コロナウイルス感染症対策及び令和2年7月豪雨関連について概要を申し上げ、その後に本市重点戦略に沿って説明させていただきます。
初めに、
新型コロナウイルス感染症対策に関する事業では、感染予防対策としまして、市役所窓口における対面接触の軽減を目的にタブレットパソコンの設置やキャッシュレス対応のレジスター導入、また、市税や保険料、使用料などの新たな納付方式としてスマホ決済を導入し、市民サービスの向上を図ってまいります。このほか、児童生徒の登下校時の感染症予防を図るため、特別支援学校のスクールバスを朝夕それぞれ2便ずつ増便いたします。
経済対策では、市内の中小の
事業者や農林漁業者等の方々が融資を受けられた際の5年間の利子補給などの支援を継続して行うとともに、この難局を乗り切るために、今後も国や県と連携しながら、必要な施策を迅速かつ的確に展開してまいります。
次に、令和2年7月豪雨関連であります。今回の予算では、被災した坂本町を中心に林道施設及び農業施設の災害復旧費用や小型合併処理浄化槽の整備補助などの生活環境整備、流出・損失した消防ポンプ格納庫などの消防施設や防犯灯の設置、緊急時における通信手段確保のための衛星電話配備など、復旧や防災対策について引き続き実施してまいります。また、被災者への生活支援として、災害見舞金の支給や生活再建に向けた転居費用の助成、独居
高齢者等の見守り対策、いまだ復旧の見通しが立たないJRによる通学生徒へのスクールバス運行などについても継続的に支援してまいります。なお、復興ボランティアセンターや地域支え合いセンターについても、地域や各種団体の皆様からの支援をいただきながら、引き続き運営してまいります。
次に、災害からの復興関連では、道の駅坂本に隣接する広場に仮設店舗商店街を設置しまして、地域住民の利便性の向上を図るとともに、災害に強い新たな坂本町の再生に向けて、
住宅再建や公共施設の再配置に向けた坂本町復興
まちづくり計画や災害公営住宅の基本計画策定に着手してまいります。
豪雨災害に関しましては、今回の当初予算で計上している以外に、令和2年度から既に着手しております繰越事業と合わせ、被災された方々の思いを大切にしながら、一日も早く元の生活を取り戻すことができるよう、全力を挙げて取り組んでまいります。
次に、本市の総合計画における6つの重点戦略に沿って、主な事業の概要を申し上げます。
初めに、農林水産業の更なる振興についてであります。いぐさ・畳表生産体制強化緊急対策事業として、本市をはじめ、氷川町及び宇城市におけるイグサ生産維持のため、機械化による作業の省力化や生産体制の強化などを図る取組に必要な機械・機器の導入に要する経費について、引き続き支援を行います。
本事業と関連しまして、国産畳表のシェア拡大を図るためのPR活動として実施しております、八代畳表認知向上・需要拡大事業では、新築やリフォーム等を計画している年齢層をターゲットに畳のよさをアピールするなど、販売促進につながる活動を展開してまいります。
次に、経済の浮揚と雇用・交流人口増によるにぎわいの創出では、整備を進めておりました民俗伝統芸能伝承館が本年7月に開館いたします。八代妙見祭をはじめとする貴重な無形民俗文化財の保存・継承と伝統芸能の体験教室などを通じて、新たな情報発信拠点施設として利活用してまいります。また、本町のコワーキングスペースを活用しまして、若者の地元定着及びUIJターン者に対する人への支援に加え、企業への支援として、企業価値を向上させ、人と企業を呼び込む流れをつくり出す企業のデジタルトランスフォーメーションを促進させる取組を実施してまいります。
3つ目の、誰もが幸せを実感できる暮らしの実現におきましては、今般の中学校の教科書改訂に合わせまして、高校受験科目の5教科全てにおいてデジタル教科書を導入することにより、さらなる学力の向上を図ります。加えて、これまでと同様に、英語検定受験料の一部を補助し、未来を担うグローバルな
人材育成に努めます。
また、産後初期段階の母子に対する産後ケア事業では、里帰り出産をはじめ、国の制度改正に合わせ、支援の範囲を拡充して、産後も安心して子育てできる体制を確保してまいります。
4つ目の、安全・安心で魅力ある都市を築くでは、新庁舎建設について、ふだんは安心して利用できる交流拠点機能と、災害時には防災拠点としての機能を併せ持った庁舎として、本年10月の完成を目指し、着実に工事を進めてまいります。
今回、新たに外構整備に係る費用と新庁舎の円滑な開庁と運用開始に必要となります関連経費、来庁者にとって分かりやすく、利用しやすいサイン計画や執務空間のための環境整備などを行います。また、
市民生活に密着した道路である市道の交通環境改善を図るため、計画的に拡幅改良や歩道のバリアフリー化などの推進を図ってまいります。その中でも、本市の重要な東西アクセス道路整備事業に位置づけております、竜西東西12号線及び新牟田西牟田線については、3月
補正予算へ前倒しし着実に進めてまいります。
5つ目の、誇るべきふるさとを未来につなぐにおきましては、GIGAスクール構想の実現に向けたICT環境の急激な変化に対応するため、ソフト面での取組として、ICTを活用した指導方法や全体方針の策定などについて、有識者による専門的な助言や研修を行うICT教育推進アドバイザー事業を新たに実施いたします。このほか、学校におけるICT授業サポーターを現行の4名体制から8名体制へ増員しまして、教職員の学習指導能力の向上へさらなる支援を行ってまいります。
また、令和3年度は3年に1度の取組として、八代市中学生議会を開催いたします。次代を担う子供たちが八代市の暮らしや未来について語り合うことで、市民の一員としての自覚と
まちづくりに関心を持っていただく取組を進めてまいります。
最後に6つ目の、市民意識調査結果による優先取組では、被災した坂本町において地域おこし協力隊を導入し、産業、観光の開発支援や情報発信などを行い、
地域活性化につなげます。また、
スマートシティーの実現に向けて、デジタル化に必要な知識や技能及びそれらを用いた課題解決能力を持つ
人材育成のための職員研修を取り入れるなど、デジタルトランスフォーメーションの流れを市役所から市内全域に波及させてまいります。これらの重点戦略と併せたその他の主要事業としまして、本市ににぎわいをもたらす新たな取組としまして、官民体となり、スポーツ大会、合宿の誘致と運営支援を行う仮称八代市スポーツコミッションを設立しまして、交流人口を創出し、スポーツの振興と
地域活性化を図ってまいります。以上が令和3年度当初予算の概要であります。
続きまして、議案第1号・令和2年度八代市
一般会計補正予算・第16号について御説明いたします。
今回の
補正予算は、これまでの予算額に17億2460万円を追加するもので、まず、国の3次補正を活用した関連事業では総額8億4281万2000円を追加いたします。
主な内容は、市内一円の道路改良や舗装などの維持修繕、都市計画道路である西片西宮線の整備を一部前倒して実施いたします。
また、小中学校においては、図書室や昇降口ホールなどの非構造部材の耐震改修を進めてまいります。このほか、八代港と海岸保全施設の整備や土地改良事業における県営事業負担金などであります。
次に、新型コロナ
感染拡大に伴う支援経費としまして、1650万円を追加するものであります。
外出自粛の影響で落ち込んでいるタクシー需要を喚起し、市民の外出意欲を高めることで、地域経済の回復と活性化を図るため、タクシー乗者チケットの一部補助を実施いたします。また、本市と空港及び免許センターを結ぶすーぱーばんぺいゆについても、乗車運賃の一部を補助することで利用者数の増加を図り、路線の維持に努めてまいります。
次に、通常の補正対応としまして、総額8億6528万8000円を追加するもので、主な内容は、乗合タクシー及び地方バスの路線維持に対する助成金や過年度の国・県支出金等の精算に伴う超過交付分の返還金をはじめ、決算見込みによる事業費の不足額について調整を行うこととしております。
このほか全国の皆様から寄せられております、ふるさと納税寄附金につきましては、寄附金の増加に伴い発生します返礼品等の必要経費を除き、関連する基金への積立てを行うこととしております。また、年度内の完了が困難と見込まれる事業につきまして、繰越明許費の設定などを行っております。
次に、議案第2号・令和2年度八代市
国民健康保険特別会計補正予算・第4号は、歳入歳出予算にそれぞれ総額672万円を追加し、一般会計同様、事業費確定等に伴い、負担金の超過交付分を返還するものであります。
次に、議案第3号・令和2年度八代市
簡易水道事業会計補正予算・第5号は、予算総額の増減はありませんが、令和2年7月豪雨による被災世帯の使用料減免などの影響により給水収益が減収となる見込みとなりますことから、一般会計からの繰入金と組替えを行うものであります。
次に、議案第4号・令和2年度八代市下水道事業
補正予算・第3号は、資本的収入及び支出にそれぞれ6億5300万円を追加し、一般会計と同様に国の3次補正に伴い、令和3年度に実施予定の管渠施設整備などの一部を前倒しして実施するものであります。以上が予算についての説明であります。
次に、別冊の
事件議案及び
条例議案を説明いたします。
議案第18号から20号までは、
専決処分した令和2年度八代市一般会計の
補正予算について議会に報告し、その承認を求めるものであります。
まず、議案第18号は、
新型コロナウイルス感染症により年末年始の売上げが大きく減少するなど未曽有の影響を受けている市内
飲食店等に対し、1事業所当たり30万円の支援を行う八代市
飲食店等緊急特別支援金として1億8000万円を1月22日付で専決したものであります。
次の議案第19号は、総額6億7110万円を2月5日付で専決したものであります。内訳は、令和元年12月に本市を相手に提訴されておりました社会福祉法人理事選任処分取消し請求訴訟において、熊本地方裁判所より本件訴えの却下の判決が言い渡され、相手方が期限内に控訴されなかったことにより判決が確定し結審となりましたことから、弁護士への成功報酬金として110万円を、また、新型コロナウイルス
ワクチンの迅速かつ円滑な接種を実施するための費用として6億7000万円を追加したものであります。
次に、議案第20号は、1月22日付で専決を行い、八代市
飲食店等緊急特別支援金について、
飲食店等と同様に事業の継続や安定が困難な状況にある
関連事業者の方々も新たに支援対象とするため、所要額1億500万円を2月12日付で専決したものでございます。
議案第21号から議案第45号までは
条例議案等であります。
条例議案といたしましては、新たに制定するものとして6件、全部または一部を改正するものとして16件を提出しております。
また、その他の議案といたしまして、
新市建設計画の変更についてなど3件を提出しております。これら
条例議案等の
提案理由につきましては、各議案書の下段に記載しておりますので、ここではその主なものについて御説明させていただきます。
まず、議案第28号の八代市
空家等の適正な管理に関する条例の制定については、空き家等の適切な管理の促進及び空き家等に関する施策を推進するため、所要の条例を制定するものであります。
議案第35号から議案第38号までは、
指定地域密着型サービスの事業等の運営等の基準を定めた省例の改正に伴い、非常災害対策や勤務体制の確保、衛生管理等の基準などについて所要の改正を行うものであります。
議案第41号の八代市
民俗伝統芸能伝承館条例の制定については、民俗伝統芸能伝承館の設置に当たり、その管理運営に関する条例を制定するものであります。
最後に、議案第42号の八代市
日本遺産活用推進基金条例の制定については、ふるさと納税制度による寄附金等を
日本遺産活用推進事業及び
日本遺産に関連する文化財保護・活用事業の財源に充てるため、新たに基金を設置するものであります。
以上が各議案の
提案理由の説明でございます。提案をしております議案につきましては、よろしく御審議の上、何とぞ御賛同いただきますようお願い申し上げまして、長くなりましたが
提案理由の説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(
中村和美君) 以上で
提出者の説明を終わります。
日程第2から日程第46号までの45件の議事をしばらく中止いたします。
─────────────────────────
△休会の件
○議長(
中村和美君) この際、休会の件についてお諮りいたします。
明3月2日から同8日までは休会といたしたいが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
中村和美君) 御異議なしと認め、そのように決しました。
─────────────────────────
○議長(
中村和美君) 日程第2から日程第46まで45件の議事を再開いたします。
─────────────────────────
○議長(
中村和美君) この際、お諮りいたします。
本45件に対する本日の議事はこの程度にとどめ、延会といたしたいが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
中村和美君) 御異議なしと認め、そのように決しました。
なお、明3月2日から同8日までは休会とし、次の会議は3月9日定刻に開き、質疑及び
一般質問を行います。
質疑、質問御希望の諸君は、明3月2日午前10時までに発言通告を御提出ください。
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○議長(
中村和美君) 本日は、これにて延会いたします。
(午前10時46分 延会)...