八代市議会 > 2018-03-07 >
平成30年 3月定例会−03月07日-04号

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  1. 八代市議会 2018-03-07
    平成30年 3月定例会−03月07日-04号


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    最終取得日: 2021-09-15
    平成30年 3月定例会−03月07日-04号平成30年 3月定例会        ─────────────────────────────────                   主  要  目  次        1.市長提出案件53件に対する質疑・一般質問(第3日)        (1)野 崎 伸 也 君…………………………………………………6        (2)上 村 哲 三 君………………………………………………22        (3)村 川 清 則 君………………………………………………36        (4)西 濱 和 博 君………………………………………………47        ─────────────────────────────────             平成30年3月八代市議会定例会会議録(第4号) ・平成30年3月7日(水曜日)            ───────────────────────── ・議事日程(第4号)                        平成30年3月7日(水曜日)午前10時開議  第 1 議案第1号・平成29年度八代市一般会計補正予算・第8号(質疑)  第 2 議案第2号・平成29年度八代市国民健康保険特別会計補正予算・第3号(質疑)  第 3 議案第3号・平成29年度八代市介護保険特別会計補正予算・第3号(質疑)  第 4 議案第4号・平成29年度八代市簡易水道事業特別会計補正予算・第4号(質疑)  第 5 議案第5号・平成30年度八代市一般会計予算(質疑)
     第 6 議案第6号・平成30年度八代市国民健康保険特別会計予算(質疑)  第 7 議案第7号・平成30年度八代市後期高齢者医療特別会計予算(質疑)  第 8 議案第8号・平成30年度八代市介護保険特別会計予算(質疑)  第 9 議案第9号・平成30年度八代市簡易水道事業特別会計予算(質疑)  第10 議案第10号・平成30年度八代市農業集落排水処理施設事業特別会計予算(質疑)  第11 議案第11号・平成30年度八代市浄化槽市町村整備推進事業特別会計予算(質疑)  第12 議案第12号・平成30年度八代市ケーブルテレビ事業特別会計予算(質疑)  第13 議案第13号・平成30年度八代市診療所特別会計予算(質疑)  第14 議案第14号・平成30年度八代市久連子財産特別会計予算(質疑)  第15 議案第15号・平成30年度八代市椎原財産区特別会計予算(質疑)  第16 議案第16号・平成30年度八代市水道事業会計予算(質疑)  第17 議案第17号・平成30年度八代市病院事業会計予算(質疑)  第18 議案第18号・平成30年度八代市下水道事業会計予算(質疑)  第19 議案第19号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第20 議案第20号・八代市総合計画基本構想を定めることについて(質疑)  第21 議案第21号・財産の貸付けについて(質疑)  第22 議案第22号・八代市の特定の事務を取り扱わせる郵便局の指定について(質疑)  第23 議案第23号・指定管理者の指定について(質疑)  第24 議案第24号・契約の変更について(質疑)  第25 議案第25号・八代生活環境事務組合規約の一部変更について(質疑)  第26 議案第26号・氷川町及び八代市中学校組合規約の全部変更について(質疑)  第27 議案第27号・八代市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について(質疑)  第28 議案第28号・八代市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について(質疑)  第29 議案第29号・八代市議会議員議員報酬等に関する条例の一部改正について(質疑)  第30 議案第30号・八代市長等の給与に関する条例の一部改正について(質疑)  第31 議案第31号・八代市一般職の職員の給与に関する条例等の一部改正について(質疑)  第32 議案第32号・八代市職員退職手当支給条例等の一部改正について(質疑)  第33 議案第33号・八代市報酬及び費用弁償条例の一部改正について(質疑)  第34 議案第34号・八代市環境センター条例の制定について(質疑)  第35 議案第35号・八代市建築基準条例の一部改正について(質疑)  第36 議案第36号・八代市特定用途制限地域における建築物等の用途の制限に関する条例の一部改正について(質疑)  第37 議案第37号・八代市下水道事業の設置等に関する条例の一部改正について(質疑)  第38 議案第38号・八代市介護保険条例の一部改正について(質疑)  第39 議案第39号・八代市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例及び八代市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部改正について(質疑)  第40 議案第40号・八代市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部改正について(質疑)  第41 議案第41号・八代市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の制定について(質疑)  第42 議案第42号・八代市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について(質疑)  第43 議案第43号・八代市国民健康保険条例の一部改正について(質疑)  第44 議案第44号・八代市国民健康保険税条例の一部改正について(質疑)  第45 議案第45号・八代市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について(質疑)  第46 議案第46号・八代市学校・子ども教育応援基金条例の制定について(質疑)  第47 議案第47号・八代市八竜山自然公園条例の一部改正について(質疑)  第48 議案第48号・八代市さかもと青少年センター条例の一部改正について(質疑)  第49 議案第49号・八代市広域交流センターさかもと館条例の一部改正について(質疑)  第50 議案第50号・八代市国営八代平野土地改良事業負担金等徴収条例の制定について(質疑)  第51 議案第51号・八代市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について(質疑)  第52 議案第52号・八代市水道事業の設置等に関する条例の一部改正について(質疑)  第53 議案第53号・八代市簡易水道事業給水条例の一部改正について(質疑)  第54 一般質問            ───────────────────────── ・会議に付した事件  1.日程第 1  1.日程第 2  1.日程第 3  1.日程第 4  1.日程第 5  1.日程第 6  1.日程第 7  1.日程第 8  1.日程第 9  1.日程第10  1.日程第11  1.日程第12  1.日程第13  1.日程第14  1.日程第15  1.日程第16  1.日程第17  1.日程第18  1.日程第19  1.日程第20  1.日程第21  1.日程第22  1.日程第23  1.日程第24  1.日程第25  1.日程第26  1.日程第27  1.日程第28  1.日程第29  1.日程第30  1.日程第31  1.日程第32  1.日程第33  1.日程第34  1.日程第35  1.日程第36  1.日程第37  1.日程第38  1.日程第39  1.日程第40  1.日程第41  1.日程第42  1.日程第43  1.日程第44  1.日程第45  1.日程第46  1.日程第47  1.日程第48  1.日程第49
     1.日程第50  1.日程第51  1.日程第52  1.日程第53  1.日程第54 一般質問 (1)野崎伸也君  (2)上村哲三君               (3)村川清則君  (4)西濱和博君            ───────────────────────── ・出席議員及び欠席議員の氏名  (1)出席議員(28人)      1番 増 田 一 喜 君        2番 田 方 芳 信 君      3番 成 松 由紀夫 君        4番 福 嶋 安 徳 君      5番 金 子 昌 平 君        6番 北 園 武 広 君      7番 百 田   隆 君        8番 上 村 哲 三 君      9番 高 山 正 夫 君       10番 前 川 祥 子 君     11番 橋 本 幸 一 君       12番 谷 川   登 君     13番 村 川 清 則 君       14番 古 嶋 津 義 君     15番 村 山 俊 臣 君       16番 西 濱 和 博 君     17番 中 村 和 美 君       18番 鈴木田 幸 一 君     19番 橋 本 隆 一 君       20番 太 田 広 則 君     21番 橋 本 徳一郎 君       22番 庄 野 末 藏 君     23番 亀 田 英 雄 君       24番 山 本 幸 廣 君     25番 堀   徹 男 君       26番 野 崎 伸 也 君     27番 大 倉 裕 一 君       28番 村 上 光 則 君  (2)欠席議員(なし)            ───────────────────────── ・説明のために出席した者の職氏名  (1)長                     建設部長    湯 野  孝 君    市長       中 村 博 生 君   (2)教育委員会     副市長      田 中 浩 二 君     教育長      北 岡  博 君     政策審議監   波 村 多 門 君     教育部長     釜  道 治 君      総務部長    水 本 和 博 君   (3)農業委員会      秘書広報課長 野々口 正治 君     会長職務代理者  宮 田  学 君      企画振興部長  宮 村 明 彦 君   (4)選挙管理委員会      財務部長    岩 本 博 文 君     委員       堀  泰 彦 君      市民環境部長  國 岡 雄 幸 君   (5)公平委員会      健康福祉部長福祉事務所長       委員長職務代理者 加 藤 泰 憲 君             山 田  忍 君      経済文化交流部長          (6)監査委員             辻 本 士 誠 君     委員       江 崎 眞 通 君      農林水産部長  黒 木 信 夫 君            ───────────────────────── ・職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名    事務局長     東 坂  宰 君     次長       嶋 田 和 博 君    主幹兼総務係長  梅 野 展 文 君     副主幹兼議事調査係長                                  増 田 智 郁 君    主査       土 田 英 雄 君     参事       中 川 紀 子 君    参事       鶴 田 直 美 君     主任       岩 崎 和 平 君            ─────────────────────────                 (午前10時00分 開議) ○副議長(田方芳信君) これより本日の会議を開きます。            ───────────────────────── △日程第1〜54 ○副議長(田方芳信君) 日程第1から日程第53まで、すなわち議案第1号から同53号までの議案53件を一括議題とし、これより本53件に対する質疑並びに日程第54・一般質問を行います。  それでは、通告に従い、順次発言を許します。  野崎伸也君。(「頑張れ」と呼ぶ者あり)                  (野崎伸也君 登壇) ◆野崎伸也君 皆さん、おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  改革・市民の会、野崎伸也でございます。  今回も一般質問、登壇する機会をいただきました。市民の皆さん、そして御協力いただきました皆さんに心から感謝申し上げます。  さて、本日、熊日の朝刊に非常にショッキングなですね、記事が掲載されておりました。皆さんもごらんになられたかと思いますけれども、来年開催予定の国際女子ハンドボール大会、これが総合体育館で開けないかもしれないというような報道でございました。  御存じのとおり、総合体育館につきましては、つい最近まで、約4億円ほどですね、の工事費をかけて地震からの復旧、そして、この国際大会に向けての改修を行ってきたというふうな状況がありました。そういった中で、今回、このような報道ということでございましたので、非常にびっくりしているところでございます。  ただですね、市長のコメントもありましたけれども、開催に向けてですね、今後も県と連携をしてですね、取り組んでいくというようなコメントも市長からあっておりましたので、私たち議会としてもですね、開催に向けて一丸となってですね、市長とともに頑張ってまいりたいというふうに思っております。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)  くしくもですね、今回、私、武道館、新武道館の建設というような質問項目を今回通告をしております。大きな大会の誘致、スポーツ大会の誘致というふうな意味合いを持ってですね、複合施設的な武道館の建設をということで今回、質問をさせていただくつもりでございます。  今、八代市のほうではですね、公共施設のファシリティーマネジメントということを進めておられるというふうに思いますけれども、こういったキャパシティーのですね、あるような施設というのが八代には残念ながら、ないというのが非常に私としては残念な思いで、今回、そういったことも含めですね、新たな施設、ニーズに合った施設をつくっていくのも大事じゃないかというような観点から質問したいというふうに思っておりますので、お含みおきいただきながら、お聞きいただければというふうに思っております。  それでは、早速、通告に従い順次質問に入らせていただきたいと思います。  大項目1点目、市長、副市長、特別職、議員の報酬引き上げ提案について。  これは、中村市長が報酬等審議会から答申を受けて、今定例会に提案されたところです。答申の内容については、配付資料あるいは新聞報道等であらかたは把握しておりますが、改めて3つの項目について伺うものです。  まず1点目、引き上げ理由とされた類似団体との比較結果について。2点目、市長、副市長、監査委員、教育長、議員、それぞれ引き上げるに至った考えについて。3点目、議員定数4名削減による効果額と今回の引き上げに伴う年間の増加額について。あわせて市長ほか特別職についても同様の答弁を求めたいと思います。  壇上での質問は、この程度にとどめ、これ以降の発言、質問については質問者席から行います。                (総務部長水本和博君 登壇) ◎総務部長(水本和博君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  それでは、野崎議員お尋ねの大項目の1点目、市長、副市長、特別職、議員の報酬引き上げ提案についてお答えいたします。  まず、特別職の報酬等に係る類似団体との比較についてでございますが、特別職の報酬等について、市長の諮問に応じて調査、審議し答申を行う特別職報酬等審議会におきまして、九州内の類似団体と比較をされた結果、市長が1万1000円、副市長が1万3000円、教育長が3万5000円、議長が1万3000円と、それぞれ平均額を下回っており、副議長、議員につきましてはおおむね平均額でございました。  また、常勤の監査委員につきましては、九州内の類似団体に配置がございませんでしたので、比較はされておりません。  次に、給料及び報酬の引き上げの考え方についてお答えいたします。  特別職の給料及び議員報酬につきましては、職務の性格及び責任の度合いに応ずるものでなければならないという職務責任の原則、一般職や国及び他の地方公共団体における相応の特別職の報酬等と比較して均衡を失しないようにしなければならないという均衡の原則、物価や賃金等の社会経済情勢の変動に応じるようにしなければならないという状況の原則などを総合的に勘案して決定することが妥当とされております。  このような基本的な見地に立ち、特別職の職務と責任、活動状況、県内各市及び類似団体における改定状況など、多角的な審議が行われた結果、引き上げが適当であると判断がなされております。  その判断に当たっては、昨年の議員改選からの定数削減を評価された上で、その職責の変化、職員や民間企業の給与の動向などを考慮されるとともに、近年の行政が高度化、複雑化している状況も踏まえ、それぞれの職責に相応した報酬等の額となるよう、九州内の類似団体の支給水準やこれまでの職責に応じた格差を参考に、報酬等の額が決定をされております。  その結果は、九州内の類似団体の平均額に準じた額まで引き上げるというものでございまして、今回の引き上げ額及び引き上げ率につきましては、市長が1万1000円、1.20%、副市長が1万3000円、1.78%、教育長が3万5000円、5.48%、常勤の監査委員が1万3000円、2.64%、議長が1万3000円、2.64%、副議長が1万2000円、2.68%、議員が1万1000円、2.62%となっております。  最後に、議員定数4名削減による効果額と報酬等の引き上げに伴う年間の増加額についてお答えいたします。  議員定数が4名減ったことに伴います効果額は、年間約2650万円でございます。一方で、今回提案しております市長等の給料及び議員報酬引き上げを行った場合、特別職の報酬等は年間約17万円から約55万円の増額となり、全て合わせますと年間約600万円の増額となります。  以上、お答えといたします。 ◆野崎伸也君 済みません。筆記道具忘れたんで、とらせてください。  今、御答弁いただきましたけれども、まず1つですね、驚いたのが、常勤の監査委員がですね、ほかの類似団体ではですね、置かれてないというようなことが1つあったかというふうに思います。今後ですね、そういったところも議論のですね、課題の一つではないかなというふうな受け取りをしたところでございます。  審議会につきましては、市長の諮問を受けて開催されるわけですけれども、なぜ今回諮問されたのでしょうか。本市の経済動向、個人所得や税収見込みなど、本市財政状況との整合性、市民感情、特に今回はですね、国民健康保険税、年額7000円余りの引き上げとあわせ、介護保険料、8000円ほど引き上げるというような提案もあっております。  市民の皆さんへの大きな負担を求める中で、市長ほか特別職、議員の報酬引き上げについて諮問されたことには、その背景、理由がですね、あったと、なければおかしいんじゃないかと私は思うところでございます。  そこで、市長にですね、お尋ねしたいんですけれども、1点目、報酬等審議会に諮問された理由について、2点目、今回の答申、増額幅について妥当と判断され、議案提出された理由を中村市長にお伺いいたします。                 (市長中村博生君 登壇) ◎市長(中村博生君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  野崎議員お尋ねの1点目、諮問するに至った理由についてお答えいたします。  今回の特別職の給料及び議員報酬の額改定の提案につきましては、条例の規定に基づきまして特別職報酬等審議会に諮問を行い、その答申を受けて行ったものでございます。  この審議会につきましては、市町村合併後は開催されていない状況が続いておりましたが、平成22年度の議会改革特別委員会の中で御指摘があり、議会から定期的な開催の要望がなされたことから、平成23年度より毎年、諮問を行い、開催しているところでございます。  次に、特別職の給料及び議員報酬引き上げは妥当であるかについてお答えいたします。  特別職の給料及び議員報酬につきましては、一層の公正を期すため、第三者機関であります特別職報酬等審議会に諮問を行い、慎重に審議いただいた結果、引き上げの答申となったものでございます。  また、審議会においては、社会経済情勢、特別職等の職務と責任、類似団体の状況などを広範に調査し、審議された上で答申がなされております。  そのため、その内容は重く受けとめるとともに、尊重すべきであると考えております。その答申に沿ったものであることから、妥当であると考えております。  今回の特別職の給料及び議員報酬引き上げ提案につきましては、市民の皆様に御理解いただけるよう、それぞれの職務と責任を再認識し、今後のよりよい市政運営と市民の福祉向上に努めてまいりたいと考えております。 ◆野崎伸也君 ありがとうございました。  市長から、今回の報酬引き上げについては、答申の内容はですね、妥当というような市長の認識を伺いました。  また、審議会の答申は尊重すべきというようなことでございます。その考えですね、間違ってないというふうに思います。
     ただ、報酬の引き上げの機運はですね、今回、今までですね、引き上げというようなことはほとんどなかったというふうに記憶しておりますけれども、今回がその引き上げの議論がですね、醸成されたというような思いがあります。  しかしですね、ここであえて引き上げないとするようなこと、負担を強いる市民への配慮というふうな考えもですね、判断もあったんじゃないかなというふうに思うところでございます。  とにかく、市長初め、我々議員もですけれども、報酬に見合うような働き、市民の納得を得られるような、本市の発展に寄与する取り組みと実績が求められるというふうに思うところでございます。これ、今ほど市長もですね、同じような答弁をされたというふうに思っておりますけれども。  また、答申の中にもですね、議会、議員の報酬をですね、引き上げる理由という中では、議員定数の削減をですね、評価するというようなくだりがですね、ありました。評価いただいたことは非常に素直に喜ぶべきかというふうに思いますけれども、慢心することなく、さらなる議会改革をですね、追求していくことが求められているというふうに感じております。  全国の市議会議長会において、議会改革については重要な案件として、構成する市議会の取り組み強化をですね、進められているというような状況にあります。ただ、残念ながら、本市議会の取り組みは、他の市議会と比べ、大きなですね、おくれをとっているということは否めないような状況でございます。  議員が減りまして、歳費も減ったというようなことでありますけれども、つい先日、海外視察の凍結を解除したことによって、議会改革がまた一歩後退したというふうに評価されるものというふうに思っております。  とにかく、28名、一人一人の議員のスキルアップは必須と捉え、選挙で市民に期待された負託を遂行し得る議員、議会となるよう、早急に議会改革の議論をですね、進めていくべきというふうに考えております。  前期の議会では、議会改革における議論の期間が短いと、短かったというような意見もあっておりました。議会改革は、議長の諮問によるものであります。早急に議会改革の議論を進められるよう、また八代市議会独自の議員のスキルアップのための研修会、そのようなものもですね、開催してほしいというふうに思っております。  本日、議長は田方副議長でございます。田方副議長、田方芳信副議長にですね、お願いをしておきたいというふうに思います。  以上で、この項目を終わりたいと思います。(野崎伸也君挙手) ○副議長(田方芳信君) 野崎伸也君。 ◆野崎伸也君 それでは、大項目2点目、新庁舎建設について。  先月26日、市議会本会議終了後、中村市長に対し、無所属未来八代、改革・市民の会、2会派7名にて、新庁舎建設の方針に関する申し入れを行いました。  その内容は、市長選挙後に中村市長が表明された新庁舎建設における総床面積2万6000平米、総事業費162億円が新庁舎建設基本構想、これは市長選挙前になりますけれども、行政としてベストの提案であり、責任ある提案だとして、中村市長が示された総床面積1万9000平米、総事業費112億円から大きく乖離した、理解しがたいものであったことから、基本構想との整合性は図れるのか。また、さらなる建設費の抑制と財政負担の軽減など、5項目の履行を求めた平成28年9月定例会の附帯決議、この八代市議会として議決をしたことに対し、どう対応するかなどについて説明を求めるべく、申し入れを行ったところであります。  申し入れについては、非常に短い時間でございましたので、その場での回答は控えられましたけれども、中村市長からは、新庁舎建設の増額については縮減努力をすると発言があったところです。  そこで、中村市長の思い描く建設費の縮減策とはいかなるものか、お伺いをいたします。                 (市長中村博生君 登壇) ◎市長(中村博生君) 御質問の、事業費の圧縮策についてお答えいたします。  事業費の圧縮につきましては、現在、作業を進めております設計の中で、まず新庁舎本体に関しては、免震装置の種類を含めた基礎構造部分及び建物本体の鉄筋コンクリート造や鉄骨造などの上部構造部分並びに仕上げ材などの仕様部分について、過剰なものや華美なものにならないようにすることはもちろんのこと、完成後に想定される維持管理費用などを比較検討することが大切であると考えております。  また、解体費や外構工事費などの関連する事業につきましても精査を行い、過度な財政負担にならないよう努めてまいりたいと考えております。 ◆野崎伸也君 市長の思い描く縮減策について伺いました。  事業費の縮減はですね、私もこれまで言い続けておりますので、もちろん大賛成でありますし、縮減し、浮いた分というのはおかしいかもしれませんけれども、その分についてはですね、地域の防災力強化に大いに活用していただきたいというふうに思っております。  市長、引き続き再質問となりますけれども、そもそもの話とはなりますが、中村市長は、なぜ建設費の縮減努力をするとおっしゃったのでしょうか。前回の12月定例会で、新庁舎建設の事業費162億円は、財政計画上もですね、クリアした金額と、自信を持って発言されたと記憶をしております。であれば、なぜ建設費の縮減努力が必要なのでしょう。月曜日、大倉議員から同様趣旨の質問がありました。これに、過度の財政負担にならないように縮減するというような答弁があっております。  ただですね、最新の財政計画につきましては、新庁舎建設事業費、そして償還金等含め、投資的経費も年間約60億程度を確保したと、岩本財務部長、相当な自信を持ってですね、提案されております。  ですから、過度の財政負担をですね、心配する必要はないというふうに思うわけなんです。でも、なぜか縮減したいというふうにおっしゃっております。考えられるのは、私の考えなんですけれども、伝承館をつくろうというようなことが今回あっております。その後にですね、何かまた新しい何かをですね、建設する、そのような計画があるんじゃないかなというふうに考えるところでもございます。先ほども申しましたけれども、私、次の項目、以下の項目でですね、新武道館建設というようなこともですね、質問しますけれども、そのことであれば、非常にうれしく思うところなんですけれども。  それでは、市長に伺います。  なぜ新庁舎建設費の縮減を行うのでしょうか。よろしくお願いいたします。                 (市長中村博生君 登壇) ◎市長(中村博生君) なぜ事業費を圧縮したいと思ったのかについてお答えいたします。  既にお示ししております中期財政計画においては、現時点で想定される歳入歳出ベースをもとに試算しております。現在の事業費でも、財政の健全性をはかる指標であります実質公債費比率や将来負担比率も健全の範囲内で推移する見通しであり、現計画が進められると判断しているところであります。  総じて、自治体運営を行う上で費用対効果の観点から、最少の経費で最大の効果を上げることが最も重要なことでありますので、新庁舎建設においても同様であるかと思います。  先ほども述べましたとおり、過剰な構造や華美な仕様などは極力避けつつ、市役所に求められる機能、規模についてはきちんと確保することが最大の効果であると考えているところであります。  また、将来的な社会状況の変化や、今般発生しました熊本地震のような自然災害による発災など、想定外の事態がいつ何どき発生するかもしれませんし、ないと言い切れることでもないかと思います。  市といたしましては、そういう万が一の状況も考慮しつつ、費用対効果を十分検討し、できる限り事業費の圧縮に努めるべきであるというふうに考えているところでございます。 ◆野崎伸也君 ありがとうございました。  市長、私ですね、答弁の復唱は余りしないタイプなんですけれども、今回は復唱させていただきます。  市長はですね、今ほど言われたのは、新庁舎建設においても、費用対効果の関係の話でしたけれども、最少の経費で最大の効果を追求し、過剰な構造や華美な仕様は避け、必要な機能、規模の確保を最大の効果と位置づけ、いつ何どき発生するかもしれない想定外の事態、万が一の状況を考慮し、事業費の圧縮に努めると、そのような考えだったということでございました。非常にすばらしい答弁をいただいたというふうに思っています。  またですね、答弁にはありませんでしたけれども、先日の申し入れについてですね、申し入れのことについても、市長らしい配慮をされてですね、こういった発言もあったのかなというふうに捉えているところでございます。この場をおかりしてですね、感謝申し上げたいというふうに思います。  何度も言いますけれども、縮減は大いに歓迎するものであります。市長におかれましては、縮減策について積極的かつスピーディーに取り組んでいただきまして、議会へ提起いただければというふうに思っております。少し、何か、工程のほうもですね、おくれているというふうに聞いておりますので、スピーディーに取り組んでいただきたいというふうに思っています。  議会のほうへ提起いただければですね、私どもも内容を精査し、さらなる縮減策についてですね、提案させていただきたいというふうにも思うところです。  このようにですね、お互いにキャッチボールを繰り返しながら、お互いに納得し、そして市民のための、そして市長がおっしゃった、過度な負担をですね、子供たちに残さないような庁舎を目指していければというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。  以上で、この項は終わります。(野崎伸也君挙手) ○副議長(田方芳信君) 野崎伸也君。 ◆野崎伸也君 大項目3点目、新武道館建設について。  本市の武道館については、耐用年数を経過し、老朽化はもちろんのこと、狭隘な駐車場、近隣住民からは、練習時における掛け声などに対する騒音苦情などなど、問題を抱えている施設として、早急に移転建設をお願いしたいと、本議員、私は一般質問において、これまで何度も取り上げてきたところであります。  あわせて、平成28年9月定例会では、武道関係団体による早期建設を求める請願を議会として可決した経緯もあり、中村市長初め、執行部、議会、それぞれが市立武道館の早期建設に向けて一致した認識を共有しているというふうに思っております。つくるのは必要なんだというところはですね、認識は共有されているんだというふうに思っております。  本題に入りますけれども、私も武道館建設における一般質問、直近ではですね、平成28年12月定例会でございました。その際に、進捗状況についてお伺いをしました。そして、当時ですね、観光振興部長でありました現、宮村企画振興部長のほうからですね、答弁をいただきました。その内容なんですけれども、武道施設の整備につきましては、今年度、28年度中に八代市体育施設あり方検討会におきまして、本市の武道施設の方向性を導き出すとともに、八代市のスポーツ施設整備及び充実に関する指針と整合を図りながら、あわせて本市の公共施設総合管理計画などを踏まえ、その必要性、緊急性などを十分に勘案する中で、武道施設整備含めた体育施設の整備を計画的に進めてまいりますと、非常に前向きな答弁をですね、いただいたというふうに思っております。  私もですね、非常に喜ばしく思ったことをですね、きのうのように記憶しておりますし、その結果、報告のほうをですね、待ち望んでおりました。しかし、いまだ、その結果もですね、報告もいただいていない状況でございます。平成28年12月から数えますと、今日まで既に1年3カ月余りがですね、経過しているというような状況にありますけれども、武道館の方向性は示されておりません。  なぜ武道館建設の方向性が示されなかったのか、あわせて現在の状況と、改めて新武道館建設における考えをお伺いいたします。              (経済文化交流部長辻本士誠君 登壇) ◎経済文化交流部長(辻本士誠君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  議員お尋ねの、新武道館建設についてお答えいたします。  本市では、平成27年度から外部委員で構成します八代市体育施設あり方検討会を設置し、市全体の体育施設25施設全てについて、効率的かつ効果的な配置、運営を図るための御協議をいただいております。  その中で、武道施設の整備につきましては、平成28年度末において今後の方向性を導き出していただき、平成29年5月に、その提言書をいただいたところでございます。  しかしながら、提言内容につきましては、場所や規模などを示す具体的な整備案となっておりますため、御紹介については差し控えておりました。  提言をいただいた後、その提言内容が現実的に整備可能かどうか、建築士事務所協会などに協力を求め、検証するとともに、武道関係者から意見をいただき、検討を行っているところでございます。  八代市立武道館は、建設から39年を迎え、施設の老朽化や駐車場の不足、近隣住宅への騒音問題などを抱えており、施設の整備については重要課題であると認識しております。  現在、本市では、公共施設の更新、統廃合、長寿命化等を計画的に行うことで、市の財政負担を軽減、平準化するとともに、次世代への負担を残さないよう、持続可能なまちづくりを目指すため、平成29年3月に八代市公共施設等総合管理計画を策定しております。  本市体育施設の整備につきましては、野崎議員ほか、さまざまな方より要望を承っております。今後、本市といたしましても、総合管理計画等を踏まえ、その必要性、緊急性を十分に勘案する中で、関係者と協議を行いながら、引き続き武道施設を含めた体育施設の整備を計画的に進めてまいりたいと考えております。  以上、お答えとさせていただきます。 ◆野崎伸也君 ありがとうございました。  新武道館建設の方向性について、報告いただけなかった理由、しっかりと理解いたしました。  あわせてですけれども、新武道館建設については、重要課題として建設に向けて取り組むとの、力強い答弁があったというふうに私は理解いたしましたけども、辻本部長、間違いございませんか。大丈夫ですか。──はい、ありがとうございます。  現在の取り組み状況については、関係団体との協議が続いているというようなことでありました。丁寧な対応をですね、お願いをしておきたいというふうに思っております。  さて、これまで私が早期建設を訴えてきた背景には、財源の確保、合併特例債の活用期限、タイムリミットを意識しての訴えがありました。現在、合併特例債の期限は平成32年度でありますけれども、熊本地震で被災した自治体による活用期限の延長を求める意見書、このほうが国に提出されている状況でございます。本市議会でも全会一致をもってですね、国のほうに提出した経緯がございます。この経緯については、先日、国会視察研修とあわせて行いました要望書の提出の際にですね、よい方向で進んでいるというようなことでお伺いをしております。  新武道館の建設に私はですね、こだわっていきたいというふうに思っております。それはですね、多くの市民の皆さんからも、施設の不足によるスポーツ大会が開けない、このことは八代にとって大きな損失なんだというふうに言われております。ただ、スポーツ大会を開くだけというようなことではなくてですね、宿泊あるいは観光、商業施設への誘客、プロスポーツ大会誘致による本市スポーツ技術、技能の向上、そういったものがですね、施設があれば得られたであろうものが、この八代は得られないまま、時間だけで過ぎていると、非常に残念というふうなことでございます。市民の方からも、本当にもったいないんだというようなことをですね、伺っているところでございます。  今、八代市全体で取り組んでおられます市有施設全体のですね、管理計画というのもですね、理解をするものでございます。しかしですね、単なる武道館、体育施設ではなくてですね、総合的、複合的なですね、施設として、地域への経済効果を生み出す施設としてですね、この武道館、武道館という名前がですね、適切かどうか、わかりませんけれども、そういった複合施設がですね、必要性というものをぜひですね、しっかりと議論していただき、早急な建設に向けて取り組んでいただきたく思うところでございます。  これで、今回は終わらせていただきたいというふうに思います。(野崎伸也君挙手) ○副議長(田方芳信君) 野崎伸也君。 ◆野崎伸也君 大項目4点目、(株)トーヨーの事業譲渡の経緯について。  八代市の第三セクター、(株)トーヨーが約70%の株式を九州興和開発に2月1日付で譲渡することを、私は新聞報道で知ったところであります。  これまで(株)トーヨーの事業譲渡については、平成28年9月の定例会で、過去数年の単年度赤字を計上、今後も黒字化は難しいとして、株式の90%を八代市内の企業へ譲渡するとの報告とあわせ、当時の副市長は、経営者としての資質がなかったとして代表取締役を辞任されました。つまり、平成28年9月以降、全く報告がなかったことから、私の記憶はですね、とまっている状況でございます。それに今回の新聞報道ということでございましたので、青天のへきれきというものでございました。  いろいろとですね、言いたいことはありますけれども、まずは今回の事業譲渡に至った経緯についてお伺いをいたします。                 (副市長田中浩二君 登壇) ◎副市長(田中浩二君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  野崎議員御質問の、株式会社トーヨーの事業譲渡の経緯につきましてお答えをいたします。  株式会社トーヨーは、地域農産物の活用と雇用機会の拡大を目的として、平成2年8月に旧東陽村で設立した第三セクターでございます。  創業以来、27期にわたり地域活性化に資するという公益的な役割を担いながら、カット野菜の製造、販売を中心に操業を続けてまいりましたが、近年は原材料の高騰や熊本地震の影響などにより厳しい経営状況が続いていたことから、自社による経営改善を図りながら、民営化による経営力と競争力の強化を模索してまいりました。  そのような中、松木運輸株式会社がフードバレー関連の事業に参入したいという情報を入手し、経営譲渡に向けた協議を行い、平成28年8月24日に八代市と松木運輸株式会社との間で株式譲渡に関する基本合意書を締結いたしました。  主な内容は、八代市が保有する5359株のうち4869株を松木運輸株式会社に譲渡するもので、条件として、個人株主114人が所有する250株を株式会社トーヨーが買い取り、自社株とすることなどです。  同年8月26日に、当時の永原副市長から松木運輸株式会社社長の松木喜一氏に代表取締役を交代し、実質的に松木運輸株式会社による経営が始まりましたが、個人株主の株式買収が進まず、八代市から松木運輸株式会社に株式譲渡ができない状況が続いておりました。  そのような状況が続く中、約1年間、松木運輸株式会社は積極的な経営改善に取り組まれ、生産体制や収支状況も改善されましたが、大きな利益を出すまでには至らず、株式会社トーヨーの業務内容と、より相乗効果が期待でき、持続的な発展につながるような有力な提携先を模索していたところ、平成29年9月に株式会社トーヨーの顧問税理士から、ゴールドプランニング株式会社の紹介を受けたところです。  大分市に本社を置くゴールドプランニング株式会社は、大分県、熊本県で多くのラーメン店を経営されているほか、麺の加工、卸事業など、飲食関係の事業を幅広く展開しておられることから、野菜の加工製造、惣菜製造業を営む株式会社トーヨーとは業態的に相性がよく、大きな相乗効果が期待できると考えたところです。  しかしながら、株式会社トーヨーの社長は松木氏であり、株は八代市が保有している状況でございましたので、今後どのように進めるかにつきまして両者で協議した結果、八代市が直接、ゴールドプランニング株式会社と株式譲渡に向けた協議を行うこととし、同年10月26日、株式会社トーヨーの臨時株主総会、取締役会において、松木氏にかわり私が代表取締役に就任いたしました。  全ての従業員の雇用の継続や現在の場所で操業を続けることなどを条件として、ゴールドプランニング株式会社と株式譲渡に向けた協議を進めた結果、この条件を受け入れていただきましたし、実際に株式を譲渡するのはゴールドプランニング株式会社のグループ企業である九州興和開発株式会社になることなどを含め、おおむね合意が調いました同年12月21日に、九州興和開発株式会社から八代市に対して譲受意向表明書が提出されました。  主な内容として、経営権取得の目的は、お互いの強みを生かし、複合的に飲食業界に貢献する。経営の方針は、技術を生かし、新たな市場を開拓し、経営をより安定させる。従業員の処遇は、原則的に全員雇用などでございます。  譲受意向表明書に基づき、平成30年1月5日に、八代市と九州興和開発株式会社との間で株式譲渡契約書を締結いたしました。  主な内容は、市が保有する5359株のうち3700株を2月1日付で譲渡する。譲渡後の市の保有株数は1659株、保有割合は約30%となります。また、5年後をめどに市が保有する残り1659株のうち1109株を譲渡する。譲渡後の市の保有株数は550株、保有割合は約10%となります。九州興和開発株式会社の事業計画、資金計画の関係で、このような2段階の株式譲渡方法となったところであります。  また、これに先立ち、株式会社トーヨーの全従業員の皆さんへの説明会を開催し、私が今回の株式譲渡の理由や全従業員の雇用継続と労働条件の継承などを説明し、九州興和開発株式会社の吉岩社長が現在のグループ企業の事業内容や経営権を取得した後の株式会社トーヨーを含む今後の事業計画などを説明されました。従業員の皆さんに不安な様子は見えず、理解し、安心していただいたものと思っております。  平成30年2月1日、株式会社トーヨーの臨時株主総会において、九州興和開発株式会社社長の吉岩拓弥氏が代表取締役に就任されました。私は、株式会社トーヨーの状況を見守り、支援する立場から、当分の間、取締役として残ります。  同日、株式の譲渡も実行し、実質的に九州興和開発株式会社による経営が始まりました。民間の資本と人材、経営ノウハウを活用した経営により、株式会社トーヨーの経営改善と拡大が図られ、地域の活性化に貢献できる企業となることを期待しているところでございます。  以上、お答えといたします。 ◆野崎伸也君 田中副市長、丁寧な御答弁、大変ありがとうございました。  申しわけございません。早速、再質問させていただきますけれども、報道でもありましたけれども、これまで(株)トーヨーについては、赤字だから黒字化は難しいということで事業譲渡すると一貫してですね、説明されてきております。半ばですね、強引な考えだなと、当時、説明されたときはですね、思いもしましたけれども、今後の第三セクターの指針とですね、なるならばということで、私は了解をしたことをですね、記憶をしております。  しかし、この赤字だから事業譲渡するとの説明、普通ならですね、簡単に覆されるものではありませんけれども、あっけなく赤字でなかったと、数日後にですね、またまた、これも新聞報道で知らされたところでございます。この件についてはですね、議会と行政の信頼関係をも揺るがす、看過できない、そのようなことというふうに思っております。  田中副市長にお伺いいたします。  赤字でなかった報道について説明をいただきたいというふうに思います。                 (副市長田中浩二君 登壇) ◎副市長(田中浩二君) 議員御質問の、新聞記事の件につきましてお答えいたします。  株式会社トーヨーは、単年度収支で3期続けて赤字決算となりましたが、平成28年6月1日から平成29年5月31日の収支でございます第27期の決算において累積赤字はなく、繰越利益剰余金が1523万円あるというのが正しい決算状況であります。
     各報道機関と数字のやりとりを行う中で、第27期の単年度赤字額1327万円が誤って累積赤字として伝わったと思われます。  今後は、このような間違いがないよう、報道機関への対応の際に資料の精査や準備などを十分に行い、注意してまいります。  以上、お答えといたします。 ◆野崎伸也君 ありがとうございました。  田中副市長におかれましてはですね、就任間もないということでございますので、わからないこともですね、多分、多いんじゃないかなというふうに思います。  ただですね、今回の一連の流れについてはですね、白が黒になることと同じというふうに思うわけです。我々議会、議員はですね、市民の代表でございます。信頼関係が重要なことは副市長もですね、十分御存じかというふうに思っております。これからですね、しっかりとした指導、監督をですね、副市長にお願いをしておきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。  それでは、再々質問になります。  冒頭も言いましたけれども、(株)トーヨーは単年度赤字が数年続き、黒字化の見込みがない、その責任は自身にあるとして、当時の副市長は代表取締役を辞任されました。第三セクターの経営立て直しに副市長が代表取締役では、物理的に忙し過ぎてですね、無理なんだというようなことはですね、否めないということで、そのことについてですね、私もそのとおりだというような思いもあり、辞任すべきだなというようなことで思っておりました。  あわせてですね、経営者として資質を持った人をですね、募集してでも、その職に充てるべきと、幾度となく私は一般質問の中でも訴えてきたところでございます。その考えにですね、今も変わりはございません。早急にですね、黒字化、経営改善が必要な第三セクターがですね、残されているところでございますので、そういった思いを今も持っております。  ただですね、田中副市長が第三セクターの代表取締役というのがですね、まだ何点か残っているというふうに思いますけれども、その代表取締役、副市長がそこに就任するということについて、田中副市長の考えをですね、お伺いをしたいというふうに思います。 ◎副市長(田中浩二君) (野崎伸也君「自席から結構ですけれども。そこで結構です」と呼ぶ)では、自席から失礼させていただきます。  議員お尋ねの、副市長の第三セクターにおける代表取締役就任についての今後の考え方についてお答えいたします。  第三セクターに関することにつきましては、第三セクターへの関与に関する基本指針を策定し、これに沿って対応しているところでございます。  この指針の中で、第三セクターの役員については、自立、主体的な事業運営の確保と経営責任の明確化を図るため、経営に専念することが極めて困難な市長等の特別職の代表取締役への就任を原則として廃止します。ただし、法令等で定めのある場合や他出資者との関係で就任する場合は除きますと定めておりまして、これに基づき、これまで対象となる4つの第三セクターのうち、株式会社トーヨーと株式会社いずみの2つにつきましては、代表取締役の交代を行ってまいりました。  一方で、残り2つのさかもと温泉センター株式会社と株式会社東陽地区ふるさと公社については、現在も私が代表取締役として就任している状況にあります。  これらの第三セクターについても、これまで他の出資者などの関係者と代表取締役交代の調整を進めてきたところでございますが、いまだ実現に至っていないという状況でございます。引き続き、残り2つの第三セクターについても、指針に沿って取り組みを進めていくよう努めてまいります。  以上、お答えといたします。 ◆野崎伸也君 ありがとうございました。  多くの税金をですね、投入してきております、この(株)トーヨーについてはですね、八代市民にとっても簡単にですね、事業譲渡していく、いかないというようなことがですね、簡単に、はい、そうですかと片づけられるような案件ではないというふうに思っております。  議会の報告については、議長、委員長に尋ねるまでもなくですね、責務として自主的にですね、報告してほしかったというふうに思っております。それがですね、行政手腕ではないかなというふうに思っております。ぴんとくるか、こないか、鈍感か、敏感か、できる人か、できない人かがそこで判断されるんじゃないかなというふうにも思うところです。  田中副市長も御存じと思いますけれども、相当にですね、心配される第三セクター、まだ残っております。現在はまだ代表取締役社長ということでございますので、経営者としてですね、早急かつ責任ある改革をですね、期待をしております。よろしくお願いいたします。  これで、この項を終わります。(野崎伸也君挙手) ○副議長(田方芳信君) 野崎伸也君。 ◆野崎伸也君 大項目5点目、JR八代駅舎改築について。  昨年9月補正予算で、八代駅構内観光看板撤去工事費87万4000円を支出、今回の当初予算では八代駅改築に係る新駅舎内装工事費として436万3000円が計上されております。八代駅前には仮設駅舎のプレハブも出現し、いよいよ本格的な工事が始まろうというふうなところかと思っております。  そこで、1点目、JR八代駅舎改築のスケジュールと駅舎の規模、構造、レイアウトについて、2点目、八代駅舎改築に伴い八代市が実施する事業の内容と今後予想される総事業費及び今後必要となる経費についてお伺いをいたします。              (経済文化交流部長辻本士誠君 登壇) ◎経済文化交流部長(辻本士誠君) 議員御質問の、JR八代駅舎改築についてお答えいたします。  まず、お尋ねの1点目、八代駅舎改築に関するスケジュールと駅舎の規模、構造、レイアウトについてお答えいたします。  JR八代駅舎の改築スケジュールについてですが、現在、駅前広場のタクシー駐車場付近に仮駅舎の建設が行われているところでございます。3月中に仮駅舎が完成し、4月中旬から仮駅舎での営業開始と伺っております。その後すぐに現在の駅舎本体の解体が始まり、平成31年1月ごろに新しい駅舎が完成する予定であると聞いております。  また、新駅舎の規模、構造ですが、鉄骨づくりの平家建てで和風のデザインとなり、現在の駅舎よりも多少コンパクトになるものの、これまでどおりの機能は維持され、中央のコンコース横には待合室及び観光案内所、その奥にはコンビニエンスストアが併設を予定されております。  次に、お尋ねの2点目、八代駅舎改築に伴い市において実施する事業内容、事業費及び今後必要となる費用についてお答えいたします。  現在、市が実施を予定しております事業としましては、まず、工事期間中の工事車両の出入り等の妨げになることから、駅前広場の広告塔看板の撤去工事を行います。  また、市は八代駅舎内に観光案内所を設置、運営しておりまして、改築工事期間中の仮駅舎内部及び新駅舎の内部にも、これまでどおり観光案内所を設置することとしております。そのため、仮駅舎及び新駅舎の観光案内所スペースの内装工事全般、また仮駅舎での観光案内所運営に係る業務委託を予定しており、その費用は総額で約770万円を見込んでおります。  また、新駅舎開業後に支出が見込まれる費用としましては、新駅舎での観光案内所運営に係る業務委託費、光熱水費、通信費、機械警備等の運営費全般と観光案内所スペースの賃借料並びにトイレの維持管理費用を予定しております。  また、新たな広告塔看板の設置につきましても、その必要性や景観への配慮も含め検討しているところでございます。  以上、お答えといたします。 ◆野崎伸也君 ありがとうございました。  駅舎の完成は平成31年1月ごろというようなことでありました。八代駅については、妙見祭、そして花火大会、スリーデーマーチなど、多くの観光客を迎える施設であり、八代の玄関口ということであります。最近では、外国の方もですね、多数見られるようになってきているというふうな状況もあります。  答弁の中にですね、新たな広告塔看板のですね、設置も検討されているというようなお話がございました。できればですね、ぜひ、訪れた人が楽しめるような看板、例えば、今ですね、現在、最近、SNSのインスタグラム投稿、写真投稿というのがですね、非常に行われているんですけれども、そういった活用できるようなですね、スポット的なところになり得るような、そういった看板の設置というのもですね、考えられたらどうかなというふうに思っています。  撮影スポットというようなことではですね、最近、市民の方からですね、言われるのが、ガメの看板について、最近ですね、赤みを帯びてきたと、劣化してきているんじゃないかというようなところをですね、市民の方、心配される声がですね、上がってきております。こちらについてですね、市としてどうにかならないかというふうな思いがあるんですが、どのようにお考えでしょうか。  またあわせて、駅舎周辺にですね、電線がですね、非常に外にですね、あるということで、景観的に今回、今、御答弁にあった和風づくりの、そういった感じの建物になるんだという話でありましたんで、景観的にですね、電線の地中化というのもですね、検討をいただきたいなというふうに思っております。  また、観光施設でございまして、トイレですね、非常に重要な施設というふうに思っております。トイレの維持管理費も今後必要になるというような御答弁もありましたけれども、現状のトイレはですね、狭い、また障害者の方々についての配慮がですね、ちょっと足らないような感じもですね、見受けられるということでございますので、そちらの整備もですね、必要じゃないかなというふうに思っています。  これを今回のこの改築を機に、どうにかですね、今ほど言いました、ガメ看板の件、電線の地中化の件、そしてトイレの件についてどうにかできないかというふうな思いがありますけれども、いかがでしょうか。 ◎経済文化交流部長(辻本士誠君) 自席より、お尋ねの、日本製紙工場の壁面看板の劣化について並びに電線の地中化及びトイレの整備についてお答えいたします。  日本製紙壁面にあります妙見祭のガメを描いた看板につきましては、ここ一、二年ぐらいで市民の方から色あせ等が気になるという声を聞いております。一度、施工された業者の方と一緒に現場を確認いたしましたが、全体が赤みがかった感じになっており、多少の色落ちは仕方がなく、修復するには設置費と同程度の費用を要する場合があるとのことでございました。  まだ全面改修するまでには至っていない状況であると思われますので、今後も劣化の状況を見ながら、必要に応じて現場確認を行うなど、修復方法等についても調査してまいりたいと考えております。  また、電線の地中化やトイレの整備につきましては、JR九州も含め関係機関との協議が必要になろうかと思います。市での対応ができかねる部分もございますので、今後も適宜、働きかけを行ってまいりたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆野崎伸也君 ありがとうございました。  答弁いただきましたけれども、部長もおっしゃったようにですね、JRさんが主体の工事ということでございますので、できること、できないこと、あろうかというふうに思っております。ただ、八代市民にも、そしてJRさんにも、訪れる人にも、みんなにですね、よりよい駅舎ができてほしいと思っておりますので、これまでどおり、JRさんとの協議をしっかりと行っていただきたい、そして最良の八代駅舎ができることを期待をしております。  これで3月定例会の私の一般質問を終わります。ありがとうございました。            ───────────────────────── ○副議長(田方芳信君) 上村哲三君。(「頑張れ」と呼ぶ者あり)                  (上村哲三君 登壇) ◆上村哲三君 皆さん、おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  自民党絆の上村でございます。  関係者の皆さんの御高配により、今回、一般質問をさせてもらうこと、改めて感謝を申し上げます。  早速ではございますが、質問に入らせていただきます。  今回の一般質問は、3件にわたって通告をいたしております。1つは、本年、私が文教福祉委員長としていろいろ経験させていただいたことの中から1点。それから残り2点に対しては、平成30年度当初予算に上程されております新規の事業についてでございます。  それでは早速、第1項目の八代市成人式についてを質問させていただきます。  私は、本年1月、文教福祉委員長として2つの成人式に御案内いただき、出席をさせていただきました。1つは、八代市、八代市教育委員会による平成30年八代市成人式でございまして、もう一つは、社会福祉法人権現福祉会の主催によります重度心身障害者の成人式でございました。  後段の式については後ほど触れることといたしまして、まず前段の八代市成人式については、私にとっても合併後、初めての式典への出席でございましたことから、成人式においては毎年、全国的にも新成人が式典会場へ入らずに外で騒いでいるとか、式最中に壇上へ上がり妨害をしたなど、また、ある市長さんは式典で歌を歌ったとかニュースが目についておりましたが、八代市成人式においては特段、過激な報道はあっておりませんでしたので、厳かな式典、喜びにあふれ凜とした新成人の姿を期待して出席したものの、少し興ざめの感傷を抱いて帰ることになりました。  そこで、早速、小項目1で、本年の八代市成人式の総括として、開催の状況と近年の新成人の傾向、今後の課題等についてお尋ねをいたします。  壇上での質問は、この程度にとどめ、以後の質問は発言者席より行います。どうぞよろしくお願いします。                 (教育長北岡博君 登壇) ◎教育長(北岡博君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  議員御質問の1項目め、八代市成人式について、お尋ねは八代市成人式の総括ということでございました。  本市におきましては、将来を担う若者たちへの祝福、激励、大人としての自覚の促進などの意味を込め、毎年、成人の日の前日に開催をしております。ことしも式典やイベントについては、新成人から募集した11名の実行委員により運営を行っていただいており、新成人1157名を対象に、1月7日に厚生会館において開催をしたところでございます。  現状といたしましては、成人式が事実上、中学校や高等学校などの同窓会的な場として捉えられ、議員御質問のとおり、式典開始時には入場者が少なく、いかにして来場した成人者を式典会場内に誘導するかといったことに苦慮している現状がございます。  また、本来、大人としての自覚をすべき場である成人式が、残念ながら、若者のモラル低下を露見させる場となっている映像を目にすることもありますが、本市におきましては幸いにして、そのような迷惑行為をする成人者もなく、和やかな雰囲気の中で毎年開催いたしております。  一方、本市といたしましても、成人者が出席しやすいように、市民のニーズや実行委員会での協議を踏まえまして、平成25年度から開式時間を午前から午後に変更するなど、工夫をしているところでございます。  今後も、成人式をさらに有意義なものにするために、実行委員会とともに検討を重ねていきたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆上村哲三君 ありがとうございました。  御答弁のとおりですね、確かに、式典会場の周辺にはたくさんの新成人がいてですね、大変活気にあふれた感じをですね、私も感じていたんですが、式典が始まってもですね、会場は空席のほうが多くてですね、いささか、がっかりしたというのが素直な感想でございました。同列しておられました来賓の方からも、上村さんは初めてでしょう、がっかりしなったでしょうという言葉もいただきました。いつも、こやんふうですよというようなことで、残念ですねというような言葉を交わしながら式典に臨んでいたところでございます。  祝辞を述べられる市長や来賓への気遣い、一生懸命に運営に当たっている同じ新成人の実行委員会の方々への感謝の気持ちがですね、この1000人を超えるですね、来場者に求めるのは酷なことなんでしょうかね。若さゆえの所業と寛容な心も持たなければいけないのかもしれません。  ただ、一生懸命やっていただいている教育委員会や実行委員会の皆さんにおいてはですね、そういうことがないようにというような気持ちは大変強いものだろうなというふうに感じました。実行委員の皆さんのですね、挨拶、祝辞もですね、大変すばらしいものであってですね、社会に出ている一員としての心構え、思いというのが大変伝わってきておりましたので、もっともっと、これをですね、来場者に知らしめる方法はないのかなというような気持ちで、式典が終わりましてからのですね、思ったところでございます。  そこでですね、そんな中で、私も壇上から式典会場を見回してみますと、余り複数は確認できませんでしたが、介助の方に付き添われ、羽織はかま姿の障害をお持ちのですね、新成人の姿も見られました。  そこで、小項目2の障害を持つ新成人の対応についてということで、新成人の対象者にどれくらいの数の障害者がおられたのか、私にはわかりません。確認しておりませんが、式典会場において、この方々にどのような対策や配慮をなされてきたのか、また、対応はなされてなかったのか、この点についてお尋ねをいたしたいと思います。                 (教育長北岡博君 登壇) ◎教育長(北岡博君) お答えをいたします。  障害を持つ新成人への対応ということでございます。  本市の新成人は、毎年、1000名を超える中、式典会場である厚生会館の客席は964席でありますことから、保護者などの一般の方の入場につきましては御遠慮をいただいているところでございます。  しかしながら、車椅子など介助が必要な方の場合には、介助者にも入場していただいており、会場内には車椅子専用のスペースも確保してございます。ことしの成人式におきましても、車椅子を使用しての来場が1名あり、同級生が介助をしておられたと聞いております。  また、聴覚障害者への対応といたしまして、手話通訳士による手話通訳も実施をしているところでございます。  今後は、式典の案内状など、障害をお持ちの人へも配慮した内容にするなど、皆様が参加しやすい式典となりますように考えてまいります。  以上、お答えといたします。 ◆上村哲三君 式典会場に来られた障害をお持ちの新成人への配慮は、一応なされていたことがですね、確認をできました。一つ安心をいたしました。  そこで、八代市成人式のですね、御案内状を見せていただきました。大きくしていただきましたんでですね、わかりやすいんですが、本来は、はがきでの案内状だったというふうに聞いております。しかし、残念ながらですね、そこに、障害者に対応するですね、言葉が少し足らないんじゃないかというふうに思います。  新成人を区別することはできないというようなですね、立場からの案内状になっていたのかなというふうに思いはしますもののですね、やはり障害をお持ちの方が新成人の中にはいらっしゃるということをですね、考えていればですね、そこに配慮の言葉が少し必要だったのじゃないかなというふうに思いました。  というのは、今、答弁でもあったようにですね、私が確認したのがお1人でございます。また、車椅子の方がお1人。2人ですよね。僕は、もっと多いんじゃないかなというような思いがあったもんですから、そのように思ったところでございます。  大きくしていただいたんですがですね、このように。ここには、何か足らないなという思いが一つあります。  今後の対応としてですね、式典の案内状など、障害をお持ちの方へも配慮した内容にするというようなですね、検討課題も答弁でございましたので、安心しておきたいというふうに思いますが、答弁をいただく前にですね、私も考えておりました。今後の対応としてはですね、案内状に、障害を持つ新成人で式典へ列席希望の方は八代市教育委員会生涯学習課まで御連絡をくださいと、まずは入り口のここが大事じゃなかろうかというふうに思ったわけです。  というのはですね、1つは、障害をお持ちの御家族の方から声をお聞きしたことがありました。成人式に連れていきたくてもねって。障害者は、そこに行ってて大丈夫なんだろうかというような心配の声ですよね。対応ができるのかというような声を聞いたことでですね、私も、今、小項目の2でですね、障害者への対応ということでお尋ねをしたわけでございますが、入り口がなくて、来られたら対応をしますよと、その対処はしてますよと、配慮はしてますよというようなことでありまして、もし福祉の観点から話をすればですね、もうちょっと入り口の時点でですね、そういう方がおられるということから、案内状は別にするとか。また、生涯学習課とですね、障がい者支援課が連携してですね、障害者新成人に対しての出席要請を行うというような形をとっていければですね、成人式は教育委員会ですよ、障害者対応は福祉部ですよと、そういうですね、分け隔てをしなくて、縦割り行政の、ある意味、いけないところ。いろいろ連携してくるのであればですね、複合的な横連携をとってですね、このような式典に際してはですね、対処していけば、もっともっと障害者の参加も多くなるのではないだろうかというようなことを思ったところでございました。  そこでですね、先ほど申しましたが、もう一つの八代市での成人式、これは八代市の成人式ではございません。社会福祉法人権現福祉会主催の重度心身障害児・者通所支援事業所ゆいまーると障がい者通園施設・生活介護事業所はなみずき合同の重度心身障害者の成人式でございます。ほとんどの方が御存じないだろうと思いますので、少し長くなりますが、御紹介したいと思います。  この始まりの事業はですね、お尋ねをしましたところ、重度の障害者がおられる家族から、市の成人式への出席は大変困難である、でも、私たちの子供たちにも成人式をしてあげたいという相談から始まったとお聞きしております。障害の種類は多岐にわたりますが、重度の障害を持つ新成人に当たってはですね、御案内があっても、八代市成人式の出席は大変困難なものがあるのではないかという、恐らく家族の方の判断だろうというふうに思います。  今年は1月12日金曜日午前10時に開会されました。場所は、先ほど申しました事業所のはなみずきでございます。  今回は、新成人5名、うち1名はですね、近隣の市外の新成人でございます。4名の方は車椅子を使用して出席です。また、唯一の女性、1人の女性の新成人はですね、ストレッチャーで横になった状態です。でも、全員、成人式のおめかしをしてですね、おられました。  式典は、成人者入場から始まり、開会の辞、理事長挨拶、成人者紹介、来賓挨拶、ここには田中副市長、県議、それから私が挨拶をさせていただきました。その後、来賓紹介、はなみずき家族会代表の祝辞、お祝いメッセージ披露、記念品贈呈、成人者誓いの言葉、謝辞、閉式の辞、成人者退場となっておりました。
     また、準備時間と休憩を挟んでですね、その後はアトラクションとして、あげまち保育園年長さんによるですね、あげまち太鼓の演奏、それから、お祝いメッセージの披露、これは(聴取不能)ですね、家族の(聴取不能)からの皆さんのお祝いの言葉を披露されたというようなことがありました。  出席者は、権現福祉会各障害者事業所の職員の皆さん、障害者家族会の皆様、通所障害者の皆さん、相談支援員の皆さん、その他、聞かれた方でですね、参列したという方はですね、たくさんおられたように感じました。本当に手づくりでですね、この障害を持つ新成人と家族に寄り添った感動的な成人式でございました。  そこでですね、この成人式に出席をされて、祝辞も述べられた田中副市長にですね、そのときの感想を、田中副市長もですね、大分感動しておられた様子が私も見受けられました。私も胸が熱くなる思いをですね、当日、させていただいたことで、田中副市長も同様の感情ではなかったかと思い、そのときの感想を改めてお尋ねしたいというふうに思います。よろしくお願いします。                 (副市長田中浩二君 登壇) ◎副市長(田中浩二君) 議員御質問の、障害者支援施設の成人式に参加しての感想について述べさせていただきます。  私は、去る1月12日に障がい者通園施設・生活介護事業所はなみずきで行われました成人式に御案内を受け、出席させていただきました。障害者支援施設の成人式に参加させていただくのは初めてでございました。  ことしは、5人の通所者の方が新成人となられるということもありまして、開会前からお母様方や多くの関係者の皆様がおいでになり、会場は大変和やかな雰囲気でございました。  開会を前に、拍手に迎えられて5人の新成人が会場に入ってこられました。車椅子に乗って、あるいはストレッチャーに横たわって入場する方もおられましたが、その表情には晴れがましさが感じられたところでございます。  式の中で、新成人となられた5名の方、それぞれの誕生から今日までの思い出の写真を集めたスライドの上映がございました。施設の皆様が一生懸命つくられたものだと思います。そのスライドからは、御家族の皆様の子供に対するあふれんばかりの愛情が感じられ、恐らくは大変な御苦労をされながら、二十という大きな節目を迎えられた喜びが伝わってまいりました。会場のあちこちで、涙をぬぐう参加者の姿がございました。私もその一人であります。  また、特に印象的だったのは、お母様方の笑顔です。恐らく、今日まで、私たちにはうかがい知れない御苦労があったであろうに、保護者を代表して御挨拶されたお母様の口から出てきたのは、子供のおかげでたくさんの幸せをもらえた、多くの仲間とのつながりができた、いろいろなことに気づかせてくれた、生まれてきてくれてありがとうという言葉でした。  今回の成人式では、改めて、家族のきずな、感謝、命といったことを考えさせられる、得がたい経験をさせていただいたと感謝しています。また、この経験を市長の基本政策の5つの柱の一つ、誰もが幸せを実感できる暮らしの実現に生かしてまいりたいと考えております。 ◆上村哲三君 田中副市長、大変ありがとうございました。私も全く同様の感でですね、よく保護者の方の言葉まで覚えておられたなと思って、さすが田中副市長。田中副市長に感謝申し上げます。  このようなことがですね、あることは、ほとんどの方が御存じないということで、今回、御紹介も含めてですね、質問をしておったところでございます。  田中副市長には、素直なですね、感想をお願いしますということでですね、本当に素直な感想だったろうというふうに思います。もう、このことは、なかなか映像には皆さん浮かんでこないだろう──、田中副市長と私はですね、出席してるから、その絵というのがですね、また頭の中にすぐ浮かんでくるところでございますがですね。私は感動というよりもですね、衝撃のほうが大きかったんで、障害者本人と、それを愛情深く支えてこられた家族、関係者のですね、御苦労に思いをはせるときに、自分の不勉強さ、それから無知さに恥じ入るばかりでですね。この感情ばかりがいっぱいになってですね、頭の中は当時、真っ白でした。挨拶の前に。また、お祝いの言葉も感きわまるものがあってですね、すんなり出てこなかったというような思いをしております。そうだったですよね、副市長、ね。  これまでですね、権現福祉会では、ゆいまーるにおいて2回、それから、はなみずきにおいて4回、都合6回のですね、重度心身障害者の成人式を挙行されておったと、その後、お伺いして、いろいろ伺ってきたところで、聞いてまいりました。しかし、この間ですね、市の関与が一切ないということもお聞きしたわけでございます。  私は、御案内を受けてからですね、障がい者支援課のほうに、ちょっと伺ってみました。今度、御案内を受けたんだけど、ここにはどういうふうに市のかかわりはあってるのと言ったら、何にもありませんと。へえっと思ってですね。それでいいのかなと思いながらですね、実際、この式典に臨んだところでございます。  今、副市長がですね、それも超えて、今、市長の基本政策の中の、市民みんながですね、同じ享受を得られる社会の構築という部分では、このことに少し考えをめぐらせていかなければ、配慮しなければならないという言葉をいただきましたので、大変ありがたいというふうに思います。  今回、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律、いわゆる障害者総合支援法を見させていただきました。少し頑張って勉強してみました。なかなか難しい法律なんですが、その第1章、総則、第1条の2、基本理念というところを精いっぱい自分で理解できるか、読んでみました。その中でも、今回、あえて紹介はいたしませんが、その文章、紹介いたしませんが、長くなりますので。私が感じたのはですね、今回のような権現福祉会の温情による、このような事例はですね、本来は行政がしなければならないではないだろうかというような気持ちも芽生えたところでございます。  市の成人式はですね、教育委員会生涯学習課の主管で、福祉部ではありません。と言われれば、それはそうなのかもしれません。でも、何か少し悲しい気がします。  過去に、はなみずきで子供の成人式に臨まれた家族の方から、うちの子供も八代市成人式に行きたかったともお聞きしました。重度心身障害者は、みずからの判断ができません。家族の判断によることがほとんどでございましょう。家族の皆さんも、さまざまな葛藤の中で、障害者に寄り添っておられることを重く受けとめて、勉強していきたいと思いました。  それと、田中副市長とも話をしたところでございますが、あのとき唯一の女性、ストレッチャーに横たわった女性の新成人、彼女の目がですね、一番生き生きして輝いてですね、2人ともそうだったですねというふうな話をしたんですが、後日、彼女の症状はということで聞いてみましたら、人工呼吸器も提げていらっしゃいましたですね。私たちの言ったり、周辺の状況は理解できていますかと言うたら、体が動かないんだけど、言うことに対しては精いっぱい反応してですね、理解をしてるようですというようなことをですね、事業所の皆さんからお伺いをしました。ああ、だから、やっぱり、あのきらきらと輝いた目だったのかなというふうにですね、後から、また、うれしかったんだろうなというようなことをですね、思ったところでございます。  この項の結びになりますが、本年もですね、重度心身障害者の成人式を挙行していただきました、また、これに御案内をいただき、貴重な経験をさせていただきました社会福祉法人権現福祉会、松本理事長初め、各事業所職員及び関係者の皆様に心より感謝を申し上げ、今回のこの項の質問を終わります。ありがとうございました。(上村哲三君挙手) ○副議長(田方芳信君) 上村哲三君。 ◆上村哲三君 次に、大項目の2、障がい者等見守り推進事業についてお尋ねをいたします。  平成30年度当初予算、民生費、障がい者支援課新規事業で、予算額は100万円で御提案をされております。提案理由の説明では目的等が示されているものの、最終的、具体的な形がなかなか私の中で思い描くことはできませんでした。  そこで、この事業の具体的内容についてお尋ねをしたいと思います。            (健康福祉部長福祉事務所長山田忍君 登壇) ◎健康福祉部長福祉事務所長(山田忍君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  議員お尋ねの2項目め、障がい者等見守り推進事業についてお答えいたします。  障がい者等見守り推進事業とは、身体障害者手帳、療育手帳または精神障害者保健福祉手帳を所持する方や、難病や発達特性などにより日常的に何らかの支援を必要とする方が住みなれた地域で安心、安全な暮らしを続けることができるよう、地域住民による見守りなどの生活環境づくりを行う事業で、まずは平成30年度から障がい者サポーターの養成に取り組んでいくこととしています。  予算としましては、制度発足記念大会の講師謝礼が50万円、研修会用資料が約19万円等で、合計100万円を計上しております。  この事業は、地域住民が障害の特性や障害者について積極的に理解し、暮らしの中で障害のある人への配慮ができることが地域で生活する障害者の福祉の向上につながると考え、取り組むもので、5年間で1000名のサポーターを養成することを目標にしています。  障がい者サポーターには、対象により、八代市障がい者サポーターと八代市障がい者サポート企業・団体の2種類を予定しています。  八代市障がい者サポーターとは、市が主催する研修会等に参加し、サポーター登録申請書を提出して登録を希望した市民のことです。また、八代市障がい者サポート企業・団体とは、市内の企業や事業所または団体で、市が主催する研修会等に参加し、かつ法定雇用率を超えて障害者を雇用していることや、事業所や店舗のユニバーサルデザイン化を推進していること等の8つの条件の2つ以上に該当していると、書類審査等により市が確認を行い、認定した企業や団体のことです。  障がい者サポーターとして登録した住民には、八代市障がい者サポーター制度のシンボルマークを用いたキーホルダーを交付し、障害のある方が困ったときに声をかけやすいように、目につきやすいところにつけてもらうことになります。  シンボルマークについては、市内の障害者・児から図案を公募する予定です。  八代市障がい者サポート企業・団体として認定された企業・団体には、認定証を交付し、市のホームページ等に掲載する予定です。  障がい者サポーターに期待する役割としては、障害の特性や障害者について積極的に理解を深め、障害のある方が困ってるときには必要な配慮を実践する障害福祉に関するボランティア活動やイベントなどへの参加、家庭や職場、学校などで障がい者サポーター制度を広めること等があります。そのために、市は、サポーターとして登録した市民や企業・団体に対して、障害に関する情報やボランティア募集情報、イベント開催情報などを随時発信し、サポーター活動の支援を行う予定です。  以上、お答えといたします。 ◆上村哲三君 今、御答弁をいただいてですね、やっと少し絵が思い浮かべられるようになったかなというふうに感じたところでございます。  まずは、サポーターの育成の研修、それから登録、それから実質的な地域での事業ということでございます。予算的に100万で、そんなものができるかなというふうに感じたのはですね、やはりサポーターさんが全てボランティアというような形になるというふうに今思います。しかし、近年ですね、いろんな考えの先進地事例、貧困児童、ひとり親家庭の問題、それから行政から漏れたいろんな困難な人たちに対する対応というようなですね、民間施設、法人のですね、研修を重ねてまいりました。本年1月、沖縄に文教福祉委員会で行った研修の中でもですね、ボランティアで、始まりはボランティアということでございましたが、やはりボランティアだけではマンパワーの確保もできない。法人を運営すれば、運営が厳しいというようなこともありですね、本当に全て、この状態がボランティアだけで維持していけるのかなというふうな心配をしていることでございます。  必要であればですね、今は有償ボランティアという言葉が大変よく耳にするところでございますが、有償ボランティアのような考えもですね、今後は展開の中で必要とあればですね、提案していかれたらいかがかなというふうに思います。  答弁にもですね、サポーター活動の支援というような言葉がございました。ここには、そのような配慮も必要になってくる時期があるのかなと。この事業をですね、やはり完結させていくにはですね、そのような配慮も、実際、行政が直接やらずにサポーターさんがやるわけでしょう。登録サポーターさんがですね。そこに頼ってしまうわけでございますので、そこのところの配慮はですね、お互いが、この実を生むためには必要なところではないだろうかなというふうに思いました。  5年間でですね、1000名のサポーターの養成、すごく大変なことだろうというふうに思います。そのために、研修とかですね、いろんなことを考えておられるようでございますが、本市はですね、680平方キロというですね、広大な面積でございます。端から端まで4時間かかるのか、走り方次第でしょうが、車で4時間、5時間かかるかもしれません。そんなことから、私は思ったんですが、研修会の実施方法いかんではですね、遠隔地サポーターへのですね、養成をするにも、その関係の費用負担あたりもですね、大きくなることがあるんじゃないだろうかというふうな懸念をしますことから、研修会等の実施方法についてはですね、どのように計画されているのか、また改めて具体的にお聞かせを願いたいと思います。  あわせましてですね、ここで言う地域での見守りと、支援ということでございますが、この地域の範疇というのはどのようなものでございましょうか。どうぞよろしくお願いします。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(山田忍君) 自席からお答えいたします。  まず、サポーター研修会等の実施方法についてですが、八代市障がい者サポーターとしての登録または八代市障がい者サポート企業・団体としての認定を受けるための研修会は、平成30年度は制度発足記念大会として、障害に関する事業に理解のある著名人を講師に迎えての講演会と、八代市まちづくり出前講座の2種類の研修を行う予定としています。次年度以降は、外部講師による研修会の開催と出前講座により障がい者サポーターをふやし、障害のある人への見守りを推進する予定です。  次に、地域とはですが、町内とか校区とか限定したものではなく、八代市域全域を意味すると考えておりまして、今回の障がい者サポーターは、八代市全体のサポーターというふうなことで考えております。  以上、お答えといたします。 ◆上村哲三君 わかりました。  研修の実施方法についてですね、今言われたように、出前講座と、それから講師を迎えての講演会、別にあるというようなことでございます。私も、やるのであればですね、最低、各校区でのですね、研修方法というのは最低必要な分ではなかろうかというふうに思っておりましたので、このような形で、まずは進めていかれるということで、まず1歩目は安心をいたしたところでございます。  またですね、ひとつ地域のことが気になっとって、地域とはというふうに尋ねたんですが、今の答えでは、八代市全域のことでありますよということでございました。このことから考えればですね、サポーターの登録が固まってしまう地域と、おられない地域というのの格差が生まれてくるのではないかということを懸念いたします。  本来は、各地域においてはですね、民生委員さんあたりもおられますのでですね、民生委員さんは各、詳細な地域にわたってですね、おられますからですね、こういう感覚を私は持ってたわけです。例えば、泉校区であればですね、そこにこんだけの、何名の方がおられますというような形をしていかれるのかなと思ったら、ざっくりと総枠の中にサポーターの登録というのがあるということであれば、私は、やはり平野部、中心街にはたくさんの登録者がおられる。そしたら、見守りもですね、スムーズに支援もできていく。この事業の完遂は大変高度なものになっていくんじゃなかろうかというふうにも思いますし、だったら、周辺山間部、過疎部、そういうところにおいてはいかがなものだろうかというふうな心配もですね、いたしておる、現在です。現在ですね。  本年度、最終日に、この事業がですね、議会の議決を経れば執行されるわけでございます。ぜひですね、大変すばらしい事業に、これが、今から始めて、成長していくんだろうというふうに思います。5年間で1000名のサポーター養成、まずはこれが第1関門でございますのでですね、それも含めて、今後の進展をですね、私も深く見守っていきたいというふうに思っております。ぜひ、講演会、それから研修会、日にち、時間がわかったら、私にも教えていただければですね、私も理解するべく頑張って、できる限り、時間があれば出席をして、理解を深めていきたいというふうに思っております。  この事業のですね、高度な次元での成長を望みまして、この項を終わりたいというふうに思います。ありがとうございました。(上村哲三君挙手) ○副議長(田方芳信君) 上村哲三君。 ◆上村哲三君 では、最後になります。大項目3、学校施設空調設備設置事業についてお尋ねします。  平成30年当初予算、教育費、教育施設課新規事業、予算4816万4000円で御提案をされております。  幼稚園、小学校、中学校の教室へのエアコン設置事業のことと理解しておりますが、私も昨年の改選後、9月定例会の一般質問で、この事業の推進を求めたところでございます。  そこで、今回の提案について、まず事業計画策定の経緯について、次に事業の全体概要について、それから平成30年度予算の内容についてお尋ねをしたいと思います。教育部長、どうかよろしくお願いします。                 (教育部長釜道治君 登壇) ◎教育部長(釜道治君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  議員御質問の3項目め、学校施設空調設備設置事業についての1点目、事業計画策定の経緯についてお答えいたします。  近年の地球温暖化の影響と思われる夏場の猛烈な暑さの中で、子供たちの学習環境を改善するため、教育委員会といたしましては、これまでも幼稚園、小中学校の教室へのエアコン設置について、その必要性を認識していたところでございます。  このような中、昨年6月には、市長が主宰する八代市総合教育会議におきまして、学校教室へのエアコン設置の必要性について議論がなされたところです。  また、本市の未来を担う子供たちが快適な環境で学べる教育環境を整備したいという市長の強い思いと、これまでの市議会や学校、保護者からの要望に応えるため、学校教室へのエアコン設置が中村市政2期目の基本政策の重点取り組みの一つとして掲げられたところでございます。  さらには、平成28年熊本地震の経験を踏まえ、大規模災害時には学校も避難所となりますことから、エアコンを設置することで避難所の生活環境の向上につながり、避難所としての防災機能の強化、充実を図る意味でも必要と考えております。  このような中、昨年の市議会9月定例会の一般質問におきましても、上村議員から教室へのエアコン設置を求める御意見をいただくなど、市議会や市民の関心が非常に高い事業でもあり、本事業の重要性を再認識したところでもございます。  教育委員会といたしましては、政策の実現に向け、学校施設整備の最優先課題として本事業を推進するため、昨年10月から教育部内において事業計画の策定に着手し、作成した事業計画案につきまして関係部局と協議を重ねた後、本年1月末に市長との協議を行い、本事業計画を策定したところでございます。  次に、2点目の事業の概要についてでございます。  エアコンを設置する学校につきましては、既に設置が完了している泉第八小学校、八代支援学校を除く小学校24校、中学校15校、幼稚園6園について設置の対象としております。  また、エアコンを設置する教室としましては、小中学校では普通教室、特別支援教室及び少人数指導教室のほか、特別教室では図書室、音楽室及び理科室としているところでございます。幼稚園では、保育室及び遊戯室を設置対象としております。  次に、事業スケジュールについてでございますが、来年度から設計に着手することとしており、計画期間は平成32年度までの3カ年計画としております。平成31年度に全ての幼稚園と中学校にエアコンを設置し、平成32年度は小学校に設置する計画としております。  なお、小学校のうち、泉小学校につきましては、泉中学校と校舎が一体型となっていることから、泉中学校と同時に事業を進める予定としております。  設置工事を2カ年に分ける理由としましては、市内の全学校施設に一斉にエアコンを整備することとなりますと、単年度の事業費が多額となるため、関係部局と協議を行い、設置工事を2カ年に分けることとしたものでございます。  また、幼稚園と中学校を先行して設置する理由といたしましては、幼稚園では、熱中症予防に努めておりますものの、体力のない園児の体調面を考慮したためでございます。中学校につきましては、高校進学に向けた学習環境の改善や、小中学校の9年間を通して、より多くの児童生徒がエアコンが利用できるよう考慮したためでございます。  次に、総事業費については約25億5000万円を見込んでおり、その内訳といたしましては、設計などの委託費といたしまして約1億6000万円、工事費としまして約23億9000万円を予定しております。また、財源の一部に国の補助金及び起債の活用を予定しており、起債では合併特例債、過疎債及び緊急防災減災債を予定いたしております。  次に、エアコンの設置後の維持管理費についてでございますが、電気料に加えて点検などの費用を含めますと、年間4200万円程度、予算の増額が必要となる見込みでございます。  最後に、御質問の3点目、平成30年度予算の内容につきましては、幼稚園6園、中学校15校、泉小学校のエアコンの設置に係る設計委託費などの委託料4816万4000円を計上いたしております。  なお、先ほど事業スケジュールの中で申しました泉小学校につきましては、来年度、泉中学校とあわせて設計を予定しているところでございます。  以上、お答えといたします。 ◆上村哲三君 どうも答弁ありがとうございました。150点の答弁をしていただいたというふうに感じております。  私も昨年の一般質問するとき、一番気になったのは、やはり予算の問題でしたね。たしか、そう言ったと思います、当時。やはり、この学校施設の多いことから、高額な予算になるんじゃなかろうかと、私は40億近い予算じゃなかろうかというふうに思って、その財源はどうするのかなと、教育委員会には、何か補助金はありますかというようなことをお尋ねしたことも、たしか、覚えているところでございますが。今回の、やっぱり予算措置、そのあたりもですね、十分に考えて、整備工事もですね、2カ年にわたってすることとしたとか、関係部局との調整もうまく行われてきたようでございまして、安心をいたしました。  総事業費も大分抑えられてですね、25億5000万と。なかなか30億を切るの、難しいというふうなことでですね、当時は、教室の数から、伺っておったような気がしますが、それから積算すると、やっぱり30億はかかるのかなというふうに思ったのが、このような形で抑えられているというようなことも財政としてもありがたいところでございます。  また、なぜ31年度は幼稚園と中学校なのかというようなことに対してもですね、先ほど部長の答弁でありました。幼稚園の子供の体力、それから中学校をするのは、長く、やっぱり快適な学習環境整備を享受して、子供さんに学習能率を高めていただくためというような配慮からですね、このようにしたということで、なかなか細かいところまで気づけてあるなということで感心をしたところでございます。  学校施設へのエアコンの設置につきましては、中村市政2期目、基本政策の重点取り組みの一つとして掲げられ、いわば、先ほどの答弁によりますと、6月にもう市長からの疑問を投げかけられていたと。しかしながら、私たちは8月に改選を迎えましてですね、やる、やれないは選挙に当選しなければならないということでございました。わずかですね、この間、半年余りでですね、事業計画策定に至り、まさに市長が当時から述べられておりました始動から加速の有言実行がなされたことはですね、私は大きく評価されるものと思います。私も推進議員の一人としてですね、大変うれしく思っております。  近年の気象状況はですね、大変、本当に、夏はまた記録更新、真夏日何十日というようなこと、冬になればですね、ことしのように突然できた低気圧によりですね、大豪雪、近年まれに見るというような言葉ばかりをですね、耳にするようになった中でですね、このような整備ができて、子供たちにはですね、快適な環境で学べることで学力の向上や健康、衛生上の効果、また熊本地震のですね、経験を踏まえ、避難所としての防災機能の強化、充実も図られるなど、幾重もの効果が期待できることは、まことに喜ばしいことです。児童生徒の保護者の皆様もですね、大変喜ばれていると思います。  終わりにですね、学校施設整備の最優先課題として、政策の実現に尽力をいただきました教育委員会の皆様にもですね、感謝の意を表したいというふうに思います。  今回のように、中村市長の公約にもあります始動から加速へ、そしてタイムリーなですね、スピード感を持った政策の実現ということに対してはですね、今後もぜひ頑張ってやっていただきますよう祈念申し上げて、今回の私の一般質問を終わります。ありがとうございました。            ───────────────────────── ○副議長(田方芳信君) 以上で午前中の議事を終わり、午後1時まで休憩いたします。                 (午前11時53分 休憩)                 (午後1時00分 開議) ○議長(増田一喜君) 休憩前に引き続き会議を開きます。            ───────────────────────── △日程第1〜54(続き) ○議長(増田一喜君) 日程第1から日程第54までの議事を継続いたします。  村川清則君。(「頑張れ」と呼ぶ者あり)                  (村川清則君 登壇) ◆村川清則君 皆さん、こんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)
     3月議会定例会も、一般質問3日目でございます。皆さん、お疲れのことと思いますけれども、しばらくおつき合いいただきます。自由民主党礎、村川清則です。  さて、私の地元、郡築校区では、干拓地でございまして、明治37年、西暦で言いますと1904年2月9日に潮どめ工事が完成しております。入植した先人たちの、それこそ血のにじむような努力により、現在では全国有数の農業地帯となっております。  この干拓事業に多大な貢献があった故、古城弥二郎八代郡長を初めとする先人たちの苦労に対し、深く感謝し、地区の発展を祈るため、毎年2月9日を汐止め記念日として定め、郡築汐風まちづくり協議会の主催により、古城郡長のお墓の前での墓前祭や郡築神社での神事、コミュニティセンターでの記念祭、ゲートボール大会や汐止め駅伝大会などを開催し、終日にぎわっております。ことしで114周年を数え、盛大に行われたようであります。  ようでありますというのは、残念ながら私は議会運営委員会の行政視察と重なりまして、出席できませんでした。視察に行くべきか、行かざるべきか迷いましたけれども、先輩議員の委員会の行政視察は公務だからねという言葉で、汐止め記念祭出席を断念し、(「そのとおり」と呼ぶ者あり)行政視察に参加したわけでありますが、ことしの墓前祭や神事には田中副市長を初め、田方副議長、また執行部にも御臨席いただいたと聞き及んでおります。ありがとうございました。また、市政協力員や地域婦人会、青年団、消防団など約120人が参列されたようでございます。  今回は特に、現在、宮城県にお住まいの古城郡長のひ孫に当たる桂秀和さん御夫妻が出席され、御挨拶もなさったようでございまして、校区民一同、大変感激しておりました。桂さん夫妻にとりましても、御先祖の偉業を知り、かつ、その住民たちが毎年、それをたたえる記念祭を盛大に開催しているということを目の当たりにし、さぞかし喜ばれたことと推察いたします。  さて、今回は、平成30年度予算編成方針と重要施策について、そして、本市のインバウンド対策について、この2点について質問いたします。  まず最初に、平成30年度予算編成方針と重要施策についてであります。  今回の予算は、昨年8月に始動から加速へというスローガンを掲げ、2期目の当選を果たされた中村市長にとりまして、2期目就任後、初めての当初予算編成となります。本議会の提案理由説明の中で、中村市長の基本政策である5つの柱に基づき、当初予算の概要を御説明いただいたところであります。  その中で、新庁舎や民俗伝統芸能伝承館、これは仮称ですけれども、などの大型施設整備を初め、農林水産業の担い手の確保、育成、インバウンド対策などの経済政策、福祉、子育て支援、防災対策など多岐にわたる、本市にとってまさに重要とされる事業に幅広く取り組まれることがわかりました。  そこで、まず、今回の当初予算の編成方針について、岩本財務部長にお伺いします。  壇上での質問はこれくらいとし、再質問以降は質問席にて行います。よろしくお願いいたします。                (財務部長岩本博文君 登壇) ◎財務部長(岩本博文君) こんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)  村川議員御質問の平成30年度予算編成方針についてお答えします。  本市におきましては、これまで将来を見据え、中長期的な視点を持って各種施策を積極的に展開してきているところでありますが、年々増加している社会保障費に加え、平成28年度には熊本地震の影響から多額の財政調整基金を取り崩したこともあり、今後の財政運営に工夫が求められる状況となっております。  そのような中、熊本地震からの創造的復興や市長の基本政策である5つの政策の柱により、八代の発展につなげていく必要がありますので、そのためには、行財政改革等を着実に推進し、持続可能な財政基盤を確立するとともに、今やるべき事業をしっかりと見きわめていくことが重要となります。  また、これまで推進してきた市長八策や地方創生で位置づける事業についても、費用対効果を得られているかどうか、しっかりと検証を行い、限られた財源の中で本市の人口減少克服と地方創生のさらなる推進につなげていく必要がございます。  平成30年度当初予算編成方針に当たりましては、こうした考えのもとに示したものでございます。  具体的には、本市の一般会計の歳入のうち、一般財源として大きな割合を占める地方交付税が合併自治体に上乗せされていた特例措置、いわゆる合併算定替の段階的削減の影響などにより、今後も自由に使える一般財源の枠は減少し、平成30年度の一般財源枠は対前年度比で約10億円の減少を見込んだところでございます。  一方、一般会計の歳出のうち、社会保障費などの義務的経費に係る一般財源は増加傾向にあり、平成30年度の一般財源ベースは対前年度比で約7億円の増加が見込まれました。そのため、平成30年度の一般財源ベースは対前年度比で約17億円の減少が見込まれ、既存事業の抜本的な見直しによる歳出抑制策や歳入の見直しなどを徹底し、財源不足額を可能な限り縮小していく必要がありました。  このような状況を踏まえた上で、今後の安定した行政サービスを維持し続けるために、市長の基本政策である八代市の未来のために力を注ぐ5つの政策の柱の推進や、八代市復旧・復興プランに基づく震災復興対策の推進、節税対策として、創意工夫ある改善措置などを念頭に置き、人件費、扶助費、公債費を除く経費について、原則として平成29年度当初予算における総事業費の一般財源ベースで90%を要求基準の上限としたところでございます。  そのほかにも、既存事業の見直しを行うことなど、財源確保に努めるとともに、29年度予算を翌年度へ繰り越す単独事業につきましては、原則、平成30年度予算の単独事業との調整を行うことなどを示したところでございます。  この予算編成方針に基づき、平成30年度の予算査定を行った結果といたしまして、厳しい財政状況ではありますが、市長の基本政策である5つの政策の柱や復旧・復興プランに基づく震災復興対策などにも取り組むことができたと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆村川清則君 歳入では交付税など10億円が減少し、歳出では社会保障費など義務的経費が約7億円ふえるということで、義務的経費を除き一般財源ベースで事業費の90%を要求基準としたということでございました。  庁内の各部署、部署でいろんな協議もあったろうと思いますし、担当課も大変な苦労があったんだろうと推察するところでございます。厳しい財源状況の中ではございますけれども、十分、これからの八代市の飛躍を期待させる内容であると私は感じております。  しかし、政策を実現するためには財政負担を伴います。期待する一方で、八代市民の中に、将来、子や孫の世代に財政的な負担がのしかかることにならないかというような不安があるのも事実なんだろうと思います。  そこで、現在の市債の状況と財政状況の将来の見通しについて伺います。 ◎財務部長(岩本博文君) 自席からお答えいたします。  御質問の、現在の市債残高の状況と将来の財政状況の見通しについてのお答えをいたします。  昨年12月に見直しました中期財政計画に基づき説明いたしますが、初めに、現在の市債残高の状況につきましては、平成28年度末における普通会計では約622億9000万円となっております。これに29年度以降の環境センターや新庁舎建設等を含めました市債の状況は、平成32年度末に残高がピークとなり、約754億円を見込んでおります。その後、徐々に減少し、平成38年度末には28年度末と同程度の市債残高約622億6000万円の見込みでございます。  なお、市債の発行に当たりましては、地方交付税措置のある有利な市債を活用することで、後年度の負担軽減を図ってまいりたいと考えております。  また、将来の財政状況の見通しにつきましては、歳入においては合併算定替に伴う地方交付税の段階的縮減や、歳出では社会保障費などの義務的経費の増により厳しい財政運営を求められますが、行財政改革を推進し、経費削減や自主財源の確保を図ることで、健全な財政運営に努めていかなければならないと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆村川清則君 平成32年度から、しばらくは厳しい財政運営だけれども、平成38年度ごろには落ちついてくる見込みであるということ、今後も行財政改革を推進し、経費削減や自主財源の確保を図ることで健全な財政運営に努めていくというような答弁でございました。  もうじき2年が経過しようとしております熊本地震からの復旧・復興、そして間もなく供用開始となります環境センターの債務、そして新庁舎や民俗伝統芸能伝承館、これ仮称ですけれども、などの大型プロジェクト、老朽化した校区コミュニティセンターの建てかえ、幼稚園、小中学校のエアコン設置、さらには市民サービスもおろそかにならないよう努めていかなければならないなどなど、財政的にどうなんだろうという一抹の不安があったわけでございますけれども、ただいまの答弁で、将来を見越したしっかりとした財政計画のもとに平成30年度当初予算が編成されていることが理解でき、安心いたしました。  この項の最後に、中村市長に、重点事業に対します思いといいますか、意気込みを御披露いただければと思います。よろしくお願いいたします。                 (市長中村博生君 登壇) ◎市長(中村博生君) こんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)  村川議員御質問の、重点事業に込めた思いについてお答えいたします。  平成30年度は、市長として2期目の最初の当初予算となります。これについては新生八代の始動から加速へ向けて、私の基本政策でございます5つの柱に基づく取り組みを重点事業として盛り込んでおります。当然のことながら、先ほど財務部長が答弁いたしましたとおり、将来にわたり健全な財政運営を維持することを念頭に置いた財政計画を立てた上で予算編成となっております。  まず1点目の柱は、農林水産業のさらなる振興でございます。これは、私が市長就任時から変わることなく持ち続けている、八代市の発展のためには、農業を初めとする1次産業の活性化が第一という信念のもとに掲げております。  本市は、豊かな農地と豊富な特産物を有しており、農林水産業のさらなる振興のためには、担い手の確保と育成が重要であると考えております。そのため、農地の借り手に対する機械導入費用の支援や、貸し手に対します支援を行うことで、担い手への農地集積を促進いたします。  また、生産条件が厳しい中山間地域の農業振興といたしまして、平成30年度は坂本町の鶴喰地区、東陽町の五反田地区、泉町の西部地区をモデル地区として、基盤整備や施設整備などを総合的に支援いたします。  そして、フードバレー構想の活動を発展させていくとともに、新たに収穫体験事業に取り組み、外国人観光客の受け入れも視野に入れた観光農園の開設に向けた検討を始めることとしております。  2つ目の柱として、経済の浮揚と雇用・交流人口の増によるにぎわいの創出を掲げております。  先月8日に、熊本県とアメリカのロイヤル・カリビアン・クルーズ社が八代港への旅客ターミナルの整備に関する協定を締結しましたことから、2020年4月までに国内外のお客様を受け入れる体制が整います。この数カ月後に東京オリンピック・パラリンピックも開催ということもございますし、このビッグチャンスを逃すことなく、いかにして、その効果を最大限に引き出すかが本市の経済浮揚の鍵であると考えております。  また、八代妙見祭のユネスコ登録を契機として建設する伝統芸能伝承館や新庁舎建設など、中心市街地にも、かつてないにぎわいが生まれる条件が整いつつあります。  国内外から訪れるお客様の受け入れ準備が極めて重要であると考えており、宿泊施設や観光施設の多言語表示やトイレの洋式化、中心市街地における和のまち並み空間整備、キャッシュレスで決済できるシステムの導入を推進してまいります。  さらに、雇用と定住を促進するための取り組みといたしまして、八代市内で創業する事業者への支援を行うとともに、若者が市外に流出している状況を食いとめるため、企業と若者とをマッチングさせる八代圏域ツナガルインターンシップ推進事業を継続実施し、地場企業の育成と若者の地元定着をさらに促進することで、本市の経済発展と将来人口の維持を図ってまいりたいと考えております。  3つ目の柱といたしまして、誰もが幸せを実感できる暮らしの実現を掲げております。  まず、八代の未来を担う子供たちの健康維持と学習しやすい環境整備のために、幼稚園、小中学校の普通教室へのエアコンを設置いたします。平成30年度は設計に着手し、31年度に幼稚園と中学校、32年度に小学校の設置工事を行い、3カ年で整備を完了させたいと考えております。  また、特定健診の受診や健康講演会などへの参加に対しましてポイントを付与する健康づくり応援ポイント事業を新たに実施し、楽しみながら市民の健康意識を高め、健康的な生活習慣の確立につなげたいと考えております。  さらに、障がい者等見守り推進事業を実施することで、障害者の暮らしの充実及び社会参加促進を図ってまいります。  4つ目の柱として、安全・安心で魅力ある都市を築くを掲げております。  日奈久断層帯を抱える本市にとりまして、熊本地震など経験を生かし、災害時に備え、万全の体制を整えることが重要だと認識しております。  今年度は、現状に即した八代市地域防災計画の大幅な見直しを行っているところでありますが、平成30年度は校区別防災マップを新たに作成、配布するとともに、ウエブ上で閲覧できるシステムを導入し、災害に備えるための情報発信と市民の防災意識の向上を図ります。  また、コミュニティセンターなどの避難所につきましては、耐震改修や照明設備、トイレの改修など、避難所機能を充実させるために必要な施設整備を計画的に進めてまいります。  災害発生時に災害対策の活動拠点となる新庁舎は、その機能を喪失しないよう免震構造を採用するとともに、多数の関係機関が集結して機動的に災害対策に当たるための災害対策本部を迅速に設置できるよう考慮した広さや、支援物資やボランティアの受け入れスペース、備蓄倉庫などの被災時対応機能を確保するよう計画しております。  5つ目の柱として、誇るべきふるさとを未来につなぐを掲げております。  まず、4月には、フードバレー関連のフェアなどで相互交流を行っております台湾の基隆市と友好交流協定の調印を予定しております。経済、産業、文化、教育、スポーツなど各分野での交流を深めることで、八代市と基隆市の相互発展につなげてまいります。  この交流を通して、子供たちを初め、市民の国際感覚の醸成につながると思われますし、アジアのゲートウエーとしての本市の価値を高める上でも大きな契機になると捉えております。  また、本市では、海外からの技能実習生やクルーズ客船の寄港による観光客が年々増加しております。今後も国際化が進んでいくと推測されますことから、そのような社会情勢の変化に対応し、世界に目を向けた政策を展開していくための新たな組織として国際課を設置いたします。  また、平成30年度は、市民の皆様と未来の八代について語り合う、みんなと未来を語る市政懇談会を開催し、市内校区を巡回して、市の政策や重点事業の進捗などの報告や意見交換会を行いたいと考えております。  以上、5つの柱に基づく主な重点事業と私の思いを申し上げさせていただきました。そのほか、昨年はやつしろ物流拠点構想が熊本県により策定され、八代天草架橋については、対岸の上天草市とともに国へ力強く要望を行ってまいりました。また、さきに述べましたとおり、八代港の整備も飛躍的に進展することから、県南の拠点都市として地域を牽引し、誇るべき八代を未来につなげるために、今が頑張りどころだと思っております。この契機を逃すことなく、本市の発展につなげる取り組みを今こそ力強く進めていかなければなりません。  私は、未来世代に自信と誇りを持って引き継ぐことができる八代市にするため、精いっぱい取り組んでまいりますので、議員各位におかれましても私の思いに共感いただき、チーム八代の一員として御協力をよろしくお願いいたします。 ◆村川清則君 ありがとうございました。  中村市長みずからの言葉でお話しいただきました。重点事業に対する熱い思いが伝わってまいりました。  厳しい財政状況の中でも、将来に希望の持てる内容、施策、そして予算であると思います。私も、チーム八代の一員として、ともに精いっぱい頑張っていきたいと思います。そのことを申し上げ、この項を終わります。(村川清則君挙手) ○議長(増田一喜君) 村川清則君。 ◆村川清則君 次に、本市のインバウンド対策についてお伺いいたします。  八代港は、昨年7月に国際クルーズ拠点として、横浜港、清水港、佐世保港、本部港、平良港とともに、全国6つの港の一つに指定され、11月には国による国際クルーズ拠点整備事業、耐震強化岸壁が着工しております。  さらに、本年2月8日には、中村市長立ち会いのもと、県とロイヤル・カリビアン・クルーズ社で協定が締結され、いよいよ旅客ターミナル整備が始まるという段階に来ております。  そのような状況から、クルーズ船乗客を含む外国人観光客の受け入れ体制の整備というのは、本市にとって重要課題であると認識しております。特に、クルーズ客船の受け入れに伴う八代港の整備や本市の取り組みは、市内外から注目を集めており、これまで市議会でも多くの議員が質問を行ってきたところであります。  さきに述べたように、国、県、ロイヤル・カリビアン・クルーズ社による八代港の整備が動き出していることから、まず1点目、国、県、ロイヤル・カリビアン・クルーズ社、それぞれの整備内容についてお伺いいたします。2点目、民間による取り組みとして、食材納入の話をお聞きいたしましたけれども、情報があればお願いいたします。3点目、これまで市が取り組んできた地元への経済効果を含む受け入れ対策の実績。4点目、今後の課題認識、以上のことについて、辻本経済文化交流部長に伺います。              (経済文化交流部長辻本士誠君 登壇) ◎経済文化交流部長(辻本士誠君) 議員御質問の、本市のインバウンド対策についてお答えいたします。  まず、八代港におけるクルーズ拠点整備の概要についてでございますが、平成29年7月施行の改正港湾法に伴い、国際クルーズ客船の拠点化に向けた民間との共同開発が可能となりました。これを受けまして、八代港が国の国際旅客船拠点形成港湾に全国で6港湾の一つとして指定されております。  そこで、整備の具体的な内容としましては、国による耐震強化岸壁を含む係留施設、水域施設の整備、また熊本県による旅客受け入れに必要な大型バス駐車場、埠頭用地、屋根つき通路の整備、そしてロイヤル・カリビアン・クルーズ社による商業施設や関税、出入国管理、検疫の、いわゆるCIQ機能を持つ旅客ターミナルや、おもてなしゾーンの整備でございます。  現況は、耐震強化岸壁の整備が昨年の11月に着工、また、ことし2月には熊本県とロイヤル・カリビアン・クルーズ社との間で八代港クルーズ拠点形成協定の締結がなされ、国際旅客船拠点形成計画や、締結に基づき、2020年の3月を完成予定として整備が進められております。  次に、クルーズ客船への食材等を納入する会社の立ち上げについてでございますが、まず、クルーズ客船の寄港状況につきましては、近年、八代港の整備が進み、大型のクルーズ客船が寄港可能な港となったことで、海外からの大型クルーズ客船の大幅な増加となり、昨年1年間に八代港に寄港した外国船は65隻、乗船客数は約26万人、また乗組員数は約10万人余りの外国の方々が八代を訪れていただきました。  これら海外からの大型クルーズ客船の増加に伴い、昨年9月に八代市内の民間事業者の方々によってクルーズ客船への食材等を納入する専門商社が設立され、12月には船会社との間で納入業者として正式に契約を締結されておられます。  現在の事業の内容は、船会社から商品のオーダーを受け、登録事業者へ発注し、クルーズ客船へ納入する仕組みで、今後は船会社からのオーダーに加え、地域の商材を船会社へ提案していく取り組みを目指していると聞いております。  市といたしましても、船会社訪問等のポートセールスや関係者等と連携し、情報交換を行いながら、農水産物等の地元産物の納入促進、また販路拡大につなげてまいりたいと考えております。  次に、これまでのインバウンド対策の実績と効果、課題についてでございますが、議員御案内のとおり、本市では大型クルーズ客船の寄港増が見込まれております。今後も、アジア圏域、とりわけ中国からの訪日外国人旅行者が本市を訪れる機会はふえていくものと考えており、消費額が大きいインバウンドを今後も積極的に推進していかなければならないと考えております。  そこで、これまで訪日外国人旅行者の受け入れ環境整備としまして、シャトルバスの運行やWiFiルータの無料貸し出し、公共施設におけるくまもと無料WiFiの設置、多言語案内看板の設置などを行ってまいりました。  さらに、クルーズ船ツアーバスの運行会社であるラウンドオペレータとの協議や、寄港数が多い博多港や鹿児島港に直接出向きまして、担当する職員と受け入れに対する課題等の共有認識を深めてきたところでございます。  一方、飲食店等における多言語表記やWiFi環境の整備、体験観光の開発、さらに和のまち並み空間の整備に対し、財政的な支援を行ってきたところでございます。  次に、クルーズ効果といたしましては、平成29年に70隻の寄港を想定した試算をさきの12月議会においてお答えいたしましたが、先ほど述べましたとおり、実績としましては65隻の寄港となっておりますので、試算をし直しますと約3億2500万円の直接効果があり、経済波及効果を試算しますと約4億8500万円の効果があったということになります。  しかしながら、これらの数値は、あくまでも市内商業施設を中心とした44事業所へのヒアリングを対象としたものであり、調査対象としていなかった事業者も、ほかにもございますので、さらなる効果額があるものと見込んでいるところでございます。  また、クルーズ船の乗組員をターゲットとしまして、地元高校生と連携し、多言語による飲食店ガイドブックの制作を行いました。作成後、イオン八代店において、実際に掲載されている飲食店への誘導や、おもてなしを行うなど、高校生と外国人旅行者との交流が図られ、さらに掲載された飲食店へ乗組員の方が訪れるなど、わずかではございますが、消費拡大につながっているところでございます。  次に、課題としましては、クルーズ効果を増大させるため、経済界とのさらなる連携や、市民の皆様がインバウンドに対して理解が進むような取り組みが必要であると認識いたしております。  また、クルーズ客船の乗客が特定の観光地にしか訪れていないことや、マナー問題、とりわけ観光地でのごみ捨てやトイレの使い方、あるいは大型バスが集中することで交通渋滞の発生などの問題もあり、大型バスが停車することができる駐車場の確保やトイレの洋式化、表示物の多言語化、通訳ガイドの確保、中心市街地への誘導策、電子決済の導入促進、ごみ箱やスモーキングエリアの設置など、民間事業者を含めた受け入れ組織の構築や全庁的な取り組みと受け入れ環境の整備がおくれていることが課題であると感じているところでございます。  以上、お答えといたします。 ◆村川清則君 八代港の国際クルーズ拠点化に向けた最新の整備状況と本市の取り組み内容、今後の課題について理解いたしました。  また、食材納入への取り組みも一つの民間の動きとして歓迎したいと思いますし、市としても地元の農産物の納入促進など販路拡大に取り組んでいるということでございますので、期待しております。  現況でも4億8500万円以上の経済波及効果があるということ、課題としては、経済界とのさらなる連携や市民に理解が進むような取り組みが必要であること、マナーの問題、民間事業者を含めた受け入れ組織の構築や全庁的な取り組みと受け入れ環境の整備も課題であるというような答弁でございました。  また、収穫体験事業、いわゆる観光農園もですね、やりようによっては十分、インバウンドの受け皿となり得る事業であると考えております。  さて、市長の提案理由説明の中で、新たにプロジェクトチームを立ち上げて受け入れ体制を整えるとありましたけれども、その目的とこれからの具体的なアクションについて、宮村企画振興部長に伺います。               (企画振興部長宮村明彦君 登壇)
    企画振興部長(宮村明彦君) 皆さん、こんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)  議員お尋ねの、新たなプロジェクトチームの立ち上げについてお答えをいたします。  まず、プロジェクトチームを立ち上げる目的でございますが、八代港クルーズ拠点形成協定書によりますと、クルーズ船の寄港目標を、旅客ターミナルが完成し供用開始する2020年に100隻、運用開始から10年以内に200隻と設定されており、外国人観光客の大幅な増加が期待されることから、できるだけ多くの外国人観光客を地元に呼び込み、地元経済の浮揚につなげる取り組みが早急に必要です。  そこで、プロジェクトチームとして、関連する総務部、企画振興部、経済文化交流部、農林水産部、建設部と、それぞれの所管課から担当者を集め、横断的なチームをつくることで、インバウンド対策に全庁的に取り組みます。  次に、具体的なアクションにつきましては、中心市街地等において、にぎわいの場を創出し、魅力ある地区とするために有効なハード事業やソフト事業のメニューを取りまとめ、これらを重点的な取り組みとして位置づけし、実施してまいります。  以上、お答えといたします。 ◆村川清則君 ありがとうございました。  これは、地元、八代経済の浮揚につながるビッグチャンスであるというのは、私のみならず、多くの市民が認識するところでございます。  インバウンド対策には、まさに全庁的な取り組みが必要になってくると考えております。新設される国際課とプロジェクトチームを中心に、インバウンド対策が大きく進んでいくことを期待するものでございます。  また、市民や経済界などを巻き込み、八代市全体が国際化を意識し、取り組むことこそが重要であると思います。そのためには、市長のリーダーシップが必要不可欠であります。  最後に、中村市長のインバウンド対策に対する意気込みを伺います。                 (市長中村博生君 登壇) ◎市長(中村博生君) インバウンド対策に対しましてお答えいたします。  八代港の国際旅客形成拠点港湾指定は、本市はもとより、県全域にインバウンド効果が及ぶ、本当にビッグチャンスであると思います。この機を逃がさずですね、必要な取り組みを積極的に進めていかなければならないと考えているところでございます。  今後は、これまで以上に多くの外国人観光客を受け入れることになりますことから、インバウンド効果を最大限生かすためには、この2年間が極めて重要な時期であると認識しているところでありまして、市としてのインバウンド対策につきましては、多くの皆様から貴重な御意見や提案をいただいております。その期待の大きさを感じますとともに、地元経済界や市民の皆様の思いに応えていかなければならないと思っております。  現在は、クルーズ船の乗客であります中国からの観光客がほとんどでございますが、今後はクルーズ船に限らず、空路を利用する外国人旅行者などもターゲットとして広げ、より多くのインバウンドの取り組みを行っていきたいと思っております。  そしてまた、先ほど申し上げました台湾基隆市との友好交流協定でございますが、この取り組みをですね、きっかけといたしまして、基隆市を軸とした台湾からのさらなる誘客にもつなげてまいりたいと考えております。  議会開会に当たりまして、新たにプロジェクトチームを立ち上げると、これについては、ただいま企画振興部長が答弁しましたとおりであります。プロジェクトチームに参加する職員はもちろんでありますけれども、職員全員がですね、一丸となってインバウンド対策に取り組むよう強力に推進してまいりたいと考えております。  今後も、八代港の整備を行います国、県、船会社や旅行業者などと強力にタッグを組みながら、地元経済界や市民の皆様と一緒になってインバウンド対策に取り組んでまいります。 ◆村川清則君 ありがとうございました。  このインバウンド対策が功を奏し、取り込みに成功したら、ひょっとすると八代市の形が変わるかもしれません。それほどの可能性を秘めた事業であると、再認識させられました。  市長がおっしゃるように、プロジェクトチームを中心に全職員一丸となった取り組みが進み、市民や経済界を巻き込んだ全市的な取り組みになることを期待いたしまして、この項を終わります。(村川清則君挙手) ○議長(増田一喜君) 村川清則君。 ◆村川清則君 まとめになりますけれども、うれしいニュースがございます。私がおととし、平成28年12月議会の一般質問で取り上げたGAP──農業生産工程管理の認証を私の所属するJAやつしろ郡築園芸部西部集荷場が県下の熊本トマト部会に先駆けて取得いたしまして、この3月26日に小野副知事より部会長の松本吉充氏に認定証が授与されます。JAやつしろの他の集荷場にも取得を促すため、郡築園芸部以外の全部会、全生産者を集め式典がある予定でございます。  より安全、安心な農産物を消費者に届けようとする取り組みでございますけれども、熊本県版GAP取得を目指して、部会を挙げて取り組んでいたわけですけれども、県などによる厳しい審査をクリアしての認証取得ということで、私も部会の一員として素直にうれしいですし、誇りに思うところでございます。  この認証は、一度取得したから、はい、これでもう終わりではなくて、毎年、厳しい審査を受けなければなりません。継続できるように、引き続き努力していきたいと思います。  他の部会、集荷場、出荷組合、また他の全ての作物、全ての農家が郡築園芸部に続き、認証取得に向け取り組んでいかれることを期待しております。  最後になりますけれども、この3月で退職なさる部長さん初め職員の皆さん方には、長い間、大変お疲れでございました。敬意と感謝を申し上げたいと思います。大変お世話になりました。  皆さん方の中には、3年半後に、ひょっとすれば、こちら側に座っておられる方もいらっしゃるかもしれません。その際は、ぜひ、皆さん方から見て、向かって左側に座っていただきますように希望いたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。            ───────────────────────── ○議長(増田一喜君) 西濱和博君。(「頑張って」と呼ぶ者あり)                  (西濱和博君 登壇) ◆西濱和博君 皆様、こんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)  会派新風の西濱和博でございます。  本3月議会におきましても登壇の機会を賜りましたこと、関係各位に心より感謝申し上げます。  質問に入ります前に、私からも1つ、うれしいニュースがあります。本市が総務大臣から表彰を受けられました件につきまして触れさせていただきたいと思います。  この表彰は、地方自治法施行70周年を記念し、みずからの創意工夫によりすぐれた施策を実施し、地方自治の発展に寄与された自治体を表彰するもので、県内からは本市のほか3つの市と2つの村が表彰されました。  中村市長をトップに職員が一丸となって市民本位の市政運営を心がけられ、数々の施策を始動、加速されています。その取り組みは確実な成果と効果を生み出しており、多くの実りある実績が国に高く評価されたあかしだと思います。  中村市長を先頭に、職員の皆様の日ごろからのたゆまざる努力に対し、深く敬意を表しますとともに、今般の総務大臣表彰の喜びを市民の皆様とともに分かち合いたいと思います。  改めまして、中村市長、そして職員の皆様、まことにおめでとうございます。  それでは、通告に従い順次質問をさせていただきたいと思います。  大項目の1、交通政策関連法から見た八代駅改築の取り組みと本市の対応について伺います。  交通政策関連法として、今回はとりわけ平成25年12月に法制化された交通政策基本法に基づく視点を交えながらお尋ねをしていきたいと思います。  我が国が現在直面している国家課題の一つに、人口減少社会があります。本市におきましても、これへの命題は避けては通れません。人口減少社会にあっても活力を維持していくためには、諸機能が集積している拠点と、これを結ぶ交通ネットワークがうまく融合、構成された都市を形成していく取り組みが不可欠だと思います。  また、大規模災害にも対処するため、交通施策の耐震性の強化のほか、いざというときの交通ネットワークの代替性の確保も含め、防災、減災による災害に強いインフラ整備を進めていくことが求められます。  今申し上げましたように、交通ネットワークは今後、本市の都市インフラのあり方を方向づけていく上において、大変重要な役割を果たすものであります。  一方、交通政策に関する基本的な法律や計画は、平成24年度までは存在しておらず、個別のそれぞれの法律により、その関係する施設の整備が進められてきたことから、関係者の連携と役割分担のもとで交通政策を総合的に推進する体制を整えることが必要な状況でありました。  今回のキーワード、交通政策基本法は、国土交通省いわく、こうした交通に対する時代の要請に的確に応え、JR等の鉄道事業者、地方公共団体、市民等の関係者の一体的な協力のもとに施策を策定し、実行していくための体制を構築するものだと言っています。  このことを踏まえまして、具体の質問に移らせていただきます。午前中の野崎議員の質問内容と一部重なるところもあるかもしれませんが、お許しいただきたいと思います。  最近、JR八代駅の風景に変化が見られます。駅前のバスの停留所は、その位置を移動しました。駅舎内にあったコンビニエンスストアと駅前広場の中央にあった送迎用の駐車場は、先月末をもって閉鎖され、広場内の晩白柚を形どった広告塔も撤去されました。また、駅前の一角に仮設の建物が設置中です。これらの動きは、八代駅の改築を行うに当たっての準備だろうと思います。  そこで、3項目、企画振興部長にお伺いいたします。  まず1点目、今般のJR八代駅改築はどのような経緯をたどり、実施に至ったのでしょうか。また、改築に向けての九州旅客鉄道株式会社、以降、JR九州と呼ばせていただきますが、JR九州のこれまでの取り組みと今後のスケジュールについて、本市が承知している範囲で結構ですので、御説明をお願いします。  次に2点目、JR八代駅改築に伴い、本市の財政負担はあるのか、伺います。  最後に3点目、平成30年度当初予算としてJR八代駅改築に伴い、駅舎内に置く観光案内所の内装工事費が計上されています。この工事の概要と、そして、どのような条件のもとで予算額をお見積もりなされましたのか、お伺いします。また、観光案内所の関係予算は今後、別途必要となる見込みか、あわせて伺います。  以上、壇上での質問はこれまでとし、以降の質問は発言者席より行います。               (企画振興部長宮村明彦君 登壇) ◎企画振興部長(宮村明彦君) 議員御質問の1点目、九州旅客鉄道株式会社、以下、JR九州と申し上げますが、JR八代駅の改築に至った経緯、また改築に向けたJR九州の取り組みと今後のスケジュールについてお答えをいたします。  現在のJR八代駅は、明治44年に建設されたものであり、建設から100年以上を経過した駅舎でございます。そのため、これまでJR九州において駅舎の老朽化した部分を随時修繕しながら維持されてきたところでございますが、平成28年4月7日にJR九州から、JR八代駅の老朽化が激しく、修繕による維持が困難であるため、駅舎の建てかえを計画しているとの説明がございました。その説明の中で、建てかえに当たって八代市としての要望を受け付けるとのことでございましたので、庁内関係部署の意見を取りまとめ、JR九州との協議を経て、平成28年9月2日、JR九州熊本支社長宛てに要望書を提出したところでございます。  改築のスケジュールにつきましては、昨年の八代妙見祭終了後から仮駅舎の建設に着手しておりまして、仮駅舎は平成30年3月に完成する予定であると伺っております。その後、現在の駅舎の撤去と新しい駅舎の建設工事が始まり、平成31年1月ころには新しい駅舎が完成し、平成31年2月ころより仮駅舎の撤去を行うスケジュールであるとのことでございます。  次に、議員御質問の2点目、JR八代駅改築に伴う本市の財政負担の有無についてお答えをいたします。  今回のJR八代駅の改築工事につきましては、JR九州の所有施設である駅舎の改築になりますので、本市の財政負担は発生いたしません。  しかしながら、工事スペース確保のため、駅前広場において、本市が所管する広告塔看板を撤去する必要がありますので、その費用を負担いたします。また、市が現在の駅舎に設置しております観光案内所を仮駅舎と新しい駅舎に設置する予定としており、その内装工事等の費用は市が負担することとなっております。  次に、議員御質問の3点目、観光案内所の電気設備等の内装工事費についてお答えをいたします。  まず、駅舎の改築工事に係る協議において、JR九州から、観光案内所のスペースは確保するが、内装工事及び電気配線工事等の必要な設備工事については市が行うこととの条件が提示されたため、平成30年度当初予算において観光案内所の内装工事費用を計上しているところでございます。  また、今後、観光案内所に係る予算としまして、人件費、電気代、警備費、スペースの賃借料等の観光案内所の運営に関する費用が必要となる見込みでございます。  以上、お答えといたします。 ◆西濱和博君 本市におかれましては、昭和50年ごろから国鉄民営化の時代を経ての平成初期にかけて、この八代駅の改築に向けての議論、取り組みを行ってこられた経緯があります。もちろん、議場におきましても、その当時の議員の皆さんが幾度となく執行部と熱のこもったやりとりをなされていらっしゃいます。市議の御経験をお持ちの中村市長も、そのころの情勢について御記憶がおありかと思います。  その後、国策としての九州新幹線整備事業に特化していくこととなり、萩原の八代駅の改築問題につきましては、費用負担等の課題もあり、長らく足踏み状態が続いてきていました。  そのような中、先ほど御説明がありましたように、JR九州側から、みずからの費用をもって駅改築を行う旨の話があったとのことであります。旧八代市時代から長年の大きな懸案事項が今まさしく、その扉を開くことになったわけです。  本市は、JR八代駅改築に先行し、都市計画街路事業として八代駅前線、萩原出町線、まちかど広場、駐輪場などの整備を行ってきており、今般、交通結節機能の拠点である待望の駅改築の実現に向き合うことになりました。  新しい駅舎は来年の1月には完成するとのことです。このスケジュールと整合しまして、今後、八代市としての取り組みを強化していく必要があると私も思います。その一つとして、3点目にお答えいただきました観光案内所のリニューアルがあります。  まずは、その設置場所については、新しい駅舎の中にスペースを確保されたようです。恐らく、JR九州からは、観光案内所を引き続き開設するのであれば、八代市が自前で対処するよう求められたのではないかと察します。駅利用者の利便性やイニシャルコスト及びランニングコストの面から見ても、そのスペースを新駅舎内に求められたことは適切であり、執行部の努力をまずもって評価したいと思います。  それから、この観光案内所を開設していく上では、今後、別途の費用が必要になることにつきましても理解をいたします。  そのほか、JR駅改築の進捗に合わせ、主に駅舎内と駅前広場を中心とした案内看板、いわゆるサイン計画や本市のシンボルとなる新たなモニュメント、また八代駅や人吉駅の例に見られますように、その市、その市ごとの特徴をPRする仕掛けなど、関係部署におかれましては本市のまちづくりにも資するよう、適切に補正の予算組みを今後なさいますよう要望しておきたいと思います。  ここで、次の質問に移ります。  3項目、改めて企画振興部長にお伺いします。  1点目、JR八代駅改築に伴い、関連する施設の今後について、JR及び本市の対応状況についてお伺いいたします。  2点目、本市におかれては、今般のJR八代駅改築によって駅の機能、主に利便性、円滑性、効率性などはどのように変化すると捉えていらっしゃいますか。よもや不便になる点はありませんでしょうか。  3点目、JR八代駅の改築工事に関しては、今後さらに進捗していくことと思われますが、JR九州から市民の皆さん等への情報提供の取り組みはどのような状況でしょうか。  以上、3点についてお伺いいたします。 ◎企画振興部長(宮村明彦君) 自席よりお答えいたします。  議員御質問の1点目、JR八代駅の改築に伴う関連施設につきましては、今後、現在の駅舎の撤去工事に伴って、駅舎内のコンビニエンスストアは営業を一時休止されるとのことでございますが、新しい駅舎が完成すれば営業を再開する予定であると伺っております。  また、新しい駅舎の建築工事に伴って防護フェンスを設置され、工事車両も乗り入れることになると伺っておりますので、駅前広場が一時的に狭くなると想定されております。そのため、中型バスまでの大きさの車両が乗り入れできるよう、駅前広場の有料駐車場や広告看板を一時的に撤去いたしますが、有料駐車場につきましては、新しい駅舎が完成した際に使用が可能になる予定と伺っております。その他の施設につきましても、新しい駅舎の完成時にはほとんどの機能が復旧すると伺っております。  なお、新しい駅舎の外観につきましては、JR九州に対する要望において、城下町八代のイメージに合わせた和風デザインの採用をお願いしたところであり、JR九州からは、和風デザインを採用する旨の回答をいただいているところでございます。また、駅舎の内装材等においては、八代産の木材、イグサ等の特産材を活用していただけるという回答もあわせていただいているところでございます。  次に、御質問の2点目、JR八代駅の改築によって生じる駅の機能の変化についてでございますが、新しい駅舎は、現在の駅舎をコンパクト化するという方針のもと改築を行うと伺っております。これは、現在の駅舎において使用していないスペースを削減し、コンパクトにするものであると伺っており、利便性など、現在の駅の機能が低下するものではないと認識をしております。  また、改築に伴い、駅のレイアウトについても見直しを行われるとのことで、鉄道を利用される方だけではなく、バスやタクシーを利用される方や観光案内所を利用される方などの動線の確保にも配慮されており、移動の円滑化、効率化等の向上にもつながるものであると考えております。  御質問の3点目、JR八代駅の改築工事におけるJR九州から市民への情報提供の取り組み状況についてお答えをいたします。  JR九州は、JR八代駅の改築工事につきまして、所有する施設の改築であるということから、これまで積極的には情報を提供されておりませんでした。しかしながら、先日、議員より、駅を利用されている方や周辺住民の方から改築工事に関するお問い合わせがふえてきているというお話をいただきましたので、今後の改築工事に関する情報提供についてJR九州に問い合わせたところ、今後は工期や駅の完成イメージを駅に掲示し、周知を図るという回答をいただいたところでございます。  以上、お答えといたします。 ◆西濱和博君 ありがとうございました。  1点目のお答えで、閉鎖となっているコンビニや送迎用の駐車場は、新駅の完成に合わせ再開すること、それから、その他の従前の機能についても、ほとんどが復旧するということで、一安心しました。  また、都市計画マスタープランにもうたってあります新駅舎の景観につきましては、本市からJR九州に対し、城下町である八代のイメージに合う和風のデザインを要望されたとのこと、それが採用されたというお話を伺い、何よりであります。  次に、2点目として、駅における各種の機能の変化についてお伺いしました。  御答弁の内容を要約しますと、JR側は駅舎の無駄なスペースを削り、コンパクト化はするものの、現状の機能は低下しないものと認識している旨のお答えでした。また、鉄道を初め、バスやタクシー、観光案内所を利用される方々にとっての動線にも配慮し、私が懸念していました移動の円滑化や効率性については、なお向上する見込みとのことで、2項目めについても納得いく御答弁をいただきました。  念のために申し添えておきたいことがあります。  交通政策基本法に基づく交通政策基本計画では、段差解消としてのバリアフリーの一層の推進や、障害者対応の多目的トイレの整備をうたっています。これに関しまして懸念が1つあります。現在、改札の外にある多目的トイレですが、これを利用する際、移動する経路として女子トイレの前を通過しなければならない状態に置かれています。これまで改札外のトイレはJR九州管理でしたが、新駅完成後は本市へ譲渡され、維持管理していくことになると伺っております。譲り受けの条件として、動線の改善を申し入れされてみてはいかがでしょうか。御検討をお願いしたいと思います。  最後に3点目、JR九州から市民の皆さん等への情報提供の状況についてもお伺いしました。  この件については、個別に市の担当課のほうへ私が御相談をしていたところですが、早速、JR九州へ問い合わせをしていただいたとのことで、感謝を申し上げます。一歩前進したものと受けとめました。  ここで、改めて質問をさせていただきます。
     交通政策基本法、そしてこの計画には、交通施策の実現に当たっては、常に市民、とりわけ利用者の視点で改善していくことが不可欠とし、交通関連事業者は、その業務に係る情報の提供に努めることとされています。また、交通政策を効果的かつ円滑に進めるためには、市民の理解や協力が極めて重要とも明記しているところです。  そこで、このことを踏まえ、八代駅改築に伴う情報提供について、再度、JR九州に対し、適宜、適切に今後も情報を提供されるよう、本市から一段の働きかけをお願いしたいと思います。このことに関する企画振興部長の御見解をお伺いします。 ◎企画振興部長(宮村明彦君) 自席よりお答えをいたします。  JR八代駅の改築工事につきましては、これまでJR九州との協議を随時行ってきたところでございます。議員御指摘のとおり、交通政策基本法第10条第2項には、交通関連事業者及び交通施設管理者の責務として、その業務を行うにあたっては、当該業務に係る正確かつ適切な情報の提供に努めるものとすると規定されております。  また、同法第8条から11条にかけて、国、地方公共団体、交通事業者、国民のそれぞれが交通政策基本法の理念に関する理解を深め、相互に協力するよう努めるものと規定されております。  市といたしましても、この交通政策基本法の意義は十分認識しておりますので、今後も市民にとってより利便性の高い駅舎の完成に向け、JR九州や関係者と連絡、協議を密に行っていくとともに、改築工事に関して正確かつ適切な情報の提供をJR九州にお願いしていきたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆西濱和博君 宮村部長、御答弁ありがとうございました。  今回の質問に当たっての私の視点は、交通政策関連法等から見た八代駅改築のあり方でございます。まさに、今ほどの企画振興部長の答えで、本市は法令の趣旨を十分お酌み取りいただいていることを確認させていただきました。  JR九州におかれましても、この関係法令の遵守はもちろんですが、本市や市民の思いを必ずや御理解いただけるものと信じて、今後の動向を私なりに見守っていきたいというふうに思います。  それでは、最後の質問をさせていただきたいと思います。  交通政策基本法には、地方公共団体は、まちづくり、その他の観点を踏まえながら交通政策と連携を図りつつ、これと関連する施策を総合的かつ計画的に実施することとされています。  また、駅が交通結節機能に加え、多くの人が集まる都市の拠点として、その機能を有しますことから、同基本計画にもうたってありますように、災害時の利用者の安全確保や観光施策、例えば、本市においては今後整備が進む、かわまちづくり事業、あるいは全国花火競技大会、そして八代妙見祭、また国際スリーデーマーチ、インバウンド等との連携も含め、まちづくりの観点からの取り組みを推進していく必要があると思います。  そこで、八代駅を拠点とした本市のまちづくりの展望について、中村市長のお考えをお伺いいたします。                 (市長中村博生君 登壇) ◎市長(中村博生君) まちづくりの展望についてお答えいたします。  八代駅は、広域的な移動などの拠点間連携の軸となるとともに、各地域へのアクセスや市中心部の回遊を支える本市の公共交通においても重要な拠点であると認識しているところでございます。  そのため、八代市地域公共交通網形成計画や八代市都市計画マスタープラン、八代市観光振興計画において、交通結節点として八代駅の機能強化や利便性を向上させることとしております。  八代駅を拠点とした本市のまちづくりにつきましては、現在、新萩原橋周辺地区で整備に取り組んでおります、かわまちづくりを初め、ユネスコ無形文化遺産に登録されました八代妙見祭や、やつしろ全国花火競技大会、九州国際スリーデーマーチ、八代港における旅客ターミナルなどの整備に伴う観光客の増加が見込まれるところであります。  そのような状況において、名実ともに本市の玄関口の一つとして、公共交通体系の整備を図るとともに、周辺の良好な住環境と一体となった市街地形成に努めてまいりたいと考えております。 ◆西濱和博君 中村市長、ありがとうございました。  市長におかれましては、本市が定める各種の計画を踏まえられた上におきまして、観光施策との連携も視野に入れながら、駅前周辺の住環境と一体となった市街地形成に努めていきたいとの力強いメッセージを述べていただきました。  私事になり恐縮ですが、市の職員であった当時、私も八代駅前線及び萩原出町線、そして都市計画街路事業、また新幹線整備事業にあっては新幹線の新八代駅、在来の新八代駅と前にある駅前広場の事業に携わらせていただきました。どの事業におきましても、JR九州との調整はなくてはならないものでありまして、双方それぞれの立場があるがゆえに、時には主張が折り合わず、協議が難航したこともありました。その当時、今思えば、今回のキーワードである交通政策基本法が施行されていればなあと、市民や行政にとって、もう少しスムーズに事が運べたかもしれません。しかし、事業完了し、市民生活に少しでもお役に立てていると感じますとき、当時、かんかんがくがく意見を交わしたかいがあったと思えるようにもなりました。  今、まさしく本市はまちづくりの方向づけに大きなかかわり合いを持つ交通結節拠点整備という重要な局面に向き合っておられます。先ほど冒頭、宮村部長の御答弁にもありましたが、当初、JR九州からの照会は熊本地震発災直前でございました。その後、困難の時期のさなかにありながらも、わずか5カ月ということで全庁的な意見を集約して、JR九州に回答をなさっていらっしゃいます。その御労苦、余りあるものがあると思いますが、敬意を表したいと思います。  本市の関係部署職員の皆様のこれからのますますの御奮闘に心からの期待を込め、エールを送らせていただき、この項を終わります。(西濱和博君挙手) ○議長(増田一喜君) 西濱和博君。 ◆西濱和博君 次に、大項目の2つ目、政府が定める高齢社会対策大綱と本市の高齢者福祉計画及び介護保険事業についてお伺いいたします。  我が国では平成27年時点で、65歳以上の人口は約3300万人を超えており、実に国民の4人に1人が高齢者となっています。高齢者は、平成54年ごろまで増加し、その後も75歳以上の人口割合につきましては増加し続けることが予想されています。特に、団塊の世代が全て75歳以上となる平成37年以降は、国民の医療や介護の需要が増加することが見込まれていることから、高齢者施策を積極的に推進していくことが必要となります。  国においては、高齢社会対策の推進に当たっての基本的な考え方を明確にし、分野別の基本的施策の展開を図ることとして、平成24年9月7日に高齢社会対策大綱の閣議決定をしました。  この大綱は、意欲と能力のある高齢者には社会の支え手となってもらうと同時に、支えが必要になったときには周囲の支えにより自立し、人間らしく生活できる尊厳のある高齢社会を実現させること、また、国民一人一人の意欲と能力が最大限に発揮でき、全世代で支え合える社会を構築することを目的としています。  さて、この大綱に基づき、国及び地方公共団体におかれては、地域の包括的な支援サービス提供体制、いわゆる地域包括ケアの構築が進められております。今述べましたような課題に対応できるよう、市内で生活される高齢者が生きがいを持って安心して生活できる環境を実現するために、高齢者福祉計画及び介護保険事業計画を策定し、総合的かつ効果的に高齢者施策を推進されるものと認識しておりますが、そこで、健康福祉部長にお伺いします。  1点目、本年2月、高齢社会対策大綱の見直しが行われました。本日は、増田議長のお許しをいただき、その大綱を持ってまいりました。これでございますが、42ページにわたってまとめてあります。今般、この大綱が改正されたところです。本市が捉えている見直しのポイントについて御説明をお願いいたします。  2点目、本市における八代市高齢者福祉計画・第7期介護保険事業計画、ここにその案があります。今申し上げた2つの計画をあわせて編集してあり、やつしろ・げんき健康プランと名づけてあります。今回改定される、この計画の特徴について、その概要を御説明ください。  3点目、平成30年度を初年度とする、この第7期介護保険事業計画案の策定に当たっては、高齢社会対策大綱を反映されていらっしゃいますか、お伺いします。            (健康福祉部長福祉事務所長山田忍君 登壇) ◎健康福祉部長福祉事務所長(山田忍君) 議員御質問の2項目め、政府が定める高齢社会対策大綱と本市の高齢者福祉計画及び介護保険事業計画についてお答えいたします。  まず、高齢社会の定義は、WHOや国連において、65歳以上の高齢者が総人口に占める割合、いわゆる高齢化率が14%を超えた社会のことを言います。  高齢社会対策大綱は、高齢社会対策基本法第6条に基づいて、政府に作成が義務づけられているものであり、政府が推進すべき高齢社会対策の中長期にわたる基本的かつ総合的な指針となるものでございます。  議員お尋ねの1点目、本年2月に作成されました新たな高齢社会対策大綱において見直されたポイントについてでございますが、主に5つあります。1つ目は、全員参加による社会の構築、2つ目は、前回の人生90年時代への備えから、今回は人生90年時代に対応できる社会の構築へ変化した点、3つ目は、高齢期における経済的自立という観点から、前回、世代循環型社会の実現とされた点が今回は世代循環型社会の構築へ変化した点、4つ目は、前回、地域力の強化と安定的な地域社会の実現とされた点が今回は住民により支え合う地域社会の構築に変化した点、5つ目は、前回、高齢者の意欲と能力の活用とされた点が今回は高齢者向けの市場の活性化により安心で快適に生活できる社会の構築に変わった点でございます。  全体として、前回の大綱では備え重視であったものが、今回は直面する現実への対応へ変化しているように思われます。特徴としましては、全ての年代の人々が希望に応じて意欲、能力を生かして活躍できるエイジレス社会の構築を目指しており、とりわけ健康・福祉分野では、高齢者が住みなれた地域で自立した生活を維持できるように住民による支え合う地域包括ケアシステムの構築が上げられていると考えております。  次に、お尋ねの2点目、本市の高齢者福祉計画及び第7期介護保険事業計画の特徴についてですが、現在の第6期計画は、平成27年度から29年度を期間とし、その内容としては、地域包括ケア計画と位置づけて、在宅医療、介護連携を推進するなどの包括的支援事業の充実を図り、また介護予防・日常生活支援事業にも積極的に取り組みを行い、地域包括ケアシステムの構築による地域づくりを進める計画としています。  第7期計画は、平成30年から32年度を期間としており、同じ時期に改定された県の第7次保健医療計画や県の地域医療構想と整合を図ることや、介護給付適正化計画を定め、事業計画に内包すること等が求められています。  なお、個々の施策の方向性に関しては、地域包括ケアシステムの推進を図る内容であることから、第6期計画から大きな変化はありません。  議員御質問の3点目、第7期介護保険事業計画の策定に当たって、政府の高齢社会対策大綱を反映したかについてですが、介護保険事業計画は、介護保険法第116条の規定に基づき、厚生労働大臣が定める介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施を確保するための基本的な指針に即して、同法第117条に基づき市が定めるものでございます。  一方、高齢社会対策大綱は、高齢社会対策基本法において、日本の高齢化の進展の速度に比べて国民の意識や社会システムの対応がおくれていることに鑑み、国を初め社会全体として高齢社会対策を総合的に推進するため、基本法第6条に基づき、政府が推進すべき高齢社会対策の指針として、基本的かつ総合的な高齢社会対策の大綱を定めるもので、経済社会情勢の状況変化等を踏まえて、おおむね5年をめどに必要があると認めるときに見直しを行うとされています。  このことから、介護保険法に基づき厚生労働大臣が定める基本指針は、当然、政府が作成する大綱と整合するものと考えております。  したがいまして、大綱よりも先に定められました基本指針は、大綱改定の過程を踏まえたものと理解しておりますので、大綱は国の基本指針を通して市の計画に反映されているものと思っております。  以上、お答えといたします。 ◆西濱和博君 1点目の、先月見直しが行われました高齢社会対策大綱の見直しのポイント、そして2点目にお伺いしました、本市における高齢者福祉計画及び介護保険事業計画の第7期案の特徴につきまして、わかりやすく御説明をいただき、理解を深めることができました。御説明ありがとうございました。  3点目の質問ですが、第7期介護保険事業計画案の策定に当たっては、高齢社会対策大綱を反映されているかの問いに対しましては、次のようなお答えでした。厚労大臣が定める基本指針は当然、政府が作成する大綱と整合すると考えている。したがって、大綱よりも先に定められた基本指針は、大綱改定の過程を踏まえたものと認識してるので、大綱は国の基本指針を通して市の計画に反映されているものと思ってるとの答弁でありました。  いま一度経過をたどりますと、基本指針が示されたのは昨年6月、一方、大綱の見直しの議論が始まったのは、奇遇にも基本指針の案が示された月と同じ6月でありました。新たな大綱づくりは6月からスタートし、4回の会議を経て、先月、2月に閣議決定したばかりです。先ほどの執行部の答弁の中で、大綱よりも先に定められた基本指針は、大綱改定の過程を踏まえたものと理解してるとの説明がありましたけれども、大綱が改定され、その姿を見せたのは、つい先月のことであり、仮に執行部の理解の仕方が基本指針の策定のプロセスの実態と一致していたとしても、基本指針が大綱の全容を捉えているとまでは言えないのではないかと思います。本市執行部の解釈が当たっていたとしても、改定された大綱を7期計画に直接的に反映することはかなっていないと思います。  ここで、改めて考えを健康福祉部長にお伺いいたします。  まず1点目、高齢社会対策基本法では、地方公共団体の責務を論じています。また、第7期の計画案の策定に当たっては、今般改定された高齢社会対策大綱の内容を直接的に盛り込むことはかなってないと私は見ております。そこで、高齢者福祉計画及び介護保険事業計画の推進に当たっては、見直し後の大綱を踏まえての取り組みが望まれると思います。  そこで、この課題について本市は今後どのように対応されるのか、執行部のお考えをお伺いします。            (健康福祉部長福祉事務所長山田忍君 登壇) ◎健康福祉部長福祉事務所長(山田忍君) 自席からお答えいたします。  第7期介護保険事業計画の推進に当たり、高齢社会対策を踏まえて取り組むかとのことでございますが、先ほどお答えをしましたとおり、政府が作成しました高齢社会対策大綱は、厚生労働大臣が策定した基本指針を通して本市の介護保険事業計画に反映されたと考えておりますので、第7期介護保険事業計画の推進に当たりましては、計画に従って実施していく所存でございます。  今後も、3年に一度、介護保険事業計画を策定するわけですが、その際も介護保険法の規定に基づいて進めてまいります。  以上、お答えいたします。 ◆西濱和博君 ここで、私なりに執行部の考えの組み立て方を推察してみたいと思います。  まず、第7期計画においては、見直し後の大綱の内容を踏まえる必要があるとの御認識は持っていらっしゃるかと思います。次に、この取り扱いについては、厚労省が基本指針を策定するプロセスの中で既に対応済みである。したがって、地方公共団体は国の指針に基づき第7期の計画を取りまとめれば、結果、見直し後の大綱を反映したことになるというシナリオかと私は受けとめました。  先ほどの御答弁で執行部は、基本指針は大綱改定の過程を踏まえたものと認識していると言われましたが、これはあくまでも本市執行部事務方の独自の解釈、見立てではいらっしゃいませんでしょうか。本市は、本件の答弁をお答えになるに当たり、根拠になり得る確認作業をされていらっしゃいますでしょうか。  この疑義について私がしかるべきところに問い合わせをしましたところ、結論から申し上げますと、執行部の事務方のお考え、見立ては当たっていないということを確認するに至りました。しかるに、先ほどの答弁がありました、基本指針は大綱改定の過程を踏まえたものとの説明は誤認であり、したがいまして、大綱は国の指針を通して市の計画に反映されているものと思っているとの説明は成り立たないことになると私は考えています。  一方、執行部は第7期計画においては、新しい大綱の内容を踏まえる必要があるとの前提に立っておられると思いますので、本市独自の裁量の中で見直し後の大綱をどのように生かしていくか、これを考えていただければと思います。  いずれにしましても、このやつしろ・げんき健康プラン、八代市民にとってよりよい形で運用していただきたい、これに尽きると思います。これからの取り組みに当たって、新しい高齢社会対策大綱が活用できる方策等について、改めて議論していただければと願うばかりです。  この高齢者福祉計画及び第7期の介護保険事業計画がスタートするのは、30年の4月からであります。まだ幾ばくかの時間はあります。本日、私が投げかけさせていただいた件につきましては、検討の余地があるかというふうに思いますので、お手数をかけますが、よろしければ波村審議監にも中に入っていただき、再度、内部の御調整、御検討をいただければと思います。お取り計らい、何とぞよろしくお願い申し上げます。私も、本市の今後の動向に引き続き関心を寄せていきたいと思います。  以上をもちまして、この項を終わります。(西濱和博君挙手) ○議長(増田一喜君) 西濱和博君。 ◆西濱和博君 最後に、大項目の3つ目、球磨川・新萩原橋周辺地区かわまちづくりのこれまでの取り組みと今後の展望についてお尋ねをしていきたいと思います。  かわまち事業につきましては、私たち市議会議員も、以前、国土交通省九州地方整備局八代河川国道事務所からの御案内をいただき、現地研修に参加させていただいたことがありました。遥拝堰下流において石積みによる八の字堰の整備を目の当たりにし、自然や歴史との共生に配慮されての河岸保護の手法に、胸がわくわく踊るような感覚を覚えました。  そして、本3月議会において、本市の事業予算としては、かわまちづくりの関係経費が計上されています。国土交通省所管のこのかわまちづくり支援制度に登録されると、河川法の特例が適用され、河川敷を、例えば、イベントやオープンカフェ等にも活用できると伺っております。  そこで、企画振興部長に3点お伺いいたします。  1点目、国土交通省所管のかわまちづくり支援制度の概要について、まず御説明をお願いします。  次に2点目、本市は球磨川・新萩原橋周辺地区かわまちづくり計画を国に申請され、それが認められ、登録されています。この計画の目的、事業等の概要について、簡潔にお答えください。  最後に3点目、同計画の推進体制として、協議会及び実行委員会を組織し、取り組んでこられたと承知しています。この組織の構成、そして設置した目的、また、これまでの活動内容について概要を御説明ください。               (企画振興部長宮村明彦君 登壇) ◎企画振興部長(宮村明彦君) 議員お尋ねの、球磨川・新萩原橋周辺地区かわまちづくりのこれまでの取り組みと今後の展望についてお答えをいたします。  まず、かわまちづくり支援制度とは、市町村、民間事業者及び地元住民と河川管理者である国の連携のもと、地域の資源や知恵を生かし、河川とまちが融合した良好な空間形成を目指すことを目的に、かわまちづくり計画を作成し、国のかわまちづくり支援制度に登録されますと、ソフト面では地域ニーズに対応した河川敷地の多様な利活用が可能となり、またハード面では、まちづくりと一体となった水辺の整備について国からの積極的な支援を受けることができる制度でございます。  次に、本市が登録を受けました球磨川・新萩原橋周辺地区かわまちづくり計画の目的と事業内容につきましては、にぎわい、自然・歴史の調和、人をはぐくむを目的に、遥拝堰から新前川堰及び球磨川堰までの対象範囲を3つのエリアに分け、遥拝堰下流エリアでは八の字の床固めや左岸高水敷の整備、萩原エリアでは水際や散策路の整備、渡町エリアでは階段護岸の整備などを計画し、球磨川とまちづくりが一体となった新たな水辺空間の創出を図る内容としております。  また、地域の意向を反映させることを目的に、推進体制といたしまして、地域住民、学校関係者、行政、河川管理者等で構成いたします球磨川・新萩原橋周辺地区かわまちづくり協議会を平成27年1月に設置し、また、より具体的な利活用や整備プラン等の検討を行うために、実際に河川を利用した活動に取り組んでいらっしゃる団体も加え、球磨川・新萩原橋周辺地区かわまちづくり実行委員会を平成28年3月に設置しております。  これらの推進体制のもとで、平成30年度に八の字の床固めの整備完了が予定されている遥拝堰下流エリアを優先的に、左岸高水敷の利活用や整備内容等についての検討を行ってまいりました。これまで延べ4回の協議会、14回の実行委員会を開催したほか、くま川水浴場など試行イベントの実施、県内の河川敷地利用の事例視察など、活動を行ってきたところでございます。  以上、お答えといたします。 ◆西濱和博君 ただいまの企画振興部長の御答弁により、かわまちづくり支援制度の概要、そして本市が策定されました球磨川・新萩原橋周辺地区かわまちづくり計画の目的と事業内容につきまして理解を深めることができました。  また、3点目として、計画の推進体制について詳しく御説明もいただきました。この組織の構成員を地域にお住まいの住民、学校関係者、そして行政や河川管理者というふうに、各方面からの参画をかなえていらっしゃいます。とりわけ、優先的に整備する遥拝堰下流エリアについて、その取り組みの深度化を図ってこられたようでございます。  ここで、企画振興部長に再質問をさせていただきます。  繰り返しになりますが、かわまちづくり支援制度に登録されると、河川法の特例が適用されると聞き及んでおります。従来と異なる利活用やまちづくりへの貢献も期待されます。  そこで、現在、優先的に取り組まれていらっしゃいます遥拝堰下流の左岸側の利活用、そして整備、維持管理の予定について、本市はどのように考えていらっしゃいますか、その概要をお伺いいたします。 ◎企画振興部長(宮村明彦君) 自席よりお答えいたします。  遥拝堰下流左岸の利活用と整備内容につきましては、かわまちづくり協議会や実行委員会での検討を踏まえまして、カヌーやくま川水浴等に利用しやすい水際の整備、キャンプや火気の使用が可能な多目的スペースの整備、駐車や移動販売等に利用できる舗装広場の整備のほか、通路、駐車スペース、トイレ、水飲み場等の利便施設の整備を考えております。  これらの整備の実施主体につきましては、造成等の基盤整備を国において行っていただき、また、舗装、芝張りや利便施設等の上物整備を八代市にて行うこととされており、国の基盤整備に合わせて、平成31年度に本市も上物整備に入り、平成32年度を目途に整備する予定としております。そのため、測量設計費を平成30年度当初予算案に計上させていただいておるところでございます。  また、整備後の維持管理につきましては、下流の球磨川河川緑地と同じように、高水敷部分を市で維持管理して利活用を図る予定としており、詳細について今後、河川管理者と協議を行ってまいる予定でございます。  以上、お答えといたします。 ◆西濱和博君 ただいまの御答弁を伺いまして、かわまち協議会や同実行委員会から、さまざまな提案がなされたことを確認することができました。  これらの件を踏まえ、市では、例えば、カヌーや海水浴ならぬ、くま川水浴ができるような水際の整備、そしてキャンプや火も使える多目的スペースの整備などを計画されていることが明らかになりました。  キャンプを初め、バーベキューなども可能になれば、河川敷の利活用としては、まさに画期的な改革となります。恐らく、九州管内でもモデル的な宣伝になるのではないでしょうか。また、その整備も平成32年度を目途としているということで、あと3年以内には供用開始されるものと期待が高まってまいりました。市民の皆様とともに、オープンの日を大いに楽しみにして待ちたいと思います。  それでは、この項の最後の質問に移らせていただきます。  かわまちづくりを通して、まちと川に新たなにぎわいが創出されるものと期待します。国土交通省所管のこの制度を活用しての本市の今後のまちづくりについて、市長が描かれる展望についてお考えをお伺いいたします。                 (市長中村博生君 登壇) ◎市長(中村博生君) これからの展望についてお答えいたします。  かわまちづくり支援制度を活用しました今回の事業によりまして、民間による活動も取り入れながら、これまでにない市民サービスの提供ができるのではないかと考えているところでございます。
     また、上流の坂本地区では、荒瀬ダムの撤去を契機といたしまして、アユやななど球磨川を生かしたまちづくりの取り組みも進められております。  本市は、球磨川の恩恵を受け発展してまいりましたが、人々がますます球磨川に親しみ、球磨川からにぎわいが生まれ、広がっていくような、かわまちづくりを目指し、取り組んでまいりたいと考えております。 ◆西濱和博君 ありがとうございました。  中村市長におかれましては、これまでも各分野において卓越した政治手腕を発揮してこられてます。例えば、先ほどもございましたが、八代港においては、全国でわずか6港である国際旅客船拠点形成港湾の指定を取りつけられ、なおかつ港湾法の改正をいち早く適用されてのクルーズ客船専用岸壁の整備及び民間資本を導入した旅客ターミナルの整備等を手がけられました。  今般の河川法の特例措置の活用方策につきましても、住民や産学官等の連携のもと、全国に先駆け、実現への道筋をしっかりと積み上げられてこられました。  さらに、かわまち事業予算にあっては、九州管内の総予算の約3分の1をも球磨川水系に手厚く配分していただいているところであります。  これらの例を見ましても、中村市長と国、県が極めて良好な関係にあることを物語っていると思います。  そして、国土交通省所管はもとより、本市域内の関係予算の確保に際しましては、地元選出の国会議員、金子代議士の並々ならぬ御尽力あってのことと、深く感謝を申し上げたいと思います。  ぜひ、供用開始にあっては、記念となるオープニングセレモニーを企画していただき、その日に利活用の例として最たるイベントを市民の皆様の御参画のもとで実施していただきたく、要望しておきたいと思います。  あわせまして、利活用のルールや案内を盛り込んだPR用のパンフレット等の作成も手がけていただけましたら幸いです。  最後になりますが、今般のかわまちづくりの取り組みについて、私が感心しましたのは、先ほど来、何度も登場してます協議会、実行委員会の存在です。従来、行政機関によるプロジェクト等は、往々にして官主導型で、案ができてから初めて住民、市民に公表し、説明会やパブリックコメントの機会を設けるという手法を多くとってきました。しかし、今般の設置の協議会及び実行委員会は、当初から立ち上げ、そして会議の回数もさることながら、視察やイベントの試行開催等、多種多彩な実践を含めた活動を精力的に取り組んでこられていらっしゃいます。まさに、これからの時代における基礎自治体の行政経営の姿勢としてあるべき姿をかいま見た感があります。  事務局を担当されました本市の企画政策課、そして国土交通省九州地方整備局八代河川国道事務所の職員の皆様のこれまでの地道な御努力、誠意と信念あるお取り組みに敬意を表しますとともに、今後、さらに邁進していただきますよう期待して、この項を終わります。(西濱和博君挙手) ○議長(増田一喜君) 西濱和博君。 ◆西濱和博君 結びに、本年度末をもって御勇退なされます執行部の部長の皆様、議会の対応はもとより、これまでの本当にお世話になりました。この場をおかりしまして厚く御礼を申し上げます。  人生90年、100年時代でございます。御退職は人生の一つの節目ではありますが、皆様、見るからにまだまだ若々しく、働き盛りかと思います。これまで行政の職場で培ってこられました御経験と豊富な知識、知見を生かして、今後、新しいそれぞれのステージでなお一層、御活躍いただき、心豊かな人生を送っていただきたいというふうに思います。  改めて、御退職される全ての職員の皆様の御健勝と今後ますますの御活躍を心よりお祈り申し上げまして、私の今回の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。            ───────────────────────── ○議長(増田一喜君) お諮りいたします。  本日の議事はこの程度にとどめ、延会といたしたいが、これに御異議ありませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(増田一喜君) 御異議なしと認め、そのように決しました。  なお、次の会議は明3月8日定刻に開き、質疑並びに一般質問を続行いたします。 ○議長(増田一喜君) 本日はこれにて延会いたします。                 (午後2時46分 延会)...