第 6 議第67号・平成9年度八代市
住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算・第1号(質疑)
第 7 議第68号・市道路線の認定について(質疑)
第 8 議第69号・
八代市議会議員及び八代市長の選挙における
選挙運動用自動車の使用の公営に関する条例及び
八代市議会議員及び八代市長の選挙における
選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例の一部改正について(質疑)
第 9 議第70号・八代市
監査委員に関する条例の全部改正について(質疑)
第10 議第71号・八代市
職員退職手当支給条例等の一部改正について(質疑)
第11 議第72号・
八代市営住宅管理条例の全部改正について(質疑)
第12 議第73号・八代市小
集落改良住宅管理条例の一部改正について(質疑)
第13 議第74号・八代市
住宅新築資金等貸付条例の廃止について(質疑)
第14
一般質問
────────────────────
・会議に付した事件
1.日程第 1
1.日程第 2
1.日程第 3
1.日程第 4
1.日程第 5
1.日程第 6
1.日程第 7
1.日程第 8
1.日程第 9
1.日程第10
1.日程第11
1.日程第12
1.日程第13
1.日程第14
一般質問 (1)中 村 和 美 君 (2)副 島 郁 朗 君
(3)松 永 久 彦 君
1.休会の件(9月16日から同19日まで、及び同22日)
────────────────────
・
出席議員及び
欠席議員の氏名
(1)
出席議員(31人)
1番 福 田 富 雄 君 2番 上 野 茂 満 君
3番 中 村 義 一 君 4番 田 中 安 君
5番 今 田 智 徳 君 6番 寺 田 親 晴 君
7番 栗 原 伸 安 君 8番 藤 井 次 男 君
9番 田 中 靖 二 君 10番 宮 本 安 信 君
11番 橋 本 徳 雄 君 12番 白 石 哲 哉 君
13番 中 村 和 美 君 14番 谷 口 一 男 君
15番 沢 田 行 雄 君 16番 松 永 久 彦 君
18番 山 田 栄 一 君 19番 泉 正 治 君
20番 前 田 慧 君 21番 梅 田 玲 子 君
22番 渡 辺 俊 雄 君 23番 山 本 幸 廣 君
24番 小 薗 純 一 君 25番 氏 家 正 則 君
26番 木 田 哲 次 君 27番 友 田 昭 一 君
28番 井 山 九洲男 君 29番 桶 本 真一郎 君
30番 副 島 郁 朗 君 31番 浦 川 博 邦 君
32番 前 田 秀 康 君
(2)
欠席議員(なし)
────────────────────
・説明のために出席した者の職氏名
(1)長
市長 沖田嘉典君 市民部長 本田精吾君
助役 井村郁雄君
環境部長 守屋 肇君
企画財政部長 林田源正君
健康福祉部長兼
福祉事務所長
山本達也君
秘書広報課長 山中健二君
産業振興部長 永江明久君
財政課長 江崎眞通君 建設部長
池上源太郎君
行政管理部長 田中 忠君 (2)収入役
収入役 上村正勝君 教育部長 金丸純久君
(3)
病院事業 庶務課長 浜田義雄君
理事兼
病院事務長 高橋 一君 (6)
農業委員会
(4)水道事業 会長 満田繁光君
水道局長 小林征一君 (7)
選挙管理委員会
(5)
教育委員会 委員長 上田義光君
委員 平江一臣君 (8)
監査委員
教育長 水本正和君 委員 吉村憲之君
────────────────────
・職務のために議場に出席した
事務局職員の職氏名
事務局長 保田光義君 次長 松山俊哉君
議事調査係長 桑崎雅介君 庶務係長 國岡雄幸君
主任 土谷 武君 主任 永原博英君
主任 嶋田和博君 主事補
津川恵美子君
────────────────────
(午前10時02分 開議)
○議長(福田富雄君) これより本日の会議を開きます。
────────────────────
△日程第1〜14
○議長(福田富雄君) 日程第1から日程第13まで、すなわち議第62号から同第74号までの議案13件を一括議題とし、これより本13件に対する質疑、並びに日程第14・
一般質問を行います。
それでは、通告に従い順次発言を許します。
中村和美君。(「頑張れよ」と呼ぶ者あり)
(
中村和美君 登壇)
◆
中村和美君 おはようございます。(「おはようございます。」と呼ぶ者あり)
自民党市民会議の中村でございます。5日間、きょうが締めくくりでございます。市長におかれても大変答弁に苦慮されておるようでございますが、きょう1日、よろしくお願い申し上げます。
平成9年度9月議会、
一般質問の最終日に当たりまして、本議会を締めくくる意味でも頑張ってまいります。
質問は、通告に従って順次進めてまいりますので、執行部におかれましては簡潔で明快な答弁をお願いいたします。
まず、通告しました第1点目の
ダイオキシン対策についてでありますが、昨今、毎日のようにマスコミで
ダイオキシン問題が報道されない日がないぐらい注目を浴びております。
ダイオキシン類は、
有機塩素化合物の生産過程や廃棄物の
焼却過程等で非意図的に生産、生成する化学物質であり、その発生源は多岐にわたっており、毒性が強く、その環境汚染が問題となってきております。
我が国における
ダイオキシン類に関する問題は、昭和58年に
ごみ焼却施設から検出されたとの報告により始まっております。
ごみ焼却施設から排出される
ダイオキシン類が周辺住民に不安を与え、社会問題化しており、
ごみ焼却施設からの
ダイオキシン類の
排出削減は緊急を要する課題でもございます。平成8年には、厚生省から
ダイオキシン類の測定通知があり、各自治体において測定が実施され、公表されているところであります。
そこで、本市における
清掃センターの
測定期日と測定結果、それから先ほど述べました
排出削減について法律の改正案が出ておりますが、その改正案の主な内容について、また今後の市の対応についてお尋ねいたします。
次に、
市立病院の運営についてお尋ねいたします。本議員は3点に絞ってお尋ねします。
まず1点目でございます。長年の懸案事項として、
市執行部、
議会ともども市立病院の経営改善については対策を講じてまいりましたが、ようやく光が見えてきたような
決算報告ではなかったかと察する次第であります。
そこで、何がどのような要因で決算計上ができ得たか、それをお聞かせください。なお、昨年からことし3月の議会までの答弁で、ある程度の要素は承知しておりますが、8年度
黒字決算の報告がなされましたので、改めてということでお願いいたします。また、細かい数字的なことは委員会で述べられると思いますので、大きな
ポイントポイントで結構でございます。
続いて2点目でございます。
黒字決算の最大効果は、やはり第4次
病院事業経営健全化団体の指定を受けたことだと本議員思うわけでございます。その指定期間が平成7年から12年までの6年間ということも承知いたしております。
今年度の9月1日から始まりました健保改正による自己負担の増額と、2001年を目指していると言われます
医療保険制度の
抜本的改革、さらに
決算報告にも述べられたように、患者さんが病院とお医者さんを選ぶ時代になってきておるということでありますので、
市立病院にとっても喜んでばかりはいられないのではないかと思うわけでございます。前途は相当厳しい状況ではないかと、本議員は喜び半分、心配半分というところであります。
そこで、今後の見通しといいますか、手だてといいますか、どのような対応でやっていかれるのか、お聞かせください。
最後の3点目でございますが、平成12年までで不良債務は解決するということのようですが、本議員もそうなるように願っております。それでは、ちょっと先の話になりますけれども、
不良債務解消後、
市立病院をどのように考えておられるのか。
本議員は思いまするに、
市立病院の老朽化は目に見えて相当傷んでいると思います。そこで、修理を重ねながら、このままの状態で
病院経営をやっていかれるのか、それとも
不良債務解消後、一気に新たな
病院建設に持っていかれるのか、その点を助役へお聞かせいただきたいと思います。
第3点、
若竹保育園について。
6月の本議員の質問、また先日の上野議員の質問に対し、地元町民とのコンセンサスをとるためにしばらく時間をいただきたいとのことであるが、11月には入園募集が始まり、
私立保育園との関連もあり、決断は早急に迫っていると思う。これは保護者の方も同じ気持ちであると思います。
いつ結論を出すのか、また、地区民の
各種団体長や保護者と6回ほど執行部は対話の機会を持っているが、それでも
廃園反対者が多い。市長は根強い反対に対し、どう理解を求めるのか伺います。
再質問は質問席にて行います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
(
環境部長守屋肇君 登壇)
◎
環境部長(守屋肇君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)
中村議員お尋ねの
ダイオキシン対策についてお答えをいたします。
まず、現有施設の
測定期日及び測定結果についてでございますが、平成8年7月19日付で、
ごみ処理施設からの
ダイオキシン排出実態調査等総点検調査の実施についての通知がまいりまして、それを受けまして測定を実施いたしております。
測定期日につきましては平成8年12月7日に実施をいたしておりまして、その結果は排ガス1立方メートル当たり2.9ナノグラムでございました。
次に、今回の
廃棄物処理法における政令及び省令の改正は、
ダイオキシン削減の観点から、
焼却施設の構造、
維持管理基準を見直すほか、
小規模施設に対する既設強化のための
許可対象範囲の見直しや、
野焼き防止のために処理基準の明確化等を行うものでありまして、本年12月1日から施行することとされております。また、今回の改正では、
最終処分場における
ミニ処分場に対する規制を強化をいたしております。
ダイオキシン削減のための、改正後の構造基準と
維持管理基準の主なものでございますが、1つには
燃焼ガスの温度をおおむね200度以下に冷却できる冷却設備の設置のこと、2つ目には、ばいじんを除去する高度の機能を有する
排ガス処理設備の設置をすること、3つ目には、焼却室への廃棄物の投入は定量ずつ連続的に行うこと、4つ目には、燃焼室中の
燃焼ガスは──
燃焼ガス温度を800度以上に保つこと、5つには、排ガス中の
ダイオキシン濃度を年1回以上測定・記録すること、6つには、ばいじんと焼却灰を分離して排出、貯留することなどが改正されておりまして、さらに
ダイオキシン濃度の基準が示され、本市が有する施設につきましては、平成14年11月30日までは排ガス1立方メートル当たり80ナノグラムとなっておりまして、翌日の12月1日からは5ナノグラムが適応されることになっております。
今後の対応といたしまして、日常管理におきましては適正な施設運営や燃焼管理につき十分配慮した対応を行ってまいりますが──おりますが、今後とも
ダイオキシン類削減のために鋭意努力をいたしてまいる所存でございます。
以上、お答えといたします。
◆
中村和美君 この
ダイオキシンですが、勉強すれば勉強するほど何か恐ろしい猛毒であるというふうに思いました。
まずは、新聞報道でも地上最強の猛毒物質であると。そして300度前後の燃焼時にこう、発生すると。で、消えるまでには25年から100年ぐらいかかり、大気中の
ダイオキシンが雨水を通して野菜とか魚介類に入り、それを人間が食べると。
これは水俣病と一緒で、水銀のあれと一緒じゃないかと思いますけど、多くなれば人体へ影響を及ぼし、
ベトナム戦争で見られました奇形児等が誕生しておるような現象も、この
ダイオキシンの一つの要因であるというようなことでございますので、精いっぱい、市としましては国の規定標準を超えないよう、また市民が心配しないよう早目にですね、計画を立てて対策をお願い申し上げたいと思います。
なお、最後に、私も
PTA関係者でありますので、この5日間で、
ダイオキシン問題等で、二、三の議員から学校の
焼却施設に関しても心配の質問があっております。これはもう要望にとどめますが、
教育委員会も御
答弁どおり、早急なる対応をですね、お願い申し上げたいと思います。
それと、これは余分なことでございますが、きのう栗原議員から、こども・みまもりネットワークという
一般質問がございました。8月の10日前後に、
青少年育成センターへ
市P連代表としまして、所長とお会いしまして、そしてぜひPTAは
バックアップはしますと。市Pとして予算がありませんので、
バックアップはいたしますと。で、ぜひ全総社教でこの対応をやってくださいということでお願いをしてありますので。
先日も八代市で、まあ無事保護されたからよかったものの、機転をきいた子供さんだったからよかったものの、万が一という事件もあっておりまして、そして
日奈久小学校からもですね、非常にそういう心配の声が上がって市P連にも来ておりますので、もう1カ月ほど、ちょうど要望してなりますので、これの対応方もよろしくお願い申し上げたいと思います。
じゃ、次お願いします。
(理事兼
病院事務長高橋一君 登壇)
◎理事兼
病院事務長(高橋一君) おはようございます。(「おはようございます。」と呼ぶ者あり)
中村和美議員のお尋ねの、平成8年度
黒字決算の要因は何かということでございますが、まず大きく3つの
ポイントを挙げてみたいと思います。1つ目の
ポイントといたしましては、第4次
病院事業経営健全化団体に指定をされたことでございます。2つ目の
ポイントといたしましては、基準看護、すなわち新看護を取り入れたことでございます。3つ目の
ポイントといたしましては、職員の意識改革がなされたことだと思います。この中で最大の効果は、やはり第4次
病院事業経営健全化計画が執行されたことと思います。
では、この第4次
病院事業経営健全化計画で、何をどうしてどうなったかについて説明いたします。
第4次の指定を受けるには非常に厳しい条件がございまして、これをクリアしなければ指定にはならないということでございました。その条件とは、まず収入を上げなさい。当然でありますが、病院にとっては患者をふやすことであります。それと、収入を上げる方策をとりなさいということでございました。そこで、患者をふやす要因に貢献していただきましたのが医師会でありまして、
市立病院協力医システムを通じて多くの支援をいただきました。
もう1つの患者をふやした要因は、新看護の取得でありました。続いて、もう1つの指定条件に手術削減であります。幾つかの思い切った削減を図りましたが、特に給与費の削減、すなわち人件費の削減でございます。続いて、
薬品購入費の抑制であります。そして、業務の委託化でありました。
この中でも、特に人件費の削減が一番のネックでございました。と申しますのは、平成7年度の医業収益に占める人件費の比率が90%を超えておりましたし、新看護を取得するに当たりましては正看護婦の増員が不可欠でありました。これではとても削減できません。いろいろと思案いたしましたが、なかなか妙案が出ず、もうこれしかない、それが本庁との人事交流だったわけであります。例の少ないやり方ではありましたが、この方法をとらさせていただきました。
これにつきましては感謝いたしておるところでございます。それは
市執行部の対応の速さと、市議会の全面的な支援と協力の結果であります。さらに、
市職員組合の理解ある協力が得られたことであります。こういった方々の協力があったればこそ、第4次の指定が受けられ、執行がスムーズにいったと確信いたしております。これをきっかけに、第4次
病院事業経営健全化計画の条件整備がとんとん拍子に進んでいったわけであります。
以上、申し上げましたように大きな3つの
ポイントを中心に、病院全職員が危機意識を持って対応してきたことと同時に、多くの人に支えられたことが
黒字決算の要因と考えておるところでございます。
続きまして、第2点目の、厳しい状況の中での今後の対応をどのようにやっていくのかという質問でございますが、ただいま
中村和美議員御指摘のとおり、今後は
病院経営にとって厳しい状況下にあります。
しかし、第4次
病院事業経営健全化計画は、
市立病院にとりまして、途中挫折は存亡にかかわることでございますので、何としても計画遂行をしていかなければなりません。そのためには、医師会との
協力医システムの推進、強化が必要であります。
それに、今年度は外科医師を増員いたしまして手術の充実を図るということで、手術件数の増加による収入の増加を図ることを現在実施いたしておるところでございます。また、検査機能の充実を図るため、
ヘリカルCTを導入いたしました。これにより検査事業の拡充が図られ、患者の確保が得られると期待しておるところでございます。
このように、いろいろな事業の展開をしながら、患者のニーズにこたえるために、特にドクターと患者のコミュニケーションのとれた信頼のある病院、さらに思いやりのある優しい看護のできる病院を強化しながら、この厳しい状況を乗り越えていきたいと考えておるわけでございます。
以上、1点と2点の御説明をさせていただきました。
◆
中村和美君 新聞でも──3点目は後でお願いします。
新聞でも報道されました、18年ぶりに
市立病院黒字というようなことで、18年か、内容としては17年かわかりません。いろいろ事務長も何人かかわり、そして累積赤字も去年まで11億強というようなことで、私たちも議員として
特別委員会をつくりまして
市立病院改善等の難問題に臨んだわけでございますが、それはそれとして、この事務長の働き、そして
市立病院のスタッフの協力というのが、まずすばらしいものであったんではないだろうかと、このように本議員思うわけでございます。
それと医師会の協力、これが
バックアップあったというのが最大の要点であろうとは思います。が、この今2点、答弁された中で、ちょっとお聞き申し上げたいと思いますが、ちょっと具体的に述べていただきたいと思います。
まず、薬品購入の抑制をしたということですが、どういう点を抑制されたのか──からお伺いいたします。
◎理事兼
病院事務長(高橋一君) 自席から失礼させて、答弁させていただきます。
ただいま
薬品購入費の抑制をどういうことをやったのかということでございますが、
薬品購入費の抑制につきましては、39品目を廃止いたしまして60品目を切りかえて、使用薬品の統一化、これを図ったわけでございます。それと同時に、値引き率の向上に努めました。
また、
薬品納入業者を6社から8社にふやしまして、より競争率を高めるということで、購入費の低減に努めたところであります。
以上でございます。
◆
中村和美君 39品目廃止、60品目に切りかえたということですが、これは患者さんの不安というのは別に──患者さんに影響というのは、何というんですか、薬品としての利用価値というのはいかがお考えでしょうか。
◎理事兼
病院事務長(高橋一君) 6人の医師が──失礼しました、5人の医師が協議をいたしまして、各疾病にかかわる、そういう重要な部分についての薬品というものを十分踏まえて、整理できるところを整理すると、そういうことでの廃品でございますので、患者さんにとってはどうこうということはなかったというふうに記憶しております。
◆
中村和美君 先日、八代の市内の産婦人科さんでもですね、不祥事があっておりますので、市民としては、そういう面で関心も高いことだと思いますので、十分注意してお願い申し上げたいと思います。
次に、業務の委託化されたということでございますが、特にどんな点されたのか。それと、患者さんがふえたのが黒字の要因でございますが、どのくらいふえたのか、数字としてどのくらいふえたのか、また金額としてどのくらい上がったのか、この2点お願いします。
◎理事兼
病院事務長(高橋一君) ただいまの2点でございますけれども、業務の委託化、これは窓口業務、受付と会計でございますけれども、これを委託化しております。
また、夜間の管理につきましても、嘱託職員を委託化しとったんですが、この委託先を弘済会から
シルバー人材センターへと切りかえまして、金額にしまして約700万の削減を図っております。
それから、患者の増加でございますけれども、入院につきましては、平成7年度に比べまして患者数が延べ8979人の増でございまして、収益におきましては2億3152万程度の増加をいたしております。外来につきましては、患者数は少し減少はいたしましたものの、収益で横ばいということでございます。
以上でございます。
◆
中村和美君 次にですね、なかなか、一般市民から言うと、お役所仕事というのは親方日の丸的な考えが多いわけですけど、ここで人件費の削減を図られてきておるようですが、平成9年度の
人件費率が、さっき述べられました90%を超えていたと。これは一般企業ではこう、非常に赤字に近いわけでございまして、人件費というのがそれだけの企業では、マイナスに、分岐点、占めるわけでございます。
そこで、8年度の
人件費率はどのくらいになっておったのか、お願い申します。
◎理事兼
病院事務長(高橋一君) 人件費の比率でございますけれども、これは医業収益に占める
人件費率でございます。平成7年度は92.8%でございました。8年度は収益率も上がりまして、また人件費削減を行いましたことで55.7%となりまして、37.1
ポイント減少いたしております。
◆
中村和美君 相当なる節約ができたということで、皆さんのやはり、協力あってのたまものだというふうに思います。
次、今月9月1日から健保改正によって患者の状況はどうなのか、それと患者さんとのこう、トラブルはですね、国からのお達しではございますが、なかったのかどうか。
それと、先ほど
ヘリカルCT導入されたということでございますが、検査申し込み状況と、そしてまた、できますれば
ヘリカルCTの機能──機能といいますか、簡単でようございます、機器の機能はなかなか専門じゃないでしょうから。機能、わかりますればお願いいたします。
◎理事兼
病院事務長(高橋一君) 9月1日からの健保改正によりまして、私どもも患者が減りゃせぬだろうかということで非常に心配をいたしておりましたけれども、現在患者の状況は、外来においては1日平均患者数が86人ということで変動はあっておりません。
また、改正につきましても、改正におけるトラブルと──についても心配をいたしておりました。これは事前に、各ドクターが患者さんに、かかっておられる患者さんに、こういうことになりますよということで事前説明を一応やっておりまして、また職員の方も、窓口の方でそのような、お年寄りあたりにはかねがね説明をしておりました関係で、今のところトラブルは発生いたしておりません。
それから、
ヘリカルCTの利用状況でございますけれども、これは8月1日より稼動いたしました。8月の利用状況は93件でございます。頭部が24件で、胸腹部──胸と腹でございますが、胸腹部が69件となっております。従来は、頭部だけのCTでございまして、大体月平均23件ということでございますので、それから見ましても大幅に延びておると。で、現在9月の9日まででございますけれども、もう30件というふうに申し込みがなされております。
機能につきましては、なかなか私の方でこうだ、ああだと言いますと、ちょっとやっぱり医学的な問題もございまして、そこのところは済いませんけれども、控えさせていただきたいと思います。
◆
中村和美君 ぜひ、いい機械が入ったということで、宣伝もしていただきたいと思います。
次、じゃ、3点目お願いします。
(助役井村郁雄君 登壇)
◎助役(井村郁雄君)
市立病院の運営等につきましては、議員の皆様方にはかねてから御高配いただいておりますことを、この場をかりまして厚くお礼を申し上げます。病院の経営等──現状については、今、事務長の方から、るる申し上げたところでございます。
12年度に──平成12年度にこの第4次
病院事業経営健全化計画が終了した後どうするのかというお尋ねでございますが、平成8年度から始まっておりますこの第4次
病院事業経営健全化計画の期間の中でとりました貴重な体験、こうした対策、対応、措置、そのようなノウハウにつきまして、十分生かした上でそのまま継続した運営を今後図っていければというふうに私は思っております。
なお、最近の医療機関の運営を見てみますと、大変新しい技術を導入した立派な病院ができております。そういうものを考えてみますと、八代の
市立病院につきましては、昭和44年の10月に供用開始をされております。それから既に28年有余たっておりますが、そうした古い箱物の中で古い形の医療を進めておるということについては十分検討をしていかなければならぬのではなかろうかと。
先ほど事務長の話にございましたように、新しい機器の導入をこの計画期間中の中で漸次考えておるわけでございますが、この期間中にはそうした医療器具・機械等の整備については認められておりますけれども、器につきましては、これは認められていないわけでございます。
そういう意味で、この計画が終わりました平成12年度におきましては、基本的には新しい建物を建てて、その中で病院を運営していきたいと、そのように考えておるわけでございます。もちろん、それにつきましては場所、これはやはり適当な場所ということで、市内だけでなく、八代医療圏の範囲内で、患者さんのことも考えながら場所の選定が必要ではなかろうかというふうに考えておりますし、規模につきましては、やはりこの5年間の再建計画の中で、いろいろ検討された採算という一番問題になることについて十分配慮した上で規模を決めていかなければならぬのではなかろうかというふうに考えております。
なお、それに伴いまして、診療の目的といいますか、性格といいますか、そういうものも十分検討をした上でこの器を新しくつくりかえる必要があるというふうに考えております。
しかし、これらにつきましては、先ほど申し上げますように八代地域の医療圏内における医療団体、あるいは医療機関、そうした皆さん方との協調の合意というものをいただいた上で進めていかなければいかぬのじゃないかというふうに思っております。
先ほど申し上げましたように、健全化計画の期間中におきましては、こうした新しい病院等の──病院の施設について新しくつくるということはできませんけれども、5カ年が終了した後に直ちに移るというためには、やはり今から部内でいろいろ検討を進めなければならないというふうに考えておりますが、一部、内部におきまして勉強会という形で、いつでもこうした対応ができるというようなことで今後意見の交換を、そして意見のまとめをしていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
◆
中村和美君 なかなか自治省、そして県と絡んだ計画でありますので、単独での行動はこう、なかなか難しいんではないか、このように思います。
しかし、せっかく
市立病院にとって、このような光明が見えてきたわけでございますし、私たちも
特別委員会で何市か伺いました。しばらくはすばらしい経営状態ですけど、三、四年ぐらいすると、こう、またもとに戻るような経営状態の医院が、
市立病院が多かったような気がしますので、そういう点をですね、やはり患者さんあっての
市立病院であろうし、患者さんを引きとめるというのは何ですけど、信頼を得るためには、スタッフ一丸となって患者さんの信頼を得るというのがまずは目的ではないだろうかと、このように思いますので、事務長も大変でございましょうし、院長も大変でございましょうが、その点を十分考慮されてしっかり頑張っていただきたいというふうに思います。
今、助役から答弁ございましたが、市長の公約にもございましたように高田の方に健康ゾーン的なものの計画もですね、あるということもお聞きはしておりますが、その前にまず足元を固めるというふうにお願い申し上げて、この項を終わりたいと思います。
第3点、お願いいたします。
先日、上野議員の
一般質問で、執行部の答えは聞いております。そこで、市長が答弁されたことについてお伺いしたいと思いますが、先ほど述べましたように、もう11月には園児を募集しなくちゃいけない。と、私立病院も──
私立保育園もしなくちゃいけない。ここで、市がどうするかという段階に来ておるわけでございますので、早急に回答を出さなくちゃいけないんじゃないだろうかということの中で、もう少し住民との対応をやりたいというお考えがございますので、どのような形でおやりになりたい、また持っていきたいのか、聞きたい、市長にお願いします。
◎市長(沖田嘉典君) 公立保育園の見直しという、これは大きな課題でございます。
先般も上野議員の方から、簡単に言うと、
若竹保育園の皆さんが廃園にしないで継続をしてほしいという強い要望があると。しかも日奈久の皆さんから2000人もの陳情を受けておるから、少し考えてみてはどうかと、強いこれは要望がありました。
きょうの中村議員の質問も、そこに同じようなことだと、こう思いますけれども、実はこの公立保育園の見直しというのは、平成8年に文教福祉委員会ですか──で、これは決めたのか決定したのかちょっと記憶に定かでありませんけども、なぜ公立保育園の見直しということになったのかと。基本的にですね、私立を合わせますと40園あるわけですね。その中で23園が定員を足らないと、満たないと、どんどんどんどん減っていくという状況にあります。
その中で、公立の保育園が8つありますけれども、この中で4つがやはり定員不足であるということでありますから、それを踏まえて8年にですね、これは行革といいますか、市の──国の方針に従うということもありますけれども、そういう行革に従って、これを廃統合──廃止するところは廃止するし、統合するところは統合しようということで平成8年に決めまして、そうして、この若竹の場合は1年延びまして10年の4月に廃止と。それから、うしお、うしおの方ですよ、これはね、これも廃止ということで現在進行中であるわけであります。
その中でですね、一
若竹保育園ばかりでなくて、ここで大きく統廃合と決めた中で、これが郡築であるとか、統廃合なんかでも、そんな問題がこれから出てくるわけであります。
そんな全般的なことを考えたときに、これから一若竹さんを、今の廃園しないで継続するちゅうことになりますと、この平成8年に決めました行政上の考え方を、これは変更することになるんじゃないかという危惧もしておるわけであります。
そんなようなことで、きょうは、廃止するのか、あるいは継続するのかという、そういうことはちょっと明快に答えられませんけれども、なかなか廃止──継続というのは、市全体の行政的な面からも影響があるというような声が出始めております。
そんなようなことで、もう少し日奈久の皆さんとも話し、あるいはうしおですか、うしおの方も話し、あるいは全般にお話をしてちゃんと方針を決めていかないと、一若竹園ばかりの処理で、それが全般に響いてくるという問題もありますので、いましばらく──しばらくといってもね、そんなに時間はかかりません、かけられないわけでありますが、今言った、議員がおっしゃった11月かな、10月に入ったらもう決めてしまうと、方針を決めるということにしなきゃならないと思いますし、また委員の皆さんとももう1度、2度、お話をして、こうしようと。
非常に重大な問題でありますから、いわゆる俗に、そこに先にですね、公立保育園の統廃合計画という市全体の計画がありまして、2つを廃園しようと。それで廃園して、現在はもうその方向で進んでいる中で、もう去年は募集停止したんですね。1年延ばしてありますけども、そこで住民の皆さんの声が出てきたという、非常に難しい判断であります。
うしおの場合を言いますと、あそこを廃止したらですね、周りに二、三園あるわけですね、立派な保育園。うちの方に来てくださいと強い要望があったりなんかしてまして、議員の──上野議員のところでお答えした市の事務事業の見直しの中で、民間活力を活用できる部門、民間にお願いすることが、お願いすることがあるところはお願いをするというふうに上野議員には答えました。同じような答えでありますが、まだ、もう日にちもありませんけれども、少し、最後の答えは延ばしていただいて、時間をいただきたいと、このように思います。
以上です。
◆
中村和美君 もう少し明快にですね、答えていただきたいと、このようにお願いしておりましたので、お願いしたいと思いますが、平成8年8月23日に2649名の廃園反対陳情が出ておりますね。
そして、このときは市長は留守で、助役と関連部署、前
福祉事務所長だとか課長たちが対応しておられますが、そしてことしの5月28日に初めて市長がこのことについて反対陳情者とお会いされておる、約10カ月後、これは本当でございましょうか。
◎市長(沖田嘉典君) そのとおりであります。
◆
中村和美君 これだけの、やはり皆さん方の願いが出ておるのに、10カ月もですね、会わないということ自体をですね、市民の願い、届かなかったということでございますので、こういう点、市長のこれは落ち度じゃないだろうかなというふうに思いますが、忙しいのは確かにわかりますけど、10カ月近くもですね、ほうっておくということに対しては、市長はどうお考えでございましょうか。
◎市長(沖田嘉典君) なかなか、これは微妙な問題がありましてな、市長と、その父兄の皆さんと会って、答えを明快に出していく、非常に難しい問題で、先ほど申し上げましたように、要するに行政が既に決定してやっていた──いる事務処理でありますから、いつもいつも私の方がぱっと行ってというわけにいかなくて、時間が延びたことはもうそのとおりであります。
1度でも2度でも会って話をする前に、事務局と皆さんとがお会いして何らかの答えを出して、その上で私が会うと、こういうパターンを私としてとっておりましたから、大変時間がかかって今日に来たということで、地域の皆さんにも申しわけないと、このように思っております。
◆
中村和美君 私も、文教福祉の方で、こういう話が一応打診的に私はとったわけでございますけど、ほかの委員さんはどうか知りませんが、月に170万ほどの人件費の赤字だと、年間にすると2000万だと、だから廃園をしたい旨の打診が私はあったような気がします。
で、そこで、委員会としては、うん、それはよかろうと、結論を出したわけじゃないですけど、地域あってのことだから、地域の住民の人たちと十分話をして煮詰めたらどうですかというのが大方の文教福祉委員の話ではなかったろうかと思いますが、前──もう退職された部長のことで申しわけがございませんが、その前に8月の──平成8年の7月の6日に第1回説明会を保護者としておられます。これは、まず廃園の話ですね。
ところが、そのときに保護者からもですね、いろいろなやっぱり反対に対するお話とか、条件等が出てきておったということなのに、平成8年の8月1日に2回目の説明会するときに、その保護者の要望が一切回答もなく、一方的に廃園だという説明があっておるというところがですね、まず地元の保護者、また皆さん方とのねじれが出てきたわけでございます。
で、現福祉部長にお聞きすると、もう廃止の手続するだけでいいと。地元はまとまったていう引き継ぎだけしかなされてないということがですね、これは非常に市の執行部としても落ち度であろうと思います。
で、私も6月議会で
一般質問したときは、丸くおさまった廃園ではなかったのかと、なぜ今になって反対署名が出てきておるのかという
一般質問を6月にしましたわけですよね。市長に答弁願いましたけど。
そういう市のまずさもあるわけで、ここはもう少し保護者の意見もですね、先ほど申しました、市長、まあ申しわけなかったとおっしゃいましたが、自分から行ってですね、そして火中のクリを拾うわけじゃないですが、保護者一人一人の気持ちをですね、やはりわかってもらうのが先決ではなかったのかなというふうに思います。
それと6月の10日に松永議員がエンゼルプラン、ね、これを
一般質問されております。子育て支援策と少子化対策についてでございますが、この中で、市としましては本年度中にも八代市版エンゼルプランを策定する計画でございますと。少子化対策や子供を生み育てやすい環境づくりに取り組んでまいりたいと考えておりますという市の方針ですね、これはあくまでも市長の方針と一緒だと思いますが、その中で廃園をするという、この極端な差、相反する市の方針、これを市長、どうお考えでございましょうか。
◎市長(沖田嘉典君) 廃園という言葉が先に出ますけれども、廃園後のその、例えば若竹の問題でもうしおの問題でも、その廃園後どうなるのかという、やっぱり現在よりか次に来るものがよくならないと廃園の意味がありませんから、そういうことで、行政としては全力投球で、廃園後のね、子供たちの処置、そういうものを十分コンセンサスを得た上で廃園ということにならなきゃならないと、私思っているわけで、廃園してもう関係ないというような、子供たちに関係ないというようなことでは廃園の意味がないわけでして、発展的に廃園していくと。こうした少子化で、どんどんどんどん子供たちが減っていくし、また維持管理費も相当な赤字が出るという中でですね、やはり発展的な解消をするというようなとらえ方でおります。
◆
中村和美君 その発展的解消というのが私は理解できないんですけど、まず、それではエンゼルプランは先ほどのとおりでございますが、市長、選挙時、人口倍増論、ね、これは我々からすれば、二見も日奈久もふえるばいなという、発表された。
と、第2次基本計画でも、もうこれは平成3年から平成8年、昨年度で終わりましたが、ここでも日奈久、二見活性化事業として、自然との調和を図りながら、海浜、山ろく型リゾート基地の建設を進めるというようなことをしておりますが、二見、日奈久、まず地域活性化事業で何をされたのか、
企画財政部長、ちょっとお聞きします。急な質問ですけど、何を日奈久、二見のためにしておられるのか。
◎
企画財政部長(林田源正君) 先般、開園といいますか、あれいたしました、二見の、家族で集うことのできる公園といいますか、公園の──を整備いたしました。
大体以上でございます。
◆
中村和美君 あのですね、私は思うのには、こういうのをしましたと、ぽっと言うのがですね、計画だと思うんです。あの、そのて、あれレクリパークですね、教育自然の森。あれはもう10年ぐらい前から教育キャンプ村をつくって、太なそう太なそうというのが計画でございました。そういう、もう、ぐらいですよね、日奈久、二見の活性化。これじゃ、人口はふえぬですよね。
私はきのう調べましたけど、市長、市長が当選されたころが日奈久は5000人おったと、人口がですね。で、今は何人と思いますか、4400人です、日奈久の人口が。ということは、これは若者がいなくなってる証拠なんですよね。ということは、地元に働く企業がない。だから遠出をして八代を去っていく若者──これは八代市内全体だと思いますけど、その中の日奈久もそうじゃないかなというふうに思います。
旅館だって、今まで四十何軒あったのが今は24軒ぐらいですね。と、なかなか旅館の運営も、経営も厳しいので、若い人たちは、もう自分のところは年寄りに任せて、もう出ていっておるという、こういう状況下の中で若者が減少してきている。
これは1つは、人口倍増論から市長、もう8年目でございますが、この二見、日奈久のやっぱり活性化事業の、目に見えたハード面がこう、足らなかったんじゃないかというふうに思えるわけです。
で、保寿寮の関係でも申し上げますけど、平成6年3月に保寿寮が今の平成町にできておりますけど、その前に恐らく3年──平成3年ぐらいだったと思います、市長がなられてからすぐだったと思いますが、これにしても我々としては
若竹保育園の隣につくりなさいと。そして小学校、中学校、保育園の子供たちと一緒に遊んでもらうのが年寄りの人たちは喜ぶですよと言いよったところ、いや、もう施設が古いから、そしてなおらなくちゃいけないということで平成町になおられた。
ところが北風は吹くわ、今度はもう、日奈久までの高速道路が開通するとまた騒音が厳しいんじゃないかということに対しても、そして今度、補正予算で保寿寮の──旧保寿寮の解体費が出ておると。いうなれば、1年ぐらい待ってですね、そして農振除外でもして、そしてあそこにつくったら、この
若竹保育園のまた存続も違うんじゃなかったろうかというふうに思うわけです。
で、関連でまたお聞きしますけど、今の場外馬券場にしてもですね、彼たちがなぜ場外馬券場を持ってこようて、来てくれて言うのかはですね、何も日奈久には活性化するものが来てないから、場外馬券場でも来て、何でもいいと、日奈久の潤いになるなら何でもいいというので話があったのが場外馬券場ですね。だけん、本人たちもそれでいいとは思ってないわけですね。やはり人口がふえて、日奈久の皆さんの活性化になるということ自体を願っての場外馬券場なんですね。
それは、やっぱり市長のこの8年間ですね──にハード面で出なかったしわ寄せじゃないだろうかと。これは私も、やっぱり議員の1人として非常に日奈久の人たちには申しわけないという気持ちもありますし、そして日奈久からは今田議員、上野議員も二見から出ておられますけれども、3人ともですね、これは申しわけないという気持ちでいっぱいなんです。で、市長には2人の指示議員さんがおつきでございます中で、もうちょっと日奈久というのはてこ入れをしてもらわぬと、これはいかぬと思います。
で、3期目も、今度市長、出馬されました。恐らく日奈久はどのような考えでお持ちですか、ちょっとでいいですから、日奈久をどうしようという気持ちが3期目にありますか、お聞かせください。
◎市長(沖田嘉典君) お答えいたします。
いろいろ計画したり、絵をかいたりするときまでには、話だけですから、お金が要らないわけですね。
で、今度の、私の立候補の趣旨の中で、日奈久と──日奈久のインター周辺の開発と、それから、まあ日奈久と固定しているわけじゃないですが、療養型の病院施設というようなことを調査をしたいと、調査費をつけたいと、このように申し上げたわけで、またお金が要ります。
でありますから、いずれにいたしましても、日奈久は6大計画、6プロジェクトの中の大きな目玉の一つでありますから、今まで何十年というか、私が市長になる前からも日奈久については大変みんなで考えてまいりましたが、何をさておいても、そのインターができないことにはその活性化につながらないと。
本来ならば、この9月に──この平成9年に一緒に、南インターと一緒にできなきゃならないのが、いろいろの港の問題なんか等で長くなっております。で、これが平成12年には完成というように、また1年延びました。ところが、最近になったらまた13年にはというような話も建設省の方で出ておりますから、何はともあれ、今のその、高速の、日奈久の橋の上、港の上を通る、そこの部分をとにかく解決してもらわないことにはますますその開発が延びると。そういうことで、2つ言いましたから、まあひとつ、お金がかかるけど賛成してください。
◆
中村和美君 時間がなくなってきておりますのでですね、そういう、日奈久に夢をお持ちならばですね、やはりこれは廃園というのは考えずにですね、まずその、この前も言った攻めの行政ですよ、攻めの行政。辛抱も大切ですから。ですから、それで1つなくしたから済んだじゃなくてですよ、それをいかに存続するかも市長の今度、3期目の公約に入れていただいてですね、すべきじゃないだろうかと。そうしないと、日奈久、二見、もう保育園がなくなれば、あとは小・中学校ですよ、公立があるの。まあ出張所はあれですけどね。
そうして、日奈久、二見がだんだんと置かれていく──というのが、また球磨川からの南部がそうだという議員さんたちも多いわけですから、ぜひ考えを直していただいて、執行部と、もう1度地元の人たちと、そして市長の第3期目の公約とミックスしてですね、存続をお願い申し上げて
一般質問終わります。
お世話になりました。(拍手する者あり)
────────────────────
○議長(福田富雄君) 副島郁朗君。
(副島郁朗君 登壇)
◆副島郁朗君 1点の質問でございます。簡明に質問をいたしますので、執行部はそれに十分に答えていただきたいと思います。
地域交流センターで質問をするわけでありますが、実は私の手元に、奈良県でローカル新聞で発表されました記事が入手できたわけでありますが、この中で、今回、地域交流センターに絡んだ問題と類似をするような記事が載っておりましたので、ここで披露をさせていただきますが、県土木部は、公共工事の実施設計を請け負ったコンサルタント業者と関連のある建設業者が当該工事の入札に参加しないよう、排除要件を公告する方針を26日までに明らかにしました。県内の公共工事は、設計を請け負った業者と、資本や人事面でつながりの深い建設業者が当該工事を落札することが比較的容易とされ、しかも情報が筒抜けの状態に置かれ、無競争状態が懸念されている。県内の公共工事関係によると、実施設計の入札で落札したコンサルタント業者と、資本や人事面でつながる建設業者が本体の施工をも落札する状況が生じておる。基本設計の終了後、自治体が業者に委託する実施設計は、工事に伴う個々の資材や価格を初め、施工に伴う細部の価格をすべて算出し、このため設計業者と事実上一体の建設業者が入札に参加すると競争性はなくなると、こういう記事が出まして、奈良県では、奈良市はもちろんのこと、県中心とする10市が非常に深刻に検討をしてるということでございます。
そこで、地域交流センターにかかわって、実は最近いろいろの風聞が出されております──流されております。恐らく事実ではないと思いますが、今、奈良県の記事を朗読いたしましたが、余りにも似ておりますので、こういうことがないようにということで警鐘を鳴らしたい、そういう
一般質問でございますので、執行部の方は十分この問題についてのお答えをいただきたいし、簡明に説明をお願いをしたいと思います。
まず最初に、設計業者はどこの業者でございましょうか。委託費はおよそ6300万という多額の金額でございます。大変、市にとっても29億もかかる建物を建てるわけですから当然慎重でありますし、業者選定も、当然公明であり慎重でなくてはいけないと思うんですが、設計業者はどこの設計業者なのか、その社名、責任者名を明らかにしていただきたいと思います。
指名に関係して、設計業者が建設業者の推薦に関与する権限があるのか。
3番目に、市としては、建設業者も指名に関係して設計者の意向を配慮することがあるのか。
4番目として、市内のある有力者が設計業者とつながって、指名8業者の選定に関与し、既に落札業者まで予定をしてるという風聞があるが、その真偽についてお答えいただきたい。
5番目、指名に関係して、市の指名委員会はどのような役割を果たしておるのか、その指名決定までの手順を説明いただきたい。
最後に、市長、全体的な質問についての御所見をお伺いしたい。
以上のこと、質問席で再質問をさせていただきますので、執行部の方も簡明に御答弁いただくことをお願い申し上げます。
(
行政管理部長田中忠君 登壇)
◎
行政管理部長(田中忠君) ただいま副島議員さんの方から、定住交流センター建設に関係いたしまして5点ほどお尋ねいただきましたわけでございますが、1点ずつお答えを申し上げたいと思います。
まず、交流センターの設計業者でございますが、これは株式会社桜樹会・古川建築事務所でございます。
それから、2点目の、指名に関して設計業者が建設業者の推薦等に関する権限があるかというふうなことの御質問だったと思いますが、設計業者が特定の建設業者を推薦したり、あるいはまた指名に関与したりする権限は一切ないということでございます。
それから、3点目でございますが、市としては建設業者の指名に関して設計者の意向を配慮する、そういったことがあるかというふうなことでございますが、これは議員さん御承知のとおりでございまして、設計者はどの業者をどのような工法とといった特定の指定をいたしておりませんので、設計者の意向を考慮する必要は全くないわけでございまして、したがいまして設計者の意向を配慮して建設業者を選定するようなことは一切ございません。
それから、4点目でございますが、市内のある有力者が設計業者とつながって、いろいろ落札業者まで決定しているのじゃないかというふうなことの御質問のようでございますが、これは、あの前にもお答えいたしましたように、設計業者が建設業者等の選定に関与できるような権限は全くないわけでございまして、そのようなうわさがあるということも、私も存じていないわけでございます。
それから、5点目の、指名に関して市の指名委員会はどのような役割かというふうなことでございますが、まず指名委員会があるわけでございますが、これは
行政管理部長、それから建設部長、また建設部関係課課長、それから
教育委員会、それから水道局、こういった部長、課長から成るメンバーで指名委員会が設置されておりますが、(副島郁朗君「何名」と呼ぶ)八代市の工事入札参加指名審査委員会設置規定に
基づきまして設置されておるわけでございまして、市が発注します建設工事の指名競争入札につきましては、その基準に基づきまして的確な業者を公正に指名いたしまして、適正な契約及び工事を確保していくというふうな重要な役割を担っておるわけでございまして、公平公正を旨といたしまして頑張っておるところでございます。
以上、お答えといたします。
◆副島郁朗君 大変あの、簡明に、しかも内容的には優等生の御答弁でございまして、恐らく、そういう事実は知っております、そういううわさを聞きましたというわけには恐らくいけないんじゃないかと思うんです。もちろん、そういう御答弁があろうとは予期をいたしております。
部長は御存じないとおっしゃったんだから御存じないかもしれませんが、特に大きな工事でございますから、係長あるいは課長補佐、課長、そういう方々の関係も出てくるわけですが、部長は部下職員について、本議員の質問についての御調査なさいましたか。
◎
行政管理部長(田中忠君) 自席から失礼いたしますが、この件に関しましては、部下職員ともこのような質問が出とるというふうなことで一応いろいろ話はいたしましたが、全く私が申しましたとおりでございます。
◆副島郁朗君 うわさというのは非常に不確定であり、往々にしてひとり歩きをします。
したがって、本会議において
一般質問として適当であるかどうかは人それぞれの立場でお考えだと思うんですが、余りにも大きな工事で、今日までこういう大きな工事、発注されたことありませんし、あるいは今後あるかどうかはわかりませんが、特に慎重でなくてはならない。多くの方々が注目をいたしております。どこの業者が落札するんだろうか、どういう業者が指名を受けるんだろうかと。うちも入りたいという願望があるのは当然であります。
そういたしますとですね、そういたしますと、そこにはいろいろの疑惑が生まれ、あるいは中傷がされ、いろいろ出てきます。したがいまして、本議員が言っているのは、そういう状況にある工事発注であるから、行政は特に慎重に取り扱っていただきたいということをぴしっと認識していただく意味で
一般質問をさせていただいておるわけです。
したがって、この取り扱いについて、今後担当部長として、部下職員を含めてですね、どういう覚悟で大きな工事を、市民の納得できるような完成までの工事をやられるのか、その決意のほどをひとつお伺いいたします。
◎
行政管理部長(田中忠君) 私ども部長といたしまして、部下職員もそうでございますが、やはり市民の信頼を受けるというのが私ども公務員のモットーでございますので、この指名につきましては、厳正、公正、そういった基準に基づきまして私たちの権限の範囲内で頑張ってまいります。
よろしくお願いします。
◆副島郁朗君 桜樹会の古川事務所というのは今回が初めてではないと思うんです、話として出てくるのは。かつて市の方で指名を、この事務所が受けたことはありませんか。あれば何回指名を受けているのか。
◎
行政管理部長(田中忠君) 済いませんが、現在ここに手持ち資料持っておりませんので、すぐ取り寄せますので、しばらく時間をかしていただきたいと思います。
◆副島郁朗君 この古川事務所につきましては、数年前からよく話を聞く事務所です。そのたびにですね、申し上げました市内のある有力者の名前が出てきてる。今回もまたそういうお名前が出てきておる。
やはり、何かあるんではないかというふうに疑われてもしようがないと思うんですが、幸いにして、具体的に問題化がされておりませんからよろしいわけです。ひとつ、慎重に取り扱っていただきたいということを再度申し上げまして、最後に市長の所見を伺いたいと思います。
◎市長(沖田嘉典君) 副島議員の質問の趣旨は、まあ、何かこう、不明朗なことが入札に、交流センターの工事についてあるんじゃないかと、そのように聞こえますが、いずれにいたしましても本席は公式な場でありますから、あんまり明快なことは言えませんけれども、どなたかの議員がおっしゃったように、あることないことのうわさと──じゃなくて、ないことないことのうわさばかり飛ぶから、非常に私も気にしているわけであります。
また、副島議員の質問のそのうわさ、聞いたか聞かなかったかというと、まあ、それもお答えいたしませんけれども、まあしかし、不明朗な入札に絡むような業者とか、そういうものはこの際は一切切ってしまえと、こういう私は姿勢でおります。
で、入札については、先ほど部長が申し上げましたように入札の、この指名審査委員会という、市でしておりますが、この諸君に任せて公平にまいっていこうと、このようにまあ考えております。
ただ、某議員がまた言われましたように、何か不明朗なものがあるんじゃないかと。前、過去にね、そこの博物館の問題まで出て、そういうような議論、こういう公式で言われたこともありますから、これもまた慎重にしなきゃならないと。なるほど、選挙を私、抱えておりますから、そういうことをあえてここで強行することはないじゃないかという、私としてはそういう気持ちもありますけれども、どうしても事務局では補助金の問題があって、これをやらなきゃならぬと。
まあ、非常に痛しかゆしでありますけれども、しかし、答えといたしましては公平に、厳正に、これはそういうその、妙な勘ぐりがないように、きちんとした形で入札をしていきたいと、このように思ってます。
その結果、政治の世界ですから、いろいろのことが、あることあることじゃなくて、ないことないことのうわさが立っても、あえてこれは仕方がないと、このように思っております。以上です。
◆副島郁朗君 実は、このうわさを聞いて大変心配をいたしておりました。野党と言われておりましても心配はするわけでございまして(笑声)、したがって御了解をいただきたいと思うんですが、今後ですね、いろいろの問題が出てくると思うんですけれども、特に市長、上層部はですね、慎重であっていただきたい。軽々に物を言わないようにしていただきたい。市長には、ややその向きもないではないので、特に口の方は慎んでいただきたいというふうに思います。
ただ申し上げておきますが、本件がいろいろ──本議員がこの件についていろいろ調べてみましたが、幸いにしてといいますか、市長の名前と本議員の名前は出てきませんでした(笑声)ということを申し上げまして終わります。(笑声。拍手する者あり)
────────────────────
○議長(福田富雄君) 以上で午前中の議事を終わり、午後1時まで休憩いたします。
(午前11時22分 休憩)
────────────────────
(午後1時03分 開議)
○議長(福田富雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
────────────────────
(「議長」と呼ぶ者あり)
○議長(福田富雄君)
中村和美君。
◆
中村和美君 私の午前中の
一般質問の中で、不適切な箇所がありましたので、削除されるよう議長にその取り扱いをお願い申し上げます。以上です。
────────────────────
△日程第1〜14(続き)
○議長(福田富雄君) 日程第1から日程第14までの議事を継続いたします。
松永久彦君。
(松永久彦君 登壇)
◆松永久彦君 自由民主党市民会議の松永でございます。
一般質問も本日が最後でございます。それぞれの議員さんの大変な熱のこもったそれぞれの質問を聞かせていただいたわけでございますけれども、大変お疲れとは思いますけれども最後まで御協力のほどをお願い申し上げて、質問に入りたいと思います。執行部におかれましても簡潔なる答弁をお願いを申し上げておきます。
まず、第1点目は農用地の現状と有効活用についてでございます。
農地は、国民の生命を守る大事な食糧生産基盤であると同時に、自然環境保全のために不可欠な役割であることは、本議員申すまでもないところでございます。これまでも幾度となく、この限られた農用地の利・活用について、いろんな角度から、またいろんな形で提言あるいはお尋ねをいたしてきたところでございます。
そこで、今回は農業実態意向調査を踏まえて、執行部の御見解についてお伺いをしてみたいと思います。
昨年──平成8年、本市の
農業委員会が農地銀行活動の一環として、市内の全農家を対象としたところのアンケート調査、すなわち営農実態意向調査が行われたわけであり、その結果がまとまり、本年3月、その広報もなされたところであります。
その結果を見てみますと、本議員かねてより危惧をいたしておりましたとおり、大変厳しい結果が出てまいっております。特に、いつも問題とされております農家の担い手の現状を見てみますと、「後継者がいない」と答えられている農家が回答総数の「いると」──失礼しました、「後継者がいる」と答えられた農家が回答総数のわずか21.8%の680戸であります。「いない」と答えられた農家が1049戸もございます。また、「後継者がいまだに未定である」と答えられた農家も1395戸もございます。したがいまして、双方合わせますと、担い手がいないと未定の農家が、回答された農家のおおよそ78%の2444戸にも及ぶことになります。
また、今後規模の拡大を考えておられる農家も469戸はありますものの、反面、規模を縮小したい、あるいは離農したいと考えておられる農家も646戸もございます。さらに、耕作放棄地──放棄農地を所有しておられる農家も347戸ございまして、放棄農地の総面積も60ヘクタール近くに及ぶわけでございます。これは長引く減反政策にも関連することと思いますが、農業の先行き不安に伴う担い手不足による影響も大きいものがあると思うわけでございます。いずれにいたしましても、本市の農業にとって大変な事態を迎えているということは、この調査結果が示すとおりであります。
そこでお尋ねいたしますが、このような本市の農業の現状を見るとき、多くの課題と取り組まねばならないと思うわけでありますが、今後農用地の流動化あるいは農用地の有効活用などについて、執行部としてはどのようなお考えをお持ちなのか、お持ちであるとすればどういった手法を考えておられるのか、お伺いをいたします。
次に、水道事業についてでございますが、これは我が当委員会に後で付託されておりますので、概要についてお伺いをするわけでございますが、本市の水道事業は、昭和30年の供用開始以来、安全でおいしい水の供給に努め、市民の福祉の増進に努めてこられたところであります。その間、普及の推進あるいは供給域拡大のための拡張事業などにより、厳しい経営状況の中、現在に至ってきたわけでございます。
しかし、経営の悪化も平成4年度を境にいたしまして上向きに転じておるわけでございます。これは皆さん御承知のとおり、平成4年3月に32.49%という大幅な料金の改定がなされた結果でありまして、さらには平成6年度の歴史的にもまれな異常渇水による上水道の利用増等による影響が大きいものと思われます。
平成4年以降、単年度においては3000万円から5000万円余りの利益が生ずるようになってまいっております。今回、本会議に平成8年度水道事業の
決算報告もなされたわけでございますが、平成8年度も御承知のように3254万2000円の利益を見ているようでございます。
しかし、現在のような経緯でこれからも進むとは限りません。第5次拡張事業も平成12年まで実施中でありますし、水道管の交換あるいは補修なども当然出てまいります。また、既存の施設利用率を見てみましても、46%と非常に低いわけであります。したがいまして、今後積極的な給水の普及に努めるべきであろうと思うものであります。
そこで、県下11市の水道の普及率を見てみますと、人吉市が97%の普及率で最も高く、その他の市がそれぞれ80%から90%、まあ低い宇土市でも77.3%となっております。本市においては、担当課の普及推進にもかかわらず34.8%という低い──低い普及率であります。本市は地下水に恵まれているから普及率が低いんだと言えばそれまででしょうが、必ずしもそれだけだとは限りません。
そこで、局長にお尋ねいたしますが、この主な原因と今後の普及見通しについて、お伺いをいたします。
再質問については質問席から行いますので、よろしくお願いをいたします。
(
産業振興部長永江明久君 登壇)
◎
産業振興部長(永江明久君) 御質問第1点目の、営農実態意向調査の結果と今後の対応など農業振興策について、8年度に実施いたしました営農実態意向調査の結果を踏まえた農用地の流動化と有効活用等についてお答えいたします。
本市の農業は、恵まれた土地条件、気象条件に農家のたゆまない努力並びに関係機関の支援によりまして、比較的順調に発展し、成熟期に達した感がありますが、近年の農業・農村の社会変化の中で、本市農業も例外になく、農業従事者の高齢化あるいは担い手の減少、農地利用環境の変化など農業構造が変わりつつありますことは御承知のとおりでございます。
議員御指摘のように、本市の農業が将来的にわたって食糧基地として、また自然環境の保全、豊かで美しい居住空間として維持していくためには、その基盤となります農用地を保全することと有効利用対策は、今後重要課題の一つでございます。
昨年の8月、市内全農家を対象に実施しました営農実態意向調査の調査結果につきましてはさきに報告いたしましたが、ただいま議員の御質問の中にありましたように、今後の農政を進めます上で貴重な資料として役立てたいと考えております。
アンケートの調査内容で、特に農地関係の設問では、「規模を拡大したい」が15.6%、「現状のままで続けたい」が62.8%となっておりますが、一方では「規模を縮小したい」と「農業をやめたい」が21.6%ありまして、担い手不足や先行き不安のあらわれと思われますが、まことに憂慮されるところでございます。
また、農地の貸し手希望が借り手希望を上回る状況や、小作放棄農地が約60ヘクタール、これは水田面積の1.5%でございますが、まあ存在していることなど、農用地の利用環境の変化が進んでいることに注目をいたしております。